JP2024517369A - 厨房機器 - Google Patents

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食材の皮を剥くための装置が開示されており、この装置は、第1の摩擦面を有する回転可能なディスクと、第1の摩擦面を囲む、好ましくは摩擦面である第2の面と、を備える。他の実施形態も開示されている。【選択図】図3

Description

本発明は、厨房機器、特にハンドブレンダーや浸漬ブレンダーなどの手持ち式の厨房機器のためのアタッチメントに関する。本発明は、特に、ニンニクまたは同様の食材の皮をむくためのアタッチメント、およびアタッチメントから工具を取り出す方法に関する。
本発明の第1の態様によれば、食材の皮を剥くための装置が提供され、この装置は、第1の摩擦面を備える回転可能なディスクと、第1の摩擦面を囲む、好ましくは摩擦面である第2の面とを有する。
本明細書で使用される場合、「囲む」は、好ましくは、円形の構成に限定されることなく、周囲を囲むことを意味する。また、囲むは、好ましくは第1の摩擦面と第2の面とが非平行であることを意味する。
好ましくは、第1の摩擦面および第2の面の少なくとも一部は、45度から135度の間の角度、より好ましくは60度から120度の間の角度、より好ましくは75度から105度の間の角度、より好ましくは80度から100度の間の角度、さらにより好ましくは85度から95度の間の角度である。第1の摩擦面および第2の面の少なくとも一部は、垂直であることが望ましい。
好ましくは、第2の面は第1の摩擦面を囲む壁であり、より好ましくは、第2の面は第1の摩擦面に当接する。
好ましい構成では、第1の摩擦面と第2の面は食材を収容するためのチャンバを画定し、第1の摩擦面および第2の面の両方はチャンバと対向する。好ましくは、チャンバは、第1の摩擦面および第2の面によって完全には囲まれていない。より好ましくは、チャンバは入口開口部を有し、第1の摩擦面は入口開口部と対向する。
第2の面は、ディスク(第1の摩擦面を含む、または第1の摩擦面を形成する)が内部に配置されたシリンダ上に設けられてもよい。シリンダは、テーパ状であることが好ましい。
第1の摩擦面および第2の面の一方または両方は、好ましくは、弾性材料から形成された外面を有することができる。例えば、外面は、ゴム、シリコン、または同様のポリマーで形成することができる。第1および第2の面は、食材の皮を引っ掻き、切断し、貫通する可能性がある、粗い又は鋭い粒子(particles)、粒子(grains)又は歯を含む研磨面又は切断面ではないことが好ましい。好ましくは、それらの面は、食材、例えばニンニクのクローブの皮を引っ掻いたり貫通したりせず、把持することが好ましい。好ましくは、摩擦面は滑らかな最外面を有する。
好ましくは、第1の摩擦面と皮を剥く食材との間の摩擦係数は、皮を剥く食材とディスクの残りの部分および/または第2の面との間の摩擦係数よりも高い。
第2の面は、好ましくは、皮を剥く食材の動きを妨げる構造を含んでもよい。第2の面と食材との間の摩擦係数は、厨房機器の通常の面、例えば厨房機器のボウルよりも高くなくてもよい。代替的には、第2の面が前記構造を覆うためのスリーブとして、またはスリーブ上に設けられてもよい。
摩擦面が平行ではないため、ニンニクのクローブなどの皮を剥く食材は、同じような大きさでなくても効果的に皮を剥くことができる。
装置は、機器とアタッチメントとの係合によって形成されてもよい。あるいは、装置は厨房機器などの別の機器のアタッチメントであってもよく、またはスタンドアロン機器自体であってもよい。
第2の面は、第1の摩擦面を完全に取り囲む(surround)または囲む(encircle)必要はない。第2の面は、皮を剥く食材を収容するのに十分な程度に第1の摩擦面を取り囲むことが好ましく、食材の流出を防止することが好ましい。
好ましい構成では、ディスクは軸を中心に回転可能であり、第2の面は軸に面している。本明細書で使用される場合、好ましくは、「面している」という用語は、面の法線が軸の方向を向いていることを意味するために使用される。法線は、任意の角度で軸に接することができる。ディスクが回転すると、食材は遠心力を受けて軸から外側に押し出される可能性がある。この構成では、食材は、好ましくは、第2の面に送られてもよい。第2の面は、容器またはボウルの内面であってもよい。ディスクは、好ましくは軸と位置合わせされたシャフトに取り付けることができ、シャフトは、それによって駆動を受けてディスクを回転させることができる。
好ましくは、第2の面は、軸から45度以内、より好ましくは30度以内、より好ましくは15度以内、より好ましくは10度以内、さらにより好ましくは5度以内の角度で設けられる。
好ましくは、ディスクは、第2の面に対して回転可能である。第2の面は、静止していてもよい。相対運動は、好ましくは、食材の表面にせん断力を与え、皮を剥くのを助けることができる。
皮を剥く食材は、第1の摩擦面と第2の面との間に拘束されなくてもよい。第1の摩擦面と第2の面は平行ではないので、食材が回転運動によって引き起こされる遠心力を受けて移動できるように、食材はそれらの間に拘束されないことが好ましい。食材と第1の摩擦面との係合は、重力によることが好ましい。食材と第2の面との係合は、遠心力の結果であることが好ましい。したがって、装置は、様々な大きさの食材の皮を剥くことができる。
第1の摩擦面および/または第2の面は、摩擦コーティングおよび/またはパターニングを含んでもよい。摩擦コーティングは、ゴム、シリコン、または類似のポリマーなどの弾性材料で形成することができ、好ましくは食材を把持するように作用することができる。表面パターニングは、隆起または凹んだリブ、ダイヤモンド、クロスハッチング、ドット、または他のパターンとして成形され得る。パターニングは、好ましくは、滑らかな表面を有し、および/または、摩耗が最小限に抑えられるようなスケールであるか、より好ましくは摩耗が生じないようなスケールである。
第2の摩擦面は、厨房機器用の容器で使用するためのスリーブ上に設けられてもよい。このようなスリーブを使用すると、装置が既存の厨房機器(の容器)の一部を形成したり、既存の厨房機器(の容器)において使用したりすることができ、これは他の用途に適合させることができる。特に、スリーブは、厨房機器の壁の形成物を覆うことができる。これにより、スリーブは、実質的な突起または不連続部を含まない(または、あまり目立たない突起または不連続部を含む)第2の摩擦面を呈することができ、装置の動作中の食材への損傷を防止するのに役立つ可能性がある。ディスクは、使用時にスリーブに接触したり、スリーブに非常に近接して延在したりする場合がある。
スリーブは、第1および第2の開口端を有する剛性スリーブとして形成されてもよい。第1の開口端は、回転可能なディスクを駆動部と係合させ、任意選択で、食材をスリーブに挿入できるようにすることができる。剛性スリーブは、剛性スリーブが「ベル」形状を形成するように、スリーブの側面と第1の開口端とを接続する肩部で形成されてもよい。剛性スリーブは、剛性プラスチック材料または剛性エラストマー材料で形成されてもよい。
スリーブは、変形可能なスリーブおよび/または比較的柔らかいスリーブとして形成してもよい。このようなスリーブは、側壁のみで構成されてもよい(すなわち、上壁または底壁を含み得ない)。このようなスリーブは、具体的には、第2の摩擦面がスリーブ内に配置された食材に、該食材の少なくとも2つの側面から接触するように、ユーザによって変形され、次いで、食材の皮を剥くように、食材に対して相対的に移動させることによって、装置とは無関係に食材の皮むき器として使用することができる。変形可能なスリーブは、軟質シリコン、熱可塑性エラストマー、またはエラストマー材料で形成することができる。
回転可能なディスクは、第2の摩擦面に対して斜めの角度で配置された部分および/またはディスクの別の(平坦な)部分を備えてもよく、第1の摩擦面は前記部分上に延在する。好ましくは、前記部分は円錐形である。前記部分は、ディスクの中央に位置することが好ましい。斜めに配置された部分は、ディスクの半径の4分の1から4分の3を占めることができ、好ましくは、ディスクの半径の約2分の1を占める。斜めに配置された部分は、ディスクに取り付けられた(中央)シャフトの主要部分にわたって延在してもよく、好ましくは、斜めに配置された部分は、ディスクに取り付けられた(中央)シャフトの実質的に全体にわたって延在する。斜めに配置された部分は、ディスクの外側/平坦部分に対して、90度から135度の間、より好ましくは100度から125度の間、さらにより好ましくは105度から120度の間の角度で配置されてもよい。ディスクの斜めに配置された部分および外側/平坦部分は、好ましくは2つの部分からなる射出成形プロセスを介して、シリコンまたは熱可塑性エラストマーなどの軟質材料でコーティングしてもよい。斜めに配置された部分の使用は、使用時の食材の半径方向の移動量を低減することができ、それによって、食材が効果的に皮むきされるように第2の摩擦面に接触する可能性がより高くなり、また、使用時の食材への損傷も低減することができる。斜めに配置された部分は、一般に「円錐形」として説明されているが、異なる形状(例えば、丸みを帯びたまたは湾曲した円錐形状または半球形状)を有する部分を代わりに使用できることが理解されよう。
第1の摩擦面は、ディスクに可逆的に取り付けることができる。これにより、第1の摩擦面を取り外して洗浄することができる。摩擦面が摩耗または損傷した場合は、摩擦面を交換することができる。
好ましくは、ディスクは、代替の食品加工目的を有することができる。第1の摩擦面をディスク(例えば、おろし金ディスク)に取り付けて、食品加工目的を皮むきに変換することができる場合には、保管スペースを最小限に抑えることができる。
装置は、第1の摩擦面の下に空洞を備えてもよく、ディスクは、空洞まで貫通して延在する複数の開口部を備えてもよい。いくつかの構成では、開口部は、ニンニクの皮を受け入れるのに十分な大きさであってもよい。好ましくは、開口部は、ニンニクのクローブを受け入れるのに十分な大きさではない(ニンニクのクローブは、通常、1cmから3cmの大きさである)。好ましくは、開口部は、1cmを超える連続した開口を有さない。これは、皮を剥いたクローブと皮とを分離するのに役立つ可能性がある。
好ましい構成では、ディスクは、内側部分と外側部分を備え、複数の開口部が内側部分と外側部分の両方に設けられている。これは、装置内に、例えば空洞を通る空気流を生成するのを助けることができる。
好ましくは、外側部分の開口部はディスクの周囲にある。これにより、開口部がクローブによって塞がれることを防止することができる。
開口部の少なくとも一部にわたって複数の格子状のものが設けられてもよい。開口部が空気流を目的とする構成では、好ましくは、格子状のものは、剥いた皮が空気流によって空洞内に引き込まれるのを防止することができる。格子状のものは、内側部分に設けられた開口部のみにわたって設けられてもよいし、外側部分に設けられた開口部のみにわたって設けられてもよいし、内側部分と外側部分の両方に設けられた開口部にわたって設けられてもよい。好ましくは、格子状のものの間隔は1cm以下である。
空洞は、空気流を導くための複数のリブを備えていてもよい。リブは、好ましくは、開口部間の空気の流れを促進するように構成されている。好ましい例では、リブは、内側部分から外側部分への空気の流れを促進するように構成されている。好ましくは、リブは湾曲している。さらにより好ましくは、リブは回転方向から離れる方向に湾曲しており、曲率半径は回転運動の方向とは反対方向に拡大している。これにより、皮がディスクの内側部分に蓄積し、皮を剥いたクローブがディスクの外側部分に蓄積することを促進することができる。
好ましくは、ディスクの外側部分の開口部は、リブの間に位置する。このようにして、空気は、リブの間を流れ、開口部から直接流出することができる。
好ましくは、装置は、ディスクと連動して回転可能なカバーをさらに備える。カバーは、食材の動きに垂直方向の制約を与えることができる。好ましい実施形態では、カバーは、ディスクとカバーとの間の距離を変化させるように自由に移動可能である。このようにして、チャンバの高さを変えることができるので、大きさの異なるクローブを収容することができる。好ましくは、カバーは、重力によって食材上に静かに載るだけである。
カバーは、可逆的に取り付け可能であってもよい。好ましくは、カバーまたは装置に損傷を与えることなく、カバーは、装置に取り付け、装置から取り外すことを繰り返し行うことができる。
さらなる態様によれば、厨房機器のためのアタッチメントが提供され、このアタッチメントは、機器を上述したような食材の皮を剥くための装置に変換するように構成されたディスクを備える。
摩擦面を備えたディスクアタッチメントを食品器具に取り付けてもよく、摩擦面は、上述のように第1の摩擦面を提供する。第2の面は、食品加工機器のボウルまたは容器の壁によって提供されてもよい。
本発明のさらなる態様によれば、回転式の食品加工機器のためのアタッチメントであって、食品加工のための回転工具を備える第1の部分と、カバーを備える第2の部分と、を備える軸を有し、第1の部分および第2の部分が可逆的に取り付け可能である、アタッチメントが提供される。
したがって、第1の部分が食品加工機器内に配置され、次に食材が配置され、次に第2の部分が配置されてもよい。この構成により、安全ガードを提供することができる。回転工具は、電源を切った後も回転し続けるため、カバーがないと、回転ディスクによってユーザが怪我をする可能性がある。カバーが回転工具のシールドとなり、このような怪我の発生を防止するのに役立つ。
好ましくは、第1の部分と第2の部分の一方は、回転式の食品加工機器から第1の部分と第2の部分の他方に回転駆動を伝達するように構成される。好ましくは、2つの部品が組み合わされたときにのみ駆動が伝達される。これにより、さらに安全なガードが提供される。
食品加工用の回転工具は、例えば、おろし金ディスク、スライスディスク、スパイラライザーディスク、乳化機ディスク、摩擦面ディスク、または生地フック、チョッパー、ブレンダーなどのディスクであってもよく、または代替の食品加工目的を有するものであってもよい。回転工具は、前述のディスクであってもよい。
上述のような装置は、そのようなアタッチメントを含むことができる。上述のようなディスクは、軸の第1の部分に設けられてもよく、上述のようなカバーは第2の部分に設けられてもよい。食材は、好ましくは、ディスクとカバーとの間に収容することができる。
本発明のさらなる態様によれば、上述の装置および/またはアタッチメントを備える厨房機器が提供される。
本発明のさらなる態様によれば、食材の皮を剥くための装置が提供され、この装置は、第1の摩擦面を有する回転可能なディスクと、第1の摩擦面を囲む第2の面とを備える。
本発明のさらなる態様によれば、食材の皮を剥くための装置が提供され、この装置は、第1の摩擦面を備える軸の周りに回転可能なディスクと、軸に面する第2の面とを備える。好ましくは、第2の面は軸に対して45度以下の角度をなす。より好ましくは、第2の面は軸に対して30度以下の角度をなす。さらにより好ましくは、第2の面は軸に対して15度以下の角度をなす。
本発明のさらなる態様によれば、食材の皮を剥くための装置が提供され、この装置は、第1の摩擦面を有する回転可能なディスクと、第1の摩擦面に垂直な第2の面とを有する。
本発明のさらなる態様によれば、食材の皮を剥くための装置が提供され、この装置は、容器とディスクとを有し、ディスクは摩擦面を備え、容器内で回転可能である。
本発明のさらなる態様によれば、ハンドブレンダーのためのアタッチメントが提供され、このアタッチメントは、可逆的に取り付け可能な工具と、可逆的に取り付け可能な工具のためのエジェクタとを備える。
工具は、エジェクタを介して取り出すことができるので、工具を取り外すためにユーザが工具に触れる必要はない。これは、ユーザが工具を保持し、工具が作動した場合に起こり得る事故を防ぐのに役立つ。また、工具を取り外す際に、ユーザの手に食材が付着することを防ぐのにも役立つ。
さらなる態様によれば、厨房機器のためのアタッチメントが提供され、このアタッチメントは、可逆的に取り付け可能な工具と、可逆的に取り付け可能な工具のためのエジェクタと、厨房機器に結合するための結合手段とを備え、エジェクタおよび結合手段はアタッチメントの同じ面に配置されている。
本明細書で使用される場合、「同じ面」は、アタッチメントの同じ表面および/または側面を意味するために使用される。使用時には、これが最上部の面になることもある。厨房機器のモータに結合する面と同じアタッチメントの面にエジェクタが配置されていると、特に手持ち式の厨房機器を使用している場合、ユーザにとってより便利な場合が多い。
好ましくは、結合手段は、厨房機器の構造と係合してアタッチメントを厨房機器に可逆的に取り付けるように構成された構造を備える。さらにより好ましくは、結合手段は、厨房機器からアタッチメントへ、好ましくは可逆的に取り付け可能な工具へ駆動を伝達するように構成される。
好ましくは、エジェクタと結合手段は別個である。これにより、アタッチメントからの工具の取り外しは、厨房機器からのアタッチメントの取り外しとは別に行うことができる。より好ましくは、エジェクタと結合手段は互いに離間している。この空間は、少なくとも1cm、好ましくは少なくとも2cm、より好ましくは少なくとも3cmの距離を有していてもよい。これは、ユーザが厨房機器を持ったときに誤ってエジェクタを作動させることを防止するのに役立つ。
さらに別の態様によれば、厨房機器のためのアタッチメントであって、可逆的に取り付け可能な工具と、可逆的に取り付け可能な工具のためのエジェクタと、を備え、エジェクタが工具の軸からオフセットされているアタッチメントが提供される。
「オフセット」という用語は、本明細書では、エジェクタが、好ましくは、工具の軸と一致しない作動方向に作動されることを意味するために使用される。この構成により、工具が他の機構、例えば、回転駆動を伝達するためのギアボックスと位置合わせするための空間を提供することができる。好ましくは、作動方向は工具の軸に平行である。
好ましくは、可逆的に取り付け可能な工具と可逆的に取り付け可能な工具のためのエジェクタは、アタッチメントの対向する面に設けられる。これにより、作動方向が工具の軸に平行になりやすくなる。
好ましくは、可逆的に取り付け可能な工具は、取り出し方向に沿って取り出され、エジェクタは、作動方向に作動するエジェクタコントローラを備え、作動方向は取り出し方向と平行である。好ましくは、取り出し方向は、工具の軸に沿った方向である。これにより、取り出しの力をより効率的に伝達することができる。
コントローラは、ボタン、レバー、またはスイッチであってもよい。
好ましい構成では、作動方向は、取り出し方向からオフセットされていてもよい。これは、作動方向が取り出し方向と平行であるが、取り出し方向と一致していないことを意味するために使用される。これにより、例えば工具をモータに結合するための、アタッチメント内のさらなる要素のための空間を確保することができる。
エジェクタは、工具の各構成部のためのエジェクタピンをさらに備えていてもよい。ピンは、工具を取り出すための力を伝達するために使用することができる。好ましくは、2つ以上のエジェクタピンがあり、エジェクタピンの長さが異なる。したがって、ユーザは、工具を順番に取り出すことができ、各工具を取り出すのに必要な力を軽減することができる。
好ましい構成では、エジェクタは、取り出し方向に平行なガイド構造をさらに備える。これにより、エジェクタがスムーズに下向きになり、回転モーメントの影響が軽減される。ガイド構造は、好ましくは、取り出し方向に平行な方向にリブを備えていてもよい。
ガイド構造は、好ましくは、作動方向に平行であり、かつ、作動方向に沿っていてもよい。これは、エジェクタをスムーズに下方に案内するのに役立つ。
好ましくは、ガイド構造は、取り出し方向に垂直な方向に複数の支柱をさらに備える。これら支柱により、重量と体積を最小限に抑えながら、剪断力に耐えるようにエジェクタ機構を強化および/または補強することができる。
さらなる態様によれば、可逆的に取り付け可能な工具を有するアタッチメントと、厨房機器からアタッチメントを取り出すための第1のエジェクタ機構と、アタッチメントから可逆的に取り付け可能な工具を取り出すための第2のエジェクタ機構と、を有し、第1のエジェクタ機構は、第2のエジェクタ機構とは別個である、厨房機器が提供される。
アタッチメントの取り出しおよび工具の取り出しのための2つの別個のエジェクタ機構を提供することで、機器を段階的に分解することができる。さらに、ユーザは、工具を取り外すために工具に触れる必要がない。
厨房機器のアタッチメントは、好ましくは、上述のようなアタッチメントであってもよい。
上記の厨房機器は、手持ち式の厨房機器、好ましくはハンドブレンダーであってもよい。
さらなる態様によれば、食材の皮を剥くための装置、好ましくは厨房機器で使用するためのスリーブが提供され、任意選択で、スリーブの内面が食材の皮を剥くための摩擦面を提供する。スリーブは、スリーブの内側に配置された回転部品と組み合わせて使用することができ、任意選択で、回転部品がさらなる摩擦面を提供する。
さらなる態様によれば、食材の皮を剥くための装置、好ましくは厨房機器のための回転可能なディスクであって、第1の部分と、第1の部分に対して斜めの角度で配置された第2の部分とを備え、好ましくは、少なくとも第2の部分に摩擦面が設けられ、より好ましくは第2の部分が円錐形状である、回転可能なディスクが提供される。
本発明はまた、本明細書に記載の装置または装置要素のいずれかを構築するための部品のキットを包含する。
本発明は、実質的に本明細書に記載され、および/または添付の図面を参照して例示されるような方法、システム、および装置にまで及ぶ。
本発明は、本明細書に記載および/または図示される任意の新規な態様または特徴にまで及ぶ。
本明細書で説明する装置の特徴は、方法の特徴としても提供することができ、その逆もまた同様である。本明細書で使用される場合、ミーンズプラスファンクションの特徴は、例えば、適切にプログラムされたプロセッサおよび関連するメモリーなど、それらの対応する構造の観点から代替的に表現されてもよい。
本発明の一態様における任意の特徴は、任意の適切な組み合わせで、本発明の他の態様に適用することができる。特に、方法の態様は、装置の態様に適用することができ、その逆も同様である。さらに、一態様における任意の、一部および/または全ての特徴は、任意の適切な組み合わせで、任意の他の態様における任意の、一部および/または全ての特徴に適用することができる。また、本発明の任意の態様において記載および定義された様々な特徴の特定の組み合わせは、独立して実施および/または供給および/または使用することができることも理解されたい。
また、本発明の任意の態様において記載および定義された様々な特徴の特定の組み合わせは、独立して実施および/または供給および/または使用することができることも理解されたい。
本明細書において、「または」という用語は、別段の記載がない限り、排他的または包括的な意味で解釈することができる。
本明細書で使用される場合、第1の物体と第2の物体との間のアタッチメントに関連して使用される用語「取り外し可能なアタッチメント」(および「取り外し可能に取り付け可能」および「可逆的に取り付け可能」などの同様の用語)は、好ましくは、第1の物体が第2の物体に取り付けられ、取り外すことができる(好ましくは、再取り付け、再取り外しなどを繰り返し行うことができる)ことを意味し、および/または、第1の物体または第2の物体を損傷することなく、第1の物体を第2の物体から取り外すことができることを意味し、より好ましくは、第1の物体または第2の物体を損傷することなく、第1の物体を第2の物体に再取り付けすることができることを意味し、および/または、手で、および/または工具(例えば、ねじ回し、スパナなど)を使用することなく、第1の物体を第2の物体から取り外す(および任意選択で再取り付けする)ことができることを意味する。この点に関して、スナップフィット、バヨネットアタッチメント、および手で回転可能なロックナットなどの機構を使用することができる。
さらに、ハードウェアで実装される機能は、一般に、ソフトウェアで実装される場合があり、その逆もまた同様である。本明細書におけるソフトウェアおよびハードウェアの機能へのいかなる言及も、それに応じて解釈されるべきである。
本発明は、家庭用食品加工および調理機械の分野で記載されているが、工業規模および/または少量のいずれかで、材料の効率的、効果的かつ便利な調理および/または加工が望まれるあらゆる使用分野においても実施することができる。使用分野には、化学物質、医薬品、塗料、建築材料、衣料材料、農業用および/または動物用飼料および/または処理剤(肥料、穀物および/または他の農業用および/または動物用製品を含む)、油、燃料、染料、化粧品、プラスチック、タール、仕上げ剤、ワックス、ワニス、飲料、医学的および/または生物学的研究材料、はんだ、合金、廃液、および/または他の物質の調製および/または処理を含む。本明細書における「食品」、「食材」または同様の用語への言及は、そのような作動媒体によって置き換えることができる。
本明細書に記載される本発明は、任意の厨房機器において、および/またはスタンドアロン装置として使用することができる。これには、上部駆動式機械(例えば、スタンドミキサー)および下部駆動式機械(例えば、ブレンダーまたはフードプロセッサー)の両方を含む、任意の家庭用食品加工および/または調理機が含まれる。これは、加熱式および/または冷却式の機械に実装できる。本発明はまた、手持ち式機器(例えば、ハンドブレンダー)および卓上式機器(例えば、ブレンダー)の両方において実施することができる。これは、ワークトップまたは作業台に組み込まれた機器で使用されることもあれば、スタンドアロン装置で使用されることもある。また、本発明は、モータ駆動式、手動駆動を問わず、スタンドアロン装置として提供することもできる。
本明細書で使用される場合、用語「加工」は、好ましくは、製品を食材に変換すること、または、食材を異なる形態の食材に変換することに関連する、またはそれに寄与するあらゆる行為を意味し、これには、例として、機械的作業(例えば、切断、叩解、ブレンド、泡立て、さいの目状にする、らせん状にする、粉砕、押出し、成形、混練など)を適用すること、および熱間または冷間を適用することを含む。本明細書で使用される「食品」および「食材」は、飲料および冷凍材料、ならびにそれらを作製するのに使用される材料(例えば、コーヒー豆)を含むことができる。
本発明の一実施形態による食品加工装置の側面図を示す。 ハンドブレンダーシャフトに接続された食品加工装置の蓋を示す。 食品加工装置の断面図を示す。 ディスク挿入体とカバーディスクの側面図を示す。 ディスク挿入体の実施形態の側面図を示す。 ディスク挿入体のさらなる実施形態の側面図を示す。 ディスク挿入体のさらなる実施形態の側面図を示す。 ディスク挿入体のさらなる実施形態の側面図を示す。 ディスク挿入体のさらなる実施形態の側面図を示す。 ディスク挿入体のさらなる実施形態の側面図を示す。 図10のディスク挿入体の上面図を示す。 代替のディスク挿入体の斜視図を示す。 図12aのスリーブおよびディスク挿入体を含む食品加工装置の断面図を示す。 図12aの代替のスリーブおよびディスク挿入体を含む食品加工装置の断面図を示す。 スリーブを示す。 代替のスリーブを示す。 ビーターアタッチメントが接続されたハンドブレンダーの斜視図を示す。 ハンドブレンダーアタッチメントの一実施形態の側面図を示す。 図14のハンドブレンダーアタッチメントの斜視図を示す。 工具が取り付けられた図14および図15のハンドブレンダーアタッチメントの断面側面図を示す。 工具が取り付けられていない図14~16のハンドブレンダーアタッチメントの断面側面図を示す。 図14~図17のハンドブレンダーアタッチメントのボタン要素の内面の斜視図を示す。 図14~図18のハンドブレンダーアタッチメントのボタン要素の外面の斜視図を示す。
皮むき挿入体
ニンニクや同様の野菜の皮を剥くのは面倒で、料理人の手には長時間臭いが残ることがある。したがって、ニンニクの電動皮剥きを提供することが望ましい。図1および図3は、回転式の食品加工器具においてニンニクの皮を剥くための本発明の第1の実施形態を示し、工具アタッチメント100、蓋200、およびボウル300を備える。アタッチメントは、シャフト120と、ボウル300内で回転可能なディスク110とを備える。シャフトの端部には、蓋200を介して取り付け可能なモータユニットから駆動を伝達するための手段 140がある。
この実施形態では、工具100は、図2に示すように、ハンドブレンダーまたは浸漬ブレンダー700のためのアタッチメントとして提供される。工具アタッチメント100は、ボウル300の基部にある対応する凹部330と係合する位置決めポスト130を備える。工具100は、位置決めポスト130と対応する凹部330との係合によって、ボウル300内の固定位置に保持されるように構成されている。ボウル300の凹部330は、工具アタッチメント100のポスト130の穴内に差し込まれる位置決めピン332を含む。工具100のシャフト120は、位置決めピン332に対して回転可能であり、その結果、ボウル300は、その中でアタッチメント100が回転する間、固定位置に留まる。
機器のモータユニットは、蓋200に取り付け可能なハンドブレンダー700のハンドル内に配置される。図2は、ハンドブレンダー700のハンドルに接続された蓋200を示す。ブレンダーのハンドルは、蓋200の上面から延びるチャネル240内に収容される。蓋200およびハンドブレンダーのハンドルは、バヨネット機構および/またはスナップロックなどの、接続を固定するための対応するロック構造を有する。チャネル240の上縁は、ハンドブレンダー700の取り付け解除ボタン710を収容することができる切欠部242を有する。取り付け解除ボタン710を作動させると、バヨネットおよび/またはスナップロック機構が解放されて、ブレンダーハンドル700と蓋200との接続が解除される。
ハンドブレンダー700は、コントロール750によって電源を入れることができる。蓋に設けられた駆動伝達機構が図3の断面図に示されている。チャネル240内には、食品加工機器のハンドルに配置されたモータ機構と係合する伝達ピン252が設けられている。伝達ピン252は、蓋内の伝達機構250にトルクを伝達し、次いで、この伝達機構250は、工具にトルクを伝達することができる。伝達機構250は、工具アタッチメント100のシャフト120の端部に位置する結合構成要素140との係合を介して、モータの回転運動を工具に伝達する。結合構成要素140は、伝達機構250と係合するスペード形状構造142を備える。このようにして、回転運動が、工具100のシャフトまたは軸120に与えられる。
蓋100は、その周囲から突出する下縁210を備え、下縁210はボウル300に嵌合する。下縁210は、ボウルの内面内の対応するスロット(図示せず)と係合して確実な接続を形成する突起212を備える。蓋は、バヨネット機構および/またはスナップフィット機構を介してボウルにさらに接続されてもよい。蓋200は、蓋200とボウル300との間の接合部を覆う外向きに突出するリム230をさらに備える。
工具アタッチメント100は、シャフト120上に配置された実質的に平坦なディスク110を備え、ディスク110は、シャフト120によって画定された軸を中心に回転可能である。(図3に示されるように)組み立てられると、工具100、蓋200、およびボウル300の構成は、ディスク110の上面と蓋200の下面との間に食品50を受け入れるためのチャンバ350を画定する。ディスク110の上面は、摩擦面112を含む。ボウル300の内面は第2の面310を形成し、これは第2の摩擦面として作用することができる。ニンニクのクローブ50(または皮を剥く類似の食材)がチャンバ350内に配置されると、それらはディスク110の摩擦面112上に置かれる。ディスク110は、ボウル300内で回転するが、ボウル300は静止したままである。
ディスク110は、第2の摩擦面310がディスクの摩擦面112を囲むようにボウル300内に位置する。第2の摩擦面112は、ディスク110の外周およびその摩擦面112に当接する。ディスクの摩擦面112と第2の摩擦面310との間の角度は90度であってもよいが、これは本発明が正しく機能するために必要なわけではない。2つの摩擦面112、310は平行ではないが、45度と135度との間の角度の範囲で設けられてもよい。図示の実施形態では、面112、310は、90度をわずかに超える角度で設けられている。ディスクの摩擦面112およびボウルの摩擦面310はいずれも、皮を剥く食材が収容されるチャンバ350に面する。ディスクの摩擦面112は、上方を向いており、チャンバ350の開口部に面している。ディスクの摩擦面112と第2の摩擦面310は平行ではないので、クローブ50は2つの摩擦面の間に拘束されない。むしろ、クローブ50は、重力によってディスクの摩擦面112に対して保持される。ディスクが回転すると、クローブ50は、遠心力によって外側に押し出される。第2の摩擦面がシャフト120の軸に面しているため、遠心力によってクローブ50が第2の摩擦面310に押し付けられる。
工具100は、図4に示されるように、分離可能な2つの主要構成要素、すなわち、ディスク挿入体102とシャンクアタッチメント104として形成される。ディスク挿入体102は、ディスク110とシャフト116を備える。シャフト116は、シャンク挿入体104のシャンク120内に収容することができる。キャップ150は、ネジ152によってシャフト116の上部に固定されており、シャフト116を閉じて、食材の侵入を防止する。接続されると、シャフト116とシャンク120は、工具100のための軸として作用する。シャフト116とシャンク120は、構成要素間で回転運動が伝達できるように、対応する係合構造を備える。この例示的な実施形態では、シャンク120内の対応するスロット(図示せず)内に位置する外縁シャフト116に沿って延びるスプライン118が設けられている。あるいは、内側に延在するシャンク内にリブを設け、対応するスロットをシャフト上に設け、そこにリブを配置することもできる。歯の形態の係合構造114および124も、スプラインの端部、シャンク120とディスク110との界面に設けられる。本実施形態では、シャンクアタッチメント104は、回転運動をディスク挿入体102に伝達する。しかしながら、代わりに、ディスク挿入体の構成要素をモータに結合し、シャンク挿入体の構成要素に駆動を伝達してもよい。
食品加工のモードを改善または変更するために、さらなるアタッチメントを工具挿入体100に取り付けてもよい。シャンク120は、さらなるアタッチメントと係合して固定するように構成された構造122を備える。本実施形態では、構造122は、シャフト120の長さに沿って(したがって、回転軸に沿って)延びるスロットとして設けられ、このスロットに、さらなるアタッチメント上の突出構造を挿入することができる。この構成により、さらなるアタッチメントがシャフト120の軸に沿って自由に移動できるようになり、ディスク110とさらなるアタッチメントとの間の距離を変化させることができる。これにより、さらなるアタッチメントへの回転力の伝達も容易になり、さらなるアタッチメントがディスク110の回転と同期して回転するようになる。
さらなるアタッチメントの実施例は、図4に示されるようなカバー400である。カバー400は、工具ディスク110のフットプリントに対応するディスク形状のフットプリントを有する。カバー400は、チャンバ350の上面として機能する。カバー400は、シャフト120を(回転軸に沿って)上下に自由に動くことができるため、カバー400とディスク110との間の距離を変えることができ、チャンバ350のサイズを変えることができる。カバー400は、ニンニクのクローブ50の上に静かに置かれ、重力による穏やかな圧力をかけることができる。したがって、カバー400は、クローブ50が収容されるチャンバ350のサイズを最小限に抑えることができる。モータの電源をオンにすると、カバー400はディスク110と共に回転する。回転中、クローブ50にかかる遠心力により、クローブ50をランダムに移動させることができる。カバーは、垂直方向の動きを最小限に抑え、第2の摩擦面310に向かう横方向の動きを促進する効果を有する。このようにして、クローブ50をより迅速かつ効率的に壁310に向かって付勢することができる。カバー400は、好ましくは、食品に安全なプラスチック材料で作られ、動きを抑制するが妨げない程度の重量を有する。したがって、カバーは、10~100gの間、好ましくは15~35gの間、より好ましくは20~30gの間のオーダーの重量を有することができ、さらにより好ましくは、25gの重量を有する。カバーの下面は、ディスク110の摩擦面112と平行である必要はない。例えば、クローブ50がボウル300の壁310に向かうのを促進するために、中央部分から外側部分に向かって上向きに傾けることができる。
使用時には、ディスク挿入体102は、前述のようにボウル300内に配置され、固定される。この後、処理される食材50は、チャンバ350内で、ディスク110の摩擦面112上に配置される。次いで、シャンク挿入体104がディスク挿入体102の上に装着され、食材が摩擦面112、ボウル300の壁、およびカバー400によって画定されるチャンバ350内に保持される。機器の電源がオンになり、ディスク110がモータによって回転するように設定されると、遠心力により、ニンニクのクローブ50がボウル300の内壁の第2の摩擦面310に向かって空洞の外側領域に移動する。ディスク摩擦面112と第2の摩擦面310との相対運動により、ニンニクのクローブ50の表面にせん断力が働き、これにより皮が除去される。
典型的には、従来の皮むき装置は、2つの平行な面の間でクローブを擦ることによって剪断力を及ぼす。このような構成では、これらの2つの面間の間隙の幅は、より大きなクローブによって決定される。したがって、大きなクローブのみが両面に接触し、効率的に皮を剥ける。本発明は、重力を利用してクローブをディスクの摩擦面112に保持し、遠心力を利用してクローブをディスク110を取り囲む第2の摩擦面と係合させる。遠心はあらゆる大きさのクローブに作用し、全てのクローブが摩擦面に接触する。したがって、小さなクローブおよび大きなクローブの両方が、回転運動の結果として摩擦面から剪断力を受ける。そのため、あらゆる大きさのクローブを効果的に剥がすことができる。
クローブ50が第2の摩擦面310に向かって飛ばされるのに十分な遠心力をクローブ50に及ぼすためには、ディスク110の十分に高い回転速度が必要とされる。これは、通常、典型的には、1,000RPMを超える速度での回転によって達成されるが、好ましくは1,000~5,000RPMの間、より好ましくは2,500~3,500RPMの間、さらにより好ましくは3、000RPMの回転運動がより典型的に使用され得る。
摩擦面112は、ゴム、シリコンまたは同様のポリマー材料などの弾性材料で形成される。このような材料は、工具アタッチメントに通常使用される材料、例えば金属よりも高い摩擦係数をもたらす。ニンニクのクローブ(または皮を剥く他の食材)の損傷を回避するために、ディスクの上部摩擦面は、サンドペーパーなどの、引っ掻きまたは摩耗するように構成された粒状表面を有する研磨材で形成されていない。研磨材がニンニクの表面を傷つけ、その結果、クローブが調理に最適な状態にならない可能性がある。多くの場合、ニンニクのクローブから汁が放出されるため、ユーザが皮を剥いたクローブを扱うと、手に臭いが残ることがある。本発明の摩擦面112は、滑らかな最外面を有し、P1200のサンドペーパーよりも低い摩耗性を有する。このようにして、食材の皮は、摩砕(abrasion)ではなく、擦る(rubbing)ことによって除去される。摩擦面は、凹んだまたは突出した特徴のいずれかの形状のパターンを有していてもよい。これらの特徴は、同じ材料または異なる材料で形成されてもよく、グリップを向上させるように構成されたリブ、ドット、クロスハッチングまたは同様のパターンを含む形態をとってもよい。このパターンが形成された材料の最外面は、粒状粒子ではなく、滑らかな連続層で形成されているという点で、依然として滑らかであると考えることができる。ボウル300の壁310の内面は、食品加工機器で慣用されているように単にプラスチックで形成されてもよく、または皮むきの処理を向上させるために同様の摩擦材料のコーティングをさらに含んでもよい。ボウルの内面は、摩擦係数を高めるために、ゴム、シリコン、熱可塑性ポリマー(TPE)または他のポリマーなどの材料でコーティングされてもよい。また、表面は、工具の回転中にクローブに剪断応力を及ぼす構造を提供するようにパターン化されてもよい。図3に示すように、壁310の内面の摩擦を高めるために、リブ320などのパターン構造を設けることができる。このようなリブ320は、多くの場合、既存の食品加工ボウルにすでに存在しており、その中で本発明を実施することができる。ボウルの内面上の第2の摩擦面310は、典型的な食品加工ボウル、または実際には食品加工機器の任意の他の面よりも高い摩擦係数を生じさせる必要はない。皮を剥く食材に剪断力を及ぼし、食材を著しく摩耗させない場合には、摩擦面と見なすことができる。
ボウル300および蓋200は、容易に形成でき、容易に洗浄できるように、食品に安全な熱可塑性材料で形成されることが好ましい。ディスク110は、食品に安全な硬い金属またはプラスチック材料で形成され、ゴム、シリコン、熱可塑性ポリマー(TPE)または摩擦面112を形成する他のポリマーなどの材料でコーティングされている。このコーティングは、固定されていてもよく、または、損傷することなく取り外すことができ、必要に応じて交換することができるように、可逆的に取り外し可能および取り付けが可能であってもよい。例えば、ディスク110は、おろし面または他の形態の食品加工面として形成され、上面を摩擦面に変換するための交換可能なコーティングを備えていてもよい。このようにして、ディスクの機能は、様々な食品加工機能の間で可逆的に変換することができる。また、摩擦面が摩耗したり亀裂が生じたりすると、新しい取り外し可能な摩擦面コーティングと簡単に交換することができる。また、ディスクは、高摩擦材料(高硬度TPEなど)で作製されてもよいため、追加部品なしで、それ自体で摩擦面を提供することができる。ボウル300、蓋200、およびディスク110は、好ましくは、すべて食器洗浄機に安全である。交換可能なコーティング自体が食器洗浄機内に配置されていない場合でも、洗浄中に内部に水が溜まり易い風船などの変形可能な形状で皮むきするための弾性要素よりも洗浄がはるかに容易な構成を提供する。
カバー400は、シャンク挿入体104上に予め組み立てられたものとして図4に示されており、(上述のように)スプライン118と構成要素114および124との係合によってディスク挿入体102に取り付け可能である。カバー400は、シャンク120に取り付けられて設けられてもよい。代替的に、カバー400は、別個の構成要素として提供されてもよく、形成部(図示せず)がシャンク上のスリット122と係合する間に、カバー400をシャンク上でスライドさせることによってシャンクに取り付け可能である。シャフト116およびディスク挿入体110は、製造を簡素化し、製造コストを削減するために、単一の一体構成要素(ディスク挿入体102)として提供されることが好ましい。しかしながら、ディスク110は、シャンクに取り付け可能な別個の構成要素として提供されてもよい。これは、例えば、本発明がフードプロセッサーで実施される場合に好ましい。
図5~図11は、シャンク120に取り付け可能な一体部品としてのディスク挿入体の構成の変形実施形態を示す。図5は、ディスク1110および駆動シャフト1120を一体的な構成要素として備える単純な挿入体1100を示す。ディスクの上面1112は、ニンニクまたは同様の食材の皮を剥くための摩擦面を形成する。駆動シャフト1120は、回転駆動を伝達するための駆動シャンク内のスプラインと係合することができるスロット118を備える。これは、図1、図3および図4に示すように、スプラインがシャフトと駆動シャンク内の対応するスロットに設けられる構成の代替例を示す。
図6は、挿入体2100がシャフト2120と硬い材料から形成されたディスク2110とを備える本発明の実施形態を示す。ディスク2110の上面2112は、リブ2114またはディスクの摩擦面を形成する他の構造を備える。リブ2114または同様の構造は、食材との摩擦面のグリップを向上させることができる。リブ2114はまた、外面に剪断応力を及ぼすクローブとの接触点を提供することができ、したがって皮むきを促進することができる。このディスク2110自体は、ステンレス鋼または熱可塑性材料で形成されてもよい。
図7は、挿入体3100がシャフト3120とディスク3110を備えるさらなる実施形態を示す。ディスク3110は硬い材料で形成され、一方、上面3112は、摩擦面3112を形成するゴム、熱可塑性ポリマー(TPE)またはシリコンなどの弾力性のある食品安全材料で形成されたコーティング3114を有する。コーティング3114は、(取り外し不可能なように)ディスク3110に恒久的に取り付けられてもよい。これは、例えば、オーバーモールドによって製造することができる。あるいは、コーティング3114は、さらなる固定の有無にかかわらず、ベースディスク3110の上部に配置される軟質のディスクの形態の別個の実体であってもよい。軟質のディスクは、使用中にカバーが外れるのを防ぐために、スポークおよび/またはより硬い材料のリングなどの足場要素を任意に備えてもよい。
図8は、コーティング4114が軟質材料で形成され、例えばスナップフィットによって外縁に嵌合することによって、ベースディスク4110に取り外し可能に取り付けることができる同様の実施形態を示す。ベースディスク4110は、例えば、おろしディスクとして二次的な用途を持つことができ、これは、軟質のカバーの取り付けによって皮むきディスクに変換することができる。ディスク4110とカバー4114は、皮は通過することができるが、ニンニクのクローブは通過することができない対応する開口部を有することができる。ニンニクのクローブは、通常1~3cmであるので、開口部は1cm以下の途切れの無い開口を有することが好ましい。開口部自体は、任意の寸法で1cm未満であってもよく、または格子状のものが1cm以下の間隔で開口部を横切って提供されてもよい。次いで、皮はディスクの下の空洞4116内に蓄積することができ、一方、クローブは、ディスク4110の上に残る。
図9に示すようなわずかに変更された実施形態では、軟質材料5114がベースディスク5110の上方に距離を置いて配置される。開口部5118は、軟質材料5114に設けられているが、ディスク5110自体には設けられていない。したがって、ニンニクの皮は、開口部5118を通って軟質材料5114とディスク5110との間の空間に落下し、ニンニクの皮を受け入れるための空洞5116を形成する。皮は空洞5116内に蓄積することができ、このようにして皮を剥いたクローブから分離される。
さらにわずかに変更された実施形態が図10および図11に示されており、図11は、軟質材料6114とディスク6110との間の空間のブレイクアウトを備えた図10の挿入体6100の上面図を提供し、この空間は空洞6116を形成する。この空洞6116には、放射状のファンとして機能するように成形された湾曲リブ6122も設けられている。リブ6122は、ディスク6110が回転しているときに、放射状のファンが空洞6116の内側部分から外側部分への空気の移動を促進する空気流を生成するように、回転方向から離れるように湾曲している。ディスクの内側部分の入口開口6130は、軟質のカバー6114の上方からの空気がキャビティ6116に入ることを可能にする。次いで、空気は、空洞を横切って流れ、ディスク6110の外側部分に配置された出口開口部6140を通って出ることができる。出口6140は、好ましくはディスク6110の周縁に配置される。図10および図11の白抜き矢印は空気の流れを示し、図11の黒矢印はディスク6110の回転方向を示す。この空気の流れは、ニンニクのクローブをそれらの皮から分離するのに役立つ。クローブは、遠心力によって容器の外壁に向かって押しだされる。しかしながら、皮は非常に軽いため、空気流によってディスク6110の内側部分に向かって吹き飛ばされる。このようにして、クローブは容器の壁によってディスク6110の外縁に集まり、一方、皮はシャフト6120に沿って内側に集まる。格子要素6132は、開口のサイズを小さくするために入口6130に設けられており、したがって、皮の破片が空洞6116内に吸い込まれるのを防止する。ニンニクのクローブの典型的な大きさは1~3cmであるため、格子間の間隔(途切れの無い開口)は通常1cm未満であることが好ましい。特に、格子が周縁部ではなくディスク6110の上面に配置されている場合には、出口6140に格子を設けることもできる。
さらなる代替例を図12a~12eに示す。図12aは、円錐部分7128を含むさらなる挿入体7100を示す。円錐部分7128は、ディスク7110の中央に配置され、ディスク7110から延在して、シャンク7116の実質的に全てを覆う(シャフト7116の頂部から延在する駆動を受けるための形成部7126だけを残す)。円錐部分7128は、ディスクの直径のおよそ半分にわたって延在する。円錐部分7128は、ディスク7110の平坦部分と約10~115度の角度をなす。第1の摩擦面7112は、ディスク7110の平坦部分と円錐部分7128の両方にわたって延在する。このような円錐部分を設けることの効果は、食材の半径方向への動きが減少し得る(あるいは、食材の任意の動きの半径方向成分が減少し得る)ことである。このような食材の半径方向の動きは、食材が第2の摩擦面に垂直な方向から第2の摩擦面に接触する可能性があり、これは一般に、効果的な皮むきが行われず、(例えば、食材の一部が粉砕することによって)食材に損傷を与える可能性があるため、望ましくない場合がある。
図12bは、ボウル300内に取り付けられたさらなる挿入体7100が蓋200によって囲まれていることを示す。明確にするために、さらなる挿入体7100と、伝達機構250およびボウル300の基部における凹部330との間の接続は、図に示されていない。さらなる挿入体7100を含むことを除けば、図示された構成は、取り外し可能なスリーブ900がボウル300の壁とさらなる挿入体7100との間に設けられている点で、図3の構成とは異なる。スリーブ900は、周囲のボウルの壁に概ね一致するほぼ円筒形の壁からなり、スリーブの前記壁の内面は、ボウルの壁ではなく第2の摩擦面920として作用する。スリーブ900は、すでに説明した構成からの他の実質的な変更を加えることなく装置が動作できるように、上端および下端が開いている。さらなる挿入体7100は、カバー400なしで使用される(しかし、代替的には、そのようなカバーが使用されてもよい)。
図12bに示される(および図12dにも示される)スリーブ900は、肩部910と、肩部910に接続され、スリーブの上部開口端を画定する上向きに立っている壁930とを含む硬いスリーブである。このような肩部910の使用は、スリーブをボウル300および蓋200の形状に適合させるのを助ける。スリーブ900は、概ね「ベル」状の形状を形成し、ボウル300内の所定の位置に単に収まるように構成されている。任意選択で、位置決め機構940がスリーブ900および/またはボウル300および/または蓋200上に設けられ、使用時にスリーブ900がさらなる挿入体7100と共に回転するのを防止するのを助ける。例えば、位置決め機構940をスリーブ900の外側部分に設けて、ボウル300のリブに当接させ、それによって使用時にスリーブ900の回転を防止することができる。
あるいは、図12cおよび図12eに示すように、スリーブ900は、肩部910を含まない、柔らかく変形可能なスリーブであってもよい。これは、図12cに示すように、スリーブ900がシャフト7116の全長にわたって延在しなくてもよいことを意味する。変形可能なスリーブ900は、既知の「ニンニクローラー」(食材が変形可能なチューブ内に入れられ、チューブを転がす間にユーザが圧縮し、摩擦によって食材の皮を剥く)の方法で食材の皮を剥くために手動で使用できるという点で、装置外でのさらなる用途を有し得る。
図5~図12cの構成は、ディスクがシャンクと一体である挿入体上に実装されることが好ましい。しかしながら、それら構成は、ディスクが食品加工機器のシャンクに取り付け可能な別個の構成要素である挿入体上に実装されてもよい。それら構成はすべて、前述のようにカバー要素と組み合わせて実装されてもよい。
代替の実施形態では、本発明は、既存の食品加工工具用のアタッチメントとして提供されてもよい。例えば、ディスクは、おろしディスク、生地フック、または同様の回転工具の上に配置して上部摩擦面を提供することができるアタッチメントであってもよい。これは、スナップフィット接続によって着脱可能である。食品加工工具の電源がオンになると、ディスクも同様に回転する。ニンニクのクローブは、ボウルの外縁に押し付けられ、ディスクの上端の摩擦面とボウルの内壁の摩擦面との相互作用によって皮が取り除かれる。このようにして、アタッチメントは、工具をニンニクのクローブの皮を剥くものに変換することができる。これには、カバー要素として機能する構造を設けることができる。
安全性を高めるために、好ましくは駆動が伝達されるかどうかを決定するインターロックシステムが含まれてもよい。例えば、インターロックシステムは、蓋200がボウル300と係合していない場合に駆動伝達を防止する。例えば、蓋200内のプッシュロッドは、蓋200をボウル300に取り付けることによって作動させることができ、その結果、ハンドブレンダー700に関連するマイクロスイッチを作動させ、ハンドブレンダー700のモータを作動させることができる。別の例では、蓋200の伝達機構250は、例えばコイルばねによって非係合位置(または中立位置)に向かって付勢されたばねクラッチを含むことができ、したがって、蓋200がボウル300に適切に取り付けられていない場合の駆動の伝達を防止することができる。その後、蓋200をボウル300に取り付けると、(例えば、プッシュロッドを介して)スプリングクラッチが作動して係合し、伝達機構250を介してハンドブレンダー700からの駆動を伝達できるようにすることができる。
工具100は、分離可能なハンドブレンダー700によって動力を供給されるものとして上で説明されているが、代わりに、工具100は、蓋200と一体的に形成されたモータユニットによって動力を供給してもよい。この安価でより簡単な構成は、「ミニチョッパ」として知られている。別の代替例では、使用されるハンドブレンダー700以外に、ハンドミキサーが代わりに使用されてもよく、その場合、工具100は、ビーター-スピンドルを受け入れて駆動するように通常使用される開口部から駆動されることになる。
工具100の制御機構(例えば、コントロール750)を使用して、ユーザがコントロールを作動させる(例えば、ボタンを押し続ける)間だけ工具100が駆動される「パルス」モード、または、連続モード(モータはユーザとの対話によって作動され、ユーザが再びコントローラと対話してモータを作動させないようにするまで、モータがオンのままである)のいずれかで、工具100を駆動するモータを作動させることができる。連続モードは、ユーザがコントロールと継続的に対話する必要がなく、離れて他のタスクを実行することができるという点で有利である。パルス設定は、食品の過剰な加工を避ける必要がある短時間の作業に特に有利であり、また、ユーザが例えばボタンを押すなどして停止するとすぐにモータが停止するため、安全性も向上する。したがって、ユーザはニンニクの皮むきの進行状況を視覚的に確認し、皮むきが終了したことが分かるとすぐに、または、危険な状態になった場合には、ボタン(例えば、コントール750)の押下を中止することができる。したがって、コントール750が連続モードおよびパルスモードに入ることができる場合、上述のインターロックシステムは、工具100または蓋200がハンドブレンダー700に取り付けられたときに、コントール750が連続モードに入ることができないようにすることが望ましい。したがって、インターロックシステムは、駆動がどのように伝達されるかを制御することができ、好ましくは、工具100がモータと係合しているときに連続モードでの駆動伝達を防止し、および/または、好ましくは、工具100がモータと係合しているときに、パルスモードでの駆動伝達のみを可能にする。しかしながら、いくつかの実施例では、コントロール750は「パルス」モードに入ることができるだけであり、連続モードに全く入ることができないように構成されてもよい。
本発明は、ハンドブレンダーまたは浸漬ブレンダー以外の食品加工機器にも実施することができる。例えば、本発明による皮むき挿入体は、ブレンダー、フードプロセッサーまたはスタンドミキサーのためのアタッチメントとして機能するように改良することができ、下から動力を供給することができる。
エジェクタボタン
図13~図19は、ハンドブレンダーまたは浸漬ブレンダーのためのさらなるアタッチメント500を示す。図13は、ハンドブレンダーのハンドル700に接続されたアタッチメント500の斜視図を示す。ハンドブレンダー700は、ケーブル800を介して電源に接続可能であり、モータを備える。アタッチメント500は、アタッチメント解除ボタン710を押すことによって、ハンドブレンダー700から取り出すことができる。アタッチメント500は、工具600(2つのビーターの例が図示される)を保持して差動させ、工具600は、工具エジェクタボタン540を作動させることによってアタッチメント500から取り出すことができる。したがって、ハンドブレンダー700からのアタッチメント500の取り出しは、アタッチメント500からの工具600の取り出しとは別の動作であり、別の機構を有する。
図14および図15は、工具600が取り付けられたアタッチメント500の側面図および斜視図を示す。前述したのと同様の方法で、ハンドブレンダー700のシャフトまたはハンドルはモータを含み、アタッチメント上のチャネル560内に嵌合し、伝達機構520(図16および図17に示す)と係合する。ハンドブレンダー700は、1つ以上の開口部566などの対応する係合構造および/またはブレンダーシャフト700上の対応する構造を受け入れるための切欠き564によってチャネル560内に固定される。ブレンダーシャフトは、バヨネット機構および/またはスナップフィット機構によって取り付けることができる。ハンドル700の両側には2つのアタッチメント解除ボタン710があり、ユーザはそれらを一緒に押す。この動作により、バヨネット機構および/またはスナップフィット機構が外れ、それによって、アタッチメント500がブレンダーシャフトから外れる。チャネル560のリップは、アタッチメント解除ボタン710を収容するための曲面562を備える。
図16および図17は、アタッチメント500の断面図を示す。駆動シャフトは、受容チャネル560の基部の受容タブ568内に収容することができる。アタッチメント500は、ハンドブレンダーシャフト700内のモータと係合する伝達機構520を備え、伝達機構520は工具600が受容されるギア580を備える。これらの構成要素は、回転運動をアタッチメント工具600に伝達する。アタッチメント500には、図示のようなビーター、ウィスク、または同様のものなどの工具を着脱することができる。
工具600は、典型的には軸を備え、その一端には食品加工構造が設けられている。工具600の他端は、軸のシャフトの周りに延びるチャネル610を備える。軸の半径はチャネルで減少し、その後、軸の端部で増加する。工具600は、伝達機構520の回転ギア580上に位置するスナップフック548と工具600上のチャネル610との間のスナップ接続によってアタッチメント500に取り付けられる。工具600は、アタッチメント500の上面に配置されたボタン540を押すことによって取り外すことができる。ボタン540がギア580から工具600を解放する機構を、図16および図17に示す。ボタン540は、アタッチメント筐体510を貫通して突出し、工具600の回転軸に平行な方向に移動可能である。ボタン540は、ボタン540から軸方向の力を伝達するエジェクタ要素522の一部として形成される。エジェクタ要素は、2つのピン544a、544bをさらに備える。これらの2つのピン544a、544bは、工具600の各々の真上に配置されている。ユーザがボタン540を押すと、力が要素522によってピン544a、544bに伝達され、次いで、ピン544a、544bが工具600に軸方向の力を加える。この軸方向の力は、工具600をスナップ接続から押し出し、工具600を伝達機構520から解放する。このようにして、ユーザは、工具600に直接触れる必要なく、工具600を解放することができる。加えて、アタッチメントから工具を取り出すための機構は、モータ源からアタッチメントを取り出すための機構とは別個である。これにより、分離をより慎重に制御し、同時にではなく、順番に行うことができるため、安全性を向上させることができる。
ピン544a、544bは、工具600の軸と一致する取り出し方向に移動する。しかしながら、ボタン540は、工具と位置合わせされていない。ボタン540およびピン544a、544bは平行方向に移動するが、それらの移動ベクトルは互いにオフセットされている。ボタン540の位置およびその作動方向は両方とも、工具の軸と整列していないという点で、工具600の軸からオフセットされている。このようにして、エジェクタ機構は、必要に応じて、任意の伝達機構および工具の周りに取り付けることができる。したがって、エジェクタボタンの存在は、アタッチメントを既存の装置と組み合わせて使用できることを妨げるものではない。例えば、一部の既存の機器では、工具がモータと一直線に並んでいる場合がある。しかしながら、この構成では、傾斜モーメントが生じる可能性がある。これを補償するために、エジェクタ要素522は、ボタン540の近傍の前壁にリブ524を備える。ボタン540が押されると、これらのリブ524は、ギアボックス520の筐体内のボタン540および要素522の動きを案内し、安定させる。次いで、ボタン540およびピン544a、544bは、傾斜または回転を最小限に、または全く行わずに、滑らかに下方に移動する。この実施形態ではリブ524が使用されているが、傾斜モーメントを補償するのに十分な長さの任意の案内要素が使用されてもよいことを理解されたい。エジェクタ要素は、好ましくは図19に示すように、ボタン540とピン544a、544bとの間に、取り出し方向に対して垂直に延びる支柱526をさらに備えることができる。これらは、剪断応力の結果としての塑性変形を抑制するように、エジェクタ要素522の剛性を強化し、向上させるように作用する。支柱の使用は、要素の重量と体積を最小限に抑えることができるように、要素全体の厚さまたは密度を増加させるのに好ましい。
ボタン540は、好ましくは、ボタンが押される方向が工具を解放するために必要な移動方向と同じになるように、工具の進入点とは反対側(工具が配置される側)の面上に配置されている。レバーやスライドボタンなど、他の解除コントローラを使用することもできる。これらは、アタッチメント500の側面に配置することができ、作動方向が取り出し方向と平行になるように、機構を下方に押すかスライドさせて工具を解放することができる。
いくつかの実施形態では、図18に示すように、2つのピン544a、544bは異なる長さを有する。これは、ピン544a、544bが同時に工具600と係合しないという効果を有する。したがって、ユーザは工具600を同時に取り出す必要がないため、ユーザが工具600を取り出すために必要とする力が低減される。あるいは、本発明は、1つの工具、例えばバルーンウイスクのみを取り付ける工具アタッチメント上に実装されてもよい。
図示の実施形態では、ボタン540は、(直接に、または中間要素を介して)弾性要素546と接触している。弾性要素546は、ボタン540を押し、それを筐体510の表面から離れた上方位置に付勢する。代替の実施形態では、ボタンは、より低い位置に付勢され、工具がギア580に接続された場合にのみ、筐体510の表面より上のより高いレベルまで上昇してもよい。
本発明を純粋に例として説明してきたが、本発明の範囲内で細部の変更を行うことができることが理解されよう。
本明細書、および(適切な場合には)特許請求の範囲および図面に開示された各特徴は、独立して、または任意の適切な組み合わせで提供され得る。
特許請求の範囲に現れる参照番号は、例示のみを目的としており、特許請求の範囲を限定するものではない。

Claims (29)

  1. 食材の皮を剥くための装置であって、第1の摩擦面を有する回転可能なディスクと、前記第1の摩擦面を囲む、好ましくは摩擦面である第2の面と、を備える装置。
  2. 前記ディスクは軸を中心に回転可能であり、前記第2の面は前記軸に面している、請求項1に記載の装置。
  3. 前記ディスクは、前記第2の面に対して回転可能である、請求項1または2に記載の装置。
  4. 皮を剥く前記食材が前記第1の摩擦面と前記第2の面との間に拘束されない、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記第1の摩擦面および/または前記第2の面は、摩擦コーティングおよび/またはパターンを有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記第2の摩擦面は、厨房機器のための容器で使用するためのスリーブ上に設けられる、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記回転可能なディスクは、前記第2の摩擦面に対して斜めの角度で配置された部分を備え、前記第1の摩擦面は、前記部分にわたって延在し、好ましくは前記部分が円錐形である、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記第1の摩擦面は、前記ディスクに可逆的に取り付け可能であり、好ましくは、前記ディスクが代替の食品加工目的を有する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の装置。
  9. 前記第1の摩擦面の下に空洞をさらに備え、前記ディスクが、前記空洞まで貫通して延びる複数の開口部を備える、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 前記ディスクは内側部分と外側部分とを備え、複数の開口部が前記内側部分および外側部分の両方に設けられ、好ましくは、複数の格子状のものが前記複数の開口部のうちの少なくともいくつかにわたって設けられる、請求項9に記載の装置。
  11. 前記空洞は、空気の流れを方向付けるための複数のリブを含み、好ましくは、前記複数のリブが複数の開口部の間の空気の流れを促進するように構成されている、請求項10に記載の装置。
  12. 前記ディスクと連動して回転可能なカバーをさらに備え、好ましくは、前記カバーは、前記ディスクと前記カバーとの間の距離を変化させるように自由に移動可能であり、さらにより好ましくは、前記カバーが可逆的に取り付け可能である、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の装置。
  13. 回転式の食品加工機器のためのアタッチメントであって、
    食品加工のための回転工具を備える第1の部分と、
    カバーを備える第2の部分と、
    を有する軸を備え、
    前記第1の部分および第2の部分は、可逆的に取り付け可能である、アタッチメント。
  14. 前記第1の部分と第2の部分の一方は、前記回転式の食品加工機器から前記第1の部分と第2の部分の他方に回転駆動を伝達するように構成されている、請求項13に記載のアタッチメント。
  15. 請求項13または14に記載のアタッチメントを含む、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の装置。
  16. 請求項1乃至12もしくは15のいずれか一項に記載の装置、または請求項13もしくは14に記載のアタッチメントを含む、厨房機器。
  17. ハンドブレンダーのためのアタッチメントであって、前記アタッチメントは、可逆的に取り付け可能な工具と、前記可逆的に取り付け可能な工具のためのエジェクタと、を含む、アタッチメント。
  18. 厨房機器のためのアタッチメントであって、前記アタッチメントは、
    可逆的に取り付け可能な工具と、
    前記可逆的に取り付け可能な工具のためのエジェクタと、
    前記厨房機器に接続するための結合手段と、を備え、
    前記エジェクタと前記結合手段は、前記アタッチメントの同じ面上に配置されている、アタッチメント。
  19. 可逆的に取り付け可能な工具と、前記可逆的に取り付け可能な工具のためのエジェクタとを備え、前記エジェクタが、前記工具の軸からオフセットされている、厨房機器のためのアタッチメント。
  20. 前記可逆的に取り付け可能な工具と、前記可逆的に取り付け可能な工具のための前記エジェクタとが、前記アタッチメントの対向する面に設けられている、請求項17乃至19のいずれか一項に記載のアタッチメント。
  21. 前記可逆的に取り付け可能な工具は、取り出し方向に沿って取り出され、前記エジェクタは、作動方向に作動されるエジェクタコントローラを備え、前記作動方向は前記取り出し方向と平行である、請求項17乃至20のいずれか一項に記載のアタッチメント。
  22. 前記作動方向は、前記取り出し方向からオフセットされている、請求項21に記載のアタッチメント。
  23. 前記エジェクタは、前記工具の各構成要素部ごとにエジェクタピンをさらに備え、好ましくは、前記エジェクタは、2つのエジェクタピンを備え、第1のエジェクタピンが第2のエジェクタピンとは異なる長さを有する、請求項17乃至22のいずれか一項に記載のアタッチメント。
  24. 前記エジェクタは、前記取り出し方向に平行なガイド構造をさらに備え、好ましくは、前記ガイド構造は、前記取り出し方向に平行な方向に複数のリブを備え、さらにより好ましくは、前記ガイド構造は、前記作動方向に整列している、請求項17乃至23のいずれか一項に記載のアタッチメント。
  25. 前記ガイド構造は、前記取り出し方向に垂直な方向に複数の支柱をさらに備える、請求項24に記載のアタッチメント。
  26. 可逆的に取り付け可能な工具を備えるアタッチメントと、
    厨房機器から前記アタッチメントを取り出すための第1のエジェクタ機構と、
    前記アタッチメントから前記可逆的に取り付け可能な工具を取り出すための第2のエジェクタ機構と、を有し、
    前記第1のエジェクタ機構は、前記第2のエジェクタ機構とは別個である、厨房機器。
  27. 前記アタッチメントが、請求項17乃至25のいずれか一項に記載のアタッチメントである、請求項26に記載の厨房機器。
  28. 食材の皮を剥くための装置、好ましくは厨房機器で使用するためのスリーブであって、任意選択で前記スリーブの内面が食材の皮を剥くための摩擦面を備える、スリーブ。
  29. 食材の皮を剥くための装置のための回転可能なディスクであって、第1の部分と、前記第1の部分に対して斜めの角度で配置された第2の部分と、を有し、好ましくは、摩擦面が少なくとも前記第2の部分に設けられ、および/または前記第2の部分が円錐形である、ディスク。
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