JP2024083017A - 車上サーバ及びデータ転送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動体に搭載されたカメラによるデータをより的確に転送する。【解決手段】軌道上を走行する移動体に搭載されたカメラの映像データを記録する映像記録装置から前記映像データを取得し、前記移動体以外に設置されたセンタ装置に前記映像データを転送する車上サーバであって、前記センタ装置から映像要求情報を取得した場合、前記移動体から、前記移動体の状態を示す移動体状態情報と前記移動体の運行計画を受信し、前記映像要求情報に対して前記移動体状態情報と前記運行計画を用いて、前記映像要求情報に該当するそれぞれの前記映像データについて転送期限を算出し、前記算出された転送期限の近いものから順に、該当する前記映像データを転送する制御を行い、前記転送は、前記映像記録装置から当該車上サーバへの転送、当該車上サーバから前記センタ装置への転送、の少なくともいずれか1つを含む。【選択図】図11

Description

本発明は、車上サーバ及びデータ転送方法に関し、特に、移動体に搭載されたカメラによるデータを転送するための車上サーバ及びデータ転送方法に関する。
列車等の移動体に搭載されたカメラで記録された映像データは、運行、旅客対応、保守等の様々な観点から、使用を希望する者は多数存在する。例えば、列車であれば、指令員、車両区、駅員、他の列車の運転士等である。近年、移動体に搭載するカメラの情報を扱う量は増加しており、移動体で撮影されたデータの転送量は増加の傾向である。
特許文献1には、移動体の外部への転送時には、第2の録画装置は第1の録画装置からの映像データの録画を中断し、制御装置は前記第2の録画装置から重要度のランクが高い順に映像データを読み出す録画転送装置が開示されている。
特許第4603603号公報
しかしながら、移動体の車内間の通信路や移動体と地上間の通信路が十分でない場合は、移動体の多数のカメラで撮影した映像すべてを転送することには限界がある。このような場合、映像利用者にタイムリーに届けることができないことが想定される。さらに、移動体の車内間の通信路や移動体と地上間の通信路の通信量上限を上げることも考えられるが、この場合は相当のコストがかかる。また、既存の移動体にそのまま適応できない場合も存在する。
特許文献1の録画転送装置では、移動体側の都合のみでの重要度のランク付けをしているため、利用者側がすぐに欲しい重要度の低いデータの転送が遅れてしまう。
本発明は、上記課題に鑑みて、移動体に搭載されたカメラによるデータをより的確に転送する車上サーバ及びデータ転送方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、代表的な本発明の車上サーバの一つは、軌道上を走行する移動体に搭載されたカメラの映像データを記録する映像記録装置から前記映像データを取得し、前記移動体以外に設置されたセンタ装置に前記映像データを転送する車上サーバであって、前記センタ装置から映像要求情報を取得した場合、前記移動体から、前記移動体の状態を示す移動体状態情報と前記移動体の運行計画を受信し、前記映像要求情報に対して前記移動体状態情報と前記運行計画を用いて、前記映像要求情報に該当するそれぞれの前記映像データについて転送期限を算出し、前記算出された転送期限の近いものから順に、該当する前記映像データを転送する制御を行い、前記転送は、前記映像記録装置から当該車上サーバへの転送、当該車上サーバから前記センタ装置への転送、の少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする。
さらに本発明のデータ転送方法の一つは、軌道上を走行する移動体に搭載されたカメラの映像データを記録する映像記録装置から前記映像データを取得し、前記移動体以外に設置されたセンタ装置に前記映像データを転送する車上サーバを用いたデータ転送方法であって、前記センタ装置から映像要求情報を取得した場合、前記移動体から、前記移動体の状態を示す移動体状態情報と前記移動体の運行計画を受信するステップと、前記映像要求情報に対して前記移動体状態情報と前記運行計画を用いて、前記映像要求情報に該当するそれぞれの前記映像データについて転送期限を算出するステップと、前記算出された転送期限の近いものから順に、該当する前記映像データを転送する制御を行うステップとを含み、前記転送は、前記映像記録装置から前記車上サーバへの転送、前記車上サーバから前記センタ装置への転送、の少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする。
本発明によれば、車上サーバ及びデータ転送方法において、移動体に搭載されたカメラによるデータをより的確に転送できる。
上記以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態により明らかにされる。
図1は、本開示の実施形態による態様を実施するためのコンピュータシステムのブロック図である。 図2は、本発明が適用されるデータ転送システムの一例を示すブロック図である。 図3は、本発明におけるカメラの設置場所の一例を示す図である。 図4は、本発明における機器一覧情報の一例を示す図である。 図5は、本発明における編成状態情報の一例を示す図である。 図6は、本発明における編成イベント情報の一例を示す図である。 図7は、本発明における映像要求情報の一例を示す図である。 図8は、本発明における運行計画情報の一例を示す図である。 図9は、本発明における映像一覧情報の一例を示す図である。 図10は、本発明における転送ポリシー情報の一例を示す図である。 図11は、本発明におけるフローチャートの一例を示す。
本発明を実施するための形態を説明する。
<実施形態による態様を実施するためのコンピュータシステム>
図1は、本開示の実施形態による態様を実施するためのコンピュータシステム1のブロック図である。本明細書で開示される様々な実施形態の機構及び装置は、任意の適切なコンピューティングシステムに適用されてもよい。コンピュータシステム1の主要コンポーネントは、1つ以上のプロセッサ2、メモリ4、端末インターフェース12、ストレージインターフェース14、I/O(入出力)デバイスインターフェース16、及びネットワークインターフェース18を含む。これらのコンポーネントは、メモリバス6、I/Oバス8、バスインターフェースユニット9、及びI/Oバスインターフェースユニット10を介して、相互的に接続されてもよい。
コンピュータシステム1は、プロセッサ2と総称される1つ又は複数の処理装置2A及び2Bを含んでもよい。各プロセッサ2は、メモリ4に格納された命令を実行し、オンボードキャッシュを含んでもよい。ある実施形態では、コンピュータシステム1は複数のプロセッサを備えてもよく、また別の実施形態では、コンピュータシステム1は単一の処理装置によるシステムであってもよい。処理装置としては、CPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processong Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等を適用できる。
ある実施形態では、メモリ4は、データ及びプログラムを記憶するためのランダムアクセス半導体メモリ、記憶装置、又は記憶媒体(揮発性又は不揮発性のいずれか)を含んでもよい。ある実施形態では、メモリ4は、コンピュータシステム1の仮想メモリ全体を表しており、ネットワークを介してコンピュータシステム1に接続された他のコンピュータシステムの仮想メモリを含んでもよい。メモリ4は、概念的には単一のものとみなされてもよいが、他の実施形態では、このメモリ4は、キャッシュおよび他のメモリデバイスの階層など、より複雑な構成となる場合がある。例えば、メモリは複数のレベルのキャッシュとして存在し、これらのキャッシュは機能毎に分割されてもよい。その結果、1つのキャッシュは命令を保持し、他のキャッシュはプロセッサによって使用される非命令データを保持する構成であってもよい。メモリは、いわゆるNUMA(Non-Uniform Memory Access)コンピュータアーキテクチャのように、分散され、種々の異なる処理装置に関連付けられてもよい。
メモリ4は、本明細書で説明する機能を実施するプログラム、モジュール、及びデータ構造のすべて又は一部を格納してもよい。例えば、メモリ4は、潜在因子特定アプリケーション50を格納していてもよい。ある実施形態では、潜在因子特定アプリケーション50は、後述する機能をプロセッサ2上で実行する命令又は記述を含んでもよく、あるいは別の命令又は記述によって解釈される命令又は記述を含んでもよい。ある実施形態では、潜在因子特定アプリケーション50は、プロセッサベースのシステムの代わりに、またはプロセッサベースのシステムに加えて、半導体デバイス、チップ、論理ゲート、回路、回路カード、および/または他の物理ハードウェアデバイスを介してハードウェアで実施されてもよい。ある実施形態では、潜在因子特定アプリケーション50は、命令又は記述以外のデータを含んでもよい。ある実施形態では、カメラ、センサ、または他のデータ入力デバイス(図示せず)が、バスインターフェースユニット9、プロセッサ2、またはコンピュータシステム1の他のハードウェアと直接通信するように提供されてもよい。このような構成では、プロセッサ2がメモリ4及び潜在因子識別アプリケーションにアクセスする必要性が低減する可能性がある。
コンピュータシステム1は、プロセッサ2、メモリ4、表示システム24、及びI/Oバスインターフェースユニット10間の通信を行うバスインターフェースユニット9を含んでもよい。I/Oバスインターフェースユニット10は、様々なI/Oユニットとの間でデータを転送するためのI/Oバス8と連結していてもよい。I/Oバスインターフェースユニット10は、I/Oバス8を介して、I/Oプロセッサ(IOP)又はI/Oアダプタ(IOA)としても知られる複数のI/Oインターフェースユニット12、14、16、及び18と通信してもよい。表示システム24は、表示コントローラ、表示メモリ、又はその両方を含んでもよい。表示コントローラは、ビデオ、オーディオ、又はその両方のデータを表示装置26に提供することができる。また、コンピュータシステム1は、データを収集し、プロセッサ2に当該データを提供するように構成された1つまたは複数のセンサ等のデバイスを含んでもよい。例えば、コンピュータシステム1は、湿度データ、温度データ、圧力データ等を収集する環境センサ、及び加速度データ、運動データ等を収集するモーションセンサ等を含んでもよい。これ以外のタイプのセンサも使用可能である。表示メモリは、ビデオデータをバッファするための専用メモリであってもよい。表示システム24は、単独のディスプレイ画面、テレビ、タブレット、又は携帯型デバイスなどの表示装置26に接続されてもよい。ある実施形態では、表示装置26は、オーディオをレンダリングするためスピーカを含んでもよい。あるいは、オーディオをレンダリングするためのスピーカは、I/Oインターフェースユニットと接続されてもよい。他の実施形態では、表示システム24が提供する機能は、プロセッサ2を含む集積回路によって実現されてもよい。同様に、バスインターフェースユニット9が提供する機能は、プロセッサ2を含む集積回路によって実現されてもよい。
I/Oインターフェースユニットは、様々なストレージ又はI/Oデバイスと通信する機能を備える。例えば、端末インターフェースユニット12は、ビデオ表示装置、スピーカテレビ等のユーザ出力デバイスや、キーボード、マウス、キーパッド、タッチパッド、トラックボール、ボタン、ライトペン、又は他のポインティングデバイス等のユーザ入力デバイスのようなユーザI/Oデバイス20の取り付けが可能である。ユーザは、ユーザインターフェースを使用して、ユーザ入力デバイスを操作することで、ユーザI/Oデバイス20及びコンピュータシステム1に対して入力データや指示を入力し、コンピュータシステム1からの出力データを受け取ってもよい。ユーザインターフェースは例えば、ユーザI/Oデバイス20を介して、表示装置に表示されたり、スピーカによって再生されたり、プリンタを介して印刷されたりしてもよい。
ストレージインターフェース14は、1つ又は複数のディスクドライブや直接アクセスストレージ装置22(通常は磁気ディスクドライブストレージ装置であるが、単一のディスクドライブとして見えるように構成されたディスクドライブのアレイ又は他のストレージ装置であってもよい)の取り付けが可能である。ある実施形態では、ストレージ装置22は、任意の二次記憶装置として実装されてもよい。メモリ4の内容は、ストレージ装置22に記憶され、必要に応じてストレージ装置22から読み出されてもよい。ネットワークインターフェース18は、コンピュータシステム1と他のデバイスが相互的に通信できるように、通信経路を提供してもよい。この通信経路は、例えば、ネットワーク30であってもよい。
図1に示されるコンピュータシステム1は、プロセッサ2、メモリ4、バスインターフェース9、表示システム24、及びI/Oバスインターフェースユニット10の間の直接通信経路を提供するバス構造を備えているが、他の実施形態では、コンピュータシステム1は、階層構成、スター構成、又はウェブ構成のポイントツーポイントリンク、複数の階層バス、平行又は冗長の通信経路を含んでもよい。さらに、I/Oバスインターフェースユニット10及びI/Oバス8が単一のユニットとして示されているが、実際には、コンピュータシステム1は複数のI/Oバスインターフェースユニット10又は複数のI/Oバス8を備えてもよい。また、I/Oバス8を様々なI/Oデバイスに繋がる各種通信経路から分離するための複数のI/Oインターフェースユニットが示されているが、他の実施形態では、I/Oデバイスの一部または全部が、1つのシステムI/Oバスに直接接続されてもよい。
ある実施形態では、コンピュータシステム1は、マルチユーザメインフレームコンピュータシステム、シングルユーザシステム、又はサーバコンピュータ等の、直接的ユーザインターフェースを有しない、他のコンピュータシステム(クライアント)からの要求を受信するデバイスであってもよい。他の実施形態では、コンピュータシステム1は、デスクトップコンピュータ、携帯型コンピュータ、ノートパソコン、タブレットコンピュータ、ポケットコンピュータ、電話、スマートフォン、又は任意の他の適切な電子機器であってもよい。
<ブロック図>
図2は、本発明が適用されるデータ転送システムの一例を示すブロック図である。
図2で示すデータ転送システムは、カメラ101、映像記録装置110、列車情報管理装置115、車上サーバ120、センタ装置130を備えている。移動体には、カメラ101、映像記録装置110、列車情報管理装置115、車上サーバ120を備えることができる。ここでは、移動体は、列車を例に説明する。列車(編成)は、決まった軌道上を走行することが可能である移動体の一例である。
カメラ101は、列車の各所に搭載可能なカメラである。例えば、前方、後方、車内、車側等を撮影可能なカメラである。すなわち、カメラ101は、1つの列車に複数のカメを備えることができ、さらには1つの車両に複数のカメラを備えることができる。ここで、カメラ102は、レンズや絞りを介して撮像素子に入射光を結像して情報を得るカメラの構成を適用できる。ここでの撮像素子の例としては、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等があげられる。カメラ101の撮影する映像は、動画でも静止画でもよい。動画として、例えば、1秒間に3フレーム(3fps)以上、さらには、1秒間に5フレーム(3fps)以上等、カメラ101の撮影する目的に応じて設定することが可能である。
映像記録装置110は、カメラ101で撮影した映像を記録する装置である。列車の車両毎に設置してもよいし、カメラ101の種類毎に設置してもよい。このため、1つの列車に複数の映像記録装置110を備えることができる。映像記録装置110としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の必要に応じた記録媒体を適用することができる。
列車情報管理装置115は、その列車の情報を管理する装置である。ここには、編成状態情報116、編成イベント情報117、運行計画情報118を記録している。
編成状態情報116は、その列車の状態を示す情報である。例えば、列車の位置や、速度、ドアの開閉状態等の情報である。列車の位置は、線路上の起点に対する距離を示すキロ程で表すことができる。
編成イベント情報117は、その列車において通常でない状態が起こった内容を示す情報である。例えば、ドアの開閉に失敗した、非常通話ボタンが押された等に関する情報である。
運行計画情報118は、その列車の運行計画の情報である。例えば、経由する駅とその発着時刻を少なくとも有している。列車に遅れが生じた場合などでは、運行計画の情報を遅れに合わせて更新してもよい。運行計画情報118は、センタ装置130から取得してもよい。
車上サーバ120は、映像転送制御機能125を備えており、後述する図11の処理を行う装置である。車上サーバ120は、各列車に1つ設置される、又は、状況に応じて各列車に2つ以上設置してもよい。また、車上サーバ120は、機器一覧情報121、転送ポリシー情報122、映像一覧情報123、映像要求情報124、編成状態情報116、編成イベント情報117、運行計画情報118を記録している。ここで、編成状態情報116、編成イベント情報117、運行計画情報118は、列車情報管理装置115から取得することができる。
映像転送制御機能125は、特に、映像記録装置110から車上サーバ120への映像データの転送、車上サーバ120からセンタ装置130への映像データの転送を制御する。映像転送制御機能125は、映像データの転送期限を算出する転送期限算出部や映像データの転送のためのポリシーを作成する転送ポリシー設定部等を備えている。また、データを送信する送信部やデータを受信する受信部を備えていてもよい。
機器一覧情報121は、各カメラ101に関する情報を有している。具体的には、機器一覧情報121は、各カメラ101の列車の設置場所や種類等を管理する情報である。また、カメラ101の撮影範囲の情報を有していてもよい。
転送ポリシー情報122は、各カメラ101で撮影された映像記録装置110に記録されているデータを送信するポリシー(方針)を定めた情報である。転送ポリシー情報122は、図11で示す車上サーバ120の処理によって決められる。
映像一覧情報123は、映像記録装置110に記録されている映像の一覧を示す情報である。映像一覧情報123は、例えば、映像毎に、映像要求名、利用目的、撮影場所、転送期限、所属等の映像に関する情報を有している。
映像要求情報124は、センタ装置130の映像要求情報131のうち、列車に備えるその車上サーバ120に関する映像要求の情報である。映像要求情報124には、例えば、映像要求名、利用者、利用目的、利用場所、所属等の映像に関する情報を有している。
センタ装置130は、移動体である列車以外の場所に設置される装置である。例えば、地上側の特定の場所などである。センタ装置130は、各車上サーバ120とは無線又は有線による通信が可能である。さらに、センタ装置130は、指令室141、各駅(A駅142、B駅143等)、検車区144等に備えられた各コンピュータや通信機器と情報のやりとりが可能である。ここで、センタ装置130は、指令室141、各駅、検車区144からは、映像要求を取得して、映像要求情報131を構築することができる。また、センタ装置130からは、映像要求に応じて車上サーバ120から送られてきた映像を指令室141、各駅、検車区144等の利用場所に送信することができる。
センタ装置130の映像要求情報131は、対応する全ての車上サーバ120の映像要求情報を含む。一方で、1つの車上サーバ120に送信する映像要求情報124は、映像要求情報131のうち、その車上サーバ120に関する映像要求情報124でよい。
なお、列車情報管理装置115、車上サーバ120、センタ装置130は、図1で説明した、コンピュータシステム1を用いることができる。
次に図2を用いて、映像データの流れについて説明する。
カメラ101で撮影された映像は、映像記録装置110に記録される。そして、映像記録装置110に記録された映像データは、車上サーバ120の映像転送制御機能125の制御により、車上サーバ120へ転送される。さらに、車上サーバ120に記録された映像データは、車上サーバ120の映像転送制御機能125の制御により、センタ装置130へ転送される。センタ装置130へ転送された映像データは、各要求に応じて、必要な映像データを指令室141、各駅(A駅142、B駅143等)、検車区144等の利用先へ送られる。指令室141、各駅(A駅142、B駅143等)、検車区144等では、コンピュータに導入されたアプリケーション等を用いて映像データを再生、活用することができる。
ここで、映像記録装置110から車上サーバ120への映像データの転送と、車上サーバ120からセンタ装置130への映像データの転送において、転送できるデータ量には限りがある。すなわち、転送のための通信容量に必要な帯域を確保することができない場合が存在する。このため、車上サーバ120の映像転送制御機能125より、映像データの転送を適切に行うように処理をする。
<カメラの設置場所の一例>
図3は、本発明におけるカメラの設置場所の一例を示す図である。図3では、列車の先頭車両200に置ける各カメラ101-1~101-8の設置場所の例を示している。
カメラ101-1は、運転席201の前方を撮影するカメラである。すなわち進行方向前方の線路や駅等を含む周囲の沿線の状態を撮影可能となる。
カメラ101-2~100-5は、先頭車両200の各ドア付近を撮影するカメラである。例えば、先頭車両200の外側側面においてドアの上側から下側を撮影する。この場合は、各ドアの開閉状態やドアを乗降する客の状態を確認できる。
カメラ101-6~101-8は、先頭車両200の車内を撮影するカメラである。例えば、天井から下に向けて撮影する。図3の例では、車内を網羅的に撮影できるように進行方向に沿って3つのカメラが設置されている。この場合は、車内の乗客の様子や忘れ物の有無を確認できる。
<機器一覧情報の一例>
図4は、本発明における機器一覧情報の一例を示す図である。図4は、図2で示した機器一覧情報121の一例を示し、「カメラID」、「種類」、「車両」、「場所」の項目に関する情報が格納されている。
「カメラID」は、各カメラ101のID(識別する符号)である。図4では図3の各カメラ101-1~101-8と関連している。
「種類」は、対応するカメラ101がどの範囲を撮影しているかを示している。「前方」であれは、列車の前方、「車側」であれば列車の外側側面、「車内」であれば列車の車内を撮影していることを示している。
「車両」は、各カメラ101が撮影する車両を特定している。図4の例では、車両番号が記載され「1」であることが示されている。ここでは、車両番号「1」は、図3の先頭車両に相当することを示している。
「場所」は、対応するカメラ101がどこに設置されているかを示している。図4では、「ドア1」…「ドア4」と示すように、どこのドアに設置されているかを特定することができる。また、「中央1」…「中央3」と示されるように、車内のどの部分に設置されているかを特定することができる。
このように機器一覧情報121は、カメラ101の位置や撮影範囲を特定する情報となる。機器一覧情報はあらかじめ設定しておくことが可能である。
<編成状態情報の一例>
図5は、本発明における編成状態情報の一例を示す図である。ここでは、列車Xの状態を図で示している。この状態における図2で示した編成状態情報116の例について説明する。
列車Xは、駅Aと駅Bの間を走行している状態である。このときのキロ程(列車Xの位置)は105を示し編成状態情報として格納される。また、このときの列車Xの速度も編成状態情報として格納されている。加えて、列車Xの各ドアの状態の情報も編成状態情報として格納されている。これらは列車Xから情報を取得することができる。
このように編成状態情報116は、列車の状態を表し、この情報は列車情報管理装置115で生成することができる。
<編成イベント情報の一例>
図6は、本発明における編成イベント情報の一例を示す図である。図6は、図2で示した編成イベント情報117の一例を示し、「イベント名」、「発生時刻」、「車両」、「機器」の項目に関する情報が格納されている。
「イベント名」は、起こった事象の名称である。図6では、「ドア閉失敗」、「ドア開失敗」、「非常通話」のイベントが示されている。「ドア閉失敗」は、ドアを閉める操作をしたのにもかかわらず、そのドアが閉まっていない状態を示す。「ドア開失敗」は、ドアを開ける操作をしたのにもかかわらず、そのドアが開かない状態を示す。「非常通話」は、非常通話を行うための操作として、特定の非常通話ボタンが押されたことを示す。
「発生時刻」は、そのイベントが発生した時刻を示す。
「車両」は、そのイベントが発生した車両を特定する情報を示す。
「機器」は、そのイベントが発生した機器を特定する情報を示す。例えば、どこのドアであるか、どこの非常通話ボタンであるか等である。
このように編成イベント情報117は、通常でない状態が起こった内容を表す。この情報は列車内で検知することができ列車情報管理装置115で生成することができる。
<映像要求情報の一例>
図7は、本発明における映像要求情報の一例を示す図である。図7は、図2で示した映像要求情報124の一例を示し、「映像要求名」、「利用者」、「利用目的」、「利用場所」、「所属」の項目に関する情報が格納されている。
「映像要求名」は、映像要求の名称である。その内容が分かりやすいような名称とするとよい。図7では、「旅客サポート」、「非常通話」、「忘れ物確認」、「沿線設備確認」、「沿線異常確認」の項目が示されている。
「利用者」は、その映像を利用する利用者が示されている。図7では、「駅員」、「指令員」「忘れ物センタ」、「検車区」、「指令員」の順に示されている。
「利用目的」は、その映像を利用する目的が示されている。いくつかの種類に分けて、転送ポリシー情報122の作成の際に参照される。図7では、「サポート」、「運行」、「保守」の3種類が示されている。「サポート」は、お客に対する対応であり旅客対応に関することを示す。「運行」は、列車の運行に関することを示す。「保守」は、列車の保守に関することを示す。これらは、旅客対応の業務、列車を運行させる業務、保守の業務と、業務ごとに分類することが可能となる。
「利用場所」は、その映像を利用する場所である。映像データの転送先や、映像データの転送期限を設定することが可能な情報となる。図7では、「次駅」、「終着駅」、「車両基地」の例が示されている。「次駅」であれば、その列車が次駅に到着するまでに必要な映像データを次駅に転送すればよいことになる。「終着駅」であれば、その列車が終着駅に到着するまでに必要な映像データを終着駅に転送すればよいことになる。また、「車両基地」であれば、その列車が車両基地に戻るまでに必要な映像データを車両基地に転送すればよいことになる。
「所属」は、その映像の被写体がどこに所属するかを示す情報である。図7では、「車両」と「沿線」の2つの所属が示されている。「車両」であれば、その列車の車両に関する情報である。その列車に備えるカメラ101でしか撮影できない被写体の情報であることを示す。「沿線」であれは、その列車が通過する沿線の情報である。他の列車のカメラ101も撮影できる被写体の情報であることを示す。
このように映像要求情報124は、映像の利用場所や利用目的、所属等の情報である。
<運行計画情報の一例>
図8は、本発明における運行計画情報の一例を示す図である。図8は、図2で示した運行計画情報118の一例を示し、「列車番号」、「駅」、「着時刻」、「発時刻」の項目に関する情報が格納されている。
「列車番号」は、その列車の列車番号である。同じ列車でも運行内容によって途中で変更される場合がある。
「駅」、「着時刻」、「発時刻」は、その駅又は車両基地にその列車が到着する時刻と発車する時刻を示している。
このように運行計画情報118は、その列車の運行計画を示す。この情報は列車情報管理装置115から取得することができる。なお、最初の運行計画情報118は、センタ装置130から取得することができる。
<映像一覧情報の一例>
図9は、本発明における映像一覧情報の一例を示す図である。図9は、図2で示した映像一覧情報123の一例を示し、「映像要求名」、「利用目的」、「場所」、「転送期限」、「所属」の項目に関する情報が格納されている。
「映像要求名」は、図7で示した映像要求情報の「映像要求名」と同様である。
「利用目的」は、図7で示した映像要求情報の「利用目的」と同様である。
「場所」は、該当する撮影範囲を示す場所であり、対応するカメラ101を特定する情報である。図4で示した機器一覧情報の「場所」もしくは、図4で示した機器一覧情報の「種類」に相当する。それに対応するカメラ101の映像が該当する。図4の例では、「車両1、ドア1」、「車内」、「前方」が示されている。ここで、非常通話の場合は、その非常通話ボタンが押された近くのカメラ101が該当する。図4では、車両1のドア1に対応した非常通話ボタンが押されたことを示している。
「転送期限」は、図7で示した映像要求情報の「利用場所」や図8で示した運行計画情報等の情報を用いて、車上サーバ120で算出される。図9では、「Realtime」、「10:13」、「23:59」が示されている。「Realtime」は、リアルタイムですぐに転送することを示す。図9の「Realtime」は「非常通話」である。図7では、「非常通話」は、「利用場所」は特定していないため、すぐに転送することを示す。図9の「10:13」は、「忘れ物確認」である。「忘れ物確認」は、図7では、「利用場所」は「終着駅」となっている。この場合、図8の運行計画では列車番号Pの終着駅であるD駅到着が「10:13」と示されているため、この時間が算出される。図9の「23:59」は、「沿線設備確認」である。「沿線設備確認」は、図7では、「利用場所」は「車両基地」となっている。この場合、図8の運行計画では基地X到着が「23:59」と示されているため、この時間が算出される。
また、これ以外に、図6で示した編成イベント情報の「ドア閉失敗」、「ドア開失敗」であれば、「利用目的」は「運行」であり、「場所」は、その対応するドアであり、「転送期限」は、「Realtime」とすることができる。すなわち、図6の編成イベント情報に関する映像であれば、対応する箇所のカメラ101の映像をリアルタイムで運行の利用目的で転送することができる。
さらに、「転送期限」は、列車の遅延を考慮することができる。具体的には、運行計画情報118より、特定の駅(例えば次駅)の着時刻、発時刻、通過時刻のいずれかの時刻を取得する。そして、編成状態情報116による列車の現在の位置と速度情報を用いて対応する特定の駅の着時刻、発時刻、通過時刻のいずれかの時刻を算出する。これらを比較することで、現在の列車の遅延量を算出することができる。算出した遅延量は、対応する映像データの利用場所の着時刻に足すことで、「転送期限」を改めて算出することが可能となる。これにより、現在の遅延量を含めた、転出期限の算出を行うことができる。
「所属」は、図7で示した映像要求情報の「所属」と同様である。
このように映像一覧情報123は、転送するための映像一覧を示し、そこには、「映像要求名」、「利用目的」、「場所」、「転送期限」、「所属」の情報を備えている。映像一覧情報123は、車上サーバ120で算出される。
<転送ポリシー情報の一例>
図10は、本発明における転送ポリシー情報の一例を示す図である。図10は、図2で示した転送ポリシー情報122の一例を示し、「利用目的」、「所属」、「ポリシー」の項目に関する情報が格納されている。図10の上側がデフォルトの転送ポリシーの一例を示し、下側が変更後の転送ポリシーの一例を示す。
「利用目的」は、図7で示した映像要求情報の「利用目的」と同様である。
「所属」は、図7で示した映像要求情報の「所属」と同様である。
「ポリシー」は、映像データの転送に関する指針を示す。「通常」は、全ての映像データを規定通り転送することを示す。「縮退」は、データ量を落として転送することを示す。例えば、映像の画質を下げて送る等である。また、後から送るようにしてもよい。「見合わせは」、映像データを転送しないことを示す。
このように、転送ポリシー情報122では、利用目的と所属ごとに、ポリシーを決定することが可能となる。図10の上側のデフォルトの転送ポリシーと、下側の変更後の転送ポリシーを比較すると次の点が変更されている。「サポート・車両」のポリシーが「通常」から「縮退」に変更されている。「サポート・沿線」のポリシーが「通常」から「見合わせ」に変更されている。「保守・車両」のポリシーが「通常」から「縮退」に変更されている。「保守・沿線」のポリシーが「通常」から「見合わせ」に変更されている。
例えば、利用目的の「運行」は現在走行している列車の状況のため、後で確認してもよい「保守」や「サポート」よりも優先させる。また、所属の「車両」は、その列車しか撮影できない項目のため、他の列車で撮影可能な「沿線」よりも優先させる。また、利用目的の「保守」や「サポート」については、所属が「車両」であれば、「縮退」でもよいと判断される。このように、利用目的と所属のポリシーを定義することで、的確な転送ポリシーの変更が可能となる。これらのポリシーはあらかじめ利用目的と所属ごとに変更方法を決めておくことが可能である。また、AI(人工知能)などを用いて、学習しながら変更方法を決定していってもよい。
<フローチャート>
図11は、本発明におけるフローチャートの一例を示す。ここでは、車上サーバ120での映像転送制御機能125の処理を示している。
最初にステップS101では、映像要求を取得する。映像要求は、図2で示した映像要求情報124により取得可能となる。また、映像要求情報124の具体例は、図7で説明した通りである。
次にステップS102では、車両の状態を取得する。車両の状態は、図2で示した編成状態情報116と編成イベント情報117により取得可能となる。また、編成状態情報116と編成イベント情報117の具体例は、図5、6で説明した通りである。
次にステップS103では、転送映像のリストアップを行う。転送映像のリストアップは、ステップS101で取得した映像要求と図2で示した機器一覧情報121に基づき作成することができる。すなわち、この処理を行う車上サーバ120に対応するカメラ101の映像のうち映像要求のある映像データの一覧を作成する。リストアップされた一覧情報は映像一覧情報123に構築される。
次にステップS104では、転送期限を算出する。転送期限の算出は、図2で示した編成状態情報116や運行計画情報118等により算出することができる。すなわち、利用場所の当該列車の到着時間等を考慮して、転送期限を算出することができる。また、編成イベント情報117に対応する映像データは、転送期限をリアルタイムに設定することができる。算出された転送期限は映像一覧情報123の該当する映像データに追加される。映像一覧情報123の具体例は、図9で説明した通りである。
次にステップS105では、利用目的・期限順に転送映像をソートする。これは、ステップS104で作成された転送期限を有する映像一覧情報から、利用目的と転送期限順に並べる処理を行えばよいことになる。具体的には、同じ利用目的ごとに転送期限順に映像データのリストを並べなおせばよい。さらに、利用目的と転送期限に加えて分類も含めてソートしてもよい。この場合は、具体的には、同じ利用目的ごとに対して同じ分類ごとに転送期限順に映像データのリストを並べなおせばよい。
次にステップS106では、デフォルト転送ポリシーを設定する。デフォルト転送ポリシーは、初期の転送ポリシーであり、この場合は、通常通り期限順に送るように設定しておけばよい。その具体例は、図10の上側の転送ポリシーで示されている。
次にステップS107では、転送データ量を加算する。ここでは、ステップS105のソートにより作成された映像データのリストに沿って転送する場合の転送データ量の算出を行う。例えば、転送期限に間に合うために送る転送データ量が時間当たりどの程度必要か等である。
次にステップS108では、通信上限を超過しているか否かを判定する。通信上限は、対応する通信環境を考慮してあらかじめ定めておくことができる。例えば、時間当たりの通信量の通信上限の設定値をあらかじめ定めておく等である。ここでは、ステップS107で算出された転送データ量が通信上限を超過する場合は、ステップS109へ進む。また、転送データ量が通信上限を超過しない場合は、当該処理は終了する。
ステップS109では、転送ポリシーの変更を行う。転送ポリシーの変更は、利用目的や所属から、映像データを転送しない場合、映像データの転送量を少なくする処理を行う場合等に分けて行うことができる。転送ポリシー変更の具体例は、図10で説明した通りである。転送ポリシーの変更は、ステップS107で算出された転送データ量とステップS108で用いた通信上限との差を考慮して行ってもよい。ステップS109の後は、ステップS107へ戻り、変更された転送ポリシーに基づき転送データ量の加算を行う。
映像データの転送について説明する。映像データの転送は、ステップS105でソートした映像データの一覧に沿って、転送期限の早い順に転送される。このとき、ステップS109で変更した転送ポリシーが適用され、それに基づき転送処理が行われる。
図11の処理は、図2で示した映像記録装置110から車上サーバ120への映像データの転送と、車上サーバ120からセンタ装置130への映像データの転送に適用できる。これらは共通の通信上限を用いて共通の転送ポリシーに基づいて行うことも可能であるし、それぞれの通信上限を設定して、それぞれ個別の転送ポリシーに基づいて行うことも可能である。
<効果>
以上のような実施形態により、転送期限を設定して、転送期限の早い順に映像を転送するため複数の映像利用の要求が輻輳しても、映像利用者が利用するタイミングで、必要な映像を転送することが可能となる。さらに、通信上限を超えないように、利用目的や所属をふまえた転送ポリシーの変更を行うことで、通信量上限内で適切な映像データの転送が可能となる。さらに、転送期限は、利用目的をふまえながら運行計画を考慮して適切な期限を設定することが可能となる。このとき列車の現在の遅延量を加味することでより的確に期限を設定することが可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、移動体として列車を例に説明したが、本発明は列車以外の移動体にも適用可能である。
本明細書には以下の態様の開示も含まれる。
(態様1)
軌道上を走行する移動体に搭載されたカメラの映像データを記録する映像記録装置から前記映像データを取得し、前記移動体以外に設置されたセンタ装置に前記映像データを転送する車上サーバであって、
前記センタ装置から映像要求情報を取得した場合、前記移動体から、前記移動体の状態を示す移動体状態情報と前記移動体の運行計画を受信し、
前記映像要求情報に対して前記移動体状態情報と前記運行計画を用いて、前記映像要求情報に該当するそれぞれの前記映像データについて転送期限を算出し、
前記算出された転送期限の近いものから順に、該当する前記映像データを転送する制御を行い、
前記転送は、前記映像記録装置から当該車上サーバへの転送、当該車上サーバから前記センタ装置への転送、の少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする車上サーバ。
(態様2)
態様1に記載の車上サーバにおいて、
前記映像要求情報は、映像の利用場所、利用目的、所属の少なくとも1つを含む情報であることを特徴とする車上サーバ。
(態様3)
態様1又は態様2に記載の車上サーバにおいて、
前記移動体状態情報は、前記移動体の位置、速度、編成状態の少なくとも1つを含む情報であることを特徴とする車上サーバ。
(態様4)
態様1から態様3のいずれか1つに記載の車上サーバにおいて、
前記映像要求情報は、映像の利用目的の情報を含み、前記利用目的に応じて選択的に前記転送期限の算出方式を変更することを特徴とする車上サーバ。
(態様5)
態様1から態様4のいずれか1つに記載の車上サーバにおいて、
前記映像要求情報は、映像の利用場所の情報を含み、前記転送期限は、前記映像の利用場所の前記運行計画の着時刻を用いて算出することを特徴とする車上サーバ。
(態様6)
態様5に記載の車上サーバにおいて、
前記移動体状態情報は、前記移動体の位置と速度の情報を含み、前記運行計画の特定の場所毎の着時刻、発時刻、通過時刻のいずれかの時刻と、前記移動体状態情報による前記移動体の位置と速度情報を用いて前記運行計画に対する現在の前記移動体の遅延量を算出し、前記転送期限は、前記映像の利用場所の前記運行計画の着時刻に前記遅延量を足して算出することを特徴とする車上サーバ。
(態様7)
態様1から態様6のいずれか1つに記載の車上サーバにおいて、
前記映像要求情報は、映像の利用目的、所属の情報を含み、
あらかじめ定めた通信上限を超えないように前記映像の利用目的又は所属ごとに前記映像データの転送に関する指針を示す転送ポリシーを設定し、前記映像データの前記転送は前記転送ポリシーに従いながら前記転送期限の近いものから順に転送することを特徴とする車上サーバ。
(態様8)
軌道上を走行する移動体に搭載されたカメラの映像データを記録する映像記録装置から前記映像データを取得し、前記移動体以外に設置されたセンタ装置に前記映像データを転送する車上サーバを用いたデータ転送方法であって、
前記センタ装置から映像要求情報を取得した場合、前記移動体から、前記移動体の状態を示す移動体状態情報と前記移動体の運行計画を受信するステップと
前記映像要求情報に対して前記移動体状態情報と前記運行計画を用いて、前記映像要求情報に該当するそれぞれの前記映像データについて転送期限を算出するステップと、
前記算出された転送期限の近いものから順に、該当する前記映像データを転送する制御を行うステップとを含み、
前記転送は、前記映像記録装置から前記車上サーバへの転送、前記車上サーバから前記センタ装置への転送、の少なくともいずれか1つを含むことを特徴とするデータ転送方法。
(態様9)
態様8に記載のデータ転送方法において、
前記映像要求情報は、映像の利用場所、利用目的、所属の少なくとも1つを含む情報であることを特徴とするデータ転送方法。
(態様10)
態様8又は態様9に記載のデータ転送方法において、
前記移動体状態情報は、前記移動体の位置、速度、編成状態の少なくとも1つを含む情報であることを特徴とするデータ転送方法。
(態様11)
態様8から態様10のいずれか1つに記載のデータ転送方法において、
前記映像要求情報は、映像の利用目的の情報を含み、前記利用目的に応じて選択的に前記転送期限の算出方式を変更することを特徴とするデータ転送方法。
(態様12)
態様8から態様11のいずれか1つに記載のデータ転送方法において、
前記映像要求情報は、映像の利用場所の情報を含み、前記転送期限は、前記映像の利用場所の前記運行計画の着時刻を用いて算出することを特徴とするデータ転送方法。
(態様13)
態様12に記載のデータ転送方法において、
前記移動体状態情報は、前記移動体の位置と速度の情報を含み、前記運行計画の特定の場所毎の着時刻、発時刻、通過時刻のいずれかの時刻と、前記移動体状態情報による前記移動体の位置と速度情報を用いて前記運行計画に対する現在の前記移動体の遅延量を算出し、前記転送期限は、前記映像の利用場所の前記運行計画の着時刻に前記遅延量を足して算出することを特徴とするデータ転送方法。
(態様14)
態様8から態様13のいずれか1つに記載のデータ転送方法において、
前記映像要求情報は、映像の利用目的、所属の情報を含み、
あらかじめ定めた通信上限を超えないように前記映像の利用目的又は所属ごとに前記映像データの転送に関する指針を示す転送ポリシーを設定し、前記映像データの前記転送は前記転送ポリシーに従いながら前記転送期限の近いものから順に転送することを特徴とするデータ転送方法。
1…コンピュータシステム、2…プロセッサ、2A、2B…処理装置、4…メモリ、6…メモリバス、8…I/Oバス、9…バスインターフェースユニット、10…I/Oバスインターフェースユニット、12…端末インターフェースユニット、14…ストレージインターフェース、16…I/Oデバイスインターフェース、18…ネットワークインターフェース、20…ユーザI/Oデバイス、22…ストレージ装置、24…表示システム、26…表示装置、30…ネットワーク、50…潜在因子特定アプリケーション、101、101-1~101-8…カメラ、110…映像記録装置、115…列車情報管理装置、116…編成状態情報、117…編成イベント情報、118…運行計画情報、120…車上サーバ、121…機器一覧情報、122…転送ポリシー情報、123…映像一覧情報、124…映像要求情報、125…映像転送制御機能、130…センタ装置、131…映像要求情報、141…指令室、142…A駅、143…B駅、144…検車区、200…先頭車両、201…運転席

Claims (14)

  1. 軌道上を走行する移動体に搭載されたカメラの映像データを記録する映像記録装置から前記映像データを取得し、前記移動体以外に設置されたセンタ装置に前記映像データを転送する車上サーバであって、
    前記センタ装置から映像要求情報を取得した場合、前記移動体から、前記移動体の状態を示す移動体状態情報と前記移動体の運行計画を受信し、
    前記映像要求情報に対して前記移動体状態情報と前記運行計画を用いて、前記映像要求情報に該当するそれぞれの前記映像データについて転送期限を算出し、
    前記算出された転送期限の近いものから順に、該当する前記映像データを転送する制御を行い、
    前記転送は、前記映像記録装置から当該車上サーバへの転送、当該車上サーバから前記センタ装置への転送、の少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする車上サーバ。
  2. 請求項1に記載の車上サーバにおいて、
    前記映像要求情報は、映像の利用場所、利用目的、所属の少なくとも1つを含む情報であることを特徴とする車上サーバ。
  3. 請求項1に記載の車上サーバにおいて、
    前記移動体状態情報は、前記移動体の位置、速度、編成状態の少なくとも1つを含む情報であることを特徴とする車上サーバ。
  4. 請求項1に記載の車上サーバにおいて、
    前記映像要求情報は、映像の利用目的の情報を含み、前記利用目的に応じて選択的に前記転送期限の算出方式を変更することを特徴とする車上サーバ。
  5. 請求項1に記載の車上サーバにおいて、
    前記映像要求情報は、映像の利用場所の情報を含み、前記転送期限は、前記映像の利用場所の前記運行計画の着時刻を用いて算出することを特徴とする車上サーバ。
  6. 請求項5に記載の車上サーバにおいて、
    前記移動体状態情報は、前記移動体の位置と速度の情報を含み、前記運行計画の特定の場所毎の着時刻、発時刻、通過時刻のいずれかの時刻と、前記移動体状態情報による前記移動体の位置と速度情報を用いて前記運行計画に対する現在の前記移動体の遅延量を算出し、前記転送期限は、前記映像の利用場所の前記運行計画の着時刻に前記遅延量を足して算出することを特徴とする車上サーバ。
  7. 請求項1記載の車上サーバにおいて、
    前記映像要求情報は、映像の利用目的、所属の情報を含み、
    あらかじめ定めた通信上限を超えないように前記映像の利用目的又は所属ごとに前記映像データの転送に関する指針を示す転送ポリシーを設定し、前記映像データの前記転送は前記転送ポリシーに従いながら前記転送期限の近いものから順に転送することを特徴とする車上サーバ。
  8. 軌道上を走行する移動体に搭載されたカメラの映像データを記録する映像記録装置から前記映像データを取得し、前記移動体以外に設置されたセンタ装置に前記映像データを転送する車上サーバを用いたデータ転送方法であって、
    前記センタ装置から映像要求情報を取得した場合、前記移動体から、前記移動体の状態を示す移動体状態情報と前記移動体の運行計画を受信するステップと、
    前記映像要求情報に対して前記移動体状態情報と前記運行計画を用いて、前記映像要求情報に該当するそれぞれの前記映像データについて転送期限を算出するステップと、
    前記算出された転送期限の近いものから順に、該当する前記映像データを転送する制御を行うステップとを含み、
    前記転送は、前記映像記録装置から前記車上サーバへの転送、前記車上サーバから前記センタ装置への転送、の少なくともいずれか1つを含むことを特徴とするデータ転送方法。
  9. 請求項8に記載のデータ転送方法において、
    前記映像要求情報は、映像の利用場所、利用目的、所属の少なくとも1つを含む情報であることを特徴とするデータ転送方法。
  10. 請求項8に記載のデータ転送方法において、
    前記移動体状態情報は、前記移動体の位置、速度、編成状態の少なくとも1つを含む情報であることを特徴とするデータ転送方法。
  11. 請求項8に記載のデータ転送方法において、
    前記映像要求情報は、映像の利用目的の情報を含み、前記利用目的に応じて選択的に前記転送期限の算出方式を変更することを特徴とするデータ転送方法。
  12. 請求項8に記載のデータ転送方法において、
    前記映像要求情報は、映像の利用場所の情報を含み、前記転送期限は、前記映像の利用場所の前記運行計画の着時刻を用いて算出することを特徴とするデータ転送方法。
  13. 請求項12に記載のデータ転送方法において、
    前記移動体状態情報は、前記移動体の位置と速度の情報を含み、前記運行計画の特定の場所毎の着時刻、発時刻、通過時刻のいずれかの時刻と、前記移動体状態情報による前記移動体の位置と速度情報を用いて前記運行計画に対する現在の前記移動体の遅延量を算出し、前記転送期限は、前記映像の利用場所の前記運行計画の着時刻に前記遅延量を足して算出することを特徴とするデータ転送方法。
  14. 請求項8に記載のデータ転送方法において、
    前記映像要求情報は、映像の利用目的、所属の情報を含み、
    あらかじめ定めた通信上限を超えないように前記映像の利用目的又は所属ごとに前記映像データの転送に関する指針を示す転送ポリシーを設定し、前記映像データの前記転送は前記転送ポリシーに従いながら前記転送期限の近いものから順に転送することを特徴とするデータ転送方法。
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