JP2024511058A - 測位のための測定期間構築のための方法および装置 - Google Patents

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Abstract

ワイヤレス測位のための技法が開示される。一態様では、ユーザ機器(UE)が、ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、ロケーション情報要求メッセージは、UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間の開始時間を示す1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含む、測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの1つまたは複数の測位測定を実施することと、ここにおいて、測定期間の開始が、1つまたは複数のPRSリソースと、受信時間と、1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく、を行う。

Description

関連出願の相互参照
[0001] 本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2021年3月26日に出願された「FACTORS AFFECTING MEASUREMENT PERIOD FORMULATION FOR POSITIONING」と題するギリシャ特許出願第20210100190号の優先権を主張する。
[0002] 本開示の態様は、一般に、ワイヤレス測位に関する。
[0003] ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)と、(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービスと、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービスと、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))またはWiMax(登録商標))とを含む、様々な世代を通して発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログ高度モバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
[0004] 新無線(NR)と呼ばれる第5世代(5G)ワイヤレス規格は、改善の中でも、より高いデータ転送スピードと、より多い数の接続と、より良いカバレージとを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる5G規格は、数万人のユーザの各々に数十メガビット毎秒のデータレートを提供し、オフィスフロア上の数十人の労働者に1ギガビット毎秒のデータレートを提供するように設計されている。大きいセンサー展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく拡張されるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が拡張されるべきであり、レイテンシが大幅に低減されるべきである。
[0005] 以下は、本明細書で開示される1つまたは複数の態様に関係する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する広範な概観と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する重要なまたは重大な要素を識別するか、あるいは特定の態様に関連する範囲を定めるものと見なされるべきではない。したがって、以下の概要は、以下で提示される発明を実施するための形態に先行して、簡略化された形で、本明細書で開示される機構に関係する1つまたは複数の態様に関係するいくつかの概念を提示する唯一の目的を有する。
[0006] 一態様では、ユーザ機器(UE:user equipment)によって実施されるワイヤレス測位の方法が、ネットワークエンティティ(network entity)からロケーション情報要求メッセージ(request location information message)を受信することと、ロケーション情報要求メッセージは、UEが1つまたは複数の測位測定(positioning measurement)を実施することが予想される測定期間(measurement period)の開始時間(start time)を示す1つまたは複数の開始測定時間パラメータ(start measurement time parameter)を含む、測定期間中に第1の測位周波数レイヤ(first positioning frequency layer)上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS:positioning reference signal)リソース(resource)の1つまたは複数の測位測定を実施することと、ここにおいて、測定期間の開始(start)が、1つまたは複数のPRSリソースと、受信時間(reception time)と、1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく、を含む。
[0007] 一態様では、ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス測位の方法が、ネットワークエンティティからロケーション支援データメッセージ(location assistance data message)を受信することと、ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、ロケーション情報要求メッセージは、UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間を含み、ここにおいて、測定期間の長さは、1つまたは複数の測位測定が、速度ベース測定(velocity-based measurement)を含むのか、時間ベース測定(time-based measurement)、信号強度ベース測定(signal strength-based measurement)のみを含むのか、その両方を含むのかに基づく、測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの1つまたは複数の測位測定を実施することとを含む。
[0008] 一態様では、ユーザ機器(UE)が、メモリと、通信インターフェースと、メモリおよび通信インターフェースに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、通信インターフェースを介して、ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、ロケーション情報要求メッセージは、UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間の開始時間を示す1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含む、測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの1つまたは複数の測位測定を実施することと、ここにおいて、測定期間の開始が、1つまたは複数のPRSリソースと、受信時間と、1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく、を行うように構成される。
[0009] 一態様では、ユーザ機器(UE)が、メモリと、通信インターフェースと、メモリおよび通信インターフェースに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、通信インターフェースを介して、ネットワークエンティティからロケーション支援データメッセージを受信することと、通信インターフェースを介して、ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、ロケーション情報要求メッセージは、UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間を含み、ここにおいて、測定期間の長さは、1つまたは複数の測位測定が、速度ベース測定を含むのか、時間ベース測定、信号強度ベース測定のみを含むのか、その両方を含むのかに基づく、測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの1つまたは複数の測位測定を実施することとを行うように構成される。
[0010] 一態様では、ユーザ機器(UE)が、ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信するための手段と、ロケーション情報要求メッセージは、UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間の開始時間を示す1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含む、測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの1つまたは複数の測位測定を実施するための手段と、ここにおいて、測定期間の開始が、1つまたは複数のPRSリソースと、受信時間と、1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく、を含む。
[0011] 一態様では、ユーザ機器(UE)が、ネットワークエンティティからロケーション支援データメッセージを受信するための手段と、ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信するための手段と、ロケーション情報要求メッセージは、UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間を含み、ここにおいて、測定期間の長さは、1つまたは複数の測位測定が、速度ベース測定を含むのか、時間ベース測定、信号強度ベース測定のみを含むのか、その両方を含むのかに基づく、測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの1つまたは複数の測位測定を実施するための手段とを含む。
[0012] 一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体がコンピュータ実行可能命令を記憶し、コンピュータ実行可能命令は、ユーザ機器(UE)によって実行されたとき、UEに、ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、ロケーション情報要求メッセージは、UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間の開始時間を示す1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含む、測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの1つまたは複数の測位測定を実施することと、ここにおいて、測定期間の開始が、1つまたは複数のPRSリソースと、受信時間と、1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく、を行わせる。
[0013] 一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体がコンピュータ実行可能命令を記憶し、コンピュータ実行可能命令は、ユーザ機器(UE)によって実行されたとき、UEに、ネットワークエンティティからロケーション支援データメッセージを受信することと、ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、ロケーション情報要求メッセージは、UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間を含み、ここにおいて、測定期間の長さは、1つまたは複数の測位測定が、速度ベース測定を含むのか、時間ベース測定、信号強度ベース測定のみを含むのか、その両方を含むのかに基づく、測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの1つまたは複数の測位測定を実施することとを行わせる。
[0014] 本明細書で開示される態様に関連する他の目的および利点は、添付の図面および詳細な説明に基づいて当業者に明らかになるであろう。
[0015] 添付の図面は、本開示の様々な態様の説明を助けるために提示され、態様の限定ではなく、単に態様の例示のために提供される。
[0016] 本開示の態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。 [0017] 本開示の態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。 本開示の態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。 [0018] ユーザ機器(UE)において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。 基地局において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。 ネットワークエンティティにおいて採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。 [0019] 本開示の態様による、例示的なフレーム構造を示す図。 本開示の態様による、例示的なフレーム構造内のチャネルを示す図。 [0020] 本開示の態様による、所与の基地局のPRS送信のための例示的な測位基準信号(PRS)構成の図。 [0021] 測位動作を実施するためのUEとロケーションサーバ(location server)との間の例示的なロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)コールフローを示す図。 [0022] 本開示の態様による、例示的なダウンリンクPRS測定シナリオを示す図。 [0023] 本開示の態様による、ダウンリンクPRS測定ウィンドウの例示的な決定を示す図。 [0024] 本開示の態様による、ダウンリンクPRS測定ウィンドウの例示的な決定を示す図。 [0025] 本開示の態様による、異なるタイプの測位測定のために必要とされる処理電力の差を示す図。 [0026] 本開示の態様による、ワイヤレス測位の例示的な方法を示す図。 本開示の態様による、ワイヤレス測位の例示的な方法を示す図。
[0027] 本開示の態様が、説明のために提供される様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面において提供される。本開示の範囲から逸脱することなく、代替態様が考案され得る。さらに、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、本開示のよく知られている要素は詳細に説明されないか、または省略される。
[0028] 「例示的」および/または「例」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきであるとは限らない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明される特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。
[0029] 以下で説明される情報および信号が様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、部分的に特定の適用例、部分的に所望の設計、部分的に対応する技術などに応じて、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
[0030] さらに、多くの態様が、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべきアクションのシーケンスに関して説明される。本明細書で説明される様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実施され得ることを認識されよう。さらに、本明細書で説明されるアクションの(1つまたは複数の)シーケンスは、実行時に、本明細書で説明される機能をデバイスの関連するプロセッサに実施させるかまたは実施するように命令することになるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で全体として実施されるべきものと見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内に入ることがすべて企図されているいくつかの異なる形態で実施され得る。さらに、本明細書で説明される態様の各々について、任意のそのような態様の対応する形態は、本明細書では、たとえば、説明されるアクションを実施する「ように構成された論理」として説明されることがある。
[0031] 本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、いずれかの特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であるかまたは他の方法でそれに限定されることを意図されていない。概して、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、消費者アセット位置特定デバイス、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、グラス、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットなど)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であり得る。UEは、モバイルであり得るかまたは(たとえば、いくつかの時間において)固定であり得、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」または「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」または「UT」、「モバイルデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、あるいはそれらの変形形態と互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEと接続され得る。もちろん、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11仕様などに基づく)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワークなどを介したものなど、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEに対して可能である。
[0032] 基地局は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作し得、代替的に、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、(gNBまたはgノードBとも呼ばれる)新無線(NR)ノードBなどと呼ばれることがある。基地局は、主に、サポートされるUEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートすることを含む、UEによるワイヤレスアクセスをサポートするために使用され得る。いくつかのシステムでは、基地局は、純粋にエッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、それは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供し得る。UEがそれを通して基地局に信号を送ることができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通してUEに信号を送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(DL)または順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネルまたはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
[0033] 「基地局」という用語は、単一の物理的送信受信ポイント(TRP)、またはコロケートされることもされないこともある複数の物理的TRPを指し得る。たとえば、「基地局」という用語が、単一の物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局のセル(またはいくつかのセルセクタ)に対応する基地局のアンテナであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合における)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされない物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局(serving base station)に接続されたリモート基地局)であり得る。代替的に、コロケートされない物理的TRPは、UEから測定報告を受信するサービング基地局と、UEがその基準無線周波数(RF)信号を測定しているネイバー基地局とであり得る。TRPは、基地局がワイヤレス信号をそこから送信および受信するポイントであるので、本明細書で使用される、基地局からの送信または基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPを指すものとして理解されるべきである。
[0034] UEの測位をサポートするいくつかの実装形態では、基地局は、UEによるワイヤレスアクセスをサポートしないことがある(たとえば、UEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートしないことがある)が、代わりに、UEによって測定されるべき基準信号をUEに送信し得、および/またはUEによって送信された信号を受信し、測定し得る。そのような基地局は、(たとえば、信号をUEに送信するとき)測位ビーコンと呼ばれ、および/または(たとえば、UEから信号を受信し、測定するとき)ロケーション測定ユニットと呼ばれることがある。
[0035] 「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通して情報をトランスポートする所与の周波数の電磁波を備える。本明細書で使用される送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝搬特性により、各送信されるRF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なる経路上の同じ送信されるRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。
[0036] 図1は、本開示の態様による、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)と呼ばれることもある)ワイヤレス通信システム100は、(「BS」と標示された)様々な基地局102と、様々なUE104とを含み得る。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含み得る。一態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに対応するeNBおよび/もしくはng-eNB、またはワイヤレス通信システム100がNRネットワークに対応するgNB、あるいは両方の組合せを含み得、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含み得る。
[0037] 基地局102は、集合的にRANを形成し、バックホールリンク122を通してコアネットワーク170(たとえば、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC))とインターフェースし、コアネットワーク170を通して1つまたは複数のロケーションサーバ172(たとえば、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP))へとインターフェースし得る。(1つまたは複数の)ロケーションサーバ172は、コアネットワーク170の一部であり得るか、またはコアネットワーク170の外部にあり得る。他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送することと、無線チャネル暗号化および解読と、完全性保護と、ヘッダ圧縮と、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)と、セル間干渉協調と、接続セットアップおよび解放と、負荷分散と、非アクセス層(NAS)メッセージのための分配と、NASノード選択と、同期と、RAN共有と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)と、加入者および機器トレースと、RAN情報管理(RIM)と、ページングと、測位と、警告メッセージの配信とのうちの1つまたは複数に関係する機能を実施し得る。基地局102は、ワイヤードまたはワイヤレスであり得るバックホールリンク134を介して、直接または間接的に(たとえば、EPC/5GCを通して)互いに通信し得る。
[0038] 基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。一態様では、1つまたは複数のセルは、各地理的カバレージエリア110中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」は、(たとえば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、何らかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理的通信エンティティであり、同じまたは異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCI)、仮想セル識別子(VCI)、セルグローバル識別子(CGI))に関連し得る。いくつかの場合には、異なるセルは、異なるタイプのUEにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、またはその他)に従って構成され得る。セルは特定の基地局によってサポートされるので、「セル」という用語は、コンテキストに応じて、論理的通信エンティティと、それをサポートする基地局とのいずれかまたは両方を指し得る。いくつかの場合には、「セル」という用語は、キャリア周波数が検出され、地理的カバレージエリア110の何らかの部分内の通信のために使用され得る限り、基地局の地理的カバレージエリア(たとえば、セクタ)をも指し得る。
[0039] ネイバリングマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110は、(たとえば、ハンドオーバ領域において)部分的に重複し得るが、地理的カバレージエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレージエリア110によってかなり重複され得る。たとえば、スモールセル(SC)基地局102’は、1つまたは複数のマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110とかなり重複する地理的カバレージエリア110’を有し得る。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られ得る。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(CSG)として知られる制限されたグループにサービスを提供し得るホームeNB(HeNB)を含み得る。
[0040] 基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102への(逆方向リンクとも呼ばれる)アップリンク送信、および/または基地局102からUE104への(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク120は、1つまたは複数のキャリア周波数を通したものであり得る。キャリアの割振りは、ダウンリンクとアップリンクとに関して非対称であり得る(たとえば、ダウンリンクの場合、アップリンクの場合よりも多いまたは少ないキャリアが割り振られ得る)。
[0041] ワイヤレス通信システム100は、無認可周波数スペクトル(たとえば、5GHz)中で通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(AP)150をさらに含み得る。無認可周波数スペクトル中で通信するとき、WLAN STA152および/またはWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(CCA)プロシージャまたはリッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャを実施し得る。
[0042] スモールセル基地局102’は、認可および/または無認可周波数スペクトル中で動作し得る。無認可周波数スペクトル中で動作するとき、スモールセル基地局102’は、LTEまたはNR技術を採用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトル中でLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102’は、アクセスネットワークへのカバレージをブーストし、および/またはアクセスネットワークの容量を増加させ得る。無認可スペクトルにおけるNRは、NR-Uと呼ばれることがある。無認可スペクトルにおけるLTEは、LTE-U、認可支援アクセス(LAA)、またはMulteFireと呼ばれることがある。
[0043] ワイヤレス通信システム100は、UE182と通信している、ミリメートル波(mmW)周波数および/または近mmW周波数中で動作し得るmmW基地局180をさらに含み得る。極高周波(EHF:extremely high frequency)は、電磁スペクトル中のRFの一部である。EHFは、30GHz~300GHzの範囲と、1ミリメートルから10ミリメートルの間の波長とを有する。この帯域中の電波は、ミリメートル波と呼ばれることがある。近mmWは、100ミリメートルの波長をもつ3GHzの周波数まで下方に延在し得る。超高周波(SHF)帯域は、センチメートル波とも呼ばれる、3GHzから30GHzの間に延在する。mmW/近mmW無線周波数帯域を使用する通信は、高い経路損失と比較的短い範囲とを有する。mmW基地局180とUE182とは、極めて高い経路損失と短い範囲とを補償するために、mmW通信リンク184を介してビームフォーミング(送信および/または受信)を利用し得る。さらに、代替構成では、1つまたは複数の基地局102はまた、mmWまたは近mmWとビームフォーミングとを使用して送信し得ることが諒解されよう。したがって、上記の説明は、例にすぎず、本明細書で開示される様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが諒解されよう。
[0044] 送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に集束させるための技法である。旧来、ネットワークノード(たとえば、基地局)がRF信号をブロードキャストするとき、それは、信号をすべての方向に(全方向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングでは、ネットワークノードは、所与のターゲットデバイス(たとえば、UE)が(送信ネットワークノードに対して)どこに位置するかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向に投射し、それにより、(データレートに関して)より高速でより強いRF信号を(1つまたは複数の)受信デバイスに提供する。送信するときにRF信号の方向性を変更するために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つまたは複数の送信機の各々において、RF信号の位相と相対振幅とを制御することができる。たとえば、ネットワークノードは、アンテナを実際に移動させることなしに、異なる方向に向くように「ステアリング」され得るRF波のビームを作成する(「フェーズドアレイ」または「アンテナアレイ」と呼ばれる)アンテナのアレイを使用し得る。特に、送信機からのRF電流は、別個のアンテナからの電波が互いに加算されて所望の方向における放射が増加される一方で、望ましくない方向における放射を打ち消して抑制するように、適正な位相関係とともに個々のアンテナに供給される。
[0045] 送信ビームは擬似コロケートされ得、これは、ネットワークノードの送信アンテナ自体が物理的にコロケートされるか否かにかかわらず、送信ビームが受信機(たとえば、UE)には同じパラメータ(parameter)を有するように見えることを意味する。NRでは、4つのタイプの擬似コロケーション(QCL)関係がある。特に、所与のタイプのQCL関係は、ターゲットビーム上のターゲット基準RF信号に関するいくつかのパラメータが、ソースビーム上のソース基準RF信号に関する情報から導出され得ることを意味する。ソース基準RF信号がQCLタイプAである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号のドップラーシフトと、ドップラー拡散と、平均遅延と、遅延拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプBである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号のドップラーシフトとドップラー拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプCである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号のドップラーシフトと平均遅延とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプDである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号の空間受信パラメータを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。
[0046] 受信ビームフォーミングでは、受信機は、所与のチャネル上で検出されたRF信号を増幅するために受信ビーム(receive beam)を使用する。たとえば、受信機は、特定の方向から受信されるRF信号を増幅する(たとえば、それの利得レベルを増加させる)ために、その方向においてアンテナのアレイの利得設定を増加させ、および/または位相設定を調整することができる。したがって、受信機が、ある方向にビームフォーミングすると言われるとき、それは、その方向におけるビーム利得が、他の方向に沿ったビーム利得に対して高いこと、またはその方向におけるビーム利得が、受信機にとって利用可能なすべての他の受信ビームのその方向におけるビーム利得と比較して最も高いことを意味する。これは、その方向から受信されるRF信号のより強い受信信号強度(たとえば、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)など)を生じる。
[0047] 受信ビームは空間的に関係し得る。空間関係は、第2の基準信号のための送信ビームのためのパラメータが、第1の基準信号のための受信ビームに関する情報から導出され得ることを意味する。たとえば、UEは、基地局から1つまたは複数の基準ダウンリンク基準信号(たとえば、測位基準信号(PRS)、追跡基準信号(TRS)、位相追跡基準信号(PTRS)、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、同期信号ブロック(SSB)など)を受信するために特定の受信ビームを使用し得る。UEは、次いで、受信ビームのパラメータに基づいて、その基地局に1つまたは複数のアップリンク基準信号(たとえば、アップリンク測位基準信号(UL-PRS)、サウンディング基準信号(SRS)、復調基準信号(DMRS)、PTRSなど)を送るための送信ビームを形成することができる。
[0048] 「ダウンリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得ることに留意されたい。たとえば、基地局が、UEに基準信号を送信するためにダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームは送信ビームである。しかしながら、UEがダウンリンクビームを形成している場合、それは、ダウンリンク基準信号を受信するための受信ビームである。同様に、「アップリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得る。たとえば、基地局がアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク受信ビームであり、UEがアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク送信ビームである。
[0049] 5Gでは、ワイヤレスノード(たとえば、基地局102/180、UE104/182)が動作する周波数スペクトルは、複数の周波数範囲、FR1(450から6000MHzまで)と、FR2(24250から52600MHzまで)と、FR3(52600MHz超)と、FR4(FR1からFR2の間)とに分割される。5Gなど、マルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは、「1次キャリア」または「アンカーキャリア」または「1次サービングセル」または「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は、「2次キャリア」または「2次サービングセル」または「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションにおいて、アンカーキャリアは、UE104/182と、UE104/182が初期無線リソース制御(RRC:radio resource control)接続確立プロシージャを実施するかまたはRRC接続再確立プロシージャを始動するかのいずれかであるセルとによって利用される1次周波数(たとえば、FR1)上で動作するキャリアである。1次キャリアは、すべての共通でUE固有の制御チャネルを搬送し、認可周波数中のキャリアであり得る(ただし、これは常に当てはまるとは限らない)。2次キャリアは、RRC接続がUE104とアンカーキャリアとの間で確立されると構成され得、追加の無線リソースを提供するために使用され得る、第2の周波数(たとえば、FR2)上で動作するキャリアである。いくつかの場合には、2次キャリアは、無認可周波数中のキャリアであり得る。2次キャリアは、必要なシグナリング情報および信号のみを含んでいることがあり、たとえば、1次アップリンクキャリアと1次ダウンリンクキャリアの両方が典型的にはUE固有であるので、UE固有であるシグナリング情報および信号は、2次キャリア中に存在しないことがある。これは、セル中の異なるUE104/182が、異なるダウンリンク1次キャリアを有し得ることを意味する。同じことが、アップリンク1次キャリアについて当てはまる。ネットワークは、任意の時間において任意のUE104/182の1次キャリアを変更することが可能である。これは、たとえば、異なるキャリアに対する負荷を分散させるために行われる。(PCellであるかSCellであるかにかかわらず)「サービングセル」は、何らかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は、互換的に使用され得る。
[0050] たとえば、まだ図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つは、アンカーキャリア(または「PCell」)であり得、マクロセル基地局102および/またはmmW基地局180によって利用される他の周波数は、2次キャリア(「SCell」)であり得る。複数のキャリアの同時送信および/または受信は、UE104/182がそれのデータ送信および/または受信レートを著しく増加させることを可能にする。たとえば、マルチキャリアシステムにおける2つの20MHzのアグリゲートされたキャリアは、理論的には、単一の20MHzキャリアによって達成されるものと比較して、データレートの倍増(すなわち、40MHz)につながるであろう。
[0051] ワイヤレス通信システム100は、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と通信し、および/またはmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信し得る、UE164をさらに含み得る。たとえば、マクロセル基地局102は、UE164のためにPCellと1つまたは複数のSCellとをサポートし得、mmW基地局180は、UE164のために1つまたは複数のSCellをサポートし得る。
[0052] 図1の例では、1つまたは複数の地球周回衛星測位システム(SPS)スペースビークル(SV)112(たとえば、衛星)が、(簡単のために単一のUE104として図1に示されている)図示されたUEのいずれかのためのロケーション情報の独立したソースとして使用され得る。UE104は、SV112からジオロケーション情報を導出するためのSPS信号124を受信するように特別に設計された1つまたは複数の専用SPS受信機を含み得る。SPSは、一般に、受信機(たとえば、UE104)が、送信機(たとえば、SV112)から受信された信号(たとえば、SPS信号124)に少なくとも部分的に基づいて地球上または地球上空で受信機のロケーションを決定することを可能にするように配置された、送信機のシステムを含む。そのような送信機は、一般に、設定された数のチップの反復擬似ランダム雑音(PN)コードでマークされた信号を送信する。一般にSV112中に位置するが、送信機は、時々、地上ベース制御局、基地局102、および/または他のUE104上に位置し得る。
[0053] SPS信号124の使用は、1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星システムに関連するかまたはさもなければそれとともに使用するために有効にされ得る、様々な衛星ベースオーグメンテーションシステム(SBAS:satellite-based augmentation system)によってオーグメントされ得る。たとえば、SBASは、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS:Wide Area Augmentation System)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS:European Geostationary Navigation Overlay Service)、多機能衛星オーグメンテーションシステム(MSAS:Multi-functional Satellite Augmentation System)、全地球測位システム(GPS)支援ジオオーグメンテッドナビゲーションまたはGPSおよびジオオーグメンテッドナビゲーションシステム(GAGAN:GPS Aided Geo Augmented NavigationまたはGPS and Geo Augmented Navigation system)など、完全性情報、差分補正などを提供する(1つまたは複数の)オーグメンテーションシステムを含み得る。したがって、本明細書で使用されるSPSは、1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星システムならびに/あるいはオーグメンテーションシステムの任意の組合せを含み得、SPS信号124は、SPS信号、SPS様の信号、および/またはそのような1つまたは複数のSPSに関連する他の信号を含み得る。
[0054] ワイヤレス通信システム100は、(「サイドリンク」と呼ばれる)1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つまたは複数のUEをさらに含み得る。図1の例では、UE190は、(たとえば、UE190がそれを通してセルラー接続性を間接的に取得し得る)基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとのD2D P2Pリンク192と、(UE190がそれを通してWLANベースインターネット接続性を間接的に取得し得る)WLAN AP150に接続されたWLAN STA152とのD2D P2Pリンク194とを有する。一例では、D2D P2Pリンク192および194は、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)など、任意のよく知られているD2D RATを用いてサポートされ得る。
[0055] 図2Aは、例示的なワイヤレスネットワーク構造200を示す。たとえば、(次世代コア(NGC)とも呼ばれる)5GC210は、機能的には、コアネットワークを形成するために協働的に動作する、制御プレーン機能214(たとえば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)、およびユーザプレーン機能212(たとえば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース(NG-U)213と制御プレーンインターフェース(NG-C)215とは、gNB222を5GC210に、特に制御プレーン機能214とユーザプレーン機能212とに接続する。追加の構成では、ng-eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215と、ユーザプレーン機能212へのNG-U213とを介して5GC210に接続され得る。さらに、ng-eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、次世代RAN(NG-RAN)220は、1つまたは複数のgNB222のみを有し得、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかが、UE204(たとえば、図1に示されているUEのいずれか)と通信し得る。別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC210と通信していることがある、ロケーションサーバ230を含み得る。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク5GC210を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してロケーションサーバ230に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。さらに、ロケーションサーバ230は、コアネットワークの構成要素に統合され得るか、または代替的にコアネットワークの外部にあり得る。
[0056] 図2Bは、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250を示す。(図2A中の5GC210に対応し得る)5GC260は、機能的には、コアネットワーク(すなわち、5GC260)を形成するために協働的に動作する、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)264によって提供される制御プレーン機能、ならびにユーザプレーン機能(UPF)262によって提供されるユーザプレーン機能と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース263と制御プレーンインターフェース265とは、ng-eNB224を5GC260に、特にそれぞれUPF262とAMF264とに接続する。追加の構成では、gNB222はまた、AMF264への制御プレーンインターフェース265と、UPF262へのユーザプレーンインターフェース263とを介して5GC260に接続され得る。さらに、ng-eNB224は、5GC260へのgNB直接接続性を用いてまたは用いずに、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、NG-RAN220は、1つまたは複数のgNB222のみを有し得、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかが、UE204(たとえば、図1に示されているUEのいずれか)と通信し得る。NG-RAN220の基地局は、N2インターフェースを介してAMF264と通信し、N3インターフェースを介してUPF262と通信する。
[0057] AMF264の機能は、登録管理と、接続管理と、到達可能性管理と、モビリティ管理と、合法的傍受と、UE204とセッション管理機能(SMF)266との間のセッション管理(SM)メッセージのためのトランスポートと、SMメッセージをルーティングするための透過的プロキシサービスと、アクセス認証およびアクセス許可と、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間のショートメッセージサービス(SMS)メッセージのためのトランスポートと、セキュリティアンカー機能(SEAF)とを含む。AMF264はまた、認証サーバ機能(AUSF)(図示せず)およびUE204と対話し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間キーを受信する。UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)加入者識別モジュール(USIM)に基づく認証の場合、AMF264は、AUSFからセキュリティ資料を取り出す。AMF264の機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(SCM)を含む。SCMは、それがアクセスネットワーク固有のキーを導出するために使用するキーをSEAFから受信する。AMF264の機能はまた、規制サービスのためのロケーションサービス管理と、UE204と(ロケーションサーバ230として働く)LMF270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、NG-RAN220とLMF270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、発展型パケットシステム(EPS)との相互動作のためのEPSベアラ識別子割振りと、UE204モビリティイベント通知とを含む。さらに、AMF264はまた、非3GPP(登録商標)(第3世代パートナーシッププロジェクト)アクセスネットワークのための機能をサポートする。
[0058] UPF262の機能は、(適用可能なとき)RAT内/間モビリティのためのアンカーポイントとして働くことと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータユニット(PDU)セッションポイントとして働くことと、パケットルーティングおよびフォワーディングを提供することと、パケット検査と、ユーザプレーンポリシールール執行(たとえば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)と、合法的傍受(ユーザプレーン収集)と、トラフィック使用報告と、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)ハンドリング(たとえば、アップリンク/ダウンリンクレート執行、ダウンリンクにおける反射性QoSマーキング)と、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)対QoSフローマッピング)と、アップリンクおよびダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキングと、ダウンリンクパケットバッファリングおよびダウンリンクデータ通知トリガリングと、ソースRANノードに1つまたは複数の「終了マーカー」を送ることおよびフォワーディングすることとを含む。UPF262はまた、UE204と、SLP272などのロケーションサーバとの間のユーザプレーン上でのロケーションサービスメッセージの転送をサポートし得る。
[0059] SMF266の機能は、セッション管理と、UEインターネットプロトコル(IP)アドレス割振りおよび管理と、ユーザプレーン機能の選択および制御と、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF262におけるトラフィックステアリングの構成と、ポリシー執行およびQoSの一部の制御と、ダウンリンクデータ通知とを含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
[0060] 別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC260と通信していることがある、LMF270を含み得る。LMF270は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。LMF270は、コアネットワーク、5GC260を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してLMF270に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。SLP272は、LMF270と同様の機能をサポートし得るが、LMF270は、(たとえば、音声またはデータでなくシグナリングメッセージを伝達することを意図されたインターフェースおよびプロトコルを使用して)制御プレーン上でAMF264、NG-RAN220、およびUE204と通信し得、SLP272は、(たとえば、伝送制御プロトコル(TCP)および/またはIPのような音声および/またはデータを搬送することを意図されたプロトコルを使用して)ユーザプレーン上でUE204および外部クライアント(図2Bに図示せず)と通信し得る。
[0061] 図3Aと、図3Bと、図3Cとは、本明細書で教示されるファイル送信動作をサポートするために、(本明細書で説明されるUEのいずれかに対応し得る)UE302と、(本明細書で説明される基地局のいずれかに対応し得る)基地局304と、(ロケーションサーバ230とLMF270とを含む、本明細書で説明されるネットワーク機能のいずれかに対応するかまたはそれを実施し得る)ネットワークエンティティ306とに組み込まれ得る、(対応するブロックによって表される)いくつかの例示的な構成要素を示す。これらの構成要素は、異なる実装形態では異なるタイプの装置において(たとえば、ASICにおいて、システムオンチップ(SoC)においてなど)実装され得ることが諒解されよう。図示された構成要素は、通信システム中の他の装置にも組み込まれ得る。たとえば、システム中の他の装置は、同様の機能を提供するために説明されるものと同様の構成要素を含み得る。また、所与の装置が、構成要素のうちの1つまたは複数を含んでいることがある。たとえば、装置は、装置が複数のキャリア上で動作し、および/または異なる技術によって通信することを可能にする、複数のトランシーバ構成要素を含み得る。
[0062] UE302と基地局304とは、各々、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ310および350をそれぞれ含み、NRネットワーク、LTEネットワーク、GSMネットワークなど、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワーク(図示せず)を介して通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、調節するための手段、送信するのを控えるための手段など)を提供する。WWANトランシーバ310および350は、当該のワイヤレス通信媒体(たとえば、特定の周波数スペクトル中の時間/周波数リソースの何らかのセット)上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、NR、LTE、GSMなど)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局(たとえば、eNB、gNB)などの他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ316および356に接続され得る。WWANトランシーバ310および350は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、WWANトランシーバ310および350は、それぞれ、信号318および358を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機314および354をそれぞれ含み、それぞれ、信号318および358を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機312および352をそれぞれ含む。
[0063] UE302と基地局304とはまた、少なくともいくつかの場合には、それぞれ、1つまたは複数の短距離ワイヤレストランシーバ320および360を含む。短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ326および366に接続され、当該のワイヤレス通信媒体上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、WiFi(登録商標)、LTE-D、Bluetooth、Zigbee(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、PC5、専用短距離通信(DSRC)、車両環境用ワイヤレスアクセス(WAVE:wireless access for vehicular environments)、ニアフィールド通信(NFC)など)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局などの他のネットワークノードと通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、調節するための手段、送信するのを控えるための手段など)を提供し得る。短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、それぞれ、信号328および368を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機324および364をそれぞれ含み、それぞれ、信号328および368を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機322および362をそれぞれ含む。特定の例として、短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、WiFiトランシーバ、Bluetoothトランシーバ、Zigbeeおよび/またはZ-Wave(登録商標)トランシーバ、NFCトランシーバ、あるいは車両間(V2V)および/または車両対あらゆるモノ(V2X)トランシーバであり得る。
[0064] 少なくとも1つの送信機と少なくとも1つの受信機とを含むトランシーバ回路は、いくつかの実装形態では、(たとえば、単一の通信デバイスの送信機回路および受信機回路として実施される)統合されたデバイスを備え得、いくつかの実装形態では、別個の送信機デバイスと別個の受信機デバイスとを備え得、または他の実装形態では、他の方法で実施され得る。一態様では、送信機は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置が送信「ビームフォーミング」を実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含むかまたはそれらに結合され得る。同様に、受信機は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置が受信ビームフォーミングを実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含むかまたはそれらに結合され得る。一態様では、送信機と受信機とは、それぞれの装置が、同時に受信と送信の両方を行うのではなく、所与の時間において受信または送信のみを行うことができるように、同じ複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を共有し得る。UE302および/または基地局304のワイヤレス通信デバイス(たとえば、トランシーバ310および320ならびに/または350および360の一方または両方)はまた、様々な測定を実施するためのネットワークリッスンモジュール(NLM)などを備え得る。
[0065] UE302および基地局304はまた、少なくともいくつかの場合には、衛星測位システム(SPS)受信機330および370を含む。SPS受信機330および370は、1つまたは複数のアンテナ336および376にそれぞれ接続され得、全地球測位システム(GPS)信号、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)信号、ガリレオ信号、北斗信号、インドの地域ナビゲーション衛星システム(NAVIC)、準天頂衛星システム(QZSS)など、それぞれ、SPS信号338および378を受信および/または測定するための手段を提供し得る。SPS受信機330および370は、それぞれ、SPS信号338および378を受信および処理するための、任意の好適なハードウェアおよび/またはソフトウェアを備え得る。SPS受信機330および370は、他のシステムに適宜に情報と動作とを要求し、任意の好適なSPSアルゴリズムによって取得された測定を使用してUE302および基地局304の位置を決定するのに必要な計算を実施する。
[0066] 基地局304とネットワークエンティティ306とは、各々、少なくとも1つのネットワークインターフェース380および390をそれぞれ含み、他のネットワークエンティティと通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段など)を提供する。たとえば、ネットワークインターフェース380および390(たとえば、1つまたは複数のネットワークアクセスポート)は、ワイヤベースまたはワイヤレスバックホール接続を介して1つまたは複数のネットワークエンティティと通信するように構成され得る。いくつかの態様では、ネットワークインターフェース380および390は、ワイヤベースまたはワイヤレス信号通信をサポートするように構成されたトランシーバとして実装され得る。この通信は、たとえば、メッセージ、パラメータ、および/または他のタイプの情報を送ることおよび受信することを伴い得る。
[0067] UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とはまた、本明細書で開示される動作とともに使用され得る他の構成要素を含む。UE302は、たとえば、ワイヤレス測位に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための処理システム332を実装するプロセッサ回路を含む。基地局304は、たとえば、本明細書で開示されるワイヤレス測位に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための処理システム384を含む。ネットワークエンティティ306は、たとえば、本明細書で開示されるワイヤレス測位に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための処理システム394を含む。処理システム332、384、および394は、したがって、決定するための手段、計算するための手段、受信するための手段、送信するための手段、示すための手段など、処理するための手段を提供し得る。一態様では、処理システム332、384、および394は、たとえば、1つまたは複数の汎用プロセッサ、マルチコアプロセッサ、ASIC、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、他のプログラマブル論理デバイスまたは処理回路、あるいはそれらの様々な組合せなど、1つまたは複数のプロセッサを含み得る。
[0068] UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、情報(たとえば、予約済みリソース、しきい値、パラメータなどを示す情報)を維持するために、(たとえば、各々メモリデバイスを含む)メモリ構成要素340、386、および396をそれぞれ実装するメモリ回路を含む。メモリ構成要素340、386、および396は、したがって、記憶するための手段、取り出すための手段、維持するための手段などを提供し得る。いくつかの場合には、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、それぞれ、測位構成要素342、388、および398を含み得る。測位構成要素342、388、および398は、実行されたとき、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれ処理システム332、384、および394の一部であるかまたはそれらに結合されたハードウェア回路であり得る。他の態様では、測位構成要素342、388、および398は、処理システム332、384、および394の外部にあり得る(たとえば、モデム処理システムの一部である、別の処理システムと統合される、など)。代替的に、測位構成要素342、388、および398は、処理システム332、384、および394(またはモデム処理システム、別の処理システムなど)によって実行されたとき、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれメモリ構成要素340、386、および396に記憶されたメモリモジュールであり得る。図3Aは、WWANトランシーバ310、メモリ構成要素340、処理システム332、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位構成要素342の可能なロケーションを示す。図3Bは、WWANトランシーバ350、メモリ構成要素386、処理システム384、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位構成要素388の可能なロケーションを示す。図3Cは、(1つまたは複数の)ネットワークインターフェース390、メモリ構成要素396、処理システム394、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位構成要素398の可能なロケーションを示す。
[0069] UE302は、WWANトランシーバ310、短距離ワイヤレストランシーバ320、および/またはSPS受信機330によって受信された信号から導出される動きデータとは無関係である移動および/または配向情報を検知または検出するための手段を提供するために、処理システム332に結合された1つまたは複数のセンサー344を含み得る。例として、(1つまたは複数の)センサー344は、加速度計(たとえば、マイクロ電気機械システム(MEMS)デバイス)、ジャイロスコープ、地磁気センサー(たとえば、コンパス)、高度計(たとえば、気圧高度計)、および/または任意の他のタイプの移動検出センサーを含み得る。その上、(1つまたは複数の)センサー344は、複数の異なるタイプのデバイスを含み、動き情報を提供するためにそれらの出力を合成し得る。たとえば、(1つまたは複数の)センサー344は、2Dおよび/または3D座標系における位置を算出する能力を提供するために、多軸加速度計と配向センサーとの組合せを使用し得る。
[0070] さらに、UE302は、ユーザに指示(たとえば、可聴および/または視覚指示)を提供するための手段、および/または(たとえば、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォンなどの検知デバイスのユーザ作動時に)ユーザ入力を受信するための手段を提供するユーザインターフェース346を含む。図示されていないが、基地局304およびネットワークエンティティ306もユーザインターフェースを含み得る。
[0071] より詳細に処理システム384を参照すると、ダウンリンクにおいて、ネットワークエンティティ306からのIPパケットが処理システム384に提供され得る。処理システム384は、RRCレイヤと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとのための機能を実装し得る。処理システム384は、システム情報(たとえば、マスタ情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB))のブロードキャスティングと、RRC接続制御(たとえば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続修正、およびRRC接続解放)と、RAT間モビリティと、UE測定報告のための測定構成とに関連するRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)と、ハンドオーバサポート機能とに関連するPDCPレイヤ機能、上位レイヤPDUの転送と、自動再送要求(ARQ)を介した誤り訂正と、RLCサービスデータユニット(SDU)の連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、スケジューリング情報報告と、誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を提供し得る。
[0072] 送信機354と受信機352とは、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1(L1)機能を実装し得る。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上の誤り検出と、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)コーディング/復号と、インターリービングと、レートマッチングと、物理チャネル上へのマッピングと、物理チャネルの変調/復調と、MIMOアンテナ処理とを含み得る。送信機354は、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、多値直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングをハンドリングする。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで、並列ストリームにスプリットされ得る。各ストリームは、次いで、時間ドメインOFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、直交周波数分割多重(OFDM)サブキャリアにマッピングされ、時間および/または周波数ドメインにおいて基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで、逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに合成され得る。OFDMシンボルストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE302によって送信される基準信号および/またはチャネル条件フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、1つまたは複数の異なるアンテナ356に提供され得る。送信機354は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0073] UE302において、受信機312は、それのそれぞれの(1つまたは複数の)アンテナ316を通して信号を受信する。受信機312は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を処理システム332に提供する。送信機314と受信機312とは、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装する。受信機312は、UE302に宛てられた空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実施し得る。複数の空間ストリームがUE302に宛てられた場合、それらは、受信機312によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。受信機312は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用して、OFDMシンボルストリームを時間ドメインから周波数ドメインにコンバートする。周波数ドメイン信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと、基準信号とは、基地局304によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器によって算出されたチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上で基地局304によって最初に送信されたデータおよび制御信号を復元するために復号およびデインターリーブされる。データと制御信号とは、次いで、レイヤ3(L3)およびレイヤ2(L2)機能を実装する処理システム332に提供される。
[0074] アップリンクでは、処理システム332は、コアネットワークからのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。処理システム332はまた、誤り検出を担当する。
[0075] 基地局304によるダウンリンク送信に関して説明される機能と同様に、処理システム332は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)獲得と、RRC接続と、測定報告とに関連するRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)とに関連するPDCPレイヤ機能、上位レイヤPDUの転送と、ARQを介した誤り訂正と、RLC SDUの連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、トランスポートブロック(TB)上へのMAC SDUの多重化と、TBからのMAC SDUの逆多重化と、スケジューリング情報報告と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)を介した誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を提供する。
[0076] 基地局304によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、送信機314によって使用され得る。送信機314によって生成された空間ストリームは、(1つまたは複数の)異なるアンテナ316に提供され得る。送信機314は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0077] アップリンク送信は、UE302における受信機機能に関して説明される様式と同様の様式で基地局304において処理される。受信機352は、それのそれぞれの(1つまたは複数の)アンテナ356を通して信号を受信する。受信機352は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を処理システム384に提供する。
[0078] アップリンクでは、処理システム384は、UE302からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。処理システム384からのIPパケットは、コアネットワークに提供され得る。処理システム384はまた、誤り検出を担当する。
[0079] 便宜上、UE302、基地局304、および/またはネットワークエンティティ306は、図3A~図3Cでは、本明細書で説明される様々な例に従って構成され得る様々な構成要素を含むものとして示されている。しかしながら、図示されたブロックは、異なる設計では異なる機能を有し得ることが諒解されよう。
[0080] UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306の様々な構成要素は、それぞれ、データバス334、382、および392上で互いに通信し得る。図3A~図3Cの構成要素は様々な方法で実装され得る。いくつかの実装形態では、図3A~図3Cの構成要素は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサおよび/または(1つまたは複数のプロセッサを含み得る)1つまたは複数のASICなど、1つまたは複数の回路において実装され得る。ここで、各回路は、この機能を提供するために回路によって使用される情報または実行可能コードを記憶するための少なくとも1つのメモリ構成要素を使用し、および/または組み込み得る。たとえば、ブロック310~346によって表される機能の一部または全部は、UE302のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。同様に、ブロック350~388によって表される機能の一部または全部は、基地局304のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。また、ブロック390~398によって表される機能の一部または全部は、ネットワークエンティティ306のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。簡単のために、様々な動作、行為、および/または機能は、本明細書では、「UEによって」、「基地局によって」、「ネットワークエンティティによって」などで実施されるものとして説明される。しかしながら、諒解されるように、そのような動作、行為、および/または機能は、実際は、処理システム332、384、394、トランシーバ310、320、350、および360、メモリ構成要素340、386、および396、測位構成要素342、388、および398など、UE302、基地局304、ネットワークエンティティ306などの特定の構成要素または構成要素の組合せによって実施され得る。
[0081] ネットワークノード(たとえば、基地局およびUE)間のダウンリンクおよびアップリンク送信をサポートするために、様々なフレーム構造が使用され得る。図4Aは、本開示の態様による、ダウンリンクフレーム構造の一例を示す図400である。図4Bは、本開示の態様による、ダウンリンクフレーム構造内のチャネルの一例を示す図430である。他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造および/または異なるチャネルを有し得る。
[0082] LTE、およびいくつかの場合には、NRは、ダウンリンク上ではOFDMを利用し、アップリンク上ではシングルキャリア周波数分割多重(SC-FDM)を利用する。しかしながら、LTEとは異なり、NRはアップリンク上でもOFDMを使用するためのオプションを有する。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K)個の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアは、データで変調され得る。概して、変調シンボルは、OFDMでは周波数ドメインにおいて送られ、SC-FDMでは時間ドメインにおいて送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定であり得、サブキャリアの総数(K)はシステム帯域幅に依存し得る。たとえば、サブキャリアの間隔は15キロヘルツ(kHz)であり得、最小リソース割振り(リソースブロック)は、12個のサブキャリア(または180kHz)であり得る。したがって、公称FFTサイズは、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、それぞれ、128、256、512、1024、または2048に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは1.08MHz(すなわち、6つのリソースブロック)をカバーし得、1.25、2.5、5、10、または20MHzのシステム帯域幅に対して、それぞれ、1、2、4、8、または16個のサブバンドがあり得る。
[0083] LTEは、単一のヌメロロジー(サブキャリア間隔(SCS)、シンボル長など)をサポートする。対照的に、NRは複数のヌメロロジー(μ)をサポートし得、たとえば、15kHz(μ=0)、30kHz(μ=1)、60kHz(μ=2)、120kHz(μ=3)、および240kHz(μ=4)の、またはそれよりも大きいサブキャリア間隔が利用可能であり得る。各サブキャリア間隔では、スロットごとに14個のシンボルがある。15kHz SCS(μ=0)の場合、サブフレームごとに1つのスロット、フレームごとに10個のスロットがあり、スロット持続時間は1ミリ秒(ms)であり、シンボル持続時間は66.7マイクロ秒(μs)であり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は50である。30kHz SCS(μ=1)の場合、サブフレームごとに2つのスロット、フレームごとに20個のスロットがあり、スロット持続時間は0.5msであり、シンボル持続時間は33.3μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は100である。60kHz SCS(μ=2)の場合、サブフレームごとに4つのスロット、フレームごとに40個のスロットがあり、スロット持続時間は0.25msであり、シンボル持続時間は16.7μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は200である。120kHz SCS(μ=3)の場合、サブフレームごとに8つのスロット、フレームごとに80個のスロットがあり、スロット持続時間は0.125msであり、シンボル持続時間は8.33μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は400である。240kHz SCS(μ=4)の場合、サブフレームごとに16個のスロット、フレームごとに160個のスロットがあり、スロット持続時間は0.0625msであり、シンボル持続時間は4.17μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は800である。
[0084] 図4Aおよび図4Bの例では、15kHzのヌメロロジーが使用される。したがって、時間ドメインでは、10msフレームが各々1msの10個の等しいサイズのサブフレームに分割され、各サブフレームは1つのタイムスロットを含む。図4Aおよび図4Bでは、時間は水平方向に(X軸上で)表され、時間は左から右に増加し、周波数は垂直方向に(Y軸上で)表され、周波数は下から上に増加する(または減少する)。
[0085] タイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットは、周波数ドメインにおける1つまたは複数の(物理RB(PRB)とも呼ばれる)時間並列リソースブロック(RB)を含む。リソースグリッドは、複数のリソース要素(RE)にさらに分割される。REは、時間ドメインにおける1つのシンボル長および周波数ドメインにおける1つのサブキャリアに対応し得る。図4Aおよび図4Bのヌメロロジーでは、ノーマルサイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計84個のREについて、周波数ドメインにおいて12個の連続するサブキャリアを含んでいることがあり、時間ドメインにおいて7つの連続するシンボルを含んでいることがある。拡張サイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計72個のREについて、周波数ドメインにおいて12個の連続するサブキャリアを含んでいることがあり、時間ドメインにおいて6つの連続するシンボルを含んでいることがある。各REによって搬送されるビット数は変調方式に依存する。
[0086] REのうちのいくつかが、ダウンリンク基準(パイロット)信号(DL-RS)を搬送する。DL-RSは、PRS、TRS、PTRS、CRS、CSI-RS、DMRS、PSS、SSS、SSBなどを含み得る。図4Aは、(「R」と標示された)PRSを搬送するREの例示的なロケーションを示す。
[0087] PRSの送信のために使用されるリソース要素(RE)の集合は、「PRSリソース」と呼ばれる。リソース要素の集合は、周波数ドメインにおいて複数のPRBにまたがることができ、時間ドメインにおいてスロット内の(1つまたは複数などの)「N」個の連続するシンボルにまたがることができる。時間ドメインにおける所与のOFDMシンボルにおいて、PRSリソースは、周波数ドメインにおける連続するPRBを占有する。
[0088] 所与のPRB内のPRSリソースの送信は、特定の(「コム密度」とも呼ばれる)コムサイズを有する。コムサイズ「N」は、PRSリソース構成の各シンボル内のサブキャリア間隔(または周波数/トーン間隔)を表す。詳細には、コムサイズ「N」の場合、PRSは、PRBのシンボルのN番目ごとのサブキャリア中で送信される。たとえば、コム4の場合、PRSリソース構成の各シンボルについて、(サブキャリア0、4、8などの)4番目ごとのサブキャリアに対応するREが、PRSリソースのPRSを送信するために使用される。現在、コム2、コム4、コム6、およびコム12のコムサイズが、DL-PRSのためにサポートされる。図4Aは、(6つのシンボルにまたがる)コム6のための例示的なPRSリソース構成を示す。すなわち、(「R」と標示された)影付きREのロケーションは、コム6PRSリソース構成を示す。
[0089] 現在、DL-PRSリソースが、完全周波数ドメインスタッガードパターン(fully frequency-domain staggered pattern)をもつスロット内の2つ、4つ、6つまたは12個の連続するシンボルにまたがり得る。DL-PRSリソースは、スロットの任意の上位レイヤ構成されたダウンリンクまたはフレキシブル(FL)シンボルにおいて構成され得る。所与のDL-PRSリソースのすべてのREについて一定のリソース要素単位エネルギー(EPRE)があり得る。以下は、2つ、4つ、6つおよび12個のシンボルにわたるコムサイズ2、4、6および12についてのシンボル間の周波数オフセットである。2シンボルのコム2:{0,1}、4シンボルのコム2:{0,1,0,1}、6シンボルのコム2:{0,1,0,1,0,1}、12シンボルのコム2:{0,1,0,1,0,1,0,1,0,1,0,1}、4シンボルのコム4:{0,2,1,3}、12シンボルのコム4:{0,2,1,3,0,2,1,3,0,2,1,3}、6シンボルのコム6:{0,3,1,4,2,5}、12シンボルのコム6:{0,3,1,4,2,5,0,3,1,4,2,5}、および12シンボルのコム12:{0,6,3,9,1,7,4,10,2,8,5,11}。
[0090] 「PRSリソースセット」は、PRS信号の送信のために使用されるPRSリソースのセットであり、ここで、各PRSリソースはPRSリソースIDを有する。さらに、PRSリソースセット中のPRSリソースは、同じTRPに関連する。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、(TRP IDによって識別される)特定のTRPに関連する。さらに、PRSリソースセット中のPRSリソースは、スロットにわたって、同じ周期性と、共通ミューティングパターン構成と、(「PRS-ResourceRepetitionFactor」などの)同じ反復係数とを有する。周期性は、第1のPRSインスタンスの最初のPRSリソースの最初の反復から、次のPRSインスタンスの同じ最初のPRSリソースの同じ最初の反復までの時間である。周期性は、2^μ*{4,5,8,10,16,20,32,40,64,80,160,320,640,1280,2560,5120,10240}スロットから選択された長さを有し得、μ=0、1、2、3である。反復係数は、{1,2,4,6,8,16,32}スロットから選択された長さを有し得る。
[0091] PRSリソースセット中のPRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビーム(またはビームID)に関連する(ここで、TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。すなわち、PRSリソースセットの各PRSリソースは、異なるビーム上で送信され得、したがって、「PRSリソース」または単に「リソース」は、「ビーム」と呼ばれることもある。これは、TRPと、PRSが送信されるビームとが、UEに知られているかどうかに関するいかなる暗示をも有しないことに留意されたい。
[0092] 「PRSインスタンス」または「PRSオケージョン」は、PRSが送信されることが予想される(1つまたは複数の連続するスロットのグループなどの)周期的に反復される時間ウィンドウの1つのインスタンスである。PRSオケージョンは、「PRS測位オケージョン」、「PRS測位インスタンス」、「測位オケージョン」、「測位インスタンス」、「測位反復」、あるいは単に「オケージョン」、「インスタンス」、または「反復」と呼ばれることもある。
[0093] (単に「周波数レイヤ」とも呼ばれる)「測位周波数レイヤ」は、いくつかのパラメータについて同じ値を有する1つまたは複数のTRPにわたる1つまたは複数のPRSリソースセットの集合である。詳細には、PRSリソースセットの集合は、同じサブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス(CP)タイプ(物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)についてサポートされるすべてのヌメロロジーが、PRSについてもサポートされることを意味する)と、同じポイントAと、ダウンリンクPRS帯域幅の同じ値と、同じ開始PRB(および中心周波数)と、同じコムサイズとを有する。ポイントAパラメータは、パラメータ「ARFCN-ValueNR」(「ARFCN」は、「絶対無線周波数チャネル番号」を表す)の値をとり、送信および受信のために使用される物理無線チャネルのペアを指定する識別子/コードである。ダウンリンクPRS帯域幅は、4つのPRBの粒度を有し得、最小24個のPRBであり、最大272個のPRBである。現在、最高4つの周波数レイヤが定義されており、最高2つのPRSリソースセットが周波数レイヤごとのTRPごとに構成され得る。
[0094] 周波数レイヤの概念はやや、コンポーネントキャリアおよび帯域幅部分(BWP)の概念のようであるが、コンポーネントキャリアおよびBWPが1つの基地局(またはマクロセル基地局およびスモールセル基地局)によって、データチャネルを送信するために使用され、周波数レイヤが、いくつかの(通常3つ以上の)基地局によって、PRSを送信するために使用されることが異なる。UEは、LTE測位プロトコル(LPP)セッション中などに、それの測位能力をネットワークに送るとき、それがサポートすることができる周波数レイヤの数を示し得る。たとえば、UEは、それが1つまたは4つの測位周波数レイヤをサポートすることができるかどうかを示し得る。
[0095] 図4Bは、無線フレームのダウンリンクスロット内の様々なチャネルの一例を示す。NRでは、チャネル帯域幅またはシステム帯域幅は、複数のBWPに分割される。BWPは、所与のキャリア上の所与のヌメロロジーのための共通RBの連続サブセットから選択されたPRBの連続セットである。概して、ダウンリンクおよびアップリンクにおいて、最大4つのBWPが指定され得る。すなわち、UEは、ダウンリンク上の最高4つのBWP、およびアップリンク上の最高4つのBWPで構成され得る。所与の時間において、1つのBWP(アップリンクまたはダウンリンク)のみがアクティブであり得、これは、UEが、一度に1つのBWP上でのみ、受信または送信し得ることを意味する。ダウンリンク上では、各BWPの帯域幅は、SSBの帯域幅に等しいかまたはそれよりも大きくなるべきであるが、それは、SSBを含んでいることも含んでいないこともある。
[0096] 図4Bを参照すると、1次同期信号(PSS)が、サブフレーム/シンボルタイミングと物理レイヤ識別情報とを決定するためにUEによって使用される。2次同期信号(SSS)が、物理レイヤセル識別情報グループ番号と無線フレームタイミングとを決定するためにUEによって使用される。物理レイヤ識別情報および物理レイヤセル識別情報グループ番号に基づいて、UEはPCIを決定することができる。PCIに基づいて、UEは上述のDL-RSのロケーションを決定することができる。MIBを搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、(SS/PBCHとも呼ばれる)SSBを形成するためにPSSおよびSSSを用いて論理的にグループ化され得る。MIBは、ダウンリンクシステム帯域幅中のRBの数と、システムフレーム番号(SFN)とを提供する。PDSCHは、ユーザデータと、システム情報ブロック(SIB)などのPBCHを通して送信されないブロードキャストシステム情報と、ページングメッセージとを搬送する。
[0097] 物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、1つまたは複数の制御チャネル要素(CCE)内でダウンリンク制御情報(DCI)を搬送し、各CCEは(時間ドメインにおいて複数のシンボルにまたがり得る)1つまたは複数のREグループ(REG)バンドルを含み、各REGバンドルは1つまたは複数のREGを含み、各REGは、周波数ドメインにおける12個のリソース要素(1つのリソースブロック)、および時間ドメインにおける1つのOFDMシンボルに対応する。PDCCH/DCIを搬送するために使用される物理リソースのセットは、NRでは制御リソースセット(CORESET)と呼ばれる。NRでは、PDCCHは単一のCORESETに限定され、それ自体のDMRSとともに送信される。これは、PDCCHのためのUE固有ビームフォーミングを可能にする。
[0098] 図4Bの例では、BWPごとに1つのCORESETがあり、CORESETは時間ドメインにおいて3つのシンボルにまたがる(ただし、それは1つまたは2つのシンボルのみであり得る)。システム帯域幅全体を占有するLTE制御チャネルとは異なり、NRでは、PDCCHチャネルは、周波数ドメインにおける固有の領域(すなわち、CORESET)に局在化される。したがって、図4Bに示されているPDCCHの周波数成分は、周波数ドメインにおける単一のBWPよりも小さいものとして示されている。図示されたCORESETは周波数ドメインにおいて連続しているが、それは連続している必要がないことに留意されたい。さらに、CORESETは、時間ドメインにおいて3つよりも少ないシンボルにまたがり得る。
[0099] PDCCH内のDCIは、それぞれ、アップリンク許可およびダウンリンク許可と呼ばれる、アップリンクリソース割振り(永続的および非永続的)に関する情報と、UEに送信されるダウンリンクデータに関する説明とを搬送する。より詳細には、DCIは、ダウンリンクデータチャネル(たとえば、PDSCH)とアップリンクデータチャネル(たとえば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH))とのためにスケジュールされたリソースを示す。複数の(たとえば、最高8つの)DCIが、PDCCHにおいて構成され得、これらのDCIは複数のフォーマットのうちの1つを有することができる。たとえば、アップリンクスケジューリングのために、ダウンリンクスケジューリングのために、アップリンク送信電力制御(TPC)のためになど、異なるDCIフォーマットがある。PDCCHは、異なるDCIペイロードサイズまたはコーディングレートに適応するために、1つ、2つ、4つ、8つ、または16個のCCEによってトランスポートされ得る。
[0100] 図5は、本開示の態様による、所与の基地局のPRS送信のための例示的なPRS構成500の図である。図5では、時間が水平方向に表され、左から右に増加する。各長い矩形はスロットを表し、各短い(影付き)矩形はOFDMシンボルを表す。図5の例では、(「PRSリソースセット1」と標示された)PRSリソースセット510は、2つのPRSリソース、(「PRSリソース1」と標示された)第1のPRSリソース512および(「PRSリソース2」と標示された)第2のPRSリソース514を含む。基地局は、PRSリソースセット510のPRSリソース512および514上でPRSを送信する。
[0101] PRSリソースセット510は、2つのスロットのオケージョン長(N_PRS)と、たとえば(15kHzサブキャリア間隔の場合)160個のスロットまたは160ミリ秒(ms)の、周期性(T_PRS)とを有する。したがって、PRSリソース512とPRSリソース514の両方は、長さが2つの連続するスロットであり、それぞれのPRSリソースの第1のシンボルが発生するスロットから開始して、T_PRSスロットごとに反復する。図5の例では、PRSリソース512は、2つのシンボルのシンボル長(N_symb)を有し、PRSリソース514は、4つのシンボルのシンボル長(N_symb)を有する。PRSリソース512とPRSリソース514とは、同じ基地局の別個のビーム上で送信され得る。
[0102] インスタンス520a、520b、および520cとして示されている、PRSリソースセット510の各インスタンスは、PRSリソースセットの各PRSリソース512、514について、長さ「2」(すなわち、N_PRS=2)のオケージョンを含む。PRSリソース512および514は、ミューティングシーケンス周期性T_REPまで、T_PRSスロットごとに反復される。したがって、長さT_REPのビットマップが、PRSリソースセット510のインスタンス520a、520b、および520cのうちのどのオケージョンがミュートされる(すなわち、送信されない)かを示すために必要とされることになる。
[0103] 一態様では、PRS構成500に関する追加の制約があり得る。たとえば、PRSリソースセット(たとえば、PRSリソースセット510)のすべてのPRSリソース(たとえば、PRSリソース512、514)について、基地局は、以下のパラメータ、すなわち、(a)オケージョン長(T_PRS)、(b)シンボルの数(N_symb)、(c)コムタイプ、および/または(d)帯域幅を、同じであるように構成することができる。さらに、すべてのPRSリソースセットのすべてのPRSリソースについて、サブキャリア間隔とサイクリックプレフィックスとが、1つの基地局についてまたはすべての基地局について同じであるように構成され得る。それが1つの基地局についてであるのかすべての基地局についてであるのかは、第1および/または第2のオプションをサポートするUEの能力に依存し得る。
[0104] NRは、ダウンリンクベース測位方法と、アップリンクベース測位方法と、ダウンリンクおよびアップリンクベース測位方法とを含む、いくつかのセルラーネットワークベース測位技術をサポートする。ダウンリンクベース測位方法は、LTEにおける観測到着時間差(OTDOA)と、NRにおけるダウンリンク到着時間差(DL-TDOA)と、NRにおけるダウンリンク離脱角度(DL-AoD)とを含む。OTDOAまたはDL-TDOA測位プロシージャでは、UEは、基準信号時間差(RSTD)または到着時間差(TDOA)測定と呼ばれる、基地局のペアから受信された基準信号(たとえば、PRS、TRS、CSI-RS、SSBなど)の到着時間(ToA)間の差を測定し、それらを測位エンティティ(UEベース測位のためのUE、あるいはUE支援測位のためのロケーションサーバまたは他のネットワークエンティティ)に報告する。より詳細には、UEは、支援データ中で基準基地局(たとえば、サービング基地局)および複数の非基準基地局の識別子(ID)を受信する。UEは、次いで、基準基地局と非基準基地局の各々との間のRSTDを測定する。関与する基地局の知られているロケーションとRSTD測定とに基づいて、測位エンティティはUEのロケーションを推定することができる。
[0105] DL-AoD測位の場合、測位エンティティは、UEと(1つまたは複数の)送信基地局との間の(1つまたは複数の)角度を決定するために、複数のダウンリンク送信ビームの受信信号強度測定の、UEからのビーム報告を使用する。測位エンティティは、次いで、(1つまたは複数の)決定された角度と、(1つまたは複数の)送信基地局の(1つまたは複数の)知られているロケーションとに基づいて、UEのロケーションを推定することができる。
[0106] アップリンクベース測位方法は、アップリンク到着時間差(UL-TDOA)とアップリンク到着角度(UL-AoA)とを含む。UL-TDOAは、DL-TDOAと同様であるが、UEによって送信されたアップリンク基準信号(たとえば、SRS)に基づく。UL-AoA測位の場合、1つまたは複数の基地局は、1つまたは複数のアップリンク受信ビーム上でUEから受信された1つまたは複数のアップリンク基準信号(たとえば、SRS)の受信信号強度を測定する。測位エンティティは、UEと(1つまたは複数の)基地局との間の(1つまたは複数の)角度を決定するために、信号強度測定と、(1つまたは複数の)受信ビームの(1つまたは複数の)角度とを使用する。(1つまたは複数の)決定された角度と、(1つまたは複数の)基地局の(1つまたは複数の)知られているロケーションとに基づいて、測位エンティティは、次いで、UEのロケーションを推定することができる。
[0107] ダウンリンクおよびアップリンクベース測位方法は、拡張セルID(E-CID)測位と(「マルチセルRTT」とも呼ばれる)マルチラウンドトリップ時間(RTT)測位とを含む。RTTプロシージャでは、イニシエータ(基地局またはUE)が、レスポンダ(UEまたは基地局)にRTT測定信号(たとえば、PRSまたはSRS)を送信し、レスポンダは、イニシエータにRTT応答信号(たとえば、SRSまたはPRS)を返送する。RTT応答信号は、受信-送信(Rx-Tx)時間差と呼ばれる、RTT測定信号のToAとRTT応答信号の送信時間との間の差を含む。イニシエータは、送信-受信(Tx-Rx)時間差と呼ばれる、RTT測定信号の送信時間とRTT応答信号のToAとの間の差を計算する。イニシエータとレスポンダとの間の(「飛行時間」とも呼ばれる)伝搬時間は、Tx-RxおよびRx-Tx時間差から計算され得る。伝搬時間および光の知られているスピードに基づいて、イニシエータとレスポンダとの間の距離が決定され得る。マルチRTT測位の場合、UEは、基地局の知られているロケーションに基づいてそれのロケーションが三角測量されることを可能にするために、複数の基地局とのRTTプロシージャを実施する。RTT方法およびマルチRTT方法は、ロケーション精度を改善するために、UL-AoAおよびDL-AoDなど、他の測位技法と組み合わせられ得る。
[0108] E-CID測位方法は、無線リソース管理(RRM)測定に基づく。E-CIDでは、UEは、サービングセルID、タイミングアドバンス(TA)、ならびに検出されたネイバー基地局の識別子、推定されたタイミング、および信号強度を報告する。次いで、この情報および(1つまたは複数の)基地局の知られているロケーションに基づいて、UEのロケーションが推定される。
[0109] 測位動作を支援するために、ロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270、SLP272)は、UEに支援データを提供し得る。たとえば、支援データは、そこから基準信号を測定すべき基地局(または基地局のセル/TRP)の識別子、基準信号構成パラメータ(たとえば、連続する測位サブフレームの数、測位サブフレームの周期性、ミューティングシーケンス、周波数ホッピングシーケンス、基準信号識別子、基準信号帯域幅など)、および/または特定の測位方法に適用可能な他のパラメータを含み得る。代替的に、支援データは、(たとえば、周期的にブロードキャストされるオーバーヘッドメッセージ中でなど)基地局自体から直接発信し得る。いくつかの場合には、UEは、支援データを使用せずにそれ自体でネイバーネットワークノードを検出することが可能であり得る。
[0110] OTDOAまたはDL-TDOAの測位プロシージャの場合、支援データは、予想されるRSTD値および関連する不確かさ、または予想されるRSTDの周りの探索ウィンドウをさらに含み得る。いくつかの場合には、予想されるRSTDの値範囲は、+/-500マイクロ秒(μs)であり得る。いくつかの場合には、測位測定のために使用されるリソースのいずれかがFR1中にあるとき、予想されるRSTDの不確かさの値範囲は、+/-32μsであり得る。他の場合には、(1つまたは複数の)測位測定のために使用されるリソースのすべてがFR2中にあるとき、予想されるRSTDの不確かさの値範囲は、+/-8μsであり得る。
[0111] ロケーション推定値は、位置推定値、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなど、他の名前で呼ばれることがある。ロケーション推定値は、測地であり、座標(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度)を備え得るか、あるいは、都市のものであり、所在地住所、郵便宛先、またはロケーションの何らかの他の言葉の記述を備え得る。ロケーション推定値はさらに、何らかの他の知られているロケーションに対して定義されるか、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を使用して)定義され得る。ロケーション推定値は、(たとえば、何らかの指定されたまたはデフォルトの信頼性レベルでロケーションが含まれることが予想される面積または体積を含めることによって)予想される誤差または不確実性を含み得る。
[0112] 図6は、測位動作を実施するための、UE604と(ロケーション管理機能(LMF)670として示される)ロケーションサーバとの間の例示的なLTE測位プロトコル(LPP)プロシージャ600を示す。図6に示されているように、UE604の測位は、UE604とLMF670との間のLPPメッセージの交換を介してサポートされる。LPPメッセージは、(サービングgNB602として示される)UE604のサービング基地局とコアネットワーク(図示せず)とを介して、UE604とLMF670との間で交換され得る。LPPプロシージャ600は、UE604のための(またはUE604のユーザのための)ナビゲーションなど、様々なロケーション関係サービスをサポートするために、またはルーティングのために、またはUE604から公共安全応答ポイント(PSAP:public safety answering point)への緊急呼に関連する、PSAPへの正確なロケーションの提供のために、または何らかの他の理由で、UE604を測位するために使用され得る。LPPプロシージャ600は測位セッションと呼ばれることもあり、異なるタイプの測位方法(たとえば、ダウンリンク到着時間差(DL-TDOA)、ラウンドトリップ時間(RTT)、拡張セル識別情報(E-CID)など)のための複数の測位セッションがあり得る。
[0113] 最初に、UE604は、段階610において、その測位能力についての要求(たとえば、LPP能力要求メッセージ)をLMF670から受信し得る。段階620において、UE604は、LPPを使用してUE604によってサポートされる位置方法とこれらの位置方法の特徴とを示すLPP能力提供メッセージをLMF670に送ることによって、LPPプロトコルに対するUE604の測位能力をLMF670に提供する。LPP能力提供メッセージ中で示される能力は、いくつかの態様では、UE604がサポートする測位のタイプ(たとえば、DL-TDOA、RTT、E-CIDなど)を示し得、それらのタイプの測位をサポートするUE604の能力を示し得る。
[0114] 段階620における、LPP能力提供メッセージの受信時に、LMF670は、UE604がサポートする測位の(1つまたは複数の)示されたタイプに基づいて、特定のタイプの測位方法(たとえば、DL-TDOA、RTT、E-CIDなど)を使用することを決定し、UE604がそこからのダウンリンク測位基準信号を測定するべきであるか、またはUE604がそこのほうへアップリンク測位基準信号を送信するべきである、1つまたは複数の送信受信ポイント(TRP)のセットを決定する。段階630において、LMF670は、UE604にTRPのセットを識別するLPP支援データ提供メッセージを送る。
[0115] いくつかの実装形態では、段階630におけるLPP支援データ提供メッセージは、UE604によってLMF670に送られたLPP支援データ要求メッセージ(図6に図示せず)に応答して、LMF670によってUE604に送られ得る。LPP支援データ要求メッセージは、UE604のサービングTRPの識別子と、ネイバリングTRPの測位基準信号(PRS)構成についての要求とを含み得る。
[0116] 段階640において、LMF670は、UE604にロケーション情報についての要求を送る。その要求は、LPPロケーション情報要求メッセージであり得る。このメッセージは、通常、ロケーション情報タイプと、ロケーション推定値の所望の精度と、応答時間(すなわち、所望のレイテンシ)とを定義する情報要素を含む。低レイテンシ要件は、より長い応答時間を可能にするが、高レイテンシ要件は、より短い応答時間を必要とすることに留意されたい。しかしながら、長い応答時間は高レイテンシと呼ばれ、短い応答時間は低レイテンシと呼ばれる。
[0117] いくつかの実装形態では、たとえば、UE604が、段階640においてロケーション情報についての要求を受信した後に、(たとえば、LPP支援データ要求メッセージ中で、図6に図示せず)支援データについての要求をLMF670に送る場合、段階630において送られたLPP支援データ提供メッセージは、640におけるLPPロケーション情報要求メッセージの後に送られ得ることに留意されたい。
[0118] 段階650において、UE604は、選択された測位方法のための測位動作(たとえば、DL-PRSの測定、UL-PRSの送信など)を実施するために、段階630において受信された支援情報と、段階640において受信された任意の追加のデータ(たとえば、所望のロケーション精度または最大応答時間)とを利用する。
[0119] 段階660において、UE604は、段階650において、および任意の最大応答時間(たとえば、段階640においてLMF670によって提供された最大応答時間)が満了する前または満了したとき、取得された測定(たとえば、到着時間(ToA)、基準信号時間差(RSTD)、受信-送信(Rx-Tx)など)の結果を伝達するLPPロケーション情報提供メッセージをLMF670に送り得る。段階660におけるLPPロケーション情報提供メッセージはまた、測位測定が取得された(1つまたは複数の)時間と、測位測定がそこから取得された(1つまたは複数の)TRPの識別情報とを含み得る。640におけるロケーション情報についての要求と660における応答との間の時間は、「応答時間」であり、測位セッションのレイテンシを示すことに留意されたい。
[0120] LMF670は、段階660においてLPPロケーション情報提供メッセージ中で受信された測定に少なくとも部分的に基づいて、適切な測位技法(たとえば、DL-TDOA、RTT、E-CIDなど)を使用して、UE604の推定されたロケーションを算出する。
[0121] さらにDL-PRSに言及すると、DL-PRSは、UEがより多くのネイバリングTRPを検出および測定することを可能にするためのNR測位について定義されている。様々な展開(たとえば、屋内、屋外、サブ6GHz、mmW)を可能にするために、いくつかの構成がサポートされる。さらに、PRSビーム動作をサポートするために、ビーム掃引が、PRSについてサポートされる。以下の表は、NRにおいてサポートされる様々な測位方法のために使用され得る様々なタイプの基準信号を示す。
Figure 2024511058000002
[0122] UEは、UEベース測位に関与するのかUE支援測位に関与するのかにかかわらず、能力情報交換において(たとえば、段階620におけるLPP能力提供メッセージ中で)、ネットワーク(たとえば、LMF670)にPRSを処理するUEの能力を報告する。UEの能力に基づいて、UEは、(たとえば、段階630におけるLPP支援データ提供メッセージ中で)PRSリソースの測位測定を実施するために必要とされる支援データを受信する。しかしながら、支援データ中で提供されるPRSリソースの数は、UEが処理することが実際に可能であるPRSリソースの数よりも著しく高いことがある。たとえば、UEは、最高5つのPRSリソースを処理することが可能であるにすぎないことがあるが、支援データは、20個のPRSリソースのための構成を含み得る。そのような場合、UEは、処理すべき最初の5つのPRSリソースを選択することが予想される。
[0123] 現在、ロケーションサーバ(たとえば、LMF670)は、ロケーション情報要求メッセージ中で(たとえば、段階640におけるLPPロケーション情報要求メッセージ中で)異なる測位方法についての異なる測定量を定義および要求することができる。これらの測定量は、RSRP測定、RSRQ測定、RSTD測定、ToA測定、および/またはRx-Tx時間差測定を含むことができる。たとえば、ターゲットUEにNR E-CIDロケーション測定を要求するために使用される、「NR-ECID-RequestLocationInformation」LPP情報要素(IE)は、たとえば、最高8つのCSI RSRQ測定を要求し得る「requestedMeasurements」フィールドを含む。別の例として、ターゲットUEにDL-TDOAロケーション測定を要求するために使用される、「NR-DL-TDOA-RequestLocationInformation」LPP IEは、たとえば、最高8つのPRS RSRP測定を要求し得る「nr-RequestedMeasurements」フィールドを含む。また別の例として、ターゲットUEにマルチRTTロケーション測定を要求するために使用される、「NR-Multi-RTT-RequestLocationInformation」LPP IEは、たとえば、最高8つのPRS RSRP測定を要求し得る「nr-RequestedMeasurements」フィールドを含む。
[0124] 現在、UEは、UE支援測位の場合、ロケーションサーバに単一の測定報告中で(たとえば、段階660におけるLPPロケーション情報提供メッセージ中で)(RSTD測定、ダウンリンクRSRP測定、および/またはUE Rx-Tx時間差測定の)1つまたは複数の測定インスタンスを報告することが予想される(UEベース測位の場合、そのような報告はない)。TRPは、(たとえば、NR測位プロトコルタイプA(NRPPa)を介して)ロケーションサーバに単一の測定報告中で(相対ToA(RTOA)測定、アップリンクRSRP測定、および/または基地局Tx-Rx時間差測定の)1つまたは複数の測定インスタンスを報告することが予想される。各測定インスタンスは、それ自体のタイムスタンプとともに報告され、測定インスタンスは、(構成された)測定ウィンドウ内にあり得る。測定インスタンスは、同じまたは異なるタイプのいずれかであり得る、および(1つまたは複数の)同じDL-PRSリソースまたは(1つまたは複数の)同じSRSリソースから取得される、1つまたは複数の測定を指すことに留意されたい。
[0125] UEは、それがPRSを測定することが予想される(「測定ウィンドウ」とも呼ばれる)測定期間で構成される。たとえば、TPRS-RSTD,iと示される、測位周波数レイヤiにおけるPRS RSTD測定についての測定期間が、以下で指定される。
Figure 2024511058000003
[0126] 上記の式では、
- NRxBeam,iはUE受信ビーム掃引ファクタである。例として、FR1において、NRxBeam,i=1であり、FR2において、NRxBeam,i=8である。受信ビームが多いほど、UEが必要とすることになるPRSリソースが多くなることに留意されたい、
- CSSFPRS,iは、周波数レイヤiにおけるNR PRSベース測位測定についてのキャリア固有スケーリングファクタ(CSSF)である、
- Nsampleは、PRS RSTD測定サンプルの数である。一例として、Nsample=4である、
- Tlastは、サンプリング時間と処理時間とを含む、最後のPRS RSTDサンプルについての測定持続時間であり、Tlast=Ti+LPRS,iである、
Figure 2024511058000004
- Tiは、「durationOfPRS-ProcessingSymbolsInEveryTms」LPP IEに対応する、
- Tavailable_PRS,i=LCM(TPRS,i,MGRPi)であり、TPRS,iとMGRPiとの間の最小公倍数である、
- TPRS,iは、周波数レイヤi上のDL-PRSリソースの周期性である、
- LPRS,iは持続時間である、
Figure 2024511058000005
は、スロットにおいて構成された測位周波数レイヤiにおけるDL-PRSリソースの最大数である、
- {N,T}は、帯域ごとのUE能力組合せであり、ここで、Nは、「supportedBandwidthPRS」LPP IEに対応する、UEによってサポートされる所与の最大帯域幅についての、「durationOfPRS-ProcessingSymbolsInEveryTms」LPP IEに対応する、Tミリ秒(ms)ごとに処理される「durationOfPRS-ProcessingSysmbols」LPP IEに対応する、ms単位のDL-PRSシンボルの持続時間である、および
- N’は、「maxNumOfDL-PRS-ResProcessedPerSlot」LPP IEによって示されるように、UEがスロットにおいて処理することができるDL-PRSリソースの数についてのUE能力である。
[0127] 上記は、PRS RSTD測定についてのものであるが、同じまたは同様の式およびパラメータが他のタイプの測定(たとえば、Rx-Tx時間差測定、RSRP測定など)のために使用されることに留意されたい。
[0128] 以下の表は、UEが報告することができる現在の物理レイヤDL-PRS処理能力を提供する。これらの値は、UEが物理レイヤ(physical layer)においてDL-PRSをバッファおよび処理するために必要とし得る時間の量を示す。
Figure 2024511058000006
[0129] 各測位周波数レイヤについての測定期間(または測定ウィンドウ)は、(1)UEの報告された能力(たとえば、表2からのもの)、(2)PRS周期性(TPRSまたはT_PRS)、(3)測定ギャップ周期性(UEは、PRSを測定するための測定ギャップなしに、PRSを測定することが予想されない)、および(4)(FR2において動作する場合)UEの受信ビームの数に依存する。
[0130] 図7は、本開示の態様による、例示的なDL-PRS測定シナリオを示す図700である。図7では、時間が水平方向に表される。矢印が、20msのPRS周期性710を表し、ブロックが、0.5msのミリ秒単位のPRSシンボルの持続時間を有する、PRS周期性710内のPRSリソース720を表す。
[0131] 測定ウィンドウの長さに関係する上記の考慮事項に基づいて、図7の例における最小DL-PRS測定ウィンドウは、以下の仮定、すなわち、(1)FR1における1つのDL-PRS周波数レイヤ、(2)DL-PRS RSTD測定が、4つのDL-PRSインスタンス(すなわち、PRS周期性710の4つの反復)にわたって実施される、(3)PRS周期性710と(「測定ギャップ反復期間」または「MGRP」と示された)測定ギャップ周期性の両方が20msに等しい、および(4)構成されたPRSリソースがUEのPRS処理能力内にある、を仮定すれば、88msであることになる。第4の仮定について、パラメータ(N,T)=(0.5ms,8ms)(表2からのもの)であり、ここで、Nは、UEがT=8msごとに処理することができる、ミリ秒単位のPRSリソース720の持続時間である。したがって、最後のPRS周期性710の後に、UEが、4つのPRS周期性710中に受信されたPRSリソース720を処理する8ms期間(すなわち、T)があり、これは、88msの総レイテンシを生じる。
[0132] 図8は、本開示の態様による、DL-PRS測定ウィンドウの例示的な決定を示す図800である。図8では、時間が水平方向に表され、各ブロックが、ミリ秒単位のPRSシンボルのある持続時間(すなわち、表2からのN)を有するPRSリソース810を表す。PRS周期性は、あるPRSリソース810の開始から次のPRSリソース810の開始までの時間であり得る。
[0133] 図8に示されているように、UEの物理レイヤが、矢印820によって示されている時間において、支援データメッセージ(たとえば、段階630におけるLPP支援データ提供メッセージ)とロケーション情報要求メッセージ(たとえば、段階640におけるLPPロケーション情報要求メッセージ)との最後の部分を受信する。UEは、LPPを介してロケーションサーバからこれらのメッセージを受信し得る。応答して、UEは、構成された測定ウィンドウ内で、(1つまたは複数の)構成された測位周波数レイヤにおいて、複数の(UE能力までの)測位測定(たとえば、Rx-Tx時間差、ToA、RSTDなど)を実施することが予想される。測定ウィンドウは、支援データメッセージとロケーション情報要求メッセージの両方がUEの物理レイヤにおいて受信された後に時間的に最も近い、測位周波数レイヤiのPRSリソースに整合された第1の測定ギャップインスタンスにおいて開始し、これは、矢印830によって表されている。測定ウィンドウの終了は矢印840によって表されている。
[0134] (たとえば、物理レイヤにおける、10msよりも小さい)低レイテンシが必要とされる測位プロシージャの場合、物理レイヤにおける(図7の例の場合のような)88ms測定ウィンドウは、十分でないことになる。さらに、ドップラー拡散/シフト、スピード、および/または速度ベクトル(すなわち、移動方向)など、将来におけるNR測位セッションのための新しい測定量および報告量があることが予想される。低レイテンシ報告要件とバッチ報告要件とがあることになることも予想される。これらの予想は、測定ウィンドウがこれらの予想に適応するためにどのように変化することになるかの問題を提起する。
[0135] 本開示は、測定ウィンドウを構築するための技法を提供する。測定期間の開始は、ロケーション情報要求メッセージが特定の測定ウィンドウ内に測定するようにとの要求を含むかどうかに依存し得る。たとえば、「startMeasurementTime」パラメータが、ロケーション情報要求メッセージに追加され得、測定期間を決定するために、支援データメッセージとロケーション情報要求メッセージの両方がUEの物理レイヤにおいて受信された後に時間的に最も近い、測位周波数レイヤiのPRSリソースに整合された第1の測定ギャップインスタンスの時間に加えて、使用され得る。すなわち、測定ウィンドウの開始は、現在のように3つではなく4つのファクタに依存することになる。詳細には、測定ウィンドウの開始は、(1)測位周波数レイヤiのDL-PRSリソースに整合された第1の測定ギャップインスタンスであって、(2)支援データ提供メッセージおよび(3)ロケーション情報要求メッセージがUEの物理レイヤにおいて受信された後に、ならびに(4)ロケーション情報要求メッセージ中で示された「startMeasurementTime」の後に、時間的に最も近い、測位周波数レイヤiのDL-PRSリソースに整合された第1の測定ギャップインスタンスにおいて、開始することになる。「startMeasurementTime」は、支援データ提供メッセージおよびロケーション情報要求メッセージが受信された後に時間的に最も近い、測位周波数レイヤiのDL-PRSリソースに整合された第1の測定ギャップインスタンスに整合され得るが、それは時間的により後でもあり得る。
[0136] たとえば、マルチRTT測位プロシージャの場合、時間TUERxTx,i(UE Rx-Tx時間差測定のための測定ウィンドウ)は、「NR-Multi-RTT-RequestLocationInformation」メッセージおよび「NR-Multi-RTT-ProvideAssistanceData」メッセージがLPPを介してLMFからUEの物理レイヤにおいて受信された後に、ならびに「NR-Multi-RTT-RequestLocationInformation」メッセージ中で示された「startMeasurementTime」の後に、時間的に最も近い、測位周波数レイヤiのDL-PRSリソースに整合された第1の測定ギャップインスタンスから開始し得る。
[0137] 特定の測定ウィンドウ内にまたは特定のPRSインスタンス内に測定するようにとの要求が受信されたとき、第1の精度レベルを満足する測位測定を導出するために測定ウィンドウ内で利用可能である必要がある測定サンプル(measurement sample)の数(Nsample)は、
Figure 2024511058000007
によって与えられ、ここで、Nsampleは、UEに対して構成され得、選定された「精度レベル」に関連し得る。現在、Nsampleは、「4」として定義される。Nsample<Nthresholdが、(可能な精度レベルである)精度要件が満たされることが予想されない場合に対応し得ることに留意されたい。さらに、少なくともNsample=1が、Nsample=4の場合の現在の精度レベルとは異なる精度レベルに対応し得る。
[0138] 精度要件を満たすために必要とされる測定サンプルよりも少数の測定サンプルが測定ウィンドウ内にある場合、UEが従うことができる異なるオプションがある。第1のオプションとして、それは、精度要件が満たされることが予想されないことであり得る。別のオプションとして、それは、UEが、第2の、より緩和された、精度要件を満たすことが予想されることであり得る。これは、より緩和された精度要件を満たすための信号対雑音比(SNR:signal-to-noise ratio)副条件を含み得る。たとえば、UEが1つのサンプルのみをサンプリングする場合、UEは、そのサンプルのSNRが「X1」デシベル(dB)よりも大きい場合、より緩和された精度要件を満たすことになるが、レガシーシナリオでは、SNRしきい値は「Y1」dBにおけるものであり、ここで、「Y1」は「X1」よりも小さい。「Y1」の一例は、サービングセルについて-6または-3dBであり、ネイバリングセルについて-10または-13dBであり、「X1」は、サービングセルについて0dBであり、ネイバリングセルについて-6dBであり得る。
[0139] 別のオプションとして、UEが1つのサンプル(または精度要件を満たすには少数すぎる何らかの他の数のサンプル)のみをサンプリングする場合、精度要件は、「X」ナノ秒(ns)におけるものであり、UEがレガシー数のサンプルをサンプリングする場合、精度要件は、「Y」nsにおけるものであり、ここで、「Y」は「X」よりも小さい。また別のオプションとして、前の2つのオプションが組み合わせられ得る。この場合、UEは、(レガシーシナリオでは、「Y」nsの精度要件が、SNRが-6dBよりも高い場合、満たされるべきである場合と比較して)測定される単一のサンプルがある場合にSNRが0dBよりも高い場合のみ、「X」nsの精度要件を満たすことが予想されることになる。
[0140] また別のオプションとして、図9に示されているように、測定ウィンドウが拡張され得、UEが、構成された測定ウィンドウ外で測定を報告し得る。図9は、本開示の態様による、DL-PRS測定ウィンドウの例示的な決定を示す図900である。図9では、時間が水平方向に表され、各ブロックが、ミリ秒単位のPRSシンボルのある持続時間(すなわち、表2からのN)を有するPRSリソース910を表す。PRS周期性は、あるPRSリソース910の開始から次のPRSリソース910の開始までの時間であり得る。
[0141] 図8の場合のように、図9では、UEの物理レイヤが、矢印920によって示されている時間において、支援データメッセージ(たとえば、段階630におけるLPP支援データ提供メッセージ)とロケーション情報要求メッセージ(たとえば、段階640におけるLPPロケーション情報要求メッセージ)との最後の部分を受信する。UEは、LPPを介してロケーションサーバからこれらのメッセージを受信し得る。応答して、UEは、構成された測定ウィンドウ内で、構成された測位周波数レイヤにおいて、複数の(UE能力までの)測位測定(たとえば、Rx-Tx時間差、ToA、RSTDなど)を実施することが予想される。測定ウィンドウは、支援データメッセージとロケーション情報要求メッセージの両方がUEの物理レイヤにおいて受信された後に時間的に最も近い、測位周波数レイヤiのPRSリソースに整合された第1の測定ギャップインスタンスから開始し、これは、矢印930によって表されている。測定ウィンドウの終了は矢印940によって表されている。
[0142] 図9に示されているように、測定ウィンドウは、4つのPRSリソース910を含む。しかしながら、図9の例では、測位セッションの精度要件を満たす測定を導出するために、6つの測定サンプルが必要とされる。すなわち、UEは、精度要件を満たす測定を導出するために、測定ウィンドウ内で6つのPRSリソース910を測定する必要がある。したがって、上記の第2のオプションに従って、UEは、2つの追加のPRSリソース910を測定する(すなわち、2つの追加の測定サンプルを集める)ために測定ウィンドウを拡張することができる。UEは、次いで、構成された測定ウィンドウ内の測定のみではなく、拡張された測定ウィンドウ内にあるすべての測定を報告することができる。
[0143] CSSFをより詳細に参照すると、1つまたは複数の測定対象が測定ギャップ内で監視されるとき、インデックスiをもつターゲット測定対象についてのCSSFは、CSSFwithin_gap,iとして指定される。測定対象iが、(1)160msよりも大きい周期性TPRS(図5からのT_PRS)をもつ、または160msに等しい周期性TPRSをもつ発展型UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)地上波無線アクセス(E-UTRA)RSTD測定、ただし、パラメータ「prs-MutingInfo-r9」が構成される、あるいは(2)測位のためのNR測定のいずれかである、長い周期性の測定を指す場合、CSSFwithin_gap,i=1である。他の場合、(周期性Tprs=160msをもつE-UTRA RSTD測定を含む)他の測定対象についてのCSSFwithin_gap,iは、ギャップ競合に参加する。長い周期性の測定のために使用されない各測定ギャップjの場合、ギャップj内で測定されるべき候補である周波数内測定対象および周波数間/RAT間測定対象の総数が計数される。概して、CSSFが「1」に設定されたとき、CSSFは、UEが測定ギャップにおいてPRSを優先させることが予想されることを示す。「1」よりも大きいもの(たとえば、2、3、4、5、10)に設定されたとき、CSSFは、UEが測位測定よりもモビリティ測定(mobility measurement)(たとえば、ハンドオーバのためのRRM測定)を優先させることが予想されることを示す。「1」よりも小さい値(たとえば、0.5)に設定されたとき、CSSFは、UEが、CSSFの値によって示された比に従ってPRSとRRMとの間で処理をスプリットすることが予想されることを示す。
[0144] したがって、一態様では、Nsample<Nthresholdであるとき、UEは、モビリティ測定よりもPRS処理を優先させるべきである。すなわち、CSSFは、Nsample=1である場合、(CSSFが1でない場合に)「1」であると見なされるべきである。同様に、ロケーション情報要求が特定の測定ウィンドウを含むとき、UEは、モビリティ測定よりもPRS処理を優先させるべきである(すなわち、CSSFは、「1」であると見なされるべきである)。代替的に、ロケーション情報要求は、UEがモビリティ測定よりもPRS処理を優先させるべきであるかどうかを示す情報フィールドを含み得る。すなわち、「1」の値に設定されたCSSFは、明示的にシグナリングされることになる。
[0145] 一態様では、FR2の場合、NRxBeam,i<Nthreshold(Nsampleが比較される、同じしきい値)であるとき、UEは、モビリティ測定よりもPRS処理を優先させるべきである。すなわち、CSSFは、NRxBeam,i=1である場合、(CSSFが1でない場合に)「1」であると見なされるべきである。同様に、FR2では、ロケーション情報要求が特定の測定ウィンドウを含むとき、UEは、モビリティ測定よりもPRS処理を優先させるべきである。代替的に、ロケーション情報要求は、UEが使用するべきである、NRxBeam,iの値を示す情報フィールドを含み得る。たとえば、特定の測定ウィンドウがあるとき、NRxBeam,i=1である)。これは、測定されることになる異なる受信ビームの数が小さい場合(たとえば、NRxBeam,i=1)、これらの測定は、モビリティ測定よりも優先されるべきであり、さもなければ、ビームのいずれも測定しない危険があるからである。
[0146] 一態様では、測定期間は、測定報告が、ドップラー測定(Doppler measurement)および/または速度測定(velocity measurement)を含むのか、時間ベース(たとえば、ToA、RSTD、Rx-Tx時間差など)測定および/または信号強度ベース(たとえば、RSRP、RSRQなど)測定のみを含むのかに依存し得る。ドップラー測定および速度測定の場合、UEは、最終測定量(すなわち、結果)を決定するために、(時間ベース測定および/または信号強度ベース測定のみの場合よりも多くの)複数のインスタンスを必要とし得る。たとえば、測定サンプルの最小数(minimum number)(現在、Nsample=4)は、測定および報告された測定量がドップラー/速度についてのものであるかどうかに依存し得る。したがって、タイミング/信号強度のみの報告とは対照的に、ドップラー/速度報告のための異なるUE能力がある必要があり得る。
[0147] 図10は、本開示の態様による、異なるタイプの測位測定のために必要とされる処理電力の差を示す図1000である。図10の例では、時間が水平方向に表され、相対処理電力が垂直方向に表される。各ブロックが、特定のタイプの測定の測定サンプルを表す。詳細には、UEは、少なくとも6つのインスタンス上で、ブロック1010によって示されているRx-Tx時間差測定と、ブロック1020によって示されているドップラー測定の両方を実施するように構成される。すなわち、UEは、少なくとも6回、Rx-Tx時間差測定を実施するために少なくとも3回およびドップラー測定を実施するために少なくとも3回、PRSリソースを測定(サンプリング)するように構成される。
[0148] 図10に示されているように、Rx-Tx時間差測定を実施するために必要とされる処理電力の量は、ドップラー測定を実施するために必要とされる処理電力よりも小さい。たとえば、UEは、UE Rx-Tx時間差測定(および他の時間/信号強度ベース測定)のためにTms内に「X」個のPRSリソースを処理し、ドップラー測定(および他の速度ベース測定)のためにTms内に「Y」個のPRSリソースを処理することが可能であり得る。ドップラー測定のための「Y」個のPRSリソースはまた、時間/信号強度ベース測定のために必要とされる数のPRSリソースを含み得る。すなわち、UEは、Tms内に「Y」個のPRSリソースにおいて時間/信号強度ベース測定と速度ベース測定の両方のためのPRSリソースを処理することが可能であり得る。
[0149] 異なる処理能力は、異なる処理実装形態によるものであり得る。たとえば、ドップラー測定のための時間ドメイン実装形態は、おそらく、そのような測定のための周波数ドメイン実装形態と比較して、より多くの処理電力を必要とすることになる。これは、プレミアム対低コストデバイスについての差別化要因であり得る。
[0150] 図10の例では、それは、Rx-Tx時間差測定を測定および報告するためのいくつかインスタンスと、ドップラー測定を測定および報告するためのいくつかのインスタンスとを必要とする。図示のように、ドップラー測定は、Rx-Tx時間差測定よりも多くの処理電力を必要とする。たとえば、X=10およびY=5であると仮定する。すなわち、UEは、Rx-Tx時間差測定のためにTms内に10個のPRSリソースを処理し、ドップラー測定のために、またはRx-Tx時間差測定とドップラー測定の両方のために、Tms内に5つのPRSリソースを処理することが可能であり得る。
[0151] 図10は、Rx-Tx時間差測定およびドップラー測定を示すが、諒解されるように、それらは、それぞれ、任意のタイプの時間/信号強度ベース測定および速度測定であり得ることに留意されたい。さらに、6つのインスタンスのみが示されているが、より多いまたはより少ないインスタンスがあり得る。
[0152] 一態様では、測定ギャップに整合されたPRSリソースは、周期的またはオンデマンドであり得る。開始測定時間パラメータのうちの1つまたは複数が、測定期間の開始時間に関するPRSリソースの周期性を示し得る。このようにして、UEは、周期的なPRSリソースに関連するロケーション情報要求を受信し得、UEは、次いで、別のロケーション情報要求メッセージを受信することなしに、開始測定時間パラメータからの周期性を使用して、周期的に測定を実施し得る。
[0153] 図11は、本開示の態様による、ワイヤレス測位の例示的な方法1100を示す。一態様では、方法1100は、UE(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)によって実施され得る。
[0154] 1110において、UEは、ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージ(たとえば、段階640におけるLPPロケーション情報要求メッセージ)を受信し、ロケーション情報要求メッセージは、UEが1つまたは複数の測位測定(たとえば、Rx-Tx時間差、RSTD、RSRPなど)を実施することが予想される測定期間(または測定ウィンドウ)の開始時間を示す1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含む。一態様では、動作1110は、WWANトランシーバ310、処理システム332、メモリ構成要素340、および/または測位構成要素342によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
[0155] 1120において、UEは、測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数のPRSリソースの1つまたは複数の測位測定を実施し、ここにおいて、測定期間の開始が、1つまたは複数のPRSリソースと、受信時間と、1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく。一態様では、動作1120は、WWANトランシーバ310、処理システム332、メモリ構成要素340、および/または測位構成要素342によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
[0156] 図12は、本開示の態様による、ワイヤレス測位の例示的な方法1200を示す。一態様では、方法1200は、UE(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)によって実施され得る。
[0157] 1210において、UEは、ネットワークエンティティ(たとえば、ロケーションサーバ、UEのサービング基地局)からロケーション支援データメッセージ(たとえば、段階630におけるLPP支援データ提供メッセージ)を受信する。一態様では、動作1210は、WWANトランシーバ310、処理システム332、メモリ構成要素340、および/または測位構成要素342によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
[0158] 1220において、UEは、ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージ(たとえば、段階640におけるLPPロケーション情報要求メッセージ)を受信し、ロケーション情報要求メッセージは、UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間を含み、ここにおいて、測定期間の長さは、1つまたは複数の測位測定が、速度ベース測定(たとえば、ドップラー、速度)を含むのか、時間ベース測定、信号強度ベース測定のみを含むのか、その両方を含むのかに基づく。一態様では、動作1220は、WWANトランシーバ310、処理システム332、メモリ構成要素340、および/または測位構成要素342によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
[0159] 1230において、UEは、測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数のPRSリソースの1つまたは複数の測位測定を実施する。一態様では、動作1230は、WWANトランシーバ310、処理システム332、メモリ構成要素340、および/または測位構成要素342によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
[0160] 諒解されるように、方法1100および1200の技術的利点は、測定期間についての増加されたフレキシビリティであり、これは、改善された測位性能を生じる。方法1200の技術的利点は、速度ベース測定についての増加された精度である。
[0161] 本明細書で使用される(たとえば、1つまたは複数のPRSリソースに整合された測定ギャップのコンテキストにおける)「整合された」という用語は、1つまたは複数のPRSリソースが測定ギャップ内に発生するが、1つまたは複数のPRSリソースのうちの第1のものが、測定ギャップの開始と一致しない(たとえば、それと同じシンボル上で発生しない)ことがあることを意味することに留意されたい。たとえば、測定ギャップは時間T1において開始し得、1つまたは複数のPRSリソースは時間T2において開始し得、ここで、時間T2は時間T1の後にある。この場合、1つまたは複数のpは、単に、トリガである。
[0162] 上記の詳細な説明では、異なる特徴が例にまとめられていることがわかる。開示のこの様式は、例示的な条項が、各条項において明示的に述べられるものよりも多くの特徴を有するという意図として理解されるべきではない。むしろ、本開示の様々な態様は、開示される個々の例示的な条項のすべての特徴よりも少数を含み得る。したがって、以下の条項は、本明細書に組み込まれると見なされるべきであり、各条項はそれ自体によって別個の例として存在することができる。各従属条項は、条項において、他の条項のうちの1つとの特定の組合せを指すことができるが、その従属条項の(1つまたは複数の)態様は、特定の組合せに限定されない。他の例示的な条項が、任意の他の従属条項または独立条項の主題との(1つまたは複数の)従属条項態様の組合せ、あるいは他の従属および独立条項との任意の特徴の組合せをも含むことができることが諒解されよう。本明細書で開示される様々な態様は、特定の組合せ(たとえば、要素を絶縁体と導体の両方として定義することなど、矛盾する態様)が意図されないことが明示的に表されるかまたは容易に推論され得ない限り、これらの組合せを明確に含む。さらに、条項の態様が任意の他の独立条項に含まれ得ることが、その条項がその独立条項に直接従属していない場合でも、同じく意図される。
[0163] 実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
[0164] 条項1. ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス測位の方法であって、ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、ロケーション情報要求メッセージは、UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間の開始時間を示す1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含む、測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの1つまたは複数の測位測定を実施することと、ここにおいて、測定期間の開始が、1つまたは複数のPRSリソースと、受信時間と、1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく、を備える、方法。
[0165] 条項2. 受信時間が、UEにおける、ロケーション情報要求メッセージの物理レイヤ受信時間(physical layer reception time)を備え、測定期間の開始が、1つまたは複数のPRSリソースに整合された第1の測定ギャップ(first measurement gap)と、受信時間と、1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく、条項1に記載の方法。
[0166] 条項3. 1つまたは複数のPRSリソースに整合された第1の測定ギャップが、UEの物理レイヤにおける、ロケーション情報要求メッセージの受信の後と、1つまたは複数の開始測定時間パラメータの値(value)の後とに時間的に最も近い、条項2に記載の方法。
[0167] 条項4. 1つまたは複数の測位測定についての第1の精度要件(first accuracy requirement)を満たすために測定期間中に必要とされる測定サンプルの構成された数(configured number)を受信することをさらに備える、条項1から3のいずれかに記載の方法。
[0168] 条項5. 測定サンプルの構成された数がしきい値(threshold)よりも小さいことに基づいて、UEは第1の精度要件を満たすことが予想されない、条項4に記載の方法。
[0169] 条項6. 測定サンプルの構成された数がしきい値よりも小さいことに基づいて、UEは、第1の精度要件よりも低い第2の精度要件(second accuracy requirement)を満たすことが予想される、条項5に記載の方法。
[0170] 条項7. UEは、測定期間内にとられる測定サンプルの数(a number of measurement samples)の信号対雑音比(SNR:signal-to-noise ratio)がしきい値よりも大きいことに基づいて、第2の精度要件を満たすことが予想される、条項6に記載の方法。
[0171] 条項8. 測定期間内にとられる測定サンプルの数が1である、条項7に記載の方法。
[0172] 条項9. 測定期間内にとられる測定サンプルの数が1よりも大きい、条項6から7のいずれかに記載の方法。
[0173] 条項10. 測定期間内の測定サンプルの数が、測定サンプルの構成された数よりも小さいかまたはそれに等しいことに基づいて、UEは第1の精度要件を満たすことが予想されない、条項4から9のいずれかに記載の方法。
[0174] 条項11. 測定期間内の測定サンプルの数が、測定サンプルの構成された数よりも小さいことに基づいて、測定期間が、測定サンプルの構成された数を含むように拡張される、条項4から9のいずれかに記載の方法。
[0175] 条項12. 測定サンプルの構成された数がしきい値よりも小さいことに基づいて、UEはモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想される、条項4から11のいずれかに記載の方法。
[0176] 条項13. ロケーション情報要求メッセージが1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含むことに基づいて、UEはモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想される、条項1から12のいずれかに記載の方法。
[0177] 条項14. ロケーション情報要求メッセージは、UEがモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想されることを示すパラメータを含む、条項1から13のいずれかに記載の方法。
[0178] 条項15. UEが、複数の受信ビームを使用して1つまたは複数のPRSリソースの1つまたは複数の測位測定を実施する、条項1から14のいずれかに記載の方法。
[0179] 条項16. UEがミリメートル波(mmW)周波数範囲(millimeter wave (mmW) frequency range)において動作している、条項15に記載の方法。
[0180] 条項17. UEの受信ビームの数がしきい値よりも小さいことに基づいて、UEはモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想される、条項1から16のいずれかに記載の方法。
[0181] 条項18. ロケーション情報要求メッセージが1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含むことに基づいて、UEが1つの受信ビームのみを使用する、条項1から17のいずれかに記載の方法。
[0182] 条項19. ロケーション情報要求メッセージが、UEの受信ビームの数を示すパラメータを含む、条項1から18のいずれかに記載の方法。
[0183] 条項20. ネットワークエンティティに1つまたは複数の測位測定を報告することをさらに備える、条項1から19のいずれかに記載の方法。
[0184] 条項21. ネットワークエンティティがロケーションサーバであり、ロケーション情報要求メッセージがロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)メッセージ(Long-Term Evolution (LTE) positioning protocol (LPP) message)である、条項1から20のいずれかに記載の方法。
[0185] 条項22. ネットワークエンティティがサービング基地局であり、ロケーション情報要求メッセージが無線リソース制御(RRC)メッセージである、条項1から20のいずれかに記載の方法。
[0186] 条項23. ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス測位の方法であって、ネットワークエンティティからロケーション支援データメッセージを受信することと、ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、ロケーション情報要求メッセージは、UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間を含み、ここにおいて、測定期間の長さは、1つまたは複数の測位測定が、速度ベース測定を含むのか、時間ベース測定、信号強度ベース測定のみを含むのか、その両方を含むのかに基づく、測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの1つまたは複数の測位測定を実施することとを備える、方法。
[0187] 条項24. 1つまたは複数の測位測定が、少なくとも速度ベース測定を含む、条項23に記載の方法。
[0188] 条項25. 速度ベース測定が、ドップラー測定または速度測定を備える、条項23から24のいずれかに記載の方法。
[0189] 条項26. 1つまたは複数の測位測定のためのサンプルの最小数は、1つまたは複数の測位測定が速度ベース測定を含むかどうかに基づく、条項23から25のいずれかに記載の方法。
[0190] 条項27. 時間ベース測定、信号強度ベース測定、またはその両方のための第1のPRS処理能力を報告することと、速度ベース測定のための第2のPRS処理能力を報告することとをさらに備える、条項23から26のいずれかに記載の方法。
[0191] 条項28. 第1のPRS処理能力は、UEが所与の時間期間(given time period)において処理することができる、時間ベース測定、信号強度ベース測定、またはその両方の数を示し、第2のPRS処理能力は、UEが所与の時間期間において処理することができる速度ベース測定の数を示す、条項27に記載の方法。
[0192] 条項29. 第2のPRS処理能力は、時間ベース測定、信号強度ベース測定、またはその両方を処理する、UEの能力を含む、条項27に記載の方法。
[0193] 条項30. ネットワークエンティティに1つまたは複数の測位測定を報告することをさらに備える、条項23から29のいずれかに記載の方法。
[0194] 条項31. ネットワークエンティティがロケーションサーバであり、ロケーション支援データメッセージおよびロケーション情報要求メッセージがロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)メッセージである、条項23から30のいずれかに記載の方法。
[0195] 条項32. ネットワークエンティティがサービング基地局であり、ロケーション支援データメッセージおよびロケーション情報要求メッセージが無線リソース制御(RRC)メッセージである、条項23から30のいずれかに記載の方法。
[0196] 条項33. メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備えるユーザ機器(UE)であって、少なくとも1つのプロセッサが、条項1から32のいずれかに記載の方法を実施するように構成された、ユーザ機器(UE)。
[0197] 条項34. 条項1から32のいずれかに記載の方法を実施するための手段を備える、ユーザ機器(UE)。
[0198] 条項35. コンピュータ実行可能命令を記憶するコンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令が、ユーザ機器(UE)に条項1から32のいずれかに記載の方法を実施させるための少なくとも1つの命令を備える、コンピュータ可読媒体。
[0199] 情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
[0200] さらに、本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアとのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能に関して上記で説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるのか、ソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例およびシステム全体に課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
[0201] 本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明される機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
[0202] 本明細書で開示される態様に関して説明された方法、シーケンスおよび/またはアルゴリズムは、ハードウェアで直接実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に存在し得る。ASICはユーザ端末(たとえば、UE)中に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として存在し得る。
[0203] 1つまたは複数の例示的な態様では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[0204] 上記の開示は本開示の例示的な態様を示しているが、添付の特許請求の範囲によって定義された本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明された本開示の態様による方法クレームの機能、ステップおよび/またはアクションは、特定の順序で実施される必要がない。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
[0204] 上記の開示は本開示の例示的な態様を示しているが、添付の特許請求の範囲によって定義された本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明された本開示の態様による方法クレームの機能、ステップおよび/またはアクションは、特定の順序で実施される必要がない。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス測位の方法であって、
ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間の開始時間を示す1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含む、
前記測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施することと、ここにおいて、前記測定期間の開始が、前記1つまたは複数のPRSリソースと、受信時間と、前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく、
を備える、方法。
[C2]
前記受信時間が、前記UEにおける、前記ロケーション情報要求メッセージの物理レイヤ受信時間を備え、
前記測定期間の前記開始が、前記1つまたは複数のPRSリソースに整合された第1の測定ギャップと、前記受信時間と、前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく、
C1に記載の方法。
[C3]
前記1つまたは複数のPRSリソースに整合された前記第1の測定ギャップが、前記UEの物理レイヤにおける、前記ロケーション情報要求メッセージの受信の後と、前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータの値の後とに時間的に最も近い、C2に記載の方法。
[C4]
前記1つまたは複数の測位測定についての第1の精度要件を満たすために前記測定期間中に必要とされる測定サンプルの構成された数を受信すること
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C5]
測定サンプルの前記構成された数がしきい値よりも小さいことに基づいて、前記UEは前記第1の精度要件を満たすことが予想されない、C4に記載の方法。
[C6]
測定サンプルの前記構成された数が前記しきい値よりも小さいことに基づいて、前記UEは、前記第1の精度要件よりも低い第2の精度要件を満たすことが予想される、C5に記載の方法。
[C7]
前記UEは、前記測定期間内にとられる測定サンプルの数の信号対雑音比(SNR)がしきい値よりも大きいことに基づいて、前記第2の精度要件を満たすことが予想される、C6に記載の方法。
[C8]
前記測定期間内にとられる測定サンプルの前記数が1である、C7に記載の方法。
[C9]
前記測定期間内にとられる測定サンプルの数が1よりも大きい、C6に記載の方法。
[C10]
前記測定期間内の測定サンプルの数が、測定サンプルの前記構成された数よりも小さいかまたはそれに等しいことに基づいて、前記UEは前記第1の精度要件を満たすことが予想されない、C4に記載の方法。
[C11]
前記測定期間内の測定サンプルの数が、測定サンプルの前記構成された数よりも小さいことに基づいて、前記測定期間が、測定サンプルの前記構成された数を含むように拡張される、C4に記載の方法。
[C12]
測定サンプルの前記構成された数がしきい値よりも小さいことに基づいて、前記UEはモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想される、C4に記載の方法。
[C13]
前記ロケーション情報要求メッセージが前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含むことに基づいて、前記UEはモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想される、C1に記載の方法。
[C14]
前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEがモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想されることを示すパラメータを含む、C1に記載の方法。
[C15]
前記UEが、複数の受信ビームを使用して前記1つまたは複数のPRSリソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施する、C1に記載の方法。
[C16]
前記UEがミリメートル波(mmW)周波数範囲において動作している、C15に記載の方法。
[C17]
前記UEの受信ビームの数がしきい値よりも小さいことに基づいて、前記UEはモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想される、C1に記載の方法。
[C18]
前記ロケーション情報要求メッセージが前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含むことに基づいて、前記UEが1つの受信ビームのみを使用する、C1に記載の方法。
[C19]
前記ロケーション情報要求メッセージが、前記UEの受信ビームの数を示すパラメータを含む、C1に記載の方法。
[C20]
前記ネットワークエンティティに前記1つまたは複数の測位測定を報告すること
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C21]
前記ネットワークエンティティがロケーションサーバであり、
前記ロケーション情報要求メッセージがロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)メッセージである、
C1に記載の方法。
[C22]
前記ネットワークエンティティがサービング基地局であり、
前記ロケーション情報要求メッセージが無線リソース制御(RRC)メッセージである、
C1に記載の方法。
[C23]
ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス測位の方法であって、
ネットワークエンティティからロケーション支援データメッセージを受信することと、
前記ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間を含み、ここにおいて、前記測定期間の長さは、前記1つまたは複数の測位測定が、速度ベース測定を含むのか、時間ベース測定、信号強度ベース測定のみを含むのか、その両方を含むのかに基づく、
前記測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施することと
を備える、方法。
[C24]
前記1つまたは複数の測位測定が、少なくとも前記速度ベース測定を含む、C23に記載の方法。
[C25]
前記速度ベース測定が、ドップラー測定または速度測定を備える、C23に記載の方法。
[C26]
前記1つまたは複数の測位測定のためのサンプルの最小数は、前記1つまたは複数の測位測定が前記速度ベース測定を含むかどうかに基づく、C23に記載の方法。
[C27]
時間ベース測定、信号強度ベース測定、またはその両方についての第1のPRS処理能力を報告することと、
速度ベース測定についての第2のPRS処理能力を報告することと
をさらに備える、C23に記載の方法。
[C28]
前記第1のPRS処理能力は、前記UEが所与の時間期間において処理することができる、時間ベース測定、信号強度ベース測定、またはその両方の数を示し、
前記第2のPRS処理能力は、前記UEが前記所与の時間期間において処理することができる速度ベース測定の数を示す、
C27に記載の方法。
[C29]
前記第2のPRS処理能力は、時間ベース測定、信号強度ベース測定、またはその両方を処理する、前記UEの能力を含む、C27に記載の方法。
[C30]
前記ネットワークエンティティに前記1つまたは複数の測位測定を報告すること
をさらに備える、C23に記載の方法。
[C31]
前記ネットワークエンティティがロケーションサーバであり、
前記ロケーション支援データメッセージおよび前記ロケーション情報要求メッセージがロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)メッセージである、
C23に記載の方法。
[C32]
前記ネットワークエンティティがサービング基地局であり、
前記ロケーション支援データメッセージおよび前記ロケーション情報要求メッセージが無線リソース制御(RRC)メッセージである、
C23に記載の方法。
[C33]
メモリと、
通信インターフェースと、
前記メモリおよび前記通信インターフェースに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備える、ユーザ機器(UE)であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記通信インターフェースを介して、ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間の開始時間を示す1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含む、
前記測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施することと、ここにおいて、前記測定期間の開始が、前記1つまたは複数のPRSリソースと、受信時間と、前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく、
を行うように構成された、ユーザ機器(UE)。
[C34]
前記受信時間が、前記UEにおける、前記ロケーション情報要求メッセージの物理レイヤ受信時間を備え、
前記測定期間の前記開始が、前記1つまたは複数のPRSリソースに整合された第1の測定ギャップと、前記受信時間と、前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく、
C33に記載のUE。
[C35]
前記1つまたは複数のPRSリソースに整合された前記第1の測定ギャップが、前記UEの物理レイヤにおける、前記ロケーション情報要求メッセージの受信の後と、前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータの値の後とに時間的に最も近い、C34に記載のUE。
[C36]
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記通信インターフェースを介して、前記1つまたは複数の測位測定についての第1の精度要件を満たすために前記測定期間中に必要とされる測定サンプルの構成された数を受信すること
を行うようにさらに構成された、C33に記載のUE。
[C37]
測定サンプルの前記構成された数がしきい値よりも小さいことに基づいて、前記UEは前記第1の精度要件を満たすことが予想されない、C36に記載のUE。
[C38]
測定サンプルの前記構成された数が前記しきい値よりも小さいことに基づいて、前記UEは、前記第1の精度要件よりも低い第2の精度要件を満たすことが予想される、C37に記載のUE。
[C39]
前記UEは、前記測定期間内にとられる測定サンプルの数の信号対雑音比(SNR)がしきい値よりも大きいことに基づいて、前記第2の精度要件を満たすことが予想される、C38に記載のUE。
[C40]
前記測定期間内にとられる測定サンプルの前記数が1である、C39に記載のUE。
[C41]
前記測定期間内にとられる測定サンプルの数が1よりも大きい、C38に記載のUE。
[C42]
前記測定期間内の測定サンプルの数が、測定サンプルの前記構成された数よりも小さいかまたはそれに等しいことに基づいて、前記UEは前記第1の精度要件を満たすことが予想されない、C36に記載のUE。
[C43]
前記測定期間内の測定サンプルの数が、測定サンプルの前記構成された数よりも小さいことに基づいて、前記測定期間が、測定サンプルの前記構成された数を含むように拡張される、C36に記載のUE。
[C44]
測定サンプルの前記構成された数がしきい値よりも小さいことに基づいて、前記UEはモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想される、C36に記載のUE。
[C45]
前記ロケーション情報要求メッセージが前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含むことに基づいて、前記UEはモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想される、C33に記載のUE。
[C46]
前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEがモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想されることを示すパラメータを含む、C33に記載のUE。
[C47]
前記UEが、複数の受信ビームを使用して前記1つまたは複数のPRSリソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施する、C33に記載のUE。
[C48]
前記UEがミリメートル波(mmW)周波数範囲において動作している、C47に記載のUE。
[C49]
前記UEの受信ビームの数がしきい値よりも小さいことに基づいて、前記UEはモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想される、C33に記載のUE。
[C50]
前記ロケーション情報要求メッセージが前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含むことに基づいて、前記UEが1つの受信ビームのみを使用する、C33に記載のUE。
[C51]
前記ロケーション情報要求メッセージが、前記UEの受信ビームの数を示すパラメータを含む、C33に記載のUE。
[C52]
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記ネットワークエンティティに前記1つまたは複数の測位測定を報告すること
を行うようにさらに構成された、C33に記載のUE。
[C53]
前記ネットワークエンティティがロケーションサーバであり、
前記ロケーション情報要求メッセージがロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)メッセージである、
C33に記載のUE。
[C54]
前記ネットワークエンティティがサービング基地局であり、
前記ロケーション情報要求メッセージが無線リソース制御(RRC)メッセージである、
C33に記載のUE。
[C55]
メモリと、
通信インターフェースと、
前記メモリおよび前記通信インターフェースに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備える、ユーザ機器(UE)であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記通信インターフェースを介して、ネットワークエンティティからロケーション支援データメッセージを受信することと、
前記通信インターフェースを介して、前記ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間を含み、ここにおいて、前記測定期間の長さは、前記1つまたは複数の測位測定が、速度ベース測定を含むのか、時間ベース測定、信号強度ベース測定のみを含むのか、その両方を含むのかに基づく、
前記測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施することと
を行うように構成された、ユーザ機器(UE)。
[C56]
前記1つまたは複数の測位測定が、少なくとも前記速度ベース測定を含む、C55に記載のUE。
[C57]
前記速度ベース測定が、ドップラー測定または速度測定を備える、C55に記載のUE。
[C58]
前記1つまたは複数の測位測定のためのサンプルの最小数は、前記1つまたは複数の測位測定が前記速度ベース測定を含むかどうかに基づく、C55に記載のUE。
[C59]
前記少なくとも1つのプロセッサが、
時間ベース測定、信号強度ベース測定、またはその両方についての第1のPRS処理能力を報告することと、
速度ベース測定についての第2のPRS処理能力を報告することと
を行うようにさらに構成された、C55に記載のUE。
[C60]
前記第1のPRS処理能力は、前記UEが所与の時間期間において処理することができる、時間ベース測定、信号強度ベース測定、またはその両方の数を示し、
前記第2のPRS処理能力は、前記UEが前記所与の時間期間において処理することができる速度ベース測定の数を示す、
C59に記載のUE。
[C61]
前記第2のPRS処理能力は、時間ベース測定、信号強度ベース測定、またはその両方を処理する、前記UEの能力を含む、C59に記載のUE。
[C62]
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記ネットワークエンティティに前記1つまたは複数の測位測定を報告すること
を行うようにさらに構成された、C55に記載のUE。
[C63]
前記ネットワークエンティティがロケーションサーバであり、
前記ロケーション支援データメッセージおよび前記ロケーション情報要求メッセージがロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)メッセージである、
C55に記載のUE。
[C64]
前記ネットワークエンティティがサービング基地局であり、
前記ロケーション支援データメッセージおよび前記ロケーション情報要求メッセージが無線リソース制御(RRC)メッセージである、
C55に記載のUE。
[C65]
ユーザ機器(UE)であって、
ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信するための手段と、前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間の開始時間を示す1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含む、
前記測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施するための手段と、ここにおいて、前記測定期間の開始が、前記1つまたは複数のPRSリソースと、受信時間と、前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく、
を備える、ユーザ機器(UE)。
[C66]
ユーザ機器(UE)であって、
ネットワークエンティティからロケーション支援データメッセージを受信するための手段と、
前記ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信するための手段と、前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間を含み、ここにおいて、前記測定期間の長さは、前記1つまたは複数の測位測定が、速度ベース測定を含むのか、時間ベース測定、信号強度ベース測定のみを含むのか、その両方を含むのかに基づく、
前記測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施するための手段と
を備える、ユーザ機器(UE)。
[C67]
コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、ユーザ機器(UE)によって実行されたとき、前記UEに、
ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間の開始時間を示す1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含む、
前記測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施することと、ここにおいて、前記測定期間の開始が、前記1つまたは複数のPRSリソースと、受信時間と、前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく、
を行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
[C68]
コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、ユーザ機器(UE)によって実行されたとき、前記UEに、
ネットワークエンティティからロケーション支援データメッセージを受信することと、
前記ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間を含み、ここにおいて、前記測定期間の長さは、前記1つまたは複数の測位測定が、速度ベース測定を含むのか、時間ベース測定、信号強度ベース測定のみを含むのか、その両方を含むのかに基づく、
前記測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施することと
を行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。

Claims (68)

  1. ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス測位の方法であって、
    ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間の開始時間を示す1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含む、
    前記測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施することと、ここにおいて、前記測定期間の開始が、前記1つまたは複数のPRSリソースと、受信時間と、前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく、
    を備える、方法。
  2. 前記受信時間が、前記UEにおける、前記ロケーション情報要求メッセージの物理レイヤ受信時間を備え、
    前記測定期間の前記開始が、前記1つまたは複数のPRSリソースに整合された第1の測定ギャップと、前記受信時間と、前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記1つまたは複数のPRSリソースに整合された前記第1の測定ギャップが、前記UEの物理レイヤにおける、前記ロケーション情報要求メッセージの受信の後と、前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータの値の後とに時間的に最も近い、請求項2に記載の方法。
  4. 前記1つまたは複数の測位測定についての第1の精度要件を満たすために前記測定期間中に必要とされる測定サンプルの構成された数を受信すること
    をさらに備える、請求項1に記載の方法。
  5. 測定サンプルの前記構成された数がしきい値よりも小さいことに基づいて、前記UEは前記第1の精度要件を満たすことが予想されない、請求項4に記載の方法。
  6. 測定サンプルの前記構成された数が前記しきい値よりも小さいことに基づいて、前記UEは、前記第1の精度要件よりも低い第2の精度要件を満たすことが予想される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記UEは、前記測定期間内にとられる測定サンプルの数の信号対雑音比(SNR)がしきい値よりも大きいことに基づいて、前記第2の精度要件を満たすことが予想される、請求項6に記載の方法。
  8. 前記測定期間内にとられる測定サンプルの前記数が1である、請求項7に記載の方法。
  9. 前記測定期間内にとられる測定サンプルの数が1よりも大きい、請求項6に記載の方法。
  10. 前記測定期間内の測定サンプルの数が、測定サンプルの前記構成された数よりも小さいかまたはそれに等しいことに基づいて、前記UEは前記第1の精度要件を満たすことが予想されない、請求項4に記載の方法。
  11. 前記測定期間内の測定サンプルの数が、測定サンプルの前記構成された数よりも小さいことに基づいて、前記測定期間が、測定サンプルの前記構成された数を含むように拡張される、請求項4に記載の方法。
  12. 測定サンプルの前記構成された数がしきい値よりも小さいことに基づいて、前記UEはモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想される、請求項4に記載の方法。
  13. 前記ロケーション情報要求メッセージが前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含むことに基づいて、前記UEはモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想される、請求項1に記載の方法。
  14. 前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEがモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想されることを示すパラメータを含む、請求項1に記載の方法。
  15. 前記UEが、複数の受信ビームを使用して前記1つまたは複数のPRSリソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施する、請求項1に記載の方法。
  16. 前記UEがミリメートル波(mmW)周波数範囲において動作している、請求項15に記載の方法。
  17. 前記UEの受信ビームの数がしきい値よりも小さいことに基づいて、前記UEはモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想される、請求項1に記載の方法。
  18. 前記ロケーション情報要求メッセージが前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含むことに基づいて、前記UEが1つの受信ビームのみを使用する、請求項1に記載の方法。
  19. 前記ロケーション情報要求メッセージが、前記UEの受信ビームの数を示すパラメータを含む、請求項1に記載の方法。
  20. 前記ネットワークエンティティに前記1つまたは複数の測位測定を報告すること
    をさらに備える、請求項1に記載の方法。
  21. 前記ネットワークエンティティがロケーションサーバであり、
    前記ロケーション情報要求メッセージがロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)メッセージである、
    請求項1に記載の方法。
  22. 前記ネットワークエンティティがサービング基地局であり、
    前記ロケーション情報要求メッセージが無線リソース制御(RRC)メッセージである、
    請求項1に記載の方法。
  23. ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス測位の方法であって、
    ネットワークエンティティからロケーション支援データメッセージを受信することと、
    前記ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間を含み、ここにおいて、前記測定期間の長さは、前記1つまたは複数の測位測定が、速度ベース測定を含むのか、時間ベース測定、信号強度ベース測定のみを含むのか、その両方を含むのかに基づく、
    前記測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施することと
    を備える、方法。
  24. 前記1つまたは複数の測位測定が、少なくとも前記速度ベース測定を含む、請求項23に記載の方法。
  25. 前記速度ベース測定が、ドップラー測定または速度測定を備える、請求項23に記載の方法。
  26. 前記1つまたは複数の測位測定のためのサンプルの最小数は、前記1つまたは複数の測位測定が前記速度ベース測定を含むかどうかに基づく、請求項23に記載の方法。
  27. 時間ベース測定、信号強度ベース測定、またはその両方についての第1のPRS処理能力を報告することと、
    速度ベース測定についての第2のPRS処理能力を報告することと
    をさらに備える、請求項23に記載の方法。
  28. 前記第1のPRS処理能力は、前記UEが所与の時間期間において処理することができる、時間ベース測定、信号強度ベース測定、またはその両方の数を示し、
    前記第2のPRS処理能力は、前記UEが前記所与の時間期間において処理することができる速度ベース測定の数を示す、
    請求項27に記載の方法。
  29. 前記第2のPRS処理能力は、時間ベース測定、信号強度ベース測定、またはその両方を処理する、前記UEの能力を含む、請求項27に記載の方法。
  30. 前記ネットワークエンティティに前記1つまたは複数の測位測定を報告すること
    をさらに備える、請求項23に記載の方法。
  31. 前記ネットワークエンティティがロケーションサーバであり、
    前記ロケーション支援データメッセージおよび前記ロケーション情報要求メッセージがロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)メッセージである、
    請求項23に記載の方法。
  32. 前記ネットワークエンティティがサービング基地局であり、
    前記ロケーション支援データメッセージおよび前記ロケーション情報要求メッセージが無線リソース制御(RRC)メッセージである、
    請求項23に記載の方法。
  33. メモリと、
    通信インターフェースと、
    前記メモリおよび前記通信インターフェースに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
    を備える、ユーザ機器(UE)であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記通信インターフェースを介して、ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間の開始時間を示す1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含む、
    前記測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施することと、ここにおいて、前記測定期間の開始が、前記1つまたは複数のPRSリソースと、受信時間と、前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく、
    を行うように構成された、ユーザ機器(UE)。
  34. 前記受信時間が、前記UEにおける、前記ロケーション情報要求メッセージの物理レイヤ受信時間を備え、
    前記測定期間の前記開始が、前記1つまたは複数のPRSリソースに整合された第1の測定ギャップと、前記受信時間と、前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく、
    請求項33に記載のUE。
  35. 前記1つまたは複数のPRSリソースに整合された前記第1の測定ギャップが、前記UEの物理レイヤにおける、前記ロケーション情報要求メッセージの受信の後と、前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータの値の後とに時間的に最も近い、請求項34に記載のUE。
  36. 前記少なくとも1つのプロセッサが、
    前記通信インターフェースを介して、前記1つまたは複数の測位測定についての第1の精度要件を満たすために前記測定期間中に必要とされる測定サンプルの構成された数を受信すること
    を行うようにさらに構成された、請求項33に記載のUE。
  37. 測定サンプルの前記構成された数がしきい値よりも小さいことに基づいて、前記UEは前記第1の精度要件を満たすことが予想されない、請求項36に記載のUE。
  38. 測定サンプルの前記構成された数が前記しきい値よりも小さいことに基づいて、前記UEは、前記第1の精度要件よりも低い第2の精度要件を満たすことが予想される、請求項37に記載のUE。
  39. 前記UEは、前記測定期間内にとられる測定サンプルの数の信号対雑音比(SNR)がしきい値よりも大きいことに基づいて、前記第2の精度要件を満たすことが予想される、請求項38に記載のUE。
  40. 前記測定期間内にとられる測定サンプルの前記数が1である、請求項39に記載のUE。
  41. 前記測定期間内にとられる測定サンプルの数が1よりも大きい、請求項38に記載のUE。
  42. 前記測定期間内の測定サンプルの数が、測定サンプルの前記構成された数よりも小さいかまたはそれに等しいことに基づいて、前記UEは前記第1の精度要件を満たすことが予想されない、請求項36に記載のUE。
  43. 前記測定期間内の測定サンプルの数が、測定サンプルの前記構成された数よりも小さいことに基づいて、前記測定期間が、測定サンプルの前記構成された数を含むように拡張される、請求項36に記載のUE。
  44. 測定サンプルの前記構成された数がしきい値よりも小さいことに基づいて、前記UEはモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想される、請求項36に記載のUE。
  45. 前記ロケーション情報要求メッセージが前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含むことに基づいて、前記UEはモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想される、請求項33に記載のUE。
  46. 前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEがモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想されることを示すパラメータを含む、請求項33に記載のUE。
  47. 前記UEが、複数の受信ビームを使用して前記1つまたは複数のPRSリソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施する、請求項33に記載のUE。
  48. 前記UEがミリメートル波(mmW)周波数範囲において動作している、請求項47に記載のUE。
  49. 前記UEの受信ビームの数がしきい値よりも小さいことに基づいて、前記UEはモビリティ測定よりもPRS処理を優先させることが予想される、請求項33に記載のUE。
  50. 前記ロケーション情報要求メッセージが前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含むことに基づいて、前記UEが1つの受信ビームのみを使用する、請求項33に記載のUE。
  51. 前記ロケーション情報要求メッセージが、前記UEの受信ビームの数を示すパラメータを含む、請求項33に記載のUE。
  52. 前記少なくとも1つのプロセッサが、
    前記ネットワークエンティティに前記1つまたは複数の測位測定を報告すること
    を行うようにさらに構成された、請求項33に記載のUE。
  53. 前記ネットワークエンティティがロケーションサーバであり、
    前記ロケーション情報要求メッセージがロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)メッセージである、
    請求項33に記載のUE。
  54. 前記ネットワークエンティティがサービング基地局であり、
    前記ロケーション情報要求メッセージが無線リソース制御(RRC)メッセージである、
    請求項33に記載のUE。
  55. メモリと、
    通信インターフェースと、
    前記メモリおよび前記通信インターフェースに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
    を備える、ユーザ機器(UE)であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記通信インターフェースを介して、ネットワークエンティティからロケーション支援データメッセージを受信することと、
    前記通信インターフェースを介して、前記ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間を含み、ここにおいて、前記測定期間の長さは、前記1つまたは複数の測位測定が、速度ベース測定を含むのか、時間ベース測定、信号強度ベース測定のみを含むのか、その両方を含むのかに基づく、
    前記測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施することと
    を行うように構成された、ユーザ機器(UE)。
  56. 前記1つまたは複数の測位測定が、少なくとも前記速度ベース測定を含む、請求項55に記載のUE。
  57. 前記速度ベース測定が、ドップラー測定または速度測定を備える、請求項55に記載のUE。
  58. 前記1つまたは複数の測位測定のためのサンプルの最小数は、前記1つまたは複数の測位測定が前記速度ベース測定を含むかどうかに基づく、請求項55に記載のUE。
  59. 前記少なくとも1つのプロセッサが、
    時間ベース測定、信号強度ベース測定、またはその両方についての第1のPRS処理能力を報告することと、
    速度ベース測定についての第2のPRS処理能力を報告することと
    を行うようにさらに構成された、請求項55に記載のUE。
  60. 前記第1のPRS処理能力は、前記UEが所与の時間期間において処理することができる、時間ベース測定、信号強度ベース測定、またはその両方の数を示し、
    前記第2のPRS処理能力は、前記UEが前記所与の時間期間において処理することができる速度ベース測定の数を示す、
    請求項59に記載のUE。
  61. 前記第2のPRS処理能力は、時間ベース測定、信号強度ベース測定、またはその両方を処理する、前記UEの能力を含む、請求項59に記載のUE。
  62. 前記少なくとも1つのプロセッサが、
    前記ネットワークエンティティに前記1つまたは複数の測位測定を報告すること
    を行うようにさらに構成された、請求項55に記載のUE。
  63. 前記ネットワークエンティティがロケーションサーバであり、
    前記ロケーション支援データメッセージおよび前記ロケーション情報要求メッセージがロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)メッセージである、
    請求項55に記載のUE。
  64. 前記ネットワークエンティティがサービング基地局であり、
    前記ロケーション支援データメッセージおよび前記ロケーション情報要求メッセージが無線リソース制御(RRC)メッセージである、
    請求項55に記載のUE。
  65. ユーザ機器(UE)であって、
    ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信するための手段と、前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間の開始時間を示す1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含む、
    前記測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施するための手段と、ここにおいて、前記測定期間の開始が、前記1つまたは複数のPRSリソースと、受信時間と、前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく、
    を備える、ユーザ機器(UE)。
  66. ユーザ機器(UE)であって、
    ネットワークエンティティからロケーション支援データメッセージを受信するための手段と、
    前記ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信するための手段と、前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間を含み、ここにおいて、前記測定期間の長さは、前記1つまたは複数の測位測定が、速度ベース測定を含むのか、時間ベース測定、信号強度ベース測定のみを含むのか、その両方を含むのかに基づく、
    前記測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施するための手段と
    を備える、ユーザ機器(UE)。
  67. コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、ユーザ機器(UE)によって実行されたとき、前記UEに、
    ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間の開始時間を示す1つまたは複数の開始測定時間パラメータを含む、
    前記測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施することと、ここにおいて、前記測定期間の開始が、前記1つまたは複数のPRSリソースと、受信時間と、前記1つまたは複数の開始測定時間パラメータとに基づく、
    を行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
  68. コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、ユーザ機器(UE)によって実行されたとき、前記UEに、
    ネットワークエンティティからロケーション支援データメッセージを受信することと、
    前記ネットワークエンティティからロケーション情報要求メッセージを受信することと、前記ロケーション情報要求メッセージは、前記UEが1つまたは複数の測位測定を実施することが予想される測定期間を含み、ここにおいて、前記測定期間の長さは、前記1つまたは複数の測位測定が、速度ベース測定を含むのか、時間ベース測定、信号強度ベース測定のみを含むのか、その両方を含むのかに基づく、
    前記測定期間中に第1の測位周波数レイヤ上の1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの前記1つまたは複数の測位測定を実施することと
    を行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
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