JP2024089214A - 電気接続箱 - Google Patents

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正弘 和田
孝明 垣見
和輝 荘司
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Abstract

Figure 2024089214000001
【課題】端子付き電線の電線を電気接続箱の内部に収める作業の作業性を向上可能な電気接続箱を提供すること。
【解決手段】電気接続箱1は、端子付き電線40と、バスバ30を保持するハウジング20を内部に有するケース10と、端子金具42及びバスバ30を共締めして導通接続させるボルト51及びナット27と、を備える。電線41は、ケース10内にて、端子金具42からケース10の内壁面13aに近付く向きに延びてケース10の挿通孔16に向けて湾曲する。端子金具42は、バスバ30に導通接続される接点部45と、電線41の芯線43に加締められ且つ接点部45より内壁面13aに近い位置に配置される加締部46と、を有する。ボルト51及びナット27は、これらの軸方向においてハウジング20に遮られることなく露出して、外部端子61を接続可能な端子部70として機能する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電気接続箱に関する。
従来から、車両等に搭載される電気接続箱(例えば、リレーボックス)では、電気接続箱のケース内に保持されたバスバ等に端子付き電線の端子金具をボルトで締結して導通接続させるとともに、端子付き電線の電線をケース外に引き出して外部電源等(例えば、バッテリ)に繋げるようになっている(例えば、特許文献1~3を参照)。
特開2014-220895号公報 特開2010-028919号公報 特開2015-080342号公報
ところで、外部電源(例えば、バッテリ)に繋がる端子付き電線の電線は、一般に大径の導体芯線を有することから、小さな曲率半径では湾曲させ難い。そのため、例えば、電気接続箱の小型化や低背化への要求から電気接続箱の内部の空間が狭くなっている場合、その空間に収まるように(例えば、電気接続箱のロアカバーに干渉しないように)電線を湾曲させるために、作業者等が電線に大きな外力を及ぼすことが求められる。換言すると、端子付き電線の電線を電気接続箱の内部に収める作業の作業性を向上させ難いことになる。
本発明の目的の一つは、端子付き電線の電線を電気接続箱の内部に収める作業の作業性を向上可能な電気接続箱の提供である。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱は、以下を特徴としている。
端子付き電線と、前記端子付き電線が有する端子金具が導通接続されるバスバと、前記バスバを保持するハウジングを内部に有するとともに前記端子付き電線が有する電線を外部に挿通させる挿通孔を有するケースと、前記端子金具及び前記バスバを共締めして導通接続させるボルト及びナットと、を備える、電気接続箱であって、
前記端子付き電線の前記電線は、
前記ケースの内部において、前記バスバに導通接続された前記端子金具から、前記ケースの内壁面に近付く向きに延びるとともに、前記ケースの前記挿通孔に向けて湾曲し、
前記端子付き電線の前記端子金具は、
前記ボルト及び前記ナットによる共締めによって前記バスバに導通接続される接点部と、前記電線の芯線に加締められる加締部であって当該加締部のほうが前記接点部よりも前記内壁面に近い位置に配置される加締部と、を有し、
前記ボルト及び前記ナットは、
当該ボルト及び当該ナットの軸方向において前記ハウジングに遮られることなく露出して、外部端子を接続可能な端子部として機能する、
電気接続箱であること。
本発明の電気接続箱によれば、端子付き電線の電線が、端子金具からケースの内壁面に近付く向きに(例えば、ロアカバーの内壁面に向けて。即ち、下方に)延びて、ケースの挿通孔に向けて湾曲する。一方、ケースの内部の空間の広さには制限があるため、端子金具を、制限なくその内壁面から離れた位置(例えば、上方の位置)に配置することは困難である。ここで、端子付き電線の端子金具は、バスバに導通接続される接点部と、電線の芯線に加締められる加締部と、を有する。加締部のほうが接点部よりも内壁面に近い位置に(例えば、下方に)設けられている。更に、接点部とバスバとを共締めするボルト及びナットは、それらの軸方向において、ハウジングに遮られることなく露出しており、外部端子を接続可能な端子部として機能する。即ち、ボルト及びナットを、端子金具とバスバとを電気的に接続する締結具としてだけでなく、外部端子を接続可能な端子部として、兼用できる。そのため、例えば、外部端子を接続するための専用の端子部をバスバに設けて端子金具の周辺に(例えば、上方に)配置する場合に比べ、端子金具を内壁面から遠ざける(例えば、上方に配置する)ことができる。そして、端子金具が内壁面から遠ざかる分だけ、端子金具の加締部と内壁面との間の距離が大きくなる。よって、加締部から延びる電線を、過度に小さな曲率半径で湾曲させなくても、挿通孔に向かわせることができる。したがって、本構成の電気接続箱では、端子付き電線の電線を電気接続箱の内部に収める作業の作業性を向上可能である。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る電気接続箱の分解斜視図である。 図2は、図1に示すブロックに保持されたバスバの締結部に、ボルトを用いて、端子付き電線が有する端子金具の接点部を締結固定する際の手順を説明するための斜視図である(ただし、救援端子を覆うカバーの図示は省略)。 図3は、アッパカバーを外した状態の図1に示す電気接続箱の上面図である(ただし、救援端子を覆うカバーの図示は省略)。 図4は、図3のA-A断面の主要部を示す図である。 図5は、図4のB-B断面図である。 図6は、図1に示す電気接続箱が有する救援端子にブースタケーブルの一対のクリップを接続する際の手順を説明するための斜視図である。 図7は、図1に示す電気接続箱が有する救援端子にブースタケーブルの一対のクリップが接続された状態における図3のA-A断面に相当する図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、図1に示す本発明の実施形態に係る電気接続箱1について説明する。電気接続箱1は、典型的には、車両に搭載されて、電力分配のための分岐ボックスとして用いられる。電気接続箱1は、バッテリ(図示省略)から供給された電力を、電気接続箱1の内部に設けられた複数のリレーやヒューズ等に伝えるとともに、複数の外部の電子機器(図示省略)に向けて分配する機能を果たす。電気接続箱1は、例えば、電気自動車及びハイブリッド車両等の電動車両のように、電動モータを駆動源として有するとともに駆動用電源がボンネットの下方の空間内とは異なる空間(例えば、後部座席の下方の空間)に搭載される車両に、適用することができる。
以下、説明の便宜上、図1等に示すように、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」及び「下」を定義する。「前後方向」、「左右方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。なお、これらの方向は、あくまで説明の便宜のために定めているに過ぎず、電気接続箱1の車両搭載時における車両の前後方向、左右方向及び上下方向に必ずしも対応する必要はない。
図1に示すように、電気接続箱1は、リレー等の電子部品を収容するための複数の電子部品収容部14,21を内部に備える筐体10を備える。筐体10は、略直方体状の箱状の形状を有しており、本例では、略矩形枠状のフレーム11と、フレーム11の上側開口を塞ぐようにフレーム11の上方に組み付けられるアッパカバー12と、フレーム11の下側開口を塞ぐようにフレーム11の下方に組み付けられるロアカバー13と、から構成される。電気接続箱1を構成する上記3つの部品は全て、樹脂成形体である。
フレーム11の内部空間のうち右側の領域には、リレー等の電子部品を収容するための複数種類の電子部品収容部14が一体に設けられている(図1等参照)。フレーム11の内部空間のうち左側の領域は、ブロック収容部15(図1参照)として機能する。ブロック収容部15には、フレーム11とは別体の樹脂製のブロック20が下方から収容される。
ブロック20には、リレー等の電子部品を収容するための複数種類の電子部品収容部21が一体に設けられている(図2等参照)。ブロック20には、後述する救援端子70(図2、図6及び図7参照)が、ブロック20の上面の一部から上方に向けて突出するように設けられている。図6に示すように、ブロック20がブロック収容部15に収容され且つアッパカバー12が外された状態の電気接続箱1では、救援端子70のカバー53(図1参照)を取り外す又はヒンジ状に回転移動させることで、救援端子70が外部に露出することになる。救援端子70は、本例では、筐体10の右側壁の一部に設けられた電線挿通孔16を介して筐体10の内部から外部に延びる端子付き電線40(図2参照)の電線41と、筐体10の内部にて電気的に接続されている(図1、図4及び図6等参照)。
端子付き電線40の電線41は、車両のバッテリ(図示省略)に接続されている。よって、例えば、電気接続箱1に設けられた救援端子70に、他の外部電源(図示省略)に繋がるブースタケーブル60のクリップ61(図6及び図7参照)を接続することで、車両のバッテリに外部電源から電力を供給することが可能となっている。
端子付き電線40は、図2に示すように、電線41と、電線41の端末に接続された端子金具42と、で構成されている。電線41は、金属製の芯線43と、芯線43の外周を覆う樹脂製の絶縁被覆44と、で構成されている(図4参照)。電線41の端末では、絶縁被覆44が除去されて芯線43が露出している。
端子金具42は、1枚の金属板に対してプレス加工及び曲げ加工等を施して形成されている。端子金具42は、図2に示すように、全体として上下方向及び前後方向に延び且つ上下方向に長い細長平板状の形状を有しており、接点部45と、接点部45の下側に位置する加締部46と、で構成されている。接点部45は、後述するバスバ30の一部である締結部31と締結固定される箇所である(図4等参照)。このため、接点部45には、ボルト51(図2及び図4等)を挿通するためのボルト挿通孔48が形成されている(図2参照)。加締部46の右面には、加締機構49が一体に設けられている(図2参照)。加締部46には、その右面側から電線41が下方に向けて延出するように、電線41の端末の露出した芯線43が、加締機構49を用いて加締め固定されている。加締機構49は、例えば、露出した芯線43を加締め固定する芯線加締部と、絶縁被覆44の端末を加締め固定する被覆加締部とで構成されている。
ブロック20は、図2に示すように、略直方体状の形状を有する樹脂成形体であり、ブロック20には、金属製の板状のバスバ30がインサート成形又は圧入等によって一体化されている。バスバ30は、単一の連続したバスバであってもよいし、複数のバスバが電気的に接続されたバスバの集合体であってもよい。バスバ30は、その大部分がブロック20内に埋設されている一方で、少なくとも、その一部である後述する締結部31(図2及び図4等参照)は、外部に露出している。締結部31は、これら以外のバスバ30の部分と導通している。
ブロック20の右端部の上面には、上方に突出する前後一対の柱状部22が、前後方向に対向するように一体に設けられている(図2、図3及び図5等参照)。前後一対の柱状部22の少なくとも上端部同士は、前後方向及び上下方向に延びる平板状の板状部23により一体に連結されている(図5等参照)。板状部23には、バスバ30の一部である締結部31が、板状部23の右面(平面)を覆うように、板状部23の右面と左右方向に微少間隔を開けて対向するように配置されている(図4及び図5等参照)。締結部31は、前後方向及び上下方向に延びる薄い平板状の形状を有しており、右方に向けて露出している(図4及び図5等参照)。締結部31には、ボルト51(図2及び図4等)を挿通するためのボルト挿通孔32が形成されている(図4及び図5参照)。
板状部23の上端部の右面(平面)には、左方に窪み且つ上方に開口するナット収容凹部24が形成されている。ナット収容凹部24の底部25(前後方向及び上下方向に延びる平板状の部分)は、バスバ30の締結部31と、左右方向(ナット27の軸方向)にナット収容凹部24の深さに相当する間隔をあけて対向している(図5参照)。ナット収容凹部24とバスバ30の締結部31とは、ボルト51が締結されることになるナット27(図5等参照)を保持する「ナット保持部」として機能する。
ナット27は、ボルト51を受け入れる締結孔を有する左右方向に延びる筒状部28と、筒状部28の右端部から左右方向に直交する向きに延出するフランジ部29と、で構成される(図5等参照)。本例では、筒状部28は、矩形筒状の形状を有し、フランジ部29は、矩形枠状の形状を有している(図2等参照)。
ナット収容凹部24は、ナット27のフランジ部29の外形状に対応して、左右方向(ナット27の軸方向)からみて矩形状の形状を有している(図2等参照)。ナット収容凹部24の底部25の上端面には、下方に窪み且つ上方に開口する切欠き26が形成されている(図2、図4及び図5参照)。切欠き26は、ナット27の筒状部28の外形状に対応して、左右方向(ナット27の軸方向)からみて矩形状の形状を有している(図2等参照)。
ナット27は、上方から、「ナット保持部」に収容される。具体的には、ナット27のフランジ部29が上方から、ナット収容凹部24の上端開口を介してナット収容凹部24に収容され、且つ、ナット27の筒状部28が上方から、切欠き26の上端開口を介して切欠き26に収容される。これにより、ナット27は、ナット収容凹部24の底部25とバスバ30の締結部31との間にフランジ部29が挟まれ、且つ、筒状部28がナット27の軸方向(左右方向)において露出した状態で、回転不能に保持される(図2、図4及び図5等参照)。ナット27が「ナット保持部」に保持された状態では、筒状部28の締結孔が、バスバ30の締結部31のボルト挿通孔32と同軸的にボルト挿通孔32の左側に並ぶように、配置される(図5参照)。
端子付き電線40の端子金具42の接点部45は、図2に示すように、ワッシャ52付きのボルト51及びナット27を利用して、バスバ30の締結部31と共締めされる。端子金具42の接点部45をバスバ30の締結部31と共締めするためには、まず、ワッシャ52付きのボルト51が、右側から、電線41の端末に接続された端子金具42の接点部45のボルト挿通孔48に挿通される。次いで、ボルト挿通孔48に挿通されているワッシャ52付きのボルト51が、右側から、ボルト挿通孔32に挿通されて、「ナット保持部」に保持されているナット27の締結孔に所定のトルクで捻じ込まれる。これにより、端子金具42の接点部45がバスバ30の締結部31と共締めされて、端子金具42とバスバ30とが導通接続される。ここで、ナット27は、ブロック20のナット収容凹部24の底部25とバスバ30の締結部31との間にフランジ部29が挟まれることで、「ナット保持部」に保持されている。よって、ナット27の締結孔にボルト51を締結する作業(即ち、端子金具42をバスバ30に電気的に接続する作業)を行う際、ナット27を作業者の手等で固定する必要がないため、その作業の作業性が向上する。
端子金具42の接点部45がバスバ30の締結部31と共締めされた状態では、図2、図4及び図5等に示すように、ボルト51及びナット27が、ボルト51及びナット27の軸方向(左右方向)においてブロック20に遮られることなく露出している。このため、ボルト51及びナット27、並びに、ボルト51及びナット27と導通接続している端子金具42の接点部45及びワッシャ52は、ブースタケーブル60のクリップ61(図6及び図7参照)を接続可能な救援端子70(図7等参照)として機能する。このように、ボルト51及びナット27は、端子金具42とバスバ30とを電気的に接続する締結具としてだけでなく、ブースタケーブル60のクリップ61を接続可能な救援端子70としても使用される。なお、必要に応じて、救援端子70(即ち、ボルト51、ナット27、接点部45及びワッシャ52)を一括して覆う樹脂製のカバー53(図1参照)が設けられてもよい。
端子金具42の接点部45がバスバ30の締結部31に締結固定され、且つ、ブロック20がフレーム11のブロック収容部15に収容された状態では、図4に示すように、端子金具42の加締部46の右面側から電線41が下方に向けて(ロアカバー13の底内面13aに近付く向きに)延出し、筐体10の電線挿通孔16に向けて右方に湾曲する。ここで、上述したように、ボルト51及びナット27は、端子金具42とバスバ30とを電気的に接続する締結具としてだけでなく、ブースタケーブル60のクリップ61を接続可能な救援端子70としても使用される。そのため、例えば、ブースタケーブル60のクリップ61を接続するための専用の端子部をバスバ30の一部に設けて端子金具42の接点部45の上方に配置する場合に比べ、端子金具42の加締部46を上方に配置する(底内面13aから遠ざける)ことができる分だけ、加締部46と底内面13aとの間の上下方向の距離が大きくなる。よって、加締部46から延びる電線41を、過度に小さな曲率半径で湾曲させなくても、電線41を底内面13aに接触させることなく、又は、電線41が底内面13aに接触するとしても電線41が過大な力で底内面13aに押し付けられることなく、電線挿通孔16に向かわせることができる。
救援端子70を用いる際には、電気接続箱1のアッパカバー12を外して救援端子70が外部に露出した状態において、図6及び図7に示すように、他の外部電源に繋がるブースタケーブル60の一対のクリップ61のうち、一方のクリップ61が救援端子70の一部(即ち、ボルト51、ナット27、接点部45及びワッシャ52から選択される一部)に接触し、且つ、他方のクリップ61が救援端子70の他部(即ち、ボルト51、ナット27、接点部45及びワッシャ52から選択される他部)に接触するように、一対のクリップ61によって救援端子70を挟持する。これにより、一対のクリップ61が救援端子70と導通接続されることで、クリップ61、救援端子70、端子金具42、及び、電線41の順に電流が流れ、電動車両のバッテリに他の外部電源から電力を供給(例えば、充電)することができる。
<作用・効果>
以上、本実施形態に係る電気接続箱1によれば、端子付き電線40の電線41が、端子金具42から筐体10のロアカバー13の底内面13aに近付く向き(下方)に延びて、筐体10の電線挿通孔16に向けて湾曲する。一方、筐体10の内部の空間の広さには制限があるため、端子金具42を、制限なく底内面13aから離れた位置(上方の位置)に配置することは困難である。ここで、端子付き電線40の端子金具42は、バスバ30に導通接続される接点部45と、電線41の芯線43に加締められる加締部46と、を有する。加締部46のほうが接点部45よりも底内面13aに近い位置に(下方に)設けられている。更に、接点部45とバスバ30とを共締めするボルト51及びナット27は、それらの軸方向(左右方向)において、ブロック20に遮られることなく露出しており、ブースタケーブル60のクリップ61を接続可能な救援端子70として機能する。即ち、ボルト51及びナット27を、端子金具42とバスバ30とを電気的に接続する締結具としてだけでなく、ブースタケーブル60のクリップ61を接続可能な救援端子70として、兼用できる。そのため、例えば、ブースタケーブル60のクリップ61を接続するための専用の救援端子をバスバ30に設けて端子金具42の周辺に(上方に)配置する場合に比べ、端子金具42を底内面13aから遠ざける(上方に配置する)ことができる。そして、端子金具42が底内面13aから遠ざかる分だけ、端子金具42の加締部46と底内面13aとの間の距離が大きくなる。よって、加締部46から延びる電線41を、過度に小さな曲率半径で湾曲させなくても、電線挿通孔16に向かわせることができる。したがって、本実施形態に係る電気接続箱1では、端子付き電線40の電線41を電気接続箱1の内部に収める作業の作業性を向上可能である。
更に、ボルト51及びナット27が、ブースタケーブル60のクリップ61を接続可能な救援端子70として機能する。よって、他の外部電源に繋がるブースタケーブル60のクリップ61を救援端子70に接続させれば、クリップ61、救援端子70、端子金具42、及び、電線41の順に電流が流れ、バッテリ等に電力を供給(例えば、充電)することができる。
更に、ブロック20とバスバ30との間にナット27のフランジ部29が挟まれることで、ナット27が保持される。よって、ナット27の締結孔にボルト51を締結する作業(即ち、端子金具42をバスバ30に電気的に接続する作業)を行う際、ナット27を作業者の手等で固定する必要がないため、その作業の作業性が向上する。更に、ナット27の筒状部28は軸方向において露出しているため、ナット27を上述した救援端子70として兼用することができる。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係る電気接続箱1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
端子付き電線(40)と、前記端子付き電線(40)が有する端子金具(42)が導通接続されるバスバ(30)と、前記バスバ(30)を保持するハウジング(20)を内部に有するとともに前記端子付き電線(40)が有する電線(41)を外部に挿通させる挿通孔(16)を有するケース(10)と、前記端子金具(42)及び前記バスバ(30)を共締めして導通接続させるボルト(51)及びナット(27)と、を備える、電気接続箱(1)であって、
前記端子付き電線(40)の前記電線(41)は、
前記ケース(10)の内部において、前記バスバ(30)に導通接続された前記端子金具(42)から、前記ケース(10)の内壁面(13a)に近付く向きに延びるとともに、前記ケース(10)の前記挿通孔(16)に向けて湾曲し、
前記端子付き電線(40)の前記端子金具(42)は、
前記ボルト(51)及び前記ナット(27)による共締めによって前記バスバ(30)に導通接続される接点部(45)と、前記電線(41)の芯線(43)に加締められる加締部(46)であって当該加締部(46)のほうが前記接点部(45)よりも前記内壁面(13a)に近い位置に配置される加締部(46)と、を有し、
前記ボルト(51)及び前記ナット(27)は、
当該ボルト(51)及び当該ナット(27)の軸方向において前記ハウジング(20)に遮られることなく露出して、外部端子(61)を接続可能な端子部(70)として機能する、
電気接続箱(1)。
上記[1]の構成の電気接続箱によれば、端子付き電線の電線が、端子金具からケースの内壁面に近付く向きに(例えば、ロアカバーの内壁面に向けて。即ち、下方に)延びて、ケースの挿通孔に向けて湾曲する。一方、ケースの内部の空間の広さには制限があるため、端子金具を、制限なくその内壁面から離れた位置(例えば、上方の位置)に配置することは困難である。ここで、端子付き電線の端子金具は、バスバに導通接続される接点部と、電線の芯線に加締められる加締部と、を有する。加締部のほうが接点部よりも内壁面に近い位置に(例えば、下方に)設けられている。更に、接点部とバスバとを共締めするボルト及びナットは、それらの軸方向において、ハウジングに遮られることなく露出しており、外部端子を接続可能な端子部として機能する。即ち、ボルト及びナットを、端子金具とバスバとを電気的に接続する締結具としてだけでなく、外部端子を接続可能な端子部として、兼用できる。そのため、例えば、外部端子を接続するための専用の端子部をバスバに設けて端子金具の周辺に(例えば、上方に)配置する場合に比べ、端子金具を内壁面から遠ざける(例えば、上方に配置する)ことができる。そして、端子金具が内壁面から遠ざかる分だけ、端子金具の加締部と内壁面との間の距離が大きくなる。よって、加締部から延びる電線を、過度に小さな曲率半径で湾曲させなくても、挿通孔に向かわせることができる。したがって、本構成の電気接続箱では、端子付き電線の電線を電気接続箱の内部に収める作業の作業性を向上可能である。
[2]
上記[1]に記載の電気接続箱(1)において、
前記端子部は、
前記外部端子としてのブースタクリップ(61)を接続可能な救援端子(70)である、
電気接続箱(1)。
上記[2]の構成の電気接続箱によれば、ボルト及びナットが、ブースタクリップを接続可能な救援端子として機能する。端子付き電線がバッテリ等に繋がる場合、他の外部電源に繋がるブースタクリップを救援端子に接続させれば、ブースタクリップ、救援端子、端子金具、及び、電線の順に電流が流れ、他の外部電源からバッテリ等に電力を供給(例えば、充電)することができる。
[3]
上記[1]に記載の電気接続箱(1)において、
前記ナット(27)は、
前記ボルト(51)を受け入れる締結孔を有する筒状部(28)と、前記筒状部(28)から前記軸方向に交差する向きに延出するフランジ部(29)と、を有し、
前記ハウジング(20)は、
前記軸方向において、前記フランジ部(29)を前記バスバ(30)との間に挟んで保持するとともに、前記筒状部(28)を前記軸方向において露出させる、
電気接続箱(1)。
上記[3]の構成の電気接続箱によれば、ハウジングとバスバとの間にナットのフランジ部が挟まれることで、ナットが保持される。よって、ナットの締結孔にボルトを締結する作業(即ち、端子金具をバスバに電気的に接続する作業)を行う際、ナットを作業者の手等で固定する必要がないため、その作業の作業性が向上する。更に、ナットの筒状部は軸方向において露出しているため、ナットを上述した端子部として兼用することができる。
1 電気接続箱
10 筐体(ケース)
13a 底内面(内壁面)
16 電線挿通孔(挿通孔)
20 ブロック(ハウジング)
27 ナット
28 筒状部
29 フランジ部
30 バスバ
40 端子付き電線
41 電線
42 端子金具
43 芯線
45 接点部
46 加締部
51 ボルト
61 クリップ(ブースタクリップ)
70 端子部、救援端子

Claims (3)

  1. 端子付き電線と、前記端子付き電線が有する端子金具が導通接続されるバスバと、前記バスバを保持するハウジングを内部に有するとともに前記端子付き電線が有する電線を外部に挿通させる挿通孔を有するケースと、前記端子金具及び前記バスバを共締めして導通接続させるボルト及びナットと、を備える、電気接続箱であって、
    前記端子付き電線の前記電線は、
    前記ケースの内部において、前記バスバに導通接続された前記端子金具から、前記ケースの内壁面に近付く向きに延びるとともに、前記ケースの前記挿通孔に向けて湾曲し、
    前記端子付き電線の前記端子金具は、
    前記ボルト及び前記ナットによる共締めによって前記バスバに導通接続される接点部と、前記電線の芯線に加締められる加締部であって当該加締部のほうが前記接点部よりも前記内壁面に近い位置に配置される加締部と、を有し、
    前記ボルト及び前記ナットは、
    当該ボルト及び当該ナットの軸方向において前記ハウジングに遮られることなく露出して、外部端子を接続可能な端子部として機能する、
    電気接続箱。
  2. 請求項1に記載の電気接続箱において、
    前記端子部は、
    前記外部端子としてのブースタクリップを接続可能な救援端子である、
    電気接続箱。
  3. 請求項1に記載の電気接続箱において、
    前記ナットは、
    前記ボルトを受け入れる締結孔を有する筒状部と、前記筒状部から前記軸方向に交差する向きに延出するフランジ部と、を有し、
    前記ハウジングは、
    前記軸方向において、前記フランジ部を前記バスバとの間に挟んで保持するとともに、前記筒状部を前記軸方向において露出させる、
    電気接続箱。
JP2022204434A 2022-12-21 電気接続箱 Pending JP2024089214A (ja)

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