JP2024077321A - 容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】使い易さが向上された容器を提供する。【解決手段】外容器20、キャップ50および前記外容器20に収納される内容器30を有する容器10であって、前記外容器20は、前記内容器30を収納する第1空間23を形成する内壁部28を有し、前記内容器30は、化粧料を収容する第2空間33を形成し、前記第1空間23に収納される内容器筒部32と、前記第1空間23の深さ方向における所定位置に位置する基部36と、前記内容器筒部32の外周面側に形成されており、前記外容器の前記内壁部に螺合する螺合部324と、を有し、前記内容器筒部32は、前記螺合部324および前記内壁部28の螺合位置と、前記基部36との間で、前記深さ方向における伸縮性を有し、前記キャップ50は前記外容器20に係合して前記第2空間33を閉じる、容器10。【選択図】図2

Description

本発明は、容器に関する。
化粧料の容器として、内容器と外容器から構成される二重容器が知られている。このような二重容器には、クリームのような高粘度製剤またはバームのような固形化された化粧料が内容物として収容され得る。使用者は、内容物を指または匙などですくいあげて使用する。
特許文献1には、縮小し得る容器本体と、容器本体の外周面に嵌合する筒体と、を備える容器が開示されている。使用者は、容器本体に対して筒体を回転させることにより、容器本体を縮小させ得る。特許文献1には、このような容器により、内容物中のガス(特に炭酸ガス)が蒸発することを防止できるほか、空気による内容物の酸化を防止できる旨が記載されている。
特開平9-142479号公報
上述した化粧料の二重容器で化粧料が使用により減少するにつれて、使用者は手または匙などを内容器により深く入れることになる。この時、使用者の手または匙側面などが内容器の側面に接することで、使用者の手または匙側面などに化粧料が付着してしまうことがある。
この点に関し、特許文献1に開示されている容器を参考に、二重容器に、化粧料の減少に伴い縮小し得る内容器を適用することが考えられる。しかし、特許文献1に開示されている容器では、容器本体にキャップが取り付けられる。このため、使用者が外側に位置する筒体を持ちながらキャップを開閉しようとする際に、容器本体が共回りすることにより、使用者が意図せずに容器本体が縮小し得るので、使い勝手に懸念がある。
本発明は、使い易さが向上された容器に関する。
上記課題を解決するために、本発明のある観点は、外容器、キャップおよび前記外容器に収納される内容器を有する容器であって、前記外容器は、前記内容器を収納する第1空間を形成する内壁部を有し、前記内容器は、化粧料を収容する第2空間を形成し、前記第1空間に収納される内容器筒部と、前記第1空間の深さ方向における所定位置に位置する基部と、前記内容器筒部の外周面側に形成されており、前記外容器の前記内壁部に螺合する螺合部と、を有し、前記内容器筒部は、前記螺合部および前記内壁部の螺合位置と、前記基部との間で、前記深さ方向における伸縮性を有し、前記キャップは、前記外容器に係合して前記第2空間を閉じる、容器に関する。
以上説明したように本発明の容器によれば、使い易さを向上することが可能である。
本発明の一実施形態による容器10の外観構成を示す説明図である。 本発明の一実施形態による容器10の分解斜視図である。 本発明の一実施形態による外容器20の断面図である。 本発明の一実施形態による内容器30の断面図である。 本発明の一実施形態による容器用部材40の断面図である。 容器10の断面図である。 内容器30が縮んだ状態を示す。 第1の変形例による容器10-1の断面図である。 第2の変形例による容器10-2の断面図である。 第3の変形例による容器10-3の分解斜視図である。 下側からの容器用部材60の斜視図である。 容器10-3の断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<容器の全体構成>
本発明の一実施形態は、内容物の一例である化粧料を収容する容器に関する。まず、図1および図2を参照し、本発明の一実施形態による容器の全体構成を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による容器10の外観構成を示す説明図である。図2は、本発明の一実施形態による容器10の分解斜視図である。図1および図2に示したように、本発明の一実施形態による容器10は、外容器20、内容器30、容器用部材40およびキャップ50を有する。
外容器20は、内容器30を収容する第1空間23を有する。外容器20は、透光性を有してもよいし、透光性を有さなくてもよい。外容器20の材料としては、ガラスおよび陶器などが挙げられる。このような外容器20には、容器用部材40が係合する。また、外容器20には、キャップ50が着脱可能に取り付けられる。キャップ50は、螺合、嵌合、磁力結合またはその他の態様で外容器20に取り付けられてもよい。
内容器30は、化粧料を収容する第2空間33を形成する。内容器30に収容される化粧料は、例えば、保湿クリーム、クリームファンデーション、エイジングケアクリームなどのクリームであってもよいし、バームのような固形化された化粧品であってもよい。このような内容器30は、外容器20に形成されている第1空間23に収納される。なお、本明細書においては、内容器30において化粧料が収容される第2空間33の深さ方向(第2空間33の開口から内容器筒部32の底部に向かう方向)を下方向と称し、下方向の反対方向を上方向と称する場合がある。
上記の内容器30は、アルミニウムまたはステンレスのような金属で形成されてもよいし、ポリエステル系、ポリスチレン系、ポリオレフィン系等の合成樹脂から形成されてもよい。
容器用部材40は、外容器20に係合する部材の一例である。容器用部材40は、内容器30と当接することにより、外容器20に対する内容器30の上昇を制限する。容器用部材40は、例えば、ポリエステル系、ポリスチレン系、ポリオレフィン系等の合成樹脂から形成されてもよい。
キャップ50は、外容器20に着脱可能に取り付けられる。キャップ50が外容器20に取り付けられた状態において、キャップ50と内容器30の上端部とが密着することにより、化粧料を収容する第2空間33の気密性が得られる。
このような容器10においては、内容器30に化粧料が無くなった場合に、当該内容器30を新たな内容器30に付け替えることにより、外容器20、容器用部材40およびキャップ50を継続して使用し得る。
(背景)
ここで、本発明の一実施形態の背景を説明する。比較例による容器の使用者は、内容器に収容されている化粧料を、指または匙などですくい取って使用する。当該内容器で化粧料が減少するにつれて、使用者は手または匙などを内容器により深く入れることになる。この時、使用者の手または匙側面などが内容器の側面に接することで、使用者の手または匙側面などに化粧料が付着してしまうことがある。
化粧料を吐出するポンプ機構を有する容器であれば、上記のような不都合は生じないが、バームのような固形製剤を吐出可能なポンプ機構を実現することは困難である。
本件発明者は、上記事情を一着眼点にして本発明の一実施形態を創作するに至った。本発明の一実施形態による内容器30は上下方向に伸縮可能に形成される。このため、内容器30内の化粧料が減少するにつれて使用者が内容器30の上下方向の長さを縮ませることが可能である。結果、使用者が手または匙などを内容器30に深く入れなくても化粧料をすくい取れるので、使用者の手または匙側面などに化粧料が付着し難い。以下、このような本発明の一実施形態による容器10が有する外容器20、内容器30および容器用部材40の構成を順次詳細に説明する。
<外容器20の構成>
図3は、本発明の一実施形態による外容器20の断面図である。図3に示したように、本発明の一実施形態による外容器20は、下段部22、中段部24および上段部26を備える。
下段部22、中段部24および上段部26は、それぞれ筒形状を有する。図3に示した例では下段部22が第1空間23を非貫通とする底部を有しているが、下段部22は底部を有していなくてもよい。
中段部24の外径は下段部22の外径よりも小さい。中段部24の外周面には、キャップ50の内周面と係合する中段係合部25が形成されている。中段係合部25とキャップ50の内周面との係合の態様は、嵌合であってもよいし、螺合であってもよいし、他の態様であってもよい。
上段部26は、第1空間23に繋がる開口を形成する外容器筒部の一例である。上段部26の外径は中段部24の外径よりも小さい。上段部26の外周面には、周方向に沿って上段係合部27が形成されている。
下段部22、中段部24および上段部26の各々の内壁部28は、内容器30を収容する第1空間23を形成する。内壁部28には、周方向に沿って螺旋状に溝(螺旋溝部29)が形成されている。
<内容器30の構成>
図4は、本発明の一実施形態による内容器30の断面図である。図4に示したように、本発明の一実施形態による内容器30は、内容器筒部32、底部34および基部36を有する。
内容器筒部32は、化粧料を収容する第2空間33を形成する。内容器筒部32は、非伸縮部322および蛇腹部324を有する。非伸縮部322は、蛇腹部324よりも上側に位置しており、伸縮性を有さない。蛇腹部324は、山折りと谷折りが上下方向に沿って繰り返された蛇腹形状を有する。山折りと谷折りの折り返し角度の大きさが変化することで、蛇腹部324は上下方向に沿って伸縮可能である。すなわち、蛇腹部324は伸縮性を有する。
底部34は、内容器筒部32と共に第2空間33を形成する。底部34の外周面には、外容器20の内壁部28に形成された螺旋溝部29に螺合する螺合部35が形成されている。
基部36は、内容器筒部32から径方向の外側に突出している環状の領域である。基部36は、周方向に沿って連続的に形成されていてもよいし、断続的に(すなわち、内容器筒部32の周方向における1または2以上の箇所に)形成されていてもよい。図4に示したように、基部36の上面にはリブ37が形成されている。リブ37は、基部36の上面において周方向に沿って連続的に形成されてもよいし、断続的に形成されていてもよい。ただし、基部36の上面に形成されているリブ37の上端部の高さは揃っていることが望ましい。
<容器用部材40の構成>
図5は、本発明の一実施形態による容器用部材40の断面図である。図5に示したように、容器用部材40は、環状部44および部材周壁部46を有する。
環状部44は、環状の領域である。環状とは、ある領域を取り囲う形状であり、連続的であってもよいし、断続的であってもよい。環状部44の内径d2は、図4に示した基部36の外径d1よりも小さい。
部材周壁部46は、環状部44の外周側の縁から下側に延出している。部材周壁部46の内周面には、周方向に沿って係合部47が形成されている。係合部47は、外容器20の上段部26に形成されている上段係合部27に係合する。係合部47と上段部26に形成されている上段係合部27との係合の態様は、嵌合であってもよいし、螺合であってもよいし、他の態様であってもよい。
<装着状態>
次に、図6を参照し、外容器20に内容器30および容器用部材40が装着された状態を説明する。
図6は、容器10の断面図である。外容器20の第1空間23には、内容器30(特に、蛇腹部324および基部36)が収容される。内容器30の底部34に形成されている螺合部35が、外容器20の内壁部28に形成されている螺旋溝部29に螺合する。
また、容器用部材40の部材周壁部46に形成されている係合部47と、外容器20の上段係合部27とが係合することにより、容器用部材40が外容器20に装着される。当該状態において、内容器30の基部36に形成されているリブ37が、容器用部材40の環状部44の下面に当接し、内容器30が環状部44に押さえられている。すなわち、環状部44は、基部36の上側に位置している。なお、キャップ50は、外容器20に形成されている中段係合部25に係合することにより、外容器20に着脱可能に取り付けられる。
<使用方法>
使用者は、上述した容器10において化粧料が減少するに伴い、非伸縮部322を操作して、内容器30を外容器20に対して第1方向(例えば、平面視における反時計回り方向)に回転させ得る。内容器30が外容器20に対して第1方向に回転すると、底部34に形成されている螺合部35と外容器20の内壁部28に形成されている螺旋溝部29との螺合位置が上昇する。この時、当該螺合位置と内容器30の基部36との間で蛇腹部324が縮み、図7に示すように底部34の位置が上昇する。なお、基部36の上下方向における位置は、容器用部材40の環状部44に基部36が押さえられていることにより、環状部44に基部36が当接する位置(所定位置)に固定される。
また、使用者は、内容器30内の化粧料が無くなると、内容器30を新たな内容器30に付け替え可能である。例えば、容器用部材40を外容器20から取り外し、内容器30を外容器20から取り出し、新たな内容器30を外容器20に収容し、外容器20に容器用部材40を取り付けてもよい。なお、使用者は、新たな内容器30を外容器20に収容する際に、内容器30を容器用部材40に対して第2方向(例えば、平面視における時計回り方向)に回転させてもよい。これにより、底部34に形成されている螺合部35と外容器20の内壁部28に形成されている螺旋溝部29との螺合が進み、底部34が外容器20に対して下降し、内容器30が外容器20に収容され得る。
<作用効果>
以上説明した本発明の一実施形態によれば、多様な作用効果が得られる。例えば、本発明の一実施形態によれば、使用者が内容器30を外容器20に対して回転させることにより、底部34の位置が上昇する。内容器30内の化粧料が減少した場合に使用者が底部34の位置を上昇させれば、化粧料をすくい取るために使用者が指または匙などを内容器30に入れる深さが浅くなる。従って、使用者の手または匙側面などに化粧料などが付着し難い。他の観点として、匙のサイズを小さくすることで匙の製造に用いられる樹脂の量を削減できる、指の長さおよび大きさなどの使用者ごとの身体的な相違による使用感への影響を低減できる、などの効果も得られる。また、内容器30を廃棄する際には、内容器30が縮むことにより、内容器30の容積を小さくすることが可能である。このように、従来の容器に比べて使い易さを向上させることができる。
さらに、本発明の一実施形態においては、内容器30のみが伸縮し、外容器20は伸縮しない。すなわち、外容器20には形状変化が生じないので、外容器20での表現の自由度が確保されると共に、外容器20の美観性が保たれる。また、使用者が内容器30を回転させるために操作される非伸縮部322が外容器20の上部に位置するので、外容器20の形状の制限が少ない。また、内容器30が伸縮機構(蛇腹部324)および螺旋機構(螺合部35)を備えるので、本発明の一実施形態による容器10は、口紅容器に採用される繰り上げ機構より少パーツで簡素に実現され得る。
また、本発明の一実施形態においては、キャップ50が外容器20に係合することにより内容器30の第2空間33が閉じられる。キャップ50が内容器30に係合する場合には、キャップ50の開閉のために使用者がキャップ50を回転させる際に、内容器30も共回りして、底部34の位置が変化してしまう懸念がある。この点、本発明の一実施形態では、上記のようにキャップ50が外容器20に係合するので、使用者が意図しない底部34の位置の変化の発生を抑制することが可能である。
また、本発明の一実施形態においては、内容器30の基部36が、外容器20に係合している容器用部材40の環状部44に当接する。このため、基部36の上下方向における位置は、環状部44に当接する位置(所定位置)に固定される。また、基部36の上面にはリブ37が形成されている。このため、基部36と環状部44との接触面積が小さくなり、結果、環状部44に対する基部36(内容器30)の摺動性(回転性)を向上することが可能である。
また、本発明の一実施形態においては、底部34に螺合部35が形成されており、外容器20の内壁部28の所定範囲に渡って形成されている螺旋溝部29に螺合部35が螺合する。従って、内容器30が外容器20に対して同一の回転角度にある間における底部34の高さを安定させることが可能である。
また、本発明の一実施形態においては、山折りと谷折りが上下方向に沿って繰り返された蛇腹部324を内容器30が有することにより、内容器30の伸縮性を実現することが可能である。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態を説明した。以下では、上述した実施形態の幾つかの変形例を説明する。なお、以下に説明する各変形例は、単独で上述した実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで上述した実施形態に適用されてもよい。また、各変形例は、上述した実施形態の構成に代えて適用されてもよいし、上述した実施形態の構成に対して追加的に適用されてもよい。
(第1の変形例)
図8は、第1の変形例による容器10-1の断面図である。図8に示したように、第1の変形例による容器10-1は、外容器20-1、内容器30-1および容器用部材40を備える。なお、図8においては、図面の容易な理解のために、外容器20-1の中段係合部25に係合するキャップ50の記載を省略している。以降の幾つかの図面においても同様にキャップ50の記載を省略している。
外容器20-1は、螺旋凸部291が形成されている内壁部28-1を有する。螺旋凸部291は、上下方向における内壁部28-1の一位置に形成されている。外容器20-1の他の構成は上述した実施形態と実質的に同一に設計され得る。
内容器30-1は、化粧料を収容する第2空間33を形成する内容器筒部32-1、内容器筒部32-1の下側の開口を閉じる底部34-1および基部36を有する。内容器筒部32-1は、非伸縮部322および蛇腹部324-1を有する。蛇腹部324-1の山折り線および谷折り線は螺旋状になっている。このため、蛇腹部324-1の外周面は、内壁部28-1の螺旋凸部291に螺合する螺合部として機能する。
このような第1の変形例においては、使用者が内容器30-1を外容器20-1に対して第1方向(例えば、平面視における反時計回り方向)に回転させると、螺旋凸部291と基部36の間で蛇腹部324-1が縮むことにより、底部34-1が上昇する。従って、本変形例においても、上述した実施形態と同等の効果を得ることが可能である。
(第2の変形例)
ここまで、容器用部材40が用いられる例を説明した。第2の変形例は、容器用部材40が用いられない例に関する。
図9は、第2の変形例による容器10-2の断面図である。図9に示したように、第2の変形例による容器10-2は、外容器20-2と、内容器30-2と、を有する。外容器20-2が有する内壁部28-2は、上述した外容器20-1が有する内壁部28-1と実質的に同一である。
内容器30-2は、内容器筒部32-2、底部34-2、基部36-2および内容器周壁部38を有する。内容器筒部32-2は、山折りと谷折りが上下方向に沿って繰り返された蛇腹形状を有する。また、内容器筒部32-2における山折り線および谷折り線は、螺旋状になっている。このため、内容器筒部32-2の外周面は、内壁部28-2の螺旋凸部291に螺合する螺合部として機能する。底部34-2は、内容器筒部32-2の下側の開口を閉じる。
基部36-2は、内容器筒部32-2の上端と繋がっており、外容器20-2から露出している環状の領域である。内容器周壁部38は、基部36-2の外縁から下方向側に延出している。内容器周壁部38の内周面には、外容器20の上段係合部27に係合する係合部39が形成されている。
このような第2の変形例による容器10-2では、内容器周壁部38の係合部39と外容器20の上段係合部27との係合により、上下方向における基部36-2の位置が固定される。したがって、使用者が内容器30-2を外容器20-2に対して回転させることにより、基部36-2と螺旋凸部291の間で内容器筒部32-2が縮み、底部34-2が上昇する。このため、上述した実施形態と同等の効果を得ることが可能である。さらに、本変形例では、容器用部材40が不要となるので、パーツ数を一層削減することが可能である。
(第3の変形例)
ここまで、使用者が指または匙などで化粧料をすくい取る例を説明した。第3の変形例は、他の方法で使用される容器10-3に関する。
図10は、第3の変形例による容器10-3の分解斜視図である。図11は、容器用部材60の下側を視点とする容器用部材60の斜視図である。図12は、容器10-3の断面図である。図10に示したように、第3の変形例による容器10-3は、外容器20-3、内容器30-3、および容器用部材60を有する。外容器20-3は、第2の変形例による外容器20-2と実質的に同一である。
内容器30-3は、内容器筒部32-3、底部34-3および基部36-3を有する。内容器筒部32-3および底部34-3は第2の変形例による内容器筒部32-2および底部34-2と実質的に同一である。基部36-3は、内容器筒部32-3の上端と繋がっており、外容器20-3から露出している筒状の領域である。基部36-3の上端は容器用部材60に当接している。また、基部36-3の外周面には、複数の内容器側凸部31が形成されている。内容器側凸部31は、後述するように、容器用部材60の回転に連動して内容器30-3が回転するための機構である。なお、図10に示した例では、基部36-3の外周面に2つの内容器側凸部31が形成されているが、基部36-3の外周面には、1つの内容器側凸部31が形成されてもよいし、3つ以上の内容器側凸部31が形成されてもよい。
容器用部材60は、部材天面部62および部材周壁部64を有する。部材天面部62は、孔61を有し、図12に示したように第2空間33の開口を覆う。本変形例においては、孔61は、部材天面部62の略中心位置に一つ設けられており、円形状を有する。ただし、孔61の数、形状および配置などはこれに限定されない。例えば、孔61の形状は、孔61から吐出された化粧料が花形状またはキャラクタ形状などの所定の目的形状を形成するような形状であってもよい。また、複数の孔61が設けられてもよく、この場合、複数の孔61の配置は、複数の孔61から吐出された化粧料が所定の目的形状を形成するような配置であってもよい。部材周壁部64は、部材天面部62の外縁から下方向側に延出する。部材周壁部64の内周面には、図12に示したように、外容器20-3の上段係合部27に係合する係合部67が形成されている。
また、部材周壁部64の内周面であって、係合部67の上側には、図11に示したように、複数の部材側凸部66が形成されている。図11に示した例では、部材周壁部64の内周面に2つの部材側凸部66が形成されているが、部材周壁部64の内周面には、1つの部材側凸部66が形成されてもよいし、3つ以上の部材側凸部66が形成されてもよい。
このような第3の変形例による容器10-3では、使用者が容器用部材60を外容器20-3に対して回転させると、容器用部材60の部材側凸部66が内容器30-3の内容器側凸部31に当接し、部材側凸部66および内容器側凸部31を介して容器用部材60の回転力が内容器30-3に伝わることにより、内容器30-3も回転する。これにより、内容器筒部32-3が縮み、底部34-3が上昇する。結果、第2空間33の容積が減少するので、第2空間33内の化粧料が孔61から吐出される。使用者は、このようにして孔61から吐出された化粧料を使用する。従って、内容器30-3内の化粧料が減少した場合にも使用者が容器10-3を使い易い。
<補足>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的範囲はかかる例に限定されない。本発明の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 容器
20 外容器
22 下段部
23 第1空間
24 中段部
25 中段係合部
26 上段部
27 上段係合部
28 内壁部
29 螺旋溝部
291 螺旋凸部
30 内容器
31 内容器側凸部
32 内容器筒部
322 非伸縮部
324 蛇腹部
33 第2空間
34 底部
35 螺合部
36 基部
37 リブ
38 内容器周壁部
39 係合部
40 容器用部材
44 環状部
46 部材周壁部
47 係合部
50 キャップ
60 容器用部材
61 孔
62 部材天面部
64 部材周壁部
66 部材側凸部
67 係合部

Claims (8)

  1. 外容器、キャップおよび前記外容器に収納される内容器を有する容器であって、
    前記外容器は、前記内容器を収納する第1空間を形成する内壁部を有し、
    前記内容器は、
    化粧料を収容する第2空間を形成し、前記第1空間に収納される内容器筒部と、
    前記第1空間の深さ方向における所定位置に位置する基部と、
    前記内容器筒部の外周面側に形成されており、前記外容器の前記内壁部に螺合する螺合部と、
    を有し、
    前記内容器筒部は、前記螺合部および前記内壁部の螺合位置と、前記基部との間で、前記深さ方向における伸縮性を有し、
    前記キャップは、前記外容器に係合して前記第2空間を閉じる、容器。
  2. 前記外容器は、前記第1空間の開口を形成する外容器筒部を有し、
    前記基部は、前記内容器筒部から外側に突出している環状の領域であり、
    前記容器は、
    前記基部の前記深さ方向の反対方向側に位置し、内径が前記基部の外径よりも小さい環状部と、
    前記環状部から前記深さ方向側に延出して、前記外容器筒部に係合する部材周壁部と、
    を有する部材をさらに備える、請求項1に記載の容器。
  3. 前記基部の前記反対方向側の面には、リブが形成されている、請求項2に記載の容器。
  4. 前記容器は、
    孔を有し、前記第2空間の開口を覆う部材天面部と、
    前記部材天面部から前記深さ方向側に延出して、前記外容器筒部に係合する部材周壁部と、
    を有する部材をさらに備え、
    前記内容器は、前記部材の回転に連動して前記内容器が回転するための機構を有する、請求項1に記載の容器。
  5. 前記外容器は、前記第1空間の開口を形成する外容器筒部を有し、
    前記基部は、前記外容器から露出している領域であり、
    前記内容器は、前記基部から前記深さ方向側に延出して、前記外容器筒部に係合する内容器周壁部を有する、請求項1に記載の容器。
  6. 前記螺合部は、前記内容器筒部の底部に形成されており、
    前記内壁部には、前記深さ方向における所定範囲に渡って螺旋溝部が形成されており、前記螺旋溝部に前記螺合部が螺合している、請求項1~5のいずれか一項に記載の容器。
  7. 前記螺合部は、前記内容器筒部の前記深さ方向における所定範囲に渡って形成されており、
    前記内壁部の前記深さ方向における一位置に前記螺合部に螺合する螺旋凸部が形成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の容器。
  8. 前記内容器筒部は、山折りと谷折りが前記深さ方向に沿って繰り返される蛇腹形状を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の容器。
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