JP2024094926A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024094926000001
【課題】現像剤の消費量を推定する精度の低下を抑制可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、主走査方向での1画素当たりの現像剤の消費量を一定にするために、1画素に対応する走査時間中に非発光時間を設けた画像信号を生成する画像信号生成部と、カウント部がカウントした値及び連続カウント計測部がカウントした値を用いて、現像剤の消費量を算出する制御部を備える。画像形成領域内において、画像信号生成部によって生成された画像信号の最大のクロック周波数である最大画像クロックと、画像信号に設けられる最大非発光時間と、サンプリングクロック信号のクロック周波数であるサンプリングクロックと、の関係が最大非発光時間<(1/サンプリングクロック)≦(1/最大画像クロック)を満たす。
【選択図】図10

Description

本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式の画像形成装置には、感光体を露光するための光学走査ユニットが設けられている。光学走査ユニットは、画像データに基づいて出射されたレーザ光を、回転多面鏡で反射し、走査レンズを透過させ、感光体へ照射することで感光体を露光する。光学走査ユニットは、回転多面鏡を回転させることにより、感光体の表面に形成したレーザ光のスポットを移動させる走査を行い、感光体に潜像を形成する。
走査レンズは、所謂、fθ特性を有するレンズである。fθ特性とは、回転多面鏡が等角速度で回転している時に、感光体の表面のレーザ光のスポットが感光体の表面上を等速で移動するようにレーザ光を感光体の表面に結像させる光学的特性である。光学走査ユニットは、このようにfθ特性を有する走査レンズを用いることにより、適切な露光を行うことができる。
このようなfθ特性を有する走査レンズは、比較的大きくコストも高い。そのため、画像形成装置の小型化やコストダウンを目的として、走査レンズ自体を使用しない、もしくはfθ特性を有していない走査レンズを使用することが考えられている。
特許文献1では、fθ特性を有さない走査レンズを用いたレーザプリンタが開示されている。このようなレーザプリンタでは、感光ドラムの表面上でレーザ光が主走査方向に一走査する間に、レーザ光の走査速度が変化する。そして、このレーザプリンタは、感光ドラムの表面上に形成するドットが一定の幅となるよう、走査速度に応じて画像クロック周波数を変更するように電気的な補正を行う。
また、特許文献2では、fθ特性を有さない走査レンズを用いた画像形成装置において、トナーの消費量(使用量)を推定する技術が開示されている。具体的には、感光ドラムの表面上でのレーザ光の主走査方向における位置に応じて、画像信号幅及びサンプリングクロック信号の周期を調整している。これにより、画像形成装置は、精度よくピクセルカウントし、ピクセルカウントに基づいてトナーの消費量を求めることができる。
特開昭58-125064号公報 特開2017-9997号公報
ここで、画像形成装置の印刷可能な解像度(dpi)における最小画素が画像中に連続で存在している画素のことを連続画素といい、最小画素が画像中に単独で存在している画素のことを孤立画素という。孤立画素は、連続画素に比して、1ピクセルにおけるトナーの消費量が少なくなる傾向がある。
しかしながら、特許文献1及び2に記載の画像形成装置(レーザプリンタ)は、孤立画素も、連続画素も、1ピクセルにおけるトナーの消費量を同様に扱っているため、トナーの消費量を推定する精度が低下してしまう虞があった。
そこで、本発明は、現像剤の消費量を推定する精度の低下を抑制可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、画像形成装置において、被走査面を有する感光体と、画像信号に応じて、レーザ光で前記感光体の前記被走査面を主走査方向に一定でない走査速度で走査する走査部と、前記走査速度が速いほどクロック周波数が大きくなるように変更された画像信号であって、前記主走査方向での1画素当たりの現像剤の消費量を一定にするために、1画素に対応する走査時間中に非発光時間を設けた画像信号を生成する画像信号生成部と、前記画像信号をサンプリングするためのサンプリングクロック信号であって、周期が一定のサンプリングクロック信号を生成するクロック信号生成部と、前記サンプリングクロック信号に基づき、前記画像信号をカウントするカウント部と、前記サンプリングクロック信号に基づき、所定の連続カウント判別数だけ連続して前記画像信号をカウントした回数をカウントする連続カウント計測部と、前記カウント部がカウントした値及び前記連続カウント計測部がカウントした値を用いて、現像剤の消費量を算出する制御部と、を備え、画像形成領域内において、前記画像信号生成部によって生成された前記画像信号の最大のクロック周波数である最大画像クロックと、前記画像信号に設けられる最大非発光時間と、前記サンプリングクロック信号のクロック周波数であるサンプリングクロックと、の関係が最大非発光時間<(1/サンプリングクロック)≦(1/最大画像クロック)を満たす、ことを特徴とする。
本発明によると、現像剤の消費量を推定する精度の低下を抑制することができる。
実施例1に係るプリンタを示す全体概略図。 (a)は光走査部の主走査方向に平行な主走査断面を示す断面図であり、(b)は光走査部の副走査方向に平行な副走査断面を示す断面図。 像高と部分倍率との関係を示す図。 画像形成装置の画像形成に係る電気ブロック図。 ピクセルカウント部の内部ブロックを示すブロック図。 トナーの消費量を補正するための重み付けテーブルを示す図。 (a)は主走査方向で孤立画素が主走査方向に連続して形成された画像パターンを示す図、(b)は画像パターンにおける、実施例1及び比較例1の連続カウント値を示す表。 (a)は実施例1におけるサンプルタイミングと露光タイミングを表したイメージ図、(b)は比較例1におけるサンプルタイミングと露光タイミングを表したイメージ図。 (a)は2連続画素が画像形成領域の主走査方向における両端部各10%に形成された画像パターンと、2連続画素が画像形成領域の主走査方向における中央部20%に形成された画像パターンと、を示す図。(b)は各画像パターンにおける、実施例1及び比較例2の連続カウント値を示す表。 (a)は実施例1におけるサンプルタイミングと露光タイミングを表したイメージ図、(b)は比較例2におけるサンプルタイミングと露光タイミングを表したイメージ図。 実施例2に係る各領域に対応する係数を示す表。
以下に図面を参照して、本発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、本実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、本発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
[実施例1]
<画像形成装置の構成>
図1は、実施例1に係る画像形成装置9を示す全体概略図である。画像形成装置9は、画像信号生成部100と、制御部200と、レーザ駆動部300を含む光走査部400と、シートSを積載する積載部8aと、積載部8aに積載されたシートSを給送する給送ローラ8と、を有する。また、画像形成装置9は、給送ローラ8によって給送されたシートSの斜行を補正すると共に、シートSを転写部Tに向けて搬送するレジストレーションローラ対5と、感光ドラム4と、定着器6と、排出ローラ対7と、を有している。シートSは、用紙及び封筒等の紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート(OHP)等のプラスチックフィルム、布などのシートを含む。
光走査手段である光走査部400内のレーザ駆動部300は、画像信号生成部100から出力された画像信号、及び制御部200から出力される制御信号に基づき、走査光(レーザ光)208を発光(点灯)する。不図示の帯電部により帯電された感光体としての感光ドラム4は、レーザ光208により走査され、感光ドラム4の表面に静電潜像が形成される。レーザ光208は、例えばパルス幅変調した画像信号に基づいてオン/オフするように変調されている。
現像剤としてのトナーを格納する不図示の現像手段により、感光ドラム4上に形成された静電潜像にトナーが付着し、感光ドラム4の表面にトナー像が形成される。トナー像は、給送ローラ8から給送されレジストレーションローラ対5で斜行を補正された記録媒体としてのシートSに、転写部Tにおいて転写される。シートSに転写されたトナー像は、定着器6でシートSに熱定着され、排出ローラ対7によって機外に排出される。
図2(a)は、本実施例に係る光走査部400の主走査方向に平行な主走査断面を示す断面図であり、図2(b)は、光走査部400の副走査方向に平行な副走査断面を示す断面図である。走査部としての光走査部400は、光源401と、開口絞り402と、カップリングレンズ403と、アナモフィックレンズ404と、偏向器405と、結像レンズ406と、を有している。また、光走査部400は、ビームディテクト(以下、BDと称す)レンズ408と、BDセンサ409と、を有している。偏向器405は、例えばポリゴンミラーから構成される。
図2(a)に示すように、光源401から出射した光束は、開口絞り402によって楕円形状に整形されてカップリングレンズ403に入射する。カップリングレンズ403を通過した光束は、略平行光に変換されて、アナモフィックレンズ404に入射する。なお、略平行光とは、弱収束光及び弱発散光を含むものである。アナモフィックレンズ404は、主走査断面内において正の屈折力を有しており、アナモフィックレンズ404に入射する光束を主走査断面内においては収束光に変換している。また、アナモフィックレンズ404は、副走査断面内において偏向器405の偏向面405aの近傍に光束を集光しており、主走査方向に長い線像を形成している。
そして、アナモフィックレンズ404を通過した光束は、図2(a)(b)に示すように、偏向器405の偏向面405aにて反射偏向され、結像光学素子としての結像レンズ406に入射する。偏向面405aで反射した光束は、レーザ光208として、結像レンズ406を透過し、感光ドラム4の表面に入射する。本実施例においては、単一の結像光学素子(結像レンズ406)のみで結像光学系が構成されている。
結像レンズ406を通過した光束が入射する感光ドラム4の表面は、光束によって走査される被走査面407である。結像レンズ406によって被走査面407上で光束が結像し、所定のスポット状の像(スポット)を形成する。光走査部400は、偏向器405を不図示の駆動部により矢印A方向に一定速度で回転させ、被走査面407上を主走査方向に光走査することにより、被走査面407上に静電潜像を形成している。なお、主走査方向とは、感光ドラム4の表面に平行で且つ感光ドラム4の表面の移動方向に直交する方向である。副走査方向とは、主走査方向及び光束の光軸に直交する方向である。
BDセンサ409とBDレンズ408は、被走査面407上に静電潜像を書き込むタイミングを決定する同期用光学系である。同期用光学系は、偏向面405aで偏向反射された光束を、主走査方向及び副走査方向において互いに異なる屈折力を有するBDレンズ408を通過させる。そして、BDレンズ408を通過した光束は、BDセンサ409の近傍に設置される不図示のスリット上において、主走査方向には集光状態、副走査方向には非集光状態となる。その後、スリットを通過した光束は、フォトダイオードなどから構成されるBDセンサ409に入射することで、被走査面407に対するレーザ光の書き込みタイミングの検知に使用される。この際、光走査部400は、BDセンサ409上で、主走査方向には略集光状態、副走査方向には非集光状態とすることで、BDセンサ409上に微少なゴミなどが付着しても、正確な同期タイミング制御を可能としている。
光源401としては、例えば半導体レーザを用いることができ、その発光部は1ビームでも複数ビームでもよい。本実施例では、開口絞り402として楕円絞りを採用しているが、これに限らず矩形絞り等を採用してもよい。また、本実施例においては、入射光学系を構成するカップリングレンズ403とアナモフィックレンズ404とを個別に設けているが、それぞれの光学的機能を統合した単一の光学素子により入射光学系を構成してもよい。なお、本実施例では、偏向器405として4つの偏向面を有する回転多面鏡(ポリゴンミラー)を採用しているが、偏向面の数を5面以上にしてもよい。
結像レンズ406は、入射面(第1面)406a及び出射面(第2面)406bの2つの光学面(レンズ面)を有しており、主走査断面内において、偏向面405aにて偏向された光束が被走査面407上を所望の走査特性で走査するように構成されている。また、結像レンズ406は、副走査断面内においては、偏向面405aの近傍と被走査面407の近傍とを共役の関係にすることで、面倒れ補償(偏向面405aが倒れた際の被走査面407上での副走査方向の走査位置ずれを低減すること)を行っている。なお、本実施例に係る結像レンズ406は、射出成形によって形成されたプラスチックモールドレンズであるが、結像レンズ406としてガラスモールドレンズを採用してもよい。モールドレンズは、非球面形状の成形が容易であり、かつ大量生産に適しているため、結像レンズ406としてモールドレンズを採用することで、その生産性及び光学性能の向上を図ることができる。
結像レンズ406は、所謂、fθ特性を有していない。つまり、偏向器405が等角速度で回転している時に、結像レンズ406を通過する光束のスポットを被走査面407上で等速に移動させるような走査特性を有していない。このように、fθ特性を有していない結像レンズ406を用いることにより、結像レンズ406を偏向器405に近接して配置することが可能となる。すなわち、偏向器405の偏向面405aにおける偏光位置と、結像レンズ406の入射面406aと、の間の距離D1を小さくすることができる。
また、fθ特性を有していない結像レンズ406はfθ特性を有する結像レンズよりも、主走査方向の幅LW、及び光軸方向の厚みLTを小さくできる。このようなことから、光走査部400の小型化を実現している。また、fθ特性を有するレンズの場合、主走査断面で見た時のレンズの入射面、出射面の形状に急峻な変化がある場合があり、そのような形状の制約がある場合、良好な結像性能を得られない可能性がある。これに対して、結像レンズ406はfθ特性を有していないため、主走査断面で見た時のレンズの入射面、出射面の形状に急峻な変化が少なく、良好な結像性能を得ることができる。
<結像レンズの特性>
本実施例に係る結像レンズ406の走査特性は、以下の式(1)で表される。
Y=(K/B)・tan(Bθ) ・・・(1)
ただし、式(1)においては、偏向器405による走査角度(走査画角)をθ、走査角度θで偏向された光束の被走査面407上での主走査方向の集光位置(像高)をY[mm]としている。また、軸上像高における結像係数をK[mm]、結像レンズ406の走査特性を決定するための係数(以下、走査特性係数と称する)をBとしている。走査角度θは、結像レンズ406の光軸方向、すなわち結像レンズ406から出射した光ビームが被走査面407と直交する方向を0としている。なお、本実施例において、軸上像高は、光軸上の像高(Y=0)を指し、走査角度θ=0に対応する。また、軸外像高は、中心光軸(走査角度θ=0の時)よりも外側の像高(Y≠0)を指し、走査角度θ≠0に対応している。更に、最軸外像高とは、走査角度θが最大(最大走査画角)となる時の像高を指す。ここで、結像係数Kは、結像レンズ406に平行光が入射する場合の走査特性(fθ特性)Y=fθにおけるfに相当する係数である。すなわち、結像係数Kは、結像レンズ406に平行光以外の光束が入射する場合に、fθ特性と同様に集光位置Yと走査角度θとを比例関係にするための係数である。
走査特性係数について補足すると、B→0の時の式(1)は、Y=Kθとなるため、従来の光走査装置に用いられる結像レンズの走査特性を示すY=fθに相当する。また、B=1の時の式(1)は、Y=Ktanθとなるため、撮像装置(カメラ)などに用いられるレンズの射影特性を示すY=ftanθに相当する。すなわち、式(1)において、走査特性係数Bを0≦B≦1の範囲で設定することで、射影特性を示すY=ftanθとfθ特性を示すY=fθとの間の走査特性を得ることができる。
ここで、式(1)を走査角度θで微分すると、次式(2)に示すように走査角度θに対する被走査面407上での光束の走査速度が得られる。
dY/dθ=K/(cos(Bθ)) ・・・(2)
更に、式(2)を軸上像高における速度dY/dθ=Kで除すると、次式(3)に示すようになる。
(dY/dθ)/K-1=1/(cos(Bθ))-1=tan(Bθ) ・・・(3)
式(3)は、軸上像高の走査速度に対する各軸外像高の走査速度のずれ量(部分倍率)を表現したものである。本実施例に係る光走査部400は、B=0の場合以外においては、軸上像高と軸外像高とで光束の走査速度が異なっていることになる。具体的には、被走査面407上の走査速度は、主走査方向において一定ではなく、主走査方向において被走査面407の中央部よりも端部の方が速い。
図3は、本実施例に係る被走査面407上での走査位置を式(1)の特性(ただしB≠0)でフィッティングした際の、像高と部分倍率との関係を示している。本実施例においては、式(1)に示した走査特性を結像レンズ406に与えたことで、図3に示したように、軸上像高から軸外像高に向かうにつれて徐々に走査速度が速くなるため部分倍率が大きくなっている。部分倍率130%は、同じ時間だけ光照射した場合、被走査面407への主走査方向の照射長が、軸上像高を基準として1.3倍となることを意味している。従って、画像クロックの周期によって決めた一定の時間間隔で主走査方向の画素幅を決めてしまうと、軸上像高と軸外像高とで画素密度が異なってしまう。
また、集光位置(像高)Yが、軸上像高から離れて最軸外像高に近づくに連れて(集光位置(像高)Yの絶対値が大きくなる程)、徐々に走査速度が速くなる。これにより、被走査面407上の像高が軸上像高付近の時に単位長さ走査するのにかかる時間よりも、像高が最軸外像高付近の時に単位長さ走査するのにかかる時間の方が短くなる。これは、光源401の発光輝度が一定の場合、像高が軸上像高付近の時の単位長さ辺りの総露光量よりも、像高が最軸外像高付近の時の単位長さ辺りの総露光量の方が少なくなることを意味する。
このように、上述したようなfθ特性を持たない光学構成を有する場合、主走査方向に関する部分倍率、及び単位長さ辺りの総露光量のばらつきが、良好な画質を維持するために適切でない可能性がある。そこで、本実施例では、良好な画質を得る為に、上述した部分倍率の補正と、単位長さ辺りの総露光量を補正するための輝度補正を行う。
<画像信号生成部、制御部、レーザ駆動部>
図4は、画像形成装置9の画像形成に係る電気ブロック図である。画像信号生成部100は、図4に示すように、不図示のホストコンピュータより印字情報を受け取り、画像信号としてのVDO信号110を生成する。制御部200は、画像形成装置9の制御と、VDO信号110の画素有無のカウントを行う。画像信号生成部100は、後述の部分倍率特性情報に基づいて、VDO信号110の一画素分の画像信号幅を、主走査線上の位置に応じた幅へと変更して出力している。言い換えれば、画像信号生成部100は、走査速度が速いほど画像信号幅が狭くなるように変更したVDO信号110を生成する。すなわち、VDO信号110は、主走査方向において、被走査面407の中央部よりも端部の方が、画像信号幅が狭く、fθレンズを用いずとも、主走査線上の画素幅が一定となるように補正されている。また、VDO信号110は、走査速度が速いほどクロック周波数が大きくなるように変更されている。言い換えれば、VDO信号110のクロック周波数は、主走査方向において、被走査面407の中央部よりも端部の方が大きい。
レーザ駆動部300には、メモリ304と、レーザドライバIC301と、光源401である半導体レーザ(以下、レーザと称す)302と、が搭載されている。メモリ304には、部分倍率特性情報(あるいは部分倍率情報とも呼ぶ)が保存されているとともに、レーザ302に対する補正電流の情報が保存されている。部分倍率特性情報は、主走査方向に対して複数の像高における部分倍率情報が記憶されている。部分倍率情報の代わりに、走査速度の特性情報であっても良い。この情報は、光走査部400を組み立てた後に、個々の装置において測定して記憶しても良いし、個別に測定せずに代表的な特性を記憶しても良い。以降、画像信号生成部100、制御部200、レーザ駆動部300の動作について説明する。
制御部200のCPU201は、シリアル通信311を介してメモリ304から部分倍率特性情報を読み出し、画像信号生成部100にあるCPU102に送出する。CPU102は、この部分倍率特性情報を基に部分倍率補正情報を生成し、CPUバス103を介して画像変調部101に送る。また同様に、CPU102は、部分倍率補正情報をシリアル通信113、CPU201及びCPUバス211を介して制御部200内のピクセルカウント部(すなわち画素計数部)202にも送信する。
画像信号生成部100は、画像形成のための画像信号の出力の準備が整ったら、シリアル通信113を通じて、制御部200に印字開始の指示をする。制御部200は、半導体レーザ302及び偏向器405の駆動を開始して、印字の準備が整ったら、副走査同期信号であるTOP信号112と主走査同期信号であるBD信号111とを画像信号生成部100に送信する。画像信号生成部100は、TOP信号112及びBD信号111を受信したら、所定タイミングで画像信号であるVDO信号110を、レーザ駆動部300のレーザドライバIC301及び制御部200のピクセルカウント部202に送出する。ここで送出されるVDO信号110は、前述した部分倍率補正情報に基づき部分倍率補正された画像信号である。すなわち、ある主走査線上の位置における部分倍率補正情報として1.25倍という値が指示されたとするならば、VDO信号としては画素幅を0.8倍とした画像信号を出力することになる。
レーザ駆動部300内のレーザドライバIC301は、制御部200のレーザコントロール信号310とVDO信号110に基づき、レーザ302の発光、消光を制御し、予め帯電した感光ドラム4の被走査面407に静電潜像を形成する。また同時に、レーザドライバIC301は、制御部200から出力される輝度補正信号312に基づいて、主走査線上の位置に応じたレーザ発光輝度の補正を行っている。輝度補正信号312は、制御部200によって前述した部分倍率特性情報に基づいて生成され、主走査線内の積算光量が一定となるようにレーザ302の光量を主走査線内で調整する用途に使用される。本実施例においては、制御部200がレーザ302の光量に相当するアナログ値を輝度補正信号312としてレーザドライバIC301に送信し、その輝度補正信号312を受けてレーザ駆動部300が光量補正を行っている。しかしながら、これに限定されず、レーザドライバIC301がメモリ304に自ら保持している部分倍率特性情報に基づいて内部で直接輝度補正量を演算し、レーザ302の光量補正を行ってもよい。
また、VDO信号110は、レーザ駆動部300に送出されると共に制御部200内のピクセルカウント部202にも送出されている。ピクセルカウント部202は、VDO信号110を参照することによって、画像信号に含まれる画素の有無をカウントする。
<ピクセルカウント部の構成>
図5は、ピクセルカウント部202の内部ブロックを示すブロック図である。ピクセルカウント部202は、図5に示すように、CPU通信部225、サンプルタイミング生成部221、マスク生成部222、画素カウンタ223、サンプル数カウンタ224及び連続カウンタ825を含む。
CPU通信部225は、サンプルタイミング生成部221及びマスク生成部222に各種設定値を送信する。各種設定値とは、サンプルタイミング生成部221に送信される部分倍率補正情報231と、マスク生成部222に送信される画像マスク設定232と、を含む。画像マスク設定232は、TOP信号112を基準とした副走査マスクの開始及び終了タイミングを示す情報、及びBD信号111を基準にした主走査マスクの開始及び終了タイミングを示す情報である。本実施例においては、ピクセルカウント部202が実施するピクセルカウントは、上述した副走査マスクおよび主走査マスクに相当する領域を除外した画像領域内で実施される。
クロック信号生成部としてのサンプルタイミング生成部221は、画素カウンタ223及びサンプル数カウンタ224に送信するサンプルタイミング信号(サンプリングクロック信号とも呼ぶ。)234を生成している。サンプルタイミング信号234は、VDO信号110をサンプリングするための信号である。サンプルタイミング信号234は、一定の周期で出力され、本実施例ではサンプルタイミング信号234のクロック周波数は24MHzである。
マスク生成部222は、TOP信号112及びBD信号111に基づき、事前に決められた画像マスク設定232に従い画像が描画される領域にてマスク信号233を「LOW」レベルに変更する。サンプルタイミング信号234は、マスク信号233が「LOW」レベルとなっている時間、すなわち画像描画中にのみ、サンプルタイミング信号235として画素カウンタ223及びサンプル数カウンタ224へ伝搬される。
カウント部としての画素カウンタ223は、その内部にVDO信号110の有効画素をカウントするカウンタを有する。画素カウンタ223は、TOP信号112すなわち副走査同期信号を受信すると保持している画素カウント値236を0にクリアする。サンプルタイミング信号235が「HIGH」レベルでありかつVDO信号110が「HIGH」レベルであるとき、画素カウンタ223は画素カウント値236を+1だけ増やす。すなわち、画素カウンタ223は、サンプルタイミング信号235を同期信号として、ハイレベルのVDO信号110をカウントする。以下、条件を満たして、画素カウンタ223が画素カウント値236を+1だけ増やすことを、画素カウントすると称する。
サンプル数カウンタ224は、その内部に画像領域内のサンプルタイミング信号235の受信回数をカウントするカウンタを有する。サンプル数カウンタ224は、TOP信号112を受信すると保持しているサンプル数カウント値237を0にクリアする。サンプルタイミング信号235が「HIGH」レベルであるとき、サンプル数カウンタ224はサンプル数カウント値237を+1だけ増やす。
<画素のカウント方法>
なお、画像領域内の全画素をカウントする方法として、以下のように行ってもよい。まず、画像領域内において、画像信号生成部100によって生成された画像信号の最小のクロック周波数、すなわち最小画素のクロック周波数を最小画像クロックとする。また、画像信号の最大のクロック周波数、すなわち最大画素のクロック周波数を最大画像クロックとする。本実施例において、最小画像クロックは18Mhz、最大画像クロックは24Mhzである。
本実施例では、fθ特性を有しない結像レンズを使用し、上述したように画像信号を部分倍率補正情報に基づき部分倍率補正しているため、画像クロックは主走査方向で異なる。また、本実施例では主走査線内の積算光量が一定となるようにレーザ302の光量を主走査線内で調整するため、画素幅を調整している。よって、画像クロックは、主走査線内で異なるものの、1画素当たりの最大発光時間(1/最大画像クロック)は主走査線内で一定となっている。
画素カウント(ピクセルカウント)は、下記式(4)(5)を用いて、サンプル数カウント値、サンプリングクロック、最大画像クロックから算出することができる。
1画素当たりの平均サンプリング数=(サンプリングクロック/最大画像クロック) ・・・式(4)
画素カウント=(サンプル数カウント値/1画素当たりの平均サンプリング数) ・・・式(5)
以上から、上記式(4)(5)を用いて、1枚当たりの画素カウントを算出することが可能となる。
<連続カウンタの説明>
連続カウント計測部としての連続カウンタ825は、サンプルタイミング信号235を基準として連続カウント判別数だけ連続して画素カウントされた場合に連続カウント値838を+1だけ増やす。すなわち、連続カウンタ825は、サンプルタイミング信号235に基づき、所定の連続カウント判別数だけ連続して画像信号(VDO信号110)をカウントした回数をカウントする。例えば、連続カウント判別数を5と設定した場合、連続カウンタ825は、画素カウントが5回連続続いた場合のみ連続カウント値838を+1だけ増やす。以下、連続カウント判別数をNとした際の画素の連続カウントを、N回連続カウントすると称する。
図4及び図5に示すように、画素カウント値236、サンプル数カウント値237及び、連続カウント値838は、CPU通信部225に送出され、CPUバス211を介してCPU201に送信される。画素カウント値236、サンプル数カウント値237及び連続カウント値838はTOP信号112を受信するたびにクリアされるため、CPU通信部225及びCPU201は、画像1ページあたりのカウント値を画像形成ごとに毎回取得することができる。CPU201は、受信した画素カウント値236と連続カウント値838を用いて、トナー消費量の重み付けテーブルを用いることによりトナー(現像剤)の消費量を予測する。
図6は、本実施例におけるトナーの消費量を補正するための重み付けテーブルを示す図である。CPU201は、計算された孤立画素カウント数と補正2連続画素カウント数に、重み付けテーブルを用いて係数の重み付けを行う。孤立画素は、画像形成装置の印刷可能な解像度(dpi)における最小画素が画像中に単独で存在している画素である。2連続画素は、画像形成装置の印刷可能な解像度(dpi)における最小画素が画像中に2連続で存在している画素である。孤立画素カウント数は、孤立画素の数に対応し、補正2連続画素カウント数は、2連続画素の数に対応する。孤立画素カウント数と補正2連続画素カウント数に、それぞれの係数を掛けた値の和を、画素カウントから差し引くことで、トナーの消費量を求めるための補正画素カウントを求めることができるが、詳しくは後述する。
<連続カウントするための画像クロックとサンプリングクロックの関係>
連続カウンタ825を用いて連続カウント値838をカウントするためには、後述する2つの条件を満たす必要がある。なお、連続カウント値838をカウントすることを、連続カウントする、とも言う。
まず第1に、孤立画素においても、連続カウント判別数が2に設定されている場合の連続カウント値が0にならない場合がある。本実施例では、静電潜像の非画像形成部(レーザー非発光部)でサンプルタイミングが1回以上存在するようなサンプリングクロックを設定することで、連続カウント値が実際よりも多くなることを防ぐことができる。
図7(a)は、主走査方向で孤立画素(1ドット画像)が主走査方向に連続して形成された画像パターンAを示す図であり、図7(b)は、画像パターンAにおける、本実施例及び比較例1の連続カウント値を示す表である。画像パターンAは、印字された領域において、印字率が50%となる。本実施例では、サンプリングクロックのクロック周波数を24Mhzとし、比較例1では、サンプリングクロックのクロック周波数を18Mhzとした。
画像パターンAは、全て孤立画素から構成されているため、連続カウンタ825の連続カウント判別数が2に設定されている場合には、連続カウント値828が0となる必要がある。図7(b)に示すように、本実施例では、連続カウント値828が0となっているが、比較例1では、連続カウント値828が470となっている。
図8(a)は、本実施例におけるサンプルタイミングと露光タイミングを表したイメージ図であり、図8(b)は、比較例1におけるサンプルタイミングと露光タイミングを表したイメージ図である。図8(a)に示すように、本実施例では、必ず非画像形成部にサンプルタイミングが少なくとも1回は存在する。例えば、画像クロックの非画像形成領域(「LOW」レベルの領域)である領域AR1には、サンプルタイミングが1回存在する。
一方で、図8(b)に示すように、比較例1では、非画像形成部でサンプルタイミングが存在しない場合がある。例えば、画像クロックの非画像形成領域(「LOW」レベルの領域)である領域AR2には、サンプルタイミングが存在しない。そのため、比較例1では、孤立画素でも連続カウント値838がインクリメント(+1)されるタイミングが存在する。以上から、孤立画素を連続画素としてカウントしないために、サンプリングクロックと最大画像クロックの関係は、下記関係式を満たす必要がある。
サンプリングクロック≧最大画像クロック ・・・式(6)
式(6)を満たすことで、連続カウンタ825は、連続カウント判別数が2に設定されている場合に、孤立画素に対してインクリメント(+1)することがない。
第2に、部分倍率補正によって、静電潜像形成部でも非発光時間が存在する場合、主走査方向の一部で、連続カウンタ825が連続カウント値をカウントできない場合が存在する。すなわち、本実施例では、感光ドラム4の被走査面407での光量を一定にするために、1画素当たりの発光時間を主走査方向で均一にするように、VDO信号110に非発光時間を設けている。言い換えれば、VDO信号110では、1画素に対応する走査時間中に非発光時間を設けることによって、VDO信号110の1クロックにおける「HIGH」レベルの時間を間引いている。そこで、本実施例では、以下のように最大画像クロックと最小画像クロックとサンプリングクロックの関係を規定することで、主走査方向の全域で連続カウント値を良好にカウントすることが可能となる。
図9(a)は、2連続画素(2連続ピクセル)が、画像形成領域の主走査方向における両端部各10%に形成された画像パターンBと、2連続画素が、画像形成領域の主走査方向における中央部20%に形成された画像パターンCと、を示す図である。図9(b)は、画像パターンB,Cにおける、本実施例及び比較例2の連続カウント値を示す表である。
画像パターンB,Cでは、各印字領域において、印字率が50%の印字率となっている。また、本実施例のサンプリングクロックのクロック周波数が24MHzに設定されているのに対し、比較例2のサンプリングクロックのクロック周波数は96MHzに設定されている。2連続ピクセルに対応する連続カウント判別数は、2(連続ピクセル数)×サンプリングクロック/画像クロックとなる。このため、本実施例では、連続カウント判別数が2の場合の連続カウント値が2連続画素の数に相当し、比較例2では、連続カウント判別数が8~10の場合の連続カウント値の合計が、2連続画素の数に相当する。
図9(b)に示すように、本実施例では、画像パターンB,Cのそれぞれに対して連続カウント値を良好にカウントできている。一方で、比較例2では、主走査方向における中央部にのみ印字する画像パターンCでは連続カウント値が0となり、2連続画素をカウントすることができない。
図10(a)は、本実施例におけるサンプルタイミングと露光タイミングを表したイメージ図であり、図10(b)は、比較例2におけるサンプルタイミングと露光タイミングを表したイメージ図である。図10(a)に示すように、VDO信号110では、1画素に対応する走査時間中に非発光時間を設けている。主走査方向における端部では、1画素に対応する走査時間中に、非発光時間T2が設けられている。すなわち、最大画素クロックの1周期(1パルス)に、非発光時間T2が設けられているとも言える。また、主走査方向における中央部では、1画素に対応する走査時間中に、最大非発光時間T1が設けられている。すなわち、最小画素クロックの1周期(1パルス)に、最大非発光時間T1が設けられているとも言える。
本実施例では、主走査方向における中央部と端部の両方において、上記非発光タイミングとサンプリングタイミングが一致しない場合は、2連続画素を良好にカウントすることができる。
一方、図10(b)に示すように、比較例2では、主走査方向における中央部で、最大非発光時間T1が1サンプリング当たりの時間よりも長いため、2連続画素をカウントすることができない。すなわち、主走査方向における中央部において、VDO信号110の非発光タイミングで、必ずサンプリングされる。主走査方向における端部では、部分倍率補正による非発光時間T2が短いため、連続カウント値が上記非発光時間の影響を受けにくく、連続カウント値をカウントすることができるものの、画像形成領域全域で連続カウント値をカウントすることができない。以上から、2連続画素の数に対応する連続カウント値をカウントするために、上記非発光時間の最大値である最大非発光時間T1と、サンプリングクロックと、最小画像クロック及び最大画像クロックと、の関係は以下の関係を満たす必要がある。
最大非発光時間T1={(1/最小画像クロック)-(1/最大画像クロック)}<(1/サンプリングクロック) ・・・式(7)
式(7)を満たすことで、連続カウンタ825は、2連続画素の数に対応する連続カウント値をカウントすることができる。
そして、式(6)と式(7)を合わせると、以下の式(8)を得ることができる。
最大非発光時間T1<(1/サンプリングクロック)≦(1/最大画像クロック) ・・・式(8)
式(8)を満たすことで、連続カウンタ825は、孤立画素と2連続画素とを区別しつつ、主走査方向における画像形成領域の全域において、2連続画素の数に対応する連続カウント値をカウントすることができる。
なお、本実施例では、ドラム面光量を一定にするために、1画素当たりの発光時間を主走査方向で均一にするように非発光時間を調整したが、これに限定されない。例えば、主走査方向でのスポット径の変化の影響などを踏まえ、非発光時間を調整してもよい。
<連続カウント値を用いた画素カウントの補正>
感光ドラム4上に形成された静電潜像は、レーザの光度分布(配光特性)が存在するため、連続ドットの端部と中央で静電潜像上に現像されるトナー量が異なる。よって、1画素の孤立画素と2連続画素は、特にトナー消費量が小さくなる傾向にある。
本実施例の構成では、最大画像クロックの1画素に対して、画素カウンタ223が平均1回カウントする。よって、制御部200は、孤立画素の数に対応する1連続カウント(連続カウント判別数が1)の連続カウント値と、2連続画素の数に対応する2連続カウント(連続カウント判別数が2)の連続カウント値と、を用いて、画素カウントの補正を行う。以下では、1連続カウントの連続カウント値を、1連続カウント数又は孤立画素カウント数と言い、2連続カウントの連続カウント値を、2連続カウント数と言う。
言い換えれば、第1カウント値としての1連続カウント数は、連続カウント判別数を第1の値としての1に設定した際に連続カウンタ825がカウントした値であって、孤立画素の数に関する値である。第2カウント値としての2連続カウント数は、連続カウント判別数を第1の値よりも大きい第2の値としての2に設定した際に連続カウンタ825がカウントした値であって、2連続画素の数に関する値である。
なお、実際の2連続画素の数に対する2連続カウント数は、部分倍率補正による非発光時間の影響で、理想値よりも少なくなる。すなわち、本実施例においても、非発光時間とサンプルタイミングとが一致する場合には、2連続カウント数が理想値である実際の2連続画素の数よりも低くなる。
そこで、本実施例では、理想値よりも2連続カウント数が20%程少なくなるため、2連続カウント数に1.25をかけた値である補正2連続画素カウント数を用いて消費量の補正を行う。言い換えれば、本実施の例では、2連続カウント数を所定の係数で割ることで、2連続画素カウント数としての補正2連続画素カウント数を算出する。上記係数は、理想値に対する2連続カウント数の比を示し、本実施例では0.8である。
次に、制御部200は、補正2連続画素カウント数と1連続カウント数を用いて、画素カウントを補正する。孤立画素と2連続画素は、トナーの消費量が少ない。このため、制御部200は、画素カウントから1連続画素カウント数と補正2連続画素カウント数に、図6に示す係数をそれぞれ掛けた値を引くことで、トナー消費量を見積もるための補正画素カウントを算出する。補正画素カウントは、下記計算式を用いて算出することができる。
補正画素カウント=画素カウント-{1連続カウント数×(1-係数1)}-{補正2連続画素カウント数×(1-係数2)} ・・・式(9)
なお、係数1は、図6の0.5であり、係数2は、図6の0.75である。そして、制御部200は、補正画素カウントに、図6で示す1画素消費量(ng)を掛けることによって、現像剤(トナー)の消費量(ng)を算出することができる。
以上のように、本実施例では、孤立画素及び2連続画素の数を精度よくカウントするために、最大非発光時間T1、サンプリングクロック及び最大画像クロックの関係が上述した式(8)を満たすように設定されている。このように、fθ特性を有しない結像レンズ406を使用した画像形成装置9においても、高精度なトナー消費量の補正を簡易な構成で行うことができる。これにより、コストダウン及び装置の小型化をしつつ、現像剤(トナー)の消費量を推定する精度の低下を抑制することができる。
[実施例2]
本実施例では、主走査方向に分割された複数の領域ごとに係数を設定し、より精度よく補正2連続画素カウント数を算出可能に構成している。以下、実施例2の構成について説明するが、実施例1と同様の構成については同一符号を付けて説明を省略する。
本実施例に係るピクセルカウント部202(図4参照)は、画像形成領域を主走査方向に10分割し、分割された各領域においてそれぞれ画素カウント及び連続カウントを行う。以下では、10分割された各領域を、左から領域1~領域10と呼ぶ。ピクセルカウント部202の画素カウンタ223(図5参照)は、領域1~領域10にそれぞれ対応するVDO信号110の有効画素を、画素カウント値236~23610としてカウントする。画素カウンタ223は、TOP信号112すなわち副走査同期信号を受信すると、保持している画素カウント値236~23610を全て0にクリアする。
同様に、ピクセルカウント部202のサンプル数カウンタ224(図5参照)は、領域1~領域10にそれぞれ対応するサンプルタイミング信号235の受信回数(サンプリングタイミング)を、サンプル数カウント値237~23710としてカウントする。サンプル数カウンタ224は、TOP信号112を受信すると、保持しているサンプル数カウント値237~23710を全て0にクリアする。
<画素のカウント方法>
なお、画像領域内の全画素をカウントする方法として、以下のように行ってもよい。本実施例において、最小画像クロックは18Mhz、最大画像クロックは24Mhzである。本実施例では、fθ特性を有しない結像レンズを使用し、上述したように画像信号を部分倍率補正情報に基づき部分倍率補正しているため、画像クロックは主走査方向で異なる。また、本実施例では主走査線内の積算光量が一定となるようにレーザ302の光量を主走査線内で調整するため、画素幅を調整している。よって、画像クロックは、主走査線内で異なるものの、1画素当たりの最大発光時間(1/最大画像クロック)は主走査線内で一定となっている。
画素カウント(ピクセルカウント)は、実施例1と同様に、上述した領域1~領域10のそれぞれに対して、サンプル数カウント値237~23710、サンプリングクロック及び最大画像クロックを用いることで算出される。すなわち、画素カウンタ223は、各領域における画素カウント値236~23610を算出することができる。
<連続カウント値を用いた画素カウントの補正>
本実施例の構成では、最大画像クロックの1画素に対して、画素カウンタ223が平均1回カウントする。よって、制御部200は、孤立画素の数に対応する1連続カウント(連続カウント判別数が1)の連続カウント値と、2連続画素の数に対応する2連続カウント(連続カウント判別数が2)の連続カウント値と、を用いて、画素カウントの補正を行う。以下では、1連続カウントの連続カウント値を、1連続カウント数又は孤立画素カウント数と言い、2連続カウントの連続カウント値を、2連続カウント数と言う。
なお、実際の2連続画素の数に対する2連続カウント数は、部分倍率補正による非発光時間の影響で、理想値よりも少なくなる。すなわち、本実施例においても、非発光時間とサンプルタイミングとが一致する場合には、2連続カウント数が理想値である実際の2連続画素の数よりも低くなる。そこで、本実施例では、図11に示す各領域に対応する係数を用いて、2連続画素カウント数を補正し、補正2連続画素カウント数を算出する。
主走査方向に異なる領域1~10では、主走査方向における端部よりも中央部の方が、理想値(実際の2連続画素の数)に対する2連続カウント数の比が小さくなる。すなわち、例えば、領域5,6では、領域1,10よりも理想値に対する2連続カウント数の比が小さくなる。図11に示す係数は、各領域における理想値に対する2連続カウント数の比を示している。すなわち、各領域における2連続カウント数を、各領域の係数で割った値が、各領域の補正2連続画素カウント数となる。
ここで、2連続カウント数が画素カウント数に比例していると仮定すると、領域1~10の全体の補正2連続画素カウント数は、図11に示す係数と、領域1~10の全体の2連続カウント数と、サンプル数カウント値237~23710を用いて、以下の式(10)で表される。
補正2連続画素カウント数=2連続カウント数×{Σ(サンプル数カウント値237/係数)}/Σ(サンプル数カウント値237) ・・・式(10)
ただし、iは1~10の整数であり、係数は図11に示す領域1~10に対応する各係数である。
そして、制御部200は、実施例1で説明した上記式(9)と、式(10)によって算出された補正2連続カウント数を用いることで、主走査方向でのピクセルカウントの精度のバラツキを考慮した、補正画素カウントを算出することができる。これによって、例えばユーザが主走査方向に偏った画像をシートSに印刷し続けた場合でも、現像剤(トナー)の消費量を推定する精度の低下を抑制することができる。すなわち、多様な使い方に対応した画像形成装置9を提供することができる。
なお、実施例2では、主走査方向に10分割された領域のサンプル数カウント値237~23710を用いて、補正2連続カウント数を算出したが、これに限定されない。例えば、領域1~領域10のそれぞれにおいて、連続カウンタ825が2連続カウント数をカウントし、これらを図11に示す各係数で割った値を合算することで、補正2連続画素カウント数を算出してもよい。また、実施例2では、主走査方向で画像形成領域を10分割したが、これに限定されず、領域の分割の仕方や分割数は任意に設定してもよい。
<その他の実施形態>
なお、本実施例では、最大画像クロックの1画素に対して、画素カウンタ223が平均1回カウントするように構成されていた。よって、制御部200は、孤立画素の数に対応する1連続カウント(連続カウント判別数が1)の連続カウント値と、2連続画素の数に対応する2連続カウント(連続カウント判別数が2)の連続カウント値と、を用いて、画素カウントの補正を行っていたが、これに限定されない。例えば、サンプリングクロックや最大画像クロック等を変更することで、孤立画素や2連続画素の数を予測するための連続カウント判別数の設定を変更してもよい。
本発明は上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本実施の形態の開示は、以下の構成例及び方法例を含む。
(構成1)
被走査面を有する感光体と、
画像信号に応じて、レーザ光で前記感光体の前記被走査面を主走査方向に一定でない走査速度で走査する走査部と、
前記走査速度が速いほどクロック周波数が大きくなるように変更された画像信号であって、前記主走査方向での1画素当たりの現像剤の消費量を一定にするために、1画素に対応する走査時間中に非発光時間を設けた画像信号を生成する画像信号生成部と、
前記画像信号をサンプリングするためのサンプリングクロック信号であって、周期が一定のサンプリングクロック信号を生成するクロック信号生成部と、
前記サンプリングクロック信号に基づき、前記画像信号をカウントするカウント部と、
前記サンプリングクロック信号に基づき、所定の連続カウント判別数だけ連続して前記画像信号をカウントした回数をカウントする連続カウント計測部と、
前記カウント部がカウントした値及び前記連続カウント計測部がカウントした値を用いて、現像剤の消費量を算出する制御部と、を備え、
画像形成領域内において、前記画像信号生成部によって生成された前記画像信号の最大のクロック周波数である最大画像クロックと、
前記画像信号に設けられる最大非発光時間と、
前記サンプリングクロック信号のクロック周波数であるサンプリングクロックと、
の関係が
最大非発光時間<(1/サンプリングクロック)≦(1/最大画像クロック)を満たす、
ことを特徴とする画像形成装置。
(構成2)
前記走査速度は、前記主走査方向において、前記被走査面の中央部よりも端部の方が速く、
前記画像信号のクロック周波数は、前記主走査方向において、前記被走査面の前記中央部よりも前記端部の方が大きい、
ことを特徴とする構成1に記載の画像形成装置。
(構成3)
前記走査部は、光源と、前記光源から出射された前記レーザ光を反射する偏向器と、前記偏向器と前記被走査面との間に配置され、前記偏向器において反射された前記レーザ光が通過する結像レンズと、を有し、
前記結像レンズは、fθ特性を有していない、
ことを特徴とする構成1又は2に記載の画像形成装置。
(構成4)
前記制御部は、前記連続カウント判別数を第1の値に設定した際に前記連続カウント計測部がカウントした第1カウント値であって、画像中に単独で存在している、印刷可能な解像度において最小画素である孤立画素の数に関する第1カウント値と、前記連続カウント判別数を第1の値よりも大きい第2の値に設定した際に前記連続カウント計測部がカウントした第2カウント値であって、前記最小画素が画像中に2連続で存在している画素である2連続画素の数に関する第2カウント値と、前記カウント部がカウントした値と、を用いて、現像剤の消費量を算出する、
ことを特徴とする構成1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
(構成5)
前記制御部は、前記第2カウント値に所定の係数で割ることで、前記2連続画素の数に対応する2連続画素カウント数を算出する、
ことを特徴とする構成4に記載の画像形成装置。
(構成6)
前記制御部は、前記画像形成領域を前記主走査方向において複数の領域に分割し、前記複数の領域のそれぞれに対応する前記係数を設定する、
ことを特徴とする構成5に記載の画像形成装置。
4:感光体(感光ドラム)/100:画像信号生成部/110:画像信号(VDO信号)/200:制御部/221:クロック信号生成部(サンプルタイミング生成部)/223:カウント部(画素カウンタ)/234:サンプリングクロック信号(サンプルタイミング信号)/400:走査部(光走査部)/401:光源/405:偏向器/406:結像レンズ/407:被走査面/825:連続カウント計測部(連続カウンタ)/T1:最大非発光時間

Claims (6)

  1. 被走査面を有する感光体と、
    画像信号に応じて、レーザ光で前記感光体の前記被走査面を主走査方向に一定でない走査速度で走査する走査部と、
    前記走査速度が速いほどクロック周波数が大きくなるように変更された画像信号であって、前記主走査方向での1画素当たりの現像剤の消費量を一定にするために、1画素に対応する走査時間中に非発光時間を設けた画像信号を生成する画像信号生成部と、
    前記画像信号をサンプリングするためのサンプリングクロック信号であって、周期が一定のサンプリングクロック信号を生成するクロック信号生成部と、
    前記サンプリングクロック信号に基づき、前記画像信号をカウントするカウント部と、
    前記サンプリングクロック信号に基づき、所定の連続カウント判別数だけ連続して前記画像信号をカウントした回数をカウントする連続カウント計測部と、
    前記カウント部がカウントした値及び前記連続カウント計測部がカウントした値を用いて、現像剤の消費量を算出する制御部と、を備え、
    画像形成領域内において、前記画像信号生成部によって生成された前記画像信号の最大のクロック周波数である最大画像クロックと、
    前記画像信号に設けられる最大非発光時間と、
    前記サンプリングクロック信号のクロック周波数であるサンプリングクロックと、
    の関係が
    最大非発光時間<(1/サンプリングクロック)≦(1/最大画像クロック)を満たす、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記走査速度は、前記主走査方向において、前記被走査面の中央部よりも端部の方が速く、
    前記画像信号のクロック周波数は、前記主走査方向において、前記被走査面の前記中央部よりも前記端部の方が大きい、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記走査部は、光源と、前記光源から出射された前記レーザ光を反射する偏向器と、前記偏向器と前記被走査面との間に配置され、前記偏向器において反射された前記レーザ光が通過する結像レンズと、を有し、
    前記結像レンズは、fθ特性を有していない、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記連続カウント判別数を第1の値に設定した際に前記連続カウント計測部がカウントした第1カウント値であって、画像中に単独で存在している、印刷可能な解像度において最小画素である孤立画素の数に関する第1カウント値と、前記連続カウント判別数を第1の値よりも大きい第2の値に設定した際に前記連続カウント計測部がカウントした第2カウント値であって、前記最小画素が画像中に2連続で存在している画素である2連続画素の数に関する第2カウント値と、前記カウント部がカウントした値と、を用いて、現像剤の消費量を算出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記第2カウント値に所定の係数で割ることで、前記2連続画素の数に対応する2連続画素カウント数を算出する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記画像形成領域を前記主走査方向において複数の領域に分割し、前記複数の領域のそれぞれに対応する前記係数を設定する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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