JP2024516296A - 味が改善された塩を含む飲料 - Google Patents

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Abstract

少なくとも1種の甘味料と、特定のマグネシウム塩及び/又はカルシウム塩、具体的には、マグネシウム及び/又はカルシウムC2~C9有機塩と、任意選択で1若しくは複数の味覚修飾物質を含有するダイエット飲料が提供される。上記の塩及び任意選択の味覚修飾物質を使用すると、飲料の1つ又は複数の味属性が改善され、これにより、風味プロファイルが改善する。【選択図】 図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2021年5月4日に出願された米国仮特許出願第63/183,730号及び2021年12月30日に出願された米国仮特許出願第63/295,081号に対する優先権を主張し、それらの内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、概して、少なくとも1種の甘味料と、特定のマグネシウム塩及び/又はカルシウム塩を含有し、任意選択で、1種若しくは複数種の追加の味覚修飾物質を含む飲料に関する。本発明はさらに、飲料の味及び風味プロファイルを改善する方法並びに飲料の調製方法も包含する。
スクロース、フルクトース及びグルコースなどの天然の高カロリー糖は、飲料に心地よい味を提供するために使用されている。スクロースは、消費者に好まれる味を付与する。スクロースは、優れた甘味特性を提供するが、不都合なことに高カロリーである。
消費者が、ノンカロリー又は低カロリーの甘味料を好む傾向はますます強くなっており、消費者の需要を満たすためにそうした甘味料が導入されている。しかし、ノンカロリー及び低カロリー甘味料は、天然のカロリー糖とは幾分異なっているため、そこに消費者は不満を覚える。味覚ベースでは、高感度甘味料は、砂糖とは異なる時間プロファイル、最大反応、風味プロファイル、口当たり、及び/又は適応挙動を示す。高感度甘味料は、多くの場合、遅い甘味発現、甘い後味の残留、苦味、金属味、渋味、涼味、及び/又は甘草様味を示す。高感度甘味料で甘味付けした飲料は、スクロースで甘味付けした飲料よりも水っぽく、口当たりが乏しいと表現されることが多い。
米国特許第9,011,956号明細書は、天然の高感度甘味料の味を改善するための特定の甘味改善添加物の使用を記載している。’056号特許は、特定の無機塩を含む甘味改善添加物が、天然の高感度甘味料で甘味付けされた飲料に、より糖様の味又は特性を付与すると記載している。
米国特許第10,602,758号明細書は、Na、K、Ca2+、及びMg2+塩、主に塩化物塩の様々な組合せを含む味覚調節剤成分を含有する甘味料組成物を記載している。’758号特許は、MgCl及びCaClからのMg2+及びCa2+は、12mM未満の濃度で個別に使用した場合、クエン酸緩衝液中のレバウジオシドAの出現時間、甘味残留、コク(ボディー)/口当たり及び甘味の鈍化に有意な影響を与えなかったが、より高レベル(例えば、20~100mM)では、望ましくない塩味を呈することが判明したことを記載している。加えて、MgCl及びCaClを使用すると、ダイエット炭酸飲料を入れるために使用されていた従来の缶の腐食を招くことも判明している。
国際公開第01/70049号パンフレットは、或るタイプの2価及び3価のカチオン塩が、コーラタイプの清涼飲料及びシロップ、とりわけ、Mg2+及びCa2+リン酸塩、亜リン酸塩、亜硫酸塩、硫酸塩、水酸化物、塩化物を含む食用組成物中のネオテーム及びアスパルテームの安定性を高めることを記載している。
缶の腐食を引き起こさない風味及び時間プロファイルを変更するために塩を利用するダイエット飲料に対するニーズが依然として存在する。消費者には、スクロースで甘味付けされた飲料と同様の味がするノンカロリー又は低カロリー飲料を依然として強く求めている。
一態様において、本発明は、少なくとも1種の非スクロース甘味料、並びにCa2+及び/又はMg2+から選択されるカチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸塩グルコン酸塩、それらの無水物及び水和物形態、並びにそれらの組合せから選択されるアニオンを有する少なくとも1つの塩を含むダイエット飲料を提供する。
最もスクロース様の時間及び風味プロファイルを得るために必要なCa2+及び/又はMg2+含有塩のアニオンアイデンティティ、それらの相対量、並びに総濃度は、飲料、例えば、使用される飲料マトリックス及び/又は甘味料の具体的な種類に依存することがわかっている。
少なくとも1種の非スクロース甘味料は、任意の甘味料、好ましくは、高感度甘味料であってよい。特に望ましい高感度甘味料としては、ステビオール配糖体(例えば、レバウジオシドA、D、M、B、AM及びN)、モグロシド(モグロシドV、シアメノシド、モグロシドIV、モグロシドIIIe)、タンパク質甘味料及びその変異体(ソーマチン、ブラゼイン、アマイ(Amai)タンパク質、スイートトリュフタンパク質)、スクラロース、カリウムアセスルファム、アスパルテーム、ネオテーム、アドバンテーム、シラマート及びサッカリンが挙げられる。飲料が低カロリー飲料である実施形態では、糖(スクロース)を、1つ以上の高感度甘味料と組み合わせて甘味料として使用することもできる。
一部の実施形態では、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸塩グルコン酸塩、それらの無水及び水和物形態から選択されるアニオンを有する単一塩は、塩の非存在下の飲料よりも高いスクロース甘味特性を備えた飲料を提供する。他の実施形態では、より高いスクロース甘味特性を備えた飲料を達成するためには、2種以上の塩が必要である。2つの塩を有する実施形態では、Mg2+カチオン含有塩とCa2+カチオン含有塩の重量比は、約5:1から約1:1まで変動し得る。
本明細書に記載の少なくとも1つの塩の濃度は、約100ppm~約1,000ppm、又は約0.1mM~約5mMまで変動し得る。
本発明の飲料は、任意のタイプの飲料であってよいが、好ましくは、炭酸清涼飲料、例えば、レモンライム又はオレンジ風味炭酸清涼飲料である。
別の態様では、本発明は、(a)甘味付け量の少なくとも1種の甘味料と、(b)少なくとも1つのカチオン及び少なくとも1つのアニオンを有する少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物と、を含む飲料を提供し、ここで、カチオンは、Ca2+及びMg2+から選択され、アニオンは、C2~C9有機酸のアニオンである。
特定の実施形態では、C2~C9有機酸は、モノカルボン酸であり、好ましくは、アルファヒドロキシ酸である。
具体的な実施形態において、アニオンは、式I:
Figure 2024516296000002
(式中、n=1~7)
のものである。
式Iの例示的なアニオンとしては、グルコン酸塩;2,3-ジヒドロキシプロピオン酸塩;及び2,3-ジヒドロキシブタン酸塩が挙げられる。
別の実施形態において、アニオンは、式II:
Figure 2024516296000003

(式中、n=0~7、R=OH又はH)
のものである。
式IIの例示的なアニオンとしては、乳酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、イソ酪酸塩、吉草酸塩、イソ吉草酸塩、及び2-メチルブタン酸塩が挙げられる。
別の実施形態では、式III:
Figure 2024516296000004

(式中、R=OH、CH又はNH、n=1~5)
のアニオン。
式IIIの例示的なアニオンとしては、2-ヒドロキシ安息香酸、3-ヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸、2,3-ジヒドロキシ安息香酸、2,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、2,6-ジヒドロキシ安息香酸、2,3,4-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,6-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,6-トリヒドロキシ安息香酸、4-メトキシサリチル酸、4-アミノ安息香酸、及び3-アミノ安息香酸が挙げられる。
他の実施形態では、C2~C9有機酸は、ジカルボン酸であり、好ましくは、αヒドロキシ酸である。一実施形態において、アニオンは、式IV:
Figure 2024516296000005

(式中、n=1~7、R=H又はOH)
のものである。
式IVの例示的なアニオンとしては、マレイン酸塩、酒石酸塩、タルトロン酸塩、コハク酸塩、グルタル酸塩、アジピン酸塩及びマロン酸塩が挙げられる。
別の実施形態では、アニオンは、式V:
Figure 2024516296000006

(式中、n=0~5)
のものである。
式Vの例示的なアニオンとしては、フマル酸塩及びマレイン酸塩が挙げられる。
別の実施形態では、C2~C9有機酸塩は、トリカルボン酸である。一実施形態において、アニオンは、式VI:
Figure 2024516296000007
(式中、n=0~6)
のものである。
式VIの例示的なアニオンは、クエン酸塩及びイソクエン酸塩である。
味覚修飾組成物は、単一のC2~C9有機酸塩、又は2種以上のC2~C9有機酸塩を含むことができる。各C2~C9有機酸塩において、アニオンは、同一又は異なっていてもよい。
少なくとも1種のC2~C9有機酸塩は、約0.1mM~約5mM、好ましくは約0.1mM~約3mM、約0.1mM~約2mM、又は0.1mM~約1mMの濃度で飲料中に存在する。
味覚修飾組成物は、少なくとも1つのアミノ酸、少なくとも1つのジヒドロカルコン、少なくとも1つの中鎖脂肪酸、及び/又はFEMA GRAS 4669、FEMA GRAS 4701及びFEMA GRAS 4965から選択される少なくとも1つのFEMA GRAS化合物をさらに含むことができる。
少なくとも1種の甘味料は、任意の甘味料であってよいが、好ましくは、高感度甘味料、炭水化物甘味料(例えば、スクロース、HFCS、フルクトース、及びグルコース)、希少糖甘味料(例えば、アルロース、タガトース、及びアロース)、糖アルコール(例えば、エリスリトール、キシリトール、及びソルビトール)、並びにこれらの組合せである。
好ましい甘味料としては、レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、アルロース、エリスリトール及びこれらの組合せが挙げられる。
本明細書に記載の少なくとも1つの塩は、飲料の1つ又は複数の味属性を調節して、飲料の風味プロファイルを改善する。本明細書に記載の飲料の利点の1つは、使用されるCa2+及びMg2+塩が、非スクロース甘味料の味及び風味プロファイルを調節するために教示された多くの甘味改善添加剤(例えば、エリスリトールなどのポリオール)よりも安価であることである。本明細書に記載の味覚調節剤組成物は、先に記載のもの(例えば、米国特許第10,602,758号明細書)よりも優れた味覚調節剤であり、缶内で腐食を引き起こさず、甘味料に安定性を付与する。
理論に縛られることは望まないが、本明細書に記載の塩は、ムチン層の穿孔を助けることが可能であり、これにより、甘味受容体への甘味料の迅速なアクセス(迅速な甘味の開始をもたらす)及び甘味料の迅速な排出(甘味残留を減少させる)を可能にする。また、Ca2+及びMg2+塩は、カルシウム感知受容体(CaSR)を活性化し、コク味に関与し得ることも知られている。コク味は、5つの基本味(甘味、塩味、酸味、苦味及びうま味)のうちの1つを強化すると共に、付帯的な味(厚み、広がり(口当たり)、連続性及び調和など)も強化する。本明細書に記載のCa2+及びMg2+塩は、CaSRを活性化し、コクミ味を提供する可能性がある。Ca2+は、機械的受容器を活性化し、糖様の口当たりをもたらすこともできる。
アニオン及びカチオンの両方のアイデンティティが、C2~C9有機酸塩の修飾特性に影響を与えると思われる。
いくつかの実施形態では、少なくとも1種のC2~C9有機酸塩は、非スクロース甘味料の長期安定性を向上させる。
飲料は、任意の飲料、例えば、炭酸飲料、又は非炭酸飲料であってよい。低カロリー飲料及びゼロカロリー飲料が本明細書において企図される。
飲料は、飲料マトリックス中に存在する場合、クエン酸及びリンゴ酸及び/又はクエン酸の代替物としての酒石酸をさらに含み得る。具体的な実施形態では、クエン酸とリンゴ酸及び/又は酒石酸の重量比は、4:1~3:2である。より具体的な実施形態では、クエン酸とリンゴ酸の重量比は、4:1~3:2である。別のより具体的な実施形態では、クエン酸と酒石酸の重量比は、4:1~3:2である。
飲料は、少なくとも1つの機能性成分及び/又は添加剤をさらに含んでもよい。
別の態様では、本発明は、飲料をよりスクロース甘味付け飲料に似た味にする方法であって、以下:(i)少なくとも1種の非スクロース甘味料を含む飲料を取得するステップと、(ii)本明細書に記載の少なくとも1つの塩を添加することにより、本明細書に記載の少なくとも1つの塩の非存在下の飲料と比較して、1つ又は複数の改善された味属性を有する飲料を提供するステップと、を含む方法を提供する。
別の態様では、本発明は、飲料の風味プロファイルを改善する方法であって、以下:(i)少なくとも1種の甘味料を含む飲料を取得するステップと、(ii)少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物を添加することにより、味覚修飾組成物の非存在下の飲料と比較して、1つ又は複数の改善された味属性を有する飲料を提供するステップと、を含む方法を提供する。
別の態様では、本発明は、飲料を調製する方法であって、以下:(i)少なくとも1種の非スクロース甘味料を含む飲料を取得するステップと、(ii)本明細書に記載の少なくとも1種の塩を飲料に添加するステップと、を含む方法を提供する。
別の態様では、本発明は、飲料を調製する方法であって、以下:(i)少なくとも1種の甘味料を含む飲料を取得するステップと、(ii)少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物を飲料に添加するステップと、を含む方法を提供する。
別の態様では、本発明は、飲料中の非スクロース甘味料の安定性を改善する方法であって、以下:(i)本明細書に記載の少なくとも1種の非スクロース甘味料を含む飲料を取得するステップと、(ii)本明細書に記載の少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を飲料に添加するステップと、を含む方法を提供する。
従来技術のreb A甘味付け飲料及び本発明の飲料の官能プロファイルを示す(実施例1)。 従来技術のreb M甘味付け飲料及び本発明の飲料の官能プロファイルを示す(実施例2)。 reb Mで甘味付けしたゼロカロリー飲料中の様々な有機塩及び無機塩の官能プロファイルを示す(実施例3)。Reb M対照(黒い一点鎖線)、グルコン酸Na218.14ppm(グレーの一点鎖線)、クエン酸マグネシウム150.4ppm(グレーの実線)、乳酸マグネシウム238.5ppm(黒い実線)、塩化マグネシウム203ppm(グレーの破線)、乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウム334ppm(長い黒の破線)、塩化カルシウム141ppm(グレーの破線)、クエン酸カルシウム190ppm(黒い点線)、乳酸カルシウム308ppm(短い黒の破線)。 図3と同じ飲料の苦味、苦味残留及び塩味を示す。(実施例3)。 reb M及び様々な濃度の乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウムを含有するゼロカロリー飲料の官能プロファイルを示す(実施例4)。 reb M及び様々な濃度の乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウムを含有する中カロリー飲料の官能プロファイルを示す(実施例4)。 レバウジオシドMで甘味付けしたCAB-Kマトリックスを含むゼロカロリー飲料中の乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウム濃度の影響を示す(実施例5)。 CAB-KマトリックスにおいてレバウジオシドMで甘味付けしたゼロカロリー飲料中の様々なC2~C9有機酸塩の官能属性を示す(実施例6)。 レバウジオシドMで甘味付けしたゼロカロリーCAB-K飲料中の2つの異なるアニオン(乳酸塩及びグルコン酸塩)又は3つの異なるアニオン(乳酸、グルコン酸、及びクエン酸)を有するカルシウムC2~C9有機酸塩を含有する飲料の官能属性を示す(実施例7)。 レバウジオシドMで甘味付けしたCAB-Kマトリックス系を含むゼロカロリー飲料中のカルシウムのクエン酸塩、乳酸塩及びグルコン酸塩に関連する官能属性を示す(実施例8)。 レバウジオシドMで甘味付けしたCAB-Kマトリックス系を含むゼロカロリー飲料中のカルシウム及びマグネシウムの乳酸塩に関連する官能属性を示す(実施例8)。 レバウジオシドMで甘味付けされ、且つクエン酸カルシウム又はクエン酸マグネシウムを含有するCAB-Kマトリックス系を有するゼロカロリー飲料の官能属性を示す(実施例9)。 レバウジオシドMで甘味付けされ、且つ塩化カルシウム又は塩化マグネシウムを含有するCAB-Kマトリックス系を含むゼロカロリー飲料の官能属性を示す(実施例9)。 レバウジオシドMで甘味付けされ、且つ乳酸カルシウム又はマグネシウムを含有するCAB-Kマトリックス系を含むゼロカロリー飲料の官能属性を示す(実施例9)。 グルコン酸マグネシウム又はグルコン酸カルシウムを含有するレバウジオシドMで甘味付けしたCAB-Kマトリックス系を含むゼロカロリー飲料の官能属性を示す(実施例11)。 クエン酸及び乳酸のマグネシウム塩及びカルシウム塩を含有するレバウジオシドMで甘味付けしたCAB-Kマトリックス系を含むゼロカロリー飲料の官能属性を示す(実施例11)。 レバウジオシドMで甘味付けしたCAB-Kバッファー系を含むゼロカロリー飲料中のナトリウムのグルコン酸塩及び塩化物塩の官能プロファイルを示す(実施例12)。 レバウジオシドMで甘味付けしたCAB-Kバッファー系を含むゼロカロリー飲料中のカリウムのグルコン酸塩及び塩化物塩の官能プロファイルを示す(実施例12)。 レバウジオシドMで甘味付けしたCAB-Kバッファー系を含むゼロカロリー飲料中のマグネシウムのグルコン酸塩及び塩化物塩の官能プロファイルを示す(実施例12)。 レバウジオシドMで甘味付けしたCAB-Kバッファー系を含むゼロカロリー飲料中のカルシウムのグルコン酸塩及び塩化物塩の官能プロファイルを示す(実施例12)。 ナトリウム、カリウム、マグネシウム及びカルシウムのグルコン酸塩及び塩化物塩の塩味を示す(実施例12)。 ナトリウム、カリウム、マグネシウム及びカルシウムのグルコン酸塩及び塩化物塩の苦味を示す(実施例12)。 レバウジオシドMで甘味付けしたCAB-Kマトリックス系(実施例13)を含むゼロカロリー飲料中のカルシウムの塩化物、クエン酸塩、乳酸塩、及び乳酸塩+グルコン酸塩の官能プロファイルを示す。 レバウジオシドMで甘味付けしたCAB-Kマトリックス系を含むゼロカロリー飲料中のカルシウムの様々な有機塩の官能属性を示す(実施例14)。 CAB-Kバッファー系中のクエン酸三カリウムの効果を示す(実施例15)。 レバウジオシドMで甘味付けしたCAB-Kマトリックス系を含む飲料のpHに対する様々な塩の影響を示す(実施例16)。 有機塩、エリスリトール、アルロース及びタガトースを含有する低カロリー飲料の官能属性を示す(実施例17)。 ナリンギンジヒドロカロン(NDC)及び乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウムを含有する低カロリー飲料の総合的評価を示す(実施例18)。 Reb M80及びRA95、乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウム並びにフロレチンの混合物で甘味付けしたゼロカロリー、オレンジ風味炭酸飲料の総合的評価を示す(実施例19)。
I.定義
本明細書で使用される「C2~C9有機酸塩」は、2~9個の炭素原子、水素及び酸素を有する酸のカルボン酸塩を指す。
本明細書で使用される「飲料」は、人による摂取に適した液体を指す。
本明細書で使用される「ダイエット飲料」とは、1食8oz(オンス)当たり0~60カロリーを有する飲料を指す。ダイエット飲料には、中カロリー飲料、低カロリー飲料、及びゼロカロリー飲料が含まれる。
本明細書で使用される「低カロリー飲料」とは、高カロリー甘味料(例えば、スクロース)と1種又は複数種の非スクロース系強力甘味料の混合物を含む飲料を指す。低カロリー飲料は、中カロリー飲料及び低カロリー飲料を含む。
本明細書で使用される「フルカロリー飲料」とは、1食8oz(オンス)当たり61カロリー~約120カロリーを有する飲料を指す。フルカロリー飲料は、通常、スクロース又はフルクトースなどの高カロリー甘味料で甘味付けされる。
本明細書で使用される「中カロリー飲料」とは、1食8oz当たり41~60カロリーの飲料を指す。
本明細書で使用される「低カロリー飲料」とは、1食8oz当たり6~40カロリーの飲料を指す。
本明細書で使用される「ゼロカロリー飲料」とは、1食8oz当たり5カロリー未満の飲料を指す。
本明細書で使用される「天然の高感度甘味料」又は「NHPS」とは、天然に存在する任意の甘味料を指し、スクロース、フルクトース、又はグルコースよりも高い甘味感度をもつが、より少ないカロリーを有することを特徴とする。天然の高感度甘味料は、純粋な化合物として、又は代替的に、抽出物の一部として提供することができる。
本明細書で使用される「塩味なし」とは、飲料中の塩味を検出することができないことを指す。飲料が塩味を呈するか否かを決定する方法は、当技術分野、例えば、J.Giguere,et al.,“Abstract 18991:Salt Taste Detection and Recognition Thresholds-Reliability of a Rapid Sensory Analysis Method”,Circulation,November 25,2014,Vol 130,Issue suppl 2において周知である。3つの代替強制選択(3-alternative forced-choice(3-AFC))法(ASTM E679)に基づく高速官能分析の時間的安定性は、30人の成人ボランティアが参加して試験された。塩の検出閾値(DT)及び認識閾値(RT)は、連続的な漸増濃度を用いて決定された。
本明細書で使用される「合成高感度甘味料」とは、天然に存在せず、スクロース、フルクトース、又はグルコースよりも高い甘味感度をもつが、より少ないカロリーを有することを特徴とする任意の組成物を指す。
「総モグロシド含有率」とは、本明細書で使用される場合、サンプル中の各モグロシドの相対重量寄与度の合計を指す。
「総ステビオール配糖体含量」とは、本明細書で使用される場合、サンプル中の各ステビオール配糖体の相対重量寄与度の合計を指す。
II.飲料
一態様において、本発明は、少なくとも1種の非スクロース甘味料、並びにCa2+及びMg2+から選択されるカチオンと特定のアニオンを一定量有する少なくとも1つの塩を含むダイエット飲料を提供する。
別の態様では、本発明は、少なくとも1種の甘味料と、少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含む飲料を提供し、ここで、C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択される1種のカチオンと、C2~C9有機酸の少なくとも1つのアニオンからなる。本発明のアニオンは、C2~C9有機酸のカルボン酸アニオンである。
ダイエット飲料は、少なくとも1種の非スクロース甘味料を含有するため、典型的なフルカロリーのスクロースだけで甘味付けされた飲料よりもカロリーが少ない。このような飲料において、非スクロース甘味料(例えば、高感度甘味料)は、所望のレベルの甘味を達成するために必要なスクロースの量を低下させるような甘味付け量で存在するが、非スクロースで甘味付けされた特徴、例えば、甘味残留、苦味、苦い後味、金属様の味、渋味、甘草様の味、及び乏しい口当たりを誘発することが多い。記載される塩及び味覚調節剤組成物は、非スクロース甘味料の不快な味属性を有意に改善し、全体的によりスクロース様に甘味付けされた官能プロファイルを提供することが明らかにされている。例示的な味属性の調節は、苦味の減少又は除去、苦味残留の減少又は除去、酸味の減少又は除去、渋味の減少又は除去、塩味の減少又は除去、金属ノート(metallic notes)の減少又は除去、口当たりの改善、甘味残留の減少又は除去、甘味発現の増大、及び甘味強度の増加を含む。塩含有飲料は、全体として、塩を含まない対応する飲料と比較して、より多くのスクロース甘味付け特徴を有するように、複数の味属性を同時に調節することができる。スクロース甘味付け特徴の改善を定量化する方法は、当技術分野において公知であり、味覚検査、及びイソスイート(isosweet)スクロース甘味付け飲料対照を用いたヒストグラムマッピングがある。
本明細書に記載の味覚調節剤組成物は、以前記載されたもの(例えば、米国特許第10,602,758号明細書)よりも優れた修飾剤であり、しかも、有益なことに、缶内で腐食を引き起こさないC2~C9有機酸塩を含有する。加えて、本発明のC2~C9有機酸塩は、向上した非スクロース甘味料の長期安定性を提供する。
A.甘味料
甘味料は、本明細書に記載の飲料中に甘味付け量で存在する。非スクロース甘味料としては、高感度甘味料、希少糖、炭水化物、糖アルコールが挙げられる。
高感度甘味料は、天然及び合成の高感度甘味料を含む、任意の公知の高感度甘味料であってよい。
天然の高感度甘味料の非限定的な例としては、ステビア甘味料及びステビオール配糖甘味料、例えば、レバウジオシドM、レバウジオシドD、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドN、レバウジオシドO、レバウジオシドE、ステビオールモノシド、ステビオールビオシド、ルブソシド、ダルコシドB、ダルコシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドG、ステビオシド、レバウジオシドC、レバウジオシドF、レバウジオシドI、レバウジオシドH、レバウジオシドL、レバウジオシドK、レバウジオシドJ、レバウジオシドM2、レバウジオシドD2、レバウジオシドS、レバウジオシドT、レバウジオシドU、レバウジオシドV、レバウジオシドW、レバウジオシドZ1、レバウジオシドZ2、レバウジオシドIX、酵素グルコシル化ステビオール配糖体、及びこれらの組合せが挙げられる。
ステビオール配糖体甘味料は、純粋な形態で、又は混合物の一部として提供することができる。ステビオール配糖体混合甘味料は、典型的には、乾燥ベースで約95重量%以上の総ステビオール配糖体含量を有する。残りの5%は、他の非ステビオール配糖体化合物、例えば、抽出又は精製プロセスからの副生成物を含む。一部の実施形態では、ステビオール配糖体ブレンド甘味料は、総ステビオール配糖体含量が約96%以上、約97%以上、約98%以上又は約99%以上である。
特定の実施形態では、ステビオール配糖体混合物は、乾燥ベースで少なくとも約5重量%、例えば、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、又は少なくとも約97%の特定のステビオール配糖体を含む。
ステビオール配糖体混合物は、乾燥ベースで少なくとも約50重量%、例えば、約50%~約99%、約50%~約80%、約50%~約70%、約50%~約60%、約60%~約99%、約60%~約80%、約60%~約70%、約70%~約99%、約70%~約80%及び約80%~約99%のレバウジオシドAを含み得る。
ステビオール配糖体混合物は、乾燥ベースで70%~約99重量%、例えば、約70%~約95%、約70%~約90%、約80%~約99%、約80%~約95%、約80%~約90%、約90%~約99%又は約90%~約95重量%のレバウジオシドAを含み得る。
ステビオール配糖体混合物は、乾燥ベースで少なくとも約50重量%、例えば、約50%~約99%、約50%~約80%、約50%~約70%、約50%~約60%、約60%~約99%、約60%~約80%、約60%~約70%、約70%~約99%、約70%~約80%及び約80%~約99%のレバウジオシドMを含み得る。
ステビオール配糖体混合物は、乾燥ベースで約70%~約99重量%、例えば、約70%~約95%、約70%~約90%、約80%~約99%、約80%~約95%、約80%~約90%、約90%~約99%、又は約90%~約95重量%のレバウジオシドMを含み得る。
ステビオール配糖体混合物は、乾燥ベースで少なくとも約50重量%、例えば、約50%~約99%、約50%~約80%、約50%~約70%、約50%~約60%、約60%~約99%、約60%~約80%、約60%~約70%、約70~約99%、約70%~約80%及び約80%~約99%のレバウジオシドDを含み得る。
ステビオール配糖体混合物は、乾燥ベースで約70%~約99重量%、例えば、約70%~約95%、約70%~約90%、約80%~約99%、約80%~約95%、約80%~約90%、約90%~約99%又は約90%~約95%のレバウジオシドDを含み得る。
ステビオール配糖体混合物は、乾燥ベースで少なくとも約50重量%、例えば、約50%~約99%、約50%~約80%、約50%~約70%、約50%~約60%、約60%~約99%、約60%~約80%、約60%~約70%、約70~約99%、約70%~約80%及び約80%~約99%のレバウジオシドAMを含み得る。
ステビオール配糖体混合物は、乾燥ベースで約70%~約99重量%、例えば、約70%~約95%、約70%~約90%、約80%~約99%、約80%~約95%、約80%~約90%、約90%~約99%又は約90%~約95%のレバウジオシドAMを含み得る。
他の実施形態では、ステビオール配糖体混合物は、A95、即ち、国際公開第2017/059414号パンフレットに記載される、レバウジオシドD、M、A、N、O、及び任意選択で、Eの特定のブレンドである。A95は、レバウジオシドD、M、A、N、O、及び任意選択で、Eを含み、ここで、総ステビオール配糖体含量は、約95重量%以上であり、その際、レバウジオシドDは、総ステビオール配糖体含量の約55重量%~約70重量%を占め、レバウジオシドMは、総ステビオール配糖体含量の約18重量%~約30重量%を占め、レバウジオシドAは、ステビオール配糖体含量の約0.5重量%~約4重量%を占め、レバウジオシドNは、ステビオール配糖体含量の約0.5重量%~約5重量%を占め、レバウジオシドOは、総ステビオール配糖体含量の約0.5重量%~約5重量%を占め、任意選択で、レバウジオシドEは、総ステビオール配糖体含量の約0.2重量%~約2重量%を占める。
飲料中のステビオール配糖体甘味料の濃度は、約25ppm~約600ppm、例えば、約25ppm~約500ppm、約25ppm~約400ppm、約25ppm~約300ppm、約25ppm~約200ppm、約25ppm~約100ppm、約100ppm~約600ppm、約100ppm~約500ppm、約100ppm~約400ppm、約100ppm~約300ppm、約100ppm~約200ppm、約200ppm~約600ppm、約200ppm~約500ppm、約200ppm~約400ppm、約200ppm~約300ppm、約300ppm~約600ppm、約300ppm~約500ppm、約300ppm~約400ppm、約400ppm~約600ppm、約400ppm~約500ppm、又は約500ppm~約600ppmの範囲で変動し得る。
低カロリー飲料におけるレバウジオシドM(単独の非スクロース甘味料として使用する場合)の「甘味付け量」は、好ましくは、約100ppm~約300ppm、例えば、約100ppm~約200ppm、約100ppm~約150ppm、約150ppm~約300ppm、約150ppm~約200ppm、又は約200ppm~約300ppmである。
ゼロカロリー飲料(唯一の非スクロース甘味料として使用される場合)におけるレバウジオシドMの「甘味付け量」は、約400~約600ppmであることが好ましい。
また、例示的な天然高感度甘味料として、以下:羅漢果(Luo Han Guo)及び関連するモグロシド化合物、例えば、グロスモグロシドI、モグロシドIA、モグロシドIE、11-オキソモグロシドIA、モグロシドII、モグロシドII A、モグロシドII B、モグロシドII E、7-オキソモグロシドII E、モグロシドIII、モグロシドIIIe、11-オキソモグロシドIIIE、11-デオキシモグロシドIII、モグロシドIV、モグロシドIVA、11-オキソモグロシドIV、11-オキソモグロシドIVA、モグロシドV、イソモグロシドV、11-デオキシモグロシドV、7-オキソモグロシドV、11-オキソモグロシドV、モグロシドVI、モグロール、11-オキソモグロール、シアメノシドI、シアメノシドIの異性体(例えば、20170119032に開示されたもの;その全体が参照により援用される)、11-オキソシアメノシドI、シアメノシドIの11-オキソ異性体、(3β,9β,10α,11α,24R)-3-[(4-O-β-D-グルコスピラノシル-6-O-β-D-グルコピラノシル]-25-ヒドロキシル-9-メチル-19-ノルラノスト-5-エン-24-イル-[2-O-β-D-グルコピラノシル-6-O-β-D-グルコピラノシル]-β-D-グルコピラノシド);(3β,9β,10α,11α,24R)-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-6-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]-25-ヒドロキシ-9-メチル-19-ノルラノスト-5-エン-24-イル-[2-O-β-D-グルコピラノシル-6-O-β-D-グルコピラノシル]-β-D-グルコピラノシド);及び(3β,9β,10α,11α,24R)-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-6-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]-25-ヒドロキシ-9-メチル-19-ノルラノスト-5-エン-24-イル-[2-O-β-D-グルコピラノシル-6-O-β-D-グルコピラノシル]-β-D-グルコピラノシド)も挙げられる。
モグロシド甘味料は純粋な形態で又は混合物の一部として提供され得る。特定の実施形態では、モグロシド混合物は、乾燥ベースで少なくとも約5重量%、例えば、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、又は少なくとも約97%の特定のモグロシドを含む。
モグロシド混合物は、乾燥ベースで少なくとも約50重量%、例えば、約50%~約99%、約50%~約80%、約50%~約70%、約50%~約60%、約60%~約99%、約60%~約80%、約60%~約70%、約70%~約99%、約70%~約80%及び約80%~約99%のシアメノシドを含み得る。
モグロシド混合物は、乾燥ベースで少なくとも約50重量%、例えば、約50%~約99%、約50%~約80%、約50%~約70%、約50%~約60%、約60%~約99%、約60%~約80%、約60%~約70%、約70%~約99%、約70%~約80%及び約80%~約99%のモグロシドVを含み得る。
モグロシド甘味料又はモグロシド混合物甘味料の濃度は、約25ppm~約600ppm、例えば、約25ppm~約500ppm、約25ppm~約400ppm、約25ppm~約300ppm、約25ppm~約200ppm、約25ppm~約100ppm、約100ppm~約600ppm、約100ppm~約500ppm、約100ppm~約400ppm、約100ppm~約300ppm、約100ppm~約200ppm、約200ppm~約600ppm、約200ppm~約500ppm、約200ppm~約400ppm、約200ppm~約300ppm、約300ppm~約600ppm、約300ppm~約500ppm、約300ppm~約400ppm、約400ppm~約600ppm、約400ppm~約500ppm又は約500ppm~約600ppmの範囲で変動し得る。
他の例示的な天然高感度甘味料としては、アマイ(Amai)タンパク質、モナチン及びその塩(モナチンSS、RR、RS、SR)、クルクリン、グリチルリチン酸及びその塩、ソーマチン(及びその変異体、例えば、ソーマチンI及びソーマチンII)、モネリン(及びその変異体)、ミラクリン、マビンリン、ブラゼイン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、ヘルナンズルシン、フィロズルシン、グリシフィリン、フロリジン、トリロバチン、バイユノシド、オスラジン、ポリポドシドA、プテロカリオシドA、プテロカリオシドB、ムクロジオシド、フロミソシドI、ペリアンドリンI、アブルソシドA、及びシクロカリオシドIが挙げられる。
スイートトリュフ(Sweet truffle)タンパク質は、真菌タンパク質、例えば、参照により本明細書に援用される、米国特許出願第2021/0401013号明細書に従って「Mydポリペプチド」とも呼ばれるM.テルフェゾイデス・ゲルバ(M.terfezoides gleba)から最近同定された甘味タンパク質を指す。
合成高感度甘味料の非限定的な例としては、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、アリテーム、サッカリン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン合成誘導体、シクラメート、ネオテーム、ズルチン、スオサン、シクラメート、サッカリン、アドバンテーム、及びこれらの塩が挙げられる。
高感度甘味料の濃度は、約1ppm~約900ppm、例えば、約1ppm~約800ppm、約1ppm~約700ppm、約1ppm~約600ppm、約1ppm~約500ppm、約1ppm~約400ppm、約1ppm~約300ppm、約1ppm~約200ppm、約1ppm~約100ppm、約1ppm~約50ppm、約1ppm~約25ppm、約1ppm~約15ppm、又は約1ppm~約10ppmの範囲内で変動し得る。
例示的な希少糖甘味料として、限定はされないが、アルロース(D-プシコース)、L-リボース、D-タガトース、L-グルコース、L-フコース、L-アラビノース、D-ツラノース、D-ロイビオース(D-ロイコース)、及びこれらの組合せが挙げられる。
飲料に含まれる希少糖甘味料の量は、希少糖のアイデンティティと許容される規制限度に応じて変動する。一実施形態では、飲料は、約0.1wt%~12wt%、約0.1wt%~約5wt%、約0.1wt%~約2.5wt%、約0.1wt%~約2wt%、又は約0.1wt%~約1wt%の量の希少糖を含む。
好適な炭水化物甘味料として、限定はされないが、スクロース、グリセルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン、エリトロース、トレオース、エリトルロース、アラビノース、リキソース、リボース、キシロース、リブロース、キシルロース、アロース、アルトロース、ガラクトース、グルコース、グロース、イドース、マンノース、タロース、フルクトース、プシコース、ソルボース、タガトース、マンノヘプツロース、セドヘルツロース、オクトロース、フコース、ラムノース、アラビノース、ツラノース、シアロース、高果糖コーンシロップ及びこれらの組合せが挙げられる。
タガトースを含有すると、C2~C9有機酸塩だけを用いた対応する飲料と比較して、味属性がさらに改善され、特に苦味が減少し、糖様の味が改善されることが明らかにされている。
飲料中の炭水化物甘味料の量は、約1wt%~約10wt%、例えば、約4wt%~約10wt%、約5wt%~約10wt%、約6wt%~約10wt%、約7wt%~約10wt%、約8wt%~約10wt%、又は約9wt%~約10wt%である。特定の実施形態では、炭水化物甘味料は、約1wt%~約3wt%の量で存在する。
他の適切な甘味料としては、アルロース、アロース、スクロース、フルクトース、グルコース、プロピレングリコール、グリセロール、エリスリトール、アラビニトール、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、タガトース、トレハロース、ガラクトース、ラムノース、シクロデキストリン(例えば、α-シクロデキストリン、β-シクロデキストリン、及びγ-シクロデキストリン)、リブロース、トレオース、アラビノース、キシロース、リキソース、アロース、アルトロース、マンノース、イドース、ラクトース、マルトース、転化糖、イソトレハロース、ネオトレハロース、パラチノースイソマルツロース、エリトロース、デオキシリボース、グロース、イドース、タロース、エリスルロース、キシルロース、アルロース、ツラノース、セロビオース、グルコサミン、マンノサミン、フコース、フクロース、グルクロン酸、グルコン酸、グルコノ-ラクトン、アベクオース、ガラクトサミン、キシロオリゴ糖(キシロトリオース、キシロビオースなど)、ゲンチオ-オリゴ糖(ゲンチオビオース、ゲンチオトリオース、ゲンチオテトラオースなど)、ガラクト-オリゴ糖、ソルボース、ケトトリオース(ジヒドロキシアセトン)、アルドトリオース(グリセルアルデヒド)、ニゲロ-オリゴ糖、フラクトオリゴ糖(ケストース、ナイストースなど)、マルトテトラオース、イナルトトリオール、四糖類、マンナン-オリゴ糖、マルト-オリゴ糖(マルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオース、マルトヘキサオース、マルトヘプタオースなど)、デキストリン、ラクツロース、メリビオース、ラフモーゼ、ラムノース、リボース、異性化液糖、例えば、高果糖コーン/スターチシロップ(「HFCS/HFSS」、例えば、HFCS55、HFCS42、又はHFCS90)、カップリング糖、ダイズオリゴ糖、グルコースシロップ、並びにこれらの組合せが挙げられる。D-又はL-立体配置は、適用可能な場合に使用できることが理解される。
例示的な糖アルコール甘味料としては、限定はされないが、ソルビトール、マンニトール、ラクチトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトール及びこれらの組合せが挙げられる。
上記の少なくとも1種の糖アルコールは、約0.1wt%~約3.5wt%、例えば、約0.5wt%~約3.5wt%、約0.5wt%~約3.0wt%、約0.5wt%~約2.5wt%、約0.5wt%~約2.0wt%、約0.5wt%~約1.5wt%、約0.5wt%~約1.0wt%、約1.0wt%~約3.5wt%、約1.0wt%~約3.0wt%、約1.0wt%~約2.5wt%、約1.0wt%~約2.0wt%、約1.0wt%~約1.5wt%、約1.5wt%~約3.5wt%、約1.5wt%~約3.0wt%、約1.5wt%~約2.5wt%、約1.5wt%~約2.0wt%、約2.0wt%~約3.5wt%、約2.0wt%~約3.0wt%、約2.0wt%~約2.5wt%、約2.5wt%~約3.5wt%、約2.5wt%~約3.0wt%、又は約3.0wt%~約3.5wt%の量で存在し得る。
特定の実施形態において、少なくとも1種の非スクロース甘味料は、本明細書で既に論じた2種類以上の甘味料の混合物を含む。特に好ましい組合せを以下に挙げる:
(a)レバウジオシドM、レバウジオシドD、並びに任意選択で、タガトース、アルロース及び/又はエリスリトール;
(b)レバウジオシドM、レバウジオシドA、並びに任意選択で、タガトース、アルロース及び/又はエリスリトール;
(c)レバウジオシドM、モグロシドV、並びに任意選択で、タガトース、アルロース及び/又はエリスリトール;
(d)レバウジオシドM、シアメノシドI、並びに任意選択で、タガトース、アルロース及び/又はエリスリトール;
(e)レバウジオシドM、タガトース、並びに任意選択でアルロース及び/又はエリスリトール;
(f)アセスルファムK、スクラロース、並びに任意選択で、タガトース、アルロース及び/又はエリスリトール;
(g)アセスルファムK、アスパルテーム、並びに任意選択で、タガトース、アルロース及び/又はエリスリトール;
(h)アスパルテーム、アセスルファムK、エリスリトール、並びに任意選択で、タガトース、アルロース及び/又はエリスリトール;
(i)スクラロース、アセスルファムK、エリスリトール、並びに任意選択でアルロース及び/又はエリスリトール;
(j)アセスルファムK、スクラロース、シクラメート、並びに任意選択で、タガトース、アルロース及び/又はエリスリトール;
(k)アセフルファムK、スクラロース、サッカリン、並びに任意選択で、タガトース、アルロース及び/又はエリスリトール;
(l)アスパルテーム、シクラメート、並びに任意選択で、タガトース、アルロース及び/又はエリスリトール;
(m)アスパルテーム、サッカリン、並びに任意選択で、タガトース、アルロース及び/又はエリスリトール;
(n)アセスルファムK、ネオテーム、並びに任意選択で、タガトース、アルロース及び/又はエリスリトール;
(o)アセスルファムK、ネオテーム、アドバンテーム、並びに任意選択で、タガトース、アルロース及び/又はエリスリトール;
(p)スクラロース、シクラメート、並びに任意選択で、タガトース、アルロース及び/又はエリスリトール;
(q)スクラロース、サッカリン、並びに任意選択で、タガトース、アルオース及び/又はエリスリトール;並びに
(r)スクラロース、ネオテーム、アドバンテーム、並びに任意選択で、タガトース、アルロース及び/又はエリスリトール。
B.味覚修飾組成物
a.塩類
本発明の飲料は、Ca2+及び/又はMg2+から選択されるカチオンを有する少なくとも1つの塩を含む。
一態様において、各塩のアニオン成分は、以下:グルコン酸塩(C11 -1)、クエン酸塩(C -3)、クエン酸水素(C -2)、クエン酸二水素(C -1)、リンゴ酸塩(C -2)、リンゴ酸水素(C -1)、マレイン酸塩(C -2)、マレイン酸水素(C -1)、フマル酸塩(C -2)、フマル酸水素(C -1)、コハク酸塩(C -2)、コハク酸水素(C -1)、グルタル酸塩(C -2)、グルタル酸水素(C -1)、アジピン酸塩(C -2)、アジピン酸水素(C -1)、乳酸塩(C -1)、酒石酸塩(C -2)、酒石酸水素塩(C -1)、リン酸塩(PO -3)、リン酸一水素(HPO -2)、リン酸二水素(HPO )、フッ化物(F)、硫酸塩(SO -2)、重硫酸塩(HSO -1)、硝酸塩(NO )、炭酸塩(CO -2)、重炭酸塩(HCO )、グリセリン酸塩(C -1)、グリコール酸塩(C -1)、又はこれらの組合せから選択され得る。
特定の実施形態では、少なくとも1つの塩は、乳酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、クエン酸カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、及び乳酸グルコン酸カルシウムから選択される。
より具体的な実施形態では、少なくとも1つの塩は、乳酸マグネシウム二水和物、無水二クエン酸三マグネシウム、二クエン酸三カルシウム四水和物、乳酸カルシウム五水和物、グルコン酸カルシウム一水和物、乳酸グルコン酸二カルシウム一水和物及びこれらの組合せから選択される。
少なくとも1つの塩がMg2+カチオン含有塩及びCa2+カチオン含有塩を含む実施形態では、Mg2+カチオン含有塩とCa2+カチオン含有塩の重量比は、約5:1~約1:1、例えば、約4:1~約1:1、約3:1~約1:1、又は約2:1~約1:1などあり得る。特定の実施形態において、重量比は、約3:1~約1:1である。
好ましい実施形態では、本発明の飲料は、Ca2+及びMg2+の塩化物塩(Cl)を使用しない、即ち、塩は、MgCl及び/又はCaClではない。
飲料中の少なくとも1つの塩の濃度は、変動し得る。例示的な濃度範囲は、約100ppm~約1,000ppm、例えば、約100ppm~約900ppm、約100ppm~約800ppm、約100ppm~約700ppm、約100ppm~約600ppm、約100ppm~約500ppm、約100ppm~約400ppm、約100ppm~約300ppm、及び約100ppm~約200ppmである。
少なくとも1つの塩の濃度は、ミリモル(mM)で表すこともできる。本明細書に記載の少なくとも1つの塩は、好ましくは、約0.1mM~約5mM、約0.1mM~約4mM、又は約0.1mM~約3mMの量で存在する。これらの範囲は、本明細書に記載の個別の塩にも適用することができる。
一部の実施形態では、飲料は、上で同定されたアニオンのカリウム塩又はナトリウム塩を含まない。一部の実施形態では、飲料は、KCl及び/又はNaClを含まない。
b.有機酸塩
一態様において、本発明の飲料は、少なくとも1種のCa2+及び/又はMg2+C2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物を含む。特定のCa2+及びMg2+C2~C9有機酸塩は、対応する無機塩、例えば、塩化物と比較して、優れた官能属性を提供することが判明している。特に、有機C2~C9有機酸塩は、無機塩と比較して、少ない塩味をもたらすが、以下:甘味強度(増加)、甘味発現(増大)、甘味時間プロファイル(増加)、苦味(減少)、苦味残留(減少)、糖様の口当たり(増加)、コク(増加)、全体的に丸みを帯びたスクロース様の味及び全体的な風味プロファイル(増加)のうち少なくとも1つを改善する。さらに、少なくとも1種のC2~C9有機酸塩は、非スクロース甘味料の経時的な安定性を向上させる。
C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンを含む。所与のC2~C9有機酸のCa2+及びMg2+塩は、対応するNa塩と比較して、少ない塩味、甘草、苦味及び苦味残留をもたらすことが明らかにされている。好ましい実施形態では、本発明の飲料は、C2~C9有機酸のNa塩を含有しない。また、少なくとも特定の実施形態において、Mg2+塩の方が苦味及び塩味が増すため、Ca2+塩はMg2+塩より好ましいことも判明している。各C2~C9有機酸塩は、2つ以上のCa2+又はMg2+、例えば、二クエン酸三カルシウム四水和物を含有し得る。
C2~C9有機酸塩は、少なくとも1つのアニオンも含む。当業者には理解されるように、Ca2+及びMg2+はどちらも二価であるため、塩の電荷と均衡を取るために-2電荷を必要とする。これは、1つの-2荷電アニオン又は2つの-1荷電アニオンを用いて達成することができる。
当業者には理解されるように、本明細書では塩の一般的な名称が用いられる。これらの一般的な名称は、塩に適切な原子価を付与する科学的な命名を含むことを意味する。例えば、「クエン酸カルシウム」は、二クエン酸三カルシウムを指し、「乳酸カルシウム」は、二乳酸一カルシウムを指し、「グルコン酸カルシウム」は、二グルコン酸一カルシウムを指すことなどを当業者は理解するであろう。塩は、それらの無水和物又は水和物の形態で使用することができる。
一部の実施形態では、C2~C9有機酸は、モノカルボン酸である。特定の実施形態では、C2~C9有機酸は、αヒドロキシモノカルボン酸である。そうした一実施形態において、アニオンは、式I:
Figure 2024516296000008

(式中、nは、1~7である)
の構造を有する。
特定の実施形態では、アニオンは、グルコン酸塩;2,3-ジヒドロキシプロピオン酸塩;又は2,3-ジヒドロキシブタン酸塩である。
別の実施形態では、アニオンは、式II:
Figure 2024516296000009

(式中、nは、0~7であり、Rは、OH又はHである)
の構造を有する。
特定の実施形態において、nは、1であり、アニオンは、乳酸塩である。他の特定の実施形態では、nは、0~5である。nが0のとき、アニオンは、短鎖脂肪酸アニオンである。例示的なアニオンとしては、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、イソ酪酸塩、吉草酸塩、イソ吉草酸塩、及び2-メチルブタン酸塩が挙げられる。
別の実施形態において、アニオンは、式III:
Figure 2024516296000010

(式中、Rは、OH、CH又はNHであり、nは、1~5である)
のヒドロキシ安息香酸塩である。
例示的なアニオンとしては、以下:2-ヒドロキシ安息香酸、3-ヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸、2,3-ジヒドロキシ安息香酸、2,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、2,6-ジヒドロキシ安息香酸、2,3,4-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,5-トリヒドロジー安息香酸、2,3,6-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,6-トリヒドロキシ安息香酸、4-メトキシサリチル酸、4-アミノ安息香酸、及び3-アミノ安息香酸のカルボン酸アニオンが挙げられる。
一部の実施形態では、C2~C9有機酸は、ジカルボン酸である。特定の実施形態では、C2~C9有機酸は、αヒドロキシジカルボン酸である。そうした実施形態の1つにおいて、アニオンは、式IV:
Figure 2024516296000011

(式中、nは、1~7であり、Rは、H又はOHである)
の構造を有する。
例示的アニオンとしては、マレイン酸塩、酒石酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、グルタル酸塩、アジピン酸塩及びマロン酸塩が挙げられる。
別の実施形態では、アニオンは、式V:
Figure 2024516296000012

(式中、nは、0~5である)
の構造を有する。特定の実施形態において、アニオンは、フマル酸塩及びマレイン酸塩から選択される。
一部の実施形態では、C2~C9有機酸は、トリカルボン酸である。そうした一実施形態において、アニオンは、式VI:
Figure 2024516296000013

(式中、nは、0~6である)
の構造を有する。
特定の実施形態において、アニオンは、クエン酸塩及びイソクエン酸塩から選択される。
一実施形態において、飲料は、少なくとも1種の非スクロース甘味料、並びに各々がCa2+及びMg2+から選択されるカチオンと異なるアニオンからなる2つのC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物を含む。このような塩は、単一のカチオン/アニオン塩と比較して官能属性が向上している。例示的な実施形態において、2つのC2~C9有機酸塩は、乳酸カルシウム及びグルコン酸カルシウムであり、これは、飲料内で以下の相互作用を有すると仮定される:
Figure 2024516296000014
他の実施形態では、味覚修飾組成物は、2つのC2~C9有機酸塩、3つのC2~C9有機酸塩、4つのC2~C9有機酸塩、5つのC2~C9有機酸塩、6つのC2~C9有機酸塩、7つのC2~C9有機酸塩、8つのC2~C9有機酸塩、9つのC2~C9有機酸塩、又は10個以上のC2~C9有機酸塩を含む。これらの実施形態の各々において、カチオンは、同一(例えば、Ca2+若しくはMg2+)でも、又は異なる(Ca2+及びMg2+)ものでもよい。同様に、塩各々のアニオンは、同じ(例えば、クエン酸カルシウム及びクエン酸マグネシウム)でも、又は異なる(クエン酸カルシウム及び乳酸カルシウム)ものでもよい。従って、カチオン、アニオンといくつかの塩を混合及びマッチングすることにより、様々な組合せを達成することができる。
一実施形態において、飲料は、少なくとも1種の甘味料と、少なくとも2種のC2~C9有機酸塩とを含む味覚修飾組成物を含み、ここで、各塩のカチオンは、Ca2+及びMg2+から選択され、各塩のアニオンは異なる。一例として、乳酸カルシウムとグルコン酸カルシウムがある。このような塩の組合せは、単一の塩と比較して改善された官能属性を有し得る。
一実施形態において、飲料は、少なくとも1種の甘味料及び少なくとも3種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物を含み、ここで、各塩のカチオンは、Ca2+及びMg2+から選択され、各塩のアニオンは異なる。このような塩の組合せは、単一の塩と比較して改善された官能属性を有する。こうした一実施形態において、各塩のカチオンは同一である。例えば、3つのC2~C9有機酸塩は、クエン酸カルシウム、乳酸カルシウム及びグルコン酸カルシウムを含む。別の例示的実施形態では、3つのC2~C9有機酸塩は、クエン酸マグネシウム、乳酸マグネシウム及びグルコン酸マグネシウムを含む。他の実施形態では、塩は、Ca2+及びMg2+カチオンの組合せを有し得る。例えば、3つのC2~C9有機酸塩は、クエン酸カルシウム、乳酸マグネシウム及びグルコン酸カルシウムを含む。
特定の実施形態では、C2~C9有機酸アニオンは、グルコン酸;2,3-ジヒドロキシプロピオン酸塩;2,3-ジヒドロキシブタン酸塩;乳酸塩;酢酸塩;プロピオン酸塩;酪酸塩;イソ酪酸塩、吉草酸塩;イソ吉草酸塩;2-メチルブタン酸塩;以下:2-ヒドロキシ安息香酸、3-ヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸、2,3-ジヒドロキシ安息香酸、2,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、2,6-ジヒドロキシ安息香酸、2,3,4-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,5-トリヒドロジー安息香酸、2,3,6-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,6-トリヒドロキシ安息香酸、4-メトキシサリチル酸、4-アミノ安息香酸、及び3-アミノ安息香酸のカルボン酸アニオン;マレイン酸塩;酒石酸塩;タルトロン酸塩;コハク酸塩;グルタル酸塩;アジピン酸得;マロン酸塩;フマル酸塩;マレイン酸塩;クエン酸塩;イソクエン酸塩、並びにこれらの組合せからなる群から選択される。
好ましい実施形態において、C2~C9有機酸アニオンは、以下の組合せのうちの1つである:
(a)グルコン酸塩と乳酸塩;
(b)グルコン酸塩とクエン酸塩;
(c)グルコン酸塩と酒石酸塩;
(d)グルコン酸塩とマレイン酸塩;
(e)グルコン酸塩、乳酸塩及びクエン酸塩;
(f)グルコン酸塩、乳酸塩及び酒石酸塩;
(g)グルコン酸塩、乳酸塩及びマレイン酸塩;
(h)グルコン酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩;
(i)グルコン酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩;
(j)グルコン酸塩、酒石酸塩及びマレイン酸塩;
(k)グルコン酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、及びマレイン酸塩;
(l)グルコン酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、及び酒石酸塩;
(m)グルコン酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩及びマレイン酸塩;
(n)乳酸塩とクエン酸塩;
(o)乳酸塩と酒石酸塩;
(p)乳酸塩とマレイン酸塩;
(q)乳酸塩、クエン酸塩、及び酒石酸塩;
(r)乳酸塩、クエン酸塩、及びマレイン酸塩;
(s)乳酸塩、酒石酸塩及びマレイン酸塩;
(t)乳酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、及びマレイン酸塩;
(u)酒石酸塩とクエン酸塩;
(v)酒石酸塩とマレイン酸塩;
(w)マレイン酸塩とクエン酸塩;
(x)マレイン酸塩、クエン酸塩、及び酒石酸塩。
飲料中の少なくとも1種のC2~C9有機酸塩の濃度は変動し得る。当業者は、必要とされる塩の特定の濃度が、以下:(a)飲料の種類、(b)飲料中の甘味料のアイデンティティ及びその濃度、(c)少なくとも1種のC2~C9有機酸塩のアイデンティティ、並びに(d)任意の他の味覚調節化合物の存在又は非存在に応じて変動し得ることを理解されよう。好ましい実施形態については、以下により詳細に論述する。それでも、例示的な濃度範囲は、約50ppm~約1,000ppm、例えば、約50ppm~約900ppm、約50ppm~約800ppm、約50ppm~約700ppm、約50ppm~約600ppm、約50ppm~約500ppm、約50ppm~約400ppm、約50ppm~約300ppm、及び約50ppm~約200ppmである。
飲料中の少なくとも1種のC2~C9有機酸塩の濃度は、ミリモル(mM)で表すこともできる。本明細書に記載の少なくとも1つの塩は、好ましくは、約0.1mM~約5mM、約0.1mM~約4mM、約0.1mM~約3mM、約0.1mM~約2mM、約0.1mM~約1mM、約0.5mM~約5mM、約0.5mM~約4mM、約0.5mM~約3mM、約0.5mM~約2mM、約0.5mM~約1mM、約1mM~約5mM、約1mM~約4mM、約1mM~約3mM、約1mM~約2mM、約2mM~約5mM、約2mM~約4mM、約2mM~約3mM、約3mM~約5mM、又は約3mM~約4mMの量で存在する。これらの範囲は、本明細書に記載の個々の塩にも適用することができる。
5mMを超える濃度、場合によっては、3mMを超える濃度では、望ましくない塩味が生じることがわかっている。
特定の実施形態では、少なくとも1つのC2~C9有機酸塩の濃度は、約0.1mM~約3mM、約1mM~約3mM、又は約1mM~約2mMである。
2つのC2~C9有機酸塩が存在する実施形態では、第1のC2~C9有機酸塩と第2のC2~C9有機酸塩の重量比は、約5:1~約1:1、例えば、約4:1~約1:1、約3:1~約1:1、又は約2:1~約1:1などであり得る。特定の実施形態において、この重量比は、約3:1~約1:1である。
クエン酸カリウムは、緩衝剤として炭酸清涼飲料に含まれており、これは、一般に利用される濃度(例えば、300ppm)では口当たり効果を付与しない。一部の実施形態では、飲料は、C2~C9有機酸のカリウム塩及び/又はKClを含まない。
c.追加の味覚修飾物質
味覚修飾組成物は、任意選択で、1つ若しくは複数の追加の味覚修飾物質、例えば、少なくとも1つのアミノ酸、少なくとも1つのジヒドロカルコン、及び/又は少なくとも1つの中鎖脂肪酸を含んでもよい。
例示的なアミノ酸としては、限定はされないが、アスパラギン酸、アルギニン、グリシン、グルタミン酸、プロリン、トレオニン、テアニン、システイン、シスチン、アラニン、バリン、チロシン、ロイシン、アラビノース、トランス-4-ヒドロキシプロリン、イソロイシン、アスパラギン、セリン、リジン、ヒスチジン、オルニチン、メチオニン、カルニチン、アミノ酪酸(α-、β-、及び/又はδ-異性体)、グルタミン、ヒドロキシプロリン、タウリン、ノルバリン、サルコシン、及びナトリウム塩若しくはカリウム塩又は酸性塩などのそれらの塩形態が挙げられる。アミノ酸は、同一又は異なるアミノ酸のD-若しくはL-立体配置、及びモノ-、ジ-、若しくはトリ-形態であってもよい。さらに、アミノ酸は、適切であれば、α-、β-、γ-及び/又はδ-異性体であってもよい。アミノ酸の塩形態も企図される。
好ましいアミノ酸としては、グリシン、アラニン、プロリン、ヒドロキシプロリン及びグルタミンが挙げられる。
飲料中の少なくとも1種のアミノ酸の濃度は、約0.001wt%~約1wt%である。
例示的な中鎖脂肪酸は、6~12個の炭素原子を有する。例示的な中鎖脂肪酸としては、C6脂肪酸(例えば、カプロン酸及びヘキサン酸)、C8脂肪酸(カプリル酸及びオクタン酸)、C10脂肪酸(例えば、カプリン酸及びデカン酸)並びにC12脂肪酸(例えば、ラウリン酸及びドデカン酸)が挙げられる。また、中鎖脂肪酸の塩形態も企図される。
飲料中の少なくとも1種の中鎖脂肪酸の濃度は、約0.001wt%~約1wt%である。
例示的ジヒドロカルコンとしては、限定はされないが、フロレチン、ヘスペレチンジヒドロカルコン、ヘスペレチンジヒドロカルコン4-β-D-グルコシド、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、及びナリンギンジヒドロカルコンが挙げられる。
飲料中の少なくとも1つのアミノ酸、少なくとも1つの中鎖脂肪酸、又は少なくとも1つのジヒドロカルコンの濃度は、約1ppm~約50ppm、例えば、約1ppm~約45ppm、約1ppm~約40ppm、約1ppm~約35ppm、約1ppm~約30ppm、約1ppm~約25ppm、約1ppm~約20ppm、約1ppm~約15ppm、約1ppm~約10ppm、約1ppm~約5ppm、又は約1ppm~約3ppmなどである。
味覚修飾組成物は、任意選択で、以下のFEMA GRAS化合物:4-アミノ-5,6-ジメチル-1H-チエノ[2,3-d]ピリミジン-2-オン(FEMA 4669);N-[3-[(4-アミノ-2,2-ジオキソ-1H-2,1,3-ベンゾチアジン-5-イル)オキシ]-2,2-ジメチル-プロピル]プロペンアミド(FEMA 4701);及びFEMA4965のうちの1つ又は複数を含み得る。
Figure 2024516296000015
少なくとも1つのFEMA GRAS化合物の濃度は、約1ppm~約50ppm、例えば、約1ppm~約45ppm、約1ppm~約40ppm、約1ppm~約35ppm、約1ppm~約30ppm、約1ppm~約25ppm、約1ppm~約20ppm、約1ppm~約15ppm、約1ppm~約10ppm、約1ppm~約5ppm、又は約1ppm~約3ppmなどである。
特定の実施形態では、FEMA GRAS化合物4701又はFEMA GRAS化合物4965は、甘味料スクロース又はHFCSの甘味増強剤として使用される。FEMA GRAS化合物4669は、スクラロースの甘味増強剤として使用することができる。
C.飲料製剤
本発明の飲料は、あらゆるタイプの公知の飲料、例えば、フルカロリー飲料、低カロリー飲料又はゼロカロリー飲料であり得る。
例示的な実施形態では、飲料は炭酸飲料である。好適な炭酸飲料としては、限定はされないが、冷凍炭酸飲料、強化発泡性飲料、コーラ、フルーツ風味の発泡性飲料(例えば、レモンライム、オレンジ、ブドウ、イチゴ及びパイナップル)、ジンジャーエール、ソフトドリンク及びルートビアが挙げられる。
他の実施形態では、飲料は非炭酸飲料である。好適な非炭酸飲料としては、限定するものではないが、フルーツジュース、フルーツ風味ジュース、ジュース飲料、ネクター、野菜ジュース、野菜風味ジュース、スポーツドリンク、エナジードリンク、強化水飲料、ビタミンを含む強化水、ニアウォータードリンク(例えば、天然又は合成風味成分を含む水)、ココナッツウォーター、茶タイプの飲料(例えば、紅茶、緑茶、ルイボスティー、烏龍茶)、コーヒー、ココア飲料、乳成分を含む飲料(例えば、乳飲料、乳成分を含むコーヒー、カフェオレ、ミルクティー、フルーツミルク飲料)、穀物抽出物を含む飲料、及びスムージーが挙げられる。
飲料は、飲料マトリックス、即ち、成分を溶解させる基本成分を含む。一実施形態では、飲料は、例えば、脱イオン水、蒸留水、逆浸透水、炭素処理水、精製水、脱塩水及びそれらの組合せなどの飲料品質の水をマトリックスとして含み、使用することができる。追加の好適な飲料マトリックスとして、限定はされないが、リン酸、リン酸緩衝液、クエン酸、クエン酸緩衝液及び炭素処理水が挙げられる。
多くの飲料には、通常、飲料マトリックスの一部としてクエン酸が含まれる。少なくとも1種のC2~C9有機酸塩及びクエン酸(飲料マトリックスの一部として)を含む飲料の味は、クエン酸の一部の代わりにリンゴ酸及び/又は酒石酸を使用することによってさらに改善され得ることが判明している。従って、前述した飲料実施形態のいずれも、リンゴ酸及び/又は酒石酸をさらに含み得る。具体的な実施形態では、クエン酸とリンゴ酸及び/又は酒石酸の重量比は、4:1~3:2である。より具体的な実施形態では、クエン酸とリンゴ酸の重量比は、4:1~3:2である。別のより具体的な実施形態では、クエン酸と酒石酸の重量比は、4:1~3:2である。
一実施形態において、飲料はコーラ飲料である。コーラ飲料マトリックスは、典型的に、リン酸を含有する。
飲料のpH範囲の非限定的な例は、約1.8~約10であり得る。別の例は、約2~約5のpH範囲を含む。具体的な実施形態では、飲料のpHは、約2.5~約4.2であり得る。
より具体的な実施形態では、飲料のpHは、約3.0~約3.5である。本明細書に記載のC2~C9有機酸塩の使用には、わずかに塩基性にする作用があり、pHを約0.1から約0.3pH単位まで上昇させることがわかっている。
飲料の滴定酸度は、例えば、飲料の約0.01~約1.0重量%の範囲であり得る。
一実施形態において、発泡性飲料製品は、飲料の約0.01~約1.0重量%、例えば、飲料の約0.05%~約0.25重量%などの酸性度を有する。
発泡性飲料製品の炭酸化は、0.1~約2%(w/w)の二酸化炭素又はその同等量、例えば、約0.1~約1.0%(w/w)の二酸化炭素を有する。
飲料は、カフェイン入り(即ち、カフェイン含有)又はノンカフェインであり得る。
飲料の温度は、例えば、約4℃~約100℃、例えば、約4℃~約25℃などの範囲であってよい。
一実施形態において、飲料は、例えば、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、又はこれらの値の間の任意の範囲のスクロース当量(SE)を有する。
参照溶液中のスクロースの量、従ってもう1つの甘味の尺度は、ブリックス(Brix)度(°Bx)で表すこともできる。1度のブリックスは、100グラムの溶液中の1グラムのスクロースであり、溶液の強度を重量(厳密には質量)パーセント(%w/w)で表す。飲料が糖で甘味付けされる実施形態において、飲料は、約1ブリックス度、約2ブリックス度、約3ブリックス度、約4ブリックス度、約5ブリックス度、約6ブリックス度、約7ブリックス度、約8ブリックス度、約9ブリックス度、約10ブリックス度、約11ブリックス度、約12ブリックス度、約13ブリックス度、約14ブリックス度、又はこれらの値の間の任意の範囲であってよい。
1.低カロリー飲料
一実施形態において、ダイエット飲料は、(i)少なくとも1種のカロリー甘味料、(ii)少なくとも1種の高感度甘味料、及び(iii)Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンを有する少なくとも1つの塩を含む、低カロリーのオレンジ風味炭酸飲料である。
特定の実施形態において、低カロリーのオレンジ風味炭酸飲料は、(i)糖、(ii)アセスルファムK、スクラロース及びそれらの組合せから選択される少なくとも1種の高感度甘味料、並びに(iii)Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、それらの無水物及び/又は水和物形態、並びにそれらの組合せから選択されるアニオンとを有する少なくとも1つの塩を含む。さらにより具体的な実施形態において、少なくとも1つの塩は、乳酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、クエン酸カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸グルコン酸カルシウム、それらの無水及び/又は水和物形態、並びにそれらの組合せから選択される。より具体的な実施形態において、Mg2+カチオン含有塩とCa2+カチオン含有塩の重量比は、約5:1~約1:1、例えば、約4:1~約1:1、約3:1~約1:1、又は約2:1~約1:1であり得る。具体的な実施形態では、重量比は約3:1である。別の特具体的実施形態において、少なくとも1つの塩の濃度は、約600ppm~約1,000ppm、例えば、約600ppm~約900ppm、約600ppm~約800ppm、又は約600ppm~約700ppmなどである。また別の具体的な実施形態では、Mg2+カチオン含有塩とCa2+カチオン含有塩の重量比は、約3:1~約1:1であり、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンを有する少なくとも1つの塩の濃度は、約600ppm~約1,000ppmである。
また別の具体的な実施形態において、低カロリーのオレンジ風味炭酸飲料は、(i)糖、(ii)アセスルファムKとスクラロースの組合せ、(iii)Mg2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸、それらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンとを有する塩、並びに(iv)Ca2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、それらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンとを有する塩を含み、ここで、Mg2+カチオン含有塩とCa2+カチオン含有塩の重量比は約3:1~約1:1であり、塩(iii)及び(iv)の合計濃度は、約600ppm~約1,000ppmである。
さらに別の具体的な実施形態において、低カロリーのオレンジ風味炭酸飲料は、(i)糖、(ii)アセスルファムKとスクラロースの組合せ、(iii)乳酸マグネシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)、並びに(iv)クエン酸カルシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)を含み、ここで、乳酸マグネシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)とクエン酸カルシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)の重量比は、約3:1~約1:1であり、クエン酸マグネシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)とクエン酸カルシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)の合計濃度は、約700ppm~約1,000ppmである。
一実施形態において、ダイエット飲料は、(i)少なくとも1種の高カロリー甘味料、(ii)少なくとも1種の高感度甘味料、及び(iii)Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンを有する少なくとも1つの塩を含む、低カロリーのレモンライム風味炭酸飲料である。
具体的な実施形態において、低カロリーのオレンジ風味炭酸飲料は、(i)糖、(ii)レバウジオシドM、並びに(iii)Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、それらの無水物及び/又は水和物形態、並びにそれらの組合せから選択されるアニオンとを有する少なくとも1つの塩を含む。別のより具体的な実施形態では、少なくとも1つの塩は、乳酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、クエン酸カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸グルコン酸カルシウム、それらの無水及び/又は水和物形態、並びにそれらの組合せから選択される。別のより具体的な実施形態では、Mg2+カチオン含有塩とCa2+カチオン含有塩の重量比は、約5:1~約1:1、例えば、約4:1~約1:1、約3:1~約1:1、又は約2:1~約1:1であり得る。具体的な実施形態では、重量比は、約3:1である。別の具体的な実施形態では、少なくとも1つの塩の濃度は、約300ppm~約1,000ppm、例えば、約300ppm~約900ppm、約300ppm~約800ppm、約300ppm~約700ppm、約300ppm~約600ppm、約300ppm~約500ppm、及び約300ppm~約400ppmなどである。さらに別の具体的な実施形態では、Mg2+カチオン含有塩とCa2+カチオン含有塩の重量比は、約3:1~約1:1であり、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンを有する少なくとも1つの塩の濃度は、約300ppm~約1,000ppm、好ましくは約300ppm~約400ppmである。
また別の具体的な実施形態において、低カロリーのレモンライム風味炭酸飲料は、(i)糖、(ii)レバウジオシドM、(iii)Mg2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸、それらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンを有する塩、並びに(iv)Ca2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、それらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンとを有する塩を含み、ここで、Mg2+カチオン含有塩とCa2+カチオン含有塩の重量比は約3:1~約1:1であり、塩(iii)及び(iv)の合計濃度は、約300ppm~約1,000ppm、より好ましくは約300ppm~約400ppmである。
さらに別の具体的な実施形態において、低カロリーのレモンライム風味炭酸飲料は、(i)糖、(ii)レバウジオシドM、(iii)乳酸マグネシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)、並びに(iv)クエン酸カルシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)を含み、ここで、乳酸マグネシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)とクエン酸カルシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)の重量比は、約3:1~約1:1であり、乳酸マグネシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)とクエン酸カルシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)の合計濃度は、約300ppm~約1,000ppm、より好ましくは約300ppm~約400ppmである。
一実施形態において、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロースと、本明細書に記載の少なくとも1種の非スクロース甘味料の甘味付け量と、本明細書に記載の少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、飲料は、約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で、1つ以上の追加の味覚修飾物質を含む。
より具体的な実施形態では、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロースと、甘味付け量の本明細書に記載の少なくとも1種の非スクロース甘味料と、本明細書に記載の少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは、約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み、上記飲料は、約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で、1つ以上の追加の味覚修飾物質を含む。
より具体的な実施形態において、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロースと;甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と、本明細書に記載の少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは、約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み、上記飲料は、約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で、1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別の実施形態では、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロースと;甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;本明細書に記載の少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、本明細書に記載の式I~VIから選択される少なくとも1つのアニオンとから成り;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で、1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別のさらなる実施形態において、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロース、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料、並びにCa2+及びMg2+から選択されるカチオンと、式I:
Figure 2024516296000016

(式中、nは、1~7である)
に従う少なくとも1つのアニオンとから成る少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物を含み;
上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別のより具体的な実施形態では、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロースと;甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;本明細書に記載の少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、グルコン酸塩、2,3-ジヒドロキシプロピオン酸塩、及び2,3-ジヒドロキシブタン酸塩からなる群から選択される少なくとも1つのアニオンから成り;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み:また、上記飲料は、約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で、1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別の実施形態では、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロース、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料、並びにCa2+及びMg2+から選択されるカチオンと、式II:
Figure 2024516296000017

(式中、nは、0~7であり、Rは、OH又はHである)
に従う少なくとも1つのアニオンとから成る少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物を含み;
上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み:また、上記飲料は、約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
より具体的な実施形態では、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロースと;甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;本明細書に記載の少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、少なくとも1種の乳酸アニオンとから成り;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別のより具体的な実施形態では、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロースと;甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;2種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、乳酸塩及びグルコン酸塩から選択されるアニオンとから成り;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
また別のより具体的な実施形態では、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロースと;甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;乳酸カルシウム及びグルコン酸カルシウムを含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、乳酸カルシウムとグルコン酸カルシウムの合計濃度は、約0.1mM~約3mM、より好ましくは約0.1mM~約2mMであり;また、上記飲料は、約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
さらにより具体的な実施形態では、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロースと;約100ppm~約300ppmのレバウジオシドMと;乳酸カルシウム及びグルコン酸カルシウムを含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、乳酸カルシウムとグルコン酸カルシウムの合計濃度は、約0.1mM~約3mM、約0.5mM~約3.0mM、又は約0.5mM~約1.5mMであり;また、上記飲料は約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別のより具体的な実施形態では、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロースと;甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、短鎖脂肪酸アニオンである少なくとも1つのアニオンとから成り;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別のより具体的な実施形態では、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロースと;甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、イソ酪酸塩、吉草酸塩、イソ吉草酸塩、及び2-メチルブタン酸からなる群から選択される少なくとも1つのアニオンから成り;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別の実施形態では、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロース;甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料;並びにCa2+及びMg2+から選択されるカチオンと、式III:
Figure 2024516296000018

(式中、Rは、OH、CH又はNHであり、nは、1~5である)
に従う少なくとも1つのアニオンとから成る少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物を含み;
上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
より具体的な実施形態では、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロースと;甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、以下:2-ヒドロキシ安息香酸、3-ヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸、2,3-ジヒドロキシ安息香酸、2,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、2,6-ジヒドロキシ安息香酸、2,3,4-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,6-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,6-トリヒドロキシ安息香酸、4-メトキシサリチル酸、4-アミノ安息香酸、及び3-アミノ安息香酸からなる群から選択される酸のカルボン酸アニオンから選択される少なくとも1つのアニオンとから構成され;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別の実施形態では、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロース;甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料;並びにCa2+及びMg2+から選択されるカチオンと、式IV:
Figure 2024516296000019

(式中、nは、1~7であり、Rは、H又はOHである)
に従う少なくとも1つのアニオンとから成る少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物を含み;
上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
より具体的な実施形態では、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロースと;甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、マレイン酸塩、酒石酸塩、タルトロン酸塩、コハク酸塩、グルタル酸塩、アジピン酸及びマロン酸塩からなる群から選択される少なくとも1つのアニオンとから構成され;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別の実施形態では、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロース;甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料;並びにCa2+及びMg2+から選択されるカチオンと、式V:
Figure 2024516296000020

(式中、nは、0~5である)
に従う少なくとも1つのアニオンとから成る少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物を含み;
上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
より具体的な実施形態では、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロースと;甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、フマル酸塩及びマレイン酸塩から選択される少なくとも1つのアニオンとから成り;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別の実施形態では、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロース;甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料;並びにCa2+及びMg2+から選択されるカチオンと、式VI:
Figure 2024516296000021

(式中、nは、0~6である)
に従う少なくとも1つのアニオンとから成る少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物を含み;
上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
より具体的な実施形態では、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロースと;甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、クエン酸塩及びイソクエン酸塩から選択される少なくとも1つのアニオンとから成り;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
さらにより具体的な実施形態では、低カロリー飲料は、甘味付け量のスクロースと;甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、少なくとも1つのアニオンとから成り;各アニオンは、以下:グルコン酸塩、2,3-ジヒドロキシプロピオン酸塩、2,3-ジヒドロキシブタン酸塩、乳酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、イソ酪酸塩、吉草酸塩、イソ吉草酸、2-メチルブタン酸塩;2-ヒドロキシ安息香酸、3-ヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸、2,3-ジヒドロキシ安息香酸、2,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、2,6-ジヒドロキシ安息香酸、2,3,4-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,6-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,6-トリヒドロキシ安息香酸、4-メトキシサリチル酸、4-アミノ安息香酸、及び3-アミノ安息香酸のカルボン酸アニオン;マレイン酸塩、酒石酸塩、タルトロン酸塩、コハク酸塩、グルタル酸塩、アジピン酸塩及びマロン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、イソクエン酸塩、及びこれらの組合せからなる群から選択され;前記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、約4~約8°Bxである。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
2.ゼロカロリー飲料
一実施形態において、ダイエット飲料は、(i)少なくとも1種の高感度甘味料と、(ii)Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンを有する少なくとも1つの塩を含む、ゼロカロリーのオレンジ風味炭酸飲料である。
具体的な実施形態において、ゼロカロリーのオレンジ風味炭酸飲料は、(i)アセスルファムK、アスパルテーム及びそれらの組合せから選択される少なくとも1種の高感度甘味料、並びに(ii)Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、それらの無水物及び/又は水和物形態、並びにそれらの組合せから選択されるアニオンとを有する少なくとも1つの塩を含む。別のより具体的な実施形態では、少なくとも1つの塩は、乳酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、クエン酸カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸グルコン酸カルシウム、それらの無水物及び/又は水和物形態、並びにそれらの組合せから選択される。さらにより具体的な実施形態では、Mg2+カチオン含有塩とCa2+カチオン含有塩の重量比は、約5:1~約1:1、例えば、約4:1~約1:1、約3:1~約1:1、又は約2:1~約1:1などであり得る。特定の実施形態において、重量比は、約3:1である。別の特定の実施形態では、少なくとも1つの塩の濃度は、約300ppm~約1,000ppm、例えば、約300ppm~約900ppm、約300ppm~約800ppm、約300ppm~約700ppm、約300ppm~約600ppm、約300ppm~約500ppm、約300ppm~約400ppmなどである。また別の具体的な実施形態では、Mg2+カチオン含有塩とCa2+カチオン含有塩の重量比は、約3:1~約1:1であり、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンを有する少なくとも1つの塩の濃度は、約300ppm~約1,000ppmである。
また別の具体的な実施形態では、ゼロカロリーのオレンジ風味炭酸飲料は、(i)アセスルファムKとアスパルテームの組合せ、(ii)Mg2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、それらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンとを有する塩、並びに(iii)Ca2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、及びそれらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンとを有する塩を含み、ここで、Mg2+カチオン含有塩とCa2+カチオン含有塩の重量比は、約3:1~約1:1であり、(ii)及び(iii)の合計濃度は、約300ppm~約1,000ppm、好ましくは約300ppm~約400ppmである。
さらに具体的な実施形態では、ゼロカロリーのオレンジ風味炭酸飲料は、(i)アセスルファムKとアスパルテームの組合せ、(ii)乳酸マグネシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)、並びに(iii)クエン酸カルシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)を含み、ここで、乳酸マグネシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)とクエン酸カルシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)の重量比は、約3:1~約1:1であり、乳酸マグネシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)とクエン酸カルシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)の合計濃度は、約300ppm~約1,000ppm、より好ましくは約300~約400ppmである。
別の特定の実施形態において、ゼロカロリーのオレンジ風味炭酸飲料は、(i)アセスルファムKとアスパルテームの組合せ、(ii)乳酸カルシウム(その無水及び/又は水和物形態を含む)、並びに(iii)グルコン酸カルシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)を含み、ここで、乳酸カルシウムとグルコン酸カルシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)の濃度は、約300ppm~約1,000ppm、より好ましくは、約300ppm~約400ppmである。
一実施形態において、ダイエット飲料は、(i)少なくとも1種の高感度甘味料と、(ii)Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンを有する少なくとも1つの塩とを含む、ゼロカロリーのレモンライム風味炭酸飲料である。
具体的な実施形態において、ゼロカロリーのレモンライム風味炭酸飲料は、(i)アセスルファムK、アスパルテーム及びそれらの組合せから選択される少なくとも1種の高感度甘味料、並びに(ii)Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、それらの無水物及び/又は水和物形態、及びそれらの組合せから選択されるアニオンとを有する少なくとも1つの塩を含む。別のより具体的な実施形態では、少なくとも1つの塩は、乳酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、クエン酸カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸グルコン酸カルシウム、それらの無水物及び/又は水和物形態、並びにそれらの組合せから選択される。Mg2+カチオン含有塩とCa2+カチオン含有塩の重量比は、約5:1~約1:1、例えば、約4:1~約1:1、約3:1~約1:1、又は約2:1~約1:1などであり得る。特定の実施形態において、重量比は、約1:1である。別の特定の実施形態では、少なくとも1つの塩の濃度は、約300ppm~約1,000ppm、例えば、約300ppm~約900ppm、約300ppm~約800ppm、約300ppm~約700ppm、約300ppm~約600ppm、約300ppm~約500ppm、約300ppm~約400ppmなどである。具体的な実施形態では、Mg2+カチオン含有塩とCa2+カチオン含有塩の重量比は、約3:1~約1:1であり、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンを有する少なくとも1つの塩の濃度は、約300ppm~約1,000ppmである。
別の具体的な実施形態では、ゼロカロリーのレモンライム風味炭酸飲料は、(i)アセスルファムKとアスパルテームの組合せ、(ii)Mg2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、それらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンとを有する塩、並びに(iii)Ca2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、及びそれらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンとを有する塩を含み、ここで、Mg2+カチオン含有塩とCa2+カチオン含有塩の重量比は、約3:1~約1:1であり、(ii)と(iii)の合計濃度は、約300ppm~約1,000ppm、好ましくは約300ppm~約400ppmである。
別の具体的な実施形態では、ゼロカロリーのレモンライム風味炭酸飲料は、(i)アセスルファムKとアスパルテームの組合せ、(ii)クエン酸マグネシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)、並びに(iii)クエン酸カルシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)を含み、ここで、クエン酸マグネシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)とクエン酸カルシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)の重量比は、約3:1~約1:1であり、クエン酸マグネシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)とクエン酸カルシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)の合計濃度は、約300ppm~約1,000ppm、より好ましくは約300ppm~約400ppmである。
別の実施形態では、ゼロカロリーのレモンライム風味炭酸飲料は、(i)アセスルファムKとアスパルテームの組合せ、並びに(ii)Ca2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、及びそれらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンとを有する塩を含み、ここで、(ii)の濃度は、約300ppm~約1,000ppm、より好ましくは約300ppm~約400ppmである。具体的な実施形態では、(ii)は、乳酸カルシウムとグルコン酸カルシウム(それらの無水物及び/又は水和物形態を含む)の混合物である。
また別の具体的な実施形態では、ゼロカロリーのレモンライム風味炭酸飲料は、(i)レバウジオシドM、並びに(ii)Ca2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、及びそれらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンとを有する塩を含み、ここで、(ii)の濃度は、約300ppm~約1,000ppm、より好ましくは約300ppm~約400ppmである。具体的な実施形態では、(ii)は、乳酸カルシウム(その無水物及び/又は水和物形態を含む)である。
一実施形態において、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の本明細書に記載の少なくとも1種の非スクロース甘味料と、本明細書に記載の少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で、1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
より具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトース、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物と、を含み;ここで、上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で、1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別の実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトース、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物と、を含み;ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、本明細書に記載される式I~VIから選択される少なくとも1つのアニオンとから成り;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で、1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別のさらなる実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトース、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料;並びにCa2+及びMg2+から選択されるカチオンと、式I:
Figure 2024516296000022

(式中、nは1~7である)
に従う少なくとも1つのアニオンとから成る少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物を含み;
上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で、1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別のより具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトース、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、グルコン酸塩、3-ジヒドロキシプロピオン酸塩、及び2,3-ジヒドロキシブタン酸塩から選択される少なくとも1つのアニオンとから成り;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で、1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
より具体的な実施形態において、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトース、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;グルコン酸マグネシウム又はグルコン酸カルシウムを含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、グルコン酸マグネシウム又はグルコン酸カルシウムは、約0.1mM~約3mM、より好ましくは約0.1mM~約2mMの濃度で飲料中に存在し;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で、1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
さらにより具体的な実施形態において、ゼロカロリー飲料は、約400ppm~約600ppmのレバウジオシドMと;グルコン酸マグネシウム又はグルコン酸カルシウムを含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、グルコン酸マグネシウム又はグルコン酸カルシウムは、飲料中に約0.1mM~約3mM又は約0.1mM~約2mMの濃度で存在し;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で、1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別の実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料;並びにCa2+及びMg2+から選択されるカチオンと、式II:
Figure 2024516296000023

(式中、nは、0~7であり、Rは、OH又はHである)
に従う少なくとも1つのアニオンとから成る少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物を含み;
上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
より具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物と、を含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、少なくとも1つの乳酸アニオンとから成り;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
さらにより具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;乳酸マグネシウム又は乳酸カルシウムを含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、乳酸マグネシウム又は乳酸カルシウムは、約0.1mM~約3mM又は約0.1mM~約2mMの濃度で飲料中に存在し;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
さらにより具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、約400ppm~約600ppmのレバウジオシドMと;乳酸マグネシウム又は乳酸カルシウムを含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、乳酸マグネシウム又は乳酸カルシウムは、約1mM~約3mM、又は約0.1mM~約2mMの濃度で飲料中に存在し;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
また別のより具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、少なくとも1種のC2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、2つの異なるアニオン:乳酸塩及びグルコン酸塩とから成り;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
さらにより具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;乳酸カルシウム及びグルコン酸カルシウムを含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、飲料中の乳酸カルシウム及びグルコン酸カルシウムの合計濃度は、0.1mM~約3mM、又は約0.1mM~約2mMであり;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別のより具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、約400ppm~約600ppmのレバウジオシドMと;乳酸カルシウム及びグルコン酸カルシウムを含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、飲料中の乳酸カルシウム及びグルコン酸カルシウムの合計濃度は、0.1mM~約3mM、又は約0.1mM~約2mMであり;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
さらに別のより具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、少なくとも1種のC2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、2つの異なるアニオン:クエン酸塩及び乳酸塩とから成り;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
さらにより具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;クエン酸カルシウム及び乳酸カルシウムを含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、飲料中のクエン酸カルシウム及び乳酸カルシウムの合計濃度は、0.1mM~約3mM、又は約0.1mM~約2mMであり;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
さらにより具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、約25ppm~約600ppmのレバウジオシドA及び/又はレバウジオシドMと;約100~約300ppmのスクラロースと;乳酸カルシウム及びグルコン酸カルシウムを含む味覚修飾組成物と含み、ここで、飲料中の乳酸カルシウム及びグルコン酸カルシウムの合計濃度は、約0.1mM~約3mM、又は約0.1mM~約2mMであり;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別のより具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、短鎖脂肪酸アニオンである少なくとも1つのアニオンとから構成され;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別のより具体的な実施形態において、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、イソ酪酸塩、吉草酸塩、イソ吉草酸塩、及び2-メチルブタン酸塩からなる群から選択される少なくとも1つのアニオンとから構成され;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別の実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料;並びにCa2+及びMg2+から選択されるカチオンと、式III
Figure 2024516296000024

(式中、Rは、OH、CH又はNHであり、nは、1~5である)
に従う少なくとも1つのアニオンとから成る少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物を含み;
上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
より具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物と、を含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、以下:2-ヒドロキシ安息香酸、3-ヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸、2,3-ジヒドロキシ安息香酸、2,4-ジヒドロキシ安息香酸、2,5-ジヒドロキシ安息香酸、2,6-ジヒドロキシ安息香酸、3,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、2,6-ジヒドロキシ安息香酸、2,3,4-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,6-トリヒドロキシ安息香酸、及び3,4,5-トリヒドロキシ安息香酸からなる群から選択されるヒドロキシ安息香酸のカルボン酸アニオンから選択される少なくとも1つのアニオンとから構成され;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別の実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料;並びにCa2+及びMg2+から選択されるカチオンと、式IV:
Figure 2024516296000025

(式中、nは、1~7であり、Rは、H又はOHである)
に従う少なくとも1つのアニオンとから成る少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物を含み;
上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
より具体的な実施形態において、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、マレイン酸塩、酒石酸塩、タルトロン酸塩、コハク酸塩、グルタル酸塩、アジピン酸及びマロン酸からなる群から選択される少なくとも1つのアニオンとから構成され;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別の実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料;並びにCa2+及びMg2+から選択されるカチオンと、式V:
Figure 2024516296000026

(式中、nは、0~5である)
に従う少なくとも1つのアニオンとから成る少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物を含み;
上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
より具体的な実施形態において、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、フマル酸塩及びマレイン酸塩から選択される少なくとも1つのアニオンから構成され;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別の実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料;並びにCa2+及びMg2+から選択されるカチオンと、式VI:
Figure 2024516296000027

(式中、nは、0~6である)
に従う少なくとも1つのアニオンとから成る少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物を含み;
上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
より具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物と、を含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、クエン酸塩及びイソクエン酸塩から選択される少なくとも1つのアニオンとから構成され;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
さらにより具体的な実施形態において、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;クエン酸マグネシウム又はクエン酸カルシウムを含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、クエン酸マグネシウム又はクエン酸カルシウムは、約0.1mM~約3mMの濃度で飲料中に存在し;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
さらにより具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、約400ppm~約600ppmのレバウジオシドMと;クエン酸マグネシウム又はクエン酸カルシウムを含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、クエン酸マグネシウム又はクエン酸カルシウムは、約0.1~約3mM又は約0.1~約0.5mMの濃度で飲料中に存在し;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別のより具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料;並びに(i)クエン酸マグネシウム又はクエン酸カルシウムと、(ii)乳酸マグネシウム又は乳酸カルシウムとを含む味覚修飾組成物を含み、ここで、(i)と(ii)は、約0.1mM~約3mMの総濃度で飲料中に存在し;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
さらにより具体的な実施形態において、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量のネオテーム及びアセスルファムK;並びに(i)クエン酸マグネシウム又はクエン酸カルシウムと(ii)乳酸マグネシウム又は乳酸カルシウムとを含む味覚修飾組成物を含み、ここで、(i)と(ii)は、約0.1mM~約3mMの総濃度で飲料中に存在し;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別のさらに具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物とを含み、ここで、各C2~C9有機酸塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、以下:グルコン酸塩、2,3-ジヒドロキシプロピオン酸、2,3-ジヒドロキシブタン酸、乳酸、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、イソ酪酸塩、吉草酸塩、イソ吉草酸塩、2-メチルブタン酸塩;2-ヒドロキシ安息香酸、3-ヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸、2,3-ジヒドロキシ安息香酸、2,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、2,6-ジヒドロキシ安息香酸、2,3,4-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,6-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,6-トリヒドロキシ安息香酸、4-メトキシサリチル酸、4-アミノ安息香酸、及び3-アミノ安息香酸のカルボン酸アニオン;マレイン酸塩、酒石酸塩、タルトロン酸塩、コハク酸塩、グルタル酸塩、アジピン酸塩及びマロン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、イソクエン酸塩、及びこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1つのアニオンとから構成され;上記飲料は、約0.1~約3mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩、より好ましくは約0.1~約2mMの少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含み;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別のより具体的な実施形態において、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料;並びに(i)乳酸マグネシウム又は乳酸カルシウムと、(ii)クエン酸マグネシウム又はクエン酸カルシウムとを含む味覚修飾組成物を含み;ここで、(i)及び(ii)は、約0.1mM~約3mM、より好ましくは約0.1mM~約2mMの総濃度で飲料中に存在し;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別のより具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料;並びに(i)乳酸マグネシウム又は乳酸カルシウムと、(ii)グルコン酸マグネシウム又はグルコン酸カルシウムとを含む味覚修飾組成物を含み;ここで、(i)及び(ii)は、約0.1mM~約3mM、より好ましくは約0.1mM~約2mMの総濃度で飲料中に存在し;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
別のより具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料;並びに(i)グルコン酸マグネシウム又はグルコン酸カルシウムと、(ii)クエン酸マグネシウム又はクエン酸カルシウムとを含む味覚修飾組成物を含み;ここで、(i)及び(ii)は、約0.1mM~約3mM、より好ましくは約0.1mM~約2mMの総濃度で飲料中に存在し;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
また別のより具体的な実施形態では、ゼロカロリー飲料は、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料;並びに(i)乳酸マグネシウム又は乳酸カルシウムと、(ii)グルコン酸マグネシウム又はグルコン酸カルシウムと、(iii)クエン酸マグネシウム又はクエン酸カルシウムとを含む味覚修飾組成物を含み;ここで、(i)、(ii)及び(iii)は、約0.1mM~約3mM、より好ましくは約0.1mM~約2mMの総濃度で飲料中に存在し;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
さらにより具体的な実施形態において、ゼロカロリー飲料は、約400ppm~約600ppmのレバウジオシドMと;(i)乳酸マグネシウム又はカルシウム、(ii)グルコン酸マグネシウム又はグルコン酸カルシウム、及び(iii)クエン酸マグネシウム又はクエン酸カルシウムを含む味覚修飾組成物とを含み;ここで、(i)、(ii)及び(iii)は、約0.1mM~約3mM、より好ましくは約0.1mM~約2mMの総濃度で飲料中に存在し;また、上記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する。味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。
前述したように、少なくとも1種のC2~C9有機酸塩及びクエン酸を(飲料マトリックス中に)含有する飲料の味は、クエン酸の一部に代わり、リンゴ酸及び/又は酒石酸を使用することによってさらに改善され得ることが判明している。従って、前述した飲料の実施形態のいずれも、クエン酸及びリンゴ酸及び/又は酒石酸をさらに含有することができる。具体的な実施形態では、クエン酸とリンゴ酸及び/又は酒石酸の重量比は、4:1~3:2である。より具体的な実施形態では、クエン酸とリンゴ酸の重量比は、4:1~3:2である。別のより具体的な実施形態では、クエン酸と酒石酸の重量比は、4:1~3:2である。
3.機能性成分
本明細書に記載の飲料は、任意選択で、本明細書の以下に記載される少なくとも1つの機能性成分を含む。
例示的な機能性成分としては、限定はされないが、サポニン類、抗酸化剤、食物繊維源、脂肪酸類、ビタミン類、グルコサミン、ミネラル類、保存料、水和剤、プロバイオティクス、プレバイオティクス、体重管理剤、骨粗鬆症管理剤、植物エストロゲン類、長鎖第一級脂肪族飽和アルコール類、フィトステロール類及びこれらの組合せが挙げられる。
特定の実施形態において、機能性成分は、少なくとも1種のサポニンである。本明細書で使用される場合、少なくとも1種のサポニンは、本明細書に提供される組成物の機能性成分として、単一のサポニン又は複数のサポニンを含んでもよい。サポニンは、アグリコン環構造と、1つ又は複数の糖部分を含むグリコシド系天然植物産物である。本発明の特定の実施形態に使用するための具体的なサポニンの非限定的な例としては、A群アセチルサポニン、B群アセチルサポニン、及びE群アセチルサポニンが挙げられる。サポニンの一般的な供給源としては、乾燥重量で約5%のサポニン含有量を有するダイズ、その根が歴史的に石鹸として使用されてきたソープワート植物(サポナリア(Saponaria))、さらにはアルファルファ、アロエ、アスパラガス、ブドウ、ヒヨコマメ、ユッカ、並びにその他の様々な豆類及び草類が挙げられる。サポニンは、当業者に周知の抽出技術を用いて、これらの供給源から取得することができる。従来の抽出技術についての記載は、米国特許出願第2005/0123662号明細書に見出すことができる。
特定の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1種の抗酸化剤である。本明細書で使用される場合、「抗酸化剤」とは、細胞及び生体分子に対する酸化的損傷を阻害、抑制、又は軽減する任意の物質を指す。
本発明の実施形態に好適な抗酸化剤の例を以下に挙げるが、これらに限定されるわけではない:ビタミン類、ビタミン補因子、ミネラル類、ホルモン類、カロテノイド類、カロテノイドテルペノイド類、非カロテノイドテルペノイド類、フラボノイド類、フラボノイド系ポリフェノール類(例えば、バイオフラボノイド類)、フラボノール類、フラボン類、フェノール類、ポリフェノール類、フェノール類のエステル、ポリフェノール類のエステル、非フラボノイド系フェノール、イソチオシアネート、及びこれらの組合せ。一部の実施形態では、抗酸化剤は、以下のものである:ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ユビキノン、ミネラルのセレニウム、マンガン、メラトニン、α-カロテン、β-カロテン、リコピン、ルテイン、ゼアンチン、クリポキサンチン、レゼルバトール、オイゲノール、ケルセチン、カテキン、ゴシポール、ヘスペレチン、クルクミン、フェルラ酸、チモール、ヒドロキシチロソール、ターメリック、タイム、オリーブオイル、リポ酸、グルタチノン、グタミン、シュウ酸、トコフェロール由来化合物、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、エチレンジアミン四酢酸酸(EDTA)、tert-ブチルハイドロキノン、酢酸、ペクチン、トコトリエノール、トコフェロール、コエンザイムQ10、ゼアキサンチン、アスタキサンチン、カンタキサンチン、サポニン、リモノイド、ケンペロール(kaempfedrol)、ミリセチン、イソラムネチン、プロアントシアニジン、ケルセチン、ルチン、ルテオリン、アピゲニン、タンゲリチン、ヘスペレチン、ナリンゲニン、エロディクチオール、フラバン-3-オール(例えば、アントシアニジン)、ガロカテキン、エピカテキン及びその没食子酸塩形態、エピガロカテキン及びその没食子酸塩形態(ECGC)、テアフラビン及びその没食子酸塩形態、テアルビギン、イソフラボン、植物エストロゲン、ゲニステイン、ダイゼイン、グリシテイン、アントシアニン(anythocyanin)、シアニジン(cyaniding)、デルフィニジン、マルビジン、ペラルゴニジン、ペオニジン、ペチツニジン、エラグ酸、没食子酸、サリチル酸、ロスマリン酸、ケイ皮酸及びその誘導体(例えば、フェルラ酸)、クロロゲン酸、チコール酸、ガロタンニン、エラギタンニン、アントキサンチン、ベタシアニン、並びに他の植物色素、シリマリン、クエン酸、リグナン、抗栄養素、ビリルビン、尿酸、R-α-リポ酸、N-アセチルシステイン、エンブリカニン、リンゴエキス、リンゴ皮エキス(アップルフェノン)、ルイボスエキスレッド、ルイボスエキス、グリーン、ホーソンベリーエキス、レッドラズベリーエキス、グリーンコーヒー抗酸化剤(GCA)、アロニアエキス20%、ブドウ種子エキス(VinOseed)、カカオエキス、ホップエキス、マンゴスチンエキス、マンゴスチン外皮エキス、クランベリーエキス、ザクロエキス、ザクロ外皮エキス、ザクロ種子エキス、ホーソンベリーエキス、ポメラ(pomella)ザクロエキス、シナモン樹皮エキス、ブドウ果皮エキス、ビルベリーエキス、マツ樹皮エキス、ピクノジェノール(pycnogenol)、エルダーベリーエキス、ヤマグワ根エキス、クコの実(wolfberry)(ゴギ)エキス、ブラックベリーエキス、ブルーベリーエキス、ブルーベリー葉エキス、ラズベリーエキス、ウコンエキス、シトラスバイオフラボノイド類、クロフサスグリ、ショウガ、アサイーパウダー、グリーンコーヒー豆エキス、緑茶エキス、及びフィチン酸、又はこれらの組合せ。代替実施形態において、抗酸化剤は、例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン(butylated hydroxytolune)又はブチル化ヒドロキシアニソールなどの合成抗酸化剤である。本発明の実施形態に好適な抗酸化剤のその他の供給源として、限定はされないが、果物、野菜、茶、カカオ、チョコレート、香辛料、ハーブ類、米、家畜由来の内臓肉、酵母、全粒穀物、又は穀物が挙げられる。
具体的な抗酸化剤は、植物に存在する1群の化学物質であるポリフェノール(「ポリフェノール系」としても知られる)と呼ばれる植物栄養素のクラスに属し、これは、1分子当たり2つ以上のフェノール基の存在を特徴とする。本発明の実施形態に好適なポリフェノールとしては、カテキン、プロアントシアニジン、プロシアニジン、アントシアニン、ケルセリン、ルチン、レセルバトロール、イソフラボン、クルクミン、プニカラギン、エラギタンニン、ヘスペリジン、ナリンギン、シトラスフラボノイド、クロロゲン酸、他の類似の物質、及びこれらの組合せが挙げられる。
一実施形態において、抗酸化剤は、例えば、没食子酸エピガロカテキン(EGCG)などのカテキンである。別の実施形態では、抗酸化剤は、プロアントシアニジン、プロシアニジン又はそれらの組合せから選択される。特定の実施形態において、抗酸化剤は、アントシアニンである。また別の実施形態では、抗酸化剤は、ケルセチン、ルチン又はそれらの組合せから選択される。一実施形態において、抗酸化剤は、レゼルバトロールである。別の実施形態では、抗酸化剤は、イソフラボンである。また別の実施形態では、抗酸化剤は、クルクミンである。さらに別の実施形態では、抗酸化剤は、プニカラギン、エラギタンニン又はそれらの組合せから選択される。さらに別の実施形態において、抗酸化剤は、クロロゲン酸である。
特定の実施形態において、機能性成分は、少なくとも1種の食物繊維である。組成及び連結の両方で有意に異なる構造を有する多数の高分子炭水化物が、食物繊維の定義に該当する。このような化合物は、当業者に周知であり、その非限定的な例としては、非デンプン多糖類、リグニン、セルロース、メチルセルロース、ヘミセルロース、β-グルカン、ペクチン、ガム、粘液、ワックス、イヌリン、オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、シクロデキストリン、キチン、及びこれらの組合せが挙げられる。食物繊維は一般的に植物由来であるが、キチンなどの難消化性動物性食品も食物繊維として分類される。キチンは、セルロースの連結と同様に、β(1-4)結合によって連結されたアセチルグルコサミンの単位から構成される多糖類である。
特定の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1種の脂肪酸である。本明細書で使用される場合、「脂肪酸」は、任意の直鎖モノカルボン酸を指し、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、長鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、短鎖脂肪酸、脂肪酸前駆体(ω-9脂肪酸前駆体など)、及びエステル化脂肪酸を含む。本明細書で使用される場合、「長鎖多価不飽和脂肪酸」とは、長い脂肪族末端を有する任意の多価不飽和カルボン酸又は有機酸を指す。本明細書で使用される場合、「ω-3脂肪酸」は、その炭素鎖の末端メチルエンドからの第3の炭素-炭素結合として最初の二重結合を有する任意の多価不飽和脂肪酸を指す。具体的な実施形態において、ω-3脂肪酸は、長鎖ω3脂肪酸を含んでもよい。本明細書で使用される場合、「ω-6脂肪酸」とは、その炭素鎖の末端メチルエンドからの第6の炭素-炭素結合として最初の二重結合を有する任意の多価不飽和脂肪酸である。
本発明の実施形態で使用するのに好適なω-3脂肪酸は、例えば、藻類、魚類、動物、植物、又はそれらの組合せに由来するものであってよい。好適なω3脂肪酸の例として、限定するものではないが、リノレン酸、α-リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、ステアリドン酸、エイコサテトラエン酸及びそれらの組合せが含まれる。一部の実施形態では、好適なω-3脂肪酸は、魚油(例えば、ニシン油、マグロ油、サケ油、カツオ油、及びタラ油)、微細藻類のω-3油又はそれらの組合せから取得することができる。具体的な実施形態では、好適なω3脂肪酸は、以下に由来するものであってよい:市販のω3脂肪酸油、例えば、微細藻DHA(Microalgae DHA)油(Martek、Columbia、MD製)、OmegaPure(Omega Protein,Houston,TX製)、Marinol C-38(Lipid Nutrition,Channahon,IL)、カツオ油及びMEG-3(Ocean Nutrition,Dartmouth,NS製)、Evogel(Symrise,Holzminden,Germany製)、マグロ又はサーモン由来の魚油(Marine Oil)(Arista Wilton,CT製)、OmegaSource 2000、ニシン由来の魚油、及びタラ由来の魚油(OmegaSource,RTP,NC製)。
好適なω-6脂肪酸としては、限定するものではないが、リノール酸、γ-リノレン酸、ジホモ-γ-リノレン酸、アラキドン酸、エイコサジエン酸、ドコサジエン酸、アドレン酸、ドコサペンタエン酸及びこれらの組合せが挙げられる。
本発明の実施形態に好適なエステル化脂肪酸として、限定はされないが、ω-3及び/若しくはω-6脂肪酸を含有するモノアシルグリセロール(monoacylgycerols)、ω-3及び/若しくはω-6脂肪酸を含有するジアシルグリセロール(diacylgycerols)、又はω-3及び/若しくはω-6脂肪酸を含有するトリアシルグリセロール(triacylgycerols)並びにそれらの組合せが挙げられる。
特定の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1種のビタミンである。好適なビタミンとしては、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB9、ビタミンB12、及びビタミンCが挙げられる。
一部の公共機関によって、様々な他の化合物がビタミンとして分類されている。これらの化合物は、プソイドビタミン(pseudo-vitamin)と呼ばれる場合もあり、こうしたものとして、限定はされないが、ユビキノン(コエンザイムQ10)、パンガン酸、ジメチルグリシン、テストリル、アミグダリン、フラボノイド類、パラアミノ安息香酸、アデニン、アデニル酸、及びs-メチルメチオニンなどの化合物が挙げられる。本明細書で使用される場合、ビタミンという用語は、プソイドビタミンを含む。一部の実施形態では、ビタミンは、ビタミンA、D、E、K及びそれらの組合せから選択される脂溶性ビタミンである。他の実施形態において、ビタミンは、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチン、パントテン酸、ビタミンC及びこれらの組合せから選択される水溶性ビタミンである。
特定の実施形態では、機能性成分は、グルコサミンであり、任意選択で、コンドロイチン硫酸をさらに含む。
特定の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1種のミネラルである。ミネラル類は、本発明の教示によれば、生物が必要とする無機化学元素を含む。ミネラル類は、多様な組成物(元素、単塩、及び複合ケイ酸塩)で構成されており、結晶構造も大きく異なる。それらは、食品及び飲料に自然に存在するか、サプリメントとして添加されるか、或いは食品若しくは飲料とは別に消費又は投与されるかのいずれであってもよい。
ミネラル類は、比較的大量に必要なバルクミネラルと、比較的少量が必要とされる微量ミネラルのいずれかに分類され得る。バルクミネラルは一般に、1日当たり約100mg以上の量で必要とされ、微量ミネラルは、1日当たり約100mg未満の量で必要とされるものである。
一実施形態において、ミネラルは、バルクミネラル、微量ミネラル又はそれらの組合せから選択される。バルクミネラルの非限定的な例としては、カルシウム、塩素、マグネシウム、リン、カリウム、ナトリウム、及びイオウが挙げられる。微量ミネラルの非限定的な例としては、クロム、コバルト、銅、フッ素、鉄、マンガン、モリブデン、セレン、亜鉛、及びヨウ素が挙げられる。ヨウ素は、一般に微量ミネラルとして分類されるが、他の微量ミネラルよりも多量に必要であり、往々にしてバルクミネラルに分類される。
具体的な実施形態では、ミネラルは、ヒトの栄養に必要であると考えられる微量ミネラルであり、その非限定的な例としては、ビスマス、ホウ素、リチウム、ニッケル、ルビジウム、ケイ素、ストロンチウム、テルル、スズ、チタン、タングステン、及びバナジウムが挙げられる。
本明細書に具体的に表されるミネラル類は、当業者に公知の任意の形態であってよい。例えば、一実施形態では、ミネラル類は、そのイオン形態であってもよく、これは、正又は負の電荷のいずれかを有する。別の実施形態では、ミネラル類は、その分子形態であってもよい。例えば、イオウ及びリンは、多くの場合、硫酸塩、硫化物、及びリン酸塩として天然に存在する。
特定の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1種の保存料である。具体的な実施形態において、保存料は、抗菌剤、抗酸化剤、抗酵素剤又はそれらの組合せから選択される。抗菌剤の非限定的な例としては、亜硫酸塩、プロピオン酸塩、安息香酸塩、ソルビン酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、バクテリオシン、塩、糖、酢酸、二炭酸ジメチル(DMDC)、エタノール、及びオゾンが挙げられる。一実施形態において、保存料は亜硫酸塩である。亜硫酸塩としては、限定されないが、二酸化イオウ、亜硫酸水素ナトリウム、及び亜硫酸水素カリウムが挙げられる。別の実施形態では、保存料はプロピオン酸塩である。プロピオン酸塩としては、プロピオン酸、プロピオン酸カルシウム、及びプロピオン酸ナトリウムが挙げられるが、これらに限定されない。また別の実施形態では、保存料は、安息香酸塩である。安息香酸塩としては、限定されないが、安息香酸ナトリウム及び安息香酸がある。さらに別の実施形態では、保存剤は、ソルビン酸塩である。ソルビン酸塩としては、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カルシウム、及びソルビン酸が挙げられるが、これらに限定されない。また別の実施形態において、保存料は、硝酸塩及び/又は亜硝酸塩である。硝酸塩及び亜硝酸塩としては、限定されないが、硝酸ナトリウム及び亜硝酸ナトリウムがある。別の実施形態では、少なくとも1つの保存料は、例えば、ナイシンなどのバクテリオシンである。また別の実施形態では、保存料は、エタノールである。さらにまた別の実施形態では、保存料はオゾンである。本発明の具体的な実施形態に保存料として使用するのに適した抗酵素剤の非限定的な例は、アスコルビン酸、クエン酸、及びエチレンジアミン四酢酸(EDTA)などの金属キレート剤を含む。
特定の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1種の水和剤である。別の具体的な実施形態では、水和剤は、筋肉によって燃焼されたエネルギー貯蔵を補うための炭水化物である。本発明の具体的な実施形態に使用するのに好適な炭水化物は、米国特許第4,312,856号、同第4,853,237号、同第5,681,569号、及び同第6,989,171号明細書に記載されている。好適な炭水化物の非限定的な例としては、単糖類類、二糖類類、オリゴ糖類、複合多糖類又はこれらの組合せが挙げられる。特定の実施形態に使用するのに好適なタイプの単糖類の非限定的な例としては、トリオース、テトロース、ペントース、ヘキソース、ヘプトース、オクトース、及びノノースが挙げられる。好適な単糖類の具体的なタイプの非限定的な例としては、グリセルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン、エリトロース、トレオース、エリトルロース、アラビノース、リキソース、リボース、キシロース、リブロース、キシルロース、アロース、アルトロース、ガラクトース、グルコース、グロース、イドース、マンノース、タロース、フルクトース、プシコース、ソルボース、タガトース、マンノヘプツロース、セドヘルツロース、オクトロース、及びシアロースが挙げられる。好適な二糖類の非限定的な例としては、スクロース、ラクトース、及びマルトースが挙げられる。好適なオリゴ糖の非限定的な例としては、サッカロース、マルトトリオース、及びマルトデキストリンが挙げられる。他の特定の実施形態では、炭水化物は、コーンシロップ、甜菜糖、甘蔗糖、ジュース、又は茶から取得される。
別の具体的な実施形態において、水和剤は、細胞再水和をもたらすフラバノールである。フラバノールは、植物中に存在する天然物質の一種であり、一般に、1つ以上の化学部分に結合した2-フェニルベンゾピロン分子骨格を含む。本発明の具体的な実施形態に使用するのに好適なフラバノールの非限定的な例としては、カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、没食子酸エピカテキン、3-没食子酸エピガロカテキン、テアフラビン、3-没食子酸テアフラビン、3’-没食子酸テアフラビン、3,3’-没食子酸テアフラビン、テアルビギン又はこれらの組合せが挙げられる。フラバノールのいくつかの一般的な供給源としては、チャノキ、果物、野菜、花が挙げられる。好ましい実施態様では、フラバノールは、緑茶から抽出される。
具体的な実施形態において、水和剤は、運動持久力を高めるためのグリセロール溶液である。グリセロール含有溶液の摂取は、血液量の増加、心拍数の低下、直腸温の低下などの有益な生理学的効果をもたらすことが明らかにされている。
特定の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1種のプロバイオティクス、プレバイオティクス及びそれらの組合せから選択される。プロバイオティクスは、人体の自然に存在する消化管微生物叢に影響を与える有益な微生物である。プロバイオティクスの例としては、限定するものではないが、ヒトに有益な効果を与える以下の属:乳酸桿菌(Lactobacilli)、ビフィズス菌(Bifidobacteria)、連鎖球菌(Streptococci)の菌、又はそれらの組合せが挙げられる。本発明の具体的な実施形態において、少なくとも1種のプロバイオティクスは、乳酸桿菌(Lactobacilli)属から選択される。本発明の他の特定の実施形態によれば、プロバイオティクスは、ビフィズス菌(Bifidobacteria)属から選択される。具体的な実施形態において、プロバイオティクスは、ストレプトコッカス属(Streptococcus)から選択される。
本発明に従って使用され得るプロバイオティクスは、当業者に周知である。プロバイオティクスを含む食品の非限定的な例としては、ヨーグルト、ザワークラウト、ケフィア、キムチ、発酵野菜、並びに腸のマイクロバランスを改善することによって宿主動物に有益な影響を与える微生物要素を含む他の食品が挙げられる。
本発明の実施形態によるプレバイオティクスとしては、限定されないが、ムコ多糖類、オリゴ糖類、多糖類、アミノ酸類、ビタミン類、栄養前駆体、タンパク質及びそれらの組合せを含む。本発明の具体的な実施形態によれば、プレバイオティクスは、限定はされないが、多糖類及びオリゴ糖を含む食物繊維から選択される。本発明の具体的な実施形態に従ってプレバイオティクスとして分類されるオリゴ糖類の非限定的な例としては、フラクトオリゴ糖、イヌリン、イソマルトオリゴ糖、ラクチロール、ラクトスクロース、ラクツロース、ピロデキストリン、ダイズオリゴ糖、トランスガラクトオリゴ糖、及びキシロオリゴ糖が挙げられる。他の実施形態では、プレバイオティクスは、アミノ酸である。いくつかの既知のプレバイオティクスは分解されて、プロバイオティクス用の炭水化物をもたらすが、一部のプロバイオティクスは、栄養のためにアミノ酸も必要とする
プレバイオティクスは、限定はされないが、バナナ、ベリー類、アスパラガス、ニンニク、コムギ、オートムギ、オオムギ(及びその他の全粒穀物)、亜麻仁、トマト、キクイモ、タマネギ及びチコリ、野菜(例えば、タンポポの葉、ホウレンソウ、コラードグリーン、フダンソウ、ケール、カラシナ、カブの葉)、並びに豆類(例えば、レンズマメ、キドニービーンズ、ヒヨコマメ、白インゲンマメ、ホワイトビーンズ、ブラックビーンズ)を含む、様々な食品に天然に存在する。
特定の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1つの体重管理剤である。本明細書で使用される場合、「体重管理剤」は、食欲抑制剤及び/又は熱産生剤を含む。本明細書で使用される場合、「食欲抑制剤」、「食欲充足組成物」、「充足剤」、及び「充足成分」という語句は同義である。「食欲抑制剤」という語句は、有効量で送達されると、人の食欲を抑制、阻害、低減、又はその他の方法で抑制する主要栄養素、ハーブ抽出物、外因性ホルモン類、食欲低下薬、食欲不振誘発剤、医薬品、及びこれらの組合せを表す。「熱産生剤」という語句は、有効量で送達されると、人の熱産生又は代謝を活性化又は促進する主要栄養素、ハーブ抽出物、外因性ホルモン、食欲低下薬、食欲不振誘発剤、医薬品、及びこれらの組合せを表す。
好適な体重管理剤は、タンパク質、炭水化物、食事性脂肪、及びそれらの組合せからなる群から選択される主要栄養素を含む。タンパク質、炭水化物、食事性脂肪を摂取すると、食欲抑制効果のあるペプチドの放出が刺激される。例えば、タンパク質及び食事性脂肪を摂取すると、腸内ホルモンであるコレサイトカイニン(CCK)の放出が刺激されるのに対し、炭水化物及び食事性脂肪を摂取すると、グルカゴン様ペプチド1(GLP-1)の放出が刺激される。
好適な主要栄養素による体重管理剤には、炭水化物も含まれる。炭水化物は、概して、糖、デンプン、セルロース、ゴムを含み、これらは、身体により、エネルギーとしてブドウ糖に変換される。炭水化物は、多くの場合、消化性炭水化物(例えば、単糖類、二糖類、デンプン)と、難消化性炭水化物(例えば、食物繊維)の2つのカテゴリーに分類される。研究から、小腸における吸収及び消化性が低い難消化性炭水化物及び複合高分子炭水化物は、食物摂取を阻害する生理学的反応を刺激する。従って、本明細書に具体的に表される炭水化物は、難消化性炭水化物、又は消化性が低い炭水化物を含むことが望ましい。このような炭水化物の非限定的な例としては、ポリデキストロース;イヌリン;エリスリトール、マンニトール、キシリトール、ソルビトールなどの単糖由来のポリオール;イソマルト、ラクチトール、マルチトールなどの二糖類由来のアルコール;並びに加水分解水添デンプンが挙げられる。炭水化物については、以下により詳細に説明する。
別の特定の実施形態では、体重管理剤は、食事性脂肪である。食事性脂肪は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の組合せからなる脂質である。多価不飽和脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸よりも充足効能が高いことが証明されている。従って、本明細書に具体的に表される食事性脂肪は、多価不飽和脂肪酸を含むことが望ましく、その非限定的な例としては、トリアシルグリセロールがある。
別の具体的な実施形態において、体重管理剤は、ハーブ抽出物である。多くの種類の植物からの抽出物が、食欲抑制特性を有するものとして確認されている。抽出物が食欲抑制特性を有する植物の非限定的な例としては、以下の属:フーディア(Hoodia)、トリコカウロン(Trichocaulon)、カラルマ(Caralluma)、スタぺリア(Stapelia)、オルベア(Orbea)、アスクレピアス(Asclepias)、及びカメリア(Camelia)の植物が挙げられる。その他の実施形態としては、ギムネマ・シルベスタ(Gymnema Sylvestre)、コーラナッツ(Kola Nut)、ダイダイ(Citrus Auran tium)、イエルバ・マテ(Yerba Mate)、グリフォニア・シンプリシフォリア(Griffonia Simplicifolia)、ガラナ(Guarana)、ミルラ(myrrh)、グッグル(guggul)脂質、及びクロスグリ(black current)種子油に由来する抽出物が挙げられる。
ハーブ抽出物は、任意の種類の植物材料又は植物バイオマスから調製され得る。植物材料及びバイオマスの非限定的な例としては、茎、根、葉、植物材料から得られる乾燥粉末、及び樹液又は乾燥樹液が挙げられる。ハーブ抽出物は、概して、植物から樹液を抽出した後、樹液を噴霧乾燥することにより調製される。或いは、溶媒抽出手順を採用してもよい。最初の抽出に続いて、活性が高められたハーブ抽出物を得るために、初期抽出物をさらに分画する(例えば、カラムクロマトグラフィーにより)ことが望ましい場合がある。このような技術は、当業者には周知である。
一実施形態において、ハーブ抽出物は、フーディア(Hoodia)属の植物に由来する。P57として知られるフーディア(Hoodia)のステロール配糖体が、フーディア(Hoodia)種の食欲抑制効果に関与していると考えられる。別の実施形態では、ハーブ抽出物は、カラルマ(Caralluma)属の植物に由来し、その非限定的な例としては、カラツベルシドA、カラツベルシドB、ボウセロシド(bouceroside)I、ボウセロシドII、ボウセロシドIII、ボウセロシドIV、ボウセロシドV、ボウセロシドVI、ボウセロシドVII、ボウセロシドVIII、ボウセロシドIX、及びボウセロシドXが挙げられる。別の実施形態では、少なくとも1種のハーブ抽出物は、トリコカウロン(Trichocaulon)属の植物に由来する。トリコカウロン(Trichocaulon)植物は、概して、フーディア(Hoodia)同様、南アフリカ原産の多肉植物であり、例えば、T.ピリフェラム(T.piliferum)種、及びT.オフィシナレ(T.officinale)種がある。別の実施形態では、ハーブ抽出物は、スタペリア(Stapelia)又はオルベア(Orbea)属の植物に由来する。理論に束縛されることは望まないが、食欲抑制活性を示す上記化合物は、サポニン類、例えば、スタバロシドA、B、C、D、E、F、G、Η、I、J、及びKを包含するプレグナングルコシド類であると考えられる。別の実施形態では、ハーブ抽出物は、アスクレピアス(Asclepias)属の植物に由来する。理論に束縛されることは望まないが、上記抽出物は、食欲抑制効果を有するプレグナングリコシド類及びプレグナンアグリコンなどのステロイド化合物を含むと考えられる。
別の特定の実施形態では、体重管理剤は、体重管理効果を有する外因性ホルモンである。このようなホルモンの非限定的な例としては、CCK、ペプチドYY、グレリン、ボンベシン及びガストリン放出ペプチド(GRP)、エンテロスタチン、アポリポタンパク質A-IV、GLP-1、アミリン、ソマスタチン、及びレプチンが挙げられる。
別の実施形態では、体重管理剤は、医薬品である。非限定的な例としては、フェンテナイム(phentenime)、ジエチルプロピオン、フェンジメトラジン、シブトラミン、リモナバン、オキシントモジュリン、塩酸フロキセチン(floxetine hydrochloride)、エフェドリン、フェネチルアミン、又はその他の刺激薬が挙げられる。
特定の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1種の骨粗鬆症管理剤である。特定の実施形態では、骨粗鬆症管理剤は、少なくとも1つのカルシウム供給源である。具体的な実施形態によれば、カルシウム供給源は、塩錯体、可溶性分子種、及びその他の形態のカルシウムなど、カルシウムを含有する任意の化合物である。カルシウム供給源の非限定な例としては、アミノ酸キレートカルシウム、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム、クエン酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム、リンゴ酸クエン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、酒石酸カルシウム、乳酸カルシウム、これらの可溶性分子種、及びこれらの組合せが挙げられる。
特定の実施形態によれば、骨粗鬆症管理剤は、マグネシウム供給源である。マグネシウム供給源は、塩錯体、可溶性分子種、及びその他の形態のマグネシウムなど、マグネシウムを含有する任意の化合物である。マグネシウム供給源の非限定な例としては、塩化マグネシウム、クエン酸マグネシウム、グルセプト酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、ピコール酸マグネシウム(magnesium picolate)、硫酸マグネシウム、これらの可溶性分子種、及びこれらの混合物が挙げられる。別の具体的な実施形態では、マグネシウム供給源は、アミノ酸キレートマグネシウム又はクレアチンキレートマグネシウムを含む。
他の実施形態では、骨粗鬆症剤は、ビタミンD、C、K、それらの前駆体及び/又はベータカロテン、並びにこれらの組合せから選択される。
数多くの植物及び植物抽出物が、骨粗しょう症の予防及び処置に有効であるものとして認められている。骨粗しょう症管理剤として好適な植物及び植物抽出物の非限定な例としては、米国特許出願公開第2005/0106215号明細書に開示されるようなタンポポ(Taraxacum)属及びザイフリボク(Amelanchier)属の種、並びに米国特許出願公開第2005/0079232号明細書に開示されるような、クロモジ(Lindera)属、アルテミシア(Artemisia)属、ショウブ(Acorus)属、ベニバナ(Carthamus)属、カラム(Carum)属、ハマゼリ(Cnidium)属、クルクマ(Curcuma)属、カヤツリグサ(Cyperus)属、ジュニペルス(Juniperus)属、サクラ(Prunus)属、アヤメ(Iris)属、チコリウム(Cichorium)属、ドドナエア(Dodonaea)属、イカリソウ(Epimedium)属、エリオゴヌム(Erigonoum)属、ダイズ(Soya)属、メンタ(Mentha)属、オシマム(Ocimum)属、イブキジャコウソウ(thymus)属、タナセタム(Tanacetum)属、プランタゴ(Plantago)属、スペアミント(Spearmint)属、ベニノキ(Bixa)属、ビティス(Vitis)属、ローズマリー(Rosemarinus)属、ヌルデ(Rhus)属、及びイノンド(Anethum)属の種が挙げられる。
特定の実施形態において、機能性成分は、少なくとも1種の植物エストロゲンである。植物エストロゲンは、植物に存在する化合物であり、典型的には、植物又は植物エストロゲンを有する植物部分の摂取によって人体に送達され得る。本明細書で使用される場合、「植物エストロゲン」とは、体内に導入されたときに、任意の度合いでエストロゲン様の効果を及ぼす任意の物質を指す。例えば、植物エストロゲンは、生体内のエストロゲン受容体に結合して、若干のエストロゲン様の効果を有する場合がある。
本発明の実施形態に好適な植物エストロゲン類の例として、限定はされないが、イソフラボン類、スチルベン類、リグナン類、レソルシル酸ラクトン類、クメスタン類、クメストロール、エコール、及びこれらの組合せが挙げられる。好適な植物エストロゲン供給源としては、限定されないが、以下のものが挙げられる:全粒穀物、穀物、繊維、果物、野菜、ブラック・コホッシュ、リュウゼツランの根、クロフサスグリ、ブラック・ハウ(black haw)、チェストベリー類、クランプ・バーク(cramp bark)、ドンクアイ根、デビルズ・クラブの根、ファルス・ユニコーン根(false unicorn root)、朝鮮人参の根、ノボロギク・ハーブ(groundsel herb)、甘草、ライフルート・ハーブ、マザーウォート・ハーブ(motherwort herb)、芍薬根、ラズベリー葉、バラ科植物、セージ葉、サルサの根、ソーパルメットベリー、ワイルドヤムの根、ノコギリソウ花、豆類、ダイズ、ダイズ製品(例えば、味噌、卯の花、豆乳、ソイ・ナッツ、ダイズタンパク質単離物、テンペン(tempen)、又は豆腐)、ヒヨコマメ、ナッツ類、レンズマメ、種子、クローバー、レッドクローバー、タンポポ葉、タンポポ根、コロハ種子、緑茶、ホップ、赤ワイン、亜麻仁、ニンニク、タマネギ、亜麻仁、ルリジサ、バタフライ・ウィード(butterfly weed)、キャラウェイ、チェストツリー、バイテックス、デーツ、ヒメウイキョウ、フェンネルシード、ゴツ・コーラ(gotu kola)、オオアザミ、メグサハッカ、ザクロ、サザンウッド、ダイズ粉、ヨモギギク、並びにクズの根(クズ属(pueraria)根)など、並びにこれらの組合せ。
イソフラボンは、ポリフェノールと呼ばれる植物栄養素群に属している。一般に、ポリフェノール(「ポリフェノール系」といても知られる)は、植物に存在する化学物質の1群であり、分子当たり2つ以上のフェノール基が存在することを特徴とする。
本発明の実施形態に好適な植物エストロゲンイソフラボンとしては、ゲニステイン、ダイゼイン、グリシテイン、ビオカニンA、ホルモノネチン、これらのそれぞれの天然に生じるグリコシド類及びグリコシド複合体、マタイレシノール、セコイソラリシレシノール、エンテロラクトン、エンテロジオール、テクスチャード植物性タンパク質、及びこれらの組合せが挙げられる。
本発明の実施形態のためのイソフラボンの好適な供給源としては、限定はされないが、ダイズ、ダイズ製品、マメ科植物、アルファルファスプラウト、ヒヨコマメ、ピーナッツ、及びレッドクローバーが挙げられる。
特定の実施形態において、機能性成分は、少なくとも1つの長鎖第一級脂肪族飽和アルコールである。長鎖第一級脂肪族飽和アルコールは、有機化合物の多様な群である。アルコールという用語は、これらの化合物が、炭素原子に結合したヒドロキシル基(-OH)を特徴とすることを指す。本発明の特定の実施形態に使用される具体的な長鎖第一級脂肪族飽和アルコールの非限定的な例としては、炭素数8の1-オクタノール、炭素数9の1-ノナノール、炭素数10の1-デカノール、炭素数12の1-ドデカノール、炭素数14の1-テトラデカノール、炭素数16の1-ヘキサデカノール、炭素数18の1-オクタデカノール、炭素数20の1-エイコサノール、炭素数22の1-ドコサノール、炭素数24の1-テトラコサノール、炭素数26の1-ヘキサコサノール、炭素数27の1-ヘプタコサノール、炭素数28の1-オクタノソール、炭素数29の1-ノナコサノール、炭素数30の1-トリアコンタノール、炭素数32の1-ドトリアコンタノール、及び炭素数34の1-テトラコンタノールが挙げられる。
一実施形態では、長鎖第一級脂肪族飽和アルコールは、ポリコサノールである。ポリコサノールは、主に炭素数28の1-オクタノソールと、炭素数30の1-トリアコンタノールと、これに加え、低濃度で、炭素数22の1-ドコサノール、炭素数24の1-テトラコサノール、炭素数26の1-ヘキサコサノール、炭素数27の1-ヘプタコサノール、炭素数29の1-ノナコサノール、炭素数32の1-ドトリアコンタノール、及び炭素数34の1-テトラコンタノールなどの他のアルコールと、から構成される長鎖第一級脂肪族飽和アルコールの混合物を指す用語である。
特定の実施形態において、機能性成分は、少なくとも1種のフィトステロール、フィトスタノール、又はこれらの組合せである。本明細書で使用される場合、「スタノール」、「植物スタノール」及び「フィトスタノール」という語句は同意語である。植物ステロール及びスタノールは、多くの果物、野菜、ナッツ、種子、穀物、豆類、植物油、樹皮、並びにその他の植物資源に、天然に少量存在する。ステロールは、C-3にヒドロキシル基を有するステロイドの亜群である。概して、フィトステロールは、コレステロールなどのステロイド核内に二重結合を有する;しかし、フィトステロールは、C-24にも、エチル基若しくはメチル基、又は追加の二重結合などの置換側鎖(R)を含み得る。フィトステロールの構造は、当業者には周知である。
少なくとも44の天然に存在するフィトステロールが発見されており、概して、トウモロコシ、ダイズ、コムギ、及びウッドオイルなどの植物に由来する;しかし、これらのフィトステロールは合成により製造して、天然のものと同一であるか、又は天然に存在する植物ステロールと同様の特性を備える組成物を形成することもできる。非限定的な好適なフィトステロールとして、限定はされないが、4-デスメチルステロール(例えば、β-シトステロール、カンペステロール、スチグマステロール、ブラシカステロール、22-デヒドロブラシカステロール、及びΔ5-アベナステロール)、4-モノメチルステロール、及び4,4-ジメチルステロール(トリテルペンアルコール)(例えば、シクロアルテノール、24-メチレンシクロアルタノール、及びシクロブラノール)が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「スタノール」、「植物スタノール」及び「フィトスタノール」という語句は同意語である。フィトスタノールは、天然に微量しか存在しない飽和ステロールアルコールであり、フィトステロールの水素化など、合成によって製造することもできる。好適なフィトスタノールとしては、限定されないが、β-シトスタノール、カンペスタノール、シクロアルタノール、及び飽和形態の他のトリテルペンアルコールが挙げられる。
本明細書で使用される場合、フィトステロール及びフィトスタノールはいずれも、α及びβ異性体などの様々な異性体を包含する。また、本発明のフィトステロール及びフィトスタノールは、それらのエステル形態であってもよい。フィトステロール及びフィトスタノールのエステルを取得するのに好適な方法は、当業者に周知であり、米国特許第6,589,588号、同第6,635,774号、同第6,800,317号明細書、及び米国特許出願公開第2003/0045473号明細書に開示されている。好適なフィトステロール及びフィトスタノールエステルの非限定的な例としては、酢酸シトステロール、オレイン酸シトステロール、オレイン酸スチグマステロール、及びそれらの対応するフィトスタノールエステルが挙げられる。本発明のフィトステロール及びフィトスタノールは、それらの誘導体も含み得る。
4.添加物
例示的な添加物としては、限定はされないが、炭水化物、ポリオール、アミノ酸及びそれらの対応する塩、ポリアミノ酸及びそれらの対応する塩、糖酸及びそれらの対応する塩、ヌクレオチド、有機酸、無機酸、有機酸塩及び有機塩基塩を含む有機塩、無機塩、苦味化合物、カフェイン、香味剤及び香味成分、渋味化合物、タンパク質又はタンパク質加水分解物、界面活性剤、乳化剤、植物エキス、フラボノイド、アルコール、ポリマー及びこれらの組合せが挙げられる。
一実施形態では、組成物は、1種以上のポリオールをさらに含む。用語「ポリオール」は、本明細書中で使用される場合、2個以上のヒドロキシル基を含む分子を指す。ポリオールは、ヒドロキシル基をそれぞれ2、3、及び4個含むジオール、トリオール、又はテトラオールであり得る。ポリオールは、ヒドロキシル基を5個以上含有してもよく、例えば、ヒドロキシル基をそれぞれ5、6、又は7個含むペンタオール、ヘキサオール、又はヘプタオールが挙げられる。さらに、ポリオールは、糖アルコール、多価アルコール、又は炭水化物の還元型であるポリアルコールであってもよく、この場合、カルボニル基(アルデヒド又はケトン、還元糖)が1級又は2級ヒドロキシル基に還元されている。一部の実施形態におけるポリオールの非限定的な例としては、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、ラクチトール、キシリトール、イソマルト、プロピレングリコール、グリセロール(グリセリン)、トレイトール、ガラクチトール、パラチノース、還元イソマルトオリゴ糖、還元キシロオリゴ糖、還元ゲンチオオリゴ糖、還元マルトースシロップ、還元グルコースシロップ、及び糖アルコール、又は還元が可能で、味に悪影響を及ぼさない任意の他の炭水化物が挙げられる。
好適なアミノ酸添加物として、限定はされないが、アスパラギン酸、アルギニン、グリシン、グルタミン酸、プロリン、トレオニン、テアニン、システイン、シスチン、アラニン、バリン、チロシン、ロイシン、アラビノース、トランス-4-ヒドロキシプロリン、イソロイシン、アスパラギン、セリン、リジン、ヒスチジン、オルニチン、メチオニン、カルニチン、アミノ酪酸(α-、β-、及び/又はδ-異性体)、グルタミン、ヒドロキシプロリン、タウリン、ノルバリン、サルコシン、及びナトリウム若しくはカリウム塩又は酸性塩などのそれらの塩形態が挙げられる。アミノ酸添加物はまた、D-又はL-立体配置であってもよく、また、同じ又は異なるアミノ酸の単量体、二量体若しくは三量体であってもよい。さらに、アミノ酸は、適切な場合、α-、β-、γ-及び/又はδ-異性体であってもよい。一部の実施形態では、前述のアミノ酸と、それらの対応する塩(例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム塩又はそれらの他のアルカリ若しくはアルカリ土類金属塩、又は酸塩)の組合せも好適な添加物である。アミノ酸は、天然又は合成のいずれでもよい。また、アミノ酸を修飾してもよい。修飾アミノ酸とは、少なくとも1個の原子が付加、除去、又は置換されているか、又はそれらの組合せがなされている任意のアミノ酸(例えば、N-アルキルアミノ酸、N-アシルアミノ酸、又はN-メチルアミノ酸)を指す。修飾アミノ酸の非限定的な例としては、トリメチルグリシン、N-メチル-グリシン、N-メチル-アラニンなどのアミノ酸誘導体が挙げられる。本明細書で使用される場合、修飾アミノ酸は、修飾されたアミノ酸と、修飾されていないアミノ酸の両方を包含する。本明細書で使用される場合、アミノ酸は、グルタチオン及びL-アラニル-L-グルタミンなどのペプチド及びポリペプチド(例えば、ジペプチド、トリペプチド、テトラペプチド、及びペンタペプチド)の両方を包含する。
好適なポリアミノ酸添加物としては、ポリL-アスパラギン酸、ポリL-リジン(例えば、ポリL-α-リジン又はポリL-ε-リジン)、ポリL-オルニチン(例えば、ポリL-α-オルニチン又はポリL-ε-オルニチン)、ポリL-アルギニン、他の高分子形態のアミノ酸、及びそれらの塩形態(例えば、L-グルタミン酸一ナトリウム塩などのカルシウム、カリウム、ナトリウム、又はマグネシウム塩類)が挙げられる。ポリアミノ酸添加物は、D配-又はL-立体配置のいずれであってもよい。さらに、ポリアミノ酸は、適切な場合、α-、β-、γ-、δ-、及びε-異性体であってもよい。一部の実施形態では、前述のポリアミノ酸と、それらの対応する塩(例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム塩又はその他のアルカリ土類金属塩若しくは酸塩)との組合せも好適な添加物である。本明細書に記載のポリアミノ酸は、異なるアミノ酸のコポリマー類を含み得る。ポリアミノ酸は、天然又は合成のいずれであってもよい。ポリアミノ酸類は、少なくとも1個の原子が付加、除去、置換されているか、又はそれらの組合せがなされているような修飾されているものであってよい(例えば、N-アルキルポリアミノ酸、又はN-アシルポリアミノ酸)。本明細書で使用される場合、ポリアミノ酸は、修飾されたポリアミノ酸と、修飾されていないポリアミノ酸の両方を包含する。例えば、修飾されたポリアミノ酸としては、限定されないが、MW1,500、MW6,000、MW25,200、MW63,000、MW83,000、又はMW300,000のポリL-α-リジンなど、様々な分子量(MW)のポリアミノ酸が挙げられる。
好適な糖酸添加物としては、限定されないが、アルドン酸、ウロン酸、アルダリン酸、アルギン酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルカリン酸、ガラクタリン酸、ガラクツロン酸、及びそれらの塩(例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム塩又は他の生理学的に許容される塩)、並びにそれらの組合せが挙げられる。
好適なヌクレオチド添加物として、限定はされないが、イノシン一リン酸(「IMP」)、グアノシン一リン酸(「GMP」)、アデノシン一リン酸(「AMP」)、シトシン一リン酸(CMP)、ウラシル一リン酸(UMP)、イノシン二リン酸、グアノシン二リン酸、アデノシン二リン酸、シトシン二リン酸、ウラシル二リン酸、イノシン三リン酸、グアノシン三リン酸、アデノシン三リン酸、シトシン三リン酸、ウラシル三リン酸、それらのアルカリ又はアルカリ土類金属塩、及びこれらの組合せが挙げられる。本明細書に記載されるヌクレオチドは、ヌクレオシド又は核酸塩基(例えば、グアニン、シトシン、アデニン、チミン、ウラシル)などのヌクレオチド関連添加物も含み得る。
好適な有機酸添加剤物としては、-COOH部分を含む任意の化合物、例えば、C2~C30カルボン酸、置換ヒドロキシルC2~C30カルボン酸、酪酸(エチルエステル)、置換酪酸(エチルエステル)、安息香酸、置換安息香酸(例えば、2,4-ジヒドロキシ安息香酸)、置換ケイ皮酸、ヒドロキシ酸、置換ヒドロキシ安息香酸、アニ酸置換シクロヘキシルカルボン酸、タンニン酸、アコニット酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、イソクエン酸、グルコン酸、グルコヘプトン酸、アジピン酸、ヒドロキシクエン酸、リンゴ酸、フルタリック酸(fruitaric acid)(リンゴ酸、フマル酸、酒石酸のブレンド)、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、クロロゲン酸、サリチル酸、クレアチン、コーヒー酸、胆汁酸、酢酸、アスコルビン酸、アルギン酸、エリソルビン酸、ポリグルタミン酸、グルコノデルタラクトン、及びそれらのアルカリ又はアルカリ土類金属塩誘導体が挙げられる。さらに、有機酸添加物は、D-又はL-立体配置のいずれであってもよい。
好適な有機酸添加塩としては、限定するものではないが、全ての有機酸のナトリウム、カルシウム、カリウム、及びマグネシウム塩、例えば、以下:クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、乳酸(例えば、乳酸ナトリウム)、アルギン酸(例えば、アルギン酸ナトリウム)、アスコルビン酸(例えば、アスコルビン酸ナトリウム)、安息香酸(例えば、安息香酸ナトリウム又は安息香酸カリウム)、ソルビン酸及びアジピン酸の塩が挙げられる。任意に記載される例示の有機酸添加物は、以下:水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、カルボキシル誘導体、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、アルコキシ、アリールオキシ、ニトロ、シアノ、スルホ、チオール、イミン、スルホニル、スルフェニル、スルフィニル、スルファミル、カルボキシアルコキシ、カルボキシアミド、ホスホニル、ホスフィニル、ホスホリル、ホスフィノ、チオエステル、チオエーテル、無水物、オキシミノ、ヒドラジノ、カルバミル、蛍光体又はホスホナトから選択される少なくとも1つの基により置換されていてよい。具体的な実施形態では、有機酸添加物は、消費可能な製品、例えば、飲料中に存在する場合、約10ppm~約5,000ppmの濃度をもたらすのに有効な量で、甘味料組成物中に存在する。
好適な無機酸添加物としては、限定されないが、リン酸、亜リン酸、ポリリン酸、塩酸、硫酸、炭酸、リン酸二水素ナトリウム、及びそれらのアルカリ又はアルカリ土類金属塩(例えば、イノシトール六リン酸Mg/Ca)が挙げられる。
好適な苦味化合物添加物としては、限定されないが、カフェイン、キニーネ、尿素、ビターオレンジ油、ナリンギン、クワシア、及びそれらの塩が挙げられる。
好適な香味剤及び香味成分添加物としては、限定されないが、バニリン、バニラ抽出物、マンゴー抽出物、シナモン、シトラス、ココナッツ、ショウガ、ビリジフロロール、アーモンド、メントール(ミントを含まないメントールを含む)、ブドウ果皮抽出物、及びブドウ種子抽出物が挙げられる。「香味剤」及び「香味成分」は同意語であり、天然若しくは合成物質又はそれらの組合せを含み得る。香味剤には、風味を付与する他の物質も含まれ、一般的に許容される範囲内で使用したときに人又は動物に安全である天然又は非天然(合成)物質も含まれ得る。好適な香味剤の非限定的な例を以下に挙げる:Doehler(商標)Natural Flavoring Sweetness Enhancer K14323(Doehler(商標),Darmstadt,Germany)、Symrise(商標)Natural Flavor Mask for Sweeteners 161453及び164126(Symrise(商標),Holzminden,Germany)、Natural Advantage Bitterness Blockers 1、2、9及び10(Natural Advantage(商標),Freehold,New Jersey,U.S.A.)、並びにSucramask(商標)(Creative Research Management,Stockton,California,U.S.A.)が挙げられる。
好適なポリマー添加物としては、限定されないが、キトサン、ペクチン、ペクチン酸、ペクチン酸、ポリウロン酸、ポリガラクツロン酸、デンプン、食品親水コロイド又はその粗抽出物(例えば、アラビアゴムノキ(acacia senegal)ガム(Fibergum(商標)、アカシアセヤルガム、カラギーナン)、ポリL-リジン(例えば、ポリL-α-リジン又はポリ-L-ε-リジン)、ポリL-オルニチン(例えば、ポリL-α-オルニチン又はポリL-ε-オルニチン)、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ(エチレングリコールメチルエーテル)、ポリアルギニン、ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸、ポリエチレンイミン、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール、及びポリエチレングリコールアルギン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム及びその塩、並びにその他のカチオン性ポリマー及びアニオン性ポリマーが挙げられる。
好適なタンパク質又はタンパク質加水分解物添加物としては、限定されないが、ウシ血清アルブミン(BSA)、乳清タンパク質(90%インスタント乳清タンパク質分離物、34%乳清タンパク質、50%加水分解乳清タンパク質、及び80%乳清タンパク質濃縮物などのそれらの画分又は濃縮物を含む)、可溶性米タンパク質、ダイズタンパク質、タンパク質分離物、タンパク質加水分解物、タンパク質加水分解物の反応産物、糖タンパク質、並びに/又はアミノ酸(例えば、グリシン、アラニン、セリン、トレオニン、アスパラギン、グルタミン、アルギニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、ノルバリン、メチオニン、プロリン、チロシン、ヒドロキシプロリンなど)を含有するプロテオグリカン、コラーゲン(例えば、ゼラチン)、部分加水分解コラーゲン(例えば、加水分解した魚コラーゲン)、及びコラーゲン加水分解物(例えば、ブタコラーゲン加水分解物)が挙げられる。
好適な界面活性剤添加物としては、限定はされないが、ポリソルベート(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート(ポリソルベート80)、ポリソルベート20、ポリソルベート60)、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチル又はスルホコハク酸ジオクチルナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、セチルピリジニウムクロリド(ヘキサデシルピリジニウムクロリド)、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド、コール酸ナトリウム、カルバモイル、塩化コリン、グリココール酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウム、ラウリン酸アルギナート、ステアロイルラクチル酸ナトリウム、タウロコール酸ナトリウム、レシチン、オレイン酸スクロースエステル、ステアリン酸スクロースエステル、パルミチン酸スクロースエステル、ラウリン酸スクロースエステル、及びその他の乳化剤などが挙げられる。
好適なフラボノイド添加物は、フラボノール、フラボン、フラバノン、フラバン-3-オール、イソフラボン、又はアントシアニジンに分類される。フラボノイド添加物の非限定的な例としては、限定するものではないが、カテキン(例えば、Polyphenon(商標)60、Polyphenon(商標)30、及びPolyphenon(商標)25(三井農林株式会社、日本)などの緑茶抽出物、ポリフェノール、ルチン(例えば、酵素処理したルチンSanmelin(商標)AO(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社、大阪、日本))、ネオヘスペリジン、ナリンジン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコンなどが挙げられる。
好適なアルコール添加物としては、限定されないが、エタノールが挙げられる。
好適な収斂性化合物添加剤としては、限定されないが、タンニン酸、塩化ユーロピウム(EuCl)、塩化ガドリニウム(GdCl)、塩化テルビウム(TbCl)、ミョウバン、タンニン酸、及びポリフェノール(例えば、茶ポリフェノール)が挙げられる。
III.方法
風味プロファイルを改善するために飲料の1つ以上の味属性を調節する方法が提供される。
一実施形態において、飲料をよりスクロース甘味付け飲料に似た味にする方法は、(i)少なくとも1種の非スクロース甘味料を含む飲料を取得するステップと、(ii)本明細書に記載の少なくとも1つの塩を添加して、本明細書に記載の少なくとも1つの塩の非存在下の飲料と比較して、1つ又は複数の修飾されたスクロース甘味付け飲料の味属性を備える飲料を提供するステップを含む。
一実施形態において、飲料の1つ又は複数の味属性を改善する方法は、(i)少なくとも1種の甘味料を含む飲料を取得するステップと、(ii)少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物を添加して、味覚修飾組成物の非存在下の飲料と比較して、1つ又は複数の改善された味属性を備える飲料を提供するステップを含む。例示的な実施形態では、以下の味属性のうちの1つ又は複数が改善される:甘味強度(増加)、甘味発現(増加)、甘味時間プロファイル(増加)、苦味(減少)、苦味残留(減少)、糖様の口当たり(増加)、コク(増加)、全体的に丸みを帯びたスクロース様の味、及び全体的な風味プロファイル(増加)。本明細書に記載の味覚修飾組成物のいずれを使用することもできる。味覚修飾組成物は、場合により、1つ以上の追加の味覚修飾物質を含む。本方法は、クエン酸とリンゴ酸及び/又は酒石酸を含む酸混合物を添加するステップをさらに含むことができる。クエン酸とリンゴ酸及び/又は酒石酸の重量比は、約4:1~約3:2であってよい。
一実施形態において、飲料を調製する方法は、(i)前述した少なくとも1種の非スクロース甘味料を含む飲料を取得するステップと、(ii)本明細書に記載の少なくとも1つの塩を飲料に添加するステップを含む。
別の実施形態では、飲料を調製する方法は、(i)前述した少なくとも1種の甘味料を含む飲料を取得するステップと、(ii)本明細書に記載の少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物を飲料に添加するステップを含む。本明細書に記載の味覚修飾組成物のいずれを使用することもできる。味覚修飾組成物は、任意選択で、1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含む。本方法は、クエン酸とリンゴ酸及び/又は酒石酸を含む酸混合物を添加するステップをさらに含むことができる。クエン酸とリンゴ酸及び/又は酒石酸の重量比は、約4:1~約3:2であってよい。
別の実施形態では、飲料中の非スクロース甘味料の安定性を向上させる方法は、(i)前述した少なくとも1種の非スクロース甘味料を含む飲料取得するステップと、(ii)本明細書に記載の少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を飲料に添加するステップを含む。非スクロース甘味料の安定性は、HPLCにより所与の時間に存在する非スクロース甘味料の量を決定することによって測定することができる。少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む飲料は、少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含有しない対応する飲料と比較して、所与の温度(例えば、30℃又は40℃)及び時点(例えば、2週間、4週間、6週間、8週間、10週間、12週間又は14週間)における非スクロース甘味料の喪失が少ないことが実証されている。具体的な実施形態では、少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含む飲料は、少なくとも1種のC2~C9有機酸塩を含有しない対応する飲料と比較して、所与の期間及び温度にわたって呈示される非スクロース甘味料喪失が、10%少ない、20%少ない、30%少ない、40%少ない、又は50%少ない。
実施例1:ゼロカロリーReb A飲料における無機塩と有機塩の比較
米国特許第10,602,758号明細書の実施例7は、500ppmのレバウジオシドA(REBA)と、3mM MgCl、3mM CaCl又は10mM KCl、3mM MgCl及び3mM CaClのうちの1つで甘味付けしたクエン酸/クエン酸カリウムバッファー系(CAB-K)を有するゼロカロリー飲料について記載している。10mM KCl、3mM MgCl、及び3mM Cl含む飲料は、他のサンプルよりも甘味及び口当たりが有意に高いと記載されている。米国特許第10,602,758号明細書は、KCl、MgCl、及びCaClの混合物が、「相加性に基づいて予想される効果と比較して、味属性:甘味強度及び口当たりの統計的に有意な超相加性、並びに甘味残留及び甘味鈍化の味属性の超抑制」をもたらすと記載している。
米国特許第10,602,758号明細書の実施例10.2は、500ppmのレバウジオシドAで甘味付けしたCAB-Kバッファー系を有する飲料におけるNaCl、KCl、MgCl、及びCaClの二成分組合せの感覚分析を記載している。論述では、「二成分組合せの各々は、...REBA製剤の[甘味強度]を高め、[口当たり]を10%スクロースのそれとほぼ同等又はそれ以上に増加させ、REBAの[甘味残留]と[甘味鈍化]の両方を低減したが、若干塩気の抜けた気味があり...」と述べている。
米国特許第10,602,758号明細書の実施例7(10mM KCl、3mM MgCl及び3mM CaClを含有する飲料)及び実施例10.2(MgClとCaClを含有する飲料)に記載の飲料を本発明の飲料と比較した。飲料は、以下の表に表示される成分及び量で調製した:
Figure 2024516296000028
Figure 2024516296000029
上記の成分を濾過水に溶解させて飲料を形成した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、冷却し、低温(4℃)で提供した。飲料は、7人のパネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは試飲した後、各属性(甘味強度、甘味発現、甘味時間プロファイル、甘味残留、苦味、苦味残留、甘草風味、糖様の口当たり、塩味、渋味、全体的な風味)を10点スケール(1が低く、10が高い)で評価するために、それぞれの評価コメントを書き留めるように指示された。
結果を図1に示す。本発明の飲料は、米国特許第10,602,758号明細書の飲料と比較して、優れた甘味強度、甘味発現、甘味時間プロファイル、口当たり、全体的な嗜好性及び全体的な風味を有していた。さらに、本発明の飲料は、米国特許第10,602,758号明細書の飲料よりも苦味が少なく、苦味残留が少なく、塩味も少なかった。
実施例2:ゼロカロリーReb M飲料における無機塩と有機塩の比較
レバウジオシドMで甘味付けし、本発明の様々なC2~C9有機酸塩を含有するCAB-Kバッファー中のゼロカロリー飲料の官能プロファイルを、全糖及びreb M対照と比較した。米国特許第10,602,758号明細書の実施例7(10mM KCl、3mM MgCl及び3mM CaClを含有する飲料)及び米国特許第10,602,758号明細書の実施例10.2(MgClとCaClを含有する飲料)に従うが、レバウジオシドAの代わりに500ppmのレバウジオシドMを用いた飲料も試験した。
飲料は、以下の表に示す成分及び量で調製した:
Figure 2024516296000030
Figure 2024516296000031
上記の成分を濾過水に溶解させて飲料を形成した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、それらを冷却し、低温(4℃)で提供した。飲料は、3人のパネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは試飲した後、各属性(甘味強度、甘味発現、甘味の時間プロファイル、甘味残留、苦味、苦味残留、甘草風味、口当たり-コク-とろみ、口当たり-コク-粘り、糖様の口当たり、渋味、酸味、塩味、全体的な糖類似性及び全体的な風味)を10点スケール(1が低く、10が高い)で評価するために、それぞれの評価コメントを書き留めるように指示された。
その結果を図2に示す。本発明の飲料は、米国特許第10,602,758号明細書のレバウジオシドM同等物と比較して、優れた甘味強度、甘味発現、甘味時間プロファイル、口当たり、及び全体的な砂糖様風味を有していた。さらに、本発明の飲料は、米国特許第10,602,758号明細書のレバウジオシドM同等物よりも苦味が少なく、苦味残留が少なく、塩味も少なかった。
実施例3:ゼロカロリーReb M飲料における味覚調節に対する個別の有機塩及び無機塩の効果
単一の塩が、CAB-Kバッファー系を含むゼロカロリーレバウジオシドM-甘味付け飲料において飲料の味覚性能を向上させる能力を評価した。飲料は、以下の表に示す成分及び量で調製した。
Figure 2024516296000032
Figure 2024516296000033
上記の成分を濾過水に溶解させて飲料を形成した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、それらを冷却し、低温(4℃)で提供した。飲料は、3人の専門家パネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは試飲した後、各属性(甘味強度、甘味発現、甘味時間プロファイル、甘味残留、苦味、苦味残留、甘草風味、糖様の口当たり、塩味、渋味、及び全体的な風味)を10点スケールで(1が低く、10が高い)評価するために、それぞれの評価コメントを書き留めるように指示された。
結果を図3及び4に示す。MgCl、CaCl、及びグルコン酸ナトリウムを含有するサンプルは、クエン酸マグネシウム、クエン酸カルシウム、乳酸マグネシウム、乳酸カルシウム、及び乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウムを含むサンプルよりも苦味残留、及び苦味が増加した。
実施例4:濃度効果
本発明のC2~C9有機酸塩の最適濃度を、CAB-Kバッファー系においてレバウジオシドMで甘味付けしたゼロカロリー及び中カロリー飲料の両方で評価した。
中カロリー飲料は、以下の表に示される成分及び量で調製した:
Figure 2024516296000034
ゼロカロリー飲料は、以下の表に示される成分及び量で調製した:
Figure 2024516296000035
中カロリー飲料及びゼロカロリー飲料のいずれも、上記の成分を濾過水に溶解させて飲料を形成した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、それらを冷却し、低温(4℃)で提供した。飲料は、6人のパネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは、試飲した後、各属性(甘味強度、甘味発現、甘味時間プロファイル、甘味残留、苦味、塩味、渋味、及び全体的な風味)を6点スケールで(1を「最高」とし、6を「最低」として)等級付けするために、それぞれの評価コメントを書き留めるように指示された。
結果を図5(ゼロカロリー飲料)及び図6(中カロリー飲料)に示す。ゼロカロリー飲料の場合、乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウムは、全体的な嗜好性及び甘味強度について475ppmで最も優れた作用を示した。中カロリーの飲料の場合、475ppmの乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウムが甘味強度に最良の結果をもたらした。全てのグルコン酸カルシウム+乳酸カルシウムサンプルが、レバウジオシドM単独に対して改善をもたらした。
実施例5:濃度効果
実施例4に記載したものよりも高い濃度のC2~C9有機酸塩を、レバウジオシドMで甘味付けしたCAB-Kマトリックスを含むゼロカロリー飲料で評価した。飲料は、以下の表に示される成分及び量で調製した:
Figure 2024516296000036
上記の成分を濾過水に溶解させて飲料を形成した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、それらを冷却し、低温(4℃)で提供した。飲料は、6人のパネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは、試飲した後、1(高い)及び2(低い)を用いる一対比較(甘味強度、甘味残留、苦味、塩味、糖様の口当たり、及び全体的な嗜好性)のために、それぞれの評価コメントを書き留めるように指示された。
結果を図7に示す。C2~C9有機酸塩濃度が高いサンプルほど、口当たりが高く、塩味及び苦味も高かった。500ppmの乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウム(1.5mM)を含むサンプルは、1000ppmの乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウム(3.0mM)を含むサンプルよりも高い全体的な嗜好性で等級付けされた。
実施例6:単一アニオン、二重アニオン、三重アニオンを含む塩
C2~C9有機酸塩:(i)乳酸カルシウム、(ii)グルコン酸カルシウム、(iii)クエン酸カルシウム、(iv)乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウム、及び(v)クエン酸カルシウム+乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウムの作用を、CAB-Kマトリックス中の、レバウジオシドMで甘味付けしたゼロカロリー飲料で評価した。全糖対照も評価した。飲料は、以下の表に示す成分及び量で調製した:
Figure 2024516296000037
Figure 2024516296000038
上記の成分を濾過水に溶解させて飲料を形成した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、それらを冷却し、低温(4℃)で提供した。飲料は、3人のパネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは試飲した後、各属性(甘味強度、甘味発現、甘味時間プロファイル、甘味残留、苦味、苦味残留、甘草風味、口当たり-コク-とろみ、口当たり-コク-粘り、糖様の口当たり、渋味、酸味、塩味、全体的な砂糖様風味及び全体的な風味)を10点スケールで(1が低く、10が高い)評価するために、それぞれの評価コメントを書き留めるように指示された。
結果を図8に示す。場合によっては、2つ又は3つの塩を有する塩を含む飲料の方が良好に作用した。
実施例7:2つ又は3つの異なるアニオンを含むカルシウム塩
レバウジオシドMで甘味付けしたゼロカロリーCAB-K飲料におけるカルシウムC2~C9有機酸塩と2つの異なるアニオン(乳酸塩及びグルコン酸塩)又は3つの異なるアニオン(乳酸塩、グルコン酸塩、及びクエン酸塩)の混合物の効果を評価した。飲料は、以下の表に示す成分及び量で調製した:
Figure 2024516296000039
上記の成分を濾過水に溶解させて飲料を形成した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、それらを冷却し、低温(4℃)で提供した。飲料は、6人のパネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは、試飲した後、1(高い)及び2(低い)を用いる一対比較(甘味強度、甘味残留、苦味、塩味、糖様の口当たり、及び全体的な嗜好性)のために、それぞれの評価コメントを書き留めるように指示された。
結果を図9に示す。乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウムを含むサンプルは、乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウム+クエン酸カルシウムを含むサンプルと比較して、高い甘味強度を示した。後者は口当たりが高かった。
実施例8:マグネシウム塩対カルシウム塩
レバウジオシドMで甘味付けしたゼロカロリーCAB-K飲料における3つの異なるアニオン(乳酸、グルコン酸、クエン酸塩)とカルシウム又はマグネシウムC2~C9有機酸塩混合物の相対効果を評価した。レバウジオシドMで甘味付けしたゼロカロリーCAB-K飲料におけるカルシウム又はマグネシウムC2~C9有機酸塩と単一アニオン(乳酸塩)の相対効果も評価した。飲料は、以下の表に示す成分及び量で調製した:
Figure 2024516296000040
上記の成分を濾過水に溶解させて飲料を形成した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、それらを冷却し、低温(4℃)で提供した。飲料は、6人のパネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは、試飲した後、1(高い)及び2(低い)を用いる一対比較(甘味強度、甘味残留、苦味、塩味、糖様の口当たり、及び全体的な嗜好性)のために、それぞれの評価コメントを書き留めるように指示された。
結果を図10~14に示す。3つの異なるアニオンを含む塩混合物を含む飲料の場合、マグネシウム塩の方が苦味及び甘味残留が高かった。カルシウム塩を含むサンプルは、口当たりが高かった。単一塩を含む飲料の場合、乳酸マグネシウムは乳酸カルシウムよりも口当たりが高かった。
実施例9:カルシウム塩対マグネシウム塩(単一塩)
カルシウム塩及びマグネシウム塩のアニオンを変更した場合の効果を、レバウジオシドMで甘味付けしたCAB-Kマトリックス系を用いたゼロカロリー飲料で評価した。クエン酸塩、乳酸塩、塩化物塩を比較した。飲料は、以下の表に示す成分及び量で調製した:
Figure 2024516296000041
上記の成分を濾過水に溶解させて飲料を形成した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、それらを冷却し、低温(4℃)で提供した。飲料は、3人のパネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは試飲した後、各属性(甘味強度、甘味発現、甘味の時間プロファイル、甘味残留、苦味、苦味残留、甘草風味、口当たり-コク-とろみ、口当たり-コク-粘り、糖様の口当たり、渋味、酸味、塩味、渋み、及び全体的な風味)を10点スケールで(1が低く、10が高い)評価するために、それぞれの評価コメントを書き留めるように指示された。
結果を図2、図12、図13、図14に示す。全てのサンプルは、塩を一切添加していないレバウジオシドM対照よりも良好に作用した。カルシウム塩とマグネシウム塩は、同様の効果を示したものの、濃度によってはカルシウム塩の方がマグネシウム塩より良好な口当たりを付与した。
実施例10:グルコン酸マグネシウム対グルコン酸カルシウム
レバウジオシドMで甘味付けしたCAB-Kマトリックス系を用いるゼロカロリー飲料における官能修飾について、マグネシウム塩を評価した。全糖対照及びレバウジオシドM対照を使用した。飲料は、以下の表に示す成分及び量で調製した。
Figure 2024516296000042
Figure 2024516296000043
上記の成分を濾過水に溶解させて飲料を形成した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、それらを冷却し、低温(4℃)で提供した。飲料は、3人のパネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは試飲した後、各属性(甘味強度、甘味発現、甘味の時間プロファイル、甘味残留、苦味、苦味残留、甘草風味、口当たり-コク-とろみ、口当たり-コク-粘り、糖様の口当たり、渋味、酸味、塩味、全体的な糖類似性及び全体的な風味)を10点スケールで(1が低く、10が高い)評価するために、それぞれの評価コメントを書き留めるように指示された。
結果を図2に示す。マグネシウム塩を含むサンプルは、対照サンプルよりも苦味、苦味残留及び塩味が高かった。
実施例11:マグネシウム塩対カルシウム塩
グルコン酸マグネシウムとグルコン酸カルシウムを、レバウジオシドMで甘味付けしたCAB-Kマトリックス系を用いたゼロカロリー飲料で比較した。飲料は、以下の表に示す成分及び量で調製した:
Figure 2024516296000044
上記の成分を濾過水に溶解させて飲料を形成した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、それらを冷却し、低温(4℃)で提供した。飲料は、3人のパネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは試飲した後、各属性(甘味強度、甘味発現、甘味の時間プロファイル、甘味残留、苦味、苦味残留、甘草風味、口当たり-コク-とろみ、口当たり-コク-粘り、糖様の口当たり、渋味、酸味、塩味、全体的な糖類似性及び全体的な風味)を10点スケールで(1が低く、10が高い)評価するために、それぞれの評価コメントを書き留めるように指示された。
結果を図15に示す。グルコン酸マグネシウムを含むサンプルは、グルコン酸カルシウムを含むサンプルよりも塩味、後味、苦味及び渋味が高かった。
別の実験では、クエン酸及び乳酸のマグネシウム及びカルシウム塩を、レバウジオシドMで甘味付けしたCAB-Kマトリックス系を用いたゼロカロリー飲料において比較した。飲料は、以下の表に示す成分及び量で調製した:
Figure 2024516296000045
上記の成分を濾過水に溶解させて飲料を形成した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、それらを冷却し、低温(4℃)で提供した。飲料は、3人のパネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは試飲した後、各属性(甘味強度、甘味発現、甘味時間プロファイル、甘味残留、苦味、苦味残留、甘草風味、口当たり-コク-とろみ、口当たり-コク-粘り、糖様の口当たり、渋味、酸味、塩味、全体的な糖類似性及び全体的な風味)を10点スケールで(1が低く、10が高い)評価するために、それぞれの評価コメントを書き留めるように指示された。
結果を図16に示す。クエン酸塩と乳酸塩の両方で、マグネシウム塩の方が、塩味及び苦味が強く、しかも苦味残留が高い傾向があった。カルシウム塩の方が口当たりは良好であった。
実施例12:カチオンのアイデンティティ(ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム)
ナトリウム、カリウム、マグネシウム及びカルシウムの塩化物塩を互いに、また、ナトリウム、カリウム、マグネシウム及びカルシウムのグルコン酸塩と比較した。塩は、レバウジオシドMで甘味付けしたCAB-Kバッファー系を用いたゼロカロリー飲料に使用した。飲料は、以下の表に示す成分及び量で調製した。
Figure 2024516296000046
上記の成分を濾過水に溶解させて飲料を形成した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、冷却し、低温(4℃)で提供した。飲料は、7人のパネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは試飲した後、各属性(甘味強度、甘味残留、苦味、糖様の口当たり、渋味、塩味)を10点スケールで(1が低く、10が高い)評価するために、それぞれの評価コメントを書き留めるように指示された。
結果を図17~22に示す。グルコン酸塩は、全体として、塩化物塩に比べて塩味及び苦味が少なかった。塩化物とグルコン酸塩の中で最も塩味が強いのはナトリウム塩であり、カリウム、マグネシウム及びカルシウムがそれに続いた。カリウムは、最も苦いグルコン酸塩であり、マグネシウム、ナトリウム及びカルシウムがそれに続いた。
実施例13:アニオンのアイデンティティ
塩化物、クエン酸、乳酸、グルコン酸のカルシウム塩を、レバウジオシドMで甘味付けしたAB-K マトリックス系を用いたゼロカロリー飲料において比較した。塩を含まない対照を使用した。飲料は、以下の表に示す成分及び量で調製した:
Figure 2024516296000047
Figure 2024516296000048
上記の成分を濾過水に溶解させて飲料を形成した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、冷却し、低温(4℃)で提供した。飲料は、3人のパネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは試飲した後、各属性(甘味強度、甘味発現、甘味の時間プロファイル、甘味残留、苦味、苦味残留、甘草風味、口当たり、塩味、渋味、及び全体的な風味)を10点スケールで(1が低く、10が高い)評価するために、それぞれの評価コメントを書き留めるように指示された。
結果を図23に示す。有機イオンを含むカルシウム塩を含むサンプルは、塩化カルシウムを含むサンプルよりも優れた性能を示した(全体的な風味と口当たり)。塩化カルシウムは、甘草、苦味、苦味残留が高いことが判明した。
実施例14:有機アニオンのカルシウム塩
レバウジオシドMで甘味付けしたCAB-Kマトリックス系を用いたゼロカロリー飲料において、様々なカルシウム塩の効果を評価した。全糖対照及びレバウジオシドM対照(塩なし)を使用した。飲料は、以下の成分及び量で調製した:
Figure 2024516296000049
Figure 2024516296000050
上記の成分を濾過水に溶解させて飲料を形成した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、冷却し、低温(4℃)で提供した。飲料は、3人のパネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは、3口飲んだ後、各属性(甘味強度、甘味残留、全体的な糖類似性及び全体的な嗜好性)を10点スケールで等級付けするために、評価コメントを書き留めるように指示された。
結果を図24に示す。乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウムを含むサンプルは、他の塩と比較して、高い甘味強度、少ない甘味残留、最良の全体的な糖様の味及び全体的な嗜好性を提供した。
実施例15:バッファー効果
飲料に一般的に使用されるCAB-Kが、様々な官能属性に及ぼす影響を、レバウジオシドMで甘味付けしたゼロカロリー飲料で評価した。飲料は、以下の成分及び量で調製した:
Figure 2024516296000051
上記の成分を濾過水に溶解させて飲料を形成した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、冷却し、低温(4℃)で提供した。飲料は、11人のパネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは、3口飲んだ後、(甘味強度、甘味残留、苦味、塩味、糖様の口当たり及び全体的な嗜好性)について、1(高い)及び2(低い)を用いる一対比較のために、それぞれの評価コメントを書き留めるように指示された。
結果を図25に示す。CAB-Kは塩味及び苦味に寄与するが、300ppm(約1mM)では有意な口当たりをもたらさない。
実施例16:pH効果
レバウジオシドMで甘味付けしたCAB-K マトリックス系を用いた飲料のpHに対する様々な塩の影響を評価した。レバウジオシドM対照を使用した。飲料は、以下の成分及び量で調製した:
Figure 2024516296000052
Figure 2024516296000053
次に、pHを測定した。その結果を図26に示す。塩化マグネシウム塩及び塩化カルシウム塩は、対照と比較してpHをわずかに低下させたが、ナトリウム、マグネシウム及びカルシウム有機塩は、対照と比較して高いpHを示した(0.1~0.21)。
実施例17:タガトースによる改善
砂糖で甘味付けした市販のファンタ(登録商標)飲料を、スクロース(4.6Brix)、スクラロース、及びアセスルファムKで甘味付けした3つの68%糖削減製剤と比較した。製剤2は、追加の炭水化物を含有しなかった。式3は、アルロース及びエリスリトール(いずれも1wt%)を含有し、製剤4は、2wt%のタガトースを含有した。飲料は、以下の成分及び量で調製した:
Figure 2024516296000054
材料を濾過水に溶解させてシロップを形成した後、適切なシロップ量を計量し、2.8ボリュームのCO2の炭酸化を目標に、シロップ1部+炭酸水4.4部の比で炭酸水を添加することにより、最終飲料を作製した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、35℃で3日間熟成させた後、冷却して低温(4℃)で提供した。滴定酸度はクエン酸として0.15%w/vであった。飲料は、6人のパネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは、3口飲んでから、各属性(糖様の味)を4点スケール(1が低く、4が高い)で等級付けするために評価コメントを書き留めるように指示された。
結果を図27に示す。2wt%タガトースを含む製剤が、糖様の味について最も高い等級を有した。
実施例18:ナリンギンジヒドロカルコン及び塩
追加の味覚修飾物質であるナリンギンジヒドロカルコン(NDC)の効果も評価した。低カロリー5Brix飲料は、以下の成分及び量で調製した:
Figure 2024516296000055
材料を濾過水に溶解させてシロップを形成した後、適切なシロップ量を計量し、2.8ボリュームのCO2の炭酸化を目標に、シロップ1部+炭酸水4.4部の比で炭酸水を添加することにより、最終飲料を作製した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、35℃で3日間熟成させた後、冷却して低温(4℃)で提供した。飲料は、3人の専門家パネリストによって盲検的に評価された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは、試飲した後、全体的な最良パフォーマンスを5点スケール(1が最良、5が最低)で等級付けするために、評価コメントを書き留めるように指示された。
結果を図28に示す。2.5ppmのナリンギンジヒドロカルコンと500ppmの乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウムを含む飲料がパネリストによって「最良」と評価され、500ppmの乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウムを含む飲料がそれに続いた。
実施例19:フロレチン及び塩
追加の味覚修飾物質であるフロレチンの効果を評価した。Reb M80(80重量%のレバウジオシドMを含むステビオール配糖体混合物)とRA95の混合物で甘味付けしたゼロカロリーのオレンジ風味炭酸飲料を以下の成分及び量で調製した:
Figure 2024516296000056
材料を濾過水に溶解させてシロップを形成した後、適切なシロップ量を計量し、2.8ボリュームのCO2の炭酸化を目標に、シロップ1部+炭酸水4.4部の比で炭酸水を添加することにより、最終飲料を作製した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、35℃で3日間熟成させた後、冷却して低温(4℃)で提供した。飲料は、3人の専門家パネリストによって盲検的に評価された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは、試飲した後、全体的な最良パフォーマンスについて5点スケール(1が最良、5が最低)で等級付けすると共に、スクロース当量を1-低、10-高で評価するために、評価コメントを書き留めるように指示された。
結果を図29に示す。5ppmフロレチンと500ppm乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウムを含む飲料は、全体的な性能に関して最も優れており、5ppmのフロレチン対照飲料及び500ppm乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウムの対照と比較して、高いスクロース当量を示したが、これは相乗効果を示唆している。
実施例20:中カロリー-ゼロカロリー炭酸清涼飲料
市販のレモン-ライム炭酸清涼飲料製剤を、以下の塩又は塩混合物:(i)175ppm乳酸カルシウム+175ppmグルコン酸カルシウム;(ii)350ppm乳酸カルシウム+グルコン酸カルシウム;(iii)70ppmクエン酸カルシウム+203ppm乳酸マグネシウム;及び(iv)317ppmクエン酸マグネシウムのうち1つを含むように修飾した。飲料は、以下の表に示す成分及び量で調製した:
Figure 2024516296000057
材料を濾過水に溶解させてシロップを形成した後、適切なシロップ量を計量し、3.8ボリュームのCO2の炭酸化を目標に、シロップ1部+炭酸水5.4部の比で炭酸水を添加することにより、最終飲料を作製した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、35℃で3日間熟成させた後、冷却して低温(4℃)で提供した。飲料のブリックスは3.32°であり、滴定酸度はクエン酸として0.15%w/vであった。
飲料は、5人のパネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコードされ、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは、試飲した後、全体的な嗜好性を、1を高、4を低として等級付けるために、評価コメントを書き留めるように指示された。パネリストは、(iii)のサンプルを最も好み、次に(ii)のサンプルを好んだ。(i)と(ii)のサンプルは、同様の味であった。
実施例22:有機酸
材料及び方法
高純度(>95%)の食品グレード塩:クエン酸三カルシウム四水和物、乳酸マグネシウム二水和物は、様々な成分供給業者から購入した。これらの例では、クエン酸三カルシウム四水和物(MW 570.5g/mol)と乳酸マグネシウム二水和物(MW238.48g/mol)の組合せを、クエン酸三カルシウム四水和物は70ppm、乳酸マグネシウム二水和物は203ppmで炭酸飲料に使用した。製剤中のクエン酸の総重量を等しくするために、クエン酸、リンゴ酸及び酒石酸の食品グレードを、2つずつ組み合わせて(4:1、3:2、2:3、1:4)使用した。
飲料製造
低糖レモンライム風味炭酸飲料
材料を濾過水に溶解させてシロップを形成した後、適切なシロップ量を計量し、3.8ボリュームのCOの炭酸化を目標に、シロップ1部+炭酸水5.4部の比で炭酸水を添加することにより、最終飲料を作製した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、35℃で3日間熟成させた後、冷却して低温(4℃)で提供した。飲料のブリックスは3.31°であり、滴定酸度はクエン酸として0.15%w/vであった。
Figure 2024516296000058
官能評価
飲料は、5人の専門家パネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。疲労を避けるために、各セッションの最大サンプル数は6サンプルに設定された。各サンプルについて、パネリストは、3口飲んだ後、評価コメントを書き留めるように指示された。
官能結果
Figure 2024516296000059
Figure 2024516296000060
酸ブレンドは、クエン酸単独と比較して、とりわけ、4:1~3:2の範囲のクエン酸:リンゴ酸又はクエン酸:酒石酸で味の改善をもたらした。塩を添加すると、味はさらに改善され、味の改善は同様のパターンに従い、4:1~3:2のクエン酸:リンゴ酸又はクエン酸:酒石酸が好ましい範囲であった。
実施例23:安定性
材料及び方法
高純度(>95%)の食品グレード塩:クエン酸三カルシウム四水和物、乳酸マグネシウム二水和物は、様々な成分供給業者から購入した。クエン酸三カルシウム四水和物(MW 570.5g/mol)と乳酸マグネシウム二水和物(MW238.48g/mol)の組合せを、クエン酸三カルシウム四水和物は80ppm~100ppmで、乳酸マグネシウム二水和物は232ppm~290ppmの範囲で炭酸飲料に使用し、これらは、16.7~21.1ppmのCa2+カチオンと23.6~29.6ppmのMg2+カチオンを供給した。アスパルテームは食品グレードであった。
飲料製造
ダイエットレモンライム風味炭酸飲料
材料を濾過水に溶解させてシロップを形成した後、適切なシロップ量を計量し、3.8ボリュームのCOの炭酸化を目標に、シロップ1部+炭酸水5.4部の比で炭酸水を添加することにより、最終飲料を作製した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填した。飲料のブリックスは0.3°であり、滴定酸度はクエン酸として0.183%w/vであった。試験サンプルは塩の組合せを含有しており、目標量を他の成分と同様の方法でシロップ水に添加し、最終的な飲料重量100グラムを達成した。以下の表は成分リストを示す。
Figure 2024516296000061
安定性試験プロトコル
ダイエットレモンライム飲料を異なる温度(4℃、20℃、30℃、40℃)下で保存し、次の異なる時点でサンプルを分析のために採取した:4℃及び20℃の保存では0、2週間、4週間、6週間、8週間、10週間、及び12週間、並びに30℃及び40℃の保存では0、3週間、及び4週間。全てのサンプルの残留アスパルテームをHPLCにより分析した。
結果
Figure 2024516296000062
塩(クエン酸カルシウム及び乳酸マグネシウム)を含むダイエットレモンライム炭酸清涼飲料は、塩を含まない対照と比較して、アスパルテームの経時的な安定性が改善した。40℃で4週間保存の場合、アスパルテーム喪失は、対照サンプルで約24.6%、試験サンプルで約18.6%であり、また、30℃では対照サンプルで約15.8%、試験サンプルで約10.2%の喪失であった。
実施例24:C2~C9有機酸塩を含むネオテーム飲料
ダイエットレモンライム風味炭酸飲料
表28に示す材料を濾過水に溶解させてシロップを形成した後、適切なシロップ量を計量し、3.8ボリュームのCOの炭酸化を目標に、シロップ1部+炭酸水5.4部の比で炭酸水を添加することにより、最終飲料を作製した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、35℃で3日間熟成させた後、冷却して低温(4℃)で提供した。飲料のブリックスは0.33°であり、滴定酸度はクエン酸として0.183%w/vであった。
Figure 2024516296000063
官能評価
飲料は、5人の専門家パネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。各サンプルについて、パネリストは、3口飲んだ後、評価コメントを書き留めるように指示された。結果を以下の表に示す。
Figure 2024516296000064
塩は、塩を含まない対照飲料対照サンプルと比較して、試験飲料の味を有意に改善した。低レベルの塩は、高レベルの塩よりもはるかに好まれた。
実施例25:オレンジ風味炭酸飲料
高純度(>95%)の食品グレード塩は、以下の表に示すように、様々な成分供給業者から入手した。
Figure 2024516296000065
飲料製造
低糖オレンジ風味炭酸飲料
対照サンプルを作製するために、材料を濾過水に溶解させてシロップを形成した後、適切なシロップ量を計量し、3ボリュームのCOの炭酸化を目標に、シロップ1部+炭酸水4.4部の比で炭酸水を添加することにより、最終飲料を作製した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、35℃で3日間熟成させた後、冷却して低温(4℃)で提供した。Brixは4.8°であり、滴定酸度はクエン酸として0.147%w/vであった。
試験サンプルは、個別の塩又は塩の組合せを含有し、100グラムの最終飲料重量を目標にして、目標量を他の成分と同様の方法でシロップ水に添加した。
Figure 2024516296000066
ゼロカロリーオレンジ風味炭酸飲料
対照サンプルを作製するために、材料を濾過水に溶解させてシロップを形成した後、適切なシロップ量を計量し、3ボリュームのCOの炭酸化を目標に、シロップ1部+炭酸水5.5部の比で炭酸水を添加することにより、最終飲料を作製した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、35℃で3日間熟成させた後、冷却して低温(4℃)で提供した。Brixは0.3°であり、滴定酸度は、クエン酸として表された0.178%w/vであった。
試験サンプルは、個別の塩又は塩の組合せを含有し、100グラムの最終飲料重量を目標にして、目標量を他の成分と同様の方法でシロップ水に添加した。
Figure 2024516296000067
官能評価
飲料は、6人の専門家パネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、サンプルの前及び各サンプル間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。疲労を避けるために、各セッションの最大サンプル数は6サンプルに設定された。各サンプルについて、パネリストは、3口飲んだ後、評価コメントを書き留めるように指示された。
官能試験結果
Figure 2024516296000068
Figure 2024516296000069
低糖飲料とゼロカロリー飲料の両方についての官能試験結果は、塩が、塩を含まない対照サンプルの味及び風味プロファイルを改善することを明らかにした。
実施例26:レモンライム風味炭酸清涼飲料
実施例25で使用したのと同じ食品グレードの塩を本実施例でも用いた。材料を濾過水に溶解させてシロップを形成した後、適切なシロップ量を計量し、3.8ボリュームのCOの炭酸化を目標に、シロップ1部+炭酸水5.5部の比で炭酸水を添加することにより、最終飲料を作製した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、35℃で3日間熟成させた後、冷却して低温(4℃)で提供した。飲料のブリックスは4.73°、滴定酸度はクエン酸として0.117%w/vであった。
試験サンプルは塩の組合せを含有し、100グラムの最終飲料重量を目標にして、目標量を他の成分と同様の方法でシロップ水に添加した。
以下の表は、ppmレベルの香味化合物を含む成分リストを示す。
Figure 2024516296000070
人工甘味料を含むゼロカロリーレモンライム風味炭酸飲料
材料を濾過水に溶解させてシロップを形成した後、適切なシロップ量を計量し、3.8ボリュームのCOの炭酸化を目標に、シロップ1部+炭酸水5.4部の比で炭酸水を添加することにより、最終飲料を作製した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、35℃で3日間熟成させた後、それらを冷却して低温(4℃)で提供した。飲料のブリックスは0.3°、滴定酸度はクエン酸として0.183%w/vであった。
試験サンプルは、個別の塩又は塩の組合せを含有し、100グラムの最終飲料重量を目標にして、目標量を他の成分と同様の方法でシロップ水に添加した。
以下の表は、純粋化合物としてppmレベルの香味化合物を含む成分リストを示す。
Figure 2024516296000071
レバウジオシドMを含むゼロカロリーレモンライム風味炭酸飲料
材料を濾過水に溶解させてシロップを形成した後、適切なシロップ量を計量し、3.8ボリュームのCOの炭酸化を目標に、シロップ1部+炭酸水5.4部の比で炭酸水を添加することにより、最終飲料を作製した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、35℃で3日間熟成させた後、それらを冷却して低温(4℃)で提供した。飲料のブリックスは0.3°、滴定酸度はクエン酸として0.183%w/vであった。
試験サンプルは、個別の塩又は塩の組合せを含有し、100グラムの最終飲料重量を目標にして、目標量を他の成分と同様の方法でシロップ水に添加した。
以下の表は、純粋化合物としてppmレベルの香味化合物を含む成分リストを示す。
Figure 2024516296000072
官能評価
飲料は、6人の専門家パネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。疲労を避けるために、各セッションの最大サンプル数は6サンプルに設定された。各サンプルについて、パネリストは、3口飲んだ後、評価コメントを書き留めるように指示された。
官能試験結果
Figure 2024516296000073
Figure 2024516296000074
Figure 2024516296000075
上記の官能試験結果は、塩を含まない対照サンプルと比較して、塩が試験サンプルの味及び風味プロファイルを改善することを明らかにした。
実施例27:ゼロカロリーレモンライム風味の炭酸飲料
市販の甘味料(スクラロース、レバウジオシドA:純度≧95%及び純度≧99%)を使用した。高純度(>95%)の食品グレードの塩は、以下の表に示すように、様々な材料供給業者から購入した。
Figure 2024516296000076
飲料製造
材料を濾過水に溶解させてシロップを形成した後、適切なシロップ量を計量し、3.8ボリュームのCOの炭酸化を目標に、シロップ1部+炭酸水5.4部の比で炭酸水を添加することにより、最終飲料を作製した。最終飲料を300mlのガラス瓶に充填し、35℃で3日間熟成させた後、それらを冷却して低温(4℃)で提供した。飲料のブリックスは0.23°、滴定酸度はクエン酸として0.156%w/vであった。
試験サンプルは、個別の塩又は塩の組合せを含有し、100グラムの最終飲料重量を目標にして、目標量を他の成分と同様の方法でシロップ水に添加した。以下の表は、成分リストを示す。
Figure 2024516296000077
官能評価
飲料は、6人の専門家パネリストによって盲検的に評価された。サンプルはコード化され、パネリストにランダムに提供された。パネリストは、各サンプルの前及び間に、無塩のクラッカーを食べ、水で口をすすぐように指示された。疲労を避けるために、各セッションの最大サンプル数は6サンプルに設定された。各サンプルについて、パネリストは、3口飲んだ後、評価コメントを書き留めるように指示された。
官能試験結果
Figure 2024516296000078

Claims (81)

  1. 少なくとも1種の非スクロース甘味料、並びにCa2+及びMg2+から選択されるカチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸塩グルコン酸塩、それらの無水物及び水和物形態、並びにそれらの組合せから選択されるアニオンを有する少なくとも1つの塩を含むダイエット飲料。
  2. 飲料が、Mg2+カチオン含有塩とCa2+カチオン含有塩を含み、前記Mg2+カチオン含有塩と前記Ca2+カチオン含有塩の重量比が、約5:1~約1:1である、請求項1に記載の飲料。
  3. 前記重量比が、約3:1~約1:1である、請求項2に記載の飲料。
  4. 前記少なくとも1つの塩が、乳酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、クエン酸カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸グルコン酸カルシウム及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項1~3のいずれかに記載の飲料。
  5. 前記少なくとも1つの塩の濃度が、約100ppm~約1,000ppmである、請求項1に記載の飲料。
  6. 前記非スクロース甘味料が、以下:ステビア、レバウジオシドM、レバウジオシドD、レバウジオシドA、レバウジオシドN、レバウジオシドAM、レバウジオシドO、レバウジオシドE、ステビオールモノシド、ステビオールビオシド、ルブソシド、ダルコシドB、ダルコシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドG、ステビオシド、レバウジオシドC、レバウジオシドF、レバウジオシドI、レバウジオシドH、レバウジオシドL、レバウジオシドK、レバウジオシドJ、レバウジオシドM2、レバウジオシドD2、レバウジオシドS、レバウジオシドT、レバウジオシドU、レバウジオシドV、レバウジオシドW、レバウジオシドZ1、レバウジオシドZ2、レバウジオシドIX、酵素グルコシル化ステビオール配糖体、A95、羅漢果(Luo Han Guo)、グロスモグロシドI、モグロシドIA、モグロシドIE、11-オキソモグロシドIA、モグロシドII、モグロシドII A、モグロシドII B、モグロシドII E、7-オキソモグロシドII E、モグロシドIII、モグロシドIIIe、11-オキソモグロシドIIIE、11-デオキシモグロシドIII、モグロシドIV、モグロシドIVA、11-オキソモグロシドIV、11-オキソモグロシドIVA、モグロシドV、イソモグロシドV、11-デオキシモグロシドV、7-オキソモグロシドV、11-オキソモグロシドV、モグロシドVI、モグロール、11-オキソモグロール、シアメノシドI、シアメノシドIの異性体、(3β,9β,10α,11α,24R)-3-[(4-O-β-D-グルコスピラノシル-6-O-β-D-グルコピラノシル]-25-ヒドロキシル-9-メチル-19-ノルラノスト-5-エン-24-イル-[2-O-β-D-グルコピラノシル-6-O-β-D-グルコピラノシル]-β-D-グルコピラノシド);(3β,9β,10α,11α,24R)-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-6-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]-25-ヒドロキシ-9-メチル-19-ノルラノスト-5-エン-24-イル-[2-O-β-D-グルコピラノシル-6-O-β-D-グルコピラノシル]-β-D-グルコピラノシド);及び(3β,9β,10α,11α,24R)-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-6-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]-25-ヒドロキシ-9-メチル-19-ノルラノスト-5-エン-24-イル-[2-O-β-D-グルコピラノシル-6-O-β-D-グルコピラノシル]-β-D-グルコピラノシド)、モナチン及びその塩(モナチンSS、RR、RS、SR)、クルクリン、グリチルリチン酸及びその塩、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、アマイ(Amai)タンパク質(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、マビンリン、ブラゼイン(及びその変異体)、ヘルナンズルシン、フィロズルシン、グリシフィリン、フロリジン、トリロバチン、バイユノシド、オスラジン、ポリポドシドA、プテロカリオシドA、プテロカリオシドB、ムクロジオシド、フロミソシドI、ペリアンドリンI、アブルソシドA、シクロカリオシドI、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、アリテーム、サッカリン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン合成誘導体、シクラメート、ネオテーム、ズルチン、スオサン、アドバンテーム、ソルビトール、マンニトール、ラクチトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトール、アルロース、タガロース、セルビオース、5-ケトフルクトース、並びにこれらの組合せからなる群から選択される、請求項1に記載の飲料。
  7. 以下:スクロース、グリセルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン、エリトロース、トレオース、エリトルロース、アラビノース、リキソース、リボース、キシロース、リブロース、キシルロース、アロース、アルトロース、ガラクトース、グルコース、グロース、イドース、マンノース、タロース、フルクトース、プシコース、ソルボース、タガトース、マンノヘプツロース、セドヘルツロース、オクトロース、フコース、ラムノース、アラビノース、ツラノース、シアロース、高果糖コーンシロップ及びこれらの組合せからなる群から選択される高カロリー甘味料をさらに含む、請求項1に記載の飲料。
  8. 前記飲料が、炭酸化されている、請求項1に記載の飲料。
  9. 前記飲料が、冷凍炭酸飲料、強化発泡性飲料、コーラ、フルーツ風味の発泡性飲料(例えば、レモンライム、オレンジ、ブドウ、イチゴ及びパイナップル)、ジンジャーエール、ソフトドリンク、ルートビア、フルーツジュース、フルーツ風味ジュース、ジュース飲料、ネクター、野菜ジュース、野菜風味ジュース、スポーツドリンク、エナジードリンク、強化水飲料、ビタミンを含む強化水、ニアウォータードリンク(例えば、天然又は合成風味成分を含む水)、ココナッツウォーター、茶タイプの飲料(例えば、紅茶、緑茶、ルイボスティー、烏龍茶)、コーヒー、ココア飲料、乳成分を含む飲料(例えば、乳飲料、乳成分を含むコーヒー、カフェオレ、ミルクティー、フルーツミルク飲料)、穀物抽出物を含む飲料、並びにスムージーから選択される、請求項1に記載の飲料。
  10. 以下:炭水化物、ポリオール、アミノ酸及びそれらの対応する塩、ポリアミノ酸及びそれらの対応する塩、糖酸及びそれらの対応する塩、ヌクレオチド、有機酸、無機酸、有機酸塩及び有機塩基塩を含む有機塩、無機塩、苦味化合物、カフェイン、香味剤及び香味成分、渋味化合物、タンパク質又はタンパク質加水分解物、界面活性剤、乳化剤、植物エキス、フラボノイド、アルコール、ポリマー及びこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の添加物をさらに含む、請求項1に記載の飲料。
  11. 以下:サポニン類、抗酸化剤、食物繊維源、脂肪酸類、ビタミン類、グルコサミン、ミネラル類、保存料、水和剤、プロバイオティクス、プレバイオティクス、体重管理剤、骨粗鬆症管理剤、植物エストロゲン類、長鎖第一級脂肪族飽和アルコール類、フィトステロール類及びこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1つの機能性成分をさらに含む、請求項1に記載の飲料。
  12. 前記飲料が、ゼロカロリー飲料及び低カロリー飲料から選択される、請求項1に記載の飲料。
  13. 前記飲料が、MgCl及びCaClを含有しない、請求項1に記載の飲料。
  14. 以下:(i)糖、(ii)アセスルファムKとスクラロースの組合せ、(iii)Mg2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、それらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンとを有する塩、並びに(iv)Ca2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、それらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンとを有する塩を含む低カロリーオレンジ風味炭酸飲料であって、前記Mg2+カチオン含有塩と前記Ca2+カチオン含有塩の重量比が、約3:1~約1:1であり、塩(iii)及び(iv)の合計濃度が、約700ppm~約1,000ppmである、低カロリーオレンジ風味炭酸飲料。
  15. 以下:(i)アセスルファムKとアスパルテームの組合せ、(ii)Mg2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸、それらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンとを有する塩、並びに(iii)Ca2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、それらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンとを有する塩を含むゼロカロリーオレンジ風味炭酸飲料であって、前記Mg2+カチオン含有塩と前記Ca2+カチオン含有塩の重量比が、約3:1~約1:1であり、塩(ii)及び(iii)の合計濃度が、約300ppm~約1,000ppm、好ましくは約300ppm~約400ppmである、ゼロカロリーオレンジ風味炭酸飲料。
  16. 以下:(i)アセスルファムKとアスパルテームの組合せ、並びに(ii)Ca2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、それらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンとを有する塩を含むゼロカロリーオレンジ風味炭酸飲料であって、(ii)の濃度が、約300ppm~約1,000ppm、好ましくは約300ppm~約1,000ppm、より好ましくは約300ppm~約400ppmである、ゼロカロリーオレンジ風味炭酸飲料。
  17. 以下:(i)糖、(ii)レバウジオシドM、(iii)Mg2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、それらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンを有する塩、並びに(iv)Ca2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、それらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンとを有する塩を含む低カロリーレモンライム風味炭酸飲料であって、前記Mg2+カチオン含有塩と前記Ca2+カチオン含有塩の重量比が、約3:1~約1:1であり、塩(iii)及び(iv)の合計濃度が、約300ppm~約1,000ppm、より好ましくは約300ppm~約400ppmである、低カロリーレモンライム風味炭酸飲料。
  18. 以下:(i)アセスルファムKとアスパルテームの組合せ、(ii)Mg2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、それらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンとを有する塩、並びに(iii)Ca2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、それらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンとを有する塩を含むゼロカロリーレモンライム風味炭酸飲料であって、前記Mg2+カチオン含有塩と前記Ca2+カチオン含有塩の重量比が、約3:1~約1:1であり、塩(ii)及び(iii)の合計濃度が、約300ppm~約1,000ppm、好ましくは約300ppm~約400ppmである、ゼロカロリーレモンライム風味炭酸飲料。
  19. 以下:(i)アセスルファムKとアスパルテームの組合せ、並びに(ii)Ca2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、それらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンとを有する塩を含むゼロカロリーレモンライム風味炭酸飲料であって、(ii)の濃度が、約300ppm~約1,000ppmである、ゼロカロリーレモンライム風味炭酸飲料。
  20. 以下:(i)レバウジオシドM、並びに(ii)Ca2+カチオンと、乳酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、乳酸グルコン酸塩、及びそれらの無水物及び/又は水和物形態から選択されるアニオンとを有する塩を含むゼロカロリーレモンライム風味炭酸飲料であって、(ii)の濃度が、約300ppm~約1,000ppmである、ゼロカロリーレモンライム風味炭酸飲料。
  21. 前記少なくとも1つの塩が、少なくとも1つの塩を含まない対応する飲料と比較して、以下:糖様の口当たり、甘味残留の減少、苦味の減少、甘草様の味の減少、及び塩味の減少のうちの1つ又は複数をもたらす、請求項1~20のいずれか1項に記載の飲料。
  22. (a)甘味付け量の少なくとも1種の甘味料と、(b)少なくとも1つのカチオン及び少なくとも1つのアニオンを有する少なくとも1つのC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物と、を含むダイエット飲料であって、
    前記少なくとも1つのカチオンは、Ca2+及びMg2+から選択され、
    前記少なくとも1つのアニオンは、C2~C9有機酸のアニオンである、ダイエット飲料。
  23. 前記C2~C9有機酸が、モノカルボン酸である、請求項22に記載の飲料。
  24. 前記C2~C9有機酸が、αヒドロキシ酸である、請求項23に記載の飲料。
  25. 前記少なくとも1つのアニオンが、
    式I:
    Figure 2024516296000079
    (式中、n=1~7)
    の化合物である、請求項24に記載の飲料。
  26. 前記少なくとも1つのアニオンが、グルコン酸塩;2,3-ジヒドロキシプロピオン酸塩;及び2,3-ジヒドロキシブタン酸塩からなる群から選択される、請求項25に記載の飲料。
  27. 前記少なくとも1つのアニオンが、
    式II:
    Figure 2024516296000080
    (式中、n=1~7、R=OH又はH)
    の化合物である、請求項23に記載の飲料。
  28. 前記アニオンが、乳酸塩である、請求項27に記載の飲料。
  29. n=0~5である、請求項27に記載の飲料。
  30. 前記アニオンが、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、イソ酪酸塩、吉草酸塩、イソ吉草酸塩、及び2-メチルブタン酸塩からなる群から選択される、請求項29に記載の飲料。
  31. 前記少なくとも1つのアニオンが、式III:
    Figure 2024516296000081

    (式中、R=OH、CH又はNH、n=1~5)
    の化合物である、請求項23に記載の飲料。
  32. 前記アニオンが、以下:2-ヒドロキシ安息香酸、3-ヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸、2,3-ジヒドロキシ安息香酸、2,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、2,6-ジヒドロキシ安息香酸、2,3,4-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,6-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,6-トリヒドロキシ安息香酸、4-メトキシサリチル酸、4-アミノ安息香酸、及び3-アミノ安息香酸からなる群から選択される、請求項31に記載の飲料。
  33. 前記C2~C9有機酸は、ジカルボン酸である、請求項22に記載の飲料。
  34. 前記C2~C9有機酸は、αヒドロキシ酸である、請求項33に記載の飲料。
  35. 前記少なくとも1つのアニオンが、式IV:
    Figure 2024516296000082

    (式中、n=1~7、R=H又はOH)
    の化合物である、請求項33又は34に記載の飲料。
  36. 前記アニオンが、マレイン酸塩、酒石酸塩、タルトロン酸塩、コハク酸塩、グルタル酸塩、アジピン酸塩及びマロン酸塩からなる群から選択される、請求項35に記載の飲料。
  37. 前記少なくとも1つのアニオンが、式V:
    Figure 2024516296000083

    (式中、n=0~5)
    の化合物である、請求項33に記載の飲料。
  38. 前記アニオンが、フマル酸塩及びマレイン酸塩からなる群から選択される、請求項37に記載の飲料。
  39. 前記C2~C9有機酸塩が、トリカルボン酸である、請求項22に記載の飲料。
  40. 前記アニオンが、式VI:
    Figure 2024516296000084

    (式中、n=0~6)
    の化合物である、請求項39に記載の飲料。
  41. 前記アニオンが、クエン酸塩及びイソクエン酸塩から選択される、請求項40に記載の飲料。
  42. 前記味覚修飾組成物が、1つのカチオンと1タイプのアニオンから成る1つのC2~C9有機酸塩を含む、請求項22に記載の飲料。
  43. 前記C2~C9有機酸塩が、グルコン酸カルシウム、乳酸カルシウム、クエン酸カルシウム、グルコン酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項42に記載の飲料。
  44. 前記飲料中の前記C2~C9有機酸塩の濃度が、約0.1mM~約3mMである、請求項42又は43に記載の飲料。
  45. 前記味覚修飾組成物が、各々1つのカチオンと1タイプのアニオンから成る2つのC2~C9有機酸を含む、請求項22に記載の飲料。
  46. 前記2つのC2~C9有機酸塩が、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸マグネシウム、及びグルコン酸マグネシウムからなる群から選択される、請求項45に記載の飲料。
  47. 前記飲料中の各C2~C9有機酸塩の濃度が、約0.1mM~約3mM、好ましくは約0.5mM~約1.0mM、より好ましくは約0.5mM~約0.7mMである、請求項45又は46に記載の飲料。
  48. 前記味覚修飾組成物が、2つ以上のC2~C9有機酸を含む、請求項22に記載の飲料。
  49. 前記C2~C9有機酸塩が、約0.1mM~約5mM、好ましくは約0.1mM~約3mMの濃度で前記飲料中に存在する、請求項22に記載の飲料。
  50. 前記少なくとも1種の甘味料が、高感度甘味料、炭水化物甘味料、希少糖甘味料、糖アルコール甘味料、及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項22に記載の飲料。
  51. 前記高感度甘味料が、以下:レバウジオシドM、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、レバウジオシドA、レバウジオシドN、レバウジオシドO、レバウジオシドE、ステビオールモノシド、ステビオールビオシド、ルブソシド、ダルコシドB、ダルコシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドG、ステビオシド、レバウジオシドC、レバウジオシドF、レバウジオシドI、レバウジオシドH、レバウジオシドL、レバウジオシドK、レバウジオシドJ、レバウジオシドM2、レバウジオシドD2、レバウジオシドS、レバウジオシドT、レバウジオシドU、レバウジオシドV、レバウジオシドW、レバウジオシドZ1、レバウジオシドZ2、レバウジオシドIX、A95、ステビア、グロスモグロシドI、モグロシドIA、モグロシドIE、11-オキソモグロシドIA、モグロシドII、モグロシドII A、モグロシドII B、モグロシドII E、7-オキソモグロシドII E、モグロシドIII、モグロシドIIIe、11-オキソモグロシドIIIE、11-デオキシモグロシドIII、モグロシドIV、モグロシドIVA、11-オキソモグロシドIV、11-オキソモグロシドIVA、モグロシドV、イソモグロシドV、11-デオキシモグロシドV、7-オキソモグロシドV、11-オキソモグロシドV、イソモグロシドV、モグロシドVI、モグロール、11-オキソモグロール、シアメノシドI、シアメノシドIの異性体、11-オキソシアメノシドI、11-オキソシアメノシドIの異性体、(3β,9β,10α,11α,24R)-3-[(4-O-β-D-グルコスピラノシル-6-O-β-D-グルコピラノシル]-25-ヒドロキシル-9-メチル-19-ノルラノスト-5-エン-24-イル-[2-O-β-D-グルコピラノシル-6-O-β-D-グルコピラノシル]-β-D-グルコピラノシド);(3β,9β,10α,11α,24R)-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-6-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]-25-ヒドロキシ-9-メチル-19-ノルラノスト-5-エン-24-イル-[2-O-β-D-グルコピラノシル-6-O-β-D-グルコピラノシル]-β-D-グルコピラノシド);及び(3β,9β,10α,11α,24R)-[(2-O-β-D-グルコピラノシル-6-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシル)オキシ]-25-ヒドロキシ-9-メチル-19-ノルラノスト-5-エン-24-イル-[2-O-β-D-グルコピラノシル-6-O-β-D-グルコピラノシル]-β-D-グルコピラノシド)、アマイ(Amai)タンパク質、モナチン及びその塩(モナチンSS、RR、RS、SR)、クルクリン、グリチルリチン酸及びその塩、ソーマチン(及びその変異体)、ソーマチンI及びソーマチンII、モネリン(及びその変異体)、ミラクリン、マビンリン、ブラゼイン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、ヘルナンズルシン、フィロズルシン、グリシフィリン、フロリジン、トリロバチン、バイユノシド、オスラジン、ポリポドシドA、プテロカリオシドA、プテロカリオシドB、ムクロジオシド、フロミソシドI、ペリアンドリンI、アブルソシドA、シクロカリオシドI、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、アリテーム、サッカリン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン合成誘導体、シクラメート、ネオテーム、ズルチン、スオサン、シクラメート、サッカリン、アドバンテーム、それらの塩、並びにこれらの組合せからなる群から選択される、請求項50に記載の飲料。
  52. 前記炭水化物甘味料が、スクロース、グリセルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン、エリトロース、トレオース、エリトルロース、アラビノース、リキソース、リボース、キシロース、リブロース、キシルロース、アロース、アルトロース、ガラクトース、グルコース、グロース、イドース、マンノース、タロース、フルクトース、プシコース、ソルボース、タガトース、マンノヘプツロース、セドヘルツロース、オクトロース、フコース、ラムノース、アラビノース、ツラノース、シアロース、タガトース、高果糖コーンシロップ及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項50に記載の飲料。
  53. 前記希少糖甘味料が、アルロース(D-プシコース)、L-リボース、D-タガトース、L-グルコース、L-フコース、L-アラビノース、D-ツラノース、D-ロイビオース(D-ロイコース)、及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項50に記載の飲料。
  54. 前記糖アルコール甘味料が、ソルビトール、マンニトール、ラクチトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトール及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項50に記載の飲料。
  55. アルロース(D-プシコース)、D-タガトース、エリスリトール又はこれらの組合せをさらに含む、請求項22に記載の飲料。
  56. (b)が、少なくとも1つのアミノ酸、少なくとも1つのジヒドロカルコン、少なくとも1つの中鎖脂肪酸、及び/又は以下のFEMA GRAS化合物:
    Figure 2024516296000085

    の少なくとも1つをさらに含む、請求項22に記載の飲料。
  57. 前記アミノ酸が、グリシン、アラニン、プロリン、ヒドロキシプロリン及びグルタミンからなる群から選択される、請求項56に記載の飲料。
  58. 前記ジヒドロカルコンが、フロレチン、ヘスペレチンジヒドロカルコン、ヘスペレチンジヒドロカルコン4-β-D-グルコシド、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、及びナリンギンジヒドロカルコンからなる群から選択される、請求項56に記載の飲料。
  59. 以下:サポニン類、抗酸化剤、食物繊維源、脂肪酸類、ビタミン類、グルコサミン、ミネラル類、保存料、水和剤、プロバイオティクス、プレバイオティクス、体重管理剤、骨粗鬆症管理剤、植物エストロゲン類、長鎖第一級脂肪族飽和アルコール類、フィトステロール類及びこれらの組合せからなる群から選択される、少なくとも1種の機能性成分をさらに含む、請求項22に記載の飲料。
  60. 前記飲料に塩味がない、請求項22に記載の飲料。
  61. 1つ又は複数の味属性が、(b)の非存在下の飲料と比較して、改善されている、請求項22に記載の飲料。
  62. 前記味属性の調節が、以下:苦味の減少又は除去、苦味残留の減少又は除去、酸味の減少又は除去、渋味の減少又は除去、塩味の減少又は除去、金属ノートの減少又は除去、口当たりの改善、甘味残留の減少又は除去、甘味発現の増大、口当たりの増大、及び甘味強度の増加からなる群から選択される、請求項61に記載の飲料。
  63. 前記飲料が、中カロリー、低カロリー、又はゼロカロリー飲料から選択される、請求項22に記載の飲料。
  64. 前記飲料が、Ca2+又はMg2+の無機塩類を含まない、請求項22に記載の飲料。
  65. 前記飲料マトリックスが、水、クエン酸/クエン酸バッファー、リン酸及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項22に記載の飲料。
  66. 甘味付け量のスクロースと;
    甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;
    少なくとも1つのC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物と、を含む低カロリー飲料であって、
    各塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、以下:グルコン酸塩;2,3-ジヒドロキシプロピオン酸塩;2,3-ジヒドロキシブタン酸塩;乳酸塩;酢酸塩;プロピオン酸塩;酪酸塩;イソ酪酸塩;吉草酸塩;イソ吉草酸;2-メチルブタン酸塩;2-ヒドロキシ安息香酸、3-ヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸、2,3-ジヒドロキシ安息香酸、2,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、2,6-ジヒドロキシ安息香酸、2,3,4-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,6-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,6-トリヒドロキシ安息香酸、4-メトキシサリチル酸、4-アミノ安息香酸、及び3-アミノ安息香酸のカルボン酸アニオン;マレイン酸塩;酒石酸塩;タルトロン酸塩;コハク酸塩;グルタル酸塩;アジピン酸塩;マロン酸塩;フマル酸塩;マレイン酸塩;クエン酸塩;及びイソクエン酸塩からなる群から選択される少なくとも1つのアニオンと、を含み;ここで、前記少なくとも1つのC2~C9有機酸塩は、約0.1~約3mMの濃度で前記飲料中に存在し;
    前記味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含み;
    前記飲料は、約4~約8°Bxである、低カロリー飲料。
  67. 前記少なくとも1つのC2~C9有機酸塩が、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、乳酸塩及びグルコン酸塩から選択される2つのアニオンとから成る、請求項66に記載の飲料。
  68. 前記少なくとも1つのC2~C9有機酸塩が、約0.1mM~約3mM、より好ましくは約0.1mM~約1mMの濃度で前記飲料中に存在する乳酸カルシウム及びグルコン酸カルシウムを含む、請求項66に記載の飲料。
  69. 前記甘味料が、レバウジオシドMである、請求項66~68のいずれか1項に記載の飲料。
  70. 前記飲料が、少なくとも約5%又は少なくとも約10%のスクロース当量を有する、請求項66~68のいずれか1項に記載の飲料。
  71. 以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;
    少なくとも1つのC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物と、を含む低カロリー飲料であって、
    各塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、以下:グルコン酸塩;2,3-ジヒドロキシプロピオン酸塩;2,3-ジヒドロキシブタン酸塩;乳酸塩;酢酸塩;プロピオン酸塩;酪酸塩;イソ酪酸塩;吉草酸塩;イソ吉草酸;2-メチルブタン酸塩;2-ヒドロキシ安息香酸、3-ヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸、2,3-ジヒドロキシ安息香酸、2,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、2,6-ジヒドロキシ安息香酸、2,3,4-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,6-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,6-トリヒドロキシ安息香酸、4-メトキシサリチル酸、4-アミノ安息香酸、及び3-アミノ安息香酸のカルボン酸アニオン;マレイン酸塩;酒石酸塩;タルトロン酸塩;コハク酸塩;グルタル酸塩;アジピン酸塩;マロン酸塩;フマル酸塩;マレイン酸塩;クエン酸塩;及びイソクエン酸塩からなる群から選択される少なくとも1つのアニオンと、を含み;ここで、前記少なくとも1つのC2~C9有機酸塩は、約0.1mM~約3mMの濃度で前記飲料中に存在し;
    前記味覚修飾組成物は、任意選択で1つ又は複数の追加の味覚修飾物質を含み;
    前記飲料は、約5%のスクロース当量を有する、ゼロカロリー飲料。
  72. 前記甘味料が、約400ppm~約600ppmの濃度で前記飲料中に存在するレバウジオシドMであり;前記少なくとも1つのC2~C9有機酸塩が、グルコン酸マグネシウム及びグルコン酸カルシウムから選択され、また前記少なくとも1つのC2~C9有機酸塩は、約0.1mM~約3mMの濃度で前記飲料中に存在する、請求項71に記載の飲料。
  73. 前記味覚修飾組成物が、約0.1mM~約3mM、より好ましくは約0.1~約1mMの濃度で前記飲料中に存在する乳酸カルシウム及びグルコン酸カルシウムを含む少なくとも1つのC2~C9有機酸塩を含む、請求項71に記載の飲料。
  74. 前記甘味料が、約400ppm~約600ppmの濃度で前記飲料中に存在するレバウジオシドMであり;前記少なくとも1つのC2~C9有機酸塩が、乳酸マグネシウム又は乳酸カルシウムから選択され、前記乳酸マグネシウム又は乳酸カルシウムは、約0.1mM~約3mMの濃度で前記飲料中に存在する、請求項71に記載の飲料。
  75. 前記甘味料が、約400ppm~約600ppmの濃度で前記飲料中に存在するレバウジオシドMであり;前記少なくとも1つのC2~C9有機酸塩が、クエン酸マグネシウム又はクエン酸カルシウムから選択され、前記クエン酸マグネシウム又はクエン酸カルシウムは、約0.1~約3mMの濃度で前記飲料中に存在する、請求項71に記載の飲料。
  76. 前記甘味料が、レバウジオシドMであり、前記少なくとも1つのC2~C9有機酸塩が、以下:(i)乳酸マグネシウム又はカルシウム、(ii)グルコン酸マグネシウム又はカルシウム、及び(iii)クエン酸マグネシウム又はカルシウムを含み;ここで、前記少なくとも1つのC2~C9有機酸塩は、約0.1mM~約3mMの濃度で前記飲料中に存在する、請求項71に記載の飲料。
  77. 前記甘味料が、スクラロースと,レバウジオシドA及び/又はレバウジオシドMの混合物であり、ここで、スクラロースは、約100ppm~約300ppmの濃度で前記飲料中に存在し、前記レバウジオシドA及び/又はレバウジオシドMは、約25ppm~約600ppmの濃度で前記飲料中に存在し;前記少なくとも1つのC2~C9有機酸塩が、乳酸マグネシウム又は乳酸カルシウムから選択され、前記乳酸マグネシウム又は乳酸カルシウムは、約1mM~約3mMの濃度で前記飲料中に存在する、請求項71に記載の飲料。
  78. クエン酸とリンゴ酸及び/又は酒石酸をさらに含む、請求項71に記載の飲料。
  79. 前記クエン酸とリンゴ酸及び/又は酒石酸の重量比が、4:1~3:2である、請求項78に記載の飲料。
  80. 甘味付け量のスクラロース、HFCS及び/又はフルクトースと;
    甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;
    少なくとも1つのC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物と、を含む低カロリー飲料であって、
    各塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、以下:グルコン酸塩;2,3-ジヒドロキシプロピオン酸塩;2,3-ジヒドロキシブタン酸塩;乳酸塩;酢酸塩;プロピオン酸塩;酪酸塩;イソ酪酸塩;吉草酸塩;イソ吉草酸;2-メチルブタン酸塩;2-ヒドロキシ安息香酸、3-ヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸、2,3-ジヒドロキシ安息香酸、2,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、2,6-ジヒドロキシ安息香酸、2,3,4-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,6-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,6-トリヒドロキシ安息香酸、4-メトキシサリチル酸、4-アミノ安息香酸、及び3-アミノ安息香酸のカルボン酸アニオン;マレイン酸塩;酒石酸塩;タルトロン酸塩;コハク酸塩;グルタル酸塩;アジピン酸塩;マロン酸塩;フマル酸塩;マレイン酸塩;クエン酸塩;及びイソクエン酸塩からなる群から選択される少なくとも1つのアニオンと、を含み;ここで、前記少なくとも1つのC2~C9有機酸塩は、約0.1~約3mMの濃度で前記飲料中に存在し;
    前記味覚修飾組成物は、以下のFEMA GRAS化合物:FEMA GRAS 4601及びFEMA GRAS 4965の1つ以上をさらに含み;
    前記飲料は、約4~8°Bxである、低カロリー飲料。
  81. 甘味付け量のスクラロースと;
    任意選択で、甘味付け量の以下:レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドAM、レバウジオシドD、モグロシドV、シアメノシドI、シラトーゼ、ブラゼイン(及びその変異体)、ソーマチン(及びその変異体)、モネリン(及びその変異体)、スイートトリュフタンパク質(及びその変異体)、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、シクラメート、ネオテーム、アドバンテーム、タガトース、エリスリトール、アルロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される甘味料と;
    少なくとも1つのC2~C9有機酸塩を含む味覚修飾組成物と、を含むゼロカロリー飲料であって、
    各塩は、Ca2+及びMg2+から選択されるカチオンと、以下:グルコン酸塩;2,3-ジヒドロキシプロピオン酸塩;2,3-ジヒドロキシブタン酸塩;乳酸塩;酢酸塩;プロピオン酸塩;酪酸塩;イソ酪酸塩;吉草酸塩;イソ吉草酸;2-メチルブタン酸塩;2-ヒドロキシ安息香酸、3-ヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸、2,3-ジヒドロキシ安息香酸、2,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,4-ジヒドロキシ安息香酸、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、2,6-ジヒドロキシ安息香酸、2,3,4-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,5-トリヒドロキシ安息香酸、2,3,6-トリヒドロキシ安息香酸、2,4,6-トリヒドロキシ安息香酸、4-メトキシサリチル酸、4-アミノ安息香酸、及び3-アミノ安息香酸のカルボン酸アニオン;マレイン酸塩;酒石酸塩;タルトロン酸塩;コハク酸塩;グルタル酸塩;アジピン酸塩;マロン酸塩;フマル酸塩;マレイン酸塩;クエン酸塩;及びイソクエン酸塩からなる群から選択される少なくとも1つのアニオンと、を含み;ここで、前記少なくとも1つのC2~C9有機酸塩は、約0.1~約3mMの濃度で前記飲料中に存在し;
    前記味覚修飾組成物は、FEMA GRAS化合物4669をさらに含み;
    前記飲料は、少なくとも約5%のスクロース当量を有する、ゼロカロリー飲料。
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