JP2024088521A - 有機性廃棄物の処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】収容部に収容された被処理物を均一に加熱可能な加熱ジャケットを備えた有機性廃棄物の処理装置を提供する。【解決手段】収容容器21と、収容容器21の収容部216を加熱する収容部加熱手段Hとを備えている。収容部加熱手段Hは、収容容器21の第1周壁部211の周囲に設けられる加熱ジャケット23を有している。加熱ジャケット23は、第1周壁部211の周囲を覆う筒状の第2周壁部231と、複数の蒸気ガイド部材232とを有している。蒸気ガイド部材232は、第1周壁部211と第2周壁部231とに囲まれた空間を複数の蒸気室Rに分割する。第2周壁部231の上部には、各蒸気室Rに対応して加熱用蒸気を導入するための第1供給口231aおよび第2供給口231bが設けられている。蒸気ガイド部材232は、隣り合う蒸気室Rを連通させるための上側切欠部232aを上部に有している。【選択図】図4

Description

本発明は、有機性廃棄物の処理装置に関する。
従来、有機性廃棄物の被処理物を乾燥して処理する処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。被処理物には、家畜の排泄物(糞尿)、有機汚泥等が対象とされる。特許文献1の処理装置は、被処理物を収容する収容部を有する乾燥容器(収容容器)と、収容部を加熱する加熱ジャケットと、収容部内で被処理物を攪拌する攪拌羽根とを備えている。加熱ジャケットは、乾燥容器の全周に設けられている。
加熱ジャケットの下方端部には、蒸気コネクタが取り付けられ、加熱ジャケットの上方端部には排気コネクタが取り付けられている。蒸気コネクタには、蒸気管が接続されている。また、排気コネクタには戻管が接続されている。これらの蒸気管と戻管は、ボイラに接続されている。ボイラで発生した加熱用蒸気が加熱ジャケットに供給され、乾燥容器の全内周壁が加熱される。
加熱ジャケットの内部には、加熱用蒸気が加熱用ジャケットの中で短絡しないように複数のガイド板が設けられている。これにより、加熱ジャケットは、複数個の蒸気室に分割されている。各蒸気室には、分岐した蒸気管から加熱用蒸気が供給される。加熱ジャケットを複数個の蒸気室に分割することにより、分割しない場合と比較して、加熱用蒸気が加熱ジャケット全体に行き渡らせやすくすることができる。
特開2002-71269号公報
しかしながら、上記特許文献1のような従来の処理装置では、被処理物の処理中、収容部における被処理物の位置、密度、温度、材質が均一ではなかった。この収容部の被処理物のムラにより、乾燥容器の外壁に加える熱の必要量は、乾燥容器の外壁の場所によって異なっていた。従来の処理装置の加熱ジャケットは、蒸気室毎に同じ圧力の加熱用蒸気を全蒸気室でほぼ同時に供給口から供給するという考え方で構成されていたので、上記ムラに対応して加熱ジャケット内の蒸気圧力や加熱温度を柔軟に調整することができなかった。
具体的には、第1の蒸気室の壁が被処理物のうち温度が低い部分に接している場合、第1の蒸気室では、加熱用蒸気の凝縮量が増える。すると、第1の蒸気室の蒸気圧力が急激に低下してしまい、それに伴って加熱温度も低下するという問題があった。一方で、第2の蒸気室の壁が被処理物のうち温度が高い部分に接している場合、第2の蒸気室の加熱用蒸気の凝縮量は第1の蒸気室と比較して少なかった。その結果、第1の蒸気室と第2の蒸気室とで蒸気圧力と加熱温度に差が出ていた。
また、上記特許文献1の処理装置は、加熱ジャケットの下方端部から蒸気室に加熱用蒸気を導入し、加熱ジャケットの上方端部から排気する構造であった。被処理物として食品残渣を使用する場合、汚泥よりも比較的水分量が少ない。これにより、収容部の下部に溜まった食品残渣に対して導入直後の加熱用蒸気を凝縮させて加熱を行うことが効率良くできた。しかし、被処理物として汚泥を使用する場合は、水分が多いために熱の必要量が多い。これにより、被処理物として汚泥を使用する場合、加熱ジャケットと蒸気管との接続部近傍において導入された加熱用蒸気が導入直後に凝縮されてしまうという問題点があった。その結果、局所的に蒸気圧力が低下するとともに加熱温度も低下することによって、蒸気室全体を均一に加熱できないという問題点があった。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、その目的は、収容部に収容された被処理物を均一に加熱可能な加熱ジャケットを備えた有機性廃棄物の処理装置を提供することである。
上述の課題を解決するために本明細書に開示する発明は、以下のように構成されている。すなわち、第1の発明は、有機性廃棄物を収容する収容部を有する収容容器と、前記収容部を加熱する収容部加熱手段と、前記収容部内で前記有機性廃棄物を攪拌する攪拌部材を有する攪拌装置とを含み、微生物を利用して前記有機性廃棄物の有機成分を分解させる有機性廃棄物の処理装置であって、前記収容容器は、筒状の第1周壁部と、前記第1周壁部の開口端を塞ぐ一対の端壁部とを有し、前記収容部加熱手段は、前記第1周壁部の周囲に設けられる加熱ジャケットと、加熱用蒸気を発生させるボイラから前記加熱用蒸気を前記加熱ジャケットに供給するための供給配管とを有し、前記加熱ジャケットは、前記第1周壁部の周囲を覆う筒状の第2周壁部と、前記第2周壁部の軸方向に所定の間隔を隔てて複数配置される環状の蒸気ガイド部材とを有し、前記蒸気ガイド部材は、前記第1周壁部と前記第2周壁部とに囲まれた空間を複数の蒸気室に分割するように配置され、前記第2周壁部の上部には、各前記蒸気室に対応して前記加熱用蒸気を導入するための供給口が設けられ、前記蒸気ガイド部材は、隣り合う前記蒸気室を連通させるための上側切欠部を上部に有している。
第1の発明によれば、加熱ジャケットは、蒸気ガイド部材によって複数の蒸気室に分割されている。加熱ジャケットの第2周壁部の上部には、各蒸気室に対応して加熱用蒸気を導入するための供給口が設けられている。また、蒸気ガイド部材は、隣り合う蒸気室を連通させるための上側切欠部を上部に有している。
加熱ジャケットを複数個の蒸気室に分割することにより、分割しない場合と比較して小さな容積の各蒸気室に加熱用蒸気がほぼ同時に供給される。これにより、加熱用蒸気を加熱ジャケット全体に行き渡らせやすくすることができる。
また、収容部に収容される有機性廃棄物の被処理物は、重力によって収容部の下部に多く溜まり、収容部の上部には空間ができる。収容容器の第1周壁部に加える熱の必要量は、第1周壁部の上部よりも、被処理物の接する第1周壁部の下部の方が多い。そのため、蒸気室の加熱用蒸気は、蒸気室の下部において凝縮量が多くなる。これにより、蒸気室の下部において加熱用蒸気の消費量が多くなるので、蒸気室の上部から蒸気室の下部の方へ加熱用蒸気が移動する。
処理中、収容部の下部に多く溜まった被処理物の位置、密度、温度、材質にムラが生じた場合、複数の蒸気室間で加熱用蒸気の凝縮量に変化が生じる。例えば、収容容器の第1周壁部のうち第1の蒸気室に対応する位置に、低い温度の被処理物が接するとする。また、第1周壁部のうち第2の蒸気室に対応する位置に、比較的高い温度の被処理物が接するとする。第1の蒸気室と第2の蒸気室は隣り合っているとする。この際、第1の蒸気室では、加熱用蒸気の凝縮量が増える。すると、第1の蒸気室の蒸気圧力が低下する。一方、第2の蒸気室では、加熱用蒸気の凝縮量は第1の蒸気室よりも少ないので蒸気圧力は低下しない。これにより、第1の蒸気室の蒸気圧力と第2の蒸気室の蒸気圧力に圧力差が生じる。
気体は圧力の高い方から低い方へと移動するので、第2の蒸気室の加熱用蒸気は、上側切欠部を通じて第1の蒸気室の方へ移動する。これにより、第1の蒸気室の蒸気圧力と第2の蒸気室の蒸気圧力は等しい状態に自然と調整される。その結果、第1の蒸気室と第2の蒸気室で被処理物を均一に加熱することができる。このような仕組みにより、複数の蒸気室間で加熱用蒸気の蒸気圧力と加熱温度の調整を柔軟に行うことができるので、収容部に収容された被処理物を均一に加熱することができる。
また、加熱用蒸気を導入するための供給口と蒸気ガイド部材の上側切欠部は、ともに加熱ジャケットの第2周壁部の上部にある。すなわち、供給口と上側切欠部は蒸気室の上部にある。被処理物は、収容部の下部に多く溜まるので、収容容器の第1周壁部の上部では、下部よりも加える熱の必要量が少ない。そのため、蒸気室の上部では、加熱用蒸気の凝縮量が少ない。供給口から導入された加熱用蒸気は、蒸気室の上部に一旦溜められる。また、蒸気室の上部に溜まった加熱用蒸気の体積は、供給口から導入される加熱用蒸気の流量と比較して大きい。これにより、蒸気室の上部から蒸気室の下部の方へ加熱用蒸気が移動する際、加熱用蒸気は、蒸気室の上部に溜まったものが主に供給される。これにより、蒸気室の下部に設けた供給口から加熱用蒸気を直接導入する場合と比較して、凝縮量の一時的で急な増加にも対応できる。
また、隣り合う第1の蒸気室の蒸気圧力と第2の蒸気室の蒸気圧力に圧力差が生じた場合には、第1の蒸気室の上部または第2の蒸気室の上部に溜まった加熱用蒸気が、上側切欠部を通って移動する。これにより、第1の蒸気室の下部と第2の蒸気室の下部との間で直接加熱用蒸気を移動させる場合と比較して、加熱用蒸気の蒸気圧力と加熱温度の調整がスムーズに行われる。
また、蒸気ガイド部材に上側切欠部を設けることにより、蒸気ガイド部材が溶接される収容容器の第1周壁部に熱変形が生じた場合の緩衝部として上側切欠部を利用することができる。これにより、第1周壁部および蒸気ガイド部材の溶接部分の熱変形による破断を防ぐことができる。
第2の発明では、第1の発明において、前記上側切欠部は、前記蒸気ガイド部材の上端部に設けられ、前記供給口は、第1供給口と第2供給口とを有し、前記第1供給口および前記第2供給口は、複数の前記蒸気室のそれぞれに対応して設けられるとともに、前記第2周壁部を軸方向に見て前記上側切欠部が前記第1供給口および前記第2供給口の中間かつ上方に位置するように、配置されている。
第2の発明によれば、第1供給口と第2供給口の2つの供給口から加熱用蒸気を蒸気室に導入することにより、蒸気室の上部から、互いに反対側に位置する第1周壁部の2箇所の外周面に沿って加熱用蒸気を下方に拡げることができる。これにより、収容部に収容された被処理物をより均一に加熱することができる。また、上側切欠部は、第1供給口および第2供給口よりも上方に位置しているので、加熱用蒸気の凝縮量の多い蒸気室の下部に対して、上側切欠部を第1供給口および第2供給口よりも離れた位置に配置することができる。これにより、上側切欠部を通過する加熱用蒸気は、蒸気室の上部に溜められたものとなる。これにより、加熱用蒸気の同じ粒子が蒸気室の上部から下部の方へ移動するタイミングと、上側切欠部を通過するタイミングとを分けることができ、凝縮量の多い蒸気室の下部に、よりスムーズに加圧用蒸気を供給することができる。
第3の発明では、第2の発明において、前記第2周壁部の下端部には、前記加熱用蒸気が凝縮されて発生した凝縮水を排出させる水排出口が設けられ、前記蒸気ガイド部材は、隣り合う前記蒸気室を連通させるための下側切欠部を下端部に有している。
第3の発明によれば、凝縮水が蒸気室に溜まることがなく、凝縮水をスムーズに蒸気室から排出させることができる。また、複数の蒸気室間で発生する凝縮水の量に偏りが生じたとしても、下側切欠部を通じて蒸気室間で凝縮水を移動させることができるので、下側切欠部がない場合と比較してよりスムーズに凝縮水を排出することができる。また、蒸気ガイド部材の上端部の上側切欠部と対になった下側切欠部により、収容容器の第1周壁部に熱変形が生じた場合の緩衝部としての作用が高まり、第1周壁部および蒸気ガイド部材の溶接部分の熱変形による破断をよりいっそう防ぐことができる。
第4の発明では、第3の発明において、前記水排出口の数は、前記供給口の数よりも少ない。
第4の発明によれば、加熱用蒸気の供給口よりも凝縮水の水排出口を少なくすることによって、加熱用蒸気が水排出口から流出する場合の抵抗を増やし、加熱用蒸気を蒸気室内に留めやすくすることができる。これにより、加熱用蒸気の熱交換を十分に行わせることができる。また、蒸気室毎に水排出口を設けるよりも、製造コストを削減することができる。
第5の発明では、第2~第4のいずれか一つの発明において、前記第2周壁部の上部には、前記収容部と連通する連通管を取り付けるための連通管取付エリアが設けられ、前記供給配管は、前記第2周壁部に沿って前記第2周壁部の軸方向に延びるとともに平面視で前記連通管取付エリアを挟む第1平行供給管部および第2平行供給管部を有し、前記第1平行供給管部は、複数の前記蒸気室のそれぞれの前記第1供給口と第1末端分岐管部によって接続され、前記第2平行供給管部は複数の前記蒸気室のそれぞれの前記第2供給口と第2末端分岐管部によって接続されている。
第5の発明によれば、前記収容部と連通する連通管、および、加熱ジャケットの周囲に配置された機器に干渉することなく、最小限のスペースで供給配管を構成することができる。また、各蒸気室に対し第1供給口および第2供給口から均等に加熱用蒸気を導入することを容易に行うことができる。
本発明に係る有機性廃棄物の処理装置によれば、収容容器の収容部に収容された有機性廃棄物の被処理物を均一に加熱することができる。
本発明の一実施形態に係る有機性廃棄物の処理装置の全体構成図である。 本実施形態の発酵乾燥装置およびその周辺を示す正面図である。 本実施形態の発酵乾燥装置およびその周辺を示す平面図である。 本実施形態の加熱ジャケットの内部を示す正面図である。 発酵乾燥装置の収容容器および加熱ジャケットの要部を示す図3のB-B線要部断面図である。 発酵乾燥装置の収容容器および加熱ジャケットの要部を示す図4のC-C線要部断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る有機性廃棄物の処理装置1の全体構成図である。この処理装置1は、微生物を利用して有機性廃棄物の有機成分を分解させる装置である。処理装置1は、図1に示すように、発酵乾燥装置2と、ボイラ3と、蒸気制御装置4と、蒸気発電機5と、凝縮部6と、クーリングタワー7と、真空ポンプ8と、異物選別機9と、ドレン回収タンク11と、エコノマイザ12と、除塵機13と、ウォータスクラバ14とを備えている。
発酵乾燥装置2は、一般家庭から排出される有機性食品廃棄物、家畜の排泄物(糞尿)、有機汚泥等の有機性廃棄物を処理対象としている。発酵乾燥装置2は、このような有機性廃棄物の被処理物を減圧発酵乾燥処理する。この減圧発酵乾燥処理により得られた発酵生成物は、異物選別機9へ送られて、発酵生成物に混入している金属等の異物が除去される。異物が除去された発酵生成物は、固形燃料としてボイラ3に供給されて燃焼する。その燃焼エネルギーを利用することにより、ボイラ3は蒸気を発生させる。ボイラ3で発生した蒸気は、蒸気制御装置4を介して蒸気発電機5に供給される。これにより、蒸気発電機5では発電が行われる。また、ボイラ3で発生した蒸気は、加熱用蒸気として、蒸気制御装置4を介して発酵乾燥装置2に供給される。
発酵乾燥装置2は、収容容器21と、加熱ジャケット23と、攪拌装置22とを備えている。収容容器21は、内部に被処理物を収容する収容部216を有している。収容容器21は、筒状の第1周壁部211と、第1周壁部211の開口端を塞ぐ一対の端壁部212,212とを有している。第1周壁部211は、略楕円の断面形状をしている。発酵乾燥装置2は、第1周壁部211の中心軸が水平方向に延びるようにして配置される。第1周壁部211と一対の端壁部212,212とによって囲まれた空間に、収容部216が形成されている。
加熱ジャケット23は、収容部216を加熱するために設けられている。加熱ジャケット23は、第1周壁部211の周囲を覆う筒状の第2周壁部231を有している。加熱ジャケット23には、供給配管15を通じてボイラ3から加熱用蒸気が供給される。加熱ジャケット23に供給された加熱用蒸気は、収容容器21の第1周壁部211を加熱することにより、収容部216内の被処理物には、熱が与えられる。
加熱ジャケット23に供給された加熱用蒸気は、熱交換により凝縮されて凝縮水となる。この凝縮水は、加熱ジャケット23に接続された戻配管16を通じてドレン回収タンク11に貯留される。戻配管16は、ドレン回収タンク11からエコノマイザ12を介してボイラ3に接続されている。エコノマイザ12は、ボイラ3の排気ガスを利用して戻配管16内の凝縮水を加熱する機能を有する。加熱された凝縮水は、ボイラ3で使用される。ボイラ3からの排気ガスは、エコノマイザ12を通過した後、除塵機13およびウォータスクラバ14によって浄化される。浄化された排気ガスは、大気へ排気される。上記ボイラ3と、供給配管15と、蒸気制御装置4と、加熱ジャケット23と、戻配管16と、ドレン回収タンク11と、エコノマイザ12とは、収容部加熱手段Hを構成している。
攪拌装置22は、収容部216内で被処理物を攪拌する。攪拌装置22は、被処理物を攪拌するための複数の攪拌部材222と、攪拌部材222が取り付けられるとともに水平方向に延びる攪拌シャフト221と、攪拌シャフト221を回転させる電動モータ223とを有している。攪拌シャフト221の両端部は、収容容器21の一対の端壁部212,212によって支持されている。
蒸気制御装置4は、ボイラ3からの蒸気を加熱用蒸気として加熱ジャケット23に供給するとともに、蒸気発電機5にも蒸気を供給する。蒸気制御装置4は、各種センサを利用して、ボイラ3から発生される蒸気の圧力と流量を調整する。蒸気発電機5は、蒸気を利用して電力を発生させる。発生された電力は、攪拌装置22の電動モータ223の駆動用として利用される。
なお、詳細は図示しないが、本実施形態では攪拌シャフト221の内部にも蒸気の通路が形成されており、ここにも供給配管15を介して蒸気制御装置4から加熱用蒸気が供給される。これにより、攪拌シャフト221によって被処理物を撹拌しながら、その内側からも加熱することができる。
凝縮部6は、収容部216内で加熱された被処理物から発生する蒸気を凝縮させるために設けられている。凝縮部6は、内部に複数の冷却管62(図3参照)を備えている。冷却管62とクーリングタワー7との間には、冷却水流路17が設けられている。冷却管62内を流れる冷却水は、被処理物から発生した蒸気との熱交換によって温度が上昇する。温度が上昇した冷却水は、冷却水流路17によってクーリングタワー7に送水され、そこで冷却される。冷却水は、凝縮部6とクーリングタワー7との間の冷却水流路17を循環する。
クーリングタワー7では、加熱された被処理物から発生する蒸気が凝縮部6において凝縮した凝縮水も注水される。すなわち、凝縮部6において生成した凝縮水は、凝縮部6および連通路18の内部に滞留する。そして、本実施形態では凝縮部6に連通路18を介して真空ポンプ8が接続され、収容部216を減圧するように構成されている。
図2は、本実施形態の発酵乾燥装置2およびその周辺を示す正面図である。図3は、本実施形態の発酵乾燥装置2およびその周辺を示す平面図である。図2および図3に示すように、発酵乾燥装置2の収容容器21、攪拌装置22および加熱ジャケット23は、設置ベース24を介して建物の床面に設置される。設置ベース24には、収容部216に投入された被処理物の重量を測定するための重量計が設けられている。
収容容器21の長手方向中央部の上部には、被処理物の投入口213が設けられている。ここから投入された被処理物が、加熱ジャケット23によって加熱されながら、上述のように攪拌シャフト221の回転によって撹拌される。そして、所定時間経過した後、発酵生成物は、収容容器21の端壁部212の下部に設けられた生成物排出口214から排出される。
加熱ジャケット23の第2周壁部231の上部には、収容容器21の収容部216と連通する連通管215を取り付けるための連通管取付エリアAが設けられている。連通管取付エリアAは、発酵乾燥装置2を平面視すると長方形に形成されている。
連通管215は、収容容器21の長手方向の一端部側および他端部側にそれぞれ設けられている。一対の連通管215,215には、凝縮部6が接続されている。凝縮部6は、凝縮容器61と、案内管63と、接続部64とを有している。凝縮容器61は、収容容器21に隣接するとともに収容容器21に沿って延びるように配設されている。凝縮容器61の内部には、冷却管62が設けられている。案内管63は、凝縮容器61の両端部のそれぞれに接続されている。接続部64は、案内管63の端部と連通管215の端部とを接続している。
供給配管15は、相互に平行な第1平行管部15aおよび第2平行管部15bを有している。第1平行管部15aおよび第2平行管部15bは、発酵乾燥装置2を平面視した場合に、長方形の連通管取付エリアAの長辺側を挟む位置に配設されている。また、第1平行管部15aおよび第2平行管部15bは、加熱ジャケット23の筒状の第2周壁部231に沿って第2周壁部231の軸方向に延びるように配設されている。また、第1平行管部15aおよび第2平行管部15bは、加熱ジャケット23の上端の高さ位置に配設されている。第1平行管部15aと第2平行管部15bとは、供給配管15の一本の管から分岐管部15cによって、分岐されている。
分岐管部15cは、第1平行管部15aおよび第2平行管部15bに対して直交して水平方向に延びるように配設されている。分岐管部15cは、発酵乾燥装置2を平面視した場合に、長方形の連通管取付エリアAの短辺側に沿って配設されている。第1平行管部15aには、第1平行管部15aの軸方向に所定の間隔を隔てて複数の第1末端分岐管部15dが設けられている。また、第2平行管部15bには、第2平行管部15bの軸方向に所定の間隔を隔てて複数の第2末端分岐管部15eが設けられている。
図4は、本実施形態の加熱ジャケット23の内部を示す正面図である。図4では、加熱ジャケット23の第2周壁部231が断面にされている。図5は、発酵乾燥装置2の収容容器21および加熱ジャケット23の要部を示す図3のB-B線要部断面図である。また、図6は、発酵乾燥装置2の収容容器21および加熱ジャケット23の要部を示す図4のC-C線要部断面図である。
図4~図6に示すように、加熱ジャケット23は、上記第2周壁部231と、第2周壁部231の軸方向に所定の間隔を隔てて複数配置される環状の蒸気ガイド部材232とを有している。蒸気ガイド部材232は、収容容器21の第1周壁部211と第2周壁部231とに囲まれた空間を複数の蒸気室Rに分割するように配置されている。第2周壁部231の上部には、各蒸気室Rに対応して加熱用蒸気を導入するための複数の第1供給口231aおよび複数の第2供給口231bが設けられている。第1供給口231aと第2供給口231bは、一つの蒸気室Rにつき一つずつ設けられている。第1供給口231aおよび第2供給口231bは、発酵乾燥装置2を平面視した場合に、長方形の連通管取付エリアAの長辺側を挟む位置に配設されている。供給配管15の第1平行管部15aは、複数の蒸気室Rのそれぞれの第1供給口231aと第1末端分岐管部15dによって接続されている。また、供給配管15の第2平行管部15bは、複数の蒸気室Rのそれぞれの第2供給口231bと第2末端分岐管部15eによって接続されている。
蒸気室Rの内側の周壁を形成している第1周壁部211は、複数の金属部材を溶接して形成されている。具体的には、第1周壁部211は、断面円弧状で山型の上側曲面部材211aと、断面円弧状で谷型の下側曲面部材211bと、断面直線状の一対の中間平面部材211c,211cとを有している。一対の中間平面部材211c,211cの板厚は、上側曲面部材211aおよび下側曲面部材211bの板厚よりも大きく設定されている。第1周壁部211は、中間平面部材211cの上端と上側曲面部材211aの下端とを溶接するとともに、中間平面部材211cの下端と下側曲面部材211bの上端とを溶接することによって、形成されている。
蒸気室Rの外側の周壁を形成している第2周壁部231は、第1周壁部211と同様、複数の金属部材を溶接して形成されている。具体的には、第2周壁部231は、断面円弧状で山型の上側曲面部材231dと、断面円弧状で谷型の下側曲面部材231eと、断面直線状の一対の中間平面部材231f,231fとを有している。一対の中間平面部材231f,231fの板厚は、上側曲面部材231dおよび下側曲面部材231eの板厚よりも大きく設定されている。第2周壁部231は、中間平面部材231fの上端と上側曲面部材231dの下端とを溶接するとともに、中間平面部材231fの下端と下側曲面部材231eの上端とを溶接することによって、形成されている。
蒸気ガイド部材232は、金属板であり、第1周壁部211および第2周壁部231の形状にほぼ沿う環状に形成されている。蒸気ガイド部材232は、隣り合う蒸気室Rを連通させるための上側切欠部232aを上端部に有している。上側切欠部232aは、蒸気ガイド部材232の上端の外縁から下方に向かって弧状に切り欠いた形状に形成されている。上側切欠部232aは、第2周壁部231を軸方向に見て第1供給口231aおよび第2供給口231bの中間かつ上方に位置するように、配置されている。また、蒸気ガイド部材232は、隣り合う蒸気室Rを連通させるための下側切欠部232bを下端部に有している。また、下側切欠部232bは、蒸気ガイド部材232の下端の外縁から上方に向かって弧状に切り欠いた形状に形成されている。第1供給口231aおよび第2供給口231bから導入された加熱用蒸気は、蒸気室Rの上方に向かう流れ(図4の矢印U方向)と蒸気室Rの下方に向かう流れ(図4の矢印D方向)の2種類の流れが発生する。しかし、重力の作用等により、蒸気室Rの上方に向かう蒸気量よりも蒸気室Rの下方に向かう蒸気量の方が多くなっている。
蒸気ガイド部材232の内周縁は、第1周壁部211の外周面に対して溶接によって取り付けられている。これにより、蒸気ガイド部材232は、収容容器21の補強部材としても機能している。
第2周壁部231の下端部には、加熱用蒸気が凝縮されて発生した凝縮水を排出させる水排出口231cが複数設けられている。上述の第1供給口231aおよび第2供給口231bは、複数の蒸気室Rのそれぞれに対応して設けられている。一方で、水排出口231cは、2つの蒸気室Rに対して一つの割合で設けられている箇所がある。すなわち、水排出口231cの数は、第1供給口231a(または第2供給口231b)の数よりも少なくなっている。
水排出口231cは、戻配管16に接続されている。水排出口231c近傍の戻配管16は、図5に示すように、水排出口231cの直下の直下管部16aと、直下管部16aから分岐されたメンテナンス管部16bと、直下管部16aから分岐されてドレン回収タンク11へ向かう主管部16dとを有している。メンテナンス管部16bの外方端部には、バルブ16cが取り付けられている。メンテナンス時には、蒸気室R内に溜まった液体を、ドレン回収タンク11へ送る前に、メンテナンス管部16bを通じて排出することができる。
以上のとおり、上記実施形態に係る有機性廃棄物の処理装置1は、有機性廃棄物を収容する収容部216を有する収容容器21と、収容部216を加熱する収容部加熱手段Hと、収容部216内で有機性廃棄物を攪拌する攪拌部材222を有する攪拌装置22とを備えている。収容容器21は、第1周壁部211と、第1周壁部211の開口端を塞ぐ一対の端壁部212,212とを有している。収容部加熱手段Hは、第1周壁部211の周囲に設けられる加熱ジャケット23と、加熱用蒸気を発生させるボイラ3から加熱用蒸気を加熱ジャケット23に供給するための供給配管15とを有している。加熱ジャケット23は、第1周壁部211の周囲を覆う筒状の第2周壁部231と、第2周壁部231の軸方向に所定の間隔を隔てて複数配置される環状の蒸気ガイド部材232とを有している。蒸気ガイド部材232は、第1周壁部211と第2周壁部231とに囲まれた空間を複数の蒸気室Rに分割するように配置されている。第2周壁部231の上部には、各蒸気室Rに対応して加熱用蒸気を導入するための第1供給口231aおよび第2供給口231bが設けられている。蒸気ガイド部材232は、隣り合う蒸気室Rを連通させるための上側切欠部232aを上部に有している。
上記構成によれば、加熱ジャケット23を複数個の蒸気室Rに分割することにより、分割しない場合と比較して小さな容積の各蒸気室Rに加熱用蒸気がほぼ同時に供給される。これにより、加熱用蒸気を加熱ジャケット23全体に行き渡らせやすくすることができる。また、処理中において収容部216に収容された被処理物の位置、密度、温度、材質にムラが生じた場合、複数の蒸気室R間で加熱用蒸気の凝縮量に変化が生じる。この場合、加熱用蒸気は、上側切欠部232aを通じて蒸気圧力の高い方から低い方へ移動する。これにより、複数の蒸気室Rの蒸気圧力は、等しい状態に自然と調整される。その結果、複数の蒸気室R間で加熱用蒸気の蒸気圧力と加熱温度の調整を柔軟に行うことができるので、収容部216に収容された被処理物を均一に加熱することができる。
また、加熱用蒸気を導入するための第1供給口231aおよび第2供給口231bと蒸気ガイド部材232の上側切欠部232aは、ともに加熱ジャケット23の第2周壁部231の上部にある。第1供給口231aおよび第2供給口231bから導入された加熱用蒸気は、蒸気室Rの上部に一旦溜められる。また、蒸気室Rの上部から蒸気室Rの下部の方へ加熱用蒸気が移動する際、加熱用蒸気は、蒸気室Rの上部に溜まったものが主に供給される。これにより、凝縮量の一時的で急な増加にも対応できる。
また、隣り合う蒸気室R,Rの蒸気圧力に圧力差が生じた場合には、一方の蒸気室Rの上部に溜まった加熱用蒸気が、上側切欠部232aを通って他方の蒸気室Rの上部に移動する。これにより、加熱用蒸気の蒸気圧力と加熱温度の調整がスムーズに行われる。
また、蒸気ガイド部材232に上側切欠部232aを設けることにより、蒸気ガイド部材232が溶接される収容容器21の第1周壁部211に熱変形が生じた場合の緩衝部として上側切欠部232aを利用することができる。これにより、第1周壁部211および蒸気ガイド部材232の溶接部分の熱変形による破断を防ぐことができる。
上記実施形態では、上側切欠部232aは、蒸気ガイド部材232の上端部に設けられている。第1供給口231aおよび第2供給口231bは、複数の蒸気室Rのそれぞれに対応して設けられている。また、第1供給口231aおよび第2供給口231bは、第2周壁部231を軸方向に見て上側切欠部232aが第1供給口231aおよび第2供給口231bの中間かつ上方に位置するように、配置されている。
上記構成によれば、第1供給口231aと第2供給口231bの2つの供給口から加熱用蒸気を蒸気室Rに導入することにより、蒸気室Rの上部から、互いに反対側に位置する第1周壁部211の2箇所の外周面に沿って加熱用蒸気を下方に拡げることができる。これにより、収容部216に収容された被処理物をより均一に加熱することができる。また、上側切欠部232aは、第1供給口231aおよび第2供給口231bよりも上方に位置しているので、加熱用蒸気の凝縮量の多い蒸気室Rの下部に対して、上側切欠部232aを第1供給口231aおよび第2供給口231bよりも離れた位置に配置することができる。これにより、上側切欠部232aを通過する加熱用蒸気は、蒸気室Rの上部に溜められたものとなる。これにより、加熱用蒸気の同じ粒子が蒸気室Rの上部から下部の方へ移動するタイミングと、上側切欠部232aを通過するタイミングとを分けることができ、凝縮量の多い蒸気室Rの下部に、よりスムーズに加圧用蒸気を供給することができる。
上記実施形態において、第2周壁部231の下端部には、加熱用蒸気が凝縮されて発生した凝縮水を排出させる水排出口231cが設けられている。蒸気ガイド部材232は、隣り合う蒸気室R,Rを連通させるための下側切欠部232bを下端部に有している。
上記構成によれば、凝縮水が蒸気室Rに溜まることがなく、凝縮水をスムーズに蒸気室Rから排出させることができる。また、複数の蒸気室R間で発生する凝縮水の量に偏りが生じたとしても、下側切欠部232bを通じて蒸気室R間で凝縮水を移動させることができるので、下側切欠部232bがない場合と比較してよりスムーズに凝縮水を排出することができる。また、蒸気ガイド部材232の上端部の上側切欠部232aと対になった下側切欠部232bにより、収容容器21の第1周壁部211に熱変形が生じた場合の緩衝部としての作用が高まり、第1周壁部211および蒸気ガイド部材232の溶接部分の熱変形による破断をよりいっそう防ぐことができる。
上記実施形態では、水排出口231cの数は、第1供給口231a(または第2供給口231b)の数よりも少ない。
上記構成によれば、加熱用蒸気の第1供給口231a(または第2供給口231b)よりも凝縮水の水排出口231cを少なくすることによって、加熱用蒸気が水排出口231cから流出する場合の抵抗を増やし、加熱用蒸気を蒸気室R内に留めやすくすることができる。これにより、加熱用蒸気の熱交換を十分に行わせることができる。また、蒸気室R毎に水排出口231cを設けるよりも、製造コストを削減することができる。
上記実施形態において、第2周壁部231の上部には、収容部216と連通する連通管215を取り付けるための連通管取付エリアAが設けられている。供給配管15は、第2周壁部231に沿って第2周壁部231の軸方向に延びるとともに平面視で連通管取付エリアAを挟む第1平行管部15aおよび第2平行管部15bを有している。第1平行管部15aは、複数の蒸気室Rのそれぞれの第1供給口231aと第1末端分岐管部15dによって接続されている。第2平行管部15bは、複数の蒸気室Rのそれぞれの第2供給口231bと第2末端分岐管部15eによって接続されている、
上記構成によれば、収容部216と連通する連通管215、および、加熱ジャケット23の周囲に配置された機器に干渉することなく、最小限のスペースで供給配管15を構成することができる。また、各蒸気室Rに対し第1供給口231aおよび第2供給口231bから均等に加熱用蒸気を導入することを容易に行うことができる。
今回、開示した実施形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。本発明の技術的範囲は、上述した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
1 処理装置
2 発酵乾燥装置
3 ボイラ
6 凝縮部
15 供給配管
15a 第1平行管部
15b 第2平行管部
15d 第1末端分岐管部
15e 第2末端分岐管部
21 収容容器
22 攪拌装置
23 加熱ジャケット
211 第1周壁部
212 端壁部
215 連通管
216 収容部
222 攪拌部材
231 第2周壁部
231a 第1供給口
231b 第2供給口
231c 水排出口
232 蒸気ガイド部材
232a 上側切欠部
232b 下側切欠部
A 連通管取付エリア
H 収容部加熱手段
R 蒸気室

Claims (5)

  1. 有機性廃棄物を収容する収容部を有する収容容器と、前記収容部を加熱する収容部加熱手段と、前記収容部内で前記有機性廃棄物を攪拌する攪拌部材を有する攪拌装置とを含み、微生物を利用して前記有機性廃棄物の有機成分を分解させる有機性廃棄物の処理装置であって、
    前記収容容器は、筒状の第1周壁部と、前記第1周壁部の開口端を塞ぐ一対の端壁部とを有し、
    前記収容部加熱手段は、前記第1周壁部の周囲に設けられる加熱ジャケットと、加熱用蒸気を発生させるボイラから前記加熱用蒸気を前記加熱ジャケットに供給するための供給配管とを有し、
    前記加熱ジャケットは、前記第1周壁部の周囲を覆う筒状の第2周壁部と、前記第2周壁部の軸方向に所定の間隔を隔てて複数配置される環状の蒸気ガイド部材とを有し、
    前記蒸気ガイド部材は、前記第1周壁部と前記第2周壁部とに囲まれた空間を複数の蒸気室に分割するように配置され、
    前記第2周壁部の上部には、各前記蒸気室に対応して前記加熱用蒸気を導入するための供給口が設けられ、
    前記蒸気ガイド部材は、隣り合う前記蒸気室を連通させるための上側切欠部を上部に有している、
    ことを特徴とする有機性廃棄物の処理装置。
  2. 前記上側切欠部は、前記蒸気ガイド部材の上端部に設けられ、
    前記供給口は、第1供給口と第2供給口とを有し、
    前記第1供給口および前記第2供給口は、複数の前記蒸気室のそれぞれに対応して設けられるとともに、前記第2周壁部を軸方向に見て前記上側切欠部が前記第1供給口および前記第2供給口の中間かつ上方に位置するように、配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の有機性廃棄物の処理装置。
  3. 前記第2周壁部の下端部には、前記加熱用蒸気が凝縮されて発生した凝縮水を排出させる水排出口が設けられ、
    前記蒸気ガイド部材は、隣り合う前記蒸気室を連通させるための下側切欠部を下端部に有している、
    ことを特徴とする請求項2に記載の有機性廃棄物の処理装置。
  4. 前記水排出口の数は、前記供給口の数よりも少ない、
    ことを特徴とする請求項3に記載の有機性廃棄物の処理装置。
  5. 前記第2周壁部の上部には、前記収容部と連通する連通管を取り付けるための連通管取付エリアが設けられ、
    前記供給配管は、前記第2周壁部に沿って前記第2周壁部の軸方向に延びるとともに平面視で前記連通管取付エリアを挟む第1平行供給管部および第2平行供給管部を有し、
    前記第1平行供給管部は、複数の前記蒸気室のそれぞれの前記第1供給口と第1末端分岐管部によって接続され、
    前記第2平行供給管部は複数の前記蒸気室のそれぞれの前記第2供給口と第2末端分岐管部によって接続されている、
    ことを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の有機性廃棄物の処理装置。
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