JP2024083087A - 原紙ロールの処理装置および方法並びに段ボールシートの製造装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024083087000001
【課題】原紙ロールの処理装置および方法並びに段ボールシートの製造装置において、原紙ロールから繰り出されていた段ボール原紙を適切に巻き取って精度よく固定することができる。
【解決手段】原紙ロールを回転することで繰り出された段ボール原紙を巻き取る巻取装置と、巻取装置により巻き取られる段ボール原紙の端部を検出する紙端検出部と、巻き取った段ボール原紙の端部を接着テープにより原紙ロールの外周面に固定するテープ貼り装置と、紙端検出部が段ボール原紙の端部を検出したときに段ボール原紙の端部が原紙ロールの外周面におけるテープ貼り装置に対する到達方向に基づいて原紙ロールの回転速度を制御すると共に原紙ロールの回転速度を制御した後にテープ貼り装置を作動する制御部と、を備える。
【選択図】図3

Description

本開示は、段ボール原紙が巻き取られた原紙ロールの処理装置および方法、原紙ロールの処理装置を備える段ボールシートの製造装置に関するものである。
段ボールシートの製造装置としてのコルゲートマシンは、シングルフェーサと、ダブルフェーサとを備える。シングルフェーサは、中芯を波形に加工し、裏ライナを貼合せて片面段ボールシートを形成する。ダブルフェーサは、片面段ボールシートに表ライナを貼り合わせて両面段ボールシートを形成する。ダブルフェーサにより製造されて連続する両面段ボールシートは、スリッタスコアラにより所定の幅に切断され、カットオフ装置により所定の長さに切断されて段ボールシートが製造される。
表ライナと中芯と裏ライナは、原紙ロールから供給される段ボール原紙である。段ボール原紙は、ウェブであり、ロール状に巻き取られて原紙ロールとなる。ミルロールスタンドは、複数の原紙ロールを保持し、1つの原紙ロールを正回転することで段ボール原紙を供給する。ミルロールスタンドは、原紙ロールの段ボール原紙が残り少なくなると、供給中の段ボール原紙に対して、待機中の原紙ロール段ボール原紙を紙継ぎすることで、連続的に段ボール原紙を供給可能としている。
段ボール原紙の紙継ぎ後に、切断された使用済の原紙ロールは、逆回転して繰り出されていた段ボール原紙を巻き取り、端部を接着テープにより原紙ロールの外周面に固定する。このような原紙ロールの処理装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
特許第2971264号公報
特許文献1に記載された技術では、原紙ロールの直径を算出し、原紙ロールの直径とローリングセンタの回転数から巻き取り量を演算し、巻取り量に応じて、段ボール原紙の巻き取り速度を制御する。そして、マイクロスイッチが段ボール原紙の端部を検出してテープ貼り装置を作動させている。ローリングセンタは、一対のチャックを芯管における軸方向の両側に挿入して原紙ロールを支持する。段ボール原紙の紙継ぎ動作を行う際に、供給中である段ボール原紙の回転をチャックを介して停止させる必要があるが、チャックと芯管との間に滑りが生じ、ローリングセンタの回転位置(回転数)と原紙ロールの回転位置(回転数)にずれが生じる。また、供給中の原紙ロールから繰り出された段ボール原紙が機械内部で本来の長さよりも長い状態で残ってしまい、機械内部で弛みや、皺が発生する。また、検出装置の検出結果に基づいて算出した原紙ロールの巻き取り量と、実際の巻き取り量との間に誤差が生じる。段ボール原紙の端部を適切に検知するため、端部付近での速度制御を行うが、誤差のために実際の端部が検出部に到達せず、検出精度が低下し、正しくテープを貼り付けることができないおそれがある。
本開示は、上述した課題を解決するものであり、原紙ロールから繰り出されていた段ボール原紙を適切に巻き取って精度よく固定することができる原紙ロールの処理装置および方法並びに段ボールシートの製造装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本開示の原紙ロールの処理装置は、原紙ロールを回転することで繰り出された段ボール原紙を巻き取る巻取装置と、前記巻取装置により巻き取られる前記段ボール原紙の端部を検出する紙端検出部と、巻き取った前記段ボール原紙の端部を接着テープにより前記原紙ロールの外周面に固定するテープ貼り装置と、前記紙端検出部が前記段ボール原紙の端部を検出したときに前記段ボール原紙の端部が前記原紙ロールの外周面における前記テープ貼り装置に対する到達方向に基づいて前記原紙ロールの回転速度を制御すると共に前記原紙ロールの回転速度を制御した後に前記テープ貼り装置を作動する制御部と、を備える。
また、本開示の原紙ロールの処理方法は、原紙ロールを回転することで繰り出された段ボール原紙を巻き取る工程と、巻き取られる前記段ボール原紙の端部を検出する工程と、前記段ボール原紙の端部が前記原紙ロールの外周面におけるテープ貼り装置に対する到達方向に基づいて前記原紙ロールの回転速度を制御する工程と、前記原紙ロールの回転速度を制御した後に前記テープ貼り装置を作動して巻き取った前記段ボール原紙の端部を接着テープにより前記原紙ロールの外周面に固定する工程と、を有する。
また、本開示の段ボールシートの製造装置は、表ライナと中芯と裏ライナをそれぞれ回転自在に支持するミルロールスタンドと、波形加工された前記中芯に前記裏ライナを貼り合わせて片面段ボールシートを製造するシングルフェーサと、前記片面段ボールシートにおける前記中芯側に前記表ライナを貼り合わせて段ボールシートを製造するダブルフェーサと、前記原紙ロールの処理装置と、を備える。
本開示の原紙ロールの処理装置および方法並びに段ボールシートの製造装置によれば、原紙ロールから繰り出されていた段ボール原紙を適切に巻き取って精度良く固定することができる。
図1は、本実施形態のコルゲートマシンを表す概略図である。 図2は、スプライサを表す概略図である。 図3は、本実施形態の原紙ロールの処理装置を表す概略構成図である。 図4は、テープ貼り装置を表す概略正面図である。 図5は、テープ貼り装置を表す概略側面図である。 図6は、テープ貼り装置本体を表す概略図である。 図7は、原紙ロールの処理装置における内巻き経路を表す概略図である。 図8は、原紙ロールの処理装置における外巻き経路を表す概略図である。 図9は、原紙ロールの処理装置におけるテープ貼り処理の流れを表すフローチャートである。 図10は、原紙ロールの処理装置におけるテープ貼り処理の流れを表すタイムチャートである。
以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
[本実施形態]
<コルゲートマシン>
本実施形態の段ボールシートの製造装置は、コルゲートマシンに適用される。図1は、コルゲートマシンを表す概略図である。なお、以下の説明では、コルゲートマシンの長手方向をX方向、コルゲートマシンの長手方向(X方向)に直交する水平方向をY方向(段ボールシートの幅方向)、コルゲートマシンの長手方向(X方向)に直交する鉛直方向(段ボールシートの厚さ方向)をZ方向として説明する。また、段ボール原紙は、表ライナ、中芯、裏ライナのいずれかに相当する。
図1に示すように、コルゲートマシン10は、まず、波形加工された中芯B1に裏ライナC1を貼り合わせて片面段ボールシートD1を製造すると共に、波形加工された中芯B2に裏ライナC2を貼り合わせて片面段ボールシートD2を製造する。次に、製造された片面段ボールシートD1の中芯B1に片面段ボールシートD2の裏ライナC2を貼り合せると共に、片面段ボールシートD2の中芯B2に表ライナAを貼り合わせて連続した複両面段ボールシートを製造する。そして、連続した複両面段ボールシートを所定長さに切断することで、板状の複両面段ボールシートを製造する。
また、コルゲートマシン10は、片面段ボールシートD2または片面段ボールシートD1と表ライナAとを貼り合わせて両面段ボールシートを製造することができる。そのため、以降の説明では、両面段ボールシートと複両面段ボールシートとを総称して両面段ボールシートEと称して説明する。また、板状の両面段ボールシートと板状の複両面段ボールシートとを総称して両面段ボールシートFと称して説明する。
コルゲートマシン10は、中芯B1のミルロールスタンド11と、裏ライナC1のミルロールスタンド12と、シングルフェーサ13と、ブリッジ14と、中芯B2のミルロールスタンド15と、裏ライナC2のミルロールスタンド16と、シングルフェーサ17と、ブリッジ18と、表ライナAのミルロールスタンド19と、プレヒータ20と、グルーマシン21と、ダブルフェーサ22と、ロータリシャ23と、スリッタスコアラ24と、カットオフ25と、不良品排出装置26と、スタッカ27とを備える。
ミルロールスタンド11,15は、X方向の両側にそれぞれ中芯B1,B2がロール状に巻かれたロール紙が装着され、各ロール紙の間に紙継ぎを行うスプライサ31,32が設けられる。一方のロール紙から給紙されているときに、他方のロール紙が装着されて紙継ぎ準備がなされ、スプライサ31,32は、一方のロール紙が残り少なくなると、一方のロール紙に他方のロール紙が紙継ぎされる。そのため、各ミルロールスタンド11,15から下流側へ向けて中芯B1,B2を連続的に給紙する。
ミルロールスタンド12,16は、X方向の両側にそれぞれ裏ライナC1,C2がロール状に巻かれたロール紙が装着されており、各ロール紙の間に紙継ぎを行うスプライサ33,34が設けられる。一方のロール紙から給紙されているときに、他方のロール紙が装着されて紙継ぎ準備がなされ、スプライサ33,34は、一方のロール紙が残り少なくなると、一方のロール紙に他方のロール紙が紙継ぎされる。そのため、各ミルロールスタンド12,16から下流側へ向けて裏ライナC1,C2を連続的に給紙する。
ミルロールスタンド11,15から繰り出される中芯B1,B2と、ミルロールスタンド12,16から繰り出される裏ライナC1,C2は、それぞれ図示しないプレヒータにより予熱される。各プレヒータは、内部に蒸気が供給される加熱ロールを有し、中芯B1,B2や裏ライナC1,C2を加熱ロールに巻き付けて搬送することで、所定温度まで昇温する。
シングルフェーサ13は、加熱された中芯B1を波状に加工した後に各段頂部に糊付けし、加熱された裏ライナC1を貼り合わせて片面段ボールシートD1を形成する。シングルフェーサ13は、片面段ボールシートD1の出口部に取り上げコンベア28が設けられ、シングルフェーサ13で形成された片面段ボールシートD1をブリッジ14に搬送する。ブリッジ14は、シングルフェーサ13とダブルフェーサ22との速度差を吸収するため、片面段ボールシートD1を一次的に滞留させる。
シングルフェーサ17は、加熱された中芯B2を波状に加工した後に各段頂部に糊付けし、加熱された裏ライナC2を貼り合わせて片面段ボールシートD2を形成する。シングルフェーサ17は、片面段ボールシートD2の出口部に取り上げコンベア29が設けられ、シングルフェーサ17で形成された片面段ボールシートD2をブリッジ18に搬送する。ブリッジ18は、シングルフェーサ17とダブルフェーサ22との速度差を吸収するため、片面段ボールシートD2を一次的に滞留させる。
また、ペーパーガイド装置30は、ブリッジ14およびブリッジ18の出口部に設けられる。ペーパーガイド装置30は、ブリッジ14およびブリッジ18と、ダブルフェーサ22との間で、片面段ボールシートD1および片面段ボールシートD2のY方向位置を調整する。
ミルロールスタンド19は、X方向の両側にそれぞれ表ライナAがロール状に巻かれたロール紙が装着され、各ロール紙の間に紙継ぎを行うスプライサ35が設けられる。一方のロール紙から給紙されているときに、他方のロール紙が装着されて紙継ぎ準備がなされ、スプライサは、一方のロール紙が残り少なくなると、一方のロール紙に他方のロール紙が紙継ぎされる。そのため、ミルロールスタンド19から下流側へ向けて表ライナAを連続的に給紙する。
プレヒータ20は、3個の予熱ロール41,42,43がZ方向に並んで配置される。予熱ロール41は、表ライナAを加熱し、予熱ロール42は、片面段ボールシートD2を加熱し、予熱ロール43は、片面段ボールシートD1を加熱する。各予熱ロール41,42,43は、巻き付け量調整装置(図示略)を有すると共に、内部に蒸気が供給されて所定の温度に加熱され、周面に表ライナA、片面段ボールシートD2、片面段ボールシートD1が巻き付けられることで、予加熱する。
グルーマシン21は、糊付けロール44,45がZ方向に並んで配置される。糊付けロール44は、予熱ロール42で加熱された片面段ボールシートD2における中芯B2の段の各頂部に接触して糊付けを行う。糊付けロール45は、予熱ロール43で加熱された片面段ボールシートD1における中芯B1の段の各頂部に接触して糊付けを行う。グルーマシン21により糊付けされた片面段ボールシートD1,D2は、次工程のダブルフェーサ22に移送される。予熱ロール41で加熱された表ライナAもグルーマシン21内を通ってダブルフェーサ22に移送される。
ダブルフェーサ22は、各片面段ボールシートD1,D2および表ライナAの走行ラインに沿って、上流側のヒーティングセクション36と、下流側のクーリングセクション37とを有する。グルーマシン21で糊付けされた片面段ボールシートD1,D2および表ライナAは、ヒーティングセクション36にて、加圧ベルトと熱板との間に搬入され、互いに重なりあった状態で一体となってクーリングセクション37へ向けて移送される。この移送中、各片面段ボールシートD1,D2と表ライナAは、加圧されながら加熱されることで、互いに貼り合わされて連続した両面段ボールシートEとなり、その後、搬送されながら自然冷却される。
ダブルフェーサ22で製造された両面段ボールシートEは、スリッタスコアラ24に移送される。スリッタスコアラ24は、幅広の両面段ボールシートEを所定の幅を持つようにX方向に沿って裁断し、且つ、X方向に延在する罫線を加工する。スリッタスコアラ24は、両面段ボールシートEのX方向に沿って配列された略同一構造をした第1スリッタスコアラユニット53と第2スリッタスコアラユニット54とから構成される。幅広の両面段ボールシートEは、スリッタスコアラ24により裁断されることで、所定幅の両面段ボールシートEが形成される。
カットオフ25は、スリッタスコアラ24によってX方向に裁断された両面段ボールシートEをY方向に沿って切断し、所定長さをもった板状の両面段ボールシートFに形成する。不良品排出装置26は、後述する不良検出装置により不良品と判定された両面段ボールシートFを搬送ラインから排出する。不良品排出装置26は、図示しないが、排出コンベアと振分ロールとを有する。不良品と判定された板状の両面段ボールシートFが搬送されると、振分ロールが下降して不良品の板状の両面段ボールシートFを排出コンベアに振り分けて排出する。スタッカ27は、良品と判定された両面段ボールシートFを積み上げて製品として機外に排出する。
<スプライサ>
図2は、スプライサを表す概略図である。なお、スプライサ31,32,33,34,35は、ほぼ同様の構成であることから、ミルロールスタンド12により支持された裏ライナC1の紙継ぎを行うスプライサ33について説明し、その他のスプライサ31,32,34,35についての説明は省略する。
図2に示すように、ミルロールスタンド12は、支持フレーム51と、第1支持アーム52Aと、第2支持アーム52Bとを備える。ミルロールスタンド12は、段ボール原紙としての裏ライナC1が巻き取られた原紙ロールRa,Rbを回転自在に支持する。
支持フレーム51は、床面Gに設置される。第1支持アーム52Aは、基端部61aが回転軸62aにより支持フレーム51に回動自在に支持され、先端部63aがX方向の一方(図2の右方)に延出する。第2支持アーム52Bは、基端部61bが回転軸62bにより支持フレーム51に回動自在に支持され、先端部63bがX方向の他方(図2の左方)に延出する。第1支持アーム52Aは、原紙ロールRaの軸方向(Y方向)に間隔を空けて一対をなし、回転軸62aにより一体に連結される。一対の第1支持アーム52Aは、駆動装置64aにより一体に回動可能であると共に、移動装置(図示略)により接近離反自在である。第2支持アーム52Bは、原紙ロールRbの軸方向(Y方向)に間隔を空けて一対をなし、回転軸62bにより一体に連結される。一対の第2支持アーム52Bは、駆動装置64bにより一体に回動可能であると共に、移動装置(図示略)により接近離反自在である。
一対の第1支持アーム52Aは、各先端部63aに互いに対向するようにチャック(ローリングセンタ)65aがそれぞれ設けられる。また、第1支持アーム52Aは、先端部63aに駆動装置66aが設けられる。一対のチャック65aは、原紙ロールRaの芯管(図示略)に嵌入して係止可能である。駆動装置66aは、一対のチャック65aを介して原紙ロールRaを正転および逆転可能である。一対の第2支持アーム52Bは、各先端部63bに互いに対向するようにチャック(ローリングセンタ)65bがそれぞれ設けられる。また、第2支持アーム52Bは、先端部63bに駆動装置66bが設けられる。一対のチャック65bは、原紙ロールRbの芯管(図示略)に嵌入して係止可能である。駆動装置66bは、一対のチャック65bを介して原紙ロールRbを正転および逆転可能である。
スプライサ33は、ミルロールスタンド12の上方に配置される。スプライサ33は、架台71と、第1支持ロール(支持部材)72Aと、第2支持ロール(支持部材)72Bと、第1導入ロール73Aと、第2導入ロール73Bと、第1圧着ロール74Aと、第2圧着ロール74Bと、第1ナイフ75Aと、第2ナイフ75Bとを備える。但し、第1支持ロール72Aと第2支持ロール72Bは、ロールに限らず、裏ライナC1a,C1bを支持することができればよい。
架台71は、支持フレーム51の上部に固定される。架台71は、第1支持ロール72A、第2支持ロール72B、第1導入ロール73A、第2導入ロール73B、第1圧着ロール74A、第2圧着ロール74B、第1ナイフ75A、第2ナイフ75Bが配置される。
第1支持ロール72Aは、第1支持アーム52Aに支持された原紙ロールRaの上方に配置される。第1支持ロール72Aは、回転自在であると共に、揺動シリンダ81aによりリンク82aを介してZ方向に沿って揺動可能である。第1導入ロール73Aは、第1支持ロール72Aに隣接して配置され、回転自在であると共に、X方向に沿って移動揺動可能である。第2支持ロール72Bは、第2支持アーム52Bに支持された原紙ロールRbの上方に配置される。第2支持ロール72Bは、回転自在であると共に、揺動シリンダ81bによりリンク82bを介してZ方向に沿って揺動可能である。第2導入ロール73Bは、第2支持ロール72Bに隣接して配置され、回転自在であると共に、X方向に沿って移動揺動可能である。
架台71におけるX方向の中間部に一対のニップロール83a,83bが配置される。ニップロール83a,83bは、回転自在であると共に、互いに接近離反自在である。第1圧着ロール74Aは、ニップロール83aの下方に配置され、回転自在であると共に、圧着シリンダ84aにより移動自在である。第2圧着ロール74Bは、第1圧着ロール74AとX方向に間隔を空けて配置され、回転自在であると共に、圧着シリンダ84bにより移動自在である。第1ナイフ75Aは、第1圧着ロール74Aに隣接して配置され、第2ナイフ75Bは、第2圧着ロール74Bに隣接して配置される。また、第1ナイフ75Aに隣接して押え部材85aが押えシリンダ86aにより移動自在に支持される。第2ナイフ75Bに隣接して押え部材85bが押えシリンダ86bにより移動自在に支持される。さらに、押え台87および押えロール88a,88bがX方向に沿って移動自在に支持される。
また、架台71は、上部に複数(本実施形態では、3個)の固定ロール89と、複数(本実施形態では、3個)のダンサロール90が設けられる。固定ロール89は、回転自在に支持される。ダンサロール90は、回転自在に支持されると共に、裏ライナC1a,C1bのテンションに応じてX方向に沿って移動自在に支持される。
そのため、原紙ロールRaが図2にて時計回り方向に回転すると、原紙ロールRaから裏ライナC1aが繰り出され、繰り出された裏ライナC1aは、第1支持ロール72AにガイドされてX方向に沿って搬送され、第1圧着ロール74A、ニップロール83a,83b、固定ロール89、ダンサロール90を介して供給される。原紙ロールRaの裏ライナC1aが減少すると、原紙ロールRaの裏ライナC1aと原紙ロールRbから裏ライナC1bとの間で紙継ぎが行われる。
まず、第2支持ロール72Bが下方に揺動し、第2導入ロール73Bと押えロール88b(押え台87)が裏ライナC1bの端部を保持した状態で、架台71におけるX方向の中間位置に移動する。次に、原紙ロールRaの回転を停止し、裏ライナC1aの供給を停止する。このとき、ダンサロール90が移動することで、裏ライナC1aの張力を一定に保持しつつ、滞留している裏ライナC1aを供給し続ける。そして、圧着シリンダ84aにより第1圧着ロール74Aを下方に移動して第2導入ロール73Bに押圧し、裏ライナC1bの端部を両面テープ(図示略)により裏ライナC1aに接着する。同時に、押えシリンダ86bにより押え部材85bが作動し、押え台87との間で裏ライナC1aを押さえる。この状態で、第1ナイフ75Aが作動して裏ライナC1aを切断する。その後、原紙ロールRbを図2にて時計回り方向に回転すると、裏ライナC1aに接続された裏ライナC1bが繰り出され、繰り出された裏ライナC1bは、第2支持ロール72BにガイドされてX方向に沿って搬送され、第2圧着ロール74B、ニップロール83a,83b、固定ロール89、ダンサロール90を介して供給される。そして、ダンサロール90が移動して元の位置に復帰する。
ところで、原紙ロールRaが回転して裏ライナC1aを供給しているとき、原紙ロールRaにおける裏ライナC1aの巻量が減少すると、裏ライナC1aに裏ライナC1bを紙継ぎすることで、待機していた原紙ロールRbからの裏ライナC1bの供給を開始する。このとき、使用済の原紙ロールRaは、逆回転することで繰り出されていた裏ライナC1aを巻き取り、端部を接着テープにより原紙ロールRaの外周面に固定する。
<原紙ロールの処理装置の概略構成>
図3は、本実施形態の原紙ロールの処理装置を表す概略構成図である。
図3に示すように、原紙ロールの処理装置100は、使用済の原紙ロールRa,Rbを逆回転することで裏ライナC1a,C1bを巻き取り、裏ライナC1a,C1bの端部を接着テープにより原紙ロールRa,Rbの外周面に固定するものである。
原紙ロールの処理装置100は、入力部101と、紙端検出部102と、外径取得部103と、回転量取得部104と、制御装置105と、巻取装置106と、テープ貼り装置107とを備える。
入力部101は、制御装置105に接続される。入力部101は、作業者が操作することで所定の指令信号を制御装置105に入力可能である。入力部101は、例えば、キーボードやタッチ式のディスプレイである。また、入力部101は、制御装置105に対して紙継ぎ指令信号を入力可能である。制御装置105は、紙継ぎ指令信号が入力されると、スプライサ33を作動する。
紙端検出部102は、制御装置105に接続される。紙端検出部102は、巻取装置106により巻き取られる裏ライナC1a,C1bの端部を検出する。紙端検出部102は、光電センサである。光電センサは、可視光線や赤外線などの光を投光部から発射し、被検出体である裏ライナC1a,C1bによって反射する光や遮光される光量の変化を受光部で検出して出力信号を得る。紙端検出部102は、例えば、裏ライナC1a,C1bの検出時は、出力信号がオンとなり、裏ライナC1a,C1bの非検出時は、出力信号がオフとなる。紙端検出部102は、検出結果を制御装置105に出力する。なお、紙端検出部102は、光電センサに限るものではなく、例えば、超音波センサやレーザセンサなどであってもよい。
外径取得部103は、制御装置105に接続される。外径取得部103は、原紙ロールRa,Rbの外径を計測する。外径取得部103は、レーザセンサである。レーザセンサは、投光部からレーザ光を発射し、被検出体である原紙ロールRa,Rbの外周面によって反射するレーザ光を受光部で検出し、レーザ光を発射から受光部までの時間を検出することで原紙ロールRa,Rbの外周面の位置信号を得る。外径取得部103は、計測結果を制御装置105に出力する。制御装置105は、外径取得部103から原紙ロールRa,Rbの中心までの距離に基づいた原紙ロールRa,Rbの中心の位置信号が入力されており、原紙ロールRa,Rbの外周面の位置信号と中心の位置信号に基づいて原紙ロールRa,Rbの外径を算出する。なお、外径取得部103は、レーザセンサに限るものではなく、例えば、超音波センサなどであってもよい。また、外径取得部103は、段ボールシートを製造するにあたって繰り出された裏ライナC1a,C1bの長さに基づき、使用済の原紙ロールRa,Rbの残長を算出した後、使用済の原紙ロールRa,Rbの残長から原紙ロールRa,Rbの外径を算出してもよい。
回転量取得部104は、制御装置105に接続される。回転量取得部104は、原紙ロールRa,Rbの回転量(回転角度)を計測する。図2に示すように、ミルロールスタンド12は、第1支持アーム52Aおよび第2支持アーム52Bの先端部63a,63bにチャック65a,65bを有し、チャック65a,65bにより原紙ロールRa,Rbを支持可能である。そして、第1支持アーム52Aおよび第2支持アーム52Bは、先端部63a,63bに駆動装置66a,66bを有し、駆動装置66a,66bにより原紙ロールRa,Rbを回転可能である。ここで、駆動装置66a,66bは、サーボモータであり、エンコーダによりチャック65a,65b(原紙ロールRa,Rb)の回転速度を検出している。また、回転量取得部104は、サーボモータのエンコーダである。回転量取得部104は、検出結果を制御装置105に出力する。なお、回転量取得部104は、サーボモータのエンコーダに限るものではなく、別途、チャック65a,65bの回転量(回転角度)を計測するエンコーダを設けてもよい。
制御装置105は、演算部111と、制御部112とを備える。演算部111は、紙端検出部102の検出結果に基づいてテープ貼り装置107の作動開始時期を算出する。この場合、演算部111は、原紙ロールRa.Rbの回転開始により裏ライナC1a,C1bの巻き取りを開始してから、原紙ロールRa.Rbの回転速度が予め設定された所定速度に到達した後、紙端検出部102が裏ライナC1a,C1bの端部を検出すると、作動開始時期を算出する。制御部112は、演算部111が算出した作動開始時期にテープ貼り装置107を作動する。
具体的に、演算部111は、紙端検出部102の検出結果と外径取得部103の計測結果と回転量取得部104の検出結果に基づいて作動開始時期を算出する。この場合、回転量取得部104は、裏ライナC1a,C1bの端部が、紙端検出部102の検出位置から、テープ貼り装置107の作動開始時期に至るまでの距離、つまり、裏ライナC1a,C1bの端部がテープ貼り装置107から所定の距離まで到達するには、裏ライナC1a,C1bの回転量(回転角度)がどれだけ必要かを算出する。また、演算部111は、作動開始時期より前の作動開始手前時期に原紙ロールRa,Rbの回転速度を低下させる減速開始時期を算出し、制御部112は、減速開始時期に駆動装置66a,66bにより原紙ロールRa,Rbの回転を低下させる。なお、回転量取得部104は、裏ライナC1a,C1bの回転量(回転角度)を算出した後、裏ライナC1a,C1bの端部が、紙端検出部102の検出位置から、テープ貼り装置107の作動開始時期に至るまで、裏ライナC1a,C1bの回転速度から時間としてどれだけ必要か算出してもよい。
なお、制御装置105は、コントローラであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などにより、記憶部に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
巻取装置106は、制御装置105に接続される。巻取装置106は、制御装置105から作動指令信号が入力すると作動する。巻取装置106は、原紙ロールRa,Rbを回転することで、繰り出された裏ライナC1a,C1bを巻き取る。なお、巻取装置106は、ミルロールスタンド12の一部の構成部材として構成される。すなわち、巻取装置106は、少なくとも、第1支持アーム52Aおよび第2支持アーム52Bと、チャック65a,65bと、駆動装置66a,66bとを有する。
テープ貼り装置107は、制御装置105に接続される。テープ貼り装置107は、制御装置105から作動指令信号が入力すると作動する。テープ貼り装置107は、巻き取った裏ライナC1a,C1bの端部を接着テープにより原紙ロールRa,Rbの外周面に固定する。テープ貼り装置107の詳細は後述する。
<テープ貼り装置>
図4は、テープ貼り装置を表す概略正面図、図5は、テープ貼り装置を表す概略側面図、図6は、テープ貼り装置本体を表す概略図である。
図4および図5に示すように、テープ貼り装置107は、原紙ロールRa(裏ライナC1a)を支持する第1支持アーム52A側に配置される第1テープ貼り装置107Aと、原紙ロールRb(裏ライナC1b)を支持する第2支持アーム52B側に配置される第2テープ貼り装置107Bとを有する。第1テープ貼り装置107Aと第2テープ貼り装置107Bとは、ほぼ対称構造である。テープ貼り装置107A,107Bは、それぞれ本体支持装置108A,108Bと、テープ貼り装置本体109A,109Bとを有する。
本体支持装置108A,108Bにて、支持フレーム51は、上部に第1フレーム121および第2フレーム122が固定される。第1フレーム121は、第1支持アーム52Aおよび第2支持アーム52Bの各回転軸62a,62bより上方の位置にY方向に沿って同調軸123a,123bが回転自在に支持される。同調軸123a,123bは、軸方向の各端部にスリーブ124a,124bが固定される。第1リンク125a,125bは、基端部がスリーブ124a,124bに固定される。昇降用シリンダ126a,126bは、第2フレーム122に回動自在に支持される。昇降用シリンダ126a,126bは、駆動ロッドの先端部が第1リンク125a,125bの先端部に回動自在に連結される。
第2リンク127a,127bは、基端部がスリーブ124a,124bに固定される。第3リンク128a,128bは、基端部が第2リンク127a,127bの先端部に回動自在に連結され、先端部がテープ貼り装置本体109A,109Bに連結軸129a,129bにより回動自在に連結される。また、第4リンク130a,130bは、基端部が第1フレーム121に回動自在に連結され、先端部が第3リンク128a,128bの中間部に回動自在に連結される。揺動シリンダ131a,131bは、第3リンク128a,128bに回動自在に支持され、駆動ロッドの先端部がテープ貼り装置本体109A,109Bに回動自在に連結される。
なお、第1リンク125a,125b、昇降用シリンダ126a,126b、第2リンク127a,127b、第3リンク128a,128b、第4リンク130a,130b、揺動シリンダ131a,131bは、Y方向に間隔を空けて一対設けられる。
そのため、昇降用シリンダ126a,126bを伸縮すると、第1リンク125a,125bを介して同調軸123a,123bが回動し、第2リンク127a,127b、第3リンク128a,128b、第4リンク130a,130bが揺動することで、テープ貼り装置本体109A,109Bが昇降する。また、揺動シリンダ131a,131bを伸縮することで、テープ貼り装置本体109A,109Bが連結軸129a,129bを支点として揺動する。
また、第1支持アーム52Aおよび第2支持アーム52Bに支持された原紙ロールRa,Rbの上方にて、架台71に第1支持ロール72Aおよび第2支持ロール72Bが配置される。第1支持ロール72Aおよび第2支持ロール72Bは、裏ライナC1a,C1bが上方および外方に巻き付けられる。第1支持ロール72Aおよび第2支持ロール72Bは、上方に第1押えロール(保持部材)141aおよび第2押えロール(保持部材)141bが配置される。但し、第1押えロール141aと第2押えロール141bは、ロールに限らず、第1支持ロール72Aおよび第2支持ロール72Bとの間で裏ライナC1a,C1bを支持することができればよい。また、揺動リンク142a,142bは、一端部が架台71に回動自在に支持され、先端部に第1押えロール141aおよび第2押えロール141bが回転自在に支持される。揺動シリンダ143a,143bは、架台71に回動自在に支持され、駆動ロッドの先端部が揺動リンク142a,142bに連結される。揺動シリンダ143a,143bを伸長すると、揺動リンク142a,142bを介して第1押えロール141aおよび第2押えロール141bが揺動し、第1支持ロール72Aおよび第2支持ロール72Bに圧着される。そのため、第1支持ロール72Aおよび第2支持ロール72Bと第1押えロール141aおよび第2押えロール141bとの間で裏ライナC1a,C1bを挟持することができる。なお、これにより、裏ライナC1a,C1bが自重で床面Gに落ちて、皺や折れの発生を防止することができる。
架台71は、第1支持ロール72Aおよび第2支持ロール72Bに隣接した位置に下方に垂下した取付部71a,71bが設けられる。紙端検出部102a,102b(102)は、取付部71a,71bにそれぞれ設けられる。そのため、紙端検出部102a,102bは、原紙ロールRa,Rbが第1支持アーム52Aおよび第2支持アーム52Bに支持された位置と、裏ライナC1a,C1bが第1支持ロール72Aおよび第2支持ロール72Bと第1押えロール141aおよび第2押えロール141bとで挟持した位置との間で、裏ライナC1a,C1bの端部を検出する。なお、紙端検出部102a,102bは、原紙ロールRa,Rbと第1支持ロール72Aおよび第2支持ロール72Bとの中間部より、第1支持ロール72Aおよび第2支持ロール72Bに近接した位置に設けられることが好ましい。
外径取得部103a,103b(103)は、支持フレーム51に設けられる。外径取得部103a,103bは、原紙ロールRa,Rbの外径を計測する。
テープ貼り装置本体109A,109Bは、ほぼ同様の構造であることから、テープ貼り装置本体109Aについて説明し、テープ貼り装置本体109Bの説明は省略する。
図5および図6に示すように、テープ貼り装置本体109Aにて、一対の支持フレーム151は、Y方向に間隔を空けて配置され、一対の支持フレーム151の間にゴムロール152が回転軸153により回転自在に支持される。各支持フレーム151は、第3リンク128aの先端部が連結軸129aにより回動自在に連結される。各支持フレーム151は、それぞれ移動フレーム154がZ方向に沿って移動自在に支持される。各支持フレーム151は、テープ押えシリンダ155が固定され、駆動ロッドの先端部が移動フレーム154のフランジ部156に連結される。
各移動フレーム154は、接着テープTが巻き取れられたテープロールRtが支持軸157により回転自在に支持され、ストッパ158によりY方向の移動が規制される。各移動フレーム154は、下部に押え板159が支持軸160により回動自在に支持されると共に、ガイド部材161が支持軸162により回動自在に支持される。押え板159は、引張ばね163により図6の時計回り方向に付勢され、ガイド部材161は、引張ばね164により図6の反時計回り方向に付勢される。各支持フレーム151は、ガイド部材161に隣接してナイフシリンダ165が固定される。ナイフシリンダ165は、駆動ロッドの先端部にナイフ166が固定される。また、各支持フレーム151は、ナイフシリンダ165の下方に位置して半円形状をなすガイド部材167が固定される。さらに、各支持フレーム151は、テープ残量センサ168が設けられ、各移動フレーム154は、テープ回転検知センサ169が設けられる。
そのため、昇降用シリンダ126aおよび揺動シリンダ131aを作動することで、テープ貼り装置本体109Aが下降位置に移動する。このとき、テープ貼り装置本体109Aは、ゴムロール152とガイド部材167が原紙ロールRaの外周面に接触する。このとき、原紙ロールRaは、図6にて反時計回り方向に回転し、裏ライナC1aを巻き取っている。所定の時期、つまり、裏ライナC1aの端部がガイド部材161に到達する手前の時期に、テープ押えシリンダ155を伸長して移動フレーム154を下降する。すると、移動フレーム154に設けられたガイド部材161は、回動しながら接着テープTの端部を原紙ロールRaの外周面に押し付ける。この状態で原紙ロールRaが回転すると、接着テープTが原紙ロールRaの外周面に貼り付けられる。原紙ロールRaの外周面に接着テープTが貼り付けられると、テープ押えシリンダ155を収縮して移動フレーム154を上昇する。そして、所定の時期、つまり、裏ライナC1aの端部がガイド部材161を通過した時期に、ナイフシリンダ165を伸長してナイフ166を突き出し、接着テープTを切断する。
<段ボール原紙の搬送経路>
図7は、原紙ロールの処理装置における内巻き経路を表す概略図、図8は、原紙ロールの処理装置における外巻き経路を表す概略図である。
ところで、図2に示すように、スプライサ33にて、原紙ロールRa,Rbは、第1支持アーム52Aおよび第2支持アーム52Bに支持されるが、例えば、段ボール原紙(表ライナA,中芯B1,B2、裏ライナC1,C2)の種類に応じて回転方向が相違する。例えば、図2にて実線で表す裏ライナC1aは、原紙ロールRaが時計回り方向に回転することで、第1支持ロール72A側に供給され、原紙ロールRaが反時計回り方向に回転することで、原紙ロールRaに巻き取られる。一方、図2にて二点鎖線で表す裏ライナC1aは、原紙ロールRaが反時計回り方向に回転することで、第1支持ロール72A側に供給され、原紙ロールRaが時計回り方向に回転することで、原紙ロールRaに巻き取られる。
すなわち、図2および図7に示すように、ミルロールスタンド12は、支持アーム52A,52Bと、支持ロール72A,72Bとを有する。例えば、第1支持アーム52Aによる原紙ロールRaの支持位置に対してZ方向の上方で水平方向の一方(図7の右方)に第1支持ロール72Aおよび第1押えロール141aが配置される。テープ貼り装置107Aは、原紙ロールRaの支持位置に対して水平方向の他方(左方)に配置される。そして、裏ライナC1aが第1支持ロール72Aからテープ貼り装置107A側を通って原紙ロールRaに巻き取られる第1経路P1が設定される。すなわち、原紙ロールRaを図7にて反時計回り方向に回転すると、使用済の原紙ロールRaから繰り出された裏ライナC1aは、第1経路P1を通って巻き取られる。裏ライナC1aが第1経路P1を通って原紙ロールRaに巻き取られる処理を内巻き処理と称する。この場合、裏ライナC1aの端部、つまり段ボール原紙の端部は、原紙ロールRaの外周面において、テープ貼り装置107Aに対して、Z方向の上方より到達する。
一方、図2および図8に示すように、裏ライナC1aが支持ロール72Aからテープ貼り装置107Aとは反対側を通って原紙ロールRaに巻き取られる第2経路P2が設定される。すなわち、原紙ロールRaを図8にて時計回り方向に回転すると、使用済の原紙ロールRaから繰り出された裏ライナC1aは、第2経路P2を通って巻き取られる。裏ライナC1aが第2経路P2を通って原紙ロールRaに巻き取られる処理を外巻き処理と称する。この場合、裏ライナC1aの端部、つまり段ボール原紙の端部は、原紙ロールRaの外周面において、Z方向の下方よりテープ貼り装置107Aに到達する。
そして、図7に示すように、裏ライナC1aが第1経路P1を通って原紙ロールRaに巻き取られる処理を内巻き処理にて、裏ライナC1aを高速で原紙ロールRaに巻き取ると、裏ライナC1aの端部がばたつき、内側に折り込まれた形態となる。そのため、本実施形態にて、内巻き処理のとき、制御部112は、紙端検出部102が裏ライナC1aの端部を検出すると、原紙ロールRaの回転速度を低下させる。つまり、段ボール原紙の端部が、原紙ロールRaの外周面において、テープ貼り装置107Aに対してZ方向の上方より到達する場合、原紙ロールRaの回転速度を低下させる。
一方、図8に示すように、裏ライナC1aが第2経路P2を通って原紙ロールRaに巻き取られる処理を外巻き処理にて、裏ライナC1aを低速で原紙ロールRaに巻き取ると、裏ライナC1aの端部が地面に落下し、内側に折り込まれた形態となる。そのため、本実施形態にて、外巻き処理のとき、制御部112は、紙端検出部102が裏ライナC1aの端部を検出すると、原紙ロールRaの回転速度を上昇させる。つまり、段ボール原紙の端部が、原紙ロールRaの外周面において、テープ貼り装置107Aに対してZ方向の下方より到達する場合、原紙ロールRaの回転速度を上昇させる。
なお、ここでは、ミルロールスタンド12における第1支持アーム52Aおよび第1支持ロール72Aにより支持する裏ライナC1aの経路について説明したが、ミルロールスタンド12における第2支持アーム52Bおよび第2支持ロール72Bにより支持する裏ライナC1bの経路は、線対称となり、構成並びに作用は同様である。
<原紙ロールの処理方法>
図9は、原紙ロールの処理装置におけるテープ貼り処理の流れを表すフローチャート、図10は、原紙ロールの処理装置におけるテープ貼り処理の流れを表すタイムチャートである。
本実施形態の原紙ロールの処理方法は、原紙ロールRa,Rbを回転することで繰り出された段ボール原紙を巻き取る工程と、巻き取られる段ボール原紙の端部を検出する工程と、段ボール原紙の端部の検出位置に基づいてテープ貼り装置107の作動開始時期を算出する工程と、作動開始時期にテープ貼り装置107を作動して巻き取った段ボール原紙の端部を接着テープTにより原紙ロールRa,Rbの外周面に固定する工程とを有する。なお、以下の説明では、原紙ロールRa側の処理についてのみ説明する。
図3および図9に示すように、ステップS11にて、制御装置105は、入力部101から紙継ぎ指令信号が入力されたか否かを判定する。制御装置105は、紙継ぎ指令信号が入力されていないと判定(No)すると、この状態で待機する。一方、制御装置105は、紙継ぎ指令信号が入力されたと判定(Yes)すると、ステップS12にて、裏ライナC1aを巻き取るための原紙ロールRaの回転方向を検出する。すなわち、裏ライナC1aが第1経路P1(内巻き)にあるか、または、第2経路P2(外巻き)にあるかを検出する。原紙ロールRaの回転方向の検出は、例えば、駆動装置66aを構成するサーボモータのエンコーダの検出結果に基づいて行う。なお、ステップS12の処理は、上記のタイミングに限らず、ステップS16の処理より前であれば、どのタイミングであってもよい。
ステップS13にて、揺動シリンダ143aにより揺動リンク142aを介して第1押えロール141aを下降し、第1押えロール141aと第1支持ロール72Aにより裏ライナC1aを挟持する。ステップS14にて、制御装置105は、外径取得部103の検出結果に基づいて原紙ロールRaの外径を取得する。ステップS15にて、制御装置105は、巻取開始信号が入力されたか否かを判定する。巻取開始信号とは、スプライサ33が出力する紙継ぎ完了信号であり、紙継ぎ完了信号とは、例えば、スプライサ33において、第1ナイフ75Aが作動して裏ライナC1aを切断したときに出力される信号である。ここで、制御装置105は、巻取開始信号が入力されていないと判定(No)すると、この状態で待機する。一方、制御装置105は、巻取開始信号が入力されたと判定(Yes)すると、ステップS16にて、駆動装置66aにより原紙ロールRaの回転を開始し、加速することで繰り出された裏ライナC1aの巻取りを開始する。ステップS17にて、テープ貼り装置107Aの本体支持装置108Aによりテープ貼り装置本体109Aを下降し、ゴムロール152を原紙ロールRaの外周面に接触させる。なお、ステップS14の処理は、上記のタイミングに限らず、ステップS12の処理からステップS15の処理の間であれば、どのタイミングであってもよい。
ステップS18にて、制御装置105は、原紙ロールRaの回転速度が予め設定された高速度に到達したか否かを判定する。制御装置105は、駆動装置66aを構成するサーボモータのエンコーダの検出結果に基づいて原紙ロールRaの回転速度を取得する。制御装置105は、原紙ロールRaの回転速度が高速度に到達していないと判定(No)すると、この状態を維持する。制御装置105は、原紙ロールRaの回転速度が高速度に到達したと判定(Yes)すると、ステップS19にて、原紙ロールRaの回転速度を高速度に維持する。ステップS20にて、制御装置105は、紙端検出部102の検出結果に基づいて原紙ロールRaにおける裏ライナC1aの端部を検出したか否かを判定する。ここで、制御装置105は、原紙ロールRaにおける裏ライナC1aの端部を検出していないと判定(No)すると、この状態で待機する。一方、制御装置105は、原紙ロールRaにおける裏ライナC1aの端部を検出したと判定(Yes)すると、ステップS21に移行する。
ステップS21にて、制御装置105は、ステップS12の処理結果に基づいて原紙ロールRaが内巻きか否かを確認する。制御装置105は、原紙ロールRaが内巻きであると判定(Yes)すると、ステップS22にて、原紙ロールRaの回転速度を低下させる。そして、ステップS23にて、制御装置105は、原紙ロールRaの回転速度が予め設定された中速度に低下したか否かを判定する。制御装置105は、原紙ロールRaの回転速度が中速度に低下していないと判定(No)すると、この状態を維持する。制御装置105は、原紙ロールRaの回転速度が中速度に低下したと判定(Yes)すると、ステップS24にて、原紙ロールRaの回転速度を中速度に維持する。
一方、ステップS21にて、制御装置105は、原紙ロールRaが内巻きではなく外巻きであると判定(No)すると、ステップS25にて、原紙ロールRaの回転速度を上昇させる。そして、ステップS26にて、制御装置105は、原紙ロールRaの回転速度が予め設定された高高速度に上昇したか否かを判定する。制御装置105は、原紙ロールRaの回転速度が高高速度に上昇していないと判定(No)すると、この状態を維持する。制御装置105は、原紙ロールRaの回転速度が高高速度に上昇したと判定(Yes)すると、ステップS27にて、原紙ロールRaの回転速度を高高速度に維持する。
ステップS28にて、制御装置105は、原紙ロールRaにおける裏ライナC1aの端部がテープ貼り手前位置(減速開始時期)に到達したか否かを判定する。裏ライナC1aの端部を原紙ロールRaの外周面に固定するための接着テープTは、原紙ロールRaの端部に対して、原紙ロールRaにおける回転方向の上流側から下流側にかけて所定長さを有する。テープ貼り装置107の作動開始時期とは、接着テープTの上流側の端部を原紙ロールRaの外周面に貼り付ける時期である。テープ貼り装置107の作動終了時期とは、接着テープTの下流側の端部を切断して原紙ロールRaの外周面に貼り付けて切断する時期である。減速開始時期とは、作動開始時期より所定時間(所定距離)だけ前の時期である。作動開始時期、作動終了時期、減速開始時期は、紙端検出部102が裏ライナC1aの端部を検出した時期、外径取得部103が計測した原紙ロールRaの外径、回転量取得部104が検出した原紙ロールRaの回転量に基づいて算出する。
ステップS28にて、制御装置105は、原紙ロールRaにおける裏ライナC1aの端部がテープ貼り手前位置(減速開始時期)に到達していないと判定(No)すると、この状態を維持する。一方、制御装置105は、原紙ロールRaにおける裏ライナC1aの端部がテープ貼り手前位置(減速開始時期)に到達したと判定(Yes)すると、ステップS29にて、原紙ロールRaの回転速度を低下させる。そして、ステップS30にて、制御装置105は、原紙ロールRaの回転速度が予め設定された低速度に低下したか否かを判定する。制御装置105は、原紙ロールRaの回転速度が低速度に低下していないと判定(No)すると、この状態を維持する。制御装置105は、原紙ロールRaの回転速度が低速度に低下したと判定(Yes)すると、ステップS31にて、原紙ロールRaの回転速度を低速度に維持する。
ステップS32にて、制御装置105は、原紙ロールRaにおける裏ライナC1aの端部がテープ貼り位置(作動開始時期)に到達したか否かを判定する。ここで、制御装置105は、原紙ロールRaにおける裏ライナC1aの端部がテープ貼り位置(作動開始時期)に到達していないと判定(No)すると、この状態を維持する。一方、制御装置105は、原紙ロールRaにおける裏ライナC1aの端部がテープ貼り位置(作動開始時期)に到達したと判定(Yes)すると、ステップS33にて、テープ貼り装置107Aを作動させる。つまり、テープ押えシリンダ155を伸長してガイド部材161を下降し、接着テープTの端部を原紙ロールRaの外周面に押し付ける。ここで、所定時間が経過して原紙ロールRaが回転すると、接着テープTが所定長さだけ原紙ロールRaの外周面に貼り付けられることから、ステップS34にて、テープ押えシリンダ155を収縮してガイド部材161を上昇し、待機位置に移動する。
ステップS35にて、制御装置105は、原紙ロールRaにおける裏ライナC1aの端部がテープ切断位置(作動終了時期)に到達したか否かを判定する。ここで、制御装置105は、原紙ロールRaにおける裏ライナC1aの端部がテープ切断位置(作動終了時期)に到達していないと判定(No)すると、この状態を維持する。一方、制御装置105は、原紙ロールRaにおける裏ライナC1aの端部がテープ切断位置(作動終了時期)に到達したと判定(Yes)すると、ステップS36にて、ナイフシリンダ165を伸長してナイフ166を突き出し、接着テープTを切断する。その後、ステップS37にて、テープ貼り装置107Aの本体支持装置108Aによりテープ貼り装置本体109Aを上昇し、ゴムロール152を原紙ロールRaの外周面から離間させる。ステップS38にて、原紙ロールRaの回転速度を低下させて停止させる。
上述した原紙ロールの処理における原紙ロールの回転速度の制御を図10のタイムチャートに基づいて説明する。
図10に示すように、時間t0にて、原紙ロールRaが回転を開始し、加速して裏ライナC1aの巻き取りを開始する。時間t1にて、原紙ロールRaの回転速度が高速度に到達して維持される。原紙ロールRaにおける裏ライナC1aの端部を検出した時間t2にて、原紙ロールRaが内巻きであるとき、原紙ロールRaの回転速度を低下させる。そして、時間t3にて、原紙ロールRaの回転速度を中速度に維持する。なお、このとき、時間t1の高速度を中速度にしてもよい。一方、原紙ロールRaにおける裏ライナC1aの端部を検出した時間t2にて、原紙ロールRaが外巻きであるとき、原紙ロールRaの回転速度を上昇させる。そして、時間t3にて、原紙ロールRaの回転速度を高高速度に維持する。なお、このとき、タイムサイクル短縮のためなどで、時間t2において高速度を高高速度にしてもよい。
時間t4にて、原紙ロールRaにおける裏ライナC1aの端部がテープ貼り手前位置(減速開始時期)に到達すると、原紙ロールRaの回転速度を低下させる。そして、原紙ロールRaが内巻きであるとき、時間t5にて、原紙ロールRaの回転速度を低速度に維持する。一方、原紙ロールRaが外巻きであるとき、時間t6にて、原紙ロールRaの回転速度を低速度に維持する。
時間t7にて、原紙ロールRaにおける裏ライナC1aの端部がテープ貼り位置(作動開始時期)に到達し、テープ貼り装置107Aが作動し、接着テープTの端部を原紙ロールRaの外周面に押し付ける。このとき、タイムサイクル短縮のためなどで一定量接着テープTを張り付けた後、原紙ロールRaの回転速度を上昇させてもよい。そして、時間t8にて、原紙ロールRaにおける裏ライナC1aの端部がテープ切断位置(作動終了時期)に到達すると、ナイフ166により接着テープTを切断する。その後、時間t9にて、原紙ロールRaの回転速度を低下させ、時間t10にて、原紙ロールRaの回転が停止する。
[本実施形態の作用効果]
第1の態様に係る原紙ロールの処理装置は、原紙ロールRa,Rbを回転することで繰り出された段ボール原紙を巻き取る巻取装置106と、巻取装置106により巻き取られる段ボール原紙(表ライナA、中芯B1,B2、裏ライナC1,C2)の端部を検出する紙端検出部102と、巻き取った段ボール原紙の端部を接着テープTにより原紙ロールRa,Rbの外周面に固定するテープ貼り装置107と、紙端検出部102が段ボール原紙の端部を検出したときに段ボール原紙の端部が原紙ロールRa,Rbの外周面におけるテープ貼り装置107に対する到達方向に基づいて原紙ロールRa,Rbの回転速度を制御すると共に原紙ロールRa,Rbの回転速度を制御した後にテープ貼り装置107を作動する制御部とを備える。
第1の態様に係る原紙ロールの処理装置によれば、制御部112は、段ボール原紙の端部が原紙ロールRa,Rbの外周面におけるテープ貼り装置107に対する到達方向に基づいて原紙ロールRa,Rbの回転速度を制御する。この場合、段ボール原紙の端部が内側に折り込まれることを抑制し、段ボール原紙を原紙ロールRa,Rbに適切に巻き取ることができる。その結果、原紙ロールRa,Rbから繰り出されていた段ボール原紙を適切に巻き取り、適切な位置に接着テープTを貼り付けることで、段ボール原紙の端部を原紙ロールRa,Rbの外周面に精度良く固定することができる。
第2の態様に係る原紙ロールの処理装置は、第1の態様に係る原紙ロールの処理装置であって、さらに、原紙ロールRa,Rbの外径情報を取得する外径取得部103と、原紙ロールRa,Rbの回転量を取得する回転量取得部104と、紙端検出部102の検出結果と外径取得部103の取得結果と回転量取得部104の取得結果に基づいてテープ貼り装置107の作動開始時期を算出する演算部111とを備え、制御部112は、作動開始時期にテープ貼り装置107を作動する。これにより、紙端検出部102が直接検出した紙端検出部102の検出時期に基づいて作動開始時期を算出することから、テープ貼り装置107を適切な時期に作動することができる。
第3の態様に係る原紙ロールの処理装置は、第2の態様に係る原紙ロールの処理装置であって、さらに、演算部111は、作動開始時期より前に原紙ロールRa,Rbの回転速度を低下させる減速開始時期を算出し、制御部112は、減速開始時期に原紙ロールRa,Rbの回転を低下させる。これにより、紙端検出部102が直接検出した紙端検出部102の検出時期に基づいて減速開始時期を算出することから、適切な時期に原紙ロールRa,Rbの回転を低下させることで、テープ貼り装置107により接着テープTを適切に貼り付けることができる。
第4の態様に係る原紙ロールの処理装置は、第1の態様から第3の態様のいずれか一つに係る原紙ロールの処理装置であって、さらに、巻取装置106は、原紙ロールRa,Rbの支持位置に対して鉛直方向の上方で水平方向の一方に段ボール原紙を巻き付けて支持する支持ロール(支持部材)72A,72Bと、支持ロール72A,72Bとの間で段ボール原紙を挟持する押えロール(保持部材)141a,141bとを有し、紙端検出部102a,102bは、原紙ロールRa,Rbの支持位置と支持ロール72A,72Bとの間で段ボール原紙の端部を検出する。これにより、段ボール原紙は、原紙ロールRa,Rbと、支持ロール72A,72Bと押えロール141a,141bとの挟持位置との間で弛みがあっても、巻き取りを開始すると弛みが解消されて支持される。そのため、紙端検出部102は、支持ロール72A,72Bと押えロール141a,141bとの挟持状態が解除された直後の段ボール原紙の端部を検出する。そのため、紙端検出部102は、段ボール原紙の端部を確実に検出することができる。
第5の態様に係る原紙ロールの処理装置は、第1の態様から第4の態様のいずれか一つに係る原紙ロールの処理装置であって、さらに、段ボール原紙の端部が原紙ロールRa,Rbの外周面において、鉛直方向の上方よりテープ貼り装置107に到達して原紙ロールRa,Rbに巻き取られる第1経路P1が設定され、制御部112は、紙端検出部102が段ボール原紙の端部を検出すると、巻取装置106により原紙ロールRa,Rbの回転速度を低下させる。これにより、段ボール原紙が第1経路P1を通って原紙ロールRa,Rbに巻き取られる内巻き処理にて、段ボール原紙が中速で原紙ロールRa,Rbに巻き取られることとなり、段ボール原紙の端部のばたつきを抑制し、内側に折り込まれることが抑制され、段ボール原紙を原紙ロールRa,Rbに適切に巻き取ることができる。
第6の態様に係る原紙ロールの処理装置は、第1の態様から第4の態様のいずれか一つに係る原紙ロールの処理装置であって、さらに、段ボール原紙の端部が原紙ロールRa,Rbの外周面において、鉛直方向の下方よりテープ貼り装置107に到達して原紙ロールRa,Rbに巻き取られる第2経路P2が設定され、制御部112は、紙端検出部102が段ボール原紙の端部を検出すると、巻取装置106により原紙ロールRa,Rbの回転速度を上昇させる。これにより、段ボール原紙が第2経路P2を通って原紙ロールRa,Rbに巻き取られる外巻き処理にて、段ボール原紙が高高速で原紙ロールRa,Rbに巻き取られることとなり、段ボール原紙の端部の地面への落下を抑制し、内側に折り込まれることが抑制され、段ボール原紙を原紙ロールRa,Rbに適切に巻き取ることができる。
第7の態様に係る原紙ロールの処理方法は、原紙ロールRa,Rbを回転することで繰り出された段ボール原紙を巻き取る工程と、巻き取られる段ボール原紙の端部を検出する工程と、段ボール原紙の端部が原紙ロールRa,Rbの外周面におけるテープ貼り装置107に対する到達方向に基づいて原紙ロールRa,Rbの回転速度を制御する工程と、原紙ロールRa,Rbの回転速度を制御した後にテープ貼り装置107を作動して巻き取った段ボール原紙の端部を接着テープTにより原紙ロールRa,Rbの外周面に固定する工程とを有する。これにより、段ボール原紙の端部が内側に折り込まれることを抑制し、段ボール原紙を原紙ロールRa,Rbに適切に巻き取ることができる。その結果、原紙ロールRa,Rbから繰り出されていた段ボール原紙を適切に巻き取り、適切な位置に接着テープTを貼り付けることで、段ボール原紙の端部を原紙ロールRa,Rbの外周面に精度良く固定することができる。
第8の態様に係る段ボールシートの製造装置は、表ライナAと中芯B1,B2と裏ライナC1,C2をそれぞれ回転自在に支持するミルロールスタンド11,12,15,16,19と、波形加工された中芯B1,B2に裏ライナC1,C2を貼り合わせて片面段ボールシートD1,D2を製造するシングルフェーサ13,17と、片面段ボールシートD1,D2における中芯B1,B2側に表ライナAを貼り合わせて段ボールシートE,Fを製造するダブルフェーサ22と、第1の態様から第5の態様のいずれか一つに係る原紙ロールの処理装置100とを備える。これにより、原紙ロールの処理装置100にて、原紙ロールRa,Rbから繰り出されていた段ボール原紙を適切に巻き取り、適切な位置に接着テープTを貼り付けることで、段ボール原紙の端部を原紙ロールRa,Rbの外周面に精度良く固定することができる。
10 コルゲートマシン(段ボールシートの製造装置)
11,12,15,16,19 ミルロールスタンド
13,17 シングルフェーサ
14,18 ブリッジ
20 プレヒータ
21 グルーマシン
22 ダブルフェーサ
23 ロータリシャ
24 スリッタスコアラ
25 カットオフ
26 不良品排出装置
27 スタッカ
28,29 取り上げコンベア
30 ペーパーガイド装置
31,32 スプライサ
33,34 スプライサ
35 スプライサ
41,42,43 予熱ロール
44,45 糊付けロール
51 支持フレーム
52A 第1支持アーム
52B 第2支持アーム
71 架台
72A 第1支持ロール(支持部材)
72B 第2支持ロール(支持部材)
73A 第1導入ロール
73B 第2導入ロール
74A 第1圧着ロール
74B 第2圧着ロール
75A 第1ナイフ
75B 第2ナイフ
100 原紙ロールの処理装置
101 入力部
102,102a,102b 紙端検出部
103,103a,103b 外径取得部
104 回転量取得部
105 制御装置
106 巻取装置
107 テープ貼り装置
108A,108B 本体支持装置
109A,109B テープ貼り装置本体
111 演算部
112 制御部
123a,123b 同調軸
124a,124b スリーブ
125a,125b 第1リンク
126a,126b 昇降用シリンダ
128a,128b 第3リンク
130a,130b 第4リンク
131a,131b 揺動シリンダ
141a 第1押えロール(保持部材)
141b 第2押えロール(保持部材)
142a,142b 揺動リンク
143a,143b 揺動シリンダ
A 表ライナ(段ボール原紙)
B1,B2 中芯(段ボール原紙)
C1,C1a,C1b,C2 裏ライナ(段ボール原紙)
D1,D2 片面段ボールシート
E,F 両面段ボールシート
P1 第1経路
P2 第2経路
Ra,Rb 原紙ロール
T 接着テープ

Claims (8)

  1. 原紙ロールを回転することで繰り出された段ボール原紙を巻き取る巻取装置と、
    前記巻取装置により巻き取られる前記段ボール原紙の端部を検出する紙端検出部と、
    巻き取った前記段ボール原紙の端部を接着テープにより前記原紙ロールの外周面に固定するテープ貼り装置と、
    前記紙端検出部が前記段ボール原紙の端部を検出したときに前記段ボール原紙の端部が前記原紙ロールの外周面における前記テープ貼り装置に対する到達方向に基づいて前記原紙ロールの回転速度を制御すると共に前記原紙ロールの回転速度を制御した後に前記テープ貼り装置を作動する制御部と、
    を備える原紙ロールの処理装置。
  2. 前記原紙ロールの外径情報を取得する外径取得部と、
    前記原紙ロールの回転量を取得する回転量取得部と、
    前記紙端検出部の検出結果と前記外径取得部の取得結果と前記回転量取得部の取得結果に基づいて前記テープ貼り装置の作動開始時期を算出する演算部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記作動開始時期に前記テープ貼り装置を作動する、
    請求項1に記載の原紙ロールの処理装置。
  3. 前記演算部は、前記作動開始時期より前に前記原紙ロールの回転速度を低下させる減速開始時期を算出し、前記制御部は、前記減速開始時期に前記原紙ロールの回転を低下させる、
    請求項2に記載の原紙ロールの処理装置。
  4. 前記巻取装置は、前記原紙ロールの支持位置に対して鉛直方向の上方で水平方向の一方に前記段ボール原紙を支持する支持部材と、前記支持部材との間で前記段ボール原紙を挟持する保持部材とを有し、前記紙端検出部は、前記原紙ロールの支持位置と前記支持部材との間で前記段ボール原紙の端部を検出する、
    請求項1に記載の原紙ロールの処理装置。
  5. 前記段ボール原紙の端部が、前記原紙ロールの外周面において、鉛直方向の上方より前記テープ貼り装置に到達して前記原紙ロールに巻き取られる第1経路が設定され、前記制御部は、前記紙端検出部が前記段ボール原紙の端部を検出すると、前記巻取装置により前記原紙ロールの回転速度を低下させる、
    請求項1に記載の原紙ロールの処理装置。
  6. 前記段ボール原紙の端部が、前記原紙ロールの外周面において、鉛直方向の下方より前記テープ貼り装置に到達して前記原紙ロールに巻き取られる第2経路が設定され、前記制御部は、前記紙端検出部が前記段ボール原紙の端部を検出すると、前記巻取装置により前記原紙ロールの回転速度を上昇させる、
    請求項1に記載の原紙ロールの処理装置。
  7. 原紙ロールを回転することで繰り出された段ボール原紙を巻き取る工程と、
    巻き取られる前記段ボール原紙の端部を検出する工程と、
    前記段ボール原紙の端部が前記原紙ロールの外周面におけるテープ貼り装置に対する到達方向に基づいて前記原紙ロールの回転速度を制御する工程と、
    前記原紙ロールの回転速度を制御した後に前記テープ貼り装置を作動して巻き取った前記段ボール原紙の端部を接着テープにより前記原紙ロールの外周面に固定する工程と、
    を有する原紙ロールの処理方法。
  8. 表ライナと中芯と裏ライナをそれぞれ回転自在に支持するミルロールスタンドと、
    波形加工された前記中芯に前記裏ライナを貼り合わせて片面段ボールシートを製造するシングルフェーサと、
    前記片面段ボールシートにおける前記中芯側に前記表ライナを貼り合わせて段ボールシートを製造するダブルフェーサと、
    請求項1に記載の原紙ロールの処理装置と、
    を備える段ボールシートの製造装置。
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