JP2024516165A - 放射領域間にem放射線透過性領域を含む光電子デバイス - Google Patents

放射領域間にem放射線透過性領域を含む光電子デバイス Download PDF

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Abstract

ディスプレイパネルが、各々が(サブ)ピクセルに対応する複数の放射領域を含む表示部(サブ)ピクセル配列を含む少なくとも1つの表示部と、少なくとも1つの透過性領域と各々が(サブ)ピクセルに対応する複数の放射領域と、を含む信号交換部(サブ)ピクセル配列を含む少なくとも1つの信号交換部とを備え、信号交換部(サブ)ピクセル配列は、信号交換部(サブ)ピクセル配列における少なくとも1つの(サブ)ピクセルのサイズ、形状、構成、及び配向のうちの少なくとも1つと、ピクセル密度と、信号交換部(サブ)ピクセル配列における(サブ)ピクセルのピッチとのうちの少なくとも1つから選択される少なくとも1つの特徴において表示部(サブ)ピクセル配列と異なることによって、少なくとも1つの透過性領域を収容する。

Description

(関連出願の相互参照)
本開示は、2021年4月27日に出願された米国特許仮出願第63/180,612号、2021年5月3日に出願された同第63/183,512号、2021年5月27日に出願された同第63/194,110号、及び2021年9月1日に出願された同第63/239,782号の優先権の利益を主張し、これらの各々の内容は、参照によりそれらの全体が本明細書に援用される。
本開示は、光電子デバイスに関し、特に、EM放射線透過性領域を有する光電子デバイスに関する。
有機発光ダイオード(organic light emitting diode、OLED)などの光電子デバイスでは、少なくとも1つの半導体層が、アノード及びカソードなどの一対の電極間に配設されている。アノード及びカソードは、電源と電気的に結合され、少なくとも1つの半導体層を通って互いに向かって移動する正孔及び電子をそれぞれ生成する。一対の正孔と電子が結合すると、光子の形態でEM放射線が放射され得る。
OLEDディスプレイパネルは、複数の(サブ)ピクセルを含むことができ、各(サブ)ピクセルは、関連する一対の電極と、それらの間の少なくとも1つの半導体層とを有する。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセルは、導電性金属線によって電気的に結合された複数の薄膜トランジスタ(thin-film transistor、TFT)構造を含む駆動回路によって、いくつかの非限定的な例では、電極及び少なくとも1つの半導体層が堆積される基板内で、選択的に駆動され得る。そのようなパネルの様々な層及び被膜は、典型的には、真空ベースの堆積プロセスによって形成される。
そのようなディスプレイパネルは、いくつかの非限定的な例では、携帯電話などの電子デバイスにおいて使用され得る。
いくつかの用途では、ディスプレイパネルの少なくとも一部を通して当該一部を実質的に透明にすると同時に、当該一部から光を放射することができるようにすることが目的であり得る。いくつかの非限定的な例では、実質的に透明な部分は、それを通して、EM信号を含むがこれに限定されないEM放射線を交換することが可能であり得る。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネルのそのような部分は、その信号交換部として示され得る。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネルの信号交換部は、少なくとも1つの(EM信号)透過性領域と、少なくとも1つの(EM信号)放射領域とを備え得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの放射領域は、ディスプレイパネルの(サブ)ピクセルに対応し得る。
Google LLCによって2020年3月26日に出願され、2021年10月12日に発行され、「Boundary panel layout for artifact compensation in multi-pixel density display panel」と題された米国特許第11,145,702号は、複数の行及び複数の列によって画定されるアレイに配置された複数のアレイ部位を含むディスプレイパネルを開示している。このディスプレイパネルは、第1のピクセル密度を有するアレイの第1のエリアと、第1のピクセル密度よりも低い第2のピクセル密度を有するアレイの第2のエリアとを含む。アレイの第2のエリアは、ピクセルがない複数のアレイ部位を含む。第1のエリアに接する第2のエリアの行は少なくとも1つのピクセルを含み、第1のエリアに接する第2のエリアの列は少なくとも1つのピクセルを含む。
2020年4月8日に出願され、「Methods and configurations for improving the performance of sensors under a display」と題されたPCT国際特許出願公開第2020/219267号は、ディスプレイとディスプレイの下のセンサとを含み得る電子デバイスを開示している。ディスプレイは、電子デバイスのユーザに画像を表示するためのサブピクセルのアレイを含み得る。サブピクセルのアレイの少なくとも一部分は、ディスプレイを通してセンサへの光透過率を改善するために、ピクセル除去領域において選択的に除去され得る。ピクセル除去領域は、薄膜トランジスタ構造がなく、電源ラインがなく、再ルーティングされた行/列ラインによる連続的なオープンエリアを有し、タッチ回路が部分的になく、任意選択でダミーコンタクトを含み、及び/又は選択的にパターニングされたディスプレイ層を有する複数のピクセルフリー領域を含んでもよい。
Huawei Technologies Co.Ltd.によって2020年5月29日に出願された「Display panel and display device」と題された中国出願第113745271号は、第1の表示エリア及び第2の表示エリアを含むディスプレイパネル及び表示装置を開示しており、第1の表示エリアのピクセル密度は第2の表示エリアのピクセル密度よりも低く、第1のエリアは複数の第1のピクセルユニットを備えており、各第1のピクセルユニットは第1のサブピクセル、第2のサブピクセル及び第3のサブピクセルを備えており、各第1のピクセルユニットにおける第1のサブピクセルと、隣接する第1のピクセルユニットにおける第2のサブピクセルとの間の最小距離は、1つの第1のピクセルユニットにおける第1のサブピクセルと第2のサブピクセルとの間の距離の1.2~2.5倍である。本出願の実施例は、光がディスプレイパネルを透過した後の回折現象を低減し、スクリーン下の光学素子の光学効果を向上させることができるディスプレイパネル及び表示装置を提供する。
Kunshan Govisionox Optoelectronics Co.Ltdによって2020年7月1日に出願された「Pixel arrangement structure,display panel and display device」と題する中国出願第112436029号は、第1のピクセルユニットにおいて、第1のサブピクセル、第2のサブピクセル、第3のサブピクセル及び第4のサブピクセルのそれぞれの中心を頂点とし、重なり合わないエリアを有する共通辺三角形を形成し、第1のサブピクセルの中心及び第2のサブピクセルの中心を共通辺三角形の頂点とするピクセル配列構造を開示し、第2のサブピクセルは、第2の長軸及び第2の短軸を有し、第2のサブピクセルの長軸方向に沿った中心線は、第1のピクセルユニットにおける第3のサブピクセル及び/又は第4のサブピクセルの中心を通過しない。このピクセル配列構造によれば、制限条件下でサブピクセルをずらして配列する場合、同じ色の光を発するサブピクセルが一列に独立して配列されることが防止され、表示エッジのカラーエッジ問題が改善される。ディスプレイパネル及び表示装置も提供される。
Kunshan Govisionox Optoelectronics Co.Ltd.によって2020年7月1日に出願された「Pixel arrangement structure,display panel and display device」と題する中国出願第112436030号は、複数の第1のピクセルユニット及び複数の第2のピクセルユニットを備えており、第1のピクセルユニット及び第2のピクセルユニットが第1方向及び第2方向に間隔を置いて配列されるピクセル配列構造を開示しており、第1のピクセルユニット及び第2のピクセルユニットの各々は、第1のサブピクセル、第2のサブピクセル、第3のサブピクセル及び第4のサブピクセルを備えており、第1のサブピクセルは、第3のサブピクセルと第4のサブピクセルとの中心接続線の一方側に位置付けられ、第2のサブピクセルは、第3のサブピクセルと第4のサブピクセルとの中心接続線の他方側に位置付けられ、予め設定された角度を回転させた後、第2のピクセルユニットにおける各サブピクセル構造は、第1のピクセルユニット内の各サブピクセル構造と鏡面対称である。このピクセル配列構造は、サブピクセルの配列コンパクト性及びサブピクセル間の間隔を考慮することができ、配列コンパクト性とサブピクセル間の間隔との間のバランスが求められ、ピクセル配列構造は、高い解像度を有し、混色リスク及び色かぶりを低減し、カラーエッジを改善し、視覚的粒状感を改善するのに有益である。ディスプレイパネル及び表示装置も提供される。
Kunshan Govisionox Optoelectronics Co.Ltd.によって2020年7月1日に出願された「Pixel arrangement structure,display panel and display device」と題する中国出願第112436031号は、第1のサブピクセル、第2のサブピクセル、第3のサブピクセル及び第4のサブピクセルを備えるピクセル配列構造を開示しており、整列配置された2つの第1のサブピクセルの中心及び整列配置された2つの第2のサブピクセルの中心は、頂点接続線であり、仮想四角形を形成し、その仮想四角形は、2つの対向辺、短辺及び長辺を含み、短辺及び長辺は、対向して配置され、2つの対向辺の頂点に接続され、仮想四角形の短辺は、仮想四角形の長辺と平行ではなく、仮想四角形内には、第3のサブピクセル又は第4のサブピクセルが配置され、第3のサブピクセルの発光色と第4のサブピクセルの発光色とは同じである。このピクセル配列構造において、制限条件下でサブピクセルをずらして配列され、それによって同じ色の光を発するサブピクセルが一列に独立して配列されることが防止され、表示エッジのカラーエッジ問題が改善される。ディスプレイパネル及び表示装置も提供される。
Kunshan Govisionox Optoelectronics Co.Ltd.によって2020年7月1日に出願された「Display panel and display device」と題する中国出願第112436032号は、複数のサブピクセル及び複数の透光保留エリアを含むディスプレイパネルを開示し、複数のサブピクセルは、複数の第1のサブピクセル、複数の第2のサブピクセル及び複数の第3のサブピクセルを含み、1つの第2のサブピクセル及び1つの透光保留エリアが隣接して配置されて結合エリアを形成し、ディスプレイパネルは、複数の第1のピクセル行と複数の第2のピクセル行とを備えており、第1のピクセル行と第2のピクセル行とは、間隔をあけて交互に配置され、各第1のピクセル行には複数の第1のサブピクセルと複数の結合領域が配置され、第1のピクセル行には第1のサブピクセルと結合領域が間隔をあけて交互に配置され、各第2のピクセル行には複数の第3のサブピクセルが配置され、隣接する2つの第1のピクセル行において、一方の第1のピクセル行における結合エリアの配置構造は、他方の第1のピクセル行における結合エリアの配置構造と異なり、90度回転させた後の結合エリアは同一である。ディスプレイパネルは、混色リスク及び色かぶりを低減するのに有益である。ディスプレイ装置も提供される。
Hefei Visionox Technology Co.Ltd.によって2020年9月17日に出願された「Light-transmitting display module,display panel and preparation method thereof」と題する中国特許出願第112054048号は、透過型表示モジュール、ディスプレイパネル及びその製造方法を開示しており、透過型表示モジュールは、ピクセル定義層が隔離構造及び隔離構造によって周囲に形成されたピクセル開口を備え、核形成阻止層は、ピクセル定義層の基板から遠い側に位置付けられ、複数の阻止ユニットを備え、阻止ユニットのピクセル定義層への第1の正投影は、隔離構造の少なくとも一部を覆い、阻止ユニットの少なくとも一部が不連続に配置され、第1の共通電極は、ピクセル定義層の基板から遠い側に位置付けられ、第1の共通電極のピクセル定義層への第2の正投影は、第1の正投影以外のエリアの少なくとも一部を覆う。本発明の実施形態によって提供される光透過ディスプレイモジュールでは、光透過ディスプレイモジュールの正常な表示に影響を及ぼさない条件下で、光透過ディスプレイモジュールの光透過率を向上させることができ、感光性部品を光透過ディスプレイモジュールの片側のスクリーンの下に都合よく組み込むことができる。
Hefei Visionox Technology Co.Ltdによって2020年9月17日に出願された「Display panel,preparation method display panel and display device」と題する中国出願第112103318号は、ディスプレイパネル、ディスプレイパネルの製造方法及び表示装置を開示しており、ディスプレイパネルは、第1の表示エリア及び第2の表示エリアを備え、第1の表示エリアの光透過率は第2の表示エリアの光透過率よりも大きく、ディスプレイパネルは、基板を備え、ピクセル定義層は、基板上に位置付けられ、隔離構造と、隔離構造の囲いによって形成されたピクセル開口部と、ピクセル定義層への第1の正投影被覆遷移表示エリアのピクセル開口部における第1の阻止ユニットを含む核形成阻止層とを含み、共通電極は、第1の共通電極及び第2の共通電極を含み、第2共通電極は、第2の表示エリア及び遷移表示エリアに形成され、第1の共通電極のピクセル定義層への第2の正投影は、第1の表示エリア及び遷移表示エリアにおける第1の正投影を除く少なくとも一部のエリアを覆う。ディスプレイパネルの少なくとも一部のエリアは、光透過性であってもよく、表示することができ、感光アセンブリは、スクリーンの下に組み込むのに好都合である。
Xiamen Tianma Microelectronics Co.Ltd.によって2021年4月16日に出願され、2022年1月11日に発行された「Display panel and display device」と題する米国特許第11,222,929号は、ディスプレイパネル及び表示装置を開示している。ディスプレイパネルは、第1の表示領域、第2の表示領域、及び第1の表示領域と第2の表示領域との間の遷移表示領域を含む。第2の表示領域は第2のピクセルユニットを含み、遷移表示領域は第3のピクセルユニットを含み、各第2のピクセルユニット及び各第3のピクセルユニットはいずれも第1のサブピクセル、第2のサブピクセル、第3のサブピクセル及び白サブピクセルを含む。第2のピクセルユニットにおける白サブピクセルの総開口面積と第2のピクセルユニットの総面積との比はAであり、第3のピクセルユニットにおける白サブピクセルの総開口面積と第3のピクセルユニットの総面積との比はBであり、B<Aである。白色サブピクセルは、ディスプレイパネルの表示段階においてオン又はオフにされる。
Apple Inc.によって2021年4月23日に出願された「Pixel Design for Electronic Display Devices」と題する米国特許出願公開第2021/0240026号は、スルーディスプレイ撮像のためのシステム及び方法を開示する。ディスプレイは、不透明裏当てを通して画定される撮像開口を含む。光学撮像アレイが開口と位置合わせされる。開口の上に、ディスプレイは、光透過率を増加させるように配置及び/又は構成される。例えば、撮像開口の上方又はそれに隣接するディスプレイの領域は、ディスプレイの他の領域よりも低いピクセル密度で形成され得、それによって、ピクセル間距離(例えば、ピッチ)を増加させ、光がディスプレイを横断して光学撮像アレイに到達することができる面積を増加させる。
Wuhan Tianma Microelectronics Co.Ltd.によって2021年7月1日に出願された「Display panel,preparation method and display device」と題された中国特許出願第CN113327972号は、ディスプレイパネル、製造方法及び表示装置を開示している。ピクセル構造は、複数の第1のサブピクセル、第2のサブピクセル及び第3のサブピクセルを含み、複数の第3のサブピクセルは第1の仮想台形を形成し、第1のサブピクセルは第1の仮想台形内にあり、複数の第1のサブピクセル及び複数の第2のサブピクセルは第2の仮想台形を形成し、第3のサブピクセルは第2の仮想台形内にあり、第1の仮想台形は、第1の長辺と、第1の斜辺と、第1の短辺と、第2の斜辺とを含み、第2の仮想台形は、第2の長辺と、第3の斜辺と、第2の短辺と、第4の斜辺とを含み、第1の長辺と第1のベベルエッジとが第1の夾角を形成し、第1の長辺と第2のベベルエッジとが第2の夾角を形成し、第2の長辺と第3の傾斜辺とが第3の夾角を形成し、第2の長辺と第4傾斜辺とが第4夾角を形成し、第1の夾角と第2の夾角の角度の和が第1の角度であり、第3の夾角と第4の夾角の角度の和が第2の角度であり、第1の角度と第2の角度の差分値が第1の予め設定された範囲内である。
Wuhan Tianma Microelectronics Co.Ltd.によって2021年7月1日に出願された「Display panel and display device」と題する中国特許出願第113327973号は、ディスプレイパネル及び表示装置を開示しており、ディスプレイパネルは、アレイ状に配置された複数のピクセル繰り返し単位を含み、各ピクセル繰り返し単位は、2つの第1のサブピクセル、2つの第2のサブピクセル及び4つの第3のサブピクセルを含み、ディスプレイパネルにおいて、4つの第3のサブピクセルの間に1つの第1のサブピクセルが位置付けられ、4つの第3のサブピクセルの間に位置する1つの第2のサブピクセルがあり、2つの第1のサブピクセルと2つの第2のサブピクセルとの間に第3のサブピクセルが同時に位置付けられ、第1のサブピクセルを取り囲む4つの第3のサブピクセルの中心が第1の台形を形成し、第1の台形の2組の対辺の長さが異なる。本発明の実施形態の技術案は、ディスプレイパネルの表示効果を向上させることができる。
Apple Inc.によって2021年7月7日に出願された「Displays having transparent openings」と題するPCT国際特許出願公開第2022/035527号は、ディスプレイと、ディスプレイの下に形成された光センサとを含み得る電子デバイスを開示している。電子デバイスは、光センサに重なる複数の透明窓を含んでもよい。ディスプレイパネルの解像度は、透明窓の存在に起因して、一部のエリアにおいて低減され得る。回折アーチファクトを軽減するために、第1のセンサ(13-1)は、第1のパターンに従って配置された透明窓を有する第1のピクセル除去領域を通る光を感知することができる。第2のセンサ(13-2)は、第1のパターンとは異なる第2のパターンに従って配置された透明窓を有する第2のピクセル除去領域を通して光を感知することができる。透明窓の第1及び第2のパターンは、異なる回折アーチファクトを有する第1及び第2のセンサをもたらし得る。したがって、第1のセンサからの画像は、第2のセンサからの画像に基づいて回折アーチファクトについて補正することができる。
Samsung Display Co.Ltd.によって2021年12月9日に出願された米国特許出願公開第2022/0102446号は、第1の表示領域及び第2の表示領域を含む表示領域を含む表示装置を開示しており、第1の表示領域は複数の第1のピクセルを含み、第2の表示領域は複数の第2のピクセル及び少なくとも1つの光透過性領域を含み、光透過性領域は第1のピクセル及び第2のピクセルの光透過率よりも高い光透過率を有し、第2の表示領域は第1の表示領域の光透過率よりも高い光透過率を有する。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域は、少なくとも1つの放射領域の間に散在してもよい。放射領域は概して、そのような領域を通るEM放射線の透過を減衰又は抑制し得る層、被膜、及び/又は構成要素を含むので、いくつかの非限定的な例では、透過性領域は一概して、そのような層、被膜、及び/又は構成要素が実質的になくてもよいディスプレイパネルの非放射領域に設けられてもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネルの少なくとも一部に少なくとも1つの透過性領域を提供する一方で、ディスプレイパネルのそのような部分に少なくとも1つの放射領域も提供して、そのような少なくとも1つの透過性領域が実質的にないディスプレイパネルの部分に対して、少なくとも1つの放射領域の開口率及び比較的高いピクセル密度のうちの少なくとも1つを維持することが目的であり得る。
ここで、本開示の例を以下の図を参照して説明するが、異なる図における同一の参照番号は、同一の、及び/又はいくつかの非限定的な例では、類同の、及び/又は対応する要素を示す。
本開示の一例による、側方面の第1の部分におけるパターニング被膜の選択的堆積、続いて、その第2の部分における堆積材料の閉じた被膜の堆積によって形成される、側面における複数の層を有する例示的なデバイスの断面からの簡略化されたブロック図である。 本開示の一例による、その内部に、それを通って少なくとも1つの電磁(electromagnetic、EM)信号が交換される少なくとも1つの開口を備える複数の層を有する例示的なディスプレイパネルの例示的な断面図を示す概略図である。 本開示の一例による、信号交換部及び表示部を備えるディスプレイパネルを平面で示す概略図である。 本開示の一例による、信号交換部及び表示部を備えるディスプレイパネルを平面で示す概略図である。 本開示の一例による、信号交換部及び表示部を備えるディスプレイパネルを平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 図3Aの例示的な(サブ)ピクセル配列によって占められた信号交換領域の少なくとも断片を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 図3Gの例示的な(サブ)ピクセル配列によって占められた信号交換領域の少なくとも断片を平面で示す概略図である。 本開示の一例による例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 図3E及び図3Fの例示的な(サブ)ピクセル配列によって占められた信号交換部の少なくとも断片を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、信号交換部及び表示部の両方における(サブ)ピクセル配列のそれぞれの例示的な断片を平面で示す概略図である。 本開示の例による、信号交換部及び表示部の両方における(サブ)ピクセル配列のそれぞれの例示的な断片を平面で示す概略図である。 本開示の例による、信号交換部及び表示部の両方における(サブ)ピクセル配列のそれぞれの例示的な断片を平面で示す概略図である。 本開示の例による、信号交換部及び表示部の両方における(サブ)ピクセル配列のそれぞれの例示的な断片を平面で示す概略図である。 本開示の例による、信号交換部、遷移領域及び表示部の各々における(サブ)ピクセル配列のそれぞれの例示的な断片を平面で示す概略図である。 本開示の例による、信号交換部、遷移領域及び表示部の各々における(サブ)ピクセル配列のそれぞれの例示的な断片を平面で示す概略図である。 本開示の一例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける下地層の露出層表面上にパターンでパターニング被膜を堆積させるための例示的プロセスを示す概略図である。 図6のパターニング被膜の堆積パターンを含む露出層表面上の第2の部分に堆積材料を堆積させるための例示的なプロセスを示す概略図であり、パターニング被膜は、核形成阻害被膜(nucleation-inhibiting coating、NIC)である。 図1のデバイスの例示的なバージョンを断面図で示す概略図である。 図8Aのデバイスを補足的な平面図で示す概略図である。 図1のデバイスの例示的バージョンを断面図で示す概略図である。 図8Cのデバイスを相補的な平面図で示す概略図である。 図1のデバイスの例を断面図で示す概略図である。 図1のデバイスの一例を断面図で示す概略図である。 図1のデバイスの一例を断面図で示す概略図である。 本開示における様々な例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける堆積層との堆積界面におけるNICの様々な潜在的挙動を示す概略図である。 本開示における様々な例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける堆積層との堆積界面におけるNICの様々な潜在的挙動を示す概略図である。 本開示における様々な例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける堆積層との堆積界面におけるNICの様々な潜在的挙動を示す概略図である。 本開示における様々な例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける堆積層との堆積界面におけるNICの様々な潜在的挙動を示す概略図である。 本開示における様々な例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける堆積層との堆積界面におけるNICの様々な潜在的挙動を示す概略図である。 本開示における様々な例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける堆積層との堆積界面におけるNICの様々な潜在的挙動を示す概略図である。 本開示における様々な例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける堆積層との堆積界面におけるNICの様々な潜在的挙動を示す概略図である。 本開示における様々な例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける堆積層との堆積界面におけるNICの様々な潜在的挙動を示す概略図である。 本開示における様々な例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける堆積層との堆積界面におけるNICの様々な潜在的挙動を示す概略図である。 本開示の一例による例示的なエレクトロルミネセンスデバイスの断面からのブロック図である。 図1のデバイスの断面図である。 本開示の一例による、図11のデバイスのバージョンで使用するのに好適な例示的なパターニングされた電極を平面図で解説する概略図である。 線13-13に沿った、図12のデバイスの例示的な断面図を示す概略図である。 本開示の一例による、図11のデバイスの例示的なバージョンでの使用に好適な電極の複数の例示的なパターンを平面図で示す概略図である。 線14B-14Bに沿った図14Aのデバイスの中間段階における例示的な断面図を示す概略図である。 線14C-14Cに沿った、図14Aのデバイスの例示的な断面図を示す概略図である。 本開示の一例による、例示的なパターニングされた補助電極を有する、図11のデバイスの例示的バージョンの断面図を解説する概略図である。 本開示の一例による、少なくとも1つの放射領域及び少なくとも1つの非放射領域に重なる補助電極の例示的なパターンを平面図で解説する概略図である。 本開示の一例による、ダイヤモンド構成の放射領域の複数のグループを有する図11のデバイスの例示的なバージョンの例示的なパターンを平面図で示す概略図である。 線17B-17Bに沿った、図17Aのデバイスの例示的な断面図を示す概略図である。 線17C-17Cに沿った、図17Aのデバイスの例示的な断面図を示す概略図である。 本開示の一例による、追加の例示的な堆積ステップを有する図11のデバイスの例示的なバージョンの例示的な断面図を解説する概略図である。 本開示の一例による、追加の例示的な堆積ステップを有する図11のデバイスの例示的なバージョンの例示的な断面図を解説する概略図である。 本開示の一例による、追加の例示的な堆積ステップを有する図11のデバイスの例示的なバージョンの例示的な断面図を解説する概略図である。 本開示の一例による、追加の例示的な堆積ステップを有する図11のデバイスの例示的なバージョンの例示的な断面図を解説する概略図である。 本開示の一例による、少なくとも1つの補助電極を有する、少なくとも1つの例示的なピクセル領域及び少なくとも1つの例示的な光透過性領域を含む図11のデバイスの透明バージョンの一例を平面図で示す概略図である。 線22B-22Bに沿った、図22Aのデバイスの例示的な断面図を示す概略図である。 本開示の一例による、少なくとも1つの例示的なピクセル領域と少なくとも1つの例示的な光透過性領域とを含む図11のデバイスの透明バージョンの一例を平面図で解説する概略図である。 線23-23に沿った図23Aのデバイスの例示的な断面図を解説する概略図である。 線23-23に沿った、図23Aのデバイスの例示的な断面図を示す概略図である。 本開示の一例による、異なる厚さの第2の電極を有するサブピクセル領域を有する図11のデバイスの例示的バージョンを製造するための例示的プロセスの例示的段階を示し得る概略図である。 本開示の一例による、第2の電極が補助電極と結合される、図14のデバイスの例示的バージョンの例示的断面図を解説する概略図である。 本開示の一例による、非放射領域に隔壁と凹部などの遮蔽領域とを有する図14のデバイスの例示的なバージョンの例示的な断面図を解説する概略図である。 本開示の様々な例による、非放射領域に隔壁と開口などの遮蔽領域とを有する図14のデバイスの例示的なバージョンの例示的な断面図を示す概略図である。 本開示の様々な例による、非放射領域に隔壁と開口などの遮蔽領域とを有する図14のデバイスの例示的なバージョンの例示的な断面図を示す概略図である。 本開示の一例による、選択的堆積及びその後の除去プロセスによって、図14のデバイスの例示的なバージョンの露出層表面上にパターン状に堆積層を堆積させるための例示的なプロセスの例示的な段階を示す概略図である。 本開示の一例による、選択的堆積及びその後の除去プロセスによって、図14のデバイスの例示的なバージョンの露出層表面上にパターン状に堆積層を堆積させるための例示的なプロセスの例示的な段階を示す概略図である。 本開示の一例による、選択的堆積及びその後の除去プロセスによって、図14のデバイスの例示的なバージョンの露出層表面上にパターン状に堆積層を堆積させるための例示的なプロセスの例示的な段階を示す概略図である。 本開示の一例による、表面上に吸収された吸着原子の相対エネルギー状態を解説する例示的なエネルギープロファイルである。 本開示の一例による、膜核の形成を解説する概略図である。
本開示では、少なくとも1つの数値(添え字を非限定的に含む)及び/又は小文字のアルファベット文字(小文字を非限定的に含む)が添付された参照番号は、その参照番号によって説明される要素又は特徴の特定のインスタンス及び/又はそのサブセットを指すとみなされ得る。添付の値及び/又は文字を参照せずに参照番号を参照することは、文脈が指示するように、概して、参照番号によって説明される要素又は特徴、及び/又はそれによって説明される全てのインスタンスのセットを指すことができる。同様に、参照番号は、数字の代わりに文字「x」を有していてもよい。かかる参照番号への言及は、文脈が指示するように、概して、文字「x」が数字で置き換えられた参照番号によって説明される要素又は特徴、及び/又はそれによって説明される全てのインスタンスのセットを指すことができる。
本開示では、限定ではなく説明のために、特定のアーキテクチャ、インターフェース、及び/又は技術を非限定的に含む特定の詳細が、本開示の完全な理解を与えるために記載される。いくつかの例では、周知のシステム、技術、構成要素、デバイス、回路、方法、及びアプリケーションの詳細な説明は、不必要な詳細で本開示の説明を不明瞭にしないように省略される。
更に、本明細書で再現されるブロック図は、本技術の原理を具現化する解説用の構成要素の概念図を表すことができることが理解されよう。
したがって、システム及び方法の構成要素は、本明細書の説明の利益を有する当業者に容易に明らかになる詳細によって本開示が不明瞭とならないように、図面において従来の記号によって必要に応じて表されており、本開示の例を理解することに関係するそれらの特定の詳細のみが示されている。
本明細書に提供される任意の図面は、一定の縮尺で描かれていない場合があり、決して本開示を限定するものとみなされない場合がある。
破線の輪郭で示される任意の特徴又は動作は、いくつかの例では、オプションとみなされ得る。
本開示の目的は、従来技術の少なくとも1つの欠点を除去又は軽減することである。
本開示は各々が(サブ)ピクセルに対応する複数の放射領域を含む表示部(サブ)ピクセル配列を含む少なくとも1つの表示部と、少なくとも1つの透過性領域と各々が(サブ)ピクセルに対応する複数の放射領域とを含む信号交換部(サブ)ピクセル配列を含む少なくとも1つの信号交換部と、を含むディスプレイパネル。信号交換部(サブ)ピクセル配列は、信号交換部(サブ)ピクセル配列における少なくとも1つの(サブ)ピクセルのサイズ、形状、構成、及び配向のうちの少なくとも1つと、ピクセル密度と、信号交換部(サブ)ピクセル配列における(サブ)ピクセルのピッチと、から選択される少なくとも1つの特徴において表示部(サブ)ピクセル配列と異なることによって、少なくとも1つの透過性領域を収容する。
広い態様によれば、各々が(サブ)ピクセルに対応する複数の放射領域を含む表示部(サブ)ピクセル配列を含む少なくとも1つの表示部と、少なくとも1つの透過性領域と各々が(サブ)ピクセルに対応する複数の放射領域とを含む信号交換部(サブ)ピクセル配列を含む少なくとも1つの信号交換部とを含むディスプレイパネルが開示され、信号交換部(サブ)ピクセル配列は、信号交換部(サブ)ピクセル配列における少なくとも1つの(サブ)ピクセルのサイズ、形状、構成、及び配向と、ピクセル密度と、信号交換部(サブ)ピクセル配列における(サブ)ピクセルのピッチと、のうちの少なくとも1つから選択される少なくとも1つの特徴において表示部(サブ)ピクセル配列と異なることによって少なくとも1つの透過性領域を収容する。
いくつかの非限定的な例では少なくとも1つの信号交換部は、ディスプレイパネルの端部に近接して位置決めされ得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの表示部は、少なくとも1つの信号交換部を実質的に取り囲んでもよい。
いくつかの非限定的な例では少なくとも1つの透過性領域の境界と少なくとも1つの透過性領域に近接するサブピクセルの境界との間の分離は、少なくとも約5ミクロン、少なくとも約6ミクロン、少なくとも約8ミクロン、少なくとも約10ミクロン、少なくとも約11ミクロン、及び少なくとも約12ミクロンのうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域の境界と、信号交換部において少なくとも1つの透過性領域に近接するサブピクセルの境界との間の分離は、約5~15ミクロン、約6~12ミクロン、及び約8~10ミクロンのうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、各透過性領域のサイズは、少なくとも10ミクロンであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、各透過性領域のサイズは、約10~150ミクロン、約10~130ミクロン、約15~120ミクロン、約15~100ミクロン、約20~80ミクロン、約20~65ミクロン、約25~60ミクロン、及び約30~50ミクロンのうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部における放射領域及び透過性領域の全ての合計開口率は、約60%、約55%、約50%、約45%、及び約40%以下のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部内の放射領域及び透過性領域の全ての合計開口率は、約30~60%、約35~60%、約40~60%、約35~55%、約40~50%、約45~55%、及び約45~50%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域は、複数の透過性境界セグメントによって画定される境界を有することができる。
いくつかの非限定的な例では、配向層は、少なくとも1つの追加の元素を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、透過性境界セグメントの大部分は、それに近接する(サブ)ピクセルに対応する放射領域の境界の一部に実質的に平行であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域は、カソード材料を実質的に欠いていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、カソード材料の堆積前に少なくとも1つの透過性領域内にパターニング被膜を堆積させることによって、カソード材料が少なくとも1つの透過性領域内で核形成することを実質的に妨げられることができる。
いくつかの非限定的な例では、カソード材料は、そのレーザアブレーションによって少なくとも1つの透過性領域から除去されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの特徴は、サイズ、形状、構成のうちの少なくとも1つであってもよく、信号交換部(サブ)ピクセル配列及び表示部(サブ)ピクセル配列は、少なくとも1つの(サブ)ピクセルのピクセル密度が共通している。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列及び表示部(サブ)ピクセル配列は、信号交換部(サブ)ピクセル配列及び表示部(サブ)ピクセル配列における少なくとも1つの(サブ)ピクセルのピッチが共通していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列における(サブ)ピクセルのうちの少なくとも1つのサイズは、表示部(サブ)ピクセル配列内の対応する(サブ)ピクセルのサイズよりも小さくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列における各(サブ)ピクセルのサイズは、表示部(サブ)ピクセル配列内の対応する(サブ)ピクセルのサイズよりも小さくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列のピクセルのサブピクセルは、少なくとも2つの寸法において横方向に離間されていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列は、各々が第1のサブピクセル、第2のサブピクセル、及び第3のサブピクセルを含む複数のピクセルを含んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列のピクセルは、第2の第2のサブピクセルを更に含んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列のピクセルのサブピクセルの対に関連付けられた放射領域内に位置する端点をそれぞれ有する複数の非重複ベクトルによって画定される領域は、ピクセルに関連付けられた輪郭を画定することができる。
いくつかの非限定的な例では、化合物はフルオロポリマーであり得る。
いくつかの非限定的な例では、各ベクトルは、サブピクセルの放射領域の重心に位置する終点を有してもよい。
いくつかの非限定的な例では、輪郭は、ボックスを定義する4つのベクトルを含むことができ、各々が共通の頂点を有する4つの隣接するボックスを含む単位セルは、信号交換部(サブ)ピクセル配列の最小繰り返し単位を定義する。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域は、単位セル内の少なくとも1つの輪郭に配置されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域は、単一の少なくとも1つの輪郭内に完全にあってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部の透過性領域の開口率は、約50%以下、45%以下、40%以下、35%以下、33%以下、及び25%以下のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部の透過性領域の開口は、少なくとも約5%、少なくとも約10%、及び少なくとも約15%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部の全ての放射領域の開口率は、約20%以下、約15%以下、及び約10%以下のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部の全ての放射領域の開口率が、約5~10%であり、信号交換部における全ての透過性領域の開口率が約30~50%であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部の全ての放射領域の開口率は、約6~9%であってもよく、その中の全ての透過性領域の開口率は、約35~45%であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの特徴が、ピクセル密度であってもよく、信号交換部(サブ)ピクセル配列及び表示部(サブ)ピクセル配列が、信号交換部(サブ)ピクセル配列及び表示部(サブ)ピクセル配列における少なくとも1つの(サブ)ピクセルのサイズ、形状、構成、配向、及びピッチのうちの少なくとも1つが共通している。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列及び表示部(サブ)ピクセル配列が、信号交換部(サブ)ピクセル配列及び表示部(サブ)ピクセル配列における少なくとも1つの(サブ)ピクセルのサイズ、形状、構成、配向、及びピッチの各々が共通していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列及び表示部(サブ)ピクセル配列は、信号交換部(サブ)ピクセル配列及び表示部(サブ)ピクセル配列における少なくとも1つの(サブ)ピクセルのピッチが共通していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列のピクセル密度は、表示部(サブ)ピクセル配列のピクセル密度よりも小さくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、表示部(サブ)ピクセル配列におけるピクセルのサブピクセルに対応する少なくとも1つのピクセルの少なくとも1つのサブピクセルが、信号交換部(サブ)ピクセル配列において省略されていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、表示部(サブ)ピクセル配列に存在するピクセルのサブピクセルに対応する少なくとも1つのピクセルの全てのサブピクセルが、信号交換部(サブ)ピクセル配列において省略されていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、表示部(サブ)ピクセル配列に存在するピクセルのサブピクセルに対応する1つおきのピクセルの全てのサブピクセルが、信号交換部(サブ)ピクセル配列において省略されていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、省略されたサブピクセルは、省略されたサブピクセルによって形成される少なくとも1つの空隙のサイズを最大化するように選択され得る。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列におけるピクセル密度は、表示部(サブ)ピクセル配列におけるピクセル密度の50%、62.5%、及び75%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域が、信号交換部(サブ)ピクセル配列における少なくとも1つのピクセルの少なくとも1つのサブピクセルを省略することによって形成された少なくとも1つの空隙内に配設されていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部の透過性領域の開口率は、約15~40%、約20~40%、約15~35%、及び約20~35%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部の透過性領域の開口は、少なくとも約5%、少なくとも約10%、及び少なくとも約15%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部の全ての放射領域の開口率は、約12~25%であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部の全ての放射領域の開口率は、約12~25%であってもよく、その中の全ての透過性領域の開口率は、約30~45%であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの特徴はピッチであってもよく、信号交換部(サブ)ピクセル配列における(サブ)ピクセルのピッチは、表示部(サブ)ピクセル配列における(サブ)ピクセルのピッチよりも小さくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの不均一性は、金属元素を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネルは、表示部と信号交換部との間に配設された少なくとも1つの遷移領域を更に備えてもよく、遷移領域が、各々が(サブ)ピクセルに対応する複数の放射領域を含む遷移領域(サブ)ピクセル配列を含み、遷移領域(サブ)ピクセル配列が、少なくとも1つの特徴において表示部(サブ)ピクセル配列及び信号交換(サブ)ピクセル配列の両方と異なり、その結果、表示部(サブ)ピクセル配列と、信号交換(サブ)ピクセル配列との間の少なくとも1つの遷移領域の介在が、表示部(サブ)ピクセル配列と、信号交換(サブ)ピクセル配列との間の視覚的に知覚される差を低減する。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの遷移領域は、少なくとも1つの透過性領域を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの遷移領域は、信号交換部の境界の周りに配置されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの遷移領域が、少なくとも1つの信号交換部を取り囲んでもよく、少なくとも1つの表示部が、少なくとも1つの遷移領域を取り囲んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの遷移領域が、第1の遷移領域及び第2の遷移領域を含んでもよく、第1の遷移領域が、表示部と第2の遷移領域との間に配設され、第2の遷移領域が、第1の遷移領域と信号交換部との間に配設され、第2の遷移領域の遷移領域(サブ)ピクセル配列が、少なくとも1つの特徴において、第1の遷移領域の遷移領域(サブ)ピクセル配列及び信号交換部(サブ)ピクセル配列の両方と異なり、その結果、遷移領域(サブ)ピクセル配列と、信号交換部(サブ)ピクセル配列との間の第2遷移領域の介在が、遷移領域(サブ)ピクセル配列と、信号交換部(サブ)ピクセル配列との間の視覚的に知覚される差を低減する。
層状デバイス
本開示は、概して、積層半導体デバイスに関し、より具体的には、光電子デバイスに関する。光電子デバイスは、概して、電気信号を光子に、かつその逆に変換する任意のデバイスを包含し得る。光電子デバイスの非限定的な例としては、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)が挙げられる。
有機光電子デバイスは、1つ以上の活性層及び/又はその層が主に有機(炭素含有)材料、より具体的には有機半導体材料から形成されている任意の光電子デバイスを包含し得る。
ここで図1に目を向けると、例示的な層状半導体デバイス100の断面図が示され得る。いくつかの非限定的な例では、図10により詳細に示すように、デバイス100は、基板10上に堆積された複数の層を備えることができる。
X軸として識別される側方軸は、Z軸として識別される長手方向軸とともに示され得る。Y軸として識別される第2の側方軸は、X軸及びZ軸の両方を実質的に横断するものとして示され得る。側方軸のうちの少なくとも1つは、デバイス100の側方面を画定することができる。長手方向軸は、デバイス100の長手方向面を画定することができる。
デバイス100の層は、側方軸によって画定される平面に実質的に平行に、側方面に延在し得る。当業者は、図1に示される実質的に平面的な表現が、いくつかの非限定的な例では、解説のため抽象化されている場合があることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、デバイス100の側方範囲にわたって、異なる厚さ及び寸法の局所化された実質的に平面の層が存在してもよく、いくつかの非限定的な例では、層が実質的に完全に存在しなくてもよく、かつ/又は非平面遷移エリア(側方間隙及び更に不連続性を含む)によって分離される層を含んでもよい。
したがって、解説目的のために、デバイス100は、実質的に平行な平面層の実質的に階層化された構造としてその横方向面で示され得るが、かかるデバイスは、特徴を画定するための多様なトポグラフィを局所的に解説することができ、その各々は、断面面において考察された階層化されたプロファイルを実質的に呈し得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス100の露出層表面11の側方面は、第1の部分101及び第2の部分102を含み得る。いくつかの非限定的な例では、第2の部分102は、第1の部分101を越えてある、デバイス100の露出層表面11のその一部を含み得る。
ディスプレイパネル及びユーザデバイス
ここで図2Aを参照すると、ディスプレイパネル200などの例示的な層状デバイスの断面図が示され得る。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200は、その面201を形成する最外層で終端する、基板10上に堆積された複数の層を含み得る。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200は、デバイス100のバージョンであり得る。
図2B~図2Dにおいてより良く見られ得るように、いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200は、少なくとも1つの信号交換部203と、少なくとも1つの表示部207とを備え得る。少なくとも1つの信号交換部203は、少なくとも1つの(EM放射)透過性領域31x図3A及び少なくとも1つの(光)放射領域1401図14Aを備え得る。
少なくとも1つの表示部207は、少なくとも1つの放射領域1401を備え得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの表示部207は、それを通るEM放射のより大きい又はより小さい程度の透過を可能にする少なくとも1つの領域又は部分を更に備え得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの表示部207は、個別に、及び/又は少なくとも1つの他の表示部207とともに、少なくとも1つの信号交換部203を実質的に取り囲み得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203は、ディスプレイパネル200の端部に近接して位置決めされ得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203は、少なくとも1つの表示部207が少なくとも1つの信号交換部203を完全に取り囲まないように、端部に近接して位置決めされてもよく、構成されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203は、図2Bに示されるような縁部、又は図2Cに示されるような角部を含むがこれらに限定されない、ディスプレイパネル200の端部に近接して位置決めされ得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203は、図2Dに示すように、ディスプレイパネル200の横方向面内の実質的に中央に位置決めされ得る。
図2Bに示すように、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203は、限定はしないが、実質的に正方形及び長方形の構成のうちの少なくとも1つを含む多角形の輪郭を有してもよい。
図2Cに示すように、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203は、限定はしないが、実質的に円形、卵形、及び楕円形の構成のうちの少なくとも1つを含む、湾曲した輪郭を有してもよい。
ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのレイアウトが、(サブ)ピクセル開口のサイズ、形状、及び構成を非限定的に含む、ディスプレイパネル200の信号交換部203及び表示部207の両方に対して実質的に同じである開口レイアウトを有するファインメタルマスク(fine metal mask、FMM)の使用を可能にすることを非限定的に含む、製造を簡単にすることを非限定的に含む、ディスプレイパネルの表示部207における(サブ)ピクセル2210/32xのレイアウトに多かれ少なかれ似ていることを必要とするシナリオがあり、信号交換部203における隣接する(サブ)ピクセル2210/32x間の間隔(「ピッチ」)が、表示部207におけるそのピッチと同じかその整数倍の一方であることを、当業者は理解するであろう。
そうではあるが、本開示における例は、信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのレイアウトが、ディスプレイパネル200の表示部207におけるそのレイアウトと実質的に異なり得るシナリオにおいて適用可能性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203の少なくとも1つの放射領域1401の開口率は、少なくとも1つの信号交換部203に隣接する及び/又は実質的に近接する少なくともそのエリアにおいて、少なくとも1つの表示部207の少なくとも1つの放射領域1401の開口率と実質的に同じであってもよい。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の開口率は、それにわたって実質的に均一であり得る。少なくともいくつかの用途では、少なくとも1つの信号交換部203及び少なくとも1つの表示部207が実質的に同じ開口率を有することを必要とするシナリオが存在する場合があり、それによって、ディスプレイパネル200の見かけの輝度は、少なくとも1つの信号交換部203及び少なくとも1つの表示部207の両方にわたって実質的に同じであってもよいが、これに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203の少なくとも1つの放射領域1401のピクセル密度は、少なくとも1つの信号交換部203に隣接する及び/又は実質的に近接する少なくともそのエリアにおいて、少なくとも1つの表示部207の少なくとも1つの放射領域1401のピクセル密度と実質的に同じであってもよい。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル100のピクセル密度は、それにわたって実質的に均一であり得る。少なくともいくつかの用途では、少なくとも1つの信号交換部203及び少なくとも1つの表示部207が実質的に同じピクセル密度を有することを必要とするシナリオが存在する場合があり、それによって、ディスプレイパネル200の解像度は、少なくとも1つの信号交換部203及び少なくとも1つの表示部207の両方にわたって実質的に同じであってもよいが、これに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203の少なくとも1つの放射領域1401の配列は、少なくとも1つの信号交換部203に隣接する及び/又は実質的に近接する少なくともそのエリアにおいて、少なくとも1つの表示部207の少なくとも1つの放射領域1401の配列と実質的に同じであってもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203における(サブ)ピクセルレイアウトは、少なくとも1つの表示部207の(サブ)ピクセルレイアウトと実質的に同じであってもよい。
本開示では、「透過性領域」という用語は、透過性領域31xではないディスプレイパネル200の別の領域と少なくとも比較して、ディスプレイパネル200に入射するEM放射のより多くの部分が透過されることを可能にするように構成され得る少なくとも1つの透過性領域31xを限定的に含むディスプレイパネル200の領域を指す。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xは、いくつかの非限定的な例では、ITO、IZO、及び/又はIGZOを非限定的に含む少なくとも1つの透明導電性酸化物(transparent conducting oxide、TCO)などの透明導電性材料を含む、及び/又は透明導電性材料によって及び/又は透明導電性材料から形成されてもよい。
ディスプレイパネル200がOLEDディスプレイデバイスを非限定的に含むいくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの放射領域1401は、そこから、少なくとも1つの光子の形態を非限定的に含むEM放射線を放射し得る。いくつかの非限定的な例では、所与の放射領域1401は、ピクセル2210(図22A)及び/又はそのようなピクセル2210のサブピクセル32x(図3A)に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、ピクセル2210は、複数の(サブ)ピクセル2210/32xを備えてもよく、各ピクセルは、R(赤)、G(緑)、及びB(青)を非限定的に含むそれぞれの色に対応する、いくつかの非限定的な例では、所与の波長範囲の光子の形態を非限定的に含むEM放射線を放射するように構成される。
いくつかの非限定的な例では、ピクセル2210は、R(赤)321、G(赤)322、及びB(青)323を非限定的に含む3つの色の各々の単一の(サブ)ピクセル2210/32xにそれぞれ対応する3つの(サブ)ピクセル2210/32xを備え得る。
いくつかの非限定的な例では、ピクセル2210は、4つの(サブ)ピクセル2210/32xを含むことができ、各ピクセルは、R(赤)321及びB(青)323を非限定的に含む2つの色の各々の単一の(サブ)ピクセル2210/32xと、G(レッド)322を非限定的に含む第3の色の2つの(サブ)ピクセル2210/32xとにそれぞれ対応する。
いくつかの非限定的な例では、所与の色の(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ及び/又は形状(「幾何形状」)は、複数のピクセル2210にわたって実質的に同じであっても異なっていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の色の(サブ)ピクセル32xのサイズ及び/又は幾何形状は、第2の色及び第3の色のうちの少なくとも1つの(サブ)ピクセル32xのサイズ及び/又は幾何形状と実質的に同じであっても異なっていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の色、第2の色、及び第3の色のうちの少なくとも1つの(サブ)ピクセル2210/32xの相対的な幾何形状、及び/又は(サブ)ピクセル2210/32xによって放射される波長範囲は、様々な波長がどのように視覚的に処理されるか、並びに/あるいは電力消費、デバイス信頼性、及び/又はデバイス寿命を非限定的に含む工学的制約の存在を考慮して選択され得る。
当業者であれば、(サブ)ピクセル2210/32xの特定の配置がディスプレイパネル200の設計に応じて変更され得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xは、RGBサイドバイサイド、ダイヤモンド、及び/又はペンタイル(登録商標)を非限定的に含む、知られている配置方式に従って配置することができる。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xは、並んだ配置で配設され得る。いくつかの非限定的な例では、第1のピクセル2210の(サブ)ピクセル2210/32xの(色)順序は、第2のピクセル2210の(サブ)ピクセル2210/32xの(色)順序と同じであり得る。いくつかの非限定的な例では、第1のピクセル2210の(サブ)ピクセル2210/32xの(色)順序は、第2のピクセル2210の(サブ)ピクセル2210/32xの(色)順序とは異なり得る。
いくつかの非限定的な例では、隣接するピクセル2210の(サブ)ピクセル2210/32xは、行、列、及びアレイ配置のうちの少なくとも1つに位置合わせされ得る。
いくつかの非限定的な例では、隣接するピクセル2210の位置合わせされた(サブ)ピクセル2210/32xの行及び列のうちの第1の少なくとも1つは、同じ又は異なる色の(サブ)ピクセル2210/32xを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、隣接するピクセル2210の位置合わせされた(サブ)ピクセル2210/32xの行及び列のうちの第1の少なくとも1つは、隣接するピクセルの位置合わせされた(サブ)ピクセル2210/32xの行及び列のうちの第2及び第3の少なくとも1つと位置合わせされ得る。
いくつかの非限定的な例では、隣接するピクセル2210の位置合わせされた(サブ)ピクセル2210/32xの行及び列のうちの第1の少なくとも1つは、隣接するピクセル2210の位置合わせされた(サブ)ピクセル2210/32xの行及び列のうちの第2及び第3の少なくとも1つとオフセット又は位置合わせ不良でもよい。
いくつかの非限定的な例では、行及び列のうちのそのような第1、第2、及び/又は第3の少なくとも1つの隣接するピクセル2210の(サブ)ピクセル2210/32xは、行及び列のうちの第1、第2、及び/又は第3の少なくとも1つの各々の対応する(サブ)ピクセル2210/32xが共通の色であり得るように配置され得る。
いくつかの非限定的な例では、行及び列のうちのそのような第1、第2、及び/又は第3の少なくとも1つの隣接するピクセル2210の(サブ)ピクセル2210/32xは、行及び列のうちの第1、第2、及び/又は第3の少なくとも1つの各々の対応する(サブ)ピクセル2210/32xが異なる色であり得るように配置され得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203において、少なくとも1つの透過性領域31xは、複数の放射領域1401の間に配設されてもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xは、隣接する(サブ)ピクセル2210/32xの間に配設されてもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xを取り囲む隣接する(サブ)ピクセル2210/32xは、共通ピクセル2210の一部を形成してもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xを取り囲む隣接する(サブ)ピクセル2210/32xは、異なるピクセル2210に関連付けられてもよい。
図2Aを再度参照すると、ディスプレイパネル200の面201は、側方軸によって画定される平面に実質的に沿って、その側方面にわたって延在し得る。いくつかの非限定的な例では、面201、実際にはディスプレイパネル200は、少なくとも1つのEM信号231が面201の平面に対してある角度でそれを通して交換され得るユーザデバイス210の面として機能し得る。いくつかの非限定的な例では、ユーザデバイス210は、コンピューティングデバイス、例えば、非限定的に、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、及び/若しくは電子リーダ、並びに/又は何らかの他の電子デバイス、例えば、非限定的に、自動車ディスプレイ及び/若しくはフロントガラス、家庭用電気器具、及び/若しくは医療、商業、及び/若しくは産業用デバイスを含む、モニタ、テレビジョンセット、及び/若しくはスマートデバイスであり得る。
いくつかの非限定的な例では、面201は、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230が収容され得る本体220及び/又はその中の開口部221に対応し、かつ/又はそれと嵌合し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230は、面201の反対側のその表面上のディスプレイパネル200と一体的に、又は組み立てられたモジュールとして形成され得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230は、面201の反対側のディスプレイパネル200の基板10の表面上に形成され得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの開口204が、ディスプレイパネル200内に形成されて、ディスプレイパネル200の面201を含むがこれに限定されない、ディスプレイパネル200の横軸又は付随して層によって画定される平面に対してある角度で、ディスプレイパネル200の面201を通る少なくとも1つのEM信号231の交換を可能にすることができる。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのEM信号231は、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230と、限定はしないが、ユーザデバイス210のユーザを含む外部物体20との間で交換され得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの開口204は、少なくとも1つの信号交換部203の少なくとも1つの透過性領域31xに対応し得る。いくつかの非限定的な例では、所与の信号交換部203は、複数の少なくとも1つの開口204を備え得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの開口204は、別様にはディスプレイパネル200にわたって配設される実質的に不透明な被膜の厚さ及び/又は不透明度の欠如及び/又は減少を含むものと理解され得る。
換言すれば、少なくとも1つのEM信号231は、面201を通過するように、少なくとも1つの開口204を通過することができる。その結果、少なくとも1つのEM信号231は、限定はしないが、ディスプレイパネル200にわたって側方に堆積層130にわたって伝導され得る任意の電流を含む、側方軸によって画定された平面に沿って延在し得る任意のEM放射を除外するとみなされ得る。
更に、当業者は、少なくとも1つのEM信号231が、単独で、又は他のEM信号231と併せて、少なくとも1つのEM信号231を他のEM信号231から区別され得る識別子を含むがこれに限定されない何らかの情報内容を伝達することができるという点で、少なくとも1つのEM信号231を、電流及び/又はそれによって発生する電界を含むがこれに限定されないEM放射線自体と区別することができることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、情報コンテンツは、少なくとも1つのEM信号231の波長、周波数、位相、タイミング、帯域幅、及び/又は他の特質のうちの少なくとも1つを指定すること、変更すること、及び/又は変調することによって伝達され得る。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の少なくとも1つの開口204を通って通過する少なくとも1つのEM信号231は、少なくとも1つの光子を含み得、いくつかの非限定的な例では、限定はしないが、可視スペクトル、IRスペクトル、及び/又はNIRスペクトルのうちの少なくとも1つの範囲内にある波長スペクトルを有し得る。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の少なくとも1つの開口204を通って通過する少なくとも1つのEM信号231は、その上に入射する周辺光を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の少なくとも1つの開口204を通して交換される少なくとも1つのEM信号231は、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230によって伝送及び/又は受信され得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230は、単一の透過性領域31xよりも大きいサイズを有し得るが、複数の透過性領域31xだけでなく、それらの間に延在する少なくとも1つの放射領域1401の下にもあり得る。同様に、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230は、少なくとも1つの開口204のうちの単一のものよりも大きいサイズを有し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230は、ユーザデバイス210を越えてから少なくとも1つの開口204を通過する少なくとも1つのEM信号231を受信及び処理するように適合された受信機230を含み得る。そのような受信機230の非限定的な例としては、アンダーディスプレイカメラ(under-display camera、UDC)、並びに/又は限定はしないが、IRセンサ、NIRセンサ、LIDAR検知モジュール、指紋検知モジュール、光検知モジュール、IR(近接)検知モジュール、虹彩認識検知モジュール、及び/若しくは顔認識検知モジュールを含むセンサが挙げられる。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230は、ユーザデバイス210を越えて少なくとも1つの開口204を通過する少なくとも1つのEM信号231を放射するように適合された送信機230を含み得る。そのような送信機230の非限定的な例として、限定はしないが、内蔵フラッシュ、懐中電灯、IRエミッタ、及び/若しくはNIRエミッタ、並びに/又はLIDAR検知モジュール、指紋検知モジュール、光検知モジュール、IR(近接)検知モジュール、虹彩認識検知モジュール、及び/若しくは顔認識検知モジュールを含むEM放射源が挙げられる。
一部の非限定的な例では、ユーザデバイス210を越えてディスプレイパネル200の少なくとも1つの開口204を通過する少なくとも1つのEM信号231には、限定はしないが、送信機230を備える少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230によって放射されるものが含まれ、ディスプレイパネル200から発して、ディスプレイパネル200の少なくとも1つの開口204を通って、受信機230を備える少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230に戻ることができる。
いくつかの非限定的な例では、ユーザデバイス210内に複数のアンダーディスプレイ構成要素230が存在してもよく、そのうちの第1の構成要素は、ユーザデバイス210を越えて少なくとも1つの開口204を通過するように少なくとも1つのEM信号231を放射するための送信機230を含み、そのうちの第2の構成要素は、少なくとも1つのEM信号231を受信するための受信機230を含む。いくつかの非限定的な例では、そのような送信機230及び受信機230は、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230のうちの単一の共通の1つにおいて具現化され得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230は、EM信号231を放射しない場合があるが、ディスプレイパネル200は、少なくとも1つのEM信号231を放射するOLEDデバイスを含むがこれに限定されない、光ルミネセンスデバイスを含むがこれに限定されない、光電子デバイスを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、物体20は、少なくとも1つのEM信号231を反射するための表面を提示し得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのEM信号231は、非限定的な例として物体20の表面から反射された環境光であり得る光であり得る。
表示部のピクセル密度を維持するための信号交換部における散在した透過性領域を有するピクセルの配置
次に図3Aを参照すると、非限定的な例として、ディスプレイパネル200の信号交換部203にわたって適用され得る平面図における例示的な(サブ)ピクセル配列300aが示されている。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203のピクセル密度は、ディスプレイパネル200の表示部207のピクセル密度と実質的に同じであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203の少なくとも1つの放射領域1401の開口率は、少なくとも1つの信号交換部203に隣接する及び/又は実質的に近接する少なくともそのエリアにおいて、少なくとも1つの表示部207の少なくとも1つの放射領域1401の開口率と実質的に同じであってもよい。いくつかの非限定的な例では、これは、(サブ)ピクセル32xに対応する放射領域1401のサイズ、形状、及び配向のうちの少なくとも1つを、少なくとも1つの信号交換部203及び少なくとも1つの表示部207の両方において実質的に同じにすることによって達成することができる。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、及び構成のうちの少なくとも1つは、信号交換部203における透過性領域31xの開口率を最大化することを含むがこれに限定されない透過性領域31xの追加を収容する空間を提供するために、ディスプレイパネル200の表示部207のサイズ、形状、及び構成とは、サイズ縮小を含むが限定されずに異なり得る。
当業者であれば、ディスプレイパネル200の信号交換部203と表示部207との間で(サブ)ピクセル32xの放射領域1401のサイズ、形状、及び配向のうちの少なくとも1つを変更することは、いくつかの非限定的な例では、それらの間の開口率を変更し得るが、それらの間のピクセル密度は不変のままであり得ることを容易に理解するであろう。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル32xの全ての放射領域1401の開口率は、約20%以下、約15%以下、及び約10%以下のうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における透過性領域31xの開口率は、そのような部分に存在する透過性領域31xの全ての開口率の合計であってもよく、約50%以下、約45%以下、約40%以下、約35%以下、約33%以下、約30%以下、及び約25%以下のうちの1つであってもよい。いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xの開口率は、少なくとも約5%、少なくとも約10%、及び少なくとも約15%のうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル32xの全ての放射領域1401の開口率は、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323を含むがそれらに限定されない、そのような部分内に存在する(サブ)ピクセル32xの全ての開口率の合計であってもよく、約5~10%であってもよく、その中の透過性領域31xの開口率は、約30~50%であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203内の(サブ)ピクセル32xの全ての放射領域1401の開口率は、限定ではないが、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323を含む、そのような部分内に存在する(サブ)ピクセル32xの全ての開口率の合計であってもよく、約6~9%であってもよく、その中の透過性領域31xの開口率は、約35~45%であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル32xの全ての放射領域1401と透過性領域31xとの合計開口率は、約60%以下、約55%以下、約505以下、約45%以下、及び約40%以下のうちの1つであってもよい。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル32xの全ての放射領域1401と透過性領域31xとの合計開口率は、約30~60%、約35~60%、約40~60%、約35~55%、約40~50%、約45~55%、及び約45~50%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xのサイズは、少なくとも約10ミクロンであってもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xのサイズは、約10~150ミクロン、約10~130ミクロン、約15~100ミクロン、約20~80ミクロン、約20~65ミクロン、約25~60ミクロン、及び約30~50ミクロンのうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、開口比のそのような変化の結果としての信号交換部203と表示部207との間のような見かけ上の又は視覚的に知覚される差は、非限定的に以下を含む少なくとも1つの手段によって低減され得る。
・ディスプレイパネル200の信号交換部203と表示部207との間のように、(サブ)ピクセル32xの放射領域1401の開口率、サイズ、及び形状のうちの少なくとも1つの間の相対的な比率を維持することと、
・ディスプレイパネル200の信号交換部203及び表示部207のうちの少なくとも1つにおける(サブ)ピクセル32xのうちの少なくとも1つの少なくとも1つの特徴であって、放射される放射線の強度及び電流密度を含むがこれらに限定されない少なくとも1つの特徴を変更することと、
・ディスプレイパネル200の信号交換部203及び表示部207のうちの少なくとも1つの周りに、及び/又はそれらの間に、少なくとも1つの遷移領域を確立することであって、各々は、ディスプレイパネル200の増加した側方面にわたってそれらの間のそのような見かけ上の又は視覚的に知覚される差を分散させるために、中間の開口率、サイズ、形状、配向、及び/又はピッチを有する。
4つのサブピクセルを1:2:1の比率で有するピクセル
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300aは、単一の透過性領域31xと、いくつかの非限定的な例ではピクセル2210の4つの(サブ)ピクセル2210/32xに対応し得る複数の放射領域1401とを備え得る。いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、4つの(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401内に位置し、それによって取り囲まれてもよい。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300aは、第1の構成軸340及び第2の構成軸345によって画定されてもよく、これらは両方ともディスプレイパネル200の横平面内にあり、交点で交差してもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の構成軸340は、第2の構成軸345に実質的に直交してもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、平面図において、第1の構成軸340と第2の構成軸345との交点を中心としてもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xの横方向範囲は、その閉じた透過性境界又は外周315によって画定されてもよい。いくつかの非限定的な例では、透過性境界315は、第1の構成軸340及び第2の構成軸345のうちの少なくとも1つに対して対称であってもよい。いくつかの非限定的な例では、図示のように、透過性境界315は、第1の構成軸340及び第2の構成軸345の両方に対して対称であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域310は、複数の線形透過性境界セグメント311~314を含み、それらによって画定される、実質的に四辺形の透過性境界315を有し得る。いくつかの非限定的な例では、透過性境界セグメント311、313のうちの少なくとも1つは、第1の構成軸340に実質的に平行であってもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の構成軸340に実質的に平行であるそのような透過性境界セグメント311、313のうちの2つが存在し得る。いくつかの非限定的な例では、透過性境界セグメント312、314のうちの少なくとも1つは、第2の構成軸345に実質的に平行であってもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の構成軸345に実質的に平行であるそのような透過性境界セグメント312、314のうちの2つが存在し得る。
いくつかの非限定的な例では、透過性境界セグメント311~314のいずれも、互いに平行でなくてもよい。
図3Aに示されるようないくつかの非限定的な例では、透過性境界セグメント311~314の各々は、実質的に等しい長さであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性境界セグメント311~314のいずれも実質的に等しい長さを有していなくてもよい。
次に図3Bを参照すると、非限定的な例として、ディスプレイパネル200の信号交換部203にわたって適用され得る平面図における例示的な(サブ)ピクセル配列300bが示されている。(サブ)ピクセル配列300bは、透過性領域31x(及び(サブ)ピクセル2210/32x)が実質的に丸みを帯びた角を呈するという点で、(サブ)ピクセル配列300aとは異なるように見え得る。
本明細書説明するように、特定の理論に束縛されることを望むものではないが、透過性領域31xの閉鎖境界が少なくとも1つの非線形及び/又は湾曲セグメントを含む場合、その上に入射し、それを通って透過されるEM信号は、回折パターンによって引き起こされる干渉の軽減を容易にするあまり特徴的でない及び/又はより均一な回折パターンを示すことができると仮定することができる。
いくつかの非限定的な例では、複数の透過性境界セグメント311~314は、少なくとも1つの実質的に湾曲した透過性境界セグメント316~319によって結合されてもよく、それらの間に延在してもよい。したがって、いくつかの非限定的な例では、線形透過性境界セグメント311~314のそれぞれの端点は、湾曲した透過性境界セグメント316~319の端点と結合されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、湾曲した透過性境界セグメント316~319のうちの少なくとも1つは、最小曲率半径を有してもよい。いくつかの非限定的な例では、製造プロセスにおける制約と相関し得るそのような最小曲率半径は、約8ミクロン及び約10ミクロンのうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、一対の第2のサブピクセル322は、第1の構成軸340及び第2の構成軸345のうちの少なくとも1つ、いくつかの非限定的な例では第1の構成軸340に対して対称に位置決めされてもよく、透過性領域31xはそれらの間に位置決めされる。いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321及び第3のサブピクセル323は、第1の構成軸340及び第2の構成軸345のうちの少なくとも1つ、いくつかの非限定的な例では、第2の構成軸345に対して対称に位置決めされてもよく、透過性領域31xがそれらの間に位置決めされる。
いくつかの非限定的な例では、放射領域1401のうちの少なくとも1つは、複数の線形セグメントを含み、それによって画定される実質的に四辺形の境界又は輪郭を有し得る。
(サブ)ピクセル配列300aにおいて、4つの(サブ)ピクセル2210/32xは、いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321、一対の第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321はR(赤)色に対応してもよく、第2のサブピクセル322はG(緑)色に対応してもよく、第3のサブピクセル323はB(青)色に対応してもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、共通ピクセル2210に対応する一対の第2のサブピクセル322の間に位置決めされてもよい。いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、第1のピクセル2210に対応する第2のサブピクセル322と、第2のサブピクセル2210に対応する第2のサブピクセル322との間に位置決めされてもよい。いくつかの非限定的な例では、そのような透過性領域31xと第1の第2のサブピクセル322との間の間隔は、そのような透過性領域31xと第2の第2のサブピクセル322との間の間隔と実質的に同じであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、共通ピクセル2210に対応する第1のサブピクセル321と第3のサブピクセル323との間に位置決めされてもよい。いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、第1のピクセル2210に対応する第1のサブピクセル321と、第2のサブピクセル2210に対応する第3のサブピクセル323との間に位置決めされてもよい。いくつかの非限定的な例では、そのような透過性領域31xと第1のサブピクセル321との間の間隔は、そのような透過性領域31xと第3のサブピクセル323との間の間隔と実質的に同じであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、所与の透過性領域31xは、第1のサブピクセル321と第3のサブピクセル323との間、及び2つの第2のサブピクセル322の間の両方に位置決めされてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321の横方向範囲は、その閉じた第1のサブピクセル境界355によって画定されてもよい。図示されるように、いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル境界355は、複数の実質的に線形の第1のサブピクセルセグメント351~354を備え得る。いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセルセグメント352、354のうちの少なくとも1つは、透過性領域31xの透過性境界セグメント312、314のうちの対応する少なくとも1つに実質的に平行であってもよく、それに近接していてもよく、いくつかの非限定的な例では、それに隣接していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性境界セグメント311~314の大部分は、隣接するサブピクセル境界セグメント351~354、361~364、371~374に実質的に平行であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、図示されるように、第1のサブピクセル321に関して、第1のサブピクセルセグメント354は、対応する透過性境界セグメント312に近接していてもよく、及び/又はいくつかの非限定的な例では、隣接していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの第1のサブピクセルセグメント354と、それに近接する対応する少なくとも1つの透過性境界セグメント312とは、最小距離だけ分離され得る。いくつかの非限定的な例では、そのような最小距離は、いくつかの非限定的な例では、製造プロセスにおける制約に相関され得るが、約5ミクロン、約6ミクロン、約8ミクロン、約10ミクロン、約11ミクロン、及び約12ミクロンのうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、そのような最小距離は、約5~15ミクロン、約6~12ミクロン、及び約8~10ミクロンのうちの1つであってもよい。
図3Bに示すようないくつかの非限定的な例では、複数の線形の第1のサブピクセルセグメント351~354は、少なくとも1つの実質的に湾曲した第1のサブピクセルセグメント356~359によって結合されてもよく、それらの間に延在してもよい。したがって、いくつかの非限定的な例では、線形の第1のサブピクセルセグメント351~354のそれぞれの端点は、湾曲した第1のサブピクセルセグメント356~359の端点と結合されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、湾曲した第1のサブピクセルセグメント356~359のうちの少なくとも1つは、最小曲率半径を有してもよい。いくつかの非限定的な例では、製造プロセスにおける制約と相関し得るそのような最小曲率半径は、約8ミクロン及び約10ミクロンのうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、第2のサブピクセル322のうちの1つの横方向範囲は、その閉じた第2のサブピクセル境界365によって画定されてもよい。図示されるように、いくつかの非限定的な例では、第2のサブピクセル境界365は、複数の実質的に線形の第2のサブピクセルセグメント361~364を備え得る。いくつかの非限定的な例では、第2のサブピクセルセグメント361、363のうちの少なくとも1つは、透過性領域31xの透過性境界セグメント311、313のうちの対応する少なくとも1つに実質的に平行であってもよく、それに近接していてもよく、いくつかの非限定的な例では、それに隣接していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、図示されるように、第2のサブピクセル322に関して、第2のサブピクセルセグメント363は、対応する透過性境界セグメント311に近接していてもよく、及び/又はいくつかの非限定的な例では、隣接していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、図示されるように、第2のサブピクセル322に関して、第2のサブピクセルセグメント361は、対応する透過性境界セグメント313に近接していてもよく、及び/又はいくつかの非限定的な例では、隣接していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの第2のサブピクセルセグメント363と、それに近接する透過性領域31xの対応する少なくとも1つの透過性境界セグメント311とは、最小距離だけ分離され得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの第2のサブピクセルセグメント361と、それに近接する透過性領域31xの対応する少なくとも1つの透過性境界セグメント313とは、最小距離だけ分離され得る。いくつかの非限定的な例では、そのような最小距離は、いくつかの非限定的な例では、製造プロセスにおける制約に相関され得るが、約5ミクロン、約6ミクロン、約8ミクロン、約10ミクロン、約11ミクロン、及び約12ミクロンのうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、そのような最小距離は、約5~15ミクロン、約6~12ミクロン、及び約8~10ミクロンのうちの1つであってもよい。
図3Bに示すようないくつかの非限定的な例では、複数の線形の第2のサブピクセルセグメント361~364は、少なくとも1つの実質的に湾曲した第2のサブピクセルセグメント366~369によって結合されてもよく、それらの間に延在してもよい。したがって、いくつかの非限定的な例では、線形の第2のサブピクセルセグメント361~364のそれぞれの端点は、湾曲した第2のサブピクセルセグメント366~369の端点と結合されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、湾曲した第2のサブピクセルセグメント366~369のうちの少なくとも1つは、最小曲率半径を有してもよい。いくつかの非限定的な例では、製造プロセスにおける制約と相関し得るそのような最小曲率半径は、約8ミクロン及び約10ミクロンのうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、第3のサブピクセル323の横方向範囲は、その閉じた第3のサブピクセル境界375によって画定されてもよい。図示されるように、いくつかの非限定的な例では、第3のサブピクセル境界375は、複数の実質的に線形の第3のサブピクセルセグメント371~374を備え得る。いくつかの非限定的な例では、第3のサブピクセルセグメント372、374のうちの少なくとも1つは、透過性領域31xの透過性境界セグメント312、314のうちの対応する少なくとも1つに実質的に平行であってもよく、それに近接していてもよく、いくつかの非限定的な例では、それに隣接していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、図示されるように、第3のサブピクセル323に関して、第3のサブピクセルセグメント372は、対応する透過性境界セグメント314に近接していてもよく、及び/又はいくつかの非限定的な例では、隣接していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの第3のサブピクセルセグメント372と、それに近接する透過性領域31xの対応する少なくとも1つの透過性境界セグメント314とは、最小距離だけ分離され得る。いくつかの非限定的な例では、そのような最小距離は、いくつかの非限定的な例では、製造プロセスにおける制約に相関され得るが、約5ミクロン、約6ミクロン、約8ミクロン、約10ミクロン、約11ミクロン、及び約12ミクロンのうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、そのような最小距離は、約5~15ミクロン、約6~12ミクロン、及び約8~10ミクロンのうちの1つであってもよい。
図3Bに示すようないくつかの非限定的な例では、複数の線形の第3のサブピクセルセグメント371~374は、少なくとも1つの実質的に湾曲した第3のサブピクセルセグメント376~379によって結合されてもよく、それらの間に延在してもよい。したがって、いくつかの非限定的な例では、線形の第3のサブピクセルセグメント371~374のそれぞれの端点は、湾曲した第3のサブピクセルセグメント376~379の端点と結合されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、湾曲した第3のサブピクセルセグメント376~379のうちの少なくとも1つは、最小曲率半径を有してもよい。いくつかの非限定的な例では、製造プロセスにおける制約と相関し得るそのような最小曲率半径は、約8ミクロン及び約10ミクロンのうちの1つであり得る。
したがって、(サブ)ピクセル配列300aは、(サブ)ピクセル2210/32xの高い開口率及び高いサブピクセル密度の両方を維持する一方で、ディスプレイパネル200の信号交換部203を介してEM信号231の交換を可能にする面積を有する透過性領域31xをその内部に提供する。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300aは、各々が第1の放射領域1401の重心を含むがこれに限定されない内部に位置する端点で始まり、第1及び第2の放射領域1401が透過性領域31xを通過することなくサブピクセル32xの対に関連付けられる第2の放射領域1401の重心を含むがこれに限定されない内部に位置する端点で終わる、4つを含むがこれに限定されない複数の接続された非重複輪郭ベクトル331~334が、輪郭330、336、337を画定するように構成されてもよく、これは、いくつかの非限定的な例では、四辺形又はボックス330に似ていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の放射領域1401及び第2の放射領域1401は、対応する輪郭ベクトル331-334が、第1の放射領域1401の少なくとも一部及び第2の放射領域1401の少なくとも一部にわたって、それらの間に何もなく横方向に延在し得るように、互いに実質的に当接し得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の放射領域1401及び第2の放射領域1401は、対応する輪郭ベクトル331-334が、第1の放射領域1401の少なくとも一部及び第2の放射領域1401の少なくとも一部にわたって、それらの間に何もなく横方向に延在し得るように、離間され得る。
いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321、一対の第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323の位置は、ボックス330が、正方形、長方形、平行四辺形、及び台形のうちの少なくとも1つを画定し得るようなものであってもよい。いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321、一対の第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323の位置は、輪郭ベクトル331~334のいずれも実質的に等しい長さではない場合があるようなものであってもよい。いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321、一対の第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323の位置は、輪郭ベクトル331~334のうちの少なくとも2つが実質的に等しい長さであり得るようなものであってもよい。いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321、一対の第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323の位置は、輪郭ベクトル331~334のいずれも互いに平行でない場合があるようなものであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、輪郭330は、少なくとも1つの透過性領域31xを閉塞し得る。いくつかの非限定的な例では、輪郭330、336、337の輪郭ベクトル331~334は、透過性領域31xを取り囲み得、いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xを通過しないようにすることができる。
次に図3Cを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、(サブ)ピクセル配列300aがその側方面にわたって複製されている。各々が共通の(サブ)ピクセル2210/32xの重心を通過する線分を有する4つの隣接するボックス330を含むがこれに限定されない複数の隣接する輪郭330、336、337を組み合わせて単位セル335を画定することができることが分かる。図では、単位セル335は、共通(サブ)ピクセル2210/32xとして、B(青)サブピクセル323を有してもよいが、当業者であれば、いくつかの非限定的な例では、共通(サブ)ピクセル2210/32xは、同様に、R(赤)サブピクセル321(単位セル335)又はG(緑)サブピクセル322の対のうちの1つ(単位セル335ga又は335gbであってもよく、これは、いくつかの非限定的な例では、335gaの垂直若しくは水平反転バージョン、又は時計回り若しくは反時計回り方向のいずれかに実質的に約90°回転されたバージョンであるとみなされてもよいことを理解するであろう。共通の(サブ)ピクセル2210/32xの色が何であれ、いくつかの非限定的な例では、隣接する単位セル335は、同じ色の共通の(サブ)ピクセル2210/32xを有する。
当業者であれば、いくつかの非限定的な例では、単位セル335は、信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのアレイの繰り返し単位を構成してもよいことを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、単位セル335は、最小サイズの繰り返し単位であってもよい。
当業者であれば、いくつかの非限定的な例では、単位セル335が、R(赤)サブピクセル321(単位セル335)又はG(緑)サブピクセル322の対のうちの1つ(単位セル335ga又は335gb)である共通(サブ)ピクセル2210/32xを有するか、又はB(青)サブピクセル323(単位セル335)であるかにかかわらず、同じピクセルレイアウトが、単位セル335の繰り返しとみなされ得ることを理解するであろう。
いくつかの非限定的な例では、単位セル335の少なくとも1つの輪郭330、336、337は、少なくとも1つの透過性領域31xを閉塞し得る。いくつかの非限定的な例では、単位セル335の輪郭330、336、337の各々は、少なくとも1つの透過性領域31xを閉塞し得る。
いくつかの非限定的な例では、単位セル335は、実質的に同様の形状及びサイズの複数の輪郭330、336、337を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、単位セル335は輪郭330、336、337を含むことができ、これらの輪郭のいずれも、実質的に等しい形状及びサイズのうちの少なくとも1つを有しない。
次に図3Dを参照すると、非限定的な例として、ディスプレイパネル200の信号交換部203にわたって適用され得る平面図における例示的な(サブ)ピクセル配列300dが示されている。(サブ)ピクセル配列300dは、透過性領域31xが実質的に約90°だけ(時計回り又は反時計回りのいずれかの方向に)回転されているという点で、(サブ)ピクセル配列300aとは異なるように見え得る。
したがって、線形透過性境界セグメント311~314と、線形第1のサブピクセルセグメント351~354、線形第2のサブピクセルセグメント361~364、及び線形第3のサブピクセルセグメント371~374のうちの少なくとも1つとの間の平行関係は維持されなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の構成軸340及び第2の構成軸345は各々が、実質的に約90°だけ(時計回り又は反時計回りのいずれかの方向に)回転されると考えられ得る。
そうである場合、いくつかの非限定的な例では、第1の構成軸340及び第2の構成軸345のうちの少なくとも1つと、線形透過性境界セグメント311~314との間の平行関係が維持され得る。しかしながら、そのような場合、第1の構成軸340及び第2の構成軸345のうちの少なくとも1つと、線形第1のサブピクセルセグメント351~354、線形第2のサブピクセルセグメント361~364、及び線形第3のサブピクセルセグメント371~374のうちの少なくとも1つとの間で、平行関係が維持されているとはみなされない場合がある。
いくつかの非限定的な例では、輪郭ベクトル332、334のうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されない輪郭ベクトル331~334のうちの少なくとも1つは、第1の構成軸340に実質的に平行であってもよい。いくつかの非限定的な例では、輪郭ベクトル331、333のうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されない輪郭ベクトル331~334のうちの少なくとも1つは、第2の構成軸340に実質的に平行であってもよい。
次に図3Eを参照すると、非限定的な例として、ディスプレイパネル200の信号交換部203にわたって適用され得る平面図における例示的な(サブ)ピクセル配列300eが示されている。(サブ)ピクセル配列300eは、透過性境界セグメント311、313のうちの少なくとも1つが第1の長さのものであってもよく、透過性境界セグメント312、314のうちの少なくとも1つが第1の長さとは異なる第2の長さのものであってもよいという点で、(サブ)ピクセル配列300dとは異なるように見え得る。
次に図3Fを参照すると、非限定的な例として、ディスプレイパネル200の信号交換部203にわたって適用され得る平面図における例示的な(サブ)ピクセル配列300fが示されている。(サブ)ピクセル配列300fは、透過性領域31xが実質的に約90°だけ(時計回り又は反時計回りのいずれかの方向に)回転されているという点で、(サブ)ピクセル配列300eとは異なるように見え得る。
次に図3Gを参照すると、非限定的な例として、ディスプレイパネル200の信号交換部203にわたって適用され得る平面図における例示的な(サブ)ピクセル配列300gが示されている。(サブ)ピクセル配列300gは、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323のうちの少なくとも1つが実質的に約90°だけ(時計回り又は反時計回りのいずれかの方向に)回転されているという点で、(サブ)ピクセル配列300aとは異なるように見え得る。
したがって、線形透過性境界セグメント311~314と、線形第1のサブピクセルセグメント351~354、線形第2のサブピクセルセグメント361~364、及び線形第3のサブピクセルセグメント371~374のうちの少なくとも1つとの間の平行関係は維持されなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の構成軸340及び第2の構成軸345のうちの少なくとも1つと、線形第1のサブピクセルセグメント351~354、線形第2のサブピクセルセグメント361~364、及び線形第3のサブピクセルセグメント371~374のうちの少なくとも1つとの間で、平行関係が維持されているとはみなされ得る。しかしながら、そのような場合、いくつかの非限定的な例では、第1の構成軸340及び第2の構成軸345のうちの少なくとも1つと、線形透過性境界セグメント311~314との間の平行関係が維持され得ない。
次に図3Hを参照すると、非限定的な例として、ディスプレイパネル200の信号交換部203にわたって適用され得る平面図における例示的な(サブ)ピクセル配列300hが示されている。(サブ)ピクセル配列300hは、線形第1のサブピクセルセグメント351~354、線形第2のサブピクセルセグメント361~364、及び線形第3のサブピクセルセグメント371~374(図では、線形第2のサブピクセルセグメント361~364)のうちの少なくとも1つが、全てが実質的に等しい長さではなく、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの湾曲した第1のサブピクセルセグメント356~359、少なくとも1つの湾曲した第2のサブピクセルセグメント366~369、及び少なくとも1つの湾曲した第3のサブピクセルセグメント376~379(図では、それらの各々)のうちのそれぞれの少なくとも1つによって結合され、それらの間に延在し得るという点で、(サブ)ピクセル配列300gとは異なるように見え得る。
いくつかの非限定的な例では、セグメント351、353を含むがこれらに限定されない第1のサブピクセルセグメント351~354のうちの少なくとも1つは、第1の長さであってもよく、セグメント352、354を含むがこれらに限定されない第1のサブピクセルセグメント351~354のうちの少なくとも1つは、第1の長さとは異なる第2の長さであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、セグメント361、363を含むがこれらに限定されない第2のサブピクセルセグメント361~364のうちの少なくとも1つは、第1の長さであってもよく、セグメント362、364を含むがこれらに限定されない第2のサブピクセルセグメント361~364のうちの少なくとも1つは、第1の長さとは異なる第2の長さであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、セグメント371、373を含むがこれらに限定されない第3のサブピクセルセグメント371~374のうちの少なくとも1つは、第1の長さであってもよく、セグメント372、374を含むがこれらに限定されない第3のサブピクセルセグメント371~374のうちの少なくとも1つは、第1の長さとは異なる第2の長さであってもよい。
図3Iでは、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、(サブ)ピクセル配列300gがその側方面にわたって複製されている。
次に図3Jを参照すると、非限定的な例として、ディスプレイパネル200の信号交換部203にわたって適用され得る平面図における例示的な(サブ)ピクセル配列300jが示されている。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における少なくとも1つの(サブ)ピクセル32xに対応する放射領域1401のサイズ、形状、及び配向のうちの少なくとも1つは、少なくとも(サブ)ピクセル配列300aに関連して本明細書に記載されるように、ディスプレイパネル200の表示部207の対応する少なくとも1つの(サブ)ピクセル32xに対応する放射領域1401のサイズ、形状、及び配向のうちの対応する少なくとも1つと実質的に同一であってもよいが、いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における少なくとも1つの(サブ)ピクセル32xに対応する放射領域1401のサイズ、形状、及び配向のうちの少なくとも1つは、ディスプレイパネル200の表示部207の対応する少なくとも1つの(サブ)ピクセル32xに対応する放射領域1401のサイズ、形状、及び配向のうちの対応する少なくとも1つと異なってもよい。
(サブ)ピクセル配列300jにおいて、第1のサブピクセル321は、信号交換第1のサブピクセル輪郭350によって示される例示的なサイズ、形状、及び配向を有する信号交換部203における放射領域1401を有するものとして示されてもよく、その上に重ねられた表示第1のサブピクセル輪郭355によって示される表示部207における対応する放射領域1401の例示的なサイズ、形状、及び配向と比較及び対比されてもよい。同様に、第2のサブピクセル322は、信号交換第2のサブピクセル輪郭360によって示される例示的なサイズ、形状、及び配向を有する信号交換部203における放射領域1401を有するものとして示されてもよく、その上に重ねられた表示第2のサブピクセル輪郭365によって示される表示部207における対応する放射領域1401の例示的なサイズ、形状、及び配向と比較及び対比されてもよく、第3のサブピクセル323は、信号交換第3のサブピクセル輪郭370によって示される例示的なサイズ、形状、及び配向を有する信号交換部203における放射領域1401を有するものとして示されてもよく、その上に重ねられた表示第3のサブピクセル輪郭375によって示される表示部207における対応する放射領域1401の例示的なサイズ、形状、及び配向と比較及び対比されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203を含むがこれに限定されない第1のサブピクセル321の少なくとも1つの放射領域1401のサイズは、第2のサブピクセル322の対応する少なくとも1つの放射領域1401のサイズを超えてもよい。いくつかの非限定的な例では、第3のサブピクセル323の少なくとも1つの放射領域1401のサイズは、第1のサブピクセル321の対応する少なくとも1つの放射領域1401のサイズを超えてもよい。
(サブ)ピクセル配列300jに示されるように、いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル32xの放射領域1401の配向は、ディスプレイパネル200における(サブ)ピクセル32xの放射領域1401に対して放射領域1401を実質的に約90°(時計回り又は反時計回りのいずれかの方向に)回転させることによって、ディスプレイパネル200の表示部における(サブ)ピクセル32xの放射領域1401の配向である。
(サブ)ピクセル配列300jに示すように、いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における少なくとも1つの(サブ)ピクセル32xの少なくとも1つの放射領域1401のサイズは、ディスプレイパネル200の表示部における対応する(サブ)ピクセル32xの対応する放射領域1401のサイズに対して、ディスプレイパネル200の信号交換部203における少なくとも1つの(サブ)ピクセル32xの少なくとも1つの放射領域1401の対角線の長さが、ディスプレイパネル200の表示部207における対応する(サブ)ピクセル32xの対応する放射領域1401の境界の直線セグメントの1つと実質的に等しくなるように、図示されたように重ねられたときに、ディスプレイパネル200の信号交換部203における少なくとも1つの(サブ)ピクセル32xの少なくとも1つの放射領域1401が、ディスプレイパネル200の表示部207における対応する(サブ)ピクセル32xの対応する放射領域1401の辺によって実質的に取り囲まれているように見えるように、代替的に及び/又は追加的に減少されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300jにおける線形第1のサブピクセルセグメント351~354のうちの少なくとも1つの長さは、約11.6ミクロンであってもよいが、これに限定されない。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300jにおける線形第2のサブピクセルセグメント361~364のうちの少なくとも1つの長さは、約8.7ミクロンであってもよいが、これに限定されない。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300jにおける線形第3のサブピクセルセグメント371~374のうちの少なくとも1つの長さは、約14.5ミクロンであってもよいが、これに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における少なくとも1つの(サブ)ピクセル2210/32xの少なくとも1つの放射領域1401のサイズを、ディスプレイパネル200の表示部207の対応する(サブ)ピクセル32xの対応する放射領域1401に対して回転させること及び減少させることの両方が、ディスプレイパネル200の信号交換部203と表示部207との間のピクセル密度を変えることなく、少なくとも1つの透過性領域31xがその間に導入され得るように、ディスプレイパネル200の信号交換部203における複数の隣接する(サブ)ピクセル32x間の分離を提供し得る。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300jを含むがこれに限定されない、ディスプレイパネル200の信号交換部203によって示されるピクセル密度は、少なくとも約300ppi、少なくとも約350ppi、及び少なくとも約400ppiのうちの1つであってもよい。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300jを含むがこれに限定されない、ディスプレイパネル200の信号交換部203によって示されるピクセル密度は、約430ppiであってもよい。
図3Kでは、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、(サブ)ピクセル配列300e及び(サブ)ピクセル配列300fの交互のインスタンスが、その側方面にわたって複製されている(異なる長さを有する線形の第2のサブピクセルセグメント361~364、及び線形のサブピクセルセグメント間に丸められたサブピクセルセグメントの介在を含むが、これらに限定されないいくつかの特徴は省略されている)。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、少なくとも1つの構成軸340、345に沿って規則的に離間されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321によって第2の透過性領域31xから分離された第1の透過性領域31xは、(サブ)ピクセル配列300kにおける矢印381によって表されるような第1の分離距離だけ離間されてもよいが、これに限定されず、第1の分離距離は、いくつかの非限定的な例では、実質的に約57.66ミクロンであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、第2のサブピクセル322によって第3の透過性領域31xから分離された第2の透過性領域31xは、(サブ)ピクセル配列300kにおける矢印382によって表されるような第2の分離距離だけ離間されてもよいが、これに限定されず、第2の分離距離は、いくつかの非限定的な例では、実質的に約59.11ミクロンであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、第3のサブピクセル323によって第4の透過性領域31xから分離された第3の透過性領域31xは、(サブ)ピクセル配列300kにおける矢印383によって表されるような第3の分離距離だけ離間されてもよいが、これに限定されず、第3の分離距離は、いくつかの非限定的な例では、実質的に約60.56ミクロンであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300kにおける破線384のいずれか1つによって表されるようなものを含むがそれに限定されない第1のサブピクセル321の中心とそれに隣接する第3のサブピクセル323との間の距離は、実質的に約59.11ミクロンであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300kにおける矢印383によって表されるようなものを含むがこれに限定されない第3の分離距離は、(サブ)ピクセル配列300kにおける矢印381によって表されるようなものを含むがこれに限定されない第1の分離距離を超えてもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xのアレイは、そのようなアレイにおける隣接する透過性領域31x間の距離が、少なくとも1つの構成軸340、345に沿って、(サブ)ピクセル配列300kにおける矢印381によって表されるような第1の分離距離と、(サブ)ピクセル配列300kにおける矢印383によって表されるような第3の分離距離との間で交互になるように配列されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、少なくとも1つの構成軸340、345に沿って不規則に離間されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、図3Kの例において各透過性領域31xの面積は、実質的に約597.9平方ミクロンであってもよいが、これに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、図3Kの例において、透過性領域31xは、破線384によって取り囲まれた面積の実質的に約34.2%を占めてもよいが、これに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、交互配置で配設された透過性領域31x及び31xの複数のサブセットを含むことができる。いくつかの非限定的な例では、第1のサブセット31xの透過性領域31xと第2のサブセット31xの透過性領域31xとの間にいかなる差も存在しなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1のサブセット31xの透過性領域31xのサイズ、形状、及び配向のうちの少なくとも1つは、第2のサブセット31xの透過性領域31xのサイズ、形状、及び配向のうちの少なくとも1つと異なってもよく、透過性領域31x及び放射領域1401のうちの少なくとも1つの開口率を最大化することを含むが、これに限定されない。いくつかの非限定的な例では、図3Kに開示される視野において平面図で見たときに、第1のサブセット31xの透過性領域31xは左に向けられてもよく、第2のサブセット31xの透過性領域31xは右に向けられてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1のサブセット31x、31xの透過性領域31xは、第1のFMMのそれぞれの開口に対応してもよく、第2のサブセット31x、31xの透過性領域31xは、第2のFMMのそれぞれの開口に対応してもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、FMMの閾値構造完全性を維持することを含むがこれに限定されない所与のFMMの開口の最大数及び/又は最小間隔を達成するために、複数のサブセット31x、31xに分割されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性境界31xは、四辺形以外の形状、又はその中のいくつかの非限定的な例に示されているような丸みを帯びた角を有する四辺形((丸みを帯びた)四辺形)形状を有してもよく、(丸みを帯びた)多角形((丸みを帯びた)三角形、円形、楕円形、及び星形を含むがこれらに限定されない)のうちの1つを含むがこれらに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323のうちの少なくとも1つのそれぞれの放射領域1401のサブピクセル境界350、360、370は、本明細書のいくつかの非限定的な例に示すように、(丸みを帯びた)四角形以外の形状を有してもよく、(丸みを帯びた)多角形((丸みを帯びた)三角形、円形、卵形、楕円形、及び星形を含むが、これらに限定されない)のうちの1つを含むが、これらに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、透過性境界31x及び少なくとも1つのサブピクセル境界350、360、370の形状は、サブピクセル境界350、360、370の少なくとも一部が透過性境界31xの対応する部分から実質的に一定の間隔であり、EM放射線の透過及び/又は放射のために使用されるディスプレイパネルの信号交換部203におけるパネル面積の割合の増加を容易にし、透過性領域31x及び/又は放射領域1401のそれぞれの開口率を増加させるという点で、相補的であってもよい。
次に図3Lを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、例示的な(サブ)ピクセル配列300lがその側方面にわたって複製されている。(サブ)ピクセル配列300lにおいて、長方形の透過性境界31xは、円形の透過性境界311内で置き換えられていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第3のサブピクセル323の放射領域1401は、実質的に星形の信号交換第3のサブピクセル輪郭371を有することができ、これは、いくつかの非限定的な例では、円形、卵形、及び楕円形のうちの1つを含むがこれらに限定されない湾曲した外周の凹形部分(4分の1を含むがこれらに限定されない)を含むがこれらに限定されない複数(4つを含むがこれらに限定されない)の湾曲した頂点を接合することによって形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの(サブ)ピクセル2210/32xについて多角形のサブピクセル輪郭を星形のサブピクセル輪郭に置き換えることは、(サブ)ピクセル2210/32xの開口率を増加させることを容易にすることができ、透過性領域31xが円形、卵形、及び楕円形のうちの1つである透過性境界を有する場合を含むが、これに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、星形の信号交換第3のサブピクセル輪郭371の湾曲した外周の曲率半径は、透過性境界311と第3のサブピクセル境界371の湾曲した外周との間の実質的に一定の分離を維持するように、それに近接する透過性境界31xを画定する円形、卵形、及び楕円形のうちの1つの曲率半径に実質的に等しくてもよい。いくつかの非限定的な例では、そのような分離は、少なくとも約8ミクロン、少なくとも約10ミクロン、少なくとも約11ミクロン、及び少なくとも約12ミクロンのうちの1つであってもよい。
比較として、(サブ)ピクセル配列300lにおける信号交換第1のサブピクセル輪郭350の少なくとも1つのインスタンスが、対応する表示第1のサブピクセル輪郭355の例の上に重ね合わされて示されている。いくつかの非限定的な例では、信号交換第1のサブピクセル輪郭350の横方向範囲は、表示第1のサブピクセル輪郭355の横方向範囲にも、少なくとも1つの透過性領域311の横方向範囲にも重ならなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、表示第1のサブピクセル輪郭355の横方向範囲は、少なくとも1つの透過性領域311の横方向範囲と重なり合ってもよい。
比較として、(サブ)ピクセル配列300lにおける信号交換第2のサブピクセル輪郭360の少なくとも1つのインスタンスが、対応する表示第2のサブピクセル輪郭365の例の上に重ね合わされて示されている。いくつかの非限定的な例では、信号交換第2のサブピクセル輪郭360の横方向範囲は、表示第2のサブピクセル輪郭365の横方向範囲にも、少なくとも1つの透過性領域311の横方向範囲にも重ならなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、表示第2のサブピクセル輪郭365の横方向範囲は、少なくとも1つの透過性領域311の横方向範囲と重なり合わなくてもよい。
比較として、(サブ)ピクセル配列300lにおける星形信号交換第3のサブピクセル輪郭371の少なくとも1つのインスタンスが、対応する表示第3のサブピクセル輪郭375の例の上に重ね合わされて示されている。いくつかの非限定的な例では、星形信号交換第3のサブピクセル輪郭371の頂点は、そのような表示第3のサブピクセル輪郭375の横方向範囲を超えて延在してもよい。いくつかの非限定的な例では、表示第3のサブピクセル輪郭375の横方向範囲は、少なくとも1つの透過性領域311の横方向範囲と重なり合ってもよい。しかしながら、その形状のために、いくつかの非限定的な例では、星形の信号交換第3のサブピクセル輪郭371の横方向範囲は、少なくとも1つの透過性領域311の横方向範囲と重なり合わなくてもよい。
次に図3Mを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、例示的な(サブ)ピクセル配列300mがその側方面にわたって複製されている。(サブ)ピクセル配列300mは、第1のサブピクセル321の放射領域1401が実質的に星形の信号交換第1のサブピクセル輪郭351を有することができるという点で、(サブ)ピクセル配列300lとは異なり、これは、いくつかの非限定的な例では、円形、卵形、及び楕円形のうちの1つを含むがこれに限定されない湾曲した外周の凹形部分(4分の1を含むがこれに限定されない)を含むがこれに限定されない複数(4つを含むがこれに限定されない)の湾曲した頂点を接合することによって形成されてもよい。
これにより、いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル32xの開口率を向上させることができる。図示されていないが、いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル32xの開口率は、信号交換第2のサブピクセル輪郭360のうちの少なくとも1つを実質的に星形の第2のサブピクセル輪郭に置き換えることによって更に増加されてもよい。
比較として、(サブ)ピクセル配列300mにおける星形の信号交換第1のサブピクセル輪郭351の少なくとも1つのインスタンスが、対応する表示第1のサブピクセル輪郭355の例の上に重ね合わされて示されている。いくつかの非限定的な例では、星形信号交換第1のサブピクセル輪郭351の頂点は、そのような表示第1のサブピクセル輪郭355の横方向範囲を超えて延在してもよい。いくつかの非限定的な例では、表示第1のサブピクセル輪郭355の横方向範囲は、少なくとも1つの透過性領域311の横方向範囲と重なり合ってもよい。しかしながら、その形状のために、いくつかの非限定的な例では、星形の信号交換第1のサブピクセル輪郭351の横方向範囲は、少なくとも1つの透過性領域311の横方向範囲と重なり合わなくてもよい。
次に図3Nを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、例示的な(サブ)ピクセル配列300nがその側方面にわたって複製されている。(サブ)ピクセル配列300nは、長方形透過性領域31xが楕円形透過性領域312の複数のサブセット312、312によって置き換えられているという点で、(サブ)ピクセル配列300jと異なる。いくつかの非限定的な例では、図3Nに開示される視野において平面図で見たときに、第1のサブセット312の透過性領域312は左に向けられてもよく、第2のサブセット312の透過性領域312は右に向けられてもよい。
次に図3Oを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、例示的な(サブ)ピクセル配列300oがその側方面にわたって複製されている。(サブ)ピクセル配列300nは、第3のサブピクセル323の信号交換第3のサブピクセル輪郭350が、図3Lに示される第3のサブピクセル323の星形信号交換第3のサブピクセル輪郭371によって置き換えられている点で、(サブ)ピクセル配列300nと異なる。
3つのサブピクセルを1:1:1の比で有するピクセル
次に図3Pを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、例示的な(サブ)ピクセル配列300pがその側方面にわたって複製されている。(サブ)ピクセル配列300pは、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323のそれぞれの信号交換サブピクセル輪郭350、360、370が、円形信号交換サブピクセル輪郭352、362、372によってそれぞれ置き換えられている点で、(サブ)ピクセル配列300nと異なる。
追加的に、ピクセル2210のサブピクセル構成は、四角形の4サブピクセル(1:2:1の比のR-G-B)構成から三角形の3サブピクセル(1:1:1の比のR-G-B)デルタ構成に変更されており、破線の輪郭336によって示され、それぞれが楕円形の透過性領域312を取り囲んでいる。いくつかの非限定的な例では、第2のサブピクセル322の面積は、4サブピクセル構成における第2のサブピクセル322の数に対する、そのような3サブピクセル構成における第2のサブピクセル322の数の減少を補償するために増加され得る。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域312は、交互配置で配設された透過性領域312、312、及び312の複数のサブセットを含むことができる。いくつかの非限定的な例では、第1のサブセット312の透過性領域312と、第2のサブセット312の透過性領域312と、第3のサブセット312の透過性領域312との間にいかなる差も存在しなくてもよい。
当業者であれば、いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300pは、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323の交互の列の第1の行と、約1.5個のサブピクセルの間隔だけ横方向にオフセットされた同様の交互の列の第2の行とを含み、透過性領域312(のサブセットの交互の列)の行がそれらの間に配置されていると理解され得ることを理解するであろう。
次に図3Qを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、例示的な(サブ)ピクセル配列300qがその側方面にわたって複製されている。(サブ)ピクセル配列300qは、楕円形透過性領域312(のサブセット)が、実質的に三角形透過性領域313の複数のサブセット313、313によって置き換えられているという点で、(サブ)ピクセル配列300pとは異なる。
いくつかの非限定的な例では、実質的に三角形の透過性領域313を必要とするいくつかのシナリオが存在する場合があり、これには、限定はしないが、ピクセル2210の(サブ)ピクセル2210/32xが、(サブ)ピクセル配列300qなどの三角形の3ピクセルデルタ構成に配置されて、(サブ)ピクセル配列300pの実質的に楕円形の透過性領域312の開口率に対して、限定はしないが、透過性領域313の開口率を実質的に増加させる場合が含まれる。
いくつかの非限定的な例では、示されているように、三角形の頂点は、外周が実質的に六角形の構成を有するように切り取られ、3つの細長い線形セグメントが3つの切り取られた線形セグメントによって結合され、それらの間に延在する。図示されていないが、いくつかの非限定的な例では、三角形の頂点が存在し得る。図示されていないが、いくつかの非限定的な例では、3つの細長い線形セグメントは、3つの実質的に湾曲したセグメントによって結合されてもよく、それらの間に延在してもよい。
図示されていないが、いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323のそれぞれの実質的に円形の信号交換サブピクセル輪郭352、362、372を、それぞれ三角形の信号交換サブピクセル輪郭に置き換えることによって、透過性領域313の開口率を増加させることができる。
次に図3Rを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、例示的な(サブ)ピクセル配列300rがその側方面にわたって複製されている。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300rは、実質的に従来のRGB構成で位置決めされた第1の3(サブ)ピクセル2210/32xピクセル2210を含むが、(サブ)ピクセル2210/32xのうちの1つ(図では第3のサブピクセル371)は一方の側に横方向に移動され、第2の3(サブ)ピクセル2210/32xピクセル2210では、対応する(サブ)ピクセル2210/32xがその反対側に横方向に移動され、その結果、移動された(サブ)ピクセル2210/32xのインスタンス間に透過性領域310が挿入され得る。いくつかの非限定的な例では、各ピクセル2210を閉塞する実質的に四辺形の輪郭337が存在してもよい。いくつかの非限定的な例では、透過性領域310は、輪郭337の境界と重なり得る。
次に図3Sを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、例示的な(サブ)ピクセル配列300sがその側方面にわたって複製されている。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300sは、サブピクセルグループ325と透過性領域31xとの交互アレイを含む。いくつかの非限定的な例では、サブピクセルグループ325と透過性領域31xとは、市松模様状に配設されている。いくつかの非限定的な例では、サブピクセルグループ325及び透過性領域31xの少なくとも一方は、略長方形の構成を画定し得る。
いくつかの非限定的な例では、サブピクセルグループ325は、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323の各々を複数含むことができる。いくつかの非限定的な例では、サブピクセルグループ325は、第1のサブピクセル321及び第3のサブピクセル323の各々を2つと、第2のサブピクセル322の各々を4つとを含むことができ、その結果、サブピクセルグループ325は、2つの4サブピクセル(1:2:1の比のR-G-B)ピクセル2210と同等であるとみなすことができる。
いくつかの非限定的な例では、複数の第2のサブピクセル322の各々は、実質的に同一のサイズ及び構成を有し得る。いくつかの非限定的な例では、複数の第2のサブピクセル322の各々は、長軸及び短軸を有する実質的に長方形の構成を有し得る。いくつかの非限定的な例では、複数の第2のサブピクセル322は、サブピクセルグループ325のサブピクセルグループ軸326に沿って位置合わせされ得る。いくつかの非限定的な例では、サブピクセルグループ軸326は、サブピクセルグループ325を実質的に二等分することができる。いくつかの非限定的な例では、サブピクセルグループ軸326は、第2のサブピクセル322の短軸に実質的に平行であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、複数の第1のサブピクセル321の各々は、実質的に同一のサイズ及び構成を有し得る。いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321のうちの第1のサブピクセルは、複数の第2のサブピクセル322の一方の側に、サブピクセル軸326の方向にサブピクセル部ループ326の一方の端部に向かって、サブピクセル軸326に実質的に平行に配設されてもよく、第1のサブピクセル321のうちの第2のサブピクセルは、複数の第2のサブピクセル322の反対側に、サブピクセル軸326の方向にサブピクセルグループ326の反対側の端部に向かって配設されてもよい。いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321のうちの第2のサブピクセルの構成は、第1のサブピクセル321のうちの第1のサブピクセルの構成に対して180°回転されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、複数の第3のサブピクセル323の各々は、実質的に同一のサイズ及び構成を有し得る。いくつかの非限定的な例では、第3のサブピクセル323のうちの第1のサブピクセルは、複数の第2のサブピクセル322の一方の側に、サブピクセル軸326の方向にサブピクセル部ループ326の一方の端部に向かって、サブピクセル軸326に実質的に平行に配設されてもよく、第3のサブピクセル321のうちの第2のサブピクセルは、複数の第2のサブピクセル322の反対側に、サブピクセル軸326の方向にサブピクセルグループ326の反対側の端部に向かって配設されてもよい。いくつかの非限定的な例では、第3のサブピクセル323のうちの第1のサブピクセルは、複数の第2のサブピクセル322の同じ側に配設されてもよく、第1のサブピクセル321のうちの第1のサブピクセルに対してサブピクセルグループ326の反対側の端部に向かって配設されてもよい。いくつかの非限定的な例では、第3のサブピクセル321のうちの第2のサブピクセルの構成は、第3のサブピクセル321のうちの第1のサブピクセルの構成に対して180°回転されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における放射領域1401の開口率、いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321の放射領域1401、第2のサブピクセル322の放射領域1401、及び第3のサブピクセル323の放射領域1401の全てを考慮した開口率は、少なくとも約20%、少なくとも約15%、少なくとも約10%、及び少なくとも約8%のうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における透過性領域31xの開口率は、少なくとも約50%、少なくとも約45%、少なくとも約40%、少なくとも約35%、少なくとも約33%、少なくとも約30%、及び少なくとも約25%のうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における放射領域1401及び透過性領域31xの開口率の合計は、約30~60%、約35~60%、約40~60%、約35~55%、約40~50%、約45~55%、及び約45~50%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203において、放射領域1401の開口率は約5~10%であってもよく、透過性領域31xの開口率は約30~50%であってもよい。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203において、放射領域1401の開口率は約6~9%であってもよく、透過性領域31xの開口率は約35~45%であってもよい。
**透過性領域を収容するために表示部に対して信号交換部のピクセルを減少させる
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203のピクセル密度は、ディスプレイパネル200の表示部207のピクセル密度よりも小さくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、構成、及びピッチのうちの少なくとも1つは、ディスプレイパネル200の表示部207における(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、構成、及びピッチと実質的に同一であってもよいが、そのような(サブ)ピクセル2210/32xの数は、ディスプレイパネル200の信号交換部203において減少されてもよい。このようなシナリオでは、共通のFMMを信号交換部203及び表示部207の両方に使用することができ、それに伴って製造コスト及び複雑さが低減される。そのようなシナリオでは、信号交換部203に存在しない(省略された)(サブ)ピクセル2210/32xに対応するFMMにおける開口は、信号交換部203とともに使用されるときに、少なくとも1つの空隙がそこから生じ得るように、覆われ得るか又は遮断され得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xは、信号交換部203から省略された(サブ)ピクセル2210/32xに対応する空隙内に形成されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル32xの全ての放射領域1401の開口率は、約12~25%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における透過性領域31xの開口率は、そのような部分に存在する透過性領域31xの全ての開口率の合計であってもよく、約15~40%、約20~40%、約15~35%、及び約20~35%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル32xの全ての放射領域1401の開口率は、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323を含むがそれらに限定されない、そのような部分内に存在する(サブ)ピクセル32xの全ての開口率の合計であってもよく、約12~25%であってもよく、その中の透過性領域31xの開口率は、約30~45%であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル32xの全ての放射領域1401と透過性領域31xの開口率の合計は、約60%以下、約55%以下、約505以下、約45%以下、及び約40%以下のうちの1つであってもよい。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル32xの全ての放射領域1401と透過性領域31xと開口率の合計は、約30~60%、約35~60%、約40~60%、約35~55%、約40~50%、約45~55%、及び約45~50%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xのサイズは、少なくとも約10ミクロンであってもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xのサイズは、約10~150ミクロン、約10~130ミクロン、約15~100ミクロン、約20~80ミクロン、約20~65ミクロン、約25~60ミクロン、及び約30~50ミクロンのうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのサブピクセルセグメント351~354、361~364、371~374と、それに近接する対応する少なくとも1つの透過性境界セグメント311~314とは、最小距離だけ分離され得る。いくつかの非限定的な例では、そのような最小距離は、いくつかの非限定的な例では、製造プロセスにおける制約に相関され得るが、約5ミクロン、約6ミクロン、約8ミクロン、約10ミクロン、約11ミクロン、及び約12ミクロンのうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、そのような最小距離は、約5~15ミクロン、約6~12ミクロン、及び約8~10ミクロンのうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのピクセル2210全体が信号交換部203から省略されていてもよい。
次に図4Aを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203の断片203a及び表示部207の断片207aが平面図で示されている。説明のために、いくつかの例示的なピクセル2210が、表示部断片207aにおいて破線の輪郭で示されている。図示される信号交換部断片203aと表示部断片207aとの間には、同じ信号交換部203(の断片)、少なくとも1つの異なる信号交換部203、同じ表示部207(の断片)、少なくとも1つの異なる表示部207、及び少なくとも1つの遷移領域500のうちの少なくとも1つを含み得るディスプレイパネル200の他の部分が存在し得ることが理解されるであろう。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、構成、及びピッチは、表示部207におけるものと同じである。しかしながら、信号交換部断片203aを表示部断片207aと比較すると、信号交換部203において、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xが配設され得る表示部207(透明度が増加して示されている)において、各々の第2のピクセル2210に対応する空隙が存在し得る。したがって、信号交換部203のピクセル密度は、表示部207のピクセル密度の約50%であることが理解されよう。
サブピクセル32xは、各断片203a、207aにおいて、実質的に円形の形状、実質的に均一なサイズ及びピッチを有し、4サブピクセル(1:2:1の比のR-G-B)ピクセル2210ボックス構成において、単に例示の目的のために示されており、(サブ)ピクセル配列300における(サブ)ピクセル構成((サブ)ピクセル2210/32x及び/又は透過性領域31xが省略の有無にかかわらず)のいずれかを含むがこれらに限定されない、本明細書で説明される例は、信号交換部203又は表示部207のいずれかにおける(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、構成、配向、及びピッチを何らかの形で限定するものとみなされるべきではない。
透過性領域31xは、実質的に長方形の形状と、実質的に均一なサイズ及び配向とを有するように示されているが、これは単に例示のためであり、(サブ)ピクセル配列300における(サブ)ピクセル構成((サブ)ピクセル及び/又は透過性領域31xの省略の有無にかかわらず)のいずれかを含むがこれらに限定されない本明細書で説明する例は、信号交換部203における透過性領域31xのサイズ、形状、構成、及び配向のいずれかを何らかの形で限定するものとみなされるべきではない。
次に図4Bを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203の断片203b及び表示部207の断片207bが平面図で示されている。信号交換部断片203bを表示部断片207bと比較すると、信号交換部203において、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xが配設され得る表示部207(透明度を増加して示されている)において、各々の第2のピクセル2210の4つのサブピクセル32xのうちの3つに対応する空隙が存在し得る。したがって、信号交換部203のピクセル密度は、表示部207のピクセル密度の約62.5%であることが理解されよう。
いくつかの非限定的な例では、3つの省略されたサブピクセル32xは、各第2のピクセル2210の4つのサブピクセル32xのうちの3つの任意の組み合わせに対応することができ、図示されるように、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323のそれぞれ1つを含むが、これらに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、省略された3つのサブピクセル32xは、異なる連続する第2のピクセル2210であってもよい。非限定的な例として、次に図4Cを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203の断片203c及び表示部207の断片207cが平面図で示されている。信号交換部断片203cは、第2のピクセル2210の各ブロックにおいて、省略された3つのサブピクセル32xが第2のサブピクセル322のうちの異なるサブピクセルを含むという点で、信号交換部断片203bと異なる。
次に図4Dを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203の断片203d及び表示部207の断片207dが平面図で示されている。信号生成部断片203dを表示部断片207dと比較すると、信号交換部203において、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xが配設され得る表示部207(透明度を増加して示されている)において、各々の第2のピクセル2210の4つのサブピクセル32xのうちの2つに対応する空隙が存在し得る。したがって、信号交換部203のピクセル密度は、表示部207のピクセル密度の約75%であることが理解されよう。
いくつかの非限定的な例では、2つの省略されたサブピクセル32xは、各第2のピクセル2210の4つのサブピクセル32xのうちの2つの任意の組み合わせに対応することができ、図示されているように、第2のピクセル2210の各第2のブロックにおいて、2つのサブピクセル32xは、第2のサブピクセル322のうちの異なる1つと、第1のサブピクセル321及び第3のサブピクセル323のうちの異なる1つとを含むが、これに限定されない。
**信号交換部における(サブ)ピクセルのピッチを表示部のピッチの倍数以外に変更する
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203におけるピッチが、ディスプレイパネル200の表示部207におけるピッチと実質的に等しいか、又はディスプレイパネル200の表示部207におけるピッチの整数倍であることを必要とするシナリオが存在し得るが、これは、限定ではないが、製造を単純にすることを含み、限定ではないが、ディスプレイパネル203の信号交換部200及び表示部203の両方に対してFMMの使用を可能にすることを含み、いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのピッチを、ディスプレイパネル200の表示部207におけるピッチの非整数倍である値に変更することによって、信号交換部の(サブ)ピクセル配列が、そこへの透過性領域31xの導入に対応するように変更され得る。
ハイブリッドな手法
ディスプレイパネル207の信号交換部203における透過性領域31xの導入に対応するための様々な手法の例が提供されており、限定するものではないが、以下を含む。
・ディスプレイパネルの信号交換部203において、(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、及び構成の少なくとも1つを減少させる
・ディスプレイパネルの信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xの数及び/又は密度を減少させる
・信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのピッチを、ディスプレイパネル200の表示部207におけるピッチの非整数倍である値に変更する。
当業者であれば、いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における透過性領域31xの導入に対応するために、そのような手法のうちの複数又は全てをハイブリッド手法として組み合わせることができることを理解するであろう。
更に、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、ディスプレイパネル200の信号交換部203における透過性領域31xの導入に対応するために、前述の手法のうちの1つ以上及び/又はそれらのハイブリッドな合わせの採用が、少なくとも1つの他の手法と組み合わされてもよいことが理解されよう。
**信号交換部と表示部との間に遷移領域を導入して、それらの間の見かけ上の差を減少させる
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203及び表示部207における放射領域1401の開口率及びピクセル密度のうちの少なくとも1つの間の見かけ上又は視覚的に知覚される差を低減するための一手段は、ディスプレイパネル200の信号交換部203及び表示部207のうちの少なくとも1つの周りに、及び/又はそれらの間に、少なくとも1つの遷移領域500を確立することを含み得、各遷移領域は、放射領域1401の中間の開口率、サイズ、形状、配向、及び/又はピッチを有し、それらの間のそのような見かけ上又は視覚的に知覚される差を、ディスプレイパネル200の増大した側方面にわたって分散させる。
いくつかの非限定的な例では、そのような遷移領域500は、信号交換部203が表示部207のピクセル密度と実質的に等しいピクセル密度によって特徴付けられ、透過性領域31xの導入に対応するために信号交換部における(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、及び構成のうちの少なくとも1つの低減によって特徴付けられるか、信号交換部203が、透過性領域31xの導入に対応するために信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xの数及び/又は密度の低減によって特徴付けられるか、信号交換部203が、ディスプレイパネル200の表示部207におけるピッチの非整数倍である値へのディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセルのピッチの変更によって特徴付けられるか、信号交換部203が、上記のいずれかの任意のハイブリッドな組み合わせによって特徴付けられるかにかかわらず、導入されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの遷移領域500は、信号交換部203及び表示部207のうちの少なくとも1つを取り囲む外周又は境界に沿って配置されてもよいが、これに限定されない。
次に図5Aを参照すると、信号交換部203の断片203e、表示部207の断片207e、及びそれらの間に横方向に延在する少なくとも1つの遷移領域500の断片500aが平面図で示されている。説明のために、いくつかの例示的なピクセル2210が、表示部断片207e及び遷移領域断片500aの両方において破線の輪郭で示されている。図示される表示部断片207eと遷移領域断片500aとの間には、同じ表示部207(の断片)、少なくとも1つの異なる表示部207(の断片)、同じ遷移領域500(の断片)、及び少なくとも1つの異なる遷移領域500のうちの少なくとも1つを含み得るディスプレイパネル200の他の部分が存在し得ることが理解されよう。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのピクセル密度は、遷移領域500及び表示部207と同じである。しかしながら、信号交換部断片203eと、遷移領域断片500a及び表示部断片207eの両方との比較から、いくつかの非限定的な例では、遷移領域500における(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、構成、及びピッチのうちの少なくとも1つは、表示部207におけるそのサイズ、形状、構成、及びピッチのうちの対応する少なくとも1つに対するサイズの縮小を含むがこれに限定されずに変更されてもよく、いくつかの非限定的な例では、信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、構成、及びピッチのうちの少なくとも1つは、遷移領域500におけるそのサイズ、形状、構成、及びピッチのうちの対応する少なくとも1つに対するサイズの縮小を含むがこれに限定されずに、変更されてもよい。
したがって、信号交換部203と表示部207との間に少なくとも1つの遷移領域500を介在させることにより、信号交換部203におけるピクセル密度と表示部207におけるピクセル密度との間の見かけ上の差又は視覚的に知覚される差を低減することが容易になり得る。
サブピクセル32xは、各断片203e、500a、207eにおいて、実質的に四角形の形状で、第3のサブピクセル323(最大)から第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322(最小)までの範囲の異なるサイズを有し、4サブピクセル(1:2:1の比のR-G-B)ピクセル2210ボックス構成において、単に例示の目的のために示されており、(サブ)ピクセル配列300における(サブ)ピクセル構成((サブ)ピクセル2210/32x及び/又は透過性領域31xが省略の有無にかかわらず)のいずれかを含むがこれらに限定されない、本明細書で説明される例は、信号交換部203、遷移領域500、又は表示部207のいずれかにおける(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、構成、配向、ピクセル密度及びピッチを何らかの形で限定するものとみなされるべきではない。
透過性領域31xは、実質的に円形の形状と、各断片において実質的に均一なサイズ及び配向とを有するように示されているが、これは単に例示のためであり、(サブ)ピクセル及び/又は透過性領域31xの省略の有無にかかわらず、(サブ)ピクセル配列300における(サブ)ピクセル構成のいずれかを含むがこれらに限定されない本明細書で説明する例は、信号交換部203、遷移領域500、又は表示部207のいずれかにおける(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、構成、配向、ピクセル密度、及びピッチのいずれかを何らかの形で限定するものとみなされるべきではない。
次に図5Bを参照すると、信号交換部203の断片203f、表示部207の断片207f、及びそれらの間に横方向に延在する少なくとも1つの遷移領域500の断片500bが平面図で示されている。遷移領域断片500bを表示部207fと比較すると、いくつかの非限定的な例では、遷移領域500において、少なくとも1つの透過性領域31xが配設され得る表示部207(透明度が増加して示されている)において、各々の第2のピクセル2210の4つのサブピクセル32xのうちの3つに対応する空隙が存在し得る。
いくつかの非限定的な例では、3つの省略されたサブピクセル32xは、各第2のピクセル2210の4つのサブピクセル32xのうちの3つの任意の組み合わせに対応することができ、図示されるように、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323のそれぞれ1つを含むが、これらに限定されない。
信号交換部203を遷移領域500と比較すると、信号交換部203において、少なくとも1つの(サイズが増加した)透過性領域31xが配設され得る遷移領域500(透明度が増加して示されている)において、各々の第2のサブピクセル2210の残りのサブピクセル32xに対応する空隙が存在し得る。
したがって、遷移領域500におけるピクセル密度は、表示部207におけるピクセル密度の実質的に約62.5%であってもよく、信号交換部203におけるピクセル密度は、表示部207におけるピクセル密度の実質的に約50%であってもよいことが理解され得る。
本開示では、透過性領域31xは、ディスプレイパネル200の信号交換部203における放射領域1401間に配置された別個の特徴として示されているが、いくつかの非限定的な例では、図示されていないが、少なくとも1つの透過性領域31xが、複数の放射領域1401にわたって横方向に延在し、実質的にそれを取り囲むように、連続的に形成されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも各放射領域1401において、少なくとも1つの有機及び/又は半導体層1030(図10)を取り囲む第1の電極1020(図10)及び第2の電極1040(図10)を含む複数の層が基板10上に配設されてもよく、電極1020、1040は電源1005(図10)と電気的に結合されてもよい。通電されると、電極1020、1040のうちの一方(「アノード」)は電子を生成することができ、他方の電極1020、1040(「カソード」)は正孔を生成することができ、少なくとも1つの半導体層1030を通って互いに向かって移動する傾向があり、最終的に結合して、そこから光子の形態でEM放射を放射する。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、そこを通る外部EM放射の透過を強化するために、少なくとも1つの層又は材料の存在を省略又は低減するように構成され得る。いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xにおける第2電極1040の平均層厚は、ディスプレイパネル200の他の領域の平均層厚以下であってもよい。いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xにおける第2の電極1040の平均層厚は、放射領域1401におけるその平均層厚以下であってもよい。いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、第2の電極1040を形成するための材料(「第2の電極材料」)の閉鎖被膜140を実質的に欠いていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xを含むがこれに限定されない、第2の電極材料の閉鎖被膜140を実質的に欠いている領域(「カソードフリー領域」)は、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの放射領域1401を含むがこれに限定されない他の領域とは異なる光電子特性を示し得る。いくつかの非限定的な例では、そのようなカソードフリー領域は、それにもかかわらず、少なくとも1つの粒子構造841(図8C)又はそのような粒子構造841の少なくとも1つのインスタンスの不連続層840(図8C)の形態を含むがこれに限定されない、いくつかの第2の電極材料を含有し得る。
いくつかの非限定的な例では、これは、第2の電極材料のレーザアブレーションによって達成され得る。しかしながら、いくつかの非限定的な例では、レーザアブレーションはデブリ雲を生成する場合があり、これは蒸着プロセスに影響を与える場合がある。
いくつかの非限定的な例では、これは、第2の電極1040をその上に形成するための堆積材料731を堆積させる前に、少なくとも1つの半導体層1030の露出した層表面11上にパターンで、FMMを使用して、いくつかの非限定的な例では核形成阻害被膜(NIC)であり得るパターニング被膜110を配設することによって達成され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、少なくとも1つの半導体層1030の露出した層表面11の堆積材料731の堆積に対する初期付着確率以下である堆積材料311の堆積に対する初期付着確率を含むがこれに限定されない、その上に堆積される堆積材料731の蒸気フラックスの傾向に影響を与えるように適合され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110が、透過性領域31xのうちの少なくともいくつかを含むがこれに限定されない予行方向面の第1の部分101に対応し得るパターンで堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、透過性領域31xの異なるサブセット340、340にそれぞれ対応する、第1の部分101内の異なるパターンを画定する異なるFMMを各々が使用する複数の段階で堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200は、パターニング被膜110の堆積(の全ての段階)に続いて、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスのうちの少なくとも1つにおいて、堆積材料731の蒸気フラックスに曝されて、側方面の第1の部分101ではなく、側方面の少なくとも第2の部分102において、(サブ)ピクセル34xに対応する放射領域1401の各々のための第2の電極1040を形成してもよい。
パターン二ング
いくつかの非限定的な例では、第1の部分101において、パターニング材料611(いくつかの非限定的な例では、NIC材料であり得る)を含むパターニング被膜110は、第1の部分101においてのみ、デバイス100の下層(基板10を含むが、これに限定されない)の露出層表面11上に閉じた被膜140として選択的に堆積され得る。しかしながら、第2の部分102では、下層の露出層表面11は、パターニング材料611の閉じた被膜140を実質的に欠く場合がある。
パターニング被膜
パターニング被膜110は、パターニング材料611を含み得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、パターニング材料611の閉鎖被膜140を含み得る。
パターニング被膜110は、そのような表面を蒸気フラックス露出する際にそこに堆積される堆積材料731の堆積に対して比較的低い初期付着確率(いくつかの非限定的な例では、Walkerらによって記載されたデュアルQCM技術で特定された条件下で)を有する露出層表面11を提供することができ、この初期付着確率は、いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110が堆積されたデバイス100の下層の露出層表面11上に堆積される堆積材料731の堆積に対する初期付着確率よりも実質的に低くすることができる。
堆積材料731の堆積に対する、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611の低い初期付着確率を含むがこれに限定されない属性のために、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又はある形態の被膜として堆積されるとき、またデバイス100内のパターニング被膜110の堆積と同様の状況下で、パターニング被膜110を含む第1の部分101は、堆積材料731の閉じた被膜140を実質的に欠く場合がある。
しかしながら、堆積材料731の蒸気フラックスへのデバイス100の曝露は、いくつかの非限定的な例では、第2の部分102における堆積材料731の堆積層130の閉鎖被膜140の形成をもたらし得、下地層の露出層表面11は、パターニング被膜110を実質的に欠いている。
パターニング被膜及び/又はパターニング材料の属性
初期付着確率
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、約0.3以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.08以下、約0.05以下、約0.03以下、約0.02以下、約0.01以下、約0.008以下、約0.005以下、約0.003、約0.001以下、約0.0008以下、約0.0005以下、約0.0003以下、又は約0.0001以下のうちの少なくとも1つである、堆積材料731の堆積に抗する初期付着確率を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス1000内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、約0.3以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.08以下、約0.05以下、約0.03以下、約0.02以下、約0.01以下、約0.008以下、約0.005以下、約0.003以下、約0.001以下、約0.0008以下、約0.0005以下、約0.0003以下、又は約0.0001以下のうちの少なくとも1つである、Ag及び/又はMgの堆積に抗する初期付着確率を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又はある形態の被膜として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、約0.15~0.0001、約0.1~0.0003、約0.08~約0.0005、約0.08~0.0008、約0.05~0.001、約0.03~0.0001、約0.03~0.0003、約0.03~0.0005、約0.03~0.0008、約0.03~0.001、約0.03~0.005、約0.03~0.008、約0.03~0.01、約0.02~0.0001、約0.02~0.0003、約0.02~0.0005、約0.02~0.0008、約0.02~0.001、約0.02~0.005、約0.02~0.008、約0.02~0.01、約0.01~0.0001、約0.01~0.0003、約0.01~0.0005、約0.01~0.0008、約0.01~0.001、約0.01~0.005、約0.01~0.008、約0.008~0.0001、約0.008~0.0003、約0.008~0.0005、約0.008~0.0008、約0.008~0.001、約0.008~0.005、約0.005~0.0001、約0.005~0.0003、約0.005~0.0005、約0.005~0.0008、及び約0.005~0.001のうちの少なくとも1つの堆積材料731の堆積に抗する初期付着確率を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又はある形態の被膜として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、閾値以下である、複数の堆積材料731の堆積に抗する初期付着確率を有し得る。いくつかの非限定的な例では、かかる閾値は、約0.3、約0.2、約0.18、約0.15、約0.13、約0.1、約0.08、約0.05、約0.03、約0.02、約0.01、約0.008、約0.005、約0.003、及び約0.001のうちの少なくとも1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又はある形態の被膜として堆積されるとき、またデバイス100内のパターニング被膜110の堆積と同様の状況下で、Ag、Mg、イッテルビウム(Yb)、カドミウム(Cd)、及び亜鉛(Zn)のうちの少なくとも1つから選択される複数の堆積材料731の堆積に対して、そのような閾値未満である初期付着確率を有し得る。いくつかの更なる非限定的な例では、パターニング被膜110は、Ag、Mg、及びYbのうちの少なくとも1つから選択される複数の堆積材料731の堆積に抗する、かかる閾値以下の初期付着確率を呈し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又はある形態の被膜として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、第1の閾値以下の第1の堆積材料731の堆積に抗する初期付着確率と、第2の閾値以下の第2の堆積材料731の堆積に抗する初期付着確率とを呈し得る。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積材料731はAgであり得、第2の堆積材料731はMgであり得る。いくつかの他の非限定的な例では、第1の堆積材料731はAgであり得、第2の堆積材料731はYbであり得る。いくつかの他の非限定的な例では、第1の堆積材料731はYbであり得、第2の堆積材料731はMgであり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の閾値は第2の閾値より大きくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110が堆積材料731の蒸気フラックスに供されると、少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840の形成を引き起こすためのパターニング被膜110を提供することを必要とするシナリオが存在し得る。少なくともいくつかの用途では、パターニング被膜110は、堆積材料の閉鎖被膜140がパターニング被膜110を実質的に欠いていてもよい第2の部分102に形成され得る一方で、少なくとも1つの特質を有する少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840がパターニング被膜110上の第1の部分101に形成され得るように、十分に低い初期付着確率を呈し得る。いくつかの非限定的な例では、例えば、約100nm以下、約50nm以下、約25nm以下、及び約15nm以下のうちの少なくとも1つの厚さを有する堆積材料731の閉鎖被膜140を堆積させながら、第2の部分102において、いくつかの非限定的な例では、金属又は金属合金であり得る堆積材料731の少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840の形成を必要とするシナリオが存在し得る。いくつかの非限定的な例では、第1の部分101内の少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840として堆積された堆積材料731の相対量は、第2の部分102内の閉鎖被膜140として堆積された堆積材料731の量の約1~50%、約2~25%、約5~20%、及び約7~10%のうちの少なくとも1つに対応し得、非限定的な例として、約100nm以下、約75nm以下、約50nm以下、約25nm以下、及び約15nm以下のうちの1つの厚さに対応し得る。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、薄膜として堆積されたときに比較的高い表面エネルギーを明示する材料を含有するパターニング被膜110は、いくつかの非限定的な例では、限定することなく含まれるが、閉鎖被膜の厚さが、非限定的な例として、約100nm、約75nm、約50nm、約25nm、又は約15nmのうちの少なくとも1つ以下である場合、第1の部分101における堆積材料731の少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840と、第2の部分202における堆積材料731の閉鎖被膜140と、を形成し得ることが分かった。
透過率
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターン二ング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又はある形態の被膜として堆積されたとき、またデバイス100内のパターニング被膜110の堆積と同様の状況下で、Agを含むがこれに限定されない堆積材料731の蒸気フラックスに曝された後に、少なくとも閾値透過率値のEM放射線に対する透過率を有してもよい。
いくつかの非限定的な例では、そのような透過率は、薄膜として形成されたパターニング被膜110及び/又はパターニング材料611の露出層表面11を、いくつかの非限定的な例では有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)デバイスのカソードであり得る光電子デバイスの電極を堆積させるために使用され得る典型的な条件下で、Agを含むがこれに限定されない堆積材料731の蒸気フラックスに露出した後に測定され得る。
いくつかの非限定的な例では、露出層表面11を、Agを含むがこれに限定されない堆積材料731の蒸気フラックスに供するための条件は、(i)約10-4Torr及び約10-5Torrのうちの1つの真空圧、(ii)Agを含むがこれに限定されない堆積材料731の蒸気フラックスは、いくつかの非限定的な例では、QCMを使用して監視及び/又は測定され得る、約1オングストローム(Å)/秒の基準堆積速度と実質的に一致し、(iii)堆積材料731の蒸気フラックスは、露出層表面11の平面への直交に実質的に近い角度で、露出層表面11に向かい、(iv)約15nmの基準平均層厚に達するまで、露出層表面11は、Agを含むがこれに限定されない堆積材料731の蒸気フラックスを受け、そのような基準平均層厚に達すると、露出層表面11は、Agを含むがこれに限定されない堆積材料の蒸気フラックスを更に受けない。
いくつかの非限定的な例では、Agを含むがこれに限定されない堆積材料731の蒸気フラックスに供される露出層表面11は、実質的に室温(例えば、約25℃)であり得る。いくつかの非限定的な例では、Agを含むがこれに限定されない堆積材料731の蒸気フラックスを受ける露出層表面11は、Agを含むがこれに限定されない堆積材料731を蒸発させる蒸発源から約65cm離れて配置されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、閾値透過率値は、可視スペクトルの波長で測定され得る。いくつかの非限定的な例では、閾値透過率値は、約460nmの波長で測定され得る。いくつかの非限定的な例では、閾値透過率値は、IR及び/又はNIRスペクトルの波長で測定され得る。いくつかの非限定的な例では、閾値透過率値は、約700nm、約900nm、及び約1000nmのうちの1つの波長で測定され得る。いくつかの非限定的な例では、閾値透過率値は、試料を透過し得る入射EMパワーの割合として表すことができる。いくつかの非限定的な例では、閾値透過率値は、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、及び少なくとも約90%のうちの少なくとも1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611の初期付着確率の間には、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、堆積材料731の堆積及びその上の堆積材料731の平均層厚に対して正の相関があり得る。
当業者であれば、高い透過率は、概して、いくつかの非限定的な例では、Agであり得る堆積材料731の閉鎖被膜140が存在しないことを指し示し得ることを理解するであろう。一方、金属薄膜は、特に閉鎖被膜140として形成された場合、EM放射線の高い吸収度合を呈し得るので、低い透過率は、概して、限定はしないが、Ag、Mg、及びYbのうちの少なくとも1つを含むがこれに限定されない堆積材料731の閉鎖被膜140の存在を指し示し得る。
Ag、Mg、及びYbを含むがこれらに限定されない堆積材料731に対して低い初期付着確率を呈する露出層表面11が高い透過率を呈し得ることが更に仮定され得る。一方、Ag、Mg、及びYbを含むがこれらに限定されない堆積材料731に対して高い付着確率を呈する露出層表面11は、低い透過率を呈し得る。
例示的な材料の透過率を測定する共もに、Agの閉鎖被膜140がかかる例の材料の露出層表面11上に形成されたか否かを視覚的に観察するために、一連の試料を作製した。各試料は、ガラス基板10上に、例示的な材料の約50nm厚の被膜を堆積させ、次いで、被膜の露出層表面11を、約15nmの基準層厚に達するまで、約1Å/秒の速度でAgの蒸気フラックス732に供することによって作製した。次いで、各試料を視覚的に分析し、各試料を通る透過率を測定した。
本明細書の試料に使用される例示的な材料の分子構造を以下の表1に述べる。
Figure 2024516165000002
Figure 2024516165000003
Figure 2024516165000004
Agの実質的な閉鎖被膜140が形成された試料を視覚的に識別し、これらの試料中のかかる被膜の存在を、それらを通る透過率の測定によって更に確認したところ、約460nmの波長で約50%以下の透過率を示した。
Agの閉鎖被膜140が形成されなかった試料も識別され、これらの試料におけるかかる被膜の不在が、それらを通る透過率の測定によって更に確認され、約460nmの波長で約70%より大きい透過率を示した。
結果を以下の表2にまとめる。
Figure 2024516165000005
上記に基づいて、表1及び表2の第1の7つの試料(HT211~例示的な材料2)に使用される材料は、Ag及び/又はAg含有材料を含むがこれらに限定されない、その上の堆積材料731の堆積を抑制するのにあまり好適ではない場合があることが分かった。
一方、例示的な材料3~例示的な材料9は、少なくともいくつかの非限定的な用途において、Ag及び/又はAg含有材料を含むがこれらに限定されない堆積材料731の堆積を抑制するためのパターニング被膜110として機能するのに好適であり得ることが分かった。
堆積コントラスト
いくつかの非限定的な例では、限定ではないが、Mg、Ag、及びMgAgのうちの少なくとも1つを含む、金属及び合金(金属/合金)のうちの所与の少なくとも1つに対してNICとして機能し得る、限定ではないが、パターニング材料611を含む材料は、基板10上に堆積されると、実質的に高い堆積コントラストを有し得る。
いくつかの非限定的な例では、基板10が核形成促進被膜(NPC)920として機能する傾向があり、その一部分が、Mg、Ag及びMgAgのうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されない所与の金属/合金の堆積に対してNICとして機能する傾向があり得るパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料で被覆される場合、被覆された部分(第1の部分101)及び被覆されていない部分(第2の部分102)は、その上に堆積された金属/合金が異なる平均膜厚を有する傾向があり得るように、異なる初期付着確率及び/又は核形成速度を有する傾向があり得る。
本明細書で使用される場合、堆積コントラストは、概して、基板10の第1の部分101と第2の部分102との間の平均膜厚の比を指し得る。したがって、堆積コントラストが実質的に高い場合、第2の部分102における金属/合金の平均膜厚は、第1の部分101における金属/合金の平均膜厚よりも実質的に大きくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、堆積コントラストが実質的に高い場合、第2の部分102において金属/合金の閉鎖被膜140を形成するための十分な金属/合金の堆積があるとき、第1の部分101において堆積される堆積材料は、ほとんどないか全くない可能性がある。
いくつかの非限定的な例では、堆積コントラストが実質的に低い場合、第2の部分102において閉鎖被膜140を形成するための十分な金属/合金の堆積があるとき、第1の部分101に堆積された金属/合金の少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840があり得る。
いくつかの非限定的な例では、Mg、Ag,及びMgAgのうちの少なくとも1つを含むがこれに限定されない所与の金属/合金の堆積に対して実質的に高い堆積コントラストを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、低減された堆積コントラストを必要とするいくつかのシナリオでは、第1の部分101における金属/合金の平均層厚が実質的に小さく、約100nm以下、約50nm以下、約25nm以下、及び約15nm以下のうちの1つを含むがこれらに限定されないいくつかの非限定的な例では、第2の部分102における少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840の堆積を必要とするいくつかのシナリオを含むがこれらに限定されないシナリオでは、適用性を低下させた場合がある。
いくつかの非限定的な例では、第1の部分101における金属/合金の閉鎖被膜140の平均層厚が実質的に小さく、ナノ粒子(nanoparticle、NP)によるEM放射線の吸収が、約460nm以下の波長を有するEM放射線から下地層を保護することを含むがこれに限定されないために必要とされる、第2の部分102におけるそのようなNPの形成を含むがこれに限定されない、約100nm以下、約50nm以下、約25nm以下、及び約15nm以下のうちの1つを含むがこれに限定されない場合に、第2の部分102において、金属/合金の少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840の形成を必要とするシナリオが存在し得る。
いくつかの非限定的な例では、そのようなシナリオでは、約2~100、約4~50、約5~20、及び約10~15のうちの1つの堆積コントラストに対する適用性があり得る。
いくつかの非限定的な例では、Mg、Ag、及びMgAgのうちの少なくとも1つを含むがこれに限定されない所与の金属/合金の堆積に対して実質的に低い堆積コントラストを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、第1の部分101における金属/合金の平均層厚が大きく、少なくとも約95nm、少なくとも約45nm、少なくとも約20nm、少なくとも約10nm、及び少なくとも約8nmのうちの1つを含むがこれらに限定されない場合、実質的に高い堆積コントラストを必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を低下させた場合がある。
いくつかの非限定的な例では、Mg、Ag、及びMgAgのうちの少なくとも1つを含むがこれに限定されない所与の金属/合金の堆積に対して実質的に低い堆積コントラストを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、第1の部分101における金属/合金の平均層厚が大きく、少なくとも約95nm、少なくとも約45nm、少なくとも約20nm、少なくとも約10nm、及び少なくとも約8nmのうちの1つを含むがこれらに限定されない場合、第1の部分101における粒子構造841の連続被膜140の実質的な不在、又は高密度を必要とするシナリオを含むがこれに限定されない実質的に高い堆積コントラストを必要とするいくつかのシナリオでは、少なくとも約460nmである波長を有するEM放射線に対する増加した透明性を必要とするシナリオを含むがこれに限定されない、可視スペクトル及びNIRスペクトルのうちの少なくとも1つにおけるEM放射線の吸収の実質的な不在を必要とするいくつかのシナリオを含むがこれらに限定されないシナリオでは、適用性を低下させた場合がある。
いくつかの非限定的な例では、Mg、Ag、及びMgAgのうちの少なくとも1つを含むがこれに限定されない所与の金属/合金の堆積に対するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、第2の部分102における金属/合金の閉鎖被膜140の平均層厚が実質的に高く、少なくとも約95nm、少なくとも約45nm、少なくとも約20nm、少なくとも約10nm、及び少なくとも約8nmのうちの1つを含むがこれらに限定されない場合、第1の部分101における金属/合金の粒子構造841の不連続層840又は低密度を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。非限定的な例として、約2~100、約4~50、約5~20、及び約10~15のうちの1つの堆積コントラストは、第2の部分102内の金属/合金の平均層厚が実質的に高く、少なくとも約95nm、少なくとも約45nm、少なくとも約20nm、少なくとも約10nm、及び少なくとも約8nmのうちの1つを含むがこれらに限定されない場合のいくつかのシナリオでは適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、Mg、Ag及びMgAgのうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されない金属/合金の堆積に対するそのような材料の初期付着確率が実質的に高い場合、実質的に低い堆積コントラストを有する傾向があり得る。
表面エネルギー
特性表面エネルギーは、特に材料に関して本明細書で使用される場合、概して、かかる材料から決定される表面エネルギーを指し得る。いくつかの非限定的な例では、特徴的な表面エネルギーは、薄膜形態で堆積及び/又は被覆された材料によって形成された表面から測定され得る。固体の表面エネルギーを決定するための様々な方法及び理論が知られている。いくつかの非限定的な例では、表面エネルギーは、液体-蒸気界面と表面との間の接触角を測定するために、様々な液体が固体の表面と接触し得るようになる接触角の一連の測定に基づいて計算及び/又は導出され得る。いくつかの非限定的な例では、固体表面の表面エネルギーは、表面を完全に濡らす最も高い表面張力を有する液体の表面張力に等しくてもよい。いくつかの非限定的な例では、Zismanプロットが、表面との完全な湿潤(すなわち、0°の接触角)をもたらす最高表面張力値を決定するために使用され得る。
いくつかの非限定的な例では、表面の臨界表面張力は、W.A.Zisman,Advances in Chemistry43(1964),pp.1-51に更に詳述されているように、Zisman法に従って決定し得る。
非限定的な例として、様々な材料によって形成された表面の臨界表面張力を測定するために、一連の試料を作製した。測定結果を以下の表3にまとめる。
Figure 2024516165000006
表3における臨界表面張力の上述の測定及びAgの実質的な閉鎖被膜140の存在又は非存在に関する以前の観察に基づいて、被膜として堆積されたときに低表面エネルギー表面を形成する材料は、非限定的な例として、約13~20ダイン/cm、又は約13~19ダイン/cmのうちの少なくとも1つの臨界表面張力を有する材料であり得、パターニング被膜110を形成するために、その上への、Ag及び/又はAg含有材料を含むがこれらに限定されない堆積材料731の堆積を阻害するために好適であり得ることが見出された。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、非限定的な例として、約13ダイン/cmよりも低い表面エネルギーを有する表面を形成する材料は、そのような材料がそのような材料を取り囲む層に対して比較的弱い接着性を示し、低い融点を示し、かつ/又は低い昇華温度を示す可能性があるので、ある特定の用途においてパターニング材料611としてあまり好適ではない可能性があると仮定し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110を含むがこれに限定されない被膜におけるパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料における表面エネルギーは、基板10上に整った被膜として材料を堆積させ、その接触角を好適な一連のプローブ液体で測定することによって決定され得る。
いくつかの非限定的な例では、限定はしないが、Mg、Ag、及びMgAgのうちの少なくとも1つを含む所与の金属/合金のためのNICとして機能する傾向があり得るパターニング材料611は、露出層表面11上に被覆されたときに実質的に低い表面エネルギーを示す傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、露出層表面11上に薄膜又は被覆として堆積されると、実質的に低い表面エネルギーを示す傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、実質的に低い分子間力を示す傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、材料が実質的に高い表面エネルギーを有する場合、金属/合金の堆積に対して実質的に高い初期付着確率を有する傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、過度に低くない実質的に低い表面エネルギーを有するパターニング材料611を必要とするシナリオが存在し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に高い表面エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、光学技術を使用してそのような材料の膜を検出するためのいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、いくつかの非限定的な例では、実質的に高い表面エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料が、実質的に高い温度信頼性を必要とするいくつかのシナリオに対して適用性を有し得ることが仮定され得る。
いくつかの非限定的な例では、過度に低くない実質的に低い表面張力を有するパターニング材料611は、実質的に高い融点を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギー及び実質的に高い融点を有するパターニング被膜110は、高い温度信頼性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。いくつかの非限定的な例では、低い表面エネルギーを有する単体の材料が低い融点を呈する傾向があり得ることを考慮すると、いくつかの非限定的な例では、そのような組み合わせを単一の材料から達成する際に課題が存在し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、少なくとも約365nm、及び少なくとも約460nmのうちの1つである波長範囲において、弱いフォトルミネセンス又は吸収を必要とするか、又は実質的にフォトルミネセンス又は吸収を必要としないいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に高い表面エネルギーを有する、Mg、Ag、及びMgAgのうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されない金属/合金ためのNICとして機能し得るパターニング材料611を含むがこれらに限定されない材料は、第2の部分102における金属/合金の連続被膜140の平均層厚が実質的に低く、約100nm以下、約50nm以下、約25nm以下、及び約15nm以下のうちの1つを含むがこれらに限定されない場合、第1の部分101における金属/合金の粒子構造841の不連続層840又は低密度を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギーを有する、Mg、Ag、及びMgAgのうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されない金属/合金ためのNICとして機能し得るパターニング材料611を含むがこれらに限定されない材料は、第2の部分102における金属/合金の連続被膜140の平均層厚が実質的に高く、少なくとも約95nm、少なくとも約45nm、少なくとも約20nm、少なくとも約10nm、及び少なくとも約8nmのうちの1つを含むがこれらに限定されない場合、第1の部分101における金属/合金の粒子構造841の不連続層840又は低密度を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、本明細書で説明される化合物を含有するNIC及び/又はパターニング被膜の表面は、約24ダイン/cm、約22ダイン/cm、約20ダイン/cm、約19ダイン/cm、約18ダイン/cm、約16ダイン/cm、約15ダイン/cm、約13ダイン/cm、約12ダイン/cm、及び約11ダイン/cmのうちの少なくとも1つ以下の表面エネルギーを示し得る。いくつかの非限定的な例では、本明細書における様々な非限定的な例における表面値は、常温常圧(normal temperature and pressure、NTP)付近で測定されたそのような値に対応し得、これは、20℃の温度及び1atmの絶対圧力に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、表面エネルギーは、少なくとも約6ダイン/cm、少なくとも約7ダイン/cm、及び少なくとも約8ダイン/cmのうちの少なくとも1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、表面エネルギーは、約10~22ダイン/cm、約11~21ダイン/cm、約13~20ダイン/cm、及び約13~19ダイン/cmのうちの少なくとも1つであり得る。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、いくつかの非限定的な例では、約13ダイン/cm以下の表面エネルギーを有する表面を形成する材料は、そのような材料がそのような材料を取り囲む層に対して実質的に弱い接着性を示し、実質的に低い融点を示し、かつ/又は実質的に低い昇華温度を示す可能性があるので、いくつかのシナリオにおいてパターニング材料611としての低適用性となる可能性があると仮定してもよい。
ここで、幾分驚くべきことに、比較的低い表面エネルギーを示す化合物によって形成されたパターニング被膜110が比較的低い屈折率nも示し得ることも見出された。
温度
ガラス転移温度
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、(i)少なくとも約300℃以上、少なくとも約150℃以上、少なくとも約130℃以上のうちの1つ、及び(ii)約30℃以下、約0℃以下、約-30℃以下、又は約-50℃以下のうちの1つ、のうちの1つであるガラス転移温度を有し得る。
昇華温度
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い分子間力を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、実質的に低い昇華温度を呈する傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い昇華温度を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、材料の堆積膜の平均層厚の実質的に正確な制御を必要とし得る製造プロセスに対する適用性を低下させた場合がある。
いくつかの非限定的な例では、約140℃以下、約120℃以下、約110℃以下、約100℃以下、及び約90℃以下のうちの1つである昇華温度を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、真空熱蒸着を含むがこれに限定されない既知の蒸着法を使用して堆積され得るそのような材料を含む膜の堆積速度及び平均層厚のうちの少なくとも1つへの制約に遭遇する傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、そのような材料を含む膜の平均層厚の制御において実質的に高い精度を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低いが過度に低くない表面張力を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、実質的に高い昇華温度を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギー及び実質的に高い昇華温度を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料から構成されたパターニング被膜110を含むがこれに限定されない被膜は、そのような材料を含む膜の平均層厚の制御において実質的に高い精度を必要とするいくつかのシナリオでは、用途を有し得る。
一部の非限定的な例では、パターニング材料は、約100~320℃、約120~300℃、約140~280℃、及び約150~250℃のうちの少なくとも1つの昇華温度を有することができる。いくつかの非限定的な例では、そのような昇華温度は、パターニング材料611がPVDを使用して被膜として実質的に容易に堆積されることを可能にし得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い分子間力を有する材料は、実質的に低い昇華温度を明示し得る。いくつかの非限定的な例では、低い昇華温度を有する材料は、材料の堆積膜の層厚に対する実質的に高い度合の制御を必要とする製造プロセスに対する適用性を低下させた場合がある。いくつかの非限定的な例では、約140℃以下、約120℃以下、約110℃以下、約100℃以下、及び約90℃以下のうちの1つの昇華温度を有する材料については、真空熱蒸着を含むがこれに限定されない蒸着法を使用して堆積される膜の堆積速度及び層厚を制御する際に制約が課され得る。いくつかの非限定的な例では、実質的に高い昇華温度を有する材料は、膜厚に対する実質的に高い度合の制御を必要とするいくつかのシナリオにおいて用途を有し得る。
パターニング材料611を含むがこれに限定されない材料の昇華温度は、関連分野の当業者に明らかな様々な方法を使用して決定され得、これらの方法としては、るつぼ中で実質的に高真空下で材料を加熱すること、並びに、
・るつぼから一定の距離に取り付けられたQCM上の露出層表面11上への材料の堆積の始まりを観察すること、
・るつぼから一定の距離に取り付けられたQCM上の露出層表面11上への特定の堆積速度、いくつかの非限定的な例では、0.1Å/秒、を観察すること、及び/又は
・いくつかの非限定的な例では、約10-4又は10-5Torrの材料の閾値蒸気圧に達すること、を行うために達成され得る温度を決定することを含むが、これらに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611を含むがこれに限定されない材料の昇華温度は、実質的に高真空環境(非限定的な例として、約10-4Torr)下で蒸発源中の材料を加熱することによって、かつ材料を蒸発させるために達し得る温度を決定することによって決定され得るため、いくつかの非限定的な例では、供給源から固定された距離に取り付けられたQCM上の表面上に、露出層表面11上に約0.1Å/秒の堆積速度で、材料の堆積を引き起こすのに十分な蒸気フラックスが生成される。
いくつかの非限定的な例では、QCMは、昇華温度を決定する目的で、るつぼから約65cm離して取り付けることができる。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、約100~320℃、約100~300℃、約120~300℃、約100~250℃、約140~280℃、約120~230℃、約130~220℃、約140~210℃、約140~200℃、約150~250℃、及び約140~190℃のうちの1つの昇華温度を有し得る。
融点
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い分子間力を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、実質的に低い融点を呈する傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い融点を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、いくつかの非限定的な例では、融点に近づく動作温度におけるそのような材料の物理的特性の変化に起因して、約60℃以下、約80℃以下、及び約100℃以下のうちの1つの温度に対する十分な温度信頼性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を低下させた場合がある。
いくつかの非限定的な例では、約120℃の融点を有する材料は、少なくとも約100℃を含むがこれに限定されない実質的に高い温度信頼性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を低下させた場合がある。
いくつかの非限定的な例では、実質的に高い融点を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、実質的に高い温度信頼性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はその化合物は、少なくとも約90℃、少なくとも約100℃、少なくとも約110℃、少なくとも約120℃、少なくとも約140℃、少なくとも約150℃、及び少なくとも約180℃のうちの1つである溶融温度を有し得る。
凝集エネルギー
ヤングの式によれば、材料の凝集エネルギー(又は、破壊靭性若しくは凝集強度)は、その表面エネルギーに比例する傾向があり得る(Young,Thomas(1805)「An essay on the cohesion of fluids」Philosophical Transactions of the Royal Society of London,95:65-87を参照)。
リンデマンの基準によれば、材料の凝集エネルギーは、その溶融温度に比例する傾向があり得る[Nanda,K.K.,Sahu,S.N,and Behera,S.N (2002)「Liquid-drop model for the size-dependent melting of low-dimensional systems」Phys.Rev.A.66(1):013208]を参照)。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い分子間力を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、実質的に低い凝集エネルギーを呈する傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い凝集エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、製造及び使用のうちの少なくとも1つの間に、せん断応力及び曲げ応力のうちの少なくとも1つを受ける傾向があり得るデバイスを含むがこれに限定されないものにおいて、十分な破壊靱性を必要とするいくつかのシナリオでは適用性を低下させた場合があり、したがって、そのようなシナリオでは、材料が亀裂又は破壊する傾向があり得る。いくつかの非限定的な例では、約30ダイン/cm以下の凝集エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、可撓性基板10上に製造されたデバイスにおけるいくつかのシナリオでは、適用性を低下させた場合がある。
いくつかの非限定的な例では、実質的に高い凝集エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、可撓性基板10上に製造されたデバイスを含むがこれに限定されない、せん断応力及び曲げ応力のうちの少なくとも1つの下で実質的に高い信頼性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低いが過度に低くない表面エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、可撓性基板10上に製造されたデバイスを含むがこれに限定されない、せん断応力及び曲げ応力のうちの少なくとも1つの下で十分な信頼性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用可能性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギー及び実質的に高い凝集エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、せん断応力及び曲げ応力のうちの少なくとも1つの下で実質的に高い信頼性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギーを有する単一の材料が実質的に低い凝集エネルギーを示す傾向があり得ることを考慮すると、いくつかの非限定的な例では、そのような組み合わせを単一の材料から達成する際に課題が存在し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギー、実質的に高い凝集エネルギー、及び実質的に高い融点を有するパターニング被膜110を含むがこれらに限定されない被膜は、様々な条件下で実質的に高い信頼性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギーを有する単体の材料が、実質的に低い凝集エネルギー、及び実質的に低い融点を呈する傾向があり得ることを考慮すると、いくつかの非限定的な例では、そのような組み合わせを単一の材料から達成する際に課題が存在し得る。
光学間隙又はバンド間隙
本開示では、半導体材料は、概してバンド間隙を示す材料として説明され得る。いくつかの非限定的な例では、バンド間隙は、半導体材料の最高被占分子軌道(highest occupied molecular orbital、HOMO)と最低空分子軌道(lowest unoccupied molecular orbital、LUMO)との間に形成され得る。したがって、半導体材料は、導電性材料(金属を非限定的に含む)の実質的に導電率以下であるが、絶縁材料(ガラスを非限定的に含む)と実質的に少なくとも同程度に大きい導電率を示す傾向があり得る。いくつかの非限定的な例では、半導体材料は、有機半導体材料を含み得る。いくつかの非限定的な例では、半導体材料は、無機半導体材料を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、実質的に大きい又は広い光学間隙を呈する傾向があり得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611を含むがこれに限定されない材料の光学間隙は、材料のHOMO-LUMO間隙に対応する傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に大きい又は広い光学間隙(及び/又は、HOMO-LUMO間隙)を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、可視スペクトルの深いB(青)領域、近UVスペクトル、可視スペクトル、及び/又はNIRスペクトルのうちの少なくとも1つにおいて、実質的に弱いフォトルミネセンスを呈するか、又は実質的にフォトルミネセンスを呈しない傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも約365nm、及び少なくとも約460nmのうちの1つの波長範囲において実質的に弱いフォトルミネセンス又は吸収を有するか、又は実質的に有しないパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料から構成されたパターニング被膜110を含むがこれに限定されない被膜は、フォトルミネセンス被膜又は吸収被膜のいずれとしても機能しない傾向があり得、可視スペクトル及びNIRスペクトルのうちの少なくとも1つにおいて実質的に高い透明性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、かかる材料は、蛍光顕微鏡で使用される放射線源の一般的な波長である約365nmの波長を有するEM放射線に供されると、実質的に低いフォトルミネセンスを示す傾向があり得る。パターニング材料611を含むがこれに限定されないそのような材料の存在は、特に、いくつかの非限定的な例では、薄膜として堆積された場合、蛍光顕微鏡法を含むがこれに限定されない典型的な光学検出技術を必要とするいくつかのシナリオにおいて適用性を低下させ得る。これは、材料の堆積に続いて、かかる材料が存在する部分を決定するいくつかのシナリオがあり得るため、基板10の部分の上に、例えばFMMを通して、材料が選択的に堆積されるいくつかのシナリオにおいて制約を課し得る。
いくつかの非限定的な例では、比較的大きなHOMO-LUMO間隙を有する材料は、少なくとも約365nm、及び少なくとも約460nmのうちの1つの波長範囲において、弱いフォトルミネセンス又は吸収を必要とするか、又は実質的にフォトルミネセンス又は吸収を必要としないいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に小さいHOMO-LUMO間隙を有する材料は、光学技術を使用して材料の膜を検出するシナリオでは、適用性を有し得る。
屈折率及び消衰係数
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、低い屈折率を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、約1.55以下、約1.5以下、約1.45以下、約1.43以下、約1.4以下、約1.39以下、約1.37以下、約1.35以下、約1.32以下、及び約1.3以下のうちの少なくとも1つであり得る、550nmの波長におけるEM放射線に対する屈折率を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の屈折率nは、約1.7以下であり得る。例えば、パターニング被膜110の屈折率は、約1.6以下、約1.5以下、約1.4以下、及び約1.3以下のうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の屈折率nは、約1.2~1.6、約1.2~1.5、及び約1.25~1.45のうちの少なくとも1つであり得る。上記の様々な非限定的な例で更に説明されているように、実質的に低い屈折率を示すパターニング被膜110は、例えば、光電子デバイスによって放射されるEM放射線のアウトカップリングを強化することによって、いくつかシナリオではデバイスの光学的特性及び/又は性能を強化する用途があり得る。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、実質的に低い屈折率を有するパターニング被膜110を提供することは、少なくともいくつかのデバイス100において、その第2の部分102を通る外部EM放射線の透過率を高め得ることが観察されている。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の近傍又は隣接して配置され得る、その中に空気間隙を含むデバイス100は、パターニング被膜110が実質的に低い屈折率を有するとき、かかる低い屈折率パターニング被膜110が提供されなかった同様に構成されたデバイスと比較して実質的に高い透過率を呈し得る。
非限定的な例として、様々な例示的な材料のうちの一部によって形成された被膜の550nmの波長における屈折率を測定するために、一連の試料を作製した。測定結果を以下の表4にまとめる。
Figure 2024516165000007
表4における屈折率の前述の測定、及び表4におけるAgの実質的な閉鎖被膜140の存在又は非存在に関する以前の観察に基づいて、低い屈折率の被膜を形成する材料は、非限定的な例として、約1.4又は約1.38のうちの少なくとも1つ以下の屈折率を有する材料であり得、パターニング被膜110を形成するために、その上への、Ag及び/又はAg含有材料を含むがこれらに限定されない堆積材料731の堆積を阻害するために好適であり得ることが見出された。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、低い屈折率を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス1200内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、約1.55以下、約1.5以下、約1.45以下、約1.43以下、約1.4以下、約1.39以下、約1.37以下、約1.35以下、約1.32以下、及び約1.3以下のうちの少なくとも1つであり得る、550nmの波長におけるEM放射線に対する屈折率を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、約25ダイン/cm以下の表面エネルギー及び約1.45以下の屈折率を示し得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、約20ダイン/cm以下の表面エネルギー及び約1.4以下の屈折率を示す材料を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、実質的に透明及び/又はEM放射線透過性であり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、少なくとも約600nm、少なくとも約500nm、少なくとも約460nm、少なくとも約420nm、及び少なくとも約410nmのうちの少なくとも1つである波長における光子に対して、約0.01以下であり得る吸光係数を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、可視光スペクトルにおいて約0.1以下、約0.08以下、約0.05以下、約0.03以下、及び約0.01以下のうちの1つ以下の消衰係数κを示し得る。
フォトルミネセンス、吸収及び他の光学効果
いくつかの非限定的な例では、少なくとも約365nm、及び少なくとも約460nmのうちの1つである波長において実質的に低いフォトルミネセンスを呈するか、又は実質的にフォトルミネセンスを呈しない材料は、可視スペクトル及びNIRスペクトルのうちの少なくとも1つにおいて実質的に高い透明性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも約365nm、及び少なくとも約460nmのうちの1つである波長において実質的に低い吸収を有するか、又は実質的に吸収を有さない材料は、可視スペクトル及びNIRスペクトルのうちの少なくとも1つにおいて実質的に高い透明性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又はある形態の被膜として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、少なくとも可視スペクトルにおいて、それを通過するEM放射線を実質的に減衰させない場合がある。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、少なくともIRスペクトル及び/又はNIRスペクトルにおいて、それを通過するEM放射線を実質的に減衰させない場合がある。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、約400nm以下、約390nm以下、約380nm以下、及び約370nm以下のうちの1つである波長におけるEM放射線に対して、少なくとも約0.05、少なくとも約0.1、少なくとも約0.2、及び少なくとも約0.5のうちの1つであり得る吸光係数を有し得る。
このようにして、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、デバイス100上に入射するUVAスペクトル内のEM放射線を吸収し、それによって、UVAスペクトル内のEM放射線が、デバイス性能、デバイス安定性、デバイス信頼性、及び/又はデバイス寿命に関して制約を付与し得る可能性を低減させ得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、光学被膜として機能することができる。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、デバイス100によって放射されるEM放射線(光子の形態を含むがこれに限定されない)の少なくとも1つの特性及び/又は特質を修正することができる。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、ある度合のヘイズを呈し、放射されたEM放射線を散乱させることができる。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、それを透過したEM放射線を散乱させるための結晶性材料を含み得る。EM放射線のかかる散乱は、いくつかの非限定的な例では、デバイス100からのEM放射線のアウトカップリングの強化を容易にすることができる。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、最初に、限定ではないが、実質的に非晶質を含む、実質的に非結晶性の被膜として堆積されてもよく、その上で、その堆積後、パターニング被膜110は、結晶化され、その後、光学結合として役立ち得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、可視光スペクトルに対応する任意の波長で任意の実質的なEM放射線吸収を示さない場合がある。
重量
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、実質的に低い表面エネルギーを有する表面を形成するように適合された化合物では、少なくともいくつかの用途において、かかる化合物の分子量が、約800~3,000g/mol、約900~2,000g/mol、約900~1,800g/mol、及び約900~1,600g/molのうちの1つであることを必要とするシナリオがあり得ると仮定することができる。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、かかる化合物は、(i)いくつかの非限定的な例では、少なくとも100℃の実質的に高い融点、(ii)実質的に低い表面エネルギー、及び/又は(iii)いくつかの非限定的な例では、真空ベースの熱蒸着プロセスを使用して堆積させたときに実質的に非晶質の構造のうちの1つを有する被膜及び/又は層を形成するためのいくつかのシナリオでは適用性を有し得る少なくとも1つの特性を呈し得ると仮定することができる。
いくつかの非限定的な例では、化合物の分子量は、約5,000g/mol以下であり得る。いくつかの非限定的な例では、化合物の分子量は、約4,500g/mol以下、約4,000g/mol以下、約3,500g/mol以下、及び約3,000g/mol以下のうちの1つ以下であり得る。
いくつかの非限定的な例では、化合物の分子量は、少なくとも約800g/molであり得る。いくつかの非限定的な例では、化合物の分子量は、少なくとも約900g/mol、少なくとも約1,000g/mol、少なくとも約1,100g/mol、少なくとも約1,200g/mol、少なくとも約1,300g/mol、少なくとも約1,500g/mol、及び少なくとも約1,700g/molのうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、化合物の分子量は、約800~3,000g/mol、約900~2,000g/mol、約900~1,800g/mol、又は約900~1,600g/molのうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、F原子の存在に起因し得るかかる化合物のモル重量の割合は、約40~90%、約45~85%、約50~80%、約55~75%、及び約60~75%のうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、F原子は、かかる化合物のモル重量の大部分を構成し得る。
いくつかの非限定的な例では、化合物中に含有されるF原子/化合物中に含有されるC原子の商、少なくとも約0.5、少なくとも約0.7、少なくとも約1、少なくとも約1.5、少なくとも約2、及び少なくとも約2.5のうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、F原子/Si原子の商は、約5以下、約4以下、及び約3以下のうちの1つであってもよい。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、かかる化合物は、(i)いくつかの非限定的な例では、少なくとも100℃の比較的高い融点、(ii)比較的低い表面エネルギー、及び/又は(iii)いくつかの非限定的な例では、真空ベースの熱蒸着プロセスを使用して堆積させたときに実質的に非晶質の構造を有する被膜及び/又は層を形成するのに好適であり得る少なくとも1つの特性を示し得ると仮定することができる。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、パターニング被膜110の閉鎖被膜140を実質的に欠き得る、その中の少なくとも1つの領域によって画定され得るパターンで配設され得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの領域により、パターニング被膜110をその複数の個別の断片に分離し得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の複数の個別の断片は、その側方面において互いに物理的に離隔され得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の複数の個別の断片は、限定ではないが、アレイ又はマトリックスを含む規則的構造で配置されてもよく、その結果、いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の個別の断片は反復パターンで構成され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の複数の個別の断片のうちの少なくとも1つは、各々、放射領域1401に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、放射領域1401の開口率は、約50%以下、約40%以下、約30%以下、及び約20%以下のうちの少なくとも1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、単一のモノリシック被膜として形成され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、使用されるパターニング材料611及び/又は堆積環境を含むがこれに限定されない理由により、堆積材料731のための少なくとも1つの核形成部位を有し、かつ/又は提供し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、堆積材料731のためのかかる核形成部位として機能するように、シード又は不均一性として機能し得る別の材料でドープされ、被覆され、及び/又は補完され得る。いくつかの非限定的な例では、かかる他の材料は、NPC920材料を含み得る。いくつかの非限定的な例では、かかる他の材料は、いくつかの非限定的な例では、多環式芳香族化合物などの有機材料、及び/又は限定ではないが、O、S、N、及びCのうちの少なくとも1つなどの非金属元素を含む材料を含んでもよく、その存在は、別様で、ソース材料、堆積に使用される機器、及び/又は真空チャンバ環境内の汚染物質となり得る。いくつかの非限定的な例では、かかる他の材料は、その閉鎖被膜140を形成することを回避するために、単層の小部分である層厚で堆積され得る。むしろ、そのような他の材料のモノマーは、堆積材料のための別個の核形成部位を形成するように、側面に離隔される傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、光学被膜として機能することができる。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、デバイス100によって放射されるEM放射線(光子の形態を含むがこれに限定されない)の少なくとも1つの特性及び/又は特質を修正することができる。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、ある度合のヘイズを呈し、放射されたEM放射線を散乱させることができる。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、それを透過したEM放射線を散乱させるための結晶性材料を含み得る。そのようなEM放射線の散乱は、いくつかの非限定的な例において、デバイスからのEM放射線のアウトカップリングの強化を容易にし得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、最初に、限定ではないが、実質的に非晶質を含む、実質的に非結晶性の被膜として堆積されてもよく、その上で、その堆積後、パターニング被膜110は、結晶化され、その後、光学結合として役立ち得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110が堆積材料731の蒸気フラックス732に供されると、少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840の形成を引き起こすためのパターニング被膜110を提供することが目的であり得る。少なくともいくつかの用途では、パターニング被膜110は、堆積材料731の閉鎖被膜140がパターニング被膜110を実質的に欠いていてもよい第2の部分102に形成され得る一方で、少なくとも1つの特質を有する少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840がパターニング被膜110上の第1の部分101に形成され得るように、十分に低い初期付着確率を呈し得る。いくつかの非限定的な例では、例えば、約100nm以下、約50nm以下、約25nm以下、又は約15nm以下のうちの1つの厚さを有する堆積材料731の閉鎖被膜140を堆積させながら、第2の部分102において、非限定的な例として、金属又は金属合金であり得る堆積材料731の少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840を形成することが目的であり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の部分101内の少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840として堆積された堆積材料731の相対量は、第2の部分102内の閉鎖被膜140として堆積された堆積材料731の量の約1~50%、約2~25%、約5~20%、及び約7~10%のうちの少なくとも1つに対応し得、非限定的な例として、約100nm以下、約75nm以下、約50nm以下、約25nm以下、及び約15nm以下のうちの1つの厚さに対応し得る。
組成
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、フッ素(F)原子及び/又はSi原子を含み得る。非限定的な例として、パターニング被膜110を形成するためのパターニング材料611は、F及び/又はSiを含む化合物であり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、Fを含む化合物を含み得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、F及び炭素原子を含む化合物を含み得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、少なくとも約1、少なくとも約1.5、又は少なくとも約2のうちの少なくとも1つの商F/Cに対応する原子比でF及びCを含む化合物を含み得る。いくつかの非限定的な例では、F対Cの原子比は、化合物構造中に存在するF原子の全てを計数し、C原子については、化合物構造中に存在するsp混成C原子のみを計数することによって決定することができる。いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、その分子部分構造の一部として、少なくとも約1、少なくとも約1.5、又は少なくとも約2の商F/Cに対応する原子比でF及びCを含む部分を含む化合物を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611の化合物は、有機-無機ハイブリッド材料を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、オリゴマーであってもよく、又はそれを含んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、骨格と骨格に結合された少なくとも1つの官能基とを含有する分子構造を有する化合物であってもよく、又はそれを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、骨格は無機部分であってもよく、少なくとも1つの官能基は有機部分であり得る。
いくつかの非限定的な例では、かかる化合物は、シロキサン基を含む分子構造を有し得る。いくつかの非限定的な例では、シロキサン基は、直鎖状、分枝状、又は環状のシロキサン基であり得る。いくつかの非限定的な例では、骨格は、シロキサン基であってもよく、又はそれを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、骨格は、シロキサン基及びFを含有する少なくとも1つの官能基であってもよく、又はそれらを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、Fを含む少なくとも1つの官能基は、フルオロアルキル基であり得る。かかる化合物の非限定的な例としては、フルオロシロキサンが挙げられる。かかる化合物の非限定的な例は、例示的な材料6及び例示的な材料9である。
いくつかの非限定的な例では、化合物は、シルセスキオキサン基を含む分子構造を有し得る。いくつかの非限定的な例では、シルセスキオキサン基はPOSSであり得る。いくつかの非限定的な例では、骨格は、シルセスキオキサン基であってもよく、又はそれを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、骨格は、シルセスキオキサン基及びFを含む少なくとも1つの官能基であってもよく、又はこれらを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、Fを含む少なくとも1つの官能基は、フルオロアルキル基であり得る。かかる化合物の非限定的な例としては、フルオロ-シルセスキオキサン及び/又はフルオロ-POSSが挙げられる。かかる化合物の非限定的な例は、例示的な材料8である。
いくつかの非限定的な例では、化合物は、置換若しくは非置換アリール基、及び/又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基を含む分子構造を有してもよい。いくつかの非限定的な例では、アリール基は、フェニル又はナフチルであり得る。いくつかの非限定的な例では、アリール基の少なくとも1つのC原子は、ヘテロ原子(非限定的な例として、O、N、及び/又はSであり得る)によって置換されて、ヘテロアリール基を誘導し得る。いくつかの非限定的な例では、骨格は、置換若しくは非置換アリール基、及び/又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基であってもよく、又はそれらを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、骨格は、置換若しくは非置換アリール基、及び/又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基、並びにFを含む少なくとも1つの官能基であってもよく、又はそれらを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、Fを含む少なくとも1つの官能基は、フルオロアルキル基であり得る。
いくつかの非限定的な例では、化合物は、置換又は非置換の、直鎖状、分岐状、又は環状の炭化水素基を含む分子構造を有し得る。いくつかの非限定的な例では、炭化水素基の1以上のC原子は、ヘテロ原子によって置換されていてもよく、ヘテロ原子は、非限定的な例として、O、N、及び/又はSであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、化合物は、ホスファゼン基を含む分子構造を有し得る。いくつかの非限定的な例では、ホスファゼン基は、直鎖、分岐、又は環状ホスファゼン基であり得る。いくつかの非限定的な例では、骨格は、ホスファゼン基であってもよく、又はそれを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、骨格は、ホスファゼン基及びFを含む少なくとも1つの官能基であってもよく、又はそれらを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、Fを含む少なくとも1つの官能基は、フルオロアルキル基であり得る。かかる化合物の非限定的な例としては、フルオロホスファゼンが挙げられる。かかる化合物の非限定的な例は、例示的な材料4である。
いくつかの非限定的な例では、化合物はフルオロポリマーであり得る。いくつかの非限定的な例では、化合物は、Fを含むブロックコポリマーであり得る。いくつかの非限定的な例では、化合物は、オリゴマーであり得る。いくつかの非限定的な例では、オリゴマーは、フルオロオリゴマーであり得る。いくつかの非限定的な例では、化合物は、Fを含むブロックオリゴマーであり得る。フルオロポリマー及び/又はフルオロオリゴマーの非限定的な例は、例示的な材料3、例示的な材料5、及び/又は例示的な材料7の分子構造を有するものである。
いくつかの非限定的な例では、化合物は金属錯体であり得る。いくつかの非限定的な例では、金属錯体は、有機金属錯体であり得る。いくつかの非限定的な例では、有機金属錯体は、Fを含み得る。いくつかの非限定的な例では、有機金属錯体は、Fを含む少なくとも1つの配位子を含み得る。いくつかの非限定的な例では、Fを含む少なくとも1つの配位子は、フルオロアルキル基であるか、又はフルオロアルキル基を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、有機-無機ハイブリッド材料であってもよく、又はそれを含んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、複数の異なる材料を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、複数の材料を含み得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、第1の材料及び第2の材料を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の複数の材料のうちの少なくとも1つは、薄膜として堆積されたときにNICとして役立ち得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の複数の材料のうちの少なくとも1つは、膜として堆積されたときにNICとして役立ち得、その別の材料は、薄膜として堆積されたときにNPC920を形成し得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料は、薄膜として堆積されたときにNPC920を形成し得、第2の材料は、薄膜として堆積されたときにNICを形成し得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110中の第1の材料の存在は、パターニング被膜110が第2の材料から形成され、第1の材料を実質的に欠いている場合と比較して、その初期付着確率の増加をもたらし得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、薄膜として堆積されたときに低い表面エネルギーを有する表面を形成するように適合され得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料は、薄膜として堆積されるとき、第2の材料を含む薄膜によって提供される表面よりも低い表面エネルギーを有する表面を形成するように適合され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、フォトルミネセンスを示す材料を含むことを含むがこれに限定されないフォトルミネセンスを呈し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、UVスペクトル及び/又は可視スペクトルに対応する波長でフォトルミネセンスを明示し得る。いくつかの非限定的な例では、フォトルミネセンスは、UVAスペクトル及び/又はUVBスペクトルを含むがこれらに限定されないUVスペクトルに対応する波長(範囲)で生じ得る。いくつかの非限定的な例では、フォトルミネセンスは、可視スペクトルに対応する波長(範囲)で生じ得る。いくつかの非限定的な例では、フォトルミネセンスは、深青色又は近UVに対応する波長(範囲)で生じ得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料は第1の光学間隙を有してもよく、第2の材料は第2の光学間隙を有してもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の光学間隙は第1の光学間隙より大きくてもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の光学間隙と第2の光学間隙との間の差は、約0.3eV、0.5eV、0.7eV、1eV、1.3eV、1.5eV、1.7eV、2eV、2.5eV、及び/又は3eVのうちの少なくとも1つより大きくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の光学間隙は、約4.1eV、3.5eV、又は3.4eVのうちの少なくとも1つ以下であってもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の光学間隙は、約3.4eV、約3.5eV、約4.1eV、約5eV、又は約6.2eVのうちの少なくとも1つより大きくてもよい。
いくつかの非限定的な例において、第1の光学間隙及び/又は第2の光学間隙は、HOMO-LUMO間隙に対応してもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料は、UVスペクトル及び/又は可視スペクトルに対応する波長でフォトルミネセンスを明示してもよい。いくつかの非限定的な例では、フォトルミネセンスは、UVAスペクトル及び/又はUVBスペクトルを含むがこれらに限定されないUVスペクトルに対応する波長で生じ得る。いくつかの非限定的な例では、フォトルミネセンスは、可視スペクトルに対応する波長で生じ得る。いくつかの非限定的な例では、フォトルミネセンスは、可視スペクトルの深いB(青)領域に対応する波長で生じ得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料は、可視スペクトルに対応する波長でフォトルミネセンスを明示してもよく、第2の材料は、可視スペクトルに対応する任意の波長で実質的なフォトルミネセンスを明示しなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、フォトルミネセンスを明示し得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、共役結合、アリール部分、ドナー-アクセプタ基、又は重金属錯体のうちの少なくとも1つを含み得る。
非限定的な例として、被膜及び/又は材料のフォトルミネセンスは、光励起プロセスを通して観察され得る。光励起プロセスにおいて、被膜及び/又は材料は、UVランプを含むがこれに限定されない源によって放射されるEM放射線に供され得る。放射されたEM放射線が被膜及び/又は材料によって吸収されるとき、その電子は一時的に励起され得る。励起に続いて、蛍光及び/又はリン光を含むがこれらに限定されない、少なくとも1つの緩和プロセスが起こり得、ここで、EM放射線が被膜及び/又は材料から放射され得る。かかるプロセス中に被膜及び/又は材料から放射されるEM放射線は、被膜及び/又は材料のフォトルミネセンス特性を特徴付けるために、例えば光検出器によって検出され得る。本明細書で使用される場合、被膜及び/又は材料に関するフォトルミネセンスの波長は、一般に、励起状態からの電子の緩和の結果としてかかる被膜及び/又は材料によって放射されるEM放射線の波長を指すことができる。当業者によって理解されるように、光励起プロセスの結果として被膜及び/又は材料によって放射される光の波長は、いくつかの非限定的な例では、光励起を開始するために使用される放射線の波長より長くてもよい。フォトルミネセンスは、蛍光顕微鏡法を含むがこれに限定されない、当技術分野で公知の様々な技法を使用して検出及び/又は特徴付けられ得る。本明細書で使用される場合、フォトルミネセンス被膜又は材料は、特定の波長の励起放射線で照射されたときに、ある波長でフォトルミネセンスを示す明示する被膜又は材料であり得る。いくつかの非限定的な例では、フォトルミネセンス被膜又は材料は、365nmの波長を有する励起放射線で照射されると、約365nmより大きい波長でフォトルミネセンスを明示し得る。フォトルミネセンス被膜は、このような被膜又は材料の存在を定量化、測定、及び/又は調査し得る蛍光顕微鏡法を含むがこれに限定されない標準的な光学技術を使用して、基板10上で検出され得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の光学間隙及び/又は第2の光学間隙を含むがこれらに限定されない様々な被膜及び/又は材料の光学間隙は、光励起プロセス中にEM放射線が吸収又は放射される被膜及び/又は材料のエネルギー間隙に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、フォトルミネセンスは、被膜及び/又は材料を、UVAスペクトル又はUVBスペクトルを含むがこれらに限定されないUVスペクトルに対応する波長を有するEM放射線に供することによって検出及び/又は特徴付けられ得る。いくつかの非限定的な例では、光励起を開始するためのEM放射線は、約365nmの波長を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の材料は、可視スペクトルに対応する任意の波長でフォトルミネセンスを実質的に明示しなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の材料は、少なくとも約300nm、少なくとも約320nm、少なくとも約350nm、又は少なくとも約365nmのうちの少なくとも1つの波長を有するEM放射線に供されたときにフォトルミネセンスを明示しなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の材料は、そのようなEM放射線に供されたときにわずかな、及び/又は検出可能な吸収を明示しない場合がある。いくつかの非限定的な例では、第2の材料の第2の光学間隙は、第2の材料は、そのようなEM放射線に供されたときに光励起を受けないように、源によって放射されるEM放射線の光子エネルギーよりも広くあり得る。しかしながら、いくつかの非限定的な例では、そのような第2の材料を含有するパターニング被膜110は、それにもかかわらず、第1の材料がフォトルミネセンスを明示するために、EM放射線に供されるとフォトルミネセンスを明示し得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の存在は、パターニング被膜110の堆積時に蛍光顕微鏡法などの日常的な特徴付け技法を使用して検出及び/又は観察され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110中の第1の材料の、限定することなく含まれるが、濃度によるパターニング被膜110中の第2の材料の濃度以下であり得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.2重量%、少なくとも約0.5重量%、少なくとも約0.8重量%、少なくとも約1重量%、少なくとも約3重量%、少なくとも約5重量%、少なくとも約8重量%、少なくとも約10重量%、少なくとも約15重量%、又は少なくとも約20重量%の第1の材料のうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、約50重量%以下、約40重量%以下、約30重量%以下、約25重量%以下、約20重量%以下、約15重量%以下、約10重量%以下、約8重量%以下、約5重量%以下、約3重量%以下、又は約1重量%以下の第1の材料のうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の残りは、実質的に第2の材料から構成され得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、第3の材料及び/又は第4の材料を含むがこれらに限定されない追加の材料を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、F及びSiのうちの少なくとも1つを含み得る。非限定的な例として、第1の材料及び第2の材料のうちの少なくとも1つは、F及びSiのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの更なる非限定的な例では、第1の材料は、F及び/又はSiを含み得、第2の材料は、F及び/又はSiを含み得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料は両方ともFを含み得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料は両方ともSiを含み得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料の各々は、F及び/又はSiを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料のうちの少なくとも1つの材料は、F及びSiの両方を含み得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料のうちの一方は、F及び/又はSiを含まなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の材料はF及び/又はSiを含んでもよく、第1の材料はF及び/又はSiを含まなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であってもよいパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つはFを含み得、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つはsp炭素を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であってもよいパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つはFを含み得、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つはsp炭素を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であってもよいパターニング被膜110の材料の少なくとも1つは、F及びsp炭素を含み得、パターニング被膜110の他の材料の少なくとも1つは、sp炭素を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、F及びsp炭素を含み得、炭素(C)に結合した全てのFは、sp炭素に結合し得、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、sp炭素を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、F及びsp炭素を含み得、Cに結合した全てのFは、sp炭素に結合し得、パターニング被膜110の他の材料の少なくとも1つは、sp炭素を含み得、Fを含まなくてもよい。非限定的な例として、上述の非限定的な例のいずれかにおいて、「パターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つ」は第2の材料に対応し得、「パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つ」は、第1の材料に対応し得る。
当業者によって理解されるように、F、sp炭素、sp炭素、芳香族炭化水素部分、及び/又は他の官能基若しくは部分のうちの少なくとも1つを含む被膜中の材料の存在は、非限定的な例として、X線光電子分光法(X-ray Photoelectron Spectroscopy、XPS)を含む、当技術分野で公知の様々な方法を使用して検出され得る。
いくつかの非限定的な例では、非限定的な例として第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つはFを含み得、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは芳香族炭化水素部分を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含み得、パターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、芳香族炭化水素部分を含まなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含み得、芳香族炭化水素部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、芳香族炭化水素部分を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含んでもよく、芳香族炭化水素部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、芳香族炭化水素部分を含んでもよく、Fを含まなくてもよい。芳香族炭化水素部分の非限定的な例は、置換多環式芳香族炭化水素部分、非置換多環式芳香族炭化水素部分、置換フェニル部分、及び非置換フェニル部分のうちの少なくとも1つを含む。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含み得、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、多環式芳香族炭化水素部分を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含んでもよく、パターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、多環式芳香族炭化水素部分を含まなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含み得、多環式芳香族炭化水素部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、多環式芳香族炭化水素部分を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含んでもよく、多環式芳香族炭化水素部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、多環式芳香族炭化水素部分を含んでもよく、Fを含まなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分のうちの少なくとも1つを含み得、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、多環式芳香族炭化水素部分を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分のうちの少なくとも1つを含み得、パターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、多環式芳香族炭化水素部分を含まなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、例えば、第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料の少なくとも1つは、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分の少なくとも1つを含み得、多環式芳香族炭化水素部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料の少なくとも1つは、多環式芳香族炭化水素部分を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分のうちの少なくとも1つを含んでもよく、多環式芳香族炭化水素部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、多環式芳香族炭化水素部分を含んでもよく、フルオロカーボン部分又はシロキサン部分を含まなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含み得、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、フェニル部分を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含み得、パターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フェニル部分を含まなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含んでもよく、フェニル部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、フェニル部分を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含んでもよく、フェニル部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、フェニル部分を含んでもよく、Fを含まなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分のうちの少なくとも1つを含み得、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、フェニル部分を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分のうちの少なくとも1つを含み得、パターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フェニル部分を含まなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分のうちの少なくとも1つを含んでもよく、フェニル部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、フェニル部分を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フッ化炭素部分及びシロキサン部分のうちの少なくとも1つを含んでもよく、フェニル部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、フェニル部分を含んでもよく、フッ化炭素部分又はシロキサン部分を含まなくてもよい。
一般に、例えば第1の材料及び第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料の分子構造及び/又は分子組成は、互いに異なり得る。いくつかの非限定的な例では、材料は、これらに限定されないが、モノマーの分子構造、モノマー骨格、及び/又は官能基、共通要素の存在、分子構造の類似性、特性表面エネルギー、屈折率、分子量、及び融点、昇華温度、ガラス転移温度、又は熱分解温度を含むがこれらに限定されない熱特性のうちの少なくとも1つを含む、互いに実質的に同様の又は異なる少なくとも1つの特性を有するように選択され得る。
特性表面エネルギーは、特に材料に関して本明細書で使用される場合、概して、かかる材料から決定される表面エネルギーを指し得る。非限定的な例として、特徴的な表面エネルギーは、薄膜形態で堆積及び/又は被覆された材料によって形成された表面から測定され得る。固体の表面エネルギーを決定するための様々な方法及び理論が知られている。非限定的な例として、表面エネルギーは、液体-蒸気界面と表面との間の接触角を測定するために、様々な液体が固体の表面と接触し得るようになる接触角の一連の測定に基づいて計算及び/又は導出され得る。いくつかの非限定的な例では、固体表面の表面エネルギーは、表面を完全に濡らす最も高い表面張力を有する液体の表面張力に等しくてもよい。非限定的な例として、Zismanプロットが、表面との完全な湿潤(すなわち、0°の接触角)をもたらす最高表面張力値を決定するために使用され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の第1の材料及び第2の材料のうちの少なくとも1つは、オリゴマーであり得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料は第1のオリゴマーを含み得、第2の材料は第2のオリゴマーを含み得る。第1のオリゴマー及び第2のオリゴマーの各々は、複数のモノマーを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つの分子構造の少なくとも断片は、以下の式によって表され得、
(Mon) (I)
式中、
Monは、モノマーを表し、
nは、少なくとも2の整数である。
いくつかの非限定的な例では、nは、約2~00、約2~50、約3~20、約3~15、約3~10、又は約3~7のうちの少なくとも1つの整数であり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の第1の材料及び第2の材料の分子構造は、各々独立して、式(I)によって表され得る。非限定的な例として、モノマー及び/又は第1の材料のnは、第2の材料のものと異なっていてもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の材料のnは、第2の材料のnと同じであり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料のnは、第2の材料のnと異なり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料のnは、第2の材料のnと異なり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料はオリゴマーであり得る。
いくつかの非限定的な例では、モノマーは、F及びSiのうちの少なくとも1つを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、モノマーは、官能基を含み得る。いくつかの非限定的な例では、モノマーの少なくとも1つの官能基は、低い表面張力を有し得る。いくつかの非限定的な例において、モノマーの少なくとも1つの官能基は、F及びSiのうちの少なくとも1つを含み得る。かかる官能基の非限定的な例としては、フルオロカーボン基及びシロキサン基のうちの少なくとも1つが挙げられる。いくつかの非限定的な例では、モノマーは、シルセスキオキサン基を含み得る。
いくつかの非限定的な例を第1の材料及び第2の材料に関して本明細書で説明してきたが、パターニング被膜は少なくとも1つの追加の材料を更に含んでもよく、第1の材料、第2の材料、第1のオリゴマー、及び/又は第2のオリゴマーの分子構造及び/又は特性に関する説明は、パターニング被膜に含有され得る追加の材料に関して適用可能であり得ることが理解されるであろう。
これらに限定されないが、モノマー、モノマー骨格単位、リンカー、又は官能基を含む、分子構造の断片に起因する表面張力は、当該分野で公知の様々な方法を使用して決定され得る。かかる方法の非限定的な例は、非限定的な例として、「Conception and Significance of the Pa」,Nature 196:890-891に更に記載され得るような、パラコールの使用を含む。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのモノマーの官能基は、約25ダイン/cm、21ダイン/cm、20ダイン/cm、19ダイン/cm、18ダイン/cm、17ダイン/cm、16ダイン/cm、15ダイン/cm、14ダイン/cm、13ダイン/cm、12ダイン/cm、11ダイン/cm、又は10ダイン/cmのうちの少なくとも1つ以下の表面張力を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、モノマーは、CF及びCFH部分のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、モノマーは、CF及びCF部分のうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、モノマーは、CHCF部分を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、モノマーは、C及びOのうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、モノマーは、フルオロカーボンモノマーを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、モノマーは、フッ化ビニル部分、フッ化ビニリデン部分、テトラフルオロエチレン部分、クロロトリフルオロエチレン部分、ヘキサフルオロプロピレン部分、又はフッ素化1,3-ジオキソール部分のうちの少なくとも1つを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、モノマーは、モノマー骨格及び官能基を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、官能基は、直接又はリンカー基を介して、モノマー骨格に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、モノマーは、リンカー基を含んでいてもよく、リンカー基は、モノマー骨格及び官能基に結合し得る。いくつかの非限定的な例では、モノマーは、複数の官能基を含んでいてもよく、これらは互いに同じであっても異なっていてもよい。かかる例では、各官能基は、直接又はリンカー基を介してモノマー骨格に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、複数の官能基が存在する場合、複数のリンカー基も存在し得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つの分子構造は、複数の異なるモノマーを含み得る。いくつかの非限定的な例では、かかる分子構造は、異なる分子組成及び/又は分子構造を有するモノマー種を含み得る。かかる分子構造の非限定的な例としては、以下の式によって表されるものが挙げられる。
(Mon(Mon (I-1)
(Mon(Mon(Mon (I-2)
式中、
Mon、Mon、及びMonは、各々モノマー種を表し、
k、m、及びoは、各々少なくとも2の整数を表す。
いくつかの非限定的な例ではk、m、及びoは、各々約2~100、約2~50、約3~20、約3~15、約3~10、又は約3~7のうちの少なくとも1つの整数を表す。当業者は、モノマー、Monに関する様々な非限定的な例及び説明がMon、Mon、及びMonの各々に関して適用可能であり得ることを理解するであろう。
いくつかの非限定的な例では、モノマーは、以下の式によって表され得る。
M-(L-R (II)
式中、
Mは、モノマー骨格単位を表し、
Lは、リンカー基を表し、
Rは、官能基を表し、
xは、1~4の整数であり、
yは、1~3の整数である。
いくつかの非限定的な例では、リンカー基は、単結合、O、N、NH、C、CH、CH、及びSのうちの少なくとも1つによって表され得る。
本明細書に記載されている官能基の様々な非限定的な例は、式(II)のRに関して適用することができる。いくつかの非限定的な例では、官能基Rはオリゴマー単位を含んでもよく、オリゴマー単位は、複数の官能基モノマー単位を更に含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、官能基モノマー単位は、CH又はCFのうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、官能基は、CHCF部分を含み得る。例えば、かかる官能基モノマー単位は、一緒に結合して、アルキル又はフルオロアルキルオリゴマー単位のうちの少なくとも1つを形成することができる。いくつかの非限定的な例では、オリゴマー単位は、官能基末端単位を更に含み得る。いくつかの非限定的な例では、官能基末端単位は、オリゴマー単位の末端に配置され、官能基モノマー単位に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、官能基末端単位が配置され得る末端は、モノマー骨格単位に対して遠位であり得る官能基の断片に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、官能基末端単位は、CFH又はCFのうちの少なくとも1つを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、モノマー骨格単位Mは、高い表面張力を有し得る。いくつかの非限定的な例では、モノマー骨格単位は、それに結合している官能基Rのうちの少なくとも1つよりも高い表面張力を有し得る。いくつかの非限定的な例では、モノマー骨格単位は、それに結合しているいずれの官能基Rよりも高い表面張力を有し得る。いくつかの非限定的な例では、モノマー骨格単位は、それに結合しているいずれの官能基Rよりも高い表面張力を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、モノマー骨格単位は、少なくとも約25ダイン/cm、少なくとも約30ダイン/cm、少なくとも約40ダイン/cm、少なくとも約50ダイン/cm、少なくとも約75ダイン/cm、少なくとも約100ダイン/cm、少なくとも約150ダイン/cm、少なくとも約200ダイン/cm、少なくとも約250ダイン/cm、少なくとも約500ダイン/cm、少なくとも約1,000ダイン/cm、少なくとも約1,500ダイン/cm、又は少なくとも約2,000ダイン/cmのうちの少なくとも1つの表面張力を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、モノマー骨格単位は、これに限定されないがホスファゼンを含むリン(P)及びNを含んでいてもよく、PとNとの間に二重結合が存在し、「NP」又は「N=P」と表され得る。いくつかの非限定的な例では、モノマー骨格単位は、SiO3/2として表され得るシルセスキオキサンを含むがこれに限定されない、Si及びOを含んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料の少なくとも1つの分子構造の少なくとも一部分は、以下の式によって表される。
(NP-(L-R (III)
式中、
NPは、ホスファゼンモノマー骨格単位を表し、
Lは、リンカー基を表し、
Rは、官能基を表し、
xは、1~4の整数であり、
yは、1~3の整数であり、
nは、少なくとも2の整数である。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料の分子構造は、式(III)によって表すことができる。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料の少なくとも1つは、シクロホスファゼンであり得る。いくつかの非限定的な例において、シクロホスファゼンの分子構造は、式(III)によって表すことができる。
いくつかの非限定的な例ではLは、酸素を表してもよく、xは、1であってもよく、及びRは、フルオロアルキル基を表してもよい。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の少なくとも1つの材料の分子構造の少なくとも断片は、以下の式によって表されてもよい。
(NP(OR (IV)
式中、
は、フルオロアルキル基を表し、
nは、3~7の整数である。
いくつかの非限定的な例では、フルオロアルキル基は、CF基、CFH基、CHCF基、及びCF基のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、フルオロアルキル基は、以下の式によって表すことができる。
Figure 2024516165000008
式中、
pは、1~5の整数であり、
qは、6~20の整数であり、
Zは、水素又はFを表す。
いくつかの非限定的な例ではpは、1であってもよく、qは、6~20の整数であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、式(IV)中フルオロアルキル基Rは、式(V)によって表すことができる。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つの分子構造の少なくとも断片は、以下の式によって表され得、
(SiO3/2-(L-R)) (VI)
式中、
Lは、リンカー基を表し、
Rは、官能基を表し、
nは、6~12の整数である。
いくつかの非限定的な実施形態では、Lは、単結合、O、置換アルキル、又は非置換アルキルのうちの少なくとも1つの存在を表し得る。いくつかの非限定的な例ではnは、8、10、又は12であってもよい。いくつかの非限定的な例では、Rは、低い表面張力を有する官能基を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、Rは、F含有基及びSi含有基のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例ではRは、フルオロカーボン基及びシロキサン含有基のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例ではRは、CF基及びCFH基のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、Rは、CF及びCF基のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、Rは、CHCF基を含んでもよい。いくつかの非限定的な例において、式(VI)によって表される材料は、ポリオクタヘドラルシルセスキオキサンであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つの分子構造の少なくとも断片は、以下の式によって表され得、
(SiO3/2-Rf)n (VII)
式中、
nは、6~12の整数であり、
は、フルオロアルキル基を表す。
いくつかの非限定的な例ではnは、8、10、又は12であってもよい。いくつかの非限定的な例では、Rは、低い表面張力を有する官能基を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、Rは、CF部分及びCFH部分のうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、Rは、CF部分及びCF部分のうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、Rは、CHCF部分を含み得る。いくつかの非限定的な例において、式(VII)によって表される材料は、ポリオクタヘドラルシルセスキオキサンであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、式(VII)中のフルオロアルキル基、Rは、式(V)によって表すことができる。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つの分子構造の少なくとも断片は、以下の式によって表され得、
(SiO3/2-(CH(CF)) (VIII)
式中、
xは、1~5の整数であり、
nは、6~12の整数である。
いくつかの非限定的な例ではnは、8、10、又は12であってもよい。
いくつかの非限定的な例において、式(VIII)によって表される化合物は、ポリオクタヘドラルシルセスキオキサンであってもよい。
いくつかの非限定的な例において、官能基R及び/又はフルオロアルキル基Rは、前述の式のいずれかにおけるかかる基の各出現時に独立して選択されてもよい。前述の式のいずれかが化合物の下位構造を表してもよく、上記の式に明示的に示されていない追加の基又は部分が存在してもよいことも理解されるであろう。本出願において提供される様々な式は、直鎖状、分岐状、環状、環状-直鎖状、及び/又は架橋構造を表し得ることも理解されるであろう。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、以下の式:(I)、(I-1)、(I-2)、(II)、(III)、(IV)、(VI)、(VII)、及び(VIII)のうちの少なくとも1つによって表される少なくとも1つの材料と、以下の少なくとも1つの特性:(a)芳香族炭化水素部分を含む、(b)sp2炭素を含む、(c)フェニル部分を含む、(d)約20ダイン/cmより大きい特徴的な表面エネルギーを有する、(e)約365nmの波長を有する励起放射線によって照射されると、少なくとも約365nmの波長でフォトルミネセンスを明示することを含むがこれに限定されないフォトルミネセンスを明示する、少なくとも1つの材料と、を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜は、第1の材料及び第2の材料とは異なる第3の材料を更に含み得る。いくつかの非限定的な例では、第3の材料は、第1の材料及び第2の材料のうちの少なくとも1つと共通のモノマーを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料と第2の材料との間の差を含むがこれに限定されないパターニング被膜110の複数の材料の昇華温度の差は、約5℃、10℃、15℃、20℃、30℃、40℃、又は50℃のうちの少なくとも1つ以下であり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、F及びSiのうちの少なくとも1つを含んでもよく、パターニング被膜110の材料の昇華温度は、約5℃、約10℃、約15℃、約20℃、約25℃、約40℃、又は約50℃のうちの少なくとも1つ以下だけ異なってもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分のうちの少なくとも1つを含んでもよく、パターニング被膜110の材料の昇華温度は、約5℃、約10℃、約15℃、約20℃、約25℃、約40℃、又は約50℃のうちの少なくとも1つ以下だけ異なってもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1のNIC材料と第2のNIC材料との間の差を含むがこれに限定されないパターニング被膜110の複数の材料の溶融温度の差は、約5℃、約10℃、約15℃、約20℃、約30℃、約40℃、又は約50℃のうちの少なくとも1つ以下であってもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、F及びSiのうちの少なくとも1つを含んでもよく、パターニング被膜110の材料の溶融温度は、約5℃、約10℃、約15℃、約20℃、約25℃、約40℃、又は約50℃のうちの少なくとも1つ以下だけ異なってもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分のうちの少なくとも1つを含んでもよく、パターニング被膜110の材料の溶融温度は、約5℃、約10℃、約15℃、約20℃、約25℃、約40℃、又は約50℃のうちの少なくとも1つ以下だけ異なってもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料の少なくとも1つは、低い特質表面エネルギーを有し得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、低い特質表面エネルギーを有し得、パターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、F及びSiのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料の少なくとも1つは、低い特性表面エネルギーであってもよく、F及びSiの少なくとも1つを含んでもよく、パターニング被膜110の少なくとも1つの他の材料は、高い特性表面エネルギーを有してもよい。いくつかの非限定的な例では、F及びSiの存在は、それぞれフルオロカーボン部分及びシロキサン部分の存在によって説明され得る。いくつかの非限定的な例では、第2の材料を含むがこれに限定されない材料の少なくとも1つは、約10~20ダイン/cm、約12~20ダイン/cm、約15~20ダイン/cm、又は約17~19ダイン/cmのうちの少なくとも1つの低い特性表面エネルギーを有してもよく、第1の材料を含むがこれに限定されない別の材料は、約20~100ダイン/cm、約20~50ダイン/cm、又は約25~45ダイン/cmのうちの少なくとも1つの高い特性表面エネルギーを有してもよい。いくつかの非限定的な例では、材料のうちの少なくとも1つは、F及びSiのうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の材料は、F又はSiのうちの少なくとも1つを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の材料を含むがこれに限定されないパターニング被膜110の材料の少なくとも1つは、約20ダイン/cm以下の低い特質表面エネルギーを有してもよく、F及び/又はSiの少なくとも1つを含んでもよく、第1の材料を含むがこれに限定されない別の材料は、少なくとも約20ダイン/cmの特質表面エネルギーを有してもよい。
いくつかの非限定的な例では、第2の材料を含むがこれに限定されないパターニング被膜110の材料の少なくとも1つは、約20ダイン/cm以下の低い特質表面エネルギーを有してもよく、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分の少なくとも1つを含んでいてもよく、第1の材料を含むがこれに限定されないパターニング被膜110の別の材料は、少なくとも約20ダイン/cmの特質表面エネルギーを有していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料の表面エネルギーを含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の2つ以上の材料の各々の表面エネルギーは、約25ダイン/cm未満、約21ダイン/cm未満、約20ダイン/cm未満、約19ダイン/cm未満、約18ダイン/cm未満、約17ダイン/cm未満、約16ダイン/cm未満、約15ダイン/cm未満、約14ダイン/cm未満、約13ダイン/cm未満、約12ダイン/cm未満、約11ダイン/cm未満、又は約10ダイン/cm未満である。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つの材料の500nm及び460nmのうちの少なくとも1つの波長での屈折率は、約1.5、約1.45、約1.44、約1.43、約1.42、又は約1.41のうちの少なくとも1つ以下であり得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、フォトルミネセンスを明示する少なくとも1つの材料を含んでもよく、パターニング被膜110は、500nm及び460nmのうちの少なくとも1つの波長において、約1.5、約1.45、約1.44、約1.43、約1.42、又は約1.41のうちの少なくとも1つ以下の屈折率を有してもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つの分子量は、約750、約1,000、約1,500、約2,000、約2,500、又は約3,000のうちの少なくとも1つより大きくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つの分子量は、約10,000、約7,500、又は約5,000のうちの少なくとも1つ以下であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、同様の熱特性を明示する複数の材料を含んでもよく、材料のうちの少なくとも1つは、フォトルミネセンスを明示してもよい。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、同様の熱特性を有する複数の材料を含んでもよく、材料のうちの少なくとも1つはフォトルミネセンスであってもよく、材料のうちの少なくとも1つは、F又はSiを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、材料の融解温度又は昇華温度を含むがこれらに限定されない同様の熱特性を有する複数の材料を含んでもよく、材料の少なくとも1つは、約365nmの励起波長を有する放射線によって励起されたときに少なくとも約365nmの波長でフォトルミネセンスを明示してもよく、材料の少なくとも1つは、F及びSiの少なくとも1つを含んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、少なくとも1つの共通要素又は少なくとも1つの共通サブ構造のうちの少なくとも1つを有する複数を含んでもよく、材料のうちの少なくとも1つは、フォトルミネセンスを明示してもよい。いくつかの非限定的な例では、材料のうちの少なくとも1つは、F及びSiを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、同様の熱特性を有する複数の材料を含み得、材料の少なくとも1つは、約365nmの励起波長を有する放射線によって励起されたときに約365nmの少なくとも1つより大きい波長でフォトルミネセンスを明示してもよく、材料の少なくとも1つは、F及びSiの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの共通要素は、F及びSiのうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造は、フルオロカーボン及びシロキシルのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、光電子デバイス100を製造するための方法は、その側方面の第1の部分101内のデバイス100の第1の露出層表面11上にパターニング被膜を堆積させること、及びその側方面の第2の部分102内のデバイス100の第2の露出層表面11上に堆積材料731を堆積させることの動作を含んでもよい。第1の部分101におけるパターニング被膜110の露出層表面11上への堆積材料731の堆積に抗する初期付着確率は、第2の部分102における露出層表面11上への堆積材料731の堆積に抗する初期付着確率よりも実質的に小さくてもよく、それにより、第1の部分101におけるパターニング被膜110の露出層表面11は、堆積材料731の閉鎖被膜140を実質的に欠いていてもよい。デバイス100の第1の露出層表面11上に堆積されたパターニング被膜110は、第1の材料及び第2の材料を含んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、デバイス100の第1の露出層表面11上にパターニング被膜110を堆積させることは、複数の材料を含有する混合物を提供することと、デバイス100の第1の露出層表面11上に混合物を堆積させて、その上にパターニング被膜110を形成することと、を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、混合物は、第1の材料及び第2の材料を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料の両方を第1の露出層表面11上に堆積させて、その上にパターニング被膜110を形成してもよい。
いくつかの非限定的な例では、複数の材料を含有する混合物は、熱蒸着を含むがこれに限定されないPVDプロセスによってデバイス100の第1の露出層表面11上に堆積されてもよい。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、共通の蒸発源から混合物を蒸発させ、デバイス100の第1の露出層表面11上に混合物を堆積させることによって形成されてもよい。いくつかの非限定的な例では、非限定的な例として、第1の材料及び第2の材料を含有する混合物は、真空下で加熱される共通のるつぼ及び/又は蒸発源に置かれてもよい。材料の蒸発温度に達すると、そこから発生した蒸気フラックス732は、デバイス100の第1の露出層表面11に向けられて、その上にパターニング被膜110を堆積させてもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、第1の材料及び第2の材料の共蒸着によって堆積されてもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の材料を第1のるつぼ及び/又は第1の蒸発源から蒸発させ、第2の材料を第2のるつぼ及び/又は第2の蒸発源から同時に蒸発させて、混合物を気相で形成し、第1の露出層表面11上に共堆積させて、その上にパターニング被膜110を提供してもよい。
少なくとも2つの材料を含有する特定の例示的なパターニング被膜110の特性を評価するために、HTL材料として使用され得る有機材料の約20nm厚の層を真空中で堆積させ、続いて、以下の表5に要約されるような様々な組成を有する核形成修正被膜を有機材料層の上に堆積させることによって、一連の試料を作製した。
Figure 2024516165000009
本実施例では、パターニング材料は、例えば薄膜として堆積されたとき、パターニング材料が限定されないがAg及びYbのうちの少なくとも1つを含む、堆積材料731の堆積に抗する低い初期付着確率を明示するように選択された。
本実施例では、PL材料1及びPL材料2は、非限定的な例として、薄膜として堆積されたときに、PL材料1及びPL材料2の各々が、蛍光顕微鏡法を含むがこれに限定されない標準的な光学測定技術によって検出可能なフォトルミネセンスを明示し得るように選択された。
表5において、試料1は、パターニング材料を堆積させることによって核形成修正被膜が提供された比較試料である。試料2は、PL材料1を0.5体積%の濃度で含有する被膜を形成するために、パターニング材料とPL材料1とを一緒に共堆積させることによって核形成修正被膜が提供された例示的試料である。試料3は、PL材料2を0.5体積%の濃度で含有する被膜を形成するために、パターニング材料とPL材料2とを一緒に共堆積させることによって核形成修正被膜が提供された例示的試料である。試料4は、核形成修正被膜がPL材料1を堆積させることによって提供された比較試料である。試料5は、核形成修正被膜がPL材料2を堆積させることによって提供された比較試料である。試料6は、有機材料層上に核形成修正被膜が提供されなかった比較試料である。
次に、試料1~6の各々は、Yb、続いてAgのオープンマスク堆積に供された。具体的には、上記の材料によって形成された核形成修正被膜の表面に、Yb、続いてAgのオープンマスク堆積に供された。より具体的には、各試料は、約1nmの基準厚に達するまでYb蒸気フラックス732に供され、その後、約12nmの基準厚さに達するまでAg蒸気フラックス732に供された。試料が作製されると、光透過測定を行って、核形成修正被膜の露出層表面11上に堆積されたYb及び/又はAgの相対量を決定した。理解されるように、その上に金属が比較的少ないか全く存在しない試料は、実質的に透明であり得るが、特に閉鎖被膜140としてその上に金属が堆積された試料は、一般に、実質的により低い光透過率を明示し得る。したがって、パターニング被膜110としての様々な例示的被膜の相対的な性能は、AgのYbのいずれか又は両方の堆積からその上に堆積された金属堆積材料の量又は厚さに直接相関し得るEM放射線透過率を測定することによって評価され得る。
各試料をAg蒸気フラックスに供した後の600nmの波長での光透過率の低下を測定し、以下の表6にまとめた。
Figure 2024516165000010
具体的には、表6の各試料の透過率低下(%)は、Yb及びAg蒸気フラックス732への曝露の前後に試料を通る光透過率を測定し、EM放射線透過率の低下をパーセンテージとして表すことによって決定した。
分かり得るように、試料1、試料2、及び試料3は、2%未満、又は試料1及び3の場合には1%未満の比較的低い透過率低下を明示した。したがって、これらの試料に提供された核形成修正被膜がNICとして機能したことが観察され得る。これに対して、試料4は43%、試料5は47%、試料6は45%の透過率低下を各々明示した。したがって、これらの試料に提供された核形成修正被膜は、NICとして機能しなかったが、実際にNPC920として機能した可能性がある。
更に、パターニング被膜110が実質的にNIC材料のみからなる試料1は、フォトルミネセンスを明示しないことが分かった。しかしながら、パターニング被膜110がNIC材料に加えてそれぞれPL材料1及びPL材料2を含む試料2及び試料3は、堆積材料731の堆積に抗する低い初期付着確率を有する表面を提供することによって、NICとしても機能しながら、フォトルミネセンスを明示することが分かった。
堆積層
いくつかの非限定的な例では、デバイス100の側面の第2の部分102において、堆積材料731を含む堆積層130は、限定はしないが基板10を含む下層の露出層表面11上に閉じた被膜140として配設され得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、堆積材料731を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、カリウム(K)、ナトリウム(Na)、リチウム(Li)、バリウム(Ba)、セシウム(Cs)、Yb、Ag、金(Au)、Cu、アルミニウム(Al)、Mg、Zn、Cd、スズ(Sn)、及びイットリウム(Y)のうちの少なくとも1つから選択された元素を含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、K、Na、Li、Ba、Cs、Yb、Ag、Au、Cu、Al、及びMgのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、Cu、Ag、及びAuのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素はCuであり得る。いくつかの非限定的な例では、元素はAlであり得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、Mg、Zn、Cd、及びYbのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、Mg、Ag、Al、Yb、及びLiのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、Mg、Ag、及びYbのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、Mg及びAgのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素はAgであり得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、純金属であってもよく、及び/又は純金属を含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は純Ag又は実質的に純Agのうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、実質的に純粋なAgは、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約99.9%、少なくとも約99.99%、少なくとも約99.999%、及び少なくとも約99.9995%のうちの1つの純度を有し得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、純Mg又は実質的に純Mgのうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、実質的に純粋なMgは、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約99.9%、少なくとも約99.99%、少なくとも約99.999%、及び少なくとも約99.9995%のうちの1つの純度を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、合金は、Ag含有合金、Mg含有合金、又はAgMg含有合金のうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、AgMg含有合金は、体積で約1:10(Ag:Mg)~約10:1の範囲であり得る合金組成を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、Agの代わりに、及び/又はAgと組み合わせて、他の金属を含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、Agと少なくとも1つの他の金属との合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、Agと、Mg又はYbのうちの少なくとも1つとの合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、かかる合金は、約5~95体積%のAgの組成を有し、残りが他の金属である二元合金であり得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、Ag及びMgを含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、体積で約1:10~10:1の組成を有するAg:Mg合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、Ag及びYbを含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、体積で約1:20~10:1の組成を有するYb:Ag合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、Mg及びYbを含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、Mg:Yb合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、Ag、Mg、及びYbを含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130はAg:Mg:Yb合金を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、少なくとも1つの追加の元素を含み得る。いくつかの非限定的な例では、かかる追加の元素は非金属元素であり得る。いくつかの非限定的な例では、非金属元素は、O、S、N、及びCのうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、かかる追加の元素は、ソース材料、堆積に使用される機器、及び/又は真空チャンバ環境におけるかかる追加の元素の存在に起因して、汚染物質として堆積層130に組み込まれ得ることが、当業者によって理解されよう。いくつかの非限定的な例では、かかる追加の元素の濃度は、閾値濃度未満であるように制限され得る。いくつかの非限定的な例では、かかる追加の元素は、堆積層130の他の元素とともに化合物を形成することができる。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731中の非金属元素の濃度は、約1%以下、約0.1%以下、約0.01%以下、約0.001%以下、約0.0001%以下、約0.00001%以下、約0.000001%以下、及び約0.0000001%以下のうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、その中のO及びCの合計量が、約10%以下、約5%以下、約1%以下、約0.1%以下、約0.01%以下、約0.001%以下、約0.0001%以下、約0.00001%以下、約0.000001%以下、及び約0.0000001%以下のうちの1つであり得る組成を有することができる。
ここで、特に堆積層130が実質的に金属及び/又は金属合金から構成され得る場合に、堆積層130中の特定の非金属元素の濃度を低減することにより、堆積層130の選択的堆積が容易となり得ることが、少し驚くべきことに見出されている。いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、いくつかの非限定的な例では、O又はCなどのある特定の非金属元素は、堆積層130の蒸気フラックス732中、及び/又は堆積チャンバ内、及び/又は環境内に存在する場合、パターニング被膜110の表面上に堆積して、堆積層130の金属元素のための核形成部位として作用し得ると仮定し得る。核形成部位として機能し得るかかる非金属元素の濃度を低減することは、パターニング被膜110の露出層表面11上に堆積される堆積材料731の量を低減することを容易にし得ると仮定され得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、金属含有下層上に堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731及びその下にある下層は、共通の金属を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、堆積材料731の複数の層を含み得る。いくつかの非限定的な例では、複数の層のうちの第1の層の堆積材料731は、複数の層のうちの第2の層の堆積材料731とは異なり得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、多層被膜を含み得る。いくつかの非限定的な例では、かかる多層被膜は、Yb/Ag、Yb/Mg、Yb/Mg:Ag、Yb/Yb:Ag、Yb/Ag/Mg、及びYb/Mg/Agのうちの1つであり得る。Ag、Yb/Yb:Ag、Yb/Ag/Mg、及びYb/Mg/Agのうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、約300kJ/mol以下、約200kJ/mol以下、約165kJ/mol以下、約150kJ/mol以下、約100kJ/mol以下、約50kJ/mol以下、及び約20kJ/mol以下のうちの1つの結合解離エネルギーを有する金属を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、約1.4以下、約1.3以下、及び約1.2以下のうちの1つである電気陰性度を有する金属を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130のシート抵抗は、概して、デバイス100の他の構成要素、層、及び/又は部分から分離して測定又は決定された堆積層130のシート抵抗に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、薄膜として形成され得る。したがって、いくつかの非限定的な例では、堆積層130の特徴的なシート抵抗は、かかる薄膜の組成、厚さ、かつ/若しくは形態に基づいて決定及び/又は計算され得る。いくつかの非限定的な例では、シート抵抗は、約10Ω/□以下、約5Ω/□以下、約1Ω/□以下、約0.5Ω/□以下、約0.2Ω/□以下、及び約0.1Ω/□以下のうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、堆積層130の閉鎖被膜140を実質的に欠いている少なくとも1つの領域によって画定され得るパターンで配設され得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの領域は、堆積層130をその複数の個別の断片に分離し得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130の各個別の断片は、別個の第2の部分102であり得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130の複数の個別の断片は、その側方面において互いに物理的に離隔され得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130のかかる複数の個別の断片のうちの少なくとも2つは、電気的に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130のかかる複数の個別の断片のうちの少なくとも2つは、それらの間の電流の流れを可能にするために、限定はしないが、下地表面を含む共通の導電層又は被膜と各々電気的に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130のかかる複数の個別の断片のうちの少なくとも2つは、互いに電気的に絶縁され得る。
パターニング被膜を用いた選択的堆積
図6は、下地層の露出層表面11の第1の部分101上にパターニング被膜110を選択的に堆積させるための、チャンバ620内の、概して600で示される蒸着堆積プロセスの非限定的な例を解説する例示的な概略図である。
プロセス600では、ある量のパターニング材料611を真空下で加熱して、パターニング材料611を蒸発及び/又は昇華させる。いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、全体的に、かつ/又は実質的に、パターニング被膜110を形成するために使用される材料を含み得る。いくつかの非限定的な例では、かかる材料は有機材料を含み得る。
パターニング材料611の気化フラックス612は、矢印61によって示される方向を含む、チャンバ620を通って、露出層表面11に向かって流れることができる。気化フラックス612が露出層表面11に入射すると、パターニング被膜110がその上に形成され得る。
いくつかの非限定的な例では、プロセス600の図に示されるように、パターニング被膜110は、気化フラックス612と露出層表面11との間に、いくつかの非限定的な例ではFMMであり得るシャドウマスク615を介在させることによって、露出層表面11の一部、図示の例では第1の部分101上のみに選択的に堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、かかるシャドウマスク615は、いくつかの非限定的な例では、約数十ミクロン以下の形状サイズを有する比較的小さい形状を形成するために使用され得る。
シャドウマスク615は、気化フラックス612の一部が開口部616を通過し、露出層表面11に入射してパターニング被膜110を形成することができるように、シャドウマスクを通って延びる少なくとも1つの開口部616を有することができる。気化フラックス612が開口部616を通過せず、シャドウマスク615の表面617に入射する場合、露出層表面11上に配設されてパターニング被膜110を形成することが妨げられる。いくつかの非限定的な例では、シャドウマスク615は、開口部616を通過する気化フラックス612が第1の部分101に入射し得るが、第2の部分102には入射し得ないように構成され得る。したがって、露出層表面11の第2の部分102は、パターニング被膜110を実質的に欠く場合がある。いくつかの非限定的な例(図示せず)では、シャドウマスク615上に入射するパターニング材料611は、その表面617上に堆積され得る。
したがって、パターニング被膜110の堆積が完了すると、パターニングされた表面が生成され得る。
図7は、図6の蒸発プロセス600によるものを含むがこれに限定されない、第1の部分101上に選択的に堆積されたパターニング被膜110を実質的に欠いている下地層の露出層表面11の第2の部分102上に堆積層130の閉鎖被膜140を選択的に堆積するための、チャンバ620内の700で概して示される蒸発プロセスの結果の非限定的な例を解説する例示的な概略図である。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、いくつかの非限定的な例では少なくとも1つの金属を含む堆積材料731で構成されてもよい。典型的には、有機材料の気化温度は、堆積材料731として採用され得るような金属の気化温度に比べて低いことが、当業者によって理解されよう。
したがって、いくつかの非限定的な例では、かかるシャドウマスク615を使用して堆積層130を直接パターニングすることと比較して、パターニング被膜110をあるパターンで選択的に堆積させるためにシャドウマスク615を用いる際、より少ない制約が存在し得る。
パターニング被膜110が下層の露出層表面11の第1の部分101上に堆積されると、堆積材料731の閉じた被膜140が、パターニング被膜110を実質的に欠く露出層表面11の第2の部分102上に堆積層130として堆積され得る。
プロセス700では、ある量の堆積材料731を真空下で加熱して、堆積材料731を蒸発及び/又は昇華させることができる。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、堆積層130を形成するために使用される材料を完全に、かつ/又は実質的に含み得る。
堆積材料731の気化フラックス732は、第1の部分101及び第2の部分102の露出層表面11に向かって、矢印71によって示される方向を含むチャンバ620の内側に向けられ得る。気化フラックス732が露出層表面11の第2の部分102に入射すると、堆積材料731の閉じた被膜140が、堆積層130としてその上に形成され得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積材料731の堆積は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して実行されてもよい。
シャドウマスク615とは対照的に、オープンマスクの形状サイズは、製造されるデバイス100のサイズにほぼ匹敵し得ることが、当業者によって理解されよう。
いくつかの非限定的な例では、オープンマスクの使用が省略され得ることが、当業者によって理解されよう。いくつかの非限定的な例では、本明細書で説明されるオープンマスク堆積プロセスは、代替的に、ターゲット露出層表面11全体が露出され得るように、オープンマスクを使用せずに行われてもよい。
実際、図7に示されるように、気化フラックス732は、第1の部分101にわたるパターニング被膜110の露出層表面11と、パターニング被膜110を実質的に欠く第2の部分102にわたる下層の露出層表面11との両方に入射し得る。
第1の部分101におけるパターニング被膜110の露出層表面11は、第2の部分102における下層の露出層表面11に対して、堆積材料731の堆積に対して比較的低い初期付着確率を示し得るので、堆積層130は、実質的にパターニング被膜110を欠く第2の部分102における下層の露出層表面11上にのみ実質的に選択的に堆積され得る。対照的に、第1の部分101にわたるパターニング被膜110の露出層表面11に入射する気化フラックス732は、(733に示すように)堆積されない傾向があり得、第1の部分101にわたるパターニング被膜110の露出層表面11は、堆積層130の閉じた被膜140を実質的に欠く場合がある。
いくつかの非限定的な例では、第2の部分102における下層の露出層表面11上の気化フラックス732の初期堆積速度は、第1の部分101におけるパターニング被膜110の露出層表面11上の気化フラックス732の初期堆積速度の約200倍、約550倍、約900倍、約1,000倍、約1,500倍、約1,900倍、及び約2,000倍のうちの1つを超え得る。
したがって、シャドウマスク615及びオープンマスクを使用する図6におけるパターン二ング被膜110の選択的堆積及び/又は堆積材料731のマスクフリー堆積の組み合わせは、図7に示されるデバイス100のバージョン700-をもたらし得る。
第1の部分101にわたるパターニング被膜110の選択的堆積の後、堆積材料731の閉じた被膜140は、いくつかの非限定的な例では、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して、堆積層130としてデバイス700の上に堆積され得るが、パターニング被膜110を実質的に欠く第2の部分102内にのみ実質的に残り得る。
パターニング被膜110は、第1の部分101内で、第2の部分102内のデバイス700の下部材料の露出層表面11の、堆積材料731の堆積に対する、実質的に初期付着確率以下である、堆積材料731の堆積に対する、比較的低い初期付着確率を有する露出層表面11を提供し得る。
したがって、第1の部分101は、堆積材料731の閉鎖被膜140を実質的に欠き得る。
本開示は、シャドウマスク615を伴う堆積プロセスによるパターニング被膜110のパターニングされた堆積を企図しているが、当業者は、いくつかの非限定的な例では、これが、限定ではないが、マイクロコンタクト印刷プロセスを含む、任意の好適な堆積プロセスによって達成され得ることを理解するであろう。
本開示は、パターニング被膜110がNICであることを企図しているが、当業者は、いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110がNPC920であり得ることを理解するであろう。かかる例では、NPC920が堆積された部分(例えば、非限定的に、第1の部分101)は、いくつかの非限定的な例では、堆積材料731の閉鎖被膜140を有してもよく、一方、他の部分(例えば、非限定的に、第2の部分102)は、堆積材料731の閉鎖被膜140を実質的に欠き得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及びその後に堆積される堆積層130の平均層厚は、限定されないが、所与の用途及び所与の性能特質を含む、様々なパラメータに従って変化し得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の平均層厚は、その後に堆積される堆積層130の平均層厚と同等であってもよく、かつ/又は実質的にそれ以下であり得る。堆積層130の選択的パターニングを達成するために比較的薄いパターニング被膜110を使用することは、可撓性のデバイス100を提供するために好適であり得る。いくつかの非限定的な例では、比較的薄いパターニング被膜110は、バリア被膜又は他の薄膜封止(thin film encapsulation、TFE)層1450が堆積され得る比較的平坦な表面を提供し得る。いくつかの非限定的な例では、かかるバリア被膜1450の適用のためにかかる比較的平坦な表面を提供することにより、かかる表面へのその接着を増加させることができる。
縁部効果
パターニング被膜遷移領域
図8Aを参照すると、第1の部分101内のパターニング被膜110と第2の部分102内の堆積層130との間の界面を誇張した形態で示し得る、図1のデバイス800のバージョン100が示され得る。図8Bは、デバイス800を平面で示し得る。
図8Bでより分かり得るように、いくつかの非限定的な例では、第1の部分101内のパターニング被膜110は、第2の部分102内の堆積層130によって全ての側部で取り囲まれてもよく、それにより、第1の部分101は、各側方軸に沿った側方面におけるパターニング被膜110の更なる程度又は縁部815によって画定される境界を有してもよい。いくつかの非限定的な例では、側方面におけるパターニング被膜縁部815は、かかる面における第1の部分101の外周によって画定されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の部分101は、側方面では、少なくとも1つのパターニング被膜遷移領域101を含んでもよく、パターニング被膜110の厚さは、最大厚さから減少した厚さに遷移してもよい。かかる遷移を呈しない第1の部分101の程度は、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101として識別され得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101において実質的な閉鎖被膜140を形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜遷移領域101は、側方面において、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101とパターニング被膜縁部815との間に延在することができる。
いくつかの非限定的な例では、平面で、パターニング被膜遷移領域101は、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101を取り囲み、かつ/又はその外周に沿って延在することができる。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの側方軸に沿って、パターニング被膜非遷移部101は、第1の部分101の全体を占有してもよく、それにより、パターニング被膜遷移領域101は、それと第2の部分102との間に存在しない。
図8Aに解説するように、いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、約1~100nm、約2~50nm、約3~30nm、約4~20nm、約5~15nm、約5~10nm、又は約1~10nmのうちの少なくとも1つの範囲内であり得る、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101における平均膜厚dを有し得る。いくつかの非限定的な例では、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101におけるパターニング被膜110の平均膜厚dは、それにわたって実質的に同じ又は一定であり得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の平均層厚dは、パターニング被膜非遷移部101内で、パターニング被膜110の平均膜厚dの約95%及び約90%のうちの1つ内に残留し得る。
いくつかの非限定的な例では、平均膜厚dは、約1~100nmであり得る。いくつかの非限定的な例では、平均膜厚dは、約80nm以下、約60nm以下、約50nm以下、約40nm以下、約30nm以下、約20nm以下、約15nm以下、及び約10nm以下のうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の平均膜厚dは、約3nm、約5nm、及び約8nmのうちの1つを上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101におけるパターニング被膜110の平均膜厚dは、約10nm以下であり得る。いかなる特定の理論にも束縛されることを望まないが、少し驚くべきことに、ゼロではなく、約10nm以下であるパターニング被膜110の平均膜厚dは、少なくともいくつかの非限定的な例では、10nmより大きい第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101における平均膜厚dを有するパターニング被膜110に対して、いくつかの非限定的な例では、堆積層130の高められたパターニングコントラストを達成するための特定の利点を提供し得ることが見出されている。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、パターニング被膜遷移領域101内で最大値から最小値まで減少するパターニング被膜厚を有し得る。いくつかの非限定的な例では、最大値は、第1の部分101のパターニング被膜遷移領域101とパターニング被膜非遷移部101との間の境界にあり、かつ/又はそれに近接してもよい。いくつかの非限定的な例では、最小値は、パターニング被膜縁部815にあり、及び/又はそれに近接してもよい。いくつかの非限定的な例では、最大値は、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101における平均膜厚dであり得る。いくつかの非限定的な例では、最大値は、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101における平均膜厚dの約95%及び約90%のうちの1つ以下であり得る。いくつかの非限定的な例では、最小値は、約0~0.1nmの範囲内であり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜遷移領域101におけるパターニング被膜厚のプロファイルは、傾斜してもよく、及び/又は勾配に従ってもよい。いくつかの非限定的な例では、かかるプロファイルはテーパ状であり得る。いくつかの非限定的な例では、テーパは、線形、非線形、放物線形、及び/又は指数関数的減衰プロファイルに従ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、パターニング被膜遷移領域101内の下地表面を完全に被覆し得る。いくつかの非限定的な例では、下地層の少なくとも一部は、パターニング被膜遷移領域101内のパターニング被膜110によって被覆されていないままであり得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、パターニング被膜遷移領域101の少なくとも一部及び/又はパターニング被膜非遷移領域101の少なくとも一部に実質的な閉鎖被膜140を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、パターニング被膜遷移領域101の少なくとも一部及び/又はパターニング被膜非遷移部101の少なくとも一部に不連続層840を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の部分101内のパターニング被膜110の少なくとも一部は、堆積層130の閉鎖被膜140を実質的に欠き得る。いくつかの非限定的な例では、第1の部分101の露出層表面11の少なくとも一部は、堆積層130又は堆積材料731の閉鎖被膜140を実質的に欠き得る。
いくつかの非限定的な例では、限定されないがX軸を含む少なくとも1つの側方軸に沿って、パターニング被膜非遷移部101は、wの幅を有してもよく、パターニング被膜遷移領域101は、wの幅を有し得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜非遷移部101は、いくつかの非限定的な例では、平均膜厚dに幅wを乗算することによって近似され得る断面積を有し得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜遷移領域101は、いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜遷移領域101にわたる平均膜厚に幅wを乗算することによって近似され得る断面積を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、wは、wを上回ってもよい。いくつかの非限定的な例では、商w/wは、少なくとも約5、少なくとも約10、少なくとも約20、少なくとも約50、少なくとも約100、少なくとも約500、少なくとも約1,000、少なくとも約1,500、少なくとも約5,000、少なくとも約10,000、少なくとも約50,000、及び少なくとも約100,000のうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、w1及びw2のうちの少なくとも1つは、下地層の平均膜厚dより大きくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、w及びwのうちの少なくとも1つは、dを上回ってもよい。いくつかの非限定的な例では、w及びwの両方が、dを上回ってもよい。いくつかの非限定的な例では、w及びwは両方ともdを上回ってもよく、dはdを上回ってもよい。
堆積層遷移領域
図8Bでより良く見られるように、いくつかの非限定的な例では、第1の部分101内のパターニング被膜110は、第2の部分102が、各側方軸に沿った側方面における堆積層130の更なる範囲又は縁部835によって画定される境界を有するように、第2の部分102内の堆積層130によって取り囲まれ得る。いくつかの非限定的な例では、側方面における堆積層縁部835は、かかる面における第2の部分102の外周によって画定され得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の部分102は、側方面において、少なくとも1つの堆積層遷移領域102を含むことができ、堆積層130の厚さは、最大厚さから減少した厚さに遷移し得る。かかる遷移を示さない第2の部分102の範囲は、第2の部分102の堆積層非遷移部102として識別され得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、第2の部分102の堆積層非遷移部102に実質的な閉鎖被膜140を形成し得る。
いくつかの非限定的な例では、平面で、堆積層遷移領域102は、側方面において、第2の部分102の堆積層非遷移部102と堆積層縁部835との間に延在し得る。
いくつかの非限定的な例では、平面で、堆積層遷移領域102は、第2の部分102の堆積層非遷移部102を取り囲み、及び/又はその外周に沿って延在し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの側方軸に沿って、第2の部分102の堆積層非遷移部102は、それと第1の部分101との間に堆積層遷移領域102が存在しないように、第2の部分102の全体を占有し得る。
図8Aに解説するように、いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、約1~500nm、約5~200nm、約5~40nm、約10~30nm、及び約10~100nmのうちの1つの範囲内であり得る、第2の部分102の堆積層非遷移部102における平均膜厚dを有し得る。いくつかの非限定的な例では、dは、約10nm、約50nm、及び約100nmのうちの1つを上回ってもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の部分102の堆積層非遷移部102における堆積層130の平均膜厚dは、全体にわたって実質的に同じであるか又は一定であり得る。
いくつかの非限定的な例では、dは、下地層の平均膜厚dより大きくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、商d/dは、少なくとも約1.5、少なくとも約2、少なくとも約5、少なくとも約10、少なくとも約20、少なくとも約50、及び少なくとも約100のうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、商d/dは、約0.1~10及び約0.2~40のうちの1つの範囲内であり得る。
いくつかの非限定的な例では、dは、パターニング被膜110の平均膜厚dを上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、商d/dは、少なくとも約1.5、少なくとも約2、5、少なくとも約10、少なくとも約20、少なくとも約50、及び少なくとも約100のうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、商d/dは、約0.2~10又は約0.5~40のうちの少なくとも1つの範囲内であり得る。
いくつかの非限定的な例では、dはdを上回ってもよく、dはdを上回ってもよい。いくつかの他の非限定的な例では、dはdを上回ってもよく、dはdを上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、商d/dは、約0.2~3、及び約0.1~5のうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、X軸を含むがこれに限定されない少なくとも1つの側方軸に沿って、第2の部分102の堆積層非遷移部102は、wの幅を有してもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の部分102の堆積層非遷移部102は、いくつかの非限定的な例では、平均膜厚dに幅wを乗算することによって近似されてもよい断面積aを有してもよい。
いくつかの非限定的な例では、wは、パターニング被膜非遷移部101の幅wを上回ってもよい。いくつかの非限定的な例では、wは、wを上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、商w/wは、約0.1~10、約0.2~5、0.3~3、及び約0.4~2のうちの1つの範囲内であり得る。いくつかの非限定的な例では、商w/wは、少なくとも約1、少なくとも約2、少なくとも約3、及び少なくとも約4のうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、wは、堆積層130の平均膜厚dを上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、商w/dは、少なくとも約10、少なくとも約50、少なくとも約100、又は少なくとも約500のうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、商w/dは、約100,000以下であり得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、堆積層遷移領域102内で最大から最小まで減少する厚さを有し得る。いくつかの非限定的な例では、最大値は、第2の部分102の堆積層遷移領域102と堆積層非遷移部102との間の境界にあり、かつ/又はそれに近接してもよい。いくつかの非限定的な例では、最小値は、堆積層縁部835にあり、かつ/又はそれに近接してもよい。いくつかの非限定的な例では、最大値は、第2の部分102の堆積層非遷移部102における平均膜厚dであり得る。いくつかの非限定的な例では、最小値は、約0~0.1nmの範囲内であり得る。いくつかの非限定的な例では、最小値は、第2の部分102の堆積層非遷移部102における平均膜厚dであり得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層遷移領域102内の厚さのプロファイルは、傾斜してもよく、かつ/又は勾配に従ってもよい。いくつかの非限定的な例では、かかるプロファイルはテーパ状であり得る。いくつかの非限定的な例では、テーパは、線形、非線形、放物線形、及び/又は指数関数的減衰プロファイルに従ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、デバイス100の図8Eの例示的なバージョン800におけるいくつかの非限定的な例において示されるように、堆積層130は、堆積層遷移領域102において下層表面を完全に覆い得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、堆積層遷移領域102の少なくとも一部に実質的な閉鎖被膜140を含み得る。いくつかの非限定的な例では、下地表面の少なくとも一部は、堆積層遷移領域102において堆積層130によって被覆されていなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、堆積層遷移領域102の少なくとも一部に不連続層840を含み得る。
当業者は、明示的に解説されていないが、パターニング材料611が、堆積層130と下地層との間の界面にある程度まで存在し得ることを理解するであろう。かかる材料は、堆積されたパターンがマスクのパターンと同一ではないシャドウイング効果の結果として堆積されることがあり、いくつかの非限定的な例では、ターゲット露出層表面11のマスクされた部上に堆積されているいくつかの蒸発したパターニング材料611をもたらし得る。いくつかの非限定的な例では、かかる材料は、粒子構造841として、かつ/又は実質的にパターニング被膜110の平均厚さ以下であり得る厚さを有するは薄膜として形成され得る。
重なり
いくつかの非限定的な例では、堆積層縁部835は、側方面において、第1の部分101と第2の部分102との間で重なりが生じないように、側方面において、第1の部分101のパターニング被膜遷移領域101から離隔させることができる。
いくつかの非限定的な例では、第1の部分101の少なくとも一部及び第2の部分102の少なくとも一部は、側方面において重なってもよい。かかる重なりは、いくつかの非限定的な例では図8Aに示し得るような重なり部分803によって識別することができ、この場合、第2の部分102の少なくとも一部が第1の部分101の少なくとも一部と重なる。
いくつかの非限定的な例では、図8Fのいくつかの非限定的な例において示されるように、堆積層遷移領域102の少なくとも一部は、パターニング被膜遷移領域101の少なくとも一部の上に配設されてもよい。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜遷移領域101の少なくとも一部は、堆積層130及び/又は堆積材料731を実質的に欠き得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、パターニング被膜遷移領域101の少なくとも一部の露出層表面11上に不連続層840を形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、図8Gのいくつかの非限定的な例において示されるように、堆積層遷移領域102の少なくとも一部は、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101の少なくとも一部の上に配設され得る。
示されていないが、いくつかの非限定的な例では、重なり部分803は、第1の部分101の少なくとも一部が第2の部分102の少なくとも一部に重なるシナリオを反映し得ることを、当業者は理解されよう。
したがって、いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜遷移領域101の少なくとも一部は、堆積層遷移領域102の少なくとも一部の上に配設されてもよい。いくつかの非限定的な例では、堆積層遷移領域102の少なくとも一部は、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611を実質的に欠き得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、堆積層遷移領域102の少なくとも一部の露出層表面上に不連続層840を形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜遷移領域101の少なくとも一部は、第2の部分102の堆積層非遷移部102の少なくとも一部の上に配設されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜縁部815は、側方面において、第2の部分102の堆積層非遷移部102から離隔されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、第2の部分102の堆積層非遷移部102及び堆積層遷移領域102の両方にわたる単一のモノリシック被膜として形成されてもよい。
パターニング被覆及び堆積層の縁部効果
図9A~9Iは、堆積層130との堆積界面におけるパターニング被膜110の様々な潜在的な挙動を説明する。
図9Aに目を向けると、パターニング被膜堆積境界におけるデバイス100の例示的バージョン900の一部の第1の例が示され得る。デバイス900は、露出層表面11を有する基板10を含み得る。パターニング被覆110は、露出層表面11の第1の部分101の上に堆積され得る。堆積層130は、露出層表面11の第2の部分102の上に堆積され得る。図示のように、いくつかの非限定的な例では、第1の部分101及び第2の部分102は、露出層表面11の別個の重ならない部分であり得る。
堆積層130は、第1の部分130及び第2の部分130を含み得る。図示のように、いくつかの非限定的な例では、堆積層130の第1の部分130は、第2の部分102を実質的に被覆し得、堆積層130の第2の部分130は、パターニング被膜110の第1の部分の上に部分的に突出し、かつ/又は重なり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、その露出層表面11が堆積材料731の堆積に抗する比較的小さい初期付着確率を呈するように形成され得るので、堆積層130の突出した及び/又は重なる第2の部分130とパターニング被膜110の露出層表面11との間に間隙929が形成され得る。その結果、第2の部分130は、パターニング被膜110と物理的に接触していなくてもよいが、断面において間隙929によってそこから離隔されていてもよい。いくつかの非限定的な例では、堆積層130の第1の部分130は、第1の部分101と第2の部分102との間の界面及び/又は境界においてパターニング被膜110と物理的に接触していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130の突出した及び/又は重なる第2の部分130は、堆積層130の第1の部分130の平均層厚dと同等の程度だけパターニング被膜110の上に側方に延在することができる。いくつかの非限定的な例では、図示のように、第2の部分130の幅wは、第1の部分130の平均層厚dと同等であり得る。いくつかの非限定的な例では、第2の部分130の幅wと第1の部分130の平均層厚dとの比は、約1:1~1:3、約1:1~1:1.5、又は約1:1~1:2のうちの少なくとも1つの範囲内であり得る。平均層厚dは、いくつかの非限定的な例では、第1の部分130にわたって比較的均一であり得るが、いくつかの非限定的な例では、第2の部分130が突出し得る、かつ/又はパターニング被膜110と重なり得る程度(すなわち、w)は、露出層表面11の異なる部分にわたってある程度まで変化し得る。
次に図9Bを参照すると、堆積層130は、第2の部分130とパターニング被膜110との間に配設された第3の部分130を含むように示され得る。図示のように、堆積層130の第2の部分130は、堆積層130の第3の部分130の上に側方に延在しており、そこから長手軸方向に離隔されてもよく、第3の部分130は、パターニング被膜110の露出層表面11と物理的に接触してもよい。堆積層130の第3の部分130の平均層厚dは、その第1の部分130の平均層厚d以下であってもよく、いくつかの非限定的な例では、実質的にそれより小さくてもよい。いくつかの非限定的な例では、第3の部分130の幅wは、第2の部分130の幅wを上回ってもよい。いくつかの非限定的な例では、第3の部分130は、第2の部分130よりも大きい程度までパターニング被膜110に重なるように側方に延在することができる。いくつかの非限定的な例では、第3の部分130の幅wと第1の部分130の平均層厚dとの比は、約1:2~3:1、及び約1:1.2~2.5:1のうちの1つの範囲内であり得る。平均層厚daは、いくつかの非限定的な例では、第1の部分130にわたって比較的均一であり得るが、いくつかの非限定的な例では、第3の部分130が突出し得る、かつ/又はパターニング被膜110と重なり得る程度(すなわち、w)は、露出層表面11の異なる部分にわたってある程度まで変化し得る。
いくつかの非限定的な例では、第3の部分130の平均層厚dは、第1の部分130の平均層厚dの約5%を上回らなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、dは、dの約4%以下、約3%以下、約2%以下、約1%以下、及び約0.5%以下のうちの1つであり得る。第3の部分130が薄膜として形成される代わりに、及び/又はそれに加えて、図示されるように、堆積層130の堆積材料731は、パターニング被膜110の一部の上に粒子構造841として形成し得る。いくつかの非限定的な例では、かかる粒子構造841は、それらが連続層を形成しないように、互いに物理的に分離された特徴を含み得る。
ここで図9Cを参照すると、NPC920が、基板10と堆積層130との間に配設され得る。NPC920は、堆積層130の第1の部分130と基板10の第2の部分102との間に配設され得る。NPC920は、パターニング被膜110が堆積された第1の部分101上ではなく、第2の部分102上に配設されているように解説されている。NPC920は、NPC920と堆積層130との間の界面及び/又は境界において、NPC920の表面が堆積材料731の堆積に抗する比較的高い初期付着確率を呈し得るように形成されてもよい。したがって、NPC920が存在することにより、堆積中に堆積層130の形成及び/又は成長を促進することができる。
次に図9Dを参照すると、NPC920は、基板10の第1の部分101及び第2の部分102の両方の上に配置されてもよく、パターニング被膜110は、第1の部分101上に配置されたNPC920の一部を覆ってもよい。NPC920の別の部分は、パターニング被膜110を実質的に欠く場合があり、堆積層130は、NPC920のそのような部分を覆い得る。
ここで図9Eを参照すると、堆積層130は、基板10の第3の部分903においてパターニング被膜110の一部と部分的に重なるように示され得る。いくつかの非限定的な例では、第1の部分130及び第2の部分130に加えて、堆積層130は、第4の部分130を更に含み得る。図示のように、堆積層130の第4の部分130は、堆積層130の第1の部分130と第2の部分130との間に配設することができ、第4の部分130は、パターニング被膜110の露出層表面11と物理的に接触することができる。いくつかの非限定的な例では、第3の部分903における重なりは、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセス中の堆積層130の側方成長の結果として形成され得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の露出層表面11は、堆積材料731の堆積に抗する比較的小さい初期付着確率を呈することができ、したがって、露出層表面11上で材料が核形成する確率は低くなり得るが、堆積層130の厚さが成長するにつれて、堆積層130は側方にも成長することができ、図示のようにパターニング被膜110のサブセットを被覆することができる。
ここで図9Fを参照すると、基板10の第1の部分101はパターニング被膜110で被覆されてもよく、それに隣接する第2の部分102は堆積層130で被覆されてもよい。いくつかの非限定的な例では、堆積層130のオープンマスク堆積及び/又はマスクフリー堆積を行うことにより、堆積層130が、堆積層130とパターニング被膜110との間の界面及び/又はその付近でテーパ状の断面プロファイルを呈し得ることが観察されている。
いくつかの非限定的な例では、界面における、かつ/又はその付近の堆積層130の平均層厚は、堆積層130の平均層厚d未満であり得る。かかるテーパ状プロファイルは、いくつかの非限定的な例では、湾曲及び/又はアーチ状として示され得るが、プロファイルは、いくつかの非限定的な例では、実質的に線形及び/又は非線形であってもよい。いくつかの非限定的な例では、堆積層130の平均層厚dは、限定はしないが、界面に近接した領域において実質的に線形、指数関数的、及び/又は二次関数的に減少し得る。
堆積層130とパターニング被膜110との間の界面における、かつ/又はその付近の堆積層130の接触角θは、相対的な初期付着確率などのパターニング被膜110の特性に応じて変化し得ることが観察されている。核の接触角θは、いくつかの非限定的な例では、堆積によって形成された堆積層130の薄膜接触角を決定し得ることを更に仮定することができる。図9Fを参照すると、いくつかの非限定的な例では、接触角θは、堆積層130とパターニング被膜110との間の界面及び/又はその付近における堆積層130の接線の傾斜を測定することによって決定され得る。堆積層130の断面テーパプロファイルが実質的に線形であり得るいくつかの非限定的な例では、接触角θは、界面における、かつ/又はその付近の堆積層130の傾斜を測定することによって決定され得る。当業者によって理解されるように、接触角θは、概して、下地層のゼロではない角度に対して測定され得る。本開示では、解説を簡略にするために、パターニング被膜110及び堆積層130は、平坦な表面上に堆積されて示され得る。しかしながら、当業者は、パターニング被膜110及び堆積層130が非平面表面上に堆積され得ることを理解するであろう。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130の接触角θは、約90°を上回ってもよい。ここで図9Gを参照すると、いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、パターニング被膜110と堆積層130との間の界面を越えて延びる部分を含むものとして示されてもよく、ギャップ929によってパターニング被膜110から離間されてもよい。かかる非限定的なシナリオでは、接触角θは、いくつかの非限定的な例では、90°を上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、比較的高い接触角θを呈する堆積層130を形成することが有利であり得る。いくつかの非限定的な例では、接触角θは、約10°、約15°、約20°、約25°、約30°、約35°、約40°、約50°、約70°、約75°、及び約80°のうちの1つを上回ってもよい。いくつかの非限定的な例では、比較的高い接触角θを有する堆積層130は、比較的高いアスペクト比を維持しながら、微細にパターニングされた特徴の創出を可能にし得る。いくつかの非限定的な例では、約90°より大きい接触角θを示す堆積層130を形成する目的が存在し得る。いくつかの非限定的な例では、接触角θは、約90°、約95°、約100°、約105°、約110°、約120°、約130°、約135°、約140°、約145°、約150°、及び約170°のうちの少なくとも1つを上回ってもよい。
ここで図9H~9Iを参照すると、堆積層130は、基板10の第3の部分903においてパターニング被膜110の一部に部分的に重なってもよく、これは、その第1の部分101と第2の部分102との間に配置されてもよい。図示のように、パターニング被膜110のサブセットに部分的に重なる堆積層130のサブセットは、その露出層表面11と物理的に接触し得る。いくつかの非限定的な例では、第3の部分903における重なりは、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセス中の堆積層130の側方成長に起因して形成され得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の露出層表面11は、堆積材料731の堆積に抗する比較的小さい初期付着確率を呈することができ、したがって、露出層表面11上で材料が核形成する確率は低いが、堆積層130の厚さが成長するにつれて、堆積層130は側方にも成長することができ、パターニング被膜110のサブセットを被覆することができる。
図9H~図9Iの場合、堆積層130の接触角θは、図示のように、それとパターニング被膜110との間の界面付近のその縁部で測定され得る。図9Iにおいて、接触角θは、約90°を上回ってもよく、これは、いくつかの非限定的な例では、堆積層130のサブセットが間隙929によってパターニング被膜110から離隔されることをもたらし得る。
粒子構造
ナノ粒子(nanoparticle、NP)は、主な特徴的なサイズがナノメートル(nanometer、nm)スケールのものであり、概して約1~300nmであると理解される物質の粒子構造841である。nmスケールでは、所与の材料のNPは、バルク形態の同じ材料に対して固有の特性(限定はしないが、光学的、化学的、物理的、及び/又は電気的特性を含む)がある場合がある。
これらの特性は、複数のNPが、限定はしないが、光電子デバイスを含む積層半導体デバイスの層に形成されるときに、その性能を改善するために利用され得る。
NPのそのような層をデバイスに導入するための現在のメカニズムは、いくつかの欠点を有する。
第一に、典型的には、かかるNPは、かかるデバイスの最密充填層に形成され、かつ/又はマトリックス材料内に分散される。その結果、そのようなNP層の厚さは、典型的には、NP自体の特徴的なサイズよりもはるかに厚くなる可能性がある。かかるNP層の厚さは、デバイス性能、デバイス安定性、デバイス信頼性、及び/又はデバイス寿命に関して望ましくない特性を付与する場合があり、それにより、NPの固有の特性によって提供される任意の認識される利点が低減され、又は更には取り除かれる場合がある。
第二に、そのようなデバイスにおいて、かつそのようなデバイスで使用するために、NPを合成する技術は、様々なメカニズムを通して、大量の炭素(C)、酸素(O)、及び/又は硫黄(S)を導入する可能性がある。
いくつかの非限定的な例では、湿式化学法を使用して、典型的には、精密に制御された特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、表面被覆度、構成、及び/又は堆積密度を有するNPをデバイスに導入することができる。しかしながら、かかる方法は、典型的には、NPを安定化させるために有機キャッピング基(クエン酸塩でキャッピングされたAg NPの合成など)を用いるが、かかる有機キャッピング基は、合成されたNPにC、O、及び/又はSを導入する。
また更に、溶液から堆積されたNP層は、堆積に使用される溶媒のために、典型的にはC、O、及び/又はSを含み得る。
追加的に、これらの元素は、湿式化学プロセス及び/又はNP層の堆積中に汚染物質として導入されることがある。
しかしながら、導入されると、そのようなデバイスのNP層中の大量のC、O、及び/又はSの存在は、そのようなデバイスの性能、安定性、信頼性、及び/又は寿命を低下させる可能性がある。
第三に、溶液からNP層を堆積させるとき、採用される溶媒が乾燥するにつれて、NP層は、NP層にわたって、かつ/又はそのような層の異なるパターン化された領域間で、不均一な特性を有する傾向がある。いくつかの非限定的な例では、所与のNP層の縁部は、そのようなNP層の内部領域よりもかなり厚く又は薄くなることがあり、その不一致は、デバイス性能、安定性、信頼性、及び/又は寿命に悪影響を及ぼすことがある。
第四に、湿式化学合成及び溶液堆積プロセスを超えて、NPを合成及び/又は堆積させる他の方法及び/又はプロセス(限定されないが、真空ベースのプロセス(例えば、限定されないが、PVD)が挙げられる)が存在するが、既存の方法は、それによって堆積されるNPの特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、表面被覆度、構成、堆積密度、及び/又は分散度の不十分な制御をもたらす傾向がある。いくつかの非限定的な例では、従来のPVDプロセスでは、NPは、それらのサイズが増加するにつれて、最密充填膜を形成する傾向がある。結果として、従来のPVD法などの方法は、概して、表面被覆度が低い大きな分散NPのNP層を形成するのにあまり適していない。むしろ、そのような従来の方法によって付与される、特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、表面被覆度、構成、及び/又は堆積密度の不十分な制御により、デバイス性能、安定性、信頼性、及び/又は寿命が不十分になり得る。
図8Cに示され得るようないくつかの非限定的な例では、下層の露出層表面11上に配設されたナノ粒子(NP)、島、プレート、分離クラスタ、及び/又はネットワーク(集合的に粒子構造841)を含むがこれらに限定されない少なくとも1つの粒子が存在し得る。いくつかの非限定的な例では、下層は、第1の部分101内のパターニング被膜110であり得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、パターニング被膜110の露出層表面11上に配設され得る。いくつかの非限定的な例では、複数のそのような粒子構造841が存在し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、粒子材料を含み得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、堆積層内の堆積材料731と同じであり得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の部分101内の不連続層840内の粒子材料、堆積層130内の堆積材料731、及び/又はその下の下層が含み得る材料は、共通の金属を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、K、Na、Li、Ba、Cs、Yb、Ag、Au、Cu、Al、Mg、Zn、Cd、Sn、及びYのうちの少なくとも1つから選択される元素を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、元素は、K、Na、Li、Ba、Cs、Yb、Ag、Au、Cu、Al、及びMgのうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、元素は、Cu、Ag、及びAuのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素はCuであり得る。いくつかの非限定的な例では、元素はAlであり得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、Mg、Zn、Cd、及びYbのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、Mg、Ag、Al、Yb、及びLiのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、Mg、Ag、及びYbのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、Mg及びAgのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素はAgであり得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、純金属を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、純金属であり得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、純粋なAg又は実質的に純粋なAgのうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、実質的に純粋なAgは、約95%、約99%、約99.9%、約99.99%、約99.999%、及び約99.9995%のうちの1つの純度を有し得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、純Mg又は実質的に純Mgのうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、実質的に純粋なMgは、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約99.9%、少なくとも約99.99%、少なくとも約99.999%、及び少なくとも約99.9995%のうちの1つの純度を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、合金は、Ag含有合金、Mg含有合金、及びAgMg含有合金のうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、AgMg含有合金は、体積で約1:10(Ag:Mg)~約10:1の範囲であり得る合金組成を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、Agの代わりに、又はAgと組み合わせて他の金属を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、Agと少なくとも1つの他の金属との合金を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、Agと、Mg及びYbのうちの少なくとも1つとの合金を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、かかる合金は、約5~95体積%のAgと、残りが他の金属である組成を有する二元合金であり得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、Ag及びMgを含み得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料はAg:Mg:Yb合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、体積で約1:10~10:1の組成を有するAg:Mg合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、Ag及びYbを含み得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、体積で約1:20~10:1のYb:いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、体積で約1:20~10:1の組成を有するYb:Ag合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、Mg及びYbを含み得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、Mg:Yb合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料はAg:Mg:Yb合金を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、少なくとも1つの追加の元素を含み得る。いくつかの非限定的な例では、かかる追加の元素は非金属元素であり得る。いくつかの非限定的な例では、非金属材料は、O、S、N、及びCのうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、かかる追加の元素は、ソース材料、堆積に使用される機器、及び/又は真空チャンバ環境におけるかかる追加の元素の存在に起因して、汚染物質として少なくとも1つの粒子構造841に組み込まれ得ることが、当業者によって理解されよう。いくつかの非限定的な例では、かかる追加の元素は、少なくとも1つの粒子構造841の他の要素とともに化合物を形成することができる。いくつかの非限定的な例では、粒子材料中の非金属元素の濃度は、約1%以下、約0.1%以下、約0.01%以下、約0.001%以下、約0.0001%以下、約0.00001%以下、約0.000001%以下、及び約0.0000001%以下のうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、その中のO及びCの合計が、約10%以下、約5%以下、約1%以下、約0.1%以下、約0.01%以下、約0.001%以下、約0.0001%以下、約0.00001%以下、約0.000001%以下、及び約0.0000001%以下のうちの1つである組成を有し得る。
少なくとも1つの粒子841は、金属とのEM放射線の共鳴相互作用を研究する、ナノフォトニクスの一分野であるプラズモニクスを利用する。当業者であれば、金属NPは、光学応答が、ナノ構造の特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、表面被覆度、構成、堆積密度、及び/又は組成を変化させることによって調整され得る自由電子のLSP励起及び/又はコヒーレント振動を示し得ることを理解するであろう。かかる光学応答は、粒子構造841に関して、その上に入射するEM放射線の吸収を含み得、それによって、その反射を低減し、及び/又は、可視スペクトル及び/又はそのサブ範囲を非限定的に含むEMスペクトルのより低い又はより高い波長((サブ)範囲)へ偏移する。
比較的低い屈折率を有する媒体の近くに特定の金属NPを配置することは、かかるNPの吸収スペクトルをより低い波長(部分)範囲に偏移させ得る(青色偏移)ことも報告されている。
したがって、いくつかの非限定的な例では、粒子材料を、少なくとも1つの粒子構造841が下地層と物理的に接触するように、下地層の露出層表面11上の少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840として配設することは、いくつかの非限定的な例では、デバイス100によって放射される、及び/又はそれを通して少なくとも部分的に透過されるEM放射線のEMスペクトルの波長範囲と実質的に重ならないように、青方偏移を非限定的に含む、粒子材料の吸収スペクトルを有利に偏移し得ると更に仮定し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841のピーク吸収波長は、デバイス100を通して放射されている、及び/又はそれを通して少なくとも部分的に透過されるEM放射線のピーク波長未満であり得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、約470nm以下、約460nm、約455nm以下、約450nm以下、約445nm以下、約440nm以下、約430nm以下、約420nm以下、及び約400nm以下のうちの1つである波長でピーク吸収を呈し得る。
ここで、幾分驚くべきことに、少なくとも1つの低い(より低い)屈折率の被膜内及び/又はそれに近接する、金属で構成されたものを含むがこれに限定されない少なくとも1つの粒子構造841の形態を含むがこれに限定されない粒子材料を提供することは、少なくとも1つの低い(より低い)屈折率の層、少なくとも1つの粒子構造841から及び/又はそれを通って、屈折率界面140を横切って第1の方向に通過する、可視光スペクトルを含むがこれに限定されないEMスペクトルの少なくとも波長(部分)範囲及び/又はその部分範囲において、第1の方向を含むがこれに限定されないデバイス100を通過するEM放射線の吸収及び/又は透過率に更に影響を与え得ることが見出された。
いくつかの非限定的な例では、吸収は、低減され得、及び/又は透過は、限定されないが可視スペクトル、及び/又はそのサブ範囲を含む、少なくともEMスペクトルの波長(サブ)範囲に集中され得る。
いくつかの非限定的な例では、吸収は、可視スペクトル、及び/又はそのサブ範囲を非限定的に含む、EMスペクトルの波長(サブ)範囲である吸収スペクトルに集中され得る。
いくつかの非限定的な例では、吸収スペクトルは、青方偏移及び/又は可視スペクトル、及び/又は限定されないがそのサブ範囲を含む、限定されないがEMスペクトルの波長(サブ)範囲を含むより高い波長(サブ)範囲に、及び/又は少なくとも部分的に可視スペクトルを超えたEMスペクトルの波長(サブ)範囲に、偏移(赤方偏移)され得る。
当業者であれば、いくつかの非限定的な例では、複数の少なくとも1つの粒子841の複数の層が、追加の層によって分離されているか否かにかかわらず、様々な側方面を有し、異なる吸収スペクトルを有して、互いの上に配設され得ることを理解するであろう。このようにして、デバイスのある特定の領域の吸収は、1つ以上の所望の吸収スペクトルに従って調整され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の露出層表面11上の、例えば非限定的に不連続層840内の、NPを非限定的に含む、少なくとも1つの粒子構造841の存在は、デバイス400のいくつかの光学特性に影響を及ぼし得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような複数の粒子構造841は、不連続層840を形成し得る。
いかなる特定の理論にも限定されることを望むものではないが、粒子材料の閉じた被膜140の形成は、パターニング被膜110によって及び/又はその上で実質的に抑制され得るが、いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110がその上の粒子材料の堆積に露出されるとき、粒子材料のいくつかの蒸気モノマーは、最終的にその上に粒子材料の少なくとも1つの粒子構造841を形成し得ると仮定され得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子構造841の少なくともいくつかは、互いに切断され得る。換言すれば、いくつかの非限定的な例では、不連続層840は、粒子構造841が閉鎖被膜140を形成しないように、互いに物理的に分離され得る粒子構造841を含む特徴を含み得る。したがって、そのような不連続層840は、いくつかの非限定的な例では、したがって、デバイス100内のパターニング被膜110と少なくとも1つの被覆層との間の界面に、かつ/又は実質的にその横方向範囲にわたって挿入される、粒子構造841として形成される堆積材料731の薄い分散層を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子材料の粒子構造841のうちの少なくとも1つは、パターニング被膜110の露出層表面11と物理的に接触し得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料の粒子構造841の実質的に全てが、パターニング被膜110の露出層表面11と物理的に接触し得る。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、幾分驚くべきことに、パターニング被膜110の露出層表面11上の、金属粒子構造841を含むがこれに限定されない少なくとも1つの粒子構造841を含むがこれに限定されない粒子材料のそのような薄い分散不連続層840の存在は、本明細書で説明するように、デバイス100の光学効果及び特性を含むがこれに限定されない少なくとも1つの変化した特質、及び付随して変化した挙動を示し得ることが見出された。いくつかの非限定的な例では、そのような効果及び特性は、パターニング被膜110上の粒子構造841の特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、表面被覆度、構成、堆積密度、及び/又は分散度のうちの少なくとも1つの賢明な選択によってある程度まで制御され得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子構造841は、粒子構造841によって呈される光学応答に関連する効果を達成するために、特徴的なサイズ、長さ、幅、直径、高さ、サイズ分布、形状、表面被覆率、構成、堆積密度、分散度、及び/又は組成を有するように制御可能に選択され得る。
当業者は、材料が堆積されるメカニズムを考慮すると、モノマー及び/又は原子の可能なスタッキング及び/又はクラスタリングにより、少なくとも1つの粒子構造841の実際のサイズ、高さ、重量、厚さ、形状、プロファイル、及び/又は間隔は、いくつかの非限定的な例では、実質的に不均一であり得ることを理解するであろう。追加的に、少なくとも1つの粒子構造841は、所与のプロファイルを有するものとして解説されているが、これは、解説のみを意図しており、そのサイズ、高さ、重量、厚さ、形状、プロファイル、及び/又は間隔を決定するものではない。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、約200nm以下の特徴的な寸法を有し得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、約1~200nm、約1~160nm、約1~100nm、約1~50nm、及び約1~30nmのうちの1つであり得る特徴的な直径を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、離散金属プラズモニックアイランド又はクラスタであり得る、及び/又は離散金属プラズモニックアイランド又はクラスタを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、粒子材料を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、かかる粒子構造841は、いくつかの非限定的な例では、下地層の露出層表面11上の、数オングストロームの数分の1ほどの粒子材料であり得る層の平均層厚を有する、わずかな量を堆積させることによって形成され得る。いくつかの非限定的な例では、露出層表面11は、核形成促進被膜(nucleation promoting coating、NPC)920(図9C)であり得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、Ag、Yb、及び/又はマグネシウム(Mg)のうち少なくとも1つを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、かかる不連続層840の特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、表面被覆率、構成、堆積密度、及び/又は分散度のうちの少なくとも1つの形成は、いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611の少なくとも1つの特性、パターニング被膜110の平均膜厚d、パターニング被膜110における不均一性の導入、並びに/又は、限定はしないが、パターニング被膜110のための温度、圧力、持続時間、堆積速度、及び/若しくは堆積プロセスを含む堆積環境のうちの少なくとも1つの賢明な選択によって制御され得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような不連続層840の特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、表面被覆度、構成、堆積密度、及び/又は分散度のうちの少なくとも1つの形成は、いくつかの非限定的な例では、粒子材料(堆積材料731であり得る)の少なくとも1つの特質、パターニング被膜110が粒子材料の堆積に露出され得る程度(いくつかの非限定的な例では、対応する不連続層840の厚さに関して指定され得る)、並びに/又は粒子材料のための堆積の温度、圧力、持続時間、堆積速度、及び/若しくは方法を含むがこれらに限定されない堆積環境のうちの少なくとも1つの賢明な選択によって制御され得る。
いくつかの非限定的な例では、不連続層840は、パターニング被膜110の横方向範囲にわたるパターンで堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、不連続層840は、少なくとも1つの粒子構造841を実質的に欠く、中の少なくとも1つの領域によって画定され得るパターンで配設され得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような不連続層840の特質は、下層の露出層表面11の一部に形成された粒子材料の特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、構成、表面被覆度、堆積分布、分散度、及び/又は凝集事例の存在及び/又は程度を含むがこれらに限定されない複数の基準のうちの少なくとも1つに従って、いくつかの非限定的な例では、ある程度任意に評価され得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような少なくとも1つの基準による不連続層840の評価は、透過型電子顕微鏡法(transmission electron microscopy、TEM)、原子間力顕微鏡法(atomic force microscopy、AFM)、及び走査電子顕微鏡法(scanning electron microscopy、SEM)のうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されない様々な撮像技法を使用して、不連続層840の少なくとも1つの属性を測定及び/又は計算することを含むがこれらに限定されないことによって行われ得る。
当業者は、不連続層840のそのような評価が、考慮中の露出層表面11の程度によって、より大きい及び/又はより小さい程度に依存し得、いくつかの非限定的な例では、そのエリア及び/又は領域を含み得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、不連続層840は、露出層表面11の第1の側方面及び/又はそれに対して実質的に横断する第2の側方面において、全範囲にわたって評価され得る。いくつかの非限定的な例では、不連続層840は、不連続層840(の一部)に対して適用される少なくとも1つの観察窓を含む範囲にわたって評価され得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの観察窓は、露出層表面11の側方面の外周、内部位置、及び/又はグリッド座標のうちの少なくとも1つに位置してもよい。いくつかの非限定的な例では、複数の少なくとも1つの観察窓が、不連続層840を評価する際に使用され得る。
いくつかの非限定的な例では、観察窓は、限定はしないが、TEM、AFM、及びSEMのうちの少なくとも1つを含む、不連続層840を評価するために適用される撮像技法の視野に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、観察窓は、限定ではないが、2.00ミクロン、1.00ミクロン、500nm、及び200nmのうちの1つを含む、所与のレベルの倍率に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、使用される少なくとも1つの観察窓を含むがこれに限定されない不連続層840の露出層表面11の評価は、いくつかの非限定的な例では、曲線、多角形、及び/又は形状適合技術を含み得る手動カウント及び/又は既知の推定技術を含むがこれに限定されない、任意の数のメカニズムによって計算及び/又は測定することを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、その露出層表面11の、使用される少なくとも1つの観察窓を含むがこれに限定されない不連続層840の評価は、平均値、中央値、最頻値、最大値、最小値、並びに/又は計算及び/若しくは測定の値の他の確率的、統計的、及び/若しくはデータの操作を計算及び/又は測定することを伴い得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような不連続層840が評価され得る少なくとも1つの基準のうちの1つは、そのような不連続層840(の一部)上の粒子材料の表面被覆度であり得る。いくつかの非限定的な例では、表面被覆度は、そのような不連続層840(の一部)のそのような粒子材料による(非0)被覆率によって表され得る。いくつかの非限定的な例では、被覆率は、最大閾値被覆率と比較され得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に最大閾値被覆率以下であり得る表面被覆度を有する不連続層840(の一部)は、実質的に最大閾値被覆率を超える表面被覆度を有する不連続層840の一部を通過するEM放射線に対して、デバイス100を完全に透過するか、及び/又はそれによって放射されるかにかかわらず、不連続層840のそのような部分によってそれを通過するEM放射線に付与され得る異なる光学特質の発現をもたらし得る。
いくつかの非限定的な例では、表面上のある量の導電性材料の表面被覆率の1つの尺度は、(EM放射線)透過率であり得るが、これは、いくつかの非限定的な例では、Ag、Mg、又はYbを含むがこれらに限定されない金属を含むがこれらに限定されない導電性材料は、EM放射線を減衰及び/又は吸収するためである。
当業者であれば、いくつかの非限定的な例では、表面被覆率は、粒径及び堆積密度の一方又は両方を包含すると理解され得ることを理解するであろう。したがって、いくつかの非限定的な例では、複数のこれらの3つの基準は、正に相関され得る。実際に、いくつかの非限定的な例では、低い表面被覆率の基準は、低い堆積密度の基準と低い粒径の基準との何らかの組み合わせを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような不連続層840が評価され得る少なくとも1つの基準の1つは、構成粒子構造841の特徴的なサイズであり得る。
いくつかの非限定的な例では、不連続層840の少なくとも1つの粒子構造841は、最大閾値サイズ以下の特徴的なサイズを有し得る。特徴的なサイズの非限定的な例は、高さ、幅、長さ、及び/又は直径のうちの少なくとも1つを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、不連続層840の実質的に全ての粒子構造841は、特定の範囲内にある特徴的なサイズを有し得る。
いくつかの非限定的な例では、かかる特徴的なサイズは、いくつかの非限定的な例では、特徴的なサイズの最大値とみなされ得る特徴的な長さによって特徴付けられ得る。いくつかの非限定的な例では、かかる最大値は、粒子構造841の長軸に沿って延在し得る。いくつかの非限定的な例では、長軸は、複数の側方軸によって画定される平面内に延在する第1の次元であると理解され得る。いくつかの非限定的な例では、特徴的な幅は、粒子構造841の短軸に沿って延在し得る粒子構造841の特徴的なサイズの値として識別され得る。いくつかの非限定的な例では、短軸は、同じ平面内に延在するが、長軸を実質的に横断する第2の次元であると理解され得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の次元に沿った少なくとも1つの粒子構造841の特徴的な長さは、最大閾値サイズ以下であり得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の次元に沿った少なくとも1つの粒子構造841の特徴的な幅は、最大閾値サイズ以下であり得る。
いくつかの非限定的な例では、不連続層840(の一部)における構成粒子構造841のサイズは、質量、体積、直径の長さ、周囲長、長軸、及び/又は短軸を含むがこれらに限定されない、そのような少なくとも1つの粒子構造841の特徴的なサイズを計算及び/又は測定することによって評価され得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような不連続層840が評価され得る少なくとも1つの基準の1つは、その堆積密度であり得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子構造841の特徴的なサイズは、最大閾値サイズと比較され得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子構造841の堆積密度は、最大閾値堆積密度と比較され得る。
いくつかの非限定的な例では、かかる基準のうちの少なくとも1つは、数値指標によって定量化され得る。いくつかの非限定的な例では、かかる指標は、粒子構造841の堆積層130内の粒子(面積)サイズの分布を記述する分散度Dの計算であり得る。
Figure 2024516165000011
式中、
Figure 2024516165000012
nは、試料領域内の粒子構造841の数であり、
は、i番目の粒子構造841の(面積)サイズであり、
Figure 2024516165000013
は、粒子(面積)サイズの数平均であり、
Figure 2024516165000014
は、粒子(面積)サイズの(面積)サイズ平均である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
当業者であれば、分散度は、多分散指数(polydispersity index、PDI)にほぼ類同しており、これらの平均は、有機化学においてよく知られている数平均分子量及び重量平均分子量の概念にほぼ類同しているが、試料粒子構造841の分子量とは対照的に、(面積)サイズに適用されることを理解するであろう。
当業者はまた、分散度の概念が、いくつかの非限定的な例では、三次元体積概念とみなされ得る一方で、いくつかの非限定的な例では、分散度は、二次元概念とみなされ得ることを理解するであろう。したがって、分散度の概念は、限定はしないが、TEM、AFM、及び/又はSEMのうちの少なくとも1つを含む、様々な撮像技法を使用することによって得ることができるような、堆積層130の二次元画像の観察及び分析に関連して使用することができる。上記の式が定義されるのは、かかる二次元の状況においてである。
いくつかの非限定的な例では、分散度及び/又は粒子(面積)サイズの数平均及び粒子(面積)サイズの(面積)サイズ平均は、粒子直径の数平均及び粒子直径の(面積)サイズ平均のうちの少なくとも1つの計算を含み得る。
Figure 2024516165000015
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの堆積層130の、粒子構造841を含むがこれに限定されない粒子材料は、マスクフリー及び/又はオープンマスク堆積プロセスによって堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子構造841は、実質的に丸い形状を有し得る。いくつかの非限定的な例では、粒子構造841は、実質的に球形の形状を有し得る。
簡略化のために、いくつかの非限定的な例では、粒子構造841の(面積)サイズが一対の側方軸に沿った二次元の面積被覆率として表され得るように、各粒子構造841の長手方向の範囲が実質的に同じであり得る(かつ、いずれにしても、平面SEM画像から直接測定され得ない)と仮定することができる。本開示では、(面積)サイズへの言及は、かかる二次元概念を指すと理解され、線形次元などの一次元概念を指すと理解され得る(プレフィックス「面積」なしの)サイズとは区別され得る。
実際に、いくつかの初期の研究では、いくつかの非限定的な例では、かかる粒子構造841の長手方向軸に沿った長手方向範囲は、その長手方向範囲の体積寄与がかかる側方範囲の体積寄与よりもはるかに小さくなり得るように、(側方軸の少なくとも1つに沿った)側方範囲に対して小さい傾向があり得ると思われる。いくつかの非限定的な例では、これは、1以下であり得るアスペクト比(側方範囲に対する長手方向方向の範囲の比)によって表され得る。いくつかの非限定的な例では、そのようなアスペクト比は、約1:10、約1:20、約1:50、約1:75、及び約1:300のうちの1つであり得る。
この点に関して、粒子構造841を二次元面積被覆率として表すための上述の仮定(長手方向範囲は実質的に同じであり、無視することができる)が適切であり得る。
当業者であれば、堆積プロセスの非決定的な性質を考慮して、特に、限定はしないが、ステップ縁部、化学的不純物、結合部位、キンク、及び/又はその上の夾雑物質、及びその上の粒子構造841の形成、堆積プロセスが続くときのその合体の不均一性、並びに観察窓のサイズ及び/又は位置の不確実性、並びにそれらの特徴的なサイズ、間隔、堆積密度、凝集度などの計算及び/又は測定に固有の複雑さ及び変動性のうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されない不均一性を含む、下部材料の露出層表面11上の欠陥及び/又は異常の存在を考慮すると、観察窓内の特徴及び/又はトポロジに関してかなりの変動性があり得ることを理解するであろう。
本開示では、解説を簡略にするために、層の厚さプロファイル及び/又は縁部プロファイルを含むがこれに限定されない粒子材料の特定の詳細は省略されている。
当業者は、ある特定の金属NPが、少なくとも1つの粒子構造841を含むがこれに限定されない粒子材料の不連続層840の一部であるか否かにかかわらず、表面プラズモン(surface plasmon、SP)励起及び/又は自由電子のコヒーレント振動を示すことができ、その結果、そのようなNPは、可視光スペクトル及び/又はその部分範囲を含むがこれに限定されないEMスペクトルの範囲内の光を吸収及び/又は散乱し得ることを理解するであろう。吸収が集中し得るEMスペクトルの(サブ)範囲(吸収スペクトル)、屈折率、及び/又はこのような局所化されたSP(LSP:localized SP)励起の吸光係数、及び/又はコヒーレント振動を含むがこれらに限定されない光学応答は、ナノ構造及び/又はそれに近接する媒体の特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、表面被覆度、構成、堆積密度、分散度、及び/又は材料及び/又は凝集度を含むがこれらに限定されない特性のうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されない、このようなNPの特性を変化させることによって調整され得る。
そのような光学応答は、光子吸収被膜に関して、その上に入射する光子の吸収を含むことができ、それによって反射を低減する。いくつかの非限定的な例では、吸収は、可視光スペクトルを含むがこれに限定されないEMスペクトルの範囲及び/又はその部分範囲に集中され得る。少なくとも1つの粒子841は、その上に積層半導体デバイス100を越えて入射するEM放射線を吸収し、それに伴って反射を低減することができるが、当業者は、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子841が、その上に入射する、デバイス100によって放射されたEM放射線を吸収することができることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、光電子デバイスの一部として光子吸収層を採用することにより、その中の偏光子への依存を低減することができる。
Fusella et al.,「Plasmonic enhancement of stability and brightness in organic light-emitting devices」,Nature 2020,585,at 379-382(「Fusella et al.」)において、OLEDデバイスの安定度は、プラズモンモードからエネルギーを抽出するために、カソード層の上にNPベースのアウトカップリング層を組み込むことによって向上され得ることが報告されている。NPベースのアウトカップリング層は、カソードの上の有機層の上に立方体型Ag NPをスピンキャスティングすることによって製作された。しかしながら、ほとんどの市販のOLEDデバイスは、真空ベースの処理を使用して製作されるので、溶液からのスピンキャスティングは、カソードの上にそのようなNPベースのアウトカップリング層を形成するための適切なメカニズムを構成しない可能性がある。
カソードの上のそのようなNPベースのアウトカップリング層は、いくつかの非限定的な例では、カソードであり得、かつ/又はカソード上に堆積され得るパターニング被膜110上に不連続層840内の金属粒子材料を堆積させることによって、真空中で製作され得る(したがって、商業的なOLED製作プロセスにおける使用に好適であり得る)ことが発見されている。そのようなプロセスは、OLEDデバイスへの損傷を引き起こし得る、及び/又はデバイス信頼性に悪影響を及ぼし得る、溶媒又は他の湿式化学物質の使用を回避し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841を非限定的に含む、粒子材料のかかる不連続層840の存在は、高められたデバイスのEM放射線の抽出、性能、安定性、信頼性、及び/又は寿命に寄与することができる。
いくつかの非限定的な例では、層状デバイス100において、パターニング被膜110の露出層表面11上の、かつ/又はそれに近接する、かつ/又は、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの被覆層を有するそのようなパターニング110の界面に近接する、少なくとも1つの不連続層840の存在は、デバイスによって放射される、かつ/又はそれを通して伝送される光子を含むが、それらに限定されないEM信号に光学効果を付与することができる。
当業者は、光学効果の簡略化されたモデルが本明細書に提示されるが、他のモデル及び/又は説明が適用可能であり得ることを理解するであろう。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841を含むがこれに限定されない粒子材料のそのような不連続層840の存在は、パターニング被膜110及び/又は少なくとも1つの被覆層を含むがこれらに限定されない、長手方向の側面において隣接して配設された薄膜層及び/又は被膜の結晶化を低減及び/又は軽減し、それによって、それに隣接して配設された薄膜の特性を安定させ、いくつかの非限定的な例では、散乱を低減することができる。いくつかの非限定的な例では、そのような薄膜は、キャッピング層(capping layer、CPL)を含むがこれに限定されない、デバイスのアウトカップリング及び/又はカプセル化被膜1450の少なくとも1つの層であってもよく、及び/又はそれを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841を含むがこれに限定されない粒子材料のそのような不連続層840の存在は、UVスペクトルの少なくとも一部における吸収の強化を提供し得る。いくつかの非限定的な例では、粒子構造841の特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、表面被覆度、構成、堆積密度、分散度、粒子材料、及び屈折率のうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されないそのような粒子構造841の特質を制御することは、UVスペクトルを含む吸収スペクトルの吸収度、波長範囲、及びピーク波長を制御することを容易にし得る。UVスペクトルの少なくとも一部におけるEM放射線の高められた吸収は、例えば、デバイス性能、安定性、信頼性、及び/又は寿命を改善するために有利であり得る。
いくつかの非限定的な例では、光学効果は、波長範囲及び/又はそのピーク強度を含む、透過及び/又は吸収波長スペクトルに対するその影響に関して説明され得る。
追加的に、提示されたモデルは、そのような不連続層840を通過する光子の透過及び/又は吸収に与えられるある特定の効果を示唆し得るが、いくつかの非限定的な例では、そのような効果は、広範な観察可能な基準では反映され得ない局所的な効果を反映し得る。
光電子デバイス
図10は、本開示による例示的なエレクトロルミネセントデバイス1000の断面からの簡略ブロック図である。いくつかの非限定的な例では、デバイス1000はOLEDであり得る。
デバイス1000は、基板10を含むことができ、それぞれ、その上に、複数の層を含むフロントプレーン610、第1の電極1020、少なくとも1つの半導体層1030、及び第2の電極1040が配設される。いくつかの非限定的な例では、フロントプレーン1010は、光子放射、及び/又は放射された光子の操作のためのメカニズムを提供することができる。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130及び下地層は、デバイス1000の第1の電極1020及び第2の電極1040のうちの少なくとも1つの少なくとも一部を一緒に形成することができる。いくつかの非限定的な例では、堆積層130及びその下の下地層は、デバイス1000のカソードの少なくとも一部を一緒に形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000は、電源1005と電気的に結合され得る。そのように結合されると、デバイス1000は、本明細書に説明されるように光子を放射することができる。
基板
いくつかの例では、基板10は、ベース基板1012を含み得る。いくつかの例では、ベース基板1012は、Si、ガラス、金属(金属箔を非限定的に含む)、サファイア、及び/若しくは他の無機材料を非限定的に含む無機材料、並びに/又はポリイミド、及び/若しくはSiベースのポリマーを非限定的に含むポリマーを非限定的に含む有機材料を含む、その使用に好適な材料から形成され得る。いくつかの例では、ベース基板1012は、剛性又は可撓性であり得る。いくつかの例では、基板10は、少なくとも1つの平面によって画定され得る。いくつかの非限定的な例では、基板10は、第1の電極1020、少なくとも1つの半導体層1030、及び/又は第2の電極1040を非限定的に含む、デバイス1000の残りのフロントプレーン1010の構成要素を支持する少なくとも1つの表面を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、かかる表面は、有機表面及び/又は無機表面であり得る。
いくつかの例では、基板10は、ベース基板1012に加えて、ベース基板1012の露出層表面11上に支持された少なくとも1つの追加の有機及び/又は無機層(図示せず、又は本明細書に具体的に記載されていない)を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような追加の層は、少なくとも1つの半導体層1030のうちの少なくとも1つを含む、置き換える、及び/又は補足することができる少なくとも1つの有機層を含む、及び/又は形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、かかる追加の層は、少なくとも1つの電極を含み、かつ/又は形成し得る、少なくとも1つの無機層を含んでもよく、いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020及び/又は第2の電極1040を含み、置換し、かつ/又は補完してもよい。
いくつかの非限定的な例では、かかる追加の層は、バックプレーン1015を含み、かつ/又はそれから形成され、かつ/又はそれとして形成され得る。いくつかの非限定的な例では、バックプレーン1015は、低圧(真空を含むが、これに限定されない)環境下で提供されなくてもよく、及び/又はその導入前に提供されてもよいフォトリソグラフィプロセスによって形成され得る、限定されないが電子TFT構造1101及び/又はその構成要素を含むデバイス1000を駆動するための電源回路及び/又はスイッチング素子を収容することができる。
バックプレーン及びその中に具現化されたTFT構造
いくつかの非限定的な例では、基板10のバックプレーン1015は、アクティブマトリックスデバイス及び/又はパッシブマトリックスデバイスとして機能するデバイス1000をサポートし得るような、トランジスタ、抵抗器、及び/又はキャパシタを非限定的に含む、少なくとも1つの電子部品及び/又は光電子部品を含み得る。いくつかの非限定的な例では、かかる構造は、薄膜トランジスタ(TFT)構造1101であり得る。
TFT構造1101の非限定的な例として、トップゲート、ボトムゲート、n型及び/又はp型TFT構造1101が挙げられる。いくつかの非限定的な例では、TFT構造1101は、非晶質シリコン(a-Si)、インジウムガリウム亜鉛酸化物(indium gallium zinc oxide、IGZO)、及び/又は低温多結晶シリコン(low-temperature polycrystalline silicon、LTPS)のうちの任意の少なくとも1つを組み込み得る。
第1の電極
第1の電極1020は、基板10上に堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020は、電源1005の端子及び/又は接地に電気的に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020は、いくつかの非限定的な例では、基板10のバックプレーン1015内に少なくとも1つのTFT構造1101を組み込み得る、少なくとも1つの駆動回路を通してそのように結合され得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020は、アノード及び/又はカソードを含み得る。いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020はアノードであり得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020は、基板10(の一部)の上に少なくとも1つの薄い導電性膜を堆積させることによって形成され得る。いくつかの非限定的な例では、基板10の側方面上に空間的配置で配設された複数の第1の電極1020が存在し得る。いくつかの非限定的な例では、かかる少なくとも1つの第1の電極1020のうちの少なくとも1つは、空間的配置において側方面で配設されたTFT絶縁層1109(の一部)の上に堆積され得る。その場合、いくつかの非限定的な例では、かかる少なくとも1つの第1の電極1020のうちの少なくとも1つは、対応するTFT絶縁層1109の開口部を通して延在しており、バックプレーン1015内のTFT構造1101の電極と電気的に結合され得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの第1の電極1020及び/又はその少なくとも1つの薄膜は、限定するものではないが、Mg、Al、カルシウム(Ca)、Zn、Ag、Cd、Ba、若しくはYb、又は限定するものではないが、そのような材料のいずれかを含有する合金を含む、それらの任意の複数の組み合わせを含む、少なくとも1つの金属材料、限定するものではないが、フッ素スズ酸化物(fluorine tin oxide、FTO)、インジウム亜鉛酸化物(indium zinc oxide、IZO)、若しくはITOなどの三元組成物を含む、限定するものではないが、TCOを含む少なくとも1つの金属酸化物、又は、それらの任意の複数の組み合わせ、又は様々な比率のもの、又は限定するものではないが、そのうち少なくとも1つは薄膜であり得る、少なくとも1つの層におけるそれらの任意の複数の組み合わせを含むが、これらに限定されない様々な材料を含み得る。
第2の電極
第2の電極1040は、少なくとも1つの半導体層1030の上に堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、電源1005の端子及び/又は接地と電気的に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、いくつかの非限定的な例では、基板10のバックプレーン1015内に少なくとも1つのTFT構造1101を組み込み得る、少なくとも1つの駆動回路を通してそのように結合され得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、アノード及び/又はカソードを含み得る。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040はカソードであり得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、堆積層130を、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの薄膜として、少なくとも1つの半導体層1030(の一部)の上に堆積させることによって形成され得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030の側方面上に空間的配置で配設された複数の第2の電極640が存在し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの第2の電極1040は、限定ではないが、Mg、Al、Ca、Zn、Ag、Cd、Ba、若しくはYb、又は限定ではないが、かかる材料のいずれかを含有する合金を含む、任意の複数のそれらの組み合わせを含む、限定ではないが、少なくとも1つの金属材料、限定ではないが、FTO、IZO、若しくはITO、又は限定ではないが、任意の複数のそれらの組み合わせなどの三元組成物を含む、限定ではないが、TCOを含む、少なくとも1つの金属酸化物、それらの任意の複数の、又は様々な割合の組み合わせ、又は酸化亜鉛(ZnO)、又はInを含む他の酸化物、又はZn、又は少なくとも1つの層におけるそれらの任意の複数の組み合わせ、及び/又は限定ではないが薄い導電性膜であり得る少なくとも1つの任意の少なくとも1つの非金属材料を含み得る。いくつかの非限定的な例では、Mg:Ag合金について、かかる合金組成は、体積で約1:9~9:1の範囲であり得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040の堆積は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して実行され得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、複数のかかる層及び/又は被膜を含み得る。いくつかの非限定的な例では、かかる層及び/又は被膜は、互いの上に配設された別個の層及び/又は被膜であり得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、Yb/Ag二重層被膜を含み得る。いくつかの非限定的な例では、そのような二層被膜は、Yb被膜、続いてAg被膜を堆積させることによって形成されてもよい。いくつかの非限定的な例では、かかるAg被膜の厚さは、Yb被膜の厚さを上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、少なくとも1つの金属層及び/又は少なくとも1つの酸化物層を含む多層電極1040であり得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、フラーレン及びMgを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、かかる被膜は、フラーレン被膜、続いてMg被膜を堆積させることによって形成することができる。いくつかの非限定的な例では、フラーレンをMg被膜内に分散させて、フラーレン含有Mg合金被膜を形成することができる。このような被膜の非限定的な例は、2015年10月8日に公開された米国特許出願公開第2015/0287846号、及び/又は2017年8月15日に出願され、2018年2月22日に国際公開第2018/033860号として公開された国際出願PCT/IB第2017/054970号に記載されている。
半導体層
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030は、複数の層1031、1033、1035、1037、1039を含むことができ、これらの層のいずれも、いくつかの非限定的な例では、薄膜中に、積層構成で配設され得、積層構成は、正孔注入層(hole injection layer、HIL)1031、正孔輸送層(hole transport layer、HTL)1033、発光層(EML)1035、電子輸送層(ETL)1037、及び/又は電子注入層(electron injection layer、EIL)1039のうちの少なくとも1つを含み得るが、これらに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030は、複数のEML1035を含む「タンデム」構造を形成することができる。いくつかの非限定的な例では、かかるタンデム構造はまた、少なくとも1つの電荷発生層(charge generation layer、CGL)を含み得る。
当業者は、デバイス1000の構造が、半導体層1031、1033、1035、1037、1039のうちの少なくとも1つを省略すること、及び/又は組み合わせることによって変更され得ることを容易に理解するであろう。
更に、少なくとも1つの半導体層1030の層1031、1033、1035、1037、1039のいずれも、任意の数の部分層を含み得る。なお更に、かかる層1031、1033、1035、1037、1039、及び/又はそれらのサブ層のいずれかは、様々な混合物、及び/又は組成勾配を含み得る。加えて、当業者は、デバイス1000が、無機及び/又は有機金属材料を含む少なくとも1つの層を含んでもよく、必ずしも、有機材料のみから構成されるデバイスに限定されなくてもよいことを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、デバイス1000は、少なくとも1つのQDを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、HIL1031は、アノードから正孔の注入を容易にし得る正孔注入材料を使用して形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、HTL1033は、いくつかの非限定的な例では、高い正孔移動度を呈し得る正孔輸送材料を使用して形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、ETL1037は、いくつかの非限定的な例では、高い電子移動度を呈し得る電子輸送材料を使用して形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、EIL1039は、陰極からの電子注入を容易にし得る電子注入材料を使用して形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、EML1035は、いくつかの非限定的な例では、ホスト材料を少なくとも1つのエミッタ材料でドープすることによって形成されてもよい。いくつかの非限定的な例では、エミッタ材料は、蛍光エミッタ、リン光エミッタ、熱活性化遅延蛍光(thermally activated delayed fluorescence、TADF)エミッタ、及び/又はこれらの複数の任意の組み合わせであり得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000は、少なくとも1つの半導体層1030が、導電性薄膜電極1020、1040の間に挿入された少なくとも1つのEML1035を含み、それによって、電位差がそれらにわたって印加されると、正孔がアノードを通して少なくとも1つの半導体層1030に注入され得、電子がカソードを通して少なくとも1つの半導体層1030に注入され得、EML1035に向かって移動し、結合して光子の形態でEM放射線を放射する、OLEDであり得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000は、少なくとも1つの半導体層1030が少なくとも1つのQDを含む活性層を含み得るエレクトロルミネセントQDデバイスであり得る。電流が電源1005によって第1の電極1020及び第2の電極1040に供給され得るとき、それらの間に少なくとも1つの半導体層1030を含む活性層から光子が放射され得る。
当業者であれば、デバイス1000の構造は、少なくとも1つの半導体層1030スタック内の適切な位置に、これらに限定されないが正孔阻止層(hole blocking layer、HBL)(図示せず)、電子阻止層(electron blocking layer、EBL)(図示せず)、追加の電荷輸送層(charge transport layer、CTL)(図示せず)、及び/又は追加の電荷注入層(charge injection layer、CIL)(図示せず)を含む、少なくとも1つの追加の層(図示せず)を導入することによって変化させ得ることを容易に理解するであろう。
OLEDデバイス1000が照明パネルを含む場合を含むいくつかの非限定的な例では、デバイス1000の側方面全体が単一の放射素子に対応し得る。したがって、図10に示される実質的に平坦な断面プロファイルは、EM放射線がデバイス1000から実質的にその側方範囲の全体に沿って放射されるように、デバイス1000の側方面の全体に実質的に沿って延在することができる。いくつかの非限定的な例では、かかる単一の放射素子は、デバイス1000の単一の駆動回路によって駆動され得る。
OLEDデバイス1000がディスプレイモジュールを含む場合を含む、いくつかの非限定的な例では、デバイス1000の側方面は、デバイス1000の複数の放射領域1401に細分されてもよく、放射領域1401の各々内のデバイス構造600の断面は、通電されると、そこからEM放射線を放射させてもよい。
放射領域
図11にいくつかの非限定的な例において示されてもよいようないくつかの非限定的な例では、放射領域1401の活性領域1130は、第1の電極1020及び第2の電極1040によって横断面に境界付けられ、第1の電極1020及び第2の電極1040によって画定される放射領域1401に側方面に閉じ込められるように画定することができる。当業者は、放射領域1401の側方面1110、したがって、活性領域1130の側方境界が、第1の電極1020及び第2の電極1040のいずれか又は両方の側方面全体に対応しないことがあることを理解されよう。むしろ、放射領域1401の側方面1110は、実質的に、第1の電極1020及び第2の電極1040のいずれかの側方範囲以下であり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020の一部は、PDL1140によって被覆されてもよく、かつ/又は第2の電極1040の一部は、少なくとも1つの半導体層1030上に配設されなくてもよく、いずれか又は両方のシナリオにおいて、放射領域1401が側方に制約され得るという結果をもたらす。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000の個々の放射領域1401は、側方パターンでレイアウトされ得る。いくつかの非限定的な例では、パターンは、第1の側方方向に沿って延在することができる。いくつかの非限定的な例では、パターンはまた、第2の側方方向に沿って延在してもよく、いくつかの非限定的な例では、第1の側方方向に実質的に垂直であってもよい。いくつかの非限定的な例では、パターンは、かかるパターン内に複数の要素を有してもよく、各要素は、その放射領域1401によって放射されるEM放射線の波長、かかる放射領域1401の形状、(第1及び/又は第2の側方方向のいずれか又は両方に沿った)寸法、(第1及び/又は第2の側方方向のいずれか及び/又は両方に対する)配向、及び/又はパターン内の前の要素からの(第1及び/又は第2の側方方向のいずれか又は両方に対する)間隔を含むが、それらに限定されない、その少なくとも1つの特徴によって特徴付けられる。いくつかの非限定的な例では、パターンは、第1及び/又は第2の側方方向のいずれか又は両方で繰り返されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000の各個々の放射領域1401は、関連する放射領域1401のためのOLED構造を駆動するために、デバイス1000のバックプレーン1015内の対応する駆動回路と関連付けられ、それによって駆動され得る。放射領域1401が第1の(行)側方方向と第2の(列)側方方向の両方に延在する規則的なパターンでレイアウトされ得る場合を非限定的に含む、いくつかの非限定的な例では、第1の側方方向に延在する放射領域1401の各行に対応する、バックプレーン1015内の信号線と、第2の側方方向に延在する放射領域1401の各列に対応する信号線と、が存在し得る。かかる非限定的な構成では、行選択線上の信号は、それと電気的に結合されたスイッチングTFT構造1101のそれぞれのゲートに通電することができ、データ線上の信号は、それと電気的に結合されたスイッチングTFT構造1101のそれぞれの源に通電することができ、それにより、行選択線/データ線対上の信号は、電源1005の正端子によって、かかる対と関連する放射領域1401のOLED構造のアノードに電気的に結合して通電し、そこから光子を放射させることができ、そのカソードは、電源1005の負端子と電気的に結合される。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000の各放射領域1401は、単一のディスプレイピクセル2210に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、各ピクセル2210は、所与の波長スペクトルで光を放射することができる。いくつかの非限定的な例では、波長スペクトルは、限定はしないが、可視スペクトル中の色に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000の各放射領域1401は、ディスプレイピクセル2210の(サブ)ピクセル2210/32xに対応し得る。いくつかの非限定的な例では、複数の(サブ)ピクセル2210/32xが組み合わされて、単一のディスプレイピクセル2210を形成するか、又は表すことができる。
いくつかの非限定的な例では、単一のディスプレイピクセル2210は、3つの(サブ)ピクセル2210/32xによって表されてもよい。いくつかの非限定的な例では、3つの(サブ)ピクセル2210/32xは、それぞれ、R(赤)サブピクセル321、G(緑)サブピクセル322、及び/又はB(青)サブピクセル323として示され得る。いくつかの非限定的な例では、単一のディスプレイピクセル2210は、4つの(サブ)ピクセル2210/32xによって表されてもよく、そのような(サブ)ピクセル2210/32xのうちの3つは、R(赤)321、G(緑)322、及びB(青)323サブピクセルとして表されてもよく、第4の(サブ)ピクセル2210/32xは、W(白)(サブ)ピクセル2210/32xとして表されてもよい。いくつかの非限定的な例では、所与の(サブ)ピクセル2210/32xによって放射されるEM放射の放射スペクトルは、(サブ)ピクセル2210/32xが示される色に対応することができる。いくつかの非限定的な例では、EM放射線の波長は、かかる色に対応しない場合があるが、波長をそのように対応する波長に変換するために、当業者に明らかな様式で、更なる処理が実行され得る。
異なる色の(サブ)ピクセル2210/32xの波長は異なり得るので、そのような(サブ)ピクセル2210/32xの光学特性は、特に、実質的に均一な厚さプロファイルを有する共通電極1020、1040が異なる色の(サブ)ピクセル2210/32xに対して使用され得る場合に、異なり得る。
実質的に均一な厚さを有する共通電極1020、1040がデバイス1000内の第2の電極1040として提供され得るとき、デバイス1000の光学性能は、各(サブ)ピクセル2210/32xに関連付けられた発光スペクトルに従って容易に微調整されないことがある。そのようなOLEDデバイス1000で使用される第2の電極1040は、いくつかの非限定的な例では、複数の(サブ)ピクセル2210/32xを被覆する共通電極1020、1040であってもよい。いくつかの非限定的な例では、そのような共通電極1020、1040は、デバイス1000にわたって実質的に均一な厚さを有する比較的薄い導電性膜であってもよい。いくつかの非限定的な例では、異なる(サブ)ピクセル2210/32x内に配置された有機層の厚さを変化させることによって、各(サブ)ピクセル2210/32x色に関連付けられた光マイクロキャビティ効果を調整する努力がなされてきたが、そのようなアプローチは、いくつかの非限定的な例では、少なくともいくつかの場合において、光マイクロキャビティ効果のかなりの程度の調整を提供し得る。加えて、いくつかの非限定的な例では、かかるアプローチは、OLEDディスプレイ生産環境で実装することが困難な場合がある。
結果として、いくつかの非限定的な例では、OLEDデバイス1000を含むがこれに限定されない光電子デバイスを構築するために使用され得るような、異なる屈折率を有する多数の薄膜層及び被膜によって作成される光学界面の存在は、異なる色の(サブ)ピクセル2210/32xに対して異なる光マイクロキャビティ効果を作成し得る。
デバイス1000において観察されるマイクロキャビティ効果に影響を及ぼし得るいくつかの要因としては、非限定的に、総経路長(いくつかの非限定的な例では、そこから放射されたEM放射線がアウトカップリングされる前に進むデバイス1000の(長手方向の面における)総厚に対応し得る)、並びに様々な層及び被膜の屈折率が挙げられる。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110の中及びそれにわたって電極1020、1040の厚さを変調することは、観察可能なマイクロキャビティ効果に影響を及ぼし得る。いくつかの非限定的な例では、かかる影響は、総光路長の変化に起因し得る。
いくつかの非限定的な例では、電極1020、1040の厚さの変化はまた、いくつかの非限定的な例では、総光路長の変化に加えて、それを通過するEM放射線の屈折率を変化させ得る。いくつかの非限定的な例では、これは特に、電極1020、1040が少なくとも1つの堆積層130から形成され得る場合であり得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000の光学特性、及び/又はいくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの光マイクロキャビティ効果を調節することによって変化させることができる(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110にわたる光学特性は、発光スペクトル、強度(光度を含むがこれに限定されない)、及び/又は輝度の角度依存性を含むがこれに限定されない放射されたEM放射線の角度分布、及び/又は放射されたEM放射線の色シフトを含み得るがこれに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xは、第1のディスプレイピクセル2210を表すために他の(サブ)ピクセル2210/32xの第1のセットに関連付けられてもよく、第2のディスプレイピクセル2210を表すために他の(サブ)ピクセル2210/32xの第2のセットにも関連付けられてもよく、その結果、第1及び第2のディスプレイピクセル2210は、同じ(サブ)ピクセル32xをそれらに関連付けることができる。
(サブ)ピクセル2210/32xのディスプレイピクセル2210へのパターン及び/又は組織は、進化し続ける。全ての現在及び将来のパターン、及び/又は構成は、本開示の範囲内に入ると考えられる。
非放射領域
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000の様々な放射領域1401は、少なくとも1つの側方方向において、少なくとも1つの非放射領域1402によって実質的に取り囲まれ、分離されてもよく、ここで、図10に非限定的に示されるデバイス構造1000の断面に沿った構造及び/又は構成は、そこから放射されるEM放射線を実質的に抑制するように変化してもよい。いくつかの非限定的な例では、非放射領域1402は、放射領域1401を実質的に欠いている、側方面におけるそれらの領域を含み得る。
したがって、図11の断面図に示すように、少なくとも1つの半導体層1030の様々な層の側方トポロジは、少なくとも1つの非放射領域1402によって(少なくとも1つの側方方向に)取り囲まれた少なくとも1つの放射領域1401を画定するように変化させることができる。
いくつかの非限定的な例では、単一のディスプレイ(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401は、側方面1110を有する少なくとも1つの非放射領域1402によって少なくとも1つの横方向に取り囲まれた側方面1120を有すると理解されてもよい。
次に、OLEDディスプレイ1000の単一のディスプレイ(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401に適用されるデバイス1000の断面の実装の非限定的な例について説明する。かかる実装形態の特徴は放射領域1401に固有であるように示されているが、当業者は、いくつかの非限定的な例では、2つ以上の放射領域1401が共通の特徴を包含し得ることを理解されよう。
いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020は、デバイス1000の露出層表面11の上に配設されてもよく、いくつかの非限定的な例では、放射領域1401の側方面1110の少なくとも一部内に配設されてもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110内で、露出層表面11は、第1の電極1020の堆積時に、単一の表示(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401用の駆動回路を構成する様々なTFT構造1101のTFT絶縁層1109を含むことができる。
いくつかの非限定的な例では、TFT絶縁層1109は、中を通して延在する開口部を伴って形成され、第1の電極1020が、限定ではないが、図11に示すように、TFTドレイン電極1108を含む、TFT電極1105、1107、1108のうちの1つと電気的に結合されることを可能にし得る。
当業者は、駆動回路が複数のTFT構造1101を含むことを理解するであろう。図11では、解説を簡略にするために、1つのTFT構造1101のみが示され得るが、かかるTFT構造1101は、駆動回路を構成するかかる複数の及び/又はその少なくとも1つの構成要素を表し得ることが、当業者によって理解されよう。
断面面では、各放射領域1401の構成は、いくつかの非限定的な例では、周囲の非放射領域1402の側方面1120の実質的に全体にわたって少なくとも1つのPDL740を導入することによって画定され得る。いくつかの非限定的な例では、PDL1140は、絶縁性有機及び/又は無機材料を含むことができる。
いくつかの非限定的な例では、PDL1140は、実質的にTFT絶縁層1109の上に堆積され得るが、図示のように、いくつかの非限定的な例では、PDL1140はまた、堆積された第1の電極1020の少なくとも一部、及び/又はその外側縁部の上に延在することができる。
いくつかの非限定的な例では、図11に示すように、PDL1140の断面厚さ及び/又はプロファイルは、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する、周囲の非放射領域1402の側方面1120と周囲の放射領域1401の側方面との境界に沿った増加した厚さの領域によって、実質的に谷形状構成を各(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401に付与することができる。
いくつかの非限定的な例では、PDL1140のプロファイルは、いくつかの非限定的な例では、そのような非放射領域1402の側方面1120内で実質的に良好な、取り囲む非放射領域1402の側方面1120と取り囲まれた放射領域1401の側方面1110との間の境界から離れることを含むがこれに限定されない、そのような谷形状構成を超える低減した厚さを有し得る。
PDL1140は、概して、谷形状構成(それによって取り囲まれた放射領域1401を画定する)を形成するように、線形に傾斜した表面を有するものとして解説されているが、当業者は、いくつかの非限定的な例では、かかるPDL1140の形状、縦横比、厚さ、幅、及び/又は構成のうちの少なくとも1つは、変化し得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、PDL1140は、より急勾配又はより緩やかに傾斜した部分を有して形成されてもよい。いくつかの非限定的な例では、そのようなPDL1140は、それが堆積される表面から離れて実質的に垂直に延びるように構成されてもよく、表面は第1の電極1020の少なくとも1つの縁部を覆ってもよい。いくつかの非限定的な例では、そのようなPDL1140は、限定はしないが、インクジェット印刷を含むが、これに限定されない印刷によるものを含む溶液処理技術によって、少なくとも1つの半導体層1030をその上に堆積させるように構成することができる。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030は、(サブ)ピクセル2210/32xのそのような放射領域1401の側方面1110の少なくとも一部を含む、デバイス1000の露出層表面11の上に堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110内で、そのような露出層表面11は、少なくとも1つの半導体層1030(及び/又はその層1031、1033、1035、1037、1039)の堆積時に、第1の電極1020を含んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030は、(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110を超えて、及び少なくとも部分的に、取り囲む非放射領域1402の側方面1120内に延びてもよい。いくつかの非限定的な例では、かかる周囲の非放射領域1402のかかる露出層表面11は、少なくとも1つの半導体層1030の堆積時に、PDL1140を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110の少なくとも一部を含む、デバイス1000の露出層表面11の上に配置されてもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面内で、かかる露出層表面11は、第2の電極1040の堆積時に、少なくとも1つの半導体層1030を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040はまた、(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110を越えて、及び少なくとも部分的に、取り囲む非放射領域1402の側方面1120内に延びてもよい。いくつかの非限定的な例では、かかる周囲の非放射領域1402のかかる露出層表面11は、第2の電極1040の堆積時に、PDL1140を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、周囲の非放射領域1402の側方面1120の実質的に全て又は実質的な一部にわたって延在することができる。
パターニングされた電極の選択的堆積
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の事前の選択的堆積によるオープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスにおいて堆積材料731の選択的堆積を達成する能力は、OLEDデバイス1000及び/又はそれと電気的に結合された導電素子を含むがこれらに限定されない、光電子デバイスのパターニングされた電極1020、1040、1550及び/又はその少なくとも1つの層の選択的堆積を達成するために使用され得る。
このようにして、シャドウマスク615を使用する図11におけるパターニング被膜110の選択的堆積と、堆積材料731のオープンマスク及び/又はマスクフリー堆積とを組み合わせて、少なくとも1つの堆積層130の選択的堆積を果たし、堆積層130を形成するための堆積プロセス内でシャドウマスク615を採用せずに、図10に示すデバイス1000内に、パターニングされた電極1020、1040、1550、及び/又はその少なくとも1つの層、及び/又はそれと電気的に結合された導電素子を含むがこれらに限定されないデバイス特徴を形成することができる。いくつかの非限定的な例では、かかるパターニングにより、デバイス1000の透過率を可能にし、かつ/又は高めることができる。
そのようなデバイス1000に様々な構造的及び/又は性能的能力を与えるための、そのようなパターン化された電極1020、1040、1550、及び/又はそれらの少なくとも1つの層、及び/又はそれらと電気的に結合された導電性要素のいくつかの非限定的な例が、ここで説明される。
上記の結果として、(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110、及び/又は放射領域1401を取り囲む非放射領域1402の側方面1120にわたって、第1の電極1020、第2の電極1040、補助電極1550、及び/又はそれらと電気的に結合された導電性要素のうちの少なくとも1つを含むがこれに限定されない、デバイス特徴を、デバイス1000のフロントプレーン1010の露出層表面11上にパターンで、選択的に堆積させることが目的であり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020、第2の電極1040、及び/又は補助電極1550は、複数の堆積層130のうちの少なくとも1つの中に堆積され得る。
図12は、例示的なパターニングされた電極1200を平面で示すことができ、図では、第2の電極1040は、デバイス1000の例示的なバージョン1300(図13)で使用するのに好適である。電極1200は、パターン化された複数の開口部1220をその中に有するか又は画定する単一の連続構造を含むパターン1210で形成されてもよく、開口部1220は、カソードが存在しないデバイス1300の領域に対応してもよい。
図では、いくつかの非限定的な例において、パターン1210は、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401の側方面1110と、そのような放射領域1401を取り囲む非放射領域1402の側方面1120とを区別することなく、デバイス1300の横方向範囲全体にわたって配置されてもよい。したがって、解説された例は、その外面に入射するEM放射線に対して実質的に透過性であり得るデバイス1300に対応し得、それにより、かかる外部入射EM放射線の相当の部分が、本明細書で開示されるようなデバイス1300内で内部的に発生したEM放射線の放射(上面放射、下面放射、及び/又は両面放射)に加えて、デバイス1300を透過することができる。
デバイス1300の透過率は、限定ではないが、開口1220の平均サイズ、及び/又は間隔、及び/又は開口1220の密度を含む、採用されるパターン1210を改変することによって調整及び/又は修正することができる。
ここで図13に目を向けると、図12の線13-13に沿ったデバイス1300の断面図が示され得る。図において、デバイス1300は、基板10と、第1の電極1020と、少なくとも1つの半導体層1030とを含むものとして示され得る。
パターニング被膜110は、下地層の露出層表面11上のパターン1210に実質的に対応するパターンで選択的に配設され得る。
図では第2の電極1040であるパターニングされた電極1200を形成するのに好適な堆積層130は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して、下地層の露出層表面11の実質的に全ての上に配設され得る。下地層は、パターン1210内に配設されたパターニング被膜110の領域と、パターニング被膜110が堆積されていないパターン1210内の少なくとも1つの半導体層1030の領域と、の両方を含み得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の領域は、パターン1210に示される開口820を含む第1の部分101に実質的に対応し得る。
パターニング被膜110が配設されたパターン1210のそれらの領域(開口1220に対応する)の核形成阻害特性に起因して、かかる領域上に配設された堆積材料731は、残留しない傾向があり得、パターン1210の残りに実質的に対応し得る堆積層130の選択的堆積のパターンをもたらし、開口1220に対応するパターン1210の第1の部分101のそれらの領域は、堆積層130の閉鎖被膜140を実質的に欠いている。
換言すれば、カソードを形成することになる堆積層130は、パターン1210内の開口1220を取り囲むが占有しない少なくとも1つの半導体層1030の領域を含む第2の部分102上にのみ実質的に選択的に堆積させることができる。
図14Aは、電極1020、1040、1550の複数のパターン1410、1420を示す概略図を平面で示すことができる。
いくつかの非限定的な例では、第1のパターン1410は、第1の側方方向に延在する複数の細長い離隔した領域を含み得る。いくつかの非限定的な例では、第1のパターン1410は、複数の第1の電極1020を含み得る。いくつかの非限定的な例では、第1のパターン1410を含む複数の領域が電気的に結合され得る。
いくつかの非限定的な例では、第2のパターン1420は、第2の側方方向に延在する複数の細長い離隔した領域を含み得る。いくつかの非限定的な例では、第2の側方方向は、第1の側方方向に対して実質的に垂直であり得る。いくつかの非限定的な例では、第2のパターン1420は、複数の第2の電極1040を含み得る。いくつかの非限定的な例では、第2のパターン1420を含む複数の領域は、電気的に結合され得る。
いくつかの非限定的な例では、第1のパターン1410及び第2のパターン1420は、デバイス1000の、概して1400で示す例示的なバージョンの一部を形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401の側方面710は、第1のパターン1410が第2のパターン1420と重なる場所に形成されてもよい。いくつかの非限定的な例では、非放射領域1402の側方面720は、側方面710以外の任意の側方面に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、電源1005の第1の端子(いくつかの非限定的な例では、正の端子であり得る)は、第1のパターン1410の少なくとも1つの電極1020、1040、1550と電気的に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、第1の端子は、少なくとも1つの駆動回路を通して第1のパターン1410の少なくとも1つの電極1020、1040、1550と結合され得る。いくつかの非限定的な例では、いくつかの非限定的な例では、負の端子であり得る電源1005の第2の端子は、第2のパターン1420の少なくとも1つの電極1020、1040、1550と電気的に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、第2の端子は、少なくとも1つの駆動回路を通して第2のパターン1420の少なくとも1つの電極1020、1040、1550と結合され得る。
次に図14Bを参照すると、図14Aの線14B-14Bに沿った、堆積段階1400bにおけるデバイス1400の断面図が示され得る。図において、段階1400bにおけるデバイス1400は、基板10を備えるものとして示され得る。
パターニング被膜110は、図に示すように、基板10であってもよい、下地層の露出層表面11上の第1のパターン1410の反転に実質的に対応するパターンで選択的に配設され得る。
図では第1の電極1020である、電極1020、1040、1550の第1のパターン1410を形成するのに好適な堆積層130は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して、下地層の露出層表面11の実質的に全ての上に配設され得る。下地層は、第1のパターン1410の逆に配設されたパターニング被膜110の領域と、パターニング被膜110が堆積されていない第1のパターン1410に配設された基板10の領域との両方を含み得る。いくつかの非限定的な例では、基板10の領域は、第1のパターン1410の細長い離隔した領域に実質的に対応してもよく、一方で、パターニング被膜110の領域は、その間に間隙を含む第1の部分101に実質的に対応してもよい。
パターニング被膜110が配設された第1のパターン1410のそれらの領域(それらの間の間隙に対応する)の核形成阻害特性に起因して、かかる領域上に配設される堆積材料731は、残留しない傾向があり得、第1のパターン1410の細長い離隔した領域に実質的に対応し得る、堆積層130の選択的堆積のパターンをもたらし、堆積層130の閉鎖被膜140を実質的に欠いているそれらの間の間隙を含む第1の部分101を残すことができる。
換言すれば、電極1020、1040、1550の第1のパターン1410を形成し得る堆積層130は、第1のパターン1410の細長い離隔した領域を画定する基板10のそれらの領域を含む第2の部分102上にのみ実質的に選択的に堆積させることができる。
ここで図14Cを参照すると、図14Aの線14C-14Cに沿った、デバイス1400の断面図1400cが示され得る。図において、デバイス1400は、基板10、図14Bに示すように堆積された電極1020の第1のパターン1410、及び少なくとも1つの半導体層1030を備えるものとして示され得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030は、デバイス1400の側方面の実質的に全てにわたる共通層として設けられ得る。
パターニング被膜110は、図に示されるように少なくとも1つの半導体層1030である下地層の露出層表面11上の第2のパターン1420に実質的に対応するパターンで選択的に配設され得る。
図では第2の電極1040である、電極1020、1040、1550の第2のパターン1420を形成するのに好適な堆積層130は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して、下地層の露出層表面11の実質的に全ての上に配設され得る。下地層は、第2のパターン1420の逆に配設されたパターニング被膜110の領域と、パターニング被膜110が堆積されていない第2のパターン1420内の少なくとも1つの半導体層1030の領域との両方を含み得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030の領域は、第2のパターン1420の細長い離隔した領域を含む第1の部分101に実質的に対応してもよく、一方、パターニング被膜110の領域は、それらの間の間隙に実質的に対応してもよい。
パターニング被膜110が配設された第2のパターン1420のそれらの領域(それらの間の間隙に対応する)の核形成阻害特性に起因して、かかる領域上に配設された堆積層130は、残留しない傾向があり得、第2のパターン1420の細長い離隔した領域に実質的に対応し得る、堆積層130の選択的堆積のパターンをもたらし、堆積層130の閉鎖被膜140を実質的に欠いているそれらの間の間隙を含む第1の部分101を残すことができる。
換言すれば、電極1020、1040、1550の第2のパターン1420を形成し得る堆積層130は、第2のパターン1420の細長い離隔した領域を画定する少なくとも1つの半導体層1030の領域を含む第2の部分102上にのみ実質的に選択的に堆積させることができる。
いくつかの非限定的な例では、電極1020、1550の第1のパターン1410及び/又は第2のパターン1420のいずれか又は両方を形成するために、パターニング被膜110及びその後に堆積される堆積層130の平均層厚は、限定ではないが、所与の用途及び所与の性能特質を含む、様々なパラメータに従って変動してもよい。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の平均層厚は、その後に堆積される堆積層130の平均層厚と同等であってもよく、かつ/又はそれよりも実質的に小さくてもよい。比較的薄いパターニング被膜110を使用して、その後に堆積される堆積層130の選択的パターニングを達成することは、可撓性のデバイス1000を提供するために好適であり得る。いくつかの非限定的な例では、比較的薄いパターニング被膜110は、バリア被膜1450が堆積され得る比較的平坦な表面を提供し得る。いくつかの非限定的な例では、バリア被膜1450の適用のためにかかる比較的平坦な表面を提供することにより、かかる表面へのバリア被膜1450の接着を増加させることができる。
電極1020、1040、1550の第1のパターン1410のうちの少なくとも1つ、及び電極1020、1040、1550の第2のパターン1420のうちの少なくとも1つは、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401の側方面1110からのEM放射線放射を制御するために、直接的に、及び/又はいくつかの非限定的な例ではそれぞれの駆動回路を介して、電源1005と電気的に結合され得る。
補助電極
当業者は、図14A-14Cに示される第2のパターン1420に第2の電極1040を形成するプロセスが、いくつかの非限定的な実施例では、デバイス1000用の補助電極1550を形成するために、類似様式で使用され得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、その第2の電極1040は、共通電極を含んでもよく、補助電極1550は、第2のパターン1420に堆積されており、いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040の上方、又はいくつかの非限定的な例では下方に堆積されており、それと電気的に結合されてもよい。いくつかの非限定的な例では、そのような補助電極1550のための第2のパターン1420は、第2のパターン1420の細長い離間した領域が、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401の側方面1110を取り囲む非放射領域1402の側方面1120内に実質的にあるようなものであってもよい。いくつかの非限定的な例では、そのような補助電極1550のための第2のパターン1420は、第2のパターン1420の細長い離間した領域が、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401の側方面710、及び/又はそれらを取り囲む非放射領域1402の側方面720内に実質的にあるようなものであってもよい。
図15は、それと実質的に同様であるが、第2の電極1040の上方にパターンで配設されており、それと電気的に結合される(図示せず)、少なくとも1つの補助電極1550を更に含み得る、デバイス1000の例示的バージョン1500の例示的な断面図を示し得る。
補助電極1550は、導電性であり得る。いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、少なくとも1つの金属及び/又は金属酸化物によって形成され得る。そのような金属の非限定的な例としては、Cu、Al、モリブデン(Mo)、又はAgが挙げられる。いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、Mo/Al/Moによって形成されるものを含むがこれに限定されない多層金属構造を含むことができる。かかる金属酸化物の非限定的な例としては、ITO、ZnO、IZO、又はIn及びZnを含有する他の酸化物が挙げられる。いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、Ag/ITO、Mo/ITO、ITO/Ag/ITO、又はITO/Mo/ITOを非限定的に含む、少なくとも1つの金属と少なくとも1つの金属酸化物との組み合わせによって形成された多層構造を含み得る。いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、複数のかかる導電性材料を含む。
デバイス1500は、基板10、第1の電極1020、及び少なくとも1つの半導体層1030を含むものとして示され得る。
第2の電極1040は、少なくとも1つの半導体層1030の露出層表面11の実質的に全ての上に配設され得る。
いくつかの非限定的な例では、特に、上面放射デバイス1500では、第2の電極1040は、いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040の存在に関連する光学干渉(限定ではないが、減衰、反射、及び/又は拡散を含む)を低減させるために、比較的に薄い導電性膜層(図示せず)を堆積させることによって形成され得る。いくつかの非限定的な例では、他の場所で考察されるように、第2の電極1040の減少した厚さは、概して、第2の電極1040のシート抵抗を増加させ得、これは、いくつかの非限定的な例では、デバイス1500の性能及び/又は効率を低減させる場合がある。第2の電極1040と電気的に結合され得る補助電極1550を設けることによって、いくつかの非限定的な例では、シート抵抗、したがって、第2の電極1040と関連するIR降下を低減させることができる。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1500は、下面放射及び/又は両面放射デバイス1500であり得る。かかる例では、第2の電極1040は、かかるデバイス1500の光学特性に実質的に影響を及ぼすことなく、比較的厚い導電層として形成され得る。それにもかかわらず、かかるシナリオであっても、第2の電極1040は、いくつかの非限定的な例では、比較的薄い導電性膜層(図示せず)として形成することができ、したがって、デバイス1500は、その外面に入射するEM放射線に対して実質的に透過性とすることができ、したがって、かかる外部入射EM放射線の実質的な一部は、本明細書で開示するデバイス1500内で内部的に発生したEM放射線の放射に加えて、デバイス1500を透過することができる。
パターニング被膜110は、図に示すように、第2の電極1040であり得る下地層の露出層表面11上にパターンで選択的に配設され得る。いくつかの非限定的な例では、図に示すように、パターニング被膜110は、非放射領域1402の側方面1120に対応し得る一連の平行な行1520として、パターンの第1の部分101に配設され得る。
パターン化された補助電極1550を形成するのに好適な堆積層130は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して、下層の露出層表面11の実質的に全ての上に配設され得る。下地層は、行1520のパターンに配設されたパターニング被膜110の領域と、パターニング被膜110が堆積されていない第2の電極1040の領域との両方を含み得る。
パターニング被膜110が配設されたそれらの行1520の核形成阻害特性に起因して、かかる行1520上に配設された堆積材料731は、残留しない傾向があり得、パターンの少なくとも1つの第2の部分102に実質的に対応し得る堆積層130の選択的堆積のパターンをもたらし、堆積層130の閉鎖被膜140を実質的に欠く行1520を含む第1の部分101を残し得る。
換言すれば、補助電極1550を形成し得る堆積層130は、行1520を取り囲むが占有しない少なくとも1つの半導体層1030のそれらの領域を含む第2の部分102上にのみ実質的に選択的に堆積させることができる。
いくつかの非限定的な例では、補助電極1550を選択的に堆積させ、デバイス1500の側方面の特定の行1520のみを被覆し、一方、その他の領域が被覆されないで残留することにより、補助電極1550の存在に関連する光学干渉を制御及び/又は低減させ得る。
いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、典型的視認距離から裸眼によって容易に検出され得ないパターンで選択的に堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、OLEDデバイス以外のデバイス内に形成されてもよく、かかるデバイスの電極の有効抵抗を減少させるためのものを含む。
図6に描写されるプロセスを含むがこれに限定されないパターニング被膜110を採用することによって、高温堆積層130の堆積プロセス中にシャドウマスク615を採用することなく、第2の電極1040及び/又は補助電極1550を含むがこれに限定されない電極1020、1040、1550をパターニングする能力により、補助電極1550の多数の構成が展開されることが可能となり得る。
いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、隣り合う放射領域1401の間に配設されており、第2の電極1040と電気的に結合され得る。非限定的な例では、補助電極1550の幅は、隣り合う放射領域1401間の分離距離よりも小さくてもよい。その結果、補助電極1550の各側の少なくとも1つの非放射領域1402内に間隙が存在し得る。いくつかの非限定的な例では、かかる配置は、補助電極1550が、いくつかの非限定的な例では、放射領域1401のうちの少なくとも1つからのデバイス1500の光出力に干渉する可能性を低減することができる。いくつかの非限定的な例では、かかる配置は、補助電極1550が比較的厚い(いくつかの非限定的な例では、厚さが数百nmよりも大きい、及び/又は数ミクロン程度である)場合に適切であり得る。いくつかの非限定的な例では、補助電極1550のアスペクト比は、少なくとも約0.1、少なくとも約0.2、少なくとも約0.5、少なくとも約0.8、少なくとも約1、及び少なくとも約2のうちの1などの、約0.05を上回ってもよい。いくつかの非限定的な例では、補助電極1550の高さ(厚さ)は約50nmを上回ってもよく、例えば、少なくとも約80nm、少なくとも約100nm、少なくとも約200nm、少なくとも約500nm、少なくとも約700nm、少なくとも約1,000nm、少なくとも約1,500nm、少なくとも約1,700nm、及び少なくとも約2,000nmのうちの1つである。
図16は、デバイス1000の例示的バージョン1600の(サブ)ピクセル2210/32xに対応し得る放射領域1401の側方面1110と、放射領域1401を取り囲む非放射領域1402の側方面1120との両方の上に重ねられ得るグリッドとして形成された補助電極1550のパターン1650の例を示す概略図を平面図で示し得る。
いくつかの非限定的な例では、補助電極パターン1650は、放射領域1401の側方面1120のいずれも実質的に被覆しないように、非放射領域1402の側方面1110の全てではなく実質的に一部のみの上に延在することができる。
図では、補助電極1550のパターン1650は、その全ての要素が、互いに物理的に接続され、電気的に結合され、いくつかの非限定的な例では第1の電極1020及び/又は第2の電極1040であり得る少なくとも1つの電極1020、1040、1550と電気的に結合されるように、連続構造として形成されるものとして示され得るが、いくつかの非限定的な例では、補助電極1550のパターン1650は、互いに電気的に結合されて残留するが、互いに物理的に接続されなくてもよい、補助電極1550のパターン1650の複数の個別の要素として提供され得ることを、当業者は理解されよう。そうであっても、補助電極1550のパターン1650のかかる個別の要素は、依然として、それらが電気的に結合される少なくとも1つの電極1020、1040、1550のシート抵抗、したがって、デバイス1600のシート抵抗を実質的に低下させ、その光学特質に実質的に干渉することなく、デバイス1600の効率を増加させることができる。
いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、(サブ)ピクセル2210/32xの様々な配列を有するデバイス1600において採用され得る。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32x配列は、実質的にダイヤモンド形状であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、図17Aは、平面図で、デバイス1000の例示的なバージョン1700において、ダイヤモンド構成のPDL1140を含む複数の非放射領域1402の側方面によって取り囲まれた、(サブ)ピクセル2210/32xに各々対応する放射領域1401の複数のグループ321~323を示すことができる。いくつかの非限定的な例では、構成は、第1の行と第2の行との交互パターンでの放射領域1401及びPDL1140のパターン321~323によって画定され得る。
いくつかの非限定的な例では、PDL1140を含む非放射領域1402の側方面1120は、実質的に楕円形であってもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の行中の非放射領域1402の側方面1120の長軸は、第2の行中の非放射領域1402の側方面1120の長軸に整合され、実質的に垂直であり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の行中の非放射領域1402の側方面1120の長軸は、第1の行の軸に実質的に平行であり得る。
いくつかの非限定的な例では、放射領域1401の第1のグループ321は、第1の波長でEM放射を放射する(サブ)ピクセル2210/32xに対応することができ、いくつかの非限定的な例では、第1のグループ321の(サブ)ピクセル2210/32xは、R(赤)サブピクセル321に対応することができる。いくつかの非限定的な例では、第1のグループ321の放射領域1401の側方面1110は、実質的にダイヤモンド形状の構成を有し得る。いくつかの非限定的な例では、第1のグループ321の放射領域1401は、PDL1140が先行し、後に続く第1の行のパターンにあり得る。いくつかの非限定的な例では、第1のグループ321の放射領域1401の側方面1110は、同じ行のPDL1140を含む前後の非放射領域1402の側方面1120、並びに第2の行の前後のパターンのPDL1140を含む隣接する非放射領域1402の側方面1120とわずかに重なってもよい。
いくつかの非限定的な例では、放射領域1401の第2のグループ322は、第2の波長でEM放射を放射するサブピクセル134xに対応することができ、いくつかの非限定的な例では、第2のグループ322の(サブ)ピクセル2210/32xは、G(緑)サブピクセル322に対応することができる。いくつかの非限定的な例では、第2のグループ321の放射領域1401の側方面1110は、実質的に楕円形の構成を有し得る。いくつかの非限定的な例では、第2のグループ321の放射領域1401は、PDL1140が先行し、後に続く第2の行のパターンにあり得る。いくつかの非限定的な例では、第2のグループ321の放射領域1401の側方面1110のうちのいくつかの長軸は、第1の角度にあり得、いくつかの非限定的な例では、第2の行の軸に対して45°であり得る。いくつかの非限定的な例では、第2のグループ321の放射領域1401の側方面1110のうちの他のものの長軸は、第2の角度にあり得、いくつかの非限定的な例では、これは、第1の角度に対して実質的に垂直であり得る。いくつかの非限定的な例では、側方面1110が第1の角度の長軸を有し得る第2のグループ322の放射領域1401は、側方面1110が第2の角度の長軸を有し得る第2のグループ322の放射領域1401と交互になり得る。
いくつかの非限定的な例では、放射領域1401の第3のグループ323は、第3の波長でEM放射を放射する(サブ)ピクセル2210/32xに対応することができ、いくつかの非限定的な例では、第3のグループ323の(サブ)ピクセル2210/32xは、B(青)サブピクセル323に対応することができる。いくつかの非限定的な例では、第3のグループ323の放射領域1401の側方面1110は、実質的にダイヤモンド形状の構成を有し得る。いくつかの非限定的な例では、第3のグループ323の放射領域1401は、PDL1140が先行し、後に続く第1の行のパターンにあり得る。いくつかの非限定的な例では、第3のグループ323の放射領域1401の側方面1110は、同じ行中のPDL1140を含む先の及び後続の非放射領域1402の側方面1120、並びに第2の行の先の及び後続のパターン中のPDL1140を含む隣接する非放射領域1402の側方面1120とわずかに重なってもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の行のパターンは、第1のグループ321の放射領域1401と、第3のグループ323の交互の放射領域1401とを含み得、各々、PDL1140が先行し、後に続く。
ここで図17Bに目を向けると、図17Aの線17B-17Bに沿ったデバイス1700の例示的な断面図が示され得る。図において、デバイス1700は、基板10と、その露出層表面11上に形成された第1の電極1020の複数の要素とを含むものとして示され得る。基板10は、ベース基板1012(解説を簡略にするために図示せず)、及び/又は、各(サブ)ピクセル2210/32xに対応し、それを駆動するための少なくとも1つのTFT構造1101(解説を簡略にするために図示せず)を含み得る。PDL1140は、PDL1140を含む非放射領域1402によって分離された、第1の電極1020の各要素上の放射領域1401を画定するために、第1の電極1020の要素間の基板10上に形成されてもよい。図では、放射領域1401は全て、第2のグループ322に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030が、取り囲むPDL1140の間で、第1の電極1020の各要素上に堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、いくつかの非限定的な例では、共通カソードであってもよい、第2の電極1040が、第2のグループ322の放射領域1401の上に堆積されて、そのG(緑)サブピクセル322を形成してもよく、取り囲むPDL1140の上に堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、G(緑)サブピクセル322の第2のグループ322の放射領域1401の側方面1110にわたって第2の電極1040の上に選択的に堆積されて、パターニング被膜110が実質的になくてもよい第2の電極1040の部分の上に、すなわち、PDL1140を含む非放射領域1402の側方面1120にわたって堆積層130の選択的堆積を可能にしてもよい。いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、PDL1140の実質的に平坦な部分に沿って蓄積する傾向があり得るが、なぜなら、堆積層130は、PDL1140の傾斜部分上に留まらない傾向があり得るが、パターニング被膜110で被覆され得る、そのような傾斜部分の基部に下降する傾向があり得るからである。いくつかの非限定的な例では、PDL1140の実質的に平坦な部分上の堆積層130は、第2の電極1040と電気的に結合され得る少なくとも1つの補助電極1550を形成し得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1700は、CPL及び/又はアウトカップリング層を備え得る。いくつかの非限定的な例では、そのようなCPL及び/又はアウトカップリング層は、第2の電極1040の表面上及び/又はパターニング被膜110の表面上に直接提供され得る。いくつかの非限定的な例では、そのようなCPL及び/又はアウトカップリング層は、(サブ)2210/32xに対応する少なくとも1つの放射領域1401の側方面にわたって設けられ得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110はまた、屈折率整合被膜として機能し得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110はまた、アウトカップリング層として機能し得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1700は、封止層1450を含み得る。かかる封止層1450の非限定的な例としては、デバイス1700を封止するために提供される、ガラスキャップ、バリア膜、バリア接着剤、バリア被膜1450、及び/又は図中に破線の輪郭で示されるようなTFE層が挙げられる。いくつかの非限定的な例では、TFE層1450は、バリア被膜1450の一種とみなされ得る。
いくつかの非限定的な例では、封止層1450は、第2の電極1040及び/又はパターニング被膜110のうちの少なくとも1つの上方に配置され得る。いくつかの非限定的な例では、デバイス1700は、限定されないが、偏光子、カラーフィルタ、反射防止被膜、防眩被膜、カバーガラス、及び/又は光学的に透明な接着剤(optically clear adhesive、OCA)を含む、付加的光学及び/又は構造層、被膜、並びに構成要素を含み得る。
次に図17Cを参照すると、図17Aの線17C-17Cに沿ったデバイス1700の例示的な断面図が示され得る。図において、デバイス1700は、基板10と、その露出層表面11上に形成された第1の電極1020の複数の要素とを含むものとして示され得る。PDL1140は、第1の電極1020の要素間の基板10の上に形成され、PDL1140を含む非放射領域1402によって分離される、第1の電極1020の各要素の上の放射領域1401を画定し得る。図では、放射領域1401は、交互に第1のグループ321及び第3のグループ323に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030が、取り囲むPDL1140の間で、第1の電極1020の各要素上に堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、いくつかの非限定的な例では共通カソードであり得る第2の電極1040が、第1のグループ321の放射領域1401の上に堆積されてそのR(赤)サブピクセル321を形成し、第3のグループ323の放射領域1401の上に堆積されてそのB(青)サブピクセル323を形成し、周囲のPDL1140の上に堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、R(赤)サブピクセル321の第1のグループ321及びB(青)サブピクセル323の第3のグループ323の放射領域1401の側方面1110にわたって、第2の電極1040の上に選択的に堆積されており、パターニング被膜110を実質的に欠き得る第2の電極1040の部分の上に、すなわち、PDL1140を含む非放射領域1402の側方面1120にわたって、堆積層130の選択的堆積を可能にし得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、PDL1140の実質的に平坦な部分に沿って蓄積する傾向があり得、堆積層130は、PDL1140の傾き部上に残留しない傾向があり得るが、パターニング被膜110で被覆されたかかる傾き部のベースに下降する傾向があり得る。いくつかの非限定的な例では、PDL1140の実質的に平坦な部分上の堆積層130は、第2の電極1040と電気的に結合され得る少なくとも1つの補助電極1550を形成し得る。
ここで図18に目を向けると、図11の断面図に示されるデバイスを包含し得るが、本明細書に説明される付加的堆積ステップを伴う、デバイス1000の例示的バージョン1800が示され得る。
デバイス1800は、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401の側方面1110に実質的に対応する、デバイス1800の第1の部分101内で、第1の部分101を取り囲む非放射領域1402の側方面720に実質的に対応する、デバイス1800の第2の部分102内ではなく、下層の露出層表面11、図では第2の電極1040の上に選択的に堆積されたパターニング被膜110を示すことができる。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、シャドウマスク615を使用して選択的に堆積され得る。
パターニング被膜110は、第1の部分101内に、補助電極1550を形成するために堆積層130としてその後に堆積される堆積材料731の堆積に抗する比較的小さい初期付着確率を有する露出層表面11を提供し得る。
パターニング被膜110の選択的堆積後、堆積材料731は、デバイス1800の上に堆積され得るが、実質的に、いかなるパターニング被膜110も実質的に欠き得る第2の部分102内のみに残留し、補助電極1550を形成し得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。
補助電極1550は、図示のように、任意のパターニング被膜110を実質的に欠き得る第2の部分にわたって、第2の電極1040の上方にあり、それと物理的に接触することを含む、第2の電極1040のシート抵抗を低減させるように、第2の電極1040と電気的に結合され得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、第2の部分102における堆積材料731の堆積に抗する高い初期付着確率を確実にするために、第2の電極1040と実質的に同じ材料を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、実質的に純粋なMg、及び/又はMgと、Agを非限定的に含む別の金属との合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、Mg:Ag合金組成は、体積で約1:9~9:1の範囲であり得る。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、非限定的にITO及び/若しくはIZOなどの三元金属酸化物を非限定的に含む金属酸化物、並びに/又は金属及び/若しくは金属酸化物の組み合わせを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、補助電極1550を形成するために使用される堆積層130は、実質的に純粋なMgを含み得る。
ここで図19に目を向けると、図11の断面図に示されるデバイスを包含し得るが、本明細書に説明される付加的堆積ステップを伴う、デバイス1000の例示的バージョン1900が示され得る。
デバイス1900は、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401の側方面1110の一部に実質的に対応するデバイス1900の第1の部分101内であって、第2の部分102内ではない、下地層の露出層表面11、図では、第2の電極1040の上に選択的に堆積されたパターニング被膜110を示し得る。図では、第1の部分101は、放射領域1401を画定するPDL1140の傾き部の程度に沿って部分的に延在することができる。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、シャドウマスク615を使用して選択的に堆積され得る。
パターニング被膜110は、第1の部分101内に、補助電極1550を形成するために堆積層130としてその後に堆積される堆積材料731の堆積に抗する比較的小さい初期付着確率を有する露出層表面11を提供し得る。
パターニング被膜110の選択的堆積後、堆積材料731は、デバイス1900の上に堆積されてもよいが、実質的に、パターニング被膜110も実質的に欠き得る第2の部分102内のみに残留し、補助電極1550を形成し得る。したがって、デバイス1900において、補助電極1550は、放射領域1401を画定するPDL1140の傾斜部分にわたって部分的に延びてもよい。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。
補助電極1550は、図示のように、パターニング被膜110を実質的に欠き得る第2の部分102にわたって、第2の電極1040の上方にあり、それと物理的に接触することを含む、第2の電極1040のシート抵抗を低減させるように、第2の電極1040と電気的に結合され得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040を構成し得る材料は、堆積材料731の堆積に抗する高い初期付着確率を有さなくてもよい。
図20は、かかるシナリオを解説し得、図11の断面図に示されるデバイスを包含し得るが、本明細書で説明する付加的堆積ステップを伴う、デバイス1000の例示的なバージョン2000が示され得る。
デバイス2000は、下部材料の露出層表面11、図では第2の電極1040の上に堆積されたNPC920を示すことができる。
いくつかの非限定的な例では、NPC920は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。
その後、パターニング被膜110は、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401の側方面1110の一部に実質的に対応するデバイス2000の第1の部分101内で、かつ第1の部分101を取り囲む非放射領域1402の側方面1120に実質的に対応するデバイス2000の第2の部分102内ではなく、下部材料の露出層表面11、図ではNPC920の上に選択的に堆積されて堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、シャドウマスク615を使用して選択的に堆積され得る。
パターニング被膜110は、第1の部分101内に、補助電極1550を形成するために堆積層130としてその後に堆積される堆積材料731の堆積に抗する比較的小さい初期付着確率を有する露出層表面11を提供し得る。
パターニング被膜110の選択的堆積後、堆積材料731は、デバイス2000の上に堆積されてもよいが、実質的に、パターニング被膜110も実質的に欠き得る第2の部分102内のみに残留し、補助電極1550を形成し得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。
補助電極1550は、第2の電極1040と電気的に連結されてそのシート抵抗を減少し得る。示されるように、補助電極1550は、第2の電極1040の上方に、かつそれと物理的に接触していなくてもよいが、当業者は、それにもかかわらず、補助電極1550が、複数の周知のメカニズムによって、第2の電極1040と電気的に結合され得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の比較的に薄い膜(いくつかの非限定的な例では、最大約50nm)の存在は、依然として、電流がそれを通過することを可能にし、それにより、第2の電極1040のシート抵抗が低減されることを可能にし得る。
ここで図21に目を向けると、図11の断面図に示されるデバイスを包含し得るが、本明細書に説明される付加的堆積ステップを伴う、デバイス1000の例示的バージョン2100が示され得る。
デバイス2100は、下部材料の露出層表面11、図では第2の電極1040の上に堆積されたパターニング被膜110を示すことができる。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。
パターニング被膜110は、補助電極1550を形成するために堆積層130としてその後に堆積される堆積材料731の堆積に抗する比較的小さい初期付着確率を有する露出層表面11を提供することができる。
パターニング被膜110の堆積後、NPC920は、非放射領域1401の側方面1120の一部に実質的に対応し、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1402の側方面1110に実質的に対応する、デバイス1700の第2の部分102を取り囲む、図ではパターニング被膜110である下層の露出層表面11の上に選択的に堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、NPC920は、シャドウマスク615を使用して選択的に堆積され得る。
NPC920は、第1の部分101内に、補助電極1550を形成するために堆積層130としてその後堆積される堆積材料731の堆積に抗する比較的高い初期付着確率を有する露出層表面11を提供することができる。
NPC920の選択的堆積の後、堆積材料731は、デバイス2100の上に堆積され得るが、パターニング被膜110がNPC920で覆われた場所に実質的に残り、補助電極1550を形成し得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。
補助電極1550は、第2の電極1040と電気的に連結されて第2の電極1040のシート抵抗を低減させることができる。
透明OLED
OLEDデバイス1000は、第1の電極1020(下面放射型及び/又は両面放射型デバイスの場合)並びに基板10及び/又は第2の電極1040(上面放射型及び/又は両面放射型デバイスの場合)のいずれか又は両方を通してEM放射線を放射することができるので、第1の電極1020及び/又は第2の電極1040のいずれか又は両方を、いくつかの非限定的な例では、少なくともデバイス1000の放射領域1401の側方面の実質的な一部にわたって、実質的にEM放射線(又は光)透過性(「透過性」)にすることを目的とし得る。本開示では、限定ではないが、電極1020、1040、かかる要素が形成され得る材料、及び/又はその特性を含む、かかる透過性要素は、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの波長範囲において、実質的に透過性(「透明」)である、かつ/又はいくつかの非限定的な例では、部分的に透過性(「半透明」)である、要素、材料、及び/又はその特性を含んでもよい。
デバイス1000の放射領域1401の側方面の少なくとも実質的な一部にわたって、そこに透過特性を付与するために、様々なメカニズムを取り入れることができる。
デバイス1000が底部放射デバイス及び/又は両面放射デバイスである場合を含むがこれに限定されないいくつかの非限定的な例では、取り囲む基板10の透過率を少なくとも部分的に低下させることができる(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401に関連する駆動回路のTFT構造1101は、放射領域1401の側方面1120内の基板10の透過特性に影響を与えることを回避するために、取り囲む非放射領域1402の側方面1110内に配置することができる。
デバイス1000が両面放射デバイスであるいくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110に関して、電極1020、1040のうちの第1の電極は、限定するものではないが、本明細書に開示されるメカニズムのうちの少なくとも1つによって、実質的に透過性にされてもよく、隣接する(サブ)ピクセル2210/32xの側方面1110に関して、電極1020、1040のうちの第2の電極は、限定するものではないが、本明細書に開示されるメカニズムのうちの少なくとも1つによって、実質的に透過性にされてもよい。したがって、(サブ)ピクセル2210/32xの第1の放射領域1401の側方面1110は実質的に上部放射とすることができ、一方、隣接する(サブ)ピクセル2210/174xの第2の放射領域1401の側方面1110は実質的に底部放射とすることができ、それにより、交互の(サブ)ピクセル2210/174xシーケンスにおいて、(サブ)ピクセル2210/32xのサブセットは実質的に上部放射とすることができ、(サブ)ピクセル2210/32xのサブセットは実質的に底部放射とすることができ、一方、各(サブ)ピクセル2210/32xの単一電極1020、1040のみを実質的に透過性とすることができる。
いくつかの非限定的な例では、電極1020、1040、下面放射型デバイス及び/又は両面放射型デバイスの場合には第1の電極1020、並びに/若しくは上面放射型デバイス及び/又は両面放射型デバイスの場合には第2の電極1040を透過性にするためのメカニズムは、透過性薄膜のかかる電極1020、1040を形成するためのものであり得る。
いくつかの非限定的な例では、Ag、Alを非限定的に含む金属の薄い導電性膜層を堆積させることによって、かつ/又はMg:Ag合金、及び/若しくはYb:Ag合金を非限定的に含む金属の薄層を堆積させることによって形成されたものを非限定的に含む、薄膜の導電性堆積層130は、透過特性を示し得る。いくつかの非限定的な例では、合金は、体積比で約1:9~9:1の範囲の組成を含み得る。いくつかの非限定的な例では、電極1020、1040は、堆積層130の任意の組み合わせの複数の薄い導電性膜層から形成されてもよく、それらのうちのいずれか少なくとも1つは、TCO、薄い金属膜、薄い金属合金膜、及び/又はこれらのいずれかの任意の組み合わせから構成されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、特に、かかる薄い導電性膜の場合、比較的に薄い層厚は、OLEDデバイス1000における使用のために、高められた透過品質だけではなく、好ましい光学特性(限定ではないが、減少したマイクロキャビティ効果を含む)にも寄与するように、実質的に数十nmまでであり得る。
いくつかの非限定的な例では、透過品質を促進するための電極1020、1040の厚さの低減は、電極1020、1040のシート抵抗の増加を伴う場合がある。
いくつかの非限定的な例では、高いシート抵抗を有する少なくとも1つの電極1020、1040を有するデバイス1000は、動作中に電源1005と結合されたときに、大きな電流抵抗(current resistance、IR)降下が創出され得る。いくつかの非限定的な例では、かかるIR降下は、電源1005のレベルを増加させることによって、ある程度まで補償することができる。しかしながら、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの(サブ)ピクセル2210/174xについて、高いシート抵抗に起因するIR降下を補償するために電源1005のレベルを増加させることは、デバイス1000の効果的な動作を維持するために他の構成要素に供給される電圧のレベルを増加させることを必要とし得る。
いくつかの非限定的な例では、(TCO、薄い金属膜、及び/又は薄い金属合金膜の任意の組み合わせの少なくとも1つの薄膜層を採用することによって)電極1020、1040を実質的に透過性にする能力に有意に影響を及ぼすことなく、デバイス1000の電力供給需要を低減させるために、補助電極1550が、デバイス1000上に形成され、電流が、デバイス1000の様々な放射領域1401により効果的に搬送されることを可能にし、一方、同時に、シート抵抗及びその関連付けられた透過性電極1020、1040のIR降下を低減させることができる。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイデバイス1000の共通電極1020、1040のシート抵抗の仕様は、限定ではないが、デバイス1000の(パネル)サイズ、及び/又はデバイス1000にわたる電圧変動の公差を含む、複数のパラメータに従って変化し得る。いくつかの非限定的な例では、シート抵抗の仕様は、パネルサイズが増加するにつれて増加し得る(すなわち、より低いシート抵抗が指定される)。いくつかの非限定的な例では、シート抵抗の仕様は、電圧変動に対する許容範囲が減少するにつれて増加し得る。
いくつかの非限定的な例では、シート抵抗の仕様を使用して、様々なパネルサイズのためのかかる仕様に準拠するように、補助電極1550の例示的な厚さを導出することができる。
いくつかの非限定的な例では、上面放射型デバイスの場合、第2の電極1040を透過性にすることができる。一方、いくつかの非限定的な例では、かかる補助電極1550は、実質的に透過性でなくてもよいが、第2の電極1040の有効シート抵抗を低減するために、例えば、非限定的に、それらの間の導電性堆積層130の堆積により、第2の電極1040と電気的に結合されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、かかる補助電極1550は、(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面からの光子の放射に干渉しないように、側方面及び/又は断面のいずれか又は両方において位置決め及び/又は成形することができる。
いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020及び/又は第2の電極1040を製作するメカニズムは、その放射領域1401の側方面の少なくとも一部にわたって、かつ/又はいくつかの非限定的な例では、それらを取り囲む非放射領域1402の側方面1120の少なくとも一部にわたって、あるパターンでかかる電極1020、1040を形成することであり得る。いくつかの非限定的な例では、そのようなメカニズムは、上述したように、(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110からの光子の放射に干渉しないように、側方面及び/又は断面のいずれか又は両方における位置及び/又は形状に、補助電極1550を形成するために使用され得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000は、デバイス1000によって放射されたEM放射線の光路内に導電性酸化物材料を実質的に欠き得るように構成され得る。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する少なくとも1つの放射領域1401の側方面1110において、第2の電極1040、パターニング被膜110、及び/又はその上に堆積された任意の他の層及び/又は被膜を含むがこれらに限定されない、少なくとも1つの半導体層1030の後に堆積された層及び/又は被膜のうちの少なくとも1つは、任意の導電性酸化物材料を実質的に欠いていてもよい。いくつかの非限定的な例では、任意の導電性酸化物材料を実質的に欠いていることにより、デバイス1000によって放射されるEM放射線の吸収及び/又は反射を低減することができる。いくつかの非限定的な例では、限定ではないが、ITO及び/又はIZOを含む、導電性酸化物材料は、概して、デバイス1000の効率及び/又は性能を低減させ得る、可視スペクトルの少なくともB(青)領域におけるEM放射線を吸収することができる。
いくつかの非限定的な例では、これらのメカニズム及び/又は他のメカニズムの組み合わせが採用され得る。
追加的に、いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020、第2の電極1040、及び/又は補助電極1550のうちの少なくとも1つを、デバイス1000の(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401の側方面1110の少なくとも実質的な部分にわたって実質的に透過性にすることに加えて、EM放射線がその側方面1110にわたって実質的に放射されることを可能にするために、デバイス1000の取り囲む非放射領域1402の側方面720のうちの少なくとも1つを下方向及び上方向の両方に実質的に透過性にして、デバイス1000をその外部表面に入射するEM放射線に対して実質的に透過性にして、それにより、本明細書に開示されるように、デバイス1000内で内部的に生成されるEM放射線の放射(上部放射、底部放射、及び/又は両面放射)に加えて、そのような外部入射EM放射線の実質的な部分がデバイス1000を透過し得るようにすることが目的であり得る。
ここで図22Aを参照すると、デバイス1000の、概して2200で示される透過性(透明)バージョンの例示的な平面図が示され得る。いくつかの非限定的な例では、デバイス2200は、複数のピクセル又はピクセル領域2210と複数の透過性領域31xとを有するアクティブマトリックスOLED(active matrix OLED、AMOLED)デバイスであり得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550が、ピクセル領域2210及び/又は透過性領域31x間の下地層の露出層表面11上に堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、各ピクセル領域2210は、(サブ)ピクセル2210/32xに各々対応する複数の放射領域1401を含むことができる。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xは、それぞれ、R(赤)サブピクセル321、G(緑)サブピクセル322、及び/又はB(青)サブピクセル323に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、各透過性領域31xは、実質的に透明であり、EM放射線がその断面の全体を通って通過することを可能にし得る。
ここで図22Bを参照すると、図22Aの線22B-22Bに沿った、デバイス1000のバージョン2200の例示的な断面図が示され得る。図において、デバイス2200は、基板10と、TFT絶縁層1109と、TFT絶縁層1109の表面上に形成された第1の電極1020と、を含むものとして示され得る。いくつかの非限定的な例では、基板10は、ベース基板1012(解説を簡略にするために図示せず)、及び/又は、少なくとも1つのTFT構造1101を含み得、このTFT構造1201は、実質的にその下に位置決めされ、その第1の電極1020と電気的に結合された各(サブ)ピクセル2210/32xに対応し、それを駆動するためのものである。いくつかの非限定的な例では、PDL1140は、基板10上の非放射領域1402内に形成され、それに対応する第1の電極1020上に、各(サブ)ピクセル2210/32xにも対応する放射領域1401を画定してもよい。いくつかの非限定的な例では、PDL1140は、第1の電極1020の縁部を被覆することができる。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030が、第1の電極1020の露出領域の上に堆積されてもよく、いくつかの非限定的な例では、周囲のPDL1140の少なくとも一部の上に堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、その(サブ)ピクセル32xを形成するために、ピクセル領域2210上を含む少なくとも1つの半導体層1030上に堆積されてもよく、いくつかの非限定的な例では、透過性領域31x内の取り囲むPDL1140上に少なくとも部分的に堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、ピクセル領域2210及び透過性領域31xの両方を含むが、その第2の部分102を含む補助電極1550に対応する第2の電極1040の領域を含まない、デバイス2200の第1の部分101の上に選択的に堆積させることができる。
いくつかの非限定的な例では、次いで、デバイス2200の露出層表面11全体が、いくつかの非限定的な例ではMgであり得る堆積材料731の蒸気フラックス732に曝露され得る。堆積層130は、第2の電極1040の被覆されていない部分と電気的に結合され、いくつかの非限定的な例では、それと物理的に接触し得る、補助電極1550を形成するように、パターニング被膜110を実質的に欠き得る第2の電極1040の第2の部分102の上に選択的に堆積させることができる。
同時に、デバイス2200の透過性領域31xは、それを通るEM放射線の透過に実質的に影響を及ぼし得る任意の材料を実質的に欠いて残留し得る。特に、図示されるように、TFT構造体1101及び第1の電極1020は、断面において、それに対応する(サブ)ピクセル2210/32xの下方に位置し、補助電極1550とともに透過性領域31xの外側にあることができる。結果として、これらの構成要素は、光が透過性領域31xを通って透過されることを減衰又は妨害しないことがある。いくつかの非限定的な例では、そのような配置は、いくつかの非限定的な例では、全ての(サブ)ピクセル2210/32xが放射していない可能性があるときに、典型的な視距離からデバイス2200を見ている観察者がデバイス2200を通して見ることを可能にし、したがって透明デバイス2200を作成することができる。
図には示されていないが、いくつかの非限定的な例では、デバイス2200は、補助電極1550と第2の電極1040との間に配置されたNPC920を更に備え得る。いくつかの非限定的な例では、NPC920は、パターニング被膜110と第2の電極1040との間に配置されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、少なくとも1つの半導体層1030と同時に形成され得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110を形成するために使用される少なくとも1つの材料はまた、少なくとも1つの半導体層1030を形成するために使用され得る。かかる非限定的な例では、デバイス2200を作製するための複数の段階を削減することができる。
当業者は、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030及び/又は第2の電極1040を形成するものを含むがこれらに限定されない様々な他の層及び/又は被膜が、特にかかる層及び/又は被膜が実質的に透明である場合に、透過性領域31xの一部を被覆することができることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、PDL1140は、例えば、非限定的に、透過性領域31xを通るEM放射線の透過を更に容易にするために、いくつかの非限定的な例では放射領域1401のために画定されたウェルと同様であり得るウェルをその中に形成することにより、減少した厚さを有し得る。
当業者は、一部の非限定的な例では、図22A及び図22Bに示される配置以外の(サブ)ピクセル2210/32x配置が採用され得ることを理解するであろう。
当業者は、いくつかの非限定的な例では、図22A及び図22Bに示される配置以外の補助電極1550の配置が採用され得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、ピクセル領域2210と透過性領域31xとの間に配置され得る。いくつかの非限定的な例では、補助電極1150は、ピクセル領域2210内のサブピクセル32xの間に配置されてもよい。
ここで図23Aを参照すると、デバイス1000の、概して2300で示される透明バージョンの例示的な平面図が示され得る。いくつかの非限定的な例では、デバイス2300は、複数のピクセル領域2210と複数の透過性領域31xとを有するAMOLEDデバイスであり得る。デバイス2300は、ピクセル領域2210及び/又は透過性領域31xの間に補助電極1150がないという点で、デバイス2200とは異なり得る。
いくつかの非限定的な例では、各ピクセル領域2210は、サブピクセル32xに各々対応する複数の放射領域1401を含むことができる。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xは、それぞれ、R(赤)サブピクセル321、G(緑)サブピクセル322、及び/又はB(青)サブピクセル323に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、各透過性領域31xは、実質的に透明であり得、光がその断面の全体を通って通過することを可能にし得る。
ここで図23Bに目を向けると、図23Aの線23-23に沿ったデバイス2300の例示的な断面図が示され得る。図において、デバイス2300は、基板10と、TFT絶縁層1109と、TFT絶縁層1109の表面上に形成された第1の電極1020と、を含むものとして示され得る。基板10は、ベース基板1012(説明を簡単にするために図示せず)、及び/又は少なくとも1つのTFT構造1101であって、実質的にその下に配置され、その第1の電極1020と電気的に結合された各(サブ)ピクセル2210/32xに対応し、それを駆動するための、少なくとも1つのTFT構造1101を含むことができる。PDL1140は、基板10上の非放射領域1402内に形成され、それに対応する第1の電極1020上に、各(サブ)ピクセル2210/32xにも対応する放射領域1401を画定してもよい。PDL1140は、第1の電極1020の縁部を覆う。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030が、第1の電極1020の露出領域の上に堆積されてもよく、いくつかの非限定的な例では、周囲のPDL1140の少なくとも一部の上に堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aは、そのサブピクセル32xを形成するために、ピクセル領域2210上を含む少なくとも1つの半導体層1030上に堆積されてもよく、透過性領域31x内の取り囲むPDL1140上に堆積されてもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aの平均層厚は、透過性領域31xを横切る第1の堆積層130aの存在がEM放射線の透過を実質的に減衰させないように、比較的薄くてもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aは、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、透過性領域31xを含むデバイス2300の第1の部分101の上に選択的に堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、次いで、デバイス2300の露出層表面11全体を、いくつかの非限定的な例ではMgであり得る、堆積材料731の蒸気フラックス732に露出して、パターニング被膜110を実質的に欠く場合がある第1の堆積層130aの第2の部分102、いくつかの例ではピクセル領域2210上に、第2の堆積層130bを選択的に堆積させてもよく、それにより、第2の堆積層130bは、第1の堆積層130aの被覆されていない部分と電気的に結合され、いくつかの非限定的な例では物理的に接触して、第2の電極1040を形成し得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aの平均層厚は、第2の堆積層130bの平均層厚以下であり得る。このようにして、第1の堆積層130aのみが延び得る透過性領域31xにおいて、比較的高い透過率が維持され得る。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aの平均層厚は、約30nm以下、約25nm以下、約20nm以下、約15nm以下、約10nm以下、約8nm以下、及び約5nm以下のうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、第2の堆積層130bの平均層厚は、約30nm以下、約25nm以下、約20nm以下、約15nm以下、約10nm以下、及び約8nm以下のうちの1つであり得る。
したがって、いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040の平均層厚は、約40nm以下であってもよく、かつ/又はいくつかの非限定的な例では、約5~30nm、約10~25nm、及び約15~25nmのうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aの平均層厚は、第2の堆積層130bの平均層厚を超え得る。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aの平均層厚及び第2の堆積層130bの平均層厚は、実質的に同じであり得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aを形成するために使用される少なくとも1つの堆積材料731は、第2の堆積層130bを形成するために使用される少なくとも1つの堆積材料731と実質的に同じであり得る。いくつかの非限定的な例では、かかる少なくとも1つの堆積材料731は、実質的に、第1の電極1020、第2の電極1040、補助電極1550、及び/又はそれらの堆積層130に関して本明細書で説明されるようなものであり得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aは、ピクセル領域2210において、EIL1039の機能を少なくとも部分的に提供することができる。第1の堆積層130aを形成するための堆積材料731の非限定的な例は、Ybを含み、それは、例えば、約1~3nmの厚さであり得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス2300の透過性領域31xは、IRスペクトル及び/又はNIRスペクトルを含むがこれらに限定されないEM信号を含むがこれらに限定されないEM放射線の透過を実質的に阻害し得る任意の材料を実質的に欠いて残留し得る。特に、図示されたように、TFT構造1109及び/又は第1の電極1020は、断面において、それに対応する(サブ)ピクセル2210/32xの下に位置し、透過性領域31xを超えて位置することができる。その結果、これらの構成要素は、EM放射線が透過性領域31xを通して透過されることを減衰又は妨害しない可能性がある。いくつかの非限定的な例では、そのような配置は、(サブ)ピクセル2210/32xが放射していないときに、典型的な観察距離からデバイス2300を観察する観察者がデバイス2300を通して見ることを可能にし、したがって、透明AMOLEDデバイス2300を作成することができる。
いくつかの非限定的な例では、そのような配列はまた、限定ではないが、IR及び/又はNIRスペクトル内を含む、EM信号が、そのようなアンダーディスプレイ構成要素230によって、AMOLEDデバイス2300を通して交換されるように、IRエミッタ及び/又はIR検出器が、AMOLEDデバイス2300の背後に配列されることを可能にし得る。
図には示されていないが、いくつかの非限定的な例では、デバイス2300は、第2の堆積層130bと第1の堆積層130aとの間に配設されたNPC920を更に備え得る。いくつかの非限定的な例では、NPC920は、パターニング被膜110と第1の堆積層130aとの間に配設され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、少なくとも1つの半導体層1030と同時に形成され得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110を形成するために使用される少なくとも1つの材料はまた、少なくとも1つの半導体層1030を形成するために使用され得る。かかる非限定的な例では、デバイス2300を作製するための複数の段階を削減することができる。
当業者は、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030及び/又は第1の堆積層130aを形成するものを含むがこれらに限定されない様々な他の層及び/又は被膜が、特にかかる層及び/又は被膜が実質的に透明である場合に、透過性領域31xの一部を被覆することができることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、PDL1140は、例えば、非限定的に、透過性領域31xを通るEM放射線の透過を更に容易にするために、いくつかの非限定的な例では放射領域1401のために画定されたウェルと同様であり得るウェルをその中に形成することにより、減少した厚さを有し得る。
当業者は、図23A及び図23Bに示される配列以外の(サブ)ピクセル2210/174x配列が、いくつかの非限定的な実施例では、採用されてもよいことを理解するであろう。
次に図23Cを参照すると、図23Aの同じ線23-23に沿った、デバイス1000の異なるバージョン2310の例示的な断面図が示され得る。図において、デバイス2310は、基板10と、TFT絶縁層1109と、TFT絶縁層1109の表面上に形成された第1の電極1020と、を含むものとして示され得る。基板10は、ベース基板1012(説明を簡単にするために図示せず)、及び/又は少なくとも1つのTFT構造1101であって、実質的にその下に配置され、その第1の電極1020と電気的に結合された各サブピクセル174xに対応し、それを駆動するための、少なくとも1つのTFT構造1101を含むことができる。PDL1140は、基板10上の非放射領域1402内に形成され、それに対応する第1の電極1020上に、各(サブ)ピクセル2210/32xにも対応する放射領域1401を画定してもよい。PDL1140は、第1の電極1020の縁部を被覆することができる。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030が、第1の電極1020の露出領域の上に堆積されてもよく、いくつかの非限定的な例では、周囲のPDL1140の少なくとも一部の上に堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、透過性領域31xを含むデバイス2310の第1の部分101の上に選択的に堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、そのサブピクセル32xを形成するために、ピクセル領域2210上を含む少なくとも1つの半導体層1030上に堆積されてもよいが、透過性領域31x内の取り囲むPDL1140上には堆積されないことがある。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aは、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、かかる堆積は、堆積層130が少なくとも1つの半導体層1030上に堆積されて第2の電極1040を形成し得るように、パターニング被膜110を実質的に欠いている少なくとも1つの半導体層1030の第2の部分102、いくつかの非限定的な例ではピクセル領域2210の上に堆積層130を選択的に堆積させるために、デバイス2310の露出層表面11全体を、いくつかの非限定的な例ではMgであり得る堆積材料731の蒸気フラックス732に曝露させることによって果たされ得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス2310の透過性領域31xは、IR及び/又はNIRスペクトルを含むがこれらに限定されないEM信号を含むがこれらに限定されないEM放射線の透過に実質的に影響を及ぼし得る任意の材料を実質的に欠いて残留し得る。特に、図示されたように、TFT構造1101及び/又は第1の電極1020は、断面において、それに対応する(サブ)ピクセル2210/32xの下に位置し、透過性領域31xを超えて位置することができる。その結果、これらの構成要素は、EM放射線が透過性領域31xを通して透過されることを減衰又は妨害しない可能性がある。いくつかの非限定的な例では、そのような配置は、(サブ)ピクセル2210/32xが放射していないときに、典型的な観察距離からデバイス2310を観察する観察者がデバイス2310を通して見ることを可能にし、したがって、透明AMOLEDデバイス2310を作成することができる。
堆積層130がない、かつ/又は実質的に欠き得る透過領域31xを提供することによって、かかる領域2220の透過率は、いくつかの非限定的な例では、図23Bのデバイス2300と比較して、いくつかの非限定的な例では、有利に高めることができる。
図には示されていないが、いくつかの非限定的な例では、デバイス2310は、堆積層130と少なくとも1つの半導体層1030との間に配置されたNPC920を更に備えることができる。いくつかの非限定的な例では、NPC920はまた、パターニング被膜110とPDL1140との間に配設され得る。
簡略化のために図23B及び図23Cには示されていないが、当業者であれば、いくつかの非限定的な例では、IR及び/又はNIRスペクトルの少なくとも一部の波長を有するEM信号が透過性領域31xにおいてデバイスを通して交換されることを可能にしながら、可視スペクトルの少なくとも一部において透過性領域31xにおけるEM放射線の吸収を容易にするために、少なくとも1つの粒子構造841がその上に配設され得ることを理解するであろう。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、少なくとも1つの半導体層1030と同時に形成され得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110を形成するために使用される少なくとも1つの材料はまた、少なくとも1つの半導体層1030を形成するために使用され得る。かかる非限定的な例では、デバイス2310を作製するための複数の段階を削減することができる。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030の少なくとも1つの層を透過性領域31x内に堆積させて、パターニング被膜110を提供することができる。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030のETL1037は、少なくとも1つの半導体層1030の堆積中に放射領域1401及び透過性領域31xの両方に堆積され得るパターニング被膜110であり得る。次に、透過性領域31x内のETL1037の露出層表面11がEIL1039を実質的に欠くように、ETL1037の上の放射領域1401内にEIL1039を選択的に堆積させることができる。次いで、放射領域1401内のEIL1039の露出層表面11、及びパターニング被膜110として作用するETL1037の露出層表面を、堆積材料731の蒸気フラックス732に露出して、放射領域1401内のEIL1039上に堆積層731の閉じた被膜140を形成し、透過性領域31x内のEIL1039上に堆積材料130の不連続層840を形成することができる。
当業者は、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030及び/又は堆積層130を形成するものを含むがこれらに限定されない様々な他の層及び/又は被膜が、特にかかる層及び/又は被膜が実質的に透明である場合に、透過性領域1320の一部を被覆することができることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、PDL1140は、例えば、非限定的に、透過性領域31xを通るEM放射線の透過を更に容易にするために、いくつかの非限定的な例では放射領域1401のために画定されたウェルと同様であり得るウェルをその中に形成することにより、減少した厚さを有し得る。
当業者は、図23A及び23Cに示される配列以外の(サブ)ピクセル2210/32x配列が、いくつかの非限定的な実施例では、採用されてもよいことを理解するであろう。
放射領域上の電極厚さを変調するための選択的堆積
上述したように、(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110内及び側方面にわたって電極1020、1040、1550の厚さを調節することは、観察可能なマイクロキャビティ効果に影響を与え得る。いくつかの非限定的な例では、限定ではないが、ピクセル領域2210内の異なるサブピクセル32xに対応する放射領域1401の側方面1110内のNIC及び/又はNPC920を含む、少なくとも1つのパターニング被膜110の堆積を通した少なくとも1つの堆積層130の選択的堆積により、限定ではないが、放射スペクトル、光度、及び/又は輝度の角度依存性、及び/又は放射された光の色シフトを含む、(サブ)ピクセル2210/32xベースで望ましい光学マイクロキャビティ効果を最適化するように、各放射領域1401内の光学マイクロキャビティ効果が制御及び/又は変調されることが可能となり得る。
このような効果は、サブピクセル32xの各放射領域1401に配置された堆積層130の平均層厚及び/又は数を独立して調節することによって制御することができる。いくつかの非限定的な例では、B(青)サブピクセル323の上に配設された第2の電極1040の平均層厚は、G(赤)サブピクセル322の上に配設された第2の電極1040の平均層厚よりも小さくてもよく、G(赤)サブピクセル322の上に配設された第2の電極1040の平均層厚は、R(赤)サブピクセル321の上に配設された第2の電極1040の平均層厚よりも小さくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、かかる効果は、サブピクセル32xの各放射領域1401の一部内に堆積される、堆積層130だけではなく、パターニング被膜110及び/又はNPC920の平均層厚及び/又は数を独立して変調することによって、更により大きい程度まで制御されてもよい。
図24のいくつかの非限定的な例に示すように、いくつかの非限定的な例では、異なる発光スペクトルを有する、OLEDディスプレイデバイス1000のバージョン2400において、サブピクセル32xに対応する放射領域1401に対して選択的に堆積された様々な平均層厚の堆積層130があってもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の放射領域1401aは、第1の波長及び/若しくは発光スペクトルのEM放射を放射するように構成された(サブ)ピクセル2210/32xに対応することができ、かつ/又は、いくつかの非限定的な例では、第2の放射領域1401bは、第2の波長及び/若しくは発光スペクトルのEM放射を放射するように構成された(サブ)ピクセル2210/32xに対応することができる。いくつかの非限定的な例では、デバイス2400は、第3の波長及び/又は発光スペクトルのEM放射を放射するように構成された(サブ)ピクセル2210/32xに対応し得る第3の放射領域1401cを備え得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の波長は、第2の波長及び/又は第3の波長のうちの少なくとも1つ未満、それ超、かつ/又はそれと等しくてもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の波長は、第1の波長及び/又は第3の波長のうちの少なくとも1つ未満、それ超、かつ/又はそれと等しくてもよい。いくつかの非限定的な例では、第3の波長は、第1の波長及び/又は第2の波長のうちの少なくとも1つ未満、それ超、かつ/又はそれと等しくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、デバイス2400はまた、いくつかの非限定的な例では、第1の放射領域1401a、第2の放射領域1401b、及び/又は第3の放射領域1401cのうちの少なくとも1つと実質的に同一である波長及び/又は発光スペクトルを有するEM放射線を放射するように構成され得る、少なくとも1つの追加の放射領域1401(図示せず)を備え得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、第1の放射領域1401aの少なくとも1つの半導体層1030を堆積させるためにも使用され得るシャドウマスク615を使用して選択的に堆積させることができる。いくつかの非限定的な例では、シャドウマスク615のそのような共有使用は、費用効果の高い方法で(サブ)ピクセル2210/32xごとに光マイクロキャビティ効果を調整することを可能にすることができる。
デバイス2400は、基板10と、TFT絶縁層1109と、TFT絶縁層1109の露出層表面11上に形成された複数の第1の電極620とを含むものとして示され得る。
いくつかの非限定的な例では、基板10は、ベース基板1012(解説を簡略にするために図示せず)、及び/又は対応する放射領域1401に対応し、それを駆動するための少なくとも1つのTFT構造1101を含むことができ、各TFT構造は、実質的にその下に位置決めされ、その関連する第1の電極1020に電気的に結合された対応する(サブ)ピクセル2210/32xを有する。PDL1140を基板10の上に形成して、放射領域1401を画定することができる。いくつかの非限定的な例では、PDL1140は、それらのそれぞれの第1の電極1020の縁部を被覆することができる。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030が、それらのそれぞれの第1の電極1020の露出された領域、及びいくつかの非限定的な例では、周囲のPDL1140の少なくとも一部の上に堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aは、少なくとも1つの半導体層1030の上に堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aは、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、かかる堆積は、デバイス2400の露出層表面11全体を、いくつかの非限定的な例ではMgであり得る堆積材料731の蒸気フラックス732に曝露して、第1の堆積層130aを少なくとも1つの半導体層1030の上に堆積させて、いくつかの非限定的な例では少なくとも第1の放射領域1401aのための共通電極であり得る第2の電極1040a(図示せず)の第1の層を形成することによって果たされ得る。かかる共通電極は、第1の放射領域1401aにおいて第1の厚さtc1を有し得る。いくつかの非限定的な例では、第1の厚さtc1は、第1の堆積層130aの厚さに対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、第1のパターニング被膜110aは、第1の放射領域1401aを含むデバイス2400の第1の部分101上に選択的に堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス2400の上に第2の堆積層130bを堆積させることができる。いくつかの非限定的な例では、第2の堆積層130bは、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、そのような堆積は、デバイス2400の露出層表面11全体を、いくつかの非限定的な例ではMgであり得る、堆積材料731の蒸気フラックス732に露出して、第2の堆積層130bを、第1のパターニング被膜110a、いくつかの例では第2及び第3の放射領域1401b、1401c、並びに/又はPDL1140がある非放射領域1402の少なくとも一部を実質的に欠く場合がある、第1の堆積層130aの上に堆積させて、第2の堆積層130bが、いくつかの非限定的な例では、少なくとも第2の放射領域1401bのための共通電極であり得る、第2の電極1040b(図示せず)の第2の層を形成するために、第1のパターニング被膜110aを実質的に含まない、第1の堆積層130aの第2の部分102上に堆積され得ることによって達成され得る。いくつかの非限定的な例では、かかる共通電極は、第2の放射領域1401bにおいて第2の厚さtc2を有し得る。いくつかの非限定的な例では、第2の厚さtc2は、第1の堆積層130a及び第2の堆積層130bの合成平均層厚に対応することができ、いくつかの非限定的な例では、第1の厚さtc1を上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、第2のパターニング被膜110bが、第2の放射領域1401bを備える、デバイス2400の更なる第1の部分101を覆って選択的に堆積させることができる。
いくつかの非限定的な例では、デバイス2400の上に第3の堆積層130cを堆積させることができる。いくつかの非限定的な例では、第3の堆積層130cは、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、そのような堆積は、デバイス2400の露出層表面11全体を、いくつかの非限定的な例ではMgであり得る、堆積材料731の蒸気フラックス732に露出して、第3の堆積層130cを、第1のパターニング被膜110a又は第2のパターニング被膜110bのいずれかを実質的に欠いている場合がある第2の堆積層130b、いくつかの例では第3の放射領域1401c、及び/又はPDL1140がある非放射領域1402の少なくとも一部の上に堆積させて、第3の堆積層130cが、第2のパターニング被膜110bを実質的に欠いている、第2の堆積層130bの更なる第2の部分102上に堆積され得、いくつかの非限定的な例では、少なくとも第3の放射領域1401cのための共通電極であり得る、第2の電極1040c(図示せず)の第3の層を形成することによって達成され得る。いくつかの非限定的な例では、かかる共通電極は、第3の放射領域1401cにおいて第3の厚さtc3を有し得る。いくつかの非限定的な例では、第3の厚さtc3は、第1の堆積層130a、第2の堆積層130b、及び第3の堆積層130cの合成厚さに対応することができ、いくつかの非限定的な例では、第1の厚さtc1及び第2の厚さtc2のいずれか又は両方を上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、第3のパターニング被膜110cを、第3の放射領域1401cを含むデバイス2400の追加の第1の部分101の上に選択的に堆積させることができる。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550が、デバイス2400の非放射領域1402内でその隣り合う放射領域1401間に、いくつかの非限定的な例では、PDL1140の上に配設されてもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550を堆積するために使用される堆積層130は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積されてもよい。いくつかの非限定的な例では、そのような堆積は、デバイス2400の露出層表面11全体を、いくつかの非限定的な例ではMgであり得る、堆積材料731の蒸気フラックス732に露出して、第1のパターニング被膜110a、第2のパターニング被膜110b、及び/又は第3のパターニング被膜110cのいずれかを実質的に欠く場合がある第1の堆積層130a、第2の堆積層130b、及び/又は第3の堆積層130cの露出部分上に堆積層130を堆積させて、それにより、堆積層130が、第1のパターニング被膜110a、第2のパターニング被膜110b、及び/又は第3のパターニング被膜110cのいずれかを実質的に欠いていてもよい第1の堆積層130a、第2の堆積層130b、及び/又は第3の堆積層130cの露出部分を含む追加の第2の部分102上に堆積され得、少なくとも1つの補助電極1550を形成することによって達成され得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550の各々は、第2の電極640のそれぞれの1つと電気的に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550の各々は、かかる第2の電極1040と物理的に接触していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の放射領域1401a、第2の放射領域1401b、及び第3の放射領域1401cは、少なくとも1つの補助電極1550を形成するために使用される堆積材料731の閉じた被膜140を実質的に欠いている場合がある。
いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130a、第2の堆積層130b、及び/又は第3の堆積層130cのうちの少なくとも1つは、可視光スペクトルの少なくとも一部において透過性及び/又は実質的に透明であり得る。したがって、いくつかの非限定的な例では、第2の堆積層130b及び/又は第3の堆積層130a(及び/又は任意の追加の堆積層130)は、第1の堆積層130aの上に配設されて、可視光スペクトルの少なくとも一部において透過性及び/又は実質的に透明であり得るマルチ被膜電極1020、1040、1550を形成し得る。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130a、第2の堆積層130b、第3の堆積層130c、任意の追加の堆積層130、及び/又はマルチ被膜電極1020、1040、1550のうちの任意の少なくとも1つの透過率は、可視光スペクトルの少なくとも一部において、約30%、約40%、約45%、約50%、約60%、約70%、約75%、及び約80%のうちの1つを超え得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130a、第2の堆積層130b、及び/又は第3の堆積層130cの平均層厚は、比較的高い透過率を維持するために比較的薄くされてもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aの平均層厚は、約5~30nm、約8~25nm、及び約10~20nmのうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、第2の堆積層130bの平均層厚は、約1~25nm、約1~20nm、約1~15nm、約1~10nm、及び約3~6nmのうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、第3の堆積層130cの平均層厚は、約1~25nm、約1~20nm、約1~15nm、約1~10nm、及び約3~6nmのうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130a、第2の堆積層130b、第3の堆積層130c、及び/又は任意の追加の堆積層130の組み合わせによって形成されるマルチ被膜電極の厚さは、約6~35nm、約10~30nm、約10~25nm、及び約12~18nmのうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550の厚さは、第1の堆積層130a、第2の堆積層130b、第3の堆積層130c、及び/又は共通電極の平均層厚を超え得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550の厚さは、約50nm、約80nm、約100nm、約150nm、約200nm、約300nm、約400nm、約500nm、約700nm、約800nm、約1μm、約1.2μm、約1.5μm、約2μm、約2.5μm、及び約3μmのうちの1つを上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550は、実質的に非透明及び/又は不透明であり得る。しかしながら、少なくとも1つの補助電極1550は、いくつかの非限定的な例では、デバイス2400の非放射領域1402内に提供され得るため、少なくとも1つの補助電極1550は、有意な光学干渉を引き起こさないか、又はそれに寄与しない場合がある。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550の透過率は、可視スペクトルの少なくとも一部において、約50%以下、約70%以下、約80%以下、約85%以下、約90%以下、及び約95%以下のうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550は、可視スペクトルの少なくとも一部のEM放射線を吸収することができる。
いくつかの非限定的な例では、第1の放射領域1401a、第2の放射領域1401b、及び/又は第3の放射領域1401cにそれぞれ配設された第1のパターニング被膜110a、第2のパターニング被膜110b、及び/又は第3のパターニング被膜110cの平均層厚は、各放射領域1401によって放射されるEM放射の色及び/又は放射スペクトルに従って変動し得る。いくつかの非限定的な例では、第1のパターニング被膜110aは、第1のパターニング被膜厚tn1を有してもよく、第2のパターニング被膜110bは、第2のパターニング被膜厚tn2を有してもよく、かつ/又は第3のパターニング被膜110cは、第3のパターニング被膜厚tn3を有してもよい。いくつかの非限定的な例では、第1のパターニング被膜厚tn1、第2のパターニング被膜厚tn2、及び/又は第3のパターニング被膜厚tn3は、実質的に同じであり得る。いくつかの非限定的な例では、第1のパターニング被膜厚tn1、第2のパターニング被膜厚tn2、及び/又は第3のパターニング被膜厚tn3は、互いに異なり得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス2400はまた、任意の数の放射領域1401a~1401c及び/又はその(サブ)ピクセル2210/32xを備え得る。いくつかの非限定的な例では、デバイスは複数のピクセル2210を備えてもよく、各ピクセル2210は2つ、3つ、又はそれ以上のサブピクセル32xを備える。
電極を補助電極に電気的に結合するための導電性被膜
図25に目を向けると、デバイス1000の例示的なバージョン2500の断面図が示され得る。デバイス2500は、側方面において、放射領域1401及び隣接する非放射領域1402を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、放射領域1401は、デバイス2500の(サブ)ピクセル2210/32xに対応し得る。放射領域1401は、基板10と、第1の電極1020と、第2の電極1040と、それらの間に配置された少なくとも1つの半導体層1030とを有し得る。
第1の電極1020は、基板10の露出層表面11上に配設され得る。基板10は、第1の電極1020と電気的に結合され得るTFT構造1101を含み得る。第1の電極1020の縁部及び/又は周囲は、概して、少なくとも1つのPDL1140によって覆われ得る。
非放射領域1402は、補助電極1550を有してもよく、非放射領域1402の第1の部は、補助電極1550の側方面にわたって突出し、それに重なるように配置される突出構造2560を有してもよい。突出構造2560は、側方に延在して、遮蔽領域2565を提供することができる。いくつかの非限定的な例では、突出構造2560は、遮蔽領域2565を提供するために、少なくとも1つの側部上の補助電極1550において、かつ/又はその近くで凹んでいてもよい。図示されるように、遮蔽領域2565は、いくつかの非限定的な例では、突出構造2560の横方向の突出と重なり得るPDL1140の表面上の領域に対応し得る。非放射領域1402は、遮蔽領域2565内に配設された堆積層130を更に含み得る。堆積層130は、補助電極1550を第2の電極1040と電気的に結合し得る。
パターニング被膜110aは、第2の電極1040の露出層表面11上の放射領域1401に配設され得る。いくつかの非限定的な例では、突出構造2560の露出層表面11は、第2の電極1040を形成するために、薄い導電性膜の堆積からの残存する薄い導電性膜で被覆され得る。いくつかの非限定的な例では、残留する薄い導電性膜の露出層表面11は、パターニング被膜110の堆積からの残留パターニング被膜110bで被覆され得る。
しかしながら、遮蔽領域2565上の突出構造2560の側方突出部に起因して、遮蔽領域2565は、パターニング被膜110を実質的に欠き得る。したがって、パターニング被膜110の堆積後に、堆積層130がデバイス2500上に堆積され得るとき、堆積層130は、補助電極1550を第2の電極1040に結合するように、遮蔽領域2565上に堆積されており、及び/又はそこに移動することができる。
当業者は、非限定的な例が図25に示されており、様々な修正が明らかであり得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、突出構造2560は、その側部の少なくとも2つに沿って遮蔽領域2565を提供し得る。いくつかの非限定的な例では、突出構造2560は省略されてもよく、補助電極1550は、遮蔽領域2565を画定し得る凹部を備え得る。いくつかの非限定的な例では、補助電極1550及び堆積層130は、PDL1140の代わりに、基板10の表面上に直接配設することができる。
光学被膜の選択的堆積
いくつかの非限定的な例では、いくつかの非限定的な例では光電子デバイスであり得るデバイス(図示せず)は、基板10と、パターニング被膜110と、光学被膜と、を備え得る。パターニング被膜110は、側方面では、基板10の第1の側方部分101を被覆し得る。光学被膜は、側方面では、基板10の第2の側方部分102を被覆し得る。パターニング被膜110の少なくとも一部は、光学被膜の閉鎖被膜140を実質的に欠いていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、光学被膜は、限定ではないが、プラズモンモードを含む、デバイスによって伝送、放射、及び/又は吸収されるEM放射線の光学特性を変調するために使用されてもよい。いくつかの非限定的な例では、光学被膜は、光学フィルタ、屈折率整合被膜、光取り出し被膜、散乱層、回折格子、及び/又はそれらの一部として使用されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、光学被膜を使用して、限定はしないが、全光路長及び/又はその屈折率を調整することによって、デバイス内の少なくとも1つの光マイクロキャビティ効果を調整することができる。デバイスの少なくとも1つの光学特性は、その強度の角度依存性、及び/又はその波長シフトを含むがこれらに限定されない、出力EM放射線を含むがこれらに限定されない、少なくとも1つの光マイクロキャビティ効果を調整することによって影響され得る。いくつかの非限定的な例では、光学被膜は、非電気部品であってもよく、すなわち、光学被膜は、通常のデバイス動作中、電流を伝導及び/又は伝送するように構成されなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、光学被膜は、任意の堆積材料731から形成されてもよく、かつ/又は本明細書に説明されるような堆積層130を堆積させる任意のメカニズムを採用してもよい。
隔壁及び凹部
図26に目を向けると、デバイス1000の例示的なバージョン2600の断面図が示され得る。デバイス2600は、露出層表面11を有する基板10を含み得る。基板10は、少なくとも1つのTFT構造1101を含み得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのTFT構造1101は、本明細書で説明するように、いくつかの非限定的な例では、基板10を作製するときに一連の薄膜を堆積させ、パターニングすることによって形成され得る。
デバイス2600は、側方面において、関連する側方面1120を有する放射領域1401と、各々が関連する側方面1110を有する少なくとも1つの隣接する非放射領域1402とを含み得る。放射領域1401内の基板10の露出層表面11には、少なくとも1つのTFT構造1101と電気的に結合することができる第1の電極1020を設けることができる。PDL1140は、PDL1140が露出層表面11並びに第1の電極1020の少なくとも1つの縁部及び/又は周囲を覆うように、露出層表面11上に提供されてもよい。PDL1140は、いくつかの非限定的な例では、非放射領域1402の側方面1120に設けられてもよい。PDL1140は、第1の電極1020の層表面が露出され得る放射領域1401の側方面1110に概して対応し得る開口部を提供し得る谷形状構成を画定し得る。いくつかの非限定的な例では、デバイス3500は、PDL1140によって画定される複数のそのような開口部を備えてもよく、それらの各々は、デバイス2600の(サブ)ピクセル2210/32x領域に対応してもよい。
示されるように、いくつかの非限定的な例では、隔壁2621が、非放射領域1402の側方面1120内の露出層表面11上に提供されてもよく、本明細書に説明されるように、凹部2622などの遮蔽領域2565を画定してもよい。いくつかの非限定的な例では、凹部2622は、凹部2622に重なる、かつ/又はそれを越えて突出し得る隔壁2621の上側セクションの縁部に対して凹んでいる、互い違いに配置されている、かつ/又はオフセットされている隔壁2621の下側セクションの縁部によって形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、放射領域1401の側方面1110は、第1の電極1020の上に配設された少なくとも1つの半導体層1030と、少なくとも1つの半導体層1030の上に配設された第2の電極1040と、第2の電極1040の上に配設されたパターニング被膜110と、を含み得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030、第2の電極1040、及びパターニング被膜110は、少なくとも1つの隣接する非放射領域1402の一部の少なくとも側方面1120を被覆するように側方に延在することができる。いくつかの非限定的な例では、示されるように、少なくとも1つの半導体層1030、第2の電極1040、及びパターニング被膜110は、少なくとも1つのPDL1140の少なくとも一部、及び仕切り2621の少なくとも一部の上に配置され得る。したがって、示されるように、放射領域1401の側方面1110、少なくとも1つの隣接する非放射領域1402の一部の側方面1120、少なくとも1つのPDL1140の一部、及び隔壁2621の少なくとも一部は、第2の電極1040がパターニング被膜110と少なくとも1つの半導体層1030との間にあり得る、第1の部分101を一緒に構成することができる。
補助電極1550は、凹部2622に近接して、かつ/又はその中に配設されてもよく、堆積層130は、補助電極1550を第2の電極1040と電気的に結合するように配置されてもよい。したがって、示されるように、いくつかの非限定的な例では、凹部2622は、堆積層130が露出層表面11上に配設されている第2の部分102を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130を堆積させる際に、堆積材料731の気化フラックス732の少なくとも一部は、露出層表面11の横方向平面に対して垂直でない角度に向けられ得る。いくつかの非限定的な例では、気化フラックス732の少なくとも一部は、露出層表面11のかかる側方平面に対して、ゼロではない、すなわち約90°以下、約85°以下、約80°以下、約75°以下、約70°以下、約60°以下、及び約50°以下のうちの1つの入射角でデバイス2600に入射し得る。少なくとも一部を含む堆積材料731の気化フラックス732を、非垂直角度で入射するように方向付けることによって、凹部2622の少なくとも1つの露出層表面11及び/又はその中の少なくとも1つの露出層表面11は、そのような気化フラックス732に露出され得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような気化フラックス732の少なくとも一部が非垂直入射角で流れることができるので、そのような気化フラックス732が、仕切り2621の存在によって、凹部2622の少なくとも1つの露出層表面11上及び/又は凹部に入射することが妨げられる可能性を低減することができる。
いくつかの非限定的な例では、そのような気化フラックス732の少なくとも一部は非コリメートであり得る。いくつかの非限定的な例では、そのような気化フラックス732の少なくとも一部は、点源、線形源、及び/又は面源である蒸発源によって生成され得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス2600は、堆積層130の堆積中に変位され得る。いくつかの非限定的な例では、デバイス2600、及び/又はその基板10、及び/又はその上に堆積される任意の層は、側方面において、かつ/又は断面と実質的に平行な面において、角度である変位に供され得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス2600は、気化フラックス732にさらされている間、露出層表面11の横方向平面に対して実質的に垂直な軸を中心に回転され得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような気化フラックス732の少なくとも一部は、デバイス2600の露出層表面11に向けて、露出層表面11の横方向平面に対して実質的に垂直な方向に向けることができる。
特定の理論に束縛されることを望むものではないが、それにもかかわらず、堆積材料731は、パターニング被膜110の露出層表面11上に吸着された吸着原子の側方移動及び/又は脱着に起因して、凹部2622内に堆積され得ると仮定することができる。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の露出層表面11上に吸着された任意の吸着原子は、安定した核を形成するための露出層表面11の好ましくない熱力学的特性に起因して、かかる露出層表面11から移動及び/又は脱着する傾向があり得ると仮定することができる。いくつかの非限定的な例では、かかる露出層表面11から移動及び/又は脱着する吸着原子の少なくともいくつかは、凹部2622内の表面上に再堆積して堆積層130を形成することができると仮定することができる。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、堆積層130が補助電極1550と第2の電極1040の両方と電気的に結合され得るように形成され得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、補助電極1550及び/又は第2の電極1040のうちの少なくとも1つと物理的に接触し得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130と、補助電極1550及び/又は第2の電極1040のうちの少なくとも1つとの間に中間層が存在し得る。しかしながら、そのような例では、そのような中間層は、堆積層130が補助電極1550及び/又は第2の電極1040のうちの少なくとも1つと電気的に結合されることを実質的に妨げ得ない。いくつかの非限定的な例では、かかる中間層は、比較的薄く、それを通る電気的結合を可能にするようなものであり得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130のシート抵抗は、第2の電極1040のシート抵抗以下であり得る。
図26に示すように、凹部2622は、第2の電極1040を実質的に欠き得る。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040の堆積中に、凹部2622は、第2の電極1040を形成するための堆積材料731の気化フラックス732が、凹部2622の少なくとも1つの露出層表面11に、及び/又は凹部内に入射することを実質的に妨げ得るように、仕切り2621によってマスクされ得る。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040を形成するための堆積材料731の気化フラックス732の少なくとも一部は、第2の電極1040が凹部2622の少なくとも一部を覆うように延びることができるように、凹部2622の少なくとも1つの露出層表面11上及び/又は凹部2222内に入射することができる。
いくつかの非限定的な例では、補助電極1550、堆積層130、及び/又は仕切り2621は、ディスプレイパネル200(図2A)のある特定の領域に選択的に提供され得る。いくつかの非限定的な例では、これらの特徴のいずれかは、第2の電極1040を含むがこれに限定されない、フロントプレーン1010の少なくとも1つの要素をバックプレーン1015の少なくとも1つの要素に電気的に結合するために、そのようなディスプレイパネルの少なくとも1つの縁部に、及び/又はそれに近接して提供され得る。いくつかの非限定的な例では、かかる特徴をかかる縁部に、かつ/又はそれに近接して提供することにより、電流をかかる縁部に、かつ/又はそれに近接して位置する補助電極1550から第2の電極1040に供給及び分配することが容易になり得る。いくつかの非限定的な例では、そのような構成は、ディスプレイパネルのベゼルサイズを低減することを容易にし得る。
いくつかの非限定的な例では、補助電極1550、堆積層130、及び/又は隔壁2621は、かかるディスプレイパネル200の特定の領域から省略され得る。いくつかの非限定的な例では、かかる特徴は、限定ではないが、その少なくとも1つの縁部以外、及び/又はそれに近接して、比較的高いピクセル密度が提供され得る場合を含む、ディスプレイパネル200の部分から省略することができる。
非放射領域の開口
ここで図27Aを参照すると、デバイス1000の例示的なバージョン2700の断面図が示され得る。デバイス2700は、非放射領域1402内の一対の隔壁2621が、それらの間に開口2722などの遮蔽領域2565を画定するように対向配置で配設され得るという点で、デバイス2600とは異なり得る。図示されるように、いくつかの非限定的な例では、仕切り2621のうちの少なくとも1つは、第1の電極1020の少なくとも縁部を覆い、かつ少なくとも1つの放射領域1401を画定するPDL1140として機能してもよい。いくつかの非限定的な例では、仕切り2621のうちの少なくとも1つは、PDL1140とは別個に提供され得る。
凹部2622などの遮蔽領域2565は、隔壁2621のうちの少なくとも1つによって画定することができる。いくつかの非限定的な例では、凹部2622は、基板10に近接する開口2722の一部に設けることができる。いくつかの非限定的な例では、開口2722は、平面でみたときに実質的に楕円形であり得る。いくつかの非限定的な例では、凹部2622は、平面でみたときに実質的に環状であり、開口2622を取り囲むことができる。
いくつかの非限定的な例では、凹部2622は、デバイススタック2710の層及び/又は残存デバイススタック2711の層の各々を形成するための材料を実質的に欠き得る。
これらの図では、少なくとも1つの半導体層1030と、第2の電極1040と、隔壁2621の上側セクションに堆積されたパターニング被膜110と、を含むデバイススタック2710を示すことができる。
これらの図では、少なくとも1つの半導体層1030と、第2の電極1040と、隔壁2621及び凹部2622を越えて基板10上に堆積されたパターニング被膜110と、を含む残存デバイススタック2711を示すことができる。図26との比較から、残存デバイススタック2711は、いくつかの非限定的な例では、隔壁2621のリップにおける、かつ/又はそれに近接する凹部2622に近づくにつれて、半導体層1030、第2の電極1040、及びパターニング被膜110に対応し得ることが理解され得る。いくつかの非限定的な例では、残存デバイススタック2711は、デバイススタック2710の様々な材料を堆積させるためにオープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスが使用されるときに形成され得る。
いくつかの非限定的な例では、残存デバイススタック2711は、開口2722内に配設され得る。いくつかの非限定的な例では、デバイススタック2710の層の各々を形成するための蒸発した材料が、開口2722内に堆積されて、その中に残存デバイススタック2711を形成し得る。
いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、その少なくとも一部が凹部2722内に配設されるように配置することができる。示されるように、いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、残存デバイススタック3611が補助電極1550の表面上に堆積されるように、開口2722内に配置され得る。
第2の電極1040を補助電極1550と電気的に結合するために、堆積層130が開口2722内に配設され得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130の少なくとも一部は、凹部2622内に配設され得る。
ここで図27Bを参照すると、デバイス2300の更なる例の断面図が示され得る。図示のように、補助電極1550は、隔壁2621の側部の少なくとも一部を形成するように配置され得る。これにより、補助電極1550は、平面図でみたとき、実質的に環状であってもよく、開口2722を取り囲んでもよい。示されるように、いくつかの非限定的な例では、残存デバイススタック2711は、基板10の露出層表面11上に堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、隔壁2621は、NPC920を含んでもよく、かつ/又はそれによって形成されてもよい。いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、NPC920として機能し得る。
いくつかの非限定的な例では、NPC920は、第2の電極1040、並びに/又はその一部分、層、及び/若しくは材料によって提供され得る。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、側方に延在して、遮蔽領域2565内に配置された露出層表面11を被覆することができる。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、その下側層と、その第2の層とを含んでもよく、その第2の層は、その下側層上に堆積されてもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040の下側層は、酸化物、例えば、非限定的に、ITO、IZO、又はZnOを含み得る。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040の上側層は、金属、例えば、非限定的に、Ag、Mg、Mg:Ag、Yb/Ag、他のアルカリ金属、及び他のアルカリ土類金属のうちの少なくとも1つを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040の下部層は、NPC920を形成するように、遮蔽領域2565の表面を覆うように横方向に延びてもよい。いくつかの非限定的な例では、NPC920を形成するために、遮蔽領域2565を画定する少なくとも1つの表面を処理され得る。いくつかの非限定的な例では、そのようなNPC920は、遮蔽領域2565の表面をプラズマ、UV、及び/又はUV-オゾン処理に供することを含むがこれらに限定されない化学的及び/又は物理的処理によって形成され得る。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、かかる処理は、かかる表面を化学的及び/又は物理的に変化させて、その少なくとも1つの特性を修正し得ると仮定することができる。いくつかの非限定的な例では、表面のそのような処理は、そのような表面上のC-O及び/若しくはC-OH結合の濃度を増加させ得、そのような表面の粗さを増加させ得、並びに/又はハロゲン、窒素含有官能基、及び/若しくは酸素含有官能基を含むがこれらに限定されないある特定の種及び/若しくは官能基の濃度を増加させ得、その後NPC920として作用し得る。
**回折の減少
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号透過性領域31xを通って通過する少なくとも1つのEM信号231は、少なくとも1つの信号透過性領域31xの形状によって課される回折パターンの回折特質によって影響され得ることが発見されている。
少なくともいくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのEM信号231に、別個の不均一な回折パターンを呈するように成形された少なくとも1つの信号透過性領域31xを通過させるディスプレイパネル200は、それによって表される画像及び/又はEM放射線パターンの捕捉に干渉する場合がある。
いくつかの非限定的な例では、かかる回折パターンは、かかる回折パターンによる干渉を軽減することを容易にする能力、すなわち、光学後処理技術の適用を伴っても、アンダーディスプレイ構成要素230がかかる画像又はパターンを正確に受信及び処理することを可能にすること、又はかかるディスプレイパネル200を通してかかる画像及び/又はパターンの視認者がその中に含有される情報を判別することを可能にすることに干渉する場合がある。
いくつかの非限定的な例では、別個の及び/又は不均一な回折パターンは、回折パターンにおいて別個の及び/又は角度的に分離された回折スパイクを引き起こし得る少なくとも1つの信号透過性領域31xの形状からもたらし得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の回折スパイクは、完全な角回転に沿った回折スパイクの総数が計数され得るように、単純な観察によって第2の近接する回折スパイクから区別され得る。しかしながら、いくつかの非限定的な例では、特に、回折スパイクの数が多い場合、個々の回折スパイクを識別することがより困難な場合がある。かかる状況では、結果として生じる回折パターンの歪み効果は、実際には、それによって引き起こされる干渉の軽減を容易にすることができるが、これは、歪み効果は、ぼやける傾向があり、かつ/又はより均一に分散される傾向があるためである。かかるぼやけ及び/又は歪み効果のより一様な分布は、いくつかの非限定的な例では、元の画像及び/又はその中に含まれる情報を復元するために、例えば、非限定的に、光学後処理技術によって、より軽減しやすいことがある。
いくつかの非限定的な例では、回折パターンによって引き起こされる干渉の軽減を容易にする能力は、回折スパイクの数が増加するにつれて増加し得る。
いくつかの非限定的な例では、別個の不均一な回折パターンは、回折パターンのパターン円周の関数として、高強度のEM放射線の領域と低強度のEM放射線の領域との間の回折パターン内のパターン境界の長さを増加させる、かつ/又はそのパターン境界の長さに対するパターン円周の比を減少させる、少なくとも1つの信号透過性領域31xの形状からもたらし得る。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、多角形である対応する信号透過性領域31xによって画定された透過性領域31xの閉じた境界を有するディスプレイパネル200は、特有の不均一な回折パターンを示し得、非多角形である対応する信号透過性領域31xによって画定された透過性領域31xの閉じた境界を有するディスプレイパネル200と比較して、回折パターンによって引き起こされる干渉の緩和を容易にする能力に悪影響を及ぼし得ると仮定され得る。
本開示では、「多角形」という用語は、概して、有限数の線形及び/又は直線セグメントによって形成された形状、図、閉じた境界、及び/又は外周を指すことができ、「非多角形」という用語は、概して、多角形ではない形状、図、閉じた境界、及び/又は外周を指すことができる。いくつかの非限定的な例では、有限数の線形セグメント及び少なくとも1つの非線形又は湾曲セグメントによって形成された閉じた境界は、非多角形とみなすことができる。
特定の理論に束縛されることを望むものではないが、対応する信号透過性領域31xによって画定されるEM放射線透過性領域31xの閉じた境界が少なくとも1つの非線形及び/又は湾曲セグメントを含む場合、その上に入射し、それを通して送信されるEM信号は、回折パターンによって引き起こされる干渉の軽減を容易にする、より目立たない及び/又はより均一な回折パターンを示すことができると仮定することができる。
いくつかの非限定的な例では、実質的に楕円形及び/又は円形である対応する信号透過性領域31xによって画定されたEM放射線透過性領域31xの閉じた境界を有するディスプレイパネル200は、回折パターンによって引き起こされる干渉の緩和を更に容易にし得る。
いくつかの非限定的な例では、信号透過性領域31xは、有限の複数の凸状の丸みを帯びたセグメントによって画定され得る。いくつかの非限定的な例では、これらのセグメントの少なくともいくつかは、凹状のノッチ又はピークで一致する。
選択的被膜の除去
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、堆積層130の堆積後に除去され得、パターニング被膜110によって覆われた下部材料の以前に露出層表面11の少なくとも一部が再び露出され得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、パターニング被膜110をエッチング及び/又は溶解することによって、かつ/又は堆積層130に実質的に影響を及ぼさない、若しくは腐食させないプラズマ及び/又は溶媒処理技術を採用することによって、選択的に除去され得る。
ここで図28Aを参照すると、パターニング被膜110が下地材料の露出層表面11の第1の部分101上に選択的に堆積され得る堆積ステージ2800aにおける、デバイス1000の例示的なバージョン2800の例示的な断面図が示され得る。図において、下部材料は基板10であり得る。
図28Bにおいて、デバイス2800は、堆積ステージ2800bで示され得、ここで、堆積層130は、下地材料の露出層表面11上に、すなわち、ステージ2800aの間にパターニング被膜110が堆積され得たパターニング被膜110の露出層表面11、及びステージ2800aの間にパターニング被膜110が堆積され得なかった基板10の露出層表面11の両方の上に堆積させることができる。パターニング被膜110が配設され得る第1の部分101の核形成阻害特性に起因して、その上に配設された堆積層130は、残留しない傾向があり得、第2の部分102に対応し得る堆積層130の選択的堆積のパターンをもたらし、堆積層130を実質的に欠いている第1の部分101を残すことができる。
図28Cにおいて、デバイス2800は、堆積ステージ2800cで示され得、ここで、パターニング被膜110は、基板10の露出層表面11の第1の部分101から除去され得、それにより、ステージ2800bの間に堆積された堆積層130は、基板10上に残留し得、パターニング被膜110がステージ2800aの間に堆積され得た基板10の領域は、ここで、露出されるか又は被覆されなくなり得る。
一部の非限定的な例では、ステージ2800cにおけるパターニング被膜110の除去は、堆積層130に実質的に影響を及ぼすことなく、パターニング被膜110と反応し、かつ/又はそれをエッチング除去する、溶媒及び/又はプラズマにデバイス2800を曝露することによって達成されてもよい。
薄膜形成
下地層の露出層表面11上への堆積中の薄膜の形成は、核形成及び成長のプロセスを含み得る。
膜形成の初期段階中に、十分な数の蒸気モノマー322いくつかの非限定的な例では、蒸気形態322の堆積材料731の分子及び/又は原子であり得る)が、典型的には、気相から凝縮して、下層の露出層表面11上に初期核を形成し得る。蒸気モノマー322がそのような表面に衝突すると、これらの初期核の特徴的なサイズ及び/又は堆積密度が増加して、小粒子構造841を形成することができる。かかる特徴的なサイズが指す寸法の非限定的な例には、かかる粒子構造841の高さ、幅、長さ、及び/又は直径が含まれ得る。
飽和アイランド密度に達した後、隣接する粒子構造841は、典型的には、合着し始め、かかる粒子構造841の平均特徴的なサイズを増加させる一方、その堆積密度を減少させることができる。
モノマーの堆積を継続すると、隣接する粒子構造841の合着は、実質的な閉鎖被膜140が下地層の露出層表面11上に最終的に堆積され得るまで継続することができる。かかる閉鎖被膜140の、それによって引き起こされる光学的効果を含む挙動は、概して、比較的均一であり、一貫しており、驚くべきことではない可能性がある。
閉鎖被膜140に至る薄膜の形成には、いくつかの非限定的な例では、1)アイランド成長(Volmer-Weber)、2)レイヤーバイレイヤー成長(Frank-van der Merwe)、及び3)Stranski-Krastanov成長という、少なくとも3つの基本的な成長モードが存在し得る。
島成長は、典型的には、モノマー332の古いクラスタが露出層表面11上で核形成し、成長した別個の島を形成するときに起こり得る。この成長モードは、モノマー332間の相互作用がモノマー332と表面との間の相互作用よりも強い場合に生じ得る。
核形成速度は、所与のサイズの核(自由エネルギーがかかる核のクラスタを押して成長又は収縮させない場合)(「臨界核」)が単位時間当たりどれだけ表面上に形成され得るかを説明し得る。成膜の初期段階では、核の堆積密度が低く、したがって核が表面の比較的小さな割合(例えば、隣接する核の間に大きなギャップ/空間がある)を覆う可能性があるため、核が表面上のモノマー332の直接衝突から成長する可能性は低い。したがって、臨界核が成長し得る速度は、典型的には、表面上の吸着原子(例えば、吸着モノマー332)が移動して近くの核に付着する速度に依存し得る。
下部材料の露出層表面11上に吸着された吸着原子のエネルギープロファイルの一例を図29に示す。具体的には、図29は、局所的な低エネルギー部位から脱出する吸着原子(2910)、露出層表面11上への吸着原子の拡散(2920)、及び吸着原子の脱着(2930)に対応する例示的な定性的エネルギープロファイルを解説し得る。
2910において、局所的な低エネルギー部位は、吸着原子がより低いエネルギーにある、下地層の露出層表面11上の任意の部位であり得る。典型的には、核形成部位は、レッジ、ステップ状縁部、化学的不純物、結合部位、及び/又はキンク(「不均一性」)を非限定的に含む、露出層表面11上の欠陥及び/又は異常を含み得る。
基板不均一性の部位は、表面から吸着原子を脱着させるのに伴うエネルギーEdes2931を増加させることができ、かかる部位で観察される核のより高い堆積密度をもたらす。また、表面上の不純物又は汚染もまた、Edes2931を増加させ、核のより高い堆積密度をもたらし得る。高真空条件下で行われる堆積プロセスに関して、表面上の汚染物質のタイプ及び堆積密度は、真空圧及びその圧力を構成する残存ガスの組成によって影響を受ける場合がある。
吸着原子が局所的な低エネルギー部位で捕捉されると、典型的には、いくつかの非限定的な例では、表面拡散が起こる前にエネルギー障壁が存在し得る。かかるエネルギー障壁は、図29においてΔE2911として表すことができる。いくつかの非限定的な例では、局所的な低エネルギー部位を逃れるためのエネルギー障壁ΔE2911が十分に大きい場合、その部位は核形成部位として機能し得る。
2920において、吸着原子は、露出層表面11上に拡散することができる。いくつかの非限定的な例では、局在化された吸収体の場合、吸着原子は、表面電位の最小値付近で振動し、吸着原子が脱着されるか、及び/又は吸着原子のクラスタによって形成される成長アイランド841及び/又は成長膜に組み込まれるまで、様々な隣接部位に移動する傾向があり得る。図29では、吸着原子の表面拡散と関連する活性化エネルギーは、E2911として表すことができる。
2930において、表面からの吸着原子の脱着と関連する活性化エネルギーは、Edes2931として表すことができる。当業者であれば、脱着されない吸着原子が露出層表面11上に残留し得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、かかる吸着原子は、露出層表面11上に拡散し、露出層表面11上にアイランド841を形成する吸着原子のクラスタの一部となり、及び/又は成長する膜及び/又は被膜の一部として組み込まれ得る。
吸着原子が表面に吸着した後、吸着原子は、表面から脱着することができ、あるいは表面をある距離だけ移動してから、脱着するか、他の吸着原子と相互機能して小さなクラスタを形成するか、又は成長する核に付着することができる。吸着原子が最初の吸着後に表面上に残留し得る時間の平均量は、以下の式で与えられる。
Figure 2024516165000016
上記の式において、
νは、表面の吸着原子の振動周波数であり、
kはボッツマン定数であり、
Tは温度である。
式TF1から、Edes2931の値が低いほど、吸着原子が表面から脱着することが容易になり、したがって吸着原子が表面に残留し得る時間が短くなることに留意されたい。吸着原子が拡散することができる平均距離は、以下の式で与えられる。
Figure 2024516165000017
式中、
αは格子定数である。
des2931の低い値、及び/又はE-2921の高い値の場合、吸着原子は、脱着前により短い距離を拡散することができ、したがって、成長中の核に付着するか、又は別の吸着原子若しくは吸着原子のクラスタと相互作用する可能性が低くなり得る。
粒子構造841の堆積層の形成の初期段階中、吸着された吸着原子は、相互作用して粒子構造841を形成することができ、単位面積当たりの粒子構造841の臨界濃度は、以下の式で与えられる。
Figure 2024516165000018
式中、
は、i吸着原子を含有する臨界クラスタを別々の吸着原子に解離するのに伴うエネルギーであり、
は吸着サイトの総堆積密度であり、
は、次式で与えられるモノマー堆積密度である。
Figure 2024516165000019
式中、
Figure 2024516165000020
は蒸気衝突率である。
典型的には、iは、堆積される材料の結晶構造に依存し得、安定した核を形成するための粒子構造841の臨界サイズを決定することができる。
粒子構造841を成長させるための臨界モノマー供給速度は、蒸気衝突の速度と、吸着原子が脱着する前に拡散することができる平均面積とによって与えられ得る。
Figure 2024516165000021
したがって、臨界核形成速度は、上記の式の組み合わせによって与えられ得る。
Figure 2024516165000022
上記の式から、吸着された吸着原子に対して低い脱着エネルギーを有し、吸着原子の拡散に対して高い活性化エネルギーを有し、高温であり、かつ/又は蒸気衝突速度に供される表面に対して、臨界核形成速度が抑制され得ることに留意されたい。
高真空条件下では、表面に衝突し得る分子のフラックス732(cm秒当たり)は、以下の式によって与えられ得る。
Figure 2024516165000023
式中、
Pは圧力であり、
Mは分子量である。
したがって、HOなどの反応性ガスのより高い分圧は、堆積中の表面上の汚染物質のより高い堆積密度をもたらし、Edes2931の増加、したがって核のより高い堆積密度をもたらし得る。
本開示では、「核形成阻害」は、表面上の堆積材料331の堆積が阻害され得るように、約0.3未満を含むが、それに限定されない、0に近くてもよいその上への堆積材料731の堆積に抗する初期付着確率を呈する表面を有し得る、被膜、材料、及び/又はその層を指すことができる。
本開示では、「核形成促進」は、被膜、材料、及び/又はその層であって、その上への堆積材料731の堆積に対して、限定はしないが約0.7より大きいことを含む1に近くてもよい初期付着確率を示す表面を有し、その結果、そのような表面への堆積材料731の堆積を容易にすることができる被膜、材料、及び/又はその層を指すことができる。
特定の理論に拘束されることを望むものではないが、かかる核の形状及びサイズ、並びにかかる核のアイランド841へのその後の成長、及びその後の薄膜への成長は、蒸気、表面、及び/又は凝縮された膜核の間の界面張力を非限定的に含む様々な要因に依存し得ると仮定され得る。
表面の核形成阻害及び/又は核形成促進特性の1つの尺度は、所与の堆積材料731の堆積に抗する表面の初期付着確率とすることができる。
いくつかの非限定的な例では、付着確率Sは、以下の式で与えられ得る。
Figure 2024516165000024
式中、
adsは、露出層表面11に残留する(すなわち、膜中に組み込まれる)吸着原子の数であり、
totalは、表面に衝突するモノマーの総数である。
1に等しい付着確率Sは、表面に衝突する全てのモノマー332が吸着され、続いて成長膜に組み込まれることを指し示し得る。0に等しい付着確率Sは、表面に衝突する全てのモノマー332が脱着され、その後、表面上に膜が形成され得ないことを指し示し得る。
様々な表面上の堆積材料731の付着確率Sは、Walker et al.,J.Phys.Chem.C2007,111,765(2006)によって記載されているようなデュアル水晶振動子マイクロバランス(quartz crystal microbalance、QCM)技術を含むがこれに限定されない、付着確率Sを測定する様々な技術を使用して評価し得る。C2007,111,765(2006)によって記載されているようなデュアル水晶振動子マイクロバランス(quartz crystal microbalance、QCM)技術を含むがこれに限定されない、付着確率Sを測定する様々な技術を使用して評価し得る。
堆積材料731の堆積密度が増加するにつれて(例えば、平均膜厚の増加)、付着確率Sは変化し得る。
したがって、初期付着確率Sは、相当数の臨界核が形成される前の表面の付着確率Sとして指定することができる。初期付着確率Sの1つの尺度は、その堆積の初期段階中の堆積材料731の堆積に抗する表面の付着確率Sを伴い得、表面にわたる堆積材料731の平均膜厚は、閾値以下である。いくつかの非限定的な例の説明において、初期付着確率の閾値は、いくつかの非限定的な例では、1nmとして指定され得る。平均付着確率
Figure 2024516165000025
は、以下の式で与えられ得る。
Figure 2024516165000026
式中、
nucは、粒子構造841で被覆されたエリアの付着確率Sであり、
nucは、粒子構造841によって被覆された基板表面の面積のパーセンテージである。
いくつかの非限定的な例では、低い初期付着確率は、平均膜厚の増加とともに増加し得る。これは、粒子構造841を有しない露出層表面11のエリア、いくつかの非限定的な例では、ベア基板10と、高い堆積密度を有するエリアとの間の付着確率の差に基づいて理解することができる。いくつかの非限定的な例では、粒子構造841の表面に衝突し得るモノマー332は、1に近づき得る付着確率を有し得る。
図29に示すエネルギープロファイル2910、2920、2930に基づいて、脱着のための比較的低い活性化エネルギー(Edes2931)、及び/又は表面拡散のための比較的高い活性化エネルギー(E2921)を呈する材料が、パターニング被膜110として堆積され得、様々な用途での使用に好適であり得ることが仮定され得る。
特定の理論に束縛されることを望むものではないが、いくつかの非限定的な例では、核形成及び成長中に存在する様々な界面張力間の関係は、毛管現象理論におけるヤングの式に従って決定され得ると仮定することができる。
γsv=γfs+γvfcosθ (TF10)
式中、
γsv(図30)は、基板10と蒸気332との間の界面張力に対応し、
γfs(図30)は、堆積材料731と基板10との間の界面張力に対応し、
γvf(図30)は、蒸気332と膜との間の界面張力に対応し、
θは膜核接触角である。
図30は、この式で表される様々なパラメータ間の関係を解説し得る。
ヤングの式(式(TF10))に基づいて、アイランド成長の場合、膜核接触角は0を上回ってもよく、したがって、γsv<γfs+γvfとなることが導出され得る。
堆積材料731が基板10を「濡らす」層成長の場合、核接触角θは0に等しくてもよく、したがって、γsv=γfs+γvfとなる。
Stranski-Krastanov成長の場合、膜過成長の単位面積当たりの歪みエネルギーは、蒸気332と堆積材料731との間の界面張力に対して大きくなり得、γsv>γfs+γvfとなる。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、パターニング被膜110と基板10の露出層表面11との間の界面における堆積材料731の核形成及び成長モードは、θ>0であるアイランド成長モデルに従い得ると仮定することができる。
特に、パターニング被膜110が、堆積材料731の堆積に抗する比較的小さい初期付着確率(いくつかの非限定的な例では、Walkerらによって説明される二重QCM技術において識別される条件下)を示し得る場合、堆積材料731の比較的高い薄膜接触角が存在し得る。
反対に、堆積材料731が、パターニング被膜110を使用せずに、いくつかの非限定的な例では、シャドウマスク615を採用することによって、露出層表面11上に選択的に堆積され得るとき、かかる堆積材料731の核形成及び成長モードは異なり得る。具体的には、シャドウマスク615のパターニングプロセスを使用して形成された被膜は、少なくともいくつかの非限定的な例では、約10°未満の比較的低い薄膜接触角を呈し得ることが観察された。
ここで、少し驚くべきことに、いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110(及び/又はそれを構成するパターニング材料611)は、比較的低い臨界表面張力を示し得ることが見出されている。
当業者は、被膜、層、並びに/又はかかる被膜及び/若しくは層を構成する材料の「表面エネルギー」が、概して、被膜、層、及び/又は材料の臨界表面張力に対応し得ることを理解するであろう。表面エネルギーのいくつかのモデルによれば、表面の臨界表面張力は、かかる表面の表面エネルギーに実質的に対応し得る。
概して、低い表面エネルギーを有する材料は、低い分子間力を示し得る。概して、低い分子間力を有する材料は、高い分子間力を有する別の材料と比較して、より低い温度で容易に結晶化し得るか、又は他の相転移を受ける場合がある。少なくともいくつかの用途では、比較的低い温度で容易に結晶化し得るか、又は他の相転移を受け得る材料は、デバイスの長期性能、安定性、信頼性、及び/又は寿命に有害であり得る。
特定の理論に束縛されるものではないが、特定の低エネルギー表面は、比較的低い初期付着確率を呈し得るため、パターニング被膜110を形成するのに好適であり得ると仮定することができる。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、特に低表面エネルギー表面に関して、臨界表面張力は、表面エネルギーと正に相関し得ると仮定することができる。いくつかの非限定的な例では、比較的低い臨界表面張力を示す表面はまた、比較的低い表面エネルギーを示してもよく、比較的高い臨界表面張力を示す表面はまた、比較的高い表面エネルギーを示してもよい。
ヤングの式(式(TF10))を参照すると、より低い表面エネルギーは、より大きい接触角をもたらし得る一方で、γsvも低下させるため、かかる表面が、堆積材料731に対して低い濡れ性及び低い初期付着確率を有する可能性を高める。
臨界表面張力値は、様々な非限定的な例では、本明細書では、ほぼ常温常圧(normal temperature and pressure、NTP)で測定されたかかる値に対応し得、いくつかの非限定的な例では、20℃の温度、及び1atmの絶対圧力に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、表面の臨界表面張力は、Zisman,W.A.,「Advances in Chemistry」43(1964),p.1-51に更に詳述されるように、Zisman法に従って決定され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の露出層表面11は、約20ダイン/cm以下、約19ダイン/cm以下、約18ダイン/cm以下、約17ダイン/cm以下、約16ダイン/cm以下、約15ダイン/cm以下、約13ダイン/cm以下、約12ダイン/cm以下、及び約11ダイン/cm以下のうちの1つの臨界表面張力を呈し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の露出層表面11は、少なくとも約6ダイン/cm、少なくとも約7ダイン/cm、少なくとも約8ダイン/cm、少なくとも約9ダイン/cm、及び少なくとも約10ダイン/cmのうちの1つの臨界表面張力を呈し得る。
当業者は、固体の表面エネルギーを決定するための様々な方法及び理論が既知であり得ることを理解する。いくつかの非限定的な例では、表面エネルギーは、液体-蒸気界面と表面との間の接触角を測定するために、様々な液体が固体の表面と接触する接触角の一連の測定に基づいて計算及び/又は導出され得る。いくつかの非限定的な例では、固体表面の表面エネルギーは、表面を完全に濡らす最も高い表面張力を有する液体の表面張力に等しくてもよい。いくつかの非限定的な例では、Zismanプロットが、表面との0°の接触角をもたらす最高表面張力値を決定するために使用されてもよい。表面エネルギーのいくつかの理論によれば、固体表面と液体との間の様々なタイプの相互作用が、固体の表面エネルギーを決定する際に考慮され得る。いくつかの非限定的な例では、Owens/Wendt理論及び/又はFowkes理論を含むがこれらに限定されないいくつかの理論によれば、表面エネルギーは、分散成分及び非分散成分又は「極性」成分を含み得る。
特定の理論に束縛されることを望むものではないが、いくつかの非限定的な例では、堆積材料731の被膜の接触角は、堆積材料731が堆積されるパターニング被膜110の特性(初期付着確率を非限定的に含む)に少なくとも部分的に基づいて決定され得ると仮定することができる。したがって、比較的高い接触角を呈する堆積材料731の選択的堆積を可能にするパターニング材料611は、いくつかの利点を提供することができる。
当業者は、接触角θを測定するために、静的及び/又は動的な液滴法及びペンダントドロップ法を含むがこれらに限定されない様々な方法が使用され得ることを理解するであろう。
いくつかの非限定的な例では、脱着のための活性化エネルギー(Edes2931)(いくつかの非限定的な例では、約300Kの温度Tにおいて)は、熱エネルギーの約2倍以下、約1.5倍以下、約1.3倍以下、約1.2倍以下、約1.0倍以下、約0.8倍以下、及び約0.5倍以下のうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、表面拡散のための活性化エネルギー(E2921)(いくつかの非限定的な例では、約300Kの温度で)は、熱エネルギーの約1.0倍、約1.5倍、約1.8倍、約2倍、約3倍、約5倍、約7倍、及び約10倍のうちの1つを上回ってもよい。
特定の理論に束縛されることを望むものではないが、下地層の露出層表面11とパターニング被膜110との間の界面における、かつ/又は界面近傍での堆積材料731の薄膜核形成及び成長中に、パターニング被膜110による堆積材料731の固体表面の核形成の阻害に起因して、堆積材料731の縁部と下地層との間に比較的高い接触角が観察され得ると仮定することができる。かかる核形成阻害特性は、下地層、薄膜蒸気とパターニング被膜110との間の表面エネルギーの最小化によって推進され得る。
表面の核形成阻害及び/又は核形成促進特性の1つの尺度は、基準表面上の同じ堆積材料731の初期堆積速度に対する、表面上の所与の(導電性)堆積材料731の初期堆積速度であり得、両方の表面は、堆積材料731の蒸気フラックスに供され、かつ/又は曝露される。
定義
いくつかの非限定的な例では、光電子デバイスは、エレクトロルミネセントデバイスであり得る。いくつかの非限定的な例では、エレクトロルミネセントデバイスは、有機発光ダイオード(OLED)デバイスであり得る。いくつかの非限定的な例では、エレクトロルミネセントデバイスは、電子デバイスの一部であり得る。いくつかの非限定的な例では、エレクトロルミネセントデバイスは、OLED照明パネル若しくはモジュール、並びに/又は、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、eリーダなどのコンピューティングデバイスの、並びに/又は、モニタ及び/若しくはテレビセットなどの何らかの他の電子デバイスのOLEDディスプレイ若しくはモジュールであり得る。
いくつかの非限定的な例では、光電子デバイスは、光子を電気に変換する有機光起電力(organic photo-voltaic、OPV)デバイスであり得る。いくつかの非限定的な例において、光電子デバイスは、エレクトロルミネセント量子ドット(quantum dot、QD)デバイスであり得る。
本開示では、特に反対の指示がない限り、OLEDデバイスに言及するが、そのような開示は、いくつかの例では、当業者には明らかなように、OPV及び/又はQDデバイスを含むがこれらに限定されない、他の光電子デバイスに等しく適用可能にされ得ることを理解されたい。
かかるデバイスの構造は、2つの側面の各々から、すなわち、断面側面から、及び/又は側方(平面図)側面から説明され得る。
本開示では、基板がデバイスの「底部」であってもよく、層が基板の「上部」に配設されてもよい、上述の側方面に実質的に垂直に延在する方向の慣例に従ってもよい。かかる慣例に従って、第2の電極は、(少なくとも1つの層が堆積プロセスによって導入され得る製造プロセス中を含むがこれに限定されないいくつかの例の場合のように)基板が物理的に反転され得る場合であっても、示したデバイスの上部にあり得、それにより、層のうちの1つ(例えば、第1の電極であるがこれに限定されない)が配設され得る上面は、基板の物理的に下にあり得、堆積材料(図示せず)が上方に移動し、その上面上に薄膜として堆積されることを可能にする。
本明細書に断面側面を導入する文脈では、かかるデバイスの構成要素は、実質的に平面の側方層で示され得る。当業者であれば、かかる実質的に平面の表現は、解説のみを目的とするものであり得、かかるデバイスの側方範囲にわたって、異なる厚さ及び寸法の局所的な実質的に平面の層が存在してもよくいくつかの非限定的な例では、層が実質的に完全に存在しなくてもよく、かつ/又は非平面遷移領域(側方間隙及び更には不連続性を含む)によって分離された層を含むことを理解するであろう。したがって、解説目的のために、デバイスは、実質的に階層化された構造としてその断面側面で以下に示され得るが、以下で考察される平面図側面では、かかるデバイスは、特徴を画定するための多様なトポグラフィを解説し得、その各々は、断面側面で考察される階層化されたプロファイルを実質的に示し得る。
本開示では、「層(layer)」及び「層(strata)」という用語は、同様の概念を指すために互換的に使用され得る。
図に示される各層の厚さは、解説的なものにすぎず、必ずしも別の層に対する厚さを表すものではない。
説明を簡略にするために、本開示では、単一の層内の複数の要素の組み合わせをコロン「:」で表示する場合があり、一方、多層被膜内の複数の層を備える複数の要素(の組み合わせ)は、スラッシュ「/」によって2つのかかる層を分離することによって表示され得る。いくつかの非限定的な例では、スラッシュの後の層は、スラッシュに先行する層の後及び/又は上に堆積されてもよい。
説明のために、被膜、層、及び/又は材料が堆積され得る下部材料の露出層表面は、堆積時に被膜、層、及び/又は材料をその上に堆積させるために提示され得るそのような下部材料の表面であると理解され得る。
当業者であれば、構成要素、層、領域、及び/又はそれらの一部が、別の下部材料、構成要素、層、領域、及び/又は部分の上及び/又は上方に「形成される」、「配設される」、及び/又は「堆積される」と称される場合、そのような形成、配設、及び/又は堆積は、それらの間に介在する材料、構成要素、層、領域、及び/又は部分の可能性を伴って、そのような下部材料、構成要素、層、領域、及び/又は部分の(そのような形成、配設、及び/又は堆積の時点での)露出層表面上に直接的及び/又は間接的であり得ることを理解するであろう。
本開示では、「重なる」及び/又は「重なっている」という用語は、概して、複数の層及び/又は構造が配置され得る表面から実質的に垂直に離れるように延在する断面軸と交差するように配設された複数の層及び/又は構造を指すことができる。
本開示は、気相堆積に関して、少なくとも1つの層又は被膜を参照して、薄膜形成について考察するが、当業者は、いくつかの非限定的な例では、デバイスの様々な構成要素が、限定ではないが、蒸着(限定ではないが、熱蒸着、及び/又は電子ビーム蒸着を含む)、フォトリソグラフィ、印刷(限定ではないが、インクジェット、及び/又は蒸気ジェット印刷、リールツーリール印刷、及び/又はマイクロコンタクト転写印刷を含む)、PVD(限定ではないが、スパッタリングを含む)、化学気相堆積(chemical vapor deposition、CVD)(限定ではないが、プラズマ強化CVD(plasma-enhanced CVD、PECVD)、及び/又は有機気相堆積(organic vapor phase deposition、OVPD)を含む)、レーザアニーリング、レーザ誘起熱撮像(laser-induced thermal imaging、LITI)パターニング、原子層堆積(atomic-layer deposition、ALD)、被膜(限定ではないが、スピン被膜、ダイ被膜、ライン被膜、及び/又はスプレー被膜を含む)、及び/又はそれらの組み合わせ(集合的に「堆積プロセス」)を含む、多種多様な技術を使用して選択的に堆積され得ることを理解するであろう。
いくつかのプロセスは、シャドウマスクと組み合わせて使用され得、シャドウマスクは、いくつかの非限定的な例では、様々な層及び/又は被膜のいずれかの堆積中に、オープンマスク及び/又はファインメタルマスク(FMM)であり得、それに対して露出された下部材料の表面のある特定の部分への堆積材料の堆積をマスキング及び/又は妨げることによって様々なパターンを達成する。
本開示では、「蒸発」及び/又は「昇華」という用語は、概して、ソース材料が、例えば、非限定的に、加熱によって、蒸気に変換されて、非限定的に固体状態で、ターゲット表面上に堆積される、堆積プロセスを指すために互換的に使用され得る。理解されるように、蒸発堆積プロセスは、少なくとも1つのソース材料が低圧(真空を含むがこれに限定されない)環境下で蒸発及び/又は昇華されて蒸気モノマーを形成し、少なくとも1つの蒸発したソース材料の逆昇華によってターゲット表面上に堆積されるPVDプロセスの一種であり得る。ソース材料を加熱するために様々な異なる蒸発源を使用することができ、したがって、ソース材料を様々な方式で加熱することができることが、当業者によって理解されよう。いくつかの非限定的な例では、ソース材料は、電気フィラメント、電子ビーム、誘導加熱、及び/又は抵抗加熱によって加熱されてもよい。いくつかの非限定的な例では、ソース材料は、加熱されたるつぼ、加熱されたボート、クヌーセンセル(エフュージョン蒸発器源であり得る)、及び/又は任意の他のタイプの蒸発源に装填することができる。
いくつかの非限定的な例では、堆積ソース材料は混合物であり得る。いくつかの非限定的な例では、堆積ソース材料の混合物の少なくとも1つの成分は、堆積プロセス中に堆積されなくてもよい(又は、いくつかの非限定的な例では、かかる混合物の他の成分と比較して比較的少量で堆積されてもよい)。
本開示では、材料の層厚、膜厚、及び/又は平均層、及び/又は膜厚への言及は、その堆積のメカニズムにかかわらず、ターゲット露出層表面上に堆積される材料の量を指すことができ、これは、言及される層厚を有する材料の均一な厚さの層でターゲット表面を被覆するための材料の量に対応する。いくつかの非限定的な例では、10nmの材料の層厚を堆積させることは、表面上に堆積される材料の量が、10nmの厚さであり得る材料の均一な厚さの層を形成するための材料の量に対応し得ることを示し得る。いくつかの非限定的な例では、上で考察された薄膜が形成されるメカニズムを考慮すると、モノマーの可能な積層又はクラスタ化に起因して、堆積材料の実際の厚さは不均一であり得ることが理解されよう。いくつかの非限定的な例では、10nmの層厚を堆積させることは、10nmより大きい実際の厚さを有する堆積材料のいくつかの部分、又は10nm以下の実際の厚さを有する堆積材料の他の部分をもたらし得る。したがって、表面上に堆積された材料の特定の層厚は、いくつかの非限定的な例では、ターゲット表面にわたって堆積材料の平均厚さに対応し得る。
本開示では、基準層厚への言及は、高い初期付着確率又は初期付着係数を示す基準表面(すなわち、約1.0及び/又はそれに近い初期付着確率を有する表面)上に堆積され得る、堆積材料(Mgなど)の層厚を指すことができる。基準層厚は、ターゲット表面(限定ではないが、パターニング被膜の表面など)上に堆積された堆積材料の実際の厚さを示さなくてもよい。むしろ、基準層厚さは、ターゲット表面及び基準表面を同じ堆積期間にわたって堆積材料の同一の蒸気フラックスに供したときに、堆積速度及び基準層厚さを監視するために堆積チャンバ内に位置決めされた基準表面、一部の非限定的な例では、石英結晶の表面上に堆積される堆積材料の層厚さを指すことができる。当業者であれば、ターゲット表面及び基準表面が堆積中に同時に同一の蒸気フラックスに供されない場合には、適切なツーリングファクタを使用して、基準層の厚さを決定及び/又は監視することができることを理解するであろう。
本開示では、基準堆積速度は、堆積材料の層が、堆積チャンバ内で試料表面と同一に位置決めされ、構成された場合に、基準表面上で成長するであろう速度を指し得る。
本開示では、ある数Xの材料の単層を堆積させることへの言及は、例えば、非限定的に、閉鎖被膜で、材料の構成モノマーのX単層で露出層表面の所与の面積を被覆する量の材料を堆積させることを指すことができる。
本開示では、材料の単層の一部を堆積させることへの言及は、露出層表面の所与の面積のかかる一部を材料の構成モノマーの単層で被覆する量の材料を堆積させることを指すことができる。当業者は、いくつかの非限定的な例では、モノマーの可能なスタッキング及び/又はクラスタリングに起因して、表面の所与のエリアにわたる堆積材料の実際の局所的な厚さが不均一であり得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、材料の1つの単分子層を堆積させることは、材料によって被覆されていない表面の所与のエリアのいくつかの局所領域をもたらし得るが、表面の所与のエリアの他の局所領域は、その上に堆積された複数の原子層及び/又は分子層を有し得る。
本開示では、ターゲット表面(及び/又はそのターゲット領域)は、任意の好適な決定メカニズムによって決定されるように、ターゲット表面上に材料が実質的に不在であり得る場合、材料を「実質的に欠いている」、「実質的に含まない」、及び/又は「実質的に被覆されていない」とみなされ得る。
本開示では、「付着確率」及び「付着係数」という用語は、互換的に使用され得る。
本開示では、「核形成」という用語は、気相中のモノマーが表面上に凝縮して核を形成する、薄膜形成プロセスの核形成段階を指し得る。
本開示では、いくつかの非限定的な例では、文脈が示すように、「パターニング被膜」及び「パターニング材料」という用語は、同様の概念を指すために交換可能に使用されてもよく、堆積層をパターニングするために選択的に堆積される文脈での本明細書のパターニング被膜への言及は、いくつかの非限定的な例では、堆積材料及び/又は電極被膜材料をパターニングするためのその選択的堆積の文脈でのパターニング材料に適用可能であってもよい。
同様に、いくつかの非限定的な例では、文脈が示すように、「パターニング被膜」及び「パターニング材料」という用語は、同様の概念を指すために交換可能に使用されてもよく、堆積層をパターニングするために選択的に堆積される文脈での本明細書のNPCへの言及は、いくつかの非限定的な例では、堆積材料及び/又は電極被膜をパターニングするためのその選択的堆積の文脈でのNPCに適用可能であってもよい。
パターニング材料は、核形成阻害又は核形成促進のいずれかであり得るが、本開示では、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、本明細書におけるパターニング材料への言及は、NICへの言及であることが意図される。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜への言及は、本明細書に記載される特定の組成物を有する被膜を意味し得る。
本開示では、「堆積層」、「導電性被膜」、及び「電極被膜」という用語は、パターニング被膜の選択的堆積によってパターニングされるという文脈において、本明細書の堆積層と同様の概念及び言及を指すために交換可能に使用され得、及び/又はNPCは、いくつかの非限定的な例では、パターニング材料の選択的堆積によってパターニングされるという文脈において、堆積層に適用可能であり得る。いくつかの非限定的な例では、電極被膜への言及は、本明細書に記載されるような特定の組成を有する被膜を意味し得る。同様に、本開示では、「堆積層材料」、「堆積材料」、「導電性被膜材料」、及び「電極被膜材料」という用語は、本明細書の堆積材料に対する同様の概念及び言及を指すために交換可能に使用され得る。
いくつかの非限定的な例では、化合物の断片又は一部を示す分子式は、(記号で示される)アスタリスクに接続された少なくとも1つの結合を含み得、これらは、そのような断片又は一部が付着し得る化合物の別の原子(図示せず)への結合を示すために使用され得る。
本開示では、有機材料は、限定されるものではないが、多種多様な有機分子及び/又は有機ポリマーを含み得ることが当業者に理解されよう。更に、元素及び/又は無機化合物を非限定的に含む様々な無機物質でドープされた有機材料が、依然として有機材料とみなされ得ることが、当業者によって理解されよう。なお更に、様々な有機材料が使用され得ること、及び本明細書中に記載されるプロセスは、概して、かかる有機材料の全範囲に適用可能であることが、当業者によって理解されよう。なお更に、金属及び/又は他の有機元素を含有する有機材料も有機材料とみなすことができることは、当業者によって理解されよう。なお更に、様々な有機材料が分子、オリゴマー、及び/又はポリマーであり得ることが、当業者によって理解されよう。
本明細書で使用されるように、有機-無機ハイブリッド材料は、概して、有機成分及び無機成分の両方を含む材料を指し得る。いくつかの非限定的な例では、かかる有機-無機ハイブリッド材料は、有機部分及び無機部分を含む有機-無機ハイブリッド化合物を含み得る。かかる有機-無機ハイブリッド化合物の非限定的な例としては、無機足場が少なくとも1つの有機官能基で官能化されているものが挙げられる。かかる有機-無機ハイブリッド材料の非限定的な例としては、シロキサン基、シルセスキオキサン基、多面体オリゴマーシルセスキオキサン(polyhedral oligomeric silsesquioxane、POSS)基、ホスファゼン基、及び金属錯体のうちの少なくとも1つを含むものが挙げられる。
本開示では、半導体材料は、概してバンド間隙を示す材料として説明され得る。いくつかの非限定的な例では、バンド間隙は、半導体材料の最高被占分子軌道(highest occupied molecular orbital、HOMO)と最低空分子軌道(lowest unoccupied molecular orbital、LUMO)との間に形成され得る。したがって、半導体材料は、概して、導電性材料(金属を非限定的に含む)の導電率以下であるが、絶縁材料(ガラスを非限定的に含む)の導電率よりも大きい導電率を示す。いくつかの非限定的な例では、半導体材料は、有機半導体材料を含み得る。いくつかの非限定的な例では、半導体材料は、無機半導体材料を含み得る。
本明細書で使用されるように、オリゴマーは、概して、少なくとも2つのモノマー単位又はモノマーを含む材料を指し得る。当業者によって理解されるように、オリゴマーは、限定されないが、(1)その中に含有されるモノマー単位の数、(2)分子量、及び(3)他の材料特性及び/又は特徴を含む少なくとも1つの態様において、ポリマーとは異なり得る。いくつかの非限定的な例では、ポリマー及びオリゴマーの更なる説明は、Naka K.(2014)Monomers,Oligomers,Polymers,and Macromolecules(Overview),and in Kobayashi S.,Mullen K.(eds.)Encyclopedia of Polymeric Nanomaterials,Springer,Berlin,Heidelbergにおいて見出され得る。
オリゴマー又はポリマーは、概して、一緒に化学的に結合して分子を形成し得るモノマー単位を含み得る。かかるモノマー単位は、分子が繰り返しモノマー単位によって主に形成されるように、互いに実質的に同一であってもよく、又は分子は、複数の異なるモノマー単位を含み得る。追加的に、分子は、分子のモノマー単位とは異なり得る少なくとも1つの末端単位を含み得る。オリゴマー又はポリマーは、直鎖状、分岐状、環状、シクロ直鎖状、及び/又は架橋されていてもよい。オリゴマー又はポリマーは、繰り返しパターンで、かつ/又は異なるモノマー単位の交互ブロックで配置された複数の異なるモノマー単位を含み得る。
本開示では、OLEDデバイス中の層は、いくつかの非限定的な例では、有機半導体材料を含み得るので、「半導体層」という用語は、「有機層」と互換的に使用され得る。
本発明では、無機物は、無機材料を主成分とする物質を指し得る。本開示では、無機材料は、限定されないが、金属、ガラス、及び/又は鉱物を含む、有機材料であるとはみなされない任意の材料を含み得る。
本開示では、本明細書で使用される場合の「開口率」という用語は、概して、ディスプレイパネル(の一部)内の面積の、そのようなディスプレイパネル(の一部)内に存在する少なくとも1つの特徴によって占有される、及び/又はそれに起因する、平面図における割合を指す。
本開示では、「EM放射線」、「光子」、及び「光」という用語は、同様の概念を指すために交換可能に使用され得る。本開示では、EM放射線は、可視スペクトル内、赤外線(infrared、IR)領域(IRスペクトル)では、近赤外領域(NIRスペクトル)、紫外(ultraviolet、UV)領域(UVスペクトル)、及び/又はそのUVA領域(UVAスペクトル)(約315~400nmの波長範囲に対応し得る)、及び/又はそのUVB領域(UVBスペクトル)(約280~315nmの波長に対応し得る)内にある波長を有し得る。
本開示では、本明細書で使用される「可視スペクトル」という用語は、概して、EMスペクトルの可視部における少なくとも1つの波長を指す。
当業者によって理解されるように、かかる可視部は、約380~740nmの任意の波長に対応し得る。概して、エレクトロルミネセントデバイスは、約425~725nmの範囲の波長を有するEM放射線、より具体的には、いくつかの非限定的な例では、それぞれ、B(青)、G(緑)、及びR(赤)サブピクセルに対応する、456nm、528nm、及び624nmのピーク放射波長を有するEM放射線を放射及び/又は透過するように構成され得る。したがって、かかるエレクトロルミネセントデバイスの文脈では、可視部は、約425~725nm、又は約456~624nmの任意の波長を指し得る。可視スペクトル内の波長を有するEM放射線は、いくつかの非限定的な例では、本明細書では「可視光」と称されることもある。
本開示において、本明細書で使用される「発光スペクトル」という用語は、概して、光電子デバイスによって放射される光のエレクトロルミネセンススペクトルを指す。いくつかの非限定的な例では、発光スペクトルは、いくつかの非限定的な例では、ある波長範囲にわたるEM放射線の強度を測定することができる分光光度計などの光学機器を使用して検出することができる。
本開示では、本明細書で使用される「開始波長」という用語は、概して、発光スペクトル内で発光が検出される最も低い波長を指すことができる。
本開示では、「ピーク波長」という用語は、概して放射スペクトル内で最大光度が検出される波長を指し得る。
いくつかの非限定的な例では、開始波長は、ピーク波長未満であり得る。いくつかの非限定的な例では、開始波長λonsetは、光度が、ピーク波長における光度の約10%以下、約5%以下、約3%以下、約1%以下、約0.5%以下、約0.1%以下、及び約0.01%以下のうちの1つである波長に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、可視スペクトルのR(赤)部分に存在する放射スペクトルは、約600~640nmの波長範囲に存在し得るピーク波長によって特徴付けられ得、いくつかの非限定的な例では、実質的に約620nmであり得る。
いくつかの非限定的な例では、可視スペクトルのG(緑)部分に存在する放射スペクトルは、約510~540nmの波長範囲に存在し得るピーク波長によって特徴付けられ得、いくつかの非限定的な例では、実質的に約530nmであり得る。
いくつかの非限定的な例では、可視スペクトルのB(青)部分にある放射スペクトルは、約450~460nmの波長範囲にあり得るピーク波長λmaxによって特徴付けられ得、いくつかの非限定的な例では、実質的に約455nmであり得る。
本開示では、本明細書で使用される「IR信号」という用語は、概して、EMスペクトルのIRサブセット(IRスペクトル)内の波長を有するEM放射線を指し得る。IR信号は、いくつかの非限定的な例では、その近赤外(near-infrared、NIR)サブセット(NIRスペクトル)に対応する波長を有し得る。いくつかの非限定的な例では、NIR信号は、約750~1400nm、約750~1300nm、約800~1300nm、約800~1200nm、約850~1300nm、及び約900~1300nmのうちの1つの波長を有することができる。
本開示では、「吸収スペクトル」という用語は、本明細書で使用される場合、概して、吸収が集中し得るEMスペクトルの波長(サブ)範囲を指し得る。
本開示では、本明細書で使用される「吸収端」、「吸収不連続性」、及び/又は「吸収限界」という用語は、概して、物質の吸収スペクトルにおける鋭い不連続性を指し得る。いくつかの非限定的な例では、吸収端は、吸収されたEM放射線のエネルギーが電子遷移及び/又はイオン化ポテンシャルに対応し得る波長で生じる傾向があり得る。
本開示では、本明細書で使用される「吸光係数」という用語は、概して、EM係数が材料を通って伝搬するときに減衰され得る程度を指し得る。いくつかの非限定的な例では、吸光係数は、複素屈折率の虚数成分kに対応すると理解され得る。いくつかの非限定的な例では、材料の吸光係数は、偏光解析法を非限定的に含む様々な方法によって測定することができる。
本開示では、媒体を説明するために本明細書で使用される「屈折率(refractive index)」及び/又は「屈折率(index)」という用語は、真空中の光の速度に対するかかる媒体中の光の速度の比から計算される値を指し得る。本開示では、特に、薄膜層及び/又は被膜を非限定的に含む実質的に透明な材料の特性を説明するために使用される場合、これらの用語は、式N=n+ikにおける実数部nに対応し得、式中、Nは、複素屈折率を表し得、kは、吸光係数を表し得る。
当業者によって理解されるように、限定ではないが、薄膜層及び/又は被膜を含む、実質的に透明な材料は、概して、可視スペクトル内で比較的低い吸光係数値を示し得るため、式の虚数成分は、複素屈折率にほとんど寄与しない場合がある。一方、例えば、金属薄膜によって形成された光透過性電極は、可視スペクトルにおいて比較的低い屈折率値及び比較的高い吸光係数値を示し得る。したがって、かかる薄膜の複素屈折率Nは、主にその虚数成分kによって決定され得る。
本開示では、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、屈折率への特定性を伴わない言及は、複素屈折率Nの実数部nへの言及であることが意図され得る。
いくつかの非限定的な例では、屈折率と透過率との間には概して正の相関があり得、又は換言すれば、屈折率と吸収との間には概して負の相関があり得る。いくつかの非限定的な例では、物質の吸収端は、吸光係数が0に近づく波長に対応し得る。
本開示では、ピクセルの概念は、その少なくとも1つのサブピクセルの概念と併せて考察され得る。単に説明を簡略にするために、かかる複合概念は、本明細書では「(サブ)ピクセル」と称されることがあり、かかる用語は、文脈上別段の指示がない限り、ピクセル及び/又はその少なくとも1つのサブピクセルのいずれか又は両方を示唆するものと理解され得る。
いくつかの非限定的な例では、表面上の材料の量の1つの尺度は、かかる材料による表面の被覆率であり得る。いくつかの非限定的な例では、表面被覆率は、TEM、AFM、及び/又はSEMを含むがこれらに限定されない様々な撮像技術を使用して評価することができる。
本開示では、「粒子」、「アイランド」、及び「クラスタ」という用語は、類似の概念を指すために交換可能に使用され得る。
本開示では、説明を簡略にするために、本明細書で使用される「被膜」、「閉鎖被膜」、及び/又は「閉鎖膜」という用語は、薄膜構造、及び/又は堆積層に使用される堆積材料の被膜を指すことができ、表面の関連する部分は、それによって実質的に被覆されてもよく、したがって、かかる表面は、その上に堆積された被膜によって、又はそれを通して実質的に露出されない場合がある。
本開示では、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、薄膜への特定性のない言及は、実質的な閉鎖被膜への言及であることが意図され得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層及び/又は堆積材料の閉鎖被膜は、いくつかの非限定的な例では、下地表面の一部を被覆するように配設されてもよく、かかる部分内で、その中の下地表面の約40%以下、約30%以下、約25%以下、約20%以下、約15%以下、約10%以下、約5%以下、約3%以下、及び約1%以下のうちの1つが、閉鎖被膜によって、又は閉鎖被膜を通して露出されてもよい。
当業者であれば、限定されるものではないが、本明細書に記載されるものを含む様々な技術及びプロセスを用いて閉鎖被膜をパターニングして、閉鎖被膜の堆積後に露出されるべき下地表面の露出層表面の一部を意図的に残すことができることを理解するであろう。本開示では、かかるパターニングされた膜は、それにもかかわらず、いくつかの非限定的な例では、かかるパターニングの文脈内で、下地表面の露出層表面のかかる故意に露出された部分の間に堆積される薄膜及び/又は被膜が、それ自体実質的な閉鎖被膜を含む場合、閉鎖被膜を構成するとみなすことができる。
当業者は、堆積プロセスにおける固有の変動性、及びいくつかの非限定的な例では、堆積材料、いくつかの非限定的な例では、堆積材料、及び下部材料の露出層表面のいずれか又は両方における不純物の存在に起因して、本明細書に記載されるものを含むがこれらに限定されない様々な技術及びプロセスを使用する薄膜の堆積は、それにもかかわらず、ピンホール、裂け目、及び/又は亀裂を含むがこれらに限定されない小さな開口部の形成をもたらし得ることを理解するであろう。本開示では、いくつかの非限定的な例では、堆積される薄膜及び/又は被膜が、実質的な閉鎖被膜を含み、かかる開口の存在にもかかわらず、記載される任意の特定の被覆率基準を満たす場合、かかる薄膜は、それにもかかわらず、閉鎖被膜を構成するとみなすことができる。
本開示では、説明を簡略にするために、本明細書で使用される「不連続層」という用語は、堆積層に使用される材料の薄膜構造及び/又は被膜を指すことができ、それによって被覆された表面の関連部分は、かかる材料を実質的に欠いていてもよく、その閉鎖被膜を形成することもない。いくつかの非限定的な例では、堆積材料の不連続層は、かかる表面上に配設された複数の離散したアイランドとして現れ得る。
本開示では、説明を簡単にするために、閉じた被膜が形成された段階に(まだ)達していない、下部材料の露出層表面上への蒸気モノマーの堆積の結果を、「中間段階層」と呼ぶことがある。いくつかの非限定的な例では、かかる中間段階層は、堆積プロセスが完了していないことを反映してもよく、かかる中間段階層は、閉鎖被膜の形成の中間段階とみなすことができる。いくつかの非限定的な例では、中間段階層は、完了した堆積プロセスの結果であってもよく、したがって、それ自体で形成の最終段階を構成してもよい。
いくつかの非限定的な例では、中間段階層は、不連続層よりも薄膜に酷似し得るが、少なくとも1つの樹枝状突起及び/又は少なくとも1つの樹枝状凹部を含むがこれらに限定されない開口及び/又は間隙を表面被覆において有し得る。いくつかの非限定的な例では、かかる中間段階層は、閉鎖被膜を形成しないように、堆積材料の単一の単層の一部を備え得る。
本開示では、説明を簡略にするために、堆積層を非限定的に含む被膜に関して、「樹枝状(dendritic)」という用語は、側方面から見たときに分岐構造に似た特徴を指し得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層は、樹枝状突起及び/又は樹枝状凹部を含み得る。いくつかの非限定的な例では、樹枝状突起は、物理的に接続され、実質的に外側に延在する複数の短い突起を含む分岐構造を示す堆積層の一部に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、樹枝状凹部は、物理的に接続され、実質的に外向きに延在する堆積層の間隙、開口部、及び/又は被覆されていない部分の分岐構造に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、樹枝状凹部は、樹枝状突起のパターンに対する鏡像及び/又は逆パターンを含むがこれらに限定されないパターンに対応し得る。いくつかの非限定的な例では、樹枝状突起及び/又は樹枝状凹部は、フラクタルパターン、メッシュ、ウェブ、及び/又は交互嵌合構造を示す、かつ/又は模倣する構成を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、シート抵抗は、かかる構成要素、層、及び/又は部品を通過する電流の特性を変更し得る、構成要素、層、及び/又は部品の特性であり得る。いくつかの非限定的な例では、被膜のシート抵抗は、概して、デバイスの他の構成要素、層、及び/又は部品から分離して測定及び/又は決定される、被膜の特徴的シート抵抗に対応し得る。
本開示では、堆積密度は、いくつかの非限定的な例では、その中の堆積材料の面積及び/又は体積を備え得る、領域内の分布を指し得る。当業者は、かかる堆積密度が、かかる堆積材料を含み得る粒子構造自体内の質量又は材料の密度と無関係であり得ることを理解するであろう。本開示では、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、堆積密度及び/又は密度への言及は、エリア内の少なくとも1つの粒子を非限定的に含む、かかる堆積材料の分布への言及であることが意図され得る。
いくつかの非限定的な例では、金属の結合解離エネルギーは、金属の2つの同一の原子によって形成される二原子分子の結合の破壊から298Kで測定される標準状態エンタルピー変化に対応し得る。結合解離エネルギーは、いくつかの非限定的な例では、Luo,Yu-Ran,「Bond Dissociation Energies」(2010)を含むがこれらに限定されない既知の文献に基づいて決定され得る。
特定の理論に拘束されることを望むものではないが、NPCを提供することにより、特定の表面上への堆積層の堆積が容易になり得ると仮定される。
NPCを形成するのに好適な材料の非限定的な例は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、及び/又はポスト遷移金属、金属フッ化物、金属酸化物、及び/又はフラーレンを含むがこれらに限定されない少なくとも1つの金属を含み得るが、これらに限定されない。
そのような材料の非限定的な例は、Ca、Ag、Mg、Yb、ITO、IZO、ZnO、フッ化イッテルビウム(YbF)、フッ化マグネシウム(MgF)、及び/又はフッ化セシウム(CsF)を含む。
本開示では、「フラーレン」という用語は、概して、炭素分子を含む材料を指し得る。フラーレン分子の非限定的な例としては、閉じたシェルを形成する複数の炭素原子を含み、かつ限定はしないが、球形及び/又は半球形の形状であり得る、三次元骨格を非限定的に含む炭素ケージ分子が挙げられる。いくつかの非限定的な例では、フラーレン分子は、Cとして指定されてもよく、nは、フラーレン分子の炭素骨格に含まれる複数の炭素原子に対応する整数であり得る。フラーレン分子の非限定的な例としては、Cが挙げられ、式中、nは、50~250の範囲であり得、例えば、限定されないが、C60、C70、C72、C74、C76、C78、C80、C82、及びC84などである。フラーレン分子の更なる非限定的な例としては、単壁カーボンナノチューブ及び/又は多壁カーボンナノチューブを含むがこれらに限定されない、チューブ状及び/又は円筒形状の炭素分子が挙げられる。
発見及び実験的観察に基づいて、本明細書で更に議論されるように、限定はしないが、フラーレン、限定はしないが、Ag及び/若しくはYbを含む金属、並びに/又は限定はしないが、ITO及び/若しくはIZOを含む金属酸化物を含む核形成促進材料が、限定はしないが、Mgを含む堆積層の堆積のための核形成部位として機能し得ることを仮定することができる。
いくつかの非限定的な例では、NPCを形成するための使用に好適な材料として、少なくとも約0.4、少なくとも約0.5、少なくとも約0.6、少なくとも約0.7、少なくとも約0.75、少なくとも約0.8、少なくとも約0.9、少なくとも約0.93、少なくとも約0.95、少なくとも約0.98、若しくは少なくとも約0.99のうちの少なくとも1つの堆積層の材料の初期付着確率を示すか、又はそれを有するものとして特徴付けられるものが挙げられる。
いくつかの非限定的な例では、限定されないが、フラーレン処理された表面上での蒸発プロセスを使用してMgが堆積されるシナリオでは、いくつかの非限定的な例では、フラーレン分子は、Mg堆積のための安定した核の形成を促進し得る核形成部位として機能し得る。
いくつかの非限定的な例では、フラーレンを含むがこれに限定されないNPCの単分子層以下が、Mgの堆積のための核形成部位として機能するように、処理された表面上に提供され得る。
いくつかの非限定的な例では、その上にNPCの複数の単層を堆積させることによって表面を処理することは、より多数の核形成部位、したがって、より高い初期付着確率をもたらし得る。
当業者であれば、表面上に堆積されるフラーレンを含むがこれに限定されない材料の量は、1つの単層よりも多くても少なくてもよいことを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、かかる表面は、核形成助長材料及び/又は核形成阻害材料の約0.1、約1、約10、及びそれを上回る単層のうちの1つを堆積させることによって処理することができる。
いくつかの非限定的な例では、下部材料の露出層表面上に堆積されたNPCの平均層厚は、約1~5nm及び約1~3nmのうちの1つであり得る。
本開示の特徴又は態様がマーカッシュグループに関して説明され得る場合、本開示はまた、それによって、そのようなマーカッシュグループのメンバーのサブグループの任意の個々のメンバーに関して説明され得ることが、当業者によって理解されるであろう。
用語
単数形での言及は、別段の記載がない限り、複数形を含むことができ、逆もまた同様である。
本明細書で使用されるように、「第1の」及び「第2の」などの関係用語、並びに「a」、「b」などの番号付けデバイスは、かかるエンティティ又は要素間の任意の物理的又は論理的関係あるいは順序を必ずしも要求又は暗示することなく、1つのエンティティ又は要素を別のエンティティ又は要素から区別するためだけに使用され得る。
「含む(including)」及び「備える(comprising)」という用語は、拡張的かつ非限定的に使用されてもよく、したがって、「含むが、それに限定されない」を意味すると解釈されるべきである。「例(example)」及び「例示的(exemplary)」という用語は、単に、解説目的で事例を識別するために使用され得、本発明の範囲を述べられた事例に限定するものと解釈されるべきではない。具体的には、「例示的」という用語は、設計、性能、又はその他の点に関してであれ、それが使用される表現に対して、任意の寛大な、有益な、又は他の品質を表示するか、又は付与するものと解釈されるべきではない。
更に、「臨界」という用語は、特に「臨界核」、「臨界核形成速度」、「臨界濃度」、「臨界クラスタ」、「臨界モノマー」、「臨界粒子構造サイズ」、及び/又は「臨界表面張力」という表現で使用される場合、当業者に精通される用語であってもよく、ある品質、特性又は現象が明確な変化を受ける測定値若しくは点に関連するか、又はその状態にあることを含む。したがって、「臨界」という用語は、設計、性能、又はその他の点に関してであれ、それが使用される表現に対して何らかの重要性若しくは重要性を表示するか又は与えるものと解釈されるべきではない。
任意の形態の「結合する」及び「通信する」という用語は、光学的、電気的、機械的、化学的、又はその他にかかわらず、何らかのインターフェース、デバイス、中間構成要素、又は接続を介した直接接続若しくは間接接続のいずれかを意味することが意図され得る。
別の構成要素に対する第1の構成要素、及び/又は別の構成要素を「被覆する(covering)」若しくは「被覆する(covers)」に関して使用される場合の「上(on)」又は「上(over)」という用語は、第1の構成要素が他の構成要素の直接上にある(それと物理的に接触していることを非限定的に含む)状況、並びに少なくとも1つの介在構成要素が第1の構成要素と他の構成要素との間に位置決めされている場合を包含し得る。
「上方(upward)」、「下方(downward)」、「左(left)」及び「右(right)」などの方向を示す用語は、別段の記載がない限り、参照される図面における方向を指すために使用され得る。同様に、「内向き(inward)」及び「外向き(outward)」などの単語は、それぞれ、デバイス、エリア、若しくは体積、又はそれらの指定された部分の幾何学的中心に向かう方向、及びそれから離れる方向を指すために使用され得る。更に、本明細書に記載される全ての寸法は、単に特定の例を解説する目的の一例であることが意図されてもよく、本開示の範囲を、指定され得るような寸法から逸脱し得る任意の例に限定することが意図されなくてもよい。
本明細書で使用されるように、「実質的に」、「実質的な」、「およそ」、及び/又は「約」という用語は、小さい変動を表示し、説明するために使用され得る。事象又は状況と併せて使用される場合、かかる用語は、事象又は状況が正確に発生する事例、並びに事象又は状況が非常に近似して発生する事例を指し得る。いくつかの非限定的な例では、数値と併せて使用される場合、かかる用語は、約±5%以下、約±4%以下、約±3%以下、約±2%以下、約±1%以下、約±0.5%以下、約±0.1%以下、及び約±0.05%以下のうちの1つなど、かかる数値の約±10%以下の変動の範囲を指し得る。
本明細書で使用される場合、「から実質的に構成される(consisting substantially of)」という語句は、具体的に列挙された要素、及び記載された技術の基本的かつ新規な特徴に実質的に影響を及ぼさない任意の追加の要素を含むと理解されてもよく、一方、いかなる修飾語も使用しない「から構成される(consisting of)」という語句は、具体的に列挙されていない任意の要素を除外してもよい。
当業者によって理解されるように、任意の及び全ての目的のために、特に書面による説明を提供することに関して、本明細書に開示される全ての範囲はまた、任意の及び全ての可能なサブ範囲、及び/又はそのサブ範囲の組み合わせを包含し得る。任意の列挙された範囲は、十分に説明するものとして、かつ/又は同じ範囲が、半分、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1などを非限定的に含む、少なくともその等しい分数に分割されることを十分に説明及び/又は可能にするものとして容易に認識され得る。非限定的な例として、本明細書で考察される各範囲は、下3分の1、中央3分の1、及び/又は上3分の1などに容易に分割され得る。
また、当業者によって理解されるように、「最大で」、「少なくとも」、「より大きい」、「より小さい」などの全ての言語及び/又は用語は、列挙される範囲を含み得、及び/又はそれを指し得、また、本明細書で議論されるように、後に部分範囲に分割され得る範囲を指し得る。
当業者によって理解されるように、範囲は、列挙された範囲の各個々のメンバーを含み得る。
一般事項
要約の目的は、関連する特許庁又は一般公衆、具体的には、特許又は法律の用語又は語法に精通していない当業者が、大まかな調査から、技術的開示の性質を迅速に判断することを可能にすることである。要約は、本開示の範囲を定義することを意図するものではなく、また、本開示の範囲を限定することを意図するものでもない。
本開示の一例の構造、製造、及び使用は、上で考察されている。考察される特定の例は、本明細書で開示される概念を作成及び使用するための特定の方法の単なる解説にすぎず、本開示の範囲を限定するものではない。むしろ、本明細書に記載された一般的な原理は、本開示の範囲の単なる解説にすぎない。
本明細書に具体的に開示されているか否かにかかわらず、特許請求の範囲によって説明され、提供される実装形態の詳細によって説明されず、変更、省略、追加若しくは置換によって、並びに/又は任意の要素及び/若しくは限定がない場合に代替形態及び/若しくは同等の機能要素を用いて修正され得る本開示は、当業者には明らかであり、本明細書に開示される例に対して行われ得、本開示から逸脱することなく、多種多様な特定の状況において具現化され得る多くの適用可能な発明概念を提供し得ることを理解されたい。
具体的には、上述の例のうちの少なくとも1つにおいて記載及び解説された特徴、技術、システム、サブシステム、及び方法は、個別又は別個として記載及び解説されているか否かにかかわらず、本開示の範囲から逸脱することなく別のシステムにおいて組み合わせるか又は統合して、明示的に上述されていない場合がある特徴の組み合わせ又は部分的組み合わせから構成される代替的な例を創出することができ、又は特定の特徴を省略するか又は実装しないことが可能である。かかる組み合わせ及び部分的組み合わせに好適な特徴は、本出願を全体として検討すれば、当業者には容易に明らかになるであろう。変更、置換、及び修正の他の例は、容易に確認可能であり、本明細書に開示される趣旨及び範囲から逸脱することなく行うことができる。
本開示の原理、態様、及び例、並びにそれらの特定の例を列挙する本明細書の全ての記述は、それらの構造的均等物と機能的均等物の両方を包含し、技術における全ての好適な変更を網羅し、包含することが意図される。追加的に、そのような均等物は、現在知られている均等物及び将来開発される均等物、すなわち、構造にかかわらず同じ機能を実行する開発された任意の要素の両方を含むことが意図されている。
付記
本開示は、限定されないが、以下の付記を含む。
パターニング被膜は、パターニング材料411を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜の堆積材料531の堆積に抗する初期付着確率は、露出層表面の堆積材料531の堆積に抗する初期付着確率以下である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、堆積材料531の閉鎖被膜を実質的に欠いている、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、約0.9以下、約0.3以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.08以下、約0.05以下、約0.03以下、約0.02以下、約0.01以下、約0.008以下、約0.005以下、約0.003以下、約0.001以下、約0.0008以下、約0.0005以下、約0.0003以下、及び約0.0001以下のうちの少なくとも1つである、堆積材料531の堆積に抗する初期付着確率を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、約0.9以下、約0.3以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.08以下、約0.05以下、約0.03以下、約0.02以下、約0.01以下、約0.008以下、約0.005以下、約0.003以下、約0.001以下、約0.0008以下、約0.0005以下、約0.0003以下、及び約0.0001以下のうちの少なくとも1つである、銀(Ag)及びマグネシウム(Mg)のうちの少なくとも一方の堆積に抗する初期付着確率を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、約0.15~0.0001、約0.1~0.0003、約0.08~0.0005、約0.08~0.0008、約0.05~0.001、約0.03~0.0001、約0.03~0.0003、約0.03~0.0005、約0.03~0.0008、約0.03~0.001、約0.03~0.005、約0.03~0.008、約0.03~0.01、約0.02~0.0001、約0.02~0.0003、約0.02~0.0005、約0.02~0.0008、約0.02~0.001、約0.02~0.005、約0.02~0.008、約0.02~0.01、約0.01~0.0001、約0.01~0.0003、約0.01~0.0005、約0.01~0.0008、約0.01~0.001、約0.01~0.005、約0.01~0.008、約0.008~-0.0001、約0.008~0.0003、約0.008~0.0005、約0.008~0.0008、約0.008~0.001、約0.008~0.005、約0.005~0.0001、約0.005~0.0003、約0.005~0.0005、約0.005~0.0008、及び約0.005~0.001のうちの少なくとも1つの、堆積材料531の堆積に抗する初期付着確率を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、約0.3、0.2、0.18、0.15、0.13、0.1、0.08、0.05、0.03、0.02、0.01、0.008、0.005、0.003、及び0.001のうちの少なくとも1つである閾値以下である、堆積材料531の堆積に抗する初期付着確率を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、Ag、Mg、イッテルビウム(Yb)、カドミウム(Cd)、及び亜鉛(Zn)のうちの少なくとも1つの堆積に抗する、閾値以下である初期付着確率を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
閾値は、第1の堆積材料531の堆積に抗する第1の閾値と、第2の堆積材料531の堆積に抗する第2の閾値とを有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
第1の堆積材料531はAgであり、第2の堆積材料531はMgである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
第1の堆積材料531はAgであり、第2の堆積材料531はYbである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
第1の堆積材料531はYbであり、第2の堆積材料531がMgである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
第1の閾値は、第2の閾値を上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、堆積材料531の蒸気フラックス1832に供された後に、少なくとも閾値透過率値のEM放射線に対する透過率を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
閾値透過率値は、可視スペクトル内の波長で測定される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
閾値透過率値は、デバイスを透過する入射EMパワーの少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、及び少なくとも約90%のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、約24ダイン/cm以下、約22ダイン/cm以下、約20ダイン/cm以下、約18ダイン/cm以下、約16ダイン/cm以下、約15ダイン/cm以下、約13ダイン/cm以下、約12ダイン/cm以下、及び約11ダイン/cm以下のうちの少なくとも1つの表面エネルギーを有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、少なくとも約6ダイン/cm、少なくとも約7ダイン/cm、及び少なくとも約8ダイン/cmのうちの少なくとも1つである表面エネルギーを有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、約10~20ダイン/cm、及び約13~19ダイン/cmのうちの少なくとも1つである表面エネルギーを有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、約1.55以下、約1.5以下、約1.45以下、約1.43以下、約1.4以下、約1.39以下、約1.37以下、約1.35以下、約1.32以下、及び約1.3以下のうちの少なくとも1つである、550nmの波長のEM放射に対する屈折率を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、約600nm、500nm、460nm、420nm、及び410nmのうちの少なくとも1つを上回る波長の光子に対して約0.01以下である吸光係数を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、少なくとも約400nm、少なくとも約390nm、少なくとも約380nm、及び少なくとも約370nmのうちの少なくとも1つよりも短い波長のEM放射に対して、少なくとも約0.05、少なくとも約0.1、少なくとも約0.2、少なくとも約0.5のうちの少なくとも1つである吸光係数を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、(i)少なくとも約300℃、少なくとも約150℃、少なくとも約130℃、少なくとも約120℃、及び少なくとも約100℃のうちの少なくとも1つ、並びに(ii)約30℃以下、約0℃以下、約-30℃以下、及び約-50℃以下のうちの少なくとも1つ、のうちの少なくとも1つであるガラス転移温度を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング材料411は、約100~320℃、約120~300℃、約140~280℃、及び約150~250℃のうちの少なくとも1つの昇華温度を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、フッ素原子及びケイ素原子のうちの少なくとも1つを含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、フッ素及び炭素を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
フッ素を炭素で除算した商の原子比は、約1、1.5、及び2のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、オリゴマーを含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、主鎖と、主鎖に結合した少なくとも1つの官能基とを含有する分子構造を有する化合物を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
化合物は、シロキサン基、シルセスキオキサン基、アリール基、ヘテロアリール基、フルオロアルキル基、炭化水素基、ホスファゼン基、フルオロポリマー、及び金属錯体のうちの少なくとも1つを含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
化合物の分子量は、約5,000g/mol以下、約4,500g/mol以下、約4,000g/mol以下、約3,800g/mol以下、及び約3,500g/mol以下のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
分子量は、少なくとも約1,500g/mol、少なくとも約1,700g/mol、少なくとも約2,000g/mol、少なくとも約2,200g/mol、及び少なくとも約2,500g/molである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
分子量は、約1,500~5,000g/mol、約1,500~4,500g/mol、約1,700~4,500g/mol、約2,000~4,000g/mol、約2,200~4,000g/mol、及び約2,500~3,800g/molのうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
フッ素原子の存在に起因する化合物のモル重量の割合は、約40~90%、約45~85%、約50~80%、約55~75%、及び約60~75%のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
フッ素原子は、化合物のモル重量の大部分を構成する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング材料411は、有機-無機ハイブリッド材料を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、堆積材料531のための少なくとも1つの核形成部位を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、堆積材料531のための核形成部位として機能するシード材料で補完される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
シード材料は、核形成促進被膜(NPC)材料、有機材料、多環式芳香族化合物、並びに酸素(O)、硫黄(S)、窒素(N)、及び炭素(C)のうちの少なくとも1つから選択される非金属元素を含む材料のうちの少なくとも1つを含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜が光学被膜として機能する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、デバイスによって放射されるEM放射の特性及び特徴のうちの少なくとも1つを修正する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、結晶性材料を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、非晶質材料として堆積されており、堆積後に結晶化される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、堆積材料531を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、カリウム(K)、ナトリウム(Na)、リチウム(Li)、バリウム(Ba)、セシウム(Cs)、イッテルビウム(Yb)、銀(Ag)、金(Au)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、カドミウム(Cd)、スズ(Sn)、ニッケル(Ni)、及びイットリウム(Y)のうちの少なくとも1つから選択される元素を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、純金属を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、純粋なAg及び実質的に純粋なAgのうちの少なくとも1つから選択される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
実質的に純粋なAgは、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約99.9%、少なくとも約99.99%、少なくとも約99.999%、及び少なくとも約99.9995%のうちの少なくとも1つの純度を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、純粋なMg及び実質的に純粋なMgのうちの少なくとも1つから選択される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
実質的に純粋なMgは、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約99.9%、少なくとも約99.99%、少なくとも約99.999%、又は少なくとも約99.9995%のうちの少なくとも1つの純度を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、Ag含有合金、Mg含有合金、及びAgMg含有合金のうちの少なくとも1つを含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
AgMg含有合金は、体積で1:10(Ag:Mg)~約10:1の範囲である合金組成を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、Ag以外の少なくとも1つの金属を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、Agと少なくとも1つの金属との合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの金属は、Mg及びYbの少なくとも1つから選択される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
合金は、約5~95体積%のAgの組成を有する二元合金である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
合金は、体積で約1:20~10:1の組成を有するYb:Ag合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、Mg:Yb合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、Ag:Mg:Yb合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、少なくとも1つの追加の元素を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの追加の元素は、非金属元素である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
非金属元素は、O、S、N、及びCのうちの少なくとも1つから選択される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
非金属元素の濃度は、約1%以下、約0.1%以下、約0.01%以下、約0.001%以下、約0.0001%以下、約0.00001%以下、約0.000001%以下、及び約0.0000001%以下のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、O及びCの合計が約10%以下、約5%以下、約1%以下、約0.1%以下、約0.01%以下、約0.001%以下、約0.0001%以下、約0.00001%以下、約0.000001%以下、及び約0.0000001%以下の少なくとも1つである組成を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
非金属元素は、NIC上に堆積材料531の核形成部位として機能する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531及び下地層は、共通金属を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、堆積材料531の複数の層を備える、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
複数の層のうちの第1のものの堆積材料531は、複数の層のうちの第2のものの堆積材料531とは異なる、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、多層被膜を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
多層被膜は、Yb/Ag、Yb/Mg、Yb/Mg:Ag、Yb/Yb:Ag、Yb/Ag/Mg、及びYb/Mg/Agのうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、約300kJ/mol以下、約200kJ/mol以下、約165kJ/mol以下、約150kJ/mol以下、約100kJ/mol以下、約50kJ/mol以下、及び約20kJ/mol以下の少なくとも1つの結合解離エネルギーを有する金属を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、約1.4以下、約1.3以下、及び約1.2以下の少なくとも1つの電気陰性度を有する金属を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層のシート抵抗は、約10Ω/□以下、5Ω/□以下、約1Ω/□以下、約0.5Ω/□以下、約0.2Ω/□以下、及び約0.1Ω/□以下の少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、その閉鎖被膜を実質的に欠いている少なくとも1つの領域によって画定されるパターンで配設される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの領域は、堆積層をその複数の個別の断片に分離する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも2つの個別の断片は、電気的に結合される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、パターニング被膜縁部によって画定される境界を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、少なくとも1つのパターニング被膜遷移領域と、パターニング被膜非遷移部とを含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つのパターニング被膜遷移領域は、最大厚さから減少した厚さに遷移する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つのパターニング被膜遷移領域は、パターニング被膜非遷移部とパターニング被膜縁部との間を延在する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。パターニング被膜は、パターニング被膜非遷移部において、約1~100nm、約2~50nm、約3~30nm、約4~20nm、約5~15nm、約5~10nm、及び約1~10nmのうちの少なくとも1つの範囲内にある平均膜厚を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜非遷移部におけるパターニング被膜の厚さは、NICの平均膜厚の約95%及び約90%のうちの少なくとも1つ内である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
平均膜厚は、約80nm以下、約60nm以下、約50nm以下、約40nm以下、約30nm以下、約20nm以下、約15nm以下、及び約10nmのうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
平均膜厚は、約3nm、約5nm、及び約8nmのうちの少なくとも1つを上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
平均膜厚は、約10nm以下である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、パターニング被膜遷移領域内で最大から最小に減少するパターニング被膜厚を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
最大値は、パターニング被膜遷移領域とパターニング被膜非遷移部との間の境界に近接している、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
最大値は、約100%、約95%、及び約90%のうちの少なくとも1つである平均膜厚の割合である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
最小値は、パターニング被膜の縁部に近接している、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
最小値は、約0~0.1nmの範囲内である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜の厚さのプロファイルは、傾斜している、テーパ形状である、かつ勾配によって画定される、のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
テーパプロファイルは、線形、非線形、放物線、及び指数関数的に減衰するプロファイルのうちの少なくとも1つに従う、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜非遷移領域の側方軸に沿った非遷移幅は、パターニング被膜遷移領域の軸に沿った遷移幅を上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
非遷移幅を遷移幅で除算した商は、少なくとも約5、少なくとも約10、少なくとも約20、少なくとも約50、少なくとも約100、少なくとも約500、少なくとも約1,000、少なくとも約1,500、少なくとも約5,000、少なくとも約10,000、少なくとも約50,000、又は少なくとも約100,000のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
非遷移幅及び遷移幅のうちの少なくとも1つは、下地層の平均膜厚を上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
非遷移幅及び遷移幅のうちの少なくとも1つは、パターニング被膜の平均膜厚を上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
下地層の平均膜厚は、パターニング被膜の平均膜厚を上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、堆積層縁部によって画定された境界を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、少なくとも1つの堆積層遷移領域と、堆積層非遷移部とを含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの堆積層遷移領域は、最大厚さから減少した厚さに遷移する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの堆積層遷移領域は、堆積層非遷移部と堆積層縁部との間に延在する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、約1~500nm、約5~200nm、約5~40nm、約10~30nm、及び約10~100nmのうちの少なくとも1つの範囲内にある堆積層非遷移部の平均膜厚を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
平均膜厚は、約10nm、約50nm、及び約100nmのうちの少なくとも1つを上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
平均膜厚は、その全体にわたって実質的に一定である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
平均膜厚は、下地層の平均膜厚を上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
下地層の平均膜厚による堆積層の平均膜厚の商は、少なくとも約1.5、少なくとも約2、少なくとも約5、少なくとも約10、少なくとも約20、少なくとも約50、及び少なくとも約100のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
商は、約0.1~10、及び約0.2~40のうちの少なくとも1つの範囲内にある、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層の平均膜厚は、パターニング被膜の平均膜厚を上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜の平均膜厚による堆積層の平均膜厚の商は、少なくとも約1.5、少なくとも約2、少なくとも約5、少なくとも約10、少なくとも約20、少なくとも約50、及び少なくとも約100のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
商は、約0.2~10、及び約0.5~40のうちの少なくとも1つの範囲内にある、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層非遷移部の側方軸に沿った堆積層非遷移幅は、パターニング被膜非遷移部の軸に沿ったパターニング被膜非遷移幅を上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜非遷移幅を堆積層非遷移幅で除算した商は、約0.1~10、約0.2~5、約0.3~3、及び約0.4~2のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層の非遷移幅をパターニング被膜の非遷移幅で除算した商は、少なくとも1、2、3、及び4のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層非遷移幅は、堆積層の平均膜厚を上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層の非遷移幅を平均膜厚で除算した商は、少なくとも約10、少なくとも約50、少なくとも約100、及び少なくとも約500のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
商は、約100,000以下である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。堆積層は、堆積層遷移領域内で最大から最小まで減少する堆積層厚を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
最大値は、堆積層遷移領域と堆積層非遷移部との間の境界に近接している、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
最大値は、平均膜厚である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
最小値は、堆積層の縁部に近接している、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
最小値は、約0~0.1nmの範囲内である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
最小値は、平均膜厚である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層の厚さのプロファイルは、傾斜している、テーパプロファイルである、かつ勾配によって画定される、のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
テーパプロファイルは、線形、非線形、放物線、及び指数関数的に減衰するプロファイルのうちの少なくとも1つに従う、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、堆積層遷移領域の少なくとも一部に不連続層を備える、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、重なり部分においてパターニング被膜と重なる、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、重なり部分において堆積層に重なる、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
下地層の露出層表面上に配設された少なくとも1つの粒子構造を更に含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
下地層は、パターニング被膜である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子構造は、粒子材料を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、堆積材料531と同じである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料、堆積材料531、及び下地層を構成する材料のうちの少なくとも2つは、共通金属を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、カリウム(K)、ナトリウム(Na)、リチウム(Li)、バリウム(Ba)、セシウム(Cs)、イッテルビウム(Yb)、銀(Ag)、金(Au)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、カドミウム(Cd)、スズ(Sn)、ニッケル(Ni)、及びイットリウム(Y)のうちの少なくとも1つから選択される元素を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、純金属を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、純粋なAg及び実質的に純粋なAgのうちの少なくとも1つから選択される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
実質的に純粋なAgは、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約99.9%、少なくとも約99.99%、少なくとも約99.999%、及び少なくとも約99.9995%のうちの少なくとも1つの純度を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、純粋なMg及び実質的に純粋なMgのうちの少なくとも1つから選択される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
実質的に純粋なMgは、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約99.9%、少なくとも約99.99%、少なくとも約99.999%、又は少なくとも約99.9995%のうちの少なくとも1つの純度を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、Ag含有合金、Mg含有合金、及びAgMg含有合金のうちの少なくとも1つを含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
AgMg含有合金は、体積で1:10(Ag:Mg)~約10:1の範囲である合金組成を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、Ag以外の少なくとも1つの金属を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、Agと少なくとも1つの金属との合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの金属は、Mg及びYbの少なくとも1つから選択される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
合金は、約5~95体積%のAgの組成を有する二元合金である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
合金は、体積で約1:20~10:1の組成を有するYb:Ag合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、Mg:Yb合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、Ag:Mg:Yb合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子構造は、少なくとも1つの追加の要素を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの追加の元素は、非金属元素である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
非金属元素は、O、S、N、及びCのうちの少なくとも1つから選択される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
非金属元素の濃度は、約1%以下、約0.1%以下、約0.01%以下、約0.001%以下、約0.0001%以下、約0.00001%以下、約0.000001%以下、及び約0.0000001%以下のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子構造は、O及びCの合計量が約10%以下、約5%以下、約1%以下、約0.1%以下、約0.01%以下、約0.001%以下、約0.0001%以下、約0.00001%以下、約0.000001%以下、及び約0.0000001%以下の少なくとも1つである組成を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子は、デバイス内のパターニング被膜と少なくとも1つの被覆層との間の界面に配設される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子は、パターニング被膜の露出層表面と物理的に接触している、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子構造は、デバイスの少なくとも1つの光学特性に影響を及ぼす、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの光学特性は、特徴的なサイズ、長さ、幅、直径、高さ、サイズ分布、形状、表面被覆率、構成、堆積密度、分散度、及び組成のうちの少なくとも1つから選択される少なくとも1つの粒子構造の少なくとも1つの特性の選択によって制御される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子構造の少なくとも1つの特性は、パターニング材料411の少なくとも1つの特性、パターニング被膜の平均膜厚、パターニング被膜における少なくとも1つの不均一性、並びに温度、圧力、持続時間、堆積速度、及び堆積プロセスのうちの少なくとも1つから選択されるパターニング被膜の堆積環境のうちの少なくとも1つの選択によって制御される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子構造の少なくとも1つの特性は、粒子材料の少なくとも1つの特質、パターニング被膜が粒子材料の堆積のために曝露される程度、不連続層の厚さ、並びに温度、圧力、持続時間、堆積速度、及び堆積プロセスのうちの少なくとも1つから選択される粒子材料の堆積環境のうちの少なくとも1つの選択によって制御される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子構造は、互いに分離されている、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子構造は、不連続層を形成する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
不連続層は、少なくとも1つの粒子構造を実質的に欠いているその中の少なくとも1つの領域によって画定されるパターンで配設される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
不連続層の特性は、特性サイズ、長さ、幅、直径、高さ、サイズ分布、形状、構成、表面被覆率、堆積分布、分散度、凝集インスタンスの存在、及びかかる凝集インスタンスの程度のうちの少なくとも1つから選択される少なくとも1つの基準による評価によって決定される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
評価は、電子顕微鏡法、原子間力顕微鏡法、及び走査電子顕微鏡法のうちの少なくとも1つから選択される適用された撮像技術によって不連続層の少なくとも1つの属性を決定することによって行われる、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
評価は、少なくとも1つの観察窓によって画定される範囲にわたって行われる、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの観察窓は、側方面の外周、内部位置、及びグリッド座標のうちの少なくとも1つに位置する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
観察窓は、適用される撮像技術の視野に対応する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
観察窓は、2.00μm、1.00μm、500nm、及び200nmのうちの少なくとも1つから選択された倍率レベルに対応する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
評価は、手動計数、曲線フィッティング、多角形フィッティング、形状フィッティング、及び推定技術のうちの少なくとも1つを組み込む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
評価は、平均、中央値、モード、最大、最小、確率的、統計的、及びデータ計算のうちの少なくとも1つから選択される操作を組み込む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
特徴的なサイズは、少なくとも1つの粒子構造の質量、体積、直径、外周、長軸、及び短軸のうちの少なくとも1つから決定される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
分散度は、
Figure 2024516165000027
式中、
Figure 2024516165000028
nは、試料エリア内の粒子の数であり、
は、i番目の粒子の(面積)サイズであり、
Figure 2024516165000029
は粒子(面積)サイズの数平均であり、
Figure 2024516165000030
は、粒子(面積)サイズの(面積)サイズ平均である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
したがって、本明細書に開示される明細書及び例は、単なる解説であるとみなされるべきであり、本開示の真の範囲は、以下の番号付けされた特許請求の範囲によって開示される。
(関連出願の相互参照)
本開示は、2021年4月27日に出願された米国特許仮出願第63/180,612号、2021年5月3日に出願された同第63/183,512号、2021年5月27日に出願された同第63/194,110号、及び2021年9月1日に出願された同第63/239,782号の優先権の利益を主張し、これらの各々の内容は、参照によりそれらの全体が本明細書に援用される。
本開示は、光電子デバイスに関し、特に、EM放射線透過性領域を有する光電子デバイスに関する。
有機発光ダイオード(organic light emitting diode、OLED)などの光電子デバイスでは、少なくとも1つの半導体層が、アノード及びカソードなどの一対の電極間に配設されている。アノード及びカソードは、電源と電気的に結合され、少なくとも1つの半導体層を通って互いに向かって移動する正孔及び電子をそれぞれ生成する。一対の正孔と電子が結合すると、光子の形態でEM放射線が放射され得る。
OLEDディスプレイパネルは、複数の(サブ)ピクセルを含むことができ、各(サブ)ピクセルは、関連する一対の電極と、それらの間の少なくとも1つの半導体層とを有する。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセルは、導電性金属線によって電気的に結合された複数の薄膜トランジスタ(thin-film transistor、TFT)構造を含む駆動回路によって、いくつかの非限定的な例では、電極及び少なくとも1つの半導体層が堆積される基板内で、選択的に駆動され得る。そのようなパネルの様々な層及び被膜は、典型的には、真空ベースの堆積プロセスによって形成される。
そのようなディスプレイパネルは、いくつかの非限定的な例では、携帯電話などの電子デバイスにおいて使用され得る。
いくつかの用途では、ディスプレイパネルの少なくとも一部を通して当該一部を実質的に透明にすると同時に、当該一部から光を放射することができるようにすることが目的であり得る。いくつかの非限定的な例では、実質的に透明な部分は、それを通して、EM信号を含むがこれに限定されないEM放射線を交換することが可能であり得る。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネルのそのような部分は、その信号交換部として示され得る。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネルの信号交換部は、少なくとも1つの(EM信号)透過性領域と、少なくとも1つの(EM信号)放射領域とを備え得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの放射領域は、ディスプレイパネルの(サブ)ピクセルに対応し得る。
Google LLCによって2020年3月26日に出願され、2021年10月12日に発行され、「Boundary panel layout for artifact compensation in multi-pixel density display panel」と題された米国特許第11,145,702号は、複数の行及び複数の列によって画定されるアレイに配置された複数のアレイ部位を含むディスプレイパネルを開示している。このディスプレイパネルは、第1のピクセル密度を有するアレイの第1のエリアと、第1のピクセル密度よりも低い第2のピクセル密度を有するアレイの第2のエリアとを含む。アレイの第2のエリアは、ピクセルがない複数のアレイ部位を含む。第1のエリアに接する第2のエリアの行は少なくとも1つのピクセルを含み、第1のエリアに接する第2のエリアの列は少なくとも1つのピクセルを含む。
2020年4月8日に出願され、「Methods and configurations for improving the performance of sensors under a display」と題されたPCT国際特許出願公開第2020/219267号は、ディスプレイとディスプレイの下のセンサとを含み得る電子デバイスを開示している。ディスプレイは、電子デバイスのユーザに画像を表示するためのサブピクセルのアレイを含み得る。サブピクセルのアレイの少なくとも一部分は、ディスプレイを通してセンサへの光透過率を改善するために、ピクセル除去領域において選択的に除去され得る。ピクセル除去領域は、薄膜トランジスタ構造がなく、電源ラインがなく、再ルーティングされた行/列ラインによる連続的なオープンエリアを有し、タッチ回路が部分的になく、任意選択でダミーコンタクトを含み、及び/又は選択的にパターニングされたディスプレイ層を有する複数のピクセルフリー領域を含んでもよい。
Huawei Technologies Co.Ltd.によって2020年5月29日に出願された「Display panel and display device」と題された中国出願第113745271号は、第1の表示エリア及び第2の表示エリアを含むディスプレイパネル及び表示装置を開示しており、第1の表示エリアのピクセル密度は第2の表示エリアのピクセル密度よりも低く、第1のエリアは複数の第1のピクセルユニットを備えており、各第1のピクセルユニットは第1のサブピクセル、第2のサブピクセル及び第3のサブピクセルを備えており、各第1のピクセルユニットにおける第1のサブピクセルと、隣接する第1のピクセルユニットにおける第2のサブピクセルとの間の最小距離は、1つの第1のピクセルユニットにおける第1のサブピクセルと第2のサブピクセルとの間の距離の1.2~2.5倍である。本出願の実施例は、光がディスプレイパネルを透過した後の回折現象を低減し、スクリーン下の光学素子の光学効果を向上させることができるディスプレイパネル及び表示装置を提供する。
Kunshan Govisionox Optoelectronics Co.Ltdによって2020年7月1日に出願された「Pixel arrangement structure,display panel and display device」と題する中国出願第112436029号は、第1のピクセルユニットにおいて、第1のサブピクセル、第2のサブピクセル、第3のサブピクセル及び第4のサブピクセルのそれぞれの中心を頂点とし、重なり合わないエリアを有する共通辺三角形を形成し、第1のサブピクセルの中心及び第2のサブピクセルの中心を共通辺三角形の頂点とするピクセル配列構造を開示し、第2のサブピクセルは、第2の長軸及び第2の短軸を有し、第2のサブピクセルの長軸方向に沿った中心線は、第1のピクセルユニットにおける第3のサブピクセル及び/又は第4のサブピクセルの中心を通過しない。このピクセル配列構造によれば、制限条件下でサブピクセルをずらして配列する場合、同じ色の光を発するサブピクセルが一列に独立して配列されることが防止され、表示エッジのカラーエッジ問題が改善される。ディスプレイパネル及び表示装置も提供される。
Kunshan Govisionox Optoelectronics Co.Ltd.によって2020年7月1日に出願された「Pixel arrangement structure,display panel and display device」と題する中国出願第112436030号は、複数の第1のピクセルユニット及び複数の第2のピクセルユニットを備えており、第1のピクセルユニット及び第2のピクセルユニットが第1方向及び第2方向に間隔を置いて配列されるピクセル配列構造を開示しており、第1のピクセルユニット及び第2のピクセルユニットの各々は、第1のサブピクセル、第2のサブピクセル、第3のサブピクセル及び第4のサブピクセルを備えており、第1のサブピクセルは、第3のサブピクセルと第4のサブピクセルとの中心接続線の一方側に位置付けられ、第2のサブピクセルは、第3のサブピクセルと第4のサブピクセルとの中心接続線の他方側に位置付けられ、予め設定された角度を回転させた後、第2のピクセルユニットにおける各サブピクセル構造は、第1のピクセルユニット内の各サブピクセル構造と鏡面対称である。このピクセル配列構造は、サブピクセルの配列コンパクト性及びサブピクセル間の間隔を考慮することができ、配列コンパクト性とサブピクセル間の間隔との間のバランスが求められ、ピクセル配列構造は、高い解像度を有し、混色リスク及び色かぶりを低減し、カラーエッジを改善し、視覚的粒状感を改善するのに有益である。ディスプレイパネル及び表示装置も提供される。
Kunshan Govisionox Optoelectronics Co.Ltd.によって2020年7月1日に出願された「Pixel arrangement structure,display panel and display device」と題する中国出願第112436031号は、第1のサブピクセル、第2のサブピクセル、第3のサブピクセル及び第4のサブピクセルを備えるピクセル配列構造を開示しており、整列配置された2つの第1のサブピクセルの中心及び整列配置された2つの第2のサブピクセルの中心は、頂点接続線であり、仮想四角形を形成し、その仮想四角形は、2つの対向辺、短辺及び長辺を含み、短辺及び長辺は、対向して配置され、2つの対向辺の頂点に接続され、仮想四角形の短辺は、仮想四角形の長辺と平行ではなく、仮想四角形内には、第3のサブピクセル又は第4のサブピクセルが配置され、第3のサブピクセルの発光色と第4のサブピクセルの発光色とは同じである。このピクセル配列構造において、制限条件下でサブピクセルをずらして配列され、それによって同じ色の光を発するサブピクセルが一列に独立して配列されることが防止され、表示エッジのカラーエッジ問題が改善される。ディスプレイパネル及び表示装置も提供される。
Kunshan Govisionox Optoelectronics Co.Ltd.によって2020年7月1日に出願された「Display panel and display device」と題する中国出願第112436032号は、複数のサブピクセル及び複数の透光保留エリアを含むディスプレイパネルを開示し、複数のサブピクセルは、複数の第1のサブピクセル、複数の第2のサブピクセル及び複数の第3のサブピクセルを含み、1つの第2のサブピクセル及び1つの透光保留エリアが隣接して配置されて結合エリアを形成し、ディスプレイパネルは、複数の第1のピクセル行と複数の第2のピクセル行とを備えており、第1のピクセル行と第2のピクセル行とは、間隔をあけて交互に配置され、各第1のピクセル行には複数の第1のサブピクセルと複数の結合領域が配置され、第1のピクセル行には第1のサブピクセルと結合領域が間隔をあけて交互に配置され、各第2のピクセル行には複数の第3のサブピクセルが配置され、隣接する2つの第1のピクセル行において、一方の第1のピクセル行における結合エリアの配置構造は、他方の第1のピクセル行における結合エリアの配置構造と異なり、90度回転させた後の結合エリアは同一である。ディスプレイパネルは、混色リスク及び色かぶりを低減するのに有益である。ディスプレイ装置も提供される。
Hefei Visionox Technology Co.Ltd.によって2020年9月17日に出願された「Light-transmitting display module,display panel and preparation method thereof」と題する中国特許出願第112054048号は、透過型表示モジュール、ディスプレイパネル及びその製造方法を開示しており、透過型表示モジュールは、ピクセル定義層が隔離構造及び隔離構造によって周囲に形成されたピクセル開口を備え、核形成阻止層は、ピクセル定義層の基板から遠い側に位置付けられ、複数の阻止ユニットを備え、阻止ユニットのピクセル定義層への第1の正投影は、隔離構造の少なくとも一部を覆い、阻止ユニットの少なくとも一部が不連続に配置され、第1の共通電極は、ピクセル定義層の基板から遠い側に位置付けられ、第1の共通電極のピクセル定義層への第2の正投影は、第1の正投影以外のエリアの少なくとも一部を覆う。本発明の実施形態によって提供される光透過ディスプレイモジュールでは、光透過ディスプレイモジュールの正常な表示に影響を及ぼさない条件下で、光透過ディスプレイモジュールの光透過率を向上させることができ、感光性部品を光透過ディスプレイモジュールの片側のスクリーンの下に都合よく組み込むことができる。
Hefei Visionox Technology Co.Ltdによって2020年9月17日に出願された「Display panel,preparation method display panel and display device」と題する中国出願第112103318号は、ディスプレイパネル、ディスプレイパネルの製造方法及び表示装置を開示しており、ディスプレイパネルは、第1の表示エリア及び第2の表示エリアを備え、第1の表示エリアの光透過率は第2の表示エリアの光透過率よりも大きく、ディスプレイパネルは、基板を備え、ピクセル定義層は、基板上に位置付けられ、隔離構造と、隔離構造の囲いによって形成されたピクセル開口部と、ピクセル定義層への第1の正投影被覆遷移表示エリアのピクセル開口部における第1の阻止ユニットを含む核形成阻止層とを含み、共通電極は、第1の共通電極及び第2の共通電極を含み、第2共通電極は、第2の表示エリア及び遷移表示エリアに形成され、第1の共通電極のピクセル定義層への第2の正投影は、第1の表示エリア及び遷移表示エリアにおける第1の正投影を除く少なくとも一部のエリアを覆う。ディスプレイパネルの少なくとも一部のエリアは、光透過性であってもよく、表示することができ、感光アセンブリは、スクリーンの下に組み込むのに好都合である。
Xiamen Tianma Microelectronics Co.Ltd.によって2021年4月16日に出願され、2022年1月11日に発行された「Display panel and display device」と題する米国特許第11,222,929号は、ディスプレイパネル及び表示装置を開示している。ディスプレイパネルは、第1の表示領域、第2の表示領域、及び第1の表示領域と第2の表示領域との間の遷移表示領域を含む。第2の表示領域は第2のピクセルユニットを含み、遷移表示領域は第3のピクセルユニットを含み、各第2のピクセルユニット及び各第3のピクセルユニットはいずれも第1のサブピクセル、第2のサブピクセル、第3のサブピクセル及び白サブピクセルを含む。第2のピクセルユニットにおける白サブピクセルの総開口面積と第2のピクセルユニットの総面積との比はAであり、第3のピクセルユニットにおける白サブピクセルの総開口面積と第3のピクセルユニットの総面積との比はBであり、B<Aである。白色サブピクセルは、ディスプレイパネルの表示段階においてオン又はオフにされる。
Apple Inc.によって2021年4月23日に出願された「Pixel Design for Electronic Display Devices」と題する米国特許出願公開第2021/0240026号は、スルーディスプレイ撮像のためのシステム及び方法を開示する。ディスプレイは、不透明裏当てを通して画定される撮像開口を含む。光学撮像アレイが開口と位置合わせされる。開口の上に、ディスプレイは、光透過率を増加させるように配置及び/又は構成される。例えば、撮像開口の上方又はそれに隣接するディスプレイの領域は、ディスプレイの他の領域よりも低いピクセル密度で形成され得、それによって、ピクセル間距離(例えば、ピッチ)を増加させ、光がディスプレイを横断して光学撮像アレイに到達することができる面積を増加させる。
Wuhan Tianma Microelectronics Co.Ltd.によって2021年7月1日に出願された「Display panel,preparation method and display device」と題された中国特許出願第CN113327972号は、ディスプレイパネル、製造方法及び表示装置を開示している。ピクセル構造は、複数の第1のサブピクセル、第2のサブピクセル及び第3のサブピクセルを含み、複数の第3のサブピクセルは第1の仮想台形を形成し、第1のサブピクセルは第1の仮想台形内にあり、複数の第1のサブピクセル及び複数の第2のサブピクセルは第2の仮想台形を形成し、第3のサブピクセルは第2の仮想台形内にあり、第1の仮想台形は、第1の長辺と、第1の斜辺と、第1の短辺と、第2の斜辺とを含み、第2の仮想台形は、第2の長辺と、第3の斜辺と、第2の短辺と、第4の斜辺とを含み、第1の長辺と第1のベベルエッジとが第1の夾角を形成し、第1の長辺と第2のベベルエッジとが第2の夾角を形成し、第2の長辺と第3の傾斜辺とが第3の夾角を形成し、第2の長辺と第4傾斜辺とが第4夾角を形成し、第1の夾角と第2の夾角の角度の和が第1の角度であり、第3の夾角と第4の夾角の角度の和が第2の角度であり、第1の角度と第2の角度の差分値が第1の予め設定された範囲内である。
Wuhan Tianma Microelectronics Co.Ltd.によって2021年7月1日に出願された「Display panel and display device」と題する中国特許出願第113327973号は、ディスプレイパネル及び表示装置を開示しており、ディスプレイパネルは、アレイ状に配置された複数のピクセル繰り返し単位を含み、各ピクセル繰り返し単位は、2つの第1のサブピクセル、2つの第2のサブピクセル及び4つの第3のサブピクセルを含み、ディスプレイパネルにおいて、4つの第3のサブピクセルの間に1つの第1のサブピクセルが位置付けられ、4つの第3のサブピクセルの間に位置する1つの第2のサブピクセルがあり、2つの第1のサブピクセルと2つの第2のサブピクセルとの間に第3のサブピクセルが同時に位置付けられ、第1のサブピクセルを取り囲む4つの第3のサブピクセルの中心が第1の台形を形成し、第1の台形の2組の対辺の長さが異なる。本発明の実施形態の技術案は、ディスプレイパネルの表示効果を向上させることができる。
Apple Inc.によって2021年7月7日に出願された「Displays having transparent openings」と題するPCT国際特許出願公開第2022/035527号は、ディスプレイと、ディスプレイの下に形成された光センサとを含み得る電子デバイスを開示している。電子デバイスは、光センサに重なる複数の透明窓を含んでもよい。ディスプレイパネルの解像度は、透明窓の存在に起因して、一部のエリアにおいて低減され得る。回折アーチファクトを軽減するために、第1のセンサ(13-1)は、第1のパターンに従って配置された透明窓を有する第1のピクセル除去領域を通る光を感知することができる。第2のセンサ(13-2)は、第1のパターンとは異なる第2のパターンに従って配置された透明窓を有する第2のピクセル除去領域を通して光を感知することができる。透明窓の第1及び第2のパターンは、異なる回折アーチファクトを有する第1及び第2のセンサをもたらし得る。したがって、第1のセンサからの画像は、第2のセンサからの画像に基づいて回折アーチファクトについて補正することができる。
Samsung Display Co.Ltd.によって2021年12月9日に出願された米国特許出願公開第2022/0102446号は、第1の表示領域及び第2の表示領域を含む表示領域を含む表示装置を開示しており、第1の表示領域は複数の第1のピクセルを含み、第2の表示領域は複数の第2のピクセル及び少なくとも1つの光透過性領域を含み、光透過性領域は第1のピクセル及び第2のピクセルの光透過率よりも高い光透過率を有し、第2の表示領域は第1の表示領域の光透過率よりも高い光透過率を有する。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域は、少なくとも1つの放射領域の間に散在してもよい。放射領域は概して、そのような領域を通るEM放射線の透過を減衰又は抑制し得る層、被膜、及び/又は構成要素を含むので、いくつかの非限定的な例では、透過性領域は一概して、そのような層、被膜、及び/又は構成要素が実質的になくてもよいディスプレイパネルの非放射領域に設けられてもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネルの少なくとも一部に少なくとも1つの透過性領域を提供する一方で、ディスプレイパネルのそのような部分に少なくとも1つの放射領域も提供して、そのような少なくとも1つの透過性領域が実質的にないディスプレイパネルの部分に対して、少なくとも1つの放射領域の開口率及び比較的高いピクセル密度のうちの少なくとも1つを維持することが目的であり得る。
ここで、本開示の例を以下の図を参照して説明するが、異なる図における同一の参照番号は、同一の、及び/又はいくつかの非限定的な例では、類同の、及び/又は対応する要素を示す。
本開示の一例による、側方面の第1の部分におけるパターニング被膜の選択的堆積、続いて、その第2の部分における堆積材料の閉じた被膜の堆積によって形成される、側面における複数の層を有する例示的なデバイスの断面からの簡略化されたブロック図である。 本開示の一例による、その内部に、それを通って少なくとも1つの電磁(electromagnetic、EM)信号が交換される少なくとも1つの開口を備える複数の層を有する例示的なディスプレイパネルの例示的な断面図を示す概略図である。 本開示の一例による、信号交換部及び表示部を備えるディスプレイパネルを平面で示す概略図である。 本開示の一例による、信号交換部及び表示部を備えるディスプレイパネルを平面で示す概略図である。 本開示の一例による、信号交換部及び表示部を備えるディスプレイパネルを平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 図3Aの例示的な(サブ)ピクセル配列によって占められた信号交換領域の少なくとも断片を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 図3Gの例示的な(サブ)ピクセル配列によって占められた信号交換領域の少なくとも断片を平面で示す概略図である。 本開示の一例による例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 図3E及び図3Fの例示的な(サブ)ピクセル配列によって占められた信号交換部の少なくとも断片を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、それぞれの例示的な(サブ)ピクセル配列を平面で示す概略図である。 本開示の例による、信号交換部及び表示部の両方における(サブ)ピクセル配列のそれぞれの例示的な断片を平面で示す概略図である。 本開示の例による、信号交換部及び表示部の両方における(サブ)ピクセル配列のそれぞれの例示的な断片を平面で示す概略図である。 本開示の例による、信号交換部及び表示部の両方における(サブ)ピクセル配列のそれぞれの例示的な断片を平面で示す概略図である。 本開示の例による、信号交換部及び表示部の両方における(サブ)ピクセル配列のそれぞれの例示的な断片を平面で示す概略図である。 本開示の例による、信号交換部、遷移領域及び表示部の各々における(サブ)ピクセル配列のそれぞれの例示的な断片を平面で示す概略図である。 本開示の例による、信号交換部、遷移領域及び表示部の各々における(サブ)ピクセル配列のそれぞれの例示的な断片を平面で示す概略図である。 本開示の一例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける下地層の露出層表面上にパターンでパターニング被膜を堆積させるための例示的プロセスを示す概略図である。 図6のパターニング被膜の堆積パターンを含む露出層表面上の第2の部分に堆積材料を堆積させるための例示的なプロセスを示す概略図であり、パターニング被膜は、核形成阻害被膜(nucleation-inhibiting coating、NIC)である。 図1のデバイスの例示的なバージョンを断面図で示す概略図である。 図8Aのデバイスを補足的な平面図で示す概略図である。 図1のデバイスの例示的バージョンを断面図で示す概略図である。 図8Cのデバイスを相補的な平面図で示す概略図である。 図1のデバイスの例を断面図で示す概略図である。 図1のデバイスの一例を断面図で示す概略図である。 図1のデバイスの一例を断面図で示す概略図である。 本開示における様々な例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける堆積層との堆積界面におけるNICの様々な潜在的挙動を示す概略図である。 本開示における様々な例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける堆積層との堆積界面におけるNICの様々な潜在的挙動を示す概略図である。 本開示における様々な例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける堆積層との堆積界面におけるNICの様々な潜在的挙動を示す概略図である。 本開示における様々な例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける堆積層との堆積界面におけるNICの様々な潜在的挙動を示す概略図である。 本開示における様々な例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける堆積層との堆積界面におけるNICの様々な潜在的挙動を示す概略図である。 本開示における様々な例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける堆積層との堆積界面におけるNICの様々な潜在的挙動を示す概略図である。 本開示における様々な例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける堆積層との堆積界面におけるNICの様々な潜在的挙動を示す概略図である。 本開示における様々な例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける堆積層との堆積界面におけるNICの様々な潜在的挙動を示す概略図である。 本開示における様々な例による、図1のデバイスの例示的バージョンにおける堆積層との堆積界面におけるNICの様々な潜在的挙動を示す概略図である。 本開示の一例による例示的なエレクトロルミネセンスデバイスの断面からのブロック図である。 図1のデバイスの断面図である。 本開示の一例による、図11のデバイスのバージョンで使用するのに好適な例示的なパターニングされた電極を平面図で解説する概略図である。 線13-13に沿った、図12のデバイスの例示的な断面図を示す概略図である。 本開示の一例による、図11のデバイスの例示的なバージョンでの使用に好適な電極の複数の例示的なパターンを平面図で示す概略図である。 線14B-14Bに沿った図14Aのデバイスの中間段階における例示的な断面図を示す概略図である。 線14C-14Cに沿った、図14Aのデバイスの例示的な断面図を示す概略図である。 本開示の一例による、例示的なパターニングされた補助電極を有する、図11のデバイスの例示的バージョンの断面図を解説する概略図である。 本開示の一例による、少なくとも1つの放射領域及び少なくとも1つの非放射領域に重なる補助電極の例示的なパターンを平面図で解説する概略図である。 本開示の一例による、ダイヤモンド構成の放射領域の複数のグループを有する図11のデバイスの例示的なバージョンの例示的なパターンを平面図で示す概略図である。 線17B-17Bに沿った、図17Aのデバイスの例示的な断面図を示す概略図である。 線17C-17Cに沿った、図17Aのデバイスの例示的な断面図を示す概略図である。 本開示の一例による、追加の例示的な堆積ステップを有する図11のデバイスの例示的なバージョンの例示的な断面図を解説する概略図である。 本開示の一例による、追加の例示的な堆積ステップを有する図11のデバイスの例示的なバージョンの例示的な断面図を解説する概略図である。 本開示の一例による、追加の例示的な堆積ステップを有する図11のデバイスの例示的なバージョンの例示的な断面図を解説する概略図である。 本開示の一例による、追加の例示的な堆積ステップを有する図11のデバイスの例示的なバージョンの例示的な断面図を解説する概略図である。 本開示の一例による、少なくとも1つの補助電極を有する、少なくとも1つの例示的なピクセル領域及び少なくとも1つの例示的な光透過性領域を含む図11のデバイスの透明バージョンの一例を平面図で示す概略図である。 線22B-22Bに沿った、図22Aのデバイスの例示的な断面図を示す概略図である。 本開示の一例による、少なくとも1つの例示的なピクセル領域と少なくとも1つの例示的な光透過性領域とを含む図11のデバイスの透明バージョンの一例を平面図で解説する概略図である。 線23-23に沿った図23Aのデバイスの例示的な断面図を解説する概略図である。 線23-23に沿った、図23Aのデバイスの例示的な断面図を示す概略図である。 本開示の一例による、異なる厚さの第2の電極を有するサブピクセル領域を有する図11のデバイスの例示的バージョンを製造するための例示的プロセスの例示的段階を示し得る概略図である。 本開示の一例による、第2の電極が補助電極と結合される、図14のデバイスの例示的バージョンの例示的断面図を解説する概略図である。 本開示の一例による、非放射領域に隔壁と凹部などの遮蔽領域とを有する図14のデバイスの例示的なバージョンの例示的な断面図を解説する概略図である。 本開示の様々な例による、非放射領域に隔壁と開口などの遮蔽領域とを有する図14のデバイスの例示的なバージョンの例示的な断面図を示す概略図である。 本開示の様々な例による、非放射領域に隔壁と開口などの遮蔽領域とを有する図14のデバイスの例示的なバージョンの例示的な断面図を示す概略図である。 本開示の一例による、選択的堆積及びその後の除去プロセスによって、図14のデバイスの例示的なバージョンの露出層表面上にパターン状に堆積層を堆積させるための例示的なプロセスの例示的な段階を示す概略図である。 本開示の一例による、表面上に吸収された吸着原子の相対エネルギー状態を解説する例示的なエネルギープロファイルである。 本開示の一例による、膜核の形成を解説する概略図である。
本開示では、少なくとも1つの数値(添え字を非限定的に含む)及び/又は小文字のアルファベット文字(小文字を非限定的に含む)が添付された参照番号は、その参照番号によって説明される要素又は特徴の特定のインスタンス及び/又はそのサブセットを指すとみなされ得る。添付の値及び/又は文字を参照せずに参照番号を参照することは、文脈が指示するように、概して、参照番号によって説明される要素又は特徴、及び/又はそれによって説明される全てのインスタンスのセットを指すことができる。同様に、参照番号は、数字の代わりに文字「x」を有していてもよい。かかる参照番号への言及は、文脈が指示するように、概して、文字「x」が数字で置き換えられた参照番号によって説明される要素又は特徴、及び/又はそれによって説明される全てのインスタンスのセットを指すことができる。
本開示では、限定ではなく説明のために、特定のアーキテクチャ、インターフェース、及び/又は技術を非限定的に含む特定の詳細が、本開示の完全な理解を与えるために記載される。いくつかの例では、周知のシステム、技術、構成要素、デバイス、回路、方法、及びアプリケーションの詳細な説明は、不必要な詳細で本開示の説明を不明瞭にしないように省略される。
更に、本明細書で再現されるブロック図は、本技術の原理を具現化する解説用の構成要素の概念図を表すことができることが理解されよう。
したがって、システム及び方法の構成要素は、本明細書の説明の利益を有する当業者に容易に明らかになる詳細によって本開示が不明瞭とならないように、図面において従来の記号によって必要に応じて表されており、本開示の例を理解することに関係するそれらの特定の詳細のみが示されている。
本明細書に提供される任意の図面は、一定の縮尺で描かれていない場合があり、決して本開示を限定するものとみなされない場合がある。
破線の輪郭で示される任意の特徴又は動作は、いくつかの例では、オプションとみなされ得る。
本開示の目的は、従来技術の少なくとも1つの欠点を除去又は軽減することである。
本開示は各々が(サブ)ピクセルに対応する複数の放射領域を含む表示部(サブ)ピクセル配列を含む少なくとも1つの表示部と、少なくとも1つの透過性領域と各々が(サブ)ピクセルに対応する複数の放射領域とを含む信号交換部(サブ)ピクセル配列を含む少なくとも1つの信号交換部と、を含むディスプレイパネル。信号交換部(サブ)ピクセル配列は、信号交換部(サブ)ピクセル配列における少なくとも1つの(サブ)ピクセルのサイズ、形状、構成、及び配向のうちの少なくとも1つと、ピクセル密度と、信号交換部(サブ)ピクセル配列における(サブ)ピクセルのピッチと、から選択される少なくとも1つの特徴において表示部(サブ)ピクセル配列と異なることによって、少なくとも1つの透過性領域を収容する。
広い態様によれば、各々が(サブ)ピクセルに対応する複数の放射領域を含む表示部(サブ)ピクセル配列を含む少なくとも1つの表示部と、少なくとも1つの透過性領域と各々が(サブ)ピクセルに対応する複数の放射領域とを含む信号交換部(サブ)ピクセル配列を含む少なくとも1つの信号交換部とを含むディスプレイパネルが開示され、信号交換部(サブ)ピクセル配列は、信号交換部(サブ)ピクセル配列における少なくとも1つの(サブ)ピクセルのサイズ、形状、構成、及び配向と、ピクセル密度と、信号交換部(サブ)ピクセル配列における(サブ)ピクセルのピッチと、のうちの少なくとも1つから選択される少なくとも1つの特徴において表示部(サブ)ピクセル配列と異なることによって少なくとも1つの透過性領域を収容する。
いくつかの非限定的な例では少なくとも1つの信号交換部は、ディスプレイパネルの端部に近接して位置決めされ得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの表示部は、少なくとも1つの信号交換部を実質的に取り囲んでもよい。
いくつかの非限定的な例では少なくとも1つの透過性領域の境界と少なくとも1つの透過性領域に近接するサブピクセルの境界との間の分離は、少なくとも約5ミクロン、少なくとも約6ミクロン、少なくとも約8ミクロン、少なくとも約10ミクロン、少なくとも約11ミクロン、及び少なくとも約12ミクロンのうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域の境界と、信号交換部において少なくとも1つの透過性領域に近接するサブピクセルの境界との間の分離は、約5~15ミクロン、約6~12ミクロン、及び約8~10ミクロンのうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、各透過性領域のサイズは、少なくとも10ミクロンであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、各透過性領域のサイズは、約10~150ミクロン、約10~130ミクロン、約15~120ミクロン、約15~100ミクロン、約20~80ミクロン、約20~65ミクロン、約25~60ミクロン、及び約30~50ミクロンのうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部における放射領域及び透過性領域の全ての合計開口率は、約60%、約55%、約50%、約45%、及び約40%以下のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部内の放射領域及び透過性領域の全ての合計開口率は、約30~60%、約35~60%、約40~60%、約35~55%、約40~50%、約45~55%、及び約45~50%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域は、複数の透過性境界セグメントによって画定される境界を有することができる。
いくつかの非限定的な例では、配向層は、少なくとも1つの追加の元素を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、透過性境界セグメントの大部分は、それに近接する(サブ)ピクセルに対応する放射領域の境界の一部に実質的に平行であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域は、カソード材料を実質的に欠いていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、カソード材料の堆積前に少なくとも1つの透過性領域内にパターニング被膜を堆積させることによって、カソード材料が少なくとも1つの透過性領域内で核形成することを実質的に妨げられることができる。
いくつかの非限定的な例では、カソード材料は、そのレーザアブレーションによって少なくとも1つの透過性領域から除去されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの特徴は、サイズ、形状、構成のうちの少なくとも1つであってもよく、信号交換部(サブ)ピクセル配列及び表示部(サブ)ピクセル配列は、少なくとも1つの(サブ)ピクセルのピクセル密度が共通している。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列及び表示部(サブ)ピクセル配列は、信号交換部(サブ)ピクセル配列及び表示部(サブ)ピクセル配列における少なくとも1つの(サブ)ピクセルのピッチが共通していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列における(サブ)ピクセルのうちの少なくとも1つのサイズは、表示部(サブ)ピクセル配列内の対応する(サブ)ピクセルのサイズよりも小さくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列における各(サブ)ピクセルのサイズは、表示部(サブ)ピクセル配列内の対応する(サブ)ピクセルのサイズよりも小さくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列のピクセルのサブピクセルは、少なくとも2つの寸法において横方向に離間されていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列は、各々が第1のサブピクセル、第2のサブピクセル、及び第3のサブピクセルを含む複数のピクセルを含んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列のピクセルは、第2の第2のサブピクセルを更に含んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列のピクセルのサブピクセルの対に関連付けられた放射領域内に位置する端点をそれぞれ有する複数の非重複ベクトルによって画定される領域は、ピクセルに関連付けられた輪郭を画定することができる。
いくつかの非限定的な例では、化合物はフルオロポリマーであり得る。
いくつかの非限定的な例では、各ベクトルは、サブピクセルの放射領域の重心に位置する終点を有してもよい。
いくつかの非限定的な例では、輪郭は、ボックスを定義する4つのベクトルを含むことができ、各々が共通の頂点を有する4つの隣接するボックスを含む単位セルは、信号交換部(サブ)ピクセル配列の最小繰り返し単位を定義する。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域は、単位セル内の少なくとも1つの輪郭に配置されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域は、単一の少なくとも1つの輪郭内に完全にあってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部の透過性領域の開口率は、約50%以下、45%以下、40%以下、35%以下、33%以下、及び25%以下のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部の透過性領域の開口は、少なくとも約5%、少なくとも約10%、及び少なくとも約15%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部の全ての放射領域の開口率は、約20%以下、約15%以下、及び約10%以下のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部の全ての放射領域の開口率が、約5~10%であり、信号交換部における全ての透過性領域の開口率が約30~50%であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部の全ての放射領域の開口率は、約6~9%であってもよく、その中の全ての透過性領域の開口率は、約35~45%であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの特徴が、ピクセル密度であってもよく、信号交換部(サブ)ピクセル配列及び表示部(サブ)ピクセル配列が、信号交換部(サブ)ピクセル配列及び表示部(サブ)ピクセル配列における少なくとも1つの(サブ)ピクセルのサイズ、形状、構成、配向、及びピッチのうちの少なくとも1つが共通している。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列及び表示部(サブ)ピクセル配列が、信号交換部(サブ)ピクセル配列及び表示部(サブ)ピクセル配列における少なくとも1つの(サブ)ピクセルのサイズ、形状、構成、配向、及びピッチの各々が共通していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列及び表示部(サブ)ピクセル配列は、信号交換部(サブ)ピクセル配列及び表示部(サブ)ピクセル配列における少なくとも1つの(サブ)ピクセルのピッチが共通していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列のピクセル密度は、表示部(サブ)ピクセル配列のピクセル密度よりも小さくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、表示部(サブ)ピクセル配列におけるピクセルのサブピクセルに対応する少なくとも1つのピクセルの少なくとも1つのサブピクセルが、信号交換部(サブ)ピクセル配列において省略されていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、表示部(サブ)ピクセル配列に存在するピクセルのサブピクセルに対応する少なくとも1つのピクセルの全てのサブピクセルが、信号交換部(サブ)ピクセル配列において省略されていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、表示部(サブ)ピクセル配列に存在するピクセルのサブピクセルに対応する1つおきのピクセルの全てのサブピクセルが、信号交換部(サブ)ピクセル配列において省略されていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、省略されたサブピクセルは、省略されたサブピクセルによって形成される少なくとも1つの空隙のサイズを最大化するように選択され得る。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部(サブ)ピクセル配列におけるピクセル密度は、表示部(サブ)ピクセル配列におけるピクセル密度の50%、62.5%、及び75%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域が、信号交換部(サブ)ピクセル配列における少なくとも1つのピクセルの少なくとも1つのサブピクセルを省略することによって形成された少なくとも1つの空隙内に配設されていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部の透過性領域の開口率は、約15~40%、約20~40%、約15~35%、及び約20~35%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部の透過性領域の開口は、少なくとも約5%、少なくとも約10%、及び少なくとも約15%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部の全ての放射領域の開口率は、約12~25%であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部の全ての放射領域の開口率は、約12~25%であってもよく、その中の全ての透過性領域の開口率は、約30~45%であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの特徴はピッチであってもよく、信号交換部(サブ)ピクセル配列における(サブ)ピクセルのピッチは、表示部(サブ)ピクセル配列における(サブ)ピクセルのピッチよりも小さくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの不均一性は、金属元素を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネルは、表示部と信号交換部との間に配設された少なくとも1つの遷移領域を更に備えてもよく、遷移領域が、各々が(サブ)ピクセルに対応する複数の放射領域を含む遷移領域(サブ)ピクセル配列を含み、遷移領域(サブ)ピクセル配列が、少なくとも1つの特徴において表示部(サブ)ピクセル配列及び信号交換(サブ)ピクセル配列の両方と異なり、その結果、表示部(サブ)ピクセル配列と、信号交換(サブ)ピクセル配列との間の少なくとも1つの遷移領域の介在が、表示部(サブ)ピクセル配列と、信号交換(サブ)ピクセル配列との間の視覚的に知覚される差を低減する。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの遷移領域は、少なくとも1つの透過性領域を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの遷移領域は、信号交換部の境界の周りに配置されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの遷移領域が、少なくとも1つの信号交換部を取り囲んでもよく、少なくとも1つの表示部が、少なくとも1つの遷移領域を取り囲んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの遷移領域が、第1の遷移領域及び第2の遷移領域を含んでもよく、第1の遷移領域が、表示部と第2の遷移領域との間に配設され、第2の遷移領域が、第1の遷移領域と信号交換部との間に配設され、第2の遷移領域の遷移領域(サブ)ピクセル配列が、少なくとも1つの特徴において、第1の遷移領域の遷移領域(サブ)ピクセル配列及び信号交換部(サブ)ピクセル配列の両方と異なり、その結果、遷移領域(サブ)ピクセル配列と、信号交換部(サブ)ピクセル配列との間の第2遷移領域の介在が、遷移領域(サブ)ピクセル配列と、信号交換部(サブ)ピクセル配列との間の視覚的に知覚される差を低減する。
層状デバイス
本開示は、概して、積層半導体デバイスに関し、より具体的には、光電子デバイスに関する。光電子デバイスは、概して、電気信号を光子に、かつその逆に変換する任意のデバイスを包含し得る。光電子デバイスの非限定的な例としては、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)が挙げられる。
有機光電子デバイスは、1つ以上の活性層及び/又はその層が主に有機(炭素含有)材料、より具体的には有機半導体材料から形成されている任意の光電子デバイスを包含し得る。
ここで図1に目を向けると、例示的な層状半導体デバイス100の断面図が示され得る。いくつかの非限定的な例では、図10により詳細に示すように、デバイス100は、基板10上に堆積された複数の層を備えることができる。
X軸として識別される側方軸は、Z軸として識別される長手方向軸とともに示され得る。Y軸として識別される第2の側方軸は、X軸及びZ軸の両方を実質的に横断するものとして示され得る。側方軸のうちの少なくとも1つは、デバイス100の側方面を画定することができる。長手方向軸は、デバイス100の長手方向面を画定することができる。
デバイス100の層は、側方軸によって画定される平面に実質的に平行に、側方面に延在し得る。当業者は、図1に示される実質的に平面的な表現が、いくつかの非限定的な例では、解説のため抽象化されている場合があることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、デバイス100の側方範囲にわたって、異なる厚さ及び寸法の局所化された実質的に平面の層が存在してもよく、いくつかの非限定的な例では、層が実質的に完全に存在しなくてもよく、かつ/又は非平面遷移エリア(側方間隙及び更に不連続性を含む)によって分離される層を含んでもよい。
したがって、解説目的のために、デバイス100は、実質的に平行な平面層の実質的に階層化された構造としてその横方向面で示され得るが、かかるデバイスは、特徴を画定するための多様なトポグラフィを局所的に解説することができ、その各々は、断面面において考察された階層化されたプロファイルを実質的に呈し得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス100の露出層表面11の側方面は、第1の部分101及び第2の部分102を含み得る。いくつかの非限定的な例では、第2の部分102は、第1の部分101を越えてある、デバイス100の露出層表面11のその一部を含み得る。
ディスプレイパネル及びユーザデバイス
ここで図2Aを参照すると、ディスプレイパネル200などの例示的な層状デバイスの断面図が示され得る。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200は、その面201を形成する最外層で終端する、基板10上に堆積された複数の層を含み得る。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200は、デバイス100のバージョンであり得る。
図2B~図2Dにおいてより良く見られ得るように、いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200は、少なくとも1つの信号交換部203と、少なくとも1つの表示部207とを備え得る。少なくとも1つの信号交換部203は、少なくとも1つの(EM放射)透過性領域31x図3A及び少なくとも1つの(光)放射領域1401図14Aを備え得る。
少なくとも1つの表示部207は、少なくとも1つの放射領域1401を備え得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの表示部207は、それを通るEM放射のより大きい又はより小さい程度の透過を可能にする少なくとも1つの領域又は部分を更に備え得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの表示部207は、個別に、及び/又は少なくとも1つの他の表示部207とともに、少なくとも1つの信号交換部203を実質的に取り囲み得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203は、ディスプレイパネル200の端部に近接して位置決めされ得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203は、少なくとも1つの表示部207が少なくとも1つの信号交換部203を完全に取り囲まないように、端部に近接して位置決めされてもよく、構成されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203は、図2Bに示されるような縁部、又は図2Cに示されるような角部を含むがこれらに限定されない、ディスプレイパネル200の端部に近接して位置決めされ得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203は、図2Dに示すように、ディスプレイパネル200の横方向面内の実質的に中央に位置決めされ得る。
図2Bに示すように、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203は、限定はしないが、実質的に正方形及び長方形の構成のうちの少なくとも1つを含む多角形の輪郭を有してもよい。
図2Cに示すように、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203は、限定はしないが、実質的に円形、卵形、及び楕円形の構成のうちの少なくとも1つを含む、湾曲した輪郭を有してもよい。
ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのレイアウトが、(サブ)ピクセル開口のサイズ、形状、及び構成を非限定的に含む、ディスプレイパネル200の信号交換部203及び表示部207の両方に対して実質的に同じである開口レイアウトを有するファインメタルマスク(fine metal mask、FMM)の使用を可能にすることを非限定的に含む、製造を簡単にすることを非限定的に含む、ディスプレイパネルの表示部207における(サブ)ピクセル2210/32xのレイアウトに多かれ少なかれ似ていることを必要とするシナリオがあり、信号交換部203における隣接する(サブ)ピクセル2210/32x間の間隔(「ピッチ」)が、表示部207におけるそのピッチと同じかその整数倍の一方であることを、当業者は理解するであろう。
そうではあるが、本開示における例は、信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのレイアウトが、ディスプレイパネル200の表示部207におけるそのレイアウトと実質的に異なり得るシナリオにおいて適用可能性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203の少なくとも1つの放射領域1401の開口率は、少なくとも1つの信号交換部203に隣接する及び/又は実質的に近接する少なくともそのエリアにおいて、少なくとも1つの表示部207の少なくとも1つの放射領域1401の開口率と実質的に同じであってもよい。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の開口率は、それにわたって実質的に均一であり得る。少なくともいくつかの用途では、少なくとも1つの信号交換部203及び少なくとも1つの表示部207が実質的に同じ開口率を有することを必要とするシナリオが存在する場合があり、それによって、ディスプレイパネル200の見かけの輝度は、少なくとも1つの信号交換部203及び少なくとも1つの表示部207の両方にわたって実質的に同じであってもよいが、これに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203の少なくとも1つの放射領域1401のピクセル密度は、少なくとも1つの信号交換部203に隣接する及び/又は実質的に近接する少なくともそのエリアにおいて、少なくとも1つの表示部207の少なくとも1つの放射領域1401のピクセル密度と実質的に同じであってもよい。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200のピクセル密度は、それにわたって実質的に均一であり得る。少なくともいくつかの用途では、少なくとも1つの信号交換部203及び少なくとも1つの表示部207が実質的に同じピクセル密度を有することを必要とするシナリオが存在する場合があり、それによって、ディスプレイパネル200の解像度は、少なくとも1つの信号交換部203及び少なくとも1つの表示部207の両方にわたって実質的に同じであってもよいが、これに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203の少なくとも1つの放射領域1401の配列は、少なくとも1つの信号交換部203に隣接する及び/又は実質的に近接する少なくともそのエリアにおいて、少なくとも1つの表示部207の少なくとも1つの放射領域1401の配列と実質的に同じであってもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203における(サブ)ピクセルレイアウトは、少なくとも1つの表示部207の(サブ)ピクセルレイアウトと実質的に同じであってもよい。
本開示では、「透過性領域」という用語は、透過性領域31xではないディスプレイパネル200の別の領域と少なくとも比較して、ディスプレイパネル200に入射するEM放射のより多くの部分が透過されることを可能にするように構成され得る少なくとも1つの透過性領域31xを限定的に含むディスプレイパネル200の領域を指す。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xは、いくつかの非限定的な例では、ITO、IZO、及び/又はIGZOを非限定的に含む少なくとも1つの透明導電性酸化物(transparent conducting oxide、TCO)などの透明導電性材料を含む、及び/又は透明導電性材料によって及び/又は透明導電性材料から形成されてもよい。
ディスプレイパネル200がOLEDディスプレイデバイスを非限定的に含むいくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの放射領域1401は、そこから、少なくとも1つの光子の形態を非限定的に含むEM放射線を放射し得る。いくつかの非限定的な例では、所与の放射領域1401は、ピクセル2210(図22A)及び/又はそのようなピクセル2210のサブピクセル32x(図3A)に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、ピクセル2210は、複数の(サブ)ピクセル2210/32xを備えてもよく、各ピクセルは、R(赤)、G(緑)、及びB(青)を非限定的に含むそれぞれの色に対応する、いくつかの非限定的な例では、所与の波長範囲の光子の形態を非限定的に含むEM放射線を放射するように構成される。
いくつかの非限定的な例では、ピクセル2210は、R(赤)321、G(赤)322、及びB(青)323を非限定的に含む3つの色の各々の単一の(サブ)ピクセル2210/32xにそれぞれ対応する3つの(サブ)ピクセル2210/32xを備え得る。
いくつかの非限定的な例では、ピクセル2210は、4つの(サブ)ピクセル2210/32xを含むことができ、各ピクセルは、R(赤)321及びB(青)323を非限定的に含む2つの色の各々の単一の(サブ)ピクセル2210/32xと、G(レッド)322を非限定的に含む第3の色の2つの(サブ)ピクセル2210/32xとにそれぞれ対応する。
いくつかの非限定的な例では、所与の色の(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ及び/又は形状(「幾何形状」)は、複数のピクセル2210にわたって実質的に同じであっても異なっていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の色の(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ及び/又は幾何形状は、第2の色及び第3の色のうちの少なくとも1つの(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ及び/又は幾何形状と実質的に同じであっても異なっていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の色、第2の色、及び第3の色のうちの少なくとも1つの(サブ)ピクセル2210/32xの相対的な幾何形状、及び/又は(サブ)ピクセル2210/32xによって放射される波長範囲は、様々な波長がどのように視覚的に処理されるか、並びに/あるいは電力消費、デバイス信頼性、及び/又はデバイス寿命を非限定的に含む工学的制約の存在を考慮して選択され得る。
当業者であれば、(サブ)ピクセル2210/32xの特定の配置がディスプレイパネル200の設計に応じて変更され得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xは、RGBサイドバイサイド、ダイヤモンド、及び/又はペンタイル(登録商標)を非限定的に含む、知られている配置方式に従って配置することができる。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xは、並んだ配置で配設され得る。いくつかの非限定的な例では、第1のピクセル2210の(サブ)ピクセル2210/32xの(色)順序は、第2のピクセル2210の(サブ)ピクセル2210/32xの(色)順序と同じであり得る。いくつかの非限定的な例では、第1のピクセル2210の(サブ)ピクセル2210/32xの(色)順序は、第2のピクセル2210の(サブ)ピクセル2210/32xの(色)順序とは異なり得る。
いくつかの非限定的な例では、隣接するピクセル2210の(サブ)ピクセル2210/32xは、行、列、及びアレイ配置のうちの少なくとも1つに位置合わせされ得る。
いくつかの非限定的な例では、隣接するピクセル2210の位置合わせされた(サブ)ピクセル2210/32xの行及び列のうちの第1の少なくとも1つは、同じ又は異なる色の(サブ)ピクセル2210/32xを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、隣接するピクセル2210の位置合わせされた(サブ)ピクセル2210/32xの行及び列のうちの第1の少なくとも1つは、隣接するピクセルの位置合わせされた(サブ)ピクセル2210/32xの行及び列のうちの第2及び第3の少なくとも1つと位置合わせされ得る。
いくつかの非限定的な例では、隣接するピクセル2210の位置合わせされた(サブ)ピクセル2210/32xの行及び列のうちの第1の少なくとも1つは、隣接するピクセル2210の位置合わせされた(サブ)ピクセル2210/32xの行及び列のうちの第2及び第3の少なくとも1つとオフセット又は位置合わせ不良でもよい。
いくつかの非限定的な例では、行及び列のうちのそのような第1、第2、及び/又は第3の少なくとも1つの隣接するピクセル2210の(サブ)ピクセル2210/32xは、行及び列のうちの第1、第2、及び/又は第3の少なくとも1つの各々の対応する(サブ)ピクセル2210/32xが共通の色であり得るように配置され得る。
いくつかの非限定的な例では、行及び列のうちのそのような第1、第2、及び/又は第3の少なくとも1つの隣接するピクセル2210の(サブ)ピクセル2210/32xは、行及び列のうちの第1、第2、及び/又は第3の少なくとも1つの各々の対応する(サブ)ピクセル2210/32xが異なる色であり得るように配置され得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203において、少なくとも1つの透過性領域31xは、複数の放射領域1401の間に配設されてもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xは、隣接する(サブ)ピクセル2210/32xの間に配設されてもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xを取り囲む隣接する(サブ)ピクセル2210/32xは、共通ピクセル2210の一部を形成してもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xを取り囲む隣接する(サブ)ピクセル2210/32xは、異なるピクセル2210に関連付けられてもよい。
図2Aを再度参照すると、ディスプレイパネル200の面201は、側方軸によって画定される平面に実質的に沿って、その側方面にわたって延在し得る。いくつかの非限定的な例では、面201、実際にはディスプレイパネル200は、少なくとも1つのEM信号231が面201の平面に対してある角度でそれを通して交換され得るユーザデバイス210の面として機能し得る。いくつかの非限定的な例では、ユーザデバイス210は、コンピューティングデバイス、例えば、非限定的に、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、及び/若しくは電子リーダ、並びに/又は何らかの他の電子デバイス、例えば、非限定的に、自動車ディスプレイ及び/若しくはフロントガラス、家庭用電気器具、及び/若しくは医療、商業、及び/若しくは産業用デバイスを含む、モニタ、テレビジョンセット、及び/若しくはスマートデバイスであり得る。
いくつかの非限定的な例では、面201は、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230が収容され得る本体220及び/又はその中の開口部221に対応し、かつ/又はそれと嵌合し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230は、面201の反対側のその表面上のディスプレイパネル200と一体的に、又は組み立てられたモジュールとして形成され得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230は、面201の反対側のディスプレイパネル200の基板10の表面上に形成され得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの開口204が、ディスプレイパネル200内に形成されて、ディスプレイパネル200の面201を含むがこれに限定されない、ディスプレイパネル200の横軸又は付随して層によって画定される平面に対してある角度で、ディスプレイパネル200の面201を通る少なくとも1つのEM信号231の交換を可能にすることができる。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのEM信号231は、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230と、限定はしないが、ユーザデバイス210のユーザを含む外部物体20との間で交換され得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの開口204は、少なくとも1つの信号交換部203の少なくとも1つの透過性領域31xに対応し得る。いくつかの非限定的な例では、所与の信号交換部203は、複数の少なくとも1つの開口204を備え得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの開口204は、別様にはディスプレイパネル200にわたって配設される実質的に不透明な被膜の厚さ及び/又は不透明度の欠如及び/又は減少を含むものと理解され得る。
換言すれば、少なくとも1つのEM信号231は、面201を通過するように、少なくとも1つの開口204を通過することができる。その結果、少なくとも1つのEM信号231は、限定はしないが、ディスプレイパネル200にわたって側方に堆積層130にわたって伝導され得る任意の電流を含む、側方軸によって画定された平面に沿って延在し得る任意のEM放射を除外するとみなされ得る。
更に、当業者は、少なくとも1つのEM信号231が、単独で、又は他のEM信号231と併せて、少なくとも1つのEM信号231を他のEM信号231から区別され得る識別子を含むがこれに限定されない何らかの情報内容を伝達することができるという点で、少なくとも1つのEM信号231を、電流及び/又はそれによって発生する電界を含むがこれに限定されないEM放射線自体と区別することができることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、情報コンテンツは、少なくとも1つのEM信号231の波長、周波数、位相、タイミング、帯域幅、及び/又は他の特質のうちの少なくとも1つを指定すること、変更すること、及び/又は変調することによって伝達され得る。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の少なくとも1つの開口204を通って通過する少なくとも1つのEM信号231は、少なくとも1つの光子を含み得、いくつかの非限定的な例では、限定はしないが、可視スペクトル、IRスペクトル、及び/又はNIRスペクトルのうちの少なくとも1つの範囲内にある波長スペクトルを有し得る。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の少なくとも1つの開口204を通って通過する少なくとも1つのEM信号231は、その上に入射する周辺光を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の少なくとも1つの開口204を通して交換される少なくとも1つのEM信号231は、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230によって伝送及び/又は受信され得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230は、単一の透過性領域31xよりも大きいサイズを有し得るが、複数の透過性領域31xだけでなく、それらの間に延在する少なくとも1つの放射領域1401の下にもあり得る。同様に、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230は、少なくとも1つの開口204のうちの単一のものよりも大きいサイズを有し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230は、ユーザデバイス210を越えてから少なくとも1つの開口204を通過する少なくとも1つのEM信号231を受信及び処理するように適合された受信機230を含み得る。そのような受信機230の非限定的な例としては、アンダーディスプレイカメラ(under-display camera、UDC)、並びに/又は限定はしないが、IRセンサ、NIRセンサ、LIDAR検知モジュール、指紋検知モジュール、光検知モジュール、IR(近接)検知モジュール、虹彩認識検知モジュール、及び/若しくは顔認識検知モジュールを含むセンサが挙げられる。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230は、ユーザデバイス210を越えて少なくとも1つの開口204を通過する少なくとも1つのEM信号231を放射するように適合された送信機230を含み得る。そのような送信機230の非限定的な例として、限定はしないが、内蔵フラッシュ、懐中電灯、IRエミッタ、及び/若しくはNIRエミッタ、並びに/又はLIDAR検知モジュール、指紋検知モジュール、光検知モジュール、IR(近接)検知モジュール、虹彩認識検知モジュール、及び/若しくは顔認識検知モジュールを含むEM放射源が挙げられる。
一部の非限定的な例では、ユーザデバイス210を越えてディスプレイパネル200の少なくとも1つの開口204を通過する少なくとも1つのEM信号231には、限定はしないが、送信機230を備える少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230によって放射されるものが含まれ、ディスプレイパネル200から発して、ディスプレイパネル200の少なくとも1つの開口204を通って、受信機230を備える少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230に戻ることができる。
いくつかの非限定的な例では、ユーザデバイス210内に複数のアンダーディスプレイ構成要素230が存在してもよく、そのうちの第1の構成要素は、ユーザデバイス210を越えて少なくとも1つの開口204を通過するように少なくとも1つのEM信号231を放射するための送信機230を含み、そのうちの第2の構成要素は、少なくとも1つのEM信号231を受信するための受信機230を含む。いくつかの非限定的な例では、そのような送信機230及び受信機230は、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230のうちの単一の共通の1つにおいて具現化され得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのアンダーディスプレイ構成要素230は、EM信号231を放射しない場合があるが、ディスプレイパネル200は、少なくとも1つのEM信号231を放射するOLEDデバイスを含むがこれに限定されない、光ルミネセンスデバイスを含むがこれに限定されない、光電子デバイスを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、物体20は、少なくとも1つのEM信号231を反射するための表面を提示し得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのEM信号231は、非限定的な例として物体20の表面から反射された環境光であり得る光であり得る。
表示部のピクセル密度を維持するための信号交換部における散在した透過性領域を有するピクセルの配置
次に図3Aを参照すると、非限定的な例として、ディスプレイパネル200の信号交換部203にわたって適用され得る平面図における例示的な(サブ)ピクセル配列300aが示されている。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203のピクセル密度は、ディスプレイパネル200の表示部207のピクセル密度と実質的に同じであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号交換部203の少なくとも1つの放射領域1401の開口率は、少なくとも1つの信号交換部203に隣接する及び/又は実質的に近接する少なくともそのエリアにおいて、少なくとも1つの表示部207の少なくとも1つの放射領域1401の開口率と実質的に同じであってもよい。いくつかの非限定的な例では、これは、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401のサイズ、形状、及び配向のうちの少なくとも1つを、少なくとも1つの信号交換部203及び少なくとも1つの表示部207の両方において実質的に同じにすることによって達成することができる。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、及び構成のうちの少なくとも1つは、信号交換部203における透過性領域31xの開口率を最大化することを含むがこれに限定されない透過性領域31xの追加を収容する空間を提供するために、ディスプレイパネル200の表示部207のサイズ、形状、及び構成とは、サイズ縮小を含むが限定されずに異なり得る。
当業者であれば、ディスプレイパネル200の信号交換部203と表示部207との間で(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401のサイズ、形状、及び配向のうちの少なくとも1つを変更することは、いくつかの非限定的な例では、それらの間の開口率を変更し得るが、それらの間のピクセル密度は不変のままであり得ることを容易に理解するであろう。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xの全ての放射領域1401の開口率は、約20%以下、約15%以下、及び約10%以下のうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における透過性領域31xの開口率は、そのような部分に存在する透過性領域31xの全ての開口率の合計であってもよく、約50%以下、約45%以下、約40%以下、約35%以下、約33%以下、約30%以下、及び約25%以下のうちの1つであってもよい。いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xの開口率は、少なくとも約5%、少なくとも約10%、及び少なくとも約15%のうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xの全ての放射領域1401の開口率は、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323を含むがそれらに限定されない、そのような部分内に存在する(サブ)ピクセル2210/32xの全ての開口率の合計であってもよく、約5~10%であってもよく、その中の透過性領域31xの開口率は、約30~50%であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203内の(サブ)ピクセル2210/32xの全ての放射領域1401の開口率は、限定ではないが、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323を含む、そのような部分内に存在する(サブ)ピクセル2210/32xの全ての開口率の合計であってもよく、約6~9%であってもよく、その中の透過性領域31xの開口率は、約35~45%であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xの全ての放射領域1401と透過性領域31xとの合計開口率は、約60%以下、約55%以下、約50%以下、約45%以下、及び約40%以下のうちの1つであってもよい。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xの全ての放射領域1401と透過性領域31xとの合計開口率は、約30~60%、約35~60%、約40~60%、約35~55%、約40~50%、約45~55%、及び約45~50%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xのサイズは、少なくとも約10ミクロンであってもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xのサイズは、約10~150ミクロン、約10~130ミクロン、約15~100ミクロン、約20~80ミクロン、約20~65ミクロン、約25~60ミクロン、及び約30~50ミクロンのうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、開口比のそのような変化の結果としての信号交換部203と表示部207との間のような見かけ上の又は視覚的に知覚される差は、非限定的に以下を含む少なくとも1つの手段によって低減され得る。
・ディスプレイパネル200の信号交換部203と表示部207との間のように、(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の開口率、サイズ、及び形状のうちの少なくとも1つの間の相対的な比率を維持することと、
・ディスプレイパネル200の信号交換部203及び表示部207のうちの少なくとも1つにおける(サブ)ピクセル2210/32xのうちの少なくとも1つの少なくとも1つの特徴であって、放射される放射線の強度及び電流密度を含むがこれらに限定されない少なくとも1つの特徴を変更することと、
・ディスプレイパネル200の信号交換部203及び表示部207のうちの少なくとも1つの周りに、及び/又はそれらの間に、少なくとも1つの遷移領域を確立することであって、各々は、ディスプレイパネル200の増加した側方面にわたってそれらの間のそのような見かけ上の又は視覚的に知覚される差を分散させるために、中間の開口率、サイズ、形状、配向、及び/又はピッチを有する。
4つのサブピクセルを1:2:1の比率で有するピクセル
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300aは、単一の透過性領域31xと、いくつかの非限定的な例ではピクセル2210の4つの(サブ)ピクセル2210/32xに対応し得る複数の放射領域1401とを備え得る。いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、4つの(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401内に位置し、それによって取り囲まれてもよい。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300aは、第1の構成軸340及び第2の構成軸345によって画定されてもよく、これらは両方ともディスプレイパネル200の横平面内にあり、交点で交差してもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の構成軸340は、第2の構成軸345に実質的に直交してもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、平面図において、第1の構成軸340と第2の構成軸345との交点を中心としてもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xの横方向範囲は、その閉じた透過性境界又は外周315によって画定されてもよい。いくつかの非限定的な例では、透過性境界315は、第1の構成軸340及び第2の構成軸345のうちの少なくとも1つに対して対称であってもよい。いくつかの非限定的な例では、図示のように、透過性境界315は、第1の構成軸340及び第2の構成軸345の両方に対して対称であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域310は、複数の線形透過性境界セグメント391~394を含み、それらによって画定される、実質的に四辺形の透過性境界315を有し得る。いくつかの非限定的な例では、透過性境界セグメント391、393のうちの少なくとも1つは、第1の構成軸340に実質的に平行であってもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の構成軸340に実質的に平行であるそのような透過性境界セグメント391、393のうちの2つが存在し得る。いくつかの非限定的な例では、透過性境界セグメント392、394のうちの少なくとも1つは、第2の構成軸345に実質的に平行であってもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の構成軸345に実質的に平行であるそのような透過性境界セグメント392、394のうちの2つが存在し得る。
いくつかの非限定的な例では、透過性境界セグメント391~394のいずれも、互いに平行でなくてもよい。
図3Aに示されるようないくつかの非限定的な例では、透過性境界セグメント391~394の各々は、実質的に等しい長さであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性境界セグメント391~394のいずれも実質的に等しい長さを有していなくてもよい。
次に図3Bを参照すると、非限定的な例として、ディスプレイパネル200の信号交換部203にわたって適用され得る平面図における例示的な(サブ)ピクセル配列300bが示されている。(サブ)ピクセル配列300bは、透過性領域31x(及び(サブ)ピクセル2210/32x)が実質的に丸みを帯びた角を呈するという点で、(サブ)ピクセル配列300aとは異なるように見え得る。
本明細書説明するように、特定の理論に束縛されることを望むものではないが、透過性領域31xの閉鎖境界が少なくとも1つの非線形及び/又は湾曲セグメントを含む場合、その上に入射し、それを通って透過されるEM信号は、回折パターンによって引き起こされる干渉の軽減を容易にするあまり特徴的でない及び/又はより均一な回折パターンを示すことができると仮定することができる。
いくつかの非限定的な例では、複数の透過性境界セグメント391~394は、少なくとも1つの実質的に湾曲した透過性境界セグメント396~399によって結合されてもよく、それらの間に延在してもよい。したがって、いくつかの非限定的な例では、線形透過性境界セグメント391~394のそれぞれの端点は、湾曲した透過性境界セグメント396~399の端点と結合されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、湾曲した透過性境界セグメント396~399のうちの少なくとも1つは、最小曲率半径を有してもよい。いくつかの非限定的な例では、製造プロセスにおける制約と相関し得るそのような最小曲率半径は、約8ミクロン及び約10ミクロンのうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、一対の第2のサブピクセル322は、第1の構成軸340及び第2の構成軸345のうちの少なくとも1つ、いくつかの非限定的な例では第1の構成軸340に対して対称に位置決めされてもよく、透過性領域31xはそれらの間に位置決めされる。いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321及び第3のサブピクセル323は、第1の構成軸340及び第2の構成軸345のうちの少なくとも1つ、いくつかの非限定的な例では、第2の構成軸345に対して対称に位置決めされてもよく、透過性領域31xがそれらの間に位置決めされる。
いくつかの非限定的な例では、放射領域1401のうちの少なくとも1つは、複数の線形セグメントを含み、それによって画定される実質的に四辺形の境界又は輪郭を有し得る。
(サブ)ピクセル配列300aにおいて、4つの(サブ)ピクセル2210/32xは、いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321、一対の第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321はR(赤)色に対応してもよく、第2のサブピクセル322はG(緑)色に対応してもよく、第3のサブピクセル323はB(青)色に対応してもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、共通ピクセル2210に対応する一対の第2のサブピクセル322の間に位置決めされてもよい。いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、第1のピクセル2210に対応する第2のサブピクセル322と、第2のピクセル2210に対応する第2のサブピクセル322との間に位置決めされてもよい。いくつかの非限定的な例では、そのような透過性領域31xと第1の第2のサブピクセル322との間の間隔は、そのような透過性領域31xと第2の第2のサブピクセル322との間の間隔と実質的に同じであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、共通ピクセル2210に対応する第1のサブピクセル321と第3のサブピクセル323との間に位置決めされてもよい。いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、第1のピクセル2210に対応する第1のサブピクセル321と、第2のピクセル2210に対応する第3のサブピクセル323との間に位置決めされてもよい。いくつかの非限定的な例では、そのような透過性領域31xと第1のサブピクセル321との間の間隔は、そのような透過性領域31xと第3のサブピクセル323との間の間隔と実質的に同じであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、所与の透過性領域31xは、第1のサブピクセル321と第3のサブピクセル323との間、及び2つの第2のサブピクセル322の間の両方に位置決めされてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321の横方向範囲は、その閉じた第1のサブピクセル境界355によって画定されてもよい。図示されるように、いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル境界355は、複数の実質的に線形の第1のサブピクセルセグメント351~354を備え得る。いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセルセグメント352、354のうちの少なくとも1つは、透過性領域31xの透過性境界セグメント392、394のうちの対応する少なくとも1つに実質的に平行であってもよく、それに近接していてもよく、いくつかの非限定的な例では、それに隣接していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性境界セグメント391~394の大部分は、隣接するサブピクセル境界セグメント351~354、361~364、371~374に実質的に平行であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、図示されるように、第1のサブピクセル321に関して、第1のサブピクセルセグメント354は、対応する透過性境界セグメント392に近接していてもよく、及び/又はいくつかの非限定的な例では、隣接していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの第1のサブピクセルセグメント354と、それに近接する対応する少なくとも1つの透過性境界セグメント392とは、最小距離だけ分離され得る。いくつかの非限定的な例では、そのような最小距離は、いくつかの非限定的な例では、製造プロセスにおける制約に相関され得るが、約5ミクロン、約6ミクロン、約8ミクロン、約10ミクロン、約11ミクロン、及び約12ミクロンのうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、そのような最小距離は、約5~15ミクロン、約6~12ミクロン、及び約8~10ミクロンのうちの1つであってもよい。
図3Bに示すようないくつかの非限定的な例では、複数の線形の第1のサブピクセルセグメント351~354は、少なくとも1つの実質的に湾曲した第1のサブピクセルセグメント356~359によって結合されてもよく、それらの間に延在してもよい。したがって、いくつかの非限定的な例では、線形の第1のサブピクセルセグメント351~354のそれぞれの端点は、湾曲した第1のサブピクセルセグメント356~359の端点と結合されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、湾曲した第1のサブピクセルセグメント356~359のうちの少なくとも1つは、最小曲率半径を有してもよい。いくつかの非限定的な例では、製造プロセスにおける制約と相関し得るそのような最小曲率半径は、約8ミクロン及び約10ミクロンのうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、第2のサブピクセル322のうちの1つの横方向範囲は、その閉じた第2のサブピクセル境界365によって画定されてもよい。図示されるように、いくつかの非限定的な例では、第2のサブピクセル境界365は、複数の実質的に線形の第2のサブピクセルセグメント361~364を備え得る。いくつかの非限定的な例では、第2のサブピクセルセグメント361、363のうちの少なくとも1つは、透過性領域31xの透過性境界セグメント391、393のうちの対応する少なくとも1つに実質的に平行であってもよく、それに近接していてもよく、いくつかの非限定的な例では、それに隣接していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、図示されるように、第2のサブピクセル322に関して、第2のサブピクセルセグメント363は、対応する透過性境界セグメント391に近接していてもよく、及び/又はいくつかの非限定的な例では、隣接していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、図示されるように、第2のサブピクセル322に関して、第2のサブピクセルセグメント361は、対応する透過性境界セグメント393に近接していてもよく、及び/又はいくつかの非限定的な例では、隣接していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの第2のサブピクセルセグメント363と、それに近接する透過性領域31xの対応する少なくとも1つの透過性境界セグメント391とは、最小距離だけ分離され得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの第2のサブピクセルセグメント361と、それに近接する透過性領域31xの対応する少なくとも1つの透過性境界セグメント393とは、最小距離だけ分離され得る。いくつかの非限定的な例では、そのような最小距離は、いくつかの非限定的な例では、製造プロセスにおける制約に相関され得るが、約5ミクロン、約6ミクロン、約8ミクロン、約10ミクロン、約11ミクロン、及び約12ミクロンのうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、そのような最小距離は、約5~15ミクロン、約6~12ミクロン、及び約8~10ミクロンのうちの1つであってもよい。
図3Bに示すようないくつかの非限定的な例では、複数の線形の第2のサブピクセルセグメント361~364は、少なくとも1つの実質的に湾曲した第2のサブピクセルセグメント366~369によって結合されてもよく、それらの間に延在してもよい。したがって、いくつかの非限定的な例では、線形の第2のサブピクセルセグメント361~364のそれぞれの端点は、湾曲した第2のサブピクセルセグメント366~369の端点と結合されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、湾曲した第2のサブピクセルセグメント366~369のうちの少なくとも1つは、最小曲率半径を有してもよい。いくつかの非限定的な例では、製造プロセスにおける制約と相関し得るそのような最小曲率半径は、約8ミクロン及び約10ミクロンのうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、第3のサブピクセル323の横方向範囲は、その閉じた第3のサブピクセル境界375によって画定されてもよい。図示されるように、いくつかの非限定的な例では、第3のサブピクセル境界375は、複数の実質的に線形の第3のサブピクセルセグメント371~374を備え得る。いくつかの非限定的な例では、第3のサブピクセルセグメント372、374のうちの少なくとも1つは、透過性領域31xの透過性境界セグメント392、394のうちの対応する少なくとも1つに実質的に平行であってもよく、それに近接していてもよく、いくつかの非限定的な例では、それに隣接していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、図示されるように、第3のサブピクセル323に関して、第3のサブピクセルセグメント372は、対応する透過性境界セグメント394に近接していてもよく、及び/又はいくつかの非限定的な例では、隣接していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの第3のサブピクセルセグメント372と、それに近接する透過性領域31xの対応する少なくとも1つの透過性境界セグメント394とは、最小距離だけ分離され得る。いくつかの非限定的な例では、そのような最小距離は、いくつかの非限定的な例では、製造プロセスにおける制約に相関され得るが、約5ミクロン、約6ミクロン、約8ミクロン、約10ミクロン、約11ミクロン、及び約12ミクロンのうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、そのような最小距離は、約5~15ミクロン、約6~12ミクロン、及び約8~10ミクロンのうちの1つであってもよい。
図3Bに示すようないくつかの非限定的な例では、複数の線形の第3のサブピクセルセグメント371~374は、少なくとも1つの実質的に湾曲した第3のサブピクセルセグメント376~379によって結合されてもよく、それらの間に延在してもよい。したがって、いくつかの非限定的な例では、線形の第3のサブピクセルセグメント371~374のそれぞれの端点は、湾曲した第3のサブピクセルセグメント376~379の端点と結合されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、湾曲した第3のサブピクセルセグメント376~379のうちの少なくとも1つは、最小曲率半径を有してもよい。いくつかの非限定的な例では、製造プロセスにおける制約と相関し得るそのような最小曲率半径は、約8ミクロン及び約10ミクロンのうちの1つであり得る。
したがって、(サブ)ピクセル配列300aは、(サブ)ピクセル2210/32xの高い開口率及び高いサブピクセル密度の両方を維持する一方で、ディスプレイパネル200の信号交換部203を介してEM信号231の交換を可能にする面積を有する透過性領域31xをその内部に提供する。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300aは、各々が第1の放射領域1401の重心を含むがこれに限定されない内部に位置する端点で始まり、第1及び第2の放射領域1401が透過性領域31xを通過することなくサブピクセル32xの対に関連付けられる第2の放射領域1401の重心を含むがこれに限定されない内部に位置する端点で終わる、4つを含むがこれに限定されない複数の接続された非重複輪郭ベクトル331~334が、輪郭330、336、337を画定するように構成されてもよく、これは、いくつかの非限定的な例では、四辺形又はボックス330に似ていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の放射領域1401及び第2の放射領域1401は、対応する輪郭ベクトル331-334が、第1の放射領域1401の少なくとも一部及び第2の放射領域1401の少なくとも一部にわたって、それらの間に何もなく横方向に延在し得るように、互いに実質的に当接し得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の放射領域1401及び第2の放射領域1401は、対応する輪郭ベクトル331-334が、第1の放射領域1401の少なくとも一部及び第2の放射領域1401の少なくとも一部にわたって、それらの間に何もなく横方向に延在し得るように、離間され得る。
いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321、一対の第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323の位置は、ボックス330が、正方形、長方形、平行四辺形、及び台形のうちの少なくとも1つを画定し得るようなものであってもよい。いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321、一対の第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323の位置は、輪郭ベクトル331~334のいずれも実質的に等しい長さではない場合があるようなものであってもよい。いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321、一対の第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323の位置は、輪郭ベクトル331~334のうちの少なくとも2つが実質的に等しい長さであり得るようなものであってもよい。いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321、一対の第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323の位置は、輪郭ベクトル331~334のいずれも互いに平行でない場合があるようなものであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、輪郭330は、少なくとも1つの透過性領域31xを閉塞し得る。いくつかの非限定的な例では、輪郭330、336、337の輪郭ベクトル331~334は、透過性領域31xを取り囲み得、いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xを通過しないようにすることができる。
次に図3Cを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、(サブ)ピクセル配列300aがその側方面にわたって複製されている。各々が共通の(サブ)ピクセル2210/32xの重心を通過する線分を有する4つの隣接するボックス330を含むがこれに限定されない複数の隣接する輪郭330、336、337を組み合わせて単位セル335を画定することができることが分かる。図では、単位セル335は、共通(サブ)ピクセル2210/32xとして、B(青)サブピクセル323を有してもよいが、当業者であれば、いくつかの非限定的な例では、共通(サブ)ピクセル2210/32xは、同様に、R(赤)サブピクセル321(単位セル335)又はG(緑)サブピクセル322の対のうちの1つ(単位セル335ga又は335gbであってもよく、これは、いくつかの非限定的な例では、335gaの垂直若しくは水平反転バージョン、又は時計回り若しくは反時計回り方向のいずれかに実質的に約90°回転されたバージョンであるとみなされてもよいことを理解するであろう。共通の(サブ)ピクセル2210/32xの色が何であれ、いくつかの非限定的な例では、隣接する単位セル335は、同じ色の共通の(サブ)ピクセル2210/32xを有する。
当業者であれば、いくつかの非限定的な例では、単位セル335は、信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのアレイの繰り返し単位を構成してもよいことを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、単位セル335は、最小サイズの繰り返し単位であってもよい。
当業者であれば、いくつかの非限定的な例では、単位セル335が、R(赤)サブピクセル321(単位セル335)又はG(緑)サブピクセル322の対のうちの1つ(単位セル335ga又は335gb)である共通(サブ)ピクセル2210/32xを有するか、又はB(青)サブピクセル323(単位セル335)であるかにかかわらず、同じピクセルレイアウトが、単位セル335の繰り返しとみなされ得ることを理解するであろう。
いくつかの非限定的な例では、単位セル335の少なくとも1つの輪郭330、336、337は、少なくとも1つの透過性領域31xを閉塞し得る。いくつかの非限定的な例では、単位セル335の輪郭330、336、337の各々は、少なくとも1つの透過性領域31xを閉塞し得る。
いくつかの非限定的な例では、単位セル335は、実質的に同様の形状及びサイズの複数の輪郭330、336、337を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、単位セル335は輪郭330、336、337を含むことができ、これらの輪郭のいずれも、実質的に等しい形状及びサイズのうちの少なくとも1つを有しない。
次に図3Dを参照すると、非限定的な例として、ディスプレイパネル200の信号交換部203にわたって適用され得る平面図における例示的な(サブ)ピクセル配列300dが示されている。(サブ)ピクセル配列300dは、透過性領域31xが実質的に約90°だけ(時計回り又は反時計回りのいずれかの方向に)回転されているという点で、(サブ)ピクセル配列300aとは異なるように見え得る。
したがって、線形透過性境界セグメント391~394と、線形第1のサブピクセルセグメント351~354、線形第2のサブピクセルセグメント361~364、及び線形第3のサブピクセルセグメント371~374のうちの少なくとも1つとの間の平行関係は維持されなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の構成軸340及び第2の構成軸345は各々が、実質的に約90°だけ(時計回り又は反時計回りのいずれかの方向に)回転されると考えられ得る。
そうである場合、いくつかの非限定的な例では、第1の構成軸340及び第2の構成軸345のうちの少なくとも1つと、線形透過性境界セグメント391~394との間の平行関係が維持され得る。しかしながら、そのような場合、第1の構成軸340及び第2の構成軸345のうちの少なくとも1つと、線形第1のサブピクセルセグメント351~354、線形第2のサブピクセルセグメント361~364、及び線形第3のサブピクセルセグメント371~374のうちの少なくとも1つとの間で、平行関係が維持されているとはみなされない場合がある。
いくつかの非限定的な例では、輪郭ベクトル332、334のうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されない輪郭ベクトル331~334のうちの少なくとも1つは、第1の構成軸340に実質的に平行であってもよい。いくつかの非限定的な例では、輪郭ベクトル331、333のうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されない輪郭ベクトル331~334のうちの少なくとも1つは、第2の構成軸340に実質的に平行であってもよい。
次に図3Eを参照すると、非限定的な例として、ディスプレイパネル200の信号交換部203にわたって適用され得る平面図における例示的な(サブ)ピクセル配列300eが示されている。(サブ)ピクセル配列300eは、透過性境界セグメント391、393のうちの少なくとも1つが第1の長さのものであってもよく、透過性境界セグメント392、394のうちの少なくとも1つが第1の長さとは異なる第2の長さのものであってもよいという点で、(サブ)ピクセル配列300dとは異なるように見え得る。
次に図3Fを参照すると、非限定的な例として、ディスプレイパネル200の信号交換部203にわたって適用され得る平面図における例示的な(サブ)ピクセル配列300fが示されている。(サブ)ピクセル配列300fは、透過性領域31xが実質的に約90°だけ(時計回り又は反時計回りのいずれかの方向に)回転されているという点で、(サブ)ピクセル配列300eとは異なるように見え得る。
次に図3Gを参照すると、非限定的な例として、ディスプレイパネル200の信号交換部203にわたって適用され得る平面図における例示的な(サブ)ピクセル配列300gが示されている。(サブ)ピクセル配列300gは、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323のうちの少なくとも1つが実質的に約90°だけ(時計回り又は反時計回りのいずれかの方向に)回転されているという点で、(サブ)ピクセル配列300aとは異なるように見え得る。
したがって、線形透過性境界セグメント391~394と、線形第1のサブピクセルセグメント351~354、線形第2のサブピクセルセグメント361~364、及び線形第3のサブピクセルセグメント371~374のうちの少なくとも1つとの間の平行関係は維持されなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の構成軸340及び第2の構成軸345のうちの少なくとも1つと、線形第1のサブピクセルセグメント351~354、線形第2のサブピクセルセグメント361~364、及び線形第3のサブピクセルセグメント371~374のうちの少なくとも1つとの間で、平行関係が維持されているとはみなされ得る。しかしながら、そのような場合、いくつかの非限定的な例では、第1の構成軸340及び第2の構成軸345のうちの少なくとも1つと、線形透過性境界セグメント391~394との間の平行関係が維持され得ない。
次に図3Hを参照すると、非限定的な例として、ディスプレイパネル200の信号交換部203にわたって適用され得る平面図における例示的な(サブ)ピクセル配列300hが示されている。(サブ)ピクセル配列300hは、線形第1のサブピクセルセグメント351~354、線形第2のサブピクセルセグメント361~364、及び線形第3のサブピクセルセグメント371~374(図では、線形第2のサブピクセルセグメント361~364)のうちの少なくとも1つが、全てが実質的に等しい長さではなく、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの湾曲した第1のサブピクセルセグメント356~359、少なくとも1つの湾曲した第2のサブピクセルセグメント366~369、及び少なくとも1つの湾曲した第3のサブピクセルセグメント376~379(図では、それらの各々)のうちのそれぞれの少なくとも1つによって結合され、それらの間に延在し得るという点で、(サブ)ピクセル配列300gとは異なるように見え得る。
いくつかの非限定的な例では、セグメント351、353を含むがこれらに限定されない第1のサブピクセルセグメント351~354のうちの少なくとも1つは、第1の長さであってもよく、セグメント352、354を含むがこれらに限定されない第1のサブピクセルセグメント351~354のうちの少なくとも1つは、第1の長さとは異なる第2の長さであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、セグメント361、363を含むがこれらに限定されない第2のサブピクセルセグメント361~364のうちの少なくとも1つは、第1の長さであってもよく、セグメント362、364を含むがこれらに限定されない第2のサブピクセルセグメント361~364のうちの少なくとも1つは、第1の長さとは異なる第2の長さであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、セグメント371、373を含むがこれらに限定されない第3のサブピクセルセグメント371~374のうちの少なくとも1つは、第1の長さであってもよく、セグメント372、374を含むがこれらに限定されない第3のサブピクセルセグメント371~374のうちの少なくとも1つは、第1の長さとは異なる第2の長さであってもよい。
図3Iでは、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、(サブ)ピクセル配列300gがその側方面にわたって複製されている。
次に図3Jを参照すると、非限定的な例として、ディスプレイパネル200の信号交換部203にわたって適用され得る平面図における例示的な(サブ)ピクセル配列300jが示されている。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における少なくとも1つの(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401のサイズ、形状、及び配向のうちの少なくとも1つは、少なくとも(サブ)ピクセル配列300aに関連して本明細書に記載されるように、ディスプレイパネル200の表示部207の対応する少なくとも1つの(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401のサイズ、形状、及び配向のうちの対応する少なくとも1つと実質的に同一であってもよいが、いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における少なくとも1つの(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401のサイズ、形状、及び配向のうちの少なくとも1つは、ディスプレイパネル200の表示部207の対応する少なくとも1つの(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401のサイズ、形状、及び配向のうちの対応する少なくとも1つと異なってもよい。
(サブ)ピクセル配列300jにおいて、第1のサブピクセル321は、信号交換第1のサブピクセル輪郭350によって示される例示的なサイズ、形状、及び配向を有する信号交換部203における放射領域1401を有するものとして示されてもよく、その上に重ねられた表示第1のサブピクセル輪郭355によって示される表示部207における対応する放射領域1401の例示的なサイズ、形状、及び配向と比較及び対比されてもよい。同様に、第2のサブピクセル322は、信号交換第2のサブピクセル輪郭360によって示される例示的なサイズ、形状、及び配向を有する信号交換部203における放射領域1401を有するものとして示されてもよく、その上に重ねられた表示第2のサブピクセル輪郭365によって示される表示部207における対応する放射領域1401の例示的なサイズ、形状、及び配向と比較及び対比されてもよく、第3のサブピクセル323は、信号交換第3のサブピクセル輪郭370によって示される例示的なサイズ、形状、及び配向を有する信号交換部203における放射領域1401を有するものとして示されてもよく、その上に重ねられた表示第3のサブピクセル輪郭375によって示される表示部207における対応する放射領域1401の例示的なサイズ、形状、及び配向と比較及び対比されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203を含むがこれに限定されない第1のサブピクセル321の少なくとも1つの放射領域1401のサイズは、第2のサブピクセル322の対応する少なくとも1つの放射領域1401のサイズを超えてもよい。いくつかの非限定的な例では、第3のサブピクセル323の少なくとも1つの放射領域1401のサイズは、第1のサブピクセル321の対応する少なくとも1つの放射領域1401のサイズを超えてもよい。
(サブ)ピクセル配列300jに示されるように、いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の配向は、ディスプレイパネル200における(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401に対して放射領域1401を実質的に約90°(時計回り又は反時計回りのいずれかの方向に)回転させることによって、ディスプレイパネル200の表示部における(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の配向である。
(サブ)ピクセル配列300jに示すように、いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における少なくとも1つの(サブ)ピクセル2210/32xの少なくとも1つの放射領域1401のサイズは、ディスプレイパネル200の表示部における対応する(サブ)ピクセル2210/32xの対応する放射領域1401のサイズに対して、ディスプレイパネル200の信号交換部203における少なくとも1つの(サブ)ピクセル2210/32xの少なくとも1つの放射領域1401の対角線の長さが、ディスプレイパネル200の表示部207における対応する(サブ)ピクセル2210/32xの対応する放射領域1401の境界の直線セグメントの1つと実質的に等しくなるように、図示されたように重ねられたときに、ディスプレイパネル200の信号交換部203における少なくとも1つの(サブ)ピクセル2210/32xの少なくとも1つの放射領域1401が、ディスプレイパネル200の表示部207における対応する(サブ)ピクセル2210/32xの対応する放射領域1401の辺によって実質的に取り囲まれているように見えるように、代替的に及び/又は追加的に減少されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300jにおける線形第1のサブピクセルセグメント351~354のうちの少なくとも1つの長さは、約11.6ミクロンであってもよいが、これに限定されない。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300jにおける線形第2のサブピクセルセグメント361~364のうちの少なくとも1つの長さは、約8.7ミクロンであってもよいが、これに限定されない。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300jにおける線形第3のサブピクセルセグメント371~374のうちの少なくとも1つの長さは、約14.5ミクロンであってもよいが、これに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における少なくとも1つの(サブ)ピクセル2210/32xの少なくとも1つの放射領域1401のサイズを、ディスプレイパネル200の表示部207の対応する(サブ)ピクセル2210/32xの対応する放射領域1401に対して回転させること及び減少させることの両方が、ディスプレイパネル200の信号交換部203と表示部207との間のピクセル密度を変えることなく、少なくとも1つの透過性領域31xがその間に導入され得るように、ディスプレイパネル200の信号交換部203における複数の隣接する(サブ)ピクセル2210/32x間の分離を提供し得る。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300jを含むがこれに限定されない、ディスプレイパネル200の信号交換部203によって示されるピクセル密度は、少なくとも約300ppi、少なくとも約350ppi、及び少なくとも約400ppiのうちの1つであってもよい。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300jを含むがこれに限定されない、ディスプレイパネル200の信号交換部203によって示されるピクセル密度は、約430ppiであってもよい。
図3Kでは、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、(サブ)ピクセル配列300e及び(サブ)ピクセル配列300fの交互のインスタンスが、その側方面にわたって複製されている(異なる長さを有する線形の第2のサブピクセルセグメント361~364、及び線形のサブピクセルセグメント間に丸められたサブピクセルセグメントの介在を含むが、これらに限定されないいくつかの特徴は省略されている)。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、少なくとも1つの構成軸340、345に沿って規則的に離間されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321によって第2の透過性領域31xから分離された第1の透過性領域31xは、(サブ)ピクセル配列300kにおける矢印381によって表されるような第1の分離距離だけ離間されてもよいが、これに限定されず、第1の分離距離は、いくつかの非限定的な例では、実質的に約57.66ミクロンであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、第2のサブピクセル322によって第3の透過性領域31xから分離された第2の透過性領域31xは、(サブ)ピクセル配列300kにおける矢印382によって表されるような第2の分離距離だけ離間されてもよいが、これに限定されず、第2の分離距離は、いくつかの非限定的な例では、実質的に約59.11ミクロンであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、第3のサブピクセル323によって第4の透過性領域31xから分離された第3の透過性領域31xは、(サブ)ピクセル配列300kにおける矢印383によって表されるような第3の分離距離だけ離間されてもよいが、これに限定されず、第3の分離距離は、いくつかの非限定的な例では、実質的に約60.56ミクロンであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300kにおける破線384のいずれか1つによって表されるようなものを含むがそれに限定されない第1のサブピクセル321の中心とそれに隣接する第3のサブピクセル323との間の距離は、実質的に約59.11ミクロンであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300kにおける矢印383によって表されるようなものを含むがこれに限定されない第3の分離距離は、(サブ)ピクセル配列300kにおける矢印381によって表されるようなものを含むがこれに限定されない第1の分離距離を超えてもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xのアレイは、そのようなアレイにおける隣接する透過性領域31x間の距離が、少なくとも1つの構成軸340、345に沿って、(サブ)ピクセル配列300kにおける矢印381によって表されるような第1の分離距離と、(サブ)ピクセル配列300kにおける矢印383によって表されるような第3の分離距離との間で交互になるように配列されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、少なくとも1つの構成軸340、345に沿って不規則に離間されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、図3Kの例において各透過性領域31xの面積は、実質的に約597.9平方ミクロンであってもよいが、これに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、図3Kの例において、透過性領域31xは、破線384によって取り囲まれた面積の実質的に約34.2%を占めてもよいが、これに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、交互配置で配設された透過性領域31x及び31xの複数のサブセットを含むことができる。いくつかの非限定的な例では、第1のサブセット31xの透過性領域31xと第2のサブセット31xの透過性領域31xとの間にいかなる差も存在しなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1のサブセット31xの透過性領域31xのサイズ、形状、及び配向のうちの少なくとも1つは、第2のサブセット31xの透過性領域31xのサイズ、形状、及び配向のうちの少なくとも1つと異なってもよく、透過性領域31x及び放射領域1401のうちの少なくとも1つの開口率を最大化することを含むが、これに限定されない。いくつかの非限定的な例では、図3Kに開示される視野において平面図で見たときに、第1のサブセット31xの透過性領域31xは左に向けられてもよく、第2のサブセット31xの透過性領域31xは右に向けられてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1のサブセット31x、31xの透過性領域31xは、第1のFMMのそれぞれの開口に対応してもよく、第2のサブセット31x、31xの透過性領域31xは、第2のFMMのそれぞれの開口に対応してもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、FMMの閾値構造完全性を維持することを含むがこれに限定されない所与のFMMの開口の最大数及び/又は最小間隔を達成するために、複数のサブセット31x、31xに分割されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、透過性境界31xは、四辺形以外の形状、又はその中のいくつかの非限定的な例に示されているような丸みを帯びた角を有する四辺形((丸みを帯びた)四辺形)形状を有してもよく、(丸みを帯びた)多角形((丸みを帯びた)三角形、円形、楕円形、及び星形を含むがこれらに限定されない)のうちの1つを含むがこれらに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323のうちの少なくとも1つのそれぞれの放射領域1401のサブピクセル境界350、360、370は、本明細書のいくつかの非限定的な例に示すように、(丸みを帯びた)四角形以外の形状を有してもよく、(丸みを帯びた)多角形((丸みを帯びた)三角形、円形、卵形、楕円形、及び星形を含むが、これらに限定されない)のうちの1つを含むが、これらに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、透過性境界31x及び少なくとも1つのサブピクセル境界350、360、370の形状は、サブピクセル境界350、360、370の少なくとも一部が透過性境界31xの対応する部分から実質的に一定の間隔であり、EM放射線の透過及び/又は放射のために使用されるディスプレイパネルの信号交換部203におけるパネル面積の割合の増加を容易にし、透過性領域31x及び/又は放射領域1401のそれぞれの開口率を増加させるという点で、相補的であってもよい。
次に図3Lを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、例示的な(サブ)ピクセル配列300lがその側方面にわたって複製されている。(サブ)ピクセル配列300lにおいて、長方形の透過性境界31xは、円形の透過性境界391内で置き換えられていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第3のサブピクセル323の放射領域1401は、実質的に星形の信号交換第3のサブピクセル輪郭370を有することができ、これは、いくつかの非限定的な例では、円形、卵形、及び楕円形のうちの1つを含むがこれらに限定されない湾曲した外周の凹形部分(4分の1を含むがこれらに限定されない)を含むがこれらに限定されない複数(4つを含むがこれらに限定されない)の湾曲した頂点を接合することによって形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの(サブ)ピクセル2210/32xについて多角形のサブピクセル輪郭を星形のサブピクセル輪郭に置き換えることは、(サブ)ピクセル2210/32xの開口率を増加させることを容易にすることができ、透過性領域31xが円形、卵形、及び楕円形のうちの1つである透過性境界を有する場合を含むが、これに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、星形の信号交換第3のサブピクセル輪郭370の湾曲した外周の曲率半径は、透過性境界391と第3のサブピクセル境界370の湾曲した外周との間の実質的に一定の分離を維持するように、それに近接する透過性境界31xを画定する円形、卵形、及び楕円形のうちの1つの曲率半径に実質的に等しくてもよい。いくつかの非限定的な例では、そのような分離は、少なくとも約8ミクロン、少なくとも約10ミクロン、少なくとも約11ミクロン、及び少なくとも約12ミクロンのうちの1つであってもよい。
比較として、(サブ)ピクセル配列300lにおける信号交換第1のサブピクセル輪郭350の少なくとも1つのインスタンスが、対応する表示第1のサブピクセル輪郭355の例の上に重ね合わされて示されている。いくつかの非限定的な例では、信号交換第1のサブピクセル輪郭350の横方向範囲は、表示第1のサブピクセル輪郭355の横方向範囲にも、少なくとも1つの透過性領域311の横方向範囲にも重ならなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、表示第1のサブピクセル輪郭355の横方向範囲は、少なくとも1つの透過性領域311の横方向範囲と重なり合ってもよい。
比較として、(サブ)ピクセル配列300lにおける信号交換第2のサブピクセル輪郭360の少なくとも1つのインスタンスが、対応する表示第2のサブピクセル輪郭365の例の上に重ね合わされて示されている。いくつかの非限定的な例では、信号交換第2のサブピクセル輪郭360の横方向範囲は、表示第2のサブピクセル輪郭365の横方向範囲にも、少なくとも1つの透過性領域311の横方向範囲にも重ならなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、表示第2のサブピクセル輪郭365の横方向範囲は、少なくとも1つの透過性領域311の横方向範囲と重なり合わなくてもよい。
比較として、(サブ)ピクセル配列300lにおける星形信号交換第3のサブピクセル輪郭370の少なくとも1つのインスタンスが、対応する表示第3のサブピクセル輪郭375の例の上に重ね合わされて示されている。いくつかの非限定的な例では、星形信号交換第3のサブピクセル輪郭370の頂点は、そのような表示第3のサブピクセル輪郭375の横方向範囲を超えて延在してもよい。いくつかの非限定的な例では、表示第3のサブピクセル輪郭375の横方向範囲は、少なくとも1つの透過性領域311の横方向範囲と重なり合ってもよい。しかしながら、その形状のために、いくつかの非限定的な例では、星形の信号交換第3のサブピクセル輪郭370の横方向範囲は、少なくとも1つの透過性領域311の横方向範囲と重なり合わなくてもよい。
次に図3Mを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、例示的な(サブ)ピクセル配列300mがその側方面にわたって複製されている。(サブ)ピクセル配列300mは、第1のサブピクセル321の放射領域1401が実質的に星形の信号交換第1のサブピクセル輪郭350を有することができるという点で、(サブ)ピクセル配列300lとは異なり、これは、いくつかの非限定的な例では、円形、卵形、及び楕円形のうちの1つを含むがこれに限定されない湾曲した外周の凹形部分(4分の1を含むがこれに限定されない)を含むがこれに限定されない複数(4つを含むがこれに限定されない)の湾曲した頂点を接合することによって形成されてもよい。
これにより、いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xの開口率を向上させることができる。図示されていないが、いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xの開口率は、信号交換第2のサブピクセル輪郭360のうちの少なくとも1つを実質的に星形の第2のサブピクセル輪郭に置き換えることによって更に増加されてもよい。
比較として、(サブ)ピクセル配列300mにおける星形の信号交換第1のサブピクセル輪郭350の少なくとも1つのインスタンスが、対応する表示第1のサブピクセル輪郭355の例の上に重ね合わされて示されている。いくつかの非限定的な例では、星形信号交換第1のサブピクセル輪郭350の頂点は、そのような表示第1のサブピクセル輪郭355の横方向範囲を超えて延在してもよい。いくつかの非限定的な例では、表示第1のサブピクセル輪郭355の横方向範囲は、少なくとも1つの透過性領域311の横方向範囲と重なり合ってもよい。しかしながら、その形状のために、いくつかの非限定的な例では、星形の信号交換第1のサブピクセル輪郭350の横方向範囲は、少なくとも1つの透過性領域311の横方向範囲と重なり合わなくてもよい。
次に図3Nを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、例示的な(サブ)ピクセル配列300nがその側方面にわたって複製されている。(サブ)ピクセル配列300nは、長方形透過性領域31xが楕円形透過性領域312の複数のサブセット312、312によって置き換えられているという点で、(サブ)ピクセル配列300jと異なる。いくつかの非限定的な例では、図3Nに開示される視野において平面図で見たときに、第1のサブセット312の透過性領域312は左に向けられてもよく、第2のサブセット312の透過性領域312は右に向けられてもよい。
次に図3Oを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、例示的な(サブ)ピクセル配列300oがその側方面にわたって複製されている。(サブ)ピクセル配列300nは、第3のサブピクセル323の信号交換第3のサブピクセル輪郭350が、図3Lに示される第3のサブピクセル323の星形信号交換第3のサブピクセル輪郭370によって置き換えられている点で、(サブ)ピクセル配列300nと異なる。
3つのサブピクセルを1:1:1の比で有するピクセル
次に図3Pを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、例示的な(サブ)ピクセル配列300pがその側方面にわたって複製されている。(サブ)ピクセル配列300pは、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323のそれぞれの信号交換サブピクセル輪郭350、360、370が、円形信号交換サブピクセル輪郭350、360、370によってそれぞれ置き換えられている点で、(サブ)ピクセル配列300nと異なる。
追加的に、ピクセル2210のサブピクセル構成は、四角形の4サブピクセル(1:2:1の比のR-G-B)構成から三角形の3サブピクセル(1:1:1の比のR-G-B)デルタ構成に変更されており、破線の輪郭336によって示され、それぞれが楕円形の透過性領域312を取り囲んでいる。いくつかの非限定的な例では、第2のサブピクセル322の面積は、4サブピクセル構成における第2のサブピクセル322の数に対する、そのような3サブピクセル構成における第2のサブピクセル322の数の減少を補償するために増加され得る。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域312は、交互配置で配設された透過性領域312、312、及び312の複数のサブセットを含むことができる。いくつかの非限定的な例では、第1のサブセット312の透過性領域312と、第2のサブセット312の透過性領域312と、第3のサブセット312の透過性領域312との間にいかなる差も存在しなくてもよい。
当業者であれば、いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300pは、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323の交互の列の第1の行と、約1.5個のサブピクセルの間隔だけ横方向にオフセットされた同様の交互の列の第2の行とを含み、透過性領域312(のサブセットの交互の列)の行がそれらの間に配置されていると理解され得ることを理解するであろう。
次に図3Qを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、例示的な(サブ)ピクセル配列300qがその側方面にわたって複製されている。(サブ)ピクセル配列300qは、楕円形透過性領域312(のサブセット)が、実質的に三角形透過性領域313の複数のサブセット313、313b、313cによって置き換えられているという点で、(サブ)ピクセル配列300pとは異なる。
いくつかの非限定的な例では、実質的に三角形の透過性領域313を必要とするいくつかのシナリオが存在する場合があり、これには、限定はしないが、ピクセル2210の(サブ)ピクセル2210/32xが、(サブ)ピクセル配列300qなどの三角形の3ピクセルデルタ構成に配置されて、(サブ)ピクセル配列300pの実質的に楕円形の透過性領域312の開口率に対して、限定はしないが、透過性領域313の開口率を実質的に増加させる場合が含まれる。
いくつかの非限定的な例では、示されているように、三角形の頂点は、外周が実質的に六角形の構成を有するように切り取られ、3つの細長い線形セグメントが3つの切り取られた線形セグメントによって結合され、それらの間に延在する。図示されていないが、いくつかの非限定的な例では、三角形の頂点が存在し得る。図示されていないが、いくつかの非限定的な例では、3つの細長い線形セグメントは、3つの実質的に湾曲したセグメントによって結合されてもよく、それらの間に延在してもよい。
図示されていないが、いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323のそれぞれの実質的に円形の信号交換サブピクセル輪郭350、360、370を、それぞれ三角形の信号交換サブピクセル輪郭に置き換えることによって、透過性領域313の開口率を増加させることができる。
次に図3Rを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、例示的な(サブ)ピクセル配列300rがその側方面にわたって複製されている。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300rは、実質的に従来のRGB構成で位置決めされた第1の3(サブ)ピクセル2210/32xピクセル2210を含むが、(サブ)ピクセル2210/32xのうちの1つ(図では第3のサブピクセル323)は一方の側に横方向に移動され、第2の3(サブ)ピクセル2210/32xピクセル2210では、対応する(サブ)ピクセル2210/32xがその反対側に横方向に移動され、その結果、移動された(サブ)ピクセル2210/32xのインスタンス間に透過性領域310が挿入され得る。いくつかの非限定的な例では、各ピクセル2210を閉塞する実質的に四辺形の輪郭337が存在してもよい。いくつかの非限定的な例では、透過性領域310は、輪郭337の境界と重なり得る。
次に図3Sを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203が示されており、例示的な(サブ)ピクセル配列300sがその側方面にわたって複製されている。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル配列300sは、サブピクセルグループ325と透過性領域31xとの交互アレイを含む。いくつかの非限定的な例では、サブピクセルグループ325と透過性領域31xとは、市松模様状に配設されている。いくつかの非限定的な例では、サブピクセルグループ325及び透過性領域31xの少なくとも一方は、略長方形の構成を画定し得る。
いくつかの非限定的な例では、サブピクセルグループ325は、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323の各々を複数含むことができる。いくつかの非限定的な例では、サブピクセルグループ325は、第1のサブピクセル321及び第3のサブピクセル323の各々を2つと、第2のサブピクセル322の各々を4つとを含むことができ、その結果、サブピクセルグループ325は、2つの4サブピクセル(1:2:1の比のR-G-B)ピクセル2210と同等であるとみなすことができる。
いくつかの非限定的な例では、複数の第2のサブピクセル322の各々は、実質的に同一のサイズ及び構成を有し得る。いくつかの非限定的な例では、複数の第2のサブピクセル322の各々は、長軸及び短軸を有する実質的に長方形の構成を有し得る。いくつかの非限定的な例では、複数の第2のサブピクセル322は、サブピクセルグループ325のサブピクセルグループ軸326に沿って位置合わせされ得る。いくつかの非限定的な例では、サブピクセルグループ軸326は、サブピクセルグループ325を実質的に二等分することができる。いくつかの非限定的な例では、サブピクセルグループ軸326は、第2のサブピクセル322の短軸に実質的に平行であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、複数の第1のサブピクセル321の各々は、実質的に同一のサイズ及び構成を有し得る。いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321のうちの第1のサブピクセルは、複数の第2のサブピクセル322の一方の側に、サブピクセル軸326の方向にサブピクセルグループ325の一方の端部に向かって、サブピクセル軸326に実質的に平行に配設されてもよく、第1のサブピクセル321のうちの第2のサブピクセルは、複数の第2のサブピクセル322の反対側に、サブピクセル軸326の方向にサブピクセルグループ325の反対側の端部に向かって配設されてもよい。いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321のうちの第2のサブピクセルの構成は、第1のサブピクセル321のうちの第1のサブピクセルの構成に対して180°回転されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、複数の第3のサブピクセル323の各々は、実質的に同一のサイズ及び構成を有し得る。いくつかの非限定的な例では、第3のサブピクセル323のうちの第1のサブピクセルは、複数の第2のサブピクセル322の一方の側に、サブピクセル軸326の方向にサブピクセルグループ325の一方の端部に向かって、サブピクセル軸326に実質的に平行に配設されてもよく、第3のサブピクセル321のうちの第2のサブピクセルは、複数の第2のサブピクセル322の反対側に、サブピクセル軸326の方向にサブピクセルグループ325の反対側の端部に向かって配設されてもよい。いくつかの非限定的な例では、第3のサブピクセル323のうちの第1のサブピクセルは、複数の第2のサブピクセル322の同じ側に配設されてもよく、第1のサブピクセル321のうちの第1のサブピクセルに対してサブピクセルグループ325の反対側の端部に向かって配設されてもよい。いくつかの非限定的な例では、第3のサブピクセル321のうちの第2のサブピクセルの構成は、第3のサブピクセル321のうちの第1のサブピクセルの構成に対して180°回転されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における放射領域1401の開口率、いくつかの非限定的な例では、第1のサブピクセル321の放射領域1401、第2のサブピクセル322の放射領域1401、及び第3のサブピクセル323の放射領域1401の全てを考慮した開口率は、少なくとも約20%、少なくとも約15%、少なくとも約10%、及び少なくとも約8%のうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における透過性領域31xの開口率は、少なくとも約50%、少なくとも約45%、少なくとも約40%、少なくとも約35%、少なくとも約33%、少なくとも約30%、及び少なくとも約25%のうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における放射領域1401及び透過性領域31xの開口率の合計は、約30~60%、約35~60%、約40~60%、約35~55%、約40~50%、約45~55%、及び約45~50%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203において、放射領域1401の開口率は約5~10%であってもよく、透過性領域31xの開口率は約30~50%であってもよい。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203において、放射領域1401の開口率は約6~9%であってもよく、透過性領域31xの開口率は約35~45%であってもよい。
**透過性領域を収容するために表示部に対して信号交換部のピクセルを減少させる
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203のピクセル密度は、ディスプレイパネル200の表示部207のピクセル密度よりも小さくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、構成、及びピッチのうちの少なくとも1つは、ディスプレイパネル200の表示部207における(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、構成、及びピッチと実質的に同一であってもよいが、そのような(サブ)ピクセル2210/32xの数は、ディスプレイパネル200の信号交換部203において減少されてもよい。このようなシナリオでは、共通のFMMを信号交換部203及び表示部207の両方に使用することができ、それに伴って製造コスト及び複雑さが低減される。そのようなシナリオでは、信号交換部203に存在しない(省略された)(サブ)ピクセル2210/32xに対応するFMMにおける開口は、信号交換部203とともに使用されるときに、少なくとも1つの空隙がそこから生じ得るように、覆われ得るか又は遮断され得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xは、信号交換部203から省略された(サブ)ピクセル2210/32xに対応する空隙内に形成されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xの全ての放射領域1401の開口率は、約12~25%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における透過性領域31xの開口率は、そのような部分に存在する透過性領域31xの全ての開口率の合計であってもよく、約15~40%、約20~40%、約15~35%、及び約20~35%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xの全ての放射領域1401の開口率は、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323を含むがそれらに限定されない、そのような部分内に存在する(サブ)ピクセル2210/32xの全ての開口率の合計であってもよく、約12~25%であってもよく、その中の透過性領域31xの開口率は、約30~45%であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xの全ての放射領域1401と透過性領域31xの開口率の合計は、約60%以下、約55%以下、約505以下、約45%以下、及び約40%以下のうちの1つであってもよい。いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xの全ての放射領域1401と透過性領域31xと開口率の合計は、約30~60%、約35~60%、約40~60%、約35~55%、約40~50%、約45~55%、及び約45~50%のうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xのサイズは、少なくとも約10ミクロンであってもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xのサイズは、約10~150ミクロン、約10~130ミクロン、約15~100ミクロン、約20~80ミクロン、約20~65ミクロン、約25~60ミクロン、及び約30~50ミクロンのうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのサブピクセルセグメント351~354、361~364、371~374と、それに近接する対応する少なくとも1つの透過性境界セグメント391~394とは、最小距離だけ分離され得る。いくつかの非限定的な例では、そのような最小距離は、いくつかの非限定的な例では、製造プロセスにおける制約に相関され得るが、約5ミクロン、約6ミクロン、約8ミクロン、約10ミクロン、約11ミクロン、及び約12ミクロンのうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、そのような最小距離は、約5~15ミクロン、約6~12ミクロン、及び約8~10ミクロンのうちの1つであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのピクセル2210全体が信号交換部203から省略されていてもよい。
次に図4Aを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203の断片203a及び表示部207の断片207aが平面図で示されている。説明のために、いくつかの例示的なピクセル2210が、表示部断片207aにおいて破線の輪郭で示されている。図示される信号交換部断片203aと表示部断片207aとの間には、同じ信号交換部203(の断片)、少なくとも1つの異なる信号交換部203、同じ表示部207(の断片)、少なくとも1つの異なる表示部207、及び少なくとも1つの遷移領域500のうちの少なくとも1つを含み得るディスプレイパネル200の他の部分が存在し得ることが理解されるであろう。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、構成、及びピッチは、表示部207におけるものと同じである。しかしながら、信号交換部断片203aを表示部断片207aと比較すると、信号交換部203において、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xが配設され得る表示部207(透明度が増加して示されている)において、各々の第2のピクセル2210に対応する空隙が存在し得る。したがって、信号交換部203のピクセル密度は、表示部207のピクセル密度の約50%であることが理解されよう。
サブピクセル32xは、各断片203a、207aにおいて、実質的に円形の形状、実質的に均一なサイズ及びピッチを有し、4サブピクセル(1:2:1の比のR-G-B)ピクセル2210ボックス構成において、単に例示の目的のために示されており、(サブ)ピクセル配列300における(サブ)ピクセル構成((サブ)ピクセル2210/32x及び/又は透過性領域31xが省略の有無にかかわらず)のいずれかを含むがこれらに限定されない、本明細書で説明される例は、信号交換部203又は表示部207のいずれかにおける(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、構成、配向、及びピッチを何らかの形で限定するものとみなされるべきではない。
透過性領域31xは、実質的に長方形の形状と、実質的に均一なサイズ及び配向とを有するように示されているが、これは単に例示のためであり、(サブ)ピクセル配列300における(サブ)ピクセル構成((サブ)ピクセル及び/又は透過性領域31xの省略の有無にかかわらず)のいずれかを含むがこれらに限定されない本明細書で説明する例は、信号交換部203における透過性領域31xのサイズ、形状、構成、及び配向のいずれかを何らかの形で限定するものとみなされるべきではない。
次に図4Bを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203の断片203b及び表示部207の断片207bが平面図で示されている。信号交換部断片203bを表示部断片207bと比較すると、信号交換部203において、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xが配設され得る表示部207(透明度を増加して示されている)において、各々の第2のピクセル2210の4つのサブピクセル32xのうちの3つに対応する空隙が存在し得る。したがって、信号交換部203のピクセル密度は、表示部207のピクセル密度の約62.5%であることが理解されよう。
いくつかの非限定的な例では、3つの省略されたサブピクセル32xは、各第2のピクセル2210の4つのサブピクセル32xのうちの3つの任意の組み合わせに対応することができ、図示されるように、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323のそれぞれ1つを含むが、これらに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、省略された3つのサブピクセル32xは、異なる連続する第2のピクセル2210であってもよい。非限定的な例として、次に図4Cを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203の断片203c及び表示部207の断片207cが平面図で示されている。信号交換部断片203cは、第2のピクセル2210の各ブロックにおいて、省略された3つのサブピクセル32xが第2のサブピクセル322のうちの異なるサブピクセルを含むという点で、信号交換部断片203bと異なる。
次に図4Dを参照すると、ディスプレイパネル200の信号交換部203の断片203d及び表示部207の断片207dが平面図で示されている。信号生成部断片203dを表示部断片207dと比較すると、信号交換部203において、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xが配設され得る表示部207(透明度を増加して示されている)において、各々の第2のピクセル2210の4つのサブピクセル32xのうちの2つに対応する空隙が存在し得る。したがって、信号交換部203のピクセル密度は、表示部207のピクセル密度の約75%であることが理解されよう。
いくつかの非限定的な例では、2つの省略されたサブピクセル32xは、各第2のピクセル2210の4つのサブピクセル32xのうちの2つの任意の組み合わせに対応することができ、図示されているように、第2のピクセル2210の各第2のブロックにおいて、2つのサブピクセル32xは、第2のサブピクセル322のうちの異なる1つと、第1のサブピクセル321及び第3のサブピクセル323のうちの異なる1つとを含むが、これに限定されない。
**信号交換部における(サブ)ピクセルのピッチを表示部のピッチの倍数以外に変更する
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203におけるピッチが、ディスプレイパネル200の表示部207におけるピッチと実質的に等しいか、又はディスプレイパネル200の表示部207におけるピッチの整数倍であることを必要とするシナリオが存在し得るが、これは、限定ではないが、製造を単純にすることを含み、限定ではないが、ディスプレイパネル203の信号交換部200及び表示部203の両方に対してFMMの使用を可能にすることを含み、いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのピッチを、ディスプレイパネル200の表示部207におけるピッチの非整数倍である値に変更することによって、信号交換部の(サブ)ピクセル配列が、そこへの透過性領域31xの導入に対応するように変更され得る。
ハイブリッドな手法
ディスプレイパネル207の信号交換部203における透過性領域31xの導入に対応するための様々な手法の例が提供されており、限定するものではないが、以下を含む。
・ディスプレイパネルの信号交換部203において、(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、及び構成の少なくとも1つを減少させる
・ディスプレイパネルの信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xの数及び/又は密度を減少させる
・信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのピッチを、ディスプレイパネル200の表示部207におけるピッチの非整数倍である値に変更する。
当業者であれば、いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203における透過性領域31xの導入に対応するために、そのような手法のうちの複数又は全てをハイブリッド手法として組み合わせることができることを理解するであろう。
更に、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、ディスプレイパネル200の信号交換部203における透過性領域31xの導入に対応するために、前述の手法のうちの1つ以上及び/又はそれらのハイブリッドな合わせの採用が、少なくとも1つの他の手法と組み合わされてもよいことが理解されよう。
**信号交換部と表示部との間に遷移領域を導入して、それらの間の見かけ上の差を減少させる
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200の信号交換部203及び表示部207における放射領域1401の開口率及びピクセル密度のうちの少なくとも1つの間の見かけ上又は視覚的に知覚される差を低減するための一手段は、ディスプレイパネル200の信号交換部203及び表示部207のうちの少なくとも1つの周りに、及び/又はそれらの間に、少なくとも1つの遷移領域500を確立することを含み得、各遷移領域は、放射領域1401の中間の開口率、サイズ、形状、配向、及び/又はピッチを有し、それらの間のそのような見かけ上又は視覚的に知覚される差を、ディスプレイパネル200の増大した側方面にわたって分散させる。
いくつかの非限定的な例では、そのような遷移領域500は、信号交換部203が表示部207のピクセル密度と実質的に等しいピクセル密度によって特徴付けられ、透過性領域31xの導入に対応するために信号交換部における(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、及び構成のうちの少なくとも1つの低減によって特徴付けられるか、信号交換部203が、透過性領域31xの導入に対応するために信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xの数及び/又は密度の低減によって特徴付けられるか、信号交換部203が、ディスプレイパネル200の表示部207におけるピッチの非整数倍である値へのディスプレイパネル200の信号交換部203における(サブ)ピクセルのピッチの変更によって特徴付けられるか、信号交換部203が、上記のいずれかの任意のハイブリッドな組み合わせによって特徴付けられるかにかかわらず、導入されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの遷移領域500は、信号交換部203及び表示部207のうちの少なくとも1つを取り囲む外周又は境界に沿って配置されてもよいが、これに限定されない。
次に図5Aを参照すると、信号交換部203の断片203e、表示部207の断片207e、及びそれらの間に横方向に延在する少なくとも1つの遷移領域500の断片500aが平面図で示されている。説明のために、いくつかの例示的なピクセル2210が、表示部断片207e及び遷移領域断片500aの両方において破線の輪郭で示されている。図示される表示部断片207eと遷移領域断片500aとの間には、同じ表示部207(の断片)、少なくとも1つの異なる表示部207(の断片)、同じ遷移領域500(の断片)、及び少なくとも1つの異なる遷移領域500のうちの少なくとも1つを含み得るディスプレイパネル200の他の部分が存在し得ることが理解されよう。
いくつかの非限定的な例では、信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのピクセル密度は、遷移領域500及び表示部207と同じである。しかしながら、信号交換部断片203eと、遷移領域断片500a及び表示部断片207eの両方との比較から、いくつかの非限定的な例では、遷移領域500における(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、構成、及びピッチのうちの少なくとも1つは、表示部207におけるそのサイズ、形状、構成、及びピッチのうちの対応する少なくとも1つに対するサイズの縮小を含むがこれに限定されずに変更されてもよく、いくつかの非限定的な例では、信号交換部203における(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、構成、及びピッチのうちの少なくとも1つは、遷移領域500におけるそのサイズ、形状、構成、及びピッチのうちの対応する少なくとも1つに対するサイズの縮小を含むがこれに限定されずに、変更されてもよい。
したがって、信号交換部203と表示部207との間に少なくとも1つの遷移領域500を介在させることにより、信号交換部203におけるピクセル密度と表示部207におけるピクセル密度との間の見かけ上の差又は視覚的に知覚される差を低減することが容易になり得る。
サブピクセル32xは、各断片203e、500a、207eにおいて、実質的に四角形の形状で、第3のサブピクセル323(最大)から第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322(最小)までの範囲の異なるサイズを有し、4サブピクセル(1:2:1の比のR-G-B)ピクセル2210ボックス構成において、単に例示の目的のために示されており、(サブ)ピクセル配列300における(サブ)ピクセル構成((サブ)ピクセル2210/32x及び/又は透過性領域31xが省略の有無にかかわらず)のいずれかを含むがこれらに限定されない、本明細書で説明される例は、信号交換部203、遷移領域500、又は表示部207のいずれかにおける(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、構成、配向、ピクセル密度及びピッチを何らかの形で限定するものとみなされるべきではない。
透過性領域31xは、実質的に円形の形状と、各断片において実質的に均一なサイズ及び配向とを有するように示されているが、これは単に例示のためであり、(サブ)ピクセル及び/又は透過性領域31xの省略の有無にかかわらず、(サブ)ピクセル配列300における(サブ)ピクセル構成のいずれかを含むがこれらに限定されない本明細書で説明する例は、信号交換部203、遷移領域500、又は表示部207のいずれかにおける(サブ)ピクセル2210/32xのサイズ、形状、構成、配向、ピクセル密度、及びピッチのいずれかを何らかの形で限定するものとみなされるべきではない。
次に図5Bを参照すると、信号交換部203の断片203f、表示部207の断片207f、及びそれらの間に横方向に延在する少なくとも1つの遷移領域500の断片500bが平面図で示されている。遷移領域断片500bを表示部207fと比較すると、いくつかの非限定的な例では、遷移領域500において、少なくとも1つの透過性領域31xが配設され得る表示部207(透明度が増加して示されている)において、各々の第2のピクセル2210の4つのサブピクセル32xのうちの3つに対応する空隙が存在し得る。
いくつかの非限定的な例では、3つの省略されたサブピクセル32xは、各第2のピクセル2210の4つのサブピクセル32xのうちの3つの任意の組み合わせに対応することができ、図示されるように、第1のサブピクセル321、第2のサブピクセル322、及び第3のサブピクセル323のそれぞれ1つを含むが、これらに限定されない。
信号交換部203を遷移領域500と比較すると、信号交換部203において、少なくとも1つの(サイズが増加した)透過性領域31xが配設され得る遷移領域500(透明度が増加して示されている)において、各々の第2のサブピクセル2210の残りのサブピクセル32xに対応する空隙が存在し得る。
したがって、遷移領域500におけるピクセル密度は、表示部207におけるピクセル密度の実質的に約62.5%であってもよく、信号交換部203におけるピクセル密度は、表示部207におけるピクセル密度の実質的に約50%であってもよいことが理解され得る。
本開示では、透過性領域31xは、ディスプレイパネル200の信号交換部203における放射領域1401間に配置された別個の特徴として示されているが、いくつかの非限定的な例では、図示されていないが、少なくとも1つの透過性領域31xが、複数の放射領域1401にわたって横方向に延在し、実質的にそれを取り囲むように、連続的に形成されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも各放射領域1401において、少なくとも1つの有機及び/又は半導体層1030(図10)を取り囲む第1の電極1020(図10)及び第2の電極1040(図10)を含む複数の層が基板10上に配設されてもよく、電極1020、1040は電源1005(図10)と電気的に結合されてもよい。通電されると、電極1020、1040のうちの一方(「アノード」)は電子を生成することができ、他方の電極1020、1040(「カソード」)は正孔を生成することができ、少なくとも1つの半導体層1030を通って互いに向かって移動する傾向があり、最終的に結合して、そこから光子の形態でEM放射を放射する。
いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、そこを通る外部EM放射の透過を強化するために、少なくとも1つの層又は材料の存在を省略又は低減するように構成され得る。いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xにおける第2電極1040の平均層厚は、ディスプレイパネル200の他の領域の平均層厚以下であってもよい。いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xにおける第2の電極1040の平均層厚は、放射領域1401におけるその平均層厚以下であってもよい。いくつかの非限定的な例では、透過性領域31xは、第2の電極1040を形成するための材料(「第2の電極材料」)の閉鎖被膜140を実質的に欠いていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの透過性領域31xを含むがこれに限定されない、第2の電極材料の閉鎖被膜140を実質的に欠いている領域(「カソードフリー領域」)は、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの放射領域1401を含むがこれに限定されない他の領域とは異なる光電子特性を示し得る。いくつかの非限定的な例では、そのようなカソードフリー領域は、それにもかかわらず、少なくとも1つの粒子構造841(図8C)又はそのような粒子構造841の少なくとも1つのインスタンスの不連続層840(図8C)の形態を含むがこれに限定されない、いくつかの第2の電極材料を含有し得る。
いくつかの非限定的な例では、これは、第2の電極材料のレーザアブレーションによって達成され得る。しかしながら、いくつかの非限定的な例では、レーザアブレーションはデブリ雲を生成する場合があり、これは蒸着プロセスに影響を与える場合がある。
いくつかの非限定的な例では、これは、第2の電極1040をその上に形成するための堆積材料731を堆積させる前に、少なくとも1つの半導体層1030の露出した層表面11上にパターンで、FMMを使用して、いくつかの非限定的な例では核形成阻害被膜(NIC)であり得るパターニング被膜110を配設することによって達成され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、少なくとも1つの半導体層1030の露出した層表面11の堆積材料731の堆積に対する初期付着確率以下である堆積材料711の堆積に対する初期付着確率を含むがこれに限定されない、その上に堆積される堆積材料731の蒸気フラックスの傾向に影響を与えるように適合され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110が、透過性領域31xのうちの少なくともいくつかを含むがこれに限定されない予行方向面の第1の部分101に対応し得るパターンで堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、透過性領域31xの異なるサブセット340、340にそれぞれ対応する、第1の部分101内の異なるパターンを画定する異なるFMMを各々が使用する複数の段階で堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイパネル200は、パターニング被膜110の堆積(の全ての段階)に続いて、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスのうちの少なくとも1つにおいて、堆積材料731の蒸気フラックスに曝されて、側方面の第1の部分101ではなく、側方面の少なくとも第2の部分102において、(サブ)ピクセル34xに対応する放射領域1401の各々のための第2の電極1040を形成してもよい。
パターン二ング
いくつかの非限定的な例では、第1の部分101において、パターニング材料611(いくつかの非限定的な例では、NIC材料であり得る)を含むパターニング被膜110は、第1の部分101においてのみ、デバイス100の下層(基板10を含むが、これに限定されない)の露出層表面11上に閉じた被膜140として選択的に堆積され得る。しかしながら、第2の部分102では、下層の露出層表面11は、パターニング材料611の閉じた被膜140を実質的に欠く場合がある。
パターニング被膜
パターニング被膜110は、パターニング材料611を含み得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、パターニング材料611の閉鎖被膜140を含み得る。
パターニング被膜110は、そのような表面を蒸気フラックス露出する際にそこに堆積される堆積材料731の堆積に対して比較的低い初期付着確率(いくつかの非限定的な例では、Walkerらによって記載されたデュアルQCM技術で特定された条件下で)を有する露出層表面11を提供することができ、この初期付着確率は、いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110が堆積されたデバイス100の下層の露出層表面11上に堆積される堆積材料731の堆積に対する初期付着確率よりも実質的に低くすることができる。
堆積材料731の堆積に対する、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611の低い初期付着確率を含むがこれに限定されない属性のために、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又はある形態の被膜として堆積されるとき、またデバイス100内のパターニング被膜110の堆積と同様の状況下で、パターニング被膜110を含む第1の部分101は、堆積材料731の閉じた被膜140を実質的に欠く場合がある。
しかしながら、堆積材料731の蒸気フラックスへのデバイス100の曝露は、いくつかの非限定的な例では、第2の部分102における堆積材料731の堆積層130の閉鎖被膜140の形成をもたらし得、下地層の露出層表面11は、パターニング被膜110を実質的に欠いている。
パターニング被膜及び/又はパターニング材料の属性
初期付着確率
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、約0.3以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.08以下、約0.05以下、約0.03以下、約0.02以下、約0.01以下、約0.008以下、約0.005以下、約0.003、約0.001以下、約0.0008以下、約0.0005以下、約0.0003以下、又は約0.0001以下のうちの少なくとも1つである、堆積材料731の堆積に抗する初期付着確率を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、約0.3以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.08以下、約0.05以下、約0.03以下、約0.02以下、約0.01以下、約0.008以下、約0.005以下、約0.003以下、約0.001以下、約0.0008以下、約0.0005以下、約0.0003以下、又は約0.0001以下のうちの少なくとも1つである、Ag及び/又はMgの堆積に抗する初期付着確率を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又はある形態の被膜として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、約0.15~0.0001、約0.1~0.0003、約0.08~約0.0005、約0.08~0.0008、約0.05~0.001、約0.03~0.0001、約0.03~0.0003、約0.03~0.0005、約0.03~0.0008、約0.03~0.001、約0.03~0.005、約0.03~0.008、約0.03~0.01、約0.02~0.0001、約0.02~0.0003、約0.02~0.0005、約0.02~0.0008、約0.02~0.001、約0.02~0.005、約0.02~0.008、約0.02~0.01、約0.01~0.0001、約0.01~0.0003、約0.01~0.0005、約0.01~0.0008、約0.01~0.001、約0.01~0.005、約0.01~0.008、約0.008~0.0001、約0.008~0.0003、約0.008~0.0005、約0.008~0.0008、約0.008~0.001、約0.008~0.005、約0.005~0.0001、約0.005~0.0003、約0.005~0.0005、約0.005~0.0008、及び約0.005~0.001のうちの少なくとも1つの堆積材料731の堆積に抗する初期付着確率を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又はある形態の被膜として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、閾値以下である、複数の堆積材料731の堆積に抗する初期付着確率を有し得る。いくつかの非限定的な例では、かかる閾値は、約0.3、約0.2、約0.18、約0.15、約0.13、約0.1、約0.08、約0.05、約0.03、約0.02、約0.01、約0.008、約0.005、約0.003、及び約0.001のうちの少なくとも1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又はある形態の被膜として堆積されるとき、またデバイス100内のパターニング被膜110の堆積と同様の状況下で、Ag、Mg、イッテルビウム(Yb)、カドミウム(Cd)、及び亜鉛(Zn)のうちの少なくとも1つから選択される複数の堆積材料731の堆積に対して、そのような閾値未満である初期付着確率を有し得る。いくつかの更なる非限定的な例では、パターニング被膜110は、Ag、Mg、及びYbのうちの少なくとも1つから選択される複数の堆積材料731の堆積に抗する、かかる閾値以下の初期付着確率を呈し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又はある形態の被膜として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、第1の閾値以下の第1の堆積材料731の堆積に抗する初期付着確率と、第2の閾値以下の第2の堆積材料731の堆積に抗する初期付着確率とを呈し得る。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積材料731はAgであり得、第2の堆積材料731はMgであり得る。いくつかの他の非限定的な例では、第1の堆積材料731はAgであり得、第2の堆積材料731はYbであり得る。いくつかの他の非限定的な例では、第1の堆積材料731はYbであり得、第2の堆積材料731はMgであり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の閾値は第2の閾値より大きくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110が堆積材料731の蒸気フラックスに供されると、少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840の形成を引き起こすためのパターニング被膜110を提供することを必要とするシナリオが存在し得る。少なくともいくつかの用途では、パターニング被膜110は、堆積材料の閉鎖被膜140がパターニング被膜110を実質的に欠いていてもよい第2の部分102に形成され得る一方で、少なくとも1つの特質を有する少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840がパターニング被膜110上の第1の部分101に形成され得るように、十分に低い初期付着確率を呈し得る。いくつかの非限定的な例では、例えば、約100nm以下、約50nm以下、約25nm以下、及び約15nm以下のうちの少なくとも1つの厚さを有する堆積材料731の閉鎖被膜140を堆積させながら、第2の部分102において、いくつかの非限定的な例では、金属又は金属合金であり得る堆積材料731の少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840の形成を必要とするシナリオが存在し得る。いくつかの非限定的な例では、第1の部分101内の少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840として堆積された堆積材料731の相対量は、第2の部分102内の閉鎖被膜140として堆積された堆積材料731の量の約1~50%、約2~25%、約5~20%、及び約7~10%のうちの少なくとも1つに対応し得、非限定的な例として、約100nm以下、約75nm以下、約50nm以下、約25nm以下、及び約15nm以下のうちの1つの厚さに対応し得る。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、薄膜として堆積されたときに比較的高い表面エネルギーを明示する材料を含有するパターニング被膜110は、いくつかの非限定的な例では、限定することなく含まれるが、閉鎖被膜の厚さが、非限定的な例として、約100nm、約75nm、約50nm、約25nm、又は約15nmのうちの少なくとも1つ以下である場合、第1の部分101における堆積材料731の少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840と、第2の部分202における堆積材料731の閉鎖被膜140と、を形成し得ることが分かった。
透過率
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターン二ング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又はある形態の被膜として堆積されたとき、またデバイス100内のパターニング被膜110の堆積と同様の状況下で、Agを含むがこれに限定されない堆積材料731の蒸気フラックスに曝された後に、少なくとも閾値透過率値のEM放射線に対する透過率を有してもよい。
いくつかの非限定的な例では、そのような透過率は、薄膜として形成されたパターニング被膜110及び/又はパターニング材料611の露出層表面11を、いくつかの非限定的な例では有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)デバイスのカソードであり得る光電子デバイスの電極を堆積させるために使用され得る典型的な条件下で、Agを含むがこれに限定されない堆積材料731の蒸気フラックスに露出した後に測定され得る。
いくつかの非限定的な例では、露出層表面11を、Agを含むがこれに限定されない堆積材料731の蒸気フラックスに供するための条件は、(i)約10-4Torr及び約10-5Torrのうちの1つの真空圧、(ii)Agを含むがこれに限定されない堆積材料731の蒸気フラックスは、いくつかの非限定的な例では、QCMを使用して監視及び/又は測定され得る、約1オングストローム(Å)/秒の基準堆積速度と実質的に一致し、(iii)堆積材料731の蒸気フラックスは、露出層表面11の平面への直交に実質的に近い角度で、露出層表面11に向かい、(iv)約15nmの基準平均層厚に達するまで、露出層表面11は、Agを含むがこれに限定されない堆積材料731の蒸気フラックスを受け、そのような基準平均層厚に達すると、露出層表面11は、Agを含むがこれに限定されない堆積材料の蒸気フラックスを更に受けない。
いくつかの非限定的な例では、Agを含むがこれに限定されない堆積材料731の蒸気フラックスに供される露出層表面11は、実質的に室温(例えば、約25℃)であり得る。いくつかの非限定的な例では、Agを含むがこれに限定されない堆積材料731の蒸気フラックスを受ける露出層表面11は、Agを含むがこれに限定されない堆積材料731を蒸発させる蒸発源から約65cm離れて配置されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、閾値透過率値は、可視スペクトルの波長で測定され得る。いくつかの非限定的な例では、閾値透過率値は、約460nmの波長で測定され得る。いくつかの非限定的な例では、閾値透過率値は、IR及び/又はNIRスペクトルの波長で測定され得る。いくつかの非限定的な例では、閾値透過率値は、約700nm、約900nm、及び約1000nmのうちの1つの波長で測定され得る。いくつかの非限定的な例では、閾値透過率値は、試料を透過し得る入射EMパワーの割合として表すことができる。いくつかの非限定的な例では、閾値透過率値は、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、及び少なくとも約90%のうちの少なくとも1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611の初期付着確率の間には、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、堆積材料731の堆積及びその上の堆積材料731の平均層厚に対して正の相関があり得る。
当業者であれば、高い透過率は、概して、いくつかの非限定的な例では、Agであり得る堆積材料731の閉鎖被膜140が存在しないことを指し示し得ることを理解するであろう。一方、金属薄膜は、特に閉鎖被膜140として形成された場合、EM放射線の高い吸収度合を呈し得るので、低い透過率は、概して、限定はしないが、Ag、Mg、及びYbのうちの少なくとも1つを含むがこれに限定されない堆積材料731の閉鎖被膜140の存在を指し示し得る。
Ag、Mg、及びYbを含むがこれらに限定されない堆積材料731に対して低い初期付着確率を呈する露出層表面11が高い透過率を呈し得ることが更に仮定され得る。一方、Ag、Mg、及びYbを含むがこれらに限定されない堆積材料731に対して高い付着確率を呈する露出層表面11は、低い透過率を呈し得る。
例示的な材料の透過率を測定する共もに、Agの閉鎖被膜140がかかる例の材料の露出層表面11上に形成されたか否かを視覚的に観察するために、一連の試料を作製した。各試料は、ガラス基板10上に、例示的な材料の約50nm厚の被膜を堆積させ、次いで、被膜の露出層表面11を、約15nmの基準層厚に達するまで、約1Å/秒の速度でAgの蒸気フラックス732に供することによって作製した。次いで、各試料を視覚的に分析し、各試料を通る透過率を測定した。
本明細書の試料に使用される例示的な材料の分子構造を以下の表1に述べる。
Figure 2024516165000110
Figure 2024516165000111
Figure 2024516165000112
Agの実質的な閉鎖被膜140が形成された試料を視覚的に識別し、これらの試料中のかかる被膜の存在を、それらを通る透過率の測定によって更に確認したところ、約460nmの波長で約50%以下の透過率を示した。
Agの閉鎖被膜140が形成されなかった試料も識別され、これらの試料におけるかかる被膜の不在が、それらを通る透過率の測定によって更に確認され、約460nmの波長で約70%より大きい透過率を示した。
結果を以下の表2にまとめる。
Figure 2024516165000113
上記に基づいて、表1及び表2の第1の7つの試料(HT211~例示的な材料2)に使用される材料は、Ag及び/又はAg含有材料を含むがこれらに限定されない、その上の堆積材料731の堆積を抑制するのにあまり好適ではない場合があることが分かった。
一方、例示的な材料3~例示的な材料9は、少なくともいくつかの非限定的な用途において、Ag及び/又はAg含有材料を含むがこれらに限定されない堆積材料731の堆積を抑制するためのパターニング被膜110として機能するのに好適であり得ることが分かった。
堆積コントラスト
いくつかの非限定的な例では、限定ではないが、Mg、Ag、及びMgAgのうちの少なくとも1つを含む、金属及び合金(金属/合金)のうちの所与の少なくとも1つに対してNICとして機能し得る、限定ではないが、パターニング材料611を含む材料は、基板10上に堆積されると、実質的に高い堆積コントラストを有し得る。
いくつかの非限定的な例では、基板10が核形成促進被膜(NPC)920として機能する傾向があり、その一部分が、Mg、Ag及びMgAgのうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されない所与の金属/合金の堆積に対してNICとして機能する傾向があり得るパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料で被覆される場合、被覆された部分(第1の部分101)及び被覆されていない部分(第2の部分102)は、その上に堆積された金属/合金が異なる平均膜厚を有する傾向があり得るように、異なる初期付着確率及び/又は核形成速度を有する傾向があり得る。
本明細書で使用される場合、堆積コントラストは、概して、基板10の第1の部分101と第2の部分102との間の平均膜厚の比を指し得る。したがって、堆積コントラストが実質的に高い場合、第2の部分102における金属/合金の平均膜厚は、第1の部分101における金属/合金の平均膜厚よりも実質的に大きくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、堆積コントラストが実質的に高い場合、第2の部分102において金属/合金の閉鎖被膜140を形成するための十分な金属/合金の堆積があるとき、第1の部分101において堆積される堆積材料は、ほとんどないか全くない可能性がある。
いくつかの非限定的な例では、堆積コントラストが実質的に低い場合、第2の部分102において閉鎖被膜140を形成するための十分な金属/合金の堆積があるとき、第1の部分101に堆積された金属/合金の少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840があり得る。
いくつかの非限定的な例では、Mg、Ag,及びMgAgのうちの少なくとも1つを含むがこれに限定されない所与の金属/合金の堆積に対して実質的に高い堆積コントラストを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、低減された堆積コントラストを必要とするいくつかのシナリオでは、第1の部分101における金属/合金の平均層厚が実質的に小さく、約100nm以下、約50nm以下、約25nm以下、及び約15nm以下のうちの1つを含むがこれらに限定されないいくつかの非限定的な例では、第2の部分102における少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840の堆積を必要とするいくつかのシナリオを含むがこれらに限定されないシナリオでは、適用性を低下させた場合がある。
いくつかの非限定的な例では、第1の部分101における金属/合金の閉鎖被膜140の平均層厚が実質的に小さく、ナノ粒子(nanoparticle、NP)によるEM放射線の吸収が、約460nm以下の波長を有するEM放射線から下地層を保護することを含むがこれに限定されないために必要とされる、第2の部分102におけるそのようなNPの形成を含むがこれに限定されない、約100nm以下、約50nm以下、約25nm以下、及び約15nm以下のうちの1つを含むがこれに限定されない場合に、第2の部分102において、金属/合金の少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840の形成を必要とするシナリオが存在し得る。
いくつかの非限定的な例では、そのようなシナリオでは、約2~100、約4~50、約5~20、及び約10~15のうちの1つの堆積コントラストに対する適用性があり得る。
いくつかの非限定的な例では、Mg、Ag、及びMgAgのうちの少なくとも1つを含むがこれに限定されない所与の金属/合金の堆積に対して実質的に低い堆積コントラストを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、第1の部分101における金属/合金の平均層厚が大きく、少なくとも約95nm、少なくとも約45nm、少なくとも約20nm、少なくとも約10nm、及び少なくとも約8nmのうちの1つを含むがこれらに限定されない場合、実質的に高い堆積コントラストを必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を低下させた場合がある。
いくつかの非限定的な例では、Mg、Ag、及びMgAgのうちの少なくとも1つを含むがこれに限定されない所与の金属/合金の堆積に対して実質的に低い堆積コントラストを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、第1の部分101における金属/合金の平均層厚が大きく、少なくとも約95nm、少なくとも約45nm、少なくとも約20nm、少なくとも約10nm、及び少なくとも約8nmのうちの1つを含むがこれらに限定されない場合、第1の部分101における粒子構造841の連続被膜140の実質的な不在、又は高密度を必要とするシナリオを含むがこれに限定されない実質的に高い堆積コントラストを必要とするいくつかのシナリオでは、少なくとも約460nmである波長を有するEM放射線に対する増加した透明性を必要とするシナリオを含むがこれに限定されない、可視スペクトル及びNIRスペクトルのうちの少なくとも1つにおけるEM放射線の吸収の実質的な不在を必要とするいくつかのシナリオを含むがこれらに限定されないシナリオでは、適用性を低下させた場合がある。
いくつかの非限定的な例では、Mg、Ag、及びMgAgのうちの少なくとも1つを含むがこれに限定されない所与の金属/合金の堆積に対するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、第2の部分102における金属/合金の閉鎖被膜140の平均層厚が実質的に高く、少なくとも約95nm、少なくとも約45nm、少なくとも約20nm、少なくとも約10nm、及び少なくとも約8nmのうちの1つを含むがこれらに限定されない場合、第1の部分101における金属/合金の粒子構造841の不連続層840又は低密度を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。非限定的な例として、約2~100、約4~50、約5~20、及び約10~15のうちの1つの堆積コントラストは、第2の部分102内の金属/合金の平均層厚が実質的に高く、少なくとも約95nm、少なくとも約45nm、少なくとも約20nm、少なくとも約10nm、及び少なくとも約8nmのうちの1つを含むがこれらに限定されない場合のいくつかのシナリオでは適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、Mg、Ag及びMgAgのうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されない金属/合金の堆積に対するそのような材料の初期付着確率が実質的に高い場合、実質的に低い堆積コントラストを有する傾向があり得る。
表面エネルギー
特性表面エネルギーは、特に材料に関して本明細書で使用される場合、概して、かかる材料から決定される表面エネルギーを指し得る。いくつかの非限定的な例では、特徴的な表面エネルギーは、薄膜形態で堆積及び/又は被覆された材料によって形成された表面から測定され得る。固体の表面エネルギーを決定するための様々な方法及び理論が知られている。いくつかの非限定的な例では、表面エネルギーは、液体-蒸気界面と表面との間の接触角を測定するために、様々な液体が固体の表面と接触し得るようになる接触角の一連の測定に基づいて計算及び/又は導出され得る。いくつかの非限定的な例では、固体表面の表面エネルギーは、表面を完全に濡らす最も高い表面張力を有する液体の表面張力に等しくてもよい。いくつかの非限定的な例では、Zismanプロットが、表面との完全な湿潤(すなわち、0°の接触角)をもたらす最高表面張力値を決定するために使用され得る。
いくつかの非限定的な例では、表面の臨界表面張力は、W.A.Zisman,Advances in Chemistry43(1964),pp.1-51に更に詳述されているように、Zisman法に従って決定し得る。
非限定的な例として、様々な材料によって形成された表面の臨界表面張力を測定するために、一連の試料を作製した。測定結果を以下の表3にまとめる。
Figure 2024516165000114
表3における臨界表面張力の上述の測定及びAgの実質的な閉鎖被膜140の存在又は非存在に関する以前の観察に基づいて、被膜として堆積されたときに低表面エネルギー表面を形成する材料は、非限定的な例として、約13~20ダイン/cm、又は約13~19ダイン/cmのうちの少なくとも1つの臨界表面張力を有する材料であり得、パターニング被膜110を形成するために、その上への、Ag及び/又はAg含有材料を含むがこれらに限定されない堆積材料731の堆積を阻害するために好適であり得ることが見出された。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、非限定的な例として、約13ダイン/cmよりも低い表面エネルギーを有する表面を形成する材料は、そのような材料がそのような材料を取り囲む層に対して比較的弱い接着性を示し、低い融点を示し、かつ/又は低い昇華温度を示す可能性があるので、ある特定の用途においてパターニング材料611としてあまり好適ではない可能性があると仮定し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110を含むがこれに限定されない被膜におけるパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料における表面エネルギーは、基板10上に整った被膜として材料を堆積させ、その接触角を好適な一連のプローブ液体で測定することによって決定され得る。
いくつかの非限定的な例では、限定はしないが、Mg、Ag、及びMgAgのうちの少なくとも1つを含む所与の金属/合金のためのNICとして機能する傾向があり得るパターニング材料611は、露出層表面11上に被覆されたときに実質的に低い表面エネルギーを示す傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、露出層表面11上に薄膜又は被覆として堆積されると、実質的に低い表面エネルギーを示す傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、実質的に低い分子間力を示す傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、材料が実質的に高い表面エネルギーを有する場合、金属/合金の堆積に対して実質的に高い初期付着確率を有する傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、過度に低くない実質的に低い表面エネルギーを有するパターニング材料611を必要とするシナリオが存在し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に高い表面エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、光学技術を使用してそのような材料の膜を検出するためのいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、いくつかの非限定的な例では、実質的に高い表面エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料が、実質的に高い温度信頼性を必要とするいくつかのシナリオに対して適用性を有し得ることが仮定され得る。
いくつかの非限定的な例では、過度に低くない実質的に低い表面張力を有するパターニング材料611は、実質的に高い融点を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギー及び実質的に高い融点を有するパターニング被膜110は、高い温度信頼性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。いくつかの非限定的な例では、低い表面エネルギーを有する単体の材料が低い融点を呈する傾向があり得ることを考慮すると、いくつかの非限定的な例では、そのような組み合わせを単一の材料から達成する際に課題が存在し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、少なくとも約365nm、及び少なくとも約460nmのうちの1つである波長範囲において、弱いフォトルミネセンス又は吸収を必要とするか、又は実質的にフォトルミネセンス又は吸収を必要としないいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に高い表面エネルギーを有する、Mg、Ag、及びMgAgのうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されない金属/合金ためのNICとして機能し得るパターニング材料611を含むがこれらに限定されない材料は、第2の部分102における金属/合金の連続被膜140の平均層厚が実質的に低く、約100nm以下、約50nm以下、約25nm以下、及び約15nm以下のうちの1つを含むがこれらに限定されない場合、第1の部分101における金属/合金の粒子構造841の不連続層840又は低密度を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギーを有する、Mg、Ag、及びMgAgのうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されない金属/合金ためのNICとして機能し得るパターニング材料611を含むがこれらに限定されない材料は、第2の部分102における金属/合金の連続被膜140の平均層厚が実質的に高く、少なくとも約95nm、少なくとも約45nm、少なくとも約20nm、少なくとも約10nm、及び少なくとも約8nmのうちの1つを含むがこれらに限定されない場合、第1の部分101における金属/合金の粒子構造841の不連続層840又は低密度を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、本明細書で説明される化合物を含有するNIC及び/又はパターニング被膜の表面は、約24ダイン/cm、約22ダイン/cm、約20ダイン/cm、約19ダイン/cm、約18ダイン/cm、約16ダイン/cm、約15ダイン/cm、約13ダイン/cm、約12ダイン/cm、及び約11ダイン/cmのうちの少なくとも1つ以下の表面エネルギーを示し得る。いくつかの非限定的な例では、本明細書における様々な非限定的な例における表面値は、常温常圧(normal temperature and pressure、NTP)付近で測定されたそのような値に対応し得、これは、20℃の温度及び1atmの絶対圧力に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、表面エネルギーは、少なくとも約6ダイン/cm、少なくとも約7ダイン/cm、及び少なくとも約8ダイン/cmのうちの少なくとも1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、表面エネルギーは、約10~22ダイン/cm、約11~21ダイン/cm、約13~20ダイン/cm、及び約13~19ダイン/cmのうちの少なくとも1つであり得る。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、いくつかの非限定的な例では、約13ダイン/cm以下の表面エネルギーを有する表面を形成する材料は、そのような材料がそのような材料を取り囲む層に対して実質的に弱い接着性を示し、実質的に低い融点を示し、かつ/又は実質的に低い昇華温度を示す可能性があるので、いくつかのシナリオにおいてパターニング材料611としての低適用性となる可能性があると仮定してもよい。
ここで、幾分驚くべきことに、比較的低い表面エネルギーを示す化合物によって形成されたパターニング被膜110が比較的低い屈折率nも示し得ることも見出された。
温度
ガラス転移温度
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、(i)少なくとも約300℃以上、少なくとも約150℃以上、少なくとも約130℃以上のうちの1つ、及び(ii)約30℃以下、約0℃以下、約-30℃以下、又は約-50℃以下のうちの1つ、のうちの1つであるガラス転移温度を有し得る。
昇華温度
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い分子間力を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、実質的に低い昇華温度を呈する傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い昇華温度を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、材料の堆積膜の平均層厚の実質的に正確な制御を必要とし得る製造プロセスに対する適用性を低下させた場合がある。
いくつかの非限定的な例では、約140℃以下、約120℃以下、約110℃以下、約100℃以下、及び約90℃以下のうちの1つである昇華温度を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、真空熱蒸着を含むがこれに限定されない既知の蒸着法を使用して堆積され得るそのような材料を含む膜の堆積速度及び平均層厚のうちの少なくとも1つへの制約に遭遇する傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、そのような材料を含む膜の平均層厚の制御において実質的に高い精度を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低いが過度に低くない表面張力を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、実質的に高い昇華温度を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギー及び実質的に高い昇華温度を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料から構成されたパターニング被膜110を含むがこれに限定されない被膜は、そのような材料を含む膜の平均層厚の制御において実質的に高い精度を必要とするいくつかのシナリオでは、用途を有し得る。
一部の非限定的な例では、パターニング材料は、約100~320℃、約120~300℃、約140~280℃、及び約150~250℃のうちの少なくとも1つの昇華温度を有することができる。いくつかの非限定的な例では、そのような昇華温度は、パターニング材料611がPVDを使用して被膜として実質的に容易に堆積されることを可能にし得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い分子間力を有する材料は、実質的に低い昇華温度を明示し得る。いくつかの非限定的な例では、低い昇華温度を有する材料は、材料の堆積膜の層厚に対する実質的に高い度合の制御を必要とする製造プロセスに対する適用性を低下させた場合がある。いくつかの非限定的な例では、約140℃以下、約120℃以下、約110℃以下、約100℃以下、及び約90℃以下のうちの1つの昇華温度を有する材料については、真空熱蒸着を含むがこれに限定されない蒸着法を使用して堆積される膜の堆積速度及び層厚を制御する際に制約が課され得る。いくつかの非限定的な例では、実質的に高い昇華温度を有する材料は、膜厚に対する実質的に高い度合の制御を必要とするいくつかのシナリオにおいて用途を有し得る。
パターニング材料611を含むがこれに限定されない材料の昇華温度は、関連分野の当業者に明らかな様々な方法を使用して決定され得、これらの方法としては、るつぼ中で実質的に高真空下で材料を加熱すること、並びに、
・るつぼから一定の距離に取り付けられたQCM上の露出層表面11上への材料の堆積の始まりを観察すること、
・るつぼから一定の距離に取り付けられたQCM上の露出層表面11上への特定の堆積速度、いくつかの非限定的な例では、0.1Å/秒、を観察すること、及び/又は
・いくつかの非限定的な例では、約10-4又は10-5Torrの材料の閾値蒸気圧に達すること、を行うために達成され得る温度を決定することを含むが、これらに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611を含むがこれに限定されない材料の昇華温度は、実質的に高真空環境(非限定的な例として、約10-4Torr)下で蒸発源中の材料を加熱することによって、かつ材料を蒸発させるために達し得る温度を決定することによって決定され得るため、いくつかの非限定的な例では、供給源から固定された距離に取り付けられたQCM上の表面上に、露出層表面11上に約0.1Å/秒の堆積速度で、材料の堆積を引き起こすのに十分な蒸気フラックスが生成される。
いくつかの非限定的な例では、QCMは、昇華温度を決定する目的で、るつぼから約65cm離して取り付けることができる。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、約100~320℃、約100~300℃、約120~300℃、約100~250℃、約140~280℃、約120~230℃、約130~220℃、約140~210℃、約140~200℃、約150~250℃、及び約140~190℃のうちの1つの昇華温度を有し得る。
融点
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い分子間力を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、実質的に低い融点を呈する傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い融点を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、いくつかの非限定的な例では、融点に近づく動作温度におけるそのような材料の物理的特性の変化に起因して、約60℃以下、約80℃以下、及び約100℃以下のうちの1つの温度に対する十分な温度信頼性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を低下させた場合がある。
いくつかの非限定的な例では、約120℃の融点を有する材料は、少なくとも約100℃を含むがこれに限定されない実質的に高い温度信頼性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を低下させた場合がある。
いくつかの非限定的な例では、実質的に高い融点を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、実質的に高い温度信頼性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はその化合物は、少なくとも約90℃、少なくとも約100℃、少なくとも約110℃、少なくとも約120℃、少なくとも約140℃、少なくとも約150℃、及び少なくとも約180℃のうちの1つである溶融温度を有し得る。
凝集エネルギー
ヤングの式によれば、材料の凝集エネルギー(又は、破壊靭性若しくは凝集強度)は、その表面エネルギーに比例する傾向があり得る(Young,Thomas(1805)「An essay on the cohesion of fluids」Philosophical Transactions of the Royal Society of London,95:65-87を参照)。
リンデマンの基準によれば、材料の凝集エネルギーは、その溶融温度に比例する傾向があり得る[Nanda,K.K.,Sahu,S.N,and Behera,S.N (2002)「Liquid-drop model for the size-dependent melting of low-dimensional systems」Phys.Rev.A.66(1):013208]を参照)。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い分子間力を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、実質的に低い凝集エネルギーを呈する傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い凝集エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、製造及び使用のうちの少なくとも1つの間に、せん断応力及び曲げ応力のうちの少なくとも1つを受ける傾向があり得るデバイスを含むがこれに限定されないものにおいて、十分な破壊靱性を必要とするいくつかのシナリオでは適用性を低下させた場合があり、したがって、そのようなシナリオでは、材料が亀裂又は破壊する傾向があり得る。いくつかの非限定的な例では、約30ダイン/cm以下の凝集エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、可撓性基板10上に製造されたデバイスにおけるいくつかのシナリオでは、適用性を低下させた場合がある。
いくつかの非限定的な例では、実質的に高い凝集エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、可撓性基板10上に製造されたデバイスを含むがこれに限定されない、せん断応力及び曲げ応力のうちの少なくとも1つの下で実質的に高い信頼性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低いが過度に低くない表面エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、可撓性基板10上に製造されたデバイスを含むがこれに限定されない、せん断応力及び曲げ応力のうちの少なくとも1つの下で十分な信頼性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用可能性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギー及び実質的に高い凝集エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、せん断応力及び曲げ応力のうちの少なくとも1つの下で実質的に高い信頼性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギーを有する単一の材料が実質的に低い凝集エネルギーを示す傾向があり得ることを考慮すると、いくつかの非限定的な例では、そのような組み合わせを単一の材料から達成する際に課題が存在し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギー、実質的に高い凝集エネルギー、及び実質的に高い融点を有するパターニング被膜110を含むがこれらに限定されない被膜は、様々な条件下で実質的に高い信頼性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギーを有する単体の材料が、実質的に低い凝集エネルギー、及び実質的に低い融点を呈する傾向があり得ることを考慮すると、いくつかの非限定的な例では、そのような組み合わせを単一の材料から達成する際に課題が存在し得る。
光学間隙又はバンド間隙
本開示では、半導体材料は、概してバンド間隙を示す材料として説明され得る。いくつかの非限定的な例では、バンド間隙は、半導体材料の最高被占分子軌道(highest occupied molecular orbital、HOMO)と最低空分子軌道(lowest unoccupied molecular orbital、LUMO)との間に形成され得る。したがって、半導体材料は、導電性材料(金属を非限定的に含む)の実質的に導電率以下であるが、絶縁材料(ガラスを非限定的に含む)と実質的に少なくとも同程度に大きい導電率を示す傾向があり得る。いくつかの非限定的な例では、半導体材料は、有機半導体材料を含み得る。いくつかの非限定的な例では、半導体材料は、無機半導体材料を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に低い表面エネルギーを有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、実質的に大きい又は広い光学間隙を呈する傾向があり得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611を含むがこれに限定されない材料の光学間隙は、材料のHOMO-LUMO間隙に対応する傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に大きい又は広い光学間隙(及び/又は、HOMO-LUMO間隙)を有するパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料は、可視スペクトルの深いB(青)領域、近UVスペクトル、可視スペクトル、及び/又はNIRスペクトルのうちの少なくとも1つにおいて、実質的に弱いフォトルミネセンスを呈するか、又は実質的にフォトルミネセンスを呈しない傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも約365nm、及び少なくとも約460nmのうちの1つの波長範囲において実質的に弱いフォトルミネセンス又は吸収を有するか、又は実質的に有しないパターニング材料611を含むがこれに限定されない材料から構成されたパターニング被膜110を含むがこれに限定されない被膜は、フォトルミネセンス被膜又は吸収被膜のいずれとしても機能しない傾向があり得、可視スペクトル及びNIRスペクトルのうちの少なくとも1つにおいて実質的に高い透明性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、かかる材料は、蛍光顕微鏡で使用される放射線源の一般的な波長である約365nmの波長を有するEM放射線に供されると、実質的に低いフォトルミネセンスを示す傾向があり得る。パターニング材料611を含むがこれに限定されないそのような材料の存在は、特に、いくつかの非限定的な例では、薄膜として堆積された場合、蛍光顕微鏡法を含むがこれに限定されない典型的な光学検出技術を必要とするいくつかのシナリオにおいて適用性を低下させ得る。これは、材料の堆積に続いて、かかる材料が存在する部分を決定するいくつかのシナリオがあり得るため、基板10の部分の上に、例えばFMMを通して、材料が選択的に堆積されるいくつかのシナリオにおいて制約を課し得る。
いくつかの非限定的な例では、比較的大きなHOMO-LUMO間隙を有する材料は、少なくとも約365nm、及び少なくとも約460nmのうちの1つの波長範囲において、弱いフォトルミネセンス又は吸収を必要とするか、又は実質的にフォトルミネセンス又は吸収を必要としないいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に小さいHOMO-LUMO間隙を有する材料は、光学技術を使用して材料の膜を検出するシナリオでは、適用性を有し得る。
屈折率及び消衰係数
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、低い屈折率を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、約1.55以下、約1.5以下、約1.45以下、約1.43以下、約1.4以下、約1.39以下、約1.37以下、約1.35以下、約1.32以下、及び約1.3以下のうちの少なくとも1つであり得る、550nmの波長におけるEM放射線に対する屈折率を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の屈折率nは、約1.7以下であり得る。例えば、パターニング被膜110の屈折率は、約1.6以下、約1.5以下、約1.4以下、及び約1.3以下のうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の屈折率nは、約1.2~1.6、約1.2~1.5、及び約1.25~1.45のうちの少なくとも1つであり得る。上記の様々な非限定的な例で更に説明されているように、実質的に低い屈折率を示すパターニング被膜110は、例えば、光電子デバイスによって放射されるEM放射線のアウトカップリングを強化することによって、いくつかシナリオではデバイスの光学的特性及び/又は性能を強化する用途があり得る。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、実質的に低い屈折率を有するパターニング被膜110を提供することは、少なくともいくつかのデバイス100において、その第2の部分102を通る外部EM放射線の透過率を高め得ることが観察されている。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の近傍又は隣接して配置され得る、その中に空気間隙を含むデバイス100は、パターニング被膜110が実質的に低い屈折率を有するとき、かかる低い屈折率パターニング被膜110が提供されなかった同様に構成されたデバイスと比較して実質的に高い透過率を呈し得る。
非限定的な例として、様々な例示的な材料のうちの一部によって形成された被膜の550nmの波長における屈折率を測定するために、一連の試料を作製した。測定結果を以下の表4にまとめる。
Figure 2024516165000115
表4における屈折率の前述の測定、及び表4におけるAgの実質的な閉鎖被膜140の存在又は非存在に関する以前の観察に基づいて、低い屈折率の被膜を形成する材料は、非限定的な例として、約1.4又は約1.38のうちの少なくとも1つ以下の屈折率を有する材料であり得、パターニング被膜110を形成するために、その上への、Ag及び/又はAg含有材料を含むがこれらに限定されない堆積材料731の堆積を阻害するために好適であり得ることが見出された。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、低い屈折率を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、約1.55以下、約1.5以下、約1.45以下、約1.43以下、約1.4以下、約1.39以下、約1.37以下、約1.35以下、約1.32以下、及び約1.3以下のうちの少なくとも1つであり得る、550nmの波長におけるEM放射線に対する屈折率を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、約25ダイン/cm以下の表面エネルギー及び約1.45以下の屈折率を示し得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、約20ダイン/cm以下の表面エネルギー及び約1.4以下の屈折率を示す材料を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、実質的に透明及び/又はEM放射線透過性であり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、少なくとも約600nm、少なくとも約500nm、少なくとも約460nm、少なくとも約420nm、及び少なくとも約410nmのうちの少なくとも1つである波長における光子に対して、約0.01以下であり得る吸光係数を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、可視光スペクトルにおいて約0.1以下、約0.08以下、約0.05以下、約0.03以下、及び約0.01以下のうちの1つ以下の消衰係数κを示し得る。
フォトルミネセンス、吸収及び他の光学効果
いくつかの非限定的な例では、少なくとも約365nm、及び少なくとも約460nmのうちの1つである波長において実質的に低いフォトルミネセンスを呈するか、又は実質的にフォトルミネセンスを呈しない材料は、可視スペクトル及びNIRスペクトルのうちの少なくとも1つにおいて実質的に高い透明性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも約365nm、及び少なくとも約460nmのうちの1つである波長において実質的に低い吸収を有するか、又は実質的に吸収を有さない材料は、可視スペクトル及びNIRスペクトルのうちの少なくとも1つにおいて実質的に高い透明性を必要とするいくつかのシナリオでは、適用性を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又はある形態の被膜として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、少なくとも可視スペクトルにおいて、それを通過するEM放射線を実質的に減衰させない場合がある。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、少なくともIRスペクトル及び/又はNIRスペクトルにおいて、それを通過するEM放射線を実質的に減衰させない場合がある。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、いくつかの非限定的な例では、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、約400nm以下、約390nm以下、約380nm以下、及び約370nm以下のうちの1つである波長におけるEM放射線に対して、少なくとも約0.05、少なくとも約0.1、少なくとも約0.2、及び少なくとも約0.5のうちの1つであり得る吸光係数を有し得る。
このようにして、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、膜及び/又は被膜の形態として、かつデバイス100内のパターニング被膜110の堆積に同様の状況下で堆積されると、デバイス100上に入射するUVAスペクトル内のEM放射線を吸収し、それによって、UVAスペクトル内のEM放射線が、デバイス性能、デバイス安定性、デバイス信頼性、及び/又はデバイス寿命に関して制約を付与し得る可能性を低減させ得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、光学被膜として機能することができる。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、デバイス100によって放射されるEM放射線(光子の形態を含むがこれに限定されない)の少なくとも1つの特性及び/又は特質を修正することができる。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、ある度合のヘイズを呈し、放射されたEM放射線を散乱させることができる。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、それを透過したEM放射線を散乱させるための結晶性材料を含み得る。EM放射線のかかる散乱は、いくつかの非限定的な例では、デバイス100からのEM放射線のアウトカップリングの強化を容易にすることができる。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、最初に、限定ではないが、実質的に非晶質を含む、実質的に非結晶性の被膜として堆積されてもよく、その上で、その堆積後、パターニング被膜110は、結晶化され、その後、光学結合として役立ち得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、可視光スペクトルに対応する任意の波長で任意の実質的なEM放射線吸収を示さない場合がある。
重量
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、実質的に低い表面エネルギーを有する表面を形成するように適合された化合物では、少なくともいくつかの用途において、かかる化合物の分子量が、約800~3,000g/mol、約900~2,000g/mol、約900~1,800g/mol、及び約900~1,600g/molのうちの1つであることを必要とするシナリオがあり得ると仮定することができる。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、かかる化合物は、(i)いくつかの非限定的な例では、少なくとも100℃の実質的に高い融点、(ii)実質的に低い表面エネルギー、及び/又は(iii)いくつかの非限定的な例では、真空ベースの熱蒸着プロセスを使用して堆積させたときに実質的に非晶質の構造のうちの1つを有する被膜及び/又は層を形成するためのいくつかのシナリオでは適用性を有し得る少なくとも1つの特性を呈し得ると仮定することができる。
いくつかの非限定的な例では、化合物の分子量は、約5,000g/mol以下であり得る。いくつかの非限定的な例では、化合物の分子量は、約4,500g/mol以下、約4,000g/mol以下、約3,500g/mol以下、及び約3,000g/mol以下のうちの1つ以下であり得る。
いくつかの非限定的な例では、化合物の分子量は、少なくとも約800g/molであり得る。いくつかの非限定的な例では、化合物の分子量は、少なくとも約900g/mol、少なくとも約1,000g/mol、少なくとも約1,100g/mol、少なくとも約1,200g/mol、少なくとも約1,300g/mol、少なくとも約1,500g/mol、及び少なくとも約1,700g/molのうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、化合物の分子量は、約800~3,000g/mol、約900~2,000g/mol、約900~1,800g/mol、又は約900~1,600g/molのうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、F原子の存在に起因し得るかかる化合物のモル重量の割合は、約40~90%、約45~85%、約50~80%、約55~75%、及び約60~75%のうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、F原子は、かかる化合物のモル重量の大部分を構成し得る。
いくつかの非限定的な例では、化合物中に含有されるF原子/化合物中に含有されるC原子の商、少なくとも約0.5、少なくとも約0.7、少なくとも約1、少なくとも約1.5、少なくとも約2、及び少なくとも約2.5のうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、F原子/Si原子の商は、約5以下、約4以下、及び約3以下のうちの1つであってもよい。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、かかる化合物は、(i)いくつかの非限定的な例では、少なくとも100℃の比較的高い融点、(ii)比較的低い表面エネルギー、及び/又は(iii)いくつかの非限定的な例では、真空ベースの熱蒸着プロセスを使用して堆積させたときに実質的に非晶質の構造を有する被膜及び/又は層を形成するのに好適であり得る少なくとも1つの特性を示し得ると仮定することができる。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、パターニング被膜110の閉鎖被膜140を実質的に欠き得る、その中の少なくとも1つの領域によって画定され得るパターンで配設され得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの領域により、パターニング被膜110をその複数の個別の断片に分離し得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の複数の個別の断片は、その側方面において互いに物理的に離隔され得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の複数の個別の断片は、限定ではないが、アレイ又はマトリックスを含む規則的構造で配置されてもよく、その結果、いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の個別の断片は反復パターンで構成され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の複数の個別の断片のうちの少なくとも1つは、各々、放射領域1401に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、放射領域1401の開口率は、約50%以下、約40%以下、約30%以下、及び約20%以下のうちの少なくとも1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、単一のモノリシック被膜として形成され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、使用されるパターニング材料611及び/又は堆積環境を含むがこれに限定されない理由により、堆積材料731のための少なくとも1つの核形成部位を有し、かつ/又は提供し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、堆積材料731のためのかかる核形成部位として機能するように、シード又は不均一性として機能し得る別の材料でドープされ、被覆され、及び/又は補完され得る。いくつかの非限定的な例では、かかる他の材料は、NPC920材料を含み得る。いくつかの非限定的な例では、かかる他の材料は、いくつかの非限定的な例では、多環式芳香族化合物などの有機材料、及び/又は限定ではないが、O、S、N、及びCのうちの少なくとも1つなどの非金属元素を含む材料を含んでもよく、その存在は、別様で、ソース材料、堆積に使用される機器、及び/又は真空チャンバ環境内の汚染物質となり得る。いくつかの非限定的な例では、かかる他の材料は、その閉鎖被膜140を形成することを回避するために、単層の小部分である層厚で堆積され得る。むしろ、そのような他の材料のモノマーは、堆積材料のための別個の核形成部位を形成するように、側面に離隔される傾向があり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、光学被膜として機能することができる。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、デバイス100によって放射されるEM放射線(光子の形態を含むがこれに限定されない)の少なくとも1つの特性及び/又は特質を修正することができる。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、ある度合のヘイズを呈し、放射されたEM放射線を散乱させることができる。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、それを透過したEM放射線を散乱させるための結晶性材料を含み得る。そのようなEM放射線の散乱は、いくつかの非限定的な例において、デバイスからのEM放射線のアウトカップリングの強化を容易にし得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、最初に、限定ではないが、実質的に非晶質を含む、実質的に非結晶性の被膜として堆積されてもよく、その上で、その堆積後、パターニング被膜110は、結晶化され、その後、光学結合として役立ち得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110が堆積材料731の蒸気フラックス732に供されると、少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840の形成を引き起こすためのパターニング被膜110を提供することが目的であり得る。少なくともいくつかの用途では、パターニング被膜110は、堆積材料731の閉鎖被膜140がパターニング被膜110を実質的に欠いていてもよい第2の部分102に形成され得る一方で、少なくとも1つの特質を有する少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840がパターニング被膜110上の第1の部分101に形成され得るように、十分に低い初期付着確率を呈し得る。いくつかの非限定的な例では、例えば、約100nm以下、約50nm以下、約25nm以下、又は約15nm以下のうちの1つの厚さを有する堆積材料731の閉鎖被膜140を堆積させながら、第2の部分102において、非限定的な例として、金属又は金属合金であり得る堆積材料731の少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840を形成することが目的であり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の部分101内の少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840として堆積された堆積材料731の相対量は、第2の部分102内の閉鎖被膜140として堆積された堆積材料731の量の約1~50%、約2~25%、約5~20%、及び約7~10%のうちの少なくとも1つに対応し得、非限定的な例として、約100nm以下、約75nm以下、約50nm以下、約25nm以下、及び約15nm以下のうちの1つの厚さに対応し得る。
組成
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611は、フッ素(F)原子及び/又はSi原子を含み得る。非限定的な例として、パターニング被膜110を形成するためのパターニング材料611は、F及び/又はSiを含む化合物であり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、Fを含む化合物を含み得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、F及び炭素原子を含む化合物を含み得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、少なくとも約1、少なくとも約1.5、又は少なくとも約2のうちの少なくとも1つの商F/Cに対応する原子比でF及びCを含む化合物を含み得る。いくつかの非限定的な例では、F対Cの原子比は、化合物構造中に存在するF原子の全てを計数し、C原子については、化合物構造中に存在するsp混成C原子のみを計数することによって決定することができる。いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、その分子部分構造の一部として、少なくとも約1、少なくとも約1.5、又は少なくとも約2の商F/Cに対応する原子比でF及びCを含む部分を含む化合物を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611の化合物は、有機-無機ハイブリッド材料を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、オリゴマーであってもよく、又はそれを含んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、骨格と骨格に結合された少なくとも1つの官能基とを含有する分子構造を有する化合物であってもよく、又はそれを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、骨格は無機部分であってもよく、少なくとも1つの官能基は有機部分であり得る。
いくつかの非限定的な例では、かかる化合物は、シロキサン基を含む分子構造を有し得る。いくつかの非限定的な例では、シロキサン基は、直鎖状、分枝状、又は環状のシロキサン基であり得る。いくつかの非限定的な例では、骨格は、シロキサン基であってもよく、又はそれを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、骨格は、シロキサン基及びFを含有する少なくとも1つの官能基であってもよく、又はそれらを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、Fを含む少なくとも1つの官能基は、フルオロアルキル基であり得る。かかる化合物の非限定的な例としては、フルオロシロキサンが挙げられる。かかる化合物の非限定的な例は、例示的な材料6及び例示的な材料9である。
いくつかの非限定的な例では、化合物は、シルセスキオキサン基を含む分子構造を有し得る。いくつかの非限定的な例では、シルセスキオキサン基はPOSSであり得る。いくつかの非限定的な例では、骨格は、シルセスキオキサン基であってもよく、又はそれを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、骨格は、シルセスキオキサン基及びFを含む少なくとも1つの官能基であってもよく、又はこれらを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、Fを含む少なくとも1つの官能基は、フルオロアルキル基であり得る。かかる化合物の非限定的な例としては、フルオロ-シルセスキオキサン及び/又はフルオロ-POSSが挙げられる。かかる化合物の非限定的な例は、例示的な材料8である。
いくつかの非限定的な例では、化合物は、置換若しくは非置換アリール基、及び/又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基を含む分子構造を有してもよい。いくつかの非限定的な例では、アリール基は、フェニル又はナフチルであり得る。いくつかの非限定的な例では、アリール基の少なくとも1つのC原子は、ヘテロ原子(非限定的な例として、O、N、及び/又はSであり得る)によって置換されて、ヘテロアリール基を誘導し得る。いくつかの非限定的な例では、骨格は、置換若しくは非置換アリール基、及び/又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基であってもよく、又はそれらを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、骨格は、置換若しくは非置換アリール基、及び/又は置換若しくは非置換ヘテロアリール基、並びにFを含む少なくとも1つの官能基であってもよく、又はそれらを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、Fを含む少なくとも1つの官能基は、フルオロアルキル基であり得る。
いくつかの非限定的な例では、化合物は、置換又は非置換の、直鎖状、分岐状、又は環状の炭化水素基を含む分子構造を有し得る。いくつかの非限定的な例では、炭化水素基の1以上のC原子は、ヘテロ原子によって置換されていてもよく、ヘテロ原子は、非限定的な例として、O、N、及び/又はSであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、化合物は、ホスファゼン基を含む分子構造を有し得る。いくつかの非限定的な例では、ホスファゼン基は、直鎖、分岐、又は環状ホスファゼン基であり得る。いくつかの非限定的な例では、骨格は、ホスファゼン基であってもよく、又はそれを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、骨格は、ホスファゼン基及びFを含む少なくとも1つの官能基であってもよく、又はそれらを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、Fを含む少なくとも1つの官能基は、フルオロアルキル基であり得る。かかる化合物の非限定的な例としては、フルオロホスファゼンが挙げられる。かかる化合物の非限定的な例は、例示的な材料4である。
いくつかの非限定的な例では、化合物はフルオロポリマーであり得る。いくつかの非限定的な例では、化合物は、Fを含むブロックコポリマーであり得る。いくつかの非限定的な例では、化合物は、オリゴマーであり得る。いくつかの非限定的な例では、オリゴマーは、フルオロオリゴマーであり得る。いくつかの非限定的な例では、化合物は、Fを含むブロックオリゴマーであり得る。フルオロポリマー及び/又はフルオロオリゴマーの非限定的な例は、例示的な材料3、例示的な材料5、及び/又は例示的な材料7の分子構造を有するものである。
いくつかの非限定的な例では、化合物は金属錯体であり得る。いくつかの非限定的な例では、金属錯体は、有機金属錯体であり得る。いくつかの非限定的な例では、有機金属錯体は、Fを含み得る。いくつかの非限定的な例では、有機金属錯体は、Fを含む少なくとも1つの配位子を含み得る。いくつかの非限定的な例では、Fを含む少なくとも1つの配位子は、フルオロアルキル基であるか、又はフルオロアルキル基を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、有機-無機ハイブリッド材料であってもよく、又はそれを含んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、複数の異なる材料を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、複数の材料を含み得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、第1の材料及び第2の材料を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の複数の材料のうちの少なくとも1つは、薄膜として堆積されたときにNICとして役立ち得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の複数の材料のうちの少なくとも1つは、膜として堆積されたときにNICとして役立ち得、その別の材料は、薄膜として堆積されたときにNPC920を形成し得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料は、薄膜として堆積されたときにNPC920を形成し得、第2の材料は、薄膜として堆積されたときにNICを形成し得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110中の第1の材料の存在は、パターニング被膜110が第2の材料から形成され、第1の材料を実質的に欠いている場合と比較して、その初期付着確率の増加をもたらし得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、薄膜として堆積されたときに低い表面エネルギーを有する表面を形成するように適合され得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料は、薄膜として堆積されるとき、第2の材料を含む薄膜によって提供される表面よりも低い表面エネルギーを有する表面を形成するように適合され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、フォトルミネセンスを示す材料を含むことを含むがこれに限定されないフォトルミネセンスを呈し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、UVスペクトル及び/又は可視スペクトルに対応する波長でフォトルミネセンスを明示し得る。いくつかの非限定的な例では、フォトルミネセンスは、UVAスペクトル及び/又はUVBスペクトルを含むがこれらに限定されないUVスペクトルに対応する波長(範囲)で生じ得る。いくつかの非限定的な例では、フォトルミネセンスは、可視スペクトルに対応する波長(範囲)で生じ得る。いくつかの非限定的な例では、フォトルミネセンスは、深青色又は近UVに対応する波長(範囲)で生じ得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料は第1の光学間隙を有してもよく、第2の材料は第2の光学間隙を有してもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の光学間隙は第1の光学間隙より大きくてもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の光学間隙と第2の光学間隙との間の差は、約0.3eV、0.5eV、0.7eV、1eV、1.3eV、1.5eV、1.7eV、2eV、2.5eV、及び/又は3eVのうちの少なくとも1つより大きくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の光学間隙は、約4.1eV、3.5eV、又は3.4eVのうちの少なくとも1つ以下であってもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の光学間隙は、約3.4eV、約3.5eV、約4.1eV、約5eV、又は約6.2eVのうちの少なくとも1つより大きくてもよい。
いくつかの非限定的な例において、第1の光学間隙及び/又は第2の光学間隙は、HOMO-LUMO間隙に対応してもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料は、UVスペクトル及び/又は可視スペクトルに対応する波長でフォトルミネセンスを明示してもよい。いくつかの非限定的な例では、フォトルミネセンスは、UVAスペクトル及び/又はUVBスペクトルを含むがこれらに限定されないUVスペクトルに対応する波長で生じ得る。いくつかの非限定的な例では、フォトルミネセンスは、可視スペクトルに対応する波長で生じ得る。いくつかの非限定的な例では、フォトルミネセンスは、可視スペクトルの深いB(青)領域に対応する波長で生じ得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料は、可視スペクトルに対応する波長でフォトルミネセンスを明示してもよく、第2の材料は、可視スペクトルに対応する任意の波長で実質的なフォトルミネセンスを明示しなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、フォトルミネセンスを明示し得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、共役結合、アリール部分、ドナー-アクセプタ基、又は重金属錯体のうちの少なくとも1つを含み得る。
非限定的な例として、被膜及び/又は材料のフォトルミネセンスは、光励起プロセスを通して観察され得る。光励起プロセスにおいて、被膜及び/又は材料は、UVランプを含むがこれに限定されない源によって放射されるEM放射線に供され得る。放射されたEM放射線が被膜及び/又は材料によって吸収されるとき、その電子は一時的に励起され得る。励起に続いて、蛍光及び/又はリン光を含むがこれらに限定されない、少なくとも1つの緩和プロセスが起こり得、ここで、EM放射線が被膜及び/又は材料から放射され得る。かかるプロセス中に被膜及び/又は材料から放射されるEM放射線は、被膜及び/又は材料のフォトルミネセンス特性を特徴付けるために、例えば光検出器によって検出され得る。本明細書で使用される場合、被膜及び/又は材料に関するフォトルミネセンスの波長は、一般に、励起状態からの電子の緩和の結果としてかかる被膜及び/又は材料によって放射されるEM放射線の波長を指すことができる。当業者によって理解されるように、光励起プロセスの結果として被膜及び/又は材料によって放射される光の波長は、いくつかの非限定的な例では、光励起を開始するために使用される放射線の波長より長くてもよい。フォトルミネセンスは、蛍光顕微鏡法を含むがこれに限定されない、当技術分野で公知の様々な技法を使用して検出及び/又は特徴付けられ得る。本明細書で使用される場合、フォトルミネセンス被膜又は材料は、特定の波長の励起放射線で照射されたときに、ある波長でフォトルミネセンスを示す明示する被膜又は材料であり得る。いくつかの非限定的な例では、フォトルミネセンス被膜又は材料は、365nmの波長を有する励起放射線で照射されると、約365nmより大きい波長でフォトルミネセンスを明示し得る。フォトルミネセンス被膜は、このような被膜又は材料の存在を定量化、測定、及び/又は調査し得る蛍光顕微鏡法を含むがこれに限定されない標準的な光学技術を使用して、基板10上で検出され得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の光学間隙及び/又は第2の光学間隙を含むがこれらに限定されない様々な被膜及び/又は材料の光学間隙は、光励起プロセス中にEM放射線が吸収又は放射される被膜及び/又は材料のエネルギー間隙に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、フォトルミネセンスは、被膜及び/又は材料を、UVAスペクトル又はUVBスペクトルを含むがこれらに限定されないUVスペクトルに対応する波長を有するEM放射線に供することによって検出及び/又は特徴付けられ得る。いくつかの非限定的な例では、光励起を開始するためのEM放射線は、約365nmの波長を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の材料は、可視スペクトルに対応する任意の波長でフォトルミネセンスを実質的に明示しなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の材料は、少なくとも約300nm、少なくとも約320nm、少なくとも約350nm、又は少なくとも約365nmのうちの少なくとも1つの波長を有するEM放射線に供されたときにフォトルミネセンスを明示しなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の材料は、そのようなEM放射線に供されたときにわずかな、及び/又は検出可能な吸収を明示しない場合がある。いくつかの非限定的な例では、第2の材料の第2の光学間隙は、第2の材料は、そのようなEM放射線に供されたときに光励起を受けないように、源によって放射されるEM放射線の光子エネルギーよりも広くあり得る。しかしながら、いくつかの非限定的な例では、そのような第2の材料を含有するパターニング被膜110は、それにもかかわらず、第1の材料がフォトルミネセンスを明示するために、EM放射線に供されるとフォトルミネセンスを明示し得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の存在は、パターニング被膜110の堆積時に蛍光顕微鏡法などの日常的な特徴付け技法を使用して検出及び/又は観察され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110中の第1の材料の、限定することなく含まれるが、濃度によるパターニング被膜110中の第2の材料の濃度以下であり得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.2重量%、少なくとも約0.5重量%、少なくとも約0.8重量%、少なくとも約1重量%、少なくとも約3重量%、少なくとも約5重量%、少なくとも約8重量%、少なくとも約10重量%、少なくとも約15重量%、又は少なくとも約20重量%の第1の材料のうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、約50重量%以下、約40重量%以下、約30重量%以下、約25重量%以下、約20重量%以下、約15重量%以下、約10重量%以下、約8重量%以下、約5重量%以下、約3重量%以下、又は約1重量%以下の第1の材料のうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の残りは、実質的に第2の材料から構成され得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、第3の材料及び/又は第4の材料を含むがこれらに限定されない追加の材料を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、F及びSiのうちの少なくとも1つを含み得る。非限定的な例として、第1の材料及び第2の材料のうちの少なくとも1つは、F及びSiのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの更なる非限定的な例では、第1の材料は、F及び/又はSiを含み得、第2の材料は、F及び/又はSiを含み得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料は両方ともFを含み得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料は両方ともSiを含み得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料の各々は、F及び/又はSiを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料のうちの少なくとも1つの材料は、F及びSiの両方を含み得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料のうちの一方は、F及び/又はSiを含まなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の材料はF及び/又はSiを含んでもよく、第1の材料はF及び/又はSiを含まなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であってもよいパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つはFを含み得、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つはsp炭素を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であってもよいパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つはFを含み得、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つはsp炭素を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であってもよいパターニング被膜110の材料の少なくとも1つは、F及びsp炭素を含み得、パターニング被膜110の他の材料の少なくとも1つは、sp炭素を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、F及びsp炭素を含み得、炭素(C)に結合した全てのFは、sp炭素に結合し得、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、sp炭素を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、F及びsp炭素を含み得、Cに結合した全てのFは、sp炭素に結合し得、パターニング被膜110の他の材料の少なくとも1つは、sp炭素を含み得、Fを含まなくてもよい。非限定的な例として、上述の非限定的な例のいずれかにおいて、「パターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つ」は第2の材料に対応し得、「パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つ」は、第1の材料に対応し得る。
当業者によって理解されるように、F、sp炭素、sp炭素、芳香族炭化水素部分、及び/又は他の官能基若しくは部分のうちの少なくとも1つを含む被膜中の材料の存在は、非限定的な例として、X線光電子分光法(X-ray Photoelectron Spectroscopy、XPS)を含む、当技術分野で公知の様々な方法を使用して検出され得る。
いくつかの非限定的な例では、非限定的な例として第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つはFを含み得、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは芳香族炭化水素部分を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含み得、パターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、芳香族炭化水素部分を含まなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含み得、芳香族炭化水素部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、芳香族炭化水素部分を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含んでもよく、芳香族炭化水素部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、芳香族炭化水素部分を含んでもよく、Fを含まなくてもよい。芳香族炭化水素部分の非限定的な例は、置換多環式芳香族炭化水素部分、非置換多環式芳香族炭化水素部分、置換フェニル部分、及び非置換フェニル部分のうちの少なくとも1つを含む。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含み得、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、多環式芳香族炭化水素部分を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含んでもよく、パターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、多環式芳香族炭化水素部分を含まなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含み得、多環式芳香族炭化水素部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、多環式芳香族炭化水素部分を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含んでもよく、多環式芳香族炭化水素部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、多環式芳香族炭化水素部分を含んでもよく、Fを含まなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分のうちの少なくとも1つを含み得、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、多環式芳香族炭化水素部分を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分のうちの少なくとも1つを含み得、パターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、多環式芳香族炭化水素部分を含まなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、例えば、第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料の少なくとも1つは、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分の少なくとも1つを含み得、多環式芳香族炭化水素部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料の少なくとも1つは、多環式芳香族炭化水素部分を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分のうちの少なくとも1つを含んでもよく、多環式芳香族炭化水素部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、多環式芳香族炭化水素部分を含んでもよく、フルオロカーボン部分又はシロキサン部分を含まなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含み得、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、フェニル部分を含み得る。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含み得、パターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フェニル部分を含まなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含んでもよく、フェニル部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、フェニル部分を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、Fを含んでもよく、フェニル部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、フェニル部分を含んでもよく、Fを含まなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分のうちの少なくとも1つを含み得、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、フェニル部分を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分のうちの少なくとも1つを含み得、パターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フェニル部分を含まなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分のうちの少なくとも1つを含んでもよく、フェニル部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、フェニル部分を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フッ化炭素部分及びシロキサン部分のうちの少なくとも1つを含んでもよく、フェニル部分を含まなくてもよく、パターニング被膜110の他の材料のうちの少なくとも1つは、フェニル部分を含んでもよく、フッ化炭素部分又はシロキサン部分を含まなくてもよい。
一般に、例えば第1の材料及び第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料の分子構造及び/又は分子組成は、互いに異なり得る。いくつかの非限定的な例では、材料は、これらに限定されないが、モノマーの分子構造、モノマー骨格、及び/又は官能基、共通要素の存在、分子構造の類似性、特性表面エネルギー、屈折率、分子量、及び融点、昇華温度、ガラス転移温度、又は熱分解温度を含むがこれらに限定されない熱特性のうちの少なくとも1つを含む、互いに実質的に同様の又は異なる少なくとも1つの特性を有するように選択され得る。
特性表面エネルギーは、特に材料に関して本明細書で使用される場合、概して、かかる材料から決定される表面エネルギーを指し得る。非限定的な例として、特徴的な表面エネルギーは、薄膜形態で堆積及び/又は被覆された材料によって形成された表面から測定され得る。固体の表面エネルギーを決定するための様々な方法及び理論が知られている。非限定的な例として、表面エネルギーは、液体-蒸気界面と表面との間の接触角を測定するために、様々な液体が固体の表面と接触し得るようになる接触角の一連の測定に基づいて計算及び/又は導出され得る。いくつかの非限定的な例では、固体表面の表面エネルギーは、表面を完全に濡らす最も高い表面張力を有する液体の表面張力に等しくてもよい。非限定的な例として、Zismanプロットが、表面との完全な湿潤(すなわち、0°の接触角)をもたらす最高表面張力値を決定するために使用され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の第1の材料及び第2の材料のうちの少なくとも1つは、オリゴマーであり得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料は第1のオリゴマーを含み得、第2の材料は第2のオリゴマーを含み得る。第1のオリゴマー及び第2のオリゴマーの各々は、複数のモノマーを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つの分子構造の少なくとも断片は、以下の式によって表され得、
(Mon) (I)
式中、
Monは、モノマーを表し、
nは、少なくとも2の整数である。
いくつかの非限定的な例では、nは、約2~00、約2~50、約3~20、約3~15、約3~10、又は約3~7のうちの少なくとも1つの整数であり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の第1の材料及び第2の材料の分子構造は、各々独立して、式(I)によって表され得る。非限定的な例として、モノマー及び/又は第1の材料のnは、第2の材料のものと異なっていてもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の材料のnは、第2の材料のnと同じであり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料のnは、第2の材料のnと異なり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料のnは、第2の材料のnと異なり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料はオリゴマーであり得る。
いくつかの非限定的な例では、モノマーは、F及びSiのうちの少なくとも1つを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、モノマーは、官能基を含み得る。いくつかの非限定的な例では、モノマーの少なくとも1つの官能基は、低い表面張力を有し得る。いくつかの非限定的な例において、モノマーの少なくとも1つの官能基は、F及びSiのうちの少なくとも1つを含み得る。かかる官能基の非限定的な例としては、フルオロカーボン基及びシロキサン基のうちの少なくとも1つが挙げられる。いくつかの非限定的な例では、モノマーは、シルセスキオキサン基を含み得る。
いくつかの非限定的な例を第1の材料及び第2の材料に関して本明細書で説明してきたが、パターニング被膜は少なくとも1つの追加の材料を更に含んでもよく、第1の材料、第2の材料、第1のオリゴマー、及び/又は第2のオリゴマーの分子構造及び/又は特性に関する説明は、パターニング被膜に含有され得る追加の材料に関して適用可能であり得ることが理解されるであろう。
これらに限定されないが、モノマー、モノマー骨格単位、リンカー、又は官能基を含む、分子構造の断片に起因する表面張力は、当該分野で公知の様々な方法を使用して決定され得る。かかる方法の非限定的な例は、非限定的な例として、「Conception and Significance of the Pa」,Nature 196:890-891に更に記載され得るような、パラコールの使用を含む。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのモノマーの官能基は、約25ダイン/cm、21ダイン/cm、20ダイン/cm、19ダイン/cm、18ダイン/cm、17ダイン/cm、16ダイン/cm、15ダイン/cm、14ダイン/cm、13ダイン/cm、12ダイン/cm、11ダイン/cm、又は10ダイン/cmのうちの少なくとも1つ以下の表面張力を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、モノマーは、CF及びCFH部分のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、モノマーは、CF及びCF部分のうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、モノマーは、CHCF部分を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、モノマーは、C及びOのうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、モノマーは、フルオロカーボンモノマーを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、モノマーは、フッ化ビニル部分、フッ化ビニリデン部分、テトラフルオロエチレン部分、クロロトリフルオロエチレン部分、ヘキサフルオロプロピレン部分、又はフッ素化1,3-ジオキソール部分のうちの少なくとも1つを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、モノマーは、モノマー骨格及び官能基を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、官能基は、直接又はリンカー基を介して、モノマー骨格に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、モノマーは、リンカー基を含んでいてもよく、リンカー基は、モノマー骨格及び官能基に結合し得る。いくつかの非限定的な例では、モノマーは、複数の官能基を含んでいてもよく、これらは互いに同じであっても異なっていてもよい。かかる例では、各官能基は、直接又はリンカー基を介してモノマー骨格に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、複数の官能基が存在する場合、複数のリンカー基も存在し得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つの分子構造は、複数の異なるモノマーを含み得る。いくつかの非限定的な例では、かかる分子構造は、異なる分子組成及び/又は分子構造を有するモノマー種を含み得る。かかる分子構造の非限定的な例としては、以下の式によって表されるものが挙げられる。
(Mon(Mon (I-1)
(Mon(Mon(Mon (I-2)
式中、
Mon、Mon、及びMonは、各々モノマー種を表し、
k、m、及びoは、各々少なくとも2の整数を表す。
いくつかの非限定的な例ではk、m、及びoは、各々約2~100、約2~50、約3~20、約3~15、約3~10、又は約3~7のうちの少なくとも1つの整数を表す。当業者は、モノマー、Monに関する様々な非限定的な例及び説明がMon、Mon、及びMonの各々に関して適用可能であり得ることを理解するであろう。
いくつかの非限定的な例では、モノマーは、以下の式によって表され得る。
M-(L-R (II)
式中、
Mは、モノマー骨格単位を表し、
Lは、リンカー基を表し、
Rは、官能基を表し、
xは、1~4の整数であり、
yは、1~3の整数である。
いくつかの非限定的な例では、リンカー基は、単結合、O、N、NH、C、CH、CH、及びSのうちの少なくとも1つによって表され得る。
本明細書に記載されている官能基の様々な非限定的な例は、式(II)のRに関して適用することができる。いくつかの非限定的な例では、官能基Rはオリゴマー単位を含んでもよく、オリゴマー単位は、複数の官能基モノマー単位を更に含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、官能基モノマー単位は、CH又はCFのうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、官能基は、CHCF部分を含み得る。例えば、かかる官能基モノマー単位は、一緒に結合して、アルキル又はフルオロアルキルオリゴマー単位のうちの少なくとも1つを形成することができる。いくつかの非限定的な例では、オリゴマー単位は、官能基末端単位を更に含み得る。いくつかの非限定的な例では、官能基末端単位は、オリゴマー単位の末端に配置され、官能基モノマー単位に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、官能基末端単位が配置され得る末端は、モノマー骨格単位に対して遠位であり得る官能基の断片に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、官能基末端単位は、CFH又はCFのうちの少なくとも1つを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、モノマー骨格単位Mは、高い表面張力を有し得る。いくつかの非限定的な例では、モノマー骨格単位は、それに結合している官能基Rのうちの少なくとも1つよりも高い表面張力を有し得る。いくつかの非限定的な例では、モノマー骨格単位は、それに結合しているいずれの官能基Rよりも高い表面張力を有し得る。いくつかの非限定的な例では、モノマー骨格単位は、それに結合しているいずれの官能基Rよりも高い表面張力を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、モノマー骨格単位は、少なくとも約25ダイン/cm、少なくとも約30ダイン/cm、少なくとも約40ダイン/cm、少なくとも約50ダイン/cm、少なくとも約75ダイン/cm、少なくとも約100ダイン/cm、少なくとも約150ダイン/cm、少なくとも約200ダイン/cm、少なくとも約250ダイン/cm、少なくとも約500ダイン/cm、少なくとも約1,000ダイン/cm、少なくとも約1,500ダイン/cm、又は少なくとも約2,000ダイン/cmのうちの少なくとも1つの表面張力を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、モノマー骨格単位は、これに限定されないがホスファゼンを含むリン(P)及びNを含んでいてもよく、PとNとの間に二重結合が存在し、「NP」又は「N=P」と表され得る。いくつかの非限定的な例では、モノマー骨格単位は、SiO3/2として表され得るシルセスキオキサンを含むがこれに限定されない、Si及びOを含んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料の少なくとも1つの分子構造の少なくとも一部分は、以下の式によって表される。
(NP-(L-R (III)
式中、
NPは、ホスファゼンモノマー骨格単位を表し、
Lは、リンカー基を表し、
Rは、官能基を表し、
xは、1~4の整数であり、
yは、1~3の整数であり、
nは、少なくとも2の整数である。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料の分子構造は、式(III)によって表すことができる。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料の少なくとも1つは、シクロホスファゼンであり得る。いくつかの非限定的な例において、シクロホスファゼンの分子構造は、式(III)によって表すことができる。
いくつかの非限定的な例ではLは、酸素を表してもよく、xは、1であってもよく、及びRは、フルオロアルキル基を表してもよい。いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の少なくとも1つの材料の分子構造の少なくとも断片は、以下の式によって表されてもよい。
(NP(OR (IV)
式中、
は、フルオロアルキル基を表し、
nは、3~7の整数である。
いくつかの非限定的な例では、フルオロアルキル基は、CF基、CFH基、CHCF基、及びCF基のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、フルオロアルキル基は、以下の式によって表すことができる。
Figure 2024516165000116
式中、
pは、1~5の整数であり、
qは、6~20の整数であり、
Zは、水素又はFを表す。
いくつかの非限定的な例ではpは、1であってもよく、qは、6~20の整数であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、式(IV)中フルオロアルキル基Rは、式(V)によって表すことができる。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つの分子構造の少なくとも断片は、以下の式によって表され得、
(SiO3/2-(L-R)) (VI)
式中、
Lは、リンカー基を表し、
Rは、官能基を表し、
nは、6~12の整数である。
いくつかの非限定的な実施形態では、Lは、単結合、O、置換アルキル、又は非置換アルキルのうちの少なくとも1つの存在を表し得る。いくつかの非限定的な例ではnは、8、10、又は12であってもよい。いくつかの非限定的な例では、Rは、低い表面張力を有する官能基を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、Rは、F含有基及びSi含有基のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例ではRは、フルオロカーボン基及びシロキサン含有基のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例ではRは、CF基及びCFH基のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、Rは、CF及びCF基のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、Rは、CHCF基を含んでもよい。いくつかの非限定的な例において、式(VI)によって表される材料は、ポリオクタヘドラルシルセスキオキサンであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つの分子構造の少なくとも断片は、以下の式によって表され得、
(SiO3/2-Rf)n (VII)
式中、
nは、6~12の整数であり、
は、フルオロアルキル基を表す。
いくつかの非限定的な例ではnは、8、10、又は12であってもよい。いくつかの非限定的な例では、Rは、低い表面張力を有する官能基を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、Rは、CF部分及びCFH部分のうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、Rは、CF部分及びCF部分のうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、Rは、CHCF部分を含み得る。いくつかの非限定的な例において、式(VII)によって表される材料は、ポリオクタヘドラルシルセスキオキサンであってもよい。
いくつかの非限定的な例では、式(VII)中のフルオロアルキル基、Rは、式(V)によって表すことができる。
いくつかの非限定的な例では、例えば第1の材料及び/又は第2の材料であり得るパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つの分子構造の少なくとも断片は、以下の式によって表され得、
(SiO3/2-(CH(CF)) (VIII)
式中、
xは、1~5の整数であり、
nは、6~12の整数である。
いくつかの非限定的な例ではnは、8、10、又は12であってもよい。
いくつかの非限定的な例において、式(VIII)によって表される化合物は、ポリオクタヘドラルシルセスキオキサンであってもよい。
いくつかの非限定的な例において、官能基R及び/又はフルオロアルキル基Rは、前述の式のいずれかにおけるかかる基の各出現時に独立して選択されてもよい。前述の式のいずれかが化合物の下位構造を表してもよく、上記の式に明示的に示されていない追加の基又は部分が存在してもよいことも理解されるであろう。本出願において提供される様々な式は、直鎖状、分岐状、環状、環状-直鎖状、及び/又は架橋構造を表し得ることも理解されるであろう。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、以下の式:(I)、(I-1)、(I-2)、(II)、(III)、(IV)、(VI)、(VII)、及び(VIII)のうちの少なくとも1つによって表される少なくとも1つの材料と、以下の少なくとも1つの特性:(a)芳香族炭化水素部分を含む、(b)sp2炭素を含む、(c)フェニル部分を含む、(d)約20ダイン/cmより大きい特徴的な表面エネルギーを有する、(e)約365nmの波長を有する励起放射線によって照射されると、少なくとも約365nmの波長でフォトルミネセンスを明示することを含むがこれに限定されないフォトルミネセンスを明示する、少なくとも1つの材料と、を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜は、第1の材料及び第2の材料とは異なる第3の材料を更に含み得る。いくつかの非限定的な例では、第3の材料は、第1の材料及び第2の材料のうちの少なくとも1つと共通のモノマーを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料と第2の材料との間の差を含むがこれに限定されないパターニング被膜110の複数の材料の昇華温度の差は、約5℃、10℃、15℃、20℃、30℃、40℃、又は50℃のうちの少なくとも1つ以下であり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、F及びSiのうちの少なくとも1つを含んでもよく、パターニング被膜110の材料の昇華温度は、約5℃、約10℃、約15℃、約20℃、約25℃、約40℃、又は約50℃のうちの少なくとも1つ以下だけ異なってもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分のうちの少なくとも1つを含んでもよく、パターニング被膜110の材料の昇華温度は、約5℃、約10℃、約15℃、約20℃、約25℃、約40℃、又は約50℃のうちの少なくとも1つ以下だけ異なってもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1のNIC材料と第2のNIC材料との間の差を含むがこれに限定されないパターニング被膜110の複数の材料の溶融温度の差は、約5℃、約10℃、約15℃、約20℃、約30℃、約40℃、又は約50℃のうちの少なくとも1つ以下であってもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、F及びSiのうちの少なくとも1つを含んでもよく、パターニング被膜110の材料の溶融温度は、約5℃、約10℃、約15℃、約20℃、約25℃、約40℃、又は約50℃のうちの少なくとも1つ以下だけ異なってもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分のうちの少なくとも1つを含んでもよく、パターニング被膜110の材料の溶融温度は、約5℃、約10℃、約15℃、約20℃、約25℃、約40℃、又は約50℃のうちの少なくとも1つ以下だけ異なってもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料の少なくとも1つは、低い特質表面エネルギーを有し得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、低い特質表面エネルギーを有し得、パターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つは、F及びSiのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び/又は第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料の少なくとも1つは、低い特性表面エネルギーであってもよく、F及びSiの少なくとも1つを含んでもよく、パターニング被膜110の少なくとも1つの他の材料は、高い特性表面エネルギーを有してもよい。いくつかの非限定的な例では、F及びSiの存在は、それぞれフルオロカーボン部分及びシロキサン部分の存在によって説明され得る。いくつかの非限定的な例では、第2の材料を含むがこれに限定されない材料の少なくとも1つは、約10~20ダイン/cm、約12~20ダイン/cm、約15~20ダイン/cm、又は約17~19ダイン/cmのうちの少なくとも1つの低い特性表面エネルギーを有してもよく、第1の材料を含むがこれに限定されない別の材料は、約20~100ダイン/cm、約20~50ダイン/cm、又は約25~45ダイン/cmのうちの少なくとも1つの高い特性表面エネルギーを有してもよい。いくつかの非限定的な例では、材料のうちの少なくとも1つは、F及びSiのうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の材料は、F又はSiのうちの少なくとも1つを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の材料を含むがこれに限定されないパターニング被膜110の材料の少なくとも1つは、約20ダイン/cm以下の低い特質表面エネルギーを有してもよく、F及び/又はSiの少なくとも1つを含んでもよく、第1の材料を含むがこれに限定されない別の材料は、少なくとも約20ダイン/cmの特質表面エネルギーを有してもよい。
いくつかの非限定的な例では、第2の材料を含むがこれに限定されないパターニング被膜110の材料の少なくとも1つは、約20ダイン/cm以下の低い特質表面エネルギーを有してもよく、フルオロカーボン部分及びシロキサン部分の少なくとも1つを含んでいてもよく、第1の材料を含むがこれに限定されないパターニング被膜110の別の材料は、少なくとも約20ダイン/cmの特質表面エネルギーを有していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料の表面エネルギーを含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の2つ以上の材料の各々の表面エネルギーは、約25ダイン/cm未満、約21ダイン/cm未満、約20ダイン/cm未満、約19ダイン/cm未満、約18ダイン/cm未満、約17ダイン/cm未満、約16ダイン/cm未満、約15ダイン/cm未満、約14ダイン/cm未満、約13ダイン/cm未満、約12ダイン/cm未満、約11ダイン/cm未満、又は約10ダイン/cm未満である。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つの材料の500nm及び460nmのうちの少なくとも1つの波長での屈折率は、約1.5、約1.45、約1.44、約1.43、約1.42、又は約1.41のうちの少なくとも1つ以下であり得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、フォトルミネセンスを明示する少なくとも1つの材料を含んでもよく、パターニング被膜110は、500nm及び460nmのうちの少なくとも1つの波長において、約1.5、約1.45、約1.44、約1.43、約1.42、又は約1.41のうちの少なくとも1つ以下の屈折率を有してもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つの分子量は、約750、約1,000、約1,500、約2,000、約2,500、又は約3,000g/molのうちの少なくとも1つより大きくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料を含むがこれらに限定されないパターニング被膜110の材料のうちの少なくとも1つの分子量は、約10,000、約7,500、又は約5,000g/molのうちの少なくとも1つ以下であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、同様の熱特性を明示する複数の材料を含んでもよく、材料のうちの少なくとも1つは、フォトルミネセンスを明示してもよい。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、同様の熱特性を有する複数の材料を含んでもよく、材料のうちの少なくとも1つはフォトルミネセンスであってもよく、材料のうちの少なくとも1つは、F又はSiを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、材料の融解温度又は昇華温度を含むがこれらに限定されない同様の熱特性を有する複数の材料を含んでもよく、材料の少なくとも1つは、約365nmの励起波長を有する放射線によって励起されたときに少なくとも約365nmの波長でフォトルミネセンスを明示してもよく、材料の少なくとも1つは、F及びSiの少なくとも1つを含んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、少なくとも1つの共通要素又は少なくとも1つの共通サブ構造のうちの少なくとも1つを有する複数を含んでもよく、材料のうちの少なくとも1つは、フォトルミネセンスを明示してもよい。いくつかの非限定的な例では、材料のうちの少なくとも1つは、F及びSiを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、同様の熱特性を有する複数の材料を含み得、材料の少なくとも1つは、約365nmの励起波長を有する放射線によって励起されたときに約365nmの少なくとも1つより大きい波長でフォトルミネセンスを明示してもよく、材料の少なくとも1つは、F及びSiの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの共通要素は、F及びSiのうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造は、フルオロカーボン及びシロキシルのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、光電子デバイス100を製造するための方法は、その側方面の第1の部分101内のデバイス100の第1の露出層表面11上にパターニング被膜を堆積させること、及びその側方面の第2の部分102内のデバイス100の第2の露出層表面11上に堆積材料731を堆積させることの動作を含んでもよい。第1の部分101におけるパターニング被膜110の露出層表面11上への堆積材料731の堆積に抗する初期付着確率は、第2の部分102における露出層表面11上への堆積材料731の堆積に抗する初期付着確率よりも実質的に小さくてもよく、それにより、第1の部分101におけるパターニング被膜110の露出層表面11は、堆積材料731の閉鎖被膜140を実質的に欠いていてもよい。デバイス100の第1の露出層表面11上に堆積されたパターニング被膜110は、第1の材料及び第2の材料を含んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、デバイス100の第1の露出層表面11上にパターニング被膜110を堆積させることは、複数の材料を含有する混合物を提供することと、デバイス100の第1の露出層表面11上に混合物を堆積させて、その上にパターニング被膜110を形成することと、を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、混合物は、第1の材料及び第2の材料を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の材料及び第2の材料の両方を第1の露出層表面11上に堆積させて、その上にパターニング被膜110を形成してもよい。
いくつかの非限定的な例では、複数の材料を含有する混合物は、熱蒸着を含むがこれに限定されないPVDプロセスによってデバイス100の第1の露出層表面11上に堆積されてもよい。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、共通の蒸発源から混合物を蒸発させ、デバイス100の第1の露出層表面11上に混合物を堆積させることによって形成されてもよい。いくつかの非限定的な例では、非限定的な例として、第1の材料及び第2の材料を含有する混合物は、真空下で加熱される共通のるつぼ及び/又は蒸発源に置かれてもよい。材料の蒸発温度に達すると、そこから発生した蒸気フラックス732は、デバイス100の第1の露出層表面11に向けられて、その上にパターニング被膜110を堆積させてもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、第1の材料及び第2の材料の共蒸着によって堆積されてもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の材料を第1のるつぼ及び/又は第1の蒸発源から蒸発させ、第2の材料を第2のるつぼ及び/又は第2の蒸発源から同時に蒸発させて、混合物を気相で形成し、第1の露出層表面11上に共堆積させて、その上にパターニング被膜110を提供してもよい。
少なくとも2つの材料を含有する特定の例示的なパターニング被膜110の特性を評価するために、HTL材料として使用され得る有機材料の約20nm厚の層を真空中で堆積させ、続いて、以下の表5に要約されるような様々な組成を有する核形成修正被膜を有機材料層の上に堆積させることによって、一連の試料を作製した。
Figure 2024516165000117
本実施例では、パターニング材料は、例えば薄膜として堆積されたとき、パターニング材料が限定されないがAg及びYbのうちの少なくとも1つを含む、堆積材料731の堆積に抗する低い初期付着確率を明示するように選択された。
本実施例では、PL材料1及びPL材料2は、非限定的な例として、薄膜として堆積されたときに、PL材料1及びPL材料2の各々が、蛍光顕微鏡法を含むがこれに限定されない標準的な光学測定技術によって検出可能なフォトルミネセンスを明示し得るように選択された。
表5において、試料1は、パターニング材料を堆積させることによって核形成修正被膜が提供された比較試料である。試料2は、PL材料1を0.5体積%の濃度で含有する被膜を形成するために、パターニング材料とPL材料1とを一緒に共堆積させることによって核形成修正被膜が提供された例示的試料である。試料3は、PL材料2を0.5体積%の濃度で含有する被膜を形成するために、パターニング材料とPL材料2とを一緒に共堆積させることによって核形成修正被膜が提供された例示的試料である。試料4は、核形成修正被膜がPL材料1を堆積させることによって提供された比較試料である。試料5は、核形成修正被膜がPL材料2を堆積させることによって提供された比較試料である。試料6は、有機材料層上に核形成修正被膜が提供されなかった比較試料である。
次に、試料1~6の各々は、Yb、続いてAgのオープンマスク堆積に供された。具体的には、上記の材料によって形成された核形成修正被膜の表面に、Yb、続いてAgのオープンマスク堆積に供された。より具体的には、各試料は、約1nmの基準厚に達するまでYb蒸気フラックス732に供され、その後、約12nmの基準厚さに達するまでAg蒸気フラックス732に供された。試料が作製されると、光透過測定を行って、核形成修正被膜の露出層表面11上に堆積されたYb及び/又はAgの相対量を決定した。理解されるように、その上に金属が比較的少ないか全く存在しない試料は、実質的に透明であり得るが、特に閉鎖被膜140としてその上に金属が堆積された試料は、一般に、実質的により低い光透過率を明示し得る。したがって、パターニング被膜110としての様々な例示的被膜の相対的な性能は、AgのYbのいずれか又は両方の堆積からその上に堆積された金属堆積材料の量又は厚さに直接相関し得るEM放射線透過率を測定することによって評価され得る。
各試料をAg蒸気フラックスに供した後の600nmの波長での光透過率の低下を測定し、以下の表6にまとめた。
Figure 2024516165000118
具体的には、表6の各試料の透過率低下(%)は、Yb及びAg蒸気フラックス732への曝露の前後に試料を通る光透過率を測定し、EM放射線透過率の低下をパーセンテージとして表すことによって決定した。
分かり得るように、試料1、試料2、及び試料3は、2%未満、又は試料1及び3の場合には1%未満の比較的低い透過率低下を明示した。したがって、これらの試料に提供された核形成修正被膜がNICとして機能したことが観察され得る。これに対して、試料4は43%、試料5は47%、試料6は45%の透過率低下を各々明示した。したがって、これらの試料に提供された核形成修正被膜は、NICとして機能しなかったが、実際にNPC920として機能した可能性がある。
更に、パターニング被膜110が実質的にNIC材料のみからなる試料1は、フォトルミネセンスを明示しないことが分かった。しかしながら、パターニング被膜110がNIC材料に加えてそれぞれPL材料1及びPL材料2を含む試料2及び試料3は、堆積材料731の堆積に抗する低い初期付着確率を有する表面を提供することによって、NICとしても機能しながら、フォトルミネセンスを明示することが分かった。
堆積層
いくつかの非限定的な例では、デバイス100の側面の第2の部分102において、堆積材料731を含む堆積層130は、限定はしないが基板10を含む下層の露出層表面11上に閉じた被膜140として配設され得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、堆積材料731を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、カリウム(K)、ナトリウム(Na)、リチウム(Li)、バリウム(Ba)、セシウム(Cs)、Yb、Ag、金(Au)、Cu、アルミニウム(Al)、Mg、Zn、Cd、スズ(Sn)、及びイットリウム(Y)のうちの少なくとも1つから選択された元素を含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、K、Na、Li、Ba、Cs、Yb、Ag、Au、Cu、Al、及びMgのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、Cu、Ag、及びAuのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素はCuであり得る。いくつかの非限定的な例では、元素はAlであり得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、Mg、Zn、Cd、及びYbのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、Mg、Ag、Al、Yb、及びLiのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、Mg、Ag、及びYbのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、Mg及びAgのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素はAgであり得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、純金属であってもよく、及び/又は純金属を含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は純Ag又は実質的に純Agのうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、実質的に純粋なAgは、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約99.9%、少なくとも約99.99%、少なくとも約99.999%、及び少なくとも約99.9995%のうちの1つの純度を有し得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、純Mg又は実質的に純Mgのうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、実質的に純粋なMgは、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約99.9%、少なくとも約99.99%、少なくとも約99.999%、及び少なくとも約99.9995%のうちの1つの純度を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、合金は、Ag含有合金、Mg含有合金、又はAgMg含有合金のうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、AgMg含有合金は、体積で約1:10(Ag:Mg)~約10:1の範囲であり得る合金組成を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、Agの代わりに、及び/又はAgと組み合わせて、他の金属を含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、Agと少なくとも1つの他の金属との合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、Agと、Mg又はYbのうちの少なくとも1つとの合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、かかる合金は、約5~95体積%のAgの組成を有し、残りが他の金属である二元合金であり得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、Ag及びMgを含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、体積で約1:10~10:1の組成を有するAg:Mg合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、Ag及びYbを含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、体積で約1:20~10:1の組成を有するYb:Ag合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、Mg及びYbを含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、Mg:Yb合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、Ag、Mg、及びYbを含み得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130はAg:Mg:Yb合金を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、少なくとも1つの追加の元素を含み得る。いくつかの非限定的な例では、かかる追加の元素は非金属元素であり得る。いくつかの非限定的な例では、非金属元素は、O、S、N、及びCのうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、かかる追加の元素は、ソース材料、堆積に使用される機器、及び/又は真空チャンバ環境におけるかかる追加の元素の存在に起因して、汚染物質として堆積層130に組み込まれ得ることが、当業者によって理解されよう。いくつかの非限定的な例では、かかる追加の元素の濃度は、閾値濃度未満であるように制限され得る。いくつかの非限定的な例では、かかる追加の元素は、堆積層130の他の元素とともに化合物を形成することができる。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731中の非金属元素の濃度は、約1%以下、約0.1%以下、約0.01%以下、約0.001%以下、約0.0001%以下、約0.00001%以下、約0.000001%以下、及び約0.0000001%以下のうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、その中のO及びCの合計量が、約10%以下、約5%以下、約1%以下、約0.1%以下、約0.01%以下、約0.001%以下、約0.0001%以下、約0.00001%以下、約0.000001%以下、及び約0.0000001%以下のうちの1つであり得る組成を有することができる。
ここで、特に堆積層130が実質的に金属及び/又は金属合金から構成され得る場合に、堆積層130中の特定の非金属元素の濃度を低減することにより、堆積層130の選択的堆積が容易となり得ることが、少し驚くべきことに見出されている。いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、いくつかの非限定的な例では、O又はCなどのある特定の非金属元素は、堆積層130の蒸気フラックス732中、及び/又は堆積チャンバ内、及び/又は環境内に存在する場合、パターニング被膜110の表面上に堆積して、堆積層130の金属元素のための核形成部位として作用し得ると仮定し得る。核形成部位として機能し得るかかる非金属元素の濃度を低減することは、パターニング被膜110の露出層表面11上に堆積される堆積材料731の量を低減することを容易にし得ると仮定され得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、金属含有下層上に堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731及びその下にある下層は、共通の金属を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、堆積材料731の複数の層を含み得る。いくつかの非限定的な例では、複数の層のうちの第1の層の堆積材料731は、複数の層のうちの第2の層の堆積材料731とは異なり得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、多層被膜を含み得る。いくつかの非限定的な例では、かかる多層被膜は、Yb/Ag、Yb/Mg、Yb/Mg:Ag、Yb/Yb:Ag、Yb/Ag/Mg、及びYb/Mg/Agのうちの1つであり得る。Ag、Yb/Yb:Ag、Yb/Ag/Mg、及びYb/Mg/Agのうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、約300kJ/mol以下、約200kJ/mol以下、約165kJ/mol以下、約150kJ/mol以下、約100kJ/mol以下、約50kJ/mol以下、及び約20kJ/mol以下のうちの1つの結合解離エネルギーを有する金属を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、約1.4以下、約1.3以下、及び約1.2以下のうちの1つである電気陰性度を有する金属を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130のシート抵抗は、概して、デバイス100の他の構成要素、層、及び/又は部分から分離して測定又は決定された堆積層130のシート抵抗に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、薄膜として形成され得る。したがって、いくつかの非限定的な例では、堆積層130の特徴的なシート抵抗は、かかる薄膜の組成、厚さ、かつ/若しくは形態に基づいて決定及び/又は計算され得る。いくつかの非限定的な例では、シート抵抗は、約10Ω/□以下、約5Ω/□以下、約1Ω/□以下、約0.5Ω/□以下、約0.2Ω/□以下、及び約0.1Ω/□以下のうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、堆積層130の閉鎖被膜140を実質的に欠いている少なくとも1つの領域によって画定され得るパターンで配設され得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの領域は、堆積層130をその複数の個別の断片に分離し得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130の各個別の断片は、別個の第2の部分102であり得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130の複数の個別の断片は、その側方面において互いに物理的に離隔され得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130のかかる複数の個別の断片のうちの少なくとも2つは、電気的に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130のかかる複数の個別の断片のうちの少なくとも2つは、それらの間の電流の流れを可能にするために、限定はしないが、下地表面を含む共通の導電層又は被膜と各々電気的に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130のかかる複数の個別の断片のうちの少なくとも2つは、互いに電気的に絶縁され得る。
パターニング被膜を用いた選択的堆積
図6は、下地層の露出層表面11の第1の部分101上にパターニング被膜110を選択的に堆積させるための、チャンバ620内の、概して600で示される蒸着堆積プロセスの非限定的な例を解説する例示的な概略図である。
プロセス600では、ある量のパターニング材料611を真空下で加熱して、パターニング材料611を蒸発及び/又は昇華させる。いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、全体的に、かつ/又は実質的に、パターニング被膜110を形成するために使用される材料を含み得る。いくつかの非限定的な例では、かかる材料は有機材料を含み得る。
パターニング材料611の気化フラックス612は、矢印61によって示される方向を含む、チャンバ620を通って、露出層表面11に向かって流れることができる。気化フラックス612が露出層表面11に入射すると、パターニング被膜110がその上に形成され得る。
いくつかの非限定的な例では、プロセス600の図に示されるように、パターニング被膜110は、気化フラックス612と露出層表面11との間に、いくつかの非限定的な例ではFMMであり得るシャドウマスク615を介在させることによって、露出層表面11の一部、図示の例では第1の部分101上のみに選択的に堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、かかるシャドウマスク615は、いくつかの非限定的な例では、約数十ミクロン以下の形状サイズを有する比較的小さい形状を形成するために使用され得る。
シャドウマスク615は、気化フラックス612の一部が開口部616を通過し、露出層表面11に入射してパターニング被膜110を形成することができるように、シャドウマスクを通って延びる少なくとも1つの開口部616を有することができる。気化フラックス612が開口部616を通過せず、シャドウマスク615の表面617に入射する場合、露出層表面11上に配設されてパターニング被膜110を形成することが妨げられる。いくつかの非限定的な例では、シャドウマスク615は、開口部616を通過する気化フラックス612が第1の部分101に入射し得るが、第2の部分102には入射し得ないように構成され得る。したがって、露出層表面11の第2の部分102は、パターニング被膜110を実質的に欠く場合がある。いくつかの非限定的な例(図示せず)では、シャドウマスク615上に入射するパターニング材料611は、その表面617上に堆積され得る。
したがって、パターニング被膜110の堆積が完了すると、パターニングされた表面が生成され得る。
図7は、図6の蒸発プロセス600によるものを含むがこれに限定されない、第1の部分101上に選択的に堆積されたパターニング被膜110を実質的に欠いている下地層の露出層表面11の第2の部分102上に堆積層130の閉鎖被膜140を選択的に堆積するための、チャンバ620内の700で概して示される蒸発プロセスの結果の非限定的な例を解説する例示的な概略図である。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、いくつかの非限定的な例では少なくとも1つの金属を含む堆積材料731で構成されてもよい。典型的には、有機材料の気化温度は、堆積材料731として採用され得るような金属の気化温度に比べて低いことが、当業者によって理解されよう。
したがって、いくつかの非限定的な例では、かかるシャドウマスク615を使用して堆積層130を直接パターニングすることと比較して、パターニング被膜110をあるパターンで選択的に堆積させるためにシャドウマスク615を用いる際、より少ない制約が存在し得る。
パターニング被膜110が下層の露出層表面11の第1の部分101上に堆積されると、堆積材料731の閉じた被膜140が、パターニング被膜110を実質的に欠く露出層表面11の第2の部分102上に堆積層130として堆積され得る。
プロセス700では、ある量の堆積材料731を真空下で加熱して、堆積材料731を蒸発及び/又は昇華させることができる。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、堆積層130を形成するために使用される材料を完全に、かつ/又は実質的に含み得る。
堆積材料731の気化フラックス732は、第1の部分101及び第2の部分102の露出層表面11に向かって、矢印71によって示される方向を含むチャンバ620の内側に向けられ得る。気化フラックス732が露出層表面11の第2の部分102に入射すると、堆積材料731の閉じた被膜140が、堆積層130としてその上に形成され得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積材料731の堆積は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して実行されてもよい。
シャドウマスク615とは対照的に、オープンマスクの形状サイズは、製造されるデバイス100のサイズにほぼ匹敵し得ることが、当業者によって理解されよう。
いくつかの非限定的な例では、オープンマスクの使用が省略され得ることが、当業者によって理解されよう。いくつかの非限定的な例では、本明細書で説明されるオープンマスク堆積プロセスは、代替的に、ターゲット露出層表面11全体が露出され得るように、オープンマスクを使用せずに行われてもよい。
実際、図7に示されるように、気化フラックス732は、第1の部分101にわたるパターニング被膜110の露出層表面11と、パターニング被膜110を実質的に欠く第2の部分102にわたる下層の露出層表面11との両方に入射し得る。
第1の部分101におけるパターニング被膜110の露出層表面11は、第2の部分102における下層の露出層表面11に対して、堆積材料731の堆積に対して比較的低い初期付着確率を示し得るので、堆積層130は、実質的にパターニング被膜110を欠く第2の部分102における下層の露出層表面11上にのみ実質的に選択的に堆積され得る。対照的に、第1の部分101にわたるパターニング被膜110の露出層表面11に入射する気化フラックス732は、(733に示すように)堆積されない傾向があり得、第1の部分101にわたるパターニング被膜110の露出層表面11は、堆積層130の閉じた被膜140を実質的に欠く場合がある。
いくつかの非限定的な例では、第2の部分102における下層の露出層表面11上の気化フラックス732の初期堆積速度は、第1の部分101におけるパターニング被膜110の露出層表面11上の気化フラックス732の初期堆積速度の約200倍、約550倍、約900倍、約1,000倍、約1,500倍、約1,900倍、及び約2,000倍のうちの1つを超え得る。
したがって、シャドウマスク615及びオープンマスクを使用する図6におけるパターン二ング被膜110の選択的堆積及び/又は堆積材料731のマスクフリー堆積の組み合わせは、図7に示されるデバイス100のバージョン700-をもたらし得る。
第1の部分101にわたるパターニング被膜110の選択的堆積の後、堆積材料731の閉じた被膜140は、いくつかの非限定的な例では、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して、堆積層130としてデバイス700の上に堆積され得るが、パターニング被膜110を実質的に欠く第2の部分102内にのみ実質的に残り得る。
パターニング被膜110は、第1の部分101内で、第2の部分102内のデバイス700の下部材料の露出層表面11の、堆積材料731の堆積に対する、実質的に初期付着確率以下である、堆積材料731の堆積に対する、比較的低い初期付着確率を有する露出層表面11を提供し得る。
したがって、第1の部分101は、堆積材料731の閉鎖被膜140を実質的に欠き得る。
本開示は、シャドウマスク615を伴う堆積プロセスによるパターニング被膜110のパターニングされた堆積を企図しているが、当業者は、いくつかの非限定的な例では、これが、限定ではないが、マイクロコンタクト印刷プロセスを含む、任意の好適な堆積プロセスによって達成され得ることを理解するであろう。
本開示は、パターニング被膜110がNICであることを企図しているが、当業者は、いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110がNPC920であり得ることを理解するであろう。かかる例では、NPC920が堆積された部分(例えば、非限定的に、第1の部分101)は、いくつかの非限定的な例では、堆積材料731の閉鎖被膜140を有してもよく、一方、他の部分(例えば、非限定的に、第2の部分102)は、堆積材料731の閉鎖被膜140を実質的に欠き得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110及びその後に堆積される堆積層130の平均層厚は、限定されないが、所与の用途及び所与の性能特質を含む、様々なパラメータに従って変化し得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の平均層厚は、その後に堆積される堆積層130の平均層厚と同等であってもよく、かつ/又は実質的にそれ以下であり得る。堆積層130の選択的パターニングを達成するために比較的薄いパターニング被膜110を使用することは、可撓性のデバイス100を提供するために好適であり得る。いくつかの非限定的な例では、比較的薄いパターニング被膜110は、バリア被膜又は他の薄膜封止(thin film encapsulation、TFE)層1750(図17C)が堆積され得る比較的平坦な表面を提供し得る。いくつかの非限定的な例では、かかるバリア被膜1450の適用のためにかかる比較的平坦な表面を提供することにより、かかる表面へのその接着を増加させることができる。
縁部効果
パターニング被膜遷移領域
図8Aを参照すると、第1の部分101内のパターニング被膜110と第2の部分102内の堆積層130との間の界面を誇張した形態で示し得る、図1のデバイス800のバージョン100が示され得る。図8Bは、デバイス800を平面で示し得る。
図8Bでより分かり得るように、いくつかの非限定的な例では、第1の部分101内のパターニング被膜110は、第2の部分102内の堆積層130によって全ての側部で取り囲まれてもよく、それにより、第1の部分101は、各側方軸に沿った側方面におけるパターニング被膜110の更なる程度又は縁部815によって画定される境界を有してもよい。いくつかの非限定的な例では、側方面におけるパターニング被膜縁部815は、かかる面における第1の部分101の外周によって画定されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の部分101は、側方面では、少なくとも1つのパターニング被膜遷移領域101を含んでもよく、パターニング被膜110の厚さは、最大厚さから減少した厚さに遷移してもよい。かかる遷移を呈しない第1の部分101の程度は、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101として識別され得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101において実質的な閉鎖被膜140を形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜遷移領域101は、側方面において、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101とパターニング被膜縁部815との間に延在することができる。
いくつかの非限定的な例では、平面で、パターニング被膜遷移領域101は、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101を取り囲み、かつ/又はその外周に沿って延在することができる。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの側方軸に沿って、パターニング被膜非遷移部101は、第1の部分101の全体を占有してもよく、それにより、パターニング被膜遷移領域101は、それと第2の部分102との間に存在しない。
図8Aに解説するように、いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、約1~100nm、約2~50nm、約3~30nm、約4~20nm、約5~15nm、約5~10nm、又は約1~10nmのうちの少なくとも1つの範囲内であり得る、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101における平均膜厚dを有し得る。いくつかの非限定的な例では、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101におけるパターニング被膜110の平均膜厚dは、それにわたって実質的に同じ又は一定であり得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の平均層厚dは、パターニング被膜非遷移部101内で、パターニング被膜110の平均膜厚dの約95%及び約90%のうちの1つ内に残留し得る。
いくつかの非限定的な例では、平均膜厚dは、約1~100nmであり得る。いくつかの非限定的な例では、平均膜厚dは、約80nm以下、約60nm以下、約50nm以下、約40nm以下、約30nm以下、約20nm以下、約15nm以下、及び約10nm以下のうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の平均膜厚dは、約3nm、約5nm、及び約8nmのうちの1つを上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101におけるパターニング被膜110の平均膜厚dは、約10nm以下であり得る。いかなる特定の理論にも束縛されることを望まないが、少し驚くべきことに、ゼロではなく、約10nm以下であるパターニング被膜110の平均膜厚dは、少なくともいくつかの非限定的な例では、10nmより大きい第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101における平均膜厚dを有するパターニング被膜110に対して、いくつかの非限定的な例では、堆積層130の高められたパターニングコントラストを達成するための特定の利点を提供し得ることが見出されている。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、パターニング被膜遷移領域101内で最大値から最小値まで減少するパターニング被膜厚を有し得る。いくつかの非限定的な例では、最大値は、第1の部分101のパターニング被膜遷移領域101とパターニング被膜非遷移部101との間の境界にあり、かつ/又はそれに近接してもよい。いくつかの非限定的な例では、最小値は、パターニング被膜縁部815にあり、及び/又はそれに近接してもよい。いくつかの非限定的な例では、最大値は、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101における平均膜厚dであり得る。いくつかの非限定的な例では、最大値は、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101における平均膜厚dの約95%及び約90%のうちの1つ以下であり得る。いくつかの非限定的な例では、最小値は、約0~0.1nmの範囲内であり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜遷移領域101におけるパターニング被膜厚のプロファイルは、傾斜してもよく、及び/又は勾配に従ってもよい。いくつかの非限定的な例では、かかるプロファイルはテーパ状であり得る。いくつかの非限定的な例では、テーパは、線形、非線形、放物線形、及び/又は指数関数的減衰プロファイルに従ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、パターニング被膜遷移領域101内の下地表面を完全に被覆し得る。いくつかの非限定的な例では、下地層の少なくとも一部は、パターニング被膜遷移領域101内のパターニング被膜110によって被覆されていないままであり得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、パターニング被膜遷移領域101の少なくとも一部及び/又はパターニング被膜非遷移領域101の少なくとも一部に実質的な閉鎖被膜140を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、パターニング被膜遷移領域101の少なくとも一部及び/又はパターニング被膜非遷移部101の少なくとも一部に不連続層840を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の部分101内のパターニング被膜110の少なくとも一部は、堆積層130の閉鎖被膜140を実質的に欠き得る。いくつかの非限定的な例では、第1の部分101の露出層表面11の少なくとも一部は、堆積層130又は堆積材料731の閉鎖被膜140を実質的に欠き得る。
いくつかの非限定的な例では、限定されないがX軸を含む少なくとも1つの側方軸に沿って、パターニング被膜非遷移部101は、wの幅を有してもよく、パターニング被膜遷移領域101は、wの幅を有し得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜非遷移部101は、いくつかの非限定的な例では、平均膜厚dに幅wを乗算することによって近似され得る断面積を有し得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜遷移領域101は、いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜遷移領域101にわたる平均膜厚に幅wを乗算することによって近似され得る断面積を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、wは、wを上回ってもよい。いくつかの非限定的な例では、商w/wは、少なくとも約5、少なくとも約10、少なくとも約20、少なくとも約50、少なくとも約100、少なくとも約500、少なくとも約1,000、少なくとも約1,500、少なくとも約5,000、少なくとも約10,000、少なくとも約50,000、及び少なくとも約100,000のうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、w1及びw2のうちの少なくとも1つは、下地層の平均膜厚dより大きくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、w及びwのうちの少なくとも1つは、dを上回ってもよい。いくつかの非限定的な例では、w及びwの両方が、dを上回ってもよい。いくつかの非限定的な例では、w及びwは両方ともdを上回ってもよく、dはdを上回ってもよい。
堆積層遷移領域
図8Bでより良く見られるように、いくつかの非限定的な例では、第1の部分101内のパターニング被膜110は、第2の部分102が、各側方軸に沿った側方面における堆積層130の更なる範囲又は縁部835によって画定される境界を有するように、第2の部分102内の堆積層130によって取り囲まれ得る。いくつかの非限定的な例では、側方面における堆積層縁部835は、かかる面における第2の部分102の外周によって画定され得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の部分102は、側方面において、少なくとも1つの堆積層遷移領域102を含むことができ、堆積層130の厚さは、最大厚さから減少した厚さに遷移し得る。かかる遷移を示さない第2の部分102の範囲は、第2の部分102の堆積層非遷移部102として識別され得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、第2の部分102の堆積層非遷移部102に実質的な閉鎖被膜140を形成し得る。
いくつかの非限定的な例では、平面で、堆積層遷移領域102は、側方面において、第2の部分102の堆積層非遷移部102と堆積層縁部835との間に延在し得る。
いくつかの非限定的な例では、平面で、堆積層遷移領域102は、第2の部分102の堆積層非遷移部102を取り囲み、及び/又はその外周に沿って延在し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの側方軸に沿って、第2の部分102の堆積層非遷移部102は、それと第1の部分101との間に堆積層遷移領域102が存在しないように、第2の部分102の全体を占有し得る。
図8Aに解説するように、いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、約1~500nm、約5~200nm、約5~40nm、約10~30nm、及び約10~100nmのうちの1つの範囲内であり得る、第2の部分102の堆積層非遷移部102における平均膜厚dを有し得る。いくつかの非限定的な例では、dは、約10nm、約50nm、及び約100nmのうちの1つを上回ってもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の部分102の堆積層非遷移部102における堆積層130の平均膜厚dは、全体にわたって実質的に同じであるか又は一定であり得る。
いくつかの非限定的な例では、dは、下地層の平均膜厚dより大きくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、商d/dは、少なくとも約1.5、少なくとも約2、少なくとも約5、少なくとも約10、少なくとも約20、少なくとも約50、及び少なくとも約100のうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、商d/dは、約0.1~10及び約0.2~40のうちの1つの範囲内であり得る。
いくつかの非限定的な例では、dは、パターニング被膜110の平均膜厚dを上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、商d/dは、少なくとも約1.5、少なくとも約2、5、少なくとも約10、少なくとも約20、少なくとも約50、及び少なくとも約100のうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、商d/dは、約0.2~10又は約0.5~40のうちの少なくとも1つの範囲内であり得る。
いくつかの非限定的な例では、dはdを上回ってもよく、dはdを上回ってもよい。いくつかの他の非限定的な例では、dはdを上回ってもよく、dはdを上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、商d/dは、約0.2~3、及び約0.1~5のうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、X軸を含むがこれに限定されない少なくとも1つの側方軸に沿って、第2の部分102の堆積層非遷移部102は、wの幅を有してもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の部分102の堆積層非遷移部102は、いくつかの非限定的な例では、平均膜厚dに幅wを乗算することによって近似されてもよい断面積aを有してもよい。
いくつかの非限定的な例では、wは、パターニング被膜非遷移部101の幅wを上回ってもよい。いくつかの非限定的な例では、wは、wを上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、商w/wは、約0.1~10、約0.2~5、0.3~3、及び約0.4~2のうちの1つの範囲内であり得る。いくつかの非限定的な例では、商w/wは、少なくとも約1、少なくとも約2、少なくとも約3、及び少なくとも約4のうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、wは、堆積層130の平均膜厚dを上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、商w/dは、少なくとも約10、少なくとも約50、少なくとも約100、又は少なくとも約500のうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、商w/dは、約100,000以下であり得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、堆積層遷移領域102内で最大から最小まで減少する厚さを有し得る。いくつかの非限定的な例では、最大値は、第2の部分102の堆積層遷移領域102と堆積層非遷移部102との間の境界にあり、かつ/又はそれに近接してもよい。いくつかの非限定的な例では、最小値は、堆積層縁部835にあり、かつ/又はそれに近接してもよい。いくつかの非限定的な例では、最大値は、第2の部分102の堆積層非遷移部102における平均膜厚dであり得る。いくつかの非限定的な例では、最小値は、約0~0.1nmの範囲内であり得る。いくつかの非限定的な例では、最小値は、第2の部分102の堆積層非遷移部102における平均膜厚dであり得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層遷移領域102内の厚さのプロファイルは、傾斜してもよく、かつ/又は勾配に従ってもよい。いくつかの非限定的な例では、かかるプロファイルはテーパ状であり得る。いくつかの非限定的な例では、テーパは、線形、非線形、放物線形、及び/又は指数関数的減衰プロファイルに従ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、デバイス100の図8Eの例示的なバージョン800におけるいくつかの非限定的な例において示されるように、堆積層130は、堆積層遷移領域102において下層表面を完全に覆い得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、堆積層遷移領域102の少なくとも一部に実質的な閉鎖被膜140を含み得る。いくつかの非限定的な例では、下地表面の少なくとも一部は、堆積層遷移領域102において堆積層130によって被覆されていなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、堆積層遷移領域102の少なくとも一部に不連続層840を含み得る。
当業者は、明示的に解説されていないが、パターニング材料611が、堆積層130と下地層との間の界面にある程度まで存在し得ることを理解するであろう。かかる材料は、堆積されたパターンがマスクのパターンと同一ではないシャドウイング効果の結果として堆積されることがあり、いくつかの非限定的な例では、ターゲット露出層表面11のマスクされた部上に堆積されているいくつかの蒸発したパターニング材料611をもたらし得る。いくつかの非限定的な例では、かかる材料は、粒子構造841として、かつ/又は実質的にパターニング被膜110の平均厚さ以下であり得る厚さを有するは薄膜として形成され得る。
重なり
いくつかの非限定的な例では、堆積層縁部835は、側方面において、第1の部分101と第2の部分102との間で重なりが生じないように、側方面において、第1の部分101のパターニング被膜遷移領域101から離隔させることができる。
いくつかの非限定的な例では、第1の部分101の少なくとも一部及び第2の部分102の少なくとも一部は、側方面において重なってもよい。かかる重なりは、いくつかの非限定的な例では図8Aに示し得るような重なり部分803によって識別することができ、この場合、第2の部分102の少なくとも一部が第1の部分101の少なくとも一部と重なる。
いくつかの非限定的な例では、図8Fのいくつかの非限定的な例において示されるように、堆積層遷移領域102の少なくとも一部は、パターニング被膜遷移領域101の少なくとも一部の上に配設されてもよい。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜遷移領域101の少なくとも一部は、堆積層130及び/又は堆積材料731を実質的に欠き得る。いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、パターニング被膜遷移領域101の少なくとも一部の露出層表面11上に不連続層840を形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、図8Gのいくつかの非限定的な例において示されるように、堆積層遷移領域102の少なくとも一部は、第1の部分101のパターニング被膜非遷移部101の少なくとも一部の上に配設され得る。
示されていないが、いくつかの非限定的な例では、重なり部分803は、第1の部分101の少なくとも一部が第2の部分102の少なくとも一部に重なるシナリオを反映し得ることを、当業者は理解されよう。
したがって、いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜遷移領域101の少なくとも一部は、堆積層遷移領域102の少なくとも一部の上に配設されてもよい。いくつかの非限定的な例では、堆積層遷移領域102の少なくとも一部は、パターニング被膜110及び/又はパターニング材料611を実質的に欠き得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611は、堆積層遷移領域102の少なくとも一部の露出層表面上に不連続層840を形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜遷移領域101の少なくとも一部は、第2の部分102の堆積層非遷移部102の少なくとも一部の上に配設されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜縁部815は、側方面において、第2の部分102の堆積層非遷移部102から離隔されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、第2の部分102の堆積層非遷移部102及び堆積層遷移領域102の両方にわたる単一のモノリシック被膜として形成されてもよい。
パターニング被覆及び堆積層の縁部効果
図9A~9Iは、堆積層130との堆積界面におけるパターニング被膜110の様々な潜在的な挙動を説明する。
図9Aに目を向けると、パターニング被膜堆積境界におけるデバイス100の例示的バージョン900の一部の第1の例が示され得る。デバイス900は、露出層表面11を有する基板10を含み得る。パターニング被覆110は、露出層表面11の第1の部分101の上に堆積され得る。堆積層130は、露出層表面11の第2の部分102の上に堆積され得る。図示のように、いくつかの非限定的な例では、第1の部分101及び第2の部分102は、露出層表面11の別個の重ならない部分であり得る。
堆積層130は、第1の部分130及び第2の部分130を含み得る。図示のように、いくつかの非限定的な例では、堆積層130の第1の部分130は、第2の部分102を実質的に被覆し得、堆積層130の第2の部分130は、パターニング被膜110の第1の部分の上に部分的に突出し、かつ/又は重なり得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、その露出層表面11が堆積材料731の堆積に抗する比較的小さい初期付着確率を呈するように形成され得るので、堆積層130の突出した及び/又は重なる第2の部分130とパターニング被膜110の露出層表面11との間に間隙929が形成され得る。その結果、第2の部分130は、パターニング被膜110と物理的に接触していなくてもよいが、断面において間隙929によってそこから離隔されていてもよい。いくつかの非限定的な例では、堆積層130の第1の部分130は、第1の部分101と第2の部分102との間の界面及び/又は境界においてパターニング被膜110と物理的に接触していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130の突出した及び/又は重なる第2の部分130は、堆積層130の第1の部分130の平均層厚dと同等の程度だけパターニング被膜110の上に側方に延在することができる。いくつかの非限定的な例では、図示のように、第2の部分130の幅wは、第1の部分130の平均層厚dと同等であり得る。いくつかの非限定的な例では、第2の部分130の幅wと第1の部分130の平均層厚dとの比は、約1:1~1:3、約1:1~1:1.5、又は約1:1~1:2のうちの少なくとも1つの範囲内であり得る。平均層厚dは、いくつかの非限定的な例では、第1の部分130にわたって比較的均一であり得るが、いくつかの非限定的な例では、第2の部分130が突出し得る、かつ/又はパターニング被膜110と重なり得る程度(すなわち、w)は、露出層表面11の異なる部分にわたってある程度まで変化し得る。
次に図9Bを参照すると、堆積層130は、第2の部分130とパターニング被膜110との間に配設された第3の部分130を含むように示され得る。図示のように、堆積層130の第2の部分130は、堆積層130の第3の部分130の上に側方に延在しており、そこから長手軸方向に離隔されてもよく、第3の部分130は、パターニング被膜110の露出層表面11と物理的に接触してもよい。堆積層130の第3の部分130の平均層厚dは、その第1の部分130の平均層厚d以下であってもよく、いくつかの非限定的な例では、実質的にそれより小さくてもよい。いくつかの非限定的な例では、第3の部分130の幅wは、第2の部分130の幅wを上回ってもよい。いくつかの非限定的な例では、第3の部分130は、第2の部分130よりも大きい程度までパターニング被膜110に重なるように側方に延在することができる。いくつかの非限定的な例では、第3の部分130の幅wと第1の部分130の平均層厚dとの比は、約1:2~3:1、及び約1:1.2~2.5:1のうちの1つの範囲内であり得る。平均層厚daは、いくつかの非限定的な例では、第1の部分130にわたって比較的均一であり得るが、いくつかの非限定的な例では、第3の部分130が突出し得る、かつ/又はパターニング被膜110と重なり得る程度(すなわち、w)は、露出層表面11の異なる部分にわたってある程度まで変化し得る。
いくつかの非限定的な例では、第3の部分130の平均層厚dは、第1の部分130の平均層厚dの約5%を上回らなくてもよい。いくつかの非限定的な例では、dは、dの約4%以下、約3%以下、約2%以下、約1%以下、及び約0.5%以下のうちの1つであり得る。第3の部分130が薄膜として形成される代わりに、及び/又はそれに加えて、図示されるように、堆積層130の堆積材料731は、パターニング被膜110の一部の上に粒子構造841として形成し得る。いくつかの非限定的な例では、かかる粒子構造841は、それらが連続層を形成しないように、互いに物理的に分離された特徴を含み得る。
ここで図9Cを参照すると、NPC920が、基板10と堆積層130との間に配設され得る。NPC920は、堆積層130の第1の部分130と基板10の第2の部分102との間に配設され得る。NPC920は、パターニング被膜110が堆積された第1の部分101上ではなく、第2の部分102上に配設されているように解説されている。NPC920は、NPC920と堆積層130との間の界面及び/又は境界において、NPC920の表面が堆積材料731の堆積に抗する比較的高い初期付着確率を呈し得るように形成されてもよい。したがって、NPC920が存在することにより、堆積中に堆積層130の形成及び/又は成長を促進することができる。
次に図9Dを参照すると、NPC920は、基板10の第1の部分101及び第2の部分102の両方の上に配置されてもよく、パターニング被膜110は、第1の部分101上に配置されたNPC920の一部を覆ってもよい。NPC920の別の部分は、パターニング被膜110を実質的に欠く場合があり、堆積層130は、NPC920のそのような部分を覆い得る。
ここで図9Eを参照すると、堆積層130は、基板10の第3の部分903においてパターニング被膜110の一部と部分的に重なるように示され得る。いくつかの非限定的な例では、第1の部分130及び第2の部分130に加えて、堆積層130は、第4の部分130を更に含み得る。図示のように、堆積層130の第4の部分130は、堆積層130の第1の部分130と第2の部分130との間に配設することができ、第4の部分130は、パターニング被膜110の露出層表面11と物理的に接触することができる。いくつかの非限定的な例では、第3の部分903における重なりは、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセス中の堆積層130の側方成長の結果として形成され得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の露出層表面11は、堆積材料731の堆積に抗する比較的小さい初期付着確率を呈することができ、したがって、露出層表面11上で材料が核形成する確率は低くなり得るが、堆積層130の厚さが成長するにつれて、堆積層130は側方にも成長することができ、図示のようにパターニング被膜110のサブセットを被覆することができる。
ここで図9Fを参照すると、基板10の第1の部分101はパターニング被膜110で被覆されてもよく、それに隣接する第2の部分102は堆積層130で被覆されてもよい。いくつかの非限定的な例では、堆積層130のオープンマスク堆積及び/又はマスクフリー堆積を行うことにより、堆積層130が、堆積層130とパターニング被膜110との間の界面及び/又はその付近でテーパ状の断面プロファイルを呈し得ることが観察されている。
いくつかの非限定的な例では、界面における、かつ/又はその付近の堆積層130の平均層厚は、堆積層130の平均層厚d未満であり得る。かかるテーパ状プロファイルは、いくつかの非限定的な例では、湾曲及び/又はアーチ状として示され得るが、プロファイルは、いくつかの非限定的な例では、実質的に線形及び/又は非線形であってもよい。いくつかの非限定的な例では、堆積層130の平均層厚dは、限定はしないが、界面に近接した領域において実質的に線形、指数関数的、及び/又は二次関数的に減少し得る。
堆積層130とパターニング被膜110との間の界面における、かつ/又はその付近の堆積層130の接触角θは、相対的な初期付着確率などのパターニング被膜110の特性に応じて変化し得ることが観察されている。核の接触角θは、いくつかの非限定的な例では、堆積によって形成された堆積層130の薄膜接触角を決定し得ることを更に仮定することができる。図9Fを参照すると、いくつかの非限定的な例では、接触角θは、堆積層130とパターニング被膜110との間の界面及び/又はその付近における堆積層130の接線の傾斜を測定することによって決定され得る。堆積層130の断面テーパプロファイルが実質的に線形であり得るいくつかの非限定的な例では、接触角θは、界面における、かつ/又はその付近の堆積層130の傾斜を測定することによって決定され得る。当業者によって理解されるように、接触角θは、概して、下地層のゼロではない角度に対して測定され得る。本開示では、解説を簡略にするために、パターニング被膜110及び堆積層130は、平坦な表面上に堆積されて示され得る。しかしながら、当業者は、パターニング被膜110及び堆積層130が非平面表面上に堆積され得ることを理解するであろう。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130の接触角θは、約90°を上回ってもよい。ここで図9Gを参照すると、いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、パターニング被膜110と堆積層130との間の界面を越えて延びる部分を含むものとして示されてもよく、ギャップ929によってパターニング被膜110から離間されてもよい。かかる非限定的なシナリオでは、接触角θは、いくつかの非限定的な例では、90°を上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、比較的高い接触角θを呈する堆積層130を形成することが有利であり得る。いくつかの非限定的な例では、接触角θは、約10°、約15°、約20°、約25°、約30°、約35°、約40°、約50°、約70°、約75°、及び約80°のうちの1つを上回ってもよい。いくつかの非限定的な例では、比較的高い接触角θを有する堆積層130は、比較的高いアスペクト比を維持しながら、微細にパターニングされた特徴の創出を可能にし得る。いくつかの非限定的な例では、約90°より大きい接触角θを示す堆積層130を形成する目的が存在し得る。いくつかの非限定的な例では、接触角θは、約90°、約95°、約100°、約105°、約110°、約120°、約130°、約135°、約140°、約145°、約150°、及び約170°のうちの少なくとも1つを上回ってもよい。
ここで図9H~9Iを参照すると、堆積層130は、基板10の第3の部分903においてパターニング被膜110の一部に部分的に重なってもよく、これは、その第1の部分101と第2の部分102との間に配置されてもよい。図示のように、パターニング被膜110のサブセットに部分的に重なる堆積層130のサブセットは、その露出層表面11と物理的に接触し得る。いくつかの非限定的な例では、第3の部分903における重なりは、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセス中の堆積層130の側方成長に起因して形成され得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の露出層表面11は、堆積材料731の堆積に抗する比較的小さい初期付着確率を呈することができ、したがって、露出層表面11上で材料が核形成する確率は低いが、堆積層130の厚さが成長するにつれて、堆積層130は側方にも成長することができ、パターニング被膜110のサブセットを被覆することができる。
図9H~図9Iの場合、堆積層130の接触角θは、図示のように、それとパターニング被膜110との間の界面付近のその縁部で測定され得る。図9Iにおいて、接触角θは、約90°を上回ってもよく、これは、いくつかの非限定的な例では、堆積層130のサブセットが間隙929によってパターニング被膜110から離隔されることをもたらし得る。
粒子構造
ナノ粒子(nanoparticle、NP)は、主な特徴的なサイズがナノメートル(nanometer、nm)スケールのものであり、概して約1~300nmであると理解される物質の粒子構造841である。nmスケールでは、所与の材料のNPは、バルク形態の同じ材料に対して固有の特性(限定はしないが、光学的、化学的、物理的、及び/又は電気的特性を含む)がある場合がある。
これらの特性は、複数のNPが、限定はしないが、光電子デバイスを含む積層半導体デバイスの層に形成されるときに、その性能を改善するために利用され得る。
NPのそのような層をデバイスに導入するための現在のメカニズムは、いくつかの欠点を有する。
第一に、典型的には、かかるNPは、かかるデバイスの最密充填層に形成され、かつ/又はマトリックス材料内に分散される。その結果、そのようなNP層の厚さは、典型的には、NP自体の特徴的なサイズよりもはるかに厚くなる可能性がある。かかるNP層の厚さは、デバイス性能、デバイス安定性、デバイス信頼性、及び/又はデバイス寿命に関して望ましくない特性を付与する場合があり、それにより、NPの固有の特性によって提供される任意の認識される利点が低減され、又は更には取り除かれる場合がある。
第二に、そのようなデバイスにおいて、かつそのようなデバイスで使用するために、NPを合成する技術は、様々なメカニズムを通して、大量の炭素(C)、酸素(O)、及び/又は硫黄(S)を導入する可能性がある。
いくつかの非限定的な例では、湿式化学法を使用して、典型的には、精密に制御された特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、表面被覆度、構成、及び/又は堆積密度を有するNPをデバイスに導入することができる。しかしながら、かかる方法は、典型的には、NPを安定化させるために有機キャッピング基(クエン酸塩でキャッピングされたAg NPの合成など)を用いるが、かかる有機キャッピング基は、合成されたNPにC、O、及び/又はSを導入する。
また更に、溶液から堆積されたNP層は、堆積に使用される溶媒のために、典型的にはC、O、及び/又はSを含み得る。
追加的に、これらの元素は、湿式化学プロセス及び/又はNP層の堆積中に汚染物質として導入されることがある。
しかしながら、導入されると、そのようなデバイスのNP層中の大量のC、O、及び/又はSの存在は、そのようなデバイスの性能、安定性、信頼性、及び/又は寿命を低下させる可能性がある。
第三に、溶液からNP層を堆積させるとき、採用される溶媒が乾燥するにつれて、NP層は、NP層にわたって、かつ/又はそのような層の異なるパターン化された領域間で、不均一な特性を有する傾向がある。いくつかの非限定的な例では、所与のNP層の縁部は、そのようなNP層の内部領域よりもかなり厚く又は薄くなることがあり、その不一致は、デバイス性能、安定性、信頼性、及び/又は寿命に悪影響を及ぼすことがある。
第四に、湿式化学合成及び溶液堆積プロセスを超えて、NPを合成及び/又は堆積させる他の方法及び/又はプロセス(限定されないが、真空ベースのプロセス(例えば、限定されないが、PVD)が挙げられる)が存在するが、既存の方法は、それによって堆積されるNPの特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、表面被覆度、構成、堆積密度、及び/又は分散度の不十分な制御をもたらす傾向がある。いくつかの非限定的な例では、従来のPVDプロセスでは、NPは、それらのサイズが増加するにつれて、最密充填膜を形成する傾向がある。結果として、従来のPVD法などの方法は、概して、表面被覆度が低い大きな分散NPのNP層を形成するのにあまり適していない。むしろ、そのような従来の方法によって付与される、特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、表面被覆度、構成、及び/又は堆積密度の不十分な制御により、デバイス性能、安定性、信頼性、及び/又は寿命が不十分になり得る。
図8Cに示され得るようないくつかの非限定的な例では、下層の露出層表面11上に配設されたナノ粒子(NP)、島、プレート、分離クラスタ、及び/又はネットワーク(集合的に粒子構造841)を含むがこれらに限定されない少なくとも1つの粒子が存在し得る。いくつかの非限定的な例では、下層は、第1の部分101内のパターニング被膜110であり得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、パターニング被膜110の露出層表面11上に配設され得る。いくつかの非限定的な例では、複数のそのような粒子構造841が存在し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、粒子材料を含み得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、堆積層内の堆積材料731と同じであり得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の部分101内の不連続層840内の粒子材料、堆積層130内の堆積材料731、及び/又はその下の下層が含み得る材料は、共通の金属を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、K、Na、Li、Ba、Cs、Yb、Ag、Au、Cu、Al、Mg、Zn、Cd、Sn、及びYのうちの少なくとも1つから選択される元素を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、元素は、K、Na、Li、Ba、Cs、Yb、Ag、Au、Cu、Al、及びMgのうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、元素は、Cu、Ag、及びAuのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素はCuであり得る。いくつかの非限定的な例では、元素はAlであり得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、Mg、Zn、Cd、及びYbのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、Mg、Ag、Al、Yb、及びLiのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、Mg、Ag、及びYbのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素は、Mg及びAgのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な例では、元素はAgであり得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、純金属を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、純金属であり得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、純粋なAg又は実質的に純粋なAgのうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、実質的に純粋なAgは、約95%、約99%、約99.9%、約99.99%、約99.999%、及び約99.9995%のうちの1つの純度を有し得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、純Mg又は実質的に純Mgのうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、実質的に純粋なMgは、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約99.9%、少なくとも約99.99%、少なくとも約99.999%、及び少なくとも約99.9995%のうちの1つの純度を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、合金は、Ag含有合金、Mg含有合金、及びAgMg含有合金のうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、AgMg含有合金は、体積で約1:10(Ag:Mg)~約10:1の範囲であり得る合金組成を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、Agの代わりに、又はAgと組み合わせて他の金属を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、Agと少なくとも1つの他の金属との合金を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、Agと、Mg及びYbのうちの少なくとも1つとの合金を含んでもよい。いくつかの非限定的な例では、かかる合金は、約5~95体積%のAgと、残りが他の金属である組成を有する二元合金であり得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、Ag及びMgを含み得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料はAg:Mg:Yb合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、体積で約1:10~10:1の組成を有するAg:Mg合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、Ag及びYbを含み得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、体積で約1:20~10:1のYb:いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、体積で約1:20~10:1の組成を有するYb:Ag合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、Mg及びYbを含み得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、Mg:Yb合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料はAg:Mg:Yb合金を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、少なくとも1つの追加の元素を含み得る。いくつかの非限定的な例では、かかる追加の元素は非金属元素であり得る。いくつかの非限定的な例では、非金属材料は、O、S、N、及びCのうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、かかる追加の元素は、ソース材料、堆積に使用される機器、及び/又は真空チャンバ環境におけるかかる追加の元素の存在に起因して、汚染物質として少なくとも1つの粒子構造841に組み込まれ得ることが、当業者によって理解されよう。いくつかの非限定的な例では、かかる追加の元素は、少なくとも1つの粒子構造841の他の要素とともに化合物を形成することができる。いくつかの非限定的な例では、粒子材料中の非金属元素の濃度は、約1%以下、約0.1%以下、約0.01%以下、約0.001%以下、約0.0001%以下、約0.00001%以下、約0.000001%以下、及び約0.0000001%以下のうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、その中のO及びCの合計が、約10%以下、約5%以下、約1%以下、約0.1%以下、約0.01%以下、約0.001%以下、約0.0001%以下、約0.00001%以下、約0.000001%以下、及び約0.0000001%以下のうちの1つである組成を有し得る。
少なくとも1つの粒子841は、金属とのEM放射線の共鳴相互作用を研究する、ナノフォトニクスの一分野であるプラズモニクスを利用する。当業者であれば、金属NPは、光学応答が、ナノ構造の特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、表面被覆度、構成、堆積密度、及び/又は組成を変化させることによって調整され得る自由電子のLSP励起及び/又はコヒーレント振動を示し得ることを理解するであろう。かかる光学応答は、粒子構造841に関して、その上に入射するEM放射線の吸収を含み得、それによって、その反射を低減し、及び/又は、可視スペクトル及び/又はそのサブ範囲を非限定的に含むEMスペクトルのより低い又はより高い波長((サブ)範囲)へ偏移する。
比較的低い屈折率を有する媒体の近くに特定の金属NPを配置することは、かかるNPの吸収スペクトルをより低い波長(部分)範囲に偏移させ得る(青色偏移)ことも報告されている。
したがって、いくつかの非限定的な例では、粒子材料を、少なくとも1つの粒子構造841が下地層と物理的に接触するように、下地層の露出層表面11上の少なくとも1つの粒子構造841の不連続層840として配設することは、いくつかの非限定的な例では、デバイス100によって放射される、及び/又はそれを通して少なくとも部分的に透過されるEM放射線のEMスペクトルの波長範囲と実質的に重ならないように、青方偏移を非限定的に含む、粒子材料の吸収スペクトルを有利に偏移し得ると更に仮定し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841のピーク吸収波長は、デバイス100を通して放射されている、及び/又はそれを通して少なくとも部分的に透過されるEM放射線のピーク波長未満であり得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、約470nm以下、約460nm、約455nm以下、約450nm以下、約445nm以下、約440nm以下、約430nm以下、約420nm以下、及び約400nm以下のうちの1つである波長でピーク吸収を呈し得る。
ここで、幾分驚くべきことに、少なくとも1つの低い(より低い)屈折率の被膜内及び/又はそれに近接する、金属で構成されたものを含むがこれに限定されない少なくとも1つの粒子構造841の形態を含むがこれに限定されない粒子材料を提供することは、少なくとも1つの低い(より低い)屈折率の層、少なくとも1つの粒子構造841から及び/又はそれを通って、屈折率界面を横切って第1の方向に通過する、可視光スペクトルを含むがこれに限定されないEMスペクトルの少なくとも波長(部分)範囲及び/又はその部分範囲において、第1の方向を含むがこれに限定されないデバイス100を通過するEM放射線の吸収及び/又は透過率に更に影響を与え得ることが見出された。
いくつかの非限定的な例では、吸収は、低減され得、及び/又は透過は、限定されないが可視スペクトル、及び/又はそのサブ範囲を含む、少なくともEMスペクトルの波長(サブ)範囲に集中され得る。
いくつかの非限定的な例では、吸収は、可視スペクトル、及び/又はそのサブ範囲を非限定的に含む、EMスペクトルの波長(サブ)範囲である吸収スペクトルに集中され得る。
いくつかの非限定的な例では、吸収スペクトルは、青方偏移及び/又は可視スペクトル、及び/又は限定されないがそのサブ範囲を含む、限定されないがEMスペクトルの波長(サブ)範囲を含むより高い波長(サブ)範囲に、及び/又は少なくとも部分的に可視スペクトルを超えたEMスペクトルの波長(サブ)範囲に、偏移(赤方偏移)され得る。
当業者であれば、いくつかの非限定的な例では、複数の少なくとも1つの粒子841の複数の層が、追加の層によって分離されているか否かにかかわらず、様々な側方面を有し、異なる吸収スペクトルを有して、互いの上に配設され得ることを理解するであろう。このようにして、デバイスのある特定の領域の吸収は、1つ以上の所望の吸収スペクトルに従って調整され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の露出層表面11上の、例えば非限定的に不連続層840内の、NPを非限定的に含む、少なくとも1つの粒子構造841の存在は、デバイス100のいくつかの光学特性に影響を及ぼし得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような複数の粒子構造841は、不連続層840を形成し得る。
いかなる特定の理論にも限定されることを望むものではないが、粒子材料の閉じた被膜140の形成は、パターニング被膜110によって及び/又はその上で実質的に抑制され得るが、いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110がその上の粒子材料の堆積に露出されるとき、粒子材料のいくつかの蒸気モノマーは、最終的にその上に粒子材料の少なくとも1つの粒子構造841を形成し得ると仮定され得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子構造841の少なくともいくつかは、互いに切断され得る。換言すれば、いくつかの非限定的な例では、不連続層840は、粒子構造841が閉鎖被膜140を形成しないように、互いに物理的に分離され得る粒子構造841を含む特徴を含み得る。したがって、そのような不連続層840は、いくつかの非限定的な例では、したがって、デバイス100内のパターニング被膜110と少なくとも1つの被覆層との間の界面に、かつ/又は実質的にその横方向範囲にわたって挿入される、粒子構造841として形成される堆積材料731の薄い分散層を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子材料の粒子構造841のうちの少なくとも1つは、パターニング被膜110の露出層表面11と物理的に接触し得る。いくつかの非限定的な例では、粒子材料の粒子構造841の実質的に全てが、パターニング被膜110の露出層表面11と物理的に接触し得る。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、幾分驚くべきことに、パターニング被膜110の露出層表面11上の、金属粒子構造841を含むがこれに限定されない少なくとも1つの粒子構造841を含むがこれに限定されない粒子材料のそのような薄い分散不連続層840の存在は、本明細書で説明するように、デバイス100の光学効果及び特性を含むがこれに限定されない少なくとも1つの変化した特質、及び付随して変化した挙動を示し得ることが見出された。いくつかの非限定的な例では、そのような効果及び特性は、パターニング被膜110上の粒子構造841の特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、表面被覆度、構成、堆積密度、及び/又は分散度のうちの少なくとも1つの賢明な選択によってある程度まで制御され得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子構造841は、粒子構造841によって呈される光学応答に関連する効果を達成するために、特徴的なサイズ、長さ、幅、直径、高さ、サイズ分布、形状、表面被覆率、構成、堆積密度、分散度、及び/又は組成を有するように制御可能に選択され得る。
当業者は、材料が堆積されるメカニズムを考慮すると、モノマー及び/又は原子の可能なスタッキング及び/又はクラスタリングにより、少なくとも1つの粒子構造841の実際のサイズ、高さ、重量、厚さ、形状、プロファイル、及び/又は間隔は、いくつかの非限定的な例では、実質的に不均一であり得ることを理解するであろう。追加的に、少なくとも1つの粒子構造841は、所与のプロファイルを有するものとして解説されているが、これは、解説のみを意図しており、そのサイズ、高さ、重量、厚さ、形状、プロファイル、及び/又は間隔を決定するものではない。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、約200nm以下の特徴的な寸法を有し得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、約1~200nm、約1~160nm、約1~100nm、約1~50nm、及び約1~30nmのうちの1つであり得る特徴的な直径を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、離散金属プラズモニックアイランド又はクラスタであり得る、及び/又は離散金属プラズモニックアイランド又はクラスタを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841は、粒子材料を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、かかる粒子構造841は、いくつかの非限定的な例では、下地層の露出層表面11上の、数オングストロームの数分の1ほどの粒子材料であり得る層の平均層厚を有する、わずかな量を堆積させることによって形成され得る。いくつかの非限定的な例では、露出層表面11は、核形成促進被膜(nucleation promoting coating、NPC)920(図9C)であり得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子材料は、Ag、Yb、及び/又はマグネシウム(Mg)のうち少なくとも1つを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、かかる不連続層840の特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、表面被覆率、構成、堆積密度、及び/又は分散度のうちの少なくとも1つの形成は、いくつかの非限定的な例では、パターニング材料611の少なくとも1つの特性、パターニング被膜110の平均膜厚d、パターニング被膜110における不均一性の導入、並びに/又は、限定はしないが、パターニング被膜110のための温度、圧力、持続時間、堆積速度、及び/若しくは堆積プロセスを含む堆積環境のうちの少なくとも1つの賢明な選択によって制御され得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような不連続層840の特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、表面被覆度、構成、堆積密度、及び/又は分散度のうちの少なくとも1つの形成は、いくつかの非限定的な例では、粒子材料(堆積材料731であり得る)の少なくとも1つの特質、パターニング被膜110が粒子材料の堆積に露出され得る程度(いくつかの非限定的な例では、対応する不連続層840の厚さに関して指定され得る)、並びに/又は粒子材料のための堆積の温度、圧力、持続時間、堆積速度、及び/若しくは方法を含むがこれらに限定されない堆積環境のうちの少なくとも1つの賢明な選択によって制御され得る。
いくつかの非限定的な例では、不連続層840は、パターニング被膜110の横方向範囲にわたるパターンで堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、不連続層840は、少なくとも1つの粒子構造841を実質的に欠く、中の少なくとも1つの領域によって画定され得るパターンで配設され得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような不連続層840の特質は、下層の露出層表面11の一部に形成された粒子材料の特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、構成、表面被覆度、堆積分布、分散度、及び/又は凝集事例の存在及び/又は程度を含むがこれらに限定されない複数の基準のうちの少なくとも1つに従って、いくつかの非限定的な例では、ある程度任意に評価され得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような少なくとも1つの基準による不連続層840の評価は、透過型電子顕微鏡法(transmission electron microscopy、TEM)、原子間力顕微鏡法(atomic force microscopy、AFM)、及び走査電子顕微鏡法(scanning electron microscopy、SEM)のうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されない様々な撮像技法を使用して、不連続層840の少なくとも1つの属性を測定及び/又は計算することを含むがこれらに限定されないことによって行われ得る。
当業者は、不連続層840のそのような評価が、考慮中の露出層表面11の程度によって、より大きい及び/又はより小さい程度に依存し得、いくつかの非限定的な例では、そのエリア及び/又は領域を含み得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、不連続層840は、露出層表面11の第1の側方面及び/又はそれに対して実質的に横断する第2の側方面において、全範囲にわたって評価され得る。いくつかの非限定的な例では、不連続層840は、不連続層840(の一部)に対して適用される少なくとも1つの観察窓を含む範囲にわたって評価され得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの観察窓は、露出層表面11の側方面の外周、内部位置、及び/又はグリッド座標のうちの少なくとも1つに位置してもよい。いくつかの非限定的な例では、複数の少なくとも1つの観察窓が、不連続層840を評価する際に使用され得る。
いくつかの非限定的な例では、観察窓は、限定はしないが、TEM、AFM、及びSEMのうちの少なくとも1つを含む、不連続層840を評価するために適用される撮像技法の視野に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、観察窓は、限定ではないが、2.00ミクロン、1.00ミクロン、500nm、及び200nmのうちの1つを含む、所与のレベルの倍率に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、使用される少なくとも1つの観察窓を含むがこれに限定されない不連続層840の露出層表面11の評価は、いくつかの非限定的な例では、曲線、多角形、及び/又は形状適合技術を含み得る手動カウント及び/又は既知の推定技術を含むがこれに限定されない、任意の数のメカニズムによって計算及び/又は測定することを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、その露出層表面11の、使用される少なくとも1つの観察窓を含むがこれに限定されない不連続層840の評価は、平均値、中央値、最頻値、最大値、最小値、並びに/又は計算及び/若しくは測定の値の他の確率的、統計的、及び/若しくはデータの操作を計算及び/又は測定することを伴い得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような不連続層840が評価され得る少なくとも1つの基準のうちの1つは、そのような不連続層840(の一部)上の粒子材料の表面被覆度であり得る。いくつかの非限定的な例では、表面被覆度は、そのような不連続層840(の一部)のそのような粒子材料による(非0)被覆率によって表され得る。いくつかの非限定的な例では、被覆率は、最大閾値被覆率と比較され得る。
いくつかの非限定的な例では、実質的に最大閾値被覆率以下であり得る表面被覆度を有する不連続層840(の一部)は、実質的に最大閾値被覆率を超える表面被覆度を有する不連続層840の一部を通過するEM放射線に対して、デバイス100を完全に透過するか、及び/又はそれによって放射されるかにかかわらず、不連続層840のそのような部分によってそれを通過するEM放射線に付与され得る異なる光学特質の発現をもたらし得る。
いくつかの非限定的な例では、表面上のある量の導電性材料の表面被覆率の1つの尺度は、(EM放射線)透過率であり得るが、これは、いくつかの非限定的な例では、Ag、Mg、又はYbを含むがこれらに限定されない金属を含むがこれらに限定されない導電性材料は、EM放射線を減衰及び/又は吸収するためである。
当業者であれば、いくつかの非限定的な例では、表面被覆率は、粒径及び堆積密度の一方又は両方を包含すると理解され得ることを理解するであろう。したがって、いくつかの非限定的な例では、複数のこれらの3つの基準は、正に相関され得る。実際に、いくつかの非限定的な例では、低い表面被覆率の基準は、低い堆積密度の基準と低い粒径の基準との何らかの組み合わせを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような不連続層840が評価され得る少なくとも1つの基準の1つは、構成粒子構造841の特徴的なサイズであり得る。
いくつかの非限定的な例では、不連続層840の少なくとも1つの粒子構造841は、最大閾値サイズ以下の特徴的なサイズを有し得る。特徴的なサイズの非限定的な例は、高さ、幅、長さ、及び/又は直径のうちの少なくとも1つを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、不連続層840の実質的に全ての粒子構造841は、特定の範囲内にある特徴的なサイズを有し得る。
いくつかの非限定的な例では、かかる特徴的なサイズは、いくつかの非限定的な例では、特徴的なサイズの最大値とみなされ得る特徴的な長さによって特徴付けられ得る。いくつかの非限定的な例では、かかる最大値は、粒子構造841の長軸に沿って延在し得る。いくつかの非限定的な例では、長軸は、複数の側方軸によって画定される平面内に延在する第1の次元であると理解され得る。いくつかの非限定的な例では、特徴的な幅は、粒子構造841の短軸に沿って延在し得る粒子構造841の特徴的なサイズの値として識別され得る。いくつかの非限定的な例では、短軸は、同じ平面内に延在するが、長軸を実質的に横断する第2の次元であると理解され得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の次元に沿った少なくとも1つの粒子構造841の特徴的な長さは、最大閾値サイズ以下であり得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の次元に沿った少なくとも1つの粒子構造841の特徴的な幅は、最大閾値サイズ以下であり得る。
いくつかの非限定的な例では、不連続層840(の一部)における構成粒子構造841のサイズは、質量、体積、直径の長さ、周囲長、長軸、及び/又は短軸を含むがこれらに限定されない、そのような少なくとも1つの粒子構造841の特徴的なサイズを計算及び/又は測定することによって評価され得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような不連続層840が評価され得る少なくとも1つの基準の1つは、その堆積密度であり得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子構造841の特徴的なサイズは、最大閾値サイズと比較され得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子構造841の堆積密度は、最大閾値堆積密度と比較され得る。
いくつかの非限定的な例では、かかる基準のうちの少なくとも1つは、数値指標によって定量化され得る。いくつかの非限定的な例では、かかる指標は、粒子構造841の堆積層130内の粒子(面積)サイズの分布を記述する分散度Dの計算であり得る。
Figure 2024516165000119
式中、
Figure 2024516165000120
nは、試料領域内の粒子構造841の数であり、
は、i番目の粒子構造841の(面積)サイズであり、
Figure 2024516165000121
は、粒子(面積)サイズの数平均であり、
Figure 2024516165000122
は、粒子(面積)サイズの(面積)サイズ平均である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
当業者であれば、分散度は、多分散指数(polydispersity index、PDI)にほぼ類同しており、これらの平均は、有機化学においてよく知られている数平均分子量及び重量平均分子量の概念にほぼ類同しているが、試料粒子構造841の分子量とは対照的に、(面積)サイズに適用されることを理解するであろう。
当業者はまた、分散度の概念が、いくつかの非限定的な例では、三次元体積概念とみなされ得る一方で、いくつかの非限定的な例では、分散度は、二次元概念とみなされ得ることを理解するであろう。したがって、分散度の概念は、限定はしないが、TEM、AFM、及び/又はSEMのうちの少なくとも1つを含む、様々な撮像技法を使用することによって得ることができるような、堆積層130の二次元画像の観察及び分析に関連して使用することができる。上記の式が定義されるのは、かかる二次元の状況においてである。
いくつかの非限定的な例では、分散度及び/又は粒子(面積)サイズの数平均及び粒子(面積)サイズの(面積)サイズ平均は、粒子直径の数平均及び粒子直径の(面積)サイズ平均のうちの少なくとも1つの計算を含み得る。
Figure 2024516165000123
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの堆積層130の、粒子構造841を含むがこれに限定されない粒子材料は、マスクフリー及び/又はオープンマスク堆積プロセスによって堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、粒子構造841は、実質的に丸い形状を有し得る。いくつかの非限定的な例では、粒子構造841は、実質的に球形の形状を有し得る。
簡略化のために、いくつかの非限定的な例では、粒子構造841の(面積)サイズが一対の側方軸に沿った二次元の面積被覆率として表され得るように、各粒子構造841の長手方向の範囲が実質的に同じであり得る(かつ、いずれにしても、平面SEM画像から直接測定され得ない)と仮定することができる。本開示では、(面積)サイズへの言及は、かかる二次元概念を指すと理解され、線形次元などの一次元概念を指すと理解され得る(プレフィックス「面積」なしの)サイズとは区別され得る。
実際に、いくつかの初期の研究では、いくつかの非限定的な例では、かかる粒子構造841の長手方向軸に沿った長手方向範囲は、その長手方向範囲の体積寄与がかかる側方範囲の体積寄与よりもはるかに小さくなり得るように、(側方軸の少なくとも1つに沿った)側方範囲に対して小さい傾向があり得ると思われる。いくつかの非限定的な例では、これは、1以下であり得るアスペクト比(側方範囲に対する長手方向方向の範囲の比)によって表され得る。いくつかの非限定的な例では、そのようなアスペクト比は、約1:10、約1:20、約1:50、約1:75、及び約1:300のうちの1つであり得る。
この点に関して、粒子構造841を二次元面積被覆率として表すための上述の仮定(長手方向範囲は実質的に同じであり、無視することができる)が適切であり得る。
当業者であれば、堆積プロセスの非決定的な性質を考慮して、特に、限定はしないが、ステップ縁部、化学的不純物、結合部位、キンク、及び/又はその上の夾雑物質、及びその上の粒子構造841の形成、堆積プロセスが続くときのその合体の不均一性、並びに観察窓のサイズ及び/又は位置の不確実性、並びにそれらの特徴的なサイズ、間隔、堆積密度、凝集度などの計算及び/又は測定に固有の複雑さ及び変動性のうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されない不均一性を含む、下部材料の露出層表面11上の欠陥及び/又は異常の存在を考慮すると、観察窓内の特徴及び/又はトポロジに関してかなりの変動性があり得ることを理解するであろう。
本開示では、解説を簡略にするために、層の厚さプロファイル及び/又は縁部プロファイルを含むがこれに限定されない粒子材料の特定の詳細は省略されている。
当業者は、ある特定の金属NPが、少なくとも1つの粒子構造841を含むがこれに限定されない粒子材料の不連続層840の一部であるか否かにかかわらず、表面プラズモン(surface plasmon、SP)励起及び/又は自由電子のコヒーレント振動を示すことができ、その結果、そのようなNPは、可視光スペクトル及び/又はその部分範囲を含むがこれに限定されないEMスペクトルの範囲内の光を吸収及び/又は散乱し得ることを理解するであろう。吸収が集中し得るEMスペクトルの(サブ)範囲(吸収スペクトル)、屈折率、及び/又はこのような局所化されたSP(LSP:localized SP)励起の吸光係数、及び/又はコヒーレント振動を含むがこれらに限定されない光学応答は、ナノ構造及び/又はそれに近接する媒体の特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、表面被覆度、構成、堆積密度、分散度、及び/又は材料及び/又は凝集度を含むがこれらに限定されない特性のうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されない、このようなNPの特性を変化させることによって調整され得る。
そのような光学応答は、光子吸収被膜に関して、その上に入射する光子の吸収を含むことができ、それによって反射を低減する。いくつかの非限定的な例では、吸収は、可視光スペクトルを含むがこれに限定されないEMスペクトルの範囲及び/又はその部分範囲に集中され得る。少なくとも1つの粒子841は、その上に積層半導体デバイス100を越えて入射するEM放射線を吸収し、それに伴って反射を低減することができるが、当業者は、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子841が、その上に入射する、デバイス100によって放射されたEM放射線を吸収することができることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、光電子デバイスの一部として光子吸収層を採用することにより、その中の偏光子への依存を低減することができる。
Fusella et al.,「Plasmonic enhancement of stability and brightness in organic light-emitting devices」,Nature 2020,585,at 379-382(「Fusella et al.」)において、OLEDデバイスの安定度は、プラズモンモードからエネルギーを抽出するために、カソード層の上にNPベースのアウトカップリング層を組み込むことによって向上され得ることが報告されている。NPベースのアウトカップリング層は、カソードの上の有機層の上に立方体型Ag NPをスピンキャスティングすることによって製作された。しかしながら、ほとんどの市販のOLEDデバイスは、真空ベースの処理を使用して製作されるので、溶液からのスピンキャスティングは、カソードの上にそのようなNPベースのアウトカップリング層を形成するための適切なメカニズムを構成しない可能性がある。
カソードの上のそのようなNPベースのアウトカップリング層は、いくつかの非限定的な例では、カソードであり得、かつ/又はカソード上に堆積され得るパターニング被膜110上に不連続層840内の金属粒子材料を堆積させることによって、真空中で製作され得る(したがって、商業的なOLED製作プロセスにおける使用に好適であり得る)ことが発見されている。そのようなプロセスは、OLEDデバイスへの損傷を引き起こし得る、及び/又はデバイス信頼性に悪影響を及ぼし得る、溶媒又は他の湿式化学物質の使用を回避し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841を非限定的に含む、粒子材料のかかる不連続層840の存在は、高められたデバイスのEM放射線の抽出、性能、安定性、信頼性、及び/又は寿命に寄与することができる。
いくつかの非限定的な例では、層状デバイス100において、パターニング被膜110の露出層表面11上の、かつ/又はそれに近接する、かつ/又は、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの被覆層を有するそのようなパターニング110の界面に近接する、少なくとも1つの不連続層840の存在は、デバイスによって放射される、かつ/又はそれを通して伝送される光子を含むが、それらに限定されないEM信号に光学効果を付与することができる。
当業者は、光学効果の簡略化されたモデルが本明細書に提示されるが、他のモデル及び/又は説明が適用可能であり得ることを理解するであろう。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841を含むがこれに限定されない粒子材料のそのような不連続層840の存在は、パターニング被膜110及び/又は少なくとも1つの被覆層を含むがこれらに限定されない、長手方向の側面において隣接して配設された薄膜層及び/又は被膜の結晶化を低減及び/又は軽減し、それによって、それに隣接して配設された薄膜の特性を安定させ、いくつかの非限定的な例では、散乱を低減することができる。いくつかの非限定的な例では、そのような薄膜は、キャッピング層(capping layer、CPL)を含むがこれに限定されない、デバイスのアウトカップリング及び/又はカプセル化被膜1750の少なくとも1つの層であってもよく、及び/又はそれを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの粒子構造841を含むがこれに限定されない粒子材料のそのような不連続層840の存在は、UVスペクトルの少なくとも一部における吸収の強化を提供し得る。いくつかの非限定的な例では、粒子構造841の特徴的なサイズ、サイズ分布、形状、表面被覆度、構成、堆積密度、分散度、粒子材料、及び屈折率のうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されないそのような粒子構造841の特質を制御することは、UVスペクトルを含む吸収スペクトルの吸収度、波長範囲、及びピーク波長を制御することを容易にし得る。UVスペクトルの少なくとも一部におけるEM放射線の高められた吸収は、例えば、デバイス性能、安定性、信頼性、及び/又は寿命を改善するために有利であり得る。
いくつかの非限定的な例では、光学効果は、波長範囲及び/又はそのピーク強度を含む、透過及び/又は吸収波長スペクトルに対するその影響に関して説明され得る。
追加的に、提示されたモデルは、そのような不連続層840を通過する光子の透過及び/又は吸収に与えられるある特定の効果を示唆し得るが、いくつかの非限定的な例では、そのような効果は、広範な観察可能な基準では反映され得ない局所的な効果を反映し得る。
光電子デバイス
図10は、本開示による例示的なエレクトロルミネセントデバイス1000の断面からの簡略ブロック図である。いくつかの非限定的な例では、デバイス1000はOLEDであり得る。
デバイス1000は、基板10を含むことができ、それぞれ、その上に、複数の層を含むフロントプレーン1010、第1の電極1020、少なくとも1つの半導体層1030、及び第2の電極1040が配設される。いくつかの非限定的な例では、フロントプレーン1010は、光子放射、及び/又は放射された光子の操作のためのメカニズムを提供することができる。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130及び下地層は、デバイス1000の第1の電極1020及び第2の電極1040のうちの少なくとも1つの少なくとも一部を一緒に形成することができる。いくつかの非限定的な例では、堆積層130及びその下の下地層は、デバイス1000のカソードの少なくとも一部を一緒に形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000は、電源1005と電気的に結合され得る。そのように結合されると、デバイス1000は、本明細書に説明されるように光子を放射することができる。
基板
いくつかの例では、基板10は、ベース基板1012を含み得る。いくつかの例では、ベース基板1012は、Si、ガラス、金属(金属箔を非限定的に含む)、サファイア、及び/若しくは他の無機材料を非限定的に含む無機材料、並びに/又はポリイミド、及び/若しくはSiベースのポリマーを非限定的に含むポリマーを非限定的に含む有機材料を含む、その使用に好適な材料から形成され得る。いくつかの例では、ベース基板1012は、剛性又は可撓性であり得る。いくつかの例では、基板10は、少なくとも1つの平面によって画定され得る。いくつかの非限定的な例では、基板10は、第1の電極1020、少なくとも1つの半導体層1030、及び/又は第2の電極1040を非限定的に含む、デバイス1000の残りのフロントプレーン1010の構成要素を支持する少なくとも1つの表面を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、かかる表面は、有機表面及び/又は無機表面であり得る。
いくつかの例では、基板10は、ベース基板1012に加えて、ベース基板1012の露出層表面11上に支持された少なくとも1つの追加の有機及び/又は無機層(図示せず、又は本明細書に具体的に記載されていない)を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような追加の層は、少なくとも1つの半導体層1030のうちの少なくとも1つを含む、置き換える、及び/又は補足することができる少なくとも1つの有機層を含む、及び/又は形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、かかる追加の層は、少なくとも1つの電極を含み、かつ/又は形成し得る、少なくとも1つの無機層を含んでもよく、いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020及び/又は第2の電極1040を含み、置換し、かつ/又は補完してもよい。
いくつかの非限定的な例では、かかる追加の層は、バックプレーン1015を含み、かつ/又はそれから形成され、かつ/又はそれとして形成され得る。いくつかの非限定的な例では、バックプレーン1015は、低圧(真空を含むが、これに限定されない)環境下で提供されなくてもよく、及び/又はその導入前に提供されてもよいフォトリソグラフィプロセスによって形成され得る、限定されないが電子TFT構造1101及び/又はその構成要素を含むデバイス1000を駆動するための電源回路及び/又はスイッチング素子を収容することができる。
バックプレーン及びその中に具現化されたTFT構造
いくつかの非限定的な例では、基板10のバックプレーン1015は、アクティブマトリックスデバイス及び/又はパッシブマトリックスデバイスとして機能するデバイス1000をサポートし得るような、トランジスタ、抵抗器、及び/又はキャパシタを非限定的に含む、少なくとも1つの電子部品及び/又は光電子部品を含み得る。いくつかの非限定的な例では、かかる構造は、薄膜トランジスタ(TFT)構造1101であり得る。
TFT構造1101の非限定的な例として、トップゲート、ボトムゲート、n型及び/又はp型TFT構造1101が挙げられる。いくつかの非限定的な例では、TFT構造1101は、非晶質シリコン(a-Si)、インジウムガリウム亜鉛酸化物(indium gallium zinc oxide、IGZO)、及び/又は低温多結晶シリコン(low-temperature polycrystalline silicon、LTPS)のうちの任意の少なくとも1つを組み込み得る。
第1の電極
第1の電極1020は、基板10上に堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020は、電源1005の端子及び/又は接地に電気的に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020は、いくつかの非限定的な例では、基板10のバックプレーン1015内に少なくとも1つのTFT構造1101を組み込み得る、少なくとも1つの駆動回路を通してそのように結合され得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020は、アノード及び/又はカソードを含み得る。いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020はアノードであり得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020は、基板10(の一部)の上に少なくとも1つの薄い導電性膜を堆積させることによって形成され得る。いくつかの非限定的な例では、基板10の側方面上に空間的配置で配設された複数の第1の電極1020が存在し得る。いくつかの非限定的な例では、かかる少なくとも1つの第1の電極1020のうちの少なくとも1つは、空間的配置において側方面で配設されたTFT絶縁層1109(の一部)の上に堆積され得る。その場合、いくつかの非限定的な例では、かかる少なくとも1つの第1の電極1020のうちの少なくとも1つは、対応するTFT絶縁層1109の開口部を通して延在しており、バックプレーン1015内のTFT構造1101の電極と電気的に結合され得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの第1の電極1020及び/又はその少なくとも1つの薄膜は、限定するものではないが、Mg、Al、カルシウム(Ca)、Zn、Ag、Cd、Ba、若しくはYb、又は限定するものではないが、そのような材料のいずれかを含有する合金を含む、それらの任意の複数の組み合わせを含む、少なくとも1つの金属材料、限定するものではないが、フッ素スズ酸化物(fluorine tin oxide、FTO)、インジウム亜鉛酸化物(indium zinc oxide、IZO)、若しくはITOなどの三元組成物を含む、限定するものではないが、TCOを含む少なくとも1つの金属酸化物、又は、それらの任意の複数の組み合わせ、又は様々な比率のもの、又は限定するものではないが、そのうち少なくとも1つは薄膜であり得る、少なくとも1つの層におけるそれらの任意の複数の組み合わせを含むが、これらに限定されない様々な材料を含み得る。
第2の電極
第2の電極1040は、少なくとも1つの半導体層1030の上に堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、電源1005の端子及び/又は接地と電気的に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、いくつかの非限定的な例では、基板10のバックプレーン1015内に少なくとも1つのTFT構造1101を組み込み得る、少なくとも1つの駆動回路を通してそのように結合され得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、アノード及び/又はカソードを含み得る。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040はカソードであり得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、堆積層130を、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの薄膜として、少なくとも1つの半導体層1030(の一部)の上に堆積させることによって形成され得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030の側方面上に空間的配置で配設された複数の第2の電極1040が存在し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの第2の電極1040は、限定ではないが、Mg、Al、Ca、Zn、Ag、Cd、Ba、若しくはYb、又は限定ではないが、かかる材料のいずれかを含有する合金を含む、任意の複数のそれらの組み合わせを含む、限定ではないが、少なくとも1つの金属材料、限定ではないが、FTO、IZO、若しくはITO、又は限定ではないが、任意の複数のそれらの組み合わせなどの三元組成物を含む、限定ではないが、TCOを含む、少なくとも1つの金属酸化物、それらの任意の複数の、又は様々な割合の組み合わせ、又は酸化亜鉛(ZnO)、又はInを含む他の酸化物、又はZn、又は少なくとも1つの層におけるそれらの任意の複数の組み合わせ、及び/又は限定ではないが薄い導電性膜であり得る少なくとも1つの任意の少なくとも1つの非金属材料を含み得る。いくつかの非限定的な例では、Mg:Ag合金について、かかる合金組成は、体積で約1:9~9:1の範囲であり得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040の堆積は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して実行され得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、複数のかかる層及び/又は被膜を含み得る。いくつかの非限定的な例では、かかる層及び/又は被膜は、互いの上に配設された別個の層及び/又は被膜であり得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、Yb/Ag二重層被膜を含み得る。いくつかの非限定的な例では、そのような二層被膜は、Yb被膜、続いてAg被膜を堆積させることによって形成されてもよい。いくつかの非限定的な例では、かかるAg被膜の厚さは、Yb被膜の厚さを上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、少なくとも1つの金属層及び/又は少なくとも1つの酸化物層を含む多層電極1040であり得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、フラーレン及びMgを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、かかる被膜は、フラーレン被膜、続いてMg被膜を堆積させることによって形成することができる。いくつかの非限定的な例では、フラーレンをMg被膜内に分散させて、フラーレン含有Mg合金被膜を形成することができる。このような被膜の非限定的な例は、2015年10月8日に公開された米国特許出願公開第2015/0287846号、及び/又は2017年8月15日に出願され、2018年2月22日に国際公開第2018/033860号として公開された国際出願PCT/IB第2017/054970号に記載されている。
半導体層
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030は、複数の層1031、1033、1035、1037、1039を含むことができ、これらの層のいずれも、いくつかの非限定的な例では、薄膜中に、積層構成で配設され得、積層構成は、正孔注入層(hole injection layer、HIL)1031、正孔輸送層(hole transport layer、HTL)1033、発光層(EML)1035、電子輸送層(ETL)1037、及び/又は電子注入層(electron injection layer、EIL)1039のうちの少なくとも1つを含み得るが、これらに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030は、複数のEML1035を含む「タンデム」構造を形成することができる。いくつかの非限定的な例では、かかるタンデム構造はまた、少なくとも1つの電荷発生層(charge generation layer、CGL)を含み得る。
当業者は、デバイス1000の構造が、半導体層1031、1033、1035、1037、1039のうちの少なくとも1つを省略すること、及び/又は組み合わせることによって変更され得ることを容易に理解するであろう。
更に、少なくとも1つの半導体層1030の層1031、1033、1035、1037、1039のいずれも、任意の数の部分層を含み得る。なお更に、かかる層1031、1033、1035、1037、1039、及び/又はそれらのサブ層のいずれかは、様々な混合物、及び/又は組成勾配を含み得る。加えて、当業者は、デバイス1000が、無機及び/又は有機金属材料を含む少なくとも1つの層を含んでもよく、必ずしも、有機材料のみから構成されるデバイスに限定されなくてもよいことを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、デバイス1000は、少なくとも1つのQDを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、HIL1031は、アノードから正孔の注入を容易にし得る正孔注入材料を使用して形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、HTL1033は、いくつかの非限定的な例では、高い正孔移動度を呈し得る正孔輸送材料を使用して形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、ETL1037は、いくつかの非限定的な例では、高い電子移動度を呈し得る電子輸送材料を使用して形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、EIL1039は、陰極からの電子注入を容易にし得る電子注入材料を使用して形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、EML1035は、いくつかの非限定的な例では、ホスト材料を少なくとも1つのエミッタ材料でドープすることによって形成されてもよい。いくつかの非限定的な例では、エミッタ材料は、蛍光エミッタ、リン光エミッタ、熱活性化遅延蛍光(thermally activated delayed fluorescence、TADF)エミッタ、及び/又はこれらの複数の任意の組み合わせであり得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000は、少なくとも1つの半導体層1030が、導電性薄膜電極1020、1040の間に挿入された少なくとも1つのEML1035を含み、それによって、電位差がそれらにわたって印加されると、正孔がアノードを通して少なくとも1つの半導体層1030に注入され得、電子がカソードを通して少なくとも1つの半導体層1030に注入され得、EML1035に向かって移動し、結合して光子の形態でEM放射線を放射する、OLEDであり得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000は、少なくとも1つの半導体層1030が少なくとも1つのQDを含む活性層を含み得るエレクトロルミネセントQDデバイスであり得る。電流が電源1005によって第1の電極1020及び第2の電極1040に供給され得るとき、それらの間に少なくとも1つの半導体層1030を含む活性層から光子が放射され得る。
当業者であれば、デバイス1000の構造は、少なくとも1つの半導体層1030スタック内の適切な位置に、これらに限定されないが正孔阻止層(hole blocking layer、HBL)(図示せず)、電子阻止層(electron blocking layer、EBL)(図示せず)、追加の電荷輸送層(charge transport layer、CTL)(図示せず)、及び/又は追加の電荷注入層(charge injection layer、CIL)(図示せず)を含む、少なくとも1つの追加の層(図示せず)を導入することによって変化させ得ることを容易に理解するであろう。
OLEDデバイス1000が照明パネルを含む場合を含むいくつかの非限定的な例では、デバイス1000の側方面全体が単一の放射素子に対応し得る。したがって、図10に示される実質的に平坦な断面プロファイルは、EM放射線がデバイス1000から実質的にその側方範囲の全体に沿って放射されるように、デバイス1000の側方面の全体に実質的に沿って延在することができる。いくつかの非限定的な例では、かかる単一の放射素子は、デバイス1000の単一の駆動回路によって駆動され得る。
OLEDデバイス1000がディスプレイモジュールを含む場合を含む、いくつかの非限定的な例では、デバイス1000の側方面は、デバイス1000の複数の放射領域1401に細分されてもよく、放射領域1401の各々内のデバイス構造1000の断面は、通電されると、そこからEM放射線を放射させてもよい。
放射領域
図11にいくつかの非限定的な例において示されてもよいようないくつかの非限定的な例では、放射領域1401の活性領域1130は、第1の電極1020及び第2の電極1040によって横断面に境界付けられ、第1の電極1020及び第2の電極1040によって画定される放射領域1401に側方面に閉じ込められるように画定することができる。当業者は、放射領域1401の側方面1110、したがって、活性領域1130の側方境界が、第1の電極1020及び第2の電極1040のいずれか又は両方の側方面全体に対応しないことがあることを理解されよう。むしろ、放射領域1401の側方面1110は、実質的に、第1の電極1020及び第2の電極1040のいずれかの側方範囲以下であり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020の一部は、PDL1140によって被覆されてもよく、かつ/又は第2の電極1040の一部は、少なくとも1つの半導体層1030上に配設されなくてもよく、いずれか又は両方のシナリオにおいて、放射領域1401が側方に制約され得るという結果をもたらす。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000の個々の放射領域1401は、側方パターンでレイアウトされ得る。いくつかの非限定的な例では、パターンは、第1の側方方向に沿って延在することができる。いくつかの非限定的な例では、パターンはまた、第2の側方方向に沿って延在してもよく、いくつかの非限定的な例では、第1の側方方向に実質的に垂直であってもよい。いくつかの非限定的な例では、パターンは、かかるパターン内に複数の要素を有してもよく、各要素は、その放射領域1401によって放射されるEM放射線の波長、かかる放射領域1401の形状、(第1及び/又は第2の側方方向のいずれか又は両方に沿った)寸法、(第1及び/又は第2の側方方向のいずれか及び/又は両方に対する)配向、及び/又はパターン内の前の要素からの(第1及び/又は第2の側方方向のいずれか又は両方に対する)間隔を含むが、それらに限定されない、その少なくとも1つの特徴によって特徴付けられる。いくつかの非限定的な例では、パターンは、第1及び/又は第2の側方方向のいずれか又は両方で繰り返されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000の各個々の放射領域1401は、関連する放射領域1401のためのOLED構造を駆動するために、デバイス1000のバックプレーン1015内の対応する駆動回路と関連付けられ、それによって駆動され得る。放射領域1401が第1の(行)側方方向と第2の(列)側方方向の両方に延在する規則的なパターンでレイアウトされ得る場合を非限定的に含む、いくつかの非限定的な例では、第1の側方方向に延在する放射領域1401の各行に対応する、バックプレーン1015内の信号線と、第2の側方方向に延在する放射領域1401の各列に対応する信号線と、が存在し得る。かかる非限定的な構成では、行選択線上の信号は、それと電気的に結合されたスイッチングTFT構造1101のそれぞれのゲートに通電することができ、データ線上の信号は、それと電気的に結合されたスイッチングTFT構造1101のそれぞれの源に通電することができ、それにより、行選択線/データ線対上の信号は、電源1005の正端子によって、かかる対と関連する放射領域1401のOLED構造のアノードに電気的に結合して通電し、そこから光子を放射させることができ、そのカソードは、電源1005の負端子と電気的に結合される。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000の各放射領域1401は、単一のディスプレイピクセル2210に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、各ピクセル2210は、所与の波長スペクトルで光を放射することができる。いくつかの非限定的な例では、波長スペクトルは、限定はしないが、可視スペクトル中の色に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000の各放射領域1401は、ディスプレイピクセル2210の(サブ)ピクセル2210/32xに対応し得る。いくつかの非限定的な例では、複数の(サブ)ピクセル2210/32xが組み合わされて、単一のディスプレイピクセル2210を形成するか、又は表すことができる。
いくつかの非限定的な例では、単一のディスプレイピクセル2210は、3つの(サブ)ピクセル2210/32xによって表されてもよい。いくつかの非限定的な例では、3つの(サブ)ピクセル2210/32xは、それぞれ、R(赤)サブピクセル321、G(緑)サブピクセル322、及び/又はB(青)サブピクセル323として示され得る。いくつかの非限定的な例では、単一のディスプレイピクセル2210は、4つの(サブ)ピクセル2210/32xによって表されてもよく、そのような(サブ)ピクセル2210/32xのうちの3つは、R(赤)321、G(緑)322、及びB(青)323サブピクセルとして表されてもよく、第4の(サブ)ピクセル2210/32xは、W(白)(サブ)ピクセル2210/32xとして表されてもよい。いくつかの非限定的な例では、所与の(サブ)ピクセル2210/32xによって放射されるEM放射の放射スペクトルは、(サブ)ピクセル2210/32xが示される色に対応することができる。いくつかの非限定的な例では、EM放射線の波長は、かかる色に対応しない場合があるが、波長をそのように対応する波長に変換するために、当業者に明らかな様式で、更なる処理が実行され得る。
異なる色の(サブ)ピクセル2210/32xの波長は異なり得るので、そのような(サブ)ピクセル2210/32xの光学特性は、特に、実質的に均一な厚さプロファイルを有する共通電極1020、1040が異なる色の(サブ)ピクセル2210/32xに対して使用され得る場合に、異なり得る。
実質的に均一な厚さを有する共通電極1020、1040がデバイス1000内の第2の電極1040として提供され得るとき、デバイス1000の光学性能は、各(サブ)ピクセル2210/32xに関連付けられた発光スペクトルに従って容易に微調整されないことがある。そのようなOLEDデバイス1000で使用される第2の電極1040は、いくつかの非限定的な例では、複数の(サブ)ピクセル2210/32xを被覆する共通電極1020、1040であってもよい。いくつかの非限定的な例では、そのような共通電極1020、1040は、デバイス1000にわたって実質的に均一な厚さを有する比較的薄い導電性膜であってもよい。いくつかの非限定的な例では、異なる(サブ)ピクセル2210/32x内に配置された有機層の厚さを変化させることによって、各(サブ)ピクセル2210/32x色に関連付けられた光マイクロキャビティ効果を調整する努力がなされてきたが、そのようなアプローチは、いくつかの非限定的な例では、少なくともいくつかの場合において、光マイクロキャビティ効果のかなりの程度の調整を提供し得る。加えて、いくつかの非限定的な例では、かかるアプローチは、OLEDディスプレイ生産環境で実装することが困難な場合がある。
結果として、いくつかの非限定的な例では、OLEDデバイス1000を含むがこれに限定されない光電子デバイスを構築するために使用され得るような、異なる屈折率を有する多数の薄膜層及び被膜によって作成される光学界面の存在は、異なる色の(サブ)ピクセル2210/32xに対して異なる光マイクロキャビティ効果を作成し得る。
デバイス1000において観察されるマイクロキャビティ効果に影響を及ぼし得るいくつかの要因としては、非限定的に、総経路長(いくつかの非限定的な例では、そこから放射されたEM放射線がアウトカップリングされる前に進むデバイス1000の(長手方向の面における)総厚に対応し得る)、並びに様々な層及び被膜の屈折率が挙げられる。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110の中及びそれにわたって電極1020、1040の厚さを変調することは、観察可能なマイクロキャビティ効果に影響を及ぼし得る。いくつかの非限定的な例では、かかる影響は、総光路長の変化に起因し得る。
いくつかの非限定的な例では、電極1020、1040の厚さの変化はまた、いくつかの非限定的な例では、総光路長の変化に加えて、それを通過するEM放射線の屈折率を変化させ得る。いくつかの非限定的な例では、これは特に、電極1020、1040が少なくとも1つの堆積層130から形成され得る場合であり得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000の光学特性、及び/又はいくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの光マイクロキャビティ効果を調節することによって変化させることができる(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110にわたる光学特性は、発光スペクトル、強度(光度を含むがこれに限定されない)、及び/又は輝度の角度依存性を含むがこれに限定されない放射されたEM放射線の角度分布、及び/又は放射されたEM放射線の色シフトを含み得るがこれに限定されない。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xは、第1のディスプレイピクセル2210を表すために他の(サブ)ピクセル2210/32xの第1のセットに関連付けられてもよく、第2のディスプレイピクセル2210を表すために他の(サブ)ピクセル2210/32xの第2のセットにも関連付けられてもよく、その結果、第1及び第2のディスプレイピクセル2210は、同じ(サブ)ピクセル32xをそれらに関連付けることができる。
(サブ)ピクセル2210/32xのディスプレイピクセル2210へのパターン及び/又は組織は、進化し続ける。全ての現在及び将来のパターン、及び/又は構成は、本開示の範囲内に入ると考えられる。
非放射領域
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000の様々な放射領域1401は、少なくとも1つの側方方向において、少なくとも1つの非放射領域1402によって実質的に取り囲まれ、分離されてもよく、ここで、図10に非限定的に示されるデバイス構造1000の断面に沿った構造及び/又は構成は、そこから放射されるEM放射線を実質的に抑制するように変化してもよい。いくつかの非限定的な例では、非放射領域1402は、放射領域1401を実質的に欠いている、側方面におけるそれらの領域を含み得る。
したがって、図11の断面図に示すように、少なくとも1つの半導体層1030の様々な層の側方トポロジは、少なくとも1つの非放射領域1402によって(少なくとも1つの側方方向に)取り囲まれた少なくとも1つの放射領域1401を画定するように変化させることができる。
いくつかの非限定的な例では、単一のディスプレイ(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401は、側方面1110を有する少なくとも1つの非放射領域1402によって少なくとも1つの横方向に取り囲まれた側方面1120を有すると理解されてもよい。
次に、OLEDディスプレイ1000の単一のディスプレイ(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401に適用されるデバイス1000の断面の実装の非限定的な例について説明する。かかる実装形態の特徴は放射領域1401に固有であるように示されているが、当業者は、いくつかの非限定的な例では、2つ以上の放射領域1401が共通の特徴を包含し得ることを理解されよう。
いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020は、デバイス1000の露出層表面11の上に配設されてもよく、いくつかの非限定的な例では、放射領域1401の側方面1110の少なくとも一部内に配設されてもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110内で、露出層表面11は、第1の電極1020の堆積時に、単一の表示(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401用の駆動回路を構成する様々なTFT構造1101のTFT絶縁層1109を含むことができる。
いくつかの非限定的な例では、TFT絶縁層1109は、中を通して延在する開口部を伴って形成され、第1の電極1020が、限定ではないが、図11に示すように、TFTドレイン電極1108を含む、TFT電極1105、1107、1108のうちの1つと電気的に結合されることを可能にし得る。
当業者は、駆動回路が複数のTFT構造1101を含むことを理解するであろう。図11では、解説を簡略にするために、1つのTFT構造1101のみが示され得るが、かかるTFT構造1101は、駆動回路を構成するかかる複数の及び/又はその少なくとも1つの構成要素を表し得ることが、当業者によって理解されよう。
断面面では、各放射領域1401の構成は、いくつかの非限定的な例では、周囲の非放射領域1402の側方面1120の実質的に全体にわたって少なくとも1つのPDL1140を導入することによって画定され得る。いくつかの非限定的な例では、PDL1140は、絶縁性有機及び/又は無機材料を含むことができる。
いくつかの非限定的な例では、PDL1140は、実質的にTFT絶縁層1109の上に堆積され得るが、図示のように、いくつかの非限定的な例では、PDL1140はまた、堆積された第1の電極1020の少なくとも一部、及び/又はその外側縁部の上に延在することができる。
いくつかの非限定的な例では、図11に示すように、PDL1140の断面厚さ及び/又はプロファイルは、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する、周囲の非放射領域1402の側方面1120と周囲の放射領域1401の側方面との境界に沿った増加した厚さの領域によって、実質的に谷形状構成を各(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401に付与することができる。
いくつかの非限定的な例では、PDL1140のプロファイルは、いくつかの非限定的な例では、そのような非放射領域1402の側方面1120内で実質的に良好な、取り囲む非放射領域1402の側方面1120と取り囲まれた放射領域1401の側方面1110との間の境界から離れることを含むがこれに限定されない、そのような谷形状構成を超える低減した厚さを有し得る。
PDL1140は、概して、谷形状構成(それによって取り囲まれた放射領域1401を画定する)を形成するように、線形に傾斜した表面を有するものとして解説されているが、当業者は、いくつかの非限定的な例では、かかるPDL1140の形状、縦横比、厚さ、幅、及び/又は構成のうちの少なくとも1つは、変化し得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、PDL1140は、より急勾配又はより緩やかに傾斜した部分を有して形成されてもよい。いくつかの非限定的な例では、そのようなPDL1140は、それが堆積される表面から離れて実質的に垂直に延びるように構成されてもよく、表面は第1の電極1020の少なくとも1つの縁部を覆ってもよい。いくつかの非限定的な例では、そのようなPDL1140は、限定はしないが、インクジェット印刷を含むが、これに限定されない印刷によるものを含む溶液処理技術によって、少なくとも1つの半導体層1030をその上に堆積させるように構成することができる。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030は、(サブ)ピクセル2210/32xのそのような放射領域1401の側方面1110の少なくとも一部を含む、デバイス1000の露出層表面11の上に堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110内で、そのような露出層表面11は、少なくとも1つの半導体層1030(及び/又はその層1031、1033、1035、1037、1039)の堆積時に、第1の電極1020を含んでもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030は、(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110を超えて、及び少なくとも部分的に、取り囲む非放射領域1402の側方面1120内に延びてもよい。いくつかの非限定的な例では、かかる周囲の非放射領域1402のかかる露出層表面11は、少なくとも1つの半導体層1030の堆積時に、PDL1140を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110の少なくとも一部を含む、デバイス1000の露出層表面11の上に配置されてもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面内で、かかる露出層表面11は、第2の電極1040の堆積時に、少なくとも1つの半導体層1030を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040はまた、(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110を越えて、及び少なくとも部分的に、取り囲む非放射領域1402の側方面1120内に延びてもよい。いくつかの非限定的な例では、かかる周囲の非放射領域1402のかかる露出層表面11は、第2の電極1040の堆積時に、PDL1140を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、周囲の非放射領域1402の側方面1120の実質的に全て又は実質的な一部にわたって延在することができる。
パターニングされた電極の選択的堆積
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の事前の選択的堆積によるオープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスにおいて堆積材料731の選択的堆積を達成する能力は、OLEDデバイス1000及び/又はそれと電気的に結合された導電素子を含むがこれらに限定されない、光電子デバイスのパターニングされた電極1020、1040、1550及び/又はその少なくとも1つの層の選択的堆積を達成するために使用され得る。
このようにして、シャドウマスク615を使用する図11におけるパターニング被膜110の選択的堆積と、堆積材料731のオープンマスク及び/又はマスクフリー堆積とを組み合わせて、少なくとも1つの堆積層130の選択的堆積を果たし、堆積層130を形成するための堆積プロセス内でシャドウマスク615を採用せずに、図10に示すデバイス1000内に、パターニングされた電極1020、1040、1550、及び/又はその少なくとも1つの層、及び/又はそれと電気的に結合された導電素子を含むがこれらに限定されないデバイス特徴を形成することができる。いくつかの非限定的な例では、かかるパターニングにより、デバイス1000の透過率を可能にし、かつ/又は高めることができる。
そのようなデバイス1000に様々な構造的及び/又は性能的能力を与えるための、そのようなパターン化された電極1020、1040、1550、及び/又はそれらの少なくとも1つの層、及び/又はそれらと電気的に結合された導電性要素のいくつかの非限定的な例が、ここで説明される。
上記の結果として、(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110、及び/又は放射領域1401を取り囲む非放射領域1402の側方面1120にわたって、第1の電極1020、第2の電極1040、補助電極1550、及び/又はそれらと電気的に結合された導電性要素のうちの少なくとも1つを含むがこれに限定されない、デバイス特徴を、デバイス1000のフロントプレーン1010の露出層表面11上にパターンで、選択的に堆積させることが目的であり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020、第2の電極1040、及び/又は補助電極1550は、複数の堆積層130のうちの少なくとも1つの中に堆積され得る。
図12は、例示的なパターニングされた電極1200を平面で示すことができ、図では、第2の電極1040は、デバイス1000の例示的なバージョン1300(図13)で使用するのに好適である。電極1200は、パターン化された複数の開口部1220をその中に有するか又は画定する単一の連続構造を含むパターン1210で形成されてもよく、開口部1220は、カソードが存在しないデバイス1300の領域に対応してもよい。
図では、いくつかの非限定的な例において、パターン1210は、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401の側方面1110と、そのような放射領域1401を取り囲む非放射領域1402の側方面1120とを区別することなく、デバイス1300の横方向範囲全体にわたって配置されてもよい。したがって、解説された例は、その外面に入射するEM放射線に対して実質的に透過性であり得るデバイス1300に対応し得、それにより、かかる外部入射EM放射線の相当の部分が、本明細書で開示されるようなデバイス1300内で内部的に発生したEM放射線の放射(上面放射、下面放射、及び/又は両面放射)に加えて、デバイス1300を透過することができる。
デバイス1300の透過率は、限定ではないが、開口1220の平均サイズ、及び/又は間隔、及び/又は開口1220の密度を含む、採用されるパターン1210を改変することによって調整及び/又は修正することができる。
ここで図13に目を向けると、図12の線13-13に沿ったデバイス1300の断面図が示され得る。図において、デバイス1300は、基板10と、第1の電極1020と、少なくとも1つの半導体層1030とを含むものとして示され得る。
パターニング被膜110は、下地層の露出層表面11上のパターン1210に実質的に対応するパターンで選択的に配設され得る。
図では第2の電極1040であるパターニングされた電極1200を形成するのに好適な堆積層130は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して、下地層の露出層表面11の実質的に全ての上に配設され得る。下地層は、パターン1210内に配設されたパターニング被膜110の領域と、パターニング被膜110が堆積されていないパターン1210内の少なくとも1つの半導体層1030の領域と、の両方を含み得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の領域は、パターン1210に示される開口820を含む第1の部分101に実質的に対応し得る。
パターニング被膜110が配設されたパターン1210のそれらの領域(開口1220に対応する)の核形成阻害特性に起因して、かかる領域上に配設された堆積材料731は、残留しない傾向があり得、パターン1210の残りに実質的に対応し得る堆積層130の選択的堆積のパターンをもたらし、開口1220に対応するパターン1210の第1の部分101のそれらの領域は、堆積層130の閉鎖被膜140を実質的に欠いている。
換言すれば、カソードを形成することになる堆積層130は、パターン1210内の開口1220を取り囲むが占有しない少なくとも1つの半導体層1030の領域を含む第2の部分102上にのみ実質的に選択的に堆積させることができる。
図14Aは、電極1020、1040、1550の複数のパターン1410、1420を示す概略図を平面で示すことができる。
いくつかの非限定的な例では、第1のパターン1410は、第1の側方方向に延在する複数の細長い離隔した領域を含み得る。いくつかの非限定的な例では、第1のパターン1410は、複数の第1の電極1020を含み得る。いくつかの非限定的な例では、第1のパターン1410を含む複数の領域が電気的に結合され得る。
いくつかの非限定的な例では、第2のパターン1420は、第2の側方方向に延在する複数の細長い離隔した領域を含み得る。いくつかの非限定的な例では、第2の側方方向は、第1の側方方向に対して実質的に垂直であり得る。いくつかの非限定的な例では、第2のパターン1420は、複数の第2の電極1040を含み得る。いくつかの非限定的な例では、第2のパターン1420を含む複数の領域は、電気的に結合され得る。
いくつかの非限定的な例では、第1のパターン1410及び第2のパターン1420は、デバイス1000の、概して1400(図14B)で示す例示的なバージョンの一部を形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401の側方面1110は、第1のパターン1410が第2のパターン1420と重なる場所に形成されてもよい。いくつかの非限定的な例では、非放射領域1402の側方面1120は、側方面1110以外の任意の側方面に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、電源1005の第1の端子(いくつかの非限定的な例では、正の端子であり得る)は、第1のパターン1410の少なくとも1つの電極1020、1040、1550と電気的に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、第1の端子は、少なくとも1つの駆動回路を通して第1のパターン1410の少なくとも1つの電極1020、1040、1550と結合され得る。いくつかの非限定的な例では、いくつかの非限定的な例では、負の端子であり得る電源1005の第2の端子は、第2のパターン1420の少なくとも1つの電極1020、1040、1550と電気的に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、第2の端子は、少なくとも1つの駆動回路を通して第2のパターン1420の少なくとも1つの電極1020、1040、1550と結合され得る。
次に図14Bを参照すると、図14Aの線14B-14Bに沿った、堆積段階1400bにおけるデバイス1400の断面図が示され得る。図において、段階1400bにおけるデバイス1400は、基板10を備えるものとして示され得る。
パターニング被膜110は、図に示すように、基板10であってもよい、下地層の露出層表面11上の第1のパターン1410の反転に実質的に対応するパターンで選択的に配設され得る。
図では第1の電極1020である、電極1020、1040、1550の第1のパターン1410を形成するのに好適な堆積層130は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して、下地層の露出層表面11の実質的に全ての上に配設され得る。下地層は、第1のパターン1410の逆に配設されたパターニング被膜110の領域と、パターニング被膜110が堆積されていない第1のパターン1410に配設された基板10の領域との両方を含み得る。いくつかの非限定的な例では、基板10の領域は、第1のパターン1410の細長い離隔した領域に実質的に対応してもよく、一方で、パターニング被膜110の領域は、その間に間隙を含む第1の部分101に実質的に対応してもよい。
パターニング被膜110が配設された第1のパターン1410のそれらの領域(それらの間の間隙に対応する)の核形成阻害特性に起因して、かかる領域上に配設される堆積材料731は、残留しない傾向があり得、第1のパターン1410の細長い離隔した領域に実質的に対応し得る、堆積層130の選択的堆積のパターンをもたらし、堆積層130の閉鎖被膜140を実質的に欠いているそれらの間の間隙を含む第1の部分101を残すことができる。
換言すれば、電極1020、1040、1550の第1のパターン1410を形成し得る堆積層130は、第1のパターン1410の細長い離隔した領域を画定する基板10のそれらの領域を含む第2の部分102上にのみ実質的に選択的に堆積させることができる。
ここで図14Cを参照すると、図14Aの線14C-14Cに沿った、デバイス1400の断面図1400cが示され得る。図において、デバイス1400は、基板10、図14Bに示すように堆積された電極1020の第1のパターン1410、及び少なくとも1つの半導体層1030を備えるものとして示され得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030は、デバイス1400の側方面の実質的に全てにわたる共通層として設けられ得る。
パターニング被膜110は、図に示されるように少なくとも1つの半導体層1030である下地層の露出層表面11上の第2のパターン1420に実質的に対応するパターンで選択的に配設され得る。
図では第2の電極1040である、電極1020、1040、1550の第2のパターン1420を形成するのに好適な堆積層130は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して、下地層の露出層表面11の実質的に全ての上に配設され得る。下地層は、第2のパターン1420の逆に配設されたパターニング被膜110の領域と、パターニング被膜110が堆積されていない第2のパターン1420内の少なくとも1つの半導体層1030の領域との両方を含み得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030の領域は、第2のパターン1420の細長い離隔した領域を含む第1の部分101に実質的に対応してもよく、一方、パターニング被膜110の領域は、それらの間の間隙に実質的に対応してもよい。
パターニング被膜110が配設された第2のパターン1420のそれらの領域(それらの間の間隙に対応する)の核形成阻害特性に起因して、かかる領域上に配設された堆積層130は、残留しない傾向があり得、第2のパターン1420の細長い離隔した領域に実質的に対応し得る、堆積層130の選択的堆積のパターンをもたらし、堆積層130の閉鎖被膜140を実質的に欠いているそれらの間の間隙を含む第1の部分101を残すことができる。
換言すれば、電極1020、1040、1550の第2のパターン1420を形成し得る堆積層130は、第2のパターン1420の細長い離隔した領域を画定する少なくとも1つの半導体層1030の領域を含む第2の部分102上にのみ実質的に選択的に堆積させることができる。
いくつかの非限定的な例では、電極1020、1550の第1のパターン1410及び/又は第2のパターン1420のいずれか又は両方を形成するために、パターニング被膜110及びその後に堆積される堆積層130の平均層厚は、限定ではないが、所与の用途及び所与の性能特質を含む、様々なパラメータに従って変動してもよい。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の平均層厚は、その後に堆積される堆積層130の平均層厚と同等であってもよく、かつ/又はそれよりも実質的に小さくてもよい。比較的薄いパターニング被膜110を使用して、その後に堆積される堆積層130の選択的パターニングを達成することは、可撓性のデバイス1000を提供するために好適であり得る。いくつかの非限定的な例では、比較的薄いパターニング被膜110は、バリア被膜1450が堆積され得る比較的平坦な表面を提供し得る。いくつかの非限定的な例では、バリア被膜1450の適用のためにかかる比較的平坦な表面を提供することにより、かかる表面へのバリア被膜1450の接着を増加させることができる。
電極1020、1040、1550の第1のパターン1410のうちの少なくとも1つ、及び電極1020、1040、1550の第2のパターン1420のうちの少なくとも1つは、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401の側方面1110からのEM放射線放射を制御するために、直接的に、及び/又はいくつかの非限定的な例ではそれぞれの駆動回路を介して、電源1005と電気的に結合され得る。
補助電極
当業者は、図14A-14Cに示される第2のパターン1420に第2の電極1040を形成するプロセスが、いくつかの非限定的な実施例では、デバイス1000用の補助電極1550を形成するために、類似様式で使用され得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、その第2の電極1040は、共通電極を含んでもよく、補助電極1550は、第2のパターン1420に堆積されており、いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040の上方、又はいくつかの非限定的な例では下方に堆積されており、それと電気的に結合されてもよい。いくつかの非限定的な例では、そのような補助電極1550のための第2のパターン1420は、第2のパターン1420の細長い離間した領域が、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401の側方面1110を取り囲む非放射領域1402の側方面1120内に実質的にあるようなものであってもよい。いくつかの非限定的な例では、そのような補助電極1550のための第2のパターン1420は、第2のパターン1420の細長い離間した領域が、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401の側方面1110、及び/又はそれらを取り囲む非放射領域1402の側方面1120内に実質的にあるようなものであってもよい。
図15は、それと実質的に同様であるが、第2の電極1040の上方にパターンで配設されており、それと電気的に結合される(図示せず)、少なくとも1つの補助電極1550を更に含み得る、デバイス1000の例示的バージョン1500の例示的な断面図を示し得る。
補助電極1550は、導電性であり得る。いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、少なくとも1つの金属及び/又は金属酸化物によって形成され得る。そのような金属の非限定的な例としては、Cu、Al、モリブデン(Mo)、又はAgが挙げられる。いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、Mo/Al/Moによって形成されるものを含むがこれに限定されない多層金属構造を含むことができる。かかる金属酸化物の非限定的な例としては、ITO、ZnO、IZO、又はIn及びZnを含有する他の酸化物が挙げられる。いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、Ag/ITO、Mo/ITO、ITO/Ag/ITO、又はITO/Mo/ITOを非限定的に含む、少なくとも1つの金属と少なくとも1つの金属酸化物との組み合わせによって形成された多層構造を含み得る。いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、複数のかかる導電性材料を含む。
デバイス1500は、基板10、第1の電極1020、及び少なくとも1つの半導体層1030を含むものとして示され得る。
第2の電極1040は、少なくとも1つの半導体層1030の露出層表面11の実質的に全ての上に配設され得る。
いくつかの非限定的な例では、特に、上面放射デバイス1500では、第2の電極1040は、いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040の存在に関連する光学干渉(限定ではないが、減衰、反射、及び/又は拡散を含む)を低減させるために、比較的に薄い導電性膜層(図示せず)を堆積させることによって形成され得る。いくつかの非限定的な例では、他の場所で考察されるように、第2の電極1040の減少した厚さは、概して、第2の電極1040のシート抵抗を増加させ得、これは、いくつかの非限定的な例では、デバイス1500の性能及び/又は効率を低減させる場合がある。第2の電極1040と電気的に結合され得る補助電極1550を設けることによって、いくつかの非限定的な例では、シート抵抗、したがって、第2の電極1040と関連するIR降下を低減させることができる。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1500は、下面放射及び/又は両面放射デバイス1500であり得る。かかる例では、第2の電極1040は、かかるデバイス1500の光学特性に実質的に影響を及ぼすことなく、比較的厚い導電層として形成され得る。それにもかかわらず、かかるシナリオであっても、第2の電極1040は、いくつかの非限定的な例では、比較的薄い導電性膜層(図示せず)として形成することができ、したがって、デバイス1500は、その外面に入射するEM放射線に対して実質的に透過性とすることができ、したがって、かかる外部入射EM放射線の実質的な一部は、本明細書で開示するデバイス1500内で内部的に発生したEM放射線の放射に加えて、デバイス1500を透過することができる。
パターニング被膜110は、図に示すように、第2の電極1040であり得る下地層の露出層表面11上にパターンで選択的に配設され得る。いくつかの非限定的な例では、図に示すように、パターニング被膜110は、非放射領域1402の側方面1120に対応し得る一連の平行な行1520として、パターンの第1の部分101に配設され得る。
パターン化された補助電極1550を形成するのに好適な堆積層130は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して、下層の露出層表面11の実質的に全ての上に配設され得る。下地層は、行1520のパターンに配設されたパターニング被膜110の領域と、パターニング被膜110が堆積されていない第2の電極1040の領域との両方を含み得る。
パターニング被膜110が配設されたそれらの行1520の核形成阻害特性に起因して、かかる行1520上に配設された堆積材料731は、残留しない傾向があり得、パターンの少なくとも1つの第2の部分102に実質的に対応し得る堆積層130の選択的堆積のパターンをもたらし、堆積層130の閉鎖被膜140を実質的に欠く行1520を含む第1の部分101を残し得る。
換言すれば、補助電極1550を形成し得る堆積層130は、行1520を取り囲むが占有しない少なくとも1つの半導体層1030のそれらの領域を含む第2の部分102上にのみ実質的に選択的に堆積させることができる。
いくつかの非限定的な例では、補助電極1550を選択的に堆積させ、デバイス1500の側方面の特定の行1520のみを被覆し、一方、その他の領域が被覆されないで残留することにより、補助電極1550の存在に関連する光学干渉を制御及び/又は低減させ得る。
いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、典型的視認距離から裸眼によって容易に検出され得ないパターンで選択的に堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、OLEDデバイス以外のデバイス内に形成されてもよく、かかるデバイスの電極の有効抵抗を減少させるためのものを含む。
図6に描写されるプロセスを含むがこれに限定されないパターニング被膜110を採用することによって、高温堆積層130の堆積プロセス中にシャドウマスク615を採用することなく、第2の電極1040及び/又は補助電極1550を含むがこれに限定されない電極1020、1040、1550をパターニングする能力により、補助電極1550の多数の構成が展開されることが可能となり得る。
いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、隣り合う放射領域1401の間に配設されており、第2の電極1040と電気的に結合され得る。非限定的な例では、補助電極1550の幅は、隣り合う放射領域1401間の分離距離よりも小さくてもよい。その結果、補助電極1550の各側の少なくとも1つの非放射領域1402内に間隙が存在し得る。いくつかの非限定的な例では、かかる配置は、補助電極1550が、いくつかの非限定的な例では、放射領域1401のうちの少なくとも1つからのデバイス1500の光出力に干渉する可能性を低減することができる。いくつかの非限定的な例では、かかる配置は、補助電極1550が比較的厚い(いくつかの非限定的な例では、厚さが数百nmよりも大きい、及び/又は数ミクロン程度である)場合に適切であり得る。いくつかの非限定的な例では、補助電極1550のアスペクト比は、少なくとも約0.1、少なくとも約0.2、少なくとも約0.5、少なくとも約0.8、少なくとも約1、及び少なくとも約2のうちの1などの、約0.05を上回ってもよい。いくつかの非限定的な例では、補助電極1550の高さ(厚さ)は約50nmを上回ってもよく、例えば、少なくとも約80nm、少なくとも約100nm、少なくとも約200nm、少なくとも約500nm、少なくとも約700nm、少なくとも約1,000nm、少なくとも約1,500nm、少なくとも約1,700nm、及び少なくとも約2,000nmのうちの1つである。
図16は、デバイス1000の例示的バージョン1600の(サブ)ピクセル2210/32xに対応し得る放射領域1401の側方面1110と、放射領域1401を取り囲む非放射領域1402の側方面1120との両方の上に重ねられ得るグリッドとして形成された補助電極1550のパターン1650の例を示す概略図を平面図で示し得る。
いくつかの非限定的な例では、補助電極パターン1650は、放射領域1401の側方面1120のいずれも実質的に被覆しないように、非放射領域1402の側方面1110の全てではなく実質的に一部のみの上に延在することができる。
図では、補助電極1550のパターン1650は、その全ての要素が、互いに物理的に接続され、電気的に結合され、いくつかの非限定的な例では第1の電極1020及び/又は第2の電極1040であり得る少なくとも1つの電極1020、1040、1550と電気的に結合されるように、連続構造として形成されるものとして示され得るが、いくつかの非限定的な例では、補助電極1550のパターン1650は、互いに電気的に結合されて残留するが、互いに物理的に接続されなくてもよい、補助電極1550のパターン1650の複数の個別の要素として提供され得ることを、当業者は理解されよう。そうであっても、補助電極1550のパターン1650のかかる個別の要素は、依然として、それらが電気的に結合される少なくとも1つの電極1020、1040、1550のシート抵抗、したがって、デバイス1600のシート抵抗を実質的に低下させ、その光学特質に実質的に干渉することなく、デバイス1600の効率を増加させることができる。
いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、(サブ)ピクセル2210/32xの様々な配列を有するデバイス1600において採用され得る。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32x配列は、実質的にダイヤモンド形状であってもよい。
いくつかの非限定的な例では、図17Aは、平面図で、デバイス1000の例示的なバージョン1700において、ダイヤモンド構成のPDL1140を含む複数の非放射領域1402の側方面によって取り囲まれた、(サブ)ピクセル2210/32xに各々対応する放射領域1401の複数のグループ321~323を示すことができる。いくつかの非限定的な例では、構成は、第1の行と第2の行との交互パターンでの放射領域1401及びPDL1140のパターン321~323によって画定され得る。
いくつかの非限定的な例では、PDL1140を含む非放射領域1402の側方面1120は、実質的に楕円形であってもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の行中の非放射領域1402の側方面1120の長軸は、第2の行中の非放射領域1402の側方面1120の長軸に整合され、実質的に垂直であり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の行中の非放射領域1402の側方面1120の長軸は、第1の行の軸に実質的に平行であり得る。
いくつかの非限定的な例では、放射領域1401の第1のグループ321は、第1の波長でEM放射を放射する(サブ)ピクセル2210/32xに対応することができ、いくつかの非限定的な例では、第1のグループ321の(サブ)ピクセル2210/32xは、R(赤)サブピクセル321に対応することができる。いくつかの非限定的な例では、第1のグループ321の放射領域1401の側方面1110は、実質的にダイヤモンド形状の構成を有し得る。いくつかの非限定的な例では、第1のグループ321の放射領域1401は、PDL1140が先行し、後に続く第1の行のパターンにあり得る。いくつかの非限定的な例では、第1のグループ321の放射領域1401の側方面1110は、同じ行のPDL1140を含む前後の非放射領域1402の側方面1120、並びに第2の行の前後のパターンのPDL1140を含む隣接する非放射領域1402の側方面1120とわずかに重なってもよい。
いくつかの非限定的な例では、放射領域1401の第2のグループ322は、第2の波長でEM放射を放射するサブピクセル134xに対応することができ、いくつかの非限定的な例では、第2のグループ322の(サブ)ピクセル2210/32xは、G(緑)サブピクセル322に対応することができる。いくつかの非限定的な例では、第2のグループ321の放射領域1401の側方面1110は、実質的に楕円形の構成を有し得る。いくつかの非限定的な例では、第2のグループ321の放射領域1401は、PDL1140が先行し、後に続く第2の行のパターンにあり得る。いくつかの非限定的な例では、第2のグループ321の放射領域1401の側方面1110のうちのいくつかの長軸は、第1の角度にあり得、いくつかの非限定的な例では、第2の行の軸に対して45°であり得る。いくつかの非限定的な例では、第2のグループ321の放射領域1401の側方面1110のうちの他のものの長軸は、第2の角度にあり得、いくつかの非限定的な例では、これは、第1の角度に対して実質的に垂直であり得る。いくつかの非限定的な例では、側方面1110が第1の角度の長軸を有し得る第2のグループ322の放射領域1401は、側方面1110が第2の角度の長軸を有し得る第2のグループ322の放射領域1401と交互になり得る。
いくつかの非限定的な例では、放射領域1401の第3のグループ323は、第3の波長でEM放射を放射する(サブ)ピクセル2210/32xに対応することができ、いくつかの非限定的な例では、第3のグループ323の(サブ)ピクセル2210/32xは、B(青)サブピクセル323に対応することができる。いくつかの非限定的な例では、第3のグループ323の放射領域1401の側方面1110は、実質的にダイヤモンド形状の構成を有し得る。いくつかの非限定的な例では、第3のグループ323の放射領域1401は、PDL1140が先行し、後に続く第1の行のパターンにあり得る。いくつかの非限定的な例では、第3のグループ323の放射領域1401の側方面1110は、同じ行中のPDL1140を含む先の及び後続の非放射領域1402の側方面1120、並びに第2の行の先の及び後続のパターン中のPDL1140を含む隣接する非放射領域1402の側方面1120とわずかに重なってもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の行のパターンは、第1のグループ321の放射領域1401と、第3のグループ323の交互の放射領域1401とを含み得、各々、PDL1140が先行し、後に続く。
ここで図17Bに目を向けると、図17Aの線17B-17Bに沿ったデバイス1700の例示的な断面図が示され得る。図において、デバイス1700は、基板10と、その露出層表面11上に形成された第1の電極1020の複数の要素とを含むものとして示され得る。基板10は、ベース基板1012(解説を簡略にするために図示せず)、及び/又は、各(サブ)ピクセル2210/32xに対応し、それを駆動するための少なくとも1つのTFT構造1101(解説を簡略にするために図示せず)を含み得る。PDL1140は、PDL1140を含む非放射領域1402によって分離された、第1の電極1020の各要素上の放射領域1401を画定するために、第1の電極1020の要素間の基板10上に形成されてもよい。図では、放射領域1401は全て、第2のグループ322に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030が、取り囲むPDL1140の間で、第1の電極1020の各要素上に堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、いくつかの非限定的な例では、共通カソードであってもよい、第2の電極1040が、第2のグループ322の放射領域1401の上に堆積されて、そのG(緑)サブピクセル322を形成してもよく、取り囲むPDL1140の上に堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、G(緑)サブピクセル322の第2のグループ322の放射領域1401の側方面1110にわたって第2の電極1040の上に選択的に堆積されて、パターニング被膜110が実質的になくてもよい第2の電極1040の部分の上に、すなわち、PDL1140を含む非放射領域1402の側方面1120にわたって堆積層130の選択的堆積を可能にしてもよい。いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、PDL1140の実質的に平坦な部分に沿って蓄積する傾向があり得るが、なぜなら、堆積層130は、PDL1140の傾斜部分上に留まらない傾向があり得るが、パターニング被膜110で被覆され得る、そのような傾斜部分の基部に下降する傾向があり得るからである。いくつかの非限定的な例では、PDL1140の実質的に平坦な部分上の堆積層130は、第2の電極1040と電気的に結合され得る少なくとも1つの補助電極1550を形成し得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1700は、CPL及び/又はアウトカップリング層を備え得る。いくつかの非限定的な例では、そのようなCPL及び/又はアウトカップリング層は、第2の電極1040の表面上及び/又はパターニング被膜110の表面上に直接提供され得る。いくつかの非限定的な例では、そのようなCPL及び/又はアウトカップリング層は、(サブ)2210/32xに対応する少なくとも1つの放射領域1401の側方面にわたって設けられ得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110はまた、屈折率整合被膜として機能し得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110はまた、アウトカップリング層として機能し得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1700は、封止層1750を含み得る。かかる封止層1750の非限定的な例としては、デバイス1700を封止するために提供される、ガラスキャップ、バリア膜、バリア接着剤、バリア被膜1450、及び/又は図中に破線の輪郭で示されるようなTFE層が挙げられる。いくつかの非限定的な例では、TFE層1750は、バリア被膜1450の一種とみなされ得る。
いくつかの非限定的な例では、封止層1750は、第2の電極1040及び/又はパターニング被膜110のうちの少なくとも1つの上方に配置され得る。いくつかの非限定的な例では、デバイス1700は、限定されないが、偏光子、カラーフィルタ、反射防止被膜、防眩被膜、カバーガラス、及び/又は光学的に透明な接着剤(optically clear adhesive、OCA)を含む、付加的光学及び/又は構造層、被膜、並びに構成要素を含み得る。
次に図17Cを参照すると、図17Aの線17C-17Cに沿ったデバイス1700の例示的な断面図が示され得る。図において、デバイス1700は、基板10と、その露出層表面11上に形成された第1の電極1020の複数の要素とを含むものとして示され得る。PDL1140は、第1の電極1020の要素間の基板10の上に形成され、PDL1140を含む非放射領域1402によって分離される、第1の電極1020の各要素の上の放射領域1401を画定し得る。図では、放射領域1401は、交互に第1のグループ321及び第3のグループ323に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030が、取り囲むPDL1140の間で、第1の電極1020の各要素上に堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、いくつかの非限定的な例では共通カソードであり得る第2の電極1040が、第1のグループ321の放射領域1401の上に堆積されてそのR(赤)サブピクセル321を形成し、第3のグループ323の放射領域1401の上に堆積されてそのB(青)サブピクセル323を形成し、周囲のPDL1140の上に堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、R(赤)サブピクセル321の第1のグループ321及びB(青)サブピクセル323の第3のグループ323の放射領域1401の側方面1110にわたって、第2の電極1040の上に選択的に堆積されており、パターニング被膜110を実質的に欠き得る第2の電極1040の部分の上に、すなわち、PDL1140を含む非放射領域1402の側方面1120にわたって、堆積層130の選択的堆積を可能にし得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、PDL1140の実質的に平坦な部分に沿って蓄積する傾向があり得、堆積層130は、PDL1140の傾き部上に残留しない傾向があり得るが、パターニング被膜110で被覆されたかかる傾き部のベースに下降する傾向があり得る。いくつかの非限定的な例では、PDL1140の実質的に平坦な部分上の堆積層130は、第2の電極1040と電気的に結合され得る少なくとも1つの補助電極1550を形成し得る。
ここで図18に目を向けると、図11の断面図に示されるデバイスを包含し得るが、本明細書に説明される付加的堆積ステップを伴う、デバイス1000の例示的バージョン1800が示され得る。
デバイス1800は、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401の側方面1110に実質的に対応する、デバイス1800の第1の部分101内で、第1の部分101を取り囲む非放射領域1402の側方面1120に実質的に対応する、デバイス1800の第2の部分102内ではなく、下層の露出層表面11、図では第2の電極1040の上に選択的に堆積されたパターニング被膜110を示すことができる。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、シャドウマスク615を使用して選択的に堆積され得る。
パターニング被膜110は、第1の部分101内に、補助電極1550を形成するために堆積層130としてその後に堆積される堆積材料731の堆積に抗する比較的小さい初期付着確率を有する露出層表面11を提供し得る。
パターニング被膜110の選択的堆積後、堆積材料731は、デバイス1800の上に堆積され得るが、実質的に、いかなるパターニング被膜110も実質的に欠き得る第2の部分102内のみに残留し、補助電極1550を形成し得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積材料731は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。
補助電極1550は、図示のように、任意のパターニング被膜110を実質的に欠き得る第2の部分にわたって、第2の電極1040の上方にあり、それと物理的に接触することを含む、第2の電極1040のシート抵抗を低減させるように、第2の電極1040と電気的に結合され得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、第2の部分102における堆積材料731の堆積に抗する高い初期付着確率を確実にするために、第2の電極1040と実質的に同じ材料を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、実質的に純粋なMg、及び/又はMgと、Agを非限定的に含む別の金属との合金を含み得る。いくつかの非限定的な例では、Mg:Ag合金組成は、体積で約1:9~9:1の範囲であり得る。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、非限定的にITO及び/若しくはIZOなどの三元金属酸化物を非限定的に含む金属酸化物、並びに/又は金属及び/若しくは金属酸化物の組み合わせを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、補助電極1550を形成するために使用される堆積層130は、実質的に純粋なMgを含み得る。
ここで図19に目を向けると、図11の断面図に示されるデバイスを包含し得るが、本明細書に説明される付加的堆積ステップを伴う、デバイス1000の例示的バージョン1900が示され得る。
デバイス1900は、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401の側方面1110の一部に実質的に対応するデバイス1900の第1の部分101内であって、第2の部分102内ではない、下地層の露出層表面11、図では、第2の電極1040の上に選択的に堆積されたパターニング被膜110を示し得る。図では、第1の部分101は、放射領域1401を画定するPDL1140の傾き部の程度に沿って部分的に延在することができる。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、シャドウマスク615を使用して選択的に堆積され得る。
パターニング被膜110は、第1の部分101内に、補助電極1550を形成するために堆積層130としてその後に堆積される堆積材料731の堆積に抗する比較的小さい初期付着確率を有する露出層表面11を提供し得る。
パターニング被膜110の選択的堆積後、堆積材料731は、デバイス1900の上に堆積されてもよいが、実質的に、パターニング被膜110も実質的に欠き得る第2の部分102内のみに残留し、補助電極1550を形成し得る。したがって、デバイス1900において、補助電極1550は、放射領域1401を画定するPDL1140の傾斜部分にわたって部分的に延びてもよい。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。
補助電極1550は、図示のように、パターニング被膜110を実質的に欠き得る第2の部分102にわたって、第2の電極1040の上方にあり、それと物理的に接触することを含む、第2の電極1040のシート抵抗を低減させるように、第2の電極1040と電気的に結合され得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040を構成し得る材料は、堆積材料731の堆積に抗する高い初期付着確率を有さなくてもよい。
図20は、かかるシナリオを解説し得、図11の断面図に示されるデバイスを包含し得るが、本明細書で説明する付加的堆積ステップを伴う、デバイス1000の例示的なバージョン2000が示され得る。
デバイス2000は、下部材料の露出層表面11、図では第2の電極1040の上に堆積されたNPC920を示すことができる。
いくつかの非限定的な例では、NPC920は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。
その後、パターニング被膜110は、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401の側方面1110の一部に実質的に対応するデバイス2000の第1の部分101内で、かつ第1の部分101を取り囲む非放射領域1402の側方面1120に実質的に対応するデバイス2000の第2の部分102内ではなく、下部材料の露出層表面11、図ではNPC920の上に選択的に堆積されて堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、シャドウマスク615を使用して選択的に堆積され得る。
パターニング被膜110は、第1の部分101内に、補助電極1550を形成するために堆積層130としてその後に堆積される堆積材料731の堆積に抗する比較的小さい初期付着確率を有する露出層表面11を提供し得る。
パターニング被膜110の選択的堆積後、堆積材料731は、デバイス2000の上に堆積されてもよいが、実質的に、パターニング被膜110も実質的に欠き得る第2の部分102内のみに残留し、補助電極1550を形成し得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。
補助電極1550は、第2の電極1040と電気的に連結されてそのシート抵抗を減少し得る。示されるように、補助電極1550は、第2の電極1040の上方に、かつそれと物理的に接触していなくてもよいが、当業者は、それにもかかわらず、補助電極1550が、複数の周知のメカニズムによって、第2の電極1040と電気的に結合され得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の比較的に薄い膜(いくつかの非限定的な例では、最大約50nm)の存在は、依然として、電流がそれを通過することを可能にし、それにより、第2の電極1040のシート抵抗が低減されることを可能にし得る。
ここで図21に目を向けると、図11の断面図に示されるデバイスを包含し得るが、本明細書に説明される付加的堆積ステップを伴う、デバイス1000の例示的バージョン2100が示され得る。
デバイス2100は、下部材料の露出層表面11、図では第2の電極1040の上に堆積されたパターニング被膜110を示すことができる。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。
パターニング被膜110は、補助電極1550を形成するために堆積層130としてその後に堆積される堆積材料731の堆積に抗する比較的小さい初期付着確率を有する露出層表面11を提供することができる。
パターニング被膜110の堆積後、NPC920は、非放射領域1401の側方面1120の一部に実質的に対応し、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1402の側方面1110に実質的に対応する、デバイス1700の第2の部分102を取り囲む、図ではパターニング被膜110である下層の露出層表面11の上に選択的に堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、NPC920は、シャドウマスク615を使用して選択的に堆積され得る。
NPC920は、第1の部分101内に、補助電極1550を形成するために堆積層130としてその後堆積される堆積材料731の堆積に抗する比較的高い初期付着確率を有する露出層表面11を提供することができる。
NPC920の選択的堆積の後、堆積材料731は、デバイス2100の上に堆積され得るが、パターニング被膜110がNPC920で覆われた場所に実質的に残り、補助電極1550を形成し得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。
補助電極1550は、第2の電極1040と電気的に連結されて第2の電極1040のシート抵抗を低減させることができる。
透明OLED
OLEDデバイス1000は、第1の電極1020(下面放射型及び/又は両面放射型デバイスの場合)並びに基板10及び/又は第2の電極1040(上面放射型及び/又は両面放射型デバイスの場合)のいずれか又は両方を通してEM放射線を放射することができるので、第1の電極1020及び/又は第2の電極1040のいずれか又は両方を、いくつかの非限定的な例では、少なくともデバイス1000の放射領域1401の側方面の実質的な一部にわたって、実質的にEM放射線(又は光)透過性(「透過性」)にすることを目的とし得る。本開示では、限定ではないが、電極1020、1040、かかる要素が形成され得る材料、及び/又はその特性を含む、かかる透過性要素は、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの波長範囲において、実質的に透過性(「透明」)である、かつ/又はいくつかの非限定的な例では、部分的に透過性(「半透明」)である、要素、材料、及び/又はその特性を含んでもよい。
デバイス1000の放射領域1401の側方面の少なくとも実質的な一部にわたって、そこに透過特性を付与するために、様々なメカニズムを取り入れることができる。
デバイス1000が底部放射デバイス及び/又は両面放射デバイスである場合を含むがこれに限定されないいくつかの非限定的な例では、取り囲む基板10の透過率を少なくとも部分的に低下させることができる(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401に関連する駆動回路のTFT構造1101は、放射領域1401の側方面1120内の基板10の透過特性に影響を与えることを回避するために、取り囲む非放射領域1402の側方面1110内に配置することができる。
デバイス1000が両面放射デバイスであるいくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110に関して、電極1020、1040のうちの第1の電極は、限定するものではないが、本明細書に開示されるメカニズムのうちの少なくとも1つによって、実質的に透過性にされてもよく、隣接する(サブ)ピクセル2210/32xの側方面1110に関して、電極1020、1040のうちの第2の電極は、限定するものではないが、本明細書に開示されるメカニズムのうちの少なくとも1つによって、実質的に透過性にされてもよい。したがって、(サブ)ピクセル2210/32xの第1の放射領域1401の側方面1110は実質的に上部放射とすることができ、一方、隣接する(サブ)ピクセル2210/174xの第2の放射領域1401の側方面1110は実質的に底部放射とすることができ、それにより、交互の(サブ)ピクセル2210/174xシーケンスにおいて、(サブ)ピクセル2210/32xのサブセットは実質的に上部放射とすることができ、(サブ)ピクセル2210/32xのサブセットは実質的に底部放射とすることができ、一方、各(サブ)ピクセル2210/32xの単一電極1020、1040のみを実質的に透過性とすることができる。
いくつかの非限定的な例では、電極1020、1040、下面放射型デバイス及び/又は両面放射型デバイスの場合には第1の電極1020、並びに/若しくは上面放射型デバイス及び/又は両面放射型デバイスの場合には第2の電極1040を透過性にするためのメカニズムは、透過性薄膜のかかる電極1020、1040を形成するためのものであり得る。
いくつかの非限定的な例では、Ag、Alを非限定的に含む金属の薄い導電性膜層を堆積させることによって、かつ/又はMg:Ag合金、及び/若しくはYb:Ag合金を非限定的に含む金属の薄層を堆積させることによって形成されたものを非限定的に含む、薄膜の導電性堆積層130は、透過特性を示し得る。いくつかの非限定的な例では、合金は、体積比で約1:9~9:1の範囲の組成を含み得る。いくつかの非限定的な例では、電極1020、1040は、堆積層130の任意の組み合わせの複数の薄い導電性膜層から形成されてもよく、それらのうちのいずれか少なくとも1つは、TCO、薄い金属膜、薄い金属合金膜、及び/又はこれらのいずれかの任意の組み合わせから構成されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、特に、かかる薄い導電性膜の場合、比較的に薄い層厚は、OLEDデバイス1000における使用のために、高められた透過品質だけではなく、好ましい光学特性(限定ではないが、減少したマイクロキャビティ効果を含む)にも寄与するように、実質的に数十nmまでであり得る。
いくつかの非限定的な例では、透過品質を促進するための電極1020、1040の厚さの低減は、電極1020、1040のシート抵抗の増加を伴う場合がある。
いくつかの非限定的な例では、高いシート抵抗を有する少なくとも1つの電極1020、1040を有するデバイス1000は、動作中に電源1005と結合されたときに、大きな電流抵抗(current resistance、IR)降下が創出され得る。いくつかの非限定的な例では、かかるIR降下は、電源1005のレベルを増加させることによって、ある程度まで補償することができる。しかしながら、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの(サブ)ピクセル2210/174xについて、高いシート抵抗に起因するIR降下を補償するために電源1005のレベルを増加させることは、デバイス1000の効果的な動作を維持するために他の構成要素に供給される電圧のレベルを増加させることを必要とし得る。
いくつかの非限定的な例では、(TCO、薄い金属膜、及び/又は薄い金属合金膜の任意の組み合わせの少なくとも1つの薄膜層を採用することによって)電極1020、1040を実質的に透過性にする能力に有意に影響を及ぼすことなく、デバイス1000の電力供給需要を低減させるために、補助電極1550が、デバイス1000上に形成され、電流が、デバイス1000の様々な放射領域1401により効果的に搬送されることを可能にし、一方、同時に、シート抵抗及びその関連付けられた透過性電極1020、1040のIR降下を低減させることができる。
いくつかの非限定的な例では、ディスプレイデバイス1000の共通電極1020、1040のシート抵抗の仕様は、限定ではないが、デバイス1000の(パネル)サイズ、及び/又はデバイス1000にわたる電圧変動の公差を含む、複数のパラメータに従って変化し得る。いくつかの非限定的な例では、シート抵抗の仕様は、パネルサイズが増加するにつれて増加し得る(すなわち、より低いシート抵抗が指定される)。いくつかの非限定的な例では、シート抵抗の仕様は、電圧変動に対する許容範囲が減少するにつれて増加し得る。
いくつかの非限定的な例では、シート抵抗の仕様を使用して、様々なパネルサイズのためのかかる仕様に準拠するように、補助電極1550の例示的な厚さを導出することができる。
いくつかの非限定的な例では、上面放射型デバイスの場合、第2の電極1040を透過性にすることができる。一方、いくつかの非限定的な例では、かかる補助電極1550は、実質的に透過性でなくてもよいが、第2の電極1040の有効シート抵抗を低減するために、例えば、非限定的に、それらの間の導電性堆積層130の堆積により、第2の電極1040と電気的に結合されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、かかる補助電極1550は、(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面からの光子の放射に干渉しないように、側方面及び/又は断面のいずれか又は両方において位置決め及び/又は成形することができる。
いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020及び/又は第2の電極1040を製作するメカニズムは、その放射領域1401の側方面の少なくとも一部にわたって、かつ/又はいくつかの非限定的な例では、それらを取り囲む非放射領域1402の側方面1120の少なくとも一部にわたって、あるパターンでかかる電極1020、1040を形成することであり得る。いくつかの非限定的な例では、そのようなメカニズムは、上述したように、(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110からの光子の放射に干渉しないように、側方面及び/又は断面のいずれか又は両方における位置及び/又は形状に、補助電極1550を形成するために使用され得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス1000は、デバイス1000によって放射されたEM放射線の光路内に導電性酸化物材料を実質的に欠き得るように構成され得る。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xに対応する少なくとも1つの放射領域1401の側方面1110において、第2の電極1040、パターニング被膜110、及び/又はその上に堆積された任意の他の層及び/又は被膜を含むがこれらに限定されない、少なくとも1つの半導体層1030の後に堆積された層及び/又は被膜のうちの少なくとも1つは、任意の導電性酸化物材料を実質的に欠いていてもよい。いくつかの非限定的な例では、任意の導電性酸化物材料を実質的に欠いていることにより、デバイス1000によって放射されるEM放射線の吸収及び/又は反射を低減することができる。いくつかの非限定的な例では、限定ではないが、ITO及び/又はIZOを含む、導電性酸化物材料は、概して、デバイス1000の効率及び/又は性能を低減させ得る、可視スペクトルの少なくともB(青)領域におけるEM放射線を吸収することができる。
いくつかの非限定的な例では、これらのメカニズム及び/又は他のメカニズムの組み合わせが採用され得る。
追加的に、いくつかの非限定的な例では、第1の電極1020、第2の電極1040、及び/又は補助電極1550のうちの少なくとも1つを、デバイス1000の(サブ)ピクセル2210/32xに対応する放射領域1401の側方面1110の少なくとも実質的な部分にわたって実質的に透過性にすることに加えて、EM放射線がその側方面1110にわたって実質的に放射されることを可能にするために、デバイス1000の取り囲む非放射領域1402の側方面1120のうちの少なくとも1つを下方向及び上方向の両方に実質的に透過性にして、デバイス1000をその外部表面に入射するEM放射線に対して実質的に透過性にして、それにより、本明細書に開示されるように、デバイス1000内で内部的に生成されるEM放射線の放射(上部放射、底部放射、及び/又は両面放射)に加えて、そのような外部入射EM放射線の実質的な部分がデバイス1000を透過し得るようにすることが目的であり得る。
ここで図22Aを参照すると、デバイス1000の、概して2200で示される透過性(透明)バージョンの例示的な平面図が示され得る。いくつかの非限定的な例では、デバイス2200は、複数のピクセル又はピクセル領域2210と複数の透過性領域31xとを有するアクティブマトリックスOLED(active matrix OLED、AMOLED)デバイスであり得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550が、ピクセル領域2210及び/又は透過性領域31x間の下地層の露出層表面11上に堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、各ピクセル領域2210は、(サブ)ピクセル2210/32xに各々対応する複数の放射領域1401を含むことができる。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xは、それぞれ、R(赤)サブピクセル321、G(緑)サブピクセル322、及び/又はB(青)サブピクセル323に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、各透過性領域31xは、実質的に透明であり、EM放射線がその断面の全体を通って通過することを可能にし得る。
ここで図22Bを参照すると、図22Aの線22B-22Bに沿った、デバイス1000のバージョン2200の例示的な断面図が示され得る。図において、デバイス2200は、基板10と、TFT絶縁層1109と、TFT絶縁層1109の表面上に形成された第1の電極1020と、を含むものとして示され得る。いくつかの非限定的な例では、基板10は、ベース基板1012(解説を簡略にするために図示せず)、及び/又は、少なくとも1つのTFT構造1101を含み得、このTFT構造1201は、実質的にその下に位置決めされ、その第1の電極1020と電気的に結合された各(サブ)ピクセル2210/32xに対応し、それを駆動するためのものである。いくつかの非限定的な例では、PDL1140は、基板10上の非放射領域1402内に形成され、それに対応する第1の電極1020上に、各(サブ)ピクセル2210/32xにも対応する放射領域1401を画定してもよい。いくつかの非限定的な例では、PDL1140は、第1の電極1020の縁部を被覆することができる。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030が、第1の電極1020の露出領域の上に堆積されてもよく、いくつかの非限定的な例では、周囲のPDL1140の少なくとも一部の上に堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、その(サブ)ピクセル32xを形成するために、ピクセル領域2210上を含む少なくとも1つの半導体層1030上に堆積されてもよく、いくつかの非限定的な例では、透過性領域31x内の取り囲むPDL1140上に少なくとも部分的に堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、ピクセル領域2210及び透過性領域31xの両方を含むが、その第2の部分102を含む補助電極1550に対応する第2の電極1040の領域を含まない、デバイス2200の第1の部分101の上に選択的に堆積させることができる。
いくつかの非限定的な例では、次いで、デバイス2200の露出層表面11全体が、いくつかの非限定的な例ではMgであり得る堆積材料731の蒸気フラックス732に曝露され得る。堆積層130は、第2の電極1040の被覆されていない部分と電気的に結合され、いくつかの非限定的な例では、それと物理的に接触し得る、補助電極1550を形成するように、パターニング被膜110を実質的に欠き得る第2の電極1040の第2の部分102の上に選択的に堆積させることができる。
同時に、デバイス2200の透過性領域31xは、それを通るEM放射線の透過に実質的に影響を及ぼし得る任意の材料を実質的に欠いて残留し得る。特に、図示されるように、TFT構造体1101及び第1の電極1020は、断面において、それに対応する(サブ)ピクセル2210/32xの下方に位置し、補助電極1550とともに透過性領域31xの外側にあることができる。結果として、これらの構成要素は、光が透過性領域31xを通って透過されることを減衰又は妨害しないことがある。いくつかの非限定的な例では、そのような配置は、いくつかの非限定的な例では、全ての(サブ)ピクセル2210/32xが放射していない可能性があるときに、典型的な視距離からデバイス2200を見ている観察者がデバイス2200を通して見ることを可能にし、したがって透明デバイス2200を作成することができる。
図には示されていないが、いくつかの非限定的な例では、デバイス2200は、補助電極1550と第2の電極1040との間に配置されたNPC920を更に備え得る。いくつかの非限定的な例では、NPC920は、パターニング被膜110と第2の電極1040との間に配置されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、少なくとも1つの半導体層1030と同時に形成され得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110を形成するために使用される少なくとも1つの材料はまた、少なくとも1つの半導体層1030を形成するために使用され得る。かかる非限定的な例では、デバイス2200を作製するための複数の段階を削減することができる。
当業者は、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030及び/又は第2の電極1040を形成するものを含むがこれらに限定されない様々な他の層及び/又は被膜が、特にかかる層及び/又は被膜が実質的に透明である場合に、透過性領域31xの一部を被覆することができることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、PDL1140は、例えば、非限定的に、透過性領域31xを通るEM放射線の透過を更に容易にするために、いくつかの非限定的な例では放射領域1401のために画定されたウェルと同様であり得るウェルをその中に形成することにより、減少した厚さを有し得る。
当業者は、一部の非限定的な例では、図22A及び図22Bに示される配置以外の(サブ)ピクセル2210/32x配置が採用され得ることを理解するであろう。
当業者は、いくつかの非限定的な例では、図22A及び図22Bに示される配置以外の補助電極1550の配置が採用され得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、ピクセル領域2210と透過性領域31xとの間に配置され得る。いくつかの非限定的な例では、補助電極1150は、ピクセル領域2210内のサブピクセル32xの間に配置されてもよい。
ここで図23Aを参照すると、デバイス1000の、概して2300で示される透明バージョンの例示的な平面図が示され得る。いくつかの非限定的な例では、デバイス2300は、複数のピクセル領域2210と複数の透過性領域31xとを有するAMOLEDデバイスであり得る。デバイス2300は、ピクセル領域2210及び/又は透過性領域31xの間に補助電極1150がないという点で、デバイス2200とは異なり得る。
いくつかの非限定的な例では、各ピクセル領域2210は、サブピクセル32xに各々対応する複数の放射領域1401を含むことができる。いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセル2210/32xは、それぞれ、R(赤)サブピクセル321、G(緑)サブピクセル322、及び/又はB(青)サブピクセル323に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、各透過性領域31xは、実質的に透明であり得、光がその断面の全体を通って通過することを可能にし得る。
ここで図23Bに目を向けると、図23Aの線23-23に沿ったデバイス2300の例示的な断面図が示され得る。図において、デバイス2300は、基板10と、TFT絶縁層1109と、TFT絶縁層1109の表面上に形成された第1の電極1020と、を含むものとして示され得る。基板10は、ベース基板1012(説明を簡単にするために図示せず)、及び/又は少なくとも1つのTFT構造1101であって、実質的にその下に配置され、その第1の電極1020と電気的に結合された各(サブ)ピクセル2210/32xに対応し、それを駆動するための、少なくとも1つのTFT構造1101を含むことができる。PDL1140は、基板10上の非放射領域1402内に形成され、それに対応する第1の電極1020上に、各(サブ)ピクセル2210/32xにも対応する放射領域1401を画定してもよい。PDL1140は、第1の電極1020の縁部を覆う。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030が、第1の電極1020の露出領域の上に堆積されてもよく、いくつかの非限定的な例では、周囲のPDL1140の少なくとも一部の上に堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aは、そのサブピクセル32xを形成するために、ピクセル領域2210上を含む少なくとも1つの半導体層1030上に堆積されてもよく、透過性領域31x内の取り囲むPDL1140上に堆積されてもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aの平均層厚は、透過性領域31xを横切る第1の堆積層130aの存在がEM放射線の透過を実質的に減衰させないように、比較的薄くてもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aは、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、透過性領域31xを含むデバイス2300の第1の部分101の上に選択的に堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、次いで、デバイス2300の露出層表面11全体を、いくつかの非限定的な例ではMgであり得る、堆積材料731の蒸気フラックス732に露出して、パターニング被膜110を実質的に欠く場合がある第1の堆積層130aの第2の部分102、いくつかの例ではピクセル領域2210上に、第2の堆積層130bを選択的に堆積させてもよく、それにより、第2の堆積層130bは、第1の堆積層130aの被覆されていない部分と電気的に結合され、いくつかの非限定的な例では物理的に接触して、第2の電極1040を形成し得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aの平均層厚は、第2の堆積層130bの平均層厚以下であり得る。このようにして、第1の堆積層130aのみが延び得る透過性領域31xにおいて、比較的高い透過率が維持され得る。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aの平均層厚は、約30nm以下、約25nm以下、約20nm以下、約15nm以下、約10nm以下、約8nm以下、及び約5nm以下のうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、第2の堆積層130bの平均層厚は、約30nm以下、約25nm以下、約20nm以下、約15nm以下、約10nm以下、及び約8nm以下のうちの1つであり得る。
したがって、いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040の平均層厚は、約40nm以下であってもよく、かつ/又はいくつかの非限定的な例では、約5~30nm、約10~25nm、及び約15~25nmのうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aの平均層厚は、第2の堆積層130bの平均層厚を超え得る。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aの平均層厚及び第2の堆積層130bの平均層厚は、実質的に同じであり得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aを形成するために使用される少なくとも1つの堆積材料731は、第2の堆積層130bを形成するために使用される少なくとも1つの堆積材料731と実質的に同じであり得る。いくつかの非限定的な例では、かかる少なくとも1つの堆積材料731は、実質的に、第1の電極1020、第2の電極1040、補助電極1550、及び/又はそれらの堆積層130に関して本明細書で説明されるようなものであり得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aは、ピクセル領域2210において、EIL1039の機能を少なくとも部分的に提供することができる。第1の堆積層130aを形成するための堆積材料731の非限定的な例は、Ybを含み、それは、例えば、約1~3nmの厚さであり得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス2300の透過性領域31xは、IRスペクトル及び/又はNIRスペクトルを含むがこれらに限定されないEM信号を含むがこれらに限定されないEM放射線の透過を実質的に阻害し得る任意の材料を実質的に欠いて残留し得る。特に、図示されたように、TFT構造1109及び/又は第1の電極1020は、断面において、それに対応する(サブ)ピクセル2210/32xの下に位置し、透過性領域31xを超えて位置することができる。その結果、これらの構成要素は、EM放射線が透過性領域31xを通して透過されることを減衰又は妨害しない可能性がある。いくつかの非限定的な例では、そのような配置は、(サブ)ピクセル2210/32xが放射していないときに、典型的な観察距離からデバイス2300を観察する観察者がデバイス2300を通して見ることを可能にし、したがって、透明AMOLEDデバイス2300を作成することができる。
いくつかの非限定的な例では、そのような配列はまた、限定ではないが、IR及び/又はNIRスペクトル内を含む、EM信号が、そのようなアンダーディスプレイ構成要素230によって、AMOLEDデバイス2300を通して交換されるように、IRエミッタ及び/又はIR検出器が、AMOLEDデバイス2300の背後に配列されることを可能にし得る。
図には示されていないが、いくつかの非限定的な例では、デバイス2300は、第2の堆積層130bと第1の堆積層130aとの間に配設されたNPC920を更に備え得る。いくつかの非限定的な例では、NPC920は、パターニング被膜110と第1の堆積層130aとの間に配設され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、少なくとも1つの半導体層1030と同時に形成され得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110を形成するために使用される少なくとも1つの材料はまた、少なくとも1つの半導体層1030を形成するために使用され得る。かかる非限定的な例では、デバイス2300を作製するための複数の段階を削減することができる。
当業者は、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030及び/又は第1の堆積層130aを形成するものを含むがこれらに限定されない様々な他の層及び/又は被膜が、特にかかる層及び/又は被膜が実質的に透明である場合に、透過性領域31xの一部を被覆することができることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、PDL1140は、例えば、非限定的に、透過性領域31xを通るEM放射線の透過を更に容易にするために、いくつかの非限定的な例では放射領域1401のために画定されたウェルと同様であり得るウェルをその中に形成することにより、減少した厚さを有し得る。
当業者は、図23A及び図23Bに示される配列以外の(サブ)ピクセル2210/174x配列が、いくつかの非限定的な実施例では、採用されてもよいことを理解するであろう。
次に図23Cを参照すると、図23Aの同じ線23-23に沿った、デバイス1000の異なるバージョン2310の例示的な断面図が示され得る。図において、デバイス2310は、基板10と、TFT絶縁層1109と、TFT絶縁層1109の表面上に形成された第1の電極1020と、を含むものとして示され得る。基板10は、ベース基板1012(説明を簡単にするために図示せず)、及び/又は少なくとも1つのTFT構造1101であって、実質的にその下に配置され、その第1の電極1020と電気的に結合された各サブピクセル174xに対応し、それを駆動するための、少なくとも1つのTFT構造1101を含むことができる。PDL1140は、基板10上の非放射領域1402内に形成され、それに対応する第1の電極1020上に、各(サブ)ピクセル2210/32xにも対応する放射領域1401を画定してもよい。PDL1140は、第1の電極1020の縁部を被覆することができる。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030が、第1の電極1020の露出領域の上に堆積されてもよく、いくつかの非限定的な例では、周囲のPDL1140の少なくとも一部の上に堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、透過性領域31xを含むデバイス2310の第1の部分101の上に選択的に堆積されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、そのサブピクセル32xを形成するために、ピクセル領域2210上を含む少なくとも1つの半導体層1030上に堆積されてもよいが、透過性領域31x内の取り囲むPDL1140上には堆積されないことがある。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aは、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、かかる堆積は、堆積層130が少なくとも1つの半導体層1030上に堆積されて第2の電極1040を形成し得るように、パターニング被膜110を実質的に欠いている少なくとも1つの半導体層1030の第2の部分102、いくつかの非限定的な例ではピクセル領域2210の上に堆積層130を選択的に堆積させるために、デバイス2310の露出層表面11全体を、いくつかの非限定的な例ではMgであり得る堆積材料731の蒸気フラックス732に曝露させることによって果たされ得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス2310の透過性領域31xは、IR及び/又はNIRスペクトルを含むがこれらに限定されないEM信号を含むがこれらに限定されないEM放射線の透過に実質的に影響を及ぼし得る任意の材料を実質的に欠いて残留し得る。特に、図示されたように、TFT構造1101及び/又は第1の電極1020は、断面において、それに対応する(サブ)ピクセル2210/32xの下に位置し、透過性領域31xを超えて位置することができる。その結果、これらの構成要素は、EM放射線が透過性領域31xを通して透過されることを減衰又は妨害しない可能性がある。いくつかの非限定的な例では、そのような配置は、(サブ)ピクセル2210/32xが放射していないときに、典型的な観察距離からデバイス2310を観察する観察者がデバイス2310を通して見ることを可能にし、したがって、透明AMOLEDデバイス2310を作成することができる。
堆積層130がない、かつ/又は実質的に欠き得る透過領域31xを提供することによって、かかる領域31xの透過率は、いくつかの非限定的な例では、図23Bのデバイス2300と比較して、いくつかの非限定的な例では、有利に高めることができる。
図には示されていないが、いくつかの非限定的な例では、デバイス2310は、堆積層130と少なくとも1つの半導体層1030との間に配置されたNPC920を更に備えることができる。いくつかの非限定的な例では、NPC920はまた、パターニング被膜110とPDL1140との間に配設され得る。
簡略化のために図23B及び図23Cには示されていないが、当業者であれば、いくつかの非限定的な例では、IR及び/又はNIRスペクトルの少なくとも一部の波長を有するEM信号が透過性領域31xにおいてデバイスを通して交換されることを可能にしながら、可視スペクトルの少なくとも一部において透過性領域31xにおけるEM放射線の吸収を容易にするために、少なくとも1つの粒子構造841がその上に配設され得ることを理解するであろう。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、少なくとも1つの半導体層1030と同時に形成され得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110を形成するために使用される少なくとも1つの材料はまた、少なくとも1つの半導体層1030を形成するために使用され得る。かかる非限定的な例では、デバイス2310を作製するための複数の段階を削減することができる。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030の少なくとも1つの層を透過性領域31x内に堆積させて、パターニング被膜110を提供することができる。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030のETL1037は、少なくとも1つの半導体層1030の堆積中に放射領域1401及び透過性領域31xの両方に堆積され得るパターニング被膜110であり得る。次に、透過性領域31x内のETL1037の露出層表面11がEIL1039を実質的に欠くように、ETL1037の上の放射領域1401内にEIL1039を選択的に堆積させることができる。次いで、放射領域1401内のEIL1039の露出層表面11、及びパターニング被膜110として作用するETL1037の露出層表面を、堆積材料731の蒸気フラックス732に露出して、放射領域1401内のEIL1039上に堆積層731の閉じた被膜140を形成し、透過性領域31x内のEIL1039上に堆積材料130の不連続層840を形成することができる。
当業者は、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030及び/又は堆積層130を形成するものを含むがこれらに限定されない様々な他の層及び/又は被膜が、特にかかる層及び/又は被膜が実質的に透明である場合に、透過性領域1320の一部を被覆することができることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、PDL1140は、例えば、非限定的に、透過性領域31xを通るEM放射線の透過を更に容易にするために、いくつかの非限定的な例では放射領域1401のために画定されたウェルと同様であり得るウェルをその中に形成することにより、減少した厚さを有し得る。
当業者は、図23A及び23Cに示される配列以外の(サブ)ピクセル2210/32x配列が、いくつかの非限定的な実施例では、採用されてもよいことを理解するであろう。
放射領域上の電極厚さを変調するための選択的堆積
上述したように、(サブ)ピクセル2210/32xの放射領域1401の側方面1110内及び側方面にわたって電極1020、1040、1550の厚さを調節することは、観察可能なマイクロキャビティ効果に影響を与え得る。いくつかの非限定的な例では、限定ではないが、ピクセル領域2210内の異なるサブピクセル32xに対応する放射領域1401の側方面1110内のNIC及び/又はNPC920を含む、少なくとも1つのパターニング被膜110の堆積を通した少なくとも1つの堆積層130の選択的堆積により、限定ではないが、放射スペクトル、光度、及び/又は輝度の角度依存性、及び/又は放射された光の色シフトを含む、(サブ)ピクセル2210/32xベースで望ましい光学マイクロキャビティ効果を最適化するように、各放射領域1401内の光学マイクロキャビティ効果が制御及び/又は変調されることが可能となり得る。
このような効果は、サブピクセル32xの各放射領域1401に配置された堆積層130の平均層厚及び/又は数を独立して調節することによって制御することができる。いくつかの非限定的な例では、B(青)サブピクセル323の上に配設された第2の電極1040の平均層厚は、G(赤)サブピクセル322の上に配設された第2の電極1040の平均層厚よりも小さくてもよく、G(赤)サブピクセル322の上に配設された第2の電極1040の平均層厚は、R(赤)サブピクセル321の上に配設された第2の電極1040の平均層厚よりも小さくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、かかる効果は、サブピクセル32xの各放射領域1401の一部内に堆積される、堆積層130だけではなく、パターニング被膜110及び/又はNPC920の平均層厚及び/又は数を独立して変調することによって、更により大きい程度まで制御されてもよい。
図24のいくつかの非限定的な例に示すように、いくつかの非限定的な例では、異なる発光スペクトルを有する、OLEDディスプレイデバイス1000のバージョン2400において、サブピクセル32xに対応する放射領域1401に対して選択的に堆積された様々な平均層厚の堆積層130があってもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の放射領域1401aは、第1の波長及び/若しくは発光スペクトルのEM放射を放射するように構成された(サブ)ピクセル2210/32xに対応することができ、かつ/又は、いくつかの非限定的な例では、第2の放射領域1401bは、第2の波長及び/若しくは発光スペクトルのEM放射を放射するように構成された(サブ)ピクセル2210/32xに対応することができる。いくつかの非限定的な例では、デバイス2400は、第3の波長及び/又は発光スペクトルのEM放射を放射するように構成された(サブ)ピクセル2210/32xに対応し得る第3の放射領域1401cを備え得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の波長は、第2の波長及び/又は第3の波長のうちの少なくとも1つ未満、それ超、かつ/又はそれと等しくてもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の波長は、第1の波長及び/又は第3の波長のうちの少なくとも1つ未満、それ超、かつ/又はそれと等しくてもよい。いくつかの非限定的な例では、第3の波長は、第1の波長及び/又は第2の波長のうちの少なくとも1つ未満、それ超、かつ/又はそれと等しくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、デバイス2400はまた、いくつかの非限定的な例では、第1の放射領域1401a、第2の放射領域1401b、及び/又は第3の放射領域1401cのうちの少なくとも1つと実質的に同一である波長及び/又は発光スペクトルを有するEM放射線を放射するように構成され得る、少なくとも1つの追加の放射領域1401(図示せず)を備え得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、第1の放射領域1401aの少なくとも1つの半導体層1030を堆積させるためにも使用され得るシャドウマスク615を使用して選択的に堆積させることができる。いくつかの非限定的な例では、シャドウマスク615のそのような共有使用は、費用効果の高い方法で(サブ)ピクセル2210/32xごとに光マイクロキャビティ効果を調整することを可能にすることができる。
デバイス2400は、基板10と、TFT絶縁層1109と、TFT絶縁層1109の露出層表面11上に形成された複数の第1の電極1020とを含むものとして示され得る。
いくつかの非限定的な例では、基板10は、ベース基板1012(解説を簡略にするために図示せず)、及び/又は対応する放射領域1401に対応し、それを駆動するための少なくとも1つのTFT構造1101を含むことができ、各TFT構造は、実質的にその下に位置決めされ、その関連する第1の電極1020に電気的に結合された対応する(サブ)ピクセル2210/32xを有する。PDL1140を基板10の上に形成して、放射領域1401を画定することができる。いくつかの非限定的な例では、PDL1140は、それらのそれぞれの第1の電極1020の縁部を被覆することができる。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030が、それらのそれぞれの第1の電極1020の露出された領域、及びいくつかの非限定的な例では、周囲のPDL1140の少なくとも一部の上に堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aは、少なくとも1つの半導体層1030の上に堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aは、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、かかる堆積は、デバイス2400の露出層表面11全体を、いくつかの非限定的な例ではMgであり得る堆積材料731の蒸気フラックス732に曝露して、第1の堆積層130aを少なくとも1つの半導体層1030の上に堆積させて、いくつかの非限定的な例では少なくとも第1の放射領域1401aのための共通電極であり得る第2の電極1040a(図示せず)の第1の層を形成することによって果たされ得る。かかる共通電極は、第1の放射領域1401aにおいて第1の厚さtc1を有し得る。いくつかの非限定的な例では、第1の厚さtc1は、第1の堆積層130aの厚さに対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、第1のパターニング被膜110aは、第1の放射領域1401aを含むデバイス2400の第1の部分101上に選択的に堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス2400の上に第2の堆積層130bを堆積させることができる。いくつかの非限定的な例では、第2の堆積層130bは、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、そのような堆積は、デバイス2400の露出層表面11全体を、いくつかの非限定的な例ではMgであり得る、堆積材料731の蒸気フラックス732に露出して、第2の堆積層130bを、第1のパターニング被膜110a、いくつかの例では第2及び第3の放射領域1401b、1401c、並びに/又はPDL1140がある非放射領域1402の少なくとも一部を実質的に欠く場合がある、第1の堆積層130aの上に堆積させて、第2の堆積層130bが、いくつかの非限定的な例では、少なくとも第2の放射領域1401bのための共通電極であり得る、第2の電極1040b(図示せず)の第2の層を形成するために、第1のパターニング被膜110aを実質的に含まない、第1の堆積層130aの第2の部分102上に堆積され得ることによって達成され得る。いくつかの非限定的な例では、かかる共通電極は、第2の放射領域1401bにおいて第2の厚さtc2を有し得る。いくつかの非限定的な例では、第2の厚さtc2は、第1の堆積層130a及び第2の堆積層130bの合成平均層厚に対応することができ、いくつかの非限定的な例では、第1の厚さtc1を上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、第2のパターニング被膜110bが、第2の放射領域1401bを備える、デバイス2400の更なる第1の部分101を覆って選択的に堆積させることができる。
いくつかの非限定的な例では、デバイス2400の上に第3の堆積層130cを堆積させることができる。いくつかの非限定的な例では、第3の堆積層130cは、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、そのような堆積は、デバイス2400の露出層表面11全体を、いくつかの非限定的な例ではMgであり得る、堆積材料731の蒸気フラックス732に露出して、第3の堆積層130cを、第1のパターニング被膜110a又は第2のパターニング被膜110bのいずれかを実質的に欠いている場合がある第2の堆積層130b、いくつかの例では第3の放射領域1401c、及び/又はPDL1140がある非放射領域1402の少なくとも一部の上に堆積させて、第3の堆積層130cが、第2のパターニング被膜110bを実質的に欠いている、第2の堆積層130bの更なる第2の部分102上に堆積され得、いくつかの非限定的な例では、少なくとも第3の放射領域1401cのための共通電極であり得る、第2の電極1040c(図示せず)の第3の層を形成することによって達成され得る。いくつかの非限定的な例では、かかる共通電極は、第3の放射領域1401cにおいて第3の厚さtc3を有し得る。いくつかの非限定的な例では、第3の厚さtc3は、第1の堆積層130a、第2の堆積層130b、及び第3の堆積層130cの合成厚さに対応することができ、いくつかの非限定的な例では、第1の厚さtc1及び第2の厚さtc2のいずれか又は両方を上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、第3のパターニング被膜110cを、第3の放射領域1401cを含むデバイス2400の追加の第1の部分101の上に選択的に堆積させることができる。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550が、デバイス2400の非放射領域1402内でその隣り合う放射領域1401間に、いくつかの非限定的な例では、PDL1140の上に配設されてもよい。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550を堆積するために使用される堆積層130は、オープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積されてもよい。いくつかの非限定的な例では、そのような堆積は、デバイス2400の露出層表面11全体を、いくつかの非限定的な例ではMgであり得る、堆積材料731の蒸気フラックス732に露出して、第1のパターニング被膜110a、第2のパターニング被膜110b、及び/又は第3のパターニング被膜110cのいずれかを実質的に欠く場合がある第1の堆積層130a、第2の堆積層130b、及び/又は第3の堆積層130cの露出部分上に堆積層130を堆積させて、それにより、堆積層130が、第1のパターニング被膜110a、第2のパターニング被膜110b、及び/又は第3のパターニング被膜110cのいずれかを実質的に欠いていてもよい第1の堆積層130a、第2の堆積層130b、及び/又は第3の堆積層130cの露出部分を含む追加の第2の部分102上に堆積され得、少なくとも1つの補助電極1550を形成することによって達成され得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550の各々は、第2の電極1040のそれぞれの1つと電気的に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550の各々は、かかる第2の電極1040と物理的に接触していてもよい。
いくつかの非限定的な例では、第1の放射領域1401a、第2の放射領域1401b、及び第3の放射領域1401cは、少なくとも1つの補助電極1550を形成するために使用される堆積材料731の閉じた被膜140を実質的に欠いている場合がある。
いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130a、第2の堆積層130b、及び/又は第3の堆積層130cのうちの少なくとも1つは、可視光スペクトルの少なくとも一部において透過性及び/又は実質的に透明であり得る。したがって、いくつかの非限定的な例では、第2の堆積層130b及び/又は第3の堆積層130a(及び/又は任意の追加の堆積層130)は、第1の堆積層130aの上に配設されて、可視光スペクトルの少なくとも一部において透過性及び/又は実質的に透明であり得るマルチ被膜電極1020、1040、1550を形成し得る。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130a、第2の堆積層130b、第3の堆積層130c、任意の追加の堆積層130、及び/又はマルチ被膜電極1020、1040、1550のうちの任意の少なくとも1つの透過率は、可視光スペクトルの少なくとも一部において、約30%、約40%、約45%、約50%、約60%、約70%、約75%、及び約80%のうちの1つを超え得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130a、第2の堆積層130b、及び/又は第3の堆積層130cの平均層厚は、比較的高い透過率を維持するために比較的薄くされてもよい。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130aの平均層厚は、約5~30nm、約8~25nm、及び約10~20nmのうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、第2の堆積層130bの平均層厚は、約1~25nm、約1~20nm、約1~15nm、約1~10nm、及び約3~6nmのうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、第3の堆積層130cの平均層厚は、約1~25nm、約1~20nm、約1~15nm、約1~10nm、及び約3~6nmのうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の堆積層130a、第2の堆積層130b、第3の堆積層130c、及び/又は任意の追加の堆積層130の組み合わせによって形成されるマルチ被膜電極の厚さは、約6~35nm、約10~30nm、約10~25nm、及び約12~18nmのうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550の厚さは、第1の堆積層130a、第2の堆積層130b、第3の堆積層130c、及び/又は共通電極の平均層厚を超え得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550の厚さは、約50nm、約80nm、約100nm、約150nm、約200nm、約300nm、約400nm、約500nm、約700nm、約800nm、約1μm、約1.2μm、約1.5μm、約2μm、約2.5μm、及び約3μmのうちの1つを上回ってもよい。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550は、実質的に非透明及び/又は不透明であり得る。しかしながら、少なくとも1つの補助電極1550は、いくつかの非限定的な例では、デバイス2400の非放射領域1402内に提供され得るため、少なくとも1つの補助電極1550は、有意な光学干渉を引き起こさないか、又はそれに寄与しない場合がある。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550の透過率は、可視スペクトルの少なくとも一部において、約50%以下、約70%以下、約80%以下、約85%以下、約90%以下、及び約95%以下のうちの1つであり得る。
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの補助電極1550は、可視スペクトルの少なくとも一部のEM放射線を吸収することができる。
いくつかの非限定的な例では、第1の放射領域1401a、第2の放射領域1401b、及び/又は第3の放射領域1401cにそれぞれ配設された第1のパターニング被膜110a、第2のパターニング被膜110b、及び/又は第3のパターニング被膜110cの平均層厚は、各放射領域1401によって放射されるEM放射の色及び/又は放射スペクトルに従って変動し得る。いくつかの非限定的な例では、第1のパターニング被膜110aは、第1のパターニング被膜厚tn1を有してもよく、第2のパターニング被膜110bは、第2のパターニング被膜厚tn2を有してもよく、かつ/又は第3のパターニング被膜110cは、第3のパターニング被膜厚tn3を有してもよい。いくつかの非限定的な例では、第1のパターニング被膜厚tn1、第2のパターニング被膜厚tn2、及び/又は第3のパターニング被膜厚tn3は、実質的に同じであり得る。いくつかの非限定的な例では、第1のパターニング被膜厚tn1、第2のパターニング被膜厚tn2、及び/又は第3のパターニング被膜厚tn3は、互いに異なり得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス2400はまた、任意の数の放射領域1401a~1401c及び/又はその(サブ)ピクセル2210/32xを備え得る。いくつかの非限定的な例では、デバイスは複数のピクセル2210を備えてもよく、各ピクセル2210は2つ、3つ、又はそれ以上のサブピクセル32xを備える。
電極を補助電極に電気的に結合するための導電性被膜
図25に目を向けると、デバイス1000の例示的なバージョン2500の断面図が示され得る。デバイス2500は、側方面において、放射領域1401及び隣接する非放射領域1402を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、放射領域1401は、デバイス2500の(サブ)ピクセル2210/32xに対応し得る。放射領域1401は、基板10と、第1の電極1020と、第2の電極1040と、それらの間に配置された少なくとも1つの半導体層1030とを有し得る。
第1の電極1020は、基板10の露出層表面11上に配設され得る。基板10は、第1の電極1020と電気的に結合され得るTFT構造1101を含み得る。第1の電極1020の縁部及び/又は周囲は、概して、少なくとも1つのPDL1140によって覆われ得る。
非放射領域1402は、補助電極1550を有してもよく、非放射領域1402の第1の部は、補助電極1550の側方面にわたって突出し、それに重なるように配置される突出構造2560を有してもよい。突出構造2560は、側方に延在して、遮蔽領域2565を提供することができる。いくつかの非限定的な例では、突出構造2560は、遮蔽領域2565を提供するために、少なくとも1つの側部上の補助電極1550において、かつ/又はその近くで凹んでいてもよい。図示されるように、遮蔽領域2565は、いくつかの非限定的な例では、突出構造2560の横方向の突出と重なり得るPDL1140の表面上の領域に対応し得る。非放射領域1402は、遮蔽領域2565内に配設された堆積層130を更に含み得る。堆積層130は、補助電極1550を第2の電極1040と電気的に結合し得る。
パターニング被膜110aは、第2の電極1040の露出層表面11上の放射領域1401に配設され得る。いくつかの非限定的な例では、突出構造2560の露出層表面11は、第2の電極1040を形成するために、薄い導電性膜の堆積からの残存する薄い導電性膜で被覆され得る。いくつかの非限定的な例では、残留する薄い導電性膜の露出層表面11は、パターニング被膜110の堆積からの残留パターニング被膜110bで被覆され得る。
しかしながら、遮蔽領域2565上の突出構造2560の側方突出部に起因して、遮蔽領域2565は、パターニング被膜110を実質的に欠き得る。したがって、パターニング被膜110の堆積後に、堆積層130がデバイス2500上に堆積され得るとき、堆積層130は、補助電極1550を第2の電極1040に結合するように、遮蔽領域2565上に堆積されており、及び/又はそこに移動することができる。
当業者は、非限定的な例が図25に示されており、様々な修正が明らかであり得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、突出構造2560は、その側部の少なくとも2つに沿って遮蔽領域2565を提供し得る。いくつかの非限定的な例では、突出構造2560は省略されてもよく、補助電極1550は、遮蔽領域2565を画定し得る凹部を備え得る。いくつかの非限定的な例では、補助電極1550及び堆積層130は、PDL1140の代わりに、基板10の表面上に直接配設することができる。
光学被膜の選択的堆積
いくつかの非限定的な例では、いくつかの非限定的な例では光電子デバイスであり得るデバイス(図示せず)は、基板10と、パターニング被膜110と、光学被膜と、を備え得る。パターニング被膜110は、側方面では、基板10の第1の側方部分101を被覆し得る。光学被膜は、側方面では、基板10の第2の側方部分102を被覆し得る。パターニング被膜110の少なくとも一部は、光学被膜の閉鎖被膜140を実質的に欠いていてもよい。
いくつかの非限定的な例では、光学被膜は、限定ではないが、プラズモンモードを含む、デバイスによって伝送、放射、及び/又は吸収されるEM放射線の光学特性を変調するために使用されてもよい。いくつかの非限定的な例では、光学被膜は、光学フィルタ、屈折率整合被膜、光取り出し被膜、散乱層、回折格子、及び/又はそれらの一部として使用されてもよい。
いくつかの非限定的な例では、光学被膜を使用して、限定はしないが、全光路長及び/又はその屈折率を調整することによって、デバイス内の少なくとも1つの光マイクロキャビティ効果を調整することができる。デバイスの少なくとも1つの光学特性は、その強度の角度依存性、及び/又はその波長シフトを含むがこれらに限定されない、出力EM放射線を含むがこれらに限定されない、少なくとも1つの光マイクロキャビティ効果を調整することによって影響され得る。いくつかの非限定的な例では、光学被膜は、非電気部品であってもよく、すなわち、光学被膜は、通常のデバイス動作中、電流を伝導及び/又は伝送するように構成されなくてもよい。
いくつかの非限定的な例では、光学被膜は、任意の堆積材料731から形成されてもよく、かつ/又は本明細書に説明されるような堆積層130を堆積させる任意のメカニズムを採用してもよい。
隔壁及び凹部
図26に目を向けると、デバイス1000の例示的なバージョン2600の断面図が示され得る。デバイス2600は、露出層表面11を有する基板10を含み得る。基板10は、少なくとも1つのTFT構造1101を含み得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのTFT構造1101は、本明細書で説明するように、いくつかの非限定的な例では、基板10を作製するときに一連の薄膜を堆積させ、パターニングすることによって形成され得る。
デバイス2600は、側方面において、関連する側方面1120を有する放射領域1401と、各々が関連する側方面1110を有する少なくとも1つの隣接する非放射領域1402とを含み得る。放射領域1401内の基板10の露出層表面11には、少なくとも1つのTFT構造1101と電気的に結合することができる第1の電極1020を設けることができる。PDL1140は、PDL1140が露出層表面11並びに第1の電極1020の少なくとも1つの縁部及び/又は周囲を覆うように、露出層表面11上に提供されてもよい。PDL1140は、いくつかの非限定的な例では、非放射領域1402の側方面1120に設けられてもよい。PDL1140は、第1の電極1020の層表面が露出され得る放射領域1401の側方面1110に概して対応し得る開口部を提供し得る谷形状構成を画定し得る。いくつかの非限定的な例では、デバイス3500は、PDL1140によって画定される複数のそのような開口部を備えてもよく、それらの各々は、デバイス2600の(サブ)ピクセル2210/32x領域に対応してもよい。
示されるように、いくつかの非限定的な例では、隔壁2621が、非放射領域1402の側方面1120内の露出層表面11上に提供されてもよく、本明細書に説明されるように、凹部2622などの遮蔽領域2565を画定してもよい。いくつかの非限定的な例では、凹部2622は、凹部2622に重なる、かつ/又はそれを越えて突出し得る隔壁2621の上側セクションの縁部に対して凹んでいる、互い違いに配置されている、かつ/又はオフセットされている隔壁2621の下側セクションの縁部によって形成することができる。
いくつかの非限定的な例では、放射領域1401の側方面1110は、第1の電極1020の上に配設された少なくとも1つの半導体層1030と、少なくとも1つの半導体層1030の上に配設された第2の電極1040と、第2の電極1040の上に配設されたパターニング被膜110と、を含み得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層1030、第2の電極1040、及びパターニング被膜110は、少なくとも1つの隣接する非放射領域1402の一部の少なくとも側方面1120を被覆するように側方に延在することができる。いくつかの非限定的な例では、示されるように、少なくとも1つの半導体層1030、第2の電極1040、及びパターニング被膜110は、少なくとも1つのPDL1140の少なくとも一部、及び仕切り2621の少なくとも一部の上に配置され得る。したがって、示されるように、放射領域1401の側方面1110、少なくとも1つの隣接する非放射領域1402の一部の側方面1120、少なくとも1つのPDL1140の一部、及び隔壁2621の少なくとも一部は、第2の電極1040がパターニング被膜110と少なくとも1つの半導体層1030との間にあり得る、第1の部分101を一緒に構成することができる。
補助電極1550は、凹部2622に近接して、かつ/又はその中に配設されてもよく、堆積層130は、補助電極1550を第2の電極1040と電気的に結合するように配置されてもよい。したがって、示されるように、いくつかの非限定的な例では、凹部2622は、堆積層130が露出層表面11上に配設されている第2の部分102を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130を堆積させる際に、堆積材料731の気化フラックス732の少なくとも一部は、露出層表面11の横方向平面に対して垂直でない角度に向けられ得る。いくつかの非限定的な例では、気化フラックス732の少なくとも一部は、露出層表面11のかかる側方平面に対して、ゼロではない、すなわち約90°以下、約85°以下、約80°以下、約75°以下、約70°以下、約60°以下、及び約50°以下のうちの1つの入射角でデバイス2600に入射し得る。少なくとも一部を含む堆積材料731の気化フラックス732を、非垂直角度で入射するように方向付けることによって、凹部2622の少なくとも1つの露出層表面11及び/又はその中の少なくとも1つの露出層表面11は、そのような気化フラックス732に露出され得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような気化フラックス732の少なくとも一部が非垂直入射角で流れることができるので、そのような気化フラックス732が、仕切り2621の存在によって、凹部2622の少なくとも1つの露出層表面11上及び/又は凹部に入射することが妨げられる可能性を低減することができる。
いくつかの非限定的な例では、そのような気化フラックス732の少なくとも一部は非コリメートであり得る。いくつかの非限定的な例では、そのような気化フラックス732の少なくとも一部は、点源、線形源、及び/又は面源である蒸発源によって生成され得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス2600は、堆積層130の堆積中に変位され得る。いくつかの非限定的な例では、デバイス2600、及び/又はその基板10、及び/又はその上に堆積される任意の層は、側方面において、かつ/又は断面と実質的に平行な面において、角度である変位に供され得る。
いくつかの非限定的な例では、デバイス2600は、気化フラックス732にさらされている間、露出層表面11の横方向平面に対して実質的に垂直な軸を中心に回転され得る。
いくつかの非限定的な例では、そのような気化フラックス732の少なくとも一部は、デバイス2600の露出層表面11に向けて、露出層表面11の横方向平面に対して実質的に垂直な方向に向けることができる。
特定の理論に束縛されることを望むものではないが、それにもかかわらず、堆積材料731は、パターニング被膜110の露出層表面11上に吸着された吸着原子の側方移動及び/又は脱着に起因して、凹部2622内に堆積され得ると仮定することができる。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の露出層表面11上に吸着された任意の吸着原子は、安定した核を形成するための露出層表面11の好ましくない熱力学的特性に起因して、かかる露出層表面11から移動及び/又は脱着する傾向があり得ると仮定することができる。いくつかの非限定的な例では、かかる露出層表面11から移動及び/又は脱着する吸着原子の少なくともいくつかは、凹部2622内の表面上に再堆積して堆積層130を形成することができると仮定することができる。
いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、堆積層130が補助電極1550と第2の電極1040の両方と電気的に結合され得るように形成され得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130は、補助電極1550及び/又は第2の電極1040のうちの少なくとも1つと物理的に接触し得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130と、補助電極1550及び/又は第2の電極1040のうちの少なくとも1つとの間に中間層が存在し得る。しかしながら、そのような例では、そのような中間層は、堆積層130が補助電極1550及び/又は第2の電極1040のうちの少なくとも1つと電気的に結合されることを実質的に妨げ得ない。いくつかの非限定的な例では、かかる中間層は、比較的薄く、それを通る電気的結合を可能にするようなものであり得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130のシート抵抗は、第2の電極1040のシート抵抗以下であり得る。
図26に示すように、凹部2622は、第2の電極1040を実質的に欠き得る。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040の堆積中に、凹部2622は、第2の電極1040を形成するための堆積材料731の気化フラックス732が、凹部2622の少なくとも1つの露出層表面11に、及び/又は凹部内に入射することを実質的に妨げ得るように、仕切り2621によってマスクされ得る。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040を形成するための堆積材料731の気化フラックス732の少なくとも一部は、第2の電極1040が凹部2622の少なくとも一部を覆うように延びることができるように、凹部2622の少なくとも1つの露出層表面11上及び/又は凹部2222内に入射することができる。
いくつかの非限定的な例では、補助電極1550、堆積層130、及び/又は仕切り2621は、ディスプレイパネル200(図2A)のある特定の領域に選択的に提供され得る。いくつかの非限定的な例では、これらの特徴のいずれかは、第2の電極1040を含むがこれに限定されない、フロントプレーン1010の少なくとも1つの要素をバックプレーン1015の少なくとも1つの要素に電気的に結合するために、そのようなディスプレイパネルの少なくとも1つの縁部に、及び/又はそれに近接して提供され得る。いくつかの非限定的な例では、かかる特徴をかかる縁部に、かつ/又はそれに近接して提供することにより、電流をかかる縁部に、かつ/又はそれに近接して位置する補助電極1550から第2の電極1040に供給及び分配することが容易になり得る。いくつかの非限定的な例では、そのような構成は、ディスプレイパネルのベゼルサイズを低減することを容易にし得る。
いくつかの非限定的な例では、補助電極1550、堆積層130、及び/又は隔壁2621は、かかるディスプレイパネル200の特定の領域から省略され得る。いくつかの非限定的な例では、かかる特徴は、限定ではないが、その少なくとも1つの縁部以外、及び/又はそれに近接して、比較的高いピクセル密度が提供され得る場合を含む、ディスプレイパネル200の部分から省略することができる。
非放射領域の開口
ここで図27Aを参照すると、デバイス1000の例示的なバージョン2700の断面図が示され得る。デバイス2700は、非放射領域1402内の一対の隔壁2621が、それらの間に開口2722などの遮蔽領域2565を画定するように対向配置で配設され得るという点で、デバイス2600とは異なり得る。図示されるように、いくつかの非限定的な例では、仕切り2621のうちの少なくとも1つは、第1の電極1020の少なくとも縁部を覆い、かつ少なくとも1つの放射領域1401を画定するPDL1140として機能してもよい。いくつかの非限定的な例では、仕切り2621のうちの少なくとも1つは、PDL1140とは別個に提供され得る。
凹部2622などの遮蔽領域2565は、隔壁2621のうちの少なくとも1つによって画定することができる。いくつかの非限定的な例では、凹部2622は、基板10に近接する開口2722の一部に設けることができる。いくつかの非限定的な例では、開口2722は、平面でみたときに実質的に楕円形であり得る。いくつかの非限定的な例では、凹部2622は、平面でみたときに実質的に環状であり、開口2722を取り囲むことができる。
いくつかの非限定的な例では、凹部2622は、デバイススタック2710の層及び/又は残存デバイススタック2711の層の各々を形成するための材料を実質的に欠き得る。
これらの図では、少なくとも1つの半導体層1030と、第2の電極1040と、隔壁2621の上側セクションに堆積されたパターニング被膜110と、を含むデバイススタック2710を示すことができる。
これらの図では、少なくとも1つの半導体層1030と、第2の電極1040と、隔壁2621及び凹部2622を越えて基板10上に堆積されたパターニング被膜110と、を含む残存デバイススタック2711を示すことができる。図26との比較から、残存デバイススタック2711は、いくつかの非限定的な例では、隔壁2621のリップにおける、かつ/又はそれに近接する凹部2622に近づくにつれて、半導体層1030、第2の電極1040、及びパターニング被膜110に対応し得ることが理解され得る。いくつかの非限定的な例では、残存デバイススタック2711は、デバイススタック2710の様々な材料を堆積させるためにオープンマスク及び/又はマスクフリー堆積プロセスが使用されるときに形成され得る。
いくつかの非限定的な例では、残存デバイススタック2711は、開口2722内に配設され得る。いくつかの非限定的な例では、デバイススタック2710の層の各々を形成するための蒸発した材料が、開口2722内に堆積されて、その中に残存デバイススタック2711を形成し得る。
いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、その少なくとも一部が凹部2722内に配設されるように配置することができる。示されるように、いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、残存デバイススタック3611が補助電極1550の表面上に堆積されるように、開口2722内に配置され得る。
第2の電極1040を補助電極1550と電気的に結合するために、堆積層130が開口2722内に配設され得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層130の少なくとも一部は、凹部2622内に配設され得る。
ここで図27Bを参照すると、デバイス2300の更なる例の断面図が示され得る。図示のように、補助電極1550は、隔壁2621の側部の少なくとも一部を形成するように配置され得る。これにより、補助電極1550は、平面図でみたとき、実質的に環状であってもよく、開口2722を取り囲んでもよい。示されるように、いくつかの非限定的な例では、残存デバイススタック2711は、基板10の露出層表面11上に堆積され得る。
いくつかの非限定的な例では、隔壁2621は、NPC920を含んでもよく、かつ/又はそれによって形成されてもよい。いくつかの非限定的な例では、補助電極1550は、NPC920として機能し得る。
いくつかの非限定的な例では、NPC920は、第2の電極1040、並びに/又はその一部分、層、及び/若しくは材料によって提供され得る。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、側方に延在して、遮蔽領域2565内に配置された露出層表面11を被覆することができる。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040は、その下側層と、その第2の層とを含んでもよく、その第2の層は、その下側層上に堆積されてもよい。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040の下側層は、酸化物、例えば、非限定的に、ITO、IZO、又はZnOを含み得る。いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040の上側層は、金属、例えば、非限定的に、Ag、Mg、Mg:Ag、Yb/Ag、他のアルカリ金属、及び他のアルカリ土類金属のうちの少なくとも1つを含み得る。
いくつかの非限定的な例では、第2の電極1040の下部層は、NPC920を形成するように、遮蔽領域2565の表面を覆うように横方向に延びてもよい。いくつかの非限定的な例では、NPC920を形成するために、遮蔽領域2565を画定する少なくとも1つの表面を処理され得る。いくつかの非限定的な例では、そのようなNPC920は、遮蔽領域2565の表面をプラズマ、UV、及び/又はUV-オゾン処理に供することを含むがこれらに限定されない化学的及び/又は物理的処理によって形成され得る。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、かかる処理は、かかる表面を化学的及び/又は物理的に変化させて、その少なくとも1つの特性を修正し得ると仮定することができる。いくつかの非限定的な例では、表面のそのような処理は、そのような表面上のC-O及び/若しくはC-OH結合の濃度を増加させ得、そのような表面の粗さを増加させ得、並びに/又はハロゲン、窒素含有官能基、及び/若しくは酸素含有官能基を含むがこれらに限定されないある特定の種及び/若しくは官能基の濃度を増加させ得、その後NPC920として作用し得る。
**回折の減少
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの信号透過性領域31xを通って通過する少なくとも1つのEM信号231は、少なくとも1つの信号透過性領域31xの形状によって課される回折パターンの回折特質によって影響され得ることが発見されている。
少なくともいくつかの非限定的な例では、少なくとも1つのEM信号231に、別個の不均一な回折パターンを呈するように成形された少なくとも1つの信号透過性領域31xを通過させるディスプレイパネル200は、それによって表される画像及び/又はEM放射線パターンの捕捉に干渉する場合がある。
いくつかの非限定的な例では、かかる回折パターンは、かかる回折パターンによる干渉を軽減することを容易にする能力、すなわち、光学後処理技術の適用を伴っても、アンダーディスプレイ構成要素230がかかる画像又はパターンを正確に受信及び処理することを可能にすること、又はかかるディスプレイパネル200を通してかかる画像及び/又はパターンの視認者がその中に含有される情報を判別することを可能にすることに干渉する場合がある。
いくつかの非限定的な例では、別個の及び/又は不均一な回折パターンは、回折パターンにおいて別個の及び/又は角度的に分離された回折スパイクを引き起こし得る少なくとも1つの信号透過性領域31xの形状からもたらし得る。
いくつかの非限定的な例では、第1の回折スパイクは、完全な角回転に沿った回折スパイクの総数が計数され得るように、単純な観察によって第2の近接する回折スパイクから区別され得る。しかしながら、いくつかの非限定的な例では、特に、回折スパイクの数が多い場合、個々の回折スパイクを識別することがより困難な場合がある。かかる状況では、結果として生じる回折パターンの歪み効果は、実際には、それによって引き起こされる干渉の軽減を容易にすることができるが、これは、歪み効果は、ぼやける傾向があり、かつ/又はより均一に分散される傾向があるためである。かかるぼやけ及び/又は歪み効果のより一様な分布は、いくつかの非限定的な例では、元の画像及び/又はその中に含まれる情報を復元するために、例えば、非限定的に、光学後処理技術によって、より軽減しやすいことがある。
いくつかの非限定的な例では、回折パターンによって引き起こされる干渉の軽減を容易にする能力は、回折スパイクの数が増加するにつれて増加し得る。
いくつかの非限定的な例では、別個の不均一な回折パターンは、回折パターンのパターン円周の関数として、高強度のEM放射線の領域と低強度のEM放射線の領域との間の回折パターン内のパターン境界の長さを増加させる、かつ/又はそのパターン境界の長さに対するパターン円周の比を減少させる、少なくとも1つの信号透過性領域31xの形状からもたらし得る。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、多角形である対応する信号透過性領域31xによって画定された透過性領域31xの閉じた境界を有するディスプレイパネル200は、特有の不均一な回折パターンを示し得、非多角形である対応する信号透過性領域31xによって画定された透過性領域31xの閉じた境界を有するディスプレイパネル200と比較して、回折パターンによって引き起こされる干渉の緩和を容易にする能力に悪影響を及ぼし得ると仮定され得る。
本開示では、「多角形」という用語は、概して、有限数の線形及び/又は直線セグメントによって形成された形状、図、閉じた境界、及び/又は外周を指すことができ、「非多角形」という用語は、概して、多角形ではない形状、図、閉じた境界、及び/又は外周を指すことができる。いくつかの非限定的な例では、有限数の線形セグメント及び少なくとも1つの非線形又は湾曲セグメントによって形成された閉じた境界は、非多角形とみなすことができる。
特定の理論に束縛されることを望むものではないが、対応する信号透過性領域31xによって画定されるEM放射線透過性領域31xの閉じた境界が少なくとも1つの非線形及び/又は湾曲セグメントを含む場合、その上に入射し、それを通して送信されるEM信号は、回折パターンによって引き起こされる干渉の軽減を容易にする、より目立たない及び/又はより均一な回折パターンを示すことができると仮定することができる。
いくつかの非限定的な例では、実質的に楕円形及び/又は円形である対応する信号透過性領域31xによって画定されたEM放射線透過性領域31xの閉じた境界を有するディスプレイパネル200は、回折パターンによって引き起こされる干渉の緩和を更に容易にし得る。
いくつかの非限定的な例では、信号透過性領域31xは、有限の複数の凸状の丸みを帯びたセグメントによって画定され得る。いくつかの非限定的な例では、これらのセグメントの少なくともいくつかは、凹状のノッチ又はピークで一致する。
選択的被膜の除去
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、堆積層130の堆積後に除去され得、パターニング被膜110によって覆われた下部材料の以前に露出層表面11の少なくとも一部が再び露出され得る。いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110は、パターニング被膜110をエッチング及び/又は溶解することによって、かつ/又は堆積層130に実質的に影響を及ぼさない、若しくは腐食させないプラズマ及び/又は溶媒処理技術を採用することによって、選択的に除去され得る。
ここで図28のAを参照すると、パターニング被膜110が下地材料の露出層表面11の第1の部分101上に選択的に堆積され得る堆積ステージ2800aにおける、デバイス1000の例示的なバージョン2800の例示的な断面図が示され得る。図において、下部材料は基板10であり得る。
図28のBにおいて、デバイス2800は、堆積ステージ2800bで示され得、ここで、堆積層130は、下地材料の露出層表面11上に、すなわち、ステージ2800aの間にパターニング被膜110が堆積され得たパターニング被膜110の露出層表面11、及びステージ2800aの間にパターニング被膜110が堆積され得なかった基板10の露出層表面11の両方の上に堆積させることができる。パターニング被膜110が配設され得る第1の部分101の核形成阻害特性に起因して、その上に配設された堆積層130は、残留しない傾向があり得、第2の部分102に対応し得る堆積層130の選択的堆積のパターンをもたらし、堆積層130を実質的に欠いている第1の部分101を残すことができる。
図28のCにおいて、デバイス2800は、堆積ステージ2800cで示され得、ここで、パターニング被膜110は、基板10の露出層表面11の第1の部分101から除去され得、それにより、ステージ2800bの間に堆積された堆積層130は、基板10上に残留し得、パターニング被膜110がステージ2800aの間に堆積され得た基板10の領域は、ここで、露出されるか又は被覆されなくなり得る。
一部の非限定的な例では、ステージ2800cにおけるパターニング被膜110の除去は、堆積層130に実質的に影響を及ぼすことなく、パターニング被膜110と反応し、かつ/又はそれをエッチング除去する、溶媒及び/又はプラズマにデバイス2800を曝露することによって達成されてもよい。
薄膜形成
下地層の露出層表面11上への堆積中の薄膜の形成は、核形成及び成長のプロセスを含み得る。
膜形成の初期段階中に、十分な数の蒸気モノマーいくつかの非限定的な例では、蒸気形態722の堆積材料731の分子及び/又は原子であり得る)が、典型的には、気相から凝縮して、下層の露出層表面11上に初期核を形成し得る。蒸気モノマーがそのような表面に衝突すると、これらの初期核の特徴的なサイズ及び/又は堆積密度が増加して、小粒子構造841を形成することができる。かかる特徴的なサイズが指す寸法の非限定的な例には、かかる粒子構造841の高さ、幅、長さ、及び/又は直径が含まれ得る。
飽和アイランド密度に達した後、隣接する粒子構造841は、典型的には、合着し始め、かかる粒子構造841の平均特徴的なサイズを増加させる一方、その堆積密度を減少させることができる。
モノマーの堆積を継続すると、隣接する粒子構造841の合着は、実質的な閉鎖被膜140が下地層の露出層表面11上に最終的に堆積され得るまで継続することができる。かかる閉鎖被膜140の、それによって引き起こされる光学的効果を含む挙動は、概して、比較的均一であり、一貫しており、驚くべきことではない可能性がある。
閉鎖被膜140に至る薄膜の形成には、いくつかの非限定的な例では、1)アイランド成長(Volmer-Weber)、2)レイヤーバイレイヤー成長(Frank-van der Merwe)、及び3)Stranski-Krastanov成長という、少なくとも3つの基本的な成長モードが存在し得る。
島成長は、典型的には、モノマーの古いクラスタが露出層表面11上で核形成し、成長した別個の島を形成するときに起こり得る。この成長モードは、モノマー間の相互作用がモノマーと表面との間の相互作用よりも強い場合に生じ得る。
核形成速度は、所与のサイズの核(自由エネルギーがかかる核のクラスタを押して成長又は収縮させない場合)(「臨界核」)が単位時間当たりどれだけ表面上に形成され得るかを説明し得る。成膜の初期段階では、核の堆積密度が低く、したがって核が表面の比較的小さな割合(例えば、隣接する核の間に大きなギャップ/空間がある)を覆う可能性があるため、核が表面上のモノマーの直接衝突から成長する可能性は低い。したがって、臨界核が成長し得る速度は、典型的には、表面上の吸着原子(例えば、吸着モノマー)が移動して近くの核に付着する速度に依存し得る。
下部材料の露出層表面11上に吸着された吸着原子のエネルギープロファイルの一例を図29に示す。具体的には、図29は、局所的な低エネルギー部位から脱出する吸着原子(2910)、露出層表面11上への吸着原子の拡散(2920)、及び吸着原子の脱着(2930)に対応する例示的な定性的エネルギープロファイルを解説し得る。
2910において、局所的な低エネルギー部位は、吸着原子がより低いエネルギーにある、下地層の露出層表面11上の任意の部位であり得る。典型的には、核形成部位は、レッジ、ステップ状縁部、化学的不純物、結合部位、及び/又はキンク(「不均一性」)を非限定的に含む、露出層表面11上の欠陥及び/又は異常を含み得る。
基板不均一性の部位は、表面から吸着原子を脱着させるのに伴うエネルギーEdes2931を増加させることができ、かかる部位で観察される核のより高い堆積密度をもたらす。また、表面上の不純物又は汚染もまた、Edes2931を増加させ、核のより高い堆積密度をもたらし得る。高真空条件下で行われる堆積プロセスに関して、表面上の汚染物質のタイプ及び堆積密度は、真空圧及びその圧力を構成する残存ガスの組成によって影響を受ける場合がある。
吸着原子が局所的な低エネルギー部位で捕捉されると、典型的には、いくつかの非限定的な例では、表面拡散が起こる前にエネルギー障壁が存在し得る。かかるエネルギー障壁は、図29においてΔE2911として表すことができる。いくつかの非限定的な例では、局所的な低エネルギー部位を逃れるためのエネルギー障壁ΔE2911が十分に大きい場合、その部位は核形成部位として機能し得る。
2920において、吸着原子は、露出層表面11上に拡散することができる。いくつかの非限定的な例では、局在化された吸収体の場合、吸着原子は、表面電位の最小値付近で振動し、吸着原子が脱着されるか、及び/又は吸着原子のクラスタによって形成される成長アイランド841及び/又は成長膜に組み込まれるまで、様々な隣接部位に移動する傾向があり得る。図29では、吸着原子の表面拡散と関連する活性化エネルギーは、E2921として表すことができる。
2930において、表面からの吸着原子の脱着と関連する活性化エネルギーは、Edes2931として表すことができる。当業者であれば、脱着されない吸着原子が露出層表面11上に残留し得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、かかる吸着原子は、露出層表面11上に拡散し、露出層表面11上にアイランド841を形成する吸着原子のクラスタの一部となり、及び/又は成長する膜及び/又は被膜の一部として組み込まれ得る。
吸着原子が表面に吸着した後、吸着原子は、表面から脱着することができ、あるいは表面をある距離だけ移動してから、脱着するか、他の吸着原子と相互機能して小さなクラスタを形成するか、又は成長する核に付着することができる。吸着原子が最初の吸着後に表面上に残留し得る時間の平均量は、以下の式で与えられる。
Figure 2024516165000124
上記の式において、
νは、表面の吸着原子の振動周波数であり、
kはボッツマン定数であり、
Tは温度である。
式TF1から、Edes2931の値が低いほど、吸着原子が表面から脱着することが容易になり、したがって吸着原子が表面に残留し得る時間が短くなることに留意されたい。吸着原子が拡散することができる平均距離は、以下の式で与えられる。
Figure 2024516165000125
式中、
αは格子定数である。
des2931の低い値、及び/又はE-2921の高い値の場合、吸着原子は、脱着前により短い距離を拡散することができ、したがって、成長中の核に付着するか、又は別の吸着原子若しくは吸着原子のクラスタと相互作用する可能性が低くなり得る。
粒子構造841の堆積層の形成の初期段階中、吸着された吸着原子は、相互作用して粒子構造841を形成することができ、単位面積当たりの粒子構造841の臨界濃度は、以下の式で与えられる。
Figure 2024516165000126
式中、
は、i吸着原子を含有する臨界クラスタを別々の吸着原子に解離するのに伴うエネルギーであり、
は吸着サイトの総堆積密度であり、
は、次式で与えられるモノマー堆積密度である。
Figure 2024516165000127
式中、
Figure 2024516165000128
は蒸気衝突率である。
典型的には、iは、堆積される材料の結晶構造に依存し得、安定した核を形成するための粒子構造841の臨界サイズを決定することができる。
粒子構造841を成長させるための臨界モノマー供給速度は、蒸気衝突の速度と、吸着原子が脱着する前に拡散することができる平均面積とによって与えられ得る。
Figure 2024516165000129
したがって、臨界核形成速度は、上記の式の組み合わせによって与えられ得る。
Figure 2024516165000130
上記の式から、吸着された吸着原子に対して低い脱着エネルギーを有し、吸着原子の拡散に対して高い活性化エネルギーを有し、高温であり、かつ/又は蒸気衝突速度に供される表面に対して、臨界核形成速度が抑制され得ることに留意されたい。
高真空条件下では、表面に衝突し得る分子のフラックス732(cm秒当たり)は、以下の式によって与えられ得る。
Figure 2024516165000131
式中、
Pは圧力であり、
Mは分子量である。
したがって、HOなどの反応性ガスのより高い分圧は、堆積中の表面上の汚染物質のより高い堆積密度をもたらし、Edes2931の増加、したがって核のより高い堆積密度をもたらし得る。
本開示では、「核形成阻害」は、表面上の堆積材料331の堆積が阻害され得るように、約0.3未満を含むが、それに限定されない、0に近くてもよいその上への堆積材料731の堆積に抗する初期付着確率を呈する表面を有し得る、被膜、材料、及び/又はその層を指すことができる。
本開示では、「核形成促進」は、被膜、材料、及び/又はその層であって、その上への堆積材料731の堆積に対して、限定はしないが約0.7より大きいことを含む1に近くてもよい初期付着確率を示す表面を有し、その結果、そのような表面への堆積材料731の堆積を容易にすることができる被膜、材料、及び/又はその層を指すことができる。
特定の理論に拘束されることを望むものではないが、かかる核の形状及びサイズ、並びにかかる核のアイランド841へのその後の成長、及びその後の薄膜への成長は、蒸気、表面、及び/又は凝縮された膜核の間の界面張力を非限定的に含む様々な要因に依存し得ると仮定され得る。
表面の核形成阻害及び/又は核形成促進特性の1つの尺度は、所与の堆積材料731の堆積に抗する表面の初期付着確率とすることができる。
いくつかの非限定的な例では、付着確率Sは、以下の式で与えられ得る。
Figure 2024516165000132
式中、
adsは、露出層表面11に残留する(すなわち、膜中に組み込まれる)吸着原子の数であり、
totalは、表面に衝突するモノマーの総数である。
1に等しい付着確率Sは、表面に衝突する全てのモノマーが吸着され、続いて成長膜に組み込まれることを指し示し得る。0に等しい付着確率Sは、表面に衝突する全てのモノマーが脱着され、その後、表面上に膜が形成され得ないことを指し示し得る。
様々な表面上の堆積材料731の付着確率Sは、Walker et al.,J.Phys.Chem.C2007,111,765(2006)によって記載されているようなデュアル水晶振動子マイクロバランス(quartz crystal microbalance、QCM)技術を含むがこれに限定されない、付着確率Sを測定する様々な技術を使用して評価し得る。C2007,111,765(2006)によって記載されているようなデュアル水晶振動子マイクロバランス(quartz crystal microbalance、QCM)技術を含むがこれに限定されない、付着確率Sを測定する様々な技術を使用して評価し得る。
堆積材料731の堆積密度が増加するにつれて(例えば、平均膜厚の増加)、付着確率Sは変化し得る。
したがって、初期付着確率Sは、相当数の臨界核が形成される前の表面の付着確率Sとして指定することができる。初期付着確率Sの1つの尺度は、その堆積の初期段階中の堆積材料731の堆積に抗する表面の付着確率Sを伴い得、表面にわたる堆積材料731の平均膜厚は、閾値以下である。いくつかの非限定的な例の説明において、初期付着確率の閾値は、いくつかの非限定的な例では、1nmとして指定され得る。平均付着確率
Figure 2024516165000133
は、以下の式で与えられ得る。
Figure 2024516165000134
式中、
nucは、粒子構造841で被覆されたエリアの付着確率Sであり、
nucは、粒子構造841によって被覆された基板表面の面積のパーセンテージである。
いくつかの非限定的な例では、低い初期付着確率は、平均膜厚の増加とともに増加し得る。これは、粒子構造841を有しない露出層表面11のエリア、いくつかの非限定的な例では、ベア基板10と、高い堆積密度を有するエリアとの間の付着確率の差に基づいて理解することができる。いくつかの非限定的な例では、粒子構造841の表面に衝突し得るモノマーは、1に近づき得る付着確率を有し得る。
図29に示すエネルギープロファイル2910、2920、2930に基づいて、脱着のための比較的低い活性化エネルギー(Edes2931)、及び/又は表面拡散のための比較的高い活性化エネルギー(E2921)を呈する材料が、パターニング被膜110として堆積され得、様々な用途での使用に好適であり得ることが仮定され得る。
特定の理論に束縛されることを望むものではないが、いくつかの非限定的な例では、核形成及び成長中に存在する様々な界面張力間の関係は、毛管現象理論におけるヤングの式に従って決定され得ると仮定することができる。
γsv=γfs+γvfcosθ (TF10)
式中、
γsv(図30)は、基板10と蒸気732との間の界面張力に対応し、
γfs(図30)は、堆積材料731と基板10との間の界面張力に対応し、
γvf(図30)は、蒸気732と膜との間の界面張力に対応し、
θは膜核接触角である。
図30は、この式で表される様々なパラメータ間の関係を解説し得る。
ヤングの式(式(TF10))に基づいて、アイランド成長の場合、膜核接触角は0を上回ってもよく、したがって、γsv<γfs+γvfとなることが導出され得る。
堆積材料731が基板10を「濡らす」層成長の場合、核接触角θは0に等しくてもよく、したがって、γsv=γfs+γvfとなる。
Stranski-Krastanov成長の場合、膜過成長の単位面積当たりの歪みエネルギーは、蒸気732と堆積材料731との間の界面張力に対して大きくなり得、γsv>γfs+γvfとなる。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、パターニング被膜110と基板10の露出層表面11との間の界面における堆積材料731の核形成及び成長モードは、θ>0であるアイランド成長モデルに従い得ると仮定することができる。
特に、パターニング被膜110が、堆積材料731の堆積に抗する比較的小さい初期付着確率(いくつかの非限定的な例では、Walkerらによって説明される二重QCM技術において識別される条件下)を示し得る場合、堆積材料731の比較的高い薄膜接触角が存在し得る。
反対に、堆積材料731が、パターニング被膜110を使用せずに、いくつかの非限定的な例では、シャドウマスク615を採用することによって、露出層表面11上に選択的に堆積され得るとき、かかる堆積材料731の核形成及び成長モードは異なり得る。具体的には、シャドウマスク615のパターニングプロセスを使用して形成された被膜は、少なくともいくつかの非限定的な例では、約10°未満の比較的低い薄膜接触角を呈し得ることが観察された。
ここで、少し驚くべきことに、いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110(及び/又はそれを構成するパターニング材料611)は、比較的低い臨界表面張力を示し得ることが見出されている。
当業者は、被膜、層、並びに/又はかかる被膜及び/若しくは層を構成する材料の「表面エネルギー」が、概して、被膜、層、及び/又は材料の臨界表面張力に対応し得ることを理解するであろう。表面エネルギーのいくつかのモデルによれば、表面の臨界表面張力は、かかる表面の表面エネルギーに実質的に対応し得る。
概して、低い表面エネルギーを有する材料は、低い分子間力を示し得る。概して、低い分子間力を有する材料は、高い分子間力を有する別の材料と比較して、より低い温度で容易に結晶化し得るか、又は他の相転移を受ける場合がある。少なくともいくつかの用途では、比較的低い温度で容易に結晶化し得るか、又は他の相転移を受け得る材料は、デバイスの長期性能、安定性、信頼性、及び/又は寿命に有害であり得る。
特定の理論に束縛されるものではないが、特定の低エネルギー表面は、比較的低い初期付着確率を呈し得るため、パターニング被膜110を形成するのに好適であり得ると仮定することができる。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、特に低表面エネルギー表面に関して、臨界表面張力は、表面エネルギーと正に相関し得ると仮定することができる。いくつかの非限定的な例では、比較的低い臨界表面張力を示す表面はまた、比較的低い表面エネルギーを示してもよく、比較的高い臨界表面張力を示す表面はまた、比較的高い表面エネルギーを示してもよい。
ヤングの式(式(TF10))を参照すると、より低い表面エネルギーは、より大きい接触角をもたらし得る一方で、γsvも低下させるため、かかる表面が、堆積材料731に対して低い濡れ性及び低い初期付着確率を有する可能性を高める。
臨界表面張力値は、様々な非限定的な例では、本明細書では、ほぼ常温常圧(normal temperature and pressure、NTP)で測定されたかかる値に対応し得、いくつかの非限定的な例では、20℃の温度、及び1atmの絶対圧力に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、表面の臨界表面張力は、Zisman,W.A.,「Advances in Chemistry」43(1964),p.1-51に更に詳述されるように、Zisman法に従って決定され得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の露出層表面11は、約20ダイン/cm以下、約19ダイン/cm以下、約18ダイン/cm以下、約17ダイン/cm以下、約16ダイン/cm以下、約15ダイン/cm以下、約13ダイン/cm以下、約12ダイン/cm以下、及び約11ダイン/cm以下のうちの1つの臨界表面張力を呈し得る。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜110の露出層表面11は、少なくとも約6ダイン/cm、少なくとも約7ダイン/cm、少なくとも約8ダイン/cm、少なくとも約9ダイン/cm、及び少なくとも約10ダイン/cmのうちの1つの臨界表面張力を呈し得る。
当業者は、固体の表面エネルギーを決定するための様々な方法及び理論が既知であり得ることを理解する。いくつかの非限定的な例では、表面エネルギーは、液体-蒸気界面と表面との間の接触角を測定するために、様々な液体が固体の表面と接触する接触角の一連の測定に基づいて計算及び/又は導出され得る。いくつかの非限定的な例では、固体表面の表面エネルギーは、表面を完全に濡らす最も高い表面張力を有する液体の表面張力に等しくてもよい。いくつかの非限定的な例では、Zismanプロットが、表面との0°の接触角をもたらす最高表面張力値を決定するために使用されてもよい。表面エネルギーのいくつかの理論によれば、固体表面と液体との間の様々なタイプの相互作用が、固体の表面エネルギーを決定する際に考慮され得る。いくつかの非限定的な例では、Owens/Wendt理論及び/又はFowkes理論を含むがこれらに限定されないいくつかの理論によれば、表面エネルギーは、分散成分及び非分散成分又は「極性」成分を含み得る。
特定の理論に束縛されることを望むものではないが、いくつかの非限定的な例では、堆積材料731の被膜の接触角は、堆積材料731が堆積されるパターニング被膜110の特性(初期付着確率を非限定的に含む)に少なくとも部分的に基づいて決定され得ると仮定することができる。したがって、比較的高い接触角を呈する堆積材料731の選択的堆積を可能にするパターニング材料611は、いくつかの利点を提供することができる。
当業者は、接触角θを測定するために、静的及び/又は動的な液滴法及びペンダントドロップ法を含むがこれらに限定されない様々な方法が使用され得ることを理解するであろう。
いくつかの非限定的な例では、脱着のための活性化エネルギー(Edes2931)(いくつかの非限定的な例では、約300Kの温度Tにおいて)は、熱エネルギーの約2倍以下、約1.5倍以下、約1.3倍以下、約1.2倍以下、約1.0倍以下、約0.8倍以下、及び約0.5倍以下のうちの1つであり得る。いくつかの非限定的な例では、表面拡散のための活性化エネルギー(E2921)(いくつかの非限定的な例では、約300Kの温度で)は、熱エネルギーの約1.0倍、約1.5倍、約1.8倍、約2倍、約3倍、約5倍、約7倍、及び約10倍のうちの1つを上回ってもよい。
特定の理論に束縛されることを望むものではないが、下地層の露出層表面11とパターニング被膜110との間の界面における、かつ/又は界面近傍での堆積材料731の薄膜核形成及び成長中に、パターニング被膜110による堆積材料731の固体表面の核形成の阻害に起因して、堆積材料731の縁部と下地層との間に比較的高い接触角が観察され得ると仮定することができる。かかる核形成阻害特性は、下地層、薄膜蒸気とパターニング被膜110との間の表面エネルギーの最小化によって推進され得る。
表面の核形成阻害及び/又は核形成促進特性の1つの尺度は、基準表面上の同じ堆積材料731の初期堆積速度に対する、表面上の所与の(導電性)堆積材料731の初期堆積速度であり得、両方の表面は、堆積材料731の蒸気フラックスに供され、かつ/又は曝露される。
定義
いくつかの非限定的な例では、光電子デバイスは、エレクトロルミネセントデバイスであり得る。いくつかの非限定的な例では、エレクトロルミネセントデバイスは、有機発光ダイオード(OLED)デバイスであり得る。いくつかの非限定的な例では、エレクトロルミネセントデバイスは、電子デバイスの一部であり得る。いくつかの非限定的な例では、エレクトロルミネセントデバイスは、OLED照明パネル若しくはモジュール、並びに/又は、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、eリーダなどのコンピューティングデバイスの、並びに/又は、モニタ及び/若しくはテレビセットなどの何らかの他の電子デバイスのOLEDディスプレイ若しくはモジュールであり得る。
いくつかの非限定的な例では、光電子デバイスは、光子を電気に変換する有機光起電力(organic photo-voltaic、OPV)デバイスであり得る。いくつかの非限定的な例において、光電子デバイスは、エレクトロルミネセント量子ドット(quantum dot、QD)デバイスであり得る。
本開示では、特に反対の指示がない限り、OLEDデバイスに言及するが、そのような開示は、いくつかの例では、当業者には明らかなように、OPV及び/又はQDデバイスを含むがこれらに限定されない、他の光電子デバイスに等しく適用可能にされ得ることを理解されたい。
かかるデバイスの構造は、2つの側面の各々から、すなわち、断面側面から、及び/又は側方(平面図)側面から説明され得る。
本開示では、基板がデバイスの「底部」であってもよく、層が基板の「上部」に配設されてもよい、上述の側方面に実質的に垂直に延在する方向の慣例に従ってもよい。かかる慣例に従って、第2の電極は、(少なくとも1つの層が堆積プロセスによって導入され得る製造プロセス中を含むがこれに限定されないいくつかの例の場合のように)基板が物理的に反転され得る場合であっても、示したデバイスの上部にあり得、それにより、層のうちの1つ(例えば、第1の電極であるがこれに限定されない)が配設され得る上面は、基板の物理的に下にあり得、堆積材料(図示せず)が上方に移動し、その上面上に薄膜として堆積されることを可能にする。
本明細書に断面側面を導入する文脈では、かかるデバイスの構成要素は、実質的に平面の側方層で示され得る。当業者であれば、かかる実質的に平面の表現は、解説のみを目的とするものであり得、かかるデバイスの側方範囲にわたって、異なる厚さ及び寸法の局所的な実質的に平面の層が存在してもよくいくつかの非限定的な例では、層が実質的に完全に存在しなくてもよく、かつ/又は非平面遷移領域(側方間隙及び更には不連続性を含む)によって分離された層を含むことを理解するであろう。したがって、解説目的のために、デバイスは、実質的に階層化された構造としてその断面側面で以下に示され得るが、以下で考察される平面図側面では、かかるデバイスは、特徴を画定するための多様なトポグラフィを解説し得、その各々は、断面側面で考察される階層化されたプロファイルを実質的に示し得る。
本開示では、「層(layer)」及び「層(strata)」という用語は、同様の概念を指すために互換的に使用され得る。
図に示される各層の厚さは、解説的なものにすぎず、必ずしも別の層に対する厚さを表すものではない。
説明を簡略にするために、本開示では、単一の層内の複数の要素の組み合わせをコロン「:」で表示する場合があり、一方、多層被膜内の複数の層を備える複数の要素(の組み合わせ)は、スラッシュ「/」によって2つのかかる層を分離することによって表示され得る。いくつかの非限定的な例では、スラッシュの後の層は、スラッシュに先行する層の後及び/又は上に堆積されてもよい。
説明のために、被膜、層、及び/又は材料が堆積され得る下部材料の露出層表面は、堆積時に被膜、層、及び/又は材料をその上に堆積させるために提示され得るそのような下部材料の表面であると理解され得る。
当業者であれば、構成要素、層、領域、及び/又はそれらの一部が、別の下部材料、構成要素、層、領域、及び/又は部分の上及び/又は上方に「形成される」、「配設される」、及び/又は「堆積される」と称される場合、そのような形成、配設、及び/又は堆積は、それらの間に介在する材料、構成要素、層、領域、及び/又は部分の可能性を伴って、そのような下部材料、構成要素、層、領域、及び/又は部分の(そのような形成、配設、及び/又は堆積の時点での)露出層表面上に直接的及び/又は間接的であり得ることを理解するであろう。
本開示では、「重なる」及び/又は「重なっている」という用語は、概して、複数の層及び/又は構造が配置され得る表面から実質的に垂直に離れるように延在する断面軸と交差するように配設された複数の層及び/又は構造を指すことができる。
本開示は、気相堆積に関して、少なくとも1つの層又は被膜を参照して、薄膜形成について考察するが、当業者は、いくつかの非限定的な例では、デバイスの様々な構成要素が、限定ではないが、蒸着(限定ではないが、熱蒸着、及び/又は電子ビーム蒸着を含む)、フォトリソグラフィ、印刷(限定ではないが、インクジェット、及び/又は蒸気ジェット印刷、リールツーリール印刷、及び/又はマイクロコンタクト転写印刷を含む)、PVD(限定ではないが、スパッタリングを含む)、化学気相堆積(chemical vapor deposition、CVD)(限定ではないが、プラズマ強化CVD(plasma-enhanced CVD、PECVD)、及び/又は有機気相堆積(organic vapor phase deposition、OVPD)を含む)、レーザアニーリング、レーザ誘起熱撮像(laser-induced thermal imaging、LITI)パターニング、原子層堆積(atomic-layer deposition、ALD)、被膜(限定ではないが、スピン被膜、ダイ被膜、ライン被膜、及び/又はスプレー被膜を含む)、及び/又はそれらの組み合わせ(集合的に「堆積プロセス」)を含む、多種多様な技術を使用して選択的に堆積され得ることを理解するであろう。
いくつかのプロセスは、シャドウマスクと組み合わせて使用され得、シャドウマスクは、いくつかの非限定的な例では、様々な層及び/又は被膜のいずれかの堆積中に、オープンマスク及び/又はファインメタルマスク(FMM)であり得、それに対して露出された下部材料の表面のある特定の部分への堆積材料の堆積をマスキング及び/又は妨げることによって様々なパターンを達成する。
本開示では、「蒸発」及び/又は「昇華」という用語は、概して、ソース材料が、例えば、非限定的に、加熱によって、蒸気に変換されて、非限定的に固体状態で、ターゲット表面上に堆積される、堆積プロセスを指すために互換的に使用され得る。理解されるように、蒸発堆積プロセスは、少なくとも1つのソース材料が低圧(真空を含むがこれに限定されない)環境下で蒸発及び/又は昇華されて蒸気モノマーを形成し、少なくとも1つの蒸発したソース材料の逆昇華によってターゲット表面上に堆積されるPVDプロセスの一種であり得る。ソース材料を加熱するために様々な異なる蒸発源を使用することができ、したがって、ソース材料を様々な方式で加熱することができることが、当業者によって理解されよう。いくつかの非限定的な例では、ソース材料は、電気フィラメント、電子ビーム、誘導加熱、及び/又は抵抗加熱によって加熱されてもよい。いくつかの非限定的な例では、ソース材料は、加熱されたるつぼ、加熱されたボート、クヌーセンセル(エフュージョン蒸発器源であり得る)、及び/又は任意の他のタイプの蒸発源に装填することができる。
いくつかの非限定的な例では、堆積ソース材料は混合物であり得る。いくつかの非限定的な例では、堆積ソース材料の混合物の少なくとも1つの成分は、堆積プロセス中に堆積されなくてもよい(又は、いくつかの非限定的な例では、かかる混合物の他の成分と比較して比較的少量で堆積されてもよい)。
本開示では、材料の層厚、膜厚、及び/又は平均層、及び/又は膜厚への言及は、その堆積のメカニズムにかかわらず、ターゲット露出層表面上に堆積される材料の量を指すことができ、これは、言及される層厚を有する材料の均一な厚さの層でターゲット表面を被覆するための材料の量に対応する。いくつかの非限定的な例では、10nmの材料の層厚を堆積させることは、表面上に堆積される材料の量が、10nmの厚さであり得る材料の均一な厚さの層を形成するための材料の量に対応し得ることを示し得る。いくつかの非限定的な例では、上で考察された薄膜が形成されるメカニズムを考慮すると、モノマーの可能な積層又はクラスタ化に起因して、堆積材料の実際の厚さは不均一であり得ることが理解されよう。いくつかの非限定的な例では、10nmの層厚を堆積させることは、10nmより大きい実際の厚さを有する堆積材料のいくつかの部分、又は10nm以下の実際の厚さを有する堆積材料の他の部分をもたらし得る。したがって、表面上に堆積された材料の特定の層厚は、いくつかの非限定的な例では、ターゲット表面にわたって堆積材料の平均厚さに対応し得る。
本開示では、基準層厚への言及は、高い初期付着確率又は初期付着係数を示す基準表面(すなわち、約1.0及び/又はそれに近い初期付着確率を有する表面)上に堆積され得る、堆積材料(Mgなど)の層厚を指すことができる。基準層厚は、ターゲット表面(限定ではないが、パターニング被膜の表面など)上に堆積された堆積材料の実際の厚さを示さなくてもよい。むしろ、基準層厚さは、ターゲット表面及び基準表面を同じ堆積期間にわたって堆積材料の同一の蒸気フラックスに供したときに、堆積速度及び基準層厚さを監視するために堆積チャンバ内に位置決めされた基準表面、一部の非限定的な例では、石英結晶の表面上に堆積される堆積材料の層厚さを指すことができる。当業者であれば、ターゲット表面及び基準表面が堆積中に同時に同一の蒸気フラックスに供されない場合には、適切なツーリングファクタを使用して、基準層の厚さを決定及び/又は監視することができることを理解するであろう。
本開示では、基準堆積速度は、堆積材料の層が、堆積チャンバ内で試料表面と同一に位置決めされ、構成された場合に、基準表面上で成長するであろう速度を指し得る。
本開示では、ある数Xの材料の単層を堆積させることへの言及は、例えば、非限定的に、閉鎖被膜で、材料の構成モノマーのX単層で露出層表面の所与の面積を被覆する量の材料を堆積させることを指すことができる。
本開示では、材料の単層の一部を堆積させることへの言及は、露出層表面の所与の面積のかかる一部を材料の構成モノマーの単層で被覆する量の材料を堆積させることを指すことができる。当業者は、いくつかの非限定的な例では、モノマーの可能なスタッキング及び/又はクラスタリングに起因して、表面の所与のエリアにわたる堆積材料の実際の局所的な厚さが不均一であり得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、材料の1つの単分子層を堆積させることは、材料によって被覆されていない表面の所与のエリアのいくつかの局所領域をもたらし得るが、表面の所与のエリアの他の局所領域は、その上に堆積された複数の原子層及び/又は分子層を有し得る。
本開示では、ターゲット表面(及び/又はそのターゲット領域)は、任意の好適な決定メカニズムによって決定されるように、ターゲット表面上に材料が実質的に不在であり得る場合、材料を「実質的に欠いている」、「実質的に含まない」、及び/又は「実質的に被覆されていない」とみなされ得る。
本開示では、「付着確率」及び「付着係数」という用語は、互換的に使用され得る。
本開示では、「核形成」という用語は、気相中のモノマーが表面上に凝縮して核を形成する、薄膜形成プロセスの核形成段階を指し得る。
本開示では、いくつかの非限定的な例では、文脈が示すように、「パターニング被膜」及び「パターニング材料」という用語は、同様の概念を指すために交換可能に使用されてもよく、堆積層をパターニングするために選択的に堆積される文脈での本明細書のパターニング被膜への言及は、いくつかの非限定的な例では、堆積材料及び/又は電極被膜材料をパターニングするためのその選択的堆積の文脈でのパターニング材料に適用可能であってもよい。
同様に、いくつかの非限定的な例では、文脈が示すように、「パターニング被膜」及び「パターニング材料」という用語は、同様の概念を指すために交換可能に使用されてもよく、堆積層をパターニングするために選択的に堆積される文脈での本明細書のNPCへの言及は、いくつかの非限定的な例では、堆積材料及び/又は電極被膜をパターニングするためのその選択的堆積の文脈でのNPCに適用可能であってもよい。
パターニング材料は、核形成阻害又は核形成促進のいずれかであり得るが、本開示では、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、本明細書におけるパターニング材料への言及は、NICへの言及であることが意図される。
いくつかの非限定的な例では、パターニング被膜への言及は、本明細書に記載される特定の組成物を有する被膜を意味し得る。
本開示では、「堆積層」、「導電性被膜」、及び「電極被膜」という用語は、パターニング被膜の選択的堆積によってパターニングされるという文脈において、本明細書の堆積層と同様の概念及び言及を指すために交換可能に使用され得、及び/又はNPCは、いくつかの非限定的な例では、パターニング材料の選択的堆積によってパターニングされるという文脈において、堆積層に適用可能であり得る。いくつかの非限定的な例では、電極被膜への言及は、本明細書に記載されるような特定の組成を有する被膜を意味し得る。同様に、本開示では、「堆積層材料」、「堆積材料」、「導電性被膜材料」、及び「電極被膜材料」という用語は、本明細書の堆積材料に対する同様の概念及び言及を指すために交換可能に使用され得る。
いくつかの非限定的な例では、化合物の断片又は一部を示す分子式は、(記号で示される)アスタリスクに接続された少なくとも1つの結合を含み得、これらは、そのような断片又は一部が付着し得る化合物の別の原子(図示せず)への結合を示すために使用され得る。
本開示では、有機材料は、限定されるものではないが、多種多様な有機分子及び/又は有機ポリマーを含み得ることが当業者に理解されよう。更に、元素及び/又は無機化合物を非限定的に含む様々な無機物質でドープされた有機材料が、依然として有機材料とみなされ得ることが、当業者によって理解されよう。なお更に、様々な有機材料が使用され得ること、及び本明細書中に記載されるプロセスは、概して、かかる有機材料の全範囲に適用可能であることが、当業者によって理解されよう。なお更に、金属及び/又は他の有機元素を含有する有機材料も有機材料とみなすことができることは、当業者によって理解されよう。なお更に、様々な有機材料が分子、オリゴマー、及び/又はポリマーであり得ることが、当業者によって理解されよう。
本明細書で使用されるように、有機-無機ハイブリッド材料は、概して、有機成分及び無機成分の両方を含む材料を指し得る。いくつかの非限定的な例では、かかる有機-無機ハイブリッド材料は、有機部分及び無機部分を含む有機-無機ハイブリッド化合物を含み得る。かかる有機-無機ハイブリッド化合物の非限定的な例としては、無機足場が少なくとも1つの有機官能基で官能化されているものが挙げられる。かかる有機-無機ハイブリッド材料の非限定的な例としては、シロキサン基、シルセスキオキサン基、多面体オリゴマーシルセスキオキサン(polyhedral oligomeric silsesquioxane、POSS)基、ホスファゼン基、及び金属錯体のうちの少なくとも1つを含むものが挙げられる。
本開示では、半導体材料は、概してバンド間隙を示す材料として説明され得る。いくつかの非限定的な例では、バンド間隙は、半導体材料の最高被占分子軌道(highest occupied molecular orbital、HOMO)と最低空分子軌道(lowest unoccupied molecular orbital、LUMO)との間に形成され得る。したがって、半導体材料は、概して、導電性材料(金属を非限定的に含む)の導電率以下であるが、絶縁材料(ガラスを非限定的に含む)の導電率よりも大きい導電率を示す。いくつかの非限定的な例では、半導体材料は、有機半導体材料を含み得る。いくつかの非限定的な例では、半導体材料は、無機半導体材料を含み得る。
本明細書で使用されるように、オリゴマーは、概して、少なくとも2つのモノマー単位又はモノマーを含む材料を指し得る。当業者によって理解されるように、オリゴマーは、限定されないが、(1)その中に含有されるモノマー単位の数、(2)分子量、及び(3)他の材料特性及び/又は特徴を含む少なくとも1つの態様において、ポリマーとは異なり得る。いくつかの非限定的な例では、ポリマー及びオリゴマーの更なる説明は、Naka K.(2014)Monomers,Oligomers,Polymers,and Macromolecules(Overview),and in Kobayashi S.,Mullen K.(eds.)Encyclopedia of Polymeric Nanomaterials,Springer,Berlin,Heidelbergにおいて見出され得る。
オリゴマー又はポリマーは、概して、一緒に化学的に結合して分子を形成し得るモノマー単位を含み得る。かかるモノマー単位は、分子が繰り返しモノマー単位によって主に形成されるように、互いに実質的に同一であってもよく、又は分子は、複数の異なるモノマー単位を含み得る。追加的に、分子は、分子のモノマー単位とは異なり得る少なくとも1つの末端単位を含み得る。オリゴマー又はポリマーは、直鎖状、分岐状、環状、シクロ直鎖状、及び/又は架橋されていてもよい。オリゴマー又はポリマーは、繰り返しパターンで、かつ/又は異なるモノマー単位の交互ブロックで配置された複数の異なるモノマー単位を含み得る。
本開示では、OLEDデバイス中の層は、いくつかの非限定的な例では、有機半導体材料を含み得るので、「半導体層」という用語は、「有機層」と互換的に使用され得る。
本発明では、無機物は、無機材料を主成分とする物質を指し得る。本開示では、無機材料は、限定されないが、金属、ガラス、及び/又は鉱物を含む、有機材料であるとはみなされない任意の材料を含み得る。
本開示では、本明細書で使用される場合の「開口率」という用語は、概して、ディスプレイパネル(の一部)内の面積の、そのようなディスプレイパネル(の一部)内に存在する少なくとも1つの特徴によって占有される、及び/又はそれに起因する、平面図における割合を指す。
本開示では、「EM放射線」、「光子」、及び「光」という用語は、同様の概念を指すために交換可能に使用され得る。本開示では、EM放射線は、可視スペクトル内、赤外線(infrared、IR)領域(IRスペクトル)では、近赤外領域(NIRスペクトル)、紫外(ultraviolet、UV)領域(UVスペクトル)、及び/又はそのUVA領域(UVAスペクトル)(約315~400nmの波長範囲に対応し得る)、及び/又はそのUVB領域(UVBスペクトル)(約280~315nmの波長に対応し得る)内にある波長を有し得る。
本開示では、本明細書で使用される「可視スペクトル」という用語は、概して、EMスペクトルの可視部における少なくとも1つの波長を指す。
当業者によって理解されるように、かかる可視部は、約380~740nmの任意の波長に対応し得る。概して、エレクトロルミネセントデバイスは、約425~725nmの範囲の波長を有するEM放射線、より具体的には、いくつかの非限定的な例では、それぞれ、B(青)、G(緑)、及びR(赤)サブピクセルに対応する、456nm、528nm、及び624nmのピーク放射波長を有するEM放射線を放射及び/又は透過するように構成され得る。したがって、かかるエレクトロルミネセントデバイスの文脈では、可視部は、約425~725nm、又は約456~624nmの任意の波長を指し得る。可視スペクトル内の波長を有するEM放射線は、いくつかの非限定的な例では、本明細書では「可視光」と称されることもある。
本開示において、本明細書で使用される「発光スペクトル」という用語は、概して、光電子デバイスによって放射される光のエレクトロルミネセンススペクトルを指す。いくつかの非限定的な例では、発光スペクトルは、いくつかの非限定的な例では、ある波長範囲にわたるEM放射線の強度を測定することができる分光光度計などの光学機器を使用して検出することができる。
本開示では、本明細書で使用される「開始波長」という用語は、概して、発光スペクトル内で発光が検出される最も低い波長を指すことができる。
本開示では、「ピーク波長」という用語は、概して放射スペクトル内で最大光度が検出される波長を指し得る。
いくつかの非限定的な例では、開始波長は、ピーク波長未満であり得る。いくつかの非限定的な例では、開始波長λonsetは、光度が、ピーク波長における光度の約10%以下、約5%以下、約3%以下、約1%以下、約0.5%以下、約0.1%以下、及び約0.01%以下のうちの1つである波長に対応し得る。
いくつかの非限定的な例では、可視スペクトルのR(赤)部分に存在する放射スペクトルは、約600~640nmの波長範囲に存在し得るピーク波長によって特徴付けられ得、いくつかの非限定的な例では、実質的に約620nmであり得る。
いくつかの非限定的な例では、可視スペクトルのG(緑)部分に存在する放射スペクトルは、約510~540nmの波長範囲に存在し得るピーク波長によって特徴付けられ得、いくつかの非限定的な例では、実質的に約530nmであり得る。
いくつかの非限定的な例では、可視スペクトルのB(青)部分にある放射スペクトルは、約450~460nmの波長範囲にあり得るピーク波長λmaxによって特徴付けられ得、いくつかの非限定的な例では、実質的に約455nmであり得る。
本開示では、本明細書で使用される「IR信号」という用語は、概して、EMスペクトルのIRサブセット(IRスペクトル)内の波長を有するEM放射線を指し得る。IR信号は、いくつかの非限定的な例では、その近赤外(near-infrared、NIR)サブセット(NIRスペクトル)に対応する波長を有し得る。いくつかの非限定的な例では、NIR信号は、約750~1400nm、約750~1300nm、約800~1300nm、約800~1200nm、約850~1300nm、及び約900~1300nmのうちの1つの波長を有することができる。
本開示では、「吸収スペクトル」という用語は、本明細書で使用される場合、概して、吸収が集中し得るEMスペクトルの波長(サブ)範囲を指し得る。
本開示では、本明細書で使用される「吸収端」、「吸収不連続性」、及び/又は「吸収限界」という用語は、概して、物質の吸収スペクトルにおける鋭い不連続性を指し得る。いくつかの非限定的な例では、吸収端は、吸収されたEM放射線のエネルギーが電子遷移及び/又はイオン化ポテンシャルに対応し得る波長で生じる傾向があり得る。
本開示では、本明細書で使用される「吸光係数」という用語は、概して、EM係数が材料を通って伝搬するときに減衰され得る程度を指し得る。いくつかの非限定的な例では、吸光係数は、複素屈折率の虚数成分kに対応すると理解され得る。いくつかの非限定的な例では、材料の吸光係数は、偏光解析法を非限定的に含む様々な方法によって測定することができる。
本開示では、媒体を説明するために本明細書で使用される「屈折率(refractive index)」及び/又は「屈折率(index)」という用語は、真空中の光の速度に対するかかる媒体中の光の速度の比から計算される値を指し得る。本開示では、特に、薄膜層及び/又は被膜を非限定的に含む実質的に透明な材料の特性を説明するために使用される場合、これらの用語は、式N=n+ikにおける実数部nに対応し得、式中、Nは、複素屈折率を表し得、kは、吸光係数を表し得る。
当業者によって理解されるように、限定ではないが、薄膜層及び/又は被膜を含む、実質的に透明な材料は、概して、可視スペクトル内で比較的低い吸光係数値を示し得るため、式の虚数成分は、複素屈折率にほとんど寄与しない場合がある。一方、例えば、金属薄膜によって形成された光透過性電極は、可視スペクトルにおいて比較的低い屈折率値及び比較的高い吸光係数値を示し得る。したがって、かかる薄膜の複素屈折率Nは、主にその虚数成分kによって決定され得る。
本開示では、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、屈折率への特定性を伴わない言及は、複素屈折率Nの実数部nへの言及であることが意図され得る。
いくつかの非限定的な例では、屈折率と透過率との間には概して正の相関があり得、又は換言すれば、屈折率と吸収との間には概して負の相関があり得る。いくつかの非限定的な例では、物質の吸収端は、吸光係数が0に近づく波長に対応し得る。
本開示では、ピクセルの概念は、その少なくとも1つのサブピクセルの概念と併せて考察され得る。単に説明を簡略にするために、かかる複合概念は、本明細書では「(サブ)ピクセル」と称されることがあり、かかる用語は、文脈上別段の指示がない限り、ピクセル及び/又はその少なくとも1つのサブピクセルのいずれか又は両方を示唆するものと理解され得る。
いくつかの非限定的な例では、表面上の材料の量の1つの尺度は、かかる材料による表面の被覆率であり得る。いくつかの非限定的な例では、表面被覆率は、TEM、AFM、及び/又はSEMを含むがこれらに限定されない様々な撮像技術を使用して評価することができる。
本開示では、「粒子」、「アイランド」、及び「クラスタ」という用語は、類似の概念を指すために交換可能に使用され得る。
本開示では、説明を簡略にするために、本明細書で使用される「被膜」、「閉鎖被膜」、及び/又は「閉鎖膜」という用語は、薄膜構造、及び/又は堆積層に使用される堆積材料の被膜を指すことができ、表面の関連する部分は、それによって実質的に被覆されてもよく、したがって、かかる表面は、その上に堆積された被膜によって、又はそれを通して実質的に露出されない場合がある。
本開示では、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、薄膜への特定性のない言及は、実質的な閉鎖被膜への言及であることが意図され得る。
いくつかの非限定的な例では、堆積層及び/又は堆積材料の閉鎖被膜は、いくつかの非限定的な例では、下地表面の一部を被覆するように配設されてもよく、かかる部分内で、その中の下地表面の約40%以下、約30%以下、約25%以下、約20%以下、約15%以下、約10%以下、約5%以下、約3%以下、及び約1%以下のうちの1つが、閉鎖被膜によって、又は閉鎖被膜を通して露出されてもよい。
当業者であれば、限定されるものではないが、本明細書に記載されるものを含む様々な技術及びプロセスを用いて閉鎖被膜をパターニングして、閉鎖被膜の堆積後に露出されるべき下地表面の露出層表面の一部を意図的に残すことができることを理解するであろう。本開示では、かかるパターニングされた膜は、それにもかかわらず、いくつかの非限定的な例では、かかるパターニングの文脈内で、下地表面の露出層表面のかかる故意に露出された部分の間に堆積される薄膜及び/又は被膜が、それ自体実質的な閉鎖被膜を含む場合、閉鎖被膜を構成するとみなすことができる。
当業者は、堆積プロセスにおける固有の変動性、及びいくつかの非限定的な例では、堆積材料、いくつかの非限定的な例では、堆積材料、及び下部材料の露出層表面のいずれか又は両方における不純物の存在に起因して、本明細書に記載されるものを含むがこれらに限定されない様々な技術及びプロセスを使用する薄膜の堆積は、それにもかかわらず、ピンホール、裂け目、及び/又は亀裂を含むがこれらに限定されない小さな開口部の形成をもたらし得ることを理解するであろう。本開示では、いくつかの非限定的な例では、堆積される薄膜及び/又は被膜が、実質的な閉鎖被膜を含み、かかる開口の存在にもかかわらず、記載される任意の特定の被覆率基準を満たす場合、かかる薄膜は、それにもかかわらず、閉鎖被膜を構成するとみなすことができる。
本開示では、説明を簡略にするために、本明細書で使用される「不連続層」という用語は、堆積層に使用される材料の薄膜構造及び/又は被膜を指すことができ、それによって被覆された表面の関連部分は、かかる材料を実質的に欠いていてもよく、その閉鎖被膜を形成することもない。いくつかの非限定的な例では、堆積材料の不連続層は、かかる表面上に配設された複数の離散したアイランドとして現れ得る。
本開示では、説明を簡単にするために、閉じた被膜が形成された段階に(まだ)達していない、下部材料の露出層表面上への蒸気モノマーの堆積の結果を、「中間段階層」と呼ぶことがある。いくつかの非限定的な例では、かかる中間段階層は、堆積プロセスが完了していないことを反映してもよく、かかる中間段階層は、閉鎖被膜の形成の中間段階とみなすことができる。いくつかの非限定的な例では、中間段階層は、完了した堆積プロセスの結果であってもよく、したがって、それ自体で形成の最終段階を構成してもよい。
いくつかの非限定的な例では、中間段階層は、不連続層よりも薄膜に酷似し得るが、少なくとも1つの樹枝状突起及び/又は少なくとも1つの樹枝状凹部を含むがこれらに限定されない開口及び/又は間隙を表面被覆において有し得る。いくつかの非限定的な例では、かかる中間段階層は、閉鎖被膜を形成しないように、堆積材料の単一の単層の一部を備え得る。
本開示では、説明を簡略にするために、堆積層を非限定的に含む被膜に関して、「樹枝状(dendritic)」という用語は、側方面から見たときに分岐構造に似た特徴を指し得る。いくつかの非限定的な例では、堆積層は、樹枝状突起及び/又は樹枝状凹部を含み得る。いくつかの非限定的な例では、樹枝状突起は、物理的に接続され、実質的に外側に延在する複数の短い突起を含む分岐構造を示す堆積層の一部に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、樹枝状凹部は、物理的に接続され、実質的に外向きに延在する堆積層の間隙、開口部、及び/又は被覆されていない部分の分岐構造に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、樹枝状凹部は、樹枝状突起のパターンに対する鏡像及び/又は逆パターンを含むがこれらに限定されないパターンに対応し得る。いくつかの非限定的な例では、樹枝状突起及び/又は樹枝状凹部は、フラクタルパターン、メッシュ、ウェブ、及び/又は交互嵌合構造を示す、かつ/又は模倣する構成を有し得る。
いくつかの非限定的な例では、シート抵抗は、かかる構成要素、層、及び/又は部品を通過する電流の特性を変更し得る、構成要素、層、及び/又は部品の特性であり得る。いくつかの非限定的な例では、被膜のシート抵抗は、概して、デバイスの他の構成要素、層、及び/又は部品から分離して測定及び/又は決定される、被膜の特徴的シート抵抗に対応し得る。
本開示では、堆積密度は、いくつかの非限定的な例では、その中の堆積材料の面積及び/又は体積を備え得る、領域内の分布を指し得る。当業者は、かかる堆積密度が、かかる堆積材料を含み得る粒子構造自体内の質量又は材料の密度と無関係であり得ることを理解するであろう。本開示では、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、堆積密度及び/又は密度への言及は、エリア内の少なくとも1つの粒子を非限定的に含む、かかる堆積材料の分布への言及であることが意図され得る。
いくつかの非限定的な例では、金属の結合解離エネルギーは、金属の2つの同一の原子によって形成される二原子分子の結合の破壊から298Kで測定される標準状態エンタルピー変化に対応し得る。結合解離エネルギーは、いくつかの非限定的な例では、Luo,Yu-Ran,「Bond Dissociation Energies」(2010)を含むがこれらに限定されない既知の文献に基づいて決定され得る。
特定の理論に拘束されることを望むものではないが、NPCを提供することにより、特定の表面上への堆積層の堆積が容易になり得ると仮定される。
NPCを形成するのに好適な材料の非限定的な例は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、及び/又はポスト遷移金属、金属フッ化物、金属酸化物、及び/又はフラーレンを含むがこれらに限定されない少なくとも1つの金属を含み得るが、これらに限定されない。
そのような材料の非限定的な例は、Ca、Ag、Mg、Yb、ITO、IZO、ZnO、フッ化イッテルビウム(YbF)、フッ化マグネシウム(MgF)、及び/又はフッ化セシウム(CsF)を含む。
本開示では、「フラーレン」という用語は、概して、炭素分子を含む材料を指し得る。フラーレン分子の非限定的な例としては、閉じたシェルを形成する複数の炭素原子を含み、かつ限定はしないが、球形及び/又は半球形の形状であり得る、三次元骨格を非限定的に含む炭素ケージ分子が挙げられる。いくつかの非限定的な例では、フラーレン分子は、Cとして指定されてもよく、nは、フラーレン分子の炭素骨格に含まれる複数の炭素原子に対応する整数であり得る。フラーレン分子の非限定的な例としては、Cが挙げられ、式中、nは、50~250の範囲であり得、例えば、限定されないが、C60、C70、C72、C74、C76、C78、C80、C82、及びC84などである。フラーレン分子の更なる非限定的な例としては、単壁カーボンナノチューブ及び/又は多壁カーボンナノチューブを含むがこれらに限定されない、チューブ状及び/又は円筒形状の炭素分子が挙げられる。
発見及び実験的観察に基づいて、本明細書で更に議論されるように、限定はしないが、フラーレン、限定はしないが、Ag及び/若しくはYbを含む金属、並びに/又は限定はしないが、ITO及び/若しくはIZOを含む金属酸化物を含む核形成促進材料が、限定はしないが、Mgを含む堆積層の堆積のための核形成部位として機能し得ることを仮定することができる。
いくつかの非限定的な例では、NPCを形成するための使用に好適な材料として、少なくとも約0.4、少なくとも約0.5、少なくとも約0.6、少なくとも約0.7、少なくとも約0.75、少なくとも約0.8、少なくとも約0.9、少なくとも約0.93、少なくとも約0.95、少なくとも約0.98、若しくは少なくとも約0.99のうちの少なくとも1つの堆積層の材料の初期付着確率を示すか、又はそれを有するものとして特徴付けられるものが挙げられる。
いくつかの非限定的な例では、限定されないが、フラーレン処理された表面上での蒸発プロセスを使用してMgが堆積されるシナリオでは、いくつかの非限定的な例では、フラーレン分子は、Mg堆積のための安定した核の形成を促進し得る核形成部位として機能し得る。
いくつかの非限定的な例では、フラーレンを含むがこれに限定されないNPCの単分子層以下が、Mgの堆積のための核形成部位として機能するように、処理された表面上に提供され得る。
いくつかの非限定的な例では、その上にNPCの複数の単層を堆積させることによって表面を処理することは、より多数の核形成部位、したがって、より高い初期付着確率をもたらし得る。
当業者であれば、表面上に堆積されるフラーレンを含むがこれに限定されない材料の量は、1つの単層よりも多くても少なくてもよいことを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、かかる表面は、核形成助長材料及び/又は核形成阻害材料の約0.1、約1、約10、及びそれを上回る単層のうちの1つを堆積させることによって処理することができる。
いくつかの非限定的な例では、下部材料の露出層表面上に堆積されたNPCの平均層厚は、約1~5nm及び約1~3nmのうちの1つであり得る。
本開示の特徴又は態様がマーカッシュグループに関して説明され得る場合、本開示はまた、それによって、そのようなマーカッシュグループのメンバーのサブグループの任意の個々のメンバーに関して説明され得ることが、当業者によって理解されるであろう。
用語
単数形での言及は、別段の記載がない限り、複数形を含むことができ、逆もまた同様である。
本明細書で使用されるように、「第1の」及び「第2の」などの関係用語、並びに「a」、「b」などの番号付けデバイスは、かかるエンティティ又は要素間の任意の物理的又は論理的関係あるいは順序を必ずしも要求又は暗示することなく、1つのエンティティ又は要素を別のエンティティ又は要素から区別するためだけに使用され得る。
「含む(including)」及び「備える(comprising)」という用語は、拡張的かつ非限定的に使用されてもよく、したがって、「含むが、それに限定されない」を意味すると解釈されるべきである。「例(example)」及び「例示的(exemplary)」という用語は、単に、解説目的で事例を識別するために使用され得、本発明の範囲を述べられた事例に限定するものと解釈されるべきではない。具体的には、「例示的」という用語は、設計、性能、又はその他の点に関してであれ、それが使用される表現に対して、任意の寛大な、有益な、又は他の品質を表示するか、又は付与するものと解釈されるべきではない。
更に、「臨界」という用語は、特に「臨界核」、「臨界核形成速度」、「臨界濃度」、「臨界クラスタ」、「臨界モノマー」、「臨界粒子構造サイズ」、及び/又は「臨界表面張力」という表現で使用される場合、当業者に精通される用語であってもよく、ある品質、特性又は現象が明確な変化を受ける測定値若しくは点に関連するか、又はその状態にあることを含む。したがって、「臨界」という用語は、設計、性能、又はその他の点に関してであれ、それが使用される表現に対して何らかの重要性若しくは重要性を表示するか又は与えるものと解釈されるべきではない。
任意の形態の「結合する」及び「通信する」という用語は、光学的、電気的、機械的、化学的、又はその他にかかわらず、何らかのインターフェース、デバイス、中間構成要素、又は接続を介した直接接続若しくは間接接続のいずれかを意味することが意図され得る。
別の構成要素に対する第1の構成要素、及び/又は別の構成要素を「被覆する(covering)」若しくは「被覆する(covers)」に関して使用される場合の「上(on)」又は「上(over)」という用語は、第1の構成要素が他の構成要素の直接上にある(それと物理的に接触していることを非限定的に含む)状況、並びに少なくとも1つの介在構成要素が第1の構成要素と他の構成要素との間に位置決めされている場合を包含し得る。
「上方(upward)」、「下方(downward)」、「左(left)」及び「右(right)」などの方向を示す用語は、別段の記載がない限り、参照される図面における方向を指すために使用され得る。同様に、「内向き(inward)」及び「外向き(outward)」などの単語は、それぞれ、デバイス、エリア、若しくは体積、又はそれらの指定された部分の幾何学的中心に向かう方向、及びそれから離れる方向を指すために使用され得る。更に、本明細書に記載される全ての寸法は、単に特定の例を解説する目的の一例であることが意図されてもよく、本開示の範囲を、指定され得るような寸法から逸脱し得る任意の例に限定することが意図されなくてもよい。
本明細書で使用されるように、「実質的に」、「実質的な」、「およそ」、及び/又は「約」という用語は、小さい変動を表示し、説明するために使用され得る。事象又は状況と併せて使用される場合、かかる用語は、事象又は状況が正確に発生する事例、並びに事象又は状況が非常に近似して発生する事例を指し得る。いくつかの非限定的な例では、数値と併せて使用される場合、かかる用語は、約±5%以下、約±4%以下、約±3%以下、約±2%以下、約±1%以下、約±0.5%以下、約±0.1%以下、及び約±0.05%以下のうちの1つなど、かかる数値の約±10%以下の変動の範囲を指し得る。
本明細書で使用される場合、「から実質的に構成される(consisting substantially of)」という語句は、具体的に列挙された要素、及び記載された技術の基本的かつ新規な特徴に実質的に影響を及ぼさない任意の追加の要素を含むと理解されてもよく、一方、いかなる修飾語も使用しない「から構成される(consisting of)」という語句は、具体的に列挙されていない任意の要素を除外してもよい。
当業者によって理解されるように、任意の及び全ての目的のために、特に書面による説明を提供することに関して、本明細書に開示される全ての範囲はまた、任意の及び全ての可能なサブ範囲、及び/又はそのサブ範囲の組み合わせを包含し得る。任意の列挙された範囲は、十分に説明するものとして、かつ/又は同じ範囲が、半分、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1などを非限定的に含む、少なくともその等しい分数に分割されることを十分に説明及び/又は可能にするものとして容易に認識され得る。非限定的な例として、本明細書で考察される各範囲は、下3分の1、中央3分の1、及び/又は上3分の1などに容易に分割され得る。
また、当業者によって理解されるように、「最大で」、「少なくとも」、「より大きい」、「より小さい」などの全ての言語及び/又は用語は、列挙される範囲を含み得、及び/又はそれを指し得、また、本明細書で議論されるように、後に部分範囲に分割され得る範囲を指し得る。
当業者によって理解されるように、範囲は、列挙された範囲の各個々のメンバーを含み得る。
一般事項
要約の目的は、関連する特許庁又は一般公衆、具体的には、特許又は法律の用語又は語法に精通していない当業者が、大まかな調査から、技術的開示の性質を迅速に判断することを可能にすることである。要約は、本開示の範囲を定義することを意図するものではなく、また、本開示の範囲を限定することを意図するものでもない。
本開示の一例の構造、製造、及び使用は、上で考察されている。考察される特定の例は、本明細書で開示される概念を作成及び使用するための特定の方法の単なる解説にすぎず、本開示の範囲を限定するものではない。むしろ、本明細書に記載された一般的な原理は、本開示の範囲の単なる解説にすぎない。
本明細書に具体的に開示されているか否かにかかわらず、特許請求の範囲によって説明され、提供される実装形態の詳細によって説明されず、変更、省略、追加若しくは置換によって、並びに/又は任意の要素及び/若しくは限定がない場合に代替形態及び/若しくは同等の機能要素を用いて修正され得る本開示は、当業者には明らかであり、本明細書に開示される例に対して行われ得、本開示から逸脱することなく、多種多様な特定の状況において具現化され得る多くの適用可能な発明概念を提供し得ることを理解されたい。
具体的には、上述の例のうちの少なくとも1つにおいて記載及び解説された特徴、技術、システム、サブシステム、及び方法は、個別又は別個として記載及び解説されているか否かにかかわらず、本開示の範囲から逸脱することなく別のシステムにおいて組み合わせるか又は統合して、明示的に上述されていない場合がある特徴の組み合わせ又は部分的組み合わせから構成される代替的な例を創出することができ、又は特定の特徴を省略するか又は実装しないことが可能である。かかる組み合わせ及び部分的組み合わせに好適な特徴は、本出願を全体として検討すれば、当業者には容易に明らかになるであろう。変更、置換、及び修正の他の例は、容易に確認可能であり、本明細書に開示される趣旨及び範囲から逸脱することなく行うことができる。
本開示の原理、態様、及び例、並びにそれらの特定の例を列挙する本明細書の全ての記述は、それらの構造的均等物と機能的均等物の両方を包含し、技術における全ての好適な変更を網羅し、包含することが意図される。追加的に、そのような均等物は、現在知られている均等物及び将来開発される均等物、すなわち、構造にかかわらず同じ機能を実行する開発された任意の要素の両方を含むことが意図されている。
付記
本開示は、限定されないが、以下の付記を含む。
パターニング被膜は、パターニング材料411を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜の堆積材料531の堆積に抗する初期付着確率は、露出層表面の堆積材料531の堆積に抗する初期付着確率以下である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、堆積材料531の閉鎖被膜を実質的に欠いている、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、約0.9以下、約0.3以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.08以下、約0.05以下、約0.03以下、約0.02以下、約0.01以下、約0.008以下、約0.005以下、約0.003以下、約0.001以下、約0.0008以下、約0.0005以下、約0.0003以下、及び約0.0001以下のうちの少なくとも1つである、堆積材料531の堆積に抗する初期付着確率を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、約0.9以下、約0.3以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.08以下、約0.05以下、約0.03以下、約0.02以下、約0.01以下、約0.008以下、約0.005以下、約0.003以下、約0.001以下、約0.0008以下、約0.0005以下、約0.0003以下、及び約0.0001以下のうちの少なくとも1つである、銀(Ag)及びマグネシウム(Mg)のうちの少なくとも一方の堆積に抗する初期付着確率を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、約0.15~0.0001、約0.1~0.0003、約0.08~0.0005、約0.08~0.0008、約0.05~0.001、約0.03~0.0001、約0.03~0.0003、約0.03~0.0005、約0.03~0.0008、約0.03~0.001、約0.03~0.005、約0.03~0.008、約0.03~0.01、約0.02~0.0001、約0.02~0.0003、約0.02~0.0005、約0.02~0.0008、約0.02~0.001、約0.02~0.005、約0.02~0.008、約0.02~0.01、約0.01~0.0001、約0.01~0.0003、約0.01~0.0005、約0.01~0.0008、約0.01~0.001、約0.01~0.005、約0.01~0.008、約0.008~-0.0001、約0.008~0.0003、約0.008~0.0005、約0.008~0.0008、約0.008~0.001、約0.008~0.005、約0.005~0.0001、約0.005~0.0003、約0.005~0.0005、約0.005~0.0008、及び約0.005~0.001のうちの少なくとも1つの、堆積材料531の堆積に抗する初期付着確率を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、約0.3、0.2、0.18、0.15、0.13、0.1、0.08、0.05、0.03、0.02、0.01、0.008、0.005、0.003、及び0.001のうちの少なくとも1つである閾値以下である、堆積材料531の堆積に抗する初期付着確率を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、Ag、Mg、イッテルビウム(Yb)、カドミウム(Cd)、及び亜鉛(Zn)のうちの少なくとも1つの堆積に抗する、閾値以下である初期付着確率を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
閾値は、第1の堆積材料531の堆積に抗する第1の閾値と、第2の堆積材料531の堆積に抗する第2の閾値とを有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
第1の堆積材料531はAgであり、第2の堆積材料531はMgである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
第1の堆積材料531はAgであり、第2の堆積材料531はYbである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
第1の堆積材料531はYbであり、第2の堆積材料531がMgである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
第1の閾値は、第2の閾値を上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、堆積材料531の蒸気フラックス1832に供された後に、少なくとも閾値透過率値のEM放射線に対する透過率を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
閾値透過率値は、可視スペクトル内の波長で測定される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
閾値透過率値は、デバイスを透過する入射EMパワーの少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、及び少なくとも約90%のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、約24ダイン/cm以下、約22ダイン/cm以下、約20ダイン/cm以下、約18ダイン/cm以下、約16ダイン/cm以下、約15ダイン/cm以下、約13ダイン/cm以下、約12ダイン/cm以下、及び約11ダイン/cm以下のうちの少なくとも1つの表面エネルギーを有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、少なくとも約6ダイン/cm、少なくとも約7ダイン/cm、及び少なくとも約8ダイン/cmのうちの少なくとも1つである表面エネルギーを有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、約10~20ダイン/cm、及び約13~19ダイン/cmのうちの少なくとも1つである表面エネルギーを有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、約1.55以下、約1.5以下、約1.45以下、約1.43以下、約1.4以下、約1.39以下、約1.37以下、約1.35以下、約1.32以下、及び約1.3以下のうちの少なくとも1つである、550nmの波長のEM放射に対する屈折率を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、約600nm、500nm、460nm、420nm、及び410nmのうちの少なくとも1つを上回る波長の光子に対して約0.01以下である吸光係数を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、少なくとも約400nm、少なくとも約390nm、少なくとも約380nm、及び少なくとも約370nmのうちの少なくとも1つよりも短い波長のEM放射に対して、少なくとも約0.05、少なくとも約0.1、少なくとも約0.2、少なくとも約0.5のうちの少なくとも1つである吸光係数を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、(i)少なくとも約300℃、少なくとも約150℃、少なくとも約130℃、少なくとも約120℃、及び少なくとも約100℃のうちの少なくとも1つ、並びに(ii)約30℃以下、約0℃以下、約-30℃以下、及び約-50℃以下のうちの少なくとも1つ、のうちの少なくとも1つであるガラス転移温度を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング材料411は、約100~320℃、約120~300℃、約140~280℃、及び約150~250℃のうちの少なくとも1つの昇華温度を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜及びパターニング材料411のうちの少なくとも1つは、フッ素原子及びケイ素原子のうちの少なくとも1つを含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、フッ素及び炭素を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
フッ素を炭素で除算した商の原子比は、約1、1.5、及び2のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、オリゴマーを含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、主鎖と、主鎖に結合した少なくとも1つの官能基とを含有する分子構造を有する化合物を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
化合物は、シロキサン基、シルセスキオキサン基、アリール基、ヘテロアリール基、フルオロアルキル基、炭化水素基、ホスファゼン基、フルオロポリマー、及び金属錯体のうちの少なくとも1つを含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
化合物の分子量は、約5,000g/mol以下、約4,500g/mol以下、約4,000g/mol以下、約3,800g/mol以下、及び約3,500g/mol以下のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
分子量は、少なくとも約1,500g/mol、少なくとも約1,700g/mol、少なくとも約2,000g/mol、少なくとも約2,200g/mol、及び少なくとも約2,500g/molである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
分子量は、約1,500~5,000g/mol、約1,500~4,500g/mol、約1,700~4,500g/mol、約2,000~4,000g/mol、約2,200~4,000g/mol、及び約2,500~3,800g/molのうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
フッ素原子の存在に起因する化合物のモル重量の割合は、約40~90%、約45~85%、約50~80%、約55~75%、及び約60~75%のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
フッ素原子は、化合物のモル重量の大部分を構成する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング材料411は、有機-無機ハイブリッド材料を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、堆積材料531のための少なくとも1つの核形成部位を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、堆積材料531のための核形成部位として機能するシード材料で補完される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
シード材料は、核形成促進被膜(NPC)材料、有機材料、多環式芳香族化合物、並びに酸素(O)、硫黄(S)、窒素(N)、及び炭素(C)のうちの少なくとも1つから選択される非金属元素を含む材料のうちの少なくとも1つを含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜が光学被膜として機能する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、デバイスによって放射されるEM放射の特性及び特徴のうちの少なくとも1つを修正する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、結晶性材料を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、非晶質材料として堆積されており、堆積後に結晶化される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、堆積材料531を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、カリウム(K)、ナトリウム(Na)、リチウム(Li)、バリウム(Ba)、セシウム(Cs)、イッテルビウム(Yb)、銀(Ag)、金(Au)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、カドミウム(Cd)、スズ(Sn)、ニッケル(Ni)、及びイットリウム(Y)のうちの少なくとも1つから選択される元素を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、純金属を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、純粋なAg及び実質的に純粋なAgのうちの少なくとも1つから選択される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
実質的に純粋なAgは、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約99.9%、少なくとも約99.99%、少なくとも約99.999%、及び少なくとも約99.9995%のうちの少なくとも1つの純度を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、純粋なMg及び実質的に純粋なMgのうちの少なくとも1つから選択される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
実質的に純粋なMgは、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約99.9%、少なくとも約99.99%、少なくとも約99.999%、又は少なくとも約99.9995%のうちの少なくとも1つの純度を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、Ag含有合金、Mg含有合金、及びAgMg含有合金のうちの少なくとも1つを含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
AgMg含有合金は、体積で1:10(Ag:Mg)~約10:1の範囲である合金組成を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、Ag以外の少なくとも1つの金属を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、Agと少なくとも1つの金属との合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの金属は、Mg及びYbの少なくとも1つから選択される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
合金は、約5~95体積%のAgの組成を有する二元合金である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
合金は、体積で約1:20~10:1の組成を有するYb:Ag合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、Mg:Yb合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、Ag:Mg:Yb合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、少なくとも1つの追加の元素を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの追加の元素は、非金属元素である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
非金属元素は、O、S、N、及びCのうちの少なくとも1つから選択される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
非金属元素の濃度は、約1%以下、約0.1%以下、約0.01%以下、約0.001%以下、約0.0001%以下、約0.00001%以下、約0.000001%以下、及び約0.0000001%以下のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、O及びCの合計が約10%以下、約5%以下、約1%以下、約0.1%以下、約0.01%以下、約0.001%以下、約0.0001%以下、約0.00001%以下、約0.000001%以下、及び約0.0000001%以下の少なくとも1つである組成を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
非金属元素は、NIC上に堆積材料531の核形成部位として機能する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531及び下地層は、共通金属を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、堆積材料531の複数の層を備える、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
複数の層のうちの第1のものの堆積材料531は、複数の層のうちの第2のものの堆積材料531とは異なる、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、多層被膜を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
多層被膜は、Yb/Ag、Yb/Mg、Yb/Mg:Ag、Yb/Yb:Ag、Yb/Ag/Mg、及びYb/Mg/Agのうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、約300kJ/mol以下、約200kJ/mol以下、約165kJ/mol以下、約150kJ/mol以下、約100kJ/mol以下、約50kJ/mol以下、及び約20kJ/mol以下の少なくとも1つの結合解離エネルギーを有する金属を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積材料531は、約1.4以下、約1.3以下、及び約1.2以下の少なくとも1つの電気陰性度を有する金属を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層のシート抵抗は、約10Ω/□以下、5Ω/□以下、約1Ω/□以下、約0.5Ω/□以下、約0.2Ω/□以下、及び約0.1Ω/□以下の少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、その閉鎖被膜を実質的に欠いている少なくとも1つの領域によって画定されるパターンで配設される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの領域は、堆積層をその複数の個別の断片に分離する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも2つの個別の断片は、電気的に結合される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、パターニング被膜縁部によって画定される境界を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、少なくとも1つのパターニング被膜遷移領域と、パターニング被膜非遷移部とを含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つのパターニング被膜遷移領域は、最大厚さから減少した厚さに遷移する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つのパターニング被膜遷移領域は、パターニング被膜非遷移部とパターニング被膜縁部との間を延在する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。パターニング被膜は、パターニング被膜非遷移部において、約1~100nm、約2~50nm、約3~30nm、約4~20nm、約5~15nm、約5~10nm、及び約1~10nmのうちの少なくとも1つの範囲内にある平均膜厚を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜非遷移部におけるパターニング被膜の厚さは、NICの平均膜厚の約95%及び約90%のうちの少なくとも1つ内である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
平均膜厚は、約80nm以下、約60nm以下、約50nm以下、約40nm以下、約30nm以下、約20nm以下、約15nm以下、及び約10nmのうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
平均膜厚は、約3nm、約5nm、及び約8nmのうちの少なくとも1つを上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
平均膜厚は、約10nm以下である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、パターニング被膜遷移領域内で最大から最小に減少するパターニング被膜厚を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
最大値は、パターニング被膜遷移領域とパターニング被膜非遷移部との間の境界に近接している、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
最大値は、約100%、約95%、及び約90%のうちの少なくとも1つである平均膜厚の割合である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
最小値は、パターニング被膜の縁部に近接している、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
最小値は、約0~0.1nmの範囲内である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜の厚さのプロファイルは、傾斜している、テーパ形状である、かつ勾配によって画定される、のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
テーパプロファイルは、線形、非線形、放物線、及び指数関数的に減衰するプロファイルのうちの少なくとも1つに従う、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜非遷移領域の側方軸に沿った非遷移幅は、パターニング被膜遷移領域の軸に沿った遷移幅を上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
非遷移幅を遷移幅で除算した商は、少なくとも約5、少なくとも約10、少なくとも約20、少なくとも約50、少なくとも約100、少なくとも約500、少なくとも約1,000、少なくとも約1,500、少なくとも約5,000、少なくとも約10,000、少なくとも約50,000、又は少なくとも約100,000のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
非遷移幅及び遷移幅のうちの少なくとも1つは、下地層の平均膜厚を上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
非遷移幅及び遷移幅のうちの少なくとも1つは、パターニング被膜の平均膜厚を上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
下地層の平均膜厚は、パターニング被膜の平均膜厚を上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、堆積層縁部によって画定された境界を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、少なくとも1つの堆積層遷移領域と、堆積層非遷移部とを含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの堆積層遷移領域は、最大厚さから減少した厚さに遷移する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの堆積層遷移領域は、堆積層非遷移部と堆積層縁部との間に延在する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、約1~500nm、約5~200nm、約5~40nm、約10~30nm、及び約10~100nmのうちの少なくとも1つの範囲内にある堆積層非遷移部の平均膜厚を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
平均膜厚は、約10nm、約50nm、及び約100nmのうちの少なくとも1つを上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
平均膜厚は、その全体にわたって実質的に一定である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
平均膜厚は、下地層の平均膜厚を上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
下地層の平均膜厚による堆積層の平均膜厚の商は、少なくとも約1.5、少なくとも約2、少なくとも約5、少なくとも約10、少なくとも約20、少なくとも約50、及び少なくとも約100のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
商は、約0.1~10、及び約0.2~40のうちの少なくとも1つの範囲内にある、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層の平均膜厚は、パターニング被膜の平均膜厚を上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜の平均膜厚による堆積層の平均膜厚の商は、少なくとも約1.5、少なくとも約2、少なくとも約5、少なくとも約10、少なくとも約20、少なくとも約50、及び少なくとも約100のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
商は、約0.2~10、及び約0.5~40のうちの少なくとも1つの範囲内にある、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層非遷移部の側方軸に沿った堆積層非遷移幅は、パターニング被膜非遷移部の軸に沿ったパターニング被膜非遷移幅を上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜非遷移幅を堆積層非遷移幅で除算した商は、約0.1~10、約0.2~5、約0.3~3、及び約0.4~2のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層の非遷移幅をパターニング被膜の非遷移幅で除算した商は、少なくとも1、2、3、及び4のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層非遷移幅は、堆積層の平均膜厚を上回る、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層の非遷移幅を平均膜厚で除算した商は、少なくとも約10、少なくとも約50、少なくとも約100、及び少なくとも約500のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
商は、約100,000以下である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。堆積層は、堆積層遷移領域内で最大から最小まで減少する堆積層厚を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
最大値は、堆積層遷移領域と堆積層非遷移部との間の境界に近接している、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
最大値は、平均膜厚である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
最小値は、堆積層の縁部に近接している、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
最小値は、約0~0.1nmの範囲内である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
最小値は、平均膜厚である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層の厚さのプロファイルは、傾斜している、テーパプロファイルである、かつ勾配によって画定される、のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
テーパプロファイルは、線形、非線形、放物線、及び指数関数的に減衰するプロファイルのうちの少なくとも1つに従う、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、堆積層遷移領域の少なくとも一部に不連続層を備える、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
堆積層は、重なり部分においてパターニング被膜と重なる、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
パターニング被膜は、重なり部分において堆積層に重なる、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
下地層の露出層表面上に配設された少なくとも1つの粒子構造を更に含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
下地層は、パターニング被膜である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子構造は、粒子材料を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、堆積材料531と同じである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料、堆積材料531、及び下地層を構成する材料のうちの少なくとも2つは、共通金属を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、カリウム(K)、ナトリウム(Na)、リチウム(Li)、バリウム(Ba)、セシウム(Cs)、イッテルビウム(Yb)、銀(Ag)、金(Au)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、カドミウム(Cd)、スズ(Sn)、ニッケル(Ni)、及びイットリウム(Y)のうちの少なくとも1つから選択される元素を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、純金属を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、純粋なAg及び実質的に純粋なAgのうちの少なくとも1つから選択される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
実質的に純粋なAgは、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約99.9%、少なくとも約99.99%、少なくとも約99.999%、及び少なくとも約99.9995%のうちの少なくとも1つの純度を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、純粋なMg及び実質的に純粋なMgのうちの少なくとも1つから選択される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
実質的に純粋なMgは、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約99.9%、少なくとも約99.99%、少なくとも約99.999%、又は少なくとも約99.9995%のうちの少なくとも1つの純度を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、Ag含有合金、Mg含有合金、及びAgMg含有合金のうちの少なくとも1つを含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
AgMg含有合金は、体積で1:10(Ag:Mg)~約10:1の範囲である合金組成を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、Ag以外の少なくとも1つの金属を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、Agと少なくとも1つの金属との合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの金属は、Mg及びYbの少なくとも1つから選択される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
合金は、約5~95体積%のAgの組成を有する二元合金である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
合金は、体積で約1:20~10:1の組成を有するYb:Ag合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、Mg:Yb合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
粒子材料は、Ag:Mg:Yb合金を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子構造は、少なくとも1つの追加の要素を含む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの追加の元素は、非金属元素である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
非金属元素は、O、S、N、及びCのうちの少なくとも1つから選択される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
非金属元素の濃度は、約1%以下、約0.1%以下、約0.01%以下、約0.001%以下、約0.0001%以下、約0.00001%以下、約0.000001%以下、及び約0.0000001%以下のうちの少なくとも1つである、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子構造は、O及びCの合計量が約10%以下、約5%以下、約1%以下、約0.1%以下、約0.01%以下、約0.001%以下、約0.0001%以下、約0.00001%以下、約0.000001%以下、及び約0.0000001%以下の少なくとも1つである組成を有する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子は、デバイス内のパターニング被膜と少なくとも1つの被覆層との間の界面に配設される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子は、パターニング被膜の露出層表面と物理的に接触している、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子構造は、デバイスの少なくとも1つの光学特性に影響を及ぼす、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの光学特性は、特徴的なサイズ、長さ、幅、直径、高さ、サイズ分布、形状、表面被覆率、構成、堆積密度、分散度、及び組成のうちの少なくとも1つから選択される少なくとも1つの粒子構造の少なくとも1つの特性の選択によって制御される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子構造の少なくとも1つの特性は、パターニング材料411の少なくとも1つの特性、パターニング被膜の平均膜厚、パターニング被膜における少なくとも1つの不均一性、並びに温度、圧力、持続時間、堆積速度、及び堆積プロセスのうちの少なくとも1つから選択されるパターニング被膜の堆積環境のうちの少なくとも1つの選択によって制御される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子構造の少なくとも1つの特性は、粒子材料の少なくとも1つの特質、パターニング被膜が粒子材料の堆積のために曝露される程度、不連続層の厚さ、並びに温度、圧力、持続時間、堆積速度、及び堆積プロセスのうちの少なくとも1つから選択される粒子材料の堆積環境のうちの少なくとも1つの選択によって制御される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子構造は、互いに分離されている、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの粒子構造は、不連続層を形成する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
不連続層は、少なくとも1つの粒子構造を実質的に欠いているその中の少なくとも1つの領域によって画定されるパターンで配設される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
不連続層の特性は、特性サイズ、長さ、幅、直径、高さ、サイズ分布、形状、構成、表面被覆率、堆積分布、分散度、凝集インスタンスの存在、及びかかる凝集インスタンスの程度のうちの少なくとも1つから選択される少なくとも1つの基準による評価によって決定される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
評価は、電子顕微鏡法、原子間力顕微鏡法、及び走査電子顕微鏡法のうちの少なくとも1つから選択される適用された撮像技術によって不連続層の少なくとも1つの属性を決定することによって行われる、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
評価は、少なくとも1つの観察窓によって画定される範囲にわたって行われる、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
少なくとも1つの観察窓は、側方面の外周、内部位置、及びグリッド座標のうちの少なくとも1つに位置する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
観察窓は、適用される撮像技術の視野に対応する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
観察窓は、2.00μm、1.00μm、500nm、及び200nmのうちの少なくとも1つから選択された倍率レベルに対応する、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
評価は、手動計数、曲線フィッティング、多角形フィッティング、形状フィッティング、及び推定技術のうちの少なくとも1つを組み込む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
評価は、平均、中央値、モード、最大、最小、確率的、統計的、及びデータ計算のうちの少なくとも1つから選択される操作を組み込む、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
特徴的なサイズは、少なくとも1つの粒子構造の質量、体積、直径、外周、長軸、及び短軸のうちの少なくとも1つから決定される、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
分散度は、
Figure 2024516165000135
式中、
Figure 2024516165000136
nは、試料エリア内の粒子の数であり、
は、i番目の粒子の(面積)サイズであり、
Figure 2024516165000137
は粒子(面積)サイズの数平均であり、
Figure 2024516165000138
は、粒子(面積)サイズの(面積)サイズ平均である、本明細書の少なくとも1つの付記に記載のデバイス。
したがって、本明細書に開示される明細書及び例は、単なる解説であるとみなされるべきであり、本開示の真の範囲は、以下の番号付けされた特許請求の範囲によって開示される。

Claims (54)

  1. 各々が(サブ)ピクセルに対応する複数の放射領域を含む表示部(サブ)ピクセル配列を含む少なくとも1つの表示部と、少なくとも1つの透過性領域と各々が(サブ)ピクセルに対応する複数の放射領域とを含む信号交換部(サブ)ピクセル配列を含む少なくとも1つの信号交換部とを備えるディスプレイパネルであって、前記信号交換部(サブ)ピクセル配列は、
    前記信号交換部(サブ)ピクセル配列における少なくとも1つの(サブ)ピクセルのサイズ、形状、構成、及び配向のうちの少なくとも1つと、
    ピクセル密度と、
    前記信号交換部(サブ)ピクセル配列における(サブ)ピクセルのピッチと、から選択される少なくとも1つの特徴において前記表示部(サブ)ピクセル配列と異なることによって、少なくとも1つの透過性領域を収容している、ディスプレイパネル。
  2. 前記少なくとも1つの信号交換部が、前記ディスプレイパネルの端部に近接して位置決めされている、請求項1に記載のディスプレイパネル。
  3. 前記少なくとも1つの表示部が、前記少なくとも1つの信号交換部を実質的に取り囲む、請求項1又は2に記載のディスプレイパネル。
  4. 前記少なくとも1つの透過性領域の境界と、前記少なくとも1つの透過性領域に近接するサブピクセルの境界との間の分離が、少なくとも約5ミクロン、少なくとも約6ミクロン、少なくとも約8ミクロン、少なくとも約10ミクロン、少なくとも約11ミクロン、及び少なくとも約12ミクロンのうちの1つである、請求項1~3のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  5. 前記少なくとも1つの透過性領域の境界と、前記信号交換部において前記少なくとも1つの透過性領域に近接するサブピクセルの境界との間の分離が、約5~15ミクロン、約6~12ミクロン、及び約8~10ミクロンのうちの1つである、請求項1~4のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  6. 各透過性領域のサイズが少なくとも10ミクロンである、請求項1~5のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  7. 各透過性領域のサイズが、約10~150ミクロン、約10~130ミクロン、約15~120ミクロン、約15~100ミクロン、約20~80ミクロン、約20~65ミクロン、約25~60ミクロン、及び約30~50ミクロンのうちの1つである、請求項1~6のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  8. 前記信号交換部における前記放射領域及び前記透過性領域の全ての合計開口率が、約60%以下、約55%以下、約50%以下、約45%以下、及び約40%以下のうちの1つである、請求項1~7のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  9. 前記信号交換部における前記放射領域及び前記透過性領域の全ての合計開口率が、約30~60%、約35~60%、約40~60%、約35~55%、約40~50%、約45~55%、及び約45~50%のうちの1つである、請求項1~8のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  10. 前記少なくとも1つの透過性領域が、複数の透過性境界セグメントによって画定される境界を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  11. 前記透過性境界セグメントは、少なくとも1つの湾曲セグメントを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  12. 前記透過性境界セグメントの大部分は、前記透過性境界セグメントに近接する(サブ)ピクセルに対応する放射領域の境界の一部に実質的に平行である、請求項1~11のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  13. 前記少なくとも1つの透過性領域が、カソード材料を実質的に欠いている、請求項1~12のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  14. 前記カソード材料が、前記カソード材料の堆積前に前記少なくとも1つの透過性領域内にパターニング被膜を堆積することによって、前記少なくとも1つの透過性領域内で核形成することが実質的に妨げられる、請求項13に記載のディスプレイパネル。
  15. 前記カソード材料が、前記カソード材料のレーザアブレーションによって前記少なくとも1つの透過性領域から除去される、請求項13又は14に記載のディスプレイパネル。
  16. 前記少なくとも1つの特徴が、サイズ、形状、構成のうちの少なくとも1つであり、前記信号交換部(サブ)ピクセル配列及び前記表示部(サブ)ピクセル配列は、前記信号交換部(サブ)ピクセル配列及び前記表示部(サブ)ピクセル配列における前記少なくとも1つの(サブ)ピクセルのピクセル密度が共通している、請求項1~15のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  17. 前記信号交換部(サブ)ピクセル配列及び前記表示部(サブ)ピクセル配列は、前記信号交換部(サブ)ピクセル配列及び前記表示部(サブ)ピクセル配列における前記少なくとも1つの(サブ)ピクセルのピッチが共通している、請求項16に記載のディスプレイパネル。
  18. 前記信号交換部(サブ)ピクセル配列における前記(サブ)ピクセルのうちの少なくとも1つのサイズが、前記表示部(サブ)ピクセル配列における対応する(サブ)ピクセルのサイズよりも小さい、請求項16又は17に記載のディスプレイパネル。
  19. 前記信号交換部(サブ)ピクセル配列における前記(サブ)ピクセルのうちの各々のサイズが、前記表示部(サブ)ピクセル配列における対応する(サブ)ピクセルのサイズよりも小さい、請求項16~18のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  20. 前記信号交換部(サブ)ピクセル配列の前記ピクセルの前記サブピクセルが、少なくとも2つの寸法において横方向に離間されている、請求項16~19のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  21. 前記信号交換部(サブ)ピクセル配列が、複数のピクセルを含み、各ピクセルが、第1のサブピクセル、第2のサブピクセル、及び第3のサブピクセルを含む、請求項16~20のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  22. 前記信号交換部(サブ)ピクセル配列の前記ピクセルが、第2の第2のサブピクセルを更に含む、請求項21に記載のディスプレイパネル。
  23. 前記信号交換部(サブ)ピクセル配列の前記ピクセルの前記サブピクセルの対に関連する前記放射領域内に位置する端点を各々が有する複数の非重複ベクトルによって画定される領域が、前記ピクセルに関連する輪郭を画定する、請求項16~22のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  24. 各ベクトルが線形ベクトルである、請求項23に記載のディスプレイパネル。
  25. 各ベクトルが、前記サブピクセルの前記放射領域の重心に位置する端点を有する、請求項23又は24に記載のディスプレイパネル。
  26. 前記輪郭が、ボックスを画定する4つのベクトルを含み、各々が共通の頂点を有する4つの隣接するボックスを含む単位セルが、前記信号交換部(サブ)ピクセル配列の最小繰り返し単位を画定する、請求項23~25のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  27. 少なくとも1つの透過性領域が、前記単位セル内の少なくとも1つの輪郭に配設されている、請求項23~26のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  28. 前記少なくとも1つの透過性領域が、単一の少なくとも1つの輪郭内に完全にある、請求項23~27のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  29. 前記信号交換部の前記透過性領域の開口率が、約50%以下、約45%以下、約40%以下、約35%以下、約33%以下、及び約25%以下のうちの1つである、請求項16~28のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  30. 前記信号交換部の前記透過性領域の開口が、少なくとも約5%、少なくとも約10%、及び少なくとも約15%のうちの1つである、請求項16~29のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  31. 前記信号交換部の全ての放射領域の開口率が、約20%以下、約15%以下、及び約10%以下のうちの1つである、請求項16~30のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  32. 前記信号交換部の全ての放射領域の開口率が、約5~10%であり、前記信号交換部における全ての透過性領域の開口率が、約30~50%である、請求項16~31のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  33. 前記信号交換部の全ての放射領域の開口率が、約6~9%であり、前記信号交換部における全ての透過性領域の開口率が約35~45%である、請求項16~32のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  34. 前記少なくとも1つの特徴が、ピクセル密度であり、前記信号交換部(サブ)ピクセル配列及び前記表示部(サブ)ピクセル配列が、前記信号交換部(サブ)ピクセル配列及び前記表示部(サブ)ピクセル配列における少なくとも1つの(サブ)ピクセルのサイズ、形状、構成、配向、及びピッチのうちの少なくとも1つが共通している、請求項1~33のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  35. 前記信号交換部(サブ)ピクセル配列及び前記表示部(サブ)ピクセル配列は、前記信号交換部(サブ)ピクセル配列及び前記表示部(サブ)ピクセル配列における少なくとも1つの(サブ)ピクセルのサイズ、形状、構成、配向、及びピッチの各々が共通している、請求項34に記載のディスプレイパネル。
  36. 前記信号交換部(サブ)ピクセル配列及び前記表示部(サブ)ピクセル配列はh、前記信号交換部(サブ)ピクセル配列及び前記表示部(サブ)ピクセル配列における前記少なくとも1つの(サブ)ピクセルのピッチが共通している、請求項34又は35に記載のディスプレイパネル。
  37. 前記信号交換部(サブ)ピクセル配列のピクセル密度が、前記表示部(サブ)ピクセル配列のピクセル密度より小さい、請求項34~36のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  38. 前記表示部(サブ)ピクセル配列におけるピクセルのサブピクセルに対応する少なくとも1つのピクセルの少なくとも1つのサブピクセルが、前記信号交換部(サブ)ピクセル配列において省略されている、請求項34~37のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  39. 前記表示部(サブ)ピクセル配列に存在するピクセルのサブピクセルに対応する少なくとも1つのピクセルの全てのサブピクセルが、前記信号交換部(サブ)ピクセル配列において省略されている、請求項38に記載のディスプレイパネル。
  40. 前記表示部(サブ)ピクセル配列に存在するピクセルのサブピクセルに対応する1つおきのピクセルの全てのサブピクセルが、前記信号交換部(サブ)ピクセル配列において省略されている、請求項38又は39に記載のディスプレイパネル。
  41. 前記省略されたサブピクセルが、前記省略されたサブピクセルによって形成される少なくとも1つの空隙のサイズを最大化するように選択されている、請求項38~40のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  42. 前記信号交換部(サブ)ピクセル配列におけるピクセル密度が、前記表示部(サブ)ピクセル配列におけるピクセル密度の50%、62.5%、及び75%のうちの1つである、請求項38~41のいずれか一項に記載のディスプレイ。
  43. 少なくとも1つの透過性領域が、前記信号交換部(サブ)ピクセル配列における少なくとも1つのピクセルの少なくとも1つのサブピクセルを省略することによって形成された少なくとも1つの空隙内に配設されている、請求項34~42のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  44. 前記信号交換部の前記透過性領域の開口率は、約15~40%、約20~40%、約15~35%、及び約20~35%のうちの1つである、請求項34~43のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  45. 前記信号交換部の前記透過性領域の開口が、少なくとも約5%、少なくとも約10%、及び少なくとも約15%のうちの1つである、請求項34~44のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  46. 前記信号交換部の全ての放射領域の開口率が、約12~25%である、請求項34~45のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  47. 前記信号交換部の全ての放射領域の開口率が、約12~25%であり、前記信号交換部における全ての透過性領域の開口率が約30~45%である、請求項34~46のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  48. 前記少なくとも1つの特徴がピッチであり、前記信号交換部(サブ)ピクセル配列における前記(サブ)ピクセルのピッチが、前記表示部(サブ)ピクセル配列における前記(サブ)ピクセルのピッチよりも小さい、請求項1~47のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  49. 前記少なくとも1つの特徴が、複数の前記特徴を含む、請求項1~48のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  50. 前記表示部と前記信号交換部との間に配設された少なくとも1つの遷移領域を更に備え、前記遷移領域が、各々が(サブ)ピクセルに対応する複数の放射領域を含む遷移領域(サブ)ピクセル配列を含み、前記遷移領域(サブ)ピクセル配列が、前記少なくとも1つの特徴において前記表示部(サブ)ピクセル配列及び前記信号交換(サブ)ピクセル配列の両方と異なり、その結果、前記表示部(サブ)ピクセル配列と、前記信号交換(サブ)ピクセル配列との間の前記少なくとも1つの遷移領域の介在が、前記表示部(サブ)ピクセル配列と、前記信号交換(サブ)ピクセル配列との間の視覚的に知覚される差を低減する、請求項1~49のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  51. 前記少なくとも1つの遷移領域が、少なくとも1つの透過性領域を含む、請求項50に記載のディスプレイパネル。
  52. 前記少なくとも1つの遷移領域が、前記信号交換部の境界の周りに配置されている、請求項50又は51に記載のディスプレイパネル。
  53. 前記少なくとも1つの遷移領域が、前記少なくとも1つの信号交換部を取り囲み、前記少なくとも1つの表示部が、前記少なくとも1つの遷移領域を取り囲んでいる、請求項50~52のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
  54. 前記少なくとも1つの遷移領域が、第1の遷移領域及び第2の遷移領域を含み、前記第1の遷移領域が、前記表示部と前記第2の遷移領域との間に配設され、前記第2の遷移領域が、前記第1の遷移領域と前記信号交換部との間に配設され、前記第2の遷移領域の前記遷移領域(サブ)ピクセル配列が、前記少なくとも1つの特徴において、前記第1の遷移領域の前記遷移領域(サブ)ピクセル配列及び前記信号交換部(サブ)ピクセル配列の両方と異なり、その結果、前記遷移領域(サブ)ピクセル配列と、前記信号交換部(サブ)ピクセル配列との間の前記第2遷移領域の介在が、前記遷移領域(サブ)ピクセル配列と、前記信号交換部(サブ)ピクセル配列との間の視覚的に知覚される差を低減する、請求項50~53のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
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