JP2024091069A - 鉄骨間柱の施工方法、及び鉄骨間柱の接合構造 - Google Patents

鉄骨間柱の施工方法、及び鉄骨間柱の接合構造 Download PDF

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遼一 吉田
Ryoichi Yoshida
一郎 石出
Ichiro Ishide
陽二郎 門司
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Abstract

【課題】ベースプレートの施工性を向上しつつ、鉄骨間柱の建て方精度を高めることを目的とする。
【解決手段】鉄骨間柱の施工方法は、ベースプレート60から突出するスタッド62をスラブ20に埋設する工程と、ベースプレート60上に鉄骨間柱30を建て方する工程と、鉄骨間柱30に接合されるガセットプレート70をベースプレート60に接合する工程と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄骨間柱の施工方法、及び鉄骨間柱の接合構造に関する。
鉄骨間柱と鉄骨梁との接合構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-031009号公報
一般に、鉄骨間柱の柱脚部とスラブとは、次のように接合される。すなわち、鉄骨間柱の柱脚部には、ベースプレートが設けられている。このベースプレートの外周部に形成された複数の取付孔に、スラブの上面から突出する複数のアンカーボルトの端部を挿入し、これらのアンカーボルトの端部にナットをそれぞれ締め込む。これにより、鉄骨間柱とスラブとが接合される。
しかしながら、上記の接合構造では、ベースプレートの外周部に形成された複数の取付孔に、複数のアンカーボルトの端部を挿入する必要があるため、ベースプレートの施工に手間がかかる。
さらに、上記の接合構造では、アンカーボルトの施工誤差等の影響によって、鉄骨間柱の建て方精度が低下する可能性がある。
本発明は、上記の事実を考慮し、ベースプレートの施工性を向上しつつ、鉄骨間柱の建て方精度を高めることを目的とする。
請求項1に記載の鉄骨間柱の施工方法は、ベースプレートから突出するスタッドをコンクリート躯体に埋設する工程と、前記ベースプレート上に鉄骨間柱を建て方する工程と、前記鉄骨間柱に接合されるガセットプレートを前記ベースプレートに接合する工程と、を備える。
請求項1に係る鉄骨間柱の施工方法によれば、先ず、ベースプレートから突出するスタッドをコンクリート躯体に埋設する。これにより、ベースプレートが、スタッドを介してコンクリート躯体に接合される。したがって、本発明では、ベースプレートをアンカーボルトに接合する場合と比較して、ベースプレートの施工性が向上する。
次に、ベースプレート上に鉄骨間柱を建て方する。その後、鉄骨間柱に接合されるガセットプレートをベースプレートに接合する。これにより、本発明では、鉄骨間柱を位置決めした後に、ガセットプレートを介して鉄骨間柱をベースプレートに接合することができる。したがって、ベースプレートの施工誤差等の影響を受けずに、鉄骨間柱を建て方することができる。
このように本発明では、ベースプレートの施工性を向上しつつ、鉄骨間柱の建て方精度を高めることができる。
請求項2に記載の鉄骨間柱の施工方法は、請求項1に記載の鉄骨間柱の施工方法において、前記鉄骨間柱に、外装材を接合する工程を備える。
請求項2に係る鉄骨間柱の施工方法によれば、鉄骨間柱に、外装材を接合する。そのため、鉄骨間柱に要求される建て方精度が高くなる。このような場合、本発明は特に有効であり、鉄骨間柱を位置決めした後に、ガセットプレートをベースプレートに接合することにより、鉄骨間柱の建て方精度を高めることができる。
請求項3に記載の鉄骨間柱の接合構造は、ベースプレートと、前記ベースプレートから突出し、コンクリート躯体に埋設されるスタッドと、前記ベースプレート上に立てられる鉄骨間柱と、前記ベースプレートと前記鉄骨間柱とを接合するガセットプレートと、を備える。
請求項3に係る鉄骨間柱の接合構造によれば、スタッドは、ベースプレートから突出し、コンクリート躯体に埋設される。これにより、ベースプレートがスタッドを介してコンクリート躯体に接合される。したがって、本発明では、ベースプレートをアンカーボルトに接合する場合と比較して、ベースプレートの施工性が向上する。
また、鉄骨間柱は、ベースプレート上に立てられる。このベースプレートと鉄骨間柱とは、ガセットプレートを介して接合される。これにより、本発明では、鉄骨間柱を位置決めした後に、ガセットプレートを介して鉄骨間柱をベースプレートに接合することができる。したがって、ベースプレートの施工誤差等の影響を受けずに、鉄骨間柱を建て方することができる。
このように本発明では、ベースプレートの施工性を向上しつつ、鉄骨間柱の建て方精度を高めることができる。
請求項4に記載の鉄骨間柱の接合構造は、請求項3に記載の鉄骨間柱の接合構造において、前記鉄骨間柱は、外装材を支持する。
請求項4に係る鉄骨間柱の接合構造によれば、鉄骨間柱は、外装材を支持する。そのため、鉄骨間柱に要求される建て方精度が高くなる。このような場合、本発明は特に有効であり、鉄骨間柱を位置決めした後に、ガセットプレートを介して鉄骨間柱をベースプレートに接合することにより、鉄骨間柱の建て方精度を高めることができる。
以上説明したように、本発明によれば、ベースプレートの施工性を向上しつつ、鉄骨間柱の建て方精度を高めることができる。
一実施形態に係る鉄骨間柱の接合構造が適用された構造物の所定階を示す立面図である。 図1の2-2線断面図である。 一実施形態に係る鉄骨間柱の施工方法を説明する図2に対応する断面図である。 一実施形態に係る鉄骨間柱の施工方法を説明する図2に対応する断面図である。 一実施形態に係る鉄骨間柱の施工方法を説明する図2に対応する断面図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態について説明する。
(鉄骨間柱の接合構造)
図1には、本実施形態に係る鉄骨間柱の接合構造が適用された構造物10の所定階が示されている。構造物10は、例えば、複数階で構成されている。この構造物10は、スラブ20、鉄骨間柱30、及び上側梁50を備えている。なお、スラブ20は、コンクリート躯体の一例である。
(スラブ)
スラブ(床スラブ)20は、構造物10の所定階の床を構成している。このスラブ20は、鉄筋コンクリート造とされており、内部に図示しないスラブ筋が埋設されている。また、スラブ20は、構造物10の所定階の下側梁(下側外周梁)24に支持されている。このスラブ20の外周部は、下側梁24から室外側へ跳ね出している。このスラブ20の外周部には、鉄骨間柱30が立てられている。
(鉄骨間柱)
鉄骨間柱30は、構造物10の所定階の外周部に配置されており、外装材40を支持している。外装材40は、例えば、ALC等の外壁パネルとされており、構造物10の外壁を構成している。この外装材40は、図示しないビス等によって鉄骨間柱30に取り付けられている。
鉄骨間柱30は、一例として、H形鋼によって形成されており、一対のフランジ部32と、一対のフランジ部32を接続するウェブ部34とを有している。また、鉄骨間柱30は、強軸方向を外装材40の面外方向として配置されている。より具体的には、鉄骨間柱30は、一対のフランジ部32の対向方向を、外装材40の面外方向として配置されている。
なお、鉄骨間柱30は、H形鋼に限らず、例えば、C形鋼等の形鋼や鋼管鋼等でも良い。
鉄骨間柱30の柱頭部は、構造物10の所定階における上側梁(上側外周梁)50の材軸方向の中間部に、ガセットプレート36を介して接合されている。具体的には、鉄骨間柱30の柱頭部は、上側梁50の室外側(外装材40側)に配置されている。
鉄骨間柱30の柱頭部には、ガセットプレート36が設けられている。ガセットプレート36は、鋼板等によって形成されている。このガセットプレート36は、鉄骨間柱30の柱頭部から室内側(上側梁50側)へ延出している。
上側梁50は、構造物10の外周部に沿って配置されており、構造物10の図示しない外周柱(側柱)に架設されている。また、上側梁50は、構造物10の所定階のスラブ(天井スラブ)58を支持している。
上側梁50は、一例として、H形鋼によって形成されており、上下方向に互いに対向する一対の上側フランジ部52及び下側フランジ部54と、上側フランジ部52及び下側フランジ部54を接続するウェブ部56とを有している。この上側梁50における室外側には、接合プレート57が設けられている。この接合プレート57にガセットプレート36をボルト接合することにより、鉄骨間柱30の柱頭部が上側梁50に接合されている。
図2に示されるように、鉄骨間柱30の柱脚部は、ベースプレート60及びガセットプレート70を介してスラブ20に接合されている。ベースプレート60は、一例として、平面視にて矩形状の鋼板等によって形成されている。また、ベースプレート60は、スラブ20の上面に重ねられている。このベースプレート60の下面には、複数のスタッド62が設けられている。
複数のスタッド(頭付きスタッド)62は、ベースプレート60の下面に間隔を空けて配置されている。また、複数のスタッド62は、ベースプレート60の下面から下方へ突出し、スラブ20に埋設されている。これらのスタッド62を介して、ベースプレート60とスラブ20とがせん断力を伝達可能に接合されている。
ガセットプレート70は、鋼板等によって形成されている。また、ガセットプレート70の下端部は、ベースプレート60の中央部に突き当たられた状態で、溶接(隅肉溶接)等によって接合されている。このガセットプレート70は、鉄骨間柱30のウェブ部34に重ねられた状態で接合されている。
具体的には、ガセットプレート70には、複数の取付孔72が形成されている。複数の取付孔72は、ガセットプレート70を厚み方向に貫通する円形状の貫通孔とされており、上下方向に間隔を空けて配置されている。
一方、鉄骨間柱30のウェブ部34には、ガセットプレート70の複数の取付孔72に通じる複数の取付孔38が形成されている。複数の取付孔38は、鉄骨間柱30のウェブ部34を厚み方向に貫通する円形状の貫通孔とされており、上下方向に間隔を空けて配置されている。これらの取付孔38,72に挿入されたボルト74及びナット76によって、ガセットプレート70が鉄骨間柱30の柱脚部に接合されている。
(鉄骨間柱の施工方法)
次に、本実施形態に係る鉄骨間柱の施工方法の一例について説明する。
先ず、ベースプレート施工工程について説明する。ベースプレート施工工程では、図3に示されるように、ベースプレート60をスラブ20の上面に固定する。具体的には、先ず、図示しない底型枠上にスラブ筋を配筋するとともに、複数のスタッド62が予め取り付けられたベースプレート60をスラブ20の上面付近に設置する。
次に、図示しない底型枠上にコンクリートを打設することにより、スラブ20を施工する。この際、ベースプレート60の下面までコンクリートを打設し、当該コンクリートに複数のスタッド62を埋設する。これにより、ベースプレート60が、複数のスタッド62を介してスラブ20に接合される。
次に、鉄骨間柱建て方工程について説明する。鉄骨間柱建て方工程では、図4に示されるように、ベースプレート60上に鉄骨間柱30を建て方する。具体的には、ベースプレート60上に、図示しない架台等を介して鉄骨間柱30を立てるとともに、鉄骨間柱30を位置決めする。この際、鉄骨間柱30は、強軸方向を外装材40の面外方向として配置する。
次に、図1に示されるように、鉄骨間柱30の柱頭部に設けられたガセットプレート36を、上側梁50のウェブ部56に重ねた状態でボルト接合する。これにより、鉄骨間柱30が上側梁50に吊り下げられた状態で支持される。
次に、ガセットプレート施工工程について説明する。ガセットプレート施工工程では、図5に示されるように、ガセットプレート70を介して鉄骨間柱30の柱脚部とベースプレート60とを接合する。
具体的には、鉄骨間柱30の柱脚部のウェブ部34にガセットプレート70を重ねるとともに、当該ガセットプレート70の下端部を、ベースプレート60の上面における中央部に突き当てる。この状態で、ガセットプレート70の下端部とベースプレート60とを溶接(隅肉溶接)する。これにより、ガセットプレート70の下端部とベースプレート60とが接合される。
次に、図2に示されるように、ガセットプレート70及び鉄骨間柱30のウェブ部34に形成された取付孔38,72にボルト74を挿入し、挿入されたボルト74にナット76を締め込む。これにより、ガセットプレート70と鉄骨間柱30のウェブ部34とが接合される。
次に、外装材施工工程について説明する。外装材施工工程では、図1に示されるように、揚重機(図示省略)等によって外装材40を吊り上げ、鉄骨間柱30の外側に設置する。この状態で、図示しないビス等によって、外装材40を鉄骨間柱30の外側のフランジ部32に接合する。これにより、外装材40が、鉄骨間柱30によって支持される。
なお、本実施形態では、ガセットプレート70とベースプレート60とを溶接接合した後に、ガセットプレート70と鉄骨間柱30とをボルト接合した。しかし、これとは逆に、ガセットプレート70と鉄骨間柱30とをボルト接合した後に、ガセットプレート70とベースプレート60とを溶接接合しても良い。
また、ガセットプレート70とベースプレート60とは、溶接接合に限らず、例えば、ベースプレート60の上面から突出するスタッドボルトに、ガセットプレート70の下端部に設けられたフランジ部をボルト接合しても良い。この場合、ガセットプレート70は、鉄骨間柱30と溶接接合される。つまり、ガセットプレート70は、ベースプレート60及び鉄骨間柱30の少なくとも一方と溶接接合することができる。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係る鉄骨間柱の施工方法によれば、前述したように、先ず、ベースプレート施工工程において、ベースプレート60から突出する複数のスタッド62をスラブ20に埋設する。これにより、ベースプレート60が、複数のスタッド62を介してスラブ20に接合される。したがって、本実施形態では、ベースプレート60をアンカーボルトに接合する場合と比較して、ベースプレート60の施工性が向上する。
次に、鉄骨間柱建て方工程において、ベースプレート60上に鉄骨間柱30を建て方する。その後、鉄骨間柱30に接合されるガセットプレート70をベースプレート60に接合する。これにより、本実施形態では、鉄骨間柱30を位置決めした後に、ガセットプレート70を介して鉄骨間柱30をベースプレート60に接合することができる。したがって、ベースプレート60の施工誤差等の影響を受けずに、鉄骨間柱30を建て方することができる。
このように本実施形態では、ベースプレート60の施工性を向上しつつ、鉄骨間柱30の建て方精度を高めることができる。
また、本実施形態では、外装材施工工程において、鉄骨間柱30に外装材40を接合するため、鉄骨間柱30に要求される建て方精度が高くなる。このような場合、本実施形態は特に有効であり、鉄骨間柱30を位置決めした後に、ガセットプレート70を介して鉄骨間柱30をベースプレート60に接合することにより、鉄骨間柱30の建て方精度を高めることができる。
(変形例)
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、鉄骨間柱30に外装材40が接合されている。しかし、鉄骨間柱30には、必ずしも外装材40を接合する必要はない。また、鉄骨間柱30は、構造物10の外周部に限らず、構造物の内部に設置されても良い。
また、上記実施形態では、コンクリート躯体がスラブ20とされている。しかし、コンクリート躯体は、スラブ20に限らず、例えば、コンクリート梁や、コンクリート基礎等でも良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
20 スラブ(コンクリート躯体)
30 鉄骨間柱
40 外装材
60 ベースプレート
62 スタッド
70 ガセットプレート

Claims (4)

  1. ベースプレートから突出するスタッドをコンクリート躯体に埋設する工程と、
    前記ベースプレート上に鉄骨間柱を建て方する工程と、
    前記鉄骨間柱に接合されるガセットプレートを前記ベースプレートに接合する工程と、
    を備える鉄骨間柱の施工方法。
  2. 前記鉄骨間柱に、外装材を接合する工程を備える、
    請求項1に記載の鉄骨間柱の施工方法。
  3. ベースプレートと、
    前記ベースプレートから突出し、コンクリート躯体に埋設されるスタッドと、
    前記ベースプレート上に立てられる鉄骨間柱と、
    前記ベースプレートと前記鉄骨間柱とを接合するガセットプレートと、
    を備える鉄骨間柱の接合構造。
  4. 前記鉄骨間柱は、外装材を支持する、
    請求項3に記載の鉄骨間柱の接合構造。
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