JP2024090389A - 基板処理装置、および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024090389000001
【課題】洗浄具などの基板と接触する部材を用いなくても、基板の表面を効果的に洗浄することが可能な基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板洗浄装置は、研磨された基板を洗浄する洗浄装置131を備える。洗浄装置131は、基板洗浄保持部52に保持された基板Wの表面にマイクロバブル水を噴射して、該基板Wの表面を洗浄するマイクロバブル水モジュール90を備えている。マイクロバブル水モジュール90は、基板Wの中心Crから最外周部Ciまで延びる長尺状領域であるターゲット領域TRにマイクロバブル水を噴射するための噴射ノズル91と、噴射ノズル91にマイクロバブル水を供給するマイクロバブル水供給装置93と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、研磨後の基板(例えば、半導体ウエハ)を洗浄する基板処理装置、および基板処理方法に関し、特に、基板の周縁部の研磨後に、基板の表面を洗浄する基板処理装置、および基板処理方法に関するものである。
半導体デバイスの製造における歩留まり向上の観点から、ウエハなどの基板の表面状態の管理が近年注目されている。半導体デバイスの製造工程では、種々の材料がシリコン基板上に成膜される。このため、基板の周縁部には不要な膜や表面荒れが形成される。近年では、基板の周縁部のみをアームで保持して基板を搬送する方法が一般的になってきている。このような背景のもとでは、周縁部に残存した不要な膜が種々の工程を経ていく間に剥離して基板に形成されたデバイスに付着し、歩留まりを低下させてしまう。
そこで、半導体デバイスの製造における歩留まり向上の観点から、基板の周縁部に形成された不要な膜を除去するために、基板の周縁部が研磨される。基板の周縁部の研磨時に、研磨屑などの異物(パーティクル)が基板に付着することがある。研磨屑などの異物(パーティクル)が付着すると、基板は汚染されてしまい、結果として、半導体製造における歩留まりが低下してしまう。
さらに、半導体デバイスの高集積化に伴い、多層構造が求められてきており、この多層構造を構成する薄膜層(レイヤー)の成膜後に平坦化が必要となる。そこで、化学機械研磨工程(CMP:Chemical Mechanical Polishing)によって基板の表面が平坦化される。CMPは、砥液の化学的反応と、基板を摺接して砥粒により切削する機械的作用で基板の表面を平坦化するものである。
基板の表面を研磨する際にも、研磨屑などの異物が基板に付着することがある。そして、半導体集積回路に付着した異物は、配線間の短絡や回路の不具合を引き起こしてしまう。
したがって、半導体集積回路の信頼性を向上させ、且つ歩留まりを向上させるために、基板を洗浄して、基板上の異物を除去することが必要とされる。基板に付着した異物を除去する従来の基板洗浄では、洗浄スポンジ等の接触式の洗浄具を基板に接触させて洗浄することが一般的に行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-108113号公報
しかしながら、洗浄具を基板に接触させる洗浄方法の場合では、洗浄具の状態次第で、基板に付着した異物が十分に除去されないおそれがある。例えば、寿命に近づいた洗浄具では、基板表面に付着した異物を効率的に除去できないおそれがある。さらに、基板洗浄中に洗浄具によって一旦除去されたパーティクルが基板に再付着し、基板を汚染する、いわゆる逆汚染が発生するおそれもある。
そこで、本発明は、洗浄具などの基板と接触する部材を用いなくても、基板の表面を効果的に洗浄することが可能な基板処理装置、および基板処理方法を提供する。
一態様では、研磨された基板を洗浄する洗浄装置を備え、前記洗浄装置は、基板を保持し、回転させる洗浄保持部と、前記洗浄保持部に保持された基板の表面にマイクロバブル水を噴射して、該基板の表面を洗浄するマイクロバブル水モジュールと、を備えており、前記マイクロバブル水モジュールは、少なくとも基板の中心から最外周部まで延びる長尺状領域であるターゲット領域に前記マイクロバブル水を噴射するための少なくとも1つの噴射ノズルと、前記噴射ノズルに前記マイクロバブル水を供給するマイクロバブル水供給装置と、を備える、基板処理装置が提供される。
一態様では、基板を研磨する研磨装置をさらに備え、前記研磨装置は、前記基板を保持して回転させる研磨保持部と、研磨具を前記基板に押し付けて、該基板を研磨する研磨ヘッドと、前記基板の研磨中に、前記基板の表面にマイクロバブル水を噴射して、該基板の表面を洗浄する研磨部マイクロバブル水モジュールと、を備えており、前記研磨部マイクロバブル水モジュールは、前記マイクロバブル水が前記マイクロバブル水供給装置から供給される少なくとも1つの研磨部噴射ノズルを備え、前記少なくとも1つの研磨部噴射ノズルは、前記マイクロバブル水を前記ターゲット領域に噴射する。
一態様では、前記マイクロバブル水供給装置は、前記マイクロバブル水にアルカリ性薬液を添加する薬液注入装置をさらに含む。
一態様では、前記噴射ノズルは、前記ターゲット領域に沿って配置された複数の噴射ノズルであり、前記複数の噴射ノズルは、隣接する噴射ノズルの、前記マイクロバブル水の噴射範囲の一部が互いに重複するように配置されている。
一態様では、前記噴射ノズルは、前記ターゲット領域に沿って延びる長尺ノズルとして構成され、前記長尺ノズルは、前記マイクロバブル水を前記ターゲット領域に向けて噴射する1つのスリット状噴射口を有する。
一態様では、前記ターゲット領域は、前記基板の中心を通る直径方向に、該基板の全長にわたって延びる。
一態様では、基板を洗浄装置に搬送し、前記基板を保持して、回転させ、前記回転する基板の表面の、少なくとも中心から最外周部まで延びる長尺状領域であるターゲット領域に、噴射ノズルからマイクロバブル水を噴射して、該基板の表面を洗浄する、基板処理方法が提供される。
一態様では、前記基板処理方法は、前記基板を研磨装置に搬送し、前記基板を保持して、回転させ、研磨ヘッドを用いて研磨具を前記回転する基板に押し付けて、該基板を研磨し、前記基板の研磨中に、研磨部噴射ノズルから、前記ターゲット領域にマイクロバブル水を噴射して、該基板の表面を洗浄する工程をさらに備える。
一態様では、前記基板の表面を洗浄する工程は、アルカリ性薬液を含むマイクロバブル水を用いて行われる。
一態様では、前記噴射ノズルは、前記ターゲット領域に沿って配置された複数の噴射ノズルであり、前記基板の表面を洗浄する工程は、隣接する噴射ノズルの、前記マイクロバブル水の噴射範囲の一部が互いに重複するように前記マイクロバブル水を噴射して行われる。
一態様では、前記噴射ノズルは、前記ターゲット領域に沿って延びる長尺ノズルであり、前記基板の表面を洗浄する工程は、前記マイクロバブル水は、前記長尺ノズルに形成された1つのスリット状噴射口から前記マイクロバブル水を噴射して行われる。
一態様では、前記長尺状ターゲット領域は、前記基板の中心を通る直径方向に、該基板の全長にわたって延びる。
上記した態様によれば、常に高い洗浄能力を維持できるマイクロバブル水によって、ウエハWの表面の全体が洗浄される。したがって、基板の表面を効果的に洗浄することができ、さらに、ウエハWの洗浄中に洗浄具によって一旦除去されたパーティクルがウエハWに再付着する逆汚染も発生しない。
図1は、一実施形態に係る基板処理装置の全体構成を示す平面図である。 図2(a)はいわゆるストレート型のウエハの断面図であり、図2(b)はいわゆるラウンド型のウエハの断面図である。 図3は、一実施形態に係る洗浄モジュールを示す模式図である。 図4は、一実施形態に係るマイクロバブル水供給装置を示す模式図である。 図5(a)は、ウエハ上のターゲット領域と、噴射ノズルからのマイクロバブル水の噴射範囲との間の関係の一例を示す模式図であり、図5(b)は、ウエハ上のターゲット領域と、噴射ノズルからのマイクロバブル水の噴射範囲との間の関係の他の例を示す模式図であり、図5(c)は、ウエハ上のターゲット領域と、噴射ノズルからのマイクロバブル水の噴射範囲との間の関係のさらに他の例を示す模式図である。 図6(a)は、他の実施形態に係る噴射ノズルを示す側面図であり、図6(b)は、図6(a)に示す噴射ノズルの概略底面図である。 図7は、一実施形態に係る研磨ユニットを示す模式図である。 図8は、研磨ヘッドがウエハの周縁部(ベベル部)を研磨している様子を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係る基板処理装置の全体構成を示す平面図である。図1における矢印は、基板の一例であるウエハWの搬送方向を示している。図1に示す基板処理装置100は、ウエハWの周縁部を研磨する第1研磨モジュール(第1研磨装置)121aおよび第2研磨モジュール(第2研磨装置)121bと、第1研磨モジュール121aまたは第2研磨モジュール121bで研磨されたウエハWを洗浄する洗浄モジュール(洗浄装置)131と、洗浄後のウエハWを乾燥させる乾燥モジュール132と、を備えている。
以下では、基板処理装置100がウエハWの周縁部を研磨する2つの研磨装置(以下、「ベベル研磨装置」と称することがある)を含んでいる実施形態が説明される。しかしながら、基板処理装置100に設けられる研磨装置の種類と数は、この例に限定されない。例えば、基板処理装置100は、1つの研磨装置を含んでいてもよいし、3つ以上の研磨装置を含んでいてもよい。さらに、基板処理装置100は、ウエハ(基板)Wの表面を研磨する少なくとも1つのCMP装置を含んでいてもよいし、少なくとも1つのベベル研磨装置と、ウエハWの周縁部に形成されたノッチを研磨する少なくとも1つのノッチ研磨装置を含んでいてもよい。
図2(a)および図2(b)は、ウエハの周縁部を示す拡大断面図である。より詳しくは、図2(a)はいわゆるストレート型のウエハの断面図であり、図2(b)はいわゆるラウンド型のウエハの断面図である。図2(a)のウエハWにおいて、ベベル部は、上側傾斜部(上側ベベル部)P、下側傾斜部(下側ベベル部)Q、および側部(アペックス)Rから構成されるウエハWの最外周面(符号Bで示す)である。
図2(b)のウエハWにおいては、ベベル部は、ウエハWの最外周面を構成する、湾曲した断面を有する部分(符号Bで示す)である。トップエッジ部E1は、ベベル部Bよりも半径方向内側に位置する領域であって、かつデバイスが形成される領域Dよりも半径方向外側に位置する平坦部である。トップエッジ部E1は、デバイスが形成された領域を含むこともある。ボトムエッジ部E2は、トップエッジ部E1とは反対側に位置し、ベベル部Bよりも半径方向内側に位置する平坦部である。これらトップエッジ部E1およびボトムエッジ部E2は、総称してニアエッジ部と呼ばれることもある。
図1に戻り、基板処理装置100は、略矩形状のハウジングを備えており、ハウジングの内部は隔壁114,115,116によって研磨ユニット120と洗浄ユニット130とロード/アンロードユニット140とに区画されている。これらの研磨ユニット120、洗浄ユニット130、およびロード/アンロードユニット140は、それぞれ独立に組み立てられ、独立に排気されるものである。また、基板処理装置100には、研磨ユニット120、洗浄ユニット130、およびロード/アンロードユニット140の動作を制御する制御装置111が設けられている。
図1に示すように、ロード/アンロードユニット140は、ロード/アンロードユニット140の正面に互いに隣り合って配置された複数(図示された例では4つ)のフロントロード部141と、フロントロード部141の配列方向に沿って移動可能な第1搬送ロボット142とを有している。
フロントロード部141には、多数のウエハWをストックするウエハカセットが載置される。具体的には、たとえば、フロントロード部141には、オープンカセット、SMIF(Standard Manufacturing Interface)ポッド、またはFOUP(Front Opening Unified Pod)が搭載され得る。ここで、SMIF,FOUPは、内部にウエハカセットを収納し、隔壁で覆うことにより、外部空間とは独立した環境を保つことができる密閉容器である。
第1搬送ロボット142は、フロントロード部141の配列方向に沿って移動することにより、各フロントロード部141に搭載されたウエハカセットにアクセス可能である。この第1搬送ロボット142は、上下に2つのハンド(図示せず)を有しており、例えば、ウエハカセットにウエハWを戻すときに上側のハンドを使用し、研磨前のウエハWを搬送するときに下側のハンドを使用して、上下のハンドを使い分けることができるようになっている。
図1に示す研磨ユニット120は、ウエハWの研磨処理が行われる領域に相当し、少なくとも1つ(図示された例では2つ)の研磨モジュール121a,121bと、研磨前のウエハWが仮置される第1仮置台123と、研磨後のウエハWが仮置される第2仮置台124と、研磨モジュール121a,121bと第1仮置台123と第2仮置台124との間でウエハWを搬送する第2搬送ロボット122と、を有している。本実施形態では、研磨モジュール121a,121bは、純水および薬液などの液体の存在下で研磨具を基板の周縁部に摺接させて該周縁部を研磨するベベル研磨装置である。
洗浄ユニット130は、研磨後のウエハWを洗浄し、さらに乾燥させる領域に相当し、洗浄モジュール131と、乾燥モジュール132と、第3搬送ロボット133と、第4搬送ロボット134と、を有している。図1に示す例では、基板処理装置100は、1つの洗浄モジュール131と、1つの乾燥モジュール132と、を備えている。しかしながら、洗浄モジュール131の数、および乾燥モジュール132の数は任意である。
第3搬送ロボット133は、研磨ユニット120の第2仮置台124と洗浄モジュール131との間に配置されており、研磨後のウエハWを第2仮置台124から洗浄モジュール131に搬送する。第4搬送ロボット134は、洗浄モジュール131と乾燥モジュール132との間に配置されており、洗浄後のウエハWを洗浄モジュール131から乾燥モジュール132に搬送する。洗浄モジュール131は、研磨後のウエハWを洗浄する装置であり、その具体的な構成については後述する。
乾燥モジュール132は、洗浄後のウエハWを乾燥させる装置であり、ウエハWの乾燥ができる限り公知の乾燥モジュールを用いることができる。このような乾燥モジュール132の例としては、回転可能に構成されたステージに保持されたウエハWを高速回転させることで洗浄後のウエハWを乾燥させるスピンドライタイプの乾燥モジュールが挙げられる。
図1に示すように、隔壁114は、研磨ユニット120および洗浄ユニット130と、ロード/アンロードユニット140とを区画する隔壁である。研磨ユニット120を区画する隔壁115と、洗浄ユニット130を区画する隔壁116との間には、第2搬送ロボット122が配置される搬送エリア128が形成されている。研磨ユニット120の研磨モジュール121a,121bで研磨処理されたウエハWは、搬送エリア128を通って洗浄ユニット130の洗浄モジュール131に搬送される。
図3は、一実施形態に係る洗浄モジュール(洗浄装置)を示す模式図である。図3に示すように、基板洗浄装置は、ウエハWの周縁部を保持して、該ウエハWをその軸心まわりに回転させる4つの保持ローラー71,72,73,74を備えた洗浄保持部(基板保持部)52と、ウエハWの下面に接触する円柱状のロールスポンジ(ロール洗浄具)78と、ロールスポンジ78をその軸心まわりに回転させる回転機構81と、ウエハWの下面に純水を供給する下側純水供給ノズル85,86と、ウエハWの下面に薬液を供給する下側薬液供給ノズル87,88とを備えている。本実施形態における薬液および純水は、ウエハWの下面を洗浄するための下側洗浄液の例であり、下側薬液供給ノズル87,88、および下側純水供給ノズル85,86は、ウエハWの下面に洗浄液を供給する下側洗浄液供給ノズルを構成する。
なお、本明細書において、基板(ウエハW)の「上面」とは、パターンが形成されている基板の表面をいい、基板の「下面」とは、パターンが形成されていない基板の裏面をいう。図3に示す実施形態では、洗浄液の存在下で、ウエハWの裏面であるウエハWの下面にロールスポンジ78を押し付けることで、ウエハWの下面が洗浄される。
ロールスポンジ78の軸心は、保持ローラー71,72,73,74に保持されたウエハWの表面と平行に延びている。保持ローラー71,72,73,74は図示しない駆動機構(例えばエアシリンダ)によって、ウエハWに近接および離間する方向に移動可能となっている。さらに、保持ローラー71,72,73,74のうちの少なくとも2つは、図示しないローラー回転機構に連結されている。
ロールスポンジ78の一方の端部だけを、回転機構81によって片持ち式に支持してもよいし、ロールアーム(図示せず)を用いて、ロールスポンジ78の両端を支持してもよい。ロールアームは、例えば、ロールスポンジ78の長手方向に沿って回転機構81から延びるアーム部と、アーム部から鉛直方向に延びる支持部とを有する。ロールスポンジ78の一端は、回転機構81に支持され、ロールスポンジ78の他端は、支持部によって回転自在に支持される。
ウエハWの下面を洗浄するロールスポンジ78を回転させる回転機構81は、その上下方向の動きをガイドするガイドレール89に取り付けられている。また、この回転機構81は荷重発生機構82に支持されており、回転機構81およびロールスポンジ78は荷重発生機構82により上下方向に移動されるようになっている。荷重発生機構82の例としては、ボールねじを用いたモータ駆動機構またはエアシリンダが挙げられる。回転機構81、および荷重発生機構82は、上記した制御装置111(図1参照)に接続され、これら回転機構および荷重発生機構の動作は制御装置111によって制御される。
図3に示すように、洗浄ユニット131は、ウエハWの表面である上面を洗浄するためのマイクロバブル水モジュール90を備えている。マイクロバブル水モジュール90は、基板の表面にマイクロバブル水を噴射する噴射ノズル91と、該噴射ノズル91にマイクロバブル水を供給するマイクロバブル水供給装置93と、を備える。マイクロバブル水は、基板の表面に付着した研磨屑などの異物(パーティクル)を除去するための洗浄水である。
マイクロバブル水は、ファインバブル水とも称される。マイクロバブル水は、非常に微細な気泡(例えば、100μm以下の直径を有する気泡)が含有された水であり、高い洗浄能力を有する。マイクロバブル水供給装置93は、噴射ノズル91にマイクロバブル水を供給し、噴射ノズル91は、基板の表面のターゲット領域にマイクロバブル水を噴射する。言い換えれば、噴射ノズル91の、マイクロバブル水の噴射範囲は、ウエハW上のターゲット領域に対応して予め設定されている。
本発明者らがマイクロバブル水による基板の表面の洗浄(異物の除去)を鋭意研究したところ、マイクロバブル水の生成直後、言い換えれば、噴射ノズル91から噴射された直後のマイクロバブル水に高い洗浄能力があることがわかった。一方で、マイクロバブル水の生成から時間が経過していくにしたがって、洗浄能力は低下していくこともわかった。そのため、本実施形態では、洗浄ユニット131のマイクロバブル水モジュール90は、マイクロバブル水の生成直後に、マイクロバブル水を噴射ノズル91からウエハWに吹き付けられるように構成されている。
図4は、一実施形態に係るマイクロバブル水供給装置を示す模式図である。図4に示すマイクロバブル水供給装置93は、第1生成タンク201と、第2生成タンク202と、第3生成タンク203と、レビトロポンプ205と、ベローズポンプ207と、エジェクタ209と、ガス供給源210と、マイクロバブル水発生ノズル222と、第3生成タンク203からマイクロバブル水発生ノズル222まで延びる供給ライン221と、を備えている。なお、マイクロバブル水供給装置は、マイクロバブル水を発生して、噴射ノズル91にマイクロバブル水を供給することができる限り、図4に示した例に限定されない。本実施形態におけるマイクロバブル水供給装置として、既知のマイクロバブル水供給装置を使用することができる。
ガス供給源210は、マイクルバブル水に含有される気泡を生成するためのガスを純水に供給するために設けられる。ガス供給源210から供給されるガスの例としては、不活性ガス(例えば、窒素)、酸素、およびオゾンが挙げられる。以下では、ガス供給源210から供給されるガスが窒素である例が説明される。
マイクロバブル水は、以下のように生成される。純水が第1生成タンク201に図示しない純水供給源から供給される。第1生成タンク201内の純水は、レビトロポンプ205によってエジェクタ209に送られる。窒素がガス供給源210からエジェクタ209に供給され、窒素は純水と混合される。純水と窒素の混合流体はエジェクタ209から第2生成タンク202に送られ、第2生成タンク202で窒素含有水が生成される。生成された窒素含有水の一部は、第1生成タンク201に戻され、第1生成タンク201と第2生成タンク202の間を循環する。これにより、濃度の高い窒素含有水を生成することができる。
窒素含有水は、ベローズポンプ207によって、第2生成タンク202から第3生成タンク203に送られる。ガス供給源210から供給されたガスは、第2生成タンク202から第3生成タンク203に流れる窒素含有水にも注入され、混合される。第3生成タンク203に向かって流れる窒素含有水にさらに窒素を溶解させることで、第3生成タンク203に貯留される窒素含有水の窒素の濃度をさらに高めることができる。その後、第3生成タンク203内の窒素含有水は、供給ライン(窒素含有水供給ライン)221を通ってマイクロバブル水発生ノズル222に供給される。マイクロバブル水発生ノズル222では、窒素含有水に含まれる窒素がマイクロバブルに変化され、これにより、窒素の微細な気泡が含有されたマイクロバブル水が生成される。
本実施形態では、マイクロバブル水発生ノズル222に、噴射ノズル91が直接接続されている。このような構成により、マイクロバブル水の生成直後のマイクロバブル水を噴射ノズル91からウエハWの表面に噴射することができる。その結果、非常に高い洗浄力(または、異物除去能力)を有したマイクロバブル水を、ウエハWの表面に噴射することができる。
マイクロバブル水発生ノズル222からのマイクロバブル水の吐出圧力を高めることにより、多数のマイクロバブルを含有した状態のマイクロバブル水を噴射ノズル91からウエハWの表面に向かって噴射することができる。一例として、上記吐出圧力は、0.2MPa以上である。
一実施形態では、マイクロバブル水発生ノズル222の吐出径および噴射ノズル91の吐出径を供給ライン221の径よりも小さくしてもよい。一実施形態では、噴射ノズル91の吐出径をマイクロバブル水発生ノズル222の吐出径よりも小さくしてもよい。これにより、上記吐出圧力をさらに高くすることができ、結果として、さらに安定した洗浄効果(異物除去効果)を発揮することができる。
図5(a)は、ウエハW上のターゲット領域と、噴射ノズルからのマイクロバブル水の噴射範囲との間の関係の一例を示す模式図であり、図5(b)は、ウエハW上のターゲット領域と、噴射ノズルからのマイクロバブル水の噴射範囲との間の関係の他の例を示す模式図であり、図5(c)は、ウエハW上のターゲット領域と、噴射ノズルからのマイクロバブル水の噴射範囲との間の関係のさらに他の例を示す模式図である。
図5(a)および図5(b)に示すターゲット領域TRは、基板保持部52に保持されたウエハWの中心Crから最外周部Ciまで、ウエハWの直径方向に直線状に延びるように設定された長尺状領域である。図5(a)に示す例では、1つの噴射ノズル91によって、マイクロバブル水がターゲット領域TRに向かって噴射される。一方で、図5(b)に示す例では、複数の(図示した例では、3つの)噴射ノズル91によって、マイクロバブル水がターゲット領域TRに向かって噴射される。この場合、隣接する噴射ノズル91の、マイクロバブル水の噴射範囲IRの一部が互いに重複するように、噴射ノズル91の配置、および/またはマイクロバブル水の噴射範囲が調整される。さらに、複数の噴射ノズル91は、同時にマイクロバブル水をウエハWに向かって噴射するのが好ましい。このように、マイクロバブル水モジュール90が有する噴射ノズル91の数、配置、およびマイクロバブル水の噴射範囲IRは、噴射ノズル91から噴射されるマイクロバブル水がターゲット領域TR全体にわたって噴射される限り任意に選択または設定できる。
図5(c)に示す例では、ターゲット領域TRは、ウエハWの中心Crを通る直径方向に、該ウエハWの全長にわたって延びており、このターゲット領域TRに1つの噴射ノズル91からマイクロバブル水が噴射される。図示はしないが、図5(c)に示すウエハWの全長にわたって延びるターゲット領域TRに、複数の噴射ノズル91からマイクロバブル水を噴射してもよい。この場合も、隣接する噴射ノズル91のマイクロバブル水の噴射範囲IRの一部が互いに重複するように、噴射ノズル91の数、配置、および/またはマイクロバブル水の噴射範囲IRが調整される。さらに、複数の噴射ノズル91は、同時にマイクロバブル水をウエハWに向かって噴射するのが好ましい。
図5(c)に示すような構成によれば、ウエハWの洗浄中、常にウエハWの全面が噴射ノズル91から噴射された直後のマイクロバブル水に接触する。その結果、短時間でウエハWの洗浄を完了させることができ、洗浄モジュール131のスループットを向上させることができる。
基板保持部52によってウエハWを回転させながら、ウエハW上のターゲット領域TRに噴射ノズル91からマイクロバブル水を噴射することにより、ウエハWの全面に噴射ノズル91から噴射された直後のマイクロバブル水を接触させることができる。すなわち、ウエハWを基板保持部52によって回転させながら、ターゲット領域TRに高い洗浄能力を有するマイクロバブル水を噴射することにより、ウエハWの全面を効果的に洗浄することができる。
さらに、マイクロバブル水によるウエハWの表面の洗浄は、ロールスポンジなどの洗浄具による接触式の洗浄方法とは異なり、洗浄具の状態次第でウエハWの洗浄能力が変化(低下)することがない。言い換えれば、マイクロバブル水によるウエハWの表面の洗浄は、常に高い洗浄能力を維持できる。また、ウエハWの洗浄中に洗浄具によって一旦除去されたパーティクルがウエハWに再付着する逆汚染も発生しない。加えて、ウエハWの表面に接触するのはマイクロバブル水のみなので、ウエハWの表面に形成されたデバイスの破損などの不具合を極力防止することができる。
図6(a)は、他の実施形態に係る噴射ノズルを示す側面図であり、図6(b)は、図6(a)に示す噴射ノズルの概略底面図である。図6(a)に示す噴射ノズル91は、ターゲット領域TR(図5(a)および図5(b)参照)に沿って延びる長尺ノズルとして構成されている。図6(b)に示すように、この噴射ノズル91の底面には、その長手方向に沿って延びる単一のスリット91aが形成されており、マイクロバブル水は、該スリット91aからウエハWのターゲット領域に向かって噴射される。このような構成でも、回転するウエハWの全面に噴射ノズル91のスリット91aから噴射された直後のマイクロバブル水を接触させることができ、ウエハWの全面を効果的に洗浄することができる。
図示はしないが、図6(a)に示すような長尺ノズル状の噴射ノズル91の底面に、該噴射ノズル91の長手方向に沿って配列された複数の噴射口を形成してもよい。この場合、隣接する噴射口のマイクロバブル水の噴射範囲の一部が互いに重複するように、噴射口の数、配置、および/またはマイクロバブル水の噴射範囲が調整される。
なお、図6(a)および図6(b)に示す長尺ノズル状の噴射ノズル91を用いて、図5(c)に示すウエハWの全長にわたって延びるターゲット領域TRにマイクロバブル水を噴射してもよい。この場合、噴射ノズル91は、ターゲット領域TRに沿って、ウエハWの直径とほぼ同じか、若干大きい長さを有する。このような構成によれば、ウエハWが一回転する間に、ウエハWの表面は、噴射ノズル91から噴射された直後のマイクロバブル水に2回接触する。その結果、短時間でウエハWの洗浄を完了させることができ、洗浄モジュール131のスループットを向上させることができる。
図4に示すように、マイクロバブル水供給装置93は、マイクロバブル水にアルカリ性薬液を添加するための薬液供給装置225を備えていてもよい。薬液供給装置は。薬液供給源227と、薬液供給源227から延びて、供給ライン221に連結される薬液供給ライン228と、を備える。図4に示す薬液供給ライン228には、開閉バルブ230、減圧弁などの圧力調整器231、およびマスフローコントローラーなどの流量調整器232が配置されている。開閉バルブ230および流量調整器232は、制御装置111(図1参照)に接続されており、制御装置111は、マイクロバブル水にアルカリ性薬液を添加するタイミングと、添加されるアルカリ性薬液の流量を調整可能に構成されている。一実施形態では、開閉バルブ230、圧力調整器231、および流量調整器232のいずれか1つまたは2つを省略してもよい。さらに、流量調整器232は、ニードル弁などの流量調整弁であってもよい。
窒素含有水にアルカリ性薬液を添加する場合は、噴射ノズル91から噴射されるマイクロバブル水は、アルカリ性薬液を含有する。アルカリ性薬液は、ウエハW上の洗浄能力を向上させるので、噴射ノズル91から噴射されるマイクロバブル水の洗浄能力をさらに高めることができる。このようなアルカリ性薬液の例としては、アンモニア、および水酸化テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(Tetramethylammonium hydroxide:TMAH)が挙げられる。
図示はしないが、マイクロバブル水を用いてウエハWの表面を洗浄している間に、ウエハWの表面にアルカリ性薬液を供給して、ウエハWの表面上に存在するマイクロバブル水にアルカリ性薬液を添加してもよい。この場合、図4に示した例とは異なり、薬液供給ライン228の末端は、供給ライン221に接続されない。薬液供給ライン228の末端には、ウエハWの表面にアルカリ性薬液を供給する薬液供給ノズルが連結される。
次に、研磨ユニット(研磨装置)121aについて説明する。本実施形態では、研磨ユニット121bは、研磨ユニット121aと同一の構成を有するため、その重複する説明を省略する。
図7は、一実施形態に係る研磨ユニットを示す模式図である。上述したように、図7に示す研磨ユニット121aは、ウエハWの周縁部(図2(a)および図2(b)参照)を研磨するベベル研磨装置である。図7に示すように、研磨ユニット121aは、ウエハWを保持し、回転させる基板保持部10と、基板保持部10に保持されたウエハWの周縁部に研磨具を接触させてウエハWの周縁部を研磨する研磨ヘッド50と、ウエハWにマイクロバブル水を供給する少なくとも1つの(図示した例では、1つの)研磨部噴射ノズル21と、を備えている。
研磨部噴射ノズル21は、上述したマイクロバブル水供給装置93の供給ライン221から分岐する分岐ライン280(図4参照)に、研磨部マイクロバブル発生ノズル281を介して連結されている。図7に示す例では、研磨部マイクロバブル発生ノズル281は、研磨部噴射ノズル21に直接接続されている。したがって、研磨部噴射ノズル21は、マイクロバブル発生直後のマイクロバブル水をウエハWに噴射することができる。本実施形態では、研磨部噴射ノズル21、研磨部マイクロバブル発生ノズル281、およびマイクロバブル水供給装置93の供給ライン221から分岐する分岐ライン280によって、研磨部マイクロバブル水モジュールが構成される。
図7は、基板保持部10がウエハWを保持している状態を示している。基板保持部10は、ウエハWを真空吸着により保持する保持ステージ4と、保持ステージ4の中央部に連結されたシャフト5と、保持ステージ4を回転させ、かつ上下動させる保持ステージ駆動機構7とを備えている。保持ステージ駆動機構7は、保持ステージ4を、その軸心を中心に回転させ、該軸心に沿って上下方向に移動させることが可能に構成されている。
保持ステージ4、研磨ヘッド50、および保持ステージ4は隔壁60の内部に配置されている。隔壁60の内部は、ウエハWが研磨される研磨室を構成している。隔壁60は、ベースプレート65上に配置されている。シャフト5は、ベースプレート65を貫通して延びている。
保持ステージ駆動機構7は、保持ステージ4を回転させるステージ回転装置としてのモータ14と、保持ステージ4を上下動させるためのエアシリンダ17とを備えている。モータ14は、ベースプレート65の下面に固定されている。保持ステージ4は、シャフト5と、このシャフト5に連結されたプーリー11aと、モータ14の回転軸に取り付けられたプーリー11bと、これらプーリー11a,11bに掛けられたベルト12を介してモータ14によって回転される。モータ14の回転軸はシャフト5と平行に延びている。このような構成により、保持ステージ4の上面に保持されたウエハWは、モータ14によって回転される。シャフト5は、シャフト5の下端に取り付けられたロータリージョイント16を介してエアシリンダ17に連結されており、エアシリンダ17によってシャフト5および保持ステージ4が上昇および下降できるようになっている。
ウエハWは、ウエハWの中心Crが保持ステージ4の軸心上に位置するように保持ステージ4の上面に載置される。ウエハWは、デバイス面が上向きの状態で保持ステージ4の上面に保持される。このような構成により、基板保持部10は、ウエハWを保持ステージ4の軸心を中心に回転させ、かつウエハWを保持ステージ4の軸心に沿って上昇下降させることができる。
本実施形態では、研磨具の一例として、砥粒を表面に有する研磨テープ31が使用されている。研磨装置1は、研磨テープ31を研磨ヘッド50に供給し、かつ研磨ヘッド50から回収する研磨具供給回収機構41をさらに備えている。研磨具供給回収機構41は、隔壁60の外に配置されている。研磨具供給回収機構41は、研磨テープ31を研磨ヘッド50に供給する供給リール43と、ウエハWの研磨に使用された研磨テープ31を回収する回収リール44とを備えている。供給リール43および回収リール44には図示しないテンションモータがそれぞれ連結されている。それぞれのテンションモータは、供給リール43および回収リール44に所定のトルクを与え、研磨テープ31に所定のテンションを掛けることができるようになっている。
研磨テープ31は、研磨テープ31の研磨面がウエハWの周縁部の被研磨面を向くように研磨ヘッド50に供給される。研磨テープ31は、隔壁60に設けられた開口部60aを通して供給リール43から研磨ヘッド50へ供給され、使用された研磨テープ31は開口部60aを通って回収リール44に回収される。研磨具供給回収機構41は、研磨テープ31を支持するための複数のガイドローラ45,46,47,48をさらに備えている。研磨テープ31の進行方向は、ガイドローラ45,46,47,48によってガイドされる。
図7に示すように、研磨ヘッド50は、研磨テープ31をウエハWの周縁部に対して押圧する押圧機構51を備えている。研磨テープ31は、押圧機構51の端面を通るように供給される。本実施形態では、押圧機構51は、研磨テープ31の裏面を支持する押圧パッド51aと、押圧パッド51aに連結されたエアシリンダ51bとを備える。研磨ヘッド50は、押圧機構51によって、研磨テープ31をその裏側から押圧し、研磨テープ31の研磨面をウエハWの周縁部に接触させることによってウエハWの周縁部を研磨する。
図8は、研磨ヘッドがウエハの周縁部(ベベル部)を研磨している様子を示す図である。ウエハWの周縁部を研磨するときは、図8に示すように、チルト機構(図示せず)により研磨ヘッド50の傾斜角度を連続的に変化させながら、押圧機構51により研磨テープ31をウエハWの周縁部(例えば、ベベル部)に押し当てる。ウエハWの研磨中は、研磨テープ31はテープ送り機構により所定の速度で送られる。このように、ウエハWの周縁部に沿って研磨ヘッド50の角度を変えることにより、ウエハWの周縁部の全体を研磨することができる。一実施形態では、研磨具として、研磨テープ31に代えて砥石を用いてもよい。
ウエハWの研磨中、研磨部噴射ノズル21からマイクロバブル水がウエハWの表面のターゲット領域に噴射される。本実施形態でも、ターゲット領域は、図5および図6を参照して説明されたターゲット領域TRと同一である。さらに、図5および図6を参照して説明されたように、研磨部噴射ノズル21は、ターゲット領域TRに沿って配列された複数の研磨部噴射ノズル21であってもよいし、長尺状ノズルとして構成されてもよい。
図4に示すように、分岐ライン280は、マイクロバブル水供給装置93の供給ライン221において、薬液供給ライン228の上流側から分岐している。したがって、研磨ユニット121aに供給されるマイクロバブル水にはアルカリ性薬液が添加されていない。当然ながら、分岐ライン280を、マイクロバブル水供給装置93の供給ライン221において、薬液供給ライン228の下流側から分岐して、研磨ユニット121aに供給されるマイクロバブル水にアルカリ性薬液を添加可能に構成してもよい。
ウエハWの研磨中は、ウエハWを保持ステージ4に保持した状態で、ウエハWを回転させながら、研磨部噴射ノズル21からマイクロバブル水をウエハWのターゲット領域に向けて噴射し、かつ研磨ヘッド50によって研磨テープ31(研磨具)をウエハWの周縁部に押し付ける。これらの動作によって、ウエハWの全面にマイクルバブル水を噴射しながら、ウエハWの周縁部を研磨することができる。マイクロバブル水によって、ウエハWの表面上に水膜が形成され、該水膜によってウエハWの研磨屑などの異物がウエハWの表面に付着することが効果的に防止される。さらに、マイクロバブル水による水膜を突破して、ウエハWの表面に付着した一部の異物も、高い洗浄能力を有するマイクロバブル水によって洗い流されるので、研磨中にウエハWの表面が異物によって汚染されることが効果的に防止される。したがって、上述した洗浄ユニット131におけるウエハW洗浄工程の負担を軽減できるとともに、ウエハWのスループットを向上させることができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
52 洗浄保持部(基板保持部)
90 マイクロバブル水モジュール
91 噴射ノズル
93 マイクロバブル水供給装置
100 基板処理装置
121a,121b 研磨モジュール(研磨装置)
131 洗浄モジュール(洗浄装置)
132 乾燥モジュール
201 第1生成タンク
202 第2生成タンク
203 第3生成タンク
205 レビトロポンプ
207 ベローズポンプ
209 エジェクタ
210 ガス供給源
221 供給ライン
222,281 マイクロバブル発生ノズル
225 薬液供給装置

Claims (12)

  1. 研磨された基板を洗浄する洗浄装置を備え、
    前記洗浄装置は、
    基板を保持し、回転させる洗浄保持部と、
    前記洗浄保持部に保持された基板の表面にマイクロバブル水を噴射して、該基板の表面を洗浄するマイクロバブル水モジュールと、を備えており、
    前記マイクロバブル水モジュールは、
    少なくとも基板の中心から最外周部まで延びる長尺状領域であるターゲット領域に前記マイクロバブル水を噴射するための少なくとも1つの噴射ノズルと、
    前記噴射ノズルに前記マイクロバブル水を供給するマイクロバブル水供給装置と、を備える、基板処理装置。
  2. 基板を研磨する研磨装置をさらに備え、
    前記研磨装置は、
    前記基板を保持して回転させる研磨保持部と、
    研磨具を前記基板に押し付けて、該基板を研磨する研磨ヘッドと、
    前記基板の研磨中に、前記基板の表面にマイクロバブル水を噴射して、該基板の表面を洗浄する研磨部マイクロバブル水モジュールと、を備えており、
    前記研磨部マイクロバブル水モジュールは、
    前記マイクロバブル水が前記マイクロバブル水供給装置から供給される少なくとも1つの研磨部噴射ノズルを備え、
    前記少なくとも1つの研磨部噴射ノズルは、前記マイクロバブル水を前記ターゲット領域に噴射する、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記マイクロバブル水供給装置は、前記マイクロバブル水にアルカリ性薬液を添加する薬液注入装置をさらに含む、請求項1に記載の基板処理装置。
  4. 前記噴射ノズルは、前記ターゲット領域に沿って配置された複数の噴射ノズルであり、
    前記複数の噴射ノズルは、隣接する噴射ノズルの、前記マイクロバブル水の噴射範囲の一部が互いに重複するように配置されている、請求項1に記載の基板処理装置。
  5. 前記噴射ノズルは、前記ターゲット領域に沿って延びる長尺ノズルとして構成され、
    前記長尺ノズルは、前記マイクロバブル水を前記ターゲット領域に向けて噴射する1つのスリット状噴射口を有する、請求項1に記載の基板処理装置。
  6. 前記ターゲット領域は、前記基板の中心を通る直径方向に、該基板の全長にわたって延びる、請求項1に記載の基板処理装置。
  7. 基板を洗浄装置に搬送し、
    前記基板を保持して、回転させ、
    前記回転する基板の表面の、少なくとも中心から最外周部まで延びる長尺状領域であるターゲット領域に、噴射ノズルからマイクロバブル水を噴射して、該基板の表面を洗浄する、基板処理方法。
  8. 前記基板を研磨装置に搬送し、
    前記基板を保持して、回転させ、
    研磨ヘッドを用いて研磨具を前記回転する基板に押し付けて、該基板を研磨し、
    前記基板の研磨中に、研磨部噴射ノズルから、前記ターゲット領域にマイクロバブル水を噴射して、該基板の表面を洗浄する工程をさらに備える、請求項7に記載の基板処理方法。
  9. 前記基板の表面を洗浄する工程は、アルカリ性薬液を含むマイクロバブル水を用いて行われる、請求項7に記載の基板処理方法。
  10. 前記噴射ノズルは、前記ターゲット領域に沿って配置された複数の噴射ノズルであり、
    前記基板の表面を洗浄する工程は、隣接する噴射ノズルの、前記マイクロバブル水の噴射範囲の一部が互いに重複するように前記マイクロバブル水を噴射して行われる、請求項7に記載の基板処理方法。
  11. 前記噴射ノズルは、前記ターゲット領域に沿って延びる長尺ノズルであり、
    前記基板の表面を洗浄する工程は、前記マイクロバブル水は、前記長尺ノズルに形成された1つのスリット状噴射口から前記マイクロバブル水を噴射して行われる、請求項7に記載の基板処理方法。
  12. 前記長尺状ターゲット領域は、前記基板の中心を通る直径方向に、該基板の全長にわたって延びる、請求項7に記載の基板処理方法。
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