JP2024085705A - プロテクタ及びワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

Figure 2024085705000001
【課題】結束バンドの切断面に対する触指を抑制可能にしたプロテクタ及びワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】プロテクタ本体12aは、第1電線束21が通る第1出口通路31を有している。カバー12bは、第1出口通路31の第1開口部31aを覆う第1通路覆い部53を有している。第1出口通路31を通る第1電線束21は、第1結束バンド61によって第1出口通路31に固定される。第1結束バンド61は、第1電線束21を第1出口通路31にくくり付ける第1帯状部63と、第1帯状部63の長さ方向の基端部に一体に設けられるとともに、第1帯状部63が先端部65から挿入されて係止される第1ロック部64とを有している。第1帯状部63の先端部65には、第1切断面65aが形成されている。そして、第1通路覆い部53は、第1切断面65aを覆う第1切断面覆い部としての第2延出部56bを含む。
【選択図】図5

Description

本開示は、プロテクタ及びワイヤハーネスに関するものである。
例えば、特許文献1には、結束バンドによって電線束がくくり付けられるプロテクタが記載されている。結束バンドの先端部は、電線束をプロテクタにくくり付けた後、不要な長さだけ切断されることが多い。すなわち、結束バンドの先端部には、切断面が形成される。そのため、特許文献1に記載された結束バンドは、切断面への触指を抑制するためのバンドカバーを有している。
特開2019-113134号公報
上記のようなプロテクタにおいて、バンドカバーを有しない結束バンドを使用する場合であっても、結束バンドの切断面に対する触指を抑制することが求められていた。
本開示の目的は、結束バンドの切断面に対する触指を抑制可能にしたプロテクタ及びワイヤハーネスを提供することにある。
本開示のプロテクタは、底壁と、前記底壁から高さ方向にそれぞれ延出し互いに対向する一対の壁部と、前記高さ方向における前記一対の壁部のそれぞれの先端部にて形成される開口部とを含む電線通路を有するプロテクタ本体と、前記開口部を覆う通路覆い部を有するカバーと、を備え、前記電線通路を通る電線束が結束バンドによって前記電線通路に固定されるプロテクタであって、前記結束バンドは、前記電線束を前記電線通路にくくり付ける帯状部と、前記帯状部の長さ方向の基端部に一体に設けられるとともに、前記帯状部が先端部から挿入されて係止されるロック部と、を有し、前記帯状部の先端部には、切断面が形成されており、前記通路覆い部は、前記切断面を覆う切断面覆い部を含む。
本開示のプロテクタ及びワイヤハーネスによれば、結束バンドの切断面に対する触指を抑制することが可能となる。
図1は、実施形態のワイヤハーネスを示す斜視図である。 図2は、同形態におけるワイヤハーネスを示す分解斜視図である。 図3は、プロテクタのカバーを外した状態におけるワイヤハーネスを示す平面図である。 図4は、同形態のプロテクタにおける第1出口通路を含む部位を拡大して示す斜視図である。 図5は、同形態のプロテクタにおける第1出口通路及び第2出口通路を含む部位を拡大して示す側面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のプロテクタは、
[1]底壁と、前記底壁から高さ方向にそれぞれ延出し互いに対向する一対の壁部と、前記高さ方向における前記一対の壁部のそれぞれの先端部にて形成される開口部とを含む電線通路を有するプロテクタ本体と、前記開口部を覆う通路覆い部を有するカバーと、を備え、前記電線通路を通る電線束が結束バンドによって前記電線通路に固定されるプロテクタであって、前記結束バンドは、前記電線束を前記電線通路にくくり付ける帯状部と、前記帯状部の長さ方向の基端部に一体に設けられるとともに、前記帯状部が先端部から挿入されて係止されるロック部と、を有し、前記帯状部の先端部には、切断面が形成されており、前記通路覆い部は、前記切断面を覆う切断面覆い部を含む。
この構成によれば、電線束がプロテクタ本体の電線通路に対し結束バンドによってくくり付けられる。そして、カバーの通路覆い部に含まれる切断面覆い部によって、結束バンドの切断面に対する触指を抑制することが可能となる。
[2]上記[1]において、前記切断面覆い部は、前記高さ方向において前記帯状部の前記切断面と対向していてもよい。
この構成によれば、カバーの通路覆い部に含まれる切断面覆い部によって、結束バンドの切断面に対するプロテクタの高さ方向に沿った方向からの触指を抑制することが可能となる。
[3]上記[2]において、前記切断面覆い部は、前記通路覆い部から前記高さ方向に沿って前記切断面に近づくように延出していてもよい。
この構成によれば、カバーの切断面覆い部が結束バンドの切断面に対してより近づいた構成を実現することが可能となる。このため、結束バンドの切断面に対する触指を、切断面覆い部によってより好適に抑制することが可能となる。
[4]上記[1]から[3]のいずれかにおいて、前記プロテクタ本体は、前記電線通路を複数有し、前記結束バンドは、前記複数の電線通路の各々に対応して複数設けられ、前記カバーは、前記切断面覆い部を含む前記通路覆い部を、前記複数の電線通路の各々に対応して複数有していてもよい。
この構成によれば、結束バンドが複数設けられる構成において、各結束バンドの切断面に対する触指を抑制することが可能となる。
[5]上記[4]において、前記複数の電線通路は、互いに隣接する第1電線通路及び第2電線通路を含み、前記プロテクタ本体は、中間壁部と、前記中間壁部を挟んだ両側にそれぞれ設けられ、当該中間壁部とそれぞれ対向する第1壁部及び第2壁部と、を有し、前記第1壁部及び前記中間壁部は、前記第1電線通路を形成する前記一対の壁部であり、前記第2壁部及び前記中間壁部は、前記第2電線通路を形成する前記一対の壁部であってもよい。
この構成によれば、中間壁部が、第1電線通路を形成する壁部と、第2電線通路を形成する壁部とを兼ねるため、プロテクタの構成の簡素化及び小型化に寄与できる。
[6]上記[5]において、前記複数の通路覆い部は、前記第1電線通路の前記開口部を覆う第1通路覆い部と、前記第2電線通路の前記開口部を覆う第2通路覆い部と、を含み、前記第1通路覆い部は、前記切断面覆い部として第1切断面覆い部を有し、前記第2通路覆い部は、前記切断面覆い部として第2切断面覆い部を有し、前記複数の結束バンドのうち、前記第1電線通路に対応する結束バンドを第1結束バンドとし、前記第2電線通路に対応する結束バンドを第2結束バンドとし、前記中間壁部は、前記第1結束バンドの前記ロック部を支持する第1支持部を有し、前記第1切断面覆い部は、前記第1電線通路の幅方向における前記第1通路覆い部の端部から前記第1支持部に近づくように前記高さ方向に沿って延出するとともに、前記高さ方向において前記第1結束バンドの前記切断面と対向していてもよい。
この構成によれば、カバーの第1切断面覆い部によって、第1結束バンドの切断面に対する触指を抑制することが可能となる。さらに、第1切断面覆い部が第2電線通路側に突出して第2電線通路のスペースを小さくしてしまうことを抑制することが可能となる。
[7]上記[6]において、前記第2壁部は、前記第2結束バンドの前記ロック部を支持する第2支持部を有し、前記第2切断面覆い部は、前記高さ方向において前記第2結束バンドの前記切断面と対向する対向部と、前記第2電線通路の幅方向における前記第2結束バンドの前記切断面の側方を覆う側方覆い部と、を含んでいてもよい。
この構成によれば、第2結束バンドのロック部を支持する第2支持部が、第1電線通路とは反対側の第2壁部に設けられる。また、第2結束バンドにおける切断面を有する先端部は、第2支持部に支持されたロック部から突出する。これにより、第2結束バンドの切断面を覆う第2切断面覆い部が第1電線通路側に突出しないように構成することが可能となる。したがって、第1電線通路のスペースを小さくすることなく、第2切断面覆い部に側方覆い部を持たせた構成とすることが可能となる。
[8]本開示のワイヤハーネスは、上記[1]から[7]のいずれか1つに記載のプロテクタと、前記プロテクタの内部を通る電線束と、前記プロテクタの前記電線通路に前記電線束を固定する結束バンドと、を備える。
この構成によれば、上記のプロテクタと同様の作用効果を奏することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のプロテクタ及びワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。また、本明細書における「平行」や「垂直」は、厳密に平行や垂直の場合のみでなく、本実施形態における作用ならびに効果を奏する範囲内で概ね平行や垂直の場合も含まれる。
(ワイヤハーネス10の構成)
図1に示すワイヤハーネス10は、例えば、自動車等の車両に搭載される。ワイヤハーネス10は、車両に搭載された図示しない電気機器同士を電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、幹電線束11と、幹電線束11が内部を通るプロテクタ12とを備える。
図2及び図3に示すように、幹電線束11は、一対の電線束を含む。本実施形態では、当該一対の電線束を第1電線束21及び第2電線束22とする。第1電線束21及び第2電線束22の各々は、例えば、幹電線束11から分岐された電線束である。また、ワイヤハーネス10は、第1電線束21をプロテクタ12に固定するための第1結束バンド61と、第2電線束22をプロテクタ12に固定するための第2結束バンド62とを備える。
第1電線束21に含まれる各電線は、導体断面積が小さい細物電線24である。なお、本明細書における「細物電線」とは、導体断面積が5平方ミリメートル未満の電線である。本実施形態の第1電線束21を構成する各細物電線24には、導体断面積が1平方ミリメートル未満の電線が用いられることが好ましい。
第2電線束22は、太物電線23を含む。太物電線23は、導体断面積が5平方ミリメートル以上の電線である。第2電線束22には、太物電線23が1本、または複数本含まれる。また、第2電線束22は、太物電線23以外に細物電線も含んでいる。
(プロテクタ12の構成)
プロテクタ12は、例えば、幹電線束11の経路を規制するとともに、幹電線束11を保護する。プロテクタ12は、車体パネル等の取付対象に固定される。
図2に示すように、プロテクタ12は、例えば、プロテクタ本体12aと、プロテクタ本体12aに組み付けられるカバー12bとを有している。プロテクタ本体12a及びカバー12bの各々は、例えば合成樹脂にて形成されている。カバー12bは、例えば、プロテクタ本体12aとは別体をなしている。カバー12bは、プロテクタ本体12aを高さ方向Hの上方から覆うように取り付けられる。
(プロテクタ本体12aの構成)
図2及び図3に示すように、プロテクタ本体12aは、主通路30と、第1出口通路31と、第2出口通路32とを有している。第1出口通路31及び第2出口通路32は、主通路30から分岐した通路である。
プロテクタ本体12aは、主通路30の長さ方向の一端に入口33を有している。すなわち、主通路30の長さ方向の一端がプロテクタ本体12aの入口33をなしている。入口33は、入口33の中心軸線である軸線Laを有している。軸線Laは、例えば、主通路30の長さ方向に沿っている。
図3に示すように、プロテクタ12の平面視において、入口33の軸線Laによって区画される一方側の領域を第1領域A1とし、他方側の領域を第2領域A2とする。なお、本明細書におけるプロテクタ12の平面視とは、プロテクタ12をその高さ方向Hに沿う方向から見ることを意味している。すなわち、図3におけるプロテクタ12の高さ方向Hは、紙面直交方向である。第1出口通路31及び第2出口通路32の各々は、第1領域A1に位置している。そして、第1出口通路31及び第2出口通路32は、互いに隣接している。また、第1出口通路31及び第2出口通路32の各々は、例えば、高さ方向Hと直交する同一平面上に位置している。第2出口通路32は、入口33に対して第1出口通路31よりも離れた位置に設けられている。すなわち、第1出口通路31は、第2出口通路32よりも入口33に近い位置に設けられている。
プロテクタ本体12aは、第1出口通路31の先端に第1出口34を有している。すなわち、第1出口通路31の先端がプロテクタ本体12aの第1出口34をなしている。第1出口通路31の先端は、第1出口通路31の長さ方向の一端である。第1出口通路31の基端は、主通路30に繋がっている。第1出口通路31は、その中心軸線である軸線L1を有している。軸線L1は、第1出口通路31の長さ方向に沿っている。プロテクタ12の平面視において、第1出口34の端面は、例えば、軸線L1に対して垂直をなしている。また、軸線L1は、第1出口34の中心C1を通っている。
プロテクタ12の平面視において、第1出口通路31の軸線L1は、入口33の軸線Laに対して交差する方向に延びている。プロテクタ12の平面視において、入口33の軸線Laと第1出口通路31の軸線L1とがなす第1の角度θ1は、例えば、鋭角に設定されている。
プロテクタ本体12aは、第2出口通路32の先端に第2出口35を有している。すなわち、第2出口通路32の長さ方向の一端がプロテクタ本体12aの第2出口35をなしている。第2出口通路32の先端は、第2出口通路32の長さ方向の一端である。第2出口通路32の基端は、主通路30に繋がっている。第2出口通路32は、その中心軸線である軸線L2を有している。軸線L2は、第2出口通路32の長さ方向に沿っている。プロテクタ12の平面視において、第2出口35の端面は、例えば、軸線L2に対して垂直をなしている。また、軸線L2は、第2出口35の中心C2を通っている。
プロテクタ12の平面視において、第2出口通路32の軸線L2は、入口33の軸線Laに対して交差する方向に延びている。プロテクタ12の平面視において、入口33の軸線Laと第2出口通路32の軸線L2とがなす第2の角度θ2は、例えば、鋭角に設定されている。本実施形態では、第2の角度θ2は、前記第1の角度θ1と同角度に設定されている。
プロテクタ12の平面視において、第1出口通路31の軸線L1と第2出口通路32の軸線L2とは、互いに平行をなしている。すなわち、本実施形態では、プロテクタ12の平面視において、第1出口34の端面と第2出口35の端面とは、互いに平行をなしている。また、プロテクタ12の平面視において、第1出口34の端面と第2出口35の端面とは、同一直線上に揃っていない。すなわち、プロテクタ12の平面視において、第1出口34の端面と第2出口35の端面との間には段差が存在している。換言すると、第1出口34の端面と第2出口35の端面とは、同一平面上に位置していない。
(第1の距離D1及び第2の距離D2について)
図3に示すように、プロテクタ12の平面視において、入口33の軸線Laから第1出口34の中心C1までの距離を第1の距離D1とする。第1の距離D1は、プロテクタ12の平面視において、入口33の軸線Laと第1出口34の中心C1との間の最短距離である。すなわち、第1の距離D1は、軸線Laに対して直交する方向における、軸線Laから第1出口34の中心C1までの距離である。
また、プロテクタ12の平面視において、入口33の軸線Laから第2出口35の中心C2までの距離を第2の距離D2とする。第2の距離D2は、プロテクタ12の平面視において、入口33の軸線Laと第2出口35の中心C2との間の最短距離である。すなわち、第2の距離D2は、軸線Laに対して直交する方向における、軸線Laから第2出口35の中心C2までの距離である。そして、第1の距離D1と第2の距離D2とは、互いに異なる長さに設定されている。より詳しくは、第2の距離D2は、第1の距離D1よりも短く設定されている。
(第1電線束21及び第2電線束22の配置について)
プロテクタ本体12aにおける入口33及び主通路30には、幹電線束11が通っている。すなわち、入口33及び主通路30には、第1電線束21及び第2電線束22の双方が通っている。すなわち、幹電線束11は、入口33からプロテクタ12の外部に引き出される。
幹電線束11は、主通路30内で第1電線束21及び第2電線束22に分岐している。第1電線束21は、主通路30及び第1出口通路31を通っている。そして、第1電線束21は、第1出口34からプロテクタ本体12aの外部に引き出される。第2電線束22は、主通路30及び第2出口通路32を通っている。そして、第2電線束22は、第2出口35からプロテクタ本体12aの外部に引き出される。
ここで、プロテクタ12の平面視において、第1出口通路31の軸線L1及び第2出口通路32の軸線L2の各々は、入口33の軸線Laに対して交差する方向に延びている。すなわち、プロテクタ12の平面視において、第1出口通路31及び第2出口通路32の各々は、主通路30に対して交差する方向に延びている。このため、第1電線束21は、プロテクタ本体12a内の第1出口通路31に入る直前部分において第1屈曲部21aを有する。換言すると、第1屈曲部21aは、第1電線束21において主通路30から第1出口通路31に渡る箇所に設定されている。
また、第2電線束22は、プロテクタ本体12a内の第2出口通路32に入る直前部分において第2屈曲部22aを有する。換言すると、第2屈曲部22aは、第2電線束22において主通路30から第2出口通路32に渡る箇所に設定されている。そして、第2出口通路32は、入口33に対して第1出口通路31よりも離れた位置に設けられている。これにより、第2屈曲部22aは、第1屈曲部21aよりも入口33から離れた位置に設定される。すなわち、第2屈曲部22aは、第1屈曲部21aに対して外回りの位置に配置される。
なお、ワイヤハーネス10は、入口33から引き出される幹電線束11の外周を覆う図示しない外装部材を備えていてもよい。同外装部材としては、例えば、蛇腹構造を有するコルゲートチューブ等を用いることができる。また、第1出口34から引き出される第1電線束21、及び、第2出口35から引き出される第2電線束22の各々は、例えば、外周がテープ巻きされることでそれぞれ束ねられている。
(第1壁部44、中間壁部45及び第2壁部46の構成)
図2及び図3に示すように、プロテクタ本体12aは、底壁41と、底壁41に立設された側壁42とを有している。側壁42は、底壁41からプロテクタ12の高さ方向Hに沿って延びている。側壁42は、例えば、底壁41に対して垂直をなしている。
側壁42は、第1電線束21及び第2電線束22を含む幹電線束11の通路を形成する。詳しくは、側壁42は、例えば、主通路30を形成する一対の主壁部43と、第1出口通路31及び第2出口通路32を形成する第1壁部44、中間壁部45及び第2壁部46と、を含んでいる。一対の主壁部43は、例えば、入口33の軸線Laに沿った方向に延びる部位を含んでいる。
プロテクタ12の平面視において、第1壁部44、中間壁部45及び第2壁部46は、軸線L1及び軸線L2に直交する方向に順に並んでいる。第1壁部44と中間壁部45とは、軸線L1に直交する第1出口通路31の幅方向において互いに対向している。また、第2壁部46と中間壁部45とは、軸線L2に直交する第2出口通路32の幅方向において互いに対向している。
中間壁部45は、第1壁部44と第2壁部46との間に位置している。第1壁部44及び中間壁部45は、第1出口通路31を形成している。すなわち、第1出口通路31は、底壁41の一部と、当該底壁41の一部から高さ方向Hにそれぞれ延出する第1壁部44及び中間壁部45とを有している。また、第1出口通路31は、高さ方向Hにおける第1壁部44及び中間壁部45の各々の先端部(本実施形態では上端部)にて形成される第1開口部31aを有している(図5参照)。第1開口部31aは、高さ方向Hの上方に開口する。第1電線束21は、第1開口部31aを通じて第1出口通路31に収容される。
第2壁部46及び中間壁部45は、第2出口通路32を形成している。すなわち、第2出口通路32は、底壁41の一部と、当該底壁41の一部から高さ方向Hにそれぞれ延出する第2壁部46及び中間壁部45とを有している。また、第2出口通路32は、高さ方向Hにおける第2壁部46及び中間壁部45の各々の先端部(本実施形態では上端部)にて形成される第2開口部32aを有している(図5参照)。第2開口部32aは、高さ方向Hの上方に開口する。第2電線束22は、第2開口部32aを通じて第2出口通路32に収容される。なお、第2開口部32aは、例えば、第1開口部31aと同方向に開口している。本実施形態では、第1開口部31a及び第2開口部32aの開口方向を上方として説明している。
上記のように、中間壁部45は、第1出口通路31を形成する壁部と、第2出口通路32を形成する壁部とを兼ねている。したがって、中間壁部45の一側面は第1出口通路31に面し、中間壁部45の他側面は第2出口通路32に面している。なお、第1壁部44及び中間壁部45は、例えば、軸線L1,L2に沿った方向に延在している。
(本体側係止部47及びカバー側係止部51の構成)
図2及び図3に示すように、プロテクタ本体12aは、側壁42に複数の本体側係止部47を有している。一方、カバー12bは、図1及び図2に示すように、複数の本体側係止部47にそれぞれ引っ掛かる複数のカバー側係止部51を有している。カバー12bがプロテクタ本体12aを覆う状態において、各カバー側係止部51は、各本体側係止部47に引っ掛かる。これにより、カバー12bがプロテクタ本体12aに対して固定される。
図2及び図3に示すように、複数の本体側係止部47はそれぞれ、プロテクタ本体12aにおける所定の位置に設けられている。例えば、複数の本体側係止部47のうちの一部は、主通路30の長さ方向の両端部に設けられている。また、主通路30における入口33付近に設けられる本体側係止部47は、主通路30を形成する一対の主壁部43にそれぞれ設けられている。
複数の本体側係止部47のうちの一部は、第1壁部44における第1出口34の近傍位置に設けられている。以下の説明では、当該第1壁部44に設けられる本体側係止部47を第1係止部47aとする。また、複数の本体側係止部47のうちの一部は、中間壁部45及び第2壁部46の各々における第2出口35の近傍位置に設けられている。以下の説明では、当該中間壁部45に設けられる本体側係止部47を中間係止部47bとし、当該第2壁部46に設けられる本体側係止部47を第2係止部47cとする。
第1係止部47aは、第1壁部44の外側面からプロテクタ本体12aの外部側に向かって突出するように設けられている。また、第1係止部47aは、例えば、第1出口通路31の長さ方向の先端位置に設けられている。すなわち、第1係止部47aは、第1出口通路31の長さ方向において、第1結束バンド61が取り付けられる第1取付部36と同位置に設けられている。
中間係止部47bは、例えば、中間壁部45における第2出口通路32に面する側面から第2出口通路32の内部に突出するように設けられている。中間係止部47bは、軸線L1に沿った方向において、第1取付部36よりも第1出口通路31の基端側、すなわち、第1取付部36よりも主通路30に近い位置に設けられている。したがって、中間係止部47bと第1係止部47aとは、第1出口通路31の長さ方向において互いにずれた位置に設けられている。
第2係止部47cは、第2壁部46の外側面からプロテクタ本体12aの外部側に向かって突出するように設けられている。中間係止部47b及び第2係止部47cの各々は、第2出口通路32の長さ方向、すなわち軸線L2に沿った方向において、第2結束バンド62が取り付けられる第2取付部37と第2出口35との間の位置に設けられている。
なお、本実施形態の第2壁部46は、第2取付部37から第2出口35に至るまでにおいて、中間壁部45との間隔が徐々に広がるように形成されている。すなわち、第2出口通路32の幅は、第2取付部37から第2出口35にかけて広がっている。これにより、第2電線束22を、軸線L2に対して角度をつけて第2出口35から引き出すことが可能となっている。本実施形態では、第2電線束22は、例えば、第1電線束21から離れる方向に引き出されている。
図2に示すように、複数のカバー側係止部51のうち、第1係止部47aに引っ掛かるカバー側係止部51をカバー側係止部51aとし、中間係止部47bに引っ掛かるカバー側係止部51をカバー側係止部51bとする。また、複数のカバー側係止部51のうち、第2係止部47cに引っ掛かるカバー側係止部51をカバー側係止部51cとする。カバー12bがプロテクタ本体12aに組み付けられた状態において、カバー側係止部51b,51cの各々は、第2出口通路32の長さ方向、すなわち軸線L2に沿った方向において、第2取付部37と第2出口35との間の位置に設けられている。
(第1結束バンド61の構成)
図4及び図5に示すように、プロテクタ本体12aの第1出口通路31は、第1結束バンド61が取り付けられる第1取付部36を有している。第1出口通路31を通る第1電線束21は、第1結束バンド61によって第1取付部36に固定される。
第1結束バンド61は、例えば合成樹脂製である。第1結束バンド61は、第1帯状部63と、第1ロック部64とを有している。第1帯状部63は、第1電線束21を第1取付部36にくくり付けることが可能な長尺状をなしている。また、第1帯状部63は、可撓性を有している。第1帯状部63には、図示しない複数の凸部が第1帯状部63の長さ方向に並設されている。
第1ロック部64は、第1帯状部63の長さ方向の基端部に一体に設けられている。第1ロック部64は、第1帯状部63が通された状態で、その通す方向の反対方向である抜き方向への第1帯状部63の移動を規制するように、第1帯状部63の前記凸部に係止される。
第1出口通路31に設けられた第1取付部36は、第1結束バンド61の第1ロック部64を支持する第1支持部36aと、第1結束バンド61の第1帯状部63が収容される第1ガイド溝36bとを有している。第1支持部36aは、中間壁部45における後述の背低部45aに設けられている。第1ガイド溝36bは、第1出口通路31を形成する底壁41の下面から中間壁部45の背低部45aの外側面にかけて設けられている。また、第1取付部36は、第1出口通路31を形成する底壁41を高さ方向Hに貫通する貫通孔36cを有している。第1支持部36a、第1ガイド溝36b及び貫通孔36cを含む第1取付部36は、例えば、第1出口通路31の長さ方向の先端の第1出口34近傍に設けられている。
図5に示すように、第1帯状部63は、貫通孔36cを通じて第1ガイド溝36b内に配置されるとともに、第1支持部36aに形成された挿入孔36dに挿入される。そして、第1帯状部63は、その先端部65から第1ロック部64に挿入されて係止されることによって、第1電線束21を第1取付部36に対してくくり付ける。第1ガイド溝36bは、その内部に第1帯状部63が収容されることで、第1出口通路31の長さ方向への第1帯状部63の移動を規制する。
第1帯状部63にて第1電線束21を第1取付部36にくくり付けた状態において、第1ロック部64は、第1支持部36aの上面に当接する。また、第1帯状部63の先端部65は、第1ロック部64から上方に突出する。そして、第1帯状部63の先端部65は、不要な長さだけ切断される。すなわち、第1帯状部63の先端部65には、第1切断面65aが形成される。
(第2結束バンド62の構成)
図2及び図5に示すように、第2出口通路32は、第2結束バンド62が取り付けられる第2取付部37を有している。第2出口通路32を通る第2電線束22は、第2結束バンド62によって第2取付部37に固定される。
第2結束バンド62は、例えば、第1結束バンド61と略同一構成をなしている。
詳しくは、第2結束バンド62は、例えば合成樹脂製である。図5に示すように、第2結束バンド62は、第2帯状部66と、第2ロック部67とを有している。第2帯状部66は、第2電線束22を第2取付部37にくくり付けることが可能な長尺状をなしている。また、第2帯状部66は、可撓性を有している。第2帯状部66には、図示しない複数の凸部が第2帯状部66の長さ方向に並設されている。
第2ロック部67は、第2帯状部66の長さ方向の基端部に一体に設けられている。第2ロック部67は、第2帯状部66が通された状態で、その通す方向の反対方向である抜き方向への第2帯状部66の移動を規制するように、第2帯状部66の前記凸部に係止される。
第2出口通路32に設けられた第2取付部37は、第2結束バンド62の第2ロック部67を支持する第2支持部37aと、第2結束バンド62の第2帯状部66が収容される第2ガイド溝37bとを有している。第2支持部37aは、第2出口通路32を形成する中間壁部45及び第2壁部46のうち、第1出口通路31とは反対側(第1出口通路31から遠い方)の第2壁部46に設けられている。第2ガイド溝37bは、第2出口通路32を形成する底壁41の下面から第2壁部46の外側面にかけて設けられている。また、第2取付部37は、第2出口通路32を形成する底壁41を高さ方向Hに貫通する貫通孔37cを有している。なお、図3に示すように、軸線L2に沿った方向における第2出口35から第2取付部37までの距離は、軸線L1に沿った方向における第1出口34から第1取付部36までの距離よりも大きく設定されている。
図5に示すように、第2帯状部66は、貫通孔37cを通じて第2ガイド溝37b内に配置されるとともに、第2支持部37aに形成された挿入孔37dに挿入される。そして、第2帯状部66は、その先端部68から第2ロック部67に挿入されて係止されることによって、第2電線束22を第2取付部37に対してくくり付ける。第2ガイド溝37bは、その内部に第2帯状部66が収容されることで、第2出口通路32の長さ方向への第2帯状部66の移動を規制する。
第2帯状部66にて第2電線束22を第2取付部37にくくり付けた状態において、第2ロック部67は、第2支持部37aの上面に当接する。また、第2帯状部66の先端部68は、第2ロック部67から上方に突出する。そして、第2帯状部66の先端部68は、不要な長さだけ切断される。すなわち、第2帯状部66の先端部68には、第2切断面68aが形成される。
(カバー12bの構成)
図2に示すように、カバー12bは、主通路30を覆う主覆い部52と、第1出口通路31を覆う第1通路覆い部53と、第2出口通路32を覆う第2通路覆い部54とを有している。第1通路覆い部53は、第1出口通路31の第1開口部31aを塞ぐように覆う。すなわち、第1通路覆い部53は、第1取付部36に取り付けられた第1結束バンド61の上方を覆う。第2通路覆い部54は、第2出口通路32の第2開口部32aを塞ぐように覆う。すなわち、第2通路覆い部54は、第2取付部37に取り付けられた第2結束バンド62の上方を覆う。
(第1通路覆い部53の構成)
図4及び図5に示すように、第1通路覆い部53は、基部55と、基部55からそれぞれ延出する第1延出部56a及び第2延出部56bとを有している。基部55は、第1出口通路31を形成する底壁41に対し高さ方向Hに対向する。基部55は、第1出口通路31の幅方向全体を覆う。また、基部55は、第1結束バンド61の第1帯状部63の上方を覆う。第1延出部56aは、第1出口通路31の幅方向における基部55の一端から下方に延出する。第2延出部56bは、第1出口通路31の幅方向における基部55の他端から下方に延出する。第1延出部56aは、第1壁部44の外側面と対向する位置まで延びている。第2延出部56bは、中間壁部45の第2出口通路32側の側面と対向する位置まで延びている。
第1壁部44の第1係止部47aに係止されるカバー側係止部51aは、第1延出部56aから高さ方向Hに沿って下方に延出されている。中間壁部45の中間係止部47bに係止されるカバー側係止部51bは、第2延出部56bから高さ方向Hに沿って下方に延出されている。
図4に示すように、第1出口通路31を形成する第1壁部44の上端は、その軸線L1方向の略全長にわたって、第1通路覆い部53の基部55に対し高さ方向Hに当接可能である。すなわち、第1壁部44は、第1出口通路31の長さ方向における第1壁部44の全長にわたって基部55を支持する。
第1出口通路31を形成する中間壁部45は、第1出口34から第1出口通路31の内部側の所定位置までの範囲において、高さ方向Hに沿った高さが低い背低部45aを有している。背低部45aは、高さ方向Hにおいて第1通路覆い部53から離間している。これにより、第1通路覆い部53は、いわゆる片持ち支持構造となっている。
中間壁部45の上端は、背低部45a以外の部位において、第1通路覆い部53の基部55に対し高さ方向Hに当接可能である。また、中間係止部47bは、中間壁部45における背低部45a以外の部位に設けられている。
中間壁部45の背低部45aには、前述の第1取付部36における第1支持部36aが設けられている。そして、第1支持部36aの上面に当接する第1結束バンド61の第1ロック部64は、高さ方向Hにおいて第1支持部36aと第2延出部56bとの間に位置している。
第1通路覆い部53の第2延出部56bは、第1結束バンド61の第1切断面65aの上方を覆っている。すなわち、第2延出部56bは、第1結束バンド61の第1切断面65aを覆う第1切断面覆い部に該当する。第2延出部56bは、第1通路覆い部53の基部55から高さ方向Hに沿って第1切断面65a及び第1支持部36aに近づくように下方に延出している。そして、第2延出部56bの下端は、高さ方向Hにおいて第1切断面65a、第1ロック部64及び第1支持部36aの各々と対向している。第2延出部56bは、第1出口通路31の幅方向において、第1切断面65aを含む第1帯状部63の先端部65を越えて第2出口通路32側に突出していない。したがって、第2延出部56bが第2出口通路32を通る第2電線束22に対して干渉しにくい構成となっている。
(補強リブ70の構成)
図4に示すように、カバー12bの第1通路覆い部53には、補強リブ70が設けられている。補強リブ70は、カバー12bの上面50aから高さ方向Hに沿って上方に突出するように形成されている。補強リブ70は、第1通路覆い部53における片持ち支持された領域を含む範囲にわたって形成されている。プロテクタ12の平面視において、補強リブ70の形状は、第1出口通路31の形状に即した形状をなす。補強リブ70は、プロテクタ12の平面視において、例えば略長方形をなしている。
補強リブ70は、プロテクタ12の平面視において枠状をなす第1リブ71と、第1リブ71の内側に形成された第2リブ72とを有している。第1リブ71及び第2リブ72の各々は、カバー12bの上面50aから高さ方向Hに沿って上方に突出している。第1リブ71は、プロテクタ12の平面視において、例えば略長方形の枠状をなしている。第2リブ72は、第1リブ71の一対の対角線に沿ってX字状に形成されている。第1リブ71の一部位は、軸線L1に直交する第1出口通路31の幅方向における第1通路覆い部53の両端部に沿って設けられている。また、第1リブ71の一部位は、第1出口34の端面に沿って設けられている。
(第2通路覆い部54の構成)
図2及び図5に示すように、カバー12bの第2通路覆い部54は、第2結束バンド62の第2切断面68aを覆う第2切断面覆い部57を有している。第2切断面覆い部57は、高さ方向Hにおいて第2切断面68aと対向する対向部58と、第2出口通路32の幅方向における第2切断面68aの側方を覆う側方覆い部59と、を含んでいる。また、カバー12bは、第2通路覆い部54の外縁から下方に延びる外壁部54aを有している。外壁部54aは、プロテクタ本体12aの第2壁部46の外側面と対向するとともに、第2出口通路32の幅方向における第2切断面68aの側方を覆う。すなわち、側方覆い部59は、外壁部54aの一部である。また、第2壁部46の第2係止部47cに係止されるカバー側係止部51cは、外壁部54aから高さ方向Hに沿って下方に延出されている。
(作用)
カバー12bの第1通路覆い部53において、第1切断面覆い部としての第2延出部56bは、第1結束バンド61の第1切断面65aに対してその上方を覆っている。これにより、ワイヤハーネス10を扱う作業者等の指が第1切断面65aに触れてしまうことを、第2延出部56bによって抑制することが可能となる。なお、高さ方向Hにおける第2延出部56bの下端と第1切断面65aとの間の距離が近いほど、指が第1切断面65aに触れにくくなる。
第2通路覆い部54の第2切断面覆い部57は、高さ方向Hにおいて第2結束バンド62の第2切断面68aと対向する対向部58と、第2出口通路32の幅方向における第2切断面68aの側方を覆う側方覆い部59とを含む。すなわち、第2切断面覆い部57は、第2切断面68aの上方及び幅方向の側方を覆っている。これにより、ワイヤハーネス10を扱う作業者等の指が第2切断面68aに触れてしまうことを、第2切断面覆い部57によって抑制することが可能となる。
また、第1出口通路31を形成する一対の側壁42、すなわち、第1壁部44及び中間壁部45にそれぞれ設けられた第1係止部47a及び中間係止部47bが、カバー側係止部51a,51bにそれぞれ引っ掛かる。これにより、第1出口通路31におけるプロテクタ本体12aとカバー12bとの連結強度が確保される。また、第2出口通路32を形成する一対の側壁42、すなわち、第2壁部46及び中間壁部45にそれぞれ設けられた第2係止部47c及び中間係止部47bが、カバー側係止部51c,51bにそれぞれ引っ掛かる。これにより、第2出口通路32におけるプロテクタ本体12aとカバー12bとの連結強度が確保される。すなわち、カバー12bにおいて第1通路覆い部53及び第2通路覆い部54にて形成される覆い部は、カバー側係止部51a,51b,51cの3点でプロテクタ本体12aに対して連結される。したがって、3点の連結によって、カバー12bの第1通路覆い部53及び第2通路覆い部54とプロテクタ本体12aとの連結が完結している。
また、中間壁部45に背低部45aが設けられるため、第1通路覆い部53には、片持ち支持された領域が存在している。そこで、第1通路覆い部53に補強リブ70を設けることで、第1通路覆い部53における片持ち支持される領域を含む部分の剛性を向上させている。これにより、第1通路覆い部53に破損等が生じることを抑制している。
また、図3に示すように、プロテクタ12の内部において、太物電線23を含む第2電線束22の第2屈曲部22aは、第1電線束21の第1屈曲部21aに対して外回りの位置に配置される。このため、第2屈曲部22aでは、第1屈曲部21aに比べて、曲率半径を大きく稼ぐことが可能となる。したがって、プロテクタ12の大型化を抑えつつも、太物電線23を含む第2電線束22の曲率半径を大きく確保することが可能となる。また、プロテクタ12において、第2電線束22が通る通路の容積は、第1電線束21が通る通路の容積よりも大きく構成されている。これにより、剛性の低い第1電線束21を曲げるスペースを小さく構成しつつ、剛性の高い第2電線束22を曲げるスペースを確保することが可能となっている。
また、プロテクタ本体12aの第2係止部47c、及びカバー12bのカバー側係止部51cは、プロテクタ12の外側に突出するように設けられている。そして、第2係止部47c及びカバー側係止部51cは、軸線L2に沿った方向において、第2取付部37と第2出口35との間の位置に設けられている。これにより、図3に示すように、プロテクタ12の外側に突出する第2係止部47c及びカバー側係止部51cが、第2取付部37に対する第2出口35とは反対側に位置しない。したがって、主通路30の入口33とは反対側の端部30aの周辺スペースSを大きくとるように、プロテクタ12の形状を設計することが可能となる。これにより、周辺スペースSに配置される他部品とプロテクタ12との干渉を防止しつつも、第2電線束22を第1電線束21に対して外回りに配置することで、第2電線束22を難なくプロテクタ12に収容することが可能となっている。
次に、プロテクタ12及び幹電線束11を含むワイヤハーネス10を車体パネル等の取付対象に取り付ける際の態様について説明する。
まず、第1電線束21及び第2電線束22を含む幹電線束11に取り付けられた状態のプロテクタ12を取付対象に固定する。
その後、プロテクタ12からそれぞれ引き出された第1電線束21及び第2電線束22を、図3に示す外部固定位置P1,P2にそれぞれ固定する。外部固定位置P1は、第1出口34から引き出された第1電線束21が取付対象に固定される固定位置のうち、第1出口34から最も近い固定位置である。第1出口34から外部固定位置P1までの長さを、第1電線束21の固定ストロークという。また、外部固定位置P2は、第2出口35から引き出された第1電線束21が取付対象に固定される固定位置のうち、第2出口35から最も近い固定位置である。第2出口35から外部固定位置P2までの長さを、第2電線束22の固定ストロークという。
本実施形態のワイヤハーネス10では、入口33の軸線Laから第1出口34の中心C1までの距離である第1の距離D1と、入口33の軸線Laから第2出口35の中心C2までの距離である第2の距離D2とが互いに異なっている。これにより、幹電線束11の経路に沿った方向において、第1出口34の位置と第2出口35の位置とを互いに異ならせることが可能となる。したがって、第1出口34の位置と第2出口35の位置を外部固定位置P1,P2に応じた適切な位置に設定することが可能となる。その結果、第1電線束21及び第2電線束22の各々において、固定ストロークを適切に設定可能となる。これにより、例えば、プロテクタ12を取付対象に固定した後、第1電線束21及び第2電線束22をそれぞれ外部固定位置P1,P2において取付対象に固定する際の作業が容易となる。
本実施形態の効果について説明する。
(1)カバー12bの第1通路覆い部53は、第1結束バンド61の第1切断面65aを覆う第1切断面覆い部としての第2延出部56bを含む。また、カバー12bの第2通路覆い部54は、第2結束バンド62の第2切断面68aを覆う第2切断面覆い部57を含む。この構成によれば、第1通路覆い部53に含まれる第2延出部56bによって、第1結束バンド61の第1切断面65aに対する触指を抑制することが可能となる。また、第2通路覆い部54に含まれる第2切断面覆い部57によって、第2結束バンド62の第2切断面68aに対する触指を抑制することが可能となる。
(2)第1通路覆い部53の第2延出部56bは、高さ方向Hにおいて第1切断面65aと対向している。この構成によれば、第1通路覆い部53の第2延出部56bによって、第1切断面65aに対する高さ方向Hに沿った方向からの触指を抑制することが可能となる。また、第2切断面覆い部57は、高さ方向Hにおいて第2切断面68aと対向している。この構成によれば、第2切断面覆い部57によって、第2切断面68aに対する高さ方向Hに沿った方向からの触指を抑制することが可能となる。
(3)第1通路覆い部53の第2延出部56bは、第1通路覆い部53から高さ方向Hに沿って第1切断面65aに近づくように延出している。この構成によれば、第1通路覆い部53の第2延出部56bが第1切断面65aに対してより近づいた構成を実現することが可能となる。このため、第1切断面65aに対する触指を、第1通路覆い部53の第2延出部56bによってより好適に抑制することが可能となる。
(4)プロテクタ本体12aは、複数の電線通路、すなわち、第1出口通路31及び第2出口通路32を有している。そして、第1出口通路31に対応して第1結束バンド61が設けられ、第2出口通路32に対応して第2結束バンド62が設けられる。また、カバー12bは、第1出口通路31及び第2出口通路32の各々に対応する第1通路覆い部53及び第2通路覆い部54を有している。この構成によれば、第1結束バンド61の第1切断面65a及び第2結束バンド62の第2切断面68aの各々に対する触指を、第1通路覆い部53及び第2通路覆い部54によって抑制することが可能となる。
(5)プロテクタ本体12aは、中間壁部45と、中間壁部45を挟んだ両側にそれぞれ設けられ、中間壁部45とそれぞれ対向する第1壁部44及び第2壁部46と、を有している。第1壁部44及び中間壁部45は、第1出口通路31を形成する一対の壁部である。そして、第2壁部46及び中間壁部45は、第2出口通路32を形成する一対の壁部である。この構成によれば、中間壁部45が、第1出口通路31を形成する壁部と第2出口通路32を形成する壁部とを兼ねる。このため、プロテクタ12の構成の簡素化及び小型化に寄与できる。
(6)中間壁部45は、第1結束バンド61の第1ロック部64を支持する第1支持部36aを有している。また、第1通路覆い部53の第2延出部56bは、第1出口通路31の幅方向における第1通路覆い部53の端部から第1支持部36aに近づくように高さ方向Hに沿って延出している。そして、第1通路覆い部53の第2延出部56bは、高さ方向Hにおいて第1結束バンド61の第1切断面65aと対向している。この構成によれば、第1通路覆い部53の第2延出部56bによって、第1結束バンド61の第1切断面65aに対する触指を抑制することが可能となる。さらに、第1通路覆い部53の第2延出部56bが第2出口通路32側に突出して第2出口通路32のスペースを小さくしてしまうことを抑制することが可能となる。
(7)第2壁部46は、第2結束バンド62の第2ロック部67を支持する第2支持部37aを有している。第2切断面覆い部57は、高さ方向Hにおいて第2結束バンド62の第2切断面68aと対向する対向部58と、第2出口通路32の幅方向における第2切断面68aの側方を覆う側方覆い部59と、を含んでいる。この構成によれば、第2支持部37aが第1出口通路31とは反対側の第2壁部46に設けられる。また、第2切断面68aを有する第2結束バンド62の先端部68は、第2支持部37aに支持された第2ロック部67から突出する。これにより、第2切断面68aを覆う第2切断面覆い部57が第1出口通路31側に突出しないように構成することが可能となる。したがって、第1出口通路31のスペースを小さくすることなく、第2切断面覆い部57に側方覆い部59を持たせた構成とすることが可能となる。
(8)中間壁部45は、カバー12bの第2通路覆い部54に設けられたカバー側係止部51bに係止される中間係止部47bを有している。この構成によれば、中間壁部45に設けられた中間係止部47bが、第1出口通路31及び第2出口通路32の各々に対応する係止部となる。すなわち、中間壁部45に設けられた中間係止部47bが、第1出口通路31用の係止部と第2出口通路32用の係止部を兼ねる構成となる。これにより、第1出口通路31及び第2出口通路32の各々に一対の係止部を設ける必要がなくなるため、プロテクタ12全体における係止部の個数を減らすことが可能となる。その結果、プロテクタ12の大型化の抑制、及び構成の簡素化が可能となる。
(9)プロテクタ12の平面視において、第1出口通路31の軸線L1及び第2出口通路32の軸線L2の各々は、入口33の軸線Laに対して交差する方向に延びている。そして、第2出口通路32は、入口33に対して第1出口通路31よりも離れた位置に設けられている。この構成によれば、第1出口通路31及び第2出口通路32の各々が入口33の軸線Laに対して交差する方向に延びる構成において、中間壁部45に中間係止部47bを設けることにより、プロテクタ12の大型化を抑制することが可能となる。
(10)中間係止部47bは、中間壁部45から第2出口通路32の内部に突出するように設けられている。この構成によれば、第2出口通路32は第1出口通路31よりも入口33から離れた位置にあるため、プロテクタ12の平面視において、入口33と第2出口通路32との間に第1出口通路31が配置される構成となる。このため、第1出口通路31に比べて第2出口通路32の方が容積を大きく確保しやすい。したがって、中間係止部47bを第2出口通路32の内部に突出するように設けることで、第1出口通路31の容積を小さくせずに、中間壁部45に中間係止部47bを設けることが可能となる。
(11)第1出口通路31は、第1結束バンド61が取り付けられる第1取付部36と、第1出口通路31の長さ方向の一端において第1電線束21を外部に引き出す第1出口34と、を有している。第2出口通路32は、第2結束バンド62が取り付けられる第2取付部37と、第2出口通路32の長さ方向の一端において第2電線束22を外部に引き出す第2出口35と、を有している。そして、中間壁部45に設けられた中間係止部47bは、第2出口通路32の軸線L2方向において第2取付部37と第2出口35との間に設けられている。この構成によれば、中間係止部47bを第2出口35のより近くに設けることが可能となる。これにより、第2出口35付近におけるプロテクタ本体12aとカバー12bとの連結強度を向上させることが可能となる。その結果、より強固で信頼性の高いプロテクタ12を構成することが可能となる。
(12)プロテクタ12の平面視において、入口33の軸線Laと第1出口通路31の軸線L1とがなす第1の角度θ1、及び、入口33の軸線Laと第2出口通路32の軸線L2とがなす第2の角度θ2は、それぞれ鋭角に設定されている。この構成によれば、プロテクタ12内において第1電線束21及び第2電線束22を鋭角に曲げる必要がある構成において、プロテクタ12の大型化を抑制することが可能となる。
(13)第1の角度θ1と第2の角度θ2とは、互いに同角度である。この構成によれば、第1の角度θ1と第2の角度θ2とが互いに同角度である構成において、プロテクタ12の大型化を抑制することが可能となる。
(14)第1出口通路31の軸線L1と第2出口通路32の軸線L2とは、プロテクタ12の平面視において互いに平行をなしている。この構成によれば、第1電線束21及び第2電線束22を互いにほぼ同方向に引き出すことが可能なプロテクタ12において、プロテクタ12の大型化を抑制することが可能となる。
(15)プロテクタ12の第1出口通路31には、補強リブ70が設けられている。この構成によれば、補強リブ70によって、プロテクタ12における第1電線束21が引き出される部分の強度を向上させることが可能となる。
(16)入口33の軸線Laから第1出口34における軸線L1上の位置までの第1の距離D1は、入口33の軸線Laから第2出口35における軸線L2上の位置までの第2の距離D2よりも長く設定されている。この構成によれば、第1出口通路31の第1出口34は、プロテクタ12の外方に突出する形状となりやすい。このため、第1出口通路31及び第2出口通路32において、第1出口通路31の方がより強度の確保が難しくなる。そこで、第1出口通路31に補強リブ70を設けることで、より強固で信頼性の高いプロテクタ12を構成することが可能となる。
また、第1の距離D1と第2の距離D2とが互いに異なる長さに設定されることで、幹電線束11の経路に沿った方向において、第1出口34の位置と第2出口35の位置とを互いに異ならせることが可能となる。これにより、外部固定位置P1,P2に応じた適切な第1出口34及び第2出口35の位置を設定することが可能となる。その結果、プロテクタ12及び幹電線束11を含むワイヤハーネス10の組付作業性を向上させることが可能となる。
(17)中間壁部45の背低部45aは、カバー12bの第1通路覆い部53に対して高さ方向Hに離間されているため、第1通路覆い部53には、片持ち支持された領域が存在している。すなわち、第1通路覆い部53の一部は、プロテクタ本体12aに対して支持されていない、いわば片持ちの構成となるため、強度が低くなりやすい。したがって、補強リブ70を第1通路覆い部53の片持ち支持された領域に設けることで、プロテクタ12の強度を効果的に向上させることが可能となる。
(変更例)
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・プロテクタ本体12aの第1出口通路31において、第1取付部36の第1支持部36aが第1壁部44に設けられていてもよい。この場合、第1結束バンド61において、第1ロック部64及び第1ロック部64から突出する第1帯状部63の先端部65は、第1壁部44に設けられた第1支持部36a上に位置する。したがって、第1通路覆い部53の第1延出部56aが、第1結束バンド61の第1切断面65aに対して高さ方向Hに対向していてもよい。また、プロテクタ本体12aの第2出口通路32において、第2取付部37の第2支持部37aが中間壁部45に設けられていてもよい。
・上記実施形態の第1通路覆い部53は、基部55から下方に延びる第2延出部56bを第1切断面覆い部として備える。しかしながら、これに限らず、第1通路覆い部53は、高さ方向Hにおいて第1切断面65aと対向する基部55の一部位、すなわち、下方に延びていない部位を第1切断面覆い部として備えていてもよい。
・プロテクタ本体12aは、第1出口通路31及び第2出口通路32のいずれか一方が省略された構成であってもよい。また、プロテクタ本体12aにおいて、結束バンドによって電線束が固定される電線通路を、第1出口通路31及び第2出口通路32の他に1つまたは複数追加してもよい。
・中間係止部47bは、軸線L2に沿った方向において、第2取付部37よりも第2出口通路32の基端側、すなわち、第2取付部37よりも主通路30に近い位置に設けられていてもよい。すなわち、第2取付部37は、軸線L2に沿った方向において、中間係止部47bと第2出口35との間に設けられていてもよい。
・中間係止部47bは、中間壁部45から第1出口通路31の内部に突出するように設けられていてもよい。
・第2電線束22が太物電線23を含んでいなくてもよい。また、導体断面積が5平方ミリメートル以上の太物電線が第1電線束21に含まれていてもよい。
・プロテクタ12の平面視において、第1出口通路31の軸線L1と第2出口通路32の軸線L2とが互いに非平行であってもよい。すなわち、プロテクタ12の平面視において、第1出口34の端面と第2出口35の端面とが、互いに非平行であってもよい。
・入口33の軸線Laと第1出口通路31の軸線L1とがなす第1の角度θ1、及び、入口33の軸線Laと第2出口通路32の軸線L2とがなす第2の角度θ2は、90°または鈍角に設定されてもよい。また、第1の角度θ1と第2の角度θ2とは、互いに異なる角度であってもよい。
・入口33の軸線Laと、第1出口通路31の軸線L1と、第2出口通路32の軸線L2とが互いに平行であってもよい。すなわち、第1壁部44、中間壁部45及び第2壁部46の各々が入口33の軸線Laに対して平行であってもよい。
・第2の距離D2が第1の距離D1がよりも長い構成であってもよい。また、第1の距離D1と第2の距離D2とが互いに等しい構成であってもよい。
・補強リブ70が、カバー12bの上面50aに対して反対側の面である第1通路覆い部53の裏面に設けられていてもよい。
・補強リブ70が第1出口通路31及び第2出口通路32の少なくとも一方に設けられていてもよい。
・第1リブ71及び第2リブ72を含む補強リブ70の形状等の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、プロテクタ12の構成に応じて適宜変更してもよい。
・上記実施形態におけるプロテクタ12の出口の数は、第1出口34及び第2出口35がそれぞれ1つで計2つであるが、これに限らず、プロテクタ12の出口の数を3つ以上としてもよい。
・第2係止部47c及びカバー側係止部51cが、第2出口通路32において第2取付部37に対する第2出口35とは反対側に設けられていてもよい。
・上記実施形態のプロテクタ12において、カバー12bがプロテクタ本体12aに対して一体に形成されていてもよい。この場合、カバー12bは、例えば、プロテクタ本体12aに対しヒンジ部を介して回動可能に連結されていてもよい。
・今回開示された実施形態及び変更例はすべての点で例示であって、本発明はこれらの例示に限定されるものではない。すなわち、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ワイヤハーネス
11 幹電線束
12 プロテクタ
12a プロテクタ本体
12b カバー
21 第1電線束(電線束)
21a 第1屈曲部
22 第2電線束(電線束)
22a 第2屈曲部
23 太物電線
24 細物電線
30 主通路
30a 端部
31 第1出口通路(電線通路、第1電線通路)
31a 第1開口部(開口部)
32 第2出口通路(電線通路、第2電線通路)
32a 第2開口部(開口部)
33 入口
34 第1出口
35 第2出口
36 第1取付部
36a 第1支持部
36b 第1ガイド溝
36c 貫通孔
36d 挿入孔
37 第2取付部
37a 第2支持部
37b 第2ガイド溝
37c 貫通孔
37d 挿入孔
41 底壁
42 側壁
43 主壁部
44 第1壁部(壁部)
45 中間壁部(壁部)
45a 背低部
46 第2壁部(壁部)
47 本体側係止部
47a 第1係止部
47b 中間係止部
47c 第2係止部
50a 上面
51(51a,51b,51c) カバー側係止部
52 主覆い部
53 第1通路覆い部(通路覆い部)
54 第2通路覆い部(通路覆い部)
54a 外壁部
55 基部
56a 第1延出部
56b 第2延出部(切断面覆い部、第1切断面覆い部)
57 第2切断面覆い部(切断面覆い部)
58 対向部
59 側方覆い部
61 第1結束バンド(結束バンド)
62 第2結束バンド(結束バンド)
63 第1帯状部(帯状部)
64 第1ロック部(ロック部)
65 第1帯状部の先端部
65a 第1切断面(切断面)
66 第2帯状部(帯状部)
67 第2ロック部(ロック部)
68 第2帯状部の先端部
68a 第2切断面(切断面)
70 補強リブ
71 第1リブ
72 第2リブ
θ1 第1の角度
θ2 第2の角度
A1 第1領域
A2 第2領域
C1 第1出口の中心
C2 第2出口の中心
D1 第1の距離
D2 第2の距離
H 高さ方向
L1 第1出口通路の軸線
L2 第2出口通路の軸線
La 入口の軸線
P1,P2 外部固定位置
S 周辺スペース

Claims (8)

  1. 底壁と、前記底壁から高さ方向にそれぞれ延出し互いに対向する一対の壁部と、前記高さ方向における前記一対の壁部のそれぞれの先端部にて形成される開口部とを含む電線通路を有するプロテクタ本体と、
    前記開口部を覆う通路覆い部を有するカバーと、を備え、
    前記電線通路を通る電線束が結束バンドによって前記電線通路に固定されるプロテクタであって、
    前記結束バンドは、前記電線束を前記電線通路にくくり付ける帯状部と、前記帯状部の長さ方向の基端部に一体に設けられるとともに、前記帯状部が先端部から挿入されて係止されるロック部と、を有し、
    前記帯状部の先端部には、切断面が形成されており、
    前記通路覆い部は、前記切断面を覆う切断面覆い部を含む、
    プロテクタ。
  2. 前記切断面覆い部は、前記高さ方向において前記帯状部の前記切断面と対向している、
    請求項1に記載のプロテクタ。
  3. 前記切断面覆い部は、前記通路覆い部から前記高さ方向に沿って前記切断面に近づくように延出している、
    請求項2に記載のプロテクタ。
  4. 前記プロテクタ本体は、前記電線通路を複数有し、
    前記結束バンドは、前記複数の電線通路の各々に対応して複数設けられ、
    前記カバーは、前記切断面覆い部を含む前記通路覆い部を、前記複数の電線通路の各々に対応して複数有している、
    請求項1に記載のプロテクタ。
  5. 前記複数の電線通路は、互いに隣接する第1電線通路及び第2電線通路を含み、
    前記プロテクタ本体は、中間壁部と、前記中間壁部を挟んだ両側にそれぞれ設けられ、当該中間壁部とそれぞれ対向する第1壁部及び第2壁部と、を有し、
    前記第1壁部及び前記中間壁部は、前記第1電線通路を形成する前記一対の壁部であり、
    前記第2壁部及び前記中間壁部は、前記第2電線通路を形成する前記一対の壁部である、
    請求項4に記載のプロテクタ。
  6. 前記複数の通路覆い部は、前記第1電線通路の前記開口部を覆う第1通路覆い部と、前記第2電線通路の前記開口部を覆う第2通路覆い部と、を含み、
    前記第1通路覆い部は、前記切断面覆い部として第1切断面覆い部を有し、
    前記第2通路覆い部は、前記切断面覆い部として第2切断面覆い部を有し、
    前記複数の結束バンドのうち、前記第1電線通路に対応する結束バンドを第1結束バンドとし、前記第2電線通路に対応する結束バンドを第2結束バンドとし、
    前記中間壁部は、前記第1結束バンドの前記ロック部を支持する第1支持部を有し、
    前記第1切断面覆い部は、前記第1電線通路の幅方向における前記第1通路覆い部の端部から前記第1支持部に近づくように前記高さ方向に沿って延出するとともに、前記高さ方向において前記第1結束バンドの前記切断面と対向している、
    請求項5に記載のプロテクタ。
  7. 前記第2壁部は、前記第2結束バンドの前記ロック部を支持する第2支持部を有し、
    前記第2切断面覆い部は、前記高さ方向において前記第2結束バンドの前記切断面と対向する対向部と、前記第2電線通路の幅方向における前記第2結束バンドの前記切断面の側方を覆う側方覆い部と、を含む、
    請求項6に記載のプロテクタ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のプロテクタと、
    前記プロテクタの内部を通る電線束と、
    前記プロテクタの前記電線通路に前記電線束を固定する結束バンドと、
    を備えるワイヤハーネス。
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