JP2024513179A - カボザンチニブの調製のためのプロセス - Google Patents

カボザンチニブの調製のためのプロセス Download PDF

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Abstract

本発明は、カボザンチニブマラートと薬学的に許容し得る賦形剤との新規なアモルファス固体分散体の形態、およびカボザンチニブマラートの調製のためのプロセスを提供する。本発明はまた、カボザンチニブの新規な結晶多形を提供する。

Description

関連出願:
本出願は、2021年3月24日に出願されたインド特許出願IN 202141012881、および2021年6月29日に出願されたIN 202141029133の優先権の利益を主張するものであり、これらは参照により本明細書に組み込まれる。
技術分野
本発明は、カボザンチニブマラートと薬学的に許容し得る賦形剤とのアモルファス固体分散体の形態、およびカボザンチニブマラートの調製のためのプロセスを指す。
本開示の背景および先行技術
CABOMETYXは、抗血管新生の治療を前に受けたことがある、進行した腎細胞癌(RCC)を患う患者の処置のために示されたキナーゼインヒビターである。
CABOMETYXは、キナーゼインヒビターである、カボザンチニブの(S)-マラートである。カボザンチニブ(S)-マラートは、N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートとして化学的に記載される。カボザンチニブ(S)-マラートの化学構造は、以下:
である。カボザンチニブ(S)-マラートは、実際的には水性媒体中で不溶性である白色~オフホワイト固体である。
CABOMETYX(カボザンチニブ)錠剤は、20mg、40mg、または60mgのカボザンチニブを含有するフィルムコーティングされた錠剤として供給され、それは、夫々、25mg、51mg、または76mgのカボザンチニブ(S)-マラートと等価である。
米国特許No.7,579,473 B2は、カボザンチニブおよびその薬学的に許容し得る塩を開示する。
米国特許No.8,877,776 B2は、カボザンチニブ(S)-マラートを開示し、ならびに、結晶形態(N-1)、(N-2)およびアモルファスにおける該塩、およびその調製のプロセスを開示する。
米国特許No.11,091,439 B2は、カボザンチニブ(S)-マラートを請求し、ここで、該塩は、結晶性である。
米国特許No.9,815,789 B2は、N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1、1-ジカルボキサミドの(L)-マラート塩の結晶形態M、M、MおよびM、およびN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1、1-ジカルボキサミドの結晶形態M、MおよびM、ならびにそれらの調製のプロセスを開示する。
PCT公報WO 2018104954 A1は、N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1、1-ジカルボキサミドの(L)-マラートの結晶形態MおよびS;N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1、1-ジカルボキサミドのヒドロクロリドの結晶形態M、S、N、およびR、ならびにそれらの調製のプロセスを開示する。
CN104961680 Aは、N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1、1-ジカルボキサミドのヒドロクロリドの結晶Aおよび結晶B、ならびにその調製のためのプロセスを開示する。
CN104961681 Aは、N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1、1-ジカルボキサミドの様々な酸付加塩、およびその調製のためのプロセスを開示する。
PCT公報WO 2020057622 A1は、カボザンチニブ(S)-マラート塩の結晶形態CSIおよびCSIIIを開示する。
PCT公報WO 2020075196 A1は、カボザンチニブ(S)-マラート塩の結晶形態C2、C3、C4およびC5を開示する。
有機化合物は、別個の物理的特性を有する結晶性またはアモルファスのいずれかの様々な固体形態を生じさせ得る。物理的特性におけるバリエーションは、高頻度で、バイオアベイラビリティ、安定性、等々における違いをもたらす。
原体のいくつかの多形形態は、保管の間の他の結晶形態への自発的な変換に悩まされ、それは薬物結晶の物理的形態および形状におけるもののみならず、別個の物理的特性における変化にも関連する、付随する変化をもたらす。一般に、形態は、より熱力学的に安定した形態、しばしば、より低い可溶性を有する形態に戻る。かかる熱力学的に安定した形態は、ときに、とくに経口投与のための、低減されたかまたは次善のバイオアベイラビリティをもたらし得る。異なる物理的および化学的特性に起因して、薬物の異なる結晶形態は、体内における異なる溶解および吸収を有する可能性があり、それは次に、薬物の臨床的有効性および安全性にある程度作用する。とくに難溶性の固体薬物について、結晶形態は、より大きな影響を有するだろう。したがって、薬物の結晶形態は、薬物調査の重要な項目および薬物の品質管理の重要な項目でなければならない。
現在、式Iで表される化合物の結晶形態の様々な開示があるが、報告されている多形の特性は完全ではなく、不利な点に悩まされている。例えば、WO2020057622 A1に開示されているとおり、PCT公報WO2015177758 A1は化合物Iの結晶形態M1、M2、M3およびM4を開示しており、ここで結晶形態M4はより良好な結晶形態であるが、この結晶形態はまた、より低い可溶性、流動性、圧縮性、および耐性を有する。乏しい引張強度および粘着性を有する問題。
カボザンチニブは、水難溶性薬物であり、およびBCSクラスII化合物に属する(EMA Assessment報告書において公開されているとおり)。より高い可溶性は、人体における薬物の吸収を改善することに貢献し、バイオアベイラビリティを増加させ、薬物がより良好な治療的効果を果たすようにする;加えて、より高い可溶性は、薬物の有効性を保証しながら、薬物の用量を低減することができ、それによって、薬物の副作用を低減し、薬の安全性を改善する。
安定したN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートのアモルファス形態またはその固定分散体に対する、さらにまた、商業的な製造量の規模を拡大し、製剤および治療的利益の両方を生み出すのに便利な、N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートを製造するプロセスに対する、継続した必要性が残っている。
PCT公報WO 2012109510 A1は、カボザンチニブの合成を開示しており、それは、スキーム1に示されるとおり、溶媒の組み合わせとしてのTHFおよび水中の、4-(6,7-ジメトキシ-キノリン-4-イルオキシ)-フェニルアミンと1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボニルクロリドとの縮合を要して、カボザンチニブを得る。
この方法は、カボザンチニブの形成のステップに先立つステップにおける塩化オキサリルの利用を要する。プロセスは、数多の不純物に繋がるという不利な点を有する。1つのかかる主要な不純物は、不純物-1(構造式IXで表されるN,N-ビス(4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)フェニル)オキサルアミドとして、本発明において同定され、単離され、および特徴付けられる。換言すれば、塩化チオニルまたは塩化オキサリルの使用は、精製に起因する、有意な収率ロス(>15パーセント)をもたらす。
中国特許公報CN 109836381 Aは、カボザンチニブの合成を開示しており、それは、有機塩基および極性有機溶媒の存在において、縮合剤を使用する4-(6,7-ジメトキシ-キノリン-4-イルオキシ)-フェニルアミンと1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸との縮合を要する。使用された縮合剤は、1-エチル-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロリド(EDCI)、ジエチルシアノホスファート、2-(7-ベンゾトリアジドオキシド)アゾール)-N,N,N’,N’-テトラメチルウレアヘキサフルオロホスファート(HATU)、O-ベンゾトリアゾール-テトラメチルウレアヘキサフルオロホスファート(HBTU)、O-ベンゾトリアゾール-N,N,N’,N’-テトラメチルウレアテトラフルオロボラート(TBTU)、N,N-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)およびジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)から選択された。有機塩基は、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)および4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)から選択される。反応溶媒は、好ましくは、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルスルホキシドおよびアセトニトリルの1つである。これは、スキーム2において示されるとおりである。
このスキームは、経済的に実行可能ではない高価なカップリング剤の利用を要する。
ゆえに該プロセスは、商業規模に好適ではない。ペプチドカップリング剤(HATU、HBTU、およびHCTU)は、強力な免疫感作剤である。それらは、発疹および病変(皮膚炎)ならびに咳込み、くしゃみ、および咽頭閉鎖(アナフィラキシー)反応の形態において、皮膚および呼吸の両方のケースを引き起こしてきた。ペプチドカップリング剤は、ヒトタンパク質を変性させ得、それは、それらが免疫感作を引き起こす最もありそうな機構である (Ref: J. Org. Chem. 2020, 85, 1764-1768)
PCT公報WO 2019234761 A1は、カボザンチニブの合成を開示しており、それは、縮合剤ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロリド(EDCHCI)、ベンゾトリアゾール-l-イル-オキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBOP)、ブロモ-トリスピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBrOP)、0-(ベンゾトリアゾール-l-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(TBTU)、2-(lH-ベンゾトリアゾール-l-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HBTU)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H1,2,3-トリアゾロ[5 4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスファート(HATU)、l-シアノ-Z-エトキシ-2-オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノモルホリノ-カルベニウムヘキサフルオロホスファート(COMU)およびテトラメチルフルオロホルムアミジニウムヘキサフルオロホスファート(TFFH)またはそれらの混合物を使用する、4-(6,7-ジメトキシ-キノリン-4-イルオキシ)-フェニルアミンと1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸との縮合を要する。
有機塩基は、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、N-メチルモルホリン(NMM)、ジメチルアミノピリジン(DMAP)、ピリジン等から選択される。これは、スキーム3に示されるとおりである。
このスキームは、経済的に実行可能ではないカップリング剤の利用を要する。カップリング剤はまた、副産物/不純物の形成にも繋がる。カップリング剤EDC.HClは、潜在的に遺伝毒性のある剤の1つである。
この刊行物はまた、高価でもあり、および不純物へ繋がりもする、追加のカップリング剤として、PyBOP、PyBrOP、COMUを開示する。
現在知られる方法は、副産物/不純物の形成へ繋がるカップリング剤の利用を包含する、数個の不利な点を有する。また、高価であり、および不純物へ繋がる、追加のカップリング剤としてのPyBOP、PyBrOP、COMUの利用。加えて、ベンゾトリアゾールモチーフは、爆発性の特性を呈し、規模の拡大および高温度での作業を難しくすることが報告されている。
先行技術のプロセスは、1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸またはその対応する酸塩化物と4-(6,7-ジメトキシ-キノリン-4-イルオキシ)-フェニルアミンとのカップリングを介するカボザンチニブの調製のために、酸塩化物方法を使用するか、または、縮合試薬を採用するかのいずれかである。
酸塩化物利用を要する方法の不利な点:
カボザンチニブを合成するためのこの合成ルートは、塩化チオニルまたは塩化オキサリルのいずれかの1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸(式V)への作用、これに続く(式III)で表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンとの縮合による、1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボニル塩化物の形成を要する。
このルートは、不純物の形成に起因する有意な収率ロスなどの不利な点に悩まされ、ゆえに経済的に実行可能ではない。
酸-アミンカップリング方法による縮合試薬の利用の不利な点:
縮合試薬の利用は、下記のとおりの数個の不利な点を要する:
● 反応は、一般に完了に向かわないだろう。
● 反応時間はより長くなり、より長いサイクル時間をもたらし、および不純物形成の確率はより高くなる。
● 縮合試薬の利用は、プロセスにより費用がかかるようになる。
● 構造式IXの不純物-1(N,N-ビス(4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)フェニル)オキサルアミド)の形成。
したがって、先行技術の不利な点を克服するだけではなく、経済的に、合理的に、単純でありおよび工業的に適用可能であるプロセスを開発することが必要とされる。
本発明は、酸塩化物ルートの利用のステップを排除することによって、または、縮合剤の利用によって、カボザンチニブの製造のための改善された方法を提供する。
概要
本出願の側面は、カボザンチニブの調製のための、安全であり、およびより単純かつ経済的なプロセスを提供する。本明細書に開示されるプロセスの各ステップは、記載された多段階の順番および個々の順番の両方の文脈において企図される。
本発明の一側面は、カボザンチニブ(S)マラートと薬学的に許容し得る賦形剤との固体分散体を開示する。
本発明の別の側面は、アモルファス形態である、カボザンチニブ(S)マラートと薬学的に許容し得る賦形剤との固体分散体を開示する。
本発明の別の側面は、固体分散体であって、薬学的に許容し得る賦形剤が、ポリビニルピロリドン、セルロース誘導体、アクリル酸メチル-メチルアクリル酸コポリマーを包含するポリメタクリラートベースのコポリマー、コロイド状シリコンジオキシド、多価アルコール、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリオキシエチレン誘導体、ポリビニルアルコール、またはプロピレングリコール誘導体から選択される、前記固体分散体を開示する。
本発明の別の側面は、アモルファスカボザンチニブ(S)マラートを調製するためのプロセスであって、以下:
a.カボザンチニブ(S)マラートを溶媒中に溶解させること、
b.溶媒の除去、および
c.アモルファスカボザンチニブ(S)マラートを単離させること
を含む、前記プロセスを開示する。
本発明の別の側面は、アモルファスカボザンチニブ(S)マラートを調製するためのプロセスであって、以下:
a.カボザンチニブを溶媒中に溶解させること、
b.(S)-リンゴ酸を添加すること、および
c.溶媒の除去によって、アモルファスカボザンチニブ(S)マラートを単離すること
を含む、前記プロセスを開示する。
本発明の別の側面は、アモルファスカボザンチニブ(S)マラートを調製するためのプロセスであって、以下:
a.カボザンチニブを溶媒中に溶解させること、
b.(S)-リンゴ酸および少なくとも1の薬学的に許容し得る賦形剤を添加すること、
c.溶媒の除去によって、アモルファスカボザンチニブ(S)マラートおよび薬学的に許容し得る賦形剤を単離すること
を含む、前記プロセスを開示する。
本発明の別の側面は、カボザンチニブ(S)マラートと薬学的に許容し得る賦形剤とのアモルファス固体分散体を調製するためのプロセスであって、以下:
a.カボザンチニブ(S)マラートを溶媒中に溶解させること、
b.少なくとも1の薬学的に許容し得る賦形剤を添加すること、
c.溶媒の除去、および
d.カボザンチニブ(S)マラートと薬学的に許容し得る賦形剤とのアモルファス固体分散体を単離すること
を含む、前記プロセスを開示する。
本発明の別の側面は、カボザンチニブ(S)マラートと薬学的に許容し得る賦形剤とのアモルファス固体分散体を含む固体分散体の調製のためのプロセスであって、ここで、溶媒が、1~4個の炭素原子を有するアルコール、1~4個の炭素原子を有するアルキルニトリル、3~5個の炭素原子を有するアルキルアミド、1~4個の炭素原子を有する環状エーテルを包含する脂肪族エーテル、3~9個の炭素原子を有するケトン、1~4個の炭素原子を有するハロゲン化溶媒もしくは水またはそれらの混合物から選択される、前記プロセスを開示する。
本発明の別の側面は、N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートと、薬学的に許容し得る賦形剤とのアモルファス固体分散体を含む固体分散体の調製のためのプロセスであって、ここで、溶媒が、1~4個の炭素原子を有するアルコール、1~4個の炭素原子を有するアルキルニトリル、3~5個の炭素原子を有するアルキルアミド、1~4個の炭素原子を有する環状エーテルを包含する脂肪族エーテル、3~9個の炭素原子を有するケトン、1~4個の炭素原子を有するハロゲン化溶媒もしくは水またはそれらの混合物から選択される、前記プロセスを開示する。
本発明のもう一つの側面は、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製であって、以下のステップを含む、前記調製を開示する。
a)式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸を、好適な溶媒中で、好適な塩化スルホニルを使用して、任意に好適な塩基の存在において、活性化させること、
b)式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの化合物を添加すること、
c)式IIで表されるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドを単離すること。
ここで、ステップ(a)において、好適な溶媒は、ハロゲン化溶媒、エーテルの溶媒およびニトリル溶媒、好ましくは、ジクロロメタン、ジクロロエタン、THFおよびアセトニトリルから選択される。
好適な塩化スルホニルは、塩化メタンスルホニル(塩化メシル)、塩化p-トルエンスルホニル(塩化トシル)、塩化4-クロロベンジルスルホニル、塩化2-クロロベンジルスルホニル、塩化4-ニトロフェニルスルホニル等のリストから選択される。
任意に、好適な塩基は、N,N-ジメチルアミノピリジン(DMAP)およびN-メチルイミダゾール(NMI)から選択される有機塩基である。
本発明の別の側面は、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製であって、以下のステップを含む、前記調製を開示する。
a)式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸を、ジクロロメタン中で、塩化スルホニルを使用して、任意に好適な塩基の存在において、活性化させること、
b)式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの化合物を添加すること、
c)式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドを単離すること。
本発明の別の側面は、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製であって、以下のステップを含む、前記調製を開示する。
a)式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸を、ジクロロメタン中で、塩化メタンスルホニルを使用して、任意にN,N-ジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在において、活性化させること、
b)式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの化合物を添加すること、
c)式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドを単離すること。
本発明の別の側面は、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製であって、以下のステップを含む、前記調製を開示する。
a)式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸の化合物を、ジクロロメタン中で、塩化メタンスルホニルを使用して、任意にN-メチルイミダゾール(NMI)の存在において、活性化させること、
b)式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの化合物を添加すること、
c)式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの化合物を単離すること。
本発明の別の側面は、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製であって、以下のステップを含む、前記調製を開示する。
a)式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸の化合物を、ジクロロメタン中で、塩化p-トルエンスルホニル(塩化トシル)を使用して、任意に好適な塩基の存在において、活性化させること、
b)式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの化合物を添加すること、
c)式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドを単離すること。
本発明の別の側面は、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製であって、以下のステップを含む、前記調製を開示する。
a)式Vで表される1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸の化合物を、ジクロロメタン中で、塩化p-トルエンスルホニル(塩化トシル)を使用して、任意にN,N-ジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在において、活性化させること、
b)式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの化合物を添加すること、
c)式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドを単離すること。
本発明の別の側面は、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製であって、以下のステップを含む、前記調製を開示する。
a)式Vで表される1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸の化合物を、ジクロロメタン中で、塩化p-トルエンスルホニル(塩化トシル)を使用して、任意にN-メチルイミダゾール(NMI)の存在において、活性化させること、
b)式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの化合物を添加すること、
c)式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドを単離すること。
さらに本発明の別の側面は、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製であって、以下のステップを含む、前記調製を開示する。
a)好適な溶媒および好適な塩基中の、式Vで表される1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸の化合物および式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの化合物の溶液へ、
b)好適な塩化スルホニルを添加すること、
c)式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドを単離すること。
ここで、ステップ(a)において、好適な溶媒は、ハロゲン化溶媒、エーテルの溶媒およびニトリル溶媒、好ましくは、ジクロロメタン、ジクロロエタン、THFおよびアセトニトリルから選択される。
好適な塩化スルホニルは、塩化メタンスルホニル(塩化メシル)、塩化p-トルエンスルホニル(塩化トシル)、塩化4-クロロベンジルスルホニル、塩化2-クロロベンジルスルホニル、塩化4-ニトロフェニルスルホニル等のリストから選択される。
任意に、好適な塩基は、N,N-ジメチルアミノピリジン(DMAP)およびN-メチルイミダゾール(NMI)から選択される有機塩基である。
本発明の別の側面は、式IIで表されるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製であって、以下のステップを含む、前記調製を開示する。
a)ジクロロメタンおよび好適な塩基中の、式Vで表される1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸の化合物および式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの化合物の溶液へ、
b)塩化メタンスルホニルを添加すること、
c)式IIで表されるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドを単離すること。
本発明の別の側面は、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製であって、以下のステップを含む、前記調製を開示する。
a)ジクロロメタンおよびN,N-ジメチルアミノピリジン(DMAP)中の、式Vで表される1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸の化合物および式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの溶液へ、
b)塩化メタンスルホニルを添加すること、
c)式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドを単離すること。
本発明の別の側面は、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製であって、以下のステップを含む、前記調製を開示する。
a)ジクロロメタンおよびN-メチルイミダゾール(NMI)中の、式Vで表される1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸の化合物および式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの溶液へ、
b)塩化メタンスルホニルを添加すること、
c)式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドを単離すること。
本発明の別の側面は、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製であって、以下のステップを含む、前記調製を開示する。
a)ジクロロメタンおよび好適な塩基中の、式Vで表される1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸の化合物および式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの溶液へ、
b)塩化p-トルエンスルホニル(塩化トシル)を添加すること、
c)式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドを単離すること。
本発明の別の側面は、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製であって、以下のステップを含む、前記調製を開示する。
a)ジクロロメタンおよびN,N-ジメチルアミノピリジン(DMAP)中の、式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸および式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの溶液へ、
b)塩化p-トルエンスルホニル(塩化トシル)を添加すること、
c)式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドを単離すること。
本発明の別の側面は、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製であって、以下のステップを含む、前記調製を開示する。
a)ジクロロメタンおよびN-メチルイミダゾール(NMI)中の、式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸および式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの溶液へ、
b)塩化p-トルエンスルホニル(塩化トシル)を添加すること、
c)式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドを単離すること。
本発明の別の側面は、8.90、10.60、13.20、13.70、および21.80度2θ、+/-0.2度にてのピークを包含する、Cu-Kα放射線を使用したX線回折によって特徴付けられる、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの新規な結晶形態を提供することである。
本発明の別の側面は、アモルファスの式Iで表されるカボザンチニブ(S)マラートの調製のためのプロセスであって、以下のステップ:
a)式(II)で表されるカボザンチニブを第1溶媒混合物中で40~45℃で加熱し、濾過すること、
b)濾過物を濃縮し、第2溶媒混合物で希釈し、濾過すること、
c)濾過物を濃縮して、アモルファスの式Iで表されるカボザンチニブ(S)マラートを得ること
を含む、前記プロセスを開示する。
ここで、第1溶媒混合物は、エーテル溶媒およびアルコール性の溶媒の混合物を含み、第2溶媒混合物は、塩素化溶媒およびアルコール性の溶媒を含む。
エーテル溶媒は、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、t-ブチルエーテル、メチルt-ブチルエーテル、n-ブチルエーテル等から選択され;塩素化溶媒は、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等から選択され;アルコール溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール等から選択される。
本発明の別の側面は、式XI(不純物-3)を開示する。式XI(不純物-3)は、式IIとHCl(副産物)との間の反応に起因する開環された不純物である。
本発明の別の側面は、構造式Xで表される式X(不純物-2)(N-(4-((6,7-ジメトキシ-キノリン-4-イル)オキシ)フェニル)-メタンスルホンアミド)およびその形成の推論を開示する
式X(不純物-2)は、式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンと塩化メシルとの間の反応に起因する、式III不純物の化合物である、メシラート化不純物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンである。
式Xで表される不純物-2(N-(4-((6,7-ジメトキシ-キノリン-4-イル)オキシ)フェニル)-メタンスルホンアミド)が塩化メタンスルホニドと式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンとの競合する副反応の結果として得られたものであることが見出された。
本発明はまた、試薬の最適化されたモル当量を使用することによって、式Xで表される不純物-2(N-(4-((6,7-ジメトキシ-キノリン-4-イル)オキシ)フェニル)-メタンスルホンアミド)を形成する競合する副反応を制御するように設計されている。
本発明の別の側面は、式XIV(不純物-6)(1,3-ビス(4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)フェニル)ウレア)を開示する。
本発明はまた、試薬の最適化されたモル当量を使用することによって、式XIVで表される不純物-6(不純物-6)(1,3-ビス(4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)フェニル)ウレア)を形成する競合する副反応を制御するように設計されている。
図面の簡単な説明:
図-1:は、例11に従って調製された、結晶のN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドのXRDパターンを例示する。 図-2:は、例24に従って調製された、N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートと、Eudragitとのアモルファス固体分散体のXRDパターンを例示する。
本発明の合成スキーム:
本発明は、異なるカウンター酸(counter acid)を使用する混合無水物方法による、カボザンチニブの合成を記載する。この方法は、その簡潔性、酸塩化物の商業的な入手可能性、およびアトムエコノミー(atom economy)に起因して、合理的なプロセスとして認識される。本発明は、塩化メタンスルホニルまたは塩化トルエンスルホニルの利用を要する。塩化メタンスルホニルは1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸(式V)を活性化させるために使用され、反応は混合無水物方法を介して進行する。
残余の塩化メタンスルホニルまたは塩化トルエンスルホニルは水を用いてクエンチされ、水性層中のN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(DMAP)または1-メチルイミダゾール(NMI)として除去される。
本発明のカボザンチニブの合成の混合無水物ルート:
本発明のカボザンチニブの合成は、混合無水物方法の利用を要する。反応の機構は、以下のとおり例示される。
本発明の利点:
● 1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸(式V)は、塩基の助けなしに単離される。
● シクロプロパン-1,1-ジカルボン酸(式VIII-これに続くステップについての潜在的な不純物)は、ワークアップ/単離の間に取り除かれる。
● 異なるカウンター酸を使用する混合無水物方法による、カボザンチニブの合成のための本プロセス。この方法は、その簡潔性、酸塩化物の商業的な利用可能性、およびアトムエコノミーに起因して、合理的なプロセスとして認識される。本発明は、塩化メタンスルホニルまたは塩化トルエンスルホニルの利用を要する。塩化メタンスルホニルは、1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸(式V)を活性化させるために使用される。
● N-メチルイミダゾールは、市販のものであり、経済的である。この試薬を使用する反応は、大規模で取り扱われ得る。液体であるため、取り扱いは、残余の化合物の取り除きを考慮して相対的に良好である。N-メチルイミダゾールは、水性のワークアップの間に除去され、およびゆえに、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの品質に影響を及ぼさない。
● このプロセスは、費用効率的、かつ、高収率と共に大規模製造に好適の両方である。
式IIで表される化合物(カボザンチニブ)であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの合成に関連する不純物:
本発明の肝要な利点の一つは、式Iで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートの調製ために開発されたプロセスが、以下のNMT0.15%の限度を有する不純物を制御することができることである。
以下は、式IIで表される化合物(カボザンチニブ)であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの合成の間に同定される不純物のリストである。これらの不純物は、式IIで表される化合物(カボザンチニブ)であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製のために使用される様々な合成ルートに起因して引き起こされる。
不純物の形成の原因およびこれらの不純物の形成を軽減するかまたは最小化するために取られるステップはまた、下記に開示される:
本発明の際立った特色は、式VIIIで表される化合物であるシクロプロパン-1,1-ジカルボン酸が、式XIIで表される不純物-4(N,N’-ビス(4-フルオロフェニル)-シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド)および不純物5(夫々、式VIIIで表される化合物であるシクロプロパン-1,1-ジカルボン酸化合物と式VIで表される化合物である4-フルオロアニリンと式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンとの間の副反応に起因する)の制御を促進する設計によって制御されることである。
構造式IXで表される不純物-1(N ,N -ビス(4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)フェニル)オキサlアミド)およびその形成の推論:
この不純物の形成のあり得るルートの一つは、塩化オキサリル(文献におけるほとんどのプロセスにおいて言及される)と式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンとの間の反応に起因する。
式XI(不純物-3)は、式IIとHCl(副産物)との間の反応に起因する開環不純物である。
構造式Xで表される不純物-2(N-(4-((6,7-ジメトキシ-キノリン-4-イル)オキシ)フェニル)-メタンスルホンアミド)およびその形成の推論:
式X(不純物2)は、式III不純物で表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンと塩化メシルとの間の反応に起因する、式IIIで表される化合物である、メシラート化不純物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンである。
本発明の別の重要な側面は、式Xで表される不純物-2(N-(4-((6,7-ジメトキシ-キノリン-4-イル)オキシ)フェニル)-メタンスルホンアミド)の同定、単離、および特徴付けである。式Xで表される不純物-2(N-(4-((6,7-ジメトキシ-キノリン-4-イル)オキシ)フェニル)-メタンスルホンアミド)が、塩化メタンスルホニルと式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンとの競合する副反応の結果として得られることが見出された。
本発明はまた、試薬の最適化されたモル当量を使用することによって、式Xで表される不純物-2(N-(4-((6,7-ジメトキシ-キノリン-4-イル)オキシ)フェニル)-メタンスルホンアミド)を形成する競合する副反応を制御するように設計されている。
式XIIで表される不純物-4(N,N’-ビス(4-フルオロフェニル)-シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド)は、式VIIで表される化合物である4-フルオロアニリンと式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸との間の反応に起因する。
式XIIIで表される不純物-5(N,N’-ビス(4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)フェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド)は、式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンと式VIIIで表される化合物であるシクロプロパン-1,1-ジカルボン酸との間の反応に起因する。
本発明はまた、N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの薬学的に許容し得る賦形剤とのアモルファス分散体を提供する:
アモルファス分散体は、真空下での溶媒の濃縮、真空トレイ乾燥、およびスプレー乾燥などの様々な技法によって調製されている。一般手順において、式Iの溶液(式IIをL-リンゴ酸と接触させることによって調製される)を、好適な薬学的に許容し得る賦形剤と一緒に、減圧下で揮発性物質の除去に供し、カボザンチニブ-S-マラートのアモルファス分散体を得る。異なる比率の薬学的に許容し得る賦形剤は、アモルファス分散体の調製のために研究されている。
強制された条件下での長期安定性を理解するために、熱ストレス研究がアモルファス分散体のために実施されている。Eudragitなどのアクリル酸メチル-メチルアクリル酸コポリマーを包含するポリメタクリラートベースのコポリマーを有するものなどは、25℃±2℃および40℃±2℃で貯蔵されたとき安定であることが見出されている。
Eudragitを有するアモルファス分散体の実施は、可溶性の観点から、Innovator form(N2)と同等であることが見出された。
Eudragitの利点:
● 粉末として存在し、取り扱いが容易である。
● 熱的に安定している。
● 150度より大きいガラス転移温度。
● 長期安定性を達成するのを助けるだろう。
● 薬学的に許容し得る不活性成分。
特徴付け方法:
PXRDが、アモルファスN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートおよびN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートと薬学的に許容し得る賦形剤とのアモルファス固体分散体を特徴付けるために使用された。粉末X線回折は、異なる結晶構造およびアモルファス構造を決定するのに最も使用される技法の一つである。
一般手順:
一般手順-1:アモルファスN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートの調製。
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備えるガラス槽へ、N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアート溶液を添加した。反応混合物を攪拌した。溶媒を除去して、アモルファスN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートを単離した。
溶媒は、1~4個の炭素原子を有するアルコール、1~4個の炭素原子を有するアルキルニトリル、3~5個の炭素原子を有するアルキルアミド、1~4個の炭素原子を有する環状エーテルを包含する脂肪族エーテル、3~9個の炭素原子を有するケトン、1~4個の炭素原子を有するハロゲン化溶媒もしくは水またはそれらの混合物から選択される。
一般手順-2:アモスファスN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートの調製。
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備えるガラス槽へ、N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド溶液を添加した。(2S)-2-ヒドロキシブタン二酸を上記の溶液へ添加し、反応混合物を攪拌した。溶媒を除去して、アモスファスN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートを単離した。
溶媒は、1~4個の炭素原子を有するアルコール、1~4個の炭素原子を有するアルキルニトリル、3~5個の炭素原子を有するアルキルアミド、1~4個の炭素原子を有する環状エーテルを包含する脂肪族エーテル、3~9個の炭素原子を有するケトン、1~4個の炭素原子を有するハロゲン化溶媒もしくは水またはそれらの混合物から選択される。
一般手順-3:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートと薬学的に許容し得る賦形剤とのアモルファス固体分散体の調製。
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備えるガラス槽へ、N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアート溶液および薬学的に許容し得る賦形剤を添加した。反応混合物を攪拌した。溶媒を除去して、N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートと薬学的に許容し得る賦形剤とのアモルファス固体分散体を単離した。
溶媒は、1~4個の炭素原子を有するアルコール、1~4個の炭素原子を有するアルキルニトリル、3~5個の炭素原子を有するアルキルアミド、1~4個の炭素原子を有する環状エーテルを包含する脂肪族エーテル、3~9個の炭素原子を有するケトン、1~4個の炭素原子を有するハロゲン化溶媒もしくは水またはそれらの混合物から選択される。
一般手順-4:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートと薬学的に許容し得る賦形剤とのアモルファス固体分散体の調製。
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備えるガラス槽へ、N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアート溶液を添加した。(2S)-2-ヒドロキシブタン二酸および薬学的に許容し得る賦形剤を添加する。反応混合物を攪拌した。溶媒を除去して、N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートと薬学的に許容し得る賦形剤とのアモルファス固体分散体を単離した。
溶媒は、1~4個の炭素原子を有するアルコール、1~4個の炭素原子を有するアルキルニトリル、3~5個の炭素原子を有するアルキルアミド、1~4個の炭素原子を有する環状エーテルを包含する脂肪族エーテル、3~9個の炭素原子を有するケトン、1~4個の炭素原子を有するハロゲン化溶媒もしくは水またはそれらの混合物から選択される。
上記に言及された一般手順において開示されたとおりの式(I)についてのインプットN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートは、結晶形態またはアモルファス形態のいずれかであり得る。
スキームは、以下の例によって提示される。これらの例は説明のためのみであり、およびよって本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
例-1:1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸(式V)の調製
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備えるガラス槽へ、窒素雰囲気下、式VIIIで表される化合物であるシクロプロパン-1,1-ジカルボン酸(50.0g、1.00equiv.)および2-メチルTHF(500mL、10.0vol.)を添加した。塊を0~5℃まで冷却し、塩化チオニル(1.20equiv.)を滴加した。反応塊を1h攪拌した。その一方において、式VIで表される化合物である4-フルオロアニリン(42.70g、1.00equiv.)を、2-メチルTHF(100mL、2.00vol.)を用いて希釈した。式VIで表される化合物である4-フルオロアニリンの希釈溶液を、0~5℃を維持しながら反応塊に添加した。反応塊を、同じ温度を維持しながら2hさらに攪拌した。水(250mL、5.00vol.)を0~5℃にて反応塊に添加し、これに酸塩基のワークアップが続いた。塊を濾過し、水を用いて洗浄し、真空下で40~50℃にて乾燥させて、式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸化合物(45.0g)が固体として得られた。
例-2:1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸(式V)の調製
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備えるガラス槽へ、窒素雰囲気下、式VIIIで表される化合物であるシクロプロパン-1,1-ジカルボン酸(25.0g、1.00equiv.)および2-メチルTHF(250mL、10.0vol.)を添加した。塊を0~5℃まで冷却し、塩化チオニル(1.20equiv.)を滴加した。反応塊を1h攪拌した。
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備える別のガラス槽へ、窒素雰囲気下、式VIで表される化合物である4-フルオロアニリン(21.35g、1.00equiv.)および2-メチルTHF(50mL、2.00vol.)を添加した。塊を窒素下で冷却し、式VIIで表される化合物である1-(クロロカルボニル)シクロプロパン-1-カルボン酸溶液(上記のとおり調製した)を、0~5℃の温度を維持しながら添加した。反応塊を2h維持した。水(125mL、5.00vol.)を添加し、酸塩基ワークアップが続き、式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸(27.30g)が結果としてもたらされた。
例-3:1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸(式V)の調製
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備えるガラス槽へ、窒素雰囲気下、式VIIIで表される化合物であるシクロプロパン-1,1-ジカルボン酸化合物(50.0g、1.00equiv.)、2-メチルTHF(100mL、2.0vol.)を添加し、0~5℃まで冷却し、トリエチルアミン(42.77g、1.10equiv.)を滴加し、塩化チオニル(54.83g、1.20equiv.)を滴加し、反応塊を1h攪拌し、式VIで表される4-フルオロアニリン(42.70g、1.00equiv.)を2-メチルTHF(250mL、5.00vol.)中で希釈し、それを0~5℃にて添加し、反応塊を2h維持した。水(125mL、5.00vol.)を添加し、酸塩基ワークアップが続き、式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸(45.5g)が結果としてもたらされた。
例-4:1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸(式V)の調製
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備えるガラス槽へ、窒素雰囲気下、式VIIIで表される化合物であるシクロプロパン-1,1-ジカルボン酸(50.0g、1.00equiv.)、2-メチルTHF(100mL、2.0vol.)を添加し、0~5℃まで冷却し、トリエチルアミン(42.77g、1.10equiv.)を滴加し、塩化チオニル(54.83g、1.20equiv.)を滴加し、反応塊を1h攪拌した。反応塊を濾過し、固体を2-MeTHF(250mL、5.0vol.)を用いて洗浄した。これは式VII溶液を構成する。
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備える別のガラス槽へ、窒素雰囲気下、式VIで表される化合物である4-フルオロアニリン(44.80g、1.05equiv.)および2-メチルTHF(100.0mL、2.00vol.)を添加した。塊を窒素下で冷却し、式VIIで表される化合物である1-(クロロカルボニル)シクロプロパン-1-カルボン酸溶液(上記のとおり調製した)を、0~5℃の温度を維持しながら添加した。反応塊を2h維持した。水(250mL、5.00vol.)を添加し、酸塩基ワークアップが続き、式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸(54.0g)が結果としてもたらされた。
例-5:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド(式II)の調製
攪拌器、熱プローブおよび冷熱システムを備える反応器へ、式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸(50.0g、1.0equiv)およびジクロロメタン(1.0L、20.0vol)を窒素雰囲気下で添加した。DMAP(68.48g、2.5equiv)を添加し、混合物を0℃と5℃との間で冷却した。塩化メタンスルホニル(25.68g、1.0equiv)を、0℃と5℃との間の温度を維持しながら添加した。塊を窒素雰囲気下で0~5℃にて攪拌した。式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリン(56.47g)を添加し、塊を0~5℃にて攪拌した。反応の完了後、水(50.0mL,1.0vol)を添加し、メタノール(100mL、2.0vol)がこれに続き、層を分離した。有機層を減圧下で濃縮し、メタノール(750mL、15.0vol)を添加し、塊を55~60℃にて攪拌し、25~30℃まで冷却し、濾過し、メタノール(150mL、3.0vol)を用いて洗浄し、固体を真空下で40~50℃にて乾燥させて、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドが固体として得られた。式IIを、XRDおよびHPLCによって特徴付けた。
例-6:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド(式II)の調製
攪拌器、熱プローブおよび冷熱システムを備える反応器へ、式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸(50.0g、1.0equiv)およびジクロロメタン(1.0L、20.0vol)を窒素雰囲気下で添加した。DMAP(68.48g、2.5equiv)を添加し、混合物を0℃と5℃との間で冷却した。塩化メタンスルホニル(25.68g、1.0equiv)を、0℃と5℃との間の温度を維持しながら添加した。塊を窒素雰囲気下で0~5℃にて攪拌した。式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリン(59.79g)を添加し、塊を0~5℃にて攪拌した。反応の完了後、水(50.0mL,1.0vol)を添加し、MeOH(100mL、2.0vol)がこれに続いた。層を分離した。有機層を減圧下で濃縮し、アセトニトリル(750mL、15.0vol)および水(50.0mL、1.0vol)を添加した。塊を55~60℃まで加熱し、25~30℃まで冷却し、濾過し、アセトニトリル(150mL、3.0vol)を用いて洗浄し、固体を真空下で50~55℃にて乾燥させて、式IIが固体として得られた。得られた固体を、XRDおよびHPLCによって特徴付けた。
例-7:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド(式II)の調製
攪拌器、熱プローブおよび冷熱システムを備える反応器へ、式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸(5.00g、1.0equiv)およびジクロロメタン(100mL、20.0vol)を添加した。1-メチルイミダゾール(5.42g、3.0equiv)を添加し、反応塊を0~5℃まで冷却した。塩化メタンスルホニル(2.568g、1.0equiv)を、窒素雰囲気下、0~5℃にての温度を維持しながら添加した。式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリン(5.647g、0.85equiv)を添加した。反応の完了後、水(50.0mL,1.0vol)を添加し、MeOH(10.0mL、2.0vol)がこれに続き、層を分離した。有機層を減圧下で濃縮し、メタノール(75.0mL、15.0vol)を添加し、塊を55~60℃にて攪拌した。それを25~30℃まで冷却し、濾過し、メタノール(15.0ml、3.0vol)を用いて洗浄し、固体を真空下で50~55℃にて乾燥させて、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドが固体として得られた。得られた固体を、XRDおよびHPLCによって特徴付けた。
例-8:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド(式II)の調製
攪拌器、熱プローブおよび冷熱システムを備える反応器へ、式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸(2.00g、1.0equiv)およびジクロロメタン(40mL、20.0vol)を添加した。DMAP(3.28、3.0equiv)を添加し、反応塊を0~5℃まで冷却し、塩化トシル(2.568g、1.0equiv)を窒素雰囲気下で0~5℃にての温度を維持しながら添加した。式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリン(2.22g、0.85equiv)を添加し、反応塊の温度を25~30℃まで上昇させ、25~30℃にて120min攪拌した。反応の完了後、水(10.0ml、5.0vol)を添加し、層を分離した。有機層を減圧下で濃縮し、メタノール(30.0mL、15.0vol)を添加し、塊を60~65℃にて攪拌した。25~30℃まで冷却し、濾過し、メタノール(15.0mL、3.0vol)を用いて洗浄し、固体を真空下で50~55℃にて乾燥させて、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドが固体として得られた。
例-9:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド(式II)の調製
攪拌器、温度計センサおよび冷熱システムを備える反応器へ、式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸(25.0g、1.0equiv.)、式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリン(28.2g、0.85equiv.)、DMAP(34.2g、2.5equiv.)およびジクロロメタン(0.5L、20.0vol)を窒素雰囲気下で添加し、混合物を0~5℃まで冷却した。塩化メタンスルホニル(16.16g、1.26equiv.)を0℃と5℃との間の温度を維持することによって添加した。塊を10~15℃にて2h攪拌した。反応の完了後、水(50.0mL、2.0vol)を添加し、25~30℃までにするようにし、層を分離した。有機層を減圧下で濃縮し、メタノール(625mL、25.0vol)を添加し、塊を55~60℃にて攪拌し、25~30℃まで冷却し、濾過し、メタノール(125mL、5.00vol)を用いて洗浄し、固体を真空下で45~50℃にて乾燥させて、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドが得られた。
例-10:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド(式II)の調製
攪拌器、熱プローブおよび冷熱システムを備える反応器へ、式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸(4.00g、1.0equiv)ジクロロメタン(100mL、25.0vol)を添加した。CDI(2.90g、1.0equiv)、イミダゾール(1.21g、1.0equiv)を添加し、反応塊の温度を35~40℃まで上昇させ、反応物を窒素雰囲気下で35~40℃にて2h攪拌した。式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリン(4.5g、0.85equiv)を添加した。反応の完了後、反応物を25~30℃まで冷却し、20%炭酸ナトリウム溶液(40.0ml、10.0vol)を添加し、層を分離した。有機層をブライン溶液(40.0ml,10.0vol)を用いて洗浄し、有機層を減圧下で濃縮し、メタノール(75.0mL、15.0vol)を添加し、塊を55~60℃にて攪拌した。25~30℃まで冷却し、濾過し、メタノール(20.0ml、5.0vol)を用いて洗浄し、固体を真空下で65℃にて乾燥させて、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドが固体として得られた。
例-11:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド(式II)の調製
攪拌器、温度計センサおよび冷熱システムを備える反応器へ、式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸(10.0g、1.0equiv.)、DMAP(13.68g、2.5equiv.)およびジクロロメタン(200mL、20.0vol)を添加し、混合物を0~5℃まで冷却した。塩化メタンスルホニル(5.60g6g、1.10equiv.)を0℃と5℃との間の温度を維持することによって添加した。そして、式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリン(11.78g、0.90equiv.)を添加し、混合物を0~5℃にて攪拌した。反応の完了後、水(10.0mL、1.0vol)を添加し、25~30℃までにするようにした。メタノール(20mL、2.0vol)を添加し、層を分離した。有機層を減圧下で濃縮し、メタノール(200mL、20.0vol)を添加し、塊を25℃と30℃との間にて攪拌し、濾過し、メタノール(30mL、3.00vol)を用いて洗浄し、乾燥させて、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドが得られた。式IIで表される化合物を、図-1において提示されるとおりXRDによって特徴付けた。8.90、10.60、13.20、13.70、および21.80度2θ、+/-0.2度にてのピークを包含する、Cu-Kα放射線を使用したX線回折によって特徴付けられた特徴ピーク。
例-12:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアート(式I)の調製
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備えるガラス槽を、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド(50.0g、1.00equiv.)、THF(600mL、12.0Vol)、水(50.0mL、1.0Vol)およびL-(-)-リンゴ酸(16.0g、1.20equiv.)で充填し、反応塊を60~65℃まで加熱した。上記の結果として生じる溶液を25~30℃まで冷却し、同じ温度にてヘプタン(2000mL、40.0Vol)中に添加した。反応塊を1~2h攪拌し、濾過した。n-ヘプタン(100.0ml、2.0vol)を用いて洗浄し、固体を真空下で50℃にて乾燥させて、式Iで表されるカボザンチニブ-S-マラートが得られた。固体をXRDによって特徴付けた。
例-13:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド(式II)の調製
攪拌器、温度計センサおよび冷熱システムを備える反応器へ、式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸(10.0g、1.0equiv.)、DMAP(13.68g、2.5equiv.)およびジクロロメタン(20.0vol)を窒素雰囲気下で添加し、混合物を0~5℃まで冷却した。塩化メタンスルホニル(5.6g、1.10equiv.)を0℃と5℃との間の温度を維持することによって添加した。そして、式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンを添加し、混合物を0~5℃にて攪拌した。反応の完了後、水(1.0vol)を添加し、25~30℃にするようにした。メタノール(20ml、2.0vol)を添加し、層を分離した。有機層を減圧下で濃縮し、メタノール(200ml、20.0vol)を添加し、塊を25℃と30℃との間にて攪拌し、濾過し、メタノール(30ml、3.0vol)を用いて洗浄し、乾燥させて、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドが得られた。式IIで表される結晶性化合物をXRDによって特徴付けた。
例-14:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアート(式I)の調製
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備えるガラス槽を、式II(20.0g、1.00equiv.)、メタノール(500mL、25.0Vol.)で充填し、反応塊を40~45℃まで加熱し、濾過した。濾過物に、ジクロロメタン(500mL、25.0Vol.)およびL-(-)リンゴ酸(5.34g、1.00equiv.)を添加した。溶液を真空下で40~45℃にて完全に濃縮して、式Iで表されるカボザンチニブ-S-マラートがアモルファス固体として得られた。得られた固体をXRDによって特徴付けた。
例-15:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアート(式I)の調製
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備えるガラス槽を、式II(20.0g、1.00equiv.)、テトラヒドロフラン(300mL、15.0Vol.)で充填した。この溶液へ、水(4.0mL)中に溶解されたL-(-)リンゴ酸(5.34g、1.00equiv.)を添加した。反応塊を40~45℃まで加熱し、濾過した。溶液を真空下で完全に濃縮させて、式Iで表されるカボザンチニブ-S-マラートがアモルファス固体として得られた。得られた生成物をXRDによって特徴付けた。
例-16:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアート(式I)の調製
撹拌器、凝縮器および温度計プローブを備える500mLガラス槽へ、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド(10.0g、1.00 equiv.)、メタノール(500mL、25Vol.)、ジクロロメタン(500mL、25Vol.)、L-(-)リンゴ酸(2.74g、1.00equiv.)およびEudragit-L-100(登録商標)(6.37g)を添加した。溶液を真空下で40~45℃にて完全に濃縮させて、式Iで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートがアモルファス固体分散体として得られた。得られた固体をXRDによって特徴付けた。
例-17:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアート(式I)の調製
撹拌器、凝縮器および温度計プローブを備える500mLガラス槽へ、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド(15.0g、1.00equiv.)、メタノール(375mL、25Vol.)、ジクロロメタン(375mL、25Vol.)、L-(-)リンゴ酸(4.01g、1.00equiv.)およびEudragit-L-100(登録商標)(19.0g)を添加した。その結果得られる溶液を真空下で40~45℃にて濃縮して、式Iで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートがアモルファス固体分散体として得られた。
例-18:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアート(式I)の調製
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備えるガラス槽へ、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド(5.00g、1.00equiv.)、メタノール(125mL、25Vol.)、ジクロロメタン(125mL、25Vol.)、L-(-)リンゴ酸(1.33g、1.00equiv.)およびEudragit-L-100(登録商標)(1.58g)を添加した。その結果得られる溶液を真空下で40~45℃にて濃縮して、式Iで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートがアモルファス固体分散体として得られた。得られた固体をXRDによって特徴付けた。
例-19:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアート(式I)の調製
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備えるガラス槽へ、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド(20g、1.00equiv.)、メタノール(500mL、25Vol.)、ジクロロメタン(500mL、25Vol.)、L-(-)リンゴ酸(5.32g、1.00equiv.)およびEudragit-L-100(登録商標)(3.79g)を添加した。その結果得られる溶液を真空下で40~45℃にて濃縮して、式Iで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートがアモルファス固体分散体として得られた。得られた固体をXRDによって特徴付けた。
例-20:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアート(式I)の調製
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備えるガラス槽へ、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド(20g、1.00equiv.)、メタノール(500mL、25Vol.)、ジクロロメタン(500mL、25Vol.)、L-(-)リンゴ酸(5.32g、1.00equiv.)およびEudragit-L-100(登録商標)(2.53g)を添加した。その結果得られる溶液を真空下で40~45℃にて濃縮して、式Iで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートがアモルファス固体として得られた。得られた固体をXRDによって特徴付けた。
例-21:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアート(式I)の調製
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備えるガラス槽へ、式Iで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアート(10g、1.00equiv.)、メタノール(100mL、10Vol.)、ジクロロメタン(100mL、10Vol.)、およびPVP-K-30(登録商標)(10.0g)を添加した。その結果得られる溶液を真空下で40~45℃にて濃縮して、式Iで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートがアモルファス固体分散体として得られた。得られた固体をXRDによって特徴付けた。
例-22:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアート(式I)の調製
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備えるガラス槽へ、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド(7.0g、1.00equiv.)、メタノール(175mL、25Vol.)、ジクロロメタン(175mL、25Vol.)、L-(-)リンゴ酸(1.87g、1.00equiv.)およびEthoCel-7CPS(8.87g)を添加した。その結果得られる溶液を真空下で40~45℃にて濃縮して、式Iで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートがアモルファス固体分散体として得られた。固体をXRDによって特徴付けた。
例-23:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアート(式I)の調製
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備えるガラス槽へ、式Iで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアート(2.00g、1.00equiv.)、メタノール(50.0mL、25Vol.)、ジクロロメタン(50.0mL、25Vol.)およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC-15C)(2.00g)を添加した。その結果得られる溶液を真空下で40~45℃にて濃縮して、式Iで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートがペースト状の塊として得られた。
例-24:N-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアート(式I)の調製
攪拌器、凝縮器、および温度計プローブを備えるガラス槽へ、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド(15g、1.00equiv.)、メタノール(375mL、25Vol.)、ジクロロメタン(375mL、25Vol.)、L-(-)リンゴ酸(4.01g、1.00equiv.)およびEudragit-L-100(登録商標)(0.38g)を添加した。その結果得られる溶液を真空下で40~45℃にて濃縮して、式Iで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアートがアモルファス固体して得られた。得られた固体をXRDによって特徴付けた。式IIで表される化合物を図2に提示されるとおりXRDによって特徴付けた。
例-25:アモルファスN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド、(2S)-ヒドロキシブタンジオアート(式I)の調製
攪拌器、凝縮器および温度計プローブを備える2Lガラス槽を、結晶の式I(50.0g、1.00equiv.)、THF(1000mL、20.0Vol.)およびメタノール(250mL、5.0Vol.)で充填し、反応塊を40~45℃まで加熱し、濾過した。濾過物を真空下で50~55℃にて濃縮した。これに、25~30℃にてのDCM(1000mL、20.0Vol.)およびメタノール(350mL、7.0Vol.)における希釈が続き、濾過した。濾過物を真空下で50~55℃にて完全に濃縮して、式Iで表されるカボザンチニブ-S-マラートがアモルファス形態において得られた。それをXRDによって特徴付けた。

Claims (17)

  1. カボザンチニブ(S)マラートと薬学的に許容し得る賦形剤との固体分散体。
  2. アモルファス形態である、請求項1に記載のカボザンチニブ(S)マラートと薬学的に許容し得る賦形剤との固体分散体。
  3. 薬学的に許容し得る賦形剤が、ポリビニルピロリドン、セルロース誘導体、ポリメタクリラートベースのコポリマー、コロイド状のシリコンジオキシド、多価アルコール、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリオキシエチレン誘導体、ポリビニルアルコール、またはプロピレングリコール誘導体から選択される、請求項1または2に記載の固体分散体。
  4. カボザンチニブ(S)マラートとアクリル酸メチル-メチルアクリル酸コポリマーとのアモルファス固体分散体。
  5. カボザンチニブ(S)マラートと薬学的に許容し得る賦形剤とのアモルファス固体分散体の調製のためのプロセスであって、以下:
    a.カボザンチニブ(S)マラートを溶媒中に溶解させること、
    b.少なくとも1の薬学的に許容し得る賦形剤を添加すること、
    c.溶媒の除去、および
    d.カボザンチニブ(S)マラートと薬学的に許容し得る賦形剤とのアモルファス固体分散体を単離すること
    を含む、前記プロセス。
  6. 溶媒が、1~4個の炭素原子を有するアルコール、1~4個の炭素原子を有するアルキルニトリル、3~5個の炭素原子を有するアルキルアミド、1~4個の炭素原子を有する環状エーテルを包含する脂肪族エーテル、3~9個の炭素原子を有するケトン、1~4個の炭素原子を有するハロゲン化溶媒もしくは水、またはそれらの混合物から選択される、請求項5に記載のカボザンチニブ(S)マラートのアモルファス固体分散体の調製のためのプロセス。
  7. 8.90、10.60、13.20、13.70、および21.80度2θ、+/-0.2度にてピークを包含する、Cu-Kα放射線を使用したX線回折によって特徴付けられる、式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの結晶形態。
  8. 式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製のためのプロセスであって、以下のステップ:
    a)式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸を、好適な溶媒中で、好適な塩化スルホニルを使用して、任意に好適な塩基の存在において、活性化させること、
    b)式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの化合物を添加すること、
    c)式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドを単離すること
    を含み、
    ここで、ステップa)において、好適な溶媒が、ハロゲン化溶媒、エーテルの溶媒およびニトリル溶媒、好ましくは、ジクロロメタン、ジクロロエタン、THFおよびアセトニトリルから選択され、
    好適なスルホニルが、塩化メタンスルホニル(塩化メシル)、塩化p-トルエンスルホニル(塩化トシル)、塩化4-クロロベンジルスルホニル、塩化2-クロロベンジルスルホニル、塩化4-ニトロフェニルスルホニル等のリストから選択され、
    任意に、好適な塩基が、N,N-ジメチルアミノピリジン(DMAP)およびN-メチルイミダゾール(NMI)から選択される有機塩基である、前記プロセス。
  9. 請求項6に記載の式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製のためのプロセスであって、以下のステップ:
    d)式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸を、ジクロロメタン中で、塩化メタンスルホニルを使用して、任意にN,N-ジメチルアミノピリジン(DMAP)またはN-メチルイミダゾール(NMI)の存在において、活性化させること、
    e)式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの化合物を添加すること、
    f)式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドを単離すること
    を含む、前記プロセス。
  10. 請求項6に記載の式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製のためのプロセスであって、以下のステップ:
    g)式Vで表される化合物である1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸を、ジクロロメタン中で、塩化トルエンスルホニルを使用して、任意にN,N-ジメチルアミノピリジン(DMAP)またはN-メチルイミダゾール(NMI)の存在において、活性化させること、
    h)式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの化合物を添加すること、
    i)式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドを単離すること
    を含む、前記プロセス。
  11. 式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製のためのプロセスであって、以下のステップ:
    a)好適な溶媒および好適な塩基中の、式Vで表される1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸の化合物および式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの化合物の溶液へ、
    b)好適な塩化スルホニルを添加すること、
    c)式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドを単離すること
    を含み、
    ここで、ステップ(a)において、好適な溶媒が、ハロゲン化溶媒、エーテルの溶媒およびニトリル溶媒、好ましくは、ジクロロメタン、ジクロロエタン、THFおよびアセトニトリルから選択され、
    好適な塩化スルホニルが、塩化メタンスルホニル(塩化メシル)、塩化p-トルエンスルホニル(塩化トシル)、塩化4-クロロベンジルスルホニル、塩化2-クロロベンジルスルホニル、塩化4-ニトロフェニルスルホニル等のリストから選択され、
    任意に、好適な塩基が、N,N-ジメチルアミノピリジン(DMAP)およびN-メチルイミダゾール(NMI)から選択される有機塩基である、前記プロセス。
  12. 請求項9に記載の式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル) シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製ためのプロセスであって、以下のステップ:
    a)ジクロロメタンおよび好適な塩基中の、式Vで表される1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸の化合物および式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの溶液へ、
    b)塩化メタンスルホニルを添加すること、
    f)式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドを単離すること
    を含み、
    ここで、好適な塩基が、N,N-ジメチルアミノピリジン(DMAP)およびN-メチルイミダゾール(NMI)から選択される、前記プロセス。
  13. 請求項9に記載の式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドの調製のためのプロセスであって、以下のステップ:
    d)ジクロロメタンおよび好適な塩基中の、式Vで表される1-(4-フルオロ-フェニルカルバモイル)-シクロプロパンカルボン酸の化合物および式IIIで表される化合物である4-((6,7-ジメトキシキノリン-4-イル)オキシ)アニリンの溶液へ、
    e)塩化トルエンスルホニルを添加すること、
    f)式IIで表される化合物であるN-(4-(6,7-ジメトキシキノリン-4-イルオキシ)フェニル)-N’-(4フルオロフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミドを単離すること
    を含み、
    ここで、好適な塩基が、N,N-ジメチルアミノピリジン(DMAP)およびN-メチルイミダゾール(NMI)から選択される、前記プロセス。
  14. 式X
    で表される化合物。
  15. 式XI
    で表される化合物。
  16. 式XIV
    で表される化合物。
  17. 式Xで表される化合物、XIで表される化合物およびXIVで表される化合物を含む群から選択される個々の不純物をいずれか1を実質的に含まない、請求項8~13のいずれか一項に記載のカボザンチニブの調製のためのプロセス。
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