JP2023525620A - 塩味を和らげる組成物およびその使用 - Google Patents

塩味を和らげる組成物およびその使用 Download PDF

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Abstract

本開示は概して、ナトリウム塩、例えば重炭酸ナトリウムの塩味を和らげる味覚修飾組成物を提供する。幾つかの態様では、本開示は、ナトリウム塩の塩味を和らげるためのかかる味覚修飾組成物の使用を提供する。幾つかの他の態様では、本開示は、ナトリウム塩と味覚修飾組成物とを含む組成物(可食組成物または口腔ケア組成物等)を提供する。幾つかの実施形態では、かかる組成物は食品製品、飲料製品または口腔ケア製品(例えば歯磨き粉、マウスウォッシュ等)の形態である。

Description

関連出願の相互参照
本願は、2020年5月22日に出願された米国仮出願第63/029,132号および2020年6月5日に出願された欧州特許出願第20178577.1号明細書の優先権の利益を主張し、それらはどちらも全体を参照により本明細書に援用するものとする。
本開示は概して、ナトリウム塩、例えば重炭酸ナトリウムの塩味を和らげる味覚修飾組成物を提供する。幾つかの態様では、本開示は、ナトリウム塩の塩味を和らげるためのかかる味覚修飾組成物の使用を提供する。幾つかの他の態様では、本開示は、ナトリウム塩と味覚修飾組成物とを含む組成物(可食組成物または口腔ケア組成物等)を提供する。幾つかの実施形態では、かかる組成物は食品製品、飲料製品または口腔ケア製品(例えば歯磨き粉、マウスウォッシュ等)の形態である。
関連技術の説明
味覚系は、外界の化学組成物についての感覚情報を提供する。味覚変換は、動物において化学的に誘発される感覚のより洗練された形態の1つである。味覚のシグナル伝達は、単純な後生動物から最も複雑な脊椎動物まで動物界全体に見られる。哺乳動物は、甘味、苦味、酸味、塩味および旨味の5つの基本的な味覚様式を有すると考えられる。
塩味は概して、舌または口腔と接触する組成物中のナトリウムカチオンの存在によって引き起こされる。これらのナトリウムカチオンの供給源は、摂取可能な成分、例えば塩化ナトリウム、重炭酸ナトリウムであり得る。低濃度では、ヒトは概して、ナトリウムカチオンによって引き起こされる塩味を心地良いと感じる。しかし、より高い濃度では、このことは当てはまらない。それでも、製品によっては、組成物の効果的な機能を確保するために或る特定の濃度のナトリウムカチオンを含む必要がある場合がある。歯磨き粉および他の口腔ケア組成物中の重炭酸ナトリウムの含有が一例である。これらの場合、使用者において塩味の知覚を低下させる付加的な成分を含むのが望ましいことがある。
ヒトの塩味の知覚の分子基盤はよく解明されていないため、様々な製品において塩味の知覚を低下させる効果的な働きをする化合物は殆ど知られていない。したがって、ヒトにおいて塩味の知覚を効果的に低下させることができる新たな組成物を発見することが引き続き必要とされている。
発明の概要
本開示は、或る特定の組成物が、食品、飲料または口腔ケア製品におけるナトリウムカチオンの存在によって引き起こされる塩味の知覚を低下させる際に予期せぬ有効性を示すという発見に関する。
第1の態様では、本開示は、以下:
(a)グルコシル化天然ステビオールグリコシド;
(b)4-アミノ-5,6-ジメチルチエノ[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンまたはその塩;
(c)スクラロース;および
(d)オキサシクロヘキサデカン-2-オン
の2つ以上の組合せを含む味覚修飾組成物を提供する。
幾つかの実施形態では、組成物は付加的な高甘味度甘味料を含む。幾つかの更なる実施形態では、組成物は香味料を含む。
第2の態様では、本開示は、風味付き製品の塩味を和らげるための第1の態様の味覚修飾組成物の使用を提供する。幾つかの実施形態では、風味付き製品は、食品製品または飲料製品である。幾つかの他の実施形態では、風味付き製品は、口腔ケア製品、例えば歯磨き粉またはマウスウォッシュである。
第3の態様では、本開示は、第1の態様の味覚修飾組成物を風味付き製品に導入することを含む、風味付き製品の塩味を和らげる方法を提供する。幾つかの実施形態では、風味付き製品は、食品製品または飲料製品である。幾つかの他の実施形態では、風味付き製品は、口腔ケア製品、例えば歯磨き粉またはマウスウォッシュである。幾つかの実施形態では、風味付き製品はナトリウム塩、例えば塩化ナトリウム、重炭酸ナトリウムまたはそれらの組合せを含む。
第4の態様では、本開示は、第1の態様の味覚修飾組成物とナトリウム塩、例えば塩化ナトリウム、重炭酸ナトリウムまたはそれらの組合せとを含む風味付き製品を提供する。幾つかの実施形態では、風味付き製品は、食品製品または飲料製品である。幾つかの他の実施形態では、風味付き製品は、口腔ケア製品、例えば歯磨き粉またはマウスウォッシュである。
更なる態様およびその実施形態を以下の詳細な説明、図面、要約書および特許請求の範囲に記載する。
詳細な説明
以下の詳細な説明では、本明細書で提供される様々な態様および実施形態を規定する。説明は関連技術における当業者の観点から読まれるものとする。したがって、かかる当業者によく知られている情報は、必ずしも含まれるとは限らない。
定義
以下の用語および表現は、本明細書において特に規定されない限り、以下に示す意味を有する。本開示は、本明細書で明示的に定義されない他の用語および表現を用いることもある。かかる他の用語および表現は、当業者に対し、それらが本開示の文脈において有する意味を有する。場合によっては、用語または表現は、単数形または複数形で定義され得る。このような場合、単数形の任意の用語が、明示的に反対の指示がない限り、複数形のその対応物を含むことができ、その逆もまた同様であることが理解される。
本明細書における「甘味料」、「甘味剤」、「甘味物質」または「甘味化合物」は、被験体において検出可能な甘い風味を引き起こす化合物または摂取可能に許容されるその塩、例えばin vitroでT1R2/T1R3受容体を活性化する化合物を指す。
本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈上明らかに他の指定がない限り、複数の指示対象を含む。例えば、「置換基(a substituent)」への言及は、単一の置換基だけでなく、2つ以上の置換基等を包含する。
本明細書で使用される場合、「例えば(for example)」、「例えば(for instance)」、「等」または「含む」は、より一般的な主題をさらに明確にする例を紹介することを意図している。特に明示的に示されない限り、かかる例は、本開示において例示される実施形態の理解を助けるものとしてのみ与えられ、いかなる方法でも限定的であることを意図するものではない。また、これらの表現は、開示の実施形態に対していかなる種類の選好も示さない。
本明細書で使用される場合、「含む(comprise)」または「含む(comprises)」または「含む(comprising)」または「で構成される(comprised of)」は、オープンな群を指し、すなわち、その群は明示的に列挙されたものに加えて付加的なメンバーを含むことができる。例えば、「Aを含む」という表現は、Aが存在しなければならないが、他のメンバーが存在していてもよいことを意味する。「含む(include)」、「有する(have)」および「で構成される(composed of)」という用語、ならびにそれらの文法的な変化形も同じ意味を有する。対照的に、「からなる(consist of)」または「からなる(consists of)」または「からなる(consisting of)」は、クローズドな群を指す。例えば、「Aからなる」という表現は、AおよびAのみが存在することを意味する。
本明細書で使用される場合、「任意に」は、その後に記載される事象が発生してもまたは発生しなくてもよいことを意味する。幾つかの実施形態では、任意の事象は発生しない。幾つかの他の実施形態では、任意の事象は1回以上発生する。
本明細書で使用される場合、「または」は、その最も広い合理的な解釈が与えられるべきであり、どちらか一方の解釈に限定されるべきではない。このため、「AまたはBを含む」という表現は、Aが存在してもよく、Bが存在しないこと、またはBが存在し、Aが存在しないこと、またはAおよびBが両方存在することを意味する。さらに、Aが例えば、複数のメンバー、例えばAおよびAを有し得るクラスを規定する場合、クラスの1つ以上のメンバーが同時に存在する可能性がある。
他の用語が、この小節に含まれていなくても、本明細書の他の部分で定義される。
味覚修飾組成物
少なくとも1つの態様において、本開示は、以下:
(a)グルコシル化天然ステビオールグリコシド;
(b)4-アミノ-5,6-ジメチルチエノ[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンまたはその塩;
(c)スクラロース;および
(d)オキサシクロヘキサデカン-2-オン
の2つ以上の組合せを含む味覚修飾組成物を提供する。
味覚修飾組成物は、前述の化合物または化合物のクラスの2つ以上の任意の組合せを含むことができる。幾つかの実施形態では、味覚修飾組成物は、(a)および(b)の両方から選択される化合物の組合せを含む。幾つかの実施形態では、味覚修飾組成物は、(a)および(c)の両方から選択される化合物の組合せを含む。幾つかの実施形態では、味覚修飾組成物は、(a)および(d)の両方から選択される化合物の組合せを含む。幾つかの実施形態では、味覚修飾組成物は、(b)および(c)の両方から選択される化合物の組合せを含む。幾つかの実施形態では、味覚修飾組成物は、(b)および(d)の両方から選択される化合物の組合せを含む。幾つかの実施形態では、味覚修飾組成物は、(c)および(d)の両方から選択される化合物の組合せを含む。幾つかの実施形態では、味覚修飾組成物は(a)、(b)および(c)のそれぞれから選択される化合物の組合せを含む。幾つかの実施形態では、味覚修飾組成物は(a)、(b)および(d)のそれぞれから選択される化合物の組合せを含む。幾つかの実施形態では、味覚修飾組成物は(a)、(b)および(d)のそれぞれから選択される化合物の組合せを含む。幾つかの実施形態では、味覚修飾組成物は(a)、(c)および(d)のそれぞれから選択される化合物の組合せを含む。幾つかの実施形態では、味覚修飾組成物は(b)、(c)および(d)のそれぞれから選択される化合物の組合せを含む。幾つかの実施形態では、味覚修飾組成物は(a)、(b)、(c)および(d)のそれぞれから選択される化合物の組合せを含む。
本明細書で使用される場合、「天然ステビオールグリコシド」という用語は、種ステビア・レバウディアナ(Stevia rebaudiana)、ステビア・フレボフィラ(Stevia phlebophylla)またはルブス・チンギイ(Rubus chingii)の植物に自然に見られるステビオールグリコシドを指す。かかる化合物は、ジテルペンであるステビオールのグリコシドである。幾つかの非限定的な例としては、ステビオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドC、ズルコシドA等が挙げられる。本明細書で使用される場合、「グルコシル化天然ステビオールグリコシド」という用語は、グルコシル化度を高める天然ステビオールグリコシドの酵素的グルコシル化によって得られる化合物を指す。本明細書で使用される場合、「GSG」という用語は、「グルコシル化天然ステビオールグリコシド」と区別なく使用される。
クラス(a)については、任意の好適なGSGを使用することができる。このため、GSGは、任意の好適な程度の付加的なグルコシル化および任意の好適なタイプのグルコシル化を有し得る。幾つかの実施形態では、味覚修飾組成物に使用されるGSGは、少なくとも1.0のグルコシル化度を有し、すなわち、天然ステビオールグリコシド1モル当たり少なくとも1モルのグルコースが天然ステビオールグリコシドに酵素的に付加されている。幾つかの他の実施形態では、味覚修飾組成物に使用されるGSGは、少なくとも1.1、または少なくとも1.2、または少なくとも1.3、または少なくとも1.4、または少なくとも1.5、または少なくとも1.6、または少なくとも1.7、または少なくとも1.8、または少なくとも1.9、または少なくとも2.0、または少なくとも2.1、または少なくとも2.2、または少なくとも2.3、または少なくとも2.4、または少なくとも2.5のグルコシル化度を有する。グルコシル化は任意の好適なタイプであり得る。例えば、幾つかの実施形態では、天然ステビオールグリコシドに酵素的に付加されるグルコースはα-グルコース、β-グルコースまたはそれらの組合せである。幾つかの実施形態では、天然ステビオールグリコシドに酵素的に付加されるグルコースは、α-グルコースである。幾つかの実施形態では、天然ステビオールグリコシドに酵素的に付加されるグルコースは、β-グルコースである。幾つかの実施形態では、天然ステビオールグリコシドに酵素的に付加されるグルコースは、α-グルコースとβ-グルコースとの組合せである。酵素的グルコシル化によって付加されるグルコースは、任意の好適な結合によって組み込むことができる。通例、付加されるグルコース単位は、天然ステビオールグリコシド上に既に存在する他のグルコースのグルコース単位に接続する。幾つかの実施形態では、酵素的に付加されるグルコース単位は1,6結合を介して付加され、すなわち、グルコース単位は、付加されるグルコース単位の1位および天然ステビオールグリコシド上に既に存在するグルコース単位の6位を介して付加される。幾つかの他の実施形態では、酵素的に付加されるグルコース単位は、1,4結合を介して付加される。幾つかの他の実施形態では、酵素的に付加されるグルコース単位は、1,2結合を介して付加される。
クラス(b)については、4-アミノ-5,6-ジメチルチエノ[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンまたはその任意の好適な塩を使用することができる。幾つかの実施形態では、本明細書に開示される味覚修飾組成物は、4-アミノ-5,6-ジメチルチエノ[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの塩酸塩を含む。
クラス(c)について、「スクラロース」という用語は、1,6-ジクロロ-1,6-ジデオキシ-β-D-フルクトフラノシル-4-クロロ-4-デオキシ-α-D-ガラクトピラノシドを指す。
クラス(d)について、「オキサシクロヘキサデカン-2-オン」は、シクロペンタデカノリドでもある、そのような名前の化合物を指す。
群(a)、(b)、(c)および(d)の化合物は、互いに対して任意の好適な比率で味覚修飾組成物中に存在することができる。クラス(a)の化合物およびクラス(b)の化合物が両方存在する幾つかの実施形態では、クラス(a)の化合物およびクラス(b)の化合物の重量-重量比は、1.0:0.8~1.0:2.4または1.0:1.2~1.0:2.0の範囲である。クラス(a)の化合物およびクラス(c)の化合物が両方存在する幾つかの実施形態では、クラス(a)の化合物およびクラス(c)の化合物の重量-重量比は、1.0:0.8~1.0:2.4または1.0:1.2~1.0:2.0の範囲である。クラス(a)の化合物およびクラス(d)の化合物が両方存在する幾つかの実施形態では、クラス(a)の化合物およびクラス(d)の化合物の重量-重量比は、1:1~20:1または2:1~10:1の範囲である。クラス(b)の化合物およびクラス(c)の化合物が両方存在する幾つかの実施形態では、クラス(b)の化合物およびクラス(c)の化合物の重量-重量比は、1:3~3:1または1:2~2:1の範囲である。クラス(b)の化合物およびクラス(d)の化合物が両方存在する幾つかの実施形態では、クラス(b)の化合物およびクラス(d)の化合物の重量-重量比は、2:1~30:1または3:1~20:1の範囲である。クラス(c)の化合物およびクラス(d)の化合物が両方存在する幾つかの実施形態では、クラス(c)の化合物およびクラス(d)の化合物の重量-重量比は、2:1~30:1または3:1~20:1の範囲である。
味覚修飾組成物は他の好適な成分、例えば付加的な甘味料、香味料、担体、結合剤、冷感剤等を含有することができる。
例えば、幾つかの実施形態では、味覚修飾組成物は、カロリー糖(caloric sugar)、例えばスクロース、グルコース、フルクトース(例えば、高フルクトースコーンシロップの形態)、またはそれらの任意の組合せを含む。幾つかの実施形態では、味覚修飾組成物は、1つ以上のレバウジオシド(レバウジオシドA、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドM、またはそれらの任意の組合せ等)を含む。概して、レバウジオシド(レバウジオシドA等)の濃度は、スクラロースについて上述した濃度よりも約20~50倍高くなる。幾つかの実施形態では、味覚修飾組成物は、1つ以上の高甘味度人工甘味料、例えばアセスルファムカリウム、アスパルテーム、シクラメート、ネオテーム等を含む。任意のかかる人工高甘味度甘味料が味覚修飾組成物中に存在する場合、それらの濃度は、スクラロースについて上述した濃度とほぼ同じとなる。幾つかの他の実施形態では、味覚修飾組成物は、1つ以上の低カロリー炭水化物または糖アルコール、例えばアルロース、キシリトール、エリトリトール等を含む。幾つかの他の実施形態では、味覚修飾組成物は、例えばモンクフルーツ果汁または抽出物として、またはモグロシドIII、モグロシドIV、モグロシドV、シアメノシドI、イソモグロシドV、モグロシドIV、イソモグロシドIV、イソモグロシドIV、モグロシドIII、11-オキソモグロシドV、シアメノシドIの1,6-α異性体の1つ以上、およびそれらの任意の組合せとしてモグロシドを含む。味覚修飾組成物に適切に含まれ得る付加的なモグロシド化合物は、米国特許出願公開第2017/0119032号明細書に記載されている。
様々な他の甘味料が味覚修飾組成物に含まれていてもよい。非限定的な例としては、D-プシコース、L-リボース、D-タガトース、L-グルコース、L-フコース、L-アラビノース、D-ツラノース、D-ロイクロース、イソマルト、ラクチトール、マンニトール、ソルビトール、マルトデキストリン、サッカリン、アリテーム、シクラミン酸、タガトース、マルトース、ガラクトース、マンノース、ラクトース、D-トリプトファン、グリシン、マルチトール、ラクチトール、イソマルト、加水分解水添デンプン(HSH)、化学修飾モグロシド(グルコシル化モグロシド等)、カレラーム(carrelame)および他のグアニジン系甘味料、ハチミツ、キクイモシロップ、カンゾウ根、羅漢果(果実、粉末または抽出物)、ルクマ(果実、粉末または抽出物)、メープル樹液(例えば、アケル・サッカルム(Acer saccharum)、アケル・ニグルム(Acer nigrum)、アケル・ルブルム(Acer rubrum)、アケル・サッカリヌム(Acer saccharinum)、アケル・プラタノイデス(Acer platanoides)、アケル・ネグンド(Acer negundo)、アケル・マクロフィルム(Acer macrophyllum)、アケル・グランディデンタツム(Acer grandidentatum)、アケル・グラブルム(Acer glabrum)、アケル・モノ(Acer mono)から抽出した樹液を含む)、メープルシロップ、メープルシュガー、クルミ樹液(例えば、ユグランス・シネレア(Juglans cinerea)、ユグランス・ニグラ(Juglans nigra)、ユグランス・アイランティフォリア(Juglans ailatifolia)、ユグランス・レギア(Juglans regia)から抽出した樹液を含む)、カバノキ樹液(例えば、ベツラ・パピリフェラ(Betula papyrifera)、ベツラ・アレグハニエンシス(Betula alleghaniensis)、ベツラ・レンタ(Betula lenta)、ベツラ・ニグラ(Betula nigra)、ベツラ・ポプリフォリア(Betula populifolia)、ベツラ・ペンデュラ(Betula pendula)から抽出した樹液を含む)、シカモア樹液(例えば、プラタナス・オキデンタリス(Platanus occidentalis)から抽出した樹液等)、アイアンウッド樹液(例えば、オストリア・バージニアナ(Ostrya virginiana)から抽出した樹液等)、マスコバド、糖蜜(例えば、廃糖蜜等)、糖蜜糖(molasses sugar)、モナチン、モネリン、甘蔗糖(天然糖、未精製甘蔗糖またはスクロースとも称される)、パーム糖、パノーチャ(panocha)、ピロンシージョ(piloncillo)、ラパデュラ(rapadura)、粗糖、米飴、ソルガム、ソルガムシロップ、キャッサバシロップ(タピオカシロップとも称される)、ソーマチン、ヤーコン根、麦芽シロップ、大麦麦芽シロップ、大麦麦芽粉、甜菜糖、甘蔗糖、結晶果汁結晶、カラメル、カルビトール、キャロブシロップ、上白糖、加水分解水添デンプン、加水分解甘蔗汁、加水分解デンプン、転化糖、アネトール、アラビノガラクタン、アローペ(arrope)、シロップ、P-4000、アセスルファムカリウム(アセスルファムKまたはace-Kとも称される)、アリテーム(aclameとも称される)、アドバンテーム、アスパルテーム、バイユノシド(baiyunoside)、ネオテーム、ベンズアミド誘導体、ベルナデーム(bernadame)、カンデレル、カレラームおよび他のグアニジン系甘味料、植物繊維、トウモロコシ糖、カップリングシュガー、クルクリン、シクラメート、シクロカリオシド(cyclocarioside)I、デメララ、デキストラン、デキストリン、糖化性麦芽、ズルチン、スクロール、バルジン、ズルコシドA、ズルコシドB、エムリン(emulin)、エノキソロン、マルトデキストリン、サッカリン、エストラゴール、エチルマルトール、グルシン(glucin)、グルコン酸、グルコノラクトン、グルコサミン、グルクロン酸、グリセロール、グリシン、グリシフィリン(glycyphillin)、グリチルリチン、グリシルレチン酸モノグルクロニド、ゴールデンシュガー、イエローシュガー(yellow sugar)、ゴールデンシロップ、グラニュー糖、アマチャヅル、ヘルナンズルシン、異性化液糖、ジャラブ(jallab)、チコリ根食物繊維、キヌレニン誘導体(N’-ホルミル-キヌレニン、N’-アセチル-キヌレニン、6-クロロ-キヌレニンを含む)、ガラクチトール、リテッセ(litesse)、リジケーン(ligicane)、リカジン(lycasin)、ルグズナム、グアニジン、ファレナム(falernum)、マビンリンI、マビンリンII、マルトール、マルチソーブ(maltisorb)、マルトデキストリン、マルトトリオール、マンノサミン、ミラクリン、水飴、モグロシド(例えばモグロシドIV、モグロシドVおよびネオモグロシドを含む)、ムクロジオシド、ナノシュガー(nano sugar)、ナリンギンジヒドロカルコン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ニブシュガー、ニゲロオリゴ糖、ノルブ(norbu)、オルジェーシロップ、オスラジン、ペクメズ、ペンタジン、ペリアンドリンI、ペリルアルデヒド、ペリラルチン、ペトフィラム(petphyllum)、フェニルアラニン、フロミソシドI、フロロジジン(phlorodizin)、フィロズルチン、ポリグリシトールシロップ、ポリポドシドA、プテロカリオシドA、プテロカリオシドB、レビアナ(rebiana)、リファイナーシロップ、ルブ(rub)シロップ、ルブソシド、セリゲアインA、シュグル(shugr)、シアメノシドI、シライティア・グロスヴェノリイ(siraitia grosvenorii)、大豆オリゴ糖、スプレンダ(Splenda)、SRIオキシムV、ステビオールグリコシド、ステビオールビオシド、ステビオシド、ストロギン1、2および4、スクロン酸、スクロノネート、砂糖、スオサン、フロリジン、スーパーアスパルテーム、四糖類、トレイトール、トリークル(treacle)、トリロブタイン(trilobtain)、トリプトファンおよび誘導体(6-トリフルオロメチル-トリプトファン、6-クロロ-D-トリプトファン)、バニラ糖、ボレミトール、バーチシロップ、アスパルテーム-アセスルファム、アズグリン(assugrin)、ならびにそれらの任意の2つ以上の組合せまたはブレンドが挙げられる。
味覚修飾組成物は、或る特定の実施形態では、限定されるものではないが、
例えばクエン酸、リン酸、アスコルビン酸、硫酸水素ナトリウム、乳酸もしくは酒石酸を含む酸;
例えばカフェイン、キニーネ、緑茶、カテキン、ポリフェノール、グリーンロブスタコーヒー抽出物、グリーンコーヒー抽出物、塩化カリウム、メントールもしくはタンパク質(植物、藻類もしくは真菌に由来するタンパク質およびタンパク質分離物等)を含む苦味成分;
例えばカラメル色素、赤色40号、黄色5号、黄色6号、青色1号、赤色3号、紫ニンジン、黒ニンジンジュース、紫イモ、野菜ジュース、果汁、βカロテン、ウコンクルクミンもしくは二酸化チタンを含む着色料;
例えば安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、ソルビン酸カリウム、メタ重硫酸ナトリウム、ソルビン酸もしくは安息香酸を含む保存料;
例えばアスコルビン酸、EDTAカルシウム二ナトリウム、αトコフェロール、混合トコフェロール、ローズマリー抽出物、ブドウ種子抽出物、レスベラトロールもしくはヘキサメタリン酸ナトリウムを含む酸化防止剤;
例えばレスベラトロール、Co-Q10、オメガ3脂肪酸、テアニン、塩化コリン(シトコリン(citocoline))、ファイバーソル(fibersol)、イヌリン(チコリ根)、タウリン、チョウセンニンジン抽出物、ガラナ抽出物、ショウガ抽出物、L-フェニルアラニン、L-カルニチン、L-酒石酸塩、D-グルコロノラクトン、イノシトール、ビオフラボノイド、エキナセア、ギンコ・ビローバ(ginko biloba)、イェルバ・マテ(yerba mate)、亜麻仁油、ガルシニア・カンボジア(garcinia cambogia)果皮抽出物、白茶抽出物、リボース、オオアザミ抽出物、ブドウ種子抽出物、ピリドキシンHCl(ビタミンB6)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、ナイアシンアミド(ビタミンB3)、ビオチン、乳酸カルシウム、パントテン酸カルシウム(パントテン酸)、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、塩化クロム、ポリニコチン酸クロム、硫酸銅、葉酸、ピロリン酸第二鉄、鉄、乳酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、リン酸一カリウム、リン酸一ナトリウム、リン、ヨウ化カリウム、リン酸カリウム、リボフラビン、硫酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、一硝酸チアミン、ビタミンD3、ビタミンAパルミテート、グルコン酸亜鉛、乳酸亜鉛もしくは硫酸亜鉛を含むビタミンもしくは機能性成分;
例えばエステルガム、臭素化植物油(BVO)もしくはイソ酪酸酢酸スクロース(SAIB)を含む混濁剤(clouding agents);
例えばクエン酸ナトリウム、クエン酸カリウムもしくは塩を含む緩衝剤;
例えばプロピレングリコール、エチルアルコール、グリセリン、アラビアゴム(アカシアゴム)、マルトデキストリン、加工トウモロコシデンプン、デキストロース、天然フレーバー、他の天然フレーバーを含む天然フレーバー(天然フレーバーWONF)、天然および人工フレーバー、人工フレーバー、二酸化ケイ素、炭酸マグネシウムもしくはリン酸三カルシウムを含むフレーバー;または
例えばペクチン、キサンタンガム、カルボキシルメチルセルロース(CMC)、ポリソルベート60、ポリソルベート80、中鎖脂肪酸トリグリセリド、セルロースゲル、セルロースガム、カゼイン酸ナトリウム、加工食品用デンプン、アラビアゴム(アカシアゴム)、イヌリンもしくはカラギーナンを含むデンプンおよび安定剤
を含む、食品および飲料製品に一般に使用されるような任意の付加的な成分または成分の組合せを含むことができる。
味覚修飾組成物は、水性媒体に溶解または懸濁した場合に、任意の好適なpH、例えばより低いpHないし中性pHを有することができる。より低いpHおよび中性pHとしては、1.5~9.0または2.5~8.5;3.0~8.0;3.5~7.5;および4.0~7のpHが挙げられるが、これらに限定されない。
上述の実施形態のいずれかに従って定義された摂取可能な組成物は、或る特定の実施形態では、1つ以上の付加的な風味修飾化合物、例えば甘味を強める化合物(例えばヘスペレチン、ナリンゲニン等)、苦味を抑える化合物、旨味を強める化合物、酸味もしくはリコリス味を和らげる化合物、塩味を強める化合物、冷感効果を高める化合物、または上記の任意の組合せも含む。
幾つかの実施形態では、本明細書に開示される味覚修飾組成物は、1つ以上の甘味増強化合物を含む。かかる甘味増強化合物としては、天然由来の化合物、例えばヘスペリチン、ナリンゲニン、ロイフォリン、グルコシル化ステビオールグリコシド、甘草由来のグルクロネート、アロマデンドリン-3-O-アセテート、または他の同様のフラボノールもしくはフラボノイド、または合成化合物、例えば米国特許第8,541,421号明細書;米国特許第8,815,956号明細書;米国特許第9,834,544号明細書;米国特許第8,592,592号明細書;米国特許第8,877,922号明細書;米国特許第9,000,054号明細書;および米国特許第9,000,051号明細書、ならびに米国特許出願公開第2017/0119032号明細書に記載されている任意の化合物が挙げられるが、これらに限定されない。幾つかの好適な例としては、3-((4-アミノ-2,2-ジオキソ-1H-ベンゾ[c][1,2,6]チアジアジン-5-イル)オキシ)-2,2-ジメチル-N-プロピル-プロパンアミド、N-(1-((4-アミノ-2,2-ジオキソ-1H-ベンゾ[c][1,2,6]-チアジアジン-5-イル)オキシ)-2-メチル-プロパン-2-イル)イソニコチンアミドまたはそれらの任意の組合せが挙げられる。
幾つかの更なる実施形態では、本明細書に開示される味覚修飾組成物は、1つ以上の他の旨味またはコク味増強化合物を含む。かかる旨味増強化合物としては、天然由来の化合物、例えばエルカミド、または合成化合物、例えば米国特許第8,735,081号明細書;米国特許第8,124,121号明細書;および米国特許第8,968,708号明細書に記載されている任意の化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
幾つかの更なる実施形態では、本明細書に開示される味覚修飾組成物は、1つ以上の冷感増強化合物を含む。かかる冷感増強化合物としては、天然由来の化合物、例えばメントールもしくはその類似体、または合成化合物、例えば米国特許第9,394,287号明細書および米国特許第10,421,727号明細書に記載されている任意の化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
幾つかの更なる実施形態では、本明細書に開示される味覚修飾組成物は、1つ以上の苦味抑制化合物を含む。かかる苦味抑制化合物としては、天然由来の化合物、例えばメントールもしくはその類似体、または合成化合物、例えば米国特許第8,076,491号明細書;米国特許第8,445,692号明細書;および米国特許第9,247,759号明細書に記載されている任意の化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
幾つかの更なる実施形態では、本明細書に開示される味覚修飾組成物は、1つ以上の食感修飾化合物を含む。かかる食感修飾化合物としては、タンニン、セルロース系材料、竹粉等が挙げられるが、これらに限定されない。
幾つかの更なる実施形態では、本明細書に開示される味覚修飾組成物は、1つ以上の風味マスキング化合物を含む。かかる風味マスキング化合物としては、セルロース系材料、真菌から抽出された材料、植物から抽出された材料、クエン酸、炭酸(または炭酸塩)等が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書に開示される味覚修飾組成物は、或る特定の実施形態では、シクロサールを含んでいてもよい。シクロサールが存在する場合、シクロサールはオキサシクロヘキサデカン-2-オンの濃度と同様の相対濃度で存在する。
味覚修飾組成物は、任意の好適な形態とすることができる。例えば、幾つかの実施形態では、組成物は固体の形態、例えば固体粉末である。幾つかのかかる実施形態では、組成物は固体担体、例えば炭水化物も含む。幾つかの他の実施形態では、味覚修飾組成物は、液体溶液または懸濁液の形態である。かかる液体形態は、水性であっても、もしくは非水性であってもよく、またはエマルション、例えば水中油型もしくは油中水型エマルションであってもよい。幾つかの実施形態では、味覚修飾組成物は風味付き製品、例えば食品もしくは飲料製品、または口腔ケア製品、例えば歯磨き粉もしくはマウスウォッシュに組み込まれる。
幾つかの実施形態では、味覚修飾組成物は1つ以上の香味料、またはH. Mitchell, SWEETENERS AND SUGAR ALTERNATIVES IN FOOD TECHNOLOGY, Blackwell Publishing Ltd, 2006に記載されている任意の他の添加物を含む。本明細書で使用される場合、「香味料」という用語は、当業者に既知のフレーバー、例えば天然および人工フレーバーを含む。これらの香味料は、合成香味油および香味芳香剤または芳香油、植物、葉、花、果実等に由来するオレオレジンおよび抽出物、ならびにそれらの組合せから選ばれ得る。非限定的な代表的な香味油としては、スペアミント油、桂皮油、冬緑油(サリチル酸メチル)、ペパーミント油、ハッカ油、丁子油、ベイ油、アニス油、ユーカリ油、タイム油、ニオイヒバ油、ニクズク油、オールスパイス、セージ油、メース、クヘントウ油およびカッシア油が挙げられる。同様に有用な香味料は、人工、天然および合成果実フレーバー、例えばバニラ、ならびにレモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツ、ユズ、スダチを含む柑橘油、ならびにリンゴ、西洋ナシ、モモ、ブドウ、ブルーベリー、イチゴ、ラズベリー、サクランボ、プラム、パイナップル、スイカ、アンズ、バナナ、メロン、アンズ、ウメ、サクランボ、ラズベリー、ブラックベリー、トロピカルフルーツ、マンゴー、マンゴスチン、ザクロ、パパイヤを含む果実エッセンス等である。他の考え得るフレーバーとしては、ミルクフレーバー、バターフレーバー、チーズフレーバー、クリームフレーバーおよびヨーグルトフレーバー;バニラフレーバー;茶またはコーヒーフレーバー、例えば緑茶フレーバー、ウーロン茶フレーバー、紅茶フレーバー、ココアフレーバー、チョコレートフレーバーおよびコーヒーフレーバー;ミントフレーバー、例えばペパーミントフレーバー、スペアミントフレーバーおよびハッカフレーバー;スパイシーフレーバー、例えばアサフェティダフレーバー、アジョワンフレーバー、アニスフレーバー、アンゼリカフレーバー、フェンネルフレーバー、オールスパイスフレーバー、シナモンフレーバー、カモミールフレーバー、マスタードフレーバー、カルダモンフレーバー、キャラウェイフレーバー、クミンフレーバー、クローブフレーバー、コショウフレーバー、コリアンダーフレーバー、サッサフラスフレーバー、セイボリーフレーバー、サンショウ(Zanthoxyli Fructus)フレーバー、エゴマフレーバー、ジュニパーベリーフレーバー、ショウガフレーバー、スターアニスフレーバー、ホースラディッシュフレーバー、タイムフレーバー、タラゴンフレーバー、ディルフレーバー、トウガラシフレーバー、ナツメグフレーバー、バジルフレーバー、マジョラムフレーバー、ローズマリーフレーバー、ベイリーフフレーバーおよびワサビフレーバー;アルコールフレーバー、例えばワインフレーバー、ウイスキーフレーバー、ブランデーフレーバー、ラムフレーバー、ジンフレーバーおよびリキュールフレーバー;フローラルフレーバー;ならびに野菜フレーバー、例えばタマネギフレーバー、ニンニクフレーバー、キャベツフレーバー、ニンジンフレーバー、セロリフレーバー、キノコフレーバーおよびトマトフレーバーが挙げられる。これらの香味剤は、液体または固体形態で使用することができ、個別にまたは混合して使用することができる。一般に使用されるフレーバーとしては、個別に用いられるか、または混合して用いられるかにかかわらず、ミント、例えばペパーミント、メントール、スペアミント、人工バニラ、シナモン誘導体および様々な果実フレーバーが挙げられる。フレーバー、特に冷感剤と組み合わせて使用される場合のミントフレーバーは、口臭消臭特性をもたらすこともできる。
フレーバー、特に冷感剤と組み合わせて使用される場合のミントフレーバーは、口臭消臭特性をもたらすこともできる。これらの香味料は、液体または固体形態で使用することができ、個別にまたは混合して使用することができる。他の有用な香味料としては、アルデヒドおよびエステル、例えば酢酸シンナミル、シンナムアルデヒド、シトラールジエチルアセタール、酢酸ジヒドロカルビル、ギ酸オイゲニル、p-メチルアニソール等が挙げられ、使用することができる。概して、米国科学アカデミーによるCHEMICALS USED IN FOOD PROCESSING, publication 1274, 第63-258頁に記載されているような任意の香味料または食品添加物を使用することができる。
アルデヒド香味料の更なる例としては、アセトアルデヒド(リンゴ)、ベンズアルデヒド(サクランボ、アーモンド)、アニスアルデヒド(リコリス、アニス)、桂皮アルデヒド(シナモン)、シトラール、すなわちα-シトラール(レモン、ライム)、ネラール、すなわちβ-シトラール(レモン、ライム)、デカナール(オレンジ、レモン)、エチルバニリン(バニラ、クリーム)、ヘリオトロープ、すなわちピペロナール(バニラ、クリーム)、バニリン(バニラ、クリーム)、α-アミルシンナムアルデヒド(スパイシーフルーティフレーバー)、ブチルアルデヒド(バター、チーズ)、バレルアルデヒド(バター、チーズ)、シトロネラール(修飾、多くの種類)、デカナール(柑橘類)、アルデヒドC-8(柑橘類)、アルデヒドC-9(柑橘類)、アルデヒドC-12(柑橘類)、2-エチルブチルアルデヒド(液果類)、ヘキセナール、すなわちトランス-2(液果類)、トリルアルデヒド(サクランボ、アーモンド)、ベラトルアルデヒド(バニラ)、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、すなわちメロナール(メロン)、2,6-ジメチルオクタナール(未熟果)および2-ドデセナール(柑橘、マンダリン)、サクランボ、ブドウ、イチゴのショートケーキ、ならびにそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。香味料のこれらのリストは、例示にすぎず、一般に「香味料」という用語または本開示の範囲のいずれかを限定することを意図するものではない。
或る特定の実施形態では、メントールおよび関連化合物を含むミント香味料、または他の口臭消臭化合物は、米国特許第9,394,287号明細書および米国特許第9,732,071号明細書に記載されているような冷感剤と組み合わせることができる。冷感剤の付加的な例としては、5-メチル-2-(プロパン-2-イル)シクロヘキシル-N-エチルオキサメート、N-エチル-p-メンタンカルボキサミド(WS-3、メンタン-3-カルボン酸-N-エチルアミドとも称される)、N-2,3-トリメチル-2-イソプロピルブタンアミド(WS-23)、乳酸メンチル(Frescolat(登録商標)ML)、メントングリセリンアセタール(Frescolat(登録商標)MGA)、コハク酸モノメンチル(Physcool(登録商標))、グルタル酸モノメンチル、O-メンチル-グリセリン、メンチル-N,N-ジメチルスクシナメート、N-(4-シアノメチルフェニル)-p-メンタンカルボキサミド、N-(2-(ピリジン-2-イル)エチル)-3-p-メンタンカルボキサミド、メントールおよびメントール誘導体(例えばL-メントール、D-メントール、ラセミ体メントール、イソメントール、ネオイソメントール、ネオメントール)、メンチルエーテル(例えば(I-メントキシ)-1,2-プロパンジオール、(I-メントキシ)-2-メチル-1,2-プロパンジオール、1-メンチル-メチルエーテル)、メンチルエステル(例えばギ酸メンチル、酢酸メンチル、イソ酪酸メンチル、乳酸メンチル、L-メンチル-L-ラクテート、L-メンチル-D-ラクテート、メンチル-(2-メトキシ)アセテート、メンチル-(2-メトキシエトキシ)アセテート、ピログルタミン酸メンチル)、N-(4-シアノメチルフェニル)-p-メンタンカルボキサミド、N-(2-(ピリジン-2-イル)エチル)-3-p-メンタンカルボキサミド、炭酸メンチル(例えばメンチルプロピレングリコールカーボネート、メンチルエチレングリコールカーボネート、メンチルグリセリンカーボネートまたはそれらの混合物)、メンタンカルボン酸アミド(例えばメンタンカルボン酸-N-エチルアミド[WS3]、N-α-(メンタン-カルボニル)グリシンエチルエステル[WS5]、メンタンカルボン酸-N-(4-シアノフェニル)アミド、メンタンカルボン酸-N-(アルコキシアルキル)アミド)、メントンおよびメントン誘導体(例えば、L-メントングリセリンケタール)、2,3-ジメチル-2-(2-プロピル)-酪酸誘導体(例えば、2,3-ジメチル-2-(2-プロピル)-酪酸-N-メチルアミド[WS23])、イソプレゴールまたはそのエステル(1-(-)-イソプレゴール、1-(-)-イソプレゴールアセテート)、メンタン誘導体(例えば、p-メンタン-3,8-ジオール)、N-(4-シアノメチルフェニル)-p-メンタンカルボキサミド、N-(2-(ピリジン-2-イル)エチル)-3-p-メンタンカルボキサミド、クベボールまたはクベボールを含有する合成もしくは天然混合物、シクロアルキルジオン誘導体のピロリドン誘導体(例えば、3-メチル-2(1-ピロリジニル)-2-シクロペンテン-1-オン)またはテトラヒドロピリミジン-2-オン(例えば、国際公開第2004/026840号に記載されているようなイシリンまたは関連化合物)、N-(4-シアノメチルフェニル)-p-メンタンカルボキサミド、N-(2-(ピリジン-2-イル)エチル)-3-p-メンタンカルボキサミド、メンチルエーテル(例えば(I-メントキシ)-1,2-プロパンジオール、(I-メントキシ)-2-メチル-1,2-プロパンジオール)、より極性の高いメンチルエステル(例えば乳酸メンチル、L-メンチル-L-ラクテート、L-メンチル-D-ラクテート、メンチル-(2-メトキシ)アセテート、メンチル-(2-メトキシエトキシ)アセテート、ピログルタミン酸メンチル)、炭酸メンチル(例えばメンチルプロピレングリコールカーボネート、メンチルエチレングリコールカーボネート、メンチルグリセリンカーボネート)、メントールとジカルボン酸との半エステルまたはその誘導体(例えばコハク酸モノメンチル、グルタル酸モノメンチル、マロン酸モノメンチル、O-メンチルコハク酸エステル-N,N-(ジメチル)アミド、O-メンチルコハク酸エステルアミド)、3,4-メチレンジオキシケイ皮酸-N-シクロヘキシル-N-2-ピリジルアミド、イソプロピル-(5-メトキシ-2-ピリジン-2-イル-ピリミジン-4-イル)-アミン、3,4,6,7,11b,12-ヘキサヒドロ-3,3-ジメチル-スピロ[13H-ジベンゾ[a,f]キノリジン-1- -3,2’-[1,3]ジチオラン]-1(2H)-オン、5,6,10b,11-テトラヒドロ-3-メチル-スピロ[12H-ベンゾ[a]フロ[3,4-f]キノリジン-1- -2,2’-[1,3]ジチオラン]-1(3H)-オンが挙げられる。5-メチル-2-(プロパン-2-イル)シクロヘキシル-N-エチルオキサメート、N-エチル-p-メンタンカルボキサミド(WS-3、メンタン-3-カルボン酸-N-エチルアミドとも称される)、乳酸メンチル(Frescolat(登録商標)ML)、メントングリセリンアセタール(Frescolat(登録商標)MGA)、N-(4-シアノメチルフェニル)-p-メンタンカルボキサミドおよび(I-メントキシ)-1,2-プロパンジオールからなる群から選択される化合物が冷感化合物として最も好ましい。
使用および方法
少なくとも別の態様において、本開示は、風味付き製品の塩味を和らげるための前述の態様およびその実施形態の味覚修飾組成物の使用を提供する。
関連の態様では、本開示は、前述の態様およびその実施形態の味覚修飾組成物を風味付き製品に導入することを含む、風味付き製品の塩味を和らげる方法を提供する。
これらの態様に関連して、風味付き製品は、下記の態様および実施形態による任意の風味付き製品であり得る。幾つかの実施形態では、風味付き製品は飲料製品、例えば強化発泡性飲料、コーラ、レモン-ライム風味の発泡性飲料、オレンジ風味の発泡性飲料、ブドウ風味の発泡性飲料、イチゴ風味の発泡性飲料、パイナップル風味の発泡性飲料、ジンジャーエール、ルートビア、フルーツジュース、フルーツ風味のジュース、ジュース飲料、ネクター、野菜ジュース、野菜風味のジュース、スポーツドリンク、栄養ドリンク、強化水飲料、ビタミン入り強化水、ニアウォーター飲料、ココナッツウォーター、茶系飲料、コーヒー、ココア飲料、乳成分含有飲料、シリアルエキス含有飲料およびスムージーである。幾つかの他の実施形態では、風味付き製品は食品製品、例えばレトルト食品(packaged meals)、缶詰食品、食事代替品等である。幾つかの実施形態では、風味付き製品は口腔ケア製品、例えば歯磨き粉またはマウスウォッシュである。
幾つかの実施形態では、風味付き物品は、重炭酸ナトリウムまたは塩化ナトリウム等のナトリウムカチオン源を含む。前述の態様の味覚修飾組成物が風味付き製品に組み込まれるまたは導入される実施形態では、その濃度は、クラス(a)、(b)、(c)および(d)の全成分の合計が10ppm~2000ppm、または20ppm~1500ppm、または30ppm~1200ppm、または50ppm~1000ppm、または100ppm~800ppmの範囲の濃度を有するようなものであり、ここで「ppm」は、風味付き製品の総重量に基づく重量/重量ベースで測定される。重炭酸ナトリウム等のナトリウムカチオン源が存在する実施形態では、クラス(a)、(b)、(c)および(d)の全成分の合計に対するナトリウムカチオン源の濃度比(w/w)は、25:1~10,000:1、または50:1~8000:1、または100:1~7000:1、または200:1~6000:1の範囲である。
風味付き製品
或る特定の態様では、本開示は、前述の態様またはその実施形態の任意の組成物を含む風味付き製品を提供する。幾つかの実施形態では、風味付き製品は飲料製品、例えばソーダ、フレーバーウォーター、茶等である。幾つかの他の実施形態では、風味付き製品は食品製品、例えばヨーグルトである。
風味付き製品が飲料である実施形態では、飲料は強化発泡性飲料、コーラ、レモン-ライム風味の発泡性飲料、オレンジ風味の発泡性飲料、ブドウ風味の発泡性飲料、イチゴ風味の発泡性飲料、パイナップル風味の発泡性飲料、ジンジャーエール、ルートビア、フルーツジュース、フルーツ風味のジュース、ジュース飲料、ネクター、野菜ジュース、野菜風味のジュース、スポーツドリンク、栄養ドリンク、強化水飲料、ビタミン入り強化水、ニアウォーター飲料、ココナッツウォーター、茶系飲料、コーヒー、ココア飲料、乳成分含有飲料、シリアルエキス含有飲料およびスムージーからなる群から選択することができる。幾つかの実施形態では、飲料は清涼飲料であってもよい。
幾つかの実施形態では、風味付き製品は口腔ケア製品である。「口腔ケア製品」とは、通常の使用過程で、特定の治療剤の全身投与を目的として意図的に飲み込まれるのではなく、口腔活動を目的として実質的に全ての歯の表面および/または口腔組織と接触するのに十分な時間にわたって口腔内に保持されるパーソナルケア製品または他の製品を意味する。口腔ケア組成物は、歯磨き粉、歯磨剤、歯磨きジェル、歯肉縁下ジェル、マウスリンス、ムース、フォーム、マウススプレー、トローチ、チュアブル錠、チューインガムまたは義歯製品を含む様々な形態とすることができる。口腔ケア組成物は、口腔表面に直接適用または付着させるためのストリップまたはフィルムに組み込まれてもよい。
幾つかの実施形態では、風味付き製品は医薬品、例えば或る特定の医薬品有効成分(API)を担持または送達するように設計された製品である。かかるAPIは市販(OTC)薬、例えばアセトアミノフェン、ならびに他のOTC咳止め薬および風邪薬であり得る。幾つかの実施形態では、APIは処方薬である。
風味付き製品に言及する本明細書に記載の任意の態様および実施形態の或る特定の実施形態では、風味付き製品は、非自然発生的な製品、例えば包装された食品または飲料製品である。
食品および飲料製品または配合物の更なる非限定的な例としては、かかる製品、またはスープカテゴリー、乾燥加工食品カテゴリー、飲料カテゴリー、レディミールカテゴリー、缶詰もしくは保存食品カテゴリー、冷凍加工食品カテゴリー、冷蔵加工食品カテゴリー、スナック食品カテゴリー、ベイクド品カテゴリー、菓子カテゴリー、乳製品カテゴリー、アイスクリームカテゴリー、食事代替品カテゴリー、パスタおよび麺カテゴリー、ならびにソース、ドレッシング、調味料カテゴリー、ベビーフードカテゴリー、ならびに/もしくはスプレッドカテゴリーに含まれる任意の実体に対する甘いコーティング、フロスティングまたはグレーズが挙げられる。
概して、スープカテゴリーは缶詰/保存、乾燥、インスタント、冷蔵、UHTおよび冷凍スープを指す。この定義のために、スープは肉、鶏肉、魚、野菜、穀物、果物および他の食材から調製された食品を意味し、これらの食材の一部または全部の目に見える小片を含み得る液体中で調理されたものである。スープは、(ブロスのように)透明または(チャウダーのように)濃厚、滑らか、ピューレ状またはチャンク状、即時提供可能、半濃縮または濃縮であってもよく、温めてもしくは冷やして、食事の一品目もしくはメイン料理として、または間食(飲料のように飲まれる)として出すことができる。スープは、他の食事成分を調製するための材料として使用することができ、ブロス(コンソメ)からソース(クリームまたはチーズベースのスープ)まで様々であり得る。
乾燥および料理用食品カテゴリーは、通常は以下を意味する:(i)最終製品として、または製品、ソースおよびレシピミックス(技術を問わない)内の成分として別個に販売される、圧縮キューブ、タブレットもしくは粉末、または顆粒の形態の濃縮ブイヨン、ブイヨンおよびブイヨン類似製品を含む粉末、顆粒、ペースト、濃縮液製品等の調理補助製品;(ii)乾燥スープミックス、乾燥インスタントスープ、乾燥調理準備済みスープを含む乾燥および凍結乾燥スープ、パスタ、ポテトおよび米料理を含む既製料理、食事および一品料理の乾燥または常温調製品等のミールソリューション製品;ならびに(iii)乾燥、液体または冷凍を問わず、最終製品または製品内の成分として販売される調味料、マリネード、サラダドレッシング、サラダトッピング、ディップ、パン粉、バッターミックス、常温保存可能なスプレッド、バーベキューソース、サラダ用レシピミックスを含む液体レシピミックス、濃縮物、ソースまたはソースミックス等の食事装飾製品。
飲料カテゴリーは通常、炭酸および非炭酸飲料、アルコールおよびノンアルコール飲料、そのまま飲める飲料、ソーダ等の飲料の調製のための液体濃縮配合物、ならびに乾燥粉末状飲料前駆体ミックスを含むが、これらに限定されない飲料、飲料ミックスおよび濃縮物を意味する。飲料カテゴリーには、アルコール飲料、清涼飲料、スポーツドリンク、アイソトニック飲料およびホットドリンクも含まれる。アルコール飲料としては、ビール、シードル/ペアワイン、FAB、ワインおよびスピリッツが挙げられるが、これらに限定されない。清涼飲料としては、コーラおよび非コーラ炭酸飲料等の炭酸飲料;ジュース、ネクター、ジュース飲料およびフルーツ風味の飲料等のフルーツジュース;スパークリングウォーター、天然水および精製/食卓用水を含むボトル入り飲料水;炭酸であっても、または無炭酸であってもよく、スポーツ、栄養またはエリキシルドリンクを含む機能性飲料;そのまま飲める大きさの液体および粉末濃縮物等の濃縮物が挙げられるが、これらに限定されない。温かいまたは冷たい飲料としては、淹れたて、インスタントおよび複合的なコーヒー等のコーヒーまたはアイスコーヒー;紅茶、緑茶、白茶、ウーロン茶およびフレーバーティー等の茶またはアイスティー;ならびに牛乳または水と混合したフレーバー、麦芽または植物ベースの粉末、顆粒、ブロックまたはタブレットを含む他の飲料が挙げられるが、これらに限定されない。
スナック食品カテゴリーは概して、甘口および辛口の(savory)スナックおよびスナックバーを含むが、これらに限定されない、気軽な軽食となり得る任意の食品を指す。スナック食品の例としては、フルーツスナック、チップス/クリスプ、押し出しスナック、トルティーヤ/コーンチップス、ポップコーン、プレッツェル、ナッツ、ならびに他の甘口および辛口のスナックが挙げられるが、これらに限定されない。スナックバーの例としては、グラノーラ/ミューズリーバー、朝食バー、エネルギーバー、フルーツバーおよび他のスナックバーが挙げられるが、これらに限定されない。
ベイクド品カテゴリーは概して、調製プロセスが熱または過度の日光への曝露を伴う任意の食用製品を指す。ベイクド品の例としては、パン、バンズ、クッキー、マフィン、シリアル、トースターペストリー、ペストリー、ワッフル、トルティーヤ、ビスケット、パイ、ベーグル、タルト、キッシュ、ケーキ、任意のベイクド食品およびそれらの任意の組合せが挙げられるが、これらに限定されない。
アイスクリームカテゴリーは概して、クリームおよび砂糖ならびに香味料を含有する冷凍デザートを指す。アイスクリームの例としては、インパルスアイスクリーム;持ち帰り用アイスクリーム;フローズンヨーグルトおよび手作りアイスクリーム;ダイズ、オート麦、豆(例えば、小豆および緑豆)および米ベースのアイスクリームが挙げられるが、これらに限定されない。
菓子カテゴリーは概して、甘味のある食用製品を指す。菓子の例としては、キャンディー、ゼラチン、チョコレート菓子、砂糖菓子、ガム等および任意の複合製品が挙げられるが、これらに限定されない。
食事代替品カテゴリーは概して、特に健康またはフィットネスに関心がある人々のための通常の食事に置き換えることを意図した任意の食品を指す。食事代替品の例としては、ダイエット製品および回復期製品が挙げられるが、これらに限定されない。
レディミールカテゴリーは概して、大がかりな準備または処理なしに食事として提供することができる任意の食品を指す。レディミールには、製造業者によりレシピ「スキル」が加えられ、高度の即用性、完成度および利便性が得られた製品が含まれる。レディミールの例としては、缶詰/保存、冷凍、乾燥、冷蔵レディミール;ディナーミックス;冷凍ピザ;冷蔵ピザ;および調理済みサラダが挙げられるが、これらに限定されない。
パスタおよび麺カテゴリーには、缶詰、乾燥および冷蔵/生パスタ;ならびにプレーン、インスタント、冷蔵、冷凍およびスナック麺を含むが、これらに限定されない任意のパスタおよび/または麺が含まれる。
缶詰/保存食品カテゴリーには、缶詰/保存肉および肉製品、魚/シーフード、野菜、トマト、豆、果物、レディミール、スープ、パスタ、ならびに他の缶詰/保存食品が含まれるが、これらに限定されない。
冷凍加工食品カテゴリーには、冷凍加工赤肉、加工鶏肉、加工魚/シーフード、加工野菜、代替肉、加工ポテト、ベーカリー製品、デザート、レディミール、ピザ、スープ、麺および他の冷凍食品が含まれるが、これらに限定されない。
乾燥加工食品カテゴリーには、米飯、デザートミックス、乾燥レディミール、乾燥スープ、インスタントスープ、乾燥パスタ、プレーン麺およびインスタント麺が含まれるが、これらに限定されない。冷蔵加工食品カテゴリーには、冷蔵加工肉、加工魚/シーフード製品、ランチキット、新鮮カットフルーツ、レディミール、ピザ、調理済みサラダ、スープ、生パスタおよび麺が含まれるが、これらに限定されない。
ソース、ドレッシングおよび調味料カテゴリーには、トマトペーストおよびピューレ、ブイヨン/ストックキューブ、ハーブおよび香辛料、グルタミン酸一ナトリウム(MSG)、テーブルソース、大豆ベースのソース、パスタソース、ウェット/クッキングソース、ドライソース/粉末ミックス、ケチャップ、マヨネーズ、マスタード、サラダドレッシング、ビネグレット、ディップ、ピクルス、ならびに他のソース、ドレッシングおよび調味料が含まれるが、これらに限定されない。
ベビーフードカテゴリーには、牛乳または大豆ベースのフォーミュラ;ならびに調製済み、乾燥および他のベビーフードが含まれるが、これらに限定されない。
スプレッドカテゴリーには、ジャムおよびプリザーブ、ハチミツ、チョコレートスプレッド、ナッツベーススプレッドおよび酵母ベーススプレッドが含まれるが、これらに限定されない。
乳製品カテゴリーは概して、哺乳動物の乳から製造される食用製品を指す。乳製品の例としては、飲用乳製品、チーズ、ヨーグルトおよびサワーミルク飲料、ならびに他の乳製品が挙げられるが、これらに限定されない。
風味付き製品、特に食品および飲料製品または配合物の付加的な例は、以下のように与えられる。例示的な摂取可能な組成物としては、1つ以上の菓子、チョコレート菓子、タブレット、カウントライン、袋入りセルフライン/ソフトライン、箱入り詰め合わせ、標準箱入り詰め合わせ、ツイスト包装ミニチュア、季節限定チョコレート、おもちゃ付きチョコレート、アルファフォーレス、他のチョコレート菓子、ミント、スタンダードミント、パワーミント、ハードキャンディー(boiled sweets)、パスティーユ、ガム、ジェリーおよびチューズ、タフィー、キャラメルおよびヌガー、薬用菓子、ロリポップ、リコリス、他の砂糖菓子、パン、包装/工業生産パン、非包装/手作りパン、ペストリー、ケーキ、包装/工業生産ケーキ、非包装/手作りケーキ、クッキー、チョコレートコーティングビスケット、サンドイッチビスケット、フィルドビスケット、辛口のビスケットおよびクラッカー、パン代替品、朝食用シリアル、rteシリアル、家庭朝食用シリアル、フレーク、ミューズリー、他のシリアル、子ども向け朝食用シリアル、ホットシリアル、アイスクリーム、インパルスアイスクリーム、1個入り乳製品アイスクリーム、1個入り氷菓、マルチパック乳製品アイスクリーム、マルチパック氷菓、持ち帰り用アイスクリーム、持ち帰り用乳製品アイスクリーム、アイスクリームデザート、バルクアイスクリーム、持ち帰り用氷菓、フローズンヨーグルト、手作りアイスクリーム、乳製品、牛乳、生乳/殺菌牛乳、全脂生乳/殺菌牛乳、半脱脂生乳/殺菌牛乳、ロングライフ/uht乳、全脂ロングライフ/uht乳、半脱脂ロングライフ/uht乳、無脂肪ロングライフ/uht乳、ヤギ乳、コンデンス/エバミルク、プレーンコンデンス/エバミルク、風味付き、機能性および他のコンデンスミルク、風味付き乳飲料、乳製品のみの風味付き乳飲料、果汁入り風味付き乳飲料、豆乳、サワーミルク飲料、発酵乳飲料、コーヒー用クリーム、粉乳、風味付き粉乳飲料、クリーム、チーズ、プロセスチーズ、スプレッダブルプロセスチーズ、非スプレッダブルプロセスチーズ、未加工チーズ、スプレッダブル未加工チーズ、ハードチーズ、包装ハードチーズ、非包装ハードチーズ、ヨーグルト、プレーン/ナチュラルヨーグルト、風味付きヨーグルト、果実入りヨーグルト、プロバイオティクスヨーグルト、飲むヨーグルト、通常の飲むヨーグルト、プロバイオティクス飲むヨーグルト、冷蔵および常温保存可能デザート、乳製品ベースのデザート、大豆ベースのデザート、冷蔵スナック、フロマージュフレおよびクワルク、プレーンフロマージュフレおよびクワルク、風味付きフロマージュフレおよびクワルク、辛口のフロマージュフレおよびクワルク、甘口および辛口のスナック、フルーツスナック、チップス/クリスプ、押し出しスナック、トルティーヤ/コーンチップス、ポップコーン、プレッツェル、ナッツ、他の甘口および辛口のスナック、スナックバー、グラノーラバー、朝食バー、エネルギーバー、フルーツバー、他のスナックバー、食事代替品、ダイエット製品、回復期飲料、レディミール、缶詰レディミール、冷凍レディミール、乾燥レディミール、冷蔵レディミール、ディナーミックス、冷凍ピザ、冷蔵ピザ、スープ、缶詰スープ、乾燥スープ、インスタントスープ、冷蔵スープ、ホットスープ、冷凍スープ、パスタ、缶詰パスタ、乾燥パスタ、冷蔵/生パスタ、麺、プレーン麺、インスタント麺、カップ/ボウルインスタント麺、パウチインスタント麺、冷蔵麺、スナック麺、缶詰食品、肉および肉製品の缶詰、魚/シーフードの缶詰、野菜の缶詰、トマトの缶詰、豆の缶詰、果物の缶詰、缶詰レディミール、缶詰スープ、缶詰パスタ、他の缶詰食品、冷凍食品、冷凍加工赤肉、冷凍加工鶏肉、冷凍加工魚/シーフード、冷凍加工野菜、冷凍代替肉、冷凍ポテト、オーブン焼きポテトチップス、他のオーブン焼きポテト製品、非オーブン冷凍ポテト、冷凍ベーカリー製品、冷凍デザート、冷凍レディミール、冷凍ピザ、冷凍スープ、冷凍麺、他の冷凍食品、乾燥食品、デザートミックス、乾燥レディミール、乾燥スープ、インスタントスープ、乾燥パスタ、プレーン麺、インスタント麺、カップ/ボウルインスタント麺、パウチインスタント麺、冷蔵食品、冷蔵加工肉、冷蔵魚/シーフード製品、冷蔵加工魚、冷蔵コーティング魚、冷蔵燻製魚、冷蔵ランチキット、冷蔵レディミール、冷蔵ピザ、冷蔵スープ、冷蔵/生パスタ、冷蔵麺、油脂、オリーブ油、植物油および種子油、料理用油、バター、マーガリン、スプレッダブル油脂、機能性スプレッダブル油脂、ソース、ドレッシングおよび調味料、トマトペーストおよびピューレ、ブイヨン/ストックキューブ、ストックキューブ、グレイビー顆粒、液体ストックおよびフォン、ハーブおよび香辛料、発酵ソース、大豆ベースのソース、パスタソース、ウェットソース、ドライソース/粉末ミックス、ケチャップ、マヨネーズ、通常のマヨネーズ、マスタード、サラダドレッシング、通常のサラダドレッシング、低脂肪サラダドレッシング、ビネグレット、ディップ、ピクルス、他のソース、ドレッシングおよび調味料、ベビーフード、粉ミルク、標準的な粉ミルク、フォローオン粉ミルク、幼児用粉ミルク、低刺激性粉ミルク、調理済みベビーフード、乾燥ベビーフード、他のベビーフード、スプレッド、ジャムおよびプリザーブ、ハチミツ、チョコレートスプレッド、ナッツベーススプレッドおよび酵母ベーススプレッドが挙げられる。例示的な摂取可能な組成物には、菓子、ベーカリー製品、アイスクリーム、乳製品、甘口および辛口のスナック、スナックバー、食事代替品、レディミール、スープ、パスタ、麺、缶詰食品、冷凍食品、乾燥食品、冷蔵食品、油脂、ベビーフードもしくはスプレッド、またはそれらの混合物も含まれる。例示的な摂取可能な組成物には、理想的には従来既知のサッカリド甘味料または人工甘味料の濃度の低下を可能にするように、朝食用シリアル、甘味飲料、または飲料を調製するための固体もしくは液体濃縮組成物も含まれる。
幾つかの実施形態は、飲み込まれることを意図していても、または意図していなくてもよいチュアブル組成物を提供する。幾つかの実施形態では、チュアブル組成物は、本明細書に開示および記載される化合物を個別にまたは組み合わせて含むガム、チューインガム、加糖ガム、無糖ガム、機能性ガム、バブルガムであり得る。
幾つかの実施形態では、本明細書に開示および記載される味覚修飾組成物は、個別にまたは組み合わせて、例えば即時使用可能な(すなわち、即時提供可能な)製品を製造するためのその後の処理に適した香味料濃縮配合物中で提供され得る。「香味料濃縮配合物」とは、即時使用可能な組成物とするために1つ以上の希釈媒体で再構成する必要がある配合物を意味する。「即時使用可能な組成物」という用語は、本明細書において「摂取可能な組成物」と区別なく使用され、消費を意図するか否かにかかわらず、単独でまたは別の物質とともに口から摂取することができる任意の物質を表す。一実施形態では、即時使用可能な組成物は、ヒトまたは動物によって直接消費され得る組成物を含む。香味料濃縮配合物は通例、1つ以上の希釈媒体、例えば任意の消費可能または摂取可能な成分または製品と混合するか、またはそれで希釈することによって使用され、希釈媒体に1つ以上の風味を付与または修飾する。かかる使用プロセスは多くの場合、再構成と称される。再構成は、家庭環境または工業環境において行うことができる。例えば、消費者は、台所で冷凍果汁濃縮物を水または他の水性媒体で再構成して、即時使用可能な果汁飲料を得ることができる。別の例では、製造業者は、工業的大規模にて清涼飲料シロップ濃縮物を水または他の水性媒体で再構成して、即時使用可能な清涼飲料を製造することができる。香味料濃縮配合物は、香味剤または風味修飾剤を即時使用可能な組成物よりも高い濃度で有するため、香味料濃縮配合物は通例、再構成せずに直接消費されるのには適していない。香味料濃縮配合物の使用および製造には多くの利点がある。例えば、香味料濃縮配合物は使用時に好適な溶媒、固体または液体の添加によって再構成され得ることから、輸送のための重量および体積が減少することが1つの利点である。
上述の実施形態のいずれかに従って定義された風味付き製品は、或る特定の実施形態では、1つ以上の付加的な風味修飾化合物、例えば甘味を強める化合物(例えばヘスペレチン、ナリンゲニン、グルコシル化ステビオールグリコシド等)、苦味を抑える化合物、旨味を強める化合物、酸味を和らげる化合物、塩味を強める化合物、冷感効果を高める化合物、または上記の任意の組合せも含む。
甘味料または香味料濃縮物に言及する本明細書に記載の任意の態様および実施形態の或る特定の実施形態では、甘味料または香味料濃縮物は、非自然発生的な製品、例えば食品または飲料製品等の風味付き製品の製造のために特別に製造された組成物である。
一実施形態では、香味料濃縮配合物は、i)個別または組み合わせた本明細書に開示および記載される化合物と、ii)担体と、iii)任意に少なくとも1つのアジュバントとを含む。「担体」という用語は、配合物を形成するために本化合物および1つ以上の任意のアジュバントと組み合わせて使用される通常は不活性な付属物質、例えば溶媒、結合剤、または他の不活性媒体を表す。例えば、水またはデンプンを香味料濃縮配合物の担体とすることができる。幾つかの実施形態では、担体は香味料濃縮配合物を再構成するための希釈媒体と同じであり、他の実施形態では、担体は希釈媒体とは異なる。本明細書で使用される「担体」という用語は、摂取可能に許容される担体を含むが、これに限定されない。
「アジュバント」という用語は、本発明の化合物等の活性成分の意図された機能または有効性を補完、安定化、維持または増強する添加物を表す。一実施形態では、少なくとも1つのアジュバントは、1つ以上の香味剤を含む。香味剤は、当業者または消費者に既知の任意の風味、例えばチョコレート、コーヒー、茶、モカ、フレンチバニラ、ピーナッツバター、チャイまたはそれらの組合せの風味であり得る。別の実施形態では、少なくとも1つのアジュバントは、1つ以上の甘味料を含む。1つ以上の甘味料は、本願において記載される甘味料のいずれであってもよい。別の実施形態では、少なくとも1つのアジュバントは、乳化剤、安定剤、抗菌性保存剤、酸化防止剤、ビタミン、ミネラル、脂肪、デンプン、タンパク質濃縮物および分離物、塩、ならびにそれらの組合せからなる群から選択される1つ以上の成分を含む。乳化剤、安定剤、抗菌性保存剤、酸化防止剤、ビタミン、ミネラル、脂肪、デンプン、タンパク質濃縮物および分離物、ならびに塩の例は、米国特許第6,468,576号明細書に記載されており、その内容全体をあらゆる目的で参照により本明細書に援用するものとする。
一実施形態では、本香味料濃縮配合物は、溶液および懸濁液を含む液体、固体、泡状物質、ペースト、ゲル、クリームおよびそれらの組合せからなる群から選択される形態、例えば或る特定の量の固形物を含有する液体であり得る。一実施形態では、香味料濃縮配合物は、水系および非水系を含む液体の形態である。幾つかの実施形態では、本香味料濃縮配合物は、炭酸または非炭酸であり得る。
香味料濃縮配合物は、少なくとも1つのアジュバントとして凝固点降下剤、核形成剤またはその両方をさらに含んでいてもよい。凝固点降下剤は、化合物または作用物質を添加する液体または溶媒の凝固点を降下させることができる、摂取可能に許容される化合物または作用物質である。すなわち、凝固点降下剤を含有する液体または溶液は、凝固点降下剤を含まない液体または溶媒よりも低い凝固点を有する。凝固点降下剤は、凝固開始点を降下させるだけでなく、香味料濃縮配合物の水分活性を低下させることもできる。凝固点降下剤の例としては、炭水化物、油、エチルアルコール、ポリオール、例えばグリセロール、およびそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されない。核形成剤は、核形成を促進することが可能な摂取可能に許容される化合物または作用物質を表す。香味料濃縮配合物中の核形成剤の存在は、望ましい氷結晶化中心の数を増加させることによって冷凍スラッシュの冷凍ブラッシュ(Blushes)の食感を改善することができ、凍結温度でのスラッシュの物理特性および性能を維持するのに役立つ。核形成剤の例としては、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、二酸化チタンおよびそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されない。
一実施形態では、香味料濃縮配合物は、貯蔵寿命を延長するために低い水分活性を有するように配合される。水分活性は、同じ温度での純水の蒸気圧に対する配合物中の水の蒸気圧の比率である。一実施形態では、香味料濃縮配合物は約0.85未満の水分活性を有する。別の実施形態では、香味料濃縮配合物は約0.80未満の水分活性を有する。別の実施形態では、香味料濃縮配合物は約0.75未満の水分活性を有する。
実施例
本発明をさらに説明するために、以下の例が含まれる。実施例は当然ながら、本発明を特に限定すると解釈すべきではない。特許請求の範囲内のこれらの実施例の変形形態は、当業者の専門内であり、本明細書に記載され、特許請求される本発明の範囲に含まれるとみなされる。本開示および当該技術分野における技術を身につけた当業者が網羅的な実施例なしに本発明を調製し、使用可能であることが読者には認識される。
実施例1-サンプル歯磨き粉配合物
本開示の或る特定の実施形態による味覚修飾組成物を組み込んだ歯磨き粉配合物を作製する。下記表1に、味覚修飾組成物に加えられる成分のリスト、ならびに歯磨き粉に組み込まれる場合のそれらの最終的な推奨濃度を示す。
Figure 2023525620000001
上記10個の成分が(I)を除いて(A)~(K)と表示されることに留意されたい。下記表2に、作製することができる歯磨き粉配合物の様々な代替実施形態を示す。歯磨き粉組成物の総重量に基づく重量パーセントで量を報告する。
Figure 2023525620000002
実施例2-重炭酸ナトリウムを用いた官能検査
重炭酸ナトリウム、本明細書に開示される或る特定の実施形態の味覚修飾組成物、および他の成分を含む様々な組成物を官能検査官のパネルによって試験した。以下は、表3において成分の特定に使用されるコードと併せた成分のリストである。
AA=重炭酸ナトリウム(42%)
BB=メントール
CC=アネトール
DD=ユーカリ
EE=ペパーミント(MintsPiperita)カスケード
FF=サッカリン
GG=スクラロース
HH=グルコシル化天然ステビオールグリコシド(上記を参照されたい)
JJ=4-アミノ-5,6-ジメチルチエノ[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン、HCl塩
KK=ネオテーム
LL=オキサシクロヘキサデカン-2-オン
MM=Violette AI
NN=シクロサール
PP=水
表3に試験した組成物の相対パーセンテージ(総重量に基づく)を提示する。組成物にはT1~T6の番号を付けている。
Figure 2023525620000003
試験組成物T1~T6のそれぞれがパネリストによって試験され、その塩味を、5がT1組成物と同等の塩味であり、1が全く塩味がないとして1~5の段階で評価するようパネリストに求めた。表4に結果を示す。
Figure 2023525620000004

Claims (13)

  1. 以下の(a)~(d)の群:
    (a)グルコシル化天然ステビオールグリコシド;
    (b)4-アミノ-5,6-ジメチルチエノ[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンまたはその塩;
    (c)スクラロース;および
    (d)オキサシクロヘキサデカン-2-オン
    の少なくとも2つから選択される化合物の組合せを含む味覚修飾組成物。
  2. 前記(a)~(d)の群の少なくとも3つから選択される化合物の組合せを含む、請求項1記載の味覚修飾組成物。
  3. 前記(a)~(d)の群の4つ全てから選択される化合物の組合せを含む、請求項1記載の味覚修飾組成物。
  4. 天然ステビオールグリコシド、例えばレバウジオシドAをさらに含む、請求項1から3までのいずれか1項記載の味覚修飾組成物。
  5. メントールまたはその類似体をさらに含む、請求項1から4までのいずれか1項記載の味覚修飾組成物。
  6. 冷感増強化合物、例えば
    N-エチル-N-(チオフェン-2-イルメチル)-2-(p-トリルオキシ)アセトアミド;
    N-(1H-ピラゾール-3-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)-2-(p-トリルオキシ)アセトアミド;
    2-(4-フルオロフェノキシ)-N-(1H-ピラゾール-3-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)アセトアミド;
    2-(2-ヒドロキシ-4-メチルフェノキシ)-N-(1H-ピラゾール-3-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)-アセトアミド;
    2-((2,3-ジヒドロ-1H-インデン-5-イル)オキシ)-N-(1H-ピラゾール-3-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)-アセトアミド;
    2-((2,3-ジヒドロ-1H-インデン-5-イル)オキシ)-N-(1H-ピラゾール-3-イル)-N-(チアゾール-5-イルメチル)-アセトアミド;および
    2-((5-メトキシベンゾフラン-2-イル)オキシ)-N-(1H-ピラゾール-3-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)-アセトアミド
    からなる群から選択される化合物をさらに含む、請求項1から5までのいずれか1項記載の味覚修飾組成物。
  7. 別の高甘味度甘味料、例えばネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン、シクラメートまたはそれらの任意の組合せをさらに含む、請求項1から6までのいずれか1項記載の味覚修飾組成物。
  8. 請求項1から7までのいずれか1項記載の味覚修飾組成物の使用。
  9. 風味付き製品の塩味を和らげることを含む、請求項8記載の使用。
  10. 前記風味付き製品が、食品製品、飲料製品、口腔ケア製品または医薬品である、請求項9記載の使用。
  11. 前記風味付き製品が、ナトリウムカチオン源、例えば塩化ナトリウム、重炭酸ナトリウムまたはそれらの組合せを含む、請求項10記載の使用。
  12. 群(a)~(d)の化合物の総濃度が風味付き組成物の総重量に基づいて10ppm~10000ppmの範囲となるような濃度を有する、請求項1から7までのいずれか1項記載の味覚修飾組成物と、
    ナトリウムカチオン源、例えば塩化ナトリウム、重炭酸ナトリウムまたはそれらの組合せと
    を含む風味付き製品。
  13. 食品製品、飲料製品、口腔ケア製品または医薬品である、請求項12記載の風味付き製品。
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