JP2024077254A - 冷蔵庫 - Google Patents
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- Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
Abstract
【課題】野菜ケース内の環境を向上させる。【解決手段】冷蔵室120を有する冷蔵庫100が提供される。冷蔵庫は、冷蔵室の下部に設けられ、前後方向にスライド可能な野菜ケース130と、野菜ケースの上部をカバーする棚131と、冷蔵室の扉121と、を備える。棚が、冷蔵室の間口124よりも前方まで延設される。【選択図】図13
Description
本発明は、冷蔵庫の技術に関し、特に野菜ケースを有する冷蔵庫の技術に関する。
野菜ケースやチルドケースを有する冷蔵庫が知られている。例えば、特開平9-126631号公報(特許文献1)には、冷凍冷蔵庫が開示されている。特許文献1によると、貯蔵容器と容器蓋で構成される高湿野菜室の冷気の通過により最も冷却される部分に、吸放湿性繊維と吸放湿材から成る調湿部材を設置する。
本発明は、野菜ケース内の環境を向上させることを目的とする。
本発明の一局面においては、冷蔵室を有する冷蔵庫が提供される。冷蔵庫は、冷蔵室の下部に設けられ、前後方向にスライド可能な野菜ケースと、野菜ケースの上部をカバーする棚と、冷蔵室の扉と、を備える。棚が、冷蔵室の間口よりも前方まで延設される。
本発明の一局面によれば、野菜ケース内の環境を向上させることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施形態>
(冷蔵庫100の全体構成)
<第1の実施形態>
(冷蔵庫100の全体構成)
まず、本実施の形態にかかる冷蔵庫100の全体構成を説明する。図1から図4を参照して、冷蔵庫100の外壁は、主として断熱箱体101で構成されている。換言すれば、断熱箱体101によって冷蔵庫100の内部の貯蔵空間が形成される。
本実施の形態においては、貯蔵空間として、冷蔵庫100の上部には冷凍室110が設けられ、冷蔵庫100の下部には冷蔵室120が設けられる。冷凍室110の正面には、扉111が取り付けられ、冷蔵室120の正面にも、扉121が取り付けられる。
冷凍室110内には、複数の棚112,112・・・が取り付けられる。冷蔵室120内にも、複数の棚122,122・・・が取り付けられる。複数の棚112,112・・・、または複数の棚122,122・・・のうち少なくとも1つ、は取り外しが可能な構成としてもよい。
本実施の形態においては、冷蔵室120の下部には、野菜ケース130が設けられる。本実施の形態においては、野菜ケース130の天井は、冷蔵室120の下部の棚122の役割も有する。すなわち、野菜ケース130と、冷蔵室120の他のスペースとは、棚122によって分離されることになる。なお、以下では、そのような分離のための棚、すなわち野菜ケース130の天井の部材を棚131ともいう。
(野菜ケース130の構成)
(野菜ケース130の構成)
図3から図8に示すように、野菜ケース130は、主に、棚131と、引き出し136とから構成される。棚131は、その左右の端部の辺が冷蔵室120の内壁を構成するフードライナ125に形成されるリブ126L,126Rに保持される。
また、図9から図12に示すように、引き出し136は、上端の左右のリブ136L,136Rが、棚131の下部に形成される溝型のレール131L,131Rに保持される。引き出し136は、レール131L,131Rに沿って前後方向にスライド可能に構成され、棚131から着脱可能に構成される。
引き出し136は、その底面の後部が上方に向けてせり上がっている。換言すれば、引き出し136の前部は、棚131からの距離が長く、すなわち深い形状となっており、引き出し136の後部は、棚131からの距離が短く、すなわち浅い形状となっている。なお、引き出し136の後部の底面から棚131までの距離は、5.0cm以下であることが好ましい。
引き出し136の上端部の前面には、引き出し136を前方に引き出すための取っ手136Fが形成される。
なお、本実施の形態においては、図9から図11に示すように、棚131は、棚本体135と、枠体132とから構成される。
棚本体135は、樹脂またはガラスで構成され、平面形状に形成される。棚本体135は、透明または半透明であることが好ましい。これにより、引き出し136を引き出さずとも、棚本体135を介して野菜ケース130内の貯蔵物を視認できる。
枠体132は、一体成型された樹脂製の部材である。枠体132は中央部が大きく開口され、当該開口部に棚本体135が保持されるものである。そして、枠体132の下部の内側には、引き出し136の上部のリブ136L,136Rを指示するためのレール131L,131Rが形成されている。
特に、本実施の形態にかかる野菜ケース130に関しては、図13から図15に示すように、野菜ケース130と、冷蔵室120の他のスペースとが、棚131によって分離される。
そして、棚131の前辺は、扉121の裏面の直近にまで延設されている。なお、棚131の前端部から扉121の裏面までの距離は、2cm以下であることが好ましい。換言すれば、本実施の形態においては、棚131の前端部は、冷蔵室120の間口124よりも前方にまで延設されるものである。ここで、冷蔵室120の間口124とは、冷蔵室120の前端部であり、扉121によって閉鎖された際に、扉121の裏側の外縁に設けられたパッキンが当接する面を指す。
より詳細には、本実施の形態においては、扉121の左右の端部には、後部に飛び出した土手部121L,121Rが形成される。そして、棚131の前端部は、側面視において、土手部121L,121Rと重なる位置まで延設される。換言すれば、土手部121L,121Rの後端部よりも、棚131の前端部の方が前方に位置する。
また、当該棚131の前辺は、扉121の裏面の最下段のポケット1211の直下にまで延設されている。なお、棚131の前部とポケット1211とは、平面視において、重なる位置に配置されるものである。換言すれば、ポケット1211の後端部よりも、棚131の前端部の方が前方に位置する。棚131の前部の上面から、ポケット1211の底面までの距離は、2cm以下であることが好ましい。
本実施の形態においては、引き出し126の前端部、すなわち取っ手126Fの前端部は、扉121の裏面の直近にまで延設されている。なお、取っ手126Fから扉121の裏面までの距離は、2cm以下であることが好ましい。
より詳細には、本実施の形態においては、扉121の左右の端部には、後部に飛び出した土手部121L,121Rが形成される。そして、引き出し126の前端部は、側面視において、土手部121L,121Rと重なる位置まで延設される。
このように、本実施の形態においては、棚131や引き出し136の前方や上方に存在する扉121やポケット1211との隙間が小さく構成されるため、冷気が流れにくく、野菜ケース130内の温度や湿度を下げ過ぎる可能性を低減することができる。
なお、野菜ケース130の側部は、引き出し136と棚131との間のレール構造によって空気の流れを遮ることができる。
また、本実施の形態においては、冷蔵室120の背面には、複数の吹き出し口127が設けられる。そして、最も低い位置に設けられる吹き出し口127が、最下段のポケット1211よりも高い位置に形成される。より詳細には、最下段の吹き出し口127は、その下端が、ポケット1211の下端よりも高い位置に設けられる。好ましくは、最下段の吹き出し口127は、その下端が、ポケット1211の上下中央部よりも高い位置に設けられる。あるいは、最下段の吹き出し口127は、その下端が、ポケット1211の上端よりも高い位置に設けられる。
そして、図13から図16に示すように、本実施の形態においては、棚131の後部に、長孔132Xが形成される。当該長孔132Xは、棚131の左部から右部まで形成される。これによって、最下段の吹き出し口127などからの冷気の一部が野菜ケース130の内側に落下するように構成されている。
そして、長孔132Xの直下には、可撓性のガスケット137が取り付けられる。ガスケット137は、長孔132Xの後辺の下面に取り付けられて、前下方に向けた姿勢で保持される。これによって、上方から流れてくる冷気を、ガスケット137が、後方に落下させずに、引き出し126の内部空間を前方に送りだすように構成されている。
そして、長孔132Xから引き出し136内に入った冷気は、引き出し136の後部を前方へと流通する。前述のように、引き出し136の後部は、棚131からの距離が短く、すなわち浅い形状となっている。
水分を含んだ空気は上昇することが知られている。したがって、野菜ケース130内に貯蔵された野菜などから放出される水分は、上方の棚131に向かい、棚131の上方を流通する冷気によって冷却されて水分量が減り下方に落下する。このようにして、水分を含んだ空気は野菜ケース130内を対流する。一方で、本実施形態のように空間の上部に深さが浅い部分を有する形状では、上昇した水分を含んだ空気の一部がこの浅い部分に入り込むと、対流できるだけの深さが不足することから、対流せずに留まることがある。実験的には、風速がほとんどない状態では、上下に相対する平板の距離が5cmを下回るエリアで、対流が起きにくい層流が支配的となり、5cmを超えると、対流を起こしやすい乱流が支配的となるとされている。
本実施形態では、野菜ケース130の一部に対流が起きにくいエリアを形成することで、野菜などから放出される水分を含んだ高湿の空気を一時的に貯溜させる。そして、長孔132Xから引き出し136内に入った冷気がこの高湿空気貯溜エリアを通ってから前方の対流エリア(引き出し136の前部の、棚131からの距離が長く、すなわち深い形状となっているエリア)供給されることで、吹き出し口127から吹き出される低湿度の冷気によって、野菜ケース130内の貯蔵物が乾燥することを抑制する。
そして、図14および図15に示すように、棚131の前端部と引き出し126の前端部との間には、小さい隙間が形成される。当該隙間の幅は数mm程度であることが好ましい。これによって、図17に示すように、冷気は、冷蔵室120の後部の長孔132Xを通って野菜ケース130に入り込み、ガスケット137に案内されて前方へと流れていき、棚131の前端と取っ手126Fの前端との間の隙間を通って野菜ケース130から排出されて、最後に、扉121のポケット1211と棚131との間の隙間を通って冷蔵室120内に流れていく。野菜ケース130から排出される冷気は、前述のように狭く形成された隙間を通って冷蔵室120内に排出されるため、流路抵抗が大きい。したがって、冷蔵室120から野菜ケース130の前端の隙間へと冷気が流入することを抑制できる。
このように、野菜ケース130内を流通する冷気の流れを一方向に制御することで、野菜ケース130内の温度や湿度の低下を防止できる。
このように、野菜ケース130内を流通する冷気の流れを一方向に制御することで、野菜ケース130内の温度や湿度の低下を防止できる。
なお、野菜ケース130の後部は、高湿の空気を一時的に貯溜させるため、棚131の下面が結露しやすい。そこで、たとえば、引き出し136の底面と棚131までの距離が5cm未満のエリアには、棚131の下面に塗装処理などの表面加工を行うことが好ましい。これによって、棚131の結露が目立たなくなる。なお、このエリアは野菜ケース130の最奥部であることと、浅く、また、底面が前方に傾斜する形状であることとから、貯蔵物を載置するには不便なエリアであり、このエリアに水分を含んだ空気が貯溜されていても、貯蔵物への影響は少ない。
<第2の実施形態>
<第2の実施形態>
上記の実施の形態においては、下部に冷蔵室120が設けられるタイプの冷蔵庫100について説明を行ったが、上記の技術は、上部に冷蔵室が設けられるタイプの冷蔵庫にも適用可能である。
<第3の実施形態>
<第3の実施形態>
また、上記の技術は、冷凍室を有さない、冷蔵室のみを有する冷蔵庫にも適用可能である。
(まとめ)
(まとめ)
上記の実施の形態においては、冷蔵室を有する冷蔵庫が提供される。冷蔵庫は、冷蔵室の下部に設けられ、前後方向にスライド可能な野菜ケースと、野菜ケースの上部をカバーする棚と、冷蔵室の扉と、を備える。棚が、冷蔵室の間口よりも前方まで延設される。
好ましくは、棚の前端部の直上に、扉の全幅にわたってドアポケットが形成される。
好ましくは、冷蔵室の最下段の吹き出し口が、ドアポケットの下端よりも高い位置に配置される。
好ましくは、野菜ケースは、前端部の取っ手が冷蔵室の間口よりも前方まで延設される。
好ましくは、棚の後部には、左右方向に長い長孔が形成される。
好ましくは、棚の後部のスリットの直下には、左右方向に長い可撓性のガスケットが設けられる。
好ましくは、野菜ケースの後部は、上下方向の幅が狭い部分が形成されている。スリットは、部分の直上に形成される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本明細書で説明した異なる実施形態の構成を互いに組み合わせて得られる構成についても、本発明の範疇に含まれる。
100 :冷蔵庫
101 :断熱箱体
110 :冷凍室
111 :扉
112 :棚
120 :冷蔵室
121 :扉
1211 :ポケット
121L :土手部
121R :土手部
122 :棚
122X :長孔
124 :間口
125 :フードライナ
126 :引き出し
126F :取っ手
126L :リブ
126R :リブ
127 :吹き出し口
130 :野菜ケース
131 :棚
131L :レール
131R :レール
132 :枠体
135 :棚本体
136L :リブ
136R :リブ
137 :ガスケット
101 :断熱箱体
110 :冷凍室
111 :扉
112 :棚
120 :冷蔵室
121 :扉
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122 :棚
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126F :取っ手
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130 :野菜ケース
131 :棚
131L :レール
131R :レール
132 :枠体
135 :棚本体
136L :リブ
136R :リブ
137 :ガスケット
Claims (7)
- 冷蔵室を有する冷蔵庫であって、
前記冷蔵室の下部に設けられ、前後方向にスライド可能な野菜ケースと、
前記野菜ケースの上部をカバーする棚と、
前記冷蔵室の扉と、を備え、
前記棚が、前記冷蔵室の間口よりも前方まで延設される、冷蔵庫。 - 前記棚の前端部の直上に、前記扉の全幅にわたってドアポケットが形成される、請求項1に記載の冷蔵庫。
- 前記冷蔵室の最下段の吹き出し口が、前記ドアポケットの下端よりも高い位置に配置される、請求項2に記載の冷蔵庫。
- 前記野菜ケースは、前端部の取っ手が前記冷蔵室の間口よりも前方まで延設される、請求項1に記載の冷蔵庫。
- 前記棚の後部には、左右方向に長い長孔が形成される、請求項1に記載の冷蔵庫。
- 前記棚の後部の前記スリットの直下には、左右方向に長い可撓性のガスケットが設けられる、請求項5に記載の冷蔵庫。
- 前記野菜ケースの後部は、上下方向の幅が狭い部分が形成されており、
前記スリットは、前記部分の直上に形成される、請求項5または6に記載の冷蔵庫。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022189228A JP2024077254A (ja) | 2022-11-28 | 2022-11-28 | 冷蔵庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2022189228A Pending JP2024077254A (ja) | 2022-11-28 | 2022-11-28 | 冷蔵庫 |
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CN (1) | CN118089300A (ja) |
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2022
- 2022-11-28 JP JP2022189228A patent/JP2024077254A/ja active Pending
-
2023
- 2023-11-24 CN CN202311586597.8A patent/CN118089300A/zh active Pending
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Publication number | Publication date |
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CN118089300A (zh) | 2024-05-28 |
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