JP2024087915A - 情報管理システム、情報管理方法及び情報管理プログラム - Google Patents
情報管理システム、情報管理方法及び情報管理プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】BIMにより生成された建設に関連する部材の情報を効率的に管理するための情報管理システム、情報管理方法及び情報管理プログラムを提供する。
【解決手段】管理装置20は、表示情報記憶部23、オブジェクト情報記憶部24、部材管理情報記憶部25及び表示部に接続される制御部21を備える。表示情報記憶部23は、BIMで生成された部材データについて、汎用アプリケーションで表示できる第1形式の表示用モデルを記録する。オブジェクト情報記憶部24は、表示用モデルに対応させて、編集できる第2形式のオブジェクトモデルを記録する。部材管理情報記憶部25は、表示用モデルとオブジェクトモデルとを関連付けた部材管理データを記録する。そして、制御部21が、部材管理データを用いて関連付けられた表示用モデルとオブジェクトモデルとを表示部に出力する。
【選択図】図1
【解決手段】管理装置20は、表示情報記憶部23、オブジェクト情報記憶部24、部材管理情報記憶部25及び表示部に接続される制御部21を備える。表示情報記憶部23は、BIMで生成された部材データについて、汎用アプリケーションで表示できる第1形式の表示用モデルを記録する。オブジェクト情報記憶部24は、表示用モデルに対応させて、編集できる第2形式のオブジェクトモデルを記録する。部材管理情報記憶部25は、表示用モデルとオブジェクトモデルとを関連付けた部材管理データを記録する。そして、制御部21が、部材管理データを用いて関連付けられた表示用モデルとオブジェクトモデルとを表示部に出力する。
【選択図】図1
Description
本開示は、建設に関連する部材の情報を管理する情報管理システム、情報管理方法及び情報管理プログラムに関する。
建設工事においては、多くの部材を用いる。このような部材を管理するための技術が検討されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に開示された技術においては、作業者が端末コンピュータに特定の部品の識別情報を与える。この場合、それに対応する流通履歴データがホストコンピュータから端末コンピュータに送信された後、その流通履歴データの値が端末の表示デバイスに表示される。端末コンピュータに、手元の候補部品の識別情報、特定部品の識別情報を入力すると、両者の対比結果が表示デバイスに表示される。
また、工区毎のコンクリート打設量を把握するための技術も検討されている(例えば、特許文献2参照。)。この特許文献2に開示された打設計画支援装置は、建造物を構成するコンクリート製の構成要素に係る3次元の形状に関する形状情報を記憶するモデル記憶部を備える。そして、形状情報に基づいて描画された躯体図を、ユーザからの入力に応じて躯体図を複数の領域に分割する。そして、特定した領域の容積を算出するとともに、領域におけるコンクリートの打設量を算出する。
建設に用いる設計データは、BIMにより構成される。一方、建設の工事現場において工事を管理する場合には、BIM用アプリケーションの操作は困難である。コンクリート打設において、工区を分けたり、打設範囲を分割したりする場合もある。この場合には、ビューアにおいてBIMファイルを編集することが困難である。このため、工事現場におけるデータの管理には、手間がかかっていた。
上記課題を解決するための情報管理システムは、BIMで生成された部材データについて、汎用アプリケーションで表示できる第1形式の表示用モデルを記録する表示情報記憶部と、前記表示用モデルに対応させて、編集できる第2形式のオブジェクトモデルを記録したオブジェクト情報記憶部と、前記表示用モデルと前記オブジェクトモデルとを関連付けた部材管理データを記録した部材管理情報記憶部と、表示部に接続される制御部と、を備える。そして、前記制御部が、前記部材管理データを用いて関連付けられた前記表示用モデルと前記オブジェクトモデルとを前記表示部に出力する。
本発明によれば、BIMにより生成された建設に関連する部材の情報を効率的に管理することができる。
以下、図1~図9に従って、情報管理システム、情報管理方法及び情報管理プログラムの一実施形態を説明する。本実施形態では、建設工事に用いる部材に関する情報を管理する情報管理システムとして説明する。例えば、建物(構造物)の建築工事において、柱や梁等の部材を現場打ちのコンクリート打設で構築する場合、工区や打設範囲を管理するために用いる。
本実施形態では、図1に示すように、ネットワークを介して接続された設計端末10、管理装置20を用いる。
本実施形態では、図1に示すように、ネットワークを介して接続された設計端末10、管理装置20を用いる。
(ハードウェア構成の説明)
図2を用いて、設計端末10及び管理装置20を構成する情報処理装置H10のハードウェア構成を説明する。情報処理装置H10は、通信装置H11、入力装置H12、表示装置H13、記憶装置H14、プロセッサH15を備える。なお、このハードウェア構成は一例であり、他のハードウェアにより実現することも可能である。
図2を用いて、設計端末10及び管理装置20を構成する情報処理装置H10のハードウェア構成を説明する。情報処理装置H10は、通信装置H11、入力装置H12、表示装置H13、記憶装置H14、プロセッサH15を備える。なお、このハードウェア構成は一例であり、他のハードウェアにより実現することも可能である。
通信装置H11は、他の装置との間で通信経路を確立して、データの送受信を実行するインタフェースであり、例えばネットワークインタフェースや無線インタフェース等である。
入力装置H12は、各種情報の入力を受け付ける装置であり、例えばマウスやキーボード等である。表示装置H13は、各種情報を表示するディスプレイ等である。
記憶装置H14は、設計端末10、管理装置20の各種機能を実行するためのデータや各種プログラムを格納する。記憶装置H14の一例としては、ROM、RAM、ハードディスク等がある。
記憶装置H14は、設計端末10、管理装置20の各種機能を実行するためのデータや各種プログラムを格納する。記憶装置H14の一例としては、ROM、RAM、ハードディスク等がある。
プロセッサH15は、記憶装置H14に記憶されるプログラムやデータを用いて、設計端末10、管理装置20における各処理を制御する。プロセッサH15の一例としては、例えばCPUやMPU等がある。このプロセッサH15は、ROM等に記憶されるプログラムをRAMに展開して、各処理のための各種プロセスを実行する。
プロセッサH15は、自身が実行するすべての処理についてソフトウェア処理を行なうものに限られない。例えば、プロセッサH15は、自身が実行する処理の少なくとも一部についてハードウェア処理を行なう専用のハードウェア回路(例えば、特定用途向け集積回路:ASIC)を備えてもよい。すなわち、プロセッサH15は、以下で構成し得る。
〔1〕コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ
〔2〕各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する1つ以上の専用のハードウェア回路
〔3〕それらの組み合わせ、を含む回路(circuitry)
プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
〔2〕各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する1つ以上の専用のハードウェア回路
〔3〕それらの組み合わせ、を含む回路(circuitry)
プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
(システム構成)
次に、図1を用いて、情報管理システムの各機能を説明する。
設計端末10は、BIM(Building Information Modeling)を用いて、構造物の設計処理(3次元CAD処理)を行なうためのコンピュータ端末である。本実施形態では、BIMアプリケーションとして、例えば、「Autodesk Revit」(登録商標)を用いる。BIMアプリケーションにより生成されるBIMファイル(RVTファイル)では、建築に用いる要素(3次元の部材データ)の形状だけではなく、建物要素の属性(プロパティ)を管理することができる。
この設計端末10は記憶部11を備える。この記憶部11には、BIMアプリケーションにより作成したBIMファイルが記録される。
次に、図1を用いて、情報管理システムの各機能を説明する。
設計端末10は、BIM(Building Information Modeling)を用いて、構造物の設計処理(3次元CAD処理)を行なうためのコンピュータ端末である。本実施形態では、BIMアプリケーションとして、例えば、「Autodesk Revit」(登録商標)を用いる。BIMアプリケーションにより生成されるBIMファイル(RVTファイル)では、建築に用いる要素(3次元の部材データ)の形状だけではなく、建物要素の属性(プロパティ)を管理することができる。
この設計端末10は記憶部11を備える。この記憶部11には、BIMアプリケーションにより作成したBIMファイルが記録される。
管理装置20は、建物の部材の情報を管理するコンピュータシステムである。この管理装置20は、制御部21、BIM情報記憶部22、表示情報記憶部23、オブジェクト情報記憶部24、部材管理情報記憶部25を備える。
制御部21は、部材に関する情報を管理するための3次元モデルの管理や、部材を用いた施工の管理を行なう。このために、制御部21は、各段階(共通管理段階、データ編集段階及び施工管理段階)を実行する管理プログラムを実行することにより、共通管理部211、データ編集部212、施工管理部213として機能する。
共通管理部211は、建物の施工に用いるデータ(3次元モデル等)を統合的に管理することにより、CDE(Common Data Environment)を実現する。共通管理部211には、例えば、「Autodesk BIM360 Docs」(登録商標)を用いることができる。本実施形態では、BIMファイル(RVT形式)を、表示用ファイル(第1形式としてのSVF形式)に変換するために用いる。
データ編集部212は、BIMファイルの編集(変更や調整)を行なう。データ編集部212には、例えば、「Autodesk Design Automation API for Revit」(登録商標)を用いることができる。本実施形態では、BIMファイル(RVT形式)を、インスタンス毎にオブジェクトファイル(第2形式としてのOBJ形式)に変換するために用いる。
施工管理部213は、建築工事で用いる部材の施工管理を行なう。この施工管理部213は、3次元モデルを取り扱うAPIを備えたビューアV1を内包する。このビューアV1には、例えば、「Autodesk Forge」(登録商標)を用いることができる。
図3に示すように、このビューアV1には、レンダリング機能V11が組み込まれている。このレンダリング機能V11は、例えば、「Three.js」を用いることができる。ビューアV1は、WebGL等のグラフィックAPI上で動作して、画面表示を行なう。
ここで、BIMアプリケーションにより作成されたBIMファイルから生成された表示用ファイルはビューアV1により出力される。また、BIMファイルから生成されたオブジェクトファイルはレンダリング機能V11を介してビューアV1により出力される。
ここで、BIMアプリケーションにより作成されたBIMファイルから生成された表示用ファイルはビューアV1により出力される。また、BIMファイルから生成されたオブジェクトファイルはレンダリング機能V11を介してビューアV1により出力される。
更に、施工管理部213は、オブジェクトファイル(OBJ形式)を生成する適用対象の部材情報を保持する。本実施形態では、工事現場でコンクリート打設により構築する部材を適用対象とする。
更に、施工管理部213は、3次元空間において、複数の要素が干渉する場合に優先する部材種を勝ち部材種、優先しない部材種を負け部材種として決定する勝敗条件情報を保持する。
更に、施工管理部213は、3次元空間において、複数の要素が干渉する場合に優先する部材種を勝ち部材種、優先しない部材種を負け部材種として決定する勝敗条件情報を保持する。
BIM情報記憶部22には、BIMアプリケーションにより作成されたBIMファイル(RVT形式)が記録される。このBIMファイルは、3次元CADを用いて、建物の設計を行なった場合に記録される。BIMファイルは、ファイルコードに対して、部材(要素)毎に、固有コード、材種、要素モデル、配置、属性を含んで構成される。
ファイルコードは、BIMファイルを特定するための識別子である。
固有コードは、このBIMファイルに含まれる部材のインスタンス(要素)を特定するための識別子である。
固有コードは、このBIMファイルに含まれる部材のインスタンス(要素)を特定するための識別子である。
材種は、この部材の名称である。
要素モデルは、この部材の3次元モデル(BIMモデル)である。
配置は、各要素モデルを配置する座標(XYZ)に関する情報である。
属性は、この要素の属性情報(仕様、寸法、重量、素材等)である。
要素モデルは、この部材の3次元モデル(BIMモデル)である。
配置は、各要素モデルを配置する座標(XYZ)に関する情報である。
属性は、この要素の属性情報(仕様、寸法、重量、素材等)である。
表示情報記憶部23には、表示用ファイルが記録される。この表示用ファイルは、例えば、SVF(Streaming Vector Format)形式を用いることにより、個々のインスタンスを持つ代わりに、同等形状のジオメトリを共有参照して使用メモリの低減を図り、ブラウザ等の汎用アプリケーションにより、3次元表示を行なうことができる。この表示用ファイルは、共通管理部211において、BIMファイルから表示用ファイルへの変換が行なわれた場合に記録される。表示用ファイルは、ファイルコードに対して、要素(表示用モデル)毎に、固有コード、要素モデル、配置、属性を含んで構成される。
ファイルコードは、表示用ファイルを特定するための識別子である。
固有コードは、この表示用ファイルに含まれる要素(部材)を特定するための識別子である。ここでは、変換元のBIMファイルに含まれる要素の固有コードを用いる。
固有コードは、この表示用ファイルに含まれる要素(部材)を特定するための識別子である。ここでは、変換元のBIMファイルに含まれる要素の固有コードを用いる。
要素モデルは、この部材の3次元モデル(表示用モデル)である。ここでは、変換元のBIMファイルに含まれる要素と同じ3次元形状を用いる。
配置は、各要素モデルを配置する座標(XYZ)に関する情報である。ここでは、変換元のBIMファイルに含まれる要素の座標を用いる。
属性は、この要素の属性情報(仕様、寸法、重量、素材等)である。ここでは、変換元のBIMファイルに含まれる属性情報を用いる。
配置は、各要素モデルを配置する座標(XYZ)に関する情報である。ここでは、変換元のBIMファイルに含まれる要素の座標を用いる。
属性は、この要素の属性情報(仕様、寸法、重量、素材等)である。ここでは、変換元のBIMファイルに含まれる属性情報を用いる。
オブジェクト情報記憶部24には、表示用ファイルに含まれる要素モデルに対応させて、適用対象の要素毎に、オブジェクトファイルが記録される。このオブジェクトファイルは、例えば、3次元コンピュータグラフィックスで用いる物体の形状データを記録するファイル形式(OBJ形式)を用いる。このOBJ形式では、3次元空間における要素(モデル)の形状を表す頂点の座標、物体表面を構成する面の情報、曲線や曲面を表すパラメータなどをテキスト形式で記述する。このオブジェクトファイルは、データ編集部212において、BIMファイルからオブジェクトファイルが生成された場合に記録される。オブジェクトファイルには、部品(オブジェクトモデル)毎に、ファイルコード、3次元ジオメトリ情報としての要素モデル、配置に関する情報が記録される。
ファイルコードは、オブジェクトファイルを特定するための識別子である。
要素モデルは、この部材の3次元モデル(オブジェクトモデル)である。ここでは、変換元のBIMファイルに含まれる要素と同じ3次元形状を用いる。この3次元形状により、要素モデルが占める領域の面積や体積を算出することができる。
配置は、各要素モデルを配置する座標(XYZ)に関する情報である。ここでは、変換元のBIMファイルに含まれる要素の座標を用いる。
要素モデルは、この部材の3次元モデル(オブジェクトモデル)である。ここでは、変換元のBIMファイルに含まれる要素と同じ3次元形状を用いる。この3次元形状により、要素モデルが占める領域の面積や体積を算出することができる。
配置は、各要素モデルを配置する座標(XYZ)に関する情報である。ここでは、変換元のBIMファイルに含まれる要素の座標を用いる。
部材管理情報記憶部25には、部材管理データが記録される。この部材管理データは、データ編集部212において、BIMファイルからオブジェクトファイルが生成された場合に記録される。部材管理データには、部材毎に、ファイルコード、固有コード、部材種、ボックス座標、工程コードに関する情報が記録される。
ファイルコードは、オブジェクトファイルの識別子である。
固有コードは、オブジェクトファイルに変換された部材の表示用ファイルにおける固有コードである。部材管理データに記録されたファイルコード及び固有コードにより、オブジェクトファイルと、表示用ファイル内の要素モデルとが紐付けられる。
固有コードは、オブジェクトファイルに変換された部材の表示用ファイルにおける固有コードである。部材管理データに記録されたファイルコード及び固有コードにより、オブジェクトファイルと、表示用ファイル内の要素モデルとが紐付けられる。
部材種は、この部材の種類である。
ボックス座標は、この部材が存在するバウンティングボックスを示す座標(バウンティングボックス座標)である。ここでは、部材のX軸の最小値及び最大値、Y軸の最小値及び最大値、Z軸の最小値及び最大値が記録される。
ボックス座標は、この部材が存在するバウンティングボックスを示す座標(バウンティングボックス座標)である。ここでは、部材のX軸の最小値及び最大値、Y軸の最小値及び最大値、Z軸の最小値及び最大値が記録される。
工程コードは、部材が取り扱われる工程を特定するための識別子である。このコードにより、建築工事における施工予定日や施工実施日等の実績状況を特定できる。
(管理処理)
図4を用いて、管理処理を説明する。
まず、設計端末10は、設計処理を実行する(ステップS11)。具体的には、建物の設計を行なう場合には、設計担当者は、BIMアプリケーションを起動する。この場合、設計端末10は、表示装置H13にCAD画面を出力する。そして、担当者は、CAD画面において各建築の各部材(要素)の3次元モデルを配置することにより、建物を設計する。この場合、設計端末10は、各要素モデルに、建築要素の属性情報(プロパティ)を設定する。設計の完了入力を検知した場合、設計端末10は、記憶部11にBIMファイル(RVT形式)を記録する。
図4を用いて、管理処理を説明する。
まず、設計端末10は、設計処理を実行する(ステップS11)。具体的には、建物の設計を行なう場合には、設計担当者は、BIMアプリケーションを起動する。この場合、設計端末10は、表示装置H13にCAD画面を出力する。そして、担当者は、CAD画面において各建築の各部材(要素)の3次元モデルを配置することにより、建物を設計する。この場合、設計端末10は、各要素モデルに、建築要素の属性情報(プロパティ)を設定する。設計の完了入力を検知した場合、設計端末10は、記憶部11にBIMファイル(RVT形式)を記録する。
次に、管理装置20の制御部21は、読込み処理を実行する(ステップS21)。具体的には、担当者は、設計端末10の記憶部11に記録されたBIMファイル(RVT形式)を取得して、管理装置20に入力する。この場合、制御部21の共通管理部211は、BIMファイルを読み込み、BIM情報記憶部22に記録する。
次に、管理装置20の制御部21は、表示用変換処理を実行する(ステップS22)。具体的には、制御部21の共通管理部211は、BIMファイル(RVT形式)を表示用ファイル(SVF形式)に変換する。そして、共通管理部211は、変換した表示用ファイルを表示情報記憶部23に記録する。
図5に示すように、表示用ファイルにより、柱モデル501、梁モデル502、柱モデル503が生成される。ここで、柱モデル501、梁モデル502、柱モデル503の固有コードを、それぞれ「Hashira01」、「OhBari01」、「Hashira02」とする。
また、管理装置20の制御部21は、読込み処理を実行する(ステップS23)。具体的には、制御部21のデータ編集部212は、BIMファイル(RVT形式)を読み込む。
次に、管理装置20の制御部21は、対象部材の抽出処理を実行する(ステップS24)。具体的には、制御部21のデータ編集部212は、施工管理部213から、適用対象の部材情報を取得する。そして、データ編集部212は、BIMファイルに含まれる各要素(インスタンス)の属性を用いて、適用対象部材を特定する。
次に、管理装置20の制御部21は、オブジェクトの生成処理を実行する(ステップS25)。具体的には、制御部21のデータ編集部212は、特定した要素(インスタンス)毎に、オブジェクトファイルを生成する。このオブジェクトファイルには、BIMファイルのファイルコード、固有コードを記録する。そして、データ編集部212は、生成したオブジェクトファイルを、オブジェクト情報記憶部24に記録する。
図6に示すように、オブジェクトファイルにより、柱モデル511、梁モデル512、柱モデル513が生成される。ここで、柱モデル511、梁モデル512、柱モデル513のファイルコードを、それぞれ「OBJ01」、「OBJ02」、「OBJ03」とする。
次に、管理装置20の制御部21は、部材管理データの生成処理を実行する(ステップS26)。具体的には、制御部21の施工管理部213は、オブジェクトファイルを生成した要素(インスタンス)について、部材管理データを生成する。部材管理データには、適用対象の要素毎に、BIMファイルから取得したファイルコード、固有コード、部材種を含める。更に、施工管理部213は、各要素モデルの配置に応じて、バウンティングボックス座標を特定し、部材管理データに記録する。そして、施工管理部213は、生成した部材管理データを部材管理情報記憶部25に記録する。
部材管理データにおいては、固有コード「Hashira01」、「OhBari01」、「Hashira02」が、それぞれファイルコード「OBJ01」、「OBJ02」、「OBJ03」に関連付けられて記録される。
次に、管理装置20の制御部21は、干渉管理処理を実行する(ステップS27)。具体的には、制御部21の施工管理部213は、バウンティングボックス座標を用いて、要素同士が干渉する可能性のある要素を抽出する。次に、施工管理部213は、勝敗条件情報を用いて、負け部材種の要素モデルについて、干渉部分をブーリアン演算により除去する。更に、施工管理部213は、干渉部分を除去したバウンティングボックス座標により、部材管理ファイルを更新する。
次に、管理装置20の制御部21は、3次元表示処理を実行する(ステップS28)。具体的には、制御部21の施工管理部213は、ビューアV1を用いて、表示情報記憶部23に記録されている表示用モデルを表示装置H13に出力する。次に、施工管理部213は、オブジェクト情報記憶部24に適用対象の要素モデル(オブジェクトモデル)が記録されている場合には、表示用モデルをオブジェクトモデルに置き換える。これにより、表示情報記憶部23に記録されている表示用モデルと、オブジェクト情報記憶部24に記録されているオブジェクトモデルとが混在して表示される。
次に、適用対象の部材を分割する場合を想定する。例えば、一つの部材を複数の工区に分割したり、異なる工程でコンクリート打設を行なう領域に分割したりする場合を想定する。
この場合、管理装置20の制御部21は、分割処理を実行する(ステップS31)。具体的には、施工担当者は、表示装置H13に出力された要素モデル(オブジェクトモデル)を選択し、分割面を設定する。例えば、制御部21の施工管理部213は、要素モデルを分割して、二つの要素モデル(オブジェクトモデル)を生成する。この場合、施工管理部213は、分割した要素モデル毎にオブジェクトファイルを生成し、オブジェクト情報記憶部24に記録する。この場合、元のオブジェクトモデルの固有コードに、分割を示す枝コードを設定する。更に、オブジェクトファイルには、分割された二つの要素モデルの形状や配置を記録する。次に、施工管理部213は、分割された要素モデルについて部材管理データを、部材管理情報記憶部25に記録する。
図7に示すように、表示画面においては、切断面D1において、梁モデル502を分割する場合を想定する。
ここでは、図8に示すように、オブジェクトファイルによる梁モデル512を分割することにより、梁モデル512a、512bを生成する。この場合、梁モデル512a、512bのファイルコードとして、「OBJ02_DIV1」、「OBJ02_DIV2」のように枝コードを付与する。
ここでは、図8に示すように、オブジェクトファイルによる梁モデル512を分割することにより、梁モデル512a、512bを生成する。この場合、梁モデル512a、512bのファイルコードとして、「OBJ02_DIV1」、「OBJ02_DIV2」のように枝コードを付与する。
この場合、部材管理データにおいては、固有コード「OhBari01」は、ファイルコード「OBJ02_DIV1」、「OBJ02_DIV2」に関連付けられて記録される。
次に、管理装置20の制御部21は、分割表示処理を実行する(ステップS32)。具体的には、施工管理部213は、分割された部材について、オブジェクト情報記憶部24に記録された要素モデルを用いて表示する。
図9に示すように、梁モデル512は、梁モデル512a、512bに分割されて表示される。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、管理装置20の制御部21は、表示用変換処理を実行する(ステップS22)。これにより、3次元モデルを表示させる端末において、BIMアプリケーションがインストールされていない場合にも、汎用アプリケーションを用いて、3次元表示を行なうことができる。
(1)本実施形態では、管理装置20の制御部21は、表示用変換処理を実行する(ステップS22)。これにより、3次元モデルを表示させる端末において、BIMアプリケーションがインストールされていない場合にも、汎用アプリケーションを用いて、3次元表示を行なうことができる。
(2)本実施形態では、管理装置20の制御部21は、対象部材の抽出処理を実行する(ステップS24)。これにより、オブジェクトファイルを生成する必要がある部材を特定することができる。
(3)本実施形態では、管理装置20の制御部21は、オブジェクトの生成処理を実行する(ステップS25)。これにより、表示用モデルではできないオブジェクトの編集(分割等のジオメトリ操作)を行なうことができる。更に、オブジェクトファイルを用いることにより、要素モデルの面積や体積を算出することができる。
(4)本実施形態では、管理装置20の制御部21は、部材管理データの生成処理を実行する(ステップS26)。これにより、部材管理データに記録されたファイルコード及び固有コードにより、オブジェクトファイルと、表示用ファイル内の要素モデルとを関連付けることができる。そして、各部材の属性情報に用いて施工管理を行なうことができる。
(5)本実施形態では、管理装置20の制御部21は、干渉管理処理を実行する(ステップS27)。これにより、複数の部材において、干渉が生じた場合にも調整することができる。
(6)本実施形態では、管理装置20の制御部21は、3次元表示処理を実行する(ステップS28)。これにより、表示用ファイルとオブジェクトファイルとを用いて、建物の3次元モデルを表示することができる。
(7)本実施形態では、管理装置20の制御部21は、分割処理を実行する(ステップS31)。これにより、BIMアプリケーションがインストールされていない端末においても、部材の分割等の編集を行なうことができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、建物の建築工事において、BIM情報を用いる。本実施形態の適用対象は、建築工事に限定されるものではない。すなわち、本実施形態のBIMは、例えば、土木等の建設設計に用いられるCIM(Construction Information Modeling)を含む技術である。
・上記実施形態では、建物の建築工事において、BIM情報を用いる。本実施形態の適用対象は、建築工事に限定されるものではない。すなわち、本実施形態のBIMは、例えば、土木等の建設設計に用いられるCIM(Construction Information Modeling)を含む技術である。
・上記実施形態では、管理装置20の制御部21は、オブジェクトの生成処理を実行する(ステップS25)。オブジェクトの生成は、部材の編集指示が入力された場合に行なうようにしてもよい。この場合には、編集指示が入力された部材が、適用対象部材である場合に、オブジェクトファイルを生成する。
・上記実施形態では、管理装置20の制御部21は、3次元表示処理を実行する(ステップS28)。ここでは、オブジェクト情報記憶部24に適用対象の要素モデル(オブジェクトファイル)が記録されている場合には、表示用モデルをオブジェクトモデルに置き換える。これに代えて、編集された部材のみをオブジェクトファイルに基づいて表示するようにしてもよい。
・上記実施形態では、管理装置20の制御部21は、分割処理を実行する(ステップS31)。ここで、管理装置20の制御部21が、切断面D1の位置に応じて、分割された部材の面積や体積を算出して、出力するようにしてもよい。この場合には、部材管理データに記録された座標情報を用いる。
更に、管理装置20の制御部21が、部材の大きさに応じて、注意喚起情報を出力するようにしてもよい。この場合には、制御部21に、部材の大きさの閾値を記録しておき、部材の大きさと閾値と比較結果により施工情報を出力する。例えば、コンクリート打設可能範囲や工区の適正範囲に関する情報を用いる。そして、部材の大きさが、これらの範囲から逸脱している場合には、注意喚起情報(例えば、部材の表示色の変更)を出力する。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下に追記する。
(a)前記制御部が、前記表示部に表示された部材において加工指示を取得した場合、前記オブジェクトモデルを加工して出力することを特徴とする請求項1に記載の情報管理システム。
(a)前記制御部が、前記表示部に表示された部材において加工指示を取得した場合、前記オブジェクトモデルを加工して出力することを特徴とする請求項1に記載の情報管理システム。
(b)前記制御部が、前記オブジェクト情報記憶部にオブジェクトモデルが記録されている場合には、前記表示用モデルを前記オブジェクトモデルに置き換えることを特徴とする請求項1又は(a)に記載の情報管理システム。
(c)前記制御部が、
前記表示用モデルにおいて適用対象部材を特定し、
前記適用対象部材のみのオブジェクトモデルを生成して、前記オブジェクト記憶部に記録することを特徴とする請求項1、(a)、(b)のいずれか一つに記載の情報管理システム。
前記表示用モデルにおいて適用対象部材を特定し、
前記適用対象部材のみのオブジェクトモデルを生成して、前記オブジェクト記憶部に記録することを特徴とする請求項1、(a)、(b)のいずれか一つに記載の情報管理システム。
(d)前記制御部が、前記表示用モデルに記録された属性情報を用いて、前記適用対象部材を特定することを特徴とする(c)に記載の情報管理システム。
(e)前記制御部が、前記オブジェクトモデルを用いて、部材の物理量を算出することを特徴とする請求項1、(a)~(d)のいずれか一つに記載の情報管理システム。
(e)前記制御部が、前記オブジェクトモデルを用いて、部材の物理量を算出することを特徴とする請求項1、(a)~(d)のいずれか一つに記載の情報管理システム。
(f)前記制御部が、前記物理量として、部材の体積を算出することを特徴とする(e)に記載の情報管理システム。
(g)前記物理量として、部材の表面積を算出することを特徴とする(e)又は(f)に記載の情報管理システム。
(g)前記物理量として、部材の表面積を算出することを特徴とする(e)又は(f)に記載の情報管理システム。
10…設計端末、11…記憶部、20…管理装置、21…制御部、211…共通管理部、212…データ編集部、213…施工管理部、22…BIM情報記憶部、23…表示情報記憶部、24…オブジェクト情報記憶部、25…部材管理情報記憶部。
Claims (3)
- BIMで生成された部材データについて、汎用アプリケーションで表示できる第1形式の表示用モデルを記録する表示情報記憶部と、
前記表示用モデルに対応させて、編集できる第2形式のオブジェクトモデルを記録したオブジェクト情報記憶部と、
前記表示用モデルと前記オブジェクトモデルとを関連付けた部材管理データを記録した部材管理情報記憶部と、
表示部に接続される制御部と、を備えた情報管理システムであって、
前記制御部が、前記部材管理データを用いて関連付けられた前記表示用モデルと前記オブジェクトモデルとを前記表示部に出力することを特徴とする情報管理システム。 - BIMで生成された部材データについて、汎用アプリケーションで表示できる第1形式の表示用モデルを記録する表示情報記憶部と、
前記表示用モデルに対応させて、編集できる第2形式のオブジェクトモデルを記録したオブジェクト情報記憶部と、
前記表示用モデルと前記オブジェクトモデルとを関連付けた部材管理データを記録した部材管理情報記憶部と、
表示部に接続される制御部と、を備えた情報管理システムを用いて、情報を管理する方法であって、
前記制御部が、前記部材管理データを用いて関連付けられた前記表示用モデルと前記オブジェクトモデルとを前記表示部に出力することを特徴とする情報管理方法。 - BIMで生成された部材データについて、汎用アプリケーションで表示できる第1形式の表示用モデルを記録する表示情報記憶部と、
前記表示用モデルに対応させて、編集できる第2形式のオブジェクトモデルを記録したオブジェクト情報記憶部と、
前記表示用モデルと前記オブジェクトモデルとを関連付けた部材管理データを記録した部材管理情報記憶部と、
表示部に接続される制御部と、を備えた情報管理システムを用いて、情報を管理するためのプログラムであって、
前記制御部を、前記部材管理データを用いて関連付けられた前記表示用モデルと前記オブジェクトモデルとを前記表示部に出力する手段として機能させることを特徴とする情報管理プログラム。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024087915A true JP2024087915A (ja) | 2024-07-02 |
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