JP2024516429A - メチオニンアデノシルトランスフェラーゼ阻害剤、その調製方法およびその適用 - Google Patents

メチオニンアデノシルトランスフェラーゼ阻害剤、その調製方法およびその適用 Download PDF

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Abstract

式Iにより表されるメチオニンアデノシルトランスフェラーゼ阻害剤、その調製方法および医薬分野におけるその適用が開示され、式中、R1、R2、R3およびAは、明細書および特許請求の範囲で定義されている通りである。[化1]TIFF2024516429000141.tif48156

Description

本発明は、医薬品化学の分野に関し、特に、メチオニンアデノシルトランスフェラーゼ阻害剤、その調製方法、および医薬分野におけるその使用に関する。
腫瘍抑制遺伝子における機能欠失変異は、きわめて一般的であるが、腫瘍抑制遺伝子における欠失変異に基づく選択的標的化を達成する治療法はほとんどない。このことは理解しやすい、すなわち、欠失したタンパク質は、直接阻害して効用を達成することが困難である。ホモ接合性欠失により不活化された腫瘍抑制遺伝子の標的化処置は、残ったタンパク質がないことにより、腫瘍抑制遺伝子を直接活性化する、安定化させる、または修復する処置ストラテジーが無効になるため、達成することが特に困難である。
S-アデノシルメチオニン合成酵素としても公知のメチオニンアデノシルトランスフェラーゼ(MAT)は、メチオニンおよびATPからのS-アデノシルメチオニン(SAMまたはAdoMet)の合成を触媒する細胞性酵素であり、この合成は、メチオニンサイクルにおける律速段階と考えられる。SAMは、ポリアミン生合成におけるプロピルアミン供与体、かつDNAメチル化に使用される主なメチル供与体であり、遺伝子転写、細胞増殖、ならびに二次代謝産物の生成に関与する。MAT遺伝子は、MAT1A遺伝子およびMAT2a遺伝子に分けることができるが、SAMの合成を触媒できる唯一の酵素であるMATをコードする。3タイプのアイソザイム、すなわちMATI、MATIIIおよびMATIIが存在し、最初の2つがMAT1a遺伝子によりコードされる生成物であり、最後の1つがMAT2a遺伝子によりコードされる生成物である。MAT1a遺伝子は、主に成人の肝臓に発現する一方、MAT2a遺伝子は、肝臓以外のヒト組織に幅広く発現する。ますます多くの研究から、MAT2aタンパク質は、他の組織または癌細胞、例えば乳癌、腸癌、白血病およびリンパ腫などの細胞でも高度に発現し、MAT2a遺伝子のサイレンシングは、対応する癌細胞の死につながるため、MAT2aタンパク質が、処置標的として使用される可能性を有すると示されていることが見出されてきた。
メチルチオアデノシンホスホリラーゼ(MTAP)は、すべての正常組織で発現する酵素であり、メチルチオアデノシン(MTA)のアデニンおよび5-メチルチオグリコシド-1-ホスフェートへの変換を触媒する。多くの悪性腫瘍細胞株は、MTAP活性を欠く。一方で、MTAP活性の欠失は、多数の原発巣、例えば神経膠腫、黒色腫、膵臓癌、非小細胞肺癌、膀胱癌、星状細胞腫、骨肉腫、頭頸部癌、粘液様軟骨肉腫、卵巣癌、子宮内膜癌、乳癌、軟部組織肉腫および非ホジキンリンパ腫で検出された。MTAPが存在しない場合、細胞におけるMTAの蓄積は、およそ100μMに達し、細胞はMTAを排出し始めることになる。MTAの異常な蓄積は、タンパク質アルギニンメチルトランスフェラーゼ5(PRMT5)の脆弱性を引き起こす。PRMT5は、SAMをメチル供与体基質として使用するので、MAT2a活性の阻害は、SAMの細胞内濃度を低下させ、それにより、MTAP欠損細胞におけるPRMT5のメチル化活性を、成長に必要とされる閾値を下回るレベルまで選択的に低下させる。したがって、MAT2a活性の阻害は、MTAP欠損細胞において、PRMT5活性を阻害することで併用死滅効果を生成し得るので、これにより、各種の癌に対する治療利益が得られ可能性がある。
本発明の目的の1つは、MAT2a阻害活性を有する化合物を提供することである。
具体的に、本発明は、以下の式Iの構造により表される化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物を提供する。
Figure 2024516429000002
式中、Rは、5~10員のアリールまたは芳香族ヘテロ環式基から選択され;
は、-CFまたはシクロプロピルから選択され;
は、水素、アルキル、アリール、芳香族ヘテロ環式基、シクロアルキル、脂肪族ヘテロ環式基、架橋環式基およびスピロ環式基から選択され;
Aは、アリールまたは芳香族ヘテロ環式基であるが、
但し、上記化合物は、以下の式:
Figure 2024516429000003
の化合物を除外することを条件とする。
さらに、本発明のRは、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニルおよびピラジニルから選択される。
一部の特定の実施形態では、本発明のRは、0~2個のR基でさらに置換され得;R基のそれぞれは、独立して、アルキル、ハロゲン、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、アミン、カルボキシ、アミド、シクロアルキルおよび重水素から選択され得る。
一部の特定の実施形態では、Rは、0~2個のR基でさらに置換され得;R基のそれぞれは、独立して、C~Cアルキル、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、アミン、カルボキシ、アシル、C~Cシクロアルキルおよび重水素から選択され得る。
一部の特定の実施形態では、Rはフェニルであり、上記フェニルは、0~2個のR基でさらに置換され得;R基のそれぞれは、独立して、C~Cアルキル、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、アミン、カルボキシ、アシル、C~Cシクロアルキルおよび重水素から選択され得る。
一部の特定の実施形態では、Rはフェニルであり、上記フェニルは、0~2個のR基でさらに置換され得;R基のそれぞれは、独立して、C~Cアルキル、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードから選択され得る。
一部の特定の実施形態では、Rは、フェニル、4-クロロフェニル、4-ブロモフェニルおよび4-メチルフェニルから選択され、上記フェニルは、フッ素でさらに置換され得る。
一部の特定の実施形態では、本発明のRは、水素、C~Cアルキル、6~10員のアリール、5~10員の芳香族ヘテロ環式基、C~Cシクロアルキル、3~6員の脂肪族ヘテロ環式基、4~10員の架橋環式基およびスピロ環式基から選択され;
一部の特定の実施形態では、Rは、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、チオシクロヘキシル、ピペリジニル、ピロリジニル、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、4~10員の架橋環式基およびスピロ環式基から選択され;
さらに、本発明のRが水素ではない場合、Rは、任意選択で、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、重水素、スルホン、スルホニル、ハロアルキル、シクロアルキルおよび脂肪族ヘテロ環式基から選択される1個または複数の基で置換され得;
一部の特定の実施形態では、本発明のRが水素ではない場合、Rは、任意選択で、ハロゲン、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、重水素、スルホン、スルホニル、C~Cハロアルキル、C~Cシクロアルキル、3~6員の脂肪族ヘテロ環式基から選択される1個または複数の基で置換され得;
一部の特定の実施形態では、本発明のRが水素ではない場合、Rは、任意選択で、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、チオシクロヘキシル、ピペリジニル、ピロリジニル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、重水素、スルホンおよびスルホニルから選択される1個または複数の基で置換され得る。
一部の特定の実施形態では、Rは、水素およびC~Cアルキルから選択される。
さらに、本発明の環Aは、6~10員の芳香族環式基および5~10員の芳香族ヘテロ環式基から選択される。
一部の特定の実施形態では、本発明の環Aは、フェニル、ナフチル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、チアゾリル、フラニル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾビスオキサゾール、イミダゾピリジニル、ベンズイソオキサゾリル、ナフチリジニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル、ピラゾロピリジニル、トリアゾロピリジニル、ピリドニル、キナゾリニル、シンノリニル、ピリドピラジン、ベンゾトリアゾリルおよびベンゾオキサジアゾリルから選択される。
一部の特定の実施形態では、本発明の環Aは、フェニル、ナフチル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、チアゾリル、フラニル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、イミダゾピリジニル、キノリニル、キノキサリニル、ピラゾロピリジニル、トリアゾロピリジニル、ピリドニル、キナゾリニル、シンノリニル、ピリドピラジン、ベンゾトリアゾリルおよびベンゾオキサジアゾリルから選択される。
一部の特定の実施形態では、本発明の環Aは、アルキル、シクロアルキル、脂肪族ヘテロ環式基、ハロゲン、アルコキシ、アミノ、アミン、ヒドロキシ、シアノ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、-(CHOCH、-(CHSOCHおよび-(CHN(CHから選択される1個または複数の基でさらに置換され得、n=1、2または3である。
一部の特定の実施形態では、本発明の環Aは、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、ハロゲン、C~Cハロアルキル、アミノ、シアノ、-(CHOCH、-(CHSOCHおよび-(CHN(CHから選択される1個または複数の基でさらに置換され得、n=1、2または3である。
一部の特定の実施形態では、本発明の環Aは、メチル、メトキシ、-CF、-CHCF、-NH、F、シアノ、-(CHOCH、-(CHSOCH、-(CHN(CHから選択される1個または複数の基でさらに置換され得る。
一部の特定の実施形態では、環A上の置換基は、環をさらに形成し、環Aとの縮合環、例えば
Figure 2024516429000004
を形成し得る。
一部の特定の実施形態では、本発明の環Aは、以下の群から選択される。
Figure 2024516429000005
本発明の別の目的は、以下の式IIまたは式IIIにより表される構造の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物を提供することである。
Figure 2024516429000006
式中、R、RおよびAは、上で定義されている通りである。
一部の特定の実施形態では、本発明における上記式Iの化合物は、以下の構造を有する。
Figure 2024516429000007
Figure 2024516429000008
Figure 2024516429000009
Figure 2024516429000010
Figure 2024516429000011
Figure 2024516429000012
Figure 2024516429000013
本発明の別の目的は、MAT2a関連疾患を処置するための医薬の調製における、式Iもしくは式IIもしくは式IIIの化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグまたは混合物の使用を提供することである。
本発明の別の目的は、治療有効量の式Iもしくは式IIもしくは式IIIの化合物、または式Iもしくは式IIもしくは式IIIの化合物の医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグもしくは混合物、および医薬として許容される担体を含む医薬組成物を提供することである。
本発明は、MAT2a関連疾患を処置するための医薬の調製における、上記医薬組成物の使用をさらに提供する。
本発明におけるMAT2a関連疾患は、癌または腫瘍である。さらに、上記癌または腫瘍は、神経芽細胞腫、腸癌、例えば直腸癌、結腸癌、家族性腺腫性ポリポーシス癌および遺伝性非ポリポーシス結腸直腸癌、食道癌、口唇癌、喉頭癌、下咽頭癌、舌癌、唾液腺癌、胃癌、腺癌、甲状腺髄様癌、甲状腺乳頭癌、腎臓癌、腎実質癌、卵巣癌、子宮頸癌、子宮体癌、子宮内膜癌、絨毛癌、膵臓癌、前立腺癌、精巣癌、乳癌、泌尿器系癌、黒色腫、脳腫瘍、例えば膠芽腫、星状細胞腫、髄膜腫、髄芽腫および末梢神経外胚葉性腫瘍、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性リンパ芽球性白血病(CLL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、成人T細胞白血病、肝細胞癌、胆嚢癌、気管支原性肺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、多発性骨髄腫、基底細胞腫、奇形腫、網膜芽細胞腫、脈絡膜黒色腫、セミノーマ、横紋筋肉腫、頭蓋咽頭腫、骨肉腫、軟骨肉腫、筋肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫、ユーイング肉腫ならびに形質細胞腫を含む。一実施形態では、上記癌は、肺癌、非小細胞肺癌(NSLC)、細気管支肺胞癌、骨癌、膵臓癌、皮膚癌、頭頸部癌、皮膚または眼球内黒色腫、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、肛門癌、胃癌(gastric cancer)、胃癌(stomach cancer)、結腸癌、乳癌、子宮癌、卵管癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、膣癌、外陰癌、ホジキン病、食道癌、小腸癌、内分泌系癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、軟部組織肉腫、尿道癌、陰茎癌、前立腺癌、膀胱癌、腎臓または尿管癌、腎細胞癌、腎盂癌、中皮腫、肝細胞癌、胆道癌、慢性または急性白血病、リンパ芽球性リンパ腫、中枢神経系(CNS)腫瘍、脊髄軸腫瘍、脳幹神経膠腫、多形神経膠芽腫、星状細胞腫、シュワン細胞腫、上衣腫、髄芽腫、髄膜腫、扁平上皮癌、下垂体腺腫であり、上記癌のうちいずれかの難治性型、または上記癌のうち1つもしくは複数の組合せを含む。
本発明の別の目的は、癌または腫瘍疾患を処置する方法であって、上記医薬組成物、または式Iの化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグまたは混合物のうちの1つまたは複数を必要とする患者に投与するステップを含む方法を提供することである。
定義
特に指示がない限り、本明細書で使用される以下の用語および語句は、以下に明記されている意味を有することが意図されている。特定の用語または語句は、具体的な定義がない場合、不確定または不明と考えないものとし、その通常の意味に従って理解されるべきである。商品名が本明細書で使用される場合、対応する製品またはその活性成分を指す。
本明細書で使用されている「医薬として許容される」という用語は、過剰な毒性、刺激、アレルギー応答、または他の問題または合併症を伴わず、妥当なベネフィット・リスク比に見合っている、ヒトおよび動物の組織と接触した使用に好適なものを指す。
「医薬として許容される塩」という用語は、本発明で見出される特定の置換基を有する化合物および比較的非毒性の酸または塩基から調製される、本発明の化合物の塩を指す。本発明の化合物が、比較的酸性の官能基を含む場合、塩基付加塩が、そのような化合物の中性型と十分な量の塩基を純粋な溶液または好適な不活性溶媒中で接触させることにより得られ得る。本発明の化合物が、比較的塩基性の官能基を含む場合、酸付加塩は、そのような化合物の中性型と十分な量の酸を純粋な溶液または好適な不活性溶媒中で接触させることにより得られ得る。
本発明の化合物は、幾何異性体または立体異性体またはアトロプ異性体の特定の形態で存在し得る。そのような化合物はすべて、cisおよびtrans異性体、(-)および(+)鏡像異性体、(R)および(S)鏡像異性体、ジアステレオ異性体、(D)異性体、(L)異性体ならびにそれらのラセミおよび他の混合物を含めて、本発明において想定される。これらの異性体およびそれらの混合物はすべて、本発明に記載されている「異性体」の範囲内にある。
「アルキル」は、直鎖または分岐の飽和脂肪族炭化水素基を指す。例えば、C~Cアルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルなど、およびそれらの様々な異性体を含むが、それらに限定されない、1から3個の炭素原子を含む飽和脂肪族炭化水素基を指す。
「シクロアルキル」は、飽和または部分的不飽和の単環式または多環式炭化水素置換基を指す。例えば、「C~Cシクロアルキル」は、3から6個の炭素原子を含むシクロアルキルを指し、典型的なC~Cシクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニルなどを含むが、それらに限定されない。
「脂肪族ヘテロ環式基」は、飽和単環式炭化水素置換基を指し、環原子の1個または複数が、N、OまたはSから選択されるヘテロ原子で置換されており、他の環原子は炭素である。例えば、「3~6員の脂肪族ヘテロ環式基」は、3~6個の環原子を含む飽和環式炭化水素置換基を指し、環原子の1個または複数は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子で置換されており、他の環原子は炭素である。具体的な例は、オキセタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、モルホリノなどを含むが、それらに限定されない。
「架橋環式基」は、2個の互いに隣接しない環原子を共有する2つ以上の環構造により形成される環状構造基を指す。
「スピロ環式基」は、1個の炭素原子を共有する2つの環により形成される環状構造基を指す。
「アリール」は、芳香族環式基を指し、アリール部分の例は、フェニル、ナフチルなどを含む。
「芳香族ヘテロ環式基」は、芳香族環式置換基を指し、環原子の1個または複数は、N、OまたはSから選択されるヘテロ原子で置換されており、他の環原子は炭素である。例えば、「5~10員の芳香族ヘテロ環式基」は、5から10個の環原子を含む芳香族ヘテロ環式基を指し、環原子の1個または複数は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子で置換されており、他の環原子は炭素である。「5~10員の芳香族ヘテロ環式基」の具体的な例は、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、チアゾリル、フラニル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾビスオキサゾール、イミダゾピリジニル、ベンズイソオキサゾリル、ナフチリジニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル、ピラゾロピリジニル、トリアゾロピリジニル、ピリドニル、キナゾリニル、シンノリニル、ピリドピラジン、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサジアゾリルなどを含むが、それらに限定されない。
「スルホン」は、-S(=O)-基を指し;
「スルホニル」は、-S(=O)-NRを指し、RおよびRは、それぞれ任意の置換基、例えば水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロ環式基等である。
「アミノ」は、-NHを指し;
「アミン」は、-NH-Rを指し、Rは、任意の置換基、例えばアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロ環式基等である。
「アシル」は、-C(=O)-Rを指し、Rは、任意の置換基、例えばアルキル、シクロアルキル、アミノ、アリール、ヘテロ環式基、ハロアルキル等である。
「任意選択で」は、続いて記載される事象または状況が発生し得るが必ずではないことを意味する。
任意の変数が、化合物の組成物または構造に1回超現れる場合、その定義は、各ケースにおいて独立する。
本発明における略語はすべて、当業者に公知であり、特に指示がない限り、当業界で一般的に知られている意味を表す。例えば、DMFは、N,N-ジメチルホルムアミドを指し;THFは、テトラヒドロフランを指し;Meは、メチルを指す。
本発明の化合物は、良好な創薬可能性と共に、優れたMAT2a酵素阻害活性、癌細胞の成長に対する優れた阻害効果、および良好な安全性を有することが実験的に実証された。したがって、本発明の化合物は、MAT2a関連癌または腫瘍疾患における使用に優れた将来性を有するものとなる。
発明の実施形態
本発明の化合物および中間体を合成する方法は、以下に例として記載される。以下の例は、本発明の例としての役割を果たすように意図されているに過ぎず、本発明の範囲を限定するととるべきではない。特に指示がない限り、本発明に関与する原料および試薬は、すべて市販されており、特定の供給源は、本発明の技術的解決策の遂行に影響を与えない。
調製例1:3-ブロモ-4-(メチルアミノ)-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000014
ステップ1:2-(フェニルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ニコチン酸の調製
Figure 2024516429000015
2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ニコチン酸(1.0g)を1,4-ジオキサン(10mL)に溶解し、これにアニリン(2.0g)を添加した。反応をマイクロ波により120℃、5hにて開始し、LCMSから、原料の大半が完全に反応したことが示された。次いで、系を減圧下で濃縮し、残渣を、撹拌しながら石油エーテルに添加し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、生じた粗生成物をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、1.0gの表題化合物を得た。
Figure 2024516429000016
ステップ2:エチル4-ヒドロキシ-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレートの調製
Figure 2024516429000017
2-(フェニルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ニコチン酸(500mg)をテトラヒドロフランに溶解し、これにN,N-ジイソプロピルカルボジイミド(670mg)および1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(718mg)を添加し、続いて室温にて1時間反応させた。さらに、マロン酸ジエチル(567mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、次いで水素化ナトリウム(355mg)を氷浴中で少しずつ添加し、続いて室温にて1h反応させた。次いで、2-(フェニルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ニコチン酸系をマロン酸ジエチル系に滴下し、添加後2h、室温にて反応を続けた。LC-MSから、反応が完了したことが示された。飽和塩化アンモニウム水溶液を添加することにより系をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、250mgの標的化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=379.1.
ステップ3:エチル4-クロロ-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレートの調製
Figure 2024516429000018
エチル4-ヒドロキシ-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(250mg)をオキシ塩化リン(1mL)に溶解し、これを90℃にて2h加熱し反応させた。LC-MSから、反応が完了したことが示された。系を適切な量の氷水に滴下し、そのpHを飽和炭酸ナトリウム溶液で弱塩基性に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残渣をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、180mgの標的化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=397.0.
ステップ4:エチル4-(メチルアミノ)-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレートの調製
Figure 2024516429000019
エチル4-クロロ-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(160mg)をメチルアミン(THF中2M、1mL)に溶解し、反応を室温にて1h実行した。LC-MSから、反応が完了したことが示された。系を減圧下で濃縮し、さらなる精製なしで次のステップで直接使用した。
Figure 2024516429000020
ステップ5:4-(メチルアミノ)-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000021
エチル4-(メチルアミノ)-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(100mg)をエタノール/水(8mL、4:2)に溶解し、これに水酸化ナトリウム溶液(1.3mL、1M)を添加し、60℃にて終夜加熱し反応させた。TLCから、反応が完了したことが示され、系を濃縮して、エタノールを減圧下で除去し、これに適切な水量を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で3回逆洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、70mgの表題化合物を得た。
ステップ6:3-ブロモ-4-(メチルアミノ)-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000022
4-(メチルアミノ)-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(370.0mg)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、系を0℃に冷却し、これに液体臭素(186mg)を添加した。系を室温に自然回復させ、1h反応させた。TLCから、反応が完了したことが示された。系を水(20mL)中に注ぎ、そのpHを飽和重炭酸ナトリウム溶液で約8に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で1回逆洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。生じた粗生成物をクロマトグラフィー・カラム上で分離して、270.0mgの表題化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=398.0,400.0.
調製例2:3-ブロモ-1-(4-クロロフェニル)-4-(メチルアミノ)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000023
この調製例の化合物は、上の調製例1の同様の方法に準拠した調製により得られた。
MS(ESI)m/z(M+H)=432.0,434.0.
調製例3:4-アミノ-3-ブロモ-1-(4-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000024
この調製例の化合物は、上の調製例2の同様の方法に準拠した調製により得られた。
Figure 2024516429000025
調製例4:2-(フラン-2-イル)-N-(p-トリル)アセトアミドの調製
Figure 2024516429000026
p-トルイジン(500mg)、2-(フラン-2-イル)酢酸(700mg)、トリエチルアミン(1.9mL)および1-プロピルホスホン酸無水物(5.89mL、EA中50%)を1,2-ジクロロエタン(15mL)に溶解し、65℃にて2h反応させた。LCMSから、原料の反応が完了したことが示された。反応溶液を室温に冷却し、これに飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、800mgの表題化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=216.0.
調製例5:6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-アミンの調製
Figure 2024516429000027
ステップ1:6-ブロモ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-アミンの調製
Figure 2024516429000028
4-ブロモ-2-メチルアミノアニリン(600mg)をメタノール(30mL)に溶解し、これに臭化シアン(630mg)を添加し、反応を室温にて2h実行した。原料の消失がLCMSによりモニターされた後で、反応溶液を減圧下で濃縮し、残渣をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、486mgの標的化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=225.9.
ステップ2:6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-アミンの調製
Figure 2024516429000029
窒素雰囲気中で、6-ブロモ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-アミン(100mg)を1,4-ジオキサン(15mL)に溶解し、これに1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロリド(65mg)、ビス(ピナコラト)ジボロン(223mg)および酢酸カリウム(122mg)を添加し、90℃にて4h加熱して反応させた。原料の消失がLCMSによりモニターされた後で、反応溶液を減圧下で濃縮し、残渣を順相カラム・クロマトグラフィーにより精製して、100mgの標的化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=274.1.
調製例6:エチル2-(1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)アセテートの調製
Figure 2024516429000030
ステップ1:ジエチル2-(1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)マロネートの調製
Figure 2024516429000031
6-ブロモ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(300mg)、マロン酸ジエチル(450mg)、トリス[ジベンジリデンアセトン]ジパラジウム(65mg)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(35mg)および炭酸セシウム(700mg)をトルエン中に添加し、100℃まで加熱し、窒素の保護下で6h撹拌しながら反応させた。LCMSから、反応が完了したことが示され、これを減圧下で濃縮し、残渣をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、300mgの標的化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=291.1.
ステップ2:エチル2-(1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)アセテートの調製
Figure 2024516429000032
ジエチル2-(1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)マロネート(300mg)を無水エタノール(10mL)に溶解し、これにナトリウムエトキシド(680mg)を添加し、4h窒素の保護下で加熱還流および撹拌を行いながら反応を行った。LCMSから、反応が完了したことが示され、反応を酢酸で終了させ、これを減圧下で濃縮し、残渣をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、200mgの標的化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=219.1.
調製例7:1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾールおよび1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾールの調製
Figure 2024516429000033
ステップ1:5-ブロモ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾールおよび6-ブロモ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾールの調製
5-ブロモ-1H-ベンゾトリアゾール(300mg)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、これに3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(150mg)および2,3-ジクロロ-5,6-ジシアノベンゾキノン(35mg)を添加し、室温にて6h窒素の保護下で撹拌しながら反応を行った。LCMSから、反応が完了したことが示され、これを減圧下で濃縮し、残渣をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、350mgの標的化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M-84+H)=198.1.
ステップ2:1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾールおよび1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾールの調製
以前のステップで得られた標的化合物(350mg)を1,4-ジオキサン(10mL)に溶解し、これに1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロリド(45mg)、ビス(ピナコラト)ジボロン(630mg)および酢酸カリウム(245mg)を添加し、窒素の保護下で90℃にて4h加熱して反応させた。原料の消失がLCMSによりモニターされた後で、反応溶液を減圧下で濃縮した。残渣を順相カラム・クロマトグラフィーにより精製して、270mgの標的化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M-84+H)=246.1.
調製例8:4-アミノ-3-ブロモ-1-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000034
この調製例の化合物は、上の調製例2&3の同様の方法に準拠した調製により得られた。
MS(ESI)m/z(M+H)=435.9,437.9.
調製例9:4-アミノ-3-ブロモ-1-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000035
この調製例の化合物は、上の調製例2&3の同様の方法に準拠した調製により得られた。
MS(ESI)m/z(M+H)=435.9,437.9.
調製例10:4-アミノ-3-ブロモ-1-(4-メチルフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000036
この調製例の化合物は、上の調製例2&3の同様の方法に準拠した調製により得られた。
MS(ESI)m/z(M+H)=398.0,400.0.
調製例11:1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-1-イル2-((4-ブロモフェニル)アミノ)-6-(トリフルオロメチル)ニコチネートの調製
Figure 2024516429000037
ステップ1:2-(4-ブロモフェニルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ニコチノニトリルの調製
Figure 2024516429000038
2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ニコチノニトリル(1.0g)を1,4-ジオキサン(5mL)に溶解し、これに4-ブロモアニリン(1.1g)を添加し、反応をマイクロ波により120℃、5hにて開始した。LCMSから、原料の大半が完全に反応したことが示された。系を減圧下で濃縮し、残渣をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、1.5gの表題化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=342.0,344.0.
ステップ2:2-(4-ブロモフェニルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ニコチン酸の調製
Figure 2024516429000039
2-(4-ブロモフェニルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ニコチノニトリル(1.5g)をエタノール/水に溶解し、これに水酸化カリウム(1.2g)を一度に添加し、系を還流させながら6h反応させた。LCMSから、原料が枯渇したことが示され、そのpHを2N塩酸で約5に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、生じた粗生成物をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、1.4gの生成物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=361.0,363.0.
ステップ3:1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-1-イル2-((4-ブロモフェニル)アミノ)-6-(トリフルオロメチル)ニコチネートの調製
Figure 2024516429000040
2-(4-ブロモフェニルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ニコチン酸(1.4g)をテトラヒドロフランに溶解し、これにN,N-ジイソプロピルカルボジイミド(730mg)および1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(790mg)を添加し、反応を室温にて2h実行した。TLCから、反応が完了したことが示され、これを減圧下で濃縮し、残渣をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、1.6gの標的化合物を得た。
調製例12:1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-1-イル2-((4-トリル)アミノ)-6-(トリフルオロメチル)ニコチネートの調製
Figure 2024516429000041
この調製例の化合物は、上の調製例11の同様の方法に準拠した調製により得られた。
実施例1:4-(メチルアミノ)-3-(オキサゾール-5-イル)-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000042
ステップ1:4-(メチルアミノ)-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルバルデヒドの調製
Figure 2024516429000043
4-(メチルアミノ)-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(70mg)をN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、これにオキシ塩化リン(321μL)を0℃にてゆっくり添加した。系を室温に回復させ、3h反応させた。TLCから、原料が枯渇したことが示され、水(100mL)を添加することにより系をクエンチし、そのpHを飽和重炭酸ナトリウム溶液で約8に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で3回逆洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。生じた粗生成物を、分取TLCにより精製して、50mgの標的を得た。
ステップ2:4-(メチルアミノ)-3-(オキサゾール-5-イル)-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000044
4-(メチルアミノ)-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルバルデヒド(30mg)をメタノール(2mL)に溶解し、これにトシルメチルイソシアニド(50mg)および炭酸カリウム(36mg)を添加し、反応を室温にて30分間実行した。TLCから、原料が完全に反応したことが示された。系を分取HPLCにより精製し、フリーズドライさせて、0.81mgの表題化合物を得た。
Figure 2024516429000045
実施例2:4-(メチルアミノ)-1-フェニル-3-(チアゾール-2-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000046
ステップ1:4-ヒドロキシ-1-フェニル-3-(チアゾール-2-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000047
2-(フェニルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ニコチン酸(220.0mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、これに1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(105.0mg)およびN,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(120.0mg)を順次添加した。反応を室温にて1h実行し、反応溶液を使用するために取っておいた。水素化ナトリウム(204.0mg)を100mLナス型ボトルに入れ、アルゴンで3回置き換えた。0℃にて、テトラヒドロフラン中の2-酢酸エチル-チアゾール(290.0mg)の溶液(2mL)をゆっくり添加し、系を自然に室温に回復させ、1h反応させた。上記取っておいた反応溶液を次いで系にゆっくり添加し、反応を室温にて2h続けた。TLCから、原料が完全に反応したことが示された。系を水(50mL)中に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で1回逆洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、生じた粗生成物をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、250.0mgの表題化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=390.0.
ステップ2:4-クロロ-1-フェニル-3-(チアゾール-2-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000048
4-ヒドロキシ-1-フェニル-3-(チアゾール-2-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(260.0mg)をオキシ塩化リン(5.0mL)に溶解し、90℃にて加熱して1h反応させた。TLCから、原料が完全に反応したことが示された。系を室温に冷却し、反応溶液をゆっくり水中に垂らし、そのpHを飽和重炭酸ナトリウム溶液で約9に調整し、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で1回逆洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。生じた粗生成物をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、230.0mgの表題化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=408.0.
ステップ3:4-(メチルアミノ)-1-フェニル-3-(チアゾール-2-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000049
4-クロロ-1-フェニル-3-(チアゾール-2-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(50.0mg)をN-メチルピロリドン(2mL)に溶解し、これにメチルアミン(0.3mL、THF中2.0mol/L)を添加した。系の反応をマイクロ波により150℃、1hにて開始した。TLCから、原料が枯渇したことが示された。水(10mL)を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で1回逆洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。生じた粗生成物を分取HPLCにより精製し、フリーズドライさせて、12.6mgの表題化合物を得た。
Figure 2024516429000050
実施例3:4-アミノ-1-(4-クロロフェニル)-3-(1H-ピロール-1-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000051
ステップ1:エチル2-(1H-ピロール-1-イル)アセテートの調製
Figure 2024516429000052
ピロール(1.03mL)、2-ブロモ酢酸エチル(1.6mL)および炭酸カリウム(4g)をアセトニトリルに溶解し、80℃にて3h反応させた。原料の消失がLCMSによりモニターされた後で、飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を添加することにより反応を終了させ、3回酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残渣をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、600mgの標的化合物を得た。
ステップ2:N-(4-クロロフェニル)-2-(1H-ピロール-1-イル)アセトアミドの調製
Figure 2024516429000053
エチル2-(1H-ピロール-1-イル)アセテート(5g)、p-クロロアニリン(14.2g)およびトリメチルアルミニウム(2M、16mL)をトルエンに溶解し、100℃にて1h反応させた。原料の消失がLCMSによりモニターされた後で、室温に冷却し、これにメタノール:ジクロロメタン=1:1(50mL)を添加した。還流させながら15分間加熱し、濾過し、濃縮した。残渣をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、1.5gの標的化合物を得た。
ステップ3:4-アミノ-1-(4-クロロフェニル)-3-(1H-ピロール-1-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000054
N-(4-クロロフェニル)-2-(1H-ピロール-1-イル)アセトアミド(200mg)をテトラヒドロフランに溶解し、これに水素化ナトリウム(68mg)を氷水浴の条件下で0℃にて添加し、これを30分間反応させた。2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ニコチノニトリル(352mg)を添加し、1h反応させた。原料の消失をLCMSによりモニターした。水(5mL)を添加することにより反応を終了させ、酢酸エチルで3回抽出した(10mL×3)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を逆相分取HPLCにより精製して、15mgの標的化合物を得た。
Figure 2024516429000055
実施例4:4-(メチルアミノ)-1-フェニル-3-(チエン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000056
3-ブロモ-4-(メチルアミノ)-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(30.0mg)、チエン-3-イルボロン酸(50.0mg)および炭酸カリウム(53.0mg)を1,4-ジオキサン/水(1.0mL/0.2mL)に窒素雰囲気下で溶解し、これに[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド(27mg)を添加し、系を100℃にて1h反応させた。TLCから、原料が枯渇したことが示された。水(10mL)を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で1回逆洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。生じた粗生成物を分取HPLCにより精製し、フリーズドライさせて、13.0mgの表題化合物を得た。
Figure 2024516429000057
実施例5:4-(メチルアミノ)-1-フェニル-3-(4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000058
ステップ1:エチル4-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレートの調製
Figure 2024516429000059
エチル4-(メチルアミノ)-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(770mg)をジクロロメタン(30mL)に溶解し、これにトリエチルアミン(398mg)、二炭酸ジ-tert-ブチル(859mg)および4-ジメチルアミノピリジン(120mg)を添加し、室温にて1時間反応させると、系は濁りから清澄へと変化した。LC-MSから、反応が完了したことが示された。系を減圧下で濃縮し、残渣をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、900mgの標的化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=492.1.
ステップ2:4-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸の調製
Figure 2024516429000060
エチル4-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(300mg)をテトラヒドロフラン/水(8mL/2mL)の混合溶液に溶解し、これに水酸化リチウム(88mg)を添加し、55℃に4h加熱した。LC-MSから、反応が完了したことが示された。系のpHをシュウ酸で弱酸性に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、210mgの標的化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=464.1.
ステップ3:tert-ブチル(3-カルバモイル-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-4-イル)(メチル)カルバメートの調製
Figure 2024516429000061
4-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(210mg)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解し、これに2-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(862mg)およびギ酸アンモニウム(171mg)を添加した。反応を室温にて終夜実行した。LC-MSから、反応が完了したことが示された。系に適切な量の水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で1回逆洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、生じた粗生成物は、さらなる精製なしで次の反応に直接使用することができた。
MS(ESI)m/z(M+H)=463.1.
ステップ4:tert-ブチル(3-(((ジメチルアミノ)メチレン)カルバモイル)-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-4-イル)(メチル)カルバメートの調製
Figure 2024516429000062
粗tert-ブチル(3-カルバモイル-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-4-イル)(メチル)カルバメート(200mg)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、これにN,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(103mg)を添加し、反応を室温にて1h実行した。LC-MSから、反応が完了したことが示された。系を減圧下で濃縮し、生じた粗生成物は、さらなる精製なしで次の反応に直接使用した。
MS(ESI)m/z(M+H)=518.2.
ステップ5:tert-ブチル(2-オキソ-1-フェニル-3-(4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-4-イル)(メチル)カルバメートの調製
Figure 2024516429000063
粗tert-ブチル(3-(((ジメチルアミノ)メチレン)カルバモイル)-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-4-イル)(メチル)カルバメート(210mg)を酢酸(6mL)に溶解し、これにヒドラジン水和物(51mg)を添加し、90℃まで加熱し、2h反応させた。LC-MSから、反応が完了したことが示された。系を減圧下で濃縮し、生じた粗生成物は、さらなる精製なしで次の反応に直接使用した。
MS(ESI)m/z(M+H)=487.2.
ステップ6:4-(メチルアミノ)-1-フェニル-3-(4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000064
粗tert-ブチル(2-オキソ-1-フェニル-3-(4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-4-イル)(メチル)カルバメート(180mg)をトリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(2mL/2mL)の混合溶媒に溶解し、これを室温にて5h反応させた。LC-MSから、反応が完了したことが示された。系を減圧下で濃縮し、残渣を逆相分取HPLCにより精製して、6mgの標的化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=387.1.
Figure 2024516429000065
実施例6:4-(メチルアミノ)-3-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000066
ステップ1:tert-ブチル(3-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-4-イル)(メチル)カルバメートの調製
Figure 2024516429000067
4-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(40mg)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、これにジクロロメタン中の(イソシアノイミノ)トリフェニルホスホラン(52mg)の溶液をゆっくり添加し、反応を室温にて終夜実行した。LC-MSから、反応が完了したことが示された。系を減圧下で濃縮し、残渣をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、20mgの標的化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M-55)=432.1.
ステップ2:4-(メチルアミノ)-3-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000068
tert-ブチル(3-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-4-イル)(メチル)カルバメート(20mg)をトリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(1mL/2mL)の混合溶液に溶解し、反応を室温にて4h実行した。LC-MSから、反応が完了したことが示された。系を濃縮して、ジクロロメタンを除去し、飽和炭酸ナトリウム水溶液を使用して、pHを弱塩基性に調整した。酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を逆相分取HPLCにより精製して、7mgの標的化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=388.1.
Figure 2024516429000069
実施例7:4-(メチルアミノ)-3-(オキサゾール-2-イル)-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000070
ステップ1:N-(2-ヒドロキシエチル)-4-(メチルアミノ)-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキサミドの調製
Figure 2024516429000071
エチル4-(メチルアミノ)-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキシレート(220mg)を窒素雰囲気下でトルエンに溶解し、これにトリメチルアルミニウム(61mg)およびエタノールアミン(51mg)を0℃にて添加し、添加後、系を室温に回復させ、80℃にて2h加熱し続けて反応させた。水を添加して、反応をクエンチし、適切な量のジクロロメタンおよびメタノールを添加して15分間還流させ、これを濾過し、濃縮して、標的化合物の200mgの粗生成物を得た。
ステップ2:3-(4,5-ジヒドロオキサゾール-2-イル)-4-(メチルアミノ)-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000072
N-(2-ヒドロキシエチル)-4-(メチルアミノ)-2-オキソ-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボキサミド(20mg)をオキシ塩化リンに溶解し、反応を80℃にて1h実行した。反応が完了したことをLCMSによりモニターし、オキシ塩化リンを濃縮により除去し、そのpHを飽和重炭酸ナトリウム溶液で、およそアルカリ性になるまで調整し、酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、生じた粗生成物を分取HPLCにより精製して、10mgの標的化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=389.1.
Figure 2024516429000073
ステップ3:4-(メチルアミノ)-3-(オキサゾール-2-イル)-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000074
3-(4,5-ジヒドロオキサゾール-2-イル)-4-(メチルアミノ)-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(100mg)をクロロホルム(3mL)に溶解し、これに二酸化マンガン(224mg)を添加し、反応をマイクロ波により100℃、3hの加熱条件下で開始した。原料の消失をLCMSによりモニターし、濾過を行い、系を減圧下で濃縮した。残渣を逆相分取HPLCにより精製して、0.57mgの標的化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=387.1.
実施例8:3-(1H-イミダゾール-2-イル)-4-(メチルアミノ)-1-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000075
この実施例の化合物は、上の実施例7の同様の方法に準拠した調製により得られた。
Figure 2024516429000076
実施例15:4-(メチルアミノ)-1-フェニル-3-(1H-ピラゾール-1-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000077
ステップ1:4-ヒドロキシ-1-フェニル-3-(1H-ピラゾール-1-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000078
2-(フェニルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ニコチン酸(220.0mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(105.0mg)およびN,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(120.0mg)を順次添加した。反応を室温にて1h実行し、これにエチル2-(1H-ピラゾール-1-イル)アセテート(115mg)を添加した。系を氷水浴に移し、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(3mL、4.0mmol)を窒素の保護下で添加して0.5h反応させた。TLCから、原料が完全に反応したことが示された。塩化アンモニウム水溶液(5mL)を添加することにより反応を終了させ、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で1回逆洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、生じた粗生成物をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、250.0mgの表題化合物を得た。
ステップ2:4-クロロ-1-フェニル-3-(1H-ピラゾール-1-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000079
4-ヒドロキシ-1-フェニル-3-(1H-ピラゾール-1-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(250mg)をオキシ塩化リンに溶解し、反応を90℃にて2h実行した。原料の消失がLCMSによりモニターされた後で、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加して、そのpHを弱塩基性に調整し、酢酸エチルで3回抽出した(10mL×3)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、残渣をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、78mgの標的化合物を得た。
ステップ3:4-(メチルアミノ)-1-フェニル-3-(1H-ピラゾール-1-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000080
4-クロロ-1-フェニル-3-(1H-ピラゾール-1-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(40mg)をN-メチルピロリドン(2mL)に溶解し、メチルアミン(6.2mg)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL)を滴下し、反応をマイクロ波により150℃、0.5hの加熱条件下で開始した。原料の消失がLCMSによりモニターされた後で、水(5mL)を添加することにより反応を終了させ、酢酸エチルで3回抽出した(10mL×3)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、残渣を逆相分取HPLCにより精製して、20mgの標的化合物を得た。
Figure 2024516429000081
実施例30:4-アミノ-1-(4-クロロフェニル)-3-(フラン-2-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000082
ステップ1:1-(4-クロロフェニル)-3-(フラン-2-イル)-4-ヒドロキシ-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000083
アルゴン雰囲気下で、2-フラン酢酸エチル(225mg)を無水テトラヒドロフラン(6mL)に溶解し、反応系を-78℃に冷却し、テトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(3.0mL、3.0mmol)の溶液を次いで添加し、1h反応させ、取っておいた。2-((4-クロロフェニル)アミノ)-6-(トリフルオロメチル)ニコチン酸(400mg)をテトラヒドロフランに溶解し、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(105.0mg)およびN,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(120.0mg)を順次添加し、反応を室温にて1h実行した。この反応溶液を上の取っておいた系に添加し、室温に移して終夜反応させた。LCMSから、原料の反応が完了したことが示された。飽和塩化アンモニウム溶液を添加することにより反応をクエンチした。粗生成物を濃縮し、カラム・クロマトグラフィーにより精製して、120mgの表題化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=406.9.
ステップ2:1-(4-クロロフェニル)-3-(フラン-2-イル)-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-4-イルメシレートの調製
Figure 2024516429000084
1-(4-クロロフェニル)-3-(フラン-2-イル)-4-ヒドロキシ-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(30mg)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.1mL)およびメタンスルホニルクロリド(0.4mL)を添加し、反応を室温にて1h実行した。LCMSから、原料の反応が完了したことが示された。反応溶液を濃縮して、35mgの表題化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=484.9.
ステップ3:1-(4-クロロフェニル)-4-((2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-3-(フラン-2-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000085
(2,4-ジメトキシフェニル)メタンアミン(0.4mL)をアセトニトリル(5mL)に溶解し、アセトニトリル中の1-(4-クロロフェニル)-3-(フラン-2-イル)-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-4-イルメシレート(80mg)の溶液を添加し、反応を室温にて終夜実行した。TLCから、原料が完全に反応したことが示された。反応溶液を濃縮し、粗生成物をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、44mgの表題化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=555.9.
ステップ4:4-アミノ-1-(4-クロロフェニル)-3-(フラン-2-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000086
1-(4-クロロフェニル)-4-((2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-3-(フラン-2-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(44mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に溶解し、1,4-ジオキサン中の塩化水素の溶液(1mL)を添加し、反応を室温にて15分間実行した。TLCから、原料が完全に反応したことが示された。飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加して、そのpHを弱塩基性に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、2mgの表題化合物を得た。
Figure 2024516429000087
実施例62:4-アミノ-3-(1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-6-イル)-1-(4-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000088
ステップ1:4-アミノ-1-(4-クロロフェニル)-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-5-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンおよび4-アミノ-1-(4-クロロフェニル)-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-6-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
窒素雰囲気中で、3-ブロモ-4-アミノ-1-(4-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(50mg)、調製例7で得られた生成物(60mg)および炭酸カリウム(33.0mg)を1,4-ジオキサン/水(1.0mL/0.2mL)に溶解し、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド(8mg)を添加し、系を100℃にて1h反応させた。LCMSから、原料が枯渇したことが示された。反応溶液を減圧下で濃縮し、残渣を順相カラム・クロマトグラフィーにより精製して、60mgの標的化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=541.1.
ステップ2:4-アミノ-3-(1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-6-イル)-1-(4-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
以前のステップで得られた生成物(60mg)をメタノール(4mL)に溶解し、塩酸-1,4-ジオキサン溶液(1mL、4M)を添加し、室温にて2h撹拌した。原料の消失がLCMSによりモニターされた後で、飽和重炭酸ナトリウム溶液を使用して、そのpHを約8に調整した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を逆相分取HPLCにより精製して、20mgの表題化合物を得た。
Figure 2024516429000089
実施例79:4-アミノ-1-(4-ブロモフェニル)-3-(4-メトキシフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000090
ステップ1:1-(4-ブロモフェニル)-4-ヒドロキシ-3-(4-メトキシフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000091
エチル4-メトキシフェニルアセテート(200mg)をテトラヒドロフランに溶解し、これにリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(5mL、THF中1M)を-70℃にて0.5h撹拌しながら滴下した。1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-1-イル2-((4-ブロモフェニル)アミノ)-6-(トリフルオロメチル)ニコチネート(200mg)を次いで添加し、1hゆっくり室温に加熱した。LC-MSから、反応が完了したことが示された。飽和塩化アンモニウム水溶液を添加することにより系をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をカラム・クロマトグラフィーにより精製して、120mgの標的化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=491.1,493.1.
ステップ2:1-(4-ブロモフェニル)-3-(4-メトキシフェニル)-4-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000092
1-(4-ブロモフェニル)-4-ヒドロキシ-3-(4-メトキシフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(120mg)をN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、炭酸カリウム(70mg)および(2,2,2)-トリフルオロエチルメタンスルホネート(200mg)を室温にて添加し、室温にて終夜撹拌した。LC-MSから、反応が完了したことが示された。系を逆相カラム・クロマトグラフィーにより精製して、90mgの標的化合物を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=573.1.575.1.
ステップ3:4-アミノ-1-(4-ブロモフェニル)-3-(4-メトキシフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
Figure 2024516429000093
1-(4-ブロモフェニル)-3-(4-メトキシフェニル)-4-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(90mg)をN-メチルピロリドンに溶解し、エタノール中のアンモニアの溶液(1mL、EtOH中2M)を添加し、反応をマイクロ波により150℃、5hにて開始した。LCMSから、原料の大半が完全に反応したことが示された。系を逆相分取HPLCにより精製して、20mgの表題化合物を得た。
Figure 2024516429000094
原料は、上記調製例の同様の方法に従って調製し、以下の表における実施例の化合物も、先行する実施例の同様の方法に従って得た。
Figure 2024516429000095
Figure 2024516429000096
Figure 2024516429000097
Figure 2024516429000098
Figure 2024516429000099
Figure 2024516429000100
Figure 2024516429000101
Figure 2024516429000102
Figure 2024516429000103
Figure 2024516429000104
Figure 2024516429000105
Figure 2024516429000106
Figure 2024516429000107
Figure 2024516429000108
Figure 2024516429000109
Figure 2024516429000110
Figure 2024516429000111
Figure 2024516429000112
Figure 2024516429000113
Figure 2024516429000114
Figure 2024516429000115
Figure 2024516429000116
Figure 2024516429000117
Figure 2024516429000118
Figure 2024516429000119
Figure 2024516429000120
生物学的試験
生物学的試験により、本発明の化合物が、MTAP欠損細胞の抗増殖試験において同じ標的に対して既存の化合物に著しく勝る優れたMAT2a阻害活性を示し、考えられる肝臓毒性が低く、溶解度が高いという利点を有することが実証された。
実験例1:酵素活性試験
比色分析法を用いて、MAT2aに対する試験化合物のIC50値を検出した。
具体的なステップは、以下の通りであった。1μMまたは10μMの試験開始濃度を有する化合物を、3倍勾配で10種類の濃度ポイントに希釈した。10種類の各種濃度の試験化合物の溶液250nLを得、後で使用するために384ウェルプレート中に添加した。アッセイ緩衝液(50mMトリス、50mM KCl、10mM MgCl、0.05%ポリオキシエチレンラウリルエーテル、pH8.0)を用いて、20μg/mLのMAT2a酵素溶液を調製した。20μg/mLのMAT2a酵素溶液15μLを、各種濃度の試験化合物のウェル中に添加し;アッセイ緩衝液15μLを陰性対照ウェル中に添加した。ウェルを混合するために振とうした後で、インキュベーションを15分間実行した。アッセイ緩衝液を用いて、混合基質溶液(400μM ATPおよび600μM L-メチオニンを含む)を調製した。混合基質溶液10μLを陽性対照ウェル、試験化合物ウェル、および陰性対照ウェルそれぞれに添加し、150分間の反応時間で反応を始めた。次いで、反応停止溶液(BIOMOL Green(商標)Reagent Enzo lifesciences、製品No.BML-AK111-1000)50μLを添加して反応を止め、続いて1000rpmで60秒間遠心分離し、次いで15分間インキュベーションした。OD620を読み取り、データを処理した。
計算式:
阻害%=(OD620陽性対照ウェル-OD620試験化合物ウェル)/(OD620陽性対照ウェル-OD620陰性対照ウェル)×100
濃度のlog値をX軸として、阻害%をY軸として使用することにより、分析ソフトウェアGraphPad Prism5のlog(inhibitor)vs.response-Variable slopeフィッティング用量-効果曲線を採用することで、酵素活性に対する各化合物のIC50値を得た。実験結果は、以下の表に示した。
Figure 2024516429000121
Figure 2024516429000122
結論:上の試験により、本発明の化合物は、優れたMAT2a酵素阻害活性を有することが実証された。
実験例2:HCT116 MTAP遺伝子ホモ接合性欠失細胞(供給元:Horizon Corporation)の活性試験
1日目、細胞播種:トリプシンを用いた細胞の消化後に、細胞を完全培地(10%FBSを補充したRPMI-1640;FBSのブランドは、EXCELL、Cat.No.FND500であり;RPMI-1640のブランドは、ATCC、Cat.No.30-2001である)で望ましい密度に再懸濁し、均一に混合し、96ウェルプレート中に1ウェル当たり1000~3000細胞の細胞密度にて100μL/ウェルで添加した。プレートをインキュベーターに戻して細胞を付着成長させた。2日目、試験化合物の添加:化合物を添加する前に、細胞を無血清培地で4h飢餓させ、次いで対応する濃度の化合物を含む完全培地を添加し、細胞を37℃、5%COにて120hインキュベーションした。7日目に、細胞培養プレートをインキュベーターから取り出し、室温に平衡化した。1ウェル当たり50μLのCellTiter-Glo(Promega Company、Cat.No.G7571)試薬を添加し、細胞を室温にて2分間振とうすることにより完全に溶解し、次いでさらに60分間インキュベーションして、蛍光強度を検出した。計算式:
阻害%=100-(試験化合物を含むウェルのシグナル-培地しか含まず、細胞を含まないウェルのシグナル)/(細胞を含むが、化合物が添加されていないウェルのシグナル-培地しか含まず、細胞を含まないウェルのシグナル)×100
分析ソフトウェアGraphPad Prism 5のフィッティング用量-効果曲線を使用して、細胞活性に対する個々の化合物のIC50値を得た。実験結果から、本発明の化合物は、癌細胞に対する顕著な阻害活性を有し、本発明の化合物は、一般的に1000nM未満のIC50値を有することが示された。
Figure 2024516429000123
本発明の化合物は、MAT2a酵素活性に対して優れた阻害効果、および癌細胞成長、とりわけMTAP遺伝子欠失を示す癌細胞に対して優れた阻害効果を有し、MAT2aに関連した癌または腫瘍疾患における優れた治療効果を有するであろうことが試験により実証された。
実験例3:KP-4細胞(供給元:Nanjing Cobioer Bioscience Co.,Ltd.)の阻害活性試験
1日目、細胞播種:トリプシンを用いた細胞の消化後に、細胞を10%FBS(Gibco、10099141C)を補充したRPMI1640完全培地(HyClone Company、Cat.No.SH30809.01)で1×10/mLに再懸濁し、均一に混合し、96ウェルプレート中に100μL/ウェルで添加した。プレートをインキュベーターに戻して細胞を付着成長させた。2日目、試験化合物の添加:化合物を含む完全培地(培地中の化合物の濃度は、以下のように処方した:60μMからの3倍勾配希釈、合計10種類の濃度勾配)100μLを添加し、37℃、5%COにて144時間インキュベーションした。8日目に、細胞培養プレートをインキュベーターから取り出し、室温に平衡化し、50μLの上澄みが保持されるように過剰な培地をウェルからピペットで移し、1ウェル当たり50μLのCellCounting-Lite 2.0(Nanjing Vazyme Biotech Co.,Ltd.、Cat.No.DD1101)試薬を添加し、細胞を室温にて10分間振とうすることにより完全に溶解し、5分間インキュベーションして、蛍光強度を検出した。
阻害%=100-(試験化合物を含むウェルのシグナル-培地しか含まず、細胞を含まないウェルのシグナル)/(細胞を含むが、化合物が添加されていないウェルのシグナル-培地しか含まず、細胞を含まないウェルのシグナル)×100
濃度のlog値をX軸として、阻害%をY軸として使用して、分析ソフトウェアGraphPad Prism 8で非線形回帰(dose response-variable slope)を使用して、用量-効果曲線をフィッティングし、IC50値を計算した。結果は、以下の表3に示した。
Figure 2024516429000124
KP-4細胞の阻害活性試験により、本発明の化合物、好ましくは実施例における化合物は、KP-4細胞に対して強い阻害活性を有し、典型的には<20μMの阻害活性、例えば0.001~10μM、とりわけ0.01~10μMの阻害活性を有し、これは、既存の化合物(そのIC50は、一般的に30μMより高かった)を上回る著しい利点であることが示された。
実験例4:DOHH-2細胞(供給元:Creative Bioarray Company)の阻害活性試験
1日目、細胞播種:細胞を10%FBS(Gibco、10099141C)を補充したDMEM完全培地(Gibico、Cat.No.10569010)で望ましい密度に再懸濁し、均一に混合し、384ウェルプレート中に800/ウェルの細胞密度にて30μL/ウェルで添加した。試験化合物を以下のように添加した。化合物を含むDMSO溶液(その化合物の濃度は、以下のように処方した:10mMからの3倍勾配希釈、合計10種類の濃度ポイント)30nLを添加し、37℃、5%COにて120hインキュベーションした。6日目に、化合物で処置した細胞を除去し、室温に平衡化し、1ウェル当たり30μLのCellTiter-Glo(Promega company、Cat.No.G7573)試薬を添加し、細胞を室温にて振とうすることにより完全に溶解し、次いで暗中で37℃、5%COにて30分間インキュベーションして、蛍光強度を検出した。
阻害%=100-(試験化合物を含むウェルのシグナル-培地しか含まず、細胞を含まないウェルのシグナル)/(細胞を含むが、化合物が添加されていないウェルのシグナル-培地しか含まず、細胞を含まないウェルのシグナル)×100
濃度のlog値をX軸として、阻害%をY軸として使用して、分析ソフトウェアGraphPad Prism 8で非線形回帰(dose response-variable slope)を使用して、用量-効果曲線をフィッティングし、IC50値を計算した。試験結果は、以下の表4に示した。
Figure 2024516429000125
DOHH-2細胞の阻害活性試験により、本発明の化合物、好ましくは実施例における化合物は、DOHH-2細胞に対する強い阻害活性を有し、典型的には<1μM、例えば0.1~100nM、好ましくは0.1~50nMの阻害活性を有し、これは、既存の化合物に明らかに勝り、開発に大きな将来性があることが示された。
実験例5:SDラットにおけるIn vivo薬物動態学的研究
1.試験動物
種:SDラット。供給元:Charles River Laboratory Animal Technology Co.,Ltd.。数:投与群当たりラット3匹。
試験試料の調製:
1.1 適切な量の試験試料を正確に秤量し、これに5%DMSO、10%ポリエチレングリコール-15ヒドロキシステアレート、85%生理食塩水(すべて体積パーセントとして)を順次添加し、ボルテックスまたは超音波により完全に混合して、試験試料濃度が0.2mg/mLの静脈内投与用投与溶液を得た。
1.2 適切な量の試験試料を正確に秤量し、これに5%DMSO、10%ポリエチレングリコール-15ヒドロキシステアレート、85%生理食塩水(すべて体積パーセントとして)を順次添加し、ボルテックスまたは超音波により完全に混合して、試験試料濃度が0.5mg/mLの強制経口投与用投与溶液を得た。
2.実験計画
Figure 2024516429000126
3.投与様式
秤量は投与前に行い、投与量は、体重に従って計算した。薬物は、強制投与または静脈内投与により経口投与した。
4.血液採取の時点
投与前および投与の0.083h、0.25h、0.5h、0.75h、1h、2h、4h、8h、24h後。
5.試料採取および廃棄
試験当日、各設定時点で頸静脈洞を介して100μLの血液を採取し、EDTA-Kを含有する抗凝固管に全血試料を入れた。全血試料は、1500gで10分間遠心分離して、血漿を分離し、上層血漿試料を試料管中に採取した。生体試料は、分析のために-40℃から-20℃にて保管した。
6.生物学的分析およびデータ処理
Suzhou 3D BioOptima New Drug Development Co.,Ltd.のSOP-BA-002(生体試料分析のための液体質量分析)の要件に従って、ラット血漿中の化合物の濃度を測定するためのLC-MS/MS分析法を確立し、これを用いて、この実験で得られた生体試料中の化合物の濃度を測定した。
薬物動態学的パラメーターは、Pharsight Phoenix 8.0の非コンパートメント・モデルを使用して計算した。
Figure 2024516429000127
実験例6:ICRマウスにおけるIn vivo薬物動態学的研究
1.試験動物
種:ICRマウス、SPFグレード。供給元:Shanghai Xipuer-Bikai Laboratory Animal Co.,Ltd.。数:剤形当たりマウス3匹。
2.試験試料の調製
2.1 適切な量の試験試料を正確に秤量し、これに5%DMSO、10%ポリエチレングリコール-15ヒドロキシステアレート、85%生理食塩水(すべて体積パーセントとして)を順次添加し、ボルテックスまたは超音波により完全に混合して、試験試料濃度が0.4mg/mLの静脈内投与用投与溶液を得た。
2.2 適切な量の試験試料を正確に秤量し、これに5%DMSO、10%ポリエチレングリコール-15ヒドロキシステアレート、85%生理食塩水(すべて体積パーセントとして)を順次添加し、ボルテックスまたは超音波により完全に混合して、試験試料濃度が1mg/mLの強制経口投与用投与溶液を得た。
3.実験計画
Figure 2024516429000128
4.投与様式
秤量は投与前に行い、投与量は、体重に従って計算した。薬物は、強制経口または静脈内投与により経口投与した。
5.血液採取の時点
投与前および投与の0.083h、0.25h、0.5h、1h、2h、4h、6h、8h、24h後。
6.試料採取および廃棄
顎下静脈または他の好適な手段を介して血液を採取し、ヘパリンナトリウムを用いた抗凝固処理により、1試料当たりおよそ0.03mLを採取した。血液試料は採取後に氷上に置き、1h以内で遠心分離して血漿を分離した(遠心分離条件:6800gの遠心力、6分、2~8℃)。採取した血漿試料を、分析前に-80℃の冷蔵庫に保管し、残った血漿試料は、分析後に一時的な保管のために-80℃の冷蔵庫に保管し続けた。
7.生物学的分析およびデータ処理
検出された試験物質の血漿中濃度に従って血漿中濃度-時間曲線をプロットする場合、BLQ(定量下限未満)は0と記録した。薬物動態学的パラメーターを計算する場合、投与前の濃度は0として計算し;Cmax前のBLQ(「ピークなし」を含む)は0として計算し;Cmax後のBLQ(「ピークなし」を含む)は計算に含めなかった。薬物動態学的パラメーター、例えばAUC(0-t)、T1/2、Cmaxなどは、各種時点における血漿中濃度データを使用してWinNonlinにより計算した。
Figure 2024516429000129

Claims (23)

  1. 以下の式Iの構造により表される化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物
    Figure 2024516429000130
    (式中、Rは、5~10員のアリールまたは芳香族ヘテロ環式基から選択され;
    は、-CFまたはシクロプロピルから選択され;
    は、水素、アルキル、アリール、芳香族ヘテロ環式基、シクロアルキル、脂肪族ヘテロ環式基、架橋環式基およびスピロ環式基から選択され;
    Aは、アリールまたは芳香族ヘテロ環式基であるが、
    但し、上記化合物は、以下の式:
    Figure 2024516429000131
    の化合物を除外することを条件とする)。
  2. が、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニルおよびピラジニルから選択されることを特徴とする、請求項1に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物。
  3. が、0~2個のR基でさらに置換され得;R基のそれぞれが、独立して、アルキル、ハロゲン、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、アミン、カルボキシ、アミド、シクロアルキルおよび重水素から選択され得ることを特徴とする、請求項1または2に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物。
  4. が、0~2個のR基でさらに置換され得;R基のそれぞれが、独立して、C~Cアルキル、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、アミン、カルボキシ、アシル、C~Cシクロアルキルおよび重水素から選択され得ることを特徴とする、請求項3に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物。
  5. がフェニルであり、上記フェニルが、0~2個のR基でさらに置換され得;R基のそれぞれが、独立して、C~Cアルキル、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードから選択され得;好ましくは、Rが、フェニル、4-クロロフェニル、4-ブロモフェニルおよび4-メチルフェニルから選択され、上記フェニルが、フッ素でさらに置換され得ることを特徴とする、請求項1に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物。
  6. が、水素、C~Cアルキル、6~10員のアリール、5~10員の芳香族ヘテロ環式基、C~Cシクロアルキル、3~6員の脂肪族ヘテロ環式基、4~10員の架橋環式基およびスピロ環式基から選択されることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物。
  7. が、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、チオシクロヘキシル、ピペリジニル、ピロリジニル、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、4~10員の架橋環式基およびスピロ環式基から選択されることを特徴とする、請求項6に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物。
  8. が水素ではない場合、Rが、任意選択で、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、重水素、スルホン、スルホニル、ハロアルキル、シクロアルキルおよび脂肪族ヘテロ環式基から選択される1個または複数の基で置換され得ることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物。
  9. が水素ではない場合、Rが、任意選択で、ハロゲン、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、重水素、スルホン、スルホニル、C~Cハロアルキル、C~Cシクロアルキル、3~6員の脂肪族ヘテロ環式基から選択される1個または複数の基で置換され得ることを特徴とする、請求項8に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物。
  10. が水素ではない場合、Rが、任意選択で、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、チオシクロヘキシル、ピペリジニル、ピロリジニル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、重水素、スルホンおよびスルホニルから選択される1個または複数の基で置換され得ることを特徴とする、請求項9に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物。
  11. 環Aが、6~10員の芳香族環式基および5~10員の芳香族ヘテロ環式基から選択されることを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物。
  12. 上記環Aが、フェニル、ナフチル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、チアゾリル、フラニル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾビスオキサゾール、イミダゾピリジニル、ベンズイソオキサゾリル、ナフチリジニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル、ピラゾロピリジニル、トリアゾロピリジニル、ピリドニル、キナゾリニル、シンノリニル、ピリドピラジン、ベンゾトリアゾリルおよびベンゾオキサジアゾリルから選択されることを特徴とする、請求項11に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物。
  13. 上記環Aが、アルキル、シクロアルキル、脂肪族ヘテロ環式基、ハロゲン、アルコキシ、アミノ、アミン、ヒドロキシ、シアノ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、-(CHOCH、-(CHSOCHおよび-(CHN(CHから選択される1個または複数の基でさらに置換され得、n=1、2または3であることを特徴とする、請求項12に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物。
  14. 上記環Aが、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、ハロゲン、C~Cハロアルキル、アミノ、シアノ、-(CHOCH、-(CHSOCHおよび-(CHN(CHから選択される1個または複数の基でさらに置換され得、n=1、2または3であることを特徴とする、請求項13に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物。
  15. 上記環Aが、メチル、メトキシ、-CF、-CHCF、-NH、F、シアノ、-(CHOCH、-(CHSOCH、-(CHN(CHから選択される1個または複数の基でさらに置換され得ることを特徴とする、請求項13に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物。
  16. 上記環A上の置換基は、環をさらに形成し、上記環Aとの縮合環を形成し得ることを特徴とする、請求項13に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物。
  17. 上記環Aが、以下の群:
    Figure 2024516429000132
    から選択されることを特徴とする、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物。
  18. 上記化合物が、以下の式IIまたは式III:
    Figure 2024516429000133
    により表される構造を有することを特徴とする、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物。
  19. 上記式Iの化合物が、
    Figure 2024516429000134
    Figure 2024516429000135
    Figure 2024516429000136
    Figure 2024516429000137
    Figure 2024516429000138
    Figure 2024516429000139
    Figure 2024516429000140
    から選択されることを特徴とする、請求項1~18のいずれか一項に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグおよび混合物。
  20. MAT2a関連疾患を処置するための医薬の調製における、請求項1~19のいずれか一項に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグまたは混合物の使用。
  21. 治療有効量の請求項1~19のいずれか一項に記載の化合物、その医薬として許容される塩、水和物、異性体、プロドラッグまたは混合物、および医薬として許容される担体を含む医薬組成物。
  22. MAT2a関連疾患を処置するための医薬の調製における、請求項21に記載の医薬組成物の使用。
  23. 上記MAT2a関連疾患が、癌または腫瘍であり、さらに上記癌または腫瘍が、神経芽細胞腫、腸癌、例えば直腸癌、結腸癌、家族性腺腫性ポリポーシス癌および遺伝性非ポリポーシス結腸直腸癌、食道癌、口唇癌、喉頭癌、下咽頭癌、舌癌、唾液腺癌、胃癌、腺癌、甲状腺髄様癌、甲状腺乳頭癌、腎臓癌、腎実質癌、卵巣癌、子宮頸癌、子宮体癌、子宮内膜癌、絨毛癌、膵臓癌、前立腺癌、精巣癌、乳癌、泌尿器系癌、黒色腫、脳腫瘍、例えば膠芽腫、星状細胞腫、髄膜腫、髄芽腫および末梢神経外胚葉性腫瘍、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性リンパ芽球性白血病(CLL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、成人T細胞白血病、肝細胞癌、胆嚢癌、気管支原性肺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、多発性骨髄腫、基底細胞腫、奇形腫、網膜芽細胞腫、脈絡膜黒色腫、セミノーマ、横紋筋肉腫、頭蓋咽頭腫、骨肉腫、軟骨肉腫、筋肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫、ユーイング肉腫ならびに形質細胞腫を含むことを特徴とする、請求項20または22に記載の使用。一実施形態では、上記癌は、肺癌、非小細胞肺癌(NSLC)、細気管支肺胞癌、骨癌、膵臓癌、皮膚癌、頭頸部癌、皮膚または眼球内黒色腫、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、肛門癌、胃癌、胃癌、結腸癌、乳癌、子宮癌、卵管癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、膣癌、外陰癌、ホジキン病、食道癌、小腸癌、内分泌系癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、軟部組織肉腫、尿道癌、陰茎癌、前立腺癌、膀胱癌、腎臓または尿管癌、腎細胞癌、腎盂癌、中皮腫、肝細胞癌、胆道癌、慢性または急性白血病、リンパ芽球性リンパ腫、中枢神経系(CNS)腫瘍、脊髄軸腫瘍、脳幹神経膠腫、多形神経膠芽腫、星状細胞腫、シュワン細胞腫、上衣腫、髄芽腫、髄膜腫、扁平上皮癌、下垂体腺腫であり、上記癌のうちいずれかの難治性型、または上記癌のうち1つもしくは複数の組合せを含む。

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