JP2024518402A - 除草剤としての置換ベンズアミド - Google Patents

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シンジェンタ クロップ プロテクション アクチェンゲゼルシャフト
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Abstract

本発明は、式(I)TIFF2024518402000019.tif6159(式中、X、R1、R2、R3、R4及びR6は、本明細書に記載されるとおりである)の化合物又はその農学的に許容可能な塩に関する。本発明は、前記化合物を含む組成物、前記組成物を使用して雑草を防除する方法、除草剤としての式(I)の化合物の使用及び前記化合物を作製する方法にさらに関する。

Description

本発明は、新規除草性化合物、その調製プロセス、新規化合物を含む除草性組成物及び特に有用な植物の作物における雑草の防除のため又は植物の成長の阻害のためのその使用に関する。
N-(テトラゾール-5-イル)アリールカルボキサミドは、例えば、国際公開第2012/028579号に開示されている。本発明は、イネ作物において、雑草の意外なほど良好な防除を示す新規アリールカルボキサミドに関する。
従って、本発明によれば、式(I):
Figure 2024518402000002
(式中、
Xは、-O-、-S(O)p-及び-NR5からなる群から選択され;
1は、C1~C4アルキル-、C1~C4ハロアルキル-、C1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル-及びC1~C4ハロアルコキシ-C1~C4アルキル-からなる群から選択され;
2は、ハロゲン、C1~C6アルキル-、C1~C3アルコキシ-、C1~C6ハロアルキル-、C1~C3ハロアルコキシ-及び-S(O)p1~C6アルキルからなる群から選択され;
3は、C1~C3ハロアルキルであり;
4は、水素、C1~C6アルキル-、C1~C6ハロアルキル及びC3~C6シクロアルキルからなる群から選択され;
5は、水素、C1~C3アルキル-及びC1~C3アルコキシ-からなる群から選択され;
6は、水素又はC1~C3アルキルであり;及び
pは、0、1又は2である)
の化合物又はその農学的に許容可能な塩が提供される。
1~C6アルキル基は、例えば、メチル(Me、CH3)、エチル(Et、C25)、n-プロピル(n-Pr)、イソプロピル(i-Pr)、n-ブチル(n-Bu)、イソブチル(i-Bu)、sec-ブチル及びtert-ブチル(t-Bu)を含む。
3~C6シクロアルキル-は、シクロプロピル(c-プロピル(c-Pr))、シクロブチル(c-ブチル(c-Bu))、シクロペンチル(c-ペンチル)及びシクロヘキシル(c-ヘキシル)を含む。
1~C3アルコキシ-は、例えば、メトキシ-及びエトキシ-を含む。
ハロゲン(又はハロ)は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を包含する。同様のことは、対応して、ハロアルキルなど、他の定義に関連するハロゲンに当てはまる。
1~C6ハロアルキルとしては、例えば、フルオロメチル-、ジフルオロメチル-、トリフルオロメチル-、クロロメチル-、ジクロロメチル-、トリクロロメチル-、2,2,2-トリフルオロエチル-、2,2-ジフルオロエチル、1,1-ジフルオロエチル、1,1,2,2-テトラフルオロエチル、2-フルオロエチル-、2-クロロエチル-、ペンタフルオロエチル-、1,1-ジフルオロ-2,2,2-トリクロロエチル-、2,2,3,3-テトラフルオロエチル-、2,2,2-トリクロロエチル-、ヘプタフルオロ-n-プロピル及びパーフルオロ-n-ヘキシルが挙げられる。C1~C4ハロアルキルとしては、例えば、フルオロメチル-、ジフルオロメチル-、トリフルオロメチル-、クロロメチル-、ジクロロメチル-、トリクロロメチル-、2,2,2-トリフルオロエチル-、2-フルオロエチル-、2-クロロエチル-、ペンタフルオロエチル-、1,1-ジフルオロ-2,2,2-トリクロロエチル-、2,2,3,3-テトラフルオロエチル-、2,2,2-トリクロロエチル-及びヘプタフルオロ-n-プロピル-が挙げられる。
1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル-は、例えば、メトキシエチル-を含む。
1~C4ハロアルコキシ-C1~C4アルキル-は、例えば、トリフルオロメトキシエチル-を含む。
1~C6アルキル-S-(アルキルチオ)は、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、n-ブチルチオ、イソブチルチオ、sec-ブチルチオ又はtert-ブチルチオ、好ましくはメチルチオ又はエチルチオである。
1~C6アルキル-S(O)-(アルキルスルフィニル)は、例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、n-ブチルスルフィニル、イソブチルスルフィニル、sec-ブチルスルフィニル又はtert-ブチルスルフィニル、好ましくはメチルスルフィニル又はエチルスルフィニルである。
1~C6アルキル-S(O)2-(アルキルスルホニル)は、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n-ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、sec-ブチルスルホニル又はtert-ブチルスルホニル、好ましくはメチルスルホニル又はエチルスルホニルである。
本発明の一実施形態において、Xは、-O-又は-S(O)p-(例えば、-S-、-S(O)又は-S(O)2-)である。
本発明の一実施形態において、Xは、-O-である。
本発明の他の実施形態において、Xは、-S(O)p-(例えば、-S-、-S(O)又は-S(O)2-)である。
本発明の他の実施形態において、Xは、-NR5-(式中、R5は、水素、C1~C3アルキル-及びC1~C3アルコキシ-(例えば、メトキシ-)からなる群から選択される)である。
本発明の好ましい実施形態において、R1は、メチル、エチル及びn-プロピル、好ましくはメチルからなる群から選択される。
本発明の好ましい実施形態において、R2は、メチル、Cl、-CF3及び-SO2メチル、より好ましくはClからなる群から選択される。
本発明の他の好ましい実施形態において、R3は、-CF3又は-CHF2である。
本発明の一実施形態において、R4は、水素又はC1~C4アルキル-(好ましくはメチル)、好ましくは水素である。
本発明の他の実施形態において、R6は、水素又はメチル、好ましくは水素である。
式(I)の化合物(及び式(I)の化合物を合成するために使用される特定の中間体化合物)は、不斉中心を含み得、且つ単一の鏡像異性体として、いずれかの割合における鏡像異性体対として存在し得るか、又は2つ以上の不斉中心が存在する場合、あらゆる可能な比でジアステレオ異性体を含み得る。典型的には、鏡像異性体の1つは、他の可能なものと比べて高い生物学的活性を有する。
本発明は、式(I)の化合物に係るすべての可能な幾何及び互変異形態も含む。
本発明は、式(I)の化合物が、アミン(例えば、アンモニア、ジメチルアミン及びトリエチルアミン)、アルカリ金属及びアルカリ土類金属塩基又は第四級アンモニウム塩基と形成し得る農学的に許容可能な塩も含む。塩形成物として用いられるアルカリ金属及びアルカリ土類金属水酸化物、酸化物、アルコキシド並びに炭酸水素塩及び炭酸塩のうち、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム及びカルシウムの水酸化物、アルコキシド、酸化物及び炭酸塩、特に、ナトリウム、マグネシウム及びカルシウムの水酸化物、アルコキシド、酸化物及び炭酸塩が重要である。対応するトリメチルスルホニウム塩も用いられ得る。
本発明による式(I)の化合物は、それ自体で除草剤として使用することができるが、それらは、一般に、担体、溶媒及び表面活性剤(SFA)などの製剤助剤を用いて除草性組成物に製剤化される。従って、本発明は、本発明による除草性化合物と、農学的に許容できる製剤助剤とを含む除草性組成物をさらに提供する。この組成物は、使用前に希釈される濃縮物の形態であり得るが、直ちに使用できる組成物も作製され得る。最終的な希釈は、通常、水を用いて行われるが、水の代わりに又は水に加えて、例えば液体肥料、微量栄養素、生物有機体、油又は溶媒を用いて行われ得る。
除草性組成物は、一般に、0.1~99重量%、特に0.1~95重量%の式Iの化合物と、好ましくは0~25重量%の表面活性物質を含む1~99.9重量%の製剤助剤とを含む。
この組成物は、多くの剤型から選択することができ、そのうちの多くは、the Manual on Development and Use of FAO Specifications for Plant Protection Products,5th Edition,1999から公知である。これらとしては、粉剤(DP)、水溶剤(SP)、水溶顆粒(SG)、水和性顆粒(WG)、水和剤(WP)、粒剤(GR)(徐放性又は即放性)、可溶濃縮剤(SL)、油混和性液剤(OL)、超低量液剤(UL)、乳化性濃縮物(EC)、分散性濃縮物(DC)、乳剤(水中油(EW)及び油中水(EO)の両方)、マイクロエマルション(ME)、懸濁液濃縮物(SC)、エアゾール、カプセル懸濁剤(CS)及び種子処理製剤が挙げられる。いずれの場合も、選択される剤型は、想定される具体的な目的並びに式(I)の化合物の物理的、化学的及び生物学的特性に応じて決まるであろう。
粉剤(DP)は、式(I)の化合物を1種以上の固体希釈剤(例えば、天然粘土、カオリン、葉ろう石、ベントナイト、アルミナ、モンモリロナイト、キーゼルグール、チョーク、珪藻土、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム及び炭酸マグネシウム、硫黄、石灰、小麦粉、タルク及び他の有機及び無機固体担体)と混合し、この混合物を微粉末に機械的に粉砕することによって調製され得る。
水溶剤(SP)は、水への分散性/溶解性を改善するために、式(I)の化合物を1種以上の水溶性無機塩(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム又は硫酸マグネシウムなど)又は1種以上の水溶性有機固体(多糖など)及び任意に1種以上の湿潤剤、1種以上の分散剤又は前記物質の混合物と混合することによって調製され得る。次に、この混合物は、微粉末に粉砕される。また、同様の組成物を造粒して、水溶顆粒(SG)を形成し得る。
水和剤(WP)は、式(I)の化合物を1種以上の固体希釈剤又は担体、1種以上の湿潤剤並びに好ましくは1種以上の分散剤及び任意に1種以上の懸濁化剤と混合して、液体中の分散を促進することによって調製され得る。次に、この混合物は、微粉末に粉砕される。また、同様の組成物を造粒して、水和性顆粒(WG)を形成し得る。
粒剤(GR)は、式(I)の化合物と1種以上の粉末化された固体希釈剤又は担体との混合物を造粒することによるか、或いは式(I)の化合物(又は好適な物質中のその溶液)を多孔質の顆粒物質(軽石、アタパルジャイト粘土、フラー土、キーゼルグール、珪藻土又は粉砕されたトウモロコシの穂軸など)中に吸収することによるか、又は式(I)の化合物(又は好適な物質中のその溶液)を硬質のコア材(砂、ケイ酸塩、無機の炭酸塩、硫酸塩又はリン酸塩など)上に吸着し、必要に応じて乾燥させることにより、予め形成されたブランク顆粒から造粒することによるかのいずれかによって形成され得る。吸収又は吸着を補助するのに一般的に使用される物質としては、溶媒(脂肪族及び芳香族石油系溶媒、アルコール、エーテル、ケトン及びエステルなど)及び固着剤(ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、デキストリン、糖類及び植物油など)が挙げられる。また、1種以上の他の添加剤が粒剤に含まれ得る(例えば、乳化剤、湿潤剤又は分散剤)。
分散性濃縮物(DC)は、式(I)の化合物を水又はケトン、アルコール若しくはグリコールエーテルなどの有機溶媒に溶解させることによって調製され得る。これらの溶液は、(例えば、水希釈性を改善するか、又は噴霧タンク中の結晶化を防止するために)表面活性剤を含有し得る。
乳化性濃縮物(EC)又は水中油型乳剤(EW)は、式(I)の化合物を有機溶媒(1種以上の湿潤剤、1種以上の乳化剤又は前記物質の混合物を任意に含有する)に溶解させることによって調製され得る。ECに使用するのに適した有機溶媒としては、芳香族炭化水素(SOLVESSO 100、SOLVESSO 150及びSOLVESSO 200によって例示されるアルキルベンゼン又はアルキルナフタレンなど;SOLVESSOは、登録商標である)、ケトン(シクロヘキサノン又はメチルシクロヘキサノンなど)及びアルコール(ベンジルアルコール、フルフリルアルコール又はブタノールなど)、N-アルキルピロリドン(N-メチルピロリドン又はN-オクチルピロリドンなど)、脂肪酸のジメチルアミド(C8~C10脂肪酸のジメチルアミドなど)及び塩素化炭化水素が挙げられる。EC製品は、水に加えると自然に乳化して、適切な装置によって噴霧施用可能なほど十分な安定性を有する乳剤を生成し得る。
EWの調製は、式(I)の化合物を液体として(それが室温で液体でない場合、適当な温度、典型的に70℃未満で溶融させ得る)又は溶液中において(それを適切な溶媒に溶解させることによって)得るステップと、次に得られた液体又は溶液を高せん断下で1種以上のSFAを含有する水に乳化して、乳剤を生成するステップとを含む。EWに使用するのに適した溶媒としては、植物油、塩素化炭化水素(クロロベンゼンなど)、芳香族溶媒(アルキルベンゼン又はアルキルナフタレンなど)及び水溶性の低い他の適切な有機溶媒が挙げられる。
マイクロエマルション(ME)は、水を1種以上のSFAと1種以上の溶媒とのブレンドと混合して、熱力学的に安定した等方性液体製剤を自然に生じさせることによって調製され得る。式(I)の化合物は、最初、水又は溶媒/SFAブレンドのいずれかの中に存在する。MEに使用するのに適した溶媒としては、EC又はEWへの使用に関して上述したものが挙げられる。MEは、水中油型又は油中水型系のいずれかであり得(いずれの系が存在するかは、伝導度測定によって決定され得る)、水溶性及び油溶性有害生物防除剤を同じ製剤中で混合することに適し得る。MEは、水に希釈するのに適しており、マイクロエマルションのまま残るか又は従来の水中油乳剤を形成する。
懸濁液濃縮物(SC)は、式(I)の化合物の微粉化された不溶性固体粒子の水性又は非水性懸濁液を含み得る。SCは、好適な媒体中において、式(I)の固体化合物を任意に1種以上の分散剤と共にボールミル粉砕又はビーズミル粉砕して、この化合物の微粒子懸濁液を生成することによって調製され得る。1種以上の湿潤剤が組成物に含まれ得、粒子の沈降速度を低下させるために懸濁化剤が含まれ得る。代わりに、式(I)の化合物は、乾式ミル粉砕され、上述した物質を含有する水に加えられて所望の最終生成物を生成し得る。
エアゾール製剤は、式(I)の化合物及び好適な噴射剤(例えば、n-ブタン)を含む。式(I)の化合物は、好適な媒体(例えば、水又はn-プロパノールなどの水混和性液体)にも溶解又は分散されて、非加圧式の、手動噴霧ポンプにおいて使用するための組成物が得られる。
カプセル懸濁剤(CS)は、各油滴がポリマーシェルによって封入され、且つ式(I)の化合物と、任意に、そのための担体又は希釈剤とを含有する油滴の水性分散液が得られる追加の重合段階を伴う以外は、EW製剤の調製と同様の方法で調製され得る。ポリマーシェルは、界面重縮合反応又はコアセルベーション手順のいずれかによって生成され得る。この組成物は、式(I)の化合物の制御放出を提供し、種子処理に使用され得る。式(I)の化合物は、生分解性ポリマーマトリックス中で製剤化されて、この化合物の遅延制御放出を提供することもできる。
組成物は、例えば、表面上の湿潤、保持又は分散;処理された表面における耐雨性;又は式(I)の化合物の取り込み又は移動性を改善することにより、組成物の生物学的性能を改善するために1種以上の添加剤を含み得る。このような添加剤としては、表面活性剤(SFA)、油系噴霧添加剤、例えば特定の鉱油又は天然植物油(ダイズ油及びナタネ油など)及びこれらと他の生物学的強化助剤(式(I)の化合物の作用を補助又は調整し得る成分)とのブレンドが挙げられる。
湿潤剤、分散剤及び乳化剤は、カチオン型、アニオン型、両性型又は非イオン型のSFAであり得る。
好適なカチオン型のSFAとしては、第四級アンモニウム化合物(例えば、臭化セチルトリメチルアンモニウム)、イミダゾリン及びアミン塩が挙げられる。
好適なアニオン型SFAとしては、脂肪酸のアルカリ金属塩、硫酸の脂肪族モノエステルの塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)、スルホン化された芳香族化合物の塩(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、スルホン酸ブチルナフタレン並びにジ-イソプロピル-及びトリ-イソプロピル-ナフタレンスルホン酸ナトリウムの混合物)、硫酸エーテル、硫酸アルコールエーテル(例えば、ラウレス-3-硫酸ナトリウム)、カルボン酸エーテル(例えば、ラウレス-3-カルボン酸ナトリウム)、リン酸エステル(1種以上の脂肪族アルコールとリン酸との反応からの生成物(主にモノ-エステル)又は五酸化リン(主にジ-エステル)、例えばラウリルアルコールとテトラリン酸との反応物;さらに、これらの生成物は、エトキシ化され得る)、スルホスクシナメート、パラフィン又はオレフィンスルホネート、タウレート及びリグノスルホネートが挙げられる。
好適な両性型のSFAとしては、ベタイン、プロピオネート及びグリシネートが挙げられる。
好適な非イオン型のSFAとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドなどのアルキレンオキシド又はそれらの混合物の、脂肪族アルコール(オレイルアルコール又はセチルアルコールなど)又はアルキルフェノール(オクチルフェノール、ノニルフェノール又はオクチルクレゾールなど)との縮合生成物;長鎖脂肪酸又は無水ヘキシトールから誘導される部分エステル;前記部分エステルのエチレンオキシドとの縮合生成物;ブロックポリマー(エチレンオキシド及びプロピレンオキシドを含む);アルカノールアミド;単純なエステル(例えば、脂肪酸ポリエチレングリコールエステル);アミンオキシド(例えば、ラウリルジメチルアミンオキシド);及びレシチンが挙げられる。
好適な懸濁化剤としては、親水コロイド(多糖類、ポリビニルピロリドン又はカルボキシメチルセルロースナトリウムなど)及び膨潤粘土(ベントナイト又はアタパルジャイトなど)が挙げられる。
本発明の化合物は、1種以上の追加の除草剤及び/又は植物成長調節剤との混合物でも使用可能である。このような追加の除草剤又は植物成長調節剤の例としては、アセトクロール、アシフルオルフェン(アシフルオルフェン-ナトリウムを含む)、アクロニフェン、アメトリン、アミノカルバゾン、アミノピラリド、アミノトリアゾール、アトラジン、ベフルブタミド-M、ベンキトリオン、ベンスルフロン(ベンスルフロン-メチルを含む)、ベンタゾン、ビシクロピロン、ビラナホス、ビピラゾン、ビスピリバック-ナトリウム、ビクスロゾン、ブロマシル、ブロモキシニル、ブタクロール、ブタフェナシル、カルフェントラゾン(カルフェントラゾン-エチルを含む)、クロランスラム(クロランスラム-メチルを含む)、クロリムロン(クロリムロン-エチルを含む)、クロロトルロン、クロルスルフロン、シンメチリン、クラシホス、クレトジム、クロジナホップ(クロジナホップ-プロパルギルを含む)、クロマゾン、クロピラリド、シクロピラニル、シクロピリモレート、シクロスルファムロン、シハロホップ(シハロホップ-ブチルを含む)、2,4-D(コリン塩及びその2-エチルヘキシルエステルを含む)、2,4-DB、デスメディファム、ジカンバ(そのアルミニウム、アミノプロピル、ビス-アミノプロピルメチル、コリン、ジクロロプロプ、ジグリコールアミン、ジメチルアミン、ジメチルアンモニウム、カリウム及びナトリウム塩を含む)ジクロスラム、ジフルヘニカン、ジフルフェンゾピル、ジメタクロール、ジメテナミド-P、ジオキソピリトリオン、ダイコートジブロミド、ジウロン、エピリフェナシル、エタルフルラリン、エトフメセート、フェノキサプロップ(フェノキサプロップ-P-エチルを含む)、フェノキサスルフォン、フェンピラゾン、フェンキノトリオン、フェントラザミド、フラザスルフロン、フロラスラム、フロルピラウキシフェン(フロルピラウキシフェン-ベンジルを含む)、フルアジホップ(フルアジホップ-P-ブチルを含む)、フルカルバゾン(フルカルバゾン-ナトリウムを含む)、フルフェナセット、フルメツラム、フルミオキサジン、フルオメツロン、フルピルスルフロン(フルピルスルフロン-メチル-ナトリウムを含む)、フルロキシピル(フルロキシピル-メプチルを含む)、フォメサフェン、ホラムスルフロン、グルホシネート(両方のL-グルホシネート及びアンモニウム塩を含む)、グリホサート(そのジアンモニウム、イソプロピルアンモニウム及びカリウム塩を含む)、ハラウキシフェン(ハラウキシフェン-メチルを含む)、ハロキシホップ(ハロキシホップ-メチルを含む)、ヘキサジノン、ヒダントシジン、イマザモックス(R-イマザモックスを含む)、イマザピック、イマザピル、イマゼタピル、インダジフラム、イオドスルフロン(イオドスルフロン-メチル-ナトリウムを含む)、イオフェンスルフロン(イオフェンスルフロン-ナトリウムを含む)、アイオキシニル、イソプロツロン、イソキサフルトール、ランコトリオン、MCPA、MCPB、メコプロップ-P、メソスルフロン(メソスルフロン-メチルを含む)、メソトリオン、メタミトロン、メタザクロール、メチオゾリン、メトラクロール、メトスラム、メトリブジン、メトスルフロン、ナプロパミド、ニコスルフロン、ノルフラゾン、オキサジアゾン、オキサスルフロン、オキシフルオルフェン、パラコートジクロリド、ペンディメタリン、ペノキススラム、フェンメディファム、ピクロラム、ピノキサデン、プレチラクロール、プリミスルフロン-メチル、プロメトリン、プロパニル、プロパキザホップ、プロピリスルフロン、プロピザミド、プロスルホカルブ、プロスルフロン、ピラクロニル、ピラフルフェン(ピラフルフェン-エチルを含む)、ピラスルホトール、ピリデート、ピリフタリド、ピリミスルファン、ピロキサスルホン、ピロキシスラム、キンクロラック、キンメラック、キザロホップ(キザロホップ-P-エチル及びキザロホップ-P-テフリルを含む)、リミソキサフェン、リムスルフロン、サフルフェナシル、セトキシジム、シマジン、S-メトラクロール、スルフェントラゾン、スルホスルフロン、テブチウロン、テフリルトリオン、テンボトリオン、テルブチラジン、テルブトリン、テトフルピロリメト、チエンカルバゾン、チフェンスルフロン、チアフェナシル、トルピラレート、トプラメゾン、トラルコキシジム、トリアファモネ、トリアレート、トリアスルフロン、トリベヌロン(トリベヌロン-メチルを含む)、トリクロピル、トリフロキシスルフロン(トリフロキシスルフロン-ナトリウムを含む)、トリフルジモキサジン、トリフルラリン、トリフルスルフロン、トリピラスルホン、3-(2-クロロ-4-フルオロ-5-(3-メチル-2,6-ジオキソ-4-トリフルオロメチル-3,6-ジヒドロピリミジン-1(2H)-イル)フェニル)-5-メチル-4,5-ジヒドロイソキサゾール-5-カルボン酸エチルエステル、4-ヒドロキシ-1-メトキシ-5-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン、4-ヒドロキシ-1,5-ジメチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン、5-エトキシ-4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン、4-ヒドロキシ-1,5-ジメチル-3-[1-メチル-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-3-イル]イミダゾリジン-2-オン、(4R)1-(5-tert-ブチリスブチルイソキサゾール-3-イル)-4-エトキシ-5-ヒドロキシ-3-メチル-イミダゾリジン-2-オン、4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸(その農芸化学的に許容可能なエステル、例えばメチル4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イルを含む)ピリジン-2-カルボキシレート、プロプ-2-イニル4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボキシレート及びシアノメチル4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボキシレート)、3-エチルスルファニル-N-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド、3-(イソプロピルスルファニルメチル)-N-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド、3-(イソプロピルスルホニルメチル)-N-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド、3-(エチルスルホニルメチル)-N-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド、エチル-2-[[3-[[3-クロロ-5-フルオロ-6-[3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリミジン-1-イル]-2-ピリジル]オキシ]アセテート及び6-クロロ-4-(2,7-ジメチル-1-ナフチル)-5-ヒドロキシ-2-メチル-ピリダジン-3-オンが挙げられる。
式Iの化合物の混合パートナーは、例えば、The Pesticide Manual,Sixteenth Edition,British Crop Protection Council,2012で言及されているように、エステル又は塩の形態でもあり得る。
式Iの化合物は、殺真菌剤、殺線虫剤又は殺虫剤などの他の農薬との混合物中で使用することもでき、その例が、The Pesticide Manualに示されている。
混合パートナーに対する式Iの化合物の混合比は、好ましくは、1:100~1000:1である。
混合物は、上記の製剤に有利に使用され得る(その場合、「有効成分」は、混合パートナーとの式Iの化合物のそれぞれの混合物に関する)。
本発明の化合物又は混合物は、1種以上の除草剤毒性緩和剤と組み合わせても使用され得る。このような毒性緩和剤の例としては、ベノキサコール、クロキントセット(クロキントセットメキシルを含む)、シプロスルファミド、ジクロルミド、フェンクロラゾール(フェンクロラゾール-エチルを含む)、フェンクロリム、フルキソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェン(イソキサジフェン-エチルを含む)、メフェンピル(メフェンピル-ジエチルを含む)、メトカミフェン及びオキサベトリニルが挙げられる。式Iの化合物と、シプロスルファミド、イソキサジフェン-エチル、クロキントセットメキシル及び/又はメトカミフェンとの混合物が特に好ましい。
式Iの化合物の毒性緩和剤は、例えば、The Pesticide Manual,16th Edition(BCPC),2012に記載されているとおり、エステル又は塩の形態でもあり得る。クロキントセットメキシルに対する言及は、国際公開第02/34048号に開示されているとおり、そのリチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄、アンモニウム、第四級アンモニウム、スルホニウム又はホスホニウム塩にも適用され、フェンクロラゾール-エチルに対する言及は、フェンクロラゾール等にも適用される。
好ましくは、式Iの化合物対毒性緩和剤の混合比は、100:1~1:10、特に20:1~1:1である。
混合物は、上記の配合物において有利に使用され得る(この場合、「有効成分」は、式Iの化合物と毒性緩和剤とのそれぞれの混合物に関する)。
本発明は、生息地において雑草を防除する方法をさらに提供し、前記方法は、雑草の生息地に対する、防除量の式(I)の化合物を含む組成物の適用を含む。また、本発明は、作物植物及び雑草を含む生息地において雑草を選択的に防除する方法をさらに提供し、ここで、この方法は、生息地に対する、雑草防除量の本発明に係る組成物の適用を含む。「防除」とは、死滅、成長の低減若しくは遅延又は発芽の防止若しくは低減を意味する。一般に、防除される植物は、不要な植物(雑草)である。「生息地」とは、植物が成長しているか成長するであろう領域を意味する。いくつかの作物植物は、式(I)の化合物の除草効果に対して先天的に耐性であり得る。しかしながら、いくつかの事例において、耐性は、例えば、遺伝子操作によって作物植物に人工的に導入する必要性があり得る。従って、遺伝子操作により、HPPD阻害剤に対する耐性を作物植物に与えることが可能である。HPPD阻害剤に対する耐性を作物植物に与える方法は、例えば、国際公開第0246387号から公知である。従って、より好ましい実施形態において、作物植物は、バクテリア、より具体的にはシュードモナス・フルオレッセンス(Pseudomonas fluorescens)若しくはシュワネラ・コルウェリアナ(Shewanella colwelliana)由来のHPPD阻害剤耐性HPPD酵素又は植物、より具体的には単子葉植物若しくはさらにより具体的にはオオムギ、トウモロコシ、コムギ、イネ、ブラキアリア属(Brachiaria)、ケンクルス属(Cenchrus)、ドクムギ属(Lolium)、ウシノケグサ属(Festuca)、セタリア属(Setaria)、オヒシバ属(Eleusine)、モロコシ属(Sorghum)若しくはカラスムギ属(Avena)種由来のHPPD阻害剤耐性HPPD酵素をコードするDNA配列を含むポリヌクレオチドに関して、トランスジェニックである。数々のHPPD-耐性ダイズトランスジェニック「イベント」は公知であり、例えばSYHT04R(国際公開第2012/082542号)、SYHT0H2(国際公開第2012/082548号)及びFG72が含まれる。本発明の化合物に耐性である植物をもたらすために使用可能である他のポリヌクレオチド配列は、例えば、国際公開第2010/085705号及び国際公開第2011/068567号に開示されている。従って、本発明に係る組成物を使用可能である作物植物は、例えば、オオムギ及びコムギといった穀類、綿、アブラナ、ヒマワリ、トウモロコシ、イネ、ダイズ、サトウダイコン、サトウキビ及び芝生などの作物を含む。
作物植物は、果樹、ヤシの木、ココナツの木又は他の堅果などの樹木も含み得る。ブドウ、低木性の果樹、果実植物及び野菜などのつる植物も含まれる。
式Iの化合物の施用率は、広い限度内で変化し、土壌の性質、施用方法(出芽前又は出芽後;種子粉衣;まき溝への施用;非耕地施用など)、作物、防除される雑草、一般的気候条件及び施用方法によって左右される他の要因、施用時間及び標的作物に応じて決まり得る。本発明に係る式Iの化合物は、一般に、10~2000g/ha、特に、50~1000g/haの率で施用される。
施用は、一般に、組成物を噴霧することにより、典型的に広い領域のためのトラクターに取り付けられた噴霧器によってなされるが、散粉(粉剤用)、点滴又は灌注などの他の方法を使用することもできる。
作物は、従来の品種改良方法又は遺伝子組み換えによって除草剤又は除草剤の種類(例えば、ALS-、GS-、EPSPS-、PPO-、ACCase-及びHPPD阻害剤)に対する耐性を与えられた作物も含むことが理解されるべきである。従来の品種改良方法によってイミダゾリノン、例えばイマザモックスに対する耐性を与えられた作物の一例は、Clearfield(登録商標)夏ナタネ(キャノーラ)である。遺伝子組み換え方法によって除草剤に対する耐性を与えられた作物の例としては、例えば、RoundupReady(登録商標)及びLibertyLink(登録商標)の商標名で市販されているグリホサート耐性及びグルホシネート耐性トウモロコシ種が挙げられる。
作物は、遺伝子組み換え方法によって害虫に対する耐性を与えられた作物、例えばBtトウモロコシ(アワノメイガに耐性がある)、Bt綿花(メキシコワタノミゾウムシに耐性がある)及びさらにBtジャゲイモ(コロラドハムシに耐性がある)でもあることが理解されるべきである。Btトウモロコシの例は、NK(登録商標)(Syngenta Seeds)のBt 176トウモロコシ雑種である。Bt毒素は、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)土壌細菌によって天然に形成されるタンパク質である。毒素又はこのような毒素を合成することができるトランスジェニック植物の例が、欧州特許出願公開第451878号明細書、欧州特許出願公開第374753号明細書、国際公開第93/07278号、国際公開第95/34656号、国際公開第03/052073号及び欧州特許出願公開第427529号明細書に記載されている。殺虫剤耐性をコードし、1つ又は複数の毒素を発現する1つ又は複数の遺伝子を含むトランスジェニック植物の例は、KnockOut(登録商標)(トウモロコシ)、Yield Gard(登録商標)(トウモロコシ)、NuCOTIN33B(登録商標)(綿花)、Bollgard(登録商標)(綿花)、NewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)、NatureGard(登録商標)及びProtexcta(登録商標)である。植物作物又はその種子材料はいずれも、除草剤に対して耐性があると同時に、昆虫の摂食に対して耐性があり得る(「多重」トランスジェニック事象)。例えば、種子は、殺虫性のCry3タンパク質を発現する能力を有することができると同時にグリホサートに対して耐性がある。
作物は、従来の品種改良方法又は遺伝子組み換えによって得られ、いわゆる出力形質(例えば、向上した貯蔵安定性、より高い栄養価及び向上した風味)を含む作物も含むことが理解されるべきである。
他の有用な植物は、例えば、ゴルフ場、芝地、公園及び沿道における芝草又は芝生のために商業的に栽培された芝草及び花又は低木などの鑑賞植物を含む。
組成物は、好ましくない植物(総称して「雑草」)を防除するのに使用され得る。防除される雑草は、単子葉植物種、例えばコヌカグサ属(Agrostis)、スズメノテッポウ属(Alopecurus)、カラスムギ属(Avena)、ビロードキビ属(Brachiaria)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、クリノイガ属(Cenchrus)、カヤツリグサ属(Cyperus)、メヒシバ属(Digitaria)、ヒエ属(Echinochloa)、オヒシバ属(Eleusine)、ドクムギ属(Lolium)、ミズアオイ属(Monochoria)、ツノアイアシ属(Rottboellia)、オモダカ属(Sagittaria)、ホタルイ属(Scirpus)、エノコログサ属(Setaria)及びモロコシ属(Sorghum)並びに双子葉植物種、例えばイチビ属(Abutilon)、アマランサス属(Amaranthus)、ブタクサ属(Ambrosia)、アカザ属(Chenopodium)、キク属(Chrysanthemum)、イズハハコ属(Conyza)、ヤエムグラ属(Galium)、サツマイモ属(Ipomoea)、ホオランダガラシ属(Nasturtium)、シダ属(Sida)、シロガラシ属(Sinapis)、ナス属(Solanum)、ハコベ属(Stellaria)、クワガタソウ属(Veronica)、スミレ属(Viola)及びオナモミ属(Xanthium)の両方であり得る。雑草は、作物ともみなされ得るが、作物の領域の外側で成長する植物(「エスケープ(escape)」)又は前に植えられていた異なる作物から残された種子から成長する植物(「ボランティア(volunteer)」)を含み得る。このようなボランティア又はエスケープは、特定の他の除草剤に対して耐性であり得る。
本発明の化合物は、以下のスキームに従って調製可能である。
スキーム1.
式(I)の化合物は、式(II)のアニリン及び式(III)の酸塩化物から調製され得る。
Figure 2024518402000003
式(II)の化合物を例えばアセトニトリルといった好適な溶剤中において式(III)の化合物で処理することにより、式(I)の化合物が得られる。
スキーム2
式(II)の化合物は、式(IV)の化合物及び式(V)のアミンから調製され得る。
Figure 2024518402000004
式(IV)の化合物及び式(V)の化合物を例えばアセトニトリルといった好適な溶剤中において塩基、例えば2-tert-ブチルアミノ-2-ジエチルアミノ-1,3-ジメチルペルヒドロ-1,3,2-ジアザホスホリンで処理することにより、式(II)の化合物が得られる。
スキーム3
式(IV)の化合物は、式(VI)の安息香酸及びペンタフルオロフェノールから調製され得る。
Figure 2024518402000005
式(VI)の化合物を例えばアセトニトリルといった好適な溶剤中においてペンタフルオロフェノール及びエステルカップリング試薬、例えば1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドで処理することにより、式(VI)の化合物が得られる。
スキーム4
式(VI)の化合物は、式(VII)の化合物から調製され得、ここで、「Alk」は、C1~C6アルキル基である。
Figure 2024518402000006
式(VII)の化合物を好適な溶剤、例えばテトラヒドロフラン:水の4:1混合物中においてヒドロキシド塩基、例えば水酸化リチウムで処理することにより、式(VI)の化合物が得られる。
スキーム5
式(VII)の化合物は、式(VIII)の化合物から調製され得る。
Figure 2024518402000007
この転換において用いられる条件は、R2の性質に依存することになる。例えば、R2が塩素である場合、式(VIII)の化合物を塩化スルフリル及び触媒量のジイソプロピルアミンで処理する。
代わりに、式(VII)の化合物は、R2=塩素である式(VII)の化合物から調製され得る。例えば、R2=塩素である式(VII)の化合物を好適な溶剤、例えば1,4-ジオキサン中において[1,3-ビス(2,6-ジイソプロピルフェニル)イミダゾール-2-イリデン](3-クロロピリジル)パラジウム(II)ジクロリド、トリメチルボロキシン及び炭酸カリウムで処理することにより、R2=メチルである対応する式(VII)の化合物が得られ得る。
以下の非限定的な実施例は、本明細書に記載される表1で参照される、本発明に係る代表的な化合物の特定の合成方法を提供する。
実施例1:化合物1.001の調製
ステップ1:
メチル3-アミノ-4-(トリフルオロメトキシ)安息香酸塩(3.00g、12.8mmol)を含有する丸底フラスコにトルエン(45mL)及びジイソプロピルアミン(0.13g、1.3mmol)を添加した。反応混合物を70℃に加熱した。塩化スルフリル(1.55g、11.5mmol)をこの反応混合物に10分間かけてゆっくりと添加したところ、反応混合物は、直ちに黄色に変色すると共に、ガスを放出した。添加が完了した後、反応混合物をさらに40分間撹拌し、次いで冷却した。水(30mL)を添加し、トルエンを減圧下で除去した。反応混合物を分離漏斗に添加し、酢酸エチル(2×60mL)で抽出した。組み合わせた有機層を塩水(30mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濃縮した。残渣を逆相カラムクロマトグラフィ(アセトニトリル+0.1%ギ酸/水+0.1%ギ酸勾配40:60から80:20)により精製して、メチル3-アミノ-2-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)安息香酸塩(1.88g、6.97mmol、55%)を黄色の油として得た。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=7.19(dq,1H),7.07(d,1H),3.89(s,3H).
ステップ2:
メチル3-アミノ-2-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)安息香酸塩(10.0g、37.1mmol)のテトラヒドロフラン(120mL)及び水(30mL)中の撹拌溶液に室温で水酸化リチウム一水和物(4.67g、111mmol)を添加した。混合物を室温で22時間撹拌した。次いで、混合物を0℃(氷水浴)に冷却した。反応を、2M水性HCl(100mL)をゆっくりと添加することにより失活させた。冷却浴を外し、混合物を室温に温めた。EtOAc(100mL)及び塩水(50mL)を添加し、相を分離した。水性相をEtOAc(100mL)で抽出した。組み合わせた有機相を乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、減圧中で濃縮して3-アミノ-2-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)安息香酸(9.25g、34.4mmol、93%)をベージュ色の固体として得、これを次のステップにおいてさらに精製することなく用いた。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=7.20-7.15(m,1H),7.13-7.08(m,1H).
ステップ3:
3-アミノ-2-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)安息香酸(9.24g、36.2mmol)及び2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(7.32g、39.8mmol)のジクロロメタン(139mL)中の撹拌懸濁液に室温で3-(エチルイミノメチレンアミノ)-N,N-ジメチル-プロパン-1-アミンヒドロクロリド(8.32g、43.4mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応を、飽和水性NaHCO3(100mL)を添加することにより失活させた。混合物を室温でさらに5分間撹拌した。ジクロロメタン(40mL)を添加し、相を分離した。水性相をジクロロメタン(50mL)で抽出した。組み合わせた有機相を相分離カートリッジに通した。ろ液をシリカに吸着させ、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(シクロヘキサン/EtOAc勾配98:2から93:7)により精製した。生成物を含有する画分を組み合わせ、減圧中で濃縮して(2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェニル)3-アミノ-2-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)安息香酸塩(12.54g、29.74mmol、82%)を薄い黄色の結晶性固体として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ=7.53(d,1H),7.26-7.22(m,1H),4.62(br s,2H).
ステップ4:
(2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェニル)3-アミノ-2-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)安息香酸塩(6.00g、14.2mmol)のアセトニトリル(120mL)中の撹拌溶液に室温で1-エチルテトラゾール-5-アミン(3.54g、31.3mmol)、続いて2-tert-ブチルアミノ-N,N-ジエチル-1,3-ジメチル-1,3,2λ5-ジアザホスフィナン-2-アミン(9.34mL、31.3mmol)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、反応を2M水性HCl(100mL)の添加により失活させた。混合物を室温でさらに5分間撹拌し、次いでEtOAc(100mL)で希釈した。相を分離した。水性相をEtOAc(100mL)で抽出した。組み合わせた有機相を塩水(100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、C18-シリカに吸着させた。粗生成物を逆相クロマトグラフィ(アセトニトリル+0.1%ギ酸/水+0.1%ギ酸勾配40:60から60:40)により部分的に精製した。生成物を含有する画分を組み合わせ、減圧中で部分的に濃縮してアセトニトリルを除去し、凍結乾燥させて部分的に精製した材料を得た。部分的に精製した材料をC18-シリカに吸着させ、逆相クロマトグラフィ(アセトニトリル+0.1%ギ酸/水+0.1%ギ酸勾配35:65から55:45)によりさらに精製した。清浄な画分を組み合わせ、減圧中で部分的に濃縮してMeCNを除去した。次いで、混合物を塩水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×150mL)で抽出した。組み合わせた有機相を乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、減圧中で濃縮して3-アミノ-2-クロロ-N-(1-エチルテトラゾール-5-イル)-4-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド(4.26g、11.5mmol、81%)を白色の泡として得た。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=7.27(dq,1H),6.94(d,1H),4.42(q,2H),1.58(t,3H).
ステップ5:
テトラヒドロピラン-4-カルボン酸(1.10g)をロボットチューブに計量し、撹拌バーと共に仕込んだ。次いで、これらをDCM(4mL)中に溶解し、2滴のDMFを添加した。塩化オキサリル(0.72mL)を添加し、反応をRTで2時間撹拌した。半分の材料(2mL)を他のロボットチューブに移した。アセトニトリル(2mL)中の3-アミノ-2-クロロ-N-(1-エチルテトラゾール-5-イル)-4-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド(279mg、0.83mmol)を新たなチューブに加え、これを50℃で18時間加熱した。MeOH(2mL)を添加して残留する酸塩化物のすべてと反応させた。溶剤を、Genevacを用いて除去した。逆相分取HPLCによる精製でN-[2-クロロ-3-[(1-メチルテトラゾール-5-イル)カルバモイル]-6-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-テトラヒドロピラン-4-カルボキサミド(260mg、0.579mmol、70%)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6):11.93(br s,1H),9.94(s,1H),7.81(d,J=8.6Hz,1H),7.62(d,J=8.8Hz,1H),4.00(s,3H),3.94-3.87(m,2H),3.43-3.36(m,2H),2.77-2.65(m,1H),1.79-1.62(m,4H)
実施例2:化合物1.002の調製。
ステップ1
メチル4-ヒドロキシ-3-ニトロ-安息香酸塩(5.2g、26mmol)を含有するフラスコにN,N-ジメチルホルムアミド(52mL)、炭酸カリウム(4.6g、32mmol)及びナトリウム2-クロロ-2,2-ジフルオロ(4.9g、32mmol)を添加した。この反応は、茶色に変色し、75℃に加熱し、18時間撹拌した。反応混合物を2N HClで失活させ、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(10%EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、メチル4-(ジフルオロメトキシ)-3-ニトロ-安息香酸塩(2.4g、9.9mmol、38%)を黄色のガムとして得た。1H NMR(d6-DMSO):8.58-7.20(4H,m),3.91(3H,s).
ステップ2
エタノール(160mL)中にメチル4-(ジフルオロメトキシ)-3-ニトロ-安息香酸塩(16g、45mmol)、続いて塩化アンモニウム(14.5g、272mmol)、鉄粉末(8.0g、142mmol)及び水(160mL)を溶解した。この反応塊を95℃の還流で18時間加熱した。反応をセライトでろ過し、EtOAcと塩水とに分割した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィ(5~20%EtOAc:シクロヘキサン)でメチル3-アミノ-4-(ジフルオロメトキシ)安息香酸塩(8.5g、37mmol、82%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR(d6-DMSO):7.42-6.99(4H,m),5.39(2H,s),3.81(3H,s).
ステップ3
3首RBFにメチル3-アミノ-4-(ジフルオロメトキシ)安息香酸塩(15g、69.Mmol)及びジイソプロピルアンモニウムクロリド(1.43g、10.4mmol)を仕込んだ。トルエン(150mL)を添加し、反応混合物を60℃に加熱した。1,4-ジオキサン(45ml)中の1,3-ジクロロ-5,5-ジメチル-イミダゾリジン-2,4-ジオン(8.17、41.4mmol)を5分間かけて滴加した。添加が完了した後、反応をRTに冷却し、飽和メタ重亜硫酸ナトリウムで失活させた。5分間撹拌した後、これを酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフィ(0~10%酢酸エチル:シクロヘキサン)により精製して、メチル3-アミノ-2-クロロ-4-(ジフルオロメトキシ)安息香酸塩(11.5g、43.4mmol、63%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR(CDCl3):7.24(1H,d),7.02(1H,d),6.56(1H,t),4.49(2H,brs),3.94(3H,s).
ステップ-4
メチル3-アミノ-2-クロロ-4-(ジフルオロメトキシ)安息香酸塩(4.45g、17.7mmol)のメタノール(50mL)中の撹拌溶液に、水(12.4mL)中に溶解した水酸化リチウム(1.69g、70.7mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で12時間撹拌した。完了した後、クエン酸水溶液を滴加することで混合物を酸性化した(pH紙で酸性まで)。得られた水溶液を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、3-アミノ-2-クロロ-4-(ジフルオロメトキシ)安息香酸(4.0g、85.7%収率)を黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz,d6-DMSO):13.3(br s,1H)7.18(t,1H)7.10(d,1H)6.99(d,1H)5.49(s,2H)
ステップ5
3-アミノ-2-クロロ-4-(ジフルオロメトキシ)安息香酸(800mg、3.37mmol)のベンゾトリフルオリド(10mL)及びアセトニトリル(5mL)中の撹拌溶液に2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(680mg、3.70mmol)、3-(エチルイミノメチレンアミノ)-N,N-ジメチル-プロパン-1-アミンヒドロクロリド(626mg、4.04mmol)及びN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(82mg、0.673mmol)を添加し、この反応を周囲温度で窒素雰囲気下において12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、溶離液としてシクロヘキサン中の10%酢酸エチルを用いるフラッシュクロマトグラフィにより直接精製して、(2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェニル)3-アミノ-2-クロロ-4-(ジフルオロメトキシ)安息香酸塩(1.2g、88%収率)を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):7.56(d,1H)7.12(d,1H)6.64(t,1H)4.61(br s,2H)
ステップ6
1-メチルテトラゾール-5-アミン(1.080g、3.5mmol)のDMF(10mL)中の撹拌溶液に2-tert-ブチルアミノ-2-ジエチルアミノ-1,3-ジメチルペルヒドロ-1,3,2-ジアザホスホリン(2.2mL、7.1mmol)、続いて(2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェニル)3-アミノ-2-クロロ-4-(ジフルオロメトキシ)安息香酸塩(1.3g、3.2mmol)を周囲温度で添加し、2時間撹拌した。反応塊を酢酸エチル(25mL)で希釈し、且つ1N HClで酸性化した(pH紙で酸性まで)。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、3-アミノ-2-クロロ-4-(ジフルオロメトキシ)-N-(1-メチルテトラゾール-5-イル)ベンズアミド(1.08g、80%純度、84%収率)を固体として得、これをさらに精製することなく次のステップに用いた。
ステップ7
3-アミノ-2-クロロ-4-(ジフルオロメトキシ)-N-(1-メチルテトラゾール-5-イル)ベンズアミド(0.200g、0.502mmol)のアセトニトリル(4mL)中の撹拌溶液にテトラヒドロピラン-4-塩化カルボニル(0.223g、1.51mmol)を添加し、反応塊を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物塊を得、これを、アセトニトリル:アセトニトリル/水(0.1%ギ酸)を溶離液として用いる逆相カラムクロマトグラフィにより精製して、N-[2-クロロ-6-(ジフルオロメトキシ)-3-[(1-メチルテトラゾール-5-イル)カルバモイル]フェニル]テトラヒドロピラン-4-カルボキサミド(89mg、41%収率)を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz,d6-DMSO):1.62-1.79(m,4H)2.65-2.77(m,1H)3.25-3.40(m,2H)3.89-3.91(m,2H)4.00(s,3H)7.21(t,2H)7.40(d,1H)7.76(d,1H)9.76(br s,1H)11.87(br s,1H).
Figure 2024518402000008
Figure 2024518402000009
Figure 2024518402000010
Figure 2024518402000011
Figure 2024518402000012
Figure 2024518402000013
生物学的実施例
テスト種の種子をポット中の標準土壌に播種した。温室中において制御された条件下(24/16℃、昼/夜;14時間の明かり;65%湿度)で1日栽培した後、これらの植物に、0.6mlのアセトン中の技術的有効成分の配合物と、10.6%のEmulsogen EL(登録番号61791-12-6)、42.2%のN-メチルピロリドン、42.2%のジプロピレングリコールモノメチルエーテル(CAS RN 34590-94-8)及び0.2%のX-77(CAS RN 11097-66-8)を含有する45mlの配合物溶液とから得られる噴霧水溶液を噴霧した。
次いで、テスト植物を、温室中において、制御された温室中の条件下(24/16℃、昼/夜;14時間の明かり;65%湿度)で1日2回水を与えて栽培した。14日後、テストを評価した(100=植物に対する合計損傷;0=植物への損傷なし)。
テスト種:アジアイネ(Oryza sativa)(ORYSA、イネ)、(ショウジョウソウ(Euphorbia heterophylla)(EPHHL)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis)(SINAR)、キビ(Panicum miliaceum)(PANMI)。
Figure 2024518402000014
C1は、国際公開第2012/028579号に開示されている化合物4-659である。実験データは、本発明の化合物が、C1と比較してイネ植物(ORYSA)に対する損害が顕著に少なく、それでもなお良好なレベルの雑草防除が維持されていることを示す。
表B2
ポット中の標準的な土壌中に多様なテスト種の種子を播種する(アオゲイトウ(Amaranthus retoflexus)(AMARE)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)(SETFA)、イヌビエ(Echinochloa crus-galli)(ECHCG)、アメリカアサガオ(Ipomoea hederacea)(IPOHE))。温室中において制御された条件下(24/16℃、昼/夜;14時間の明かり;65%湿度)で1日栽培した後(発芽前)又は8日間栽培した後(発芽後)、これらの植物に、0.5%のTween 20(モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、CAS RN9005-64-5)を含有するアセトン/水(50:50)溶液中の技術的有効成分の配合物から得られる噴霧水溶液を噴霧する。別段の定めがある場合を除き、化合物は130g/hで適用する。次いで、テスト植物を、温室中において、制御された温室中の条件下(24/16℃、昼/夜;14時間の明かり;65%湿度)で1日2回水を与えて栽培する。13日後、発芽前及び発芽後について、植物に生じた損傷割合についてテストを評価する。生物学的活性を以下の表において5点のスケール(5=80~100%;4=60~79%;3=40~59%;2=20~39%;1=0~19%)で示す。
Figure 2024518402000015

Claims (14)

  1. 式(I):
    Figure 2024518402000016
    (式中、
    Xは、-O-、-S(O)p-及び-NR5からなる群から選択され;
    1は、C1~C4アルキル-、C1~C4ハロアルキル-、C1~C4アルコキシ-C1~C4アルキル-及びC1~C4ハロアルコキシ-C1~C4アルキル-からなる群から選択され;
    2は、ハロゲン、C1~C6アルキル-、C1~C3アルコキシ-、C1~C6ハロアルキル-、C1~C3ハロアルコキシ-及び-S(O)p1~C6アルキルからなる群から選択され;
    3は、C1~C3ハロアルキルであり;
    4は、水素、C1~C6アルキル-、C1~C6ハロアルキル及びC3~C6シクロアルキルからなる群から選択され;
    5は、水素、C1~C3アルキル-及びC1~C3アルコキシ-からなる群から選択され;
    6は、水素又はC1~C3アルキルであり;及び
    pは、0、1又は2である)
    の化合物又はその農学的に許容可能な塩。
  2. Xは、-O-である、請求項1に記載の化合物。
  3. 1は、メチル、エチル及びn-プロピルからなる群から選択される、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 2は、メチル、Cl、-CF3及び-SO2メチルからなる群から選択される、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. 2は、Clである、請求項3に記載の化合物。
  6. 3は、-CF3又は-CHF2である、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. 4は、水素である、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. 6は、水素である、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. 請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物と、農学的に許容可能な配合助剤とを含む除草性組成物。
  10. 少なくとも1種の追加の殺有害生物剤をさらに含む、請求項9に記載の除草性組成物。
  11. 前記追加の殺有害生物剤は、除草剤又は除草剤毒性緩和剤である、請求項10に記載の除草性組成物。
  12. 繁殖地において雑草を防除する方法であって、雑草防除量の、請求項9~11のいずれか一項に記載の組成物を前記繁殖地に適用するステップを含む方法。
  13. 式(I)の化合物を作製する方法であって、式(II)
    Figure 2024518402000017
    の化合物を、式(III)
    Figure 2024518402000018
    の化合物と反応させるステップ
    (式中、X、R1、R2、R3、R4及びR6は、請求項1に記載されるとおりである)
    を含む方法。
  14. 除草剤としての、請求項1に記載の式(I)の化合物の使用。
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