JP2024091487A - 空気紡績機械の紡績ユニット並びにその種の紡績ユニットにおける糸継ぎプロセスを実施するための方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性の高い糸継ぎプロセスを実現する、糸継ぎプロセスを実施するための方法並びに空気紡績機械を提供することである。
【解決手段】空気紡績機械の紡績ユニット、並び糸継ぎを実施するための方法に関し、巻取りパッケージの糸端37が、糸収容装置に収容され、渦流室33の下流側にある糸端準備装置に移送され、処理され、その後、渦流室に移送され、渦流室において位置決めされ、ドラフト装置4が、スライバを引き伸ばして渦流室に供給するために始動し、ドラフト装置の出口ローラ対26が所定の速度まで加速され、スライバが渦流室内において、準備された糸端に糸継ぎされ、引出し装置6が始動し、引出し速度まで加速される方法で、出口ローラ対及び/又は引出し装置の速度が、始動の開始時に非線形に上昇するように、且つ/又は始動の終了領域では、所定の引出し速度に非線形に近付くように、ドラフト装置及び/又は引出し装置が始動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、スライバから糸を製造するための空気紡績機械の紡績ユニット、並びその種の紡績ユニットにおいて空気紡績装置を用いて糸継ぎプロセスを実施するための方法に関し、この方法では、
-巻取りパッケージに巻き取られた糸端が、糸収容装置によって収容され、空気紡績装置の渦流室の糸走行方向の下流側に配置されている糸端準備装置に移送され、
-続いて、糸端が糸端準備装置において処理され、その後、空気紡績装置の渦流室に移送され、そこにおいて位置決めされ、
-ドラフト装置が、スライバを引き伸ばして渦流室に供給するために始動し、ドラフト装置の出口ローラ対が所定の引出し速度まで加速され、スライバが渦流室内において、準備された糸端に糸継ぎされ、
-モータにより駆動される引出し装置が、渦流室において紡績された糸を引き出すために始動され、前述の引出し速度まで加速される。
冒頭で述べたような、紡績中断後に糸継ぎプロセスを実施するための一般的な紡績ユニット並びに方法は従来技術から公知である。紡績プロセスの過程においては、例えば糸太さ、毛羽立ち、糸強度等のようなパラメータが所定の目標値から偏差している糸部分が生じる欠陥が繰り返し発生する。その種の糸欠陥は糸センサによって識別され、クリアラによる切断によって取り除かれなければならず、その際、紡績工程が中断される。同様に、紡績プロセス中に、糸が裂ける糸切れが生じ、このことも同様に、渦流室において空気紡績機械に供給されたスライバに糸端を再度繋げることを必要にする。
糸継ぎプロセスを実施するために、巻取りパッケージにその都度巻き取られた糸端を、紡績ユニット固有に設けられているか、又は紡績ユニット、特に空気紡績機械を通過可能に配置されている糸収容装置を用いて、巻取りパッケージから受け取り、それによって、紡績プロセス中の本来の糸走行方向とは反対方向において、空気紡績装置の渦流室内に移送し、そこにおいて、ドラフト装置によって供給されたスライバに接続できるようにすることが必要になる。
供給されたスライバに繋げるための糸端を準備するには、紡績開始前に、スライバに接続するために糸端を準備する必要がある。このために、糸走行方向において渦流室の後段に接続されている糸端準備装置が用いられ、この糸端準備装置は、糸端を所定の長さに切断し、また糸端を解く、即ちその既存の撚りを解消するために用いられ、その結果、糸端を、供給されたスライバに繋げることができる。糸端が解撚された後、この糸端は、糸端準備装置において糸端を位置決めするクランプが解放された状態で、例えば送風空気を用いて、渦流室内まで搬送され、そこに保持される。
続いて行われる糸継ぎプロセスでは、ドラフト装置の出口ローラ対を経由して、スライバが渦流室に供給され、スライバは、渦流室内で糸を形成しながら、その渦流室内に位置する自由な糸端に接続され、続いて、引出し装置を介して、渦流室から引き出される。出口ローラ対の上流に接続されているドラフト装置ローラ対及び/又はエプロンローラ対は、紡績プロセス中、システムに起因して、ドラフト装置においてスライバをドラフトするために、出口ローラ対の引出し速度を下回るそれぞれの最終速度でもって回転する。
糸継ぎプロセスの開始時には、始めにドラフト装置が始動し、時間的にその始動に続いて引出し装置が運転し始めるので、糸継ぎプロセスの開始時には、渦流室内での糸端の滞留時間が生じ、その滞留時間内に、ドラフト装置の出口ローラ対を介して供給されたスライバが、渦流室内において、糸端に接続される。滞留時間が経過すると、引出し装置もドラフト装置の出口ローラ対も、所定の引出し速度まで加速され、その引出し速度でもって、紡績プロセスが継続される。目下のところ、通常の紡績運転中の所定の引出し速度までの、引出し装置の速度の上昇、並びに供給を行うドラフト装置引出しローラ対の速度の上昇は、ドラフト装置の別のドラフト装置ローラ対及び/又はエプロンローラ対と同様に線形に行われるので、始動の開始時には、非常に高い加速度値が存在する。これによって、高い材料負荷に加えて、渦流室内での繊維量が急激に増大することにもなり、このことは、繊維の歪み又は蓄積に繋がり、ひいては欠陥のある糸接続に繋がる可能性がある。
この点から出発して、本発明の課題は、信頼性の高い糸継ぎプロセスを実現する、糸継ぎプロセスを実施するための方法並びに空気紡績機械を提供することである。
本発明は、この課題を、請求項1の特徴を備えた方法によって、また請求項7の特徴を備えた空気紡績機械の紡績ユニットによって解決する。本発明による方法の有利な発展形態は、従属請求項2から6に記載されている。紡績ユニットの有利な構成は、従属請求項8及び9に記載されている。
糸継ぎプロセスを実施するための本発明による方法の特徴は、出口ローラ対及び/又は引出し装置の速度が、始動の開始時に非線形に上昇するように、且つ/又は始動の終了領域では、所定の引出し速度に非線形に近づくように、出口ローラ対及び/又は引出し装置を始動させることである。ドラフト装置の出口ローラ対、並びに必要に応じて設けられている別のドラフト装置ローラ対及び/又はエプロンローラ対、並びに引出しユニットが静止状態から始動する糸継ぎプロセスの開始時の速度上昇の非線形の経過、また加速プロセスが糸継ぎプロセスの終了時に一定の引出し速度に移行する間の速度上昇の非線形の経過とは、速度・時間図において円弧状の経過を有する速度経過であると解される。つまり、速度は時間の経過と共に均一に増加又は低下しない。例えば、経過は糸継ぎプロセスの開始時に、指数関数的に上昇し、また糸継ぎプロセスの終了時に、指数関数的に所定の引出し速度に近付くことができる。
糸継ぎプロセスの開始時のドラフト装置の引出しローラ対の速度上昇の非線形の経過によって、繊維が渦流室内に緩やかに均一に導入されるので、渦流室内の繊維量が急激に増加することはなく、ゆっくりと増加する。更に、本発明による方法によって、紡績ユニットの構成部材に負荷をかける加速過程が回避されるので、使用される構成部材の耐用年数が長くなる。また本発明による方法は、特に糸継ぎプロセスの開始時に、非常に高い糸品質を保証する。
非線形の経過間の領域における速度上昇の経過は、基本的には任意に構成することができる。しかしながら、本発明の特に有利な構成によれば、出口ローラ対及び/又は引出しユニットは、始動の非線形の開始及び/又は始動の終了領域での引出し速度への非線形の接近の間の領域において、出口ローラ対及び/又は引出しユニットの速度が線形の経過を有するように始動する。本発明のこの構成は、糸継ぎプロセスの穏やかな開始後に、及び/又はその終了後に、糸継ぎプロセスの円滑な実施と、それに続く、一定の生産速度での紡績プロセスへの移行を保証する。ここで、引出しユニット及び/又は出口ローラ対の始動とは、ドラフト装置及び引出しユニットの運転開始であると解され、この始動中に、引出しユニット及び/又は出口ローラ対は静止状態から引出し速度まで加速する。
生産プロセス中、出口ローラ対及び引出し装置は、引出し速度と称される生産速度と一致する速度を有する。システムに起因して、糸走行方向に見て出口ローラ対の上流に位置するドラフト装置ローラ対及び/又はエプロンローラ対は、より低い生産速度を有しており、ドラフト装置内ではスライバの所望のドラフトが達成される。糸走行向において、出口ローラ対の上流に配置されている、ドラフト装置のドラフト装置ローラ対及び/又はエプロンローラ対は、始動の開始時に、ドラフト装置ローラ対及び/又はエプロンローラ対の速度が非線形に上昇するように、且つ/又は始動の終了領域では、引出し速度に対応付けられたそれぞれの終了速度に非線形に近付くように始動する。本発明のこの構成によって、ドラフト装置の構成部材の損傷をもたらすおそれがあるドラフト装置全体の急激な加速が、非常に確実な形で回避される。従って、本発明のこの本発明による発展形態により、ドラフト装置の耐用年数が付加的に長くなり、またドラフト装置から供給される繊維が、糸継ぎプロセスの開始時に特に緩やかに渦流室に到達することが更に特に高い信頼性で保証される。
信頼性の高い糸継ぎ、即ち供給されたスライバへの自由な糸端の接続を保証するために、本発明の1つの発展形態によれば、渦流室における糸端の滞留長さを定義する時間範囲を決定する際、ドラフト装置は、引出し装置よりも時間的に前に始動する。この構成によって、渦流室内においてスライバを自由な糸端に接続する十分に長い時間範囲が確保され、非線形の始動は、渦流室内での繊維蓄積を阻止する。引出し装置は、スライバが糸端に確実に接続された後に開始されるので、その後で糸を渦流室から引き出して、巻取りパッケージに巻き取ることができる。
本発明の別の構成によれば、ドラフト装置の出口ローラ対は、糸走行方向において出口ローラ対の上流に配置されている、ドラフト装置の別のドラフト装置ローラ対及び/又はエプロンローラ対よりも時間的に前に、且つその別のドラフト装置ローラ対及び/又はエプロンローラ対から切り離されて始動する。本発明のこの構成の利点は、出口ローラ対の始動時の揺動が回避されることにある。揺動が生じると、繊維は残りのドラフト装置で設定された速度では供給されなくなり、繊維の追加的な歪み又は蓄積に繋がるおそれがある。
ドラフト装置の出口ローラ対を、別のドラフト装置ローラ対及び/又はエプロンローラ対から独立して運転できることによって、さらに、ドラフト装置のドラフト装置ローラ対及び/又はエプロンローラ対が静止している間に、出口ローラ対のみを駆動させることが可能になる。従って、本発明のこの構成により、スライバ端部の領域におけるスライバのコーミングが更に可能になり、それによって、スライバ端部には糸継ぎの品質を向上させる定義された特性を付与することができる。この際、出口ローラ対の駆動制御は、スライバ並びに糸パラメータに応じて、制御ユニットを介して実施することができる。
コーミングプロセスの開始時点及び持続時間は、基本的に自由に選択可能である。しかしながら、本発明の特に有利な構成によれば、
-巻取りパッケージに巻き取られた糸端を収容し、糸端を糸端準備装置へと移送している間、及び/又は、
-糸端準備装置において糸端を準備している間、及び/又は、
-渦流室内への準備された糸端の移送及び位置決めの間、
出口ローラ対は、所定のコーミング速度でもって運転され、且つ糸走行方向において出口ローラ対の上流に位置するドラフト装置ローラ対及び/又はエプロンローラ対は停止するか、又はコーミング速度に対応付けられた、コーミング速度の最大10%である保持速度でもって運転される。
本発明のこの構成によれば、巻取りパッケージに巻き取られた糸端が渦流室まで戻るプロセスの規定された時間範囲の間に、既に出口ローラ対は、ドラフト装置内に配置されているスライバの自由端をコーミングプロセスによって準備する。このとき、コーミングプロセスは、ドラフト装置の別のドラフト装置ローラ対及び/又はエプロンローラ対が静止しているか、又は出口ローラ対のコーミング速度を明らかに下回る低い保持速度でのみ運転されるように実施することができ、従って、スライバの自由端のコーミングプロセスは依然として実施可能であり、またこの自由端を、最適な方式で渦流室内に配置されている自由な糸端への糸継ぎプロセスのために準備することができる。保持速度での別のドラフト装置ローラ対及び/又はエプロンローラ対によるスライバの追従により、更に、自由なスライバ端を、コーミング工程による糸継ぎプロセスのために、より長い部分にわたり準備することもできる。
本発明による紡績ユニットの特徴は、この紡績ユニットが、請求項1から6のいずれか一項又は複数項に記載の、空気紡績機械の紡績ユニットにおいて糸継ぎプロセスを実施する方法のための制御ユニットを有することである。この場合、制御ユニットは、前述の本発明による糸継ぎプロセス又は発展形態による糸継ぎプロセスの実施に必要とされる、ドラフト装置及び引出しユニットにおけるパラメータを調整できるように紡績ユニットに接続されている。この場合、制御ユニットは、中央の空気紡績機械制御ユニットに統合されていてもよいし、別個に紡績ユニットに設けられていてもよく、且つ/又は紡績ユニットの外部、例えば空気紡績機械外のモバイルデバイス又は固定式デバイスに設けられていてもよい。
本発明の特に有利な構成によれば、制御ユニットは、特に、始動の開始時及び/又は始動の終了時に、出口ローラ対及び/又は引出し装置の非線形の速度上昇を調整するように構成されている。このとき、本発明のこの発展形態によれば、制御ユニットは、処理すべきスライバに応じた、非線形の速度上昇の領域の可変調整を実現する。このことは、速度上昇の非線形の領域において、持続時間にも加速経過にも該当するものであってよい。
本発明の別の構成によれば、更に、ドラフト装置が、個別モータによって駆動される引出しローラ対を有し、この引出しローラ対は、制御ユニットを用いて、別のドラフト装置ローラ対及び/又はエプロンローラ対から切り離して制御可能である。本発明のこの構成により、引出しローラ対を介して、スライバを自身の自由端の領域においてコーミングし、糸継ぎプロセスに対して最適に準備することが可能になり、引出しローラ対が駆動される際、必要に応じて設けられているドラフト装置ローラ対及び/又はエプロンローラ対は静止しているか、又は低い保持速度だけでスライバを出口ローラ対の方向へと搬送する。
以下では、図面に示した実施例に基づいて、本発明をより詳細に説明する。
空気紡績装置への供給のために、作業ユニット固有の糸収容装置及び糸端準備装置をそれぞれ有する作業ユニットを備えた空気紡績機械の正面図を示す。 糸継ぎ工程中の空気紡績装置の概略的な断面図を示す。 図1に示した空気紡績機械の糸ガイド通路の断面図を示す。 従来技術によるドラフト装置及び引出しユニットの速度経過のチャートを示す。 本発明の一実施例による、出口ローラ対の速度経過のチャートを示す。
図1は、通常は綾巻きパッケージ9と称される巻取りパッケージを製造する繊維機械、ここでは空気紡績機械1の正面図を概略的に示す。この種の繊維機械1は、機械の端部側に配置されている機械フレーム13a、13bの間に複数の紡績ユニット2を有する。各紡績ユニット2には、紡績ケンス3が位置決めされており、この紡績ケンス3には、基準材料、例えばスライバ25の供給部が備えられている。
紡績ユニット2は、更に、ドラフト装置4、空気紡績装置5、引出し装置6、糸クリアラ7、並びに糸綾振り装置8をそれぞれ有する。この糸綾振り装置8によって、空気紡績装置5においてスライバ25から紡績または製造された糸36が、綾巻きされる位置において、巻取りパッケージ9に巻き取られる。紡績プロセスの間に生じる、いわゆる綾巻きパッケージ9はそれぞれ、通常どおり、パッケージフレーム(図示せず)に保持され、パッケージ駆動部(同様に図示せず)によって回転している。
各紡績ユニット2には、更に、糸収容装置39が備えられており、この糸収容装置39によって、紡績の中断後に、綾巻きパッケージ9に巻き取られた、製造された糸36の糸端37が収容され、引出し装置6の領域に配置されている、いわゆる糸端準備装置40に移送することが実現される。
図2には、紡績開始工程中の、好適な実施例による方法の実施に適した空気紡績装置5が側面図並びに拡大図で示されている。
見て取れるように、断面で示されている空気紡績装置5の上流には、スライバ25をドラフトするためのドラフト装置4が接続されている。糸走行方向Rにおいて、空気紡績装置5の下流には、個別モータによって、且つ可逆的に駆動可能な引出し装置6が設置されており、この引出し装置6によって、製造された糸36を巻取りパッケージ9の方向及びそれとは反対の方向に搬送することができる。
糸引出し装置6の領域には、図3に示した糸端準備装置40が更に配置されており、この糸端準備装置40は、糸収容装置39から戻された、製造された糸36の糸端37を、後続の糸継ぎ工程のために準備する。
図2に示されているように、空気紡績装置5は、実質的に、2つの部分から成る外側ハウジング14、15と、拡張ハウジング16と、ノズルブロック17と、スライバガイド18と、中空の紡績コーン19と、から構成されている。
ここで、拡張ハウジング16は、外側ハウジングの前側ハウジング部分14と共に前側リング室20を形成し、この前側リング室20は、圧縮空気管21を介して高圧源22に接続されており、また外側ハウジングの後側ハウジング部分15内に配置されている拡張室28に連通している。
拡張室28は排気チャネル29を介して間接的に周囲大気に連通しているが、リング室20は、ノズルブロック17内に配置されている少なくとも1つの送風空気ノズル23に空気圧でとぎれなく連通している。
送風空気ノズル23は、紡績コーン19の流入開口部35の手前の領域において渦流室33に通じており、また紡績コーン19の頭頂部24において回転空気流が生じるように、その頭頂部24に向けられている。紡績コーン19は、好ましくは、高耐摩耗性の材料、例えば工業用セラミック材料から作製されている。
圧縮空気の供給を制御するために、圧縮空気管21には弁32が備えられており、この弁32の操作は、好ましくは、対応する制御ラインを介して弁に接続されている、紡績ユニット固有の制御ユニット38によって行われる。
ここでは図示していないが、通常の周知の紡績工程の間に、紡績ケンス3に収容されているスライバ25が、綾巻きパッケージ9に行く途中で、先ずドラフト装置4を通過し、そのドラフト装置4において強くドラフトされる。ドラフト装置4の出口ローラ対26を介して、第1のドラフト装置ローラ対51、第2のドラフト装置ローラ対52及びエプロンローラ対48によって延伸されたスライバ25は、続いて、空気紡績装置5の入口開口部27の領域に移送され、そこに生じている負圧流の影響下で、空気紡績装置5の渦流室33内に吸い込まれる。空気紡績装置5内では、延伸されたスライバ25が、スライバガイド18並びにノズルブロック17を介して、中空の紡績コーン19の流入開口部35に到達し、紡績コーン19内で形成される糸36によって紡績コーン19内へと引かれる。その際、スライバ25は、紡績コーン19の頭頂部24の領域において、ノズルブロック17から流出する空気流によって生成される回転流の影響を受ける。
高圧源22によって開始されるノズルブロック17へのこの空気流を規定どおりに供給するために、弁32が開かれている。紡績プロセス中に、ノズルブロック17を介して流入した空気流を、排気チャネル29を介して周囲大気又は機械固有の排出部へと流出させるために、該当する制御ラインを介して、制御ユニット38に接続された弁34が開かれている。
紡績プロセス中、糸走行方向Rにおけるスライバ25の連続的な移動に起因して、スライバ25は継続的に、中空の紡績コーン19に引き込まれ、その際、縁部繊維はスライバ25のコア繊維周りにらせん状に巻きつけられる。これによって製造された糸36は、糸引出し装置6を用いて、空気紡績装置5から引き出され、続いて綾巻きパッケージ9に巻き取られる。
紡績プロセス中に、例えばスライバ25が破断したことにより、又は既に紡績された糸36を糸クリアラ7が制御して切断したことにより紡績が中断された場合、紡績プロセスの再開前に、先ず紡績開始工程が実施されなければならない。
紡績開始工程を実施するためには、公知のように、延伸されたスライバ25と、綾巻きパッケージ9に巻き取られた、既に製造された糸36と、が必要になる。
紡績中断後に、先ず、該当する作業ユニット2の、その作業ユニット固有の糸収容装置39によって、既に製造された糸36の糸端37が、綾巻きパッケージ9から戻され、また保持・解撚管31を備えた、好ましくは糸走行方向Rにおいて空気紡績装置5の下流に配置されている糸端準備装置40に移送され、これは図5から図8に例示されている。
保持・解撚管31においては、糸端37の撚りが十分に解されて、ルーズな繊維が除去される。
図3から見て取れるように、糸端準備装置40は、このために、収容ハウジング47内に配置されている保持・解撚管31を有している。収容ハウジング47は、リング室46を有しており、このリング室46には、圧縮空気管41を介して圧縮空気源42が接続されている。圧縮空気管41内には、弁43が配置されており、この弁43は、制御ライン44を介して、例えば紡績ユニット2の(図3には図示していない)制御ユニット38に接続されている。保持・解撚管31は、リング室46に接続されている少なくとも1つの吹出しノズル45を備えている。
それ自体公知であるように、糸は、糸接続工程のための糸端の準備にあたり、まず保持・解撚管31内に導入されねばならない。即ち、糸収容装置39によって綾巻きパッケージ9から戻された糸36は、糸収容装置39によって、糸36を空気圧により保持・解撚管31内に挿通できるように、糸端準備装置40に提供される。このために、糸端準備装置40は、少なくとも1つの切断装置50と共働することができ、この切断装置50は、戻された糸36を必要に応じて短くする。切断工程において、弁43が駆動制御され、吹出しノズル45を介して圧縮空気が保持・解撚管31内に吹き込まれ、これによって、切断された糸端37を、保持・解撚管31内に空気圧により挿通するか、若しくは吸い込む。挿通された糸端37は、保持・解撚管31内において糸撚りが解され、且つルーズな繊維が除去される。必要に応じて、同様にクランプ装置が設けられていてもよく、このクランプ装置は、切断工程の前に糸を公知の仕方でクランプする。この際、クランプ装置は、更に好適な仕方で切断装置と組み合わせられていてもよい。
図3において更に示されているように、糸端準備装置40は、糸36を通過させるための糸ガイド通路60に連結されており、この場合、糸ガイド通路60は、糸走行方向Rにおいて、空気紡績装置5と糸端準備装置40との間に、これらに直接隣接して配置されている。糸走行方向Rは、空気紡績機械1の、糸36が空気紡績装置5を用いて紡績される紡績動作時の糸の走行方向と同一である。
図3を用いて示した実施例による糸ガイド通路60は、通路接続部分66を介在させて、第1の通路部分62並びに第2の通路部分64を有している。第1の通路部分62及び通路接続部分66は、ハウジング70に収容されている。ハウジング70は、空気紡績機械1の作業ユニット2のフレーム又はハウジングに糸ガイド通路60を固定するための、図示していない固定部分を有している。第2の通路部分64の第1の端部64aは、Oリング80を介在させて、ハウジング70内に密閉的に終端している。第2の通路部分64の第2の端部64bは、別のOリング80を介在させて、糸端準備装置40の収容ハウジング47内に密閉的に終端しており、この場合、第2の端部64bは、保持・解撚管31の対応付けられた端部に直接接触しており、またこの端部と共に、糸36若しくは糸端37のための共通の通路貫通部を形成している。
通路接続部分66は、第1の通路部分62と第2の通路部分64との間において糸36を変向させるための糸変向部分67を含んでいる。糸変向部分67は、横断面において円弧状に構成されており、この場合、第2の通路部分64の、ハウジング70内に突き出し、且つ通路接続部分66に接続されている端部64aは、横断面において円弧形状の糸変向部分67を介して、第1の通路部分62の、通路接続部分66に接続されている第1の端部62aに、空気紡績装置5と糸端準備装置40との間で糸36を通過させるために連結されている。これによって、糸ガイド通路60は、糸走路を部分的に取り囲む部分を形成している。これによって更に、第1の通路部分62と第2の通路部分64との間には、180°未満の角度、図示の実施例では90°未満の角度が形成されている。これによって糸ガイド通路60を小型に形成することができる。この場合、固定部分は、糸ガイド通路60の、角度を成している側とは反対の側に問題なく設けることができる。
更にハウジング70は、例えばインジェクタの形態の圧縮空気接続部72用の収容部を含んでおり、空気圧による正圧を生じさせるために、このインジェクタを用いて、流入部68を介して圧縮空気を第1の通路部分62に供給可能であり、この場合、それと同時に、第2の通路部分64においては吸込み作用が発生する。流入部68は、第1の通路部分62の第1の端部62aに接しており、また第1の通路部分62の糸ガイド軸線に対して平行に、特に一致するように、且つ第2の通路部分64の糸ガイド軸線を横断するように圧縮空気を供給する。この場合、糸ガイド軸線は、糸ガイド通路60内において、若しくはそれぞれの通路部分62、64、66において糸が案内される際に沿う軸線である。
第1の通路部分62の第2の端部62bは、ハウジング70内に収容されたノズルインサート74に接しており、このノズルインサート74は、好ましくは非破壊で交換可能に挿入及び取外し可能である。このノズルインサート74を介して、第1の通路部分62から圧縮空気によって案内された糸端37が、ノズルインサート74の出口に対して間隔を置いて反対側に位置しているホッパ入口76の方向へと吹き込まれる。ノズルインサート74の出口とホッパ入口76との間隔は、一実施例によれば相互に相対的に不可変であり、また別の実施例によれば特に可変に調整可能であり、これによって糸端37を誘導する圧縮空気の強度をその都度低減させることができる。換言すれば、糸端37を誘導する圧縮空気の一部は、ノズルインサート74の出口とホッパ入口76との間に形成されている中間室において逃げることができ、これに対して残りの圧縮空気は、糸端37をホッパ入口76内に誘導する。この実施例によれば、ホッパ入口76には、空気紡績装置5の方向に2つの別の糸貫通部77、78が続いており、それらの間には、それぞれ別の中間空間が形成され、糸端37がスライバ走行方向若しくは糸走行方向Rとは反対方向に空気紡績装置5の中に入ることができるようになる前に、圧縮空気の所定の割合を逃がすようになっている。中間に糸貫通部77、78が位置しているホッパ入口76は、固定ねじ79を用いてハウジング70と空気紡績装置5との間に保持される。固定ねじ79を用いて、空気紡績装置5とハウジング70とが相互に連結されている。特に、別の実施例によれば、ホッパ入口76の位置及び/又は中間に位置している糸貫通部77、78の位置は、必要に応じて、固定ねじ79に沿って可変に調整することができ、それによって個々の部分において逃げる圧縮空気の割合を調整することができる。この配置構成を用いて、糸若しくは準備された糸端部37を、保護しながら空気紡績装置5へと誘導することができる。上述のように準備されて、空気紡績装置5に移送された糸端37は、続いて、ドラフト装置4から供給されたスライバ25に接続される。
このとき、準備された糸端37が、図2に示すように、紡績コーン19の流入開口部35の上流に僅かな間隔を置いて空気紡績装置5の渦流室33の内部に位置決めされると、準備された糸端37の供給が終了する。糸端37が常に正しく位置決めされることを確実にするため、糸引出し装置6は、個別モータによって、例えばステップモータを介して駆動されており、この場合、ステップモータは、ステップモータのステップ数の検出を用いて糸引出し装置6が反転可能に、即ち紡績動作時における糸引出し方向とは反対方向に駆動されるように駆動制御され、これによって、糸端37は、糸ガイド通路60内に生じている空気流に伴われる形で、糸引出し装置6から空気紡績装置5に向かう方向に沿って、所定の位置まで必要に応じて定義されたとおりに戻ることができる。好ましくは、ノズルブロック17及び紡績コーン19の流入開口部35の領域において、制御ユニット38に接続されているセンサが設けられていてもよく、このセンサを用いて、糸端37の正しい位置決めを更に確認することができる。
糸端37がその所定の位置に達すると即座に、制御ユニット38は、ノズルブロック17に圧縮空気が再び加わるように、弁32、34の切換えを指示する。同時に、同様に個別モータによって駆動されるドラフト装置4及び糸引出し装置6が駆動制御され、これによって、スライバ25の自由端が先ず、糸36の準備された糸端37と接触し、スライバ25は糸36の準備された糸端37と交絡し、またその際に互いに接続されることによって引出し可能な新たな糸が生じ、この糸は、糸引出し装置6を用いて、定義されたように空気紡績装置5から引き出すことができる。これによって糸継ぎ工程は、通常の紡績プロセスに移行する。
図4は、エプロンローラ対48を駆動するエプロンシャフト、出口ローラ対26を駆動する、ドラフト装置4の出口シャフト、並びに糸継ぎ工程中に引出し装置6を駆動する引出しモータの、従来技術から公知の速度経過を示す。引出し装置6が静止している間に、引出しローラ対26及びエプロンローラ対48の出口シャフト及びエプロンシャフトは既に始動し、同時に開始された後は、ドラフト装置4においてスライバ25を引き伸ばすために、エプロンシャフトは出口シャフトよりも低い速度を有する。ドラフト装置4の始動開始と、引出しモータの運転開始による引出し装置6の始動開始との間の時間範囲は、滞留時間を決定し、この滞留時間内に、自由な糸端37が、渦流室33内に位置決めされ、またドラフト装置4によって供給されたスライバ25に接続される。引出し装置6の始動後に、引出し速度は所定の引出し速度まで線形に増加し、この引出し速度は紡績プロセスが行われている間は一定であり、生産速度とも称される。図4におけるチャートに示されている、従来技術から公知の糸継ぎ工程では、引出し装置6並びにドラフト装置4の速度上昇は、所定の引出し速度に達するまで線形の経過を有する。
図5は、本発明による方法の実施例に即した、出口ローラ対26を駆動する出口シャフトの速度経過のチャートを示す。これによれば、糸継ぎプロセス中に、所定の引出し速度に達する前の始動開始時においても、また始動終了領域においても、出口ローラ対26の速度は非線形に経過している。つまり、速度経過は、部分的に円弧状の経過を有する。出口ローラ対26を相応に制御することによって、渦流室33内に繊維が均一に導入され、更には負荷が低減される。
1 空気紡績機械
2 紡績ユニット
3 紡績ケンス
4 ドラフト装置
5 空気紡績装置
6 引出し装置
7 糸クリアラ
8 糸綾振り装置
9 巻取りパッケージ
13a、13b 機械フレーム
14 外側ハウジング
15 外側ハウジング
16 拡張ハウジング
17 ノズルブロック
18 スライバガイド
19 紡績コーン
20 リング室
21 圧縮空気管
22 高圧源
23 送風空気ノズル
24 頭頂部
25 スライバ
26 出口ローラ対
27 入口開口部
28 拡張室
29 排気チャネル
31 保持・解撚管
32 弁
33 渦流室
34 弁
35 流入開口部
36 糸
37 糸端
38 制御ユニット
39 糸収容装置
40 糸端準備装置
41 圧縮空気管
42 圧縮空気源
43 弁
44 制御ライン
45 吹出しノズル
46 リング室
47 収容ハウジング
48 エプロンローラ対
50 切断装置
51 第1のドラフト装置ローラ対
52 第2のドラフト装置ローラ対
60 糸ガイド通路
62 第1の通路部分
62a 第1の端部
62b 第2の端部
64 第2の通路部分
64a 第1の端部
64b 第2の端部
66 通路接続部分
67 糸変向部分
68 流入部
70 ハウジング
72 圧縮空気接続部
74 ノズルインサート
76 ホッパ入口
77 糸貫通部
78 糸貫通部
79 固定ねじ
80 Oリング
R 糸走行方向

Claims (9)

  1. 空気紡績装置(5)を有する、空気紡績機械(1)の紡績ユニット(2)において糸継ぎプロセスを実施するための方法であって、
    -巻取りパッケージ(9)に巻き取られた糸端(37)が、糸収容装置(39)によって収容され、前記空気紡績装置(5)の渦流室(33)の糸走行方向の下流側に配置されている糸端準備装置(40)に移送され、
    -続いて、前記糸端(37)が、前記糸端準備装置(40)において処理され、その後、前記空気紡績装置(5)の前記渦流室(33)に移送され、前記渦流室(33)において位置決めされ、
    -ドラフト装置(4)が、スライバ(25)を引き伸ばして前記渦流室(33)に供給するために始動し、前記ドラフト装置(4)の出口ローラ対(26)が所定の引出し速度まで加速され、前記スライバ(25)が前記渦流室(33)内において、準備された前記糸端(33)に糸継ぎされ、
    -モータにより駆動される引出し装置(6)が、前記渦流室(33)において紡績された糸(36)を引き出すために始動され、前記引出し速度まで加速される、
    方法において、
    前記ドラフト装置(4)及び/又は前記引出し装置(6)は、前記出口ローラ対(26)及び/又は前記引出し装置(6)の速度が、前記始動の開始時に非線形に上昇するように、且つ/又は前記始動の終了領域では、所定の前記引出し速度に非線形に近付くように始動することを特徴とする、方法。
  2. 糸走行方向において、前記出口ローラ対(26)の上流に配置されている、前記ドラフト装置(4)のドラフト装置ローラ対(51、52)及び/又はエプロンローラ対(48)は、前記始動の開始時に、前記ドラフト装置ローラ対(51、52)及び/又は前記エプロンローラ対(48)の速度が非線形に上昇するように、且つ/又は前記始動の終了領域では、前記引出し速度に対応付けられたそれぞれの終了速度に非線形に近付くように始動することを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 前記出口ローラ対(26)及び/又は前記引出し装置(6)は、前記出口ローラ対(26)及び/又は前記引出し装置(6)の速度が、前記始動の非線形の開始及び/又は前記始動の終了領域での前記引出し速度への非線形の接近の間の領域において、線形の経過を有するように始動することを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記渦流室(33)における前記糸端の滞留長さを定義する時間範囲を決定する際、前記ドラフト装置(4)は、前記引出し装置(6)よりも時間的に前に始動することを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  5. 前記出口ローラ対(26)は、前記糸走行方向において前記出口ローラ対(26)の上流に配置されている、前記ドラフト装置(4)の少なくとも1つのドラフト装置ローラ対(51、52)及び/又はエプロンローラ対(48)よりも時間的に前に、且つ前記少なくとも1つのドラフト装置ローラ対(51、52)及び/又はエプロンローラ対(48)から切り離されて始動することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  6. -前記巻取りパッケージ(9)に巻き取られた前記糸端(37)を収容し、前記糸端(37)を前記糸端準備装置(40)へと移送している間、及び/又は、
    -前記糸端準備装置(40)において前記糸端(37)を準備している間、及び/又は、
    -前記渦流室(33)内への準備された前記糸端(37)の移送及び位置決めの間、
    前記出口ローラ対(26)は、所定のコーミング速度でもって運転され、且つ糸走行方向において前記出口ローラ対(26)の上流に位置する前記少なくとも1つのドラフト装置ローラ対(51、52)及び/又は前記エプロンローラ対(48)は停止するか、又は前記コーミング速度に対応付けられた、前記コーミング速度の最大10%である保持速度でもって運転されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  7. スライバ(25)から糸(36)を製造するための空気紡績機械(1)の紡績ユニット(2)であって、
    -空気流を用いて、糸形成のためにスライバ(25)に回転を与える渦流室(33)と、
    -前記渦流室(33)において形成された前記糸(36)を前記渦流室(33)から引き出すための引出し装置(6)と、
    -前記スライバ(25)を前記渦流室(33)の流入開口部(35)の方向へと搬送するためのドラフト装置(4)と、
    -糸収容装置(39)を用いて、巻取りパッケージ(9)から収容した糸端(37)を処理し、前記糸端(37)を前記渦流室(33)に移送するための糸端部準備装置(40)と、
    を有する、紡績ユニット(2)において、
    請求項1に記載の糸継ぎプロセスを実施するための方法を実施する制御ユニット(38)を特徴とする、紡績ユニット(2)。
  8. 前記制御ユニット(38)は、前記始動の開始時及び/又は前記始動の終了時に、前記出口ローラ対(26)及び/又は前記引出し装置(6)の非線形の速度上昇を調整するように構成されていることを特徴とする、請求項7に記載の紡績ユニット(2)。
  9. 前記ドラフト装置(4)は、個別モータによって駆動される引出しローラ対(26)を有し、前記引出しローラ対(26)は、前記制御ユニット(38)を用いて、別のドラフト装置ローラ対(51、52)及び/又はエプロンローラ対(48)から切り離して制御可能であることを特徴とする、請求項7又は8に記載の紡績ユニット(2)。
JP2023206684A 2022-12-22 2023-12-07 空気紡績機械の紡績ユニット並びにその種の紡績ユニットにおける糸継ぎプロセスを実施するための方法 Pending JP2024091487A (ja)

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