JP2024517789A - グルコセレブロシダーゼ活性の小分子モジュレータ及びその使用 - Google Patents

グルコセレブロシダーゼ活性の小分子モジュレータ及びその使用 Download PDF

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ハント,ケビン
ジェン,ジェンビン
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ヴァンキア バイオ,インコーポレイテッド
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Abstract

活性が神経疾患及び障害(例えば、ゴーシェ病、パーキンソン病)に関連する酵素である、グルコセレブロシダーゼ(GCase)を調節する化合物が本明細書で提供される。本明細書に記載の化合物及び/又は組成物を投与することによって、化合物を含む医薬組成物及びキット、並びに対象の化合物でGCase関連疾患及び障害(例えば、ゴーシェ病、パーキンソン病)を治療する方法も提供される。

Description

関連出願
本出願は、2021年4月30日に出願された米国仮出願第63/182,734号の35U.S.C.§119(e)に基づく優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
グルコセレブロシダーゼ(EC3.2.1.45)は、β-グルコセレブロシダーゼ、β-グルコシダーゼ、D-グルコシル-N-アシルスフィンゴシングルコヒドロラーゼ、又はGCaseとも呼ばれ、グルコシルセラミダーゼ活性を有する酵素である。グルコセレブロシダーゼは、糖脂質代謝の中間体である化学グルコセレブロシドのβ-グルコシド結合を切断するために必要である。グルコセレブロシダーゼはリソソームに局在し、グルコセレブロシダーゼ(GBA1)の遺伝子の機能障害突然変異は、リソソームへの脂質の異常な蓄積に関連する。
GBA1の変異によって引き起こされる遺伝病には、ゴーシェ病及びパーキンソン病等の神経変性疾患が含まれる。1型ゴーシェ病等の疾患の現在の治療は、2週間毎に投与される酵素補充療法(ERT)に限定されている。ERTは非常に高価であり、神経原性型のゴーシェ病には効果的ではない。Gcaseを活性化するための小分子化合物を発見し、使用するための努力は、限られた成功しか収めていない。したがって、Gcaseを有効に活性化し、神経変性疾患(例えば、ゴーシェ病及びパーキンソン病)の治療に有用な新規化合物が必要とされている。
本開示は、GCaseのモジュレータである化合物を提供する。これらの化合物は、GCase活性に関連する疾患(例えば、ゴーシェ病及びパーキンソン病等の神経変性疾患)を処置するための新規な組成物及び方法を提供する。
一態様では、式(I):
Figure 2024517789000001
の化合物並びにその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体又はプロドラッグが提供され、
式中、Rは、置換若しくは非置換アルキル、置換若しくは非置換ヘテロアリール、又は置換若しくは非置換アリールであり、

Figure 2024517789000002
であり、
Lは、結合又は-C(=O)-であり、
Aは、
Figure 2024517789000003
であり、
及びRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル、置換若しくは非置換カルボシクリル、置換若しくは非置換ヘテロシクリル、置換若しくは非置換アリール、又は置換若しくは非置換ヘテロアリールであり、又はR及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換カルボシクリル、置換若しくは非置換ヘテロシクリル、置換若しくは非置換アリール、又は置換若しくは非置換ヘテロアリールを形成し、
各Rは、独立して、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキルであるか、又は同じ炭素上のRの2つの場合は、その炭素と共にカルボニルを形成し、
mは、0、1、2、3又は4である。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I-a)、(I-b)、(I-c)、(I-d)、(I-e)、(I-f)、(I-g)、(I-h)、(I-i)、(I-j)、(I-k)、(I-l)、(I-m)、(I-n)、(I-o)又は(I-p):
Figure 2024517789000004
Figure 2024517789000005
の化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
式(I)の例示的な化合物には、それだけに限らないが、以下
Figure 2024517789000006
Figure 2024517789000007
及びその薬学的に許容される塩が含まれる。
別の態様では、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、及び場合により薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物が提供される。
別の態様では、疾患又は障害を治療することを必要とする対象の疾患又は障害を治療する方法であって、式(I)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は式(I)の化合物を含む医薬組成物を対象に投与することを含む方法が提供される。
特定の実施形態では、疾患又は障害はグルコセレブロシダーゼ活性に関連する。特定の実施形態では、疾患又は障害は、神経疾患又は障害である。特定の実施形態では、神経疾患又は障害は、パーキンソン病又はゴーシェ病である。
別の態様では、グルコセレブロシダーゼを活性化する方法であって、グルコセレブロシダーゼを有効量の式(I)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は式(I)の化合物を含む医薬組成物と共に対象に接触させることを含む方法が提供される。
別の態様では、式(I)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は式(I)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を含む、キットが提供される。特定の実施形態では、キットは、投与(例えば、ヒト投与)のための説明書を更に含む。
本発明の特定の実施形態の詳細は、以下に記載されるように、特定の実施形態の詳細な説明に記載される。本発明の他の特徴、目的、及び利点は、定義、実施例、及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
定義
化学的定義
特定の官能基及び化学用語の定義を以下により詳細に記載する。化学元素は、Periodic Table of the Elements,CAS version,Handbook of Chemistry and Physics,75th Ed.,inside cover,に従って同定され、特定の官能基は、一般に、そこに記載されるように定義される。更に、有機化学の一般原理、並びに特定の官能性部分及び反応性は、Organic Chemistry,Thomas Sorrell,University Science Books,Sausalito,1999;Smith and March,March’s Advanced Organic Chemistry,5th Edition,John Wiley&Sons,Inc.,New York,2001;Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers,Inc.,New York,1989;及びCarruthers,Some Modern Methods of Organic Synthesis,3rd Edition,Cambridge University Press,Cambridge,1987に記載される。
本明細書に記載される化合物は、1つ又は複数の不斉中心を含むことができ、したがって、様々な立体異性体形態、例えばエナンチオマー及び/又はジアステレオマーで存在することができる。例えば、本明細書に記載の化合物は、個々のエナンチオマー、ジアステレオマー又は幾何異性体の形態であってもよく、又はラセミ混合物及び1つ以上の立体異性体が濃縮された混合物を含む立体異性体の混合物の形態であってもよい。異性体は、キラル高圧液体クロマトグラフィ(HPLC)並びにキラル塩の形成及び結晶化を含む当業者に公知の方法によって混合物から単離することができ、又は好ましい異性体は、不斉合成によって調製することができる。例えば、Jacques et al.,Enantiomers,Racemates and Resolutions(Wiley Interscience,New York,1981);Wilen et al.,Tetrahedron 33:2725(1977);Eliel,E.L.Stereochemistry of Carbon Compounds(McGraw-Hill,NY,1962);及びWilen,S.H.,Tables of Resolving Agents and Optical Resolutions p.268(E.L.Eliel,Ed.,Univ.of Notre Dame Press,Notre Dame,IN 1972)を参照されたい。本発明は更に、他の異性体を実質的に含まない個々の異性体としての化合物、及び代替的には様々な異性体の混合物としての化合物を包含する。
式中、
Figure 2024517789000008
は、それに直接結合した部分の立体化学が特定されていない単結合であり、
Figure 2024517789000009
は存在しないか又は単結合であり、
Figure 2024517789000010
は単結合又は二重結合である。
特に明記しない限り、本明細書に示される構造はまた、1つ以上の同位体濃縮原子の存在においてのみ異なる化合物を含むことを意味する。例えば、重水素若しくはトリチウムによる水素の置換、18Fによる19Fの置換、又は13C若しくは14Cによる12Cの置換を除いて本構造を有する化合物は、本開示の範囲内である。そのような化合物は、例えば、生物学的アッセイにおける分析ツール又はプローブとして有用である。
値の範囲が列挙されている場合、その範囲内の各値及び部分範囲を包含することが意図されている。例えば、「C1~6アルキル」は、C、C、C、C、C、C、C1~6、C1~5、C1~4、C1-3、C1~2、C2~6、C2~5、C2~4、C2~3、C3~6、C3~5、C3~4、C4~6、C4~5、及びC5~6アルキルを包含することが意図される。
「脂肪族」という用語は、アルキル、アルケニル、アルキニル、及び炭素環式基を指す。同様に、「ヘテロ脂肪族」という用語は、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル及び複素環基を指す。
「アルキル」という用語は、1~10個の炭素原子を有する直鎖又は分岐飽和炭化水素基のラジカルを指す(「C1~10アルキル」)。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~9個の炭素原子を有する(「C1~9アルキル」)。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~8個の炭素原子を有する(「C1~8アルキル」)。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~7個の炭素原子を有する(「C1~7アルキル」)。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6個の炭素原子を有する(「C1~6アルキル」)。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~5個の炭素原子を有する(「C1~5アルキル」)。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~4個の炭素原子を有する(「C1~4アルキル」)。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~3個の炭素原子を有する(「C1~3アルキル」)。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~2個の炭素原子を有する(「C1~2アルキル」)。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1個の炭素原子を有する(「Cアルキル」)。いくつかの実施形態では、アルキル基は、2~6個の炭素原子を有する(「C2~6アルキル」)。C1~6アルキル基の例としては、メチル(C)、エチル(C)、プロピル(C)(例えば、n-プロピル、イソプロピル)、ブチル(C)(例えば、n-ブチル、tert-ブチル、sec-ブチル、iso-ブチル)、ペンチル(C)(例えば、n-ペンチル、3-ペンタニル、アミル、ネオペンチル、3-メチル-2-ブタニル、第三級アミル)及びヘキシル(C)(例えば、n-ヘキシル)が挙げられる。アルキル基の更なる例としては、n-ヘプチル(C)、n-オクチル(C)等が挙げられる。別段特定されない限り、アルキル基の各実例は、独立して、非置換である(「非置換アルキル」)か、又は1つ若しくは複数の置換基(例えば、F等のハロゲン)で置換される(「置換アルキル」)。特定の実施形態では、アルキル基は、非置換C1~10アルキル(例えば、非置換C1~6アルキル、例えば、-CH(Me)、非置換エチル(Et)、非置換プロピル(Pr、例えば、非置換n-プロピル(n-Pr)、非置換イソプロピル(i-Pr))、非置換ブチル(Bu、例えば、非置換n-ブチル(n-Bu)、非置換tert-ブチル(tert-Bu又はt-Bu)、非置換sec-ブチル(sec-Bu)、非置換イソブチル(i-Bu))である。特定の実施形態では、アルキル基は、置換C1~10アルキル(例えば置換C1~6アルキル、例えば-CF、Bn)である。
「ハロアルキル」という用語は、水素原子の1個又は複数が独立してハロゲン、例えばフルオロ、ブロモ、クロロ、又はヨードで置き換えられている置換アルキル基である。いくつかの実施形態では、ハロアルキル部分は、1~8個の炭素原子を有する(「C1~8ハロアルキル」)。いくつかの実施形態では、ハロアルキル部分は、1~6個の炭素原子を有する(「C1~6ハロアルキル」)。いくつかの実施形態では、ハロアルキル部分は、1~4個の炭素原子を有する(「C1~4ハロアルキル」)。いくつかの実施形態では、ハロアルキル部分は、1~3個の炭素原子を有する(「C1~3ハロアルキル」)。いくつかの実施形態では、ハロアルキル部分は、1~2個の炭素原子を有する(「C1~2ハロアルキル」)。ハロアルキル基の例としては、-CHF、-CHF、-CF、-CHCF、-CFCF、-CFCFCF、-CCl、-CFCl、-CFCl等が挙げられる。
「アルコキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるアルキル基を指す。いくつかの実施形態では、アルコキシ部分は、1~8個の炭素原子を有する(「C1~8アルコキシ」)。いくつかの実施形態では、アルコキシ部分は、1~6個の炭素原子を有する(「C1~6アルコキシ」)。いくつかの実施形態では、アルコキシ部分は、1~4個の炭素原子を有する(「C1~4アルコキシ」)。いくつかの実施形態では、アルコキシ部分は、1~3個の炭素原子を有する(「C1~3アルコキシ」)。いくつかの実施形態では、アルコキシ部分は、1~2個の炭素原子を有する(「C1~2アルコキシ」)。アルコキシの代表的な例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2-プロポキシ、ブトキシ及びtert-ブトキシが挙げられるが、これらに限定されない。
「アルコキシアルキル」という用語は、水素原子の1個又は複数が本明細書で定義されるアルコキシ基によって独立して置き換えられている置換アルキル基である。いくつかの実施形態では、アルコキシアルキル部分は、1~8個の炭素原子を有する(「C1~8アルコキシアルキル」)。いくつかの実施形態では、アルコキシアルキル部分は、1~6個の炭素原子を有する(「C1~6アルコキシアルキル」)。いくつかの実施形態では、アルコキシアルキル部分は、1~4個の炭素原子を有する(「C1~4アルコキシアルキル」)。いくつかの実施形態では、アルコキシアルキル部分は、1~3個の炭素原子を有する(「C1~3アルコキシアルキル」)。いくつかの実施形態では、アルコキシアルキル部分は、1~2個の炭素原子を有する(「C1~2アルコキシアルキル」)。
「ヘテロアルキル」という用語は、(すなわち、隣接する炭素原子の間に挿入される)内に酸素、窒素、又は硫黄から選択される、及び/又は親鎖の1つ以上の末端位置に配置された少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、1、2、3又は4個のヘテロ原子)を更に含むアルキル基を指す。特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~20個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC1~20アルキル」)を指す。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~18個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC1~18アルキル」)である。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~16個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC1~16アルキル」)である。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~14個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC1-14アルキル」)である。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~12個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC1~12アルキル」)である。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~10個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC1~10アルキル」)である。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~8個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC1~8アルキル」)である。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~6個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC1~6アルキル」)である。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~4個の炭素原子及び1又は2個のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC1~4アルキル」)である。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~3個の炭素原子及び1個のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC1-3アルキル」)である。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキル基は、親鎖内に1~2個の炭素原子及び1個のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC1~2アルキル」)である。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキル基は、1個の炭素原子及び1個のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロCアルキル」)である。いくつかの実施形態では、本明細書で定義されるヘテロアルキル基は、親鎖内に1個以上のヘテロ原子及び少なくとも1個の不飽和炭素を有する部分不飽和基、例えばカルボニル基である。例えば、ヘテロアルキル基は、1つ以上の炭素原子が不飽和カルボニル基であるように、その親鎖にアミド又はエステル官能基を含み得る。別段特定されない限り、ヘテロアルキル基の各実例は、独立して、非置換である(「非置換ヘテロアルキル」)か、又は1つ若しくはそれを超える置換基で置換される(「置換ヘテロアルキル」)。特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、非置換ヘテロC1~20アルキルである。特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、非置換ヘテロC1~10アルキルである。特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、置換ヘテロC1~20アルキルである。特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、非置換ヘテロC1~10アルキルである。
用語「アルケニル」は、2~10個の炭素原子及び1つ以上の炭素-炭素二重結合(例えば、1、2、3又は4個の二重結合)を有する直鎖又は分枝鎖の炭化水素基のラジカルを指す。一部の実施形態では、アルケニル基は2~9個の炭素原子を有する(「C2~9アルケニル」)。一部の実施形態では、アルケニル基は2~8個の炭素原子を有する(「C2~8アルケニル」)。一部の実施形態では、アルケニル基は2~7個の炭素原子を有する(「C2~7アルケニル」)。一部の実施形態では、アルケニル基は2~6個の炭素原子を有する(「C2~6アルケニル」)。一部の実施形態では、アルケニル基は2~5個の炭素原子を有する(「C2~5アルケニル」)。一部の実施形態では、アルケニル基は2~4個の炭素原子を有する(「C2~4アルケニル」)。一部の実施形態では、アルケニル基は2~3個の炭素原子を有する(「C2~3アルケニル」)。一部の実施形態では、アルケニル基は2個の炭素原子を有する(「Cアルケニル」)。1つ以上の炭素-炭素二重結合は、内部(例えば、2-ブテニル)又は末端(例えば、1-ブテニル)であり得る。C2~4アルケニル基の例としては、エテニル(C)、1-プロペニル(C)、2-プロペニル(C)、1-ブテニル(C)、2-ブテニル(C)、ブタジエニル(C)等が挙げられる。C2~6アルケニル基の例としては、上述のC2~4アルケニル基、並びにペンテニル(C)、ペンタジエニル(C)、ヘキセニル(C)等が挙げられる。アルケニルの更なる例としては、ヘプテニル(C)、オクテニル(C)、オクタトリエニル(C)等が挙げられる。別段特定されない限り、アルケニル基の各実例は、独立して、非置換である(「非置換アルケニル」)か、又は1つ若しくはそれを超える置換基で置換される(「置換アルケニル」)。特定の実施形態では、アルケニル基は、非置換C2~10アルケニルである。特定の実施形態では、アルケニル基は、置換C2~10アルケニルである。アルケニル基において、立体化学が特定されないC=C二重結合(例えば、-CH=CHCH又は
Figure 2024517789000011
)は、(E)-又は(Z)-二重結合であってもよい。
「ヘテロアルケニル」という用語は、(すなわち、隣接する炭素原子の間に挿入される)内に酸素、窒素、又は硫黄から選択される、及び/又は親鎖の1つ以上の末端位置に配置された少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、1、2、3又は4個のヘテロ原子)を更に含むアルケニル基を指す。特定の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、親鎖内に2~10個の炭素原子、少なくとも1つの二重結合、及び1つ以上のヘテロ原子を有する基(「ヘテロC2~10アルケニル」)を指す。いくつかの実施形態では、ヘテロアルケニル基は、親鎖内に2~9個の炭素原子、少なくとも1つの二重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~9アルケニル」)。いくつかの実施形態では、ヘテロアルケニル基は、親鎖内に2~8個の炭素原子、少なくとも1つの二重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~8アルケニル」)。いくつかの実施形態では、ヘテロアルケニル基は、親鎖内に2~7個の炭素原子、少なくとも1つの二重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~7アルケニル」)。いくつかの実施形態では、ヘテロアルケニル基は、親鎖内に2~6個の炭素原子、少なくとも1つの二重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~6アルケニル」)。いくつかの実施形態では、ヘテロアルケニル基は、親鎖内に2~5個の炭素原子、少なくとも1つの二重結合、及び1又は2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~5アルケニル」)。いくつかの実施形態では、ヘテロアルケニル基は、親鎖内に2~4個の炭素原子、少なくとも1つの二重結合、及び1又は2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~4アルケニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、親鎖内に2~3個の炭素原子、少なくとも1つの二重結合及び1個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~3アルケニル」)。いくつかの実施形態では、ヘテロアルケニル基は、親鎖内に2~6個の炭素原子、少なくとも1つの二重結合、及び1又は2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~6アルケニル」)。別段特定されない限り、ヘテロアルケニル基の各実例は、独立して、非置換である(「非置換ヘテロアルケニル」)か、又は1つ若しくはそれを超える置換基で置換される(「置換ヘテロアルケニル」)。特定の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、非置換ヘテロC2~10アルケニルである。特定の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、置換ヘテロC2~10アルケニルである。
用語「アルキニル」は、2~10個の炭素原子及び1つ以上の炭素-炭素三重結合(例えば、1、2、3又は4個の三重結合)を有する直鎖又は分枝鎖の炭化水素基のラジカルを指す(「C2~10アルキニル」)。一部の実施形態では、アルキニル基は2~9個の炭素原子を有する(「C2~9アルキニル」)。一部の実施形態では、アルキニル基は2~8個の炭素原子を有する(「C2~8アルキニル」)。一部の実施形態では、アルキニル基は2~7個の炭素原子を有する(「C2~7アルキニル」)。一部の実施形態では、アルキニル基は2~6個の炭素原子を有する(「C2~6アルキニル」)。一部の実施形態では、アルキニル基は2~5個の炭素原子を有する(「C2~5アルキニル」)。一部の実施形態では、アルキニル基は2~4個の炭素原子を有する(「C2~4アルキニル」)。一部の実施形態では、アルキニル基は2~3個の炭素原子を有する(「C2~3アルキニル」)。いくつかの実施形態では、アルキニル基は、2個の炭素原子を有する(「Cアルキニル」)。1つ以上の炭素-炭素三重結合は、内部(例えば、2-ブチニル)又は末端(例えば、1-ブチニル)であり得る。C2~4アルキニル基の例としては、エチニル(C)、1-プロピニル(C)、2-プロピニル(C)、1-ブチニル(C)、2-ブチニル(C)等が挙げられるが、これらに限定されない。C2~6アルケニル基の例としては、上述のC2~4アルキニル基、並びにペンチニル(C)及びヘキシニル(C)等が挙げられる。アルキニルの更なる例としては、ヘプチニル(C)、オクチニル(C)等が挙げられる。別段特定されない限り、アルキニル基の各実例は、独立して、非置換である(「非置換アルキニル」)か、又は1つ若しくはそれを超える置換基で置換される(「置換アルキニル」)。特定の実施形態では、アルキニル基は、非置換C2~10アルキニルである。特定の実施形態では、アルキニル基は、置換C2~10アルキニルである。
「ヘテロアルキニル」という用語は、(すなわち、隣接する炭素原子の間に挿入される)内に酸素、窒素、又は硫黄から選択される、及び/又は親鎖の1つ以上の末端位置に配置された少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、1、2、3又は4個のヘテロ原子)を更に含むアルキニル基を指す。特定の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、親鎖内に2~10個の炭素原子、少なくとも1つの三重結合、及び1つ以上のヘテロ原子を有する基を指す(「ヘテロC2~10アルキニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、親鎖内に2~9個の炭素原子、少なくとも1つの三重結合及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~9アルキニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、親鎖内に2~8個の炭素原子、少なくとも1つの三重結合及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~8アルキニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、親鎖内に2~7個の炭素原子、少なくとも1つの三重結合及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~7アルキニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、親鎖内に2~6個の炭素原子、少なくとも1つの三重結合及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~6アルキニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、親鎖内に2~5個の炭素原子、少なくとも1つの三重結合及び1又は2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~5アルキニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、親鎖内に2~4個の炭素原子、少なくとも1つの三重結合及び1又は2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~4アルキニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、親鎖内に2~3個の炭素原子、少なくとも1つの三重結合及び1個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~3アルキニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、親鎖内に2~6個の炭素原子、少なくとも1つの三重結合及び1又は2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2~6アルキニル」)。別段特定されない限り、ヘテロアルキニル基の各実例は、独立して、非置換である(「非置換ヘテロアルキニル」)か、又は1つ若しくはそれを超える置換基で置換される(「置換ヘテロアルキニル」)。特定の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、非置換ヘテロC2~10アルキニルである。特定の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、置換ヘテロC2~10アルキニルである。
「カルボシクリル」又は「炭素環式」という用語は、非芳香族環系に3~14個の環炭素原子(「C3~14カルボシクリル」)及び0個のヘテロ原子を有する非芳香族環状炭化水素基のラジカルを指す。いくつかの実施形態では、カルボシクリル基は、3~10個の環炭素原子を有する(「C3~10カルボシクリル」)。いくつかの実施形態では、カルボシクリル基は、3~8個の環炭素原子を有する(「C3~8カルボシクリル」)。いくつかの実施形態では、カルボシクリル基は、3~7個の環炭素原子を有する(「C3~7カルボシクリル」)。いくつかの実施形態では、カルボシクリル基は、3~6個の環炭素原子を有する(「C3~6カルボシクリル」)。いくつかの実施形態では、カルボシクリル基は、4~6個の環炭素原子を有する(「C4~6カルボシクリル」)。いくつかの実施形態では、カルボシクリル基は、5~6個の環炭素原子を有する(「C5~6カルボシクリル」)。いくつかの実施形態では、カルボシクリル基は、5~10個の環炭素原子を有する(「C5~10カルボシクリル」)。例示的なC3~6カルボシクリル基としては、限定されないが、シクロプロピル(C)、シクロプロペニル(C)、シクロブチル(C)、シクロブテニル(C)、シクロペンチル(C)、シクロペンテニル(C)、シクロヘキシル(C)、シクロヘキセニル(C)、シクロヘキサジエニル(C)等が挙げられる。例示的なC3~8カルボシクリル基としては、限定されないが、上述のC3~6カルボシクリル基、並びにシクロヘプチル(C)、シクロヘプテニル(C)、シクロヘプタジエニル(C)、シクロヘプタトリエニル(C)、シクロオクチル(C)、シクロオクテニル(C)、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル(C)、ビシクロ[2.2.2]オクタニル(C)等が挙げられる。例示的なC3~10カルボシクリル基としては、限定されないが、上述のC3~8カルボシクリル基、並びにシクロノニル(C)、シクロノネニル(C)、シクロデシル(C10)、シクロデセニル(C10)、オクタヒドロ-1H-インデニル(C)、デカヒドロナフタレニル(C10)、スピロ[4.5]デカニル(C10)等が挙げられる。前述の例が示すように、特定の実施形態では、カルボシクリル基は、単環式(「単環式カルボシクリル」)又は多環式(例えば、二環系(「二環式カルボシクリル」)又は三環系(「三環式カルボシクリル」)等の縮合、架橋又はスピロ環系を含む)のいずれかであり、飽和であり得るか、又は1つ以上の炭素-炭素二重結合若しくは三重結合を含み得る。「カルボシクリル」はまた、上記で定義されたようなカルボシクリル環が1つ又は複数のアリール基又はヘテロアリール基と縮合しており、結合点がカルボシクリル環上にあり、そのような場合、炭素の数は、炭素環系の炭素の数を指定し続ける環系を含む。別段特定されない限り、カルボシクリル基の各実例は、独立して、非置換である(「非置換カルボシクリル」)か、又は1つ若しくはそれを超える置換基で置換される(「置換カルボシクリル」)。特定の実施形態では、カルボシクリル基は、非置換C3-14カルボシクリルである。特定の実施形態では、カルボシクリル基は、置換C3-14カルボシクリルである。
いくつかの実施形態では、「カルボシクリル」は、3~14個の環炭素原子を有する単環式飽和カルボシクリル基である(「C3-14シクロアルキル」)。いくつかの実施形態では、シクロアルキル基は、3~10個の環炭素原子を有する(「C3~10シクロアルキル」)。いくつかの実施形態では、シクロアルキル基は、3~8個の環炭素原子を有する(「C3~8シクロアルキル」)。いくつかの実施形態では、シクロアルキル基は、3~6個の環炭素原子を有する(「C3~6シクロアルキル」)。いくつかの実施形態では、シクロアルキル基は、4~6個の環炭素原子を有する(「C4~6シクロアルキル」)。いくつかの実施形態では、シクロアルキル基は、5~6個の環炭素原子を有する(「C5~6シクロアルキル」)。いくつかの実施形態では、シクロアルキル基は、5~10個の環炭素原子を有する(「C5~10シクロアルキル」)。C5~6シクロアルキル基の例としては、シクロペンチル(C)及びシクロヘキシル(C)が挙げられる。C3~6シクロアルキル基の例としては、上述のC5~6シクロアルキル基並びにシクロプロピル(C)及びシクロブチル(C)が挙げられる。C3~8シクロアルキル基の例としては、上述のC3~6シクロアルキル基並びにシクロヘプチル(C)及びシクロオクチル(C)が挙げられる。別段特定されない限り、シクロアルキル基の各実例は、独立して、非置換である(「非置換シクロアルキル」)か、又は1つ若しくはそれを超える置換基で置換される(「置換シクロアルキル」)。特定の実施形態では、シクロアルキル基は、非置換C3-14シクロアルキルである。特定の実施形態では、シクロアルキル基は、置換C3-14シクロアルキルである。
「ヘテロシクリル」又は「複素環式」という用語は、環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を有する3~14員の非芳香族環系のラジカルを指し、各ヘテロ原子は、独立して、窒素、酸素及び硫黄から選択される(「3~14員ヘテロシクリル」)。1個以上の窒素原子を含むヘテロシクリル基では、結合点は、原子価が許す限り、炭素原子又は窒素原子であり得る。ヘテロシクリル基は、単環式(「単環式ヘテロシクリル」)又は多環式(例えば、縮合、架橋又はスピロ環系、例えば二環系(「二環式ヘテロシクリル」)又は三環系(「三環式ヘテロシクリル」))のいずれかであり得、飽和であり得るか、又は1つ以上の炭素-炭素二重結合若しくは三重結合を含み得る。ヘテロシクリル多環系は、一方又は両方の環に1個以上のヘテロ原子を含むことができる。「ヘテロシクリル」はまた、上で定義したヘテロシクリル環が1つ以上のカルボシクリル基と縮合しており、結合点がカルボシクリル又はヘテロシクリル環のいずれかである環系、又は上で定義したヘテロシクリル環が1つ以上のアリール又はヘテロアリール基と縮合しており、結合点がヘテロシクリル環上にあり、そのような場合、環員の数は、ヘテロシクリル環系の環員の数を指定し続ける環系を含む。別段特定されない限り、ヘテロシクリルの各実例は、独立して、非置換である(「非置換ヘテロシクリル」)か、又は1つ若しくはそれを超える置換基で置換される(「置換ヘテロシクリル」)。特定の実施形態では、ヘテロシクリル基は、非置換3~14員ヘテロシクリルである。特定の実施形態では、ヘテロシクリル基は、置換3~14員ヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態では、ヘテロシクリル基は、環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を有する5~10員の非芳香族環系であり、各ヘテロ原子は、独立して、窒素、酸素及び硫黄から選択される(「5~10員ヘテロシクリル」)。いくつかの実施形態では、ヘテロシクリル基は、環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を有する5~8員の非芳香族環系であり、各ヘテロ原子は、独立して、窒素、酸素及び硫黄から選択される(「5~8員ヘテロシクリル」)。いくつかの実施形態では、ヘテロシクリル基は、環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を有する5~6員の非芳香族環系であり、各ヘテロ原子は、独立して、窒素、酸素及び硫黄から選択される(「5~6員ヘテロシクリル」)。いくつかの実施形態では、5~6員ヘテロシクリルは、窒素、酸素及び硫黄から選択される1~3個の環ヘテロ原子を有する。いくつかの実施形態では、5~6員ヘテロシクリルは、窒素、酸素及び硫黄から選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する。いくつかの実施形態では、5~6員ヘテロシクリルは、窒素、酸素及び硫黄から選択される1個の環ヘテロ原子を有する。
1個のヘテロ原子を含有する例示的な3員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、アジリジニル、オキシラニル及びチイラニルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含有する例示的な4員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、アゼチジニル、オキセタニル及びチエタニルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含有する例示的な5員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ジヒドロチオフェニル、ピロリジニル、ジヒドロピロリル及びピロリル-2,5-ジオンが挙げられる。2個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、ジオキソラニル、オキサチオラニル及びジチオラニルが挙げられる。3個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、トリアゾリニル、オキサジアゾリニル及びチアジアゾリニルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含有する例示的な6員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピリジニル及びチアニルが挙げられる。2個のヘテロ原子を含有する例示的な6員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、ピペラジニル、モルホリニル、ジチアニル及びジオキサニルが挙げられる。3個のヘテロ原子を含有する例示的な6員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、トリアジニルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含有する例示的な7員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、アゼパニル、オキセパニル及びチエパニルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含有する例示的な8員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、アゾカニル、オキセカニル及びチオカニルが挙げられる。例示的な二環式ヘテロシクリル基としては、限定されないが、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾチエニル、テトラヒドロ-ベンゾ-チエニル、テトラヒドロベンゾフラニル、テトラヒドロインドリル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、デカヒドロイソキノリニル、オクタヒドロクロメニル、オクタヒドロイソクロメニル、デカヒドロナフチリジニル、デカヒドロ-1,8-ナフチリジニル、オクタヒドロピロロ[3,2-b]ピロール、インドリニル、フタルイミジル、ナフタルイミジル、クロマニル、クロメニル、1H-ベンゾ[e][1,4]ジアゼピニル、1,4,5,7-テトラヒドロ-ピラノ[3,4-b]ピロリル、5,6-ジヒドロ-4H-フロ[3,2-b]ピロリル、6,7-ジヒドロ-5H-フロ-[3,2-b]ピラニル、5,7-ジヒドロ-4H-チエノ[2,3-c]ピラニル、2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジニル、2,3-ジヒドロフロ[2,3-b]ピリジニル、4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピロロ-[2,3-b]ピリジニル、4,5,6,7-テトラヒドロ-フロ[3,2-c]ピリジニル、4,5,6,7-テトラヒドロ-チエノ[3,2-b]ピリジニル、1,2,3,4-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジニル等が挙げられる。
用語「アリール」は、6~14個の環炭素原子及び芳香環系に提供される0個のヘテロ原子を有する単環式又は多環式(例えば、二環式又は三環式)4n+2芳香環系(例えば、サイクリックアレイ内で共有される6、10、又は14個のπ電子を有すること)のラジカル(「C6~14アリール」)を指す。いくつかの実施形態では、アリール基は、6個の環炭素原子を有する(「Cアリール」;例えば、フェニル)。いくつかの実施形態では、アリール基は、10個の環炭素原子を有する(「C10アリール」;例えば、1-ナフチル及び2-ナフチル等のナフチル)。いくつかの実施形態では、アリール基は、14個の環炭素原子を有する(「C14アリール」;例えば、アントラシル)。「アリール」はまた、上で定義したアリール環が1つ以上のカルボシクリル基又はヘテロシクリル基と縮合し、ラジカル又は結合点がアリール環上にある環系を含み、そのような場合、炭素原子の数は、アリール環系の炭素原子の数を指定し続ける。別段特定されない限り、アリール基の各実例は、独立して、非置換である(「非置換アリール」)か、又は1つ若しくはそれを超える置換基で置換される(「置換アリール」)。特定の実施形態では、アリール基は、非置換C6~14アリールである。特定の実施形態では、アリール基は、置換C6~14アリールである。
「アリールアルキル」は、「アルキル」のサブセットであり、アリール基で置換されたアルキル基を指し、ここで、結合点はアルキル部分上にある。
「ヘテロアリール」という用語は、芳香族環系に環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子が提供され、各ヘテロ原子が独立して窒素、酸素及び硫黄から選択される、5~14員の単環式又は多環式(例えば、二環式、三環式)4n+2芳香族環系(例えば、サイクリックアレイ内で共有される6、10、又は14個のπ電子を有すること)のラジカルを指す(「5~14員ヘテロアリール」)。1個以上の窒素原子を含むヘテロアリール基では、結合点は、原子価が許す限り、炭素原子又は窒素原子であり得る。ヘテロアリール多環系は、一方又は両方の環に1個以上のヘテロ原子を含むことができる。「ヘテロアリール」は、上で定義したヘテロアリール環が1つ以上のカルボシクリル基又はヘテロシクリル基と縮合し、結合点がヘテロアリール環上にある環系を含み、そのような場合、環員の数は、ヘテロアリール環系の環員の数を指定し続ける。「ヘテロアリール」はまた、上で定義したヘテロアリール環が1つ以上のアリール基と縮合しており、結合点がアリール環又はヘテロアリール環のいずれかにあり、そのような場合、環員の数が縮合多環式(アリール/ヘテロアリール)環系の環員の数を示す環系を含む。1つの環がヘテロ原子を含まない多環式ヘテロアリール基(例えば、インドリル、キノリニル、カルバゾリル等)、結合点は、いずれかの環、すなわち、ヘテロ原子を有する環(例えば、2-インドリル)又はヘテロ原子を含まない環(例えば、5-インドリル)のいずれかに存在し得る。
いくつかの実施形態では、ヘテロアリール基は、芳香族環系に提供される環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を有する5~10員の芳香族環系であり、各ヘテロ原子は、独立して、窒素、酸素及び硫黄から選択される(「5~10員ヘテロアリール」)。いくつかの実施形態では、ヘテロアリール基は、芳香族環系に提供される環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を有する5~8員の芳香族環系であり、各ヘテロ原子は、独立して、窒素、酸素及び硫黄から選択される(「5~8員ヘテロアリール」)。いくつかの実施形態では、ヘテロアリール基は、芳香族環系に提供される環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を有する5~6員の芳香族環系であり、各ヘテロ原子は、独立して、窒素、酸素及び硫黄から選択される(「5~6員ヘテロアリール」)。いくつかの実施形態では、5~6員ヘテロアリールは、窒素、酸素及び硫黄から選択される1~3個の環ヘテロ原子を有する。いくつかの実施形態では、5~6員ヘテロアリールは、窒素、酸素及び硫黄から選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する。いくつかの実施形態では、5~6員ヘテロアリールは、窒素、酸素及び硫黄から選択される1個の環ヘテロ原子を有する。別段特定されない限り、ヘテロアリール基の各実例は、独立して、非置換である(「非置換ヘテロアリール」)か、又は1つ若しくはそれを超える置換基で置換される(「置換ヘテロアリール」)。特定の実施形態では、ヘテロアリール基は、非置換5~14員ヘテロアリールである。特定の実施形態では、ヘテロアリール基は、置換5~14員ヘテロアリールである。
1個のヘテロ原子を含有する例示的な5員ヘテロアリール基としては、限定されないが、ピロリル、フラニル及びチオフェニルが挙げられる。2個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロアリール基としては、限定されないが、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル及びイソチアゾリルが挙げられる。3個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロアリール基としては、限定されないが、トリアゾリル、オキサジアゾリル及びチアジアゾリルが挙げられる。4個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロアリール基としては、限定されないが、テトラゾリルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含有する例示的な6員ヘテロアリール基としては、限定されないが、ピリジニルが挙げられる。2個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロアリール基としては、限定されないが、ピリダジニル、ピリミジニル及びピラジニルが挙げられる。3個又は4個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロアリール基としては、限定されないが、それぞれトリアジニル及びテトラジニルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含む例示的な7員ヘテロアリール基としては、限定されないが、アゼピニル、オキセピニル及びチエピニルが挙げられる。例示的な5,6-二環式ヘテロアリール基としては、限定されないが、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、イソベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾイソフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンズチアゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンズチアジアゾリル、インドリジニル及びプリニルが挙げられる。例示的な6,6-二環式ヘテロアリール基としては、限定されないが、ナフチリジニル、プテリジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キノキサリニル、フタラジニル及びキナゾリニルが挙げられる。例示的な三環式ヘテロアリール基としては、限定されないが、フェナントリジニル、ジベンゾフラニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル及びフェナジニルが挙げられる。
「ヘテロアリールアルキル」は、「アルキル」のサブセットであり、ヘテロアリール基によって置換されたアルキル基を指し、ここで、結合点はアルキル部分上にある。
「不飽和結合」という用語は、二重結合又は三重結合を指す。
「不飽和」又は「部分不飽和」という用語は、少なくとも1つの二重結合又は三重結合を含む部分を指す。
「飽和」という用語は、二重結合又は三重結合を含まない部分、すなわち部分が単結合のみを含む部分を指す。
基に接尾辞「-エン」を付すことは、基が二価部分であることを示し、例えば、アルキレンはアルキルの二価部分であり、アルケニレンはアルケニルの二価部分であり、アルキニレンはアルキニルの二価部分であり、ヘテロアルキレンはヘテロアルキルの二価部分であり、ヘテロアルケニレンはヘテロアルケニルの二価部分であり、ヘテロアルキニレンはヘテロアルキニルの二価部分であり、カルボシクリレンはカルボシクリルの二価部分であり、ヘテロシクリレンはヘテロシクリルの二価部分であり、アリーレンはアリールの二価部分であり、ヘテロアリーレンはヘテロアリールの二価部分である。
基は、特に明記しない限り、任意選択的に置換される。「場合により置換されている」という用語は、置換又は非置換であることを指す。特定の実施形態では、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリール基は、必要に応じて置換される。「場合により置換された」とは、置換又は非置換であり得る基(例えば、「置換」又は「非置換」アルキル、「置換」又は「非置換」アルケニル、「置換」又は「非置換」アルキニル、「置換」又は「非置換」ヘテロアルキル、「置換」又は「非置換」ヘテロアルケニル、「置換」又は「非置換」ヘテロアルキニル、「置換」又は「非置換」カルボシクリル、「置換」又は「非置換」ヘテロシクリル、「置換」又は「非置換」アリール又は「置換」又は「非置換」ヘテロアリール基)を指す。一般に、「置換された」という用語は、基上に存在する少なくとも1つの水素が許容可能な置換基、例えば、置換時に安定な化合物、例えば、転位、環化、脱離、又は他の反応等による変換を自発的に受けない化合物をもたらす置換基で置換されることを意味する。別段示されない限り、「置換された」基は、基の1つ以上の置換可能な位置に置換基を有し、任意の所与の構造中の2つ以上の位置が置換される場合、置換基は、各位置で同じ又は異なる。「置換された」という用語は、有機化合物の全ての許容可能な置換基による置換を含むと考えられ、安定な化合物の形成をもたらす本明細書に記載の置換基のいずれかを含む。本開示は、安定な化合物に到達するために、あらゆるそのような組み合わせを想定している。本開示の目的のために、窒素等のヘテロ原子は、ヘテロ原子の原子価を満たし、安定な部分の形成をもたらす、本明細書に記載の水素置換基及び/又は任意の適切な置換基を有し得る。本開示は、本明細書に記載の例示的置換基によっていかなる様式にも限定されることを意図しない。
置換されている場合、例示的な炭素原子置換基としては、ハロゲン、-CN、-NO、-N、-SOH、-SOH、-OH、-ORaa、-ON(Rbb、-N(Rbb、-N(Rbb 、-N(ORcc)Rbb、-SH、-SRaa、-SSRcc、-C(=O)Raa、-COH、-CHO、-C(ORcc、-COaa、-OC(=O)Raa、-OCOaa、-C(=O)N(Rbb、-OC(=O)N(Rbb、-NRbbC(=O)Raa、-NRbbCOaa、-NRbbC(=O)N(Rbb、-C(=NRbb)Raa、-C(=NRbb)ORaa、-OC(=NRbb)Raa、-OC(=NRbb)ORaa、-C(=NRbb)N(Rbb、-OC(=NRbb)N(Rbb、-NRbbC(=NRbb)N(Rbb、-C(=O)NRbbSOaa、-NRbbSOaa、-SON(Rbb、-SOaa、-SOORaa、-OSOaa、-S(=O)Raa、-OS(=O)Raa、-Si(Raa、-OSi(Raa-C(=S)N(Rbb、-C(=O)SRaa、-C(=S)SRaa、-SC(=S)SRaa、-SC(=O)SRaa、-OC(=O)SRaa、-SC(=O)ORaa、-SC(=O)Raa、-P(=O)(Raa、-P(=O)(ORcc2、-OP(=O)(Raa、-OP(=O)(ORcc、-P(=O)(N(Rbb、-OP(=O)(N(Rbb、-NRbbP(=O)(Raa2、-NRbbP(=O)(ORcc、-NRbbP(=O)(N(Rbb、-P(Rcc、-P(ORcc、-P(Rcc 、-P(ORcc 、-P(Rcc、-P(ORcc4、-OP(Rcc、-OP(Rcc 、-OP(ORcc、-OP(ORcc 、-OP(Rcc、-OP(ORcc、-B(Raa、-B(ORcc、-BRaa(ORcc)、C1~10アルキル、C1~10ペルハロアルキル、C2~10アルケニル、C2~10アルキニル、ヘテロC1~10アルキル、ヘテロC2~10アルケニル、ヘテロC2~10アルキニル、C3~10カルボシクリル、3~14員ヘテロシクリル、C6~14アリール及び5~14員ヘテロアリールが挙げられるが、これらに限定されず、ここで、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリールは、0、1、2、3、4又は5個のRdd基で独立して置換されており、式中、Xは対イオンであるか、
又は炭素原子上の2個のジェミナル水素は、基=O、=S、=NN(Rbb、=NNRbbC(=O)Raa、=NNRbbC(=O)ORaa、=NNRbbS(=O)aa、=NRbb、又は=NORccで置き換えられており、
aaの各実例は、独立して、C1~10アルキル、C1~10ペルハロアルキル、C2~10アルケニル、C2~10アルキニル、ヘテロC1~10アルキル、ヘテロC2~10アルケニル、ヘテロC2~10アルキニル、C3~10カルボシクリル、3~14員ヘテロシクリル、C6~14アリール及び5~14員ヘテロアリールから選択されるか、又は2個のRaa基が連結して3~14員ヘテロシクリル又は5~14員ヘテロアリール環を形成し、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリールは、0、1、2、3、4又は5個のRdd基で独立して置換されており、
bbの各実例は、独立して、水素、-OH、-ORaa、-N(Rcc、-CN、-C(=O)Raa、-C(=O)N(Rcc、-COaa、-SOaa、-C(=NRcc)ORaa、-C(=NRcc)N(Rcc、-SON(Rcc、-SOcc、-SOORcc、-SORaa、-C(=S)N(Rcc、-C(=O)SRcc、-C(=S)SRcc、-P(=O)(Raa、-P(=O)(ORcc、-P(=O)(N(Rcc、C1~10アルキル、C1~10ペルハロアルキル、C2~10アルケニル、C2~10アルキニル、ヘテロC1~10アルキル、ヘテロC2~10アルケニル、ヘテロC2~10アルキニル、C3~10カルボシクリル、3~14員ヘテロシクリル、C6~14アリール、及び5~14員ヘテロアリール、又は2つのRbb基が連結して、3~14員ヘテロシクリル又は5~14員ヘテロアリール環を形成し、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、0、1、2、3、4、又は5個のRdd基で独立して置換されており、式中、Xは対イオンであり、
ccの各実例は、独立して、水素、C1~10アルキル、C1~10ペルハロアルキル、C2~10アルケニル、C2~10アルキニル、ヘテロC1~10アルキル、ヘテロC2~10アルケニル、ヘテロC2~10アルキニル、C3~10カルボシクリル、3~14員ヘテロシクリル、C6~14アリール及び5~14員ヘテロアリールから選択されるか、又は2個のRcc基が連結して3~14員ヘテロシクリル又は5~14員ヘテロアリール環を形成し、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリールは、0、1、2、3、4又は5個のRdd基で独立して置換されており、
ddの各実例は、独立して、ハロゲン、-CN、-NO、-N、-SOH、-SOH、-OH、-ORee、-ON(Rff、-N(Rff、-N(Rff 、-N(ORee)Rff、-SH、-SRee、-SSRee、-C(=O)Ree、-COH、-COee、-OC(=O)Ree、-OCOee、-C(=O)N(Rff、-OC(=O)N(Rff、-NRffC(=O)Ree、-NRffCOee、-NRffC(=O)N(Rff、-C(=NRff)ORee、-OC(=NRff)Ree、-OC(=NRff)ORee、-C(=NRff)N(Rff、-OC(=NRff)N(Rff、-NRffC(=NRff)N(Rff、-NRffSOee、-SON(Rff、-SOee、-SOORee、-OSOee、-S(=O)Ree、-Si(Ree、-OSi(Ree、-C(=S)N(Rff、-C(=O)SRee、-C(=S)SRee、-SC(=S)SRee、-P(=O)(ORee、-P(=O)(Ree、-OP(=O)(Ree、-OP(=O)(ORee、C1~6アルキル、C1~6ペルハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、ヘテロC1~6アルキル、ヘテロC2~6アルケニル、ヘテロC2~6アルキニル、C3~10カルボシクリル、3~10員ヘテロシクリル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリールであり、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリールは、0、1、2、3、4、又は5個のRgg基で独立して置換されているか、又は2個のジェミナルRdd置換基が結合して=O又は=Sを形成することができ、式中、Xは対イオンであり、
eeの各実例は、独立して、C1~6アルキル、C1~6ペルハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、ヘテロC1~6アルキル、ヘテロC2~6アルケニル、ヘテロC2~6アルキニル、C3~10カルボシクリル、C6~10アリール、3~10員ヘテロシクリル及び3~10員ヘテロアリールから選択され、ここで、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリールは、0、1、2、3、4又は5個のRgg基で独立して置換されており、
ffの各実例は、独立して、水素、C1~6アルキル、C1~6ペルハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、ヘテロC1~6アルキル、ヘテロC2~6アルケニル、ヘテロC2~6アルキニル、C3~10カルボシクリル、3~10員ヘテロシクリル、C6~10アリール及び5~10員ヘテロアリールから選択されるか、又は2つのRff基が連結して3~10員ヘテロシクリル又は5~10員ヘテロアリール環を形成し、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリールは、0、1、2、3、4又は5個のRgg基で独立して置換されており、
ggの各実例は、独立して、ハロゲン、-CN、-NO、-N、-SOH、-SOH、-OH、-OC1~6アルキル、-ON(C1~6アルキル)、-N(C1~6アルキル)、-N(C1~6アルキル) 、-NH(C1~6アルキル) 、-NH(C1~6アルキル)、-NH 、-N(OC1~6アルキル)(C1~6アルキル)、-N(OH)(C1~6アルキル)、-NH(OH)、-SH、-SC1~6アルキル、-SS(C1~6アルキル)、-C(=O)(C1~6アルキル)、-COH、-CO(C1~6アルキル)、-OC(=O)(C1~6アルキル)、-OCO(C1~6アルキル)、-C(=O)NH、-C(=O)N(C1~6アルキル)、-OC(=O)NH(C1~6アルキル)、-NHC(=O)(C1~6アルキル)、-N(C1~6アルキル)C(=O)(C1~6アルキル)、-NHCO(C1~6アルキル)、-NHC(=O)N(C1~6アルキル)、-NHC(=O)NH(C1~6アルキル)、-NHC(=O)NH、-C(=NH)O(C1~6アルキル)、-OC(=NH)(C1~6アルキル)、-OC(=NH)OC1~6アルキル、-C(=NH)N(C1~6アルキル)、-C(=NH)NH(C1~6アルキル)、-C(=NH)NH、-OC(=NH)N(C1~6アルキル)、-OC(=NH)NH(C1~6アルキル)、-OC(=NH)NH、-NHC(=NH)N(C1~6アルキル)、-NHC(=NH)NH、-NHSO(C1~6アルキル)、-SON(C1~6アルキル)、-SONH(C1~6アルキル)、-SONH、-SO(C1~6アルキル)、-SOO(C1~6アルキル)、-OSO(C1~6アルキル)、-SO(C1~6アルキル)、-Si(C1~6アルキル)、-OSi(C1~6アルキル)-C(=S)N(C1~6アルキル)、C(=S)NH(C1~6アルキル)、C(=S)NH、-C(=O)S(C1~6アルキル)、-C(=S)SC1~6アルキル、-SC(=S)SC1~6アルキル、-P(=O)(OC1~6アルキル)、-P(=O)(C1~6アルキル)、-OP(=O)(C1~6アルキル)、-OP(=O)(OC1~6アルキル)、C1~6アルキル、C1~6ペルハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、ヘテロC1~6アルキル、ヘテロC2~6アルケニル、ヘテロC2~6アルキニル、C3~10カルボシクリル、C6-10アリール、3~10員ヘテロシクリル、5~10員ヘテロアリールであるか、又は2つのジェミナルRgg置換基が結合して=O又は=Sを形成することができ、式中、Xは対イオンである。
用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、フッ素(フルオロ、-F)、塩素(クロロ、-Cl)、臭素(ブロモ、-Br)又はヨウ素(ヨード、-I)を指す。
「ヒドロキシル」又は「ヒドロキシ」という用語は、-OH基を指す。「置換ヒドロキシル」又は「置換ヒドロキシル」という用語は、拡張して、親分子に直接結合した酸素原子が水素以外の基で置換されたヒドロキシル基を指し、-ORaa、-ON(Rbb、-OC(=O)SRaa、-OC(=O)Raa、-OCOaa、-OC(=O)N(Rbb、-OC(=NRbb)Raa、-OC(=NRbb)ORaa、-OC(=NRbb)N(Rbb、-OS(=O)Raa、-OSOaa、-OSi(Raa、-OP(Rcc、-OP(Rcc 、-OP(ORcc、-OP(ORcc 、-OP(=O)(Raa、-OP(=O)(ORcc、及び-OP(=O)(N(Rbbから選択される基を含み、式中、X、Raa、Rbb、及びRccは本明細書で定義される通りである。
「アミノ」という用語は、-NH基を指す。「置換アミノ」という用語は、拡張して、一置換アミノ、二置換アミノ、又は三置換アミノを指す。特定の実施形態では、「置換アミノ」は、一置換アミノ又は二置換アミノ基である。
「一置換アミノ」という用語は、親分子に直接結合した窒素原子が1個の水素及び水素以外の1個の基で置換されているアミノ基を指し、-NH(Rbb)、-NHC(=O)Raa、-NHCOaa、-NHC(=O)N(Rbb、-NHC(=NRbb)N(Rbb、-NHSOaa、-NHP(=O)(ORcc、及び-NHP(=O)(N(Rbbから選択される基を含み、式中、Raa、Rbb及びRccは本明細書で定義される通りであり、基-NH(Rbb)のRbbは水素ではない。
「二置換アミノ」という用語は、親分子に直接結合した窒素原子が水素以外の2つの基で置換されているアミノ基を指し、-N(Rbb、-NRbbC(=O)Raa、-NRbbCOaa、-NRbbC(=O)N(Rbb、-NRbbC(=NRbb)N(Rbb、-NRbbSOaa、-NRbbP(=O)(ORcc、及び-NRbbP(=O)(N(Rbbから選択される基を含み、式中、Raa、Rbb、及びRccは、親分子に直接結合した窒素原子が水素で置換されていないことを条件として、本明細書で定義される。
「三置換アミノ」という用語は、親分子に直接結合した窒素原子が3つの基で置換されているアミノ基を指し、-N(Rbb及び-N(Rbb から選択される基を含み、Rbb及びXは本明細書で定義される通りである。
「スルホニル」という用語は、-SON(Rbb、-SOaa、及び
-SOORaaから選択される基を指し、式中、Raa及びRbbは本明細書で定義される通りである。
「スルフィニル」という用語は、基-S(=O)Raaを指し、Raaは本明細書で定義される通りである。
「アシル」という用語は、一般式:-C(=O)RX1、-C(=O)ORX1、-C(=O)-O-C(=O)RX1、-C(=O)SRX1、-C(=O)N(RX1、-C(=S)RX1、-C(=S)N(RX1、-C(=S)O(RX1)、-C(=S)S(RX1)、-C(=NRX1)RX1、-C(=NRX1)ORX1、-C(=NRX1)SRX1、又は-C(=NRX1)N(RX1を有し、RX1が水素;ハロゲン;置換又は非置換ヒドロキシル;置換又は非置換チオール;置換又は非置換アミノ;置換又は非置換アシル、環式又は非環式、置換又は非置換分岐状又は非分岐状脂肪族;環式又は非環式、置換又は非置換分岐又は非分岐のヘテロ脂肪族;環式又は非環式、置換又は非置換、分岐又は非分岐アルキル;環状又は非環状、置換又は非置換、分岐又は非分岐アルケニル;置換又は非置換アルキニル;置換又は非置換アリール、置換又は非置換ヘテロアリール、脂肪族オキシ、ヘテロ脂肪族オキシ、アルキルオキシ、ヘテロアルキルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、脂肪族チオキシ、ヘテロ脂肪族チオキシ、アルキルチオキシ、ヘテロアルキルチオキシ、アリールチオキシ、ヘテロアリールチオキシ、モノ又はジ脂肪族アミノ、モノ又はジ-ヘテロ脂肪族アミノ、モノ又はジ-アルキルアミノ、モノ又はジ-ヘテロアルキルアミノ、モノ又はジ-アリールアミノ、又はモノ又はジ-ヘテロアリールアミノである基を指すか;又は2つのRX1基が一緒になって5~6員複素環を形成する。例示的なアシル基としては、アルデヒド(-CHO)、カルボン酸(-COH)、ケトン、ハロゲン化アシル、エステル、アミド、イミン、カーボネート、カルバメート及び尿素が挙げられる。アシル置換基には、それだけに限らないが、安定な部分(例えば、脂肪族、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロ脂肪族、複素環式、アリール、ヘテロアリール、アシル、オキソ、イミノ、チオオキソ、シアノ、イソシアノ、アミノ、アジド、ニトロ、ヒドロキシル、チオール、ハロ、脂肪族アミノ、ヘテロ脂肪族アミノ、アルキルアミノ、ヘテロアルキルアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、アルキルアリール、アリールアルキル、脂肪族オキシ、ヘテロ脂肪族オキシ、アルキルオキシ、ヘテロアルキルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、脂肪族チオキシ、ヘテロ脂肪族チオキシ、アルキルチオキシ、ヘテロアルキルチオキシ、アリールチオキシ、ヘテロアリールチオキシ、アシルオキシ等であり、これらはそれぞれ、更に置換されていてもよいし、又はされていなくてもよい)の形成をもたらす本明細書に記載の置換基のいずれかが含まれる。
「オキソ」という用語は基=Oを指し、「チオオキソ」という用語は基=Sを指す。
窒素原子は、価数が許す限り、置換又は非置換であり得、一級、二級、三級及び四級窒素原子を含む。例示的な窒素原子置換基には、限定されないが、水素、OH、-ORaa、-N(Rcc、-CN、-C(=O)Raa、-C(=O)N(Rcc、-COaa、-SOaa、-C(=NRbb)Raa、-C(=NRcc)ORaa、-C(=NRcc)N(Rcc、-SON(Rcc、-SOcc、-SOORcc、-SORaa、-C(=S)N(Rcc、-C(=O)SRcc、-C(=S)SRcc、-P(=O)(ORcc、-P(=O)(Raa、-P(=O)(N(Rcc、C1~10アルキル、C1~10ペルハロアルキル、C2~10アルケニル、C2~10アルキニル、ヘテロC1~10アルキル、ヘテロC2~10アルケニル、ヘテロC2~10アルキニル、C3~10カルボシクリル、3~14員ヘテロシクリル、C6~14アリール及び5~14員ヘテロアリール、又はN原子に結合した2個のRcc基が結合して、3~14員ヘテロシクリル又は5~14員ヘテロアリール環を形成し、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリールは、0、1、2、3、4又は5個のRdd基で独立して置換されており、Raa、Rbb、Rcc及びRddは本明細書で定義される。
特定の実施形態では、窒素原子上に存在する置換基は、窒素保護基(本明細書では「アミノ保護基」とも呼ばれる)である。窒素保護基としては、限定されないが、-OH、-ORaa、-N(Rcc、-C(=O)Raa、-C(=O)N(Rcc、-COaa、-SOaa、-C(=NRcc)Raa、-C(=NRcc)ORaa、-C(=NRcc)N(Rcc、-SON(Rcc、-SOcc、-SOORcc、-SORaa、-C(=S)N(Rcc、-C(=O)SRcc、-C(=S)SRcc、C1~10アルキル(例えば、アラルキル、ヘテロアラルキル)、C2~10アルケニル、C2~10アルキニル、ヘテロC1~10アルキル、ヘテロC2~10アルケニル、ヘテロC2~10アルキニル、C3~10カルボシクリル、3~14員ヘテロシクリル、C6~14アリール及び5~14員ヘテロアリール基が挙げられ、式中、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アラルキル、アリール及びヘテロアリールは、0、1、2、3、4又は5個のRdd基で独立して置換されており、Raa、Rbb、Rcc及びRddは本明細書で定義される通りである。窒素保護基は当技術分野で周知であり、参照により本明細書に組み込まれる、Protecting Groups in Organic Synthesis,T.W.Greene and P.G.M.Wuts,3rd edition,John Wiley&Sons,1999に詳細に記載されているものが挙げられる。
例えば、アミド基(例えば、-C(=O)Raa)等の窒素保護基としては、限定されないが、ホルムアミド、アセトアミド、クロロアセトアミド、トリクロロアセトアミド、トリフルオロアセトアミド、フェニルアセトアミド、3-フェニルプロパンアミド、ピコリンアミド、3-ピリジルカルボキサミド、N-ベンゾイルフェニルアラニル誘導体、ベンズアミド、p-フェニルベンズアミド、o-ニトロフェニルアセトアミド、o-ニトロフェノキシアセトアミド、アセトアセトアミド、(N’-ジチオベンジルオキシアシルアミノ)アセトアミド、3-(p-ヒドロキシフェニル)プロパンアミド、3-(o-ニトロフェニル)プロパンアミド、2-メチル-2-(o-ニトロフェノキシ)プロパンアミド、2-メチル-2-(o-フェニルアゾフェノキシ)プロパンアミド、4-クロロブタンアミド、3-メチル-3-ニトロブタンアミド、o-ニトロシンナミド、N-アセチルメチオニン誘導体、o-ニトロベンズアミド及びo-(ベンゾイルオキシメチル)ベンズアミドが挙げられる。
カルバメート基(例えば、-C(=O)ORaa)等の窒素保護基としては、メチルカルバマート、エチルカルバマート、9-フルオレニルメチルカルバマート(Fmoc)、9-(2-スルホ)フルオレニルメチルカルバマート、9-(2,7-ジブロモ)フルオロエニルメチルカルバマート、2,7-ジ-t-ブチル-[9-(10,10-ジオキソ-10,10,10,10-テトラヒドロチオキサンチル)]メチルカルバマート(DBD-Tmoc)、4-メトキシフェナシルカルバマート(Phenoc)、2,2,2-トリクロロエチルカルバマート(Troc)、2-トリメチルシリルエチルカルバマート(Teoc)、2-フェニルエチルカルバマート(hZ)、1-(1-アダマンチル)-1-メチルエチルカルバマート(Adpoc)、1,1-ジメチル-2-ハロエチルカルバマート、1,1-ジメチル-2,2-ジブロモエチルカルバマート(DB-t-BOC)、1,1-ジメチル-2,2,2-トリクロロエチルカルバマート(TCBOC)、1-メチル-1-(4-ビフェニルイル)エチルカルバマート(Bpoc)、1-(3,5-ジ-t-ブチルフェニル)-1-メチルエチルカルバマート(t-Bumeoc)、2-(2’-及び4’-ピリジル)エチルカルバマート(Pyoc)、2-(N,N-ジシクロヘキシルカルボキサミド)エチルカルバマート、t-ブチルカルバマート(BOC又はBoc)、1-アダマンチルカルバマート(Adoc)、ビニルカルバマート(Voc)、アリルカルバマート(Alloc)、1-イソプロピルアリルカルバマート(Ipaoc)、シンナミルカルバマート(Coc)、4-ニトロシンナミルカルバマート(Noc)、8-キノリルカルバマート、N-ヒドロキシピペリジニルカルバマート、アルキルジチオカルバマート、ベンジルカルバマート(Cbz)、p-メトキシベンジルカルバマート(Moz)、p-ニトベンジルカルバマート、p-ブロモベンジルカルバマート、p-クロロベンジルカルバマート、2,4-ジクロロベンジルカルバマート、4-メチルスルフィニルベンジルカルバマート(Msz)、9-アントリルメチルカルバマート、ジフェニルメチルカルバマート、2-メチルチオエチルカルバマート、2-メチルスルホニルエチルカルバマート、2-(p-トルエンスルホニル)エチルカルバマート、[2-(1,3-ジチアニル)]メチルカルバマート(Dmoc)、4-メチルチオフェニルカルバマート(Mtpc)、2,4-ジメチルチオフェニルカルバマート(Bmpc)、2-ホスホニオエチルカルバマート(Peoc)、2-トリフェニルホスホニオイソプロピルカルバマート(Ppoc)、1,1-ジメチル-2-シアノエチルカルバマート、m-クロロ-p-アシルオキシベンジルカルバマート、p-(ジヒドロキシボリル)ベンジルカルバマート、5-ベンズイソオキサゾリルメチルカルバマート、2-(トリフルオロメチル)-6-クロモニルメチルカルバマート(Tcroc)、m-ニトロフェニルカルバマート、3,5-ジメトキシベンジルカルバマート、o-ニトロベンジルカルバマート、3,4-ジメトキシ-6-ニトロベンジルカルバマート、フェニル(o-ニトロフェニル)メチルカルバマート、t-アミルカルバマート、S-ベンジルチオカルバマート、p-シアノベンジルカルバマート、シクロブチルカルバマート、シクロヘキシルカルバマート、シクロペンチルカルバマート、シクロプロピルメチルカルバマート、p-デシルオキシベンジルカルバマート、2,2-ジメトキシアシルビニルカルバマート、o-(N,N-ジメチルカルボキサミド)ベンジルカルバマート、1,1-ジメチル-3-(N,N-ジメチルカルボキサミド)プロピルカルバマート、1,1-ジメチルプロピニルカルバマート、ジ(2-ピリジル)メチルカルバマート、2-フラニルメチルカルバマート、2-インドエチルカルバマート、イソボリルカルバマート、イソブチルカルバマート、イソニコチニルカルバマート、p-(p’-メトキシフェニルアゾ)ベンジルカルバマート、1-メチルシクロブチルカルバマート、1-メチルシクロヘキシルカルバマート、1-メチル-1-シクロプロピルメチルカルバマート、1-メチル-1-(3,5-ジメトキシフェニル)エチルカルバマート、1-メチル-1-(p-フェニルアゾフェニル)エチルカルバマート、1-メチル-1-フェニルエチルカルバマート、1-メチル-1-(4-ピリジル)エチルカルバマート、フェニルカルバマート、p-(フェニルアゾ)ベンジルカルバマート、2,4,6-トリ-t-ブチルフェニルカルバマート、4-(トリメチルアンモニウム)ベンジルカルバマート、及び2,4,6-トリメチルベンジルカルバマートが挙げられるが、これらに限定されない。
スルホンアミド基(例えば、-S(=O)aa)等の窒素保護基としては、p-トルエンスルホンアミド(Ts)、ベンゼンスルホンアミド、2,3,6-トリメチル-4-メトキシベンゼンスルホンアミド(Mtr)、2,4,6-トリメトキシベンゼンスルホンアミド(Mtb)、2,6-ジメチル-4-メトキシベンゼンスルホンアミド(Pme)、2,3,5,6-テトラメチル-4-メトキシベンゼンスルホンアミド(Mte)、4-メトキシベンゼンスルホンアミド(Mbs)、2,4,6-トリメチルベンゼンスルホンアミド(Mts)、2,6-ジメトキシ-4-メチルベンゼンスルホンアミド(iMds)、2,2,5,7,8-ペンタメチルクロマン-6-スルホンアミド(Pmc)、メタンスルホンアミド(Ms)、β-トリメチルシリルエタンスルホンアミド(SES)、9-アントラセンスルホンアミド、4-(4’,8’-ジメトキシナフチルメチル)ベンゼンスルホンアミド(DNMBS)、ベンジルスルホンアミド、トリフルオロメチルスルホンアミド、及びフェナンシルスルホンアミドが挙げられるが、これらに限定されない。
他の窒素保護基としては、フェノチアジニル-(10)-アシル誘導体、N’-p-トルエンスルホニルアミノアシル誘導体、N’-フェニルアミノチオアシル誘導体、N-ベンゾイルフェニルアラニル誘導体、N-アセチルメチオニン誘導体、4,5-ジフェニル-3-オキサゾリン-2-オン、N-フタルイミド、N-ジチアスクシンイミド(Dts)、N-2,3-ジフェニルマレイミド、N-2,5-ジメチルピロール、N-1,1,4,4-テトラメチルジシリルアザシクロペンタン付加物(STABASE)、5-置換1,3-ジメチル-1,3,5-トリアザシクロヘキサン-2-オン、5-置換1,3-ジベンジル-1,3,5-トリアザシクロヘキサン-2-オン、1-置換3,5-ジニトロ-4-ピリドン、N-メチルアミン、N-アリルアミン、N-[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチルアミン(SEM)、N-3-アセトキシプロピルアミン、N-(1-イソプロピル-4-ニトロ-2-オキソ-3-ピロオリン-3-イル)アミン、第4級アンモニウム塩、N-ベンジルアミン、N-ジ(4-メトキシフェニル)メチルアミン、N-5-ジベンゾスベリルアミン、N-トリフェニルメチルアミン(Tr)、N-[(4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル]アミン(MMTr)、N-9-フェニルフルオレニルアミン(PhF)、N-2,7-ジクロロ-9-フルオレニルメチレンアミン、N-フェロセニルメチルアミノ(Fcm)、N-2-ピコリルアミノN’-オキシド、N-1,1-ジメチルチオメチレンアミン、N-ベンジリデンアミン、N-p-メトキシベンジリデンアミン、N-ジフェニルメチレンアミン、N-[(2-ピリジル)メシチル]メチレンアミン、N-(N’,N’-ジメチルアミノメチレン)アミン、N,N’-イソプロピリデンジアミン、N-p-ニトロベンジリデンアミン、N-サリチリデンアミン、N-5-クロロサリチリデンアミン、N-(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)フェニルメチレンアミン、N-シクロヘキシリデンアミン、N-(5,5-ジメチル-3-オキソ-1-シクロヘキセニル)アミン、N-ボラン誘導体、N-ジフェニルボリン酸誘導体、N-[フェニル(ペンタアシルクロミウム-又はタングステン)アシル]アミン、N-銅キレート、N-亜鉛キレート、N-ニトロアミン、N-ニトロソアミン、アミンN-オキシド、ジフェニルホスフィンアミド(Dpp)、ジメチルチオホスフィンアミド(Mpt)、ジフェニルチオホスフィンアミド(Ppt)、ジアルキルホスホラミダート、diベンジルホスホラミダート、ジフェニルホスホラミダート、ベンゼンスルフェンアミド、o-ニトロベンゼンスルフェンアミド(Nps)、2,4-ジニトロベンゼンスルフェンアミド、ペンタクロロベンゼンスルフェンアミド、2-ニトロ-4-メトキシベンゼンスルフェンアミド、トリフェニルメチルスルフェンアミド、及び3-ニトロピリジンスルフェンアミド(Npys)が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、窒素保護基は、ベンジル(Bn)、tert-ブチルオキシカルボニル(BOC)、カルボベンジルオキシ(Cbz)、9-フルレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)、トリフルオロアセチル、トリフェニルメチル、アセチル(Ac)、ベンゾイル(Bz)、p-メトキシベンジル(PMB)、3,4-ジメトキシベンジル(DMPM)、p-メトキシフェニル(PMP)、2,2,2-トリクロロエチルオキシカルボニル(Troc)、トリフェニルメチル(Tr)、トシル(Ts)、ブロシル(Bs)、ノシル(Ns)、メシル(Ms)、トリフリル(Tf)又はダンシル(Ds)である。
特定の実施形態では、酸素原子上に存在する置換基は、酸素保護基(本明細書では「ヒドロキシル保護基」とも呼ばれる)である。酸素保護基には、それだけに限らないが、-Raa、-N(Rbb、-C(=O)SRaa、-C(=O)Raa、-COaa、-C(=O)N(Rbb、-C(=NRbb)Raa、-C(=NRbb)ORaa、-C(=NRbb)N(Rbb、-S(=O)Raa、-SOaa、-Si(Raa、-P(Rcc、-P(Rcc -、-P(ORcc、-P(ORcc 、-P(=O)(Raa、-P(=O)(ORcc、及び-P(=O)(N(Rbbであり、式中、X、Raa、Rbb及びRccは、本明細書で定義される通りである。酸素保護基は当技術分野で周知であり、参照により本明細書に組み込まれる、Protecting Groups in Organic Synthesis,T.W.Greene and P.G.M.Wuts,3rd edition,John Wiley&Sons,1999に詳細に記載されているものが挙げられる。
例示的な酸素保護基としては、メチル、メトキシlメチル(MOM)、メチルチオメチル(MTM)、t-ブチルチオメチル、(フェニルジメチルシリル)メトキシメチル(SMOM)、ベンジルオキシメチル(BOM)、p-メトキシベンジルオキシメチル(PMBM)、(4-メトキシフェノキシ)メチル(p-AOM)、グアイアコールメチル(GUM)、t-ブトキシメチル、4-ペンテニルオキシメチル(POM)、シロキシメチル、2-メトキシエトキシメチル(MEM)、2,2,2-トリクロロエトキシメチル、ビス(2-クロロエトキシ)メチル、2-(トリメチルシリル)エトキシメチル(SEMOR)、テトラヒドロピラニル(THP)、3-ブロモテトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1-メトキシシクロヘキシル、4-メトキシテトラヒドロピラニル(MTHP)、4-メトキシテトラヒドロチオピラニル、4-メトキシテトラヒドロチオピラニルS,S-ジオキシド、1-[(2-クロロ-4-メチル)フェニル]-4-メトキシピペリジン-4-イル(CTMP)、1,4-ジオキサン-2-イル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフラニル、2,3,3a,4,5,6,7,7a-オクタヒドロ-7,8,8-トリメチル-4,7-メタノベンゾフラン-2-イル、1-エトキシエチル、1-(2-クロロエトキシ)エチル、1-メチル-1-メトキシエチル、1-メチル-1-ベンジルオキシエチル、1-メチル-1-ベンジルオキシ-2-フルオロエチル、2,2,2-トリクロロエチル、2-トリメチルシリルエチル、2-(フェニルセレニル)エチル、t-ブチル、アリル、p-クロロフェニル、p-メトキシフェニル、2,4-ジニトロフェニル、ベンジル(Bn)、p-メトキシベンジル、3,4-ジメトキシベンジル、o-ニトロベンジル、p-ニトロベンジル、p-ハロベンジル、2,6-ジクロロベンジル、p-シアノベンジル、p-フェニルベンジル、2-ピコリル、4-ピコリル、3-メチル-2-ピコリルN-オキシド、ジフェニルメチル、p,p’-ジニトロベンジドリル、5-ジベンゾスベリル、トリフェニルメチル、α-ナフチルジフェニルメチル、p-メトキシフェニルジフェニルメチル、ジ(p-メトキシフェニル)フェニルメチル、トリ(p-メトキシフェニル)メチル、4-(4’-ブロモフェンアシルオキシフェニル)ジフェニルメチル、4,4’,4’’-トリス(4,5-ジクロロフタルイミドフェニル)メチル、4,4’,4’’-トリス(レブリノイルオキシフェニル)メチル、4,4’,4’’-トリス(ベンゾイルオキシフェニル)メチル、3-(イミダゾール-1-イル)ビス(4’,4’’-ジメトキシフェニル)メチル、1,1-ビス(4-メトキシフェニル)-1’-ピレニルメチル、9-アントリル、9-(9-フェニル)キサンテニル、9-(9-フェニル-10-オキソ)アントリル、1,3-ベンゾジチオラン-2-イル、ベンズイソチアゾリルS,S-ジオキシド、トリメチルシリル(TMS)、トリエチルシリル(TES)、トリイソプロピルシリル(TIPS)、ジメチルイソプロピルシリル(IPDMS)、ジエチルイソプロピルシリル(DEIPS)、ジメチルテキシルシリル、t-ブチルジメチルシリル(TBDMS)、t-ブチルジフェニルシリル(TBDPS)、トリベンジルシリル、トリ-p-キシリルシリル、トリフェニルシリル、ジフェニルメチルシリル(DPMS)、t-ブチルメトキシフェニルシリル(TBMPS)、ホルマート、ベンゾイルホルマート、アセタート、クロロアセタート、ジクロロアセタート、トリクロロアセタート、トリフルオロアセタート、メトキシアセタート、トリフェニルメトキシアセタート、フェノキシアセタート、p-クロロフェノキシアセタート、3-フェニルプロピオナート、4-オキソペンタノアート(レブリナート)、4,4-(エチレンジチオ)ペンタノアート(レブリノイルジチオアセタール)、ピバロアート、アダマントアート、クロトナート、4-メトキシクロトナート、ベンゾアート、p-フェニルベンゾアート、2,4,6-トリメチルベンゾアート(メシトアート)、メチルカルボナート、9-フルオレニルメチルカルボナート(Fmoc)、エチルカルボナート、2,2,2-トリクロロエチルカルボナート(Troc)、2-(トリメチルシリル)エチルカルボナート(TMSEC)、2-(フェニルスルホニル)エチルカルボナート(Psec)、2-(トリフェニルホスホニオ)エチルカルボナート(Peoc)、イソブチルカルボナート、ビニルカルボナート、アリルカルボナート、t-ブチルカルボナート(BOC又はBoc)、p-ニトロフェニルカルボナート、ベンジルカルボナート、p-メトキシベンジルカルボナート、3,4-ジメトキシベンジルカルボナート、o-ニトロベンジルカルボナート、p-ニトロベンジルカルボナート、S-ベンジルチオカルボナート、4-エトキシ-1-ナフチルカルボナート、メチルジチオカルボナート、2-インドベンゾアート、4-アジドブチラート、4-ニトロ-4-メチルペンタノアート、o-(ジブロモメチル)ベンゾアート、2-ホルミルベンゼンスルホナート、2-(メチルチオメトキシ)エチル、4-(メチルチオメトキシ)ブチラート、2-(メチルチオメトキシメチル)ベンゾアート、2,6-ジクロロ-4-メチルフェノキシアセタート、2,6-ジクロロ-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノキシアセタート、2,4-ビス(1,1-ジメチルプロピル)フェノキシアセタート、クロロジフェニルアセタート、イソブチラート、モノスクシノアート、(E)-2-メチル-2-ブテノアート、o-(メトキシアシル)ベンゾアート、α-ナフトアート、ニトラート、アルキルN,N,N’,N’-テトラメチルホスホロジアミダート、アルキルN-フェニルカルバマート、ボラート、ジメチルホスフィノチオイル、アルキル2,4-ジニトロフェニルスルフェナート、スルファート、メタンスルホナート(メチラート)、ベンジルスルホナート、及びトシラート(Ts)が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、酸素保護基は、シリルである。特定の実施形態では、酸素保護基は、t-ブチルジフェニルシリル(TBDPS)、t-ブチルジメチルシリル(TBDMS)、トリイソプロイルシリル(TIPS)、トリフェニルシリル(TPS)、トリエチルシリル(TES)、トリメチルシリル(TMS)、トリイソプロピルシロキシメチル(TOM)、アセチル(Ac)、ベンゾイル(Bz)、アリルカーボネート、2,2,2-トリクロロエチルカーボネート(Troc)、2-トリメチルシリルエチルカーボネート、メトキシメチル(MOM)、1-エトキシエチル(EE)、2-メトキシ-2-プロピル(MOP)、2,2,2-トリクロロエトキシエチル、2-メトキシエトキシメチル(MEM)、2-トリメチルシリルエトキシメチル(SEM)、メチルチオメチル(MTM)、テトラヒドロピラニル(THP)、テトラヒドロフラニル(THF)、p-メトキシフェニル(PMP)である、トリフェニルメチル(Tr)、メトキシトリチル(MMT)、ジメトキシトリチル(DMT)、アリル、p-メトキシベンジル(PMB)、t-ブチル、ベンジル(Bn)、アリル、又はピバロイル(Piv)である。
特定の実施形態では、硫黄原子上に存在する置換基は、硫黄保護基(「チオール保護基」とも呼ばれる)である。硫黄保護基には、それだけに限らないが、-Raa、-N(Rbb、-C(=O)SRaa、-C(=O)Raa、-COaa、-C(=O)N(Rbb、-C(=NRbb)Raa、-C(=NRbb)ORaa、-C(=NRbb)N(Rbb、-S(=O)Raa、-SOaa、-Si(Raa、-P(Rcc、-P(Rcc -、-P(ORcc、-P(ORcc 、-P(=O)(Raa、-P(=O)(ORcc、及び-P(=O)(N(Rbbであり、式中、Raa、Rbb及びRccは、本明細書で定義される通りである。硫黄保護基は当技術分野で周知であり、参照により本明細書に組み込まれる、Protecting Groups in Organic Synthesis,T.W.Greene and P.G.M.Wuts,3rd edition,John Wiley&Sons,1999に詳細に記載されているものが挙げられる。特定の実施形態では、硫黄保護基は、アセトアミドメチル、t-Bu、3-ニトロ-2-ピリジンスルフェニル、2-ピリジン-スルフェニル、又はトリフェニルメチルである。
「対イオン」又は「アニオン性対イオン」は、電子的中性を維持するために、正に帯電した基と会合した負に帯電した基である。アニオン性対イオンは一価(すなわち、1つの形式的な負電荷を含む)であり得る。アニオン性対イオンはまた、二価又は三価等の多価(すなわち、2つ以上の形式的な負電荷を含む)であってもよい。例示的な対イオンとしては、ハロゲン化物イオン(例えば、F、Cl、Br、I)、NO 、ClO 、OH、HPO 、HCO 、HSO 、スルホン酸イオン(例えば、メタンスルホネート、トリフルオロメタンスルホネート、p-トルエンスルホネート、ベンゼンスルホネート、10-カンファースルホネート、ナフタレン-2-スルホネート、ナフタレン-1-スルホン酸-5-スルホネート、エタン-1-スルホン酸-2-スルホネート等)、カルボン酸イオン(例えば、酢酸塩、プロパン酸塩、安息香酸塩、グリセリン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、グリコール酸塩、グルコン酸塩等)、BF 、PF 、PF 、AsF 、SbF 、B[3,5-(CF、B(C 、BPh 、Al(OC(CF 、及びカルボランアニオン(例えば、CB1112 又は(HCB11MeBr)が挙げられる。多価であり得る例示的な対イオンとしては、CO 2-、HPO 2-、PO 3- 2-、SO 2-、S 2-、カルボキシレートアニオン(例えば、酒石酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、マロン酸塩、グルコン酸塩、コハク酸塩、グルタル酸塩、アジピン酸塩、ピメリン酸塩、スベリン酸塩、アゼライン酸塩、セバシン酸塩、サリチル酸塩、フタル酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等)、及びカルボランが挙げられる。
これら及び他の例示的な置換基は、詳細な説明、実施例、及び特許請求の範囲に更に詳細に記載されている。本発明は、置換基の上記の例示的な列挙によっていかなる様式にも限定されることを意図しない。
他の定義
以下の定義は、本出願を通して使用されるより一般的な用語である。
本明細書で使用される場合、「塩」という用語は、ありとあらゆる塩を指し、薬学的に許容される塩を包含する。
「薬学的に許容される塩」という用語は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応等を伴わずにヒト及び/又は動物の組織と接触して使用するのに適しており、合理的な利益/リスク比に見合った塩を指す。薬学的に許容される塩は、当技術分野で周知である。例えば、Berge et al.は、参照により本明細書に組み込まれるJ.Pharmaceutical Sciences,1977,66,1-19に薬学的に許容される塩を詳細に記載している。本開示の化合物の薬学的に許容される塩には、適切な無機及び有機の酸及び塩基から誘導されるものが含まれる。薬学的に許容される非毒性の酸付加塩の例は、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸及び過塩素酸により、又は有機酸、例えば酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸若しくはマロン酸により、又はイオン交換等の当技術分野で公知の他の方法を使用することによって形成されるアミノ基の塩である。他の薬学的に許容される塩としては、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、樟脳、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-ヒドロキシ-エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3-フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩等が挙げられる。適切な塩基から誘導される塩としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム及びN(C1~4アルキル) 塩が挙げられる。代表的なアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩には、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム等が含まれる。更なる薬学的に許容される塩としては、適切な場合、ハロゲン化物、水酸化物、カルボン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、低級アルキルスルホン酸塩及びアリールスルホン酸塩等の対イオンを使用して形成される非毒性アンモニウム、第4級アンモニウム及びアミンカチオンが挙げられる。
「溶媒和物」という用語は、通常は加溶媒分解反応によって溶媒と会合する化合物又はその塩の形態を指す。この物理的会合は、水素結合を含み得る。従来の溶媒としては、水、メタノール、エタノール、酢酸、DMSO、THF、ジエチルエーテル等が挙げられる。本明細書に記載される化合物は、例えば結晶形態で調製されてもよく、溶媒和されてもよい。適切な溶媒和物は、薬学的に許容される溶媒和物を含み、化学量論的溶媒和物及び非化学量論的溶媒和物の両方を更に含む。ある特定の場合において、溶媒和物は、例えば、1つ又はそれを超える溶媒分子が結晶性固体の結晶格子に組み込まれるときに単離することができるであろう。「溶媒和物」は、溶液相溶媒和物及び単離可能な溶媒和物の両方を包含する。代表的な溶媒和物としては、水和物、エタノレート及びメタノレートが挙げられる。
「水和物」という用語は、水分子と会合する化合物を指す。典型的には、化合物の水和物に含まれる水分子の数は、水和物中の化合物分子の数に対して一定の比である。したがって、化合物の水和物は、例えば、一般式R・xHOで表すことができ、式中、Rは化合物であり、xは0より大きい数である。所与の化合物は、例えば、一水和物(xは1である)、低級水和物(xは、0より大きく1より小さい数、例えば、半水和物(R・0.5HO)である、)、及び多水和物(xは、1より大きい数であり、例えば、二水和物(R・2HO)及び六水和物(R・6HO)である)を含む、2種類以上の水和物を形成し得る。
用語「互変異性体」又は「互変異性」は、水素原子の少なくとも1つの正式な移動及び少なくとも1つの原子価の変化(例えば、単結合から二重結合、三重結合から単結合、又はその逆)から生じる2つ以上の相互変換可能な化合物を指す。互変異性体の正確な比は、温度、溶媒及びpHを含むいくつかの因子に依存する。互変異性化(すなわち、互変異性対を与える反応)は、酸又は塩基によって触媒され得る。例示的な互変異性化としては、ケト-エノール、アミド-イミド、ラクタム-ラクチム、エナミン-イミン及びエナミン-(異なるエナミン)互変異性化が挙げられる。
同じ分子式を有するが、それらの原子の結合の性質若しくは配列又はそれらの原子の空間における配置が異なる化合物は、「異性体」と呼ばれることも理解されるべきである。空間におけるそれらの原子の配置が異なる異性体は、「立体異性体」と呼ばれる。
互いに鏡像ではない立体異性体は「ジアステレオマー」と呼ばれ、互いに重ね合わせることができない鏡像である立体異性体は「エナンチオマー」と呼ばれる。化合物が不斉中心を有する場合、例えば、4つの異なる基に結合する場合、一対のエナンチオマーが可能である。エナンチオマーは、その不斉中心の絶対配置によって特徴付けることができ、Cahn及びPrelogのR及びS配列決定規則によって、又は分子が偏光面を回転させる様式によって記載され、右旋性又は左旋性(すなわち、それぞれ(+)又は(-)-異性体として)と呼ばれる。キラル化合物は、個々のエナンチオマー又はそれらの混合物として存在することができる。等しい割合のエナンチオマーを含む混合物は、「ラセミ混合物」と呼ばれる。
用語「多形」は、化合物(又はその塩、水和物若しくは溶媒和物)の結晶形態を指す。多くの化合物は、様々な異なる結晶形態(すなわち、異なる多形)をとることができる。典型的には、そのような異なる結晶形態は、異なるX線回折パターン、赤外スペクトルを有し、及び/又は融点、密度、硬度、結晶形状、光学的及び電気的特性、安定性、溶解性、及びバイオアベイラビリティ等のいくつか又は全ての特性が変化し得る。再結晶溶媒、結晶化速度、貯蔵温度、及び他の要因は、1つの結晶形態が所与の調製物を支配する原因となり得る。化合物の様々な多形は、異なる条件下での結晶化によって調製することができる。
「共結晶」という用語は、少なくとも2つの成分から構成される結晶構造を指す。特定の実施形態では、共結晶は、本開示の化合物と、原子、イオン、分子、又は溶媒分子を含むがこれらに限定されない1つ又は複数の他の成分とを含む。特定の実施形態では、共結晶は、本開示の化合物及び1つ又は複数の溶媒分子を含む。特定の実施形態では、共結晶は、本開示の化合物と、1つ又は複数の酸又は塩基とを含む。特定の実施形態では、共結晶は、本開示の化合物と、当該化合物の異性体、互変異性体、塩、溶媒和物、水和物、合成前駆体、合成誘導体、断片、又は不純物を含むがこれらに限定されない、当該化合物に関連する1つ以上の成分とを含む。
「プロドラッグ」という用語は、インビボで薬学的に活性な本明細書に記載の化合物を提供するために、加溶媒分解又は生理学的条件下で除去される切断可能な基を有する化合物を指す。そのような例としては、限定されないが、コリンエステル誘導体等、N-アルキルモルホリンエステル等が挙げられる。本明細書に記載される化合物の他の誘導体は、それらの酸及び酸誘導体形態の両方で活性を有するが、酸感受性形態では、哺乳動物生物における溶解性、組織適合性、又は遅延放出の利点を提供することが多い(Bundgard,H.,Design of Prodrugs,pp.7-9,21-24,Elsevier,Amsterdam 1985を参照されたい)。プロドラッグには、当業者に周知の酸誘導体、例えば、親酸と適切なアルコールとの反応によって調製されたエステル、又は親酸化合物と置換若しくは非置換アミン若しくは酸無水物若しくは混合無水物との反応によって調製されたアミドが含まれる。本明細書に記載の化合物に懸垂した酸性基から誘導される単純な脂肪族又は芳香族エステル、アミド、及び無水物は、特定のプロドラッグである。場合によっては、(アシルオキシ)アルキルエステル又は((アルコキシカルボニル)オキシ)アルキルエステル等の二重エステル型プロドラッグを調製することが望ましい。本明細書中に記載される化合物のC1-8アルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、アリール、C7-12置換アリール及びC7-12アリールアルキルエステルが好ましい場合がある。
「組成物」及び「製剤」という用語は互換的に使用される。
「調節する」という用語は、活性を減少若しくは阻害すること、及び/又は活性を増加若しくは増強することを意味する。例えば、グルコセレブロシダーゼ活性を調節することは、グルコセレブロシダーゼ活性を減少若しくは阻害すること、及び/又はグルコセレブロシダーゼ活性を増加若しくは増強することを意味する。本明細書に開示される化合物は、グルコセレブロシダーゼ活性を調節するために、例えばシャペロン又は活性化剤として投与され得る。
投与が企図される「対象」は、ヒト(すなわち、任意の年齢層の男性又は女性、例えば小児対象(例えば、乳児、小児、又は青年)又は成人対象(例えば、若年成人、中年成人、又は高齢者))又は非ヒト動物を指す。特定の実施形態では、非ヒト動物は哺乳動物(例えば、霊長類(例えば、カニクイザル又はアカゲザル)、商業的に関連のある哺乳動物(例えば、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ネコ又はイヌ)、又は鳥類(例えば、商業的に関連する鳥、例えば、ニワトリ、アヒル、ガチョウ、又はシチメンチョウ))である。特定の実施形態では、非ヒト動物は、魚、爬虫類、又は両生類である。非ヒト動物は、任意の発達段階の雄又は雌であり得る。非ヒト動物は、トランスジェニック動物又は遺伝子操作動物であり得る。「患者」という用語は、疾患の治療を必要とするヒト対象を指す。対象は植物であってもよい。特定の実施形態では、植物は陸上植物である。特定の実施形態では、植物は非維管束陸上植物である。特定の実施形態では、植物は維管束植物である。特定の実施形態では、植物は種子植物である。特定の実施形態では、植物は栽培植物である。特定の実施形態では、植物は、双子葉植物である。特定の実施形態では、植物は、単子葉植物である。特定の実施形態では、植物は開花植物である。いくつかの実施形態では、植物は、穀物植物、例えばトウモロコシ、コーン、コムギ、イネ、エンバク、オオムギ、ライムギ又はキビである。いくつかの実施形態では、植物はマメ科植物、例えばマメ植物、例えばダイズ植物である。いくつかの実施形態では、植物は樹木又は低木である。
「生物学的試料」という用語は、組織試料(組織切片及び組織の針生検等);細胞試料(例えば、細胞学的スメア(例えば、Pap又は血液スメア)又は顕微解剖によって得られた細胞の試料);全生物の試料(酵母又は細菌の試料等);又は細胞画分、断片若しくは細胞小器官(例えば、細胞を溶解し、その成分を遠心分離又は他の方法で分離することによって得られる)を含む任意の試料を指す。生物学的試料の他の例としては、血液、血清、尿、精液、糞便、脳脊髄液、間質液、粘液、涙、汗、膿、生検組織(例えば、外科的生検又は針生検によって得られる)、乳頭吸引物、乳、膣液、唾液、スワブ(頬側スワブ等)、又は第1の生物学的試料に由来する生体分子を含有する任意の材料が挙げられる。
「投与する」、「投与すること」又は「投与」という用語は、本明細書に記載の化合物又はその組成物を対象の中又は上に埋め込む、吸収する、摂取する、注射する、吸入する、又は他の方法で導入することを指す。
「処置」、「処置する」及び「処置すること」という用語は、本明細書に記載の疾患の進行を逆転、緩和、又は阻害することを指す。いくつかの実施形態では、治療は、疾患の1つ又は複数の徴候又は症状が発症した後又は観察された後に投与され得る。処置はまた、例えば再発を遅延又は防止するために、症状が消散した後も継続され得る。
「状態」、「疾患」、及び「障害」という用語は互換的に使用される。
本明細書に記載の化合物の「有効量」は、所望の生物学的応答を誘発するのに十分な量を指す。本明細書に記載される化合物の有効量は、所望の生物学的エンドポイント、化合物の薬物動態、治療されている状態、投与様式、並びに対象の年齢及び健康状態等の要因に応じて異なり得る。特定の実施形態では、有効量は、治療有効量である。特定の実施形態では、有効量は、予防的処置である。特定の実施形態では、有効量は、単回用量における本明細書中に記載される化合物の量である。特定の実施形態では、有効量は、複数回用量における本明細書中に記載される化合物の合わせた量である。
本明細書に記載される化合物の「治療有効量」は、状態の治療において治療上の利益を提供するか、又は状態に関連する1つ以上の症状を遅延又は最小化するのに十分な量である。化合物の治療有効量は、単独で、又は他の治療と組み合わせて、状態の治療において治療上の利益を提供する治療剤の量を意味する。「治療有効量」という用語は、治療全体を改善し、症状、徴候、又は状態の原因を軽減又は回避し、及び/又は別の治療剤の治療有効性を増強する量を包含し得る。特定の実施形態では、治療有効量は、GCase活性化に十分な量(例えば、GCaseの酵素活性の少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも250%、少なくとも300%、又は少なくとも500%の増加)である。特定の実施形態では、治療有効量は、疾患又は障害(例えば、神経障害)を治療するのに十分な量である。特定の実施形態では、治療有効量は、GCase活性化及び疾患又は障害(例えば、神経障害)の処置に十分な量である。
本明細書に記載される化合物の「予防有効量」は、状態、又は状態に関連する1つ以上の徴候若しくは症状を予防する、又はその再発を予防するのに十分な量である。化合物の予防有効量は、単独で又は他の薬剤と組み合わせて、状態の予防において予防的利益を提供する治療剤の量を意味する。「予防有効量」という用語は、全体的な予防を改善するか、又は別の予防剤の予防有効性を増強する量を包含することができる。特定の実施形態では、予防有効量は、GCase活性化に十分な量である。特定の実施形態では、予防有効量は、疾患又は障害(例えば、神経障害)を治療するのに十分な量である。特定の実施形態では、予防有効量は、GCase活性化及び疾患又は障害(例えば、神経障害)の処置に十分な量である。
本明細書で使用される場合、酵素の文脈、例えばGCaseの文脈における「活性化する」又は「活性化」という用語は、酵素の活性の増加を指す。いくつかの実施形態では、この用語は、例えば、酵素活性のベースラインレベル(例えば、野生型GCaseの)であり得る初期レベルよりも統計学的に有意に高いレベルまでの酵素活性、例えばGCase活性のレベルの上昇を指す。いくつかの実施形態では、この用語は、例えば、酵素活性のベースラインレベルであり得る初期レベルの1%超、5%超、10%超、25%超、50%超、75%超、100%超、150%超、200%超、300%超、400%超、500%超、又は1000%超のレベルまでの酵素活性、例えばGCase活性のレベルの上昇を指す。
「免疫療法」という用語は、免疫応答を誘導、増強、又は抑制することによって疾患の治療を促進する治療剤を指す。免疫応答を誘発又は増幅するように設計された免疫療法は、活性化免疫療法として分類され、減少又は抑制する免疫療法は、抑制免疫療法として分類される。免疫療法は、常にではないが、典型的には、生物療法剤である。癌を処置するために多数の免疫療法が使用されている。これらには、モノクローナル抗体、養子細胞移入、サイトカイン、ケモカイン、ワクチン、及び小分子阻害剤が含まれるが、これらに限定されない。
「生物学的」、「生物学的薬物」、及び「生物学的産物」という用語は、ワクチン、血液及び血液成分、アレルゲン、体細胞、遺伝子治療、組織、核酸、及びタンパク質等の広範囲の産物を指す。生物製剤は、糖、タンパク質、若しくは核酸、又はこれらの物質の複雑な組み合わせを含み得るか、又は細胞及び組織等の生物体であり得る。生物製剤は、様々な天然源(例えば、ヒト、動物、微生物)から単離され得、生物工学的方法及び他の技術によって製造され得る。
用語「小分子」又は「小分子治療薬」は、天然に存在するか又は人工的に作製された(例えば、化学合成を介して)かにかかわらず、比較的低い分子量を有する分子を指す。典型的には、小分子は有機化合物である(すなわち、それは炭素を含有する)。小分子は、複数の炭素-炭素結合、立体中心、及び他の官能基(例えば、アミン、ヒドロキシル、カルボニル及び複素環等)を含み得る。特定の実施形態では、小分子の分子量は、約1,000g/mol以下、約900g/mol以下、約800g/mol以下、約700g/mol以下、約600g/mol以下、約500g/mol以下、約400g/mol以下、約300g/mol以下、約200g/mol以下、又は約100g/mol以下である。特定の実施形態では、小分子の分子量は、少なくとも約100g/mol、少なくとも約200g/mol、少なくとも約300g/mol、少なくとも約400g/mol、少なくとも約500g/mol、少なくとも約600g/mol、少なくとも約700g/mol、少なくとも約800g/mol、又は少なくとも約900g/mol、又は少なくとも約1,000g/molである。上記範囲(例えば、少なくとも約200g/mol~約500g/mol以下)の組み合わせも可能である。特定の実施形態では、小分子は、薬物(例えば、Code of Federal Regulations(C.F.R.)に規定されているようにU.S.Food and Drug Administrationによって承認された分子)等の治療活性剤である。小分子はまた、1つ以上の金属原子及び/又は金属イオンと錯体形成されてもよい。この場合、小分子を「小有機金属分子」ともいう。好ましい小分子は、動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトにおいて生物学的効果をもたらすという点で生物学的に活性である。小分子には、放射性核種及び造影剤が含まれるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、小分子は薬物である。好ましくは、必ずしもそうとは限らないが、薬物は、適切な政府機関又は規制機関によってヒト又は動物における使用のために既に安全かつ有効であると考えられているものである。例えば、ヒト使用のために承認された薬物は、参照により本明細書に組み込まれる21C.F.R.§330.5、331から361、及び440から460の下でFDAによって列挙されており、獣医学的使用のための薬物は、参照により本明細書に組み込まれる21C.F.R.§500から589の下でFDAによって列挙されている。列挙された全ての薬物は、本発明による使用に許容されると考えられる。
「治療剤」という用語は、所望の、通常は有益な効果をもたらす治療特性を有する任意の物質を指す。例えば、治療剤は、疾患を治療、改善、及び/又は予防することができる。治療剤は、本明細書に開示されるように、生物製剤若しくは小分子治療薬、又はそれらの組み合わせであり得る。
特定の実施形態の詳細な説明
本明細書において、GCase(例えば、GCase活性化剤)のモジュレータである化合物が提供される。一態様では、提供されるGCaseモジュレータは、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、多形、共結晶、互変異性体、立体異性体、同位体標識誘導体、プロドラッグ及び医薬組成物である。したがって、化合物は、それを必要とする対象におけるGCase活性(例えば、神経疾患及び神経障害)に関連する疾患及び障害の治療及び/又は予防に有用である。
本明細書に記載される化合物は、GCaseと相互作用する。本明細書中に記載されるように、治療効果は、本明細書中に記載される化合物によるGCaseの調節(例えば、活性化)、結合及び/又は改変の結果であり得る。化合物は、その薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体又はプロドラッグとして本明細書に記載される任意の組成物、キット又は方法で使用するために提供され得る。
式(I)の化合物
一態様では、式(I):
Figure 2024517789000012
の化合物又はその薬学的に許容される塩が開示され、
式中、Rは、置換若しくは非置換アルキル、置換若しくは非置換ヘテロアリール、又は置換若しくは非置換アリールであり、
は、
Figure 2024517789000013
であり、
Lは、結合又は-C(=O)-であり、
Aは、
Figure 2024517789000014
であり、
及びRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル、置換若しくは非置換カルボシクリル、置換若しくは非置換ヘテロシクリル、置換若しくは非置換アリール、又は置換若しくは非置換ヘテロアリールであり、又はR及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換カルボシクリル、置換若しくは非置換ヘテロシクリル、置換若しくは非置換アリール、又は置換若しくは非置換ヘテロアリールを形成し、
各Rは、独立して、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキルであるか、又は同じ炭素上のRの2つの場合は、その炭素と共にカルボニルを形成し、
mは、0、1、2、3又は4である。
一実施形態では、式(I-a):
Figure 2024517789000015
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体又はプロドラッグが提供され、
式中、Rは、置換若しくは非置換アルキル、置換若しくは非置換ヘテロアリール、又は置換若しくは非置換アリールであり、
Lは、結合又は-C(=O)-であり、
Aは、
Figure 2024517789000016
であり、
及びRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル、置換若しくは非置換カルボシクリル、置換若しくは非置換ヘテロシクリル、置換若しくは非置換アリール、又は置換若しくは非置換ヘテロアリールであり、又はR及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換カルボシクリル、置換若しくは非置換ヘテロシクリル、置換若しくは非置換アリール、又は置換若しくは非置換ヘテロアリールを形成し、
各Rは、独立して、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキルであるか、又は同じ炭素上のRの2つの場合は、その炭素と共にカルボニルを形成し、
mは、0、1、2、3又は4である。

本明細書に記載されるように、Rは、置換若しくは非置換アルキル、置換若しくは非置換ヘテロアリール、又は置換若しくは非置換アリールである。特定の実施形態では、Rは、置換若しくは非置換ヘテロアリール、又は置換若しくは非置換アリールである。特定の実施形態では、Rは、置換若しくは非置換ヘテロアリール、又は置換若しくは非置換フェニルである。特定の実施形態では、Rは、置換若しくは非置換ピリジニル、又は置換若しくは非置換アリールである。特定の実施形態では、Rは、置換若しくは非置換ピリジニル、置換若しくは非置換ピリミジニル、又は置換若しくは非置換アリールである。
特定の実施形態では、Rは、置換若しくは非置換ピリジニル、置換若しくは非置換ピリミジニル、又は置換若しくは非置換フェニルである。特定の実施形態では、Rは、置換若しくは非置換ピリジニル、又は置換若しくは非置換フェニルである。特定の実施形態では、Rは、置換ピリジニル、置換若しくは非置換ピリミジニル、又は置換若しくは非置換フェニルである。特定の実施形態では、Rは、置換ピリジニル、又は置換若しくは非置換フェニルである。
特定の実施形態では、Rは、置換又は非置換ピリミジニルである。特定の実施形態では、Rは、置換ピリミジニルである。特定の実施形態では、Rは、アルコキシで置換されたピリミジニルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4アルコキシで置換されたピリミジニルである。
特定の実施形態では、Rは、ハロゲン、ハロアルキル又はハロアルコキシで置換されたピリジニル;アルコキシで置換されたピリミジニル;非置換フェニル;又はハロゲン、ハロアルキル若しくはアルキルで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~4ハロアルキル又はC1~4ハロアルコキシで置換されたピリジニル;C1~4アルコキシで置換されたピリミジニル;非置換フェニル;又はハロゲン、C1~4ハロアルキル若しくはC1~4アルキルで置換されたフェニルである。
特定の実施形態では、Rは、ハロゲン、ハロアルキル又はハロアルコキシで置換されたピリジニル;非置換フェニル;又はハロゲン、ハロアルキル若しくはアルキルで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~4ハロアルキル又はC1~4ハロアルコキシで置換されたピリジニル;非置換フェニル;又はハロゲン、C1~4ハロアルキル若しくはC1~4アルキルで置換されたフェニルである。
特定の実施形態では、Rは、ハロゲン又はハロアルキルで置換されたピリジニル;非置換フェニル;又はハロゲン若しくはハロアルキルで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、ハロゲン又はC1~4ハロアルキルで置換されたピリジニル;非置換フェニル;又はハロゲン若しくはC1~4ハロアルキルで置換されたフェニルである。
特定の実施形態では、Rは、ハロゲン又はハロアルキルで置換されたピリジニル;非置換フェニル;又はハロゲン、ハロアルコキシ若しくはハロアルキルで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、ハロゲン又はC1~4ハロアルキルで置換されたピリジニル;非置換フェニル;又はハロゲン、C1~4ハロアルコキシ若しくはC1~4ハロアルキルで置換されたフェニルである。
特定の実施形態では、Rは、フルオロ又はフルオロアルキルで置換されたピリジニル;非置換フェニル;又はフルオロ若しくはフルオロアルキルで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、フルオロ又はC1~4フルオロアルキルで置換されたピリジニル;非置換フェニル;又はフルオロ若しくはC1~4フルオロアルキルで置換されたフェニルである。
特定の実施形態では、Rは、フルオロ又はフルオロアルキルで置換されたピリジニル;非置換フェニル;又はフルオロ、フルオロアルコキシ若しくはフルオロアルキルで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、フルオロ又はC1~4フルオロアルキルで置換されたピリジニル;非置換フェニル;又はフルオロ、C1~4フルオロアルコキシ若しくはC1~4フルオロアルキルで置換されたフェニルである。
特定の実施形態では、Rは、ハロゲン又はハロアルキルで置換されたピリジニルである。特定の実施形態では、Rは、ハロゲン又はC1~4ハロアルキルで置換されたピリジニルである。
特定の実施形態では、Rは、フルオロ又はフルオロアルキルで置換されたピリジニルである。特定の実施形態では、Rは、フルオロ又はC1~4フルオロアルキルで置換されたピリジニルである。
特定の実施形態では、Rは、ハロアルキルで置換されたピリジニルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4ハロアルキルで置換されたピリジニルである。特定の実施形態では、Rは、フルオロアルキルで置換されたピリジニルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4フルオロアルキルで置換されたピリジニルである。
特定の実施形態では、Rは、置換又は非置換ピリミジニルである。特定の実施形態では、Rは、置換ピリミジニルである。特定の実施形態では、Rは、アルコキシで置換されたピリミジニルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4アルコキシで置換されたピリミジニルである。
特定の実施形態では、Rは、非置換フェニルである。
特定の実施形態では、Rは、ハロゲン又はハロアルキルで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、ハロゲン又はC1~4ハロアルキルで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、フルオロ又はフルオロアルキルで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、フルオロ又はC1~4フルオロアルキルで置換されたフェニルである。
特定の実施形態では、Rは、ハロゲン、ハロアルコキシ又はハロアルキルで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1~4ハロアルコキシ又はC1~4ハロアルキルで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、フルオロ、フルオロアルコキシ又はフルオロアルキルで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、フルオロ、C1~4フルオロアルコキシ又はC1~4フルオロアルキルで置換されたフェニルである。
特定の実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、フルオロで置換されたフェニルである。
特定の実施形態では、Rは、ハロアルキルで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4ハロアルキルで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、フルオロアルキルで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4フルオロアルキルで置換されたフェニルである。
特定の実施形態では、Rは、ハロアルコキシで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4ハロアルコキシで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、フルオロアルコキシで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4フルオロアルコキシで置換されたフェニルである。
特定の実施形態では、Rは、アルキルで置換されたフェニルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4アルキルで置換されたフェニルである。
特定の実施形態では、Rは、置換又は非置換アルキルである。特定の実施形態では、Rは、非置換アルキルである。特定の実施形態では、Rは、非置換C1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、メチルである。
特定の実施形態では、Rは、メチル、
Figure 2024517789000017
である。
特定の実施形態では、Rは、
Figure 2024517789000018
である。
特定の実施形態では、Rは、
Figure 2024517789000019
である。
特定の実施形態では、Rは、
Figure 2024517789000020
である。
特定の実施形態では、Rは、
Figure 2024517789000021
である。
特定の実施形態では、Rは、
Figure 2024517789000022
である。
特定の実施形態では、Rは、
Figure 2024517789000023
である。
特定の実施形態では、Rは、
Figure 2024517789000024
である。
特定の実施形態では、Rは、
Figure 2024517789000025
である。特定の実施形態では、Rは、
Figure 2024517789000026
である。特定の実施形態では、Rは、
Figure 2024517789000027
である。特定の実施形態では、Rは、
Figure 2024517789000028
である。特定の実施形態では、Rは、
Figure 2024517789000029
である。
特定の実施形態では、Rは、
Figure 2024517789000030
である。特定の実施形態では、Rは、
Figure 2024517789000031
である。特定の実施形態では、Rは、
Figure 2024517789000032
である。特定の実施形態では、Rは、
Figure 2024517789000033
である。特定の実施形態では、Rは、
Figure 2024517789000034
である。

本明細書中に記載されるように、Lは、結合又は-C(=O)-である。特定の実施形態では、Lは、結合である。特定の実施形態では、Lは、-C(=O)-である。特定の実施形態では、Lが-C(=O)-である場合、Aは
Figure 2024517789000035
である。特定の実施形態では、Lは、Aが
Figure 2024517789000036
であるとき、-C(=O)-のみである。

本明細書に記載されるように、Aは、
Figure 2024517789000037
であり、式中、R及びRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル、置換若しくは非置換カルボシクリル、置換若しくは非置換ヘテロシクリル、置換若しくは非置換アリール、又は置換若しくは非置換ヘテロアリールであり、又はR及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換カルボシクリル、置換若しくは非置換ヘテロシクリル、置換若しくは非置換アリール、又は置換若しくは非置換ヘテロアリールを形成する。
特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000038
である。
特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000039
である。
特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000040
である。
特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000041
である。
特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000042
である。
特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000043
である。
特定の実施形態では、R及びRは、それぞれ独立して、水素又は置換若しくは非置換ヘテロアリールであり、又はR及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換アリール又は置換若しくは非置換ヘテロアリールを形成する。
特定の実施形態では、Rは、置換又は非置換ヘテロアリールである。特定の実施形態では、Rは、非置換ヘテロアリールである。特定の実施形態では、Rは、置換又は非置換チアジザオリルである。特定の実施形態では、Rは、非置換チアジアゾリルである。
特定の実施形態では、Rは、水素である。
特定の実施形態では、Rは、置換又は非置換ヘテロアリールであり、Rは水素である。特定の実施形態では、Rは、非置換ヘテロアリールであり、Rは水素である。特定の実施形態では、Rは、置換又は非置換チアジアザオリルであり、Rは水素である。特定の実施形態では、Rは、非置換チアジアザオリルであり、Rは水素である。
特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換アリール又は置換若しくは非置換ヘテロアリールを形成する。
特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換又は非置換アリールを形成する。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換又は非置換フェニルを形成する。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換フェニルを形成する。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、非置換フェニルを形成する。
特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換又は非置換ヘテロアリールを形成する。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換イミダゾリル、置換若しくは非置換ピロリル又は置換若しくは非置換ピラゾリルを形成する。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換ピロリル又は置換若しくは非置換ピラゾリルを形成する。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換イミダゾリル、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成する。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成する。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換イミダゾリル、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、ここで、イミダゾリル、ピロリル又はピラゾリルは、置換若しくは非置換アルキル又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換イミダゾリル、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、ここで、イミダゾリル、ピロリル又はピラゾリルは、置換又は非置換アルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、ピロリル又はピラゾリルは、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、ここで、ピロリル又はピラゾリルは、置換又は非置換アルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換イミダゾリル、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、イミダゾリル、ピロリル又はピラゾリルは、非置換アルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリル又はハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換イミダゾリル、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、ここで、イミダゾリル、ピロリル又はピラゾリルは、非置換アルキル又はハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、ここで、ピロリル又はピラゾリルは、非置換アルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリル又はハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、ピロリル又はピラゾリルは、非置換アルキル又はハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換イミダゾリル、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、ここで、イミダゾリル、ピロリル又はピラゾリルは、非置換C1~4アルキル、4~5員ヘテロシクリルC1~4アルキル、4~5員ヘテロシクリル又はC1~4ハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換イミダゾリル、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、ここで、イミダゾリル、ピロリル又はピラゾリルは、非置換C1~4アルキル又はC1~4ハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、ここで、ピロリル又はピラゾリルは、非置換C1~4アルキル、4~5員ヘテロシクリルC1~4アルキル、4~5員ヘテロシクリル又はC1~4ハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、ここで、ピロリル又はピラゾリルは、非置換C1~4アルキル又はC1~4ハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換イミダゾリル、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、ここで、イミダゾリル、ピロリル又はピラゾリルは、非置換C1~4アルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、ここで、ピロリル又はピラゾリルは、非置換C1~4アルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換イミダゾリル、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、ここで、イミダゾリル、ピロリル又はピラゾリルは、C1~4ハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、ここで、ピロリル又はピラゾリルは、C1~4ハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換イミダゾリル、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、ここで、イミダゾリル、ピロリル又はピラゾリルは、4~5員ヘテロシクリルC1~4アルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、ここで、ピロリル又はピラゾリルは、4~5員ヘテロシクリルC1~4アルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換イミダゾリル、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、ここで、イミダゾリル、ピロリル又はピラゾリルは、4~5員ヘテロシクリルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピロリル又は置換ピラゾリルを形成し、ここで、ピロリル又はピラゾリルは、4~5員ヘテロシクリルで置換されている。
特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換又は非置換ピラゾリルを形成する。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピラゾリルを形成する。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピラゾリルを形成し、ここで、ピラゾリルは、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピラゾリルを形成し、ピラゾリルは、置換又は非置換アルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピラゾリルを形成し、ここで、ピラゾリルは、非置換アルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリル又はハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピラゾリルを形成し、ここで、ピラゾリルは、非置換アルキル又はハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピラゾリルを形成し、ここで、ピラゾリルは、非置換C1~4アルキル、4~5員ヘテロシクリルC1~4アルキル、4~5員ヘテロシクリル又はC1~4ハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピラゾリルを形成し、ここで、ピラゾリルは、非置換C1~4アルキル又はC1~4ハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピラゾリルを形成し、ここで、ピラゾリルは、非置換C1~4アルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピラゾリルを形成し、ピラゾリルは、C1~4ハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピラゾリルを形成し、ここで、ピラゾリルは、4~5員ヘテロシクリルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピラゾリルを形成し、ピラゾリルは、4~5員ヘテロシクリルC1~4アルキルで置換されている。
特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換又は非置換ピロリルを形成する。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピロリルを形成する。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換されたものを形成し、ここで、ピロリルは、置換若しくは非置換ヘテロシクリル又は置換若しくは非置換アルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換されたものを形成し、ここで、ピロリルは、置換又は非置換アルキルで置換される。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピロリルを形成し、ここで、ピロリルは、ヘテロシクリル、非置換アルキル又はハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピロリルを形成し、ここで、ピロリルは、非置換アルキル又はハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピロリルを形成し、ここで、ピロリルは、4~5員ヘテロシクリル、非置換C1~4アルキル又はC1~4ハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピロリルを形成し、ここで、ピロリルは、非置換C1~4アルキル又はC1~4ハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピロリルを形成し、ここで、ピロリルは、非置換C1~4アルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピロリルを形成し、ここで、ピロリルはC1~4ハロアルキルで置換されている。特定の実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換ピロリルを形成し、ここで、ピロリルは、4~5員ヘテロシクリルで置換されている。
特定の実施形態では、Aは、次式であり、
Figure 2024517789000044
式中、XはN又はCHであり、Rは、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rは、置換又は非置換アルキルである。特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rは、ヘテロシクリル、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rはハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rは、4~5員のヘテロシクリル、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rは、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rは、4~5員ヘテロシクリル、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rは、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rは、4員ヘテロシクリル、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rは、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、Nであり、Rは、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである。特定の実施形態では、Xは、Nであり、Rは、置換又は非置換アルキルである。特定の実施形態では、Xは、Nであり、Rは、ヘテロシクリル、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、Nであり、Rはハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、Nであり、Rは、4~5員のヘテロシクリル、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、Nであり、Rは、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、Nであり、Rは、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rは、4員ヘテロシクリル、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、Nであり、Rは、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rは、置換又は非置換アルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rは、4~5員のヘテロシクリルアルキル、4~5員のヘテロシクリル、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rはハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rは、4~5員ヘテロシクリルC1~4アルキル、4~5員ヘテロシクリル、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rは、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rは、4~5員のヘテロシクリルアルキル、4~5員のヘテロシクリル、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rは、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rは、4員ヘテロシクリルC1~4アルキル、4員ヘテロシクリル、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rは、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rは、C1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rはエチルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rはオキセタニルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rはオキセタニルメチルである。
特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000045
である。
特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000046
である。
特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000047
である。
特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000048
である。
特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000049
である。特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000050
である。特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000051
である。特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000052
である。特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000053
である。特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000054
である。特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000055
である。
特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000056
である。特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000057
である。特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000058
である。特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000059
である。特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000060
である。特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000061
である。

本明細書に記載されるように、A
Figure 2024517789000062
である。
特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000063
である。特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000064
である。特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000065
である。
特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000066
である。特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000067
である。特定の実施形態では、Aは、
Figure 2024517789000068
である。

本明細書に記載されるように、各Rは、独立して、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキルであるか、又は同じ炭素上のRの2つの場合は、その炭素と共にカルボニルを形成し、mは、0、1、2、3、又は4である。
特定の実施形態では、Rは、ハロゲンであるか、又は同じ炭素上のRの2つの場合は、その炭素と共にカルボニルを形成する。特定の実施形態では、Rは、フルオロであるか、又は同じ炭素上のRの2つの場合は、その炭素と共にカルボニルを形成する。特定の実施形態では、Rは、ハロゲンである。特定の実施形態では、Rは、フルオロである。特定の実施形態では、同じ炭素上のRの2つの場合は、その炭素と共にカルボニルを形成する。特定の実施形態では、mは、0、1、2又は3である。特定の実施形態では、mは、0、1又は2である。特定の実施形態では、mは、0又は2である。特定の実施形態では、mは、0又は1である。特定の実施形態では、mは、1又は2である。特定の実施形態では、mは、0である。特定の実施形態では、mは、2である。特定の実施形態では、mは、1である。
特定の実施形態では、Rは、ハロゲンであるか、又は同じ炭素上のRの2つの場合は、その炭素と共にカルボニルを形成し、mは2である。特定の実施形態では、Rは、フルオロであるか、又は同じ炭素上のRの2つの場合は、その炭素と共にカルボニルを形成し、mは2である。特定の実施形態では、Rは、ハロゲンであり、mは2である。特定の実施形態では、Rは、フルオロであり、mは2である。特定の実施形態では、同じ炭素上のRの2つの場合は、その炭素と共にカルボニルを形成し、mは2である。
特定の実施形態
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I-a):
Figure 2024517789000069
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、R、R、m、L及びAは本明細書で定義される通りである。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I-b):
Figure 2024517789000070
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、R、R、R、R及びmは本明細書で定義される通りである。
特定の実施形態では、式(I-b)の化合物は、式(I-b-1):
Figure 2024517789000071
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、R、R、R、R及びmは本明細書で定義される通りである。
特定の実施形態では、式(I-a)の化合物は、式(I-b-2):
Figure 2024517789000072
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、R、R、R、R及びmは本明細書で定義される通りである。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I-c):
Figure 2024517789000073
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、R、R、及びRは本明細書で定義される通りである。
特定の実施形態では、式(I-c)の化合物は、式(I-c-1):
Figure 2024517789000074
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、R、R、及びRは本明細書で定義される通りである。
特定の実施形態では、式(I-c)の化合物は、式(I-c-2):
Figure 2024517789000075
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、R、R、及びRは本明細書で定義される通りである。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I-d):
Figure 2024517789000076
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、R、R、及びRは本明細書で定義される通りである。
特定の実施形態では、式(I-d)の化合物は、式(I-d-1):
Figure 2024517789000077
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、R、R、及びRは本明細書で定義される通りである。
特定の実施形態では、式(I-d)の化合物は、式(I-d-2):
Figure 2024517789000078
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、R、R、及びRは本明細書で定義される通りである。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I-e):
Figure 2024517789000079
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、R、R及びmは本明細書で定義される通りであり、XはN又はCHであり、Rは、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rは、置換又は非置換アルキルである。
特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rは、ヘテロシクリル、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rはハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rは、4~5員のヘテロシクリル、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rは、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rは、4~5員ヘテロシクリル、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rは、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rは、4員ヘテロシクリル、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rは、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、Nであり、Rは、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである。特定の実施形態では、Xは、Nであり、Rは、置換又は非置換アルキルである。特定の実施形態では、Xは、Nであり、Rは、ヘテロシクリル、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、Nであり、Rはハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、Nであり、Rは、4~5員のヘテロシクリル、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、Nであり、Rは、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、Nであり、Rは、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、N又はCHであり、Rは、4員ヘテロシクリル、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、Nであり、Rは、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rは、置換又は非置換アルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rは、4~5員のヘテロシクリルアルキル、4~5員のヘテロシクリル、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rはハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rは、4~5員ヘテロシクリルC1~4アルキル、4~5員ヘテロシクリル、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rは、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rは、4~5員のヘテロシクリルアルキル、4~5員のヘテロシクリル、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rは、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rは、4員ヘテロシクリルC1~4アルキル、4員ヘテロシクリル、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rは、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rは、C1~4アルキルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rはエチルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rはオキセタニルである。特定の実施形態では、Xは、CHであり、Rはオキセタニルメチルである。
特定の実施形態では、式(I-e)の化合物は、式(I-e-1):
Figure 2024517789000080
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
特定の実施形態では、式(I-e)の化合物は、式(I-e-2):
Figure 2024517789000081
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I-f):
Figure 2024517789000082
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、R、R及びmは本明細書で定義される通りであり、Rは、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、Rは、置換又は非置換アルキルである。
特定の実施形態では、4~5員のヘテロシクリルアルキル、4~5員のヘテロシクリル、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルアルキル、4~5員のヘテロシクリル、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員ヘテロシクリルC1~4アルキル、4~5員ヘテロシクリル、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルC1~4アルキル、4~5員のヘテロシクリル、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4ハロアルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4フルオロアルキルである。特定の実施形態では、Rは、2,2-ジフルオロエチルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、エチルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、4員のヘテロシクリルC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rはオキセタニルメチルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルである。特定の実施形態では、Rは、4員のヘテロシクリルである。特定の実施形態では、Rは、オキセタニルである。
特定の実施形態では、式(I-f)の化合物は、式(I-f-1):
Figure 2024517789000083
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
特定の実施形態では、式(I-f)の化合物は、式(I-f-2):
Figure 2024517789000084
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I-g):
Figure 2024517789000085
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、Rは本明細書で定義される通りであり、Rは、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、Rは、置換又は非置換アルキルである。
特定の実施形態では、4~5員のヘテロシクリルアルキル、4~5員のヘテロシクリル、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルアルキル、4~5員のヘテロシクリル、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員ヘテロシクリルC1~4アルキル、4~5員ヘテロシクリル、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルC1~4アルキル、4~5員のヘテロシクリル、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4ハロアルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4フルオロアルキルである。特定の実施形態では、Rは、2,2-ジフルオロエチルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、エチルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、4員のヘテロシクリルC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rはオキセタニルメチルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルである。特定の実施形態では、Rは、4員のヘテロシクリルである。特定の実施形態では、Rは、オキセタニルである。
特定の実施形態では、式(I-g)の化合物は、式(I-g-1):
Figure 2024517789000086
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
特定の実施形態では、式(I-g)の化合物は、式(I-g-2):
Figure 2024517789000087
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I-h):
Figure 2024517789000088
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、R、R及びmは本明細書で定義される通りであり、Rは、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、Rは、置換又は非置換アルキルである。
特定の実施形態では、4~5員のヘテロシクリルアルキル、4~5員のヘテロシクリル、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルアルキル、4~5員のヘテロシクリル、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員ヘテロシクリルC1~4アルキル、4~5員ヘテロシクリル、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルC1~4アルキル、4~5員のヘテロシクリル、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4ハロアルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4フルオロアルキルである。特定の実施形態では、Rは、2,2-ジフルオロエチルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、エチルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、4員のヘテロシクリルC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rはオキセタニルメチルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルである。特定の実施形態では、Rは、4員のヘテロシクリルである。特定の実施形態では、Rは、オキセタニルである。
特定の実施形態では、式(I-g)の化合物は、式(I-h-1):
Figure 2024517789000089
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
特定の実施形態では、式(I-h)の化合物は、式(I-h-2):
Figure 2024517789000090
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I-i):
Figure 2024517789000091
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、Rは本明細書で定義される通りであり、Rは、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、Rは、置換又は非置換アルキルである。
特定の実施形態では、4~5員のヘテロシクリルアルキル、4~5員のヘテロシクリル、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルアルキル、4~5員のヘテロシクリル、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員ヘテロシクリルC1~4アルキル、4~5員ヘテロシクリル、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルC1~4アルキル、4~5員のヘテロシクリル、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4ハロアルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4フルオロアルキルである。特定の実施形態では、Rは、2,2-ジフルオロエチルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、エチルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、4員のヘテロシクリルC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rはオキセタニルメチルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルである。特定の実施形態では、Rは、4員のヘテロシクリルである。特定の実施形態では、Rは、オキセタニルである。
特定の実施形態では、式(I-i)の化合物は、式(I-i-1):
Figure 2024517789000092
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
特定の実施形態では、式(I-i)の化合物は、式(I-i-2):
Figure 2024517789000093
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I-j):
Figure 2024517789000094
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、R、R及びmは本明細書で定義される通りである。
特定の実施形態では、式(I-j)の化合物は、式(I-j-1):
Figure 2024517789000095
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
特定の実施形態では、式(I-j)の化合物は、式(I-j-2):
Figure 2024517789000096
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I-k):
Figure 2024517789000097
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、Rは本明細書で定義される通りである。
特定の実施形態では、式(I-k)の化合物は、式(I-k-1):
Figure 2024517789000098
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
特定の実施形態では、式(I-k)の化合物は、式(I-k-2):
Figure 2024517789000099
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I-l):
Figure 2024517789000100
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、R、R及びmは本明細書で定義される通りである。
特定の実施形態では、式(I-l)の化合物は、式(I-l-1):
Figure 2024517789000101
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
特定の実施形態では、式(I-l)の化合物は、式(I-l-2):
Figure 2024517789000102
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I-m):
Figure 2024517789000103
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、Rは本明細書で定義される通りである。
特定の実施形態では、式(I-m)の化合物は、式(I-m-1):
Figure 2024517789000104
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
特定の実施形態では、式(I-m)の化合物は、式(I-m-2):
Figure 2024517789000105
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I-n):
Figure 2024517789000106
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、R、R及びmは本明細書で定義される通りであり、Rは、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、Rは、置換又は非置換アルキルである。
特定の実施形態では、4~5員のヘテロシクリルアルキル、4~5員のヘテロシクリル、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルアルキル、4~5員のヘテロシクリル、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員ヘテロシクリルC1~4アルキル、4~5員ヘテロシクリル、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルC1~4アルキル、4~5員のヘテロシクリル、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4ハロアルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4フルオロアルキルである。特定の実施形態では、Rは、2,2-ジフルオロエチルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、エチルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、4員のヘテロシクリルC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rはオキセタニルメチルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルである。特定の実施形態では、Rは、4員のヘテロシクリルである。特定の実施形態では、Rは、オキセタニルである。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I-o):
Figure 2024517789000107
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、Rは本明細書で定義される通りであり、Rは、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、Rは、置換又は非置換アルキルである。
特定の実施形態では、4~5員のヘテロシクリルアルキル、4~5員のヘテロシクリル、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルアルキル、4~5員のヘテロシクリル、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員ヘテロシクリルC1~4アルキル、4~5員ヘテロシクリル、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルC1~4アルキル、4~5員のヘテロシクリル、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4ハロアルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4フルオロアルキルである。特定の実施形態では、Rは、2,2-ジフルオロエチルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、エチルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、4員のヘテロシクリルC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rはオキセタニルメチルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルである。特定の実施形態では、Rは、4員のヘテロシクリルである。特定の実施形態では、Rは、オキセタニルである。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I-p):
Figure 2024517789000108
の化合物又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグであり、式中、Rは本明細書で定義される通りであり、Rは、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、Rは、置換又は非置換アルキルである。
特定の実施形態では、4~5員のヘテロシクリルアルキル、4~5員のヘテロシクリル、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、ハロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルアルキル、4~5員のヘテロシクリル、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、フルオロアルキル又はアルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員ヘテロシクリルC1~4アルキル、4~5員ヘテロシクリル、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4ハロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルC1~4アルキル、4~5員のヘテロシクリル、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4フルオロアルキル又はC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4ハロアルキルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4フルオロアルキルである。特定の実施形態では、Rは、2,2-ジフルオロエチルである。特定の実施形態では、Rは、C1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、エチルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rは、4員のヘテロシクリルC1~4アルキルである。特定の実施形態では、Rはオキセタニルメチルである。特定の実施形態では、Rは、4~5員のヘテロシクリルである。特定の実施形態では、Rは、4員のヘテロシクリルである。特定の実施形態では、Rは、オキセタニルである。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、以下の化合物の1つ、又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
Figure 2024517789000109
Figure 2024517789000110
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、以下の化合物の1つ、又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグである。
Figure 2024517789000111
Figure 2024517789000112
特定の実施形態では、提供される化合物(例えば、式(I)の化合物)は、100,000nM未満、50,000nM未満、20,000nM未満、10,000nM未満、5,000nM未満、2,500nM未満、1,000nM未満、900nM未満、800nM未満、700nM未満、600nM未満、500nM未満、400nM未満、300nM未満、200nM未満、100nM未満、90nM未満、80nM未満、70nM未満、60nM未満、50nM未満、40nM未満、30nM未満、20nM未満、10nM未満、5nM未満、4nM未満、3nM未満、2nM未満、又は1nM未満のEC50でGCaseを活性化する。
医薬組成物、キット、及び投与
本開示は、開示される化合物(例えば、式(I)の化合物)、又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグ、及び場合により薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を提供する。特定の実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される賦形剤を含む。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、医薬組成物中に有効量で提供される。特定の実施形態では、有効量は治療有効量である。特定の実施形態では、有効量は、予防有効量である。特定の実施形態では、有効量は、疾患又は障害を治療することを必要とする対象の疾患又は障害を治療するのに有効な量である。特定の実施形態では、有効量は、神経疾患又は障害を治療することを必要とする対象の神経疾患又は障害を治療するのに有効な量である。特定の実施形態では、有効量は、神経疾患又は障害を予防することを必要とする対象の神経疾患又は障害を予防するのに有効な量である。
特定の実施形態では、有効量は、疾患(例えば、神経疾患又は障害)を発症するリスクを低下させることを必要とする対象において疾患(例えば、神経疾患又は障害)を発症するリスクを低下させるのに有効な量である。
特定の実施形態では、有効量は、対象、組織、生物学的試料又は細胞におけるGCaseの活性を増加させるのに有効な量である。
特定の実施形態では、本明細書に記載の化合物を治療又は投与される対象は動物である。動物は、どちらの性別であってもよく、発達の任意の段階であってもよい。特定の実施形態では、本明細書中に記載される対象は、ヒトである。特定の実施形態では、対象は、非ヒト動物である。特定の実施形態では、対象は哺乳動物である。特定の実施形態では、対象は、非ヒト哺乳動物である。特定の実施形態では、対象は、イヌ、ネコ、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ又はヤギ等の家畜である。特定の実施形態では、対象は、イヌ又はネコ等のコンパニオンアニマルである。特定の実施形態では、対象は、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ又はヤギ等の家畜動物である。特定の実施形態では、対象は動物園動物である。別の実施形態では、対象は、げっ歯類(例えば、マウス、ラット)、イヌ、ブタ、又は非ヒト霊長類等の研究動物である。特定の実施形態では、動物は遺伝子操作された動物である。特定の実施形態では、動物はトランスジェニック動物(例えば、トランスジェニックマウス及びトランスジェニックブタ)である。特定の実施形態では、対象は、魚又は爬虫類である。
特定の実施形態では、有効量は、GCaseの活性を少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約100%、少なくとも約150%、少なくとも約200%、少なくとも約250%、少なくとも約300%、少なくとも約400%、少なくとも約500%、又は少なくとも約1000%増加させるのに有効な量である。特定の実施形態では、有効量は、本段落に記載の割合と本段落に記載の別の割合との間の範囲(両端を含む)だけGCaseの活性を増加させるのに有効な量である。
本開示は、GCase関連疾患又は障害の処置を必要とする対象においてGCase関連疾患又は障害を処置する際に使用するための、GCaseと相互作用する(例えば、活性化する)化合物を含む医薬組成物を提供する。本開示は、GCaseの異常な活性に関連する疾患又は障害の処置を必要とする対象においてGCaseの異常な活性に関連する疾患又は障害を処置する際に使用するための、GCaseと相互作用する(例えば、活性化する)化合物を含む医薬組成物を提供する。本開示は、変異GCaseに関連する疾患又は障害の処置を必要とする対象において変異GCaseに関連する疾患又は障害を処置する際に使用するための、GCaseと相互作用する(例えば、活性化する)化合物を含む医薬組成物を提供する。
特定の実施形態では、組成物は、疾患又は障害の治療に使用するためのものである。特定の実施形態では、組成物は、神経疾患又は障害の治療に使用するためのものである。特定の実施形態では、組成物は、ゴーシェ病又はパーキンソン病の治療に使用するためのものである。特定の実施形態では、組成物は、ゴーシェ病の治療に使用するためのものである。特定の実施形態では、組成物は、パーキンソン病の治療に使用するためのものである。
本明細書に記載される化合物又は組成物は、1つ又は複数の追加の医薬剤(例えば、治療的及び/又は予防的に活性な薬剤)と組み合わせて投与することができる。化合物又は組成物は、それらの活性(例えば、疾患の処置を必要とする対象における疾患の処置、疾患の予防を必要とする対象における疾患の予防、及び/又は疾患の発症リスクの低減を必要とする対象における疾患の発症リスクの低減における活性(例えば、効力及び/又は有効性))を改善し、生物学的利用能を改善し、安全性を改善し、薬物耐性を低減し、代謝を低減及び/若しくは改変し、排泄を阻害し、並びに/あるいは対象又は細胞における分布を改変する追加の医薬剤と組み合わせて投与することができる。使用される治療は、同じ障害に対して所望の効果を達成することができ、及び/又は異なる効果を達成することができることも理解されよう。特定の実施形態では、本明細書に記載の化合物及び追加の医薬剤を含む本明細書に記載の医薬組成物は、化合物及び追加の医薬剤の一方を含むが両方を含まない医薬組成物にはない相乗効果を示す。
化合物又は組成物は、例えば併用療法として有用であり得る1つ又は複数の追加の医薬剤と同時、前又は後に投与することができる。医薬剤には、治療活性剤が含まれる。医薬剤には、予防活性剤も含まれる。医薬剤には、薬物化合物(例えば、Code of Federal Regulations(CFR)に規定されているように、U.S.Food and Drug Administrationによってヒト又は獣医学的使用について承認された化合物)、ペプチド、タンパク質、炭水化物、単糖類、オリゴ糖類、多糖類、核タンパク質、ムコタンパク質、リポタンパク質、合成ポリペプチド又はタンパク質、タンパク質に連結された小分子、糖タンパク質、ステロイド、核酸、DNA、RNA、ヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオチド、アンチセンスオリゴヌクレオチド、脂質、ホルモン、ビタミン、及び細胞等の有機小分子が含まれる。特定の実施形態では、追加の医薬剤は、疾患(例えば、神経疾患又は障害)を治療及び/又は予防するのに有用な医薬剤である。各追加の医薬剤は、その医薬剤について決定された用量及び/又は時間スケジュールで投与することができる。追加の医薬剤はまた、互いに及び/又は本明細書に記載の化合物若しくは組成物と共に単回用量で投与されてもよく、又は異なる用量で別々に投与されてもよい。レジメンで使用する特定の組み合わせは、本明細書に記載の化合物と追加の医薬剤(複数可)との適合性並びに/又は達成される所望の治療効果及び/若しくは予防効果を考慮に入れる。一般に、追加の医薬剤(複数可)は、それらが個別に利用されるレベルを超えないレベルで組み合わせて利用されることが予想される。いくつかの実施形態では、組み合わせて利用されるレベルは、個別に利用されるレベルよりも低くなる。
特定の実施形態では、化合物又は医薬組成物は固体である。特定の実施形態では、化合物又は医薬組成物は粉末である。特定の実施形態では、化合物又は医薬組成物を液体に溶解して溶液を作製することができる。特定の実施形態では、化合物又は医薬組成物を水に溶解して水溶液を作製する。特定の実施形態では、医薬組成物は、親注射用の液体である。特定の実施形態では、医薬組成物は、経口投与用の液体(例えば、摂取)である。特定の実施形態では、医薬組成物は、静脈内注射用の液体(例えば、水溶液)である。特定の実施形態では、医薬組成物は、皮下注射用の液体(例えば、水溶液)である。
適切な薬学的に許容される賦形剤を所望の投与量で製剤化した後、本開示の医薬組成物は、治療される疾患又は状態に応じて、ヒト及び他の動物に経口、非経口、大槽内、腹腔内、局所、口腔等で投与することができる。
特定の実施形態では、式(I)の化合物を含む医薬組成物は、(投与様式に応じて)1日又は数日間の1回又は複数回の用量投与で約0.001mg/kg~約200mg/kgを送達するのに十分な各医薬組成物の投与量レベルで経口的又は非経口的に投与される。特定の実施形態では、用量当たりの有効量は、所望の治療効果及び/又は予防効果を得るために、1日に1回又は複数回、1日当たり対象の体重の約0.001mg/kg~約200mg/kg、約0.001mg/kg~約100mg/kg、約0.01mg/kg~約100mg/kg、約0.01mg/kg~約50mg/kg、好ましくは約0.1mg/kg~約40mg/kg、好ましくは約0.5mg/kg~約30mg/kg、約0.01mg/kg~約10mg/kg、約0.1mg/kg~約10mg/kgで変化する。特定の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、所望の治療効果及び/又は予防効果を得るために、1日に1回又は複数回、1日当たり対象の体重の約0.001mg/kg~約200mg/kg、約0.001mg/kg~約100mg/kg、約0.01mg/kg~約100mg/kg、約0.01mg/kg~約50mg/kg、好ましくは約0.1mg/kg~約40mg/kg、好ましくは約0.5mg/kg~約30mg/kg、約0.01mg/kg~約10mg/kg、約0.1mg/kg~約10mg/kg、より好ましくは約1mg/kg~約25mg/kgを送達するのに十分な投与量レベルであり得る。所望の投与量は、1日3回、1日2回、1日1回、1日おきに、3日毎に、毎週、2週間毎に、3週間毎に、又は4週間毎に送達され得る。特定の実施形態では、所望の投与量は、複数回投与(例えば、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回、11回、12回、13回、14回又はそれを超える投与)を使用して送達され得る。特定の実施形態では、本明細書中に記載される組成物は、その薬剤が非特異的効果を引き起こす用量を下回る用量で投与される。
特定の実施形態では、医薬組成物は、単位用量当たり約0.001mg~約1000mgの用量で投与される。特定の実施形態では、医薬組成物は、単位用量当たり約0.01mg~約200mgの用量で投与される。特定の実施形態では、医薬組成物は、単位用量当たり約0.01mg~約100mgの用量で投与される。特定の実施形態では、医薬組成物は、単位用量当たり約0.01mg~約50mgの用量で投与される。特定の実施形態では、医薬組成物は、単位用量当たり約0.01mg~約10mgの用量で投与される。特定の実施形態では、医薬組成物は、単位用量当たり約0.1mg~約10mgの用量で投与される。
本明細書に記載の医薬組成物は、薬理学の分野で公知の任意の方法によって調製することができる。一般に、そのような調製方法は、式(I)の化合物を含む組成物を担体及び/又は1つ若しくは複数の他の補助成分と会合させ、次いで、必要及び/又は望ましい場合、製品を所望の単回又は複数回投与単位に成形及び/又は包装する工程を含む。
医薬組成物は、バルクで、単一単位用量として、及び/又は複数の単一単位用量として調製、包装及び/又は販売することができる。本明細書で使用される場合、「単位用量」は、所定量の活性成分を含む医薬組成物の別個の量である。有効成分の量は、一般に、対象に投与されるであろう有効成分の投与量及び/又はそのような投与量の好都合な割合、例えばそのような投与量の半分又は1/3に等しい。
本発明の医薬組成物中の活性成分、薬学的に許容される賦形剤、及び/又は任意の追加の成分の相対量は、治療される対象の同一性、サイズ、及び/又は状態に応じて、更に組成物が投与される経路に応じて変化する。例として、組成物は、0.1%~100%(w/w)の活性成分を含み得る。
提供される医薬組成物の製造に使用される薬学的に許容される賦形剤には、不活性希釈剤、分散剤及び/又は造粒剤、界面活性剤及び/又は乳化剤、崩壊剤、結合剤、保存剤、緩衝剤、潤滑剤及び/又は油が含まれる。カカオバター及び坐剤ワックス等の賦形剤、着色剤、コーティング剤、甘味剤、香味料、及び芳香剤も組成物中に存在し得る。
例示的な希釈剤には、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、リン酸ラクトースナトリウム、スクロース、セルロース、微結晶セルロース、カオリン、マンニトール、ソルビトール、イノシトール、塩化ナトリウム、乾燥デンプン、コーンスターチ、粉末化糖、及びそれらの混合物が含まれる。
例示的な造粒剤及び/又は分散剤としては、ジャガイモデンプン、トウモロコシデンプン、タピオカデンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、粘土、アルギン酸、グアーガム、柑橘類パルプ、寒天、ベントナイト、セルロース及び木材製品、天然スポンジ、カチオン交換樹脂、炭酸カルシウム、シリケート、炭酸ナトリウム、架橋ポリ(ビニルピロリドン)(クロスポビドン)、カルボキシメチルスターチナトリウム(デンプングリコール酸ナトリウム)、カルボキシメチルセルロース、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム(クロスカルメロース)、メチルセルロース、アルファ化デンプン(デンプン1500)、微結晶性デンプン、水不溶性デンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム(Veegum)、ラウリル硫酸ナトリウム、第四級アンモニウム化合物及びそれらの混合物が挙げられる。
例示的な界面活性剤及び/又は乳化剤としては、天然乳化剤(例えば、アカシア、寒天、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、トラガカント、軟骨、コレステロール、キサンタン、ペクチン、ゼラチン、卵黄、カゼイン、羊毛脂肪、コレステロール、ワックス及びレシチン)、コロイド状粘土(例えば、ベントナイト(ケイ酸アルミニウム)及びVeegum(ケイ酸アルミニウムマグネシウム))、長鎖アミノ酸誘導体、高分子量アルコール(例えば、ステアリルアルコール、セチルアルコール、オレイルアルコール、モノステアリン酸トリアセチン、ジステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸グリセリル及びモノステアリン酸プロピレングリコール、ポリビニルアルコール)、カルボマー(例えば、カルボキシポリメチレン、ポリアクリル酸、アクリル酸ポリマー、及びカルボキシビニルポリマー)、カラギーナン、セルロース誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、粉末セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース)、ソルビタン脂肪酸エステル(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(Tween20)、ポリオキシエチレンソルビタン(Tween60)、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(Tween80)、ソルビタンモノパルミテート(Span40)、ソルビタンモノステアレート(Span60)、ソルビタントリステアレート(Span65)、グリセリルモノオレエート、ソルビタンモノオレエート(Span80))、ポリオキシエチレンエステル(例えば、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(Myrj45)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエトキシル化ヒマシ油、ステアリン酸ポリオキシメチレン及びSolutol)、ショ糖脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル(例えば、Cremophor(商標))、ポリオキシエチレンエーテル、(例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(Brij30))、ポリ(ビニル-ピロリドン)、ジエチレングリコールモノラウレート、トリエタノールアミンオレエート、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、オレイン酸エチル、オレイン酸、ラウリン酸エチル、ラウリル硫酸ナトリウム、Pluronic F-68、Poloxamer-188、臭化セトリモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、ドキュセートナトリウム及び/又はそれらの混合物が挙げられる。
例示的な結合剤には、デンプン(例えば、コーンスターチ及びデンプンペースト)、ゼラチン、糖(例えば、スクロース、グルコース、デキストロース、デキストリン、糖蜜、ラクトース、ラクチトール、マンニトール等)、天然及び合成ゴム(例えば、アカシア、アルギン酸ナトリウム、アイリッシュモスの抽出物、パンワールガム、ガティガム、イサポールハスクの粘液、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微結晶性セルロース、酢酸セルロース、ポリ(ビニル-ピロリドン)、ケイ酸マグネシウムアルミニウム(Veegum)、及びカラスムギのアラボガラクタン)、アルギネート、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、無機カルシウム塩、ケイ酸、ポリメタクリレート、ワックス、水、アルコール、及び/又はそれらの混合物が含まれる。
例示的な防腐剤としては、酸化防止剤、キレート剤、抗菌性防腐剤、抗真菌性防腐剤、アルコール防腐剤、酸性防腐剤、及び他の防腐剤が挙げられる。特定の実施形態では、防腐剤は酸化防止剤である。他の実施形態では、防腐剤はキレート剤である。
例示的な酸化防止剤としては、アルファトコフェロール、アスコルビン酸、パルミチン酸アコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、モノチオグリセロール、メタ重亜硫酸カリウム、プロピオン酸、没食子酸プロピル、アスコルビン酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸ナトリウムが挙げられる。
例示的なキレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)及びその塩及び水和物(例えば、エデト酸ナトリウム、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸カルシウム二ナトリウム、エデト酸二カリウム等)、クエン酸及びその塩及び水和物(例えば、クエン酸一水和物)、フマル酸及びその塩及び水和物、リンゴ酸及びその塩及び水和物、リン酸及びその塩及び水和物、並びに酒石酸及びその塩及び水和物が挙げられる。例示的な抗菌性防腐剤としては、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ベンジルアルコール、ブロノポール、セトリミド、塩化セチルピリジニウム、クロルヘキシジン、クロロブタノール、クロロクレゾール、クロロキシレノール、クレゾール、エチルアルコール、グリセリン、ヘキセチジン、イミドウレア、フェノール、フェノキシエタノール、フェニルエチルアルコール、硝酸フェニル水銀、プロピレングリコール及びチメロサールが挙げられる。
例示的な抗真菌保存剤としては、ブチルパラベン、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸、ヒドロキシ安息香酸、安息香酸カリウム、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム及びソルビン酸が挙げられる。
例示的なアルコール保存剤としては、エタノール、ポリエチレングリコール、フェノール、フェノール化合物、ビスフェノール、クロロブタノール、ヒドロキシベンゾエート及びフェニルエチルアルコールが挙げられる。
例示的な酸性保存剤としては、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、β-カロテン、クエン酸、酢酸、デヒドロ酢酸、アスコルビン酸、ソルビン酸及びフィチン酸が挙げられる。
他の防腐剤としては、トコフェロール、酢酸トコフェロール、メシル酸デスルホキシム、セトリミド、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、エチレンジアミン、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸カリウム、Glydant Plus、Phenonip、メチルパラベン、Germall 115、Germaben II、Neolone、Kathon及びEuxylが挙げられる。
例示的な緩衝剤としては、クエン酸緩衝液、酢酸緩衝液、リン酸緩衝液、塩化アンモニウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン酸カルシウム、グルビオネートカルシウム、グルセプチン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、D-グルコン酸、グリセロリン酸カルシウム、乳酸カルシウム、プロパン酸、レブリン酸カルシウム、ペンタン酸、二塩基性リン酸カルシウム、リン酸、三塩基性リン酸カルシウム、水酸化リン酸カルシウム、酢酸カリウム、塩化カリウム、グルコン酸カリウム、カリウム混合物、二塩基性リン酸カリウム、一塩基性リン酸カリウム、リン酸カリウム混合物、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、二塩基性リン酸ナトリウム、一塩基性リン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム混合物、トロメタミン、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、アルギン酸、パイロジェンフリー水、等張食塩水、リンゲル液、エチルアルコール及びこれらの混合物が挙げられる。
例示的な潤滑剤としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸、シリカ、タルク、麦芽、ベヘン酸グリセリル、水素化植物油、ポリエチレングリコール、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ロイシン、ラウリル硫酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、及びそれらの混合物が挙げられる。
例示的な天然油には、アーモンド、アンズの穀粒、アボガド、ババス、ベルガモット、黒カレント種子、ボリジ、ケード、カモミール、キャノーラ、キャラウェイ、カルナウバ、ヒマシ、シナモン、ココアバター、ココナッツ、タラの肝臓、コーヒー、コーン、ワタ種子、エム、ユーカリ、月見草、魚、亜麻仁、ゲラニオール、ガウード、ブドウ種子、ヘーゼルナッツ、ヒソップ、ミリスチン酸イソプロピル、ホホバ、クク落花生、ラバンジン、ラベンダー、レモン、タイクベバ、マカデミアナッツ、マロウ、マンゴー種子、メドウフォーム種子、ミンク、ナツメグ、オリーブ、オレンジ、粗粒、パーム、パーム核、モモ核、ピーナッツ、ケシ種子、カボチャ種子、ナタネ、米ぬか、ローズマリー、ベニバナ、サンダルウッド、サスカナ、セイボリー、シーバックソーン、ゴマ、シアバター、シリコーン、ダイズ、ヒマワリ、ティーツリー、アザミ、ツバキ、ベチバー、クルミ、小麦胚芽の油が含まれる。例示的な合成油には、ステアリン酸ブチル、カプリル酸トリグリセリド、カプリン酸トリグリセリド、シクロメチコン、セバシン酸ジエチル、ジメチコン360、ミリスチン酸イソプロピル、鉱油、オクチルドデカノール、オレイルアルコール、シリコーン油、及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。
経口及び非経口投与用の液体剤形には、薬学的に許容されるエマルジョン、マイクロエマルジョン、溶液、懸濁液、シロップ及びエリキシル剤が含まれるが、これらに限定されない。活性剤に加えて、液体剤形は、当技術分野で一般的に使用される不活性希釈剤、例えば水又は他の溶媒、可溶化剤及び乳化剤、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油及びゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール及びソルビタンの脂肪酸エステル、並びにそれらの混合物を含有し得る。不活性希釈剤に加えて、経口組成物は、湿潤剤、乳化剤及び懸濁化剤、甘味剤、香味剤及び芳香剤等のアジュバントも含むことができる。非経口投与のための特定の実施形態では、本発明の薬剤を、CREMOPHOR EL(登録商標)(ポリエトキシル化ヒマシ油)、アルコール、油、改質油、グリコール、ポリソルベート、シクロデキストリン、ポリマー、及びそれらの組み合わせ等の可溶化剤と混合する。
注射用調製物、例えば、滅菌注射用水性又は油性懸濁液は、適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁化剤を使用して公知の技術に従って製剤化され得る。滅菌注射用調製物はまた、非毒性の非経口的に許容される希釈剤又は溶媒中の滅菌注射用溶液、懸濁液又はエマルジョン、例えば1,3-ブタンジオール中の溶液としてであってもよい。使用され得る許容され得るビヒクル及び溶媒の中には、水、リンガー液、U.S.P.及び等張塩化ナトリウム溶液がある。更に、滅菌固定油は、溶媒又は懸濁媒体として従来から使用されている。この目的のために、合成モノグリセリド又はジグリセリドを含む任意の無菌性固定油を使用することができる。更に、オレイン酸等の脂肪酸が注射剤の調製に使用される。
注射用製剤は、例えば、細菌保持フィルターによる濾過によって、又は使用前に滅菌水若しくは他の滅菌注射用媒体に溶解又は分散させることができる滅菌固体組成物の形態の滅菌剤を組み込むことによって滅菌することができる。
経口投与用の固体剤形としては、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤及び顆粒剤が挙げられる。そのような固体剤形では、活性剤は、少なくとも1つの不活性な薬学的に許容される賦形剤又は担体、例えばクエン酸ナトリウム又はリン酸二カルシウム及び/又はa)充填剤又は増量剤、例えばデンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール及びケイ酸、b)結合剤、例えばカルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、スクロース及びアカシア、c)湿潤剤、例えばグリセロール、d)崩壊剤、例えば寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモ又はタピオカデンプン、アルギン酸、ある種のシリケート及び炭酸ナトリウム、e)溶液遅延剤、例えばパラフィン、f)吸収促進剤、例えば第四級アンモニウム化合物、g)湿潤剤、例えばセチルアルコール及びモノステアリン酸グリセロール、h)カオリン及びベントナイトクレー等の吸収剤、並びにi)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム等の潤滑剤及びそれらの混合物と混合され得る。カプセル剤、錠剤及び丸剤の場合、剤形は緩衝剤も含み得る。
同様のタイプの固体組成物は、ラクトース又は乳糖並びに高分子量ポリエチレングリコール等の賦形剤を使用して、軟質及び硬質充填ゼラチンカプセル中の充填剤として使用することもできる。錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸剤及び顆粒剤の固体剤形は、腸溶コーティング及び医薬製剤分野で周知の他のコーティング等のコーティング及びシェルを用いて調製することができる。それらは、場合により乳白剤を含有してもよく、活性成分(複数可)のみを、又は優先的に、腸管の特定の部分において、場合により遅延様式で放出する組成物であってもよい。使用され得る包埋組成物の例としては、ポリマー物質及びワックスが挙げられる。同様のタイプの固体組成物は、ラクトース又は乳糖並びに高分子量ポリエチレングリコール等の賦形剤を使用して、軟質及び硬質充填ゼラチンカプセル中の充填剤として使用することもできる。
活性薬剤はまた、上記のように1つ以上の賦形剤と共にマイクロカプセル化された形態であってもよい。錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸剤及び顆粒剤の固体剤形は、腸溶コーティング、放出制御コーティング及び医薬製剤分野で周知の他のコーティング等のコーティング及びシェルを用いて調製することができる。そのような固体剤形では、活性剤は、スクロース、ラクトース又はデンプン等の少なくとも1つの不活性希釈剤と混合され得る。そのような剤形はまた、通常の慣行のように、不活性希釈剤以外の追加の物質、例えば錠剤化潤滑剤及び他の錠剤化助剤、例えばステアリン酸マグネシウム及び微結晶セルロースを含み得る。カプセル剤、錠剤及び丸剤の場合、剤形は緩衝剤も含み得る。それらは、場合により乳白剤を含有してもよく、活性成分(複数可)のみを、又は優先的に、腸管の特定の部分において、場合により遅延様式で放出する組成物であってもよい。使用され得る包埋組成物の例としては、ポリマー物質及びワックスが挙げられる。
局所投与に適した製剤には、リニメント剤、ローション、ゲル、施用剤、水中油型又は油中水型エマルジョン、例えばクリーム、軟膏又はペースト等の液体又は半液体製剤;あるいは液滴等の溶液又は懸濁液が含まれる。皮膚表面への局所投与のための製剤は、ローション、クリーム、軟膏又は石鹸等の皮膚科学的に許容される担体と共に薬物を分散させることによって調製することができる。有用な担体は、適用を局在化させ、除去を阻害するために皮膚上にフィルム又は層を形成することができる。内部組織表面への局所投与のために、薬剤は、液体組織接着剤又は組織表面への吸着を増強することが知られている他の物質に分散させることができる。例えば、ヒドロキシプロピルセルロース又はフィブリノーゲン/トロンビン溶液を有利に使用することができる。あるいは、ペクチン含有製剤等の組織コーティング溶液を使用することができる。眼科用製剤、点耳剤、及び点眼剤も、本発明の範囲内であると考えられる。更に、本開示は、身体への薬剤の制御された送達を提供するという追加の利点を有する経皮パッチの使用を企図する。そのような剤形は、薬剤を適切な媒体に溶解又は分注することによって作製することができる。吸収促進剤を使用して、皮膚を横切る薬剤の流動を増加させることもできる。速度は、速度制御膜を提供することによって、又は薬剤をポリマーマトリックス若しくはゲルに分散させることによって制御することができる。
更に、局所製剤用の担体は、水性アルコール系(例えば、液体及びゲル)、無水油若しくはシリコーン系、又は水中油型、油中水型、水中油中水型及びシリコーン中水中油型エマルジョンを含むがこれらに限定されない、エマルジョン系の形態であり得る。エマルジョンは、薄いローション(スプレー又はエアロゾル送達にも適し得る)、クリーム状ローション、軽いクリーム、重いクリーム等を含む広範囲の稠度をカバーすることができる。エマルジョンはまた、マイクロエマルジョン系を含むことができる。他の適切な局所用担体としては、無水固体及び半固体(ゲル及びスティック等)及び水性ベースのムース系が挙げられる。
キット(例えば、医薬品パック)も本開示に含まれる。提供されるキットは、本明細書に記載の医薬組成物又は化合物及び容器(例えば、バイアル、アンプル、ボトル、シリンジ、及び/又はディスペンサーパッケージ、又は他の適切な容器)を含み得る。いくつかの実施形態では、提供されるキットは、場合により、本明細書に記載の医薬組成物又は化合物の希釈又は懸濁のための医薬賦形剤を含む第2の容器を更に含み得る。いくつかの実施形態では、第1の容器及び第2の容器に提供される本明細書に記載の医薬組成物又は化合物は、組み合わされて1つの単位剤形を形成する。
したがって、一態様では、本明細書に記載の化合物又は医薬組成物を含む第1の容器を含むキットが提供される。特定の実施形態では、キットは、疾患(例えば、神経疾患又は障害)の処置を必要とする対象における疾患の処置に有用である。特定の実施形態では、キットは、疾患(例えば、神経疾患又は障害)の予防を必要とする対象における疾患の予防に有用である。特定の実施形態では、キットは、疾患(例えば、神経疾患又は障害)を発症するリスクを低下させることを必要とする対象において疾患を発症するリスクを低下させるために有用である。特定の実施形態では、キットは、対象又は細胞におけるGCaseの活性を増加させるために有用である。
特定の実施形態では、本明細書中に記載されるキットは、そのキットを使用するための説明書を更に含む。本明細書に記載のキットはまた、U.S.Food and Drug Administration(FDA)等の規制機関によって要求される情報を含み得る。特定の実施形態では、キットに含まれる情報は処方情報である。特定の実施形態では、キット及び説明書は、疾患(例えば、神経疾患又は障害)の処置を必要とする対象における疾患の処置を提供する。特定の実施形態では、キット及び説明書は、疾患(例えば、神経疾患又は障害)の予防を必要とする対象における疾患の予防を提供する。特定の実施形態では、キット及び説明書は、疾患(例えば、神経疾患又は障害)を発症することを低減することを必要とする対象における疾患の発症の低減を提供する。特定の実施形態では、キット及び説明書は、対象又は細胞におけるGCaseの活性を増加させることを提供する。本明細書に記載のキットは、別個の組成物として本明細書に記載の1つ又は複数の追加の医薬剤を含み得る。
処置方法
本開示は、それを必要とする対象の疾患又は障害を治療する方法を提供する。特定の実施形態では、本開示は、GCase活性に関連する疾患又は障害を治療する方法を提供する。特定の実施形態では、本出願は、神経疾患又は障害を治療する方法を提供する。特定の実施形態では、本出願は、ゴーシェ病又はパーキンソン病を治療する方法を提供する。特定の実施形態では、本出願は、ゴーシェ病を治療する方法を提供する。特定の実施形態では、本出願は、パーキンソン病を治療する方法を提供する。
本開示は、GCaseを活性化する方法を提供する。本開示は、GCaseの活性を高める方法を提供する。特定の実施形態では、本出願は、インビトロでGCase(例えば、GCaseの活性を増加させること)を活性化する方法を提供する。特定の実施形態では、本出願は、インビボでGCase(例えば、GCaseの活性を増加させること)を活性化する方法を提供する。特定の実施形態では、本出願は、細胞内のGCaseの活性を増加させる方法を提供する。特定の実施形態では、本出願は、ヒト細胞におけるGCaseの活性を増加させる方法を提供する。
特定の実施形態では、本方法は、それを必要とする対象(例えば、神経疾患又は障害を有する対象)に、GCaseと相互作用する化合物、例えば、GCaseのモジュレータである化合物(例えば、GCaseの活性化剤)、GCaseの結合剤、又はGCaseを修飾する化合物を投与することを含む。特定の実施形態では、方法は、本開示の化合物(例えば、式(I)の化合物)、又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体、若しくはプロドラッグ、又は組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、本開示の化合物(例えば、式(I)の化合物)又はその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形、同位体濃縮誘導体若しくはプロドラッグ若しくは組成物を含む医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む。
本開示の別の目的は、本明細書に記載の障害又は疾患の治療に使用するための医薬品の製造における本明細書に記載の化合物(例えば、本明細書の任意の式)の使用である。本開示の別の目的は、本明細書に記載の障害又は疾患の治療に使用するための、本明細書に記載の化合物(例えば、本明細書の任意の式)の使用である。
本明細書に記載の発明をより完全に理解することができるように、以下の実施例を記載する。本出願に記載される例は、本明細書で提供される化合物、医薬組成物、及び方法を例示するために提供され、それらの範囲を限定するものとして決して解釈されるべきではない。
合成方法
式(I)の化合物を、以下に詳細に記載される合成スキーム及び手順に従って調製した。本出願に記載される例は、本明細書で提供される化合物、医薬組成物、及び方法を例示するために提供され、それらの範囲を限定するものとして決して解釈されるべきではない。以下の手順に明示的に記載されていない本開示の化合物は、類似の方法によって調製され得る。当業者は、本明細書で提供される開示から、及び有機合成の分野で公知の手段によってそのような化合物を作製する方法を理解するであろう。例えば、R.Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers(1989);T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,2d.Ed.,John Wiley and Sons(1991);L.Fieser and M.Fieser,Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1994);及びL.Paquette,ed.,Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1995)及びそれに続く版に記載されているものは、代表的かつ有益である。反応条件を最適化するための方法、必要に応じて生成物による競合を最小限に抑えるための方法は、当技術分野で公知である。
2-[3-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-6-(1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピラジン(1)
Figure 2024517789000113
2-[3-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-6-(1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピラジン:DMF(1mL)中の3-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン塩酸塩(102mg、0.362mmol、1.2当量)及び2-クロロ-6-(1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピラジン(60.0mg、0.302mmol、1.00当量)の撹拌溶液にNaCO(96.0mg、0.906mmol、3当量)を加えた。得られた混合物を100℃で3時間撹拌した。反応混合物を以下の条件を用いて逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中MeCN、15分で10%~60%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、2-[3-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-6-(1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピラジン(34.0mg、27.62%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.70(s,1H),8.65-8.62(m,2H),8.08-7.88(m,2H),7.59-7.54(m,3H),4.67-4.58(m,1H),4.25-4.21(m,1H),3.68-3.51(m,2H),3.44-3.36(m,1H),2.25(s,1H),2.09-1.83(m,2H),1.77-1.69(m,1H).MS m/z:407.8[M+H]
2-(5-{1-[1-(2,2-ジフルオロエチル)ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル]ピペリジン-3-イル}-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン(2)
Figure 2024517789000114
工程1:tert-ブチル3-({[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ホルモヒドラジド}カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート:DCM(10mL)中の6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸及びHATU(656mg、1.70mmol、1.1当量)の撹拌溶液に、DIEA(405mg、3.10mmol、2当量)及びtert-ブチル3-(ヒドラジンカルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(458mg、1.80mmol、1.2当量)を0℃で滴下した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。反応物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(25mL×2)で抽出した。合わせた有機相を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮乾固して粗生成物を得た。これをシリカゲルでのクロマトグラフィ(フラッシュ40g、30~60%EA:PE)により精製して、tert-ブチル3-({[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ホルモヒドラジド}カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(450mg、99.0%)を淡黄色油状物として得た。MSm/z:417[M+H]
工程2:tert-ブチル3-{5-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-1,3,4-チアジアゾール-2-イル}ピペリジン-1-カルボキシラート:tert-ブチル3-({[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ホルモヒドラジド}カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート及びローソン試薬(Lawesson Reagent)(233mg、0.570mmol、0.6当量)を含むトルエン(5mL)の溶液を60℃で2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルのクロマトグラフィ(フラッシュ40g、40~60%EtOAc:PE)によって精製して、3-{5-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-1,3,4-チアジアゾール-2-イル}ピペリジン-1-カルボキシラート(450mg、99.0%)を白色固体として得た。MSm/z:415[M+H]
工程3:2-[5-(ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル]-6-(トリフルオロメチル)ピリジン塩酸塩:tert-ブチル3-{5-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-1,3,4-チアジアゾール-2-イル}ピペリジン-1-カルボキシラート(240mg、0.579mmol、1.00当量)を含むDCM(4mL)の撹拌溶液に、HCl(ガス)を含む1,4-ジオキサン(4M、2mL)を0℃で滴下した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮乾固した。これにより、2-[5-(ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル]-6-(トリフルオロメチル)ピリジン塩酸塩(150mg、92.0%)を白色固体として得た。MSm/z:315[M+H]
工程4:2-(5-{1-[1-(2,2-ジフルオロエチル)ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル]ピペリジン-3-イル}-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン:2-[5-(ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル]-6-(トリフルオロメチル)ピリジン塩酸塩(114mg、0.326mmol、1.2当量)及び6-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)ピラゾロ[3,4-b]ピラジン(50.0mg、0.272mmol、1.00当量)のDMF(1mL)中撹拌溶液にNaCO(86.3mg、0.816mmol、3当量)を添加した。得られた混合物を100℃で3時間撹拌した。反応混合物を以下の条件を用いて逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中MeCN、30分で0%~100%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、2-(5-{1-[1-(2,2-ジフルオロエチル)ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル]ピペリジン-3-イル}-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン(73.0mg、54.1%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.61-8.50(m,2H),8.36-8.32(m,1H),8.15(s,1H),8.13-8.04(m,1H),6.60-6.27(m,1H),4.75-4.66(m,3H),4.38-4.35(m,1H),3.71-3.54(m,2H),3.43-3.38(m,1H),2.30-2.27(m,1H),2.10-1.96(m,1H),1.94-1.82(m,1H),1.73-1.70(m,1H).MS m/z:497.2[M+H]
2-(1-(5-エチル-5H-ピロロ[2,3-b]ピラジン-3-イル)ピペリジン-3-イル)-5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール(3)
Figure 2024517789000115
工程1:tert-ブチル3-(2-ベンゾイルヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート:1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-3-カルボン酸及びHATU(656mg、1.70mmol、1.1当量)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に、DIEA(406mg、3.10mmol、2当量)及びベンゾヒドラジド(458mg、1.80mmol、1.2当量)を0℃で添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。反応物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(25mL×2)で抽出した。合わせた有機相を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して粗生成物を得た。これをシリカゲルクロマトグラフィ(フラッシュ40g、40~60%EtOAc:PE)によって精製すると、tert-ブチル3-(2-ベンゾイルヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(450mg、99.0%)が淡黄色油として得られた。MSm/z:347[M+H]
工程2:tert-ブチル3-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート:tert-ブチル3-(2-ベンゾイルヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート及びローソン試薬(233.12mg、0.57mmol、0.6当量)を含むトルエン(5mL)の溶液を60℃で2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルのクロマトグラフィ(フラッシュ40g、40~60%EtOAc:PE)によって精製して、tert-ブチル3-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(450.2mg、99.0%)を白色固体として得た。MSm/z:346[M+H]
工程3:2-フェニル-5-(ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール:tert-ブチル3-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(240mg、0.579mmol、1.00当量)を含むDCM(4mL)の撹拌溶液に、HCl(ガス)を含む1,4-ジオキサン(4M、2mL)を0℃で滴下した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮乾固した。これにより、2-フェニル-5-(ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(150mg、95.0%)を白色固体として得た。MSm/z:246[M+H]
工程4:2-(1-(5-エチル-5H-ピロロ[2,3-b]ピラジン-3-イル)ピペリジン-3-イル)-5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール:3-クロロ-5-メチル-6-フェニルピロロ[2,3-b]ピラジン(50.0mg、0.205mmol、1.00当量)及び3-(2-メチルフェノキシメチル)ピペリジン(54.8mg、0.267mmol、1.3当量)のジオキサン(1mL)中撹拌溶液に、Pd-PEPPSI-IPentCl2-メチルピリジン(17.26mg、0.021mmol、0.1当量)及びCsCO(200mg、0.615mmol、3当量)をN雰囲気下室温で添加した。得られた混合物をN雰囲気下にて100℃で2時間撹拌した。残渣を以下の条件を用いて逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中MeCN、30分で0%~100%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、2-(1-(5-エチル-5H-ピロロ[2,3-b]ピラジン-3-イル)ピペリジン-3-イル)-5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール(14.0mg、16.5%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.35(s,1H),8.04-8.01(m,2H),7.64-7.53(m,4H),6.51-6.50(d,J=4.8 Hz,1H),4.59-4.55(m,1H),4.26-4.16(m,3H),3.65-3.50(m,2H),3.39-3.37(m,1H),2.35-1.81(m,4H),1.47-1.43(m,3H).MS m/z:391.0[M+H]
2-(2-フルオロフェニル)-5-(1-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(4)
Figure 2024517789000116
工程1:tert-ブチル3-(2-(2-フルオロベンゾイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート:DMF(5mL)中の2-フルオロ安息香酸(202mg、1.44mmol、1.0当量)及びHATU(547mg、1.44mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、DIEA(557mg、4.32mmol、4当量)及びtert-ブチル3-(ヒドラジンカルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(350mg、1.44mmol、1.0当量)を0℃で滴下した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。反応物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(25mL×2)で抽出した。合わせた有機相を水(40mL)、ブライン(40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮乾固して粗生成物を得た。これをシリカゲルのクロマトグラフィ(フラッシュ40g、40~60%EA:PE)によって精製して、tert-ブチル3-(2-(2-フルオロベンゾイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(250mg、47.6%)を淡黄色油状物として得た。MSm/z:310[M-tBu+H]
工程2:tert-ブチル3-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート:tert-ブチル3-(2-(2-フルオロベンゾイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(250mg、0.685mmol、1当量)及びローソン試薬(168mg、0.410mmol、0.6当量)を含むトルエン(5mL)の溶液を100℃で16時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルのクロマトグラフィ(フラッシュ40g、40~60%EtOAc:PE)によって精製して、tert-ブチル3-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(120mg、50.1%)を白色固体として得た。MS m/z:290[M-tBu+H]
工程3:2-(2-フルオロフェニル)-5-(ピペリジン-4-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩:tert-ブチル3-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(120mg、0.347mmol、1.00当量)を含むDCM(1mL)の撹拌溶液に、HCl(ガス)を含む1,4-ジオキサン(4M、1mL)を0℃で滴下した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮乾固した。これにより、2-[5-(ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル]-6-(トリフルオロメチル)ピリジン塩酸塩(100mg、96.0%)を白色固体として得た。MSm/z:264[M+H]
工程4:2-(2-フルオロフェニル)-5-(1-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール:DMF(1mL)中の2-[5-(ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル]-6-(トリフルオロメチル)ピリジン塩酸塩(90.0mg、0.300mmol、1.2当量)及び2-クロロキノキサリン(41.0mg、0.250mmol、1.00当量)の撹拌溶液にNaCO(79.5mg、0.750mmol、3当量)を加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下にて100℃で3時間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮乾固した。残渣を、EtOAc/PE(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。生成物を、以下の条件を用いて逆相Combi-フラッシュクロマトグラフィによって更に精製した(カラム、C18ゲル;移動相、B相:MeCN、A相:水;20分で35%から75%のB勾配;検出器:UV254/220nm)。純粋な画分を真空下で濃縮して、2-(2-フルオロフェニル)-5-(1-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(50.0mg、51.2%)を白色固体として得た。H NMR(300 MHz,DMSO-d6)δ 8.93(s,1H),8.25(td,J=7.6,1.8 Hz,1H),7.84(d,J=8.1 Hz,1H),7.72-7.54(m,3H),7.55-7.32(m,3H),4.79(q,J=9.7,9.3 Hz,1H),4.41(dd,J=9.7,3.6 Hz,1H),3.79-3.52(m,2H),3.50-3.35(m,1H),2.40-2.22(m,1H),2.14-1.82(m,2H),1.82-1.62(m,1H).MS m/z:392.0[M+H]
2-(1-(1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-1,3,4-チアジアゾール(5)
Figure 2024517789000117
工程1:tert-ブチル4-(2-(2-(トリフルオロメチル)イソニコチノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート:tert-ブチル4-(ヒドラジンカルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(231mg、0.952mmol、1.00当量)、HATU(434mg、1.14mmol、1.2当量)及びDIPEA(246mg、1.90mmol、2.0当量)を含むDCM(10mL)の溶液に、tert-ブチル3-(ヒドラジンカルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(458.3mg、1.8mmol、1.2当量)を0℃で滴下した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(25mL×2)で抽出した。合わせた有機相を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮乾固して粗生成物を得た。これをシリカゲルクロマトグラフィ(フラッシュ40g、30~60%EA:PE)によって精製すると、tert-ブチル4-(2-(2-(トリフルオロメチル)イソニコチノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(350mg、88.3%)が白色固体として得られた。MSm/z:417[M+H]
工程2:tert-ブチル3-(5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート:tert-ブチル4-(2-(2-(トリフルオロメチル)イソニコチノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(350mg、0.841mmol、1.00当量)及びローソン試薬(203.98mg、0.505mmol、0.6当量)を含むトルエン(5mL)の溶液を100℃で3時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮乾固した。反応混合物をシリカゲルのクロマトグラフィ(フラッシュ40g、40~60%EtOAc:PE)により精製して、tert-ブチル3-(5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(150mg、43.1%)を白色固体として得た。MSm/z:415[M+H]
工程3:2-(ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-1,3,4-チアジアゾール:tert-ブチル3-{5-[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]-1,3,4-チアジアゾール-2-イル}ピペリジン-1-カルボキシラート(150mg、0.362mmol、1.00当量)を含む4M HCl(g)/ジオキサン(5mL)の撹拌溶液を0℃で一晩撹拌した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮乾固した。これにより、2-(ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-1,3,4-チアジアゾール(150mg、93.0%)を白色固体として得た。MSm/z:315[M+H]
工程4:2-(1-(1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-1,3,4-チアジアゾール:6-クロロ-1-(オキセタン-3-イルメチル)ピラゾロ[3,4-b]ピラジン(65.0mg、0.289mmol、1.00当量)、NaCO(92.0mg、0.867mmol、3当量)及び3-(ピペリジン-3-イルメトキシ)-2-(トリフルオロメチル)ピリジン(82.8mg、0.318mmol、1.1当量)のDMF(1.30mL)中溶液を100℃で1時間撹拌した。反応混合物を以下の条件を用いて逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中MeCN、30分で10%~100%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、2-(1-(1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-1,3,4-チアジアゾール(60.0mg、46.2%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.96(d,J=5.1 Hz,1H),8.56(s,1H),8.35(s,1H),8.26(dd,J=5.1,1.6 Hz,1H),8.16(s,1H),6.59-6.28(m,1H),4.78-4.65(m,3H),4.31(d,J=13.5 Hz,1H),3.72-3.65(m,2H),3.53-3.41(m,1H),2.36-2.29(m,1H),2.06-1.96(m,1H),1.95-1.84(m,1H),1.79-1.69(m,1H).MS m/z:497.2[M+H]
2-(3-フルオロ-1-(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール(6)
Figure 2024517789000118
工程1:tert-ブチル4-フルオロ-4-(2-(6-(トリフルオロメチル)ピコリノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート:1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-フルオロピペリジン-4-カルボン酸(500mg、2.02mmol、1.00当量)及び6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボヒドラジド(456mg、2.22mmol、1.10当量)を含むDMF(8mL)の撹拌混合物に、HATU(922mg、2.42mmol、1.2当量)及びDIPEA(784mg、6mmol、3当量)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を水(30mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を以下の条件で逆フラッシュによって精製した:カラム、C18ゲル;移動相、水中MeCN、20分で5%~95%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、tert-ブチル4-フルオロ-4-(2-(6-(トリフルオロメチル)ピコリノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(850mg、96.7%)をオフホワイトの固体として得た。MS m/z:379[M-tBu+H]
工程2:tert-ブチル3-フルオロ-3-(5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート:tert-ブチル4-フルオロ-4-(2-(6-(トリフルオロメチル)ピコリノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(900mg、2.07mmol、1.00当量)を含むトルエン(12mL)の撹拌溶液に、ローソン試薬(670mg、1.65mmol、0.80当量)を添加した。得られた混合物を80℃で3時間撹拌した。反応物を0℃で、飽和NaHCO(水溶液)でクエンチした。得られた混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を以下の条件で逆フラッシュによって精製した:カラム、C18ゲル;移動相、水中MeCN(0.1%FA)、20分で5~95%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、3-フルオロ-3-(5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(480mg、53.5%)を淡黄色固体として得た。MS m/z:377[M-tBu+H]
工程3:2-(3-フルオロピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩:DCM(3mL)中のtert-ブチル3-フルオロ-3-(5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(480mg、1.110mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、1,4-ジオキサン(3mL)中のHCl(ガス)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物2-(3-フルオロピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(450mg)を更に精製することなく次の工程に直接使用した。MSm/z:333[M+H]
工程4:2-(3-フルオロ-1-(1-(2,2,2トリフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール:DMF(3mL)中の6-クロロ-1-(2,2,2トリフルオロエチル)ピラゾロ[3,4-b]ピラジン(50mg、0.211mmol、1.00当量)及び2-(3-フルオロピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(81.8mg、0.222mmol、1.05当量)の撹拌混合物に、NaCO(67.2mg、0.633mmol、3.00当量)を添加した。得られた混合物を100℃で一晩撹拌した。得られた混合物を水(15mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をPrep-TLC(PE/EA1:1)によって精製して粗生成物を得た。粗生成物を以下の条件で逆フラッシュによって精製した:カラム、C18ゲル;移動相、MeCN水溶液(0.1%FA)、16分で40%~95%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、2-(3-フルオロ-1-(1-(2,2,2トリフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール(57.8mg、51.3%)を白色固体として得た。H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.63(s,1H),8.62-8.56(m,1H),8.38(t,J=8.1 Hz,1H),8.22(s,1H),8.20-8.12(m,1H),5.19(dd,J=18.3,9.0 Hz,2H),5.10-4.94(m,1H),4.64-4.51(m,1H),4.03(dd,J=32.4,14.4 Hz,1H),3.50-3.39(m,1H),2.46-2.39(m,2H),2.02-1.81(m,2H).MS m/z:533.2[M+H]
2-(1-(1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(7)
Figure 2024517789000119
工程1:tert-ブチル3-(2-(2-(トリフルオロメチル)ニコチノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート:DCM(10mL)中の2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-カルボン酸(300mg、1.57mmol、1.00当量)及びHATU(656mg、1.73mmol、1.1当量)の撹拌溶液に、DIEA(405mg、3.14mmol、2当量)及びtert-ブチル3-(ヒドラジンカルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(458mg、1.88mmol、1.2当量)を0℃で滴下した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。残渣を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製すると、tert-ブチル3-(2-(2-(トリフルオロメチル)ニコチノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレートが淡黄色油として得られた。MSm/z:417[M+H]
工程2:tert-ブチル3-(5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート:tert-ブチル3-(2-(2-(トリフルオロメチル)ニコチノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(400mg、0.961mmol、1.00当量)及びローソン試薬(233mg、0.577mmol、0.6当量)を含むトルエン(5mL)の溶液を60℃で2時間撹拌した。残渣を、PE/EA(1:2)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製すると、tert-ブチル3-(5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(230mg、57.8%)が白色固体として得られた。MSm/z:415[M+H]
工程3:3-[5-(ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル]-2-(トリフルオロメチル)ピリジン塩酸塩:tert-ブチル3-(5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(230mg、0.555mmol、1.00当量)を含むDCM(2mL)の撹拌溶液に、HCl(ガス)を含む1,4-ジオキサン(2mL)を0℃で滴下した。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、3-[5-(ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル]-2-(トリフルオロメチル)ピリジン塩酸塩(180mg)を白色固体として得た。MS m/z:315[M+H]
工程4:2-(1-(1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール:3-[5-(ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル]-2-(トリフルオロメチル)ピリジン塩酸塩(95.3mg、0.272mmol、1.00当量)及び1-(2,2-ジフルオロエチル)ピラゾロ[3,4-b]ピラジン(50mg、0.272mmol、1.00当量)のDMF(1mL)中撹拌溶液にNaCO(86.3mg、0.816mmol、3当量)を添加した。得られた混合物を100℃で3時間撹拌した。残渣を以下の条件を用いて逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中MeCN、30分で0%~100%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、2-(1-(1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(73mg、54.1%)を黄色固体として得た。H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 9.04(d,J=5.1 Hz,1H),8.63(s,1H),8.42(d,J=1.2 Hz,1H),8.37-8.31(m,1H),8.23(s,1H),6.73-6.30(m,1H),4.84-4.73(m,3H),4.41-4.36(m,1H),3.81-3.75(m,2H),3.61-3.46(m,1H),2.36-2.31(m,1H),2.14-2.07(m,1H),1.97-1.93(m,1H),1.86-1.80(m,1H).MS m/z:497.2[M+H]
2-(3-フルオロ-3-{5-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-1,3,4-チアジアゾール-2-イル}ピペリジン-1-イル)-6-(1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピラジン(8)
Figure 2024517789000120
2-クロロ-6-(1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピラジン(90mg、0.453mmol、1.00当量)及び2-(3-フルオロピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(175mg、0.476mmol、1.05当量)を含むDMF(4mL)の撹拌混合物に、NaCO(144mg、1.36mmol、3.00当量)を添加した。得られた混合物を100℃で一晩撹拌した。得られた混合物を水(15mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をPrep-TLC(PE/EA1:1)によって精製して粗生成物を得た。粗生成物を以下の条件で逆フラッシュによって精製した:カラム、C18ゲル;移動相、MeCN水溶液(0.1%FA)、16分で40%~95%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、2-(1-(6-(1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピラジン-2-イル)-3-フルオロピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール(56.3mg、25.1%)を淡黄色固体として得た。H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 9.70(s,1H),8.68(s,1H),8.65(s,1H),8.61-8.54(m,1H),8.38(t,J=8.1 Hz,1H),8.18-8.12(m,1H),4.87(dd,J=14.7,9.0 Hz,1H),4.50-4.34(m,1H),4.00(dd,J=31.5,14.4 Hz,1H),3.50-3.37(m,1H),2.66-2.52(m,1H),2.47-2.41(m,1H),2.03-1.83(m,2H).MS m/z:495.1[M+H]
(1H-インドール-6-イル)(3-(5-(2-(トリフルオロメチル)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル)メタノン(9)
Figure 2024517789000121
工程1:tert-ブチル3-(2-(2-(トリフルオロメチル)ベンゾイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート:tert-ブチル3-(ヒドラジンカルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(350mg、1.43mmol、1当量)及び2-(トリフルオロメチル)安息香酸(218mg、1.15mmol、0.8当量)を含むDMF(3mL)の撹拌混合物に、HATU(546mg、1.43mmol、1当量)及びDIEA(557mg、4.31mmol、3当量)を添加した。得られた混合物をアルゴン雰囲気下、室温で1時間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件を用いる逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中ACN、10分で10%~50%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、tert-ブチル3-(2-(2-(トリフルオロメチル)ベンゾイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(280mg、47.2%)を白色固体として得た。MSm/z:416[M+H]
工程2:tert-ブチル3-(5-(2-(トリフルオロメチル)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート:tert-ブチル3-(2-(2-(トリフルオロメチル)ベンゾイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(280mg、0.675mmol、1当量)を含むトルエン(2mL)の撹拌溶液に、ローソン試薬(164mg、0.405mmol、0.6当量)を添加した。得られた混合物を60℃で一晩撹拌した。所望の生成物をLCMSによって検出することができた。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EA(1:2)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製すると、tert-ブチル3-(5-(2-(トリフルオロメチル)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(140mg、50.2%)が黄色固体として得られた。MSm/z:414[M+H]
工程3:2-(ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩:t tert-ブチル3-(5-(2-(トリフルオロメチル)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(140mg、0.339mmol、1当量)及びHCl(ガス)を含む1,4-ジオキサン(1mL)のDCM(1mL)溶液を、室温で2時間撹拌した。溶媒を除去した後、粗生成物2-(ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(130mg)を更に精製することなく次の工程に使用した。MSm/z:314[M+H]
工程4:(1H-インドール-6-イル)(3-(5-(2-(トリフルオロメチル)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル)メタノン:DMF(2mL)中の2-(ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(80mg、0.229mmol、1当量)及び1H-インドール-6-カルボン酸(36.9mg、0.229mmol、1当量)の撹拌混合物に、HATU(104mg、0.275mmol、1.2当量)及びDIEA(88.6mg、0.687mmol、3当量)を添加した。得られた混合物をアルゴン雰囲気下、室温で1時間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件を用いる逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中ACN、10分で10%~90%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、(1H-インドール-6-イル)(3-(5-(2-(トリフルオロメチル)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル)メタノン(60mg、67.4%)を白色固体として得た。H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 11.32(s,1H),8.02-7.94(m,1H),7.88-7.73(m,3H),7.59(d,J=8.2 Hz,1H),7.52-7.43(m,2H),7.07(dd,J=8.2,1.4 Hz,1H),6.52-6.46(m,1H),4.70-4.0(m,1H),3.61-3.55(m,1H),3.24-3.07(m,1H),2.00-1.57(m,3H).MS m/z:457.0[M+H]
2-(2-フルオロフェニル)-5-(1-(キナゾリン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(10)
Figure 2024517789000122
工程1:2-ブロモ-5-(2-フルオロフェニル)-1,3,4-チアジアゾール:ジオキサン(10mL)/HO(2mL)中のジブロモ-1,3,4-チアジアゾール(2g、8.20mmol、1.00当量)及び2-(2-フルオロフェニル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(1.82g、8.20mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、Pd(PPh(0.95g、0.820mmol、0.10当量)及びKCO(2.27g、16.4mmol、2.00当量)を添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下にて80℃で4時間撹拌した。残渣を、PE/EA(8:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製すると、2-ブロモ-5-(2-フルオロフェニル)-1,3,4-チアジアゾール(540mg、25.4%)が灰白色固体として得られた。MS m/z:259[M-tBu+H]
工程2:tert-ブチル5-(5-(2-フルオロフェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート:ジオキサン(2.5mL)/HO(0.5mL)中の2-ブロモ-5-(2-フルオロフェニル)-1,3,4-チアジアゾール(200mg、0.772mmol、1.00当量)及びtert-ブチル3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-5,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボキシレート(477mg、1.54mmol、2.00当量)の撹拌混合物に、Pd(dtbpf)Cl(50.3mg、0.077mmol、0.10当量)及びKPO(327mg、1.54mmol、2.00当量)を添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下にて60℃で一晩撹拌した。残渣を、PE/EA(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製すると、tert-ブチル5-(5-(2-フルオロフェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(170mg、60.9%)が淡黄色固体として得られた。MS m/z:306[M-tBu+H]
工程3:tert-ブチル3-(5-(2-フルオロフェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート:tert-ブチル5-(5-(2-フルオロフェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシラート(170mg、0.470mmol、1.00当量)を含むMeOH(5mL)の撹拌溶液に、Pd/C(20mg、炭素上10%Pd、水で湿らせた)を添加した。得られた混合物を水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過ケークをMeOH(3×10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。これにより、tert-ブチル3-(5-(2-フルオロフェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(170mg、99.4%)を淡黄色固体として得た。MS m/z:308[M-tBu+H]
工程4:2-(2-フルオロフェニル)-5-(ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール:tert-ブチル4-[5-(2-フルオロフェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシラート(170mg、0.468mmol、1.00当量)を含むDCM(2mL)の撹拌溶液に、1,4-ジオキサン(2mL)中のHCl(ガス)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、更に精製することなく次の工程で直接使用した。MSm/z:264[M+H]
工程5:2-(2-フルオロフェニル)-5-(1-(キナゾリン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール:DMF(2mL)中の2-クロロキノキサリン(50mg、0.304mmol、1.00当量)及び2-(2-フルオロフェニル)-5-(ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(109mg、0.365mmol、1.20当量)の撹拌混合物にKCO(126mg、0.912mmol、3.00当量)を加えた。得られた混合物を80℃で4時間撹拌した。得られた混合物を水(10mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件を用いて逆相Combi-Flashによって精製した:カラム、C18ゲル;移動相、水中MeCN、20分で5%~95%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、2-(2-フルオロフェニル)-5-(1-(キナゾリン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(46.1mg、38.8%)を淡黄色固体として得た。H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 9.25(s,1H),8.31-8.21(m,1H),7.90-7.83(m,1H),7.79-7.70(m,1H),7.70-7.60(m,1H),7.58-7.39(m,3H),7.35-7.24(m,1H),5.09-4.98(m,1H),4.74-4.59(m,1H),3.64-3.45(m,2H),3.43-3.33(m,1H),2.39-2.24(m,1H),2.207-1.82(m,2H),1.79-1.56(m,1H).MS m/z:392.10[M+H]
2-フェニル-5-(1-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(11)
Figure 2024517789000123
工程1:2-フェニル-5-(1-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール:2-フェニル-5-(ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(70mg、0.286mmol、1当量)及び2-クロロキノキサリン(46.8mg、0.286mmol、1.00当量)を含むDMF(1mL)の撹拌溶液に、NaCO(90.9mg、0.858mmol、3当量)を添加した。得られた混合物を100℃で2時間撹拌した。残渣を、以下の条件を用いて逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した(カラム、C18ゲル;移動相、B相:MeCN、A相:水;20分で5%から95%のB勾配;検出器:UV254/220nm)。これにより、2-フェニル-5-(1-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(15mg、14.1%)を白色固体として得た。MS m/z:374.1[M+H]H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.92(s,1H),8.02-7.90(m,2H),7.88-7.79(m,1H),7.68-7.49(m,5H),7.49-7.35(m,1H),4.79(q,J=9.1 Hz,1H),4.40(d,J=13.5 Hz,1H),3.65-3.50(m,2H),3.48-3.33(m,3H),2.34-2.23(m,1H),2.02-1.83(m,2H),1.82-1.64(m,1H).
(1H-インドール-6-イル)(3-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル)メタノン(12)
Figure 2024517789000124
工程1:ベンジル3-(2-ベンゾイルヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート:DMF(6mL)中の1-((ベンジルオキシ)カルボニル)ピペリジン-3-カルボン酸(1g、3.79mmol、1.00当量)及びベンゾヒドラジド(0.775g、5.69mmol、1.5当量)の撹拌混合物に、HATU(1.73g、4.56mmol、1.2当量)及びDIEA(0.981g、7.59mmol、2当量)を添加した。得られた混合物をアルゴン雰囲気下、室温で1時間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件を用いる逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中ACN、10分で10%~90%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、ベンジル3-(2-ベンゾイルヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.02g、70.4%)を白色固体として得た。MSm/z:382[M+H]
工程2:ベンジル3-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート:トルエン(5mL)中のベンジル3-(2-ベンゾイルヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(500mg、1.31mmol、1当量)の撹拌溶液に、ローソン試薬(318mg、0.787mmol、0.6当量)を加えた。得られた混合物を110℃で一晩撹拌した。所望の生成物をLCMSによって検出することができた。濾液を減圧下で濃縮した。その残渣を、PE/EA(1:2)で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製することにより、ベンジル3-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(50mg、10.0%)を黄色固体として得た。MSm/z:380[M+H]
工程3:2-フェニル-5-(ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール:MeOH(1mL)中のベンジル3-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(50mg、0.132mmol、1当量)の溶液にPd/C(5mg、炭素上10%Pd、水で湿らせた)を加えた。得られた混合物を室温で一晩水素化した。所望の生成物をLCMSによって検出することができた。反応系をceliteを通して濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物2-フェニル-5-(ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(30mg)を次の工程に直接使用した。MSm/z:246[M+H]
工程4:(1H-インドール-6-イル)(3-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル)メタノン:1H-インドール-6-カルボン酸(7.88mg、0.049mmol、0.8当量)及び3-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン(15mg、0.061mmol、1.00当量)を含むDMF(1mL)の撹拌混合物に、EDCI(12.8mg、0.067mmol、1.1当量)及びDMAP(8.22mg、0.067mmol、1.1当量)を添加し、得られた混合物をアルゴン雰囲気下、室温で1時間撹拌した。得られた混合物を水(10mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件を用いる逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中ACN、10分で10%~50%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、(1H-インドール-6-イル)(3-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル)メタノン(7.2mg、29.0%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ 11.30(s,1H),7.94(s,2H),7.64-7.54(m,4H),7.51-7.45(m,2H),7.16-6.98(m,1H),6.48(d,J=2.7 Hz,1H),4.42(s,2H),3.58-3.48(m,1H),3.40(d,J=12.1 Hz,1H),3.16(s,1H),2.28(d,J=13.4 Hz,1H),1.91(d,J=11.6 Hz,1H),1.80(s,1H),1.65(s,1H).MS m/z:389.0[M+H]
2-(3-フルオロ-3-{5-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-1,3,4-チアジアゾール-2-イル}ピペリジン-1-イル)キノキサリン(13)
Figure 2024517789000125
2-クロロキノキサリン(50mg、0.304mmol、1.00当量)及び2-(3-フルオロピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(117mg、0.319mmol、1.05当量)を含むDMF(3mL)の撹拌混合物に、NaCO(96.6mg、0.912mmol、3.00当量)を添加した。得られた混合物を100℃で一晩撹拌した。得られた混合物を水(15mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をPrep-TLC(PE/EA=2:3)によって精製して粗生成物を得た。粗生成物を以下の条件で逆フラッシュによって精製した:カラム、C18ゲル;移動相、MeCN水溶液(0.1%FA)、16分で40%~95%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、2-(3-フルオロ-1-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール(27.9mg、19.9%)を白色固体として得た。H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.98(s,1H),8.63-8.53(m,1H),8.38(t,J=8.1 Hz,1H),8.19-8.08(m,1H),7.89-7.81(m,1H),7.68-7.56(m,2H),7.48-7.38(m,1H),5.08(dd,J=14.4,9.6 Hz,1H),4.72-4.57(m,1H),4.00(dd,J=32.7,14.4 Hz,1H),3.49-3.35(m,1H),2.65-2.52(m,1H),2.47-2.40(m,1H),2.04-1.82(m,2H).MS m/z:461.1[M+H]
2-フェニル-5-(1-(キナゾリン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(14)
Figure 2024517789000126
2-クロロキノキサリン(50mg、0.304mmol、1.00当量)及び2-フェニル-5-(ピペリジン-3-イル)-1、3,4-チアジアゾール(89.4mg、0.365mmol、1.20当量)を含むDMF(2mL)の撹拌混合物に、KCO(126mg、0.912mmol、3.00当量)を添加した。得られた混合物を80℃で4時間撹拌した。得られた混合物を水(10mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件を用いて逆相Combi-Flashによって精製した:カラム、C18ゲル;移動相、水中MeCN、20分で5%~95%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、2-フェニル-5-(1-(キナゾリン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(24mg、21.1%)を淡黄色固体として得た。H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 9.25(d,J=0.8 Hz,1H),8.02-7.90(m,2H),7.86(dd,J=8.1,1.5 Hz,1H),7.74(ddd,J=8.5,6.9,1.6 Hz,1H),7.63-7.49(m,4H),7.29(ddd,J=8.0,6.8,1.1 Hz,1H),5.05(d,J=9.4 Hz,1H),4.68(d,J=13.2 Hz,1H),3.59-3.41(m,2H),3.39-3.24(m,1H),2.35-2.28(m,1H),1.94-1.88(m,1H),1.76-1.62(m,1H).MS m/z:374.1[M+H]
2-(1-(1-エチル-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール(15)
Figure 2024517789000127
2-フェニル-5-(ピペリジン-3-イル)-1、3,4-チアジアゾール(120mg、0.585mmol、1.00当量)及び6-クロロ-1-エチル-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン(153mg、0.702mmol、1.2当量)のDMF(2mL)中撹拌溶液に、NaCO(381mg、1.17mmol、2当量)を0℃で添加した。得られた混合物を100℃で2時間撹拌した。混合物を、以下の条件を用いる逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中ACN、30分で0%~100%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、2-(1-(1-エチル-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール(20.1mg、7.25%)を黄色油状物として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ:8.50(s,1H),8.04(s,1H),7.94-7.96(m,2H),7.80-7.85(m,3H),4.74-4,78(m,1H),4.34-4.44(m,3H),3.57-3.60(m,2H),3.39-3.41(m,1H),2.33-2.36(m,1H),2.03-1.55(m,3H),1.45-1.47(m,3H).MS m/z:392.2[M+H]
2-メチル-5-(1-(キナゾリン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(16)
Figure 2024517789000128
工程1:tert-ブチル5-(5-メチル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート:1,4-ジオキサン(4mL)/HO(1mL)中の2-ブロモ-5-メチル-1,3,4-チアジアゾール(100mg、0.559mmol、1.00当量)及びtert-ブチル5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(224mg、0.727mmol、1.30当量)の撹拌混合物に、Pd(dppf)Cl(40.87mg、0.056mmol、0.10当量)及びKCO(231.58mg、1.677mmol、3.00当量)を添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下にて80℃で3時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣をPrep-TLC(PE/EA2:1)によって精製して、tert-ブチル5-(5-メチル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(150mg、95.4%)を淡黄色固体として得た。MS m/z:226[M-tBu+H]
工程2:tert-ブチル3-(5-メチル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート:tert-ブチル5-(5-メチル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-3、6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシラート(150mg、0.533mmol、1.00当量)を含むMeOH(5mL)の撹拌溶液に、Pd/C(15mg、炭素上10%Pd、水で湿らせた)を添加した。得られた混合物を水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過ケークをMeOH(3×8mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。これにより、tert-ブチル3-(5-メチル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(150mg、99.29%)を淡黄色固体として得た。MS m/z:228[M-tBu+H]
工程3:2-メチル-5-(ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩:tert-ブチル3-(5-メチル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(150mg、0.529mmol、1.00当量)を含むDCM(1mL)の撹拌溶液に、1,4-ジオキサン(1mL)中のHCl(ガス)を添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、更に精製することなく次の工程で直接使用した。MSm/z:184[M+H]
工程4:2-メチル-5-(1-(キナゾリン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール:2-クロロキノキサリン(50mg、0.304mmol、1.00当量)及び2-メチル-5-(ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(80.1mg、0.365mmol、1.20当量)を含むDMF(3mL)の撹拌混合物に、KCO(1256mg、0.912mmol、3.00当量)を添加した。得られた混合物を80℃で4時間撹拌した。得られた混合物を水(10mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件を用いて逆相Combi-Flashによって精製した:カラム、C18ゲル;移動相、水中MeCN、16分で5%~95%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、2-メチル-5-(1-(キナゾリン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(30mg、31.7%)を淡黄色固体として得た。H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 9.23(d,J=0.8 Hz,1H),7.85(dd,J=8.1,1.5 Hz,1H),7.74(ddd,J=8.4,6.9,1.5 Hz,1H),7.52(dd,J=8.5,1.0 Hz,1H),7.29(ddd,J=8.0,6.9,1.1 Hz,1H),5.00-4.90(m,1H),4.63(d,J=13.1 Hz,1H),3.52-3.41(m,1H),3.40-3.35(m,1H),3.32-3.23(m,1H),2.70(s,3H),2.25-2.15(m,1H),1.96-1.75(m,2H),1.72-1.58(m,1H).MS m/z:312.15[M+H]
(1H-インドール-6-イル)(3-(5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル)メタノン(17)
Figure 2024517789000129
工程1:tert-ブチル3-(2-(2-(トリフルオロメチル)ニコチノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート:tert-ブチル3-(ヒドラジンカルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(350mg、1.43mmol、1当量)及び2-(トリフルオロメチル)ニコチン酸(219mg、1.15mmol、0.8当量)を含むDMF(3mL)の撹拌混合物に、HATU(546mg、1.43mmol、1当量)及びDIEA(557mg、4.31mmol、3当量)を添加し、得られた混合物をアルゴン雰囲気下、室温で1時間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件を用いる逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中ACN、10分で10%~50%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、tert-ブチル3-(2-(2-(トリフルオロメチル)ニコチノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(230mg、38.4%)を白色固体として得た。MSm/z:417[M+H]
工程2:tert-ブチル3-(5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート:tert-ブチル3-(2-(2-(トリフルオロメチル)ニコチノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(230mg、0.552mmol、1当量)を含むトルエン(2mL)の撹拌溶液に、ローソン試薬(134mg、0.331mmol、0.6当量)を添加した。得られた混合物を60℃で一晩撹拌した。所望の生成物をLCMSによって検出することができた。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EA(1:2)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製すると、tert-ブチル3-(5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(110mg、48.0%)が黄色固体として得られた。MSm/z:415[M+H]
工程3:2-(ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩:tert-ブチル3-(5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(110mg、0.265mmol、1当量)及びHCl(ガス)を含む1,4-ジオキサン(1mL)のDCM(1mL)溶液を、室温で2時間撹拌した。溶媒を除去した後、粗生成物2-(ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(60mg)を更に精製することなく次の工程に使用した。MSm/z:315[M+H]
工程4:(1H-インドール-6-イル)(3-(5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル)メタノン:DMF(2mL)中の2-(ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1、3,4-チアジアゾール塩酸塩(130mg、0.371mmol、1当量)及び1H-インドール-6-カルボン酸(59.7mg、0.371mmol、1当量)の撹拌混合物に、HATU(169mg、0.445mmol、1.2当量)及びDIEA(143mg、1.11mmol、3当量)を添加し、得られた混合物をアルゴン雰囲気下、室温で1時間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件を用いる逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中ACN、10分で10%~90%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、(1H-インドール-6-イル)(3-(5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル)メタノン(59.3mg、34.0%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 11.31(s,1H),9.02-8.88(m,1H),8.27(d,J=8.0 Hz,1H),8.00-7.79(m,1H),7.59(d,J=8.1 Hz,1H),7.51-7.44(m,2H),7.14-6.91(m,1H),6.56-6.36(m,1H),4.11(d,J=249.8 Hz,2H),3.59(d,J=10.7 Hz,1H),3.51-3.39(m,1H),3.18(s,1H),2.36-2.23(m,1H),1.94(d,J=11.7 Hz,1H),1.80(s,1H),1.66(s,1H).MS m/z:458.1[M+H]
2-(4-メトキシピリミジン-5-イル)-5-(1-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(18)
Figure 2024517789000130
工程1:エチル1-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-3-カルボキシレート:2-クロロキノキサリン(500mg、3.04mmol、1.00当量)及びエチルピペリジン-3-カルボキシレート(478mg、3.04mmol、1当量)のDMF(12mL)中撹拌溶液にCsCO(1980mg、6.08mmol、2当量)を添加した。得られた混合物を100℃で1時間撹拌した。得られた混合物を水(10mL)で希釈した。残渣をEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、エチル1-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-3-カルボキシレート(600mg、48.4%)を褐色固体として得た。MS m/z:286[M+H]
工程2:1-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-3-カルボヒドラジド:エチル1-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-3-カルボキシラート(600mg、2.10mmol、1.00当量)を含むEtOH(6mL)の撹拌溶液に、ヒドラジン(202mg、6.31mmol、3当量)を添加した。得られた混合物を80℃で1時間撹拌した。得られた混合物を水(10mL)で希釈した。残渣をEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、1-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-3-カルボヒドラジド(500mg、78.9%)を暗灰色固体として得た。MS m/z:272[M+H]
工程3:4-メトキシ-N’-(1-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-3-カルボニル)ピリミジン-5-カルボヒドラジド:1-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-3-カルボヒドラジド(500mg、1.84mmol、1.00当量)及び4-メトキシピリミジン-5-カルボン酸(284mg、1.84mmol、1当量)を含むDMF(7mL)の撹拌溶液に、HATU(770mg、2.03mmol、1.1当量)及びDIPEA(714mg、5.53mmol、3当量)を0℃で滴下した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を水(10mL)で希釈した。残渣をEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルによって精製し、PE/EA(1/1)によって溶出した。これにより、4-メトキシ-N’-(1-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-3-カルボニル)ピリミジン-5-カルボヒドラジド(400mg、37.3%)を暗黄色固体として得た。MSm/z:408[M+H]
工程4:2-(4-メトキシピリミジン-5-イル)-5-(1-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール:4-メトキシ-N-(1-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-3-カルボニル)ピリミジン-5-カルボヒドラジド酸(400mg、0.982mmol、1.00当量)及びローソン試薬(238mg、0.589mmol、0.6当量)のトルエン(6mL)中撹拌溶液に、100℃で2時間滴加した。得られた混合物を水(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をEtOAc(3×15mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件を用いて逆相Combi-Flashによって精製した:カラム、C18ゲル;移動相、MeCN水溶液(0.1%FA)、20分で5%~70%の勾配;検出器、UV220nm。これにより、2-(4-メトキシピリミジン-5-イル)-5-(1-(キノキサリン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(27.5mg、6.87%)を黄緑色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ:9.34(s,1H),8.98(s,1H),8.92(s,1H),7.86-7.73(m,1H),7.64-7.49(m,2H),7.41-7.38(m,1H),4.77-4.40(m,1H),4.39(d,J=13.3 Hz,1H),4.11(s,3H),3.68-3.52(m,2H),3.43-3.34(m,1H),2.34-2.26(m,1H),2.02(t,J=10.4 Hz,1H),1.87-1.84(m,1H),1.75-1.74(m,1H).MS m/z:406.1[M+H]
2-(1-(1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール(19)
Figure 2024517789000131
6-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)ピラゾロ[3,4-b]ピラジン(107mg、0.490mmol、1.2当量)及び3-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン(100mg、0.408mmol、1.00当量)のDMF(2mL)中撹拌溶液にNaCO(129mg、1.22mmol、3当量)を添加した。得られた混合物を100℃で3時間撹拌した。残渣を以下の条件を用いて逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中MeCN、30分で5%~95%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、2-(1-(1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール(36.1mg、20.2%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.55(s,1H),8.16(s,1H),7.97-7.92(m,2H),7.61-7.52(m,3H),6.60-6.28(m,1H),4.81-4.63(m,3H),4.43-4.26(m,1H),3.65-3.54(m,2H),3.45-3.36(m,1H),2.31-2.23(m,1H),2.04-1.92(m,1H),1.92-1.83(m,1H),1.78-1.65(m,1H).MS m/z:428.1[M+H]
2-(1-(1-エチル-1H-イミダゾ[4,5-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール(20)
Figure 2024517789000132
ジオキサン(1mL)中の2-フェニル-5-(ピペリジン-3-イル)-1、3,4-チアジアゾール(64.8mg、0.264mmol、1.2当量)及び6-ブロモ-1-エチル-1H-イミダゾ[4,5-b]ピラジン(50mg、0.220mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、1612891~29-8(18.5mg、0.022mmol、0.1当量)及びCsCO(143mg、0.440mmol、2当量)を加えた。得られた混合物を100℃で2時間撹拌した。残渣を、以下の条件を用いて逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した(カラム、C18ゲル;移動相、B相:MeCN、A相:水;20分で0%から100%のB勾配;検出器:UV254/220nm)。これにより、2-(1-(1-エチル-1H-イミダゾ[4,5-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール(16.7mg、19.1%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.32(d,J=7.5 Hz,2H),8.02-7.87(m,2H),7.64-7.45(m,3H),4.54(d,J=13.1 Hz,1H),4.22-4.12(m,3H),3.63-3.45(m,2H),2.30-2.20(m,1H),2.01-1.90(m,1H),1.89-1.80(m,1H),1.78-1.66(m,1H),1.48-1.40(m,3H).MS m/z:392.2[M+H]
2-(1-(1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(21)
Figure 2024517789000133
工程1:tert-ブチル3-(2-(6-(トリフルオロメチル)ニコチノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート:DMF(5mL)中の6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-カルボン酸(300mg、1.57mmol、1.00当量)及びHATU(656mg、1.72mmol、1.1当量)の撹拌溶液に、DIEA(406mg、3.14mmol、2当量)及びtert-ブチル3-(ヒドラジンカルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(458mg、1.88mmol、1.20当量)を0℃で滴下した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を以下の条件を用いて逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中MeCN、20分で5%~95%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、tert-ブチル3-(2-(6-(トリフルオロメチル)ニコチノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(400mg、61.2%)を黄色固体として得た。MSm/z:417[M+H]
工程2:tert-ブチル3-(5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート:tert-ブチル3-(2-(6-(トリフルオロメチル)ニコチノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(200mg、0.48mmol、1.00当量)及びローソン試薬(117mg、0.288mmol、0.6当量)を含むトルエン(2mL)の溶液を60℃で2時間撹拌した。残渣を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製すると、tert-ブチル3-(5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(130mg、65.3%)が白色固体として得られた。MSm/z:415[M+H]
工程3:2-(ピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩:tert-ブチル3-(5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(130mg、0.314mmol、1.00当量)を含むDCM(2mL)の撹拌溶液に、HCl(ガス)を含む1,4-ジオキサン(2mL)を0℃で滴下した。得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、2-(ピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(130mg、粗)を白色固体として得た。MS m/z:315[M+H]
工程4:2-(1-(1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール:2-(ピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(115mg、0.329mmol、1.2当量)及びNaCO(87.3mg、0.822mmol、3当量)のDMF(1mL)中撹拌溶液に、6-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)ピラゾロ[3,4-b]ピラジン(60mg、0.274mmol、1.00当量)を添加した。得られた混合物を100℃で2時間撹拌した。残渣を、以下の条件を用いる逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中MeCN、15分で40%~70%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、2-(1-(1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(30mg、22.0%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.34-9.33(m,1H),8.65-8.63(m,1H),8.56(s,1H),8.16(s,1H),8.10(d,J=8.1 Hz,1H),6.59-6.30(m,1H),4.80-4.63(m,3H),4.35-4.32(m,1H),3.72-3.60(m,2H),3.51-3.38(m,1H),2.30-2.27(m,1H),2.09-1.95(m,1H),1.94-1.83(m,1H),1.79-1.66(m,1H).MS m/z:497.2[M+H]
2-(1-(6-(1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピラジン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール(22)
Figure 2024517789000134
工程1:tert-ブチル3-(2-(2-(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート:DCM(10mL)中の2-(トリフルオロメトキシ)安息香酸(300mg、1.45mmol、1.00当量)及びHATU(553mg、1.45mmol、1当量)の撹拌溶液に、DIEA(282mg、2.18mmol、1.5当量)及びtert-ブチル3-(ヒドラジンカルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(425mg、1.74mmol、1.2当量)を0℃で滴下した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。残渣を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製すると、tert-ブチル3-(2-(2-(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(500mg、79.6%)が淡黄色油として得られた。MSm/z:432[M+H]
工程2:tert-ブチル3-(5-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート:tert-ブチル3-(2-(2-(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(400mg、0.93mmol、1.00当量)及びローソン試薬(225mg、0.556mmol、0.6当量)を含むトルエン(4mL)の溶液を60℃で3時間撹拌した。残渣を、PE/EA(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製すると、tert-ブチル3-(5-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラートが淡黄色油として得られた。MSm/z:430[M+H]
工程3:2-(ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩:tert-ブチル3-(5-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(180mg、0.410mmol、1.00当量)を含むDCM(1mL)の撹拌溶液に、ジオキサン(1mL)中のHClを0℃で滴下した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、2-(ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(140mg、粗)を白色固体として得た。MSm/z:315[M+H]
工程4:2-(1-(6-(1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピラジン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール:2-クロロ-6-(1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピラジン(60mg、0.302mmol、1.00当量)及びNaCO(96.05mg、0.906mmol、3当量)のDMF(1mL)中撹拌溶液に2-(ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(132mg、0.362mmol、1.2当量)を添加した。得られた混合物を100℃で2時間撹拌した。残渣を以下の条件を用いて逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中MeCN、30分で0%~100%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、2-(1-(6-(1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピラジン-2-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール(19mg、12.8%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.71(s,1H),8.66-8.62(m,2H),8.31-8.28(m,1H),7.75-7.71(m,1H),7.66-7.57(m,2H),4.58-4.53(m,1H),4.18-4.15(m,1H),3.75-3.61(m,2H),3.49-3.43(m,1H),2.33-2.23(m,1H),2.10-1.98(m,1H),1.88-1.84(m,1H),1.76-1.67(m,1H).MS m/z:492.1[M+H]
2-(1-(6-(1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピラジン-2-イル)-3-フルオロピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール(29)
Figure 2024517789000135
工程1:2-(トリフルオロメトキシ)ベンゾヒドラジド:EtOH(10mL)中に、メチル2-(トリフルオロメトキシ)ベンゾエート(1g、4.54mmol、1当量)及びヒドラジン(0.44g、13.6mmol、3当量)を80℃で添加した。残渣生成物を、以下の条件(水中MeCN(0.1%FA)、16分で40%~95%の勾配;検出器、UV254nm.)を用いた逆相フラッシュによって精製して、2-(トリフルオロメトキシ)ベンゾヒドラジド(900mg、90.0%)を黄色油状物として得た。MSm/z:221[M+H]
工程2:tert-ブチル3-フルオロ-3-(2-(2-(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート:DMF(8mL)中の1-(tert-ブトキシカルボニル)-3-フルオロピペリジン-3-カルボン酸(500mg、2.02mmol、1当量)及び2-(トリフルオロメトキシ)ベンゾヒドラジド(490mg、2.22mmol、1.1当量)の撹拌混合物に、HATU(923mg、2.43mmol、1.2当量)及びDIPEA(314mg、2.43mmol、1.2当量)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を水(30mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を以下の条件で逆フラッシュによって精製した:カラム、C18ゲル;移動相、水中MeCN、20分で5%~95%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、tert-ブチル3-フルオロ-3-(2-(2-(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(900mg、90.3%)をオフホワイト色固体として得た。MSm/z:450[M+H]
工程3:tert-ブチル3-フルオロ-3-(5-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート:tert-ブチル3-フルオロ-3-(2-(2-(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(900mg、2.mmol、1当量)を含むトルエン(12mL)の撹拌溶液に、ローソン試薬(670mg、1.6mmol、0.80当量)を添加した。得られた混合物を80℃で3時間撹拌した。反応物を0℃で、飽和NaHCO(水溶液)でクエンチした。得られた混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を以下の条件で逆フラッシュによって精製した:カラム、C18ゲル;移動相、水中MeCN(0.1%FA)、20分で5%~95%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、tert-ブチル3-フルオロ-3-(5-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(150mg、16.4%)を淡黄色固体として得た。MS m/z:448[M+H]+.
工程4:2-(3-フルオロピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩:DCM(2mL)中のtert-ブチル3-フルオロ-3-(5-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(150mg、0.335mmol、1当量)の撹拌溶液に、1,4-ジオキサン(2mL)中のHCl(ガス)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物2-(3-フルオロピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(120mg)を更に精製することなく次の工程に直接使用した。MSm/z:348[M+H]
工程5:2-(1-(6-(1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピラジン-2-イル)-3-フルオロピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール:DMF(1mL)中の2-(3-フルオロピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(120mg、0.314mmol、1当量)及びメチル2-(6-クロロピラジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール(62.2mg、0.314mmol、1.2当量)の撹拌混合物に、NaCO(66.6mg、0.628mmol、2当量)を添加した。得られた混合物を80℃で一晩撹拌した。得られた混合物を水(15mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×10mL)及びブライン(1×10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をPrep-TLC(PE/EA1:1)によって精製して粗生成物を得た。粗生成物を以下の条件で逆フラッシュによって精製した:カラム、C18ゲル;移動相、MeCN水溶液(0.1%FA)、16分で40%~95%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、2-(1-(6-(1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピラジン-2-イル)-3-フルオロピペリジン-3-イル)-5-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1,3,4-チアジアゾール(15mg、8.83%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.72(s,1H),8.66(d,J=6.0 Hz,2H),8.33(dd,J=8.0,1.6 Hz,1H),7.82-7.74(m,1H),7.71-7.62(m,2H),4.88(dd,J=14.4,9.0 Hz,1H),4.47-4.36(m,1H),4.01(dd,J=31.6,14.4 Hz,1H),3.50-3.38(m,1H),2.48-2.40(m,2H),2.01-1.81(m,2H).MS m/z:510.1[M+H]
2-(3-フルオロ-1-(1-(オキセタン-3-イルメチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール(27)
Figure 2024517789000136
6-クロロ-1-(オキセタン-3-イルメチル)ピラゾロ[3,4-b]ピラジン(60mg、0.267mmol、1当量)及び2-(3-フルオロピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(106mg、0.320mmol、1.2当量)を含むDMF(2mL)の撹拌混合物に、NaCO(56.6mg、0.534mmol、2当量)を添加した。得られた混合物を80℃で一晩撹拌した。得られた混合物を水(15mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×10mL)及びブライン(1×10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をPrep-TLC(PE/EA1:1)によって精製して粗生成物を得た。粗生成物を以下の条件で逆フラッシュによって精製した:カラム、C18ゲル;移動相、MeCN水溶液(0.1%FA)、16分で40%~95%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、2-(3-フルオロ-1-(1-(オキセタン-3-イルメチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール(30mg、20.50%)を白色固体として得た。H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.58(d,J=8.6 Hz,2H),8.38(t,J=7.9 Hz,1H),8.15(d,J=7.9 Hz,1H),8.07(s,1H),5.00-4.95(m,1H),4.67-4.45(m,7H),4.00-3.91(m,1H),3.54-3.35(m,2H),2.43(s,2H),1.99(d,J=52.8 Hz,2H).MS m/z:520.9[M+H]
2-(3-フルオロ-1-(1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール(24)
Figure 2024517789000137
6-クロロ-1-(オキセタン-3-イル)ピラゾロ[3,4-b]ピラジン(60mg、0.285mmol、1当量)及び2-(3-フルオロピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(113mg、0.342mmol、1.2当量)のDMF(2mL)中撹拌混合物に、NaCO(56.6mg、0.534mmol、2当量)を添加した。得られた混合物を80℃で一晩撹拌した。得られた混合物を水(15mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×10mL)及びブライン(1×10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をPrep-TLC(PE/EA1:1)によって精製して粗生成物を得た。粗生成物を以下の条件で逆フラッシュによって精製した:カラム、C18ゲル;移動相、MeCN水溶液(0.1%FA)、16分で40%~95%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、2-(3-フルオロ-1-(1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)ピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール(27.2mg、17.49%)を白色固体として得た。H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.59(t,J=3.9 Hz,2H),8.39(t,J=7.9 Hz,1H),8.22(s,1H),8.16(d,J=7.5 Hz,1H),5.93(t,J=6.9 Hz,1H),5.11-4.74(m,5H),4.55(d,J=12.9 Hz,1H),4.00(d,J=17.7 Hz,1H),3.42(s,1H),2.43(s,2H),1.91(s,2H).MS m/z:506.9[M+H]
(3-フルオロ-3-(5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル)(1-(オキセタン-3-イルメチル)-1H-インドール-6-イル)メタノン(25)
Figure 2024517789000138
1-(オキセタン-3-イルメチル)-1H-インドール-6-カルボン酸(60mg、0.260mmol、1当量)を含むDMF(1mL)の撹拌混合物に、HATU(98.8mg、0.260mmol、1当量)を0℃で分割して添加した。混合物をこの温度で10分間撹拌した。上記混合物に、DIEA(101mg、0.780mmol、3当量)及び2-(3-フルオロピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(95.7mg、0.260mmol、1当量)を0℃で連続的に添加した。得られた混合物を室温で更に1時間撹拌した。反応物を0℃の水(10mL)でクエンチした。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をPrep-TLC(EtOAc/PE=1/1)によって精製して粗生成物を得た。粗生成物を以下の条件を用いて逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中MeCN、10分で35%~65%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、(3-フルオロ-3-(5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル)(1-(オキセタン-3-イルメチル)-1H-インドール-6-イル)メタノン(50.0mg、35.2%)を白色固体として得た。H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.56(d,J=8.1 Hz,1H),8.36(t,J=7.8 Hz,1H),8.14(d,J=7.8 Hz,1H),7.67-7.52(m,3H),7.08(dd,J=8.1,1.2 Hz,1H),6.49(d,J=3.0 Hz,1H),4.60(t,J=6.9 Hz,2H),4.53(d,J=7.5 Hz,2H),4.40(td,J=6.0,2.4 Hz,2H),4.18-3.60(m,2H),3.54-3.35(m,2H),3.30-3.06(m,1H),2.49-2.19(m,2H),2.04-1.67(m,2H).MS m/z:546.2[M+H]
(3-フルオロ-3-(5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル)(1-(オキセタン-3-イル)-1H-インドール-6-イル)メタノン(26)
Figure 2024517789000139
工程1:6-(トリフルオロメチル)ピコリノヒドラジド:EtOH(15mL)中に、メチル6-(トリフルオロメチル)ピコリネート(2.5g、12.2mmol、1当量)及びヒドラジン(1.83g、36.5mmol、3当量)を80℃で添加した。得られた混合物を以下の条件(水中MeCN(0.1%FA)、16分で40%~95%の勾配;検出器、UV254nm.)で逆相フラッシュによって精製して、6-(トリフルオロメチル)ピコリノヒドラジド(2000mg、79.6%)を黄色油として得た。MSm/z:206[M+H]
工程2:tert-ブチル3-フルオロ-3-(2-(6-(トリフルオロメチル)ピコリノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート:1-(tert-ブトキシカルボニル)-3-フルオロピペリジン-3-カルボン酸(842mg、3.41mmol、1当量)及び6-(トリフルオロメチル)ピコリノヒドラジド(700mg、3.41mmol、1.0当量)を含むDMF(8mL)の撹拌混合物に、HATU(1.29g、3.41mmol、1.0当量)及びDIPEA(1.32g、10.2mmol、3当量)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を水(30mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を以下の条件で逆フラッシュによって精製した:カラム、C18ゲル;移動相、水中MeCN、20分で5%~95%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、tert-ブチル3-フルオロ-3-(2-(6-(トリフルオロメチル)ピコリノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.29g、87.0%)をオフホワイトの固体として得た。MSm/z:435[M+H]
工程3:tert-ブチル3-フルオロ-3-(5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート:tert-ブチル3-フルオロ-3-(2-(6-(トリフルオロメチル)ピコリノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(1.29g、2.97mmol、1当量)を含むトルエン(12mL)の撹拌溶液に、ローソン試薬(1.20g、2.97mmol、1.0当量)を添加した。得られた混合物を80℃で3時間撹拌した。反応物を0℃で、飽和NaHCO(水溶液)でクエンチした。得られた混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を以下の条件で逆フラッシュによって精製した:カラム、C18ゲル;移動相、水中MeCN(0.1%FA)、20分で5%~95%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、tert-ブチル3-フルオロ-3-(5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(450mg、35.1%)を淡黄色固体として得た。MS m/z:433[M+H]+.
工程4:2-(3-フルオロピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩:DCM(2mL)中のtert-ブチル3-フルオロ-3-(5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(450mg、1.04mmol、1当量)の撹拌溶液に、1,4-ジオキサン(2mL)中のHCl(ガス)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物2-(3-フルオロピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(400mg)を更に精製することなく次の工程に直接使用した。MSm/z:333[M+H]
工程5:(3-フルオロ-3-(5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル)(1-(オキセタン-3-イル)-1H-インドール-6-イル)メタノン:1-(オキセタン-3-イル)インドール-6-カルボン酸(65.4mg、0.301mmol、1当量)を含むDMF(1mL)の撹拌混合物に、HATU(114mg、0.301mmol、1当量)を0℃で少しずつ添加した。混合物をこの温度で10分間撹拌した。上記混合物に、DIEA(117mg、0.903mmol、3当量)及び2-(3-フルオロピペリジン-3-イル)-5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(111mg、0.301mmol、1.00当量)を0℃で連続的に添加した。得られた混合物を室温で更に1時間撹拌した。反応物を0℃の水(10mL)でクエンチした。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をPrep-TLC(EtOAc/PE=1/1)によって精製して粗生成物を得た。粗生成物を以下の条件を用いて逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中MeCN、10分で35%~65%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、(3-フルオロ-3-(5-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル)(1-(オキセタン-3-イル)-1H-インドール-6-イル)メタノン(57.3mg、34.1%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ 8.55(s,1H),8.36(t,J=8.0 Hz,1H),8.13(d,J=7.8 Hz,1H),7.89(d,J=3.3 Hz,1H),7.68(s,1H),7.63(d,J=8.0 Hz,1H),7.14-7.09(m,1H),6.62(d,J=3.2 Hz,1H),5.84(d,J=7.4 Hz,1H),5.05(t,J=7.2 Hz,2H),4.98-4.87(m,2H),4.38(d,J=75.2 Hz,1H),3.85(s,2H),2.48-2.32(m,2H),1.97-1.75(m,2H).MS m/z:532.0[M+H]
2-((1R,5S,6r)-3-(1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(23)
Figure 2024517789000140
工程1:tert-ブチル(1R,5S,6r)-6-(2-(2-(トリフルオロメチル)ニコチノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート:DCM(5mL)中の(1R,5S,6r)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸(500mg、2.20mmol、1.0当量)及びDMAP(672mg、5.50mmol、2.50当量)の撹拌溶液に、EDCI(632mg、3.30mmol、1.5当量)及び2-(トリフルオロメチル)ニコチノヒドラジド(451mg、2.20mmol、1.0当量)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、以下の条件を用いて逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した(カラム、C18ゲル;移動相、B相:MeCN、A相:水;20分で0%から100%のB勾配;検出器:UV254/220nm)。これにより、tert-ブチル(1R,5S,6r)-6-(2-(2-(トリフルオロメチル)ニコチノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(600mg、65.8%)を赤色固体として得た。MSm/z:415[M+H]
工程2:tert-ブチル(1R,5S,6r)-6-(5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート:tert-ブチル(1R,5S,6r)-6-(2-(2-(トリフルオロメチル)ニコチノイル)ヒドラジン-1-カルボニル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(600mg、1.45mmol、1.00当量)及びローソン試薬(352mg、0.870mmol、0.6当量)のトルエン(3mL)中溶液を60℃で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、PE/EA(1/1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製すると、(1R,5S,6r)-6-(5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸tert-ブチル(300mg、40.2%)が黄色油として得られた。MSm/z:413[M+H]
工程3:2-((1R,5S,6r)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩:DCM(2.00mL)中の1,4-ジオキサン(1.00mL)中のtert-ブチル(1R,5S,6r)-6-(5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(200mg、0.485mmol、1当量)及びHCl(ガス)の溶液を室温で2時間撹拌した。溶媒を除去した後、粗生成物2-((1R,5S,6r)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(100mg)を更に精製することなく次の工程に使用した。MSm/z:313[M+H]
工程4:2-((1R,5S,6r)-3-(1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール:2-((1R,5S,6r)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1、3,4チアジアゾール塩酸塩(79.9mg、0.229mmol、1.00当量)及び6-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン(50.0mg、0.229mmol、1.00当量)のDMF(1.00mL)中撹拌溶液に、NaCO(72.7mg、0.687mmol、3.00当量)を添加した。得られた混合物を100℃で3時間撹拌した。残渣を、以下の条件を用いて逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した(カラム、C18ゲル;移動相、B相:MeCN、A相:水;20分で0%から100%のB勾配;検出器:UV254/220nm)。これにより、2-((1R,5S,6r)-3-(1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール(5mg、4.42%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.94-8.93(m,1H),8.28-8.26(m,1H),8.17-8.13(m,2H),7.93-7.90(m,1H),6.61-6.32(m,1H),4.75-4.67(m,2H),4.16-4.13(m,2H),3.77-3.74(m,2H),2.69-2.67(m,1H),2.61-2.59(m,2H).MS m/z:495.1[M+H]
2-((1R,5S,6R)-3-(1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール(28)
Figure 2024517789000141
工程1:tert-ブチル(1R,5S,6r)-6-(2-ベンゾイルヒドラジン-1-カルボニル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート:DMF(11mL)中の(1R,5S,6r)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸(500mg、2.20mmol、1.00当量)及びベンゾヒドラジド(360mg、2.64mmol、1.2当量)の撹拌混合物に、HATU(921mg、2.42mmol、1.10当量)及びDIEA(427mg、3.30mmol、1.50当量)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(50mL)で希釈した。有機層を水(2×45mL)及びブライン(45mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件を用いる逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中ACN、20分で5%~100%の勾配;検出器、UV254nm。これにより、tert-ブチル(1R,5S,6r)-6-(2-ベンゾイルヒドラジン-1-カルボニル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(600mg、79.0%)を白色油状物として得た。MSm/z:346[M+H]
工程2:tert-ブチル(1R,5S,6r)-6-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート:トルエン中のtert-ブチル(1R,5S,6r)-6-(2-ベンゾイルヒドラジン-1-カルボニル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(500mg、1.45mmol、1.00当量)及びローソン試薬(Lawsson reagent)(352mg、0.869mmol、0.600当量)の撹拌混合物に。得られた混合物を100℃で3時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。残渣を、PE/EtOAc(5:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製すると、(1R,5S,6r)-6-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸tert-ブチル(350mg、70.4%)が白色油として得られた。MSm/z:344[M+H]
工程3:2-((1R,5S,6r)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩:DCM(2.00mL)中のtert-ブチルtert-ブチル(1R,5S,6r)-6-(5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(300mg、0.873mmol、1.00当量)及びHCl(ガス)の1,4-ジオキサン(2.00mL)中溶液を室温で2時間撹拌した。溶媒を除去した後、粗生成物2-((1R,5S,6r)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩(100mg)を更に精製することなく次の工程に使用した。MSm/z:244[M+H]
工程4:2-((1R,5S,6r)-3-(1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール:2-((1R,5S,6r)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-5-フェニル-1,3,4-チアジアゾールヒドロクロリド(90.0mg、0.370mmol、1.00当量)及び6-クロロ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン(60.0mg、0.274mmol、0.740当量)のDMF(1.50mL)中撹拌溶液にNaCO(118mg、1.11mmol、3.00当量)を添加した。得られた混合物を100℃で2時間撹拌した。残渣を、以下の条件を用いて逆相フラッシュクロマトグラフィによって精製した(カラム、C18ゲル;移動相、B相:MeCN、A相:水;20分で5%から100%のB勾配;検出器:UV254/220nm)。これにより、2-((1R,5S,6r)-3-(1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピラジン-6-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-5-フェニル-1,3,4-チアジアゾール(92.0mg、58.4%)を白色固体として得た。H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.16(d,J=6.5 Hz,2H),7.98-7.87(m,2H),7.61-7.51(m,3H),6.47(tt,J=54.9,3.8 Hz,1H),4.71(td,J=15.0,3.8 Hz,2H),4.14(d,J=11.4 Hz,2H),3.79-3.69(m,2H),2.62-2.58(m,1H),2.57-2.53(m,2H).MS m/z:426.1[M+H]
生物学的アッセイのデータ及び手順
例示的な化合物を、HELA細胞における生細胞PFBアッセイでGCaseの活性化について評価した(本質的には、Ysselstein et al.,「LRRK2 kinase activity regulates lysosomal glucocerebrosidase in neurons derived from Parkinson’s disease patients」 Nature Communications(2019)10:5570に記載されているように)。表3の結果は、本開示の化合物がGCaseの強力な活性化剤であることを実証している。EC50範囲:A:<10μM;B:>10~50μM;C:>50~100μM;D:>100μM。
Figure 2024517789000142
同等物及び範囲
特許請求の範囲において、「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「前記(the)」等の冠詞は、反対のことが示されていない限り、又は文脈から明らかでない限り、1つ又は複数を意味し得る。群の1つ以上のメンバーの間に「又は」を含む特許請求の範囲又は記載は、反対に示されない限り、又は文脈から明らかでない限り、1つ、2つ以上、又は全ての群メンバーが所与の生成物又はプロセスに存在するか、所与の生成物又はプロセスに使用されるか、又は所与の生成物又はプロセスに関連する場合に満たされると見なされる。本発明は、群の正確に1つのメンバーが所与の生成物又はプロセス中に存在するか、所与の生成物又はプロセス中で使用されるか、そうでなければ所与の生成物又はプロセスに関連する実施形態を含む。本発明は、2つ以上又は全ての群メンバーが所与の生成物又はプロセス中に存在するか、所与の生成物又はプロセス中で使用されるか、又は所与の生成物又はプロセスに関連する実施形態を含む。
更に、本発明は、列挙された特許請求の範囲の1つ又は複数からの1つ又は複数の限定、要素、節、及び記述用語が別の特許請求の範囲に導入される全ての変形、組み合わせ、及び置換を包含する。例えば、別の請求項に従属する任意の請求項は、同じ基本請求項に従属する任意の他の請求項に見られる1つ又は複数の制限を含むように修正することができる。要素が例えばマーカッシュグループ形式でリストとして提示される場合、要素の各サブグループも開示され、任意の要素(複数可)をグループから除去することができる。一般に、本発明又は本発明の態様が特定の要素及び/又は特徴を含むと言及される場合、本発明又は本発明の態様の特定の実施形態は、そのような要素及び/又は特徴からなるか、又は本質的になることを理解されたい。簡単にするために、これらの実施形態は、本明細書では具体的に示されていない。「含む(comprising)」及び「含有する(containing)」という用語は、オープンであることを意図しており、追加の要素又は工程の包含を可能にすることにも留意されたい。範囲が与えられる場合、端点が含まれる。更に、別段の指示がない限り、又は文脈及び当業者の理解から明らかでない限り、範囲として表される値は、文脈が明らかにそうでないことを指示しない限り、本発明の異なる実施形態では記載された範囲内の任意の特定の値又は部分範囲を、範囲の下限の単位の10分の1まで想定することができる。
本出願は、様々な発行された特許、公開された特許出願、雑誌記事、及び他の刊行物を指し、それらの全てが参照により本明細書に組み込まれる。組み込まれた参考文献のいずれかと本明細書との間に矛盾がある場合、本明細書が優先するものとする。更に、先行技術に含まれる本発明の任意の特定の実施形態は、特許請求の範囲のいずれか1つ又は複数から明示的に除外することができる。そのような実施形態は当業者に知られていると考えられるので、除外が本明細書に明示的に記載されていなくても、それらは除外され得る。本発明の任意の特定の実施形態は、先行技術の存在に関連するか否かにかかわらず、任意の理由で任意の請求項から除外することができる。
当業者は、本明細書に記載の特定の実施形態に対する多くの等価物を認識するか、又は日常的な実験のみを使用して確認することができるであろう。本明細書に記載された本実施形態の範囲は、上記の説明に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲に記載されたものである。当業者は、以下の特許請求の範囲に定義される本発明の趣旨又は範囲から逸脱することなく、この説明に対する様々な変更及び修正を行うことができることを理解するであろう。
完全を期すために、本開示の様々な態様は、以下の番号付けされた条項に記載されている。
条項1.式(I):
Figure 2024517789000143
の化合物又はその薬学的に許容される塩であって、
は、置換若しくは非置換アルキル、置換若しくは非置換ヘテロアリール、又は置換若しくは非置換アリールであり、
Lは、結合又は-C(=O)-であり、
Aは、
Figure 2024517789000144
であり、
及びRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル、置換若しくは非置換カルボシクリル、置換若しくは非置換ヘテロシクリル、置換若しくは非置換アリール、又は置換若しくは非置換ヘテロアリールであり、又はR及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換カルボシクリル、置換若しくは非置換ヘテロシクリル、置換若しくは非置換アリール、又は置換若しくは非置換ヘテロアリールを形成し、
各Rは、独立して、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキルであるか、又は同じ炭素上のRの2つの場合は、その炭素と共にカルボニルを形成し、
mは、0、1、2、3又は4である、
式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項2.Rが、置換若しくは非置換ピリジニル、又は置換若しくは非置換フェニルである、
条項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項3.Rが、置換ピリジニル、又は置換若しくは非置換フェニルである、条項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項4.Rが、ハロゲン若しくはハロアルキルで置換されたピリジニル、ハロゲン若しくはハロアルキルで置換されたフェニル、又は非置換フェニルである、条項1~3のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項5.Rは、ハロゲン又はハロアルキルで置換されたピリジニルである、条項1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項6.Rは、ハロアルキルで置換されたピリジニルである、条項1~5のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項7.Rは、非置換フェニルである、条項1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項8.Rは、ハロゲン又はハロアルキルで置換されたフェニルである、条項1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項9.Rは、ハロゲンで置換されたフェニルである、条項1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項10.Rは、ハロアルキルで置換されたフェニルである、条項1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項11.Rは、メチル、
Figure 2024517789000145
である、
条項1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項12.Rは、
Figure 2024517789000146
である、
条項1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項13.Rは、
Figure 2024517789000147
である、
条項1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項14.Rは、
Figure 2024517789000148
である、
条項1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項15.Aは
Figure 2024517789000149
である、
条項1~14のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項16.Aは
Figure 2024517789000150
である、
条項1~14のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項17.Aは
Figure 2024517789000151
である、
条項1~14のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項18.Aは
Figure 2024517789000152
である、
条項1~14のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項19.Aは
Figure 2024517789000153
である、
条項1~14のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項20.Aは
Figure 2024517789000154
である、
条項1~14のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項21.R及びRは、それぞれ独立して、水素又は置換若しくは非置換ヘテロアリールであり、又はR及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換アリール又は置換若しくは非置換ヘテロアリールを形成する、条項1~20のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項22.Rは、ヘテロアリールである、条項1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項23.Rは、チアジアゾリルである、条項1~22のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項24.Rは、水素である、条項1~23のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項25.R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換アリール又は置換若しくは非置換ヘテロアリールを形成する、条項1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項26.R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換アリールを形成する、条項1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項27.R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換フェニルを形成する、条項1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項28.R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換ヘテロアリールを形成する、条項1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項29.R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換イミダゾリル、置換若しくは非置換ピロリル又は置換若しくは非置換ピラゾリルを形成する、条項1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項30.R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換ピラゾリルを形成する、条項1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項31.Aは
Figure 2024517789000155
である、
条項1~30のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項32.Rはハロゲンであるか、又は同じ炭素上のRの2つの場合は、その炭素と共にカルボニルを形成する、条項1~31のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項33.Rはフルオロであるか、又は同じ炭素上のRの2つの場合は、その炭素と共にカルボニルを形成する、条項1~32のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項34.Rはフルオロである、条項1~33のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項35.mは0である、条項1~34のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項36.mは2である、条項1~35のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項37.mは1である、条項1~35のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項38.Lは結合である、条項1~37のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項39.Lは-C(=O)-である、条項1~37のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項40.化合物が、式(I-a):
Figure 2024517789000156
の化合物又はその薬学的に許容される塩である、条項1に記載の化合物。
条項41.化合物が、式(I-b)
Figure 2024517789000157
の化合物又はその薬学的に許容される塩である、条項1に記載の化合物。
条項42.化合物が、式(I-c):
Figure 2024517789000158
の化合物又はその薬学的に許容される塩である、条項1に記載の化合物。
条項43.化合物が、式(I-d):
Figure 2024517789000159
の化合物又はその薬学的に許容される塩であり、XがN又はCHであり、Rは、置換又は非置換アルキルである、条項1に記載の化合物。
条項44.化合物が、式(I-e):
Figure 2024517789000160
の化合物又はその薬学的に許容される塩であり、Rは、置換又は非置換アルキルである、条項1に記載の化合物。
条項45.化合物が、式(I-f):
Figure 2024517789000161
の化合物又はその薬学的に許容される塩であり、Rは、置換又は非置換アルキルである、条項1に記載の化合物。
条項46.Rが非置換アルキル又はハロアルキルである、条項43~45のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
条項47.化合物が、式(I-g):
Figure 2024517789000162
の化合物又はその薬学的に許容される塩である、条項1に記載の化合物。
条項48.化合物が、式(I-h):
Figure 2024517789000163
の化合物又はその薬学的に許容される塩である、条項1に記載の化合物。
条項49.化合物が、式(I-i):
Figure 2024517789000164
の化合物又はその薬学的に許容される塩である、条項1に記載の化合物。
条項50.化合物が、式(I-j):
Figure 2024517789000165
の化合物又はその薬学的に許容される塩である、条項1に記載の化合物。
条項51.化合物が、以下
Figure 2024517789000166
Figure 2024517789000167
又はその薬学的に許容される塩である、
条項1に記載の化合物。
条項52.条項1~51のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される賦形剤と、を含む医薬組成物。
条項53.条項1~51のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、又は条項52に記載の医薬組成物と、化合物又は医薬組成物をそれを必要とする対象に投与するための説明書と、を含むキット。
条項54.疾患又は障害を治療することを必要とする対象において、疾患又は障害を治療する方法であって、有効量の条項1~51のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、又は条項52に記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。
条項55.疾患又は障害がグルコセレブロシダーゼ活性に関連する、条項54に記載の方法。
条項56.疾患又は障害が神経疾患又は障害である、条項54又は55に記載の方法。
条項57.神経疾患又は障害がパーキンソン病又はゴーシェ病である、条項56に記載の方法。
条項58.グルコセレブロシダーゼを活性化する方法であって、グルコセレブロシダーゼを有効量の条項1~51のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、又は条項52に記載の医薬組成物と接触させることを含む、方法。
条項59.接触させることがインビトロである、条項58に記載の方法。
条項60.接触させることがインビボである、条項58に記載の方法。
本開示の更なる様々な態様は、以下の番号が付けられた実施形態に記載されている。
実施形態1.式(I):
Figure 2024517789000168
の化合物又はその薬学的に許容される塩であって、
は、置換若しくは非置換アルキル、置換若しくは非置換ヘテロアリール、又は置換若しくは非置換アリールであり、
は、
Figure 2024517789000169
であり、
Lは、結合又は-C(=O)-であり、
Aは、
Figure 2024517789000170
であり、
及びRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル、置換若しくは非置換カルボシクリル、置換若しくは非置換ヘテロシクリル、置換若しくは非置換アリール、又は置換若しくは非置換ヘテロアリールであり、又はR及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換カルボシクリル、置換若しくは非置換ヘテロシクリル、置換若しくは非置換アリール、又は置換若しくは非置換ヘテロアリールを形成し、
各Rは、独立して、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキルであるか、又は同じ炭素上のRの2つの場合は、その炭素と共にカルボニルを形成し、
mは、0、1、2、3又は4である、
式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態2.Rが、置換若しくは非置換ピリジニル、又は置換若しくは非置換フェニルである、
実施形態1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態3.Rが、置換ピリジニル、又は置換若しくは非置換フェニルである、実施形態1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態4.Rは、ハロゲン若しくはハロアルキルで置換されたピリジニル、非置換フェニル、又はハロゲン、ハロアルコキシ若しくはハロアルキルで置換されたフェニルである、実施形態1~3のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態5.Rは、ハロゲン又はハロアルキルで置換されたピリジニルである、実施形態1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態6.Rは、ハロアルキルで置換されたピリジニルである、実施形態1~5のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態7.Rは、非置換フェニルである、実施形態1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態8.Rは、ハロゲン、ハロアルコキシ又はハロアルキルで置換されたフェニルである、実施形態1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態9.Rは、ハロゲンで置換されたフェニルである、実施形態1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態10.Rは、ハロアルキルで置換されたフェニルである、実施形態1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態11.Rが、メチル、
Figure 2024517789000171
である、実施形態1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態12.R
Figure 2024517789000172
である、実施形態1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態13.R
Figure 2024517789000173
である、実施形態1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態14.R
Figure 2024517789000174
である、実施形態1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態15.Aが
Figure 2024517789000175
である、実施形態1~14のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態16.Aが
Figure 2024517789000176
である、実施形態1~14のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態17.Aが
Figure 2024517789000177
である、実施形態1~14のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態18.Aが
Figure 2024517789000178
である、実施形態1~14のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態19.Aが
Figure 2024517789000179
である、実施形態1~14のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態20.Aが
Figure 2024517789000180
である、実施形態1~14のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態21.R及びRは、それぞれ独立して、水素又は置換若しくは非置換ヘテロアリールであり、又はR及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換アリール又は置換若しくは非置換ヘテロアリールを形成する、実施形態1~20のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態22.Rは、ヘテロアリールである、実施形態1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態23.Rは、チアジアゾリルである、実施形態1~22のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態24.Rが水素である、実施形態1~23のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態25.R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換アリール又は置換若しくは非置換ヘテロアリールを形成する、実施形態1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態26.R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換アリールを形成する、実施形態1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態27.R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換フェニルを形成する、実施形態1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態28.R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換ヘテロアリールを形成する、実施形態1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態29.R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換イミダゾリル、置換若しくは非置換ピロリル又は置換若しくは非置換ピラゾリルを形成する、実施形態1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態30.R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換ピラゾリルを形成する、実施形態1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態31.Aが
Figure 2024517789000181
である、実施形態1~30のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態32.Rはハロゲンであるか、又は同じ炭素上のRの2つの場合は、その炭素と共にカルボニルを形成する、実施形態1~31のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態33.Rはフルオロであるか、又は同じ炭素上のRの2つの場合は、その炭素と共にカルボニルを形成する、実施形態1~32のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態34.Rがフルオロである、実施形態1~33のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態35.mが0である、実施形態1~34のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態36.mが2である、実施形態1~35のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態37.mが1である、実施形態1~35のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態38.Lが結合である、実施形態1~37のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態39.Lが-C(=O)-である、実施形態1~37のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態40.A
Figure 2024517789000182
である、実施形態1~39のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態41.A
Figure 2024517789000183
である、実施形態1~39のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態42.化合物が、式(I-a):
Figure 2024517789000184
の化合物又はその薬学的に許容される塩である、実施形態1に記載の化合物。
実施形態43.化合物が、式(I-b):
Figure 2024517789000185
の化合物又はその薬学的に許容される塩である、実施形態1に記載の化合物。
実施形態44.化合物が、式(I-c):
Figure 2024517789000186
の化合物又はその薬学的に許容される塩である、実施形態1に記載の化合物。
実施形態45.化合物が、式(I-d):
Figure 2024517789000187
の化合物又はその薬学的に許容される塩である、実施形態1に記載の化合物。
実施形態46.化合物が、式(I-e):
Figure 2024517789000188
の化合物又はその薬学的に許容される塩であり、XはN又はCHであり、Rは、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態47.化合物が、式(I-f):
Figure 2024517789000189
の化合物又はその薬学的に許容される塩であり、Rは、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態48.化合物が、式(I-g):
Figure 2024517789000190
の化合物又はその薬学的に許容される塩であり、Rは、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態49.化合物が式(I-h):
Figure 2024517789000191
の化合物又はその薬学的に許容される塩であり、式中、Rは、水素、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態50.化合物が式(I-i):
Figure 2024517789000192
の化合物又はその薬学的に許容される塩であり、式中、Rは、水素、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態51.Rは、非置換ヘテロシクリル、非置換アルキル又はハロアルキルである、実施形態46~50のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態52.化合物が、式(I-j):
Figure 2024517789000193
の化合物又はその薬学的に許容される塩である、実施形態1に記載の化合物。
実施形態53.化合物が、式(I-k):
Figure 2024517789000194
の化合物又はその薬学的に許容される塩である、実施形態1に記載の化合物。
実施形態54.化合物が、式(I-l):
Figure 2024517789000195
の化合物又はその薬学的に許容される塩である、実施形態1に記載の化合物。
実施形態55.化合物が、式(I-m):
Figure 2024517789000196
の化合物又はその薬学的に許容される塩である、実施形態1に記載の化合物。
実施形態56.化合物が式(I-n):
Figure 2024517789000197
の化合物又はその薬学的に許容される塩であり、式中、Rは、水素、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態57.化合物が、式(I-o):
Figure 2024517789000198
の化合物又はその薬学的に許容される塩である、実施形態1に記載の化合物。
実施形態58.化合物が、式(I-p):
Figure 2024517789000199
の化合物又はその薬学的に許容される塩である、実施形態1に記載の化合物。
実施形態59.化合物が、
Figure 2024517789000200
Figure 2024517789000201
又はその薬学的に許容される塩である、
実施形態1に記載の化合物。
実施形態60.実施形態1~59のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される賦形剤と、を含む医薬組成物。
実施形態61.実施形態1~59のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、又は実施形態60に記載の医薬組成物と、化合物又は医薬組成物をそれを必要とする対象に投与するための説明書と、を含むキット。
実施形態62.疾患又は障害を治療することを必要とする対象において、疾患又は障害を治療する方法であって、有効量の実施形態1~59のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、又は実施形態60に記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。
実施形態63.疾患又は障害がグルコセレブロシダーゼ活性に関連する、実施形態62に記載の方法。
実施形態64.疾患又は障害が神経疾患又は障害である、実施形態62又は63に記載の方法。
実施形態65.神経疾患又は障害がパーキンソン病又はゴーシェ病である、実施形態64に記載の方法。
実施形態66.グルコセレブロシダーゼを活性化する方法であって、グルコセレブロシダーゼを有効量の実施形態1~59のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、又は実施形態60に記載の医薬組成物と接触させることを含む、方法。
実施形態67.接触させることがインビトロである、実施形態66に記載の方法。
実施形態68.接触させることがインビボである、実施形態66に記載の方法。

Claims (68)

  1. 式(I):
    Figure 2024517789000202
    の化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
    は、置換若しくは非置換アルキル、置換若しくは非置換ヘテロアリール、又は置換若しくは非置換アリールであり、
    は、
    Figure 2024517789000203
    であり、
    Lは、結合又は-C(=O)-であり、
    Aは、
    Figure 2024517789000204
    であり、
    及びRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキル、置換若しくは非置換カルボシクリル、置換若しくは非置換ヘテロシクリル、置換若しくは非置換アリール、又は置換若しくは非置換ヘテロアリールであるか、あるいはR及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換カルボシクリル、置換若しくは非置換ヘテロシクリル、置換若しくは非置換アリール、又は置換若しくは非置換ヘテロアリールを形成し、
    各Rは、独立して、ハロゲン、置換若しくは非置換アルキルであるか、あるいは同じ炭素上のRの2つの場合は、その炭素と共にカルボニルを形成し、
    mは、0、1、2、3又は4である、
    化合物又はその薬学的に許容される塩。
  2. が、置換若しくは非置換ピリジニル、又は置換若しくは非置換フェニルである、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  3. が、置換ピリジニル、又は置換若しくは非置換フェニルである、請求項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  4. は、ハロゲン若しくはハロアルキルで置換されたピリジニル、非置換フェニル、又はハロゲン、ハロアルコキシ若しくはハロアルキルで置換されたフェニルである、請求項1~3のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  5. は、ハロゲン又はハロアルキルで置換されたピリジニルである、請求項1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  6. は、ハロアルキルで置換されたピリジニルである、請求項1~5のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  7. は、非置換フェニルである、請求項1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  8. は、ハロゲン、ハロアルコキシ又はハロアルキルで置換されたフェニルである、請求項1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  9. は、ハロゲンで置換されたフェニルである、請求項1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  10. は、ハロアルキルで置換されたフェニルである、請求項1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  11. は、メチル、
    Figure 2024517789000205
    である、
    請求項1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  12. は、
    Figure 2024517789000206
    である、
    請求項1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  13. は、
    Figure 2024517789000207
    である、
    請求項1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  14. は、
    Figure 2024517789000208
    である、
    請求項1~4のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  15. Aは、
    Figure 2024517789000209
    である、
    請求項1~14のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  16. Aは、
    Figure 2024517789000210
    である、
    請求項1~14のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  17. Aは、
    Figure 2024517789000211
    である、
    請求項1~14のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  18. Aは、
    Figure 2024517789000212
    である、
    請求項1~14のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  19. Aは、
    Figure 2024517789000213
    である、
    請求項1~14のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  20. Aは、
    Figure 2024517789000214
    である、
    請求項1~14のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  21. 及びRは、それぞれ独立して、水素又は置換若しくは非置換ヘテロアリールであるか、あるいはR及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換アリール又は置換若しくは非置換ヘテロアリールを形成する、
    請求項1~20のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  22. は、ヘテロアリールである、請求項1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  23. は、チアジアゾリルである、請求項1~22のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  24. は、水素である、請求項1~23のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  25. 及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換アリール又は置換若しくは非置換ヘテロアリールを形成する、請求項1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  26. 及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換アリールを形成する、請求項1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  27. 及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換フェニルを形成する、請求項1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  28. 及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換ヘテロアリールを形成する、請求項1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  29. 及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換イミダゾリル、置換若しくは非置換ピロリル又は置換若しくは非置換ピラゾリルを形成する、請求項1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  30. 及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換若しくは非置換ピラゾリルを形成する、請求項1~21のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  31. Aは、
    Figure 2024517789000215
    である、
    請求項1~30のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  32. はハロゲンであるか、又は同じ炭素上のRの2つの場合は、その炭素と共にカルボニルを形成する、
    請求項1~31のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  33. はフルオロであるか、又は同じ炭素上のRの2つの場合は、その炭素と共にカルボニルを形成する、
    請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  34. はフルオロである、
    請求項1~33のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  35. mは0である、請求項1~34のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  36. mは2である、請求項1~35のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  37. mは1である、請求項1~35のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  38. Lは結合である、請求項1~37のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  39. Lは、-C(=O)-である、請求項1~37のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  40. は、
    Figure 2024517789000216
    である、請求項1~39のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  41. は、
    Figure 2024517789000217
    である、請求項1~39のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  42. 前記化合物が、式(I-a):
    Figure 2024517789000218
    の化合物又はその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
  43. 前記化合物が、式(I-b):
    Figure 2024517789000219
    の化合物又はその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
  44. 前記化合物が、式(I-c):
    Figure 2024517789000220
    の化合物又はその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
  45. 前記化合物が、式(I-d):
    Figure 2024517789000221
    の化合物又はその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
  46. 前記化合物が、式(I-e):
    Figure 2024517789000222
    の化合物又はその薬学的に許容される塩であり、式中、
    XはN又はCHであり、
    は、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである、
    請求項1に記載の化合物。
  47. 前記化合物が、式(I-f):
    Figure 2024517789000223
    の化合物又はその薬学的に許容される塩であり、式中、
    は、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである、
    請求項1に記載の化合物。
  48. 前記化合物が、式(I-g):
    Figure 2024517789000224
    の化合物又はその薬学的に許容される塩であり、式中、
    は、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである、
    請求項1に記載の化合物。
  49. 前記化合物が、式(I-h):
    Figure 2024517789000225
    の化合物又はその薬学的に許容される塩であり、式中、
    は、水素、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである、
    請求項1に記載の化合物。
  50. 前記化合物が、式(I-i):
    Figure 2024517789000226
    の化合物又はその薬学的に許容される塩であり、式中
    は、水素、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである、
    請求項1に記載の化合物。
  51. は、非置換ヘテロシクリル、非置換アルキル、又はハロアルキルである、請求項46~50のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  52. 前記化合物が、式(I-j):
    Figure 2024517789000227
    の化合物又はその薬学的に許容される塩である、
    請求項1に記載の化合物。
  53. 前記化合物が、式(I-k):
    Figure 2024517789000228
    の化合物又はその薬学的に許容される塩である、
    請求項1に記載の化合物。
  54. 前記化合物が、式(I-l):
    Figure 2024517789000229
    の化合物又はその薬学的に許容される塩である、
    請求項1に記載の化合物。
  55. 前記化合物が、式(I-m):
    Figure 2024517789000230
    の化合物又はその薬学的に許容される塩である、
    請求項1に記載の化合物。
  56. 前記化合物が、式(I-n):
    Figure 2024517789000231
    の化合物又はその薬学的に許容される塩であり、式中、
    は、水素、置換若しくは非置換アルキル、又は置換若しくは非置換ヘテロシクリルである、
    請求項1に記載の化合物。
  57. 前記化合物が、式(I-o):
    Figure 2024517789000232
    の化合物又はその薬学的に許容される塩である、
    請求項1に記載の化合物。
  58. 前記化合物が、式(I-p):
    Figure 2024517789000233
    の化合物又はその薬学的に許容される塩である、
    請求項1に記載の化合物。
  59. 前記化合物が、
    Figure 2024517789000234
    Figure 2024517789000235
    又はその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
  60. 請求項1~59のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される賦形剤と、を含む医薬組成物。
  61. 請求項1~59のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩あるいは請求項60に記載の医薬組成物と、前記化合物又は医薬組成物をそれを必要とする対象に投与するための説明書と、を含むキット。
  62. 疾患又は障害を治療することを必要とする対象において、疾患又は障害を治療する方法であって、有効量の請求項1~59のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩あるいは請求項60に記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。
  63. 前記疾患又は障害がグルコセレブロシダーゼ活性に関連する、請求項62に記載の方法。
  64. 前記疾患又は障害が神経疾患又は障害である、請求項62又は63に記載の方法。
  65. 前記神経疾患又は障害がパーキンソン病又はゴーシェ病である、請求項64に記載の方法。
  66. グルコセレブロシダーゼを活性化する方法であって、グルコセレブロシダーゼを有効量の請求項1~59のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、又は請求項60に記載の医薬組成物と接触させることを含む、方法。
  67. 前記接触させることがインビトロである、請求項66に記載の方法。
  68. 前記接触させることがインビボである、請求項66に記載の方法。

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