JP2024077850A - 放射線撮像装置、放射線撮影システム、および制御方法 - Google Patents

放射線撮像装置、放射線撮影システム、および制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 省電力状態となっている放射線撮像装置で異常が発生した際にも放射線撮像装置の異常を検出し、メンテナンスセンターなどの外部に通知することを可能とする技術を提供する。【解決手段】 放射線源から照射された放射線に基づく放射線撮影を行う放射線撮像装置であって、前記放射線撮像装置の内部情報を検出する検出手段と、放射線撮影システムが有する制御装置と通信するための通信手段と、前記制御装置から前記通信手段を介して送信される起動信号の受信に応じて、前記制御装置への前記内部情報の送信を前記通信手段に行わせる制御部と、を有することを特徴とする放射線撮像装置。【選択図】 図1

Description

本開示は、放射線撮像装置、放射線撮影システム、および制御方法に関する。
近年、放射線による医療画像診断や非破壊検査に用いる撮像装置として、アモルファスシリコンや単結晶シリコンからなる固体撮像素子を2次元状に配列して構成された平面検出器を用いた放射線撮像装置が広く実用化されている。
このような放射線撮像装置は、放射線の検出量に応じて画素ごとに発生した信号電荷を蓄積し、電荷を読み出してAD変換することで画像を取得することができる。このような放射線撮像装置は、例えば医療画像診断においては、一般撮影のような静止画撮影や、透視撮影のような動画撮影のデジタル撮像装置として用いられている。
更に無線の放射線撮影装置が開発され、取り回しが容易になったことで、手術台や架台の中に設置されたり、回診車で使用されたりと、人手による持ち運びの機会が多くなっており、例えば落下等に起因する故障が発生する可能性がある。
また、持ち運びの機会が増えることで設置される周辺環境も多岐にわたり、例えばMRIなどの磁気ノイズを出す医療機器があることによって、例えば画像にノイズの影響が出たり、無線通信が妨害されたりする可能性がある。
このような異常を検出するため、定期的にテスト撮影を行い、その撮影像が正常であるかを検査することがある。例えば、特許文献1には、撮影装置が取得した画像情報から得られる解析値を統計的に処理して撮影装置の異常を検出し、検出結果をメンテナンスセンターに通知する方法が開示されている。
特開2002-277993号公報
無線の放射線撮像装置はバッテリで動作するため、省電力化が求められる。そのため、放射線撮像装置が起動を待っている状態や撮影プロトコルを待っている状態においては、極力内部の回路を動作させず、省電力状態で動作させる制御となっている。
しかしながら、省電力状態となっている無線の放射線撮像装置で異常が発生した際にはリアルタイムに異常を検出することができない。また、異常を検知しても、メンテナンスセンターに検知結果を通知する手段に異常が発生した際にはメンテナンスセンターでは異常を検知することができない。これにより、放射線撮像装置の異常の検出が遅れて、撮影におけるユーザビリティを低下させる可能性があった。
本開示は、省電力状態での動作中においても放射線撮像装置の異常を検出し、外部に通知することができる技術を提供することを目的とする。
上記の課題は、放射線源から照射された放射線に基づく放射線撮影を行う放射線撮像装置であって、前記放射線撮像装置の内部情報を検出する検出手段と、放射線撮影システムが有する制御装置と通信するための通信手段と、前記制御装置から前記通信手段を介して送信される起動信号の受信に応じて、前記制御装置への前記内部情報の送信を前記通信手段に行わせる制御部と、を有することを特徴とする放射線撮像装置により解決される。
本開示における少なくとも一つの実施形態により、省電力状態での動作中における放射線撮像装置に発生した異常についての情報を外部に通知することができる。
第一の実施形態に係る放射線撮影システムを示す概略図である。 第一の実施形態に係る放射線撮像装置の機能ブロック図である。 第一の実施形態に係る制御装置の機能ブロック図である。 第一の実施形態に係る放射線撮影システムの正常通知をする際のシーケンス図である。 第二の実施形態に係る放射線撮影システムの再校正をする際のシーケンス図である。
(第一の実施形態)
以下に、図面を参照しながら、本実施形態の放射線撮影システムについて説明する。図1は、第一の実施形態に係る放射線撮影システムを示す図である。
図1に示すように、放射線撮影システム10は、放射線照射による放射線撮影を行う放射線室1および、放射線室1の近傍に設置される制御室2に設けられる。
放射線撮影システム10は、放射線室1に、放射線撮像装置300、アクセスポイント320、通信制御装置323、放射線発生装置324、および放射線源325を備える。放射線撮影システム10は、更に放射線室1に、エントリー装置322、AP通信ケーブル326、放射線発生装置通信ケーブル327、およびセンサ通信ケーブル328を備える。
また、放射線撮影システム10として、制御室2には、制御装置310、放射線照射スイッチ311、表示装置313、入力装置314、院内LAN315、および放射線室通信ケーブル316を備える。
放射線撮像装置300は、バッテリ等で構成される電源制御部301、近距離無線通信部302、登録スイッチ303、無線通信部304、有線通信部306を備える。放射線撮像装置300は、被検者307を透過した放射線を検出して、放射線画像データを生成する。
アクセスポイント320は、無線通信を行うアクセスポイントであり、放射線撮像装置300と制御装置310が通信制御装置323と介して通信するために用いる。また、放射線撮像装置300と通信制御装置323の通信は、センサ通信ケーブル328を用いた有線通信も可能である。本実施形態では、一例として、アクセスポイント320は、無線LANの2.4GHz帯、乃至は5GHz帯、乃至は60GHz帯を使用して通信する。
放射線発生装置324は、放射線源325を制御し被検者307に放射線を照射する。放射線発生装置324は、所定の条件に基づいて放射線を照射するように放射線源325を制御および、放射線撮像装置300からの照射の開始または停止を示す信号により、放射線を発生させること制御する。
AP通信ケーブル326は、アクセスポイント320と通信制御装置323を接続するためのケーブルである。放射線発生装置通信ケーブル327は、放射線発生装置324と通信制御装置323を接続するためのケーブルである。
制御装置310は、通信制御装置323と、アクセスポイント320、乃至はセンサ通信ケーブル328を介して、放射線発生装置324及び放射線撮像装置300と通信し、放射線撮影システム10を統括制御する。
放射線照射スイッチ311は、操作者312の操作により、放射線照射のタイミングを入力する。入力装置314は、操作者312からの指示の入力を行う装置であり、キーボートやタッチパネル等の種々の入力デバイスが用いられる。
表示装置313は、画像処理された放射線画像データやGUIの表示を行う装置であり、ディスプレイなどが用いられる。院内LAN315は、院内の基幹ネットワークである。放射線室通信ケーブル316は、制御装置310と放射線室1内の通信制御装置323及びエントリー装置322を接続するためのケーブルである。
次に、放射線撮影システム10の動作について説明する。
初めに操作者312は、放射線撮影システムへ放射線撮像装置300の登録作業を行う。操作者312により放射線撮像装置300の登録スイッチ303が押下されると、放射線撮像装置300の近距離無線通信部302とエントリー装置322の間で近距離無線通信が開始される。
制御装置310は、エントリー装置322の近距離無線通信を介して、アクセスポイント320の無線接続関連情報を放射線撮像装置300に送信する。無線接続関連情報は、例えば、無線LANであれば、IEEE802.11等の通信方式、物理チャネル、SSID、暗号鍵等を含む。
放射線撮像装置300は受信した無線LAN接続関連情報に従って、無線通信部304を設定する。当該設定により、放射線撮像装置300は、アクセスポイント320と無線通信部304との無線通信の接続を確立する。
なお、これらの無線接続関連情報は、センサ通信ケーブル328及び有線通信部306を介して放射線撮像装置300に送信しても良い。
次に、操作者312は制御装置310に被検者307のID、名前、生年月日等の被検者情報及び被検者307の撮影部位を入力する。撮影部位を入力後、操作者312は被検者307の姿勢及び放射線撮像装置300を固定する。
撮影準備が完了すると、操作者312は放射線照射スイッチ311を押下する。放射線照射スイッチ311が押下されると、放射線源325から被検者307に向かい放射線が照射される。
放射線撮像装置300は、放射線発生装置324と無線通信を行い、放射線照射の開始や終了の制御を行う。被検者307に照射された放射線は、被検者307を透過して放射線撮像装置300に入射する。放射線撮像装置300は、入射した放射線を可視光に変換した後、光電変換素子で放射線画像信号として検出する。
放射線撮像装置300は、光電変換素子を駆動して放射線画像信号を読み出し、AD変換回路でアナログ信号をデジタル信号に変換してデジタル放射線画像データを得る。得られたデジタル放射線画像データは、放射線撮像装置300から制御装置310へ無線通信により転送される。
制御装置310は、受信したデジタル放射線画像データを画像処理する。制御装置310は、画像処理した放射線画像データに基づく放射線画像を表示装置313に表示する。制御装置310は、画像処理装置および表示制御装置として機能する。
カメラ330は、放射線源325に配置され、被検者307と放射線撮像装置300を撮影し、被検者307と放射線撮像装置300のポジショニングを支援するために使用される。また、カメラ330は、不図示の無線通信部を備え、アクセスポイント320と無線通信を行う。
図2は、放射線撮像装置300の機能ブロック図である。図2に示すように、放射線撮像装置300は、放射線検出器100を有する。放射線検出器100は、照射された放射線を検出する機能を備える。放射線検出器100は、複数の行および複数の列を構成するように配列された複数の画素を有する。以下の説明では、放射線検出器100における複数の画素が配置された領域を撮像領域とする。
放射線検出器100は、複数の信号線および複数の駆動線を有する。各信号線は、撮像領域における複数の列のうちの1つに対応する。各駆動線は、撮像領域における複数の行のうちの1つに対応する。
各信号線は、読出し用回路222に接続される。ここで、読出し用回路222は、複数の積分アンプ、マルチプレクサと、アナログデジタル変換器(以下、AD変換器)とを含む。各駆動線は、駆動用回路221によって駆動される。
また、放射線検出器100は、バイアス線を有し、各画素に接続する。バイアス線を通して、バイアス電圧Vsが電源制御部301から供給される。
電源制御部301は、バッテリ、DCDCコンバータ等で構成される。電源制御部301は、アナログ回路用電源と駆動制御や無線通信等を行うデジタル回路用電源を生成する。
第一の制御部225は、信号処理部224からの情報や制御装置310からの制御コマンドに基づいて、駆動用回路221、および読出し用回路222等を制御する。第二の制御部226は、近距離無線通信部302、無線通信部304、および有線通信部306等を制御する。また、第二の制御部は、後述するように第一の制御部225の起動制御を行う。
センサ227は、放射線撮像装置300の状態を検出するための検出手段である。センサ227は、第一の制御部225に接続され、加速度センサ、角速度センサ、温度センサ、電流センサ、電圧センサ、磁気センサ、表面電位センサ、光センサ、および漏水センサの少なくとも一つを有する。
図3は、制御装置310の機能ブロック図である。図3に示すように、制御装置310は、通信部408、インターフェース部409、状態判定部410、制御部411、および記憶部412を備える。
通信部408は放射線室通信ケーブル316を介して通信を行う。また、院内の基幹ネットワークである院内LAN315とも接続され、状態判定部410で放射線撮像装置300の内部情報が正常の範囲内であると判定した場合には、通信機器317を介してメンテナンスセンターへ正常判定通知を送信する。
インターフェース部409は、表示装置313や入力装置314との入出力を行う。状態判定部410は、放射線撮像装置300から受信した放射線撮像装置300の内部情報が正常の範囲内であるかを判定する。判定には、記憶部412に保存された各情報の正常値の上限値および下限値と比較することで判定可能である。制御部411は、制御装置310を統括制御する。
以上のような構成の放射線撮影システム10において、放射線撮像装置300の内部情報を取得し、その情報が正常の範囲か判定し、メンテナンスセンターへ正常判定通知を送信する動作について図4を用いて説明する。
放射線撮像装置300は撮影動作をしていない待機状態では、撮影時に使用する放射線検出器100、駆動用回路221、読み出し用回路222、第一の制御部225は電源オフの状態にある。また、第二の制御部226および近距離無線通信部302、無線通信部304、および有線通信部306の少なくともいずれかの電源がオン状態、すなわち制御装置310と通信可能な状態にある。
S401で制御装置310は、内部情報取得時間および取得間隔の所定時間を記憶部412から読み出し、放射線撮像装置300から内部情報を取得してから所定の時間が経過したかどうかを確認する。
所定時間が経過すると、S402へ進み、制御装置310から放射線撮像装置300へ起動用のパケットを含む起動信号を送信する。
S403で放射線撮像装置300は制御装置310からの起動信号を受信すると、放射線撮像装置300内の全ての構成を動作可能な状態にする。本実施形態では、電源オフ状態にあった放射線検出器100、駆動用回路221、読み出し用回路222、および第一の制御部225の電源を第二の制御部226の制御によってオン状態にして起動する。
放射線検出器100、駆動用回路221、読み出し用回路222、第一の制御部225が起動することに伴い、放射線撮像装置300は撮影可能状態に遷移する。起動信号には、起動させたい放射線撮像装置の個体識別情報を付与しても良い。放射線撮像装置300が起動信号を受信した場合、第二の制御部226は起動信号内の個体識別情報と放射線撮像装置300の個体識別情報を比較し、合致しない場合や既に合致する第一の制御部225が起動している場合には特に何も行わない。
放射線撮像装置300の起動が完了すると、S404で制御装置310へ起動完了を通知する。起動完了の通知は、有線通信部306、無線通信部304、近距離無線通信部302を用いていずれの通信方式を用いても良い。本実施形態では、無線通信部304の通信方式としてIEEE802.11規格に準ずる方式を用いる。また、近距離無線通信部302の通信方式としてBluetooth(登録商標)を用いる。近距離無線通信部302および無線通信部304の通信方式はこの限りではなく、他の公知の通信方式を用いても良い。
通信方式としてBluetoothを用いる場合、アドバタイズ信号にデータを付与して送信しても良い。さらに、無線通信部304と近距離無線通信部302は同一の電気基板における異なる機能領域であっても良い。
放射線撮像装置300が起動すると、S405で放射線撮像装置300の内部情報を取得する。内部情報には、記憶部228に保存される個体識別情報、未転送画像数、保存可能な画像数、バッテリ残量、通信環境情報、エラー情報、内部温度、角度情報、及び位置情報、等が含まれる。
また、内部情報としては、放射線を照射しない状態での取得画像の平均値の変動およびヒストグラムや面内分布、バイアス電圧Vsの所定期間の電圧、AEC(Auto Exposure Control:自動露出制御)機能において使用するデータ、欠損画素の増加、などの情報を含んでも良い。
エラー情報とは、例えばセンサ227や記憶部228等のデバイスへのアクセスに失敗した旨の情報などが含まれる。その他の例としては、放射線撮像装置300が落下するなどして、放射線撮像装置300が衝撃を検知した旨の情報などが含まれる。衝撃の検知に関しては、センサ227に加速度センサ等の公知のセンサを搭載し、所定の値以上の加速度が放射線撮像装置300に加わったことを検知して行われてもよい。
S406で取得した内部情報を制御装置310へ送信する。なお、内部情報は起動完了通知と同様に有線通信部306、無線通信部304、近距離無線通信部302を用いていずれの通信方式を用いても良い。
S407で制御装置310は内部情報を受信した旨の通知を行う。
S408で状態判定部410にて受信した内部情報が正常の範囲内かどうかを記憶部412に記憶されている各情報の正常値の上限値および下限値と比較することで判定する。例えば、加速度センサにより、放射線撮像装置300に加わった加速度が所定の値以上であることを検知したり、温度センサおよび電流センサ、電圧センサにより、放射線撮像装置300の内部に所定の値以上の温度、電流、電圧が発生したことを検知したりしてもよい。
また、表面電位センサにより、放射線撮像装置300に所定の値以上の静電気が印加されたことを検知してもよい。また、光トランジスタなどの光センサや抵抗検知方式などの漏水センサの値により、放射線撮像装置300の内部での漏光や漏水を検知してもよい。
また、放射線を照射しない状態での取得画像の平均値の変動およびヒストグラム、面内分布、欠損画素の増加の情報、バイアス電圧Vsの所定期間の電圧、AEC機能で放射線照射線量の検出に使用するデータの値などから異常を検知しても良い。
全ての内部情報の値について正常の範囲内であることが確認できたら、S409で放射線撮像装置300が正常である旨の通知を、院内LAN315および通信機器317を介して放射線撮影システム10の外部へと送信する。放射線撮影システム10の外部とは、例えば、オンラインで放射線撮影システム10と接続されているメンテナンスセンターが挙げられる。判定の結果、正常の範囲外と判定する項目があった場合には、メンテナンスセンターへの送信は行わない。
メンテナンスセンターでは、所定の周期で定期的に放射線撮影システム10から正常通知を受信することを想定しており、所定の周期で正常通知が受信できなかった場合には放射線撮影システム10に異常が発生していると判定する。
以上のように、本実施形態における放射線撮影システムでは、定期的に正常通知を送信することで、省電力状態となっている放射線撮像装置で異常が発生した場合においても、外部でリアルタイムに放射線撮像装置の異常を検出することが可能になる。
(第二の実施形態)
第一の実施形態では、省電力状態となっている放射線撮像装置を所定の周期ごとに起動して内部情報を取得し、定期的に正常通知を送信する放射線撮影システムについて説明した。
第二の実施形態では、所定の周期ごとに取得した内部情報が正常範囲外と判定した際に放射線撮像装置300で校正を実施して、改めて内部情報を取得して正常判定を行う放射線撮影システムについて説明する。
放射線撮影システム10の構成については第一の実施形態と同一のため、説明を省略する。
図5は、放射線撮影システム10において、放射線撮像装置300の内部情報を取得し、その情報が正常の範囲か判定し、正常範囲外であった場合に校正を実施し、改めて内部情報を取得して正常判定を行い、メンテナンスセンターへ正常判定通知を送信する動作について説明する。
図5のS401からS408までは第一の実施形態で説明した図4と同一のため、説明を省略する。
S408で正常の範囲外と判定された場合には、S501で制御装置310から放射線撮像装置300へ校正の指示を送信する。
S502で放射線撮像装置300は制御装置310からの校正の指示を受信すると、放射線撮像装置300の各種の校正を実施する。校正は、例えば、欠損画素の自動抽出を行い、欠損画素情報に増加した欠損画素の情報を追加するなどを行う。また、オフセット補正データやゲイン補正データなど経時変化の可能性がある補正処理用の画像データを取得、記憶部228のデータを更新してもよい。また、バイアス電圧Vsの値や放射線を照射しない状態での取得画像の平均値から放射線照射開始検知やAECで使用する閾値を変動にあわせて調整してもよい。
また、放射線撮像装置300と制御装置310など装置間で時刻がずれている場合の時刻合わせを行ってもよい。また、無線通信での通信状態の変化から複数のアンテナのうち使用するアンテナの切り替えを行ってもよい。
校正が完了すると、S503で放射線撮像装置300は制御装置310へ校正の完了通知を行う。
S504以降は、S504はS405、S505はS406、S506はS407、S507はS408と同一で、S409およびメンテナンスセンターでの判定についても第一の実施形態と同一のため、説明を省略する。
以上、第二の実施形態における放射線撮影システムでは、周囲環境の変化や経時変化に伴って変化するパラメータを再校正することで、電源投入後すぐに使用可能な状態とすることが可能となる。
取得した内部情報が正常範囲内かどうかの判定を行う状態判定部410は制御装置310がその機能を担ってもよいし、放射線撮像装置300、通信機器317、およびメンテナンスセンターのいずれにその機能を担わせてもよい。放射線撮像装置300内に搭載した場合は、正常通知信号を放射線撮像装置300から送信する構成としてもよい。
また、内部情報が正常範囲内かどうかの判定を放射線撮像装置300内で行い、内部情報と放射線撮像装置での正常通知信号の両者を制御装置310に送信し、制御装置310でも内部情報が正常範囲内と判定された場合のみメンテナンスセンターには正常通知信号を送信する構成としても良い。これにより、状態判定部410の異常についても検出することが可能となる。
さらに、所定の周期での起動信号の送信についても、制御装置310がその機能を担ってもよいし、放射線撮像装置300、通信機器317、およびメンテナンスセンターのいずれにその機能を担わせてもよい。放射線撮像装置300内に搭載する場合は、第二の制御部226で第一の制御部225などを所定の周期で起動する制御を行う構成とすればよい。
校正の指示についても同様に、制御装置310がその機能を担ってもよいし、放射線撮像装置300、通信機器317、およびメンテナンスセンターのいずれにその機能を担わせてもよい。
(その他の実施形態)
本開示は、上述の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。
また、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク(例えばCD-ROM、DVD-ROM)、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリ(例えばUSBメモリ)、ROM等、種々の記録媒体を用いることができる。また、上述の機能を実施するプログラムを、ネットワークを介してダウンロードしてコンピュータにより実行するようにしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけに限定するものではない。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述の機能が実現される場合も含まれる。
以上の実施形態に関し、本開示の一側面および選択的な特徴として以下の付記を開示する。
(付記1)
放射線源から照射された放射線に基づく放射線撮影を行う放射線撮像装置であって、
前記放射線撮像装置の内部情報を検出する検出手段と、
放射線撮影システムが有する制御装置と通信するための通信手段と、
前記制御装置から前記通信手段を介して送信される起動信号の受信に応じて、前記制御装置への前記内部情報の送信を前記通信手段に行わせる制御部と、を有すること
を特徴とする放射線撮像装置。
(付記2)
前記放射線撮像装置は、前記制御装置から前記通信手段を介して送信される指示に応じて前記放射線撮像装置の校正を行い、前記校正を行った後に前記内部情報を取得してもよい。
(付記3)
前記放射線撮像装置は、前記制御部とは異なる制御部を有し、
前記放射線撮像装置の待機状態において、前記制御部および前記異なる制御部のうち少なくとも一つの電源がオフ状態であってもよい。
(付記4)
前記待機状態において、前記制御部の電源がオフ状態である場合に、前記起動信号の受信に応じて、前記異なる制御部が前記制御部の電源をオン状態としてもよい。
(付記5)
前記検出手段は、加速度センサ、角速度センサ、電流センサ、電圧センサ、温度センサ、磁気センサ、表面電位センサ、光センサ、および漏水センサの少なくとも一つを含んでいてもよい。
(付記6)
前記通信手段は、IEEE802.11規格およびBluetooth(登録商標)の少なくとも一つを用いてもよい。
(付記7)
付記1乃至6のいずれか一項に記載の放射線撮像装置と、
前記制御装置と、を有すること
を特徴とする放射線撮影システム。
(付記8)
前記制御装置は、前記内部情報に応じて前記放射線撮像装置が正常であるかの判定を行ってもよい。
(付記9)
前記制御装置は、前記判定の結果を前記放射線撮影システムの外部へ所定の周期で通知してもよい。
(付記10)
前記制御装置は、前記判定の結果に応じて前記放射線撮像装置に校正を行わせてもよい。
(付記11)
放射線源から照射された放射線に基づく放射線撮影を放射線撮像装置により行う放射線撮影システムの制御装置であって、
前記制御装置は、前記放射線撮像装置に起動信号を送信し、前記起動信号に応じて前記放射線撮像装置より送信された前記放射線撮像装置の内部情報より前記放射線撮像装置が正常であるかの判定を行うこと
を特徴とする制御装置。
(付記12)
前記制御装置は、前記判定の結果を前記放射線撮影システムの外部へ所定の周期で通知してもよい。
(付記13)
前記制御装置は、前記判定の結果に応じて前記放射線撮像装置に校正を行わせてもよい。
(付記14)
放射線源から照射された放射線に基づく放射線撮影を放射線撮像装置により行う放射線撮影システムの制御方法であって、
前記放射線撮影システムが有する制御装置より前記放射線撮像装置に起動信号を送信する起動工程と、
前記起動信号に応じて前記放射線撮像装置の内部情報を前記制御装置に送信する送信工程と、
前記内部情報に基づき前記放射線撮像装置が正常であるかの判定を行う判定工程と、を行う
ことを特徴とする制御方法。
(付記15)
前記判定工程の後に、前記判定の結果を前記放射線撮影システムの外部へ所定の周期で通知する通知工程を行ってもよい。
(付記16)
前記判定工程の後に、前記判定の結果に応じて前記放射線撮像装置を校正する校正工程を行ってもよい。
(付記17)
付記14乃至16のいずれか一項に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
10 放射線撮影システム
225 第一の制御部
227 センサ
300 放射線撮像装置
302 近距離無線通信部
304 無線通信部

Claims (17)

  1. 放射線源から照射された放射線に基づく放射線撮影を行う放射線撮像装置であって、
    前記放射線撮像装置の内部情報を検出する検出手段と、
    放射線撮影システムが有する制御装置と通信するための通信手段と、
    前記制御装置から前記通信手段を介して送信される起動信号の受信に応じて、前記制御装置への前記内部情報の送信を前記通信手段に行わせる制御部と、を有すること
    を特徴とする放射線撮像装置。
  2. 前記放射線撮像装置は、前記制御装置から前記通信手段を介して送信される指示に応じて前記放射線撮像装置の校正を行い、前記校正を行った後に前記内部情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
  3. 前記放射線撮像装置は、前記制御部とは異なる制御部を有し、
    前記放射線撮像装置の待機状態において、前記制御部および前記異なる制御部のうち少なくとも一つの電源がオフ状態であることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
  4. 前記待機状態において、前記制御部の電源がオフ状態である場合に、前記起動信号の受信に応じて、前記異なる制御部が前記制御部の電源をオン状態とすることを特徴とする請求項3に記載の放射線撮像装置。
  5. 前記検出手段は、加速度センサ、角速度センサ、電流センサ、電圧センサ、温度センサ、磁気センサ、表面電位センサ、光センサ、および漏水センサの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
  6. 前記通信手段は、IEEE802.11規格およびBluetooth(登録商標)の少なくとも一つを用いることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の放射線撮像装置と、
    前記制御装置と、を有すること
    を特徴とする放射線撮影システム。
  8. 前記制御装置は、前記内部情報に応じて前記放射線撮像装置が正常であるかの判定を行うことを特徴とする請求項7に記載の放射線撮影システム。
  9. 前記制御装置は、前記判定の結果を前記放射線撮影システムの外部へ所定の周期で通知すること
    を特徴とする請求項8に記載の放射線撮影システム。
  10. 前記制御装置は、前記判定の結果に応じて前記放射線撮像装置に校正を行わせること
    を特徴とする請求項8に記載の放射線撮影システム。
  11. 放射線源から照射された放射線に基づく放射線撮影を放射線撮像装置により行う放射線撮影システムの制御装置であって、
    前記制御装置は、前記放射線撮像装置に起動信号を送信し、前記起動信号に応じて前記放射線撮像装置より送信された前記放射線撮像装置の内部情報より前記放射線撮像装置が正常であるかの判定を行うこと
    を特徴とする制御装置。
  12. 前記制御装置は、前記判定の結果を前記放射線撮影システムの外部へ所定の周期で通知すること
    を特徴とする請求項11に記載の制御装置。
  13. 前記制御装置は、前記判定の結果に応じて前記放射線撮像装置に校正を行わせること
    を特徴とする請求項11に記載の制御装置。
  14. 放射線源から照射された放射線に基づく放射線撮影を放射線撮像装置により行う放射線撮影システムの制御方法であって、
    前記放射線撮影システムが有する制御装置より前記放射線撮像装置に起動信号を送信する起動工程と、
    前記起動信号に応じて前記放射線撮像装置の内部情報を前記制御装置に送信する送信工程と、
    前記内部情報に基づき前記放射線撮像装置が正常であるかの判定を行う判定工程と、を行う
    ことを特徴とする制御方法。
  15. 前記判定工程の後に、前記判定の結果を前記放射線撮影システムの外部へ所定の周期で通知する通知工程を行うこと
    を特徴とする請求項14に記載の制御方法。
  16. 前記判定工程の後に、前記判定の結果に応じて前記放射線撮像装置を校正する校正工程を行う
    ことを特徴とする請求項14に記載の制御方法。
  17. 請求項14乃至16のいずれか一項に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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