JP2024087436A - 現金処理システム及び現金処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】店舗の客及び店員にとっての現金処理装置の利便性を向上する。
【解決手段】現金処理システムを、現金処理装置と、複数店舗の店舗識別情報、各店舗にある現金の在高情報及び各店員のID情報を記憶する支援サーバと、現金処理装置のユーザからID情報を取得する取得部とによって構成する。店員が現金処理装置で現金処理を実行する際、現金処理装置は、店員が現金処理に関する情報を入力する画面に、取得部で取得した店員のID情報と関連付けて支援サーバが記憶している店舗の在高情報を表示する。
【選択図】図11

Description

本開示は、店舗の営業に係る現金の処理及び銀行口座に係る現金の処理を実行可能な現金処理システム及び現金処理方法に関する。
従来、銀行口座を利用した現金の引き出し及び預け入れを行うために、ATM(現金自動預払機)が利用されている。例えば、店員は、店舗を営業して得られた現金を売上金として店舗の銀行口座に預け入れるためにATMを利用する。特許文献1には、1つのATMを、複数の銀行のATMとして利用するための技術が開示されている。このようなATMを利用することにより、異なる銀行に口座を有する複数の店舗の店員が、1つのATMを利用して、銀行口座へ預け入れるための現金の入金を行うことができる。
米国特許第8510222号明細書
売上金を入金する場合は、店舗で得られた現金をATMへ入金するだけでよいが、店舗の営業で釣銭として利用する現金、すなわち釣銭準備金の準備には手間がかかっていた。釣銭準備金は複数金種の現金で構成されるため、指定された金額分の現金を出金するだけのATMでは、金種及び枚数を指定することができず、釣銭準備金を得ることは難しい。銀行の窓口を利用すれば、釣銭用の複数の金種と各金種の現金枚数とを指定して店舗の銀行口座から現金を引き出すことができる。しかしながら、店員は、例えば、複数の金種と各金種の枚数を書いたメモ書きを持って、銀行の営業時間中に窓口へ赴いて手続をする必要があり、手間と時間がかかっていた。
本開示は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、店舗の営業に係る現金の処理を実行可能な、利用者にとって利便性の高い現金処理システム及び現金処理方法を提供することを目的とするものである。
本開示に係る現金処理システムは、現金処理装置と、複数店舗の店舗識別情報、各店舗にある現金の在高情報及び各店員のID情報を記憶する支援サーバと、前記現金処理装置のユーザからID情報を取得する取得部とを備える。店員が前記現金処理装置で現金処理を実行する際、前記現金処理装置は、前記店員が前記現金処理に関する情報を入力する画面に、前記取得部で取得した前記店員のID情報と関連付けて前記支援サーバが記憶している店舗の在高情報を表示する。
上記構成において、前記現金処理装置は、前記店員が、出金する現金の種類及び数量を指定するためのユーザインターフェイスを画面に表示すると共に、前記画面の一部領域に、前記店員が属する店舗の在高情報を表示してもよい。
上記構成において、前記画面に表示される在高情報は、店舗の在高に関するグラフィック表示を含んでいてもよい。
上記構成において、前記グラフィック表示には、店舗にある現金の種類別の割合を示す表示と、店舗にある現金の在高の推移を示す表示との少なくともいずれか一方を含んでいてもよい。
上記構成において、前記支援サーバは、前記支援サーバと通信接続された通信端末を操作して店員が入力する現金の金種と、金種別の枚数又は金額とを受けて、前記現金の出金処理の予約を受け付けてもよい。前記出金処理を予約した店員が前記現金処理装置の利用を開始する際には、前記現金処理装置は、出金処理用の画面を表示すると共に、前記店員が出金処理の予約時に入力した前記現金の金種と、金種別の枚数又は金額とを前記画面上に表示してもよい。
上記構成において、前記現金処理装置は、前記店員が出金内容を指定せずとも、前記店員が出金処理の予約時に入力した前記現金の金種と、金種別の枚数又は金額とに基づいて現金を出金してもよい。
上記構成において、前記支援サーバと通信接続された通信端末を操作して入金金額を入力して入金処理を予約した店員が前記現金処理装置の利用を開始する際には、前記現金処理装置は、入金処理用の画面を表示すると共に、前記店員が入金処理の予約時に入力した入金金額を前記画面上に表示してもよい。
上記構成において、前記現金処理装置は、前記店員が入金した現金を識別計数して得られた入金金額と、前記店員が予約した入金処理の入金金額とを含む画面を表示してもよい。
上記構成において、前記支援サーバは、店舗にある端末から送信されたメッセージを受け付けて、前記店員が属する店舗識別情報と関連付けて記憶してもよい。前記現金処理装置は、前記取得部で取得したID情報に基づいて、前記支援サーバから前記メッセージを受信して前記店員に通知してもよい。
上記構成において、複数店舗の在高情報を記憶する前記支援サーバに加えて、前記現金処理装置が設置された店舗にある現金の在高情報を記憶する店舗サーバをさらに備えていてもよい。前記現金処理装置は、前記取得部で取得した店員のID情報が、前記現金処理装置が設置されている自店舗の店員のものである場合は前記店舗サーバから自店舗の在高情報を取得して、前記ID情報が自店舗の店員のものでない場合は前記支援サーバから前記店員が属する店舗の在高情報を取得してもよい。
上記構成において、前記支援サーバに加えて、前記現金処理装置で行われるATM関連業務を支援する銀行支援サーバをさらに備えていてもよい。前記現金処理装置は、現金処理を実行するユーザが店員である場合は前記支援サーバと連携して現金処理を実行してもよい。前記現金処理装置は、前記ユーザが店舗の客である場合は前記銀行支援サーバと連携して現金処理を実行し、前記銀行支援サーバが、前記現金処理装置で入出金された現金の金額を、前記客の銀行口座に関する口座処理を実行可能な銀行サーバに送信することにより、前記口座処理が実行されて前記銀行口座の口座残高が更新されてもよい。
本開示に係る現金処理方法は、現金処理装置を含む現金処理システムが実行する現金処理方法であって、前記現金処理装置で現金処理の実行を求めるユーザから前記ユーザのID情報を取得する工程と、前記ユーザが、店舗の客と、前記現金処理装置が設置された店舗の店員と、他店舗の店員とのいずれであるかを判定する工程と、前記ユーザが店員と判定された場合に、複数店舗の店舗識別情報、各店舗にある現金の在高情報、各店員のID情報を記憶する支援サーバから、前記ユーザが属する店舗の在高情報を取得して、前記ユーザが現金処理に関する情報を入力する画面に表示する工程とを含む。
本開示に係る現金処理システム及び現金処理方法によれば、店舗の営業に係る釣銭準備金の準備や売上金の入金を行う店員にとって、利便性の高い現金処理装置を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る現金処理システムの構成例を示す図である。 図2は、現金処理装置を利用して行われる処理の例を示す図である。 図3は、現金処理装置の構成例を示すブロック図である。 図4は、現金処理システムで行われる処理を説明するための図である。 図5は、図4に示した処理の実行方法を説明するための図である。 図6は、現金処理システムで行われる処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、客が現金処理装置を利用する際に表示される画面例を示す図である。 図8は、店員が現金処理装置を利用する際に表示される画面例を示す図である。 図9は、店舗支援サーバが管理する店舗情報の例を示す図である。 図10は、店員が現金処理装置を利用する際に表示される店舗情報の例を示す図である。 図11は、他店舗の店員が現金処理装置を利用する際に表示される画面例を示す図である。 図12は、店員が現金処理装置を利用する際に表示される別の店舗情報の例を示す図である。 図13は、店員が現金処理装置を利用する際に表示されるさらに別の店舗情報の例を示す図である。 図14は、ATMの利用を希望する客が現金処理装置を利用する場合の処理の流れを示すフローチャートである。 図15は、現金処理装置が設置されている店舗の店員が現金処理装置を利用する場合の処理の流れを示すフローチャートである。 図16は、他店舗の店員が現金処理装置を利用する場合の処理の流れを示すフローチャートである。 図17は、店舗支援サーバ内部で管理される口座処理に関する情報の例を示す図である。 図18は、他店舗の店員が現金処理を予約する場合の処理の流れを示すフローチャートである。 図19は、現金処理の予約時に通信端末に表示される画面例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本開示に係る現金処理システム及び現金処理方法の実施の形態について説明する。現金処理システムを利用する店舗の種類及び数、各店舗に設置される現金処理装置の種類及び数、現金処理システムの利用者の種類及び数は特に限定されないが、本実施形態では、図1に示すように、店舗Pに設置された現金処理装置100が、店舗Pの店員310に加えて、店舗Pを訪れた客300と、現金処理装置200が設置された他の店舗Qの店員320とによって利用される場合を例に説明する。以下、現金処理装置100が設置された店舗Pを自店舗、他の現金処理装置200が設置された店舗Qを他店舗と記載する場合がある。
図1は、本実施形態に係る現金処理システムの構成例を示す図である。現金処理システムは、複数の店舗P、Qそれぞれに設けられた現金処理装置100、200と、店舗支援サーバ10とを含む。現金処理システムが、さらに銀行支援サーバ20を含んでいてもよい。
店舗支援サーバ10は、各店舗P、Qの現金処理装置100、200内にある現金の在高に関するデータを記憶する。店舗支援サーバ10が、他の現金処理装置内にある現金の在高、現金処理装置外で手管理される現金の在高等の情報を記憶して管理してもよい。店舗支援サーバ10は、現金管理に関する店舗業務を支援することができる。銀行支援サーバ20は、店舗Pの現金処理装置100を利用して行われる、複数の銀行410、420それぞれの銀行口座に関する処理を支援することができる。
銀行口座に関する処理、すなわち銀行取引に関する処理には、従来のATMが実行する処理が含まれる。現金処理システムは、複数の銀行410、420それぞれの銀行口座に関する処理を実行する銀行サーバ30を利用して、口座更新に関する口座処理を実行することができる。銀行支援サーバ20は、予め登録された、口座処理に必要な銀行名、口座番号、名義人等の口座情報を記憶している。銀行支援サーバ20から送信される口座情報と現金処理装置100で入金又は出金された現金の金額に関するデータに基づいて、銀行サーバ30で銀行口座を更新する処理が実行される。
銀行支援サーバ20が実行する銀行口座に関する処理は、少なくとも以下を含む。銀行サーバ20は、現金処理装置100から受信した口座情報に基づいて、銀行口座を更新する銀行サーバ30を特定する。銀行支援サーバ20は、銀行サーバ30が実行する口座更新の処理に必要なデータを、特定した銀行サーバ30へ送信する。口座更新の処理に必要なデータには、少なくとも、口座情報と現金処理装置100から受信した入金又は出金された現金の金額に関するデータとが含まれる。この他、銀行支援サーバ20は、銀行口座に関する処理として、後述する通信端末40、50から送信されるデータに基づいて、口座更新を実行する銀行口座を特定する処理を実行してもよい。銀行支援サーバ20は、特定した銀行口座に対応する銀行サーバ30に、口座更新の処理に必要なデータを送信してもよい。
現金処理システムは、スマートフォン、タブレット端末等、携帯型の通信端末40、50を介して利用できるようになっている。例えば、客300は、通信端末40を操作して銀行支援サーバ20が提供するサービスの利用を開始し、店舗Pの現金処理装置100を従来のATMのように利用して現金を入出金することができる。また、他店舗Qの店員320は、現金処理装置100で行う現金処理の内容を予約するために、通信端末50を利用することができる。通信端末40、50を利用して行う処理の詳細は後述する。
図1に示すように、店舗支援サーバ10と各店舗P、Qの現金処理装置100、200との間、銀行支援サーバ20と店舗Pの現金処理装置100との間、店舗支援サーバ10と銀行支援サーバ20との間、銀行支援サーバ20と銀行サーバ30との間は、それぞれ通信可能に接続されている。店舗支援サーバ10、銀行支援サーバ20及び銀行サーバ30は、例えば、制御部や記憶部を備えるコンピュータ装置を利用して、実空間又はクラウド上で構成されるが、このようなサーバは従来知られているため、構成の詳細な説明は省略する。
現金処理装置100は、現金処理を実行する。現金処理装置100が実行する現金処理には、装置外から現金を受け付けて装置内に収納する入金処理と、装置内に収納している現金を利用して、指定された現金を装置外へ排出する出金処理とが含まれる。このような現金処理装置100の構成例については後述する。
図1に破線で示すように、店舗Pの店員310は、現金処理装置100を自店舗Pの現金の入出金に利用することができる。他店舗Qの店員320は現金処理装置100を店舗Qの現金の入出金に利用することができる。店舗Pを訪れた客300が、銀行口座から現金を引き出す出金処理や銀行口座へ現金を預け入れる入金処理に、現金処理装置100を利用できるようにしてもよい。すなわち、現金処理装置100が、店舗業務に関する現金処理と、銀行口座を利用して行われる銀行取引に関する現金処理とを含む、複数種類の現金処理を実行可能であってもよい。
図2は、現金処理装置100を利用して行われる処理の例を示す図である。客300は、店舗Pの現金処理装置100を利用して、ATMを利用する場合と同様に、銀行口座から現金を引き出したり、銀行口座へ現金を預け入れたりすることができる。
銀行支援サーバ20は、通信端末50を介して客300から取得した情報に基づいて、客300の銀行口座を特定する。例えば、客300が、ユーザID、パスワード、銀行口座等の情報を予め銀行支援サーバ20に登録する。銀行支援サーバ20は、通信端末50を操作してユーザID及びパスワードを入力してログイン処理を実行した客300の銀行口座を、予め登録されている情報に基づいて特定する。
ログイン処理を終えた客300が現金処理装置100で入金処理を実行して現金を入金した場合、現金処理装置100は、客300が入金した現金を識別計数して、得られた入金金額を含む情報を銀行支援サーバ20へ送信する。銀行支援サーバ20は、入金金額及び客300の銀行口座に関する情報を銀行サーバ30へ送信する。銀行サーバ30が、受信した情報に基づいて口座処理を実行して口座残高を更新することにより、入金金額分が客300の銀行口座へ預け入れられた状態となる。
ログイン処理を終えた客300が、現金処理装置100で出金処理を実行して現金を出金した場合、現金処理装置100は、出金金額を含む情報を銀行支援サーバ20へ送信する。銀行支援サーバ20は、出金金額及び銀行口座に関する情報を銀行サーバ30へ送信する。銀行サーバ30が、受信した情報に基づいて口座処理を実行して口座残高を更新することにより、出金金額分が客300の銀行口座から引き出された状態となる。
店舗Pの店員310は、例えば、店舗Pで利用される釣銭機等、他の現金処理装置201から回収した店舗Pの売上金を、現金処理装置100へ入金することができる。また、店員310は、店舗Pで釣銭として利用する釣銭準備金を現金処理装置100から出金して、他の現金処理装置201へ補充することができる。
他店舗Qの店員320は、例えば、店舗Qで利用されるキャッシュレジスタ等の現金処理装置200から回収した売上金を持って店舗Pへ行き、現金処理装置100へ売上金を入金することができる。また、店員320は、店舗Qで釣銭として利用する釣銭準備金を現金処理装置100から出金して店舗Qへ戻り、現金処理装置200へ補充することができる。
店舗Qの店員320が現金処理装置100で入金処理を実行した場合、現金処理装置100は入金金額を含む情報を銀行支援サーバ20へ送信する。銀行支援サーバ20は、入金金額及び店舗Qの銀行口座に関する情報を銀行サーバ30へ送信する。銀行サーバ30が、受信した情報に基づいて口座処理を実行して口座残高を更新することにより、入金金額分が店舗Qの銀行口座へ預け入れられた状態となる。
店舗Qの店員320が現金処理装置100で出金処理を実行した場合、現金処理装置100は出金金額を含む情報を銀行支援サーバ20へ送信する。銀行支援サーバ20は、出金金額及び店舗Qの銀行口座に関する情報を銀行サーバ30へ送信する。銀行サーバ30が、受信した情報に基づいて口座処理を実行して口座残高を更新することにより、出金金額分が店舗Qの銀行口座から引き出された状態となる。
例えば、各店舗P、Qの店員310、320が利用する店舗用のユーザID及びパスワードと、各店舗P、Qの銀行口座等の情報が、予め銀行支援サーバ20に登録される。銀行支援サーバ20は、店員320が、店舗QのユーザID及びパスワードを現金処理装置100に入力してログイン処理を実行すると、予め登録されている情報に基づいて、店舗Qの銀行口座を特定する。これにより、銀行支援サーバ20は、銀行サーバ30へ口座処理の実行を指示することができる。
なお、現金処理装置100をATMのように利用するユーザが客300に限定されるものではなく、店舗Pの店員310が、現金処理装置100をATMのように利用して、店舗Pの銀行口座に関する入出金を実行することができる。同様に、店舗Qの店員320も、現金処理装置100をATMのように利用して、店舗Qの銀行口座に関する入出金を実行することができる。
店舗支援サーバ10は、各店舗P、Qにある現金の管理に関する業務を支援する。店舗支援サーバ10は、現金処理装置100の在高情報を管理する。在高情報には、現金処理装置100内にある現金の金種と、金種別の枚数及び金額と、全金種の現金の合計金額とを特定可能な情報が含まれている。同様に、店舗支援サーバ10は、店舗Pにある他の現金処理装置201の在高情報と、店舗Qにある現金処理装置200の在高情報とを管理することができる。これにより、店舗支援サーバ10では、各装置の在高情報に加えて、各店舗P、Qにある現金の金種、金種別の枚数及び金額、合計金額を管理できるようになっている。
現金処理装置100で、客300、店舗Pの店員310及び店舗Qの店員320が現金を入出金すると、現金処理装置100は、入出金された現金の金種及び金種別枚数を店舗支援サーバ10に送信する。店舗支援サーバ10は、現金処理装置100から受信した情報に基づいて、現金処理装置100の在高情報を更新する。店舗支援サーバ10は、在高情報に基づいて、現金処理装置100に入金可能な現金の金種及び金種別枚数と、現金処理装置100から出金可能な現金の金種及び金種別枚数とを管理することができる。
現金処理装置100の在高が増加して所定条件を満たすと、現金処理装置100から現金が回収される。現金処理装置100の在高が減少して所定条件を満たすと、現金処理装置100に現金が補充される。例えば、現金の回収作業を行うための閾値と補充作業を行うための閾値とが予め金種別に設定されており、現金枚数が閾値に達した金種があると、図1に示すように、現金輸送会社330が店舗Pを訪れて、現金処理装置100からの現金の回収、現金処理装置100への現金の補充を行う。
現金処理システムが、現金処理装置100内にある現金を、店舗P所有の現金と、客300が入出金する銀行410、420所有の現金と、他店舗Q所有の現金とに分けて取り扱ってもよい。この場合、客300が現金処理装置100に入金した現金は、客300の銀行口座がある銀行410、420が所有する現金となって、店舗P、Qの現金と区別される。客300が現金処理装置100から現金を出金する際には、客300の銀行口座がある銀行410、420所有の現金を利用して出金処理が実行される。同様に、店舗Pの店員310が行う入出金処理は店舗P所有の現金を利用して行われて、店舗Qの店員320が行う入出金処理は店舗Q所有の現金を利用して行われる。
また、現金処理システムでは、現金処理装置100内にある現金を、現金処理装置100が設けられている店舗P所有の現金として取り扱うことができる。この場合、客300及び他店舗Qの店員320が現金処理装置100で入出金した現金を、店舗P所有の現金とするため、現金処理時に、店舗Pの銀行口座と、客300及び他店舗Qの銀行口座との間で、入出金された現金の金額分を移動する口座処理が実行される。以下、現金処理装置100内の現金が店舗P所有の現金である場合を例に説明を続ける。
具体的には、客300が、銀行口座に預け入れる現金を現金処理装置100に入金した場合、銀行支援サーバ20が、現金処理装置100から受信した入金金額の金額分を、店舗Pの銀行口座から客300の銀行口座へ移動する口座処理を銀行サーバ30へ指示する。店舗支援サーバ10及び現金処理装置100は、入金処理で現金処理装置100に入金された現金を店舗Pの現金として取り扱う。このため、客300が入金処理を行うと、店舗Pの銀行口座から引き出した現金を現金処理装置100に補充した場合と同じ状態となる。
客300が、銀行口座から引き出す現金を現金処理装置100から出金した場合、銀行支援サーバ20が、出金金額分を、客300の口座残高から店舗Pの銀行口座に移動する口座処理を銀行サーバ30へ指示する。店舗支援サーバ10及び現金処理装置100は、出金処理で現金処理装置100から出金された現金を店舗Pの現金として取り扱う。このため、客300が出金処理を行うと、現金処理装置100から回収した現金を店舗Pの銀行口座へ預け入れた場合と同じ状態となる。
同様に、他店舗Qの店員320が現金処理装置100で現金を入出金した場合、銀行支援サーバ20が、入金金額分を店舗Pの銀行口座から店舗Qの銀行口座へ移動したり、出金金額分を店舗Qの銀行口座から店舗Pの銀行口座へ移動したりする口座処理が実行される。他店舗Qの店員320が入金処理を行うと、店舗Pの銀行口座から引き出した現金を現金処理装置100に補充した場合と同じ状態となる。また、他店舗Qの店員320が出金処理を行うと、現金処理装置100から回収した現金を店舗Pの銀行口座へ預け入れた場合と同じ状態となる。なお、現金処理システムでは、口座処理の実行条件を設定して、口座処理の実行タイミングを制御することも可能となっているが、これについては後述する。
図3は、現金処理装置100の構成例を示すブロック図である。現金処理装置100は、操作部110、表示部120、記憶部130、通信部140、制御部150及び現金処理部160を含む。
現金処理装置100が、外部から情報を取得する取得部170を含んでいてもよい。現金処理装置100でICカードを利用した処理が行われる場合は、ICカードに対応する取得部170としてカードリーダが利用される。通信端末40、50の画面に表示されたバーコード、QRコード(登録商標)等の図形コード(コード情報)を利用した処理が行われる場合は、図形コードに対応する取得部170としてコードリーダが利用される。顔、指紋、静脈等の生体情報を利用した処理が行われる場合は、生体情報に対応する取得部170として生体認証デバイスが利用される。例えば、現金処理のログイン処理でユーザ認証に用いる情報に応じて、対応する取得部170が利用される。
操作部110は、現金処理に関する各種情報を入力するために利用される。表示部120は、現金処理に関する各種情報を表示するために利用される。例えば、制御部150が、タッチパネル式の液晶表示装置を操作部110及び表示部120として利用する。制御部150は、現金処理に関する情報を入力するためのユーザインターフェイス530を表示するように液晶表示装置を制御することができる。
通信部140は、外部装置と通信を行うために利用される。例えば、インターネット等の公衆回線、又は専用回線を利用して、外部装置との通信が行われる。現金処理装置100は、通信部140を介して、店舗支援サーバ10及び銀行支援サーバ20と通信することができる。現金処理装置100が店舗支援サーバ10と通信する回線と、現金処理装置100が銀行支援サーバ20と通信する回線とが同一回線であってもよいし、別々の回線であってもよい。また、各回線は公衆回線であってもよいし専用回線であってもよい。
記憶部130は、現金処理装置100の動作に必要な各種情報の保存に利用される不揮発性の記憶装置である。制御部150が、操作部110及び表示部120を介してユーザから各種情報を受け付けて、記憶部130に保存された各種情報に基づいて各部を制御することにより、本実施形態に記載する現金処理装置100の機能及び動作が実現される。
現金処理部160は、入金処理及び出金処理を含む複数種類の現金処理を実行することができる。現金処理部160は、入金部600と、出金部610と、搬送部620と、識別部630と、1又は複数の収納部640とを含む。入金部600は、装置外から現金を受けて装置内に送り出すことができる。搬送部620は、入金部600と、出金部610と、識別部630と、収納部640との間で現金を搬送することができる。例えば、搬送部620が、ローラとベルトの少なくとも一方を含んで構成されていてもよい。識別部630は、搬送部620が搬送する現金を識別することができる。例えば、各現金の金種及び真偽が識別される。識別部630が各現金の正損、すなわち所定基準に基づく傷み具合を識別してもよい。識別部630は、複数のセンサで構成されていてもよい。複数のセンサにイメージセンサと磁気センサの少なくともいずれか一方が含まれていてもよい。収納部640は、搬送部620が搬送してきた現金を収納することができる。例えば、複数の収納部640に金種別に現金が収納される。また、収納部640は、装置外へ排出する現金を繰り出すことができる。収納部640は、現金処理部160に固定されていてもよいし、脱着可能に構成されていてもよい。例えば、収納部640は、カセットであってもよいしスタッカであってもよい。出金部610は、搬送部620が搬送してきた現金を装置外へ排出することができる。例えば、収納部640から繰り出された現金が出金部610から排出される。また、例えば、入金部600に受けて装置内へ繰り出した現金のうち、収納部640に収納できない種類の現金が出金部610から排出される。
例えば、入金処理時には、入金部600に受けた現金が搬送部620によって搬送されて、識別部630で金種が識別されて計数された後、収納部640へ収納される。また、例えば、出金処理時には、収納部640の現金が繰り出されて搬送部620によって搬送され、識別部630で金種が識別されて計数された後、出金部610から装置外へ排出される。現金処理部160が、現金を収納部640へ補充する補充処理、収納部640の現金を装置外へ回収する回収処理、入金された現金を該現金と異なる金種の現金で出金する両替処理等の他の現金処理を実行可能であってもよい。
制御部150は、1又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)等の演算処理装置と、I/F回路とを含む。演算処理装置は、記憶部130に記憶されたプログラムを読み出して実行する。I/F回路は、制御部150と、制御部150に接続された各機器との間で電気信号の入出力を行う。制御部150は、プログラムを実行することにより、現金処理装置100の全体を統括制御する。
図3に破線で示したように、オペレーティングシステム500、アプリケーション510、ブラウザ520、ユーザインターフェイス530、指示及びデータの形式等を変換する変換モジュール540、デバイスドライバ550等に関するデータは、記憶部130に保存されている。例えば、制御部150が、記憶部130に予め保存されているプログラムやデータをロードして実行することによって、オペレーティングシステム500、アプリケーション510、ブラウザ520、ユーザインターフェイス530、変換モジュール540、デバイスドライバ550等の各機能が実現される。
図4は、現金処理システムで行われる処理を説明するための図である。図4は、
現金処理システムのユーザとなる店舗Pの店員310、他店舗Qの店員320、店舗Pを訪れた客300のそれぞれに対応して行われる処理を、各ユーザから下向きの矢印で示している。
現金処理装置100を利用するユーザがログイン処理を実行すると(ステップS1)、ログインしたユーザの認証処理が実行されてユーザの種類が判定される。判定結果に応じて、店舗P、Qに関する現金処理(ステップS2)又は銀行口座に関する現金処理(ステップS3)が実行される。
具体的には、ログインユーザが、自店舗Pの店員310、又は他店舗Qの店員320である場合、現金処理装置100で、売上金の入金、釣銭準備金の出金等、店舗P、Qの現金に関する処理が実行可能になる(ステップS2)。一方、ログインユーザが、現金処理装置100をATMとして利用する客300である場合、現金処理装置100で、銀行口座からの引き出し、銀行口座への預け入れ、口座更新等、銀行取引に関する処理が実行可能になる(ステップS3)。
現金処理の実行後、現金の入金処理又は出金処理によって変化した現金処理装置100の在高情報を更新するため、入出金された現金の金種及び金種別枚数を特定可能な情報が現金処理装置100から店舗支援サーバ10へ送信される(ステップS4)。また、必要に応じて、口座の更新処理を実行するため、現金の入金金額又は出金金額と、口座の更新処理に必要な情報とが、現金処理装置100から銀行支援サーバ20へ送信される(ステップS5)。口座の更新処理は、銀行支援サーバ20から、必要な情報を受信した銀行サーバ30によって実行される。
例えば、ログインユーザが、他店舗Qの店員320で、入金処理を実行した場合は、現金処理装置100内の現金の所有権を有する店舗Pの銀行口座から店舗Qの銀行口座へ入金金額分を移動する口座処理が実行される。他店舗Qの店員320が出金処理を実行した場合は、店舗Qの銀行口座から、店舗Pの銀行口座へ出金金額分を移動する口座処理が実行される。ログインユーザが、客300で、入金処理を実行した場合は、店舗Pの銀行口座から客300の銀行口座へ入金金額分を移動する口座処理が実行される。客300が出金処理を実行した場合は、客300の銀行口座から、現金処理装置100が設置された店舗Pの銀行口座へ出金金額分を移動する口座処理が実行される。
図5は、図4に示した処理の実行方法を説明するための図である。図5(a)は、店舗Pの店員310及び他店舗Qの店員320が、現金処理装置100で現金処理を実行する場合の例を示している。図5(b)は、客300が現金処理装置100で現金処理を実行する場合の例を示している。ただし、図5は、現金処理装置100による処理の実行方法を例示したもので実行方法を限定するものではない。
店舗Pの店員310及び他店舗Qの店員320が現金処理装置100のユーザである場合、図5(a)に示すように、現金処理装置100の制御部150が実行する、店舗P、Qの現金処理用のアプリケーション510を中心に処理が進められる。アプリケーション510によって、店舗P、Qの現金処理に関するユーザインターフェイス530が実現され、店員310、320は、操作部110及び表示部120による指示の入力や情報の確認を行えるようになる。アプリケーション510が、デバイスドライバ550を介して、現金処理部160を制御することにより、ユーザインターフェイス530を介して入力された内容に基づいて、現金処理部160で現金処理が実行される。
店舗支援サーバ10は、店舗P、Qの現金を管理するためのアプリケーション11を実行して、現金処理装置100内にある現金の金種、金種別枚数、合計金額等の在高情報を管理している。現金処理装置100のアプリケーション510は、指示及びデータの変換モジュール540の1つであるエージェント541を介して、現金処理に関するデータを店舗支援サーバ10に送信する。店舗支援サーバ10のアプリケーション11は、受信データに基づいて現金処理装置100の在高情報を更新する。複数のアプリケーションで異なる形式の指示やデータが利用されている場合でも、これらをエージェント541を介して遣り取りすることで、複数のアプリケーション間で支障なく処理を進められるようになっている。
銀行口座に関する処理が必要である場合、現金処理装置100のアプリケーション510が、エージェント541を介して現金処理に関するデータを銀行支援サーバ20へ送信する。銀行支援サーバ20は、銀行口座に関する処理を実行するATM処理用のアプリケーション21を実行する。アプリケーション21は、現金処理装置100から受信したデータに基づいて、現金処理装置100で入出金された金額と、この金額分の移動元及び移動先となる銀行口座とを特定し、口座処理に必要なデータを銀行サーバ30へ送信する。これにより銀行サーバ30で、受信データに基づく口座処理が実行される。
ATMの利用を望む客300が現金処理装置100のユーザである場合、銀行支援サーバ20が実行するATM処理用のアプリケーション21で、通信端末40を介して客300のログイン処理が行われた後、現金処理装置100で現金処理が行われる。客300がログインしてから現金処理を開始するまでの処理については後述する。
客300の銀行口座に関する現金処理を実行する場合、図5(b)に示すように、現金処理装置100の制御部150が実行するブラウザ520を利用して、銀行支援サーバ20が実行するアプリケーション21を中心に処理が進められる。現金処理装置100で動作するブラウザ520が、アプリケーション21のユーザインターフェイスとして機能する。客300は、ブラウザ520を介して、銀行口座を対象に現金を入出金するために必要な情報の確認及び入力操作を行うことができる。
すなわち、現金処理装置100は、店舗の現金を処理する場合には、ネイティブアプリケーションである第1のアプリケーション510を実行して、客300の銀行口座に関する現金を処理する場合には、ブラウザ520を利用したWebアプリケーションである第2のアプリケーションを実行することができる。なお、ここで言うネイティブアプリケーションは、現金処理装置100が、装置内に記憶するプログラムをロードして実行可能なアプリケーションである。現金処理装置100が、他の装置と通信できないオフライン状態にあるときも、現金処理装置100はネイティブアプリケーションを実行することができる。一方、Webアプリケーションとは、現金処理装置100以外の装置が該装置が記憶するプログラムをロードして実行するアプリケーションを、該装置と通信可能に接続された現金処理装置100で利用するためのアプリケーションである。現金処理装置100が他の装置と通信できないオフライン状態にあるときは、現金処理装置100でWebアプリケーションを実行しても、他の装置が実行するアプリケーションで実現される機能を利用することはできない。
現金処理装置100は、銀行支援サーバ20から直接指示を受けて現金処理を実行できるように構成されている。客300がブラウザ520で操作を行って現金処理の内容が決定すると、銀行支援サーバ20のアプリケーション21が、現金処理装置100に現金処理の実行を指示する。指示は、アプリケーション21と現金処理装置100との間で変換モジュール540として機能するプロトコル542、XFSマネージャ543、サービスプロバイダ544を介して行われる。XFSマネージャ543は、ATM機能を実現するための規格として策定されたインターフェイスで、現金処理装置100はXFSに基づいて動作できるようになっている。現金処理装置100の制御部150が、銀行支援サーバ20のアプリケーション21からプロトコル542に従って受信した指示を、XFSマネージャ543及びサービスプロバイダ544を利用して実行し、デバイスドライバ550を介して現金処理部160を制御する。これにより、客300がブラウザ520を介して入力した内容に基づいて、現金処理部160で現金処理が実行される。
現金処理の実行後、制御部150が、エージェント541を介して、店舗支援サーバ10に、現金処理に関するデータを送信すると、データを受信した店舗支援サーバ10のアプリケーション11が現金処理装置100の在高情報を更新する。銀行口座に関する処理は、銀行支援サーバ20のアプリケーション21が、口座処理に必要なデータを銀行サーバ30へ送信することによって実行される。
次に、図6~図12を参照しながら現金処理システムで行われる具体的な現金処理の例を説明する。図6は、現金処理システムで行われる処理の流れを示すフローチャートである。現金処理システムでユーザのログイン処理が実行され(ステップS11)、ユーザの情報が取得されると(ステップS12)、ユーザ情報に基づいて、現金処理装置100の利用目的が判定される(ステップS13)。なお、この判定は、ユーザの種類の判定でもある。
例えば、銀行口座からの現金の引き出し又は銀行口座への現金の預け入れを望む客300は、通信端末40を銀行支援サーバ20に接続してログイン処理を実行した後、現金処理装置100の操作を開始する。この場合、ログインユーザ、すなわち客300の利用目的は、現金処理装置100のATMとしての利用と判定される。判定結果に基づいて、客300の銀行口座を選択する処理が実行され(ステップS14)、さらにATM客用の処理が実行されて(ステップS15)、一連の処理が終了する。
例えば、店舗Pの店員310、他店舗Qの店員320、現金輸送会社330の担当者のいずれかが、現金処理装置100が備える操作部110及び表示部120でログイン処理を実行した場合、ログインユーザの利用目的は、店舗P、Qの現金処理であると判定される。さらに、ログインユーザの種類に応じて(ステップS16)、対応する処理が実行される。ログインユーザが、店舗Pの店員310である場合は自店舗用の処理が実行され(ステップS17)、他店舗Qの店員320である場合は他店舗用の処理が実行され(ステップS18)、現金輸送会社330の担当者である場合は現金輸送会社用の処理が実行されて(ステップS19)、一連の処理が終了する。
現金処理装置100は、ユーザの種類に応じて、異なる処理を実行することができる。図7は、客300が現金処理装置100を利用する際に、現金処理装置100の表示部120に表示される画面例を示す図である。例えば、図5(b)で説明したように、現金処理装置100でブラウザ520によるユーザインターフェイスが実現されて、図7に示す画面が、現金処理装置100の表示部120に表示される。
客300が複数の銀行口座を有する場合、現金処理の対象となる銀行口座を選択するために図7(a)に示す画面が表示される。銀行支援サーバ20は、現金処理システムを利用する客300の銀行口座に関する情報を管理している。客300は、予め複数の銀行口座を銀行支援サーバ20に登録することができる。ログイン処理を終えた客300が、複数の銀行口座を登録している場合に、図7(a)に示すように客300の各銀行口座に関する情報が一覧表示される。客300は、一覧表示された銀行口座の中から、現金の引き出し又は現金の預け入れを行う銀行口座を選択し、選択した銀行口座を対象に現金処理を開始することができる。
例えば、銀行Aの銀行口座から現金を引き出したい場合、客300が、図7(a)に示す画面で銀行Aの口座情報と共に表示された「お引出し」と表示されたボタンを押すと、図7(b)に示すように金額を指定する画面が表示される。客300が、引き出したい金額を入力してOKボタンを押すと、現金処理装置100が、入力された金額分の現金を出金する。店舗支援サーバ10は、出金された現金の金種及び金種別枚数に基づいて、現金処理装置100の在高情報を更新する。銀行支援サーバ20は、出金された現金の金額に基づいて、銀行Aにある客300の銀行口座の口座処理を銀行サーバ30に指示する。銀行サーバ30は、銀行Aにある客300の銀行口座を対象に、現金の引き出しに対応する口座処理を実行する。この結果、客300の銀行口座の残高が更新される。
銀行Aの銀行口座に現金を預け入れたい場合、客300は、図7(a)に示す画面で銀行Aの口座情報と共に表示された「お預入れ」と表示されたボタンを押して、現金処理装置100に現金を入金する。現金処理装置100は、入金された現金を識別計数して金種及び金種別枚数を特定する。店舗支援サーバ10は、入金された現金の金種及び金種別枚数に基づいて、現金処理装置100の在高情報を更新する。銀行支援サーバ20は、入金された現金の金額に基づいて、銀行Aにある客300の銀行口座の口座処理を銀行サーバ30に指示する。銀行サーバ30は、銀行Aにある客300の銀行口座を対象に、現金の預け入れに対応する口座処理を実行する。この結果、客300の銀行口座の残高が更新される。
図7(a)に示すように、銀行口座からの引き出し、銀行口座への預け入れ等、頻繁に行われる口座処理については、これらを直接実行するためのボタンが画面上に表示される。これにより、客300は、銀行口座を選択した後、さらに引き出し、預け入れ等の処理内容を選択するのではなく、1回の選択操作で銀行口座及び処理内容を同時に選択することができる。図7(a)の画面にボタンが表示されない処理を行いたい場合、客300が、画面上で「その他のお取引き」と表示されたボタンを押すと、図7(c)に示すように、客300が実行可能な処理内容が一覧表示される。客300は、処理内容を選択して、従来のATM利用時と同様に各処理を実行することができる。
図8は、店員310、320が現金処理装置100を利用する際に、現金処理装置100の表示部120に表示される画面例を示す図である。例えば、図5(a)で説明したように、現金処理装置100が、店舗P、Qの現金処理に関するアプリケーション510を実行することにより、図8に示す画面が、現金処理装置100の表示部120に表示される。
図8に示すように、画面上には、店舗P、Qの現金処理メニューが表示される。現金処理メニューでは、入金処理、出金処理等、現金処理装置100で実行可能な現金処理内容が一覧表示される。現金処理メニューに加えて、図8に破線で示した領域に、店員310、320が属する店舗P、Qに関する店舗情報が表示される。
店舗支援サーバ10は、現金処理システムを利用する各店舗P、Qに関する情報を管理している。図9は、店舗支援サーバ10が管理する店舗情報の例を示す図である。店舗支援サーバ10は、図9に示すように、複数店舗それぞれの店舗ID(店舗識別情報)と、各店舗に設置された1又は複数の現金処理装置それぞれの装置ID(装置識別情報)と、各現金処理装置に収納されている現金に関する情報とを管理することができる。現金に関する情報には、各現金処理装置内に収納されている現金の在高情報と、補充情報と、回収情報とが含まれる。
在高情報は、各現金処理装置内にある現金の金種、金種別枚数及び合計金額を特定可能な情報である。在高情報には、各金種の金種別枚数の変化を時系列で記録したデータも含まれている。
補充情報は、各現金処理装置に現金を補充する必要があるか否かを判定するための情報である。例えば、現金処理装置100が収納する現金の金種別に、補充を必要とする閾値枚数が設定される。現金処理装置100が現金処理を実行して、減少した現金枚数が閾値枚数に達すると、補充が必要と判定される。補充が必要と判定された場合、現金処理装置100は、例えば、現金の補充が必要であることを店舗Pの店員310に報知する処理を実行する。また、例えば、現金処理装置100は、店舗Pが利用可能な現金を確保するため、実行する現金処理の内容を制限する。例えば、客300が銀行口座から引き出す現金を出金する出金処理の受け付けが中止される。
回収情報は、各現金処理装置から現金を回収する必要があるか否かを判定するための情報である。例えば、現金処理装置100が収納する現金の金種別に、回収を必要とする閾値枚数が設定される。現金処理装置100が現金処理を実行して、増加した現金枚数が閾値枚数に達すると、回収が必要と判定される。回収が必要と判定された場合、現金処理装置100は、例えば、現金の回収が必要であることを店舗Pの店員310に報知する処理を実行する。また、例えば、現金処理装置100は、現金が満杯になって現金処理を実行できなくなることを回避するため、実行する現金処理の内容を制限する。例えば、客300が銀行口座へ預け入れる現金を入金する入金処理の受け付けが中止される。
現金処理装置100は、図9に示す店舗情報に基づいて、現金処理を開始する店員310、320が属する店舗P、Qの情報を、図8に破線で示す領域に表示することができる。図10は、店員310、320が現金処理装置100を利用する際に表示される店舗情報の例を示す図である。
例えば、図10に示すように、店舗内にある現金の情報と、店舗内の各現金処理装置内にある現金の情報とが、図8に示す店舗情報の表示領域に表示される。図10は、フロント機と呼ばれる現金処理装置と、バック機と呼ばれる現金処理装置とを有する店舗について表示される店舗情報の例を示している。
店舗内現金と表示された表には、店舗内にある現金が、フロント機に収納されている紙幣及び硬貨の枚数及び金額と、バック機に収納されている紙幣及び硬貨の枚数及び金額とに分けて表示され、その下に合計枚数及び合計金額が表示される。
フロント機と表示された表の在高の項目には、複数のフロント機それぞれに収納されている現金の金種と、金種別の枚数及び金額とが表示され、表の最下段にはフロント機に収納されている現金の合計枚数及び合計金額が表示される。要補充の項目には、補充を要する金種と、補充枚数とが表示される。例えば、補充の閾値枚数を下回る枚数の金種がある場合に、この金種が表示されると共に、予めフロント機に収納すべき枚数として設定された所定枚数と現在枚数との差が補充枚数として表示される。要回収の項目には、回収を要する金種と、回収枚数とが表示される。例えば、回収の閾値枚数を上回る枚数の金種がある場合に、この金種が表示されると共に、予めフロント機に収納すべき枚数として設定された所定枚数と現在枚数との差が回収枚数として表示される。バック機と表示された表には、フロント機と同様に、バック機を対象として在高、要補充、要回収の各項目に、対応する情報が表示される。店員310、320は、図8に示す画面上で店舗情報を確認しながら、実行する現金処理の種類を決定したり、現金処理で入出金する現金の金額、出金する現金の金種別の内訳等を決定したりすることができる。
図11は、他店舗Qの店員320が現金処理装置100を利用する際に、現金処理装置100の表示部120に表示される画面例を示す図である。店員320が、図8に示す画面で出金処理を選択した場合に、図11に示す画面が表示される。現金処理装置と表示された表には、図10のフロント機及びバック機と同様に、他店舗Qの現金処理装置200内の現金に関する情報が表示される。
他店舗Qの店員320は、現金処理装置200を利用せずに手管理する現金がある場合、この現金の情報を、現金処理装置200を介して店舗支援サーバ10へ送信することができる。この場合、店舗支援サーバ10は、店舗Qの現金処理装置200内の現金の在高情報に加えて、店舗Q内で手管理される現金の在高情報も管理する。この結果、図11に示すように、現金処理装置100の画面上に、店舗Qにある現金処理装置200の在高情報に加えて、手管理されている現金の在高情報が表示される。手管理現金と表示された表には、店舗Qで手管理されている現金の金種と、金種別の枚数及び金額とが表示される。
店員320は、図11に示す画面上で、店舗Qにある現金の情報を確認しながら、現金処理装置100から出金する金種と、金種別の枚数又は金額とを指定することができる。店員320は、現金処理装置と表示された表の要補充の項目に表示された情報に基づいて、出金する現金を決定することができる。例えば、要補充の項目に、5ユーロ紙幣30枚の補充が必要であることを示す情報が表示されていれば、店員320は、出金する5ユーロ紙幣の枚数を30枚と決定することができる。店員320は、手管理現金と表示された表の情報に基づいて、出金する現金を決定することもできる。例えば、店舗Qの現金処理装置200で5ユーロ紙幣30枚の補充が必要であることを示す情報が表示されている場合でも、店舗Qで手管理する5ユーロ紙幣が10枚あることを示す情報が表示されていれば、店員320は、出金する5ユーロ紙幣の枚数を20枚と決定することができる。
店員320は、操作部110を操作して、図11に示す画面左側の出金内訳と表示された表内に、出金する現金の金種と、金種別の枚数又は金額とを入力することができる。画面上には、店員320が指定した出金内訳に基づいて自動的に算出された出金金額が表示される。出金金額と出金内訳とを決定した店員320は、画面上の開始ボタンを押して出金処理を実行する。これにより、店員320は、店舗Qで必要な金種及び金種別内訳の現金を現金処理装置100から出金させて、店舗Qへ持ち帰ることができる。
図8及び図11に示す現金処理装置100の画面上に、他の店舗情報を表示することもできる。図12は、店員310、320が現金処理装置100を利用する際に表示される別の店舗情報の例を示す図である。現金処理装置100は、図12(a)に示すように、現金の内訳を示す店舗情報を表示することができる。図12(a)に示す例では、現金処理装置100の利用を開始した店員310、320が属する店舗P、Qにある現金の金種別に、入金された現金の金種及び金種別枚数と、出金された現金の金種及び金種別枚数と、入金枚数と出金枚数の比と、該比を示す帯グラフとが表示されている。また、入金された現金の金種別の割合を示す円グラフと、出金された現金の金種別の割合を示す円グラフとが表示されている。例えば、当日の営業を開始してから、現金処理装置100の利用を開始するまでの間に店舗支援サーバ10が各店舗P、Qから取得した情報に基づいて、各金種の入出金枚数を集計して、図12(a)に示す画面が表示される。集計期間、集計する金種、集計対象に含める現金処理装置等は、店員310、320が設定により変更できるようになっている。
また、現金処理装置100は、図12(b)に示すように、現金量の推移を示す店舗情報を表示することができる。図12(b)に示す例では、現金処理装置100の利用を開始した店員310、320が属する店舗P、Qにおける、現金枚数の推移を示す折れ線グラフが金種別に表示されている。例えば、現金処理装置100の利用を開始した日付から過去数日の間に店舗支援サーバ10が各店舗P、Qから取得した情報に基づいて、図12(b)に示す画面が表示される。表示する期間及び金種、表示対象に含める現金処理装置等は、店員310、320が設定により変更できるようになっている。
図13は、他店舗Qの店員320が現金処理装置100を利用する際に表示されるさらに別の店舗情報の例を示す図である。他店舗Qの店員320は、現金処理装置200又は通信端末50を操作して、店舗Qの現金処理装置100の画面上にメッセージを表示させることができる。例えば、店員320が他店舗Qから出た後、他店舗Qの別の店員に、店員320に伝えたい内容が生じた場合に、この店員が現金処理装置200又は通信端末50を操作して現金処理システムにログインして入力したメッセージが、店舗支援サーバ10に登録される。店員320が店舗Pの現金処理装置100で現金処理を開始した際、現金処理装置100は、店舗支援サーバ10にメッセージが登録されているか否かを確認する。登録されたメッセージがある場合、現金処理装置100は、図13に示すように、メッセージを登録した店員を示す情報とメッセージ内容とを画面上に表示して店員320に通知する。通知内容は、店員を示す情報とメッセージ内容とのいずれか一方のみであってもよい。また、通知が、画面表示に代えて又は加えて音声で再生される態様であってもよい。例えば、店舗Qの釣銭準備金を出金するために店員320が店舗Pへ出掛けた後に、追加で出金して欲しい現金ができた場合に、店舗Qの他の店員は、店員320にメッセージを送信して追加の現金を出金してもらうことができる。
次に、図14~図18を参照しながら現金処理システムで各装置が連携して行う処理の流れについて説明する。図14は、ATMの利用を希望する客300が現金処理装置100を利用する場合の処理の流れを示すフローチャートである。客300は、自身が所持するスマートフォン等の通信端末40でログイン操作を行う(ステップS101)。ログイン時の認証処理は、通信端末40と通信接続された銀行支援サーバ20で行われる(ステップS102)。銀行支援サーバ20は、認証処理結果に基づいて、予め登録されている客300の情報を参照して、客300の銀行口座を含む口座情報を特定する(ステップS103)。銀行支援サーバ20で認証されてログインを終えると(ステップS104)、客300は、現金処理装置100を利用できるようになる。ログイン処理は通信端末40を利用して行うことができるため、客300は、予めログイン処理を実行して、その後で店舗Pを訪れて現金処理装置100を利用することができる。
現金処理装置100は、銀行支援サーバ20が現金処理装置100を特定するための情報が符号化されたバーコード、QRコード(登録商標)等の図形コードを表示部120に表示することができる(ステップS105)。例えば、客300は、銀行支援サーバ20と通信接続された通信端末40のカメラで、現金処理装置100の表示部120に表示された図形コードを読み取る(ステップS106)。銀行支援サーバ20は、通信端末40で読み取られた図形コードに基づいて、客300が利用しようとしている現金処理装置100を特定することができる(ステップS107)。これにより、銀行支援サーバ20は、図5(b)に示したように、客300が利用する現金処理装置100を制御できるようになる。
銀行支援サーバ20は、客300が利用を開始した現金処理装置100の表示部120に、客300が銀行口座を選択するための画面を表示して、銀行口座の選択を受け付ける(ステップS108)。例えば、現金処理装置100は、図7(a)に示した画面を表示部120に表示する。客300が表示部120の画面で銀行口座を選択すると、銀行支援サーバ20は、取引口座、すなわち現金処理で入出金される現金の預け入れ先又は引き出し元となる客300の銀行口座を特定する(ステップS109)。
銀行支援サーバ20は、現金処理装置100で、客300が希望する現金処理の取引内容を受け付ける(ステップS110)。例えば、図7(a)に示す画面で、銀行口座の選択と同時に、現金の引き出し、預け入れ等の取引内容が選択される。また、例えば、現金処理装置100の表示部120の画面が図7(a)に示す画面から図7(c)に示す画面に遷移して、この画面上で、客300が現金の引き出し、預け入れ等の取引内容を選択する。客300が現金の引き出しを選択した場合は、続いて現金処理装置100が図7(b)に示す画面を表示部120に表示して、客300が銀行口座から引き出す金額を入力する。
こうして決定された取引内容に基づいて、銀行支援サーバ20が、現金処理装置100に現金処理の実行を指示する(ステップS111)。現金処理装置100は、銀行支援サーバ20からの指示に基づいて現金処理を実行する(ステップS112)。現金処理装置100は、現金処理の結果を店舗支援サーバ10及び銀行支援サーバ20に送信する(ステップS113)。
店舗支援サーバ10は、現金処理装置100から受信した情報に基づいて、現金処理装置100の在高情報を更新する(ステップS114)。現金処理装置100の在高情報の更新によって、店舗P内にある現金の在高情報も更新されることになる。
銀行支援サーバ20は、先に特定している客300の口座情報と、客300が選択した取引内容と、現金処理装置100から受信した現金処理の情報とに基づいて、銀行サーバ30に口座処理の実行を指示する(ステップS115)。銀行サーバ30は、銀行支援サーバ20からの指示に基づいて口座処理を実行する(ステップS116)。
図15は、現金処理装置100が設置されている店舗Pの店員310が現金処理装置100を利用する場合の処理の流れを示すフローチャートである。店員310が、現金処理装置100の操作部110及び表示部120を利用してログイン操作を行うと(ステップS201)、店舗支援サーバ10が認証処理を実行する(ステップS202)。
店舗支援サーバ10は、認証処理結果に基づいて、予め登録されている店員310の情報を参照して、店員310が属する店舗Pを特定すると共に、店舗支援サーバ10内で管理している在高情報等、店舗Pにある現金の情報を特定する(ステップS203)。これにより、図8~図12に示したように、現金処理装置100は、店舗Pにある現金の情報を表示部120に店舗情報として表示できるようになる。
ただし、在高情報を含む店舗Pの現金情報が、現金処理装置100で管理されている場合、現金処理装置100は、装置内で管理する現金情報を表示してもよい。また、店舗Pの現金情報が、店舗Pに設けられた店舗サーバ等、現金処理装置100と通信可能に接続された別の装置で管理されている場合、現金処理装置100は、この装置から現金情報を取得して表示してもよい。
現金処理装置100は、店員310が、表示部120に表示される情報を確認しながら操作部110を操作して行う取引内容の選択を受け付ける(ステップS204)。現金処理装置100は、店員310の指示に基づいて現金処理を実行する(ステップS205)。現金処理装置100は、現金処理の結果を店舗支援サーバ10に送信する(ステップS206)。店舗支援サーバ10は、現金処理装置100から受信した情報に基づいて、現金処理装置100の在高情報を更新する(ステップS207)。店舗Pの店員310が、店舗Pの現金処理装置100で現金処理を実行して、現金を入出金する場合、口座処理は行われないため、銀行支援サーバ20及び銀行サーバ30による処理は行われない。
図16は、他店舗Qの店員320が現金処理装置100を利用する場合の処理の流れを示すフローチャートである。他店舗Qの店員320が、現金処理装置100の操作部110及び表示部120を利用してログイン操作を行うと(ステップS301)、店舗支援サーバ10が認証処理を実行する(ステップS302)。
店舗支援サーバ10は、認証処理結果に基づいて、予め登録されている店員320の情報を参照して、店員320が属する店舗Qを特定すると共に、店舗支援サーバ10内で管理している在高情報等、店舗Qにある現金の情報を特定する(ステップS303)。これにより、図8~図12に示したように、現金処理装置100は、店舗Qにある現金の情報を表示部120に店舗情報として表示できるようになる。
現金処理装置100は、店員320が、表示部120に表示される情報を確認しながら操作部110を操作して行う取引内容の選択を受け付ける(ステップS304)。現金処理装置100は、店員320の指示に基づいて現金処理を実行する(ステップS305)。現金処理装置100は、現金処理の結果を店舗支援サーバ10及び銀行支援サーバ20に送信する(ステップS306)。店舗支援サーバ10は、現金処理装置100から受信した情報に基づいて、現金処理装置100の在高情報を更新する(ステップS307)。
銀行支援サーバ20は、予め登録されている店舗Pの口座情報及び店舗Qの口座情報と、店員320が選択した取引内容と、現金処理装置100から受信した現金処理の情報とに基づいて、銀行サーバ30に口座処理の実行を指示する(ステップS308)。銀行サーバ30は、銀行支援サーバ20の指示に基づいて口座処理を実行する(ステップS309)。
例えば、店員320が現金処理装置100で入金処理を実行した場合、現金処理装置100から銀行支援サーバ20に入金金額が送信されて、入金金額分を店舗Pの銀行口座から店舗Qの銀行口座へ移す口座処理が実行される。店員320が現金処理装置100で出金処理を実行した場合は、現金処理装置100から銀行支援サーバ20に出金金額が送信されて、出金金額分を店舗Qの銀行口座から店舗Pの口座へ移す口座処理が実行される。
なお、現金処理装置100が現金処理結果を銀行支援サーバ20に送信することなく店舗支援サーバ10のみに送信して、店舗支援サーバ10が、銀行支援サーバ20へ口座処理に関する情報を送信する態様であってもよい。
この場合、店舗支援サーバ10が、店舗間で行われる口座処理に関する情報を内部で管理して、この情報に基づいて銀行支援サーバ20へ口座処理の実行を指示すればよい。図17は、店舗支援サーバ10内部で管理される口座処理に関する情報の例を示す図である。
例えば、図17に示すように、現金処理装置100がある店舗Pの店舗IDと、現金処理装置100の装置IDと、現金処理装置100を利用した1又は複数の他店舗の店舗IDと、他店舗それぞれの口座処理の処理条件と、現金処理装置100内にある他店舗それぞれの現金の内訳とが関連付けて管理される。
図17に示す他店舗内訳の項目には、1又は複数の他店舗の店員が、店舗Pの現金処理装置100で現金処理を実行して入出金した現金の店舗別の合計金額が登録される。他店舗の店員が、現金処理装置100で入金処理を実行すると入金金額が合計金額に加算されて、出金処理を実行すると出金金額が合計金額から減算される。これにより、店舗支援サーバ10は、現金処理装置100内にある現金のうち、他店舗それぞれの店舗が所有する現金を管理することができる。
図17に示す口座処理条件の項目には、現金処理装置100が設置されている店舗Pの銀行口座と、他店舗それぞれの銀行口座との間で、口座処理を実行するための処理条件が登録される。他店舗は、日付、曜日、時刻の少なくともいずれか1つを指定して、口座処理を実行するタイミングを登録することができる。例えば、毎日所定時刻になると、店舗Pの銀行口座と他店舗の銀行口座との間で、他店舗内訳に登録されている合計金額分を移動する口座処理を実行するように口座処理条件を設定することができる。
口座処理の実行時、他店舗内訳に登録されている合計金額が、プラスの値である他店舗については、この他店舗の銀行口座へ、店舗Pの銀行口座から合計金額分を移動する口座処理が行われ、マイナスの値である場合は、この他店舗の銀行口座から店舗Pの銀行口座へ合計金額分を移動する口座処理が行われることになる。
他店舗は、金額を指定して口座処理を実行するタイミングを登録することができる。例えば、日時によらず、他店舗内訳の項目に登録されている合計金額が所定金額になると、店舗Pの銀行口座と他店舗の銀行口座との間で合計金額分を移動する口座処理を実行するように口座処理条件を設定することができる。例えば合計金額がマイナス2000ユーロに達したら、他店舗Qの銀行口座から店舗Pの銀行口座へ、他店舗内訳に登録されている合計金額分を移動する口座処理を実行するように設定すると、日時によらず、合計金額がマイナス2000ユーロになったタイミンで口座処理が実行される。
他店舗Qが、店舗Pの現金処理装置100で店舗Qの売上金の入金、釣銭準備金の出金等を行う場合、入出金される現金の金額が大きくなる可能性がある。このため、現金処理システムでは、他店舗Qの店員320が現金処理を予約できるようになっている。図18は、他店舗Qの店員320が現金処理を予約する場合の処理の流れを示すフローチャートである。以下、釣銭準備金の出金処理を予約する場合を例に説明を続ける。
他店舗Qの店員320は、スマートフォン等の通信端末50を操作してログイン操作を行う(ステップS401)。ログイン時の認証処理は、通信端末50と通信接続された銀行支援サーバ20で行われる(ステップS402)。銀行支援サーバ20で認証されてログインを終えると(ステップS403)、店員320は、通信端末50を操作して、予約する取引内容を入力する(ステップS404)。
図19は、現金処理の予約時に通信端末50に表示される画面例を示す図である。店舗Qの釣銭準備金の出金処理に対応するため、店員320が、店舗Qの銀行口座からの現金の引き出しを予約する際には図19(a)に示す画面が通信端末50に表示される。店員320は、通信端末50で、現金処理装置100から出金する複数の金種と金種別の枚数又は金額とを入力することができる。
店員320が、出金する現金の金種と金種別の枚数又は金額とを指定してOKボタンを押すと、銀行支援サーバ20は、指定された金種と金種別の枚数又は金額とを含む取引情報を、店舗支援サーバ10に送信する(ステップS405)。例えば、取引情報には、取引内容に加えて、店員320が属する店舗Qの場所を示す位置情報が含まれる。
店舗支援サーバ10は、銀行支援サーバ20から受信した取引情報に基づいて、現金処理装置100が設置されている店舗Pと、現金処理装置100と同様の装置が設置されている他の店舗に、取引対応の可否を問い合わせる(ステップS406)。例えば、店舗支援サーバ10は、取引情報に含まれる店舗Qの位置情報に基づいて、店舗Qからの距離が所定の距離範囲内にある各店舗の現金処理装置を対象に、店員320が入力した取引内容を送信して、取引内容を実行可能であるか否かを問い合わせる。
店舗支援サーバ10から取引情報を受信した現金処理装置100は、装置内にある金種及び金種別枚数に基づいて取引内容を実行可能であるか否かを判定して店舗支援サーバ10に回答する(ステップS407)。問い合わせを受けた他の現金処理装置でも同様に判定が行われて、取引に対応可能であるか否かが店舗支援サーバ10に回答される。
店舗支援サーバ10は、1又は複数の現金処理装置から得られた回答に基づいて、店員320が指定した取引に対応可能な各現金処理が設置されている店舗の情報を、銀行支援サーバ20へ送信する(ステップS408)。
銀行支援サーバ20は、店舗支援サーバ10から受信した店舗の情報を、店員320の通信端末50に送信する(ステップS409)。図19(b)に示すように、通信端末50の画面上には、店員320が指定した取引内容を実行可能な店舗の情報が一覧表示される。画面上に、店員320がいる店舗Qから各店舗までの距離と、各店舗周辺の地図とが表示されてもよい。店員320は、画面上の情報を確認して、現金処理を実行する店舗を選択する(ステップS410)。例えば、店員320は、店舗Qからの距離が最も近い店舗を選択する。なお、店員320が入力した取引内容を実行可能な現金処理装置が無かった場合は、これを示す情報が通信端末50に表示されて、店員320は取引内容の変更等を行うことになる。以下、店舗Pの現金処理装置100が、店員320が指定した取引に対応可能であり、店員320が店舗Pを選択したものとして説明を続ける。
店員320が、図19(b)に示す画面で現金処理を実行する店舗を選択してOKボタンを押すと現金処理の予約が成立して、銀行支援サーバ20が、予約された取引内容の管理を開始する(ステップS411)。現金処理の予約が成立すると、図19(c)に示すように、通信端末50の画面上に、予約内容を特定するための情報を符号化した図形コードを表示できるようになる(ステップS412)。
店員320が、選択した店舗Pへ移動して、現金処理装置100が備える取得部170に、通信端末50の画面に表示された図形コードを読み取らせると(ステップS413)、現金処理装置100は、予約済みの取引内容を実行する必要があることを認識する。現金処理装置100は、図形コード又は図形コードに含まれる情報を銀行支援サーバ20に送信して、予約された取引内容を問い合わせる(ステップS414)。銀行支援サーバ20は、現金処理装置100から受信した情報に基づいて、予約された取引内容を特定する(ステップS415)。特定された取引内容が銀行支援サーバ20から現金処理装置100に送信されて、現金処理装置100は、受信した取引内容で現金処理を実行可能な状態となる。その後は、図16のステップS304からの処理と同様に処理が続けられることになる。
店員320が、図19(c)に示すように通信端末50に表示された図形コードを現金処理装置100に読み取らせるだけで、現金処理装置100は、店員320が予約時に指定した金種、金種別の枚数又は金額の現金を出金する出金処理を実行可能な状態となる。店員320は、現金処理装置100の操作部110で金種や金種別枚数の入力操作を行うことなく、すぐに現金処理装置100に、予約した出金処理を実行させることができる。現金処理装置100は、店員320が予約時に指定した金種と、金種別の枚数又は金額とに基づいて現金を出金する。これにより、店員320は、現金処理装置100から出金された現金を店舗Qに持ち帰って、釣銭準備金として利用することができる。
出金処理の予約と同様に、店員320は、入金処理を予約することもできる。例えば、店員320が店舗Qの売上金の入金処理を予約する場合、店員320は、通信端末50で、入金処理を選択して入金する売上金の金額を入力する。出金処理時と同様に、売上金を入金可能な現金処理装置がある店舗が探索されて通信端末50の画面上に一覧表示される。
例えば、店員320が、店舗Pを選択して入金処理を予約すると、通信端末50の画面に図形コードが表示される。店員320は、店舗Pへ移動して図形コードを現金処理装置100に読み取らせることにより、入金処理を開始することができる。このとき、現金処理装置100の表示部120には、予約時に店員320が入力した売上金の金額が表示される。また、現金処理装置100は、入金処理を実行して、店員320が実際に入金した売上金を識別計数して得られた入金金額を表示部120に表示する。店員320は、現金処理装置100の表示部120で、予約した入金金額と、実際に現金処理装置100に入金した入金金額とが一致することを確認することができる。現金処理装置100の画面上には、入金処理を継続するか中止するかを選択するボタンが表示される。金額の一致を確認した店員320は、処理継続を選択して入金処理を完了することができる。金額が一致しない場合は、不一致の原因を調べるため、店員320は、入金処理の中止を選択して、入金しようとした売上金を現金処理装置100から排出させることもできる。
本実施形態では、店舗P、Qの現金処理装置100、200、201が、店舗支援サーバ10や銀行支援サーバ20と直接接続される例を示したが、他の装置を介して接続される態様であってもよい。例えば、大型の店舗では、店舗内に設置された複数の現金処理装置を管理するための店舗サーバを設ける場合がある。この場合、店舗内の現金処理装置が、店舗サーバを介して、店舗支援サーバ10や銀行支援サーバ20と通信する態様であってもよい。また、上述した現金処理装置100、200、201の機能及び動作の一部が、店舗サーバによって実現される態様であってもよい。
本実施形態では、現金処理装置100、店舗支援サーバ10、銀行支援サーバ20が、それぞれに対応するアプリケーションを実行する例を説明したが、これは例示であって、アプリケーションの実行方法を限定するものではない。例えば、上述した現金処理装置100が実行するアプリケーションが、店舗支援サーバ10、銀行支援サーバ20等の他の装置で実行されて、現金処理装置100が、他の装置から指示を受けて動作する態様であってもよい。同様に、上述した店舗支援サーバ10が実行するアプリケーションが、現金処理装置100、銀行支援サーバ20等の他の装置で実行されて、店舗支援サーバ10が他の装置から指示を受けて動作する態様であってもよい。また、上述した銀行支援サーバ20が実行するアプリケーションが、現金処理装置100、店舗支援サーバ10等の他の装置で実行されて、銀行支援サーバ20が他の装置から指示を受けて動作する態様であってもよい。
本実施形態では、現金処理装置100が実行した現金処理に関する情報が、店舗支援サーバ10又は銀行支援サーバ20へ送信される例を説明したが、これは例示であって現金処理に関する情報の処理方法を限定するものではない。例えば、現金処理装置100が、客300が実行した銀行口座に関する現金処理の情報と、店員310、320が実行した店舗の現金に関する現金処理の情報との両方を、区別可能に記憶する態様であってもよい。すなわち、現金処理システムで、現金処理装置100が実行した現金処理に関する全てのログ情報を、客300が実行した現金処理と、自店舗の店員310が実行した現金処理と、他店舗の店員320が実行した現金処理とに分けて、記憶、管理されてもよい。ログ情報には、現金処理が実行された日時を示す情報と、現金処理を実行したログインユーザを示す情報と、入出金された現金の金種、金種別枚数及び合計金額を示す情報とが含まれていてもよい。なお、ログ情報が、現金処理装置100に代えて又は加えて、現金処理装置100と接続された店舗サーバで管理される態様であってもよいし、店舗支援サーバ10で管理される態様であってもよい。
本実施形態では、店舗支援サーバ10と、銀行支援サーバ20と、銀行サーバ30とが独立して設けられた例を示したが、店舗支援サーバ10が銀行支援サーバ20を兼ねる態様であってもよい。また、銀行支援サーバ20が銀行サーバ30を兼ねる態様であってもよい。
本実施形態に示した現金処理システムの構成は機能概略的なものであり、現金処理システムの構成が物理的に該構成に限定されるものではない。例えば、店舗支援サーバ10が、上述した銀行支援サーバ20の機能及び動作の一部を実現する態様であってもよい。銀行支援サーバ20が、上述した店舗支援サーバ10の機能及び動作の一部を実現する態様であってもよい。銀行支援サーバ20が、上述した銀行サーバ30の機能及び動作の一部を実現する態様であってもよい。各装置の分散・統合の形態は上述した例に限定されず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
上述したように、現金処理システムでは、現金処理装置が設置された店舗の店員、店舗の客、他店舗の店員を含む複数種類のユーザが、現金処理装置を利用して現金処理を実行することができる。客は、店舗の現金処理用に設けられた現金処理装置を、ATMのように利用して、銀行口座から引き出した現金の出金と、銀行口座に預け入れる現金の入金とを行うことができる。他店舗の店員は、現金処理装置を利用して、釣銭準備金の出金と、売上金の入金とを行うことができる。現金処理装置は、ユーザの種類に応じて、ユーザインターフェイスを変更したり、処理内容を変更したりすることができる。現金処理装置がユーザの種類に応じた処理を実行することにより、様々なユーザにとっての利便性が向上する。
以上のように、本開示に係る現金処理システム及び現金処理方法は、店舗の店員及び店舗の客にとって利便性の高い現金処理システム及び現金処理方法を提供するために有用である。
10 店舗支援サーバ
20 銀行支援サーバ
30 銀行サーバ
40、50 通信端末
100、200、201 現金処理装置
110 操作部
120 表示部
130 記憶部
140 通信部
150 制御部
160 現金処理部
170 取得部

Claims (12)

  1. 現金処理装置と、
    複数店舗の店舗識別情報、各店舗にある現金の在高情報及び各店員のID情報を記憶する支援サーバと、
    前記現金処理装置のユーザからID情報を取得する取得部と
    を備え、
    店員が前記現金処理装置で現金処理を実行する際、前記現金処理装置は、前記店員が前記現金処理に関する情報を入力する画面に、前記取得部で取得した前記店員のID情報と関連付けて前記支援サーバが記憶している店舗の在高情報を表示する
    ことを特徴とする現金処理システム。
  2. 前記現金処理装置は、前記店員が、出金する現金の種類及び数量を指定するためのユーザインターフェイスを画面に表示すると共に、前記画面の一部領域に、前記店員が属する店舗の在高情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の現金処理システム。
  3. 前記画面に表示される在高情報は、店舗の在高に関するグラフィック表示を含むことを特徴とする請求項1に記載の現金処理システム。
  4. 前記グラフィック表示には、店舗にある現金の種類別の割合を示す表示と、店舗にある現金の在高の推移を示す表示との少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする請求項3に記載の現金処理システム。
  5. 前記支援サーバは、前記支援サーバと通信接続された通信端末を操作して店員が入力する現金の金種と、金種別の枚数又は金額とを受けて、前記現金の出金処理の予約を受け付けて、
    前記出金処理を予約した店員が前記現金処理装置の利用を開始する際には、前記現金処理装置は、出金処理用の画面を表示すると共に、前記店員が出金処理の予約時に入力した前記現金の金種と、金種別の枚数又は金額とを前記画面上に表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の現金処理システム。
  6. 前記現金処理装置は、前記店員が出金内容を指定せずとも、前記店員が出金処理の予約時に入力した前記現金の金種と、金種別の枚数又は金額とに基づいて現金を出金することを特徴とする請求項5に記載の現金処理システム。
  7. 前記支援サーバと通信接続された通信端末を操作して入金金額を入力して入金処理を予約した店員が前記現金処理装置の利用を開始する際には、前記現金処理装置は、入金処理用の画面を表示すると共に、前記店員が入金処理の予約時に入力した入金金額を前記画面上に表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の現金処理システム。
  8. 前記現金処理装置は、前記店員が入金した現金を識別計数して得られた入金金額と、前記店員が予約した入金処理の入金金額とを含む画面を表示することを特徴とする請求項7に記載の現金処理システム。
  9. 前記支援サーバは、店舗にある端末から送信されたメッセージを受け付けて、前記店員が属する店舗識別情報と関連付けて記憶し、
    前記現金処理装置は、前記取得部で取得したID情報に基づいて、前記支援サーバから前記メッセージを受信して前記店員に通知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の現金処理システム。
  10. 複数店舗の在高情報を記憶する前記支援サーバに加えて、前記現金処理装置が設置された店舗にある現金の在高情報を記憶する店舗サーバ
    をさらに備え、
    前記現金処理装置は、前記取得部で取得した店員のID情報が、前記現金処理装置が設置されている自店舗の店員のものである場合は前記店舗サーバから自店舗の在高情報を取得して、前記ID情報が自店舗の店員のものでない場合は前記支援サーバから前記店員が属する店舗の在高情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の現金処理システム。
  11. 前記支援サーバに加えて、前記現金処理装置で行われるATM関連業務を支援する銀行支援サーバ
    をさらに備え、
    前記現金処理装置は、現金処理を実行するユーザが店員である場合は前記支援サーバと連携して現金処理を実行して、前記ユーザが店舗の客である場合は前記銀行支援サーバと連携して現金処理を実行し、
    前記銀行支援サーバが、前記現金処理装置で入出金された現金の金額を、前記客の銀行口座に関する口座処理を実行可能な銀行サーバに送信することにより、前記口座処理が実行されて前記銀行口座の口座残高が更新される
    ことを特徴とする請求項1に記載の現金処理システム。
  12. 現金処理装置を含む現金処理システムが実行する現金処理方法であって、
    前記現金処理装置で現金処理の実行を求めるユーザから前記ユーザのID情報を取得する工程と、
    前記ユーザが、店舗の客と、前記現金処理装置が設置された店舗の店員と、他店舗の店員とのいずれであるかを判定する工程と、
    前記ユーザが店員と判定された場合に、複数店舗の店舗識別情報、各店舗にある現金の在高情報、各店員のID情報を記憶する支援サーバから、前記ユーザが属する店舗の在高情報を取得して、前記ユーザが現金処理に関する情報を入力する画面に表示する工程と
    を含むことを特徴とする現金処理方法。
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