JP2024518834A - 雑草防除方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、除草剤としての式(I)(式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は本明細書で定義されるとおりである)又は前記化合物の農学的に許容可能な塩の使用に関する。本発明はさらに、式(I)の化合物を含む除草組成物及び特に、有用な植物の作物において雑草を防除するための式(I)の化合物の使用に関する。TIFF2024518834000061.tif40105

Description

本発明は、除草剤としてのある種の化合物の使用、その化合物を含む除草組成物、及び特に、有用な植物の作物において雑草を防除するための、又は植物の成長を阻害するためのそれらの使用に関する。
本発明は、本明細書において定義されるような式(I)のある種のジフルオロフェニル酢酸が意外なほど良好な除草活性を示すという知見に基づいている。従って、本発明によれば、除草剤としての式(I)
Figure 2024518834000002
(式中、
各R1、R2、R4、及びR5は、水素、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C1~C5アルキル、C3~6シクロアルキル、C1~C4アルコキシ、C2~C3アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C2ハロアルコキシ、ハロフェニル、C1~2ハロアルキル、C1~2アルコキシC1~2アルキル、C1~2アルコキシカルボニル、C1~C2アルキルスルファニル、C1~C2アルキルスルフィニル及びC1~C2アルキルスルホニルからなる群から独立して選択され、R1、R2、R4、及びR5のうちの1つだけしかC1~C4アルコキシではないか、又は
R1及びR2は、それらが結合されている炭素原子と一緒に、5員環又は6員環を形成し、6員環は、6員環中のいずれかの窒素が、構造(I)におけるベンゼン環の隣にあることを条件として、0、1又は2個の窒素原子を含有し、且つ5員環は、窒素及び酸素からなる群から独立して選択される1又は2個のヘテロ原子を含有し、且つ各R4及びR5は、水素、ハロゲン及びC1~C2アルキルからなる群から独立して選択され;
R3は、水素、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1~C5アルキル、C1~C4アルコキシ、C2~C3アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C2ハロアルコキシ及びハロフェニルからなる群から選択され;
R1、R2、R3、R4、及びR5の少なくとも1つは、アミノ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C2~C5アルキル、C3~6シクロアルキル、C1~C4アルコキシ、C2~C3アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C2ハロアルコキシ、ハロフェニル、C2ハロアルキル、C1~2アルコキシC1~2アルキル、C1~2アルコキシカルボニル、C1~C2アルキルスルファニル、C1~C2アルキルスルフィニル及びC1~C2アルキルスルホニルからなる群から選択されるか、又は
R1及びR2は、それらが結合されている炭素原子と一緒に、5員環又は6員環を形成し、6員環は、6員環中のいずれかの窒素が、構造(I)におけるベンゼン環の隣にあることを条件として、0、1又は2個の窒素原子を含有し、且つ5員環は、窒素及び酸素からなる群から独立して選択される1又は2個のヘテロ原子を含有し、且つ各R4及びR5は、水素、ハロゲン及びC1~C2アルキルからなる群から独立して選択され;且つ
R6は、水素、ベンジル及びC1~C3アルキルからなる群から選択される)
の化合物又は前記化合物の農学的に許容可能な塩の使用が提供される。
本発明の第2の態様によれば、除草的に有効な量の式(I)の化合物と、農芸化学的に許容可能な希釈剤又はキャリアとを含む農芸化学的組成物が提供される。このような農業用組成物は、少なくとも1種の追加の有効成分をさらに含み得る。
本発明の第3の態様によれば、望ましくない植物の成長を防除又は予防する方法であって、除草的に有効な量の式(I)の化合物又はこの化合物を有効成分として含む組成物は、植物、その一部又はその生息地に適用される、方法が提供される。
本明細書において用いられる場合、「ハロゲン」又は「ハロ」という用語は、フッ素(フルオロ)、塩素(クロロ)、臭素(ブロモ)又はヨウ素(ヨード)、好ましくはフッ素、塩素又は臭素を指す。
本明細書において用いられる場合、シアノは、-CN基を意味する。
本明細書において用いられる場合、ヒドロキシ又はヒドロキシルは、-OH基を意味する。
本明細書において用いられる場合、ニトロは、-NO2基を意味する。
本明細書において用いられる場合、アミノは、-NH2基を意味する。
本明細書において用いられる場合、「C1~C5アルキル」という用語は、炭素及び水素原子のみから構成され、不飽和を含まず、1~5個の炭素原子を有し、且つ単結合によって分子の残部に結合している直鎖又は分岐鎖炭化水素鎖ラジカルを指す。C1~C3アルキル及びC1~C2アルキルは、相応に解釈されるべきである。C1~C5アルキルの例としては、これらに限定されないが、メチル(Me)、エチル(Et)、n-プロピル、1-メチルエチル(イソプロピル)、n-ブチル及び1-ジメチルエチル(t-ブチル)が挙げられる。
本明細書において用いられる場合、「C3-8シクロアルキル」という用語は、飽和であり、且つ3~8個の炭素原子を含有する安定な単環式環基を指す。C3-6シクロアルキルは、相応に解釈されるべきである。C3-8シクロアルキルの例としては、これらに限定されないが、シクロピロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルが挙げられる。
本明細書において用いられる場合、「C1~C4アルコキシ」という用語は、式-ORaの基を指し、Raは、一般に上記に定義されているとおり、C1~C4アルキル基である。C1~C2アルコキシは、相応に解釈されるべきである。C1-4アルコキシの例としては、これらに限定されないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ-プロポキシ及びt-ブトキシが挙げられる。
本明細書において用いられる場合、「C1-4アルコキシC1-4アルキル」という用語は、一般に上記に定義されているとおりRbがC1-4アルキル基であり、且つ一般に上記に定義されているとおりRaがC1-4アルキレン基である式Rb-O-Ra-の基を指す。
本明細書において用いられる場合、「C1~C2ハロアルキル」という用語は、1個以上の同じであるか又は異なるハロゲン原子によって置換されている、一般に上記に定義されているC1~C2アルキル基を指す。C2ハロアルキルは、相応に解釈されるべきである。C1~C2ハロアルキルの例としては、これらに限定されないが、クロロメチル、フルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル及び2,2,2-トリフルオロエチルが挙げられる。
本明細書において用いられる場合、「C2~C3アルケニル」という用語は、炭素及び水素原子のみから構成され、(E)又は(Z)立体構成のいずれかであり得る少なくとも1つの二重結合を含み、2~3個の炭素原子を有し、単結合によって分子の残部に結合している直鎖又は分岐鎖炭化水素鎖ラジカル基を指す。C2~C3アルケニルの例としては、これらに限定されないが、エテニル、プロパ-1-エニル及びアリル(プロパ-2-エニル)が挙げられる。
本明細書において用いられる場合、「C2~C3アルキニル」という用語は、炭素及び水素原子のみから構成され、少なくとも1つの三重結合を含み、2~3個の炭素原子を有し、単結合によって分子の残部に結合している直鎖又は分岐鎖炭化水素鎖ラジカル基を指す。C2~C3アルキニルの例としては、これらに限定されないが、エチニル、プロパ-1-イニル及びプロパルギル(プロパ-2-イニル)が挙げられる。
本明細書において用いられる場合、「C1~C2ハロアルコキシ」という用語は、1個以上の同じであるか又は異なるハロゲン原子によって置換されている、上記に定義されているC1~C2アルコキシ基を指す。C1~C2ハロアルコキシの例としては、これらに限定されないが、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ及びトリフルオロエトキシが挙げられる。
本明細書において用いられる場合、「C1-2アルキルスルファニル」という用語は、一般に上記に定義されているとおりRaがC1-2アルキル基である式-SRaの基を指す。
本明細書において用いられる場合、「C1-2アルキルスルフィニル」という用語は、一般に上記に定義されているとおりRaがC1-2アルキル基である式-S(O)Raの基を指す。
本明細書において用いられる場合、「C1-2アルキルスルホニル」という用語は、一般に上記に定義されているとおりRaがC1-2アルキル基である式-S(O)2aの基を指す。
本明細書において用いられる場合、「C1-4アルコキシカルボニル」という用語は、一般に上記に定義されているとおりRaがC1-4アルキル基である式RaOC(O)-の基を指す。
本明細書において用いられる場合、「C1-3アルコキシカルボニルC1-3アルキル」という用語は、一般に上記に定義されているとおりRaがC1-3アルキル基であり、且つ一般に上記に定義されているとおりRbがC1-3アルキレン基である式-RbC(O)ORaの基を指す。
式(I)の化合物中における1個以上の場合により不斉の炭素原子の存在は、その化合物が、キラル異性形態、すなわち鏡像異性形態又はジアステレオ異性形態で生じ得ることを意味する。また、アストロプ異性体は、単結合に係る回転の制限の結果として生じ得る。式(I)は、すべてのこれらの可能性のある異性形態及びその混合物を含むことが意図されている。本発明は、式(I)の化合物に係るすべてのこれらの可能性のある異性形態及びその混合物を含む。同様に、式(I)は、存在する場合、すべての可能性のある互変異性体(ラクタム-ラクチム互変異性及びケト-エノール互変異性を含む)を含むことが意図されている。本発明は、式(I)の化合物に係るすべての可能性のある互変異性形態を含む。同様に、二置換されたアルケンが存在する場合、これらは、E若しくはZ形態で又はいずれかの割合における両方の混合物として存在し得る。本発明は、式(I)の化合物について、すべてのこれらの可能な異性形態及びその混合物を含む。
式(I)の化合物は、典型的には、農学的に許容可能な塩、双性イオン又は双性イオンの農学的に許容可能な塩の形態で提供される。本発明は、このような農学的に許容可能な塩、双性イオン及びすべての割合でのその混合物のすべてを包含する。
本発明の好適な農学的に許容可能な塩は、これらに限定されないが、金属、アミンの共役酸及び有機カチオンを含むカチオンを有し得る。好適な金属の例としては、アルミニウム、カルシウム、セシウム、銅、リチウム、マグネシウム、マンガン、カリウム、ナトリウム、鉄及び亜鉛が挙げられる。好適なアミンの例としては、アリルアミン、アンモニア、アミルアミン、アルギニン、ベネタミン、ベンザチン、ブテニル-2-アミン、ブチルアミン、ブチルエタノールアミン、シクロヘキシルアミン、デシルアミン、ジアミルアミン、ジブチルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチレントリアミン、ジヘプチルアミン、ジヘキシルアミン、ジイソアミルアミン、ジイソプロピルアミン、ジメチルアミン、ジオクチルアミン、ジプロパノールアミン、ジプロパルギルアミン、ジプロピルアミン、ドデシルアミン、エタノールアミン、エチルアミン、エチルブチルアミン、エチレンジアミン、エチルヘプチルアミン、エチルオクチルアミン、エチルプロパノールアミン、ヘプタデシルアミン、ヘプチルアミン、ヘキサデシルアミン、ヘキセニル-2-アミン、ヘキシルアミン、ヘキシルヘプチルアミン、ヘキシルオクチルアミン、ヒスチジン、インドリン、イソアミルアミン、イソブタノールアミン、イソブチルアミン、イソプロパノールアミン、イソプロピルアミン、リシン、メグルミン、メトキシエチルアミン、メチルアミン、メチルブチルアミン、メチルエチルアミン、メチルヘキシルアミン、メチルイソプロピルアミン、メチルノニルアミン、メチルオクタデシルアミン、メチルペンタデシルアミン、モルホリン、N,N-ジエチルエタノールアミン、N-メチルピペラジン、ノニルアミン、オクタデシルアミン、オクチルアミン、オレイルアミン、ペンタデシルアミン、ペンテニル-2-アミン、フェノキシエチルアミン、ピコリン、ピペラジン、ピペリジン、プロパノールアミン、プロピルアミン、プロピレンジアミン、ピリジン、ピロリジン、sec-ブチルアミン、ステアリルアミン、タローアミン、テトラデシルアミン、トリブチルアミン、トリデシルアミン、トリメチルアミン、トリヘプチルアミン、トリヘキシルアミン、トリイソブチルアミン、トリイソデシルアミン、トリイソプロピルアミン、トリメチルアミン、トリペンチルアミン、トリプロピルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン及びウンデシルアミンが挙げられる。好適な有機カチオンの例としては、ベンジルトリブチルアンモニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、ベンジルトリフェニルホスホニウム、コリン、テトラブチルアンモニウム、テトラブチルホスホニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラエチルホスホニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラメチルホスホニウム、テトラプロピルアンモニウム、テトラプロピルホスホニウム、トリブチルスルホニウム、トリブチルスルホキソニウム、トリエチルスルホニウム、トリエチルスルホキソニウム、トリメチルスルホニウム、トリメチルスルホキソニウム、トリプロピルスルホニウム及びトリプロピルスルホキソニウムが挙げられる。
好ましい実施形態では、農学的に許容可能な塩は、ナトリウム、カリウム、アルミニウム、ジメチルアミン(DMA)、ジグリコールアミン(DGA)及びコリン塩からなる群から選択される。特に好ましい実施形態では、農学的に許容可能な塩は、コリン塩である。
以下のリストは、本発明に従う式(I)の化合物に関連した置換基R1、R2、R3、R4、R5及びR6についての、好ましい定義を含む定義を提供する。これらの置換基の任意の1つについて、下記に与えられる定義のいずれも、本明細書の下記又は他の箇所で与えられる任意の他の置換基の任意の定義と組み合わされ得る。
好ましくは、R1は、水素、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C1~C5アルキル、C3~C4シクロアルキル、C1~C4アルコキシ、C2~C3アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C2ハロアルコキシ、ハロフェニル及びC1-2アルキルスルファニル、より好ましくは、水素、フッ素、塩素、ニトロ、シアノ、C1~C4アルキル、シクロプロピル、メチルスルファニル、アミノ及びC1~C3アルコキシ、最も好ましくは、水素、塩素、シアノ、ニトロ、メトキシ、エチル、シクロプロピル、エトキシ及びイソプロポキシからなる群から選択される。
好ましくは、R2は、水素、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C1~C5アルキル、C1~C4アルコキシ、C2~C3アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C2ハロアルコキシ、ハロフェニル及びC1-2アルキルスルファニル、より好ましくは、水素、臭素、フッ素、塩素、シアノ、エテニル、エチニル、メチル、エチル、メチルスルファニル、メトキシ、アミノ及びフルオロフェニル、最も好ましくは、水素、塩素、シアノ、エチニル、メチルスルファニル及びメトキシからなる群から選択される。
好ましくは、R1及びR2は、それらが結合されている炭素原子と一緒に、窒素及び酸素からなる群から独立して選択される1又は2個のヘテロ原子を含有する5員環、より好ましくは、2個の酸素原子を含有する5員環を形成する。好ましくは、5員環は、部分飽和であり、最も好ましくは、5員環は、飽和である。好ましくは、5員環は、フッ素、塩素及びメチルからなる群から独立して選択される1又は2個の置換基によって置換され、より好ましくは、5員環は、2個のフッ素によって置換される。
好ましくは、R1及びR2は、6員環中のいずれかの窒素が、構造(I)におけるベンゼン環の隣にあることを条件として、それらが結合されている炭素原子と一緒に、0、1又は2個の窒素原子を含有する6員環形成し、より好ましくは、6員環は、0又は1個の窒素を含有する。好ましくは、6員環は、芳香族である。好ましくは、6員環は、0又は1個の置換基によって置換される。置換される場合、置換基は、好ましくは、塩素である。
好ましくは、R3は、水素、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1~C5アルキル、C1~C4アルコキシ、C2~C3アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C2ハロアルコキシ及びハロフェニル、より好ましくは、水素、アミノ、トリフルオロメトキシ、メチル、tert-ブチル及びメトキシ、最も好ましくは、水素からなる群から選択される。
好ましくは、R4は、水素、アミノ、フッ素、塩素、メトキシ、より好ましくは、水素からなる群から選択される。
好ましくは、R5は、水素、フッ素、塩素、アミノ、ニトロ及びメトキシ、より好ましくは、水素、塩素及びメトキシからなる群から選択される。
好ましくは、R6は、水素及びC1~C3アルキル、より好ましくは、水素からなる群から選択される。
化合物の好ましいサブセットは、
各R1、R2、R4、及びR5が、水素、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C1~C5アルキル、C3~6シクロアルキル、C1~C4アルコキシ、C2~C3アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C2ハロアルコキシ、ハロフェニル、C1~2アルコキシC1~2アルキル、C1~2アルコキシカルボニル及びC1-2アルキルスルファニルからなる群から独立して選択され、R1、R2、R4、及びR5のうちの1つだけしかC1~C4アルコキシではないか;又は
R1及びR2が、それらが結合されている炭素原子と一緒に、5員環又は6員環を形成し、6員環が、6員環中のいずれかの窒素が、構造(I)におけるベンゼン環の隣にあることを条件として、0、1又は2個の窒素原子を含有し、且つ5員環が、窒素及び酸素からなる群から選択される1又は2個のヘテロ原子を含有し、且つ各R4及びR5が、水素、ハロゲン及びC1~C2アルキルからなる群から独立して選択され;
R3が、水素、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1~C5アルキル、C1~C4アルコキシ、C2~C3アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C2ハロアルコキシ及びハロフェニルからなる群から選択され;
R1、R2、R3、R4、及びR5の少なくとも1つが、アミノ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C2~C5アルキル、シクロプロピル、C1~C4アルコキシ、C2~C3アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C2ハロアルコキシ、ハロフェニル、C1~2アルコキシC1~2アルキル、C1~2アルコキシカルボニル及びC1~C2アルキルスルファニルからなる群から選択されるか、又は
R1及びR2が、それらが結合されている炭素原子と一緒に、5員環又は6員環を形成し、6員環が、6員環中のいずれかの窒素が、構造(I)におけるベンゼン環の隣にあることを条件として、0、1又は2個の窒素原子を含有し、且つ5員環が、窒素及び酸素からなる群から選択される1又は2個のヘテロ原子を含有し、且つ各R4及びR5が、水素、ハロゲン及びC1~C2アルキルからなる群から独立して選択され;且つ
R6が、水素及びC1~C3アルキルからなる群から選択されるものである。
化合物のより好ましいサブセットは、
各R1、R2、R4、及びR5が、水素、塩素、シアノ、ニトロ、メトキシ、エチル、エトキシ、イソプロポキシ、エチニル及びメチルスルファニルからなる群から独立して選択されるか;又は
R1及びR2が、それらが結合されている炭素原子と一緒に、5員環又は6員環を形成し、6員環が、6員環中のいずれかの窒素が、構造(I)におけるベンゼン環の隣にあることを条件として、芳香族であり且つ0又は1個の窒素を含有し、且つ5員環が、部分飽和又は完全飽和であり、且つ環において2個の酸素を含有し、且つ各R4及びR5が、水素、ハロゲン及びC1~C2アルキルからなる群から独立して選択され;
R3が、水素であり;
R1、R2、R3、R4、及びR5の少なくとも1つが、シアノ、ニトロ、メトキシ、エチル、エトキシ、イソプロポキシ、エチニル及びメチルスルファニルからなる群から選択されるか、又は
R1及びR2が、それらが結合されている炭素原子と一緒に、5員環又は6員環を形成し、6員環が、6員環中のいずれかの窒素が、構造(I)におけるベンゼン環の隣にあることを条件として、0、1又は2個の窒素原子を含有し、且つ5員環が、窒素及び酸素からなる群から選択される1又は2個のヘテロ原子を含有し、且つ各R4及びR5が、水素、ハロゲン及びC1~C2アルキルからなる群から独立して選択され;且つ
R6が、水素であるものである。
例の表
下の表1は、それぞれ指定された化合物番号1-1~1-477である式(I)の477個の具体的な化合物(式中、R6は、水素である)を開示する。
Figure 2024518834000003

Figure 2024518834000004

Figure 2024518834000005

Figure 2024518834000006

Figure 2024518834000007

Figure 2024518834000008

Figure 2024518834000009

Figure 2024518834000010

Figure 2024518834000011

Figure 2024518834000012

Figure 2024518834000013

Figure 2024518834000014

Figure 2024518834000015

Figure 2024518834000016

Figure 2024518834000017

Figure 2024518834000018
477個の式(I)の化合物(式中、R6は、メチルであり、且つR1~R5の値は、化合物1-1~1-477に関して表1で与えられるとおりである)は、それぞれ化合物番号2-1~2-477として指定される。
477個の式(I)の化合物(式中、R6は、エチルであり、且つR1~R5の値は、化合物1-1~1-477に関して表1で与えられるとおりである)は、それぞれ化合物番号3-1~3-477として指定される。
477個の式(I)の化合物(式中、R6は、ベンジルであり、且つR1~R5の値は、化合物1-1~1-477に関して表1で与えられるとおりである)は、それぞれ化合物番号4-1~4-477として指定される。
477個の式(I)の化合物(式中、R6は、リチウムであり、且つR1~R5の値は、化合物1-1~1-477に関して表1で与えられるとおりである)は、それぞれ化合物番号5-1~5-477として指定される。
477個の式(I)の化合物(式中、R6は、ナトリウムであり、且つR1~R5の値は、化合物1-1~1-477に関して表1で与えられるとおりである)は、それぞれ化合物番号6-1~6-477として指定される。
477個の式(I)の化合物(式中、R6は、アンモニウムであり、且つR1~R5の値は、化合物1-1~1-477に関して表1で与えられるとおりである)は、それぞれ化合物番号7-1~7-477として指定される。
477個の式(I)の化合物(式中、R6は、ジイソプロピルアンモニウムであり、且つR1~R5の値は、化合物1-1~1-477に関して表1で与えられるとおりである)は、それぞれ化合物番号8-1~8-477として指定される。
477個の式(I)の化合物(式中、R6は、N,N,N-トリメチルエタノールアンモニウムであり、且つR1~R5の値は、化合物1-1~1-477に関して表1で与えられるとおりである)は、それぞれ化合物番号9-1~9-477として指定される。
本発明の化合物は、有機化学の当業者に公知の技法によって調製され得る。式(I)の化合物の一般的な製造方法が以下に記載される。本文に特に明記しない限り、置換基R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、上記において本明細書に定義されているとおりである。本発明の化合物の調製のために使用される出発原料は、通常の商業的供給業者から購入され得るか、又は公知の方法によって調製され得る。出発原料及び中間体は、クロマトグラフィー、結晶化、蒸留及びろ過などの従来技術の方法により、次のステップでの使用前に精製され得る。
式(I)の化合物は、反応スキーム1に示されるように、式(A)のエステルから調製され得る。
反応スキーム1
Figure 2024518834000019
例えば、式(A)の化合物(式中、R6は、メチル又はエチルを表す)は、エタノールと水との混合物などの好適な溶媒中で、水酸化リチウムなどの塩基で処理され得る。
式(A)の化合物は、反応スキーム2に示されるように式(B)のアリールハロゲン化物及び式(C)のアルキルハロゲン化物から調製され得る。
反応スキーム2
Figure 2024518834000020
例えば、式(B)の化合物と式(C)の化合物(式中、R6は、メチル又はエチルを表す)との混合物は、ジメチルスルホキシドなどの好適な溶媒中で、銅などの金属で処理され得る。
式(B)のアリール臭化物又はアリールヨウ化物は、市販されているか又は文献で公知の方法によって調製され得る。
式(C)のアルキル臭化物又はアルキルヨウ化物は、入手可能であるか又は文献で公知の方法によって調製することができる。
或いは、式(A)の化合物は、反応スキーム3に示されるように式(D)のケトンから調製され得る。
反応スキーム3
Figure 2024518834000021
例えば、式(D)の化合物は、ジクロロメタンなどの好適な溶媒中で、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリドなどのフッ素化薬剤で処理することができる。
式(D)のケトンは、反応スキーム4に示されるように式(E)のアリールハロゲン化物から調製され得る。
反応スキーム4
Figure 2024518834000022
例えば、式(E)の化合物(式中、Halは、ハロゲン原子、例えば、塩素、臭素又はヨウ素原子を表す)の混合物は、テトラヒドロフランなどの好適な溶媒中で、n-ブチルリチウムなどの塩基、及びシュウ酸ジメチル又は塩化オキサリル、引き続きエタノールなどの試薬で処理され得る。
式(E)のアリールハロゲン化物は、市販されているか又は文献で公知の方法によって調製され得る。
式(A)の化合物は、反応スキーム5に示されるように式(F)のエステルから調製され得る。
反応スキーム5
Figure 2024518834000023
例えば、式(F)の化合物(式中、R6は、メチル又はエチルを表す)の混合物は、テトラヒドロフランなどの好適な溶媒中で、カリウムビス(トリメチルシリル)アミドなどの塩基、及びN-フルオロベンゼンスルホンイミドなどのフッ素化試薬で処理され得る。
式(F)の化合物は、反応スキーム6に示されるように式(G)の酸から調製され得る。
反応スキーム6
Figure 2024518834000024
例えば、式(G)の化合物の混合物は、ジクロロメタンなどの好適な溶媒中で、塩化オキサリルなどの塩素化試薬、及びメタノールなどのアルコールで処理され得る。
式(G)の化合物は、反応スキーム7に示されるように式(H)の酸から調製され得る。
反応スキーム7
Figure 2024518834000025
例えば、式(H)の化合物の混合物は、水、アセトニトリル及び酢酸エチルの混合物などの好適な溶媒中で、塩化ルテニウム(III)と過ヨウ素酸ナトリウムとの混合物などの酸化体で処理された後、水などの好適な溶媒中で、二亜硫酸ナトリウムの添加により処理され得る。
式(H)のアリル芳香族化合物は、市販されているか又は文献で公知の方法によって調製され得る。
式(I)の化合物は、反応スキーム8に示されるように式(A)のエステルから調製され得る。
反応スキーム8
Figure 2024518834000026
例えば、式(A)の化合物(式中、R6は、メチル又はエチルを表す)は、水などの好適な溶媒中で、濃HClなどの酸で処理され得る。
式(A)の化合物は、反応スキーム2に示されるように式(B)のアリールハロゲン化物及び式(C)のアルキルハロゲン化物から調製され得る。
式(A)の化合物は、反応スキーム9に示されるように式(J)の芳香族化合物及び式(C)のアルキルハロゲン化物から調製され得る。
反応スキーム9
Figure 2024518834000027
例えば、式(C)の化合物と式(J)の化合物との混合物は、イリジウム錯体を伴うジメチルスルホキシドなどの好適な溶媒中で、リン酸カリウムなどの金属錯体で処理され得る。
式(J)のフェニル化合物及び式(C)のアルキルハロゲン化物は、市販されているか又は文献で公知の方法によって調製され得る。
式(A)の化合物は、反応スキーム10に示されるように式(J)の芳香族化合物及び式(K)のフルオロ-アルキルシランから調製され得る。
反応スキーム10
Figure 2024518834000028
例えば、式(J)の化合物及び式(K)の化合物(式中、R6は、メチル又はエチルを表す)の混合物は、トリフルオロメタンスルホン酸銀などのルイス酸を伴うジクロロメタンなどの好適な溶媒中で、フッ化カリウムなどの金属錯体で処理され得る。
式(J)のアリール種は、市販されているか又は文献で公知の方法によって調製され得る。
式(K)のフルオロ-アルキルシランは、入手可能であるか又は文献で公知の方法によって調製することができる。
式(A)の化合物は、反応スキーム11に示されるように式(J)の芳香族化合物及び式(C)のアルキルハロゲン化物から調製され得る。
反応スキーム11
Figure 2024518834000029
例えば、式(J)の化合物及び式(C)の化合物(式中、R6は、メチル又はエチルを表す)は、ジメチルスルホキシドなどの好適な溶媒中で、フェロセンなどの金属錯体、及び過酸化水素で処理され得る。
式(J)のアリール種は、市販されているか又は文献で公知の方法によって調製され得る。
式(C)のアルキル臭化物又はアルキルヨウ化物は、入手可能であるか又は文献で公知の方法によって調製することができる。式(L)の化合物は、反応スキーム12に示されるように式(M)のアリール臭化物から調製され得る。
反応スキーム12
Figure 2024518834000030
例えば、式(M)の化合物は、アセトニトリルなどの好適な溶媒中で、ヨウ化銅(I)などの金属、及びヨウ化ナトリウムなどのヨウ素源で処理され得る。
式(M)のアリール臭化物は、市販されているか又は文献で公知の方法によって調製され得る。
当業者は、上記で記載された変換が行われる順番を変更するか、又は式(I)の広範囲の化合物を調製するために代わりの方法でそれらを組み合わせることが多くの場合に可能であることを理解するであろう。複数のステップも単一の反応に組み合わされ得る。すべてのこのような変形形態は、本発明の範囲内と考えられる。
当業者は、いくつかの試薬が、ある種の値又は本明細書で定義されるような置換基R1、R2、R3、R4、R5及びR6の組み合わせと適合しないであろうことも認識し、所望の変換を達成するために必要である保護及び/又は脱保護ステップなどの任意の追加のステップは、当業者に明らかであろう。
本発明に従う化合物は、修飾されない形態で除草剤として使用することができるが、一般に、担体、溶媒及び界面活性物質などの製剤補助剤を用いて様々な方法で組成物に配合される。製剤は、種々の物理的形態、例えば散布剤、ゲル、水和剤、水分散性顆粒、水分散性錠剤、発泡性ペレット、乳化性濃縮物、マイクロ乳化性濃縮物、水中油型エマルション、オイルフロアブル剤、水性分散体、油性分散体、サスポエマルション、カプセル懸濁液、乳化性顆粒、可溶性液体、水溶性濃縮物(担体として水又は水混和性有機溶媒を含む)、含浸ポリマーフィルムの形態又は例えばManual on Development and Use of FAO and WHO Specifications for Pesticides,United Nations,First Edition,Second Revision(2010)から知られている他の形態とすることができる。水溶性化合物、可溶性液体、水溶性濃縮物又は水溶性顆粒が好ましい。このような製剤は、直接使用することができるか、又は使用前に希釈することができる。希釈は、例えば、水、液体肥料、微量栄養素、生物有機体、油又は溶媒を用いて行うことができる。
製剤は、例えば、微粉化固体、顆粒、溶液、分散体又はエマルションの形態の組成物を得るために、有効成分を製剤補助剤と混合することによって調製することができる。また、有効成分は、微粉化固体、鉱油、植物又は動物由来の油、植物又は動物由来の変性油、有機溶媒、水、界面活性物質又はこれらの組み合わせなどの他の補助剤と共に配合することができる。
また、有効成分は、微細なマイクロカプセル中に含有させることもできる。マイクロカプセルは、多孔質担体中に有効成分を含有する。これは、有効成分が制御された量で環境に放出される(例えば、持続放出)ことを可能にする。マイクロカプセルは、通常、0.1~500ミクロンの直径を有する。マイクロカプセルは、カプセル重量の約25~95重量%の量の有効成分を含有する。有効成分は、モノリシック固体の形態、固体又は液体分散体中の微粒子の形態又は適切な溶液の形態であり得る。カプセル化膜は、例えば、天然又は合成ゴム、セルロース、スチレン/ブタジエンコポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン又は化学修飾ポリマー及びデンプンキサンテート又は当業者に知られている他のポリマーを含むことができる。代わりに、有効成分が基体の固体マトリックス中に微粉化粒子の形態で含有された微細なマイクロカプセルを形成することができるが、マイクロカプセル自体は、カプセル化されない。
本発明に従う組成物の調製に適した製剤補助剤は、それ自体知られている。液体担体としては、水、トルエン、キシレン、石油エーテル、植物油、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酸無水物、アセトニトリル、アセトフェノン、酢酸アミル、2-ブタノン、炭酸ブチレン、クロロベンゼン、シクロヘキサン、シクロヘキサノール、酢酸のアルキルエステル、ジアセトンアルコール、1,2-ジクロロプロパン、ジエタノールアミン、p-ジエチルベンゼン、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールアビエタート、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールジベンゾアート、ジプロキシトール、アルキルピロリドン、酢酸エチル、2-エチルヘキサノール、炭酸エチレン、1,1,1-トリクロロエタン、2-ヘプタノン、アルファ-ピネン、d-リモネン、乳酸エチル、エチレングリコール、エチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、ガンマ-ブチロラクトン、グリセロール、酢酸グリセロール、二酢酸グリセロール、三酢酸グリセロール、ヘキサデカン、ヘキシレングリコール、酢酸イソアミル、酢酸イソボルニル、イソオクタン、イソホロン、イソプロピルベンゼン、ミリスチン酸イソプロピル、乳酸、ラウリルアミン、酸化メシチル、メトキシプロパノール、メチルイソアミルケトン、メチルイソブチルケトン、ラウリン酸メチル、オクタン酸メチル、オレイン酸メチル、塩化メチレン、m-キシレン、n-ヘキサン、n-オクチルアミン、オクタデカン酸、オクチルアミン酢酸塩、オレイン酸、オレイルアミン、o-キシレン、フェノール、ポリエチレングリコール、プロピオン酸、乳酸プロピル、炭酸プロピレン、プロピレングリコール、プロピレングリコールメチルエーテル、p-キシレン、トルエン、トリエチルホスファート、トリエチレングリコール、キシレンスルホン酸、パラフィン、鉱油、トリクロロエチレン、ペルクロロエチレン、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸ブチル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、メタノール、エタノール、イソプロパノール及びより高分子量のアルコール、例えばアミルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ヘキサノール、オクタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、N-メチル-2-ピロリドンなどが使用され得る。
適切な固体担体は、例えば、タルク、二酸化チタン、パイロフィライトクレイ、シリカ、アタパルジャイトクレイ、珪藻土、石灰石、炭酸カルシウム、ベントナイト、カルシウムモンモリロナイト、綿実殻、小麦粉、大豆粉、軽石、木粉、粉末クルミ殻、リグニン及び同様の物質である。
多数の界面活性物質は、固体及び液体製剤の両方において、特に使用する前に担体により希釈され得る製剤において有利に使用することができる。界面活性物質は、アニオン性、カチオン性、非イオン性又は高分子であり得、乳化剤、湿潤剤若しくは懸濁化剤として又は他の目的のために使用することができる。典型的な界面活性物質には、例えば、アルキル硫酸の塩、例えばラウリル硫酸ジエタノールアンモニウムなど;アルキルアリールスルホン酸の塩、例えばドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムなど;アルキルフェノール/アルキレンオキシド付加生成物、例えばノニルフェノールエトキシレートなど;アルコール/アルキレンオキシド付加生成物、例えばトリデシルアルコールエトキシレートなど;石鹸、例えばステアリン酸ナトリウムなど;アルキルナフタレンスルホン酸の塩、例えばジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウムなど;スルホコハク酸塩のジアルキルエステル、例えばジ(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムなど;ソルビトールエステル、例えばソルビトールオレアートなど;第4級アミン、例えば塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、脂肪酸のポリエチレングリコールエステルなど、例えばステアリン酸ポリエチレングリコールなど;エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロックコポリマー;並びにモノ-及びジ-アルキルリン酸エステルの塩が含まれ、例えばMcCutcheon’s Detergents and Emulsifiers Annual,MC Publishing Corp.,Ridgewood New Jersey(1981)に記載されるさらなる物質も含まれる。
農薬製剤において使用することができるさらなる補助剤には、結晶化抑制剤、粘度調整剤、懸濁化剤、染料、酸化防止剤、起泡剤、光吸収剤、混合助剤、消泡剤、錯化剤、中和又はpH調整物質及び緩衝剤、防蝕剤、香料、湿潤剤、吸収増強剤、微量栄養素、可塑剤、流動化剤、潤滑剤、分散剤、増粘剤、凍結防止剤、殺菌剤並びに液体及び固体肥料が含まれる。
本発明に従う組成物は、植物又は動物由来の油、鉱油、このような油のアルキルエステル又はこのような油及び油誘導体の混合物を含む添加剤を含むことができる。本発明に従う組成物中の油添加剤の量は、適用される混合物を基準として一般に0.01~10%である。例えば、油添加剤は、スプレー混合物を調製した後、所望の濃度でスプレータンクに添加することができる。好ましい油添加剤は、鉱油又は植物由来の油(例えば、菜種油、オリーブ油又はヒマワリ油)、乳化植物油、植物由来の油のアルキルエステル(例えば、メチル誘導体)又は動物由来の油(例えば、魚油又は牛脂など)を含む。好ましい油添加剤は、C8~C22脂肪酸のアルキルエステル、特にC12~C18脂肪酸のメチル誘導体、例えばラウリン酸、パルミチン酸及びオレイン酸のメチルエステル(それぞれラウリン酸メチル、パルミチン酸メチル及びオレイン酸メチル)を含む。Compendium of Herbicide Adjuvants,10th Edition,Southern Illinois University,2010から多数の油誘導体が知られている。
除草組成物は、一般に、0.1~99重量%、特に0.1~95重量%の式(I)の化合物と、好ましくは0~25重量%の界面活性物質を含む1~99.9重量%の製剤補助剤とを含む。本発明の組成物は、一般に、0.1~99重量%、特に0.1~95重量%の本発明の化合物と、好ましくは0~25重量%の界面活性物質を含む1~99.9重量%の製剤補助剤とを含む。市販の製品は、好ましくは、濃縮物として配合され得るが、エンドユーザーは、通常、希釈製剤を使用するであろう。
適用率は、広い範囲内で異なり、土壌の性質、適用方法、作物植物、防除される有害生物、優勢な気候条件並びに適用方法、適用の時期及び標的作物に支配される他の要因によって決まる。一般的な指針として、化合物は、1~2000l/ha、特に10~1000l/haの割合で適用され得る。
好ましい製剤は、以下の組成(重量%)を有することができる。
乳化性濃縮物:
有効成分:1~95%、好ましくは60~90%
界面活性剤:1~30%、好ましくは5~20%
液体担体:1~80%、好ましくは1~35%
散布剤:
有効成分:0.1~10%、好ましくは0.1~5%
固体担体:99.9~90%、好ましくは99.9~99%
懸濁液濃縮液:
有効成分:5~75%、好ましくは10~50%
水:94~24%、好ましくは88~30%
界面活性剤:1~40%、好ましくは2~30%
水和剤:
有効成分:0.5~90%、好ましくは1~80%
界面活性剤:0.5~20%、好ましくは1~15%
固体担体:5~95%、好ましくは15~90%
顆粒:
有効成分:0.1~30%、好ましくは0.1~15%
固体担体:99.5~70%、好ましくは97~85%
本発明の組成物は、少なくとも1つの付加的な農薬をさらに含み得る。例えば、本発明に従う化合物は、他の除草剤又は植物成長調節剤と組み合わせて使用することもできる。好ましい実施形態では、付加的な農薬は、除草剤及び/又は除草剤薬害軽減剤である。
本発明の化合物はまた、1種以上の除草剤及び/又は植物成長調節剤の混合物中で使用することができる。そのような付加的な除草剤又は植物成長調節剤の例としては、アセトクロール、アシフルオルフェン(アシフルオルフェン-ナトリウムを含む)、アクロニフェン、アメトリン、アミノカルバゾン、アミノピラリド、アミノトリアゾール、アトラジン、ベフルブタミド-M、ベンキトリオン、ベンスルフロン(ベンスルフロン-メチルを含む)、ベンタゾン、ビシクロピロン、ビラナホス、ビピラゾン、ビスピリバック-ナトリウム、ビクスロゾン、ブロマシル、ブロモキシニル、ブタクロール、ブタフェナシル、カルフェントラゾン(カルフェントラゾン-エチルを含む)、クロランスラム(クロランスラム-メチルを含む)、クロリムロン(クロリムロン-エチルを含む)、クロロトルロン、クロルスルフロン、シンメチリン、クラシホス、クレトジム、クロジナホップ(クロジナホップ-プロパルギルを含む)、クロマゾン、クロピラリド、シクロピラニル、シクロピリモレート、シクロスルファムロン、シハロホップ(シハロホップ-ブチルを含む)、2,4-D(コリン塩及びその2-エチルヘキシルエステルを含む)、2,4-DB、デスメディファム、ジカンバ(そのアルミニウム、アミノプロピル、ビス-アミノプロプルメチル、コリン、ジクロロプロップ、ジグリコールアミン、ジメチルアミン、ジメチルアンモニウム、カリウム及びナトリウム塩を含む)ジクロスラム、ジフルヘニカン、ジフルフェンゾピル、ジメタクロール、ジメテナミド-P、ジオキソピリトリオン、ダイコートジブロミド、ジウロン、エピリフェナシル、エタルフルラリン、エトフメセート、フェノキサプロップ(フェノキサプロップ-P-エチルを含む)、フェノキサスルフォン、フェンピラゾン、フェンキノトリオン、フェントラザミド、フラザスルフロン、フロラスラム、フロルピラウキシフェン(フロルピラウキシフェン-ベンジルを含む)、フルアジホップ(フルアジホップ-P-ブチルを含む)、フルカルバゾン(フルカルバゾン-ナトリウムを含む)、フルフェナセット、フルメツラム、フルミオキサジン、フルオメツロン、フルピルスルフロン(フルピルスルフロン-メチル-ナトリウムを含む)、フルロキシピル(フルロキシピル-メプチルを含む)、フォメサフェン、ホラムスルフロン、グルホシネート(L-グルホシネート及び両方のアンモニウム塩を含む)、グリホサート(そのジアンモニウム、イソプロピルアンモニウム及びカリウム塩を含む)、ハラウキシフェン(ハラウキシフェン-メチルを含む)、ハロキシホップ(ハロキシホップ-メチルを含む)、ヘキサジノン、ヒダントシジン、イマザモックス(R-イマザモックスを含む)、イマザピック、イマザピル、イマゼタピル、インダジフラム、イオドスルフロン(イオドスルフロン-メチル-ナトリウムを含む)、イオフェンスルフロン(イオフェンスルフロン-ナトリウムを含む)、アイオキシニル、イソプロツロン、イソキサフルトール、ランコトリオン、MCPA、MCPB、メコプロップ-P、メソスルフロン(メソスルフロン-メチルを含む)、メソトリオン、メタミトロン、メタザクロール、メチオゾリン、メトラクロール、メトスラム、メトリブジン、メトスルフロン、ナプロパミド、ニコスルフロン、ノルフラゾン、オキサジアゾン、オキサスルフロン、オキシフルオルフェン、パラコートジクロリド、ペンディメタリン、ペノキススラム、フェンメディファム、ピクロラム、ピノキサデン、プレチラクロール、プリミスルフロン-メチル、プロメトリン、プロパニル、プロパキザホップ、プロピリスルフロン、プロピザミド、プロスルホカルブ、プロスルフロン、ピラクロニル、ピラフルフェン(ピラフルフェン-エチルを含む)、ピラスルホトール、ピリデート、ピリフタリド、ピリミスルファン、ピロキサスルホン、ピロキシスラム、キンクロラック、キンメラック、キザロホップ(キザロホップ-P-エチル及びキザロホップ-P-テフリルを含む)、リミソキサフェン、リムスルフロン、サフルフェナシル、セトキシジム、シマジン、S-メトラクロール、スルフェントラゾン、スルホスルフロン、テブチウロン、テフリルトリオン、テンボトリオン、テルブチラジン、テルブトリン、テトフルピロリメット、チエンカルバゾン、チフェンスルフロン、チアフェナシル、トルピラレート、トプラメゾン、トラルコキシジム、トリアファモネ、トリアレート、トリアスルフロン、トリベヌロン(トリベヌロン-メチルを含む)、トリクロピル、トリフロキシスルフロン(トリフロキシスルフロン-ナトリウムを含む)、トリフルジモキサジン、トリフルラリン、トリフルスルフロン、トリピラスルホン、3-(2-クロロ-4-フルオロ-5-(3-メチル-2,6-ジオキソ-4-トリフルオロメチル-3,6-ジヒドロピリミジン-1(2H)-イル)フェニル)-5-メチル-4,5-ジヒドロイソオキサゾール-5-カルボン酸エチルエステル、4-ヒドロキシ-1-メトキシ-5-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン、4-ヒドロキシ-1,5-ジメチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン、5-エトキシ-4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン、4-ヒドロキシ-1,5-ジメチル-3-[1-メチル-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-3-イル]イミダゾリジン-2-オン,(4R)1-(5-tert-ブチルイソオキサゾール-3-イル)-4-エトキシ-5-ヒドロキシ-3-メチル-イミダゾリジン-2-オン、4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸(その農学的に許容可能なエステル、例えば、4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸メチル、4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸プロプ-2-イニル及び4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸シアノメチルを含む)、3-エチルスルファニル-N-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド、3-(イソプロピルスルファニルメチル)-N-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド、3-(イソプロピルスルホニルメチル)-N-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド、3-(エチルスルホニルメチル)-N-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド、2-[[3-[[3-クロロ-5-フルオロ-6-[3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリミジン-1-イル]-2-ピリジル]オキシ]酢酸エチル及び6-クロロ-4-(2,7-ジメチル-1-ナフチル)-5-ヒドロキシ-2-メチル-ピリダジン-3-オンが挙げられる。
また、式(I)の化合物の混合パートナーは、例えば、The Pesticide Manual,Fourteenth Edition,British Crop Protection Council,2006において言及されるように、エステル又は塩の形態であり得る。
また、式(I)の化合物は、殺真菌剤、殺線虫剤又は殺虫剤などの他の農業化学品(その例は、The Pesticide Manualに示される)との混合物で使用することもできる。
式(I)の化合物の混合パートナーに対する混合比は、好ましくは、1:100~1000:1である。
混合物は、上記の製剤(この場合、「有効成分」は、式(I)の化合物と混合パートナーとのそれぞれの混合物に関する)において有利に使用することができる。
本発明の式(I)の化合物はまた、除草剤薬害軽減剤と組み合わせられ得る。そのような薬害軽減剤の例としては、ベノキサコール、クロキントセット(クロキントセットメキシルを含む)、シプロスルファミド、ジクロルミド、フェンクロラゾール(フェンクロラゾールエチルを含む)、フェンクロリム、フルキソフェニム、フリラゾル、イソキサジフェン(イソキサジフェンエチルを含む)、メフェンピル(メフェンピル-ジエチルを含む)、メトカミフェン及びオキサベトリニルが挙げられる。
式(I)の化合物と、シプロスルファミド、イソキサジフェン(イソキサジフェン-エチルを含む)、クロキントセット(クロキントセットメキシルを含む)及び/又はN-(2-メトキシベンゾイル)-4-[(メチル-アミノカルボニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミドとの混合物が特に好ましい。
また、式(I)の化合物の薬害軽減剤は、例えば、The Pesticide Manual,14th Edition(BCPC),2006において言及されるように、エステル又は塩の形態であり得る。クロキントセット-メキシルへの言及は、国際公開第02/34048号に開示されるように、そのリチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄、アンモニウム、第4級アンモニウム、スルホニウム又はホスホニウム塩にも適用され、及びフェンクロラゾール-エチルへの言及は、フェンクロラゾールにも適用されるなどである。
好ましくは、式(I)の化合物の薬害軽減剤に対する混合比は、100:1~1:10、特に20:1~1:1である。
混合物は、上記の製剤(この場合、「有効成分」は、式(I)の化合物と薬害軽減剤とのそれぞれの混合物に関する)において有利に使用することができる。
本発明の式(I)の化合物は、除草剤として有用である。従って、本発明は、不要な植物を防除する方法をさらに含み、本方法は、有効量の本発明の化合物又は前記化合物を含む除草組成物を前記植物又はそれを含む生息地に適用することを含む。「防除」は、死滅、成長の低減若しくは遅延又は発芽の防止若しくは低減を意味する。一般に、防除される植物は、不要な植物(雑草)である。「生息地(locus)」は、植物が成長している領域又は成長する予定の領域を意味する。
式(I)の化合物の適用率は、広い範囲内で異なり、土壌の性質、適用方法(出芽前;出芽後;まき溝への適用;非耕作適用など)、作物植物、防除される雑草、優勢な気候条件並びに適用方法、適用の時期及び標的作物に支配される他の要因によって決まり得る。本発明に従う式(I)の化合物は、一般に、10~2000g/ha、特に50~1000g/haの割合で適用される。好ましい範囲は、10~200g/haである。
適用は、一般に、通常広い領域のためにトラクターに取り付けられた噴霧器によって組成物を噴霧することによって行われるが、散布(粉末用)、滴下又は灌注などの他の方法を使用することもできる。
本発明に従う組成物を使用することができる有用な植物には、穀物、例えば大麦及び小麦、綿、アブラナ、ヒマワリ、トウモロコシ、米、大豆、テンサイ、サトウキビ及び芝生などの作物が含まれる。
また、作物植物は、果樹、ヤシの木、ココヤシの木又は他のナッツなどの木も含むことができる。また、ブドウなどのつる植物、果実の低木、果実植物及び野菜も含まれる。
作物は、従来の育種方法又は遺伝子操作によって除草剤又は除草剤の種類(例えば、ALS-、GS-、EPSPS-、PPO-、ACCase-及びHPPD-抑制剤)に対して耐性にされた作物も含むと理解されるべきである。従来の育種方法によってイミダゾリノン、例えばイマザモックスに対して耐性にされた作物の一例は、Clearfield(登録商標)夏ナタネ(キャノーラ)である。遺伝子操作方法によって除草剤に対して耐性にされた作物の例としては、例えば、商品名RoundupReady(登録商標)及びLibertyLink(登録商標)で市販されているグリホサート耐性及びグルホシネート耐性のトウモロコシ品種が挙げられる。
また、作物は、遺伝子操作方法によって害虫に対して耐性にされたもの、例えばBtトウモロコシ(ヨーロッパアワノメイガに耐性)、Bt綿(綿花ゾウムシに耐性)及びさらにBtジャガイモ(コロラドハムシに耐性)でもあると理解されるべきである。Btトウモロコシの例は、NK(登録商標)(Syngenta Seeds)のBt176トウモロコシハイブリッドである。Bt毒素は、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)土壌細菌によって天然に形成されるタンパク質である。毒素又はこのような毒素を合成することができるトランスジェニック植物の例は、欧州特許出願公開第451878号明細書、欧州特許出願公開第374753号明細書、国際公開第93/07278号、国際公開第95/34656号、国際公開第03/052073号及び欧州特許出願公開第427529号明細書に記載されている。殺虫剤耐性をコードし、1つ又は複数の毒素を発現する1つ又は複数の遺伝子を含むトランスジェニック植物の例は、KnockOut(登録商標)(トウモロコシ)、Yield Gard(登録商標)(トウモロコシ)、NuCOTIN33B(登録商標)(綿)、Bollgard(登録商標)(綿)、NewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)、NatureGard(登録商標)及びProtexcta(登録商標)である。植物作物又はその種子材料は、いずれも除草剤に対して耐性であり、同時に昆虫の摂取に対しても耐性であり得る(「積層」トランスジェニック事象)。例えば、種子は、殺虫性Cry3タンパク質を発現する能力を有し、同時にグリホサートに対して耐性である。
また、作物は、従来の育種方法又は遺伝子操作方法によって得られ、いわゆる出力形質(output trait)(例えば、改善された貯蔵安定性、より高い栄養価及び改善された風味)を含有するものも含むことが理解されるべきである。
他の有用な植物には、例えば、ゴルフ場、芝地、公園及び沿道における芝草又は芝生のために商業的に栽培された芝草並びに花又は低木などの観賞植物が含まれる。
本発明の式(I)の化合物及び組成物は、通常、様々な種類の単子葉及び双子葉雑草種を防除するために使用することができる。通常防除することができる単子葉種の例としては、アロペクルス・ミオスロイデス(Alopecurus myosuroides)、アベナ・ファツア(Avena fatua)、ブラキアリア・プランタギネア(Brachiaria plantaginea)、ブロムス・テクトルム(Bromus tectorum)、キペルス・エスクレンツス(Cyperus esculentus)、ディギタリア・サングイナリス(Digitaria sanguinalis)、エキノクロア・クルスガリ(Echinochloa crus-galli)、ロリウム・ペレンネ(Lolium perenne)、ロリウム・マルチフロラム(Lolium multiflorum)、パニクム・ミリアケウム(Panicum miliaceum)、ポア・アヌア(Poa annua)、セタリア・ビリディス(Setaria viridis)、セタリア・ファベリ(Setaria faberi)及びソルガム・ビコロ(Sorghum bicolor)が挙げられる。防除することができる双子葉種の例としては、アブティロン・テオフラスティ(Abutilon theophrasti)、アマランサス・レトロフレクサス(Amaranthus retroflexus)、ビデンス・ピローサ(Bidens pilosa)、ケノポディウム・アルブム(Chenopodium album)、ユーフォルビア・ヘテロフィラ(Euphorbia heterophylla)、ガリウム・アパリネ(Galium aparine)、イポモエア・ヘデラケア(Ipomoea hederacea)、コキア・スコパリア(Kochia scoparia)、ポリゴヌム・コンボルブルス(Polygonum convolvulus)、シダ・スピノサ(Sida spinosa)、シナピス・アルベンシス(Sinapis arvensis)、ソラヌム・ニグルム(Solanum nigrum)、ステラリア・メディア(Stellaria media)、ベロニカ・ペルシカ(Veronica persica)及びキサンチウム・ストルマリウム(Xanthium strumarium)が挙げられる。
式(I)の化合物は、作物、これらに限定されないが、例えばジャガイモ、大豆、ヒマワリ及びコットンの収穫前の乾燥にも有用である。収穫前の乾燥は、収穫を促進するために、作物自体への有意な損傷なしに作物の葉を乾燥するために用いられる。
本発明の化合物/組成物は、非選択的なバーンダウン(burn down)適用において特に有用であり、従って自生植物を防除するか又は作物植物を退避させるためにも使用され得る。
本発明の種々の態様及び実施形態は、ここで、例としてさらに詳細に説明されるであろう。本発明の範囲から逸脱することなく詳細の変更がなされ得ることが認識されるであろう。
以下の実施例は、本発明を例示するためのものであり、限定するものではない。
合成例
実施例1 2-(8-クロロ-1-ナフチル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-416)の調製
ステップ1 2-(8-クロロ-1-ナフチル)-2,2-ジフルオロ-酢酸エチル(化合物3-416)の合成
Figure 2024518834000031
DMSO(5mL)中の1-ブロモ-8-クロロ-ナフタレン(1.00g、4.14mmol)の溶液に、Cu粉末(1.32g、20.7mmol)を添加した後、2,2-ジフルオロ-2-ヨード-酢酸エチル(1.24g、4.97mmol)を添加した。反応混合物を室温で48時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3x30mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン中の2% EtOAc)によって精製して、2-(8-クロロ-1-ナフチル)-2,2-ジフルオロ-酢酸エチル(0.200g、0.632mmol、15%)を無色の油として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.10(d,1H),7.97(d,1H),7.81(dd,1H),7.62(dd,1H),7.53(t,1H),7.38(t,1H),4.36(q,2H),1.30(t,3H)ppm
また、この一般的な方法によって、
2-(3,7-ジクロロ-8-キノリル)-2,2-ジフルオロ-酢酸メチル(化合物2-418)
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.73(s,1H),8.14(s,1H),7.80-7.78(d,1H),7.65-7.63(m,1H),3.85(s,3H)ppm
2-[8-(2-エトキシ-1,1-ジフルオロ-2-オキソ-エチル)-1-ナフチル]-2,2-ジフルオロ-酢酸エチル(化合物3-419)
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.11(d,1H),7.99(d,1H),7.90(dt,2H),7.56(t,1H),7.33(t,1H),4.38(q,4H),1.33(t,6H)ppm
2-(2-クロロ-6-ニトロフェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸エチル(化合物3-67)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 8.03-7.99(m,2H),7.91-7.87(m,1H),4.40(q,2H),1.25(t,3H)ppm
が調製された。
ステップ2 2-(8-クロロ-1-ナフチル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-416)の合成
Figure 2024518834000032
2:1 THF/水(3.0mL)中の2-(8-クロロ-1-ナフチル)-2,2-ジフルオロ-酢酸エチル(200mg、0.632mmol)の溶液に、LiOH・H2O(0.0531g、1.26mmol)を少量ずつ添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3x30mL)で抽出した。合わせた有機層を1N HCl溶液(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物を、逆相カラムクロマトグラフィー(生成物は水中の0~50%アセトニトリルで溶出される)によって精製して、2-(8-クロロ-1-ナフチル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(0.0550g、0.212mmol、34%)を灰白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 14.91-14.56(br s,1H),8.24(d,1H),8.10(m,2H),7.79(d,1H),7.70(t,1H),7.59(t,1H)ppm
また、この一般的な方法によって、
2-(3-クロロ-2-ニトロ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸アンモニウム(化合物7-250)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.84(t,1H),7.70-7.65(m,2H),7.19(br s,4H)ppm
2-(3,7-ジクロロ-8-キノリル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-418)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 14.7-14.2(br s,1H),8.93-8.92(d,1H),8.74-8.73(d,1H),8.19-8.17(d,1H),7.85-7.83(d,1H)ppm
2-(3-アミノフェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-8)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 6.98(t,1H),6.74(s,1H),6.63(d,1H),6.52(d,1H),5.11(s,2H)ppm
2-(3-クロロ-2-シアノ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-262)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.00(d,1H),7.90(t,1H),7.81(d,1H)ppm
2-(2-クロロ-3-エチニル-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-208)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.66-7.60(m,2H),7.39(t,1H),4.58(s,1H)ppm
2,2-ジフルオロ-2-(1-ナフチル)酢酸(化合物1-397)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.16(d,1H),8.13-8.02(m,2H),7.86(d,1H),7.75-7.55(m,3H)ppm
2,2-ジフルオロ-2-(キノリン-8-イル)酢酸(化合物1-403)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 8.91(dd,1H),8.49(dd,1H),8.20(d,1H),8.11(d,1H),7.74(t,1H),7.64(dd,1H)ppm
2,2-ジフルオロ-2-(3-ヒドロキシフェニル)酢酸(化合物1-5)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 9.87(br s,1H),7.32(t,1H),7.0-6.89(m,3H)ppm
2-(2-クロロ-6-ニトロフェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物1-67)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.96-7.93(m,2H),7.85-7.81(m,1H)ppm
2-(7-クロロキノリン-8-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物1-407)
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 14.15(brs,1H),8.91-8.89(m,1H),8.52-8.50(m,1H),8.21(d,1H),7.68-7.65(m,2H)ppm
2,2-ジフルオロ-2-(2,3,5-トリクロロ-6-メトキシ-フェニル)酢酸(化合物1-82)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 8.17(s,1H),3.78(s,3H)ppm
2-(2,5-ジクロロ-3-ニトロフェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物1-238)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 8.32(d,1H),7.84(d,1H)ppm
2-(3-アミノ-2,5-ジクロロフェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物1-235)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 6.99(d,1H),6.82(d,1H),5.99(brs,2H)ppm
2-(3-クロロ-2-(メチルチオ)フェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物1-356)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.81(d,1H),7.71(dd,1H),7.58(t,1H),2.29(s,3H)ppm
2-(2-クロロ-3-メチルスルファニル-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-220)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.55-7.48(m,3H),2.54(s,3H)ppm
2-(3-アミノ-2,6-ジクロロ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-236)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.2(d,1H),6.93(d,1H),5.87(br s,2H)ppm
2-(5-クロロ-2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物1-389)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.45(d,1H),7.30(d,1H)ppm
2-(4-クロロ-4’-フルオロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物1-64)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.92(d,1H),7.86(dd,1H),7.78(m,2H),7.69(d,1H),7.30(t,2H)ppm
2-(4,5-ジクロロ-4’-フルオロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物1-78)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.98-7.97(d,1H),7.79-7.76(m,2H),7.73(d,1H),7.34-7.30(m,2H)ppm
2,2-ジフルオロ-2-(キノキサリン-5-イル)酢酸(化合物1-409)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 14.50(s,1H),9.06(d,1H),8.99(d,1H),8.32(d,1H),8.22(d,1H),8.01(t,1H)ppm
2-(2-クロロ-3-エチル-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-196)
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.59(d,1H),7.39(d,1H),7.31(d,1H),2.76-2.81(q,2H),1.24(t,3H)ppm
2-(3-クロロ-2-エチニル-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-291)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.78(d,1H),7.68(dd,1H),7.58(t,1H),4.98(s,1H)ppm
2-(2-クロロ-3-ビニル-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-207)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.92(dd,1H),7.70(dd,1H),7.52(t,1H),7.06(m,1H),5.96(dd,1H),5.55(dd,1H)ppm
2-(3-クロロ-2-エチル-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-275)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.42(t,1H),7.23(t,1H),6.09(s,1H),2.88-2.82(q,2H),1.07(t,3H)ppm
2-(2-クロロ-5-ヒドロキシフェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物1-61)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 10.1(brs,1H),7.36(d,1H),7.09(s,1H),6.93(dd,1H)ppm
2-(2-クロロ-3-ニトロ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸アンモニウム(化合物7-237)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.9(d,1H),7.71(dd,1H),7.51(t,1H)ppm
2-(2-クロロ-3-シアノ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸アンモニウム(化合物7-231)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 8.01(d,1H),7.91(d,1H),7.6(t,1H)ppm
2-(4-ブロモ-3-クロロ-2-メチルスルファニル-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-359)
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.59(d,1H),7.39(d,1H),2.67(s,3H)ppm
2-(2-クロロ-5-メトキシフェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物1-62)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 14.68(br s,1H),7.61(dd,1H),7.55(d,1H),7.22(d,1H),3.71(s,3H)ppm
2,2-ジフルオロ-2-(2-フルオロ-3-メトキシ-フェニル)酢酸(化合物1-190)
1H NMR(500MHz,クロロホルム)δ=7.34(br s,1H),7.23-7.13(m,2H),7.12-7.05(m,1H),3.90(s,3H)ppm
2-(3-シアノ-2-フルオロ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-192)
1H NMR(500MHz,クロロホルム)δ=8.02-7.89(m,1H),7.84(br s,1H),7.79(br t,1H),7.40(t,1H)ppm
2,2-ジフルオロ-2-(3-メトキシ-2-メチル-フェニル)酢酸(化合物1-242)
1H NMR(500MHz,クロロホルム)δ=7.71(br s,1H),7.25-7.20(m,2H),6.95(dd,1H),3.83(s,3H),2.27(s,3H)ppm
2-(3-シアノ-2-メチル-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-244)
1H NMR(500MHz,クロロホルム)δ 8.38(br s,1H),7.85(d,1H),7.73(d,1H),7.41(t,1H),2.64(s,3H)ppm
2-(2-シアノ-3-フルオロ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-261)
1H NMR(500MHz,クロロホルム)δ=7.92-7.53(m,3H),7.52-7.32(m,1H)ppm
2-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-420)
1H NMR(500MHz,クロロホルム)δ=7.23-7.14(m,1H),7.06(d,1H),6.89(d,1H),6.84(br s,1H),4.58(t,2H),3.40(t,2H)ppm
2-(3-クロロ-2-シクロプロピル-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-428)
1H NMR(400MHz,クロロホルム)δ=7.60(dd,1H)7.51(d,1H)7.26-7.32(m,1H)1.77-1.87(m,1H)1.03 -1.10(m,2H)0.77(q,2H)ppm
2-[3-クロロ-2-(メトキシメチル)フェニル]-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-436)
1H NMR(400MHz,クロロホルム)δ=7.53-7.62(m,2H)7.35-7.41(m,1H)4.93(s,2H)3.47(s,3H)ppm
2-(3-クロロ-2-メトキシカルボニル-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-444)
1H NMR(500MHz,クロロホルム)δ=8.17(br s,1H),7.62(d,1H),7.54(d,1H),7.49-7.41(m,1H),3.92(s,3H)ppm
2-[3-クロロ-2-(ジフルオロメトキシ)フェニル]-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-452)
1H NMR(500MHz,クロロホルム)δ=7.67(dd,1H),7.60(d,1H),7.51(br s,1H),7.33(t,1H),6.64(t,1H)ppm
2-(2,4-ジフルオロ-3-メトキシ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-458)
1H NMR(500MHz,クロロホルム)δ=7.56(br s,1H),7.35-7.22(m,1H),7.05-6.90(m,1H),4.01(s,3H)ppm
2-[2-クロロ-3-(ジフルオロメトキシ)フェニル]-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-459)
1H NMR(400MHz,クロロホルム)δ=9.27(br s,1H)7.35-7.74(m,3H)6.34-6.80(m,1H)ppm
2-(2-クロロ-3-シアノ-4-フルオロ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-460)
1H NMR(500MHz,クロロホルム)δ=7.99(dd,1H),7.62(br s,1H),7.35-7.23(m,1H)ppm
2,2-ジフルオロ-2-(3-フルオロ-4-メトキシ-2-ニトロ-フェニル)酢酸(化合物1-461)
1H NMR(500MHz,クロロホルム)δ=7.60(br s,1H),7.53(dd,1H),7.18(t,1H),3.99(s,3H)ppm
2-(2-シアノ-3-メチル-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-462)
1H NMR(500MHz,クロロホルム)δ=7.63-7.51(m,2H),7.47(d,1H),7.13(br s,1H),2.61(s,3H)ppm
2,2-ジフルオロ-2-(2-メトキシ-3-メチル-フェニル)酢酸(化合物1-463)
1H NMR(500MHz,クロロホルム)δ=7.78(br s,1H),7.49(d,1H),7.31(d,1H),7.12(t,1H),3.78(s,3H),2.31(s,3H)ppm
2,2-ジフルオロ-2-[2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸(化合物1-464)
1H NMR(500MHz,クロロホルム)δ=7.90(d,1H),7.76(d,1H),7.35(t,1H),3.91(s,3H)ppm
2-[2-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-59)
1H NMR(500MHz,クロロホルム)δ=7.78(d,1H),7.32(s,1H),7.24(d,1H)ppm
2,2-ジフルオロ-2-[2-(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸(化合物1-465)
1H NMR(500MHz,クロロホルム)δ=7.76(d,1H),7.57-7.51(m,1H),7.38(t,1H),7.34(d,1H)ppm
2-(4-シアノフェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-474)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ=8.00(d,2H),7.76(d,2H)
2,2-ジフルオロ-2-(1H-インドール-7-イル)酢酸(化合物1-477)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ=11.12(br s,1H),7.59(d,1H),7.36(d,1H),7.21(d,1H),7.00(t,1H),6.44(d,1H)ppm
が調製された。
実施例2 2-(3-クロロ-2-メトキシ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-317)の調製
ステップ1 2-(3-クロロ-2-メトキシ-フェニル)-2-オキソ-酢酸エチルの合成
Figure 2024518834000033
テトラヒドロフラン(20mL)中の1-ブロモ-3-クロロ-2-メトキシ-ベンゼン(1.00g、4.52mmol)の撹拌溶液に、n-BuLi(0.289g、4.52mmol)を-78℃で添加し、反応物を-78℃で15分間撹拌した。シュウ酸ジエチル(0.660g、4.52mmol)を添加し、反応物を-78℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで温め、塩化アンモニウム溶液(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層を塩水溶液(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗製の2-(3-クロロ-2-メトキシ-フェニル)-2-オキソ-酢酸エチル(0.600g、2.23mmol、49%)を無色の油として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.92(d,1H),7.78(d,1H),7.39(t,1H),4.38(q,2H),3.83(s,3H),1.31(t,3H)ppm
また、この一般的な方法によって、
2-(7-フルオロ-8-キノリル)-2-オキソ-酢酸エチル
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.08(m,1H),8.87(dd,1H),8.02(dd,1H),7.80(dd,1H),7.46(dd,1H),4.32(q,2H),1.37(t,3H)ppm
2-(2,2-ジフルオロ-1,3-ベンゾジオキソール-4-イル)-2-オキソ-酢酸エチル
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.66(d,1H),7.33(d,1H),7.21(m,1H),4.46(q,2H),1.41(t,3H)ppm
が調製された。
ステップ2 2-(3-クロロ-2-メトキシ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸エチル(化合物3-317)の合成
Figure 2024518834000034
ジクロロメタン(10mL)中の2-(3-クロロ-2-メトキシ-フェニル)-2-オキソ-酢酸エチル(680mg、2.52mmol)の撹拌溶液に、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(0.813g、5.04mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を、炭酸水素ナトリウム溶液で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。結果として生じる粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(化合物はn-ヘキサン中の5~10% EtOAcで溶出される)によって精製して、2-(3-クロロ-2-メトキシ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸エチル(0.300g、1.02mmol、40%)を無色の油として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.57(dd,1H),7.51(dd,1H),7.17(t,1H),4.34(q,2H),3.88(s,3H),1.30(t,3H)ppm
また、この一般的な方法によって、
2,2-ジフルオロ-2-(7-フルオロ-8-キノリル)酢酸エチル(化合物3-406)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 8.92(m,1H),8.57(dd,1H),8.41(dd,1H),7.76(t,1H),7.67(dd,1H),4.31(q,2H),1.22(t,3H)ppm
2-(2,2-ジフルオロ-1,3-ベンゾジオキソール-4-イル)-2,2-ジフルオロ-酢酸エチル(化合物3-385)
が調製された。
ステップ3 2-(3-クロロ-2-メトキシ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-317)の合成
Figure 2024518834000035
1:1 THF/水(10mL)中の2-(3-クロロ-2-メトキシ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸エチル(220mg、0.83mmol)の溶液に、水酸化リチウム一水和物(70mg、1.66mmol)を添加し、反応混合物を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を、2N HCl溶液で処理してpHを3にし、ろ過した。固体を乾燥させて、2-(3-クロロ-2-メトキシ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(170mg)を灰白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 14.7(br s,1H),7.72(dd,1H),7.70(dd,1H),7.32(t,1H),3.80(s,3H)ppm
また、この一般的な方法によって、
2,2-ジフルオロ-2-(7-フルオロ-8-キノリル)酢酸(化合物1-406)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 14.57-13.99(br s,1H),8.92(d,1H),8.51(d,1H),8.31(d,1H),7.81-7.48(m,2H)ppm
2-(2,2-ジフルオロ-1,3-ベンゾジオキソール-4-イル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-385)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.49(d,1H),7.32-7.23(m,2H)ppm
2-(2-クロロ-3-メトキシフェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物1-209)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.48(t,1H),7.36(d,1H),7.31(dd,1H),3.9(s,3H)ppm
が調製された。
実施例3 2-(3,6-ジクロロ-2-メトキシ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-326)の調製
ステップ1 2-(3,6-ジクロロ-2-メトキシ-フェニル)酢酸の合成
Figure 2024518834000036
塩化ルテニウム(III)(0.73g、3.5mmol)を、水(530mL)、アセトニトリル(350mL)及び酢酸エチル(350mL)の混合物中の2-アリル-1,4-ジクロロ-3-メトキシ-ベンゼン(38g、180mmol)の溶液に添加した。過ヨウ素酸ナトリウム(190g、880mmol)を、25℃未満内部温度を維持しながら30分の期間にわたって少量ずつ添加した。混合物を30分間撹拌した。水(500mL)中の二亜硫酸ナトリウム(330g、1800mmol)の溶液を調製した。反応混合物を5℃に冷却した。二亜硫酸ナトリウムの溶液を、20℃未満に内部温度を維持するような速度で2時間かけて反応混合物に添加した。添加の後、酸化体のためのデンプン-ヨウ化物紙試験は陰性であった。混合物を、塩水(400mL)で希釈し、次いで分離した。水層を、EtOAc(3x400mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO4で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮して、黒色の油を得た。粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、2-(3,6-ジクロロ-2-メトキシ-フェニル)酢酸(30.59g、130.1mmol、74%)を橙色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.28(d,1H),7.14(d,1H),3.93(s,2H),3.88(s,3H)ppm
ステップ2 2-(3,6-ジクロロ-2-メトキシ-フェニル)酢酸メチルの合成
Figure 2024518834000037
ジクロロメタン(60mL)中の2-(3,6-ジクロロ-2-メトキシ-フェニル)酢酸(5.00g、21.3mmol)に、塩化オキサリル(2.74mL、31.9mmol)を添加した後、触媒量のジメチルホルムアミドを添加した。反応混合物を室温で撹拌した。2時間後、反応混合物をメタノールで注意深くクエンチし、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。粗原料を、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、2-(3,6-ジクロロ-2-メトキシ-フェニル)酢酸メチル(5.27g、21.2mmol、99%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.26-7.24(d,1H),7.12-7.10(d,1H),3.86(s,2H),3.84(s,3H),3.71(s,3H)ppm
ステップ3 2-(3,6-ジクロロ-2-メトキシ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸メチル(化合物2-326)の合成
Figure 2024518834000038
乾燥テトラヒドロフラン(150mL)中の2-(3,6-ジクロロ-2-メトキシ-フェニル)酢酸メチル(3.00g、12.0mmol)の溶液に、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(0.50M、72.3mL、36.1mmol)を-78℃で添加した後、N-フルオロベンゼンスルホンイミド(12.2g、38.5mmol)を添加した。反応混合物を、室温で一晩撹拌した。反応物を塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。粗原料を、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、2-(3,6-ジクロロ-2-メトキシ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸メチル(1.97g、6.91mmol、58%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.42-7.40(d,1H),7.21-7.18(d,1H),3.87(s,3H),3.82(s,3H)ppm
また、この方法によって、
2-(2-クロロ-6-メトキシ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸メチル(化合物2-65)
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.34-7.30(t,1H),7.09-7.07(d,1H),6.86-6.84(d,1H),3.87(s,3H),3.79(s,3H)ppm
が調製された。
ステップ4 2-(3,6-ジクロロ-2-メトキシ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸の合成
Figure 2024518834000039
乾燥テトラヒドロフラン(15mL)及び水(15mL)中の化合物2-(3,6-ジクロロ-2-メトキシ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸メチル(1.50g、5.26mmol)に、水酸化リチウム(0.662g、15.8mmol)を添加した。反応混合物を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルで抽出した。水層を、2N塩酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。粗原料を、n-ペンタンでトリチュレートして、2-(3,6-ジクロロ-2-メトキシ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(0.778g、2.87mmol、55%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 15.4-14.8(br s,1H),7.75-7.73(d,1H),7.44-7.42(d,1H),3.79(s,3H)ppm
また、この一般的な方法によって、
2-(2-クロロ-6-メトキシ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-65)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 14.38(br s,1H),7.52-7.48(t,1H),7.19-7.15(t,2H),3.78(s,3H)ppm
が調製された。
実施例4 2-(5-アセトアミド-2,3-ジクロロフェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物1-77)の調製
ステップ1 N-(3-ブロモ-4,5-ジクロロフェニル)アセトアミドの合成
Figure 2024518834000040
CH2Cl2(10.0mL)中の3-ブロモ-4,5-ジクロロアニリン(0.70g、2.90mmol)及びトリエチルアミン(0.63mL、4.35mmol)に、AcCl(0.31g、4.35mmol)を0℃で充填した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了時に、反応混合物をCH2Cl2(50mL)で希釈し、H2O(20mL)、引き続いて塩水溶液(20mL)で洗浄し、有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。得られた粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(溶離液としてヘキサン中の30~50% EtOAcを使用するシリカゲル)によって精製して、N-(3-ブロモ-4,5-ジクロロフェニル)アセトアミド(0.70g、収率85%、AMRI lot#IN-KUC-A-28-1)を灰白色の固体として得た。
ステップ2 2-(5-アセトアミド-2,3-ジクロロフェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸エチル(化合物3-77)の合成
Figure 2024518834000041
DMSO(6.0mL)中のN-(3-ブロモ-4,5-ジクロロフェニル)-アセトアミド(0.61g、2.15mmol)及び2,2-ジフルオロ-2-ヨード酢酸エチル(0.80g、3.23mmol)に、Cu粉末(1.1g、17.24mmol)を室温で添加した。反応混合物を、マイクロ波中において60℃で5時間撹拌した。反応の進行を、薄層クロマトグラフィー(TLC)によってモニターした。完了時に、反応混合物を、セライトのパッドに通してろ過し、EtOAc(50.0mL)で洗浄した。濾液を、氷冷H2O(2x20.0mL)、引き続き塩水溶液(40.0mL)で洗浄し、有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。得られた粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(溶離液としてヘキサン中の15~30% EtOAcを使用するシリカゲル)によって精製して、2-(5-アセトアミド-2,3-ジクロロフェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸エチル(0.31g、収率42%)を透明な液体として得た。
ステップ3 3-[カルボキシ(ジフルオロ)メチル]-4,5-ジクロロアニリニウム(化合物1-77)の合成
Figure 2024518834000042
濃HCl:H2O(3:1、13mL)中の2-(5-アセトアミド-2,3-ジクロロフェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸エチル(0.28g、0.85mmol)を、100℃で16時間撹拌した。完了時に、過剰量のH2Oを減圧下で濃縮して、3-[カルボキシ(ジフルオロ)メチル]-4,5-ジクロロアニリニウム(HCl塩)(100mg、収率40%)を灰白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 6.93-6.89(m,5H)ppm
また、この一般的な方法によって、
2-(5-アミノ-2-クロロ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-63)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.13(d,1H),6.91(s,1H),6.66(dd,1H)ppm
2-(4-アミノ-2,3-ジクロロ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸アンモニウム(化合物7-75)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.3(br s,4H),7.2(d,1H),6.7(d,1H),5.84(br s,2H)ppm
が調製された。
実施例5 2-(3,5-ジメチルベンゾ[d]イソオキサゾール-4-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物1-396)の調製
ステップ1 2-(1-イミノエチル)-4-メチルフェノールの合成
Figure 2024518834000043
MeOH(5.0mL)中の1-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)エタノン(1.00g、6.66mmol)に、MeOH中の7M アンモニア(10.0mL)を充填した。反応混合物を密封し、室温で4時間撹拌した。反応の完了時に、黄色固体の形成が観察された。反応塊を、ろ別して、2-(1-イミノエチル)-4-メチルフェノール(0.70g、粗製物)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 14.8(brs,1H),9.15(brs,1H),7.27(d,1H),7.14(dd,1H),6.87(d,1H),2.46(s,3H),2.28(s,3H)ppm
ステップ2 3,5-ジメチルベンゾ[d]イソオキサゾールの合成
Figure 2024518834000044
THF(10.0mL)中の2-(1-イミノエチル)-4-メチルフェノール(0.65g、粗製物)に、K2CO3(0.93g、6.72mmol)及びN-クロロスクシンアミド(0.70g、5.40mmol)を充填した。反応混合物を、室温で18時間撹拌した。反応の完了時に、反応塊をH2O(20mL)で希釈し、EtOAc(2x20mL)で抽出した。合わせた層を、塩水(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、残渣を得た。結果として生じる残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン溶離液)によって精製して、3,5-ジメチルベンゾ[d]イソオキサゾール(600mg、4.08mmol)を灰白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.44-7.33(m,3H),2.55(s,3H),2.47(s,3H)ppm
ステップ3 2-(3,5-ジメチルベンゾ[d]イソオキサゾール-4-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸エチル(化合物3-396)の合成
Figure 2024518834000045
DMSO(20mL)中の3,5-ジメチルベンゾ[d]イソオキサゾール(600mg、4.08mmol)に、2,2-ジフルオロ-2-ブロモ酢酸エチル(1.66g、8.16mmol)、K3PO4(1.30g、6.12mmol)及びfac-[Ir(PPy3)](80mg、0.12mmol)を充填した。反応混合物を密封し、450~455nm青色光の暴露下にて室温で48時間撹拌した。反応の完了時に、反応塊をH2O(20mL)で希釈し、セライトパッドに通してろ過した。濾液を、第三級ブチルメチルエーテル(2x10mL)で抽出した。合わせた層を、塩水(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗原料を得た。結果として生じる残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(10~15% EtOAc/ヘキサン溶離液)によって精製して、2-(3,5-ジメチルベンゾ[d]イソオキサゾール-4-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸エチル(300mg、27%)を灰白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.57(d,1H),7.44-7.33(m,1H),4.32(q,2H),2.67(t,3H),2.58(t,3H),1.30(t,3H)ppm
ステップ4 2-(3,5-ジメチルベンゾ[d]イソオキサゾール-4-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物1-396)の合成
Figure 2024518834000046
THF:H2O(3:1、12mL)中の2-(3,5-ジメチルベンゾ[d]イソオキサゾール-4-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸エチル(300mg、1.67mmol)に、LiOH・H2O(140mg、3.34mmol)を充填した。反応混合物を、室温で2時間撹拌した。反応の完了時に、反応塊を蒸発させ、H2O(5mL)で希釈した。次いで、水層を、水性SN HClを使用してpH=3に酸性化し、MTBE(2×15mL)に抽出した。合わせた層を、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、2-(3,5-ジメチルベンゾ[d]イソオキサゾール-4-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸(300mg、75%)を灰白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.83(d,1H),7.60(d,1H),2.59(t,3H),2.54(t,3H)ppm
また、この一般的な方法によって、
2,2-ジフルオロ-2-(3-メチル-1,2-ベンゾオキサゾール-4-イル)酢酸(化合物1-391)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.99(d,1H),7.79(t,1H),7.59(d,1H),2.60(t,3H)ppm
2-(5-クロロ-3-メチル-1,2-ベンゾオキサゾール-4-イル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-395)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 8.03(d,1H),7.86(d,1H),2.57(t,3H)ppm
が調製された。
実施例6 2-(2-クロロナフタレン-1-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物1-401)の調製
ステップ1 2-(2-クロロナフタレン-1-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸エチル(化合物3-401)の合成
Figure 2024518834000047
1,2-ジクロロエタン(20mL)中の2-クロロナフタレン(1.00g、6.17mmol)に、2,2-ジフルオロ-2-(トリメチルシリル)酢酸エチル(3.00g、15.4mmol)、AgOTf(6.34g、24.7mmol)及びKF(1.43g、24.7mmol)を充填した。反応混合物を密封し、マイクロ波照射に60℃で1時間暴露した。反応の完了時に、反応塊を蒸発させた。残渣をH2O(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた層を、塩水(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗原料を得た。得られた粗原料を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液として10~20% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、2-(2-クロロナフタレン-1-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸エチル(120mg)を灰白色の固体として得て、これを次のステップにおいて直接的に使用した。
また、この一般的な方法によって、
2,2-ジフルオロ-2-(1-ナフチル)酢酸エチル(化合物3-397)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 8.18(d,1H),8.08(dd,1H),8.02(dd,1H),7.87(d,1H),7.70-7.62(m,3H),4.32(q,2H),1.15(t,3H)ppm
が調製された。
ステップ2 2-(2-クロロナフタレン-1-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物1-401)の合成
Figure 2024518834000048
THF:H2O(3:1、12ml)中の2-(2-クロロナフタレン-1-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸エチル(150mg、5.28mmol)に、LiOH・H2O(44mg、10.6mmol)を充填した。反応混合物を、室温で3時間撹拌した。次いで、反応塊を減圧下で蒸発させ、H2O(5mL)で希釈した。次いで、水層を、水性1N HClを使用してpH=5に酸性化し、減圧下で蒸発させて、粗原料を得た。粗製物を、逆相カラムクロマトグラフィー(溶離液として50% CH3CN H2O)によって精製して、2-(2-クロロナフタレン-1-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸(15mg、1.1%)を灰白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 8.42(d,1H),7.94-7.87(m,2H),7.53-7.37(m,2H),7.45(d,1H)ppm
実施例7 2-(2-アミノ-3,6-ジクロロフェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物7-254)の調製
ステップ1 2-(2-アミノ-3,6-ジクロロフェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸エチル及び4,7-ジクロロ-3,3-ジフルオロインドリン-2-オンの合成
Figure 2024518834000049
DMSO(5mL)中の2,5-ジクロロアニリン(300mg、2.2mmol)の溶液に、2-ブロモ-2,2-ジフルオロ酢酸エチル(447mg、6.6mmol)を添加した後、フェロセン(41mg、0.22mmol)を添加した。反応混合物を、0℃に冷却し、30% H2O2(0.45mL、4.4mmol)の溶液を滴加した。反応混合物を周囲温度にゆっくりと温め、同じ温度で一晩撹拌し続けた。反応の完了時に、反応混合物を、H2O(5mL)でクエンチし、EtOAc(2×10mL)で洗浄した。有機層を、塩水(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、粗原料を得た。得られた粗原料を、combiフラッシュクロマトグラフィー(0~15% EtOAc:ヘキサン)によって精製して、1と2との混合物(UPLC-MSによる1:1比)(0.20g)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.0(brs,1H),7.6(s,1H),7.38(dt,1H),7.07(d,1H),6.7(s,1H),4.34(q,2H),1.32(t,3H)ppm
ステップ2 2-(2-アミノ-3,6-ジクロロフェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物7-254)の合成
Figure 2024518834000050
2-(2-アミノ-3,6-ジクロロフェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸エチルと4,7-ジクロロ-3,3-ジフルオロインドリン-2-オン(200mg、0.834mmol)との混合物を含有する出発原料を、THF:H2O(5.0mL:2.5mL)と三口丸底フラスコ中で溶解させた。KOHペレット(237mg、4.21mmol)を、反応混合物に添加した。反応混合物を、55℃で一晩加熱した。反応の完了時に、溶媒を蒸発させ、酸の存在下で生成物がその結晶形態に再び転換するため、いずれの酸-塩基後処理を伴わない分取HPLC精製にかけた。分取HPLCにおいて、生成物を、炭酸水素アンモニウム緩衝液を使用して精製し、それをアンモニウム塩形態で淡黄色の固体として単離した(0.10g、47%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.2(d,1H),7.15(brs,4H),6.6(d,1H),6.12(brs,2H)ppm
また、この一般的な方法によって、
2-(3,6-ジフルオロ-2-メトキシフェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物1-314)
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.61-7.47(m,1H),7.37-7.29(m,1H),3.90(s,3H)ppm
2,2-ジフルオロ-2-(3-フルオロ-2-メトキシ-フェニル)酢酸(化合物1-306)
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.41-7.36(m,2H),7.33-7.29(m,1H),3.89(s,3H)ppm
2-(2-アミノ-3-クロロ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-252)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.24(d,1H),7.17(d,1H),6.56-6.52(m,1H),6.10(br s,2H)ppm
2-(2-アミノ-3,5,6-トリクロロ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-81)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.58(s,1H),6.18(s,2H)ppm
2-(2-アミノ-3,5-ジクロロ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸アンモニウム(化合物7-253)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.38(s,1H),7.13(m,1H),7.10(s,4H),6.24(s,2H)ppm
2-(2-アミノ-5-クロロ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸リチウム(化合物5-251)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.08-7.07(m,1H),7.06-7.03(m,1H),6.62-6.60(m,1H),5.95(s,2H)ppm
2-(6-アミノ-2,3-ジクロロ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸リチウム(化合物5-80)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.19(d,1H),6.61(d,1H),5.89(s,2H)ppm
2-(3,6-ジフルオロ-2-ヒドロキシフェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸エチル(化合物3-297)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 11.20(s,1H),7.57-7.47(m,1H),6.94-6.88(m,1H),4.33(q,2H),1.22(t,3H)ppm
2-(4,5-ジクロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸(化合物1-298)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.64(s,1H),7.27(s,1H)ppm
2-(3-クロロ-6-フルオロ-2-メトキシフェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸(化合物7-325)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.55(s,1H),7.26(bs,4H),7.07-7.02(m,1H),3.75(s,3H)ppm
2-(5-クロロ-2-フルオロ-4-メトキシ-フェニル)-2,2-ジフルオロ-酢酸アンモニウム(化合物7-31)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ 7.43-7.41(m,1H),7.14-7.05(m,5H),3.87(s,3H)ppm
が調製された。
化合物1-3、1-9、1-32、1-263、5-255、1-7、1-341、1-304、1-20、1-328、1-1、1-305、1-186、1-6、1-2及び1-473を、本出願の優先日の時点で、Enamine、Accela及びChemDivなどの市販の供給元から入手可能である。
配合物実施例
Figure 2024518834000051
組み合わせを補助剤と十分に混合し、混合物を好適なミルにおいて十分に粉砕し、水で希釈して所望の濃度の懸濁液とすることが可能である水和剤が得られる。
乳化性濃縮物
有効成分 10%
オクチルフェノールポリエチレングリコールエーテル 3%
(4~5molのエチレンオキシド)
ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 3%
ヒマシ油ポリグリコールエーテル(35molのエチレンオキシド) 4%
シクロヘキサノン 30%
キシレン混合物 50%
植物の保護に使用可能である、いずれかの要求される希釈率のエマルジョンを、この濃縮物から水による希釈によって得ることが可能である。
Figure 2024518834000052
直ちに使用可能な粉剤は、組み合わせとキャリアとを混合し、混合物を好適なミルにおいて粉砕することによって得られる。
押出し顆粒
有効成分 15%
リグノスルホン酸ナトリウム 2%
カルボキシメチルセルロース 1%
カオリン 82%
組み合わせを補助剤と混合及び粉砕し、混合物を水で湿らせる。混合物を押し出し、次いで空気流中で乾燥させる。
被覆顆粒
有効成分 8%
ポリエチレングリコール(mol.wt.200) 3%
カオリン 89%
ミキサ中で、微細に粉砕した組み合わせを、ポリエチレングリコールで湿らせたカオリンに均一に適用する。このようにして、粉剤を含まない被覆顆粒が得られる。
懸濁液濃縮物
有効成分 40%
プロピレングリコール 10%
ノニルフェノールポリエチレングリコールエーテル 6%
(15molのエチレンオキシド)
リグノスルホン酸ナトリウム 10%
カルボキシメチルセルロース 1%
シリコーン油(75%水中エマルジョンの形態) 1%
水 32%
微細に粉砕した組み合わせを補助剤と完全に混合し、これにより懸濁液濃縮物を得、これから、いずれかの所望の希釈率の懸濁液を水による希釈によって得ることが可能である。
緩効性カプセル懸濁液
28部の組み合わせを2部の芳香族溶剤及び7部のトルエンジイソシアネート/ポリメチレン-ポリフェニルイソシアネート-混合物(8:1)と混合する。この混合物を、1.2部のポリビニルアルコール、0.05部の脱泡剤及び51.6部の水の混合物中において、所望される粒径が達成されるまで乳化させる。このエマルジョンに5.3部の水中の2.8部の1,6-ジアミノヘキサンの混合物を添加する。混合物を重合反応が完了するまで撹拌する。
得られたカプセル懸濁液を、0.25部の増粘剤及び3部の分散剤を添加することにより安定化させる。カプセル懸濁液配合物は、28%の有効成分を含有する。中度のカプセル直径は、8~15ミクロンである。
得られる配合物を目的に好適な装置中において水性懸濁液として種子に適用する。
生物学的実施例
生物学的効力
様々な試験種の種子を、小さいポット中の断種されていない堆肥中に播種した。ガラス温室中の制御された条件(24/16℃、日中/夜;14時間光;65%湿度)における1日(発芽前)又は7日(発芽後)間の栽培後、植物に、1000g/haと等しい466μlのアセトン/水/Tween 20(49.75:49.75:0.5)溶液中で配合された1mgの有効成分を噴霧した。葉が乾燥してから、ポットをガラス温室(24/16℃、日中/夜;14時間光;65%湿度)中で維持し、1日に2回水を与えた。12日後、試験を評価し、スコア化した(100=植物に対する全損傷、0=植物に対する損傷なし)。結果は、下の表2において示される。
Figure 2024518834000053
発芽前の生物学的効力
雑草及び/又は作物の種子をポット中の標準的な土壌中に播種した。温室内の制御された条件下(24/19℃、昼/夜;16時間の光)で1日間栽培した後、50g/lの溶液を生み出すための、少量のアセトン及び特殊溶媒及びIF50と言われる乳化剤混合物(11.12%のEmulsogen EL360 TM+44.44%のN-メチルピロリドン+44.44%のDowanol DPMグリコールエーテル)中の技術的な有効成分の配合物(これは、次いで0.2%のGenapol XO80を希釈剤として使用して希釈される)に由来するスプレー水溶液を植物に噴霧してテスト化合物の所望の最終用量を与えた。
次いで、テスト植物を温室内の制御された条件下(24/18℃、昼/夜;15時間の光;50%湿度)で育て、1日2回水を与えた。13日後、テストを評価した(100=植物に対する全損傷;0=植物に対する損傷なし)。結果を以下の表3に示す。
Figure 2024518834000054

Figure 2024518834000055

Figure 2024518834000056
発芽後の生物学的効力
雑草及び/又は作物の種子をポット中の標準的な土壌中に播種した。温室内の制御された条件下(24/19℃、昼/夜;16時間の光)で14日間栽培した後、50g/lの溶液を生み出すための、少量のアセトン及び特殊溶媒及びIF50と言われる乳化剤混合物(11.12%のEmulsogen EL360 TM+44.44%のN-メチルピロリドン+44.44%のDowanol DPMグリコールエーテル)中の技術的な有効成分の配合物(これは、次いで0.2%のGenapol XO80を希釈剤として使用して希釈される)に由来するスプレー水溶液を植物に噴霧してテスト化合物の所望の最終用量を与えた。
次いで、テスト植物を温室内の制御された条件下(24/18℃、昼/夜;15時間の光;50%湿度)で育て、1日2回水を与えた。13日後、テストを評価した(100=植物に対する全損傷;0=植物に対する損傷なし)。結果を以下の表4に示す。
Figure 2024518834000057

Figure 2024518834000058

Figure 2024518834000059
本発明は、特許請求の範囲によって定義される。

Claims (15)

  1. 除草剤としての式(I)
    Figure 2024518834000060
    (式中、
    各R1、R2、R4、及びR5は、水素、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C1~C5アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C4アルコキシ、C2~C3アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C2ハロアルコキシ、ハロフェニル、C1-2ハロアルキル、C1-2アルコキシC1-2アルキル、C1-2アルコキシカルボニル、C1~C2アルキルスルファニル、C1~C2アルキルスルフィニル及びC1~C2アルキルスルホニルからなる群から独立して選択され、R1、R2、R4、及びR5のうちの1つだけしかC1~C4アルコキシではないか、又は
    R1及びR2は、それらが結合されている炭素原子と一緒に、5員環又は6員環を形成し、前記6員環は0、1又は2個の窒素原子を含有し、但し、前記6員環中のいずれかの窒素は構造(I)におけるベンゼン環の隣にあり、前記5員環は窒素及び酸素からなる群から独立して選択される1又は2個のヘテロ原子を含有し、且つ各R4及びR5は、水素、ハロゲン及びC1~C2アルキルからなる群から独立して選択され;
    R3は、水素、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1~C5アルキル、C1~C4アルコキシ、C2~C3アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C2ハロアルコキシ及びハロフェニルからなる群から選択され;
    R1、R2、R3、R4、及びR5の少なくとも1つは、アミノ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C2~C5アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C4アルコキシ、C2~C3アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C2ハロアルコキシ、ハロフェニル、C2ハロアルキル、C1-2アルコキシC1-2アルキル、C1-2アルコキシカルボニル、C1~C2アルキルスルファニル、C1~C2アルキルスルフィニル及びC1~C2アルキルスルホニルからなる群から選択されるか、又は
    R1及びR2は、それらが結合されている炭素原子と一緒に、5員環又は6員環を形成し、前記6員環は0、1又は2個の窒素原子を含有し、但し、前記6員環中のいずれかの窒素は構造(I)におけるベンゼン環の隣にあり、前記5員環は窒素及び酸素からなる群から独立して選択される1又は2個のヘテロ原子を含有し、且つ各R4及びR5は、水素、ハロゲン及びC1~C2アルキルからなる群から独立して選択され;且つ
    R6は、水素、ベンジル及びC1~C3アルキルからなる群から選択される)
    の化合物又は前記化合物の農学的に許容可能な塩の使用。
  2. 式(I)の前記化合物において、R6が、水素である、請求項1に記載の使用。
  3. 式(I)の前記化合物において、R3が、水素である、請求項1又は請求項2に記載の使用。
  4. 式(I)の前記化合物において、R4及びR5の各々が、水素及びハロゲンからなる群から選択される、請求項1~3のいずれか一項に記載の使用。
  5. 式(I)の前記化合物において、各R1、R2、R4、及びR5が、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1~C2アルキルスルファニル、C1~C4アルコキシ及びC1~C3アルキルからなる群から独立して選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載の使用。
  6. 式(I)の前記化合物において、各R1及びR2が、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1~C3アルキル、及びC1~C2アルコキシからなる群から独立して選択されるか、又は
    R1及びR2が、それらが結合されている炭素原子と一緒に、5員環又は6員環を形成し、前記6員環は0、1又は2個の窒素原子を含有し、但し、前記6員環中のいずれかの窒素は構造(I)におけるベンゼン環の隣にあり、前記5員環は窒素及び酸素からなる群から独立して選択される1又は2個のヘテロ原子を含有し、且つ各R4及びR5が、水素、ハロゲン及びC1~C2アルキルからなる群から独立して選択される、請求項1~5のいずれか一項に記載の使用。
  7. 式(I)の前記化合物において、R1及びR2の一方が、C1~C4アルコキシであり、且つR1及びR2の他方が、水素である、請求項1~6のいずれか一項に記載の使用。
  8. 式(I)の前記化合物において、R1及びR2が、それらが結合されている炭素原子と一緒に、5員複素環を形成し、前記5員複素環が、完全飽和又は部分飽和である、請求項1~4のいずれか一項に記載の使用。
  9. 式(I)の前記化合物において、R1及びR2が、それらが結合されている炭素原子と一緒に、6員環を形成し、前記6員環が、芳香族である、請求項1~4のいずれか一項に記載の使用。
  10. 式(I)の前記化合物において、R1及びR2が、それらが結合されている炭素原子と一緒に、5員環又は6員環を形成し、前記5員環又は6員環が、ハロゲン、C1~C2アルキル及びC1-3アルコキシカルボニルC1-3アルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換によって置換されている、請求項1~4及び8~9のいずれか一項に記載の使用。
  11. 式(I)の前記化合物において、1~3個の前記置換基の少なくとも1個が、C1~C2アルキル又はC1-3アルコキシカルボニルC1-3アルキルであり、且つそれが、1又は2個のハロゲンによって置換されている、請求項10に記載の使用。
  12. (i)請求項1~11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又は前記化合物の農学的に許容可能な塩、及び(ii)農業上許容可能な製剤補助剤を含む除草組成物。
  13. 少なくとも1つの付加的な農薬をさらに含む、請求項12に記載の除草組成物。
  14. 前記付加的な農薬が、除草剤又は除草剤薬害軽減剤である、請求項13に記載の除草組成物。
  15. 生息地で雑草を防除する方法であって、雑草防除量の請求項1~11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物若しくは前記化合物の農学的に許容可能な塩又は請求項12~14のいずれか一項に記載の除草組成物を前記生息地に適用することを含む方法。
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