JP2023525700A - 測位基準信号(prs)測定のための粒度と測定期間とを報告すること - Google Patents

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Abstract

ワイヤレス測位のための技法が開示される。一態様では、ユーザ機器(UE)は、ネットワークエンティティから、測位セッション中に測定するための1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの構成を受信すること、1つまたは複数のPRSリソースが、PRS周期性TPRSとPRSオケージョン長LPRSとを有し、と、測定期間中に1つまたは複数のPRSリソースを測定することと、を行い、ここにおいて、測定期間は、UEが処理することが予想される1つまたは複数のPRSリソースの測定インスタンスの数に周期性パラメータを乗算したものに基づき、周期性パラメータが、「T」ミリ秒のPRS処理ウィンドウと、PRS周期性TPRSと、少なくとも1つの測定ギャップの測定ギャップ周期性とに基づく。【選択図】図10

Description

優先権の主張
関連出願の相互参照
[0001]本特許出願は、その両方が本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2020年5月15日に出願された「REPORTING GRANULARITY AND MEASUREMENT PERIOD FOR POSITIONING REFERENCE SIGNAL (PRS) MEASUREMENTS」と題する米国仮出願第63/025,510号、および2021年5月7日に出願された「REPORTING GRANULARITY AND MEASUREMENT PERIOD FOR POSITIONING REFERENCE SIGNAL (PRS) MEASUREMENTS」と題する米国非仮出願第17/314,258号の利益を主張する。
[0002]本開示の態様は、一般に、ワイヤレス通信に関する。
[0003]ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)と、(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービスと、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービスと、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))またはWiMax(登録商標))とを含む、様々な世代を通して発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログ高度モバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
[0004]新無線(NR)と呼ばれる第5世代(5G)ワイヤレス規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度と、より多い数の接続と、より良いカバレージとを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる5G規格は、数万人のユーザの各々に数十メガビット毎秒のデータレートを提供し、オフィスフロア上の数十人の労働者に1ギガビット毎秒のデータレートを提供するように設計されている。大きいセンサー展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく拡張されるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が拡張されるべきであり、レイテンシが大幅に低減されるべきである。
[0005]以下は、本明細書で開示される1つまたは複数の態様に関係する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する広範な概観と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する主要なまたは重要な要素を識別するか、あるいは特定の態様に関連する範囲を定めるものと見なされるべきではない。したがって、以下の概要は、以下で提示される発明を実施するための形態に先行して、簡略化された形で、本明細書で開示される機構に関係する1つまたは複数の態様に関係するいくつかの概念を提示する唯一の目的を有する。
[0006]一態様では、ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス測位の方法は、ネットワークエンティティから、測位セッション中に測定するための1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの構成を受信することと、1つまたは複数のPRSリソースが、PRS周期性TPRSとPRSオケージョン長LPRSとを有する;測定期間中に1つまたは複数のPRSリソースを測定することと、ここにおいて、測定期間は、UEが処理することが予想される1つまたは複数のPRSリソースの測定インスタンスの数に周期性パラメータを乗算したものに基づき、周期性パラメータが、「T」ミリ秒のPRS処理ウィンドウと、PRS周期性TPRSと、少なくとも1つの測定ギャップの測定ギャップ周期性とに基づく、を含む。
[0007]一態様では、ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス測位の方法は、ネットワークエンティティから、測位セッション中に1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの測位測定を報告するための第1の粒度(グラニュラリティ granularity)の推奨を受信することと、1つまたは複数のPRSリソースの1つまたは複数の測位測定を実施することと、第2の粒度における1つまたは複数の測位測定を報告することと、ここにおいて、第2の粒度が、第1の粒度よりも小さいかまたはそれに等しく、最小粒度よりも大きいかまたはそれに等しく、最小粒度が、1つまたは複数のPRSリソースに関連するPRS帯域幅パラメータに基づく、を含む。
[0008]一態様では、ユーザ機器(UE)は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティから、測位セッション中に測定するための1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの構成を受信することと、1つまたは複数のPRSリソースが、PRS周期性TPRSとPRSオケージョン長LPRSとを有する;測定期間中に1つまたは複数のPRSリソースを測定することと、ここにおいて、測定期間は、UEが処理することが予想される1つまたは複数のPRSリソースの測定インスタンスの数に周期性パラメータを乗算したものに基づき、周期性パラメータが、「T」ミリ秒のPRS処理ウィンドウと、PRS周期性TPRSと、少なくとも1つの測定ギャップの測定ギャップ周期性とに基づく、を行うように構成される。
[0009]一態様では、ユーザ機器(UE)は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティから、測位セッション中に1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの測位測定を報告するための第1の粒度の推奨を受信することと;1つまたは複数のPRSリソースの1つまたは複数の測位測定を実施することと;第2の粒度における1つまたは複数の測位測定を報告することと、ここにおいて、第2の粒度が、第1の粒度よりも小さいかまたはそれに等しく、かつ最小粒度よりも大きいかまたはそれに等しく、最小粒度が、1つまたは複数のPRSリソースに関連するPRS帯域幅パラメータに基づく、を行うように構成される。
[0010]一態様では、ユーザ機器(UE)は、ネットワークエンティティから、測位セッション中に測定するための1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの構成を受信するための手段と、1つまたは複数のPRSリソースが、PRS周期性TPRSとPRSオケージョン長LPRSとを有する;測定期間中に1つまたは複数のPRSリソースを測定するための手段と、ここにおいて、測定期間は、UEが処理することが予想される1つまたは複数のPRSリソースの測定インスタンスの数に周期性パラメータを乗算したものに基づき、周期性パラメータが、「T」ミリ秒のPRS処理ウィンドウと、PRS周期性TPRSと、少なくとも1つの測定ギャップの測定ギャップ周期性とに基づく、を含む。
[0011]一態様では、ユーザ機器(UE)は、ネットワークエンティティから、測位セッション中に1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの測位測定を報告するための第1の粒度の推奨を受信するための手段と;1つまたは複数のPRSリソースの1つまたは複数の測位測定を実施するための手段と;第2の粒度における1つまたは複数の測位測定を報告するための手段と、ここにおいて、第2の粒度が、第1の粒度よりも小さいかまたはそれに等しく、かつ最小粒度よりも大きいかまたはそれに等しく、最小粒度が、1つまたは複数のPRSリソースに関連するPRS帯域幅パラメータに基づく、を含む。
[0012]一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、ユーザ機器(UE)によって実行されたとき、UEに、ネットワークエンティティから、測位セッション中に測定するための1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの構成を受信することと、1つまたは複数のPRSリソースが、PRS周期性TPRSとPRSオケージョン長LPRSとを有する;測定期間中に1つまたは複数のPRSリソースを測定することと、ここにおいて、測定期間は、UEが処理することが予想される1つまたは複数のPRSリソースの測定インスタンスの数に周期性パラメータを乗算したものに基づき、周期性パラメータが、「T」ミリ秒のPRS処理ウィンドウと、PRS周期性TPRSと、少なくとも1つの測定ギャップの測定ギャップ周期性とに基づく、を行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する。
[0013]一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、ユーザ機器(UE)によって実行されたとき、UEに、ネットワークエンティティから、測位セッション中に1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの測位測定を報告するための第1の粒度の推奨を受信することと;1つまたは複数のPRSリソースの1つまたは複数の測位測定を実施することと;第2の粒度における1つまたは複数の測位測定を報告することと、ここにおいて、第2の粒度が、第1の粒度よりも小さいかまたはそれに等しく、かつ最小粒度よりも大きいかまたはそれに等しく、最小粒度が、1つまたは複数のPRSリソースに関連するPRS帯域幅パラメータに基づく、を行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する。
[0014]本明細書で開示される態様に関連する他の目的および利点は、添付の図面および発明を実施するための形態に基づいて当業者に明らかになるであろう。
[0015]添付の図面は、本開示の様々な態様の説明を助けるために提示され、態様の限定ではなく、単に態様の例示のために提供される。
[0016]本開示の態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。 [0017]本開示の態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。 本開示の態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。 [0018]ユーザ機器(UE)において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。 基地局において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。 ネットワークエンティティにおいて採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。 [0019]本開示の態様による、例示的なフレーム構造を示す図。 本開示の態様による、例示的なフレーム構造内のチャネルを示す図。 [0020]本開示の態様による、異なる時間ギャップを有する例示的な測位基準信号(PRS)リソースセットの図。 [0021]測位測定を報告するための様々な情報要素(IE)を示す図。 測位測定を報告するための様々な情報要素(IE)を示す図。 測位測定を報告するための様々な情報要素(IE)を示す図。 [0022]本開示の態様による、ミリ秒単位の所与の継続時間(time duration)にわたるいくつかのDL-PRSリソースの図。 [0023]本開示の態様による、ワイヤレス測位の例示的な方法を示す図。 本開示の態様による、ワイヤレス測位の例示的な方法を示す図。
[0024]本開示の態様が、説明のために提供される様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面において提供される。本開示の範囲から逸脱することなく、代替態様が考案され得る。さらに、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、本開示のよく知られている要素は詳細に説明されないか、または省略される。
[0025]「例示的」および/または「例」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきであるとは限らない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明される特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。
[0026]以下で説明される情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、部分的に特定の適用例、部分的に所望の設計、部分的に対応する技術などに応じて、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
[0027]さらに、多くの態様が、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべき一連のアクションに関して説明される。本明細書で説明される様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実施され得ることを認識されよう。さらに、本明細書で説明される一連のアクションは、実行時に、本明細書で説明される機能をデバイスの関連するプロセッサに実施させるかまたは実施するように命令することになるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で全体として実施されるべきものと見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内に入ることがすべて企図されているいくつかの異なる形態で実施され得る。さらに、本明細書で説明される態様の各々について、任意のそのような態様の対応する形態は、本明細書では、たとえば、説明されるアクションを実施する「ように構成された論理」として説明され得る。
[0028]本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、いずれかの特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であるかまたは他の方法でそれに限定されることを意図されていない。概して、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、消費者アセット位置特定デバイス、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、グラス、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットなど)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であり得る。UEは、モバイルであり得るかまたは(たとえば、いくつかの時間において)固定であり得、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」または「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」または「UT」、「モバイルデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、あるいはそれらの変形形態と互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEと接続され得る。もちろん、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11仕様などに基づく)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワークなどを介したものなど、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEに対して可能である。
[0029]基地局は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作し得、代替的に、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、(gNBまたはgノードBとも呼ばれる)新無線(NR)ノードBなどと呼ばれることがある。基地局は、主に、サポートされるUEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートすることを含む、UEによるワイヤレスアクセスをサポートするために使用され得る。いくつかのシステムでは、基地局は、純粋にエッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、それは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供し得る。UEがそれを通して基地局に信号を送ることができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通してUEに信号を送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(DL)または順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネルまたはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことがある。
[0030]「基地局」という用語は、単一の物理的送信受信ポイント(TRP)、またはコロケートされることもされないこともある複数の物理的TRPを指し得る。たとえば、「基地局」という用語が、単一の物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局のセル(またはいくつかのセルセクタ)に対応する基地局のアンテナであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合における)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされない物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替的に、コロケートされない物理的TRPは、UEから測定報告を受信するサービング基地局と、UEがその基準無線周波数(RF)信号を測定しているネイバー基地局とであり得る。TRPは、基地局がワイヤレス信号をそこから送信および受信するポイントであるので、本明細書で使用される、基地局からの送信または基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPを指すものとして理解されるべきである。
[0031]UEの測位をサポートするいくつかの実装形態では、基地局は、UEによるワイヤレスアクセスをサポートしないことがある(たとえば、UEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートしないことがある)が、代わりに、UEによって測定されるべき基準信号をUEに送信し得、および/またはUEによって送信された信号を受信し、測定し得る。そのような基地局は、(たとえば、信号をUEに送信するとき)測位ビーコンと呼ばれ、および/または(たとえば、信号をUEから受信し、測定するとき)ロケーション測定ユニットと呼ばれることがある。
[0032]「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通して情報をトランスポートする所与の周波数の電磁波を備える。本明細書で使用される送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝搬特性により、各送信されるRF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なる経路上の同じ送信されるRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。本明細書で使用されるRF信号は、「ワイヤレス信号」と呼ばれるか、あるいは、「信号」という用語がワイヤレス信号またはRF信号を指すことがコンテキストから明らかである場合、単に「信号」と呼ばれることもある。
[0033]図1は、本開示の態様による、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)と呼ばれることもある)ワイヤレス通信システム100は、(「BS」と標示された)様々な基地局102と、様々なUE104とを含み得る。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含み得る。一態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに対応するeNBおよび/もしくはng-eNB、またはワイヤレス通信システム100がNRネットワークに対応するgNB、あるいは両方の組合せを含み得、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含み得る。
[0034]基地局102は、集合的にRANを形成し、バックホールリンク122を通してコアネットワーク170(たとえば、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC))とインターフェースし、コアネットワーク170を通して1つまたは複数のロケーションサーバ172(たとえば、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP))へとインターフェースし得る。(1つまたは複数の)ロケーションサーバ172は、コアネットワーク170の一部であり得るかまたはコアネットワーク170の外部にあり得る。他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送することと、無線チャネル暗号化および解読と、完全性保護と、ヘッダ圧縮と、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)と、セル間干渉協調と、接続セットアップおよび解放と、負荷分散と、非アクセス層(NAS)メッセージのための分配と、NASノード選択と、同期と、RAN共有と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)と、加入者および機器トレースと、RAN情報管理(RIM)と、ページングと、測位と、警告メッセージの配信とのうちの1つまたは複数に関係する機能を実施し得る。基地局102は、ワイヤードまたはワイヤレスであり得るバックホールリンク134を介して、直接または間接的に(たとえば、EPC/5GCを通して)互いに通信し得る。
[0035]基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。一態様では、1つまたは複数のセルは、各地理的カバレージエリア110中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」は、(たとえば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、何らかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理的通信エンティティであり、同じまたは異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCI)、拡張セル識別子(ECI)、仮想セル識別子(VCI)、セルグローバル識別子(CGI)など)に関連し得る。いくつかの場合には、異なるセルは、異なるタイプのUEにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、またはその他)に従って構成され得る。セルは特定の基地局によってサポートされるので、「セル」という用語は、コンテキストに応じて、論理的通信エンティティと、それをサポートする基地局とのいずれかまたは両方を指し得る。さらに、TRPは一般にセルの物理的送信ポイントであるので、「セル」という用語と「TRP」という用語とは互換的に使用され得る。いくつかの場合には、「セル」という用語は、キャリア周波数が検出され、地理的カバレージエリア110の何らかの部分内の通信のために使用され得る限り、基地局の地理的カバレージエリア(たとえば、セクタ)をも指し得る。
[0036]ネイバリングマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110は、(たとえば、ハンドオーバ領域において)部分的に重複し得るが、地理的カバレージエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレージエリア110によってかなり重複され得る。たとえば、(「スモールセル」のために「SC」と標示された)スモールセル基地局102’は、1つまたは複数のマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110とかなり重複する地理的カバレージエリア110’を有し得る。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られ得る。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(CSG)として知られる制限されたグループにサービスを提供し得るホームeNB(HeNB)を含み得る。
[0037]基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102への(逆方向リンクとも呼ばれる)アップリンク送信、および/または基地局102からUE104への(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク(DL)送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク120は、1つまたは複数のキャリア周波数を通したものであり得る。キャリアの割振りは、ダウンリンクとアップリンクとに関して非対称であり得る(たとえば、ダウンリンクの場合、アップリンクの場合よりも多いまたは少ないキャリアが割り振られ得る)。
[0038]ワイヤレス通信システム100は、無認可周波数スペクトル(たとえば、5GHz)中で通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(AP)150をさらに含み得る。無認可周波数スペクトル中で通信するとき、WLAN STA152および/またはWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(CCA)プロシージャまたはリッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャを実施し得る。
[0039]スモールセル基地局102’は、認可および/または無認可周波数スペクトル中で動作し得る。無認可周波数スペクトル中で動作するとき、スモールセル基地局102’は、LTEまたはNR技術を採用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトル中でLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102’は、アクセスネットワークへのカバレージをブーストし、および/またはアクセスネットワークの容量を増加させ得る。無認可スペクトル中のNRは、NR-Uと呼ばれることがある。無認可スペクトル中のLTEは、LTE-U、認可支援アクセス(LAA)、またはMulteFireと呼ばれることがある。
[0040]ワイヤレス通信システム100は、UE182と通信している、ミリメートル波(mmW)周波数および/または近mmW周波数中で動作し得るmmW基地局180をさらに含み得る。極高周波(EHF)は、電磁スペクトル中のRFの一部である。EHFは、30GHz~300GHzの範囲と、1ミリメートルから10ミリメートルの間の波長とを有する。この帯域中の電波はミリメートル波と呼ばれることがある。近mmWは、100ミリメートルの波長をもつ3GHzの周波数まで下方に延在し得る。超高周波(SHF)帯域は、センチメートル波とも呼ばれる、3GHzから30GHzの間に延在する。mmW/近mmW無線周波数帯域を使用する通信は、高い経路損失と比較的短い範囲とを有する。mmW基地局180とUE182とは、極めて高い経路損失と短い範囲とを補償するために、mmW通信リンク184を介してビームフォーミング(送信および/または受信)を利用し得る。さらに、代替構成では、1つまたは複数の基地局102はまた、mmWまたは近mmWとビームフォーミングとを使用して送信し得ることが諒解されよう。したがって、上記の説明は、例にすぎず、本明細書で開示される様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが諒解されよう。
[0041]送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に集束させるための技法である。旧来、ネットワークノード(たとえば、基地局)がRF信号をブロードキャストするとき、それは、信号をすべての方向に(全方向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングでは、ネットワークノードは、所与のターゲットデバイス(たとえば、UE)が(送信ネットワークノードに対して)どこに位置するかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向に投射し、それにより、(データレートに関して)より高速でより強いRF信号を(1つまたは複数の)受信デバイスに提供する。送信するときにRF信号の方向性を変更するために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つまたは複数の送信機の各々において、RF信号の位相と相対振幅とを制御することができる。たとえば、ネットワークノードは、アンテナを実際に移動させることなしに、異なる方向に向くように「ステアリング」され得るRF波のビームを作成する(「フェーズドアレイ」または「アンテナアレイ」と呼ばれる)アンテナのアレイを使用し得る。特に、送信機からのRF電流は、別個のアンテナからの電波が互いに加算されて所望の方向における放射が増加される一方で、望ましくない方向における放射を打ち消して抑制するように、適正な位相関係とともに個々のアンテナに供給される。
[0042]送信ビームは擬似コロケートされ得、これは、ネットワークノードの送信アンテナ自体が物理的にコロケートされるか否かにかかわらず、送信ビームが受信機(たとえば、UE)には同じパラメータを有するように見えることを意味する。NRでは、4つのタイプの擬似コロケーション(QCL)関係がある。特に、所与のタイプのQCL関係は、第2のビーム上の第2の基準RF信号に関するいくつかのパラメータが、ソースビーム上のソース基準RF信号に関する情報から導出され得ることを意味する。したがって、ソース基準RF信号がQCLタイプAである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトと、ドップラー拡散と、平均遅延と、遅延拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプBである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトとドップラー拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプCである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトと平均遅延とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプDである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号の空間受信パラメータを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。
[0043]受信ビームフォーミングでは、受信機は、所与のチャネル上で検出されたRF信号を増幅するために受信ビームを使用する。たとえば、受信機は、特定の方向から受信されるRF信号を増幅する(たとえば、それの利得レベルを増加させる)ために、その方向においてアンテナのアレイの利得設定を増加させ、および/または位相設定を調整することができる。したがって、受信機が、ある方向にビームフォーミングすると言われるとき、それは、その方向におけるビーム利得が、他の方向に沿ったビーム利得に対して高いこと、またはその方向におけるビーム利得が、受信機にとって利用可能なすべての他の受信ビームのその方向におけるビーム利得と比較して最も高いことを意味する。これは、その方向から受信されるRF信号のより強い受信信号強度(たとえば、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)など)を生じる。
[0044]送信ビームと受信ビームとは、空間的に関係し得る。空間関係は、第2の基準信号のための第2のビーム(たとえば、送信ビームまたは受信ビーム)のためのパラメータが、第1の基準信号のための第1のビーム(たとえば、受信ビームまたは送信ビーム)に関する情報から導出され得ることを意味する。たとえば、UEは、基地局から基準ダウンリンク基準信号(たとえば、同期信号ブロック(SSB))を受信するために、特定の受信ビームを使用し得る。UEは、次いで、受信ビームのパラメータに基づいて、その基地局にアップリンク基準信号(たとえば、サウンディング基準信号(SRS))を送るための送信ビームを形成することができる。
[0045]「ダウンリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得ることに留意されたい。たとえば、基地局が、UEに基準信号を送信するためにダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームは送信ビームである。しかしながら、UEがダウンリンクビームを形成している場合、それは、ダウンリンク基準信号を受信するための受信ビームである。同様に、「アップリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得る。たとえば、基地局がアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク受信ビームであり、UEがアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク送信ビームである。
[0046]5Gでは、ワイヤレスノード(たとえば、基地局102/180、UE104/182)が動作する周波数スペクトルは、複数の周波数範囲、FR1(450から6000MHzまで)と、FR2(24250から52600MHzまで)と、FR3(52600MHz超)と、FR4(FR1とFR2との間)とに分割される。mmW周波数帯域は、概して、FR2、FR3、およびFR4周波数範囲を含む。したがって、「mmW」および「FR2」または「FR3」または「FR4」という用語は、概して、互換的に使用され得る。
[0047]5Gなど、マルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは、「1次キャリア」または「アンカーキャリア」または「1次サービングセル」または「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は、「2次キャリア」または「2次サービングセル」または「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションにおいて、アンカーキャリアは、UE104/182と、UE104/182が初期無線リソース制御(RRC)接続確立プロシージャを実施するかまたはRRC接続再確立プロシージャを始動するかのいずれかであるセルとによって利用される1次周波数(たとえば、FR1)上で動作するキャリアである。1次キャリアは、すべての共通でUE固有の制御チャネルを搬送し、認可周波数中のキャリアであり得る(ただし、これは常に当てはまるとは限らない)。2次キャリアは、RRC接続がUE104とアンカーキャリアとの間で確立されると構成され得、追加の無線リソースを提供するために使用され得る、第2の周波数(たとえば、FR2)上で動作するキャリアである。いくつかの場合には、2次キャリアは、無認可周波数中のキャリアであり得る。2次キャリアは、必要なシグナリング情報および信号のみを含んでいることがあり、たとえば、1次アップリンクキャリアと1次ダウンリンクキャリアの両方が典型的にはUE固有であるので、UE固有であるものは、2次キャリア中に存在しないことがある。これは、セル中の異なるUE104/182が、異なるダウンリンク1次キャリアを有し得ることを意味する。同じことが、アップリンク1次キャリアについて当てはまる。ネットワークは、任意の時間に任意のUE104/182の1次キャリアを変更することが可能である。これは、たとえば、異なるキャリアに対する負荷を分散させるために行われる。(PCellであるかSCellであるかにかかわらず)「サービングセル」は、何らかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は、互換的に使用され得る。
[0048]たとえば、まだ図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つは、アンカーキャリア(または「PCell」)であり得、マクロセル基地局102および/またはmmW基地局180によって利用される他の周波数は、2次キャリア(「SCell」)であり得る。複数のキャリアの同時送信および/または受信は、UE104/182がそれのデータ送信および/または受信レートを著しく増加させることを可能にする。たとえば、マルチキャリアシステムにおける2つの20MHzのアグリゲートされたキャリアは、理論的には、単一の20MHzキャリアによって達成されるものと比較して、データレートの倍増(すなわち、40MHz)につながるであろう。
[0049]ワイヤレス通信システム100は、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と通信し、および/またはmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信し得る、UE164をさらに含み得る。たとえば、マクロセル基地局102は、UE164のためにPCellと1つまたは複数のSCellとをサポートし得、mmW基地局180は、UE164のために1つまたは複数のSCellをサポートし得る。
[0050]図1の例では、1つまたは複数の地球周回衛星測位システム(SPS)スペースビークル(SV:space vehicles)112(たとえば、衛星)が、(簡単のために単一のUE104として図1に示されている)図示されたUEのいずれかのためのロケーション情報の独立したソースとして使用され得る。UE104は、SV112からジオロケーション情報を導出するためのSPS信号124を受信するように特別に設計された1つまたは複数の専用SPS受信機を含み得る。SPSは、一般に、受信機(たとえば、UE104)が、送信機(たとえば、SV112)から受信された信号(たとえば、SPS信号124)に少なくとも部分的に基づいて地球上または地球上空で受信機のロケーションを決定することを可能にするように配置された、送信機のシステムを含む。そのような送信機は、一般に、設定された数のチップの反復擬似ランダム雑音(PN)コードでマークされた信号を送信する。一般にSV112中に位置するが、送信機は、時々、地上ベース制御局、基地局102、および/または他のUE104上に位置し得る。
[0051]SPS信号124の使用は、1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星システムに関連付けられるかまたはさもなければそれとともに使用するために有効にされ得る、様々な衛星ベースオーグメンテーションシステム(SBAS:satellite-based augmentation system)によってオーグメントされ得る。たとえば、SBASは、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS:Wide Area Augmentation System)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS:European Geostationary Navigation Overlay Service)、多機能衛星オーグメンテーションシステム(MSAS:Multi-functional Satellite Augmentation System)、全地球測位システム(GPS)支援ジオオーグメンテッドナビゲーションまたはGPSおよびジオオーグメンテッドナビゲーションシステム(GAGAN:GPS Aided Geo Augmented NavigationまたはGPS and Geo Augmented Navigation system)など、完全性情報、差分補正などを提供する(1つまたは複数の)オーグメンテーションシステムを含み得る。したがって、本明細書で使用されるSPSは、1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星システムならびに/あるいはオーグメンテーションシステムの任意の組合せを含み得、SPS信号124は、SPS信号、SPS様の信号、および/またはそのような1つまたは複数のSPSに関連する他の信号を含み得る。
[0052]ワイヤレス通信システム100は、(「サイドリンク」と呼ばれる)1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つまたは複数のUEをさらに含み得る。図1の例では、UE190は、(たとえば、UE190がそれを通してセルラー接続性を間接的に取得し得る)基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとのD2D P2Pリンク192と、(UE190がそれを通してWLANベースインターネット接続性を間接的に取得し得る)WLAN AP150に接続されたWLAN STA152とのD2D P2Pリンク194とを有する。一例では、D2D P2Pリンク192および194は、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi(登録商標)-D)、Bluetooth(登録商標)など、任意のよく知られているD2D RATを用いてサポートされ得る。
[0053]図2Aは、例示的なワイヤレスネットワーク構造200を示す。たとえば、(次世代コア(NGC)とも呼ばれる)5GC210は、機能的には、コアネットワークを形成するために協働的に動作する、制御プレーン(Cプレーン)機能214(たとえば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)、およびユーザプレーン(Uプレーン)機能212(たとえば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース(NG-U)213と制御プレーンインターフェース(NG-C)215とは、gNB222を5GC210に、特にそれぞれユーザプレーン機能212と制御プレーン機能214とに接続する。追加の構成では、ng-eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215と、ユーザプレーン機能212へのNG-U213とを介して5GC210に接続され得る。さらに、ng-eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、次世代RAN(NG-RAN)220は、1つまたは複数のgNB222を有し得るが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれか(または両方)が、1つまたは複数のUE204(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)と通信し得る。
[0054]別の随意の態様は、(1つまたは複数の)UE204にロケーション支援を提供するために5GC210と通信していることがある、ロケーションサーバ230を含み得る。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク、5GC210を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してロケーションサーバ230に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。さらに、ロケーションサーバ230は、コアネットワークの構成要素に統合され得るか、または代替的にコアネットワークの外部にあり得る(たとえば、相手先商標製造会社(OEM)サーバまたはサービスサーバなど、サードパーティサーバ)。
[0055]図2Bは、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250を示す。(図2A中の5GC210に対応し得る)5GC260は、機能的には、コアネットワーク(すなわち、5GC260)を形成するために協働的に動作する、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)264によって提供される制御プレーン機能、ならびにユーザプレーン機能(UPF)262によって提供されるユーザプレーン機能と見なされ得る。AMF264の機能は、登録管理と、接続管理と、到達可能性管理と、モビリティ管理と、合法的傍受と、1つまたは複数のUE204(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)とセッション管理機能(SMF)266との間のセッション管理(SM)メッセージのためのトランスポートと、SMメッセージをルーティングするための透過的プロキシサービスと、アクセス認証およびアクセス許可と、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間のショートメッセージサービス(SMS)メッセージのためのトランスポートと、セキュリティアンカー機能(SEAF)とを含む。AMF264はまた、認証サーバ機能(AUSF)(図示せず)およびUE204と対話し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間キーを受信する。UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)加入者識別モジュール(USIM)に基づく認証の場合、AMF264は、AUSFからセキュリティ資料を取り出す。AMF264の機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(SCM)を含む。SCMは、それがアクセスネットワーク固有のキーを導出するために使用するキーをSEAFから受信する。AMF264の機能はまた、規制サービスのためのロケーションサービス管理と、UE204と(ロケーションサーバ230として働く)ロケーション管理機能(LMF)270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、NG-RAN220とLMF270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、発展型パケットシステム(EPS)との相互動作のためのEPSベアラ識別子割振りと、UE204モビリティイベント通知とを含む。さらに、AMF264はまた、非3GPP(登録商標)(第3世代パートナーシッププロジェクト)アクセスネットワークのための機能をサポートする。
[0056]UPF262の機能は、(適用可能なとき)RAT内/間モビリティのためのアンカーポイントとして働くことと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータユニット(PDU)セッションポイントとして働くことと、パケットルーティングおよびフォワーディングを提供することと、パケット検査と、ユーザプレーンポリシールール執行(たとえば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)と、合法的傍受(ユーザプレーン収集)と、トラフィック使用報告と、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)ハンドリング(たとえば、アップリンク/ダウンリンクレート執行、ダウンリンクにおける反射性QoSマーキング)と、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)対QoSフローマッピング)と、アップリンクおよびダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキングと、ダウンリンクパケットバッファリングおよびダウンリンクデータ通知トリガリングと、ソースRANノードに1つまたは複数の「終了マーカー」を送ることおよびフォワーディングすることとを含む。UPF262はまた、UE204と、SLP272などのロケーションサーバとの間のユーザプレーン上でのロケーションサービスメッセージの転送をサポートし得る。
[0057]SMF266の機能は、セッション管理と、UEインターネットプロトコル(IP)アドレス割振りおよび管理と、ユーザプレーン機能の選択および制御と、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF262におけるトラフィックステアリングの構成と、ポリシー執行およびQoSの一部の制御と、ダウンリンクデータ通知とを含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
[0058]別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC260と通信していることがある、LMF270を含み得る。LMF270は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。LMF270は、コアネットワーク、5GC260を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してLMF270に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。SLP272は、LMF270と同様の機能をサポートし得るが、LMF270は、(たとえば、音声またはデータでなくシグナリングメッセージを伝達することを意図されたインターフェースおよびプロトコルを使用して)制御プレーン上でAMF264、NG-RAN220、およびUE204と通信し得、SLP272は、(たとえば、伝送制御プロトコル(TCP)および/またはIPのような音声および/またはデータを搬送することを意図されたプロトコルを使用して)ユーザプレーン上でUE204および外部クライアント(図2Bに図示せず)と通信し得る。
[0059]ユーザプレーンインターフェース263と制御プレーンインターフェース265とは、5GC260を、特にそれぞれ、UPF262とAMF264とを、NG-RAN220中の1つまたは複数のgNB222および/またはng-eNB224に接続する。(1つまたは複数の)gNB222および/または(1つまたは複数の)ng-eNB224とAMF264との間のインターフェースは、「N2」インターフェースと呼ばれ、(1つまたは複数の)gNB222および/または(1つまたは複数の)ng-eNB224とUPF262との間のインターフェースは「N3」インターフェースと呼ばれる。NG-RAN220の(1つまたは複数の)gNB222および/または(1つまたは複数の)ng-eNB224は、「Xn-C」インターフェースと呼ばれるバックホール接続223を介して互いに直接通信し得る。gNB222および/またはng-eNB224のうちの1つまたは複数は、「Uu」インターフェースと呼ばれるワイヤレスインターフェースを介して1つまたは複数のUE204と通信し得る。
[0060]gNB222の機能は、gNB中央ユニット(gNB-CU)226と、1つまたは複数のgNB分散ユニット(gNB-DU)228との間で分割される。gNB-CU226と1つまたは複数のgNB-DU228との間のインターフェース232は、「F1」インターフェースと呼ばれる。gNB-CU226は、(1つまたは複数の)gNB-DU228に排他的に割り振られた機能を除いて、ユーザデータを転送すること、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、測位、セッション管理などの基地局機能を含む論理ノードである。より詳細には、gNB-CU226は、gNB222の無線リソース制御(RRC)と、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルとをホストする。gNB-DU228は、gNB222の無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤと、物理(PHY)レイヤとをホストする論理ノードである。それの動作は、gNB-CU226によって制御される。1つのgNB-DU228は1つまたは複数のセルをサポートすることができ、1つのセルは1つのgNB-DU228のみによってサポートされる。したがって、UE204は、RRCレイヤと、SDAPレイヤと、PDCPレイヤとを介してgNB-CU226と通信し、RLCレイヤと、MACレイヤと、PHYレイヤとを介してgNB-DU228と通信する。
[0061]図3Aと、図3Bと、図3Cとは、本明細書で教示されるファイル送信動作をサポートするために、(本明細書で説明されるUEのいずれかに対応し得る)UE302と、(本明細書で説明される基地局のいずれかに対応し得る)基地局304と、(ロケーションサーバ230とLMF270とを含む、本明細書で説明されるネットワーク機能のいずれかに対応するかまたはそれを実施し得る、あるいは、代替的に、プライベートネットワークなど、図2Aおよび図2Bに示されたNG-RAN220および/または5GC210/260のインフラストラクチャとは無関係であり得る)ネットワークエンティティ306とに組み込まれ得る、(対応するブロックによって表される)いくつかの例示的な構成要素を示す。これらの構成要素は、異なる実装形態では異なるタイプの装置において(たとえば、ASICにおいて、システムオンチップ(SoC)においてなど)実装され得ることが諒解されよう。図示された構成要素は、通信システム中の他の装置にも組み込まれ得る。たとえば、システム中の他の装置は、同様の機能を提供するために説明されるものと同様の構成要素を含み得る。また、所与の装置が、構成要素のうちの1つまたは複数を含んでいることがある。たとえば、装置は、装置が複数のキャリア上で動作し、および/または異なる技術によって通信することを可能にする、複数のトランシーバ構成要素を含み得る。
[0062]UE302と基地局304とは、各々、1つまたは複数のワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ310および350をそれぞれ含み、NRネットワーク、LTEネットワーク、GSMネットワークなど、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワーク(図示せず)を介して通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、調整するための手段、送信するのを控えるための手段など)を提供する。WWANトランシーバ310および350は、各々、当該のワイヤレス通信媒体(たとえば、特定の周波数スペクトル中の時間/周波数リソースの何らかのセット)上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、NR、LTE、GSMなど)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局(たとえば、eNB、gNB)などの他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ316および356に接続され得る。WWANトランシーバ310および350は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、WWANトランシーバ310および350は、それぞれ、信号318および358を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機314および354をそれぞれ含み、それぞれ、信号318および358を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機312および352をそれぞれ含む。
[0063]UE302と基地局304とはまた、各々、少なくともいくつかの場合には、それぞれ、1つまたは複数の短距離ワイヤレストランシーバ320および360を含む。短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ326および366に接続され、当該のワイヤレス通信媒体上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、WiFi、LTE-D、Bluetooth、Zigbee(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、PC5、専用短距離通信(DSRC:dedicated short-range communications)、車両環境用ワイヤレスアクセス(WAVE:wireless access for vehicular environments)、ニアフィールド通信(NFC)など)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局などの他のネットワークノードと通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、調整するための手段、送信するのを控えるための手段など)を提供し得る。短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、それぞれ、信号328および368を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機324および364をそれぞれ含み、それぞれ、信号328および368を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機322および362をそれぞれ含む。特定の例として、短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、WiFiトランシーバ、Bluetoothトランシーバ、Zigbeeおよび/またはZ-Wave(登録商標)トランシーバ、NFCトランシーバ、あるいは車両間(V2V)および/または車両対あらゆるモノ(V2X)トランシーバであり得る。
[0064]UE302と基地局304とはまた、少なくともいくつかの場合には、衛星測位システム(SPS)受信機330および370を含む。SPS受信機330および370は、1つまたは複数のアンテナ336および376にそれぞれ接続され得、全地球測位システム(GPS)信号、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)信号、ガリレオ信号、北斗信号、インドの地域ナビゲーション衛星システム(NAVIC)、準天頂衛星システム(QZSS)など、それぞれ、SPS信号338および378を受信および/または測定するための手段を提供し得る。SPS受信機330および370は、それぞれ、SPS信号338および378を受信および処理するための、任意の好適なハードウェアおよび/またはソフトウェアを備え得る。SPS受信機330および370は、他のシステムに適宜に情報と動作とを要求し、任意の好適なSPSアルゴリズムによって取得された測定値を使用してUE302および基地局304の位置を決定するのに必要な計算を実施する。
[0065]基地局304とネットワークエンティティ306とは各々、1つまたは複数のネットワークトランシーバ380および390をそれぞれ含み、他のネットワークエンティティ(たとえば、他の基地局304、他のネットワークエンティティ306)と通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段など)を提供する。たとえば、基地局304は、1つまたは複数のワイヤードまたはワイヤレスバックホールリンクを介して他の基地局304またはネットワークエンティティ306と通信するために、1つまたは複数のネットワークトランシーバ380を採用し得る。別の例として、ネットワークエンティティ306は、1つまたは複数のワイヤードまたはワイヤレスバックホールリンクを介して1つまたは複数の基地局304と通信するために、あるいは、1つまたは複数のワイヤードまたはワイヤレスコアネットワークインターフェースを介して他のネットワークエンティティ306と通信するために、1つまたは複数のネットワークトランシーバ390を採用し得る。
[0066]トランシーバは、ワイヤードまたはワイヤレスリンクを介して通信するように構成され得る。(ワイヤードトランシーバであるかワイヤレストランシーバであるかにかかわらず)トランシーバは、送信機回路(たとえば、送信機314、324、354、364)と、受信機回路(たとえば、受信機312、322、352、362)とを含む。送信機は、いくつかの実装形態では、(たとえば、単一のデバイスにおける送信機回路および受信機回路として実施する)集積デバイスであり得、いくつかの実装形態では、別個の送信機回路および別個の受信機回路を備え得、または他の実装形態では、他の方法で実施され得る。ワイヤードトランシーバ(たとえば、いくつかの実装形態では、ネットワークトランシーバ380および390)の送信機回路および受信機回路は、1つまたは複数のワイヤードネットワークインターフェースポートに結合され得る。ワイヤレス送信機回路(たとえば、送信機314、324、354、364)は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置(たとえば、UE302、基地局304)が送信「ビームフォーミング」を実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含むかまたはそれらに結合され得る。同様に、ワイヤレス受信機回路(たとえば、受信機312、322、352、362)は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置(たとえば、UE302、基地局304)が受信ビームフォーミングを実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含むかまたはそれらに結合され得る。一態様では、送信機回路と受信機回路とは、それぞれの装置が、同時に受信と送信の両方を行うのではなく、所与の時間において受信または送信のみを行うことができるように、同じ複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を共有し得る。ワイヤレストランシーバ(たとえば、WWANトランシーバ310および350、短距離ワイヤレストランシーバ320および360)はまた、様々な測定を実施するためのネットワークリッスンモジュール(NLM)などを含み得る。
[0067]本明細書で使用される様々なワイヤレストランシーバ(たとえば、いくつかの実装形態では、トランシーバ310、320、350、および360、ならびにネットワークトランシーバ380および390)と、ワイヤードトランシーバ(たとえば、いくつかの実装形態では、ネットワークトランシーバ380および390)とは、概して、「トランシーバ」、「少なくとも1つのトランシーバ」、または「1つまたは複数のトランシーバ」として特徴づけられ得る。したがって、特定のトランシーバがワイヤードトランシーバであるのか、ワイヤレストランシーバであるのかは、実施される通信のタイプから推論され得る。たとえば、ネットワークデバイスまたはサーバ間のバックホール通信が、概して、ワイヤードトランシーバを介したシグナリングに関係するが、UE(たとえば、UE302)と基地局(たとえば、基地局304)との間のワイヤレス通信が、概して、ワイヤレストランシーバを介したシグナリングに関係する。
[0068]UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とはまた、本明細書で開示される動作とともに使用され得る他の構成要素を含む。UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、それぞれ、たとえば、ワイヤレス通信に関係する機能を提供するために、および他の処理機能を提供するために、1つまたは複数のプロセッサ332、384および394を含む。プロセッサ332、384、および394は、したがって、決定するための手段、計算するための手段、受信するための手段、送信するための手段、指示するための手段など、処理するための手段を提供し得る。一態様では、プロセッサ332、384、および394は、たとえば、1つまたは複数の汎用プロセッサ、マルチコアプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、ASIC、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、他のプログラマブル論理デバイスまたは処理回路、あるいはそれらの様々な組合せを含み得る。
[0069]UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、情報(たとえば、予約済みリソース、しきい値、パラメータなどを指示する情報)を維持するために、(たとえば、各々メモリデバイスを含む)メモリ340、386、および396をそれぞれ実装するメモリ回路を含む。メモリ340、386、および396は、したがって、記憶するための手段、取り出すための手段、維持するための手段などを提供し得る。いくつかの場合には、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、それぞれ、測位構成要素342、388、および398を含み得る。測位構成要素342、388、および398は、実行されたとき、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれプロセッサ332、384、および394の一部であるかまたはそれらに結合されたハードウェア回路であり得る。他の態様では、測位構成要素342、388、および398は、プロセッサ332、384、および394の外部にあり得る(たとえば、モデム処理システムの一部である、別の処理システムと統合される、など)。代替的に、測位構成要素342、388、および398は、プロセッサ332、384、および394(またはモデム処理システム、別の処理システムなど)によって実行されたとき、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれメモリ340、386、および396に記憶されたメモリモジュールであり得る。図3Aは、たとえば、1つまたは複数のWWANトランシーバ310、メモリ340、1つまたは複数のプロセッサ332、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位構成要素342の可能なロケーションを示す。図3Bは、たとえば、1つまたは複数のWWANトランシーバ350、メモリ386、1つまたは複数のプロセッサ384、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位構成要素388の可能なロケーションを示す。図3Cは、たとえば、1つまたは複数のネットワークトランシーバ390、メモリ396、1つまたは複数のプロセッサ394、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位構成要素398の可能なロケーションを示す。
[0070]UE302は、1つまたは複数のWWANトランシーバ310、1つまたは複数の短距離ワイヤレストランシーバ320、および/またはSPS受信機330によって受信された信号から導出される動きデータとは無関係である移動および/または配向情報を検知または検出するための手段を提供するために、1つまたは複数のプロセッサ332に結合された1つまたは複数のセンサー344を含み得る。例として、(1つまたは複数の)センサー344は、加速度計(たとえば、マイクロ電気機械システム(MEMS)デバイス)、ジャイロスコープ、地磁気センサー(たとえば、コンパス)、高度計(たとえば、気圧高度計)、および/または任意の他のタイプの移動検出センサーを含み得る。その上、(1つまたは複数の)センサー344は、複数の異なるタイプのデバイスを含み、動き情報を提供するためにそれらの出力を合成し得る。たとえば、(1つまたは複数の)センサー344は、2次元(2D)および/または3次元(3D)座標系における位置を算出する能力を提供するために、多軸加速度計と配向センサーとの組合せを使用し得る。
[0071]さらに、UE302は、ユーザに指示(たとえば、可聴および/または視覚指示)を提供するための手段、および/または(たとえば、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォンなどの検知デバイスのユーザ作動時に)ユーザ入力を受信するための手段を提供するユーザインターフェース346を含む。図示されていないが、基地局304およびネットワークエンティティ306もユーザインターフェースを含み得る。
[0072]より詳細に1つまたは複数のプロセッサ384を参照すると、ダウンリンクにおいて、ネットワークエンティティ306からのIPパケットがプロセッサ384に提供され得る。1つまたは複数のプロセッサ384は、RRCレイヤと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとのための機能を実装し得る。1つまたは複数のプロセッサ384は、システム情報(たとえば、マスタ情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB))のブロードキャスティングと、RRC接続制御(たとえば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続修正、およびRRC接続解放)と、RAT間モビリティと、UE測定報告のための測定構成とに関連するRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)と、ハンドオーバサポート機能とに関連するPDCPレイヤ機能、上位レイヤPDUの転送と、自動再送要求(ARQ)を介した誤り訂正と、RLCサービスデータユニット(SDU)の連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、スケジューリング情報報告と、誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を提供し得る。
[0073]送信機354と受信機352とは、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1(L1)機能を実装し得る。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上の誤り検出と、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)コーディング/復号と、インターリービングと、レートマッチングと、物理チャネル上へのマッピングと、物理チャネルの変調/復調と、MIMOアンテナ処理とを含み得る。送信機354は、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、多値直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングをハンドリングする。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで、並列ストリームにスプリットされ得る。各ストリームは、次いで、時間ドメインOFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、直交周波数分割多重(OFDM)サブキャリアにマッピングされ、時間および/または周波数ドメインにおいて基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで、逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに合成され得る。OFDMシンボルストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE302によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、1つまたは複数の異なるアンテナ356に提供され得る。送信機354は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0074]UE302において、受信機312は、それのそれぞれの(1つまたは複数の)アンテナ316を通して信号を受信する。受信機312は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を1つまたは複数のプロセッサ332に提供する。送信機314と受信機312とは、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装する。受信機312は、UE302に宛てられた空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実施し得る。複数の空間ストリームがUE302に宛てられた場合、それらは、受信機312によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。受信機312は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用して、OFDMシンボルストリームを時間ドメインから周波数ドメインにコンバートする。周波数ドメイン信号は、OFDM信号の各サブキャリアについて別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと、基準信号とは、基地局304によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器によって算出されたチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上で基地局304によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号およびデインターリーブされる。データと制御信号とは、次いで、レイヤ3(L3)およびレイヤ2(L2)機能を実装する1つまたは複数のプロセッサ332に提供される。
[0075]アップリンクでは、1つまたは複数のプロセッサ332は、コアネットワークからのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。1つまたは複数のプロセッサ332はまた、誤り検出を担当する。
[0076]基地局304によるダウンリンク送信に関して説明される機能と同様に、1つまたは複数のプロセッサ332は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)獲得と、RRC接続と、測定報告とに関連するRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)とに関連するPDCPレイヤ機能、上位レイヤPDUの転送と、ARQを介した誤り訂正と、RLC SDUの連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、トランスポートブロック(TB)上へのMAC SDUの多重化と、TBからのMAC SDUの逆多重化と、スケジューリング情報報告と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)を介した誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を提供する。
[0077]基地局304によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、送信機314によって使用され得る。送信機314によって生成された空間ストリームは、(1つまたは複数の)異なるアンテナ316に提供され得る。送信機314は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0078]アップリンク送信は、UE302における受信機機能に関して説明される様式と同様の様式で基地局304において処理される。受信機352は、それのそれぞれの(1つまたは複数の)アンテナ356を通して信号を受信する。受信機352は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を1つまたは複数のプロセッサ384に提供する。
[0079]アップリンクでは、1つまたは複数のプロセッサ384は、UE302からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。1つまたは複数のプロセッサ384からのIPパケットは、コアネットワークに提供され得る。1つまたは複数のプロセッサ384はまた、誤り検出を担当する。
[0080]便宜上、UE302、基地局304、および/またはネットワークエンティティ306は、図3A、図3B、および図3Cでは、本明細書で説明される様々な例に従って構成され得る様々な構成要素を含むものとして示されている。しかしながら、図示された構成要素は、異なる設計では異なる機能を有し得ることが諒解されよう。特に、図3A~図3C中の様々な構成要素は、代替構成において随意であり、様々な態様が、設計選択、コスト、デバイスの使用、または他の考慮事項により変動し得る構成を含む。たとえば、図3Aの場合、UE302の特定の実装形態が、(1つまたは複数の)WWANトランシーバ310を省略し得る(たとえば、ウェアラブルデバイスまたはタブレットコンピュータまたはPCまたはラップトップが、セルラー能力なしのWi-Fi(登録商標)および/またはBluetooth能力を有し得る)、または(1つまたは複数の)短距離ワイヤレストランシーバ320を省略し得る(たとえば、セルラーのみなど)、またはSPS受信機330を省略し得る、または(1つまたは複数の)センサー344を省略し得る、などである。別の例では、図3Bの場合、基地局304の特定の実装形態が、(1つまたは複数の)WWANトランシーバ350を省略し得る(たとえば、セルラー能力なしのWi-Fi「ホットスポット」アクセスポイント)、または(1つまたは複数の)短距離ワイヤレストランシーバ360を省略し得る(たとえば、セルラーのみなど)、またはSPS受信機370を省略し得る、などである。簡潔のために、様々な代替構成の説明は本明細書で提供されないが、当業者に容易に理解可能であろう。
[0081]UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306の様々な構成要素は、それぞれ、データバス334、382、および392を介して互いに通信可能に結合され得る。一態様では、データバス334、382、および392は、それぞれ、UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306の通信インターフェースを形成するか、またはそれらの一部であり得る。たとえば、異なる論理エンティティが同じデバイスにおいて実施される場合(たとえば、同じ基地局304に組み込まれたgNB機能およびロケーションサーバ機能)、データバス334、382、および392は、それらの間の通信を提供し得る。
[0082]図3A、図3B、および図3Cの構成要素は様々な方法で実装され得る。いくつかの実装形態では、図3A、図3B、および図3Cの構成要素は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサおよび/または(1つまたは複数のプロセッサを含み得る)1つまたは複数のASICなど、1つまたは複数の回路において実装され得る。ここで、各回路は、この機能を提供するために回路によって使用される情報または実行可能コードを記憶するための少なくとも1つのメモリ構成要素を使用し、および/または組み込み得る。たとえば、ブロック310~346によって表される機能の一部または全部は、UE302のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。同様に、ブロック350~388によって表される機能の一部または全部は、基地局304のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。また、ブロック390~398によって表される機能の一部または全部は、ネットワークエンティティ306のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。簡単のために、様々な動作、行為、および/または機能は、本明細書では、「UEによって」、「基地局によって」、「ネットワークエンティティによって」などで実施されるものとして説明される。しかしながら、諒解されるように、そのような動作、行為、および/または機能は、実際は、プロセッサ332、384、394、トランシーバ310、320、350、および360、メモリ340、386、および396、測位構成要素342、388、および398など、UE302、基地局304、ネットワークエンティティ306などの特定の構成要素または構成要素の組合せによって実施され得る。
[0083]いくつかの設計では、ネットワークエンティティ306は、コアネットワーク構成要素として実装され得る。他の設計では、ネットワークエンティティ306は、セルラーネットワークインフラストラクチャ(たとえば、NG RAN220および/または5GC 210/260)のネットワーク事業者または動作とは別個であり得る。たとえば、ネットワークエンティティ306は、基地局304を介して、または基地局304とは無関係に(たとえば、WiFiなどの非セルラー通信リンクを介して)UE302と通信するように構成され得るプライベートネットワークの構成要素であり得る。
[0084]NRは、ダウンリンクベース測位方法と、アップリンクベース測位方法と、ダウンリンクおよびアップリンクベース測位方法とを含む、いくつかのセルラーネットワークベース測位技術をサポートする。ダウンリンクベース測位方法は、LTEにおける観測到着時間差(OTDOA)と、NRにおけるダウンリンク到着時間差(DL-TDOA)と、NRにおけるダウンリンク離脱角度(DL-AoD:downlink angle-of-departure)とを含む。OTDOAまたはDL-TDOAの測位プロシージャでは、UEは、基準信号時間差(RSTD)または到着時間差(TDOA)測定と呼ばれる、基地局のペアから受信された基準信号(たとえば、測位基準信号(PRS))の到着時間(ToA)間の差を測定し、それらを測位エンティティに報告する。より詳細には、UEは、支援データ中で基準基地局(たとえば、サービング基地局)および複数の非基準基地局の識別子(ID)を受信する。UEは、次いで、基準基地局と非基準基地局の各々との間のRSTDを測定する。関与する基地局の知られているロケーションとRSTD測定とに基づいて、測位エンティティはUEのロケーションを推定することができる。
[0085]DL-AoD測位の場合、測位エンティティは、UEと(1つまたは複数の)送信基地局との間の(1つまたは複数の)角度を決定するために、複数のダウンリンク送信ビームの受信信号強度測定の、UEからのビーム報告を使用する。測位エンティティは、次いで、(1つまたは複数の)決定された角度と、(1つまたは複数の)送信基地局の(1つまたは複数の)知られているロケーションとに基づいて、UEのロケーションを推定することができる。
[0086]アップリンクベース測位方法は、アップリンク到着時間差(UL-TDOA)とアップリンク到着角度(UL-AoA)とを含む。UL-TDOAは、DL-TDOAと同様であるが、UEによって送信されたアップリンク基準信号(たとえば、サウンディング基準信号(SRS))に基づく。UL-AoA測位の場合、1つまたは複数の基地局は、1つまたは複数のアップリンク受信ビーム上でUEから受信された1つまたは複数のアップリンク基準信号(たとえば、SRS)の受信信号強度を測定する。測位エンティティは、UEと(1つまたは複数の)基地局との間の(1つまたは複数の)角度を決定するために、信号強度測定と、(1つまたは複数の)受信ビームの(1つまたは複数の)角度とを使用する。(1つまたは複数の)決定された角度と、(1つまたは複数の)基地局の(1つまたは複数の)知られているロケーションとに基づいて、測位エンティティは、次いで、UEのロケーションを推定することができる。
[0087]ダウンリンクおよびアップリンクベース測位方法は、拡張セルID(E-CID)測位と(「マルチセルRTT」とも呼ばれる)マルチラウンドトリップ時間(RTT)測位とを含む。RTTプロシージャでは、イニシエータ(基地局またはUE)が、レスポンダ(UEまたは基地局)にRTT測定信号(たとえば、PRSまたはSRS)を送信し、レスポンダは、イニシエータにRTT応答信号(たとえば、SRSまたはPRS)を返送する。RTT応答信号は、受信-送信(Rx-Tx)時間差と呼ばれる、RTT測定信号のToAとRTT応答信号の送信時間との間の差を含む。イニシエータは、送信-受信(Tx-Rx)時間差と呼ばれる、RTT測定信号の送信時間とRTT応答信号のToAとの間の差を計算する。イニシエータとレスポンダとの間の(「飛行時間(time of flight)」とも呼ばれる)伝搬時間は、Tx-RxおよびRx-Tx時間差から計算され得る。伝搬時間および光の知られている速度に基づいて、イニシエータとレスポンダとの間の距離が決定され得る。マルチRTT測位の場合、UEは、基地局の知られているロケーションに基づいて(たとえば、マルチラテレーションを使用して)それのロケーションが決定されることを可能にするために、複数の基地局とのRTTプロシージャを実施する。RTT方法およびマルチRTT方法は、ロケーション精度を改善するために、UL-AoAおよびDL-AoDなど、他の測位技法と組み合わせられ得る。
[0088]E-CID測位方法は、無線リソース管理(RRM)測定に基づく。E-CIDでは、UEは、サービングセルID、タイミングアドバンス(TA)、ならびに検出されたネイバー基地局の識別子、推定されたタイミング、および信号強度を報告する。次いで、この情報および(1つまたは複数の)基地局の知られているロケーションに基づいて、UEのロケーションが推定される。
[0089]測位動作を支援するために、ロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270、SLP272)は、UEに支援データを提供し得る。たとえば、支援データは、そこから基準信号を測定すべき基地局(または基地局のセル/TRP)の識別子、基準信号構成パラメータ(たとえば、連続する測位サブフレームの数、測位サブフレームの周期性、ミューティングシーケンス、周波数ホッピングシーケンス、基準信号識別子、基準信号帯域幅など)、および/または特定の測位方法に適用可能な他のパラメータを含み得る。代替的に、支援データは、(たとえば、周期的にブロードキャストされるオーバーヘッドメッセージ中でなど)基地局自体から直接発信し得る。いくつかの場合には、UEは、支援データを使用せずにそれ自体でネイバーネットワークノードを検出することが可能であり得る。
[0090]OTDOAまたはDL-TDOAの測位プロシージャの場合、支援データは、予想されるRSTD値および関連する不確かさ、または予想されるRSTDの周りの探索ウィンドウをさらに含み得る。いくつかの場合には、予想されるRSTDの値範囲は、+/-500マイクロ秒(μs)であり得る。いくつかの場合には、測位測定のために使用されるリソースのいずれかがFR1中にあるとき、予想されるRSTDの不確かさの値範囲は、+/-32μsであり得る。他の場合には、(1つまたは複数の)測位測定のために使用されるリソースのすべてがFR2中にあるとき、予想されるRSTDの不確かさの値範囲は、+/-8μsであり得る。
[0091]ロケーション推定値は、位置推定値、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなど、他の名前で呼ばれることがある。ロケーション推定値は、測地であり、座標(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度)を備え得るか、あるいは、都市のものであり、所在地住所、郵便宛先、またはロケーションの何らかの他の言葉の記述を備え得る。ロケーション推定値はさらに、何らかの他の知られているロケーションに対して定義されるか、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を使用して)定義され得る。ロケーション推定値は、(たとえば、何らかの指定されたまたはデフォルトの信頼性レベルでロケーションが含まれることが予想される面積または体積を含めることによって)予想される誤差または不確実性を含み得る。
[0092]ネットワークノード(たとえば、基地局およびUE)間のダウンリンクおよびアップリンク送信をサポートするために、様々なフレーム構造が使用され得る。図4Aは、本開示の態様による、ダウンリンクフレーム構造の一例を示す図400である。図4Bは、本開示の態様による、ダウンリンクフレーム構造内のチャネルの一例を示す図430である。他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造および/または異なるチャネルを有し得る。
[0093]LTE、および場合によってはNRは、ダウンリンク上ではOFDMを利用し、アップリンク上ではシングルキャリア周波数分割多重(SC-FDM)を利用する。しかしながら、LTEとは異なり、NRはアップリンク上でもOFDMを使用するためのオプションを有する。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K)個の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアはデータで変調され得る。概して、変調シンボルは、OFDMでは周波数ドメインにおいて送られ、SC-FDMでは時間ドメインにおいて送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定であり得、サブキャリアの総数(K)はシステム帯域幅に依存し得る。たとえば、サブキャリアの間隔は15キロヘルツ(kHz)であり得、最小リソース割振り(リソースブロック)は、12個のサブキャリア(または180kHz)であり得る。したがって、公称FFTサイズは、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、それぞれ、128、256、512、1024、または2048に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは1.08MHz(すなわち、6つのリソースブロック)をカバーし得、1.25、2.5、5、10、または20MHzのシステム帯域幅に対して、それぞれ、1つ、2つ、4つ、8つ、または16個のサブバンドがあり得る。
[0094]LTEは、単一のヌメロロジー(サブキャリア間隔(SCS)、シンボル長など)をサポートする。対照的に、NRは複数のヌメロロジー(μ)をサポートし得、たとえば、15kHz(μ=0)、30kHz(μ=1)、60kHz(μ=2)、120kHz(μ=3)、および240kHz(μ=4)の、またはそれよりも大きいサブキャリア間隔が利用可能であり得る。各サブキャリア間隔では、スロットごとに14個のシンボルがある。15kHz SCS(μ=0)の場合、サブフレームごとに1つのスロット、フレームごとに10個のスロットがあり、スロット持続時間は1ミリ秒(ms)であり、シンボル持続時間は66.7マイクロ秒(μs)であり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は50である。30kHz SCS(μ=1)の場合、サブフレームごとに2つのスロット、フレームごとに20個のスロットがあり、スロット持続時間は0.5msであり、シンボル持続時間は33.3μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は100である。60kHz SCS(μ=2)の場合、サブフレームごとに4つのスロット、フレームごとに40個のスロットがあり、スロット持続時間は0.25msであり、シンボル持続時間は16.7μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は200である。120kHz SCS(μ=3)の場合、サブフレームごとに8つのスロット、フレームごとに80個のスロットがあり、スロット持続時間は0.125msであり、シンボル持続時間は8.33μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は400である。240kHz SCS(μ=4)の場合、サブフレームごとに16個のスロット、フレームごとに160個のスロットがあり、スロット持続時間は0.0625msであり、シンボル持続時間は4.17μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は800である。
[0095]図4Aおよび図4Bの例では、15kHzのヌメロロジーが使用される。したがって、時間ドメインでは、10msフレームが各々1msの10個の等しいサイズのサブフレームに分割され、各サブフレームは1つのタイムスロットを含む。図4Aおよび図4Bでは、時間は水平方向に(X軸上で)表され、時間は左から右に増加し、周波数は垂直方向に(Y軸上で)表され、周波数は下から上に増加する(または減少する)。
[0096]タイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットは、周波数ドメインにおける1つまたは複数の(物理RB(PRB)とも呼ばれる)時間並列リソースブロック(RB)を含む。リソースグリッドは、複数のリソース要素(RE)にさらに分割される。REは、時間ドメインにおける1つのシンボル長および周波数ドメインにおける1つのサブキャリアに対応し得る。図4Aおよび図4Bのヌメロロジーでは、ノーマルサイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計84個のREについて、周波数ドメインにおいて12個の連続するサブキャリアを含んでいることがあり、時間ドメインにおいて7つの連続するシンボルを含んでいることがある。拡張サイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計72個のREについて、周波数ドメインにおいて12個の連続するサブキャリアを含んでいることがあり、時間ドメインにおいて6つの連続するシンボルを含んでいることがある。各REによって搬送されるビット数は変調方式に依存する。
[0097]REのうちのいくつかが、ダウンリンク基準(パイロット)信号(DL-RS)を搬送する。DL-RSは、測位基準信号(PRS:positioning reference signal)、追跡基準信号(TRS:tracking reference signal)、位相追跡基準信号(PTRS:phase tracking reference signal)、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、復調基準信号(DMRS)、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、同期信号ブロック(SSB)などを含み得る。図4Aは、(「R」と標示された)PRSを搬送するREの例示的なロケーションを示す。
[0098]PRSの送信のために使用されるリソース要素(RE)の集合は、「PRSリソース」と呼ばれる。リソース要素の集合は、周波数ドメインにおいて複数のPRBにまたがることができ、時間ドメインにおいてスロット内の(1つまたは複数などの)「N」個の連続するシンボルにまたがることができる。時間ドメインにおける所与のOFDMシンボルにおいて、PRSリソースは、周波数ドメインにおける連続するPRBを占有する。
[0099]所与のPRB内のPRSリソースの送信は、特定の(「コム密度」とも呼ばれる)コムサイズを有する。コムサイズ「N」は、PRSリソース構成の各シンボル内のサブキャリア間隔(または周波数/トーン間隔)を表す。詳細には、コムサイズ「N」の場合、PRSは、PRBのシンボルのN個目ごとのサブキャリア中で送信される。たとえば、コム4の場合、PRSリソース構成の各シンボルについて、(サブキャリア0、4、8などの)4番目ごとのサブキャリアに対応するREが、PRSリソースのPRSを送信するために使用される。現在、コム2、コム4、コム6、およびコム12のコムサイズが、DL-PRSのためにサポートされる。図4Aは、(6つのシンボルにまたがる)コム6のための例示的なPRSリソース構成を示す。すなわち、(「R」と標示された)影付きREのロケーションは、コム6PRSリソース構成を指示する。
[0100]現在、DL-PRSリソースが、完全周波数ドメインスタッガードパターン(fully frequency-domain staggered pattern)をもつスロット内の2つ、4つ、6つまたは12個の連続するシンボルにまたがり得る。DL-PRSリソースは、スロットの任意の上位レイヤ構成されたダウンリンクまたはフレキシブル(FL)シンボルにおいて構成され得る。所与のDL-PRSリソースのすべてのREについて一定のリソース要素単位エネルギー(EPRE)があり得る。以下は、2つ、4つ、6つおよび12個のシンボルにわたるコムサイズ2、4、6および12についてのシンボル間の周波数オフセットである。2シンボルのコム2:{0,1}、4シンボルのコム2:{0,1,0,1}、6シンボルのコム2:{0,1,0,1,0,1}、12シンボルのコム2:{0,1,0,1,0,1,0,1,0,1,0,1}、4シンボルのコム4:{0,2,1,3}、12シンボルのコム4:{0,2,1,3,0,2,1,3,0,2,1,3}、6シンボルのコム6:{0,3,1,4,2,5}、12シンボルのコム6:{0,3,1,4,2,5,0,3,1,4,2,5}、および12シンボルのコム12:{0,6,3,9,1,7,4,10,2,8,5,11}。
[0101]「PRSリソースセット」は、PRS信号の送信のために使用されるPRSリソースのセットであり、ここで、各PRSリソースはPRSリソースIDを有する。さらに、PRSリソースセット中のPRSリソースは、同じTRPに関連付けられる。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、(TRP IDによって識別される)特定のTRPに関連付けられる。さらに、PRSリソースセット中のPRSリソースは、スロットにわたって、同じ周期性と、共通ミューティングパターン構成と、(「PRS-ResourceRepetitionFactor」などの)同じ反復係数とを有する。周期性は、第1のPRSインスタンスの第1のPRSリソースの第1の反復から、次のPRSインスタンスの同じ第1のPRSリソースの同じ第1の反復までの時間である。周期性は、2^μ*{4,5,8,10,16,20,32,40,64,80,160,320,640,1280,2560,5120,10240}スロットから選択された長さを有し得、μ=0、1、2、3である。反復係数は、{1,2,4,6,8,16,32}スロットから選択された長さを有し得る。
[0102]PRSリソースセット中のPRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビーム(またはビームID)に関連付けられる(ここで、TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。すなわち、PRSリソースセットの各PRSリソースは、異なるビーム上で送信され得、したがって、「PRSリソース」または単に「リソース」は、「ビーム」と呼ばれることもある。これは、TRPと、PRSが送信されるビームとが、UEに知られているかどうかに関するいかなる暗示をも有しないことに留意されたい。
[0103]「PRSインスタンス」または「PRSオケージョン」は、PRSが送信されることが予想される(1つまたは複数の連続するスロットのグループなどの)周期的に反復される時間ウィンドウの1つのインスタンスである。PRSオケージョンは、「PRS測位オケージョン」、「PRS測位インスタンス」、「測位オケージョン」、「測位インスタンス」、「測位反復」、あるいは単に「オケージョン」、「インスタンス」、または「反復」と呼ばれることもある。
[0104](単に「周波数レイヤ」とも呼ばれる)「測位周波数レイヤ」は、いくつかのパラメータについて同じ値を有する1つまたは複数のTRPにわたる1つまたは複数のPRSリソースセットの集合である。詳細には、PRSリソースセットの集合は、同じサブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス(CP)タイプ(PDSCHについてサポートされるすべてのヌメロロジーが、PRSについてもサポートされることを意味する)と、同じポイントAと、ダウンリンクPRS帯域幅の同じ値と、同じ開始PRB(および中心周波数)と、同じコムサイズとを有する。ポイントAパラメータは、パラメータ「ARFCN-ValueNR」(「ARFCN」は、「絶対無線周波数チャネル番号」を表す)の値をとり、送信および受信のために使用される物理無線チャネルのペアを指定する識別子/コードである。ダウンリンクPRS帯域幅は、4つのPRBの粒度(グラニュラリティ granularity)を有し得、最小24個のPRBであり、最大272個のPRBである。現在、最高4つの周波数レイヤが定義されており、最高2つのPRSリソースセットが周波数レイヤごとのTRPごとに構成され得る。
[0105]周波数レイヤの概念はやや、コンポーネントキャリアおよび帯域幅部分(BWP)の概念のようであるが、コンポーネントキャリアおよびBWPが1つの基地局(またはマクロセル基地局およびスモールセル基地局)によって、データチャネルを送信するために使用され、周波数レイヤが、いくつかの(通常3つ以上の)基地局によって、PRSを送信するために使用されることが異なる。UEは、LTE測位プロトコル(LPP)セッション中などに、それの測位能力をネットワークに送るとき、それがサポートすることができる周波数レイヤの数を指示し得る。たとえば、UEは、それが1つまたは4つの測位周波数レイヤをサポートすることができるかどうかを指示し得る。
[0106]図4Bは、無線フレームのダウンリンクスロット内の様々なチャネルの一例を示す。NRでは、チャネル帯域幅またはシステム帯域幅は、複数のBWPに分割される。BWPは、所与のキャリア上の所与のヌメロロジーのための共通RBの連続サブセットから選択されたPRBの連続セットである。概して、ダウンリンクおよびアップリンクにおいて、最大4つのBWPが指定され得る。すなわち、UEは、ダウンリンク上の最高4つのBWP、およびアップリンク上の最高4つのBWPで構成され得る。所与の時間において、1つのBWP(アップリンクまたはダウンリンク)のみがアクティブであり得、これは、UEが、一度に1つのBWP上でのみ、受信または送信し得ることを意味する。ダウンリンク上では、各BWPの帯域幅は、SSBの帯域幅に等しいかまたはそれよりも大きくなるべきであるが、それは、SSBを含んでいることも含んでいないこともある。
[0107]図4Bを参照すると、1次同期信号(PSS)が、サブフレーム/シンボルタイミングと物理レイヤ識別情報とを決定するためにUEによって使用される。2次同期信号(SSS)が、物理レイヤセル識別情報グループ番号と無線フレームタイミングとを決定するためにUEによって使用される。物理レイヤ識別情報および物理レイヤセル識別情報グループ番号に基づいて、UEはPCIを決定することができる。PCIに基づいて、UEは、上述のDL-RSのロケーションを決定することができる。MIBを搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、(SS/PBCHとも呼ばれる)SSBを形成するためにPSSおよびSSSを用いて論理的にグループ化され得る。MIBは、ダウンリンクシステム帯域幅中のRBの数と、システムフレーム番号(SFN)とを提供する。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータと、システム情報ブロック(SIB)などのPBCHを通して送信されないブロードキャストシステム情報と、ページングメッセージとを搬送する。
[0108]物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、1つまたは複数の制御チャネル要素(CCE)内でダウンリンク制御情報(DCI)を搬送し、各CCEは(時間ドメインにおいて複数のシンボルにまたがり得る)1つまたは複数のREグループ(REG)バンドルを含み、各REGバンドルは1つまたは複数のREGを含み、各REGは、周波数ドメインにおける12個のリソース要素(1つのリソースブロック)、および時間ドメインにおける1つのOFDMシンボルに対応する。PDCCH/DCIを搬送するために使用される物理リソースのセットは、NRでは制御リソースセット(CORESET)と呼ばれる。NRでは、PDCCHは単一のCORESETに限定され、それ自体のDMRSとともに送信される。これは、PDCCHのためのUE固有ビームフォーミングを可能にする。
[0109]図4Bの例では、BWPごとに1つのCORESETがあり、CORESETは時間ドメインにおいて3つのシンボルにまたがる(ただし、それは1つまたは2つのシンボルのみであり得る)。システム帯域幅全体を占有するLTE制御チャネルとは異なり、NRでは、PDCCHチャネルは、周波数ドメインにおける固有の領域(すなわち、CORESET)に局在化される。したがって、図4Bに示されているPDCCHの周波数成分は、周波数ドメインにおける単一のBWPよりも小さいものとして示されている。図示されたCORESETは周波数ドメインにおいて連続しているが、それは連続している必要がないことに留意されたい。さらに、CORESETは、時間ドメインにおいて3つよりも少ないシンボルにまたがり得る。
[0110]PDCCH内のDCIは、それぞれ、アップリンク許可およびダウンリンク許可と呼ばれる、アップリンクリソース割振り(永続的および非永続的)に関する情報と、UEに送信されるダウンリンクデータに関する説明とを搬送する。より詳細には、DCIは、ダウンリンクデータチャネル(たとえば、PDSCH)とアップリンクデータチャネル(たとえば、PUSCH)とのためにスケジュールされたリソースを指示する。複数の(たとえば、最高8つの)DCIが、PDCCHにおいて構成され得、これらのDCIは複数のフォーマットのうちの1つを有することができる。たとえば、アップリンクスケジューリングのために、ダウンリンクスケジューリングのために、アップリンク送信電力制御(TPC)のためになど、異なるDCIフォーマットがある。PDCCHは、異なるDCIペイロードサイズまたはコーディングレートに適応するために、1つ、2つ、4つ、8つ、または16個のCCEによってトランスポートされ得る。
[0111]「測位基準信号」および「PRS」という用語は、概して、NRおよびLTEシステムにおいて測位のために使用される固有の基準信号を指すことに留意されたい。しかしながら、本明細書で使用される「測位基準信号」および「PRS」という用語は、限定はしないが、LTEおよびNRにおいて定義されているPRS、TRS、PTRS、CRS、CSI-RS、DMRS、PSS、SSS、SSB、SRS、UL-PRSなど、測位のために使用され得る任意のタイプの基準信号をも指し得る。さらに、「測位基準信号」および「PRS」という用語は、文脈によって別段に規定されていない限り、ダウンリンクまたはアップリンク測位基準信号を指し得る。PRSのタイプをさらに区別することが必要とされる場合、ダウンリンク測位基準信号は、「DL-PRS」と呼ばれることがあり、アップリンク測位基準信号(たとえば、測位用SRS、PTRS)は、「UL-PRS」と呼ばれることがある。さらに、アップリンクとダウンリンクの両方において送信され得る信号(たとえば、DMRS、PTRS)の場合、それらの信号は、方向を区別するために「UL」または「DL」が前に付加され得る。たとえば、「UL-DMRS」は、「DL-DMRS」と弁別され得る。
[0112]さらにDL-PRSに言及すると、DL-PRSは、UEがより多くのネイバリングTRPを検出および測定することを可能にするためのNR測位について定義されている。様々な展開(たとえば、屋内、屋外、サブ6GHz、mmW)を可能にするために、いくつかの構成がサポートされる。さらに、PRSビーム動作をサポートするために、ビーム掃引が、PRSについてサポートされる。以下の表は、NRにおいてサポートされる様々な測位方法のために使用され得る様々なタイプの基準信号を示す。
Figure 2023525700000002
[0113]上述のように、NRは、様々なDL-PRSリソース反復およびビーム掃引オプションをサポートする。(1)反復にわたる受信ビーム掃引と、(2)カバレージ拡張のための利得を合成することと、(3)インスタンス内ミューティングとを含む、DL-PRSリソースの反復のためのいくつかの目的がある。以下の表は、PRS反復を構成するためのパラメータを示す。
Figure 2023525700000003
[0114]図5は、本開示の態様による、異なる時間ギャップを有する例示的なPRSリソースセットの図である。図5の例では、時間が水平方向に表され、周波数が垂直方向に表される。各ブロックは、時間ドメインにおけるスロットと、周波数ドメインにおけるある帯域幅とを表す。
[0115]図5は、2つのDL-PRSリソースセット構成、第1のDL-PRSリソースセット構成510と、第2のDL-PRSリソースセット構成550とを示す。各DL-PRSリソースセット構成510および550は、(「リソース1」、「リソース2」、「リソース3」、および「リソース4」と標示された)4つのPRSリソースを備え、4の反復係数を有する。4の反復係数は、4つのPRSリソースの各々が、DL-PRSリソースセット内で4回反復される(すなわち、4回送信される)ことを意味する。すなわち、DL-PRSリソースセット内で4つのPRSリソースの各々の4つの反復がある。
[0116]DL-PRSリソースセット構成510は、1つのスロットの時間ギャップを有し、これは、PRSリソース(たとえば、「リソース1」)の各反復が、そのPRSリソースの前の反復の後の第1のスロット上で開始することを意味する。したがって、DL-PRSリソースセット構成510によって示されているように、4つのPRSリソースの各々の4つの反復が、一緒にグループ化される。詳細には、PRSリソース「リソース1」の4つの反復が、DL-PRSリソースセット構成510の第1の4つのスロット(すなわち、スロットn~n+3)を占有し、PRSリソース「リソース2」の4つの反復が、第2の4つのスロット(すなわち、スロットn+4~n+7)を占有し、PRSリソース「リソース3」の4つの反復が、第3の4つのスロット(すなわち、スロットn+8~n+11)を占有し、PRSリソース「リソース4」の4つの反復が、最後の4つのスロット(すなわち、スロットn+12~n+15)を占有する。
[0117]対照的に、DL-PRSリソースセット構成550は、4つのスロットの時間ギャップを有し、これは、PRSリソース(たとえば、「リソース2」)の各反復が、そのPRSリソースの前の反復の後の第4のスロット上で開始することを意味する。したがって、DL-PRSリソースセット構成550によって示されているように、4つのPRSリソースの各々の4つの反復が、第4のスロットごとにスケジュールされる。たとえば、PRSリソース「リソース1」の4つの反復が、DL-PRSリソースセット構成550の第1、第5、第9、および第13のスロット(すなわち、スロットn、n+4、n+8、およびn+12)を占有する。
[0118]図5に示されているような、反復されるDL-PRSリソースを含んでいる1つのDL-PRSリソースセットにわたる継続時間は、PRS周期性を超えるべきでないことに留意されたい。さらに、DL-PRSリソースセットを受信/測定するためのUE受信ビーム掃引は指定されず、むしろ、UE実装形態に依存する。
[0119]UEは、適応される必要がある様々なDL-PRS処理およびバッファ能力を有する。たとえば、測定ウィンドウ内のすべてのTRPについて、UEに対して構成されるDL-PRSリソースの最大数に対する制限が定義され得る。さらに、ある最大PRS帯域幅を仮定すると、UEがTミリ秒(ms)ごとに処理することができる、ms単位のDL-PRSシンボルの持続時間が定義され得る。以下の表は、UEの能力を指示する様々なパラメータを示す。
Figure 2023525700000004
[0120]以下の表は、LTEにおけるPRSとNRにおけるPRSとの間の様々な差を示す。
Figure 2023525700000005
[0121]UEは、UEが周波数ドメインにおいて最大PRS帯域幅(たとえば、272PRB)を処理することが可能であると仮定して、UEが(PRS処理ウィンドウと呼ばれる)「T」msごとに処理することができる、ミリ秒単位のDL-PRSシンボルの持続時間「N」を報告する。さらに、測定ウィンドウ内のすべてのTRPについて、UEに対して構成されるDL-PRSリソースの最大数に対する制限が定義される。この制限はまた、UE能力としてシグナリングされ得る。
[0122]UE/gNBタイミング測定(たとえば、DL-RSTD、UE Rx-Tx時間差、UL-RTOA、gNB Tx-Rx時間差など)のための報告粒度が、T=Tckとして定義され、ここで、kは、多くとも「0」の最小値をもつ構成パラメータである。RSTD測位のための測定報告マッピングに言及すると、図6は、RSTD測定を報告するための様々な情報要素(IE)を示す。詳細には、「NR-DL-TDOA-MeasElement-r16」610が、0から「X」の「nr-RSTD-r16」フィールド中に、0から「X」のRSTD測定を含む。「NR-DL-TDOA-MeasElement-r16」610は、「NR-DL-TDOA-AdditionalMeasurements-r16」IE620を指す、「nr-DL-TDOA-AdditionalMeasurements-r16」フィールドをも含む。「NR-DL-TDOA-AdditionalMeasurements-r16」IE620は、各々が「NR-DL-TDOA-AdditionalMeasurementElement-r16」IE630を指す、「NR-DL-TDOA-AdditionalMeasurementElement-r16」フィールドのシーケンスを含む。
[0123]パラメータ「k」が、RSTD測定、Rx-Tx時間差測定などのための報告粒度を表すために使用される。ロケーションサーバ(たとえば、LMF270)は、「k1」と呼ばれる(「k1」とも示される)「k」の推奨値を提供する。UEは、次いで、「k2」と呼ばれる(「k2」とも示される)「k」の値を選択し、選択された値をロケーションサーバに通知する。UE選択パラメータ「k2」とネットワーク推奨値「k1」との間の関係が、決定される必要がある。さらに、RSTD報告およびUE Rx-Tx時間差報告のために、「k1」と「k2」との間の関係、およびFR1中の「k1」および「k2」の範囲が決定される必要がある。
[0124]ロケーションサーバは、PRS帯域幅に関する「k1」の値を適切に設定するべきである。すなわち、PRS帯域幅の増加とともに、「k1」は、より小さい値に設定されるべきであり、その逆も同様である。この理解によれば、UEが選択する値、「k2」は、「k1」に等しいかまたはそれよりも大きくなり得る。たいていのシナリオでは、UEは、ロケーションサーバからの推奨値に従うべきである(すなわち、k1=k2)が、PRS帯域幅がアクティブダウンリンクBWPよりも大きく、適切な測定ギャップ(UEが他の基地局からのPRSを測定することを可能にするために、UEのサービング基地局がその間にUEと通信しない時間期間)が構成されていないか、またはUEによってまだ要求されていない場合、「k1」は、「k2」よりも小さいかまたはそれに等しくなり得る。
[0125]別の考慮事項は、UEが各PRS帯域幅をサポートする限り、UEがそのPRS帯域幅についての正確さ要件を満たすことが予想されることである。したがって、UEは、
Figure 2023525700000006
を満たす「k2」値を使用する必要がある。
[0126]基準PRSリソースまたはリソースセット(たとえば、RSTD測定のための基準TRPからの(1つまたは複数の)PRSリソースまたはリソースセット)の帯域幅と、ネイバーPRSリソースまたはリソースセット(たとえば、RSTD測定のためのネイバーTRPからの(1つまたは複数の)PRSリソースまたはリソースセット)の帯域幅との間の可能な差を考慮するために、2つの帯域幅間の最小値がとられるべきである。さらに、UEは、UE能力に従って、TRPのペアごとに最高4つのDL-RSTD測定を報告するように構成され得、それらのTRPのために構成された、DL-PRS内のDL-PRSリソースまたはDL-PRSリソースセットの異なるペア間の各測定を伴う。これは図6に示されており、ここで、「NR-DL-TDOA-MeasElement-r16」IE610中で報告される測定に加えて、「NR-DL-TDOA-AdditionalMeasurements-r16」IE620中に、最高3つの「NR-DL-TDOA-AdditionalMeasurementElement-r16」フィールドがあり得る。TRPの同じペア上で実施されている最高4つの測定、および同じ報告中のすべてのDL-RSTD測定が、単一の基準タイミングを使用する。
[0127]同じTRPペア上のこれらの(最高4つの)DL-RSTD測定は、異なる測位周波数レイヤに属することができ、したがって、制約は、同じTRPペアの測位周波数レイヤにわたる最小PRS帯域幅に基づくべきである。したがって、本開示は、「k」のロケーションサーバ推奨値(すなわち、「k1」)と、「k」のUE選択値(すなわち、「k2」)との間の関係が、以下のようになることを提案する。
Figure 2023525700000007
ここで、BWPRS,refは基準TRPからのPRSリソースまたはリソースセットの帯域幅であり、BWPRS,neighborは、ネイバーTRP iからのPRSリソースまたはリソースセットであり、iは測位周波数レイヤインデックスであり、Tc=0.5nsであり、Mはオーバーサンプリング係数である。詳細には、Mはすべての測定のための定数であるが、Mはまた、構成可能であり得るか、またはUEがその値を推奨し得る。Mは、帯域、FR1/FR2弁別、および/またはUE能力に依存し得る。たとえば、Mは、{1、2、4、8}のセットから選択され得る。Mが増加するにつれて、「k2」に対する限界が減少し、それにより、粒度が増加する。
[0128]たとえば、上記を仮定すれば、UEは、(「RSTD1」と示される)第1のRSTDを「t2-t1」として、(「RSTD2」と示される)第2のRSTDを「t3-t1」として、(「RSTD3」と示される)第3のRSTDを「t4-t1」として、および(「RSTD4」と示される)第4のRSTDを「t5-t1」として測定し得、ここで、「t1」、「t2」、「t3」、「t4」、および「t5」は、対応するTRPからのPRSの到着時間(ToA)である。この例では、「t2」、「t3」、および「t4」は、「t1」および「t5」とは異なる周波数レイヤ中にあり得、「t1」および「t5」は同じ周波数レイヤ中にあり得る。この場合、すべてのRSTD測定は、「k2」の同じ値を使用することになる。
[0129]次に、Rx-Tx測位のための測定報告マッピングに言及すると、図7および図8は、Rx-Tx時間差測定を報告するための様々な情報要素(IE)を示す。詳細には、「NR-Multi-RTT-MeasElement-r16」710は、1つまたは複数の「nr-UE-RxTxTimeDiff-r16」フィールド中に、いくつかのUE Rx-Tx時間差測定を含む。「NR-Multi-RTT-MeasElement-r16」710は、「NR-Multi-RTT-AdditionalMeasurements-r16」IE720を指す、「nr-Multi-RTT-AdditionalMeasurements-r16」フィールドをも含む。「NR-Multi-RTT-AdditionalMeasurements-r16」IE720は、各々が「NR-Multi-RTT-AdditionalMeasurementElement-r16」IE730を指す、最高3つの「NR-Multi-RTT-AdditionalMeasurementElement-r16」フィールドのシーケンスを含む。図8では、「NR-AdditionalPathList-r16」IE810は、UE Rx-Tx時間差測定のための最高2つの追加の経路を報告するために使用され得る。「NR-AdditionalPathList-r16」IE810中の「NR-AdditionalPath-r16」フィールドは、実際の測定を報告するための「NR-AdditionalPath-r16」IE820を指す。RSTD測定について上記で説明された、ロケーションサーバによって構成された「k」の値(「k1」)と、UEによって選択された「k」の値(「k2」)との間の関係は、UE Rx-Tx時間差測定報告にも適用される。
[0130]同じTRPペアの複数のRx-Tx時間差測定のためのPRSリソースの帯域幅間の可能な差を考慮するために、周波数レイヤにわたる帯域幅間の最小値がとられるべきである。したがって、本開示は、「k」のロケーションサーバ推奨値(「k1」)と、「k」のUE選択値(「k2」)との間の関係が、以下のようになることを提案する。
Figure 2023525700000008
ここで、BWPRSはPRSリソースまたはリソースセットの帯域幅であり、iは測位周波数レイヤインデックスであり、Tc=0.5nsである。
Figure 2023525700000009
の値は、事実上、サンプリング時間であり、Mはオーバーサンプリング係数である。Mはすべての測定のための定数であるべきであるが、Mはまた、構成可能であり得るか、またはUEがその値を推奨し得る。Mはまた、あるいは代替的に、帯域またはFR1/FR2弁別に依存し得る。
[0131]次に、DL-PRS処理能力のために、PRS測定のための測定期間を決定することに言及すると、任意のP msウィンドウ内のms単位のDL-PRSシンボルの持続時間(K)は、タイプ1持続時間計算またはタイプ2持続時間計算によって決定される。タイプ1またはタイプ2は、UE能力として報告される。
[0132]タイプ1持続時間計算は、
Figure 2023525700000010
である。
[0133]タイプ2持続時間計算は、
Figure 2023525700000011
である。
[0134]上式において、Sは、DL-PRSリソースまたはリソースセットの各ペア(ターゲットおよび基準)について提供される、(たとえば、パラメータ「nr-DL-PRS-ExpectedRSTD」によって与えられる)実際の予想されるRSTD、(たとえば、パラメータ「nr-DL-PRS-ExpectedRSTD-Uncertainty」によって与えられる)実際の予想されるRSTD不確実性を考慮した、潜在的DL-PRSリソースを含んでいる、測位周波数レイヤにおけるP msウィンドウ内のサービングセルのスロットのセットである。タイプ1について、
Figure 2023525700000012
は、潜在的PRSシンボルのユニオンをカバーし、スロットs内のPRSシンボル占有率を決定する、サービングセルの整数個のOFDMシンボルに対応するスロットs内のミリ秒単位の最も小さい間隔である。間隔
Figure 2023525700000013
は、DL-PRSリソースまたはリソースセットの各ペア(ターゲットおよび基準)のために提供される、実際の「nr-DL-PRS-ExpectedRSTD」、「nr-DL-PRS-ExpectedRSTD-Uncertainty」を考慮する。
[0135]UE DL-PRS処理能力について、UEは、帯域ごとに(N,T)値の1つの組合せを報告し、ここで、上述のように、「N」は、UEによってサポートされるMHz単位の所与の最大帯域幅「B」について、UEが「T」msごとに処理することができる、ms単位のDL-PRSシンボルの持続時間である。さらに、UEは、新しいパラメータ、UEがスロット中で処理することができるDL-PRSリソースの数を報告し、これは、帯域ごとのSCSごとに報告される。UEがスロット中で処理することができるDL-PRSリソースの報告される数は、{1,2,4,8,12,16,32,64}のセットから選択され得る。
[0136]「N」、「T」、および「B」についての値の以下のセットが、現在サポートされる。「N」についての値は、{0.125,0.25,0.5,1,2,4,8,12,16,20,25,30,35,40,45,50}msのセットから選択され得、「T」についての値は、{8,16,20,30,40,80,160,320,640,1280}msのセットから選択され得、UEによって報告される最大帯域幅(「B」)についての値は、{5,10,20,40,50,80,100,200,400}MHzのセットから選択され得る。
[0137]MHz単位の最大帯域幅についての(N,T)値の報告は、SCSに依存しない。測位周波数レイヤにわたる同時DL-PRS処理のためのUE能力は、現在サポートされない(すなわち、複数の測位周波数レイヤをサポートするUEの場合、UEは、一度に1つの周波数レイヤを処理することが予想される)。DL-PRS処理のためのUE能力は、構成された測定ギャップ、および「X」%以下の測定ギャップ長(MGL)/測定ギャップ反復期間(MGRP)の最大比の場合を仮定して定義される。
[0138]上記で説明されたように、2つのカテゴリー、タイプ1およびタイプ2が、PRS持続時間計算のために定義される。タイプ2では、スロット内の1つのPRSリソースの存在でさえ、それがいくつのシンボルを占有するかにかかわらず、全体のスロット持続時間がPRS持続時間計算について考慮されることを生じる。タイプ1と比較して、タイプ2持続時間計算はより保守的であるが、PRSシンボルがスロット持続時間の大部分を占有するとき、2つのタイプはほぼ同じである。測定持続時間のために、より保守的なタイプ2のみを使用することが、タイプ1およびタイプ2についての2つの別個の定式化を有することよりも好ましいことになる。
[0139]したがって、本開示は、タイプ2PRS持続時間計算に基づいて、RSTD測定期間を定義することを提案する。したがって、タイプ1PRS持続時間計算についてのRSTD測定期間は、タイプ2よりも長くなるべきでない。
[0140]測定期間の基本定式化に到達するために、(1)1つの測位周波数レイヤ、(2)すべての構成されたPRSリソース間の1つの共通PRS周期性、(3)ハンドオーバ(HO)、SSBとの重複、または他の理由によるPRSオケージョンの損失がない、(4)受信ビーム掃引がない(FR1)、および(5)PRSリソースごとに1つのサンプル、が仮定される。
[0141]図9は、本開示の態様による、ミリ秒単位の所与の継続時間にわたるいくつかのDL-PRSリソースの図900である。図9の例では、時間が水平方向に表され、周波数が垂直方向に表される。各ブロックは、時間ドメインにおけるシンボルと、周波数ドメインにおけるある量の帯域幅とを表す。
[0142]図9の例では、各々がスロット(14個のシンボル)内に4の反復係数を有する(異なるハッシングによって弁別された)3つのDL-PRSリソースがある。DL-PRSリソースは、同じまたは異なるDL-PRSリソースセットの一部であり得る。4の反復係数は、3つのPRSリソースの各々が、スロット内で4回反復される(すなわち、4回送信される)ことを意味する。DL-PRSリソースは、1つのシンボルの時間ギャップを有し、これは、PRSリソースの各反復が、そのPRSリソースの前の反復の後の第1のシンボル上で開始することを意味する。したがって、図9に示されているように、3つのPRSリソースの各々の4つの反復が、4つの連続するシンボルにおいて一緒にグループ化される。
[0143]図9の例では、最初の2つのスロット(すなわち、14個のシンボルの最初の2つのグループ)は、PRSオケージョンまたはインスタンスの第1のスロットおよび最後のスロットに対応する。PRSオケージョンの長さは、(「L_PRS」と標示された)LPRSと示される。詳細には、LPRSは、PRSオケージョンの第1のDL-PRSリソースの第1のシンボルから、PRSオケージョンの最後のDL-PRSリソースの最後のシンボルまでの時間である。したがって、図9の例では、LPRSは、LPRSスロット、すなわち、スロット「0」から(「L_PRS-1」と標示された)スロット「LPRS-1」にわたる。
[0144]図9に示されているように、PRS周期性、すなわち、第1のPRSインスタンスの第1のDL-PRSリソースの第1の反復から、次のPRSインスタンスの同じ第1のDL-PRSリソースの同じ第1の反復までの時間は、(「T_PRS」と標示された)TPRSとして表される。したがって、図9の例では、PRSオケージョンは、TPRSスロット、すなわち、スロット「0」から(「T_PRS-1」と標示された)スロット「T_PRS-1」にわたるものとして示されている。
[0145]UEは、「N」(UEが「T」msごとに処理することができる、ミリ秒単位のDL-PRSシンボルの持続時間)と、「T」(UEが持続時間「N」msのDL-PRSを処理することができる、ミリ秒の数)とについてのUEの報告される能力に応じて、スロット中のPRSリソースの1つまたは複数の反復を測定またはサンプリングし得る。そのような測定またはサンプルは、測定インスタンスと呼ばれることもある。LPRSが「N」よりも小さいかまたはそれに等しい場合、UEは、PRSリソースを処理するために「T」msを必要とするにすぎない。他の場合、UEはラウンドロビン様式でPRSリソースを測定する必要があり、測定期間は、「T」と、測定ギャップ期間(MGP)と、TPRSとの最大値によってスケーリングされる。同様に、(
Figure 2023525700000014
と示された)スロット中のPRSリソースの数が、「N」プライム(‘N’ prime)(N’)よりも小さいかまたはそれに等しい場合、UEは、PRSリソースを処理するために「T」msを必要とするにすぎない。他の場合、測定期間は、「N」の場合と同様にスケーリングされる。
[0146]したがって、本開示は、RSTD測定期間を、
Figure 2023525700000015
として定義し、ここで、「N」は、UEによってサポートされるMHz単位の所与の最大帯域幅「B」について、UEが「T」msごとに処理することができる、ミリ秒単位のDL-PRSシンボルの持続時間であり、「N」プライム(N’)は、帯域ごとのSCSごとに報告される、UEがスロット中で処理することができるDL-PRSリソースの数であり、LPRSは、タイプ2持続時間計算に基づいて、最も早いPRSリソースの第1のスロットから、最も遅いPRSリソースの最後のスロットまでの時間として定義されたPRSオケージョン(またはインスタンス)のスパンを表し、
Figure 2023525700000016
は、スロット中の構成されたPRSリソースの数であり、TPRSはPRSの周期性であり、MGPは測定ギャップ期間である。パラメータ
Figure 2023525700000017
は、測定インスタンスの数を定義し、パラメータmax(T,TPRS,MGP)は、帯域幅周期性パラメータである。
[0147]図10は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的な方法1000を示す。一態様では、方法1000はUE(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)によって実施され得る。
[0148]1010において、UEは、ネットワークエンティティ(たとえば、LMF270)から、測位セッション中に測定するための1つまたは複数のPRSリソースの構成を受信し、1つまたは複数のPRSリソースは、PRS周期性TPRSとPRSオケージョン長LPRSとを有する。一態様では、動作1010は、1つまたは複数のWWANトランシーバ310、1つまたは複数のプロセッサ332、メモリ340、および/または測位構成要素342によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
[0149]1020において、UEは、測定期間中に1つまたは複数のPRSリソースを測定し、ここにおいて、測定期間は、UEが処理することが予想される1つまたは複数のPRSリソースの測定インスタンスの数に周期性パラメータを乗算したものに基づき、周期性パラメータは、「T」ミリ秒のPRS処理ウィンドウと、PRS周期性TPRSと、少なくとも1つの測定ギャップの測定ギャップ周期性とに基づく。一態様では、動作1020は、1つまたは複数のWWANトランシーバ310、1つまたは複数のプロセッサ332、メモリ340、および/または測位構成要素342によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
[0150]図11は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的な方法1100を示す。一態様では、方法1100はUE(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)によって実施され得る。
[0151]1110において、UEは、ネットワークエンティティ(たとえば、LMF270)から、測位セッション中に1つまたはPRSリソースの測位測定を報告するための第1の粒度の推奨(たとえば、「k1」)を受信する。一態様では、動作1110は、1つまたは複数のWWANトランシーバ310、1つまたは複数のプロセッサ332、メモリ340、および/または測位構成要素342によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
[0152]1120において、UEは、1つまたは複数のPRSリソースの1つまたは複数の測位測定を実施する。一態様では、動作1120は、1つまたは複数のWWANトランシーバ310、1つまたは複数のプロセッサ332、メモリ340、および/または測位構成要素342によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
[0153]1130において、UEは、第2の粒度(「k2」)における1つまたは複数の測位測定を報告し、ここにおいて、第2の粒度は、第1の粒度よりも小さいかまたはそれに等しく、かつ最小粒度よりも大きいかまたはそれに等しく、最小粒度は、1つまたは複数のPRSリソースに関連するPRS帯域幅パラメータに基づく。一態様では、動作1130は、1つまたは複数のWWANトランシーバ310、1つまたは複数のプロセッサ332、メモリ340、および/または測位構成要素342によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
[0154]諒解されるように、方法1000および1100の技術的利点は、UEがどのくらい長い測定期間を必要とするかに関してロケーションサーバとUEとの間の通信を可能にすることであり、それにより、ロケーションサーバおよび/またはUEが測位プロシージャおよび/または測位測定のレイテンシを決定することを可能にする。
[0155]上記の詳細な説明では、異なる特徴が例にまとめられていることがわかる。開示のこの様式は、例示的な条項が、各条項において明示的に述べられるものよりも多くの特徴を有するという意図として理解されるべきではない。むしろ、本開示の様々な態様は、開示される個々の例示的な条項のすべての特徴よりも少数を含み得る。したがって、以下の条項は、本明細書に組み込まれると見なされるべきであり、各条項はそれ自体によって別個の例として存在することができる。各従属条項は、条項において、他の条項のうちの1つとの特定の組合せを指すことができるが、その従属条項の(1つまたは複数の)態様は、特定の組合せに限定されない。他の例示的な条項が、任意の他の従属条項または独立条項の主題との(1つまたは複数の)従属条項態様の組合せ、あるいは他の従属および独立条項との任意の特徴の組合せをも含むことができることが諒解されよう。本明細書で開示される様々な態様は、特定の組合せ(たとえば、要素を絶縁体と導体の両方として定義することなど、矛盾する態様)が意図されないことが明示的に表されるかまたは容易に推論され得ない限り、これらの組合せを明確に含む。さらに、条項の態様が任意の他の独立条項に含まれ得ることが、その条項がその独立条項に直接従属していない場合でも、同じく意図される。
[0156]実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
[0157]条項1.ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス測位の方法であって、ネットワークエンティティから、測位セッション中に測定するための1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの構成を受信することと、1つまたは複数のPRSリソースが、PRS周期性TPRSとPRSオケージョン長LPRSとを有し;測定期間中に1つまたは複数のPRSリソースを測定することと、ここにおいて、測定期間は、UEが処理することが予想される1つまたは複数のPRSリソースの測定インスタンスの数に周期性パラメータを乗算したものに基づき、周期性パラメータが、「T」ミリ秒のPRS処理ウィンドウと、PRS周期性TPRSと、少なくとも1つの測定ギャップの測定ギャップ周期性とに基づく、を備える、方法。
[0158]条項2.周期性パラメータが、PRS処理ウィンドウと、PRS周期性TPRSと、測定ギャップ周期性との最大値である、条項1に記載の方法。
[0159]条項3.周期性パラメータが、PRS処理ウィンドウと、PRS周期性TPRSと、測定ギャップ周期性との最大値以上である、条項1から2のいずれかに記載の方法。
[0160]条項4.測定インスタンスの数が、PRSオケージョン長LPRSに基づく、条項1から3のいずれかに記載の方法。
[0161]条項5.PRSオケージョン長LPRSは、任意のPRS処理ウィンドウ内のミリ秒単位のPRSシンボルの持続時間を決定するために、タイプ1持続時間計算が使用されるのか、タイプ2持続時間計算が使用されるのかに基づく、条項4に記載の方法。
[0162]条項6.「T」ミリ秒は、最大PRS帯域幅を考慮して、UEがミリ秒単位のPRSシンボルの持続時間「N」を処理することができるミリ秒の数である、条項1から5のいずれかに記載の方法。
[0163]条項7.PRSオケージョン長LPRSが、PRSオケージョンの第1のPRSリソースの第1のシンボルから、PRSオケージョンの最後のPRSリソースの最後のシンボルまでの時間である、条項1から6のいずれかに記載の方法。
[0164]条項8.PRS周期性TPRSが、第1のPRSオケージョンの第1のPRSリソースの第1の反復から、次のPRSオケージョンの第1のPRSリソースの第1の反復までの時間である、条項1から7のいずれかに記載の方法。
[0165]条項9.測定期間が、基準信号時間差(RSTD)測定期間であり、1つまたは複数のPRSリソースが、基準送信受信ポイント(TRP)および少なくとも1つのネイバーTRPによって送信される、条項1から8のいずれかに記載の方法。
[0166]条項10.測定期間が、受信-送信(Rx-Tx)時間差測定期間である、条項1から8のいずれかに記載の方法。
[0167]条項11.ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス測位の方法であって、ネットワークエンティティから、測位セッション中に1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの測位測定を報告するための第1の粒度の推奨を受信することと;1つまたは複数のPRSリソースの1つまたは複数の測位測定を実施することと;第2の粒度における1つまたは複数の測位測定を報告することと、ここにおいて、第2の粒度が、第1の粒度よりも小さいかまたはそれに等しく、かつ最小粒度よりも大きいかまたはそれに等しく、最小粒度が、1つまたは複数のPRSリソースに関連するPRS帯域幅パラメータに基づく、を備える、方法。
[0168]条項12.PRS帯域幅パラメータが、1つまたは複数のPRSリソースの最小帯域幅の逆数を含む、条項11に記載の方法。
[0169]条項13.PRS帯域幅パラメータが、1つまたは複数のPRSリソースが送信される全ての測位周波数レイヤにわたる1つまたは複数のPRSリソースの最小帯域幅を含む、条項11から12のいずれかに記載の方法。
[0170]条項14.PRS帯域幅パラメータが、オーバーサンプリング係数の逆数を含む、条項11から13のいずれかに記載の方法。
[0171]条項15.オーバーサンプリング係数が、ネットワークエンティティによってUEに対して構成される、UEによって推奨される、1つまたは複数のPRSリソースの周波数範囲に基づく、またはUEの能力である、条項14に記載の方法。
[0172]条項16.PRS帯域幅パラメータが、1つまたは複数のPRSリソースの基準PRSリソースと1つまたは複数のPRSリソースの少なくとも1つのネイバーPRSリソースとにわたる1つまたは複数のPRSリソースの最小帯域幅を含む、条項11から15のいずれかに記載の方法。
[0173]条項17.基準PRSリソースが基準送信受信ポイント(TRP)によって送信され、少なくとも1つのネイバーPRSリソースが少なくとも1つのネイバーTRPによって送信される、条項15から16のいずれかに記載の方法。
[0174]条項18.PRS帯域幅パラメータが、1つまたは複数のPRSリソースの帯域幅の逆数の対数関数(logarithmic function)を含む、条項11から17のいずれかに記載の方法。
[0175]条項19.1つまたは複数の測位測定が、1つまたは複数の基準信号時間差(RSTD)測定を備える、条項11から18のいずれかに記載の方法。
[0176]条項20.1つまたは複数の測位測定が、1つまたは複数の受信-送信(Rx-Tx)時間差測定を備える、条項11から19のいずれかに記載の方法。
[0177]条項21.メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、少なくとも1つのプロセッサとが、条項1から20のいずれかに記載の方法を実施するように構成された、装置。
[0178]条項22.条項1から20のいずれかに記載の方法を実施するための手段を備える装置。
[0179]条項23.コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令が、コンピュータまたはプロセッサに条項1から20のいずれかに記載の方法を実施させるための少なくとも1つの命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
[0180]情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
[0181]さらに、本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能に関して上記で説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるのかソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
[0182]本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明される機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
[0183]本明細書で開示される態様に関して説明された方法、シーケンスおよび/またはアルゴリズムは、ハードウェアで直接実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に存在し得る。ASICはユーザ端末(たとえば、UE)中に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として存在し得る。
[0184]1つまたは複数の例示的な態様では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は媒体の定義の中に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[0185]上記の開示は本開示の例示的な態様を示しているが、添付の特許請求の範囲によって定義された本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明された本開示の態様による方法クレームの機能、ステップおよび/またはアクションは、特定の順序で実施される必要がない。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。

Claims (40)

  1. ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス測位の方法であって、
    ネットワークエンティティから、測位セッション中に測定するための1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの構成を受信することと、前記1つまたは複数のPRSリソースは、PRS周期性TPRSとPRSオケージョン長LPRSとを有し、
    測定期間中に前記1つまたは複数のPRSリソースを測定することと、ここにおいて、前記測定期間は、前記UEが処理することが予想される前記1つまたは複数のPRSリソースの測定インスタンスの数に周期性パラメータを乗算したものに基づき、前記周期性パラメータは、「T」ミリ秒のPRS処理ウィンドウと、前記PRS周期性TPRSと、少なくとも1つの測定ギャップの測定ギャップ周期性とに基づく、
    を備える、方法。
  2. 前記周期性パラメータは、前記PRS処理ウィンドウと、前記PRS周期性TPRSと、前記測定ギャップ周期性との最大値である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記周期性パラメータは、前記PRS処理ウィンドウと、前記PRS周期性TPRSと、前記測定ギャップ周期性との最大値以上である、請求項1に記載の方法。
  4. 測定インスタンスの前記数は、前記PRSオケージョン長LPRSに基づく、請求項1に記載の方法。
  5. 前記PRSオケージョン長LPRSは、任意のPRS処理ウィンドウ内のミリ秒単位のPRSシンボルの持続時間を決定するために、タイプ1持続時間計算が使用されるのか、タイプ2持続時間計算が使用されるのかに基づく、請求項4に記載の方法。
  6. 「T」ミリ秒は、最大PRS帯域幅を考慮して前記UEがミリ秒単位のPRSシンボルの持続時間「N」を処理することができるミリ秒の数である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記PRSオケージョン長LPRSは、PRSオケージョンの第1のPRSリソースの第1のシンボルから、前記PRSオケージョンの最後のPRSリソースの最後のシンボルまでの時間である、請求項1に記載の方法。
  8. 前記PRS周期性TPRSは、第1のPRSオケージョンの第1のPRSリソースの第1の反復から、次のPRSオケージョンの前記第1のPRSリソースの前記第1の反復までの時間である、請求項1に記載の方法。
  9. 前記測定期間は、基準信号時間差(RSTD)測定期間であり、
    前記1つまたは複数のPRSリソースは、基準送信受信ポイント(TRP)および少なくとも1つのネイバーTRPによって送信される、
    請求項1に記載の方法。
  10. 前記測定期間は、受信-送信(Rx-Tx)時間差測定期間である、請求項1に記載の方法。
  11. ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス測位の方法であって、
    ネットワークエンティティから、測位セッション中に1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの測位測定を報告するための第1の粒度の推奨を受信することと、
    前記1つまたは複数のPRSリソースの1つまたは複数の測位測定を実施することと、
    第2の粒度における前記1つまたは複数の測位測定を報告することと、ここにおいて、前記第2の粒度は、前記第1の粒度よりも小さいかまたはそれに等しく、かつ最小粒度よりも大きいかまたはそれに等しく、前記最小粒度は、前記1つまたは複数のPRSリソースに関連するPRS帯域幅パラメータに基づく、
    を備える、方法。
  12. 前記PRS帯域幅パラメータは、前記1つまたは複数のPRSリソースの最小帯域幅の逆数を含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記PRS帯域幅パラメータは、前記1つまたは複数のPRSリソースが送信される全ての測位周波数レイヤにわたる前記1つまたは複数のPRSリソースの最小帯域幅を含む、請求項11に記載の方法。
  14. 前記PRS帯域幅パラメータは、オーバーサンプリング係数の逆数を含む、請求項11に記載の方法。
  15. 前記オーバーサンプリング係数は、
    前記ネットワークエンティティによって前記UEに対して構成される、
    前記UEによって推奨される、
    前記1つまたは複数のPRSリソースの周波数範囲に基づく、または
    前記UEの能力である、
    請求項14に記載の方法。
  16. 前記PRS帯域幅パラメータは、前記1つまたは複数のPRSリソースの基準PRSリソースと前記1つまたは複数のPRSリソースの少なくとも1つのネイバーPRSリソースとにわたる前記1つまたは複数のPRSリソースの最小帯域幅を含む、請求項11に記載の方法。
  17. 前記基準PRSリソースは基準送信受信ポイント(TRP)によって送信され、前記少なくとも1つのネイバーPRSリソースは少なくとも1つのネイバーTRPによって送信される、請求項16に記載の方法。
  18. 前記PRS帯域幅パラメータは、前記1つまたは複数のPRSリソースの帯域幅の逆数の対数関数を含む、請求項11に記載の方法。
  19. 前記1つまたは複数の測位測定は、1つまたは複数の基準信号時間差(RSTD)測定を備える、請求項11に記載の方法。
  20. 前記1つまたは複数の測位測定は、1つまたは複数の受信-送信(Rx-Tx)時間差測定を備える、請求項11に記載の方法。
  21. メモリと、
    少なくとも1つのトランシーバと、
    前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
    を備えるユーザ機器(UE)であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティから、測位セッション中に測定するための1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの構成を受信することと、前記1つまたは複数のPRSリソースは、PRS周期性TPRSとPRSオケージョン長LPRSとを有し、
    測定期間中に前記1つまたは複数のPRSリソースを測定することと、ここにおいて、前記測定期間は、前記UEが処理することが予想される前記1つまたは複数のPRSリソースの測定インスタンスの数に周期性パラメータを乗算したものに基づき、前記周期性パラメータは、「T」ミリ秒のPRS処理ウィンドウと、前記PRS周期性TPRSと、少なくとも1つの測定ギャップの測定ギャップ周期性とに基づく、
    を行うように構成された、ユーザ機器(UE)。
  22. 前記周期性パラメータは、前記PRS処理ウィンドウと、前記PRS周期性TPRSと、前記測定ギャップ周期性との最大値である、請求項21に記載のUE。
  23. 前記周期性パラメータは、前記PRS処理ウィンドウと、前記PRS周期性TPRSと、前記測定ギャップ周期性との最大値以上である、請求項21に記載のUE。
  24. 測定インスタンスの前記数は、前記PRSオケージョン長LPRSに基づく、請求項21に記載のUE。
  25. 前記PRSオケージョン長LPRSは、任意のPRS処理ウィンドウ内のミリ秒単位のPRSシンボルの持続時間を決定するために、タイプ1持続時間計算が使用されるのか、タイプ2持続時間計算が使用されるのかに基づく、請求項24に記載のUE。
  26. 「T」ミリ秒は、最大PRS帯域幅を考慮して前記UEがミリ秒単位のPRSシンボルの持続時間「N」を処理することができるミリ秒の数である、請求項21に記載のUE。
  27. 前記PRSオケージョン長LPRSは、PRSオケージョンの第1のPRSリソースの第1のシンボルから、前記PRSオケージョンの最後のPRSリソースの最後のシンボルまでの時間である、請求項21に記載のUE。
  28. 前記PRS周期性TPRSは、第1のPRSオケージョンの第1のPRSリソースの第1の反復から、次のPRSオケージョンの前記第1のPRSリソースの前記第1の反復までの時間である、請求項21に記載のUE。
  29. 前記測定期間は、基準信号時間差(RSTD)測定期間であり、
    前記1つまたは複数のPRSリソースは、基準送信受信ポイント(TRP)および少なくとも1つのネイバーTRPによって送信される、
    請求項21に記載のUE。
  30. 前記測定期間が、受信-送信(Rx-Tx)時間差測定期間である、請求項21に記載のUE。
  31. メモリと、
    少なくとも1つのトランシーバと、
    前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
    を備えるユーザ機器(UE)であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティから、測位セッション中に1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースの測位測定を報告するための第1の粒度の推奨を受信することと、
    前記1つまたは複数のPRSリソースの1つまたは複数の測位測定を実施することと、
    第2の粒度における前記1つまたは複数の測位測定を報告することと、ここにおいて、前記第2の粒度は、前記第1の粒度よりも小さいかまたはそれに等しく、かつ最小粒度よりも大きいかまたはそれに等しく、前記最小粒度は、前記1つまたは複数のPRSリソースに関連するPRS帯域幅パラメータに基づく、
    を行うように構成された、ユーザ機器(UE)。
  32. 前記PRS帯域幅パラメータは、前記1つまたは複数のPRSリソースの最小帯域幅の逆数を含む、請求項31に記載のUE。
  33. 前記PRS帯域幅パラメータは、前記1つまたは複数のPRSリソースが送信される全ての測位周波数レイヤにわたる前記1つまたは複数のPRSリソースの最小帯域幅を含む、請求項31に記載のUE。
  34. 前記PRS帯域幅パラメータは、オーバーサンプリング係数の逆数を含む、請求項31に記載のUE。
  35. 前記オーバーサンプリング係数は、
    前記ネットワークエンティティによって前記UEに対して構成される、
    前記UEによって推奨される、
    前記1つまたは複数のPRSリソースの周波数範囲に基づく、または
    前記UEの能力である、
    請求項34に記載のUE。
  36. 前記PRS帯域幅パラメータは、前記1つまたは複数のPRSリソースの基準PRSリソースと前記1つまたは複数のPRSリソースの少なくとも1つのネイバーPRSリソースとにわたる前記1つまたは複数のPRSリソースの最小帯域幅を含む、請求項31に記載のUE。
  37. 前記基準PRSリソースは基準送信受信ポイント(TRP)によって送信され、前記少なくとも1つのネイバーPRSリソースは少なくとも1つのネイバーTRPによって送信される、請求項36に記載のUE。
  38. 前記PRS帯域幅パラメータは、前記1つまたは複数のPRSリソースの帯域幅の逆数の対数関数を含む、請求項31に記載のUE。
  39. 前記1つまたは複数の測位測定は、1つまたは複数の基準信号時間差(RSTD)測定を備える、請求項31に記載のUE。
  40. 前記1つまたは複数の測位測定は、1つまたは複数の受信-送信(Rx-Tx)時間差測定を備える、請求項31に記載のUE。
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