JP2024525757A - 卵巣機能不全を治療するための無細胞脂肪抽出物 - Google Patents

卵巣機能不全を治療するための無細胞脂肪抽出物 Download PDF

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Abstract

無細胞脂肪抽出物の用途であって、組成物または製剤を調製するために使用され、前記組成物または製剤は、卵巣機能不全および/またはその合併症を予防および/または治療するために使用される。前記無細胞脂肪抽出物は、卵巣機能不全および/またはその合併症に対して優れた治療効果を有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、医薬の分野に関し、具体的には、卵巣機能不全を治療するための無細胞脂肪抽出物に関する。
「卵巣機能低下」とも呼ばれる卵巣機能不全(premature ovarian insufficiency、POI)とは、40歳未満で後天性の高性線刺激性異形成を指す。女性の胎児から老年期までの期間は、段階的な生理的プロセスであり、卵巣は、生殖線器官として、周期的な排卵および性ホルモンの分泌という重要な生理学的機能を果たしている。化学療法レジメンの絶え間ない進歩により、悪性腫瘍患者の多くは、長期間生存でき、さらには治療されることができるが、化学療法による卵巣機能の損傷により、早発無月経および不妊症が発生し、女性患者の生活の質に影響を及ぼす。疾患を治療しながら生殖能力および生理機能を保持できることは、女性悪性腫瘍患者が解決を切望している課題である。現在、国内外で主にホルモン補充療法を使用しているが、長期にわたる使用は、卵巣がんの罹患率の増加につながるため、当該療法の使用については、大きな議論が巻き起こっている。従って、女性の卵巣機能を回復するのに役立つ信頼できる治療法はない。従って、当技術分野では、卵巣機能不全を効果的に治療できる薬物を開発する必要がある。
本発明の目的は、卵巣機能不全および/またはその合併症の予防および/または治療における無細胞脂肪抽出物の用途を提供することである。
本発明の第1の態様は、無細胞脂肪抽出物の用途を提供し、組成物または製剤を調製するために使用され、前記組成物または製剤卵巣機能不全および/またはその合併症を予防および/または治療するために使用される。
別の好ましい例において、前記卵巣機能不全および/またはその合併症の対象は、ヒトまたは非ヒト哺乳動物である。
別の好ましい例において、前記卵巣機能不全合併症は、続発性無月経、エストロゲンレベルの低下、性腺刺激ホルモンレベルの上昇、卵胞数の減少、卵胞の質の低下、早発無月経、不妊症、またはその組み合わせからなる群から選択される。
別の好ましい例において、前記卵巣機能不全は、化学的損傷による卵巣機能不全を含む。
別の好ましい例において、前記化学的損傷は、化学療法薬による損傷を含む。
別の好ましい例において、前記化学療法薬は、腫瘍の予防および/または治療に使用される化学療法薬を含む。
別の好ましい例において、前記化学療法薬は、パクリタキセルまたはドキソルビシンを含む。
別の好ましい例において、前記化学療法薬は、シクロホスファミド、ブスルファン、パクリタキセル、ドキソルビシン、またはその組み合わせからなる群から選択される。
別の好ましい例において、前記卵巣機能不全および/またはその合併症の予防および/または治療は、
(i)卵巣機能の回復の促進と、
(ii)生殖能力の向上とを含む。
別の好ましい例において、前記卵巣機能の回復の促進は、
(i)エストラジオールホルモンレベルの上昇と、
(ii)抗ミュラー管ホルモンレベルの上昇と、
(iii)卵胞刺激ホルモンレベルの低下と、
(iv)卵胞構造の回復とからなる群から選択される一つまたは複数の特徴を含む。
別の好ましい例において、前記生殖能力の改善は、同腹子の数を増加することを含む。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物は、ヒトまたは非ヒト哺乳動物の脂肪から抽出調製して取得した無細胞脂肪抽出物である。
別の好ましい例において、前記非人哺乳動物は、サル、オランウータン、ウシ、ブタ、イヌ、ヒツジ、マウスまたはウサギである。
別の好ましい例において、前記組成物または製剤は、医薬組成物または製剤、食品組成物または製剤、栄養補助食品組成物または製剤または栄養補助食品を含む。
別の好ましい例において、前記組成物または製剤は、薬学的に、食品的に、栄養補助食品的にまたは食事的に許容される担体をさらに含む。
別の好ましい例において、前記組成物または製剤は、卵巣機能不全および/またはその合併症を予防および/または治療するための他の薬物を含む。
別の好ましい例において、前記卵巣機能不全および/またはその合併症を予防および/または治療するための他の薬物は、ホルモン補充療法(HRT)、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、クロミフェン等からなる群から選択される。
別の好ましい例において、前記組成物または製剤の剤形は、経口製剤、外用製剤または注射製剤である。
別の好ましい例において、前記注射製剤は、静脈内注射剤または筋肉内注射剤である。
別の好ましい例において、前記組成物または製剤の剤形は、固体剤形、半固体剤形、または例えば、溶液、ゲル、クリーム、乳液、軟膏剤、クリーム剤、ペースト剤、ケーキ、粉末剤、パッチ剤等の液体剤形である。
別の好ましい例において、前記組成物または製剤の剤形は、粉末剤、顆粒剤、カプセル剤、注射剤、チンキ剤、経口液、錠剤またはトローチ剤である。
別の好ましい例において、前記組成物または製剤は、外用、局所、または注射方法によって投与される。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物は、細胞も脂肪滴も含まない。
別の好ましい例において、前記脂肪滴は、脂肪細胞が粉砕された後に放出された油滴である。
別の好ましい例において、前記「脂肪滴を含まない」とは、前記無細胞脂肪抽出物において、油滴の体積が総液体の1%未満、好ましくは0.5%未満、より好ましくは0.1%未満であることを指す。
別の好ましい例において、前記細胞は、内皮細胞、脂肪幹細胞、マクロファージ、間質細胞からなる群から選択される。
別の好ましい例において、前記「無細胞」とは、1mlの無細胞脂肪抽出物中の細胞平均数が≦1個、好ましくは≦0.5個、より好ましくは≦0.1個、または0個であることを指す。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物は、添加成分を含まない天然に得られるナノ脂肪抽出物である。
別の好ましい例において、前記「添加成分を含まない」とは、すすぎ段階を除いて、前記脂肪抽出物の調製中に任意の溶液、溶媒、小分子、化学製剤、および生物学的添加剤が添加されていないことを指す。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物は、脂肪組織を乳化した後に遠心分離することによって調製される。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物は、IGF-1、BDNF、GDNF、TGF-β1、HGF、bFGF、VEGF、TGF-β1、PDGF、EGF、NT-3、GH、G-CSF、またはその組み合わせからなる群から選択される一種または複数種の成分を含む。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物は、IGF-1、BDNF、GDNF、bFGF、VEGF、TGF-β1、HGF、PDGF、またはその組み合わせからなる群から選択される一種または複数種の成分を含むが、これらに限定されない。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物は、無細胞脂肪抽出液である。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物において、前記IGF-1の濃度は、5000~30000pg/ml、好ましくは6000~20000pg/ml、より好ましくは7000~15000pg/ml、より好ましくは8000~12000pg/ml、より好ましくは9000~11000pg/ml、より好ましくは9500~10500pg/mlである。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物において、前記BDNFの濃度は、800~5000pg/ml、好ましくは1000~4000pg/ml、より好ましくは1200~2500pg/ml、より好ましくは1400~2000pg/ml、より好ましくは1600~2000pg/ml、より好ましくは1700~1850pg/mlである。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物において、前記GDNFの濃度は、800~5000pg/ml、好ましくは1000~4000pg/ml、より好ましくは1200~2500pg/ml、より好ましくは1400~2000pg/ml、より好ましくは1600~2000pg/ml、より好ましくは1700~1900pg/mlである。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物において、前記bFGFの濃度は、50~600pg/ml、好ましくは100~500pg/ml、より好ましくは120~400pg/ml、より好ましくは150~300pg/ml、より好ましくは200~280pg/ml、より好ましくは220~260pg/mlである。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物において、前記VEGFの濃度は、50~500pg/ml、好ましくは100~400pg/ml、より好ましくは120~300pg/ml、より好ましくは150~250pg/ml、より好ましくは170~230pg/ml、より好ましくは190~210pg/mlである。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物において、前記TGF-β1の濃度は、200~3000pg/ml、好ましくは400~2000pg/ml、より好ましくは600~1500pg/ml、より好ましくは800~1200pg/ml、より好ましくは800~1100pg/ml、より好ましくは900~1000pg/mlである。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物において、前記HGFの濃度は、200~3000pg/ml、好ましくは400~2000pg/ml、より好ましくは600~1500pg/ml、より好ましくは600~1200pg/ml、より好ましくは800~1000pg/ml、より好ましくは850~950pg/mlである。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物において、前記PDGFの濃度は、50~600pg/ml、好ましくは80~400pg/ml、より好ましくは100~300pg/ml、より好ましくは140~220pg/ml、より好ましくは160~200pg/ml、より好ましくは170~190pg/mlである。
別の好ましい例において、前記IGF-1とVEGFとの重量比は、20~100:1、好ましくは30~70:1、より好ましくは40~60:1、最も好ましくは45~55:1である。
別の好ましい例において、前記BDNFとVEGFとの重量比は、2~20:1、好ましくは4~15:1、より好ましくは6~12:1、最も好ましくは8~9.5:1である。
別の好ましい例において、前記GDNFとVEGFとの重量比は、2~20:1、好ましくは4~15:1、より好ましくは6~12:1、最も好ましくは8.5~9.5:1である。
別の好ましい例において、前記bFGFとVEGFとの重量比は、0.2~8:1、好ましくは0.5~5:1、より好ましくは0.6~2:1、より好ましくは0.8~1.6:1、最も好ましくは1~1.5:1である。
別の好ましい例において、前記TGF-β1とVEGFとの重量比は、1~20:1、好ましくは1~15:1、より好ましくは1~10:1、より好ましくは2~8:1、より好ましくは4~6:1である。
別の好ましい例において、前記HGFとVEGFとの重量比は、1~20:1、好ましくは1~15:1、より好ましくは1~10:1、より好ましくは2~8:1、より好ましくは4~5.5:1である。
別の好ましい例において、前記PDGFとVEGFとの重量比は、0.1~3:1、好ましくは0.2~2:1、より好ましくは0.4~1.5:1、最も好ましくは0.7~1.2:1である。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物は、以下の方法によって調製され、
(1)脂肪組織原料を提供し、前記脂肪組織原料を粉砕し、すすぎ(例えば、生理食塩水を使用する)、それによってすすいだ脂肪組織を得、
(2)前記すすいだ脂肪組織を遠心分離し、層状混合物を得、
(3)前記層状混合物に対して、上層の油層および下層の水層を除去し、中間層(即ち、脂肪細胞を含む脂肪層)を収集し、
(4)前記中間層を乳化して、乳化した脂肪混合物(ナノ脂肪とも呼ばれる)を得、
(5)前記乳化した脂肪混合物を遠心分離して、一次脂肪抽出物である中間液体層を得、および
(6)前記一次脂肪抽出物をろ過および滅菌し、それによって無細胞脂肪抽出物を得る。
本発明の第2の態様は、無細胞脂肪抽出物を調製する方法を提供し、前記方法は、次のような段階を含み、
(1)脂肪組織原料を提供し、前記脂肪組織原料を粉砕し、すすぎ(例えば、生理食塩水を使用する)、それによってすすいだ脂肪組織を得、
(2)前記すすいだ脂肪組織を遠心分離し、層状混合物を得、
(3)前記層状混合物に対して、上層の油層および下層の水層を除去し、中間層(即ち、脂肪細胞を含む脂肪層)を収集し、
(4)前記中間層を乳化して、乳化した脂肪混合物(ナノ脂肪とも呼ばれる)を得、
(5)前記乳化した脂肪混合物を遠心分離して、一次脂肪抽出物である中間液体層を得、および
(6)前記一次脂肪抽出物をろ過および滅菌し、それによって無細胞脂肪抽出物を得る。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物は、本発明の第1の態様に記載されたとおりである。
別の好ましい例において、前記段階(2)において、前記遠心分離は、800~2500g、好ましくは800~2000g、より好ましくは1000~1500g、最も好ましくは1100~1300gで遠心分離される。
別の好ましい例において、前記段階(2)において、前記遠心分離の時間は、1~15分間、好ましくは1~10分間、より好ましくは1~8分間、最も好ましくは1~5分間である。
別の好ましい例において、前記遠心分離の温度は、2~6℃である。
別の好ましい例において、前記段階(4)において、前記乳化は、機械的乳化である。
別の好ましい例において、前記機械的乳化は、シリンジを用いて繰り返しピペッティング(例えば、20~200回、好ましくは20~150回、より好ましくは20~100回、より好ましくは30~50回ピペッティングする)によって機械的乳化される。
別の好ましい例において、前記ピペッティングの方法は、10mlの注射器2本をティーチューブに接続し、一定速度で押し出してピペッティングすることを繰り返す方法である。
別の好ましい例において、前記段階(4)において、前記乳化は、組織ホモジナイザーによって粉砕される方法である。
別の好ましい例において、前記段階(5)において、前記乳化した脂肪混合物を遠心分離する前に、前記乳化した脂肪混合物を凍結した後に解凍することをさらに含む。
別の好ましい例において、凍結した後に解凍した後、解凍した混合物を遠心分離する。
別の好ましい例において、前記凍結温度は、-50℃~-120℃、好ましくは-60℃~-100℃、より好ましくは-70℃~-90℃である。
別の好ましい例において、前記解凍温度は、20~40℃、好ましくは25~40℃、より好ましくは37℃である。
別の好ましい例において、前記凍結後解凍の循環回数は、1~5回(好ましくは1、2、3または4回)である。
別の好ましい例において、前記段階(5)において、遠心分離後、前記乳化した脂肪混合物を4層に重ね、第1層は、油層であり、第2層は、残留脂肪組織層であり、第3層は、液体層(即ち、中間液体層である)であり、第4層は、細胞/組織破片沈降層である。
別の好ましい例において、前記段階(5)において、前記遠心分離は、800~2500g、好ましくは800~2000g、より好ましくは1000~1500g、最も好ましくは1100~1300gで遠心分離される。
別の好ましい例において、前記段階(5)において、前記遠心分離の時間は、1~15分間、好ましくは1~10分間、より好ましくは2~8分間、最も好ましくは3~7分間である。
別の好ましい例において、前記遠心分離の温度は、2~6℃である。
別の好ましい例において、前記段階(5)において、第1層、第2層、第3層および第4層は、上から下までに順次に配列される。
別の好ましい例において、前記段階(5)において、前記中間液体層は、透明または実質的に透明な層である。
別の好ましい例において、前記段階(6)において、前記フィルターバッグは、一次脂肪抽出物中の脂肪細胞を除去することができる。
別の好ましい例において、前記段階(6)において、前記ろ過および滅菌は、フィルター(例えば、0.22μmの微多孔性フィルター膜)を介して行われる。
別の好ましい例において、前記フィルターは、微多孔性フィルター膜のフィルターである。
別の好ましい例において、前記微多孔性フィルター膜の孔径の大きさは、0.05~0.8μm、好ましくは0.1~0.5μm、より好ましくは0.1~0.4μm、より好ましくは0.15~0.3μm、より好ましくは0.2~0.25μm、最も好ましくは0.22μmである。
別の好ましい例において、前記段階(6)において、前記ろ過および滅菌は、最初に細胞をろ過できる第1フィルターを通過させた後、病原体(例えば、細菌)をろ過できる第2フィルター(例えば、0.22μmのフィルター)を通過させることによって実行される。
別の好ましい例において、前記段階(6)において、前記脂肪抽出物を分注して、分注製品を形成する。(前記分注した抽出物は、-20℃で保存して備蓄し、低温(例えば、-4℃)もしくは常温で解凍後そのまま使用するか、または解凍後低温(例えば、4℃)で一定期間保存してから使用することができる)。
本発明の第3の態様は、無細胞脂肪抽出物を提供し、前記無細胞脂肪抽出物は、本発明の第2の態様に記載の方法によって調製される。
本発明の第4の態様は、組成物または製剤を提供し、前記組成物または製剤は、(a)本発明の第3の態様に記載の無細胞脂肪抽出物、ならびに(b)薬学的に、食品的に、栄養補助食品的にまたは食事的に許容される担体または賦形剤を含む。
別の好ましい例において、前記組成物は、医薬組成物、食品組成物、栄養補助食品組成物または栄養補助食品である。
別の好ましい例において、前記組成物または製剤の剤形は、経口製剤、外用製剤または注射製剤である。
別の好ましい例において、前記組成物または製剤の剤形は、粉末剤、顆粒剤、カプセル剤、注射剤、チンキ剤、経口液、錠剤またはトローチ剤である。
別の好ましい例において、前記注射剤は、静脈内注射剤または筋肉内注射剤である。
別の好ましい例において、前記組成物または製剤の剤形は、固体剤形、半固体剤形、または例えば、溶液、ゲル、クリーム、乳液、軟膏剤、クリーム剤、ペースト剤、ケーキ、粉末剤、パッチ剤等の液体剤形である。
別の好ましい例において、前記組成物または製剤において、無細胞脂肪抽出物の質量百分率は、化合物または調製物の総重量に基づいて5wt%、好ましくは1~20wt%である。
本発明の第5の態様は、本発明の第4の態様に記載の組成物または製剤を調製する方法を提供し、前記方法は、本発明の第3の態様に記載の無細胞脂肪抽出物と薬学的に、食品的に、栄養補助食品的にまたは食事的に許容される担体または賦形剤とを混合することにより、組成物または製剤を形成する段階を含む。
本発明の第6の態様は、必要とする対象に本発明の第3の態様に記載の的無細胞脂肪抽出物を投与する段階を含む、卵巣機能不全および/またはその合併症を予防および/または治療する方法を提供する。
別の好ましい例において、前記対象は、ヒトまたは非ヒト哺乳動物である。
別の好ましい例において、前記非人哺乳動物は、ラットおよびマウス等のげっ歯類動物を含む。
別の好ましい例において、前記投与方法は、経口方法、外用方法または注射方法である。
本発明の範囲内で、本発明の上記の各技術的特徴と以下(例えば、実施例)に具体的に説明される各技術的特徴との間を、互いに組み合わせることにより、新しいまたは好ましい技術的解決策を構成することができることに理解されたい。スペースに限りがあるため、ここでは繰り返さない。
POIマウスのE2ホルモンレベルに対するCEFFEの影響を示す。 POIマウスのAMHホルモンレベルに対するCEFFEの影響を示す。 POIマウスのFSHホルモンレベルに対するCEFFEの影響を示す。 CEFFE治療前後のPOIマウスの卵巣組織学的検出結果を示す。図4A:2週間のPOI、図4B:2週間のPOI+CEFFE治療、図4C:4週間のPOI、図4D:4週間のPOI+CEFFE治療、図4E:正常卵巣。
本発明者らは、広範囲かつ綿密な研究の結果、卵巣機能不全および/またはその合併症(特に化学的損傷による卵巣機能不全および/またはその合併症である)に対して優れた治療作用を有する無細胞脂肪抽出物を初めて開発した。
用語
特に定義しない限り、本明細書で使用されるすべての技術的および科学的用語は、本発明が属する当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
本明細書で使用されるように、「包括」、「含む」および「含有」という用語は、交換可能に使用され、開放式定義だけでなく、反閉鎖式および閉鎖式定義も含む。言い換えれば、前記用語は、「からなる」、「基本的に……からなる」も含む。
本明細書で使用されるように、「IGF-1」という用語は、インスリン様成長因子1(insulin-like growth factors-1)と呼ばれる。
本明細書で使用されるように、「BDNF」という用語は、脳由来神経栄養因子(brain-derived neurotrophic factor、BDNF)と呼ばれる。
本明細書で使用されるように、「GDNF」という用語は、グリア細胞由来神経栄養因子(glialcellline-derivedneurotrophicfactor)と呼ばれる。
本明細書で使用されるように、「bFGF」という用語は、塩基性線維芽細胞増殖因子(basic fibroblast growth factor)と呼ばれる。
本明細書で使用されるように、「VEGF」という用語は、血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor)と呼ばれる。
本明細書で使用されるように、「TGF-β1」という用語は、トランスフォーミング成長因子-β1(transforming growth factor-β1)と呼ばれる。
本明細書で使用されるように、「HGF」という用語は、肝細胞増殖因子と呼ばれる。
本明細書で使用されるように、「PDGF」という用語は、血小板由来成長因子(Platelet derived growth factor)と呼ばれる。
本明細書で使用されるように、「EGF」という用語は、上皮細胞成長因子(Epidermal Growth Factor)と呼ばれる。
本明細書で使用されるように、「NT-3」という用語は、ニューロトロフィン3(neurotrophins-3)と呼ばれる。
本明細書で使用されるように、「GH」という用語は、成長ホルモン(Growth Hormone)と呼ばれる。
本明細書で使用されるように、「G-CSF」という用語は、顆粒球コロニー刺激因子(granulocyte colony stimulating factor)と呼ばれる。
無細胞脂肪抽出物(Cell free fat extract、CEFFE)およびその調製方法
本明細書で使用されるように、「本発明の無細胞脂肪抽出物」、「本発明の抽出物」、「本発明の脂肪抽出物」等という用語は、交換可能に使用され、脂肪抽出物の調製中(すすぎ段階を除く)で任意の溶液、溶媒、小分子、化学製剤、および生物学的添加剤を添加せずに調製された脂肪組織由来の抽出物(または抽出液)を指す。本発明の抽出物を調製するための典型的な方法は、本発明の第2の態様に記載されたとおりである。さらに、本発明の抽出物の調製中にいかなる添加剤(または添加成分)も添加する必要はないが、本発明の抽出物の活性に悪影響を及ぼさないかまたは不利影響を及ぼさない安全な物質(例えば、少量の水)をいくつかまたは少量加えてもよいことを理解されたい。
本発明の無細胞脂肪抽出物は、ヒト脂肪組織に由来するものであり、それは、遠心分離後に油および細胞/細胞外マトリックス部分を除去することにより、ナノ脂肪から精製され、細胞を含まず、様々な成長因子の液体を豊富に含む。
本発明の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物は、無細胞脂肪抽出液である。
本発明に記載の無細胞脂肪抽出物は、様々なサイトカインを含むことができる。代表的には、前記無細胞脂肪抽出物は、IGF-1、BDNF、GDNF、TGF-β、HGF、bFGF、VEGF、TGF-β1、PDGF、EGF、NT-3、GH和G-CSFの一種または複数種を含む。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物において、前記IGF-1の濃度は、5000~30000pg/ml、好ましくは6000~20000pg/ml、より好ましくは7000~15000pg/ml、より好ましくは8000~12000pg/ml、より好ましくは9000~11000pg/ml、より好ましくは9500~10500pg/mlである。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物において、前記BDNFの濃度は、800~5000pg/ml、好ましくは1000~4000pg/ml、より好ましくは1200~2500pg/ml、より好ましくは1400~2000pg/ml、より好ましくは1600~2000pg/ml、より好ましくは1700~1850pg/mlである。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物において、前記GDNFの濃度は、800~5000pg/ml、好ましくは1000~4000pg/ml、より好ましくは1200~2500pg/ml、より好ましくは1400~2000pg/ml、より好ましくは1600~2000pg/ml、より好ましくは1700~1900pg/mlである。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物において、前記bFGFの濃度は、50~600pg/ml、好ましくは100~500pg/ml、より好ましくは120~400pg/ml、より好ましくは150~300pg/ml、より好ましくは200~280pg/ml、より好ましくは220~260pg/mlである。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物において、前記VEGFの濃度は、50~500pg/ml、好ましくは100~400pg/ml、より好ましくは120~300pg/ml、より好ましくは150~250pg/ml、より好ましくは170~230pg/ml、より好ましくは190~210pg/mlである。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物において、前記TGF-β1の濃度は、200~3000pg/ml、好ましくは400~2000pg/ml、より好ましくは600~1500pg/ml、より好ましくは800~1200pg/ml、より好ましくは800~1100pg/ml、より好ましくは900~1000pg/mlである。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物において、前記HGFの濃度は、200~3000pg/ml、好ましくは400~2000pg/ml、より好ましくは600~1500pg/ml、より好ましくは600~1200pg/ml、より好ましくは800~1000pg/ml、より好ましくは850~950pg/mlである。
別の好ましい例において、前記無細胞脂肪抽出物において、前記PDGFの濃度は、50~600pg/ml、好ましくは80~400pg/ml、より好ましくは100~300pg/ml、より好ましくは140~220pg/ml、より好ましくは160~200pg/ml、より好ましくは170~190pg/mlである。
別の好ましい例において、前記IGF-1とVEGFとの重量比は、20~100:1、好ましくは30~70:1、より好ましくは40~60:1、最も好ましくは45~55:1である。
別の好ましい例において、前記BDNFとVEGFとの重量比は、2~20:1、好ましくは4~15:1、より好ましくは6~12:1、最も好ましくは8~9.5:1である。
別の好ましい例において、前記GDNFとVEGFとの重量比は、2~20:1、好ましくは4~15:1、より好ましくは6~12:1、最も好ましくは8.5~9.5:1である。
別の好ましい例において、前記bFGFとVEGFとの重量比は、0.2~8:1、好ましくは0.5~5:1、より好ましくは0.6~2:1、より好ましくは0.8~1.6:1、最も好ましくは1~1.5:1である。
別の好ましい例において、前記TGF-β1とVEGFとの重量比は、1~20:1、好ましくは1~15:1、より好ましくは1~10:1、より好ましくは2~8:1、より好ましくは4~6:1である。
別の好ましい例において、前記HGFとVEGFとの重量比は、1~20:1、好ましくは1~15:1、より好ましくは1~10:1、より好ましくは2~8:1、より好ましくは4~5.5:1である。
別の好ましい例において、前記PDGFとVEGFとの重量比は、0.1~3:1、好ましくは0.2~2:1、より好ましくは0.4~1.5:1、最も好ましくは0.7~1.2:1である。
好ましくは,本発明に記載の無細胞脂肪抽出物は、上記の本発明の第2の態様に記載の方法によって調製される。
代表的には、本発明に記載の無細胞脂肪抽出物は、以下の方法によって調製され、
(1)脂肪組織原料を提供し、前記脂肪組織原料を粉砕し、すすぎ(例えば、生理食塩水を使用する)、それによってすすいだ脂肪組織を得、
(2)前記すすいだ脂肪組織を遠心分離し、層状混合物を得、
(3)前記層状混合物に対して、上層の油層および下層の水層を除去し、中間層(即ち、脂肪細胞を含む脂肪層)を収集し、
(4)前記中間層を乳化して、乳化した脂肪混合物(ナノ脂肪とも呼ばれる)を得、
(5)前記乳化した脂肪混合物を遠心分離して、一次脂肪抽出物である中間液体層を得、および
(6)前記一次脂肪抽出物をろ過および滅菌し、それによって無細胞脂肪抽出物を得る。
別の好ましい例において、前記段階(2)において、前記遠心分離は、800~2500g、好ましくは800~2000g、より好ましくは1000~1500g、最も好ましくは1100~1300gで遠心分離される。
別の好ましい例において、前記段階(2)において、前記遠心分離の時間は、1~15分間、好ましくは1~10分間、より好ましくは1~8分間、最も好ましくは1~5分間である。
別の好ましい例において、前記段階(4)において、前記乳化は、機械的乳化である。
別の好ましい例において、前記機械的乳化は、シリンジを用いて繰り返しピペッティング(例えば、20~200回、好ましくは20~150回、より好ましくは20~100回、より好ましくは30~50回ピペッティングする)によって機械的乳化される。
別の好ましい例において、前記ピペッティングの方法は、10mlの注射器2本をティーチューブに接続し、一定速度で押し出してピペッティングすることを繰り返す方法である。
別の好ましい例において、前記段階(4)において、前記乳化は、組織ホモジナイザーによって粉砕される方法である。
別の好ましい例において、前記段階(5)において、前記乳化した脂肪混合物を遠心分離する前に、前記乳化した脂肪混合物を凍結した後に解凍することをさらに含む。
別の好ましい例において、凍結した後に解凍した後、解凍した混合物を遠心分離する。
別の好ましい例において、前記凍結温度は、-50℃~-120℃、好ましくは-60℃~-100℃、より好ましくは-70℃~-90℃である。
別の好ましい例において、前記解凍的温度は、20~40℃、好ましくは25~40℃、より好ましくは37℃である。
別の好ましい例において、前記凍結後解凍の循環回数は、1~5回(好ましくは1、2、3または4回)である。
別の好ましい例において、前記段階(5)において、遠心分離後、前記乳化した脂肪混合物を4層に重ね、第1層は、油層であり、第2層は、残留脂肪組織層であり、第3層は、液体層(即ち、中間液体層である)であり、第4層は、細胞/組織破片沈降層である。
別の好ましい例において、前記段階(5)において、前記遠心分離は、800~2500g、好ましくは800~2000g、より好ましくは1000~1500g、最も好ましくは1100~1300gで遠心分離される。
別の好ましい例において、前記段階(5)において、前記遠心分離の時間は、1~15分間、好ましくは1~10分間、より好ましくは2~8分間、最も好ましくは3~7分間である。
別の好ましい例において、前記段階(5)において、第1層、第2層、第3層および第4層は、上から下までに順次に配列される。
別の好ましい例において、前記段階(5)において、前記中間液体層は、透明または実質的に透明な層である。
別の好ましい例において、前記段階(6)において、前記フィルターバッグは、一次脂肪抽出物中の脂肪細胞を除去することができる。
別の好ましい例において、前記段階(6)において、前記ろ過および滅菌は、フィルター(例えば、0.22μmの微多孔性フィルター膜)を介して行われる。
別の好ましい例において、前記フィルターは、微多孔性フィルター膜のフィルターである。
別の好ましい例において、前記微多孔性フィルター膜の孔径の大きさは、0.05~0.8μm、好ましくは0.1~0.5μm、より好ましくは0.1~0.4μm、より好ましくは0.15~0.3μm、より好ましくは0.2~0.25μm、最も好ましくは0.22μmである。
別の好ましい例において、前記段階(6)において、前記ろ過および滅菌は、最初に細胞をろ過できる第1フィルターを通過させた後、病原体(例えば、細菌)をろ過できる第2フィルター(例えば、0.22μmのフィルター)を通過させることによって実行される。
別の好ましい例において、前記段階(6)において、前記脂肪抽出物を分注して、分注製品を形成する。(前記分注した抽出物は、-20℃で保存して備蓄し、低温(例えば、-4℃)もしくは常温で解凍後そのまま使用するか、または解凍後低温(例えば、4℃)で一定期間保存してから使用することができる)。
用途
本発明は、無細胞脂肪抽出物の用途を提供し、組成物または製剤を調製するために使用され、前記組成物または製剤卵巣機能不全および/またはその合併症を予防および/または治療するために使用される。
本発明において、「予防」という用語は、疾患および/またはそれに伴う症状の発症を予防するか、または対象を疾患の罹患から保護する方法を指す。本明細書で使用される「予防」は、疾患および/またはそれに伴う症状の発症の遅延、ならびに対象の疾患を発症するリスクを軽減することも含む。
本発明に記載の「治療」は、疾患の進行の遅延および停止、または疾患の排除を含み、100%の阻害、排除および逆転を必要とするわけではない。いくつかの実施形態において、本発明に記載の無細胞脂肪抽出物が存在しない場合と比較して、本発明に記載の無細胞脂肪抽出物は、卵巣機能不全を、例えば少なくとも約10%、少なくとも約30%、少なくとも約50%、または少なくとも約80%軽減、阻害および/または逆転させる。
本発明は、必要とする対象に本発明に記載の的無細胞脂肪抽出物を投与する段階を含む、卵巣機能不全および/またはその合併症を予防および/または治療する方法をさらに提供する。
別の好ましい例において、前記対象は、ヒトまたは非ヒト哺乳動物である。
別の好ましい例において、前記非人哺乳動物は、ラットおよびマウス等のげっ歯類動物を含む。
別の好ましい例において、前記投与方法は、経口方法、外用方法または注射方法である。
組成物および投与
本発明に記載の組成物は、医薬組成物、食品組成物、保健組成物、栄養補助食品等を含む(これらに限定されない)。
代表的には、本発明の無細胞脂肪抽出物を、例えば、錠剤、カプセル、粉末剤、微顆粒剤、溶液剤、トローチ剤、ゼリー、クリーム製剤、濃エタノール溶液剤、懸濁液、チンキ剤、湿布剤、塗布剤、洗浄剤、およびエアゾール剤等の医薬組成物に調製することができる。医薬組成物は、一般的に知られている調製技術によって調製されることができ、適切な薬物添加剤を当該薬物に添加することができる。
本発明の組成物は、薬学的に、食品的に、栄養補助食品的にまたは食事的に許容される担体をさらに含むことができる。「薬学的に、食品的に、栄養補助食品的にまたは食事的に許容される担体」とは、ヒトへの使用に適し、十分な純度および十分に低い毒性を有していなければならない、一つまたは複数の適合性固体または液体の充填剤またはゲル物質を指す。「適合性」とは、組成物の各成分が、本発明の化合物およびそれらの間で、化合物の効力を顕著に低下させることなく、互いにブレンドすることができることを指す。薬学的に、食品的に、栄養補助食品的にまたは食事的に許容される担体の一部の例としては、セルロースおよびその誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロースナトリウム、酢酸セルロース等)、ゼラチン、タルク、固体潤滑剤(例えば、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム)、硫酸カルシウム、植物油(例えば、大豆油、ごま油、落花生油、オリーブ油等)、ポリオール(例えば、プロピレングリコール、グリセリン、マンニトール、ソルビトール等)、乳化剤(例えば、トゥイーン(R))、湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)、着色剤、香味剤、安定剤、抗酸化剤、防腐剤、パイロジェンフリー水等を含む。
本発明の組成物の投与方法は特に限定されず、代表的な投与方法としては、経口、非経口(静脈内、筋肉内)、局所投与を含み(これらに限定されない)、好ましい投与方法は、経口投与および注射投与である。
本発明に記載の組成物または製剤の剤形は、経口製剤、外用製剤または注射製剤である。代表的には、経口投与用または投与用の固体剤形としては、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤および顆粒剤を含む。これらの固形剤形において、活性化合物は、例えば、クエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウム等の少なくとも一つの従来の不活性賦形剤(または担体)と混合されるか、または(a)デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトールおよびケイ酸等の充填剤または相溶化剤、(b)ヒドロキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロースおよびアラビアゴム等の結合剤、(c)グリセリン等の保湿剤、(d)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプンまたはタピオカデンプン、アルギン酸、特定の複合ケイ酸塩、および炭酸ナトリウム等の崩壊剤、(e)パラフィン等の遅延溶剤、(f)第四級アミン化合物等の吸収促進剤、(g)セチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセリル等の湿潤剤、(h)カオリン等の吸着剤、ならびに(i)タルク、ステアリン酸カルシウム)、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム等の潤滑剤、またはその混合物等の成分と混合される。カプセル剤、錠剤および丸剤において、剤形は、緩衝剤も含むことができる。
錠剤、シュガーピル、カプセル剤、丸剤および顆粒剤等の固形剤形は、腸溶性コーティングおよび当技術分野で公知の他の材料等の、コーティングおよびシェル材料を用いて調製することができる。それらは、乳白剤を含むことができる。
経口投与または投与用の液体剤形は、薬学的に許容される乳濁液、溶液、懸濁液、シロップまたはチンキ剤を含む。活性化合物に加えて、液体剤形は、水または他の溶媒等の当技術分野で従来から使用される不活性希釈剤、および例えば、エタノール、イソプロパノール、炭酸エチル、酢酸エチル、プロピレングリコール、1,3―ブタンジオール、ジメチルホルムアミドおよび油、特に綿実油、落花生油、トウモロコシ胚芽油、オリーブ油、蓖麻子油およびごま油またはこれらの物質の混合物等の可溶化剤および乳化剤を含むことができる。
これらの不活性希釈剤に加えて、組成物は、例えば、湿潤剤、乳化剤および懸濁剤、甘味剤、香味剤和香料等の補助剤も含むことができる。
有効成分に加えて、懸濁液は、例えば、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよび脱水ソルビタンエステル、微結晶性セルロース、アルミニウムメトキシドおよび寒天またはこれらの物質の混合物等の懸濁剤を含むことができる。
非経口注射用の組成物は、生理学的に許容される滅菌含水または無水溶液、分散液、懸濁液または乳濁液、および滅菌注射可能な溶液または分散液に再構成するための滅菌粉末を含むことができる。適切な水性および非水性担体、希釈剤、溶媒または賦形剤は、水、エタノール、ポリオールおよびその適切な混合物を含む。
局所投与用または投与用の本発明の化合物の剤形は、軟膏剤、粉末剤、パッチ剤、スプレー剤および吸入剤を含む。有効成分は、無菌条件下で、生理学的に許容される担体および任意の防腐剤、緩衝剤、または必要に応じて必要となる可能性のある推進剤と一緒に混合される。
本発明の無細胞脂肪抽出物は、単独で投与もしくは投薬するか、または卵巣機能不全および/またはその合併症を予防および/または治療する他の薬物と併用して投与もしくは投薬されることができる。
組成物を投与する場合、安全かつ有効量の本発明の無細胞脂肪抽出物を治療を必要とするヒトまたは非ヒト動物(例えば、ラット、マウス、イヌ、ネコ、ウシ、ニワトリ、アヒル等)に提要することであり、ここで、投与時の用量は、薬学的に、食品的にまたは栄養補助食品的に許容される有効な投与量である。本明細書で使用されるように、「安全かつ有効量」という用語は、ヒトおよび/または動物に対して機能または活性を生じ、且つヒトおよび/または動物に許容される量を指す。当業者であれば、前記「安全かつ有効量」は、医薬組成物の形態、投与経路、使用される薬物の賦形剤、疾患の重症度、ならびに他の薬物との併用投与等の状況に応じて変化できることを理解すべきである。例えば、体重60kgの人の場合、一日量は、通常0.1~1000mg、好ましくは1~600mg、より好ましくは2~300mgである。もちろん、具体的な投与量は、投与経路、患者の健康状況等の要因も考慮に入れる必要があり、これらは、すべて熟練した医師のスキルの範囲内である。
本発明の主な利点は、次のとおりである。
1.本発明は、無細胞脂肪抽出物が卵巣機能不全および/またはその合併症に対して優れた予防効果および治療効果を有することを初めて発見した。
2.本発明に記載の無細胞脂肪抽出物は、無細胞成分であり、臨床応用において細胞関連問題を回避することができ、例えば、細胞処理後の遺伝的安定性、注射後の細胞の活性および生存率、細胞の複数回の投与および保存、ならびに同種異系脂肪を使用した場合の細胞の免疫原性を含み、本発明に記載の無細胞脂肪抽出物は、卵巣機能不全および/またはその合併症の予防および治療において、安全性が高く、副作用が少ないという利点を有する。
以下、本発明は、具体的実施例と併せてさらに説明される。これらの実施例は、本発明を説明するためにのみ使用され、本発明の範囲を限定するものではないことを理解されたい。以下の実施例において、具体的条件を示さない実験方法は、通常従来の条件または製造業者によって提案された条件に従う。特に明記されない限り、パーセンテージと部数とは、重量で計算される。
実施例1
1.無細胞脂肪抽出液(CEFFE)の調製
脂肪は、インフォームドコンセントを得たボランティアから取得される。無細胞脂肪組織抽出液の調製方法は、次のとおりである。
(1)脂肪組織は、脂肪吸引術を受けた平均年齢31歳(24歳~36歳)の健康な女性6名から採取される。膨潤性液体麻酔を局所注射した後、大きな横穴(2mm×7mm)を有する3mm脂肪吸引カニューレを使用して20mLシリンジに接続し、手動陰圧下で放射状吸引を実行し、得られた脂肪を直立したまま静止して膨潤液除去した後、生理食塩水で3回すすぐ。
(2)すすいだ脂肪組織を取り、遠心分離管に移し、遠心分離機に入れ、1200g、4℃で3分間遠心分離して、層状混合物を取得する。
(3)前記層状混合物に対して、上層の油層および下層の水層を除去し、中間層(即ち、脂肪細胞を含む脂肪層)を収集する。
(4)前記中間層については、10mlの注射器2本を使用してティーチューブを接続し、一定の速度で30回繰り返し押し出すことにより、機械的乳化を実行し、機械的に乳化した脂肪混合物(ナノ脂肪とも呼ばれる)を取得する。
(5)前記機械的に乳化した脂肪混合物を-80℃の冷蔵庫に入れて凍結し、37℃の水浴で解凍し、1回の凍結および解凍の循環後、解凍した脂肪混合物を1200g、4℃で5分間遠心分離し、層状混合物を取得し、層状混合物を合計4層に分け、第1層は、油層であり、第2層は、残留脂肪組織層であり、第3層は、液体層であり、第4層は、細胞/組織破片沈降層であり、油層および残留脂肪組織層を除去し、液体層を吸収し、吸収中に細胞/組織破片沈降層の汚染を回避することにより、一次脂肪抽出液を得る。
(6)得られた一次脂肪抽出液を0.22μmのフィルターでろ過滅菌して、滅菌し、且つ混合生細胞の可能性のあるものを除去して、無細胞脂肪抽出液(CEFFE)を取得し、分注し、-20℃で凍結保存し、使用する場合に4℃で解凍する。
調製した無細胞脂肪抽出液について、ELISA免疫吸着測定キットを使用して、IGF-1、BDNF、GDNF、bFGF、VEGF、TGF-β1、HGFおよびPDGF等のサイトカインを含むサイトカイン含有量を検出する。六つのサンプルで検出された平均濃度は、次のとおりである。IGF-1(9840.6pg/ml)、BDNF(1764.5pg/ml)、GDNF(1831.9pg/ml)、bFGF(242.3pg/ml)、VEGF(202.9pg/ml)、TGF-β1(954.5pg/ml)、HGF(898.4pg/ml)およびPDGF(179.9pg/ml)。
2.実験方法および結果
化学的損傷による卵巣機能不全およびその合併症に対する無細胞脂肪抽出液(CEFFE)の治療効果を調査する。具体的には、化学薬物による卵巣機能不全(POI)マウスモデルを確立し、CEFFEを応用して治療し、マウスの卵巣機能の改善を様々な指標で観察することを目的とする。
POI群では、C57マウスを選択してモデルを確立し、負荷剤量120mg/kgのシクロホスファミドの1回腹腔内注射と、ブスルファン12mg/kgの皮内注射との併用は、合計0.1mL(PBSを溶媒として使用する)である。対照群は、化学療法薬を注射していない正常なマウスを実験観察の対象として使用する。
インビボ実験:POIマウスモデルを正常に確立したことを確認した後、マウスをCEFFEで治療する。実験群は、連続7日間、0.1mL/日の腹腔内注射用に、タンパク質含有量が3.0以上であるCEFFE製剤を選択される。一部のマウスを処理2週間および4週間後に卵巣を採取して、性ホルモンレベルおよび卵巣組織学を含む検出が実行される。性ホルモンレベルの結果は、図1、図2、図3に示されたとおりであり、卵巣組織学結果は、図4に示されたとおりである。
図1および図2は、化学療法によって卵巣機能不全を引き起こされるマウスのE2(エストラジオール)ホルモンおよびAMH(抗ミュラー管ホルモン)のレベルが大幅に低下し、CEFFEを腹腔内注射した後、E2ホルモンレベルが明らかに増加し、4週間の観察期間の終点まで安定して維持することを示す。CEFFE注射前後のホルモンレベルの差は、統計的に有意である。当該結果は、CEFFEが化学療法による卵巣機能不全マウスのE2ホルモンレベルおよびAMHホルモンレベルに対して明らかな向上効果をもたらし、卵巣機能の回復に有益であることを証明する。(*P<0.05)
図3は、化学療法によって卵巣機能不全を引き起こされるマウスのFSH(卵胞刺激ホルモン)ホルモンレベルが大幅に増加し、CEFFEを腹腔内注射した後、FSH値が明らかに減少し、4週間の観察期間の終了時点で徐々に安定化することを示す。CEFFE注射前後のホルモンレベルの差は、統計的に有意である。当該結果は、CEFFEが化学療法による卵巣機能不全マウスのFSHホルモンレベルに明らかな低下効果をもたらし、卵巣機能の回復に有益であることを証明する。(*P<0.05)
POI 2週間群では、大量の二次卵胞が変性して閉鎖状態になり、少量の炎症細胞が浸潤していることがわかる(図4A)。POI+CEFFE 2週間群では、卵胞の構造が基本的に正常で、髄質は、部分的に潰れていることがわかる(図4B)。POI 4週間群では、原子卵胞の数が減少し、黄体およびより多くの間質線が排卵直後であるはずであることがわかる(図4C)。POI+CEFFE 4週間群では、少量の炎症細胞が浸潤され、全体的な構造が正常であることがわかり(図4D)、正常な卵巣切片は、図4Eに示されたとおりである。
その結果、CEFFEが化学的損傷による卵巣機能不全の卵巣の機能および構造の回復を促進できることが示される。
従って、CEFFEは、化学的損傷による卵巣機能不全およびその合併症に対して優れた治療効果を有する。
本発明で言及されたすべての文書は、あたかも各文書が個別に参照として引用されたかのように、本出願における参照として引用される。さらに、本発明の上記の教示内容を読んだ後、当業者は本発明に様々な変更または修正を加えることができ、これらの同等の形態も、本出願の添付の請求範囲によって定義される範囲に含まれる。

Claims (15)

  1. 無細胞脂肪抽出物の用途であって、
    組成物または製剤を調製するために使用され、前記組成物または製剤は、卵巣機能不全および/またはその合併症を予防および/または治療するために使用されることを特徴とする、前記用途。
  2. 前記卵巣機能不全合併症は、続発性無月経、エストロゲンレベルの低下、性腺刺激ホルモンレベルの上昇、卵胞数の減少、卵胞の質の低下、早発無月経、不妊症、またはその組み合わせからなる群から選択されることを特徴とする
    請求項1に記載の用途。
  3. 前記卵巣機能不全は、化学的損傷による卵巣機能不全を含むことを特徴とする
    請求項1に記載の用途。
  4. 前記化学的損傷は、化学療法薬による損傷を含むことを特徴とする
    請求項3に記載の用途。
  5. 前記化学療法薬は、シクロホスファミド、ブスルファン、パクリタキセル、ドキソルビシン、またはその組み合わせからなる群から選択されることを特徴とする
    請求項4に記載の用途。
  6. 前記卵巣機能不全および/またはその合併症の予防および/または治療は、
    (i)卵巣機能の回復の促進と、
    (ii)生殖能力の向上とを含むことを特徴とする
    請求項1に記載の用途。
  7. 前記卵巣機能の回復の促進は、
    (i)エストラジオールホルモンのレベルの増加と、
    (ii)抗ミュラー管ホルモンのレベルの増加と、
    (iii)卵胞刺激ホルモンのレベルの低下と、
    (iv)卵胞構造の回復の促進とからなる群から選択される一つまたは複数の特徴を含むことを特徴とする
    請求項6に記載の用途。
  8. 前記組成物または製剤は、医薬組成物または製剤、食品組成物または製剤、栄養補助食品組成物または製剤または栄養補助食品を含むことを特徴とする
    請求項1に記載の用途。
  9. 前記組成物または製剤の剤形は、経口製剤、外用製剤または注射製剤であることを特徴とする
    請求項1に記載の用途。
  10. 前記組成物または製剤は、外用、局所、または注射方法によって投与されることを特徴とする
    請求項1に記載の用途。
  11. 前記無細胞脂肪抽出物は、IGF-1、BDNF、GDNF、TGF-β1、HGF、bFGF、VEGF、TGF-β1、HGF、PDGF、EGF、NT-3、GH、G-CSF、またはその組み合わせからなる群から選択される一種または複数種の成分を含むことを特徴とする
    請求項1に記載の用途。
  12. 前記無細胞脂肪抽出物は、以下からなる群から選択される一種または複数種の特徴を含み、
    前記無細胞脂肪抽出物において、前記IGF-1の濃度は、5000~30000pg/ml、好ましくは6000~20000pg/ml、より好ましくは7000~15000pg/ml、より好ましくは8000~12000pg/ml、より好ましくは9000~11000pg/ml、より好ましくは9500~10500pg/mlであり、
    前記無細胞脂肪抽出物において、前記BDNFの濃度は、800~5000pg/ml、好ましくは1000~4000pg/ml、より好ましくは1200~2500pg/ml、より好ましくは1400~2000pg/ml、より好ましくは1600~2000pg/ml、より好ましくは1700~1850pg/mlであり、
    前記無細胞脂肪抽出物において、前記GDNFの濃度は、800~5000pg/ml、好ましくは1000~4000pg/ml、より好ましくは1200~2500pg/ml、より好ましくは1400~2000pg/ml、より好ましくは1600~2000pg/ml、より好ましくは1700~1900pg/mlであり、
    前記無細胞脂肪抽出物において、前記bFGFの濃度は、50~600pg/ml、好ましくは100~500pg/ml、より好ましくは120~400pg/ml、より好ましくは150~300pg/ml、より好ましくは200~280pg/ml、より好ましくは220~260pg/mlであり、
    前記無細胞脂肪抽出物において、前記VEGFの濃度は、50~500pg/ml、好ましくは100~400pg/ml、より好ましくは120~300pg/ml、より好ましくは150~250pg/ml、より好ましくは170~230pg/ml、より好ましくは190~210pg/mlであり、
    前記無細胞脂肪抽出物において、前記TGF-β1の濃度は、200~3000pg/ml、好ましくは400~2000pg/ml、より好ましくは600~1500pg/ml、より好ましくは800~1200pg/ml、より好ましくは800~1100pg/ml、より好ましくは900~1000pg/mlであり、
    前記無細胞脂肪抽出物において、前記HGFの濃度は、200~3000pg/ml、好ましくは400~2000pg/ml、より好ましくは600~1500pg/ml、より好ましくは600~1200pg/ml、より好ましくは800~1000pg/ml、より好ましくは850~950pg/mlであり、および/または
    前記無細胞脂肪抽出物において、前記PDGFの濃度は、50~600pg/ml、好ましくは80~400pg/ml、より好ましくは100~300pg/ml、より好ましくは140~220pg/ml、より好ましくは160~200pg/ml、より好ましくは170~190pg/mlであることを特徴とする
    請求項11に記載の用途。
  13. 前記無細胞脂肪抽出物は、以下からなる群から選択される一種または複数種の特徴を含み、
    前記IGF-1とVEGFとの重量比は、20~100:1、好ましくは30~70:1、より好ましくは40~60:1、最も好ましくは45~55:1であり、
    前記BDNFとVEGFとの重量比は、2~20:1、好ましくは4~15:1、より好ましくは6~12:1、最も好ましくは8~9.5:1であり、
    前記GDNFとVEGFとの重量比は、2~20:1、好ましくは4~15:1、より好ましくは6~12:1、最も好ましくは8.5~9.5:1であり、
    前記bFGFとVEGFとの重量比は、0.2~8:1、好ましくは0.5~5:1、より好ましくは0.6~2:1、より好ましくは0.8~1.6:1、最も好ましくは1~1.5:1であり、
    前記TGF-β1とVEGFとの重量比は、1~20:1、好ましくは1~15:1、より好ましくは1~10:1、より好ましくは2~8:1、より好ましくは4~6:1であり、
    前記HGFとVEGFとの重量比は、1~20:1、好ましくは1~15:1、より好ましくは1~10:1、より好ましくは2~8:1、より好ましくは4~5.5:1であり、および/または
    前記PDGFとVEGFとの重量比は、0.1~3:1、好ましくは0.2~2:1、より好ましくは0.4~1.5:1、最も好ましくは0.7~1.2:1であることを特徴とする
    請求項11に記載の用途。
  14. 前記無細胞脂肪抽出物は、以下の方法によって調製され、
    (1)脂肪組織原料を提供し、前記脂肪組織原料を粉砕し、すすぎ(例えば、生理食塩水を使用する)、それによってすすいだ脂肪組織を得、
    (2)前記すすいだ脂肪組織を遠心分離し、層状混合物を得、
    (3)前記層状混合物に対して、上層の油層および下層の水層を除去し、中間層(即ち、脂肪細胞を含む脂肪層)を収集し、
    (4)前記中間層を乳化して、乳化した脂肪混合物(ナノ脂肪とも呼ばれる)を得、
    (5)前記乳化した脂肪混合物を遠心分離して、一次脂肪抽出物である中間液体層を得、および
    (6)前記一次脂肪抽出物をろ過および滅菌し、それによって無細胞脂肪抽出物を得ることを特徴とする
    請求項1に記載の用途。
  15. 卵巣機能不全および/またはその合併症を予防および/または治療する方法であって、
    必要とする対象に無細胞脂肪抽出物を投与することを特徴とする、前記卵巣機能不全および/またはその合併症を予防および/または治療する方法。
JP2024501900A 2021-07-14 2022-06-13 卵巣機能不全を治療するための無細胞脂肪抽出物 Pending JP2024525757A (ja)

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