JP2024078914A - 放射線画像撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】後方散乱線による撮影画像へのバッテリーの写り込みを目立たなくする。【解決手段】放射線画像撮影装置1は、X線検出パネル12と、X線検出パネル12を駆動する制御基板(電気回路)14と、X線検出パネル12と制御基板14に電力を供給するバッテリー16と、を備える。また、放射線画像撮影装置1は、自装置の照射面とは反対の背面側から透過するX線の透過量をバッテリー16から離れるに従って徐々に増加させる周辺部材17が当該バッテリー16の周囲に設けられている。【選択図】図2
Description
本発明は、放射線画像撮影装置に関する。
従来、後方散乱線を除去することを目的としてX線遮断の性質を備えたバッテリーをX線撮影装置内のセンサ後方面に配置したX線撮影装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1に開示されているX線撮影装置では、バッテリーがX線撮影装置のセンサ部面積と同等又はそれ以上の面積であるため、重量が重くなる。また、バッテリーが回路基板とも重なる構成となるため、厚さが厚くなる。したがって、稼働時間や撮影可能枚数を伸ばすため、同時に小型軽量化のため、バッテリーが高密度化されてきている近年の放射線画像撮影装置に上記特許文献1に開示されている技術を適用することは難しい。
前述のようにバッテリーが高密度化された近年の放射線画像撮影装置(図9参照)では、バッテリーのX線透過率が小さいため、バッテリーが配設されている部分とそれ以外の部分とで透過する後方散乱線の量に乖離が生じる。このため、図10に示すように、バッテリー端部ではバッテリーの有無で画像信号値の変化が大きくなる。この結果、撮影画像にバッテリーが写り込んだ場合にバッテリー部分が強調され目立つため、読影時の診断の妨げとなるおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、後方散乱線による撮影画像へのバッテリーの写り込みを目立たなくすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る一の態様の放射線画像撮影装置は、
X線検出パネルと、
前記X線検出パネルを駆動する電気回路と、
前記X線検出パネルと前記電気回路に電力を供給するバッテリーと、
を備えた放射線画像撮影装置であって、
自装置の照射面とは反対の背面側から透過するX線の透過量を前記バッテリーから離れるに従って徐々に増加させる周辺部材が当該バッテリーの周囲に設けられている、
ことを特徴とする。
X線検出パネルと、
前記X線検出パネルを駆動する電気回路と、
前記X線検出パネルと前記電気回路に電力を供給するバッテリーと、
を備えた放射線画像撮影装置であって、
自装置の照射面とは反対の背面側から透過するX線の透過量を前記バッテリーから離れるに従って徐々に増加させる周辺部材が当該バッテリーの周囲に設けられている、
ことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る他の態様の放射線画像撮影装置は、
X線検出パネルと、
前記X線検出パネルを駆動する電気回路と、
前記X線検出パネルと前記電気回路に電力を供給するバッテリーと、
を備えた放射線画像撮影装置であって、
前記バッテリーは、複数の電極板が積層された積層電極体を備え、
前記積層電極体は、前記バッテリーの中心から離れるに従って前記電極板の重なり量が徐々に小さくなるように形成されている、
ことを特徴とする。
X線検出パネルと、
前記X線検出パネルを駆動する電気回路と、
前記X線検出パネルと前記電気回路に電力を供給するバッテリーと、
を備えた放射線画像撮影装置であって、
前記バッテリーは、複数の電極板が積層された積層電極体を備え、
前記積層電極体は、前記バッテリーの中心から離れるに従って前記電極板の重なり量が徐々に小さくなるように形成されている、
ことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る他の態様の放射線画像撮影装置は、
X線検出パネルと、
前記X線検出パネルを駆動する電気回路と、
前記X線検出パネルと前記電気回路に電力を供給するバッテリーと、
前記バッテリーを受け入れて保持する保持部材と、
を備えた放射線画像撮影装置であって、
前記保持部材は、前記バッテリーを受け入れる凹部を形成する外周壁であり、自装置の照射面とは反対の背面側から透過するX線の透過量を前記バッテリーから離れるに従って徐々に増加させる外周壁が設けられている、
ことを特徴とする。
X線検出パネルと、
前記X線検出パネルを駆動する電気回路と、
前記X線検出パネルと前記電気回路に電力を供給するバッテリーと、
前記バッテリーを受け入れて保持する保持部材と、
を備えた放射線画像撮影装置であって、
前記保持部材は、前記バッテリーを受け入れる凹部を形成する外周壁であり、自装置の照射面とは反対の背面側から透過するX線の透過量を前記バッテリーから離れるに従って徐々に増加させる外周壁が設けられている、
ことを特徴とする。
本発明によれば、後方散乱線による撮影画像へのバッテリーの写り込みを目立たなくすることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明の技術的範囲は、以下の実施形態及び図示例に限定されるものではない。
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係る放射線画像撮影装置(以下、撮影装置1と称す)の外観を示す斜視図である。図2は、撮影装置1の断面を模式的に示す図である。
図1は、第1実施形態に係る放射線画像撮影装置(以下、撮影装置1と称す)の外観を示す斜視図である。図2は、撮影装置1の断面を模式的に示す図である。
図1に示すように、撮影装置1は、筐体11を備え、この筐体11の中には、図2に示すように、X線検出パネル12、スペーサー13、制御基板(電気回路)14、COF(Chip On Film)15、バッテリー16、周辺部材17等が収容されている。また、撮影装置1は、筐体11の外側面に電源スイッチ21、操作スイッチ22、インジケーター23、コネクター24等を備えている。
筐体11は、X線照射面である前面部と側面部とを有する箱型の照射面側外装11aと、蓋体としての背面側外装11bと、に分割されて構成されている。筐体11は、例えば、炭素繊維強化樹脂(CFRP)により形成されている。照射面側外装11aと背面側外装11bは、例えば、ネジ止めされており、容易に分離可能となっている。照射面側外装11aと背面側外装11bの2つの外装の結合部には、図示しないパッキン等の防水部材が設けられ、内部に液体が入らないように構成されている。
X線検出パネル12は、例えば、シンチレーターとフレキシブルTFTを積層し封止したものである。フレキシブルTFTは、可撓性を有する基板の撮像面(X線が照射される側の面)に、複数の半導体素子及びスイッチ素子であるTFTがマトリクス上に配列されて形成されたものである。X線検出パネル12は、X線が照射された際にシンチレーターがその強度に応じた光を発し、その光をフレキシブルTFT上の半導体素子(フォトダイオード)が電荷に変換し、信号としてCOF15に出力する。
スペーサー13は、X線検出パネル12や制御基板14、周辺部材17等を支持する支持基材である。スペーサー13は、金属や樹脂で形成してもよいが、軽量化のために発泡材を用いることが好ましい。スペーサー13として発泡材を用いる場合、単独では支持基材として強度が不足するため、X線検出パネル12とともに筐体11に貼り付けることで、全体としての強度が保たれている。
制御基板14は、X線検出パネル12を駆動する電気回路を備える基板であり、CPU、ROM、RAM、通信部等を備えている。制御基板14のCPUは、X線検出パネル12を制御し、X線検出パネル12によって得られた信号から画像データを生成し、図示しないコンソール等へ出力する。
COF15は、フレキシブルな基板であり、X線検出パネル12と制御基板14とを接続している。COF15上には図示しない読み出しIC(ROIC)が設けられており、X線検出パネル12からのアナログ信号をデジタル信号にAD変換する。
バッテリー16は、X線検出パネル12や制御基板14等に電力を供給する二次電池であり、例えば、リチウムイオンキャパシタである。バッテリー16は、電極板(正極および負極)が、セパレータを介して複数積層されて構成された積層電極体と、当該積層電極体を封入するための外装体と、を備える。
周辺部材17は、X線を吸収する金属(例えば、鉛、銅、鉄、アルミ、タングステンなど)からなり、バッテリー16の周囲を囲むようにして設けられ、後方散乱したX線(後方散乱線)がX線検出パネル12に到達するのを抑制している。具体的には、図3に示すように、周辺部材17を透過する後方散乱線の量が、バッテリー16を透過する後方散乱線の量と、バッテリー16及び周辺部材17以外の部分(周辺部材17の周囲の部分)を透過する後方散乱線の量との中間値となるように、当該周辺部材17が設けられている。このように、バッテリー16の周囲に周辺部材17を設けることによって、バッテリー16の端部で写り込み画像の濃度が急変してしまうことを抑制することができる。この結果、後方散乱線による撮影画像へのバッテリー16の写り込みを目立たなくすることができる。
なお、周辺部材17は、上述したものに限られず、バッテリー16との境界において透過する後方散乱線の量がバッテリー16を透過する後方散乱線の量と略同等となるようにするとともに、当該バッテリー16から離れるに従って透過する後方散乱線の量が漸増するように、当該周辺部材17が設けられるようにしてもよい。かかる場合、図4(a)に示すように、周辺部材17は、同材質で構成するとともに、バッテリー16から離れるに従って厚さがなだらかに薄くなるように傾斜をつける構成とする。図4(a)では、周辺部材17の斜面がバッテリー16と接する側からスペーサー13と接する側に亘って直線的に形成されているが、例えば、スペーサー13(あるいはX線検出パネル12)側に向かって凸となるような曲線または複数の直線の組み合わせによって形成されていてもよい。また、図4(b)に示すように、周辺部材17は、同材質で構成するとともに、バッテリー16から離れるに従って厚さが段階的(徐々に)に薄くなるように構成してもよい。また、図4(c)に示すように、周辺部材17は、X線透過率が互いに異なる複数の材質の部材(例えば、第1部材17a、第2部材17b、第3部材17c)で構成するようにしてもよい。具体的には、第1部材17a、第2部材17b、第3部材17cのうち、第3部材17cのX線透過率が最も高く、その次に第2部材17bのX線透過率が高く、その次に第1部材17aのX線透過率が高い場合、バッテリー16から離れるに従ってX線透過率が段階的に(徐々に)高くなるように、バッテリー16に近い方から第1部材17a、第2部材17b、第3部材17cの順で当該複数の材質の部材が配置されるようにしてもよい。
図5は、図4(a)で示した周辺部材17がバッテリー16の周囲に設けられている場合のバッテリー16の部分と周辺部材17の部分とそれ以外の部分を透過する後方散乱線の量と、各部分の写り込み画像の濃度との関係を示す図である。
図5に示すように、上記の周辺部材17がバッテリー16の周囲に設けられている場合、バッテリー16から離れるに従って透過する後方散乱線の量がなだらかに増加するため、バッテリー16の端部で写り込み画像の濃度が急変してしまうことを一段と抑制することができる。この結果、後方散乱線による撮影画像へのバッテリー16の写り込みを一段と目立たなくすることができる。
図5に示すように、上記の周辺部材17がバッテリー16の周囲に設けられている場合、バッテリー16から離れるに従って透過する後方散乱線の量がなだらかに増加するため、バッテリー16の端部で写り込み画像の濃度が急変してしまうことを一段と抑制することができる。この結果、後方散乱線による撮影画像へのバッテリー16の写り込みを一段と目立たなくすることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る放射線画像撮影装置(以下、撮影装置1Aと称す)について説明する。撮影装置1Aは、周辺部材17を用いずに、バッテリー16を構成する積層電極体161の厚さを調整することによって、後方散乱線による撮影画像へのバッテリー16の写り込みを目立たなくすることを特徴としている。なお、第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
次に、第2実施形態に係る放射線画像撮影装置(以下、撮影装置1Aと称す)について説明する。撮影装置1Aは、周辺部材17を用いずに、バッテリー16を構成する積層電極体161の厚さを調整することによって、後方散乱線による撮影画像へのバッテリー16の写り込みを目立たなくすることを特徴としている。なお、第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6は、撮影装置1Aのバッテリー16の断面を模式的に示す図である。
図6に示すように、撮影装置1Aのバッテリー16は、電極板(正極および負極)16aが、セパレータ(図示省略)を介して複数積層されて構成された積層電極体161と、当該積層電極体161を封入するための外装体162と、を備える。また、撮影装置1Aのバッテリー16は、当該バッテリー16の中心から離れるに従って積層電極体161の電極板16aの重なり量が徐々に小さくなるように形成されている。このように、バッテリー16の中心から離れるに従って積層電極体161の電極板16aの重なり量が徐々に小さくなるようにすることによって、バッテリー16を透過する後方散乱線の量が当該バッテリー16の中心から離れるに従って徐々に多くなるようにすることができる。これにより、バッテリー16の端部で写り込み画像の濃度が急変してしまうことを抑制することができるので、後方散乱線による撮影画像へのバッテリー16の写り込みを目立たなくすることができる。
図6に示すように、撮影装置1Aのバッテリー16は、電極板(正極および負極)16aが、セパレータ(図示省略)を介して複数積層されて構成された積層電極体161と、当該積層電極体161を封入するための外装体162と、を備える。また、撮影装置1Aのバッテリー16は、当該バッテリー16の中心から離れるに従って積層電極体161の電極板16aの重なり量が徐々に小さくなるように形成されている。このように、バッテリー16の中心から離れるに従って積層電極体161の電極板16aの重なり量が徐々に小さくなるようにすることによって、バッテリー16を透過する後方散乱線の量が当該バッテリー16の中心から離れるに従って徐々に多くなるようにすることができる。これにより、バッテリー16の端部で写り込み画像の濃度が急変してしまうことを抑制することができるので、後方散乱線による撮影画像へのバッテリー16の写り込みを目立たなくすることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る放射線画像撮影装置(以下、撮影装置1Bと称す)について説明する。撮影装置1Bは、周辺部材17の代わりに保持部材18を設けることによって、後方散乱線による撮影画像へのバッテリー16の写り込みを目立たなくすることを特徴としている。なお、第1実施形態や第2実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
次に、第3実施形態に係る放射線画像撮影装置(以下、撮影装置1Bと称す)について説明する。撮影装置1Bは、周辺部材17の代わりに保持部材18を設けることによって、後方散乱線による撮影画像へのバッテリー16の写り込みを目立たなくすることを特徴としている。なお、第1実施形態や第2実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7は、撮影装置1Bの断面を模式的に示す図である。
図7に示すように、撮影装置1Bは、筐体11の中に、保持部材18が収容されている。
図7に示すように、撮影装置1Bは、筐体11の中に、保持部材18が収容されている。
保持部材18は、バッテリー16を受け入れて保持するための部材であり、スペーサー13の照射面とは反対の背面側に設けられている。保持部材18は、バッテリー16を受け入れる凹部18aが設けられており、当該凹部18aによってバッテリー16を着脱可能となっている。このように、撮影装置1Bでは、保持部材18が設けられることによって、バッテリー16を着脱することができるので、バッテリー16を容易に交換できる。なお、スペーサー13に対して保持部材18を着脱可能にしてもよい。
また、保持部材18は、上述した周辺部材と同様に、X線を吸収する金属からなる。保持部材18は、凹部18aに受け入れられたバッテリー16から離れるに従って透過する後方散乱線の量が漸増するように、当該凹部18aを形成する外周壁18bにテーパーが付けられている。このように、撮影装置1Bでは、保持部材18が設けられることによって、バッテリー16から離れるに従って透過する後方散乱線の量がなだらかに増加するため、バッテリー16の端部で写り込み画像の濃度が急変してしまうことを抑制することができる。この結果、後方散乱線による撮影画像へのバッテリー16の写り込みを目立たなくすることができる。
また、保持部材18は、上述のように金属で形成されているため、バッテリー16が発熱した場合であっても、当該保持部材18によって、スペーサー13への熱影響を抑制できる。また、外力が加わったときに、保持部材18によってバッテリー16を保護できるので、バッテリー16が変形し発熱に至ることを抑制できる。特に、スペーサー13が発泡材や樹脂などの強度の低い材質のものである場合に有効である。
[その他]
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記の実施形態では、バッテリー16の周囲に周辺部材17(図2参照)を設けたり、バッテリー16の積層電極体161の厚さを調整したり(図6参照)、バッテリー16を受け入れて保持する保持部材18(図7参照)を設けたりすることによって、後方散乱線による撮影画像へのバッテリー16の写り込みを目立たなくするようにしているが、例えば、図8に示すように、スペーサー13の照射面とは反対の背面側全体に亘って後方散乱線の量が同等となるように調整した周辺部材17を設けるようにしてもよい。これにより、撮影画像への構造物(バッテリー16や制御基板14など)の写り込みを抑制できるようになる。
また、上記の実施形態では、周辺部材17や保持部材18は、X線を吸収する金属であるものとして説明したが、例えば、当該金属を配合したエラストマーにより形成されるようにしてもよい。
また、上記の第3実施形態では、バッテリー16の端子との短絡を防止するため、保持部材18の凹部18aの表面に絶縁処理を施してもよい。
また、制御基板14をスペーサー13に取り付ける取り付け部材(図示省略)についても、上述した周辺部材17や保持部材18と同様に中心から離れるに従ってX線透過率が段階的に(徐々に)高くなる構成にしてもよい。
取り付け部材として、例えばスペーサー13に鉄や真鍮等の金属製の雌ねじを設け、これに対応する雄ねじを用い制御基板14をスペーサー13に対して取り付けることが行われる。このとき、金属である雌ねじ部は後方散乱線を遮蔽し、その周辺部分は後方散乱線を透過するため、やはり画像への写り込みが懸念される。そこで、雌ねじの周辺部を徐々に薄くすることでX線透過率が徐々に大きくなるようにしたり、厚さは均一であるが材質を変化させてX線透過率が徐々に大きくなる周辺部材17(図4(c)参照)と同様の周辺部材を設けたりするといった前記の手段を用い、バッテリー16の写り込みを抑制するのと同様に、制御基板14の取り付け部材の写り込み影響を抑制してもよい。
その他、写り込み影響が懸念される制御基板14上のICやCOF15上のIC等についても、同様の写り込み抑制手段を用いてもよい。
その他、写り込み影響が懸念される制御基板14上のICやCOF15上のIC等についても、同様の写り込み抑制手段を用いてもよい。
1、1A、1B 放射線画像撮影装置
11 筐体
12 X線検出パネル
13 スペーサー
14 制御基板
15 COF
16 バッテリー
161 積層電極体
162 外装体
16a 電極板
17 周辺部材
18 保持部材
18a 凹部
18b 外周壁
21 電源スイッチ
22 操作スイッチ
23 インジケーター
24 コネクター
11 筐体
12 X線検出パネル
13 スペーサー
14 制御基板
15 COF
16 バッテリー
161 積層電極体
162 外装体
16a 電極板
17 周辺部材
18 保持部材
18a 凹部
18b 外周壁
21 電源スイッチ
22 操作スイッチ
23 インジケーター
24 コネクター
Claims (5)
- X線検出パネルと、
前記X線検出パネルを駆動する電気回路と、
前記X線検出パネルと前記電気回路に電力を供給するバッテリーと、
を備えた放射線画像撮影装置であって、
自装置の照射面とは反対の背面側から透過するX線の透過量を前記バッテリーから離れるに従って徐々に増加させる周辺部材が当該バッテリーの周囲に設けられている、
ことを特徴とする放射線画像撮影装置。 - 前記周辺部材は、前記バッテリーから離れるに従って厚さが徐々に小さくなるように形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影装置。 - 前記周辺部材は、
X線透過率が互いに異なる複数の材質の部材で構成され、
前記バッテリーから離れるに従ってX線透過率が徐々に高くなるように前記複数の材質の部材が組み合わされている、
ことを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影装置。 - X線検出パネルと、
前記X線検出パネルを駆動する電気回路と、
前記X線検出パネルと前記電気回路に電力を供給するバッテリーと、
を備えた放射線画像撮影装置であって、
前記バッテリーは、複数の電極板が積層された積層電極体を備え、
前記積層電極体は、前記バッテリーの中心から離れるに従って前記電極板の重なり量が徐々に小さくなるように形成されている、
ことを特徴とする放射線画像撮影装置。 - X線検出パネルと、
前記X線検出パネルを駆動する電気回路と、
前記X線検出パネルと前記電気回路に電力を供給するバッテリーと、
前記バッテリーを受け入れて保持する保持部材と、
を備えた放射線画像撮影装置であって、
前記保持部材は、前記バッテリーを受け入れる凹部を形成する外周壁であり、自装置の照射面とは反対の背面側から透過するX線の透過量を前記バッテリーから離れるに従って徐々に増加させる外周壁が設けられている、
ことを特徴とする放射線画像撮影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022191533A JP2024078914A (ja) | 2022-11-30 | 2022-11-30 | 放射線画像撮影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022191533A JP2024078914A (ja) | 2022-11-30 | 2022-11-30 | 放射線画像撮影装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2024078914A true JP2024078914A (ja) | 2024-06-11 |
Family
ID=91391282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022191533A Pending JP2024078914A (ja) | 2022-11-30 | 2022-11-30 | 放射線画像撮影装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2024078914A (ja) |
-
2022
- 2022-11-30 JP JP2022191533A patent/JP2024078914A/ja active Pending
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