JP2024077662A - 靴材にカラーパターンを加工する方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮方法で成形することで、加工プロセスにおいて汚染がなく、環境保全を促進することができる、靴材にカラーパターンを加工する方法を提供する。【解決手段】繊維膜にカラーパターンを印刷し、カラーパターンが印刷された繊維膜と製作されたゴム類靴材を圧縮成形することで、カラーパターンをゴム材料に高度に合わせる。任意に設計されたパターンを成形でき且つ外形が良好であり、成形品質が高く、従来の他の方法で生産されたカラーパターン付き靴材の塗装剥がし、色移行等の問題を効果的に回避することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、靴材加工の技術分野に関し、特に靴材にカラーパターンを加工する方法に関する。
靴類製品への美しい外形、個性化が求められていることに伴い、品質の高い靴材への追求を満たすために、靴材でカラーやパターンが印刷された靴の応用が運に応じて生じる。
現在、市販のゴム類材質の靴材では、表面に多色のパターンが設けられる場合、インクをアウトソール面に吹き付け又は印刷し、さらに一層の保護層をはけ塗ることで、多色のパターンを形成する。しかし、このような方法で得られたパターンは、縁部にクロスカラーが発生しやすく、長時間着用すれば、色が落ちやすくなり、製品の品質が低い。また、加工プロセスが環境汚染をもたらし、環境保全性基準に適合しないという問題が存在する。
このため、従来技術の課題を解決するために、靴材にカラーパターンを加工する方法が必要である。
上記問題を解決するために、本発明は、ステップが簡単であり、製造しやすく、一次圧縮成形でパターンとゴムを高度に合わせることができ、塗装剥がし、色溢れ等の品質上の問題を回避するとともに、環境保全性が高く、加工コストが低い靴材にカラーパターンを加工する方法を提供する。
本発明で用いられる技術的解決手段は次のとおりである。
靴材にカラーパターンを加工する方法であって、それは、
ゴム類靴材を製作するステップS1と、
繊維膜材にカラーパターンを印刷するステップS2と、
カラーパターンが印刷された繊維膜を成形プレスに入れ、その後、ゴム類靴材を成形プレスに入れ、150~160℃で圧縮成形を行い、繊維膜をゴム類靴材に融合させ、ゴム内にカラーパターンを有するゴム類靴材を成形するステップS3と、を含む。
さらに、ステップS1において、ゴム類靴材を製作するステップは、具体的には、
材料を準備し、準備した原料に対して密閉式混練及び混練を行った後、シート状にするステップS11と、
熟成させた後、リミリングを行うステップS12と、
リミリングした材料をシート状にして切断し、ゴム類靴材を形成するステップS13、ということである。
さらに、ステップS13において、切断の前に、シートの金属検出を行う必要がある。
さらに、ステップS2において、前記繊維膜を繊維布にする。
さらに、ステップS3において、一次圧縮成形を採用する。
さらに、ステップS3において、圧縮時間は6~7分間である。
さらに、ステップS3において、圧縮圧力は140~160kg/cmである。
本発明の有益な効果は以下のとおりである。
本発明によって提供される加工方法では、繊維膜にカラーパターンを印刷し、カラーパターンが印刷された繊維膜と製作されたゴム類靴材を圧縮成形することで、カラーパターンをゴム材料に高度に合わせ、成形品質が高い。本発明は、任意に設計されたパターンを成形でき且つ外形が良好であり、従来の他の方法で生産されたカラーパターン付き靴材の塗装剥がし、色移行等の問題を効果的に回避することができる。また、本発明は、圧縮の方法で成形することで、加工プロセスに汚染がなく、環境に優しい。
本発明の実施例1で加工された靴材製品図である。 本発明の実施例2で加工された靴材製品図である。 本発明の実施例3で加工された靴材製品図である。
本発明を容易に理解するために、以下において、実施例を参照しながら本発明をより全面的に説明し、本発明の好適な実施例が次に挙げられている。しかし、本発明は様々な形態で実現可能であり、本明細書に記述されている実施例に限定されるものではない。これらの実施例は本発明の開示内容をより徹底的且つ全面的に理解するために提供される。実施例で用いられる各種類の原料は、別途で説明されていない限り、いずれも一般的な市販品である。
特に断らない限り、本明細書に用いられる全ての技術と科学用語は当業者が通常理解する意味と同じである。本発明の明細書に用いられる用語は実施例をより具体的に説明するためのものに過ぎず、本発明を限定するものではない。本明細書に用いられる用語「及び/又は」は一つ又は複数の関連する項目の任意及び全ての組み合わせを含む。
本発明の実施例に示されている数値は決定値ではなく近似値である。誤差が存在するか又は実験条件が許容される場合、誤差範囲内の全ての値を含んでもよく、本発明の実施例で開示されている具体的な数値に限定される。
本発明の実施例に示されている数値の範囲は、混合物中の成分の相対量及び他の方法実施例で挙げられた温度又はその他のパラメータの範囲を表すために用いられる。
本発明によって提供される靴材にカラーパターンを加工する方法は、
ゴム類靴材を製作するステップS1と、
繊維膜材にカラーパターンを印刷するステップS2と、
カラーパターンが印刷された繊維膜を成形プレスに入れ、その後、ゴム類靴材を成形プレスに入れ、150~160℃で圧縮成形を行い、膜材をゴム類靴材に融合させ、ゴム内にカラーパターンを有するゴム類靴材を成形するステップS3と、を含む。
ステップS1において、ゴム類靴材を製作するステップは、具体的には、
材料を準備し、準備した原料に対して密閉式混練及び混練を行った後、シート状にするステップS11と、
熟成させた後、リミリングを行うステップS12と、
リミリングした材料をシート状にし、シートの金属検出を行って切断し、ゴム類靴材を形成するステップS13、ということである。
ステップS2において、前記繊維膜は高温でゴムに融合できる繊維布である。
ステップS3において、一次圧縮成形を採用する。
ステップS3において、圧縮時間は6~7分間である。
ステップS3において、圧縮圧力は140~160kg/cmである。
本発明によって提供される加工方法では、繊維膜にカラーパターンを印刷し、カラーパターンが印刷された繊維膜と製作されたゴム類靴材を圧縮成形することで、カラーパターンをゴム材料に高度に合わせ、成形品質が高い。本発明は、任意に設計されたパターンを成形でき且つ外形が良好であり、従来の他の方法で生産されたカラーパターン付き靴材の塗装剥がし、色移行等の問題を効果的に回避することができる。また、本発明は、圧縮の方法で成形することで、加工プロセスに汚染がなく、環境に優しい。
具体的には、本実施例では、靴材内にカラーパターンを加工し、圧縮によってカラーパターンをゴム材料に高度に合わせ、パターンは、靴材における皮膚の「真皮層」に相当する位置に分布し、よって、靴材内でのカラーパターンの加工設置が実現される。
具体的な実施例は次のとおりである。
実施例1
本実施例における靴材の表面にカラーパターンを加工する方法は、
材料を準備し、準備した原料に対して万馬力密閉式混練機による密閉式混練及び混練を行った後、シート状にし、センターキャビティで熟成させ、その後、ローラでリミリングし、リミリングした材料を再度シート状にし、そして、金属検出を行って切断し、ゴムソールを形成するステップS1と、
繊維布にカラーパターンを印刷するステップ2と、
カラーパターンが印刷された繊維布を成形プレスに入れ、その後、ゴムソールを成形プレスに入れ、温度160℃、圧縮圧力150kg/cmの条件下で、6.5分間圧縮し、繊維布をゴム類靴材に融合させ、一次圧縮成形を行ってゴム内にカラーパターンを有するゴム類靴材を得るステップS3と、を含む。
本実施例における材料は、主なゴム類、充填材料類、油類及び補助材料類を含む通常のゴム配合成分である。
具体的には、本実施例におけるゴム材料は下記表に示される配合成分を使用する。
表1
図1に示すように、それは実施例1で得られたカラーパターンを有するゴム類靴材である。
図2に示したものは実施例2であり、繊維布に印刷されたパターン及びソールの形状が異なる以外、本実施例は実施例1と同様である。
図3に示したものは実施例3であり、繊維布に印刷されたパターンが異なることと、加工する靴材が具体的にソールのウェルトである以外、本実施例は実施例1、2と同様である。
実施例1~3で得られたカラーパターンを有する靴材に対して、加水分解試験及び色移行試験を行い、結果は下記表に示されている。
表2
上述したように、本発明によって提供される加工方法では、任意のパターンでも加工可能であり、つまり、設計パターンを限定せず、生産プロセスが簡単であり、操作しやすい。パターン付きの繊維布をゴム類靴材と共に圧縮成形するため、繊維布とゴム類靴材が見えないように一体に融合するが、パターンがゴム類靴材の表面に高度に融合する。吹き付けの方法における塗装剥がし、色溢れの問題に対して、この方法で生産された成形靴材は、外形品質が非常に良好であり、脱色・色溢れの問題がなく、且つ耐用性が高く、耐黄変性、耐摩耗性及び耐引裂性が高い。本方法では、加工プロセスに汚染がなく、環境しやすい。
以上に記載の実施例は本発明のいくつかの実施形態のみを示し、且つ具体的に且つ詳細に説明されたが、本発明特許の範囲を限定するものと理解してはならない。指摘すべきは、当業者であれば、本発明の構想から逸脱することなく、さらに様々な変形と改善が可能であり、これらはいずれも本発明の保護範囲に属するものとする点である。このため、本発明特許の保護範囲は添付の特許請求の範囲を基準とすべきである。

Claims (7)

  1. ゴム類靴材を製作するステップS1と、
    繊維膜材にカラーパターンを印刷するステップ2と、
    カラーパターンが印刷された繊維膜を成形プレスに入れ、その後、ゴム類靴材を成形プレスに入れ、150~160℃で圧縮成形を行い、膜材をゴム類靴材に融合させ、ゴム内にカラーパターンを有するゴム類靴材を成形するステップS3と、を含むことを特徴とする、靴材にカラーパターンを加工する方法。
  2. ステップS1において、ゴム類靴材を製作するステップは、具体的には、
    材料を準備し、準備した原料に対して密閉式混練及び混練を行った後、シート状にするステップS11と、
    熟成させた後、リミリングを行うステップS12と、
    リミリングした材料をシート状にして切断し、ゴム類靴材を形成するステップS13、ということであることを特徴とする、請求項1に記載の靴材にカラーパターンを加工する方法。
  3. ステップS13において、切断の前に、シートの金属検出を行う必要があることを特徴とする、請求項2に記載の靴材にカラーパターンを加工する方法。
  4. ステップS2において、前記繊維膜を繊維布とすることを特徴とする、請求項1に記載の靴材にカラーパターンを加工する方法。
  5. ステップS3において、一次圧縮成形を採用することを特徴とする、請求項1に記載の靴材にカラーパターンを加工する方法。
  6. ステップS3において、圧縮時間は6~7分間であることを特徴とする、請求項1に記載の靴材にカラーパターンを加工する方法。
  7. ステップS3において、圧縮圧力は140~160kg/cmであることを特徴とする、請求項1に記載の靴材にカラーパターンを加工する方法。

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