JP2024508811A - 小管内デポーインサータ装置 - Google Patents

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    • A61F9/0008Introducing ophthalmic products into the ocular cavity or retaining products therein
    • A61F9/0017Introducing ophthalmic products into the ocular cavity or retaining products therein implantable in, or in contact with, the eye, e.g. ocular inserts

Abstract

ある実施形態では、小管内注入物アプリケータ装置が開示され、これは、空洞を形成している本体と、本体の第1の遠位端に連結されたカニューレとを含む。カニューレは、本体の空洞と位置合わせされるチャネルを形成している。カニューレは、チャネル内に小管内注入物を格納するように構成される。小管内注入物アプリケータ装置は、本体に連結された先端構造をさらに含む。先端構造は、少なくともカニューレの一部分の周りに配設される。先端構造の遠位端は、先端構造の遠位端を涙点を介して小管に挿入することによって前記涙点を拡張するように構成される。小管内注入物アプリケータ装置は、小管内注入物を、チャネルおよび先端構造の遠位端を通して、涙点を介して小管内に押し入れるように構成された作動構造をさらに含む。

Description

関連出願
本出願は、2021年2月24日に出願された米国仮出願第63/153,316号明細書、および2021年9月29日に出願された米国仮出願第63/250,170号明細書の利益を主張し、それらの全内容は、参照によりその全体があらゆる目的のために組み込まれる。
本開示の実施形態は、インサータ装置に関し、特に小管内デポーインサータ装置に関する。
涙点は眼瞼の端にある微小な孔である。涙点は小管に通じている。小管内注入物が、涙点を介して小管の中に挿入されることがある。小管内注入物は、医師によって涙点を通じて患者に注入される、注入可能な薬物または注入可能な生物製剤であり得る。小管内注入物は、患者の眼の疾患や症状の予防、治療、または治癒に適用されることが可能な製品であり得る。
本開示は、添付図面の図に、制限としてではなく例として示され、図中では、同様の参照符号は同様の要素を示す。本開示における「一」または「1つの」実施形態への別々の言及は必ずしも同じ実施形態ではなく、そのような言及は少なくとも1つを意味することが注意されるべきである。
特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置を示す図である。 特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置を示す図である。 特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置の本体を示す図である。 特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置の本体を示す図である。 特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置の作動構造を示す図である。 特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置の作動構造を示す図である。 特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置のカニューレを示す図である。 特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置の先端構造を示す図である。 特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置の先端構造を示す図である。 特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置のキャップを示す図である。 特定の実施形態に係る、小管内注入物アプリケータ装置を使用する小管内注入物の投与を取り扱う方法を説明する図である。 特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置を示す図である。 特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置の本体を示す図である。 特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置の作動構造を示す図である。 特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置の先端構造を示す図である。 特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置のキャップを示す図である。 特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置を示す図である。
本明細書に記載される実施形態は、小管内注入物(例えば、注入可能な薬物、注入可能な生物製剤、デポー等)を患者に注入するために使用される、小管内デポーインサータ装置(例えば、小管内注入物アプリケータ装置、小管内注入物を送達するための涙点拡張アプリケータ、注入器等)に関連する。
小管内注入物(例えば、ポリマー系の小管内挿入物、デポー)は、眼に存在する多くの症状を治療するための治療法として使用される。涙点は、上眼瞼と下眼瞼両方の内側隅部に位置するごく小さな穴である。涙点は、眼の外分泌(涙)腺によって常に生成されている涙を排出する。通例は円筒形である小管内注入物(例えば、小管内挿入物)は、涙点を通して下涙小管の中に、または涙点を通して上涙小管の中に入れられ得る。小管内注入物は、一般に、小管内注入物の保持を助けるために、涙点開口の直径と比較して直径が大きい。小管内注入物は、医師によって涙点を通じて患者に注入される注入可能な薬物または注入可能な生物製剤であり得る。小管内注入物は、患者の眼の疾患や症状の予防、治療、または治癒に適用されることが可能な製品であり得る。
小管内注入物の通過を可能にするために、追加的な拡張処置(例えば、涙点拡張)を使用して、涙点(例えば、小管の開口部)の周りに位置する柔軟で繊細な涙点組織を拡大する。涙点拡張は、涙点拡張は周囲組織の損傷を防止するために注意深く行わなければならないため、怖気づかせる処置である。この涙点拡張という追加的な工程はまた、厄介であり、時間もかかる。涙点の直径は個人間で大きさの幅が著しく、またいつ涙点拡張が必要であるのかを把握することが難しいことがあるため、多くの医師は、小管内注入物の注入(例えば、挿入)に先立って涙点拡張を行うことを怠る。
小管内注入物の注入(例えば、挿入)中に、親水性のポリマー系小管内注入物が眼の表面および周囲組織から水分を吸収して、小管内注入物の直径を増大させることがある。これは、注入物の保持のために好都合である。しかし、それは、涙点(例えば、涙点開口部)に小管内注入物をうまく通すために利用可能な時間量を制限することにより、処置への課題を呈する。
小管内注入物の小ささは、外科手術向けに標準的ではない特殊化された器具を小管内注入物の挿入のために使用しなければならないため、追加的な課題を呈する。さらに、小管内注入物は、過度に強く把持されると損傷したり、十分に強く持っていない場合に落としたりする可能性がある。
患者に依存する変動的な性質と、注入処置(例えば、挿入処置)を行うための特殊化された器具の使用は、不適切な小管内注入物の配置の可能性を高め得る。下涙小管には2つの部分があり、すなわち、およそ2.5ミリメートル(mm)の長さの垂直部が、角度の付いた膨大部を介しておよそ8mmの長さの水平部に連結している。小管内注入物の有効性、および小管内注入物が小管(例えば、涙小管)内に保持される能力は、注入処置(例えば、挿入処置)時の小管内注入物の最初の配置に依存する。また、注入物が涙点開口部に近接していることが、注入物から涙液への有効成分(存在する場合)の送達のために重要である。
これらの要因の組み合わせが、処置の複雑性を増大し、注入(例えば、挿入)の失敗、涙腺組織の損傷、小管内注入物がもう一つ必要になる小管内注入物の落下、および長引く処置につながることがある。注入処置(例えば、挿入処置)を行うために必要とされる訓練および技術の量は、医師に、小管内注入物の使用を選択するのを思いとどまらせ、失敗が発生した時に挫折感を生じさせ得る。
本明細書に開示されるデバイス、システム、および方法は、小管内注入物アプリケータ装置を提供する。この小管内注入物アプリケータ装置は、注入処置(例えば、挿入処置)を平易化し、効率化する。小管内注入物アプリケータ装置は、貯蔵および輸送の間に小管内注入物を保護すると共に、涙点が小管内注入物を受け入れることができるように涙点を容易かつ安全に拡張し、続いて小管内注入物を小管の中に設置する。
小管内注入物アプリケータ装置は、空洞を形成している本体と、本体の第1の遠位端に結合されたカニューレとを含む。カニューレは、本体の空洞と位置合わせされるチャネルを形成する。カニューレは、チャネル内に小管内注入物を格納するように構成される。小管内注入物アプリケータ装置は、本体に結合された先端構造をさらに含む。先端構造は、カニューレの少なくとも一部分の周りに配設される。先端構造の遠位端は、先端構造の遠位端を涙点を介して小管に挿入する(例えば、および遠位端を回転させる)ことによって涙点を拡張するように構成される。小管内注入物アプリケータ装置は、部分的に本体の空洞内に配設され、部分的にカニューレのチャネル内に配設され得る作動構造をさらに含む。作動構造は、先端構造の遠位端が涙点を介して小管に挿入されている間に、チャネルおよび先端構造の遠位端を通じ、涙点を介して小管内注入物を小管内に押し入れるように構成される。
本明細書に開示されるシステム、デバイス、および方法は、従来の解決法を上回る利点を有する。この小管内注入物アプリケータ装置を使用して、従来の解決法よりも迅速に、涙点を安全に拡張し、小管内注入物を挿入することができ、これにより小管内注入物が吸収する水分の量を制限し、注入(例えば、挿入)の成功率を高める。この小管内注入物アプリケータ装置は、従来の解決法と比べて、小管内注入物の損傷を回避し、小管内注入物の落下を回避する。この小管内注入物アプリケータ装置は、正確な場所への小管内注入物の注入(例えば、挿入)および保持の向上した見込みを有する。この小管内注入物アプリケータ装置は、従来の解決法と比べて、損傷が減少する。
本開示の特定の実施形態は小管内注入物を参照するが、本開示の実施形態は、涙点および/または小管に注入される(例えば、挿入、設置される)1つまたは複数の物体と共に使用されてよい。いくつかの実施形態では、物体は、小管に注入(例えば、挿入、設置)される物体、注入可能な薬物、注入可能な生物製剤、薬物を送達する物体(例えば、医薬品、治療薬)、涙点を閉塞させる物体、栓(例えば、涙点プラグ、係留具のような形状の硬質プラスチック物体、眼瞼と同じ高さになる頭部を有する物体等)、注入物(例えば、涙点のすぐ下に位置する)、ヒドロゲル製の物体、ポリ(乳酸)(PLA)製の物体、ポリ(乳酸-グリコール酸)(PLGA)製の物体、円筒形の物体、生体吸収性の物体、後に物理的に除去される物体、ポリマー系の物体、拡大する物体(例えば、膨らんで涙点を閉塞する)、ポリマー物体、エラストマー物体等、の1つまたは複数を含んでよい。
本開示の特定の実施形態は、涙点を拡張し、小管内に単一の小管内注入物を設置するために使用される小管内注入物アプリケータ装置を参照するが、本発明の実施形態は、複数の小管内注入物(例えば、小管内注入物を重ねる)を単一の小管に設置するために使用されてよい(例えば、第1の小管内注入物アプリケータ装置を介して第1の小管内注入物を小管内に提供し、第2の小管内注入物アプリケータ装置を介して第2の小管内注入物を同じ小管内に提供する、同じ小管内アプリケータ装置を介して第1および第2の小管内注入物を同じ小管内に提供するなど)。
図1A~1Gは、特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置100(例えば、アプリケータ、プランジャ作動式の小管内注入物アプリケータ装置、小管内注入物を送達するための涙点拡張アプリケータ、注入器等)を示す。小管内注入物アプリケータ装置100は、本体110、作動構造120、およびカニューレ130(例えば、小管内注入物がカニューレ130に格納される)を含む。
小管内注入物適用装置100は、小管内注入物160(例えば、デポー)を患者に注入(例えば、設置、挿入等)するために使用することができる。小管内注入物160は、医師によって涙点を通じて患者に注入される、注入可能な薬物または注入可能な生物製剤であり得る。小管内注入物160は、患者の眼の疾患または症状の予防、治療、または治癒に適用されることが可能な製品であり得る。いくつかの実施形態では、小管内注入物160は、Dextenza(登録商標)小管内注入物である。小管内注入物160は、挿入物または小管内挿入物と呼ばれることがある。小管内注入物適用装置100は、小管内挿入物適用装置、注入器、インサータ装置(例えば、涙点を拡張して小管内注入物を送達するための)、涙点を拡張して小管内注入物を送達するための注入装置等と呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、小管内注入物160は、トラボプロスト、シクロスポリン、またはデキサメタゾンの1つまたは複数を含む。
本体110は、空洞(例えば、中空コア等)を形成している。カニューレ130は、本体110の遠位端に連結されている(例えば、取り付けられている)。いくつかの実施形態では、カニューレ130は、接着(例えば糊)、インサート成型、および/または同様のものにより本体110に固定される。カニューレ130は、本体110の空洞と位置合わせされるチャネル(例えば、管腔)を形成している。カニューレ130は、小管内注入物をチャネル内に格納するように構成される。いくつかの実施形態では、カニューレ130のチャネルは、小管内注入物を格納し、保護し、その位置合わせを維持するように構成される。作動構造120は、部分的に本体110の空洞内に配設され、部分的にカニューレ130内のチャネルに配設されるように構成される。作動構造120は、チャネルを通じ、涙点を介して小管内注入物を小管に押し入れるように構成される。
作動構造120は、プランジャ構造122およびプッシュワイヤ124を含むことができる。プランジャ構造122は、少なくとも部分的に本体110の空洞内に配設されるように構成されてよい。プランジャ構造122の第1の遠位端は、作動構造120(例えば、プランジャ構造122およびプッシュワイヤ124)の作動を引き起こすための力(例えば、ユーザが指でプランジャ構造122の第1の遠位端を押す)を受けるように構成される。プッシュワイヤ124の第1の遠位端は、プランジャ構造122の第2の遠位端に取り付けられている。いくつかの実施形態では、プランジャ構造122の第2の遠位端は、溝穴128を形成し、プッシュワイヤ124の第1の遠位端は、プランジャ構造122の溝穴128にインサート成型される。プッシュワイヤ124の第2の遠位端は、作動構造120の作動に先立って、カニューレ130のチャネル内に配設される。プッシュワイヤ124は、作動構造122の作動に応答して、チャネルを通じて小管内注入物を押すように構成される。いくつかの実施形態では、プッシュワイヤ124は棒材である。いくつかの実施形態では、プッシュワイヤ124は金属ワイヤである。いくつかの実施形態では、プッシュワイヤ124は、カニューレ130のチャネルの円筒形状と実質的に一致する円形の外周部を有する(例えば、円筒形である)。いくつかの実施形態では、プッシュワイヤ124の外側直径は、カニューレ130のチャネルの内側直径と実質的に同じである。
プランジャ構造122は、プランジャ構造122と本体110とが分離するのを防止するため、およびカニューレ130内の小管内注入物の移動を制約するために、本体110の外側表面によって形成される対応する凹部に挿入するように構成されたかぎ形のクリップ126を含んでよい。
いくつかの実施形態では、本体の空洞内に配設されるプランジャ構造122の部分は、非円形の外周部(例えば、楕円形状。かぎ形のクリップ126に近いプランジャ構造の部分)を有し、本体110の空洞の一部分は、プランジャ構造122の当該部分の非円形の外周部に対応する非円形の(例えば、楕円形状の)輪郭を有する。作動構造120は、プランジャ構造122の上記部分の非円形の外周部を、本体110の空洞の上記部分の非円形の輪郭と位置合わせして作動構造120を作動させるために回転されてよい。
いくつかの実施形態では、本体110の空洞およびプランジャ構造122の外側輪郭は、プッシュワイヤ123をカニューレ130のチャネル内に導くために先細になっている。
いくつかの実施形態では、小管内注入物アプリケータ装置100は、本体110の第1の遠位端の近くで(例えば、カニューレ130の近くで)本体110に着脱可能に取り付けられるように構成されているキャップ150を含む。キャップ150は、小管内注入物に通気を提供する開口部(例えば、通気孔)を形成してよい。
小管内注入物アプリケータ装置100は、本体110に連結された先端構造140(例えば、可撓性の先端、拡張器先端)を含んでよい。先端構造140は、カニューレ130の少なくとも一部分の周りに配設される。先端構造140の遠位端(例えば、先端)は、涙点を介して小管に挿入されるように構成される。作動構造120は、先端構造140の遠位端が涙点を介して小管に挿入されている間に、カニューレ130のチャネルおよび先端構造140の遠位端を通じて小管内注入物を小管内に押し入れるように構成される。いくつかの実施形態では、先端構造140の遠位端は、先端構造140の遠位端を涙点を介して小管に挿入し、小管内注入物アプリケータ装置100を回転させることにより、涙点を拡張するように構成される。
いくつかの実施形態では、先端構造140の遠位端(例えば、先端)の少なくとも一部分は、50~70の間のデュロメータを有する。いくつかの実施形態では、先端構造140の遠位端の開口は、小管内注入物の外側直径よりも小さい直径を有する。いくつかの実施形態では、先端構造140の遠位端の一部分が、平坦な先端、斜面付きの先端、スリット先端、平坦な斜面付きの先端、または丸い斜面付きの先端の1つまたは複数を備える。先端構造140の遠位端の当該部分は、小管への小管内注入物の注入(例えば、設置、挿入)に先立って、涙点を介して全体が小管に挿入されるように構成される。
いくつかの実施形態では、先端構造140は、斜面付きの先端を有さない。(例えば、キャップ150または別個の拡張用構成要素を介して)拡張される涙点または涙点は、先端構造140(例えば、斜面付きの先端を有さない)を受け入れることが可能な静止直径(例えば、平均静止直径を上回る)を有することがある。
いくつかの実施形態では、注入物アプリケータ装置100は、カニューレ130の一部分の周りに配設されるカラー構造を含む(例えば、先端構造140の代わりに)。カラー構造は、涙点を介した小管へのカニューレ130の遠位端の挿入の深さを制限する。作動構造120は、カニューレ130の遠位端が涙点を介して小管に挿入されている間に、チャネルを通じて小管内注入物を小管に押し入れるように構成される。
いくつかの実施形態では、システムが、小管内注入物アプリケータ装置100および小管内注入物(例えば、小管内注入物アプリケータ装置100のカニューレ130のチャネル内に装填される)を含む。いくつかの実施形態では、キットが、構成要素を収容する筐体を含む(例えば、図12I参照)。構成要素は、小管内注入物アプリケータ装置100および小管内注入物を含んでよい(例えば、ロック位置で、かつキット内で本体110にキャップ150が付けられた状態で小管内注入物アプリケータ装置100内に装填されている小管内注入物、キット内で小管内注入物アプリケータ装置100と別個になった小管内注入物)。筐体は、ホイルパウチであってよい。キット内の構成要素は、乾燥剤を含んでよい。
小管内注入物アプリケータ装置100は、熱可塑性プラスチック、熱可塑性樹脂、および/または機械加工された金属部品を用いて、正確に射出成型するのが経済的であり得る。
いくつかの実施形態では、小管内注入物アプリケータ装置100は、接着剤を有さない。小管内注入物アプリケータ装置100は、機械的故障やパッケージング内の水分に寄与し得る接着剤の必要を無くすような形で設計されてよい。カニューレ130(例えば、テクスチャの付いた皮下カニューレ)は、本体110(例えば、プラスチックハンドル)にインサート成型されてよい。
いくつかの実施形態では、小管内注入物は、円筒形状であり、貯蔵中の保護および位置合わせの維持のためにカニューレ130の管腔(例えば、チャネル)内に格納される。また、カニューレ130の管腔内では、プッシュワイヤ124のうち短い長さが小管内注入物の後方に位置している。プッシュワイヤ124は、小管内注入物(例えば、円筒形の注入物)の一端を制約してよく、小管内注入物が中央方向に移動するのを防止し得る。プッシュワイヤ124は、接着剤を使用することなくプランジャ構造122にインサート成型されてよく、少なくとも部分的に本体110の空洞内に(例えば、ハンドルの中空コア内に)位置してよい。プランジャ構造122は、プランジャ構造122と本体110(例えば、本体アセンブリ)がばらばらになるのを防止するために、本体110の窪みによって制約されるかぎ形のクリップ126を有してよい。これは、小管内注入物が中央方向に移動しないようにさらに制約し得、また貯蔵の間に小管内注入物の位置付けを維持し得る。
先端構造140は、小管内注入物を含んでいるカニューレ130(例えば、皮下カニューレ)を取り巻く可撓性の先端であってよい。先端構造140は、小管内注入物の直径よりも小さい内側直径を有する遠位端(例えば、可撓性の先端)を有し、これは、小管内注入物アプリケータ装置100の移動時に(例えば、最悪の輸送条件時に)、小管内注入物が遠位方向に移動するのを防止する。先端構造140の遠位端(例えば、可撓性の先端)の材料特性および可撓性は、閾値力(例えば、著しい力)が加えられた時に小管内注入物の通過を許してよい。
先端構造140は、環状の凹部(例えば、先端構造140の内側表面によって形成される)を形成してよく、その凹部が、本体110の対応する環状の突起(例えば、本体110の外側表面によって形成される)に嵌まり、それにより先端構造140(例えば、可撓性の先端)を適所に固定する。これは、組み立て手順を簡素化し得、一貫した反復可能性を向上させ得る。
いくつかの実施形態では、キャップ150(例えば、保護キャップ)は、本体110に摩擦フィットする。長手方向にキャップ150の内側直径に並ぶ隆起部を介して、軽いプレスフィットが実現されてよい。隆起部は、本体110の外側直径よりも小さい内側直径を作り出してよい(例えば、隆起部は、本体の外側直径に差し込まれてよい)。
本体110の内側の円形のコア(例えば、空洞)およびプランジャ構造122の円形の軸は、組立てを容易にするためにテーパを有してよい。プランジャ構造122が本体110に差し込まれるのに伴い、テーパ輪郭が、プッシュワイヤ124をカニューレ130の中に導く。本体110の内部コア(例えば、空洞)の基部は、組立て中の詰まりを防止するために、プッシュワイヤ124をカニューレ130内に進めるための面取り部を形成してよい。
プランジャ構造122と本体110は、輸送中および取扱中の意図しない小管内注入物の設置を防止するために、「鍵穴と鍵」式のロック機構を形成してよい。本体110は、円筒形の管状であってよく、本体110の円筒形のコアの中に一定距離だけ延びる、非円形の(例えば、楕円形状の)溝穴(例えば、空洞の一部分が非円形の輪郭を有してよい)を形成してよい。プランジャ構造122は、プランジャ構造122の円筒形の軸に沿ってある距離だけ延びる、対応する非円形の(例えば、楕円形状の)外周部(例えば、突き出し部)を有してよい。プランジャ構造122の非円形の外周部は、軸方向に進行するために本体110の非円形の輪郭と一致すべきである。非円形の外周部と非円形の輪郭(例えば、楕円形状の特徴部)が位置合わせされない場合、プランジャ構造122の非円形の外周部(例えば、プランジャ構造122の楕円形の突き出し部)の最大幅が、本体110の非円形の輪郭(例えば、本体110の卵型の溝穴)の最小幅と干渉する。
「鍵穴と鍵」機構が「ロック位置」における意図しない前方への作動を防止するのに加えて(例えば、プランジャ構造122の非円形の外周部が本体110の非円形の輪郭と合わせられていないときに)、小管内注入物アプリケータ装置100は、プランジャ構造122の意図しない回転を防止する別の機能を有してよい。プランジャ構造122は、設定された距離だけ離れた2つのクリップ126(例えば、プランジャ構造122の両側にある)を含んでよい。本体110は、クリップ126が本体110に載る箇所に四角い輪郭を有する。四角い輪郭は、閾値力(例えば、著しい力)が加えられてプランジャ構造122を回転させるまではプランジャ構造122が回転するのを防止するように設計されてよい。四角い輪郭の場所における本体の幅は、静止しているクリップの離間距離と一致してよい。プランジャ構造122が45度回転されるのに応じて、プランジャ構造122のクリップ126は、屈曲して、本体110の四角い輪郭の対角距離を克服してよい。プランジャ構造122のクリップ126は、何らかの移動(例えば、最悪の輸送条件)の結果としての回転を防止するばね力を提供してよい。回転力は、1本の指で実現され得る。
プランジャ構造122が「非ロック位置」に配置されている時の四角い特徴部の幅は、プランジャ構造122のクリップ126の静止時幅よりも大きくて(例えば、わずかに大きくて)よく、それにより、クリップ126を屈曲させて、閾値力(例えば著しい力)が加えられるまではプランジャが「非ロック位置」において動くのを防止するための摩擦を生じさせる。プランジャ構造122の屈曲するクリップ126と、本体110の四角い特徴部(例えば、四角い輪郭)との間の界接面は、小管内注入物処置が行われている間、エンドユーザに物理的フィードバックを提供してよい。
キャップ150は、先端構造140(例えば、可撓性の先端)および小管内注入物(例えば、ポリマー系小管内注入物)のために向上した通気を可能にする切り抜き窓を有してよい。いくつかの実施形態では、小管内注入物およびプラスチック材料(例えば、先端構造140の)は、不活性窒素前処理による水分の除去を有し、キャップ150(例えば、保護キャップ)の切り抜き部が、内部に格納されている小管内注入物(例えば、ポリマー系装入物)および周囲の材料からの潜在水分除去率を高めてよい。(例えば、先端構造140の)プラスチック材料は、低いHO付着および凝集特性を示してよい。
小管内注入物アプリケータ装置100は、1つの効率化された手順を通じて、追加的な動作を用いることなく、小管内注入物を受け入れるために涙点を閾値直径まで拡張し、続いて小管内注入物を垂直小管内に注入する(例えば、設置、挿入する)ように構成されてよい。1つまたは複数の警告をユーザに提供するために、1つまたは複数の警告表示が小管内注入物アプリケータ装置100に組み込まれてよい。
先端構造140の遠位端(例えば、管状の可撓性の先端)は、斜面のちょうど先端が様々な大きさの涙点への使用を可能にする寸法を有する卵型の点まで来ることを可能にするように、斜面付けされてよい。
先端構造140の遠位端(例えば、先端)は、小管内注入物の通過を可能にするために管形状であってよく、1つのみの壁を使用して最初に涙点開口部を見つけられるように、斜面付きの先端を有してよい。これはより大きい壁厚を可能にし、その結果、拡張を行うためのより堅い道具が、様々な大きさの涙点に使用されることになる。
先端構造140の遠位端(例えば、先端)は、丸い先端および卵型の輪郭を有する斜面を有してよく、これは、外傷を防止し、ユーザが涙点の最初の拡張を行う能力を向上させる。円形の涙点開口部に挿入された時の卵型の先端輪郭は、最初に1つの平面上で組織を伸ばす。卵型の先端を回転させて、涙点の全周を広げることができる。これは、拡張率を低減し、小さい涙点開口部をもつ患者に対する使用の成功を可能にし得る。
先端構造140の遠位端の斜面付き先端の先細の輪郭は、先端構造140が、涙点開口部を閾値直径(例えば、小管内注入物を受け入れるのに十分な大きさの直径)まで徐々に拡張することを可能にし得る。涙点開口部を取り囲む線維性弾性組織に外傷を引き起こさないように、低速で慎重な拡張率が使用される。先端構造140の遠位端の斜面の角度は、斜面が小管に差し込まれる際の拡張率を最適化することができる。
先端構造140の遠位端(例えば、拡張用先端)の可撓性および管状構造は、強引な拡張を防止する。先端構造140の遠位端(例えば、先端)は、遠位端が最初に挿入される時につぶれて、より小さい小管の輪郭に形を合わせ、その後、小管組織を徐々に拡大させる外向きの力を呈しながら、遠位端の元の形状までゆっくりと拡大する。
先端構造140の遠位端(例えば、先端)の斜面全体が小管の内部に差し込まれると、先端構造140(例えば、拡張用先端)の外側直径は急に増して、それ以上の挿入および過拡張を防止する直径となる(例えば、先端構造140は、小管に入るように構成される遠位端を有し、遠位端は、先端構造140のうち遠位端よりも大きい直径を有し、小管に入るように構成されない部分に隣接している)。涙点開口部または小管の直径の過拡張は、線維弾性涙点組織を損傷することもあり得、および/または、小管内注入物を適切に保持するには大きすぎる開口を生じさせることもあり得る。
閾値拡張(例えば、十分な拡張)が達成されたら、小管内注入物アプリケータ装置100を注射器のように使用して、プッシュワイヤ124に沿って軸方向荷重を伝えて、先端構造140(例えば、可撓性の先端)の管腔を通して小管内注入物を放出することができる。作動に先立ってプッシュワイヤ124の一部分をカニューレ130の中に置くことは、プッシュワイヤ124の位置合わせを追加的に維持し、また不発の可能性を防止する。カニューレ130(例えば、皮下カニューレ)の内壁は、ワイヤのたわみを防止し、また小管内注入物を小管の中に押し出す直線状の軸方向力ベクトルを維持する。
ユーザは、(例えば、平均的な成人の手の大きさに基づいて)人差し指でプランジャをロック解除し、作動させることができる。小管内注入物アプリケータ装置100は、挿入処置(例えば、片手による挿入)の全継続時間を通じて、片手の中にあり続け、片手を用いて機能することができる。
非円形の(例えば、楕円形状の)「鍵穴と鍵」式のロック機構は、両利き用機能を提供することができる。非円形の(例えば、楕円形状の)を利用することは、プランジャ構造122と本体110が、時計回りに90度回転されたときおよび反時計回りに90度回転されたときに、「ロック解除」し、位置合わせするのを可能にすることにより、これを達成することができる。
先端構造140(例えば、拡張用先端)の外側直径の急な増加は、物理的障壁として働くと共に、小管内注入物の注入(例えば、設置、挿入)に先立って小管内での先端の位置を規定する。先端構造140の遠位端(例えば、先端)を小管内に正確に位置付けられることは、人的要因に関係なく、小管内注入物(例えば、ポリマー系装入物)の正確で一貫した配置をもたらし得る。
小管内注入物の注入(例えば、設置、挿入)深さは、本体110の内側における空洞の非円形部分(例えば、楕円形状の切り抜き)の深さによって制御されてよい。空洞の非円形部分(例えば、楕円形状部分)が円形部分に転換すると、プランジャ構造122のうち非円形の(例えば、卵型形状の)外周部を有する部分は、それ以上前に進むことができなくなる。
プランジャ構造122およびプッシュワイヤ124(例えば、プランジャおよびプッシュワイヤアセンブリ)の固定されたストローク長は、先端構造140の遠位端(例えば、先端)の挿入障壁との併用で、小管内注入物を一貫して所定の深さに注入させる(例えば、設置、挿入させる)。注入(例えば、設置、挿入)深さを規定するこれらの特徴は、小管内注入物を下方涙小管の垂直部に送達するように選択されてよい。
小管内注入物が下方涙小管の垂直部内で角度のついた膨大部のすぐ上に来るように、短いプッシュワイヤ124を使用して、小管内注入物を涙点開口部の下方1ミリメートル(mm)の最大深さに送達することができる。短い注入(例えば、設置、挿入)深さは、一部には、小管内注入物がより短い距離で放出されることを可能にする、先端構造140の斜面付きの遠位端(例えば、斜面付きの先端)によって提供されることが可能である。
小管内注入物を下方涙小管の水平領域内に入れる場合、プッシュワイヤ124の長さは、膨大部を越えて小管内注入物を押すために増大され得る。先端構造140(例えば、拡張用先端)の遠位端の可撓性は、涙腺の解剖学的構造に沿うことができ、湾曲した膨大部を越えて小管内注入物を案内することができる。
いくつかの実施形態では、小管内注入物アプリケータ装置100は、小管内注入物の注入(例えば、設置、挿入)を知らせる可聴フィードバックおよび/または物理的フィードバックを有する。可聴フィードバックおよび/または物理的フィードバックは、プランジャ構造122が最終的な「設置位置」、「注入位置」、または「挿入位置」に達したときに、プランジャ構造122のクリップ126がどのように本体110と相互作用するかによって生じてよい。プランジャ構造122が設置位置に達すると、プランジャ構造122のクリップ126が、本体110の凹部に嵌まり、それが可聴のクリック音を発生させる。プランジャ構造122を設置位置で適所にカチッと入れることは、プッシュワイヤ124を露出した位置(例えば、プッシュワイヤ124の伸長された位置)に固定し、プッシュワイヤ124が後退することなく、ユーザが小管内注入物をさらに押して適所に入れることを可能にする(例えば、該当する場合)。プランジャ構造122のクリップ126が本体110の凹部に嵌まることは、クリップ126が凹部に嵌まる時の小管内注入物アプリケータ装置100の機械的な振動を通じて物理的に感じられてよい。
小管内注入物アプリケータ装置100は、視覚フィードバック表示を含んでよい(例えば、可聴フィードバックおよび/または物理的フィードバックに加えて、またはそれに代えて)。プランジャ構造122は、表示(例えば、プランジャに印刷された赤および緑のマーク)を有してよい。作動構造120は、小管内注入物アプリケータ装置100の中で唯一の動く構成要素であってよい。表示は、本体110の空洞をのぞき込む切り抜き穴を通じて見られてよい。第2の表示(例えば、緑色のマーク)へと遷移する時の第1の表示(例えば、赤いマーク)の位置は、小管内注入物が完全に注入される(例えば、設置される、挿入される)時に合わさってよい。
プッシュワイヤ124、カニューレ130(例えば、皮下カニューレ)、および先端構造140(例えば、可撓性の先端)の寸法は、様々な大きさの小管内注入物に対応するために調節され得る。小管内注入物アプリケータ装置100は、挿入処置を効率化し、複雑性を低減する。挿入処置を行うための時間量を低減して、小管内注入物が小管に配置される前に拡大するのを防止することによって、挿入の不成功の見込みを軽減することができる。
小管内注入物アプリケータ装置100の設計および構成は、接着剤を用いずに本体110(例えば、筒形の管状体)にインサート成型されるカニューレ130(例えば、皮下カニューレ)を含んでよい。カニューレ130は、小管内注入物を、横方向に移動しないように制約してよい。プッシュワイヤ124は、接着剤を用いずにプランジャ構造122にインサート成型されてよい。作動構造120(例えば、プッシュワイヤ124およびプランジャ構造122の部分アセンブリ)は、本体110の空洞(例えば、コア)内に組み付けられてよい。プッシュワイヤ124は、小管内注入物を、近位方向に移動しないように制約してよい。プランジャ構造122は、本体110と相互作用して、プランジャ構造122と本体110(例えばプランジャおよび本体アセンブリ)がばらばらになるのを防止する、かぎ形のクリップ126を有してよい。先端構造140(例えば、可撓性の先端)は、カニューレ130(例えば、皮下カニューレ)を取り囲んでよく、小管内注入物の遠位への移動を制約してよい。先端構造140は、閾値力が加えられた時に小管内注入物の通過を許す材料特性および可撓性を有してよい。先端構造140は、本体110上の対応する環状の突起に嵌まって、先端構造140を適所に固定する環状の凹部を有してよく、これは組み立て時間を短縮し得る。キャップ150(例えば、保護キャップ)が、本体110の上に摩擦フィットしてよい。摩擦フィットは、キャップの内部にある隆起部によって生み出されてよい。プッシュワイヤ124の一部分は、プッシュワイヤ124の位置合わせを維持し、プッシュワイヤ124の不発の可能性を防止するために、作動前はカニューレ130内にあってよい。本体110は空洞(例えば、内部の円形のコア)を有してよく、プランジャ構造122の軸は、組み立て時にプッシュワイヤ124の位置合わせを支援するために先細であってよい。本体110の空洞(例えば、内部コア)の基部にある空間が、プッシュワイヤ124をカニューレ130の中に進ませてよい。
小管内注入物アプリケータ装置100は、小管内注入物の意図しない設置を防止し得る(例えば、プランジャ構造122を制約するロック機能を介して)。本体(例えば、円筒形の管状体)は、円筒形のコア内に延びる非円形の(例えば、楕円形状の)溝穴を含んでよい。実質的に同一の非円形の(例えば、楕円形状の)突き出し部を有するプランジャ構造122が、プランジャ構造122の円筒形の軸に沿って延びる。プランジャ構造122の非円形の外周部は、遠位方向に進行するために本体110の非円形の輪郭(例えば、楕円形の溝穴)と一致すべきである。設置深さまたはストローク深さは、同じくロック機能として使用される、本体110に対して内部の非円形の部分(例えば、卵型形状の切り抜き)の深さに直接依存してよい。プランジャ構造122は、設置のために本体110と位置合わせするために時計回りおよび反時計回りに回転させることができる。プランジャ構造122の可撓性クリップ126と本体110の四角い輪郭とは、(例えば、1本の指を介して)閾値力が加えられるまでプランジャ構造122の回転を防止するために、互いに相互作用してよい。プランジャ構造122のクリップ126は、1本の指で加える(例えば、対抗する、克服する)ことが可能なばね力を提供してよい。プランジャ構造122の可撓性クリップ126と本体110の四角い輪郭とは、プランジャ構造122が作動される時に抵抗の形態で物理的フィードバックを提供するように相互作用してよい。
キャップ150(例えば、保護キャップ)は、内部に格納されたポリマー系小管内注入物と構成要素の高いHO拡散率を可能にする切り抜き窓を有してよい。HOの存在下で不安定になる吸湿性の小管内注入物を投与するために、小管内注入物アプリケータ装置100を作製するために使用されるプラスチック材料は、低い水分付着および凝集性を有してよい。小管内注入物のパッケージング内でHOへの曝露を軽減することは、貯蔵中の小管内注入物の完全性を保つ助けとなり得る。いくつかの実施形態では、小管内注入物アプリケータ装置100(例えば、小管内注入物が装填される)は、内部の水分を除去し、水分の進入を防止するように構成される、乾燥剤が内張りされたホイルパウチに格納されてよい。小管内注入物が装填された小管内注入物アプリケータ装置100は、乾燥剤の包みと共にホイルパウチに格納されてよい。
先端構造140の遠位端は、斜面のちょうど先端が、様々な大きさの涙点に嵌まることができる外周(例えば、周囲)を有する卵型の点に来ることができるように、斜面が付けられた管状の可撓性の先端であってよい。斜面先端は、外傷を防ぐために端部が丸められてよい。斜面は、小さい涙点開口部を拡張するのに十分に小さい輪郭を維持しながら、先端剛性を高めるためにより大きい壁厚を許し得る。卵型形状の斜面先端輪郭は、端部が最初に涙点開口部を一方向に伸ばす際に初期拡張率を低減し得、回転された時にユーザがすべての方向に徐々に拡張することを可能にする。これは、小さい涙点開口部を有する患者への使用を可能にする。斜面は、涙点組織への外傷を引き起こすことなく、安定した漸進的な涙点拡張率を可能にするように先細にされてよい。可撓性の管状先端は、最初に小管に挿入される時につぶれ、徐々に拡大していくことが可能であり、その結果、よりゆっくりした拡張率となる。先端構造140(例えば、可撓性の拡張用先端)は、さらなる挿入および過拡張を防止するために急に増大する外側直径を有してよい。
小管内注入物アプリケータ装置100は、注射器のように使用して、プッシュワイヤ124に沿って軸方向荷重を伝えて、先端構造140(例えば、可撓性の拡張先端)の管腔を通して小管内注入物を放出してよい。小管内注入物アプリケータ装置100は、小管内注入物を格納し、涙点を拡張し、続いて小管内注入物を注入する(例えば、設置、挿入する)ことができ、完全に片手で操作することができる。小管内注入物アプリケータ装置100は、完全に両利き用の機能で操作することができる。
小管内注入物アプリケータ装置100は、小管の垂直部に小管内注入物を一貫して注入する(例えば、設置、挿入する)ことができる。斜面付きの先端は、小管内注入物がより短い距離で斜面付きの先端から放出されることを可能にする。小管内注入物アプリケータ装置100は、小管内注入物が涙小管の水平部に置かれるように、垂直方向の小管と膨大部を越えて小管内注入物を注入(例えば、設置、挿入)し得る。先端構造140は、湾曲した膨大部を越えて小管内注入物の設置を案内するのを助けることができる。
小管内注入物アプリケータ装置100は、小管内注入物が完全に設置されると可聴におよび/または物理的に検出されることが可能なフィードバック機能を有してよい。プランジャ構造122のクリップ126は、プランジャ構造122が完全に設置されると本体110の凹部に嵌まってよい。本体110およびプランジャ構造122のクリップ126の寸法は、(例えば振動として)感じることができ、可聴のクリック音として聞くことのできる方式で嵌まってよい。本体110の凹部内に保持されるプランジャ構造122のクリップ126は、閾値力によってのみ動かされてよい(例えば、著しい力を加えなければ動かすことができない)。
小管内注入物アプリケータ装置100は、小管内注入物が完全に設置されると視覚的に検出されることが可能な視覚的手がかり機能を有してよい。いくつかの実施形態では、プランジャ構造122上のマーカ(例えば、プランジャ構造122に印刷された赤および緑のマーク)を、本体110の空洞をのぞき込む切り抜き穴を通じて見ることができる。第1のマーカ(例えば、緑のマーカ)は、小管内注入物が完全に設置された時にだけ、切り抜き穴を通じて見ることができる。第2のマーカ(例えば、赤のマーカ)は、小管内注入物が小管内注入物アプリケータ装置100に事前に装填された(例えば、かつプランジャ構造122がまだ作動されていない)時にだけ見えてよい。
いくつかの実施形態では、作動構造120は、プッシュワイヤ124に連結されたプランジャ構造122を含む。いくつかの実施形態では、作動構造120は、プッシュワイヤ124に連結されたスライダ構造を含む。プランジャ構造122を含む小管内注入物アプリケータ装置100は、注射器のように使用して、プッシュワイヤ124に沿って軸方向荷重を伝えて、小管内注入物を注入(例えば、設置、挿入)することができる。力は、小管内注入物アプリケータ装置100の遠位端でプランジャ構造122に加えられる。スライダ構造を含む小管内注入物アプリケータ装置100の場合、スライダ構造は、本体に沿って横方向に進行して軸方向荷重を伝える。
いくつかの実施形態では、小管内注入物アプリケータ装置100は、斜面が付けられているカニューレ130を含む。カニューレ130は、尖っていない先端および先細の斜面を有するように特注機械加工される皮下用金属カニューレであってよい。尖っていない先端は、小管内注入物アプリケータ装置100が涙腺組織に貫入するのを防止し、小管内注入物アプリケータ装置100が、拡張を開始する涙点開口部を見つけることを可能にする。先細の斜面は、先細の斜面が小管に差し込まれるのに伴って涙点を徐々に拡張するように構成されてよい。小管内注入物は、カニューレ130の管腔内に格納され、作動構造120(例えば、プランジャ構造またはスライダ構造)を介して注入される(例えば、設置、挿入される)ことが可能である。斜面は、適切な量の小管内注入物の表面を小管組織に対して露出させることができ、それにより、カニューレ130が除去された時、小管内注入物は、小管内注入物と小管組織との間の摩擦力によって適所に保持される。これは、小管内注入物が不注意により小管内注入物アプリケータ装置100と共に除去されるのを防止する。
小管へのカニューレ130の過挿入を防止するために、カラー(例えば、金属カラー)がカニューレ130の周りに設けられてよい。
いくつかの実施形態では、小管内注入物アプリケータ装置100は、可撓性の先端構造140を含む。この先端構造140は、斜面が付けられているカニューレ130と同様に使用されてよい。先端構造140の先端の柔らかさは、涙腺組織への貫入のリスクを軽減し、それにより、小管内注入物アプリケータ装置100の安全性を高める。先端構造140(例えば、可撓性の先端)の管腔は、貯蔵中に小管内注入物を保持するために小さめの大きさにされてよく、先端材料の可撓性は、作動力が加えられたときに小管内注入物が通過することを可能にする。先端材料は、涙点を十分に拡張させるのに十分に剛性である。
斜面が付けられているカニューレ130または可撓性の先端構造140のどちらが使用されてもよい。両方とも、涙点拡張を可能にし(例えば、小管内注入物を受け入れるのに十分な大きさまで涙点の直径を増大し)、小管内注入物の通過と小管内への配置を可能にする。
小管内注入物アプリケータ装置100の1つまたは複数の構成要素は、3次元(3D)プリンティングされてよい。小管内注入物アプリケータ装置100は、ほ乳類の涙小管への小管内注入物(例えば、ポリマー挿入物)の挿入に使用されてよい。
いくつかの実施形態では、小管内注入物アプリケータ装置100は、複数の小管内注入物を格納し、複数の小管内注入物を複数の小管に挿入するために使用される。いくつかの実施形態では、小管内注入物アプリケータ装置100は、1つまたは複数の製品(例えば、液体、固体、医薬品等)を涙点および/または小管に適用するために使用される。いくつかの実施形態では、小管内注入物アプリケータ装置100は、薬物を含む小管内注入物を挿入する(例えば、薬物を適用する)ために使用される。いくつかの実施形態では、小管内注入物アプリケータ装置100は、薬物を含まない小管内注入物を挿入するため(例えば、単に閉塞するため)に使用される。
図1Aは、本体110、作動構造120(例えば、プランジャ構造122およびプッシュワイヤ124)、カニューレ130、先端構造140、およびキャップ150を含む、小管内注入物アプリケータ装置100の分解図を示す。図1Bは、本体110、プランジャ構造122、および先端構造140を含む、組み立てられた小管内注入物アプリケータ装置100(例えば、キャップ150がない)を示す。図1Cは、図1Bと比べて90度回転された、組み立てられた小管内注入物アプリケータ装置100(例えば、キャップ150がない)を示す。図1Cは、小管内注入物アプリケータ装置100(例えば、キャップ150がない)の側面図を示す。図1Dは、小管内注入物アプリケータ装置100(例えば、キャップ150がない)の断面図を示す。図1Eは、まだ設置されていない(例えば、プッシュワイヤ124が非設置位置にある)小管内注入物160(例えば、Dextenza(登録商標)小管内注入物)を有する、小管内注入物アプリケータ装置100の先端構造140の断面図を示す。図1Eは、小管内注入物アプリケータ装置100の先端構造140の断面図を示す(例えば、小管内注入物が設置され、プッシュワイヤ124が設置位置にある)。図1Gは、先端構造140およびキャップ150が取り外された、小管内注入物アプリケータ装置100の斜視図を示す。
いくつかの実施形態では、小管内注入物アプリケータ装置100(例えば、キャップ150がない)の全長は、約62~80ミリメートル(mm)である。いくつかの実施形態では、先端構造140は、約12mmの長さである。いくつかの実施形態では、先端構造140の遠位端(例えば、先端)は、約1~5mmの長さである。いくつかの実施形態では、プランジャ構造122の幅(例えば、一方のクリップ126の外側表面から反対側のクリップ126の外側表面まで)は、約9mmである。本体110の最大幅は約6mmである。本体110の中央部分(例えば、把持部分)の長さは、約37mmである。小管内注入物アプリケータ装置100の、本体110の中央部分と先端構造140の遠位端(例えば、先端の端部)との間の部分の長さは約19mmである。いくつかの実施形態では、カニューレ130は、約8~9mmの長さである。
いくつかの実施形態では、カニューレ130は、インサート成型により、約1ポンド(lb)の最小引張強度で本体110に固定される。いくつかの実施形態では、プッシュワイヤ124は、インサート成型により、約1lbの最小引張強度でプランジャ構造122に固定される。いくつかの実施形態では、作動構造120(例えば、プランジャ構造122およびプッシュワイヤ124)は、本体110内に置かれ、障害なく前方に設置される。いくつかの実施形態では、アプリケータアセンブリ(例えば、共に組み立てられた本体110、作動構造120、およびカニューレ130)、先端構造140、ならびにキャップ150は、別々に包装される。
図2A~2Fは、特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置100の本体110を示す。図2Aは、本体110の斜視図を示す。図2Bは、本体110の第1の側面図を示す。図2Bは、本体110の第1の側面図を示す。図2Cは、本体110の第2の側面図(例えば、図2Bと比べて90度回転された)を示す。図2Dは、本体110の第1の断面図を示す。図2Eは、本体110の第2の断面図(例えば、図2Dと比べて90度回転された)を示す。図2Fは、本体110の非円形部分の断面図を示す。
いくつかの実施形態では、本体110は、本体先端112および環状隆起部114を有する。いくつかの実施形態では、本体110は、グリースや離型剤を有さない。いくつかの実施形態では、キャップ150は、本体先端112の上に(例えば、約5mmの本体先端112の上に)軽くプレスフィットする。いくつかの実施形態では、先端構造140は、突起(例えば、約0.15mmの出っ張り)によって定位置に保持される。
本体110は、円形の輪郭116をもつ第1の部分と、非円形の(例えば、楕円形状の)輪郭118をもつ第2の部分とを有する空洞を形成してよい。プランジャ構造122は、90度回転されて非円形の輪郭118と位置合わせされることにより作動され、小管内注入物アプリケータ装置100から小管内注入物を押し出してよい。
図3A~3Fは、特定の実施形態に係る、小管内注入物アプリケータ装置100の作動構造120を示す。
図3A~3Dは、プランジャ構造122を含む作動構造120を示す。図3Aは、作動構造120の斜視図である。図3Bは、作動構造120の側面図である。図3Cは、作動構造120の第1の断面図である。図3Dは、作動構造120の第2の断面図である。
プランジャ構造122は、グリースや離型剤を有さなくてよい。プッシュワイヤ124は、プランジャ構造122の溝穴の中に、接着(例えば糊付け)される、インサート成型される、および/または同類のもので取り付けられてよい。クリップ126に近いプランジャ構造122の部分は、本体110の空洞の一部分の非円形の輪郭と実質的に一致する非円形の外周部を有してよい。小管内注入物アプリケータ装置100を作動させるには、非円形の外周部を有するプランジャ構造122の部分が本体110の空洞の一部分の非円形の輪郭と位置合わせされるように、プランジャ構造122が回転されることになる。
プッシュワイヤ124の両遠位端は、切断され、丸められ、バリ取りされてよい。いくつかの実施形態では、プッシュワイヤ124は、不動態化操作を受けてよい。プッシュワイヤ124は、研磨ブラストであってよい(例えば、全外側長)。
図3Eは、本体110と相互作用するプランジャ構造122のクリップ126を示す。プランジャ構造122のクリップ126と本体110との間の摩擦界接面は、プランジャ構造122が、物理的に作動されずに設置されるのを防止し得る(例えば、両方のクリップ126上での0.2~0.5のたわみが摩擦を生み出す)。
いくつかの実施形態では、小管内注入物アプリケータ装置100は、小管内注入物アプリケータ装置100の側部(例えば、本体110の側部)に配設された設置機構(例えば、親指設置機構)を有する。例えば、小管内注入物アプリケータ装置100は、ローラ(例えば、側部回転ノブ)、屈曲押圧アクチュエータ、スライダ、リビングヒンジ(living hinge)、および/または同類のもの、の1つまたは複数を有してよい。リビングヒンジは、リビングヒンジが接続する2つの剛性片と同じ材料から作られる、薄い可撓性のヒンジ(例えば、たわみベアリング)であってよい(例えば、同じ向きに射出成型されて、小管内注入物を機械的に移動させるために押しつぶされるプラスチック)。
図3F~3Gは、スライダ機能を有している作動構造120を有する小管内注入物アプリケータ装置100を示す。ユーザは、小管内注入物アプリケータ装置100の本体を親指と中指で把持し、人差し指でスライダ機能を作動させる。スライダ機能は、プッシュワイヤ124を有する作動構造120の一部であってよい。
図4A~4Iは、特定の実施形態に係る、小管内注入物アプリケータ装置100のカニューレ130を示す。図4Aは、カニューレ130の斜視図を示す。図4Bは、本体110に連結された(例えば、インサート溶着、射出成型、接着、糊付け、インサート成型された)カニューレ130の側面図を示す。図4Cは、本体110に連結された(例えば、インサート溶着、射出成型、接着、糊付け、インサート成型された)カニューレ130の断面図を示す。カニューレ130は、本体110の面取り部と面一であってよい。
いくつかの実施形態では、カニューレ130は、20ゲージの薄壁カニューレ130である。カニューレ10の両遠位端は、切断され、バリ取りされてよい(例えば、内部直径および外部直径)。カニューレ130は、研磨ブラストであってよい(例えば、全外側長)。カニューレ130は、不動態化操作を受けてよい。いくつかの実施形態では、カニューレ130はプラスチックである。いくつかの実施形態では、カニューレ130は金属である。
図4D~4Iは、斜面を有するカニューレ130を示す。図4D~4Fは、丸い斜面を有するカニューレ130(例えば、丸い斜面付きカニューレ)を示す。図4G~4Iは、平坦な斜面を有するカニューレ130(例えば、平坦な斜面付きカニューレ)を示す。いくつかの実施形態では(例えば、先端構造140を有する代わりに、またはそれに加えて)、小管内注入物アプリケータ装置100は、カニューレ130が涙点に過挿入されるのを防止するためのカラー132を有する。
図5A~5Iは、特定の実施形態に係る、小管内注入物アプリケータ装置100の先端構造140(例えば、拡張用先端、可撓性の先端、ポリマー先端等)を示す。図5Aは、先端構造140の斜視図である。図5Bは、先端構造140の側面図である。図5Cは、先端構造140の断面図である。図5Dは、小管内注入物160を設置する前の先端構造140の側面図である。図5Eは、小管内注入物160が設置された先端構造の側面図である。図5F~5Hは、先端構造140の遠位端(例えば、先端)を示す。図5Iは、先端構造140の断面図である。
先端構造140は、涙点を拡張し、涙点を拡張した後に小管内注入物を設置するように構成される(例えば、拡張および設置は先端構造140を涙点から取り出すことなく行われる)。いくつかの実施形態では、先端構造140は、涙点を拡張し、小管内注入物を小管内の位置(例えば、反復可能な場所)に設置するように構成される、可撓性の斜面付きの先端を有する。
いくつかの実施形態では、涙点は、0.2~0.5mmの直径である(例えば、これは小管内注入物よりも小さいことがある)。小管の垂直部の長さは、約1.7~2mmであり得る。小管内注入物は、約2mmの長さであってよい(例えば、小管の垂直部よりも長くてよい)。小管内注入物は、時間と共に水和し、膨んで後退し、垂直部の中に入り得、小管内注入物は使用される間、そこに留まり得る。いくつかの実施形態では、先端構造140(例えば、斜面付き端部の遠位端)の遠位端(例えば、先端)の直径は、約0.1~0.4mmであってよい。いくつかの実施形態では、先端構造140(例えば、斜面付き端部の遠位端)の遠位端(例えば、先端)の直径は、約0.2~0.3mmであってよい。
先端構造140の材料は、涙点を拡張するのに十分に強く(例えば、硬く)、かつ、小管内注入物が先端構造140の遠位端にある開口を通り抜ける(例えば、涙点を介して小管に入るため)のに十分に可撓性である(例えば、機械的に柔らかい)。いくつかの実施形態では、先端構造140の遠位端(例えば、先端)は、径方向の可撓性を有する(例えば、外側に屈曲する、先端を拡大する)。
いくつかの実施形態では、先端構造140の遠位端(例えば、先端)は、斜面付き端部(例えば、対角切り、切り取られた傾斜面等)を有する。いくつかの実施形態では、先端構造140の遠位端を通るチャネルは円形であり、斜面付き端部の開口部は楕円形状である。斜面付き端部は、小管内注入物が、平坦な端部よりも早く、かつ平坦な端部ほど深くなく、小管内に設置されることを可能にし得る。斜面付き端部は、平坦な端部よりも小さい点に来ることができ、そのより小さい点は、涙点を拡張するために涙点に力を集中させることを可能にし得る。
先端構造140は、医療グレードのシリコーンゴム、クラスVI材料、熱可塑性エラストマー(TPE)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ブロックコポリマー、シリコーン、の1つまたは複数で作られてよい。いくつかの実施形態では、先端構造140は、約50~約120のショアAデュロメータを有する。いくつかの実施形態では、先端構造140は、約50~約110のショアAデュロメータを有する。いくつかの実施形態では、先端構造140は、約50~約70のショアAデュロメータを有する。いくつかの実施形態では、先端構造140は、約85~約110のショアAデュロメータを有する。いくつかの実施形態では、先端構造140は、約90~約95のショアAデュロメータを有する。いくつかの実施形態では、先端構造140は、約95のショアAデュロメータを有する。先端構造140の遠位端は、下小管(例えば、涙管)または上小管(例えば、涙管)への小管内注入物(例えば、約0.45~0.54mmの直径および/または約2.92~3.08mmの長さの円筒形の眼用挿入物)の送達を容易にし得る。涙管は、0.4mmの平均直径を有し得、先端構造140の遠位端が完全に挿入されると0.7~0.9mmに拡大し得る。先端構造140の遠位端は、涙管の開口部を見つけ、挿入されることによって開口部を拡張するのに十分に硬くてよい。先端構造140の遠位端は、小管内注入物が先端構造140の遠位端の口(例えば、開口部)を通じて設置される時に、涙管内に留まってよい。先端構造140の遠位端は、第1の閾値直径(例えば、0.54mm)の小管内注入物が押し進むのを可能にするために可撓性であり、また第2の閾値直径(例えば、0.45mm)の小管内注入物を抜け落ちないように保持するのに十分に小さくてよい。小管内注入物は、設置後、涙管の開口部の0.2~0.8mm下方に配置されてよい。
いくつかの実施形態では、先端構造140は、シリコーンの先端を有する。先端全体が小管内に置かれた後、小管内注入物が、弾性のシリコーン開口部を通して押される。小管内注入物は、小管内注入物が小管内注入物の最終位置に近づくにつれて、小管を拡張する。先端構造140の遠位端における直径は、約0.3~0.5mmであってよい。先端構造140の先端の最大直径は、約0.7~0.9mmであってよい。最大配置深さは、約1~5mmであってよい。先端構造140の硬度は、涙点を見つけ、先端構造の先端を係留させるために硬くてよい。先端構造140の硬度は、小管内注入物を設置するために可撓性であってよい。いくつかの実施形態では、先端構造140の遠位端(例えば、先端)は、平坦な先端(図5F参照)、斜面付きの先端(図5G参照)、および/またはスリット先端(図5H参照)を有する。
いくつかの実施形態では、小管内注入物アプリケータ装置100は、斜面が付けられているカニューレ130を有する。カニューレ130は、涙点を見つけ、カニューレ130を受け入れるように涙点を拡張するのに使用されるために、丸められてよい。小管内注入物は、カニューレ130の斜面が露出しない状態になったら設置されてよい。金属カラーが、涙点への小管内注入物アプリケータ装置100の過挿入を防止してよい。いくつかの実施形態では、先端におけるカニューレ130の幅は、約0.1~0.15mmである。いくつかの実施形態では、カニューレの外部直径は、約.5~1.5mmである。いくつかの実施形態では、最大挿入深さは、約5~6mmである。いくつかの実施形態では、カニューレ130の平坦な先端は、起こり得る組織損傷を低減するために尖っていない表面を作り出す。いくつかの実施形態では、カニューレ130は、小管内注入物が涙点開口部の近く(例えば、0.5~0.75mmの深さ)に配置されることを可能にする2角度の斜面設計を有する。
図5Iを参照すると、先端構造140は、遠位端510Aおよび510B、外側表面520、ならびに内側表面530を含んでよい。外側表面520は、遠位端510Aから遠位端510Bへと傾斜(例えば、湾曲、先細等)していてよい(例えば、これはユーザが使用中に涙点を見ることを可能にする)。内側表面530は、内部ボリューム540、凹部542、およびチャネル544を形成してよい。内側表面530は、遠位端510Aに近いより大きい直径から遠位端510Bに近いより小さい直径に行くのに、傾斜、湾曲、先細、じょうご形状等の1つまたは複数である領域532A~Bを含んでよい。
いくつかの実施形態では、カニューレ130の第1の遠位端は本体110に連結され、カニューレ130の第2の遠位端は、先端構造140のチャネル544内で内側表面530によって固定されるように構成されている。いくつかの実施形態では、領域532Aは、カニューレ130の第2の遠位端をチャネル544の中に案内する。いくつかの実施形態では、カニューレ130の第2の遠位端は、領域532Bの一部分に当接する。領域532Bは、小管内注入物をカニューレ130から斜面付き縁部512の開口部546(例えば、楕円開口部)に案内してよい。内側表面5530の一部分は、本体110の一部分の上に配設される(例えば、摩擦フィットを介して本体110に固定される)。いくつかの実施形態では、先端構造140の凹部542は、本体110の突起(例えば、環状のリング)と相互作用する(例えば、突起に嵌まる)。
いくつかの実施形態では、先端構造140は、小管内注入物アプリケータ装置100の本体110に取り付けられるように構成された遠位端510Aを含む。先端構造140は、カニューレ130の遠位端を受け入れるように構成された凹部(例えば、チャネル544)を形成する内側表面530を含んでよい(例えば、カニューレ130のもう一方の遠位端が本体110に連結される)。先端構造140の内側表面530とカニューレ130とは、互いと係合して(例えば、摩擦フィット)、カニューレ130が動くことを防止する。先端構造140は、涙点に挿入されて涙点を拡張し、カニューレ130からの小管内注入物を涙点を介して小管に設置するように構成された、斜面付き縁部512(例えば、斜面付きの先端)を含む遠位端510Bを含んでよい。
図6A~6Fは、特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置100のキャップ150を示す。図6Aは、キャップ150の斜視図である。図6Bは、キャップ150の底面図である。図6Cは、キャップ150の第1の側面図である。図6Dは、キャップ150の第1の断面図である。6Eは、キャップ150(例えば、図6Cと比べて90度回転された)の第2の側面図である。図6Fは、キャップ150(例えば、図6Dと比べて90度回転された)の第2の断面図である。
キャップ150は、1つまたは複数の(例えば、2つの)開口部152(例えば、通気孔)を含んでよい。
キャップ150は、本体110上に軽くプレスフィットしてよい。キャップ150は、グリースや離型剤を有さなくてよい。キャップ150は、本体110とのプレスフィットを提供する、内部表面からの1つまたは複数の突起154(例えば、図6B、6D、および6F参照)を有してよい。いくつかの実施形態では、キャップ150は、本体とのプレスフィットを提供する、内部表面内で互いから90度ずつ離れている4つの突起154を含む。
図7は、特定の実施形態に係る、小管内注入物アプリケータ装置を使用する小管内注入物の投与を取り扱う方法700を示す。特定の順番または順序で示されるが、特に断らない限り、動作の順序は変更され得る。よって、例示される実施形態は単なる例として理解されるべきであり、例示される動作は異なる順序で行われることが可能であり、一部の動作は並行して行われ得る。加えて、1つまたは複数の動作が様々な実施形態において省略され得る。よって、すべての動作があらゆる実施形態で必要という訳ではない。
ブロック702で、小管内注入物が、小管内注入物アプリケータ装置のカニューレによって形成されるチャネル(例えば、管腔)に装填される。チャネルは、小管内注入物アプリケータ装置の本体によって形成される空洞と位置合わせされる。小管内注入物アプリケータ装置の作動構造は、部分的に本体の空洞内に配設され、部分的にカニューレのチャネル内に配設されている。
ブロック704で、小管内注入物アプリケータ装置の先端構造の遠位端(例えば、先端、斜面付き先端部等)が、涙点を介して小管に挿入されて涙点を拡張する。
ブロック706で、小管内注入物アプリケータ装置を回転させて、小管内注入物を受け入れるために涙点をさらに拡張する。
ブロック708で、作動構造を回転させて、作動構造の非円形の外周部(例えば、プランジャ構造の楕円形状の外周部部分)を、本体の空洞の非円形の輪郭(例えば、本体の空洞の楕円形状部分)と位置合わせする。
ブロック710で、作動構造を作動して(例えば、作動構造の遠位端を押すことにより)、涙点を介して小管内注入物を小管に注入(例えば、設置)する。
いくつかの実施形態では、方法700は、図7に示されるものよりも多いまたは少ない動作を含む。一部の例では、方法700は、ブロック704の挿入およびブロック710の作動(例えば、小管内注入物アプリケータ装置が事前に装填される)を含んでよい。
図8A~図12Gは、小管内注入物アプリケータ装置100の構成要素を示す。図8A~図12Gの小管内注入物アプリケータ装置100は、図1A~図7に説明される小管内注入物アプリケータ装置100と同じまたは同様の機能または構造を有してよい。図中の特徴は、同様の参照符号を有する他の図の他の特徴と同じまたは同様の機能を有してよい。
図8A~8Iは、特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置100を示す。図8Aは、小管内注入物アプリケータ装置100の分解図を示す。図8Bは、小管内注入物アプリケータ装置100の本体110に挿入される作動構造120の側面図を示す。図8Cは、小管内注入物アプリケータ装置100の本体110に挿入される作動構造120の上面図を示す。図8Dは、組み立てられた小管内注入物アプリケータ装置100の側面図を示す。図8Eは、小管内注入物アプリケータ装置100の斜視図を示す。図8Fは、小管内注入物アプリケータ装置100の側面図を示す。図8Gは、(例えば図8Fの)小管内注入物アプリケータ装置100の断面図を示す。図8Hは、小管内注入物160を設置する本体110の遠位端の断面図を示す(例えば、図8Gの詳細図)。図8Iは、装填位置にある小管内注入物160を含む本体110の遠位端の断面図を示す(例えば、図8Gの詳細図)。
本体110は、小管内注入物アプリケータ装置100がユーザの手から滑るのを防止するための突起(例えば、隆起部)を有してよい。
図9A~9Iは、特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置100の本体110を示す。図9Aは、カニューレ130に連結された注入物アプリケータ装置100の本体110の斜視図を示す。図9Bは、カニューレ130に連結された注入物アプリケータ装置100の本体110の側面図を示す。図9Cは、カニューレ130に連結された注入物アプリケータ装置100の本体110の上面図を示す。図9Dは、カニューレ130に連結された注入物アプリケータ装置100の本体110の断面図を示す(例えば、図9Bの断面A-A)。図9Eは、カニューレ130に連結された注入物アプリケータ装置100の本体110の断面図を示す(例えば、図9Cの断面B-B)。図9Fは、注入物アプリケータ装置100の本体110の遠位端の断面図を示す(例えば、図9Dの細部C)。図9Gは、注入物アプリケータ装置100の本体110の遠位端の断面図を示す(例えば、図9Eの細部D)。図9Hは、注入物アプリケータ装置100の本体110の遠位端の断面図を示す(例えば、図9Eの細部E)。図9Iは、注入物アプリケータ装置100の本体110の断面図を示す(例えば、図9Bの断面F-F)。
いくつかの実施形態では、カニューレ130の外側表面は、カニューレ130と本体110とが、カニューレ130がより滑らかな外側表面を有する場合よりも大きく互いに固定するように、粗面にされてよい(例えば、サンドブラストにより)。いくつかの実施形態では、カニューレ130は、本体110に、接着(例えば糊付け)される、インサート成型(例えば射出成型)される、および/または同類のもので取り付けられてよい。
図10A~10Gは、特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置100の作動構造120を示す。図10Aは、作動構造120の斜視図を示す。図10Bは、作動構造120の上面図を示す。図10Cは、作動構造120の断面図を示す(例えば、図10Bの断面A-A)。図10Dは、作動構造120の側面図を示す。図10Eは、作動構造120のプッシュワイヤ124を示す。図10Fは、作動構造120の遠位端の断面図を示す(例えば、図10Cの細部B)。図10Gは、作動構造120の遠位端の断面図を示す(例えば、図10Dの断面E-E)。
いくつかの実施形態では、プッシュワイヤ124の長さは、実質的にまっすぐであり(例えば、長手軸を中心に配設される)、プッシュワイヤ124の遠位端は曲がっている(例えば、長手軸に沿って配設されない)。プッシュワイヤ124の曲がった遠位端は、プランジャ構造122にインサート成型(例えば、射出成型)されてよい(例えば、プッシュワイヤ124の遠位端が曲がっていない場合よりも互いと大きく固定するように)。いくつかの実施形態では、プッシュワイヤ124は、プッシュワイヤ124とプランジャ構造122とが、プッシュワイヤ124がより滑らかな外側表面を有する場合よりも大きく互いに固定するように、粗面にされてよい(例えば、サンドブラストにより)。
図11A~11Eは、特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置100の先端構造140を示す。図11Aは、先端構造140の斜視図である。図11Bは、先端構造140の上面図である。図11Cは、先端構造140の断面図である(例えば、図11Bの断面A-A)。図11Dは、先端構造140の遠位端の上面図である(例えば、図11Bの細部B)。図11Eは、先端構造140の遠位端の断面図である(例えば、図11Cの細部C)。
いくつかの実施形態では、先端構造140は、小管内注入物160が先端構造140から小管内に進む際に、ユーザが小管内注入物160を視覚化することができる(例えば、より多くのユーザフィードバックおよび制御を与える)ように、半透明の(例えば、透明の、透き通った)材料から作られる。
図12A~12Gは、特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置100のキャップ150を示す。図12Aは、キャップ150の斜視図である。図12Bは、キャップ150の側面図である。図12Cは、キャップ150の上面図である。図12Dは、キャップ150の断面図である(例えば、図12Bの断面A-A)。図12Eは、キャップ150の上面図である(例えば、図12Cの細部B)。図12Fは、キャップ150の後面図である。図12Gは、キャップ150の後面図である(例えば、図12Fの細部C)。
いくつかの実施形態では、キャップ150の外側表面は、突起(例えば、キャップ150の面に沿った一連の小さい矩形形状の突き出し部)を有する。突起は、本体110からキャップ150を取り外す時にユーザに追加的な把持を与える。いくつかの実施形態では、本体110は、拡張と注入(例えば挿入)を行う際に指の滑りを防止するための追加的な把持を与える突起(例えば、本体110の長さに沿った一連の小さい矩形形状の突き出し部)を有する。
いくつかの実施形態では、キャップ150(例えば、キャップ拡張器、保護キャップ)は、遠位方向を向いて涙点開口部を拡張するために使用することができる、先細の拡張器を有する。キャップ150は、注入処置(例えば、挿入処置)に先立って涙点開口部および小管を広げるために、注入(例えば、挿入)処置の前に医師によって使用され得る。キャップ150は本体110に取り付けられる(例えば、着脱可能に連結される、着脱可能に取り付けられる)ので、ユーザは、人間工学的な本体110を利用して、拡張を達成するために拡張器を操作することができる。
先端の遠位端が、涙点を見つけ、最初に涙点に入るのに十分に小さい(例えば、十分に小さい点を形成する)ものになり得るように、キャップ150の拡張器先端の(例えば遠位端の)小さい区間が先細にされる。先細の区間の後方には、均一な直径のまっすぐな区間があり(例えば、直径は続いて先細になるまたはより大きい直径になる前に、ある部分にわたって一定のままである)、これは、キャップ150の拡張器がより深く進み、小管内注入物160が置かれることになる小管の全長を拡張することを可能にする(例えば、小管内注入物160の長さと等しい小管の全長を拡張する)。キャップ150の先端は、第2の先端構造と呼ばれてよく、キャップ150のまっすぐな区間は、キャップ150の第2の先端構造に隣接する実質的に一定直径の区間と呼ばれてよい。従来の拡張器は、単一の先細部を有し、涙点だけを拡張する。キャップ150は、涙点と小管の両方を拡張する。垂直小管のより長い区間を拡張することは、ユーザが小管内注入物160を小管を通して前進させるのを容易にする。
いくつかの実施形態では、閾値幅よりも小さい幅を有する涙点には、涙点と小管を部分的に拡張する第1の拡張処置のためにキャップ150の先端が使用され、次いで、涙点および/または小管の拡張を終了して小管内注入物160を小管に注入(例えば、設置、挿入)する第2の拡張処置のために、先端構造140が使用される。いくつかの実施形態では、閾値幅よりも大きい幅を有する涙点には、涙点および/または小管を拡張して小管内注入物160を小管に注入(例えば、設置、挿入)する拡張処置のために、先端構造140が使用される(例えば、涙点および/または小管を拡張するためにキャップ150を使用せずに)。
図12H~12Iは、特定の実施形態に係る小管内注入物アプリケータ装置100を示す。図12Hは、小管内注入物アプリケータ装置100の分解図を示す。図12Iは、筐体1210内に配設された小管内注入物アプリケータ装置100を含むキット1200を示す。いくつかの実施形態では、キット1200は、構成要素を収容する筐体1210を含む。構成要素は、小管内注入物アプリケータ装置100および小管内注入物を含んでよい(例えば、ロック位置で、かつキット1200内で本体110にキャップ150が付けられた状態で小管内注入物アプリケータ装置100内に装填されている小管内注入物、キット1200内で小管内注入物アプリケータ装置100と別個になった小管内注入物)。筐体1210は、ホイルパウチであってよい。キット1200内の構成要素は乾燥剤を含んでよい。
ある実施形態では、注入物(例えば、小管内注入物160、挿入物、デポー等)は治療剤を含む。いくつかの実施形態では、注入物(例えば、小管内注入物160、挿入物等)は、患者の疾患や症状の予防、治療、または治癒のために医師によって投与される、注入可能な薬物または注入可能な生物製剤である。治療剤は、トラボプロスト、ビマトプロスト、またはラタノプロストなどのプロスタグランジン拮抗薬、デキサメタゾンまたは薬学的に許容されるその塩などのグルココルチコイド、シクロスポリンもしくはシクロスポリン誘導体、またはトラボデノソンなどのアデニン模倣物であり得る。
治療剤は、例えば、炎症性のまたは異常な血管状態、網膜静脈の閉塞、地図状萎縮、網膜色素変性症、網膜芽細胞腫等から生じ得る症状を治療するための薬剤も含む。癌の場合、薬剤は、例えば、抗がん剤、抗VEGF、または癌治療で使用するために知られている薬物であり得る。
治療剤は、例えば、抗VEGF、VEGFR1阻害薬、VEGFR2阻害薬、VEGFR3阻害薬、抗PDGF、血管新生阻害剤、スニチニブ、E7080、Takeda-6d、チボザニブ、レゴラフェニブ、ソラフェニブ、パゾパニブ、アキシチニブ、ニンテダニブ、セディラニブ、バタラニブ、モテサニブ、マクロリデス、シロリムス、エベロリムス、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)、イマチニブ、ゲフィニチブ(イレッサ)、トセラニブ(パラディア)、エルロチニブ(タルセバ)、ラパチニブ(タイケルブ)、ニロチニブ、ボスチニブ、ネラチニブ、ラパチニブ、バタラニブ、ダサチニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、イマチニブ、ラパチニブ、レスタウルチニブ、ニロチニブ、セマキサニブ、トセラニブ、またはバンデタニブであってよい。
治療剤は、高分子、例えば抗体または抗体断片、を含んでよい。治療用高分子は、VEGF阻害薬、例えば、市販されているルセンティス(商標)の有効成分であるラニビズマブを含んでよい。VEGF(Vascular Endothelial Growth Factor:血管内皮増殖因子)阻害薬は、眼の硝子体液中に放出されたときに異常血管の退縮と視覚の改善を引き起こすことができる。VEGF阻害薬の例には、ルセンティス(商標)(ラニビズマブ)、アイリーア(商標)(VEGFトラップ)、アバスチン(商標)(ベバシズマブ)、マクジェン(商標)(ペガプタニブ)がある。また、例えばフォビスタ(商標)や抗PGDF アプタマーなどの血小板由来増殖因子(PDGF:platelet derived growth factor)阻害薬が送達されてもよい。
治療剤は、ステロイドまたはコルチコステロイドおよびそれらの類似体などの小分子を含んでもよい。例えば、治療用コルチコステロイドは、トリアムシロノン、トリアムシロノンアセトニド、デキサメタゾン、酢酸デキサメタゾン、フルオシノロン、酢酸フルオシノロン、エタボン酸ロテプレドノール、またはそれらの類似体、の1つまたは複数を含んでよい。代替としてまたは組み合わせて、治療剤の小分子は、チロシンキナーゼ阻害薬を含んでよい。
治療剤は、抗VEGF治療剤を含んでよい。抗VEGF治療および薬剤は、特定の癌の治療や加齢性黄斑変性の治療に使用されることがある。本明細書に記載される実施形態に従って使用するのに適する抗VEGF治療剤の例には、ベバシズマブ(アバスチン(商標))などのモノクローナル抗体、またはラニビズマブ(ルセンティス(商標))などの抗体誘導体、またはラパチニブ(タイケルブ(商標))、スニチニブ(スーテント(商標))、ソラフェニブ(ネクサバール(商標))、アキシチニブ、もしくはパゾパニブなどのVEGFによって刺激されるチロシンキナーゼを阻害する小分子、の1つまたは複数が含まれる。
治療剤は、シロリム(商標)(ラパマイシン)、コパキソン(商標)(グラチラマー酢酸塩)、Othera(商標)補体C5aR阻害剤、毛様体神経栄養因子、フェンレチニド、またはレオフェレーシス(Rheopheresis)の1つまたは複数など、萎縮型AMDの治療に適する治療剤を含んでよい。
治療剤は、REDD14NP(Quark)、シロリムス(商標)(ラパマイシン)、ATG003;EYELEA(VEGFトラップ)、または補体阻害薬(POT-4)の1つまたは複数など、滲出型AMDの治療に適する治療剤を含んでよい。
治療剤は、BIBW2992(EGFR/Erb2を標的とする小分子)、イマチニブ(小分子)、ゲフィチニブ(小分子)、ラニビズマブ(モノクローナル抗体)、ペガプタニブ(小分子)、ソラフェニブ(小分子)、ダサチニブ(小分子)、スニチニブ(小分子)、エルロチニブ(小分子)、ニロチニブ(小分子)、ラパチニブ(小分子)、パニツムマブ(モノクローナル抗体)、バンデタニブ(小分子)またはE7080(VEGFR2、VEGFR3、および/またはFGFR1を標的とする、エーザイ株式会社から市販されている小分子)、の1つまたは複数などのキナーゼ阻害薬を含んでよい。治療剤は、抗体薬、例えばベバシズマブ、トラスツズマブ、セツキシマブ、およびパニツムマブ、を含んでよい。
治療剤は、様々な部類の薬剤を含んでよい。薬剤には、例えば、ステロイド、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDS)、抗がん薬、抗生物質、抗炎症剤(例えば、ジクロフェナク)、鎮痛薬(例えば、ブピバカイン)、カルシウムチャネル遮断薬(例えば、ニフェジピン)、抗生物質(例えば、シプロフロキサシン)、細胞周期阻害薬(例えば、シンバスタチン)、タンパク質(例えば、インシュリン)が含まれる。治療剤には、例えば、ステロイド、NSAIDS、抗酸化剤、抗生物質、鎮痛薬、血管内皮増殖因子(VEGF)の阻害薬、化学療法剤、抗ウィルス薬を含む部類の薬剤が含まれる。NSAIDSの例は、イブプロフェン、メクロフェナム酸ナトリウム、メフェナム酸、サルサラート、スリンダク、トルメチンナトリウム、ケトプロフェン、ジフルニサール、ピロキシカム、ナプロキセン、エトドラク、フルルビプロフェン、フェノプロフェンカルシウム、インドメタシン、セレコキシブ、ケトロラック、およびネパフェナクである。これらの薬剤自体は、小分子、タンパク質、RNA断片、タンパク質、グリコサミノグリカン、炭水化物、核酸、無機および有機の生物活性化合物であってよく、具体的な生物活性物質には、これらに限定されないが、酵素、抗生物質、抗新生物剤、局所麻酔、ホルモン、血管形成剤、抗血管形成剤、成長因子、抗体、神経伝達物質、向精神薬、抗がん剤、化学療法剤、生殖器官に影響する薬剤、遺伝子、およびオリゴヌクレオチド、または他の構成が含まれる。
治療剤は、タンパク質または他の水溶性生物製剤を含んでよい。これらには、様々な分子量のペプチドが含まれる。ペプチドには、治療用タンパク質およびペプチド、抗体、抗体断片、短鎖可変断片(scFv)、成長因子、血管形成因子、およびインシュリンが含まれる。他の水溶性生物製剤は、炭水化物、多糖類、核酸、アンチセンス核酸、RNA、DNA、短鎖干渉RNA(siRNA)、およびアプタマーである。
本明細書に開示されるシステムは、これらに限定されないが、AMD、緑内障、ドライアイ、アレルギー性結膜炎、ならびに白内障手術後の痛みおよび炎症を含む眼疾患を治療するために使用することができる。
治療剤は、現れた症状を治療する、または現れた症状を治療するための配合物を作製する方法の一部として使用されてよい。例えば、エイゾプト(ブリンゾラミド眼科用懸濁液)は、高眼圧症や開放角の患者の眼圧上昇の治療に使用されてよい。ポビドンヨード点眼剤中のベタダインは、眼周囲領域の手術前消毒および眼表面の洗浄のために使用されてよい。BETOPTIC(ベタキソロールHCl)は、眼圧を低下させるため、または慢性開放角緑内障および/もしくは高眼圧症に使用されてよい。CILOXAN(シプロフロキサシンHCl点眼剤)は、微生物の感受性菌株によって引き起こされる感染症を治療するために使用されてよい。NATACYN(ナタマイシン眼科用懸濁液)は、真菌性眼瞼炎、結膜炎、および角膜炎の治療に使用されてよい。NEVANAC(ネパフェナク眼科用懸濁液)は、白内障手術に伴う痛みおよび炎症の治療に使用されてよい。TRAVATAN(トラボプロスト点眼剤)は、眼圧上昇、開放角緑内障、または高眼圧症の軽減に使用されてよい。FML FORTE(フルオロメトロン眼科用懸濁液)は、眼瞼結膜および眼球結膜、角膜、ならびに眼球の前部のコルチコステロイド反応性炎症の治療に使用されてよい。LUMIGAN(ビマトプロスト点眼剤)は、眼圧上昇、開放角緑内障、または高眼圧症の軽減に使用されてよい。PRED FORTE(酢酸プレドニゾロン)は、眼瞼結膜および眼球結膜、角膜、ならびに眼球の前部のステロイド反応性炎症の治療に使用されてよい。PROPINE(塩酸ジピベフリン)は、慢性開放角緑内障における眼圧のコントロールに使用されてよい。RESTASIS(シクロスポリン眼科用乳濁液)は、例えば乾性角結膜炎に伴う眼炎症を有する患者など、患者の涙の生成を増加させるために使用される。ALREX(エタボン酸ロテプレドノール眼科用懸濁液)は、季節性アレルギー性結膜炎の一時的緩和のために使用されてよい。LOTEMAX(エタボン酸ロテプレドノール眼科用懸濁液)は、眼瞼結膜および眼球結膜、角膜、ならびに眼球の前部のステロイド反応性炎症の治療に使用されてよい。MACUGEN(ペガプタニブナトリウム注射剤)は、血管新生性(滲出型)加齢性黄斑変性の治療に使用されてよい。OPTIVAR(アゼラスチン塩酸塩)は、アレルギー性結膜炎に伴う眼のかゆみの治療に使用されてよい。XALATAN(ラタノプロスト点眼剤)は、例えば開放角緑内障や高眼圧症を有する患者など、患者の上昇した眼圧を下げるために使用されてよい。BETIMOL(チモロール点眼剤)は、高眼圧症や開放角緑内障を有する患者の眼圧上昇の治療に使用されてよい。ラタノプロストは、プロスタノイド選択的なFP受容体作動薬である、遊離酸形態のプロドラッグである。ラタノプロストは、副作用をほとんど伴わずに緑内障患者の眼圧を低下させる。ラタノプロストは、水溶液中では比較的溶解度が低いが、溶媒蒸発を使用するミクロスフィアの作製に通例用いられる有機溶媒には容易に溶解する。
送達される治療剤のさらなる実施形態は、標的ペプチドとその天然受容体または他のリガンドとの相互作用を防止するために生体内で標的ペプチドに特異的に結合するものを含む。例えば、アバスチンは、VEGFに結合する抗体である。また、L-1受容体の細胞外ドメインを利用するIL-1トラップも知られており、このトラップは、IL-1が細胞の表面上の受容体に結合して活性化させるのを阻止する。送達される薬剤の実施形態は、核酸、例えばアプタマーを含む。例えばペガプタニブ(MACUGEN)は、ペグ化された抗VEGFアプタマーである。粒子・ヒドロゲル送達法の利点の一つは、アプタマーが放出されるまで生体内環境から保護されることである。送達される薬剤のさらなる実施形態は、高分子薬を含み、これは、伝統的な小分子薬、すなわち、オリゴヌクレオチド(アプタマー、アンチセンス、RNAi)、リボザイム、遺伝子治療核酸、組換え型ペプチド、および抗体などの薬、よりも大幅に大きい薬を指す用語である。
1つの実施形態は、アレルギー性結膜炎用の薬物の長期放出を含む。例えば、ケトチフェン、抗ヒスタミン剤、およびマスト細胞安定剤が粒子として提供され、本明細書に記載されるように有効量だけ眼に放出されて、アレルギー性結膜炎を治療してよい。季節性アレルギー性結膜炎(SAC)および通年性アレルギー性結膜炎(PAC)は、アレルギー性の結膜障害である。症状には、かゆみおよびピンク色から赤色がかった眼が含まれる。これら2つの眼の症状には、マスト細胞が介在している。症状を和らげるための非特異的な処置には、従来、冷湿布、涙液代替物による眼の洗浄、およびアレルゲンの回避が含まれる。治療は従来、抗ヒスタミンマスト細胞安定剤、二重機構抗アレルギー剤、または局所用抗ヒスタミン剤からなる。コルチコステロイドが有効であることもあるが、副作用の理由から、春季角結膜炎(VKC)やアトピー性角結膜炎(AKC)などのより重篤な形態のアレルギー性結膜炎のために取っておかれる。
モキシフロキサシンは、眼の細菌感染を治療または予防するために使用が承認されているフルオロキノロンであるVIGAMOXの有効成分である。VKCおよびAKCは、慢性アレルギー性疾患であり、そこでは、好酸球、結膜線維芽細胞、上皮細胞、マスト細胞、および/またはTH2リンパ球が、結膜の生化学構造および組織構造に炎症を生じさせる。VKCおよびAKCは、アレルギー性結膜炎を抑制するために使用される薬物によって治療することができる。浸透剤は、薬剤であり、本明細書に記載されるような、ゲル、ヒドロゲル、オルガノゲル、キセロゲル、および生体材料に含まれることもある。これらは、目的の組織への薬の浸透を助ける薬剤である。浸透剤は、皮膚用の浸透剤、鼓膜用の浸透剤、眼用の浸透剤など、当該組織のために必要に応じて選択されてよい。
薬剤は、眼球後部の疾患の治療であってよく、例えば、その場合、眼球後部の疾患は、加齢性黄斑変性(AMD)、嚢胞様黄斑浮腫(CME)、糖尿病黄斑浮腫(DME)、後部ブドウ膜炎、および糖尿病網膜症、または緑内障である。
薬剤は、例えば、抗VEGF、VEGFR1阻害薬、VEGFR2阻害薬、VEGFR3阻害薬、抗PDGF、抗PDGF-R、PDGFRβ阻害薬、抗血管新生剤を含む薬剤、スニチニブ、E7080、Takeda-6d、チボザニブ、レゴラフェニブ、ソラフェニブ、パゾパニブ、アキシチニブ、ニンテダニブ、セディラニブ、バタラニブ、モテサニブ、マクロリデス、シロリムス、エベロリムス、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)、イマチニブ、ゲフィニチブ、トセラニブ、エルロチニブ、ラパチニブ、ニロチニブ、ボスチニブ、ネラチニブ、ラパチニブ、バタラニブ、緑内障用の低溶解性のプロスタグランジン類似体を含む薬剤、ネパフェナク、マクロリデス、ラパマイシン、シロリムス、タクロリムス、またはAMD(脈絡膜新生血管(CNV)とも呼ばれる)に関してmTOR受容体をブロックする働きをする薬剤であってよい。mTORは、ラパマイシンの哺乳動物の標的を言う。薬剤は、例えば、モキシフロキサシン、デキサメタゾン、トラボプロスト、ステロイド、フルオロキノロン、プロスタグランジン類似体、プロスタミドであってよい。
眼疾患には眼病変が含まれ、前房出血、高眼圧症、および緑内障が、前眼房デポーで治療される症状である。多くの薬剤が眼への送達のために好適であり、例えば、前房内注射によって投与される、NSAID、ステロイド、抗緑内障薬、抗ウィルス薬、抗生物質、散瞳薬、および抗真菌剤がある。
疾患状態の一部は眼球後部疾患である。眼球後部疾患という用語は、当分野の当業者によって認識され、一般には、網膜、黄斑、または脈絡膜の血管系および完全性に影響して、視力障害、視覚消失、または失明に至る、後部の眼疾患を言う。後部の疾患状態は、年齢、外傷、外科的介入、および遺伝因子の結果生じることがある。いくつかの眼球後部疾患は、加齢性黄斑変性(AMD)、嚢胞様黄斑浮腫(CME)、糖尿病黄斑浮腫(DME)、後部ブドウ膜炎、糖尿病網膜症である。一部の眼球後部疾患は、黄斑変性や糖尿病網膜症のように、不要な血管新生や血管増殖の結果生じる。これらおよびその他の眼症状のための薬剤治療の選択肢は、インプラントからの薬剤の送達によって提供されることがある。
前述の説明は、本開示のいくつかの実施形態の良好な理解を提供するために、特定のシステム、構成要素、方法などの例等、多数の具体的詳細を述べている。しかし、当業者には、本開示の少なくとも一部の実施形態は、それらの具体的詳細無しで実施されてよいことが明らかとなろう。他の例では、よく知られている構成要素または方法は、本開示を不必要に曖昧にすることを避けるために、詳細に説明されないか、または単純なブロック図で提示される。よって、述べられる具体的詳細は単に例示的なものである。特定の実装は、それらの例示的詳細から異なってよく、依然として本開示の範囲内にあることが企図される。
本明細書全体を通じた「1つの実施形態」、「一実施形態」、または「いくつかの実施形態」の言及は、その実施形態との関連で説明される特定の特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。よって、本明細書全体の様々な箇所における表現「1つの実施形態で」、「一実施形態で」、または「いくつかの実施形態で」は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指すとは限らない。加えて、語「または」は、排他的な「または」ではなく、包含的な「または」を意味することが意図される。語「約」または「およそ」が本明細書で使用される場合、これは、提示される公称値が±10%内で正確であることを意味することが意図される。
本明細書における方法の動作は、特定の順序で図示され、説明されるが、各方法の動作の順序は、特定の動作が少なくとも部分的には他の動作と同時に行われるように特定の動作が逆の順序で行われるように、変更されてよい。別の実施形態では、命令または別個の動作の下位動作が、間欠的および/または交互的な方式であってよい。
上記の説明は、例示的なものであり、制限的なものではないことが理解される。上記の説明を読み、理解すると、多くの他の実施形態が当業者に明らかになるであろう。したがって、本開示の範囲は、それらの請求項が権利を与えられる相当物の全範囲と共に、添付の特許請求の範囲を参照して決定されるべきである。
100 小管内注入物アプリケータ装置
110 本体
120 作動構造
130 カニューレ
160 小管内注入物
122 プランジャ構造
124 プッシュワイヤ
128 溝穴
126 クリップ
150 キャップ
140 先端構造
112 本体先端
114 環状隆起部
132 カラー
152 開口部
154 突起
510A、510B 遠位端
512 縁部
520 外側表面
530 内側表面
540 内部ボリューム
542 凹部
544 チャネル
532A~B 領域
546 開口部
5530 内側表面
700 方法
1200 キット
1210 筐体

Claims (27)

  1. 小管内注入物アプリケータ装置であって、
    空洞を形成している本体と、
    前記本体の第1の遠位端に連結されたカニューレであって、前記カニューレは、前記本体の前記空洞と位置合わせされるチャネルを形成し、前記カニューレは、前記チャネル内に小管内注入物を格納するように構成される、カニューレと、
    前記本体に連結された先端構造であって、前記先端構造は、前記カニューレの少なくとも一部分の周りに配設され、前記先端構造の遠位端は、前記先端構造の前記遠位端を涙点を介して小管に挿入することによって前記涙点を拡張するように構成されている、先端構造と、
    前記先端構造の前記遠位端が前記涙点を介して前記小管に挿入されている間に、前記チャネルおよび前記先端構造の前記遠位端を通じ、前記涙点を介して前記小管内注入物を前記小管内に押し入れるように構成されている、作動構造と、
    を備える小管内注入物アプリケータ装置。
  2. 前記先端構造の前記遠位端が、約50~約120のショアAデュロメータを有し、前記先端構造の前記遠位端の開口部が、前記小管内注入物の外側直径よりも小さい直径を有する、請求項1に記載の小管内注入物アプリケータ装置。
  3. 前記先端構造の前記遠位端の一部分が、斜面付きの先端を備え、前記一部分は、前記小管への前記小管内注入物の注入に先立って前記涙点を介して前記小管に完全に挿入されるように構成されている、請求項1に記載の小管内注入物アプリケータ装置。
  4. 前記作動構造が、
    少なくとも部分的に前記本体の前記空洞内に設置されるように構成されたプランジャ構造であって、前記プランジャ構造の第1の遠位端が、前記作動構造の作動を引き起こすための力を受けるように構成されている、プランジャ構造と、
    プッシュワイヤであって、前記プッシュワイヤの第1の遠位端が、前記プランジャ構造の第2の遠位端に取り付けられ、前記プッシュワイヤの第2の遠位端が、前記作動構造の前記作動に先立って前記カニューレの前記チャネル内に設置され、前記プッシュワイヤは、前記作動構造の前記作動に応答して、前記チャネルを通して前記小管内注入物を押すように構成されている、プッシュワイヤと、
    を備える、請求項1に記載の小管内注入物アプリケータ装置。
  5. 前記プランジャ構造が、前記プランジャ構造と前記本体とが分離するのを防止するため、および前記カニューレ内の前記小管内注入物の移動を制約するために、前記本体の外側表面によって形成される対応する凹部に挿入するように構成されたかぎ形のクリップを備える、請求項4に記載の小管内注入物アプリケータ装置。
  6. 前記本体の前記空洞内に設置される前記プランジャ構造の一部分が、非円形の外周部を有し、
    前記本体の前記空洞の一部分が、前記非円形の外周部に対応する非円形の輪郭を有し、
    前記作動構造は、前記プランジャ構造の前記部分の前記非円形の外周部を前記本体の前記空洞の前記部分の前記非円形の輪郭と位置合わせして前記作動構造を作動させるために回転される、請求項4に記載の小管内注入物アプリケータ装置。
  7. 前記カニューレが接着またはインサート成型によって前記本体に固定され、前記プランジャ構造の前記第2の遠位端が溝穴を形成しており、前記プッシュワイヤは、前記溝穴の中に接着またはインサート成型される、請求項4に記載の小管内注入物アプリケータ装置。
  8. 前記本体の前記空洞および前記プランジャ構造の外側輪郭が、前記プッシュワイヤを前記カニューレ内に導くために先細になっている、請求項4に記載の小管内注入物アプリケータ装置。
  9. 前記本体の前記第1の遠位端の近くで前記本体に着脱可能に取り付けられるように構成されたキャップをさらに備え、前記キャップは、第2の先端構造と、前記第2の先端構造に隣接する実質的に一定直径の区間とを形成し、前記第2の先端構造および前記実質的に一定直径の区間は、前記第2の先端構造と、前記実質的に一定直径の区間の少なくとも一部分とを前記涙点を介して前記小管に挿入することにより、前記涙点と前記小管の少なくとも一部分との事前拡張を行うように構成されている、請求項1に記載の小管内注入物アプリケータ装置。
  10. 前記カニューレの前記チャネルが、前記小管内注入物を格納し、保護し、その位置合わせを維持するように構成されている、請求項1に記載の小管内注入物アプリケータ装置。
  11. 小管内注入物アプリケータ装置の先端構造であって、前記先端構造が、
    前記小管内注入物アプリケータ装置の本体に取り付けられるように構成された第1の遠位端と、
    前記小管内注入物アプリケータ装置のカニューレの第1のカニューレ遠位端を受け入れるように構成された凹部を形成している内側表面であって、前記カニューレの第2のカニューレ遠位端は前記本体に連結されている、内側表面と、
    涙点に挿入されて前記涙点を拡張し、前記カニューレからの小管内注入物を前記涙点を介して小管に注入するように構成された、斜面付きの先端を備える第2の遠位端と、
    を備えている、先端構造。
  12. 前記先端構造が、約50~約120のショアAデュロメータを有し、前記先端構造の前記第2の遠位端の開口部が、前記小管内注入物の外側直径よりも小さい直径を有する、請求項11に記載の先端構造。
  13. 前記先端構造の前記第2の遠位端が約1~5mmの長さを有し、前記第2の遠位端の直径が約0.1~0.4mmである、請求項11に記載の先端構造。
  14. 小管内注入物アプリケータ装置および小管内注入物を含むシステムであって、
    前記小管内注入物アプリケータ装置は、
    空洞を形成している本体、
    前記本体の第1の遠位端に連結されたカニューレであって、前記カニューレは、前記本体の前記空洞と位置合わせされるチャネルを形成している、カニューレ、
    前記本体に連結された先端構造であって、前記先端構造は、前記カニューレの少なくとも一部分の周りに配設され、前記先端構造の遠位端は、前記先端構造の前記遠位端を涙点を介して小管に挿入することによって前記涙点を拡張するように構成されている、先端構造、および
    作動構造、
    を備え、
    前記小管内注入物は、前記小管内注入物アプリケータ装置の前記カニューレの前記チャネル内に装填され、前記作動構造は、前記先端構造の前記遠位端が前記涙点を介して前記小管に挿入されている間に、前記チャネルおよび前記先端構造の前記遠位端を通じ、前記涙点を介して前記小管内注入物を前記小管内に押し入れるように構成されている、
    前記システム。
  15. 複数の構成要素を収容するための筐体を含むキットであって、
    前記複数の構成要素が、小管内注入物アプリケータ装置および小管内注入物を含み、
    前記小管内注入物アプリケータ装置は、
    空洞を形成している本体、
    前記本体の第1の遠位端に連結されたカニューレであって、前記カニューレは、前記本体の前記空洞と位置合わせされるチャネルを形成し、前記カニューレは、前記チャネル内に小管内注入物を格納するように構成されている、カニューレ、
    前記本体に連結された先端構造であって、前記先端構造は、前記カニューレの少なくとも一部分の周りに設置され、前記先端構造の遠位端は、前記先端構造の前記遠位端を涙点を介して小管に挿入することによって前記涙点を拡張するように構成されている、先端構造、および、
    前記先端構造の前記遠位端が前記涙点を介して前記小管に挿入されている間に、前記チャネルおよび前記先端構造の前記遠位端を通じ、前記涙点を介して前記小管内注入物を前記小管内に押し入れるように構成されている、作動構造、
    を備える、
    前記キット。
  16. 前記筐体がホイルパウチであり、前記複数の構成要素が乾燥剤をさらに含む、請求項15に記載のキット。
  17. 前記小管内注入物が、前記キット内の前記小管内注入物アプリケータ装置に装填される、請求項15に記載のキット。
  18. 小管内注入物の投与を取り扱う方法であって、
    小管内注入物アプリケータ装置のカニューレによって形成されるチャネルに前記小管内注入物を装填するステップであって、前記チャネルは、前記小管内注入物アプリケータ装置の本体によって形成される空洞と位置合わせされる、ステップと、
    前記小管内注入物アプリケータ装置の先端構造の遠位端を、涙点を介して小管に挿入して前記涙点を拡張するステップと、
    前記先端構造の前記遠位端が前記涙点を介して前記小管に挿入されている間に、前記小管内注入物アプリケータ装置の作動構造を作動させて、前記チャネルおよび前記先端構造の前記遠位端を通じ、前記涙点を介して前記小管内注入物を前記小管内に注入するステップと、を含む方法。
  19. 前記作動構造の前記作動に先立って、前記作動構造を回転させて、前記作動構造の非円形の外周部を前記本体の前記空洞の対応する非円形の輪郭と位置合わせするステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記先端構造が約50~約120のショアAデュロメータを有し、前記先端構造の前記遠位端の開口部が、前記小管内注入物の外側直径よりも小さい直径を有する、請求項18に記載の方法。
  21. 小管内注入物の投与を取り扱う方法であって、
    小管内注入物アプリケータ装置の先端構造の遠位端を、涙点を介して小管に挿入して前記涙点を拡張するステップであって、小管内注入物が、前記小管内注入物アプリケータ装置のカニューレによって形成されるチャネルに装填され、前記チャネルは、前記小管内注入物アプリケータ装置の本体によって形成される空洞と位置合わせされる、ステップと、
    前記先端構造の前記遠位端が前記涙点を介して前記小管に挿入されている間に、前記小管内注入物アプリケータ装置の作動構造を作動させて、前記チャネルおよび前記先端構造の前記遠位端を通じ、前記涙点を介して前記小管内注入物を前記小管内に注入するステップと、を含む方法。
  22. 前記作動構造の前記作動に先立って、前記作動構造を回転させて、前記作動構造の非円形の外周部を、前記本体の前記空洞の対応する非円形の輪郭と位置合わせするステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記先端構造が約50~約120のショアAデュロメータを有し、前記先端構造の前記遠位端の開口部が、前記小管内注入物の外側直径よりも小さい直径を有する、請求項21に記載の方法。
  24. 前記小管内注入物が、トラボプロスト、シクロスポリン、またはデキサメタゾンを含む、請求項14に記載のシステム。
  25. 前記小管内注入物が、トラボプロスト、シクロスポリン、またはデキサメタゾンを含む、請求項15に記載のキット。
  26. 前記小管内注入物が、トラボプロスト、シクロスポリン、またはデキサメタゾンを含む、請求項18に記載の方法。
  27. 前記小管内注入物が、トラボプロスト、シクロスポリン、またはデキサメタゾンを含む、請求項21に記載の方法。
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