JP2024513092A - プライヤ - Google Patents

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Abstract

本発明はジョイントボルト軸(x)をもつジョイントボルト(2)を用いて互いに交差する2つのプライヤアーム(3,4)を有するプライヤ(1)に関し、一方のプライヤアーム(4)は可動で他方は固定であり得;把持部(8,9)がジョイントボルト(2)の一側に形成されかつプライヤの口(7)として協働する顎(5,6)がジョイントボルト(2)の他側に設けられ;さらに、可動プライヤアーム(4)は歯止め(16)付きの長スロット(13)を有しかつ受容部(12)に位置するジョイントボルト(2)は歯合から外れて可動でありかつ可動アーム(4)は固定プライヤアーム(3)を挿通し;長スロット(13)は、プライヤ(1)の閉位置にてプライヤアーム(3,4)の向きに対し横に走る延長部(S)を把持側に有する。この種のプライヤを安全な取扱い及び動作のために設計するべく本発明によれば、開口幅(w)の調整のために歯止め(16)がジョイントボルト(2)の押し込みによって通過可能であり;挿通するプライヤアーム(4)が伸長オーバーラップ領域(U)を有しその中に挿通するプライヤアーム(4)が両側で挿通したプライヤアーム(3)と重複し;さらに、オーバーラップ領域(U)は、長スロット(16)内のジョイントボルト(2)の調整方向(r)に対してほぼ直角に延在し、最大調整度合い(f)の0.5倍以上に対応する幅(g)を有しかつ最大調整度合い(f)の2倍以上に対応する長さ(d)を有する。

Description

本発明は、ジョイント軸をもつジョイントボルトにて互いに交差し一方が可動プライヤアームで他方が固定プライヤアームである2つのプライヤアームを有するプライヤに関し、ジョイントボルトの一方の側に把持部が形成されると共にジョイントボルトの他方の側にプライヤの口として協働する顎が設けられ、可動プライヤアームは、歯止め付きの長スロットをさらに有し、かつ、受容部に位置するジョイントボルトは歯合から外れて可動であり、可動プライヤアームは固定プライヤアームを挿通しており、かつ、長スロットはさらに、プライヤの閉位置でのプライヤアームの向きに対して横方向に延在する延長部を把持側に有する。
本発明はさらに、回転軸を中心に旋回可能な2つのプライヤアームと、2つの顎により形成されるプライヤ口とを有するプライヤに関し、プライヤ口は、対向する作業面、すなわち第1の作業面と第2の作業面とを有し、それらは、顎の自由端から回転軸の方を視たときそれらの全長の大部分に歯部を設けられており、それらの尖った歯は、歯先が回転軸の方に向いており、そして他の尖った歯は、歯先が顎の自由端の方に向いている。
本発明はさらに、回転軸を中心に旋回可能な2つのプライヤアームと、プライヤ口とを有するプライヤに関し、プライヤ口は歯部付きの作業面を有し、それらの尖った歯は、作業面における歯先の延長線が回転軸の方を向いている。それらの歯はさらにそれぞれの角度二等分線を有し、角度二等分線は、歯先を始点としてプライヤ口とは反対側へ、顎の自由端の方に又はプライヤ口のジョイント側の端部の方に延在している。
本発明はさらに、回転軸を中心に旋回可能な2つのプライヤアームと、プライヤ口とを有するプライヤに関し、プライヤ口は歯部付きの作業面を有し、それらの尖った歯は、作業面における歯先の延長線が回転軸の方を向いており、回転軸が点の形で描かれる視点において、線の形で描かれる貫通面がプライヤ口を貫通して延在している。貫通面は、それがプライヤ口の最大閉鎖調整状態にて調整可能なジョイントボルトを受容する長スロットの長手方向中心線に対して直角に延在するか、又は回転軸が貫通面内に延在するようにそれが延在するという事実から生じる。
対向する作業面の接触が、所定の開口角度で顎の自由端上で初めて生じるように、長スロットの場合は長手方向中心面と長手方向中心線の交点が選択されるか、又は、回転軸が貫通面内に延在する場合は貫通面の向きが選択される。歯先はさらに、貫通面から異なる垂直距離で終端し、かつ歯はさらに、貫通面と鋭角をなす角度二等分線を有する。その鋭角は、角度二等分線がプライヤ口の領域内に延在する領域内にあり、それらの歯の一部では垂線と回転軸との間に形成され、そしてそれらの歯の別の一部では垂線とプライヤ口の自由端との間に形成される。
本発明はさらに、回転軸を中心に旋回可能な2つのプライヤアームとプライヤ口とを有するプライヤに関し、プライヤ口は歯部付きの作業面を有し、歯先は回転軸の方を向いている。歯先を連結するポリラインを引くことができる。ポリラインのセグメントはさらに互いに角度をなし、かつポリラインは、プライヤ口の開位置において互いに反対側に位置する。
この種のプライヤは、特許文献1又は特許文献2から公知である。特許文献2から公知のプライヤは、開口幅に関して、特にプライヤ口の閉位置において調整可能であり、このためにジョイントボルトが先ず、歯合状態から外れてプライヤアームの旋回によって可能な最大の開位置へと移動する。その後、可動プライヤアームは、好ましくはジョイントボルトと共に歯止め付きの長スロット内で変位する。プライヤアームを旋回させて戻すことによって長スロットとジョイントボルトとの間の歯合が最終的に再び形成される。この場合、これにしたがって幾何学的なジョイントボルト軸の変位が長スロット内で生じる。特許文献1から知られるプライヤでは、開口幅の固定調整は不可能である。
ジョイントボルトが噛み合わされと共に、口の幅を調整するために押し込むことができるプライヤも存在する。これに関して特許文献3(特許文献4)を参照する。それによれば、プライヤが閉じているとき長スロットが可動プライヤアームの方向に延在する。このようなプライヤは、プライヤ口の領域に歯部付きの作業面を有することもある。この種のプライヤは、例えば特許文献5から公知である。汎用的な万能プライヤでは、このような歯部付きプライヤ口は、通常、バーナーホールと呼ばれる。プライヤ口の幅を調整できないプライヤでは、ジョイントピンの回転軸によりジョイントボルト軸を形成可能である。
米国特許第5 996 450号明細書 米国特許第5 752 419号明細書 国際公開第2008/049850号明細書 米国特許出願公開第2010/0064861号明細書 独国実用新案登録出願公開第20 2013 191 985号明細書
上述した従来技術に鑑み、本発明は、対象タイプのプライヤを、その取り扱い及び操作に関して有利に設計することを目的とする。
第1の発明思想によれば、この目的は、開口幅を調整するためにジョイントボルトを押し込むことによって歯止めを通過させ得ることを提示されたプライヤにより達成され得る。好ましくは可動プライヤアームである挿通側のプライヤアームは、長いオーバーラップ領域を有し、そのオーバーラップ領域において挿通側のプライヤアームはその両側面上に、好ましくは固定プライヤアームである被挿通側のプライヤアームが重ね合わされる。そして、そのオーバーラップ領域は、長スロット内のジョイントボルトの調整方向に対して直角に実質的に延在しており、最大調整度合いの0.5倍以上に対応する幅と、最大調整度合いの2倍以上に対応する長さとを有する。
提示された構成の結果、機能的に安全なプライヤの設計、及びその人間工学的に有利な取り扱いが達成される。好適な実施形態では、ジョイントボルトが、歯止めの係合を解除するためにジョイントボルト軸の方向において解除位置へと移動させられる。ジョイントボルトを変位させるためのこのような負荷は、例えば親指で、特にプライヤを把持する手の親指で押す結果として、意図的にのみ加えられることが好ましい。プライヤ口の開口幅を調整するために、可能な最大開位置へのプライヤアームの旋回動作を必要としない。
オーバーラップ領域は、プライヤの閉位置において、さらに好ましくは開口幅の最小調整位置において観察し得る。
ジョイントボルトの幾何学的な長手方向軸が点の形で描かれるプライヤの平面視において、被挿通側プライヤアームのオーバーラップ領域が一致して延在しない場合、被挿通側プライヤアームの最大オーバーラップエッジ輪郭がオーバーラップ領域を画定し、このエッジ輪郭はまた、それぞれ最大のオーバーラップ度合いを有する上側及び下側のエッジ輪郭から構成され、オーバーラップ領域の長さに亘って疑似仮想的なエッジ輪郭を形成することもできる。
被挿通側のプライヤアームの挿通領域は、好ましくは、プライヤヘッド及び被挿通側プライヤアームの把持領域と、材料において均一に実現することもできる。
押し込むことによって作動させ得るジョイントボルトは、好ましくは、長円孔の歯止めと係合可能な対向歯止めを有し得る。この場合、2つ以上の捕捉位置、好ましくは3つ以上の異なる捕捉位置、例えば5個又は8個の異なる捕捉位置、例えば、4個、6個又は7個の異なる捕捉位置と、対応する数のプライヤの開口幅とを、歯止めを有する長円孔の長手方向範囲に沿って調整することができる。。
歯止めの係合の解除又は形成をそれぞれ行うためのこのジョイントボルトの作動は、好ましい細長い構造形状により人間工学的に有利な態様で実現することもできる。これは、ジョイントボルトを受容するプライヤ領域と把持部との間の移行領域において選択されたオーバーラップの結果として実現される。このようにしてオーバーラップ領域のエリアで実現された細長い設計によって、例えば手が届きにくい場所でのプライヤの取り扱いも容易となる。
さらに、オーバーラップ領域は、好ましくは長手方向にすなわち調整方向に対し垂直に、好ましくは実質的に直線状に延在するプライヤアーム領域に形成され、かつ、2つのプライヤアームに生じる幅広部によって区切られ、好ましくは一端にジョイント形成部をもつプライヤヘッドを形成するための幅広部によってそして他端にハンドル領域を形成するためのプライヤアームの外向きのオフセットによって区切られる。
オーバーラップ領域は、好ましくは、上述した長さに亘って実質的に一定の幅を有する。この幅は、オーバーラップ領域の長さに亘る平均幅に比べて例えば2%まで(より小さく又はより大きく)ずれていてもよいが、いずれの場合も好ましくは10%未満である。
オーバーラップ領域の幅は、例えば、調整度合いの0.5倍~2倍の間に対応することができ、そしてその長さは、調整度合いの2倍~5倍又は10倍の間に対応することができる。
特に、ジョイントボルトを受容するプライヤ領域と把持部との間の、この移行領域における2つのプライヤアーム部分は、好ましくは、同じ方向に延在することができ、特に外縁間の中央に形成された各中央線に対して同じ方向に延在することができる。その中央線はジョイントボルトの調整方向に対し実質的に垂直に延在している。好適な実施形態では、これらのプライヤアーム部分の中央線は、実質的に互いに平行に延在し得る。本発明の文脈では、例えば1度又は2度から10度又は15度までの鋭角をなす場合であっても実質的に同じ方向と見做し得る。
プライヤアームの互いに対する長スロットに沿った最大調整度合いが例えば約10mmである場合、それを横切る方向の実質的に同じ方向のプライヤアーム部分の長さは、例えば約20~30mmとなる
上述した目的は、両方の作業面がそれぞれ、顎の自由端から回転軸までの範囲において歯を有し、それらの歯が回転軸の方に向けられた歯先を有し、かつ同じ作業面内でさらなる歯へと続き、これらのさらなる歯の歯先は顎の自由端の方に向けられており、又はこれとは逆になっており、かつ反対に向けられた歯のグループはさらに、第1及び第2の作業面上で互いに反対側にそれぞれ形成されていることによっても達成できる。
顎と顎の間に把持された作業片例えば丸ボルトに対する有利なトルクの伝達は、歯のグループの提示された配向の結果として達成される。作業片は、一方の作業面の領域では顎の自由端の方に向いた1つの歯又は複数の歯によって、他方の作業面の領域では回転軸の方に向いた1つの歯又は複数の歯によって、把持可能である。さらに、作業片に対するトルクの向上は、好ましくは、この作業片が、一方の作業面の領域では歯の向きが異なる2つのグループ間の移行領域で把持され、そして任意選択で、他方の作業面の領域では選択された回転方向に向けられた歯先によって把持されることによって達成できる。
角度二等分線は、プライヤ口を通る長手方向の間隙を視たときの、歯の2つの側面間の角度に関する。この視点におけるそれらの側面は、好ましくは直線状に延在し得る。しかしながら、それらが凸曲線又は凹曲線を有することもできる。それらの側面が曲線で延在する場合、歯先から歯谷までの幾何学的な直線が角度二等分線の決定に用いられる。歯谷がそのように規定されない場合、2つの隣接する歯の間の最も低い点を歯谷として用い得る。側面が、先ず歯先から直線で始まって延在しその後に曲線に変わる場合、歯側面の直線部分のみが、角度二等分線の角度の境界を規定するために用い得る。
歯部を有するプライヤ口を備えたプライヤにおいて、上述した目的は、プライヤ口の作業面の自由端から回転軸に向かって視たとき、第1のグループの歯が先ずプライヤ口の第1の作業面上に形成され、この第1のグループの歯のそれぞれの角度二等分線は、歯先からプライヤ口とは反対側へ、顎の自由端の方に傾斜して延在し、この第1のグループの歯は第2のグループの歯へと続き、第2のグループにおけるそれぞれの角度二等分線は、プライヤ口のジョイント側の端部の方に傾斜して延在し、かつこの第2のグループの歯は第3のグループの歯へと続き、第3のグループにおけるそれぞれの角度二等分線は、再び顎の自由端の方に傾斜して延在することによって達成され得る。
上述した第1のグループは、必ずしもプライヤ口の絶対的な第1のグループである必要はない。いずれの場合も、上述した設計による第2のグループ及び第3のグループがこの規定された第1のグループに続く。
好ましくは、少なくとも3つの連続的な歯のグループがそれぞれ、回転軸とは反対側にあるプライヤ口の作業面の端部から、すなわち顎の自由端から始まる長手方向範囲において、第1の作業面上に形成される。その場合、隣接するグループは、角二等分線の範囲及び傾斜に関して、異なる歯の向きを有する。
さらに、好ましくは、対応する歯のグループが、反対側の第2の作業面上にも形成され、これらのグループは、第1の作業面上の歯のグループの反対側にそれぞれ位置することが好ましい。反対側の位置は特に、対応する歯又は歯のグループが、プライヤにより把持される丸い部品又は多側面部品に対して同時に作用する場合に実現される。プライヤ口を貫通する貫通面の全長に関して、これは、言及した全長の例えば4分の1又は2分の1に対応する、任意選択で最大直径をもつ部品上で実現され得る。詳細は後述する。
プライヤの長手方向中心面などの平面に関して、ただしいずれの場合もプライヤ口の貫通面に関して、角度二等分線と、プライヤ口の領域における当該平面に対する垂線との間に鋭角が形成され得る。貫通面に関しても、二等分線と貫通面に対する垂線との間の鋭角が、プライヤ口の領域に形成され得る。この場合、貫通面は、長スロットの長手方向中心線に対して垂直に向くことができ、その場合、ジョイントボルトは、開口幅を調整するために例えば上述した設計のプライヤにおいて変位可能であり、又は、貫通面はこの面内に回転軸が延在するような方式で延在することもできる。さらにこのような貫通面の向きは、プライヤ口を閉じる過程において自由端領域に形成される作業面の領域同士の最初の接触がこの貫通面で生じるように選択することができる。
この貫通面は、上述した長手方向中心面と一致していても、異なっていてもよい。
上述した幾何学的な長手方向中心線は、長スロットにおけるジョイントボルトの調整方向に形成されている。それに対する垂線の向きに貫通面が延在しており、その垂線は、長スロットの延在範囲内で長手方向中心線と交差し得るが、さらに長スロットの境界を超えて延びる長手方向中心線の仮想延長線の領域においても交差し得る。
ジョイントボルトがその中で調整され得る長スロットは、曲線状に延在してもよい。このような場合、長手方向中心線も曲線状に延在し、通常、比較的大きい直径をもつ円のセグメントの形態で延在する。この場合、長手方向中心線の接線に対する垂線が、交点に形成される。
この場合、自由端は顎の領域であり、好ましくは、回転軸とは反対側の顎の長手方向範囲に形成されたプライヤ口の中心を超えて位置する。さらに、この自由端は、顎のさらなる作業領域により形成することもでき、それは、プライヤの閉位置において、歯付きのプライヤ口から顎の端部の方に続いている。これらのさらなる作業領域にも同様に歯を設け得るが、それに替えて例えば平滑な表面を具備して実現してもよい。
顎の自由端における作業面の第1の接触は、例えば両方の顎の歯先の直接的な当接によって生じ得る。この場合、この最初の接触と同時にプライヤの閉位置に到達し得る。この最初の当接は、貫通面の方向に離間している両方の作業面の各々における1つ以上の歯の最初の同時接触によってのみ生じることもある。
プライヤ口を閉じる過程で、一方の作業面は実質的に、貫通面がその上に既に当接していると仮定すると、他方の作業面との必要な接触も生じるまで、この場合は最初の接触と同時に貫通面を変位させ得る。貫通面のこの位置は、続く観察中、概念的に準凍結状態となる。したがって、貫通面への言及は、常に凍結状態を指していると見做すべきである。
上述した最初の接触は、顎の自由端に属するプライヤ口の前方領域に位置するプライヤ口の歯を指す。したがって、プライヤ口を貫通する貫通面の全長に関しては、それに応じて、好ましくは自由端に割り当てられた、全長の前半分に関係する。
貫通面の"最初の"接触は、歯部の包絡面によっても形成し得る。それらの包絡面は、上述した視点において、歯先を直線状に連結するポリラインの形で描かれる。これは、特に、自由端の領域における歯付き作業面上の場合に可能であり、それらの歯部はプライヤ口の閉位置において互いに歯合する。この場合、自由端の領域における作業面による貫通面の最初の接触は、それに応じて、閉位置に到達する前に生じ、さらに、貫通面における対応する作業面の接触は、基本的に穿刺状又は層状の態様で生じ得る。
先ず、そして貫通面を考慮せずに、プライヤ口の作業面の自由端から回転軸に向かって視ると、第1のグループの歯が、先ず、プライヤ口の第1の作業面上に形成されることが好ましい。この第1のグループの歯の鋭角は、垂線と回転軸との間にそれぞれ形成される。この第1のグループの歯は第2のグループの歯へと続き、第2のグループでは、鋭角が、垂線とプライヤ口の作業面の自由端との間にそれぞれ形成される。そして、この第2のグループの歯は第3のグループの歯へと続き、第3のグループの鋭角は、再び垂線と回転軸との間に形成される。
作業面の長手方向範囲に関して、歯の向きにおける少なくとも2つの変化が生じることが有利である。プライヤ口の方向で視ると、上述した角度二等分線の向きにより、第1のグループの歯は回転軸の方を指向する傾向があり、第2のグループの歯は作業面の自由端の方を指向する傾向があり、そして第3のグループの歯は再び回転軸の方を指向する傾向がある。
鋭角は、約0.5度と約60度以上との間の値、好ましくは約1度から約50度までの値をもち得る。例えば約5度と約25度との間又は約30度と約45度との間の角度範囲が1つのグループ内で好ましく実現し得る一方、例えば約3度と約20度の間又は約25度と約50度との間の角度範囲が別のグループ内で実現し得る。
歯の向きにおける上記の変化を伴う2つの歯のグループが、それぞれ反対側の作業面上にも形成される。この場合、第2の、反対側の作業面の1つのグループが、第1の作業面の複数のグループ、例えば2つのグループの反対側に位置するほどの多くの歯を有することもできる。
両方の作業面の歯のグループの選択された向きによって、プライヤ口内に異なる効果をもつ領域を形成することができる。螺子などの作業片に対して、例えば、1つの領域における相応の向きをもつ1又は2の隣接する歯のグループを用いることによって反時計回りに有利に作用することができ、そして、上記領域に対して離れた別の領域では、作業片に対して時計回りに有利に作用するように機能する。提示された交互の向きをもつ歯のグループによって、汎用的な設計におけるよりも大きいトルクを伝達可能である。
プライヤの取り扱いに関して、歯と作業片との間の所定の爪タイプの相互ロックが有利に達成できることによって、同じ値のトルクを加える過程において、作業片と作業面の歯との間の不確実な相互ロックが壊れる前に、汎用的な解決手段よりも大きな力を伝達することが可能である。
トルクの伝達とねじ込み方向に関して、両方の作業面の対向する歯が作業片に作用することが重要である。
歯部を有するプライヤ口を備えたプライヤにおいて、上気した目的はさらに、本発明の別の思想により達成され、それによれば、上記のポリライン各々が、いずれの場合もプライヤ口を指向する2つの隣接セグメントを有し、それらは互いに170度未満の角度、例えば100度をなしていること、これらのセグメントの反対側に、他方のポリラインのセグメントが位置し、同様にプライヤ口を指向して互いに170度以上の角度、例えば190度の角度をなしていること、かつ、各ポリラインが、同じ方向で視て、互いに190度以上の角度をなす2つのセグメントを含む。
プライヤの取り扱いに関して有利なプライヤ口の設計は、提示された尖った歯の配置及び向きにより達成される。例えば、好ましくは両方の作業面のポリラインは、全体的に細長い正弦波形状で実現でき、そしてプライヤ口の側面図において、波頭及び波底を有すると共に、波底と波頭の間に反転点が得られる。貫通面に関して、一方の作業面のポリラインの波頭が、他方の作業面のポリラインの波底の反対側に位置することが好ましい。
歯の角度配向に関して上述した通り、このことは、プライヤ口内において、例えば螺子やボルトなどに反時計回りに作用するように設計された領域の形成、及び、その領域に対して離間して例えば螺子やボルトに時計回りに作用するように設計された別の領域の形成に有利となり得る。
プライヤ口の領域の側面図又は、プライヤアームの幾何学的旋回軸が点の形で描かれる断面図において、上述したポリラインは、歯先を互いに直線で連結することによって形成されることが好ましい。
角度二等分線及びポリラインに関して記載した特徴は、プライヤ口において同時に実現することもできる。
上述した独立項の特徴は、個別でも互いの組合せにおいても本発明に重要であり、独立項の特徴は、さらに別の独立項の特徴又は複数の独立項の特徴と、並びに、1つ以上の他の独立項の個別の特徴のみと組み合わせることができる。
プライヤ口における歯付き作業面の歯の設計に関係する特徴は、特に、公知の万能プライヤ(例えば、国際公開2017/134074号又は米国特許出願公開第2019/039214の図11をそれぞれ参照)又はウォーターポンププライヤ(上述した特許文献3又は4をそれぞれ参照)などのタイプのプライヤでも実現可能である。
本発明の他の特徴は、それらの請求項1の目的及び/又は他の独立項又は他の請求項の特徴との好ましい関係において、図面の説明と同様に以下で頻繁に説明される。しかしながら、それらはまた、請求項1及び/又は他の独立項もしくは他の個々の請求項の個々の特徴とのみに関係して又は独立して重要となり得る。
挿通側及び被挿通側のプライヤアームの調整の好適な実施形態によれば、開口部の幅を小さいものから大きいものへと調整する過程において、いずれの場合も、把持側におけるプライヤアーム部分の、より大きな表面オーバーラップを最初に形成することができる。プライヤアーム部分の流線形領域全体が、開口幅のいずれの位置においても常にアーム部分を互いに確実に支持することが好ましい。この結果、プライヤの取り扱いが改善される。この領域の流線形の効果は、より大きい開口幅であっても強化されている。好適な実施形態では、プライヤアーム部分の中央線に対して垂直な方向で視たオーバーラップの度合いは、開口幅が大きくなるにつれて大きくなり得る。したがって、大きい開口幅において、プライヤアーム部分の互いに対する拡大された支持面が形成される。プライヤ口のより大きい開口幅への調整は、指で両方のプライヤアームのオーバーラップ領域に圧力を加え、それによって互いに向かう変位が促進されることによって有利に実現することができる。
調整可能な最小の開口幅に対応しない開口幅を超えると、より大きい開口幅を想定するために、プライヤアームのさらなる変位中に、プライヤアーム部分の表面オーバーラップの減少が任意選択で再び起こり得る。さらにプライヤアーム部分の表面オーバーラップが最大に到達する開口領域は、長円孔内のインターロックの解除後に可能な最小開口幅の位置から最大開口幅の位置へのプライヤアームの変位中に横切ることができる。
好適な実施形態では、プライヤのいずれの開口位置においても、プライヤアーム部分の少なくとも部分的なオーバーラップが形成される。
オーバーラップ領域におけるプライヤの幅もまた、プライヤの閉位置からより大きい開口幅への調整中に、特に最小の開口幅からより大きい開口幅の方への調整中に、最初は減少する。この場合、上述したプライヤアーム部分の領域におけるプライヤの最小幅は、可能な最大のオーバーラップにおいて形成される。
さらに、このような流線形領域の領域幅は、任意の開口幅における同じ方向において、特に口の閉位置を基準として、顎の領域における幅よりも、好ましくはプライヤアームの領域における幅よりも遙かに小さいことが好ましい。例えば、上述したプライヤアーム部分の領域における最大幅は、顎又はプライヤアームの領域における幅のそれぞれ例えば約0.3倍~0.8倍、さらに任意に0.4倍~0.6倍とすることができる。この結果、プライヤアーム部分の領域において上述したくびれた形状が得られる。
別の実施形態では、固定プライヤアームは、ジョイントボルトの押圧作動のために設計された凹部を有することができる。その場合、ジョイントボルト軸は、凹部の幾何学的中心軸に対して偏心して配置されている。その凹部は、ジョイントボルトを有利に作動させるために、指の接触面、特に親指の接触面を形成することが有利である。ジョイント部が、凹部の底面の方に直線状に変位することによって歯合が解除される。
この場合、ジョイントボルト軸は、凹部の中心軸に対してプライヤ口の調整方向にオフセットさせ得、これにより、上述した長手方向中心面に対して所定の度合いでオフセットさせ得る。ジョイントボルト軸のオフセット配置は、全体として細長いプライヤの構造形状に寄与する点で有利である。
顎はまた、歯部を設けられた作業領域を有し得る。これは、上述したタイプの歯部に関係し得る。
この場合、作業領域は、プライヤ口の長手方向に関して、プライヤ先端に向かって溝を有することができ、それによって、プライヤが閉じたとき又はプライヤ口が閉じたときにそれぞれ、プライヤ口の前面視にて開口が残される。したがって、好ましくは歯の輪郭をもつ把持開口が、プライヤ口の領域の前面側に形成される。したがって、提示されたプライヤの前面で物体を把持して例えば回すこともできるプライヤの取り扱いに関して有利である。
プライヤ口の具体的設計、特に有利なトルク伝達に関して、第1の作業面の歯の設計及び配置に関する強化によって、第3のグループの歯に第4のグループの歯が続き、第4のグループの歯の角度二等分線が、ジョイント側のプライヤ口の端部に向かって傾斜して延在する
角度二等分線と面に対する垂線との間の、第4のグループの鋭角は、プライヤ口の方を視たとき、垂線とプライヤ口の作業面の自由端との間に形成され得る。
この結果、この第4のグループの歯と第3のグループの歯の間の歯の向きの別の変化を生じ、それによって好ましくは、第1の作業面の長さに亘って第4のグループの歯が設けられる。第1と第3のグループの歯の歯先は、プライヤ口の方を視たとき、回転軸の方に向く傾向があることが好ましいのに対し、第4及び第2のグループの歯の歯先は、第1の作業面の自由端の方を向く傾向があることが好ましい。
実質的に同じ方向に向く傾向がある歯の2つのグループは、それに対して反対側に向く傾向がある歯のグループによって、作業領域の長手方向において分離されている。
例えば第1グループと第3のグループ、又は、第2のグループと第4のグループのように同じ方向を向く傾向があるグループの歯の鋭角は、実質的に同じか又は実質的に同じ値の範囲内にあり得る。これに関して、実質的に同じ方向を向く歯をもつ2つのグループの鋭角は、異なる値の範囲内にもあり得る。その場合、1つのグループの鋭角は、例えば約5度~約20度の値の範囲内にあり、そして別のグループの鋭角は、例えば約30度~約45度の値の範囲内にある。
さらに、値の範囲が部分的に重複していてもよい。例えば、同じ方向を向く一方の値の範囲は約5度~約35度であり、他方の歯のグループの値の範囲は約30度~約45度であり得る。
角度二等分線又は角度配向の所定の向きをもつ歯のグループは、面を基準として互いに反対側に位置することが好ましい。これらのグループの垂線の上述した面への投影に関して、これらの対向するグループは、完全に重なるか又は部分的にのみ、例えば3分の1以上又は3分の2以上、重なることができる。したがって、歯先が回転軸の方に向く傾向をもつ第2の作業面上の歯のグループは、少なくとも部分的に、歯先が同様に回転軸の方に向く傾向をもつ第1の作業面上の歯のグループの反対側に位置することができる。
対向する位置に関して、それらの歯先は、垂線を基準とする面を介して互いに離れて配置され得る。この結果、両方の作業面の歯が「ギャップ上」に配置され得る。その場合、第1の作業面の歯の歯先は、面に垂直に視て、当該配置における第2の作業面の2つの歯の間の歯谷面の方に実質的に向いている。
別の実施形態では、プライヤ口の第2の作業面が、第1のグループの歯を設けられ得、その場合、歯のそれぞれの角度二等分線は、歯先を始点としてプライヤ口とは反対側に顎の自由端に向かって傾斜して延在している。その第1のグループは、第2のグループの歯へと続き、その場合、それぞれの角度二等分線は、ジョイント側のプライヤ口の端部に向かって傾斜して延在している。
傾斜から生じる第2の作業面上の第1のグループの鋭角は、プライヤ口内で視て、垂線と回転軸との間にそれぞれ形成され得る。同じ作業面上の第2のグループの鋭角は、垂線とプライヤ口の作業面の自由端との間にそれぞれ形成され得る。
さらに、歯の第2のグループが、歯の2つのサブグループを有し得ることが好ましい。すなわち、小さい傾斜又は小さい鋭角をそれぞれもつ第1のサブグループと、より大きい傾斜又はより大きい鋭角をそれぞれもつ第2のサブグループである。
歯の第2のグループは、好ましくは、第2の作業面における回転軸に向いた端部領域に割り当てられる。第2のグループがさらに2つのサブグループに分割されることで好ましい配置が得られる。その場合、より小さい傾斜又はより小さい鋭角をもつサブグループが、第2の作業面における実質的に自由端に面する第1のグループへの、第2のグループの移行部に面するように形成され得る。
サブグループは、1つ、2つ又は複数の歯を有し得る。
第2のサブグループのより大きい鋭角の値は、好ましくは、第1のサブグループのより小さい鋭角の値の約1.5倍~100倍、例えば約3倍~50倍に対応し得る。
例えば、第2の作業面の領域における第2のグループの第1のサブグループは、約0.5度~10度の、例えば約1度~約5度の値の範囲内の鋭角を有し、そして隣接する第2のサブグループは、約10度~約45度の、例えば約15度~約40度の値の範囲内の鋭角を有し得る。
さらに、特に2つの連続するグループの間の移行部における歯の角度二等分線は、垂線と実質的に一致することもでき、それによってそれらの間で角度をなさず又は0度の角度を形成する。
好適な実施形態では、顎の自由端に向いたプライヤ口の前方領域において、そして回転軸に向いたプライヤ口の後方領域において、第1及び第2の作業面の1つ以上の対向して配置されかつ反対に向けられた歯によって丸ボルトを把持することができる。歯の異なるグループにおける歯が、前方領域及び後方領域において丸ボルトとそれぞれ係合する。丸ボルトは、後方領域において2つの歯によって把持可能であり、それらの歯はそれぞれ対向する作業面の1つに割り当てられかつそれらの歯先は反対方向に延びている。そして同様に、丸ボルトは、前方領域において2つの歯によって把持可能であり、それらの歯はそれぞれ対応する作業面の1つに割り当てられかつそれらの歯先は反対方向に延びている。
このような丸ボルトの可能な直径に関しては、上述の説明を参照する。
さらに、前方領域及び後方領域において丸ボルト等の作業片を二通りに把持するための作業面上の上述した歯は、反対方向に傾斜している。さらに、後方領域に割り当てられた第1の作業面の歯は、前方領域に割り当てられた第2の作業面の歯と同じ方向に傾斜していてもよい。
さらに、上述した前方領域又は後方領域における丸ボルトの把持に約10度のプライヤ口の開きを必要とする直径を丸ボルトが有する場合は、いずれの場合も丸ボルトの二通りの把持が可能であることを提示する。
さらに、この種の把持は、プライヤ口の別の開き角度においても可能であり得る。例えば、最大30度又は45度のプライヤ口の開きにおいて、及び好ましくは10度未満の開位置においても、又は、プライヤ口全体の設計に応じてプライヤ口の完全に閉じた位置でさえ、可能であり得る。この場合、プライヤ口のそれぞれの開きは、作業片すなわち丸ボルトの直径とプライヤ口における把持位置とに依存し、したがって、ジョイントから離れた距離に位置する前方領域又はジョイントの近くに位置する後方領域のいずれにおいて作業片がプライヤ口に把持されるかに依存する。プライヤ口の前方領域における丸ボルトの配置は、後方領域における同じ直径をもつ丸ボルトの配置よりも、必要とするプライヤ口の開きが小さい。
歯先の向きは、それぞれの歯における長さの異なる歯側面によって規定することが有利であり得る。歯先を回転軸の方に向ける場合は、回転軸とは反対側にある歯先の側面に、より長い歯側面が形成される。そして、歯先を顎の自由端の方に向ける場合は、顎の自由端とは反対側にある歯先の側面に、より長い歯側面が形成される。
回転軸が点の形で描かれる視点において、歯側面が歯先の両側に形成され、それらの歯側面は歯先から歯谷面まで延在し、次の歯への移行部とその歯側面が形成される。
上述の視点において、歯側面は直線状に延在し得るが、任意選択で、部分的に湾曲した態様でもよい。側面が湾曲して延在する場合、歯側面の長さは、歯側面の端同士を連結する直線により規定され得る。この点に関して上述した説明も参照する。
本開示に関して、上記又は下記で示した範囲又は値の範囲又は複数の範囲は、全ての中間値も含み、特にそれぞれの次元における1/10の増分における中間値を含むが、任意選択で無次元のこともある。例えば、0.5倍~3倍の標示は、0.6倍~3倍、0.5倍~2.9倍、0.6倍~2.9倍等の開示も含み、170度未満の開示は、169.9度未満等の開示も含み、そして5度~25度の開示は、5.1度~25度、5度~24.9度、5.1度~24.9度等の開示も含む。それぞれの開示は、一方では記載された範囲の下限及び/又は上限を規定するために用いられるが、それに替えて又はそれに加えて、それぞれに標示された範囲から1つ以上の単独の値を開示するためにも用いられる。
本発明を、例示的実施形態を示すのみである添付図面に基づいて以下により詳細に説明する。例示的実施形態の一つを参照して説明されかつ別の例示的実施形態において異なる部品と置換できない構成要素は、したがって、この別の例示的実施形態においても潜在的に存在する構成要素として説明される。
図1は、第1の実施形態に関連する対象とするタイプのプライヤの斜視図を示す。 図2は、プライヤの正面図を示す。 図3は、図2における矢印IIIによるプライヤ側面図を示す。 図4は、プライヤの背面図を示す。 図5は、図2における領域Vの拡大詳細図を示す。 図6は、図5の矢印VIによるプライヤの前面図を示す。 図7は、図6の領域VIIの拡大詳細図を示す。 図8は、図2の領域VIIIの大きく拡大した図を示す。 図9は、図8に対応するプライヤ口の拡大図を示す。 図10は、図9の領域Xの拡大図を示し、一方の顎が単に一点鎖線で示されている。 図11は、図10に対応する図であり、他方の顎が単に一点鎖線で示されている。 図12は、図9の領域XIIの拡大図を示し、一方の顎が単に一点鎖線で示されている。 図13は、図2に対応する図であり、他方の顎が単に一点鎖線で示されている。 図14は、図4のラインXIV-XIVに沿った拡大部分を示す。 図15は、図14に実質的に対応する図であり、インターロックを解除するためのジョイントボルト位置に関する。 図16は、図3のラインXVI-XVIに沿った断面を示し、プライヤの口の最小開口幅に関する。 図17は、図16による断面図を示し、プライヤの口の中間的開口幅に関する。 図18は、図16に対応する別の断面図を示し、プライヤの口の最大開口幅に関する。 図19は、図5に対応する図であるが、プライヤ口の前方領域に作業片を把持している。 図20は、図19に対応する図であるが、プライヤ口の後方領域に作業片を把持している。 図21は、第2の実施形態によるプライヤの図を示す。 図22は、図21における領域XXIIの拡大詳細図を示す。 図23は、プライヤ口の代替的なレイアウト形状の概略図を示す。 図24は、プライヤ口の代替的なレイアウト形状の概略図を示す。 図25は、プライヤ口の代替的なレイアウト形状の概略図を示す。 図26は、プライヤ口の代替的なレイアウト形状の概略図を示す。
図1~4を参照して、先ず、組み立て形態におけるプライヤ1及び/又はグリッププライヤを説明する。
図21及び22は、汎用的な万能プライヤの形態におけるこのようなプライヤ1を示している。
プライヤ1は、ジョイントボルト軸xを具備するジョイントボルト2において互いに交差するプライヤアーム3及び4を有する。例示的実施形態では、プライヤアーム3は固定プライヤアームと見做され、そしてプライヤアーム4は、固定ジョイントボルト軸xを中心に固定プライヤアーム3に対して旋回可能な可動プライヤアームと見做され、それにより、プライヤアーム3及び4の、顎5と顎6との間に形成されるプライヤ口7を開いたり閉じたりする。
ジョイントボルト2の一方の側におけるプライヤアーム3及び4上に顎5及び6が形成されるのに対し、顎5及び6とは反対側のプライヤアーム3及び4の部分上に把持部8及び9を形成している。
図1~13に示した第1の例示的実施形態では、固定プライヤアーム3は、対応して形成されたスロット開口部10の領域において固定プライヤアーム3を挿通する可動プライヤアーム4をその両側面上で包み込むために、可動プライヤアーム4との交差領域においてフォーク状の態様で設計され得る。
ジョイントボルト2は、固定プライヤアーム3のフォーク部11にある孔状の受容部12内に受容され、可動プライヤアーム4との交差領域にある長スロット13を貫通すると共に、穴状の受容部12の軸方向延長上にて固定プライヤ3の他方のフォーク部15に形成された別の孔状の開口部14を貫通している。
長スロット13は、長手方向中心線50に沿った範囲Sを有し、この範囲は、例えば図2に示すようにプライヤ1が閉じているとき、好ましくは把持側のプライヤアーム3及び4の向きに対して横方向に延在し、よって好ましくは全体としてプライヤ1の長手方向範囲Lに対して横方向に延在している。
長スロット13は、ジョイントボルト2の外壁上に形成された対応歯止め17と協働するために、少なくとも1つの長手方向縁部に沿った、好ましくは両方の長手方向縁部に沿った歯止め16を具備して実現され得る。
この対向歯止め17は、フォーク部11の受容部12内に位置するジョイントボルト基体19から、ジョイントボルト軸xの方向にジョイントボルト2の長さ範囲の約半分に亘って延在する。それによって、例えば図14及び16に示すようにジョイントボルト2の基本配向においてジョイントボルト2と長スロット13との間の歯合が実現される。
ジョイントボルト2は、好ましくは、この基本配向においてバネ、例えば板バネ18による作用を受ける。この場合、板バネ18は、好ましくは、固定プライヤアーム3のフォーク部11の領域に固定でき、その自由端によりジョイントボルト基体19に対して作用することができ、それによってジョイントボルト2が歯合方向に停止制限態様で押し付けられる。
この基本配向において、ジョイントボルト2は、フォーク部15に形成された別の開口部14の外縁を超えてさらに突出し、その外側開口縁は軸方向外側に向いており、それによってプレート状の作動突起20が形成される。
板バネ18は、好ましくは、ジョイントボルトすなわちジョイントボルト基体19の関係する端部上に形成された支持領域からオーバーラップ領域まで延在するように配置され、そのオーバーラップ領域において固定プライヤアーム上に固定されている。
フォーク部15には、上述した開口部14を取り囲むように縁なし帽子状の凹部39を形成してもよい。この凹部39は、好ましくは、ジョイントボルト2の作動中、ある種の親指用の窪みとして機能する。
ジョイントボルト軸xと平行に延びる凹部中心軸yは、好ましくは、ジョイントボルト軸xに対して偏心して配置されており、長スロット13の向きにより規定されるプライヤ口7の調整方向rにおいて対応するオフセットが実現されることがさらに好ましい。対応するオフセット度合いaは、ボルト直径の約0.3倍~0.8倍、さらに約0.5倍に対応することができる(図2を参照)。
顎5と顎6との間の開口幅wを変更するために、先ずジョイントボルト2を、任意に板バネ18の復元力に抗して、軸方向に変位させる必要がある。それによって、長スロット13との歯合が解除される。このために、ジョイントボルト2は、好ましくは、作動突起20の領域において、例えば親指動作の結果として圧力負荷を受け得る。図15に示すようにジョイントボルト2の軸方向に変位した位置において歯合が解除され、それによって、可動プライヤアーム4が、固定プライヤアーム3に対して調整方向rに直線的に変位可能である。
ジョイントボルト2のこの変位した位置において、その基体19は、フォーク部11の関係する面からジョイントボルト軸xの方向に離れた位置へと移動可能である。したがって、ジョイントボルト2は、作動突起20とは反対側を向いた端部が受容部12から突出する(図15を参照)。
図16~18は、異なるように調整された開口幅wを有する第1の実施形態によるプライヤ1を示す。図16は、可能な最小の開口幅wの例を示し、図18は、可能な最大の開口幅wの例を示し、そして図17は中間的位置を示す。
上述した第1の例示的実施形態では、特に、例えば図16のプライヤの閉位置において実質的に同じ方向の範囲をもつプライヤアーム部分21と22が、プライヤ1の長手方向範囲Lで視ると、交差するフォーク部11及び15と把持部8及び9との間にさらに形成されている。プライヤの閉位置において、これらのプライヤアーム部分21と22は、互いに実質的に平行に延在しかつさらに好ましくはプライヤ口7の中心を貫通する長手方向中心面Eに対して平行な向きで延在している。この長手方向中心面Eは、プライヤアーム3、4の両方を均等に貫通し、特にプライヤアーム部分21、22の領域において貫通している。
プライヤアーム部分21と22は、プライヤ1の長手方向範囲で視ると、これらの部分に対して形成された拡幅部によって実質的に区切られており、すなわち把持側ではそれぞれのオフセット領域40と41によって区切られ、そして反対側では長スロット13とフォーク部11及び15を具備するプライヤヘッド42を形成する拡幅部によって区切られている(特に図16を参照)。
上述したプライヤ口の閉位置において、プライヤアーム部分21を区画する外縁43と44は、好ましくは、長スロット13又は調整方向rに対して垂直な向きで延在し、特に互いに平行に延在し、かつ好ましくは、他方のプライヤアーム部分22の外縁45と46に対しても平行に延在している。
この場合、挿通側の可動プライヤアーム4は、オーバーラップ領域U(よりよく概要を示すために図16~18中にハッチングで示した領域)において被挿通側の固定プライヤアーム3と重ね合わされている。このオーバーラップは、プライヤアーム部分21と22の領域に実質的に形成されている。
プライヤ1の長手方向範囲Lの方向で視ると、オーバーラップ領域Uの全長dは、プライヤアーム部分21と22の長手方向の向きに対して横方向の長スロット13内のジョイントボルト2の調整可能度合いfの約2倍~4倍に対応することができる。可動プライヤアーム4の外縁45と固定プライヤアーム3の外縁44との間(図16を参照)、又は開口幅の調整に依っては固定プライヤアーム3の外縁43と可動プライヤアーム4の外縁46との間(図17及び18参照)にあるオーバーラップ領域Uにおける幅gは、プライヤアーム部分21と22の長手方向の向きに対して横方向の長スロット13内のジョイントボルト2の調整可能度合いfの約0.5倍~2倍に対応することができる。さらに、オーバーラップ領域の幅gは、対応する長さdの約1.5倍~4倍に対応することができる。
いずれの場合でも、オーバーラップ領域Uの幅gは、先ず、最小開口幅wから最大開口幅wまでの調整中に増加する。例えば図16に示す最小開口幅wから図17に示す調整可能な開口の中間的位置への調整中に増加する。その場合、プライヤアーム部分21と22の少なくともほぼ完全なオーバーラップが、この可能な中間的な位置において形成され得る。それに対して長さdは、プライヤ口の閉位置を基準として、プライヤ1の全ての開口幅位置において少なくともほぼ同じであり得る。
オーバーラップ幅gが大きくなることによって、プライヤアーム部分21と22の領域におけるプライヤ1の幅hが小さくなる。これに関して、プライヤ口の閉位置における好ましい最小幅hは、長さdの約0.4倍~0.6倍、さらに約0.5倍に対応し得る。プライヤアーム部分21と22が部分的にのみ重なるときの可能な最大幅hは、プライヤアーム部分21と22の上述した長さdの、例えば約0.6倍~0.9倍、さらに約0.75倍に対応し得る。
特にプライヤアーム部分21と22の領域において、プライヤ1の全体的に細長い構造形状が得られる。プライヤアーム部分21と22は、プライヤ口の幅をどのように調整しても、形成される顎5及び6の後方に後退していることが好ましい。顎5及び6の領域における長手方向中心面Eに対し垂直な方向で視たプライヤ1の幅kは、プライヤ口の閉位置を基準としていずれの開口幅位置においても、オーバーラップ領域のプライヤアーム部分21と22の領域の、同じ方向で視た幅hの少なくとも1.3倍から約2倍までに対応する。
図1~18の第1の例示的実施形態では、顎5及び6が、それぞれ個別の歯部25及び26のみを形成された作業面23及び24を有する。さらにプライヤ口7の開口部27が、例えば図2に示すように、プライヤの閉位置においてこれらの歯部25と歯部26との間に形成される。
歯部25及び26の各々は、プライヤ口7の方に向いた複数の歯28により形成されている。これらの歯の歯先29と複数の歯の間に形成される歯谷30とは、実質的に、回転軸を形成するジョイントボルト軸xの方に延在している。
プライヤ口7は、好ましくは開口部27も残しており、それは、長手方向中心面Eに対して横方向及び縦方向に延在しており、その中に、プライヤの最小閉位置において歯部25、26の複数の歯28が突出している。回転軸xが点の形で描かれかつ長手方向中心面Eが線の形で描かれる視点において、プライヤ口7は、長手方向中心面Eの両側にある顎5、6の作業面23、24によって区切られる。図5に示す拡大図によれば、プライヤ口はさらに、長手方向中心面Eと一致してもよいがそれと一致する必要はない貫通面Dを有する。例示的実施形態では、長手方向中心面Eとの一致は、貫通面Dが定義通りに形成された後にさらにプライヤ口が閉じたときに生じる。
図示された例示的実施形態では、貫通面Dは、図5の拡大図による位置におけるプライヤ口7における顎5、6の自由端上の作業面23、24に対してほぼ中央に延在し得る。しかしながら、その延在態様は、最終的には既に上述した規則にのみ依存し、以下で再度説明する。これに関して、貫通面Dは、プライヤ口7の最大に閉じた調整位置における長スロット13の長手方向中心線50に対して直角に延在するように形成できる。その場合、交点Pは、貫通面Dと長手方向中心線50との間で形成される(図5参照)。
図21及び22の実施形態では、図21の拡大詳細図に示すように回転軸xが貫通面D内で延在し、そして例示的実施形態では長手方向中心面Eとも一致している。
本願の文脈で言及される貫通面Dの最大長さとは、開口部27のジョイント側の端部から歯の最初の接触位置までの寸法Aを指す。これに関して、図5の拡大図を参照されたい。
さらに、点Pから始まる貫通面Dの向きは、プライヤ口7を閉じる過程で両方の顎5及び6の自由端48において両方の作業面の最初の接触がこの貫通面D上で同時に生じるように選択される。これは例えば、回転軸xを始点として視ると、プライヤ口7に隣接する両方の顎の端部領域における歯先による接触である。この最初の接触は、好ましくは、プライヤ口の閉位置に到達する前に生じ得る。図5の拡大詳細図は、接触しない場合に図5に示されたであろう閉位置とは対照的に、この接触位置を示している。これにより、各顎5及び6の少なくとも1つのそれぞれの歯が、貫通面Dと線状に接触することになる。
例えば、図9によるプライヤ1の側面図を参照すると、歯先29は両側に歯側面47と47’が隣接しており、それらは歯先29とは反対側の端部で歯谷30へと入り込んでいる。この図において直線状に延在する歯側面47と47’は互いに角度をなしている。図10及び13による大きく拡大した図では、より見易くするために一方の個別の顎を単に一点鎖線で示しており、角度二等分線Qが、歯28の歯側面47と47’に対して中央に引かれている。角度二等分線Qがプライヤ口7内で延在する領域において、それらの角度二等分線Qは、角度二等分線Qと同じ点で歯先29と交わりかつ貫通面Dに対して垂直な向きの垂線Nとそれぞれ鋭角δ又はεをなしている。
図9、11及び13は、特に、それぞれの鋭角δ又はεの異なる向きをもつ歯28の2つのグループG5及びG6が顎5上に形成されていることを示している。それぞれ回転軸又はジョイントボルト軸xとは反対側にある顎5の自由端48から視ると、又は、ジョイントボルト軸xに向いた対応する作業面23から視ると、第1のグループG5の歯28は、その鋭角δが垂線Nとジョイントボルト軸xとの間に形成されており、この第2の作業面23上で実現されている。
このグループG5中の歯28の角度二等分線Qは、歯先9を始点としてプライヤ口7とは反対側へ、顎5の自由端48の方に登り傾斜で延在する。
グループG5中の歯28の鋭角δは、例えば、約20度~約50度とすることができ、さらに約25度~約40度とすることができる。
顎5のこの第1のグループ5における、プライヤ口7内に向いた歯先29は、側面視において、プライヤ口7内でジョイントボルト軸/回転軸x側に向けられている。これにより、歯28は、ジョイントボルト軸/回転軸x側に向いた対応するV形状を有することになる。
貫通面Dから垂直方向に歯先29までの距離bは、自由端48から始まってグループG5内で漸次大きくなる。図示の例示的実施形態では、距離bは、自由端48から始まって歯から歯へと約2倍とすることができる。
このグループG5の後に、複数の歯28からなる第2のグループG6が続き、それらの鋭角εはそれぞれ、垂線Nと自由端48との間に形成されており、それらの角度二等分線Qは、プライヤ口7とは反対側へ、ジョイントボルト軸xの方に歯先29から降り傾斜で延在する。
この第2のグループG6は、好ましくは、2つのサブグループG6-1とG6-2に分けることができる。この場合、第1のグループG5に続くサブグループG6-1の鋭角εは、回転軸xの方に向かってこのサブグループG6-1に続くサブグループG6-2の鋭角εよりも遙かに小さく選択される。したがって、サブグループG6-1の領域の降り傾斜は、サブグループG6-2のそれよりも緩やかである。
例えば、約0.5度(又はそれ未満、任意にほぼ0度)~約10度、さらに約1度~約5度の鋭角εは第2のグループの第1のサブグループG6-1において実現することができ、そして、約10度~約45度、さらに約15度~約40度の鋭角εは第2のサブグループG6-2において実現することができる。したがって、第2のサブグループG6-2の鋭角εは、第1のサブグループG6-1の鋭角εの約1.5倍~約100倍、さらに約3倍~約50倍に対応し得る。
第1のグループG5に直接続く第2のグループG6又は第1のサブグループG6-1の歯28から始まり、貫通面Dからの歯28の垂直距離bは、回転軸xに向かう方に漸次小さくなり得る。この場合、第1のグループG5に直接続く第2のグループG6の第1の歯28の距離bは、自由端48の方に第2のグループG6に直接続く第1のグループG5の歯28の距離bよりも例えば1.2倍~1.7倍大きくなるように選択され得る。
それぞれの距離bは、回転軸xの方に向いた第2のグループG6の最後の歯28の方に向かって、歯から歯へと小さくなり得、すなわち、自由端48側に直接隣接して位置する同じグループG6内の歯28の距離bの約0.5倍~約0.8倍となり得る。
顎5の作業面23に関して、距離bのほぼ連続的な増加は、自由端48から回転軸xに向かうグループG5の領域において実現され得る。そしてこれは、第2のグループG6への移行による距離bのほぼ連続的な減少へと続くことが好ましい。
顎5の第2のグループG6の歯先29は、側面視において、自由端48側に向けられている。これにより、プライヤ先端34側に向いた歯28の対応するV形状が得られる。
図示の例示的実施形態では、顎6の作業面24上に歯の4つのグループG1~G4が形成されることが好ましく、自由端48から始まってジョイントボルト軸/回転軸x側に向かう作業面24の長手方向Lにおいて一列に順次、すなわちG1、G2、G3、G4の順に配置されている。各グループの変化は、鋭角δ及びεの向きの変化を含むか、又は、自由端もしくは回転軸xの方への傾斜の変化を含む(特に図9、10及び12参照)。
この場合、グループG1及びG3の鋭角δはそれぞれ垂線と回転軸xの間に形成されるのに対し、これらの鋭角εはグループG2及びG4において垂線Nと自由端48との間に形成される。したがって、角度二等分線Qは、プライヤ口とは反対側へ、グループG1及びG3では自由端の方に、グループG2及びG4では回転軸xの方に傾斜している。
グループG1の歯28の鋭角δは、例えば約5度~約30度、さらに約10度~約20度とすることができる。グループG3の鋭角は、少なくとも部分的にグループ1のそれよりも大きくなるように選択できる。これに関して、グループ3の鋭角δは、例えば約20度~約60度、さらに約30度~約45度に選択することができる。
グループG2の歯28の鋭角εは、その値を、第1のグループG1の鋭角δに関して記載したものとほぼ同じ範囲とすることができるが、この鋭角εは、垂線Nに対して角度δとは反対側に形成される。グループG4の鋭角は、少なくとも部分的にグループG2のそれよりも大きくなるように選択できる。グループG4の鋭角εの値の範囲は、好ましくは、グループG3の鋭角δに関して記載した値の範囲に対応するものとすることができる。
さらに、2つのエリアC1及びC2を形成することができ、それらのエリアはそれぞれ、鋭角δをもつグループと、鋭角εをもつ隣接グループとから構成されている。これら2つのグループの鋭角δとεは、同じか又はほぼ同じ範囲の値を有する。上述した例示的実施形態では、第1のエリアC1はグループG1とG2から構成され、そして第2のエリアC2はグループG3とG4から構成されている。
さらに、エリアC2における、すなわちグループG3とG4の領域における距離bは、第1のエリアC1におけるそれよりも遙かに大きく選択されることは自明である。
歯先29と貫通面Dとの間の距離bは、もう一方の顎5の作業面23上ではプライヤ口7の自由空間内に形成されるのに対し、反対側の作業面24の領域では、特にグループG1の領域において対照的に負の距離bが形成されることがある。これは個々の歯28が貫通面Dを超えて延在しているためである。したがって、これにより距離bは、歯先29から始まって歯谷30の方に歯28内を垂線Nに沿って測定したものとなる。
この場合、距離寸法は、貫通面Dを超えている歯28の突出寸法に対応する。このような貫通面Dを超える自由な突出は、任意選択により、図9に示したプライヤの閉位置における最小開口幅でのみ到達することができる。
このような突出寸法(距離b)は、好ましくは1/10mm以下の範囲内、例えば0.5mmまでの範囲にある。
グループG2及びG3の歯28の距離b、そして任意選択的に第3のグループG3に直接続く第4のグループG4の歯28の距離bは、回転軸xの方に向かってグループG3からグループG4への移行部まで漸次大きくなり、特に第1のグループG1から第2のグループG2への移行部から始まって漸次大きくなる。この場合、第2のグループG2内の歯から歯への増加の値は、第3のグループG3内の歯から歯への増加の値よりも大きくし得る。
例えば、第2のグループG2の領域における歯から歯へのそれぞれの距離bの増加は、同じグループG2内で自由端48側に隣接する歯28の距離bの約1.5倍~約2倍とし得る。第3のグループにおける歯から歯への距離bは、例えば、同じグループG3内で自由端48側に隣接する歯28の距離bの約1.2倍~約1.5倍で増加することができる。
距離bの漸次減少は、実質的にグループG4の領域でのみ生じることが好ましい。この場合、それぞれの距離bは、グループG3からグループG4への移行部から始まって回転軸xの方に視て歯から歯へと、同じグループG4内で自由端48側に隣接する歯28の距離bの約1.5倍~約2.5倍だけ小さくなり得る。
顎6における第1及び第3のグループG1及びG3の歯先29は、側面図においてジョイントボルト軸x側に向けられている。これにより、把持部3と4側に向いた歯28の対応するV形状が得られる。それに対し、第2及び第4のグループG2及びG4の歯先29は、側面図において自由端48側に向けられている。したがって、これにより、プライヤ先端34側に向いた歯28のV形状が得られる。
所定の角度配向(角度δ又はε)をもつ、顎5及び6の両方の作業面23及び24の両方の歯28のグループは、少なくとも部分的に、長手方向中心面E又は貫通面Dに関して互いに反対側にそれぞれ配置されている。それぞれの長手方向中心面E又は貫通面D上の垂線Nに沿ったグループの垂直投影に関して、好ましくは、第1の作業面24のグループG1と第2の作業面23のグループG5との間に部分的な重なりが形成されるのに対し、第2の作業面23のグループG6は、第1の作業面24のグループG2及びG4の同じ方向に向いた歯28と重なり、また、反対向きの歯先29を有する第3のグループG3のそれと重なる。
特に例えば図9に示すプライヤ口の閉位置において、貫通面Dに沿った両方の作業面23及び24のオフセット配置がさらに好ましい。長手方向中心面Eに垂直な好ましい投影において、一方の作業面の歯谷30は、他方の作業面の歯先29とは実質的に反対側に位置する。
図8に示すプライヤ1の側面図又は例えば図16に示す断面図に関して、それらの側面図又は断面図ではジョイントボルト軸xが点の形で描かれており、各歯部25及び26の歯先29を連結するポリラインZ及びZ’が、長手方向Lにおいて実質的に続いて配置されている2つの歯先29同士の間に直線状セグメントTを形成し得る。
この場合、開口部27から外向きに視ると、波頭31及び波底32を具備するそれぞれの波状のポリラインZ又はZ’が、全体的に形成されている。一方のポリラインZ’、Zの波底32が、他方のポリラインZ、Z’の波頭31のほぼ反対側に位置することが好ましく、例えば、長手方向中心面E又は貫通面Dに対し鏡のようになっている。
移行部33は、それぞれのポリラインZ又はZ’の波頭31から波底32への移行部に形成されている。
いずれの場合も、それぞれのポリラインZ又はZ’の波頭31の領域において2つの隣接するセグメントTが形成され、それらのセグメントは、プライヤ口7に向いて互いに170度以下の角度αをなしており、例えばポリラインZでは角度αは約150度又は165度であり、そしてポリラインZ’では角度αは約130度又は170度である。
それぞれのポリラインZ、Z’の方向において互いに隣接して位置する2つのセグメントT同士の間の波底32の領域では、170度以上の角度βを形成してもよい。図示の例示的実施形態では、それらの角度は、ポリラインZでは約180度であり、ポリラインZ’では約185度である。
各ポリラインZ又はZ’における移行部33の領域において、好ましくは互いに190より大きい角度γをなしてプライヤ口7の方を指す2つのセグメントTを形成できる。ポリラインZでは角度γは例えば約195度であることが好ましく、ポリラインZ’では角度γは約200度であることが好ましい。
ポリラインZ及びZ’によって区切られる全体的に菱形の開口部エリアMは、例えば図8に示すようなプライヤ口の閉位置における最小の開口幅wのときに形成され得る。
さらに、歯28の歯側面47と47’は、両方の作業面23及び24の波頭31の領域においてジョイントボルト軸xの方に向く後向きのV形状がそれぞれ形成されるように、そして波底32の領域においてプライヤ先端34の方に向く偏ったV形状が形成されるように、互いに角度をなして向けられている。歯28の実質的に中間的な向きは、移行部33の領域で実現される。
さらに歯先29の向きを、歯の歯側面47と47’の異なる長さによって規定してもよい。例えば、図10及び13は、自由端48の方に偏った歯先29の向きにおいては、歯28の回転軸xに向いた側すなわち自由端48とは反対側に長い方の歯側面47が形成されていることを示している。対照的に、回転軸xの方に偏った歯先29の向きにおいては、自由端48とは反対側に短い方の歯側面47’が形成されている。
これによって、特にプライヤ1がプライヤ口7によって回転させる対象物を把持するために用いられるとき、プライヤ口7の区分けが可能となる点で有利である。例えば、前方領域51においてプライヤ先端34に向いた前方の歯28は、例えば螺子を緩めるために、作業面23の波頭31及び作業面24の波底32の領域において対象物に対して反時計回りの力を加えるように機能する(図19参照)。そして、後方領域52において回転軸又はジョイントボルト軸xに向いた歯28は、例えば螺子を締め付けるために、作業面23の波底32及び作業面24の波頭31の領域において時計回りの力を加えるように機能する(図20参照)。
例えば図19及び20に示した丸ボルト49の形の作業片は、前方領域51又は後方領域52における作業面23及び24の歯28によって把持することができる。丸ボルト49は、各作業面23及び24の少なくとも1つの歯28’及び28”によってそれぞれ少なくとも2回把持される。この二通りの把持は、少なくとも図示の丸ボルト49の直径e上で行われ、その直径eは、約10度のプライヤ口の開き角度ηを必要とすることが好ましい。丸ボルト48の直径eは、例えば約10度の開き角度ηを維持しつつ、後方領域52で把持を行うときに比べて前方領域51で把持を行うときの方が小さくなるように選択され得る。
丸ボルト49は、自由端48の方に傾斜して向けられた、第1の作業面24の第1のグループG1の歯28”によって、また任意選択で2つの歯28によって前方領域51で把持されるが、いずれの場合にも、第2の作業面23の第2のグループG6の1つの歯28’で把持され、そして第2の作業面23の2つの歯28と潜在的に接触している状態では、これらの歯は、プライヤ口7の長手方向において互いに続いている異なるグループG5とG6に属している。したがって、この領域での把持は、ポリラインZの波底32の領域で行われることが好ましい。
丸ボルト49が図20における後方領域52で把持されるとき、第2の作業面23の領域における把持は、自由端48の方に向けられた第2のグループG6の歯28”と、回転軸xの方に向けられた第1の作業面24の第2のグループG2の少なくとも1つの歯28’によって行われる。したがって、任意選択で、把持は、第1の作業面24のグループG3の領域で歯28’によって行うことができる。
それぞれのポリラインZ及びZ’に沿った歯28の配置及び設計によって、把持される作業片の極めて大きい直径範囲に亘って、例えば約1.5mm~4mm以上、さらに16mm又は20mm又はそれ以上までの範囲に亘って、提示されたプライヤ口7によるプライヤ1の使用が可能となる。
図21及び22に示すように、プライヤ口7のこのような設計は、例えばバーナーホールの形態でプライヤ口7を設計するために、いわゆる万能プライヤにおいて実現することもできる。プライヤ1の長手方向Lにおいて視ると、プライヤ口7より手前の回転軸x側に切断刃35を設けることができ、そして作業面23及び24がさらに、プライヤ先端34側においてプライヤ口7に隣接する把持面36を形成することもできる。
両方の作業面23及び24のポリラインZ及びZ’の全体的にほぼ菱形の配置に替えて、作業面23及び24が、歯28のグループを具備する2つの対向する列を有してもよく、そのポリラインZ及びZ’すなわち歯先29を連結する包絡面が、上述した視点において各歯止め16の全長に亘って直線状に延在してもよく(図23参照)、任意選択で貫通面Dに対して平行な向きでもよい。両方の作業面23、24の直線状に延在するポリラインZ、Z’は、互いに放射状に延在してもよく、例えば互いに10度又は20度の鋭角をなしてもよい。
この点に関する別の代替形態として、両方のポリラインZ及びZ’すなわち包絡面が、貫通面Dから外向きに視たとき、凸の向きを有することができ(図24参照)、それに替えて、両方のポリラインZ及びZ’すなわち包絡面が、再び貫通面Dから外向きに視たとき、凹の向きを有することもできる(図25参照)。貫通面Dから外向きに視たとき、一方のポリラインZもしくはZ’すなわち一方の包絡面が凹状に湾曲する態様で延在し、そして他方のポリラインZ’もしくはZすなわち他方の包絡面が凸状に湾曲する態様で延在することも可能である(図26参照)。
貫通面Dに関して、それぞれの作業面23又は24の歯28、特に歯先29は、割り当てられたポリラインZ又はZ’の延在方向にて他方の作業面24又は23の2つの歯28の間に形成される歯谷30の実質的に反対側に位置することができる。
歯の設計、特に歯側面47と47’の範囲は、作業面23及び24に関して、特に両方のポリラインZ及びZ’が例えば同様に凹状に又は同様に凸状に延在する場合には、ポリラインZ及びZ’の範囲に対応して適合することによって、異なるように実現されてもよい(図24及び25参照)。
各作業面23及び24は、ポリラインZ及びZ’すなわち包絡面の範囲に関係なく歯部を設けられている。前方領域51に割り当てられた第2の作業面23のグループの尖った歯28は、回転軸xの方に向いており、そして後方領域52における同じ作業面23の別のグループの歯28は、自由端48の方に向いている。前方領域51における第1の作業面24の軸に向かないグループは、自由端48の方に傾斜して延在する歯28を有する。対照的に、同じ作業面24の後方領域52に割り当てられた別のグループは、回転軸xの方に傾斜した歯28を設けられることが好ましい。
第2の実施形態による万能プライヤの形態で実現されるプライヤ1にもあてはまるが、第1の実施形態によるプライヤ1では、作業面23及び24が、プライヤ先端34の方に延在する溝をさらに有することによって、特にプライヤ1が閉じたときに図6に示されるプライヤ口の前面図においてプライヤ先端の側面に開口部37が残される。このようにして、周縁歯38を具備する開口部37が、好ましくは長手方向Lにおいて直線状に延在する溝により形成できる。したがって、このように設計されたプライヤ1は、例えば先端の側面上で対象物を囲むために、例えばその対象物を回すために適切でもある。
図23~26に示した異なる向きをもつ歯のグループは、それぞれの作業面において1つ以上のさらなるグループをそれぞれ補充され得る。それらのさらなるグループは、向きに関して、それらが隣接するグループとは再び反対に向けられるように実現される。
上記の説明は、全体として本出願によって包含される発明を説明するためのものであり、それはまた、少なくとも以下の特徴の組み合わせによってそれぞれ先行技術を独立して進展させるものであり、これらの特徴の組み合わせのうちの2つ、いくつか又は全てを組み合わせることも可能である。
開口幅wを調整するために、ジョイントボルト2を押し込むことによって歯止め16を通過させることができるプライヤであって、挿通側のプライヤアーム4は細長いオーバーラップ領域Uを有し、当該領域において挿通側のプライヤアーム4はその両側面上に被挿通側のプライヤアーム3を重ね合わされ、かつ、オーバーラップ領域Uは、長スロット13内のジョイントボルト2の調整方向rに対して実質的に直角に延在し、最大調整度合いfの0.5倍以上に対応する幅wと、最大調整度合いfの2倍以上に対応する長さdとを有することを特徴とするプライヤ。
より小さい開口幅wからより大きい開口幅wへの調整過程においていずれの場合も、把持側におけるプライヤアーム部分21、22の、より大きい表面オーバーラップが、最初に形成されることを特徴とするプライヤ。
オーバーラップ領域におけるプライヤ1の幅hが、プライヤ1の閉位置からより大きい開口幅wへの調整中、最初に減少することを特徴とするプライヤ。
固定プライヤアーム3が、ジョイントボルト2の押圧作動のために設計された凹部39を有し、ジョイントボルト軸xは、その凹部の幾何学的中心軸yに対して偏心して配置されていることを特徴とするプライヤ。
ジョイントボルト軸xが、プライヤ口7の調整方向rにおいて凹部の中心軸yに対してオフセットしていることを特徴とするプライヤ。
顎5、6が、歯部25及び26を設けられた作業面23、24を有することを特徴とするプライヤ。
作業面23、24が、プライヤ口7の長手方向Lにおいて、プライヤ先端34に向かって溝を有することによって、プライヤ1が閉じたときにプライヤ口7の前面視にて開口部37が残されることを特徴とするプライヤ。
両方の作業面23、24がそれぞれ、顎5、6の自由端48から回転軸xまで延在する部分に、歯28を有してそれらの歯は回転軸xの方に向けられた歯先29を有し、かつそれらの歯に続いて同じ作業面23、24内にさらなる歯28があってこれらのさらなる歯の歯先29は顎5、6の自由端48の方に向けられており、又はその逆になっており、そして、歯28の対向するグループG1、G2、G3、G4、G5及びG6がさらに、第1及び第2の作業面23、24上に互いに反対側にそれぞれ形成されていることを特徴とするプライヤ。
プライヤ口7の作業面23、24の自由端から回転軸xの方を視て、第1のグループの歯28が、先ず、プライヤ口7の第1の作業面24上に形成されており、この第1のグループの歯28のそれぞれの角度二等分線Qが、歯先29を始点としてプライヤ口7とは反対側に顎6の自由端の方に傾斜して延在し、この第1のグループの歯は、第2のグループG2の歯28へと続き、第2のグループG2ではそれぞれの角度二等分線Qが、プライヤ口7のジョイント側の端部の方に傾斜して延在し、かつ、この第2のグループの歯は、第3のグループG3の歯28へと続き、第3のグループG3ではそれぞれの角度二等分線Qが、再び顎6の自由端の方に傾斜して延在することを特徴とするプライヤ。
プライヤ口7の作業面23及び24の自由端50から回転軸xの方を視て、歯28の第1のグループG1が、先ず、プライヤ口7の第1の作業面24上に形成され、この第1のグループの歯の鋭角δが、垂線Nと回転軸xとの間にそれぞれ形成され、この第1のグループの歯に第2のグループG2の歯28が続き、第2のグループG2では鋭角εが、垂線Nとプライヤ口7の作業面23及び24の自由端50との間にそれぞれ形成され、かつ、この第2のグループの歯に第3のグループG3の歯28が続き、第3のグループG3の鋭角δが、再び垂線Nと回転軸xとの間に形成されることを特徴とするプライヤ。
歯28の第4のグループG4が歯28の第3のグループG3へと続き、第4のグループの歯28の角度二等分線Qがそれぞれ、プライヤ口7のジョイント側の端部の方に傾斜して延在することを特徴とするプライヤ。
歯28の第4のグループG4が歯28の第3のグループG3へと続き、第4のグループの歯の鋭角εが、垂線Nとプライヤ口7の作業面23及び24の自由端50との間に形成されることを特徴とするプライヤ。
所定の角度配向をもつ歯28のグループG1、G2、G3、G4、G5及びG6がそれぞれ、貫通面Dを基準として互いに反対側に位置することを特徴とするプライヤ。
歯先29が、対向位置に関して、垂線Nを基準として長手方向中心面Eを介して、互いにオフセットして配置されていることを特徴とするプライヤ。
プライヤ口7の第2の作業面23が、歯28の第1のグループG5を設けられており、第1のグループG5では歯28のそれぞれの角度二等分線Qが、歯先を始点としてプライヤ口7とは反対側に、顎5の自由端の方に傾斜して延在し、その第1のグループは歯28の第2のグループG6へと続き、第2のグループG6では、それぞれの角度二等分線Qが、プライヤ口7のジョイント側の端部の方に傾斜して延在すること、かつ、歯28の第2のグループG6が、歯28の2つのサブグループG6-1及びG6-2を有し、第1のサブグループG6-1の角度二等分線Qはより小さい傾斜を有し、第2のサブグループG6-2の角度二等分線Qはより大きい傾斜を有することを特徴とするプライヤ。
プライヤ口7の第2の作業面23が、歯28の第1のグループG5を設けられており、第1のグループG5では鋭角δが、垂線Nと回転軸xとの間にそれぞれ形成されており、かつ歯28の第2のグループG6を設けられ、第2のグループG6では、鋭角εが、垂線Nとプライヤ口7の作業面23及び24の自由端50との間にそれぞれ形成されていること、かつ、歯28の第2のグループG6が、2つのサブグループG6-1及びサブグループG6-2を有し、第1のサブグループG6-1はより小さい鋭角εを有しかつ第2のサブグループG6-2はより大きい鋭角εを有することを特徴とするプライヤ。
顎5、6の自由端48に向いた前方領域51において、及び回転軸xに向いたプライヤ口7の後方領域52において、第1及び第2の作業面23、24上に対向して配置されかつ対向して向けられた1つ以上の歯28によって丸ボルト49を把持可能であり、歯28の異なるグループG1、G2、G3、G4、G5及びG6における歯28が、前方領域及び後方領域でそれぞれ丸ボルト49と係合し、丸ボルトは、後方領域で2つの歯28によって把持可能であってそれらの2つの歯28はそれぞれ、対向する作業面23、24の一つに割り当てられかつそれらの歯先29は反対方向に延在しており、かつ、丸ボルトは、同様に前方領域で2つの歯28によって把持可能であってそれらの2つの歯28はそれぞれ、対向する作業面23、24の一つに割り当てられかつそれらの歯先29は反対方向に延在していることを特徴とするプライヤ。
丸ボルト49の二通りの把持は、前方領域51又は後方領域52における上述した丸ボルト49の把持のために丸ボルト49が約10度のプライヤの開口を必要とする直径eを有する場合は、いずれの場合も可能であることを特徴とするプライヤ。
歯先29の向きが、それぞれの歯28の歯側面47、47’の異なる長さによって規定されており、歯先が回転軸xの方に向けられる場合は長い方の歯側面47が回転軸xとは反対側にある歯先29の側面に形成され、かつ、歯先29が顎5、6の自由端48の方に向けられる場合は長い方の歯側面47が顎5、6の自由端48とは反対側にある歯先29の側面に形成されることを特徴とするプライヤ。
各ポリラインZ、Z’がいずれの場合も、プライヤ口7を指向して互いに170度以下の、例えば100度の角度αをなす2つの隣接するセグメントを有すること、これらのセグメントTの反対側に他方のポリラインZ’、ZのセグメントTが位置しプライヤ口7を指向して互いに170度以上の、例えば190度の角度βをなすこと、かつ、各ポリラインZ、Z’が、同じ方向で視て、互いに190度以上の角度γをなす2つのセグメントTを含むことを特徴とするプライヤ。
開示された全ての特徴は、(それ自体のために、また互いに組み合わされて)本発明に不可欠である。ここでの出願の開示は、関連する/追加された優先権書類(先の出願の写し)の開示内容をその内容全体に含み、それはこれらの書類の特徴を本願の請求項に組み込む目的でもある。従属請求項は、特にこれらの請求項に基づいて分割出願を行うために、引用される請求項の特徴がなくても、先行技術の独立した発明性のあるさらなる発展を特徴とする。各請求項で特定された発明は、前述の説明で特定された、特に参照符号が付与された、及び/又は符号の説明で特定された、1つ以上の機能を追加で有することができる。本発明はまた、特に、それらがそれぞれの使用目的に明らかに不要であるか、または技術的に同じ効果を有する他の手段で置き換えることができる限り、前述の説明で述べた特徴の個々のものが実装されない実施形態に関する。
1 プライヤ
2 ジョイントボルト
3 プライヤアーム
4 プライヤアーム
5 顎
6 顎
7 プライヤ口
8 把持部
9 把持部
10 スロット開口部
11 フォーク部
12 受容部
13 長スロット
14 開口部
15 フォーク部
16 歯止め
17 対向歯止め
18 板バネ
19 ジョイントボルト基体
20 作動突起
21 プライヤアーム部分
22 プライヤアーム部分
23 作業面
24 作業面
25 歯部
26 歯部
27 開口部
28 歯
28’歯
28”歯
29 歯先
30 歯谷
31 波頭
32 波底
33 移行部
34 プライヤ先端
35 切断エッジ
36 把持面
37 開口部
38 歯
39 凹部
40 オフセット領域
41 オフセット領域
42 プライヤヘッド
43 外縁
44 外縁
45 外縁
46 外縁
47 歯側面
47’歯側面
48 自由端
49 丸ボルト
50 長手方向中心線
51 前方領域
52 後方領域
a オフセット度合い
b 拒理
d 長さ
e 直径
f 調整度合い
g 幅
h 幅
k 幅
r 調整方向
w 開口幅
x ジョイントボルト軸
y 凹部の中心軸
A 寸法
C1 エリア
C2 エリア
D 貫通面
E 長い中心面
G1 グループ
G2 グループ
G3 グループ
G4 グループ
G5 グループ
G6 グループ
G6-1 サブグループ
G6-2 サブグループ
L 長手方向範囲
M 開口部エリア
N 垂線
P 点
Q 角度二等分線
S 範囲
T セグメント
U オーバーラップ領域
Z ポリライン
Z’ポリライン
α 角度
β 角度
γ 角度
δ 角度
ε 角度
η 角度

Claims (20)

  1. ジョイントボルト軸(x)をもつジョイントボルト(2)にて互いに交差し一方が可動プライヤアーム(4)であり他方が固定プライヤアーム(3)である2つのプライヤアーム(3,4)を有するプライヤ(1)であって、
    前記ジョイントボルト(2)の一方の側に把持部(8,9)が形成されると共に前記ジョイントボルト(2)の他方の側に前記プライヤの口(7)として協働する顎(5,6)が設けられ、
    前記可動プライヤアーム(4)は歯止め(16)付きの長スロット(13)をさらに有しかつ前記ジョイントボルト(2)は受容部(12)に位置するときに歯合から外れて可動であり、
    前記可動プライヤアーム(4)は前記固定プライヤアーム(3)を挿通しており、かつ、
    前記長スロット(13)はさらに、前記プライヤ(1)の閉位置での前記プライヤアーム(3,4)の向きに対して横方向に延在する延長部(S)を把持側に有する、前記プライヤ(1)において、
    開口幅(w)を調整するために前記ジョイントボルト(2)を押し込むことによって前記歯止め(16)を通過させることができ、
    挿通側の前記プライヤアーム(4)は、挿通側の前記プライヤアーム(4)の両側面上に被挿通側の前記プライヤアーム(3)を重ね合わされる縦長のオーバーラップ領域(U)を有し、かつ、
    前記オーバーラップ領域(U)は、前記長スロット(13)内の前記ジョイントボルト(2)の調整方向(r)に対してほぼ直角に延在し、最大調整度合い(f)の0.5倍以上に対応する幅(g)と最大調整度合い(f)の2倍以上に対応する長さ(d)とを有することを特徴とするプライヤ。
  2. より小さい開口幅(w)からより大きい開口幅(w)への調整過程においていずれの場合も、把持側におけるプライヤアーム部分(21,22)の、より大きい表面オーバーラップが、最初に形成されることを特徴とする請求項1に記載のプライヤ。
  3. 前記プライヤ(1)の閉位置からより大きい開口幅(w)への調整中に、オーバーラップ領域における前記プライヤ(1)の幅(h)が、最初は減少することを特徴とする請求項1又は2に記載のプライヤ。
  4. 前記固定プライヤアーム(3)が、前記ジョイントボルト(2)の押圧作動のために設計された凹部(39)を有し、ジョイントボルト軸(x)が前記凹部の幾何学的中心軸(y)に対して偏心して配置されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のプライヤ。
  5. 前記ジョイントボルト軸(x)が、前記凹部の前記中心軸(y)に対してプライヤ口(7)の調整方向(r)にオフセットしていることを特徴とする請求項4に記載のプライヤ。
  6. 前記顎(5,6)が、歯部(25,26)を設けられた作業面(23,24)を有することを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のプライヤ。
  7. 前記作業面(23,24)は、前記プライヤ口(7)の長手方向範囲(L)に関して、プライヤ先端(34)に向かって溝を有することによって、前記プライヤ(1)が閉じたときの前記プライヤ口(7)の前面視において開口(37)が残ることを特徴とする請求項6に記載のプライヤ。
  8. 回転軸(x)を中心に旋回可能な2つのプライヤアーム(3,4)と2つの顎(5,6)により形成されたプライヤ口(7)とを有するプライヤ(1)であって、
    前記プライヤ口(7)が、第1の作業面(24)と第2の作業面(23)である対向する作業面(23,24)を有し、前記作業面(23,24)は、前記顎(5,6)の自由端(48)から回転軸(x)に向かって視て、その長さの大部分に亘って歯部(25,26)を設けられており、かつ、
    歯先(29)の向きが回転軸(x)に向かう尖った歯(28)と、歯先(29)の向きが前記顎(5,6)の自由端(48)に向かう他の尖った歯(28)とがある、前記プライヤ(1)において、又は、請求項1~7のいずれかに記載のプライヤ(1)において、
    両方の作業面(23,24)が、前記顎(5,6)の自由端(48)から前記回転軸(x)までの範囲に歯(28)をそれぞれ有し、
    前記歯は、前記回転軸(x)の方に向いた歯先(29)を有しかつ同じ作業面(23,24)上のさらなる歯(28)へと続き、これらのさらなる歯の歯先(29)は、前記顎(5,6)の自由端(48)の方に向いており、又はその逆であり、かつ、
    反対に向けられたグループ(G1,G2,G3,G4,G5及びG6)の歯がさらに、前記第1及び第2の作業面(23,24)上に互いに反対側にそれぞれ形成されていることを特徴とするプライヤ。
  9. 回転軸(x)を中心として旋回可能な2つのプライヤアーム(3,4)とプライヤ口(7)とを有するプライヤ(1)であって、
    前記プライヤ口(7)は、歯部(25,26)を設けられた作業面(23,24)を有しかつ前記作業面(23,24)内の歯先(29)の範囲に関して、尖った歯(28)が回転軸(x)の方を向いており、前記歯(28)がさらにそれぞれ角度二等分線(Q)を有し、かつ、
    前記角度二等分線)(Q)は、前記歯先(29)を始点として前記プライヤ口(7)とは反対側に延在して前記顎(5,6)の自由端に向かうか又は前記プライヤ口(7)のジョイント側における端部に向かう、前記プライヤ(1)において、又は、請求項1~8のいずれかに記載のプライヤ(1)において、
    前記プライヤ口(7)の前記作業面(23,24)の自由端から前記回転軸(x)に向かって視て、第1のグループ(G1)の歯(28)が前記プライヤ口(7)の第1の作業面(24)上に最初に形成されており、この第1のグループの歯(28)のそれぞれの角度二等分線(Q)が前記歯先(29)を始点として前記プライヤ口(7)とは反対側に、前記顎(6)の自由端に向かって傾斜して延在し、
    この第1のグループの歯に第2のグループ(G2)の歯(28)が続き、その第2のグループ(G2)のそれぞれの角度二等分線(Q)は、前記プライヤ口(7)のジョイント側の端部に向かって傾斜して延在し、かつ、
    この第2のグループの歯に第3のグループ(G3)の歯(28)が続き、その第3のグループ(G3)のそれぞれの角度二等分線(Q)は、再び前記顎(6)の自由端に向かって傾斜して延在することを特徴とするプライヤ。
  10. 回転軸(x)を中心に旋回可能な2つのプライヤアーム(3,4)とプライヤ口(7)とを有するプライヤ(1)であって、
    前記プライヤ口(7)は、歯部(25,26)を設けられた作業面(23,24)を有しかつ前記作業面(23,24)内の歯先(29)の範囲に関して、尖った歯(28)が回転軸(x)の方を向いており、
    前記回転軸(x)が点の形で描かれる視点において、線の形で描かれる貫通面(D)が、プライヤ口(7)を通って延在し、
    前記貫通面(D)は、プライヤ口(7)の最大に閉じた調整において調整可能なジョイントボルト(2)を受容する長スロット(13)の長手方向中心線(V)に対して直角にそれが延在するか、又は、前記回転軸(x)が前記貫通面(D)内に延在するようにそれが延在するという事実から得られ、
    前記プライヤ口(7)を閉じる過程で対向する作業面同士の接触が前記顎(5,6)の自由端(48)上で所定の開き角度で最初に生じるように、前記長スロット(13)の場合には前記貫通面(D)と前記長手方向中心線(V)の交点(P2)がそのように選択されるか、又は、前記回転軸(x)が前記貫通面(D)内に延在する場合には前記貫通面(D)の向きがそのように選択されるかのいずれかであり、
    前記歯先(29)はさらに、前記歯先(29)を通る垂線(N)を基準として、前記貫通面(D)から異なる垂直距離(b)をもって前記貫通面(D)に対して終端し、かつ、前記歯(28)がさらに、前記貫通面(D)との鋭角(δ、ε)を含む角度二等分線(Q)を有し、かつ、
    前記鋭角(δ,ε)は、前記角度二等分線(Q)がプライヤ口(7)の領域内で延在する領域において、前記歯(28)の一部では前記垂線(N)と前記回転軸(x)との間に形成され、そして前記歯(28)の別の一部では前記垂線(N)と前記プライヤ口(7)の自由端(48)との間に形成される、前記プライヤ(1)において、又は請求項1~9のいずれかに記載のプライヤ(1)において、
    前記プライヤ口(7)の前記作業面(23,24)の自由端(48)から前記回転軸(x)に向かって視て、第1のグループ(G1)の歯(28)が、前記プライヤ口(7)の第1の作業面(24)上に最初に形成されており、
    この第1のグループの歯の前記鋭角(δ)はそれぞれ、前記垂線(N)と前記回転軸(x)との間に形成されており、
    この第1のグループの歯は第2のグループ(G2)の歯(28)へと続き、前記第2のグループ(G2)の鋭角(ε)はそれぞれ、前記垂線(N)と前記プライヤ口(7)の前記作業面(23,24)の自由端(48)との間に形成されており、かつ、
    この第2のグループの歯は第3のグループ(G3)の歯(28)へと続き、前記第3のグループ(G3)の鋭角(δ)は再び、前記垂線(N)と前記回転軸(x)との間に形成されていることを特徴とするプライヤ。
  11. 第4のグループ(G4)の歯(28)が前記第3のグループの歯(28)に続き、前記第4のグループの歯(28)のそれぞれの角度二等分線(Q)は、前記プライヤ口(7)のジョイント側の端部に向かって傾斜して延在することを特徴とする請求項8~10のいずれかに記載のプライヤ。
  12. 第4のグループ(G4)の歯(28)が前記第3のグループの歯(28)に続き、前記第4のグループの歯(28)の鋭角(ε)は、前記垂線(N)と前記プライヤ口(7)の前記作業面(23,24)の自由端(48)との間に形成されていることを特徴とする請求項10又は11に記載のプライヤ。
  13. 所定の角度配向をもつグループ(G1,G2,G3,G4,G5及びG6)の歯がそれぞれ、前記貫通面(D)を基準として互いに反対側に位置することを特徴とする請求項10~12のいずれかに記載のプライヤ。
  14. 前記歯先(29)が、対向位置に関して、前記垂線を基準とする前記長手方向中心面(E)を介して互いにオフセットして配置されていることを特徴とする請求項8~13のいずれかに記載のプライヤ。
  15. 前記プライヤ口(7)の前記第2の作業面(23)が第1のグループ(G5)の歯を設けられ、それらの歯(28)のそれぞれの角度二等分線(Q)が、前記歯先(29)を始点として前記プライヤ口(7)とは反対側に前記顎(5)の自由端に向かって傾斜して延在し、
    前記第1のグループが第2のグループ(G6)の歯(28)へと続き、前記第2のグループではそれぞれの角度二等分線(Q)が、前記プライヤ口(7)のジョイント側の端部に向かって傾斜して延在すること、及び、
    歯(28)の前記第2のグループ(G6)が、歯(28)の2つのサブグループ(G6-1,G6-2)を有し、第1のサブグループ(G6-1)の角度二等分線(Q)はより小さい傾斜を有しかつ第2のサブグループ(G6-2)の角度二等分線(Q)はより大きい傾斜を有すること、及び/又は、
    好ましくは、前記プライヤ口(7)の第2の作業面(23)が、歯(28)の第1のグループ(G5)を設けられ、前記第1のグループの鋭角(δ)は、前記垂線(N)と前記回転軸(x)との間にそれぞれ形成され、かつ、歯(28)の第2のグループ(G&)を設けられ、前記第2のグループの鋭角(ε)は、前記垂線(N)と前記プライヤ口(7)の作業面(23,24)の自由端(48)との間に形成されること、及び、
    歯(28)の前記第2のグループ(G6)が、歯(28)の2つのサブグループ(G6-1,G6-2)を有し、第1のサブグループ(G6-1)の角度二等分線(Q)はより小さい傾斜を有しかつ第2のサブグループ(G6-2)の角度二等分線(Q)はより大きい傾斜を有することを特徴とする請求項8~14のいずれかに記載のプライヤ。
  16. 前記プライヤ口(7)における、前記顎(5,6)の自由端(48)に向いた前方領域(51)及び前記回転軸(x)に向いた後方領域において、前記第1及び第2の作業面(23,24)の1つ以上の反対側に配置されかつ反対に向けられた歯(28)によって丸ボルトを把持可能であり、
    異なるグループ(G1,G2,G3,G4,G5及びG6)の歯(28)が、前記前方領域及び前記後方領域で前記丸ボルト(49)と係合し、
    前記後方領域において2つの歯(28)により前記丸ボルトを把持可能であり、それらの歯は対向する作業面(23,24)の1つにそれぞれ割り当てられかつそれらの歯先(29)は反対向きに延在し、かつ、
    前記前方領域(51)において同様に2つの歯(28)により前記丸ボルトを把持可能であり、それらの歯は対向する作業面(23,24)の1つにそれぞれ割り当てられかつそれらの歯先(29)は反対向きに延在することを特徴とする請求項8~15のいずれかに記載のプライヤ。
  17. 前記丸ボルト(49)の二通りの把持は、前記丸ボルト(49)が、前記前方領域(51)又は前記後方領域(52)において前記丸ボルト(49)の把持のために約10度のプライヤ開口を必要とする直径(e)を有する場合はいずれの場合も可能であることを特徴とする請求項8~16のいずれかに記載のプライヤ。
  18. 前記歯先(29)の向きが、それぞれの歯(28)における長さの異なる歯側面(47,47’)によって規定され、
    前記歯先(29)が前記回転軸(x)の方に向けられる場合は、前記歯先(29)における前記回転軸(x)とは反対側に長い方の歯側面(47)が形成され、かつ、前記歯先(29)が前記顎(5,6)の自由端(48)の方に向けられる場合は、前記歯先(29)における前記顎(5,6)の自由端(48)とは反対側に長い方の歯側面(47)が形成されることを特徴とする請求項8~17のいずれかに記載のプライヤ。
  19. 回転軸(x)を中心に旋回可能な2つのプライヤアーム(3,4)とプライヤ口(7)とを有するプライヤ(1)であって、
    プライヤ口(7)が、歯部(25,26)を設けられた作業面(23,24)を有し、尖った歯(28)が回転軸(x)の方への向いており、
    ポリライン(Z,Z’)が前記歯先(29)を連結することができ、
    前記ポリライン(Z,Z’)のセグメント(T)がさらに、互いに角度(α、β、γ)をなし、かつ、ポリライン(Z,Z’)が前記プライヤ口の開位置において互いに反対側に位置する、前記プライヤにおいて、又は、請求項1~18のいずれかに記載のプライヤにおいて、
    各ポリライン(Z,Z’)が、いずれの場合も、プライヤ口(7)を指向し互いに170度未満の例えば100度の角度(α)をなす2つの隣接するセグメント(T)を有すること、
    これらのセグメント(T)の反対側に、他のポリライン(Z’,Z)のセグメント(T)が位置してプライヤ口(7)を指向し互いに170度以上の例えば190度の角度(β)をなすこと、及び、
    各ポリライン(Z,Z’)が、同じ方向で視て、互いに190度以上の角度(γ)をなす2つのセグメント(T)を含むことを特徴とするプライヤ。
  20. 前出請求項のいずれかの特徴的な特徴の1つ以上を特徴とするプライヤ。
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