JP2024500284A - 芳香族ホウ素含有化合物及びインスリン類似体 - Google Patents

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    • C07K14/62Insulins

Abstract

本開示は、1つ以上の芳香族ホウ素含有基を含む新規化合物に関する。本開示は、更に、そのような化合物を含む薬学的組成物、並びに高血糖、2型糖尿病、耐糖能障害、1型糖尿病、肥満、メタボリックシンドロームX、又は脂質異常症、妊娠中の糖尿病、前糖尿病、アルツハイマー病、MODY1、MODY2、若しくはMODY3糖尿病、気分障害、及び精神障害などの障害の予防及び治療におけるそれらの使用に関する。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年11月19日に出願された米国仮特許出願第63/116,050号、2020年12月7日に出願された同第63/122,338号、2021年6月15日に出願された同第63/210,968号、及び2021年9月29日に出願された同第63/249,868号からの優先権を主張し、これらは全て参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、1つ以上の芳香族ホウ素含有基を含む新規化合物に関する。本開示は、更に、高血糖、2型糖尿病、耐糖能障害、1型糖尿病、肥満、メタボリックシンドロームX、又は脂質異常症、妊娠中の糖尿病、前糖尿病、アルツハイマー病、MODY1、MODY2、若しくはMODY3糖尿病、気分障害、及び精神障害などの障害の治療のための、キット並びに化合物及び/又は開示された化合物を含む薬学的組成物の使用に関する。
配列表
本出願は、電子形式の配列表とともに提出されている。配列表は、2021年11月2日に作成された「X23056 2Nov2021_ST25」というタイトルのファイルとして提供され、4,084,000バイトのサイズである。配列表の電子形式の情報は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
ボロン酸は、一般に、ルイス酸として、ボロン酸が、例えば、水酸化物アニオンなどのルイス塩基と錯体を形成することができるため、ヒドロキシルに結合する性質を有するルイス酸とみなされる。よって、ボロン酸を含むボロン酸塩を含有する分子は、ヒドロキシル基を結合する一般的な性質を有する。この結合性は、ボロン酸化された標識試薬によるヒドロキシル含有基の検出に使用することができ、ボロン酸基は、ヒドロキシル基に結合し、溶媒及び緩衝液の条件に応じて、ボロン酸塩は、ジオール(例えば、グルコース)に存在するヒドロキシル基などのヒドロキシル含有分子のヒドロキシル基への加水分解可能なボロン酸エステル結合を形成することができる。ホウ素含有化合物はジオール含有分子に結合できるが、ホウ素含有化合物を使用して選択性を達成することは、cisジオールを含む様々なジオールに様々な程度で結合する能力があるため、困難であった。目的の特定の隣接ジオールに対するホウ素含有化合物の改善された結合親和性が達成される可能性があるが、これは選択性の損失をもたらす可能性がある。
グルコースは、人体の主な燃料であり、健康な人の血糖値は、厳密に制御されている。例えば、食間では、血糖値が5mmol/L(mM)付近にあり、食後に血糖値が上昇すると、インスリンの作用によって血糖値はすぐに5mMに戻される。ホルモンのインスリンは、膵臓のベータ細胞から分泌され、インスリンが、全身の細胞(例えば、筋肉及び脂肪)のインスリン受容体に結合すると、貯蔵小胞から細胞表面へのグルコース輸送体(GLUT4)の転流によって細胞が刺激されてグルコースを吸収する。(Huang,S.H.et al.(2007)Cell Metabolism 5:237-252.)
糖尿病患者は、ベータ細胞に対する自己免疫によってインスリンを産生する能力を失うか(1型)、又はインスリン分泌障害と組み合わせてインスリンに対する感受性が低下する(2型)。例えば、1型糖尿病患者は、通常は1日に1回の基礎的な適用範囲、及び血糖値を制御するための食事との併用(急速投与)の両方で、毎日複数回のインスリン注射に依存する場合がある。(Polonsky,K.S.et al.(1988)The Journal of Clinical Investigation 81:442-448.)血糖値は予測できないほど変動する可能性があるため、毎日完全なインスリン投与を行うことは非常に困難である。実際、糖尿病治療における多くの技術的進歩にもかかわらず、研究者は、現在、一部にはライフスタイルの問題による長期的なグルコース制御及び/又は全体的な代謝の健康状態の悪化を指摘している。
したがって、血糖値を制御できるグルコース応答性インスリン類似体/コンジュゲートなどの新規化合物に対するアンメットメディカルニーズが存在する。
本開示は、いくつかの実施形態によれば、芳香族ホウ素含有官能基(例えば、F1~F12)を含む新規Z1c化合物(例えば、FF1~FF224)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、原薬(例えば、X1)、及び芳香族ホウ素含有官能基(例えば、芳香族ホウ素含有基、FF1~FF224及びF1~F12を含むZ1c骨格)を有する少なくとも1つのZ1cを含む化合物を提供する。いくつかの実施形態では、開示された化合物は、1つ以上の分子骨格(例えば、FF骨格)を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、原薬を含む。少なくともいくつかの実施形態では、原薬は、ポリペプチド又は小分子である。
少なくともいくつかの実施形態では、開示された化合物は、少なくとも2つの芳香族ホウ素含有官能基を有する。いくつかの実施形態では、化合物は、グルコースなどの特定の糖に対して選択的であるが、他の糖に対する親和性の低下を示し、化合物の芳香族ホウ素含有部分に少なくとも2つの芳香族ホウ素含有官能基が存在する。特定の実施形態では、芳香族ホウ素含有部分は、アミンを含む原薬、アミン含有リンカーに共有結合している原薬、原薬に共有結合するように構成されたアミン、NH2、又はOH(例えば、X1)に、直接的又は間接的に共有結合することができる。いくつかの実施形態では、原薬は、アミン含有リンカーに共有結合しており、アミン基は、芳香族ホウ素含有部分(Z1c)に結合している。特定の実施形態では、芳香族ホウ素含有部分(Z1c)は、テザリング基(FF式)及び開示された化合物の芳香族ホウ素含有部分を集合的に形成する芳香族ホウ素含有基を含む構造を有する。
いくつかの実施形態では、1つ以上のZ1cは、アミド結合又はペプチド結合(例えば、Z1a)を使用して、1つ以上の小分子リンカー(例えば、Z1b)及び/又は一緒に結合された1つ以上のアミノ酸を介して原薬(例えば、X1)に連結(例えば、コンジュゲート、結合)され得る。少なくともいくつかの実施形態では、テザリング基(例えばFF式)を介したホウ素官能基の回転拘束は、化合物(例えば、コンジュゲート)の特定のジオール(グルコースなど)に対する結合親和性を増強し、体内の他のジオールから遠ざけ、これにより、特定のジオールに対する選択性を提供する。いくつかの実施形態では、化合物は、グルコースなどの体内の内因性及び/又は外因性の小分子に応答して、治療的薬物動態及び/又は薬力学を示し得る。グルコースの生理学的濃度の変化は、薬物分子に結合したホウ素含有構造とグルコースの相互作用による、薬物分子の活性化及び/若しくは放出、又は逆に、薬物分子(例えば、ペプチドホルモン)の非活性化及び/若しくは隔離、並びに/又は薬物分子の活性の調節をもたらす。
いくつかの実施形態では、本開示は、X1及び1つ以上のZ1cを含む化合物、あるいはその互変異性体、立体異性体若しくは立体異性体の混合物、又は薬学的に許容される塩、若しくは水和物、若しくは同位体誘導体を提供し、
X1は、
i.NH若しくはOH(例えば、X1は、NH若しくはOHである)、
ii.アミンを含む原薬、
iii.アミン含有リンカーに共有結合している原薬、又は
iv.原薬に共有結合するように構成されたアミン
を含み、
各Z1cは、独立して、式FF1~FF224から選択され、各Z1cは、X1のアミン又はX1がOHの場合はOHに、直接的又は間接的に共有結合している。
いくつかの実施形態では、化合物は、式I
によって表される分子コンジュゲート、又は立体異性体若しくは立体異性体の混合物、又は薬学的に許容される塩であって、
式中、
X1は、
i.NH又はOH(例えば、X1は、NH又はOHである)、
ii.アミンを含むポリペプチド原薬、
iii.アミン含有リンカーに共有結合しているポリペプチド原薬、又は
iv.ポリペプチド原薬に共有結合するように構成されたアミン
を含み、
各Z1cは、独立して、式FF1~FF224から選択され、直接的、又はZ1a及び/若しくはZ1bを介してのいずれかで、X1に共有結合しており、
各Z1aは、アミド結合又はペプチド結合を使用して一緒に結合された1~50個のアミノ酸を含み、
各Z1bは、小分子リンカーであり、
各m’は、独立して0又は1であり、
各n’は、独立して0又は正の整数であり、
各o’は、独立して1以上の整数であり、
各p’は、正の整数であり、
q’は、少なくとも1かつX1のアミン基の総数の少なくとも2倍以下の正の整数であり、n’、o’、p’、又はq’のいずれかが2以上の場合、対応する基Z1a、Z1b、及びZ1cは、独立して選択され、同一であっても異なっていてもよく、
各Z1cは、独立して、直接的又は間接的に、Z1aのアミン、Z1bのアミン、又はX1に共有結合しており、任意に、分子コンジュゲートは、式Iの分子コンジュゲートの任意の位置に1つ以上の同位体を含んでいてもよい。
いくつかの実施形態では、X1は、A鎖及びB鎖を含むヒトインスリン又はヒトインスリン類似体を含み、A鎖は、配列番号1及び3~33から選択される配列を含み、B鎖は、配列番号2及び34~74、24047、及び24048から選択される配列を含み、
各Z1cは、独立して、FF1、FF10、FF12、FF14、FF15、FF114、FF115、FF116、FF163、FF193、FF194、FF203、及びFF221~FF224から選択され、直接的又はリンカー(間接リンカー)を介して間接的のいずれかで、Z1a及び/若しくはZ1b、又はX1に共有結合しており、
各Z1aは、独立して非存在であるか、又は独立して、K、GK、KGSH(配列番号24049)、KGSHK(配列番号4238)、KNSTK(配列番号5085)、GKASHK(配列番号12414)、GKEEEK(配列番号12677)、GKEEHK(配列番号12680)、GKGHSK(配列番号13120)、GKGSH(配列番号24050)、GKGSHK(配列番号13198)、GKGSTK(配列番号13205)、GKHENK(配列番号13271)、GKNSHK(配列番号13982)、GKNSTK(配列番号13989)、GKQSSK(配列番号14380)、GKYQFK(配列番号15128)、GKGSKK(配列番号24045)、GKKPGKK(配列番号24046)、GKGPSK(配列番号24044)、GKPSHKP(配列番号24043)、及びGSHKGSHK(配列番号24042)から選択される配列を含み、
各該リンカーは、FL1、FL3、FL4、及びFL5から選択され、
各m’は、独立して0又は1であり、
各n’は、独立して0、1、2、又は3であり、
各o’は、独立して1、2、3、4、又は5であり、
各p’は、1、2、3、4、又は5であり、
q’は、1、2、3、又は4であり、n’、o’、p’、又はq’のいずれかが2以上の場合、対応する基Z1a、Z1b、及びZ1cは、独立して選択され、同一であっても異なっていてもよく、
各Z1cは、独立して、直接的又は間接的に、Z1aのアミン、Z1bのアミン、又はX1に共有結合している。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、
から選択される。
内分泌及び/又は代謝疾患の治療又は予防を必要とする対象において、それらを行う方法もまた本明細書に開示され、式(I)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は式(I)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩を含む薬学的組成物を、該対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチド原薬は、インスリン、インスリン類似体、インクレチン、又はインクレチン類似体などのポリペプチドホルモンである。いくつかの実施形態では、疾患(例えば、障害)は、高血糖、2型糖尿病、耐糖能障害、1型糖尿病、肥満、メタボリックシンドロームX、又は脂質異常症、妊娠中の糖尿病、前糖尿病、アルツハイマー病、MODY1、MODY2、若しくはMODY3糖尿病、気分障害、及び精神障害から選択される。
少なくとも1つの実施形態では、本開示の薬学的組成物は、対象における糖尿病の治療において(又はそのための薬剤の製造において)使用するためのものであり得る。少なくとも1つの実施形態では、治療有効量の本開示の薬学的組成物を、糖尿病又は代謝性疾患と診断された対象に投与することができる。少なくとも1つの実施形態では、本開示の薬学的組成物は、本明細書に開示される少なくとも1つの化合物(例えば、式I、Z1c)並びに薬学的に許容される担体、薬学的に許容されるビヒクル、及び薬学的に許容される賦形剤から選択される少なくとも1つの追加の成分を含む。
少なくとも1つの実施形態では、本開示は、A鎖及びB鎖を含むヒトインスリン類似体を対象とし、A鎖の配列は、Xaa’bb’cc’dd’ee’ff’gg’VEQCCXhh’ii’ICSLYQLENYCNXjj’kk’ll’mm’nn’oo’pp’(配列番号24015)を含み、B鎖の配列は、
(i)XaabbccddKXeeffgghhiijjKXkkllmmnnQHLCGSHLVEALYLVCXooppqqGFFYTXrrssttuuvvww(配列番号24016)
(Xaa’、Xbb’、Xcc’、Xdd’、Xee’、Xff’、Xgg’、Xhh’、Xii’、Xjj’、Xkk’、Xll’、Xmm’、Xnn’、Xoo’、Xpp’、Xaa、Xbb、Xcc、Xdd、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjj、Xkk、Xll、Xmm、Xnn、Xoo、Xpp、Xqq、Xrr、Xss、Xtt、Xuu、Xvv、及びXwwは、各々独立して、非存在であるか、又はアミノ酸残基A、D、E、F、G、H、I、K、L、N、P、Q、R、S、T、V、Y及びWから選択されるかのいずれかである)、
(ii)XaabbccddKPXeeffgghhiijjkkllmmnnQHLCGSHLVEALYLVCXooppqqGFFYTXrrssttuuvvww(配列番号24017)
(Xaa’、Xbb’、Xcc’、Xdd’、Xee’、Xff’、Xgg’、Xhh’、Xii’、Xjj’、Xkk’、Xll’、Xmm’、Xnn’、Xoo’、Xpp’、Xaa、Xbb、Xcc、Xdd、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjj、Xkk、Xll、Xmm、Xnn、Xoo、Xpp、Xqq、Xrr、Xss、Xtt、Xuu、Xvv、及びXwwは、各々独立して、非存在であるか、又はアミノ酸残基A、D、E、F、G、H、I、K、L、N、P、Q、R、S、T、V、Y及びWから選択され、Xeeが、アミノ酸残基A、E、F、H、I、K、L、N、P、Q、R、S、T、V、Y及びWから選択されるかのいずれかである)、
(iii)XaabbccddKXeeffgghhiijjKXkkllmmnnQHLCGSHLVEALYLVCXooppqqGFFYTXrrssttuuvvww(配列番号24018)
(Xaa’、Xbb’、Xcc’、Xdd’、Xee’、Xff’、Xgg’、Xhh’、Xii’、Xjj’、Xkk’、Xll’、Xmm’、Xnn’、Xoo’、Xpp’、Xaa、Xbb、Xcc、Xdd、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjj、Xkk、Xll、Xmm、Xnn、Xoo、Xpp、Xqq、Xrr、Xss、Xtt、Xuu、Xvv、及びXwwは、各々独立して、非存在であるか、又はアミノ酸残基A、D、E、F、G、H、I、K、L、N、P、Q、R、S、T、V、Y及びWから選択されるかのいずれかであり、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjjのうちの少なくとも1つが存在し、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjjのうちの少なくとも1つは、Gである)、
(iv)XaabbccddKXeeffgghhiijjKXkkllmmnnQHLCGSHLVEALYLVCXooppqqGFFYTXrrssttuuvvww(配列番号24019)
(Xaa’、Xbb’、Xcc’、Xdd’、Xee’、Xff’、Xgg’、Xhh’、Xii’、Xjj’、Xkk’、Xll’、Xmm’、Xnn’、Xoo’、Xpp’、Xaa、Xbb、Xcc、Xdd、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjj、Xkk、Xll、Xmm、Xnn、Xoo、Xpp、Xqq、Xrr、Xss、Xtt、Xuu、Xvv、及びXwwは、各々独立して、非存在であるか、又はアミノ酸残基A、D、E、F、G、H、I、K、L、N、P、Q、R、S、T、V、Y及びWから選択されるかのいずれかであり、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjjのうちの少なくとも1つが存在し、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjjのうちの少なくとも1つは、Sである)、
(v)XaabbccddKXeeffgghhiijjKXkkllmmnnQHLCGSHLVEALYLVCXooppqqGFFYTXrrssttuuvvww(配列番号24020)
(Xaa’、Xbb’、Xcc’、Xdd’、Xee’、Xff’、Xgg’、Xhh’、Xii’、Xjj’、Xkk’、Xll’、Xmm’、Xnn’、Xoo’、Xpp’、Xaa、Xbb、Xcc、Xdd、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjj、Xkk、Xll、Xmm、Xnn、Xoo、Xpp、Xqq、Xrr、Xss、Xtt、Xuu、Xvv、及びXwwは、各々独立して、非存在であるか、又はアミノ酸残基A、D、E、F、G、H、I、K、L、N、P、Q、R、S、T、V、Y及びWから選択されるかのいずれかであり、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjjのうちの少なくとも2つが存在し、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjjのうちの少なくとも1つは、Sであり、もう1つは、Gである)、を含む。
いくつかの実施形態では、1つ以上のリジン残基及び/又はインスリンA鎖若しくはB鎖のN末端は、式Iによって記載されるように共有結合している。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるインスリンは、式Iによって記載されるコンジュゲートの製造のための中間体化合物として使用される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるインスリンは、例えば、本明細書に記載の実施形態の任意の化合物(例えば、修飾されたインスリン)を、それを必要とする対象に投与して、それによって内分泌及び/又は代謝疾患を治療することを含む、内分泌及び/又は代謝疾患を予防及び/又は治療する方法で使用される。
芳香族ホウ素含有化合物(例えば、基)はジオール含有分子に結合できるが、芳香族ホウ素含有化合物を使用して選択性を達成すること(分子センサとして機能できること)は、cisジオールを含む様々なジオールに様々な程度で結合する能力があるため、困難である。目的の特定の隣接ジオールに対する芳香族ホウ素含有化合物の改善された結合親和性(センサとして機能できること)は、選択性を喪失する可能性がある。
芳香族ホウ素含有化合物のホウ素官能基(例えば、センサ)を特定又は特定の形状の集合体に配置する骨格は、特定のビシナルジオールに対する選択性を高めると同時に、目的のジオールに対する親和性を維持することができる。いくつかの実施形態によれば、本明細書に開示された芳香族ホウ素含有化合物は、ヒドロキシル含有分子への結合に影響を与える特定の骨格形状とともに、芳香族ホウ素ベースの骨格上に異なるペンダント基を有する。
いくつかの実施形態によれば、本開示の化合物は、三次元空間でホウ素官能基を配向する芳香族ホウ素含有化合物を含み、ホウ素含有化合物は、隣接ジオールを含むヘキソースと結合するように空間的に配向され、ホウ素基が隣接ジオール分子のヒドロキシル基を適切に結合させることができ、選択性の増強を提供する。いくつかの実施形態では、芳香族ホウ素含有化合物は、適切又は好適な骨格と一緒に、目的の隣接ジオールに向けた及び体内の他のジオールから離れた結合のより高い選択性及び/又は親和性を提供し得る、芳香環上の特定の官能基で修飾されている。
いくつかの実施形態では、芳香族ホウ素含有化合物は、原薬(例えば、小分子、ポリペプチド)に結合され、芳香族ホウ素含有化合物は、原薬及び/又は体内のタンパク質、例えば、アルブミン及び/又はグロブリンを含む血液及び/又は血漿中の循環タンパク質との分子内及び分子間相互作用を提供する。いくつかの実施形態では、具体的な隣接ジオールへのセンサの選択的結合は、それらの分子内及び分子間結合の程度を変化させ、それによって体内の原薬の薬物動態及び全体的な活性を調節し、この効果は、存在する隣接ジオールのレベルによって制御することができる。
いくつかの実施形態では、原薬は、ペプチドホルモンである。いくつかの実施形態では、ペプチドホルモンは、インスリン、グルカゴン、又は別のインクレチンホルモンなどのヒトペプチドホルモンである。いくつかの実施形態では、センサは、グルコース中の隣接ジオールに対して選択的であり、この選択性は、グルコースへの親和性を維持し、同時に血液中の他の糖への親和性を低減させながら、増強される。いくつかの実施形態では、骨格及びホウ素含有化合物の芳香族コア上のペンダント基は(例えば、組み合わせて)、血液中のグルコース及び/又は他の隣接ジオールのレベルに基づいて、コンジュゲートされた原薬の全体的な活性及び/又は薬物動態を制御することを可能にする。
いくつかの実施形態では、芳香族ホウ素含有化合物は、結合されたホウ素官能基(すなわち、F1~F12基)を有する具体的な骨格分子(すなわち、FF構造)を含有するセンサを提供し、骨格は、ホウ素官能基が、互いの近くに、及びグルコースなどの選択されたヘキソースの具体的なヒドロキシル配向に係合するのを助ける距離内で配向されるように、三次元形状でホウ素官能基を配向するために使用されている。理論に拘束されることを望むものではないが、本明細書に開示された芳香族ホウ素含有化合物(例えば、分子)は、以下の3つのメカニズムのうちの少なくとも1つ以上を通して選択性を増強すると考えられる:(1)FF骨格は、選択性を増強する隣接ジオール分子中のボロン基上のヒドロキシル基及び/又はアルコキシ基並びに隣接ジオール分子中のヒドロキシルの配向を一致させることを促進し、(2)更なる選択性獲得は、例えば、芳香族ホウ素含有化合物の電子構造に影響を与えるホウ素含有化合物の芳香族コアに結合された、又はその近くの具体的な官能基を同定し、それによって生理学的pHでの隣接ジオールへの可逆的結合を優先することによって得られ、(3)芳香族ホウ素含有化合物(例えば、センサ骨格)に結合された官能基は、グルコースなどの目的の糖への結合を維持しながら、不要なヘキソースへの結合を低減させる立体障害を提供するのに役立つ。これらの効果は、本開示の実施形態では一緒に組み合わされて、目的の隣接ジオール含有分子に向けた及び体内の他のジオールから離れた結合の所望の又は好適な選択性を提供する。
いくつかの実施形態では、芳香族ホウ素含有化合物は、芳香族ホウ素含有化合物が体内のタンパク質との分子内及び/又は分子間相互作用を提供する原薬に結合される。そのようなタンパク質には、アルブミン、グリコシル化タンパク質、及び/又は免疫グロブリンなどの血液及び/又はヒト血漿中の循環タンパク質が含まれ得る。いくつかの実施形態では、目的の分子中の具体的な隣接ジオールへのセンサの選択的結合は、分子内及び分子間結合の程度を変化させ、それによって体内の原薬の薬物動態及び全体的な活性を調節する。いくつかの実施形態では、原薬は、ペプチドホルモンであり、その特定の実施形態では、ペプチドホルモンは、インスリンなどのインクレチンホルモンであり、隣接ジオール含有分子は、グルコースであるが、本開示はそれに限定されない。
定義
別段に定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術及び科学用語を含む)は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同一の意味を有する。一般的に使用される辞書で定義される用語などの用語は、関連技術及び/又は本明細書の文脈におけるそれらの意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的にそう定義されない限り、理想化された、又は過度に形式的な意味で解釈されるべきではないことが更に理解されるであろう。
本明細書に特に記載がない限り、本明細書で言及される官能基、官能部位、及び反応は、例えば、Organic Chemistry,Thomas Sorrell,University Science Books,Sausalito,1999;Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers,Inc.,New York,1989;Carruthers,Some Modern Methods of Organic Synthesis,3rd Edition,Cambridge University Press,Cambridge,1987;Smith and March,March’s Advanced Organic Chemistry,5th Edition,John Wiley & Sons,Inc.,New York,2001に記載されているような有機化学の標準的な記載及び/又は一般原則と一致する意味を有すると理解される。一般的な官能基(アルキル、アリール、アセチルなど)は、有機化学の分野で一般的に定義されている官能基のカテゴリに含まれる特定の例又は種を包含し、当業者は官能基の特定の例示的実施形態を同定することができる。
本明細書に特に記載がない限り、本明細書全体を通して使用される全ての化学用語、官能基、及び一般用語は、Periodic Table of the Elements,CAS version,Handbook of Chemistry and Physics,75th Ed.、表紙内側に従って同定される。特定の実施形態では、「a」、「an」、及び「the」という用語、並びに本明細書で使用される同様の指示対象は、文脈での使用が別段の指示がない限り、単数形及び複数形の両方をカバーすると解釈されるべきである。本明細書で使用され、CASRN又はCAS番号とも称される「CAS#」という用語は、公開科学文献に記載されている全ての化学物質にChemical Abstracts Service(CAS)によって割り当てられた固有の識別番号である。
本明細書で使用される場合、有機化合物を含む化合物の命名法は、命名法についての一般名、IUPAC、IUBMB、又はCAS勧告を使用して与えることができる。当業者は、命名規則を使用した化合物構造の体系的な還元によって、又はCHEMDRAW(商標)(Cambridgesoft Corporation、U.S.A.)などの市販のソフトウェアのいずれかによって、名前が与えられた場合、化合物の構造を容易に確認することができる。
本明細書で使用される用語は、実施形態を説明することを目的としており、本開示を限定することを意図していない。本明細書で使用される場合、「含む(comprises)」、「含むこと(comprising)」、「含む(includes)」、及び「含むこと(including)」という用語は、記載された特徴、整数、作用、操作、要素、及び/又は成分の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、整数、作用、操作、要素、成分、及び/又はそれらの基の存在又は追加を排除しないことが更に理解されるであろう。本明細書で使用される場合、「及び/又は」という用語は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上の任意及び全ての組み合わせを含む。要素のリストの前にある場合、「~のうちの少なくとも1つ」などの表現は、要素のリスト全体を修飾し、リストの個々の要素を修飾しない。
本明細書で使用される場合、「実質的に」、「約」という用語、及び類似の用語は、程度の用語としてではなく、近似の用語として使用され、当業者によって認識されるであろう測定値又は計算値における固有の偏差を説明することを意図している。全体を通して使用される「約」という用語は、小さな変動を記載し説明するために使用される。例えば、「約」は、数値が±5%、±4%、±3%、±2%、±1%、±0.5%、±0.4%、±0.3%、±0.2%、±0.1%又は±0.05%だけ変更される可能性があることを意味することができる。「約」という用語によって変更された数値には、特定の識別値が含まれる。例えば、「約5.0」には5.0が含まれる。
更に、本開示の実施形態を説明する場合の「~し得る」の使用は、「本開示の1つ以上の実施形態」を指す。本明細書で使用される場合、「使用する」、「使用すること」、及び「使用される」という用語は、それぞれ、「利用する」、「利用すること」、及び「利用される」という用語と同義とみなされ得る。また、「例示的な」という用語は、例又は説明を指すことを意図している。
本明細書に列挙された任意の数値範囲も、列挙された範囲内に包含される同一の数値精度の全ての部分範囲を含むことを意図している。例えば、「1~10」の範囲は、1の列挙された最小値と10の列挙された最大値との間の(及びそれらを含む)、すなわち、例えば、2~7などの、1以上の最小値及び10以下の最大値を有する、全ての部分範囲を含むことを意図している。本明細書に列挙される最大数値制限は、それに包含される全ての下部数値制限を含むことを意図しており、本明細書に列挙される任意の最小数値制限は、それに包含される全ての上部数値制限を含むことを意図している。したがって、出願人は、本明細書に明示的に列挙される範囲内に包含される任意の部分範囲を明示的に列挙するように、特許請求の範囲を含む、本明細書を修正する権利を留保する。
本明細書で使用される場合、「芳香族ホウ素含有基」は、芳香族基に共有結合した少なくとも1個のホウ素原子を有する化合物、及び/又は芳香族基内に共有結合で組み込まれた少なくとも1個のホウ素原子を有する化合物を指す。本明細書で使用される「芳香族」という用語は、「複素環」、「ヘテロシクリル」、又は「複素環式」を含み得る。本明細書で使用される場合、「複素環」、「ヘテロシクリル」、又は「複素環式」という用語は、各々、窒素、酸素、リン、及び硫黄から独立して選択される1、2、3、又は4個のヘテロ原子を含む不飽和の3~18員環を指す。いくつかの実施形態では、「芳香族」という用語は、「アリール」を含み得る。本明細書で使用される「アリール」という用語は、5~14個の環原子を有する単環式、二環式、又は他の多炭素環式芳香族環系を指す。アリール基は、任意に、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルから選択される1つ以上の環に縮合することができる。例示的なアリール基としては、環が6個の炭素原子を含む単環式芳香族環系も挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「ヘテロアリール」という用語は、窒素、酸素、及び硫黄などの1つ以上のヘテロ原子、例えば1~3個のヘテロ原子を含む、単環式、二環式、又は多環式の芳香族環系を指す。ヘテロアリールは、1つ以上の置換基で置換することができる。ヘテロアリールは、非芳香環に縮合することもできる。例示的なヘテロアリール基としては、単環式芳香環が挙げられるが、これらに限定されず、環は、2~5個の炭素原子及び1~3個のヘテロ原子を含む。いくつかの実施形態では、芳香族ホウ素含有基は、アリール及びヘテロアリールボロン酸、アリール及びヘテロアリールボロン酸エステル、及び/又はボロキソールを含み得るが、これらに限定されない。特定の実施形態に従って有用な例示的な芳香族ホウ素含有基には、例えば、本明細書において、FF1~FF224、F1~F10として記載されているものが含まれ、例えば、化合物F1~F9、F12~F43、F500~F520として特許出願PCT/US2021/025261(出願日2021年3月31日出願)に開示されているものが更に含まれ、その開示は、参照によりその全体が明示的に本明細書に組み込まれる。
本明細書で使用される「小分子リンカー」という用語は、X1に対する第1の結合点及びZ1b、Z1a、又はZ1cに対する第2の結合点を含む化学基(例えば、骨格、部分)を指す。いくつかの実施形態では、第1の結合点はX1に対するものであり、第2の結合点はZ1cに対するものである。いくつかの実施形態では、第1の結合点はX1に対するものであり、第2の結合点はZ1aに対するものである。いくつかの実施形態では、小分子リンカーは、式IIa~IIai及び式IIIa~IIIaiから選択される部分/化学基である。いくつかの実施形態では、小分子リンカーは、式FL1~FL19から選択される部分/化学基、及びZ1cに直接結合している少なくとも1つのアミン基を含むL-又はD-アミノ酸であり、アミノ酸の酸官能基は、式IのX1に対して結合している。
本明細書で使用される「間接リンカー」という用語は、X1に対する第1の結合点及びZ1b、Z1a、又はZ1cに対する第2の結合点を含む化学基(例えば、骨格、部分)を指す。いくつかの実施形態では、第1の結合点はX1に対するものであり、第2の結合点はZ1cに対するものである。いくつかの実施形態では、第1の結合点はZ1aに対するものであり、第2の結合点はZ1cに対するものである。いくつかの実施形態では、間接リンカーは、式FL1~FL19から選択される部分/化学基、及びZ1cに直接結合している少なくとも1つのアミン基を含むL-又はD-アミノ酸であり、アミノ酸の酸官能基は、独立して、式IのZ1a又はX1に対して結合している。
本発明で使用される「アルキル」という用語は、本明細書ではC1-30アルキルと称される、1~30個の炭素原子の直鎖又は分枝基などの飽和直鎖又は分枝鎖炭化水素を指す。いくつかの実施形態では、アルキル基は、C-C22アルキル基である。いくつかの実施形態では、アルキル基は、C-C20アルキル基である。いくつかの実施形態では、アルキル基は、C-C18アルキル基である。いくつかの実施形態では、アルキル基は、C-C16アルキル基である。いくつかの実施形態では、アルキル基は、C-C14アルキル基である。いくつかの実施形態では、アルキル基は、C-C12アルキル基である。いくつかの実施形態では、アルキル基は、C-C10アルキル基である。いくつかの実施形態では、アルキル基は、C-Cアルキル基である。いくつかの実施形態では、アルキル基は、C-Cアルキル基である。いくつかの実施形態では、アルキル基は、C-Cアルキル基である。例示的なアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2-メチル-1-プロピル、2-メチル-2-プロピル、2-メチル-1-ブチル、3-メチル-1-ブチル、2-メチル-3-ブチル、2,2-ジメチル-1-プロピル、2-メチル-1-ペンチル、3-メチル-1-ペンチル、4-メチル-1-ペンチル、2-メチル-2-ペンチル、3-メチル-2-ペンチル、4-メチル-2-ペンチル、2,2-ジメチル-1-ブチル、3,3-ジメチル-1-ブチル、2-エチル-1-ブチル、ブチル、イソブチル、t-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、及びオクチルが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、「アルキル」は、直鎖炭化水素である。いくつかの実施形態では、「アルキル」は、分枝鎖炭化水素である。
本明細書で使用される「シクロアルキル」という用語は、本明細書ではシクロアルカン由来の「(C-C)シクロアルキル」と称される、3~16個の炭素、又は3~8個の炭素の飽和又は不飽和の環式、二環式、又は架橋二環式炭化水素基を指す。シクロアルキル基の例としては、シクロヘキサン、シクロヘキセン、シクロペンタン、及びシクロペンテンが挙げられるが、これらに限定されない。シクロアルキル基は、アルコキシ、アリールオキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アミド、アミノ、アリール、アリールアルキル、カルバメート、カルボキシ、シアノ、シクロアルキル、エステル、エーテル、ホルミル、ハロゲン、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、ケトン、ニトロ、ホスフェート、スルフィド、スルフィニル、スルホニル、スルホン酸、スルホンアミド及びチオケトンで置換され得る。シクロアルキル基は、他のシクロアルキル(飽和又は部分不飽和)、アリール、又はヘテロシクリル基と縮合して、二環、四環などを形成することができる。「シクロアルキル」という用語は、ヘテロ原子を含んでも含まなくてもよい架橋及びスピロ縮合環状構造も含まれる。
本明細書で使用される「アシル」という用語は、(アルキル)-C(O)-、(アルケニル)-C(O)-、(アルキニル)-C(O)-、(アリール)-C(O)-、(シクロアルキル)-C(O)-、(ヘテロアリール)-C(O)-、及び(ヘテロシクリル)-C(O)-に限定されないなどのR-C(O)-基を指し、基は、カルボニル官能基を介して親分子構造に結合している。いくつかの実施形態では、それは、例えば、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、又はヘテロアリール部分の鎖又は環原子の総数にアシルのカルボニル炭素を加えたものを指すC1-10アシルラジカルである。例えば、C-アシルは、他の3つの環又は鎖原子に加えてカルボニルを有する。いくつかの実施形態では、それは、C-C22アシル基である。いくつかの実施形態では、それは、C-C20アシル基である。いくつかの実施形態では、それは、C-C18アシル基である。いくつかの実施形態では、それは、C-C16アシル基である。いくつかの実施形態では、それは、C-C14アシル基である。いくつかの実施形態では、それは、C-C12アシル基である。いくつかの実施形態では、それは、C-C10アシル基である。いくつかの実施形態では、それは、C-Cアシル基である。
本明細書で使用される「ハロアルキル」という用語は、1つ以上のハロゲンで置換されたアルキル基を指す。ハロアルキル基の例としては、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、トリクロロメチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、それは、C-C22ハロアルキル基である。いくつかの実施形態では、それは、C-C20ハロアルキル基である。いくつかの実施形態では、それは、C-C18ハロアルキル基である。いくつかの実施形態では、それは、C-C16ハロアルキル基である。いくつかの実施形態では、それは、C-C14ハロアルキル基である。いくつかの実施形態では、それは、C-C12ハロアルキル基である。いくつかの実施形態では、それは、C-C10ハロアルキル基である。いくつかの実施形態では、それは、C-Cハロアルキル基である。
本明細書で使用される「アリール」という用語は、5~14個の環原子を有する単環式、二環式、又は他の多炭素環式芳香族環系を指す。アリール基は、任意に、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルから選択される1つ以上の環に縮合することができる。本開示のアリール基は、アルコキシ、アリールオキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アミド、アミノ、アリール、アリールアルキル、カルバメート、カルボキシ、シアノ、シクロアルキル、エステル、エーテル、ホルミル、ハロゲン、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、ケトン、ニトロ、ホスフェート、スルフィド、スルフィニル、スルホニル、スルホン酸、スルホンアミド及びチオケトンから選択される基で置換され得る。例示的なアリール基としては、フェニル、トリル、アントラセニル、フルオレニル、インデニル、アズレニル、及びナフチル、並びに5,6,7,8-テトラヒドロナフチルなどのベンゾ縮合炭素環式部分が挙げられるが、これらに限定されない。例示的なアリール基としては、環が6個の炭素原子を含む単環式芳香族環系も挙げられるが、これらに限定されない。
「異性体」とは、原子の数及び種類が同一であり、したがって分子量が同一であるが、空間における原子の配置又は配置に関して異なる化合物を意味する。
「立体異性体」又は「光学異性体」は、少なくとも1つのキラル原子を有するか、又は垂直な非対称平面(例えば、特定のビフェニル、アレン、及びスピロ化合物)を生じさせる制限された回転を有し、平面偏光を回転させることができる安定な異性体を意味する。本開示の化合物には、立体異性を生じ得る不斉中心及び他の化学構造が存在するため、本開示は、立体異性体及びそれらの混合物を企図する。本開示の化合物及びそれらの塩は、不斉炭素原子を含むため、単一の立体異性体、ラセミ体、及びエナンチオマーとジアステレオマーとの混合物として存在し得る。いくつかの実施形態では、そのような化合物は、ラセミ混合物として調製される。いくつかの実施形態では、そのような化合物は、純粋な立体異性体として、例えば、個々のエナンチオマー若しくはジアステレオマーとして、又は立体異性体に富む混合物として、調製又は単離することができる。以下でより詳細に考察されるように、化合物の個々の立体異性体は、所望のキラル中心を含む光学活性出発物質から合成することによって、又はエナンチオマー生成物の混合物の調製とそれに続くジアステレオマーの混合物への変換とそれに続く分離若しくは再結晶化、クロマトグラフィー技術、キラル分割剤の使用、若しくはキラルクロマトグラフィーカラムでのエナンチオマーの直接分離などの分離若しくは分割によって調製することができる。特定の立体化学の出発化合物は、市販されているか、又は以下に記載する方法によって作製されるかのいずれかであり、当該技術分野で周知の技術によって解決される。
「薬学的に許容される塩」という用語は、本組成物で使用される化合物に存在し得る酸性基又は塩基性基の塩を指す。
本明細書で使用される場合、「原薬」は、小分子化合物及び/又はポリペプチド含有化合物を指す。いくつかの実施形態によれば、本明細書に記載される化合物及び方法での使用に好適な原薬は、治療上、予防上及び/又は診断上活性な原薬である。
「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、本明細書では様々な要素(分子、成分、基、及び/又は部分など)を記載するために使用され得るが、これらの要素は、これらの用語によって限定されるべきではないことが理解されるであろう。これらの用語は、1つの要素を、別の要素と区別するために使用されるだけである。よって、以下に記載される第1の要素は、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、第2の要素と呼ぶことができる。要素又は基が、別の要素又は基に「結合されている(connected to)」、「コンジュゲートされている」、「連結されている」、又は「結合されている(coupled to)」と称される場合、2つの要素は直接結合され得るか、1つ以上の介在要素が存在し得ることが理解されるであろう。本明細書に記載される結合及び連結は、文脈によって明示的に排除又は排除されない限り、直接結合又は直接連結であるというオプションを有することが理解されるであろう。
本明細書で使用される「直接」又は「直接共有結合」又は「直接共有結合」という用語は、第1の基が第2の基に「直接」又は「直接共有結合」又は「共有結合で直接結合」していることを示すために交換可能に使用することができ、これは、第1及び第2の基が追加の介在基なしで一緒に共有結合していることを意味する。
本明細書で使用される「間接的に」又は「間接的に共有結合した」又は「間接的に共有結合した」という用語は、第1の基が第2の基に「間接的に」又は「間接的に共有結合した」又は「間接的に共有結合した」ことを示すために交換可能に使用することができ、これは、第1及び第2の基が、少なくとも1つの追加の介在基(例えば、小分子、リンカー、スペーサー、アミノ酸の線形配列及び/又はアミノ酸の非線形配列)と共有結合していることを意味する。
少なくともいくつかの実施形態では、1つ以上の基(例えば、X1a、Z1a、Z1b、Z1c)は、互いに直接的又は間接的に共有結合している。例えば、特定の実施形態によれば、Z1cは、X1のアミンに、又はX1がOHである場合にはOHに、直接的又は間接的に共有結合している。別の例として、特定の実施形態によれば、1つ以上の原薬(X1)は、1つ以上のアミン含有リンカーに共有結合している。いくつかの実施形態では、Xは、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表す。
特定の実施形態では、各Z1cは、独立して、直接的又は間接的に、Z1aのアミン、Z1bのアミン、又はX1に共有結合している。
本明細書で使用される場合、「[基]への結合点」、「への結合」、及び「[基]への共有結合」などの用語は、示された原子、結合、又は連結が、構造式内の他の結合点又は共有結合変数よりも示された基に近いことを表す。いくつかの実施形態では、結合点又は共有結合は、示された基に直接隣接していてもよく、いくつかの実施形態では、他の原子又は基がそれらの間に存在してもよい。
本明細書で使用される「相同性パーセンテージ」という用語は、最適アラインメント後の2つの配列間の配列同一性のパーセンテージを指す。同一配列の相同性は、100%の相同性パーセンテージを有する。最適アラインメントは、Pearson and Lipman,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:2444(1988)の類似性の検索方法によって記載される相同性アラインメントアルゴリズムによって、これらのアルゴリズムの実装若しくは視覚的比較を含む、Neddleman and Wunsch,J.Mol.Biol.48:443(1970)による類似性の検索について記載された一般的な方法によって実施され得る。本明細書で使用される「インスリンA鎖」は、野生型ヒトインスリンのA鎖に対して最も高いパーセンテージの相同性を有するインスリンの鎖である。本明細書で使用される「インスリンB鎖」は、野生型ヒトインスリンのB鎖に対して最も高いパーセンテージの相同性を有するインスリンの鎖である。
いくつかの実施形態では、「共有結合されている(covalently connected)」、「共有結合されている(covalently conjugated)」、又は「共有結合を介して」という用語は、2つ以上の原子、基、又は化学部分が化学結合を介して結合されている(bonded)か、又は結合されている(connected)ことを示すために交換可能に使用され得る。いくつかの実施形態では、化学結合(いくつかの実施形態では、共有結合と称されることがある)は、「直接結合されている」という用語によって示されるように、2つの原子、基、又は化学部分間にある(例えば、単結合、二重結合、又は三重結合における)1つ以上の共有電子対であり得る(例えば、それらからなり得る)。いくつかの実施形態では、化学(共有)結合は、1つ以上の原子又は官能基を更に含み得、当該技術分野ではその官能基の対応する名称を使用して言及され得る。例えば、-S-S-基を含む共有結合は、ジスルフィド結合と称されることがあり、-(C=O)-基を含む共有結合は、カルボニル結合と称されることがあり、-(CF)-基を含む共有結合は、ジフルオロメチレン結合などと称されることがある。共有結合内の結合又は官能基のタイプは、明示的に記載されない限り、例えば、特定の群を含むか、又はそれらから選択されると記載される場合、限定されない。好適な共有結合のタイプ又は種類は、説明及び/又は文脈から理解されるであろう。
いくつかの実施形態では、アミノ酸の側鎖は、Bioconjugate Techniques(Third edition),edited by Greg T.Hermanson,Academic Press,Boston,2013に一般的に記載されるように、任意の数の化学結合(例えば、結合部分)を介して共有結合(例えば、結合又は架橋)され得る。例えば、側鎖は、アミド、エステル、エーテル、チオエーテル、イソウレア、イミン、トリアゾール、又は1つのペプチド、タンパク質、若しくは合成ポリマーを第2のペプチド、タンパク質、若しくは合成ポリマーに共有結合するために当該技術分野で利用可能な任意の好適な共有結合化学を介して共有結合され得る。ポリマーという用語には、ポリペプチドが含まれる。「共有結合化学」という用語は、結合部分に含まれる1つ以上の官能基、及び/又は結合部分を形成するために使用される化学反応を指し得る。
「隣接ジオール」という用語は、2つのヒドロキシル基が隣接位置を占める、すなわち、それらが隣接原子に結合されている分子の群を指す。そのような分子としては、ヘキソース、グルコース、マンノース、及びフルクトースなどの糖が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、「アルブミン」という用語は、ヒト血清アルブミン、又はヒト血清アルブミンタンパク質に対して少なくとも60%の相同性を有するタンパク質を意味する。いくつかの実施形態では、アルブミンは、結合の目的のために更に化学的に修飾され得ることが理解されるべきである。いくつかの実施形態では、そのような修飾は、1つ以上の共有結合されたリンカーを含み得る。
「治療」という用語は、言及された疾患、障害、又は状態の予防及び最小化の両方を含むことを意味する(すなわち、「治療」は、別段の指示がない限り、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、本発明の化合物又は本発明の化合物を含む組成物の予防的及び治療的投与の両方を指す)。投与経路は、非経口、例えば皮下、筋肉内、経口、又は静脈内など、本開示の化合物を体内の所望又は適切な場所に効果的に輸送する任意の経路であり得る。非経口投与の場合、本開示の化合物は、既知のインスリンの製剤と同様に製剤化される。更に、非経口投与の場合、本開示の化合物は既知のインスリンの投与と同様に投与され、医師はこの手順に精通している。投与される本開示の化合物の量、本開示の化合物を投与する頻度の決定、及び任意に別の抗糖尿病化合物と一緒に投与する本開示の化合物群の選択は、治療する状態(糖尿病など)の治療に精通した開業医と一緒に相談して決定される。
いくつかの実施形態では、本明細書で使用される「治療用組成物」及び「薬学的組成物」は、薬学的組成物、遺伝物質、生物製剤、及び他の物質などの治療効果を有することを意図した組成物を意味する。薬学的組成物は、体内において治療品質、補充の頻度を低減させる濃度などで機能するように改変され得る。いくつかの実施形態では、「治療有効量」及び「予防有効量」は、疾患又は疾患の明らかな症状の治療、予防、又は管理において治療上の利益を提供する量を指す。治療有効量は、疾患、疾患の症状、又は疾患に対する素因を治療、治癒、軽減、緩和、改変、矯正、改良、改善するか、又はこれに影響を与える目的で、疾患若しくは状態、疾患の症状、又は疾患に対する素因を治療し得る。治療上有効なセット又は具体的な量は、通常の医療従事者によって容易に決定することができ、例えば、疾患のタイプ、患者の病歴及び年齢、病期、並びに他の治療剤の投与などの、当該技術分野で知られている因子に応じて変動し得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される修飾されたインスリンは、注射若しくは吸入によって、又は他の経路によって体に送達され得、非デポ形態で可溶性グルコースに可逆的に結合することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される修飾されたインスリンは、体内の局所デポから、又はアルブミンなどの血清中のタンパク質への結合形態から長期間にわたって放出される。いくつかの実施形態では、修飾インスリンの放出は、グルコースレベルが上昇すると加速され、そのような放出速度は、血糖値又はジオール含有分子を含む血中の他の小分子のレベルに依存し得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される修飾されたインスリンの放出、バイオアベイラビリティ、及び/又は溶解度は、血中若しくは血清グルコース濃度又は体内の他の小分子の濃度の関数として制御される。
特に明記しない限り、本明細書に記載される構造はまた、1つ以上の同位体的に濃縮された原子の存在のみで異なる化合物を含むことも意味する。例えば、重水素(H)又はトリチウム(H)による水素の置換、又は13C-又は14C-炭素原子による炭素の置換を除いて、現在の構造を有する化合物は、本開示の範囲内である。そのような化合物は、例えば、分析ツール、生物学的アッセイにおけるプローブ、又は治療薬として有用であり得る。
いくつかの実施形態では、官能基は、ある官能基又はアミノ酸側鎖を別の官能基に共有結合するために使用できる任意の好適な共有結合化学(リンカー)を介して、共有結合又は連結することができ、非限定的な例としては、アミド、エステル、エーテル、チオエーテル、イソ尿素、イミン、及びトリアゾールリンカーが挙げられる。いくつかの実施形態では、官能基は、当該技術分野で定義されているクリックケミストリー反応によって共有結合している。これらとしては、例えば、付加環化反応、3+2付加環化、歪み促進アルキン-ニトロン付加環化、歪みアルケン、アルケン、及びテトラジン逆需要ディールス-アルダーの反応、銅(I)触媒アジド-アルキン付加環化(CuAAC)、歪み促進アジド-アルキン付加環化、シュタウディンガーライゲーション、求核開環反応、並びに炭素-炭素多重結合への付加が挙げられるが、これらに限定されない。これらの反応のいくつかは、例えば、H.C.Kolb,M.G.Finn and K.B.Sharpless(2001);Click Chemistry:Diverse Chemical Function from a Few Good Reactions,Angewandte Chemie International Edition 40(11):2004-2021、Kolb and Sharpless,Drug Discovery Today 8:1128-1137,2003、Huisgen,R.Angew.Chem.Int.Ed.Engl.1963,2,565、Agard,N.J.;Baskin,J.M.;Prescher,J.A.;Lo,A.;Bertozzi,C.R.ACS Chem.Biol.2006,1,644に記載されている。当業者は、そのようなクリック反応に好適な緩衝液、pH、及び反応条件を選択することができる。いくつかの実施形態では、共有結合は、当該技術分野で定義されている「生体直交反応」の結果である。そのような反応は、例えば、Sletten,Ellen M.;Bertozzi,Carolyn R.(2009).Bioorthogonal Chemistry:Fishing for Selectivity in a Sea of Functionality,Angewandte Chemie International Edition 48(38):6974-98.、Prescher,Jennifer A;Bertozzi,Carolyn R(2005).Chemistry in living systems,Nature Chemical Biology 1(1):13-21によって記載されている。
いくつかの実施形態では、官能基は、例えば、Dawson,P.E.;Muir,T.W.;Clark-Lewis,I.;Kent,S.B.(1994)Synthesis of proteins by native chemical ligation,Science 266(5186):776-778によって記載される天然化学ライゲーションを使用して結合され得る。本明細書で使用される場合、「連結」、「共有結合」などの用語は、いくつかの実施形態では上記で記載された化学のいずれかを指し得る。「アミン」、「アミノ基」、及び/又は「アミン基」という用語は、共有結合又は結合の一部を記載するために使用される場合、記載された要素が共有結合しているアミノ基又はアミン基を示すために交換可能に使用され得る。いくつかの実施形態では、アミノ基又はアミン基は、一級アミン、二級アミン、又は
などのフラグメントであってよく、これに対する結合が記載される。
いくつかの実施形態では、アミノ基又はアミン基は、ペプチド又はペプチド鎖のN末端のNH基、又はリジン側鎖のNH基であり得るが、本開示の実施形態はそれらに限定されない。いくつかの実施形態では、第1の基の第2の基への連結性は、第1の基と第2の基との間の共有結合の一部である、第2の基に由来するアミン又はアミノ基への言及によって記載される。例えば、X1上のリジン側鎖のアミンは、アミンと称されることがあり、更に、共有結合を構成する官能基の構造及び接続性を特定するために、アミド結合を介して結合していると記載されることがある。共有結合がアミン結合又はアミン結合を介する場合、それはアミン結合と称される。アミン(例えば、(C=O)-NH部分)に結合したカルボニルはアミド結合を構成し、したがって定義により、アミン結合はカルボニル基に直接結合していないことが理解されるべきである。別の言い方をすれば、「アミド結合」及び/又は「アミド結合」という用語は、共有結合又は連結性を記載するために使用される場合、アミンに結合したカルボニル(例えば、(C=O)-NH部分)を示すために交換可能に使用することができる。
いくつかの実施形態では、更なる修飾としては、炭水化物基、1つ以上のシスジオール含有基、1つ以上のリン酸基、1つ以上のカテコール基、ファルネシル基、イソファルネシル基、脂肪酸基、又は結合、機能化、若しくはインスリンの薬物動態、薬力学、及び/若しくは生物物理学的溶液特性に影響を与えることを意図した他の修飾のためのリンカーなど化学成分の結合が挙げられる。
いくつかの実施形態では、分子コンジュゲートなどの化合物は、ヒトペプチドホルモン(例えば、X1として)を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドホルモンは、ヒト膵臓のポリペプチドホルモンである。いくつかの実施形態では、式IのX1は、NHである。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、任意の共有スペーサーを介して原薬に結合される。いくつかの実施形態では、分子コンジュゲートなどの化合物は、ヒトインスリン又はヒトインスリン類似体を含む。いくつかの実施形態では、インスリン中の2つの異なるアミン基は、式Iによって記載されるように共有結合される。
「ヒトペプチドホルモン」、「ヒト膵臓のポリペプチドホルモン」、「インスリン」、「ヒトインスリン」、「修飾されたインスリン」、及び「ヒトインスリン類似体」は、記載された実施形態のいくつかにおいて交換可能に使用され得ることが理解されるであろう。すなわち、例えば、特定の実施形態では、「ヒトインスリン類似体」は、ヒトインスリンを使用すると記載された実施形態で代わりに使用され得る。いくつかの実施形態では、分子コンジュゲートなどの化合物は、ヒトインスリン又はヒトインスリン類似体を含む。いくつかの実施形態では、分子コンジュゲートは、p’=1について式Iによって記載されるヒトインスリン又はヒトインスリン類似体を含み、式Iによって記載されるようにインスリン中の単一のアミノ基が結合される。いくつかの実施形態では、アミノ基は、インスリンのB鎖のN末端又はリジンの側鎖のアミノ基である。いくつかの実施形態では、インスリンの2つ以上の異なるアミン基は、各々独立して、式Iによって記載されるように共有結合している。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのアミン基は、インスリンのB鎖のN末端である。いくつかの実施形態では、アミノ基は、インスリンのリジン残基の側鎖のアミノ基を含む。
当業者に知られているペプチドホルモン(例えば、ヒトポリペプチドホルモン、例えば、インスリン)の様々な好適な修飾が、本開示の範囲に含まれる。いくつかの実施形態では、Z1aのポリペプチド、又はインスリンのB鎖のN末端若しくはA鎖のC末端で任意に伸長されたポリペプチドは、ヒトポリペプチド配列に対して最大70%の配列相同性を有する配列を含む。いくつかの実施形態では、Z1aのポリペプチド、又はインスリンのB鎖のN末端若しくはA鎖のC末端で任意に伸長されたポリペプチドは、任意にプロリン残基の隣にある1つ以上のリジン残基を含み、プロリンは、リジンのC末端である。いくつかの実施形態では、リジン残基のアミノ基は、式Iによって記載されるように、各々独立して結合している。
いくつかの実施形態では、インスリンは、糖含有分子又はジオール含有分子への結合によって更に修飾される。いくつかの実施形態では、ヒトポリペプチドホルモンは、2つ以上のヒトペプチドホルモンの配列を含み、複数の受容体、例えば、グルコース依存性インスリン分泌性ポリペプチド(GIP)及びGLP-1受容体アゴニスト又はGLP-1/GIP/グルカゴントリプルアゴニストを介して作用することができるデュアル又はトリプルハイブリッドペプチドである。いくつかの実施形態では、ヒトポリペプチドホルモンは、腸ホルモンである。いくつかの実施形態では、ヒトポリペプチドホルモンは、cペプチド、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、アミリン、アンギオテンシン、心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)、カルシトニン、コレシストキニン(CCK)、ガストリン、グレリン、グルカゴン、成長ホルモン、刺激ホルモン(FSH)、インスリン、レプチン、メラノサイト刺激ホルモン(MSH)、オキシトシン、副甲状腺ホルモン(PTH)、プロラクチン、レニン、ソマトスタチン、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、チロトロピン放出ホルモン(TRH)、バソプレシン、血管作動性腸管ペプチド、神経ペプチド、心血管の健康又は食欲に影響を与えるペプチドホルモン、これらのペプチドの1つ以上のハイブリッド、及びこれらのペプチドのうちの1つの類似体から選択される。いくつかの実施形態では、化合物は、例えば、ポリマー、XTENタンパク質配列又は脂肪族鎖への共有結合によって更に修飾されたヒトポリペプチドホルモンを含む。いくつかの実施形態では、ポリマー修飾化合物は、血液中の循環時間がより長い。いくつかの実施形態では、ポリマー修飾化合物、そのような長時間作用型バリアントは、1日1回の注射、又は1週間に1回の注射、又は1ヶ月に1回の注射を必要とする。いくつかの実施形態では、ヒトポリペプチドホルモン又はその類似体は、各々独立して、20の標準アミノ酸又は非標準アミノ酸のうちの1つである1つ以上のL-又はD-アミノ酸を含む。
いくつかの実施形態では、ヒトポリペプチドホルモン又はその類似体は、2-アミノイソ酪酸である1つ以上の残基を含む。いくつかの実施形態では、インスリンのB鎖のC末端は、A鎖のN末端に共有結合している。いくつかの実施形態では、インスリンのB鎖のC末端は、A鎖のN末端に共有結合しており、結合ペプチドはCペプチドである。いくつかの実施形態では、インスリンのB鎖のC末端は、A鎖のN末端に共有結合しており、結合ペプチドは、Cペプチドであり、式Iのコンジュケートを含む任意の中間化合物を更に含む。いくつかの実施形態では、インスリンは、インスリンリスプロ、又はグラルギン型の修飾、又は血中インスリンの薬物動態又は半減期に影響を与えるヒトインスリン類似体に対する任意の好適な修飾を含む。
いくつかの実施形態では、ポリペプチドホルモンは、グルカゴンである。いくつかの実施形態では、グルカゴンは、グルカゴンの溶解性及び溶液安定性に影響を与えることが知られている追加の変異及び修飾を有する。いくつかの実施形態では、分子コンジュゲートなどの化合物は、ペプチド結合を介したインスリンのB鎖のN末端へのZ1aの結合、及びインスリンへの式Iによって記載される少なくとも1つの追加の結合を含む。いくつかの実施形態では、追加の結合は、インスリンのリジン残基に対するものである。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのそのようなリジンは、インスリンのB鎖の15位とC末端との間の残基である。いくつかの実施形態では、リジン残基は、任意に、プロリン、グリシン、アルギニン、トレオニン、又はセリンの隣にある。いくつかの実施形態では、式I中の1つ以上のアミノ酸は、D-アミノ酸である。いくつかの実施形態では、式Iによって記載される分子コンジュゲートなどの化合物中の任意の二級又は一級アミンは、各々独立して、任意にアセチル化される。いくつかの実施形態では、分子コンジュゲートなどの化合物は、薬物分子、造影剤、キレート剤、コントラスト剤、放射性同位体、又は免疫細胞に関与する分子に更に結合されたポリペプチドホルモンX1を有する。いくつかの実施形態では、X1は、細胞外タンパク質受容体に結合するペプチドリガンドを含むポリペプチドホルモンである。いくつかの実施形態では、X1は、天然のヒトポリペプチドホルモンに対して少なくとも50%の相同性を有するヒトポリペプチドホルモンのポリペプチド類似体を含む。いくつかの実施形態では、X1は、インスリンのA鎖又はB鎖に添加された最大10個の追加の残基を有するヒトインスリンの類似体である。
いくつかの実施形態では、「グルコース応答性」という用語は、グルコースの存在下及び非存在下、又は低レベル及び高レベルのグルコースの差(例えば、3mMグルコース対20mMグルコース)における活性の変化を指す。いくつかの実施形態では、結合されたインスリンの活性は、細胞ベースのアッセイにおいて半最大応答(EC50)を誘導するのに必要なインスリンの濃度(インスリンのナノモル単位(nM)で)によって評価される。低EC50濃度の結合されたインスリンは、高EC50濃度のインスリンよりも活性が高くなる(例えば、EC50が3nMのインスリンは、EC50が50nMのインスリンよりも活性が高い)。「グルコース応答」は、インスリンが、グルコースの非存在下及び存在下、又は低レベル及び高レベルのグルコースで、それぞれ活性の低いEC50(より高いnM)~より活性の高いEC50(より低いnM)に変化するときに観察される。
いくつかの実施形態では、分子コンジュゲートなどの化合物は、20個の天然アミノ酸の1つではない1つ以上のL-又はD-人工アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、そのような人工アミノ酸の側鎖は、例えば、Rostovtsev,V.V.,Green,L.G.,Fokin,V.V.& Sharpless,K.B.A stepwise huisgen cycloaddition process:copper(I)-catalyzed regioselective”ligation”of azides and terminal alkynes.Angew.Chem.Int.Ed.41,2596-2599(2002),or by:Liang,Y.,Mackey,J.L.,Lopez,S.A.,Liu,F.&Houk,K.N.Control and design of mutual orthogonality in bioorthogonal cycloadditions.J.Am.Chem.Soc.134,17904-17907(2012)によって記載されるような生体直交反応を含む多くの反応を通じて共有結合させることができる。いくつかの実施形態では、Z1aは、20個の天然アミノ酸のうちの1つではない1つ以上のL-又はD-人工アミノ酸を含有する。いくつかの実施形態では、Z1aの2つのアミノ酸の側鎖は、トリアゾール結合を介して一緒に共有結合している。
インスリンホルモンは、血糖(糖)値の重要な調節因子である。正常な個体にはインスリンが存在し、膵臓から放出されると、例えば、インスリン受容体に結合して活性化し、肝臓、脂肪、及び骨格筋細胞によるグルコース吸収を誘発することにより、血糖値を下げるように作用する。一般に糖尿病と称される、真性糖尿病(DM)は、長期間にわたって血糖値が高く続くことを特徴とする代謝性疾患の群である。
本明細書で使用される場合、「インスリン」は、インスリン受容体に結合して活性化することができるか、又はインビボで投与された場合に測定可能な血糖低下を引き起こすことができるインスリンの野生型及び改変形態の両方を包含し、ヒトインスリン受容体に結合して活性化することができるか、又はヒトにインビボで投与された場合に測定可能な血糖低下を引き起こすことができるヒトインスリンの野生型及び改変形態の両方を包含する。
いくつかの実施形態では、インスリンは、精製形態、合成形態、又は組換え形態のいずれであっても、任意の種由来のインスリンを含み、ヒトインスリン、ブタインスリン、ウシインスリン、ヒツジインスリン、及びウサギインスリンを含む。いくつかの実施形態では、インスリンは、B鎖及びA鎖の2つの鎖を有する。いくつかの実施形態では、鎖は、例えば、当該技術分野で知られているc-ペプチド、又はc-ペプチドの短縮版などのペプチドを介して一緒に結合され、他の実施形態では、インスリンは、更に成熟インスリンに加工することができるプロインスリンとして提供され得る(インスリン前駆体)。様々な改変された形態のインスリンは、当該技術分野で知られており、PEG基又は脂肪アシル鎖などの化学部分の付加などによって化学的に改変することができる。改変されたインスリンは、変異され得、アミノ酸の付加、欠失、又は置換を含む。いくつかの実施形態では、「desB30」という用語は、B30アミノ酸残基を欠くインスリンを指す。
いくつかの実施形態では、インスリン類似体としては、これらに限定されないが、PEG基又は脂肪アシル鎖などの化学部分の付加によるなどの、野生型ヒトインスリンと比較して化学的に改変されているインスリンが挙げられる。いくつかの実施形態では、改変されたインスリン又はインスリン類似体は、変異され得、アミノ酸の付加、欠失、又は置換を含む。インスリンの異なるプロトマーは、これらの変化から生じ、いくつかの実施形態に組み込まれ得る。いくつかの実施形態では、インスリンの活性形態は、11個未満のそのような修飾を有する(例えば、1~4、1~3、1~9、1~8、1~7、1~6、2~6、2~5、2~4、1~5、1~2、2~9、2~8、2~7、2~3、3~9、3~8、3~7、3~6、3~5、3~4、4~9、4~8、4~7、4~6、4~5、5~9、5~8、5~7、5~6、6~9、6~8、6~7、7~9、7~8、8~9、9、8、7、6、5、4、3、2、又は1)。本明細書で使用される場合、ヒトインスリンの野生型配列(A鎖及びB鎖)は、アミノ酸配列GIVEQCCTSICSLYQLENYCN(配列番号1)を有するA鎖、及びアミノ酸配列FVNQHLCGSHLVEALYLVCGERGFFYTPKT(配列番号2)を有するB鎖を有する。
ヒトインスリンは、アミノ酸A8、A9、A10、及びB30におけるウサギ、ブタ、ウシ、及びヒツジインスリンとは異なり、これは順に、ヒトについてThr、Ser、Ile、Thr、ウサギについてThr、Ser、Ile、Ser、ブタについてThr、Ser、Ile、Ala、ヒツジについてAla、Gly、Val、Ala、及びウシについてAla、Ser、Val、Alaである。いくつかの実施形態では、修飾されたインスリンは、B鎖の位置B1、B2、B28、又はB29、又は位置B28及びB29で変異され得る。いくつかの実施形態では、修飾されたインスリンは、A鎖のA1、A2、A21又は他の位置で変異され得る。例えば、インスリンリスプロは、B鎖のC末端上のリジン及びプロリン残基が逆になっている速効型の修飾されたインスリンである。インスリンアスパルトは、プロリンがB28位でアスパラギン酸で置換された速効型の修飾されたインスリンである。本開示のいくつかの実施形態では、B28及びB29で変異したインスリンは、追加の変異を更に含み得ることが企図される。例えば、インスリングルリシンは、アスパラギン酸がB3位でリジン残基によって置換され、リジンがB29位でグルタミン酸残基で置換された、速効型の修飾されたインスリンである。いくつかの実施形態では、長時間作用型で安定性の高いインスリン類似体は、式Iによって記載されるように共有結合で修飾されており、A14のチロシンがグルタミン酸で置換され、B16のチロシンがヒスチジンで置換され、B25のフェニルアラニンがヒスチジンで置換されるなどの変異が含有され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書のインスリンの等電点は、任意の好適な方法を使用して、例えば好適なアミノ酸の付加又は置換によって、野生型ヒトインスリンに対してシフトされ得る。いくつかの実施形態では、修飾されたインスリンの等電点は、グルコースによって(例えば、グルコースとの相互作用によって)調節され得る。例えば、インスリングラルギンは、2つのアルギニン残基がBペプチドのC末端に付加され、A21がグリシンによって置換された基礎インスリンである。いくつかの実施形態では、インスリンは、残基B1、B2、B3、B26、B27、B28、B29、及びB30のうちの1つ以上を有していなくてもよい(例えば、インスリンは、列挙された残基のうちの1つ以上における欠失変異体であり得る)。いくつかの実施形態では、インスリン分子は、A鎖又はB鎖のN末端又はC末端上に最大5個の追加のアミノ酸残基を含有する。いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸残基は、A1、A21、B1、B29、B30及び/若しくはB31位に位置するか、又は欠落している。いくつかの実施形態では、本開示のインスリン分子は、1つ以上のアミノ酸が酸性形態で置換されるように変異されている。いくつかの実施形態では、アスパラギンは、アスパラギン酸又はグルタミン酸で置換される。いくつかの実施形態では、グルタミンは、アスパラギン酸又はグルタミン酸で置換される。いくつかの実施形態では、A21は、アスパラギン酸であり得、B3は、アスパラギン酸であり得るか、又は両方の位置は、アスパラギン酸を含有し得る。当業者は、生物学的活性を保持するインスリンに対して、任意の以前に報告された、又は広く受け入れられている変異又は修飾を行うことが可能であること、及びそのようなインスリン類似体を、本開示の実施形態において使用することができることを認識するであろう。いくつかの実施形態では、インスリンは、脂肪酸に任意の位置で結合され得るか、又はリジン側鎖上のもの及びインスリンのN末端上のアルファ-アミノ基を含む、任意のアミノ基で脂肪酸でアシル化され得、脂肪酸は、C8、C9、C10、C11、C12、C14、C15、C16、C17、又はC18鎖を含み得る。いくつかの実施形態では、脂肪酸鎖は、8~20炭素長である。いくつかの実施形態では、インスリンデテミルは、ミリスチン酸がB29でリジンに共有結合され、B30が欠失されるか、又は不在である。いくつかの実施形態では、インスリン分子のB28位は、リジンであり、このリジンのイプシロン(ε)-アミノ基は、脂肪酸に結合されている。
いくつかの実施形態では、修飾されたインスリンのA鎖又はB鎖のN末端又はC末端は、ペプチドリガーゼを使用して連結される。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、プロテインリガーゼを使用して、インスリンA及び/若しくはB鎖のC末端又はインスリンA及び/若しくはB鎖のN末端に付加され、そのいくつかの実施形態では、リガーゼは、ソルターゼ、ブテラーゼ、トリプシリガーゼ、スブチリシン、ペプチリガーゼ、又はこれらのリガーゼと少なくとも75%の相同性を有する酵素から選択される。いくつかの実施形態では、ライゲーションは、Muir TW,Sondhi D,Cole PA.“Expressed protein ligation:a general method for protein engineering.”Proc Natl Acad Sci USA.1998;95(12):6705-6710に記載されているように、発現されたタンパク質ライゲーションによって達成される。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、シュタウディンガー反応を利用した、例えば、Nilsson,B.L.;Kiessling,L.L.;Raines,R.T.(2000).“Staudinger ligation:A peptide from a thioester and azide”.Org.Lett.2(13):1939-1941に記載されるシュタウディンガーライゲーションを使用して修飾されたインスリンに連結される。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、例えば、Zhang Y,Xu C,Kam HY,Lee CL,Li X.2013,”Protein chemical synthesis by serine/threonine ligation.”Proc.Natl.Acad.Sci.USA.17:6657-6662に記載されるSer/Thrライゲーションを使用して修飾されたインスリンに結合している。いくつかの実施形態では、B鎖自体は、32個未満のアミノ酸又は34個のアミノ酸を有し、いくつかの実施形態では、インスリンは、3個ではなく4個のジスルフィド結合を有する。インスリンのA鎖及びB鎖にはジスルフィド結合が存在する。例えば、配列番号1の6位のシステインと配列番号1の11位のシステインとの間にジスルフィド結合が存在し、配列番号1の7位のシステインと配列番号2の7位のシステインとの間にジスルフィド結合が存在し、配列番号1の20位のシステインと配列番号2の19位のシステインとの間にジスルフィド結合が存在する。
いくつかの実施形態では、本開示の修飾されたインスリンは、これらに限定されないが、以下のインスリン分子:NεB29-オクタノイル-ArgB0GlyA21AspB3ArgB31ArgB32-HI、NεB29-オクタノイル-ArgB31ArgB32-HI、NεB29-オクタノイル-ArgA0ArgB31ArgB32-HI、NεB28-ミリストイル-GlyA21LysB28ProB29ArgB31ArgB32-HI、NεB28-ミリストイル-GlyA21GlnB3LysB28ProB30ArgB31ArgB32-HI、NεB28-ミリストイル-ArgA0GlyA21LysB28ProB29ArgB31ArgB32-HI、NεB28-ミリストイル-ArgA0GlyA21GlnB3LysB28ProB29ArgB31ArgB32-HI、NεB28-ミリストイル-ArgA0GlyA21AspB3LysB28ProB29ArgB31ArgB32-HI、NεB28-ミリストイル-LysB28ProB29ArgB31ArgB32-HI、NεB28-ミリストイル-ArgA0LysB28ProB29ArgB31ArgB32-HI、NεB28-オクタノイル-GlyA21LysB28ProB29ArgB31ArgB32-HI、NεB28-オクタノイル-GlyA21GlnB3LysB28ProB29ArgB31ArgB32-HI、NεB28-オクタノイル-ArgA0GlyA21LysB28ProB29ArgB31ArgB32-HI、NεB29-パルミトイル-HI、NεB29-ミリストイル-HI、NεB28-パルミトイル-LysB28ProB29-HI、NεB28-ミリストイル-LysB28ProB29-HI、NεB29-パルミトイル-des(B30)-HI、NεB30-ミリストイル-ThrB29LysB30-HI、NεB30-パルミトイル-ThrB29LysB30-HI、NεB29-(N-パルミトイル-γ-グルタミル)-des(B30)-HI、NεB29-(N-リトコリル-γ-グルタミル)-des(B30)-HI、NεB29-(ω-カルボキシヘプタデカノイル)-des(B30)-HI、NεB29-(ω-カルボキシヘプタデカノイル)-HI、NεB29-オクタノイル-HI、NεB29-ミリストイル-GlyA21ArgB31ArgB31-HI、NεB29-ミリストイル-GlyA21GlnB3ArgB31ArgB32-HI、NεB29-ミリストイル-ArgA0GlyA21ArgB31ArgB32-HI、NεB29-ArgA0GlyA21GlnB3ArgB31ArgB32-HI、NεB29-ミリストイル-ArgA0GlyA21AspB3ArgB31ArgB32-HI、NεB29-ミリストイル-ArgB31ArgB32-HI、NεB29-ミリストイル-ArgA0ArgB31ArgB32-HI、NεB29-オクタノイル-GlyA21ArgB31ArgB32-HI、NεB29-オクタノイル-GlyA21GlnB3ArgB31ArgB32-HI、NεB29-オクタノイル-ArgA0GlyA21ArgB31ArgB32-HI、NεB29-オクタノイル-ArgA0GlyA21GlnB3ArgB31ArgB32-HI、NεB28-オクタノイル-ArgA0GlyA21GlnB3LysB28ProB29ArgB31ArgB32-HI、NεB28-オクタノイル-ArgA0GlyA21AspB3LysB28ProB29ArgB31ArgB32-HI、NεB28-オクタノイル-LysB28ProB29ArgB31ArgB32-HI、NεB28-オクタノイル-ArgA0LysB28ProB29ArgB31ArgB32-HI.NεB29-ペンタノイル-GlyA21ArgB31ArgB32-HI、NαB1-ヘキサノイル-GlyA21ArgB31ArgB32-HI、NαA1-ヘプタノイル-GlyA21ArgB31ArgB32-HI、NεB29-オクタノイル-NαB1-オクタノイル-GlyA21ArgB31ArgB32-HI、NεB29-プロピオニル-NαA1-プロピオニル-GlyA21ArgB31ArgB32-HI、NαA1-アセチル-NαB1-アセチル-GlyA21ArgB31ArgB32-HI、NεB29-ホルミル-NαA1-ホルミル-NαB1-ホルミル-GlyA21ArgB31ArgB32-HI、NεB29-ホルミル-des(B26)-HI、NαB1-アセチル-AspB28-HI、NεB29-プロピオニル-NαA1-プロピオニル-NαB1-プロピオニル-AspB1AspB3AspB21-HI、NεB29-ペンタノイル-GlyA21-HI、NαB1-ヘキサノイル-GlyA21-HI、NαA1-ヘプタノイル-GlyA21-HI、NεB29-オクタノイル-NαB1-オクタノイル-GlyA21-HI、NεB29-プロピオニル-NαA1-プロピオニル-GlyA21-HI、NαA1-アセチル-NαB1-アセチル-GlyA21-HI、NεB29-ホルミル-NαA1-ホルミル-NαB1-ホルミル-GlyA21-HI、NεB29-ブチリル-des(B30)-HI、NαB31-ブチリル-des(B30)-HI、NαA1-ブチリル-des(B30)-HI、NεB29-ブチリル-NαB31-ブチリル-des(B30)-HI、NεB29-ブチリル-NαA1-ブチリル-des(B30)-HI、NαA1-ブチリル-NαB31-ブチリル-des(B30)-HI、NεB29-ブチリル-NαA1-ブチリル-NαB31-ブチリル-des(B30)-HI、LysB28ProB29-HI(インスリンリスプロ)、AspB28-HI(インスリンアスパルト)、LysB3GluB29-HI(インスリングルリシン)、ArgB31ArgB32-HI(インスリングラルギン)、NεB29-ミリストイル-des(B30)-HI(インスリンデテミル)、AlaB26-HI、AspB1-HI、ArgA0-HI、AspB1GluB13-HI、GlyA21-HI、GlyA21ArgB31ArgB32-HI、ArgA0ArgB31ArgB32-HI、ArgA0GlyA21ArgB31ArgB32-HI、des(B30)-HI、des(B27)-HI、des(B28-B30)-HI、des(B1)-HI、des(B1-B3)-HINεB29-トリデカノイル-des(B30)-HI、NεB29-テトラデカノイル-des(B30)-HI、NεB29-デカノイル-des(B30)-HI、NεB29-ドデカノイル-des(B30)-HI、NεB29-トリデカノイル-GlyA21-des(B30)-HI、NεB29-テトラデカノイル-GlyA21-des(B30)-HI、NεB29-デカノイル-GlyA21-des(B30)-HI、NεB29-ドデカノイル-GlyA21-des(B30)-HI、NεB29-トリデカノイル-GlyA21GlnB3-des(B30
)-HI、NεB29-テトラデカノイル-GlyA21GlnB3-des(B30)-HI、NεB29-デカノイル-GlyA21-GlnB3-des(B30)-HI、NεB29-ドデカノイル-GlyA21-GlnB3-des(B30)-HI、NεB29-トリデカノイル-AlaA21-des(B30)-HI、NεB29-テトラデカノイル-AlaA21-des(B30)-HI、NεB29-デカノイル-AlaA21-des(B30)-HI、NεB29-ドデカノイル-AlaA21-des(B30)-HI、NεB29-トリデカノイル-AlaA21-GlnB3-des(B30)-HI、NεB29-テトラデカノイル-AlaA21GlnB3-des(B30)-HI、NεB29-デカノイル-AlaA21GlnB3-des(B30)-HI、NεB29-ドデカノイル-AlaA21GlnB3-des(B30)-HI、NεB29-トリデカノイル-GlnB3-des(B30)-HI、NεB29-テトラデカノイル-GlnB3-des(B30)-HI、NεB29-デカノイル-GlnB3-des(B30)-HI、NεB29-ドデカノイル-GlnB3-des(B30)-HI、NεB29-Z1-GlyA21-HI、NεB29-Z2-GlyA21-HI、NεB29-Z4-GlyA21-HI、NεB29-Z3-GlyA21-HI、NεB29-Z1-AlaA21-HI、NεB29-Z2-AlaA21-HI、NεB29-Z4-AlaA21-HI、NεB29-Z3-AlaA21-HI、NεB29-Z1-GlyA21GlnB3-HI、NεB29-Z2-GlyA21GlnB3-HI、NεB29-Z4-GlyA21GlnB3-HI、NεB29-Z3-GlyA21GlnB3-HI、NεB29-Z1-AlaA21GlnB3-HI、NεB29-Z2-AlaA21GlnB3-HI、NεB29-Z4-AlaA21GlnB3-HI、NεB29-Z3-AlaA21GlnB3-HI、NεB29-Z1-GlnB3-HI、NεB29-Z2-GlnB3-HI、NεB29-Z4-GlnB3-HI、NεB29-Z3-GlnB3-HI、NεB29-Z1-GluB30-HI、NεB29-Z2-GluB30-HI、NεB29-Z4-GluB30-HI、NεB29-Z3-GluB30-HI、NεB29-Z1-GlyA21GluB30-HI、NεB29-Z2-GlyA21GluB30-HI、NεB29-Z4-GlyA21GluB30-HI、NεB29-Z3-GlyA21GluB30-HI、NεB29-Z1-GlyA21GlnB3GluB30-HI、NεB29-Z2-GlyA21GlnB3GluB30-HI、NεB29-Z4-GlyA21GlnB3GluB30-HI、NεB29-Z3-GlyA21GlnB3GluB30-HI、NεB29-Z1-AlaA21GluB30-HI、NεB29-Z2-AlaA21GluB30-HI、NεB29-Z4-AlaA21GlnB30-HI、NεB29-Z3-AlaA21GluB30-HI、NεB29-Z1-AlaA21GlnB3GluB30-HI、NεB29-Z2-AlaA21GlnB3GluB30-HI、NεB29-Z4-AlaA21GlnB3GluB30-HI、NεB29-Z3-AlaA21GlnB3GluB30-HI、NεB29-Z1-GlnB3GluB30-HI、NεB29-Z2-GlnB3GluB30-HI、NεB29-Z4-GlnB3GluB30-HI、NεB29-Z3-GlnB3GluB30-HIのうちの1つを含む、1つ以上の変異及び/又は化学修飾を含み、Z1は、トリデカノイルであり、Z2は、テトラデカノイルであり、Z3は、ドデカノイルであり、Z4は、デカノイルであり、HIは、ヒトインスリンである。
いくつかの実施形態では、インスリンは、以下の変異及び/又は化学修飾:NεB28-XXXXX-LysB28ProB29-HI、NαB1-XXXXX-LysB28ProB29-HI、NαA1-XXXXX-LysB28ProB29-HI、NεB28-XXXXX-NαB1-XXXXX-LysB28ProB29-HI、NεB28-XXXXX-NαA1-XXXXX-LysB28ProB29-HI、NαA1-XXXXX-NαB1-XXXXX-LysB28ProB29-HI、NεB28-XXXXX-NαA1-XXXXX-NαB1-XXXXX-LysB28ProB29-HI、NεB29-XXXXX-HI、NαB1-XXXXX-HI、NαA1-XXXXX-HI、NεB29-XXXXX-NαB1-XXXXX-HI、NεB29-XXXXX-NαA1-XXXXX-HI、NαA1-XXXXX-NαB1-XXXXX-HI、NεB29-XXXXX-NαA1-XXXXX-NαB1-XXXXX-HI、NεB29-YYYYY-HI、NαB1-YYYYY-HI、NαA1-YYYYY-HI、NεB29-YYYYY-NαB1-YYYYY-HI、NεB29-YYYYY-NαA1-YYYYY-HI、NαA1-YYYYY-NαB1-YYYYY-HI、NεB29-YYYYY-NαA1-YYYYY-NαB1-YYYYY-HI、NεB28-YYYYY-LysB28ProB29-HI、NεB21-YYYYY-LysB28ProB29-HI、NαA1-YYYYY-LysB28ProB29-HI、NεB28-YYYYY-NαB1-YYYYY-LysB28ProB29-HI、NεB28-YYYYY-NαA1-YYYYY-LysB28ProB29-HI、NαA1-YYYYY-NαB1-YYYYY-LysB28ProB29-HI、NεB28-YYYYY-NαA1-YYYYY-NαB1-YYYYY-LysB28ProB29-HIのうちの1つ以上を含み、YYYYYは、アセチル又はホルミルのうちの1つであり、XXXXXは、プロピオニル、ブチリル、ペンタノイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、ノナノイル、又はデカノイルのうちの1つであり、HIは、ヒトインスリンである。
いくつかの実施形態では、インスリンは、インスリン構造内に自然に存在し、及び/又は結合前に付加され、例えば、カルボキシル又は反応性エステル、アミン、ヒドロキシル、アルデヒド、スルフヒドリル、マレイミジル、アルキニル、アジドなどの部分を含む、反応性部分を介して結合され得る。インスリンは、NHS-エステル、イソシアネート、又はイソチオシアネートを共有結合させることができる、反応性アルファ末端アミン及びイプシロン-アミンリジン基を自然に含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される実施形態の修飾されたアミノ酸に加えて代替の結合点を提供するために、好適なアミノ酸(例えば、リジン又は非天然アミノ酸)がアミノ酸配列に付加又は置換されている、修飾されたインスリンが使用され得る。いくつかの実施形態では、結合プロセスは、結合前に特定の反応性部分を選択的にブロックすることによって制御され得る。いくつかの実施形態では、インスリンは、修飾の任意の組み合わせを含み得、本開示は、前述の修飾のうちのいずれか1つを含む非ヒトインスリン(例えば、ブタインスリン、ウシインスリン、ウサギインスリン、ヒツジインスリンなど)の修飾された形態も包含する。いくつかの実施形態は、これら及び他の以前に記載された修飾されたインスリン、例えば、米国特許第5,474,978号、同第5,461,031号、同第4,421,685号、同第7,387,996号、同第6,869,930号、同第6,174,856号、同第6,011,007号、同第5,866,538号、同第5,750,4976号、同第906,028号、同第6,551,992号、同第6,465,426号、同第6,444,641号、同第6,335,316号、同第6,268,335号、同第6,051,551号、同第6,034,054号、同第5,952,297号、同第5,922,675号、同第5,747,642号、同第5,693,609号、同第5,650,486号、同第5,547,929号、同第5,504,188号、US2015/0353619に記載されるものを含み、本明細書において記載又は参照される非天然アミノ酸を含み、本明細書において記載される非ヒトインスリンに対するそのような修飾を含むことが理解される。いくつかの実施形態では、インスリンは、Mn60,000以下のポリエチレングリコールポリマーなどのポリエチレングリコールポリマーに共有結合され得るか、又はアルブミンに永久結合若しくは可逆結合のいずれかを介して共有結合され得ることも理解されたい。
いくつかの実施形態では、分子コンジュゲートなどの化合物がキレート剤に結合され、いくつかの実施形態では、キレート剤を使用して、ガリウム68、銅64、ルテチウム177、又はアクチニウム225などの放射性ペイロードを捕捉することができる。いくつかの実施形態では、キレート剤は、DOTA、NOTA、TETA、又は4アームDOTAに基づいており、いくつかの実施形態では、キレート剤は、キレート剤及びペプチドへのアミド結合を介して、PEGリンカーを使用してペプチドに連結することができる。
いくつかの実施形態では、修飾されたインスリンの活性、バイオアベイラビリティ、溶解度、等電点、電荷、及び/又は疎水性は、化学修飾によって、及び/又はインスリンと共有結合されているか、若しくは混合されているかのいずれかである本明細書に記載される分子コンジュゲートなどの化合物との糖などの小分子の相互作用の結果として制御することができる。
いくつかの実施形態では、1つ以上の要素、官能基、又は原子が、描写された構造から具体的に省略又は除外されてもよい(例えば、末端官能基が水素原子によって置き換えられてもよく、又は連結基が結合によって置き換えられてもよい)、例えば、式FF1~FF224において、そのような省略又は除外された要素は、これらの基(構造)を別個のものとし、同等ではないことが理解されるであろう。例えば、式構造の別のバージョン(バリエーション)が、B1又はB2のR1にニトロ基を持たない場合、そのバリエーションは、ニトロ基を含む構造と同等ではなく(例えば、構造的及び化学的に同等ではない)、少なくとも、ニトロ基が生理学的条件でB1及びB2のpKaを変化させ、したがってグルコースに対するZ1cの全体的な親和性を変化させるためである。
回転拘束されたテザーホウ素コンジュゲート。
いくつかの実施形態では、芳香族ホウ素含有化合物及び/又は芳香族ホウ素含有基は、回転拘束されたテザーホウ素コンジュゲートである。いくつかの実施形態では、本開示で提示される回転拘束テザーホウ素コンジュゲートは、好ましくない立体相互作用(例えば、置換基のゴーシュ対アンチ相互作用)、結合ハイブリダイゼーションによる束縛回転(例えば、シス-対トランス-アミド回転)によって、又は剛直な共有結合(例えば、アルケン部分の(E)対(Z)配置)を介して、回転を阻害される骨格を含有する。例えば、式FF50~FF62、FF116、及びFF121~134は、ボロン酸官能化部分に共有結合しているアミン基に対してジェミナルな(例えば、同一原子に結合した)アルキル官能基を含む。アルキル官能基は、アクセス可能な二面角と、CC又はCX結合の周りの回転の自由を制限する可能性がある(アミノ酸の
(chi)二面角と一般的に称される)。例えば、セリン残基のヒドロキシル側鎖は、ほぼ等しい分布で60℃、180℃、又は240℃(-60℃)の二面角にアクセスできるが、トレオニンのヒドロキシル側鎖は、180℃又は240℃(-60℃)の二面角しか採用できない。スレオニンのヒドロキシにジェミナルなメチル基の存在は、立体的なかさ高を提供し、他のかさ高い置換基がメチルに対してゴーシュ立体配座にある場合に好ましくない相互作用を生み出す可能性がある。式FF50~FF62、FF116、及びFF121~134は、ホウ素共役アミンが採用するアクセス可能な二面角を制限する可能性があるジェミナルアルキル置換基を含み、採用される二面角に影響を与え、ボロン官能基をより近くに配置し、タンパク質又は糖などの標的分子へのコンジュゲートの結合の増加を可能にする。
いくつかの実施形態では、異性体構造の立体化学(例えば、分子コンジュゲートなどの化合物の立体化学、例えば、Z1c部分内)は、グルコースなどの特定の標的ジオールに対するコンジュゲート(例えば、Z1c部分)の親和性を選択的に増加させ得る。例えば、いくつかの実施形態では、Z1cの1つ以上の立体異性体(例えば、シス又はトランス、(R)又は(S)、及び(E)又は(Z))を選択して、グルコースに対するZ1cの親和性を増加又は減少させることができる(及び分子構造又はコンジュゲート全体)。いくつかの実施形態では、適用可能な場合、式FF1~FF224のシス形態が使用される(例えば、Z1cは、シス立体化学を有する構造を含む)。いくつかの実施形態では、式FF1~FF224のトランス形態は、適用可能な場合、例えば、式FF1~FF224が結合によって連結された2つの立体中心を含む場合に使用される(例えば、Z1cは、トランス立体化学を有する構造を含む)。いくつかの実施形態では、式FF1~FF224のR形態は、適用可能な場合、例えば、式FF1~FF224が少なくとも1つの立体中心を含む場合に使用される(例えば、Z1cは、R立体化学を有する構造を含む)。いくつかの実施形態では、式FF1~FF224のS形態は、適用可能な場合、例えば、式FF1~FF224が少なくとも1つの立体中心を含む場合に使用される(例えば、Z1cは、S立体化学を有する構造を含む)。いくつかの実施形態では、式FF1~FF224のS,S形態は、適用可能な場合、例えば、式FF1~FF224が結合によって連結された2つの立体中心を含む場合に使用される(例えば、Z1cは、S,S立体化学を有する構造を含む)。いくつかの実施形態では、式FF1~FF224のS,R形態は、適用可能な場合、例えば、式FF1~FF224が結合によって連結された2つの立体中心を含む場合に使用される(例えば、Z1cは、S,R立体化学を有する構造を含む)。いくつかの実施形態では、式FF1~FF224のR,R形態は、適用可能な場合、例えば、式FF1~FF224が結合によって連結された2つの立体中心を含む場合に使用される(例えば、Z1cは、R,R立体化学を有する構造を含む)。いくつかの実施形態では、式FF1~FF224のR,S形態は、適用可能な場合、例えば、式FF1~FF224が結合によって連結された2つの立体中心を含む場合に使用される(例えば、Z1cは、R,S立体化学を有する構造を含む)。いくつかの実施形態では、分子コンジュゲートなどの化合物は、本明細書に開示される分子コンジュゲートなどの化合物の1つ以上の互変異性体を含む。いくつかの実施形態では、分子コンジュゲートなどの化合物は、本明細書に開示される分子コンジュゲートなどの化合物の1つ以上の立体異性体又は立体異性体の混合物を含む。
いくつかの実施形態では、分子コンジュゲートなどの化合物は、グルカゴン、GLP-1、GLP-2、又はこれらのいずれかのバリエーション(例えば、1つ以上のアミノ酸の欠失、挿入及び/又は置換を伴う任意のバリエーション)に共有結合している。いくつかの実施形態では、本明細書で考察されるインスリンに対して行われる任意の好適な化学修飾は、グルカゴンに対して行うことができる。いくつかの実施形態では、コンジュゲートは、第2又は原薬又はアミノエチルグルコース、アミノエチルビマンノース、アミノエチルトリマンノース、D-グルコース、D-ガラクトース、D-アロース、D-マンノース、D-グロース、D-イドース、D-タロース、N-アジドマンノサミン(ManNAz)若しくはN-アジドガラクトースアミン(GalNAz)、又ハN-アジドグルコサミン(GlcNAz)、2’-フルオロリボース、2’-デオキシリボース、グルコース、スクロース、マルトース、マンノース、これらの誘導体(例えば、グルコサミン、マンノサミン、メチルグルコース、メチルマンノース、エチルグルコース、エチルマンノースなど)、ソルビトール、イノシトール、ガラクチトール、ズルシトール、キシリトール、アラビトール、及び/若しくはこれらの高次組み合わせ(直鎖及び/又は分岐ビマンノース、直鎖及び/又は分岐トリマンノースなど)、シスジオールを含有する分子、カテコール、トリス、及びDOPA分子、例えば、L-DOPA若しくはL-3,4-ジヒドロキシフェニルアラニンから選択される1つ以上の化合物と混合される。
更に、当業者は、いくつかの実施形態では、1つ以上の好適なタンパク質構成人工アミノ酸をZ1aに使用する(含める)ことができることを認識するであろう。例えば、いくつかの実施形態では、以下の人工アミノ酸のうちの1つ以上は、Liu,C.C.; Schultz,P.G.(2010).“Adding new chemistries to the genetic code.”Annual Review of Biochemistry 79:413-44に記載され、それを通して参照される方法、及びそれに提供されるアミノ酸のリストに基づいて使用することができる。当業者は、いくつかの実施形態では、人工アミノ酸をペプチド合成によってZ1aに組み込むことができ、次いで薬物又はインスリンに共有結合させることができ、本明細書で参照されるアミノ酸及び以前に報告された非タンパク質構成アミノ酸が含まれることを認識するであろう。いくつかの実施形態では、インスリン中に人工アミノ酸が存在し(例えば、含まれていてもよい)、そのいくつかの実施形態では、タンパク質人工アミノ酸は、US2008/0044854、US8518666、US8980581、US2008/0044854、US20140045261、US2004/0053390、US7229634、US8236344、US2005/0196427、US2010/0247433、US7198915、US7723070、US2002/0042097、US2004/0058415、US2008/0026422、US2008/0160609、US2010/0184193、US2012/0077228、US2014/025599、US7198915、US7632492、US7723070を含む米国特許及び特許出願に記載されるものを含む、好適な方法及びアプローチを使用して組換えタンパク質発現に導入することができ、他のタンパク質人工アミノ酸は、US7736872、US7816320、US7829310、US7829659、US7883866、US8097702、US8946148に記載されている方法及びアプローチを使用して組換え的に導入することができる。
いくつかの実施形態では、環状アミノ酸、例えば、3-ヒドロキシプロリン、4-ヒドロキシプロリン、アジリジン-2-カルボン酸、アゼチジン-2-カルボン酸、ピペリジン-2-カルボン酸、3-カルボキシ-モルホリン、3-カルボキシ-チアモルホリン、4-オキサプロリン、ピログルタミン酸、l,3-オキサゾリジン-4-カルボン酸、l,3-チアゾリジン-4-カルボン酸、3-チアプロリン、4-チアプロリン、3-セレノプロリン、4-セレノプロリン、4-ケトプロリン、3,4-デヒドロプロリン、4-アミノプロリン、4-フルオロプロリン、4,4-ジフルオロプロリン、4-クロロプロリン、4,4-ジクロロプロリン、4-ブロモプロリン、4,4-ジブロモプロリン、4-メチルプロリン、4-エチルプロリン、4-シクロヘキシルプロリン、3-フェニルプロリン、4-フェニルプロリン、3,4-フェニルプロリン、4-アジドプロリン、4-カルボキシプロリン、a-メチルプロリン、a-エチルプロリン、a-プロピルプロリン、a-アリルプロリン、a-ベンジルプロリン、a-(4-フルオロベンジル)プロリン、a-(2-クロロベンジル)プロリン、a-(3-クロロベンジル)プロリン、a-(2-ブロモベンジル)プロリン、a-(4-ブロモベンジル)プロリン、a-(4-メチルベンジル)プロリン、a-(ジフェニルメチル)プロリン、a-(ナフチルメチル)-プロリン、D-プロリン、又はS-ホモプロリン、(2S,4S)-4-フルオロ-L-プロリン、(2S,4R)-4-フルオロ-L-プロリン、(2S)-3,4-ジヒドロ-L-プロリン、(2S,4S)-4-ヒドロキシ-L-プロリン、(2S,4R)-4-ヒドロキシ-L-プロリン、(2S,4S)-4-アジド-L-プロリン、(2S)-4,4-ジフルオロ-L-プロリン、(2S)-アゼチジン-2-カルボン酸、(2S)-ピペリジン-2-カルボン酸、又は(4R)-1,3-チアゾリジン-4-カルボン酸は、インスリンに結合している分子構造に使用することができる。
いくつかの実施形態では、アミノ酸の具体的な配向は、例えば、Albericio,F.(2000).Solid-Phase Synthesis:A Practical Guide(1 ed.).Boca Raton:CRC Press.p.848の方法を使用して達成される。いくつかの実施形態では、分子コンジュゲートなどの化合物は、ジオール、カテコール、ヘキソース糖、グルコース、キシロース、フコース、ガラクトサミン、グルコサミン、マンノサミン、ガラクトース、マンノース、フルクトース、ガラクツロン酸、グルクロン酸、イズロン酸、マンヌロン酸、アセチルガラクトサミン、アセチルグルコサミン、アセチルマンノサミン、アセチルムラミン酸、2-ケト-3-デオキシ-グリセロ-ガラクト-ノノン酸、アセチルノイラミン酸、グリコリルノイラミン酸、神経伝達物質、ドーパミン、若しくは二糖、又は糖類若しくはジオールのポリマーに結合することができる。
いくつかの実施形態では、修飾又は中間体は、N-メチルイミノ二酢酸(MIDA)基の使用を含み、MIDAコンジュゲートボロン酸塩又はMIDAボロン酸塩を作製することができ、そのような修飾は、使用の最終構造に対するボロン酸塩の調製中に使用することができる(例えば、本明細書に記載されるコンジュゲートを調製するための方法の実施形態では)。いくつかの実施形態では、ボロン酸ピナコールエステルは、最終構造に対して使用され、ピナコール基は、当業者によって、標準的な技術を使用して容易に除去され得る。MIDA保護ボロン酸エステルは、容易に取り扱われ、空気下で安定であり、クロマトグラフィーと適合性であり、標準的な無水クロスカップリング条件下で非反応性であり、1MのNaOH、若しくは更にNaHCOなどの穏やかな水性塩基性条件下、又はLee,S.J.et al.(2008).J.Am.Chem.Soc.130:466によって記載されるように、室温で容易に脱保護される。
野生型インスリンがインスリン受容体に結合する生物学的メカニズムは、Menting,J.G.et al.(2013).Nature 493,241-245;and Menting,J.G.et al.(2014).“Protective hinge in insulin opens to enable its receptor engagement.”Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.111,E3395-3404で以前に報告されている。そのようなインスリンの活性は、例えば、TyrA14-125Iヒトインスリンと結合するインビトロインスリン受容体をトレーサーとして使用し、抗体結合ビーズをインスリン受容体モノクローナル抗体と利用することによって、任意の好適な技術を使用して測定することができる。いくつかの実施形態では、動物モデルは、当業者に知られている方法を使用して、グルコース投与中のインスリン活性のインビボ評価に使用することができる。いくつかの実施形態では、分子コンジュゲートなどの化合物は、インスリンなどの目的の組換えタンパク質とともに部分的又は完全に発現される。E.coliにおけるインスリンの発現のためのプロセスは、既知であり、例えば、Jonasson(1996).Eur.J.Biochem.236:656-661;Cowley(1997).FEBS Lett.402:124-130;Cho(2001).Biotechnol.Bioprocess Eng.6:144-149;Tikhonov(2001).Protein Exp.Pur.21:176-182;Malik(2007).Protein Exp.Pur.55:100-111;and Min(2011).J.Biotech.151:350-356に概説された手順を使用することによって、当業者によって容易に実施することができる。最も一般的なプロセスでは、タンパク質は、分裂タンパク質又は親和性タグを有する単鎖プロインスリン構築物として発現される。Z1aが存在する場合にZ1aを含む分子コンジュゲートなどの化合物は、プロインスリンの一部として発現させ、次いで化学的に修飾して、アミド結合を介して目的の構造に結合することができる。このアプローチは、良好な収率を提供し、処理ステップの数を減少させることによって実験の複雑さを低減し、天然型インスリンでの再フォールディングを可能にし、例えば、Jonasson,Eur.J.Biochem.236:656-661(1996);Cho,Biotechnol Bioprocess Eng.6:144-149(2001);Tikhonov,Protein Exp.Pur.21:176-182(2001);Min,J.Biotech.151:350-356(2011))を参照されたい。E.coliにおいて発現される場合、プロインスリンは通常、封入体において見られ、当業者によって容易に精製することができる。
いくつかの実施形態では、分子コンジュゲートなどの化合物を注射用に製剤化することができる。例えば、ヒトなどの対象への注射用に製剤化することができる。いくつかの実施形態では、組成物は、無菌の注射可能な薬学的組成物などの薬学的組成物であり得る。いくつかの実施形態では、組成物は、皮下注射用に製剤化され得る。いくつかの実施形態では、組成物は、経皮、皮内、経粘膜、経鼻、吸入、又は筋肉内投与用に製剤化される。いくつかの実施形態では、組成物は、経口投与形態又は肺投与形態で製剤化され得る。注射に好適な薬学的組成物は、例えば、糖、マンニトール及びソルビトールなどの多価アルコール、フェノール、メタクレゾール、及び塩化ナトリウムを含有する無菌水溶液を含み得、分散液は、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、及びそれらの混合物中、並びに油中で調製され得、担体は、例えば、水、糖類、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、及び液体ポリエチレングリコールなど)、及びそれらの好適な混合物を含有する、例えば、溶媒又は分散媒であり得る。当業者は、具体的な製剤が、本発明の分子構造の適用及び使用方法に最も適合するように開発され得ることを認識する。薬学的組成物の製剤化及び製造、投与経路、並びに好適な薬学的に許容される担体を含むことにおける一般的な考慮事項は、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,19th ed.,Mack Publishing Co.,Easton,Pa.,1995に見出され得る。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、分子コンジュゲートなどの化合物がインスリンを含む場合、インスリンとともに亜鉛、例えばZn2+を含み得る。そのような亜鉛製剤は、例えば、米国特許第9,034,818号に記載されている。例えば、薬学的組成物は、約M:Nの修飾されたインスリンに対するモル比で亜鉛を含み得、Mは、1~11であり、Nは、6~1である。いくつかの実施形態では、そのような修飾されたインスリンは、ポンプに保存され得、体の外部又は内部のいずれかにあるそのポンプは、修飾されたインスリンを放出する。いくつかの実施形態では、ポンプは、一定量の修飾されたインスリンを放出するために使用され得、インスリンは、グルコース応答性であり、血中のグルコースのレベル及び/又は注射部位からの放出速度に基づいて活性を自動的に調整することができる。いくつかの実施形態では、組成物は、投与の容易さ及び投与量の均一性のために投与単位形態で製剤化され得る。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、分子構造によってもたらされる効果に加えて、速効型又は基礎インスリンを提供する、第2のインスリンタイプを更に含み得る。いくつかの実施形態では、分子コンジュゲートなどの化合物は、インスリンとは別に注射されるが、インスリンに結合することによってインスリンの活性を調節し、いくつかの実施形態では、この活性の変化はグルコースに依存する。
いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、本明細書に開示される化合物のうちの1つ以上並びに薬学的に許容される担体、薬学的に許容されるビヒクル、及び薬学的に許容される賦形剤から選択される少なくとも1つの追加の成分を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、式Iの化合物並びに薬学的に許容される担体、薬学的に許容されるビヒクル、及び薬学的に許容される賦形剤から選択される少なくとも1つの追加の成分を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、キットの一部となり得る化合物を含み、キットは、修飾されたインスリンを含む化合物などの分子コンジュゲートなどの化合物、並びに薬学的に許容される担体を含み、注射用にシリンジ又はペンを含み得る。いくつかの実施形態では、キットは、液体担体と一緒に分子コンジュゲートなどの化合物を含む薬学的組成物が予め充填されているシリンジ又はペンを含み得る。あるいは、キットは、乾燥担体及び空のシリンジ又はペンと一緒に分子コンジュゲートなどの化合物を含む薬学的組成物を含むバイアルなどの別個の容器を含み得る。いくつかの実施形態では、そのようなキットは、シリンジ又はペンに次いで取り込むことができる所与の組成物を再構成するために使用することができる液体担体を有する別個の容器を含み得る。いくつかの実施形態では、キットは、説明書を含み得る。いくつかの実施形態では、キットは、所与の時点で、又は一定間隔で注射される修飾されたインスリンの適切な用量を局所的又は遠隔的のいずれかで計算する血中グルコース測定デバイスを含み得る。そのような投薬レジメンは、患者に固有のものであり、例えば、人間によって又はコンピュータによってのいずれかでポンプをプログラムするための指示として提供され得る。キットは、例えば、血中グルコース測定値を、次いで特定の時間に患者によって使用される必要がある修飾された修飾インスリンを含む分子コンジュゲートなどの化合物の正しい量を計算する、局所的又は他の場所(例えば、クラウド内)のいずれかの、第2のコンピュータに転送する電子デバイスを含み得る。
いくつかの実施形態では、本発明は、本明細書に記載される分子コンジュゲートなどの化合物を含む組成物を対象に投与することを含む、対象の疾患又は状態を治療する方法に関する。いくつかの実施形態では、疾患又は状態は、高血糖、2型糖尿病、耐糖能障害、1型糖尿病、肥満、メタボリックシンドロームX、又は脂質異常症、妊娠中の糖尿病、前糖尿病、アルツハイマー病、MODY1、MODY2、若しくはMODY3糖尿病、気分障害、及び精神障害であり得る。この併用アプローチは、インスリン感作物質又は糖尿病用の二次薬(例えば、メトホルミンなどのビグアニド、グリタゾンなど)又はインスリン分泌促進物質(例えば、スルホニルウレア、GLP-1、エキセンジン-4など)及び/又はアミリンを受けているインスリン抵抗性患者でも使用され得ることが理解されるであろう。
いくつかの実施形態では、本開示の分子コンジュゲートなどの化合物は、少なくとも1つの追加の療法を受けているか、又は少なくとも1つの追加の薬物若しくは治療用タンパク質を摂取している患者に投与され得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの追加の療法は、分子コンジュゲートなどの投与された化合物と同一の疾患又は障害を治療することを意図している。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの追加療法は、分子コンジュゲートなどの、又はアジュバントとしての化合物の副作用を治療することを意図している。2つの療法の時間枠は、異なっても同一でもよく、それらは、患者が両方の療法から利益を受ける期間がある限り、同一又は異なるスケジュール上で投与され得る。2つ以上の療法は、患者が両方の療法から利益を受ける期間がある限り、同一又は異なる製剤内で投与され得る。これらのアプローチのいずれかは、2つ以上の抗糖尿病薬を対象に投与するために使用され得る。
いくつかの実施形態では、合理的なベネフィット対リスク比で疾患又は状態を治療する(例えば、その症状を改善する、その進行を遅延する、又はその再発を予防する、その発症を遅延することを意味する)のに十分な量である、治療有効量の分子コンジュゲートなどの化合物が使用される。いくつかの実施形態では、これには、有効性及び追加の安全性と毒性とのバランスをとることが含まれ得る。追加の安全性によって、所与の時間枠での、例えば、睡眠中の、血糖値など、患者がその分子のレベルを積極的に監視していない場合でも、分子コンジュゲートなどの化合物は、血中グルコースレベル又は他の分子のレベルの変化に応答性であり得ることを意味する。いくつかの実施形態では、治療有効性及び毒性は、細胞培養又はインビボでの実験動物を用いた標準的な薬理学的手順、例えば、薬物の治療指数ED50及びLD50を測定することによって決定され得る。いくつかの実施形態では、分子構造を含むインスリンの平均1日用量は、5~400Uの範囲(例えば、1単位のインスリンが約0.04mgである場合、30~150U)である。いくつかの実施形態では、分子コンジュゲートなどの化合物の量と、これらのインスリン用量を、毎日又は隔日で、又は3日毎に、又は4日毎に投与する。いくつかの実施形態では、基準は、コンピュータによって計算することができるアルゴリズムによって決定される。いくつかの実施形態では、これらの用量の5~10倍の量の分子コンジュゲートなどの化合物が、毎週又は一定の間隔で投与される。いくつかの実施形態では、これらの用量の10~20倍の量のコンジュゲートが、隔週又は一定の間隔で投与される。いくつかの実施形態では、これらの用量の20~40倍の量の分子コンジュゲートなどの化合物が、毎月又は一定の間隔で投与される。いくつかの実施形態では、インスリンのA鎖のC末端は、1~20個のアミノ酸残基を含むペプチド(アミノ酸配列)で更に伸長され得る。いくつかの実施形態では、インスリン類似体は、desB30インスリンである。
いくつかの実施形態では、Z1aは、アミノ酸又はペプチドである。少なくともいくつかの実施形態では、Z1aは、1~50個のアミノ酸残基、例えば、1個の残基、50個の残基、又は任意の中間数の残基(例えば、10個、15個、25個、30個、42個の残基など)を含む(から構成される)。いくつかの実施形態では、Z1aは、1~15個のアミノ酸を含む。少なくともいくつかの実施形態では、ペプチドZ1aは、1~8個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Z1aは、5~6個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Z1aは、アラニン(A)、アスパラギン(N)、グルタミン(Q)、トレオニン(T)、メチオニン(M)、ヒスチジン(H)、システイン(C)、バリン(V)、イソロイシン(I)、リジン(K)、及びロイシン(L)、並びに20個の天然アミノ酸のいずれかから各々独立して選択される残りのアミノ酸から独立して選択される少なくとも1つのアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Z1aは、ジアミノプロピオン酸、ジアミノ酪酸、又はオルニチンを含み得る。いくつかの実施形態では、Z1aは、1~5個のリジン(K)を含む。いくつかの実施形態では、Z1aは、1~3個のKアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Z1aは、5~6個のアミノ酸を含み、少なくとも1つ以上のアミノ酸は、Kである。いくつかの実施形態では、Z1aは、5~6個のアミノ酸を含み、1~3個のアミノ酸は、Kである。いくつかの実施形態では、Z1aは、KA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY、KAA、KAD、KAE、KAF、KAG、KAH、KAI、KAL、KAN、KAQ、KAR、KAS、KAT、KAY、KDA、KDD、KDE、KDF、KDG、KDH、KDI、KDL、KDN、KDQ、KDR、KDS、KDT、KDY、KEA、KED、KEE、KEF、KEG、KEH、KEI、KEL、KEN、KEQ、KER、KES、KET、KEY、KFA、KFD、KFE、KFF、KFG、KFH、KFI、KFL、KFN、KFQ、KFR、KFS、KFT、KFY、KGA、KGD、KGE、KGF、KGG、KGH、KGI、KGL、KGN、KGQ、KGR、KGS、KGT、KGY、KHA、KHD、KHE、KHF、KHG、KHH、KHI、KHL、KHN、KHQ、KHR、KHS、KHT、KHY、KIA、KID、KIE、KIF、KIG、KIH、KII、KIL、KIN、KIQ、KIR、KIS、KIT、KIY、KLA、KLD、KLE、KLF、KLG、KLH、KLI、KLL、KLN、KLQ、KLR、KLS、KLT、KLY、KNA、KND、KNE、KNF、KNG、KNH、KNI、KNL、KNN、KNQ、KNR、KNS、KNT、KNY、KPA、KPD、KPE、KPF、KPG、KPH、KPI、KPL、KPN、KPQ、KPR、KPS、KPT、KPY、KQA、KQD、KQE、KQF、KQG、KQH、KQI、KQL、KQN、KQQ、KQR、KQS、KQT、KQY、KRA、KRD、KRE、KRF、KRG、KRH、KRI、KRL、KRN、KRQ、KRR、KRS、KRT、KRY、KSA、KSD、KSE、KSF、KSG、KSH、KSI、KSL、KSN、KSQ、KSR、KSS、KST、KSY、KTA、KTD、KTE、KTF、KTG、KTH、KTI、KTL、KTN、KTQ、KTR、KTS、KTT、KTY、KYA、KYD、KYE、KYF、KYG、KYH、KYI、KYL、KYN、KYQ、KYR、KYS、KYT、KYY、配列番号75~24014、24037~24046のいずれかから選択される。いくつかの実施形態では、Z1aは、KSNAPQK(配列番号24037)、KNASPQK(配列番号24038)、KLWAVK(配列番号24039)、KGARLK(配列番号24040)、ADKKTLN(配列番号24041)、KGSHK(配列番号4238)、KNSTK(配列番号5085)、GKNSTK(配列番号13989)、GKGSHK(配列番号13198)、GSHKGSHK(配列番号24042)、GKPSHKP(配列番号24043)、GKGPSK(配列番号24044)、GKGSKK(配列番号24045)、及びGKKPGKK(配列番号24046)から選択される。
いくつかの実施形態では、Z1aは、N末端及び/若しくはC末端に付加され、かつ/又はインスリンのA鎖若しくはB鎖の配列に挿入される。
化合物
いくつかの実施形態では、本開示は、X1及び1つ以上のZ1cを含む化合物、あるいはその互変異性体、立体異性体若しくは立体異性体の混合物、又は薬学的に許容される塩、若しくは水和物、若しくは同位体誘導体を提供し、X1は、
(i)NH若しくはOH(例えば、X1は、NH若しくはOHである)、
(ii)アミンを含む原薬、
(iii)アミン含有リンカーに共有結合している原薬、又は
(iv)原薬に共有結合するように構成されたアミン
を含み、
各Z1cは、独立して、式FF1~FF224から選択され、各Z1cは、X1のアミン又はX1がOHの場合はOHに、直接的又は間接的に共有結合している。
いくつかの実施形態では、Z1cは、独立して、式FF1~FF48、式FF49~FF88、FF89~FF112、FF113~FF136、FF137~FF160、FF161~FF164、FF165~FF166、FF167~FF192、FF193~FF209、及びFF210~FF224から選択される。
式FF1~FF48は、
であって、
式中、Xは、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
iは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
jは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、B及びBは、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表す。
式FF49~FF88は、
であって、
式中、Xは、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
iは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
jは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、R1aは、COOH、CH、H、及びOHから選択され、R2、R3、R4及びR5は、各々独立して、CH、H、OH及びCOOHから選択され、R2、R3、R4及びR5のうちの少なくとも1つは、CH又はOHであり、B及びBは、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基である。
式FF89~FF112は、
であって、
式中、Xは、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
iは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
、B及びBは、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基、カルボン酸誘導体、又はHであり、B1、B2及びB3基を含む各FF89~FF112構造において、B1、B2及びB3基のうちの少なくとも2つは、独立して、芳香族ホウ素含有基である。
式FF113~FF136は、
であって、
式中、Xは、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
iは、0、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
jは、0、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
kは、0、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
mは、0、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
i+j+k+mは、0より大きく、
各R1は、独立して、H、アルキル基、アシル基、シクロアルキル基、ハロアルキル基、アリール基、及びヘテロアリール基から選択され、各R1は、1つ以上のハロゲン化アルキル、ハライド、スルフヒドリル、アルデヒド、アミン、酸、ヒドロキシル、アルキル、又はアリール基を任意に含み、
及びBは、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表す。
式FF137~FF160は、
であって、
式中、Xは、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
iは、0、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
jは、0、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
kは、0、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
mは、0、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
i+j+k+mは、0より大きく、
各R1は、独立して、H、アルキル基、アシル基、シクロアルキル基、ハロアルキル基、アリール基、及びヘテロアリール基から選択され、各R1は、1つ以上のハロゲン化アルキル、ハライド、スルフヒドリル、アルデヒド、アミン、酸、ヒドロキシル、アルキル、又はアリール基を任意に含み、
及びBは、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表す。一実施形態では、B及びBは、同一であっても異なっていてもよい。
式FF161~FF164は、
であって、
式中、Xは、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
iは、1、2、3、4、又は5(例えば、1、2、3、又は5)であり、
jは、1、2、3、4、又は5(例えば、1、2、3、又は5)であり、
jの異なる値に対する各R6、R7、R8、及びR9は、独立して、H、CF、CH、CHF、及び(CHCHから選択され、mは、1、2、3、4、又は5であり、
Y3、Y4、Y5、Y6及びY7は、各々独立して、H、CH-X4、及び式IV-1~IV-135から選択され、
X4は、-COOH、-(CHCOOH、アルキル基、アシル基、シクロアルキル基、ハロアルキル基、アリール基、及びヘテロアリール基から選択され、各X4は、1つ以上のハロゲン化アルキル、ハライド、スルフヒドリル、アルデヒド、アミン、酸、ヒドロキシル、アルキル、又はアリール基を任意に含み、mは、1、2、3、4、又は5であり、
式FF162及びFF163のY5、Y6及びY7のうちの少なくとも1つは、Hではなく、FF164のY7、R8及びR9のうちの少なくとも1つは、Hではなく、
式IV-1~IV-135は、
であって、
Xaは、CH=O、CHF、CF、CHSH、COOH、CHOH、CHNO、CHNH、CH、C(CH、CH(CH、CH((CHCH、又はCH(CH CHを表し、
Xbは、O、NH、CH、又はSを表し、
Xcは、CH又はNを表し、
各R10は、独立して、H、F、Cl、Br、CH、CF、CH=O、OH、COOH、及び(CHCHから選択され、
mは、1、2、3、4、又は5であり、nは、1、2、3、4、又は5であり、
及びBは、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表し、
式IV-1~IV-135の*は、対応する式FF161~164への結合点を表す。
いくつかの実施形態では、jが、4である場合、FF163の場合、Xは、NHではない。
式FF165~FF166は、
であって、
式中、Xは、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
mは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
nは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
X5は、S、O、又はNHであり、
各Rは、独立して、H、F、Cl、Br、OH、CH-NH、NH、(C=O)-NH、CH=O、SOCH、SOCF、CF、CHF、NO、CH、OCH、O(CHCH、-(SO)NHCH、-(SO)NH(CHCH、及びOCFから選択され、mは、1、2、3、4、5、6、又は7である。
式FF167~FF192は、
であって、
Xは、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
及びBは、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表す。
式FF193~FF209は、
であって、
式中、FF208及びFF209のRは、FF208又はFF209の側鎖のアミノ基に少なくとも1つのCH基を介して共有結合しているアルキル、アリール又はハライドであり、
R1及びR2は、独立して、H、CH3、アルキル、及び式IV-1~IV-135から選択され、
iは、1、2、3、4、又は5であり、
jは、1、2、3、4、又は5であり、
Xは、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
及びBは、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表す。
式FF210~FF224は、
であって、
式中、FF210~FF212のR11は、式IV-1~IV-135から選択され、R12は、アミン、ヒドロキシル、アルキル、及びハライド基から選択され、
各R13は、独立して、H、CH、アルキル、アリール及び式IV-1~IV-135から選択され、R14は、H、CH、アルキル、アリール及びヘテロアリールから選択され、
Xは、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
X’’は、化合物のアミン--Nへの共有結合点を表し、--は、化合物のCH又はCH基への単共有結合を表し、
iは、1、2、3、4、又は5であり、
jは、1、2、3、4、又は5であり、
、B、B、B、B、及びBは、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表し、B、B及びB基を含む各FF構造において、B1、B2及びB3基のうちの少なくとも2つは、独立して、芳香族ホウ素含有基であり、
FF1~FF223の少なくとも1つの一級又は二級アミンは、任意にB6に共有結合している。
いくつかの実施形態では、本開示は、式(I)の化合物又は式Iによって表される分子コンジュゲート又はその立体異性体若しくは立体異性体の混合物、又は薬学的に許容される塩を提供し、
式中、
X1は、
(i)NH又はOH(例えば、X1は、NH又はOHである)、
(ii)アミンを含むポリペプチド原薬、
(iii)アミン含有リンカーに共有結合しているポリペプチド原薬、又は
(iv)ポリペプチド原薬に共有結合するように構成されたアミン
を含み、
各Z1cは、独立して、式FF1~FF224から選択され、直接的、又はZ1a及び/若しくはZ1bを介してのいずれかで、X1に共有結合しており、各Z1aは、独立して、アミド結合又はペプチド結合を使用して一緒に結合された1~50個のアミノ酸を含み、各Z1bは、独立して小分子リンカーであり、各m’は、独立して0又は1であり、各n’は、独立して0又は正の整数であり、各o’は、独立して1以上の整数であり、各p’は、正の整数であり、q’は、少なくとも1かつX1のアミン基の総数の2倍以下の正の整数であり、n’、o’、p’、又はq’のいずれかが2以上の場合、対応する基Z1a、Z1b、及びZ1cは、独立して選択され、同一であっても異なっていてもよく、各Z1cは、独立して、直接的又は間接的に、Z1aのアミン、Z1bのアミン、又はX1に共有結合しており、任意に、分子コンジュゲートは、式Iの分子コンジュゲートの任意の位置に1つ以上の同位体を含み得る。
少なくともいくつかの実施形態では、X1は、
(i)NH又はOH(例えば、X1は、NH又はOHである)、
(ii)アミンを含むポリペプチド原薬、
(iii)アミン含有リンカーに共有結合しているポリペプチド原薬、又は
(iv)ポリペプチド原薬に共有結合するように構成されたアミン
のうちの1つを含む。
少なくともいくつかの実施形態では、化合物は、式Iによって表される分子コンジュゲート、又は立体異性体若しくは立体異性体の混合物、又は薬学的に許容される塩であり、
式中、
X1は、NH若しくはOHであるか、又は
X1は、
i.アミンを含むポリペプチド原薬、
ii.アミン含有リンカーに共有結合しているポリペプチド原薬、又は
iii.ポリペプチド原薬に共有結合するように構成されたアミン
を含み、
各Z1cは、独立して、式FF1~FF224から選択され、直接的、又はZ1a及び/若しくはZ1bを介してのいずれかで、X1に共有結合しており、
各Z1aは、独立して、アミド結合又はペプチド結合を使用して一緒に結合された1~50個のアミノ酸を含み、各Z1bが、独立して小分子リンカーであり、
各m’は、独立して0又は1であり、
各n’は、独立して0又は正の整数であり、
各o’は、独立して1以上の整数であり、
各p’は、正の整数であり、
q’は、少なくとも1かつX1のアミン基の総数の2倍以下の正の整数であり、n’、o’、p’、又はq’のいずれかが2以上の場合、対応する基Z1a、Z1b、及びZ1cは、独立して選択され、同一であっても異なっていてもよく、各Z1cは、独立して、直接的又は間接的に、Z1aのアミン、Z1bのアミン、又はX1に共有結合しており、任意に、分子コンジュゲートは、式Iの分子コンジュゲートの任意の位置に1つ以上の同位体を含み得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式Iによって記載されるように更に共有結合し、かつ/又は1つ以上のアミンは、各々独立してアセチル化及び/又は独立してアルキル化される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、共有結合X-Bを使用してBに共有結合しており、Xは、式Iのアミノ基である。
いくつかの実施形態では、X1は、ポリペプチド原薬を含み、X1への共有結合は、1つ以上のリジン残基のアミノ基及び/又はX1のN末端アミノ基に対するものである。
いくつかの実施形態では、化合物は、式F1~F12から独立して選択されるB、B及びBのうちの少なくとも1つを含むか、又は化合物は、式F1~F10から独立して選択されるB、B及びBのうちの少なくとも1つを含み、
式F1~F10は、
であって、
、B、及びBについて:
1つのRは、(C=O)---*、S(=O)(=O)---*、(CH(C=O)---*、又は(CH---*を表し、---*は、Z1cの残部への結合点を表し、mは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
各残りのRは、独立して、H、F、Cl、Br、OH、CH-NH、NH、(C=O)-NH、CH=O、SOCH、SOCF、CF、CHF、NO、CH、OCH、O(CHCH、-(SO)NHCH、-(SO)NH(CHCH、及びOCFから選択され、mは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
及びBについて:
の1つのRは、
を表し、
は、Z1の残部への結合点を表し、Bの1つのRは、(C=O)---*、S(=O)(=O)---*、(CH(C=O)---*、又は(CH---*を表し、---*は、Z1の残部への結合点を表し、mは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
各残りのRは、独立して、H、F、Cl、Br、OH、CH-NH、NH、(C=O)-NH、CH=O、SOCH、SOCF、CF、CHF、NO、CH、OCH、O(CHCH、-(SO)NHCH、-(SO)NH(CHCH、及びOCFから選択され、mは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
について:
の1つのRは、
を表し、
は、化合物の残部への結合点を表し、mは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
各残りのRは、独立して、H、F、Cl、Br、OH、CH-NH、NH、(C=O)-NH、CH=O、SOCH、SOCF、CF、CHF、NO、CH、OCH、O(CHCH、-(SO)NHCH、-(SO)NH(CHCH、及びOCFから選択され、mは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
式F3~F4について:
は、O又はSであり、
式F5~F10について:
Y8は、O、N、及びNRから選択され、Rは、アルキル基又はHであり、
Y9は、H、CH、又はアルキル基であるが、ただし、Y8がOの場合、Y9は、CH又はアルキル基であり、
各Y10は、独立して、H、CH、F、CF、及びOCHから選択され、
iは、1、2、又は3であり、
式F11~F12は、
であって、
jは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
---は、Z1cの残部への結合点を表す。
少なくともいくつかの実施形態では、B、B及びBは、同一であっても異なっていてもよい。B、B及びBが全て本開示の化合物中に存在する場合、各々は、独立して、芳香族ホウ素含有基、カルボン酸誘導体、又はHであり、B、B及びB基を含む各FF構造(すなわち、FF1~FF224)において、B1、B2及びB3の少なくとも2つは、独立して、芳香族ホウ素含有基である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式IIa~IIai又は式IIIa~IIIaiから選択される少なくとも1つのZ1bを含み、
式IIa~IIaiは、
であって、
式中、
rは、0、1、2、3、4、又は5であり、
sは、0、1、2、3、4、又は5であり、
Wは、CH---~又は(C=O)---~を表し、---~は、X1への共有結合であり、
各Vは、独立して、NH---†、CH---†、及び(C=O)---†から選択され、各Vは、N---†であり、---†は、連続するZ1b、Z1a又はZ1cに対して共有結合しているが、ただしVがZ1cに接続されている場合NH---†であり、Z1a単位及びZ1b単位の間の共有結合は、各々独立して、アミン結合又はアミド結合を含み、n’=0及びm’=1の場合、Z1aは、アミン結合又はアミド結合によってX1に直接結合し、
式IIIa~IIIaiは、
であって、
式中、
rが、1、2、3、4、又は5であり、
sは、1、2、3、4、又は5であり、
各Vは、独立して、NH---†、CH---†、及び(C=O)---†から選択され、各Vは、N---†であり、---†は、連続するZ1b、Z1a又はZ1cに対して共有結合しているが、ただしVがZ1cに接続されている場合NH---†であり、Z1a単位及びZ1b単位の間の共有結合は、各々独立して、アミン結合又はアミド結合を含み、n’=0及びm’=1の場合、Z1aは、アミン結合又はアミド結合によってX1に直接結合している。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのZ1cは、リンカー(間接リンカー)を介して化合物(例えば、式Iの化合物)に間接的に共有結合している。いくつかの実施形態では、リンカーは、(i)式FL1~FL19:
(式中、式FL1~FL19において、
Z’’は、X1に対する結合点を表し、
R’’は、Z1cに対する結合点を表し、
pは、1、2、3、4、又は5であり、
qは、1、2、3、4、又は5であり、
rは、1、2、3、4、又は5であり、
任意の一級アミンは、任意にアセチル化又はアルキル化されている)並びに
(ii)Z1cに直接結合している少なくとも1つのアミン基を含むL-又はD-アミノ酸であって、アミノ酸の酸官能基は、式IのX1に対して結合している、L-又はD-アミノ酸
から選択される。
いくつかの実施形態では、n’は、1であり、Z1bの各々は、独立して、(i)式FL1~FL19:
(式中、式FL1~FL19において、
Z’’は、X1に対する結合点を表し、
R’’は、Z1cに対する結合点を表し、
pは、1、2、3、4、又は5であり、
qは、1、2、3、4、又は5であり、
rは、1、2、3、4、又は5であり、
任意の一級アミンは、任意にアセチル化又はアルキル化されている)並びに
(ii)Z1cに直接結合している少なくとも1つのアミン基を含むL-又はD-アミノ酸であって、アミノ酸の酸官能基は、式IのX1に対して結合している、L-又はD-アミノ酸
から選択される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、
から選択される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、
から選択される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、
から選択される。
いくつかの実施形態では、化合物は、p’=1、m’=0、o’=1、n’=0、及びq’=1の場合、
である。
いくつかの実施形態では、化合物は、p’=1及び2、m’=0及び1、o’=1及び1、n’=0、及びq’=2及び1の場合、
である。
いくつかの実施形態では、式Iにおいて、Z1cは、任意の共有スペーサーを介してX1に直接結合しており、任意の共有スペーサーは、独立して、γ-グルタミン酸、β-アラニン、並びに
式FL3(式中、pは、1又は2である)、及び
式FL5(式中、pは、2、3、又は4である)から選択される、
いくつかの実施形態では、X1は、OH又はNHであり、X1は、化合物に直接的又は間接的に共有結合した原薬を更に含む。
少なくともいくつかの実施形態では、本開示の化合物は、ポリペプチドホルモン、ヒトポリペプチドホルモン及び/若しくはインスリン、又はその類似体、又はそれらの1つ以上の組み合わせを含むハイブリッドポリペプチドを含む原薬を含む。
少なくともいくつかの実施形態では、本開示の化合物は、アミド結合を介して芳香族ホウ素含有化合物(例えば、基)に結合している化合物中にアミンを含む。いくつかの実施形態では、芳香族ホウ素含有基は、フェニルボロン酸、ボロキソール、及びフェニルボロン酸から選択される。
少なくともいくつかの実施形態では、本開示の化合物は、1、2、3、4、5、6、7、8個、又はそれ以上の水分子によって脱水される(失う)。
少なくともいくつかの実施形態では、本開示の化合物は、緩衝剤、安定剤、血管拡張剤、防腐剤、界面活性剤、塩、糖、又は1つ以上のヒドロキシル、アルコール、ジオール、又はフェノールを含む化合物のうちの1つ以上を含む溶液に製剤化される。例えば、溶液は、クエン酸塩、亜鉛、及び/又はクレゾールのうちの1つ以上を含むことができる。
いくつかの実施形態では、X1は、ヒト膵臓のヒトポリペプチドホルモン、インスリン、グルカゴン、GLP-1、ソマトスタチン、胃抑制ポリペプチド、グルコース依存性インスリン分泌性ポリペプチド、2つ以上のヒトポリペプチドホルモンからの配列を含むハイブリッドペプチド、又はそれらの類似体を含む。
いくつかの実施形態では、X1は、A鎖及びB鎖を含むヒトインスリン又はヒトインスリン類似体を含み、A鎖は、配列番号1及び3~33から選択される配列を含み、B鎖は、配列番号2及び34~74、24047、及び24048から選択される配列を含み、
各Z1cは、独立して、FF1、FF10、FF12、FF14、FF15、FF114、FF115、FF116、FF163、FF193、FF194、FF203、及びFF221~FF224から選択され、直接的又はリンカーを介して間接的のいずれかで、Z1a及び/若しくはZ1b、又はX1に共有結合しており、
各Z1aは、独立して非存在であるか、又は独立して、K、GK、KGSH(配列番号24049)、KGSHK(配列番号4238)、KNSTK(配列番号5085)、GKASHK(配列番号12414)、GKEEEK(配列番号12677)、GKEEHK(配列番号12680)、GKGHSK(配列番号13120)、GKGSH(配列番号24050)、GKGSHK(配列番号13198)、GKGSTK(配列番号13205)、GKHENK(配列番号13271)、GKNSHK(配列番号13982)、GKNSTK(配列番号13989)、GKQSSK(配列番号14380)、GKYQFK(配列番号15128)、GKGSKK(配列番号24045)、GKKPGKK(配列番号24046)、GKGPSK(配列番号24044)、GKPSHKP(配列番号24043)、及びGSHKGSHK(配列番号24042)から選択される配列を含み、
各リンカーは、FL1、FL3、FL4、及びFL5から選択され、
各m’は、独立して0又は1であり、
各n’は、独立して0、1、2、又は3であり、
各o’は、独立して1、2、3、4、又は5であり、
各p’は、1、2、3、4、又は5であり、
q’は、1、2、3、又は4であり、n’、o’、p’、又はq’のいずれかが2以上の場合、対応する基Z1a、Z1b、及びZ1cは、独立して選択され、同一であっても異なっていてもよく、
各Z1cは、独立して、直接的又は間接的に、Z1aのアミン、Z1bのアミン、又はX1に共有結合している。
いくつかの実施形態では、X1は、A鎖及びB鎖を含むヒトインスリン又はヒトインスリン類似体を含み、A鎖は、配列番号1を含み、B鎖は、配列番号2、36、24047、及び24048から選択され、
各Z1cは、独立して、FF1、FF10、FF12、FF14、FF15、FF114、FF115、FF116、FF193、FF194、FF203、及びFF221~FF224から選択され、直接的又はリンカーを介して間接的に、Z1a及び/若しくはZ1b、又はX1に共有結合しており、
各Z1aは、独立して、K、GK、KGSH(配列番号24049)、KGSHK(配列番号4238)、KNSTK(配列番号5085)、GKASHK(配列番号12414)、GKEEEK(配列番号12677)、GKEEHK(配列番号12680)、GKGHSK(配列番号13120)、GKGSH(配列番号24050)、GKGSHK(配列番号13198)、GKGSTK(配列番号13205)、GKHENK(配列番号13271)、GKNSHK(配列番号13982)、GKNSTK(配列番号13989)、GKQSSK(配列番号14380)、GKYQFK(配列番号15128)、GKGSKK(配列番号24045)、GKKPGKK(配列番号24046)、GKGPSK(配列番号24044)、GKPSHKP(配列番号24043)、及びGSHKGSHK(配列番号24042)から選択される配列を含み、
各リンカーは、独立して非存在であるか、又は独立してFL3及びFL5から選択され、
各m’は、独立して0又は1であり、
各n’は、独立して0又は2であり、
各o’は、独立して1、2、又は3であり、
各p’は、1、2、又は3であり、
q’は、1、2、又は3であり、n’、o’、p’、又はq’のいずれかが2以上の場合、対応する基Z1a、Z1b、及びZ1cは、独立して選択され、同一であっても異なっていてもよく、
各Z1cは、独立して、直接的又は間接的に、Z1aのアミン、Z1bのアミン、又はX1に共有結合している。
いくつかの実施形態では、Z1aの各々は、独立して非存在であるか、又は独立して、K、GK、KGSH(配列番号24049)、GKGSH(配列番号24050)、KGSHK(配列番号4238)、及びGKGSHK(配列番号13198)から選択される配列を含む。
いくつかの実施形態では、Z1cの各々は、独立して、FF1、FF10、FF12、FF14、FF15、FF114、FF115、FF116、及びFF221~FF224から選択される。いくつかの実施形態では、B及びBは、独立して、式F1及びF2から選択される。いくつかの実施形態では、B及びBは、F2である。いくつかの実施形態では、B又はBの少なくとも1つのR1は、F又はCFである。いくつかの実施形態では、Z1bは、独立して、非存在、FL3、又はFL5である。いくつかの実施形態では、Z1cの各々は、独立して、FF10、FF12、FF116、FF221、FF222、及びFF224から選択される。いくつかの実施形態では、各B及びBは、F2であり、アミド結合を使用してZ1cに共有結合しており、
各Z1bは、独立して、非存在、pが1、2、若しくは3であるFL3、又はpが2、3、若しくは4であるFL5であり、
各FFは、独立して、FF10、FF12、FF116、FF134、FF163、FF193、FF203、FF221、FF222、及びFF224から選択され、FF12及びFF222は、(S,R)又は(S,S)立体化学のいずれかを有し、
各Z1cは、FL3又はFL5を介して直接的又は間接的のいずれかで、X1の1つ以上のリジン側鎖又はX1のN末端のアミン基に結合しており、
X1は、ポリペプチド原薬及び/又はリジンに置換、挿入、若しくは変異した0~4個の残基を任意に有するインスリンであり、リジンは、直接的又は間接的に、Z1cに各々結合している。
いくつかの実施形態では、Z1cは、FF224であり、n’は、0であり、Z1aは、アミン含有アミノ酸である。
いくつかの実施形態では、化合物は、
から選択される。
いくつかの実施形態では、Z1cは、リンカーを介してX1に直接共有結合しており、リンカーは、独立して、γ-グルタミン酸、β-アラニン、並びに
式FL3
(式中、pは、1、2、又は3である)、及び
式FL5
(式中、pは、2、3、又は4である)から選択される。
いくつかの実施形態では、化合物は、化合物に直接的又は間接的に共有結合した原薬を更に含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、実施例315、318、320、605~608、610~612、589~595、562~574、及び803~876から選択される。
いくつかの実施形態では、X1は、ポリペプチド原薬及び/又はリジンに置換、挿入、若しくは変異した0~4個の残基を任意に有するインスリンであり、リジンは、Z1cに各々結合している。
いくつかの実施形態では、1つ以上のアミンは、各々独立してアセチル化及び/又は独立してアルキル化されている。
いくつかの実施形態では、X1は、ポリペプチド原薬を含み、X1への共有結合は、1つ以上のリジン残基のアミノ基及び/又はX1のN末端アミノ基に対するものである。
いくつかの実施形態では、FF1~FF224の各R1は、独立して、C-C22アルキル基、C-C22アシル基、(C-C)シクロアルキル基、C-C22ハロアルキル基、アリール基、及びヘテロアリール基から選択され、各R1は、1つ以上のC-C22ハロゲン化アルキル、ハライド、スルフヒドリル、アルデヒド、アミン、酸、ヒドロキシル、C-C22アルキル、又はアリール基を任意に含む。
いくつかの実施形態では、X4は、-COOH、-(CHCOOH、C-C22アルキル基、C-C22アシル基、(C-C)シクロアルキル基、C-C22ハロアルキル基、アリール基、及びヘテロアリール基から選択され、各X4は、1つ以上のC-C22ハロゲン化アルキル、ハライド、スルフヒドリル、アルデヒド、アミン、酸、ヒドロキシル、C-C22アルキル、又はアリール基を任意に含み、mは、1、2、3、4、又は5である。
いくつかの実施形態では、Y9のアルキル基は、C-C22アルキルである。いくつかの実施形態では、Y9は、CHである。
いくつかの実施形態では、FF1~FF223の少なくとも1つの一級又は二級アミンは、B6に共有結合している。
いくつかの実施形態では、化合物のアミンは、アミド結合を介して、芳香族ホウ素含有基に結合している。
いくつかの実施形態では、芳香族ホウ素含有基は、フェニルボロン酸、ボロキソール、及びフェニルボロン酸から選択される。
いくつかの実施形態では、化合物は、緩衝剤、安定剤、血管拡張剤、防腐剤、界面活性剤、塩、糖、又は1つ以上のヒドロキシル、アルコール、ジオール、又はフェノールを含む化合物のうちの1つ以上を含む溶液に製剤化される。いくつかの実施形態では、溶液は、クエン酸塩、亜鉛、及び/又はクレゾールのうちの1つ以上を含む。
いくつかの実施形態では、Z1cは、システインに結合している。
いくつかの実施形態では、化合物(例えば、式Iの化合物)は、直接的又はリンカーを介してのいずれかで、ジオール、糖、炭水化物若しくはジオール含有分子に共有結合している。
いくつかの実施形態では、化合物(例えば、式Iの化合物)は、抗体、アルブミン若しくはそのフラグメントに共有結合しているか、又はヒト血漿中に存在する少なくとも1つのタンパク質に結合できる分子に直接的若しくはリンカーを介してのいずれかで共有結合している。少なくとも1つの実施形態では、本開示は、本明細書に開示された化合物を治療剤又は予防剤としてヒト対象に投与する方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示された化合物は、本明細書に開示された任意の化合物の製造のための中間体化合物として使用される。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示された化合物は、少なくとも1つのZ1cを含む。少なくともいくつかの実施形態では、Z1cは、ホウ素含有化合物である。いくつかの実施形態では、ホウ素含有化合物のサブセットは、非芳香族及び/又は芳香族ホウ素含有基から選択される。いくつかの実施形態では、Z1cは、芳香族ホウ素含有基である。少なくとも1つの実施形態では、本開示の化合物は、
から選択される少なくとも1つのZ1cを含む。
少なくともいくつかの実施形態では、Z1cは、FF1~FF224から選択される。いくつかの実施形態では、化合物は、少なくとも1つのキラル中心を有し、FF1、FF2、FF5、FF9、FF11-FF13、FF15-FF24、FF27、FF31、FF34-FF36、FF38、FF39、FF43-FF58、FF60-FF70、FF72-FF75、FF77-FF80、FF82-FF84、FF86-FF212、FF216-FF220、FF222、FF223、及びそれらの組み合わせから選択される少なくとも1つのZ1cを含む。
いくつかの実施形態では、化合物は、少なくとも1つのFF12及び/又はFF116を含む。いくつかの実施形態では、FF12及びFF116の立体化学は、独立して、(S,S)、(S,R)、(R,R)、及び(R,S)から選択される。
いくつかの実施形態では、X1は、ヒトインスリン又はA鎖及びB鎖を含むヒトインスリン類似体を含み、ヒトインスリン類似体のA鎖のC末端は、最大20残基のポリペプチドで任意に伸長され、かつ/又はヒトインスリン類似体のB鎖のN末端は、最大10残基のポリペプチドで任意に伸長される。いくつかの実施形態では、インスリンA鎖及び/又はインスリンB鎖の1~6個の残基は、欠失又は変異している。
いくつかの実施形態では、X1は、アミン側鎖を有する少なくとも1つのリジンを含み、Z1cは、アミン側鎖に直接共有結合している。いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、アミン側鎖を有する1つ以上のアミノ酸を含む少なくとも1つのZ1aを含み、1つ以上のアミノ酸は、リジン、ジアミノプロピオン酸、ジアミノ酪酸、及びオルニチンから選択され、Z1cは、アミン側鎖に直接的又は間接的に共有結合している。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、重水素、トリチウム、炭素13、炭素14、及びヨウ素124から選択される1つ以上の同位体を含み得る。少なくとも1つの実施形態では、化合物は、重水素を含む。
いくつかの実施形態では、X1は、酸含有リンカーを介して少なくとも1つのZ1cに共有結合した原薬を含む。いくつかの実施形態では、本開示の組成物は、本明細書に開示される少なくとも1つの化合物(例えば、式IのX1及び1つ以上のZ1cを含む化合物)、あるいはその互変異性体、立体異性体若しくは立体異性体の混合物、又は薬学的に許容される塩、若しくは水和物、若しくは1つ以上の薬学的に許容される担体と一緒に製剤化される同位体誘導体を含む。
いくつかの実施形態では、本開示はまた、糖尿病の治療のため、血糖値の制御のため、又はジオールを含む低分子若しくは糖類の生理的レベルに基づいて薬物の放出を制御するための医薬として使用するための、本明細書に開示される少なくとも1つの化合物を含む組成物又は混合物を提供する。
開示されるいくつかの実施形態は、本明細書に開示される化合物を治療剤又は予防剤としてヒト対象に投与する方法である。
いくつかの実施形態では、本開示は、少なくとも1つのアルキル化及び/又はアミド化ステップを含む、本明細書に開示される化合物の製造方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、実施例1~880など、本明細書に開示される化合物を含むデバイス又は製剤を投与することによって対象を治療する方法を提供する。例えば、デバイスは、固定用量注射器、マイクロドージング注射器、内部又は外部パッチであり得る。
いくつかの実施形態では、本開示は、糖尿病、耐糖能障害、高血糖症、又はメタボリックシンドローム(メタボリックシンドロームX、インスリン抵抗性症候群)を治療又は予防する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物を、それを必要とする対象に投与することを含む方法を提供する。
少なくともいくつかの実施形態では、本開示は、式FF1~FF224の化合物、あるいはその互変異性体、立体異性体若しくは立体異性体の混合物、又は薬学的に許容される塩、若しくは水和物、若しくは同位体誘導体を対象とする。少なくともいくつかの実施形態では、本開示は、式FF1~FF48、式FF49~FF88、FF89~FF112、FF113~FF136、FF137~FF160、FF161~FF164、FF165~FF166、FF167~FF192、FF193~FF209、及びFF210~FF224から選択される化合物を対象とする。
いくつかの実施形態では、本開示は、式FF1~FF48から選択される化合物を対象とし、
式中、Xは、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
iは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
jは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
及びBは、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表す。
いくつかの実施形態では、本開示は、式FF49~FF88から選択される化合物を対象とし、
式中、Xは、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
iは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
jは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
R1aは、COOH、CH、H、及びOHから選択され、
R2、R3、R4及びR5は、各々独立して、CH、H、OH及びCOOHから選択され、R2、R3、R4及びR5のうちの少なくとも1つは、CH又はOHであり、
及びBは、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基である。
いくつかの実施形態では、本開示は、式FF89~FF112から選択される化合物を対象とし、
式中、Xは、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
iは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
、B及びBは、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基、カルボン酸誘導体、又はHを表し、各FF構造のB1、B2及びB3のうちの少なくとも2つは、独立して、芳香族ホウ素含有基である。
いくつかの実施形態では、本開示は、式FF113~FF136から選択される化合物を対象とし、
式中、Xは、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
iは、0、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
jは、0、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
kは、0、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
mは、0、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
i+j+k+mは、0より大きく、
各R1は、独立して、H、アルキル基、アシル基、シクロアルキル基、ハロアルキル基、アリール基、及びヘテロアリール基から選択され、各R1は、1つ以上のハロゲン化アルキル、ハライド、スルフヒドリル、アルデヒド、アミン、酸、ヒドロキシル、アルキル、又はアリール基を任意に含み、
及びBは、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表す。
いくつかの実施形態では、本開示は、式FF137~FF160から選択される化合物を対象とし、
式中、Xは、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
iは、0、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
jは、0、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
kは、0、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
mは、0、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
i+j+k+mは、0より大きく、
各R1は、独立して、H、アルキル基、アシル基、シクロアルキル基、ハロアルキル基、アリール基、及びヘテロアリール基から選択され、各R1は、1つ以上のハロゲン化アルキル、ハライド、スルフヒドリル、アルデヒド、アミン、酸、ヒドロキシル、アルキル、又はアリール基を任意に含み、
及びBは、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表す。
いくつかの実施形態では、本開示は、式FF161~FF164から選択される化合物を対象とし、
式中、Xは、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
iは、1、2、3、4、又は5(例えば、1、2、3、又は5)であり、
jは、1、2、3、4、又は5(例えば、1、2、3、又は5)であり、
jの異なる値に対する各R6、R7、R8、及びR9は、独立して、H、CF、CH、CHF、及び(CHCHから選択され、mは、1、2、3、4、又は5であり、
Y3、Y4、Y5、Y6及びY7は、各々独立して、H、CH-X4、及び式IV-1~IV-135から選択され(前に定義したとおり)、
X4は、-COOH、-(CHCOOH、アルキル基、アシル基、シクロアルキル基、ハロアルキル基、アリール基、及びヘテロアリール基から選択され、各々は、1つ以上のハロゲン化アルキル、ハライド、スルフヒドリル、アルデヒド、アミン、酸、ヒドロキシル、アルキル、又はアリール基を任意に含み、mは、1、2、3、4、又は5であり、
式FF162及びFF163のY5、Y6及びY7のうちの少なくとも1つは、Hではなく、
FF164のY7、R8及びR9のうちの少なくとも1つは、Hではなく、
Xaは、CH=O、CHF、CF、CHSH、COOH、CHOH、CHNO、CHNH、CH、C(CH、CH(CH、CH((CHCH、又はCH(CH CHを表し、
Xbは、O、NH、CH、又はSを表し、
Xcは、CH又はNを表し、
各R10は、独立して、H、F、Cl、Br、CH、CF、CH=O、OH、COOH、及び(CHCHから選択され、
mは、1、2、3、4、又は5であり、nは、1、2、3、4、又は5であり、
及びBは、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表す。いくつかの実施形態では、jが、4である場合、FF163について、Xは、NHではない。
いくつかの実施形態では、本開示は、式FF165~FF166から選択される化合物を対象とし、
式中、Xは、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
mは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
nは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
X5は、S、O、又はNHであり、
各Rは、独立して、H、F、Cl、Br、OH、CH-NH、NH、(C=O)-NH、CH=O、SOCH、SOCF、CF、CHF、NO、CH、OCH、O(CHCH、-(SO)NHCH、-(SO)NH(CHCH、及びOCFから選択され、mは、1、2、3、4、5、6、又は7である。
いくつかの実施形態では、本開示は、式FF167~FF192から選択される化合物を対象とし、
式中、Xは、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
及びBは、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表す。
いくつかの実施形態では、本開示は、式FF193~FF209から選択される化合物を対象とし、
式中、FF208及びFF209のRは、FF208又はFF209の側鎖のアミノ基に少なくとも1つのCH基を介して共有結合しているアルキル、アリール又はハライドであり、
R1及びR2は、独立して、H、CH、アルキル、及び式IV-1~IV-135から選択され、
iは、1、2、3、4、又は5であり、
jは、1、2、3、4、又は5であり、
Xは、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
及びBは、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表す。
いくつかの実施形態では、本開示は、式FF210~FF224から選択される化合物を対象とし、
式中、FF210~FF212のR11は、独立して、式IV-1~IV-135から選択され、R12は、アミン、ヒドロキシル、アルキル、及びハライド基から選択され、
各R13は、独立して、H、CH、アルキル、アリール及び式IV-1~IV-135から選択され、R14は、H、CH、アルキル、アリール及びヘテロアリールから選択され、Xは、独立して、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
X’’は、アミンであり、
iは、1、2、3、4、又は5であり、
jは、1、2、3、4、又は5であり、
、B、B、B、B、及びBは、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表し、B、B及びB基を含む任意の化合物において、少なくとも2つの基は、独立して、芳香族ホウ素含有基である。
少なくともいくつかの実施形態では、Xは、式FF1~FF223のいずれか1つにおいてアミンである場合、Xが、任意にアセチル化又はアルキル化されている。
いくつかの実施形態では、化合物は、式F1~F12から独立して選択されるB、B及びBのうちの少なくとも1つを含むか、又は化合物は、式F1~F10から独立して選択されるB、B及びBのうちの少なくとも1つを含む。少なくともいくつかの実施形態では、B、B及びBは、同一であっても異なっていてもよい。B、B及びBが全て本開示の化合物中に存在する場合、各々は、独立して、芳香族ホウ素含有基、カルボン酸誘導体、又はHであり、B、B及びB基を含む各FF構造(すなわち、FF1~FF224)について、少なくとも2つの基は、独立して、芳香族ホウ素含有基である。
いくつかの実施形態では、B、B、Bについて:
1つのRは、(C=O)---*、S(=O)(=O)---*、(CH(C=O)---*、又は(CH---*を表し、---*は、Z1cの残部への結合点を表し、mは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
各残りのRは、独立して、H、F、Cl、Br、OH、CH-NH、NH、(C=O)-NH、CH=O、SOCH、SOCF、CF、CHF、NO、CH、OCH、O(CHCH、-(SO)NHCH、-(SO)NH(CHCH、及びOCFから選択され、mは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
いくつかの実施形態では、B、Bについて:
の1つのRは、
を表し、
は、X1のアミンへの結合点を表し(共有結合を表す)、Bの1つのRは、(C=O)---*、S(=O)(=O)---*、(CH(C=O)---*、又は(CH---*を表し、---*は、X1の同一アミンへの結合点を表し、mは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
各残りのRは、独立して、H、F、Cl、Br、OH、CH-NH、NH、(C=O)-NH、CH=O、SOCH、SOCF、CF、CHF、NO、CH、OCH、O(CHCH、-(SO)NHCH、-(SO)NH(CHCH、及びOCFから選択され、mは、1、2、3、4、5、6、又は7である。
いくつかの実施形態では、Bについて:
の1つのRは、
を表し、
は、化合物の残部への結合点を表し(共有結合を表す)、mは、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
各残りのRは、独立して、H、F、Cl、Br、OH、CH-NH、NH、(C=O)-NH、CH=O、SOCH、SOCF、CF、CHF、NO、CH、OCH、O(CHCH、-(SO)NHCH、-(SO)NH(CHCH、及びOCFから選択され、mは、1、2、3、4、5、6、又は7である。
いくつかの実施形態では、
式F3~F4について:
は、O又はSであり、
式F5~F10について:
Y8は、O、N、及びNRから選択され、Rは、アルキル基又はHであり、
Y9は、H、CH、又はアルキル基であり、ただし、Y8がOの場合、Y9は、CH又は高級アルキル基であり、
各Y10は、独立して、H、CH、F、CF、及びOCHから選択され、
iは、1、2、又は3である。
いくつかの実施形態では、化合物は、
N-(3-(3-ボロノ-5-ニトロベンズアミド)プロピル)-N-(3-ボロノ-5-ニトロベンゾイル)グリシン(DS01)、
N-(4-((4-(3-ボロノ-5-ニトロベンズアミド)シクロヘキシル)メチル)シクロヘキシル)-N-(3-ボロノ-5-ニトロベンゾイル)グリシン(DS02)、
N-(4-((3-ボロノ-5-ニトロベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(3-ボロノ-5-ニトロベンゾイル)グリシン(DS03)、
N-(3-((3-ボロノ-5-ニトロベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(3-ボロノ-5-ニトロベンゾイル)グリシン(DS04)、
N-(4-(3-ボロノ-5-ニトロベンズアミド)ブチル)-N-(3-ボロノ-5-ニトロベンゾイル)グリシン(DS05)、
N-(3-(3-ボロノ-5-フルオロベンズアミド)プロピル)-N-(3-ボロノ-5-フルオロベンゾイル)グリシン(DS06)、
N-(3-(3-ボロノ-5-フルオロベンズアミド)-2,2-ジメチルプロピル)-N-(3-ボロノ-5-フルオロベンゾイル)グリシン(DS07)、
ビス(3-(3-ボロノ-5-フルオロベンズアミド)プロピル)グリシン(DS08)、
N-(4-((3-ボロノ-5-フルオロベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(3-ボロノ-5-フルオロベンゾイル)グリシン(DS09)、
N-(3-((3-ボロノ-5-フルオロベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(3-ボロノ-5-フルオロベンゾイル)グリシン(DS10)、
N-(2-(3-ボロノ-5-フルオロベンズアミド)シクロヘキシル)-N-(3-ボロノ-5-フルオロベンゾイル)グリシン(DS11)、
N-(3-(3-ボロノ-4-フルオロベンズアミド)プロピル)-N-(3-ボロノ-4-フルオロベンゾイル)グリシン(DS12)、
N-(4-((4-(3-ボロノ-4-フルオロベンズアミド)シクロヘキシル)メチル)シクロヘキシル)-N-(3-ボロノ-4-フルオロベンゾイル)グリシン(DS13)、
N-(3-(3-ボロノ-4-フルオロベンズアミド)-2,2-ジメチルプロピル)-N-(3-ボロノ-4-フルオロベンゾイル)グリシン(DS14)、
N-(4-((3-ボロノ-4-フルオロベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(3-ボロノ-4-フルオロベンゾイル)グリシン(DS15)、
N-(3-((3-ボロノ-4-フルオロベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(3-ボロノ-4-フルオロベンゾイル)グリシン(DS16)、
N-((1S,2R)-2-(3-ボロノ-4-フルオロベンズアミド)シクロヘキシル)-N-(3-ボロノ-4-フルオロベンゾイル)グリシン(DS17)、
N-((1S,2S)-2-(3-ボロノ-4-フルオロベンズアミド)シクロヘキシル)-N-(3-ボロノ-4-フルオロベンゾイル)グリシン(DS18)、
N-(3-(3-ボロノ-5-ブロモベンズアミド)プロピル)-N-(3-ボロノ-5-ブロモベンゾイル)グリシン(DS19)、
N-(4-((4-(3-ボロノ-5-ブロモベンズアミド)シクロヘキシル)メチル)シクロヘキシル)-N-(3-ボロノ-5-ブロモベンゾイル)グリシン(DS20)、
ビス(3-(3-ボロノ-5-ブロモベンズアミド)プロピル)グリシン(DS21)、
N-(4-((3-ボロノ-5-ブロモベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(3-ボロノ-5-ブロモベンゾイル)グリシン(DS22)、
N-(3-((3-ボロノ-5-ブロモベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(3-ボロノ-5-ブロモベンゾイル)グリシン(DS23)、
N-(2-(3-ボロノ-5-ブロモベンズアミド)シクロヘキシル)-N-(3-ボロノ-5-ブロモベンゾイル)グリシン(DS24)、
N-(3-(4-ボロノ-3-フルオロベンズアミド)プロピル)-N-(4-ボロノ-3-フルオロベンゾイル)グリシン(DS25)、
N-(4-((4-(4-ボロノ-3-フルオロベンズアミド)シクロヘキシル)メチル)シクロヘキシル)-N-(4-ボロノ-3-フルオロベンゾイル)グリシン(DS26)、
N-(3-(4-ボロノ-3-フルオロベンズアミド)-2,2-ジメチルプロピル)-N-(4-ボロノ-3-フルオロベンゾイル)グリシン(DS27)、
ビス(3-(4-ボロノ-3-フルオロベンズアミド)プロピル)グリシン(DS28)、
N-(4-((4-ボロノ-3-フルオロベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(4-ボロノ-3-フルオロベンゾイル)グリシン(DS29)、
N-(3-((4-ボロノ-3-フルオロベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(4-ボロノ-3-フルオロベンゾイル)グリシン(DS30)、
N-((1S,2R)-2-(4-ボロノ-3-フルオロベンズアミド)シクロヘキシル)-N-(4-ボロノ-3-フルオロベンゾイル)グリシン(DS31)、
N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(3-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)プロピル)グリシン(DS32)、
N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(5-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ペンチル)グリシン(DS33)、
N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(3-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-2,2-ジメチルプロピル)グリシン(DS34)、
ビス(3-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)プロピル)グリシン(DS35)、
N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(3-((1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]]オキサボロール-6-カルボキサミド)メチル)ベンジル)グリシン(DS36)、
N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-((1S,2R)-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c]][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)シクロヘキシル)グリシン(DS37)、
N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ブチル)グリシン(DS38)、
N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-((1S,2S)-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c]][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)シクロヘキシル)グリシン(DS39)、
(R)-N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)プロピル)グリシン(DS40)、
(S)-N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)プロピル)グリシン(DS41)、
N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)シクロヘキシル)グリシン(DS42)、
N-(3-(4-ボロノ-3,5-ジフルオロベンズアミド)プロピル)-N-(4-ボロノ-3,5-ジフルオロベンゾイル)グリシン(DS43)、
N-(3-(4-ボロノ-2-フルオロベンズアミド)プロピル)-N-(4-ボロノ-2-フルオロベンゾイル)グリシン(DS44)、
N-(2-(N-エチル-1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)エチル)-N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c]][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)グリシン(DS45)、
N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(2-(1-ヒドロキシ-N-(2-ヒドロキシエチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)エチル)グリシン(DS46)、
N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(5-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ヘキシル)グリシン(DS47)、
N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(4-((4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)シクロヘキシル)メチル)シクロヘキシル)グリシン(DS48)、
((2S,4S)-1-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボニル)グリシン(DS49)、
((2S,4S)-4-(3-ボロノ-4-フルオロベンズアミド)-1-(3-ボロノ-4-フルオロベンゾイル)ピロリジン-2-カルボニル)グリシン(DS50)、
((2S,4S)-4-(3-ボロノ-5-ニトロベンズアミド)-1-(3-ボロノ-5-ニトロベンゾイル)ピロリジン-2-カルボニル)グリシン(DS51)、
((2S,4S)-4-(5-ボロノ-2-フルオロベンズアミド)-1-(5-ボロノ-2-フルオロベンゾイル)ピロリジン-2-カルボニル)グリシン(DS52)、
(S)-(1,4-ビス(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)ピペラジン-2-カルボニル)グリシン(DS53)、
(S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-N-ベンジル-1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS54)、
(S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1-ヒドロキシ-N-(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS55)、
(S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-N-エチル-1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS56)、
(S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1-ヒドロキシ-N-プロピル-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS57)、
(S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1-ヒドロキシ-N-イソブチル-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS58)、
(S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1-ヒドロキシ-N-((5-(チオフェン-2-イル)ピリジン-2-イル)メチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS59)、
(S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1-ヒドロキシ-N-イソペンチル-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS60)、
(S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1-ヒドロキシ-N-(キノリン-5-イルメチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS61)、
(S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1-ヒドロキシ-N-(2-(トリフルオロメトキシ)ベンジル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS62)、
(S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1-ヒドロキシ-N-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS63)、
(3-((2S,4S)-4-(5-ボロノ-2-(メチルスルホニル)ベンズアミド)-2-カルバモイルピロリジン-1-カルボニル)-4-(メチルスルホニル)フェニル)ボロン酸(DS64)、
(4-(((3S,5S)-1-(4-ボロノ-2,6-ジフルオロベンゾイル)-5-カルバモイルピロリジン-3-イル)カルバモイル)-3,5-ジフルオロフェニル)ボロン酸(DS65)、
(R,E)-4,5-ビス(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ペンタ-2-エン酸(DS66)、
(2S,4S)-1-(1-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-4-(1-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル))-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボキサミド(DS67)、
N,N’-((2S,3S)-1-アミノ-1-オキソブタン-2,3-ジイル)ビス(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)(DS68)、
(R)-3,4-ビス(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ブタン酸(DS69)、
3-((2S,4S)-1-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c]][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボキサミド)プロパン酸(DS70)、
(S)-3-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-5-カルボキサミド)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]]オキサボロール-6-カルボキサミド)ブタン酸(DS71)、
(R)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-5-カルボキサミド)-5-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]]オキサボロール-6-カルボキサミド)ペンタン酸(DS72)、
(2S,4R)-1-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボン酸(DS73)、
(2S,4R)-1-(1-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-4-(1-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル))-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボン酸(DS74)、
(2S,3S)-3-(1-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-2-(1-ヒドロキシ-7-(トリフルオロメチル))-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-5-カルボキサミド)ブタン酸(DS75)、
(R)-5-(1-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-4-(1-ヒドロキシ-7-(トリフルオロメチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-5-カルボキサミド)ペンタン酸(DS76)、
((2S,4S)-1-(5-ボロノ-2-ニトロベンゾイル)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボニル)グリシン(DS77)、
((2S,4S)-1-(5-ボロノ-2-(メチルスルホニル)ベンゾイル)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボニル)グリシン(DS78)、
((2S,4S)-1-(3-ボロノ-2,6-ジフルオロベンゾイル)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボニル)グリシン(DS79)、
(S)-(3-((3-ボロノ-4-フルオロベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-ニトロフェニル)ボロン酸(DS80)、
(S)-(3-((4-ボロノ-3,5-ジフルオロベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-ニトロフェニル)ボロン酸(DS81)、
(S)-(3-((3-ボロノベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-ニトロフェニル)ボロン酸(DS82)、
(S)-(3-((4-ボロノ-2-メトキシベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-ニトロフェニル)ボロン酸(DS83)、
(S)-(3-((4-ボロノ-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-ニトロフェニル)ボロン酸(DS84)、
(S)-(5-((3-ボロノ-N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)-4-フルオロベンズアミド)メチル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS85)、
(S)-(5-((4-ボロノ-3,5-ジフルオロベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS86)、
(S)-(3-((3-ボロノ-N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)-4-フルオロベンズアミド)メチル)フェニル)ボロン酸(DS87)、
(S)-(5-((4-ボロノ-2-メトキシベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS88)、
(S)-(5-((4-ボロノ-3-(トリフルオロメチル)ベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS89)、
(S)-(4-((3-ボロノ-4-フルオロベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS90)、
(S)-(4-((4-ボロノ-3,5-ジフルオロベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS91)、
(S)-(4-((3-ボロノベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS92)、
(S)-(4-((4-ボロノ-2-メトキシベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS93)、
(S)-(4-((4-ボロノ-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS94)、
(S)-(5-((3-ボロノ-5-ブロモ-N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)ベンズアミド)メチル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS95)、
(S)-(3-((4-ボロノ-3,5-ジフルオロベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-ブロモフェニル)ボロン酸(DS96)、
(S)-(3-((3-ボロノ-5-ブロモ-N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)ベンズアミド)メチル)フェニル)ボロン酸(DS97)、
(S)-(3-((3-ボロノ-5-ブロモ-N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)ベンズアミド)メチル)-5-メトキシフェニル)ボロン酸(DS98)、
(S)-(3-((4-ボロノ-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-ブロモフェニル)ボロン酸(DS99)、
(S)-(3-((3-ボロノ-4-フルオロベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-フルオロフェニル)ボロン酸(DS100)、
(S)-(3-((4-ボロノ-3-メトキシベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-フルオロフェニル)ボロン酸(DS101)、
(S)-(3-((4-ボロノ-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-フルオロフェニル)ボロン酸(DS102)、
(S)-(4-((N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)-1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)メチル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS103)、
(S)-(4-((N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)-1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)メチル)-2,6-ジフルオロフェニル)ボロン酸(DS104)、
(S)-(3-((N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)-1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)メチル)フェニル)ボロン酸(DS105)、
(S)-(4-((N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)-1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)メチル)-3-メトキシフェニル)ボロン酸(DS106)、
(S)-N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)-1-ヒドロキシ-N-((1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-イル)メチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS107)、
(S)-N-(4-アミノ-3-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-4-オキソブチル)-1-ヒドロキシ-N-((1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-イル)メチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS108)、
(S)-N-(6-アミノ-5-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-6-オキソヘキシル)-1-ヒドロキシ-N-((1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-イル)メチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS109)、
(2S,4S)-1-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボン酸(DS110)、
(2S,3S)-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-5-カルボキサミド)-3-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ブタン酸(DS111)、及び
(2S,4R)-1-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボン酸(DS112)から選択される。
少なくとも1つの実施形態では、本開示の化合物は、原薬の製造における中間体又は予防化合物の治療薬として使用され得る。
別の態様では、本開示は、A鎖及びB鎖を含むヒトインスリン類似体を提供し、A鎖の配列は、Xaa’bb’cc’dd’ee’ff’gg’VEQCCXhh’ii’ICSLYQLENYCNXjj’kk’ll’mm’nn’oo’pp’(配列番号24015)を含み、B鎖の配列は、
(i)XaabbccddKXeeffgghhiijjKXkkllmmnnQHLCGSHLVEALYLVCXooppqqGFFYTXrrssttuuvvww(配列番号24016)
(Xaa’、Xbb’、Xcc’、Xdd’、Xee’、Xff’、Xgg’、Xhh’、Xii’、Xjj’、Xkk’、Xll’、Xmm’、Xnn’、Xoo’、Xpp’、Xaa、Xbb、Xcc、Xdd、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjj、Xkk、Xll、Xmm、Xnn、Xoo、Xpp、Xqq、Xrr、Xss、Xtt、Xuu、Xvv、及びXwwは、各々独立して、非存在であるか、又はアミノ酸残基A、D、E、F、G、H、I、K、L、N、P、Q、R、S、T、V、Y及びWから選択されるかのいずれかである)、
(ii)XaabbccddKPXeeffgghhiijjkkllmmnnQHLCGSHLVEALYLVCXooppqqGFFYTXrrssttuuvvww(配列番号24017)
(Xaa’、Xbb’、Xcc’、Xdd’、Xee’、Xff’、Xgg’、Xhh’、Xii’、Xjj’、Xkk’、Xll’、Xmm’、Xnn’、Xoo’、Xpp’、Xaa、Xbb、Xcc、Xdd、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjj、Xkk、Xll、Xmm、Xnn、Xoo、Xpp、Xqq、Xrr、Xss、Xtt、Xuu、Xvv、及びXwwは、各々独立して、非存在であるか、又はアミノ酸残基A、D、E、F、G、H、I、K、L、N、P、Q、R、S、T、V、Y及びWから選択されるかのいずれかであり、Xeeが、アミノ酸残基A、E、F、H、I、K、L、N、P、Q、R、S、T、V、Y及びWから選択される)、
(iii)XaabbccddKXeeffgghhiijjKXkkllmmnnQHLCGSHLVEALYLVCXooppqqGFFYTXrrssttuuvvww(配列番号24018)
(Xaa’、Xbb’、Xcc’、Xdd’、Xee’、Xff’、Xgg’、Xhh’、Xii’、Xjj’、Xkk’、Xll’、Xmm’、Xnn’、Xoo’、Xpp’、Xaa、Xbb、Xcc、Xdd、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjj、Xkk、Xll、Xmm、Xnn、Xoo、Xpp、Xqq、Xrr、Xss、Xtt、Xuu、Xvv、及びXwwは、各々独立して、非存在であるか、又はアミノ酸残基A、D、E、F、G、H、I、K、L、N、P、Q、R、S、T、V、Y及びWから選択されるかのいずれかであり、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjjのうちの少なくとも1つが存在し、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjjのうちの少なくとも1つは、Gである)、
(iv)XaabbccddKXeeffgghhiijjKXkkllmmnnQHLCGSHLVEALYLVCXooppqqGFFYTXrrssttuuvvww(配列番号24019)
(Xaa’、Xbb’、Xcc’、Xdd’、Xee’、Xff’、Xgg’、Xhh’、Xii’、Xjj’、Xkk’、Xll’、Xmm’、Xnn’、Xoo’、Xpp’、Xaa、Xbb、Xcc、Xdd、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjj、Xkk、Xll、Xmm、Xnn、Xoo、Xpp、Xqq、Xrr、Xss、Xtt、Xuu、Xvv、及びXwwは、各々独立して、非存在であるか、又はアミノ酸残基A、D、E、F、G、H、I、K、L、N、P、Q、R、S、T、V、Y及びWから選択されるかのいずれかであり、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjjのうちの少なくとも1つが存在し、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjjのうちの少なくとも1つは、Sである)、
(v)XaabbccddKXeeffgghhiijjKXkkllmmnnQHLCGSHLVEALYLVCXooppqqGFFYTXrrssttuuvvww(配列番号24020)
(Xaa’、Xbb’、Xcc’、Xdd’、Xee’、Xff’、Xgg’、Xhh’、Xii’、Xjj’、Xkk’、Xll’、Xmm’、Xnn’、Xoo’、Xpp’、Xaa、Xbb、Xcc、Xdd、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjj、Xkk、Xll、Xmm、Xnn、Xoo、Xpp、Xqq、Xrr、Xss、Xtt、Xuu、Xvv、及びXwwは、各々独立して、非存在であるか、又はアミノ酸残基A、D、E、F、G、H、I、K、L、N、P、Q、R、S、T、V、Y及びWから選択されるかのいずれかであり、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjjのうちの少なくとも2つが存在し、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjjのうちの少なくとも1つは、Sであり、もう1つは、Gである)、を含む。
いくつかの実施形態では、A鎖は、配列番号1及び3~33から選択される配列を含み、任意にKA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY、KAA、KAD、KAE、KAF、KAG、KAH、KAI、KAL、KAN、KAQ、KAR、KAS、KAT、KAY、KDA、KDD、KDE、KDF、KDG、KDH、KDI、KDL、KDN、KDQ、KDR、KDS、KDT、KDY、KEA、KED、KEE、KEF、KEG、KEH、KEI、KEL、KEN、KEQ、KER、KES、KET、KEY、KFA、KFD、KFE、KFF、KFG、KFH、KFI、KFL、KFN、KFQ、KFR、KFS、KFT、KFY、KGA、KGD、KGE、KGF、KGG、KGH、KGI、KGL、KGN、KGQ、KGR、KGS、KGT、KGY、KHA、KHD、KHE、KHF、KHG、KHH、KHI、KHL、KHN、KHQ、KHR、KHS、KHT、KHY、KIA、KID、KIE、KIF、KIG、KIH、KII、KIL、KIN、KIQ、KIR、KIS、KIT、KIY、KLA、KLD、KLE、KLF、KLG、KLH、KLI、KLL、KLN、KLQ、KLR、KLS、KLT、KLY、KNA、KND、KNE、KNF、KNG、KNH、KNI、KNL、KNN、KNQ、KNR、KNS、KNT、KNY、KPA、KPD、KPE、KPF、KPG、KPH、KPI、KPL、KPN、KPQ、KPR、KPS、KPT、KPY、KQA、KQD、KQE、KQF、KQG、KQH、KQI、KQL、KQN、KQQ、KQR、KQS、KQT、KQY、KRA、KRD、KRE、KRF、KRG、KRH、KRI、KRL、KRN、KRQ、KRR、KRS、KRT、KRY、KSA、KSD、KSE、KSF、KSG、KSH、KSI、KSL、KSN、KSQ、KSR、KSS、KST、KSY、KTA、KTD、KTE、KTF、KTG、KTH、KTI、KTL、KTN、KTQ、KTR、KTS、KTT、KTY、KYA、KYD、KYE、KYF、KYG、KYH、KYI、KYL、KYN、KYQ、KYR、KYS、KYT、KYY、及び配列番号75~24014、24037~24046から選択される少なくとも1つによってN末端及び/又はC末端に付加され、B鎖は、配列番号2及び34~74、24047、及び24048のうちの少なくとも1つを含み、任意にKA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY、KAA、KAD、KAE、KAF、KAG、KAH、KAI、KAL、KAN、KAQ、KAR、KAS、KAT、KAY、KDA、KDD、KDE、KDF、KDG、KDH、KDI、KDL、KDN、KDQ、KDR、KDS、KDT、KDY、KEA、KED、KEE、KEF、KEG、KEH、KEI、KEL、KEN、KEQ、KER、KES、KET、KEY、KFA、KFD、KFE、KFF、KFG、KFH、KFI、KFL、KFN、KFQ、KFR、KFS、KFT、KFY、KGA、KGD、KGE、KGF、KGG、KGH、KGI、KGL、KGN、KGQ、KGR、KGS、KGT、KGY、KHA、KHD、KHE、KHF、KHG、KHH、KHI、KHL、KHN、KHQ、KHR、KHS、KHT、KHY、KIA、KID、KIE、KIF、KIG、KIH、KII、KIL、KIN、KIQ、KIR、KIS、KIT、KIY、KLA、KLD、KLE、KLF、KLG、KLH、KLI、KLL、KLN、KLQ、KLR、KLS、KLT、KLY、KNA、KND、KNE、KNF、KNG、KNH、KNI、KNL、KNN、KNQ、KNR、KNS、KNT、KNY、KPA、KPD、KPE、KPF、KPG、KPH、KPI、KPL、KPN、KPQ、KPR、KPS、KPT、KPY、KQA、KQD、KQE、KQF、KQG、KQH、KQI、KQL、KQN、KQQ、KQR、KQS、KQT、KQY、KRA、KRD、KRE、KRF、KRG、KRH、KRI、KRL、KRN、KRQ、KRR、KRS、KRT、KRY、KSA、KSD、KSE、KSF、KSG、KSH、KSI、KSL、KSN、KSQ、KSR、KSS、KST、KSY、KTA、KTD、KTE、KTF、KTG、KTH、KTI、KTL、KTN、KTQ、KTR、KTS、KTT、KTY、KYA、KYD、KYE、KYF、KYG、KYH、KYI、KYL、KYN、KYQ、KYR、KYS、KYT、KYY及び配列番号75~24014、24037~24046から選択される少なくとも1つによってN末端及び/又はC末端に付加される。
いくつかの実施形態では、A鎖は、配列番号1及び3~33から選択される配列を含み、B鎖は、配列番号2及び34~74、24047、及び24048のうちの少なくとも1つを含み、
(a)
A鎖及びB鎖は、各々独立してかつ任意に
KA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY、KAA、KAD、KAE、KAF、KAG、KAH、KAI、KAL、KAN、KAQ、KAR、KAS、KAT、KAY、KDA、KDD、KDE、KDF、KDG、KDH、KDI、KDL、KDN、KDQ、KDR、KDS、KDT、KDY、KEA、KED、KEE、KEF、KEG、KEH、KEI、KEL、KEN、KEQ、KER、KES、KET、KEY、KFA、KFD、KFE、KFF、KFG、KFH、KFI、KFL、KFN、KFQ、KFR、KFS、KFT、KFY、KGA、KGD、KGE、KGF、KGG、KGH、KGI、KGL、KGN、KGQ、KGR、KGS、KGT、KGY、KHA、KHD、KHE、KHF、KHG、KHH、KHI、KHL、KHN、KHQ、KHR、KHS、KHT、KHY、KIA、KID、KIE、KIF、KIG、KIH、KII、KIL、KIN、KIQ、KIR、KIS、KIT、KIY、KLA、KLD、KLE、KLF、KLG、KLH、KLI、KLL、KLN、KLQ、KLR、KLS、KLT、KLY、KNA、KND、KNE、KNF、KNG、KNH、KNI、KNL、KNN、KNQ、KNR、KNS、KNT、KNY、KPA、KPD、KPE、KPF、KPG、KPH、KPI、KPL、KPN、KPQ、KPR、KPS、KPT、KPY、KQA、KQD、KQE、KQF、KQG、KQH、KQI、KQL、KQN、KQQ、KQR、KQS、KQT、KQY、KRA、KRD、KRE、KRF、KRG、KRH、KRI、KRL、KRN、KRQ、KRR、KRS、KRT、KRY、KSA、KSD、KSE、KSF、KSG、KSH、KSI、KSL、KSN、KSQ、KSR、KSS、KST、KSY、KTA、KTD、KTE、KTF、KTG、KTH、KTI、KTL、KTN、KTQ、KTR、KTS、KTT、KTY、KYA、KYD、KYE、KYF、KYG、KYH、KYI、KYL、KYN、KYQ、KYR、KYS、KYT、KYY、
配列番号75~24014、24037~24046、
KA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY、KAA、KAD、KAE、KAF、KAG、KAH、KAI、KAL、KAN、KAQ、KAR、KAS、KAT、KAY、KDA、KDD、KDE、KDF、KDG、KDH、KDI、KDL、KDN、KDQ、KDR、KDS、KDT、KDY、KEA、KED、KEE、KEF、KEG、KEH、KEI、KEL、KEN、KEQ、KER、KES、KET、KEY、KFA、KFD、KFE、KFF、KFG、KFH、KFI、KFL、KFN、KFQ、KFR、KFS、KFT、KFY、KGA、KGD、KGE、KGF、KGG、KGH、KGI、KGL、KGN、KGQ、KGR、KGS、KGT、KGY、KHA、KHD、KHE、KHF、KHG、KHH、KHI、KHL、KHN、KHQ、KHR、KHS、KHT、KHY、KIA、KID、KIE、KIF、KIG、KIH、KII、KIL、KIN、KIQ、KIR、KIS、KIT、KIY、KLA、KLD、KLE、KLF、KLG、KLH、KLI、KLL、KLN、KLQ、KLR、KLS、KLT、KLY、KNA、KND、KNE、KNF、KNG、KNH、KNI、KNL、KNN、KNQ、KNR、KNS、KNT、KNY、KPA、KPD、KPE、KPF、KPG、KPH、KPI、KPL、KPN、KPQ、KPR、KPS、KPT、KPY、KQA、KQD、KQE、KQF、KQG、KQH、KQI、KQL、KQN、KQQ、KQR、KQS、KQT、KQY、KRA、KRD、KRE、KRF、KRG、KRH、KRI、KRL、KRN、KRQ、KRR、KRS、KRT、KRY、KSA、KSD、KSE、KSF、KSG、KSH、KSI、KSL、KSN、KSQ、KSR、KSS、KST、KSY、KTA、KTD、KTE、KTF、KTG、KTH、KTI、KTL、KTN、KTQ、KTR、KTS、KTT、KTY、KYA、KYD、KYE、KYF、KYG、KYH、KYI、KYL、KYN、KYQ、KYR、KYS、KYT、KYY、及び、
KA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY及び配列番号75~3224、
KA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY及び配列番号3225~6374、
KA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY及び配列番号6375~15194、
KA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY及び配列番号15195~18134、
KA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY及び配列番号18135~21074、
KA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY及び配列番号21075~24014、24037~24046から選択される少なくとも1つによってN末端及び/若しくはC末端に付加されるか、又は
(b)
B鎖のN末端及びC末端の両方は、独立して、ペプチド結合を介して
KA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY、KAA、KAD、KAE、KAF、KAG、KAH、KAI、KAL、KAN、KAQ、KAR、KAS、KAT、KAY、KDA、KDD、KDE、KDF、KDG、KDH、KDI、KDL、KDN、KDQ、KDR、KDS、KDT、KDY、KEA、KED、KEE、KEF、KEG、KEH、KEI、KEL、KEN、KEQ、KER、KES、KET、KEY、KFA、KFD、KFE、KFF、KFG、KFH、KFI、KFL、KFN、KFQ、KFR、KFS、KFT、KFY、KGA、KGD、KGE、KGF、KGG、KGH、KGI、KGL、KGN、KGQ、KGR、KGS、KGT、KGY、KHA、KHD、KHE、KHF、KHG、KHH、KHI、KHL、KHN、KHQ、KHR、KHS、KHT、KHY、KIA、KID、KIE、KIF、KIG、KIH、KII、KIL、KIN、KIQ、KIR、KIS、KIT、KIY、KLA、KLD、KLE、KLF、KLG、KLH、KLI、KLL、KLN、KLQ、KLR、KLS、KLT、KLY、KNA、KND、KNE、KNF、KNG、KNH、KNI、KNL、KNN、KNQ、KNR、KNS、KNT、KNY、KPA、KPD、KPE、KPF、KPG、KPH、KPI、KPL、KPN、KPQ、KPR、KPS、KPT、KPY、KQA、KQD、KQE、KQF、KQG、KQH、KQI、KQL、KQN、KQQ、KQR、KQS、KQT、KQY、KRA、KRD、KRE、KRF、KRG、KRH、KRI、KRL、KRN、KRQ、KRR、KRS、KRT、KRY、KSA、KSD、KSE、KSF、KSG、KSH、KSI、KSL、KSN、KSQ、KSR、KSS、KST、KSY、KTA、KTD、KTE、KTF、KTG、KTH、KTI、KTL、KTN、KTQ、KTR、KTS、KTT、KTY、KYA、KYD、KYE、KYF、KYG、KYH、KYI、KYL、KYN、KYQ、KYR、KYS、KYT、KYY、配列番号75~24014、24037-24036、
KA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY、KAA、KAD、KAE、KAF、KAG、KAH、KAI、KAL、KAN、KAQ、KAR、KAS、KAT、KAY、KDA、KDD、KDE、KDF、KDG、KDH、KDI、KDL、KDN、KDQ、KDR、KDS、KDT、KDY、KEA、KED、KEE、KEF、KEG、KEH、KEI、KEL、KEN、KEQ、KER、KES、KET、KEY、KFA、KFD、KFE、KFF、KFG、KFH、KFI、KFL、KFN、KFQ、KFR、KFS、KFT、KFY、KGA、KGD、KGE、KGF、KGG、KGH、KGI、KGL、KGN、KGQ、KGR、KGS、KGT、KGY、KHA、KHD、KHE、KHF、KHG、KHH、KHI、KHL、KHN、KHQ、KHR、KHS、KHT、KHY、KIA、KID、KIE、KIF、KIG、KIH、KII、KIL、KIN、KIQ、KIR、KIS、KIT、KIY、KLA、KLD、KLE、KLF、KLG、KLH、KLI、KLL、KLN、KLQ、KLR、KLS、KLT、KLY、KNA、KND、KNE、KNF、KNG、KNH、KNI、KNL、KNN、KNQ、KNR、KNS、KNT、KNY、KPA、KPD、KPE、KPF、KPG、KPH、KPI、KPL、KPN、KPQ、KPR、KPS、KPT、KPY、KQA、KQD、KQE、KQF、KQG、KQH、KQI、KQL、KQN、KQQ、KQR、KQS、KQT、KQY、KRA、KRD、KRE、KRF、KRG、KRH、KRI、KRL、KRN、KRQ、KRR、KRS、KRT、KRY、KSA、KSD、KSE、KSF、KSG、KSH、KSI、KSL、KSN、KSQ、KSR、KSS、KST、KSY、KTA、KTD、KTE、KTF、KTG、KTH、KTI、KTL、KTN、KTQ、KTR、KTS、KTT、KTY、KYA、KYD、KYE、KYF、KYG、KYH、KYI、KYL、KYN、KYQ、KYR、KYS、KYT、KYY、
KA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY及び配列番号75~3224、
KA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY及び配列番号3225~6374、
KA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY及び配列番号6375~15194、
KA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY及び配列番号15195~18134、
KA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY及び配列番号18135~21074、
KA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY及び配列番号21075~24014、24037~24036から選択される1つに共有結合している。
いくつかの実施形態では、A鎖は、配列番号1及び3~33から選択される配列を含み、任意にKA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY、KAA、KAD、KAE、KAF、KAG、KAH、KAI、KAL、KAN、KAQ、KAR、KAS、KAT、KAY、KDA、KDD、KDE、KDF、KDG、KDH、KDI、KDL、KDN、KDQ、KDR、KDS、KDT、KDY、KEA、KED、KEE、KEF、KEG、KEH、KEI、KEL、KEN、KEQ、KER、KES、KET、KEY、KFA、KFD、KFE、KFF、KFG、KFH、KFI、KFL、KFN、KFQ、KFR、KFS、KFT、KFY、KGA、KGD、KGE、KGF、KGG、KGH、KGI、KGL、KGN、KGQ、KGR、KGS、KGT、KGY、KHA、KHD、KHE、KHF、KHG、KHH、KHI、KHL、KHN、KHQ、KHR、KHS、KHT、KHY、KIA、KID、KIE、KIF、KIG、KIH、KII、KIL、KIN、KIQ、KIR、KIS、KIT、KIY、KLA、KLD、KLE、KLF、KLG、KLH、KLI、KLL、KLN、KLQ、KLR、KLS、KLT、KLY、KNA、KND、KNE、KNF、KNG、KNH、KNI、KNL、KNN、KNQ、KNR、KNS、KNT、KNY、KPA、KPD、KPE、KPF、KPG、KPH、KPI、KPL、KPN、KPQ、KPR、KPS、KPT、KPY、KQA、KQD、KQE、KQF、KQG、KQH、KQI、KQL、KQN、KQQ、KQR、KQS、KQT、KQY、KRA、KRD、KRE、KRF、KRG、KRH、KRI、KRL、KRN、KRQ、KRR、KRS、KRT、KRY、KSA、KSD、KSE、KSF、KSG、KSH、KSI、KSL、KSN、KSQ、KSR、KSS、KST、KSY、KTA、KTD、KTE、KTF、KTG、KTH、KTI、KTL、KTN、KTQ、KTR、KTS、KTT、KTY、KYA、KYD、KYE、KYF、KYG、KYH、KYI、KYL、KYN、KYQ、KYR、KYS、KYT、KYY、配列番号75~24014、KGSH(配列番号24049)、GKGSH(配列番号24050)、GKGSKK(配列番号24045)、GKKPGKK(配列番号24046)、GKGPSK(配列番号24044)、GKPSHKP(配列番号24043)及びGSHKGSHK(配列番号24042)から選択される少なくとも1つによってN末端及び/又はC末端に付加され、
B鎖は、配列番号2及び34~74、24047、及び24048から選択される配列を含み、任意にKA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY、KAA、KAD、KAE、KAF、KAG、KAH、KAI、KAL、KAN、KAQ、KAR、KAS、KAT、KAY、KDA、KDD、KDE、KDF、KDG、KDH、KDI、KDL、KDN、KDQ、KDR、KDS、KDT、KDY、KEA、KED、KEE、KEF、KEG、KEH、KEI、KEL、KEN、KEQ、KER、KES、KET、KEY、KFA、KFD、KFE、KFF、KFG、KFH、KFI、KFL、KFN、KFQ、KFR、KFS、KFT、KFY、KGA、KGD、KGE、KGF、KGG、KGH、KGI、KGL、KGN、KGQ、KGR、KGS、KGT、KGY、KHA、KHD、KHE、KHF、KHG、KHH、KHI、KHL、KHN、KHQ、KHR、KHS、KHT、KHY、KIA、KID、KIE、KIF、KIG、KIH、KII、KIL、KIN、KIQ、KIR、KIS、KIT、KIY、KLA、KLD、KLE、KLF、KLG、KLH、KLI、KLL、KLN、KLQ、KLR、KLS、KLT、KLY、KNA、KND、KNE、KNF、KNG、KNH、KNI、KNL、KNN、KNQ、KNR、KNS、KNT、KNY、KPA、KPD、KPE、KPF、KPG、KPH、KPI、KPL、KPN、KPQ、KPR、KPS、KPT、KPY、KQA、KQD、KQE、KQF、KQG、KQH、KQI、KQL、KQN、KQQ、KQR、KQS、KQT、KQY、KRA、KRD、KRE、KRF、KRG、KRH、KRI、KRL、KRN、KRQ、KRR、KRS、KRT、KRY、KSA、KSD、KSE、KSF、KSG、KSH、KSI、KSL、KSN、KSQ、KSR、KSS、KST、KSY、KTA、KTD、KTE、KTF、KTG、KTH、KTI、KTL、KTN、KTQ、KTR、KTS、KTT、KTY、KYA、KYD、KYE、KYF、KYG、KYH、KYI、KYL、KYN、KYQ、KYR、KYS、KYT、KYY、配列番号75~24014、KGSH(配列番号24049)、GKGSH(配列番号24050)、GKGSKK(配列番号24045)、GKKPGKK(配列番号24046)、GKGPSK(配列番号24044)、GKPSHKP(配列番号24043)及びGSHKGSHK(配列番号24042)から選択される少なくとも1つによってN末端及び/又はC末端に付加される。
いくつかの実施形態では、インスリンのA鎖及び/又はB鎖に付加又はこれらから欠失された残基が4個以下である。
いくつかの実施形態では、K残基は、A鎖及び/若しくはB鎖のN末端に存在し、かつ/又は3個以下のK残基は、A鎖及び/若しくはB鎖のN末端に存在し、かつ/又は(i)A14のチロシンは、グルタミン酸で置換され、かつ/若しくは(ii)B16のチロシンは、ヒスチジンで置換され、かつ/若しくは(iii)B25のフェニルアラニンは、ヒスチジンで置換され、かつ/又は、B鎖の残基B20、B21、及びB22~B29、A鎖の残基A4若しくはA8、及び任意に伸長されたポリペプチドの残基から選択される1~3個の残基は、リジン残基であり、かつ/又はK残基は、B鎖のN末端の10残基以内に1つだけ存在する。
いくつかの実施形態では、X1は、本明細書に開示されるインスリン及び/又はインスリン類似体を含む。
いくつかの実施形態では、X1は、本明細書に開示されるインスリン及び/又はインスリン類似体を含み、インスリン及び/又はインスリン類似体は、任意の共有スペーサーを更に含む。
いくつかの実施形態では、インスリンの1~4個のリジン残基のうちの1つ以上の側鎖のアミノ基は、式Iによって記載されるように、各々独立して共有結合している。
いくつかの実施形態では、インスリンは、式Iによって記載されるように共有結合している少なくとも2つのアミンを含み、1つのアミンは、インスリンのB鎖のN末端アミノ基であり、他のアミンは、インスリンのB鎖の残基B22から0~5残基離れたリジンの側鎖アミン、及び/又はインスリンのA鎖の残基A21から1~5残基離れたリジンの側鎖アミンである。
いくつかの実施形態では、インスリンのB鎖のN末端のアミノ基は、式Iによって記載されるように共有結合しており、q’は、任意に2以上であり、インスリンは、式Iによって独立して記載されるようにX1への少なくとも1つの追加の共有結合を含む。
いくつかの実施形態では、インスリンは、実施例1~880などの式Iによって記載されるように共有結合しており、1~4個の残基は、実施例1~880に示されるインスリンのA鎖及び/又はB鎖から任意に付加又はら欠失される。
別の態様では、本開示は、式Iによって表されるコンジュゲートの製造のための中間体として使用され得るインスリン(例えば、修飾されたインスリン)を提供する。
いくつかの実施形態では、B、B又はBのいずれにも結合していない式FF1~FF224の各二級アミンは、任意に独立してアセチル化又はアルキル化されている。
いくつかの実施形態では、インスリンのA鎖のN末端及び/又はB鎖のN末端は更に、少なくとも2つの芳香族ホウ素含有基に各々独立して共有結合しており、かつ/又はB鎖のC末端は、最大20残基のポリペプチドで更に伸長されるか、又はA鎖のC末端は、最大40残基のポリペプチドで更に伸長され、各ポリペプチドは独立して、リジン側鎖のアミノ基が、式Iによって記載されるように共有結合している少なくとも1つのリジン残基を含む。
いくつかの実施形態では、X1は、B鎖の残基B21のリジン及びB鎖の残基B29のアルギニン、B鎖の残基B21のリジン、及びB鎖の残基B29のリジンから選択されるものを含む配列を有するインスリンであり、配列の少なくとも1つのリジンのアミノ基は、式Iによって記載されるように共有結合している。
いくつかの実施形態では、X1は、B鎖の残基B21のリジン、及びB鎖のN末端に少なくとも1つのリジンを含む配列を有するインスリンであり、配列の少なくとも1つのリジンのアミノ基は、式Iによって記載されるように共有結合している。
いくつかの実施形態では、Z1aのC末端は、アミド結合を介してZ1bに結合しており、Z1bは、アミン結合を介してインスリンのB鎖のN末端に結合しており、インスリンは、式Iによって記載されるように任意に更に結合している。
いくつかの実施形態では、化合物は、側鎖を有する少なくとも3つのアミノ酸残基を含む少なくとも1つのZ1aを含み、Z1aの2個の残基の側鎖は、トリアゾール結合、アミド結合、ジスルフィド結合、チオエーテル結合、チオレン結合、及びアミン結合から選択される少なくとも1つに含まれる共有結合を介して一緒に結合しており、2つの結合した残基は、少なくとも1残基離れている。
いくつかの実施形態では、Z1aのN末端アミンは、Z1cに共有結合している。
いくつかの実施形態では、化合物は、リジン、ジアミノプロピオン酸、グリシン、ジアミノ酪酸、セリン、ヒスチジン、及びオルニチンから選択される1つ以上のアミノ酸を含む少なくとも1つのZ1aを含み、1つ以上のアミノ酸の側鎖のうちの少なくとも1つ以上は、式Iによって記載されるように共有結合している。
いくつかの実施形態では、化合物は、1つ以上のグルタミン酸又はアスパラギン酸残基、及び任意に他の天然に存在するアミノ酸を含む少なくとも1つのZ1a、並びに式Iによって記載されるように共有結合している少なくとも1つのリジン残基を含む。
いくつかの実施形態では、化合物は、式Iによって記載されるように共有結合している少なくとも1つのリジン残基を含む少なくとも1つのZ1aを含み、残基の大部分は、負に帯電した残基である。
いくつかの実施形態では、インスリンは、式Iによって記載されるように共有結合しており、Z1bは存在せず、Z1aのC末端は、ペプチド結合を介してインスリンのB鎖のN末端に直接結合している。
いくつかの実施形態では、インスリンは、式Iによって記載されるように共有結合しており、
n’=0であり、Z1aのC末端は、ペプチド結合を介してインスリンのB鎖のN末端に直接結合しており、Z1aは、基M1及びM2の各々に由来する少なくとも1つのアミノ酸を含み、2つの隣接する残基が同一基に由来するものではなく、Z1aは、式Iによって記載されるように共有結合しているリジンを少なくとも1つ含み、(i)基M1は、リジン及びアラニンを含み、基M2はグリシン、グルタミン酸、セリン、トレオニン、アラニン及びプロリンを含むか、又は(ii)基M1は、リジン及びアラニンで構成され、基M2は、グリシン、グルタミン酸、セリン、スレオニン、アラニン、プロリンで構成される。
19.いくつかの実施形態では、インスリンは、式Iによって記載されるように共有結合しており、
n’=0であり、Z1aのC末端は、ペプチド結合を介してインスリンのB鎖のN末端に直接結合しており、
Z1aは、配列が、少なくとも1つのリジン、少なくとも1つのプロリン、並びにH、R、A、及びTから選択される少なくとも1つのアミノ酸を含むように、K、P、E、G、S、T、A、及びRから選択される少なくとも1つのアミノ酸を含み、
Z1aの少なくとも1つのリジン側鎖のアミノ基は、式Iによって記載されるように共有結合している。
いくつかの実施形態では、インスリンは、式Iによって記載されるように共有結合しており、n’=0であり、Z1aのC末端は、ペプチド結合を介してインスリンのB鎖のN末端に直接結合しており、Z1aは、アラニン、グリシン、アスパラギン酸、スレオニン、ヒスチジン、メチオニン、システイン、イソロイシン、ロイシン、バリン及びグルタミンから選択される少なくとも1つのアミノ酸並びに式Iによって記載されるように共有結合している側鎖アミノ基を有する少なくとも1つのリジンを含み、Z1aの残りのアミノ酸は、各々独立して、20個の天然アミノ酸から選択される。
いくつかの実施形態では、インスリンは、式Iによって記載されるように共有結合しており、n’=0であり、Z1aのC末端は、ペプチド結合を介してインスリンのB鎖のN末端に直接結合しており、Z1aは、KPA、KPH、GKPA、GKPS、KP、GKPSG、及びGKPGSから選択される配列を有し、Z1aは、式Iによって記載されるように共有結合している側鎖アミノ基を有する少なくとも1つのリジンを含む。
いくつかの実施形態では、インスリンは、式Iによって記載されるように共有結合しており、n’=0であり、Z1aのC末端は、ペプチド結合を介してインスリンのB鎖のN末端に直接結合しており、Z1aは、EGE、SGS、GSG、KP、GEG、E、GG、S、T、A、及びRから選択される配列の2つ以上のコピーを含み、隣接する2つのコピーが同一になることはなく、Z1aは、任意に、H、A、N、及びRのうちの1つ以上を含み、Z1aの少なくとも1つのリジン側鎖のアミノ基は、式Iに記載されているように共有結合している。
いくつかの実施形態では、インスリンは、式Iによって記載されるように共有結合しており、n’=0であり、Z1aのC末端は、ペプチド結合を介してインスリンのB鎖のN末端に直接結合しており、Z1aは、配列が、少なくとも1つのリジン、少なくとも1つのプロリン、並びにH、R、A、及びTから選択される少なくとも1つのアミノ酸を含むように、K、P、E、G、S、T、A、及びRから選択される少なくとも1つのアミノ酸を含み、Z1aの少なくとも1つのリジン側鎖のアミノ基は、式Iに記載されているように共有結合している。
いくつかの実施形態では、インスリンは、式Iによって記載されるように共有結合しており、n’=0であり、Z1aのC末端は、ペプチド結合を介してインスリンのB鎖のN末端に直接結合しており、KPのうちの少なくとも1つのコピーは、Z1a又はインスリンのポリペプチド配列に含まれ、KPのリジン側鎖のアミノ基は、式Iによって記載されるように共有結合している。
いくつかの実施形態では、インスリンは、式Iによって記載されるように共有結合しており、n’=0であり、Z1aの2個の残基の側鎖は、トリアゾール、アミド結合、ジスルフィド結合、チオエーテル、チオレン、及びアミンから選択される共有結合を介して結合しており、2つの結合した残基は、少なくとも1つのアミノ酸によって分離されており、Z1aの少なくとも1つのリジン側鎖のアミノ基は、式Iによって記載されるように共有結合している。
いくつかの実施形態では、インスリンは、式Iによって記載されるように共有結合しており、n’=0であり、Z1aのC末端は、ペプチド結合を介してインスリンのB鎖のN末端に直接結合しており、Z1aは、ヒトインスリンの配列からのポリペプチド、ヒトグルカゴンの配列からのポリペプチド、ヒトC-ペプチドの配列からのポリペプチド、ヒトGLP-1の配列からのポリペプチド、ヒトGIPの配列からのポリペプチド、ヒトExtendinの配列からのポリペプチド、及びヒトポリペプチドホルモンから選択されるポリペプチドであり、ポリペプチドは、少なくとも1つのリジンを含むか、又はZ1aは、ジペプチドKPの少なくとも1つのコピーを含み、Z1aの少なくとも1つのリジン側鎖のアミノ基は、式Iによって記載されるように共有結合している。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのリジン残基、挿入されたシステイン残基、又はシステインに変異された残基は、式F411~F416から独立して選択される構造に共有結合しており、
式中、式F411~F416において、Rは、リジン側鎖のアミン基、又はシステイン側鎖のチオール基への結合点を表し、nは、1~14の範囲の整数であり、mは、1~12の整数であり、oは、1~6の整数であり、pは、1~12の整数であり、Zは、-(C=O)-OH、-NH、-CH、コレステロール、7-OHコレステロール、7,25-ジヒドロキシコレステロール、コール酸、ケノデオキシコール酸、リトコール酸、デオキシコール酸、グリココール酸、グリコデオキシコール酸、グリコリトコール酸、グリコケノデオキシコール酸、α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロール、αトコトリエノール、β-トコトリエノール、γ-トコトリエノール又はδ-トコトリエノールのうちの1つを表す。
いくつかの実施形態では、インスリンのB鎖のB29位の残基は、アミド結合を介してL-又はD-グルタミン酸の側鎖に共有結合したリジンであり、L-又はD-グルタミン酸は、アミド結合を介して、ヘキサン酸、ミリスチン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、及びパルミチン酸から選択される酸のうちの1つに共有結合している。
いくつかの実施形態では、インスリンは、式Iによって記載されるように共有結合しており、Z1aは、配列(XAX)を有するポリペプチドを含み、Aは、L-又はD-アミノ酸であり、mは、1~4の範囲の整数であり、各Xは、K又はKPであり、Z1aの少なくとも1つのリジン側鎖のイプシロンアミン基は、式Iによって記載されるように更に共有結合している。
いくつかの実施形態では、インスリンは、式Iによって記載されるように共有結合しており、Z1aは、配列(XAX)(配列番号24021)を有するポリペプチドを含み、A及びAは、各々独立して、L-又はD-アミノ酸であり、mは、1~4の範囲の整数であり、各Xは、K又はKPであり、Z1aの少なくとも1つのリジン側鎖のイプシロンアミン基は、式Iによって記載されるように更に共有結合している。
いくつかの実施形態では、インスリンは、式Iによって記載されるように共有結合しており、Z1aは、配列(XAX)(配列番号24022)を有するポリペプチドを含み、A、A及びAは、各々独立して、L-又はD-アミノ酸であり、mは、1~4の範囲の整数であり、各Xは、K又はKPであり、Z1aの少なくとも1つのリジン側鎖のイプシロンアミン基は、式Iによって記載されるように共有結合している。
いくつかの実施形態では、インスリンは、式Iによって記載されるように共有結合しており、Z1aは、(XA1X)m(GGGGS)n(配列番号24023)、(XA1A2X)m(GGGGS)n(配列番号24024)、(XA1A2A3X)m(GGGGS)n(配列番号24025)、(XA1X)m(GGGGS)n(XA2X)o(配列番号24026)、及びXA1A2X)m(GGGGS)n(XA3A4X)o(配列番号24027)から選択される配列を有するポリペプチドを含み、A、A、A、及びAは、各々独立して、L-又はD-アミノ酸であり、mは、1~4の範囲の整数であり、nは、1~4の範囲の整数であり、oは、1~4の範囲の整数であり、各Xは、K又はKPであり、Z1aの少なくとも1つのリジン側鎖の各リジン側鎖のイプシロンアミン基は、式Iによって記載されるように更に共有結合している。
いくつかの実施形態では、インスリンは、式Iによって記載されるように共有結合しており、Z1aは、配列(GX)を有するポリペプチドを含み、Xは、KVであり、mは、1~4の範囲の整数であり、Z1aの少なくとも1つのリジン側鎖のイプシロンアミン基は、式Iによって記載されるように更に共有結合している。
いくつかの実施形態では、インスリンは、式Iによって記載されるように共有結合しており、Z1aは、GXA1KGEA2XT)m(GGSGSSS)n(GXGXA3GSSSGSSSXT)o(配列番号24028)、(GXA1ESA2LYL)m(配列番号24029)、(TXEX)m(GPGS)n(配列番号24030)、(GXESA1VA)m(KA2K)n(配列番号24031)、(GXEA1A2)m(GGS)n(TYA3XXT)o(配列番号24032)及び(TXAXYT)m(TSSS)n(配列番号24033)から選択される配列を有するポリペプチドを含み、各Xは、KV又はKPであり、A、A、Aは、各々独立して、L-又はD-アミノ酸であり、mは、1~4の範囲の整数であり、nは、1~4の範囲の整数であり、oは、1~4の範囲の整数であり、Z1aの少なくとも1つのリジン側鎖のイプシロンアミン基は、式Iによって記載されるように更に共有結合している。
いくつかの実施形態では、インスリンは、式Iによって記載されるように共有結合しており、Z1aは、(TKPYA1KEVETA2GSGS)m(GGGGS)n(配列番号24034)、(YTPLEA1KPYSTSYKPYSEA1L)m(GKPTSLEA2FLVEA2LYTKP)n(配列番号24035)及び(GKEALYLTPLESALYKP)m(TKPLEALYLKPEILSLKPESLA)n(GKPGSSSKPDTSSSGTPKTAAGS)o(配列番号24036)から選択される配列を有するポリペプチドを含み、A及びAは、各々独立して、L-又はD-アミノ酸であり、mは、1~4の範囲の整数であり、nは、1~4の範囲の整数であり、Z1aの少なくとも1つのリジン側鎖のイプシロンアミン基は、式Iによって記載されるように更に共有結合している。
いくつかの実施形態では、化合物は、薬物分子、造影剤、コントラスト剤、放射性同位体、放射線療法剤、又は体内の免疫細胞に関与する分子に、直接的又は任意の共有スペーサーを介してのいずれかで結合している。
いくつかの実施形態では、X1は、ヒトグルカゴン又はヒトグルカゴンの類似体であり、任意に、1つ以上のジオール含有分子若しくは糖含有分子に共有結合しているか、又はX1は、同族の受容体に結合するように修飾されているが、体内で受容体を活性化する能力が低下若しくは無効になっているヒトペプチドホルモンの類似体であるか、又はX1は、その同族受容体のサブセット若しくはヒトペプチドホルモンの受容体のサブセットに選択的に結合若しくは活性化するように修飾されているヒトペプチドホルモンの類似体である。
いくつかの実施形態では、芳香族ホウ素含有基は、MIDA保護、ピナコール保護、又はエステル形態になるように修飾される。いくつかの実施形態では、芳香族ホウ素含有基は、MIDA保護又はピナコール保護されている。
いくつかの実施形態では、修飾された芳香族ホウ素含有基は、式Iのコンジュゲートの合成のための中間体として使用される。
いくつかの実施形態では、X1は、(i)ヒトポリペプチドホルモン若しくはヒトポリペプチドホルモンの類似体(X1への共有結合は、アミンへの、又は任意の共有スペーサーを介したX1のアミンへの結合である)(ii)任意の共有スペーサーを介してヒトポリペプチドホルモン若しくはヒトポリペプチドホルモンの類似体に共有結合するように構成されたアミン、又は(iii)NHを含み、X1のアミンは、式Iによって記載されるように2回共有結合しており、第1の共有結合は、アミン結合によるものであり、第2の共有結合は、アミド結合によるものであり、各共有結合は、同一か又は異なる。
いくつかの実施形態では、インスリンのB鎖の残基B21は、Kであり、インスリンのB鎖の残基B22は、Pであり、インスリンのB鎖の残基B29は、Rであり、インスリンB鎖のN末端は、式Iによって記載されるように、Z1aのC末端に共有結合しており、n’=0であり、Z1aは、配列GKPGHKPを有し、1つのZ1cは、Z1aの各リジン側鎖に結合しており、各Z1cは、独立して、式FF12によって表され、B1及びB2の各々は、式F2によって表され、5’位の1つのR1は、式FF12への共有結合アミド結合であり、B21(インスリンのB鎖の残基21)でのリジンのアミノ基は、式Iによって記載されるように共有結合しており、n’=0であり、m’=0であり、Z1cは、式FF12によって記載され、B1及びB2の各々は、式F2によって表され、5’位の1つのR1は、式FF12への共有結合アミド結合である。
少なくとも1つの実施形態では、本開示は、インスリン類似体を対象とする。いくつかの実施形態では、インスリン類似体は、desB30ヒトインスリンであり、インスリンのB鎖のN末端は、式Iによって記載されるように、Z1aのC末端に共有結合しており、n’=0であり、Z1aは、配列KPGSEHESAを有し、1つのZ1cは、Z1aの各リジン側鎖に結合しており、各Z1cは、式FF1によって記載されており、B1及びB2の各々は、式F1によって記載されており、3’位の1つのR1は、式FF1への共有結合アミド結合であり、5’位の1つのR1は、Fであり、B29(インスリンのB鎖の残基29)でのリジンのアミノ基は、式Iによって記載されるように共有結合しており、n’=0であり、m’=0であり、Z1cは、式FF1によって記載され、B1及びB2の各々は、式F1によって記載されており、3’位の1つのR1は、式FF1への共有結合アミド結合であり、5’位の1つのR1は、Fである。
いくつかの実施形態では、インスリンのA鎖及び/若しくはB鎖配列は、KX’K、KX’、若しくはX’KによってN末端若しくはC末端に付加され、X’は、野生型A鎖(配列番号1)及び野生型B鎖(配列番号2)内から選択される2、3、4、若しくは5残基の連続配列を表す。いくつかの実施形態では、各K残基は、式Iによって記載されるように、任意にかつ独立して共有結合している。いくつかの実施形態では、X’は、K、G、S、E、H、E、N、Q、D、A、P、R及びCから独立して選択されるアミノ酸を有する最大30個の残基のポリペプチドであり、各K残基は、式Iによって記載されるように、任意にかつ独立して共有結合している。
いくつかの実施形態では、A鎖及び/又はB鎖のN末端は、式Iによって記載されるように、任意にかつ独立して共有結合している。
いくつかの実施形態では、インスリン(インスリン類似体)中に存在する場合の各K残基は、式Iによって記載されるように、任意にかつ独立して共有結合しており、Z1cは、式FF1~FF224のうちのいずれか1つであり、B1及びB2は、各々独立して、F1及びF2から選択される。
いくつかの実施形態では、インスリン中に存在する場合、各K残基は、式Iによって記載されるように、任意にかつ独立して共有結合しており、Z1cは、以下の式のうちのいずれか1つである。
式FF1~F22及びB1及びB2は、各々独立して、F1及びF2から選択され、式FF23~FF48及びB1及びB2は、各々独立して、F1及びF2から選択されるか、
式FF49~FF88及びB1及びB2は、各々独立して、F1及びF2から選択されるか、
式FF89~FF112及びB1及びB2は、各々独立して、F1及びF2から選択されるか、
式FF113~FF136及びB1及びB2は、各々独立して、F1及びF2から選択されるか、
式FF137~FF160及びB1及びB2は、各々独立して、F1及びF2から選択されるか、
式FF160~FF166及びB1及びB2は、各々独立して、F1及びF2から選択されるか、又は
式FF167~FF224及びB1及びB2は、各々独立して、F1及びF2から選択される。
いくつかの実施形態では、Z1bは、任意に、式IIa~式IIiから選択され、かつ/又は任意に式IIIa~式IIIiから選択される。
少なくともいくつかの実施形態では、インスリンは、Z1a及び/又はZ1bを含まない。いくつかの実施形態では、Z1aは、非存在である。いくつかの実施形態では、Z1bは、非存在である。少なくともいくつかの実施形態では、Z1a及び/又はZ1bは、非存在である。
いくつかの実施形態では、インスリン中に存在する場合の各K残基は、式Iによって記載されるように、任意にかつ独立して共有結合しており、Z1cは、式FF1~FF224のうちのいずれか1つであり、B1及びB2は、各々独立して、F3及びF4から選択される。
いくつかの実施形態では、インスリン中に存在する場合、各K残基は、式Iによって記載されるように、任意にかつ独立して共有結合しており、Z1cは、以下の式のうちのいずれか1つである。
式FF1~F22及びB1及びB2は、各々独立して、F3及びF4から選択されるか、
式FF23~FF48及びB1及びB2は、各々独立して、F3及びF4から選択されるか、
式FF49~FF88及びB1及びB2は、各々独立して、F3及びF4から選択されるか、
式FF89~FF112及びB1及びB2は、各々独立して、F3及びF4から選択されるか、
式FF113~FF136及びB1及びB2は、各々独立して、F3及びF4から選択されるか、
式FF137~FF160及びB1及びB2は、各々独立して、F3及びF4から選択されるか、
式FF160~FF166及びB1及びB2は、各々独立して、F3及びF4から選択されるか、又は
式FF167~FF224及びB1及びB2は、各々独立して、F3及びF4から選択される。
いくつかの実施形態では、Z1bは、任意に、式IIa~式IIi及び式IIIa~式IIIiから選択される。
いくつかの実施形態では、Z1a及び/又はZ1bは、非存在である。
いくつかの実施形態では、各K残基は、式Iによって記載されるように、任意にかつ独立して共有結合しており、Z1cは、式FF1~F224のうちのいずれか1つであり、B1及びB2は、各々独立して、F5、F6、F7、及びF8から選択される。
いくつかの実施形態では、インスリン中に存在する場合、各K残基は、式Iによって記載されるように、任意にかつ独立して共有結合しており、Z1cは、以下の式のうちのいずれか1つである。
式FF1~F22及びB1及びB2は、各々独立して、F5、F6、F7、及びF8から選択されるか、
式FF23~FF48及びB1及びB2は、各々独立して、F5、F6、F7、及びF8から選択されるか、
式FF49~FF88及びB1及びB2は、各々独立して、F5、F6、F7、及びF8から選択されるか、
式FF89~FF112及びB1及びB2は、各々独立して、F5、F6、F7、及びF8から選択されるか、
式FF113~FF136及びB1及びB2は、各々独立して、F5、F6、F7、及びF8から選択されるか、
式FF137~FF160及びB1及びB2は、各々独立して、F5、F6、F7、及びF8から選択されるか、
式FF160~FF166及びB1及びB2は、各々独立して、F5、F6、F7、及びF8から選択されるか、又は
式FF167~FF224及びB1及びB2は、各々独立して、F5、F6、F7、及びF8から選択される。
いくつかの実施形態では、Z1bは、任意に、式IIa~式IIi及び式IIIa~式IIIiから選択される。
いくつかの実施形態では、Z1a及び/又はZ1bは、非存在である。
いくつかの実施形態では、インスリン中に存在する場合の各K残基は、式Iによって記載されるように、任意にかつ独立して共有結合しており、Z1cは、式FF1~F224のうちのいずれか1つであり、B1及びB2は、各々独立して、F9及びF10から選択される。
いくつかの実施形態では、インスリン中に存在する場合、各K残基は、式Iによって記載されるように、任意にかつ独立して共有結合しており、Z1cは、以下の式のうちのいずれか1つである。
式FF1~F22及びB1及びB2は、各々独立して、F9及びF10から選択されるか、
式FF23~FF48及びB1及びB2は、各々独立して、F9及びF10から選択されるか、
式FF49~FF88及びB1及びB2は、各々独立して、F9及びF10から選択されるか、
式FF89~FF112及びB1及びB2は、各々独立して、F9及びF10から選択されるか、
式FF113~FF136及びB1及びB2は、各々独立して、F9及びF10から選択されるか、
式FF137~FF166及びB1及びB2は、各々独立して、F9及びF10から選択されるか、又は
式FF167~FF224及びB1及びB2は、各々独立して、F9及びF10から選択される。
いくつかの実施形態では、Z1bは、インスリン(すなわち、インスリン類似体)中に存在せず、Z1aは、インスリンのB鎖のN末端にペプチド結合によって共有結合しているポリペプチドであり、かつ/又はZ1aは、インスリンのA鎖のインスリンC末端のB鎖のN末端にペプチド結合によって共有結合している。
いくつかの実施形態では、Z1bは、インスリン中に存在し得る。インスリン中に存在する場合、Z1bは、任意に式IIa~式IIi及び式IIIa~式IIIiから選択される。
いくつかの実施形態では、Z1bは、インスリン中に非存在である。いくつかの実施形態では、Z1aは、非存在である。少なくともいくつかの実施形態では、Z1b及び/又はZ1aは、非存在である。
調製方法
少なくとも1つの実施形態では、本開示は、芳香族ホウ素含有化合物及び/若しくは芳香族ホウ素含有基(例えば、Z1c、式I)を含む化合物、又は本開示の1つ以上の化合物を含む薬学的製剤を調製する方法を提供する。
少なくとも1つの実施形態では、本開示は、好ましくない立体相互作用(例えば、置換基のゴーシュ対アンチ相互作用)、結合ハイブリダイゼーションによる束縛回転(例えば、シス-対トランス-アミド回転)によって、又は剛直な共有結合(例えば、アルケン部分の(E)対(Z)配置)を介して、回転を阻害される骨格(Z1c)を含む回転拘束型テザーホウ素コンジュゲートを調製する方法を提供する。例えば、式FF50~FF62、FF116、及びFF121~134は、ボロン酸官能化部分に共有結合しているアミン基に対してジェミナルな(例えば、同一原子に結合した)アルキル官能基を含む。別の例として、式FF50~FF62、FF116、及びFF121~134は、ホウ素共役アミンが採用するアクセス可能な二面角を制限する可能性があるジェミナルアルキル置換基を含み、採用される二面角に影響を与え、ボロン官能基をより近くに配置し、タンパク質又は糖などの標的分子へのコンジュゲートの結合の増加を可能にする。
治療方法
少なくとも1つの実施形態では、本開示は、本明細書に開示される化合物、又は本明細書に開示される化合物のうちの1つ以上を含む薬学的製剤によって有益に治療される疾患に罹患しているか、又は罹患しやすい対象を治療する方法を提供する。いくつかの実施形態では、この方法は、有効量の本開示の薬学的製剤/組成物を、それを必要とする対象に投与するステップを含む。少なくとも1つの実施形態では、本開示の化合物及び/又は薬学的製剤は、高血糖、2型糖尿病、耐糖能障害、1型糖尿病、肥満、メタボリックシンドロームX、又は脂質異常症、妊娠中の糖尿病、前糖尿病、アルツハイマー病、MODY1、MODY2、若しくはMODY3糖尿病、気分障害、及び精神障害を含む障害の治療又は予防に(又はそのための薬剤の製造に)使用するためのものであり得る。少なくとも1つの実施形態では、治療有効量の本開示の化合物及び/又は薬学的製剤は、糖尿病に罹患している対象に投与される。
以下の例及び実験データは、例示のみを目的として提供されており、本開示の実施形態の範囲を限定するものではない。
以下の略語は、以下に記載される定義を有する:
A.芳香族ホウ素含有化合物の調製。
開示された化合物は、以下のスキームに従って調製することができる。以下のスキームは、これらの化合物を調製する際に使用される一般的な方法を表す。しかしながら、これらの化合物の合成は、これらの代表的な方法に限定されるものではなく、合成化学の当業者によって他の様々な方法を介しても調製することができる。
方法1:ジボロネートDS01~DS48の合成:
クロロトリチル樹脂(300mg、0.45mmol)を乾燥DCM(5mL)で30分間膨潤させた。溶媒を窒素流下で除去し、DCM中のブロモ酢酸(0.139g、1M、1mL)のDIPEA(1M、0.13g 1mL)を含む溶液を直ちに添加し、1時間穏やかに混合した。混合物をDCMで洗浄し、未反応部位をDCM及びDIEAの溶液(1M)中の20%MeOHの溶液でキャップし、1時間混合した。樹脂をDCM(3×5mL)、次いでDMF(3×5mL)で洗浄した。DMF(5mL)中のFF-ジアミンリンカープロパン-1,3-ジアミン(0.37g、1M)の溶液を樹脂に添加し、50℃で10分間加熱した。樹脂を、DMF(3×5mL)、及びDMF中の3-ボロノ-5-ニトロ安息香酸(0.2M、0.21mg、5mL)の、DMF中のN、N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)(0.126g、1M、1mL)、オキシマ(0.5M、0.142g、2mL)を含む溶液で洗浄し、50℃で30分間加熱した。樹脂をDMF(3×5mL)、次いでDCM(3×5mL)で洗浄した。トリフルオロ酢酸の、トリイソプロピルシラン及び水を含む溶液(95:2.5:2.5、5mL)を樹脂に加え、90分間混合した。溶液を回収し、真空下で乾燥させ、DMSO(100uL)に溶解し、C18カラム上での逆相(RP)フラッシュクロマトグラフィーによって0.1%TFAを含む水中の20%ACN~0.1%TFAを含む水中の60%ACNの勾配で10分かけて分画した。純粋な画分を単離し、合わせ、凍結し、凍結乾燥して、N-(3-(3-ボロノ-5-ニトロベンズアミド)プロピル)-N-(3-ボロノ-5-ニトロベンゾイル)グリシン(DS01)を白色の粉末(7mg)として得た。
芳香族ホウ素含有基DS02~DS48の合成についても同様の手順に従う。
方法2:C末端リンカーDS49~DS53を使用した対称ジボロネートの合成
Tentagel-S-NH樹脂(250mg、0.05mmol)をDMF(5mL)で2時間膨潤させた。溶液を窒素流下で除去し、Boc-Gly-HMBA(0.2mmol)の溶液を、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、76mg、0.2mmol)を使用して結合させ、DMF(2mL)中のDIPEA(70ul)を樹脂に添加し、室温で45分間混合した。樹脂を、DMF(3×5mL)及びDCM(3×5mL)で洗浄した。DCM(5mL)中の50%トリフルオロ酢酸の溶液を樹脂に添加し、20分間混合してBoc保護基を除去した。このステップを2回繰り返した。樹脂をDCM(3×5mL)及びDMF(3×5mL)で洗浄し、DMF(5mL)中の10%DIEAの溶液で10分間処理し、サイクルを2回繰り返し、樹脂をDMF(3×5mL)で洗浄した。1-(((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニル)-4-((((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン-2-カルボン酸(0.115g、0.2mmol)の1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、0.2mmol)及びDMF(2mL)中のDIPEA(70ul)を含む溶液を樹脂に添加し、45分間混合した。樹脂をDMF(3×5mL)で洗浄し、DMF(5mL×3)中の20%ピペリジンの溶液を樹脂に添加し、5分間混合した。樹脂をDMF(3×5mL)及び1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボン酸(0.078g、0.4mmol)のHATU(0.4mmol)を含む溶液で洗浄し、DMF(2mL)中のDIPEA(140uL)を樹脂に添加し、45分間混合した。樹脂をDMF(3×5mL)、次いでDCM(3×5mL)で洗浄した。1:5の水:THF中の0.1MのNaOHの溶液を樹脂に添加し、90分間混合した。溶液を濾過し、1.0MのHClを使用してpH約2を調整し、C18カラム上での逆相(RP)フラッシュクロマトグラフィーによって0.1%TFAを含む水中の20%ACN~0.1%TFAを含む水中の60%ACNの勾配で10分かけて分画した。純粋な画分を単離し、合わせ、凍結し、凍結乾燥して、((2S,4S)-1-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボニル)グリシン(DS49)を白色の粉末(10mg)として得た。
芳香族ホウ素含有基DS50~DS53の合成についても同様の手順に従う。
方法3:側鎖アミンDS54~DS63の還元的アルキル化によるジボロネートの合成
リンク-アミド樹脂(0.05mmol、263mg)をDMF(5mL)中で20分間膨潤させた。溶液を窒素流下で除去し、DMF(5mL)中の20%ピペリジンの溶液を樹脂に添加し、5分間混合した。樹脂をDMF(3×5mL)で洗浄した。((S)-2-((((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)-3-((ジフェニル(p-トリル)メチル)アミノ)プロパン酸(116mg、0.2mmol)の1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、76mg、0.2mmol)及びDMF(2mL)中のDIPEA(70ul)を含む溶液を樹脂に添加し、室温で45分間混合した。樹脂を、DMF(3×5mL)及びDCM(3×5mL)で洗浄した。DCM(5mL)中の0.2%トリフルオロ酢酸の溶液を樹脂に添加し、10分間混合してMtt保護基を除去した。このステップを2回繰り返した。樹脂をDCM(3×5mL)及びDMF(3×5mL)で洗浄し、DMF(5mL)中の10%DIEAの溶液で10分間処理し、サイクルを2回繰り返し、樹脂をDMF(3×5mL)で洗浄した。オルトギ酸トリメチル(TMOF)(2mL)中のベンズアルデヒド(0.053g、0.5mol)の溶液を樹脂に添加し、1時間混合した。溶液を濾過し、樹脂をDMF(3×5mL)及びメタノール中10%酢酸(2×5mL)で洗浄した。メタノール中の10%酢酸中のNaCNBH(10当量)の溶液を樹脂に添加し、1時間混合し、DMF(3×5mL)で洗浄した。樹脂をDMF中の20%ピペリジン(3x5mL)で処理して、Fmocを脱保護し、DMF(3x5mL)で洗浄し、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、152mg、0.4mmol)及びDMF(2mL)中のDIPEA(140ul)を使用して45分間、1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボン酸(0.078g、0.4mmol)と結合させた。カップリング反応後、樹脂をDMF(3×5mL)で、次いでDCM(2×5mL)で洗浄した。トリフルオロ酢酸の、トリイソプロピルシラン及び水を含む溶液(95:2.5:2.5、5mL)を樹脂に加え、90分間混合した。溶液を回収し、真空下で乾燥させ、DMSO(100uL)に溶解し、C18カラム上での逆相(RP)フラッシュクロマトグラフィーによって0.1%TFAを含む水中の20%ACN~0.1%TFAを含む水中の60%ACNの勾配で10分かけて分画した。純粋な画分を単離し、合わせ、凍結し、凍結乾燥して、(S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-N-ベンジル-1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS54)を白色の粉末(7mg)として得た。
芳香族ホウ素含有基DS55~DS63の合成についても同様の手順に従う。
方法4:アミノ酸DS64~DS76、DS109~DS111に基づく対称ジボロネートの合成
リンク-アミド樹脂(0.05mmol、263mg)をDMF(5mL)中で20分間膨潤させた。溶液を窒素流下で除去し、DMF(5mL)中の20%ピペリジンの溶液を樹脂に添加し、5分間混合した。樹脂をDMF(3×5mL)で洗浄した。1-(((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニル)-4-((((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)ピロリジン-2-カルボン酸(0.115g、0.2mmol)の1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、0.2mmol)及びDMF(2mL)中のDIPEA(70ul)を含む溶液を樹脂に添加し、50℃で20分間混合した。樹脂をDMF(3×5mL)で洗浄し、DMF(5mL)中の20%ピペリジンの溶液を樹脂に添加し、5分間混合した。樹脂をDMF(3×5mL)及び1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボン酸(0.078g、0.4mmol)のHATU(0.4mmol)を含む溶液で洗浄し、DMF(2mL)中のDIPEA(140uL)を樹脂に添加し、50℃で30分間混合した。樹脂をDMF(3×5mL)で、次いでDCM(3×5mL)で洗浄した。トリフルオロ酢酸の、トリイソプロピルシラン及び水を含む溶液(95:2.5:2.5、5mL)を樹脂に加え、90分間混合した。溶液を回収し、真空下で乾燥させ、DMSO(100uL)に溶解し、C18カラム上での逆相(RP)フラッシュクロマトグラフィーによって0.1%TFAを含む水中の20%ACN~0.1%TFAを含む水中の60%ACNの勾配で10分かけて分画した。純粋な画分を単離し、合わせ、凍結し、凍結乾燥して、(3-((2S,4S)-4-(5-ボロノ-2-(メチルスルホニル)ベンズアミド)-2-カルバモイルピロリジン-1-カルボニル)-4-(メチルスルホニル)フェニル)ボロン酸(DS64)を白色の粉末(10mg)として得た。
芳香族ホウ素含有基DS65~DS76の合成についても同様の手順に従う。ジボロネートセンサDS109~DS111の合成についても同様の手順に従うことができ、使用される樹脂は2-クロロトリチル樹脂であり、アミンリンク-アミド樹脂ではないことに留意されたい。
方法5:不斉ジボロネート合成DS77~DS79
Tentagel-S-NH樹脂(250mg、0.05mmol)をDMF(5mL)で2時間膨潤させた。溶液を窒素流下で除去し、Boc-Gly-HMBA(0.2mmol)の溶液を、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、76mg、0.2mmol)を使用して結合させ、DMF(2mL)中のDIPEA(70ul)を樹脂に添加し、室温で45分間混合した。樹脂を、DMF(3×5mL)及びDCM(3×5mL)で洗浄した。DCM(5mL)中の50%トリフルオロ酢酸の溶液を樹脂に添加し、20分間混合した。Boc保護基を除去する。このステップを2回繰り返した。樹脂をDCM(3×5mL)及びDMF(3×5mL)で洗浄し、DMF(5mL)中の10%DIEAの溶液で10分間処理し、サイクルを2回繰り返し、樹脂をDMF(3×5mL)で洗浄した。1-(((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニル)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ピロリジン-2-カルボン酸(0.09g,0.2mmol)の1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、0.2mmol)及びDMF(2mL)中のDIPEA(70ul)を含む溶液を樹脂に添加し、45分間混合した。樹脂をDMF(3×5mL)で洗浄し、DMF(5mL×3)中の20%ピペリジンの溶液を樹脂に添加し、5分間混合した。樹脂をDMF(3×5mL)及び1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボン酸(0.039g、0.2mmol)のHATU(0.076g、0.2mmol)を含む溶液で洗浄し、DMF(2mL)中のDIPEA(140uL)を樹脂に添加し、45分間DCM(3×5mL)を混合した。DCM(5mL)中の50%トリフルオロ酢酸の溶液を樹脂に添加し、20分間混合してBoc保護基を除去した。このステップを2回繰り返した。樹脂をDCM(3×5mL)及びDMF(3×5mL)で洗浄し、DMF(5mL)中の10%DIEAの溶液で10分間処理し、サイクルを2回繰り返し、樹脂をDMF(3×5mL)で洗浄した。5-ボロノ-2-ニトロ安息香酸(0.042g、0.2mmol)のHATU(0.076g、0.2mmol)及びDMF(2mL)中のDIPEA(140uL)を含む溶液を樹脂に添加し、45分間混合した。樹脂をDMF(3×5mL)、次いでDCM(3×5mL)で洗浄した。1:5の水:THF中の0.1MのNaOHの溶液を樹脂に添加し、90分間混合した。溶液を濾過し、1.0MのHClを使用してpH約2を調整し、C18カラム上での逆相(RP)フラッシュクロマトグラフィーによって0.1%TFAを含む水中の20%ACN~0.1%TFAを含む水中の60%ACNの勾配で10分かけて分画した。純粋な画分を単離し、合わせ、凍結し、凍結乾燥して、((2S,4S)-1-(5-ボロノ-2-ニトロベンゾイル)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボニル)グリシン(DS77)を白色の粉末(8mg)として得た。
芳香族ホウ素含有基DS78~DS79の合成についても同様の手順に従う。
方法6:側鎖DS80~DS109の還元的アルキル化によるジボロネートの合成
アミンリンク-アミド樹脂(0.05mmol、263mg)をDMF(5mL)中で20分間膨潤させた。溶液を窒素流下で除去し、DMF(5mL)中の20%ピペリジンの溶液を樹脂に添加し、5分間混合した。樹脂をDMF(3×5mL)で洗浄した。N-(((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニル)-N2-(tert-ブトキシカルボニル)リジン(93.6mg,0.2mmol)の1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、76mg、0.2mmol)及びDMF(2mL)中のDIPEA(70ul)を含む溶液を樹脂に添加し、室温で45分間混合した。樹脂をDMF(3×5mL)で洗浄した。FmocをDMF中の20%ピペリジン(2×5mL)で除去し、次いで追加のDMF(3×10mL)で洗浄したオルトギ酸トリメチル(TMOF)(2mL)中の4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンズアルデヒド(123mg、0.5mol)の溶液を樹脂に添加し、1時間混合した。溶液を濾過し、樹脂をDMF(3×5mL)で洗浄し、DMF中の20%メタノール中のNaBH(10当量)の溶液を樹脂に添加し、1時間混合し、DMF(3×5mL)で洗浄した。次いで、還元されたアミンを、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、152mg、0.4mmol)及びDMF(2mL)中のDIPEA(140ul)を使用して45分間、3-ニトロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)安息香酸(117mg、0.4mmol)と結合させた。カップリング反応後、樹脂をDMF(3×5mL)で、次いでDCM(2×5mL)で洗浄した。トリフルオロ酢酸の、トリイソプロピルシラン及び水を含む溶液(95:2.5:2.5、5mL)を樹脂に加え、90分間混合した。溶液を回収し、真空下で乾燥させ、DMSO(100uL)に溶解し、C18カラム上での逆相(RP)フラッシュクロマトグラフィーによって0.1%TFAを含む水中の20%ACN~0.1%TFAを含む水中の60%ACNの勾配で10分かけて分画した。純粋な画分を単離し、合わせ、凍結し、凍結乾燥して、ジボロネートセンサDS80を白色の粉末(10mg)として得た。ジボロネートセンサDS81~DS109の合成についても同様の手順に従った。
DS1~DS109の化学構造及びIUPAC名を以下の表1にまとめる。
式Iの化合物の合成
記載された実施例のいずれかを合成するために使用できる例示的な合成プロトコルが提供される。
システイン残基を結合する線は、ジスルフィド結合である。わかりやすくするために、インスリンのA鎖及びB鎖のN末端のHは、ヒスチジンではなく、N末端の水素である。A鎖及びB鎖のC末端に示されている-OHは、対応する鎖のC末端である。
修飾されたインスリンの合成
A鎖合成:
配列:GIVKQC(Acm)C(Acm)TSIC(Acm)SLYQLENYCN
実施例870のA鎖及び修飾A鎖の合成は、従来の固相ペプチド合成(SPPS)を使用して達成された。
MPA樹脂(0.22mmol/eq)をDMF:DCM(50:50、v:v)の混合物で膨潤させた。DMF中のヨウ化カリウムのDIPEA(1M)を含む溶液を、Fmoc-Asn(Trt)-OH(0.2M)とともに反応容器に添加した。反応容器を75℃に加熱した。各アミノ酸結合ステップは、i)90℃のDMF中の20%ピペリジンでの脱保護、ii)DMFでの洗浄、iii)90℃のDMF中の0.5MのN,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC、1mL)、0.5Mのオキシマ、及び0.2MのFmoc-アミノ酸でのFmoc保護されたアミノ酸の活性化及び結合、iv)DMFでの洗浄を含んだ。
全体的脱保護及び単離。
粗ペプチドを、TFA:TIPS:HO(95:2.5:2.5)で全体的に脱保護し、2時間穏やかに撹拌した。粗溶液を濾過し、ペプチドを冷エーテル中で沈殿させ、遠心分離し、追加の冷エーテルで洗浄した。上清をデカントし、粗ペプチドを穏やかな窒素ガス流下で乾燥させた。粗ペプチドを水中の20%ACNに溶解し、C18カラム上でのRP-HPLCによって分画した。
B鎖合成:
配列:GKFVNQHLC(Acm)GSHLVEALYLVC(DTDP)GERGFFYTPK
固相ペプチド合成(SPPS)を使用した修飾されたB鎖インスリンの合成。
MPA樹脂(0.22mmol/eq)をDMF:DCM(50:50、v:v)の混合物で膨潤させた。DMF中のヨウ化カリウム(125mM)のDIPEA(1M)を含む溶液を、Fmoc-Lys(ivDde)-OH(0.2M)とともに反応容器に加えた。反応容器を75℃に加熱した。各アミノ酸結合ステップは、i)90℃のDMF中の20%ピペリジンでの脱保護、ii)DMFでの洗浄、iii)90℃のDMF中の0.5MのN,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、0.5Mのオキシマ、及び0.2MのFmoc-アミノ酸でのFmoc保護されたアミノ酸の活性化及び結合、iv)DMFでの洗浄を含んだ。上記の方法を使用して、Fmoc-Arg(Pbf)-OHを2回結合させた。
IVddeを脱保護し、B鎖にジボロネートを付加する。
リジン残基上のivDde保護基をDMF中4%ヒドラジンで除去し、次いでDMFで洗浄した。DIC(0.5M、2mL)を含むDMF中のブロモ酢酸(0.2M、2mL)の溶液を直ちに添加し、4時間穏やかに混合した。樹脂をDMF(3×5mL)で洗浄した。DMF(5mL)中の1,3-フェニレンジメタンアミン(1M)の溶液を樹脂に添加し、50℃で10分間加熱した。樹脂を、DMF(3×5mL)、及びDMF中の1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボン酸(0.2M、5mL)のDMF中の、1MのN,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC、1M、1mL)、オキシマ(0.5M、2mL)を含む溶液で洗浄し、50℃で30分間加熱した。
B鎖へのDTDPの切断及び付加。
粗ペプチドを、TFA:TIPS:HO(95:2.5:2.5)中の2,2’-ジチオピリジン(DTDP)で全体的に脱保護し、穏やかに撹拌した。粗溶液を濾過し、ペプチドを冷エーテル中で沈殿させ、遠心分離し、デカントし、追加の冷エーテルで洗浄し、再び遠心分離した。上清をデカントし、粗ペプチドを穏やかな窒素ガス流下で乾燥させた。粗ペプチドを水中の20%ACNに溶解し、C18カラム上でのRP-HPLCによって分画した。
インスリン及び修飾されたインスリンのA鎖及びB鎖の組み合わせ。
インスリン鎖を、6Mの尿素を含み、pH8の、0.2MのNHHCO中のB鎖と結合させた。混合物を穏やかに撹拌し、水で希釈し、C18カラム上でのRP-HPLCによって分画した。
Acm保護基の脱保護及び最終的な酸化。
合わせた中間体を、氷酢酸及び水に溶解し、激しくボルテックスした。氷酢酸(20当量)中のヨウ素の溶液を、反応混合物に添加し、穏やかに撹拌した。アスコルビン酸(5mM)の溶液を反応混合物に直接添加した。混合物を水中の20%ACNで希釈し、Higgins C18カラムでのRP-HPLCによって分画して、実施例870を得た。
実施例1~869及び871~876の合成についても同様の手順に従うことができる。
B.生物学的アッセイにおける化合物の活性試験
本開示の例示的な化合物DS01~DS79を、アリザリンレッドS(ARS)置換アッセイを使用して試験した。
ARS置換アッセイを使用したグルコース、フルクトース、及びラクテート結合(Kd)の測定手順
アリザリンレッドS(ARS)と試験した例示的な化合物との間の結合事象の会合定数を、当該技術分野の標準的な方法を使用して決定した。0.1Mのリン酸塩緩衝液、pH7.4中の10-5MのARSの3通りの滴定を、25℃で0~0.1Mの濃度の範囲の、例示化合物の段階希釈に対して96ウェルプレートで実施した。例示化合物-ARS溶液を、25℃で5~45分間インキュベートし、吸光強度を、励起波長468nm及び発光波長585nmを用いて測定した。強度の変化を例示化合物の濃度に対してプロットし、強度データをあてはめてARS結合の会合定数を得た。
標的糖化合物(例えば、グルコース)と試験した芳香族ホウ素含有基との間の結合の会合定数は、例示化合物に結合したARSの置換を介して決定した。0.1Mのリン酸塩緩衝液、pH7.4中の10-5MのARS及び0.1Mの例示化合物の3通りのウェルを、25℃で0~2.0Mの濃度の範囲の、標的糖化合物の段階希釈に対して96ウェルプレートで滴定した。ボロン酸塩-ARS-炭水化物溶液を25℃で30~60分間インキュベートし、各ウェルの強度をプレートリーダーにおいて励起波長468nm及び発光波長585nmで測定した。
強度の変化を標的糖化合物の濃度に対してプロットし、データを一部位競合方程式にあてはめて、
y=最小(y)+(最大(y)-最小(y))/(1+10x-logEC50
ホウ素化合物-標的糖化合物結合事象の会合定数を得た。
DS01~DS109のグルコース、フルクトース、及び/又はラクテートへの結合定数は、DS76がグルコース結合について試験されていないこと、DS57及びDS75がフルクトース又はラクテート結合について試験されていないことを除いて、試験され、計算されたものである。試験した化合物は、グルコースについては約0.8mM~約486mM、フルクトースについては約0.9mM~約52mM、ラクテートについては約24~約425mMの範囲のKd値を有した。
式Iの化合物の活性のインビトロ実証
ヒトインスリン受容体アイソフォームβを構成的に発現するCHO細胞を、96ウェル組織培養マイクロプレートに35,000細胞/ウェルで播種し、グルタミン及び10%ウシ胎児血清を補充したRPMI培地(増殖培地)で一晩増殖させた。翌朝、増殖培地を新鮮な増殖培地と交換した。
別のマイクロプレートを、グルコースを含まず、フェノールレッドを含まず、4w/v%血清アルブミンを含むDMEM培地でグルコース応答性インスリンを段階的に希釈して調製し、段階希釈した式Iの化合物のウェルを、適切な「高」及び「低」濃度のグルコースで三重に調製して、様々な潜在的な血糖値における式Iの化合物の効力の変化を決定した。
次いで、細胞上の増殖培地を、グルコースなし、フェノールレッドなしのDMEM培地で5分間交換した。培地を吸引し、調製したプレートの内容物(スパイク培地)と10分間交換した。スパイク培地を吸引し、細胞を10%中性緩衝ホルマリンで10分間固定した。中性緩衝ホルマリンを吸引し、マイクロプレートをPBS、pH7.4で厳密に洗浄した。次いで、マイクロプレートを、10v/v%ウシ胎児血清及び0.1%TritonX-100を補充したPBS、pH7.4で30分間ブロックした。次いで、プレートをPBS中の5%FBS+1:680v:vのRbα-ホスホ-Y1150/Y1151IR抗体(Cell Signaling Technologies、番号3024)で4℃で一晩染色した。PBS、pH7.4で厳密に洗浄した後、マイクロプレートをPBS中の5%FBS+1:1000の2℃Ab、HRP α-Rabbit(Cell Signaling Technologies、番号7074)で37℃で100分間インキュベートした。プレートをPBS、pH7.4で厳密に洗浄し、TMB基質を使用して37℃で15分間比色読み取りを行った。0.1M塩酸を添加して発色を停止させ、450nmで吸光度を測定した。GraphPad Prismで三重の吸光度値をプロットし、4パラメータロジスティック回帰を使用して分析して、用量応答曲線を作成し、用量応答曲線のEC50を比較して、式Iの例示的化合物の活性化倍率を低~高グルコース濃度を評価した。
実施例315、318、320、565、590、606、611、及び803~880は、≧1.2~45の範囲のIRリン酸化(倍率変化)を有した。
式Iの化合物の活性のインビボ実証
糖尿病を、ストレプトゾシン(STZ)治療を使用して12週齢のB6マウスに誘発させた。最後のSTZ治療の3週間後に、マウスの血糖を外側尾静脈からサンプリングして、糖尿病を確認した。血糖値が200mg/dlを超えるマウスは、糖尿病であるとみなされ、注射前に1~6時間絶食させた。滅菌リン酸緩衝生理食塩水、pH7.4中のヒトインスリン及び式Iの化合物を、実験に応じて首筋を介して皮下又は腹腔内のいずれかに注射した。血糖値はグルコメーターで外側尾静脈から15分間隔でサンプリングした。インスリン注射後の血糖値の初期安定化の1時間後、マウスに、滅菌リン酸緩衝生理食塩水中のグルコース(例えば、2g/kg、4g/kg、又は6g/kg、実際の投与量は実施例及び実験に依存する)の腹腔内注射をして投与した。例示的な化合物は、グルコースボーラスの導入により活性化されて血中グルコースを低下させたが、ヒトインスリンはグルコース依存的に活性化しなかった。
上記の実験は、グルコースに対する本開示の例示的化合物のインビボ優先活性応答を示した。
ストレプトゾトシン処理マウス(55mg/kg、5日間)は、採血及び注入のために頸動脈及び頸静脈の外科的カテーテル法を受ける。3~4日間の回復期間の後、マウスを実験チャンバーに入れ、サンプリング/注入ラインに接続し、短時間絶食させる。ソマトスタチン(5mg/kg/分)は、研究を通じて継続的に注入される。0分の時点で、生合成ヒトインスリン(BHI)又は式Iの化合物を、4mU/kg/分で注入し、グルコースを可変速度で注入して、所定の血糖レベルで定常状態(「クランプ」)を達成する。血糖値(BG)は、段階的に増加する血糖濃度のウィンドウにクランプされる。定常状態のグルコース注入速度(GIR)は、クランプされた血糖値の各段階の増加について測定され、血糖値の増加の関数としてGIRの増加を評価するためにプロットされる。BGが増加するにつれて、式Iの化合物は、クランプされたBGを維持するために、BHIよりも大きなGIRを必要とし、BG濃度の増加に伴う化合物のグルコース低下作用におけるグルコース応答性の増加を実証する。
また、式FF50~FF62、FF116、及びFF121~FF134を含む化合物に関する細胞ベースの実験において、ジェミナルアルキル置換基を持たないバリアントと比較して、ボロキソール又はボロネートに結合した窒素と同一炭素上にジェミナルアルキル置換基を有するセンサが、3~20mMグルコースの範囲での5~56%高いグルコース応答性を提供することが観察される。例えば、式FF50~FF62、FF116、及びFF121~134のうちの1つによって表されるZ1Cが、式FF50~FF62、FF116、及びFF121~134におけるボロネート(B1、B2)がF2によって表されるインスリン中のリジン残基に結合される場合、得られたインスリンは、式FF50~FF62、FF116、及びFF121~134のうちの1つの代わりに、2,3-ジアミノプロピオン酸を使用した場合よりも、グルコース濃度3~20mM間の変化に対する応答性が11~56%高いことが観察された。このデータは、ボロキソール又はボロネートに結合した窒素と同一炭素上にジェミナルなアルキル置換基が存在すると、得られたインスリン結合体のグルコース応答性が改善され、3~20mMグルコース範囲で試験された変動が改善されることを示す。理論に束縛されることを望むものではないが、この一般原則は、グルコース応答性を3~20mM又は2~50mMグルコース範囲で少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも20%、又は少なくとも40%を高めるための枠組みを提供する他の式FF50~FF62、FF116、及びFF121~FF134にも及ぶと考えられている。理論に束縛されることを望むものではないが、グルコース応答性の傾向の観察に基づいて、FF式中のアミン基に隣接するか、又は2炭素中心以内にカルボニル基が存在すると(芳香族ホウ素含有基に結合している)、アルブミンなどの血漿タンパク質相互作用を介して原薬の活性をオフにする能力に影響を与えることでグルコース応答性を高め、これはグルコース親和性とは無関係であるため、グルコース親和性はこのカルボニル基の位置によって影響を受けないと考えられる。理論に束縛されることを望むものではないが、分子の薬物動態及び潜在的なアルブミン又は血液タンパク質結合は、このカルボニル基の位置によって影響を受け、それによって絶対グルコース親和性が維持されるか又はほぼ同一でありながら、全体的なグルコース応答性を高めると考えられる。したがって、本発明の特定の実施形態では、カルボニル基(酸、アミド、又はFF式中のXへの結合の一部として)は、ホウ素含有化合物が結合する2つのアミンのうちの1つから3つ未満の炭素中心以内、又は2つ未満の炭素中心以内に配置されている。特定の実施形態では、互いから2つの炭素中心内にアミンを配置することにより、芳香族ホウ素含有基の空間的及び幾何学的制約が可能になり、グルコース結合及び選択的に強化され、更にカルボニル基の存在が(例えば、(芳香族ホウ素含有基が結合している)2つのアミンのうちの1つから2つ未満の炭素中心内にあるアミド結合)は、血中及び体内でグルコース応答性を示す化合物をもたらす方法で、特異的なアルブミン結合を保証する。いくつかの実施形態では、芳香族ホウ素含有基が結合している2つのアミンの幾何学的制約の組み合わせ、並びにアミンの1つから1~2つの炭素中心内にカルボニルが存在することにより、生理学的な血中及び血漿グルコースレベルにおけるグルコース応答性に必要な要件が提供される。式FF50~FF62、FF116、及びFF121~134のうちの1つと結合されたリジンを用いたインスリンの細胞ベースのアッセイに関する実験は、1つ以上のリジンが、式FF50~FF62、FF116、及びFF121~134のうちの1つを使用して、式Iによって記載されるように修飾される場合、インスリンの増強されたグルコース応答性が増加することを実証し、リジンがインスリン中に(挿入又は変異として)存在するか、又はインスリンのB鎖のN末端若しくはC末端、又はインスリンのA鎖のC末端に付加されたポリペプチド中に存在し、同様に修飾されたインスリン配列内に追加のリジン残基が存在する。結果は、STZ糖尿病マウスモデルにおける式Iの化合物の試験によって更に確証され、インスリンの活性は、式Iの化合物のボーラス注射、その後のグルコース投与及び血中グルコースの測定によって、又はインスリンの活性が血糖値の関数として測定されるグルコースクランプアッセイによって測定される。結果は更に、本明細書に開示された式Iの例示的化合物が体内で機能し、血糖の生理学的変化に応答し、血糖値の変化に応答して体内で動的なインスリン作用を提供することを示した。
特定の実施形態では、配列は、N末端及び/若しくはC末端に付加され、かつ/又はインスリンのA鎖の配列に挿入され、インスリンのA鎖は、以下の配列のうちの1つ、任意に、最大4つの追加の欠失及び/又は変異:
GIVEQCCTSICSLYQLENYCN(配列番号1)、
GIVKQCCTSICSLYQLENYCN(配列番号3)、
GIVEQCCHSICSLYQLENYCN(配列番号4)、
GIVEQCCASICSLYQLENYCN(配列番号5)、
GIVEQCCTRICSLYQLENYCN(配列番号6)、
GIVEQCCTKICSLYQLENYCN(配列番号7)、
GIVEQCCTSICSEYQENYCN(配列番号8)、
GIVKQCCTSICSLYQLENYCG(配列番号9)、
GIVEQCCHSICSLYQLENYCG(配列番号10)、
GIVEQCCASICSLYQLENYCG(配列番号11)、
GIVEQCCTRICSLYQLENYCG(配列番号12)、
GIVEQCCTKICSLYQLENYCG(配列番号13)、
GIVEQCCTSICSEYQENYCG(配列番号14)、
GIVEQCCTSICSEYQENYC(配列番号15)、
GIVEQCCTSICSLYQLENYCNK(配列番号16)、
KPGIVEQCCTSICSLYQLENYCN(配列番号17)、
KPIVEQCCTSICSLYQLENYCN(配列番号18)、
KPVEQCCTSICSLYQLENYCN(配列番号19)、
KPGVEQCCTSICSLYQLENYCN(配列番号20)、
GEKPVEQCCTSICSLYQLENYCN(配列番号21)、
KPGEKPVEQCCTSICSLYQLENYCN(配列番号22)、
KPVEQCCTSICSLYQLENYCNK(配列番号23)、
KPVEQCCTSICSLYQLENYCNEKP(配列番号24)、
GIVEQCCTSICSLYQLENYCGK(配列番号25)、
KPGIVEQCCTSICSLYQLENYCG(配列番号26)、
KPIVEQCCTSICSLYQLENYCG(配列番号27)、
KPVEQCCTSICSLYQLENYCG(配列番号28)、
KPGVEQCCTSICSLYQLENYCG(配列番号29)、
GEKPVEQCCTSICSLYQLENYCG(配列番号30)、
KPGEKPVEQCCTSICSLYQLENYCG(配列番号31)、
KPVEQCCTSICSLYQLENYCGK(配列番号32)、
KPVEQCCTSICSLYQLENYCGEKP(配列番号33)を含み、
かつ/又は配列は、N末端及び/若しくはC末端に付加され、かつ/又はインスリンのB鎖の配列に挿入され、インスリンのB鎖は、以下の配列のうちの1つ、任意に、最大4つの追加の欠失及び/又は変異:
FVNQHLCGSHLVEALYLVCGERGFFYTPKT(配列番号2)、
FVNQHLCGSHLVEALYLVCGERGFFYTP(配列番号34)、FVNQHLCGSHLVEALYLVCGKRGFFYTP(配列番号35)、FVNQHLCGSHLVEALYLVCGKRGFFYTPRT(配列番号36)、FVNQHLCGSHLVEALYLVCGKRGFFYT(配列番号37)、VNQHLCGSHLVEALYLVCGERGFFYTPKT(配列番号38)、NQHLCGSHLVEALYLVCGERGFFYTPKT(配列番号39)、QHLCGSHLVEALYLVCGERGFFYTPKT(配列番号40)、PFVNQHLCGSHLVEALYLVCGERGFFYTPKT(配列番号41)、PFVNQHLCGSHLVEALYLVCGKRGFFYTPRT(配列番号42)、
PFVNQHLCGSHLVEALYLVCGKEGFFYTPRT(配列番号43)、
PFVNQHLCGSHLVEALYLVCGKRGFFYTPR(配列番号44)、
PFVNQHLCGSHLVEALYLVCGKRGFFYTRPT(配列番号45)、
PFVNQHLCGSHLVEALYLVCGKRGFFYTRP(配列番号46)、
PFVNQHLCGSHLVEALYLVCGKNGFFYTPRT(配列番号47)、
PFVNQHLCGSHLVEALYLVCGKNGFFYTPRT(配列番号48)、
PFVNQHLCGSHLVEALYLVCGKNGFFYTPR(配列番号49)、
PFVNQHLCGSHLVEALYLVCGKNGFFYTRPT(配列番号50)、
PFVNQHLCGSHLVEALYLVCGKNGFFYTRP(配列番号51)、
PFVNQHLCGSHLVEALYLVCGKEGFFYTPRT(配列番号52)、
PFVNQHLCGSHLVEALYLVCGKEGFFYTPRT(配列番号53)、
PFVNQHLCGSHLVEALYLVCGKEGFFYTPR(配列番号54)、
PFVNQHLCGSHLVEALYLVCGKEGFFYTRPT(配列番号55)、
PFVNQHLCGSHLVEALYLVCGKEGFFYTRP(配列番号56)、
PFVNQHLCGSHLVEALYLVCGKRGFFYTPR(配列番号57)、
PVNQHLCGSHLVEALYLVCGERGFFYTPKT(配列番号58)、PVNQHLCGSHLVEALYLVCGKRGFFYTPRT(配列番号59)、PVNQHLCGSHLVEALYLVCGKRGFFYTPR(配列番号60)、
PNQHLCGSHLVEALYLVCGERGFFYTPKT(配列番号61)、PNQHLCGSHLVEALYLVCGKRGFFYTPRT(配列番号62)、PNQHLCGSHLVEALYLVCGKRGFFYTPR(配列番号63)、
PQHLCGSHLVEALYLVCGERGFFYTPKT(配列番号64)、PQHLCGSHLVEALYLVCGKRGFFYTPRT(配列番号65)、PQHLCGSHLVEALYLVCGKRGFFYTPR(配列番号66)、
PFVNQHLCGSHLVEALYLVCGERGFFYTKPT(配列番号67)、
PFVNQHLCGSHLVEALYLVCGERGFFYTKP(配列番号68)、
PVNQHLCGSHLVEALYLVCGERGFFYTKPT(配列番号69)、
PVNQHLCGSHLVEALYLVCGERGFFYTKP(配列番号70)、
PNQHLCGSHLVEALYLVCGERGFFYTKPT(配列番号71)、
PNQHLCGSHLVEALYLVCGERGFFYTKP(配列番号72)、
PQHLCGSHLVEALYLVCGERGFFYTKPT(配列番号73)、
FVNQHLCGSHLVEALYLVCGERGFFYTPK(配列番号74)、
FVNQHLCGSHLVEALYLVCGKRGFFYTPKT(配列番号24047)、及び
FVNQHLCGSHLVEALYLVCGKRGFFYTPR(配列番号24048)を含む。
C.例示的な化合物
以下は、本明細書に記載される方法に従って調製することができる式Iの化合物の非限定的な実施例である。
実施例1:
実施例2:
実施例3:
実施例4:
実施例5:
実施例6:
実施例7:
実施例8:
実施例9:
実施例10:
実施例11:
実施例12:
実施例13:
実施例14:
実施例15:
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Claims (66)

  1. X1及び1つ以上のZ1cを含む化合物、あるいはその互変異性体、立体異性体若しくは立体異性体の混合物、又は薬学的に許容される塩、水和物若しくは同位体誘導体であって、
    X1が、
    (i)NH2若しくはOH、
    (ii)アミンを含む原薬、
    (iii)アミン含有リンカーに共有結合している原薬、又は
    (iv)原薬に共有結合するように構成されたアミン
    を含み、
    各Z1cが、独立して、式FF1~FF224から選択され、
    各Z1cが、X1のアミン又はX1がOHの場合はOHに、直接的又は間接的に共有結合しており、
    式FF1~FF48が、
    であって、
    式中、
    Xが、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
    iが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    jが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    B1及びB2が、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表し、
    式FF49~FF88が、
    であって、
    式中、
    Xが、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
    iが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    jが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    R1aが、COOH、CH3、H、及びOHから選択され、
    R2、R3、R4及びR5が、各々独立して、CH3、H、OH及びCOOHから選択され、R2、R3、R4及びR5のうちの少なくとも1つが、CH3又はOHであり、
    B1及びB2が、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基であり、
    式FF89~FF112が、
    であって、
    式中、
    Xが、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
    iが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    B1、B2及びB3が、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基、カルボン酸誘導体、又はHであり、B1、B2及びB3基を含む各FF89~FF112構造において、前記B1、B2及びB3基のうちの少なくとも2つが、独立して、芳香族ホウ素含有基であり、
    式FF113~FF136が、
    であって、
    式中、
    Xが、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
    iが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    jが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    kが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    各R1が、独立して、H、アルキル基、アシル基、シクロアルキル基、ハロアルキル基、アリール基、及びヘテロアリール基から選択され、各R1が、1つ以上のハロゲン化アルキル、ハライド、スルフヒドリル、アルデヒド、アミン、酸、ヒドロキシル、アルキル、又はアリール基を任意に含み、
    B1及びB2が、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表し、
    式FF137~FF160が、
    であって、
    式中、
    Xが、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
    iが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    jが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    kが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    各R1が、独立して、H、アルキル基、アシル基、シクロアルキル基、ハロアルキル基、アリール基、及びヘテロアリール基から選択され、各R1が、1つ以上のハロゲン化アルキル、ハライド、スルフヒドリル、アルデヒド、アミン、酸、ヒドロキシル、アルキル、又はアリール基を任意に含み、
    B1及びB2が、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表し、
    式FF161~FF164が、
    であって、
    式中、
    Xが、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
    iが、1、2、3、4、又は5であり、
    jが、1、2、3、4、又は5であり、
    jの異なる値に対する各R6、R7、R8、及びR9が、独立して、H、CF3、CH3、CHF2、及び(CH2)mCH3から選択され、mが、1、2、3、4、又は5であり、
    Y3、Y4、Y5、Y6及びY7が、各々独立して、H、CH2-X4、及び式IV-1~IV-135から選択され、
    X4が、-COOH、-(CH2)mCOOH、アルキル基、アシル基、シクロアルキル基、ハロアルキル基、アリール基、及びヘテロアリール基から選択され、各X4が、1つ以上のハロゲン化アルキル、ハライド、スルフヒドリル、アルデヒド、アミン、酸、ヒドロキシル、アルキル、又はアリール基を任意に含み、mが1、2、3、4、又は5であり、
    式FF162及びFF163のY5、Y6及びY7のうちの少なくとも1つが、Hではなく、FF164のY7、R8及びR9のうちの少なくとも1つが、Hではなく、
    式IV-1~IV-135が、
    であって、
    式中、
    Xaが、CH=O、CHF2、CF3、CH2SH、COOH、CH2OH、CH2NO2、CH2NH2、CH3、C(CH3)3、CH(CH3)2、CH((CH2)3-CH3)2、又はCH(CH2-CH3)2を表し、
    Xbが、O、NH、CH2、又はSを表し、
    Xcが、CH又はNを表し、
    各R10が、独立して、H、F、Cl、Br、CH3、CF3、CH=O、OH、COOH、及び(CH2)nCH3から選択され、
    mが、1、2、3、4、又は5であり、nが、1、2、3、4、又は5であり、
    B1及びB2が、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表し、
    式IV-1~IV-135の*が、対応する式FF161~164への結合点を表し、
    式FF165~FF166が、
    であって、
    式中、
    Xが、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
    mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    nが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    X5が、S、O、又はNHであり、
    各R1が、独立して、H、F、Cl、Br、OH、CH2-NH2、NH2、(C=O)-NH2、CH=O、SO2CH3、SO2CF3、CF3、CHF2、NO2、CH3、OCH3、O(CH2)mCH3、-(SO2)NH-CH3、-(SO2)NH(CH2)mCH3、及びOCF3から選択され、mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    式FF167~FF192が、
    であって、
    式中、
    Xが、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
    B1及びB2が、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表し、
    式FF193~FF209が、
    であって、
    式中、
    FF208及びFF209のRが、FF208又はFF209の側鎖のアミノ基に少なくとも1つのCH2基を介して共有結合しているアルキル、アリール又はハライドであり、
    R1及びR2が、独立して、H、CH3、アルキル、及び式IV-1~IV-135から選択され、
    iが、1、2、3、4、又は5であり、
    jが、1、2、3、4、又は5であり、
    Xが、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
    B1及びB2が、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表し、
    式FF210~FF224が、
    であって、
    式中、
    FF210~FF212のR11が、式IV-1~IV-135から選択され、R12が、アミン、ヒドロキシル、アルキル、及びハライド基から選択され、
    各R13が、独立して、H、CH3、アルキル、アリール及び式IV-1~IV-135から選択され、R14が、H、CH3、アルキル、アリール及びヘテロアリールから選択され、
    Xが、直接的にX1のアミンへの、又はX1に直接的若しくは間接的に共有結合しているアミンへの、又はX1がOHである場合はOHへのいずれかの共有結合点を表し、
    X’’が、前記化合物のアミン--Nへの共有結合点を表し、--が、前記化合物のCH2又はCH基への単共有結合を表し、
    iが、1、2、3、4、又は5であり、
    jが、1、2、3、4、又は5であり、
    FF1~FF223の少なくとも1つの一級又は二級アミンが、任意にB6に共有結合し、
    B1、B2、B3、B4、B5、及びB6が、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表し、B1、B2及びB3基を含む各FF構造において、前記B1、B2及びB3基のうちの少なくとも2つが、独立して、芳香族ホウ素含有基である、化合物、あるいはその互変異性体、立体異性体若しくは立体異性体の混合物、又は薬学的に許容される塩、水和物若しくは同位体誘導体。
  2. 前記化合物が、式I
    によって表される分子コンジュゲート、あるいはその立体異性体若しくは立体異性体の混合物、又は薬学的に許容される塩であって、
    式中、
    X1が、
    (i)NH2若しくはOH、
    (ii)アミンを含むポリペプチド原薬、
    (iii)アミン含有リンカーに共有結合しているポリペプチド原薬、又は
    (iv)ポリペプチド原薬に共有結合するように構成されたアミン
    を含み、
    各Z1cが、独立して、式FF1~FF224から選択され、直接的、又はZ1a及び/若しくはZ1bを介してのいずれかで、X1に共有結合しており、
    各Z1aが、独立して、アミド結合又はペプチド結合を使用して一緒に結合された1~50個のアミノ酸を含み、
    各Z1bが、独立して小分子リンカーであり、
    各m’が、独立して0又は1であり、
    各n’が、独立して0又は正の整数であり、
    各o’が、独立して1以上の整数であり、
    各p’が、正の整数であり、
    q’が、少なくとも1かつX1のアミン基の総数の2倍以下の正の整数であり、n’、o’、p’、又はq’のいずれかが2以上の場合、対応する基Z1a、Z1b、及びZ1cが、独立して選択され、同一であっても異なっていてもよく、
    各Z1cが、独立して、直接的又は間接的に、Z1aのアミン、Z1bのアミン、又はX1に共有結合しており、
    任意に、前記分子コンジュゲートが、式Iの前記分子コンジュゲートの任意の位置に1つ以上の同位体を含んでいてもよい、請求項1に記載の化合物。
  3. 前記化合物が、式F1~F12から独立して選択されるB1、B2及びB3のうちの少なくとも1つを含むか、又は前記化合物が、式F1~F10から独立して選択されるB4、B5及びB6のうちの少なくとも1つを含み、
    式F1~F10が、
    であって、
    B1、B2、及びB3について:
    1つのR1が、(C=O)---*、S(=O)(=O)---*、(CH2)m(C=O)---*、又は(CH2)m---*を表し、---*が、Z1cの残部への前記結合点を表し、mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    各残りのR1が、独立して、H、F、Cl、Br、OH、CH2-NH2、NH2、(C=O)-NH2、CH=O、SO2CH3、SO2CF3、CF3、CHF2、NO2、CH3、OCH3、O(CH2)mCH3、-(SO2)NH-CH3、-(SO2)NH(CH2)mCH3、及びOCF3から選択され、mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    B4及びB5について:
    B4の1つのR1が、
    を表し、
    が、前記Z1Cの残部への結合点を表し、B5の1つのR1が、(C=O)---*、S(=O)(=O)---*、(CH2)m(C=O)---*、又は(CH2)m---*を表し、---*が、前記Z1Cの残部への結合点を表し、mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    各残りのR1が、独立して、H、F、Cl、Br、OH、CH2-NH2、NH2、(C=O)-NH2、CH=O、SO2CH3、SO2CF3、CF3、CHF2、NO2、CH3、OCH3、O(CH2)mCH3、-(SO2)NH-CH3、-(SO2)NH(CH2)mCH3、及びOCF3から選択され、mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    B6について:
    B6合の1つのR1が、
    を表し、
    が、前記化合物の残部への結合点を表し、mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    各残りのR1が、独立して、H、F、Cl、Br、OH、CH2-NH2、NH2、(C=O)-NH2、CH=O、SO2CH3、SO2CF3、CF3、CHF2、NO2、CH3、OCH3、O(CH2)mCH3、-(SO2)NH-CH3、-(SO2)NH(CH2)mCH3、及びOCF3から選択され、mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    式F3~F4について:
    Rwが、O又はSであり、
    式F5~F10について:
    Y8が、O、N、及びNRから選択され、Rが、アルキル基又はHであり、
    Y9が、H、CH3、又はアルキル基であるが、ただし、Y8がOの場合、Y9が、CH3又はアルキル基であり、
    各Y10が、独立して、H、CH3、F、CF3、及びOCH3から選択され、
    iが、1、2、又は3であり、
    式F11~F12が、
    であって、
    jが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    ---が、前記Z1cの残部への結合点を表す、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 前記化合物が、式IIa~IIai及び式IIIa~IIIaiから選択される少なくとも1つのZ1bを含み、
    式IIa~IIaiが、
    であって、
    式中、
    rが、0、1、2、3、4、又は5であり、
    sが、0、1、2、3、4、又は5であり、
    Wが、CH2---~又は(C=O)---~を表し、---~が、X1への共有結合であり、
    各V1が、独立して、NH---†、CH2---†、及び(C=O)---†から選択され、各V2が、N---†であり、---†が、連続するZ1b、Z1a又はZ1cに対して共有結合しているが、ただし、V1が、Z1cに接続されている場合、NH---†であり、Z1a単位及びZ1b単位の間の前記共有結合が、各々独立して、アミン結合又はアミド結合を含み、n’=0及びm’=1の場合、Z1aが、アミン結合又はアミド結合によってX1に直接結合し、
    式IIIa~IIIaiが、
    であって、
    式中、
    rが、1、2、3、4、又は5であり、
    sが、1、2、3、4、又は5であり、
    各V1が、独立して、NH---†、CH2---†、及び(C=O)---†から選択され、各V2が、N---†であり、---†が、連続するZ1b、Z1a又はZ1cに対して共有結合しているが、ただし、V1が、Z1cに接続されている場合、NH---†であり、Z1a単位及びZ1b単位の間の前記共有結合が、各々独立して、アミン結合又はアミド結合を含み、n’=0及びm’=1の場合、Z1aが、アミン結合又はアミド結合によってX1に直接結合している、請求項2に記載の化合物。
  5. 少なくとも1つのZ1cが、(i)式FL1~FL19:
    (式中、
    式FL1~FL19において、
    Z’’が、X1に対する結合点を表し、
    R’’が、Z1cに対する結合点を表し、
    pが、1、2、3、4、又は5であり、
    qが、1、2、3、4、又は5であり、
    rが、1、2、3、4、又は5であり、
    いずれかの一級アミンが、任意にアセチル化又はアルキル化されている)並びに
    (ii)Z1cに直接結合している少なくとも1つのアミン基を含むL-又はD-アミノ酸であって、前記アミノ酸の酸官能基が、式IのX1に対して結合している、L-又はD-アミノ酸
    から選択されるリンカーを介して間接的に共有結合している、請求項1又は2に記載の化合物。
  6. n’が、1であり、前記Z1bの各々が、独立して、(i)式FL1~FL19:
    (式中、
    式FL1~FL19において、
    Z’’が、X1に対する結合点を表し、
    R’’が、Z1cに対する結合点を表し、
    pが、1、2、3、4、又は5であり、
    qが、1、2、3、4、又は5であり、
    rが、1、2、3、4、又は5であり、
    いずれかの一級アミンが、任意にアセチル化又はアルキル化されている)並びに
    (ii)Z1cに直接結合している少なくとも1つのアミン基を含むL-又はD-アミノ酸であって、前記アミノ酸の酸官能基が、式IのX1に対して結合している、L-又はD-アミノ酸
    から選択される、請求項2に記載の化合物。
  7. 前記化合物が、ヒト膵臓のヒトポリペプチドホルモン、インスリン、グルカゴン、GLP-1、ソマトスタチン、胃抑制ポリペプチド、グルコース依存性インスリン分泌性ポリペプチド、2つ以上のヒトポリペプチドホルモンからの配列を含むハイブリッドペプチド、又はこれらの類似体を含む原薬を含む、請求項1又は2に記載の化合物。
  8. X1が、A鎖及びB鎖を含むヒトインスリン又はヒトインスリン類似体を含み、前記A鎖が、配列番号1及び3~33から選択される配列を含み、前記B鎖が、配列番号2、34~74、24047、及び24048から選択される配列を含み、
    各Z1cが、独立して、FF1、FF10、FF12、FF14、FF15、FF114、FF115、FF116、FF163、FF193、FF194、FF203、及びFF221~FF224から選択され、直接的又は前記リンカーを介して間接的のいずれかで、Z1a及び/若しくはZ1b、又はX1に共有結合しており、
    各Z1aが、独立して非存在であるか、又は独立して、K、GK、KGSH(配列番号24049)、KGSHK(配列番号4238)、KNSTK(配列番号5085)、GKASHK(配列番号12414)、GKEEEK(配列番号12677)、GKEEHK(配列番号12680)、GKGHSK(配列番号13120)、GKGSH(配列番号24050)、GKGSHK(配列番号13198)、GKGSTK(配列番号13205)、GKHENK(配列番号13271)、GKNSHK(配列番号13982)、GKNSTK(配列番号13989)、GKQSSK(配列番号14380)、GKYQFK(配列番号15128)、GKGSKK(配列番号24045)、GKKPGKK(配列番号24046)、GKGPSK(配列番号24044)、GKPSHKP(配列番号24043)、及びGSHKGSHK(配列番号24042)から選択される配列を含み、
    各前記リンカーが、FL1、FL3、FL4、及びFL5から選択され、
    各m’が、独立して0又は1であり、
    各n’が、独立して0、1、2、又は3であり、
    各o’が、独立して1、2、3、4、又は5であり、
    各p’が、1、2、3、4、又は5であり、
    q’が、1、2、3、又は4であり、n’、o’、p’、又はq’のいずれかが2以上の場合、前記対応する基Z1a、Z1b、及びZ1cが、独立して選択され、同一であっても異なっていてもよく、
    各Z1cが、独立して、直接的又は間接的に、Z1aのアミン、Z1bのアミン、又はX1に共有結合している、請求項5に記載の化合物。
  9. X1が、A鎖及びB鎖を含む前記ヒトインスリン又はヒトインスリン類似体を含み、前記A鎖が、配列番号1を含み、前記B鎖が、配列番号2、36、24047、及び24048から選択され、
    各Z1cが、独立して、FF1、FF10、FF12、FF14、FF15、FF114、FF115、FF116、FF193、FF194、FF203、及びFF221~FF224から選択され、直接的又は前記リンカーを介して間接的のいずれかで、Z1a及び/若しくはZ1b、又はX1に共有結合しており、
    各Z1aが、独立して、K、GK、KGSH(配列番号24049)、KGSHK(配列番号4238)、KNSTK(配列番号5085)、GKASHK(配列番号12414)、GKEEEK(配列番号12677)、GKEEHK(配列番号12680)、GKGHSK(配列番号13120)、GKGSH(配列番号24050)、GKGSHK(配列番号13198)、GKGSTK(配列番号13205)、GKHENK(配列番号13271)、GKNSHK(配列番号13982)、GKNSTK(配列番号13989)、GKQSSK(配列番号14380)、GKYQFK(配列番号15128)、GKGSKK(配列番号24045)、GKKPGKK(配列番号24046)、GKGPSK(配列番号24044)、GKPSHKP(配列番号24043)、及びGSHKGSHK(配列番号24042)から選択される配列を含み、
    各前記リンカーが、独立して非存在であるか、又は独立してFL3及びFL5から選択され、
    各m’が、独立して0又は1であり、
    各n’が、独立して0又は2であり、
    各o’が、独立して1、2、又は3であり、
    各p’が、1、2、又は3であり、
    q’が、1、2、又は3であり、n’、o’、p’、又はq’のいずれかが2以上の場合、前記対応する基Z1a、Z1b、及びZ1cが、独立して選択され、同一であっても異なっていてもよく、
    各Z1cが、独立して、直接的又は間接的に、Z1aのアミン、Z1bのアミン、又はX1に共有結合している、請求項5又は8に記載の化合物。
  10. 前記Z1aの各々が、独立して、非存在、又は独立して、K、GK、KGSH(配列番号24049)、GKGSH(配列番号24050)、KGSHK(配列番号4238)、及びGKGSHK(配列番号13198)から選択される配列を含む、請求項2~9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. 前記Z1cの各々が、独立して、FF1、FF10、FF12、FF14、FF15、FF114、FF115、FF116、及びFF221~FF224から選択され、前記B1及び前記B2が、独立して、式F1及びF2から選択される、請求項2~10のいずれか一項に記載の化合物。
  12. 前記B1及び前記B2が、F2である、請求項11に記載の化合物。
  13. B1又はB2の少なくとも1つのR1が、F又はCF3である、請求項12に記載の化合物。
  14. Z1bが、独立して、非存在、FL3、又はFL5である、請求項2~4及び6~11のいずれか一項に記載の化合物。
  15. 前記Z1cの各々が、独立して、FF10、FF12、FF116、FF221、FF222、及びFF224から選択される、請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物。
  16. 各B1及びB2が、F2であり、アミド結合を使用してZ1cに共有結合し、
    各Z1bが、独立して、非存在、pが1、2、若しくは3であるFL3、又はpが、2、3、若しくは4であるFL5であり、
    各FFが、独立して、FF10、FF12、FF116、FF134、FF163、FF193、FF203、FF221、FF222、及びFF224から選択され、各FF12及びFF222が、(S,R)又は(S,S)立体化学のいずれかを有し、
    各Z1cが、FL3又はFL5を介して直接的又は間接的のいずれかで、X1の1つ以上のリジン側鎖又はX1のN末端のアミン基に結合しており、
    X1が、ポリペプチド原薬及び/又はリジンに置換、挿入、若しくは変異した0~4個の残基を任意に有するインスリンであり、前記リジンが、直接的又は間接的に、Z1cに各々結合している、請求項2~4及び6~7のいずれか一項に記載の化合物。
  17. Z1cが、FF224であり、n’が、0であり、Z1aが、アミン含有アミノ酸である、請求項1、2、8及び9のいずれか一項に記載の化合物。
  18. 前記化合物が、
    から選択される、請求項2~17のいずれか一項に記載の化合物。
  19. 前記化合物が、
    から選択される、請求項2~18のいずれか一項に記載の化合物。
  20. 前記化合物が、
    から選択される、請求項19に記載の化合物。
  21. Z1cが、リンカーを介してX1に直接的に共有結合しており、前記リンカーが、独立して、γ-グルタミン酸、β-アラニン、並びに
    (式中、pが、1、2、又は3である)、及び
    (式中、pが、2、3、又は4である)から選択される、請求項1、2、8、及び9のいずれか一項に記載の化合物。
  22. X1が、OH又はNH2であり、前記化合物が、前記化合物に直接的又は間接的に共有結合した原薬を更に含む、請求項1~21のいずれか一項に記載の化合物。
  23. 前記化合物が、
    実施例315:
    Figure 2024500284000999

    実施例318:

    実施例320:

    実施例605:

    実施例606:

    実施例607:

    実施例608:

    実施例610:

    実施例611:

    実施例612:

    実施例589:

    実施例590:

    実施例591:

    実施例592:

    実施例593:

    実施例594:

    実施例595:

    実施例562:

    実施例563:

    実施例564:

    実施例565:

    実施例566:

    実施例567:

    実施例568:

    実施例569:

    実施例570:

    実施例571:

    実施例572:

    実施例573:

    実施例574:

    実施例803:
    Figure 2024500284001029

    実施例804:

    実施例805:

    実施例806:

    実施例807:

    実施例808:

    実施例809:

    実施例810:
    Figure 2024500284001036

    実施例811:

    実施例812:

    実施例813:

    実施例814:

    実施例815:

    実施例816:

    実施例817:

    実施例818:

    実施例819:

    実施例820:

    実施例821:
    Figure 2024500284001047

    実施例822:

    実施例823:

    実施例824:

    実施例825:
    Figure 2024500284001051

    実施例826:

    実施例827:
    Figure 2024500284001053

    実施例828:

    実施例829:

    実施例830:

    実施例831:

    実施例832:

    実施例833:

    実施例834:

    実施例835:

    実施例836:

    実施例837:

    実施例838:

    実施例839:

    実施例840:

    実施例841:

    実施例842:

    実施例843:

    実施例844:

    実施例845:

    実施例846:

    実施例847:

    実施例848:

    実施例849:

    実施例850:

    実施例851:

    実施例852:

    実施例853:

    実施例854:

    実施例855:

    実施例856:

    実施例857:

    実施例858:

    実施例859:

    実施例860:

    実施例861:

    実施例862:

    実施例863:

    実施例864:

    実施例865:

    実施例866:

    実施例867:

    実施例868:

    実施例869:

    実施例870:

    実施例871:

    実施例872:

    実施例873:

    実施例874:

    実施例875:

    実施例876:

    実施例877:

    実施例878:

    実施例879:
    、及び
    実施例880:
    から選択される、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物。
  24. X1が、ポリペプチド原薬及び/又はリジンに置換、挿入、若しくは変異した0~4個の残基を任意に有するインスリンであり、前記リジンが、Z1cに各々結合している、請求項1又は2に記載の化合物。
  25. 1つ以上のアミンが、各々独立してアセチル化及び/又は独立してアルキル化されている、請求項1又は2に記載の化合物。
  26. X1が、ポリペプチド原薬を含み、X1への前記共有結合が、1つ以上のリジン残基のアミノ基及び/又はX1の前記N末端アミノ基に対するものである、請求項1又は2に記載の化合物。
  27. 各R1が、独立して、C1-C22アルキル基、C1-C22アシル基、(C3-C8)シクロアルキル基、C1-C22ハロアルキル基、アリール基、及びヘテロアリール基から選択され、各R1が、1つ以上のC1-C22ハロゲン化アルキル、ハライド、スルフヒドリル、アルデヒド、アミン、酸、ヒドロキシル、C1-C22アルキル、又はアリール基を任意に含む、請求項1又は2に記載の化合物。
  28. X4が、-COOH、-(CH2)mCOOH、C1-C22アルキル基、C1-C22アシル基、(C3-C8)シクロアルキル基、C1-C22ハロアルキル基、アリール基、及びヘテロアリール基から選択され、各X4が、1つ以上のC1-C22ハロゲン化アルキル、ハライド、スルフヒドリル、アルデヒド、アミン、酸、ヒドロキシル、C1-C22アルキル、又はアリール基を任意に含み、mが、1、2、3、4、又は5である、請求項1又は2に記載の化合物。
  29. Y9の前記アルキル基が、C1-C22アルキルである、請求項3に記載の化合物。
  30. Y9が、CH3である、請求項29に記載の化合物。
  31. FF1~FF223の前記少なくとも1つの一級又は二級アミンが、B6に共有結合している、請求項1に記載の化合物。
  32. 前記化合物のアミンが、アミド結合を介して、芳香族ホウ素含有基に結合している、請求項1又は2に記載の化合物。
  33. 前記芳香族ホウ素含有基が、フェニルボロン酸、ボロキソール、及びフェニルボロン酸塩から選択される、請求項32に記載の化合物。
  34. 前記化合物が、緩衝剤、安定剤、血管拡張剤、防腐剤、界面活性剤、塩、糖、又は1つ以上のヒドロキシル、アルコール、ジオール若しくはフェノールを含む化合物のうちの1つ以上を含む溶液に製剤化される、請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物。
  35. 前記溶液が、クエン酸塩、亜鉛、及び/又はクレゾールのうちの1つ以上を含む、請求項34に記載の化合物。
  36. Z1cが、システインに結合している、請求項1又は2に記載の化合物。
  37. 前記化合物が、直接的又はリンカーを介してのいずれかで、ジオール、糖、炭水化物、又はジオール含有分子に共有結合している、請求項1又は2に記載の化合物。
  38. 前記化合物が、抗体、アルブミン若しくはそのフラグメントに共有結合しているか、又はヒト血漿中に存在する少なくとも1つのタンパク質に結合できる分子に直接的若しくはリンカーを介してのいずれかで共有結合している、請求項1又は2に記載の化合物。
  39. 前記化合物が、
    から選択される少なくとも1つのZ1cを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物。
  40. 前記化合物が、少なくとも1つのキラル中心を有し、FF1、FF2、FF5、FF9、FF11~FF13、FF15~FF24、FF27、FF31、FF34~FF36、FF38、FF39、FF43~FF58、FF60~FF70、FF72~FF75、FF77~FF80、FF82~FF84、FF86~FF212、FF216~FF220、FF222、FF223、及びこれらの組み合わせから選択される少なくとも1つのZ1cを含む、請求項1又は2に記載の化合物。
  41. 前記化合物が、少なくとも1つのFF12及び/又はFF116を含み、
    FF12及びFF116の前記立体化学が、独立して、(S,S)、(S,R)、(R,R)、及び(R,S)から選択される、請求項40に記載の化合物。
  42. X1が、ヒトインスリン又はA鎖及びB鎖を含むヒトインスリン類似体を含み、前記ヒトインスリン類似体の前記A鎖のC末端が、最大20残基のポリペプチドで任意に伸長され、かつ/又は前記ヒトインスリン類似体の前記B鎖のN末端が、最大10残基のポリペプチドで任意に伸長される、請求項1又は2に記載の化合物。
  43. X1が、アミン側鎖を有する少なくとも1つのリジンを含み、Z1cが、前記アミン側鎖に直接共有結合している、請求項42に記載の化合物。
  44. X1が、酸含有リンカーを介して少なくとも1つのZ1cに共有結合した原薬を含む、請求項1又は2に記載の化合物。
  45. 糖尿病の治療のため、血糖値の制御のため、又はジオールを含む低分子若しくは糖類の生理的レベルに基づいて薬物の放出を制御するための医薬として使用するための、請求項1~44のいずれか一項に記載の少なくとも1つの化合物を含む組成物又は混合物。
  46. 請求項1~44のいずれか一項に記載の化合物をヒト対象に治療剤又は予防剤として投与する方法。
  47. 少なくとも1つのアルキル化及び/又はアミド化ステップを含む、請求項1~44のいずれか一項に記載の化合物の製造方法。
  48. 請求項1~44及び実施例1~880のいずれか1つに記載の化合物を含むデバイス又は製剤を投与することによって対象を治療する方法。
  49. 糖尿病、耐糖能障害、高血糖症、又はメタボリックシンドロームの治療又は予防の方法であって、前記方法が、治療有効量の請求項1~44のいずれか一項に記載の化合物又は請求項45に記載の組成物若しくは混合物を、それを必要とする対象に投与することを含む、方法。
  50. 式FF1~FF224から選択される化合物であって、
    式FF1~FF48が、
    であって、
    式中、
    Xが、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
    iが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    jが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    B1及びB2が、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表し、
    式FF49~FF88が、
    であって、
    式中、
    Xが、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
    iが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    jが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    R1aが、COOH、CH3、H、及びOHから選択され、
    R2、R3、R4及びR5が、各々独立して、CH3、H、OH及びCOOHから選択され、R2、R3、R4及びR5のうちの少なくとも1つが、CH3又はOHであり、
    B1及びB2は、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基であり、
    式FF89~FF112が、
    であって、
    式中、
    Xが、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
    iが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    B1、B2及びB3が、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基、カルボン酸誘導体、又はHを表し、各FF構造のB1、B2及びB3のうちの少なくとも2つが、独立して、芳香族ホウ素含有基であり、
    式FF113~FF136が、
    であって、
    式中、
    Xが、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
    iが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    jが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    kが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    各R1が、独立して、H、アルキル基、アシル基、シクロアルキル基、ハロアルキル基、アリール基、及びヘテロアリール基から選択され、各R1が、1つ以上のハロゲン化アルキル、ハライド、スルフヒドリル、アルデヒド、アミン、酸、ヒドロキシル、アルキル、又はアリール基を任意に含み、
    B1及びB2が、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表し、
    式FF137~FF160が、
    であって、
    式中、
    Xが、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
    iが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    jが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    kが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    各R1が、独立して、H、アルキル基、アシル基、シクロアルキル基、ハロアルキル基、アリール基、及びヘテロアリール基から選択され、各R1が、1つ以上のハロゲン化アルキル、ハライド、スルフヒドリル、アルデヒド、アミン、酸、ヒドロキシル、アルキル、又はアリール基を任意に含み、
    B1及びB2が、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表し、
    式FF161~FF164が、
    であって、
    式中、
    Xが、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
    iが、1、2、3、4、又は5であり、
    jが、1、2、3、4、又は5であり、
    jの異なる値に対する各R6、R7、R8、及びR9が、独立して、H、CF3、CH3、CHF2、及び(CH2)mCH3から選択され、mが、1、2、3、4、又は5であり、
    Y3、Y4、Y5、Y6及びY7が、各々独立して、H、CH2-X4、及び式IV-1~IV-135から選択され、
    X4が、-COOH、-(CH2)mCOOH、アルキル基、アシル基、シクロアルキル基、ハロアルキル基、アリール基、及びヘテロアリール基から選択され、各々が、1つ以上のハロゲン化アルキル、ハライド、スルフヒドリル、アルデヒド、アミン、酸、ヒドロキシル、アルキル、又はアリール基を任意に含み、mが1、2、3、4、又は5であり、
    式FF162及びFF163のY5、Y6及びY7のうちの少なくとも1つが、Hではなく、FF164のY7、R8及びR9のうちの少なくとも1つが、Hではなく、
    式IV-1~IV-135が、
    であって、
    式中、
    Xaが、CH=O、CHF2、CF3、CH2SH、COOH、CH2OH、CH2NO2、CH2NH2、CH3、C(CH3)3、CH(CH3)2、CH((CH2)3CH3)2、又はCH(CH2CH3)2を表し、
    Xbが、O、NH、CH2、又はSを表し、
    Xcが、CH又はNを表し、
    各R10が、独立して、H、F、Cl、Br、CH3、CF3、CH=O、OH、COOH、及び(CH2)nCH3から選択され、
    mが、1、2、3、4、又は5であり、nが、1、2、3、4、又は5であり、
    B1及びB2が、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表し、
    式IV-1~IV-135の*が、対応する式FF161~164への結合点を表し、
    式FF165~FF166が、
    であって、
    式中、
    Xが、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
    mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    nが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    X5が、S、O、又はNHであり、
    各R1が、独立して、H、F、Cl、Br、OH、CH2-NH2、NH2、(C=O)-NH2、CH=O、SO2CH3、SO2CF3、CF3、CHF2、NO2、CH3、OCH3、O(CH2)mCH3、-(SO2)NHCH3、-(SO2)NH(CH2)mCH3、及びOCF3から選択され、mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    式FF167~FF192が、
    であって、
    式中、
    Xが、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
    B1及びB2が、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表し、
    式FF193~FF209が、
    であって、
    式中、
    FF208及びFF209のRが、FF208又はFF209の側鎖のアミノ基に少なくとも1つのCH2基を介して共有結合しているアルキル、アリール又はハライドであり、
    R1及びR2が、独立して、H、CH3、アルキル、及び式IV-1~IV-135から選択され、
    iが、1、2、3、4、又は5であり、
    jが、1、2、3、4、又は5であり、
    Xが、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
    B1及びB2が、同一であっても異なっていてもよく、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表し、
    式FF210~FF224が、
    であって、
    式中、
    FF210~FF212のR11が、独立して、式IV-1~IV-135から選択され、R12が、アミン、ヒドロキシル、アルキル、及びハライド基から選択され、
    各R13が、独立して、H、CH3、アルキル、アリール及び式IV-1~IV-135から選択され、R14が、H、CH3、アルキル、アリール及びヘテロアリールから選択され、
    Xが、独立して、アミン、OH、及びハロゲンから選択され、
    X’’が、アミンであり、
    iが、1、2、3、4、又は5であり、
    jが、1、2、3、4、又は5であり、
    FF1~FF223の少なくとも1つの一級又は二級アミンが、任意にB6に共有結合し、
    B1、B2、B3、B4、B5、及びB6が、各々独立して、芳香族ホウ素含有基を表し、B1、B2及びB3基を含む各FF構造において、前記B1、B2及びB3基のうちの少なくとも2つが、独立して、芳香族ホウ素含有基であり、
    Xが、式FF1~FF223のいずれか1つにおいてアミンである場合、Xが、任意にアセチル化又はアルキル化されている、化合物。
  51. 前記化合物が、式F1~F12から独立して選択されるB1、B2及びB3のうちの少なくとも1つを含むか、又は前記化合物が、式F1~F10から独立して選択されるB4、B5及びB6のうちの少なくとも1つを含み、
    式F1~F10が、
    であって、
    B1、B2、B3について:
    1つのR1が、(C=O)---*、S(=O)(=O)---*、(CH2)m(C=O)---*、又は(CH2)m---*を表し、---*が、Z1cの残部への結合点を表し、mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    各残りのR1が、独立して、H、F、Cl、Br、OH、CH2-NH2、NH2、(C=O)-NH2、CH=O、SO2CH3、SO2CF3、CF3、CHF2、NO2、CH3、OCH3、O(CH2)mCH3、-(SO2)NHCH3、-(SO2)NH(CH2)mCH3、及びOCF3から選択され、mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    B4、B5について:
    B4の1つのR1が、
    を表し、
    が、X1のアミンへの前記結合点を表し(共有結合を表す)、B5の1つのR1が、(C=O)---*、S(=O)(=O)---*、(CH2)m(C=O)---*、又は(CH2)m---*を表し、---*が、X1の同一アミンへの前記結合点を表し、mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    各残りのR1が、独立して、H、F、Cl、Br、OH、CH2-NH2、NH2、(C=O)-NH2、CH=O、SO2CH3、SO2CF3、CF3、CHF2、NO2、CH3、OCH3、O(CH2)mCH3、-(SO2)NHCH3、-(SO2)NH(CH2)mCH3、及びOCF3から選択され、mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    B6について:
    B6の1つのR1が、
    を表し、
    が、前記化合物の残部への前記結合点を表し(共有結合を表す)、mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    各残りのR1が、独立して、H、F、Cl、Br、OH、CH2-NH2、NH2、(C=O)-NH2、CH=O、SO2CH3、SO2CF3、CF3、CHF2、NO2、CH3、OCH3、O(CH2)mCH3、-(SO2)NHCH3、-(SO2)NH(CH2)mCH3、及びOCF3から選択され、mが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    式F3~F4について:
    Rwが、O又はSであり、
    式F5~F10について:
    Y8が、O、N、及びNRから選択され、Rが、アルキル基又はHであり、
    Y9が、H、CH3、又はアルキル基であるが、ただし、Y8がOの場合、Y9が、CH3又は高級アルキル基であり、
    各Y10が、独立して、H、CH3、F、CF3、及びOCH3から選択され、
    iが、1、2、又は3であり、
    式F11~F12が、
    であって、
    jが、1、2、3、4、5、6、又は7であり、
    ---が、Z1cの残部への前記結合点を表す、請求項50に記載の化合物。
  52. 前記化合物が、
    N-(3-(3-ボロノ-5-ニトロベンズアミド)プロピル)-N-(3-ボロノ-5-ニトロベンゾイル)グリシン(DS01)、
    N-(4-((4-(3-ボロノ-5-ニトロベンズアミド)シクロヘキシル)メチル)シクロヘキシル)-N-(3-ボロノ-5-ニトロベンゾイル)グリシン(DS02)、
    N-(4-((3-ボロノ-5-ニトロベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(3-ボロノ-5-ニトロベンゾイル)グリシン(DS03)、
    N-(3-((3-ボロノ-5-ニトロベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(3-ボロノ-5-ニトロベンゾイル)グリシン(DS04)、
    N-(4-(3-ボロノ-5-ニトロベンズアミド)ブチル)-N-(3-ボロノ-5-ニトロベンゾイル)グリシン(DS05)、
    N-(3-(3-ボロノ-5-フルオロベンズアミド)プロピル)-N-(3-ボロノ-5-フルオロベンゾイル)グリシン(DS06)、
    N-(3-(3-ボロノ-5-フルオロベンズアミド)-2,2-ジメチルプロピル)-N-(3-ボロノ-5-フルオロベンゾイル)グリシン(DS07)、
    ビス(3-(3-ボロノ-5-フルオロベンズアミド)プロピル)グリシン(DS08)、
    N-(4-((3-ボロノ-5-フルオロベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(3-ボロノ-5-フルオロベンゾイル)グリシン(DS09)、
    N-(3-((3-ボロノ-5-フルオロベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(3-ボロノ-5-フルオロベンゾイル)グリシン(DS10)、
    N-(2-(3-ボロノ-5-フルオロベンズアミド)シクロヘキシル)-N-(3-ボロノ-5-フルオロベンゾイル)グリシン(DS11)、
    N-(3-(3-ボロノ-4-フルオロベンズアミド)プロピル)-N-(3-ボロノ-4-フルオロベンゾイル)グリシン(DS12)、
    N-(4-((4-(3-ボロノ-4-フルオロベンズアミド)シクロヘキシル)メチル)シクロヘキシル)-N-(3-ボロノ-4-フルオロベンゾイル)グリシン(DS13)、
    N-(3-(3-ボロノ-4-フルオロベンズアミド)-2,2-ジメチルプロピル)-N-(3-ボロノ-4-フルオロベンゾイル)グリシン(DS14)、
    N-(4-((3-ボロノ-4-フルオロベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(3-ボロノ-4-フルオロベンゾイル)グリシン(DS15)、
    N-(3-((3-ボロノ-4-フルオロベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(3-ボロノ-4-フルオロベンゾイル)グリシン(DS16)、
    N-((1S,2R)-2-(3-ボロノ-4-フルオロベンズアミド)シクロヘキシル)-N-(3-ボロノ-4-フルオロベンゾイル)グリシン(DS17)、
    N-((1S,2S)-2-(3-ボロノ-4-フルオロベンズアミド)シクロヘキシル)-N-(3-ボロノ-4-フルオロベンゾイル)グリシン(DS18)、
    N-(3-(3-ボロノ-5-ブロモベンズアミド)プロピル)-N-(3-ボロノ-5-ブロモベンゾイル)グリシン(DS19)、
    N-(4-((4-(3-ボロノ-5-ブロモベンズアミド)シクロヘキシル)メチル)シクロヘキシル)-N-(3-ボロノ-5-ブロモベンゾイル)グリシン(DS20)、
    ビス(3-(3-ボロノ-5-ブロモベンズアミド)プロピル)グリシン(DS21)、
    N-(4-((3-ボロノ-5-ブロモベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(3-ボロノ-5-ブロモベンゾイル)グリシン(DS22)、
    N-(3-((3-ボロノ-5-ブロモベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(3-ボロノ-5-ブロモベンゾイル)グリシン(DS23)、
    N-(2-(3-ボロノ-5-ブロモベンズアミド)シクロヘキシル)-N-(3-ボロノ-5-ブロモベンゾイル)グリシン(DS24)、
    N-(3-(4-ボロノ-3-フルオロベンズアミド)プロピル)-N-(4-ボロノ-3-フルオロベンゾイル)グリシン(DS25)、
    N-(4-((4-(4-ボロノ-3-フルオロベンズアミド)シクロヘキシル)メチル)シクロヘキシル)-N-(4-ボロノ-3-フルオロベンゾイル)グリシン(DS26)、
    N-(3-(4-ボロノ-3-フルオロベンズアミド)-2,2-ジメチルプロピル)-N-(4-ボロノ-3-フルオロベンゾイル)グリシン(DS27)、
    ビス(3-(4-ボロノ-3-フルオロベンズアミド)プロピル)グリシン(DS28)、
    N-(4-((4-ボロノ-3-フルオロベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(4-ボロノ-3-フルオロベンゾイル)グリシン(DS29)、
    N-(3-((4-ボロノ-3-フルオロベンズアミド)メチル)ベンジル)-N-(4-ボロノ-3-フルオロベンゾイル)グリシン(DS30)、
    N-((1S,2R)-2-(4-ボロノ-3-フルオロベンズアミド)シクロヘキシル)-N-(4-ボロノ-3-フルオロベンゾイル)グリシン(DS31)、
    N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(3-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)プロピル)グリシン(DS32)、
    N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(5-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ペンチル)グリシン(DS33)、
    N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(3-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-2,2-ジメチルプロピル)グリシン(DS34)、
    ビス(3-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)プロピル)グリシン(DS35)、
    N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(3-((1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]]オキサボロール-6-カルボキサミド)メチル)ベンジル)グリシン(DS36)、
    N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-((1S,2R)-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c]][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)シクロヘキシル)グリシン(DS37)、
    N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ブチル)グリシン(DS38)、
    N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-((1S,2S)-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c]][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)シクロヘキシル)グリシン(DS39)、
    (R)-N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)プロピル)グリシン(DS40)、
    (S)-N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)プロピル)グリシン(DS41)、
    N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)シクロヘキシル)グリシン(DS42)、
    N-(3-(4-ボロノ-3,5-ジフルオロベンズアミド)プロピル)-N-(4-ボロノ-3,5-ジフルオロベンゾイル)グリシン(DS43)、
    N-(3-(4-ボロノ-2-フルオロベンズアミド)プロピル)-N-(4-ボロノ-2-フルオロベンゾイル)グリシン(DS44)、
    N-(2-(N-エチル-1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)エチル)-N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c]][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)グリシン(DS45)、
    N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(2-(1-ヒドロキシ-N-(2-ヒドロキシエチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)エチル)グリシン(DS46)、
    N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(5-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ヘキシル)グリシン(DS47)、
    N-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-N-(4-((4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)シクロヘキシル)メチル)シクロヘキシル)グリシン(DS48)、
    ((2S,4S)-1-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボニル)グリシン(DS49)、
    ((2S,4S)-4-(3-ボロノ-4-フルオロベンズアミド)-1-(3-ボロノ-4-フルオロベンゾイル)ピロリジン-2-カルボニル)グリシン(DS50)、
    ((2S,4S)-4-(3-ボロノ-5-ニトロベンズアミド)-1-(3-ボロノ-5-ニトロベンゾイル)ピロリジン-2-カルボニル)グリシン(DS51)、
    ((2S,4S)-4-(5-ボロノ-2-フルオロベンズアミド)-1-(5-ボロノ-2-フルオロベンゾイル)ピロリジン-2-カルボニル)グリシン(DS52)、
    (S)-(1,4-ビス(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)ピペラジン-2-カルボニル)グリシン(DS53)、
    (S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-N-ベンジル-1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS54)、
    (S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1-ヒドロキシ-N-(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS55)、
    (S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-N-エチル-1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS56)、
    (S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1-ヒドロキシ-N-プロピル-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS57)、
    (S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1-ヒドロキシ-N-イソブチル-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS58)、
    (S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1-ヒドロキシ-N-((5-(チオフェン-2-イル)ピリジン-2-イル)メチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS59)、
    (S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1-ヒドロキシ-N-イソペンチル-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS60)、
    (S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1-ヒドロキシ-N-(キノリン-5-イルメチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS61)、
    (S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1-ヒドロキシ-N-(2-(トリフルオロメトキシ)ベンジル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS62)、
    (S)-N-(3-アミノ-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1-ヒドロキシ-N-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS63)、
    (3-((2S,4S)-4-(5-ボロノ-2-(メチルスルホニル)ベンズアミド)-2-カルバモイルピロリジン-1-カルボニル)-4-(メチルスルホニル)フェニル)ボロン酸(DS64)、
    (4-(((3S,5S)-1-(4-ボロノ-2,6-ジフルオロベンゾイル)-5-カルバモイルピロリジン-3-イル)カルバモイル)-3,5-ジフルオロフェニル)ボロン酸(DS65)、
    (R,E)-4,5-ビス(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ペンタ-2-エン酸(DS66)、
    (2S,4S)-1-(1-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-4-(1-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル))-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボキサミド(DS67)、
    N,N’-((2S,3S)-1-アミノ-1-オキソブタン-2,3-ジイル)ビス(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)(DS68)、
    (R)-3,4-ビス(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ブタン酸(DS69)、
    3-((2S,4S)-1-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c]][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボキサミド)プロパン酸(DS70)、
    (S)-3-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-5-カルボキサミド)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]]オキサボロール-6-カルボキサミド)ブタン酸(DS71)、
    (R)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-5-カルボキサミド)-5-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]]オキサボロール-6-カルボキサミド)ペンタン酸(DS72)、
    (2S,4R)-1-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボン酸(DS73)、
    (2S,4R)-1-(1-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-4-(1-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル))-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボン酸(DS74)、
    (2S,3S)-3-(1-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-2-(1-ヒドロキシ-7-(トリフルオロメチル))-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-5-カルボキサミド)ブタン酸(DS75)、
    (R)-5-(1-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-4-(1-ヒドロキシ-7-(トリフルオロメチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-5-カルボキサミド)ペンタン酸(DS76)、
    ((2S,4S)-1-(5-ボロノ-2-ニトロベンゾイル)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボニル)グリシン(DS77)、
    ((2S,4S)-1-(5-ボロノ-2-(メチルスルホニル)ベンゾイル)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボニル)グリシン(DS78)、
    ((2S,4S)-1-(3-ボロノ-2,6-ジフルオロベンゾイル)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボニル)グリシン(DS79)、
    (S)-(3-((3-ボロノ-4-フルオロベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-ニトロフェニル)ボロン酸(DS80)、
    (S)-(3-((4-ボロノ-3,5-ジフルオロベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-ニトロフェニル)ボロン酸(DS81)、
    (S)-(3-((3-ボロノベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-ニトロフェニル)ボロン酸(DS82)、
    (S)-(3-((4-ボロノ-2-メトキシベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-ニトロフェニル)ボロン酸(DS83)、
    (S)-(3-((4-ボロノ-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-ニトロフェニル)ボロン酸(DS84)、
    (S)-(5-((3-ボロノ-N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)-4-フルオロベンズアミド)メチル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS85)、
    (S)-(5-((4-ボロノ-3,5-ジフルオロベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS86)、
    (S)-(3-((3-ボロノ-N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)-4-フルオロベンズアミド)メチル)フェニル)ボロン酸(DS87)、
    (S)-(5-((4-ボロノ-2-メトキシベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS88)、
    (S)-(5-((4-ボロノ-3-(トリフルオロメチル)ベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS89)、
    (S)-(4-((3-ボロノ-4-フルオロベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS90)、
    (S)-(4-((4-ボロノ-3,5-ジフルオロベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS91)、
    (S)-(4-((3-ボロノベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS92)、
    (S)-(4-((4-ボロノ-2-メトキシベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS93)、
    (S)-(4-((4-ボロノ-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS94)、
    (S)-(5-((3-ボロノ-5-ブロモ-N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)ベンズアミド)メチル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS95)、
    (S)-(3-((4-ボロノ-3,5-ジフルオロベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-ブロモフェニル)ボロン酸(DS96)、
    (S)-(3-((3-ボロノ-5-ブロモ-N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)ベンズアミド)メチル)フェニル)ボロン酸(DS97)、
    (S)-(3-((3-ボロノ-5-ブロモ-N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)ベンズアミド)メチル)-5-メトキシフェニル)ボロン酸(DS98)、
    (S)-(3-((4-ボロノ-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-ブロモフェニル)ボロン酸(DS99)、
    (S)-(3-((3-ボロノ-4-フルオロベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-フルオロフェニル)ボロン酸(DS100)、
    (S)-(3-((4-ボロノ-3-メトキシベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-フルオロフェニル)ボロン酸(DS101)、
    (S)-(3-((4-ボロノ-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)カルバモイル)-5-フルオロフェニル)ボロン酸(DS102)、
    (S)-(4-((N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)-1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)メチル)-2-フルオロフェニル)ボロン酸(DS103)、
    (S)-(4-((N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)-1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)メチル)-2,6-ジフルオロフェニル)ボロン酸(DS104)、
    (S)-(3-((N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)-1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)メチル)フェニル)ボロン酸(DS105)、
    (S)-(4-((N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)-1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)メチル)-3-メトキシフェニル)ボロン酸(DS106)、
    (S)-N-(5,6-ジアミノ-6-オキソヘキシル)-1-ヒドロキシ-N-((1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-イル)メチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS107)、
    (S)-N-(4-アミノ-3-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-4-オキソブチル)-1-ヒドロキシ-N-((1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-イル)メチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS108)、
    (S)-N-(6-アミノ-5-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)-6-オキソヘキシル)-1-ヒドロキシ-N-((1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-イル)メチル)-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド(DS109)、
    (2S,4S)-1-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボン酸(DS110)、
    (2S,3S)-2-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-5-カルボキサミド)-3-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ブタン酸(DS111)、及び
    (2S,4R)-1-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボニル)-4-(1-ヒドロキシ-1,3-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール-6-カルボキサミド)ピロリジン-2-カルボン酸(DS112)
    から選択される、請求項50又は51に記載の化合物。
  53. 前記化合物が、原薬の製造又は予防化合物の治療における中間体として使用される、請求項1~44及び50~52のいずれか一項に記載の化合物。
  54. A鎖及びB鎖を含むヒトインスリン類似体であって、
    前記A鎖の配列が、
    Xaa’Xbb’Xcc’Xdd’Xee’Xff’Xgg’VEQCCXhh’Xii’ICSLYQLENYCNXjj’Xkk’Xll’Xmm’Xnn’Xoo’Xpp’(配列番号24015)
    を含み、
    前記B鎖の配列が、
    (i)XaaXbbXccXddKXeeXffXggXhhXiiXjjKXkkXllXmmXnnQHLCGSHLVEALYLVCXooXppXqqGFFYTXrrXssXttXuuXvvXww(配列番号24016)
    (Xaa’、Xbb’、Xcc’、Xdd’、Xee’、Xff’、Xgg’、Xhh’、Xii’、Xjj’、Xkk’、Xll’、Xmm’、Xnn’、Xoo’、Xpp’、Xaa、Xbb、Xcc、Xdd、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjj、Xkk、Xll、Xmm、Xnn、Xoo、Xpp、Xqq、Xrr、Xss、Xtt、Xuu、Xvv、及びXwwは、各々独立して、非存在であるか、又はアミノ酸残基A、D、E、F、G、H、I、K、L、N、P、Q、R、S、T、V、Y及びWから選択されるかのいずれかである)、
    (ii)XaaXbbXccXddKPXeeXffXggXhhXiiXjjXkkXllXmmXnnQHLCGSHLVEALYLVCXooXppXqqGFFYTXrrXssXttXuuXvvXww(配列番号24017)
    (Xaa’、Xbb’、Xcc’、Xdd’、Xee’、Xff’、Xgg’、Xhh’、Xii’、Xjj’、Xkk’、Xll’、Xmm’、Xnn’、Xoo’、Xpp’、Xaa、Xbb、Xcc、Xdd、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjj、Xkk、Xll、Xmm、Xnn、Xoo、Xpp、Xqq、Xrr、Xss、Xtt、Xuu、Xvv、及びXwwは、各々独立して、非存在であるか、又はアミノ酸残基A、D、E、F、G、H、I、K、L、N、P、Q、R、S、T、V、Y及びWから選択されるかのいずれかであり、Xeeが、アミノ酸残基A、E、F、H、I、K、L、N、P、Q、R、S、T、V、Y及びWから選択される)、
    (iii)XaaXbbXccXddKXeeXffXggXhhXiiXjjKXkkXllXmmXnnQHLCGSHLVEALYLVCXooXppXqqGFFYTXrrXssXttXuuXvvXww(配列番号24018)
    (Xaa’、Xbb’、Xcc’、Xdd’、Xee’、Xff’、Xgg’、Xhh’、Xii’、Xjj’、Xkk’、Xll’、Xmm’、Xnn’、Xoo’、Xpp’、Xaa、Xbb、Xcc、Xdd、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjj、Xkk、Xll、Xmm、Xnn、Xoo、Xpp、Xqq、Xrr、Xss、Xtt、Xuu、Xvv、及びXwwは、各々独立して、非存在であるか、又はアミノ酸残基A、D、E、F、G、H、I、K、L、N、P、Q、R、S、T、V、Y、Wから選択されるかのいずれかであり、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjjのうちの少なくとも1つが存在し、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjjのうちの少なくとも1つが、Gである)、
    (iv)XaaXbbXccXddKXeeXffXggXhhXiiXjjKXkkXllXmmXnnQHLCGSHLVEALYLVCXooXppXqqGFFYTXrrXssXttXuuXvvXww(配列番号24019)
    (Xaa’、Xbb’、Xcc’、Xdd’、Xee’、Xff’、Xgg’、Xhh’、Xii’、Xjj’、Xkk’、Xll’、Xmm’、Xnn’、Xoo’、Xpp’、Xaa、Xbb、Xcc、Xdd、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjj、Xkk、Xll、Xmm、Xnn、Xoo、Xpp、Xqq、Xrr、Xss、Xtt、Xuu、Xvv、及びXwwは、各々独立して、非存在であるか、又はアミノ酸残基A、D、E、F、G、H、I、K、L、N、P、Q、R、S、T、V、Y、Wから選択されるかのいずれかであり、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjjのうちの少なくとも1つが存在し、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjjのうちの少なくとも1つが、Sである)、
    (v)XaaXbbXccXddKXeeXffXggXhhXiiXjjKXkkXllXmmXnnQHLCGSHLVEALYLVCXooXppXqqGFFYTXrrXssXttXuuXvvXww(配列番号24020)
    (Xaa’、Xbb’、Xcc’、Xdd’、Xee’、Xff’、Xgg’、Xhh’、Xii’、Xjj’、Xkk’、Xll’、Xmm’、Xnn’、Xoo’、Xpp’、Xaa、Xbb、Xcc、Xdd、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjj、Xkk、Xll、Xmm、Xnn、Xoo、Xpp、Xqq、Xrr、Xss、Xtt、Xuu、Xvv、及びXwwは、各々独立して、非存在であるか、又はアミノ酸残基A、D、E、F、G、H、I、K、L、N、P、Q、R、S、T、V、Y、Wから選択されるかのいずれかであり、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjjのうちの少なくとも2つが存在し、Xee、Xff、Xgg、Xhh、Xii、Xjjのうちの少なくとも1つが、Sであり、もう1つが、Gである)
    を含む、ヒトインスリン類似体。
  55. 前記A鎖が、配列番号1及び3~33から選択される配列を含み、任意にKA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY、KAA、KAD、KAE、KAF、KAG、KAH、KAI、KAL、KAN、KAQ、KAR、KAS、KAT、KAY、KDA、KDD、KDE、KDF、KDG、KDH、KDI、KDL、KDN、KDQ、KDR、KDS、KDT、KDY、KEA、KED、KEE、KEF、KEG、KEH、KEI、KEL、KEN、KEQ、KER、KES、KET、KEY、KFA、KFD、KFE、KFF、KFG、KFH、KFI、KFL、KFN、KFQ、KFR、KFS、KFT、KFY、KGA、KGD、KGE、KGF、KGG、KGH、KGI、KGL、KGN、KGQ、KGR、KGS、KGT、KGY、KHA、KHD、KHE、KHF、KHG、KHH、KHI、KHL、KHN、KHQ、KHR、KHS、KHT、KHY、KIA、KID、KIE、KIF、KIG、KIH、KII、KIL、KIN、KIQ、KIR、KIS、KIT、KIY、KLA、KLD、KLE、KLF、KLG、KLH、KLI、KLL、KLN、KLQ、KLR、KLS、KLT、KLY、KNA、KND、KNE、KNF、KNG、KNH、KNI、KNL、KNN、KNQ、KNR、KNS、KNT、KNY、KPA、KPD、KPE、KPF、KPG、KPH、KPI、KPL、KPN、KPQ、KPR、KPS、KPT、KPY、KQA、KQD、KQE、KQF、KQG、KQH、KQI、KQL、KQN、KQQ、KQR、KQS、KQT、KQY、KRA、KRD、KRE、KRF、KRG、KRH、KRI、KRL、KRN、KRQ、KRR、KRS、KRT、KRY、KSA、KSD、KSE、KSF、KSG、KSH、KSI、KSL、KSN、KSQ、KSR、KSS、KST、KSY、KTA、KTD、KTE、KTF、KTG、KTH、KTI、KTL、KTN、KTQ、KTR、KTS、KTT、KTY、KYA、KYD、KYE、KYF、KYG、KYH、KYI、KYL、KYN、KYQ、KYR、KYS、KYT、KYY、配列番号75~24014、KGSH(配列番号24049)、GKGSH(配列番号24050)、GKGSKK(配列番号24045)、GKKPGKK(配列番号24046)、GKGPSK(配列番号24044)、GKPSHKP(配列番号24043)及びGSHKGSHK(配列番号24042)から選択される少なくとも1つによって前記N末端及び/又は前記C末端に付加され、
    前記B鎖が、配列番号2及び34~74、24047、及び24048から選択される配列を含み、任意にKA、KD、KE、KF、KG、KH、KI、KL、KN、KP、KQ、KR、KS、KT、KY、KAA、KAD、KAE、KAF、KAG、KAH、KAI、KAL、KAN、KAQ、KAR、KAS、KAT、KAY、KDA、KDD、KDE、KDF、KDG、KDH、KDI、KDL、KDN、KDQ、KDR、KDS、KDT、KDY、KEA、KED、KEE、KEF、KEG、KEH、KEI、KEL、KEN、KEQ、KER、KES、KET、KEY、KFA、KFD、KFE、KFF、KFG、KFH、KFI、KFL、KFN、KFQ、KFR、KFS、KFT、KFY、KGA、KGD、KGE、KGF、KGG、KGH、KGI、KGL、KGN、KGQ、KGR、KGS、KGT、KGY、KHA、KHD、KHE、KHF、KHG、KHH、KHI、KHL、KHN、KHQ、KHR、KHS、KHT、KHY、KIA、KID、KIE、KIF、KIG、KIH、KII、KIL、KIN、KIQ、KIR、KIS、KIT、KIY、KLA、KLD、KLE、KLF、KLG、KLH、KLI、KLL、KLN、KLQ、KLR、KLS、KLT、KLY、KNA、KND、KNE、KNF、KNG、KNH、KNI、KNL、KNN、KNQ、KNR、KNS、KNT、KNY、KPA、KPD、KPE、KPF、KPG、KPH、KPI、KPL、KPN、KPQ、KPR、KPS、KPT、KPY、KQA、KQD、KQE、KQF、KQG、KQH、KQI、KQL、KQN、KQQ、KQR、KQS、KQT、KQY、KRA、KRD、KRE、KRF、KRG、KRH、KRI、KRL、KRN、KRQ、KRR、KRS、KRT、KRY、KSA、KSD、KSE、KSF、KSG、KSH、KSI、KSL、KSN、KSQ、KSR、KSS、KST、KSY、KTA、KTD、KTE、KTF、KTG、KTH、KTI、KTL、KTN、KTQ、KTR、KTS、KTT、KTY、KYA、KYD、KYE、KYF、KYG、KYH、KYI、KYL、KYN、KYQ、KYR、KYS、KYT、KYY、配列番号75~24014、KGSH(配列番号24049)、GKGSH(配列番号24050)、GKGSKK(配列番号24045)、GKKPGKK(配列番号24046)、GKGPSK(配列番号24044)、GKPSHKP(配列番号24043)及びGSHKGSHK(配列番号24042)から選択される少なくとも1つによって前記N末端及び/又は前記C末端に付加される、請求項54に記載のインスリン。
  56. 前記A鎖及び/又は前記B鎖に付加又はこれらから欠失された残基が4個以下である、請求項54に記載のインスリン。
  57. K残基が、前記A鎖及び/若しくは前記B鎖の前記N末端に存在し、かつ/又は、
    3個以下のK残基が、前記A鎖及び/若しくは前記B鎖の前記N末端に存在し、かつ/又は
    (i)A14のチロシンが、グルタミン酸で置換され、かつ/又は(ii)B16のチロシンが、ヒスチジンで置換され、かつ/又は(iii)B25のフェニルアラニンが、ヒスチジンで置換され、かつ/又は
    前記B鎖の残基B20、B21、及びB22~B29、前記A鎖の残基A4若しくはA8、及び任意に伸長されたポリペプチドの残基から選択される1~3個の残基が、リジン残基であり、かつ/又は
    K残基が、B鎖の前記N末端の10残基以内に1つだけ存在する、請求項54に記載のインスリン。
  58. X1が、請求項54~57のいずれか一項に記載のインスリンを含む、請求項1~44及び50~52のいずれか一項に記載の化合物。
  59. 1~4個のリジン残基の側鎖のアミノ基が、請求項2の式Iによって記載されるように、各々独立して共有結合している、請求項54~57のいずれか一項に記載のインスリン。
  60. 前記インスリンが、請求項2の式Iによって記載されるように共有結合しており、
    n’=0であり、Z1aの前記C末端が、ペプチド結合を介してインスリンの前記B鎖の前記N末端に直接結合しており、
    Z1aが、前記配列が、少なくとも1つのリジン、少なくとも1つのプロリン、並びにH、R、A、及びTから選択される少なくとも1つのアミノ酸を含むように、K、P、E、G、S、T、A、及びRから選択される少なくとも1つのアミノ酸を含み、
    Z1aの少なくとも1つのリジン側鎖の前記アミノ基が、式Iによって記載されるように共有結合している、請求項54~57のいずれか一項に記載のインスリン。
  61. 前記インスリンが、請求項2の式Iによって記載されるように共有結合しており、
    Z1aが、配列(XA1A2A3X)m(配列番号24022)を含むポリペプチドを含み、
    A1、A2、及びA3が、各々独立して、L-又はD-アミノ酸であり、
    mが、1~4の範囲の整数であり、
    各Xが、K又はKPであり、
    Z1aの少なくとも1つのリジン側鎖のイプシロンアミン基が、式Iによって記載されるように共有結合している、請求項54~57のいずれか一項に記載のインスリン。
  62. 前記インスリンが、請求項2の式Iによって記載されるように共有結合しており、
    Z1aが、(XA1X)m(GGGGS)n(配列番号24023)、(XA1A2X)m(GGGGS)n(配列番号24024)、(XA1A2A3X)m(GGGGS)n(配列番号24025)、(XA1X)m(GGGGS)n(XA2X)o(配列番号24026)及び(XA1A2X)m(GGGGS)n(XA3A4X)o(配列番号24027)から選択される配列を含むポリペプチドを含み、
    A1、A2、A3、及びA4が、各々独立して、L-又はD-アミノ酸であり、
    mが、1~4の範囲の整数であり、
    nが、1~4の範囲の整数であり、
    oが、1~4の範囲の整数であり、
    各Xが、K又はKPであり、
    Z1aの少なくとも1つのリジン側鎖の各リジン側鎖の前記イプシロンアミン基が、式Iによって記載されるように更に共有結合している、請求項54~57のいずれか一項に記載のインスリン。
  63. 前記インスリンが、請求項2の式Iによって記載されるように共有結合しており、
    Z1aが、配列(GX)mを含むポリペプチドを含み、
    Xが、KVであり、
    mが、1~4の範囲の整数であり、
    Z1aの少なくとも1つのリジン側鎖の前記イプシロンアミン基が、式Iによって記載されるように更に共有結合している、請求項54~57のいずれか一項に記載のインスリン。
  64. 前記インスリンが、請求項2の式Iによって記載されるように共有結合しており、
    Z1aが、(GXA1KGEA2XT)m(GGSGSSS)n(GXGXA3GSSSGSSSXT)o(配列番号24028)、(GXA1ESA2LYL)m(配列番号24029)、(TXEX)m(GPGS)n(配列番号24030)、(GXESA1VA)m(KA2K)n(配列番号24031)、(GXEA1A2)m(GGS)n(TYA3XXT)o(配列番号24032)及び(TXAXYT)m(TSSS)n(配列番号24033)から選択される配列を含むポリペプチドを含み、
    各Xが、KV又はKPであり、
    A1、A2、A3が、各々独立して、L-又はD-アミノ酸であり、
    mが、1~4の範囲の整数であり、
    nが、1~4の範囲の整数であり、
    oが、1~4の範囲の整数であり、
    Z1aの少なくとも1つのリジン側鎖の前記イプシロンアミン基が、式Iによって記載されるように更に共有結合している、請求項54~57のいずれか一項に記載のインスリン。
  65. 前記インスリンが、請求項2の式Iによって記載されるように共有結合しており、
    Z1aが、(TKPYA1KEVETA2GSGS)m(GGGGS)n(配列番号24034)、(YTPLEA1KPYSTSYKPYSEA1L)m(GKPTSLEA2FLVEA2LYTKP)n(配列番号24035)及び(GKEALYLTPLESALYKP)m(TKPLEALYLKPEILSLKPESLA)n(GKPGSSSKPDTSSSGTPKTAAGS)o(配列番号24036)から選択される配列を含むポリペプチドを含み、
    A1及びA2が、各々独立して、L-又はD-アミノ酸であり、
    mが、1~4の範囲の整数であり、
    nが、1~4の範囲の整数であり、
    Z1aの少なくとも1つのリジン側鎖の前記イプシロンアミン基が、式Iによって記載されるように更に共有結合している、請求項54~57のいずれか一項に記載のインスリン。
  66. (i)前記インスリンの前記A鎖及び/若しくはB鎖配列が、KX’K、KX’、若しくはX’Kによって前記N末端若しくはC末端に付加され、X’が、野生型A鎖(配列番号1)及び野生型B鎖(配列番号2)内から選択される2、3、4、若しくは5残基の連続配列を表すか、又は
    (ii)X’が、K、G、S、E、H、E、N、Q、D、A、P、R、及びCから独立して選択されるアミノ酸を有する最大30残基のポリペプチドであり、
    (i)及び(ii)において、各K残基が、請求項2の式Iによって記載されるように、任意にかつ独立して共有結合している、請求項54に記載のインスリン。
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