JP2024097470A - 日用品のフレーム構造及び金属線材 - Google Patents

日用品のフレーム構造及び金属線材 Download PDF

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Abstract

【課題】 細い金属線材を有して日用品を構成するフレーム構造の提供。【解決手段】 上記日用品をランタン1とした場合、筒状ガラス管2を中心に内側には凹溝5を連続して形成した細い金属線材を半円形状に湾曲した複数本のリム3,3・・・を放射状に設け、上記ガラス管2の内部空間4にランプを収容可能としている。【選択図】 図1

Description

本発明は細い金属線材を曲げ成形して構成される日用品のフレーム構造に関するものである。
一口に日用品といってもその種類は色々あり、その数は無数に近い。
本発明が対象とする日用品は、細い金属線を少なくとも一部に使用し構成される日用品である。細い金属線を曲げ成形してフレームを構成し、このフレームを用いて日用品を形作ることは出来る。しかし、細い金属線は曲げ成形し易いが、剛性が不足して所定の形状を保つことが出来にくい。すなわち、外から働く圧力によって線材は塑性変形し、フレーム形状が変わってしまう。
従来においても、細い金属線(金属ワイヤー)を使用した日用品は数多くあり、一般的に軽くて耐久性に優れている
実用新案登録第3132352号に係る「自転車用かごの改良構造」は、重量が軽く、金属製かごの耐用性と実用性を備え、原料を回収しやすく、再利用の環境保護効果を達成した、自転車用かごの改良構造である。
自転車用かごは、フレーム及び可撓性金属線から構成され、フレーム上端に環状フレームが設けられ、環状フレームの下端に垂直に複数の剛性細棒が排列されて設けられ、可撓性金属線が剛性細棒の間に掛け回され、この掛け回し方法は各剛性細棒上でそれぞれ360度巻きつけた後さらに延伸し、この原則にのっとって逐一フレームの細棒上に巻きつけ一周させて結合させ、金属質のかごを構成している。
実用新案登録第3131048号に係る「柱嵌合式組立棚の棚板構造」は、柱嵌合式組立棚の棚板構造は、二つを一組とした円形状の位置固定嵌合部をそれぞれ金属線材によって固定連結し形成した矩形もしくは多角形のコーナー位置に設置することにより、棚板を構成する。円形状の各位置固定嵌合部は、上小下大の同一軸心を対称的に配置したものであり、溶接によって固定するか金属線材で連続的に円や曲折を作成して成形することにより、二組の直角曲折を成す相隣した上、下サポート棒の中継嵌合接続体となり、固定連結した二つの上、下サポート棒によって矩形もしくは多角形的棚板フレームを形成している。
実用新案登録第3132352号に係る「自転車用かごの改良構造」 実用新案登録第3131048号に係る「柱嵌合式組立棚の棚板構造」
このように、日用品を構成するフレームは細い金属線材を用いて構成されているが、該線材は一般的に円形断面である。円形断面の金属線材は複数回にわたって引き抜き加工されることでその断面は小さくなり、適当な太さの金属線材となる。樹脂製の線材もあるが、加熱することなく常温で断面を縮小したり、また、所定の形状に曲げ加工することは容易でない。
本発明は加熱することなく常温で所定の形状に曲げ成形することが出来る日用品のフレーム構造及び該フレームを構成する金属線材を提供する。
本発明に係る日用品のフレーム構造は、複数本の細い金属線材を曲げ加工して所定の形状とし、これら複数本の金属線材が組み合わされて構成している。
ここで、フレームを構成する金属線材の本数は限定せず、また、金属線材は曲げ加工できるように細いが、具体的な断面寸法は限定しない。しかも、曲げ加工して構成されるフレーム構造は全体として剛性が高く、その為に上記金属線材は円形断面ではなく、フレームを構成する内側面に凹溝が連続して沿設されている。
すなわち、線材の断面積を小さくする一方、外表面が大きくなり、剛性を高める為に凹溝が長手方向に連続して形成されている。
該凹溝は円形断面の線材を引き抜き加工によって成形され、又はロール加工することで凹溝を連続して成形することが出来る。平坦な帯状線材を曲げ加工することによって断面形状をU形とした凹溝ではなく、円形断面の線材を成形することで凹溝を形成している。
凹溝が形成された線材は、該凹溝が外表面側に露出しないように曲げ加工されてフレームが構成される。
本発明に係る日用品は複数本の細い金属線材が組み合わされて構成されており、その重量は軽い。しかし、上記金属線材は細いが円形断面ではなく、連続した凹溝が長手方向に形成され、その為に金属線材の曲げに対する抵抗は高く、日用品を構成するフレーム構造の剛性は高くなる。
すなわち、フレームに外力が作用した場合に、全体の形状が塑性変形することはなく、軽くて安定した日用品が構成される。
本発明の日用品は複数本の細い金属線材が使用されることで、色々な形状の日用品を形作ることが出来る。
細い金属線材を適度に曲げ加工し、必要に応じて適当な箇所を止着することで、形が崩れ難くて丈夫で安定した日用品となる。また、各金属線材の表面に着色するならば、装飾性に優れた日用品となる。
ガラス管の周りに半円形状に湾曲した細い金属線材で構成した複数本のリムを取付けたランタンを示す実施例。 金属線材の断面拡大図を示す具体例。 複数本の金属線材を房で束ねて受け皿を配置した燭立を示す実施例。 ベースから湾曲して上方へ延びる複数本のアームを備えた燭立を示す実施例。 台座を細い金属線材にて拘束し、持ち手を備えた燭立を示す実施例。 扇子に組み合わせたランプを示す実施例。 細い金属線材から成る複数の脚を有す一輪挿しを示す実施例。 アクリル板を嵌めた額縁を示す実施例。
図1は本発明に係る日用品の1つであるランタン1を表している実施例である。
ランタン1は部屋に設置されるライトであり、ガラス管2と複数本の半円形の金属線材で構成しているリム3,3・・・から成っている。
ガラス管2は筒状を成して内部空間4を有し、該内部空間4にランプを収容することが出来、ランプの灯りは透明なガラス管2を通して部屋を照らすことが出来る。
ランプを収容したガラス管2に放射状に延びる複数本のリム3,3・・・を組み合わせることにより、装飾性に優れたランタン1となる。
図2は半円形の金属線材で構成しているリム3の断面拡大図を表し、リム3の内周側には凹溝5が連続して設けられている。
ところで、該リム3は円形断面の金属線材を金型を用いて引き抜き加工にて成形され、又は対を成して回転するローラの間を通過することで加工される。
同図に示す凹溝5は逆V形断面であるが、逆U形断面、又は四角形断面とする場合もあり、凹溝5の断面形状に関しては限定しない。
図1に示すランタン1は提灯を形作り、中央のガラス管2を中心として複数本の半円形状のリム3,3・・・が等間隔をおいて外方向へ放射状に延びている。
該リム3は細い金属線材であるが、その断面は図2に示すように内周側に凹溝5が連続して形成され、その為に細い割には曲げ剛性は高く、半円形状をしたリム3の形状は崩れ難い。
すなわち、外方向から力が働いた場合に、半円形状のリム3は変形し難く、仮に撓み変形しても元の形状に弾性復元することが出来る。
また、凹溝5が形成されるリム3の外周面は円形断面の金属線に比べて大きくなり、これもランタン1の装飾性を向上する。
図3はロウソク立6を構成するフレーム構造を示す実施例であり、該ロウソク立6は複数本の真っ直ぐな金属線材で構成している脚7,7・・・を有し、脚7の下端8と上端9は円弧状に丸まっている。そして、これら脚7,7・・・は垂直上方ではなくて僅かに傾斜し、中間部より僅か下側にて房10によって結束され、該房10より上方には受け皿11が配置されている。受け皿11は斜めに傾斜している複数本の脚7,7・・・に外周が接して水平に支えられている。
複数本の脚7,7・・・は結束した房10を中心として上部は開口し、この開口して形成される上部空間12に受け皿11が配置され、また、房10の下部も開口することで各脚7,7・・・は開いている。
したがって、ロウソク立6は転倒することなく安定して起立することが出来、各脚7,7・・・の下端8,8・・・は丸まっていることで、テーブル面がキズ付くことはない。 また、脚7,7・・・の上端9,9・・・に手が接してもケガすることはない。
図3(b)は受け皿11にロウソク13が起立している場合を示している。
図4はロウソク立14を表している他の実施例である。該ロウソク立14はベース15から湾曲して上方へ延びる複数本のアーム16,16・・・を有し、各アーム16,16・・・の上端は上端キャップ17に嵌っている。そして、ベース15にはロウソク13が起立して配置している。
ここで、上記アーム16,16・・・は細い金属線から成り、その内周側は前記図2に示すように凹溝5が全長にわたって形成され、曲げ剛性が低下することなく軽くしている。また、ベース15には一般にチタンが使用される。
図5はスプーンタイプのロウソク立18を示す別の実施例である。
該ロウソク立18は台座19から持ち手20が延び、該持ち手20を握ることで台座19を持ち上げることが出来る。持ち手20は内周側に凹溝5を形成している細い金属線材で構成され、円盤状の台座19の外周を拘束し、台座19にはロウソク13が起立している。
持ち手20は細い金属線材から成っているが、内周側に凹溝5を有していることで、軽いが剛性が高く、台座19を安定して拘束し、また、持ち手20が曲がることがないようにしている。
図6は扇子を組み合わせたランプを示す実施例であり、ベース21には支柱22が垂直に起立し、支柱上端にはランプ23を有している。そして、支柱22には水平に延びるアーム25を設け、該アーム25の先端には扇子24を取付けている。
扇子24を組み合わせたランプ23は、正月の床の間や玄関の飾りとして使用することが出来る。ここで、扇子24を構成している複数本の細い金属線材から成る骨26,26・・・は基部に設けた軸27から延び、該軸27を中心として揺動して開くことが出来る。
図7は一輪挿し31を示す実施例であり、放射状に配置した複数の脚28,28・・・の中央空間にはガラス管29が配置されている。
上記脚28,28・・・は縦長の四角形を成して上下部に設けたリング30,30にて連結している。細いガラス管29は、両リング30,30に嵌って配置され、ガラス管29には花や草花が挿されている。
該一輪挿し31は複数の脚28,28・・・によって転倒することなく支えられ、テーブルや食卓などに配置される。
図8は額縁32を示す実施例であり、該額縁32にはアクリル板33が嵌っている。ここで、額縁32は四角形の枠体であって、額縁32は細い金属線材で構成され、金属線材は前記図2に示すように内周周には凹溝5が形成されている為に、軽くて剛性は高く、額縁32の形状は安定している。
そして、この額縁32にアクリル板33が嵌り、アクリル板33には模様や図柄が描かれ、部屋の壁面に掛けることが出来る。また、額縁32に脚を取付けることで、テーブルや机に配置することも可能である。
ここで、額縁32は1本の金属線材ではなく、2~3本の金属線材を組み合わせて構成することもある。
1 ランタン
2 ガラス管
3 リム
4 内部空間
5 凹溝
6 ロウソク立
7 脚
8 下端
9 上端
10 房
11 受け皿
12 上部空間
13 ロウソク
14 ロウソク立
15 ベース
16 アーム
17 上端キャップ
18 ロウソク立
19 台座
20 持ち手
21 ベース
22 支柱
23 ランプ
24 扇子
25 アーム
26 骨
27 軸
28 脚
29 ガラス管
30 リング
31 一輪挿し
32 額縁
33 アクリル板





















Claims (11)

  1. 細い金属線材を有して日用品を構成するフレーム構造において、上記金属線材は内側に連続した凹溝を形成したことを特徴とする日用品のフレーム構造。
  2. 上記日用品をランタンとした場合、筒状ガラス管を中心に内側には凹溝を連続して形成した細い金属線材を半円形状に湾曲した複数本のリムを放射状に設け、上記ガラス管の内部空間にランプを収容可能とした請求項1記載の日用品のフレーム構造。
  3. 上記日用品をロウソク立とした場合、真っ直ぐで内側には凹溝を連続して形成した細い金属線材から成る複数本の脚を房によって束ね、上部空間にロウソクを立てることが出来る受け皿を配置した請求項1記載の日用品のフレーム構造。
  4. 上記日用品をロウソク立とした場合、ベースから上方へ湾曲して延びて内側には連続した凹溝を形成した複数本の細い金属線材から成るアームを放射状に設け、上部ベースにロウソクを立てることが出来るようにした請求項1記載の日用品のフレーム構造。
  5. 上記日用品をロウソク立とした場合、内側には連続して凹溝を形成した細い金属線材を用いて台座の周囲を拘束すると共に持ち手を延ばし、上記台座にロウソクを立てることが出来るようにした請求項1記載の日用品のフレーム構造。
  6. 上記日用品をランプとした場合、ベースから支柱を垂直に延ばすと共に、支柱上端にはランプを取付け、支柱の途中からアームを水平に延ばし、
    該アームの先端には扇子を取付け、該扇子の骨は凹溝を連続して形成した細い金属線材とし請求項1記載の日用品のフレーム構造。
  7. 上記日用品を一輪挿しとした場合、所定の間隔をおいた上・下リングの外周には内側に連続した凹溝を形成した細い金属線材から成る脚を取付け、上記リングに草花を挿すことが出来るガラス管を嵌めた請求項1記載の日用品のフレーム構造。
  8. 上記日用品を額縁とした場合、額縁は内側に連続した凹溝を形成した細い金属線材からなり、該額縁には文字、図柄、又は模様を形成したアクリル板を嵌めることが出来る請求項1記載の日用品のフレーム構造。
  9. 日用品のフレームを構成する細い金属線材であって、上記金属線材は内側に連続した凹溝を形成したことを特徴とする日用品のフレームを構成する金属線材。
  10. 上記凹溝の断面を逆V形とした請求項9記載の日用品のフレームを構成する金属線材。
  11. 上記凹溝の断面を逆U形とした請求項9記載の日用品のフレームを構成する金属線材。
























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