JP2024114504A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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啓太 八木
竜也 石川
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Abstract

【課題】ステップとブレーキケーブルとの接触を抑制しつつブレーキケーブルをステップに近接させること。【解決手段】乗員用のステップ(38)と、ブレーキ装置(62)と、ブレーキ装置(62)につながるブレーキケーブル(72)とを備える鞍乗り型車両において、ブレーキケーブル(72)の一部は、ステップ(38)の車幅方向内側に配策され、ブレーキケーブル(72)の前記一部をガイドするケーブルガイド(85)を備え、ケーブルガイド(85)の車幅方向外端(96C)は、ステップ(38)よりも車幅方向内側に位置する。【選択図】図6

Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
自動二輪車等の鞍乗り型車両には、ヘッドパイプから後下方に延びるメインフレームを備え、メインフレームの下方、かつ後輪の前方に、エンジン及び無段変速機を備えるエンジンユニットを備えた構成が知られている。この種の鞍乗り型車両には、ハンドルにリアブレーキレバーを備えると共に、後輪の近傍にリアブレーキ装置を備え、ブレーキケーブルを、リアブレーキレバーからヘッドパイプの前方を通して後方に向けて屈曲し、メインフレームに沿わせて後ろ下方に向けて配策した構成が開示されている(例えば特許文献1)。特許文献1では、スイングアームの上方かつ近傍にブレーキケーブルの一部を配策している。
特開2009-46019号公報
従来の構成では、スイングアームの上方かつ近傍にブレーキケーブルの一部を配策している構造は記載されているものの、同乗者が足を置くステップを設けた場合については記載されていない。
本発明は、ステップとブレーキケーブルとの接触を抑制しつつブレーキケーブルをステップに近接させることを目的とする。
乗員用のステップと、ブレーキ装置と、前記ブレーキ装置につながるブレーキケーブルとを備える鞍乗り型車両において、前記ブレーキケーブルの一部は、前記ステップの車幅方向内側に配策され、前記ブレーキケーブルの前記一部をガイドするケーブルガイドを備え、前記ケーブルガイドの車幅方向外端は、前記ステップよりも車幅方向内側に位置する鞍乗り型車両を提供する。
ステップとブレーキケーブルとの接触を抑制しつつブレーキケーブルをステップに近接させることができる。
本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両の側面図である。 車体カバー及び収納ボックスを取り外した状態の鞍乗り型車両の一部を示す図である。 フロントフレームの後部を周辺構成と共に右斜め上方から示す図である。 リアブレーキ装置を周辺構成と共に車体右側から示す図である。 ケーブルガイドを周辺構成と共に示す斜視図である。 ケーブルガイドを周辺構成と共に上方から示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
車体フレーム11は、車体フレーム11の前端部に設けられるヘッドパイプ18と、ヘッドパイプ18の後方に位置するフロントフレーム19と、フロントフレーム19の後方に位置するリアフレーム20とを備える。フロントフレーム19の前端部は、ヘッドパイプ18に接続される。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
フロントフォーク14は、ヘッドパイプ18によって左右に操舵自在に支持される。前輪13は、フロントフォーク14の下端部に設けられる車軸13aに支持される。乗員が把持する操舵用のハンドル21は、フロントフォーク14の上端部に取り付けられる。
スイングアーム16は、車体フレーム11に支持されるピボット軸22に支持される。ピボット軸22は、車幅方向に水平に延びる軸である。スイングアーム16の前端部には、ピボット軸22が挿通される。スイングアーム16は、ピボット軸22を中心に上下に揺動する。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に設けられる車軸15aに支持される。
パワーユニット12は、前輪13と後輪15との間に配置され、車体フレーム11に支持される。
パワーユニット12は、内燃機関である。パワーユニット12は、クランクケース23と、往復運動するピストンを収容するシリンダ部24とを備える。シリンダ部24の排気ポートには、排気装置25が接続される。
パワーユニット12の出力は、パワーユニット12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。
また、鞍乗り型車両10は、前輪13を上方から覆うフロントフェンダー26と、後輪15を上方から覆うリアフェンダー27と、乗員が足を載せるステップ28と、パワーユニット12が使用する燃料を蓄える燃料タンク29とを備える。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。燃料タンク29は、車体フレーム11に支持される。
鞍乗り型車両10は、車体を覆う車体カバー30を備える。車体カバー30は、車体前部を前方及び左右側方から覆うフロントカバー31と、フロントフレーム19を上方から覆うインナーカバー33とを備える。
インナーカバー33の上面は、ヘッドパイプ18とシート17との間で下方に凹む足跨ぎ部33Mを有する形状に形成される。また、鞍乗り型車両10は、シート17下方に収納ボックス91を備える。
図2は、車体カバー30及び収納ボックス91を取り外した状態の鞍乗り型車両10の一部を示す図である。
図2に示すように、フロントフレーム19は、ヘッドパイプ18から車幅中央を後下方に延び、シート17の下方、かつ後輪15近傍まで延出する。フロントフレーム19は、メインフレーム及びセンターフレームとも称される。フロントフレーム19の後部には、左右一対のピボットプレート34が接合され、ピボットプレート34にピボット軸22が支持される。
フロントフレーム19の前後中間部には、左右一対のリアフレーム20が接合される。左右一対のリアフレーム20は、フロントフレーム19の左右側面から左右に延びた後に後方に延出し、その後、後上方に向けて屈曲する屈曲部20Kを介して後上方に延出する。屈曲部20Kには補強プレート20Pが接合されると共に、屈曲部20K間を車幅方向に架橋するクロスフレーム20Cが接合される。補強プレート20P及びクロスフレーム20Cにより、リアフレーム20が補強され、車体フレーム11の剛性が向上される。
このリアフレーム20は、シート17等を支持するシートフレームとして機能する。リアフレーム20と後輪15との間には、リアサスペンション35が介挿される。
ピボットプレート34の前方、かつフロントフレーム19の下方には、パワーユニット12が支持される。パワーユニット12は、クランクケース23からシリンダ部24が前方へ向けて水平に突出するエンジンを有する。
クランクケース23は、複数の軸部材や歯車機構を収容するため、上方に膨出する形状を有し、パワーユニット12の中でも上下等に大型の部分となる。そのため、クランクケース23とフロントフレーム19との間で上下に空く隙間は、シリンダ部24とフロントフレーム19との間で上下に空く隙間よりも相対的に狭い隙間となる。
シリンダ部24とフロントフレーム19との間に上下に空く隙間には、吸気系部品の一部を構成するスロットルボディ36が配置される。スロットルボディ36は、スロットルボディ36の前上方、かつフロントフレーム19下方に支持されたエアクリーナ37とシリンダ部24とをつなぐ吸気経路に設けられる。
乗員用のシート17は、運転者と同乗者からなる2名の乗員が着座可能であり、タンデムシートとも称される。運転者用のステップ28は、フロントフレーム19の下方、かつクランクケース23の左右に相当する位置に配置される。同乗者用のステップ38は、リアフレーム20及びクランクケース23の後方に配置される。ステップ28,38のいずれも乗員用のステップである。同乗者用のステップ38は、ピリオンステップ、及びタンデムステップとも称され、以下、ピリオンステップ38と表記する。
ピリオンステップ38は、左右のリアフレーム20から後下方に延出するステー38Sに支持されることによって、車体側面視で後輪15と重なる位置であって、スイングアーム16よりも上方に配置される。左右一方(本実施形態では右側)のピリオンステップ38の下方には、排気装置25の一部を構成する排気マフラー25M(図1参照)が配置される。排気マフラー25Mは、上方からマフラーカバー25C(図1参照)で覆われる。
パワーユニット12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材には、ドライブチェーン12CN(図2参照)が使用されるが、ドライブチェーン12CN以外の部材でもよい。
鞍乗り型車両10は、図1に示すように、前輪13に制動力を付与するフロントブレーキ装置61と、後輪15に制動力を付与するリアブレーキ装置62とを備える。本実施形態のフロントブレーキ装置61及びリアブレーキ装置62は、ドラムブレーキである。但し、フロントブレーキ装置61及びリアブレーキ装置62の両方又はいずれか一方は、ブレーキディスク及びキャリパからなる油圧式のディスクブレーキでもよいし、公知のブレーキ装置を適宜に適用してもよい。
次に、リアブレーキ装置62につながるリアブレーキケーブル72について説明する。リアブレーキ装置62はドラムブレーキであるので、リアブレーキケーブル72は、ワイヤーケーブルである。なお、リアブレーキ装置62が油圧式の場合、リアブレーキケーブル72は油圧配管である。ワイヤーケーブルは、ブレーキ操作によってインナーケーブルが牽引されるので、油圧配管の場合と比べて、ブレーキ操作に応じて移動し易い傾向がある。
図2に示すように、リアブレーキケーブル72は、フロントフレーム19に沿って車体前後方向に延びるように配策され、リアブレーキケーブル72の後端がリアブレーキ装置62に接続される。
ところで、本実施形態の鞍乗り型車両10は、パワーユニット12と駆動輪である後輪15との間の動力伝達/遮断の切り換えを、遠心式クラッチ等で行う自動クラッチ式の車両である。そのため、乗員が手動でクラッチ操作するためのクラッチ操作子が不要であり、例えば、ハンドル21の左側にクラッチレバーが不要である。ハンドル21の左側には、乗員が左手で操作するリアブレーキレバーが設けられ、リアブレーキレバーの操作が、リアブレーキケーブル72を介してリアブレーキ装置62に伝達される。
リアブレーキケーブル72は、ヘッドパイプ18の左側方を下方に延び、ヘッドパイプ18の左側方からフロントフレーム19の左側面に沿って後下がりに延出した後、フロントフレーム19を上方から跨いでいる。
図2等の各図、及び以下の説明において、リアブレーキケーブル72がフロントフレーム19を上方から跨ぐ部分を「跨ぎ部分72B」と適宜に表記し、跨ぎ部分72Bよりも上流の部分を「上流部分72A」と適宜に表記し、跨ぎ部分72Bよりも下流の部分を「下流部分72C」と適宜に表記する。
図3は、フロントフレーム19の後部を周辺構成と共に右斜め上方から示す図である。
図3に示すように、リアブレーキケーブル72の跨ぎ部分72Bは、左右一対のリアフレーム20の間であって、フロントフレーム19と収納ボックス91の間で高さ方向に空く空間を通ってフロントフレーム19を左側から右側へと跨いでいる。
リアブレーキケーブル72の下流部分72Cは、フロントフレーム19を上方から跨いだ後、フロントフレーム19の後部に設けられた第2ケーブル保持部材82に保持される。その後、リアブレーキケーブル72の下流部分72Cは、右側のピリオンステップ38を支持するステー38Sと後輪15との間、及び、右側のスイングアーム16と後輪15との間を通って、右側のスイングアーム16の下方かつ車幅方向内側に延出し、リアブレーキ装置62に接続される。
図1に示すように、リアブレーキケーブル72は、排気マフラー25Mの車幅方向内側を通るので、排気マフラー25Mと車幅方向に重なる。そのため、排気マフラー25Mによってリアブレーキケーブル72が外観視し難くなり、鞍乗り型車両10の外観性向上に有利になる。また、排気マフラー25Mを、周囲の飛散物等からリアブレーキケーブル72を保護する保護部材として機能させることができる。
図4は、リアブレーキ装置62を周辺構成と共に車体右側から示す図である。図3及び図4に示すように、リアブレーキケーブル72の下流部分72Cは、右側のピリオンステップ38の車幅方向内側に配策され、図4に示す車体側面視で、右側のステー38S、及び右側のピリオンステップ38と重なる。そのため、リアブレーキケーブル72の一部が外観視されず、外観性の向上に有利になると共に、ステー38Sを、周囲の飛散物等からリアブレーキケーブル72を保護する保護部材として機能させることができる。
右側のピリオンステップ38よりも車幅方向内側には、リアブレーキケーブル72をガイドするケーブルガイド85が設けられる。
ケーブルガイド85は、スイングアーム16の前後中央位置LM(図2,図4参照)よりも後方に設けられ、リアブレーキケーブル72をピリオンステップ38に隣り合う位置に設けつつ、リアブレーキケーブル72を右側のピリオンステップ38、後輪15、及び、右側のスイングアーム16に接触しないようにガイドする。
ケーブルガイド85について説明する。
図5は、ケーブルガイド85を周辺構成と共に示す斜視図である。
ケーブルガイド85は、右側のスイングアーム16の上面に固定される固定部95と、固定部95から上方に突出するループ部96とを一体に備える。固定部95は、ねじ等の公知の締結部材を利用して、スイングアーム16に着脱自在に固定される。なお、固定部95の固定構造等は適宜に変更してもよい。
ループ部96は、リアブレーキケーブル72を、隙間を空けて保持する枠形状である。ループ部96は、リアブレーキケーブル72を、ピリオンステップ38の車幅方向内側で、後輪15とピリオンステップ38とに接触しない範囲内にガイドする形状であって、リアブレーキケーブル72を、第2ケーブル保持部材82とリアブレーキ装置62との間で後下方に向けて直線形状を保つようにガイドする形状に形成される。
なお、ループ部96は、上記形状の条件を満たす範囲で適宜に設定可能であるが、本実施形態では次のように形成される。
ループ部96は、金属材等の剛性を有する材料を、屈曲又は成形することによって、固定部95から車幅方向内側に延びる下辺部96Aと、下辺部96Aから左右に間隔を空けて上方に立ち上がる左右一対の側辺部96B,96Cと、左右一対の側辺部96B,96Cをつなぐ上辺部96Dとを一体に備えるように形成される。
下辺部96Aは、固定部95から後輪15近傍まで水平に延び、ループ部96内のリアブレーキケーブル72の下方への移動範囲を規制する。
左右一対の側辺部96B,96Cは、下辺部96Aの両端から鉛直方向に沿って上方に延びることで、ループ部96内のリアブレーキケーブル72の左右への移動範囲を規制する。車幅方向内側の側辺部96Bは、後輪15に接触しない範囲で、リアブレーキケーブル72の車幅方向内側への移動を許容する位置に設けられる。また、車幅方向外側の側辺部96B,96Cは、右側のステー38S、及び右側のピリオンステップ38を含む所定範囲に移動しない範囲で、リアブレーキケーブル72の車幅方向外側への移動を許容する位置に設けられる。
なお、所定範囲は、リアブレーキケーブル72が進入することが好ましくない範囲であり、製造メーカ等によって適宜な範囲に設定される。
ループ部96によって、スイングアーム16がいずれの位置に回動しても、リアブレーキケーブル72が、後輪15及びスイングアーム16だけでなく、右側のステー38S、及び右側のピリオンステップ38を含む所定範囲から十分に離れた位置となるようにガイドされる。
ここで、図6には、ケーブルガイド85を周辺構成と共に上方から示している。
本構成では、図6に示すように、ループ部96は、ピリオンステップ38よりも車幅方向内側に配置される。これにより、ループ部96の側辺部96Cは、ケーブルガイド85のうち、ピリオンステップ38よりも車幅方向内側にて最も車幅方向外側に位置する車幅方向外端を構成する。また、ループ部96は、後輪15よりも車幅方向外側に位置するので、側辺部96Bは、ケーブルガイド85のうち、後輪15よりも車幅方向外側にて最も車幅方向内側に位置する車幅方向内端を構成する。
図5に示すように、上辺部96Dは、左右一対の側辺部96B,96Cの上端を直線的につなぐ形状に形成される。車幅方向内側の側辺部96Bは、車幅方向外側の側辺部96Cよりも上下方向に短く形成されることによって、上辺部96Dは、車幅外側に行くほど上方に移動する傾斜を有している。上辺部96Dによって、ループ部96内のリアブレーキケーブル72の上方への移動範囲が規制される。また、上辺部96Dにリアブレーキケーブル72が当接した場合に、リアブレーキケーブル72を上辺部96Dに沿わせて車幅方向外側かつ上方に案内する。
例えば、スイングアーム16が下方に大きく回動(揺動)した場合に、リアブレーキケーブル72が上辺部96Dに当接する。この場合、上辺部96Dによって、リアブレーキケーブル72が、ループ部96のうちの車幅方向外側かつ上方に移動するように案内されるので、リアブレーキケーブル72が後輪15及びスイングアーム16から離れた位置に移動し、後輪15及びスイングアーム16に接触する事態が適切に回避される。
また、スイングアーム16が下方に大きく回動していない場合、ループ部96が、スイングアーム16が下方に大きく回動している場合と比べて、リアブレーキケーブル72の車幅方向内側(後輪15近傍)までの移動を許容する。そのため、リアブレーキケーブル72がループ部96によって強制的に曲げられる自体を回避し易くなり、リアブレーキケーブル72をリアブレーキ装置62に向けて自然な直線形状に維持し易くなる。
ループ部96の左右長は、ループ部96の最大上下長よりも小さく形成される。そのため、ループ部96は、リアブレーキケーブル72の移動範囲を車体上下方向よりも車幅方向に狭くする。これにより、リアブレーキケーブル72を、スイングアーム16の上下移動に合わせて上下動し易くしながら、車幅方向に位置する後輪15とステップ38とに接触し難くできる。
このようにして、ループ部96によって、スイングアーム16がいずれの位置に回動しても、リアブレーキケーブル72が、後輪15及びスイングアーム16だけでなく、右側のステー38S、及び右側のピリオンステップ38を含む所定範囲から十分に離れた位置となるようにガイドされる。
また、ループ部96を含むケーブルガイド85を、スイングアーム16の前後中央位置LMよりも後方に設けているので、スイングアーム16の前後中央位置LMに設けたり、前後中央位置LMよりも前方に設けたりする場合と比べ、ループ部96の上下長を抑えることができる。
また、ケーブルガイド85は、車体側面視で、後輪15の側面と重なる。そのため、ケーブルガイド85を外観上、目立たないように配置でき、鞍乗り型車両10の外観性の向上に有利になる。
以上説明したように、本実施形態の鞍乗り型車両10は、リアブレーキケーブル72の一部に相当する下流部分72Cが、ピリオンステップ38の車幅方向内側に配策され、下流部分72Cをガイドするケーブルガイド85を備える。ケーブルガイド85の車幅方向外端を構成する側辺部96Cは、ピリオンステップ38よりも車幅方向内側に位置する。この構成によれば、ピリオンステップ38とリアブレーキケーブル72との接触を抑制しつつリアブレーキケーブル72をピリオンステップ38に近接させることができる。
また、鞍乗り型車両10は、車体側面視で、ピリオンステップ38の後方に後輪15を備えると共に、後輪15と一体に上下動するスイングアーム16を備える。この構成の下、ケーブルガイド85は、スイングアーム16の上面に取り付けられ、後輪15よりも車幅方向外側で、ケーブルガイド85の車幅方向外端を構成する側辺部96Cと、ケーブルガイド85の車幅方向内端を構成する側辺部96Bとの間にリアブレーキケーブル72をガイドする。これにより、リアブレーキケーブル72をピリオンステップ38に隣り合う位置で、後輪15とピリオンステップ38とに接触し難くできる。
なお、本実施形態では、ケーブルガイド85を、スイングアーム16の上面に取り付ける場合を説明したが、ケーブルガイド85を、スイングアーム16の下面に取り付けるようにしてもよい。つまり、リアブレーキケーブル72を、ピリオンステップ38の車幅方向内側で、後輪15とピリオンステップ38とに接触しない範囲内にガイド可能な範囲で、ケーブルガイド85を、スイングアーム16の上下いずれか一方の面に取り付けるようにすればよい。
また、ケーブルガイド85は、リアブレーキケーブル72を、隙間を空けて保持するループ部96を有し、ループ部96は、リアブレーキケーブル72の移動範囲を車体上下方向よりも車幅方向に狭くする形状である。この構成によれば、リアブレーキケーブル72を、スイングアーム16の上下動に合わせて上下動し易くしながら、車幅方向の両側にそれぞれ位置する後輪15、ピリオンステップ38及びスイングアーム16等に接触し難くできる。
但し、後輪15、ピリオンステップ38及びスイングアーム16等に接触しない範囲で、ループ部96の形状を適宜に変更してもよい。
また、車体フレーム11は、ヘッドパイプ18から後下方に延びるフロントフレーム19を備え、フロントフレーム19に沿って後下方に延びて、ピリオンステップ38を支持するステップ支持部として機能するステー38Sを有する。そして、リアブレーキケーブル72は、フロントフレーム19に沿って後下方に延出し、ステー38Sと側面視で重なる。この構成によれば、リアブレーキケーブル72は、ヘッドパイプ18から後下方に延びるフロントフレーム19に沿って後下方に延出し、このフロントフレーム19に沿って後下方に延出するステー38Sと車体側面視で重なるので、リアブレーキケーブル72の直線性を確保できる。
リアブレーキケーブル72の直線性を確保することで、リアブレーキケーブル72に付着した雨水をリアブレーキケーブル72に沿わせてリアブレーキケーブル72外に排出し易くなり、いわゆる水抜きをし易くなる。また、リアブレーキケーブル72の短縮化にも有利である。
また、ケーブルガイド85は、スイングアーム16の前後中央位置LMよりも後方に設けられる。この構成によれば、ケーブルガイド85のループ部96の上下長を抑えながら、リアブレーキケーブル72の直線性を確保するようにガイドし易くなり、リアブレーキケーブル72の水抜きをし易くなる。また、ケーブルガイド85を小型化し易くなる。
但し、水抜き性等を十分に確保できる場合や、スイングアーム16やピリオンステップ38の周辺部品の形状や位置変更がある場合、ケーブルガイド85を、スイングアーム16の前後中央位置LMよりも後方以外にしてもよい。
また、リアブレーキケーブル72は、排気マフラー25Mの車幅方向内側を通って排気マフラー25Mと車体側面視で重なる。この構成によれば、排気マフラー25Mによってリアブレーキケーブル72を外観視し難くでき、鞍乗り型車両10の外観性向上に有利になる。
上述の実施形態は本発明の一態様を示すものであり、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、細部等の構成は適宜に変更してもよい。
例えば、上記実施形態では、車体側面視で、排気マフラー25Mとピリオンステップ38の間から、リアブレーキケーブル72の下流部分72Cの一部が露出する場合を例示したが、これに限定されず、排気マフラー25Mの形状調整や、ピリオンステップ38の位置変更等を行うことによって、ピリオンステップ38、ステー38S及び排気マフラー25Mが、リアブレーキケーブル72の下流部分72Cの全てを車幅方向外側から覆うようにしてもよい。これにより、リアブレーキケーブル72の全てを外観視し難くでき、鞍乗り型車両10の外観性向上に有利になる。
また、リアブレーキケーブル72がフロントフレーム19に沿って後下方に延出する場合を例示したが、この構成に限定されず、フロントフレーム19以外の後下方に延びるフレーム(例えばピボットフレーム)が存在する場合に、そのフレームに沿ってリアブレーキケーブル72が延出するようにしてもよい。また、ステー38Sがリアフレーム20から後下方に延出する場合を例示したが、この構成に限定されず、リアフレーム20以外のフレーム(例えばピボットフレーム)からステー38Sが後下方に延出するようにしてもよい。
また、本発明を、図1等に示す自動二輪車に適用する場合を説明したが、これに限定されず、本発明を、任意の鞍乗り型車両に適用してもよい。なお、鞍乗り型車両は、二輪車両に限定されず、三輪車両、及び四輪車両等でもよい。
例えば、上記実施形態では、リアブレーキケーブル72の一部を、ピリオンステップ38の近傍に配策する鞍乗り型車両10において、リアブレーキケーブル72の一部を、ピリオンステップ38の車幅方向内側に配策し、ピリオンステップ38よりも車幅方向内側に、リアブレーキケーブル72をガイドするケーブルガイド85を備える場合を例示したが、この構成に限定されない。
例えば、リアブレーキケーブル72の一部を、運転者用のステップ28の近傍に配策した鞍乗り型車両において、リアブレーキケーブル72の一部を、運転者用のステップ28の車幅方向内側に配策し、ステップ28よりも車幅方向内側に、リアブレーキケーブル72をガイドするケーブルガイド85を備えるようにしてもよい。
また、本発明を、リアブレーキケーブル72の配策構造に適用する場合を例示したが、リアブレーキケーブル72以外のブレーキケーブル(例えばフロントブレーキケーブル)の配策構造に本発明を適用してもよい。
[上記実施の形態によりサポートされる構成]
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
(構成1)乗員用のステップと、ブレーキ装置と、前記ブレーキ装置につながるブレーキケーブルとを備える鞍乗り型車両において、前記ブレーキケーブルの一部は、前記ステップの車幅方向内側に配策され、前記ブレーキケーブルの前記一部をガイドするケーブルガイドを備え、前記ケーブルガイドの車幅方向外端は、前記ステップよりも車幅方向内側に位置する鞍乗り型車両。
この構成によれば、ステップとブレーキケーブルとの接触を抑制しつつブレーキケーブルをステップに近接させることができる。
(構成2)車体側面視で、前記ステップの後方に後輪を備えると共に、前記後輪と一体に上下動するスイングアームを備え、前記ケーブルガイドは、前記スイングアームの上下いずれか一方の面に取り付けられ、前記後輪よりも車幅方向外側で、前記ケーブルガイドの車幅方向外端と、前記ケーブルガイドの車幅方向内端との間に、前記ブレーキケーブルをガイドする構成1に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ブレーキケーブルを乗員用のステップに隣り合う位置で、後輪とステップとに接触し難くできる。
(構成3)前記ケーブルガイドは、前記ブレーキケーブルを、隙間を空けて保持するループ部を有し、前記ループ部は、前記ブレーキケーブルの移動範囲を車体上下方向よりも車幅方向に狭くする形状である構成2に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ブレーキケーブルを、スイングアームの上下動に合わせて上下動し易くしながら、車幅方向の両側に位置する後輪、ステップ及びスイングアームに接触し難くできる。
(構成4)当該鞍乗り型車両の車体フレームは、ヘッドパイプから後下方に延びるフレームを備え、前記フレームに沿って後下方に延びて、前記ステップを支持するステップ支持部を有し、前記ブレーキケーブル(72)は、前記フレームに沿って後下方に延出し、前記ステップ支持部(38S)と側面視で重なる構成2又は3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ブレーキケーブルは、ヘッドパイプから後下方に延びるフレームに沿って後下方に延出し、このフレームに沿って後下方に延出するステップ支持部と車体側面視で重なるので、ブレーキケーブルの直線性を確保し、ブレーキケーブルに付着した雨水をブレーキケーブル外に排出し易くなり、いわゆる水抜きをし易くなる。
(構成5)前記ブレーキ装置は、前記後輪と前記スイングアームの後部との間に位置するリアブレーキ装置であり、前記ケーブルガイドは、前記スイングアームの前後中央位置よりも後方に設けられる構成2から4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ケーブルガイドの上下長を抑えながら、ブレーキケーブルの直線性を確保するようにガイドし易くなり、ブレーキケーブルの水抜きをし易くなる。また、ケーブルガイドを小型化し易くなる。
(構成6)前記ステップ支持部の後下方に、当該鞍乗り型車両の排気系の一部を構成する排気マフラーを有し、前記ブレーキケーブルは、前記排気マフラーの車幅方向内側を通って前記排気マフラーと車体側面視で重なる構成5に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、排気マフラーによってブレーキケーブルを外観視し難くでき、鞍乗り型車両の外観性向上に有利になる。
10 鞍乗り型車両
11 車体フレーム
13 前輪
15 後輪
16 スイングアーム
18 ヘッドパイプ
19 フロントフレーム(メインフレーム)
20 リアフレーム(シートフレーム)
25 排気装置
25M 排気マフラー
25C マフラーカバー
28 ステップ(乗員用のステップ)
38 ピリオンステップ(乗員用のステップ)
38S ステー(ステップ支持部)
61 フロントブレーキ装置
62 リアブレーキ装置
72 リアブレーキケーブル
72A リアブレーキケーブルの上流部分
72B リアブレーキケーブルの跨ぎ部分
72C リアブレーキケーブルの下流部分
85 ケーブルガイド
95 固定部
96 ループ部
96B 側辺部(ケーブルガイド85の車幅方向内端)
96C 側辺部(ケーブルガイド85の車幅方向外端)
LM スイングアームの前後中央位置

Claims (6)

  1. 乗員用のステップ(38)と、ブレーキ装置(62)と、前記ブレーキ装置(62)につながるブレーキケーブル(72)とを備える鞍乗り型車両において、
    前記ブレーキケーブル(72)の一部は、前記ステップ(38)の車幅方向内側に配策され、
    前記ブレーキケーブル(72)の前記一部をガイドするケーブルガイド(85)を備え、
    前記ケーブルガイド(85)の車幅方向外端(96C)は、前記ステップ(38)よりも車幅方向内側に位置する、
    鞍乗り型車両。
  2. 車体側面視で、前記ステップ(38)の後方に後輪(15)を備えると共に、前記後輪(15)と一体に上下動するスイングアーム(16)を備え、
    前記ケーブルガイド(85)は、前記スイングアーム(16)の上下いずれか一方の面に取り付けられ、前記後輪(15)よりも車幅方向外側で、前記ケーブルガイド(85)の車幅方向外端(96C)と、前記ケーブルガイド(85)の車幅方向内端(96B)との間に、前記ブレーキケーブル(72)をガイドする、
    請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記ケーブルガイド(85)は、前記ブレーキケーブル(72)を、隙間を空けて保持するループ部(96)を有し、
    前記ループ部(96)は、前記ブレーキケーブル(72)の移動範囲を車体上下方向よりも車幅方向に狭くする形状である、
    請求項2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 当該鞍乗り型車両の車体フレーム(11)は、ヘッドパイプ(18)から後下方に延びるフレーム(19)を備え、
    前記フレーム(19)に沿って後下方に延びて、前記ステップ(38)を支持するステップ支持部(38S)を有し、
    前記ブレーキケーブル(72)は、前記フレーム(19)に沿って後下方に延出し、前記ステップ支持部(38S)と車体側面視で重なる、
    請求項3に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記ブレーキ装置(62)は、前記後輪(15)と前記スイングアーム(16)の後部との間に位置するリアブレーキ装置であり、
    前記ケーブルガイド(85)は、前記スイングアーム(16)の前後中央位置よりも後方に設けられる、
    請求項4に記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記ステップ支持部(38S)の後下方に、当該鞍乗り型車両の排気系の一部を構成する排気マフラー(25M)を有し、
    前記ブレーキケーブル(72)は、前記排気マフラー(25M)の車幅方向内側を通って前記排気マフラー(25M)と車体側面視で重なる、
    請求項5に記載の鞍乗り型車両。
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