JP2024100353A - 色調整方法、プロジェクター及びプログラム - Google Patents

色調整方法、プロジェクター及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のプロジェクターが投写する画像の色の差を低減する色調整方法を提供する。【解決手段】第1プロジェクター100Aの制御部150Aは、第1プロジェクター100Aが投写する第1画像と、第2プロジェクター100Bが投写する第2画像と、の撮像結果に基づき、第1画像の色を補正する第1補正値を決定する自動色調整処理を実行することと、第1画像を第1補正値により補正することで得られる第3画像であって、第1プロジェクター100Aが投写する第3画像の色を補正する操作を受け付けて、操作の結果に基づいて第3画像の色を補正する第2補正値を決定する手動色調整処理を実行することと、予め設定された設定条件が成立すると第1処理を再実行し、第1補正値を更新することと、第1処理の再実行により更新した第1補正値と、第2補正値と、を出力することと、を実行する。【選択図】図2

Description

本発明は、色調整方法、プロジェクター及びプログラムに関する。
カメラの撮像画像に基づいて、複数のプロジェクターが投写する画像を調整する方法が知られている。
例えば、特許文献1は、第1プロジェクターと、第1プロジェクターと通信可能に接続され、第1プロジェクターの第1投写画像を撮像する第1撮像装置と、を備える表示システムの制御方法を開示する。この表示システムの制御方法には、第1生成ステップと、第2生成ステップと、第3生成ステップと、補正ステップとが含まれる。
第1生成ステップは、正面から見た場合の第1投写画像の色が所望の色になるように第1プロジェクターの投写条件を調整した基準状態で、第1プロジェクターがテストパターンを投写し、テストパターンに対応する第1投写画像を第1撮像装置が撮像する。これにより基準画像として撮像画像が生成される。
第2生成ステップは、第1投写画像の色の再調整を実行する際に、第1プロジェクターがテストパターンを投写し、テストパターンに対応する第1投写画像を第1撮像装置が撮像して比較画像として撮像画像を生成する。
第3生成ステップは、比較画像が基準画像と一致するように、投写条件を補正する補正値を生成する。
補正ステップは、補正値に基づき投写条件を補正する。
特開2021-182695号公報
しかしながら、カメラの撮像画像を用いて複数のプロジェクターが投写する画像の色を補正する場合、撮像画像では同一の色と判定できる場合であっても、人の眼には異なる色に見てしまう場合がある。このため、カメラの撮像画像を用いて色を調整した後、手動によって色の調整を行う必要があった。
本開示は、第1プロジェクターが投写する第1画像と、第2プロジェクターが投写する第2画像と、の撮像結果に基づき、前記第1画像の色を補正する際に使用する第1補正値を決定する第1処理を実行することと、前記第1画像を、前記第1補正値を使用して補正することで得られる第3画像であって、前記第1プロジェクターが投写する前記第3画像の色を補正する第1操作を受け付けることと、前記第1操作の結果に基づいて、前記第3画像の色を補正する際に使用する第2補正値を決定することと、を含む第2処理を実行することと、予め設定された設定条件が成立した場合に前記第1処理を再実行することによって、前記第1補正値を更新することと、前記第1処理を再実行することによって更新された前記第1補正値と、前記第2補正値と、を出力することと、を含む色調整方法である。
本開示は、光学装置と、撮像装置と、少なくとも1つのプロセッサーと、を含み、前記少なくとも1つのプロセッサーは、前記光学装置が投写する第1画像と、他のプロジェクターが投写する第2画像と、の撮像結果に基づき、前記第1画像の色を補正する際に使用する第1補正値を決定する第1処理を実行することと、前記第1画像を、前記第1補正値を使用して補正することで得られる第3画像であって、前記光学装置が投写する前記第3画像の色を補正する第1操作を受け付けることと、前記第1操作の結果に基づいて、前記第3画像の色を補正する際に使用する第2補正値を決定する第2処理を実行することと、予め設定された設定条件が成立した場合に前記第1処理を再実行することによって、前記第1補正値を更新することと、前記第1処理を再実行することによって更新された前記第1補正値と、前記第2補正値と、を出力することと、を実行する、プロジェクターである。
本開示は、コンピューターに、第1プロジェクターが投写する第1画像と、第2プロジェクターが投写する第2画像と、の撮像結果に基づき、前記第1画像の色を補正する際に使用する第1補正値を決定する第1処理を実行することと、前記第1画像を前記第1補正値により補正することで得られる第3画像であって、前記第1プロジェクターが投写する前記第3画像の色を補正する第1操作を受け付けることと、前記第1操作の結果に基づいて、前記第3画像の色を補正する際に使用する第2補正値を決定する第2処理を実行することと、予め設定された設定条件が成立した場合に前記第1処理を再実行することによって、前記第1補正値を更新することと、前記第1処理を再実行することによって更新された前記第1補正値と、前記第2補正値と、を出力することと、を実行させるプログラムである。
実施形態のシステム構成の一例を示す図。 プロジェクターの構成の一例を示すブロック図。 操作画面の一例を示す図。 第1プロジェクターの動作を示すフローチャート。 自動色調整処理を示すフローチャート。 手動色調整処理を示すフローチャート。 第1プロジェクターの画像投写時の動作を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[1.システム構成]
図1は、本実施形態のシステム構成の一例を示す図である。
図1には、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を記載している。Z軸は、鉛直方向を示す。X軸、及びY軸は、水平方向と平行である。X軸は左右方向を示し、Y軸は前後方向を示す。X軸の正方向は、スクリーンSCに向かって右方向を示し、Y軸の正方向は、スクリーンSCに向かって前方向を示し、Z軸の正方向は、上方向を示す。
本実施形態のシステムは、第1プロジェクター100Aと、第2プロジェクター100Bと、制御装置300と、を備える。制御装置300と、第1プロジェクター100Aと、第2プロジェクター100Bとは、有線によってデイジーチェーン接続される。
制御装置300は、第1プロジェクター100Aに有線接続され、第1プロジェクター100Aに画像信号を出力する。第1プロジェクター100Aは、制御装置300及び第2プロジェクター100Bに有線接続され、制御装置300から入力される画像信号を第2プロジェクター100BにPL出力する。制御装置300は、例えば、パーソナルコンピューター、タブレット端末等である。
本実施形態では、制御装置300、第1プロジェクター100A及び第2プロジェクター100Bを有線接続した例について説明するが、制御装置300、第1プロジェクター100A及び第2プロジェクター100Bを無線により接続してもよい。また、第1プロジェクター100Aと、第2プロジェクター100Bとを、それぞれ制御装置300に有線接続する構成であってもよい。
第1プロジェクター100Aは、プライマリー機として動作し、第2プロジェクター100Bは、セカンダリー機として動作する。プライマリー機として動作する第1プロジェクター100Aは、後述する初期設定時に、セカンダリー機である第2プロジェクター100Bに指示を出力して第2プロジェクター100Bの動作を制御する。
第1プロジェクター100Aは、プロジェクター本体10Aと光学系ユニット400Aと第1カメラ200Aとを備える。プロジェクター本体10Aは、天井より吊り下げられて設置される。光学系ユニット400Aは、プロジェクター本体10Aの装着部105Aに、画像光PLAをスクリーンSCに投写可能に装着される。第1カメラ200Aは、プロジェクター本体10Aと通信可能に接続され、スクリーンSCに表示された第1投写画像PAを撮像可能に光学系ユニット400Aの取付部911Aに設置される。第1カメラ200Aは、撮像装置に相当する。
第2プロジェクター100Bは、プロジェクター本体10Bと光学系ユニット400Bと第2カメラ200Bとを備える。プロジェクター本体10Bは、天井より吊り下げられて設置される。光学系ユニット400Bは、プロジェクター本体10Bの装着部105Bに、画像光PLBをスクリーンSCに投写可能に装着される。第2カメラ200Bは、プロジェクター本体10Bと通信可能に接続され、スクリーンSCに表示された第2投写画像PBを撮像可能に光学系ユニット400Bの取付部911Bに設置される。
プロジェクター本体10Aは、制御装置300から入力される画像信号に含まれる画像データを取り出し、取り出した画像データに対応する画像光PLAを生成する。光学系ユニット400Aは、プロジェクター本体10Aが生成した画像光PLAをスクリーンSCに投写する。第1カメラ200Aは、スクリーンSCに表示された第1投写画像PAを含むスクリーンSCの領域を撮像し、撮像画像を生成する。生成された撮像画像は、第1投写画像PAの色調整に用いられる。
プロジェクター本体10Bは、第1プロジェクター100Aから入力される画像信号に含まれる画像データを取り出し、取り出した画像データに対応する画像光PLBを生成する。光学系ユニット400Bは、プロジェクター本体10Bが生成した画像光PLBをスクリーンSCに投写する。第1カメラ200Aは、スクリーンSCに表示された第1投写画像PAを含むスクリーンSCの領域を撮像し、撮像画像を生成する。生成された撮像画像は、第2投写画像PBの色調整に用いられる。
図1は、第1プロジェクター100A及び第2プロジェクター100Bが、鉛直方向の壁に設置された長方形のスクリーンSCに対して、ユーザー側の天井から吊り下げられて設置されることを示す。ユーザーである視認者は、第1プロジェクター100A及び第2プロジェクター100Bの下方に位置するスクリーンSCに表示される画像を視認する。
図1に示すシステム構成では、第1投写画像PAと第2投写画像PBとをスクリーンSCの左右方向に並べて表示し、一つの大きな横長の画像をタイリング表示する。第1投写画像PAと第2投写画像PBとをタイリング表示する場合、第1プロジェクター100A及び第2プロジェクター100Bは、第1投写画像PAと第2投写画像PBとが重畳する重畳領域DPAが生じるように、画像光PLA及び画像光PLBを投写する。
図1のように、第1投写画像PAは、第1非重畳領域NDP1に対応する第1非重畳画像PA1と、重畳領域DPAに対応する第1重畳画像PA2とで構成される。第1非重畳領域NDP1は、第1投写画像PAに対応する領域のうち、重畳領域DPA以外の領域を示す。第2投写画像PBは、第2非重畳領域NDP2に対応する第2非重畳画像PB1と、重畳領域DPAに対応する第2重畳画像PB2とで構成される。第2非重畳領域NDP2は、第2投写画像PBに対応する領域のうち、重畳領域DPA以外の領域を示す。
第1重畳画像PA2の輝度は、第1非重畳画像PA1の輝度より低くなるように調整され、第2重畳画像PB2の輝度は、第2非重畳画像PB1の輝度より低くなるように調整される。このような、重畳領域DPAにおける輝度の調整処理は、エッジブレンディング処理と呼ばれる。
第1投写画像PAと第2投写画像PBとをスクリーンSCの左右方向に並べて表示し、一つの大きな横長の画像をタイリング表示するため、制御装置300は、一つの大きな横長の画像の元となる画像データを第1プロジェクター100Aに供給する。
第1プロジェクター100Aは、制御装置300から供給される画像信号から画像データを取り出すと、範囲情報に従って第1プロジェクター100Aが投写する画像の範囲となる画像データを切り出す。切り出された範囲の画像データを第1部分画像データという。
第2プロジェクター100Bは、第1プロジェクター100Aから供給される画像信号から画像データを取り出すと、範囲情報に従って第2プロジェクター100Bが投写する画像の範囲となる画像データを切り出す。切り出された範囲の画像データを第2部分画像データという。
範囲情報は、画像データのうち、第1プロジェクター100Aが画像を投写する範囲を示す情報と、第2プロジェクター100Bが画像を投写する範囲を示す情報と、を含む。
範囲情報は、例えば、操作者が制御装置300を操作して生成する。生成された範囲情報は、画像の投写を開始する前に、制御装置300から第1プロジェクター100Aに出力される。第1プロジェクター100Aは、制御装置300から入力される範囲情報を第2プロジェクター100Bに出力する。
第1プロジェクター100Aと第2プロジェクター100Bとは、互いに略同一の構成を有する。以下の説明において、第1プロジェクター100Aと第2プロジェクター100Bとを区別しない場合には、プロジェクター100と記載する。また、プロジェクター本体10Aとプロジェクター本体10Bとを区別しない場合には、プロジェクター本体10と記載する。また、第1カメラ200Aと第2カメラ200Bとを区別しない場合には、カメラ200と記載する。また、光学系ユニット400Aと光学系ユニット400Bとを区別しない場合には、光学系ユニット400と記載する。また、画像光PLAと画像光PLBとを区別しない場合には、画像光PLと記載する。
[2.プロジェクターの構成]
図2は、第1プロジェクター100Aの構成の一例を示す図である。
以下では、第1プロジェクター100Aの構成について説明する。第2プロジェクター100Bの構成は、第1プロジェクター100Bの構成と略同一であるため、第1プロジェクター100Bの構成についての説明は省略する。
第1プロジェクター100Aは、プロジェクター本体10A、光学系ユニット400A及び第1カメラ200Aを備える。
プロジェクター本体10Aは、投写部110A、駆動部120A、画像インターフェイス131A、入力インターフェイス133A、リモコン受光部135A、画像処理部140A、フレームメモリー145A及び制御部150Aを備える。以下、インターフェイスをI/Fと略記する。画像I/F131A、入力I/F133A、画像処理部140A及び制御部150Aは、バス103Aを介して互いにデータ通信可能に接続される。
投写部110Aは、光源111A及び光変調装置112Aを備え、光学的な画像の形成を行って画像光PLを生成する。駆動部120Aは、光源駆動部121A及び光変調装置駆動部122Aを備える。
光源111Aは、ハロゲンランプ、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ等のランプ、又は、LED(Light Emitting Diode)やレーザー光源等の固体光源を備える。
光源駆動部121Aは、制御部150Aの指示に従って、光源111Aの光源を点灯及び消灯させる。
光変調装置112Aは、透過する光を変調して画像光PLを生成する液晶パネル115Aを備える。液晶パネル115Aは、赤色光に対応した液晶パネルと、緑色光に対応した液晶パネルと、青色光に対応した液晶パネルとを含む。光源111Aが発する光は赤、緑及び青の3色の色光に分離され、それぞれ対応する液晶パネル115Aに入射される。液晶パネル115の各々を透過して変調された画像光PLは、クロスダイクロイックプリズム等の合成光学系によって合成され、光学系ユニット400Aに射出される。
光変調装置駆動部122Aは、光変調装置112Aを駆動する。光変調装置駆動部122Aは、画像処理部140Aから赤、緑及び青の各原色に対応する画像データが入力され、入力された画像データを液晶パネル115Aの動作に適したデータ信号に変換する。光変調装置駆動部122Aは、変換したデータ信号に基づいて、液晶パネル115Aの各画素に電圧を印加し、液晶パネル115Aに画像を描画する。
光学系ユニット400Aは、プロジェクター本体10Aの装着部105Aに装着され、投写部110Aが生成した画像光PLをスクリーンSC上に結像させる、不図示のレンズやミラー等を備える。光学系ユニット400Aには、スクリーンSCに表示される投写画像Pを含む領域が撮像範囲となるように第1カメラ200Aが取付けられる。光学系ユニット400Aは、スクリーンSCに投写される画像を拡大又は縮小させるズーム機構や、フォーカスの調整を行うフォーカス調整機構等を備えてもよい。投写部110A及び光学系ユニット400Aは、光学装置に相当する。
第1カメラ200Aは、撮像部210Aを備え、光学系ユニット400Aの取付部911Aに取りけられる。撮像部210Aは、レンズと、撮像素子とを備える。レンズは、撮像範囲からの入射光を撮像素子に結像させる。撮像素子は、CCD(Charge Coupled Device)や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)により構成され、画像データを生成する。
第1カメラ200Aは、プロジェクター本体10Aの制御に従って、スクリーンSCに表示された第1投写画像PAを撮像部210Aによって撮像し、撮像データをプロジェクター本体10Aの画像I/F131Aに出力する。
画像I/F131Aは、コネクター及びインターフェイス回路を備え、第1プロジェクター100Aに画像データを供給する制御装置300、及び、撮像画像を供給する第1カメラ200Aに有線接続される。画像I/F131は、例えば、USB(Universal Serial Bus)である。
入力I/F133Aは、インターフェイス回路を備え、リモコン受光部135Aに接続される。入力I/F133Aは、例えば、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)である。HDMIは登録商標である。
リモコン受光部135Aは、リモコン250が送信する赤外線信号を受光する。入力I/F133Aは、リモコン受光部135Aが受光した信号をデコードして、操作信号を生成し、制御部150Aに出力する。
フレームメモリー145Aは、複数のバンクを備える記憶装置である。各バンクは、1フレーム分の画像データを書き込み可能な記憶容量を有する。
画像処理部140Aは、制御装置300から入力される画像データをフレームメモリー145Aに展開する。画像I/F131Aは、外部装置から入力される画像信号から画像データを取り出し、取り出した画像データを画像処理部140Aに出力する。
画像処理部140Aは、フレームメモリー145Aに展開した画像データに対して、例えば、解像度変換処理、又はリサイズ処理、歪曲収差の補正、形状補正処理、デジタルズーム処理、画像の色合いや輝度の調整等の画像処理を行う。
画像処理部140A及びフレームメモリー145Aは、例えば、集積回路により構成される。集積回路には、LSI(Large Scale Integrated Circuit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、SoC(System-on-a-chip)等が含まれる。また、集積回路の構成の一部にアナログ回路が含まれていてもよく、制御部150Aと集積回路とが組み合わされた構成であってもよい。
制御部150Aは、記憶部160Aと、プロセッサー170Aとを備える。
記憶部160Aは、揮発性の記憶装置と、不揮発性の記憶装置と、を備える。
揮発性の記憶装置は、例えば、RAM(Random Access Memory)等によって構成される。不揮発性の記憶装置は、例えば、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリー、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等により構成される。
揮発性の記憶装置は、プロセッサー170Aの演算領域として使用される。
不揮発性の記憶装置は、プロセッサー170Aが実行する制御プログラムや、後述する自動色調整処理や手動色調整処理により生成される第1補正値、第2補正値、第3補正値及び第4補正値を記憶する。
プロセッサー170Aは、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)等のプロセッサーを備える演算処理装置である。プロセッサー170Aは、単一のプロセッサーにより構成してもよいし、複数のプロセッサーにより構成することも可能である。また、プロセッサー170Aは、記憶部160Aの一部又は全部や、その他の回路と統合されたSoCにより構成してもよい。また、プロセッサー170Aは、プログラムを実行するCPUと、所定の演算処理を実行するDSP(Digital Signal Processor)との組合せにより構成してもよい。さらに、プロセッサー170Aの機能の全てをハードウェアに実装した構成としてもよく、プログラマブルデバイスを用いて構成してもよい。
第1プロジェクター100Aは、第1プロジェクター100Aの電源がオンされると、初期調整処理を実行する。初期調整処理では、スクリーンSCに表示される画像が、視認者の所望の状態となるように各投写条件が調整される。初期調整処理には、第1プロジェクター100Aが投写する投写画像の色と、第2プロジェクター100Bが投写する投写画像の色とを合わせる色調整処理や、上述したエッジブレンディング処理が含まれる。
色調整処理には、自動色調整処理と、手動色調整処理とが含まれる。
自動色調整処理は、第1プロジェクター100Aが自動色調整処理を実行したことがない場合、又は、自動色調整処理により生成される補正データが記憶部160Aに記憶されていない場合に実行される。また、自動色調整処理は、予め設定された設定条件が成立した場合に実行される。本実施形態では、第1補正値及び第3補正値を生成してから、予め設定された設定期間を経過すると、第1プロジェクター100Aが自動色調整処理を再実行する。例えば、第1補正値及び第3補正値を生成してからの累積の動作時間が、設定時間に到達した場合に、自動色調整処理を再実行してもよい。また、本実施形態では、プライマリー機である第1プロジェクター100Aが、自動色調整処理を実行する場合について説明するが、セカンダリー機である第2プロジェクター100Bや制御装置300が自動色調整処理を実行してもよい。
自動色調整処理では、第1プロジェクター100A及び第2プロジェクター100BがスクリーンSCに投写する投写画像の色を補正する補正データを生成する。第1プロジェクター100Aが投写する第1投写画像PAの色を補正する補正データを、第1補正データといい、第2プロジェクター100Bが投写する第2投写画像PBの色を補正する補正データを、第3補正データという。
自動色調整処理では、第1プロジェクター100Aによりテストパターンが投写されたスクリーンSCを、第1プロジェクター100Aの第1カメラ200Aで撮像して第1撮像画像を生成する。テストパターンは、例えば、RGBの各色、すなわち、赤色、緑色及び青色の各々について、複数階調の輝度のパターンを含む。
同様に、第2プロジェクター100Bによりテストパターンが投写されたスクリーンSCを、第1プロジェクター100Aの第1カメラ200Aで撮像して第2撮像画像を生成する。第1プロジェクター100Aは、第1撮像画像と第2撮像画像とを比較して第1補正データ及び第3補正データを生成する。
次に、手動色調整処理について説明する。手動色調整処理は、第1プロジェクター100A及び第2プロジェクター100BがスクリーンSCに投写する投写画像Pの色を、操作者の手動操作によって補正する処理である。手動色調整処理は、第1プロジェクター100A及び第2プロジェクター100Bの両方、又はいずれか一方で実行される。
図3は、手動色調整処理のときに第1プロジェクター100AがスクリーンSCに表示させる操作画面50の一例を示す図である。
以下では、第1プロジェクター100Aが実行する手動色調整処理について説明する。
制御部150Aは、まず、スクリーンSCに操作画面50を表示させる。
ここで、図3を参照しながら操作画面50について説明する。第1プロジェクター100Aが実行する手動色調整処理において表示される操作画面50は、第1操作を受け付けるユーザーインターフェイスに相当する。第2プロジェクター100Bが実行する手動色調整処理において表示される操作画面50は、第2操作を受け付けるユーザーインターフェイスに相当する。
操作画面50には、階調値表示欄51、赤表示欄52、緑表示欄53、青表示欄54が含まれる。階調値表示欄51には、操作者により選択された階調値が表示される。また、操作画面50は、第1操作子55及び第2操作子56が表示される。図3に示す操作画面50は、階調値表示欄51が選択された状態にあるため、第1操作子55及び第2操作子56が階調値表示欄51に表示される。第1操作子55は、階調値表示欄51に表示された階調値を下げる操作を受け付ける操作子である。第2操作子56は、階調値表示欄51に表示された階調値を上げる操作を受け付ける操作子である。
赤表示欄52には、赤の階調値が表示される。緑表示欄53には、緑の階調値が表示される。青表示欄54には、青の階調値が表示される。
操作者の操作により赤表示欄52が選択されると、第1操作子55及び第2操作子56が赤表示欄52に表示される。同様に、緑表示欄53が選択されると、第1操作子55及び第2操作子56が緑表示欄53に表示され、青表示欄54が選択されると、第1操作子55及び第2操作子56が青表示欄54に表示される。
例えば、赤表示欄52が選択された状態において、第1操作子55が操作されると、赤色の階調値が下げられる。また、赤表示欄52が選択された状態において、第2操作子56が操作されると、赤色の階調値が上げられる。
同様に、緑表示欄53が選択された状態において、第1操作子55が操作されると、緑色の階調値が下げられる。また、緑表示欄53が選択された状態において、第2操作子56が操作されると、緑色の階調値が上げられる。
同様に、青表示欄54が選択された状態において、第1操作子55が操作されると、青色の階調値が下げられる。また、青表示欄54が選択された状態において、第2操作子56が操作されると、青色の階調値が上げられる。
手動色調整処理では、第1プロジェクター100Aは、例えば、赤色、緑色及び青色のパターンを有するテストパターンをスクリーンSCに投写する。ここで、投写されるテストパターンは、第1補正値により補正された画像データに基づく画像であり、操作者が選択した階調値を有するパターンである。テストパターンは第3画像に相当する。このテストパターンは、画像の色及び輝度が変化しない、いわゆるベタパターンである。例えば、手動調整処理では、テストパターンの階調値として8段階の階調値を選択することができる。操作者がリモコン250の操作により選択した階調値を選択階調値という。
操作者は、スクリーンSCに表示されたテストパターンを視認し、赤色、緑色及び青色の少なくとも1色をリモコン250を操作して選択する。操作者が選択した色を選択色という。また、操作者は、リモコン250を操作して、選択色の階調値を増加させる増加量、又は減少させる減少量を設定する。第1プロジェクター100Aは、選択色の階調値を、設定された増加量又は減少量だけ変更したテストパターンを生成し、生成したテストパターンをスクリーンSCに再度、表示させる。
第1プロジェクター100Aは、リモコン250の確定ボタンが押下されると、選択階調値と、赤色、緑色及び青色の色ごとの階調値の増加量又は減少量とを記憶部160Aに対応づけて記憶する。選択階調値と、赤色、緑色及び青色の色ごとの階調値の増加量又は減少量とが、第2補正値に相当する。
第2プロジェクター100Bは、手動色調整処理を実行する場合、第1プロジェクター100Aと同様に、手動色調整処理を実行して第4補正値を生成する。手動色調整処理により第2プロジェクター100BがスクリーンSCに投写するテストパターンは、第4画像に相当する。
第1プロジェクター100Aの手動色調整処理において、階調値を変更する操作を受け付けることは、第1操作を受け付けることに相当する。第2プロジェクター100Bの手動色調整処理において、階調値を変更する操作を受け付けることは、第2操作を受け付けることに相当する。
次に、自動色調整処理を実行した後に、手動色調整処理を実行する理由について説明する。
従来、カメラ200の撮像画像を用いて第1投写画像PAと第2投写画像PBとの色を調整する自動色調整処理では、系統誤差による色ずれを精度よく補正することが難しい。系統誤差は、カメラ200のカラーフィルターの分光感度によるバラツキや、プロジェクター100の光源111のスペクトルのバラツキに起因して生じる誤差である。
この系統誤差に起因して、第1投写画像PAを撮像した第1撮像画像と、第2投写画像PBを撮像した第2撮像画像とを比較した結果では、同一の色として判断される場合であっても、人の眼には若干の色の違いとして認識される。この色の誤差は、自動色調整処理を何度繰り返しても改善されない。このため、本実施形態では、自動色調整処理を実行した後に、人の眼による手動色調整処理を実行する。
また、自動色調整処理により生成した第1補正値及び第3補正値は、予め設定された設定期間を経過するごとに、記憶部160から消去される。そして、自動色調整処理を再度、実行することで、新たな第1補正値及び第3補正値が記憶部160に記憶される。
手動色調整処理により生成した第2補正値及び第4補正値は、一度、生成されると、記憶部160に記憶され、消去されることはない。すなわち、自動色調整処理により第1補正値及び第3補正値が更新されても、第2補正値及び第4補正値は同一の値が使用される。
自動色調整処理によって更新される第1補正値及び第3補正値の値が大きく異なると、手動色調整処理により生成した第2補正値及び第4補正値により画像データを補正しても、第1投写画像PAと第2投写画像PBとに色の誤差が生じるように思われる。
しかし、自動色調整処理により生じる誤差が、系統誤差に起因する誤差であるため、自動色調整処理により生成される第1補正値及び第3補正値が大きく変化することはない。このため、初期設定時に生成した第2補正値及び第4補正値を用いて画像データを補正しても、画像データを精度よく補正することができ、第1投写画像PAと第2投写画像PBとを精度よく色合わせすることができる。
[3.第1プロジェクターの動作]
図4は、プライマリー機である第1プロジェクター100Aの動作を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートを参照しながら第1プロジェクター100Aの動作について説明する。
制御部150Aは、第1プロジェクター100Aの電源がオンされると(ステップS1/YES)、自動色調整処理により色調整の補正値を生成済みであるか否かを判定する(ステップS2)。つまり、制御部150Aは、自動色調整処理を実行して生成した補正値が記憶部160Aに記憶されているか否かを判定する。
制御部150Aは、補正値を生成済みではない場合(ステップS2/NO)、自動色調整処理を実行して(ステップS3)、色調整の補正値を生成する。自動色調整処理の詳細については、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。ステップS3は、第1処理を実行すること、に相当する。制御部150Aは、自動色調整処理を実行して、第1プロジェクター100Aが投写する第1部分画像データを補正する第1補正値と、第2プロジェクター100Bが投写する第2部分画像データを補正する第3補正値と、を生成する。制御部150Aは、生成した第1補正値を記憶部160Aに記憶させ(ステップS4)、生成した第3補正値を第2プロジェクター100Bに出力する(ステップS5)。
次に、制御部150Aは、手動色調整処理の開始が指示されたか否かを判定する(ステップS6)。具体的には、制御部150Aは、手動色調整処理の開始を指示する操作信号が入力I/F133Aを介してリモコン受光部250Aから入力されたか否かを判定する。制御部150Aは、手動色調整処理の開始が指示されていない場合(ステップS6/NO)、この処理フローを終了させる。
制御部150Aは、手動色調整処理の開始が指示されると(ステップS6/YES)、手動色調整処理を実行し(ステップS7)、手動色調整処理により生成した第2補正値を記憶部160Aに記憶させる(ステップS8)。ステップS7は、第2処理を実行すること、に相当する。制御部150Aは、手動色調整処理を実行して第2補正値を記憶部160Aに記憶させると、図7に示すフローチャートに従って動作する。つまり、制御部150Aは、制御装置300から画像信号の入力があるまで待機する。
次に、補正値を生成済みである場合の動作について説明する。
制御部150Aは、第1補正値及び第2補正値を生成済みである場合(ステップS2/YES)、前回、自動色調整処理を実行して第1補正値を生成してから、予め設定された設定期間を経過したか否かを判定する(ステップS9)。
制御部150Aは、予め設定された設定期間を経過していない場合(ステップS9/NO)、この処理フローを終了する。
また、制御部150Aは、予め設定された設定期間を経過すると(ステップS9/YES)、記憶部160Aに記憶させた第1補正値を記憶部160Aから消去する(ステップS10)。また、制御部150Aは、第3補正値の消去を第2プロジェクター100Bに指示する(ステップS11)。
次に、制御部150Aは、自動色調整処理を実行して(ステップS12)、色調整の補正値を生成する。自動色調整処理の詳細については、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。ステップS12は、予め設定された設定条件が成立すると前記第1処理を再実行し、前記第1補正値を更新すること、に相当する。
制御部150Aは、自動色調整処理を実行して、第1プロジェクター100Aが投写する第1部分画像データを補正する第1補正値と、第2プロジェクター100Bが投写する第2部分画像データを補正する第3補正値と、を生成する。制御部150Aは、生成した第1補正値を記憶部160Aに記憶させ(ステップS13)、生成した第3補正値を第2プロジェクター100Bに出力する(ステップS14)。制御部150Aは、手動色調整処理を実行して第2補正値を記憶部160Aに記憶させると、図7に示すフローチャートに従って動作する。つまり、制御部150Aは、制御装置300から画像信号の入力があるまで待機する。ステップS13及びS14は、第1補正値と、前記第2補正値と、を出力すること、に相当する。
図5は、自動色調整処理の処理動作を示すフローチャートである。
図5に示すフローチャートを参照しながら自動色調整処理の詳細について説明する。
まず、制御部150Aは、テストパターンに対応する画像光PLAを投写部110Aに生成させて、生成された画像光PLAを光学系ユニット400AによりスクリーンSCに投写させる。これによりスクリーンSCには、テストパターンに対応する第1投写画像PAが表示される(ステップS21)。ここで投写されるテストパターンに対応する第1投写画像PAは、例えば、赤色、緑色及び青色の各々について、複数階調の輝度パターンを含む。テストパターンTPは、例えば、画像の色及び輝度が投写位置によって変化しないパターン、いわゆる、ベタパターンである。ステップS21で表示されるテストパターンに対応する第1投写画像PAが、第1画像に相当する。
次に、制御部150Aは、第1投写画像PAが表示されたスクリーンSCを第1カメラ200Aに撮像させる(ステップS22)。制御部150Aは、第1カメラ200Aが生成した撮像画像を、第1撮像画像として記憶部160Aに記憶させる(ステップS23)。記憶部160Aに記憶される第1撮像画像は、撮像結果に相当する。
次に、制御部150Aは、第2プロジェクター100Bにテストパターンの投写を指示する(ステップS24)。第2プロジェクター100Bが投写するテストパターンが、第2画像に相当する。
次に、制御部150Aは、テストパターンを投写したことを第2プロジェクター100Bから通知があるか否かを判定する(ステップS25)。この通知は、テストパターンを投写したことを示す通知である。
制御部150Aは、第2プロジェクター100Bから通知がない場合(ステップS25/NO)、第2プロジェクター100Bから通知があるまで待機する。
制御部150Aは、第2プロジェクター100Bからテストパターンを投写したことを通知されると(ステップS25/YES)、第1投写画像PAが表示されたスクリーンSCを第1カメラ200Aに撮像させる(ステップS26)。
次に、制御部150Aは、第1カメラ200Aから入力される第2撮像画像を記憶部160Aに記憶させる(ステップS27)。記憶部160Aに記憶される第2撮像画像は、撮像結果に相当する。
次に、制御部150Aは、第1撮像画像及び第2撮像画像に基づいて、第1補正値及び第3補正値を生成する(ステップS28)。制御部150Aは、第1撮像画像と第2撮像画像とを比較する。制御部150Aは、第1撮像画像と第2撮像画像とに撮像されたテストパターンに含まれる赤色、緑色及び青色の各色を階調ごとに比較して第1補正値及び第3補正値を生成する。
図6は、手動色調整処理の処理動作を示すフローチャートである。
図6に示すフローチャートを参照しながら手動色調整処理の詳細について説明する。
制御部150Aは、手動色調整処理を開始すると、スクリーンSCの位置に操作画面50を表示させる(ステップS31)。操作画面50は、スクリーンSCに表示予定のテストパターンの表示の邪魔にならないスクリーンSCの隅に表示される。
次に、制御部150Aは、テストパターンの階調値を選択する操作信号が入力I/F133Aを介してリモコン受光部250Aから入力されたか否かを判定する(ステップS32)。手動色調整処理を実行するテストパターンの階調値は、予め設定されている。本実施形態では、0~255階調のうちの8階調が手動色調整処理を実行する階調値として設定されている。操作者は、リモコン250を操作して、設定された階調値のなかからテストパターンとして表示するパターンの階調値を選択する。制御部150Aは、階調値を選択する操作信号が入力されていない場合(ステップS32/NO)、階調値を選択する操作信号が入力されるまで待機する。
制御部150Aは、階調値を選択する操作信号が入力されると(ステップS32/YES)、操作信号により選択された階調値のテストパターンを生成する(ステップS33)。ここで生成されるテストパターンは、図4に示すステップS3の自動色調整処理により生成された第1補正値により補正された画像データに基づいて生成されるパターン画像である。
制御部150Aは、テストパターンに対応する画像光PLAを投写部110Aに生成させて、生成された画像光PLAを光学系ユニット400AによりスクリーンSCに投写させる。これによりスクリーンSCには、テストパターンに対応する第1投写画像PAが表示される(ステップS34)。ここで表示されるテストパターンは、図5で説明したテストパターンとは異なり、例えば、赤色、緑色及び青色の各々について、選択された1階調の輝度パターンを含む。
次に、制御部150Aは、赤、緑及び青のうちの少なくとも一色を選択する操作と、選択された色の階調値を変更する操作と、受け付けたか否かを判定する(ステップS35)。制御部150Aは、少なくとも一色を選択する操作と、選択された色の階調値を変更する操作とを受け付けていない場合(ステップS35/NO)、ステップS38の判定に移行する。
また、制御部150Aは、赤、緑及び青の少なくとも一色について、階調値を変更する操作を受け付けると(ステップS35/YES)、スクリーンSCに投写するテストパターンの階調値を変更する。具体的には、制御部150Aは、受け付けた操作によって選択された色の階調値を、選択された階調値に変更したテストパターンを生成する(ステップS36)。制御部150Aは、生成したテストパターンを投写部110AによりスクリーンSCに表示させる(ステップS37)。
次に、制御部150Aは、リモコン250の確定ボタンが押下され、確定ボタンに対応する操作信号が入力I/F133Aを介してリモコン受光部250Aから入力されたか否かを判定する(ステップS38)。制御部150Aは、確定ボタンに対応する操作信号が入力されていない場合(ステップS38/NO)、ステップS35の判定に戻る。
また、制御部150Aは、確定ボタンに対応する操作信号が入力されると(ステップS38/YES)、設定された8つの階調値でテストパターンを生成し、生成したテストパターンをスクリーンSCに表示させたか否かを判定する(ステップS39)。制御部150Aは、設定された8つの階調値でテストパターンを生成し、生成したテストパターンをスクリーンSCに表示させていない場合(ステップS39/NO)、ステップS33の処理に戻る。
また、制御部150Aは、8つの階調値でテストパターンを生成し、生成したテストパターンをスクリーンSCに表示させたと判定すると(ステップS39/YES)、第2補正値を生成する(ステップS40)。制御部150Aは、テストパターンとして表示させた8つの階調値で、赤色、緑色及び青色の色ごとの増加量又は減少量を記憶部160Aに記憶させて第2補正値を生成する。そして、制御部150Aは、次のステップS8の処理に移行する。
図6には、第1プロジェクター100Aが実行する手動色調整処理の処理フローを示したが、第2プロジェクター100Bも図6に示す処理フローに従って手動色調整処理を実行し、第4補正値を生成してもよい。
図7は、第1プロジェクター100Aの画像投写時の動作を示すフローチャートである。図7に示すフローチャートを参照しながら画像信号が入力された場合の第1プロジェクター100Aの動作について説明する。
まず、制御部150Aは、制御装置300から供給される画像信号が入力されたか否かを判定する(ステップS41)。制御部150Aは、画像信号が入力されていない場合(ステップS41/NO)、画像信号が入力されるまで待機する。
制御部150Aは、画像信号が入力されると(ステップS41/YES)、入力された画像信号を後段の第2プロジェクター100Bに出力する(ステップS42)。
次に、制御部150Aは、画像信号に含まれる画像データを取り出し、第1プロジェクター100Aが投写する画像データの範囲を切り出す。制御部150Aは、初期設定によって設定された範囲情報に対応する画像データの範囲を切り出し、第1部分画像データを生成する(ステップS43)。制御部150Aは、第1部分画像データを、第1補正値を用いて補正する(ステップS44)。
次に、制御部150Aは、第3補正値が記憶部160Aに記憶されているか否かを判定する(ステップS45)。
制御部150Aは、第3補正値が記憶部160Aに記憶されていない場合(ステップS45/NO)、第1補正値により補正した第1部分画像データに基づく画像光PLAを投写部110Aに生成させる。制御部150Aは、生成した第1部分画像データに基づく画像光PLAを光学系ユニット113Aにより投写させ、第1部分画像データに基づく画像をスクリーンSCに表示させる(ステップS47)。
また、制御部150Aは、第3補正値を記憶部160Aに記憶している場合(ステップS45/YES)、第1補正値により補正した第1部分画像データを、さらに、第3補正値に基づいて補正する(ステップS46)。
次に、制御部150Aは、第1補正値及び第3補正値により補正した第1部分画像データに基づく画像光PLAを投写部110Aに生成させる。制御部150Aは、生成した第1部分画像データに基づく画像光PLAを光学系ユニット113Aにより投写させ、第1部分画像データに基づく画像をスクリーンSCに表示させる(ステップS47)。
次に、制御部150Aは、制御装置300からの画像信号の入力が終了したか否かを判定する(ステップS48)。制御部150Aは、画像信号の入力が終了していない場合(ステップS48/NO)、ステップS42の処理に戻る。また、制御部150Aは、制御部150Aは、画像信号の入力が終了した場合(ステップS48/YES)、この処理フローを終了させる。
図7には、第1プロジェクター100Aの画像投写時の動作を示したが、第2プロジェクター100Bも図7に示す処理フローに従って画像投写を実行してもよい。第2プロジェクター100Bは、第3補正値と第4補正値とを使用する。
上述したフローチャートの説明では、自動色調整処理において、まず、第1プロジェクター100Aがテストパターンに対応する第1投写画像PAをスクリーンSCに表示させ、第1カメラ200AによりスクリーンSCを撮像して第1撮像画像を生成した。その後、第2プロジェクター100Bがテストパターンに対応する第2投写画像PBをスクリーンSCに表示させ、第1カメラ200AによりスクリーンSCを撮像させて第2撮像画像を生成した。
これ以外の動作として、テストパターンに対応する第1投写画像PA及び第2投写画像PBをスクリーンSCに表示させ、第1投写画像PA及び第2投写画像PBが表示されたスクリーンSCを撮像して撮像画像を生成してもよい。
[4.他の実施形態]
上述した実施形態は、好適な実施の形態である。ただし、上述の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した図4に示すフローチャートでは、自動色調整処理を再実行する予め設定された設定条件として、ステップS9で設定期間が経過したか否かを判定する場合について説明した。設定条件の他の例として、制御装置300などの外部装置から再実行を指示する信号を受け付けた場合に、設定条件が成立したと判定してもよい。また、第1プロジェクター100Aが不図示のネットワークに接続され、このネットワークに接続されたサーバー装置から再実行を指示する信号を受け付けた場合に、自動色調整処理を再実行してもよい。
また、例えば、第1プロジェクター100A又は第2プロジェクター100Bの電源がオンされる都度、自動色調整処理を再実行してもよい。
また、上述した実施形態では、プライマリー機である第1プロジェクター100Aが第1補正値、第2補正値及び第3補正値を生成する動作について説明した。
しかし、補正値を生成する装置は、プロジェクター100に限定されない。例えば、制御装置300が、第1プロジェクター100Aから第1撮像画像及び第2撮像画像を取得して、第1補正値及び第3補正値を生成してもよい。
また、制御装置300が備える表示パネルに操作画面50を表示させ、制御装置300が第1プロジェクター100Aに、テストパターンとして表示する第1投写画像PAの階調値を指示してもよい。同様に、制御装置300が、第2プロジェクター100Bに、テストパターンとして表示する第2投写画像PBの階調値を指示してもよい。制御装置300は、操作画面50の操作に基づいて第2補正値及び第4補正値を生成する。制御装置300は、生成した第1補正値及び第2補正値を第1プロジェクター100Aに出力し、生成した第3補正値及び第4補正値を第2プロジェクター100Bに出力する。
また、上述した実施形態では、自動色調整処理の後に手動色調整処理を実行する場合について説明したが、自動色調整処理を実行後、操作者が、手動色調整処理の必要がないと判定した場合、手動色調整処理を実行せずに省略してもよい。この場合、制御部150Aは、手動色調整処理を省略したことを示すフラグを記憶部160に記憶させる。
制御部150Aは、手動色調整処理を省略したことを示すフラグが記憶部160に記憶されている場合、図7に示すステップS44の処理を実行後、ステップS45の判定を行うことなく、ステップS47の動作に移行する。
上述した実施形態では、カメラ200の取付部911が光学系ユニット400に配置されるが、本発明の実施形態はこれに限定されない。カメラ200の取付部911がプロジェクター100に配置されればよい。
本実施形態では、光変調装置112が光変調素子として透過型の液晶パネル115を備える場合について説明するが、本発明の実施形態はこれに限定されない。光変調素子は反射型の液晶パネルであってもよいし、デジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device)であってもよい。
また、図2の各々に示した各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、プロジェクター100及びカメラ200の各々の他の各部の具体的な細部構成についても、趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
また、色調整方法及びプログラムを、プロジェクター100が備えるコンピューターを用いて実現する場合、このコンピューターに実行させるプログラムを記録媒体、又はこのプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。記録媒体には、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD(Hard Disk Drive)、CD-ROM、DVD、Blu-ray Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、上記記録媒体は、サーバー装置が備える内部記憶装置であるRAM、ROM、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。Blu-rayは、登録商標である。
[5.本開示のまとめ]
以下、本開示のまとめを付記する。
(付記1)
第1プロジェクターが投写する第1画像と、第2プロジェクターが投写する第2画像と、の撮像結果に基づき、前記第1画像の色を補正する際に使用する第1補正値を決定する第1処理を実行することと、前記第1画像を、前記第1補正値を使用して補正することで得られる第3画像であって、前記第1プロジェクターが投写する前記第3画像の色を補正する第1操作を受け付けることと、前記第1操作の結果に基づいて、前記第3画像の色を補正する際に使用する第2補正値を決定することと、を含む第2処理を実行することと、予め設定された設定条件が成立した場合に前記第1処理を再実行することによって、前記第1補正値を更新することと、前記第1処理を再実行することによって更新された前記第1補正値と、前記第2補正値と、を出力することと、を含む色調整方法。
これによれば、予め設定された設定条件が成立した場合に補正される第1補正値と、操作者が行った操作の結果に基づいて決定される第2補正値と、を用いて第1プロジェクターが投写する第1画像の色を補正することができる。このため、第1プロジェクターが投写する第1画像と、第2プロジェクターが投写する第2画像と、の色を合わせる処理が実行される都度、手動による色の調整を行うことが不要となる。
(付記2)
前記第1処理は、前記第2画像の色を補正する際に使用する第3補正値を決定することを含み、前記第2処理は、前記第2画像を、前記第3補正値を使用して補正することで得られる第4画像であって、前記第2プロジェクターが投写する前記第4画像の色を補正する第2操作を受け付けることと、前記第2操作の結果に基づいて、前記第4画像の色を補正する際に使用する第4補正値を決定することと、を含む、付記1記載の色調整方法。
これによれば、第2プロジェクターが投写する第2画像の色を補正する第4補正値を、操作者が第2画像を視認しながら操作を行って決定することができる。このため、第2画像の視認結果を反映させて第2画像の色を補正する第4補正値を決定することができる。
(付記3)
前記第1補正値を更新することは、予め設定された設定期間を経過した場合に前記設定条件が成立したと判定する、付記1又は2に記載の色調整方法。
これによれば、予め設定された設定期間が経過するごとに、第1処理が実行され、第1補正値が更新される。このため、設定期間の経過ごとに第1補正値を更新して、第1プロジェクターの設置条件に対応した第1補正値に更新することができる。
(付記4)
前記第1補正値を更新することは、前記第1処理を再実行する指示を受け付けた場合に前記設定条件が成立したと判定する、付記1又は2に記載の色調整方法。
これによれば、再実行の指示が外部から入力されると、第1処理が再実行され、第1補正値が更新される。このため、外部からの指示により第1処理を再実行させ、第1補正値を更新することができる。
(付記5)
前記第2処理を実行することは、前記第1操作を受け付けるユーザーインターフェイスを表示することを含み、前記第1操作を受け付けることは、前記ユーザーインターフェイスを介して前記第1操作を受け付けることを含む、付記1又は2記載の色調整方法。
これによれば、操作者がユーザーインターフェイスに対して行った操作に基づいて第2補正値を決定することができる。
(付記6)
前記第2処理を実行することは、前記第2操作を受け付けるユーザーインターフェイスを表示することを含み、前記第2操作を受け付けることは、前記ユーザーインターフェイスを介して前記第2操作を受け付けることを含む、付記2記載の色調整方法。
これによれば、操作者がユーザーインターフェイスに対して行った操作に基づいて第4補正値を決定することができる。
(付記7)
前記第1処理を実行することは、前記第1プロジェクターにより前記第1画像を投写し、前記第2プロジェクターにより前記第2画像を投写しない投写面を撮像して得られる第1撮像画像と、前記第1プロジェクターにより前記第1画像を投写せず、前記第2プロジェクターにより前記第2画像を投写した前記投写面を撮像して得られる第2撮像画像と、に基づいて前記第1補正値を決定することを含む、付記1から6のいずれか一項に記載の色調整方法。
これによれば、第1画像が投写され、第2画像が投写されていない投写面を撮像した撮像画像と、第1画像が投写されず、第2画像が投写された投写面を撮像した撮像画像に基づいて第1補正値が決定される。このため、撮像画像に基づいて第1補正値を精度よく決定することができる。
(付記8)
光学装置と、撮像装置と、少なくとも1つのプロセッサーと、を含み、前記少なくとも1つのプロセッサーは、前記光学装置が投写する第1画像と、他のプロジェクターが投写する第2画像と、の撮像結果に基づき、前記第1画像の色を補正する際に使用する第1補正値を決定する第1処理を実行することと、前記第1画像を、前記第1補正値を使用して補正することで得られる第3画像であって、前記光学装置が投写する前記第3画像の色を補正する第1操作を受け付けることと、前記第1操作の結果に基づいて、前記第3画像の色を補正する際に使用する第2補正値を決定する第2処理を実行することと、予め設定された設定条件が成立した場合に前記第1処理を再実行することによって、前記第1補正値を更新することと、前記第1処理を再実行することによって更新された前記第1補正値と、前記第2補正値と、を出力することと、を実行する、プロジェクター。
これによれば、予め設定された設定条件が成立した場合に補正される第1補正値と、操作者が行った操作の結果に基づいて決定される第2補正値と、を用いて第1プロジェクターが投写する第1画像の色を補正することができる。このため、第1プロジェクターが投写する第1画像と、第2プロジェクターが投写する第2画像と、の色を合わせる処理が実行される都度、手動による色の調整を行うことが不要となる。
(付記9)
コンピューターに、第1プロジェクターが投写する第1画像と、第2プロジェクターが投写する第2画像と、の撮像結果に基づき、前記第1画像の色を補正する際に使用する第1補正値を決定する第1処理を実行することと、前記第1画像を前記第1補正値により補正することで得られる第3画像であって、前記第1プロジェクターが投写する前記第3画像の色を補正する第1操作を受け付けることと、前記第1操作の結果に基づいて、前記第3画像の色を補正する際に使用する第2補正値を決定する第2処理を実行することと、予め設定された設定条件が成立した場合に前記第1処理を再実行することによって、前記第1補正値を更新することと、前記第1処理を再実行することによって更新された前記第1補正値と、前記第2補正値と、を出力することと、を実行させるプログラム。
これによれば、予め設定された設定条件が成立した場合に補正される第1補正値と、操作者が行った操作の結果に基づいて決定される第2補正値と、を用いて第1プロジェクターが投写する第1画像の色を補正することができる。このため、第1プロジェクターが投写する第1画像と、第2プロジェクターが投写する第2画像と、の色を合わせる処理が実行される都度、手動による色の調整を行うことが不要となる。
10、10A、10B…プロジェクター本体、50…操作画面、51…階調値表示欄、52…赤表示欄、53…緑表示欄、54…青表示欄、55…第1操作子、56…第2操作子、100…プロジェクター、100A…第1プロジェクター、100B…第2プロジェクター、103A…バス、105A、105B…装着部、110A…投写部、111A…光源、112、112A…光変調装置、113A…光学系ユニット、115A…液晶パネル、120A…駆動部、121A…光源駆動部、122A…光変調装置駆動部、131A…画像I/F、133A…入力インターフェイス、135A…リモコン受光部、140A…画像処理部、145A…フレームメモリー、150A…制御部、160、160A…記憶部、170A…プロセッサー、200…カメラ、200A…第1カメラ、200B…第2カメラ、210A…撮像部、250…リモコン、250A…リモコン受光部、300…制御装置、400、400A、400B…光学系ユニット、911、911A、911B…カメラ取付部、P…投写画像、PA…第1投写画像、PB…第2投写画像、PL、PLA、PLB…画像光。

Claims (9)

  1. 第1プロジェクターが投写する第1画像と、第2プロジェクターが投写する第2画像と、の撮像結果に基づき、前記第1画像の色を補正する際に使用する第1補正値を決定する第1処理を実行することと、
    前記第1画像を、前記第1補正値を使用して補正することで得られる第3画像であって、前記第1プロジェクターが投写する前記第3画像の色を補正する第1操作を受け付けることと、
    前記第1操作の結果に基づいて、前記第3画像の色を補正する際に使用する第2補正値を決定することと、
    を含む第2処理を実行することと、
    予め設定された設定条件が成立した場合に前記第1処理を再実行することによって、前記第1補正値を更新することと、
    前記第1処理を再実行することによって更新された前記第1補正値と、前記第2補正値と、を出力することと、
    を含む色調整方法。
  2. 前記第1処理は、
    前記第2画像の色を補正する際に使用する第3補正値を決定することを含み、
    前記第2処理は、
    前記第2画像を、前記第3補正値を使用して補正することで得られる第4画像であって、前記第2プロジェクターが投写する前記第4画像の色を補正する第2操作を受け付けることと、
    前記第2操作の結果に基づいて、前記第4画像の色を補正する際に使用する第4補正値を決定することと、
    を含む、
    請求項1記載の色調整方法。
  3. 前記第1補正値を更新することは、
    予め設定された設定期間を経過した場合に前記設定条件が成立したと判定する、
    請求項1又は2に記載の色調整方法。
  4. 前記第1補正値を更新することは、
    前記第1処理を再実行する指示を受け付けた場合に前記設定条件が成立したと判定する、
    請求項1又は2に記載の色調整方法。
  5. 前記第2処理を実行することは、
    前記第1操作を受け付けるユーザーインターフェイスを表示することを含み、
    前記第1操作を受け付けることは、
    前記ユーザーインターフェイスを介して前記第1操作を受け付けることを含む、
    請求項1又は2記載の色調整方法。
  6. 前記第2処理を実行することは、
    前記第2操作を受け付けるユーザーインターフェイスを表示することを含み、
    前記第2操作を受け付けることは、
    前記ユーザーインターフェイスを介して前記第2操作を受け付けることを含む、
    請求項2記載の色調整方法。
  7. 前記第1処理を実行することは、
    前記第1プロジェクターにより前記第1画像を投写し、前記第2プロジェクターにより前記第2画像を投写しない投写面を撮像して得られる第1撮像画像と、
    前記第1プロジェクターにより前記第1画像を投写せず、前記第2プロジェクターにより前記第2画像を投写した前記投写面を撮像して得られる第2撮像画像と、
    に基づいて前記第1補正値を決定することを含む、
    請求項1に記載の色調整方法。
  8. 光学装置と、
    撮像装置と、
    少なくとも1つのプロセッサーと、を含み、
    前記少なくとも1つのプロセッサーは、
    前記光学装置が投写する第1画像と、他のプロジェクターが投写する第2画像と、の撮像結果に基づき、前記第1画像の色を補正する際に使用する第1補正値を決定する第1処理を実行することと、
    前記第1画像を、前記第1補正値を使用して補正することで得られる第3画像であって、前記光学装置が投写する前記第3画像の色を補正する第1操作を受け付けることと、
    前記第1操作の結果に基づいて、前記第3画像の色を補正する際に使用する第2補正値を決定する第2処理を実行することと、
    予め設定された設定条件が成立した場合に前記第1処理を再実行することによって、前記第1補正値を更新することと、
    前記第1処理を再実行することによって更新された前記第1補正値と、前記第2補正値と、を出力することと、
    を実行する、プロジェクター。
  9. コンピューターに、
    第1プロジェクターが投写する第1画像と、第2プロジェクターが投写する第2画像と、の撮像結果に基づき、前記第1画像の色を補正する際に使用する第1補正値を決定する第1処理を実行することと、
    前記第1画像を前記第1補正値により補正することで得られる第3画像であって、前記第1プロジェクターが投写する前記第3画像の色を補正する第1操作を受け付けることと、
    前記第1操作の結果に基づいて、前記第3画像の色を補正する際に使用する第2補正値を決定する第2処理を実行することと、
    予め設定された設定条件が成立した場合に前記第1処理を再実行することによって、前記第1補正値を更新することと、
    前記第1処理を再実行することによって更新された前記第1補正値と、前記第2補正値と、を出力することと、
    を実行させるプログラム。
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