JP2024092463A - 粉末包装方法及び粉末包装装置 - Google Patents

粉末包装方法及び粉末包装装置

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JP2024092463A JP2022208399A JP2022208399A JP2024092463A JP 2024092463 A JP2024092463 A JP 2024092463A JP 2022208399 A JP2022208399 A JP 2022208399A JP 2022208399 A JP2022208399 A JP 2022208399A JP 2024092463 A JP2024092463 A JP 2024092463A
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伸行 和田
泰規 山田
治男 奥本
真也 渡邉
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Abstract

【課題】振動フィーダーで搬送される粉末を均一な組成に維持しつつ計量部へと搬送して、包装体毎に組成が変動することを抑制することができる粉末包装方法及び粉末包装装置を提供する。
【解決手段】この粉末包装装置10は、ホッパー20と、粉末を振動によって搬送する振動フィーダー30と、粉末を所定量に計量する計量部60と、シュート70と、包装部とを備え、振動フィーダー30は、粉末を受けて計量部に搬送するトラフ40と起振動装置とを有し、トラフ40は、底板部41と側壁部42,43とを有しており、底板部41には、粉末の搬送方向の基端部から先端部に向けて延びる凹状溝45が、幅方向に複数個並列して設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、異種原料が混合された粉末を包装してなる粉末包装体を製造するための粉末包装方法及び粉末包装装置に関する。
従来、粉末が包装された包装体が存在しているが、この包装体には、粒度や比重等が異なる粉末が混合されたものもある。このような包装体は、例えば、医薬品や健康食品等に多く存在している。
上記のような包装体を製造する装置として、従来、粉末を貯留したホッパーと、ホッパーから供給された粉末を、振動によって搬送する振動フィーダーと、振動フィーダーで搬送された粉末を包装する包装部とを備えたものが用いられている。
このような振動フィーダーとして、下記特許文献1には、巾狭の定量供給機より排出した混合粉体原料を、巾広の振動フィーダートラフ上に移送し、処理工程に給送するものであって、トラフの長手方向適所に、その全巾に亘り横断面楔状に突出した堰部材を複数横設してなる、振動フィーダーが記載されている。
実用新案出願公告平4-41143号公報
ところで、包装体に包装される粉末は、個々の包装体において、組成が均一であることが求められている。
しかし、従来の包装装置では、形態の異なる異種原料が混合された粉末の大きさや比重が違う場合、粉末が振動フィーダーで搬送される途中で、異種原料が分級されてしまって、粉末の組成が偏ってくる可能性があった。
例えば、上記特許文献2の振動フィーダーでは、トラフの長手方向適所に、全巾に亘って堰部材が設けられているが、このような構造の場合、粉末が振動搬送される際に、粉末がトラフの幅方向に移動可能であるため、異種原料が分級される恐れがある。
したがって、本発明の目的は、振動フィーダーで搬送される粉末を均一な組成に維持しつつ計量部へと搬送して、包装体毎に組成が変動することを抑制することができる、粉末包装方法及び粉末包装装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る粉末包装方法は、ホッパーから供給される、形態の異なる異種原料が混合された粉末を、振動フィーダーによって計量部に移送する移送工程と、前記計量部にて前記粉末を所定量ずつ計量してシュートを介して落下させる計量供給工程と、前記シュートの下流側に配置された包装部によって、前記計量された粉末を1包ずつ包装する包装工程とを含む粉末包装方法において、前記振動フィーダーとして、前記粉末を受けて前記計量部に搬送する、所定角度で傾斜したトラフと、該トラフを振動させる起振動装置とを有し、前記トラフは、所定長さで延びる底板部と、該底板部の、延出方向に交差する幅方向の両側から立設した側壁部とを有しており、前記底板部には、前記粉末の搬送方向の基端部から先端部に向けて延びる凹状溝が、幅方向に複数個並列して設けられているものを用いることを特徴とする。
また、本発明に係る粉末包装装置は、形態の異なる異種原料が混合された粉末を収納したホッパーと、前記ホッパーから供給された前記粉末を、振動によって搬送する振動フィーダーと、該振動フィーダーにより搬送された前記粉末を所定量に計量する計量部と、該計量部により計量された前記粉末を落下させるシュートと、該シュートの下流側に配置された包装部とを備え、前記振動フィーダーは、前記粉末を受けて前記計量部に搬送する、所定角度で傾斜したトラフと、該トラフを振動させる起振動装置とを有し、前記トラフは、所定長さで延びる底板部と、該底板部の、延出方向に交差する幅方向の両側から立設した側壁部とを有しており、前記底板部には、前記粉末の搬送方向の基端部から先端部に向けて延びる凹状溝が、幅方向に複数個並列して設けられていることを特徴とする。
上記発明によれば、ホッパーから振動フィーダーに供給された粉末は、トラフの幅方向に並列して設けられた凹状溝に分散して受け止められ、起振動装置によって生じるトラフの振動により、各凹状溝内をトラフの傾斜方向に移動してトラフの先端から流出し、計量部に導入される。計量部により計量された粉末は、シュートから包装部に落下し、包装部において、所定の包装形態になるように包装される。
この際、形態の異なる異種原料が混合された粉末においては、大きさや比重等の違いによって、振動フィーダーで搬送される途中で、異種原料が分級されてトラフ上の位置によって粉末の組成が偏ってくる可能性がある。
しかし、本発明においては、ホッパーから振動フィーダーに供給された粉末は、トラフの幅方向に並列して設けられた凹状溝に分散して受け止められて、各凹状溝内に保持されながらトラフの傾斜方向に移動するので、粉末は、異種原料の大きさや比重等の違いによって分級されて幅方向に広がることが抑制され、均一な組成を維持しつつ搬送されるため、包装体毎に組成が変動することを抑制することができる。
本発明に係る粉末包装装置においては、前記トラフの底板部及び側壁部は、幅方向に沿って切った断面で見たとき、谷部及び山部が交互に連続するように屈曲された形状をなっており、前記谷部が前記凹状溝をなしていることが好ましい。
上記態様によれば、トラフの底板部及び側劇部が、上記のような屈曲形状となって、谷部が凹状溝をなしているので、振動フィーダーの振動による粉末の搬送時に、所定の凹状溝から飛び散った粉末が、他の凹状溝内に入り込みにくくすることができる。
すなわち、所定の凹状溝を形成する谷部に溜まった粉末は、山部を乗り越えないと、他の凹状溝に入り込まないので、粉末をより均一な成分とした状態で、計量部へと搬送することができる。
本発明に係る粉末包装装置においては、前記谷部及び前記山部は、直線状に傾斜した面によって形成されており、前記複数の凹状溝は三角波形状をなしていることが好ましい。
上記態様によれば、谷部及び山部は、直線状に傾斜した面によって形成されており、複数の凹状溝は三角波形状をなしているので、振動フィーダーの振動による粉末の搬送時に、直線状に傾斜した面によって、粉末を所定の凹状溝を形成する谷部に集めやすくなると共に、粉末が所定の凹状溝から他の凹状溝へと入り込もうとしても、傾斜面によって所定の凹状溝内に戻しやすくなり、粉末をより一層均一な成分とした状態で、計量部へと搬送することができる。
また、振動フィーダーの底板部を形成しやすくなり、剛性も確保しやすくなる。
本発明に係る粉末包装装置においては、前記トラフの底板部及び側壁部は、溶接加工されていない一部材からなることが好ましい。
上記態様によれば、トラフの底板部及び側壁部は、溶接加工されていない一部材からなるので、金属片やバリ等の異物が、トラフの凹状溝内や、振動フィーダーの下流側の、計量部や、シュート、包装部等に、混入することを防止することができる。
本発明に係る粉末包装装置においては、前記包装部は、ラミネートフィルムとされた包装紙を前記シュートの下流側に供給する包装紙供給部と、該包装紙供給部により供給された前記包装紙の両縁部をシールして筒状とする縦シール部と、該縦シール部により筒状とされた包装体の上下両端を横シールする横シール部とを備えていることが好ましい。
上記態様によれば、形態の異なる異種原料が混合された粉末を、一定量ずつ、均一な組成で包装されたスティック状の包装体を得ることができる。
本発明によれば、ホッパーから振動フィーダーに供給された粉末は、トラフの幅方向に並列して設けられた凹状溝に分散して受け止められて、各凹溝内に保持されながらトラフの傾斜方向に移動するので、粉末は、異種原料の大きさや比重等の違いによって分級されて幅方向に広がることが抑制され、均一な組成を維持しつつ搬送されるため、包装体毎に組成が変動することを抑制することができる。
本発明に係る粉末包装装置の、一実施形態を示す要部拡大斜視図である。 同粉末包装装置の概略説明図である。 同粉末包装装置を構成する振動フィーダーの斜視図である。 同粉末包装装置を構成する振動フィーダーの横断面図である。 同粉末包装装置を構成する計量部を示しており、(а)はその斜視説明図、(b)は平面説明図である。 同粉末包装装置を構成するシュートを示す斜視図である。 同粉末包装装置を構成する振動フィーダーのトラフの変形例を示しており、(а)は第1変形例の断面説明図、(b)は第2変形例の断面説明図、(c)は第3変形例の断面説明図、(d)は第4変形例の断面説明図、(e)は第5変形例の断面説明図である。
(粉末包装装置の一実施形態)
以下、図面を参照して、本発明に係る粉末包装装置の、一実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、この粉末包装装置10(以下、単に「包装装置10」ともいう)は、形態の異なる異種原料が混合された粉末P(図5参照)を収納したホッパー20と、ホッパー20から供給された粉末Pを、振動によって搬送する振動フィーダー30と、該振動フィーダー30により搬送された粉末Pを所定量に計量する計量部60と、該計量部60により計量された粉末Pを落下させるシュート70と、該シュート70の下流側に配置された包装部80とを備えている。
図1に示すように、この実施形態の場合、2つのホッパー20,20が並列して配置されている。各ホッパー20は、上方及び下方が開口すると共に、下方に向かって窄まる略三角箱状をなしている。
図1に示すように、各ホッパー20の下方には、それぞれ振動フィーダー30が配置されている。すなわち、この包装装置10は、2つの振動フィーダー30,30を有している。各振動フィーダー30の詳細な構造は後述する。
また、図1に示すように、計量部60は、包装装置10のフレーム15に固定され、略円筒状をなした計量ケース61を有している。ここでは、一対の振動フィーダー30,30の下流側に、一対の計量ケース61,61が並列して配置されている。また、図5に示すように、各計量ケース61内には、図示しない回転手段によって所定方向に回転する、回転体63が配置されている。
図1に示すように、各計量ケース61の天井部所定位置には、導入口61aが形成されている。この導入口61aから、振動フィーダー30により搬送された粉末Pが、回転体63の天井部63a上に導入される。また、回転体63の天井部63aの外周縁部には、2つで1組の有底円筒状をなした計量穴65,65が、複数組形成されている。
更に、回転体63の上方には、矩形板状をなした摺り切り板67が、その下端を回転体63の天井部63aに向けて配置されている。また、各計量ケース61の下面の所定位置には、回転体63が所定の回転角度となるように回転したときに、回転体63に設けた2つ1組の計量穴65,65に整合して連通する、2つ1組の排出穴66,66が形成されている(図5(b)参照)。
そして、回転体63が回転しながら、振動フィーダー30から搬送された粉末Pが導入口61aから導入されると、各組の計量穴65,65に粉末Pが流入して計量される。この際、各計量穴65から溢れた粉末Pが、摺り切り板67により摺り切られるので、一定量の粉末Pが、各計量穴65によって確実に計量されるようになっている。
また、前記シュート70は略円筒状をなしており、各計量ケース61に対して2本ずつ配置されるようになっている。(合計で4本)。各シュート70は、その上端が、各計量ケース61に設けた2つ1組の排出穴66,66にそれぞれ連結されていると共に、包装装置10の下方に向けて所定長さで延びている。
上記シュート70に、包装部80によって包装紙F(図2,6参照)が供給されると共に、該包装紙Fが包装されて、粉末Pが封入された粉末包装体が得られるようになっている。
この包装部80は、ラミネートフィルムとされた包装紙Fをシュート70の下流側に供給する包装紙供給部81と、該包装紙供給部81により供給された包装紙Fの両縁部をシールして筒状とする縦シール部85と、縦シール部85により筒状とされた包装体の上下両端を横シールする横シール部87とを備えている。
前記包装紙供給部81は、熱融着可能なラミネートフィルムとされた包装紙Fが巻回された巻回ローラ82(図2,6参照)や、複数の回転ローラ83(駆動ローラや従動ローラ等)等から構成されている(図2参照)。
そして、図6に示すように、この包装紙供給部81によって、包装紙Fがシュート70の下端部外周に沿って供給されて、シュート70の円筒形状によって、包装紙Fが略円筒状をなすように付形される。
更に、シュート70の下流側には、縦シール部85が配置されており、略円筒状に付形された包装紙Fの周方向両端部をシールして、ヒートシール部Hが形成されることで(図6参照)、上下両端が開口した筒状となる。また、縦シール部85の下流側には、横シール部87が配置されており、筒状をなした包装体の下端部をシールして、上端が開口した有底筒状の包装体とする。
この状態で、シュート70の下端開口から、有底筒状の包装体内に、粉末Pが充填される。その後、包装体が引き下げられて、横シール部87が、粉末Pが充填された包装体の上端部をシールすることで、粉末Pが封入された(包装された)細長筒状をなしたスティック状の包装体が得られるようになっている。
また、横シール部87の下流側には、切断部89が配置されている。この切断部89によって、包装体の上端部の横シールされた部分を切断する。更に、切断部89の下流側には、排出部90が配置されており、この排出部90から、粉末Pを封入した包装体が排出される。
次に、振動フィーダー30について詳述する。
上述したように、この包装装置10は2つの振動フィーダー30,30を有している。図1に示すように、各振動フィーダー30は、略長箱状をなしたフィーダーケース35内に収納されており、異物の混入防止が図られている。
また、図3及び図4に示すように、各振動フィーダー30は、粉末Pを受けて計量部60に搬送する、所定角度で傾斜(図2参照)したトラフ40と、該トラフ40を振動させる起振動装置50とを有している。
起振動装置50は、トラフ40の下方に配置されており、トラフ40を、上下方向や、左右方向(トラフ40の延出方向に直交する幅方向)、斜め方向、前後方向(トラフ40の延出方向に沿った方向)等の、四方八方に振動させる。
また、トラフ40は、所定長さで延びる底板部41と、該底板部41の、延出方向に交差する(ここでは延出方向に直交する)幅方向の両側から互いに平行となるように立設した一対の側壁部42,43とを有しており、上方が開口すると共に所定長さで長尺状に延びる長枠状となっている。
更に、底板部41には、粉末Pの搬送方向(ここでは底板部41の延出方向に沿った方向)の基端部41aから先端部41bに向けて延びる凹状溝45が、底板部41の幅方向に複数個並列して設けられている。なお、一対の側壁部42,43の上端は、山部49よりも高い位置となっている。
また、図1に示すように、トラフ40の延出方向の基端部41a側は、立壁44によって閉塞されており、その上方に、ホッパー20の下端開口が位置している。同じく図1に示すように、トラフ40の延出方向の先端部41b側は開口しており、その下方に、計量部60の計量ケース61の導入口61aが位置している。
また、図4に示すように、トラフ40の底板部41及び一対の側壁部42,43は、幅方向に沿って切った断面で見たとき、谷部47及び山部49が交互に連続するように屈曲された形状をなっており、前記谷部47が凹状溝45をなしている。更に、谷部47及び山部49は、直線状に傾斜した面によって形成されており、複数の凹状溝45は三角波形状をなしている(ジグザグ状をなしているともいえる)。
図4に示すように、この実施形態の場合、一方の側壁部42の下端から他方の側壁部43に向けて斜め上方に傾斜する第1傾斜面46aと、該第1傾斜面46aの上端から側壁部43に向けて斜め下方に傾斜する第2傾斜面46bと、該第2傾斜面46bの下端から側壁部43に向けて斜めに上方に傾斜する第3傾斜面46cと、該第3傾斜面46cの上端から側壁部43に向けて斜め下方に傾斜する第4傾斜面46dと、該第4傾斜面46dの下端から側壁部43に向けて斜めに上方に傾斜する第5傾斜面46eと、該第5傾斜面46eの上端から斜め下方に傾斜し、側壁部43の下端に連結した第6傾斜面46fとを有している。
そして、一方の側壁部42の下端と第1傾斜面46aの下端とが連結した部分、第2傾斜面46bの下端と第3傾斜面46cの下端とが連結した部分、第4傾斜面46dの下端と第5傾斜面46eの下端とが連結した部分、第6傾斜面46fの下端と他方の側壁部43の下端とが連結した部分が、それぞれ谷部47をなしている。
各谷部47は、上方が開口した有底の三角枠状をなしており、粉末Pを、底板部41の延出方向の基端部41aから先端部41bへと搬送可能とする、凹状溝45を構成している。なお、この実施形態のトラフ40は、合計で4個の谷部47からなる凹状溝45が、その幅方向に並列配置されている。
また、第1傾斜面46aの上端と第2傾斜面46bの上端とが連結した部分、第3傾斜面46cの上端と第4傾斜面46dの上端とが連結した部分、第5傾斜面4eの上端と第6傾斜面46fの上端とが連結した部分が、それぞれ山部49をなしており、合計で3個の山部49を有している。
また、この実施形態の場合、トラフ40の幅方向に並列配置された複数の山部49の高さは同一となっている。一方、トラフ40の幅方向に並列配置された複数の谷部47の深さは、トラフ40の幅方向両側部に配置された谷部47,47が、幅方向中間部に配置された谷部47,47よりも低い位置に配置されている。
また、トラフ40の幅方向中間部に配置された谷部47,47の、隣接する傾斜面どうしの角度θ1、すなわち、第2傾斜面46b及び第3傾斜面46cからなる谷部47、及び、第4傾斜面46d及び第5傾斜面46eからなる谷部47の角度θ1は、5~175°であることが好ましく、50~130°であることがより好ましい。
一方、トラフ40の幅方向両側部に配置された谷部47,47の角度θ2、すなわち、一方の側壁部42及び第1傾斜面46aからなる谷部47、及び、第6傾斜面46f及び他方の側壁部43からなる谷部47の角度θ2は、5~85°であることが好ましく、30~60°であることがより好ましい。この角度θ2は、上記角度θ1よりも小さくなっている。
また、各山部49の角度θ3、すなわち、各山部49を構成する隣接する傾斜面どうしの角度θ3は、5~175°であることが好ましく、50~130°であることがより好ましい。なお、各山部49の角度θ3は、いずれも同一となっている。
なお、以上説明したトラフ40は、その底板部41及び側壁部42が、溶接加工されていない一部材からなる。すなわち、トラフ40は、一枚の金属板材を、プレス加工等によって、底板部41や側壁部42を一体形成したり(溶接加工は施されない)、或いは、合成樹脂材料でもって、底板部41や側壁部42を一体的に射出成形したりすることで、形成される。
そして、振動フィーダー30を構成するトラフ40は、次のような作用をなす。すなわち、ホッパー20から、底板部41の基端部41a側に供給され、各凹状溝45に分散して受け止められた粉末Pを、起振動装置50の振動によって、各凹状溝45内において、トラフ40の傾斜方向に移動させて、底板部41の先端部41b側へと搬送し、最終的に、トラフ40の先端部41b側の先端開口から、計量部60へと流出させるものとなっている。
(変形例)
本発明に係る粉末包装装置を構成する、ホッパーや、振動フィーダー、計量部、シュート、包装部、振動フィーダーを構成するトラフや起振動装置等の形状、構造、レイアウトなどは、上記態様に限定されるものではない。
また、この実施形態の包装装置10における包装部80は、細長筒状をなしたいわゆるスティック包装体を得るものとなっているが、包装形態としては、例えば、ハードカプセル、ソフトカプセル、ポーションカプセル等であってもよい。
また、振動フィーダーを構成するトラフとしては、例えば、図7に示すような形状であってもよい。
図7(а)に示すトラフ40Aは、トラフ40Aを構成する一対の側壁部42,43の下端部42a,43aが傾斜面状をなしている。そして、下端部42a及び第1傾斜面46a、第6傾斜面46f及び下端部43aによって、トラフ40Aの幅方向両側に、三角枠状をなした凹状溝45A,45Aが形成されるようになっている。
なお、トラフ40Aの幅方向中間部には、図4に示すトラフ40と同様に、隣接する傾斜面によって、凹状溝45Aが形成される。また、このトラフ40Aは、4個の凹状溝45Aを有している。なお、複数の山部49の高さは同一であり、複数の谷部47の深さも同一となっている。
図7(b)に示すトラフ40Bは、複数の凹状溝45Bが、上方が開口した四角枠状をなしている。ここでは、3個の凹状溝45Bが、トラフ40Bの幅方向に並列配置されている。各凹状溝45Bは、水平面状をなした底部46hと、該底部48hの両側から立設した一対の側壁46i,48iとからなる。
なお、トラフ40の幅方向両側に位置する凹状溝45Bの側壁48iは、側壁部42,43と一体となっている。また、隣接する凹状溝45B,45Bどうしは、側壁48i,48iの上端どうしが連結されている。
図7(c)に示すトラフ40Cは、下方に凹んだ曲面状をなした谷部47Cと、上方に凸とされた曲面状をなした山部49Cとが、トラフ40Cの幅方向に交互に配置された形状となっている。また、隣接する谷部47Cと山部49Cとの連結部分48Cは、直線状に所定長さで延びている。なお、このトラフ40Cは、3個の凹状溝45Cを有している。
図7(d)に示すトラフ40Dは、基本的には図7(C)と同様の形状となっているが、隣接する谷部47Dと山部49Dとの連結部分48Dが、直線状に延びていない形状となっている。なお、このトラフ40Dは、3個の凹状溝45Dを有している。
図7(e)に示すトラフ40Eは、基本的には図7(b)と同様の形状となっている。但し、各凹状溝45Eの底部46hの両隅部46j,46jが円弧状に丸みを帯びた形状をなしており、また、隣接する凹状溝45E,45Eの、側壁48i,48iの上端どうしの連結部分も、円弧状に丸みを帯びた形状となっている。
(作用効果)
次に、上記構成からなる包装装置10の作用効果について説明する。
予め、一対のホッパー20,20のそれぞれに、形態の異なる異種原料が混合された粉末Pを収納しておく。そして、起振動装置50を動作させて、各振動フィーダー30のトラフ40を振動させる。また、計量部60の回転体63を回転動作させる。この状態で、各ホッパー20の下方開口から、各振動フィーダー30のトラフ40の基端部41a側に、粉末Pを供給する。
すると、トラフ40の各凹状溝45に粉末Pが受け止められると共に、起振動装置50の振動によって、粉末Pが各凹状溝45内をトラフ40の傾斜方向に移動して、先端部41b側へと搬送される。その後、トラフ40の先端部41b側の先端開口から、計量部60の導入口61aを通して、粉末Pが回転体63の天井部63a上に導入されて、各計量穴65に粉末Pが充填されることで、一定量の粉末Pが計量される。
この際、計量穴65から粉末Pが溢れ出たとしても、摺り切り板67によって摺り切られるので、一定量の粉末Pが確実に計量される。各計量穴65に一定量ずつ計量された粉末Pは、その後、回転体63が回転して、2つ1組の計量穴65,65が、計量ケース61に設けた2つ1組の排出穴66,66に整合して連通すると、シュート70から落下する。
また、上記動作と並行して、包装紙供給部81から包装紙Fが供給されるが、この包装紙Fは、シュート70の下端部外周に沿って略円筒状に付形された後、縦シール部85によって周方向両端部がシールされて(図6参照)、上下両端が開口した筒状とされる。
その後、包装体の下端部が横シール部87によりシールされることで、上端が開口した有底筒状の包装体となる。この包装体に、シュート70の下方開口から落下した粉末Pが充填された後、包装体が引き下げられて、包装体の上端部が、横シール部87によりシールされることで、粉末Pが封入された包装体を製造することができる。
次いで、粉末Pが封入された包装体は、切断部89により、上端部の横シールされた部分が切断されて、1個の包装体とされた後、排出部90から排出される。
そして、この包装装置10においては、上述したように、ホッパー20から振動フィーダー30に供給された粉末Pは、トラフ40の幅方向に並列して設けられた凹状溝45に分散して受け止められ、起振動装置50によって生じるトラフ40の振動により、各凹状溝45内をトラフ40の傾斜方向に移動して、トラフ40の先端開口から流出して、計量部60へと導入される。
その後、計量部60により計量された粉末Pは、シュート70から包装部80に落下し、該包装部80部において、所定の包装形態になるように包装される。
この際、形態の異なる異種原料が混合された粉末Pにおいては、大きさや比重等の違いによって、振動フィーダー30で搬送される途中で、異種原料が分級されて(大きさや、比重、粒度等ごとに、粉末Pがトラフ40の幅方向に分散してしまう)、トラフ40上の位置によって粉末Pの組成が偏ってくる可能性がある。
しかし、この包装装置10においては、ホッパー20から振動フィーダー30に供給された粉末Pは、トラフ40の幅方向に並列して設けられた凹状溝45に分散して受け止められて、各凹状溝45内に保持されながらトラフ40の傾斜方向に移動する。
そのため、粉末Pは、異種原料の大きさや比重等の違いによって分級されて幅方向に広がることが抑制されて、均一な組成を維持しつつ搬送されるので、包装体毎に組成が変動することを抑制することができる。
また、この実施形態においては、トラフ40の底板部41及び側壁部42,43は、幅方向に沿って切った断面で見たとき、谷部47及び山部49が交互に連続するように屈曲された形状となっており、谷部47が凹状溝45をなしている。
上記態様によれば、トラフ40の底板部41及び側壁部42,43が、上記のような屈曲形状となって、谷部47が凹状溝45をなしているので、振動フィーダー30の振動による粉末Pの搬送時に、所定の凹状溝45から飛び散った粉末が、他の凹状溝45内に入り込みにくくすることができる。
すなわち、所定の凹状溝45を形成する谷部47に溜まった粉末P(図4参照)は、山部49を乗り越えないと、他の凹状溝45に入り込まないので、粉末Pを、より均一な成分とした状態で、計量部60へと搬送することができる。
更に、この実施形態においては、谷部47及び山部49は、直線状に傾斜した面(ここでは第1傾斜面46а、第2傾斜面46b、第3傾斜面46c、第4傾斜面46d、第5傾斜面46e、第6傾斜面46f)によって形成されており、複数の凹状溝45は三角波形状をなしている。
そのため、振動フィーダー30の振動による粉末Pの搬送時に、直線状に傾斜した面によって、粉末Pを所定の凹状溝45を形成する谷部47に集めやすくなると共に、粉末Pが所定の凹状溝45から他の凹状溝45へと飛び散って入り込もうとしても、傾斜面によって所定の凹状溝45内に戻しやすくなる。
その結果、粉末Pを、より一層均一な成分とした状態で、計量部60へと搬送することができる。また、振動フィーダー30の底板部41を形成しやすくなり、剛性も確保しやすくなる。
また、この実施形態においては、トラフ40の底板部41及び側壁部42は、溶接加工されていない一部材からなる。この態様によれば、金属片やバリ等の異物が、トラフ40の凹状溝45内や、振動フィーダー30の下流側の、計量部60や、シュート70、包装部80等に、混入することを防止することができる。
更に、この実施形態においては、包装部80は、ラミネートフィルムとされた包装紙Fをシュート70の下流側に供給する包装紙供給部81と、該包装紙供給部81により供給された包装紙Fの両縁部をシールして筒状とする縦シール部85と、該縦シール部85により筒状とされた包装体の上下両端を横シールする横シール部87とを備えている。
この態様によれば、形態の異なる異種原料が混合された粉末Pを、一定量ずつ、均一な組成で包装された、スティック状の包装体を得ることができる。
実施例の粉末包装装置、及び、比較例の粉末包装装置について、振動フィーダーによる、計量部への搬送量を測定した。
(実施例)
図4に示すようなトラフ40を有する振動フィーダー30を備えた、実施例の粉末包装装置(株式会社コマック社製、型式:SS-500)を用意した。トラフ40には、4つの凹状溝45が形成されている。
(比較例)
凹状溝のないトラフ、すなわち、水平板と、該水平板から立設した一対の側壁部からなる、上方が開口した略コ字枠状をなしたトラフを有する、振動フィーダーを備えた、比較例の粉末包装装置(株式会社コマック社製、型式:SS-500)を用意した。
(測定方法)
実施例及び比較例の振動フィーダーの基端側から粉末を供給し、起振動装置で振動させて(振動方向:四方八方、振動条件:50Hz)、振動フィーダーの先端側からの流出量を測定した。測定箇所は、実施例及び比較例で3箇所ずつとした。また、包装体1包当たりの、粉末Pの充填量を1.5gとし、所定の有効成分(GABA、株式会社ファーマフーズ、ラクトギャバン)の理論充填量を34.2mgとする。なお、粉末Pの充填量1.5gの配合処方は、下記表1に示す通りである。また、上記試験結果を下記表2及び表3に示す。表2が実施例の場合、表3が比較例の場合である。
また、実施例の測定結果である表2、比較例の測定結果である表3において、理論充填量である34.2mgに近いほど、粉末の成分の偏りがないことを意味する。
上記の測定試験の結果、比較例では、理論充填量である34.2mgに対して、バラツキの大きい充填量が測定されているのに対し、実施例では、理論充填量である34.2mgに近い量を測定でき、粉末の成分の偏りがないことを確認できた。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
10 粉末包装装置(包装装置)
20 ホッパー
30 振動フィーダー
35 フィーダーケース
40,40A,40B,40C,40D,40E トラフ
41 底板部
42,43 側壁部
45,45A,45B,45C,45D,45E 凹状溝
47,47C,47D 谷部
49,49C,49D 山部
50 起振動装置
60 計量部
70 シュート
80 包装部
81 包装紙供給部
85 縦シール部
87 横シール部

Claims (6)

  1. ホッパーから供給される、形態の異なる異種原料が混合された粉末を、振動フィーダーによって計量部に移送する移送工程と、
    前記計量部にて前記粉末を所定量ずつ計量してシュートを介して落下させる計量供給工程と、
    前記シュートの下流側に配置された包装部によって、前記計量された粉末を1包ずつ包装する包装工程とを含む粉末包装方法において、
    前記振動フィーダーとして、前記粉末を受けて前記計量部に搬送する、所定角度で傾斜したトラフと、該トラフを振動させる起振動装置とを有し、
    前記トラフは、所定長さで延びる底板部と、該底板部の、延出方向に交差する幅方向の両側から立設した側壁部とを有しており、前記底板部には、前記粉末の搬送方向の基端部から先端部に向けて延びる凹状溝が、幅方向に複数個並列して設けられているものを用いることを特徴とする粉末包装方法。
  2. 形態の異なる異種原料が混合された粉末を収納したホッパーと、
    前記ホッパーから供給された前記粉末を、振動によって搬送する振動フィーダーと、
    該振動フィーダーにより搬送された前記粉末を所定量に計量する計量部と、
    該計量部により計量された前記粉末を落下させるシュートと、
    該シュートの下流側に配置された包装部とを備え、
    前記振動フィーダーは、前記粉末を受けて前記計量部に搬送する、所定角度で傾斜したトラフと、該トラフを振動させる起振動装置とを有し、
    前記トラフは、所定長さで延びる底板部と、該底板部の、延出方向に交差する幅方向の両側から立設した側壁部とを有しており、前記底板部には、前記粉末の搬送方向の基端部から先端部に向けて延びる凹状溝が、幅方向に複数個並列して設けられていることを特徴とする粉末包装装置。
  3. 前記トラフの底板部及び側壁部は、幅方向に沿って切った断面で見たとき、谷部及び山部が交互に連続するように屈曲された形状をなっており、前記谷部が前記凹状溝をなしている、請求項2記載の粉末包装装置。
  4. 前記谷部及び前記山部は、直線状に傾斜した面によって形成されており、前記複数の凹状溝は三角波形状をなしている請求項3記載の粉末包装装置。
  5. 前記トラフの底板部及び側壁部は、溶接加工されていない一部材からなる、請求項3記載の粉末包装装置。
  6. 前記包装部は、ラミネートフィルムとされた包装紙を前記シュートの下流側に供給する包装紙供給部と、該包装紙供給部により供給された前記包装紙の両縁部をシールして筒状とする縦シール部と、該縦シール部により筒状とされた包装体の上下両端を横シールする横シール部とを備えている、請求項2~5のいずれか1項に記載に粉末包装装置。
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