JP2024098272A - 線材の製造方法、線材の加熱装置およびその加熱装置が含むマニプレーター - Google Patents

線材の製造方法、線材の加熱装置およびその加熱装置が含むマニプレーター Download PDF

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尚紘 立松
Naohiro Tatematsu
英治 佐藤
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Abstract

【課題】より疵が少ない線材を得ることができる線材の製造方法の提供。【解決手段】加熱対象物であるコイル状の線材をマニプレーターが備える支持部の上に載せて運び、加熱炉の炉内の台座の上へ載置し、前記加熱対象物を前記加熱炉の炉内にて加熱し、その後、前記台座の上に載置されている加熱後の前記加熱対象物を前記支持部の上に載せて前記加熱炉の炉内から炉外へ排出する操作を含む線材の製造方法であって、前記支持部を用いて前記加熱対象物を前記台座の上へ載置するときに、および/または、前記支持部を用いて前記台座の上に載置されている加熱後の前記加熱対象物を前記加熱炉の炉内から炉外へ排出するときに、前記支持部が有する気体吹出機構を作動させることで、前記支持部から前記台座の上面へ向けて気体が噴き出し、前記台座の上面の不要物を除去する工程を備える、線材の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は線材の製造方法、線材の加熱装置およびその加熱装置が含むマニプレーターに関する。
従来、鋼材の表面に疵がつき難くする方法が提案されている。
例えば特許文献1には、加熱帯および冷却帯を備えた竪型光輝焼鈍炉を用いてステンレス帯板を熱処理する際に、炉内全域における高さ方向のステンレス帯板の板温曲線を、曲線および直線の組合せとし、かつ、前記曲線および直線の接続箇所において傾きが一致するように、ステンレス帯板の加熱・冷却を制御することを特徴とする竪型光輝焼鈍炉におけるステンレス帯板の炉内すり疵抑制方法が記載されている。
また、特許文献2には、搬送コンベヤーから積載用コンベヤーへ送られる薄鋼板の下面に向けて両コンベヤー間の下方の前後位置からエアーを吹き付けてエアーカーテンの形成と薄鋼板下面の付着物剥除とを同時に行うとともに、剥除物をエアーカーテンにより積載用コンベヤー側へ飛散することを遮りながら外部へ吸引排除することを特徴とする薄鋼板の付着物除去方法が記載されている。
特開平8-269576号公報 特開平8-73096号公報
鋼材の一つである線材の表面に、従来、疵が形成される場合があった。
本発明は、より疵が少ない線材を得ることができる、線材の製造方法、線材の加熱装置およびその加熱装置が含むマニプレーターを提供することを目的とする。
本発明は以下の(1)~(5)である。
(1)加熱対象物であるコイル状の線材をマニプレーターが備える支持部の上に載せて運び、加熱炉の炉内の台座の上へ載置し、前記加熱対象物を前記加熱炉の炉内にて加熱し、その後、前記台座の上に載置されている加熱後の前記加熱対象物を前記支持部の上に載せて前記加熱炉の炉内から炉外へ排出する操作を含む線材の製造方法であって、
前記支持部を用いて前記加熱対象物を前記台座の上へ載置するときに、
および/または、
前記支持部を用いて前記台座の上に載置されている加熱後の前記加熱対象物を前記加熱炉の炉内から炉外へ排出するときに、
前記支持部が有する気体吹出機構を作動させることで、前記支持部から前記台座の上面へ向けて気体を噴き出し、前記台座の上面の不要物を除去する工程を備える、線材の製造方法。
(2)前記加熱炉の炉内の前記台座は、
炉床上に配置された耐火物からなる床部と、
前記床部の上に固定された耐熱合金からなる敷板と、
を含み、
前記敷板の上面に前記加熱対象物が載置される、上記(1)に記載の線材の製造方法。
(3)加熱対象物であるコイル状の線材を運び、前記加熱対象物を加熱炉の炉内の台座の上へ載置する、および/または、加熱後の前記加熱対象物を前記加熱炉の炉内から炉外へ排出するマニプレーターであって、
前記加熱炉の装入口に向けて設置されたレール上を移動して、前記装入口へ近づく、または前記装入口から離れることができる本体部と、
前記本体部に設けられ、上下方向に移動可能な昇降部と、
前記昇降部に前記昇降部から前記装入口へ向けて延びるように設けられ、前記加熱対象物を載せる支持部と、
を有し、前記加熱対象物を前記支持部の上に載せて運び、前記加熱対象物を前記加熱炉の炉内の台座の上へ載置し、また、前記台座の上に載置されている加熱後の前記加熱対象物を前記支持部の上に載せて前記加熱炉の炉内から炉外へ排出することができ、
さらに前記支持部が気体吹出機構を有し、
前記支持部を用いて前記加熱対象物を前記台座の上へ載置するときに、
および/または、
前記支持部を用いて前記台座の上に載置されている加熱後の前記加熱対象物を前記加熱炉の炉内から炉外へ排出するときに、
前記気体吹出機構を作動させることで、前記支持部から前記台座の上面へ向けて気体が噴き出し、前記台座の上面の不要物を除去することができる、マニプレーター。
(4)加熱対象物であるコイル状の線材を炉内における台座の上に載置した状態で加熱する加熱炉と、
上記(3)に記載のマニプレーターと、
を備える加熱装置。
(5)前記加熱炉の炉内の前記台座は、
炉床上に配置された耐火物からなる床部と、
前記床部の上に固定された耐熱合金からなる敷板と、
を含み、
前記敷板の上面に前記加熱対象物が載置される、上記(4)に記載の加熱装置。
本発明によれば、より疵が少ない線材を得ることができる、線材の製造方法、線材の加熱装置およびその加熱装置が含むマニプレーターを提供することができる。
本発明の加熱装置1の概略側面図である。 本発明の加熱装置1の概略上面図である。 台座の概略斜視図である。
本発明について説明する。
本発明は、加熱対象物であるコイル状の線材をマニプレーターが備える支持部の上に載せて運び、加熱炉の炉内の台座の上へ載置し、前記加熱対象物を前記加熱炉の炉内にて加熱し、その後、前記台座の上に載置されている加熱後の前記加熱対象物を前記支持部の上に載せて前記加熱炉の炉内から炉外へ排出する操作を含む線材の製造方法であって、前記支持部を用いて前記加熱対象物を前記台座の上へ載置するときに、および/または、前記支持部を用いて前記台座の上に載置されている加熱後の前記加熱対象物を前記加熱炉の炉内から炉外へ排出するときに、前記支持部が有する気体吹出機構を作動させることで、前記支持部から前記台座の上面へ向けて気体を噴き出し、前記台座の上面の不要物を除去する工程を備える、線材の製造方法である。
このような製造方法を、以下では「本発明の製造方法」ともいう。
また、本発明は、加熱対象物であるコイル状の線材を運び、前記加熱対象物を加熱炉の炉内の台座の上へ載置する、および/または、加熱後の前記加熱対象物を前記加熱炉の炉内から炉外へ排出するマニプレーターであって、前記加熱炉の装入口に向けて設置されたレール上を移動して、前記装入口へ近づく、または前記装入口から離れることができる本体部と、前記本体部に設けられ、上下方向に移動可能な昇降部と、前記昇降部に前記昇降部から前記装入口へ向けて延びるように設けられ、前記加熱対象物を載せる支持部と、を有し、前記加熱対象物を前記支持部の上に載せて運び、前記加熱炉の炉内の台座の上へ載置し、また、前記台座の上に載置されている加熱後の前記加熱対象物を前記支持部の上に載せて前記加熱炉の炉内から炉外へ排出することができ、さらに前記支持部が気体吹出機構を有し、前記支持部を用いて前記加熱対象物を前記台座の上へ載置するときに、および/または、前記支持部を用いて前記台座の上に載置されている加熱後の前記加熱対象物を前記加熱炉の炉内から炉外へ排出するときに、前記気体吹出機構を作動させることで、前記支持部から前記台座の上面へ向けて気体が噴き出し、前記台座の上面の不要物を除去することができる、マニプレーターである。
このようなマニプレーターを、以下では「本発明のマニプレーター」ともいう。
また、本発明は、加熱対象物であるコイル状の線材を炉内における台座の上に載置した状態で加熱する加熱炉と、本発明のマニプレーターと、を備える加熱装置である。
このような加熱装置を、以下では「本発明の加熱装置」ともいう。
以下において単に「本発明」と記した場合、本発明の製造方法、本発明のマニプレーターおよび本発明の加熱装置のいずれをも意味しているものとする。
本発明の加熱装置について、図を用いて説明する。
また、本発明のマニプレーターは本発明の加熱装置の一部であるため、本発明のマニプレーターについても合わせて説明する。
また、本発明の製造方法は、本発明の加熱装置を用いて実施することが好ましい。
なお、以下に示す図は、いずれも本発明の加熱装置および本発明のマニプレーターの好適例を示しており、本発明の加熱装置および本発明のマニプレーターは、以下の図に示す態様に限定されない。
図1は本発明の加熱装置1の概略側面図であり、図2は本発明の加熱装置1の概略上面図である。
図に示すように本発明の加熱装置1は、加熱炉2と、マニプレーター4とを含む。
加熱炉2について説明する。
加熱炉2は、炉内における台座3の上に載置された加熱対象物Wを加熱する加熱炉である。
ここで加熱対象物Wはコイル状に巻かれた線材である。例えばその重さが1~2t程度のものであってよい。
コイル状の線材は、通常、結束フープで結束されている。そして、これを加熱すると結束フープが切れ、加熱炉の下部、具体的には台座3の上に落ちる場合があり、さらに台座3の上にそれらが堆積する場合もある。
後述するように、本発明では、支持部が有する気体吹出機構を作動させることで、支持部から台座の上面へ向けて気体を噴き出すことができる。したがって切れた結束フープが台座3の上に存在していても、これを台座の上から除去することができる。
加熱炉2は台座3を除き、線材の製造過程において鋼材の組織を均一化することを目的とした固溶化熱処理を行うときに用いる従来公知の加熱炉と同様のものであってよい。後述するようにマニプレーター4を用いて加熱対象物Wを装入口21から炉内へ入れ、台座3の上に載置し、その後、炉の蓋23を閉じて加熱対象物Wを加熱する。加熱温度は特に限定されてないが、例えば1100℃程度であってよい。
台座3について、図1および図2に加えて、図3を用いて説明する。
台座3は加熱対象部Wをその上に置くことができる大きさ、形状、強度等を備えるものである。例えば図2および図3に示すように、上から見た場合に概ね八角形の形状のものであってよい。また、マニプレーター4が有する支持部を用いて加熱対象物Wを台座3の上に置くときに支持部がぶつからないように、台座3に隙間35が形成されていることが必要である。隙間35の数、形状、大きさ、深さ等はマニプレーター4が有する支持部の数や形状等によって変わる。図1~図3に示す態様の場合、マニプレーター4が有する支持部は棒状であり、その数は2本であるため、図3に示すように、台座3は2本の支持部を用いて加熱対象物Wを台座3の上に置いたときに支持部がぶつからないように、2つの隙間35を有する。
図3に示す態様の場合、台座3は、炉床上に形成された床部33と、その床部33の上に固定された敷板31とからなる。
床部33は耐火物からなる。耐火物は、従来、鋼材を加熱する加熱炉の炉内内壁を形成する際に用いられる材料と同様であってよい。例えばアルミナセメントを配合したキャスタブル耐火物などが挙げられる。
敷板31は耐熱合金からなる板状のものであり、床部33の上に固定される。
耐熱合金としては、例えばNi≧72質量%、Cr14~17質量%、Fe6~10質量%、Cu≦5質量%である合金や、Ni≧58質量%、Cr20~23質量%、Mo8~10質量%、Co≦1質量%、Fe≦5質量%である合金(Al、Ti少量含む)などが挙げられる。このような耐熱合金としてDSaloy(登録商標)600、DSaloy(登録商標)625が挙げられる。
このような台座3(敷板31)の上に加熱対象物Wが載置され、その状態で加熱される。
このような台座3を用いると、加熱対象物Wが例えば2t程度にまで重いものであっても台座3が損傷しにくい。仮に台座3が損傷しやすいと、損傷によって発生した台座3の破片等によって加熱対象物Wに疵が形成され得る。しかし、本発明における台座3は、敷板31があるので損傷しにくいため、上記破片等が生じ難く、その結果として加熱対象物Wに疵が形成され難い。
これに加え、後述するように、本発明では支持部が有する気体吹出機構を作動させて、支持部から台座の上面へ向けて気体を噴き出す。これによって、台座の上面に上記破片等が存在していても、台座の上からこれを除去することができる。台座が上記のような耐熱合金からなる敷板31を備えると、気体吹出機構から気体を噴き出した場合に、台座(敷板31)の上から上記破片等を容易に除去することができる。
さらに、前述のようにコイル状の線材を結束していた結束フープが切れて台座の上に存在することになったり、線材の酸化によってスケールが発生し、これが台座の上に存在することになったりする場合がある。このような場合であっても、本発明では台座3が上記のような耐熱合金からなる敷板31を備えるので、気体吹出機構から台座(敷板31)の上へ噴き出された気体によって、上記破片等やスケールを容易に除去することができる。
また、敷板31自体は酸化し難いので、酸化物が加熱対象物Wに疵を形成することが生じ難い。
マニプレーター4について説明する。
マニプレーター4は加熱対象物Wを運び、加熱対象物Wを加熱炉2の炉内の台座3の上へ載置したり、加熱後の加熱対象物Wを加熱炉2の炉内から炉外へ排出したりする役割を果たす。
マニプレーター4は、本体部41と、昇降部43と、支持部45と、を有する。
本体部41は、加熱炉2の装入口21に向けて設置されたレール50上を移動して、装入口21へ近づいたり、装入口21から離れたりすることができる。
具体的には、図1および図2に示す態様の場合、加熱炉2へ向けて互いに平行に伸びるレール50が敷かれている。そして、本体部41がその下端に備える車輪415がレール50に載っていて、図示しない本体部移動用動力(例えば油圧モータ)を用いて、本体部41をレール50上にて移動させることができる。
昇降部43は、本体部41に設けられていて、図示しない昇降部移動手段(例えば油圧シリンダのシリンダ軸に動滑車が取り付けられ、この動滑車に掛けられたチェーンにより昇降部43が吊るされていて昇降可能に構成されている装置)によって、上下方向に移動することができる。
ここで上下方向は鉛直方向でなくてよい。例えば鉛直方向に対して斜め方向であってよい。つまり、昇降部43は移動前に対して上方向および下方向へ移動することができるものであればよい。
昇降部43は本体部41に設けられているので、本体部41がレール50上を移動すれば、同時に昇降部43も、加熱炉2の装入口21へ近づいたり、装入口21から離れたりするように移動する。
支持部45は、昇降部43に設けられている。また、支持部45は昇降部43から装入口21へ向けて延びるように設けられている。図1および図2に示す態様の場合、支持部45は2本の棒状のものであり、それらの長手方向がほぼ水平となるように配置されている。支持部45は例えばH型鋼からなる棒状のものであってよい。
そして、支持部45の上に加熱対象物Wを載せる。
支持部45は昇降部43に設けられているので、昇降部43が上下方向に移動すれば、支持部45も合わせて上下方向に移動する。また、支持部45が設けられた昇降部43は本体部41に設けられているので、本体部41がレール50上を移動すれば、同時に支持部45も、加熱炉2の装入口21へ近づいたり、装入口21から離れたりするように移動する。
マニプレーター4が有する本体部41、昇降部43および支持部45が上記のように動くため、加熱対象物Wを支持部45の上に載せて運び、加熱対象物Wを加熱炉2の炉内の台座3の上へ載置することができ、また、台座3の上に載置されている加熱後の加熱対象物Wを支持部45の上に載せて加熱炉2の炉内から炉外へ排出することができる。
支持部45は、さらに気体吹出機構を有する。図1および図2には、気体吹出機構を作動させることで気体が噴き出す噴出口455を示した。
上記のように本体部41、昇降部43および支持部45が動くことによって、支持部45を用いて加熱対象物Wを台座3の上へ載置するときや、支持部45を用いて台座3の上に載置されている加熱後の加熱対象物Wを加熱炉の炉内から炉外へ排出するときに、気体吹出機構を作動させることで、支持部45が有する噴出口455から台座3の上面へ向けて気体を噴き出し、台座3の上面の不要物を除去することができる。
気体吹出機構は、支持部45の表面に形成された噴出口455から台座3(敷板31)の上へ向けて気体を噴き出すことができる態様のものであれば特に限定されない。
気体吹出機構として、例えば、配管の一方の端部が圧縮空気を形成して排出する機器につながり、配管の他方の端部は支持部45における装入口21側に配置されていて、その機器を作動させることで、配管の他方の先端(噴出口455)から台座3(敷板31)の上へ向けて圧縮空気が噴き出すように構成された装置が挙げられる。ここで配管は金属等を含む耐熱材料からなることが好ましい。
この例の場合、気体吹出機構が備える配管は支持部45の表面に取り付けられていてよいが、気体吹出機構の一部、例えば上記の配管は支持部45に内蔵されていてもよい。
支持部45がこのような気体吹出機構を有すると、支持部45を用いて加熱対象物Wを台座3の上へ載置するときや、支持部45を用いて台座3の上に載置されている加熱後の加熱対象物Wを加熱炉2の炉内から炉外へ排出するときに、気体吹出機構を作動させることで、支持部45から台座3の上面(敷板31の上)へ向けて気体を噴き出し、台座3の上面の不要物を除去することができる。
図1および図2に示す態様では、加熱炉2におけるマニプレーター4が存在する側であって、2本のレール50の間に水槽60が設けられている。また、この態様の場合、レール50の下端よりも下に、水槽60の上部の開口が位置している。
加熱後の加熱対象部Wを支持部45の上に載せ、炉内から炉外へ移動させ、さらに水槽60内へ移動させることができる。また、図示しない台座が水槽60内に設置されており、支持部45を移動させることによって、その水槽60内の台座の上に、加熱後の加熱対象物Wを置くことができる。
本発明の加熱装置の動作について例を挙げて説明する。
初めに、加熱対象物Wをマニプレーター4が備える支持部45の上に載せる。そして、昇降部移動手段によって昇降部43を上へ移動させることで、加熱対象物Wを載せた支持部45を上方へ移動させる。
次に、本体部移動用動力を用いて、レール50上において本体部41を加熱炉2の装入口21へ近づけるように移動させ、加熱対象物Wが台座3の上方に位置するように、支持部45を加熱炉2の炉内へ入れる。この際、支持部45が有する気体吹出機構を作動させる。そうすると、支持部45の表面に位置する噴出口455から台座3(敷板31)の上面へ向けて気体を噴き出し、台座3の上面の不要物を除去することができる。
そして、昇降部移動手段によって昇降部43を下へ移動させることで支持部45も下へ移動させ、加熱対象物Wを台座3(敷板31)の上に載置する。
次に、本体部移動用動力を用いて、レール50上において本体部41を加熱炉2の装入口21から離れる方向へ移動させて支持部45を概ね水平方向に引き抜き、炉外へ移動させる。
その後、炉の蓋23を閉めて、加熱対象物Wを加熱する。
加熱対象物Wを加熱した後は、昇降部43を下へ移動させることで支持部45を下方に位置させる。そして、本体部移動用動力を用いて、レール50上において本体部41を加熱炉2の装入口21へ近づけるように移動させ、炉の蓋23を開けた後、支持部45が台座3の隙間35に挿入されるように、支持部45を加熱炉2の炉内へ入れる。
次に、昇降部移動手段によって昇降部43を上へ移動させることで支持部45も上へ移動させ、加熱対象物Wを支持部45の上に載せる。
次に、本体部移動用動力を用いて、レール50上において本体部41を加熱炉2の装入口21から離れる方向へ移動させることで、支持部45を概ね水平方向に引き抜き、加熱対象物Wを加熱炉2の炉外へ移動させる。この際、支持部45が有する気体吹出機構を作動させる。そうすると、支持部45の表面に位置する噴出口455から台座3(敷板31)の上面へ向けて気体が噴き出し、台座3の上面の不要物を除去することができる。
加熱対象物Wを加熱炉2の炉外へ移動させた後、水槽60内へ移動させることもできる。
加熱対象物Wを支持部45に載せた状態で、加熱対象物Wが水槽60の直上へ位置するように、レール50上において本体部41を移動させる。
次に、昇降部移動手段によって昇降部43を下へ移動させることで支持部45も下へ移動させ、加熱対象物Wを水槽60内へ移動させる。そして、図示しない水槽60内の台座の上に加熱対象物Wを置くことができる。
加熱対象物Wを水槽60内に置き、昇降部43を水槽60の外へ引き上げた後、支持部45が有する気体吹出機構を作動させることが好ましい。水槽60内にて噴出口455から気体吹出機構の中へ(例えば配管内へ)水が入る場合があるが、その水を吐き出すことができる。
1 加熱装置
2 加熱炉
3 台座
4 マニプレーター
21 装入口
24 炉の蓋
31 敷板
33 床部
35 隙間
41 本体部
43 昇降部
45 支持部
50 レール
60 水槽
415 車輪
455 噴出口
W 加熱対象物

Claims (5)

  1. 加熱対象物であるコイル状の線材をマニプレーターが備える支持部の上に載せて運び、加熱炉の炉内の台座の上へ載置し、前記加熱対象物を前記加熱炉の炉内にて加熱し、その後、前記台座の上に載置されている加熱後の前記加熱対象物を前記支持部の上に載せて前記加熱炉の炉内から炉外へ排出する操作を含む線材の製造方法であって、
    前記支持部を用いて前記加熱対象物を前記台座の上へ載置するときに、
    および/または、
    前記支持部を用いて前記台座の上に載置されている加熱後の前記加熱対象物を前記加熱炉の炉内から炉外へ排出するときに、
    前記支持部が有する気体吹出機構を作動させることで、前記支持部から前記台座の上面へ向けて気体を噴き出し、前記台座の上面の不要物を除去する工程を備える、線材の製造方法。
  2. 前記加熱炉の炉内の前記台座は、
    炉床上に配置された耐火物からなる床部と、
    前記床部の上に固定された耐熱合金からなる敷板と、
    を含み、
    前記敷板の上面に前記加熱対象物が載置される、請求項1に記載の線材の製造方法。
  3. 加熱対象物であるコイル状の線材を運び、前記加熱対象物を加熱炉の炉内の台座の上へ載置する、および/または、加熱後の前記加熱対象物を前記加熱炉の炉内から炉外へ排出するマニプレーターであって、
    前記加熱炉の装入口に向けて設置されたレール上を移動して、前記装入口へ近づく、または前記装入口から離れることができる本体部と、
    前記本体部に設けられ、上下方向に移動可能な昇降部と、
    前記昇降部に前記昇降部から前記装入口へ向けて延びるように設けられ、前記加熱対象物を載せる支持部と、
    を有し、前記加熱対象物を前記支持部の上に載せて運び、前記加熱対象物を前記加熱炉の炉内の台座の上へ載置し、また、前記台座の上に載置されている加熱後の前記加熱対象物を前記支持部の上に載せて前記加熱炉の炉内から炉外へ排出することができ、
    さらに前記支持部が気体吹出機構を有し、
    前記支持部を用いて前記加熱対象物を前記台座の上へ載置するときに、
    および/または、
    前記支持部を用いて前記台座の上に載置されている加熱後の前記加熱対象物を前記加熱炉の炉内から炉外へ排出するときに、
    前記気体吹出機構を作動させることで、前記支持部から前記台座の上面へ向けて気体が噴き出し、前記台座の上面の不要物を除去することができる、マニプレーター。
  4. 加熱対象物であるコイル状の線材を炉内における台座の上に載置した状態で加熱する加熱炉と、
    請求項3に記載のマニプレーターと、
    を備える加熱装置。
  5. 前記加熱炉の炉内の前記台座は、
    炉床上に配置された耐火物からなる床部と、
    前記床部の上に固定された耐熱合金からなる敷板と、
    を含み、
    前記敷板の上面に前記加熱対象物が載置される、請求項4に記載の加熱装置。
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