JP2024090296A - 情報処理装置、推論装置、機械学習装置、情報処理方法、推論方法、及び、機械学習方法 - Google Patents

情報処理装置、推論装置、機械学習装置、情報処理方法、推論方法、及び、機械学習方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板処理装置の動作状態に応じて従動ローラの状態を適切に予測することを可能とする情報処理装置を提供する。【解決手段】情報処理装置5は、基板の周縁部を研磨するための研磨テープを駆動ローラ及び従動ローラが配置された搬送路に沿って搬送する研磨テープ搬送部と、搬送路の途中に配置されて研磨テープを周縁部に押付可能な研磨ヘッド部とを備え、周縁部の研磨処理を行う基板処理装置の動作状態として、駆動ローラの状態を示す駆動ローラ状態情報を含む動作状態情報を取得する情報取得部500と、動作状態情報と、当該動作状態情報が示す動作状態にて基板処理装置が研磨処理を行ったときの従動ローラの状態を示す従動ローラ状態情報との相関関係を機械学習により学習させた学習モデル12A、12Bに、情報取得部500により取得された動作状態情報を入力することで、当該動作状態情報に対する従動ローラ状態情報を予測する状態予測部501とを備える。【選択図】 図20

Description

本発明は、情報処理装置、推論装置、機械学習装置、情報処理方法、推論方法、及び、機械学習方法に関する。
半導体ウェハ等の基板に対して各種の処理を行う基板処理装置の1つとして、基板の周縁部を研磨する研磨処理を行う基板処理装置が知られている。そのような基板処理装置では、例えば、特許文献1に開示されているように、基板の周縁部を研磨するための研磨テープを駆動ローラ及び従動ローラにより搬送する研磨テープ搬送部と、搬送路の途中に配置されて研磨テープを基板の周縁部に押付可能な研磨ヘッド部とを備えて構成される。
特開2005-186176号公報
研磨テープにより基板の周縁部を研磨する際、駆動ローラは、モータにより駆動されて研磨テープを搬送するとともに、従動ローラは、搬送テープの搬送に応じて従動される。そのため、従動ローラの状態は、研磨テープの搬送状況に影響を与える要素の1つである。そこで、研磨品質の向上を図るためには、従動ローラの状態を適切に把握して管理することが重要である。
本発明は、上記の課題に鑑み、基板処理装置の動作状態に応じて従動ローラの状態を適切に予測することを可能とする情報処理装置、推論装置、機械学習装置、情報処理方法、推論方法、及び、機械学習方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、
基板の周縁部を研磨するための研磨テープを駆動ローラ及び従動ローラが配置された搬送路に沿って搬送する研磨テープ搬送部と、前記搬送路の途中に配置されて前記研磨テープを前記周縁部に押付可能な研磨ヘッド部とを備え、前記周縁部の研磨処理を行う基板処理装置の動作状態として、前記駆動ローラの状態を示す駆動ローラ状態情報を含む動作状態情報を取得する情報取得部と、
前記動作状態情報と、当該動作状態情報が示す前記動作状態にて前記基板処理装置が前記研磨処理を行ったときの前記従動ローラの状態を示す従動ローラ状態情報との相関関係を機械学習により学習させた学習モデルに、前記情報取得部により取得された前記動作状態情報を入力することで、当該動作状態情報に対する前記従動ローラ状態情報を予測する状態予測部と、を備える。
本発明の一態様に係る情報処理装置によれば、駆動ローラ状態情報を含む動作状態情報が学習モデルに入力されることで、当該動作状態情報に対する従動ローラ状態情報が予測されるので、基板処理装置の動作状態に応じて従動ローラの状態を適切に予測することができる。
上記以外の課題、構成及び効果は、後述する発明を実施するための形態にて明らかにされる。
基板処理システム1の一例を示す全体構成図である。 ウェハWの一例を示し、(a)は平面図、(b)は断面図、(c)拡大断面図である。 基板処理装置2の一例を示す平面図である。 ベベル研磨装置7(第1の研磨モジュール22A)の一例を模式的に示す平面図である。 第1乃至第4のベベル研磨ヘッド組立体73A~73Dの一例を模式的に示す平面図である。 第1乃至第4のベベル研磨ヘッド組立体73A~73Dの一例を模式的に示す側面図である。 図7は、ウェハWの周縁部と、研磨ヘッド部75との位置関係を示す模式図である。 ノッチ研磨装置8(第2の研磨モジュール22B)の一例を模式的に示す平面図である。 ノッチ研磨ヘッド組立体83の一例を模式的に示す平面図である。 ノッチ研磨ヘッド組立体83の一例を模式的に示す側面図である。 基板処理装置2の一例を示すブロック図である。 コンピュータ900の一例を示すハードウエア構成図である。 データベース装置3により管理される生産履歴情報30の一例を示すデータ構成図である。 データベース装置3により管理される研磨試験情報31の一例を示すデータ構成図である。 機械学習装置4の一例を示すブロック図である。 第1の学習モデル12A及び第1の学習用データ11Aの一例を示す図である。 第2の学習モデル12B及び第2の学習用データ11Bの一例を示す図である。 機械学習装置4による機械学習方法の一例を示すフローチャートである。 情報処理装置5の一例を示すブロック図である。 情報処理装置5の一例を示す機能説明図である。 情報処理装置5による情報処理方法の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための実施形態について説明する。以下では、本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
(第1の実施形態)
図1は、基板処理システム1の一例を示す全体構成図である。図2は、ウェハWの一例を示し、(a)は平面図、(b)は断面図、(c)拡大断面図である。本実施形態に係る基板処理システム1は、半導体ウェハ等の基板(以下、「ウェハ」という)Wの周縁部に対して研磨処理を行う基板処理装置2の状態を管理するシステムとして機能する。
ウェハWは、図2に示すように、平板円形状の外形形状であり、所定の直径及び厚みを有する。ウェハWの周縁部は、例えば、ウェハWの外周側面に位置するベベル部WBと、
ウェハWの結晶方位を特定するためにベベル部WBの一部が溝状に加工されたノッチ部WNとを含む領域として定義する。ベベル部WBの断面形状は、ウェハWの端面WB1と、ウェハWの端面WB1よりも上側に位置する上斜面WB2と、ウェハWの端面WB1よりも下側に位置する下斜面WB3とを含む。なお、ベベル部WBの断面形状は、所定の曲率を有する湾曲状に形成されてもよい。また、ベベル部WBは、上斜面WB2及び下斜面WB3にそれぞれ隣接し、ウェハWの平坦面に位置するトップエッジ部WE1及びボトムエッジ部WE2を含むものでもよい。
基板処理システム1は、その主要な構成として、基板処理装置2と、データベース装置3と、機械学習装置4と、情報処理装置5と、ユーザ端末装置6とを備える。各装置2~6は、例えば、汎用又は専用のコンピュータ(後述の図12参照)で構成されるとともに、有線又は無線のネットワーク10に接続されて、各種のデータ(図1には一部のデータの送受信を破線の矢印にて図示)を相互に送受信可能に構成される。なお、各装置2~6の数やネットワーク10の接続構成は、図1の例に限られず、適宜変更してもよい。
基板処理装置2は、複数のユニットで構成されて、1又は複数のウェハWに対する一連の基板処理として、例えば、ロ―ド、研磨処理、洗浄処理、乾燥処理、アンロード等の各処理をそれぞれ行う装置である。その際、基板処理装置2は、各ユニットにそれぞれ設定された複数の装置パラメータからなる装置設定情報245と、研磨処理、洗浄処理、乾燥処理の動作状態等を定める基板レシピ情報246とを参照しつつ、各ユニットの動作を制御する。また、基板処理装置2は、各ユニットの動作に応じて、各種のレポートRをデータベース装置3、ユーザ端末装置6等に送信する。各種のレポートRには、例えば、基板処理が行われたときの対象となるウェハWを特定する識別情報、各処理が行われたときの各ユニットの動作状態を示す動作状態情報、基板処理装置2にて検出されたイベント情報、基板処理装置2に対するユーザ(オペレータ、生産管理者、保守管理者等)の操作情報等が含まれる。
基板処理装置2は、ウェハWに対する研磨処理として、ウェハWの周縁部を研磨するための研磨テープを、駆動ローラ及び従動ローラが配置された搬送路に沿って搬送しながらウェハWの周縁部に押し付けることで、ウェハWの周縁部の研磨処理を行う。
データベース装置3は、本生産用の研磨テープを用いて基板処理が行われたときの履歴に関する生産履歴情報30と、試験用の研磨テープを用いて研磨処理の試験(以下、「研磨試験」という)が行われたときの履歴に関する研磨試験情報31とを管理する装置である。なお、データベース装置3には、上記の他に、装置設定情報245や基板レシピ情報246が記憶されていてもよく、その場合には、基板処理装置2がこれらの情報を参照するようにしてもよい。
データベース装置3は、基板処理装置2が本生産用の研磨テープを用いて基板処理を行ったときに、基板処理装置2から各種のレポートRを随時受信し、生産履歴情報30に登録する。これにより、生産履歴情報30には、基板処理に関するレポートRが蓄積される。
また、データベース装置3は、基板処理装置2が試験用の研磨テープを用いて研磨試験を行ったときに、基板処理装置2から各種のレポートR(動作状態情報を少なくとも含む)を随時受信し、研磨試験情報31に登録するとともに、その研磨試験の試験結果を対応付けて登録する。これにより、研磨試験情報31には、研磨試験に関するレポートR及び試験結果が蓄積される。研磨試験は、本生産用の基板処理装置2で行われてもよいし、基板処理装置2と同様の研磨処理を再現可能な試験用の研磨試験装置(不図示)で行われてもよい。試験用の研磨試験装置には、駆動ローラ及び従動ローラの状態を測定するための
各種の測定機器(不図示)が設けられ、測定機器の測定値が、試験結果として研磨試験情報31に登録される。
機械学習装置4は、機械学習の学習フェーズの主体として動作し、例えば、データベース装置3から研磨試験情報31の一部を第1及び第2の学習用データ11A、11Bとしてそれぞれ取得し、情報処理装置5にて用いられる第1及び第2の学習モデル12A、12Bを機械学習によりそれぞれ生成する。学習済みの第1及び第2の学習モデル12A、12Bは、ネットワーク10や記録媒体等を介して情報処理装置5に提供される。
情報処理装置5は、機械学習の推論フェーズの主体として動作し、機械学習装置4から提供された第1及び第2の学習モデル12A、12Bを用いて、基板処理装置2による研磨処理が本生産用の研磨テープを用いて行われたときに、従動ローラの状態を予測し、その予測した結果である従動ローラ状態情報をデータベース装置3、ユーザ端末装置6等に送信する。情報処理装置5が従動ローラ状態情報を予測するタイミングとしては、研磨処理が行われた後(事後予測処理)でもよいし、研磨処理が行われている最中(リアルタイム予測処理)でもよいし、研磨処理が行われる前(事前予測処理)でもよい。
ユーザ端末装置6は、ユーザが使用する端末装置であり、据置型の装置でもよいし、携帯型の装置でもよい。ユーザ端末装置6は、例えば、アプリケーションプログラム、ウェブブラウザ等の表示画面を介して各種の入力操作を受け付けるとともに、表示画面を介して各種の情報(例えば、イベントの通知、従動ローラ状態情報、生産履歴情報30、研磨試験情報31等)を表示する。
(基板処理装置2)
図3は、基板処理装置2の一例を示す平面図である。基板処理装置2は、平面視で略矩形状のハウジング20の内部に、ロード/アンロードユニット21と、研磨ユニット22と、仕上げユニット23と、制御ユニット24とを備えて構成される。ロード/アンロードユニット21と、研磨ユニット22及び仕上げユニット23との間は、第1の隔壁200Aにより区画されている。研磨ユニット22と、仕上げユニット23との間は、第2の隔壁200Bにより区画されている。
(ロード/アンロードユニット21)
ロード/アンロードユニット21は、多数のウェハWを上下方向に収納可能なウェハカセット(FOUP等)が載置される第1乃至第4のフロントロード部21A~21Dと、ウェハWを搬送する第1の搬送ロボット21Eとを備える。なお、フロントロード部21A~21D、及び、搬送ロボット21Eの数や配置は、図3の例に限られず、適宜変更してもよい。
第1の搬送ロボット21Eは、ウェハカセットにおけるウェハWの収納方向に沿って上下移動可能、かつ、ハウジング20の短手方向(フロントロード部21A~21Dの並び方向)に沿って水平移動可能に構成される。また、第1の搬送ロボット21Eは、第1乃至第4のフロントロード部21A~21D、研磨ユニット22(具体的に、後述の第1の仮置台22C)、仕上げユニット23(具体的に、後述の第1及び第2の乾燥モジュール23C、23D)に対してアクセス可能に構成され、それらの間でウェハWを搬送するための上下二段のハンド(不図示)を備える。下側ハンドは、研磨処理前のウェハWを受け渡すときに使用され、上側ハンドは、研磨処理後のウェハWを受け渡すときに使用される。研磨ユニット22や仕上げユニット23に対するウェハWの受け渡しの際には、第1の隔壁200Aに設けられたシャッタ(不図示)が開閉される。
(研磨ユニット22)
研磨ユニット22は、ウェハWの周縁部の研磨処理をそれぞれ行う第1及び第2の研磨モジュール22A、22Bと、研磨処理前のウェハWが仮置される第1の仮置台22Cと、研磨処理後のウェハWが仮置される第2の仮置台22Dと、ウェハWを搬送する第2の搬送ロボット22Eとを備える。第1及び第2の研磨モジュール22A、22Bは、ハウジング20の長手方向に沿って並べられて配置される。第2の仮置台22D、第2の搬送ロボット22E、及び、第1の仮置台22Cは、この順でロード/アンロードユニット21から遠くなるように、ハウジング20の長手方向に沿って並べられて配置される。なお、研磨モジュール22A、22B、仮置台22C、22D、及び、搬送ロボット22Eの数や配置は、図3の例に限られず、適宜変更してもよい。
第2の搬送ロボット22Eは、第1及び第2の研磨モジュール22A、22B、第1及び第2の仮置台22C、22Dに対してアクセス可能に構成され、それらの間でウェハWを搬送するための1又は複数のハンド(不図示)を備える。第2の搬送ロボット22Eは、研磨処理前のウェハWを第1の仮置台22Cから第1及び第2の研磨モジュール22A、22Bに搬送する。第2の搬送ロボット22Eは、研磨処理後のウェハWを第1及び第2の研磨モジュール22A、22Bから第2の仮置台22Dに搬送する。
第1及び第2の研磨モジュール22A、22Bの各々は、ウェハWのベベル部WBを研磨するベベル研磨処理を行うベベル研磨装置7、又は、ウェハWのノッチ部WNを研磨するノッチ研磨処理を行うノッチ研磨装置8で構成される。なお、第1及び第2の研磨モジュール22A、22Bは、両方ともベベル研磨装置7で構成されていてもよいし、一方がベベル研磨装置7、他方がノッチ研磨装置8で構成されていてもよいし、両方ともノッチ研磨装置8で構成されていてもよい。本実施形態では、第1の研磨モジュール22Aは、ベベル研磨装置7(後述の図4乃至図7参照)で構成され、第2の研磨モジュール22Bは、ノッチ研磨装置8(後述の図8乃至図10参照)で構成される場合について説明する。
(仕上げユニット23)
仕上げユニット23は、上下二段に配置された第1及び第2の洗浄モジュール23A、23Bと、上下二段に配置された第1及び第2の乾燥モジュール23C、23Dと、ウェハWを搬送する第3及び第4の搬送ロボット23E、23Fとを備える。第3の搬送ロボット23E、洗浄モジュール23A、23B、第4の搬送ロボット23F、及び、乾燥モジュール23C、23Dは、この順でロード/アンロードユニット21から遠くなるように、ハウジング20の長手方向に沿って並べられて配置される。なお、洗浄モジュール23A、23B、乾燥モジュール23C、23D、及び、搬送ロボット23E、23Fの数や配置は、図3の例に限られず、適宜変更してもよい。
第3の搬送ロボット23Eは、研磨ユニット22の第2の仮置台22D、第1及び第2の洗浄モジュール23A、23Bに対してアクセス可能に構成され、それらの間でウェハWを搬送するための1又は複数のハンド(不図示)を備える。第3の搬送ロボット23Eは、研磨処理後のウェハWを第2の仮置台22Dから第1及び第2の洗浄モジュール23A、23Bに搬送する。ウェハWの受け渡しの際には、第2の隔壁200Bに設けられたシャッタ(不図示)が開閉される。
第4の搬送ロボット23Fは、第1及び第2の洗浄モジュール23A、23B、第1及び第2の乾燥モジュール23C、23Dに対してアクセス可能に構成され、それらの間でウェハWを搬送するための1又は複数のハンド(不図示)を備える。第4の搬送ロボット23Fは、洗浄処理後のウェハWを第1及び第2の洗浄モジュール23A、23Bから第1及び第2の乾燥モジュール23C、23Dに搬送する。
第1及び第2の洗浄モジュール23A、23Bは、ロールスポンジタイプの洗浄モジュール、ペンスポンジタイプの洗浄モジュール、又は、バフパッドタイプの洗浄モジュールで構成される。ロールスポンジタイプの洗浄モジュールは、上下に配置された一対のロールスポンジを回転させてウェハWの表面及び裏面に押し付けて洗浄する。ペンスポンジタイプの洗浄モジュールは、半球状のペンスポンジを回転させながらウェハWに押し付けて洗浄する。バフパッドタイプの洗浄モジュールは、バフパッドを回転させながらウェハWに押し付けて洗浄する。
第1及び第2の乾燥モジュール23C、23Dは、例えば、チャック機構によりウェハWを保持しつつ回転可能なステージを備え、ウェハWを回転させることで洗浄処理後のウェハWを乾燥させるスピンドライタイプの乾燥モジュールで構成される。
仕上げユニット23は、研磨処理後のウェハWに対して、第1及び第2の洗浄モジュール23A、23Bのいずれか又は両方による洗浄処理、及び、第1及び第2の乾燥モジュール23C、23Dのいずれか又は両方による乾燥処理を順に行う。なお、仕上げユニット23の各部23A~23Fは、ウェハWを水平置きで保持(水平保持)するものでもよし、ウェハWを垂直保持又は斜め保持するものでもよい。
(ベベル研磨装置7)
図4は、ベベル研磨装置7(第1の研磨モジュール22A)の一例を模式的に示す平面図である。図5は、第1乃至第4のベベル研磨ヘッド組立体73A~73Dの一例を模式的に示す平面図である。図6は、第1乃至第4のベベル研磨ヘッド組立体73A~73Dの一例を模式的に示す側面図である。
ベベル研磨装置7は、ハウジング20の一部を構成するベースプレート700の上部に、ウェハWを回転可能に保持する基板保持部71と、基板保持部71により保持されたウェハWの表面に液体を供給する研磨液供給部72と、基板保持部71により保持されたウェハWのベベル部WBを研磨テープTにより研磨する第1乃至第4のベベル研磨ヘッド組立体73A~73Dとを備える。ベースプレート700の上部には、上面及び側面に開口部701aを有する隔壁701が配置される。隔壁701の内側には、基板保持部71と、研磨液供給部72と、第1乃至第4のベベル研磨ヘッド組立体73A~73Dの一部とが配置される。本実施形態では、第1乃至第4のベベル研磨ヘッド組立体73A~73Dは、共通の構成や機能を有するものとして説明する。
研磨テープTは、所定の幅を有するテープ状の基材の表面を、砥粒を含む研磨層で覆うことで形成されている。研磨テープTは、研磨層の表面、すなわち、ウェハWの周縁部を研磨するための研磨面と、研磨面とは反対側の被研磨面とを有する。なお、研磨テープTは、基材と研磨層との間に弾性層を有するものでもよい。
基板保持部71は、ウェハWを真空吸着により保持する基板ステージ710と、基板ステージ710の回転中心Crに連結されたシャフト711と、ベースプレート700に固定されて、シャフト711を回転可能に支持する基板ステージ回転機構712と、ベースプレート700に固定されて、シャフト711を昇降可能に支持する基板ステージ昇降機構714とを備える。
基板ステージ710は、ウェハWの中心が基板ステージ710の回転中心Crに一致するように、ウェハWを載置可能に構成される。基板ステージ710は、隔壁701の上面に設けられたシャッタ付きの開口部(不図示)を介して、第2の搬送ロボット22Eとの間でウェハWの受け渡しを行う。
基板ステージ回転機構712は、ベースプレート700に対してシャフト711を回転中心Cr周りに回転させる回転動作部713を備える。基板ステージ昇降機構714は、ベースプレート700に対してシャフト711を上下方向に移動させる直線動作部715を備える。
研磨液供給部72は、基板保持部71により保持されたウェハWの上方に配置された研磨液供給ノズル720を備える。研磨液供給ノズル720は、研磨液供給源(不図示)に接続されて、研磨液供給源からの研磨液をウェハWの表面に供給する。ウェハWの表面に供給された研磨液は、遠心力によりウェハWの周縁部に到達する。研磨液としては、例えば、純水、アルカリ水等が用いられる。
第1乃至第4のベベル研磨ヘッド組立体73A~73Dは、研磨テープTを搬送路740に沿って搬送する研磨テープ搬送部74と、搬送路740の途中に配置されて、研磨テープTをウェハWの周縁部に押付可能な研磨ヘッド部75と、ベースプレート700に固定された固定プレート730と、ベースプレート700に対して移動可能な移動プレート731と、先端に研磨ヘッド部75が連結されたクランクアーム732と、移動プレート731に固定されて、クランクアーム732の基端を旋回可能に支持するチルト機構76と、ベースプレート700に固定されて、移動プレート731を水平移動可能に支持する前後移動機構77とを備える。
研磨テープ搬送部74は、研磨テープTが搬送される経路である搬送路740と、搬送路740の始点に配置されて、供給リール744から研磨テープTを巻き出すためのテープ巻出ローラ741Aと、搬送路740の途中に配置されて、研磨テープTを送るためのテープ送りローラ741Bと、搬送路740の終点に配置されて、回収リール745に研磨テープTを巻き取るためのテープ巻取ローラ741Cと、搬送路740の途中にそれぞれ配置された複数の従動ローラ742A~742Lと、テープ巻出ローラ741Aに着脱可能に取り付けられて、研磨処理に使用される前の研磨テープTが巻回された供給リール744と、テープ巻取ローラ741Cに着脱可能に取り付けられて、研磨処理に使用された後の研磨テープTが巻回される回収リール745とを備える。
テープ巻出ローラ741A、テープ送りローラ741B及びテープ巻取ローラ741Cは、駆動源であるモータ743A~743Cにそれぞれ連結されて、駆動ローラ741A~741Cとしてそれぞれ機能する。モータ743A~743Cは、正転方向(研磨テープTの送り方向)に回転駆動するだけでなく、逆転方向にも回転駆動する。
テープ巻出ローラ741A及びモータ743Aと、テープ巻取ローラ741C及びモータ743Cと、複数の従動ローラ742A~742Lの一部(本実施形態では、4つの従動ローラ742A、742B、742K、742L)は、固定プレート730により支持される。テープ送りローラ741B及びモータ743Bと、複数の従動ローラ742A~742Lの一部(本実施形態では、8つの従動ローラ742C~742J)は、研磨ヘッド部75のヘッド支持プレート750により支持される。
搬送路740の一部は、研磨ヘッド部75を経由するように配置される。テープ送りローラ741Bは、例えば、研磨ポイント(研磨テープTと、ウェハWの周縁部との接触箇所)に対して研磨テープTの送り方向の下流側に配置される。なお、テープ送りローラ741Bは、研磨テープTが接触する接触面を、例えば、樹脂でモールドし、研磨テープTとの摩擦力を大きくしてもよい。従動ローラ742A~742Lには、研磨テープTが所定の角度だけ巻回される。
モータ743A~743Cは、供給リール744及び回収リール745に所定のトルク
を付与するとともに、研磨テープTに所定のテンションをかけるように、制御ユニット24によりそれぞれ制御される。使用前の研磨テープTは、モータ743A~743Cの回転駆動により、供給リール744から開口部701aを通過して、研磨テープTの研磨面がウェハWの周縁部側を向くように研磨ヘッド部75に供給される。使用後の研磨テープTは、モータ743A~743Cの回転駆動により、研磨ヘッド部75から開口部701aを通過して、回収リール745に回収される。その際、研磨テープTは、従動ローラ742A~742Lによりガイドされることで、搬送路740に沿って搬送される。
研磨ヘッド部75は、クランクアーム732の先端に連結されたヘッド支持プレート750と、ヘッド支持プレート750により支持されて、ウェハWの周縁部に研磨テープTの研磨面を所定の力で押し付けるテープ押付機構751とを備える。
ヘッド支持プレート750には、従動ローラ742C~742Jが配置される。テープ押付機構751は、研磨ポイントに位置する研磨テープTの被研磨面に接触可能な押圧部材752と、押圧部材752に連結されて、ヘッド支持プレート750に対して押圧部材752を基板保持部71により保持されたウェハWの径方向に移動させる直線動作部753とを備える。
直線動作部753は、押圧部材752を前進方向に移動させることにより、押圧部材752を研磨テープTの被研磨面に接触させて、ウェハWの周縁部に研磨テープTを押圧する。直線動作部753は、押圧部材752を後進方向に移動させることにより、研磨テープTの被研磨面から押圧部材752を離隔させて、研磨テープTの押圧を解除する。したがって、本実施形態に係るテープ押付機構751は、直線動作部753により研磨テープTの被研磨面に接触可能な押圧部材752を移動させることによりウェハWの周縁部に研磨テープTの研磨面を押し付ける接触型テープ押付機構として機能する。なお、テープ押付機構751は、前後移動機構77をさらに組み合わせた構成として実現されるものでもよい。また、テープ押付機構751は、研磨テープTの被研磨面に向けて押圧流体を噴射することによりウェハWの周縁部に研磨テープTの研磨面を押し付ける非接触型テープ押付機構を採用してもよい。その場合には、テープ押付機構751は、研磨ヘッド部75に、例えば、所定の形状を有する開口部が形成されて、押圧流体を噴射する噴射ノズルを備えるようにすればよい。押圧流体は、液体、気体、及び、液体と気体の混合流体のいずれでもよい。
チルト機構76は、移動プレート731に対してクランクアーム732の基端をウェハWの接線に平行な回転中心Ct周りに回転させる回転動作部760を備える。回転動作部760は、クランクアーム732の基端を回転中心Ct周りに旋回可能に支持し、回転中心Ctの延長線上には、研磨ポイントに位置する研磨テープTの研磨面が配置される。回転動作部760は、クランクアーム732の基端を回転させることにより、クランクアーム732の先端に連結された研磨ヘッド部75は、回転中心Ct周りに回転するため、研磨ヘッド部75は、ウェハWの表面に対してチルト方向に傾斜される。
前後移動機構77は、ベースプレート700に対して移動プレート731を水平方向に移動させる直線動作部770を備える。直線動作部770は、移動プレート731を基板保持部71により保持されたウェハWの径方向に沿うように水平移動可能に支持する。直線動作部770は、移動プレート731を前進方向に移動させることにより、ウェハWの周縁部に対して研磨テープTの研磨面が近づくように、研磨ヘッド部75を移動させる。直線動作部770は、移動プレート731を後進方向に移動させることにより、ウェハWの周縁部に対して研磨テープTの研磨面が遠ざかるように、研磨ヘッド部75を移動させる。
図7は、ウェハWの周縁部と、研磨ヘッド部75との位置関係を示す模式図である。図7(a)では、研磨テープTをウェハWのベベル部WBの端面WB1に接触させている状態を図示している。基板保持部71に保持されたウェハWが回転された状態で、前後移動機構77により前進方向に研磨ヘッド部75を移動させるとともに、テープ押付機構751により前進方向に押圧部材752を移動させる。また、駆動ローラ741A~741C(具体的には、テープ巻出ローラ741A、テープ送りローラ741B及びテープ巻取ローラ741C)を回転させることで、研磨テープTは、所定の送り速度で搬送路740に沿って搬送される。これにより、研磨テープTの研磨面がウェハWのベベル部WBに接触し、ベベル部WBの端面WB1が研磨される。
図7(b)では、チルト機構76により研磨ヘッド部75を下向きに傾斜させて、研磨テープTをベベル部WBの上斜面WB2に接触させている状態を図示している。図7(c)では、チルト機構76により研磨ヘッド部75を上向きに傾斜させて、研磨テープTをベベル部WBの下斜面WB3に接触させている状態を図示している。研磨ヘッド部75の傾斜角度を変更することにより、ベベル部WBの上斜面WB2及び下斜面WB3が研磨される。なお、ベベル部WBの断面形状が所定の曲率を有する湾曲状である場合には、研磨ヘッド部75の傾斜角度を細かく変更するようにすればよい。
ベベル研磨装置7の動作部、具体的には、基板ステージ回転機構712、基板ステージ昇降機構714、第1乃至第4のベベル研磨ヘッド組立体73A~73Dの各々が備える駆動ローラ741A~741C、テープ押付機構751、チルト機構76、及び、前後移動機構77は、制御ユニット24によりそれぞれ独立に制御される。制御ユニット24は、例えは、装置設定情報245及び基板レシピ情報246に基づいて、ウェハWの回転速度、研磨ヘッド部75の前後方向の位置、研磨ヘッド部75の傾斜角度、研磨テープTの押付力、研磨テープTの送り速度等を制御する。
なお、ベベル研磨装置7の動作部をそれぞれ動作させる構成として、ベベル研磨装置7は、回転運動を行う回転動作部713、760と、直線運動を行う直線動作部715、753、770とを備えるが、任意の構成を採用することができる。例えば、回転動作部713、760、及び、直線動作部715、753、770は、電力や流体圧を駆動源とするモータ、流体圧シリンダ等の駆動力を発生するアクチュエータと、リニアガイド、ボールねじ、ギヤ、ベルト、プーリー、カップリング、軸受等の駆動力伝達装置と、リニアセンサ、エンコーダセンサ、リミットセンサ、トルクセンサ、電流センサ、流量センサ、圧力センサ、振動センサ、温度センサ等のセンサとを適宜組み合わせて構成される。
本実施形態では、ベベル研磨装置7は、4つのベベル研磨ヘッド組立体73A~73Dを備える場合について説明したが、ベベル研磨ヘッド組立体73A~73Dの数や配置は、図4の例に限られず、適宜変更してもよい。また、ベベル研磨ヘッド組立体73A~73Dの具体的な構造は、図5及び図6の例に限られず、適宜変更してもよい。例えば、駆動ローラ741A~741C、及び、従動ローラ742A~742Lの数や配置を適宜変更してもよいし、搬送路740の経路も適宜変更してもよい。
(ノッチ研磨装置8)
図8は、ノッチ研磨装置8(第2の研磨モジュール22B)の一例を模式的に示す平面図である。図9は、ノッチ研磨ヘッド組立体83の一例を模式的に示す平面図である。図10は、ノッチ研磨ヘッド組立体83の一例を模式的に示す側面図である。
ノッチ研磨装置8は、ハウジング20の一部を構成するベースプレート800の上部に、ウェハWを回転可能に保持する基板保持部81と、基板保持部81により保持されたウェハWの表面に液体を供給する研磨液供給部82と、基板保持部81により保持されたウ
ェハWのノッチ部WNを研磨テープTにより研磨するためのノッチ研磨ヘッド組立体83とを備える。ベースプレート800の上部には、上面及び側面に開口部801aを有する隔壁801が配置される。隔壁801の内側には、基板保持部81と、研磨液供給部82と、ノッチ研磨ヘッド組立体83の一部とが配置される。
ノッチ研磨装置8で使用される研磨テープTは、ベベル研磨装置7で使用される研磨テープTに比較して幅が狭く形成されている。その他の構成は同様であるため、説明を省略する。
基板保持部81は、ウェハWを真空吸着により保持する基板ステージ810と、基板ステージ810の回転中心Cr1に連結された第1のシャフト811Aと、第1のシャフト811Aと平行に配置された第2のシャフト811Bと、基端に第2のシャフト811Bが連結されたスイングアーム816と、スイングアーム816の先端に固定されて、第1のシャフト811Aを回転可能に支持する基板ステージ回転機構812と、ベースプレート800に固定されて、第2のシャフト811Bを昇降可能に支持する基板ステージ昇降機構814と、ベースプレート800に固定されて、第2のシャフト811Bを回転させることによりスイングアーム816を旋回可能に支持する基板ステージスイング機構817とを備える。
基板ステージ810は、ウェハWの中心が基板ステージ810の回転中心Cr1に一致するように、ウェハWを載置可能に構成される。基板ステージ810は、隔壁801の上面に設けられたシャッタ付きの開口部(不図示)を介して、第2の搬送ロボット22Eとの間でウェハWの受け渡しを行う。
基板ステージ回転機構812は、スイングアーム816に対して第1のシャフト811Aを回転中心Cr1周りに回転させる回転動作部813を備える。基板ステージ昇降機構814は、ベースプレート800に対して第2のシャフト811Bを上下方向に移動させる直線動作部815を備える。基板ステージスイング機構817は、ベースプレート800に対して第2のシャフト811Bを回転中心Cr2周りに回転させる回転動作部818を備える。
回転動作部818は、第2のシャフト811Bを回転中心Cr2周りに回転可能に支持し、回転中心Cr2の延長線上には、基板ステージ810により保持されたウェハWのノッチ部WNが配置される。回転動作部818は、第2のシャフト811Bを回転させることにより、基板保持部81により保持されたウェハWも回転中心Ct周りに回転するため、ウェハWはノッチ部WNを中心にしてスイングされる。
研磨液供給部82は、基板保持部81により保持されたウェハWの上方に配置された研磨液供給ノズル820と、研磨液供給ノズル820をスイングアーム816に連結するノズル支持アーム821とを備える。研磨液供給部82の基本的な構成は、研磨液供給部72と同様であるため、詳細な説明を省略する。
ノッチ研磨ヘッド組立体83は、研磨テープTを搬送路840に沿って搬送する研磨テープ搬送部84と、搬送路840の途中に配置されて、研磨テープTをウェハWの周縁部に押付可能な研磨ヘッド部85と、ベースプレート800に固定された固定プレート830と、ベースプレート800に対して移動可能な移動プレート831と、先端に研磨ヘッド部85が連結されたクランクアーム832と、移動プレート831に固定されて、クランクアーム832の基端を旋回可能に支持するチルト機構86と、ベースプレート800に固定されて、移動プレート831を水平移動可能に支持するテープ押付機構87とを備える。
研磨テープ搬送部84は、研磨テープTが搬送される経路である搬送路840と、搬送路840の始点に配置されて、供給リール844から研磨テープTを巻き出すためのテープ巻出ローラ841Aと、搬送路840の途中に配置されて、研磨テープTを送るためのテープ送りローラ841Bと、搬送路840の終点に配置されて、回収リール845に研磨テープTを巻き取るためのテープ巻取ローラ841Cと、搬送路840の途中にそれぞれ配置された複数の従動ローラ842A~842Lと、テープ巻出ローラ841Aに着脱可能に取り付けられて、研磨処理に使用される前の研磨テープTが巻回された供給リール844と、テープ巻取ローラ841Cに着脱可能に取り付けられて、研磨処理に使用された後の研磨テープTが巻回される回収リール845とを備える。
テープ巻出ローラ841A、テープ送りローラ841B及びテープ巻取ローラ841Cは、駆動源であるモータ843A~843Cにそれぞれ連結されて、駆動ローラ841A~841Cとしてそれぞれ機能する。
研磨ヘッド部85は、クランクアーム832の先端に連結されたヘッド支持プレート850を備える。ヘッド支持プレート850には、従動ローラ842C~842Jが配置される。なお、ノッチ研磨装置8の研磨ヘッド部85では、ベベル研磨装置7が備えるテープ押付機構751が省略されている。
チルト機構86は、移動プレート831に対してクランクアーム832の基端をウェハWの接線に平行な回転中心Ct周りに回転させる回転動作部860を備える。チルト機構86の基本的な構成は、チルト機構76と同様であるため、詳細な説明を省略する。
テープ押付機構87は、ベースプレート800に対して移動プレート831を水平方向に移動させる直線動作部870を備える。テープ押付機構87は、直線動作部870により研磨テープTを移動させて、ウェハW及び研磨テープTの相対的な位置関係を調整することによりウェハWの周縁部に研磨テープTの研磨面を押し付けるテープ位置調整機構として機能する。テープ押付機構87の基本的な構成は、前後移動機構77と同様であるため、詳細な説明を省略する。なお、テープ押付機構87は、ウェハW及び研磨テープTの相対的な位置関係を調整するものであればよく、ウェハW及び前記研磨テープの少なくとも一方を移動させる構成として実現されるものでもよい。
ノッチ研磨装置8の動作部、具体的には、基板ステージ回転機構812、基板ステージ昇降機構814、基板ステージスイング機構817、ノッチ研磨ヘッド組立体83が備える駆動ローラ841A~841C、チルト機構86、及び、テープ押付機構87は、制御ユニット24によりそれぞれ独立に制御される。制御ユニット24は、例えは、装置設定情報245及び基板レシピ情報246に基づいて、ウェハWの回転速度、研磨ヘッド部85の前後方向の位置、研磨ヘッド部85の傾斜角度、研磨テープTの押付力、研磨テープTの送り速度等を制御する。
なお、ノッチ研磨装置8の動作部をそれぞれ動作させる構成として、ノッチ研磨装置8は、回転運動を行う回転動作部813、818、860と、直線運動を行う直線動作部815、870とを備えるが、任意の構成を採用することができる。例えば、回転動作部813、818、860、及び、直線動作部815、870は、電力や流体圧を駆動源とするモータ、流体圧シリンダ等の駆動力を発生するアクチュエータと、リニアガイド、ボールねじ、ギヤ、ベルト、プーリー、カップリング、軸受等の駆動力伝達装置と、リニアセンサ、エンコーダセンサ、リミットセンサ、トルクセンサ、電流センサ、流量センサ、圧力センサ、振動センサ、温度センサ等のセンサとを適宜組み合わせて構成される。
本実施形態では、ノッチ研磨装置8は、1つのノッチ研磨ヘッド組立体83を備える場合について説明したが、ノッチ研磨ヘッド組立体83の数や配置は、図8の例に限られず、適宜変更してもよい。また、ノッチ研磨ヘッド組立体83の具体的な構造は、図5及び図6の例に限られず、適宜変更してもよい。例えば、駆動ローラ841A~841C、及び、従動ローラ842A~842Lの数や配置を適宜変更してもよいし、搬送路840の経路も適宜変更してもよい。
(制御ユニット24)
図11は、基板処理装置2の一例を示すブロック図である。制御ユニット24は、各ユニット21~23と電気的に接続されて、各ユニット21~23を統括的に制御する制御部として機能する。以下では、研磨ユニット22の制御系(モジュール、センサ、シーケンサ)を例にして説明するが、他のユニット21、23も基本的な構成や機能は共通するため、説明を省略する。
研磨ユニット22は、研磨ユニット22が備える第1及び第2の研磨モジュール22A、22Bにそれぞれ配置されて、制御対象となる複数のアクチュエータ220と、複数のアクチュエータ220にそれぞれ配置されて、各アクチュエータ220の制御に必要なデータ(検出値)を検出する複数のセンサ221と、各センサ221の検出値に基づいて各アクチュエータ220の動作を制御するシーケンサ222とを備える。本実施形態では、アクチュエータ220及びセンサ221は、第1の研磨モジュール22A(ベベル研磨装置7)と、第2の研磨モジュール22B(ノッチ研磨装置8)とがそれぞれ備える回転動作部及び直線動作部を構成する。
ベベル研磨装置7としての第1の研磨モジュール22Aのセンサ221には、例えば、基板ステージ回転機構712の位置、回転数、及び、振動をそれぞれ検出するセンサ、基板ステージ昇降機構714の位置、移動速度、及び、振動をそれぞれ検出するセンサ、モータ743A~743Cの回転トルク、回転数、電流値、振動、及び、温度をそれぞれ検出するセンサ、テープ押付機構751の押付力、位置、及び、振動をそれぞれ検出するセンサ、チルト機構76の傾斜角度、移動速度、及び、振動をそれぞれ検出するセンサ、前後移動機構77の位置、移動速度、及び、振動をそれぞれ検出するセンサ等が含まれる。
第2の研磨モジュール22Bとしてのノッチ研磨装置8のセンサ221には、例えば、基板ステージ回転機構812の位置、回転数、及び、振動をそれぞれ検出するセンサ、基板ステージ昇降機構814の位置、移動速度、及び、振動をそれぞれ検出するセンサ、基板ステージスイング機構817の位置、移動速度、及び、振動をそれぞれ検出するセンサ、モータ843A~843Cの回転トルク、回転数、電流値、振動、及び、温度をそれぞれ検出するセンサ、チルト機構86の傾斜角度、移動速度、及び、振動をそれぞれ検出するセンサ、テープ押付機構87の押付力、位置、及び、振動をそれぞれ検出するセンサ等が含まれる。
制御ユニット24は、制御部240、通信部241、入力部242、出力部243、及び、記憶部244を備える。制御ユニット24は、例えば、汎用又は専用のコンピュータ(後述の図12参照)で構成される。
通信部241は、ネットワーク10に接続され、各種のデータを送受信する通信インターフェースとして機能する。入力部242は、各種の入力操作を受け付けるとともに、出力部243は、表示画面、シグナルタワー点灯、ブザー音を介して各種の情報を出力することで、ユーザインターフェースとして機能する。
記憶部244は、基板処理装置2の動作で使用される各種のプログラム(オペレーティ
ングシステム(OS)、アプリケーションプログラム、ウェブブラウザ等)やデータ(装置設定情報245、基板レシピ情報246等)を記憶する。装置設定情報245及び基板レシピ情報246は、表示画面を介してユーザにより編集可能なデータである。
制御部240は、複数のシーケンサ212、222、232(以下、「シーケンサ群」という)を介して複数のセンサ211、221、231(以下、「センサ群」という)の検出値を取得するとともに、複数のアクチュエータ210、220、230(以下、「アクチュエータ群」という)を連携して動作させることで、ロ―ド、研磨処理、洗浄処理、乾燥処理、アンロード等の一連の基板処理を行う。
(各装置のハードウエア構成)
図12は、コンピュータ900の一例を示すハードウエア構成図である。基板処理装置2の制御ユニット24、データベース装置3、機械学習装置4、情報処理装置5、及び、ユーザ端末装置6の各々は、汎用又は専用のコンピュータ900により構成される。
コンピュータ900は、図12に示すように、その主要な構成要素として、バス910、プロセッサ912、メモリ914、入力デバイス916、出力デバイス917、表示デバイス918、ストレージ装置920、通信I/F(インターフェース)部922、外部機器I/F部924、I/O(入出力)デバイスI/F部926、及び、メディア入出力部928を備える。なお、上記の構成要素は、コンピュータ900が使用される用途に応じて適宜省略されてもよい。
プロセッサ912は、1つ又は複数の演算処理装置(CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)、NPU(Neural Processing Unit)等)で構成され、コンピュータ900全体を統括する制御部として動作する。メモリ914は、各種のデータ及びプログラム930を記憶し、例えば、メインメモリとして機能する揮発性メモリ(DRAM、SRAM等)と、不揮発性メモリ(ROM)、フラッシュメモリ等とで構成される。
入力デバイス916は、例えば、キーボード、マウス、テンキー、電子ペン等で構成され、入力部として機能する。出力デバイス917は、例えば、音(音声)出力装置、バイブレーション装置等で構成され、出力部として機能する。表示デバイス918は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、電子ペーパー、プロジェクタ等で構成され、出力部として機能する。入力デバイス916及び表示デバイス918は、タッチパネルディスプレイのように、一体的に構成されていてもよい。ストレージ装置920は、例えば、HDD、SSD等で構成され、記憶部として機能する。ストレージ装置920は、オペレーティングシステムやプログラム930の実行に必要な各種のデータを記憶する。
通信I/F部922は、インターネットやイントラネット等のネットワーク940(図1のネットワーク10と同じであってもよい)に有線又は無線により接続され、所定の通信規格に従って他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う通信部として機能する。外部機器I/F部924は、カメラ、プリンタ、スキャナ、リーダライタ等の外部機器950に有線又は無線により接続され、所定の通信規格に従って外部機器950との間でデータの送受信を行う通信部として機能する。I/OデバイスI/F部926は、各種のセンサ、アクチュエータ等のI/Oデバイス960に接続され、I/Oデバイス960との間で、例えば、センサによる検出信号やアクチュエータへの制御信号等の各種の信号やデータの送受信を行う通信部として機能する。メディア入出力部928は、例えば、DVDドライブ、CDドライブ等のドライブ装置、メモリカードスロット、USBコネクタで構
成され、DVD、CD、メモリカード、USBメモリ等のメディア(非一時的な記憶媒体)970に対してデータの読み書きを行う。
上記構成を有するコンピュータ900において、プロセッサ912は、ストレージ装置920に記憶されたプログラム930をメモリ914に呼び出して実行し、バス910を介してコンピュータ900の各部を制御する。なお、プログラム930は、ストレージ装置920に代えて、メモリ914に記憶されていてもよい。プログラム930は、インストール可能なファイル形式又は実行可能なファイル形式でメディア970に記録され、メディア入出力部928を介してコンピュータ900に提供されてもよい。プログラム930は、通信I/F部922を介してネットワーク940経由でダウンロードすることによりコンピュータ900に提供されてもよい。また、コンピュータ900は、プロセッサ912がプログラム930を実行することで実現する各種の機能を、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウエアで実現するものでもよい。
コンピュータ900は、例えば、据置型コンピュータや携帯型コンピュータで構成され、任意の形態の電子機器である。コンピュータ900は、クライアント型コンピュータでもよいし、サーバ型コンピュータやクラウド型コンピュータでもよいし、例えば、制御盤、コントローラ(マイコン、プログラマブルロジックコントローラ、シーケンサを含む)等と呼ばれる組込型コンピュータでもよい。コンピュータ900は、各装置2~6以外の装置にも適用されてもよい。
(生産履歴情報30)
図13は、データベース装置3により管理される生産履歴情報30の一例を示すデータ構成図である。生産履歴情報30は、本生産用の研磨テープTを用いて基板処理が行われたときに取得されたレポートRが分類されて登録される複数のテーブルを有する。生産履歴情報30は、例えば、各ウェハWに関するウェハ履歴テーブル300と、ベベル研磨処理における動作状態情報に関するベベル研磨履歴テーブル301と、ノッチ研磨処理における動作状態情報に関するノッチ研磨履歴テーブル302とを備える。なお、生産履歴情報30は、上記の他に、洗浄処理や乾燥処理における動作状態情報に関する仕上げ履歴テーブル、イベント情報に関するイベント履歴テーブル及び操作情報に関する操作履歴テーブル等を備えるが、詳細な説明は省略する。
ウェハ履歴テーブル300の各レコードには、例えば、装置ID、ウェハID、各処理の開始時刻、終了時刻、モジュールID等が登録される。なお、図13では、研磨処理、洗浄処理、乾燥処理が例示されているが、他の処理についても同様に登録される。装置IDは、複数の基板処理装置2にそれぞれ付与された固有の識別情報である。ウェハIDは、各処理が行われたときの対象となるウェハWにそれぞれ付与された固有の識別情報である。モジュールIDは、各処理で使用されたモジュールにそれぞれ付与された固有の識別情報であり、モジュールIDには、そのモジュールの種別を示すモジュール種別(例えば、ベベル研磨、ノッチ研磨等)が関連付けられる。
ベベル研磨履歴テーブル301の各レコードには、例えば、駆動ローラ状態情報、テープ押付機構状態情報等が登録される。ベベル研磨履歴テーブル301を参照することで、ベベル研磨処理が行われたときの基板処理装置2の動作状態が抽出可能である。
駆動ローラ状態情報は、ベベル研磨処理における駆動ローラ741A~741Cの状態を示す情報である。駆動ローラ状態情報は、例えば、駆動ローラ741A~741C又はモータ743A~743Cが有するセンサ群(又はアクチュエータ群)により所定の時間
間隔でサンプリングされた各センサの検出値(又は各アクチュエータへの指令値)である。
テープ押付機構状態情報、テープ押付機構751の状態を示す情報である。テープ押付機構状態情報は、例えば、テープ押付機構751が有するセンサ群(又はアクチュエータ群)により所定の時間間隔でサンプリングされた各センサの検出値(又は各アクチュエータへの指令値)である。
ノッチ研磨履歴テーブル302の各レコードには、例えば、駆動ローラ状態情報、テープ押付機構状態情報等が登録される。ノッチ研磨履歴テーブル302を参照することで、ノッチ研磨処理が行われたときの基板処理装置2の動作状態が抽出可能である。
駆動ローラ状態情報は、ノッチ研磨処理における駆動ローラ841A~841Cの状態を示す情報である。駆動ローラ状態情報は、例えば、駆動ローラ841A~841C又はモータ843A~843Cが有するセンサ群(又はアクチュエータ群)により所定の時間間隔でサンプリングされた各センサの検出値(又は各アクチュエータへの指令値)である。
テープ押付機構状態情報、テープ押付機構87の状態を示す情報である。テープ押付機構状態情報は、例えば、テープ押付機構87が有するセンサ群(又はアクチュエータ群)により所定の時間間隔でサンプリングされた各センサの検出値(又は各アクチュエータへの指令値)である。
(研磨試験情報31)
図14は、データベース装置3により管理される研磨試験情報31の一例を示すデータ構成図である。研磨試験情報31は、ベベル研磨処理の研磨試験が行われたときに取得されたレポートR及び試験結果が分類されて登録されるベベル研磨試験テーブル310と、ノッチ研磨処理の研磨試験が行われたときに取得されたレポートR及び試験結果が分類されて登録されるノッチ研磨試験テーブル311とを備える。
ベベル研磨試験テーブル310及びノッチ研磨試験テーブル311の各レコードには、例えば、試験ID、駆動ローラ状態情報、テープ押付機構状態情報、及び、試験結果情報等が登録される。駆動ローラ状態情報及びテープ押付機構状態情報は、ベベル研磨試験及びノッチ研磨試験における各部の状態を示す情報であり、そのデータ構成は、ベベル研磨履歴テーブル301及びノッチ研磨履歴テーブル302と同様であるため、詳細な説明を省略する。
試験結果情報は、ベベル研磨試験及びノッチ研磨試験においてベベル研磨処理及びノッチ研磨処理が行われたときの試験用の従動ローラ742A~742L、842A~842Lの状態を示す情報である。試験結果情報には、例えば、従動ローラ742A~742L、842A~842Lの状態として、摩耗度、汚染度、破損度、及び、余寿命等が含まれる。
摩耗度は、例えば、従動ローラ742A~742L、842A~842Lが研磨テープTに接触する接触面の摩耗度や、従動ローラ742A~742L、842A~842Lが回動するときの回動部分の摩耗度を示す。汚染度は、例えば、接触面の汚染度や回動部分の汚染度を示す。破損度は、例えば、回動部分の破損度を示す。余寿命は、従動ローラ742A~742L、842A~842Lに異常や故障が発生するまでの期間を示す。
試験結果情報は、試験用の従動ローラ742A~742L、842A~842Lに設けられた測定機器により所定の時間間隔でサンプリングされた測定値でもよいし、その測定
値から摩耗度、汚染度、破損度、及び、余寿命に換算したものでもよい。また、試験結果情報は、光学式顕微鏡や走査電子顕微鏡(SEM)に搭載されたカメラにより試験用の従動ローラ742A~742L、842A~842Lを撮影し、その撮影した各画像に対して画像処理を行った画像処理結果や実験者が解析した実験解析結果に基づくものでもよい。なお、試験結果情報は、研磨処理を開始してから終了するまでを連続して行った1回の研磨試験にて収集されたものでもよいし、研磨処理を開始してから所定の時刻に到達するまでの研磨試験を所定の時刻を徐々に長くしながら繰り返し行うことで、複数回の研磨試験にて収集されたものでもよい。余寿命は、例えば、加速試験を行い、従動ローラ742A~742L、842A~842Lに異常や故障が発生したときの異常発生時刻を記録し、その異常発生時刻から過去の時刻に遡ったときの時間差として求められる。
(機械学習装置4)
図15は、機械学習装置4の一例を示すブロック図である。機械学習装置4は、制御部40、通信部41、学習用データ記憶部42、及び、学習済みモデル記憶部43を備える。
制御部40は、学習用データ取得部400及び機械学習部401として機能する。通信部41は、ネットワーク10を介して外部装置(例えば、基板処理装置2、データベース装置3、情報処理装置5、及び、ユーザ端末装置6、研磨試験装置(不図示)等)と接続され、各種のデータを送受信する通信インターフェースとして機能する。
学習用データ取得部400は、通信部41及びネットワーク10を介して外部装置と接続され、入力データとしての動作状態情報と、出力データとしての従動ローラ状態情報とで構成される第1及び第2の学習用データ11A、11Bを取得する。第1及び第2の学習用データ11A、11Bは、教師あり学習における教師データ(トレーニングデータ)、検証データ及びテストデータとして用いられるデータである。また、従動ローラ状態情報は、教師あり学習における正解ラベルとして用いられるデータである。
学習用データ記憶部42は、学習用データ取得部400で取得した第1及び第2の学習用データ11A、11Bを複数組記憶するデータベースである。なお、学習用データ記憶部42を構成するデータベースの具体的な構成は適宜設計すればよい。
機械学習部401は、学習用データ記憶部42に記憶された複数組の第1及び第2の学習用データ11A、11Bを用いて機械学習を実施する。すなわち、機械学習部401は、第1の学習モデル12Aに第1の学習用データ11Aを複数組入力し、第1の学習用データ11Aに含まれる動作状態情報と従動ローラ状態情報との相関関係を第1の学習モデル12Aに学習させることで、学習済みの第1の学習モデル12Aを生成する。また、機械学習部401は、第2の学習モデル12Bに第2の学習用データ11Bを複数組入力し、第2の学習用データ11Bに含まれる動作状態情報と従動ローラ状態情報との相関関係を第2の学習モデル12Bに学習させることで、学習済みの第2の学習モデル12Bを生成する。
学習済みモデル記憶部43は、機械学習部401により生成された学習済みの第1及び第2の学習モデル12A、12B(具体的には、調整済みの重みパラメータ群)を記憶するデータベースである。学習済みモデル記憶部43に記憶された学習済みの第1及び第2の学習モデル12A、12Bは、ネットワーク10や記録媒体等を介して実システム(例えば、情報処理装置5)に提供される。図15では、学習用データ記憶部42と、学習済みモデル記憶部43とが別々の記憶部として示されているが、これらは単一の記憶部で構成されてもよい。
なお、学習済みモデル記憶部43に記憶される第1及び第2の学習モデル12A、12Bの数は2つに限定されず、例えば、機械学習の手法、ウェハWの種類(サイズ、厚み、膜種等)、研磨テープTの種類、研磨モジュール22A、22Bの構造の違い、動作状態情報に含まれるデータの種類、従動ローラ状態情報に含まれるデータの種類等のように、条件が異なる複数の学習モデルが記憶されてもよい。その場合には、学習用データ記憶部42には、条件が異なる複数の学習モデルにそれぞれ対応するデータ構成を有する複数種類の学習用データが記憶されればよい。
図16は、第1の学習モデル12A及び第1の学習用データ11Aの一例を示す図である。第1の学習モデル12Aの機械学習に用いられる第1の学習用データ11Aは、動作状態情報と従動ローラ状態情報とで構成される。本実施形態では、第1の学習モデル12A及び第1の学習用データ11Aは、ベベル研磨装置7(基板処理装置)がベベル研磨処理を行ったときの動作状態情報及び従動ローラ状態情報に対応するものとして説明する。
第1の学習用データ11Aを構成する動作状態情報は、駆動ローラ741A~741Cの状態を示す駆動ローラ状態情報を含む。動作状態情報に含まれる駆動ローラ状態情報は、駆動ローラ741A~741Cの駆動源であるモータ743A~743Cの回転トルク、回転数、電流値、振動、及び、温度の少なくとも1つを含む。なお、駆動ローラ状態情報に含まれる駆動ローラ741A~741Cは、テープ巻出ローラ741A、テープ送りローラ741B、及び、テープ巻取ローラ741Cの少なくとも1つである。
動作状態情報は、テープ押付機構751の状態を示すテープ押付機構状態情報をさらに含むものでもよい。動作状態情報に含まれるテープ押付機構状態情報は、テープ押付機構751の押付力、位置、及び、振動の少なくとも1つを含む。
第1の学習用データ11Aを構成する従動ローラ状態情報は、動作状態情報が示す動作状態にてベベル研磨装置7がベベル研磨処理を行ったときの従動ローラ742A~742Lの状態を示す情報である。従動ローラ状態情報は、従動ローラ742A~742Lの摩耗度、汚染度、破損度、及び、余寿命の少なくとも1つを含む。
なお、従動ローラ状態情報は、複数の従動ローラ742A~742Lの全体に対する情報、複数の従動ローラ742A~742Lの各々に対する情報、及び、複数の従動ローラ742A~742Lが複数のグループに分けられたときの各グループに対する情報のいずれでもよい。全体に対する情報とした場合には、例えば、複数の従動ローラ742A~742Lにおける平均値、最大値、最小値等で表される。従動ローラ742A~742Lの各々に対する情報とした場合には、複数の従動ローラ742A~742Lのうちの1つの従動ローラに対する情報でもよいし、全ての従動ローラ742A~742Lの各々に対する情報でもよい。各グループに対する情報とした場合には、例えば、テープ送りローラ741Bの上流側に配置された上流グループ(7つの従動ローラ742A~742G)と、テープ送りローラ741Bの下流側に配置された下流グループ(5つの従動ローラ742H~742L)とに分けられたときの各グループに対する情報でもよいし、研磨ポイントの上流側に配置された上流グループ(6つの従動ローラ742A~742F)と、研磨ポイントの下流側に配置された下流グループ(6つの従動ローラ742G~742L)とに分けられたときの各グループに対する情報でもよい。
学習用データ取得部400は、研磨試験情報31を参照するとともに、必要に応じてユーザ端末装置6によるユーザの入力操作を受け付けることで、第1の学習用データ11Aを取得する。例えば、学習用データ取得部400は、研磨試験情報31のベベル研磨試験テーブル310を参照することで、試験IDで特定される研磨試験が行われたときの駆動ローラ状態情及びテープ押付機構状態情報を、動作状態情報として取得する。
なお、動作状態情報は、センサ群の検出値又はモジュールへの指令値として取得されてもよいし、センサの検出値又はモジュールへの指令値から換算されるパラメータとして取得されてもよいし、複数のセンサの検出値に基づいて算出されるパラメータとして取得されてもよい。また、動作状態情報は、装置設定情報245又は基板レシピ情報246から取得されてもよい。さらに、動作状態情報は、研磨処理期間全体の時系列データとして取得されてもよいし、研磨処理期間の一部である対象期間の時系列データとして取得されてもよいし、特定の対象時点における時点データとして取得されてもよい。動作状態情報の定義を変更する場合には、第1の学習モデル12A及び第1の学習用データ11Aにおける入力データのデータ構成を適宜変更すればよい。
また、学習用データ取得部400は、研磨試験情報31のベベル研磨試験テーブル310を参照することで、同一の試験IDで特定される研磨試験が行われたときの試験結果情報を、上記の動作状態情報に対する従動ローラ状態情報として取得する。
なお、従動ローラ状態情報は、研磨期間全体の時系列データ又は研磨処理期間の一部である対象期間の時系列データとして取得されてもよいし、特定の対象時点の時点データとして取得されてもよい。従動ローラ状態情報の定義を変更する場合には、第1の学習モデル12A及び第1の学習用データ11Aにおける出力データのデータ構成を適宜変更すればよい。
第1の学習モデル12Aは、例えば、ニューラルネットワークの構造を採用したものであり、入力層120、中間層121、及び、出力層122を備える。各層の間には、各ニューロンをそれぞれ接続するシナプス(不図示)が張られており、各シナプスには、重みがそれぞれ対応付けられている。各シナプスの重みからなる重みパラメータ群が、機械学習により調整される。
入力層120は、入力データとしての動作状態情報に対応する数のニューロンを有し、動作状態情報の各値が各ニューロンにそれぞれ入力される。出力層122は、出力データとしての従動ローラ状態情報に対応する数のニューロンを有し、動作状態情報に対する従動ローラ状態情報の予測結果(推論結果)が、出力データとして出力される。
図17は、第2の学習モデル12B及び第2の学習用データ11Bの一例を示す図である。第2の学習モデル12Bの機械学習に用いられる第2の学習用データ11Bは、第1の学習用データ11Aと同様に、動作状態情報と従動ローラ状態情報とで構成される。本実施形態では、第2の学習モデル12B及び第2の学習用データ11Bは、ノッチ研磨装置8(基板処理装置)がノッチ研磨処理を行ったときの動作状態情報及び従動ローラ状態情報に対応するものとして説明する。なお、第2の学習用データ11Bを構成する動作状態情報及び従動ローラ状態情報は、第1の学習用データ11Aを構成する動作状態情報及び従動ローラ状態情報と基本的に同様であるため、相違点を中心に説明する。
第2の学習用データ11Bを構成する動作状態情報は、駆動ローラ841A~841Cの状態を示す駆動ローラ状態情報を含む。動作状態情報に含まれる駆動ローラ状態情報は、駆動ローラ841A~841Cの駆動源であるモータ843A~843Cの回転トルク、回転数、電流値、振動、及び、温度の少なくとも1つを含む。なお、駆動ローラ状態情報に含まれる駆動ローラ841A~841Cは、テープ巻出ローラ841A、テープ送りローラ8421、及び、テープ巻取ローラ841Cの少なくとも1つである。
動作状態情報は、テープ押付機構751の状態を示すテープ押付機構状態情報をさらに含むものでもよい。動作状態情報に含まれるテープ押付機構状態情報は、テープ押付機構
751の押付力、位置、及び、振動の少なくとも1つを含む。
第2の学習用データ11Bを構成する従動ローラ状態情報は、動作状態情報が示す動作状態にてノッチ研磨装置8がノッチ研磨処理を行ったときの従動ローラ842A~842Lの状態を示す情報である。従動ローラ状態情報は、従動ローラ842A~842Lの摩耗度、汚染度、破損度、及び、余寿命の少なくとも1つを含む。
学習用データ取得部400は、研磨試験情報31を参照するとともに、必要に応じてユーザ端末装置6によるユーザの入力操作を受け付けることで、第2の学習用データ11Bを取得する。例えば、学習用データ取得部400は、研磨試験情報31のノッチ研磨試験テーブル311を参照することで、試験IDで特定される研磨試験が行われたときの駆動ローラ状態情及びテープ押付機構状態情報を、動作状態情報として取得する。
なお、動作状態情報は、センサ群の検出値又はモジュールへの指令値として取得されてもよいし、センサの検出値又はモジュールへの指令値から換算されるパラメータとして取得されてもよいし、複数のセンサの検出値に基づいて算出されるパラメータとして取得されてもよい。また、動作状態情報は、装置設定情報245又は基板レシピ情報246から取得されてもよい。さらに、動作状態情報は、研磨処理期間全体の時系列データとして取得されてもよいし、研磨処理期間の一部である対象期間の時系列データとして取得されてもよいし、特定の対象時点における時点データとして取得されてもよい。動作状態情報の定義を変更する場合には、第2の学習モデル12B及び第2の学習用データ11Bにおける入力データのデータ構成を適宜変更すればよい。
また、学習用データ取得部400は、研磨試験情報31のノッチ研磨試験テーブル311を参照することで、同一の試験IDで特定される研磨試験が行われたときの試験結果情報を、上記の動作状態情報に対する従動ローラ状態情報として取得する。
なお、従動ローラ状態情報は、研磨期間全体の時系列データ又は研磨処理期間の一部である対象期間の時系列データとして取得されてもよいし、特定の対象時点の時点データとして取得されてもよい。従動ローラ状態情報の定義を変更する場合には、第2の学習モデル12B及び第2の学習用データ11Bにおける出力データのデータ構成を適宜変更すればよい。
第2の学習モデル12Bは、例えば、ニューラルネットワークの構造を採用したものであり、第1の学習モデル12Aと同様に構成されるため、詳細な説明を省略する。
(機械学習方法)
図18は、機械学習装置4による機械学習方法の一例を示すフローチャートである。以下では、複数組の学習用データ11を用いて学習モデル12を生成するものとして説明するが、第1及び第2の学習用データ11A、11Bの各々を用いて第1及び第2の学習モデル12A、12Bをそれぞれ作成する場合に適用される。
まず、ステップS100において、学習用データ取得部400は、機械学習を開始するための事前準備として、研磨試験情報31等から所望の数の学習用データ11を取得し、その取得した学習用データ11を学習用データ記憶部42に記憶する。ここで準備する学習用データ11の数については、最終的に得られる学習モデル12に求められる推論精度を考慮して設定すればよい。
次に、ステップS110において、機械学習部401は、機械学習を開始すべく、学習前の学習モデル12を準備する。ここで準備する学習前の学習モデル12は、ニューラル
ネットワークモデルで構成されており、各シナプスの重みが初期値に設定されている。
次に、ステップS120において、機械学習部401は、学習用データ記憶部42に記憶された複数組の学習用データ11から、例えば、ランダムに1組の学習用データ11を取得する。
次に、ステップS130において、機械学習部401は、1組の学習用データ11に含まれる動作状態情報(入力データ)を、準備された学習前(又は学習中)の学習モデル12の入力層120に入力する。その結果、学習モデル12の出力層122から推論結果として従動ローラ状態情報(出力データ)が出力されるが、当該出力データは、学習前(又は学習中)の学習モデル12によって生成されたものである。そのため、学習前(又は学習中)の状態では、推論結果として出力された出力データは、学習用データ11に含まれる従動ローラ状態情報(正解ラベル)とは異なる情報を示す。
次に、ステップS140において、機械学習部401は、ステップS120において取得された1組の学習用データ11に含まれる従動ローラ状態情報(正解ラベル)と、ステップS130において出力層から推論結果として出力された従動ローラ状態情報(出力データ)とを比較し、各シナプスの重みを調整する処理(バックプロパゲーション)を実施することで、機械学習を実施する。これにより、機械学習部401は、動作状態情報と従動ローラ状態情報との相関関係を学習モデル12に学習させる。
次に、ステップS150において、機械学習部401は、所定の学習終了条件が満たされたか否かを、例えば、学習用データ11に含まれる従動ローラ状態情報(正解ラベル)と、推論結果として出力された状態情報(出力データ)とに基づく誤差関数の評価値や、学習用データ記憶部42内に記憶された未学習の学習用データ11の残数に基づいて判定する。
ステップS150において、機械学習部401が、学習終了条件が満たされておらず、機械学習を継続すると判定した場合(ステップS150でNo)、ステップS120に戻り、学習中の学習モデル12に対してステップS120~S140の工程を未学習の学習用データ11を用いて複数回実施する。一方、ステップS150において、機械学習部401が、学習終了条件が満たされて、機械学習を終了すると判定した場合(ステップS150でYes)、ステップS160に進む。
そして、ステップS160において、機械学習部401は、各シナプスに対応付けられた重みを調整することで生成された学習済みの学習モデル12(調整済みの重みパラメータ群)を学習済みモデル記憶部43に記憶し、図18に示す一連の機械学習方法を終了する。機械学習方法において、ステップS100が学習用データ記憶工程、ステップS110~S150が機械学習工程、ステップS160が学習済みモデル記憶工程に相当する。
以上のように、本実施形態に係る機械学習装置4及び機械学習方法によれば、駆動ローラ状態情及びテープ押付機構状態情報を含む動作状態情報から、従動ローラ状態情報を予測(推論)することが可能な第1及び第2の学習モデル12A、12Bを提供することができる。
(情報処理装置5)
図19は、情報処理装置5の一例を示すブロック図である。図20は、情報処理装置5の一例を示す機能説明図である。情報処理装置5は、制御部50、通信部51、及び、記憶部52を備える。
制御部50は、情報取得部500、状態予測部501及び出力処理部502として機能する。通信部51は、ネットワーク10を介して外部装置(例えば、基板処理装置2、データベース装置3、機械学習装置4、及び、ユーザ端末装置6等)と接続され、各種のデータを送受信する通信インターフェースとして機能する。記憶部52は、情報処理装置5の動作で使用される各種のプログラム(オペレーティングシステムやユーザ端末プログラム等)やデータ(第1及び第2の学習モデル12A、12B)等を記憶する。
情報取得部500は、通信部51及びネットワーク10を介して外部装置と接続され、駆動ローラ状態情及びテープ押付機構状態情報を含む動作状態情報を取得する。
例えば、研磨処理がすでに行われた後の従動ローラ状態情報の「事後予測処理」を行う場合には、情報取得部500は、生産履歴情報30のベベル研磨履歴テーブル301又はノッチ研磨履歴テーブル302を参照することで、そのウェハWに対して研磨処理が行われたときの駆動ローラ状態情報及びテープ押付機構状態情報を、動作状態情報として取得する。研磨処理が行われている最中の従動ローラ状態情報の「リアルタイム予測処理」を行う場合には、情報取得部500は、その研磨処理を行っている基板処理装置2から動作状態情報に関するレポートRを随時受信することで、研磨処理が行われている最中の駆動ローラ状態情報及びテープ押付機構状態情報を、動作状態情報として随時取得する。研磨処理が行われる前の従動ローラ状態情報の「事前予測処理」を行う場合には、情報取得部500は、その研磨処理を行う予定の基板処理装置2から基板レシピ情報246を受信し、その基板レシピ情報246に従って研磨ユニット22が動作するときの動作状態情報をシミュレーションすることで、研磨処理が行われるときの駆動ローラ状態情報及びテープ押付機構状態情報を、動作状態情報として取得する。
状態予測部501は、情報取得部500により取得された動作状態情報に基づいて、当該動作状態情報が示す動作状態にて基板処理装置2が動作したときの従動ローラ742A~742L、842A~842Lの状態を示す従動ローラ状態情報を予測する。本実施形態では、状態予測部501は、ベベル研磨処理における動作状態情報を入力データとして第1の学習モデル12Aに入力することで、当該動作状態情報に対する従動ローラ状態情報を予測する。また、状態予測部501は、ノッチ研磨処理における動作状態情報を入力データとして第2の学習モデル12Bに入力することで、当該動作状態情報に対する従動ローラ状態情報を予測する。
記憶部52には、状態予測部501にて用いられる学習済みの第1及び第2の学習モデル12A、12Bが記憶されている。なお、記憶部52に記憶される第1及び第2の学習モデル12A、12Bの数は2つに限定されず、例えば、機械学習の手法、ウェハWの種類(サイズ、厚み、膜種等)、研磨テープTの種類、研磨モジュール22A、22Bの構造の違い、動作状態情報に含まれるデータの種類、従動ローラ状態情報に含まれるデータの種類等のように、条件が異なる複数の学習済みモデルが記憶され、選択的又は並列的に利用可能としてもよい。記憶部52は、外部コンピュータ(例えば、サーバ型コンピュータやクラウド型コンピュータ)の記憶部で代用されてもよく、その場合には、状態予測部501は、当該外部コンピュータにアクセスすればよい。
出力処理部502は、状態予測部501により生成された従動ローラ状態情報を出力するための出力処理を行う。例えば、出力処理部502は、その従動ローラ状態情報をユーザ端末装置6に送信することで、その従動ローラ状態情報に基づく表示画面がユーザ端末装置6に表示されてもよいし、その従動ローラ状態情報をデータベース装置3に送信することで、その従動ローラ状態情報が生産履歴情報30に登録されてもよい。
(情報処理方法)
図21は、情報処理装置5による情報処理方法の一例を示すフローチャートである。以下では、ユーザがユーザ端末装置6を操作して、従動ローラ状態情報の「事後予測処理」を行う場合の動作例について説明する。
まず、ステップS200において、ユーザが、ユーザ端末装置6に対して、予測対象の基板処理装置2を特定する装置ID及びモジュールIDを入力する入力操作を行うと、ユーザ端末装置6は、その装置ID及びモジュールIDを情報処理装置5に送信する。
次に、ステップS210において、情報処理装置5の情報取得部500は、ステップS200にて送信された装置ID及びモジュールIDを受信する。ステップS211において、情報取得部500は、ステップS210で受信した装置ID及びモジュールIDを用いて生産履歴情報30のベベル研磨履歴テーブル301及びノッチ研磨履歴テーブル302を参照することで、その装置ID及びモジュールIDで特定された基板処理装置2においてベベル研磨処理及びノッチ研磨処理が行われたときの動作状態情報をそれぞれ取得する。例えば、モジュールIDが、第1の研磨モジュール22A(ベベル研磨装置7)を示す場合には、第1乃至第4のベベル研磨ヘッド組立体73A~73Dのそれぞれにおける動作状態情報が取得される。また、モジュールIDが、第2の研磨モジュール22B(ノッチ研磨装置8)を示す場合には、ノッチ研磨ヘッド組立体83における動作状態情報が取得される。
次に、ステップS220において、状態予測部501は、ステップS211にて取得された動作状態情報を入力データとして第1及び第2の学習モデル12A、12Bのいずれかに入力することで、当該動作状態情報に対する従動ローラ状態情報を出力データとして生成し、その従動ローラ742A~742L、842A~842Lの状態を予測する。例えば、モジュールIDが、第1の研磨モジュール22A(ベベル研磨装置7)を示す場合には、第1の学習モデル12Aが用いられ、第1乃至第4のベベル研磨ヘッド組立体73A~73Dのそれぞれが備える従動ローラ742A~742Lの状態が予測される。また、モジュールIDが、第2の研磨モジュール22B(ノッチ研磨装置8)を示す場合には、第2の学習モデル12Bが用いられ、ノッチ研磨ヘッド組立体83が備える従動ローラ842A~842Lの状態が予測される。
次に、ステップS230において、出力処理部502は、ステップS220にて生成された従動ローラ状態情報を出力するための出力処理として、その従動ローラ状態情報をユーザ端末装置6に送信する。なお、従動ローラ状態情報の送信先は、ユーザ端末装置6に加えて又は代えて、データベース装置3でもよい。
次に、ステップS240において、ユーザ端末装置6は、ステップS200の送信処理に対する応答として、ステップS230にて送信された従動ローラ状態情報を受信すると、その従動ローラ状態情報に基づいて表示画面を表示することで、その従動ローラ742A~742L、842A~842Lの状態がユーザにより視認される。上記の情報処理方法において、ステップS210、S211が情報取得工程、ステップS220が状態予測工程、ステップS230が出力処理工程に相当する。
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置5及び情報処理方法によれば、駆動ローラ状態情及びテープ押付機構状態情報を含む動作状態情報が学習モデル12に入力されることで、当該動作状態情報に対する従動ローラ状態情報が予測されるので、基板処理装置2の動作状態に応じて従動ローラ742A~742L、842A~842Lの状態を適切に予測することができる。
(他の実施形態)
本発明は上述した実施形態に制約されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。そして、それらはすべて、本発明の技術思想に含まれるものである。
上記実施形態では、データベース装置3、機械学習装置4及び情報処理装置5は、別々の装置で構成されたものとして説明したが、それら3つの装置が、単一の装置で構成されていてもよいし、それら3つの装置のうち任意の2つの装置が、単一の装置で構成されていてもよい。また、機械学習装置4及び情報処理装置5の少なくとも一方は、基板処理装置2の制御ユニット24又はユーザ端末装置6に組み込まれていてもよい。
上記実施形態では、基板処理装置2が、各ユニット21~23を備えるものとして説明したが、基板処理装置2は、研磨ユニット22を少なくとも備えていればよく、他のユニットは省略されていてもよい。
上記実施形態では、機械学習部401による機械学習を実現する学習モデルとして、ニューラルネットワークを採用した場合について説明したが、他の機械学習のモデルを採用してもよい。他の機械学習のモデルとしては、例えば、決定木、回帰木等のツリー型、バギング、ブースティング等のアンサンブル学習、再帰型ニューラルネットワーク、畳み込みニューラルネットワーク、LSTM等のニューラルネット型(ディープラーニングを含
む)、階層型クラスタリング、非階層型クラスタリング、k近傍法、k平均法等のクラス
タリング型、主成分分析、因子分析、ロジスティク回帰等の多変量解析、サポートベクターマシン等が挙げられる。
(機械学習プログラム及び情報処理プログラム)
本発明は、機械学習装置4が備える各部としてコンピュータ900を機能させるプログラム(機械学習プログラム)や、機械学習方法が備える各工程をコンピュータ900に実行させるためのプログラム(機械学習プログラム)の態様で提供することもできる。また、本発明は、情報処理装置5が備える各部としてコンピュータ900を機能させるためのプログラム(情報処理プログラム)や、上記実施形態に係る情報処理方法が備える各工程をコンピュータ900に実行させるためのプログラム(情報処理プログラム)の態様で提供することもできる。
(推論装置、推論方法及び推論プログラム)
本発明は、上記実施形態に係る情報処理装置5(情報処理方法又は情報処理プログラム)の態様によるもののみならず、従動ローラ状態情報を推論するために用いられる推論装置(推論方法又は推論プログラム)の態様で提供することもできる。その場合、推論装置(推論方法又は推論プログラム)としては、メモリと、プロセッサとを含み、このうちのプロセッサが、一連の処理を実行するものとすることができる。当該一連の処理とは、動作状態情報を取得する情報取得処理(情報取得工程)と、情報取得処理にて動作状態情報を取得すると、当該動作状態情報が示す動作状態にて基板処理装置が動作したときの従動ローラの状態を示す従動ローラ状態情報を推論する推論処理(推論工程)とを含む。
推論装置(推論方法又は推論プログラム)の態様で提供することで、情報処理装置を実装する場合に比して簡単に種々の装置への適用が可能となる。推論装置(推論方法又は推論プログラム)が従動ローラ状態情報を推論する際、上記実施形態に係る機械学習装置及び機械学習方法により生成された学習済みの学習モデルを用いて、状態予測部が実施する推論手法を適用してもよいことは、当業者にとって当然に理解され得るものである。
1…基板処理システム、2…基板処理装置、3…データベース装置、
4…機械学習装置、5…情報処理装置、6…ユーザ端末装置、7…ネットワーク
7…ベベル研磨装置、8…ノッチ研磨装置、10…ネットワーク、
11A…第1の学習用データ、11B…第2の学習用データ
12A…第1の学習モデル、12B…第2の学習モデル、
21…ロード/アンロードユニット、22…研磨ユニット、
22A…第1の研磨モジュール、22B…第2の研磨モジュール、
23…仕上げユニット、24…制御ユニット、
40…制御部、41…通信部、42…学習用データ記憶部、
43…学習済みモデル記憶部、
50…制御部、51…通信部、52…記憶部
71…基板保持部、72…研磨液供給部、
73A~73D…ベベル研磨ヘッド組立体、74…研磨テープ搬送部、
75…研磨ヘッド部、76…チルト機構、77…前後移動機構、
81…基板保持部、82…研磨液供給部、
83…ノッチ研磨ヘッド組立体、84…研磨テープ搬送部、
85…研磨ヘッド部、86…チルト機構、87…テープ押付機構、
240…制御部、241…通信部、242…入力部、243…出力部、
244…記憶部、245…装置設定情報、246…基板レシピ情報、
400…学習用データ取得部、401…機械学習部、
500…情報取得部、501…状態予測部、502…出力処理部、
710…基板ステージ、711…シャフト、
712…基板ステージ回転機構、713…回転動作部、
714…基板ステージ昇降機構、715…直線動作部
730…固定プレート、731…移動プレート、732…クランクアーム、
740…搬送路、741…駆動ローラ、
741A…テープ巻出ローラ、741B…テープ送りローラ、
741C…テープ巻取ローラ、742A~742L…従動ローラ、
743A~743C…モータ、744…供給リール、745…回収リール、
750…ヘッド支持プレート、751…テープ押付機構、752…押圧部材、
753…直線動作部、
760…回転動作部、770…直線動作部
810…基板ステージ、811A…第1のシャフト、811B…第2のシャフト、
812…基板ステージ回転機構、813…回転動作部
814…基板ステージ昇降機構、815…直線動作部、
816…スイングアーム、817…基板ステージスイング機構、
818…回転動作部、
830…固定プレート、831…移動プレート、832…クランクアーム、
840…搬送路、841…駆動ローラ、
841A…テープ巻出ローラ、841B…テープ送りローラ、
841C…テープ巻取ローラ、842A~842L…従動ローラ
843A~843C…モータ、844…供給リール、845…回収リール、
850…ヘッド支持プレート、
860…回転動作部、870…直線動作部、
900…コンピュータ、
Cr、Cr1、Cr2、Ct…回転中心、T…研磨テープ、
W…ウェハ、WB…ベベル部、WB1…端面、WB2…上斜面、WB3…下斜面、
WE1…トップエッジ部、WE2…ボトムエッジ部、WN…ノッチ部

Claims (12)

  1. 基板の周縁部を研磨するための研磨テープを駆動ローラ及び従動ローラが配置された搬送路に沿って搬送する研磨テープ搬送部と、前記搬送路の途中に配置されて前記研磨テープを前記周縁部に押付可能な研磨ヘッド部とを備え、前記周縁部の研磨処理を行う基板処理装置の動作状態として、前記駆動ローラの状態を示す駆動ローラ状態情報を含む動作状態情報を取得する情報取得部と、
    前記動作状態情報と、当該動作状態情報が示す前記動作状態にて前記基板処理装置が前記研磨処理を行ったときの前記従動ローラの状態を示す従動ローラ状態情報との相関関係を機械学習により学習させた学習モデルに、前記情報取得部により取得された前記動作状態情報を入力することで、当該動作状態情報に対する前記従動ローラ状態情報を予測する状態予測部と、を備える、
    情報処理装置。
  2. 前記動作状態情報に含まれる前記駆動ローラ状態情報は、
    前記駆動ローラの駆動源であるモータの回転トルク、
    前記モータの回転数、
    前記モータの電流値、
    前記モータの振動、及び、
    前記モータの温度の少なくとも1つを含む、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記駆動ローラは、
    前記搬送路の始点に配置されて、前記研磨テープを巻き出すためのテープ巻出ローラ、
    前記搬送路の途中に配置されて、前記研磨テープを送るためのテープ送りローラ、及び、
    前記搬送路の終点に配置されて、前記研磨テープを巻き取るためのテープ巻取ローラの少なくとも1つである、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記研磨ヘッド部は、
    前記周縁部に前記研磨テープの研磨面を押し付けるテープ押付機構を備え、
    前記動作状態情報は、
    前記テープ押付機構の状態を示すテープ押付機構状態情報を含む、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記動作状態情報に含まれる前記テープ押付機構状態情報は、
    前記テープ押付機構の押付力、
    前記テープ押付機構の位置、及び、
    前記テープ押付機構の振動の少なくとも1つを含む、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記テープ押付機構は、
    前記研磨面とは反対側の被研磨面に接触可能な押圧部材を移動させることにより前記周縁部に前記研磨面を押し付ける接触型テープ押付機構、
    前記被研磨面に向けて押圧流体を噴射することにより前記周縁部に前記研磨面を押し付ける非接触型テープ押付機構、又は、
    前記基板及び前記研磨テープの少なくとも一方を移動させて相対的な位置関係を調整することにより前記周縁部に前記研磨面を押し付けるテープ位置調整機構である、
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記従動ローラ状態情報は、
    前記従動ローラの摩耗度、
    前記従動ローラの汚染度、
    前記従動ローラの破損度、及び、
    前記従動ローラの余寿命の少なくとも1つを含む、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. メモリと、プロセッサとを備える推論装置であって、
    前記プロセッサは、
    基板の周縁部を研磨するための研磨テープを駆動ローラ及び従動ローラが配置された搬送路に沿って搬送する研磨テープ搬送部と、前記搬送路の途中に配置されて前記研磨テープを前記周縁部に押付可能な研磨ヘッド部とを備え、前記周縁部の研磨処理を行う基板処理装置の動作状態として、前記駆動ローラの状態を示す駆動ローラ状態情報を含む動作状態情報を取得する情報取得処理と、
    前記情報取得処理にて前記動作状態情報を取得すると、当該動作状態情報が示す前記動作状態にて前記基板処理装置が前記研磨処理を行ったときの前記従動ローラの状態を示す従動ローラ状態情報を推論する推論処理と、を実行する、
    推論装置。
  9. 基板の周縁部を研磨するための研磨テープを駆動ローラ及び従動ローラが配置された搬送路に沿って搬送する研磨テープ搬送部と、前記搬送路の途中に配置されて前記研磨テープを前記周縁部に押付可能な研磨ヘッド部とを備え、前記周縁部の研磨処理を行う基板処理装置の動作状態として、前記駆動ローラの状態を示す駆動ローラ状態情報を含む動作状態情報と、当該動作状態情報が示す前記動作状態にて前記基板処理装置が前記研磨処理を行ったときの前記従動ローラの状態を示す従動ローラ状態情報とで構成される学習用データを複数組記憶する学習用データ記憶部と、
    複数組の前記学習用データを学習モデルに入力することで、前記動作状態情報と前記従動ローラ状態情報との相関関係を前記学習モデルに学習させる機械学習部と、
    前記機械学習部により前記相関関係を学習させた前記学習モデルを記憶する学習済みモデル記憶部と、を備える、
    機械学習装置。
  10. 基板の周縁部を研磨するための研磨テープを駆動ローラ及び従動ローラが配置された搬送路に沿って搬送する研磨テープ搬送部と、前記搬送路の途中に配置されて前記研磨テープを前記周縁部に押付可能な研磨ヘッド部とを備え、前記周縁部の研磨処理を行う基板処理装置の動作状態として、前記駆動ローラの状態を示す駆動ローラ状態情報を含む動作状態情報を取得する情報取得工程と、
    前記動作状態情報と、当該動作状態情報が示す前記動作状態にて前記基板処理装置が前記研磨処理を行ったときの前記従動ローラの状態を示す従動ローラ状態情報との相関関係を機械学習により学習させた学習モデルに、前記情報取得工程により取得された前記動作状態情報を入力することで、当該動作状態情報に対する前記従動ローラ状態情報を予測する状態予測工程と、を備える、
    情報処理方法。
  11. メモリと、プロセッサとを備える推論装置により実行される推論方法であって、
    前記プロセッサは、
    基板の周縁部を研磨するための研磨テープを駆動ローラ及び従動ローラが配置された搬送路に沿って搬送する研磨テープ搬送部と、前記搬送路の途中に配置されて前記研磨テ
    ープを前記周縁部に押付可能な研磨ヘッド部とを備え、前記周縁部の研磨処理を行う基板処理装置の動作状態として、前記駆動ローラの状態を示す駆動ローラ状態情報を含む動作状態情報を取得する情報取得工程と、
    前記情報取得工程にて前記動作状態情報を取得すると、当該動作状態情報が示す前記動作状態にて前記基板処理装置が前記研磨処理を行ったときの前記従動ローラの状態を示す従動ローラ状態情報を推論する推論工程と、を実行する、
    推論方法。
  12. 基板の周縁部を研磨するための研磨テープを駆動ローラ及び従動ローラが配置された搬送路に沿って搬送する研磨テープ搬送部と、前記搬送路の途中に配置されて前記研磨テープを前記周縁部に押付可能な研磨ヘッド部とを備え、前記周縁部の研磨処理を行う基板処理装置の動作状態として、前記駆動ローラの状態を示す駆動ローラ状態情報を含む動作状態情報と、当該動作状態情報が示す前記動作状態にて前記基板処理装置が前記研磨処理を行ったときの前記従動ローラの状態を示す従動ローラ状態情報とで構成される学習用データを学習用データ記憶部に複数組記憶する学習用データ記憶工程と、
    複数組の前記学習用データを学習モデルに入力することで、前記動作状態情報と前記従動ローラ状態情報との相関関係を前記学習モデルに学習させる機械学習工程と、
    前記機械学習工程により前記相関関係を学習させた前記学習モデルを学習済みモデル記憶部に記憶する学習済みモデル記憶工程と、を備える、
    機械学習方法。
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