JP2023546562A - アップリンク測位リソースおよびダウンリンク測位リソースの近接度に基づいた優先度付け - Google Patents
アップリンク測位リソースおよびダウンリンク測位リソースの近接度に基づいた優先度付け Download PDFInfo
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Abstract
ワイヤレス通信のための様々な技法が開示される。一態様では、ユーザ機器(UE302)は、ネットワークエンティティ(306)から、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を受信し得る(608)。UEは、基地局(304)から、サウンディング基準信号(SRS)リソースを識別する第2の情報を受信し得る(610)。UEは、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、第2の情報によって識別される少なくとも1つのSRSリソースに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択し得る(612)。UEは、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために選択されたPRSリソースを使用し得る(618)。別の態様では、ネットワークエンティティは、UEに、PRSリソースを識別する第1の情報を送信し得る。ネットワークエンティティは、UEに、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するためにUEによって使用されることになるPRSリソースの数を指定する第2の情報を送信し得る。
Description
関連出願の相互参照
[0001] 本特許出願は、2020年10月15日に出願された、「PROXIMITY-BASED PRIORITIZATION OF UPLINK AND DOWNLINK POSITIONING RESOURCES」という名称のインド特許出願202021045013の優先権を主張するものであり、インド特許出願202021045013は、本発明の譲受人に譲渡され、参照により明白に本明細書に組み込まれる。
[0001] 本特許出願は、2020年10月15日に出願された、「PROXIMITY-BASED PRIORITIZATION OF UPLINK AND DOWNLINK POSITIONING RESOURCES」という名称のインド特許出願202021045013の優先権を主張するものであり、インド特許出願202021045013は、本発明の譲受人に譲渡され、参照により明白に本明細書に組み込まれる。
[0002] 本開示の態様は、一般に、ワイヤレス測位(wireless positioning)に関する。
[0003] ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)と、(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービスと、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービスと、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))またはWiMax(登録商標))とを含む、様々な世代を通して発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログ高度モバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
[0004] 新無線(NR)と呼ばれる第5世代(5G)ワイヤレス規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度と、より多い数の接続と、より良いカバレージとを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる5G規格は、数万人のユーザの各々に数十メガビット毎秒のデータレートを提供し、オフィスフロア上の数十人の労働者に1ギガビット毎秒のデータレートを提供するように設計されている。大きいセンサー展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく拡張されるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が拡張されるべきであり、レイテンシが大幅に低減されるべきである。
[0005] 以下は、本明細書で開示される1つまたは複数の態様に関係する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する広範な概観と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する主要なまたは重要な要素を識別するか、あるいは特定の態様に関連する範囲を定めるものと見なされるべきではない。したがって、以下の概要は、以下で提示される発明を実施するための形態に先行して、簡略化された形で、本明細書で開示される機構に関係する1つまたは複数の態様に関係するいくつかの概念を提示する唯一の目的を有する。
[0006] 一態様では、ユーザ機器(UE:user equipment)によって実施されるワイヤレス通信(wireless communication)の方法は、ネットワークエンティティ(network entity)から、測位基準信号(PRS:positioning reference signal)リソース(resource)を識別する(identify)第1の情報(first information)を受信することと、基地局(base station)から、サウンディング基準信号(SRS:sounding reference signal)リソースを識別する第2の情報(second information)を受信することと、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、第2の情報によって識別される少なくとも1つのSRSリソースに関するPRS-SRS近接度要件(PRS-SRS proximity requirement)を満たすPRSリソースを選択することと、少なくともUE Rx-Tx測定(UE Rx-Tx measurement)を実施するために選択されたPRSリソースを使用することとを含む。
[0007] 一態様では、ネットワークエンティティによって実施されるワイヤレス通信の方法は、ユーザ機器(UE)に、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を送信することと、UEに、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するためにUEによって使用されることになるPRSリソースの数を指定する第2の情報を送信することとを含む。
[0008] 一態様では、ユーザ機器(UE)は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティから、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を受信することと、少なくとも1つのトランシーバを介して、基地局から、サウンディング基準信号(SRS)リソースを識別する第2の情報を受信することと、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、第2の情報によって識別される少なくとも1つのSRSリソースに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択することと、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために選択されたPRSリソースを使用することとを行うように構成される、を含む。
[0009] 一態様では、ネットワークエンティティは、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)に、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を送信することと、少なくとも1つのトランシーバを介して、UEに、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するためにUEによって使用されることになるPRSリソースの数を指定する第2の情報を送信することとを行うように構成される、を含む。
[0010] 本明細書で開示される態様に関連する他の目的および利点は、添付の図面および発明を実施するための形態に基づいて当業者に明らかになるであろう。
[0011] 添付の図面は、開示される主題の1つまたは複数の態様の例の説明を助けるために提示され、例の限定ではなく、単に例の例示のために提供される。
[0020] 本開示の態様が、説明のために提供される様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面において提供される。本開示の範囲から逸脱することなく、代替態様が考案され得る。さらに、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、本開示のよく知られている要素は詳細に説明されないか、または省略される。
[0021] 上記で説明された従来のシステムおよび方法の技術的な欠点を克服するために、測位基準信号(PRS)のためにユーザ機器(UE)によって使用される帯域幅が動的に調整され得る機構、たとえば、環境状態への応答が、提示される。たとえば、UE受信機は、UEが動作している環境の状態を送信エンティティに指示し得、それに応答して、送信エンティティは、PRS帯域幅を調整し得る。
[0022] 「例示的」および「例」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」または「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきであるとは限らない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明される特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。
[0023] 以下で説明される情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、部分的に特定の適用例、部分的に所望の設計、部分的に対応する技術などに応じて、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
[0024] さらに、多くの態様が、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべき一連のアクションに関して説明される。本明細書で説明される様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実施され得ることを認識されよう。さらに、本明細書で説明される一連のアクションは、実行時に、本明細書で説明される機能をデバイスの関連するプロセッサに実施させるかまたは実施するように命令することになるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で全体として実施されるべきものと見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内に入ることがすべて企図されているいくつかの異なる形態で実施され得る。さらに、本明細書で説明される態様の各々について、任意のそのような態様の対応する形態は、本明細書では、たとえば、説明されるアクションを実施する「ように構成された論理」として説明され得る。
[0025] 本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、いずれかの特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であるかまたは他の方法でそれに限定されることを意図されていない。概して、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、追跡デバイス、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、グラス、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットなど)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であり得る。UEは、モバイルであり得るかまたは(たとえば、いくつかの時間において)固定であり得、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」または「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」(UT)、「モバイルデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、あるいはそれらの変形形態と互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEと接続され得る。もちろん、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、IEEE802.11などに基づく)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワークなどを介したものなど、コアネットワークに、インターネットに、または両方に接続する他の機構もUEに対して可能である。
[0026] 基地局は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作し得、代替的に、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、(gNBまたはgノードBとも呼ばれる)新無線(NR)ノードBなどと呼ばれることがある。基地局は、主に、サポートされるUEのためのデータ、音声、シグナリング接続、またはその様々な組合せをサポートすることを含む、UEによるワイヤレスアクセスをサポートするために使用され得る。いくつかのシステムでは、基地局は、純粋にエッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、それは、追加の制御機能、ネットワーク管理機能、または両方を提供し得る。UEがそれを通して基地局に信号を送ることができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通してUEに信号を送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(DL)または順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネルまたはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことがある。
[0027] 「基地局」という用語は、単一の物理的送信受信ポイント(TRP:transmission-reception point)、またはコロケートされることもされないこともある複数の物理的TRPを指し得る。たとえば、「基地局」という用語が、単一の物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局のセル(またはいくつかのセルセクタ)に対応する基地局のアンテナであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合における)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされない物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替的に、コロケートされない物理的TRPは、UEから測定報告を受信するサービング基地局と、UEがその基準無線周波数(RF)信号(または単に「基準信号」)を測定しているネイバー基地局とであり得る。TRPは、基地局がワイヤレス信号をそこから送信および受信するポイントであるので、本明細書で使用される、基地局からの送信または基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPを指すものとして理解されるべきである。
[0028] UEの測位をサポートするいくつかの実装形態では、基地局は、UEによるワイヤレスアクセスをサポートしないことがある(たとえば、UEのためのデータ、音声、シグナリング接続、またはそれらの様々な組合せをサポートしないことがある)が、代わりに、UEによって測定されるべき基準信号をUEに送信し得、UEによって送信された信号を受信し、測定し得、または両方を行い得る。そのような基地局は、(たとえば、信号をUEに送信するとき)測位ビーコンと呼ばれ、(たとえば、信号をUEから受信し、測定するとき)ロケーション測定ユニットと呼ばれ、または両方の名称で呼ばれることがある。
[0029] 「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通して情報をトランスポートする所与の周波数の電磁波を備える。本明細書で使用される送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝搬特性により、各送信されるRF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なる経路上の同じ送信されるRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。本明細書で使用されるRF信号は、「ワイヤレス信号」と呼ばれるか、あるいは、「信号」という用語がワイヤレス信号またはRF信号を指すことがコンテキストから明らかである場合、単に「信号」と呼ばれることもある。
[0030] 図1は、様々な態様による、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)と呼ばれることもある)ワイヤレス通信システム100は、様々な基地局102と、様々なUE104とを含み得る。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)、スモールセル基地局(低電力セルラー基地局)、または両方を含み得る。一態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに対応するeNB、ng-eNB、もしくは両方、またはワイヤレス通信システム100がNRネットワークに対応するgNB、あるいは両方の組合せを含み得、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含み得る。
[0031] 基地局102は、集合的に無線アクセスネットワーク(RAN)を形成し、バックホールリンク110を通してコアネットワーク108(たとえば、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC))とインターフェースし、コアネットワーク108を通して1つまたは複数のロケーションサーバ(location server)112(コアネットワーク108の一部であり得るかまたはコアネットワーク108の外部にあり得る)へとインターフェースし得る。他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送することと、無線チャネル暗号化および解読と、完全性保護と、ヘッダ圧縮と、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)と、セル間干渉協調と、接続セットアップおよび解放と、負荷分散と、非アクセス層(NAS)メッセージのための分配と、NASノード選択と、同期と、RAN共有と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)と、加入者および機器トレースと、RAN情報管理(RIM)と、ページングと、測位と、警告メッセージの配信とのうちの1つまたは複数に関係する機能を実施し得る。基地局102は、ワイヤードまたはワイヤレスであり得るバックホールリンク114を介して、直接または間接的に(たとえば、EPC/5GCを通して)互いに通信し得る。
[0032] 基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア116に通信カバレージを提供し得る。一態様では、1つまたは複数のセルは、各地理的カバレージエリア116中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」は、(たとえば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、何らかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理的通信エンティティであり、同じまたは異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCI)、仮想セル識別子(VCI)、セルグローバル識別子(CGI))に関連し得る。いくつかの場合には、異なるセルは、異なるタイプのUEにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、またはその他)に従って構成され得る。セルは特定の基地局によってサポートされるので、「セル」という用語は、コンテキストに応じて、論理的通信エンティティと、それをサポートする基地局とのいずれかまたは両方を指し得る。さらに、TRPは一般にセルの物理的送信ポイントであるので、「セル」という用語と「TRP」という用語とは互換的に使用され得る。いくつかの場合には、「セル」という用語は、キャリア周波数が検出され、地理的カバレージエリア116の何らかの部分内の通信のために使用され得る限り、基地局の地理的カバレージエリア(たとえば、セクタ)をも指し得る。
[0033] ネイバリングマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア116は、(たとえば、ハンドオーバ領域において)部分的に重複し得るが、地理的カバレージエリア116のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレージエリア116によってかなり重複され得る。たとえば、スモールセル基地局102’は、1つまたは複数のマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア116とかなり重複するカバレージエリア116’を有し得る。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られ得る。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(CSG)として知られる制限されたグループにサービスを提供し得るホームeNB(HeNB)を含み得る。
[0034] 基地局102とUE104との間の通信リンク118は、UE104から基地局102への(逆方向リンクとも呼ばれる)アップリンク送信、基地局102からUE104への(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク送信、または両方を含み得る。通信リンク118は、空間多重化、ビームフォーミング、送信ダイバーシティ、またはそれらの様々な組合せを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク118は、1つまたは複数のキャリア周波数を通したものであり得る。キャリアの割振りは、ダウンリンクとアップリンクとに関して非対称であり得る(たとえば、ダウンリンクの場合、アップリンクの場合よりも多いまたは少ないキャリアが割り振られ得る)。
[0035] ワイヤレス通信システム100は、無認可周波数スペクトル(たとえば、5GHz)中で通信リンク124を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(STA)122と通信しているWLANアクセスポイント(AP)120をさらに含み得る。無認可周波数スペクトル中で通信するとき、WLAN STA122、WLAN AP120、またはそれらの様々な組合せは、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(CCA)プロシージャまたはリッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャを実施し得る。
[0036] スモールセル基地局102’は、認可周波数スペクトル、無認可周波数スペクトル、または両方の中で動作し得る。無認可周波数スペクトル中で動作するとき、スモールセル基地局102’は、LTEまたはNR技術を採用し、WLAN AP120によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトル中でLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102’は、アクセスネットワークへのカバレージをブーストし、アクセスネットワークの容量を増加させ、または両方を行い得る。無認可スペクトル中のNRは、NR-Uと呼ばれることがある。無認可スペクトル中のLTEは、LTE-U、認可支援アクセス(LAA)、またはMulteFireと呼ばれることがある。
[0037] ワイヤレス通信システム100は、UE128と通信している、ミリメートル波(mmW)周波数中で、近mmW周波数中で、またはそれらの組合せの中で動作し得るmmW基地局126をさらに含み得る。極高周波(EHF)は、電磁スペクトル中のRFの一部である。EHFは、30GHz~300GHzの範囲と、1ミリメートルから10ミリメートルの間の波長とを有する。この帯域中の電波はミリメートル波と呼ばれることがある。近mmWは、100ミリメートルの波長をもつ3GHzの周波数まで下方に延在し得る。超高周波(SHF)帯域は、センチメートル波とも呼ばれる、3GHzから30GHzの間に延在する。mmW/近mmW無線周波数帯域を使用する通信は、高い経路損失と比較的短い範囲とを有する。mmW基地局126とUE128とは、極めて高い経路損失と短い範囲とを補償するために、mmW通信リンク130を介してビームフォーミング(送信、受信、または両方)を利用し得る。さらに、代替構成では、1つまたは複数の基地局102はまた、mmWまたは近mmWとビームフォーミングとを使用して送信し得ることが諒解されよう。したがって、上記の説明は、例にすぎず、本明細書で開示される様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが諒解されよう。
[0038] 送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に集束させるための技法である。旧来、ネットワークノード(たとえば、基地局)がRF信号をブロードキャストするとき、それは、信号をすべての方向に(全方向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングでは、ネットワークノードは、所与のターゲットデバイス(たとえば、UE)が(送信ネットワークノードに対して)どこに位置するかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向に投射し、それにより、(データレートに関して)より高速でより強いRF信号を(1つまたは複数の)受信デバイスに提供する。送信するときにRF信号の方向性を変更するために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つまたは複数の送信機の各々において、RF信号の位相と相対振幅とを制御することができる。たとえば、ネットワークノードは、アンテナを実際に移動させることなしに、異なる方向に向くように「ステアリング」され得るRF波のビームを作成する(「フェーズドアレイ」または「アンテナアレイ」と呼ばれる)アンテナのアレイを使用し得る。特に、送信機からのRF電流は、別個のアンテナからの電波が互いに加算されて所望の方向における放射が増加される一方で、望ましくない方向における放射を打ち消して抑制するように、適正な位相関係とともに個々のアンテナに供給される。
[0039] 送信ビームは擬似コロケートされ得、これは、ネットワークノードの送信アンテナ自体が物理的にコロケートされるか否かにかかわらず、送信ビームが受信機(たとえば、UE)には同じパラメータを有するように見えることを意味する。NRでは、4つのタイプの擬似コロケーション(QCL)関係がある。特に、所与のタイプのQCL関係は、第2のビーム上の第2の基準RF信号に関するいくつかのパラメータが、ソースビーム上のソース基準RF信号に関する情報から導出され得ることを意味する。したがって、ソース基準RF信号がQCLタイプAである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトと、ドップラー拡散と、平均遅延と、遅延拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプBである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトとドップラー拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプCである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトと平均遅延とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプDである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号の空間受信パラメータを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。
[0040] 受信ビームフォーミングでは、受信機は、所与のチャネル上で検出されたRF信号を増幅するために受信ビームを使用する。たとえば、受信機は、特定の方向から受信されるRF信号を増幅する(たとえば、それの利得レベルを増加させる)ために、その方向においてアンテナのアレイの利得設定を増加させ、位相設定を調整し、またはそれらの組合せを行うことができる。したがって、受信機が、ある方向にビームフォーミングすると言われるとき、それは、その方向におけるビーム利得が、他の方向に沿ったビーム利得に対して高いこと、またはその方向におけるビーム利得が、受信機にとって利用可能なすべての他の受信ビームのその方向におけるビーム利得と比較して最も高いことを意味する。これは、その方向から受信されるRF信号のより強い受信信号強度(たとえば、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)など)を生じる。
[0041] 受信ビームは、空間的に関係し得る。空間関係は、第2の基準信号のための送信ビームのためのパラメータが、第1の基準信号のための受信ビームに関する情報から導出され得ることを意味する。たとえば、UEは、1つまたは複数の基準ダウンリンク基準信号(たとえば、測位基準信号(PRS)、狭帯域基準信号(NRS)追跡基準信号(TRS)、位相追跡基準信号(PTRS)、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、同期信号ブロック(SSB)など)を基地局から受信するために特定の受信ビームを使用し得る。UEは、次いで、受信ビームのパラメータに基づいて、その基地局に1つまたは複数のアップリンク基準信号(たとえば、アップリンク測位基準信号(UL-PRS)、サウンディング基準信号(SRS)、復調基準信号(DMRS)、PTRSなど)を送るための送信ビームを形成することができる。
[0042] 「ダウンリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得ることに留意されたい。たとえば、基地局が、UEに基準信号を送信するためにダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームは送信ビームである。しかしながら、UEがダウンリンクビームを形成している場合、それは、ダウンリンク基準信号を受信するための受信ビームである。同様に、「アップリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得る。たとえば、基地局がアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク受信ビームであり、UEがアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク送信ビームである。
[0043] 5Gでは、ワイヤレスノード(たとえば、基地局102/126、UE104/128)が動作する周波数スペクトルは、複数の周波数範囲、FR1(450から6000MHzまで)と、FR2(24250から52600MHzまで)と、FR3(52600MHz超)と、FR4(FR1とFR2との間)とに分割される。5Gなど、マルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは、「1次キャリア」または「アンカーキャリア」または「1次サービングセル」または「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は、「2次キャリア」または「2次サービングセル」または「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションにおいて、アンカーキャリアは、UE104/128と、UE104/128が初期無線リソース制御(RRC)接続確立プロシージャを実施するかまたはRRC接続再確立プロシージャを始動するかのいずれかであるセルとによって利用される1次周波数(たとえば、FR1)上で動作するキャリアである。1次キャリアは、すべての共通でUE固有の制御チャネルを搬送し、認可周波数中のキャリアであり得る(ただし、これは常に当てはまるとは限らない)。2次キャリアは、RRC接続がUE104とアンカーキャリアとの間で確立されると構成され得、追加の無線リソースを提供するために使用され得る、第2の周波数(たとえば、FR2)上で動作するキャリアである。いくつかの場合には、2次キャリアは、無認可周波数中のキャリアであり得る。2次キャリアは、必要なシグナリング情報および信号のみを含んでいることがあり、たとえば、1次アップリンクキャリアと1次ダウンリンクキャリアの両方が典型的にはUE固有であるので、UE固有であるものは、2次キャリア中に存在しないことがある。これは、セル中の異なるUE104/128が、異なるダウンリンク1次キャリアを有し得ることを意味する。同じことが、アップリンク1次キャリアについて当てはまる。ネットワークは、任意の時間に任意のUE104/128の1次キャリアを変更することが可能である。これは、たとえば、異なるキャリアに対する負荷を分散させるために行われる。(PCellであるかSCellであるかにかかわらず)「サービングセル」は、何らかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は、互換的に使用され得る。
[0044] たとえば、まだ図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つは、アンカーキャリア(または「PCell」)であり得、マクロセル基地局102、mmW基地局126、またはそれらの組合せによって利用される他の周波数は、2次キャリア(「SCell」)であり得る。複数のキャリアの同時送信、受信、または両方は、UE104/128がそれのデータ送信レート、受信レート、または両方を著しく増加させることを可能にする。たとえば、マルチキャリアシステムにおける2つの20MHzのアグリゲートされたキャリアは、理論的には、単一の20MHzキャリアによって達成されるものと比較して、データレートの倍増(すなわち、40MHz)につながるであろう。
[0045] ワイヤレス通信システム100は、(「サイドリンク」と呼ばれる)1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE132などの1つまたは複数のUEをさらに含み得る。図1の例では、UE132は、(たとえば、UE132がそれを通してセルラー接続性を間接的に取得し得る)基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとのD2D P2Pリンク134と、(UE132がそれを通してWLANベースインターネット接続性を間接的に取得し得る)WLAN AP120に接続されたWLAN STA122とのD2D P2Pリンク134とを有する。一例では、D2D P2Pリンク134およびD2D P2Pリンク136は、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi(登録商標)-D)、Bluetooth(登録商標)など、任意のよく知られているD2D RATを用いてサポートされ得る。
[0046] ワイヤレス通信システム100は、通信リンク118を介してマクロセル基地局102と通信し得る、mmW通信リンク130を介してmmW基地局126と通信し得る、またはそれらの組合せを行い得る、UE138をさらに含み得る。たとえば、マクロセル基地局102は、UE138のためにPCellと1つまたは複数のSCellとをサポートし得、mmW基地局126は、UE138のために1つまたは複数のSCellをサポートし得る。
[0047] 図2Aは、様々な態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造200を示す。たとえば、(次世代コア(NGC)とも呼ばれる)5GC210は、機能的には、コアネットワークを形成するために協働的に動作する、制御プレーン機能214(たとえば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)、およびユーザプレーン機能212(たとえば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース(NG-U)213と制御プレーンインターフェース(NG-C)215とは、gNB222を5GC210に、特に制御プレーン機能214とユーザプレーン機能212とに接続する。追加の構成では、ng-eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215と、ユーザプレーン機能212へのNG-U213とを介して5GC210に接続され得る。さらに、ng-eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、New RAN220は、1つまたは複数のgNB222のみを有し得るが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかが、UE204(たとえば、図1に示されるUEのいずれか)と通信し得る。別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC210と通信していることがある、ロケーションサーバ112を含み得る。ロケーションサーバ112は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。ロケーションサーバ112は、コアネットワーク、5GC210を介して、インターネット(示されず)を介して、または両方を介して、ロケーションサーバ112に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。さらに、ロケーションサーバ112は、コアネットワークの構成要素に統合され得るか、または代替的にコアネットワークの外部にあり得る。
[0048] 図2Bは、様々な態様による、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250を示す。たとえば、5GC260は、機能的には、コアネットワーク(すなわち、5GC260)を形成するために協働的に動作する、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)264によって提供される制御プレーン機能、ならびにユーザプレーン機能(UPF)262によって提供されるユーザプレーン機能と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース263と制御プレーンインターフェース265とは、ng-eNB224を5GC260に、特にそれぞれUPF262とAMF264とに接続する。追加の構成では、gNB222も、AMF264への制御プレーンインターフェース265と、UPF262へのユーザプレーンインターフェース263とを介して、5GC260に接続され得る。さらに、ng-eNB224は、5GC260へのgNB直接接続性を用いてまたは用いずに、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、New RAN220は、1つまたは複数のgNB222のみを有し得るが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかは、UE204(たとえば、図1に示されたUEのいずれか)と通信し得る。New RAN220の基地局は、N2インターフェースを介してAMF264と、N3インターフェースを介してUPF262と通信する。
[0049] AMF264の機能は、登録管理と、接続管理と、到達可能性管理と、モビリティ管理と、合法的傍受と、UE204とセッション管理機能(SMF)266との間のセッション管理(SM)メッセージのためのトランスポートと、SMメッセージをルーティングするための透過的プロキシサービスと、アクセス認証およびアクセス許可と、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間のショートメッセージサービス(SMS)メッセージのためのトランスポートと、セキュリティアンカー機能(SEAF)とを含む。AMF264はまた、認証サーバ機能(AUSF)(図示せず)およびUE204と対話し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間キーを受信する。UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)加入者識別モジュール(USIM)に基づく認証の場合、AMF264は、AUSFからセキュリティ資料を取り出す。AMF264の機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(SCM)を含む。SCMは、それがアクセスネットワーク固有のキーを導出するために使用するキーをSEAFから受信する。AMF264の機能はまた、規制サービスのためのロケーションサービス管理と、UE204と(ロケーションサーバ112として働く)ロケーション管理機能(LMF:location management function)270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、New RAN220とLMF270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、発展型パケットシステム(EPS)との相互動作のためのEPSベアラ識別子割振りと、UE204モビリティイベント通知とを含む。さらに、AMF264はまた、非3GPP(登録商標)アクセスネットワークのための機能をサポートする。
[0050] UPF262の機能は、(適用可能なとき)RAT内/間モビリティのためのアンカーポイントとして働くことと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータユニット(PDU)セッションポイントとして働くことと、パケットルーティングおよびフォワーディングを提供することと、パケット検査と、ユーザプレーンポリシールール執行(たとえば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)と、合法的傍受(ユーザプレーン収集)と、トラフィック使用報告と、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)ハンドリング(たとえば、アップリンク/ダウンリンクレート執行、ダウンリンクにおける反射性QoSマーキング)と、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)対QoSフローマッピング)と、アップリンクおよびダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキングと、ダウンリンクパケットバッファリングおよびダウンリンクデータ通知トリガリングと、ソースRANノードに1つまたは複数の「終了マーカー」を送ることおよびフォワーディングすることとを含む。UPF262はまた、UE204とセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)(secure user plane location (SUPL) location platform (SLP))272などのロケーションサーバとの間のユーザプレーン上でのロケーションサービスメッセージの転送をサポートし得る。
[0051] SMF266の機能は、セッション管理と、UEインターネットプロトコル(IP)アドレス割振りおよび管理と、ユーザプレーン機能の選択および制御と、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF262におけるトラフィックステアリングの構成と、ポリシー執行およびQoSの一部の制御と、ダウンリンクデータ通知とを含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
[0052] 別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC260と通信していることがある、LMF270を含み得る。LMF270は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。LMF270は、コアネットワーク、5GC260を介して、インターネット(示されず)を介して、または両方を介してLMF270に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。SLP272は、LMF270と同様の機能をサポートし得るが、LMF270は、(たとえば、音声またはデータでなくシグナリングメッセージを伝達することを意図されたインターフェースおよびプロトコルを使用して)制御プレーン上でAMF264、New RAN220、およびUE204と通信し得、SLP272は、(たとえば、伝送制御プロトコル(TCP)および/またはIPのような音声またはデータを搬送することを意図されたプロトコルを使用して)ユーザプレーン上でUE204および外部クライアント(図2Bに図示せず)と通信し得る。
[0053] 一態様では、LMF270、SLP272、または両方は、gNB222またはng-eNB224などの基地局に統合され得る。gNB222またはng-eNB224に統合されるとき、LMF270またはSLP272は、ロケーション管理構成要素(LMC)と呼ばれることがある。しかしながら、本明細書で使用される、LMF270およびSLP272への言及は、LMF270およびSLP272がコアネットワーク(たとえば、5GC260)の構成要素である場合と、LMF270およびSLP272が基地局の構成要素である場合の両方を含む。
[0054] 図3Aと、図3Bと、図3Cとは、本明細書で教示されるファイル送信動作をサポートするために、(本明細書で説明されるUEのいずれかに対応し得る)UE302と、(本明細書で説明される基地局のいずれかに対応し得る)基地局304と、(ロケーションサーバ230とLMF270とを含む、本明細書で説明されるネットワーク機能のいずれかに対応するかまたはそれを実施し得る、あるいは、代替的に、プライベートネットワークなど、図2Aおよび図2Bに示されたNG-RAN220および/または5GC210/260のインフラストラクチャとは無関係であり得る)ネットワークエンティティ306とに組み込まれ得る、(対応するブロックによって表される)いくつかの例示的な構成要素を示す。これらの構成要素は、異なる実装形態では異なるタイプの装置において(たとえば、ASICにおいて、システムオンチップ(SoC)においてなど)実装され得ることが諒解されよう。図示された構成要素は、通信システム中の他の装置にも組み込まれ得る。たとえば、システム中の他の装置は、同様の機能を提供するために説明されるものと同様の構成要素を含み得る。また、所与の装置が、構成要素のうちの1つまたは複数を含んでいることがある。たとえば、装置は、装置が複数のキャリア上で動作し、および/または異なる技術によって通信することを可能にする、複数のトランシーバ構成要素を含み得る。
[0055] UE302と基地局304とは、各々、1つまたは複数のワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ310および350をそれぞれ含み、NRネットワーク、LTEネットワーク、GSMネットワークなど、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワーク(図示せず)を介して通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、調整するための手段、送信するのを控えるための手段など)を提供する。WWANトランシーバ310および350は、各々、当該のワイヤレス通信媒体(たとえば、特定の周波数スペクトル中の時間/周波数リソースの何らかのセット)上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、NR、LTE、GSMなど)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局(たとえば、eNB、gNB)などの他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ316および356に接続され得る。WWANトランシーバ310および350は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、WWANトランシーバ310および350は、それぞれ、信号318および358を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機314および354をそれぞれ含み、それぞれ、信号318および358を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機312および352をそれぞれ含む。
[0056] UE302と基地局304とはまた、各々、少なくともいくつかの場合には、それぞれ、1つまたは複数の短距離ワイヤレストランシーバ320および360を含む。短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ326および366に接続され、当該のワイヤレス通信媒体上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、WiFi、LTE-D、Bluetooth、Zigbee(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、PC5、専用短距離通信(DSRC:dedicated short-range communications)、車両環境用ワイヤレスアクセス(WAVE:wireless access for vehicular environments)、ニアフィールド通信(NFC)など)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局などの他のネットワークノードと通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、調整するための手段、送信するのを控えるための手段など)を提供し得る。短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、それぞれ、信号328および368を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機324および364をそれぞれ含み、それぞれ、信号328および368を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機322および362をそれぞれ含む。特定の例として、短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、WiFiトランシーバ、Bluetoothトランシーバ、Zigbeeおよび/またはZ-Wave(登録商標)トランシーバ、NFCトランシーバ、あるいは車両間(V2V)および/または車両対あらゆるモノ(V2X)トランシーバであり得る。
[0057] UE302と基地局304とはまた、少なくともいくつかの場合には、衛星信号受信機330および370を含む。衛星信号受信機330および370は、1つまたは複数のアンテナ336および376にそれぞれ接続され得、衛星測位/通信信号338および378を受信および/または測定するための手段をそれぞれ提供し得る。衛星信号受信機330および370が衛星測位システム受信機である場合、衛星測位/通信信号338および378は、全地球測位システム(GPS)信号、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)信号、ガリレオ信号、北斗信号、インドの地域ナビゲーション衛星システム(NAVIC)、準天頂衛星システム(QZSS)などであり得る。衛星信号受信機330および370が非地上系ネットワーク(NTN)受信機である場合、衛星測位/通信信号338および378は、5Gネットワークから発信する(たとえば、制御および/またはユーザデータを搬送する)通信信号であり得る。衛星信号受信機330および370は、衛星測位/通信信号338および378をそれぞれ受信および処理するための任意の好適なハードウェアおよび/またはソフトウェアを備え得る。衛星信号受信機330および370は、他のシステムに適宜に情報と動作とを要求し、少なくともいくつかの場合には、それぞれ、任意の好適な衛星測位システムアルゴリズムによって取得された測定値を使用してUE302および基地局304のロケーションを決定するために計算を実施し得る。
[0058] 基地局304とネットワークエンティティ306とは各々、1つまたは複数のネットワークトランシーバ380および390をそれぞれ含み、他のネットワークエンティティ(たとえば、他の基地局304、他のネットワークエンティティ306)と通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段など)を提供する。たとえば、基地局304は、1つまたは複数のワイヤードまたはワイヤレスバックホールリンクを介して他の基地局304またはネットワークエンティティ306と通信するために、1つまたは複数のネットワークトランシーバ380を採用し得る。別の例として、ネットワークエンティティ306は、1つまたは複数のワイヤードまたはワイヤレスバックホールリンクを介して1つまたは複数の基地局304と通信するために、あるいは、1つまたは複数のワイヤードまたはワイヤレスコアネットワークインターフェースを介して他のネットワークエンティティ306と通信するために、1つまたは複数のネットワークトランシーバ390を採用し得る。
[0059] トランシーバは、ワイヤードまたはワイヤレスリンクを介して通信するように構成され得る。(ワイヤードトランシーバであるかワイヤレストランシーバであるかにかかわらず)トランシーバは、送信機回路(たとえば、送信機314、324、354、364)と、受信機回路(たとえば、受信機312、322、352、362)とを含む。送信機は、いくつかの実装形態では、(たとえば、単一のデバイスにおける送信機回路および受信機回路として実施する)集積デバイスであり得、いくつかの実装形態では、別個の送信機回路および別個の受信機回路を備え得、または他の実装形態では、他の方法で実施され得る。ワイヤードトランシーバ(たとえば、いくつかの実装形態では、ネットワークトランシーバ380および390)の送信機回路および受信機回路は、1つまたは複数のワイヤードネットワークインターフェースポートに結合され得る。ワイヤレス送信機回路(たとえば、送信機314、324、354、364)は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置(たとえば、UE302、基地局304)が送信「ビームフォーミング」を実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含むかまたはそれらに結合され得る。同様に、ワイヤレス受信機回路(たとえば、受信機312、322、352、362)は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置(たとえば、UE302、基地局304)が受信ビームフォーミングを実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含むかまたはそれらに結合され得る。一態様では、送信機回路と受信機回路とは、それぞれの装置が、同時に受信と送信の両方を行うのではなく、所与の時間において受信または送信のみを行うことができるように、同じ複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を共有し得る。ワイヤレストランシーバ(たとえば、WWANトランシーバ310および350、短距離ワイヤレストランシーバ320および360)はまた、様々な測定を実施するためのネットワークリッスンモジュール(NLM)などを含み得る。
[0060] 本明細書で使用される様々なワイヤレストランシーバ(たとえば、いくつかの実装形態では、トランシーバ310、320、350、および360、ならびにネットワークトランシーバ380および390)と、ワイヤードトランシーバ(たとえば、いくつかの実装形態では、ネットワークトランシーバ380および390)とは、概して、「トランシーバ」、「少なくとも1つのトランシーバ」、または「1つまたは複数のトランシーバ」として特徴づけられ得る。したがって、特定のトランシーバがワイヤードトランシーバであるのか、ワイヤレストランシーバであるのかは、実施される通信のタイプから推論され得る。たとえば、ネットワークデバイスまたはサーバ間のバックホール通信が、概して、ワイヤードトランシーバを介したシグナリングに関係するが、UE(たとえば、UE302)と基地局(たとえば、基地局304)との間のワイヤレス通信が、概して、ワイヤレストランシーバを介したシグナリングに関係する。
[0061] UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とはまた、本明細書で開示される動作とともに使用され得る他の構成要素を含む。UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、それぞれ、たとえば、ワイヤレス通信に関係する機能を提供するために、および他の処理機能を提供するために、1つまたは複数のプロセッサ332、384および394を含む。プロセッサ332、384、および394は、したがって、決定するための手段、計算するための手段、受信するための手段、送信するための手段、指示するための手段など、処理するための手段を提供し得る。一態様では、プロセッサ332、384、および394は、たとえば、1つまたは複数の汎用プロセッサ、マルチコアプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、ASIC、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、他のプログラマブル論理デバイスまたは処理回路、あるいはそれらの様々な組合せを含み得る。
[0062] UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、情報(たとえば、予約済みリソース、しきい値、パラメータなどを指示する情報)を維持するために、(たとえば、各々メモリデバイスを含む)メモリ340、386、および396をそれぞれ実装するメモリ回路を含む。メモリ340、386、および396は、したがって、記憶するための手段、取り出すための手段、維持するための手段などを提供し得る。いくつかの場合には、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、それぞれ、測位構成要素342、388、および398を含み得る。測位構成要素342、388、および398は、実行されたとき、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれプロセッサ332、384、および394の一部であるかまたはそれらに結合されたハードウェア回路であり得る。他の態様では、測位構成要素342、388、および398は、プロセッサ332、384、および394の外部にあり得る(たとえば、モデム処理システムの一部である、別の処理システムと統合される、など)。代替的に、測位構成要素342、388、および398は、プロセッサ332、384、および394(またはモデム処理システム、別の処理システムなど)によって実行されたとき、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれメモリ340、386、および396に記憶されたメモリモジュールであり得る。図3Aは、たとえば、1つまたは複数のWWANトランシーバ310、メモリ340、1つまたは複数のプロセッサ332、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位構成要素342の可能なロケーションを示す。図3Bは、たとえば、1つまたは複数のWWANトランシーバ350、メモリ386、1つまたは複数のプロセッサ384、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位構成要素388の可能なロケーションを示す。図3Cは、たとえば、1つまたは複数のネットワークトランシーバ390、メモリ396、1つまたは複数のプロセッサ394、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位構成要素398の可能なロケーションを示す。
[0063] UE302は、1つまたは複数のWWANトランシーバ310、1つまたは複数の短距離ワイヤレストランシーバ320、および/または衛星信号受信機330によって受信された信号から導出される動きデータとは無関係である移動および/または配向情報を検知または検出するための手段を提供するために、1つまたは複数のプロセッサ332に結合された1つまたは複数のセンサー344を含み得る。例として、(1つまたは複数の)センサー344は、加速度計(たとえば、マイクロ電気機械システム(MEMS)デバイス)、ジャイロスコープ、地磁気センサー(たとえば、コンパス)、高度計(たとえば、気圧高度計)、および/または任意の他のタイプの移動検出センサーを含み得る。その上、(1つまたは複数の)センサー344は、複数の異なるタイプのデバイスを含み、動き情報を提供するためにそれらの出力を合成し得る。たとえば、(1つまたは複数の)センサー344は、2次元(2D)および/または3次元(3D)座標系における位置を算出する能力を提供するために、多軸加速度計と配向センサーとの組合せを使用し得る。
[0064] さらに、UE302は、ユーザに指示(たとえば、可聴および/または視覚指示)を提供するための手段、および/または(たとえば、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォンなどの検知デバイスのユーザ作動時に)ユーザ入力を受信するための手段を提供するユーザインターフェース346を含む。図示されていないが、基地局304およびネットワークエンティティ306もユーザインターフェースを含み得る。
[0065] より詳細に1つまたは複数のプロセッサ384を参照すると、ダウンリンクにおいて、ネットワークエンティティ306からのIPパケットがプロセッサ384に提供され得る。1つまたは複数のプロセッサ384は、RRCレイヤと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとのための機能を実装し得る。1つまたは複数のプロセッサ384は、システム情報(たとえば、マスタ情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB))のブロードキャスティングと、RRC接続制御(たとえば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続修正、およびRRC接続解放)と、RAT間モビリティと、UE測定報告のための測定構成とに関連するRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)と、ハンドオーバサポート機能とに関連するPDCPレイヤ機能、上位レイヤPDUの転送と、自動再送要求(ARQ)を介した誤り訂正と、RLCサービスデータユニット(SDU)の連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、スケジューリング情報報告と、誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を提供し得る。
[0066] 送信機354と受信機352とは、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1(L1)機能を実装し得る。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上の誤り検出と、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)コーディング/復号と、インターリービングと、レートマッチングと、物理チャネル上へのマッピングと、物理チャネルの変調/復調と、MIMOアンテナ処理とを含み得る。送信機354は、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、多値直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングをハンドリングする。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで、並列ストリームにスプリットされ得る。各ストリームは、次いで、時間ドメインOFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、直交周波数分割多重(OFDM)サブキャリアにマッピングされ、時間および/または周波数ドメインにおいて基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで、逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに合成され得る。OFDMシンボルストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE302によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、1つまたは複数の異なるアンテナ356に提供され得る。送信機354は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0067] UE302において、受信機312は、それのそれぞれの(1つまたは複数の)アンテナ316を通して信号を受信する。受信機312は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を1つまたは複数のプロセッサ332に提供する。送信機314と受信機312とは、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装する。受信機312は、UE302に宛てられた空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実施し得る。複数の空間ストリームがUE302に宛てられた場合、それらは、受信機312によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。受信機312は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用して、OFDMシンボルストリームを時間ドメインから周波数ドメインにコンバートする。周波数ドメイン信号は、OFDM信号の各サブキャリアについて別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと、基準信号とは、基地局304によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器によって算出されたチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上で基地局304によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号およびデインターリーブされる。データと制御信号とは、次いで、レイヤ3(L3)およびレイヤ2(L2)機能を実装する1つまたは複数のプロセッサ332に提供される。
[0068] アップリンクでは、1つまたは複数のプロセッサ332は、コアネットワークからのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。1つまたは複数のプロセッサ332はまた、誤り検出を担当する。
[0069] 基地局304によるダウンリンク送信に関して説明される機能と同様に、1つまたは複数のプロセッサ332は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)獲得と、RRC接続と、測定報告とに関連するRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)とに関連するPDCPレイヤ機能、上位レイヤPDUの転送と、ARQを介した誤り訂正と、RLC SDUの連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、トランスポートブロック(TB)上へのMAC SDUの多重化と、TBからのMAC SDUの逆多重化と、スケジューリング情報報告と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)を介した誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を提供する。
[0070] 基地局304によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、送信機314によって使用され得る。送信機314によって生成された空間ストリームは、(1つまたは複数の)異なるアンテナ316に提供され得る。送信機314は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0071] アップリンク送信は、UE302における受信機機能に関して説明される様式と同様の様式で基地局304において処理される。受信機352は、それのそれぞれの(1つまたは複数の)アンテナ356を通して信号を受信する。受信機352は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を1つまたは複数のプロセッサ384に提供する。
[0072] アップリンクでは、1つまたは複数のプロセッサ384は、UE302からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。1つまたは複数のプロセッサ384からのIPパケットは、コアネットワークに提供され得る。1つまたは複数のプロセッサ384はまた、誤り検出を担当する。
[0073] 便宜上、UE302、基地局304、および/またはネットワークエンティティ306は、図3A、図3B、および図3Cでは、本明細書で説明される様々な例に従って構成され得る様々な構成要素を含むものとして示されている。しかしながら、図示された構成要素は、異なる設計では異なる機能を有し得ることが諒解されよう。特に、図3A~図3C中の様々な構成要素は、代替構成において随意であり、様々な態様が、設計選択、コスト、デバイスの使用、または他の考慮事項により変動し得る構成を含む。たとえば、図3Aの場合、UE302の特定の実装形態が、(1つまたは複数の)WWANトランシーバ310を省略し得る(たとえば、ウェアラブルデバイスまたはタブレットコンピュータまたはPCまたはラップトップが、セルラー能力なしのWi-Fi(登録商標)および/またはBluetooth能力を有し得る)、または(1つまたは複数の)短距離ワイヤレストランシーバ320を省略し得る(たとえば、セルラーのみなど)、または衛星信号受信機330を省略し得る、または(1つまたは複数の)センサー344を省略し得る、などである。別の例では、図3Bの場合、基地局304の特定の実装形態が、(1つまたは複数の)WWANトランシーバ350を省略し得る(たとえば、セルラー能力なしのWi-Fi「ホットスポット」アクセスポイント)、または(1つまたは複数の)短距離ワイヤレストランシーバ360を省略し得る(たとえば、セルラーのみなど)、または衛星信号受信機370を省略し得る、などである。簡潔のために、様々な代替構成の説明は本明細書で提供されないが、当業者に容易に理解可能であろう。
[0074] UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306の様々な構成要素は、それぞれ、データバス334、382、および392を介して互いに通信可能に結合され得る。一態様では、データバス334、382、および392は、それぞれ、UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306の通信インターフェースを形成するか、またはそれらの一部であり得る。たとえば、異なる論理エンティティが同じデバイスにおいて実施される場合(たとえば、同じ基地局304に組み込まれたgNB機能およびロケーションサーバ機能)、データバス334、382、および392は、それらの間の通信を提供し得る。
[0075] 図3A、図3B、および図3Cの構成要素は様々な方法で実装され得る。いくつかの実装形態では、図3A、図3B、および図3Cの構成要素は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサおよび/または(1つまたは複数のプロセッサを含み得る)1つまたは複数のASICなど、1つまたは複数の回路において実装され得る。ここで、各回路は、この機能を提供するために回路によって使用される情報または実行可能コードを記憶するための少なくとも1つのメモリ構成要素を使用し、および/または組み込み得る。たとえば、ブロック310~346によって表される機能の一部または全部は、UE302のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。同様に、ブロック350~388によって表される機能の一部または全部は、基地局304のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。また、ブロック390~398によって表される機能の一部または全部は、ネットワークエンティティ306のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。簡単のために、様々な動作、行為、および/または機能は、本明細書では、「UEによって」、「基地局によって」、「ネットワークエンティティによって」などで実施されるものとして説明される。しかしながら、諒解されるように、そのような動作、行為、および/または機能は、実際は、プロセッサ332、384、394、トランシーバ310、320、350、および360、メモリ340、386、および396、測位構成要素342、388、および398など、UE302、基地局304、ネットワークエンティティ306などの特定の構成要素または構成要素の組合せによって実施され得る。
[0076] いくつかの設計では、ネットワークエンティティ306は、コアネットワーク構成要素として実装され得る。他の設計では、ネットワークエンティティ306は、セルラーネットワークインフラストラクチャ(たとえば、NG RAN220および/または5GC 210/260)のネットワーク事業者または動作とは別個であり得る。たとえば、ネットワークエンティティ306は、基地局304を介して、または基地局304とは無関係に(たとえば、WiFiなどの非セルラー通信リンクを介して)UE302と通信するように構成され得るプライベートネットワークの構成要素であり得る。
[0077] NRは、ダウンリンクベース測位方法と、アップリンクベース測位方法と、ダウンリンクおよびアップリンクベース測位方法とを含む、いくつかのセルラーネットワークベース測位技術をサポートする。ダウンリンクベース測位方法は、LTEにおける観測到着時間差(OTDOA)と、NRにおけるダウンリンク到着時間差(DL-TDOA)と、NRにおけるダウンリンク離脱角度(DL-AoD)とを含む。OTDOAまたはDL-TDOAの測位プロシージャでは、UEは、基準信号時間差(RSTD)または到着時間差(TDOA)測定値と呼ばれる、基地局のペアから受信された基準信号(たとえば、PRS、TRS、狭帯域基準信号(NRS)、CSI-RS、SSBなど)の到着時間(ToA)間の差を測定し、それらを測位エンティティに報告する。より詳細には、UEは、支援データ中で基準基地局(たとえば、サービング基地局)および複数の非基準基地局の識別子を受信する。UEは、次いで、基準基地局と非基準基地局の各々との間のRSTDを測定する。関与する基地局の知られているロケーションとRSTD測定とに基づいて、測位エンティティはUEのロケーションを推定することができる。DL-AoD測位の場合、基地局は、UEのロケーションを推定するためにUEと通信するために使用されるダウンリンク送信ビームの角度と他のチャネル性質(たとえば、信号強度)とを測定する。
[0078] アップリンクベース測位方法は、アップリンク到着時間差(UL-TDOA)とアップリンク到着角度(UL-AoA)とを含む。UL-TDOAは、DL-TDOAと同様であるが、UEによって送信されたアップリンク基準信号(たとえば、SRS)に基づく。UL-AoA測位の場合、基地局は、UEのロケーションを推定するためにUEと通信するために使用されるアップリンク受信ビームの角度と他のチャネル性質(たとえば、利得レベル)とを測定する。
[0079] ダウンリンクおよびアップリンクベース測位方法は、拡張セルID(E-CID)測位と(「マルチセルRTT」とも呼ばれる)マルチラウンドトリップ時間(RTT)測位とを含む。RTTプロシージャでは、イニシエータ(基地局またはUE)が、レスポンダ(UEまたは基地局)にRTT測定信号(たとえば、PRSまたはSRS)を送信し、レスポンダは、イニシエータにRTT応答信号(たとえば、SRSまたはPRS)を返送する。RTT応答信号は、受信-送信(Rx-Tx)測定値と呼ばれる、RTT測定信号のToAとRTT応答信号の送信時間との間の差を含む。イニシエータは、「Tx-Rx」測定値と呼ばれる、RTT測定信号の送信時間とRTT応答信号のToAとの間の差を計算する。イニシエータとレスポンダとの間の(「飛行時間」とも呼ばれる)伝搬時間は、Tx-RxおよびRx-Tx測定値から計算され得る。伝搬時間および光の知られている速度に基づいて、イニシエータとレスポンダとの間の距離が決定され得る。マルチRTT測位の場合、UEは、基地局の知られているロケーションに基づいてそれのロケーションが三角測量されることを可能にするために、複数の基地局とのRTTプロシージャを実施する。RTT方法およびマルチRTT方法は、ロケーション精度を改善するために、UL-AoAおよびDL-AoDなど、他の測位技法と組み合わせられ得る。
[0080] E-CID測位方法は、無線リソース管理(RRM)測定に基づく。E-CIDでは、UEは、サービングセルID、タイミングアドバンス(TA)、ならびに検出されたネイバー基地局の識別子、推定されたタイミング、および信号強度を報告する。次いで、この情報および基地局の知られているロケーションに基づいて、UEのロケーションが推定される。
[0081] 測位動作を支援するために、ロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ112、LMF270、SLP272)は、UEに支援データを提供し得る。たとえば、支援データは、そこから基準信号を測定すべき基地局(または基地局のセル/TRP)の識別子、基準信号構成パラメータ(たとえば、連続する測位スロットの数、測位スロットの周期性、ミューティングシーケンス、周波数ホッピングシーケンス、基準信号識別子(ID)、基準信号帯域幅、スロットオフセットなど)、特定の測位方法に適用可能な他のパラメータ、またはそれらの組合せを含み得る。代替的に、支援データは、(たとえば、周期的にブロードキャストされるオーバーヘッドメッセージ中でなど)基地局自体から直接発信し得る。いくつかの場合には、UEは、支援データを使用せずにそれ自体でネイバーネットワークノードを検出することが可能であり得る。
[0082] ロケーション推定値は、位置推定値、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなど、他の名前で呼ばれることがある。ロケーション推定値は、測地であり、座標(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度)を備え得るか、あるいは、都市のものであり、所在地住所、郵便宛先、またはロケーションの何らかの他の言葉の記述を備え得る。ロケーション推定値はさらに、何らかの他の知られているロケーションに対して定義されるか、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を使用して)定義され得る。ロケーション推定値は、(たとえば、何らかの指定されたまたはデフォルトの信頼性レベルでロケーションが含まれることが予想される面積または体積を含めることによって)予想される誤差または不確実性を含み得る。
[0083] ネットワークノード(たとえば、基地局およびUE)間のダウンリンクおよびアップリンク送信をサポートするために、様々なフレーム構造が使用され得る。
[0084] 図4Aは、態様による、ダウンリンクフレーム構造の一例を示す図400である。
[0085] 図4Bは、態様による、ダウンリンクフレーム構造内のチャネルの一例を示す図430である。他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造、異なるチャネル、または両方を有し得る。
[0086] LTE、および場合によってはNRは、ダウンリンク上ではOFDMを利用し、アップリンク上ではシングルキャリア周波数分割多重(SC-FDM)を利用する。しかしながら、LTEとは異なり、NRはアップリンク上でもOFDMを使用するためのオプションを有する。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K)個の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアはデータで変調され得る。概して、変調シンボルは、OFDMでは周波数ドメインにおいて送られ、SC-FDMでは時間ドメインにおいて送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定であり得、サブキャリアの総数(K)はシステム帯域幅に依存し得る。たとえば、サブキャリアの間隔は15kHzであり得、最小リソース割振り(リソースブロック)は、12個のサブキャリア(または180kHz)であり得る。したがって、公称FFTサイズは、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、それぞれ、128、256、504、1024、または2048に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは1.8MHz(すなわち、6つのリソースブロック)をカバーし得、1.25、2.5、5、10、または20MHzのシステム帯域幅に対して、それぞれ、1つ、2つ、4つ、8つ、または16個のサブバンドがあり得る。
[0087] LTEは、単一のヌメロロジー(サブキャリア間隔、シンボル長など)をサポートする。対照的に、NRは複数のヌメロロジー(μ)をサポートし得、たとえば、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、および240kHzの、またはそれよりも大きいサブキャリア間隔が利用可能であり得る。以下に提供される表1は、異なるNRヌメロロジーのためのいくつかの様々なパラメータを記載する。
[0088] 図4Aおよび図4Bの例では、15kHzのヌメロロジーが使用される。したがって、時間ドメインでは、10ミリ秒(ms)フレームが各々1msの10個の等しいサイズのサブフレームに分割され、各サブフレームは1つのタイムスロットを含む。図4Aおよび図4Bでは、時間は水平方向に(たとえば、X軸上で)表され、時間は左から右に増加し、周波数は垂直方向に(たとえば、Y軸上で)表され、周波数は下から上に増加する(または減少する)。
[0089] タイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットは、周波数ドメインにおける1つまたは複数の(物理RB(PRB)とも呼ばれる)時間並列リソースブロック(RB)を含む。リソースグリッドは、複数のリソース要素(RE)にさらに分割される。REは、時間ドメインにおける1つのシンボル長および周波数ドメインにおける1つのサブキャリアに対応し得る。NRでは、サブフレームは持続時間が1msであり、スロットは時間ドメインにおける14個のシンボルであり、RBは、周波数ドメインにおける12個の連続するサブキャリアと、時間ドメインにおける14個の連続するシンボルとを含む。したがって、NRでは、スロットごとに1つのRBがある。SCSに応じて、NRサブフレームは、14個のシンボル、28個のシンボル、またはそれ以上を有し得、したがって、1個のスロット、2個のスロット、またはそれ以上を有し得る。各REによって搬送されるビット数は変調方式に依存する。
[0090] REのうちのいくつかが、ダウンリンク基準(パイロット)信号(DL-RS)を搬送する。DL-RSは、PRS、TRS、PTRS、CRS、CSI-RS、DMRS、PSS、SSS、SSBなどを含み得る。図4Aは、(「R」と標示された)PRSを搬送するREの例示的なロケーションを示す。
[0091] 「PRSインスタンス」または「PRSオケージョン」は、PRSが送信されることが予想される(たとえば、1つまたは複数の連続するスロットのグループ)周期的に反復される時間ウィンドウの1つのインスタンスである。PRSオケージョンは、「PRS測位オケージョン」、「PRS測位インスタンス」、「測位オケージョン」、「測位インスタンス」、「測位反復」、あるいは単に「オケージョン」、「インスタンス」、または「反復」と呼ばれることもある。
[0092] PRSの送信のために使用されるリソース要素(RE)の集合は、「PRSリソース」と呼ばれる。リソース要素の集合は、周波数ドメインにおいて複数のPRBにまたがることができ、時間ドメインにおいてスロット内の「N」個(たとえば、1つまたは複数)の連続するシンボルにまたがることができる。時間ドメインにおける所与のOFDMシンボルにおいて、PRSリソースは、周波数ドメインにおける連続するPRBを占有する。
[0093] 所与のPRB内のPRSリソースの送信は、特定の(「コム密度(comb density)」とも呼ばれる)コムサイズを有する。コムサイズ「N」は、PRSリソース構成の各シンボル内のサブキャリア間隔(または周波数/トーン間隔)を表す。詳細には、コムサイズ「N」の場合、PRSは、PRBのシンボルのN個目ごとのサブキャリア中で送信される。たとえば、コム4の場合、PRSリソース構成の4番目のシンボルの各々について、4番目ごとのサブキャリア(たとえば、サブキャリア0、4、8)に対応するREが、PRSリソースのPRSを送信するために使用される。現在、コム2、コム4、コム6、およびコム12のコムサイズが、DL-PRSのためにサポートされる。図4Aは、(6つのシンボルにまたがる)コム6のための例示的なPRSリソース構成を示す。すなわち、(「R」と標示された)影付きREのロケーションは、コム6PRSリソース構成を指示する。
[0094] 「PRSリソースセット」は、PRS信号の送信のために使用されるPRSリソースのセットであり、ここで、各PRSリソースはPRSリソースIDを有する。さらに、PRSリソースセット中のPRSリソースは、同じTRPに関連付けられる。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、(TRP IDによって識別される)特定のTRPに関連付けられる。さらに、PRSリソースセット中のPRSリソースは、スロットにわたって、同じ周期性と、共通ミューティングパターン構成と、同じ反復係数(たとえば、PRS-ResourceRepetitionFactor)とを有する。周期性は、第1のPRSインスタンスの第1のPRSリソースの第1の反復から、次のPRSインスタンスの同じ第1のPRSリソースの同じ第1の反復までの時間である。周期性は、2μ・{4,5,8,10,16,20,32,40,64,80,160,320,640,1280,2560,5040,10240}スロットから選択された長さを有し得、μ=0、1、2、3である。反復係数は、{1,2,4,6,8,16,32}スロットから選択された長さを有し得る。
[0095] PRSリソースセット中のPRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビーム(またはビームID)に関連付けられる(ここで、TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。すなわち、PRSリソースセットの各PRSリソースは、異なるビーム上で送信され得、したがって、「PRSリソース」または単に「リソース」は、「ビーム」と呼ばれることもある。これは、TRPと、PRSが送信されるビームとが、UEに知られているかどうかに関するいかなる暗示をも有しないことに留意されたい。
[0096] (単に「周波数レイヤ」とも呼ばれる)「測位周波数レイヤ」は、いくつかのパラメータについて同じ値を有する1つまたは複数のTRPにわたる1つまたは複数のPRSリソースセットの集合である。詳細には、PRSリソースセットの集合は、同じサブキャリア間隔(SCS)およびサイクリックプレフィックス(CP)タイプ(PDSCHについてサポートされるすべてのヌメロロジーが、PRSについてもサポートされることを意味する)と、同じポイントAと、ダウンリンクPRS帯域幅の同じ値と、同じ開始PRB(および中心周波数)と、同じコムサイズとを有する。ポイントAパラメータは、パラメータARFCN-ValueNR(「ARFCN」は、「絶対無線周波数チャネル番号」を表す)の値をとり、送信および受信のために使用される物理無線チャネルのペアを指定する識別子/コードである。ダウンリンクPRS帯域幅は、4つのPRBのグラニュラリティを有し得、最小24個のPRBであり、最大272個のPRBである。現在、最高4つの周波数レイヤが定義されており、最高2つのPRSリソースセットが周波数レイヤごとのTRPごとに構成され得る。
[0097] 周波数レイヤの概念はやや、コンポーネントキャリアおよび帯域幅部分(BWP)の概念のようであるが、コンポーネントキャリアおよびBWPが1つの基地局(またはマクロセル基地局およびスモールセル基地局)によって、データチャネルを送信するために使用され、周波数レイヤが、いくつかの(通常3つ以上の)基地局によって、PRSを送信するために使用されることが異なる。UEは、LTE測位プロトコル(LPP)セッション中などに、それの測位能力をネットワークに送るとき、それがサポートすることができる周波数レイヤの数を指示し得る。たとえば、UEは、それが1つまたは4つの測位周波数レイヤをサポートすることができるかどうかを指示し得る。
[0098] 図4Bは、無線フレームのダウンリンクスロット内の様々なチャネルの一例を示す。NRでは、チャネル帯域幅またはシステム帯域幅は、複数のBWPに分割される。BWPは、所与のキャリア上の所与のヌメロロジーのための共通RBの連続サブセットから選択されたPRBの連続セットである。概して、ダウンリンクおよびアップリンクにおいて、最大4つのBWPが指定され得る。すなわち、UEは、ダウンリンク上の最高4つのBWP、およびアップリンク上の最高4つのBWPで構成され得る。所与の時間において、1つのBWP(アップリンクまたはダウンリンク)のみがアクティブであり得、これは、UEが、一度に1つのBWP上でのみ、受信または送信し得ることを意味する。ダウンリンク上では、各BWPの帯域幅は、SSBの帯域幅に等しいかまたはそれよりも大きくなるべきであるが、それは、SSBを含んでいることも含んでいないこともある。
[0099] 図4Bを参照すると、1次同期信号(PSS)が、サブフレーム/シンボルタイミングと物理レイヤ識別情報とを決定するためにUEによって使用される。2次同期信号(SSS)が、物理レイヤセル識別情報グループ番号と無線フレームタイミングとを決定するためにUEによって使用される。物理レイヤ識別情報および物理レイヤセル識別情報グループ番号に基づいて、UEはPCIを決定することができる。PCIに基づいて、UEは、上述のDL-RSのロケーションを決定することができる。MIBを搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、(SS/PBCHとも呼ばれる)SSBを形成するためにPSSおよびSSSを用いて論理的にグループ化され得る。MIBは、ダウンリンクシステム帯域幅中のRBの数と、システムフレーム番号(SFN)とを提供する。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータと、システム情報ブロック(SIB)などのPBCHを通して送信されないブロードキャストシステム情報と、ページングメッセージとを搬送する。
[0100] 物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、1つまたは複数の制御チャネル要素(CCE)内でダウンリンク制御情報(DCI)を搬送し、各CCEは(時間ドメインにおいて複数のシンボルにまたがり得る)1つまたは複数のREグループ(REG)バンドルを含み、各REGバンドルは1つまたは複数のREGを含み、各REGは、周波数ドメインにおける12個のリソース要素(1つのリソースブロック)、および時間ドメインにおける1つのOFDMシンボルに対応する。PDCCH/DCIを搬送するために使用される物理リソースのセットは、NRでは制御リソースセット(CORESET)と呼ばれる。NRでは、PDCCHは単一のCORESETに限定され、それ自体のDMRSとともに送信される。これは、PDCCHのためのUE固有ビームフォーミングを可能にする。
[0101] 図4Bの例では、BWPごとに1つのCORESETがあり、CORESETは時間ドメインにおいて3つのシンボルにまたがる(ただし、それは1つまたは2つのシンボルのみであり得る)。システム帯域幅全体を占有するLTE制御チャネルとは異なり、NRでは、PDCCHチャネルは、周波数ドメインにおける固有の領域(すなわち、CORESET)に局在化される。したがって、図4Bに示されているPDCCHの周波数成分は、周波数ドメインにおける単一のBWPよりも小さいものとして示されている。図示されたCORESETは周波数ドメインにおいて連続しているが、それは連続している必要がないことに留意されたい。さらに、CORESETは、時間ドメインにおいて3つよりも少ないシンボルにまたがり得る。
[0102] PDCCH内のDCIは、アップリンクリソース割振り(永続的および非永続的)に関する情報と、UEに送信されるダウンリンクデータに関する説明とを搬送する。複数の(たとえば、最高8つの)DCIが、PDCCHにおいて構成され得、これらのDCIは複数のフォーマットのうちの1つを有することができる。たとえば、アップリンクスケジューリングのために、非MIMOダウンリンクスケジューリングのために、MIMOダウンリンクスケジューリングのために、およびアップリンク電力制御のために、異なるDCIフォーマットがある。PDCCHは、異なるDCIペイロードサイズまたはコーディングレートに適応するために、1つ、2つ、4つ、8つ、または16個のCCEによってトランスポートされ得る。
[0103] 測位基準信号は、UEがより多くのネイバーTRPを検出および測定することを可能にするためのNR測位について定義されている。屋内展開、屋外展開、サブ6展開、およびミリメートル波(mmW)展開などの様々な展開を可能にするために、いくつかの構成がサポートされる。UE支援位置計算とUEに基づいた位置計算の両方がサポートされる。
従来のシステムでは、UEは、能力更新においてPRSリソースを処理するその能力を報告し、次いで、測定優先度の減少する順で並べ替えられた、DL-PRSリソースを列挙するネットワークエンティティから(たとえば、ロケーションサーバから)支援データ(AD:assistance data)を受信する。ADは、一般に、UEがハンドリングする処理能力(processing capability)を有するよりも多くのPRSリソースを列挙するので、次いで、取り決め(agreement)によって、UEは、処理するためのリストから最初のN個のPRSリソースを選択し、ここで、Nは、UEがハンドリングすることができるPRSリソースの数である。たとえば、ADは、20個のDL-PRSリソースを列挙し得るが、UEは、それらのうち5つを処理することのみができる。取り決めのとおりに、UEは、処理のために最初の5つのPRSリソースを選択する。ADは、PRS測定に全面的に基づいて、PRSリソースの優先度を付ける(prioritize)。
[0104] しかしながら、Rx-Tx測定を実施するために、UEは、PRS測定とSRS送信の両方を実施しなければならず、正確なRx-Tx測定を得るために、PRSとSRSは、たとえば、UEと基地局との間の可能なクロックドリフト(clock drift)による誤差を最小にするために、時間的に近接している必要がある。現在の規格は、PRSとSRSは時間的に25ミリ秒(msec)以下離れていなければならないと述べているが、他の近接度要件、たとえば、20msec、80msec、160msecなども企図されている。
[0105] 図5は、PRSオケージョン(PRS0、PRS1、およびPRS2)がSRSオケージョン(SRS0およびSRS1)とは異なる期間を有する例示的なシナリオを示す。その結果、いくつかのPRS-SRSペアは、近接度要件を満たさない。図5では、たとえば、ペア{PRS0,SRS0}および{PRS2,SRS1}は近接度要件を満たすが、ペア{PRS1,SRS0}および{PRS1,SRS1}は満たさない。
[0106] 1つの問題は、PRSリソースがロケーションサーバによってUEに提供されるが、SRS構成は、たとえば、無線リソース制御(RRC)メッセージを介して、サービング基地局によってUEに提供されることである。ロケーションサーバは、SRSスケジューリングを認識せず、SRSを考慮せずにPRS測定だけに関するPRSリソースの優先度を付ける。その結果、UEが、上記で説明された取り決めとおりにAD内で定義された最初のN個のPRSリソースを選択するとき、選択されたPRSリソースのうちいくつかは、PRS-SRS近接度要件を満たさないことがある。図5では、たとえば、PRS1は、AD内で定義された最初のN個のPRSリソースに含まれ得るが、PRS1は、近接度要件を満たさず、したがって、Rx-Tx測定に使用されるべきでない。
[0107] この問題に対するいくつかの手法が考慮されている。考慮されている1つの手法は、任意のSRS送信が支援データ中のTRPの各々の少なくとも1つのDL PRSリソースの25ms以内である場合のみ、近接タイミング要件を適用することである。考慮されている別の手法は、測定期間内に少なくとも1つのSRS送信がある場合のみ、近接タイミング要件を適用することである。考慮されているさらに別の手法は、PRSとSRSとの間の時間的分離にかかわらず近接タイミング要件を常に適用するが、PRSを含む無線フレームの受信タイミングとSRSを送信するために使用されるサブフレームとの差を補償することをUEに求めることである。
[0108] これらの手法の各々に関連する欠点がある。最初の2つの手法は、単に満足できない近接度要件の適用を控え、本質的にそれを意味のないものにする。第3の手法は、受信されたPRSと送信されたSRSとの間のタイミング差(timing difference)を追跡および補償するためにUEに追加の負担を課す。
[0109] これらの欠点を克服するために、Rx-Tx測定を実施する改善された方法が本明細書で提示され、この方法では、ADからのPRSリソースは、単にADによって提供されるリストから上位N個のPRSリソースを選択するのではなく、PRS-SRS近接度(proximity)に基づいて選択される。
[0110] 図6は、本開示の態様による、UL測位リソースおよびDL測位リソースの近接度に基づいた優先度付け(proximity-based prioritization)の例示的な方法600を示す。図6は、UE302と、基地局(BS)304と、ネットワークエンティティ(NE)306との間の相互作用を示す信号メッセージ図であり、ネットワークエンティティ306は、ロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ112、LMF270、またはSLP272)であってよい。602において、ネットワークエンティティ306はUE302に能力情報(capability information)を要求し、604において、UEはネットワークエンティティ306に能力情報を提供する。606において、UEはネットワークエンティティに支援データ(assistance data)を要求し、608において、ネットワークエンティティはUE302に支援データを提供する。いくつかの態様では、支援データは、N個のPRSリソースの第1のセット(first set)を識別する情報を含み、パラメータM<Nも含む。PRSリソースの例は、限定はしないが、測位基準信号(PRS)リソース、PRSリソースセット、PRS周波数レイヤ、送信/受信ポイント(TRP)、セル、またはそれらの組合せを含む。
610において、UEは、基地局304から、少なくとも1つのSRSリソースを含む第2のセット(second set)を識別する情報を受信する。この情報は、SRS構成の形態であり得、RRCを介して受信され得る。602、604、606、608、および610における信号メッセージの順序は、限定的ではなく例示的なものであり、すなわち、図6におけるそれらの要素の具体的な順序は変動し得ることが留意される。たとえば、UE302は、SRS構成を受信した後でPRS構成情報を受信し得、その逆も同様である。同様に、UE302は、その情報についての特定の要求に応答して情報を受信し得、または、一方向に、すなわち、それについての特定の要求を作成することなく、その情報を受信し得る。
610において、UEは、基地局304から、少なくとも1つのSRSリソースを含む第2のセット(second set)を識別する情報を受信する。この情報は、SRS構成の形態であり得、RRCを介して受信され得る。602、604、606、608、および610における信号メッセージの順序は、限定的ではなく例示的なものであり、すなわち、図6におけるそれらの要素の具体的な順序は変動し得ることが留意される。たとえば、UE302は、SRS構成を受信した後でPRS構成情報を受信し得、その逆も同様である。同様に、UE302は、その情報についての特定の要求に応答して情報を受信し得、または、一方向に、すなわち、それについての特定の要求を作成することなく、その情報を受信し得る。
[0111] 612において、UE302は、SRSリソースに対する各PRSリソースの近接度に基づいて、PRSリソースを選択する。いくつかの態様では、UE302は、それぞれネットワークエンティティ306および基地局304から受信されたPRS情報およびSRS情報に基づいてUE302が決定することができるSRSリソースから最大許容距離(maximum allowed distance)以内にある-たとえば、近接度しきい値(proximity threshold)以内にある-PRSリソースを選択する。614において、UE302はPRSを受信し、616において、UE302はSRSを送る。図6に示される例では、PRSおよびSRSは近接度しきい値以内であり、そのため618において、UE302は、Rx-Txを計算し、620において、基地局304に、ネットワークエンティティ306に、または両方に、Rx-Txの値を報告する。
[0112] 図7A、図7B、図7C、図7D、および図7Eは、本開示の態様による、アップリンク測位リソースおよびダウンリンク測位リソースの近接度に基づいた優先度付けに関連する例示的なプロセス700の部分を示すフローチャートである。いくつかの実装形態では、図7A~図7Eの1つまたは複数のプロセスブロックは、ユーザ機器(UE)(たとえば、UE104)によって実施され得る。いくつかの実装形態では、図7A~図7Eの1つまたは複数のプロセスブロックは、別のデバイスまたはUEとは別個のもしくはこれを含むデバイスのグループによって実施され得る。さらに、または代替的に、図7A~図7Eの1つまたは複数のプロセスブロックは、(1つまたは複数の)プロセッサ332、メモリ340、(1つまたは複数の)WWANトランシーバ310、(1つまたは複数の)短距離ワイヤレストランシーバ320、衛星信号受信機330、(1つまたは複数の)センサー344、ユーザインターフェース346、および(1つまたは複数の)測位構成要素342などの、UE302の1つまたは複数の構成要素によって実施され得、これら構成要素のうちいずれかまたはすべては、プロセス700の動作を実施するための手段であり得る。
[0113] 図7Aに示されているように、プロセス700は、ネットワークエンティティから、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を受信すること(ブロック702)を含み得る。ブロック702の動作を実施するための手段は、UE302の(1つまたは複数の)プロセッサ332、メモリ340、または(1つまたは複数の)WWANトランシーバ310を含み得る。たとえば、UE302は、(1つまたは複数の)送信機314または(1つまたは複数の)送信機324などのトランシーバを使用して、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を受信し得る。いくつかの態様では、ネットワークエンティティは、ロケーションサーバを備える。いくつかの態様では、ロケーションサーバは、 ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える。
[0114] 図7Aにさらに示されているように、プロセス700は、基地局から、サウンディング基準信号(SRS)リソースを識別する第2の情報を受信すること(ブロック704)を含み得る。ブロック704の動作を実施するための手段は、UE302の(1つまたは複数の)プロセッサ332、メモリ340、または(1つまたは複数の)WWANトランシーバ310を含み得る。たとえば、UE302は、(1つまたは複数の)送信機314または(1つまたは複数の)送信機324などのトランシーバを使用して、サウンディング基準信号(SRS)リソースを識別する第2の情報を受信し得る。いくつかの態様では、基地局は、gノードB(gNB)を備える。
[0115] 図7Aにさらに示されているように、プロセス700は、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、第2の情報によって識別される少なくとも1つのSRSリソースに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択すること(ブロック706)を含み得る。ブロック706の動作を実施するための手段は、UE302の(1つまたは複数の)プロセッサ332、メモリ340、または(1つまたは複数の)WWANトランシーバ310を含み得る。たとえば、UE302は、たとえば、メモリ340に記憶された情報に基づいて、(1つまたは複数の)プロセッサ332または(1つまたは複数の)測位構成要素342を使用して、第2の情報によって識別される少なくとも1つのSRSリソースに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択し得る。いくつかの態様では、第2の情報によって識別されるSRSリソースのうち少なくとも1つに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択することは、最大時間差しきい値(maximum time difference threshold)を超えない、PRSの受信とSRSの送信との間の時間差(time difference)を有するPRSリソースを選択することを備える。
[0116] 図7Aにさらに示されているように、プロセス700は、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために選択されたPRSリソースを使用すること(ブロック708)を含み得る。ブロック708の動作を実施するための手段は、UE302の(1つまたは複数の)プロセッサ332、メモリ340、または(1つまたは複数の)WWANトランシーバ310を含み得る。たとえば、UE302は、(1つまたは複数の)受信機312または(1つまたは複数の)受信機322によって受信された信号と(1つまたは複数の)送信機314または(1つまたは複数の)送信機324によって送信された信号とを使用してUE Rx-Tx測定を実施するとき、選択されたPRSリソースを使用し得る。いくつかの態様では、プロセス700は、基地局に、ネットワークエンティティに、または両方に、Rx-Tx測定の結果を報告することを含む。
[0117] 図7Bに示されているように、いくつかの態様では、第2の情報によって識別される少なくとも1つのSRSリソースに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択すること(ブロック706)は、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、優先度(priority)に従ってPRSリソースのサブセット(subset)を選択すること(ブロック710)と、PRSリソースのサブセットから、第2の情報によって識別されるSRSリソースに対する時間的な近接度(proximity in time)に基づいてPRSリソースを選択すること(ブロック712)とを備える。
[0118] 図7Cに示されているように、いくつかの態様では、優先度に従ってPRSリソースのサブセットを選択すること(ブロック710)は、あらかじめ定義された時間間隔(predefined interval of time)中にUEが処理することができるPRSリソースの最大数(maximum number)Mを決定すること(ブロック714)と、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、PRSリソースのサブセットとしてM個の最も優先度の高いPRSリソース(M highest priority PRS resources)を選択すること(ブロック716)とを備える。
[0119] 図7Dに示されているように、いくつかの態様では、第2の情報によって識別されるSRSリソースのうち少なくとも1つに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択すること(ブロック706)は、第1のセットとして、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、Rx-Tx測定のための使用について考慮されることになるPRSリソースを識別すること(ブロック718)と、第2のセットとして、PRS-SRS近接度要件を満たす1つまたは複数のPRS-SRSリソースペア(PRS-SRS resource pair)を識別すること(ブロック720)と、第3のセット(third set)として、第2のセット内の少なくとも1つのPRS-SRSリソースペアの一部である、第1のセットからのPRSリソースを識別すること(ブロック722)と、第3のセット内のPRSリソースのうちいくつかまたはすべてを選択すること(ブロック724)とを備える。
[0120] 図7Eに示されているように、いくつかの態様では、第3のセット内のPRSリソースのうちいくつかまたはすべてを選択すること(ブロック724)は、あらかじめ定義された時間間隔中にUEが処理することができるPRSリソースの最大数(M)が第3のセット内のPRSリソースの数(N)よりも小さいかどうかを決定すること(ブロック726)を備える。
[0121] UEが、第3のセット内であるよりもあらかじめ定義された時間間隔中に、より多くのPRSリソースを処理することができる場合(すなわち、M>N)、第3のセット内のPRSリソースのうちすべてが選択され(ブロック728)、M個のPRSリソースが選択されるまで追加のPRSリソースが第1のセットから選ばれる(ブロック730)。
[0122] 第3のセットが、あらかじめ定義された時間間隔中にUEが処理することができるよりも多くのPRSリソースを含む場合(すなわち、M<N)、いくつかの態様では、たとえば、PRS-SRS近接度、PRSの優先度などに基づいて、第2のセット内のPRS-SRSリソースペアの優先度が付けられ(ブロック732)、次いで、第2のセット内の最初のM個のPRS-SRSペアからのPRSリソースが選択される(ブロック734)。
[0123] プロセス700は、以下で説明されるおよび/または本明細書の他の場所で説明される1つもしくは複数の他のプロセスに関連した何らかの単一の実装形態または実装形態の何らかの組合せなどの、追加の実装形態を含み得る。図7は、プロセス700の例示的なブロックを示しているが、いくつかの実装形態では、プロセス700は、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または図7に示されているブロックとは異なるように並べられたブロックを含み得る。さらに、または代替的に、プロセス700のブロックのうち2つ以上は、並行して実施され得る。
[0124] 図8は、本開示の態様による、アップリンク測位リソースおよびダウンリンク測位リソースの近接度に基づいた優先度付けに関連する例示的なプロセスのフローチャート800である。いくつかの実装形態では、図8の1つまたは複数のプロセスブロックは、ネットワークエンティティ(たとえば、ロケーションサーバ112、ロケーションサーバ230、LMF270、SLP272)によって実施され得る。いくつかの実装形態では、図8の1つまたは複数のプロセスブロックは、別のデバイスまたはネットワークエンティティとは別個のもしくはこれを含むデバイスのグループによって実施され得る。さらに、または代替的に、図8の1つまたは複数のプロセスブロックは、(1つまたは複数の)プロセッサ394、メモリ396、(1つまたは複数の)ネットワークトランシーバ390、および(1つまたは複数の)測位構成要素398などの、ネットワークエンティティ306の1つまたは複数の構成要素によって実施され得、これら構成要素のうちいずれかまたはすべては、プロセス800の動作を実施するための手段であり得る。
[0125] 図8に示されているように、プロセス800は、ユーザ機器(UE)に、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を送信すること(ブロック802)を含み得る。ブロック802の動作を実施するための手段は、ネットワークエンティティ306の(1つまたは複数の)プロセッサ394、メモリ396、または(1つまたは複数の)ネットワークトランシーバ390を含み得る。たとえば、ネットワークエンティティ306は、(1つまたは複数の)ネットワークトランシーバ390を使用して第1の情報を送信し得る。
[0126] 図8にさらに示されているように、プロセス800は、UEに、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するためにUEによって使用されることになるPRSリソースの数を指定する第2の情報を送信すること(ブロック804)を含み得る。ブロック804の動作を実施するための手段は、ネットワークエンティティ306の(1つまたは複数の)プロセッサ394、メモリ396、または(1つまたは複数の)ネットワークトランシーバ390を含み得る。たとえば、ネットワークエンティティ306は、(1つまたは複数の)ネットワークトランシーバ390を使用して第2の情報を送信し得る。
[0127] プロセス800は、以下で説明されるおよび/または本明細書の他の場所で説明される1つもしくは複数の他のプロセスに関連した何らかの単一の実装形態または実装形態の何らかの組合せなどの、追加の実装形態を含み得る。図8は、プロセス800の例示的なブロックを示しているが、いくつかの実装形態では、プロセス800は、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または図8に示されているブロックとは異なるように並べられたブロックを含み得る。さらに、または代替的に、プロセス800のブロックのうち2つ以上は、並行して実施され得る。
[0128] 上記の詳細な説明では、異なる特徴が例にまとめられていることがわかる。開示のこの様式は、例示的な条項が、各条項において明示的に述べられるものよりも多くの特徴を有するという意図として理解されるべきではない。むしろ、本開示の様々な態様は、開示される個々の例示的な条項のすべての特徴よりも少数を含み得る。したがって、以下の条項は、本明細書に組み込まれると見なされるべきであり、各条項はそれ自体によって別個の例として存在することができる。各従属条項は、条項において、他の条項のうちの1つとの特定の組合せを指すことができるが、その従属条項の(1つまたは複数の)態様は、特定の組合せに限定されない。他の例示的な条項が、任意の他の従属条項または独立条項の主題との(1つまたは複数の)従属条項態様の組合せ、あるいは他の従属および独立条項との任意の特徴の組合せをも含むことができることが諒解されよう。本明細書で開示される様々な態様は、特定の組合せ(たとえば、要素を絶縁体と導体の両方として定義することなど、矛盾する態様)が意図されないことが明示的に表されるかまたは容易に推論され得ない限り、これらの組合せを明確に含む。さらに、条項の態様が任意の他の独立条項に含まれ得ることが、その条項がその独立条項に直接従属していない場合でも、同じく意図される。
[0129] 実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
[0130] 条項1。ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、ネットワークエンティティから、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を受信することと、基地局から、サウンディング基準信号(SRS)リソースを識別する第2の情報を受信することと、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、第2の情報によって識別される少なくとも1つのSRSリソースに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択することと、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために選択されたPRSリソースを使用することとを備える、方法。
[0131] 条項2。第1の情報によって識別されるPRSリソースから、第2の情報によって識別されるSRSリソースのうち少なくとも1つに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択することは、最大時間差しきい値を超えない、PRSの受信とSRSの送信との間の時間差を有するPRSリソースを選択することを備える、条項1に記載の方法。
[0132] 条項3。第1の情報によって識別されるPRSリソースから、第2の情報によって識別される少なくとも1つのSRSリソースに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択することは、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、優先度に従ってPRSリソースのサブセットを選択することと、PRSリソースのサブセットから、第2の情報によって識別されるSRSリソースへの時間的な近接度に基づいてPRSリソースを選択することとを備える、条項1または2に記載の方法。
[0133] 条項4。第1の情報によって識別されるPRSリソースから、優先度に従ってPRSリソースのサブセットを選択することは、あらかじめ規定された時間間隔(a predefined interval of time)の間にUEが処理することができるPRSリソースの最大数Mを決定することと、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、PRSリソースのサブセットとしてM個の最も優先度の高いPRSリソースを選択することとを備える、条項3に記載の方法。
[0134] 条項5。基地局に、ネットワークエンティティに、または両方に、Rx-Tx測定の結果を報告することをさらに備える、条項1から4のいずれかに記載の方法。
[0135] 条項6。第1の情報によって識別されるPRSリソースから、第2の情報によって識別されるSRSリソースのうち少なくとも1つに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択することは、第1のセットとして、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、Rx-Tx測定のための使用について考慮されることになるPRSリソースを識別することと、第2のセットとして、PRS-SRS近接度要件を満たす1つまたは複数のPRS-SRSリソースペアを識別することと、第3のセットとして、第2のセット内の少なくとも1つのPRS-SRSリソースペアの一部である、第1のセットからのPRSリソースを識別することとを備える、条項1から5のいずれかに記載の方法。
[0136] 条項7。第2のセットとして、PRS-SRS近接度要件を満たす1つまたは複数のPRS-SRSリソースペアを識別することは、優先度に従って第2のセット内のPRS-SRSリソースペアの優先度を付けることをさらに備え、ここにおいて、第3のセットとして、第2のセット内の少なくとも1つのPRS-SRSリソースペアの一部である、第1のセットからのPRSリソースを識別することは、あらかじめ定義された時間間隔中にUEが処理することができるPRSリソースの最大数Mを決定することと、第3のセットが、Mよりも大きいかまたはそれに等しい数のPRSリソースを含んでいると決定すると、第3のセット内の最初のM個のPRSリソースを選択することと、第3のセットが、Mよりも小さい数LのPRSリソースを含んでいると決定すると、第3のセット内のPRSリソースを選択し、第1のセットからの追加のM-L個のPRSリソースを使用することとを備える、条項6に記載の方法。
[0137] 条項8。ネットワークエンティティはロケーションサーバを備える、条項1から7のいずれかに記載の方法。
[0138] 条項9。ロケーションサーバは、 ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、条項8に記載の方法。
[0139] 条項10。基地局はgノードB(gNB)を備える、条項1から9のいずれかに記載の方法。
[0140] 条項11。ネットワークエンティティによって実施されるワイヤレス通信の方法であって、ユーザ機器(UE)に、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を送信することと、UEに、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するためにUEによって使用されることになるPRSリソースの数を指定する第2の情報を送信することとを備える、方法。
[0141] 条項12。ネットワークエンティティはロケーションサーバを備える、条項11に記載の方法。
[0142] 条項13。ロケーションサーバは、 ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、請求項12に記載の方法。
[0143] 条項14。ユーザ機器(UE)であって、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティから、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を受信することと、少なくとも1つのトランシーバを介して、基地局から、サウンディング基準信号(SRS)リソースを識別する第2の情報を受信することと、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、第2の情報によって識別される少なくとも1つのSRSリソースに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択することと、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために選択されたPRSリソースを使用することとを行うように構成される、を備える、UE。
[0144] 条項15。第1の情報によって識別されるPRSリソースから、第2の情報によって識別されるSRSリソースのうち少なくとも1つに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択するために、少なくとも1つのプロセッサは、最大時間差しきい値を超えない、PRSの受信とSRSの送信との間の時間差を有するPRSリソースを選択するように構成される、条項14に記載のUE。
[0145] 条項16。第1の情報によって識別されるPRSリソースから、第2の情報によって識別される少なくとも1つのSRSリソースに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択するために、少なくとも1つのプロセッサは、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、優先度に従ってPRSリソースのサブセットを選択することと、PRSリソースのサブセットから、第2の情報によって識別されるSRSリソースへの時間的な近接度に基づいてPRSリソースを選択することとを行うように構成される、条項14または15に記載のUE。
[0146] 条項17。第1の情報によって識別されるPRSリソースから、優先度に従ってPRSリソースのサブセットを選択することは、あらかじめ規定された時間間隔の間にUEが処理することができるPRSリソースの最大数Mを決定することと、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、PRSリソースのサブセットとしてM個の最も優先度の高いPRSリソースを選択することとを備える、条項16に記載のUE。
[0147] 条項18。少なくとも1つのプロセッサは、基地局に、ネットワークエンティティに、または両方に、Rx-Tx測定の結果を報告するようにさらに構成される、条項14から17のいずれかに記載のUE。
[0148] 条項19。第1の情報によって識別されるPRSリソースから、第2の情報によって識別されるSRSリソースのうち少なくとも1つに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択するために、少なくとも1つのプロセッサは、第1のセットとして、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、Rx-Tx測定のための使用について考慮されることになるPRSリソースを識別することと、第2のセットとして、PRS-SRS近接度要件を満たす1つまたは複数のPRS-SRSリソースペアを識別することと、第3のセットとして、第2のセット内の少なくとも1つのPRS-SRSリソースペアの一部である、第1のセットからのPRSリソースを識別することとを行うように構成される、条項14から18のいずれかに記載のUE。
[0149] 条項20。第2のセットとして、PRS-SRS近接度要件を満たす1つまたは複数のPRS-SRSリソースペアを識別するために、少なくとも1つのプロセッサは、近接度に従って第2のセット内のPRS-SRSリソースペアの優先度を付けるように構成され、ここにおいて、第3のセットとして、第2のセット内の少なくとも1つのPRS-SRSリソースペアの一部である、第1のセットからのPRSリソースを識別するために、少なくとも1つのプロセッサは、あらかじめ定義された時間間隔中にUEが処理することができるPRSリソースの最大数Mを決定することと、第3のセットが、Mよりも大きいかまたはそれに等しい数のPRSリソースを含んでいると決定すると、第3のセット内の最初のM個のPRSリソースを選択することと、第3のセットが、Mよりも小さい数LのPRSリソースを含んでいると決定すると、第3のセット内のPRSリソースを選択し、第1のセットからの追加のM-L個のPRSリソースを使用することとを行うように構成される、条項19に記載のUE。
[0150] 条項21。ネットワークエンティティはロケーションサーバを備える、条項14から20のいずれかに記載のUE。
[0151] 条項22。ロケーションサーバは、 ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、条項21に記載のUE。
[0152] 条項23。基地局はgノードB(gNB)を備える、条項14から22のいずれかに記載のUE。
[0153] 条項24。メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)に、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を送信することと、少なくとも1つのトランシーバを介して、UEに、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するためにUEによって使用されることになるPRSリソースの数を指定する第2の情報を送信することとを行うように構成される、を備えるネットワークエンティティ。
[0154] 条項25。ネットワークエンティティはロケーションサーバを備える、条項24に記載のネットワークエンティティ。
[0155] 条項26。ロケーションサーバは、 ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、条項25に記載のネットワークエンティティ。
[0156] 条項27。ユーザ機器(UE)であって、ネットワークエンティティから、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を受信するための手段と、基地局から、サウンディング基準信号(SRS)リソースを識別する第2の情報を受信するための手段と、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、第2の情報によって識別される少なくとも1つのSRSリソースに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択するための手段と、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために選択されたPRSリソースを使用するための手段とを備える、UE。
[0157] 条項28。第1の情報によって識別されるPRSリソースから、第2の情報によって識別されるSRSリソースのうち少なくとも1つに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択するための手段は、最大時間差しきい値を超えない、PRSの受信とSRSの送信との間の時間差を有するPRSリソースを選択するための手段を備える、条項27に記載のUE。
[0158] 条項29。第1の情報によって識別されるPRSリソースから、第2の情報によって識別される少なくとも1つのSRSリソースに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択するための手段は、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、優先度に従ってPRSリソースのサブセットを選択するための手段と、PRSリソースのサブセットから、第2の情報によって識別されるSRSリソースへの時間的な近接度に基づいてPRSリソースを選択するための手段とを備える、条項27または28に記載の方法。
[0159] 条項30。第1の情報によって識別されるPRSリソースから、優先度に従ってPRSリソースのサブセットを選択するための手段は、あらかじめ規定された時間間隔の間にUEが処理することができるPRSリソースの最大数Mを決定するための手段と、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、PRSリソースのサブセットとしてM個の最も優先度の高いPRSリソースを選択するための手段とを備える、条項29に記載のUE。
[0160] 条項31。基地局に、ネットワークエンティティに、または両方に、Rx-Tx測定の結果を報告することをさらに備える、条項27から30のいずれかに記載のUE。
[0161] 条項32。第1の情報によって識別されるPRSリソースから、第2の情報によって識別されるSRSリソースのうち少なくとも1つに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択するための手段は、第1のセットとして、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、Rx-Tx測定のための使用について考慮されることになるPRSリソースを識別するための手段と、第2のセットとして、PRS-SRS近接度要件を満たす1つまたは複数のPRS-SRSリソースペアを識別するための手段と、第3のセットとして、第2のセット内の少なくとも1つのPRS-SRSリソースペアの一部である、第1のセットからのPRSリソースを識別するための手段とを備える、条項27から31のいずれかに記載のUE。
[0162] 条項33。第2のセットとして、PRS-SRS近接度要件を満たす1つまたは複数のPRS-SRSリソースペアを識別するための手段は、近接度に従って第2のセット内のPRS-SRSリソースペアの優先度を付けるための手段をさらに備え、ここにおいて、第3のセットとして、第2のセット内の少なくとも1つのPRS-SRSリソースペアの一部である、第1のセットからのPRSリソースを識別するための手段は、あらかじめ定義された時間間隔中にUEが処理することができるPRSリソースの最大数Mを決定するための手段と、第3のセットが、Mよりも大きいかまたはそれに等しい数のPRSリソースを含んでいると決定すると、第3のセット内の最初のM個のPRSリソースを選択するための手段と、第3のセットが、Mよりも小さい数LのPRSリソースを含んでいると決定すると、第3のセット内のPRSリソースを選択し、第1のセットからの追加のM-L個のPRSリソースを使用するための手段とを備える、条項32に記載のUE。
[0163] 条項34。ネットワークエンティティはロケーションサーバを備える、条項27から33のいずれかに記載のUE。
[0164] 条項35。ロケーションサーバは、 ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、条項34に記載のUE。
[0165] 条項36。基地局はgノードB(gNB)を備える、条項27から35のいずれかに記載のUE。
[0166] 条項37。ユーザ機器(UE)に、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を送信するための手段と、UEに、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するためにUEによって使用されることになるPRSリソースの数を指定する第2の情報を送信するための手段とを備えるネットワークエンティティ。
[0167] 条項38。ネットワークエンティティはロケーションサーバを備える、条項37に記載のネットワークエンティティ。
[0168] 条項39。ロケーションサーバは、 ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、条項38に記載のネットワークエンティティ。
[0169] 条項40。ユーザ機器(UE)によって実行されるとき、UEに、ネットワークエンティティから、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を受信することと、基地局から、サウンディング基準信号(SRS)リソースを識別する第2の情報を受信することと、第1の情報によって識別されるPRSリソースから、第2の情報によって識別される少なくとも1つのSRSリソースに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択することと、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために選択されたPRSリソースを使用することとを行わせるコンピュータ実行可能命令(computer-executable instruction)を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer-readable medium)。
[0170] 条項41。ネットワークエンティティによって実行されるとき、ネットワークエンティティに、ユーザ機器(UE)に、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を送信することと、UEに、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するためにUEによって使用されることになるPRSリソースの数を指定する第2の情報を送信することとを行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
[0171] 条項42。メモリと、トランシーバと、メモリおよびトランシーバに通信可能に結合されたプロセッサと、メモリ、トランシーバ、およびプロセッサは、条項1から13のいずれかに記載の方法を実施するように構成される、を備える、装置。
[0172] 条項43。条項1から13のいずれかに記載の方法を実施するための手段を備える装置。
[0173] 条項44。コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、コンピュータまたはプロセッサに条項1から13のいずれかに記載の方法を実施させるための少なくとも1つの命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
[0174] 他の態様は、限定はしないが、以下を含む。
[0175] 一態様では、ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法は、ネットワークエンティティから、測位基準信号(PRS)リソースを識別する情報を受信することと、基地局から、サウンディング基準信号(SRS)リソースを識別する情報を受信することと、SRSリソースに対する時間的な近接度に基づいてPRSリソースを選択することと、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために選択されたPRSリソースを使用することとを含む。
[0176] いくつかの態様では、基地局に、ネットワークエンティティに、または両方に、Rx-Tx測定の結果を報告すること。
[0177] いくつかの態様では、方法は、PRSリソースを識別する情報を受信することは、N個の測位基準信号(PRS)リソースの第1のセットを識別する情報と、パラメータM<Nとを受信することを備え、SRSリソースを識別する情報を受信することは、少なくとも1つのサウンディング基準信号(SRS)リソースの第2のセットを識別する情報を受信することを備え、SRSリソースに対する近接度に基づいてPRSリソースを選択することは、第1のセットおよび第2のセットから、PRS-SRS近接度要件を満たすL個のPRS-SRSリソースペアの第3のセットを識別することと、N個のPRSリソースの第1のセットから、Rx-Tx測定のための使用について考慮されることになるM個のPRSリソースの第4のセットを定義することと、第5のセットとして、そのPRSリソースが第4のセットのメンバである第3のセットからPRS-SRSペアを識別することとを備え、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために選択されたPRSリソースを使用することは、Rx-Tx測定のために第5のセットを使用することを備える、を含む。
[0178] いくつかの態様では、PRS-SRS近接度要件は、PRSの受信とSRSの送信との間の最大時間差を備える。
[0179] いくつかの態様では、最大時間差は、+/-25ミリ秒である。
[0180] いくつかの態様では、第5のセット内のPRS-SRSペアは、近接度に従って優先度が付けられる。
[0181] いくつかの態様では、Rx-Tx測定のために第5のセットを使用することは、第5のセットのサイズKとUEのPRS処理能力Jとを比較することと、K≧Jという決定時、第5のセット内のペア最初のJ個のPRS-SRSを使用することと、K<Jという決定時、第5のセット内のPRS-SRSペアを使用し、第1のセットからのJ-K個の追加のPRSリソースを使用することとを備える。
[0182] いくつかの態様では、Jは、UEが一度に処理することができるPRSリソースの最大数を指示する。
[0183] いくつかの態様では、ネットワークエンティティは、ロケーションサーバを備える。
[0184] いくつかの態様では、ロケーションサーバは、 ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える。
[0185] いくつかの態様では、基地局は、gノードB(gNB)を備える。
[0186] 一態様では、ネットワークエンティティによって実施されるワイヤレス通信の方法は、ユーザ機器(UE)に、N個の測位基準信号(PRS)リソースの第1のセットを識別する情報を送信することと、UEに、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するためにUEによって使用されることになるPRSリソースの数を指定するパラメータM<Nを送信することとを含む。
[0187] いくつかの態様では、ネットワークエンティティは、ロケーションサーバを備える。
[0188] いくつかの態様では、ロケーションサーバは、 ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える。
[0189] 一態様では、ユーザ機器(UE)は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークエンティティから、測位基準信号(PRS)リソースを識別する情報を受信することと、基地局から、サウンディング基準信号(SRS)リソースを識別する情報を受信することと、SRSリソースに対する時間的な近接度に基づいてPRSリソースを選択することと、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために選択されたPRSリソースを使用することとを行うように構成される、を含む。
[0190] いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、基地局に、ネットワークエンティティに、または両方に、Rx-Tx測定の結果を報告するようにさらに構成される。
[0191] いくつかの態様では、方法は、PRSリソースを識別する情報を受信することは、N個の測位基準信号(PRS)リソースの第1のセットを識別する情報と、パラメータM<Nとを受信することを備え、SRSリソースを識別する情報を受信することは、少なくとも1つのサウンディング基準信号(SRS)リソースの第2のセットを識別する情報を受信することを備え、SRSリソースに対する近接度に基づいてPRSリソースを選択することは、第1のセットおよび第2のセットから、PRS-SRS近接度要件を満たすL個のPRS-SRSリソースペアの第3のセットを識別することと、N個のPRSリソースの第1のセットから、Rx-Tx測定のための使用について考慮されることになるM個のPRSリソースの第4のセットを定義することと、第5のセットとして、そのPRSリソースが第4のセットのメンバである第3のセットからPRS-SRSペアを識別することとを備え、Rx-Tx測定のために選択されたPRSリソースを使用することは、Rx-Tx測定のために第5のセットを使用することを備える、を含む。
[0192] いくつかの態様では、PRS-SRS近接度要件は、PRSの受信とSRSの送信との間の最大時間差を備える。
[0193] いくつかの態様では、最大時間差は、+/-25ミリ秒である。
[0194] いくつかの態様では、第5のセット内のPRS-SRSペアは、近接度に従って優先度が付けられる。
[0195] いくつかの態様では、Rx-Tx測定のために第5のセットを使用することは、第5のセットのサイズKとUEのPRS処理能力Jとを比較することと、K≧Jという決定時、第5のセット内のペア最初のJ個のPRS-SRSを使用することと、K<Jという決定時、第5のセット内のPRS-SRSペアを使用し、第1のセットからのJ-K個の追加のPRSリソースを使用することとを備える。
[0196] いくつかの態様では、Jは、UEが一度に処理することができるPRSリソースの最大数を指示する。
[0197] いくつかの態様では、ネットワークエンティティは、ロケーションサーバを備える。
[0198] いくつかの態様では、ロケーションサーバは、 ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える。
[0199] いくつかの態様では、基地局は、gノードB(gNB)を備える。
[0200] 一態様では、ネットワークエンティティは、メモリと、少なくとも1つのネットワークインターフェースと、メモリおよび少なくとも1つのネットワークインターフェースに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのネットワークインターフェースに、ユーザ機器(UE)に、N個の測位基準信号(PRS)リソースの第1のセットを識別する情報を送信させることと、少なくとも1つのネットワークインターフェースに、UEに、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するためにUEによって使用されることになるPRSリソースの数を指定するパラメータM<Nを送信させることとを行うように構成される、を含む。
[0201] いくつかの態様では、ネットワークエンティティは、ロケーションサーバを備える。
[0202] いくつかの態様では、ロケーションサーバは、 ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える。
[0203] 一態様では、ユーザ機器(UE)は、ネットワークエンティティから、測位基準信号(PRS)リソースを識別する情報を受信するための手段と、基地局から、サウンディング基準信号(SRS)リソースを識別する情報を受信するための手段と、SRSリソースに対する時間的な近接度に基づいてPRSリソースを選択するための手段と、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために選択されたPRSリソースを使用するための手段とを含む。
[0204] 一態様では、ネットワークエンティティは、ユーザ機器(UE)に、N個の測位基準信号(PRS)リソースの第1のセットを識別する情報を送信するための手段と、UEに、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するためにUEによって使用されることになるPRSリソースの数を指定するパラメータM<Nを送信するための手段とを含む。
[0205] 一態様では、コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体は、ネットワークエンティティから、測位基準信号(PRS)リソースを識別する情報を受信するようにユーザ機器(UE)に命令する少なくとも1つの命令と、基地局から、サウンディング基準信号(SRS)リソースを識別する情報を受信するようにUEに命令する少なくとも1つの命令と、SRSリソースに対する時間的な近接度に基づいてPRSリソースを選択するようにUEに命令する少なくとも1つの命令と、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために選択されたPRSリソースを使用するようにUEに命令する少なくとも1つの命令とを含む。
[0206] 一態様では、コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体は、ユーザ機器(UE)に、N個の測位基準信号(PRS)リソースの第1のセットを識別する情報を送信するようにネットワークエンティティに命令する少なくとも1つの命令と、UEに、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するためにUEによって使用されることになるPRSリソースの数を指定するパラメータM<Nを送信するようにネットワークエンティティに命令する少なくとも1つの命令とを含む。
[0207] 情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
[0208] さらに、本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能に関して上記で説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるのかソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
[0209] 本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明される機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
[0210] 本明細書で開示される態様に関して説明された方法、シーケンスおよび/またはアルゴリズムは、ハードウェアで直接実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に存在し得る。ASICはユーザ端末(たとえば、UE)中に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として存在し得る。
[0211] 1つまたは複数の例示的な態様では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は媒体の定義の中に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[0212] 上記の開示は本開示の例示的な態様を示しているが、添付の特許請求の範囲によって定義された本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明された本開示の態様による方法クレームの機能、ステップおよび/またはアクションは、特定の順序で実施される必要がない。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
Claims (41)
- ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
ネットワークエンティティから、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を受信することと、
基地局から、サウンディング基準信号(SRS)リソースを識別する第2の情報を受信することと、
前記第1の情報によって識別されるPRSリソースから、前記第2の情報によって識別される少なくとも1つのSRSリソースに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択することと、
少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために前記選択されたPRSリソースを使用することと
を備える、方法。 - 前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、前記第2の情報によって識別される前記少なくとも1つのSRSリソースに関する前記PRS-SRS近接度要件を満たす前記PRSリソースを選択することが、最大時間差しきい値を超えない、PRSの受信とSRSの送信との間の時間差を有するPRSリソースを選択することを備える、請求項1に記載の方法。
- 前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、前記第2の情報によって識別される前記少なくとも1つのSRSリソースに関する前記PRS-SRS近接度要件を満たす前記PRSリソースを選択することが、
前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、優先度に従ってPRSリソースのサブセットを選択することと、
前記PRSリソースのサブセットから、前記第2の情報によって識別される前記少なくとも1つのSRSリソースへの時間的な近接度に基づいてPRSリソースを選択することと
を備える、請求項1に記載の方法。 - 前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、前記優先度に従って前記PRSリソースのサブセットを選択することが、
あらかじめ規定された時間間隔の間に前記UEが処理することができるPRSリソースの最大数Mを決定することと、
前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、前記PRSリソースのサブセットとしてM個の最も優先度の高いPRSリソースを選択することと
を備える、請求項3に記載の方法。 - 前記基地局に、前記ネットワークエンティティに、または両方に、Rx-Tx測定の結果を報告することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
- 前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、前記第2の情報によって識別される前記少なくとも1つのSRSリソースに関する前記PRS-SRS近接度要件を満たす前記PRSリソースを選択することが、
第1のセットとして、前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、Rx-Tx測定のための使用について考慮されることになるPRSリソースを識別することと、
第2のセットとして、前記PRS-SRS近接度要件を満たす1つまたは複数のPRS-SRSリソースペアを識別することと、
第3のセットとして、前記第2のセット内の少なくとも1つのPRS-SRSリソースペアの一部である、前記第1のセットからのPRSリソースを識別することと
を備える、請求項1に記載の方法。 - 前記第2のセットとして、前記第2の情報によって識別される前記少なくとも1つのSRSリソースに関する前記PRS-SRS近接度要件を満たす前記1つまたは複数のPRS-SRSリソースペアを識別することが、近接度に従って前記第2のセット内のPRS-SRSリソースペアの優先度を付けることをさらに備え、
ここにおいて、前記第3のセットとして、前記第2のセット内の前記少なくとも1つのPRS-SRSリソースペアの一部である、前記第1のセットからのPRSリソースを識別することが、
あらかじめ定義された時間間隔中に前記UEが処理することができるPRSリソースの最大数Mを決定することと、
前記第3のセットが、Mよりも大きいかまたはそれに等しい数のPRSリソースを含んでいると決定すると、前記第3のセット内の最初のM個のPRSリソースを選択することと、
前記第3のセットが、Mよりも小さい数LのPRSリソースを含んでいると決定すると、前記第3のセット内の前記PRSリソースを選択し、前記第1のセットからの追加のM-L個のPRSリソースを使用することと
を備える、請求項6に記載の方法。 - 前記ネットワークエンティティがロケーションサーバを備える、請求項1に記載の方法。
- 前記ロケーションサーバが、 ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、請求項8に記載の方法。
- 前記基地局がgノードB(gNB)を備える、請求項1に記載の方法。
- ネットワークエンティティによって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
ユーザ機器(UE)に、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を送信することと、
前記UEに、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために前記UEによって使用されることになるPRSリソースの数を指定する第2の情報を送信することと
を備える、方法。 - 前記ネットワークエンティティがロケーションサーバを備える、請求項11に記載の方法。
- 前記ロケーションサーバが、 ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、請求項12に記載の方法。
- ユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティから、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を受信することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、基地局から、サウンディング基準信号(SRS)リソースを識別する第2の情報を受信することと、
前記第1の情報によって識別されるPRSリソースから、前記第2の情報によって識別される少なくとも1つのSRSリソースに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択することと、
少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために前記選択されたPRSリソースを使用することと
を行うように構成される、
を備えるUE。 - 前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、前記第2の情報によって識別される前記少なくとも1つのSRSリソースに関する前記PRS-SRS近接度要件を満たす前記PRSリソースを選択するために、前記少なくとも1つのプロセッサが、最大時間差しきい値を超えない、PRSの受信とSRSの送信との間の時間差を有するPRSリソースを選択するように構成される、請求項14に記載のUE。
- 前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、前記第2の情報によって識別される前記少なくとも1つのSRSリソースに関する前記PRS-SRS近接度要件を満たす前記PRSリソースを選択するために、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、優先度に従ってPRSリソースのサブセットを選択することと、
前記PRSリソースのサブセットから、前記第2の情報によって識別される前記少なくとも1つのSRSリソースへの時間的な近接度に基づいてPRSリソースを選択することと。
を行うように構成される、請求項14に記載のUE。 - 前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、前記優先度に従って前記PRSリソースのサブセットを選択することが、
あらかじめ規定された時間間隔の間に前記UEが処理することができるPRSリソースの最大数Mを決定することと、
前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、前記PRSリソースのサブセットとしてM個の最も優先度の高いPRSリソースを選択することと
を備える、請求項16に記載のUE。 - 前記少なくとも1つのプロセッサが、前記基地局に、前記ネットワークエンティティに、または両方に、Rx-Tx測定の結果を報告するようにさらに構成される、請求項14に記載のUE。
- 前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、前記第2の情報によって識別される前記少なくとも1つのSRSリソースに関する前記PRS-SRS近接度要件を満たす前記PRSリソースを選択するために、前記少なくとも1つのプロセッサが、
第1のセットとして、前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、Rx-Tx測定のための使用について考慮されることになるPRSリソースを識別することと、
第2のセットとして、前記PRS-SRS近接度要件を満たす1つまたは複数のPRS-SRSリソースペアを識別することと、
第3のセットとして、前記第2のセット内の少なくとも1つのPRS-SRSリソースペアの一部である、前記第1のセットからのPRSリソースを識別することと
を行うように構成される、請求項14に記載のUE。 - 前記第2のセットとして、前記第2の情報によって識別される前記少なくとも1つのSRSリソースに関する前記PRS-SRS近接度要件を満たす前記1つまたは複数のPRS-SRSリソースペアを識別するために、前記少なくとも1つのプロセッサが、近接度に従って前記第2のセット内の前記1つまたは複数のPRS-SRSリソースペアの優先度を付けるように構成され、
ここにおいて、前記第3のセットとして、前記第2のセット内の前記少なくとも1つのPRS-SRSリソースペアの一部である、前記第1のセットからの前記PRSリソースを識別するために、前記少なくとも1つのプロセッサが、
あらかじめ定義された時間間隔中に前記UEが処理することができるPRSリソースの最大数Mを決定することと、
前記第3のセットが、Mよりも大きいかまたはそれに等しい数のPRSリソースを含んでいると決定すると、前記第3のセット内の最初のM個のPRSリソースを選択することと、
前記第3のセットが、Mよりも小さい数LのPRSリソースを含んでいると決定すると、前記第3のセット内の前記PRSリソースを選択し、前記第1のセットからの追加のM-L個のPRSリソースを使用することと
を行うように構成される、請求項19に記載のUE。 - 前記ネットワークエンティティがロケーションサーバを備える、請求項14に記載のUE。
- 前記ロケーションサーバが、 ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、請求項21に記載のUE。
- 前記基地局がgノードB(gNB)を備える、請求項14に記載のUE。
- メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)に、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を送信することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記UEに、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために前記UEによって使用されることになるPRSリソースの数を指定する第2の情報を送信することと
を行うように構成される、を備えるネットワークエンティティ。 - 前記ネットワークエンティティがロケーションサーバを備える、請求項24に記載のネットワークエンティティ。
- 前記ロケーションサーバが、 ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、請求項25に記載のネットワークエンティティ。
- ユーザ機器(UE)であって、
ネットワークエンティティから、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を受信するための手段と、
基地局から、サウンディング基準信号(SRS)リソースを識別する第2の情報を受信するための手段と、
前記第1の情報によって識別されるPRSリソースから、前記第2の情報によって識別される少なくとも1つのSRSリソースに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択するための手段と、
少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために前記選択されたPRSリソースを使用するための手段と
を備えるUE。 - 前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、前記第2の情報によって識別される前記少なくとも1つのSRSリソースに関する前記PRS-SRS近接度要件を満たす前記PRSリソースを選択するための手段が、最大時間差しきい値を超えない、PRSの受信とSRSの送信との間の時間差を有するPRSリソースを選択するための手段を備える、請求項27に記載のUE。
- 前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、前記第2の情報によって識別される前記少なくとも1つのSRSリソースに関する前記PRS-SRS近接度要件を満たす前記PRSリソースを選択するための手段が、
前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、優先度に従ってPRSリソースのサブセットを選択するための手段と、
前記PRSリソースのサブセットから、前記第2の情報によって識別される前記SRSリソースへの時間的な近接度に基づいてPRSリソースを選択するための手段と
を備える、請求項27に記載のUE。 - 前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、前記優先度に従って前記PRSリソースのサブセットを選択するための前記手段が、
あらかじめ規定された時間間隔の間に前記UEが処理することができるPRSリソースの最大数Mを決定するための手段と、
前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、前記PRSリソースのサブセットとしてM個の最も優先度の高いPRSリソースを選択するための手段と
を備える、請求項29に記載のUE。 - 前記基地局に、前記ネットワークエンティティに、または両方に、Rx-Tx測定の結果を報告することをさらに備える、請求項27に記載のUE。
- 前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、前記第2の情報によって識別される前記少なくとも1つのSRSリソースに関する前記PRS-SRS近接度要件を満たす前記PRSリソースを選択するための手段が、
第1のセットとして、前記第1の情報によって識別される前記PRSリソースから、Rx-Tx測定のための使用について考慮されることになるPRSリソースを識別するための手段と、
第2のセットとして、前記PRS-SRS近接度要件を満たす1つまたは複数のPRS-SRSリソースペアを識別するための手段と、
第3のセットとして、前記第2のセット内の少なくとも1つのPRS-SRSリソースペアの一部である、前記第1のセットからのPRSリソースを識別するための手段と
を備える、請求項27に記載のUE。 - 前記第2のセットとして、前記第2の情報によって識別される前記少なくとも1つのSRSリソースに関する前記PRS-SRS近接度要件を満たす前記1つまたは複数のPRS-SRSリソースペアを識別するための手段が、近接度に従って前記第2のセット内のPRS-SRSリソースペアの優先度を付けるための手段をさらに備え、
ここにおいて、前記第3のセットとして、前記第2のセット内の前記少なくとも1つのPRS-SRSリソースペアの一部である、前記第1のセットからのPRSリソースを識別するための前記手段が、
あらかじめ定義された時間間隔中に前記UEが処理することができるPRSリソースの最大数Mを決定するための手段と、
前記第3のセットが、Mよりも大きいかまたはそれに等しい数のPRSリソースを含んでいると決定すると、前記第3のセット内の最初のM個のPRSリソースを選択するための手段と、
前記第3のセットが、Mよりも小さい数LのPRSリソースを含んでいると決定すると、前記第3のセット内の前記PRSリソースを選択し、前記第1のセットからの追加のM-L個のPRSリソースを使用するための手段と
を備える、請求項32に記載のUE。 - 前記ネットワークエンティティがロケーションサーバを備える、請求項27に記載のUE。
- 前記ロケーションサーバが、 ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、請求項34に記載のUE。
- 前記基地局がgノードB(gNB)を備える、請求項27に記載のUE。
- ユーザ機器(UE)に、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を送信するための手段と、
前記UEに、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために前記UEによって使用されることになるPRSリソースの数を指定する第2の情報を送信するための手段と
を備えるネットワークエンティティ。 - 前記ネットワークエンティティがロケーションサーバを備える、請求項37に記載のネットワークエンティティ。
- 前記ロケーションサーバが、 ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、請求項38に記載のネットワークエンティティ。
- ユーザ機器(UE)によって実行されるとき、前記UEに、
ネットワークエンティティから、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を受信することと、
基地局から、サウンディング基準信号(SRS)リソースを識別する第2の情報を受信することと、
前記第1の情報によって識別されるPRSリソースから、前記第2の情報によって識別される少なくとも1つのSRSリソースに関するPRS-SRS近接度要件を満たすPRSリソースを選択することと、
少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために前記選択されたPRSリソースを使用することと
を行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。 - ネットワークエンティティによって実行されるとき、前記ネットワークエンティティに、
ユーザ機器(UE)に、測位基準信号(PRS)リソースを識別する第1の情報を送信することと、
前記UEに、少なくともUE Rx-Tx測定を実施するために前記UEによって使用されることになるPRSリソースの数を指定する第2の情報を送信することと
を行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
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