JP2024077938A - プロジェクションシステム - Google Patents

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Abstract

Figure 2024077938000001
【課題】光路シフト素子によって解像度を擬似的に高めたプロジェクターを2台以上組み合わせる場合、重複領域における解像感の低下を抑える。
【解決手段】プロジェクションシステム1は、内部の液晶パネルの垂直走査により画像Img_1を更新し、画像Img_1の投射位置をシフトするプロジェクター3_1と、内部の液晶パネルの垂直走査により画像Img_2を更新し、画像Img_2の投射位置をシフトするプロジェクター3_2と、を含む。画像Img_1と画像Img_2とは1の投射位置をシフトするプロジェクター3_1と、垂直走査により画像Img_2と、垂直走査の方向に平行な方向に沿って重なる重複領域Ovrがある場合、プロジェクター3_1における液晶パネルの垂直走査方向と、プロジェクター3_2における液晶パネルの垂直走査方向とが逆向きの関係とさせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクションシステムに関する。
スクリーン等に、液晶パネルなどから出射された画像光を投射するプロジェクターでは、光路シフト素子によって解像度を擬似的に高める技術が知られている。詳細には、この技術に係るプロジェクターでは、液晶パネルにおける1つのパネル画素から出射される画像光の投射位置が、1フレーム期間の複数の単位期間毎にシフトされて画像データにおける複数の画素を表現する(例えば特許文献1参照)。
また、2台以上のプロジェクターから画像光を投射し、投射した画像光を組み合わせて単一の画像となるように画像光を投射するプロジェクションシステムも提案されている。特に、光路シフト素子によって解像度を擬似的に高めたプロジェクターを2台以上組み合わせる場合には、シフト量のズレ量を減少させる技術が知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2020-107984号公報 特開2016-116035号公報
しかしながら、液晶パネルにおいて画像光の変調は線順次で行われるのに対し、光路シフト素子による画像光の出射光路のシフトは面順次で行われる。このため、例えば、一のプロジェクターにより投射される画像光と、他のプロジェクターにより投射される画像光とが上下で重複する場合、重複領域において出射光路がシフトされた画像光の見え方が、一のプロジェクターと他のプロジェクターとで異なってしまい、解像感が低下してしまう、という課題がある。
このような事情を考慮して、本開示のひとつの態様は光路シフト素子によって解像度を擬似的に高めたプロジェクターを2台以上組み合わせる場合、重複領域における解像感の低下を抑える技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係るプロジェクションシステムは、垂直走査により第1画面を更新する第1電気光学装置と、前記第1画面の出射光路をシフトする第1光路シフト素子と、前記出射光路がシフトされた第1画面を投射する第1投射光学部材と、を有する第1プロジェクターと、垂直走査により第2画面を更新する第2電気光学装置と、前記第2画面の出射光路をシフトする第2光路シフト素子と、前記出射光路がシフトされた第2画面を投射する第2投射光学部材と、を有する第2プロジェクターと、垂直走査方向設定部と、を含み、前記垂直走査方向設定部は、前記第1投射光学部材によって投射された前記第1画面と、前記第2投射光学部材によって投射された前記第2画面とにおいて、前記垂直走査の方向に平行な第1方向に沿って重なる第1重複領域がある場合、前記第1電気光学装置における垂直走査の方向と前記第2電気光学装置における垂直走査の方向とを逆向きに設定する。
実施形態に係るプロジェクションシステムの構成を示す図である。 プロジェクターの光学的な構成を示す図である。 プロジェクターの電気的な構成を示すブロック図である。 プロジェクターにおける液晶パネルの電気的な構成を示すブロック図である。 液晶パネルにおける画素回路の構成を示す図である。 プロジェクターにおけるフレーム期間と単位期間とを示す図である。 実施形態における光路シフト素子の動作を示す図である。 原画像画素の配列とパネル画素の配列との関係等を示す図である。 フレーム期間の原画像画素とパネル画素と投射位置との関係を示す図である。 垂直走査方向における走査線の選択順序等を示す図である。 画面各部において視認される画素を説明するための図である。 比較例に係るプロジェクションシステムの表示品位についての説明図である。 実施形態に係るプロジェクションシステムの表示品位についての説明図である。 変形例に係るプロジェクションシステムを示す図である。
以下、実施形態に係るプロジェクションシステムについて図面を参照して説明する。なお、各図において、各部の寸法および縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本開示の範囲は、以下の説明において特に本開示を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
図1は、実施形態に係るプロジェクションシステム1の構成を示す図である。本説明におけるプロジェクションシステム1は、1つのスクリーン等の投射面に複数台のプロジェクターを用いて画像光を投射する、いわゆるマルチプロジェクションシステムである。
図に示されるように、実施形態に係るプロジェクションシステム1は、2台のプロジェクター3_1、3_2を有する。
ホスト2は、投射画像Img_1を示す画像データをプロジェクター3_1に供給し、投射画像Img_2を示す画像データをプロジェクター3_2に供給する。また、ホスト2は、プロジェクター3_1および3_2を同期して制御する制御信号を、プロジェクター3_1および3_2に共通に供給する。
投射画像Img_1および投射Img_2は、図に示されるように、1つの投射画像Imgを構成する。すなわち、投射画像Imgは、上部の投射画像Img_1と下部の投射画像Img_2との合成により表わされる。
なお、投射画像Img_1と投射画像Img_2との重複領域をOvrとする。また、プロジェクター3_1、3_2を特定しないで、一般的に説明する場合には、識別のための「-」(ハイフン)以下を省略して単に「3」とする。
図2は、プロジェクター3の光学的な構成を示す図である。図に示されるように、プロジェクター3は、液晶パネル100R、100Gおよび100Bを含む。また、プロジェクター3の内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット2102が設けられている。このランプユニット2102から射出された光は、内部に配置された3枚のミラー2106および2枚のダイクロイックミラー2108によって、赤(R)、緑(G)および青(B)の3原色に分離される。このうち、Rの光は液晶パネル100Rに、Gの光は液晶パネル100Gに、Bの光は液晶パネル100Bに、それぞれ入射する。
なお、Bの光路は、Rの光路およびGの光路と比較して長いので、Bの光路での損失を防ぐ必要がある。このため、Bの光路には、入射レンズ2122、リレーレンズ2123および出射レンズ2124からなるリレーレンズ系2121が設けられる。
液晶パネル100Rは、複数の画素回路を有する。複数の画素回路の各々は、それぞれ液晶素子を含む。液晶パネル100Rの液晶素子は、後述するようにRに対応するデータ信号に基づいて駆動されることによって、当該データ信号の電圧に応じた透過率となる。
このため、液晶パネル100Rでは、液晶素子の透過率を個別に制御することによって、Rの透過像を表す画像光が生成される。同様に、液晶パネル100Gでは、Gに対応するデータ信号に基づいてGの透過像を表す画像光が生成され、液晶パネル100Bでは、Bに対応するデータ信号に基づいてBの透過像を表す画像光が生成される。
液晶パネル100R、100Gおよび100Bによってそれぞれ生成された各色の透過像を表す画像光は、ダイクロイックプリズム2112に三方向から入射する。ダイクロイックプリズム2112において、RおよびBの光は90度に屈折する一方、Gの光は直進する。したがって、ダイクロイックプリズム2112が各色の画像光を合成する。ダイクロイックプリズム2112により合成された画像光は光路シフト素子230を介して投射レンズ2114に入射する。
投射レンズ2114は、光路シフト素子230を介して入射した合成された画像光を、投射面Wに拡大して投射する。
光路シフト素子230は、ダイクロイックプリズム2112から出射される合成された画像光の光路をシフトする。詳細には、光路シフト素子230は、投射面Wに投射される画像光の出射光路を、投射面に対し左右方向または上下方向にシフトする。
液晶パネル100R、100Bによる透過像を表す画像光は、ダイクロイックプリズム2112により反射した後に投射されるのに対し、液晶パネル100Gによる透過像を表す画像光は直進して投射される。したがって、液晶パネル100R、100Bから出射された各画像光が表す透過像は、液晶パネル100Gから出射された画像光が表す透過像に対して左右反転した関係となる。
説明の便宜のため、プロジェクター3から投射面Wを見た場合に、左方向をX方向とし、下方向をY方向とする。
プロジェクター3を一般的ではなく、個別に検討すると、プロジェクター3_1は、第1プロジェクターの一例である。投射画像Img_1は、プロジェクター3_1の液晶パネル100R、100G、100Bから出射された画像光を合成した合成光により表される合成像である。このため、投射画像Img_1を表す画像光は第1画像光の一例であり、プロジェクター3_1の液晶パネル100R、100G、100Bが第1電気光学装置の一例である。プロジェクター3_1の投射レンズ2114が第1投射光学部材の一例であり、プロジェクター3_1の光路シフト素子230が第1光路シフト素子の一例である。
プロジェクター3_2は、第2プロジェクターの一例である。投射画像Img_2は、プロジェクター3_2の液晶パネル100R、100G、100Bから射出された画像光を合成した合成光により表される合成像である。このため、投射画像Img_2を表す画像光は第2画像光の一例であり、プロジェクター3_2の液晶パネル100R、100G、100Bが第2電気光学装置の一例である。プロジェクター3_2の投射レンズ2114が第2投射光学部材の一例であり、プロジェクター3_2の光路シフト素子230が第2光路シフト素子の一例である。
図3は、プロジェクター3の電気的な構成を示すブロック図である。図に示されるように、プロジェクター3は、表示制御回路20と、上述した液晶パネル100R、100Gおよび100Bと、光路シフト素子230とを含む。
ホスト2から、画像データVid-inが制御信号Syncに同期して供給される。画像データVid-inは、表示すべき画像における画素の階調レベルを、RGB毎に例えば8ビットで指定する。
なお、ホスト2からの画像データVid-inは、プロジェクター3_1であれば、投射画像Imgのうち、投射画像Img_1を示す画像データであり、プロジェクター3_2であれば、投射画像Imgのうち、投射画像Img_2を示す画像データである。また、ホスト2からの制御信号Syncは、プロジェクター3_1および3_2において共通である。
画像データVid-inで指定される画像の画素を、原画像画素と表記し、画像データVid-inが供給された液晶パネル100R、100Gおよび100Bの画素を、をパネル画素と表記する。また、光路シフト素子230によって射出光路がシフトされて、投射面Wに投射される投射画像の画素の位置を、投射位置と表記する。
液晶パネル100R、100Gおよび100Bは、パネル画素が縦方向および横方向にわたってマトリクス状に配列する。本実施形態において、画像データVid-inで指定される原画像画素の配列は、液晶パネル100R、100Gおよび100Bにより合成したパネル画素の配列と比較して、縦方向で2倍であり、横方向で2倍となっている。
本実施形態において、投射面に投射されるカラー画像は、液晶パネル100R、100Gおよび100Bを透過した画像光を合成することで表現される。したがって、カラー画像の最小単位である画素は、液晶パネル100Rによる赤の副画素、液晶パネル100Gによる緑の副画素、および、液晶パネル100Bによる青の副画素に分けることができる。ただし、液晶パネル100R、100Gおよび100Bにおける副画素について、色について特定する必要がない場合や、単に明暗のみを問題とする場合等では、副画素と敢えて表記する必要がない。そこで本説明では、液晶パネル100R、100Gおよび100Bにおける表示単位についても、パネル画素とする。
制御信号Syncには、画像データVid-inの垂直走査開始を指示する垂直同期信号や、水平走査開始を指示する水平同期信号、画像データVid-inにおける原画像画素の1つ分のタイミングを示すクロック信号などが含まれる。
表示制御回路20は、処理回路22、変換回路23R、23G、23Bおよび垂直走査方向設定部24を含むほか、特に図示しないが、通信回路や、投射画像を撮影するカメラを有する。
処理回路22は、上位装置からの画像データVid-inを、1または2以上のフレーム期間分を蓄積した後に、単位期間に対応する原画像画素の画素データを読み出し、RGB成分別に出力する。なお、処理回路22から出力される画素データのうち、Rの成分を画素データVad_Rと表記し、Gの成分を画素データVad_Gと表記し、Bの成分を画素データVad_Bと表記する。
プロジェクター3では、1フレーム期間を4分割した単位期間毎に投射位置が変化する。各単位期間は、画像データVid-inで指定される1フレーム期間の画像の解像度を1/4に落とした画像を、ユーザーに視認させるための期間である。本実施形態では、単位期間毎に投射位置をシフトさせて、4つの単位期間でみたときに、あたかも原画像が表示されているかのようにユーザーに視認させる。
処理回路22は、各単位期間において光路シフト素子230によって画像光の投射位置を制御する。詳細には、処理回路22は、光路シフト素子230に対し、X方向のシフトを制御信号P_xで制御し、Y方向のシフトを制御信号P_yで制御する。
なお、単位期間毎の投射位置、および、パネル画素が各投射位置に対応して画像データVid-idで指定される原画像画素のうち、どの原画像画素を表現するかの詳細については後述する。
また、処理回路22は、液晶パネル100R、100Gおよび100Bを単位期間毎に制御するための制御信号Ctrを生成する。この制御信号Ctrには、走査線駆動回路130の垂直走査の方向を設定する信号が含まれる。
変換回路23Rは、画素データVad_Rをアナログ電圧のデータ信号Vid_Rに変換して液晶パネル100Rに供給する。変換回路23Gは、画素データVad_Gをアナログ電圧のデータ信号Vid_Gに変換して液晶パネル100Gに供給する。変換回路23Bは、画素データVad_Bをアナログ電圧のデータ信号Vid_Bに変換して液晶パネル100Bに供給する。
ここで、垂直走査方向設定部24を説明する前に、液晶パネル100R、100Gおよび100Bについて説明する。液晶パネル100R、100Gおよび100Bについては、入射する光の色、すなわち波長だけが異なり、構造的には共通である。そこで、液晶パネル100R、100Gおよび100Bについては、符号を100として、色を特定しないで一般的に説明する。
図4は、液晶パネル100の電気的な構成を示すブロック図である。液晶パネル100には、表示領域10の周縁に、走査線駆動回路130およびデータ線駆動回路140が設けられる。
液晶パネル100の表示領域10においては、画素回路110がマトリクス状に配列される。詳細には、表示領域10において、複数本の走査線12が図において横方向に延在して設けられ、また、複数本のデータ線14が縦方向に延在し、かつ、走査線12と互いに電気的な絶縁を保って設けられる。そして、複数本の走査線12と複数本のデータ線14との交差に対応して画素回路110がマトリクス状に設けられる。
走査線12の本数をmとし、データ線14の本数をnとした場合、画素回路110は、縦m行×横n列でマトリクス状に配列する。m、nは、いずれも2以上の整数である。走査線12と画素回路110とにおいて、マトリクスの行を区別するために、図において上から順に1、2、3、…、(m-1)、m行と呼ぶ場合がある。同様にデータ線14および画素回路110において、マトリクスの列を区別するために、図において左から順に1、2、3、…、(n-1)、n列と呼ぶ場合がある。
走査線駆動回路130は、表示制御回路20による制御にしたがって、後述する単位期間において走査線12を双方向に1本ずつ順次選択し、選択に応じた走査信号を走査線12に供給する。
図10は、走査線12が選択される推移を示す図である。詳細には、走査線駆動回路130は、単位期間fにおいて垂直走査方向が順方向に設定されれば、実線の(1)で示されるように、走査線12を、1、2、3、…、(m-2)、(m-1)、m行目という順番で選択し、逆方向に設定されれば、破線の(2)で示されるように、走査線12を、m、(m-1)、(m-2)、…、3、2、1行目という順番で選択する。
なお、本実施形態において、垂直走査方向は、初期状態において順方向である。また、走査線駆動回路130は、選択した走査線12への走査信号をHレベルとし、選択した走査線12以外の走査線12への走査信号をLレベルとする。
垂直走査方向が順方向または逆方向で切替可能な走査線駆動回路130の構成としては、例えば特開2002-313092号公報などに記載されているので、これ以上の説明は省略することにする。
データ線駆動回路140は、処理回路22において、いずれかの色のデータ信号を1行分ラッチするとともに、走査線12への走査信号がHレベルとなった期間において、当該走査線12に位置する画素回路110に、データ線14を介して出力する。
図5は、隣り合う2本の走査線12と、隣り合う2本のデータ線14との交差に対応する縦2行横2列の計4個の、画素回路110の等価回路を示す図である。
図に示されるように、画素回路110は、トランジスター116と液晶素子120とを含む。トランジスター116は、例えばnチャネル型の薄膜トランジスターである。画素回路110において、トランジスター116のゲートノードは、走査線12に接続される一方、そのソース領域はデータ線14に接続され、そのドレイン領域は、平面視で正方形形状の画素電極118に接続される。
画素電極118に対向するようにコモン電極108が全画素に対して共通に設けられる。コモン電極108には電圧LCcomが印加される。そして、画素電極118とコモン電極108との間には周知のように液晶105が挟持される。したがって、画素回路110毎に、画素電極118およびコモン電極108によって液晶105を挟持した液晶素子120が構成される。
また、液晶素子120に対して並列に蓄積容量109が設けられる。蓄積容量109において、一端が画素電極118に接続され、他端が容量線107に接続されている。容量線107は、時間的に一定の電圧、例えばコモン電極108への印加電圧と同じ電圧LCcomが印加される。画素回路110は、走査線12の延在方向である横方向とデータ線14の延在方向である縦方向とにわたってマトリクス状に配列するので、画素回路110に含まれる画素電極118についても縦方向および横方向にわたって配列する。
走査信号がHレベルとなった走査線12では、当該走査線12に対応して設けられる画素回路110のトランジスター116がオンする。トランジスター116のオンにより、データ線14と画素電極118とが電気的に接続された状態となるので、データ線14に供給されたデータ信号が、オンしたトランジスター116を介して画素電極118に到達する。走査線12がLレベルになると、トランジスター116はオフになるが、画素電極118に到達したデータ信号の電圧は、液晶素子120の容量性および蓄積容量109によって保持される。
周知のように、液晶素子120では、画素電極118およびコモン電極108によって生じる電界に応じて液晶分子の配向が変化する。したがって、液晶素子120は、印加された電圧の実効値に応じた透過率となる。
なお、液晶素子120において画素として機能する領域、すなわち、電圧の実効値に応じた透過率となる領域は、液晶パネル100を平面視したときに、画素電極118とコモン電極108とが重なる領域である。画素電極118は、平面視で正方形であるので、液晶パネル100による画素の形状も正方形となる。
また、本実施形態では、液晶素子120への印加電圧が高くなるにつれて、透過率が高くなるノーマリーブラックモードであるとする。
液晶素子120の画素電極118にデータ信号を供給する動作が、1つの単位期間において、垂直走査方向が順方向であれば1、2、3、…、m行目という順番で実行され、逆方向であればm、(m-1)、(m-2)、…、1行目という順番で実行される。いずれの方向であっても、m行n列で配列する画素回路110の液晶素子120の各々にデータ信号に応じた電圧が保持されて、各液晶素子120が目的とする透過率となり、m行n列で配列する液晶素子120によって、対応する色の透過像が生成される。
このように透過像の生成がRGB毎に実行されて、RGBを合成したカラー画像となる合成光が投射面Wに投射される。
1つの単位期間に対応して処理回路22から出力される原画像画素の画素データVad_R、Vad_GおよびVad_Bは、当該単位期間に対応する原画像画素の画素データである。このため、当該単位期間では投射位置に対応したカラーの合成画像となる合成光が、当該投射位置において投射される。
上述したように、画像データVid-inにおける原画像画素の配列は、液晶パネル100R、100Gおよび100Bにおけるパネル画素の配列であるm行n列に対して縦方向で2倍、横方向で2倍である。
換言すれば、パネル画素の配列は、原画像画素の配列に比べて縦方向で1/2倍、横方向で1/2倍である。そこで、本実施形態では、1フレーム期間でみて、1つのパネル画素を、縦2地点×横2地点の計4箇所でシフトさせることによって、1つのパネル画素が、画像データVid-inで設定される4つの原画像画素を示しているかのように視認させる。
図6は、本実施形態におけるフレーム期間と単位期間との関係を説明するための図である。図に示されるように、本実施形態では、1フレーム期間(F)は、4つの単位期間f1、f2、f3、f4に分割される。
1フレーム期間とは、ホスト2からの画像データVid-inで示される画像の1コマ分が供給される期間であり、制御信号Syncに含まれる垂直同期信号の周波数が60Hzであれば、1周期の16.7ミリ秒である。この場合、各単位期間の長さは、それぞれ1フレーム期間の長さの1/4である4.17ミリ秒である。
図7は、光路シフト素子230に供給される制御信号P_xおよびP_yの波形の一例を示す図である。
光路シフト素子230は、投射面Wに投射される画像光を、投射面に対しX方向およびY方向にシフトする。便宜的に当該シフトの量については、投射面Wにおいて投写される画素の大きさ、すなわちパネル画素の大きさに換算して説明する。
制御信号P_xおよびP_yは、単位期間f1~f4において+Aまたは-Aの二値のいずれかのレベルをとる。制御信号P_xおよびP_yのレベルは、本実施形態では、単位期間の中点において変化する。中点とは、垂直走査方向が順方向または逆方向のいずれにおいても、(2/m)行目の走査線12が選択されるタイミングである。
説明の便宜上、フレーム期間における単位期間f1のうち、中点以降における投射位置を規準位置とする。すなわち、制御信号P_xのレベルが-Aであって、制御信号P_yのレベルが-Aであれば、光路シフト素子230は、投射位置を基準位置とさせる。
制御信号P_xのレベルが+Aであれば、光路シフト素子230は、投射位置を基準位置からX方向にパネル画素の半分だけシフトさせ、制御信号P_yのレベルが+Aであれば、光路シフト素子230は、投射位置を基準位置からY方向にパネル画素の半分だけシフトさせる。
したがって、例えば制御信号P_xのレベルが+Aであり、かつ、制御信号P_xのレベルが+Aであれば、光路シフト素子230は、投射位置を基準位置から、X方向およびY方向にそれぞれパネル画素の半分だけシフトさせる。
なお、図8において各単位期間の中点に示される矢印は、当該中点において制御信号P_xまたはP_yのレベルが変化した場合に、投射位置がどの方向にシフトするのかを示す。
次に、フレーム期間において、液晶パネル100によるパネル画素が、画像データVid-inの原画像画素のうち、どの原画像画素を表現するかについて説明する。
なお、パネル画素が、ある原画像画素を表現する、とは、当該パネル画素が当該原画像画素に対応した画素データで指定された透過率になる状態になることをいう。
図8における左欄は、原画像画素の配列を説明するために、画像データVid-inで示される原画像のうち、一部だけを抜き出した図である。また、同図における右欄は、パネル画素のうち、当該左欄における原画像画素の配列に対応したパネル画素の配列を示す図である。
なお、図8における左欄では、画像データVid-inの原画像画素を区別するために、便宜的に符号として1行目にA11、B11、A21、B21、A31、B31が、それぞれ付与される。2行目についても同様に、図に示されるように符号がそれぞれ付与される。
図8における右欄では、パネル画素を区別するために、便宜的に符号として1行目にp11、p21、p31が、2行目にp12、p22、p32が、それぞれ付与される。
図9は、第1実施形態に係るプロジェクター3において、パネル画素が、どの原画像画素を、どの投射位置で表現するのかを示す図である。詳細には、図9は、図8の右欄における6個のパネル画素が図8の左欄における原画像画素をフレーム期間の単位期間f1~f4において、どの投射位置で表現するのかを示す図である。
図9に示されるように、単位期間f1において、パネル画素p11、p21、p31、p12、p22およびp32は、ハッチングが付された原画像画素A11、A21、A31、A12、A22およびA32をそれぞれ表現する。
単位期間f1-1の中点において、光路シフト素子230は、投射位置を、破線で示される単位期間f4の投射位置から、図において上方向(Y方向の反対方向)にパネル画素の0.5画素分シフトさせて、基準位置とさせる。
次の単位期間f2では、パネル画素p11、p21、p31、p12、p22およびp32は、ハッチングが付された原画像画素B11、B21、B31、B12、B22およびB32をそれぞれ表現する。
単位期間f2の中点において、光路シフト素子230は、投射位置を、破線で示される単位期間f1の投射位置から、図において右方向(X方向)にパネル画素の0.5画素分シフトさせる。
単位期間f3では、パネル画素p11、p21、p31、p12、p22およびp32は、ハッチングが付された原画像画素C11、C21、C31、C12、C22およびC32をそれぞれ表現する。
単位期間f3の中点において、光路シフト素子230は、投射位置を、破線で示される単位期間f2の投射位置から、図において下方向(Y方向)にパネル画素の0.5画素分シフトさせる。
単位期間f4では、パネル画素p11、p21、p31、p12、p22およびp32は、ハッチングが付された原画像画素D11、D21、D31、D12、D22およびD32をそれぞれ表現する。
単位期間f1-4の中点において、光路シフト素子230は、投射位置を、破線で示される単位期間f3における投射位置から、図において左方向(X方向の反対方向)にパネル画素の0.5画素分シフトさせる。
なお、本実施形態において、光路シフト素子230における投射位置のシフト方向は、垂直走査方向とは関係なく、変更されない。
プロジェクター3の垂直走査方向設定部24について説明する。垂直走査方向設定部24は、処理回路22に走査線駆動回路130の垂直走査方向を設定する。垂直走査方向設定部24は、例えば走査線駆動回路130の垂直走査方向を次のように決定して、処理回路22に設定する。
例えば、ユーザーは、2台のプロジェクター3_1、3_2のうち、いれずれかに、あるスイッチを長押しするなどの特定の操作をする。特定の操作がなされたプロジェクター3の処理回路22は、自機のプロジェクター3に特定のパターン、例えば全面白の画面を表わす画像光を投射させ、通信回路を介し他のプロジェクター3に対して、異なるパターンを表す画像光を投射するように指示する。
プロジェクター3の処理回路22は、自機で投射された画像光が表すパターンが、投射画像Imgのうち、どの部分で表示されているかを、カメラで撮影された結果に基づいて判別することで特定する。例えば処理回路22は、投射画像Imgのうち、特定パターンである全面白の画面を表す画像光が投射面Wの上部分に投射されていれば、自機が投射画像Img_1を表す画像光を投射するプロジェクター3_1である、と特定する。
特定の操作がなされたプロジェクター3の処理回路22は、他のプロジェクター3に対し、投射画像Imgのうち、自機で特定した部分以外の部分を通知する。これにより、本施形態のように、プロジェクションシステム1を構成するプロジェクター3の台数が「2」であれば、特定の操作がなされたプロジェクター3以外のプロジェクター3は、通知された部分である投射画像Img_2を表す画像光を投射するプロジェクター3_2である、と特定する。投射画像Img_1の投射を担当しているプロジェクター3では、処理回路22に垂直走査方向を順方向に設定し、投射画像Img_2の投射を担当しているプロジェクター3では、処理回路22に垂直走査方向を逆方向に設定する。
なお、処理回路22は、設定された垂直走査方向となる制御信号Ctrを液晶パネル100R、100G、100Bに供給する。
また、各プロジェクター3において、どの部分の投射を担当するかが特定されると、今度は、ユーザーによる特定の操作がなされたプロジェクター3では、処理回路22が、自機のプロジェクター3に特定のパターン、例えば全面白の画面を表す画像光を投射させ、他のプロジェクターに対しても、同じ特定のパターンを表す画像光を投射するように指示する。
すべてのプロジェクター3において、同じ特定のパターンを表す画像光を投射すると、重複する領域をOvrでは、他の領域として明るくなる。このため、プロジェクター3_1の処理回路22は、内蔵カメラで撮影された結果を用いて、重複領域Ovrの明るさが、投射画像Img_1のうち重複領域Ovrを除いた部分の明るさに一致するように、画像データVid-inのうち、重複領域Ovrに相当するデータに対して補正処理をする。
なお、プロジェクター3_1において垂直走査方向として逆方向が設定され、他のプロジェクター3_2の垂直走査方向として順方向が設定されてもよい。すなわち、プロジェクションシステム1を構成するプロジェクター3の台数が「2」であれば、一方のプロジェクター3_1の垂直走査方向と、他方のプロジェクター3_2の垂直走査方向とが逆向きとなるように設定されればよい。
ところで、光路シフト素子230によって光路がシフトされるタイミングは、図7または図10に示されるように、単位期間の中点Tsである。
液晶パネル100の画面上部、端的に言えば1行目の書込タイミングにおける投射位置は、直前の単位期間に対応した投射位置である。その後、中点Tsで、投射位置が、対応する単位期間の投射位置に変更される。したがって、液晶パネル100の画面上部は、単位期間の半分に相当する期間では、直前の単位期間の投射位置で視認され、単位期間の半分に相当する期間では、対応する単位期間の投射位置で視認される。
液晶パネル100の画面中央部、端的に言えば(m/2)行目の書込タイミングにおける投射位置は、対応する単位期間に対応した投射位置である。その後、次の単位期間における書込まで、投射位置が変化しない。したがって、液晶パネル100の画面中央部は、単位期間のほぼ全部に相当する期間では、対応する単位期間の投射位置で視認される。
液晶パネル100の画面下部、端的に言えばm行目の書込タイミングにおける投射位置は、対応する単位期間の投射位置である。その後、次の単位期間の中点Tsで、投射位置が当該次の単位期間に対応した投射位置に変更される。したがって、液晶パネル100の画面下部は、単位期間の半分に相当する期間では、対応する単位期間の投射位置で視認され、単位期間の半分に相当する期間では、次の単位期間の投射位置で視認される。
このため仮に、プロジェクター3_1によって投射画像Img_1を表す画像光が投射され、プロジェクター3_2によって投射画像Img_2を表す画像光が投射される場合に、プロジェクター3_1における垂直走査方向と、プロジェクター3_2における垂直走査方向とが同じ方向、例えば順方向であれば、次のような問題が生じる。
この問題点について詳述する。例えば図11の上欄で示されるように、単位期間f1で原画像画素A11が最高階調であり、単位期間f2で原画像画素B11が最低階調であり、単位期間f3で原画像画素C11が最高階調であり、単位期間f4で原画像画素D11が最低階調である場合に投射される画像について説明する。すなわち、この場合においてパネル画素p11は、単位期間f1~f4における書き込みによって最高階調と最低階調とを交互に繰り返して表現する。
ここで、単位期間f2の書き込みによって表現される原画像画素B11の最低階調に着目する。パネル画素p11が液晶パネル100の画面上部であれば、当該パネル画素p11による最低透過率部分は、直前の単位期間f1の投射位置で視認された後に、単位期間f2の投射位置で視認される。
このため、単位期間f2の書き込みによるパネル画素p11における最低透過率部分の重心は、図11の下左端に示されるように、当該単位期間f2の投射位置に対して、直前の単位期間f1の視認位置の方向に、すなわち左方向にずれる。なお、図において最低透過率部分が黒の円形で示されているのは、重心の位置を示すためである。また、図においてシフト量は重心の移動を示すために、パネル画素の0.5画素分に一致していない。
また、単位期間f4において表現される原画像画素D11の最低階調に着目する。パネル画素p11が液晶パネル100の画面上部であれば、当該パネル画素p11による最低透過率部分は、直前の単位期間f3の投射位置で視認された後に、単位期間f4の投射位置で視認される。このため、パネル画素p11の単位期間f4における書き込みによる最低透過率部分の重心は、当該単位期間f4の投射位置に対して、直前の単位期間f3の視認位置の方向に、すなわち右方向にずれる。
パネル画素p11が画面中央部であれば、単位期間の書き込みによる透過率部分は、当該単位期間のほぼ全部に相当する期間にわたって、対応する単位期間の投射位置で視認される。このため、パネル画素p11の単位期間f2における書き込みによる最低透過率部分の重心は、図11の下中央に示されるように、単位期間f2の投射位置であり、パネル画素p11の単位期間f4における書き込みによる最低透過率部分の重心は、単位期間f4の投射位置である。
パネル画素p11が画面下部であれば、単位期間の書き込みによる透過率部分は、単位期間の投射位置で視認された後に、次の単位期間の投射位置で視認される。このため、パネル画素p11の単位期間f2における書き込みによる最低透過率部分の重心は、図11の下右端に示されるように、当該単位期間f2の投射位置に対して、次の単位期間f3の視認位置の方向である下方向にずれる。また、パネル画素p11の単位期間f4における書き込みによる最低透過率部分の重心は、当該単位期間f4の投射位置に対して、次の単位期間f1の視認位置の方向である上方向にずれる。
重複領域Ovrは、投射画像Img_1でみれば画面下部であり、投射画像Img_2でみれば画面上部である。
投射画像Img_1およびImg_2の垂直走査方向がいずれも順方向であれば、図12に示されるように、重複領域Ovrにおける投射画素の重心が、画面下部の投射画像Img_1と画面上の投射画像Img_2とでずれる。このため、投射画像Img_1およびImg_2が合成される重複領域Ovrでは、投射画素の重心のずれによって、ぼやけて視認され、表示品位の低下が発生する。
これに対して本実施形態では、垂直走査方向が、図13に示されるように、投射画像Img_1を表す画像光を投射するプロジェクター3_1では順方向に設定され、投射画像Img_2を表す画像光を投射するプロジェクター3_2では逆方向に設定される。このため、投射画像Img_2の画面上部では、投射画像Img_1の画面下部と同様にずれる。すなわち、本実施形態では、重複領域Ovrにおいて、投射画像Img_1の画面下部における投射画素の重心のずれと、投射画像Img_2の画面上部における投射画素の重心のずれと、が揃えられる。
したがって、本実施形態では、投射画像Img_1およびImg_2の垂直走査方向が同一とする場合と比較して、重複領域Ovrにおける表示品位の低下を抑えることができる。
なお、実施形態では、垂直走査方向が、プロジェクター3_1では順方向に設定され、プロジェクター3_2では逆方向に設定されたが、プロジェクター3_1では逆方向に設定され、プロジェクター3_2では順方向に設定する構成としてもよい。すなわち、垂直走査方向が、プロジェクター3_1、3_2において逆向きに設定する構成であればよい。
実施形態では、光路シフト素子230によって光路シフトが変更されるタイミングが、単位期間の中点Tsであったが、これ以外のタイミングであってもよい。例えば、単位期間同士の間、詳細には、単位期間において最初の走査線12が選択される前のタイミング、または、単位期間において最後の走査線12が選択される後のタイミングであってもよい。
実施形態では、プロジェクター3の表示制御回路20に垂直走査方向設定部24を設けて、例えばプロジェクター3_1に特定の操作がなされた場合に、当該プロジェクター3_1の垂直走査方向設定部24が、他のプロジェクター3_2の垂直走査方向設定部24に対して垂直走査方向を逆方向とさせる構成としたが、このような構成に限られない。
例えば、投射画像Img_1を示す画像データをプロジェクター3_1に供給し、投射画像Img_2を示す画像データをプロジェクター3_2に供給するホスト2に、垂直走査方向設定部24に相当する機能を持たせてもよい。この構成において、ホスト2は、垂直走査方向を、プロジェクター3_1には順方向に、プロジェクター3_2には逆方向にそれぞれ設定する。
この設定にしたがって、プロジェクター3_1の処理回路22は、液晶パネル100R、100Gおよび100Bの垂直走査方向が順方向とさせる制御信号Ctrを出力する。一方、プロジェクター3_2の処理回路22は、液晶パネル100R、100Gおよび100Bの垂直走査方向が逆方向とさせる制御信号Ctrを出力する。このような構成によれば、各プロジェクター3の表示制御回路20に垂直走査方向設定部24を持たせなくて済む。
なお、垂直走査方向設定部24に相当する機能を持つホスト2が情報処理装置の一例である。
また、実施形態では、プロジェクションシステム1を構成するプロジェクター3の台数を「2」としたが、「3」以上であってもよい。
図14は、変形例に係るプロジェクションシステム1を構成するプロジェクター3の台数を「K」とした場合に投射される画像光で表される投射画像Imgを示す図である。なお、Kは3以上の整数である。
この例において投射面Wに投射される画像光が表す投射画像Imgは、投射画像Img_1、Img_2、Img_3、…、Img_(K-1)、Img_Kの合成で表わされる。なお、特に図示しないが、画像Img_1、Img_2、Img_3、…、Img_(K-1)、Img_Kは、順に、プロジェクター3_1、3_2、3_3、…、3_(K-1)、3_Kによって投射される。
なお、投射画像Img_1およびImg_2の重複領域がOvr_1であり、投射画像Img_2およびImg_3の重複領域がOvr_2であり、以下同様に、投射画像Img_(K-1)およびImg_Kの重複領域がOvr_(K-1)である。
このような変形例において、隣り合う画像を表す画像光を投射する2台のプロジェクター3では、垂直走査方向が互いに逆向きに設定される。
なお、垂直走査方向が互いに逆向きとする手法としては、例えば、K台のうち、ユーザーがいずれかの1台のプロジェクター3に特定の操作をしたときに、実施形態のようにして当該1台のプロジェクター3が投射画像Img_1からImg_Kまでのうち、どの画像を表す画像光を投射しているのかを把握した後、他の(K-1)台のプロジェクター3のいずれかを設定する。設定されたプロジェクター3は、同じようにして、投射画像Img_1からImg_Kまでのうち、どの投射画像を表す画像光を投射しているのかを把握した後、他の(K-2)台のプロジェクター3のいずれかを設定する。このような動作を繰り返して、K台のプロジェクター3が、投射画像Img_1からImg_Kまでのうちの、どの画像を表す画像光を投射しているのかを把握することができる。
投射画像Img_1からImg_Kまでのうち、上から数えて奇数番目の画像を表す画像光の投射を担当しているプロジェクター3では、垂直走査方向設定部24が処理回路22に垂直走査方向を順方向に設定する。また、上から数えて偶数番目の投射画像を表す画像光の投射を担当しているプロジェクター3では、垂直走査方向設定部24が処理回路22に垂直走査方向を逆方向に設定する。
また、垂直走査方向が互いに逆向きとする手法としては、投射画像Img_1からImg_Kまでの画像データを順にプロジェクター3_1から3_Kまでに供給するホスト2に、各プロジェクター3に垂直走査方向を設定する構成としてもよい。
<付記>
以上に例示した形態から、例えば以下の態様が把握される。
ひとつの態様(態様1)に係るプロジェクションシステムは、垂直走査により第1画面を更新する第1電気光学装置と、前記第1画面の出射光路をシフトする第1光路シフト素子と、前記出射光路がシフトされた第1画面を投射する第1投射光学部材と、を有する第1プロジェクターと、垂直走査により第2画面を更新する第2電気光学装置と、前記第2画面の出射光路をシフトする第2光路シフト素子と、前記出射光路がシフトされた第2画面を投射する第2投射光学部材と、を有する第2プロジェクターと、垂直走査方向設定部と、を含み、前記垂直走査方向設定部は、前記第1投射光学部材によって投射された前記第1画面と、前記第2投射光学部材によって投射された前記第2画面とにおいて、前記垂直走査の方向に平行な第1方向に沿って重なる第1重複領域がある場合、前記第1電気光学装置における垂直走査の方向と前記第2電気光学装置における垂直走査の方向とを逆向きに設定する。態様1によれば、第1重複領域における表示品位の低下を抑えることができる。
態様1の具体的な態様(態様2)では、前記垂直走査方向設定部が、前記第1プロジェクターに含まれる。態様2によれば、画像データを供給する情報処理装置に、変更を加える必要がない。
態様1の具体的な態様(態様3)では、前記第1電気光学装置に第1画像データを供給し、前記第2電気光学装置に第2画像データを供給する情報処理装置を備え、前記垂直走査方向設定部は、前記情報処理装置に含まれる。態様2によれば、プロジェクターに加える変更が少なくなる。
態様1の具体的な態様(態様4)では、垂直走査により第3画面を更新する第3電気光学装置と、前記第3画面の出射光路をシフトする第3光路シフト素子と、前記出射光路がシフトされた第3画面を投射する第3投射光学部材と、を有する第3プロジェクター、を含み、前記垂直走査方向設定部は、前記第2投射光学部材によって投射された前記第2画面と、前記第3投射光学部材によって投射された前記第3画面とにおいて、前記第1方向に沿って重なる第3重複領域がある場合、前記第2電気光学装置における垂直走査の方向と前記第3電気光学装置における垂直走査の方向とを逆向きに設定する。態様4によれば、第1重複領域と同様に、第2重複領域における表示品位の低下を抑えることができる。
1…プロジェクションシステム、2…ホスト、3…プロジェクター、20…表示制御回路、22…処理回路、24…垂直走査方向設定部、100R、100G、100B…液晶パネル、110…画素回路、118…画素電極、120…液晶素子、200…、220R、220R、220G…処理回路、230…光路シフト素子。

Claims (4)

  1. 垂直走査により更新される第1画面を表す第1画像光を射出する第1電気光学装置と、前記第1画像光の出射光路をシフトする第1光路シフト素子と、出射光路がシフトされた前記第1画像光を投射する第1投射光学部材と、
    を有する第1プロジェクターと、
    垂直走査により更新される第2画面を表す第2画像光を射出する第2電気光学装置と、前記第2画像光の出射光路をシフトする第2光路シフト素子と、出射光路がシフトされた前記第2画像光を投射する第2投射光学部材と、
    を有する第2プロジェクターと、
    垂直走査方向設定部と、
    を含み、
    前記垂直走査方向設定部は、
    前記第1投射光学部材によって投射された前記第1画像光と、前記第2投射光学部材によって投射された前記第2画像光とにおいて、前記垂直走査の方向に平行な第1方向に沿って重なる第1重複領域がある場合、
    前記第1電気光学装置における垂直走査の方向に対し前記第2電気光学装置における垂直走査の方向を逆向きに設定する
    ことを特徴とするプロジェクションシステム。
  2. 前記垂直走査方向設定部は、
    前記第1プロジェクターに含まれる
    請求項1に記載のプロジェクションシステム。
  3. 前記第1電気光学装置に第1画像データを供給し、前記第2電気光学装置に第2画像データを供給する情報処理装置を備え、
    前記垂直走査方向設定部は、前記情報処理装置に含まれる
    請求項1に記載のプロジェクションシステム。
  4. 垂直走査により更新される第3画面を表す第3画像光を射出する第3電気光学装置と、前記第3画像光の出射光路をシフトする第3光路シフト素子と、前記出射光路がシフトされた前記第3画像光を投射する第3投射光学部材と、
    を有する第3プロジェクター、を含み、
    前記垂直走査方向設定部は、
    前記第2投射光学部材によって投射された前記第2画像光と、前記第3投射光学部材によって投射された前記第3画像光とにおいて、前記第1方向に沿って重なる第3重複領域がある場合、
    前記第2電気光学装置における垂直走査の方向に対し前記第3電気光学装置における垂直走査の方向を逆向きに設定する
    請求項1に記載のプロジェクションシステム。
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