JP2024090843A - 作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信装置の位置の変更と、受信装置の位置の保持と、を行うための操作が容易な作業車を提供すること。【解決手段】衛星からの信号を受信する受信装置と、受信装置を支持し、かつ、受信装置の位置を、予め設定された収納位置と、収納位置よりも上側の位置に予め設定された使用位置と、に亘って位置変更可能な第一支持フレーム25と、第一支持フレーム25を、受信装置の位置が収納位置となる状態と、受信装置の位置が使用位置となる状態と、の夫々において状態保持する保持機構LKと、第一支持フレーム25に支持され、人力で操作される単一の操作ハンドル27cと、が備えられている。操作ハンドル27cの操作によって、受信装置の収納位置と使用位置との位置変更と、保持機構LKの位置保持状態と位置保持解除状態との切り換えと、が可能である。【選択図】図6

Description

本発明は、作業車に関する。
例えば特許文献1に開示された作業車(文献では「コンバイン」)に、支持部(文献では「門型部材」及び「控え部材」)に支持されるとともに衛星からの信号を受信する受信装置(文献では「GPSアンテナユニット」)が備えられている。
特開2020-103055号公報
ところで、受信装置が衛星からの信号を受信する際には、測位精度を高めるために受信装置を出来るだけ高い位置に配置する構成が望ましい。一方、作業車は、収穫時期以外の時期においては納屋等の保管庫に保管されている。保管庫の天井は低い場合もあり、当該天井と受信装置とが干渉する虞が考えられる。このため、保管時においては受信装置の配置高さを従来の作業車の全高程度に抑えることが重要である。
使用時と保管時とで受信装置の位置を変更可能な構成では、受信装置の位置の変更及び保持が必要である。しかし、従来の作業車では、受信装置の位置の変更と、受信装置の位置の保持と、で夫々異なる作業を要するものであった。このため、作業者等が、受信装置の位置の変更と、受信装置の位置の保持と、を容易に行える構成が望ましい。
本発明の目的は、受信装置の位置の変更と、受信装置の位置の保持と、を行うための操作が容易な作業車を提供することにある。
本発明の作業車では、衛星からの信号を受信する受信装置と、前記受信装置を支持し、かつ、前記受信装置の位置を、予め設定された収納位置と、前記収納位置よりも上側の位置に予め設定された使用位置と、に亘って位置変更可能な第一支持フレームと、前記第一支持フレームを、前記受信装置の位置が前記収納位置となる状態と、前記受信装置の位置が前記使用位置となる状態と、の夫々において状態保持する保持機構と、前記第一支持フレームに支持され、人力で操作される単一の操作ハンドルと、が備えられ、前記操作ハンドルの操作によって、前記受信装置の前記収納位置と前記使用位置との位置変更と、前記保持機構の位置保持状態と位置保持解除状態との切り換えと、が可能であることを特徴とする。
本発明によると、単一の操作ハンドルが、受信装置の位置変更操作と、保持機構に対する操作と、の両方を可能である。このため、受信装置の位置変更操作と、保持機構に対する操作と、で別々の操作ハンドルが用いられる構成と比較して、保持機構の位置保持解除操作と受信装置の位置変更操作と保持機構の位置保持操作とが一連の操作で実現される。これにより、作業者等が、受信装置の位置変更操作と、保持機構の切り換え操作と、を容易に行える。このように、本発明であれば、受信装置の位置の変更と、受信装置の位置の保持と、を行うための操作が容易な作業車が実現される。
本発明において、前記操作ハンドルは、前記受信装置の位置変更操作の方向と、前記保持機構の切り換え操作の方向とが異なるように構成されていると好適である。
本構成であれば、操作の目的に応じて操作ハンドルの操作方向が異なる。これにより、搭乗者等は直感的に操作ハンドルを操作でき、操作ハンドルにおける誤操作の虞が軽減される。
本発明において、搭乗部が備えられ、前記受信装置は、前記搭乗部の左右中心に対して左右方向一方側に偏倚した位置に設けられ、前記操作ハンドルは、前記第一支持フレームに対して前記搭乗部の左右中心側へ延出すると好適である。
本構成によって、搭乗部に搭乗する搭乗者が把持部へ容易に手を延ばせる。
本発明において、前記保持機構を前記位置保持状態に付勢する弾性体が備えられていると好適である。
本構成であれば、受信装置が収納位置と使用位置との夫々に位置したら保持機構に受信装置を位置保持させる構成が、弾性体の付勢力によって容易に実現される。例えば作業者等が、弾性体の付勢力に抗して操作ハンドルを操作すると保持機構の位置保持が解除される。そして、作業者等は、そのまま操作ハンドルを操作するだけで受信装置の位置を変更できる。このため、保持機構の切り換え操作と受信装置の位置変更操作とが一連の操作で容易に可能となる。
本発明において、前記弾性体は、前記操作ハンドルと前記保持機構との間に介在された板バネであると好適である。
本構成によって、本発明の保持機構が、板バネによって簡素な構成で実現される。
本発明において、前記保持機構に、前記操作ハンドルと前記第一支持フレームとの一方に設けられた第一係合部と、前記操作ハンドルと前記第一支持フレームとの他方に設けられ、前記第一係合部が選択的に係合可能な第二係合部及び第三係合部と、が備えられ、前記第二係合部は前記収納位置に対応しており、前記第三係合部は前記使用位置に対応しており、前記第一係合部が前記第二係合部に係合すると前記第一支持フレームは前記受信装置が前記収納位置となる位置に位置保持され、前記第一係合部が前記第三係合部に係合すると前記第一支持フレームは前記受信装置が前記使用位置となる位置に位置保持されると好適である。
本構成であれば、第一係合部と第二係合部とが係合することによって受信装置の位置が収納位置に保持され、第一係合部と第三係合部とが係合することによって受信装置の位置が使用位置に保持される。つまり、三つの係合部が係合するという構成によって、本発明の保持機構が容易に実現される。
本発明において、前記第一支持フレームは、水平な揺動軸芯まわりに揺動して状態変更され、前記収納位置は前記使用位置に対して前下側の位置に設定され、前記操作ハンドルは、前記受信装置が前記収納位置に位置するとき、前記受信装置が前記使用位置に位置するときよりも後上側の位置となると好適である。
本構成によって、第一支持フレーム及び操作ハンドルの構成が一層簡素になる。
本発明において、前記第一支持フレームは、スライド移動して状態変更されると好適である。
本構成であれば、受信装置が上下にスライドすることによって、受信装置の位置変更が容易に実現される。
本発明において、前記第一支持フレームを支持する第二支持フレームが備えられ、前記第二支持フレームに、上下に延びるとともに上部において前記第一支持フレームを支持する第一フレーム部材が備えられ、前記第一フレーム部材の下部に、前記第一フレーム部材を補強する第一部材が備えられていると好適である。
本構成であれば、受信装置及び第一支持フレームが第二支持フレームの第一フレーム部材に支持され、第一フレーム部材の下部が第一部材によって補強されている。このため、第一フレーム部材の下部に第一部材が備えられない構成と比較して、第一フレーム部材の振動が抑制される。これにより、受信装置の振動も抑制され、受信装置の受信精度が向上する。
本発明において、前記第一フレーム部材は、上側ほど機体前側に位置するように傾斜し、前記第一部材は、機体側面視において下側ほど前後幅が広く形成されていると好適である。
本構成であれば、第一フレーム部材が前上がりに傾斜する。このため、受信装置の位置が作業車の前部に寄る構成が可能となる。また、第一部材は、機体側面視において下側ほど前後幅が広くなる構成によって、前上がりに傾斜する第一フレーム部材の振動が抑制される。
本発明において、前記第二支持フレームに、前記第一フレーム部材の上部に連結されるとともに前記第一フレーム部材から水平方向または略水平方向に沿って延出するとともに後部において後ろ下がりに傾斜する第二フレーム部材が備えられ、前記第二フレーム部材の後部に、機体に連結される第二部材が備えられていると好適である。
本構成であれば、第一フレーム部材の上部が第二フレーム部材と連結され、第二フレーム部材の後部も機体に連結される。これにより、第一フレーム部材が第二フレーム部材によってしっかりと支持され、第一フレーム部材の上部における振動が一層抑制される。
本発明において、前記第二支持フレームに、前記第一フレーム部材の上部に連結されるとともに前記第一フレーム部材から水平方向または略水平方向に沿って延出する第二フレーム部材が備えられ、前記受信装置は、前記収納位置に位置するとき、前記第二フレーム部材の上端部に対して同じまたは略同じ高さに位置し、もしくは、前記第二フレーム部材の上端部よりも下側に位置すると好適である。
本構成であれば、受信装置の位置が収納位置に変更されたときに、受信装置の位置が第二フレーム部材よりも高くならない。このため、保管時においては受信装置の位置を出来るだけ低くすることが可能となる。
本発明において、前記第二支持フレームに、機体平面視において機体横方向に延びる第三フレーム部材が備えられ、前記第三フレーム部材の一端部に、前記第一フレーム部材に連結される第三部材が備えられていると好適である。
本構成であれば、第三フレーム部材の一端部と第一フレーム部材とが連結される。この構成によって、第一フレーム部材が機体の左右方向に振動の力を受ける場合であっても、この左右方向の力が第三フレーム部材によって受け止められる。これにより、支持部は、第三フレーム部材が備えられない構成と比較して、機体左右方向に振動し難くなる。
本発明において、前記第一部材と前記第三部材との夫々に平坦面部が形成され、前記第三部材及び前記第一部材は、夫々の前記平坦面部が面合わせされた状態で互いに連結されていると好適である。
本構成によると、第一フレーム部材の下部における第一部材と、第三フレーム部材の一端部における第三部材と、が互いに面接触する。これにより、第一フレーム部材と第三フレーム部材とが強固に連結可能となる。
本発明において、乗降口を有する搭乗部が備えられ、前記第三フレーム部材の他端部は、前記搭乗部に支持され、かつ、前記乗降口に隣接し、前記第三フレーム部材の他端部に、前記乗降口を乗降する搭乗者のための手摺が備えられていると好適である。
本構成によって、第三フレーム部材が手摺としても兼用され、専用の手摺を別途必要とせず、コストダウンが可能となる。
本発明において、前記第三フレーム部材に、機体平面視において機体横方向に延びる棒部と、他端部において前記棒部と前記手摺との夫々に連結する第四部材と、が備えられ、前記手摺と前記第四部材との少なくとも一方に前後揺動可能に支持され、機体前方と前記乗降口の周囲との少なくとも一方を照射可能な照射部が備えられていると好適である。
本構成であれば、第三フレーム部材が手摺としても兼用され、更に、照射部の支持部材としても兼用される。これにより、照射部の支持部材を別途必要とせず、一層のコストダウンが可能となる。
本発明において、自動走行と自動操舵との少なくとも一方を実行する制御装置と、前記制御装置に指令を出力するための人為操作を受け付ける第一操作具と、が備えられ、前記第一操作具は前記第三フレーム部材に支持されていると好適である。
作業車における自動走行や自動操舵等の制御構成は、既存の作業車を改良して実装する場合が多い。本構成であれば、第一操作具は第三フレーム部材に支持されるため、既存の作業車の搭乗部における既存のレイアウトに改変を加えることなく、作業車の自動走行や自動操舵が容易に実現される。
本発明において、搭乗者が着座するシート、及び、前記シートの前方に位置するフロントパネルを有する搭乗部が備えられ、前記フロントパネルに、操向操作と作業操作との少なくとも一方を受け付ける第二操作具が配置され、前記第三フレーム部材の他端部は前記フロントパネルの機体横外側端部に連結され、前記第一操作具は、前記第二操作具よりも機体横外側かつ前側に配置されていると好適である。
本構成によると、第一操作具は、第二操作具よりも機体横外側かつ前側に配置されている。第二操作具に対して機体横内側の領域と、第二操作具に対して後側の領域と、の夫々は、例えば計器や他の既存の操作具等に占有されている場合が多い。本構成であれば、第一操作具が、既存の操作具等の操作の邪魔にならない場所に配置される。これにより、従来の操作具の操作性が損なわれず、作業車の自動走行や自動操舵が容易に実現される。
本発明において、穀粒を貯留する穀粒タンクに貯留された穀粒を縦搬送する縦搬送部と、前記縦搬送部の上端部に接続されるとともに排出口を有し、前記縦搬送部からの穀粒を横送りして前記排出口から排出する横搬送部と、を有する搬送装置が備えられ、前記横搬送部は、上下昇降可能かつ左右旋回可能に構成されるとともに、機体平面視で機体中央部分に跨るホーム位置に収納された収納状態から機体外側に張り出して穀粒排出することが可能であり、前記受信装置は、前記収納位置に位置するとき、前記受信装置の上端部が前記収納状態の前記横搬送部の上端部と同じまたは略同じ高さに位置し、もしくは、全体が前記収納状態の前記横搬送部の上端部よりも下側に位置すると好適である。
搬送装置の横搬送部は、作業車の中でも比較的高い位置に位置するため、受信装置の位置が第一位置であると、作業車の全高を、従来の作業車の全高と同程度に抑え易くなる。これにより、作業車を保管する保管庫の天井が低い場合であっても、天井と受信装置との干渉が回避される。
本発明において、前記第一支持フレームは、水平な揺動軸芯まわりに揺動して状態変更され、前記受信装置は、前記収納位置に位置するとき、前記収納状態の前記横搬送部の前端部よりも機体後側に位置すると好適である。
本構成であれば、受信装置の位置は、収納位置のときに横搬送部よりも後側に位置する。このため、受信装置は、作業車の保管時に、異物と接触し難くなる。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 搭乗部、キャノピー、及び、受信装置の支持構造を示す機体右側面図である。 搭乗部、キャノピー、及び、受信装置の支持構造を示す機体正面図である。 搭乗部、キャノピー、及び、受信装置の支持構造を示す機体平面図である。 受信装置の揺動支持構造及び位置保持構造を示す機体右側面図である。 受信装置の揺動支持構造及び位置保持構造を示す機体平面図である。 受信装置の揺動支持構造及び位置保持構造を示す機体正面図である。
以下、本実施形態の作業車について、自脱型コンバインを例に挙げて説明する。
図1はコンバインの左側面図であり、図2はコンバインの平面図である。ここで、理解を容易にするために、本実施形態では、特に断りがない限り、「前」(図1に示す矢印「F」の方向)は機体前後方向(走行方向)における前方を意味し、「後」(図1に示す矢印「B」の方向)は機体前後方向(走行方向)における後方を意味するものとする。また、「上」(図1に示す矢印「U」の方向)及び「下」(図1に示す矢印「D」の方向)は、鉛直方向(水平面に垂直な方向)での位置関係であり、地上高さにおける関係を示すものとする。更に、左右方向または横方向は、機体前後方向に直交する機体横断方向(機体幅方向)を意味する。即ち、「左」(図2に示す矢印「L」の方向)及び「右」(図2に示す矢印「R」の方向)は、夫々、機体の左方向及び右方向を意味するものとする。図3以降の図面においても同様である。
〔コンバインの全体について〕
図1に示すように、コンバインの走行機体1は機体フレーム2を備え、機体フレーム2は角パイプ材などの複数の鋼材の連結によって構成されている。機体フレーム2の下部に左右一対のクローラ式の走行装置3が装備されている。走行機体1の前部の右横側部分に、搭乗部5が備えられている。搭乗部5に搭乗者が搭乗する。なお、本実施形態のコンバイン(作業車)は自動走行及び自動操舵が可能な構成であるため、搭乗部5に搭乗する搭乗者は、コンバインを運転する搭乗者と、コンバインを運転しない搭乗者と、の両方を含む。搭乗部5の下方にエンジンEが配置されている。搭乗部5はキャビンに覆われておらず、外部に開放される。
走行機体1の前部に、刈取部4が昇降可能に設けられている。刈取部4は、複数のデバイダ4aと、複数の引き起こし装置4bと、を有する。刈取部4は、走行機体1の前方において複数の植付条の稲や麦の植立穀稈(作物)を引き起こし装置4bで引き起こしながら刈り取るとともに、刈り取られた刈取穀稈を機体後方に向けて搬送する。機体フレーム2の後部に、脱穀装置6及び穀粒タンク8が横並び状態で支持されている。脱穀装置6は、刈取部4の後方に配置され、穀粒タンク8は、搭乗部5の後方に配置されている。脱穀装置6の左側部にフィードチェーン7が設けられ、フィードチェーン7は刈取部4によって刈り取られた刈取穀稈を後方へ挟持搬送する。脱穀装置6において、投入された刈取穀稈の脱穀処理が行われ、脱穀処理によって得られた穀粒と塵埃とを選別する選別処理が行われる。穀粒タンク8は、脱穀処理されて脱穀装置6から搬送された穀粒を貯留する。穀粒タンク8の後部に、穀粒タンク8から穀粒を取り出す搬送装置9が接続されている。
搬送装置9に、縦搬送部9Aと横搬送部9Bとが備えられている。縦搬送部9Aは、穀粒タンク8の後下部に接続され、穀粒タンク8に貯留された穀粒を縦搬送する。横搬送部9Bは、縦搬送部9Aの上端部に接続され、縦搬送部9Aからの穀粒を横送りする。横搬送部9Bの搬送方向下手側端部に排出口9Cが備えられている。横搬送部9Bは、縦搬送部9Aからの穀粒を排出口9Cへ搬送し、排出口9Cから機外へ排出する。
横搬送部9Bは、上下に昇降可能かつ左右に旋回可能に構成されている。図1及び図2に示すように、搬送装置9が使用されないとき、横搬送部9Bは、脱穀装置6及び穀粒タンク8よりも上側に位置する状態、かつ、平面視で機体中央部分に跨る状態で、前後に延びる。このときの横搬送部9Bの状態を『収納状態』と称する。また、このときの横搬送部9Bの位置を『ホーム位置』と称する。
搬送装置9が使用されるとき、横搬送部9Bは、ホーム位置に収納された収納状態から機体外側に張り出して穀粒排出することが可能である。ここで、機体外側とは、脱穀装置6の左側部よりも左側(機体横外側)、穀粒タンク8の右側部よりも右側(機体横外側)、及び、脱穀装置6及び穀粒タンク8の夫々の後端部よりも後側を意味する。つまり、搬送装置9が使用されるとき、横搬送部9Bは、走行機体1から左右側方または後方へ離れる側へ延びて穀粒タンク8に貯留された穀粒を排出する。
本実施形態のコンバインに衛星測位用の受信装置20が備えられている。受信装置20は、航法衛星(不図示)からのGNSS(グローバル・ナビゲーション・サテライト・システム、例えばGPS、GLONASS、Galileo、QZSS、及び、BeiDou等)からの信号を受信して、自車位置を取得する。受信装置20は、搭乗部5の左右中心に対して機体左側(左右方向一方側)に偏倚した位置に設けられている。
図1、図3及び図4に示すように、受信装置20は、水平方向に対して予め設定された仰角θよりも天頂側の領域に設定された受信領域Raの範囲内に位置する航法衛星からの信号を受信する。仰角θで示される部分は、受信装置20の受信領域Raの下限境界である。なお、受信装置20が受信した信号に基づく衛星航法を補完するために、ジャイロ加速度センサや磁気方位センサを組み込んだ慣性航法ユニット(不図示)が備えられている。仰角θは、例えば15°に設定されているが、例えば10°~30°の範囲で適宜設定変更可能である。
〔搭乗部〕
搭乗部5は機体中央に対して機体右側に偏倚する状態で備えられている。図1~図4に示すように、搭乗部5に、シート11と、シート11の前方に位置するフロントパネル12と、シート11の左方に位置するサイドパネル13と、が備えられている。搭乗部5の中央領域にシート11が設けられている。シート11に搭乗者が着座する。前後方向におけるフロントパネル12とシート11との間に、床部15(図3)が設けられている。シート11及び床部15の右方に乗降ステップ14が設けられている。サイドパネル13は、搭乗部5のうち乗降ステップ14の位置する側と反対側に設けられている。
フロントパネル12に操向操作レバー16と、メータパネル(不図示)とが備えられている。操向操作レバー16は、運転操作のための操作具であって、フロントパネル12の右端部に設けられ、シート11の前方に位置している。搭乗部5に搭乗する搭乗者は、操向操作レバー16を操作することによって走行装置3を操向操作できる。また、搭乗者は、操向操作レバー16を操作することによって刈取部4を昇降操作できる。つまり、操向操作レバー16は、操向操作と作業操作とを受け付ける。不図示のメータパネルに、例えば、走行速度やエンジン回転数、燃料残量等が表示される。操向操作レバー16は、本発明の『第二操作具』に相当する。
サイドパネル13に、主変速操作レバー18等が備えられている。主変速操作レバー18は、サイドパネル13の前部に配置されている。主変速操作レバー18は、前後方向に揺動操作可能なレバーによって構成されている。搭乗部5に搭乗する搭乗者は、主変速操作レバー18を操作することによって、主変速装置(不図示)を変速操作できる。
シート11の後方に箱状のリアボックス40が備えられている。リアボックス40はシート11の載置面部分よりも上側に突出する。リアボックス40の上面部は、シート11の背もたれ部分の上部に対応する高さに位置する。詳述はしないが、リアボックス40の内部に、エンジンEに対する吸気用のエアクリーナや電子制御ユニット(いわゆるECU)等が収容されている。
搭乗部5の上方にキャノピー41が備えられている。キャノピー41は、日除け及び雨避けとして搭乗部5を覆う。キャノピー41は、カバー部41Aとフレーム部41Bとを有する。カバー部41Aは搭乗部5を上方から覆う。カバー部41Aは、例えば樹脂によって構成されている。フレーム部41Bは金属によって構成されている。フレーム部41Bは、伸縮支柱42を介して走行機体1に支持されるとともに、機体平面視においてカバー部41Aと重複する状態で、カバー部41Aを支持する。
キャノピー41は伸縮支柱42に支持されている。伸縮支柱42はフレーム部41Bを支持する。伸縮支柱42にハンドル42Hが備えられている。例えば搭乗者がハンドル42Hを操作することによって、伸縮支柱42が上下方向に沿って伸縮動作し、キャノピー41の高さ位置が変更される。図3及び図4に示すように、伸縮支柱42は、予め設定された低位置Lpと、低位置Lpよりも上側に予め設定された高位置Hpと、に亘ってキャノピー41を位置変更可能に支持する。換言すると、伸縮支柱42は、低位置Lpと高位置Hpとに亘ってキャノピー41の位置変更を許容する。なお、図3及び図4では、低位置Lp及び高位置Hpは、キャノピー41の上端部を基準とした高さの位置である。なお、低位置Lpと高位置Hpとの高低差ΔHが一定であれば、低位置Lp及び高位置Hpは、キャノピー41のどの位置を基準としても良い。キャノピー41の上端部が高位置Hpに位置するとき、キャノピー41の上端部は受信装置20の上端部よりも上側に位置する。
フレーム部41Bは金属によって構成されている。金属は電波を反射する性質を有する。このため、フレーム部41Bが航法衛星からの電波を反射すると、受信装置20は航法衛星からの信号を正確に受信できなくなる虞が考えられる。本実施形態では、フレーム部41Bが受信装置20の受信領域Raの範囲外に位置するように、キャノピー41は配置される。
図5は、キャノピー41の位置が伸縮支柱42によって高位置Hpに設定されたときの平面図である。キャノピー41のうち、受信装置20の受信領域Raの範囲内に位置する部分が、図5において斜線領域R1で示されている。図1、図3及び図4には、フレーム部41Bが受信領域Raの範囲内に位置するように見えるが、実際には、図5に示すように、キャノピー41のうち、カバー部41Aの前部のみが受信領域Raの範囲内に位置し、フレーム部41Bは受信領域Raの範囲外に位置する。このように、高位置Hpは、フレーム部41Bが受信装置20の受信領域Raの下限境界よりも下側の領域に位置するように設定されている。これにより、フレーム部41Bが受信領域Raの範囲内に位置しなくなる。
伸縮支柱42の上端部に支点部42Bが備えられている。支点部42Bはキャノピー41を上下軸芯Y1まわりに回動可能に支持する。図2には、キャノピー41の揺動範囲が示されている。キャノピー41は、搭乗部5を覆う位置と、搭乗部5の後方の位置と、に亘って上下軸芯Y1まわりに揺動可能である。キャノピー41が搭乗部5を覆う位置を、『カバー位置』と称する。また、キャノピー41が搭乗部5の後方に存在する位置を、『非カバー位置』と称する。伸縮支柱42は、キャノピー41の位置を、機体平面視においてシート11と重複するカバー位置と、機体平面視においてシート11と重複しない非カバー位置と、に変更可能に構成されている。
キャノピー41が上下軸芯Y1まわりに揺動するとき、キャノピー41の遊端部が機体横外方を経由して揺動する。図2には、キャノピー41が上下軸芯Y1まわりに揺動するときのキャノピー41の遊端部の移動軌跡が、遊端部軌跡Rbとして示されている。キャノピー41の移動軌跡は、遊端部軌跡Rbと上下軸芯Y1とに囲まれる領域である。
これにより、キャノピー41の遊端部が機体横内方を経由して揺動する構成と比較して、キャノピー41がコンバインの他の部位と干渉する虞が回避される。特に、キャノピー41と、受信装置20と、の干渉が回避されている。キャノピー41は、搭乗部5を覆う位置と、搭乗部5の後方の位置と、の何れの位置においても、平面視において受信装置20と重複しない。また、キャノピー41が上下軸芯Y1まわりに揺動するときも、キャノピー41は平面視において受信装置20と重複しない。換言すると、キャノピー41がカバー位置と非カバー位置とに亘って移動する際の移動軌跡は、機体平面視において受信装置20と重複しない。
本実施形態では、水平方向に対して仰角15度よりも天頂側の領域が、受信装置20の受信領域Raである。受信装置20は、この受信領域Raの範囲内に位置する航法衛星からの信号を受信する。キャノピー41は、伸縮支柱42が最も高く延ばされてキャノピー41が最も高い位置に設定された場合であっても、フレーム部41Bが受信領域Raの範囲外に位置するように配置されている。
〔受信装置の支持構造について〕
本実施形態では、受信装置20は揺動支持フレーム25に支持され、受信装置20及び揺動支持フレーム25が支持枠フレーム21に揺動可能なように支持されている。受信装置20及び揺動支持フレーム25を支持する支持枠フレーム21に、前後フレーム部材22と、縦フレーム部材23と、横フレーム部材24と、が備えられている。揺動支持フレーム25は、本発明の『第一支持フレーム』に相当する。支持枠フレーム21は、本発明の『第二支持フレーム』に相当する。縦フレーム部材23は、本発明の『第一フレーム部材』に相当する。前後フレーム部材22は、本発明の『第二フレーム部材』に相当する。横フレーム部材24は、本発明の『第三フレーム部材』に相当する。
前後フレーム部材22は機体の平面視において前後方向に延びている。縦フレーム部材23は上下方向に延びている。また、縦フレーム部材23は、上部において揺動支持フレーム25及び支点部材26を支持する。前後フレーム部材22は、縦フレーム部材23の上部に連結されるとともに縦フレーム部材23から水平方向または略水平方向に沿って延出する。つまり、前後フレーム部材22の前端部と、縦フレーム部材23の上端部と、が連結されている。横フレーム部材24は機体の平面視において横方向に沿って延びている。横フレーム部材24は縦フレーム部材23の前下部と連結されている。
支持枠フレーム21は、前後フレーム部材22と、縦フレーム部材23と、横フレーム部材24と、によって、平面視においてL字状に形成されている。また、支持枠フレーム21は、前後フレーム部材22と縦フレーム部材23とによって、機体側面視において門型形状に形成されている。
図3に示すように、前後フレーム部材22と縦フレーム部材23との連結部分に揺動支持フレーム25が枢支されている。揺動支持フレーム25の遊端部に受信装置20が取り付けられている。前後フレーム部材22と縦フレーム部材23との連結部分に支点部材26がボルトによって連結固定されている。揺動支持フレーム25は、支点部材26を介して前後フレーム部材22及び縦フレーム部材23に支持されるとともに受信装置20を連結支持する。
揺動支持フレーム25が上向きに揺動した状態が図1において実線で示され、このとき、受信装置20の位置は使用位置である。また、揺動支持フレーム25が下向きに揺動した状態が図1において破線で示され、このとき、受信装置20の位置は収納位置である。
受信装置20は、予め設定された収納位置と、当該収納位置よりも上側の位置に予め設定された使用位置と、に亘って位置を変更可能に構成されている。具体的には、揺動支持フレーム25の回動ピンが支点部材26のボス孔に内嵌し、揺動支持フレーム25は回動ピンの横軸芯X1まわりに揺動する。つまり、揺動支持フレーム25及び支点部材26は、収納位置と使用位置との範囲で受信装置20を揺動させる。換言すると、揺動支持フレーム25及び支点部材26は、収納位置と使用位置とに亘って受信装置20の位置変更を許容する。この構成によって、支持枠フレーム21は、受信装置20を収納位置と使用位置とに位置変更可能に支持する。この結果、受信装置20は、前倒れ方向に揺動することによって使用位置から収納位置へ位置を変更可能に構成されている。
受信装置20が収納位置に位置するときの揺動支持フレーム25の延び方向と、受信装置20が使用位置に位置するときの揺動支持フレーム25の延び方向と、の角度差は90度または略90度(例えば89~91度)である。
受信装置20が使用位置に位置するとき、受信装置20が収納位置に位置する場合と比較して、受信装置20はマルチパス等の影響を受け難くなり、収穫作業時における受信装置20の測位精度が良好になる。また、受信装置20が収納位置に位置すると、コンバインを保管する保管庫の天井が低い場合であっても、天井と受信装置20との干渉が回避される。
受信装置20は、使用位置に位置するとき、搭乗部5よりも前側に位置する。また、図2に示すように、受信装置20は、使用位置に位置する場合も、収納位置に位置する場合も、刈取部4と平面視において重複し、かつ、刈取部4の左右幅中心位置に位置する。図1及び図2に示すように、デバイダ4aの先端部と、引き起こし装置4bの後部(図1及び図2では引き起こし装置4bの上端部)と、の前後幅Wの範囲に受信装置20が位置する。受信装置20は、使用位置に位置する場合も、収納位置に位置する場合も、この前後幅Wの範囲に位置する。
受信装置20は、使用位置に位置するとき、搭乗部5に対して機体左側に位置する。受信装置20は、使用位置に位置するとき、略全体がキャノピー41よりも前側に位置する。なお、受信装置20は、使用位置に位置するとき、全体がキャノピー41よりも前側に位置しても良い。また、受信装置20は、使用位置に位置するとき、機体平面視においてキャノピー41と重複しない。加えて、受信装置20は、使用位置に位置するとき、機体平面視において収納状態の横搬送部9Bと重複しない。
図1に示すように、受信装置20が使用位置に位置するとき、受信装置20が収納状態の横搬送部9Bの上端部よりも高い位置に位置する。また、受信装置20が収納位置に位置するとき、受信装置20の全体が、収納状態における搬送装置9の横搬送部9Bの上端部よりも下側に位置する。もしくは、受信装置20は、収納位置に位置するとき、受信装置20の上端部が収納状態の横搬送部9Bの上端部と同じまたは略同じ高さに位置しても良い。受信装置20は、収納位置に位置するときに、収納状態の横搬送部9Bよりも機体後側に位置する。
受信装置20が収納位置に位置するとき、受信装置20の上端部が支持枠フレーム21の上端部(具体的には前後フレーム部材22の上端部)に対して同じまたは略同じ高さに位置する。もしくは、受信装置20が収納位置に位置するとき、受信装置20の上端部が支持枠フレーム21の上端部(具体的には前後フレーム部材22の上端部)よりも下側に位置しても良い。
前後フレーム部材22及び縦フレーム部材23は、搭乗部5の左側部に支持されている。換言すると、搭乗部5は機体中央に対して機体右側に偏倚する状態で備えられ、前後フレーム部材22は、搭乗部5の機体左右中央側端部に支持されている。そして受信装置20は、使用位置に位置するとき、搭乗部5に対して機体左側に位置する。前後フレーム部材22の前部は、水平方向かつ前後方向に沿って延びている。前後フレーム部材22の前部は、機体側面視において、収納状態における横搬送部9Bと重複する(図1参照)。
前後フレーム部材22は、前後に延びる棒部分22aと、前端部の角板部材22bと、後端部の角板部材22cと、を有する。棒部分22aの前端部に角板部材22bが溶接されている。棒部分22aの後端部に角板部材22cが溶接されている。棒部分22aの前後中間部分は曲げ形成されている。角板部材22cの底面部分が、リアボックス40の上面部にボルト連結されている。換言すると、前後フレーム部材22はリアボックス40の上面部に支持されている。これにより、棒部分22aの後部は後ろ下がりに傾斜する。つまり、棒部分22aは、縦フレーム部材23から水平方向または略水平方向に沿って延出するとともに後部において後ろ下がりに傾斜する。換言すると、棒部分22aの後部は、搭乗部5の後部における左側部に前傾姿勢で立設されている。また、棒部分22aの後部は、後ろ下がりに傾斜するとともに、平面視において前側ほど機体右側に位置するように傾斜する。これにより、棒部分22aとキャノピー41との干渉が回避されている。角板部材22cは、本発明の『第二部材』に相当する。
棒部分22aのうち水平方向に延びる前部と、角板部材22bと、は機体平面視においてカバー状態のキャノピー41と重複しない。また、縦フレーム部材23の上部と、揺動支持フレーム25と、支点部材26と、は機体平面視においてカバー状態のキャノピー41と重複しない。縦フレーム部材23の下部と、横フレーム部材24と、は低位置Lpに位置するキャノピー41よりも下側に位置する。また、支持枠フレーム21のうち、機体平面視においてカバー位置に位置するキャノピー41と重複する部分は、キャノピー41の高さが低位置Lpである場合における移動軌跡と、キャノピー41の高さが高位置Hpである場合における移動軌跡と、の何れとも干渉しない。
縦フレーム部材23は、上下に延びる棒部分23aと、上端部の角板部材23bと、下端部の角型部材23cと、を有する。棒部分23aの下端部に角型部材23cが溶接されている。棒部分23aの上端部に角板部材23bが溶接されている。角型部材23cのうち、機体左側において前後に延びる左側面部分が、サイドパネル13の前部における左側部にボルト連結されている。換言すると、縦フレーム部材23は、搭乗部5の左側部(搭乗部5の機体左右中央側端部)に支持されている。棒部分23aは、上側ほど機体前側に位置するように傾斜する姿勢(前傾姿勢)で立設されている。そして、前後フレーム部材22における角板部材22bと、縦フレーム部材23における角板部材23bと、がボルト連結されている。このとき、角板部材22bの下面部分と、角板部材23bの上面部分と、が当接する。角型部材23cは、本発明の『第一部材』に相当する。
角型部材23cの機体左側の左側面部分は、鉛直方向に沿って上下に延び、かつ、前後に延びる。この左側面部分に三角部が形成されている。この三角部の後縁部が上下に亘って棒部分23aに溶接されている。即ち、縦フレーム部材23は、上側ほど機体前側に位置するように傾斜し、角型部材23cは、機体側面視において下側ほど前後幅が広く形成されている。角型部材23cにおける前端部と、角型部材23cにおける後端部と、の距離は下側ほど長くなる。これにより、棒部分23aの剛性が高められている。
平面視において角型部材23cはL字状に曲げ形成されている。角型部材23cのうち、平面視でL字状に曲げられた前端部分は、曲げ部分から機体右側に延出する。角型部材23cの前端部分は、前方に向く前面部分を有する。この前端部分は鉛直方向に沿って上下に延び、かつ、左右に延びる。
加えて、角型部材23cの上部に、水平方向に沿う平坦面部分が形成されている。この平坦面部分は、平面視において四角形に形成され、角型部材23cのうち平面視でL字状に曲げ形成された前端部分及び左側面部分の夫々の上端部と連結する。この水平方向に沿う平坦面部分は、前後に延び、かつ、左右に延びる。角型部材23cが平面視においてL字状に曲げ形成され、かつ、角型部材23cの機体左側の側面部分は機体側面視において三角形状に形成され、かつ、角型部材23cの上部に、前端部分と左側面部分との夫々を連結する平坦面部分が設けられている。これにより、角型部材23cの全体が箱状に形成されており、角型部材23cの全体的な剛性が高められている。その結果、棒部分23aの剛性が高められている。
このように、縦フレーム部材23の下端部に、縦フレーム部材23を補強する角型部材23cが備えられている。なお、縦フレーム部材23の下端部よりも上側の部分、即ち縦フレーム部材23の下部に角型部材23cが備えられても良い。
縦フレーム部材23の棒部分23aと、前後フレーム部材22における棒部分22aの後部と、の夫々は機体前後方向に並んで立設する。これにより、前後フレーム部材22における棒部分22aの前部は機体前後方向に沿って延びる。
横フレーム部材24に、棒部分24aと、乗降口5Aを乗降する搭乗者のための手摺フレーム部24bと、機体右側端部の角板部材24cと、機体左側端部の平板部材24dと、が備えられている。棒部分24aは機体平面視において機体横方向に延びる。また、棒部分24aは機体の正面視及び背面視においてL字状に形成されている。棒部分24aは、フロントパネル12の左右両端に亘って延び、かつ、右端部から下方に延びている。棒部分24aの左端部は平板部材24dに溶接されている。平板部材24dは、本発明の『第三部材』に相当する。角板部材24cは、本発明の『第四部材』に相当する。棒部分24aは、本発明の『棒部』に相当する。手摺フレーム部24bは、本発明の『手摺』に相当する。
横フレーム部材24の平板部材24dと、縦フレーム部材23における角型部材23cの前面部分と、がボルト連結されている。つまり、縦フレーム部材23と横フレーム部材24とが互いに平坦面部分で連結されている。これにより、縦フレーム部材23と横フレーム部材24とが、簡素な構成で強固に連結される。即ち、角型部材23cと平板部材24dとの夫々に平坦面部が形成され、角型部材23c及び平板部材24dは、夫々の平坦面部が面合わせされた状態で互いに連結されている。
角板部材24cは、平板部材が折り曲げられたものである。角板部材24cの上端部は機体の正面視及び背面視においてL字状に曲げられている。角板部材24cは、横フレーム部材24の右端部において棒部分24aと手摺フレーム部24bとの夫々に連結する。角板部材24cの上端部に上面部分が形成されている。棒部分24aの右端部は角板部材24cの上面部分に溶接されている。また、角板部材24cに手摺フレーム部24bが溶接されている。これにより、横フレーム部材24の右端部に手摺フレーム部24bが備えられている。
手摺フレーム部24bはフロントパネル12の機体横外側端部に連結されている。即ち、横フレーム部材24の右端部は、搭乗部5におけるフロントパネル12の機体横外側端部に支持され、かつ、搭乗部5の乗降口5Aに隣接している。
このように、横フレーム部材24は、前後フレーム部材22における縦フレーム部材23の下部と、フロントパネル12の機体横外側端部と、の夫々に連結され、機体左右方向に沿って延びる。これにより、前後フレーム部材22及び縦フレーム部材23は横フレーム部材24によって強固に支持されている。
横フレーム部材24は操向操作レバー16よりも前側に位置する。また、横フレーム部材24は操向操作レバー16の上端部よりも下側に位置する。このため、シート11に着座した搭乗者は、機体前方の圃場を監視する際に、横フレーム部材24を気にすることなく圃場を確認し易くなる。
また、角板部材24cに照射部32が支持されている。照射部32は機体右前部の周辺を照射する。また、照射部32は上下軸芯Y2まわりに揺動可能である。このため、例えば作業者が照射部32を後向きに回動させることによって、照射部32は搭乗部5の右側部の周囲を照射可能である。つまり、照射部32は、角板部材24cに前後揺動可能に支持され、機体前方と乗降口5Aの周囲とを照射可能である。照射部32が機体前方を照射するとき、横フレーム部材24の機体右側端部は照射部32よりも機体横外側に位置する。このため、横フレーム部材24は、照射部32を保護するための保護部材としても兼用される。
横フレーム部材24に自動走行操作ユニット31がボルト固定されている。換言すると、自動走行操作ユニット31が横フレーム部材24に支持されている。図示はしないが、本実施形態のコンバインは、自動走行及び自動操舵を実行するための制御装置を有する。自動走行操作ユニット31は、当該制御装置に指令を出力するための人為操作を受け付ける。自動走行操作ユニット31に、自動操舵及び自動走行に関する複数のボタンが備えられている。このため、例えば搭乗者は、自動走行操作ユニット31を操作することによって、コンバイン(作業車)に自動操舵または自動走行をさせられる。なお、当該制御装置は、自動走行と自動操舵との少なくとも一方を実行する構成であっても良い。自動走行操作ユニット31は、本発明の『第一操作具』に相当する。
自動走行操作ユニット31は、操向操作レバー16よりも機体横外側かつ前側に配置されている。自動走行操作ユニット31は、機体平面視において、カバー位置に位置するキャノピー41とは重複しない。自動走行操作ユニット31と照射部32とは、機体平面視において重複する。
〔受信装置の揺動支持構造及び位置保持構造について〕
図6~図8に基づいて、受信装置20の揺動支持構造及び位置保持構造を説明する。支点部材26は揺動支持フレーム25を揺動可能に支持する。支点部材26はボス孔を有し、このボス孔に揺動支持フレーム25の回動ピンが挿通する。これにより、揺動支持フレーム25は回動ピンの横軸芯X1まわりに揺動する。
揺動支持フレーム25は、棒部分25aと、板部25bと、ブラケット部25cと、を有する。棒部分25aの一端部に板部25bが溶接されている。棒部分25aの他端部にブラケット部25cが溶接されている。板部25bの平坦面部分に受信装置20がボルト固定される。受信装置20の位置が収納位置であるとき、板部25bの平坦面部分は前向きとなる。また、受信装置20の位置が使用位置であるとき、板部25bの平坦面部分は上向きとなる。
揺動支持フレーム25の回動ピンはブラケット部25cに溶接されている。ブラケット部25cのうち、棒部分25aの溶接個所と、回動ピンの溶接個所と、の間に揺動操作機構27が連結されている。揺動操作機構27は、板バネ部27aとハンドル支持部27bと操作ハンドル27cとを有する。板バネ部27aの一端部がブラケット部25cとボルト連結され、板バネ部27aの他端部がハンドル支持部27bとボルト連結されている。更に、ハンドル支持部27bの遊端部に操作ハンドル27cが連結されている。これにより、受信装置20と揺動支持フレーム25と揺動操作機構27とは一体的に揺動する。操作ハンドル27cは、揺動支持フレーム25及び支点部材26に対して搭乗部5の左右中心側へ延出する。板バネ部27aは、本発明の『板バネ』及び『弾性体』に相当する。
操作ハンドル27cは、受信装置20の揺動軸芯である横軸芯X1まわりに受信装置20と一体的に揺動する。例えば搭乗者が操作ハンドル27cを図6における反時計回りに揺動操作すると、受信装置20と揺動支持フレーム25とは上向きに揺動し、受信装置20の位置が使用位置となる。操作ハンドル27cは、受信装置20が使用位置に位置する場合に横軸芯X1の軸芯方向視において横軸芯X1の真下または略真下に位置する。
また、例えば搭乗者が操作ハンドル27cを図6における時計回りに揺動操作すると、受信装置20と揺動支持フレーム25とは下向きに揺動し、受信装置20の位置が収納位置となる。操作ハンドル27cは、受信装置20が収納位置に位置する場合に横軸芯X1に対して同じまたは略同じ高さに位置する。
本実施形態では、受信装置20を収納位置と使用位置との夫々に位置保持する係止部材28が備えられている。係止部材28は、縦フレーム部材23における角板部材23bの右側面部にボルト連結されている。
係止部材28に、支持面部28aと、第一係止部28bと、第二係止部28cと、面部28dと、が備えられている。支持面部28aは、平坦状に形成され、縦フレーム部材23における角板部材23bの右側面部と当接する。第一係止部28bは、支持面部28aにおける後上部から機体右方(角板部材23bの位置する側とは反対側)へ突出する。第一係止部28bは、水平方向に沿って延びる平坦面部を有する。第二係止部28cは、支持面部28aにおける前下部から機体右方(角板部材23bの位置する側とは反対側)へ突出する。第二係止部28cは、鉛直方向に沿って延びる平坦面部を有する。第一係止部28bと第二係止部28cとに亘って面部28dが延びる。
板バネ部27a及びハンドル支持部27bは、平板状に形成されている。図7及び図8に示すように、板バネ部27a及びハンドル支持部27bは、正面視及び平面視において、支持面部28aと面部28dとの間に位置する。板バネ部27aは、操作ハンドル27cと保持機構LK(後述)との間に介在されている。
面部28dのうち、第一係止部28bの近傍に第一孔部28hが形成されている。また、面部28dのうち、第二係止部28cの近傍に第二孔部28iが形成されている。第一孔部28hは第一係止部28bの下方に隣接する。また、第二孔部28iは第二係止部28cの後方に隣接する。横軸芯X1に対する第一孔部28hと第二孔部28iとの位相差は90度または略90度(例えば89~91度)である。第一孔部28hは、本発明の『第二係合部』に相当する。第二孔部28iは、本発明の『第三係合部』に相当する。
ハンドル支持部27bのうち、板バネ部27aに対する連結部分と、操作ハンドル27cに対する連結部分と、の間の部分に係合ピン27dが備えられている。係合ピン27dはハンドル支持部27bから機体右方へ突出する。そして係合ピン27dは、第一孔部28hと第二孔部28iとの夫々に選択的に嵌入可能(係合可能)である。係合ピン27dと第一孔部28hと第二孔部28iとは、保持機構LKである。保持機構LKは、揺動支持フレーム25を、受信装置20の位置が収納位置となる状態と、受信装置20の位置が使用位置となる状態と、の夫々において状態保持する。即ち、第一孔部28hは、受信装置20の位置を収納位置に保持するために係合ピン27dに対して係合する。また、第二孔部28iは、受信装置20の位置を使用位置に保持するために係合ピン27dに対して係合する。板バネ部27aは、保持機構LKを位置保持状態に付勢する。係合ピン27dは、本発明の『第一係合部』に相当する。
受信装置20の位置が収納位置であるとき、板バネ部27aとハンドル支持部27bとの少なくとも一方は第一係止部28bと当接し、係合ピン27dは第一孔部28hに嵌入(係合)する。このとき、係合ピン27dは、板バネ部27aによって、第一孔部28hに嵌入(係合)する方向に付勢される。これにより、揺動支持フレーム25の揺動が不能となり、受信装置20の位置が収納位置に保持される。換言すると、係合ピン27dが第一孔部28hに係合すると、揺動支持フレーム25は受信装置20が収納位置となる位置に位置保持される。
受信装置20の位置が使用位置であるとき、板バネ部27aとハンドル支持部27bとの少なくとも一方は第二係止部28cと当接し、係合ピン27dは第二孔部28iに嵌入(係合)する。このとき、係合ピン27dは、板バネ部27aによって、第二孔部28iに嵌入(係合)する方向に付勢される。これにより、揺動支持フレーム25の揺動が不能となり、受信装置20の位置が使用位置に保持される。換言すると、係合ピン27dが第二孔部28iに係合すると、揺動支持フレーム25は受信装置20が使用位置となる位置に位置保持される。
受信装置20の位置を、収納位置から使用位置へ変更するとき、まず、搭乗者は、操作ハンドル27cを機体左方へ押圧する。そして、板バネ部27aの遊端部が機体左方へ弾性変形し、ハンドル支持部27b及び操作ハンドル27cが機体左方へ変位する。これにより、係合ピン27dが第一孔部28hから抜ける。次に、搭乗者は、操作ハンドル27cを前向きに揺動させる。このとき、板バネ部27aの遊端部が機体左方へ弾性変形したままとなる。このとき、係合ピン27dは面部28dの左側面部と摺接しても良い。
そして、受信装置20の位置が使用位置に位置したら、板バネ部27aとハンドル支持部27bとの少なくとも一方は第二係止部28cと当接する。これにより、図6における揺動支持フレーム25の反時計回りの揺動が規制される。また、係合ピン27dは、板バネ部27aの付勢力によって第二孔部28iに嵌入する。これにより、図6における揺動支持フレーム25の時計回りの揺動が規制される。即ち、保持機構LKは、受信装置20の位置を収納位置から使用位置へ変更する変更操作が完了して受信装置20が使用位置に位置したら、板バネ部27aの付勢力によって係合ピン27dと第二孔部28iとが係合するように構成されている。
受信装置20の位置を、使用位置から収納位置へ変更するとき、まず、搭乗者は、操作ハンドル27cを機体左方へ押圧する。そして、板バネ部27aの遊端部が機体左方へ弾性変形し、ハンドル支持部27b及び操作ハンドル27cが機体左方へ変位する。これにより、係合ピン27dが第二孔部28iから抜ける。次に、搭乗者は、操作ハンドル27cを後向きに揺動させる。このとき、板バネ部27aの遊端部が機体左方へ弾性変形したままとなる。このとき、係合ピン27dは面部28dの左側面部と摺接しても良い。
そして、受信装置20の位置が収納位置に位置したら、板バネ部27aとハンドル支持部27bとの少なくとも一方は第一係止部28bと当接する。これにより、図6における揺動支持フレーム25の時計回りの揺動が規制される。また、係合ピン27dは、板バネ部27aの付勢力によって第一孔部28hに嵌入する。これにより、図6における揺動支持フレーム25の反時計回りの揺動が規制される。即ち、保持機構LKは、受信装置20の位置を使用位置から収納位置へ変更する変更操作が完了して受信装置20が収納位置に位置したら、板バネ部27aの付勢力によって係合ピン27dと第一孔部28hとが係合するように構成されている。
この構成によって、板バネ部27aは、受信装置20を位置保持するように保持機構LKを付勢する。
このように、本実施形態では、操作ハンドル27cは、受信装置20の位置変更操作の方向と、保持機構LKの切り換え操作の方向とが異なるように構成されている。このことから、操作ハンドル27cの操作によって、受信装置20の収納位置と使用位置との位置変更と、保持機構LKの位置保持状態と位置保持解除状態との切り換えと、が可能である。搭乗者は、操作ハンドル27cを横方向に動かすだけで、受信装置20の位置保持を解除でき、操作ハンドル27cを前後方向に動かすだけで、受信装置20の位置を収納位置と使用位置とに切換可能である。つまり、本実施形態であれば、搭乗者による操作ハンドル27cの連続的な一連の操作だけで、受信装置20の位置変更、位置保持、及び、位置保持解除が可能である。即ち、操作ハンドル27cは、板バネ部27aの付勢力に抗して保持機構LKの位置保持を解除する解除操作、及び、受信装置20の位置を収納位置と使用位置との夫々に変更する変更操作を受け付ける。
〔別実施形態〕
本発明は、上述の実施形態に例示された構成に限定されるものではなく、以下、本発明の代表的な別実施形態を例示する。
(1)上述の実施形態に限定されず、横フレーム部材24の右端部はフロントパネル12以外に支持されても良い。あるいは、横フレーム部材24は、搭乗部5の左右に亘って延びる構成でなくても良く、搭乗部5の左端部に連結される構成であっても良い。即ち、横フレーム部材24は、縦フレーム部材23と、機体左右方向における搭乗部5の端部と、に連結される構成であって良い。
(2)上述の実施形態に限定されず、受信装置20は、搭乗部5の左右中心に対して機体右側に偏倚した位置に設けられても良い。つまり、受信装置20は、搭乗部5の左右中心に対して左右方向一方側に偏倚した位置に設けられて良い。
(3)上述の実施形態では、操作ハンドル27cは、揺動支持フレーム25及び支点部材26に対して搭乗部5の左右中心側へ延出する。この実施形態に限定されず、例えば、操作ハンドル27cは、横軸芯X1から放射方向へ延出しても良い。
(4)板バネ部27aは、例えばコイルバネであっても良い。例えば、コイルバネが、揺動支持フレーム25の揺動範囲の中央領域を死点として、揺動支持フレーム25を、受信装置20が収納位置となる位置と、受信装置20が使用位置となる位置と、の夫々に位置保持可能に付勢する構成であっても良い。
(5)揺動支持フレーム25は、揺動しない構成であっても良い。例えば、揺動支持フレーム25に代えて、受信装置20を支持するとともに上下に伸縮可能なスライド機構が備えられる構成であっても良い。つまり、本願の第一支持フレームは、スライド移動して、受信装置20の位置が収納位置となる状態と、受信装置20の位置が使用位置となる状態と、の夫々に状態変更される構成であっても良い。
(6)上述の実施形態における受信装置20は、揺動支持フレーム25が前倒れ方向に揺動することによって、使用位置から収納位置に位置変更可能なように構成されている。この実施形態に限定されず、例えば、受信装置20は、揺動支持フレーム25が後倒れ方向に揺動することによって、使用位置から収納位置に位置変更可能なように構成されても良い。あるいは、揺動支持フレーム25は、例えば前後向きの軸芯回りに揺動する構成であっても良い。例えば、受信装置20は、揺動支持フレーム25が左右方向において搭乗部5の位置する側へ揺動することによって、使用位置から収納位置に位置変更可能なように構成されても良い。加えて、横搬送部9Bや他の機器等と当接しない構成であれば、受信装置20は、揺動支持フレーム25が左右方向において搭乗部5の位置する側と反対側へ揺動することによって、使用位置から収納位置に位置変更可能なように構成されても良い。つまり、揺動支持フレーム25は、水平な揺動軸芯まわりに揺動して状態変更されて良い。
(7)操作ハンドル27cは、受信装置20の位置変更操作の方向と、保持機構LKの切り換え操作の方向と、が異なるように構成されている。これに限定されず、操作ハンドル27cは、受信装置20の位置変更操作の方向と、保持機構LKの切り換え操作の方向と、が同じ構成であっても良い。例えば第一孔部28hと第二孔部28iとの夫々に選択的に嵌入(係合)可能な係合ピン27dが備えられない構成であっても良い。例えば、第一係止部28bと、第二係止部28cと、の夫々に、弾性力でハンドル支持部27bを挟持する摩擦挟持板が備えられ、搭乗者がハンドル支持部27bを摩擦挟持板に嵌入させる構成であっても追い。この構成であれば、操作ハンドル27cは、受信装置20の位置変更操作の方向と、保持機構LKの切り換え操作の方向と、が同じ構成になる。
(8)上述の実施形態では、操向操作レバー16は、操向操作と作業操作とを受け付ける。これに限定されず、操向操作レバー16は、操向操作と作業操作との一方を受け付ける構成であっても良い。
なお、上述の実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能である。また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、衛星からの信号を受信する受信装置が備えられている作業車に適用可能である。このため、本実施形態に例示された自脱型のコンバインに限定されず、汎用型のコンバイン、種々の収穫機(例えばトウモロコシ収穫機、サトウキビ収穫機、ポテト収穫機、ビート収穫機、ニンジン収穫機等)、作業装置が装着されたトラクタ、田植機、施肥管理機、自走式散布機、自走式草刈機等に適用可能である。
5 :搭乗部
5A :乗降口
8 :穀粒タンク
9 :搬送装置
9A :縦搬送部
9B :横搬送部
9C :排出口
11 :シート
12 :フロントパネル
16 :操向操作レバー(第二操作具)
20 :受信装置
21 :支持枠フレーム(第二支持フレーム)
22 :フレーム部材(第二支持フレームの第二フレーム部材)
22c :角板部材(第二フレーム部材の第二部材)
23 :縦フレーム部材(第二支持フレームの第一フレーム部材)
23c :角板部材(第一フレーム部材の第一部材)
24 :横フレーム部材(第二支持フレームの第三フレーム部材)
24a :棒部分(第三フレーム部材の棒部)
24b :手摺フレーム部(第三フレーム部材の手摺)
24c :角板部材(第三フレーム部材の第四部材)
24d :平板部材(第三フレーム部材の第三部材)
25 :揺動支持フレーム(第一支持フレーム)
27a :板バネ部(板バネ、弾性体)
27c :操作ハンドル
27d :係合ピン(保持機構の第一係合部)
28h :第一孔部(保持機構の第二係合部)
28i :第二孔部(保持機構の第三係合部)
31 :自動走行操作ユニット(第一操作具)
32 :照射部
41B :フレーム部
LK :保持機構

Claims (20)

  1. 衛星からの信号を受信する受信装置と、
    前記受信装置を支持し、かつ、前記受信装置の位置を、予め設定された収納位置と、前記収納位置よりも上側の位置に予め設定された使用位置と、に亘って位置変更可能な第一支持フレームと、
    前記第一支持フレームを、前記受信装置の位置が前記収納位置となる状態と、前記受信装置の位置が前記使用位置となる状態と、の夫々において状態保持する保持機構と、
    前記第一支持フレームに支持され、人力で操作される単一の操作ハンドルと、が備えられ、
    前記操作ハンドルの操作によって、前記受信装置の前記収納位置と前記使用位置との位置変更と、前記保持機構の位置保持状態と位置保持解除状態との切り換えと、が可能である作業車。
  2. 前記操作ハンドルは、前記受信装置の位置変更操作の方向と、前記保持機構の切り換え操作の方向と、が異なるように構成されている請求項1に記載の作業車。
  3. 搭乗部が備えられ、
    前記受信装置は、前記搭乗部の左右中心に対して左右方向一方側に偏倚した位置に設けられ、
    前記操作ハンドルは、前記第一支持フレームに対して前記搭乗部の左右中心側へ延出する請求項2に記載の作業車。
  4. 前記保持機構を前記位置保持状態に付勢する弾性体が備えられている請求項1に記載の作業車。
  5. 前記弾性体は、前記操作ハンドルと前記保持機構との間に介在された板バネである請求項4に記載の作業車。
  6. 前記保持機構に、前記操作ハンドルと前記第一支持フレームとの一方に設けられた第一係合部と、前記操作ハンドルと前記第一支持フレームとの他方に設けられ、前記第一係合部が選択的に係合可能な第二係合部及び第三係合部と、が備えられ、
    前記第二係合部は前記収納位置に対応しており、前記第三係合部は前記使用位置に対応しており、
    前記第一係合部が前記第二係合部に係合すると前記第一支持フレームは前記受信装置が前記収納位置となる位置に位置保持され、前記第一係合部が前記第三係合部に係合すると前記第一支持フレームは前記受信装置が前記使用位置となる位置に位置保持される請求項1に記載の作業車。
  7. 前記第一支持フレームは、水平な揺動軸芯まわりに揺動して状態変更され、
    前記収納位置は前記使用位置に対して前下側の位置に設定され、
    前記操作ハンドルは、前記受信装置が前記収納位置に位置するとき、前記受信装置が前記使用位置に位置するときよりも後上側の位置となる請求項3に記載の作業車。
  8. 前記第一支持フレームは、スライド移動して状態変更される請求項1に記載の作業車。
  9. 前記第一支持フレームを支持する第二支持フレームが備えられ、
    前記第二支持フレームに、上下に延びるとともに上部において前記第一支持フレームを支持する第一フレーム部材が備えられ、
    前記第一フレーム部材の下部に、前記第一フレーム部材を補強する第一部材が備えられている請求項1から8の何れか一項に記載の作業車。
  10. 前記第一フレーム部材は、上側ほど機体前側に位置するように傾斜し、
    前記第一部材は、機体側面視において下側ほど前後幅が広く形成されている請求項9に記載の作業車。
  11. 前記第二支持フレームに、前記第一フレーム部材の上部に連結されるとともに前記第一フレーム部材から水平方向または略水平方向に沿って延出するとともに後部において後ろ下がりに傾斜する第二フレーム部材が備えられ、
    前記第二フレーム部材の後部に、機体に連結される第二部材が備えられている請求項9に記載の作業車。
  12. 前記第二支持フレームに、前記第一フレーム部材の上部に連結されるとともに前記第一フレーム部材から水平方向または略水平方向に沿って延出する第二フレーム部材が備えられ、
    前記受信装置は、前記収納位置に位置するとき、前記第二フレーム部材の上端部に対して同じまたは略同じ高さに位置し、もしくは、前記第二フレーム部材の上端部よりも下側に位置する請求項9に記載の作業車。
  13. 前記第二支持フレームに、機体平面視において機体横方向に延びる第三フレーム部材が備えられ、
    前記第三フレーム部材の一端部に、前記第一フレーム部材に連結される第三部材が備えられている請求項9に記載の作業車。
  14. 前記第一部材と前記第三部材との夫々に平坦面部が形成され、
    前記第三部材及び前記第一部材は、夫々の前記平坦面部が面合わせされた状態で互いに連結されている請求項13に記載の作業車。
  15. 乗降口を有する搭乗部が備えられ、
    前記第三フレーム部材の他端部は、前記搭乗部に支持され、かつ、前記乗降口に隣接し、
    前記第三フレーム部材の他端部に、前記乗降口を乗降する搭乗者のための手摺が備えられている請求項13に記載の作業車。
  16. 前記第三フレーム部材に、機体平面視において機体横方向に延びる棒部と、他端部において前記棒部と前記手摺との夫々に連結する第四部材と、が備えられ、
    前記手摺と前記第四部材との少なくとも一方に前後揺動可能に支持され、機体前方と前記乗降口の周囲との少なくとも一方を照射可能な照射部が備えられている請求項15に記載の作業車。
  17. 自動走行と自動操舵との少なくとも一方を実行する制御装置と、
    前記制御装置に指令を出力するための人為操作を受け付ける第一操作具と、が備えられ、
    前記第一操作具は前記第三フレーム部材に支持されている請求項13に記載の作業車。
  18. 搭乗者が着座するシート、及び、前記シートの前方に位置するフロントパネルを有する搭乗部が備えられ、
    前記フロントパネルに、操向操作と作業操作との少なくとも一方を受け付ける第二操作具が配置され、
    前記第三フレーム部材の他端部は前記フロントパネルの機体横外側端部に連結され、
    前記第一操作具は、前記第二操作具よりも機体横外側かつ前側に配置されている請求項17に記載の作業車。
  19. 穀粒を貯留する穀粒タンクに貯留された穀粒を縦搬送する縦搬送部と、前記縦搬送部の上端部に接続されるとともに排出口を有し、前記縦搬送部からの穀粒を横送りして前記排出口から排出する横搬送部と、を有する搬送装置が備えられ、
    前記横搬送部は、上下昇降可能かつ左右旋回可能に構成されるとともに、機体平面視で機体中央部分に跨るホーム位置に収納された収納状態から機体外側に張り出して穀粒排出することが可能であり、
    前記受信装置は、前記収納位置に位置するとき、前記受信装置の上端部が前記収納状態の前記横搬送部の上端部と同じまたは略同じ高さに位置し、もしくは、全体が前記収納状態の前記横搬送部の上端部よりも下側に位置する請求項1から8の何れか一項に記載の作業車。
  20. 前記第一支持フレームは、水平な揺動軸芯まわりに揺動して状態変更され、
    前記受信装置は、前記収納位置に位置するとき、前記収納状態の前記横搬送部の前端部よりも機体後側に位置する請求項19に記載の作業車。
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