JP2024504627A - 家具要素 - Google Patents

Abstract

外側本体と、該外側本体に対して２枚のプレートを有する並進-回転ベアリング(20)によって移動可能に取り付けられる内側本体を有し、２枚のプレートは転動体が案内される軌道を備え、外側本体と内側本体は夫々底部パネルと上部パネルを有し、該底部パネル(2,5)と上部パネル(4,6)を互いに接続する少なくとも１つの側壁(1)を有する家具要素は以下の構成で実現される。外側本体の上部パネル(4)と内側本体の上部パネル(6)との間、又は外側本体の底部パネル(2)と内側本体の底部パネル(5)との間にガイドベアリングが配置され、該ガイドベアリングは湾曲して延び、上部パネル(4、6)及び/又は底部パネル(2、5)の一方に設けられた少なくとも1つのガイド経路(8)と、該ガイド経路(8)に案内されて、他方の上部パネル(4、6)及び/又は底部パネル(2、5)に配置されたガイド要素(18)を有し、ガイドベアリングは、互いに変位可能な接続部を備えた線形ガイド(9)を備え、接続部の一方は上部パネル(4)に配置されて、他方は外側の上部パネル(6)に取り付けられ、及び/又は一方の接続部は一方の底部パネル(2)に配置され、他方の接続部は他方の底部パネル(2)に取り付けられ、並進-回転ベアリング(20)はガイドベアリングが上部パネル(4,6)の間に配置されていれば、底部パネル(2,5)の間に位置し、並進-回転ベアリング(20)はガイドベアリングが底部パネル(2,5)間に配置されていれば、上部パネル(4,6)の間に位置する。【選択図】図５

Description

本発明は、請求項１の前段部に記載の家具要素に関する。

内部本体または支持パネルが外側本体上または外側本体内に配置されて、同時に回転及び並進移動可能となる棚またはラックのような家具要素が例えば、ドイツ特許公開公報10 2017 106 170号及び日本国特開平10-318669号及び米国特許4 124 262号から知られており、これらは、本属とは無関係である。

ドイツ特許公開公報10 2017 106 170号から知られる構成では、このような並進-回転運動は、転動体が案内される軌道がその中に形成された２枚のプレートを有する並進-回転ベアリングによって行われる。軌道は、第２のプレートに対する一方のプレートの回転運動を所定の角度だけ可能にするように構成されている。

プレートの互いの並進運動のために、一方のプレートにはスロットが設けられ、このスロット内で他方のプレートのガイドピンが案内される。

棚ユニットの場合、保管されている商品を汚れから保護し、商品へのアクセスを良好にする要求がしばしば存在する。特に、より大きい及び/又はより高い家具要素、例えば、壁キャビネット等の場合には、家具要素の上部パネルの領域における内側本体の回転運動に対する十分な支持を提供することが、安定させる理由のために必要である。

しかしながら、これらの上部パネルの領域に更なる並進-回転ベアリングを設置することは、主に公差が大きく、家具要素の個々の要素の剛性が不十分であるため、より難しくなるので、このような更なる並進-回転ベアリングが使用されると、そこに設置された転動ベアリング要素が、この目的のために設けられたベアリング溝に安全に案内されなくなる可能性がある。

本発明は、家具要素の安定性が、特に内側本体が回転するときに増大するような方法で、一般タイプの家具要素をさらに改良するとの目的に基づく。

この目的は、請求項１の特徴を有する家具要素によって解決される。

本発明によれば、代替例として、これに代わるものとして、上部パネルの一方に配置された少なくとも１つの湾曲したガイド経路と、上面パネルの他方に配置されガイド経路内で案内されるガイド要素とを有するガイドベアリングが、外側本体の上部パネルと内側本体の部面パネルとの間に配置されている。本発明によれば、ガイドベアリングは、互いに相対的に変位可能な接続部を有する線形ガイドを有し、一方の接続部は一方の上部パネルに配置され、他方の接続部は他方の上部パネルに取り付けられている。

外側本体の上部パネルと内側本体の上部パネルとの間のガイドベアリングの配置は、静止状態に保持された外側本体内の内側本体の十分な横方向の案内を提供し、これによって内側本体の並進-回転運動が支持され、垂直方向及び水平方向の両方における高い安定性が線形ガイドによって達成される。

更に又は代替的に、このようなガイドベアリングは、底部パネル間に配置することもできる。これは、ねじり-回転ベアリングの代わりに、ガイドベアリングを、夫々上部パネルと底部パネルの間に配置できることを意味する。しかし、ガイドベアリングが底部パネルの間に配置される一方で、上部パネルの間にねじり-回転ベアリングを配置することも考えられる。同様に、ねじり-回転ベアリングは、底部パネル間に配置され、ガイドベアリングは上部パネル間に配置されることができる。

本発明のさらに有利な実施形態は、従属請求項に特徴づけられる。

本発明のさらに別の考え方によれば、キャリアプレートは、線形ガイドの接続部に取り付けられ、このキャリアプレートは、関連する上部パネル、好ましくは外側本体の構成部品であり、キャリアプレートは、上部パネルに好都合にねじ止めされている。

更に、線形ガイドを、それ自体公知の少なくとも１つの引出しガイドとして構成することが特に有利であり、引出しガイドはキャリアプレート上に固定的に保持され、接続部を形成するガイドレールと、ガイドレールに対して変位可能で、内側本体の上部パネル上に配置された走行レールとを有する。周知の方法では、引出しガイドは、ボール、ローラ、またはバレルの形をした回転体を有することができ、該回転体は、望ましくは回転体ケージに配置される。

好ましくは、２つの引出しガイドが設けられ、引出しガイドは互いに平行に配置され、互いに離間され、その走行レールはベアリング要素によって互いに連結される。このベアリング要素は、内側本体またはその上部パネルの回転ベアリングとして機能し、一方、上述したように、キャリアプレートは外側本体の上部パネルに接続される。

２つの上部パネル間の設置空間を最小にするために、線形ガイドは上部パネルの凹部内に位置する。

線形ガイドは、特に上述した実施形態において、外側本体と内側本体との間の結合における安定性を著しく改善することに繋がる。その理由は、特に、回転ベアリングを介して走行レールが取り付けられている内側本体の上部パネルは、ガイドレールを担持する外側本体の上部パネルに実質的に積極的に連結され、同時に軸方向の変位が可能だからである。

さらなる実施形態の変形例によれば、ガイド経路は、湾曲して延び、内側本体の上部パネル内に設けられていることが好ましく、一方、係合するガイド要素は、外側本体の上部パネルの対面側に位置決めされ、並進-回転ベアリングによって可能にされた内側本体の動きを支持するようになっている。

ガイド経路は、その長さ方向において平面をほぼ斜めに横切って延在し、円弧状に延在する溝として構成される。溝は、その両端で閉じることも、開くこともできる。このような溝は、対応する上部パネルに作るのが容易で安価である。

係合するガイド要素、例えばガイドピンは、ピン、ボルトまたはホイールの形態とすることができ、ここでピンまたはボルトは、ガイド経路内をスライドすることができる。いずれにせよ、外側本体に対する内側本体の並進-回転運動は、ほぼ摩擦なく行うことができる。

好ましい更なる展開例において、ガイド要素は弾性被覆を有し、該弾性被覆はガイド要素がガイド経路の側縁に当たる場合に減衰を提供する。

このような弾性被覆の他の利点は、例えば所定の終端位置に到達する前など、ガイド経路の領域内の狭い箇所との組み合わせにより、外側本体に対する内側本体の移動の制動を簡単な方法で実現できることである。

この目的のために、本発明の更なる考えによれば、ガイド経路の幅は、その長手方向の延長に沿って可変になるように構成することができる。上記のようなガイド経路の可変幅の有利な使用に加えて、他の領域もまた、ガイド経路のこのような領域を特に抵抗なく通過できる程度に広げるように構成することができる。

さらに、少なくとも一端部の領域では、ガイド経路は、クランプカム、特に一体に形成されたクランプカムを有することができ、これにより、使用者は内側本体の端部位置に到達したことを触覚的に判断することができる。

このような触覚的なロックは、クランプカムが内側本体の規定された中間位置に設けられる場合にも達成することができる。

本発明の別の変形例は、ガイド要素が、固定された外面を有するピン、ボルト、ホイールまたはボールベアリングとして構成され、弾力性クランプカムまたは弾性クランプカムが、少なくとも一端または中間位置の領域でガイド経路内に配置されることを提供する。

さらに、内側本体は、外側本体に対して、第１の機能位置から、開始位置に対して所定の角度だけ回転した第２の機能位置へと相対的に移動させることができ、内側本体と外側本体の底部パネルと上部パネルは、両方の機能的な位置において、互いに対して一致した形状に整列されている。

特に、これにより、本発明に係る家具要素は、部屋の異なる領域を占めることなく、他の家具要素と組み合わせて異なる機能位置に設定されることが可能となる。

本発明による家具要素の分解図を示す。 異なる機能位置にある家具要素の一部を、夫々斜視図で示す。 異なる機能位置にある家具要素の一部を、夫々斜視図で示す。 異なる機能位置にある家具要素の一部を、夫々斜視図で示す。 家具要素の一部を、同様に分解して表示する図である。 家具要素の詳細を上から見た図である。 図６のＢ－Ｂ線に沿った断面図である。 別の機能的位置、また上から見た図６に従った詳細を示す。 図８のＡ－Ａ線に沿った断面図である。 家具要素の更なる図を、また分解図で示す。 本発明に係るガイドベアリングの更なる例示的な実施形態を、斜視的に単独の位置で示す。 図１１に従ったガイドベアリングの詳細を、同様に斜視図で示す。

下図の説明において、上、下、左、右、前、後等の用語は、専ら夫々の図で選択された家具要素、外側本体、内側本体、上部パネル、下部パネル、ガイド経路、ガイド要素等の典型的な表現及び位置のみを指す。これらの用語は、制限的に理解されるべきものではなく、即ち、異なる作業位置または鏡面対称の構成等のために、これらの符号は変更されるかもしれない。

図１は、外側本体と、その中に移動可能に装着された内側本体とを有する家具要素を示し、これは、コーナー及び棚7を横切って位置する側壁1、3を備えた棚として構成されている。内側本体の頂部は、上部パネル6によって閉じられ、底部は底部パネル5によって閉じられている。

外側本体にも原則として側壁があるが、外側本体の底部パネル2と上部パネル4のみが例に示されている。
上部パネル4、6の間には、並進-回転ベアリングが配置されており、該並進-回転ベアリングによって、内側本体を外側本体に対して移動させることができる。

この並進-回転ベアリングは、特に図５に非常に明確に見られるような湾曲したガイド経路8と、線形ガイド9から成り、該線形ガイド9は外側本体の上部パネル4にしっかりと接続され、他方では内側本体の上部パネル6にしっかりと接続されているが、ここでは外側本体の上部パネル4に対して変位可能である。

キャリアプレート10に接続されたガイド要素18が案内されるガイド経路8は、３つの部分を有し、即ち、より大きな半径の２つの外側セクション24と、これら２つの外側セクション24を接続するより小さな半径の内側セクション23とを有し、ガイド経路8は、長手方向の延長線を横切る軸に対して鏡面対称である。

外側本体の上部パネル4の一部として、内側本体の上部パネル6に対向する側にキャリアプレート10が取り付けられ、好ましくはねじ止めによって取り付けられ、そのためのねじ孔17(図７)がキャリアプレート10に設けられている。

線形ガイド9は、２つの引出しガイド12から成り、夫々ガイドレール13と走行レール14を備えている。接続部を形成するガイドレール13は、キャリアプレート10上に静止状態で保持され、一方、走行レール14も接続部として、回転ベアリング15によって互いにしっかりと連結され、回転ベアリング15内に回転ピン16が係合し、該回転ピン16が内側本体の上部パネル6の孔19内に挿入される。

この点に関し、引出しガイド12は、キャリアプレート10及び上部パネル6に、材料接着、型嵌め及び/又は力嵌めによって、解放可能にまたは解放不能に固定することができる。
さらに、引出しガイド12は、運動を制御するため、減衰するため、引き込み及び/又は延長するための機能要素を有し、それによって、案内を改善することができる。

また、ガイドレール13と走行レール14との間に更なる中央レールを配置することも有用である。この例示的な実施形態では、回転する本体ケージ内に配置することができるボールの形態の回転体が、引出しガイド12内に存在する。

図２乃至図４は、外側本体に対する内側本体の異なる旋回位置を示しており、そのうち、底部パネル2のみが夫々の場合に示されている。

内側本体の旋回位置に応じて、前述のように、外側本体の上部パネル4にしっかりと接続されているキャリアプレート10は、内側本体の回転と共に同時に、ガイド経路8に沿って、内側本体に対して変位する。

線形ガイド9に対する内側本体の旋回を妨げないために、特に図６から図８でわかるように、上部パネル6には凹部11が設けられている。凹部11はまた、全体の高さを減少させる。

図１０は、底部パネル2の領域における並進-回転ベアリング20も示しており、ここではこの目的のためにスロット22を備えたベアリングプレート21が設けられており、該ベアリングプレート21を介して外側本体に対する内側本体の並進運動が可能となっている。

このような並進-回転ベアリングの基本構成及び動作モードについては、ドイツ公開公報10 2017 106 170号を例として参照する。ここでは、このような並進-回転ベアリング20について詳述する。

外側本体への内側本体のベアリングについては、線形ガイドとガイド経路とからなる本発明による装置は、既知の並進-回転ベアリングと組み合わせて、上下の両方で使用することができる。

図１１では、ガイドベアリングの更なる変形例として、線形ガイド9が線形回転ベアリング25として示されており、この線形ガイドは、支持ストリップ28と、その上に軸方向に変位可能に案内される回転ベアリングケージ26とを有し、その上に、キャリアプレート10が相対的に変位可能に取り付けられている。

線形回転ベアリング25とキャリアプレート10とは、回転ベアリング15によって接続され、この回転ベアリングは、リフト防止装置の意味で構成され、他方で保持プレート30に接続されており、この回転ベアリング15は、回転ベアリングケージ26のスロット29内、並びにキャリアプレート10の長手方向スロット27内で案内され、同時にガイド経路8に従って旋回することが可能である。

持ち上がりを防止するために、回転ベアリング15の回転ピン16には、キャリアプレート10の長手方向スロット27の周方向凹部に位置するが突出しないヘッドが設けられている。

1 側壁
2 底部パネル
3 側壁
4 上部パネル
5 底部パネル
6 上部パネル
7 棚
8 ガイド経路
9 線形ガイド
10 キャリアプレート
11 凹部
12 引出しガイド
13 ガイドレール
14 走行レール
15 回転ベアリング
16 回転ピン
17 ねじ孔
18 ガイド要素
19 孔
29 並進-回転ベアリング
21 ベアリングプレート
22 スロット
24 外側部分
23 内側部分
25 線形回転ベアリング
26 回転ベアリングケージ
27 長手方向スロット
30 保持プレート
28 支持ストリップ
29 スロット

Claims (12)

1. 外側本体と、該外側本体に対して２枚のプレートを有する並進-回転ベアリング(20)によって移動可能に取り付けられる内側本体を有し、２枚のプレートは転動体が案内される軌道をその中に備え、外側本体と内側本体は夫々底部パネルと上部パネルを有し、該底部パネル(2,5)と上部パネル(4,6)を互いに接続する少なくとも１つの側壁(1)を有する家具要素において、
   外側本体の上部パネル(4)と内側本体の上部パネル(6)との間、又は外側本体の底部パネル(2)と内側本体の底部パネル(5)との間にガイドベアリングが配置され、該ガイドベアリングは湾曲して延び、上部パネル(4、6)及び/又は底部パネル(2、5)の一方に設けられた少なくとも１つのガイド経路(8)と、該ガイド経路(8)に案内されて、他方の上部パネル(4、6)及び/又は底部パネル(2、5)に配置されたガイド要素(18)を有し、
   さらに、ガイドベアリングは、互いに変位可能な接続部を備えた線形ガイド(9)を備え、接続部の一方は上部パネル(4)に配置されて、他方は外側の上部パネル(6)に取り付けられ、及び/又は一方の接続部は一方の底部パネル(2)に配置され、他方の接続部は他方の底部パネル(2)に取り付けられ、
   前記並進-回転ベアリング(20)はガイドベアリングが上部パネル(4,6)の間に配置されていれば、底部パネル(2,5)の間に位置し、並進-回転ベアリング(20)はガイドベアリングが底部パネル(2,5)間に配置されていれば、上部パネル(4,6)の間に位置することを特徴とする家具要素。
2. 線形ガイド(9)は、少なくとも１つの引出しガイド(12)から形成され、ガイドレール(13)と走行レール(14)がその上に変位可能に装着されている、請求項１に記載の家具要素。
3. 前記引出しガイド(12)が、ボール、ローラ、またはバレルの形で回転体を有する、請求項２に記載の家具要素。
4. ガイドレール(13)が外側本体の上部パネル(4)に接続され、走行レール(14)が回転ベアリング(15)によって内側本体の上部パネル(6)に接続されている、請求項２又は３に記載の家具要素。
5. ２つの引出しガイド(12)が設けられ、該引出しガイド(12)は互いに平行に離間して配置され、回転ベアリング(15)によって互いにしっかりと連結されている、請求項１乃至４の何れかに記載の家具要素。
6. 上部パネル(6)に接続された回転ピン(16)が、回転ベアリング(15)に装着されている、請求項１乃至５の何れかに記載の家具要素。
7. 外側本体の上部パネル(4)が、内側本体の上部パネル(6)と対向するその側部に、少なくとも1つの引出しガイド(12)が固定されるキャリアプレート(10)を備えている、請求項１乃至６の何れかに記載の家具要素。
8. ガイド経路(8)が内側本体の上部パネル(6)に設けられている、請求項１乃至７の何れかに記載の家具要素。
9. ガイド経路(8)が上部パネル(6)の面をほぼ対角線上に延びる、請求項１乃至８の何れかに記載の家具要素。
10. ガイド要素(18)が、ピン、ボルト、ホイールまたはボールベアリングとして構成されている、請求項１乃至９の何れかに記載の家具要素。
11. 前記内側本体は、外側本体に対して、第１の機能位置から、開始位置に対して所定の角度だけ回転した第２の機能位置へと相対的に移動させることができ、内側本体と外側本体の底部パネル(2,5)と上部パネル(4,6)は、両方の機能的な位置において、互いに対して一致した形状に整列されている、請求項１乃至１０の何れかにに記載の家具要素。
12. 前記線形ガイド(9)が線形回転ベアリング(25)として構成されている、請求項１乃至１１の何れかに記載の家具要素。

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