JP2024087558A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】氷上性能を維持しながら、荷重耐久性を向上させることができるタイヤを提供する。【解決手段】トレッド部2を有するタイヤである。トレッド部2には、第1ブロック13を含む複数のブロック11が形成されている。第1ブロック13には、複数のサイプ15が配置されている。複数のサイプ15のそれぞれは、サイプ長さ方向と直交する横断面において、ジグザグ状部分を含み、かつ、前記踏面と平行な断面において、ジグザグ状部分を含む。複数のサイプ15のそれぞれは、サイプ底部15dにおいてタイヤ半径方向外側に局所的に隆起し、かつ、踏面の手前で終端する少なくとも1つのタイバー18を含む。複数のサイプ15は、タイヤ軸方向の第1の位置に前記タイバー18を有する第1サイプ31と、第1の位置とは異なるタイヤ軸方向の第2の位置に前記タイバー18を有する第2サイプ32とを含む。【選択図】図8

Description

本発明は、タイヤに関する。
下記特許文献1には、冬期での使用を考慮した空気入りタイヤが提案されている。このタイヤの外側ショルダー陸部は、タイヤ軸方向に延びる複数の外側ショルダー横溝によって複数の外側ショルダーブロックに区分されている。外側ショルダーブロックの少なくとも1つは、タイヤ周方向に延びる第1縦細溝によって、外側トレッド端側の第1ブロック片と、内側トレッド端側の第2ブロック片とに区分されている。また、前記第1ブロック片には、複数の第1サイプが設けられ、前記第2ブロック片には、複数の第2サイプが設けられている。
特開2021-195051号公報
トレッド部のブロックに形成されたサイプは、氷上性能の向上に役立つ。一方、サイプで区分された各ブロック片は、荷重が負荷された接地時に倒れ込みやすい。このようなブロック片の倒れ込みにより、サイプの底部に歪が集中し、ひいては前記底部にクラックが生じ易いという問題があった。このため、ブロックにサイプが形成されたタイヤについては、荷重に対するサイプの底部の耐久性(以下、「荷重耐久性」ということがある。)について、改善が求められていた。
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、氷上性能を維持しながら、荷重耐久性を向上させることができるタイヤを提供することを主たる課題としている。
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部には、少なくとも1つの第1ブロックを含む複数のブロックが形成されており、前記第1ブロックには、踏面をタイヤ軸方向に延びる複数のサイプがタイヤ周方向に間隔を開けて配置されており、前記複数のサイプのそれぞれは、サイプ長さ方向と直交する横断面において、ジグザグ状部分を含み、かつ、前記踏面と平行な断面において、ジグザグ状部分を含み、前記複数のサイプのそれぞれは、サイプ底部においてタイヤ半径方向外側に局所的に隆起し、かつ、前記踏面の手前で終端する少なくとも1つのタイバーを含み、前記複数のサイプは、タイヤ軸方向の第1の位置に前記タイバーを有する第1サイプと、前記第1の位置とは異なるタイヤ軸方向の第2の位置に前記タイバーを有する第2サイプとを含む、タイヤである。
本発明のタイヤは、上記の構成を採用したことによって、氷上性能を維持しながら、荷重耐久性を向上させることができる。
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の展開図である。 図1のトレッド部の断面図である。 図1の複数の第1ブロックの拡大図である。 サイプによって区分される空間を概念的に示す拡大斜視図である。 図3のA-A線断面図である。 図3のサイプの第1ブロックの踏面と平行な断面図である。 図3のB-B線断面図である。 図3の1つの第1ブロックの拡大図である。 本発明の他の実施形態の第1ブロックの拡大図である。 本発明のさらに他の実施形態の第1ブロックの拡大図である。 本発明の他の実施形態の第1ブロックの拡大図である。 本発明のさらに他の実施形態の第1ブロックの拡大図である。 本発明のさらに他の実施形態の第1ブロックの拡大図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。図1は、本実施形態のタイヤ1のトレッド部2の展開図である。図1に示されるように、本発明のタイヤ1は、冬期での使用が考慮されている。本実施形態のタイヤ1は、例えば、乗用車用の空気入りタイヤとして用いられる。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、重荷重用のタイヤに適用されても良い。
トレッド部2は、2つのトレッド端Teの間でタイヤ周方向に連続して延びる複数の周方向溝3と、これらの周方向溝3に区分された複数の陸部4とを含んでいる。
トレッド端Teは、正規状態のタイヤ1に正規荷重の70%が負荷されキャンバー角0°で平面に接地したときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置に相当する。
前記「正規状態」とは、各種の規格が定められた空気入りタイヤの場合、タイヤが正規リムにリム組みされ、かつ、正規内圧が充填され、しかも、無負荷の状態である。各種の規格が定められていないタイヤや、非空気入りタイヤの場合、前記正規状態は、タイヤの使用目的に応じた標準的な使用状態であって車両に未装着かつ無負荷の状態を意味する。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、前記正規状態で測定された値である。また、本明細書において、特に断りの無い限り、前記寸法の測定方法には、公知の方法を適宜適用することができる。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば"Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
「正規荷重」は、各種の規格が定められた空気入りタイヤの場合、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。各種の規格が定められていないタイヤの場合、「正規荷重」は、上述の規格に準じ、タイヤを使用する上で適用可能な最大の荷重を指す。
本実施形態のトレッド部2には、4本の周方向溝3が設けられている。これらの周方向溝3は、2本のクラウン周方向溝5と、2本のショルダー周方向溝6とで構成されている。2本のクラウン周方向溝5は、タイヤ赤道Cを挟む様に配置されている。2本ショルダー周方向溝6は、2本のクラウン周方向溝5を挟む様に配置されている。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではない。
周方向溝3は、タイヤ周方向に直線状に延びるものや、ジグザグ状に延びるもの等、種々の態様を採用し得る。
図2には、トレッド部2の断面図が示されている。図2は、トレッド部2の断面を概念的に示すものであり、トレッド部2の平面視において観察されるサイプや横溝の断面は、図2において省略されている。図2に示されるように、周方向溝3の溝幅は、少なくとも3mm以上であるのが望ましい。周方向溝3の最大の溝幅W1は、例えば、トレッド幅TW(図1に示す)の2.0%~5.0%である。また、周方向溝3の最大の深さd1は、例えば、5~15mmである。なお、トレッド幅TWは、前記正規状態における一方のトレッド端Teから他方のトレッド端Teまでのタイヤ軸方向の距離に相当する。
図1に示されるように、本実施形態のトレッド部2は、上述の周方向溝3によって5つの陸部4に区分されている。これら5つの陸部4は、1つのクラウン陸部7と、2つのミドル陸部8と、2つのショルダー陸部9とによって構成されている。クラウン陸部7は、2つのクラウン周方向溝5の間に区分されている。ミドル陸部8は、クラウン周方向溝5とショルダー周方向溝6との間に区分されている。ショルダー陸部9は、ショルダー周方向溝6のタイヤ軸方向外側に区分されており、トレッド端Teを含んでいる。
本発明のトレッド部2には、複数の横溝10が設けられている。これにより、各陸部4が、横溝10によって区分された複数のブロック11を含むブロック列として構成されている。また、複数のブロック11は、少なくとも1つの第1ブロック13を含む。本実施形態では、ショルダー陸部9が、タイヤ周方向に並んだ複数の第1ブロック13を含んでいる。したがって、複数の第1ブロック13は、トレッド端Teを構成している。
図3には、複数の第1ブロック13の拡大図が示されている。図3に示される複数の第1ブロック13は、図1の左側のショルダー陸部9に含まれる。図3に示されるように、第1ブロック13には、踏面13sをタイヤ軸方向に延びる複数のサイプ15がタイヤ周方向に間隔を開けて配置されている。
本明細書において、「サイプ」とは、微小な幅を有する切れ込み要素であって、互いに向き合う2つの内壁の間の幅が1.5mm以下のものを指す。サイプの開口部には、面取り部が設けられても良い。また、後述されるように、サイプ15のサイプ底部15dには、拡幅部が連通しても良い。
図4は、サイプ15によって区分される空間を概念的に示す拡大斜視図が示されている。図4において、前記空間には薄くドットが施されている。図5には、サイプ15のサイプ長さ方向と直交する断面図が示されている。なお、図5は、後述する第1拡幅部21を含む断面図であり、図3のA-A線断面図に相当する。図6には、サイプ15の、第1ブロック13の踏面13sと平行な断面図が示されている。なお、図6は、後述するタイバー18を含む断面図である。
図4及び図5に示されるように、本発明において、複数のサイプ15のそれぞれは、サイプ長さ方向と直交する横断面において、ジグザグ状部分を含む。また、図4及び図6に示されるように、複数のサイプ15のそれぞれは、かつ、前記踏面13sと平行な断面において、ジグザグ状部分を含む。なお、ジグザグ状部分を含むとは、ジグザグに振幅する部分を少なくとも一部に形成されている態様を意味する。望ましい態様として、本実施形態では、前記横断面及び踏面13sと平行な断面の両方において、全体がジグザグ状となっている。
図7には、サイプ15の長さ方向に沿った断面図が示されている。図7は、図3のB-B線断面図に相当する。なお、図7では、サイプ壁に構成される凹凸を区分する稜線20が、2点鎖線で概念的に示されている。図7に示されるように、サイプ15は、少なくとも1つのタイバー18を含んでいる。タイバー18は、サイプ底部18dにおいてタイヤ半径方向外側に局所的に隆起し、かつ、第1ブロック13の踏面13sの手前で終端している。
図8には、1つの第1ブロック13の拡大図が示されている。図8において、各サイプ15のタイバー18が配された領域が、ハッチングが施された円で示されている。図8に示されるように、本発明の複数のサイプ15は、タイヤ軸方向の第1の位置にタイバー18を有する第1サイプ31と、第1の位置とは異なるタイヤ軸方向の第2の位置にタイバー18を有する第2サイプ32とを含む。なお、この構成は、第2サイプ32のタイバー18のサイプ長さ方向の中心18cが、第1サイプ31のタイバー18のサイプ長さ方向の中心18cに対してタイヤ軸方向に位置ずれしている態様を意味する。このため、本発明では、第1ブロック13の平面視において、第1サイプ31のタイバー18をタイヤ周方向と平行に第2サイプ32の側に延長した仮想領域37(図8ではドットが施されている。)は、第2サイプ32のタイバー18と部分的に重複するものでも良い。また、別の実施形態では、前記仮想領域37が、第2サイプ32のタイバー18と重複しないものでも良い。
本発明のタイヤ1は、上述の構成が採用されたことにより、氷上性能を維持しながら、荷重耐久性を向上させることができる。その理由は、以下の通りである。
図5及び図6に示されるように、本発明において、複数のサイプ15のそれぞれは、サイプ長さ方向と直交する横断面において、ジグザグ状部分を含み、かつ、第1ブロック13の踏面13sと平行な断面において、ジグザグ状部分を含む。また、図7に示されるように、複数のサイプ15のそれぞれは、少なくとも1つのタイバー18を含む。このような各サイプ15は、第1ブロック13に接地荷重が作用したとき、互いに向き合うサイプ壁同士が強固に噛み合い、第1ブロック13の剛性を維持できる。また、タイバー18も第1ブロック13の剛性を維持するのに役立つ。その結果、第1ブロック13の倒れ込みが効果的に抑制され、第1サイプ31のサイプ底部での歪を抑制でき、荷重耐久性が向上する。
また、図8に示されるように、本発明では、第1サイプ31と第2サイプ32によって、タイバー18のタイヤ軸方向の位置が異なっているため、第1ブロック13の倒れ込みを確実に防ぐことができ、荷重耐久性がさらに向上する。
また、上述のタイバー18によって、局所的なブロックの倒れ込みが抑制されるため、例えば、氷上での制動時において第1ブロック13に大きなせん断応力が作用した場合でも、第1サイプ31及び第2サイプ32のエッジの全体によって大きな摩擦力が発揮され、氷上性能を維持することができる。本発明のタイヤ1は、以上の理由により、氷上性能を維持しながら、荷重耐久性を向上させることができる
以下、本実施形態のさらに詳細な構成が説明される。なお、以下で説明される各構成は、本実施形態の具体的態様を示すものである。したがって、本発明は、以下で説明される構成を具えないものであっても、上述の効果を発揮し得るのは言うまでもない。また、上述の特徴を具えた本発明のタイヤに、以下で説明される各構成のいずれか1つが単独で適用されても、各構成に応じた性能の向上は期待できる。さらに、以下で説明される各構成のいくつかが複合して適用された場合、各構成に応じた複合的な性能の向上が期待できる。
図1に示されるように、トレッド部2がタイヤ軸方向に4等分されることにより、トレッド部2が、トレッド端Te側の領域である2つの外側領域2Aと、タイヤ赤道C側の領域である2つの内側領域2Bとに区分されたとき、複数の第1ブロック13は、外側領域2Aに含まれる陸部4に配されているのが望ましい。本実施形態では、複数の第1ブロック13がショルダー陸部9に含まれており、複数の第1ブロック13は、トレッド端Teを構成している。これにより、接地圧が大きくなり易いショルダー陸部9に上述のサイプ15が配置されるため、荷重耐久性が確実に向上する。
図3に示されるように、1つの第1ブロック13には、2~7本のサイプ15が設けられているのが望ましい。本実施形態では、1つの第1ブロック13に5本のサイプ15が設けられており、各サイプ15が、第1ブロック13をタイヤ軸方向に横断している。また、本実施形態の第1ブロック13には、複数のサイプ15の他には溝等の凹み要素が設けられていない。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、第1ブロック13に、タイヤ周方向に延びる縦細溝が設けられても良い。
タイヤ周方向で隣り合う2つのサイプ15の間隔ta(サイプ中心線同士のタイヤ周方向の距離に相当する。)は、例えば、3.0~7.0mmであり、望ましくは4.0~6.0mmである。これにより、第1ブロック13の偏摩耗を抑制しつつ、優れた氷上性能を発揮することができる。
図7に示されるように、本実施形態のサイプ15は、例えば、サイプ長さ方向の端部を除いた位置に、タイバー18が1つのみ設けられている。但し、本発明のサイプ15は、このような態様に限定されず、1つのサイプ15に複数のタイバー18が設けられても良い。
本実施形態のタイバー18は、例えば、一定の幅でタイヤ半径方向に延びている。また、タイバー18のタイヤ半径方向の外端部18aは、踏面13s側に向かって凸の円弧状の外面を有している。サイプ15の長さ方向に沿った断面におけるタイバー18の最大の幅W5は、例えば、0.5~5.0mmである。
後述される第1拡幅部21の底からタイバー18のタイヤ半径方向の外端までの高さh1は、第1ブロック13の踏面13sから第1拡幅部21の底までの最大の深さd3の望ましくは30%~70%である。このようなタイバー18は、荷重耐久性と氷上性能とをバランス良く高めるのに役立つ。
図8に示されるように、タイバー18は、各サイプ15のサイプ長手方向の中央部に配置されるのが望ましい。したがって、前記第1の位置は、第1サイプ31をサイプ長さ方向に3等分したときの中央の領域にあるのが望ましい。同様に、前記第2の位置は、第2サイプ32をサイプ長さ方向に3等分したときの中央の領域にあるのが望ましい。これにより、第1ブロック13のタイヤ軸方向の中央部が効果的に補強される。なお、上述の構成は、前記中央の領域内に、タイバー18のサイプ長さ方向の中心18cがあることを意味する。このため、タイバー18の一部が、前記中央の領域の外にあっても良い。また、図8では、タイバー19の配置を理解し易いように、各サイプ15を3等分したときの各領域の境界38が、2点鎖線で概念的に示されている。
1つの第1ブロック13に設けられた複数のサイプ15は、第1サイプ31及び第2サイプ32のみに限定されるものではない。本実施形態では、1つの第1ブロック13に、上述の第1サイプ31及び第2サイプ32に加え、第3サイプ33、第4サイプ34及び第5サイプ35が設けられている。図8では、タイヤ周方向の一方側から他方側に向かって、第1サイプ31から第5サイプ35まで順番に並んでいる。また、図8では、第3サイプ33、第4サイプ34及び第5サイプ35についても、タイバー18が配された領域が、ハッチングが施された円で示されている。
第3サイプ33は、第1の位置及び第2の位置とは異なるタイヤ軸方向の第3の位置にタイバー18を有する。同様に、第4サイプ34は、タイヤ軸方向の第4の位置にタイバー18を有する。第5サイプ35は、タイヤ軸方向の第5の位置にタイバー18を有する。前記第4の位置は、前記第1~第3の位置とは異なる。前記第5の位置は、前記第1~第4の位置とは異なる。
第2サイプ32は、第1サイプ31と第3サイプ33との間に配置されている。また、前記第2の位置は、タイヤ軸方向において、前記第1の位置と、前記第3の位置との間である。これにより、氷上性能及び荷重耐久性がより一層向上する。
前記第1の位置及び前記第2の位置は、前記第3の位置よりもタイヤ軸方向の一方側である。また、前記第4の位置及び前記第5の位置は、前記第3の位置よりもタイヤ軸方向の他方側である。また、前記第4の位置は、タイヤ軸方向において、前記第3の位置と、前記第5の位置との間である。これにより、上述の効果を得つつ、これらのサイプ15が設けられた領域の偏摩耗を抑制することができる。
本実施形態では、第1ブロック13に設けられた各サイプ15について、タイバー18が、サイプ15をサイプ長さ方向に3等分したときの中央の領域に位置している。望ましい態様では、互いに隣接する2つのサイプ15を観察したとき、一方のサイプ15のタイバー18をタイヤ周方向に平行に他方のサイプ15の側に延長した仮想領域は、前記他方のサイプ15のタイバー18と部分的に重複する。これにより、第1ブロック13のタイヤ軸方向の中央部が効果的に補強され、耐荷重性能がより一層向上する。
図8では、タイバー配置線36が2点鎖線によって示されている。このタイバー配置線36は、タイヤ周方向で隣接する2つのタイバー18の中心を結んだ仮想線分の集合である。本実施形態では、1つの第1ブロックの平面視において、前記タイバー配置線36が、タイヤ周方向に対して一方向に傾斜している。また、タイバー配置線36のタイヤ周方向に対する角度θ1は、例えば、10~30°である。これにより、耐偏摩耗性能と耐荷重性能とがバランス良く向上する。
本発明は、上述の態様に限定されるものではなく、タイバー18の配置は、種々の態様が採用され得る。図9~11には、本発明の他の実施形態の第1ブロック13の平面図が示されている。図9~11において、上述の実施形態と共通する要素には、同一の符号が付され、上述の構成を適用することができる。
図9及び図10で示される実施形態では、各サイプ15において、タイバー18が、サイプ15をその長さ方向に3等分したときの中央の領域に配されている。一方、これらの実施形態では、上述のタイバー配置線36がジグザグ状に延びている。また、望ましい態様では、第1ブロック13の平面視において、各タイバー18の前記中心18cを通ってタイヤ周方向に平行に延びるタイバー中心線18vのそれぞれが、タイヤ軸方向に位置ずれしている。このようなタイバー18の配置は、荷重耐久性をより一層向上させるのに役立つ。
図9及び図10で示される実施態様において、より望ましい態様では、上述の複数のタイバー中心線18vが、実質的に等間隔で配置されるように、各タイバー18が設けられている。これにより、上述の効果が確実に得られる。なお、上述の「実質的に等間隔」とは、タイバー中心線18vの間隔L2の最小値と最大値との差が、最大値の15%以下である態様を意味する。また、前記間隔L2は、例えば、タイバー18の最大の幅W5(図7に示す)の50%~200%とされる。
図9に示される実施形態では、第1ブロック13の平面視において、第2サイプ32に設けられたタイバー18を第3サイプ33の側に延長した仮想領域(図示省略)が、第3サイプ33のタイバー18と重複する。また、第3サイプ33に設けられたタイバー18を第4サイプ34の側に延長した仮想領域(図示省略)が、第4サイプ34のタイバー18と重複する。このようなタイバー18の配置は、荷重耐久性をより一層高めるのに役立つ。
一方、図10に示される実施形態では、第1ブロック13の平面視において、第2サイプ32に設けられたタイバー18を第3サイプ33の側に延長した仮想領域(図示省略)が、第3サイプ33のタイバー18と重複しない。また、第3サイプ33に設けられたタイバー18を第4サイプ34の側に延長した仮想領域(図示省略)が、第4サイプ34のタイバー18と重複しない。これにより、タイバー18による補強の効果が広い範囲に作用し、第1ブロック13の偏摩耗を抑制することができる。
図11に示される実施形態では、タイヤ周方向の一方側から他方側に向かって並んだ第1サイプ31~第5サイプ35において、第3サイプ33及び第5サイプ35が、第1サイプ31と同じく第1の位置にタイバー18を有している。すなわち、第3サイプ33及び第5サイプ35が、「タイヤ軸方向の第1の位置にタイバー18を有する第1サイプ31」として構成されている。一方、第4サイプ34が、第2サイプ32と同じく第2の位置にタイバー18を有している。すなわち、第4サイプ34が、「タイヤ軸方向の第2の位置にタイバー18を有する第2サイプ32」として構成されている。このようなサイプの配置によって、この実施形態では、タイヤ軸方向の第1の位置にタイバー18を有する第1サイプ31と、タイヤ軸方向の第2の位置にタイバー18を有する第2サイプ32とが、タイヤ周方向に交互に配置されている。これにより、タイバー配置線36がタイヤ周方向にジグザグ状に延びている。このような実施形態は、タイヤ周方向で隣接するタイバー18がタイヤ軸方向に離れているため、第1ブロック13の偏摩耗をさらに抑制することができる。
この実施形態では、第1ブロック13の平面視において、第1サイプ31のタイバー18をタイヤ周方向と平行に第2サイプ32の側に延長した仮想領域37は、第2サイプ32のタイバー18と重複しない。一方、前記第1の位置は、第1サイプ31をサイプ長手方向に3等分したときの中央の領域にある。また、前記第2の位置は、第2サイプ32をサイプ長手方向に3等分したときの中央の領域にある。
タイバー18の位置は、上述の態様に限定されるものではない。図11の実施態様を一部変更したものにおいて、例えば、前記第1の位置は、第1サイプ31をサイプ長手方向に3等分したときのトレッド端Te側の領域にあり、前記第2の位置は、第2サイプ32をサイプ長手方向に3等分したときのタイヤ赤道C側の領域にあるものでも良い(図示省略)。このような実施態様では、サイプ15のタイヤ軸方向の中央部にタイバー18が配置されないため、各サイプ15が高い吸水性能を発揮でき、優れた氷上性能が発揮される。
図11の実施形態をさらに変更したものにおいて、第1サイプ31に設けられたタイバー18の中心18c、第3サイプ33に設けられたタイバー18の中心18c、及び、第5サイプ35に設けられたタイバー18の中心18cが、互いにタイヤ軸方向に位置ずれするように、各タイバー18が配置されるのが望ましい。これにより、第1ブロック13の偏摩耗が抑制される。
図12に示されるさらに別の実施形態では、1つの第1ブロック13に、タイヤ周方向の一方側から他方側に向かって、第1サイプ31から第5サイプ35まで順番に並んでいる。各サイプ15は、サイプ長手方向に5等分された5つの領域を含む。この5つの領域は、第1領域41、第2領域42、第3領域43、第4領域44及び第5領域45で構成されており、図12では、これらの領域の境界46が2点鎖線で概念的に示されている。第1領域41は、最もトレッド端Te側の配されている。第2領域42は、第1領域41のタイヤ赤道C側に隣接している。第3領域43は、第2領域42のタイヤ赤道C側に隣接している。第4領域44は、第3領域43のタイヤ赤道C側に隣接している。第5領域45は、第4領域44のタイヤ赤道C側に隣接している。すなわち、5つの領域のうち、第5領域45が最もタイヤ赤道Cに位置している。
図12で示される実施形態では、前記第1の位置が、第1サイプ31の第3領域43に配されており、前記第2の位置が、第2サイプ32の第4領域44に配されている。また、前記第3の位置が、第3サイプ33の第3領域43に配されており、前記第4の位置が、第4サイプ34の第2の領域に配されている。前記第5の位置は、前記第5サイプ35の第3領域43に配されている。これにより、タイバー配置線36は、波状に振幅して延びている。このようなサイプ15の配置は、氷上性能と耐荷重性能とをバランス良く高めるのに役立つ。
図12の実施形態をさらに変更したものにおいて、第1サイプ31に設けられたタイバー18の中心18c、第3サイプ33に設けられたタイバー18の中心18c、及び、第5サイプ35に設けられたタイバー18の中心18cが、互いにタイヤ軸方向に位置ずれするように、各タイバー18が配置されるのが望ましい。これにより、第1ブロック13の偏摩耗が抑制される。
図13で示されるさらに別の実施形態では、前記第1の位置が、第1サイプ31の第1領域41に配されており、前記第2の位置が、第2サイプ32の第3領域43に配されている。また、前記第3の位置が、第3サイプ33の第5領域45に配されており、前記第4の位置が、第4サイプ34の第3の領域に配されている。前記第5の位置は、前記第5サイプ35の第1領域41に配されている。これにより、タイバー配置線36は、タイヤ赤道C側に凸となる向きに折れ曲がっている。このようなサイプ15の配置は、トレッド端Te側に配された2つのタイバー18(第1サイプ31のタイバー18と、第5サイプ35のタイバー18である。)がタイヤ周方向に離れているため、上述の効果を得つつ、ワンダリング性能の向上も期待できる。
図13の実施形態をさらに変更したものにおいて、第1サイプ31に設けられたタイバー18の中心18cと、第5サイプ35に設けられたタイバー18の中心18cが、互いにタイヤ軸方向に位置ずれするように、各タイバー18が配置されるのが望ましい。また、第2サイプ32に設けられたタイバー18の中心18cと、第4サイプ34に設けられたタイバー18の中心18cとが、互いにタイヤ軸方向に位置ずれするように、各タイバー18が配置されるのが望ましい。これにより、第1ブロック13の偏摩耗が抑制される。
以下、1つのサイプ15の特徴についてより詳細に説明される。以下で説明される特徴は、上述の第1サイプ31から第5サイプ35までのいずれにも適用することができる。
図4に示されるように、サイプ15は、1つのタイバー18によって、サイプ長さ方向に少なくとも第1部分16と第2部分17とに区分されている。なお、タイバー18と第1ブロック13の踏面13sとの間の領域では、タイバー18の幅方向の中心線をタイヤ半径方向外側に延長した仮想線(図示省略)が、第1部分16と第2部分17との境界となる。
第1部分16のサイプ底部16dには、横断面が円形状である第1拡幅部21が連通している。また、図5に示されるように、第1拡幅部21は、第1部分16の幅よりも大きい溝幅を有している。また、図4に示されるように、第1拡幅部21は、その全長さに亘り、第1部分16のサイプ長さ方向に沿って直線状に延びている。
同様に、図4及び5に示されるように、第2部分17のサイプ底部17dには、横断面が円形状である第2拡幅部22が連通している。第2拡幅部22は、第2部分17の幅よりも大きい溝幅を有し、かつ、第2拡幅部22は、その全長さに亘り、第2部分17のサイプ長さ方向に沿って直線状に延びている。さらに、第1拡幅部21と第2拡幅部22とは、互いに連通していない。
上述のサイプ15は、第1拡幅部21及び第2拡幅部22を含み、これらが互い連通していないため、第1ブロック13が倒れ込んだ場合であっても、サイプ15のサイプ底部において歪が分散し、その損傷を抑制することができる。また、第1拡幅部21及び第2拡幅部22が優れた吸水性能を発揮するため、氷上性能がより一層向上し得る。
第1拡幅部21及び第2拡幅部22の横断面の形状は、円形に限定されるものではなく、例えば、三角形でも良い。
図5に示されるように、サイプ15は、その横断面において一定の幅W2でタイヤ半径方向に延びている。また、図6に示されるように、サイプ15は、上述の一定の幅W2を維持したまま、サイプ長さ方向にも延びている。すなわち、本実施形態のサイプ15は、その全体に亘って一定の幅W2で延びている。前記幅W2は、例えば、1.0mm以下が望ましく、より望ましくは0.2~0.7mmである。これにより、荷重耐久性と氷上性能とがバランス良く向上する。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではなく、タイヤ等のゴム製品において不可避な誤差を許容し得る。このため、サイプ15の幅は、その測定位置によって変化するものでも良い。この場合、サイプ15の幅の最大値W2Mと最小値W2m(図示省略)との比W2M/W2mは、2.0以下が望ましい。また、前記最大値W2Mは、0.4~0.7mmが望ましい。前記最小値W2mは、0.2~0.4mmが望ましい。
図7に示されるように、第1ブロック13の踏面13sから第1拡幅部21の底までの最大の深さd3は、4.0~9.0mmである。同様に、第1ブロック13の踏面から第2拡幅部22の底までの最大の深さd4は、4.0~9.0mmである。これにより、荷重耐久性と氷上性能とをバランス良く向上させることができる。なお、望ましい態様として、本実施形態では、上述の深さd3と深さd4とが同一とされる。
図4に示されるように、第1拡幅部21は、横断面における円形状の面積を維持したまま、サイプ15のサイプ長さ方向に直線状に延びている。これにより、第1拡幅部21は、サイプ15との連通部を除き、円柱状に構成されている。また、第1拡幅部21の横断面における円形状の中心の集合が、第1拡幅部21の中心軸となり、この中心軸が直線状に延びている。第2拡幅部22も同様である。但し、第1拡幅部21及び第2拡幅部22は、このような態様に限定されず、前記中心軸がジグザグ状に延びるものでも良い。
図5に示されるように、第1拡幅部21の横断面における直径L1は、サイプ15の横断面における幅の望ましくは2.0倍以上、より望ましくは3.0倍以上であり、望ましくは6.0倍以下、より望ましくは5.0倍以下である。これにより、タイヤ生産時において優れたディモールド性を発揮しつつ、上述の効果が得られる。なお、上述の「サイプ15の横断面における幅」とは、本実施形態では一定の幅W2を意味し、幅が測定位置によって異なる場合は、その最大の幅を意味する。
同様の観点から、第2拡幅部22の横断面における直径は、サイプ15の横断面における幅の望ましくは2.0倍以上、より望ましくは3.0倍以上であり、望ましくは6.0倍以下、より望ましくは5.0倍以下である。
図2に示されるように、本実施形態のトレッド部2は、キャップゴム層Cgとベースゴム層Bgとを含んでいる。キャップゴム層Cgは、トレッド部2の踏面を構成している。ベースゴム層Bgは、キャップゴム層Cgのタイヤ半径方向内側に配されている。キャップゴム層Cgのゴム硬度は、例えば、40~65°である。ベースゴム層Bgは、キャップゴム層Cgよりも大きいゴム硬度を有している。ベースゴム層Bgのゴム硬度は、例えば、65~90°である。なお、本明細書において、ゴム硬度とは、JIS-K6253に準拠し、23℃の環境下におけるデュロメータータイプAによる硬さである。
本実施形態では、トレッド部2の踏面から、キャップゴム層Cgとベースゴム層Bgとの境界25までの距離t2は、トレッドゴムの全厚さt1の30%~70%とされる。一方、図5に示されるように、前記境界25から第1拡幅部21及び第2拡幅部22の底までのタイヤ半径方向の最小の距離t3は、0.5mm以上であり、望ましくは1.0~4.0mmである。これにより、第1拡幅部21及び第2拡幅部22の変形に起因する境界25でのゴムの剥離が効果的に抑制される。
以上、本発明の一実施形態のタイヤが詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
[付記]
本発明は以下の態様を含む。
[本発明1]
トレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部には、少なくとも1つの第1ブロックを含む複数のブロックが形成されており、
前記第1ブロックには、踏面をタイヤ軸方向に延びる複数のサイプがタイヤ周方向に間隔を開けて配置されており、
前記複数のサイプのそれぞれは、サイプ長さ方向と直交する横断面において、ジグザグ状部分を含み、かつ、前記踏面と平行な断面において、ジグザグ状部分を含み、
前記複数のサイプのそれぞれは、サイプ底部においてタイヤ半径方向外側に局所的に隆起し、かつ、前記踏面の手前で終端する少なくとも1つのタイバーを含み、
前記複数のサイプは、タイヤ軸方向の第1の位置に前記タイバーを有する第1サイプと、前記第1の位置とは異なるタイヤ軸方向の第2の位置に前記タイバーを有する第2サイプとを含む、
タイヤ。
[本発明2]
前記少なくとも1つの第1ブロックは、タイヤ周方向に並んだ複数の前記第1ブロックを含み、
前記複数の第1ブロックは、前記トレッド部のトレッド端を構成している、本発明1に記載のタイヤ。
[本発明3]
前記第1の位置は、前記第1サイプをサイプ長さ方向に3等分したときの中央の領域にあり、
前記第2の位置は、前記第2サイプをサイプ長さ方向に3等分したときの中央の領域にある、本発明1又は2に記載のタイヤ。
[本発明4]
前記第1ブロックの平面視において、前記第1サイプの前記タイバーをタイヤ周方向と平行に前記第2サイプの側に延長した仮想領域は、前記第2サイプの前記タイバーと部分的に重複する、本発明1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明5]
前記第1ブロックの平面視において、前記第1サイプの前記タイバーをタイヤ周方向と平行に前記第2サイプの側に延長した仮想領域は、前記第2サイプの前記タイバーと重複しない、本発明1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明6]
前記第1ブロックには、前記第1サイプと前記第2サイプとがタイヤ周方向に交互に配置されている、本発明1ないし5のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明7]
前記複数のサイプは、前記第1の位置及び前記第2の位置とは異なるタイヤ軸方向の第3の位置に前記タイバーを有する第3サイプを含む、本発明1ないし5のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明8]
前記第2サイプは、前記第1サイプと前記第3サイプとの間に配置されており、
前記第2の位置は、タイヤ軸方向において、前記第1の位置と、前記第3の位置との間である、本発明7に記載のタイヤ。
2 トレッド部
11 ブロック
13 第1ブロック
15 サイプ
15d サイプ底部
18 タイバー
31 第1サイプ
32 第2サイプ

Claims (8)

  1. トレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部には、少なくとも1つの第1ブロックを含む複数のブロックが形成されており、
    前記第1ブロックには、踏面をタイヤ軸方向に延びる複数のサイプがタイヤ周方向に間隔を開けて配置されており、
    前記複数のサイプのそれぞれは、サイプ長さ方向と直交する横断面において、ジグザグ状部分を含み、かつ、前記踏面と平行な断面において、ジグザグ状部分を含み、
    前記複数のサイプのそれぞれは、サイプ底部においてタイヤ半径方向外側に局所的に隆起し、かつ、前記踏面の手前で終端する少なくとも1つのタイバーを含み、
    前記複数のサイプは、タイヤ軸方向の第1の位置に前記タイバーを有する第1サイプと、前記第1の位置とは異なるタイヤ軸方向の第2の位置に前記タイバーを有する第2サイプとを含む、
    タイヤ。
  2. 前記少なくとも1つの第1ブロックは、タイヤ周方向に並んだ複数の前記第1ブロックを含み、
    前記複数の第1ブロックは、前記トレッド部のトレッド端を構成している、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記第1の位置は、前記第1サイプをサイプ長さ方向に3等分したときの中央の領域にあり、
    前記第2の位置は、前記第2サイプをサイプ長さ方向に3等分したときの中央の領域にある、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記第1ブロックの平面視において、前記第1サイプの前記タイバーをタイヤ周方向と平行に前記第2サイプの側に延長した仮想領域は、前記第2サイプの前記タイバーと部分的に重複する、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  5. 前記第1ブロックの平面視において、前記第1サイプの前記タイバーをタイヤ周方向と平行に前記第2サイプの側に延長した仮想領域は、前記第2サイプの前記タイバーと重複しない、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  6. 前記第1ブロックには、前記第1サイプと前記第2サイプとがタイヤ周方向に交互に配置されている、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  7. 前記複数のサイプは、前記第1の位置及び前記第2の位置とは異なるタイヤ軸方向の第3の位置に前記タイバーを有する第3サイプを含む、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  8. 前記第2サイプは、前記第1サイプと前記第3サイプとの間に配置されており、
    前記第2の位置は、タイヤ軸方向において、前記第1の位置と、前記第3の位置との間である、請求項7に記載のタイヤ。
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