JP2024094506A - 画像取得装置、画像取得方法および画像取得プログラム - Google Patents

画像取得装置、画像取得方法および画像取得プログラム Download PDF

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崇 蓼沼
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Abstract

【課題】検出精度の高い蛍光画像を取得すること。【解決手段】画像取得装置200は、所定の励起波長および所定の受光波長を用いた第1の撮像条件で、撮像装置2によってDNAマイクロアレイ20が撮像された蛍光画像を取得し、励起波長および受光波長のうち少なくとも1つが第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で、撮像装置2によってDNAマイクロアレイ20が撮像されたサンプルノイズ補正用画像を取得し、サンプルノイズ補正用画像を用いて、蛍光画像に含まれるDNAマイクロアレイ20に由来するサンプルノイズを除去したノイズ補正蛍光画像を生成する。【選択図】図6

Description

本発明は、画像取得装置、画像取得方法および画像取得プログラムに関する。
サンプルに含まれる特定のデオキシリボ核酸(DNA:Deoxyribonucleic Acid)等の核酸配列を有するターゲットを計測する手法として、DNAマイクロアレイを用いるDNAマイクロアレイ法が広く知られている。DNAマイクロアレイ法は、DNAマイクロアレイに添加されたサンプル中の蛍光分子で修飾されたターゲットが、ハイブリダイズ反応によりDNAマイクロアレイの検出プローブに捕集される性質を利用してターゲットを計測する手法である。DNAマイクロアレイ法では、蛍光画像の画像解析によりDNAスポット部分の輝度値または光量を算出することで、ターゲットがサンプルに含まれるか否かの判定に加えて、サンプルに含まれるターゲットの量を計測することができる。
特開2008-203138号公報
しかしながら、従来の技術では、DNAマイクロアレイ法において検出精度の高い蛍光画像を取得することが難しい。例えば、上記の従来技術では、蛍光画像におけるDNAスポット部の光量が背景部のノイズより低くなると、DNAスポットが検出できなくなることがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、検出精度の高い蛍光画像を取得することを目的とする。
本発明は、所定の励起波長および所定の受光波長を用いた第1の撮像条件で、撮像装置によって測定対象試料が撮像された蛍光画像を取得し、前記励起波長および前記受光波長のうち少なくとも1つが前記第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された第1の補正用画像を取得する取得部と、前記第1の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記測定対象試料に由来するサンプルノイズを除去したノイズ補正蛍光画像を生成する生成部と、を備える画像取得装置を提供する。
また、本発明は、コンピュータが、所定の励起波長および所定の受光波長を用いた第1の撮像条件で、撮像装置によって測定対象試料が撮像された蛍光画像を取得し、前記励起波長および前記受光波長のうち少なくとも1つが前記第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された第1の補正用画像を取得し、前記第1の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記測定対象試料に由来するサンプルノイズを除去したノイズ補正蛍光画像を生成する、処理を実行する画像取得方法を提供する。
また、本発明は、コンピュータに、所定の励起波長および所定の受光波長を用いた第1の撮像条件で、撮像装置によって測定対象試料が撮像された蛍光画像を取得し、前記励起波長および前記受光波長のうち少なくとも1つが前記第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された第1の補正用画像を取得し、前記第1の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記測定対象試料に由来するサンプルノイズを除去したノイズ補正蛍光画像を生成する、処理を実行させる画像取得プログラムを提供する。
本発明によれば、検出精度の高い蛍光画像を取得することができるという効果がある。
DNAマイクロアレイ法の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 参考技術に係る画像取得システムを説明するための図である。 参考技術に係る画像取得処理の流れを説明するためのフローチャートである。 参考技術に係るDNAマイクロアレイ蛍光画像を説明するための図である。 参考技術に係るDNAマイクロアレイ蛍光画像の蛍光スポットのラインプロファイルを説明するための図である。 実施形態に係る画像取得システムの構成例を示す図である。 実施形態に係る画像取得装置および撮像装置の構成例を示すブロック図である。 実施形態に係る装置波長の選択に用いる3次元蛍光スペクトルの一例を示す図である。 実施形態に係るノイズ補正信号画像生成処理の一例を示す図である。 実施形態に係るDNAマイクロアレイ上のラインプロファイルの具体例1を示す図である。 実施形態に係るDNAマイクロアレイ上のラインプロファイルの具体例2を示す図である。 実施形態に係るサンプルノイズ補正および装置ノイズ補正によるノイズ低減効果の一例を示す図である。 実施形態に係る画像取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態に係るハードウェア構成例を示す図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る画像取得装置、画像取得方法および画像取得プログラムを、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態により限定されるものではない。
〔実施形態〕
以下に、実施形態に係る画像取得システムの構成、画像取得装置等の構成、各処理の流れを順に説明し、最後に実施形態の効果を説明する。
〔1.画像取得システム2000の構成〕
図1~図7を用いて、DNAマイクロアレイ法の処理の流れ、参考技術に係る画像取得システム1000について説明した上で、実施形態に係る画像取得システム2000について詳細に説明する。なお、実施形態に係る画像取得システム2000として、DNAマイクロアレイ法によりサンプルに含まれる生体高分子のうち、特定のターゲット分子を計測する生体高分子計測デバイスの検出処理に関する例について説明するが、画像取得システム2000の適用範囲は特に限定されるものではない。
(1-1.DNAマイクロアレイ法の処理の流れ)
図1を用いて、参考技術に係る画像取得システム1000および実施形態に係る画像取得システム2000の前提となるDNAマイクロアレイ法の処理の流れについて説明する。図1は、DNAマイクロアレイ法の処理の流れの一例を示すフローチャートである。図1に示すように、DNAマイクロアレイ法では、下記のステップS1~S7の処理が実行される。
第1に、DNAマイクロアレイの基板の固相面に、ターゲットとなる特定の核酸配列の相補配列を有するDNAプローブを固定化する(ステップS1)。第2に、サンプル中のターゲットを蛍光分子で修飾し、ターゲット溶液を調製する(ステップS2)。第3に、調製したターゲット溶液を、DNAプローブが固定化されているDNAマイクロアレイが容器内部に配置されている容器に供給(アプライ)し、ターゲット溶液をDNAマイクロアレイの固相面に接触させる(ステップS3)。第4に、ターゲット溶液を、DNAプローブが固定化されているDNAマイクロアレイの固相面に接触させた後に、蛍光分子で修飾されたターゲットと、DNAマイクロアレイに固定化されたDNAプローブとをハイブリダイズ反応させる(ステップS4)。このとき、ステップS4のハイブリダイズ反応により、ターゲットがDNAプローブと結合し、DNAプローブが固定化されているDNAスポットにターゲットを修飾している蛍光分子が捕捉される。第5に、DNAマイクロアレイを洗浄することにより、ターゲット溶液を取り除くことでハイブリダイズ未反応のターゲットおよび捕捉されていない蛍光分子を除去する(ステップS5)。第6に、蛍光分子がDNAスポットに捕捉されたDNAマイクロアレイの蛍光画像を取得する(ステップS6)。第7に、蛍光画像の画像解析によりDNAスポット部分の輝度値または光量を算出することで、ターゲットがサンプルに含まれるか否かを判定し、またはサンプルに含まれるターゲットの量を計測する(ステップS7)。
(1-2.参考技術の画像取得システム1000)
図2~図5を用いて、特許文献1に記載された参考技術に係る画像取得システム1000について説明する。以下では、参考技術における画像取得システム1000の撮像装置1の構成例、画像取得システム1000の処理例、画像取得システム1000の問題点の順に説明する。
(1-2-1.画像取得システム1000の構成例)
図2を用いて、参考技術に係る画像取得システム1000の構成例について説明する。図2は、参考技術に係る画像取得システム1000の構成例を示す図である。画像取得システム1000は、撮像装置1および画像取得装置100を有する。
撮像装置1は、レーザー光源10、ミラー11、ダイクロイックミラー12、受光フィルタ13、受光光学系14、イメージセンサ15およびステージ16を有する。また、撮像装置1は、測定対象試料として、ステージ16に設置されたDNAマイクロアレイ20を撮像する。
(1-2-2.画像取得システム1000の処理例)
図3~図5を用いて、参考技術に係る画像取得システム1000の処理例について説明する。以下では、参考技術に係る画像取得システム1000の蛍光画像取得処理、画像解析処理の順に説明する。
(1-2-2-1.蛍光画像取得処理)
図3を用いて、参考技術に係る画像取得システム1000の蛍光画像取得処理について説明する。図3は、参考技術に係る画像取得処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここで、参考文献に係る画像取得システム1000では、ノイズ補正として、励起光比照射のダーク画像取得によるダーク補正が実行される。なお、信号画像には、イメージセンサ15の暗電流によるダークノイズが含まれるので、光量が低い蛍光画像等では、ダークノイズの減算処理を行うことが一般的である。図3に示すように、参考技術に係る画像取得システム1000の蛍光画像取得処理では、下記のステップS101~S107の処理が実行される。
第1に、DNAマイクロアレイ20の蛍光画像取得のために、撮像装置1は、撮像装置1のイメージセンサを起動する(ステップS101)。第2に、撮像装置1は、レーザー光源10をオンする(ステップS102)。このとき、出射された照射光は、ミラー11およびダイクロイックミラー12で反射され、DNAマイクロアレイ20を照射し、DNAマイクロアレイ20に捕捉されることによって蛍光分子を励起し、蛍光を放射させる。また、DNAマイクロアレイ20から放射された蛍光は、ダイクロイックミラー12を透過し、受光フィルタ13によって照射光の反射が除去され、蛍光のみが透過される。そして、透過された蛍光は、受光光学系14によりイメージセンサ15の受光面にDNAマイクロアレイ20の画像を結像する。第3に、画像取得装置100は、イメージセンサ15により撮像された画像を取得することで、信号画像として蛍光画像を取得する(ステップS103)。第4に、撮像装置1は、レーザー光源をオフにする(ステップS104)。第5に、画像取得装置100は、信号画像と同様の設定でダーク画像を取得する(ステップS105)。第6に、画像取得装置100は、信号画像とダーク画像とを減算する画像処理を行う(ステップS106)。第7に、画像取得装置100は、補正後の蛍光画像としてダーク補正画像を取得する(ステップS107)。
(1-2-2-2.画像解析処理)
図4および図5を用いて、参考技術に係る画像取得システム1000の画像解析処理について説明する。図4は、参考技術に係るDNAマイクロアレイ蛍光画像を説明するための図である。図5は、参考技術に係るDNAマイクロアレイ蛍光画像の蛍光スポットのラインプロファイルを説明するための図である。
参考技術に係る画像取得システム1000の画像解析処理では、画像取得装置100は、取得したダーク補正画像の画像解析によりDNAスポット部分の輝度値または光量を算出する。このとき、画像取得装置100は、図4に示すようなDNAスポットのターゲットがサンプルに含まれるか否かを判定し、またはサンプルに含まれるターゲットの量を計測する。また、画像取得装置100は、DNAスポットの検出について、図5に示すように画像のラインプロファイルから、DNAスポット部の輝度値または光量が背景部に対して有意に高いことにより判断する。なお、画像取得装置100は、輪郭抽出や特徴抽出等の画像処理によってDNAスポットのエリアを識別することもできる。
(1-2-3.画像取得システム1000の問題点)
以下では、蛍光画像の検出精度低下の要因となるノイズの種類を説明した上で、画像取得システム1000の問題点について説明する。
(1-2-3-1.ノイズの種類)
蛍光画像の検出において、蛍光画像におけるDNAスポット部の光量が、背景部のノイズより低くなるとDNAスポットが検出できなくなることがある。ここで、背景部のノイズの要因として、背景光としての光量の絶対値および種々のノイズが存在する。また、背景部のノイズは、イメージセンサ15に由来するセンサノイズ、撮像装置1に由来する装置ノイズ、サンプルであるDNAマイクロアレイ20に由来するサンプルノイズが存在する。
(センサノイズ)
センサノイズには、画像中にランダムに存在するホワイトノイズと、固定パターンで存在する固定パターンノイズが存在する。ホワイトノイズは、さらに信号量に依存して変化する成分と、信号量に依存しない成分に分けられる。信号量に依存して変化するホワイトノイズとして、信号電流によるショットノイズがある。一方、信号量に依存しないホワイトノイズとして、読出ノイズ、暗電流によるショットノイズがある。また、固定パターンノイズとして、暗電流むらがある。
(装置ノイズ)
装置ノイズは、固定パターンノイズとして、照射光の不均一性、装置外からの外乱光、装置内の迷光、光学素子の自家蛍光の固定パターンがある。
(サンプルノイズ)
サンプルノイズは、固定パターンノイズとして、基板表面形状による反射光むらおよび基板自家蛍光の蛍光むらがある。
(1-2-3-2.問題点)
参考技術に係る画像取得システム1000では、以下の問題点がある。第1に、画像取得システム1000では、センサノイズの固定パターンノイズである暗電流むらが補正されているが、他の固定パターンノイズが大きく検出下限の制約となっている。第2に、画像取得システム1000では、ホワイトノイズは時間的にランダムに発生するので、露光時間の延長、画像の積算によりノイズの畳み込みをすることができるが、光量が低い蛍光画像等に対して既存の冷却CCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサでは撮像時間が長くなる。
(1-3.画像取得システム2000)
図6および図7を用いて、実施形態に係る画像取得システム2000について説明する。以下では、画像取得システム2000の構成例、画像取得システム2000の処理例、画像取得システム2000の効果の順に説明する。
(1-3-1.画像取得システム2000の構成例)
図6を用いて、実施形態に係る画像取得システム2000の構成例について説明する。図6は、実施形態に係る画像取得システム2000の構成例を示す図である。画像取得システム2000は、撮像装置2および画像取得装置200を有する。なお、図6に示した画像取得システム2000には、複数台の撮像装置2または複数台の画像取得装置200が含まれてもよい。また、画像取得装置200は、撮像装置2と統合された構成であってもよい。
撮像装置2は、第1レーザー光源21、第2レーザー光源22、第1ミラー23、第2ミラー24、第3ミラー25、第1ダイクロイックミラー26、第2ダイクロイックミラー27、第1受光フィルタ28、第2受光フィルタ29、受光光学系30、イメージセンサ31およびステージ32を有する。また、撮像装置2は、ステージ32に設置された測定対象サンプル(適宜、「測定対象試料」)であるDNAマイクロアレイ20、またはステージ32に設置された図示しない装置ノイズ補正用サンプル(適宜、「補正用試料」)を撮像する。
(1-3-2.画像取得システム2000の処理例)
図6を用いて、実施形態に係る画像取得システム2000の処理例について説明する。以下では、実施形態に係る画像取得システム2000の画像データ取得処理、ノイズ除去処理、画像解析処理の順に説明する。
(1-3-2-1.画像データ取得処理)
実施形態に係る画像取得システム2000では、画像取得装置200は、画像データ取得処理を実行する。以下では、ノイズ除去前の蛍光画像である信号画像I1、信号画像用の装置ノイズ補正用画像(適宜、「第2の補正用画像」)I2、サンプルノイズ補正用画像(適宜、「第1の補正用画像」)I3、サンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像(適宜、「第3の補正用画像」)I4、ダーク画像(適宜、「第4の補正用画像」)I5の画像データ取得処理について説明する。
(ダーク画像取得処理)
第1に、画像取得システム2000は、画像データ取得処理として、ダーク画像取得処理を実行する。まず、撮像装置2は、イメージセンサ31を起動する。次に、撮像装置2は、ステージ32に装置ノイズ補正用サンプルを設置する。また、撮像装置2は、信号画像用レーザー光源である第1レーザー光源(適宜、「第1の光源」)21、およびサンプルノイズ補正用画像用レーザー光源である第2レーザー光源(適宜、「第2の光源」)22をオフにする。そして、画像取得装置200は、上記の第1レーザー光源21および第2レーザー光源22をオフにした撮像条件(第3の撮像条件)で撮像された、ダーク画像(第4の補正用画像)I5の画像データを取得する。すなわち、ダーク画像の画像データは、第1レーザー光源21および第2レーザー光源22から励起光が照射されない条件で、装置ノイズ補正用サンプルまたはDNAマイクロアレイ20を撮像した画像データである。
(信号画像用の装置ノイズ補正用画像取得処理)
第2に、画像取得システム2000は、画像データ取得処理として、信号画像用の装置ノイズ補正用画像取得処理を実行する。まず、撮像装置2は、第1レーザー光源21をオン、第2レーザー光源22をオフにする。このとき、撮像装置2は、第1レーザー光源21の出射光がステージ32を照射するように、第2ミラー24を図6に示す実線位置に配置する。また、撮像装置2は、ダイクロイックミラーとして、信号画像用ダイクロイックミラーである第1ダイクロイックミラー26、受光フィルタとして、信号画像用受光フィルタである第1受光フィルタ(適宜、「第1のフィルタ」)28を配置する。そして、画像取得装置200は、上記の第1レーザー光源21をオンにした撮像条件(第1の撮像条件)で装置ノイズ補正用サンプルが撮像された、信号画像用の装置ノイズ補正用画像(第2の補正用画像)I2を取得する。すなわち、信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2は、第1レーザー光源21から励起光を照射する第1の撮像条件で、装置ノイズ補正用サンプルを撮像した画像データである。なお、第1の撮像条件において、励起光および蛍光の経路は、図6の実線で表わされる。
(サンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像取得処理)
第3に、画像取得システム2000は、画像データ取得処理として、サンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像取得処理を実行する。まず、撮像装置2は、第1レーザー光源21をオフ、第2レーザー光源22をオンする。このとき、撮像装置2は、第2レーザー光源22の出射光がステージ32を照射するように、第2ミラー24を図6の破線位置に配置する。また、撮像装置2は、ダイクロイックミラーとして、サンプルノイズ補正用画像用ダイクロイックミラーである第2ダイクロイックミラー27、受光フィルタとして、サンプルノイズ補正用画像用受光フィルタである第2受光フィルタ(適宜、「第2のフィルタ」)29を配置する。そして、画像取得装置200は、上記の第2レーザー光源22をオンにした撮像条件(第2の撮像条件)で装置ノイズ補正用サンプルが撮像された、サンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像(第3の補正用画像)I4を取得する。すなわち、サンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4は、第2レーザー光源22から励起光を照射する第2の撮像条件で、装置ノイズ補正用サンプルを撮像した画像データである。なお、第2の撮像条件において、励起光および蛍光の経路は、図6の破線で表わされる。
(サンプルノイズ補正用画像取得処理)
第4に、画像取得システム2000は、画像データ取得処理として、サンプルノイズ補正用画像取得処理を実行する。まず、撮像装置2は、装置ノイズ補正用サンプルに代えて、測定対象サンプルであるDNAマイクロアレイ20をステージ32に設置する。そして、画像取得装置200は、上記のサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像(第3の補正用画像)I4の画像データを取得した装置構成(第2ミラー24:破線位置、第2ダイクロイックミラー27使用、第2受光フィルタ29使用)のまま、第2レーザー光源22をオンにした第2の撮像条件でDNAマイクロアレイ20が撮像された、サンプルノイズ補正用画像(第1の補正用画像)I3を取得する。すなわち、サンプルノイズ補正用画像I3は、第2レーザー光源22から励起光を照射する第2の撮像条件で、DNAマイクロアレイ20を撮像した画像データである。なお、第2の撮像条件において、励起光および蛍光の経路は、図6の破線で表わされる。
(信号画像取得処理)
第5に、画像取得システム2000は、画像データ取得処理として、信号画像取得処理を実行する。まず、撮像装置2は、測定対象サンプルであるDNAマイクロアレイ20をステージ32に設置したまま、上記の信号画像用の装置ノイズ補正用画像(第2の補正用画像)I2の画像データを取得した装置構成(第2ミラー24:実線位置、第1ダイクロイックミラー26使用、第1受光フィルタ28使用)に変更する。そして、画像取得装置200は、第1レーザー光源21をオンにした第1の撮像条件でDNAマイクロアレイ20が撮像された、蛍光画像である信号画像I1を取得する。すなわち、信号画像I1は、第1レーザー光源21から励起光を照射する第1の撮像条件で、DNAマイクロアレイ20を撮像した画像データである。なお、第1の撮像条件において、励起光および蛍光の経路は、図6の実線で表わされる。
(1-3-2-2.ノイズ除去処理)
実施形態に係る画像取得システム2000では、画像取得装置200は、ノイズ除去処理を実行する。すなわち、画像取得装置200は、取得した信号画像I1、信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2、サンプルノイズ補正用画像I3、サンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4およびダーク画像I5から、ノイズ補正の演算処理を行い、ノイズが除去されたノイズ補正信号画像(適宜、「ノイズ補正蛍光画像」)I12を生成する。また、画像取得装置200は、イメージセンサ31として高感度センサを有する撮像装置2が撮像した画像データを取得し、ホワイトノイズを低減することができる。
(1-3-2-3.画像解析処理)
実施形態に係る画像取得システム2000では、画像取得装置200は、生成したノイズ補正信号画像I12の画像解析によりDNAスポット部分の輝度値または光量を算出する。このとき、画像取得装置200は、DNAスポットのターゲットがサンプルに含まれるか否かを判定し、またはサンプルに含まれるターゲットの量を計測する。また、画像取得装置200は、DNAスポットの検出について、ノイズ補正信号画像I12のラインプロファイルから、DNAスポット部の輝度値または光量が背景部に対して有意に高いことにより判断する。なお、画像取得装置200は、上記のラインプロファイルを用いるDNAスポットの検出手法に代えて、輪郭抽出や特徴抽出等の画像処理によってDNAスポットのエリアを識別することもできる。
(1-4.画像取得システム2000の効果)
以下では、実施形態に係る画像取得システム2000の概要を説明した上で、画像取得システム2000の効果について説明する。
(1-4-1.概要)
画像取得システム2000では、画像取得装置200は、撮像装置2が撮像したノイズ除去前の蛍光画像である信号画像I1、信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2、サンプルノイズ補正用画像I3、サンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4およびダーク画像I5の画像データを取得し、上記の画像I1~I5を用いてサンプルノイズや装置ノイズが除去された蛍光画像であるノイズ補正信号画像I12を生成する。また、画像取得装置200は、高感度センサを有する撮像装置2が撮像した画像データを取得し、ホワイトノイズを低減することができる。
(1-4-2.効果)
第1に、画像取得システム2000では、サンプルであるDNAマイクロアレイ20に由来するサンプルノイズを除去することができる。すなわち、画像取得装置200は、サンプルノイズの固定パターンノイズである、基板表面形状による反射光むらおよび基板自家蛍光の蛍光むらの影響を除去するために、サンプルノイズ補正用のリファレンス画像を取得し、取得したサンプルノイズ補正用リファレンス画像を用いた演算によって、サンプルノイズを除去し、検出感度を向上することが可能となる。
第2に、画像取得システム2000では、撮像装置2に由来する装置ノイズを除去することができる。すなわち、画像取得装置200は、装置ノイズの固定パターンノイズである、照射光の不均一性、装置外からの外乱光、装置内の迷光、光学素子の自家蛍光の影響を除去するために装置ノイズ補正用のリファレンス画像を取得し、取得した装置ノイズ補正用リファレンス画像を用いた演算によって、装置ノイズを除去し、検出感度を向上することが可能となる。
第3に、画像取得システム2000では、上記のサンプルノイズ、装置ノイズに加えて、ダークノイズを除去することができる。すなわち、画像取得装置200は、センサノイズの固定パターンノイズである、暗電流むらの影響を除去するために、ダーク補正用のダーク画像を取得し、取得したダーク画像を用いた演算によって、センサノイズ固定パターンノイズを低減し、検出感度を向上することが可能となる。
第4に、画像取得システム2000では、上記のサンプルノイズ、装置ノイズ、ダークノイズに加えて、ホワイトノイズを除去することができる。すなわち、画像取得装置200は、センサノイズの信号量に依存しないホワイトノイズである読出ノイズ、暗電流によるショットノイズ、センサノイズの信号量に依存して変化するホワイトノイズである信号電流によるショットノイズの影響を低減するために、高感度センサをDNAマイクロアレイ画像の撮像装置2に適用し、撮像時間を低減することができる。
上述してきたように、画像取得システム2000では、各種ノイズを除去することによって、DNAマイクロアレイ法において検出精度の高い蛍光画像を取得することが可能となる。
〔2.画像取得システム2000の各装置の構成〕
図7~図12を用いて、図6に示した画像取得システム2000が有する各装置の機能構成について説明する。以下では、実施形態に係る画像取得装置200の構成例、撮像装置2の構成例、各種処理の具体例の順に詳細に説明する。
(2-1.画像取得装置200の構成例)
まず、図7を用いて、図6に示した画像取得装置200の構成例について説明する。図7は、実施形態に係る画像取得装置200および撮像装置2の構成例を示すブロック図である。画像取得装置200は、通信部210、記憶部220および制御部230を有する。なお、画像取得装置200は、画像取得装置200の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(2-1-1.通信部210)
通信部210は、他の装置との間でのデータ通信を司る。例えば、通信部210は、ルータ等を介して、各通信装置との間でデータ通信を行う。また、通信部210は、図示しないオペレータの端末との間でデータ通信を行うことができる。
(2-1-2.記憶部220)
記憶部220は、制御部230が動作する際に参照する各種情報や、制御部230が動作した際に取得した各種情報を記憶する。ここで、記憶部220は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置等で実現され得る。なお、図7の例では、記憶部220は、画像取得装置200の内部に設置されているが、画像取得装置200の外部に設置されてもよいし、複数の記憶部が設置されていてもよい。
記憶部220は、後述する制御部230の取得部231によって取得された画像データを記憶する。例えば、記憶部220は、撮像装置2から取得した、ノイズ除去前の蛍光画像である信号画像I1、信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2、サンプルノイズ補正用画像I3、サンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4、ダーク画像I5等の画像データを記憶する。
また、記憶部220は、後述する制御部230の生成部232によって生成された画像データを記憶する。例えば、記憶部220は、ダーク補正した信号画像I6、ダーク補正した信号画像用の装置ノイズ補正用画像I7、ダーク補正したサンプルノイズ補正用画像I8、ダーク補正したサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I9、装置ノイズ補正信号画像I10、装置ノイズ補正サンプルノイズ補正用画像I11、ノイズ補正信号画像I12等の画像データを記憶する。
(2-1-5.制御部230)
制御部230は、当該画像取得装置200全体の制御を司る。制御部230は、取得部231および生成部232を有する。ここで、制御部230は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の電子回路やASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現され得る。
(2-1-5-1.取得部231)
取得部231は、撮像装置2によって撮像された各種画像を取得する。なお、取得部231は、取得した各種画像を記憶部220に格納してもよい。以下では、蛍光画像である信号画像I1の取得処理、第1の補正用画像であるサンプルノイズ補正用画像I3の取得処理、第2の補正用画像である信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2の取得処理、第3の補正用画像であるサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4の取得処理、第4の補正用画像であるダーク画像I5の取得処理、ホワイトノイズ除去画像の取得処理の順に各取得処理を説明する。
(信号画像I1取得処理)
取得部231は、所定の励起波長および所定の受光波長を用いたが選択された第1の撮像条件で、撮像装置2によって測定対象試料が撮像された蛍光画像である信号画像I1を取得する。例えば、取得部231は、所定の波長の励起光を照射する第1の光源である第1レーザー光源21および所定の波長の蛍光を選択する第1のフィルタである第1受光フィルタ28を用いた第1の撮像条件で、撮像装置2によって測定対象試料であるDNAマイクロアレイ20が撮像された信号画像I1を取得する。
具体的な例を用いて説明すると、取得部231は、532nmの励起波長の励起光を照射する第1レーザー光源21、600±37.5nmの受光波長の蛍光を選択する第1受光フィルタ28が設置された撮像条件で、DNAマイクロアレイ20が撮像装置2によって撮像された信号画像I1を取得する。
(サンプルノイズ補正用画像I3取得処理)
取得部231は、励起波長および受光波長のうち少なくとも1つが第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で、撮像装置2によって測定対象試料が撮像された第1の補正用画像であるサンプルノイズ補正用画像I3を取得する。例えば、取得部231は、第1の光源である第1レーザー光源21とは異なる波長の励起光を照射する第2の光源である第2レーザー光源22および第1のフィルタである第1受光フィルタ28とは異なる波長の蛍光を選択する第2のフィルタである第2受光フィルタ29のうち少なくとも1つを用いた第2の撮像条件で、撮像装置2によって測定対象試料であるDNAマイクロアレイ20が撮像されたサンプルノイズ補正用画像I3を取得する。
具体的な例を用いて説明すると、取得部231は、励起波長が第1の撮像条件と等しい532nmであって、受光波長が第1の撮像条件と異なる700±37.5nmである第2の撮像条件で、DNAマイクロアレイ20が撮像装置2によって撮像されたサンプルノイズ補正用画像I3を取得する。
(信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2取得処理)
取得部231は、第1の撮像条件で、撮像装置2によって測定対象試料とは異なる補正用試料が撮像された第2の補正用画像である信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2を取得する。例えば、取得部231は、第1の撮像条件で、撮像装置2によって、補正用試料として、測定対象試料であるDNAマイクロアレイ20が発する蛍光が含まれない試料、またはミラーが撮像されたサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4I2を取得する。
具体的な例を用いて説明すると、取得部231は、532nmの励起波長および600±37.5nmの受光波長が選択された第1の撮像条件で、補正用試料である表面精度が高いミラーが撮像装置2によって撮像された信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2を取得する。
(サンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4取得処理)
取得部231は、第2の撮像条件で、撮像装置2によって補正用試料が撮像された第3の補正用画像であるサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4を取得する。例えば、取得部231は、第2の撮像条件で、撮像装置2によって、補正用試料として、測定対象試料であるDNAマイクロアレイ20が発する蛍光が含まれない試料、またはミラーが撮像されたサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4を取得する。
具体的な例を用いて説明すると、励起波長が第1の撮像条件と等しい532nmであって、受光波長が第1の撮像条件と異なる700±37.5nmである第2の撮像条件で、補正用試料である表面精度が高いミラーが撮像装置2によって撮像されたサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4を取得する。
(ダーク画像I5取得処理)
取得部231は、励起光を照射しない第3の撮像条件で撮像装置2によって撮像された第4の補正用画像を取得する。例えば、取得部231は、第1の光源である第1レーザー光源21および第2の光源である第2レーザー光源22いずれからも励起光を照射しない第3の撮像条件で、撮像装置2によって測定対象試料または補正用試料が撮像された第4の補正用画像を取得する。
具体的な例を用いて説明すると、取得部231は、第1レーザー光源21および第2レーザー光源22をいずれもオフにした励起光が照射されない第3の撮像条件で、補正用試料である表面精度が高いミラーが撮像装置2によって撮像されたダーク画像I5を取得する。
(ホワイトノイズ除去画像の取得処理)
取得部231は、測定対象試料であるDNAマイクロアレイ20が発する光量が読出ノイズ以上となるように信号にゲインをかけるイメージセンサ31、または読出ノイズが所定値以下となるイメージセンサ31を有する撮像装置2を用いて撮像された蛍光画像である信号画像I1を取得する。
(2-1-5-2.生成部232)
生成部232は、取得部231によって取得された各種画像から各種ノイズを除去したノイズ除去済みの画像を生成する。なお、生成部232は、生成したノイズ除去済みの画像を記憶部220に格納してもよい。以下では、信号画像I1のサンプルノイズ除去処理、信号画像I1の装置ノイズ除去処理、信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2の装置ノイズ除去処理、ダークノイズ除去処理の順に各ノイズ除去処理を説明した上で、全体のノイズ除去処理について説明する。
(信号画像I1のサンプルノイズ除去処理)
生成部232は、第1の補正用画像であるサンプルノイズ補正用画像I3を用いて、蛍光画像である信号画像I1に含まれる測定対象試料に由来するサンプルノイズを除去する。
(信号画像I1の装置ノイズ除去処理)
生成部232は、第2の補正用画像である信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2を用いて、蛍光画像である信号画像I1に含まれる撮像装置2に由来する装置ノイズを除去する。
(信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2の装置ノイズ除去処理)
生成部232は、第3の補正用画像であるサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4を用いて、第1の補正用画像であるサンプルノイズ補正用画像I3に含まれる装置ノイズを除去する。
(ダークノイズの除去処理)
生成部232は、第4の補正用画像であるダーク画像I5を用いて、蛍光画像である信号画像I1、第1の補正用画像であるサンプルノイズ補正用画像I3、第2の補正用画像である信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2、および第3の補正用画像であるサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4に含まれる撮像装置2の暗電流に由来するダークノイズを除去する。
(全体のノイズ除去処理)
第1に、生成部232は、ダーク画像I5を用いてダーク画像減算処理を実行することによって、信号画像I1からダーク補正した信号画像I6、サンプルノイズ補正用画像I3からダーク補正したサンプルノイズ補正用画像I8、信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2からダーク補正した信号画像用の装置ノイズ補正用画像I7、およびサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4からダーク補正したサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I9を生成する。
第2に、生成部232は、ダーク補正した信号画像用の装置ノイズ補正用画像I7から輝度値または光量に基づく第1の装置ノイズ補正用係数である信号画像用の装置ノイズ補正用係数を算出し、ダーク補正した信号画像I6に対して信号画像用の装置ノイズ補正用係数を除算することによって、信号画像I1から装置ノイズを除去した装置ノイズ補正蛍光画像I10を生成する。
第3に、生成部232は、ダーク補正したサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I9から輝度値または光量に基づく第2の装置ノイズ補正用係数であるサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用係数を算出し、ダーク補正したサンプルノイズ補正用画像I8に対して第2の装置ノイズ補正用係数を除算することによって、サンプルノイズ補正用画像I3から装置ノイズを除去した第5の補正用画像である装置ノイズ補正サンプルノイズ補正用画像I11を生成する。
第4に、生成部232は、装置ノイズ補正蛍光画像I10に対して、装置ノイズ補正サンプルノイズ補正用画像I11を除算することによって、装置ノイズ補正蛍光画像I10からサンプルノイズを除去したノイズ補正蛍光画像I12を生成する。
(2-2.撮像装置2の構成例)
図7を用いて、図6に示した撮像装置2の構成例について説明する。撮像装置2は、第1レーザー光源21、第2レーザー光源22、第1ミラー23、第2ミラー24、第3ミラー25、第1ダイクロイックミラー26、第2ダイクロイックミラー27、第1受光フィルタ28、第2受光フィルタ29、受光光学系30、イメージセンサ31およびステージ32を有する。
(2-2-1.第1レーザー光源21)
第1レーザー光源21は、信号画像用レーザー光源であって、第1の撮像条件において、ステージ32に設置されたDNAマイクロアレイ20または装置ノイズ補正用サンプルにレーザー光を照射する。例えば、第1レーザー光源21は、単波長のレーザー光または当該レーザー光のエキスパンド光を射出するレーザー光源、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)、白色光を放出するランプ、LEDと波長フィルタとの組合せからなる光源等により実現され得る。
(2-2-2.第2レーザー光源22)
第2レーザー光源22は、サンプルノイズ補正用画像用レーザー光源であって、第2の撮像条件において、ステージ32に設置されたDNAマイクロアレイ20または装置ノイズ補正用サンプルにレーザー光を照射する。例えば、第2レーザー光源22は、単波長のレーザー光または当該レーザー光のエキスパンド光を射出するレーザー光源、LED、白色光を放出するランプ、LEDと波長フィルタとの組合せからなる光源等により実現され得る。
(2-2-3.第1ミラー23)
第1ミラー23は、第1レーザー光源21から出射されたレーザー光を第2ミラー24へと導く。
(2-2-4.第2ミラー24)
第2ミラー24は、第1レーザー光源21から出射され、第1ミラー23によって反射されたレーザー光を第3ミラー25へと導く。
(2-2-5.第3ミラー25)
第3ミラー25は、第1レーザー光源21から出射され、第1ミラー23によって反射され、第2ミラー24によって反射されたレーザー光を、第1ダイクロイックミラー26へと導く。また、第3ミラー25は、第2レーザー光源22から出射されたレーザー光を、第2ダイクロイックミラー27へと導く。
(2-2-6.第1ダイクロイックミラー26)
第1ダイクロイックミラー26は、第1レーザー光源21から出射され、第1ミラー23によって反射され、第2ミラー24によって反射され、第3ミラー25によって反射されたレーザー光を、ステージ32へと導く。
(2-2-7.第2ダイクロイックミラー27)
第1ダイクロイックミラー26は、第2レーザー光源22から出射され、第3ミラー25によって反射されたレーザー光を、ステージ32へと導く。
(2-2-8.第1受光フィルタ28)
第1受光フィルタ28は、第1レーザー光源21から出射されたレーザー光によって励起され、DNAマイクロアレイ20または補正用試料から放射された蛍光を受光光学系30へと導く。このとき、第1受光フィルタ28は、照射光であるレーザー光の反射を除去し、蛍光のみを透過させる。
(2-2-9.第2受光フィルタ29)
第2受光フィルタ29は、第2レーザー光源22から出射されたレーザー光によって励起され、DNAマイクロアレイ20または装置ノイズ補正用サンプルから放射された蛍光を受光光学系30へと導く。このとき、第2受光フィルタ29は、照射光であるレーザー光の反射を除去し、蛍光のみを透過させる。
(2-2-10.受光光学系30)
受光光学系30は、第1受光フィルタ28を透過した蛍光をイメージセンサ31へと導く。また、受光光学系30は、第2受光フィルタ29を透過した蛍光をイメージセンサ31へと導く。
(2-2-11.イメージセンサ31)
イメージセンサ31は、受光光学系30によって結像された蛍光を電気信号へと変換する。例えば、イメージセンサ31は、EM(Electron Multiplying)-CCD、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)等により実現され得る。
(2-2-12.ステージ32)
ステージ32は、DNAマイクロアレイ20または装置ノイズ補正用サンプルを固定する。
(2-3.各種処理の具体例)
図8~図12を用いて、実施形態に係る画像取得システム2000の各種処理の具体例について説明する。以下では、信号画像I1取得処理における波長選択、サンプルノイズ補正用画像I3取得処理における波長選択、装置ノイズ補正用画像取得処理、ノイズ除去処理における画像処理演算、ホワイトノイズ除去処理、ノイズ低減効果の確認、画像データ取得処理およびノイズ除去処理の変形例の順に説明する。
(2-3-1.信号画像I1取得処理における波長選択)
以下では、信号画像I1取得処理における波長選択について説明する。信号画像I1取得処理において、信号画像用レーザー光源である第1レーザー光源21は、例えば、単波長のレーザー光または当該レーザー光のエキスパンド光を射出するレーザー光源、LED、白色光を放出するランプ、LEDと波長フィルタとの組合せからなる光源等を用いることができる。一般に白色光を用いる場合は励起波長に該当する波長領域のみを切り出すためにバンドバスフィルタが使用されるが、フィルタにより本来カットされる波長帯の光がフィルタの不透過性の不完全性によってカットされず励起光に含まれてしまい、その透過した励起光の波長が蛍光波長と被ると背景光の要因となってしまうので、高感度計測においては光源が有する励起波長帯が狭いレーザー光源が使用されることが多い。一方でレーザー光源を使用する場合には市販されている波長が限られるため、市販品から波長を選択することになる。
ここで、光源、ダイクロイックミラー、受光フィルタの波長選択は、適宜背景光と検出対象の蛍光分子の波長特性から背景光量Bにしたがって増加するショットノイズを含むノイズNと、蛍光分子が集合したDNAスポットの光量Sの、S/Nが高く検出可能な波長を選択することが望ましい。
(2-3-2.サンプルノイズ補正用画像I3取得処理における波長選択)
以下では、サンプルノイズ補正用画像I3取得処理における波長選択について説明する。光源は信号画像I1取得処理と同様に、種々の光源から選択される。すなわち、サンプルノイズ補正用画像用のレーザー光源である第2レーザー光源22は、例えば、単波長のレーザー光または当該レーザー光のエキスパンド光を射出するレーザー光源、LED、白色光を放出するランプ、LEDと波長フィルタとの組合せからなる光源等を用いることができる。
サンプルノイズ補正用画像I3は、固定パターンノイズとして存在する、基板表面形状による反射光むらおよび基板自家蛍光の蛍光むらを除去することを目的に取得される。好ましくは、信号となる蛍光分子の蛍光を検出せず、基板表面形状による反射光むらおよび基板自家蛍光の蛍光むらが検出される波長がよい。一般的に蛍光分子の蛍光波長は特異的なピークを持ったスペクトルを有し、基板等のガラスや樹脂の材料はブロードな蛍光スペクトルを持つとされている。蛍光分子の励起波長帯を避けた波長の励起光源や、蛍光波長帯を避けた受光フィルタで取得することにより、目的の画像を取得できる。
ここで、図8を用いて、装置波長の選択に用いる3次元蛍光スペクトルについて説明する。図8は、実施形態に係る装置波長の選択に用いる3次元蛍光スペクトルの一例を示す図である。図8の例では、ガラス基板の3次元蛍光スペクトルを示す。基板表面形状による反射光むらおよび基板自家蛍光の蛍光むらを反映した画像を取得するために、3次元蛍光スペクトルから蛍光分子の蛍光波長帯を外した範囲において、励起波長と受光波長を選択することもできる。また、蛍光分子の蛍光波長帯を外した範囲でよいことから、励起波長と受光波長の両方を信号画像取得から変える必要はなくどちらかの変更で目的の画像を取得できる。
(2-3-3.装置ノイズ補正用画像取得処理)
以下では、信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2取得処理、およびサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4取得処理に共通する、装置ノイズ補正用画像取得処理について説明する。装置ノイズ補正用画像I2、I4は、固定パターンノイズとして存在する、照射光の不均一性、装置外からの外乱光、装置内の迷光、光学素子の自家蛍光の影響を除去することを目的に取得される。装置ノイズ補正用画像は、好ましくは、信号となる蛍光分子の蛍光を検出せず、サンプルノイズである基板表面形状による反射光むらおよび基板自家蛍光の蛍光むらなどが検出されず、装置単体の影響を反映した画像がよい。
補正用試料である装置ノイズ補正用サンプルI2、I4として、基板表面形状を反映しないように、蛍光分子が捕捉されていないDNAマイクロアレイ20を複数箇所撮影して得られた平均画像や、表面精度が高いミラー等を用いることができる。信号画像取得用の光学系とサンプルノイズ補正用画像取得用の光学系では光学素子の変更があるため、それぞれに対して取得することが好ましい。また、装置ノイズ補正用画像I2、I4に含まれる照射光の不均一性などの長周期的な固定パターンノイズが多く、この場合平滑化なので画像フィルタをかけることも有効である。
(2-3-4.ノイズ除去処理における画像処理演算)
図9を用いて、ノイズ除去処理における画像処理演算について説明する。実施形態に係るノイズ補正信号画像生成処理の一例を示す図である。図9の例では、取得した信号画像I1、サンプルノイズ補正用画像I3、信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2、サンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4、ダーク画像I5から、ノイズ補正信号画像I12を生成する画像処理演算の流れを示す。
第1に、画像取得装置200は、信号画像I1、サンプルノイズ補正用画像I3、信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2、サンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4に対して、ダーク画像I5を除算し、ダークノイズを除去するダーク補正を実行する。
第2に、画像取得装置200は、ダーク補正した信号画像用の装置ノイズ補正用画像I7とダーク補正したサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I9それぞれについて、装置ノイズ補正用係数を算出する。例えば、画像取得装置200は、装置ノイズ補正用係数として、装置ノイズ補正用画像の画像全体の平均輝度値を算出し、画像全体の各画素の輝度値を平均輝度値で除算した、平均値を1に規格化した補正用係数行列を作成する。このとき、画像取得装置200は、光量をもとに装置ノイズ補正用係数を作成してもよい。また、画像取得装置200は、装置ノイズ補正用係数を画像全体に対してだけではなく、スポットを検出する任意の視野ROI(対象領域)の領域で実施してもよく、画像全体を複数の区画に分割したそれぞれに対して装置ノイズ補正用係数を作成してもよい。また、画像取得装置200は、スポット検出がラインプロファイルによる背景光とDNAスポットの信号の差により評価される場合は、スポット検出に用いられるラインプロファイルと同座標の、装置ノイズ補正用画像のラインプロファイルを取得し、同様にラインプロファイルの平均輝度値を算出し、ラインプロファイル全体の各画素の輝度値を平均輝度値で除算した、平均値を1に規格化した装置ノイズ補正用係数を作成する。なお、画像取得装置200は、上記のラインプロファイルを用いるDNAスポットの検出手法に代えて、輪郭抽出や特徴抽出等の画像処理によってDNAスポットのエリアを識別し、補正することもできる。
第3に、画像取得装置200は、装置ノイズを除去した装置ノイズ補正信号画像I10を生成するために、ダーク補正した信号画像I6に上記で作成した信号画像用の装置ノイズ補正用係数行列を除算する。これにより、照射光の不均一性、装置外からの外乱光、装置内の迷光、光学素子の自家蛍光の影響を除去することができる。画像取得装置200は、装置ノイズ補正用係数の算出と同様に、画像全体ではなく、任意の視野ROIに対してや、画像全体を複数の区画に分割したそれぞれの領域、ラインプロファイルに対して装置ノイズ補正を行ってもよい。また、画像取得装置200は、ダーク補正した信号画像I6の装置ノイズ補正と同様に、ダーク補正したサンプルノイズ補正用画像I8についても、サンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用係数行列によって装置ノイズ補正を行い、装置ノイズ補正サンプルノイズ補正用画像I11を生成する。
第4に、画像取得装置200は、サンプルノイズを除去したノイズ補正信号画像I12を生成するため、装置ノイズ補正信号画像I10から装置ノイズ補正サンプルノイズ補正用画像I11を除算する。このとき、装置ノイズ補正信号画像I10と装置ノイズ補正サンプルノイズ補正用画像I11は、ベースラインとなる背景光の輝度値が揃っていないので、装置ノイズ補正信号画像I10または装置ノイズ補正サンプルノイズ補正用画像I11に定数を乗算した上で除算することが好ましい。定数は、それぞれの画像の輝度値のベースラインの平均値の比によって算出することができる。また、除算後の画像の輝度値のベースラインから標準偏差を算出し、定数を変数、標準偏差を最小することを目的としてソルバーによって、定数を決定することもできる。
以上によって、画像取得装置200は、センサノイズの固定パターンノイズである暗電流むらの影響、装置ノイズの固定パターンノイズである照射光の不均一性、装置外からの外乱光、装置内の迷光、光学素子の自家蛍光の影響、サンプルノイズの固定パターンノイズである基板表面形状による反射光ムラおよび基板自家蛍光の蛍光むらの影響を除去したノイズ補正信号画像I12を生成できる。
(2-3-5.ホワイトノイズ除去処理)
以下では、ホワイトノイズ除去処理について説明する。サンプルの信号および背景の光量が非常に低い場合には、センサノイズの信号量に依存しないホワイトノイズである読出ノイズ、暗電流によるショットノイズが大きく支配的になり、上記の固定パターンノイズより大きくなり、固定パターンノイズの除去効果がなくなる。一般に、読出ノイズを超える光量範囲で検出するため露光時間の延長による信号の増加や、複数枚取得した画像の平均化によって読出ノイズの畳み込みによるノイズ低減を行うが撮像時間が長くなる欠点がある。ここで、イメージセンサ31として、測定対象の光量が読出ノイズを超えるように信号にゲインをかけるEM-CCDや、低読出ノイズのデジタルCMOSカメラ等の高感度イメージセンサを使用することで、短時間の撮影でセンサノイズの信号量に依存しないホワイトノイズの影響を低減できる。また、これらの高感度イメージセンサはセンサを低温に冷却することでショットノイズも抑えられている。
また、センサノイズの信号量に依存して変化するホワイトノイズである信号電流によるショットノイズは、背景の光量の平方根に依存するノイズとして発生する。露光時間の延長により、DNAスポットの光量の露光時間に対するリニア増加に対して、平方根に比例したノイズ増加によってS/Nを向上させる。また、複数枚の画像を積算することで同様にS/Nを向上する。上記高感度イメージセンサは、短時間の露光でセンサに対して電荷が飽和してしまうので、上記の積算による手法が有効である。
(2-3-6.ノイズ低減効果の確認)
図10~図12を用いて、ノイズ低減効果の確認について説明する。図10および図11は、実施形態に係るDNAマイクロアレイ20上のラインプロファイルの具体例を示す図である。図12は、実施形態に係るサンプルノイズ補正および装置ノイズ補正によるノイズ低減効果の一例を示す図である。
まず、画像取得装置200は、信号画像I1、サンプルノイズ補正用画像I3、信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2、サンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4、ダーク画像I5をそれぞれ取得する。ここで、画像取得装置200は、ダーク画像I5として、レーザーをオフの状態でEM-CCDセンサによって露光時間3秒の画像を1000枚取得し、平均画像から算出する。また、画像取得装置200は、信号画像I1として、532nm発振波長のレーザーによりDNAマイクロアレイ20を励起し、600±37.5nmの波長範囲の受光フィルタを設定する。このとき、画像取得装置200は、EM-CCDセンサによって露光時間3秒の画像を1000枚取得し、平均画像から算出する。また、画像取得装置200は、サンプルノイズ補正用画像I3として、532nm発振波長のレーザーによりDNAマイクロアレイ20を励起し、700±37.5nmの波長範囲の受光フィルタを設定する。このとき、画像取得装置200は、EM-CCDセンサによって露光時間3秒の画像を1000枚取得し、平均画像から算出する。画像取得装置200は、信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2およびサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4として、それぞれ上記と同じ波長の設定で、サンプルと同じDNAマイクロアレイ20の未使用品について、DNAマイクロアレイ20上の異なる位置の5箇所で露光時間3秒の画像を100枚ずつ取得し、合計500枚からの平均画像から算出する。
次に、画像取得装置200は、上述した図9のノイズ除去処理によって、それぞれ取得した画像からのノイズ除去済みの画像を作成する。画像取得装置200は、信号画像I1、サンプルノイズ補正用画像I3、信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2、サンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4をそれぞれダーク画像減算により補正する。このとき、画像取得装置200は、信号画像I1、サンプルノイズ補正用画像I3、信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2、サンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4に対して同じ座標の任意のラインプロファイル領域を設定する。
そして、画像取得装置200は、信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2とサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4それぞれから得られたラインプロファイルに対して、19点平滑化を実施する。画像取得装置200は、それぞれのラインプロファイルの輝度値の平均値を求め、ラインプロファイル全体の各画素の輝度値を平均輝度値で除算し、平均値を1に規格化した装置ノイズ補正用係数を設定する。また、画像取得装置200は、ダーク補正した信号画像I6、およびダーク補正したサンプルノイズ補正用画像I8のラインプロファイルに上記で設定した装置ノイズ補正用係数をそれぞれ除算することで、装置ノイズ補正信号画像I10および装置ノイズ補正サンプルノイズ補正用画像I11をそれぞれ生成する。ここで、図10に示す装置ノイズ補正前のラインプロファイルと図11に示す装置ノイズ補正後のラインプロファイルとを比較すると、装置ノイズ補正後のラインプロファイルは、信号画像I1とサンプルノイズ補正用画像I3のベースラインが揃い、数~数十画素の周期のノイズを反映していることが確認される。
さらに、画像取得装置200は、サンプルノイズを除去したノイズ補正信号画像I12を取得するために、装置ノイズ補正信号画像I10から装置ノイズ補正サンプルノイズ補正用画像I11のラインプロファイルを除算する。このとき、画像取得装置200は、サンプルノイズ補正用画像I3に定数を乗算する。画像取得装置200は、定数として、除算後の画像の輝度値のベースラインから標準偏差を算出し、定数を変数、標準偏差を最小することを目的としてエクセルソルバーによって、定数を決定する。ここで、上記の処理によってノイズ補正済みの画像を取得した結果を図12に示す。図12の例は、ノイズの低減効果を確認するために、ラインプロファイルの標準偏差を5、10、20、100、200画素の範囲で算出したものである。装置ノイズ補正およびサンプルノイズ補正(図12「A×B効果」参照)を実行することによって1.3~2.6倍程度のノイズ低減効果が確認できる。また、装置ノイズ補正(図12「B.装置ノイズ補正効果」参照)、サンプルノイズ補正(図12「A.サンプルノイズ補正効果」参照)をそれぞれ単独に実行した結果もノイズ低減効果が大きいことが確認できるが、両補正を実行することによってノイズ低減効果がより大きいことが確認できる。特に、画素数が多い、つまり輝度のベースラインの傾きの影響が大きい画素数が多い範囲では装置ノイズの補正効果が大きくなることが確認できる。
(2-3-7.画像データ取得処理およびノイズ除去処理の変形例)
以下では、ノイズ除去処理の変形例について、ダーク画像および装置ノイズ補正用画像が不要な変形例、ダーク補正が不要な変形例、装置ノイズ補正が不要な変形例の順に説明する。
(2-3-7-1.ダーク画像および装置ノイズ補正用画像が不要な変形例)
サンプルの測定ごとにダークノイズ、装置ノイズのパターンが変わらないことが想定される場合には、サンプルの測定ごとに、ダーク画像I5、装置ノイズ補正用画像I2、I4を取得する必要はない。除去しようとするノイズのパターンを有する画像をあらかじめ用意することができる。また、ダーク画像減算において、信号画像I1等に含まれるホワイトノイズとダーク画像I5に含まれるホワイトノイズは誤差伝播によって√2倍に増加してしまう。ダーク画像I5に含まれるホワイトノイズを低減するために、複数枚のダーク画像I5を平均した画像を用いることが好ましい。装置ノイズ補正用画像I2、I4についても装置ノイズ補正用係数にホワイトノイズが含まれるので、複数枚の装置ノイズ補正用画像I2、I4を平均した画像を用いることが好ましい。
(2-3-7-2.ダーク補正が不要な変形例)
信号画像I1とサンプルノイズ補正用画像I3との輝度のベースラインの大きさが近い場合には、ダークノイズ減算しなくてもよい。ダークノイズは信号画像I1と、サンプルノイズ補正用画像I3の両者に含まれる。そのため、サンプルノイズ補正における画像の除算において、ダークノイズは除算されて補正されるので、ダーク画像I5の取得および演算処理におけるダーク補正は不要となる。
(2-3-7-3.装置ノイズ補正が不要な変形例)
信号画像I1とサンプルノイズ補正用画像I3との取得時の装置構成が近しく、照射光の不均一性等のパターンが同じである場合には、装置ノイズ補正は行わなくてもよい。サンプルノイズ補正における信号画像I1とサンプルノイズ補正用画像I3の減算処理で、画像輝度のベースラインの傾きを補正することが可能であるので、装置ノイズ補正用画像I2、I4の取得および演算処理における装置ノイズ補正は不要となる。なお、この場合、照射光の不均一性による照射光の強弱に基づく、DNAスポットの光量の強弱は補正されない。
〔3.画像取得システム2000の処理の流れ〕
図13を用いて、実施形態に係る画像取得システム2000の処理の流れについて説明する。図13は、実施形態に係る画像取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。以下では、ステップS201~S203のダーク画像I5取得処理、ステップS204の信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2取得処理、ステップS205~S206のサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4取得処理、ステップS207~S208のサンプルノイズ補正用画像I3取得処理、ステップS209~S210の信号画像I1取得処理、ステップS211~S212のノイズ信号画像I12取得処理の順に説明する。なお、下記のステップS201~S212の処理は、異なる順序で実行することもできる。また、下記のステップS201~S212の処理のうち、省略される処理があってもよい。
(3-1.ダーク画像I5取得処理)
第1に、撮像装置2は、イメージセンサ31を起動する(ステップS201)。第2に、撮像装置2は、ステージ32に装置ノイズ補正用サンプルを設置する(ステップS202)。このとき、撮像装置2は、信号画像用レーザー光源である第1レーザー光源21およびサンプルノイズ補正用画像用レーザー光源である第2レーザー光源22をともにオフにした第3の撮像条件に設定する。第3に、画像取得装置200は、撮像装置2によって撮像されたダーク画像I5を取得する(ステップS203)。
(3-2.信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2取得処理)
第1に、撮像装置2は、第1レーザー光源21をオン、第2レーザー光源22をオフにした第1の撮像条件を設定し、信号画像用ダイクロイックミラーである第1ダイクロイックミラー26および信号画像用受光フィルタである第1受光フィルタ28を配置することによって励起波長および受光波長を選択する。第2に、画像取得装置200は、撮像装置2によって撮像された信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2を取得する(ステップS204)。
(3-3.サンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4取得処理)
第1に、撮像装置2は、第1レーザー光源21をオフ、第2レーザー光源22をオンにした第2の撮像条件を設定し、サンプルノイズ補正用画像用ダイクロイックミラーである第2ダイクロイックミラー27およびサンプルノイズ補正用画像用受光フィルタである第2受光フィルタ29を配置することによって励起波長および受光波長を切り替える(ステップS205)。第2に、画像取得装置200は、撮像装置2によって撮像されたサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4を取得する(ステップS206)。
(3-4.サンプルノイズ補正用画像I3取得処理)
第1に、撮像装置2は、装置ノイズ補正用サンプルに代えて、測定対象サンプルであるDNAマイクロアレイ20をステージ32に設置する(ステップS207)。第2に、画像取得装置200は、撮像装置2によってステップS206の撮像条件および装置構成で撮像されたサンプルノイズ補正用画像I3を取得する(ステップS208)。
(3-5.信号画像I1取得処理)
第1に、撮像装置2は、再度、撮像条件および装置構成をステップS204の状態に変更することによって励起波長および受光波長を切り替える(ステップS209)。第2に、画像取得装置200は、撮像装置2によって撮像された信号画像I1を取得する(ステップS210)。
(3-6.ノイズ信号画像I12取得処理)
第1に、画像取得装置200は、ステップS201~S210の処理によって取得した信号画像I1、サンプルノイズ補正用画像I3、信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2、サンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4、ダーク画像I5から、ノイズ補正の演算処理を実行する(ステップS211)。第2に、画像取得装置200は、ノイズが除去されたノイズ補正画像I12を取得する(ステップS212)。
〔4.実施形態の効果〕
最後に、実施形態の効果について説明する。以下では、実施形態に係る処理に対応する効果1~8について説明する。
(4-1.効果1)
第1に、上述した実施形態に係る処理では、画像取得装置200は、所定の励起波長および所定の受光波長を用いた第1の撮像条件で、撮像装置2によってDNAマイクロアレイ20が撮像された信号画像I1を取得し、励起波長および受光波長のうち少なくとも1つが第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で、撮像装置2によってDNAマイクロアレイ20が撮像されたサンプルノイズ補正用画像I3を取得し、サンプルノイズ補正用画像I3を用いて、信号画像I1に含まれるサンプルノイズを除去したノイズ補正信号画像I12を生成する。このため、実施形態に係る処理では、DNAマイクロアレイ法において、信号画像I1のサンプルノイズを除去することによって、検出精度の高い蛍光画像を取得することができる。
(4-2.効果2)
第2に、上述した実施形態に係る処理では、画像取得装置200は、第1の撮像条件で、撮像装置2によってDNAマイクロアレイ20とは異なる装置ノイズ補正用サンプルが撮像された信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2をさらに取得し、信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2を用いて、信号画像I1に含まれる装置ノイズをさらに除去したノイズ補正信号画像I12を生成する。このため、実施形態に係る処理では、DNAマイクロアレイ法において、信号画像I1の装置ノイズをさらに除去することによって、検出精度の高い蛍光画像を取得することができる。
(4-3.効果3)
第3に、上述した実施形態に係る処理では、画像取得装置200は、第2の撮像条件で、撮像装置2によって装置ノイズ補正用サンプルが撮像されたサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4をさらに取得し、サンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4を用いて、サンプルノイズ補正用画像I3に含まれる装置ノイズをさらに除去し、装置ノイズを除去したサンプルノイズ補正用画像I3を用いて、信号画像I1に含まれる装置ノイズをさらに除去したノイズ補正信号画像I12を生成する。このため、実施形態に係る処理では、DNAマイクロアレイ法において、サンプルノイズ補正用画像I3の装置ノイズをさらに除去することによって、検出精度の高い蛍光画像を取得することができる。
(4-4.効果4)
第4に、上述した実施形態に係る処理では、画像取得装置200は、励起光を照射しない第3の撮像条件で撮像装置2によって撮像されたダーク画像I5をさらに取得し、ダーク画像I5を用いて、信号画像I1、サンプルノイズ補正用画像I3、信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2、およびサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4に含まれるダークノイズをさらに除去し、ノイズ補正信号画像I12を生成する。このため、実施形態に係る処理では、DNAマイクロアレイ法において、信号画像I1のダークノイズをさらに除去することによって、検出精度の高い蛍光画像を取得することができる。
(4-5.効果5)
第5に、上述した実施形態に係る処理では、画像取得装置200は、第1レーザー光源21および第1受光フィルタ28を用いた第1の撮像条件で、撮像装置2によってDNAマイクロアレイ20が撮像された信号画像I1を取得し、第2レーザー光源22および第2受光フィルタ29のうち少なくとも1つを用いた第2の撮像条件で撮像装置2によってDNAマイクロアレイ20が撮像されたサンプルノイズ補正用画像I3を取得し、第1の撮像条件で撮像装置2によって装置ノイズ補正用サンプルとしてDNAマイクロアレイ20が発する蛍光が含まれない試料またはミラーが撮像された信号画像用の装置ノイズ補正用画像I2を取得し、第2の撮像条件で撮像装置2によって装置ノイズ補正用サンプルが撮像されたサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I4を取得し、第1レーザー光源21および第2レーザー光源22いずれからも励起光を照射しない第3の撮像条件で撮像装置2によってDNAマイクロアレイ20または装置ノイズ補正用サンプルが撮像されたダーク画像I5を取得する。このため、実施形態に係る処理では、DNAマイクロアレイ法において、サンプルノイズ、装置ノイズおよびダークノイズを除去するための各種画像を取得することによって、検出精度の高い蛍光画像を取得することができる。
(4-6.効果6)
第6に、上述した実施形態に係る処理では、画像取得装置200は、ダーク補正した信号画像用の装置ノイズ補正用画像I7から輝度値または光量に基づく信号画像用の装置ノイズ補正用係数を算出し、ダーク補正した信号画像I1に対して信号画像用の装置ノイズ補正用係数を除算することによって信号画像I1から装置ノイズを除去した装置ノイズ補正信号画像I10を生成し、ダーク補正したサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用画像I9から輝度値または光量に基づくサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用係数を算出し、ダーク補正したサンプルノイズ補正用画像I8に対してサンプルノイズ補正用画像用の装置ノイズ補正用係数を除算することによってサンプルノイズ補正用画像I3から装置ノイズを除去した装置ノイズ補正サンプルノイズ補正用画像I11を生成し、装置ノイズ補正信号画像I10に対して装置ノイズ補正サンプルノイズ補正用画像I11を除算することによって装置ノイズ補正信号画像I10からサンプルノイズを除去したノイズ補正信号画像I12を生成する。このため、実施形態に係る処理では、DNAマイクロアレイ法において、サンプルノイズ、装置ノイズおよびダークノイズを除去するための各種演算を実行することによって、検出精度の高い蛍光画像を取得することができる。
(4-7.効果7)
第7に、上述した実施形態に係る処理では、画像取得装置200は、DNAマイクロアレイ20が発する光量が読出ノイズ以上となるように信号にゲインをかけるイメージセンサ31、または読出ノイズが所定値以下となるイメージセンサ31を有する撮像装置2を用いて撮像された信号画像I1を取得する。このため、実施形態に係る処理では、DNAマイクロアレイ法において、ホワイトノイズを除去した画像を取得することによって、検出精度の高い蛍光画像を取得することができる。
〔実施形態の適用例〕
以下では、実施形態の適用例について説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態の適用例により限定されるものではない。
実施形態は、特定のターゲット分子として、核酸、糖鎖、タンパク質の生体高分子に適用することができる。
実施形態は、DNAマイクロアレイの蛍光法、化学発光法、比色法による画像取得および解析に適用することができる。
実施形態は、DNAマイクロアレイ等において、基板上に固相固定するプローブに蛍光分子等のシグナル発生源が修飾されている核酸配列計測デバイス、シグナリングアレイプローブによる非修飾ターゲット検出、洗浄不要の核酸配列計測用デバイスのマイクロアレイ検出に適用することができる。
実施形態は、DNAマイクロアレイ等において、基板上に固相固定するプローブに、蛍光分子等のシグナル発生源が修飾されているターゲット分子を捕捉し、観察する核酸配列計測デバイスの検出に適用することができる。
実施形態は、DNAマイクロアレイ等において、基板上に固相固定するプローブに、ターゲット分子に特異的に結合する蛍光分子等のシグナル発生源が修飾されているラベリング分子が結合したターゲット分子を捕捉し、観察する核酸配列計測デバイスの検出に適用することができる。
実施形態は、核酸をターゲットとした場合、遺伝子発現解析、ジェノタイピング、塩基配列解析に適用することができる。
実施形態は、糖鎖をターゲットとした場合、糖鎖プロファイリングに適用することができる。
実施形態は、タンパク質をターゲットとした場合、抗体プロファイリング、タンパク質間相互作用解析に適用することができる。
実施形態は、産業への応用として、創薬研究開発、バイオマーカ検出、疾病の診断、疾病の予防・予後管理、バイオマーカ探索、診断方法の開発、抗体の抗原探索、植物の品種判別、畜産品農産品の遺伝子判別検査、食品の遺伝子組換え試験、アレルギ表示試験、環境衛生検査における微生物検出・微生物同定、製品品質管理における微生物検査、発酵プロセスのモニタリング、発酵プロセスの種菌管理、微生物資材の有用菌探索、医薬品・食品製造プロセスの危害菌の性状評価に適用することができる。
〔システム〕
上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られない。つまり、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
〔ハードウェア〕
次に、画像取得装置200のハードウェア構成例を説明する。図14は、実施形態に係るハードウェア構成例を示す図である。図14に示すように、画像取得装置200は、通信装置200a、HDD(Hard Disk Drive)200b、メモリ200c、プロセッサ200dを有する。また、図14に示した各部は、バス等で相互に接続される。
通信装置200aは、ネットワークインタフェースカードなどであり、他のサーバとの通信を行う。HDD200bは、図7に示した機能を動作させるプログラムやDBを記憶する。
プロセッサ200dは、図7に示した各処理部と同様の処理を実行するプログラムをHDD200b等から読み出してメモリ200cに展開することで、図7等で説明した各機能を実行するプロセスを動作させる。例えば、このプロセスは、画像取得装置200が有する各処理部と同様の機能を実行する。具体的には、プロセッサ200dは、取得部231、生成部232等と同様の機能を有するプログラムをHDD200b等から読み出す。そして、プロセッサ200dは、取得部231、生成部232等と同様の処理を実行するプロセスを実行する。
このように、画像取得装置200は、プログラムを読み出して実行することで各種処理方法を実行する装置として動作する。また、画像取得装置200は、媒体読取装置によって記録媒体から上記プログラムを読み出し、読み出された上記プログラムを実行することで上記した実施形態と同様の機能を実現することもできる。なお、この他の実施形態でいうプログラムは、画像取得装置200によって実行されることに限定されるものではない。例えば、他のコンピュータまたはサーバがプログラムを実行する場合や、これらが協働してプログラムを実行するような場合にも、本発明を同様に適用することができる。
このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disc)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することができる。
〔その他〕
開示される技術特徴の組合せのいくつかの例を以下に記載する。
(1)所定の励起波長および所定の受光波長を用いた第1の撮像条件で、撮像装置によって測定対象試料が撮像された蛍光画像を取得し、前記励起波長および前記受光波長のうち少なくとも1つが前記第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された第1の補正用画像を取得する取得部と、前記第1の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記測定対象試料に由来するサンプルノイズを除去したノイズ補正蛍光画像を生成する生成部と、を備える画像取得装置。
(2)前記取得部は、前記第1の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料とは異なる補正用試料が撮像された第2の補正用画像をさらに取得し、前記生成部は、前記第2の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる撮像装置に由来する装置ノイズをさらに除去した前記ノイズ補正蛍光画像を生成する、(1)に記載の画像取得装置。
(3)前記取得部は、前記第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記補正用試料が撮像された第3の補正用画像をさらに取得し、前記生成部は、前記第3の補正用画像を用いて、前記第1の補正用画像に含まれる前記装置ノイズをさらに除去し、前記装置ノイズを除去した前記第1の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記装置ノイズをさらに除去した前記ノイズ補正蛍光画像を生成する、(2)に記載の画像取得装置。
(4)前記取得部は、励起光を照射しない第3の撮像条件で前記撮像装置によって撮像された第4の補正用画像をさらに取得し、前記生成部は、前記第4の補正用画像を用いて、前記蛍光画像、前記第1の補正用画像、前記第2の補正用画像、および前記第3の補正用画像に含まれる前記撮像装置の暗電流に由来するダークノイズをさらに除去し、前記ノイズ補正蛍光画像を生成する、(3)に記載の画像取得装置。
(5)前記取得部は、所定の波長の励起光を照射する第1の光源および所定の波長の蛍光を選択する第1のフィルタを用いた前記第1の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された前記蛍光画像を取得し、前記第1の光源とは異なる波長の励起光を照射する第2の光源および前記第1のフィルタとは異なる波長の蛍光を選択する第2のフィルタのうち少なくとも1つを用いた前記第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された前記第1の補正用画像を取得し、前記第1の撮像条件で、前記撮像装置によって、前記補正用試料として、前記測定対象試料が発する蛍光が含まれない試料、またはミラーが撮像された前記第2の補正用画像を取得し、前記第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記補正用試料が撮像された前記第3の補正用画像を取得し、前記第1の光源および前記第2の光源いずれからも励起光を照射しない前記第3の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料または前記補正用試料が撮像された前記第4の補正用画像を取得する、(4)に記載の画像取得装置。
(6)前記生成部は、前記ダークノイズを除去した前記第2の補正用画像から輝度値または光量に基づく第1の装置ノイズ補正用係数を算出し、前記ダークノイズを除去した前記蛍光画像に対して前記第1の装置ノイズ補正用係数を除算することによって、前記蛍光画像から前記装置ノイズを除去した装置ノイズ補正蛍光画像を生成し、前記ダークノイズを除去した前記第3の補正用画像から輝度値または光量に基づく第2の装置ノイズ補正用係数を算出し、前記ダークノイズを除去した前記第1の補正用画像に対して前記第2の装置ノイズ補正用係数を除算することによって、前記第1の補正用画像から前記装置ノイズを除去した第5の補正用画像を生成し、前記装置ノイズ補正蛍光画像に対して前記第5の補正用画像を除算することによって、前記装置ノイズ補正蛍光画像から前記サンプルノイズを除去した前記ノイズ補正蛍光画像を生成する、(4)または(5)に記載の画像取得装置。
(7) 前記取得部は、
前記測定対象試料が発する光量が読出ノイズ以上となるように信号にゲインをかけるイメージセンサ、または読出ノイズが所定値以下となるイメージセンサを有する前記撮像装置を用いて撮像された前記蛍光画像を取得する、(1)~(6)のうちいずれか1つに記載の画像取得装置。
(8)前記測定対象試料は、DNAマイクロアレイである、(1)~(7)のうちいずれか1つに記載の画像取得装置。
(9)コンピュータが、所定の励起波長および所定の受光波長を用いた第1の撮像条件で、撮像装置によって測定対象試料が撮像された蛍光画像を取得し、前記励起波長および前記受光波長のうち少なくとも1つが前記第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された第1の補正用画像を取得し、前記第1の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記測定対象試料に由来するサンプルノイズを除去したノイズ補正蛍光画像を生成する、処理を実行する画像取得方法。
(10)コンピュータに、所定の励起波長および所定の受光波長を用いた第1の撮像条件で、撮像装置によって測定対象試料が撮像された蛍光画像を取得し、前記励起波長および前記受光波長のうち少なくとも1つが前記第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された第1の補正用画像を取得し、前記第1の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記測定対象試料に由来するサンプルノイズを除去したノイズ補正蛍光画像を生成する、処理を実行させる画像取得プログラム。
1 撮像装置
10 レーザー光源
11 ミラー
12 ダイクロイックミラー
13 受光フィルタ
14 受光光学系
15 イメージセンサ
16 ステージ
20 DNAマイクロアレイ
100 画像取得装置
1000 画像取得システム
2 撮像装置
21 第1レーザー光源
22 第2レーザー光源
23 第1ミラー
24 第2ミラー
25 第3ミラー
26 第1ダイクロイックミラー
27 第2ダイクロイックミラー
28 第1受光フィルタ
29 第2受光フィルタ
30 受光光学系
31 イメージセンサ
32 ステージ
200 画像取得装置
210 通信部
220 記憶部
230 制御部
231 取得部
232 生成部
2000 画像取得システム

Claims (10)

  1. 所定の励起波長および所定の受光波長を用いた第1の撮像条件で、撮像装置によって測定対象試料が撮像された蛍光画像を取得し、
    前記励起波長および前記受光波長のうち少なくとも1つが前記第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された第1の補正用画像を取得する取得部と、
    前記第1の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記測定対象試料に由来するサンプルノイズを除去したノイズ補正蛍光画像を生成する生成部と、
    を備える画像取得装置。
  2. 前記取得部は、
    前記第1の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料とは異なる補正用試料が撮像された第2の補正用画像をさらに取得し、
    前記生成部は、
    前記第2の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記撮像装置に由来する装置ノイズをさらに除去した前記ノイズ補正蛍光画像を生成する、
    請求項1に記載の画像取得装置。
  3. 前記取得部は、
    前記第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記補正用試料が撮像された第3の補正用画像をさらに取得し、
    前記生成部は、
    前記第3の補正用画像を用いて、前記第1の補正用画像に含まれる前記装置ノイズをさらに除去し、
    前記装置ノイズを除去した前記第1の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記装置ノイズをさらに除去した前記ノイズ補正蛍光画像を生成する、
    請求項2に記載の画像取得装置。
  4. 前記取得部は、
    励起光を照射しない第3の撮像条件で前記撮像装置によって撮像された第4の補正用画像をさらに取得し、
    前記生成部は、
    前記第4の補正用画像を用いて、前記蛍光画像、前記第1の補正用画像、前記第2の補正用画像、および前記第3の補正用画像に含まれる前記撮像装置の暗電流に由来するダークノイズをさらに除去し、前記ノイズ補正蛍光画像を生成する、
    請求項3に記載の画像取得装置。
  5. 前記取得部は、
    所定の波長の励起光を照射する第1の光源および所定の波長の蛍光を選択する第1のフィルタを用いた前記第1の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された前記蛍光画像を取得し、
    前記第1の光源とは異なる波長の励起光を照射する第2の光源および前記第1のフィルタとは異なる波長の蛍光を選択する第2のフィルタのうち少なくとも1つを用いた前記第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された前記第1の補正用画像を取得し、
    前記第1の撮像条件で、前記撮像装置によって、前記補正用試料として、前記測定対象試料が発する蛍光が含まれない試料、またはミラーが撮像された前記第2の補正用画像を取得し、
    前記第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記補正用試料が撮像された前記第3の補正用画像を取得し、
    前記第1の光源および前記第2の光源いずれからも励起光を照射しない前記第3の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料または前記補正用試料が撮像された前記第4の補正用画像を取得する、
    請求項4に記載の画像取得装置。
  6. 前記生成部は、
    前記ダークノイズを除去した前記第2の補正用画像から輝度値または光量に基づく第1の装置ノイズ補正用係数を算出し、前記ダークノイズを除去した前記蛍光画像に対して前記第1の装置ノイズ補正用係数を除算することによって、前記蛍光画像から前記装置ノイズを除去した装置ノイズ補正蛍光画像を生成し、
    前記ダークノイズを除去した前記第3の補正用画像から輝度値または光量に基づく第2の装置ノイズ補正用係数を算出し、前記ダークノイズを除去した前記第1の補正用画像に対して前記第2の装置ノイズ補正用係数を除算することによって、前記第1の補正用画像から前記装置ノイズを除去した第5の補正用画像を生成し、
    前記装置ノイズ補正蛍光画像に対して前記第5の補正用画像を除算することによって、前記装置ノイズ補正蛍光画像から前記サンプルノイズを除去した前記ノイズ補正蛍光画像を生成する、
    請求項5に記載の画像取得装置。
  7. 前記取得部は、
    前記測定対象試料が発する光量が読出ノイズ以上となるように信号にゲインをかけるイメージセンサ、または読出ノイズが所定値以下となるイメージセンサを有する前記撮像装置を用いて撮像された前記蛍光画像を取得する、
    請求項6に記載の画像取得装置。
  8. 前記測定対象試料は、DNAマイクロアレイである、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の画像取得装置。
  9. コンピュータが、
    所定の励起波長および所定の受光波長を用いた第1の撮像条件で、撮像装置によって測定対象試料が撮像された蛍光画像を取得し、
    前記励起波長および前記受光波長のうち少なくとも1つが前記第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された第1の補正用画像を取得し、
    前記第1の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記測定対象試料に由来するサンプルノイズを除去したノイズ補正蛍光画像を生成する、
    処理を実行する画像取得方法。
  10. コンピュータに、
    所定の励起波長および所定の受光波長を用いた第1の撮像条件で、撮像装置によって測定対象試料が撮像された蛍光画像を取得し、
    前記励起波長および前記受光波長のうち少なくとも1つが前記第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された第1の補正用画像を取得し、
    前記第1の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記測定対象試料に由来するサンプルノイズを除去したノイズ補正蛍光画像を生成する、
    処理を実行させる画像取得プログラム。
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