JP2024517185A - 苦味受容体を発現する細胞およびその使用 - Google Patents

苦味受容体を発現する細胞およびその使用 Download PDF

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Abstract

本開示は、概して、U2OS細胞などの真核細胞でのT2R味覚受容体の発現に関する。本開示は、また、当該細胞にT2R味覚受容体を発現する方法、およびT2R受容体を調節し、その結果、苦味の調節物質として有用であり得る物質をスクリーニングする方法に関する。

Description

本開示は、概して、U2OS細胞などの真核細胞でのT2R味覚受容体の発現に関する。本開示は、また、当該細胞にT2R味覚受容体を発現する方法、およびT2R受容体を調節し、その結果、苦味の調節物質として有用であり得る物質をスクリーニングする方法に関する。
関連技術の説明
味覚系は、外界の化学組成に関する感覚情報を提供する。動物において、味覚伝達は、化学的に誘発される最も高度な形態の感覚の1つである。味覚のシグナル伝達は、単純な後生動物から最も複雑な脊椎動物に至るまで、動物界全体に見られる。哺乳動物には、甘味、苦味、酸味、塩味、および旨味という5つの基本的な味覚様式があると考えられている。
味覚受容体は、ヒト胎児腎293(HEK-293)細胞などの細胞に機能的に発現させることができる。当該味覚受容体は、1つ以上のGタンパク質と共役している。試験分子が味覚受容体に結合すると、共役するGタンパク質は、細胞内のカルシウム陽イオン濃度の変化などの反応を発して結合事象に応答する。当該化学変化を検出および測定し、それによって試験分子の味覚受容体への結合を示す化学信号を得ることができる。当該Gタンパク質共役型味覚受容体を発現する複数の細胞を標準的な細胞アッセイに組み込むことができる。当該アッセイを使用すると、種々の味覚化合物をスクリーニングして、味覚化合物が味覚受容体タンパク質を調節する程度および方法を決定することができる。
細胞型が、当該アッセイの頑強性に影響を及ぼす可能性がある。例えば、当該アッセイの大半にはシグナルウィンドウがあり、その範囲内では、検出可能なシグナルが、味覚受容体に対する試験分子の活性とほぼ十分に一致する。そのシグナルウィンドウ外では、相関性が低下し、結合事象に関する有用な情報をアッセイから得られなくなる。T2R苦味受容体はHEK-293細胞に発現させることができるが、約25個の苦味受容体のうちの一部については、その苦味受容体がHEK-293細胞で発現する際のシグナルウィンドウがかなり狭まる。したがって、より広範囲の活性レベルにわたって試験化合物の相互作用を評価するために使用できる、より広いシグナルウィンドウを許容できる他の細胞型でT2R苦味受容体を発現する方法を開発する必要がある。
概要
本開示は、HEK-293以外の細胞型にT2R苦味受容体を発現する方法を提供する。場合によって、当該細胞を組み込んだアッセイは、同等のHEK-293細胞に同じ味覚受容体が発現する場合よりも広いシグナルウィンドウを提供する。
第1の態様では、本開示は、T2R苦味受容体を含む、U2OS細胞を提供する。幾つかの実施形態では、細胞はさらに、T2R苦味受容体と共役するGタンパク質を含む。幾つかの実施形態では、細胞はさらに、Gタンパク質をコードする外来性の核酸配列を含む。幾つかの実施形態では、Gタンパク質はガストデューシンである。幾つかの他の実施形態では、Gタンパク質はG(i/o)タンパク質である。幾つかの他の実施形態では、Gタンパク質は、G15またはG16gust25などのプロミスキャスGタンパク質(a promiscuous G protein)である。幾つかの実施形態では、U2OS細胞は、単離されたU2OS細胞である。
第2の態様では、本開示は、T2R苦味受容体をコードする外来性の核酸配列を含む、U2OS細胞を提供する。幾つかの実施形態では、細胞はさらに、Gタンパク質をコードする外来性の核酸配列を含む。幾つかの更なる実施形態では、Gタンパク質はガストデューシンである。幾つかの他の実施形態では、Gタンパク質はG(i/o)タンパク質である。幾つかの他の実施形態では、Gタンパク質は、G15またはG16gust25などのプロミスキャスGタンパク質である。幾つかの実施形態では、U2OS細胞は単離されたU2OS細胞である。
第3の態様では、本開示は、苦味調節物質を同定する方法であって、(a)第1の態様の1つ以上のU2OS細胞を試験化合物と接触させることと、(b)T2R苦味受容体活性を測定することであって、T2R苦味活性の変化が、試験化合物が苦味調節物質であることを示す、測定することとを含む、方法を提供する。幾つかの実施形態では、U2OS細胞はアッセイに含有される。幾つかの実施形態では、U2OS細胞は基板に接着される。
第4の態様では、本開示は、苦味を低減する化合物を同定する方法であって、(a)第1の態様の1つ以上のU2OS細胞を試験化合物および苦味物質と接触させることと、(b)試験化合物の存在下および非存在下で、苦味物質に対するT2R苦味受容体の活性を比較することにより、T2R苦味受容体の応答を測定することであって、T2R苦味受容体活性の低減が、試験化合物が苦味遮断物質であることを示す、測定することとを含む、方法を提供する。幾つかの実施形態では、方法は、T2R苦味受容体活性の変化に基づいて試験化合物を苦味遮断物質として同定することを含む。幾つかの実施形態では、方法は、苦味を低減する化合物として苦味遮断物質を選択することを含む。幾つかの実施形態では、U2OS細胞はアッセイに含有される。幾つかの実施形態では、U2OS細胞は基板に接着される。
第5の態様では、本開示は、第3または第4の態様のうち特定の実施形態のいずれかの同定または選択された活性試験化合物の、摂取可能な組成物の苦味を低減するための使用を提供する。
第6の態様では、本開示は、摂取可能な組成物の苦味を低減する方法であって、第3または第4の態様のうちいずれかの実施形態のいずれかの同定または選択された活性試験化合物をある量(苦味低減有効量など)で摂取可能な組成物に導入することを含む、方法を提供する。
第7の態様では、本開示は、第3または第4の態様のうち特定の実施形態のいずれかの同定または選択された活性試験化合物を含む、摂取可能な組成物を提供する。幾つかの実施形態では、摂取可能な組成物は、1つ以上の苦味物質を含む。
第8の態様では、本開示は、第7の態様の摂取可能な組成物を含む、フレーバー製品を提供する。幾つかの実施形態では、フレーバー製品は、ソーダ、フレーバーウォーター、茶、およびそれに類するものなどの飲料品である。幾つかの他の実施形態では、フレーバー製品は食品である。幾つかの他の実施形態では、フレーバー製品は薬物および市販薬である。
更なる態様およびその実施形態を、以下の詳細な説明、図面、要約書、および特許請求の範囲に示す。
以下の図面は、本明細書に開示する組成物および方法の種々の実施形態を例示することを目的として提供される。図面は例示のみを目的として提供されており、何らかの好ましい組成物または好ましい方法を記載すること、または特許請求する発明の範囲を限定する根拠として提供することを意図するものではない。
異なるMOIレベルでの5種類のT2R苦味受容体を発現する細胞の応答を示す図である。棒グラフ中の5組のバーのそれぞれは、異なる苦味受容体を発現する細胞を示す。一番左の組は、苦味物質がクロラムフェニコールである、配列番号1のポリペプチドを発現する細胞を表す。そのすぐ右隣の組は、苦味物質がストリキニーネである、配列番号3のポリペプチドを発現する細胞を表す。そのすぐ右隣の組は、苦味物質がアリストロキア酸である、配列番号5のポリペプチドを発現する細胞を表す。そのすぐ右隣の組は、苦味物質がクロロキンである、配列番号7のポリペプチドを発現する細胞を表す。そのすぐ右隣の組は、苦味物質がストリキニーネである、配列番号9のポリペプチドを発現する細胞を表す。一番右のバーは標準対照を示す。
詳細な説明
以降の詳細な説明は、本明細書で提供される種々の態様および実施形態を示すものである。この説明は、関連技術分野の当業者の観点から解釈されることを意図する。したがって、当業者にとって周知の情報は必ずしも含まれていない。
定義
以下の用語および語句は、本明細書に別段の規定がない限り、以下に示す意味を有する。本開示では、本明細書で明示的に定義されていない他の用語および語句を用いる場合がある。このような他の用語および語句は、本開示の文脈内で当業者にとってそれらが有するであろう意味を有する。場合によっては、用語または語句が単数形または複数形で定義される場合がある。そのような場合、これに反する明示的な指示がない限り、単数形の任意の用語にはその複数形の対応語が含まれ、その反対に複数形の任意の用語にはその単数形の対応語が含まれる場合があるものと理解される。
本明細書で使用する場合、「溶媒和物」とは、本明細書に記載される1種以上の溶媒分子と1種以上の化合物との相互作用によって形成される化合物を意味する。幾つかの実施形態では、溶媒和物は、水和物などの、摂取が許容される溶媒和物である。
本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈から特に明らかでない限り、複数の指示対象物を包含する。例えば、「置換基(a substituent)」への言及は、単一の置換基および2つ以上の置換基などを包含する。
本明細書で使用される場合、「例えば(for example)」、「例えば(for instance)」、「など」、または「含む」は、より一般的な対象物をさらに明確にする例を提示することを意図する。別段の明示的な指示がない限り、当該例は、本開示に例示される実施形態を理解するための補助としてのみ提供され、いかなる形でも限定を意図するものではない。また、これらの語句は、開示される実施形態に対するいかなる種類の選択を示すものでもない。
本明細書で使用される場合、「含む(comprise)」または「含む(comprises)」または「含む(comprising)」または「で構成される(comprised of)」は、限定されない群を指し、その群が、明示的に列挙されたものに加えて追加の要素を含み得ることを意味する。例えば、「Aを含む」という語句は、Aが存在しなければならないが、他の要素も存在し得ることを意味する。「含む(include)」、「有する(have)」、および「で構成される(composed of)」という用語およびそれらの文法的な変化形は同じ意味を有する。対照的に、「からなる(consist of)」または「からなる(consists of)」または「からなる(consisting of)」は、限定のある群を指す。例えば、「Aからなる」という語句は、Aが存在し、かつAのみが存在することを意味する。
本明細書で使用される場合、「任意選択で」とは、その後に記載される事象が生じても生じなくてもよいことを意味する。幾つかの実施形態では、任意選択の事象は生じない。幾つかの他の実施形態では、任意選択の事象は1回以上生じる。
本明細書で使用される場合、「または」には、その最も広い合理的な解釈が与えられるべきであり、二者択一の解釈に限定されるべきではない。したがって、「AまたはBを含む」という語句は、Aが存在し、かつBが存在し得ないこと、またはBが存在し、かつAが存在しないこと、またはAとBの両方が存在することを意味する。さらに、例えば、Aが複数の要素、例えばAおよびAを有し得る集合を定義する場合には、この集合のうち1つ以上の要素が同時に存在し得る。
「苦味化合物」とは、対象において検出可能な苦味フレーバーを誘発する化合物、例えば、in vitroでT2R受容体を活性化する化合物を指す。「苦味受容体遮断物質」または「苦味遮断物質」とは、苦味化合物によるin vitroでの1つ以上のT2R受容体の活性化に拮抗する化合物を指す。
本明細書で「甘味料」、「甘味フレーバー付与剤」、「甘味フレーバー物」、または「甘味化合物」とは、対象において検出可能な甘味フレーバーを誘発する化合物またはその摂取が許容される塩を指し、例えば、in vitroでT1R2/T1R3受容体を活性化する化合物である。
その他の用語は、本サブセクションに含まれていなくとも、本説明の別の部分に定義されている。
T2R受容体を発現する細胞
ある特定の態様では、本開示は、T2R苦味受容体を含む細胞であるU2OS細胞を提供する。ある特定の関連する態様では、本開示は、T2R苦味受容体をコードする外来性の核酸配列を含む細胞であるU2OS細胞を提供する。
ヒトの場合、約25種類のT2R受容体が公知である。幾つかの実施形態では、T2R苦味受容体は、ヒトT2R苦味受容体、またはその機能的断片である。
幾つかの実施形態では、T2R苦味受容体は、配列番号1に示されるポリペプチド、またはその機能的断片である。配列番号1は
Figure 2024517185000002
である。
幾つかの実施形態では、配列番号1に示されるポリペプチドは、配列番号2に示されるポリヌクレオチドに対応する。配列番号2は
Figure 2024517185000003
である。
幾つかの実施形態では、T2R苦味受容体は、配列番号3に示されるポリペプチド、またはその機能的断片である。配列番号3は
Figure 2024517185000004
である。
幾つかの実施形態では、配列番号3に示されるポリペプチドは、配列番号4に示されるポリヌクレオチドに対応する。配列番号4は
Figure 2024517185000005
である。
幾つかの実施形態では、T2R苦味受容体は、配列番号5に示されるポリペプチド、またはその機能的断片である。配列番号5は
Figure 2024517185000006
である。
幾つかの実施形態では、配列番号5に示されるポリペプチドは、配列番号6に示されるポリヌクレオチドに対応する。配列番号6は
Figure 2024517185000007
である。
幾つかの実施形態では、T2R苦味受容体は、配列番号7に示されるポリペプチド、またはその機能的断片である。配列番号7は
Figure 2024517185000008
である。
幾つかの実施形態では、配列番号7に示されるポリペプチドは、配列番号8に示されるポリヌクレオチドに対応する。配列番号8は
Figure 2024517185000009
である。
幾つかの実施形態では、T2R苦味受容体は、配列番号9に示されるポリペプチド、またはその機能的断片である。配列番号9は
Figure 2024517185000010
である。
幾つかの実施形態では、配列番号9に示されるポリペプチドは、配列番号10に示されるポリヌクレオチドに対応する。配列番号10は
Figure 2024517185000011
である。
上記に示す配列は配列表のテキストファイルに詳細に記載されており、本ファイルは、本明細書とともに提出され、参照によりその全体が本明細書に示されるかのように援用される。
幾つかの実施形態では、U2OS細胞は、1つ以上のT2R苦味受容体タンパク質を過剰発現するように操作される。U2OS細胞は、ヒト苦味受容体などのT2R苦味受容体のいずれかを過剰発現するように操作することができる。幾つかの実施形態では、U2OS細胞は、配列番号1、3、5、7、または9に示される1つ以上のポリペプチドを過剰発現するように操作される。
幾つかの実施形態では、細胞はさらに、Gタンパク質をコードする外来性の核酸配列を含む。幾つかの更なる実施形態では、Gタンパク質は、α-ガストデューシンなどのガストデューシンである。幾つかの他の実施形態では、Gタンパク質は、プロミスキャスGタンパク質である。プロミスキャスGタンパク質の非限定的な例としては、米国特許第10,107,794号明細書に記載されているGα16、Gα15、Gα16gust25、Gα15gust25、Gα16gust44、Gα15gust44、およびGα15-i/3-5が挙げられる。幾つかの他の実施形態では、Gタンパク質はG(i/o)タンパク質である。
幾つかの実施形態では、細胞はさらに、T2R苦味受容体と共役するGタンパク質を含む。幾つかの更なる実施形態では、Gタンパク質は、α-ガストデューシンなどのガストデューシンである。幾つかの他の実施形態では、Gタンパク質は、プロミスキャスGタンパク質である。プロミスキャスGタンパク質の非限定的な例としては、米国特許第10,107,794号明細書に記載されているGα16、Gα15、Gα16gust25、Gα15gust25、Gα16gust44、Gα15gust44、およびGα15-i/3-5が挙げられる。幾つかの他の実施形態では、Gタンパク質はG(i/o)タンパク質である。
ヒトU2OS細胞は当技術分野において周知であり、一般に市販されており、例えば、ATCC製のカタログ番号HTB-96がある。幾つかの実施形態では、U2OS細胞は単離されたU2OS細胞である。幾つかの実施形態では、U2OS細胞はアッセイに含有される。幾つかの実施形態では、U2OS細胞は基板に接着される。細胞内カルシウムの陽イオン濃度変化を測定するアッセイ(例えば、Fluorometric Imaging Plate Readerを用いたCa2+動員アッセイ、FLIPR)、pERK1/2活性化を測定するアッセイ(例えば、ハイコンテントイメージング、HCI)、および受容体内部移行を測定するアッセイ(例えば、TRANSFLUOR)を含む、多様な機能アッセイを使用することができる。試験化合物による、または試験化合物の存在下での苦味物質によるT2R苦味受容体活性の変化は、試験化合物によるT2R苦味受容体の調節を示すものであり、それにより試験化合物がT2R苦味調節物質、すなわち、苦味を与える分子、苦味物質の苦味の一部またはすべてを遮断する分子、または別の分子の苦味を増強する分子であることが同定される。T2R苦味受容体活性の増加は、試験化合物が苦味調節物質であることを示す。苦味調節物質は、食品、飲料、および医薬品を含む、種々の消耗品に含有することができる。
場合によっては、ヒトU2OS細胞以外の細胞も使用することができる。当該細胞の非限定的な例としては、以下の細胞型が挙げられる:1A2、ARH-77、RWPE-1、WI-38、EJM、NCI-H1155、L-1236、NCI-H526、JM1、SHP-77、SNU-878、NCI-H2196、C3A、CA46、SNU-466、KS-1、SNU-738、MOLP-2、HDLM-2、Pfeiffer、HCC-15、アレキサンダー細胞、L-540、KMS-12-BM、JK-1、NCI-H1092、SW 1990、NCI-H1184、SU-DHL-1、Hep 3B2.1-7、P3HR-1、NCI-H2029、SU-DHL-5、SNU-1、MOLP-8、SUP-M2、MONO-MAC-1、SNU-1040、KYM-1、HEC-59、HCC1569、OCI-LY3、Hs 819.T、DU4475、CI-1、S-117、OVCAR-8、SNU-626、HL-60、SUIT-2、T3M-4、RKO、MOR/CPR、DK-MG、GA-10、OCUM-1、HCT-15、HT、MONO-MAC-6、G-402、Toledo、COV362、SU-DHL-8、Daoy、NCI-H1435、LS513、Hs 839.T、Hs 172.T、BT-483、KMS-21BM、AGS、NCI-H2172、LC-1/sq-SF、SNU-201、NUGC-4、SK-HEP-1、SUP-B15、SNU-5、HT-1197、SUP-T1、AMO-1、KU812、AN3 CA、AML-193、VMRC-RCW、HLE、HuH28、Hs 751.T、NCI-H2110、MEG-01、MV-4-11、Hep G2、KYSE-30、KALS-1、BICR 6、RMUG-S、JHH-6、Ki-JK、IST-MES1、HCC-95、HPB-ALL、HSC-3、697、LOU-NH91、KARPAS-299、GI-1、COLO 792、SK-N-FI、D341 Med、HGC-27、SR-786、COLO-818、MHH-CALL-2、SF126、NCI-H322、A-253、NCI-H1623、MCF7、HCC-44、FU97、OCI-LY-19、Hs 766T、NCI-H522、RL、HCC1428、RPMI 6666、U-937、NCI-H460、SW 1088、NCI-H1792、NCI-H1693、UACC-257、JHUEM-2、HuT 78、UACC-893、NCI-H929、A-704、OV56、LN-229、OE19、SK-MEL-24、RD-ES、NCI-H211、KCI-MOH1、NCI-H1963、Hs 706.T、ChaGo-K-1、EPLC-272H、OPM-2、KHM-1B、A549、HuG1-N、NCI-H508、MHH-CALL-3、SNU-1076、A3/KAW、MEL-HO、TO 175.T、Caki-1、Hs 936.T、SK-LU-1、WM-983B、K-562、EFE-184、SNU-520、NCI-H2291、HCC-1195、ABC-1、KE-39、NH-6、HCC2218、CMK、RS4;11、KYSE-450、OV7、KYSE-510、SK-UT-1、SNU-C1、OE33、P12-ICHIKAWA、DLD-1、COV434、HuNS1、SNU-899、SW480、COLO-678、LU99、KOPN-8、NCI-H2227、SW1463、Hs 675.T、JHH-4、NCI-H1703、HEC-1-A、BDCM、MIA PaCa-2、PC-3、TE-15、PK-45H、MKN-45、HCC-366、CAL-29、HEC-50B、CPC-N、KMRC-20、SW1116、EOL-1、COLO 205、EHEB、YD-38、MC116、SK-N-BE(2)、BV-173、NCI-H2347、LU65、RT4、U-87 MG、LK-2、KP-N-YN、HEC-251、NCI-H1651、GP2d、RERF-LC-MS、NB-4、NCI-H2286、SNU-61、T-47D、huH-1、KYSE-180、ST486、SW 1353、M-07e、KASUMI-1、YH-13、NCI-H28、GAMG、JeKo-1、GOS-3、SNU-324、PA-TU-8902、MFE-280、SNU-245、NALM-1、RERF-LC-Sq1、BICR 22、ZR-75-1、COR-L23、SW579、COR-L88、KM12、Hs 611.T、OUMS-23、RERF-LC-Ad1、NCI-H1385、SK-LMS-1、COLO-320、BL-70、GRANTA-519、MCAS、Panc 08.13、AM-38、KMS-11、SIG-M5、SNU-407、JHOS-2、OVCAR-4、Set-2、OV-90、MeWo、HEL、HT-29、MDA-MB-231、TOV-21G、NCI-H1355、KMS-27、NALM-6、KMS-26、Caov-4、KASUMI-2、UACC-62、U266B1、Hs 695T、HT55、BICR 31、TCC-PAN2、KMS-20、Hs 578T、RI-1、Hs 606.T、NCI-H1341、THP-1、BCP-1、Hs 737.T、SW1417、MOLT-4、Raji、ESS-1、MEL-JUSO、SH-10-TC、Hs 683、ME-1、EB2、PLC/PRF/5、NCI-H1339、A4/Fuk、SEM、HEC-265、IST-MES2、KE-97、NCI-H1437、COLO-704、NCI-H1915、TE-5、NCI-H2023、NCI-H82、T1-73、SNU-840、HuT 102、NCI-H1944、KYSE-520、Kasumi-6、1321N1、Hs 742.T、IM95、PL45、CL-40、WM1799、KMM-1、SNU-449、JHUEM-1、KARPAS-620、Loucy、SNU-1079、Daudi、HCC-56、HSC-2、COR-L47、PA-TU-89885、OAW28、COR-L311、L-363、Malme-3M、NOMO-1、Hs 870.T、SU-DHL-10、Hs 229.T、NCI-H810、KYSE-410、RPMI-8402、SNU-175、EBC-1、RVH-421、K029AX、PA-TU-8988T、LXF-289、OVSAHO、CAL-12T、Hs 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IMVI、SJSA-1、MDST8、PK-1、NCI-H716、SU-DHL-4、MPP 89、MJ、COLO 829、PE/CA-PJ15、HD-MY-Z、BxPC-3、WM-793、COLO 668、T84、JHOM-1、PEER、LS411N、GMS-10、KMBC-2、RMG-I、KELLY、SNU-761、NALM-19、HEC-151、G-361、OVTOKO、A-498、SW 900、LCLC-103H、FTC-133、QGP-1、Reh、CMK-11-5、NU-DUL-1、BT-20、Hs 600.T、Hs 604.T、KATO III、SNU-410、NCI-H2126、SK-MEL-5、MDA-MB-468、AsPC-1、HUP-T3、KP-N-SI9s、L-428、SNU-1105、HUP-T4、769-P、LMSU、NCI-H1869、NCO2、MOLM-16、CAL 27、HCC70、NCI-H1930、COV644、Hs 863.T、HCC-2279、D283 Med、Hs 944.T、HCC1599、MDA-MB-415、HCC2157、NCI-H1618、SNU-308、HCC1954、DMS 153、HPAF-II、T24、CJM、VM-CUB1、UM-UC-3、LAMA-84、NCI-H1734、JHH-2、VMRC-RCZ、MFE-319、MDA-MB-453、SNU-503、TOV-112D、B-CPAP、GSU、HCC-78、NCI-H2171、CAMA-1、HEC-108、HCC4006、CAL-85-1、NCI-H2122、COLO-699、NCI-H196、LUDLU-1、SW 780、RPMI 8226、LP-1、PC-14、HuTu 80、T.T、SW948、22Rv1、HARA、NCI-H596、IPC-298、SCaBER、NCI-H1838、NB-1、Hs 934.T、Hs 895.T、DMS 114、KYSE-70、KP-3、KP4、DAN-G、NCI-H2009、OC 316、SCC-25、U-138 MG、RCC10RGB、MFE-296、NCI-H1755、RERF-LC-KJ、8305C、WSU-DLCL2、ES-2、MSTO-211H、SCC-15、ZR-75-30、PSN1、SNU-423、NCI-H2106、TE-1、UT-7、KMS-28BM、NCI-H2081、SK-MM-2、COLO 741、OC 314、HCC1395、MOLT-13、LN-18、Panc 10.05、PE/CA-PJ41(クローンD2)、Hs 746T、CW-2、SKM-1、NUGC-3、TE-10、NCI-H358、NCI-H69、BFTC-909、HOS、BICR 18、NCI-H1395、OVKATE、Hs 698.T、EFM-19、COLO-783、MHH-CALL-4、ACC-MESO-1、NCI-H1436、KP-N-RT-BM-1、SK-MEL-31、NCI-H1105、CAL-51、YD-15、NCI-H2085、NCI-H2444、HCC1187、Hs 939.T、CAL-120、SCC-9、TUHR14TKB、KMRC-2、KG-1-C、ECC10、CG
TH-W-1、NCI-H841、C2BBe1、SUP-T11、RCH-ACV、CADO-ES1、JURKAT、647-V、SK-MEL-2、MDA-MB-175-VII、MKN74、SNU-C4、LCLC-97TM1、SCC-4、BHY、IGR-37、KYO-1、Hs 281.T、TT、TUHR4TKB、HT-1080、NCI-H660、TE 441.T、LS1034、KNS-42、Panc 04.03、HCC1419、AZ-521、SNG-M、NCI-N87、G-292、クローンA141B1、KPL-1、MDA-MB-361、CL-14、NCI-H2170、HuH-7、RD、NCI-H2066、IGR-1、TE-14、VCaP、BL-41、SNU-620、SK-MES-1、MEC-2、NCI-H1299、IGR-39、RT112/84、SF-295、DV-90、A2780、BICR 56、NCI-H510、NCI-H2141、YD-8、NCI-H2405、TF-1、MEC-1、CCK-81、NCI-H1048、Hs 822.T、NCI-H2052、K052、CAL-54、Hs 840.T、SW620、SK-CO-1、BT-474、CL-11、KNS-62、NCI-H1650、G-401、MOLT-16、SNU-398、COLO-680N、EM-2、Hs 294T、CAL-62、KMRC-3、A101D、KG-1、BT-549、HT115、A-375、SW-1710、WM-115、KLE、JHUEM-3、MKN7、CHP-212、HCC202、BC-3C、NCI-H1568、KMS-18、PE/CA-PJ49、COLO-849、SIMA、OCI-AML3、GSS、EC-GI-10、EFO-21、RCM-1、DMS 273、KU-19-19、RERF-GC-1B、SH-4、SK-MEL-3、RERF-LC-Ad2、M059K、JHOM-2B、MDA PCa 2b、Hs 852.T、RL95-2、Panc 03.27、SNU-216、Panc 02.13、CFPAC-1、SK-N-SH、OCI-AML2、LoVo、SBC-5、NCI-H1876、NCI-H441、SK-N-AS、COR-L24、HCC38、NCI-H1781、DOHH-2、NCI-H1563、U-251 MG、HPAC、JIMT-1、U-2 OS、A-673、TC-71、NCI-H650、NIH:OVCAR-3、CAS-1、JL-1、SK-MEL-1、MDA-MB-4355、Ishikawa(Heraklio)02 ER-、TE 617.T、SU.86.86、RERF-LC-AI、TT2609-C02、LS 180、YAPC、HDQ-P1、KNS-81、FU-OV-1、KP-2、DMS 53、SNU-1272、Detroit 562、42-MG-BA、L3.3、COLO-679、NCI-H2087、NCI-H2030、GCT、NCI-H889、Caov-3、MDA-MB-436、NCI-H524、MKN1、KCL-22、Capan-1、CML-T1、H4、NCI-H727、Hs 343.T、MHH-ES-1、NMC-G1、HCC-1171、REC-1、Hs 618.T、A172、YD-10B、SW48、MUTZ-5、TE-6、JHH-1、HCT 116、TE-4、IA-LM、MG-63、NCI-H1975、TALL-1、HCC1806、HMCB、SCLC-21H、HCC1500、CL-34、Panc 05.04、SW403、TM-31、HCC1937、JMSU-1、DMS 79、SNB-19、NCI-H1836、Li-7、HCC827、639-V、MOLM-13、SK-BR-3、IMR-32、TUHR10TKB、OAW42、SK-N-MC、TGBC11TKB、NCI-H1581、EFM-192A、YMB-1、HCC2935、ECC12、HCC-33、DU 145、NCI-H146、SNU-1214、SNU-1077、23132/87、HT-144、SNU-182、Hs 888.T、SNU-475、GCIY、Hs 729、JHOC-5、SW 1573、HEC-6、OCI-AMLS、Hs 688(A).T、Hs 821.T、PCM6、RT-112、SK-N-DZ、SNU-478、SNU-119、HCC1143、NCI-H209、8-MG-BA、COR-L105、COR-L95、SNU-46、COV504、CAL-148、SNU-05、DBTRG-05MG、BHT-101、WM-266-4、BFTC-905、KYSE-270、TE-8、SNU-213、およびSH-SYSY。
スクリーニング方法
ある特定の態様では、本開示は、苦味調節物質を同定する方法であって、(a)苦味受容体を発現する1つ以上のU2OS細胞(上記に示す実施形態のいずれかに従う)を試験化合物と接触させることと、(b)T2R苦味受容体活性を測定することであって、T2R苦味活性の変化が、試験化合物が苦味調節物質であることを示す、測定することとを含む、方法を提供する。幾つかの実施形態では、方法は、測定された応答に基づいて、苦味を調節する活性試験化合物を同定することを含む。幾つかの実施形態では、方法は、苦味を調節する化合物として活性試験化合物を選択することを含む。
ある特定の態様では、本開示は、苦味を低減する化合物を同定する方法であって、(a)第1の態様の苦味受容体を発現する1つ以上のU2OS細胞を試験化合物および苦味物質と接触させることと、(b)試験化合物の存在下および非存在下で、苦味物質に対するT2R苦味受容体の活性を比較することにより、T2R苦味受容体の応答を測定することであって、T2R苦味受容体活性の低減が、試験化合物が苦味遮断物質であることを示す、測定することとを含む、方法を提供する。幾つかの実施形態では、方法は、T2R苦味受容体活性の変化に基づいて試験化合物を苦味遮断物質として同定することを含む。幾つかの実施形態では、方法は、苦味を低減する化合物として苦味遮断物質を選択することを含む。
上述の接触は、任意の好適な方法で実施することができる。例えば、幾つかの非限定的な例では、試験化合物(およびある特定の態様では苦味化合物)を、T2R苦味受容体を含む細胞に接触させる場合に、導入を細胞系アッセイで実施することができる。当該細胞系アッセイは、当技術分野において周知である。
前述の実施形態は、試験化合物に対する味覚受容体タンパク質の応答を測定することを伴う。この測定は、任意の好適な手段によって実施することができる。例えば、幾つかの実施形態では、各味覚受容体タンパク質を細胞の表面に発現させ、標準的な細胞アッセイで、味覚受容体タンパク質を発現する細胞に対して試験化合物(およびある特定の態様では苦味化合物)を含む組成物をスクリーニングする。結合の測定は、細胞アッセイにおいてタンパク質結合を決定する際に通常使用される任意の好適な手段によって実施することができる。好適な方法としては、カルシウム蛍光色素、カルシウム標識タンパク質、蛍光cAMP標識などの使用が挙げられるが、これらに限定されるものではない。試験化合物の活性は、試験化合物が、1つ以上の味覚受容体タンパク質への苦味化合物の結合に拮抗する能力によって決定される。幾つかの実施形態では、U2OS細胞は、検出可能な標識、または検出可能な標識をコードする外来性の核酸配列を含む。幾つかの実施形態では、検出可能な標識は、β-アレスチンGFPである。
前述のいずれかの実施形態のうち、幾つかの実施形態では、方法はさらに、測定された応答に基づいて、苦味を低減または調節する活性試験化合物を同定することを含む。幾つかの実施形態では、同定された活性試験化合物は、味覚受容体タンパク質への苦味化合物の結合に拮抗するものである。例えば、幾つかの実施形態では、同定された活性試験化合物は、前述の味覚受容体タンパク質のうち1つへの苦味化合物の結合に拮抗する化合物である。
前述のいずれかの実施形態のうち、幾つかの実施形態では、試験化合物は、苦味化合物の結合活性の少なくとも30%、または少なくとも40%、または少なくとも50%、または少なくとも60%、または少なくとも70%、または少なくとも80%、または少なくとも90%に拮抗することを理由として活性化合物であると決定される。
幾つかの更なる実施形態では、方法はさらに、苦味を低減する化合物として活性試験化合物を選択することを含む。活性試験化合物を同定した後、任意の好適な手段によって選択を実施することができる。
試験化合物は、細胞スクリーニングアッセイでの使用に適する任意の好適な化合物であってよい。例えば、幾つかの実施形態では、試験化合物は有機化合物である。幾つかの実施形態では、試験化合物は、天然に存在する化合物またはそのグリコシル化誘導体である。幾つかの他の実施形態では、試験化合物は天然に存在しない化合物である。
苦味物質を用いる態様および実施形態では、苦味物質は、苦味物質として機能する任意の好適な化合物、すなわち、1つ以上のT2R苦味受容体を作動する任意の化合物であり得る。当該アッセイでの使用に適した苦味物質の非限定的な例としては、ピクリン酸、クロロキン、ピコリン、アンドログラホリド、オフロキサシン、ストリキニーネ、オキシフェノニウム、アリストロキア酸、サリシン、安息香酸デナトニウム、N-プロピルチオウラシル、シンコニン、カフェイン、オレウロペイン、ステビオール配糖体(レバウジオシドAまたはレバウジオシドMなど)、モグロシド(モグロシドV、シアメノシドI、イソモグロシドV、モグロシドVのアルファ異性体など)、苦味のある植物抽出物(例えば、リミニン、ノメリン、ナリンジンなどを含有する柑橘類抽出物)、および医薬品有効成分が挙げられる。
使用、方法、および摂取可能な組成物
他の態様では、本開示は、上記に示す任意の実施形態またはそれらの実施形態の組み合わせを含む、前述の態様のいずれかの同定または選択された活性化合物の使用を提供する。
ある特定の態様では、本開示は、本明細書に開示されるスクリーニング方法のいずれかの同定または選択された活性試験化合物の、摂取可能な組成物の苦味を低減するための使用を提供する。
関連する態様では、本開示は、摂取可能な組成物の苦味を低減する方法であって、本明細書に開示されるスクリーニング方法のいずれかの同定または選択された活性試験化合物をある量(苦味低減有効量など)で摂取可能な組成物に導入することを含む方法を提供する。
前述の使用および方法は、概して、1つ以上の追加成分を含有する組成物中での、同定または選択された活性化合物の使用を伴う。例えば、少なくとも1つの態様では、本開示は、上記に示す任意の実施形態またはそれらの実施形態の組み合わせを含む、前述の態様のいずれかの同定または選択された活性化合物を含む組成物を提供し、ここでの同定または選択された活性化合物が、乾燥重量換算(例えば、何らかの液体担体の重量を除いた組成物の総重量換算)で組成物の少なくとも50重量%を占める。関連する態様では、本開示は、上記に示す任意の実施形態またはそれらの実施形態の組み合わせを含む、前述の態様のいずれかの同定または選択された活性化合物を含む固体組成物を提供し、ここでの同定または選択された活性化合物が、組成物の総重量換算で固体組成物の少なくとも50重量%を占める。別の関連する態様では、本開示は、上記に示す任意の実施形態またはそれらの実施形態の組み合わせを含む、前述の態様の同定または選択された活性化合物を含む摂取可能な組成物を提供し、ここでの同定または選択された活性化合物の、摂取可能な組成物中の濃度は、200ppm以下である。別の関連する態様では、本開示は、上記に示す任意の実施形態またはそれらの実施形態の組み合わせを含む、前述の態様のいずれかの同定または選択された活性化合物を含む摂取可能な組成物を提供し、ここでの摂取可能な組成物は、1000ppm以下、または900ppm以下、または800ppm以下、または700ppm以下、または600ppm以下、または500ppm以下、または400ppm以下、または300ppm以下、または200ppm以下、または100ppm以下、または50ppm以下などを含む。
摂取可能な組成物に言及する、本明細書に示すいずれかの態様および実施形態のうち、ある特定の実施形態では、摂取可能な組成物は、食品または飲料品などのフレーバー製品の製造のために特別に製造される組成物などの天然に存在しない製品である。
したがって、幾つかの実施形態では、前述の態様のいずれか(いずれかの使用または方法に関するものを含む)に示される組成物は、同定または選択された活性化合物および甘味料を含む。幾つかの実施形態では、組成物はさらにビヒクルを含む。幾つかの実施形態では、ビヒクルは水である。
幾つかの他の実施形態では、甘味料は10ppm~1000ppmの量で存在する。幾つかの実施形態では、甘味料は20ppm~800ppmの量で存在する。幾つかの実施形態では、甘味料は30ppm~600ppmの量で存在する。幾つかの実施形態では、甘味料は40ppm~500ppmの量で存在する。幾つかの実施形態では、甘味料は50ppm~400ppmの量で存在する。幾つかの実施形態では、甘味料は50ppm~300ppmの量で存在する。幾つかの実施形態では、甘味料は50ppm~200ppmの量で存在する。幾つかの実施形態では、甘味料は50ppm~150ppmの量で存在する。本段落に示される実施形態の幾つかの更なる実施形態では、甘味料は、ステビオール配糖体、モグロシド、グリコシド誘導体(例えば、グルコシレート)などの前述のいずれかの誘導体、またはそれらの任意の組み合わせである。幾つかの実施形態では、甘味料は、レバウジオシドA、レバウジオシドM、レバウジオシドD、レバウジオシドB、またはそれらの任意の組み合わせなどのステビオール配糖体である。幾つかの実施形態では、甘味料は、モグロシドV、イソモグロシドV、イソモグロシドIV、モグロシドIIIE、シアメノシドI、シアメノシドIのアルファ異性体、またはそれらの任意の組み合わせなどのモグロシドである。幾つかの実施形態では、甘味料は、スクロース、フルクトース、グルコース、アルロース、エリトリトール、またはそれらの任意の組み合わせである。
甘味料は天然甘味料であっても合成甘味料であってもよく、これには、限定されるものではないが、アガベイヌリン、アガベネクター、アガベシロップ、アマザケ、ブラゼイン、玄米シロップ、ココナッツ結晶、ココナッツ糖、ココナッツシロップ、デーツ糖、フルクタン(イヌリン繊維、フルクトオリゴ糖、またはオリゴフルクトースとも呼ばれる)、グリーンステビア粉末、ステビア(stevia rebaudiana)、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドF、レバウジオシドI、レバウジオシドH、レバウジオシドL、レバウジオシドK、レバウジオシドJ、レバウジオシドN、レバウジオシドO、レバウジオシドM、およびその他の甘いステビア系グリコシド、ステビオシド、ステビオシド抽出物、ハチミツ、キクイモ(Jerusalem artichoke)シロップ、カンゾウ根、ラカンカ(果実、粉末、または抽出物)、ルクマ(果実、粉末、または抽出物)、カエデの樹液(例えば、サトウカエデ(Acer saccharum)、クロカエデ(Acer nigrum)、アメリカハナノキ(Acer rubrum)、ギンヨウカエデ(Acer saccharinum)、ノルウェーカエデ(Acer platanoides)、トネリコバノカエデ(Acer negundo)、ヒロハカエデ(Acer macrophyllum)、オオキレハカエデ(Acer grandidentatum)、ロッキーマウンテンメープル(Acer glabrum)、イタヤカエデ(Acer mono)から抽出された樹液を含む)、メープルシロップ、メープルシュガー、クルミの樹液(例えば、バタグルミ(Juglans cinerea)、クロクルミ(Juglans nigra)、オニグルミ(Juglans ailatifolia)、ペルシャグルミ(Juglans regia)から抽出された樹液を含む)、シラカバの樹液(例えば、アメリカシラカバ(Betula papyrifera)、キハダカンバ(Betula alleghaniensis)、スウィートビーチ(Betula lenta)、リバーバーチ(Betula nigra)、ハイイロカンバ(Betula populifolia)、ヨーロッパシラカンバ(Betula pendula)から抽出された樹液を含む)、スズカケノキの樹液(例えば、アメリカスズカケノキ(Platanus occidentalis)から抽出された樹液など)、アイアンウッドの樹液(例えば、アメリカアサダ(Ostrya virginiana)から抽出された樹液など)、マスコバド、モラセス(例えば、ブラックストラップモラセスなど)、モラセス糖、モナチン、モネリン、サトウキビ糖(天然糖、未精製サトウキビ糖、またはスクロースとも呼ばれる)、パーム糖、パノーチャ、ピロンチーロ、ラパドゥラ、粗糖、ライスシロップ、ソルガム、ソルガムシロップ、キャッサバシロップ(タピオカシロップとも呼ばれる)、ソーマチン、ヤーコン根、麦芽シロップ、大麦麦芽シロップ、大麦麦芽粉末、ビーツ糖、サトウキビ糖、結晶性果汁結晶、カラメル、カルビトール、イナゴマメシロップ、上白糖、加水分解水添デンプン、加水分解サトウキビ汁、加水分解デンプン、転化糖、アネトール、アラビノガラクタン、アロープ、シロップ、P-4000、アセスルファムカリウム(アセスルファムKまたはace-Kとも呼ばれる)、アリテーム(aclameとも呼ばれる)、アドバンテーム、アスパルテーム、バイユノシド、ネオテーム、ベンズアミド誘導体、ベルナデーム(bernadame)、キャンデレル、カレラームおよびその他のグアニジン系甘味料、植物繊維、コーンシュガー、カップリングシュガー、クルクリン、シクラミン酸塩、シクロカリオシドI、デメララ、デキストラン、デキストリン、糖化モルト、ズルチン、スクロール、バルジン、ズルコシドA、ズルコシドB、エムリン、エノキソロン、マルトデキストリン、サッカリン、エストラゴール、エチルマルトール、グルシン、グルコン酸、グルコノラクトン、グルコサミン、グルクロン酸、グリセロール、グリシン、グリシフィリン、グリチルリチン、グリチルレチン酸モノグルクロニド、ゴールデンシュガー、イエローシュガー、ゴールデンシロップ、グラニュー糖、アマチャヅル、ヘルナンドゥルシン、異性化液糖、ジャラブ、チコリルート食物繊維、キヌレニン誘導体(N’-ホルミル-キヌレニン、N’-アセチル-キヌレニン、6-クロロ-キヌレニンを含む)、ガラクチトール、リテッセ、リジカン(ligicane)、リカシン、ラグドゥネーム、グアニジン、ファレルナム、マビンリンI、マビンリンII、マルトール、マルチソルブ、マルトデキストリン、マルトトリオール、マンノサミン、ミラクリン、水飴、モグロシド(例えば、モグロシドIV、モグロシドV、およびネオモグロシドを含む)、ムクロジオシド、ナノシュガー、ナリンギンジヒドロカルコン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ニブシュガー、ニゲロオリゴ糖、ノルブ、オルゲートシロップ、オスラジン、ペクメズ、ペンタジン、ペリアンドリンI、ペリルアルデヒド、ペリラルチン、ペットペトフィラム(petphyllum)、フェニルアラニン、フロミソシド(phlomisoside)I、フロリジン(phlorodizin)、フィロズルチン、ポリグリシトールシロップ、ポリポドシドA、プテロカリオシドA、プテロカリオシドB、レビアナ、リファイナーシロップ、ラッブシロップ、ルブソシド、セリゲアインA、シュグル(shugr)、シアメノシドI、ラカンカ(siraitia grosvenorii)、大豆オリゴ糖、スプレンダ、SRIオキシムV、ステビオール配糖体、ステビオールビオシド、ステビオシド、ストロギン1、2、および4、スクロン酸、スクロノネート(sucrononate)、砂糖、スオサン、フロリジン、スーパーアスパルテーム、四糖、トレイトール、糖蜜、トリロバチン(trilobtain)、トリプトファンおよび誘導体(6-トリフルオロメチル-トリプトファン、6-クロロ-D-トリプトファン)、バニラシュガー、ボレミトール、バーチシロップ、アスパルテーム-アセスルファム、アスグリン、ならびにそれらの任意の2種以上の組み合わせまたはブレンドが含まれる。
同定または選択された活性化合物は、任意の好適な量で摂取可能な組成物中に存在することができる。幾つかの実施形態では、同定または選択された活性化合物は、組成物の味を増強する(苦味を低減する)のに十分な量で存在する。したがって、幾つかの実施形態では、摂取可能な組成物は、同定または選択された活性化合物を、200ppm以下、または150ppm以下、または100ppm以下、または50ppm以下、または40ppm以下、または30ppm以下、または20ppm以下の濃度で含む。幾つかの実施形態では、同定または選択された活性化合物は、1ppmまたは5ppmなどの最小限の量で存在する。したがって、幾つかの実施形態では、摂取可能な組成物は、同定または選択された活性化合物を、1ppm~200ppm、または1ppm~150ppm、または1ppm~100ppm、または1ppm~50ppm、または1ppm~40ppm、または1ppm~30ppm、または1ppm~20ppm、または5ppm~200ppm、または5ppm~150ppm、または5ppm~100ppm、または5ppm~50ppm、または5ppm~40ppm、または5ppm~30ppm、または5ppm~20ppmの範囲の濃度で含む。スクロースまたはフルクトースなどの甘味料が存在する実施形態では、摂取可能な組成物中での甘味料と同定または選択された活性化合物との重量対重量比は、1000:1~50000:1、または1000:1~10000:1、または2000:1~8000:1の範囲である。
ある特定の実施形態では、摂取可能な組成物は、食品および飲料品に一般的に使用される任意の追加成分または成分の組み合わせを含むことができ、これには、限定されるものではないが、
例えば、クエン酸、リン酸、アスコルビン酸、硫酸ナトリウム、乳酸、もしくは酒石酸を含む酸;
例えば、カフェイン、キニーネ、緑茶、カテキン、ポリフェノール、グリーンロブスタコーヒー抽出物、グリーンコーヒー抽出物、塩化カリウム、メントール、もしくはタンパク質(植物、藻類、または菌類に由来するタンパク質およびタンパク質分離物など)を含む苦味成分;
例えば、カラメル色素、赤色40号、黄色5号、黄色6号、青色1号、赤色3号、ムラサキニンジン、クロニンジンジュース、ムラサキサツマイモ、野菜ジュース、フルーツジュース、ベータカロテン、ターメリッククルクミン、もしくは二酸化チタンを含む着色剤;
例えば、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、ソルビン酸カリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、ソルビン酸、もしくは安息香酸を含む防腐剤;
例えば、アスコルビン酸、EDTAカルシウム二ナトリウム、アルファトコフェロール、混合トコフェロール、ローズマリー抽出物、ブドウ種子抽出物、レスベラトロール、もしくはヘキサメタリン酸ナトリウムを含む酸化防止剤;
例えば、レスベラトロール、Co-Q10、オメガ3脂肪酸、テアニン、塩化コリン(シチコリン(citocoline))、ファイバーソル、イヌリン(チコリルート)、タウリン、オタネニンジン抽出物、グアナナ抽出物、ショウガ抽出物、L-フェニルアラニン、L-カルニチン、L-酒石酸塩、D-グルコロノラクトン、イノシトール、バイオフラボノイド、エキナセア、イチョウ葉、イェルバマテ、亜麻仁油、ガルシニアカンボジア外皮抽出物、白茶抽出物、リボース、オオアザミ抽出物、ブドウ種子抽出物、ピリドキシン(pyrodixine)HCl(ビタミンB6)、シアノコバラミン(cyanoobalamin)(ビタミンB12)、ナイアシンアミド(ビタミンB3)、ビオチン、乳酸カルシウム、パントテン酸カルシウム(パントテン酸)、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、塩化クロム、ポリニコチン酸クロム、硫酸銅、葉酸、ピロリン酸第二鉄、鉄、乳酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、リン酸一カリウム、リン酸一ナトリウム、リン、ヨウ化カリウム、リン酸カリウム、リボフラビン、硫酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、硝酸チアミン、ビタミンD3、パルミチン酸ビタミンA、グルコン酸亜鉛、乳酸亜鉛、もしくは硫酸亜鉛を含むビタミンもしくは機能性成分;
例えばエステルガム、臭素化植物油(BVO)、もしくはイソ酪酸酢酸スクロース(SAIB)を含む混濁剤;
例えば、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、もしくは塩を含む緩衝液;
例えば、プロピレングリコール、エチルアルコール、グリセリン、アラビアガム(アカシアガム)、マルトデキストリン、変性コーンスターチ、デキストロース、天然フレーバー、他の天然フレーバーを含有する天然フレーバー(天然フレーバーWONF)、天然および人工のフレーバー、人工フレーバー、二酸化ケイ素、炭酸マグネシウム、もしくはリン酸三カルシウムを含むフレーバー;または
例えば、ペクチン、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリソルベート60、ポリソルベート80、中鎖トリグリセリド、セルロースゲル、セルロースガム、カゼインナトリウム、変性食品デンプン、アラビアガム(アカシアガム)、イヌリン、もしくはカラギーナンを含む、デンプンおよび安定剤が含まれる。
摂取可能な組成物は、任意の好適なpHを有することができる。幾つかの実施形態では、同定または選択された活性化合物は、広範囲のpH、例えば、低pHから中性pHで甘味料の甘味を増強する。低pHおよび中性pHには、約2.5~約8.5;約3.0~約8.0;約3.5~約7.5;および約4.0~約7のpHが含まれるが、これらに限定されるものではない。ある特定の実施形態では、本明細書に開示および記載される化合物は、個別にまたは組み合わせて、低pH値から中性pH値の両方における約50μM、40μM、30μM、20μM、または10μMの化合物濃度での味覚試験において、固定濃度の甘味料の知覚される甘味を増強することができる。ある特定の実施形態では、個別のまたは組み合わせた本明細書に開示および記載される化合物の、低pHでの増強係数は、中性pHでの化合物の増強係数と実質的に同様である。広範囲のpH下でのそのような一貫した甘味増強特性により、本明細書に開示および記載される化合物を個別にまたは組み合わせて、多種多様な食品および飲料に幅広く使用することが可能になる。
フレーバー製品および濃縮物
ある特定の態様では、本開示は、先行する態様のいずれかの組成物を含むフレーバー製品を提供する。幾つかの実施形態では、フレーバー製品は、ソーダ、フレーバーウォーター、茶、およびそれに類するものなどの飲料品である。幾つかの他の実施形態では、フレーバー製品は、ヨーグルトなどの食品である。
フレーバー製品が飲料である実施形態では、飲料は、強化発泡飲料、コーラ、レモンライムフレーバー発泡飲料、オレンジフレーバー発泡飲料、グレープフレーバー発泡飲料、ストロベリーフレーバー発泡飲料、パイナップルフレーバー発泡飲料、ジンジャーエール、ルートビア、フルーツジュース、フルーツフレーバージュース、果汁飲料、ネクター、野菜ジュース、野菜フレーバージュース、スポーツ飲料、栄養ドリンク、強化ウォーター飲料、ビタミン強化水、ニアウォーター飲料、ココナッツウォーター、茶タイプの飲料、コーヒー、ココア飲料、乳成分を含有する飲料、穀物抽出物を含有する飲料、およびスムージーからなる群から選択することができる。幾つかの実施形態では、飲料は清涼飲料であってよい。
フレーバー製品に言及する、本明細書に示すいずれかの態様および実施形態のうち、ある特定の実施形態では、フレーバー製品は、包装された食品または飲料品などの天然に存在しない製品である。
食用および飲用の製品または配合物の更なる非限定的な例としては、スープカテゴリー、乾燥加工食品カテゴリー、飲料カテゴリー、レディミールカテゴリー、缶詰食品もしくは保存食品カテゴリー、冷凍加工食品カテゴリー、冷蔵加工食品カテゴリー、スナック食品カテゴリー、ベイクド商品カテゴリー、菓子カテゴリー、乳製品カテゴリー、アイスクリームカテゴリー、食事代替品カテゴリー、パスタおよび麺カテゴリー、ならびにソース、ドレッシング、調味料カテゴリー、ベビーフードカテゴリー、ならびに/またはスプレッドカテゴリーに含まれる、当該製品または任意の要素のための甘いコーティング、糖衣、またはグレーズが挙げられる。
概して、スープカテゴリーとは、缶詰/保存、乾燥、インスタント、冷蔵、UHT、および冷凍のスープを指す。本定義の目的では、スープとは、肉、鶏肉、魚、野菜、穀物、果物、およびその他の材料から加工され、これらの材料の一部または全部の目視可能な小片を含み得る液体で調理された食品を意味する。スープは、透明(ブロス状態)でも濃厚(チャウダー状態)でもよく、滑らかであっても、ピューレ状でも具入りでもよく、そのまま飲める状態であっても、半濃縮状でも濃縮状でもよく、また食事の一品目として、またはメイン料理として、または(飲料のようにすする)間食として、温めてまたは冷やして供することができる。スープは、他の食事構成要素を調製するための成分として使用することができ、ブロス(コンソメ)からソース(クリームまたはチーズ系のスープ)まで様々であってよい。
乾燥および料理用食品カテゴリーは、通常、以下を意味する:(i)粉末、顆粒、ペースト、濃縮液体製品、例えばプレスキューブ、タブレット、または粉末もしくは顆粒形態の濃縮ブイヨン、ブイヨン、およびブイヨン様製品などの調理補助製品。これらは完成品として、または製品、ソース、およびレシピミックス(技術を問わない)の成分として、個別に販売される;(ii)乾燥スープミックス、乾燥インスタントスープ、乾燥の半調理済みスープ、既製料理の乾燥または常温調理品を含む乾燥スープおよびフリーズドライスープ、ならびにパスタ、ジャガイモ、および米料理を含む食事および一品料理などのミールソリューション製品;ならびに(iii)乾燥、液体、または冷凍を問わず、完成品または製品中の成分として販売される、調味料、マリネ、サラダドレッシング、サラダトッピング、ディップ、パン粉、バッターミックス、常温保存可能なスプレッド、バーベキューソース、液体レシピミックス、濃縮物、サラダ用のレシピミックスを含むソースまたはソースミックスなどの食事装飾製品。
飲料カテゴリーは、通常、炭酸飲料および非炭酸飲料、アルコール飲料および非アルコール飲料、そのまま飲める飲料、ソーダなどの飲料を調製するための液体濃縮配合物、ならびに乾燥粉末飲料前駆体ミックスを含むがこれらに限定されない飲料、飲料ミックス、および濃縮物を意味する。飲料カテゴリーには、アルコール飲料、清涼飲料、スポーツ飲料、アイソトニック飲料、およびホットドリンクも含まれる。アルコール飲料としては、ビール、シードル/ペリー、FAB、ワイン、およびスピリッツが挙げられるが、これらに限定されるものではない。清涼飲料としては、コーラおよびノンコーラ炭酸飲料などの炭酸飲料;果汁、ネクター、果汁飲料、およびフルーツフレーバー飲料などのフルーツジュース;発泡水、天然水、および精製水/テーブルウォーターを含むボトル入り飲料水;炭酸入りでも無炭酸でもよい、スポーツ飲料、栄養ドリンク、またはエリキシル飲料などの機能性飲料;そのまま飲める量の液体濃縮物および粉末濃縮物などの濃縮物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。温かいまたは冷たい飲料としては、フレッシュコーヒー、インスタントコーヒー、および混合コーヒーなどのコーヒーまたはアイスコーヒー;紅茶、緑茶、白茶、ウーロン茶、およびフレーバーティーなどの茶またはアイスティー;ならびに牛乳または水と混合されたフレーバー、麦芽、または植物ベースの粉末、顆粒、ブロック、またはタブレットを含む他の飲料が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
スナック食品カテゴリーとは、概して、甘味と風味のあるスナックおよびスナックバーを含むがこれらに限定されない略式の軽食であり得るあらゆる食品を指す。スナック食品の例としては、フルーツスナック、チップス/クリスプ、成形されたスナック、トルティーヤ/コーンチップス、ポップコーン、プレッツェル、ナッツ、およびその他の甘味と風味のあるスナックが挙げられるが、これらに限定されるものではない。スナックバーの例としては、グラノーラ/ミューズリーバー、朝食バー、栄養バー、フルーツバー、およびその他のスナックバーが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
ベイクド商品カテゴリーとは、概して、その調理プロセスに熱または過度の日光への曝露を伴うあらゆる食用製品を指す。ベイクド商品の例としては、パン、バンズ、クッキー、マフィン、シリアル、トースターペストリー、ペストリー、ワッフル、トルティーヤ、ビスケット、パイ、ベーグル、タルト、キッシュ、ケーキ、任意のベイクド食品、およびそれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
アイスクリームカテゴリーとは、概して、クリームと砂糖とフレーバーとを含有する冷菓を指す。アイスクリームの例としては、店頭消費用アイスクリーム;持ち帰り用アイスクリーム;フローズンヨーグルトおよび専門店のアイスクリーム;大豆、オーツ麦、豆(例えば小豆および緑豆)、ならびに米ベースのアイスクリームが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
菓子カテゴリーとは、概して、甘味のある食用製品を指す。菓子の例としては、キャンディー、ゼラチン、チョコレート菓子、砂糖菓子、ガムなど、および任意の組み合わせ製品が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
食事代替品カテゴリーとは、概して、特に健康またはフィットネスに関心がある人々のために、通常の食事を置き換えることを目的としたあらゆる食品を指す。食事代替品の例としては、減量用製品および病後用製品が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
レディミールカテゴリーとは、概して、大がかりな調理または加工なしで食事として提供できるあらゆる食品を指す。レディミールには、メーカーがレシピの「スキル」を加えることで、迅速性、完成度、および利便性を高めた製品が含まれる。レディミールの例としては、缶詰/保存、冷凍、乾燥、冷蔵のレディミール;ディナーミックス;冷凍ピザ;冷蔵ピザ;および調理済みサラダが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
パスタおよび麺カテゴリーには、缶詰、乾燥、および冷蔵/生パスタ;ならびにプレーン、インスタント、冷蔵、冷凍、および軽食用の麺を含むが、これらに限定されないあらゆるパスタおよび/または麺が含まれる。
缶詰/保存食品カテゴリーとしては、缶詰/保存肉および肉製品、魚/シーフード、野菜、トマト、豆、果物、レディミール、スープ、パスタ、ならびにその他の缶詰/保存食品が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
冷凍加工食品カテゴリーとしては、冷凍加工済み赤身肉、加工済み鶏肉、加工済み魚/シーフード、加工済み野菜、代用肉、加工済みポテト、ベーカリー製品、デザート、レディミール、ピザ、スープ、麺類、およびその他の冷凍食品が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
乾燥加工食品カテゴリーとしては、米飯、デザートミックス、乾燥レディミール、乾燥スープ、インスタントスープ、乾燥パスタ、プレーンヌードル、およびインスタント麺が挙げられるが、これらに限定されるものではない。冷蔵加工食品カテゴリーとしては、冷蔵加工済み肉、加工済み魚/シーフード製品、ランチキット、生のカットフルーツ、レディミール、ピザ、調理済みサラダ、スープ、生パスタ、および麺が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
ソース、ドレッシング、および調味料カテゴリーとしては、トマトペーストおよびピューレ、ブイヨン/ストックキューブ、ハーブおよびスパイス、グルタミン酸一ナトリウム(MSG)、テーブルソース、大豆ベースのソース、パスタソース、ウェット/クッキングソース、ドライソース/パウダーミックス、ケチャップ、マヨネーズ、マスタード、サラダドレッシング、ビネグレットソース、ディップ、ピクルス製品、ならびにその他のソース、ドレッシング、および調味料が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
ベビーフードカテゴリーとしては、牛乳ベースまたは大豆ベースの調合乳;ならびに調理済み、乾燥、およびその他のベビーフードが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
スプレッドカテゴリーとしては、ジャムおよびプレザーブ、ハチミツ、チョコレートスプレッド、ナッツベースのスプレッド、ならびに酵母ベースのスプレッドが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
乳製品カテゴリーとは、概して、哺乳動物の乳から製造される食用製品を指す。乳製品の例としては、飲用乳製品、チーズ、ヨーグルト、およびサワーミルク飲料、ならびにその他の乳製品が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
フレーバー製品、特に食用および飲用の製品または配合物の追加の例を以下に示す。例示的な摂取可能な組成物としては、1種以上の菓子、チョコレート菓子、タブレット、カウントライン、袋入りセルフライン/ソフトライン、箱入り詰め合わせ、標準箱入り詰め合わせ、ひねり包装のミニチュア、季節限定チョコレート、玩具付きチョコレート、アルフォーレス、その他のチョコレート菓子、ミント、標準的なミント、強力ミント、ハードキャンディー、トローチ、ガム、ゼリーおよびチューイング菓子、トフィー、キャラメルおよびヌガー、薬用菓子、ロリポップ、カンゾウ、その他の砂糖菓子、パン、包装された/業務用のパン、包装されていない/専門店のパン、ペストリー、ケーキ、包装された/業務用のケーキ、包装されていない/専門店のケーキ、クッキー、チョコレートコーティングされたビスケット、サンドウィッチビスケット、フィリング入りビスケット、セイボリービスケットおよびクラッカー、パン代用品、朝食用シリアル、rteシリアル、家庭向け朝食用シリアル、フレーク、ミューズリー、その他のシリアル、子供向け朝食用シリアル、ホットシリアル、アイスクリーム、店頭消費用アイスクリーム、個包装の乳製品アイスクリーム、個包装の氷菓、マルチパックの乳製品アイスクリーム、マルチパックの氷菓、持ち帰り用アイスクリーム、持ち帰り用乳製品アイスクリーム、アイスクリームデザート、バルクアイスクリーム、持ち帰り用氷菓、フローズンヨーグルト、専門店のアイスクリーム、乳製品、牛乳、生/低温殺菌乳、生/低温殺菌全脂肪乳、生/低温殺菌半脱脂乳、ロングライフ/uht乳、ロングライフ/uht全脂肪乳、ロングライフ/uht半脱脂乳、ロングライフ/uht無脂肪乳、ヤギ乳、コンデンスミルク/エバミルク、プレーンなコンデンスミルク/エバミルク、フレーバー、機能性、およびその他のコンデンスミルク、フレーバー乳飲料、乳製品のみのフレーバー乳飲料、果汁入りフレーバー乳飲料、豆乳、サワーミルク飲料、発酵乳製品飲料、コーヒーホワイトナー、粉ミルク、フレーバー粉末乳飲料、クリーム、チーズ、プロセスチーズ、スプレッタブルのプロセスチーズ、スプレッタブルでないプロセスチーズ、非加工チーズ、スプレッタブルの非加工チーズ、ハードチーズ、包装されたハードチーズ、未包装のハードチーズ、ヨーグルト、プレーン/ナチュラルヨーグルト、フレーバーヨーグルト、フルーツ入りヨーグルト、プロバイオティックヨーグルト、飲むヨーグルト、常飲用ヨーグルト、プロバイオティックの飲むヨーグルト、冷蔵および常温保存可能なデザート、乳製品ベースのデザート、大豆ベースのデザート、チルドスナック、フロマージュフレおよびクワルク、プレーンのフロマージュフレおよびクワルク、フレーバーフロマージュフレおよびクワルク、風味入りフロマージュフレおよびクワルク、甘味と風味のあるスナック、フルーツスナック、チップス/クリスプ、成形されたスナック、トルティーヤ/コーンチップス、ポップコーン、プレッツェル、ナッツ、その他の甘味と風味のあるスナック、スナックバー、グラノーラバー、朝食バー、栄養バー、フルーツバー、その他のスナックバー、食事代替製品、減量用製品、病後用飲料、レディミール、缶詰レディミール、冷凍レディミール、乾燥レディミール、冷蔵レディミール、ディナーミックス、冷凍ピザ、冷蔵ピザ、スープ、缶入りスープ、乾燥スープ、インスタントスープ、冷蔵スープ、ホットスープ、冷凍スープ、パスタ、缶入りパスタ、乾燥パスタ、冷蔵/生パスタ、麺、プレーンヌードル、インスタント麺、カップ/ボウルインスタント麺、パウチインスタント麺、冷蔵麺、軽食用麺、缶詰食品、缶詰の肉および肉製品、缶詰の魚/シーフード、缶詰野菜、缶詰トマト、缶詰豆、缶詰フルーツ、缶詰レディミール、缶詰スープ、缶詰パスタ、その他の缶詰食品、冷凍食品、冷凍加工済み赤身肉、冷凍加工済み鶏肉、冷凍加工済み魚/シーフード、冷凍加工済み野菜、冷凍代用肉、冷凍ポテト、オーブン焼成ポテトチップス、他のオーブン焼成ポテト製品、非オーブン焼成冷凍ポテト、冷凍ベーカリー製品、冷凍デザート、冷凍レディミール、冷凍ピザ、冷凍スープ、冷凍麺、その他の冷凍食品、乾燥食品、デザートミックス、乾燥レディミール、乾燥スープ、インスタントスープ、乾燥パスタ、プレーンヌードル、インスタント麺、カップ/ボウルインスタント麺、パウチインスタント麺、冷蔵食品、冷蔵加工済み肉、冷蔵魚/シーフード製品、冷蔵加工済み魚、衣付き冷蔵魚、冷蔵の燻製魚、冷蔵ランチキット、冷蔵レディミール、冷蔵ピザ、冷蔵スープ、冷蔵/生パスタ、冷蔵麺、油脂、オリーブ油、植物油および種子油、調理用脂肪、バター、マーガリン、スプレッタブルの油脂、機能性スプレッタブル油脂、ソース、ドレッシングおよび調味料、トマトペーストおよびピューレ、ブイヨン/ストックキューブ、ストックキューブ、グレイビー顆粒、液体ストックおよびフォン、ハーブおよびスパイス、発酵ソース、大豆ベースのソース、パスタソース、ウェットソース、ドライソース/パウダーミックス、ケチャップ、マヨネーズ、レギュラーマヨネーズ、マスタード、サラダドレッシング、レギュラーサラダドレッシング、低脂肪サラダドレッシング、ビネグレットソース、ディップ、ピクルス製品、その他のソース、ドレッシングおよび調味料、ベビーフード、調合乳、標準調合乳、フォローアップ調合乳、幼児用調合乳、低アレルゲン調合乳、調理済みベビーフード、乾燥ベビーフード、その他のベビーフード、スプレッド、ジャムおよびプレザーブ、ハチミツ、チョコレートスプレッド、ナッツベースのスプレッド、ならびに酵母ベースのスプレッドが挙げられる。例示的な摂取可能な組成物には、菓子、ベーカリー製品、アイスクリーム、乳製品、甘味と風味のあるスナック、スナックバー、食事代替製品、レディミール、スープ、パスタ、麺、缶詰食品、冷凍食品、乾燥食品、冷蔵食品、油脂、ベビーフード、もしくはスプレッド、またはそれらの混合物も含まれる。例示的な摂取可能な組成物には、理想的には公知の糖甘味料または人工甘味料の濃度を低減できるような、朝食用シリアル、甘味飲料、または飲料を調製するための固体または液体の濃縮組成物も含まれる。
幾つかの実施形態は、嚥下を意図しても意図しなくてもよいチュアブル組成物を提供する。幾つかの実施形態では、チュアブル組成物は、本明細書に開示および記載される化合物を個別にまたは組み合わせて含む、ガム、チューインガム、加糖ガム、無糖ガム、機能性ガム、風船ガムであってよい。
幾つかの実施形態では、本明細書に開示および記載される化合物は、個別にまたは組み合わせて、他の天然または合成の甘味物質およびそれらから作られる摂取可能な組成物の苦味またはその他の味覚特性を調節する。一実施形態では、本明細書に開示および記載される化合物は、個別にまたは組み合わせて、その苦味物質阻害濃度で使用または提供されてもよい。例えば、本明細書に開示および記載される化合物は、個別にまたは組み合わせて、0.001ppm~100ppmの範囲、または選択肢の範囲がそれよりも狭い0.1ppm~50ppm、0.01ppm~40ppm、0.05ppm~30ppm、0.01ppm~25ppm、または0.1ppm~30ppm、または0.1ppm~25ppm、または1ppm~30ppm、または1ppm~25ppmの量で存在してもよい。
幾つかの実施形態では、本明細書に開示および記載される同定または選択された活性化合物は、個別にまたは組み合わせて、例えば、そのまま使用できる製品(すなわち、そのまま供することができる製品)を製造するための後続の加工に適したフレーバー付与濃縮配合物で提供することができる。「フレーバー付与濃縮配合物」とは、そのまま使用できる組成物に適するように1種以上の希釈媒体で再構成される必要がある配合物を意味する。「そのまま使用できる組成物」という用語は、本明細書では「摂取可能な組成物」と同義に使用され、飲食を意図するか否かにかかわらず、単独でまたは他の物質と一緒に経口摂取可能である任意の物質を意味する。一実施形態では、そのまま使用できる組成物には、ヒトまたは動物が直接摂取できる組成物が含まれる。フレーバー付与濃縮配合物は典型的には、希釈媒体に1種以上のフレーバーを付与または改質するために、例えば任意の飲食用または摂取可能な成分または製品などの1種以上の希釈媒体と混合するか、または希釈媒体で希釈することによって使用される。当該使用プロセスは、多くの場合、再構成と呼ばれる。再構成は、家庭環境または産業環境で行うことができる。例えば、冷凍フルーツジュース濃縮物を、消費者が台所で水または他の水性媒体で再構成することで、そのまま飲めるフルーツジュース飲料を得ることができる。別の例では、清涼飲料シロップ濃縮物を、製造業者が産業的大規模で水または他の水性媒体により再構成して、そのまま飲める清涼飲料を製造することができる。フレーバー付与濃縮配合物は、そのまま使用できる組成物よりも高濃度でフレーバー付与剤またはフレーバー改質剤を有しているため、フレーバー付与濃縮配合物は、典型的には再構成しないままでの直接摂取には適していない。フレーバー付与濃縮配合物の使用および製造には多くの利点が存在する。例えば、1つの利点は、フレーバー付与濃縮配合物が、好適な溶媒、固体、または液体の添加によって使用時に再構成できるため、輸送の際の重量および体積が減少することである。
前述の実施形態のいずれかに従って示されるフレーバー製品は、また、ある特定の実施形態では、甘味を増強する化合物(例えば、ヘスペレチン、ナリンゲニン、グルコシル化されたステビオール配糖体など)、苦味を遮断する化合物、旨味を増強する化合物、酸味を低減する化合物、塩味を増強する化合物、清涼効果を増強する化合物、または前述の任意の組み合わせなどの1種以上の追加のフレーバー改質化合物を含む。
甘味付与またはフレーバー付与濃縮物に言及する本明細書に示すいずれかの態様および実施形態のうち、ある特定の実施形態では、甘味付与またはフレーバー付与濃縮物は、食品または飲料品などのフレーバー製品の製造のために特別に製造される組成物などの天然に存在しない製品である。
一実施形態では、フレーバー付与濃縮配合物は、i)個別のまたは組み合わせた本明細書に開示および記載される化合物;ii)担体;ならびにiii)任意選択で少なくとも1種の補助剤を含む。「担体」という用語は、配合物を形成するために本化合物および1種以上の任意選択の補助剤と組み合わせて使用される、溶媒、結合剤、または他の不活性媒体などの通常不活性な付属物質を意味する。例えば、水またはデンプンは、フレーバー付与濃縮配合物の担体であり得る。幾つかの実施形態では、担体は、フレーバー付与濃縮配合物を再構成するための希釈媒体と同じであり、他の実施形態では、担体は希釈媒体とは異なるものである。本明細書で使用される「担体」という用語は、摂取が許容される担体を含むが、これに限定されるものではない。
「補助剤」という用語は、本発明の化合物などの活性成分の意図された機能または有効性を補完、安定化、維持、または増強する添加物を意味する。一実施形態では、少なくとも1種の補助剤は、1種以上のフレーバー付与剤を含む。フレーバー付与剤は、チョコレート、コーヒー、茶、モカ、フレンチバニラ、ピーナッツバター、チャイ、またはそれらの組み合わせのフレーバーなど、当業者または消費者に公知である任意のフレーバーであってよい。別の実施形態では、少なくとも1種の補助剤は、上述のように同定される1種以上の苦味遮断物質を含む。別の実施形態では、少なくとも1種の補助剤は、乳化剤、安定剤、抗菌防腐剤、酸化防止剤、ビタミン、ミネラル、脂肪、デンプン、タンパク質濃縮物および単離物、塩、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される1種以上の成分を含む。乳化剤、安定剤、抗菌防腐剤、酸化防止剤、ビタミン、ミネラル、脂肪、デンプン、タンパク質濃縮物および単離物、ならびに塩の例は、米国特許第6,468,576号明細書に記載されており、この内容は、目的を問わず、参照によりその全体が本明細書に援用される。
一実施形態では、本フレーバー付与濃縮配合物は、溶液および懸濁液を含む液体、固体、泡状物質、ペースト、ゲル、クリーム、およびそれらの組み合わせ、例えば、特定量の固体分を含有する液体からなる群から選択される形態であってもよい。一実施形態では、フレーバー付与濃縮配合物は、水性ベースおよび非水性ベースを含む液体の形態である。幾つかの実施形態では、本フレーバー付与濃縮配合物は、炭酸入りでも無炭酸でもよい。
フレーバー付与濃縮配合物は、少なくとも1種の補助剤として凝固点降下剤、核剤、またはその両方をさらに含んでいてもよい。凝固点降下剤とは、化合物または薬剤が添加される液体または溶媒の凝固点を低下させることができる、摂取が許容される化合物または薬剤である。すなわち、凝固点降下剤を含有する液体または溶液は、凝固点降下剤なしの液体または溶媒よりも凝固点が低い。開始凝固点を低下させることに加えて、凝固点降下剤は、また、フレーバー付与濃縮配合物の水分活性を低くすることもできる。凝固点降下剤の例としては、炭水化物、油、エチルアルコール、ポリオール、例えばグリセロール、およびそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されるものではない。核剤とは、核形成を促進することができる、摂取が許容される化合物または薬剤を意味する。フレーバー付与濃縮配合物中に核剤が存在すると、望ましい氷結晶化中心の数を増加させることによって、フローズンスラッシュのフローズンブラッシュ(frozen Blushes)の食感を改善すること、および凍結温度でのスラッシュの物理的特性および性能の維持を補助することができる。核剤の例としては、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、およびそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
一実施形態では、フレーバー付与濃縮配合物は、貯蔵寿命を延長するために低い水分活性を有するように配合される。水分活性は、同じ温度での純水の蒸気圧に対する配合物中の水の蒸気圧の比率である。一実施形態では、フレーバー付与濃縮配合物は、約0.85未満の水分活性を有する。別の実施形態では、フレーバー付与濃縮配合物は、約0.80未満の水分活性を有する。別の実施形態では、フレーバー付与濃縮配合物は、約0.75未満の水分活性を有する。
一実施形態では、フレーバー付与濃縮配合物は、そのまま使用できる組成物中の本化合物の濃度の少なくとも2倍の濃度で本化合物を有する。一実施形態では、フレーバー付与濃縮配合物は、そのまま使用できる組成物中の本化合物の濃度の少なくとも5倍の濃度で本化合物を有する。一実施形態では、フレーバー付与濃縮配合物は、そのまま使用できる組成物中の本化合物の濃度の少なくとも10倍の濃度で本化合物を有する。一実施形態では、フレーバー付与濃縮配合物は、そのまま使用できる組成物中の本化合物の濃度の少なくとも15倍の濃度で本化合物を有する。一実施形態では、フレーバー付与濃縮配合物は、そのまま使用できる組成物中の本化合物の濃度の少なくとも20倍の濃度で本化合物を有する。一実施形態では、フレーバー付与濃縮配合物は、そのまま使用できる組成物中の本化合物の濃度の少なくとも30倍の濃度で本化合物を有する。一実施形態では、フレーバー付与濃縮配合物は、そのまま使用できる組成物中の本化合物の濃度の少なくとも40倍の濃度で本化合物を有する。一実施形態では、フレーバー付与濃縮配合物は、そのまま使用できる組成物中の本化合物の濃度の少なくとも50倍の濃度で本化合物を有する。一実施形態では、フレーバー付与濃縮配合物は、そのまま使用できる組成物中の本化合物の濃度の少なくとも60倍の濃度で本化合物を有する。一実施形態では、フレーバー付与濃縮配合物は、そのまま使用できる組成物中の本化合物の濃度の最大100倍の濃度で本化合物を有する。
医薬品APIの苦味の遮断
薬物化合物の多くは苦味を与えるため、処方および投与できる方法が制限される。したがって、ある特定の態様では、本開示は、苦味のある医薬品有効成分と、スクリーニング方法(本明細書に示す)の同定または選択された試験化合物とを含む医薬組成物を提供する。当該医薬組成物は、錠剤、ロゼンジ、カプセル、粉末、溶液、懸濁液などの経口投与に適した任意の形態であり得る。当該医薬組成物は、Remington’s Pharmaceutical Sciencesに示されるような、任意の好適な医薬賦形剤、結合剤などを含むことができる。幾つかの実施形態では、苦味のある医薬品有効成分は、プロトンチャネル阻害剤などのイオンチャネル阻害剤である。選択された化合物によって苦味が低減される、苦味のあるAPIの他の例としては、アセトアミノフェン、アトロピン、ブリンゾラミド、クロラムフェニコール、クロロキン、クリンダマイシン、デキサメタゾン、デキストロメトルファン、ジゴキシン、ジルチアゼム、ジフェンヒドラミン、ドクサート、ドルゾラミド、ドキセピン、ドキシラミン、エナラプリル、エリスロマイシン、エソメプラゾール、ファモチジン、ガバペンチン、ギンコリドA、グアイフェネシン、L-ヒスチジン、イブプロフェン、ロメフロキサシン、メチルプレドニゾロン、オフロキサシン、オレウロペイン、オキシフェノニウム、フェニレフリン、ピレンゼピン、プレドニゾン、プソイドエフェドリン、ラニチジン、トラピジル、トリメトプリム、およびセチリジンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
オーラルケア製品での使用
オーラルケア製品には、渋味または苦味を与える成分が含有されていることが多い。したがって、ある特定の態様では、本開示は、苦味のある有効成分と、スクリーニング方法(本明細書に示す)の同定または選択された試験化合物とを含むオーラルケア製品を提供する。当該成分としては、メントール、メントール類似体、ミント抽出物、炭酸水素ナトリウム、ペルオキシ一硫酸アルカリ金属塩(ペルオキシ一硫酸カリウム)、塩化セチルピリジニウム、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、アルギニン、過酸化水素、グルコン酸クロルヘキシジン、リン酸亜鉛、塩化亜鉛、クエン酸亜鉛、硝酸カリウム、三リン酸五ナトリウム、ピロリン酸四ナトリウム、フッ化第一スズ、チモール、サリチル酸メチル、ユーカリプトール、またはそれらの任意の組み合わせが挙げられる。好適なオーラルケア製品としては、練り歯磨、マウスウォッシュ、ホワイトニング剤、歯磨剤などが挙げられる。
実施例
G16gust25を安定発現するU2OS細胞に、記述したヒト苦味受容体および感染多重度(MOI)をコードするBacmam組換えウイルスを形質導入した。24時間後、公知の苦味受容体アゴニストに対する細胞の応答をFLIPRアッセイにおいて評価した。図1は、異なるMOIレベルでの5種類のT2R苦味受容体を発現する細胞の応答を示す。棒グラフ中の5組のバーのそれぞれは、異なる苦味受容体を発現する細胞を示す。一番左の組は、苦味物質がクロラムフェニコールである、配列番号1のポリペプチドを発現する細胞を表す。そのすぐ右隣の組は、苦味物質がストリキニーネである、配列番号3のポリペプチドを発現する細胞を表す。そのすぐ右隣の組は、苦味物質がアリストロキア酸である、配列番号5のポリペプチドを発現する細胞を表す。そのすぐ右隣の組は、苦味物質がクロロキンである、配列番号7のポリペプチドを発現する細胞を表す。そのすぐ右隣の組は、苦味物質がストリキニーネである、配列番号9のポリペプチドを発現する細胞を表す。一番右のバーは標準対照を示す。

Claims (15)

  1. T2R苦味受容体およびGタンパク質を含み、前記Gタンパク質が前記T2R苦味受容体と機能的に共役する、U2OS細胞。
  2. 前記T2R苦味受容体が、配列番号1のポリペプチド配列、その機能的断片のポリペプチド配列;配列番号3のポリペプチド配列、その機能的断片のポリペプチド配列;配列番号5のポリペプチド配列、その機能的断片のポリペプチド配列;配列番号7のポリペプチド配列、その機能的断片のポリペプチド配列;または配列番号9のポリペプチド配列、その機能的断片のポリペプチド配列である、請求項1記載の細胞。
  3. 前記Gタンパク質が、ガストデューシンまたはG(i/o)ポリペプチド、またはG15もしくはG16gust25などのプロミスキャスGタンパク質である、請求項1または2記載の細胞。
  4. 前記T2R苦味受容体を過剰発現するように改変されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の細胞。
  5. 前記Gタンパク質を過剰発現するように改変されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の細胞。
  6. 単離された細胞である、請求項1から5までのいずれか1項記載の細胞。
  7. 細胞系アッセイに含まれるか、または固体支持体上に配置される、請求項1から5までのいずれか1項記載の細胞。
  8. 苦味調節物質を同定する方法であって、
    (a)請求項1から7までのいずれか1項記載の1つ以上のU2OS細胞を試験化合物と接触させることと、
    (b)T2R苦味受容体活性を測定することであって、T2R苦味活性の変化が、前記試験化合物が苦味調節物質であることを示す、測定することと
    を含む、方法。
  9. (c)苦味を調節する化合物として前記苦味調節物質を同定することをさらに含む、請求項8記載の方法。
  10. 苦味を低減する化合物を同定する方法であって、
    (a)請求項1から7までのいずれか1項記載の1つ以上のU2OS細胞を試験化合物および苦味物質と接触させることと、
    (b)前記試験化合物の存在下および非存在下で、前記苦味物質に対するT2R苦味受容体の活性を比較することにより、前記T2R苦味受容体の応答を測定することであって、T2R苦味受容体活性の変化が、前記試験化合物が苦味遮断物質であることを示す、測定することと
    を含む、方法。
  11. (c)前記T2R苦味受容体活性の変化に基づいて試験化合物を苦味遮断物質として同定することをさらに含む、請求項10記載の方法。
  12. (d)苦味を低減する化合物として前記苦味遮断物質を選択することをさらに含む、請求項11記載の方法。
  13. 請求項11記載の同定された化合物または請求項12記載の選択された化合物の、摂取可能な組成物の苦味を低減するための使用。
  14. 1つ以上の苦味物質、および請求項11記載の同定された化合物または請求項12記載の選択された化合物を含む、摂取可能な組成物。
  15. 請求項14記載の摂取可能な組成物を含み、食品、飲料品、医薬品、またはオーラルケア製品である、フレーバー製品。
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