JP2020120171A - 画像処理装置、表示装置、画像処理方法及び表示方法 - Google Patents

画像処理装置、表示装置、画像処理方法及び表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回路規模の増大を抑制する。【解決手段】黒浮き兼OSD処理部140は、データ入力部210と、黒浮き補正部230と、OSD重畳部240と、データ入力部210が入力した画像データの各画素が、黒浮き補正の対象画素であるのか、OSD画像の重畳処理の対象画素であるのかを判定する判定部220と、黒浮き補正部230及びOSD重畳部240により処理された画像データを出力するデータ出力部250と、を備え、黒浮き補正部230は、判定部220により黒浮き補正の対象画素と判定された画素の画像データに対して黒浮き補正処理を行い、OSD重畳部240は、判定部220によりOSD画像の重畳処理の対象画素と判定された画素の画像データに対してOSD画像の重畳処理を行う。【選択図】図7

Description

本発明は、画像処理装置、表示装置、画像処理方法及び表示方法に関する。
従来、複数の表示装置により画像を並べて表示する技術が知られている。例えば、表示装置がプロジェクターの場合、投射面に画像を並べて表示するタイリング投射を行う。タイリング投射では、互いに隣接する画像を重畳させる重畳領域を設けることで、画像の境界領域を目立たなくする処理が行われている。
例えば、特許文献1に開示の画像投射装置は、当該画像投射装置の投射手段が投射する画像と他の画像投射装置が投射する画像とが重なり領域を有する場合に、画像データのうち非重なり領域に対応する各画素データについて、画素データの輝度成分と、他の画像投射装置が投射可能な画像の最低輝度値と、に基づいて画素データの輝度成分を補正する。
特開2014−194464号公報
しかしながら、タイリング投射を実現するための処理回路を別途設けた場合、回路規模が増大するという課題がある。
上記課題を解決する一態様は、画像データを入力する入力部と、前記入力部が入力した前記画像データの各画素が、第1の画像処理の対象画素であるのか、第2の画像処理の対象画素であるのかを判定する判定部と、前記判定部により前記第1の画像処理の対象画素と判定された画素の前記画像データに対して前記第1の画像処理を行う第1処理部と、前記判定部により前記第2の画像処理の対象画素と判定された画素の前記画像データに対して前記第2の画像処理を行う第2処理部と、前記第1処理部及び前記第2処理部により処理された前記画像データを出力する出力部と、を備え、前記判定部は、前記画像データの画素が、前記第1の画像処理の対象画素であるのか、前記第2の画像処理の対象画素であるのかを示す判別データを含む設定データを参照して、前記画像データの各画素が、第1の画像処理の対象画素であるのか、第2の画像処理の対象画素であるのかを判定する、画像処理装置である。
上記画像処理装置において、前記第1処理部が前記第1の画像処理に用いる第1パラメーターと、前記第2処理部が前記第2の画像処理に用いる第2パラメーターとを記憶する記憶部を備え、前記判定部は、前記判別データが前記第1の画像処理の対象画素であることを示す場合、前記記憶部から前記第1パラメーターを読み出して前記第1処理部に出力し、前記判別データが前記第2の画像処理の対象画素であることを示す場合、前記記憶部から前記第2パラメーターを読み出して前記第2処理部に出力する構成であってもよい。
上記画像処理装置において、前記記憶部は、前記第1パラメーター及び前記第2パラメーターを複数記憶し、複数の第1パラメーターと、前記第1パラメーターの各々を識別する第1識別データとを対応づけて登録した第1テーブルと、複数の第2パラメーターと、前記第2パラメーターの各々を識別する第2識別データとを対応づけて登録した第2テーブルとを記憶し、前記設定データは、前記判別データと、前記第1識別データ又は前記第2識別データとを含む構成であってもよい。
上記画像処理装置において、操作を受け付ける受付部と、前記受付部で受け付けた操作に従って前記設定データを書き替える書替部と、を備える構成であってもよい。
上記画像処理装置において、前記第2処理部は、前記画像データに合成データを合成する合成処理を実行し、前記受付部で受けつける操作は、前記画像データに前記合成データを合成する位置を変更する操作である構成であってもよい。
上記画像処理装置において、前記書替部は、前記受付部が受け付けた操作により前記第1の画像処理の対象画素に変更された画素の前記判別データを、前記第1の画像処理の対象画素であることを示すデータに変更し、前記第2識別データを、変更された前記画素に対応づけられた第1パラメーターを識別する前記第1識別データに変更し、前記受付部が受け付けた操作により前記第2の画像処理の対象画素に変更された画素の前記判別データを、前記第2の画像処理の対象画素であることを示すデータに変更し、前記第1識別データを、変更された前記画素に対応づけられた第2パラメーターを識別する前記第2識別データに変更する構成であってもよい。
上記画像処理装置において、前記入力部、前記第1処理部、前記第2処理部及び前記出力部は、1のモジュールにより構成される構成であってもよい。
上記課題を解決する別の一態様は、画像データを入力する入力部と、前記入力部が入力した前記画像データの各画素が、第1の画像処理の対象画素であるのか、第2の画像処理の対象画素であるのかを判定する判定部と、前記判定部により前記第1の画像処理の対象画素と判定された画素の前記画像データに対して前記第1の画像処理を行う第1処理部と、前記判定部により前記第2の画像処理の対象画素と判定された画素の前記画像データに対して前記第2の画像処理を行う第2処理部と、前記第1処理部及び前記第2処理部により処理された前記画像データを出力する出力部と、前記出力部が出力した前記画像データに基づく画像を表示する表示部と、を備え、前記判定部は、前記画像データの画素が、前記第1の画像処理の対象画素であるのか、前記第2の画像処理の対象画素であるのかを示す判別データを含む設定データを参照して、前記画像データの各画素が、第1の画像処理の対象画素であるのか、第2の画像処理の対象画素であるのかを判定する、表示装置である。
上記課題を解決する別の一態様は、画像データを入力する入力ステップと、前記入力ステップにより入力された前記画像データの各画素が、第1の画像処理の対象画素であるのか、第2の画像処理の対象画素であるのかを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記第1の画像処理の対象画素と判定された画素の前記画像データに対して前記第1の画像処理を行う第1処理ステップと、前記判定ステップにより前記第2の画像処理の対象画素と判定された画素の前記画像データに対して前記第2の画像処理を行う第2処理ステップと、前記第1処理ステップ及び前記第2処理ステップにより処理された前記画像データを出力する出力ステップと、を備え、前記判定ステップは、前記画像データの画素が、前記第1の画像処理の対象画素であるのか、前記第2の画像処理の対象画素であるのかを示す判別データを含む設定データを参照して、前記画像データの各画素が、第1の画像処理の対象画素であるのか、第2の画像処理の対象画素であるのかを判定する、画像処理方法である。
上記課題を解決する別の一態様は、画像データを入力する入力ステップと、前記入力ステップにより入力された前記画像データの各画素が、第1の画像処理の対象画素であるのか、第2の画像処理の対象画素であるのかを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記第1の画像処理の対象画素と判定された画素の前記画像データに対して前記第1の画像処理を行う第1処理ステップと、前記判定ステップにより前記第2の画像処理の対象画素と判定された画素の前記画像データに対して前記第2の画像処理を行う第2処理ステップと、前記第1処理ステップ及び前記第2処理ステップにより処理された前記画像データを出力する出力ステップと、前記出力ステップにより出力された前記画像データに基づく画像を表示する表示ステップと、を有し、前記判定ステップは、前記画像データの画素が、前記第1の画像処理の対象画素であるのか、前記第2の画像処理の対象画素であるのかを示す判別データを含む設定データを参照して、前記画像データの各画素が、第1の画像処理の対象画素であるのか、第2の画像処理の対象画素であるのかを判定する、表示方法である。
プロジェクターの構成を示すブロック図。 設定データの構成を示す図。 黒浮き補正テーブルの構成を示す図。 OSDテーブルの構成を示す図。 色データテーブルの構成を示す図。 2台によるタイリング投射を示す図。 黒浮き兼OSD処理部の構成を示すブロック図。 プロジェクターの動作を示すフローチャート。
図1は、プロジェクター100の構成を示すブロック図である。プロジェクター100は、本発明の「表示装置」の一例に対応する。図1を参照しながらプロジェクター100の構成について説明する。
プロジェクター100は、画像光を生成してスクリーンSCに投射する投射系、画像光の元となる画像データを電気的に処理する画像処理系、これら各部を制御する制御部160を主要な構成として備える。画像光とは、光源の光を画像データに基づいて変調して生成する光束である。
まず、投射系について説明する。投射系は、投射部110及び駆動部120を備える。投射部110は、本発明の「表示部」の一例に対応し、光源111、光変調装置113及び光学ユニット115を備える。駆動部120は、光源駆動回路121及び光変調装置駆動回路123を備える。光源駆動回路121及び光変調装置駆動回路123は、バス101に接続される。
光源111には、ハロゲンランプ、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ等のランプが用いられる。また、光源111として、LED(Light Emitting Diode)やレーザー光源等の固体光源を用いてもよい。
光源111には、光源駆動回路121が接続される。光源駆動回路121は、光源111に駆動電流や駆動パルスを供給して光源111を点灯させたり、消灯させたりする。
光変調装置113は、光源111が発する光を変調する光変調素子を備える。光変調素子には、例えば、透過型の液晶ライトバルブ、反射型の液晶ライトバルブ、デジタルミラーデバイス等を用いることができる。また、光変調装置113には、光変調装置駆動回路123が接続される。例えば、光変調装置113が液晶ライトバルブで構成される場合、光変調装置駆動回路123は液晶を駆動するドライバー回路により構成される。
光変調装置駆動回路123は、光変調装置113を駆動して光変調素子にフレーム単位で画像を描画する。光源111から射出された光が、画像が描画された光変調素子を透過することで変調されて画像光が生成される。光変調装置113により変調された画像光は、光学ユニット115に射出される。
光学ユニット115は、投射レンズやミラー等の光学素子を備え、光変調装置113で変調された画像光をスクリーンSCに向けて投射する。これによりスクリーンSCには、画像光に基づく画像が結像される。画像光がスクリーンSCに結像して表示される画像を投射画像といい、プロジェクター100が画像光を投射するスクリーンSCの範囲を投射領域という。
次に、プロジェクター100の画像処理系について説明する。
プロジェクター100は、画像処理系として画像インターフェイス131、画像処理部133、フレームメモリー135、黒浮き兼OSD処理部140及び補正用メモリー150及びを備える。OSDは、On Screen Displayの略である。
画像インターフェイス131は、画像データが入力されるインターフェイスであり、ケーブル3が接続されるコネクター、及びケーブル3を介して画像データを受信するインターフェイス回路を備える。画像インターフェイス131は、受信した画像データを画像処理部133に出力する。
画像インターフェイス131には、プロジェクター100に画像データを供給する画像供給装置300が接続される。画像供給装置300には、例えば、ノート型PC(Personal Computer)、デスクトップ型PC、タブレット端末、スマートフォン、DVDプレーヤー、Blu−rayプレーヤー等を用いることができる。Blu−rayは、登録商標である。
画像処理部133、フレームメモリー135、黒浮き兼OSD処理部140及び補正用メモリー150は、例えば、集積回路により構成することができる。集積回路には、例えば、LSI(Large−Scale Integrated CIRCUIT)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、SoC(System−on−a−chip)等が含まれる。また、集積回路の構成の一部にアナログ回路が含まれてもよい。
画像処理部133は、画像インターフェイス131から入力された画像データをフレームメモリー135に展開する。画像処理部133は、フレームメモリー135に展開した画像データに対して画像処理を行う。画像処理部133が行う画像処理には、例えば、投射画像の歪みを補正する形状補正処理や、解像度変換処理、リサイズ処理、画像の色合いや輝度の調整処理等が含まれる。画像処理部133は、制御部160により指定された処理を実行し、必要に応じて、制御部160から入力されるパラメーターを使用して処理を行う。また、画像処理部133は、上記のうち複数の画像処理を組み合わせて実行することも勿論可能である。画像処理部133は、画像処理の終了した画像データをフレームメモリー135から読み出し、読み出した画像データを黒浮き兼OSD処理部140に出力する。
黒浮き兼OSD処理部140は、本発明の「画像処理装置」の一例に対応し、画像データに対して黒浮き補正処理や、OSD画像の重畳処理を行う。黒浮き兼OSD処理部140の動作の詳細については、図7を参照しながら後述する。黒浮き兼OSD処理部140は、処理した画像データを光変調装置駆動回路123に出力する。
補正用メモリー150は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)により構成される。本実施形態では、補正用メモリー150をDRAMにより構成した場合について説明するが、補正用メモリー150に用いられるメモリーは、DRAMに限定されない。例えば、SRAM(Static Random Access Memory)や、フラッシュメモリーによりDRAMを構成してもよい。補正用メモリー150は、本発明の「記憶部」の一例に対応する。
補正用メモリー150は、設定データ151、黒浮き補正テーブル153、OSDテーブル155及び色データテーブル157を記憶する。黒浮き補正テーブル153は、本発明の「第1テーブル」の一例に対応する。また、OSDテーブル155及び色データテーブル157は、本発明の「第2テーブル」の一例に対応する。
図2は、設定データ151の構成を示す図である。
設定データ151は、判別データ151aと、第1インデックス値151bとを有するデータである。設定データ151は、画像データの1フレームを構成する画素ごとに設定されるデータである。このため、補正用メモリー150は、1フレーム分の設定データ151を記憶する。判別データ151aは、例えば、1ビットのデータにより構成され、対象の画素が黒浮き補正処理の対象の画素であるのか、OSD画像の重畳処理の対象の画素であるのかを示すデータである。
第1インデックス値151bは、例えば、8ビットのデータにより構成され、黒浮き補正テーブル153から後述する補正値や、OSDテーブル155から後述するα値及び第2インデックス値151cを取得するときのキー情報として機能する。第1インデックス値151bは、本発明の「第1識別データ」及び「第2識別データ」に対応する。
図3は、黒浮き補正テーブル153の構成を示す図である。黒浮き補正テーブル153は、黒浮き補正処理の補正値を登録したテーブルである。黒浮き補正テーブル153には、第1インデックス値151bと、補正値とが対応づけて登録される。第1インデックス値151bと、補正値とを対応づけて登録することで、設定データ151の第1インデックス値151bを検索キーとして対応する補正値を取得することができる。補正値は、画像データの階調値を高く補正する値であり、画像データの階調値に加算される。補正値は、本発明の「第1パラメーター」の一例に対応する。
図4は、OSDテーブル155の構成を示す図である。また、図5は、色データテーブル157の構成を示す図である。OSDテーブル155及び色データテーブル157は、OSDデータが登録されるテーブルである。OSDデータは、α値と、色データとを有するデータである。OSDデータは、本発明の「合成データ」の一例に対応する。OSDテーブル155には、第1インデックス値151bと、α値及び第2インデックス値151cとが対応づけて登録される。α値は、OSD画像の透過度を指定する係数であり、本発明の「第2パラメーター」の一例に対応する。OSD画像とは、α値及び色データに基づいて生成される画像である。OSDテーブル155には、第1インデックス値151bと、α値及び第2インデックス値151cとが対応づけて登録される。このため、設定データ151の第1インデックス値151bを検索キーとして対応するα値及び第2インデックス値151cを取得することができる。第2キー情報は、図5に示す色データテーブル157から色データを取得するときのキー情報として機能する。
色データテーブル157は、OSDテーブル155のサブテーブルであり、第2インデックス値151cと、色データとが対応づけて登録される。色データテーブル157に、第2インデックス値151cと、色データとを対応づけて登録することで、第2インデックス値151cを検索キーとして対応する色データを取得することができる。色データは、例えば、RGB表色系のRGB値であり、赤色、緑色及び青色の各色成分の階調値を含む。色データは、RGB値に限られるものではなく、例えば、L*u*v*表色系のL*値、u*値及びv*値であってもよいし、L*a*b*表色系のL*値、a*値及びb*値であってもよい。色データは、本発明の「第2パラメーター」の一例に対応する。
制御部160は、メモリー161及びプロセッサー165を備える。
メモリー161は、ROM(Read Only Memory)や、RAM(Random Access Memory)を備える。また、メモリー161は、eMMC(embedded Multi Media Card)や、SSD(Solid State Drive)等の半導体メモリーを用いてもよい。
メモリー161は、プロセッサー165が実行するOSやアプリケーションプログラム等の制御プログラム161aを記憶する。
プロセッサー165は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、マイコン等で構成される演算処理装置である。また、プロセッサー165は、単一のプロセッサーにより構成してもよいし、複数のプロセッサーの組み合わせにより構成してもよい。プロセッサー165は、制御プログラム161aを実行して各種の演算処理を実行する。
制御部160は、プロジェクター100の各部を制御して、スクリーンSCに画像光を投射させる。例えば、制御部160は、操作部171又はリモコン5で受け付けた操作により選択されたカラーモード等に対応したパラメーターを画像処理部133に出力し、画像処理部133に対応する画像処理を実行させる。また、制御部160は、光源駆動回路121を制御して光源111の点灯や消灯を制御したり、光源111の輝度を調整したりする。また、制御部160は、光変調装置駆動回路123を制御して光変調素子に画像データに基づく画像を描画させる。
プロジェクター100は、操作部171、リモコン受光部173、入力インターフェイス175及び撮像部177を備える。入力インターフェイス175及び撮像部177は、バス101に接続される。操作部171及びリモコン受光部173は、入力インターフェイス175に接続される。
操作部171は、プロジェクター100の筐体表面に設けられた各種のボタンやスイッチを備える。操作部171は、操作されたボタンやスイッチに対応した操作信号を生成し、生成した操作信号を入力インターフェイス175に出力する。入力インターフェイス175は、操作部171から入力された操作信号を制御部160に出力する。操作部171は、本発明の「受付部」の一例に対応する。
リモコン受光部173は、リモコン5から送信される赤外線信号を受光する。リモコン受光部173は、受光した赤外線信号をデコードして操作信号を生成し、生成した操作信号を入力インターフェイス175に出力する。入力インターフェイス175は、リモコン受光部173から入力された操作信号を制御部160に出力する。リモコン5及びリモコン受光部173は、本発明の「受付部」の一例に対応する。
撮像部177は、撮像光学系と、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary MOS)等の撮像素子と、インターフェイス回路とを備える。撮像光学系、撮像素子及びインターフェイス回路の図示は省略する。撮像部177は、制御部160の制御に従って、光学ユニット115が画像光を投射する投射方向を撮像する。撮像部177の撮像範囲、すなわち画角は、スクリーンSCとその周辺部とを含む範囲である。撮像部177は、撮像データを生成し、生成した撮像データを制御部160に出力する。撮像データは、例えば、スクリーンSCに投射される投射画像の台形状の歪みを補正する形状補正処理のときに用いられる。
図6は、タイリング投射を説明するための図である。
ここで、図6を参照しながらタイリング投射について説明する。図6には、スクリーンSCの水平方向に、2台のプロジェクター100を並べて配置した状態を示す。2台のプロジェクター100を区別するため、スクリーンSCに向かい左側に位置するプロジェクター100をプロジェクター100Aと表記し、スクリーンSCに向かい右側に位置するプロジェクター100をプロジェクター100Bと表記する。
プロジェクター100Aは、スクリーンSCの左側の投射領域10に画像光を投射し、プロジェクター100Bは、スクリーンSCの右側の投射領域20に画像光を投射する。また、タイリング投射では、プロジェクター100A及び100Bが投射する画像光をスクリーンSCにおいて結合させ、一つの大画面の画像を表示させる。また、タイリング投射では、プロジェクター100A及び100Bは、投射領域10、20の一部に重なりができるように画像光をスクリーンSCに投射する。これは、表示される画像の境界が目立たないようにするためである。図6には、投射領域10の右端と、投射領域20の左端とが重なり、重畳領域30が形成された例を示す。
重畳領域30には、2台のプロジェクター100A、100Bが投射する画像光が投射される。このため、重畳領域30の輝度は、投射領域10のうち、重畳領域30を除いた領域である領域33の輝度よりも高い。また、重畳領域30の輝度は、投射領域20のうち、重畳領域30を除いた領域である領域34の輝度よりも高い。
このため、プロジェクター100Aは、領域33に投射する画像光の輝度を、重畳領域30に投射する画像光の輝度よりも高くすることで、重畳領域30と領域33との輝度の差が目立たないようにする。同様に、プロジェクター100Bは、領域34に投射する画像光の輝度を、重畳領域30に投射する画像光の輝度よりも高くすることで、重畳領域30と領域34との輝度の差が目立たないようにする。
また、タイリング投射を行う場合、プロジェクター100Aは、ガイドライン用のOSD画像31を表示させ、プロジェクター100Bは、ガイドライン用のOSD画像32を表示させる。ガイドライン用のOSD画像31、32を、以下ではガイド画像31、32と表記する。
操作者は、プロジェクター100Aのリモコン5又は操作部171を操作して、スクリーンSCの水平方向におけるガイド画像31の表示位置を調整する。同様に、操作者は、プロジェクター100Bのリモコン5又は操作部171を操作して、スクリーンSCの水平方向におけるガイド画像32の表示位置を調整する。操作者は、スクリーンSCを目視で確認し、黒浮き補正処理を行う領域と行わない領域との境界にガイド画像31、32が表示されるようにリモコン5又は操作部171を操作する。
ガイド画像31は、重畳領域30と、黒浮き補正処理の対象となる領域33との境界に表示される画像である。また、ガイド画像32は、重畳領域30と、黒浮き補正処理の対象となる領域34との境界に表示される画像である。このため、ガイド画像31、32がスクリーンSCに表示されているときに、ガイド画像31、32を表示する画素が、黒浮き補正処理の対象の画素となることはない。
図7は、黒浮き兼OSD処理部140の構成を示すブロック図である。
次に、図7を参照しながら黒浮き兼OSD処理部140の構成について説明する。
黒浮き兼OSD処理部140は、データ入力部210、判定部220、黒浮き補正部230、OSD重畳部240及びデータ出力部250を備える。データ入力部210、判定部220、黒浮き補正部230、OSD重畳部240及びデータ出力部250は、1つのモジュールとして構成される。モジュールとは、製品を構成する一部分である。モジュールの一例としては、一つのまとまった機能を提供する電子回路が搭載された基板が挙げられる。データ入力部210は、本発明の「入力部」の一例に対応する。黒浮き補正部230は、本発明の「第1処理部」の一例に対応する。OSD重畳部240は、本発明の「第2処理部」の一例に対応する。データ出力部250は、本発明の「出力部」の一例に対応する。
データ入力部210には、画像処理部133により処理された画像データ、又は制御部160がメモリー161から読み出した画像データが入力される。制御部160がメモリー161から読み出す画像データは、黒浮き補正処理のときに表示される画像データであり、例えば、重畳領域30と、他の領域33、34との輝度の差が分かる画像であればよい。データ入力部210は、入力された画像データを判定部220に出力する。
判定部220は、補正用メモリー150が記憶した設定データ151を参照して、入力された画像データを構成する各画素が黒浮き補正処理の対象の画素であるのか、ガイド画像31、32が重畳される画素であるのかを判定する。
判定部220は、まず、設定データ151のうち、判別データ151aを参照して、対象の画素が黒浮き補正処理の対象画素であるのか、OSD画像の重畳処理の対象画素であるのかを判定する。黒浮き補正処理の対象画素を以下では、第1の対象画素といい、OSD画像の重畳処理の対象画素を以下では、第2の対象画素という。
判定部220は、対象の画素が、第1の対象画素である場合、設定データ151から第1インデックス値151bを取得する。判定部220は、取得した第1インデックス値151bが登録された黒浮き補正テーブル153のレコードを参照して該当するフィールドから補正値を取得する。判定部220は、取得した補正値と、対象の画素の画素データとを黒浮き補正部230に出力する。画素データとは、画像データのうち、対象の画素のデータを意味する。
また、判定部220は、対象の画素が、第2の対象画素である場合、設定データ151から第1インデックス値151bを取得する。判定部220は、取得した第1インデックス値151bが登録されたOSDテーブル155のレコードを参照して該当するフィールドから第2インデックス値151c及びα値を取得する。また、判定部220は、取得した第2インデックス値151cが登録された色データテーブル157のレコードを参照して該当するフィールドから色データを取得する。判定部220は、取得したα値及び色データと、対象の画素の画素データとをOSD重畳部240に出力する。
黒浮き補正部230には、判定部220から画素データと、補正値とが入力される。黒浮き補正部230は、画素データの階調値に、オフセット値である補正値を加算する。画素データの階調値に補正値が加算されることで、画素データの輝度が高い値に変更される。これにより、図6に示す領域33の輝度と、重畳領域30の輝度との差を低減することができる。黒浮き補正処理は、本発明の「第1の画像処理」に対応する。黒浮き補正部230は、補正値を加算した画素データをデータ出力部250に出力する。
OSD重畳部240には、判定部220から画素データと、α値及び色データとが入力される。OSD重畳部240は、入力された色データとα値とに基づいて色データの透過度を変更し、変更した透過度の色データを画素データに重畳させて、OSD画像の重畳処理を行う。OSD画像の重畳処理は、本発明の「第2の画像処理」に対応する。
データ出力部250は、黒浮き補正部230及びOSD重畳部240から入力される画素データを合成して1フレームの画像データを生成する。データ出力部250は、生成した画像データを光変調装置駆動回路123に出力する。
光変調装置駆動回路123は、データ出力部250から入力された画像データに基づいて光変調素子を駆動する駆動信号を生成する。光変調装置駆動回路123は、生成した駆動信号に基づいて光変調素子を駆動し、光変調素子にフレーム単位で画像を描画する。光源111から射出された光が、画像が描画された光変調素子を透過することで変調されて画像光が生成される。光変調装置113により変調された画像光は、光学ユニット115に射出され、光学ユニット115によりスクリーンSCに投射される。
また、制御部160は、リモコン5又は操作部171により受け付けた操作により、設定データ151の書き替える処理を行う。制御部160は、本発明の「書替部」の一例に対応する。例えば、図6に示すガイド画像31の位置を左に移動させる操作を受け付けた場合、制御部160は、ガイド画像31の移動により第1の対象画素に変更された画素の判別データ151aを、第1の対象画素であることを示すデータに書き替える。また、制御部160は、第1の対象画素に変更された画素の第1インデックス値151bを、この画素に設定する補正値が記憶されたレコードの第1インデックス値151aに書き替える。
また、制御部160は、ガイド画像31の移動により第2の対象画素に変更された画素の判別データ151aを、第2の対象画素であることを示すデータに書き替える。また、制御部160は、第2の対象画素に変更された画素の第1インデックス値151bを、この画素に設定するα値、及び、この画素に設定する色データの第2インデックス値151cを記憶する第1インデックス値151aに書き替える。
図8は、プロジェクター100の動作を示すフローチャートである。
図8に示すフローチャートを参照しながらプロジェクター100の動作を説明する。
制御部160は、まず、リモコン5又は操作部171により黒浮き補正処理の開始操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS1)。制御部160は、開始操作を受け付けていない場合(ステップS1/NO)、開始操作を受け付けるまで処理の開始を待機する。
また、制御部160は、開始操作を受け付けた場合(ステップS1/YES)、黒浮き兼OSD処理部140に処理の開始を指示する。また、制御部160は、メモリー161から黒浮き補正処理に用いる画像データを読み出し、読み出した画像データを黒浮き兼OSD処理部140に出力する。
黒浮き兼OSD処理部140は、制御部160から処理の開始が指示され、画像データが入力されると(ステップS2)、判定部220が対象の画素を設定する(ステップS3)。ステップS2は、本発明の「入力ステップ」に相当する。次に、判定部220は、設定した対象の画素の設定データ151を参照する(ステップS4)。判定部220は、対象の画素の判別データ151aが第1の対象画素を示しているか否かを判定する(ステップS5)。ステップS5の処理は、本発明の「判定ステップ」に相当する。
判定部220は、対象の画素の判別データ151aが第1の対象画素を示している場合(ステップS5/YES)、設定データ151から取得した第1インデックス値151bに基づいて黒浮き補正テーブル153を検索する。判定部220は、黒浮き補正テーブル153の対応するレコードから補正値を取得する(ステップS6)。判定部220は、画素データと、取得した補正値とを黒浮き補正部230に出力する。黒浮き補正部230は、入力された画素データに補正値を加算して黒浮き補正処理を実行す(ステップS7)。ステップS7の処理は、本発明の「第1処理ステップ」に相当する。黒浮き補正部230は、処理の終了した画素データをデータ出力部250に出力する。
また、判定部220は、対象の画素の判別データ151aが第1の対象画素を示していない場合(ステップS5/NO)、設定データ151から取得した第1インデックス値151bに基づいてOSDテーブル155を検索する。判定部220は、OSDテーブル155の対応するレコードからα値及び第2インデックス値151cを取得する(ステップS8)。また、判定部220は、取得した第2インデックス値151cに基づいて色データテーブル157を検索し、対応するレコードから色データを取得する(ステップS8)。判定部220は、画素データと、取得したα値及び色データをOSD重畳部240に出力する。OSD重畳部240は、入力された画素データ、α値及び色データに基づいてOSD画像の重畳処理を行う(ステップS9)。ステップS9の処理は、本発明の「第2処理ステップ」に相当する。OSD重畳部240は、処理の終了した画素データをデータ出力部250に出力する。
また、判定部220は、黒浮き補正処理及びOSD画像の重畳処理の対象となる画素のすべてを対象の画素として設定し、黒浮き補正処理又はOSD画像の重畳処理が終了したか否かを判定する(ステップS10)。判定部220は、黒浮き補正処理及びOSD画像の重畳処理の対象となるすべての画素で処理が終了していない場合(ステップS10/NO)、ステップS3に戻って対象の画素を設定し、ステップS4〜S10の処理を繰り返す。
また、黒浮き補正処理及びOSD画像の重畳処理の対象となるすべての画素で処理が終了した場合(ステップS10/YES)、データ出力部250は、処理の終了した画像データを光変調装置駆動回路123に出力する(ステップS11)。ステップS11の処理は、本発明の「出力ステップ」に相当する。データ出力部250は、黒浮き補正部230及びOSD重畳部240から入力される画素データを合成して1フレームの画像データを生成する。データ出力部250は、生成した画像データを光変調装置駆動回路123に出力する。
この後、光変調装置駆動回路123が、入力された画像データに基づいて駆動信号を生成し、生成した駆動信号に基づいて光変調素子を駆動して光変調素子に画像を描画する。これにより、光源111から射出された光が変調されて画像光が生成され、生成された画像光が、光学ユニット115によりスクリーンSCに投射され、スクリーンSCに画像が表示される(ステップS12)。ステップS12は、本発明の「表示ステップ」に相当する。
次に制御部160は、リモコン5又は操作部171の操作によりガイドラインの表示位置を変更する変更操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS13)。制御部160は、変更操作を受け付けていない場合(ステップS13/NO)、ステップS15の判定に移行する。また、制御部160は、変更操作を受け付けた場合(ステップS13/YES)、設定データ151の書き替えを行う(ステップS14)。制御部160は、変更操作により、第2の対象画素に変更された画素の判別データ151aを、第2の対象画素であることを示すデータに書き替える。また、制御部160は、変更操作により、OSD画像の重畳対象の画素から第1の対象画素に変更された画素の判別データ151aを、第1の対象画素であることを示すデータに書き替える。
また、制御部160は、黒浮き補正処理の補正量の変更操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS15)。制御部160は、黒浮き補正処理の補正量の変更操作を受け付けていない場合(ステップS15/NO)、ステップS17の判定に移行する。また、制御部160は、黒浮き補正処理の補正量の変更操作を受け付けた場合(ステップS15/YES)、設定データ151の書き替えを行う(ステップS16)。制御部160は、例えば、OSDテーブル155に登録されたα値を書き替えたり、OSDテーブル155に登録された第1インデックス値151bを、他の色データに対応づけられた第1インデックス値151bに書き替えたりする。その後、プロジェクター100は、判定部220によりステップS3以降の処理を再度実行する。
次に、制御部160は、黒浮き補正処理の完了操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS17)。制御部160は、完了操作を受け付けていない場合(ステップS17/NO)、ステップS13に戻り、ガイドラインの表示位置の変更操作を受け付けたか否かを判定する。
また、制御部160は、完了操作を受け付けた場合(ステップS17/YES)、画像供給装置300から画像データの供給が開始されるまで待機する(ステップS16)。制御部160は、画像インターフェイス131が画像データを受信すると(ステップS16/YES)、画像処理部133、黒浮き兼OSD処理部140、駆動部120及び投射部110を制御し、これらの機能部に処理を実行させる。
制御部160から処理の開始を指示されると、画像処理部133は、画像インターフェイス131から入力された画像データをフレームメモリー135に展開する。画像処理部133は、展開した画像データに対して解像度変換処理、リサイズ処理、画像の色合いや輝度の調整処理等の画像処理を行う(ステップS19)。
画像処理部133は、画像処理の終了した画像データを黒浮き兼OSD処理部140に出力する。黒浮き兼OSD処理部140は、入力された画像データに対して黒浮き補正処理を行う(ステップS20)。黒浮き兼OSD処理部140は、設定データ151を参照して、第1の対象画素を判定する。黒浮き兼OSD処理部140は、判定した対象画素に対応づけられた補正値を黒浮き補正テーブル153から取得し、取得した補正値を対象画素の画素データに加算する。また、このとき、黒浮き兼OSD処理部140は、ステップS8及びS9で第2の対象画素と判定した画素の画素データに補正値を加算し、黒浮き補正処理を行ってもよい。黒浮き補正処理が終了すると、ガイド画像31、32の表示は必要ないため、第2の対象画素と判定した画素に黒浮き補正処理を行ってもよい。このとき、第2の対象画素の画素データに加算する補正値は、予め設定されたデフォルト値であってもよいし、隣接する画素の補正値の平均値等に設定してもよい。黒浮き兼OSD処理部140は、処理が終了した画像データを光変調装置駆動回路123に出力する(ステップS21)。
光変調装置駆動回路123は、入力された画像データに基づいて駆動信号を生成し、生成した駆動信号に基づいて光変調素子を駆動する。これにより、光源111から射出された光が変調されて画像光が生成され、生成された画像光が、光学ユニット115によりスクリーンSCに投射される。これにより、スクリーンSCには、黒浮き補正処理が施された画像が表示される(ステップS22)。
以上説明したように本実施形態のプロジェクター100は、データ入力部210と、黒浮き補正部230と、OSD重畳部240と、判定部220と、データ出力部250とを備える。
データ入力部210は、画像データを入力する。
判定部220は、データ入力部210が入力した画像データの各画素が、第1の対象画素であるのか、第2の対象画素であるのかを判定する。
黒浮き補正部230は、入力された画像データに第1の画像処理である黒浮き補正処理を行う。また、黒浮き補正部230は、判定部220により第1の対象画素と判定された画素の画素データに対して黒浮き補正処理を行う。
OSD重畳部240は、入力された画像データに第2の画像処理であるOSD画像の重畳処理を行う。また、OSD重畳部240は、判定部220により第2の対象画素と判定された画素の画素データに対してOSD画像の重畳処理を行う。
データ出力部250は、黒浮き補正部230及びOSD重畳部240により処理された画像データを出力する。
判定部220は、設定データ151を参照して、画像データの各画素が、第1の対象画素であるのか、第2の対象画素であるのかを判定する。設定データ151には、画像データの画素が、第1の対象画素であるのか、第2の対象画素であるのかを示す判別データ151aが含まれる。
従って、黒浮き補正部230及びOSD重畳部240が、データ入力部210及びデータ出力部250を共通に使用することができ、黒浮き補正処理及びOSD画像の重畳処理のために、データ入力部210やデータ出力部250を複数設ける必要がなくなる。このため、回路リソースを共通化して回路規模を削減することができる。
また、画像データの各画素が、第1の対象画素であるのか、第2の対象画素であるのかの判定を精度よく行うことができる。
プロジェクター100は、補正用メモリー150を備える。補正用メモリー150は、黒浮き補正部230が黒浮き補正処理に用いる補正値を第1パラメーターとして記憶する。また、補正用メモリー150は、OSD重畳部240がOSD画像の重畳処理に用いる色データやα値を第2パラメーターとして記憶する。
判定部220は、判別データ151aが第1の対象画素であることを示す場合、補正用メモリー150から補正値を読み出して黒浮き補正部230に出力する。また、判定部220は、判別データ151aが第2の対象画素であることを示す場合、補正用メモリー150から色データやα値を読み出してOSD重畳部240に出力する。
従って、第1の対象画素に対して、黒浮き補正部230に、黒浮き補正を行わせ、第2の対象画素に対して、OSD重畳部240に、OSD画像の重畳処理を行わせることができる。
また、判定部220は、設定データ151を参照して対象の画素が第1の対象画素であるのか、第2の対象画素であるのかを判定する。また、判定部220は、設定データ151を参照して対象の画素に対応づけられた補正値や、α値、色データを取得する。
従って、対象の画素が黒浮き補正処理の対象画素である場合も、OSD画像の重畳処理の対象画素である場合も、共通の設定データ151を参照して補正値や、α値、色データを取得することができる。このため、設定データ151のデータ量を削減することができ、判定部220が補正用メモリー150から読み出すデータ量を削減することができる。
補正用メモリー150は、黒浮き補正処理に用いる補正値、及びOSD画像の重畳処理に用いる色データやα値を複数記憶する。
また、補正用メモリー150は、複数の補正値と、これらの補正値の各々を識別する第1インデックス値151bとを対応づけて登録した黒浮き補正テーブル153を記憶する。また、補正用メモリー150は、OSDテーブル155や、色データテーブル157を記憶する。OSDテーブル155は、複数のα値と、これらのα値の各々を識別する第1インデックス値151bとを対応づけて登録したテーブルである。また、色データテーブル157は、複数の色データと、これらの色データの各々を識別する第2インデックス値151cとを対応づけて登録したテーブルである。
また、設定データ151は、判別データ151aと、第1インデックス値151bとを含む構成である。
従って、黒浮き補正処理の補正値や、画像データに重畳する色データの色や透過度を最適な値に変更することができる。
また、プロジェクター100は、操作を受け付ける受付部としてリモコン5又は操作部171を備える。また、制御部160は、リモコン5又は操作部171により受け付けた操作に従って設定データ151を書き替える書替部として機能する。
従って、リモコン5又は操作部171の操作により、設定データ151を書き替えることができる。
OSD重畳部240は、画像データに合成データを合成する合成処理を実行し、リモコン5又は操作部171が受けつける操作は、画像データに合成データを合成する位置を変更する操作である。
従って、画像データに合成するOSDデータの重畳位置を変更することができる。
また、制御部160は、リモコン5又は操作部171が受け付けた操作により黒浮き補正処理の対象画素に変更された画素の判別データ151aを、黒浮き補正処理の対象画素であることを示すデータに変更する。また、制御部160は、黒浮き補正処理の対象画素に変更された画素の第1インデックス値151bを、この変更された画素に対応づけられた補正値を取得可能な第1インデックス値151bに変更する。
従って、黒浮き補正処理の対象画素に変更された画素を、この画素に対応づけられた補正値により黒浮き補正を行うことができる。
また、制御部160は、リモコン5又は操作部171が受け付けた操作により第2の対象画素に変更された画素の判別データ151aを、第2の対象画素であることを示すデータに変更に変更する。また、制御部160は、第2の対象画素に変更された画素の第1インデックス値151bを、この変更された画素に対応づけられた色データやα値を取得可能な第1インデックス値151bに変更する。
従って、第2の対象画素に変更された画素に、この画素に対応づけられたα値のOSD画像を重畳することができる。
また、データ入力部210、黒浮き補正部230、OSD重畳部240及びデータ出力部250は、1のモジュールにより構成される。
従って、回路リソースの共通化を容易に実現することができる。
上述した実施形態は本発明を適用した具体的態様の例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、異なる態様として本発明を適用することも可能である。
例えば、画像処理方法及び表示方法を、コンピューターを用いて実現する場合、このコンピューターに実行させるプログラムを記録媒体、又はこのプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。記録媒体には、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD(Hard Disk Drive)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD、Blu−ray Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、上記記録媒体は、プロジェクター100が備えるRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。
また、図8に示すフローチャートの処理単位は、黒浮き兼OSD処理部140及び制御部160の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。このため、図8のフローチャートに示す処理単位の分割の仕方や名称によって本発明が制限されることはない。また、黒浮き兼OSD処理部140及び制御部160の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできるし、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
また、図1に示したプロジェクター100の構成は、プロジェクター100の機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に限定されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上述した実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。また、プロジェクター100の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
また、光変調装置113が備える光変調素子は、例えば、3枚の反射型液晶パネルを用いた構成としてもよいし、1枚の液晶パネルとカラーホイールを組み合わせた方式を用いてもよい。或いは、3枚のデジタルミラーデバイスを用いた方式、1枚のデジタルミラーデバイスとカラーホイールを組み合わせたDMD方式等により構成してもよい。光変調装置として1枚のみの液晶パネルまたはDMDを用いる場合には、クロスダイクロイックプリズム等の合成光学系に相当する部材は不要である。また、液晶パネルおよびDMD以外にも、光源が発した光を変調可能な光変調装置であれば問題なく採用できる。
3…ケーブル、5…リモコン、10、20…投射領域、30…重畳領域、31…操作部、31、32…ガイド画像、33、34…領域、100、100A、100B…プロジェクター、101…バス、110…投射部、111…光源、113…光変調装置、115…光学ユニット、120…駆動部、121…光源駆動回路、123…光変調装置駆動回路、131…画像インターフェイス、133…画像処理部、135…フレームメモリー、140…黒浮き兼OSD処理部、150…補正用メモリー、151…設定データ、151a…判別データ、151b…第1インデックス値、151c…第2インデックス値、153…黒浮き補正テーブル、155…OSDテーブル、157…色データテーブル、160…制御部(書替部)、161…メモリー、161a…制御プログラム、165…プロセッサー、171…操作部、173…リモコン受光部、175…入力インターフェイス、177…撮像部、210…データ入力部(入力部)、220…判定部、230…黒浮き補正部(第1処理部)、240…OSD重畳部(第2処理部)、250…データ出力部(出力部)。

Claims (10)

  1. 画像データを入力する入力部と、
    前記入力部が入力した前記画像データの各画素が、第1の画像処理の対象画素であるのか、第2の画像処理の対象画素であるのかを判定する判定部と、
    前記判定部により前記第1の画像処理の対象画素と判定された画素の前記画像データに対して前記第1の画像処理を行う第1処理部と、
    前記判定部により前記第2の画像処理の対象画素と判定された画素の前記画像データに対して前記第2の画像処理を行う第2処理部と、
    前記第1処理部及び前記第2処理部により処理された前記画像データを出力する出力部と、を備え、
    前記判定部は、前記画像データの画素が、前記第1の画像処理の対象画素であるのか、前記第2の画像処理の対象画素であるのかを示す判別データを含む設定データを参照して、前記画像データの各画素が、第1の画像処理の対象画素であるのか、第2の画像処理の対象画素であるのかを判定する、画像処理装置。
  2. 前記第1処理部が前記第1の画像処理に用いる第1パラメーターと、前記第2処理部が前記第2の画像処理に用いる第2パラメーターとを記憶する記憶部を備え、
    前記判定部は、前記判別データが前記第1の画像処理の対象画素であることを示す場合、前記記憶部から前記第1パラメーターを読み出して前記第1処理部に出力し、
    前記判別データが前記第2の画像処理の対象画素であることを示す場合、前記記憶部から前記第2パラメーターを読み出して前記第2処理部に出力する、請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記記憶部は、前記第1パラメーター及び前記第2パラメーターを複数記憶し、
    複数の第1パラメーターと、前記第1パラメーターの各々を識別する第1識別データとを対応づけて登録した第1テーブルと、
    複数の第2パラメーターと、前記第2パラメーターの各々を識別する第2識別データとを対応づけて登録した第2テーブルとを記憶し、
    前記設定データは、前記判別データと、前記第1識別データ又は前記第2識別データとを含む、請求項2記載の画像処理装置。
  4. 操作を受け付ける受付部と、
    前記受付部で受け付けた操作に従って前記設定データを書き替える書替部と、
    を備える、請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記第2処理部は、前記画像データに合成データを合成する合成処理を実行し、
    前記受付部で受けつける操作は、前記画像データに前記合成データを合成する位置を変更する操作である、請求項4記載の画像処理装置。
  6. 前記書替部は、前記受付部が受け付けた操作により前記第1の画像処理の対象画素に変更された画素の前記判別データを、前記第1の画像処理の対象画素であることを示すデータに変更し、前記第2識別データを、変更された前記画素に対応づけられた第1パラメーターを識別する前記第1識別データに変更し、
    前記受付部が受け付けた操作により前記第2の画像処理の対象画素に変更された画素の前記判別データを、前記第2の画像処理の対象画素であることを示すデータに変更し、前記第1識別データを、変更された前記画素に対応づけられた第2パラメーターを識別する前記第2識別データに変更する、請求項4又は5記載の画像処理装置。
  7. 前記入力部、前記第1処理部、前記第2処理部及び前記出力部は、1のモジュールにより構成される、請求項1から6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 画像データを入力する入力部と、
    前記入力部が入力した前記画像データの各画素が、第1の画像処理の対象画素であるのか、第2の画像処理の対象画素であるのかを判定する判定部と、
    前記判定部により前記第1の画像処理の対象画素と判定された画素の前記画像データに対して前記第1の画像処理を行う第1処理部と、
    前記判定部により前記第2の画像処理の対象画素と判定された画素の前記画像データに対して前記第2の画像処理を行う第2処理部と、
    前記第1処理部及び前記第2処理部により処理された前記画像データを出力する出力部と、
    前記出力部が出力した前記画像データに基づく画像を表示する表示部と、を備え、
    前記判定部は、前記画像データの画素が、前記第1の画像処理の対象画素であるのか、前記第2の画像処理の対象画素であるのかを示す判別データを含む設定データを参照して、前記画像データの各画素が、第1の画像処理の対象画素であるのか、第2の画像処理の対象画素であるのかを判定する、表示装置。
  9. 画像データを入力する入力ステップと、
    前記入力ステップにより入力された前記画像データの各画素が、第1の画像処理の対象画素であるのか、第2の画像処理の対象画素であるのかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより前記第1の画像処理の対象画素と判定された画素の前記画像データに対して前記第1の画像処理を行う第1処理ステップと、
    前記判定ステップにより前記第2の画像処理の対象画素と判定された画素の前記画像データに対して前記第2の画像処理を行う第2処理ステップと、
    前記第1処理ステップ及び前記第2処理ステップにより処理された前記画像データを出力する出力ステップと、を備え、
    前記判定ステップは、前記画像データの画素が、前記第1の画像処理の対象画素であるのか、前記第2の画像処理の対象画素であるのかを示す判別データを含む設定データを参照して、前記画像データの各画素が、第1の画像処理の対象画素であるのか、第2の画像処理の対象画素であるのかを判定する、画像処理方法。
  10. 画像データを入力する入力ステップと、
    前記入力ステップにより入力された前記画像データの各画素が、第1の画像処理の対象画素であるのか、第2の画像処理の対象画素であるのかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより前記第1の画像処理の対象画素と判定された画素の前記画像データに対して前記第1の画像処理を行う第1処理ステップと、
    前記判定ステップにより前記第2の画像処理の対象画素と判定された画素の前記画像データに対して前記第2の画像処理を行う第2処理ステップと、
    前記第1処理ステップ及び前記第2処理ステップにより処理された前記画像データを出力する出力ステップと、
    前記出力ステップにより出力された前記画像データに基づく画像を表示する表示ステップと、を有し、
    前記判定ステップは、前記画像データの画素が、前記第1の画像処理の対象画素であるのか、前記第2の画像処理の対象画素であるのかを示す判別データを含む設定データを参照して、前記画像データの各画素が、第1の画像処理の対象画素であるのか、第2の画像処理の対象画素であるのかを判定する、表示方法。
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