JP7161891B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
従来、貯蔵室内に例えばチルド室などの小貯蔵室が設けられ、この小貯蔵室内に引出し容器が格納された冷蔵庫が知られている。このような従来の冷蔵庫では、引出し容器の取手部の内側面に結露が生じるとその取手部に手を掛けた使用者に不快感を与えることになるため、取手部の内側面に結露が生じないようにすることが好ましい。取手部の内側面の結露は、取手部が凹所を形成するような形状になっている場合に、その凹所に冷気が籠ることによって生じやすくなる。このため、取手部をその内側に冷気が籠りにくい形状になるように、取手部の勾配角度を調整したり高さや奥行きを調整したりすることがある。しかしながら、このような手段では、取手部の形状に大きな制約を受ける場合があった。
特開2015-105757号公報
本発明が解決しようとする課題は、取手部の形状制約を低減しながら取手部の結露を抑制することができる冷蔵庫を提供することである。
実施形態の冷蔵庫は、小貯蔵室と、引出し容器と、吹出し口と、を備える。前記小貯蔵室は、庫内の貯蔵室の中の一部に区画形成されている。前記引出し容器は、前記小貯蔵室内に格納されている。前記吹出し口は、前記庫内に向けて冷気を吹き出すように構成されている。前記引出し容器は、取手部を備える。前記取手部は、凹所の少なくとも一部を画定する。前記引出し容器には、前記凹所と前記小貯蔵室とを連通させる通気孔が設けられており、前記吹出し口から吹き出された冷気の一部が前記通気孔を通り抜けるようになっている。前記引出し容器には前記通気孔が複数設けられ、複数の前記通気孔が、前記引出し容器の幅方向に並設されている。前記幅方向の最も両側に位置する各通気孔から前記引出し容器の各側壁部までのそれぞれの間隔は、複数の前記通気孔の配置間隔よりも狭い間隔とされている。
実施形態に係る冷蔵庫の概略構成を示す縦断面図。 実施形態に係る冷蔵庫の小貯蔵室周辺の概略構成を示す縦断面図。 実施形態に係る冷蔵庫の引出し容器の概略構成を示す斜視図。 実施形態における引出し容器の取手部周辺の概略構成を示す縦断面図。 変形例の引出し容器の概略構成を示す斜視図。 変形例の引出し容器の概略構成を示す斜視図。
以下、実施形態の冷蔵庫を、図面を参照して説明する。
なお、説明の便宜上、冷蔵庫の正面側、すなわち扉側の方向を「前」とし、冷蔵庫の背面側、すなわち扉側の反対側を「後」とする場合がある。また、冷蔵庫の左右方向、すなわち、鉛直方向および前後方向の両方に概ね直交する方向を「幅方向」とする場合がある。
以下、実施形態について、図1から図4を参照しながら説明する。
図1に示すように、冷蔵庫1は、本体2と、本体2の前面側に取り付けられた扉3,4とを備えている。本体2は、食品等の物品を貯蔵するのに用いられる貯蔵室を有している。具体的に説明すると、本体2は、その下部側に冷蔵室20を有し、その上部側に冷凍室21を有している。冷蔵室20は、前面側が開口しており、その開口が扉3によって開閉される。冷凍室21も、前面側が開口しており、その開口が扉4によって開閉される。
本体2の下部の背面側には、機械室22が設けられており、機械室22内には、圧縮機5が設置されている。本体2の上部の背面側には、冷却室23が設けられており、冷却室23内には、蒸発器6及びファン7が設置されている。本体2の内側面には、庫内に向けて冷気を吹き出すように構成された複数の吹出し口8が設けられている。本体2の背面側の内部には、冷却室23で冷却された冷気を吹出し口8へと流通させるように構成された冷気ダクト9が設けられている。本体2は、冷蔵室20と冷凍室21との間を仕切る断熱仕切り24を備えている。断熱仕切り24の冷蔵室20側(下面側)には、冷蔵室20内の冷気を吸い込むように構成された吸込み口10が設けられている。また、断熱仕切り24の内部には、吸込み口10から吸い込まれた冷気を冷却室23へと流通させるように構成されたリターンダクト11が設けられている。
上記構成の冷蔵庫1では、圧縮機5及び蒸発器6を含む冷凍サイクルによって冷気が生成され、この冷気は、冷却室23から冷気ダクト9、吹出し口8、冷蔵室20、吸込み口10、及びリターンダクト11を順次に経由して冷却室23に戻されて循環する。より詳細には、圧縮機5が駆動することによって蒸発器6にて冷気が生成され、ファン7が駆動することによって、その冷気が冷気ダクト9を通って吹出し口8から冷蔵室20内に供給される。冷蔵室20内に供給された冷気は、冷蔵室20の中を流れて吸込み口10から吸い込まれ、リターンダクト11を通って冷却室23に到達し、再び蒸発器6によって冷却される。このように、冷蔵庫1では、蒸発器6で生成した冷気を循環させることにより冷蔵室20を冷却している。
冷蔵庫1は、冷蔵室20の中の一部に区画形成された小貯蔵室を備えている。具体的に説明すると、冷蔵室20内の小貯蔵室としては、冷蔵室20の上部に配設されたチルド室25と、冷蔵室20の下部に配設された野菜室26と、が挙げられる。チルド室25の内側には、前後方向にスライド可能な引出し容器12が格納されており、また、チルド室25の前方部分には、引出し容器12のスライド動作に伴い開閉するように構成された開閉蓋15が設置されている。野菜室26の内側には、前後方向にスライド可能な引出し容器13が格納されており、また、野菜室26の上端部分には、野菜室26の天井面を画定する仕切板17が設置されている。
図2及び図3に示すように、チルド室25の引出し容器12は、底壁部12aと、前壁部12bと、後壁部12cと、側壁部12dと、前壁部12bに付設された取手部12eとを備える。底壁部12aは、チルド室25の底面を画定する平板状の部分であり、チルド室25における下方部分に概ね水平に配置されている。前壁部12bは、チルド室25の前方側の壁面の下方部分を画定する平板状の部分であり、底壁部12aの前端部から上向きに立設されてチルド室25における前方部分に配置されている。前壁部12bは、その下端から上方に向かって前方に傾斜しており、底壁部12aの上面と前壁部12bの後面とが鈍角を成すように構成されている。後壁部12cは、チルド室25の後方側の壁面の下方部分を画定する平板状の部分であり、底壁部12aの後端部から上向きに立設されてチルド室25における後方部分に配置されている。後壁部12cの上端縁は、幅方向中央部分が凹状に切り欠かれた形状になっており、後壁部12cの幅方向中央部分は、後壁部12cの幅方向両側部分よりも高さが低くなっている。側壁部12dは、チルド室25の左右の壁面の下方部分を画定する平板状の部分であり、底壁部12aの幅方向両側の側端部から上向きに立設されてチルド室25における幅方向の両側部分にそれぞれ配置されている。側壁部12dの上端縁は、前方側部分が上方に膨出した形状になっており、側壁部12dの前方側部分は、側壁部12dの前後方向中央部分や後方側部分よりも高さが高くなっている。
両側の側壁部12dのそれぞれの外面には、引出し容器12を支持しながら前後方向にスライドできるようにするための案内部12jが突設されている。引出し容器12は、案内部12jを、前後方向に延在するレール部14に係止させるようにして、前後方向にスライド可能に支持されている。レール部14は、チルド室25内における本体2の幅方向両側の内壁面にそれぞれ突設された上下2本の凸条部14a,14bからなり、これら2本の凸条部14a,14bの間を案内部12jがスライドできるように構成されている。
図3及び図4に示すように、取手部12eは、使用者が引出し容器12を引き出す際に使用者の手を掛けることができるように構成された部分であり、引出し容器12の幅方向の略全体に亘って延在している。取手部12eは、前壁部12bの上端から前方側へ向かって延在する上壁部12fと、上壁部12fの前端から垂下された垂下壁部12gと、を備える。上壁部12fは、概ね水平に配置された平板状の部分であり、前壁部12bの上端に沿って幅方向に延在している。上壁部12fの前端の前後方向位置は、開閉蓋15の外面(すなわち、前方側の表面)の前後方向位置よりも後方側である。尚、上壁部12fの前端の前後方向位置が開閉蓋15の外面の前後方向位置と一致する構成にすることも可能である。垂下壁部12gは、前壁部12bの前方側に配置された平板状の部分であり、上壁部12fの前端に沿って幅方向に延在している。垂下壁部12gは、その上端から下方に向かって前方に多少傾斜している。尚、垂下壁部12gが、鉛直方向に沿って延在する構成にすることも可能である。垂下壁部12gの下端の前後方向位置は、開閉蓋15の外面の前後方向位置と一致している。尚、垂下壁部12gの下端の前後方向位置を開閉蓋15の外面の前後方向位置よりも前方側にした構成にすることも可能である。垂下壁部12gの下端の鉛直方向位置は、引出し容器12の底壁部12aの下面の鉛直方向位置と一致している。尚、垂下壁部12gの下端の鉛直方向位置を底壁部12aの下面の鉛直方向位置よりも下方にした構成にすることも可能である。
引出し容器12の前壁部12b及び取手部12eは、使用者が取手部12eに手を掛けるときに使用者の指が入れられるように構成された凹所12hを画定している。凹所12hは、前壁部12bと上壁部12fと垂下壁部12gとによって囲まれ、下方側が開口されている。凹所12hは、縦断面形状が台形の溝状の部分であり、引出し容器12の幅方向の略全体に亘って延在している。
引出し容器12の前壁部12bには、凹所12hとチルド室25とを連通させる通気孔12iが設けられている。通気孔12iは、冷蔵室20内の冷気の一部が通り抜けることができるように構成されている。具体的に説明すると、通気孔12iは、前壁部12bを貫通する略円形の貫通孔であり、冷気が通過するのに十分な寸法(径)を有している。その一方で、通気孔12iは、ヒトの手の指先よりも小さい横寸法(径)になっており、ヒトの手の爪が引っ掛かりにくいように構成されている。通気孔12iの縦寸法(径)は、前壁部12bの高さ(すなわち、凹所12hの深さ)の半分以下である。通気孔12iの中心の鉛直方向位置は、少なくとも垂下壁部12gの下端の鉛直方向位置よりも上方であり、すなわち、通気孔12iは垂下壁部12gに対向する位置にある。また、通気孔12iは、前壁部12bの高さの真ん中よりも上方の位置に配設されている。さらに、通気孔12iは、チルド室25から通気孔12iを通過して凹所12hに流入した冷気の少なくとも一部が凹所12hのなかで天井面(すなわち、上壁部12fの下面)側の領域に流れるように構成されている。「凹所12hのなかで天井面側の領域」は、例えば、凹所12hの鉛直方向の中心位置よりも上側に位置する領域を含む。本実施形態では、通気孔12iは、チルド室25から通気孔12iを通過して凹所12hに流入した冷気の少なくとも一部が凹所12hの天井面近傍を流れるように構成されている。特に、通気孔12iは、凹所12hの天井面と隣接する位置に配設されており、通気孔12iの内周面の上側部分は、凹所12hの天井面と連続しており、面一となっている。通気孔12iのチルド室25側の開口面の前後方向位置は、開閉蓋15の内側面(より具体的には、開閉蓋15の下側フランジ15cの後方側の縁部)の前後方向位置よりも後方側である。尚、通気孔12iのチルド室25側の開口面の前後方向位置が開閉蓋15の内側面の前後方向位置と一致する構成にすることも可能である。通気孔12iのチルド室25側の開口面の前後方向位置が開閉蓋15の内側面の前後方向位置よりも後方側であるとき、両者の差Δは、開閉蓋15の厚さd以下であり、且つ、通気孔12iの寸法(径)以下である。尚、差Δは、開閉蓋15の厚さd以下であり、且つ、通気孔12iの寸法(径)よりも大きくてもよい。あるいは、差Δは、開閉蓋15の厚さdよりも大きく、且つ、通気孔12iの寸法(径)以下であってもよい。
図3に示すように、前壁部12bには、上記した通気孔12iが複数設けられている。複数の通気孔12iは、引出し容器12の幅方向に一列に並設されている。複数の通気孔12iは、概ね等間隔に配置されており、前壁部12bの幅方向の略全体に亘って均一に分布している。複数の通気孔12iの間隔は、少なくとも通気孔12iの寸法(径)よりも大きく、好ましくは通気孔12iの寸法(径)の2倍よりも大きく、より好ましくは通気孔12iの寸法(径)の3倍よりも大きい。また、複数の通気孔12iの間隔は、少なくとも通気孔12iの寸法(径)の10倍よりも小さく、好ましくは通気孔12iの寸法(径)の8倍よりも小さく、より好ましくは通気孔12iの寸法(径)の5倍よりも小さい。
図2に示すように、開閉蓋15は、鉛直方向に概ね沿って配置されていると共に、幅方向に延在する枢軸回りに揺動可能に構成されている。具体的に説明すると、開閉蓋15の幅方向両側の側壁部の上部には、本体2の幅方向両側の内壁面に固定された枢軸部15aがそれぞれ設けられており、開閉蓋15は、これらの枢軸部15aによって揺動可能に支持されている。開閉蓋15の幅方向両側の側壁部には、後方側に突出した係合部15bがそれぞれ設けられおり、これらの係合部15bはそれぞれ、対応する引出し容器12の側壁部12dの前方側の縁部に係合されるように構成されている。開閉蓋15は、引出し容器12が前方側にスライドして引き出されると同時に引出し容器12の側壁部12dが係合部15bを押すことによって、前方側に揺動して開けることができるように構成されている。開閉蓋15が閉じられた状態において、開閉蓋15の周囲には、冷気が通り抜けることができる隙間が形成されている。
ところで、吹出し口8は、チルド室25内に向けて冷気を吹き出すように構成された第1の吹出し口8Aと、チルド室25の下方の冷蔵室20の空間内に向けて冷気を吹き出すように構成された第2の吹出し口8Bとを含んでいる。第1の吹出し口8Aは、チルド室25の後方側の内側面に設置されている。第1の吹出し口8Aの中心の鉛直方向位置は、引出し容器12の後壁部12c上縁部の鉛直方向位置よりも上方である。尚、第1の吹出し口8Aの中心の鉛直方向位置が引出し容器12の後壁部12c上縁部の鉛直方向位置と一致する構成にすることも可能である。また、第1の吹出し口8Aの幅方向位置は、引出し容器12の後壁部12cのうちの上縁部が凹形状に切り欠かれた部分(幅方向中央部分)に対応している。第2の吹出し口8Bは、チルド室25の下方の冷蔵室20の空間内における本体2の後方側の内側面に設置されている。また、吸込み口10は、冷蔵室20の内側の上方部分に設置されている。この吸込み口10は、チルド室25の外に位置しており、具体的には、チルド室25の前方側の天井面に配置されている。
上述した吹出し口8と吸込み口10との配置構成により、冷蔵庫1内では、第2の吹出し口8Bから吹き出された冷気が吸込み口10に吸い込まれることで冷気の主流F1が形成され、且つ、第1の吹出し口8Aから吹き出された冷気の一部が、通気孔12iから凹所12hを通って上記した冷気の主流F1に吸い込まれて合流する。より詳しく説明すると、冷気の主流F1は、第2の吹出し口8Bからチルド室25の下方の空間を前方側に向かって流れ、その後、吸込み口10側(すなわち、上方側)に向かって流れてチルド室25の前方を通って吸込み口10に吸い込まれる。一方、チルド室25の冷気は、チルド室25内で周回するように流れて周流F2が形成される。すなわち、チルド室25では、冷気は、第1の吹出し口8Aから前方側に向かって流れ、チルド室25の前方部分で旋回して後方側に流れ、チルド室25の後方部分で旋回して前方側に流れる。ただし、図4に示すように、チルド室25の冷気の一部(漏洩冷気F3)は、引出し容器12の前壁部12bに設けられた通気孔12iから漏洩し、凹所12hを通り抜けて、上述した冷気の主流F1に吸い込まれて合流する。
また、図1及び図2に示すように、冷蔵庫1には、冷蔵室20内に設置された棚板16を備えている。棚板16は、チルド室25の下方に、すなわちチルド室25と野菜室26との間の空間内に配置されており、棚板16の縁部を冷蔵室20内における本体2の幅方向両側の内壁面に形成された溝部や段差部に係止させるようにして脱着可能に支持されている。図2に示すように、棚板16の前端の前後方向位置は、上述した引出し容器12の前壁部12bの通気孔12iの前後方向位置(さらに言えば、通気孔12iの前端の前後方向位置)よりも前方側である。さらに、棚板16の前端の前後方向位置は、引出し容器12の取手部12eの前面(すなわち、垂下壁部12gの前方側の表面)の前後方向位置よりも後方側である。さらに言えば、棚板16の前端の前後方向位置は、引出し容器12の凹所12hの前面を規定する垂下壁部12gの後方側の表面の前後方向位置よりも後方側である。なお、図1では、複数(2枚)の棚板16が鉛直方向に並べられて複数段の棚が形成されているが、チルド室25と野菜室26との間の空間内に棚板16が1枚だけ配置されてもよく、あるいは、チルド室25と野菜室26との間の空間内に棚板が無くてもよい。
上述した実施形態の構成によれば、チルド室25の冷気の一部が通気孔12iから漏洩して凹所12hを通り抜けるため、取手部12eの勾配角度を調整したり高さや奥行きを調整したりすることなく、取手部12e内側の結露を抑制することができる。詳しく説明すると、開閉蓋15の下側フランジ15cと引出し容器12の取手部12eの頂面(すなわち、上壁部12fの上面)との間から、チルド室25の微凍結温度帯(約0~-3℃)の冷気が微漏洩する。仮に、引出し容器12の前壁部12bに通気孔12iが設けられていない構成であると、凹所12hには冷蔵温度帯(約2~4℃)の冷気が滞留することになるため、上壁部12fの上下に温度差が生じ、上壁部12fの下面(すなわち、凹所12hの天井面)に結露が生じやすい。これに対し、上述した実施形態では、引出し容器12の前壁部12bに通気孔12iが設けられているため、チルド室25の冷気の一部が通気孔12iから凹所12hに流入して凹所12hを通り抜ける。これにより、上壁部12fの上下の温度差が減少すると共に、乾いた冷気が結露発生箇所(凹所12hの天井面)を通過することになり、結露が抑制される。
特に、上記実施形態では、通気孔12iが凹所12hの天井面と隣接する位置に配設されていることによって、乾いた冷気が結露発生箇所である凹所12hの天井面を通過しやすくなり、結露抑制の効果を向上させることができる。同様に、通気孔12iが、凹所12hの天井面側の領域に冷気の少なくとも一部が流れるように構成されていることによって、結露抑制の効果を向上させることができる。
また、上記実施形態では、複数の通気孔12iが幅方向に並設されていることによって、取手部12eにおける幅広い領域で結露が抑制され、結露抑制の効果を向上させることができる。
また、通気孔12iから凹所12h内に入った微凍結温度帯の冷気が直ぐに凹所12hの外へ抜け出ると、結露抑制の効果が低下することになるが、上記実施形態では、垂下壁部12gの下端の鉛直方向位置が、底壁部12aの下面の鉛直方向位置と一致していることによって、通気孔12iから凹所12h内に入った微凍結温度帯の冷気が直ぐに凹所12hの外へ抜け出ることが抑制され、結露抑制の効果を十分に発揮することができる。
また、上記実施形態では、第1の吹出し口8Aからチルド室25に吹き出された冷気の一部が通気孔12iから凹所12hを通って、第2の吹出し口8Bから吹き出された冷気の主流に吸い込まれて合流するため、通気孔12iからのチルド室25の冷気漏洩が促進され、結露抑制の効果を十分に発揮することができる。また、上記実施形態では、通気孔12iを有する前壁部12bが、その下端から上方に向かって前方に傾斜しているため、引出し容器12の底壁部12aに沿って流れているチルド室25の冷気が通気孔12iへと流れやすくなり、結露抑制の効果を十分に発揮することができる。
また、上記実施形態では、棚板16の前端の前後方向位置が、通気孔12iの前後方向位置よりも前方側であるため、通気孔12iから何らかの液体が漏洩した場合に、それを棚板16で受けることができる。
なお、上記実施形態では、複数の通気孔12iが引出し容器12の幅方向に亘って均一に分布しているが、複数の通気孔12iは前壁部12bの幅方向における特定の箇所(具体的には、使用者が手を掛ける頻度が高い箇所)に偏って分布させてもよい。例えば、図5に示すように、複数の通気孔12iが前壁部12bの幅方向の両側領域にだけ分布させ、前壁部12bの幅方向の中央領域に通気孔12iが無い構成であってもよい。この場合、複数の通気孔12iが分布する両側領域の各々の幅は、前壁部12bの全幅寸法の1/4、または1/3とすることができる。また、図6に示すように、複数の通気孔12iが前壁部12bの幅方向の中央領域にだけ分布させ、前壁部12bの幅方向の両側領域に通気孔12iが無い構成であってもよい。この場合、複数の通気孔12iが分布する中央領域の幅は、前壁部12bの全幅寸法の1/2、または1/3とすることができる。
また、上記実施形態では、通気孔12iの形状が円形であるが、通気孔12iの形状は縦方向に長い楕円形であってもよく、或いは横方向に長い楕円形であってもよく、矩形などの多角形であってもよく、その他の形状であってもよい。
また、上記実施形態では、冷蔵庫1は、チルド室25の冷気の一部が通気孔12iから漏洩して凹所12hを通り抜ける構成になっているが、チルド室25の外の冷蔵室20の冷気の一部が、凹所12hを通って通気孔12iからチルド室25に流入する構成であってもよい。
上記実施形態では、チルド室25が冷蔵室20の上部に配置されているが、チルド室25は冷蔵室20の下部に配置されていてもよい。また、上記実施形態では、チルド室25の引出し容器12の取手部12eにおける結露を抑制するためにその引出し容器12の前壁部12bに通気孔12iを設けているが、野菜室26の引出し容器13の取手部における結露を抑制するため、引出し容器13に同様の通気孔を設けてもよい。
上記実施形態では、冷蔵室20内に引出し容器12が配置され、その引出し容器12に通気孔12iを設けているが、冷凍室21内に引出し容器が配置され、その引出し容器に通気孔を設けてもよい。なお、上記実施形態では、冷蔵庫1は、冷蔵室20と冷凍室21とを有する冷凍冷蔵庫であるが、冷蔵室を有するが冷凍室を有さない冷蔵庫であってもよく、或いは、冷凍室を有するが冷蔵室を有さない冷凍庫であってもよい。
上記実施形態では、引出し容器12の前壁部12bと取手部12eとが凹所12hを画定しており、前壁部12bに通気孔12iが設けられているが、別部材の取手だけで凹所を画定する構成であってもよい。例えば、凹所が形成された別部材の取手を用意し、その取手を前壁部12bに取り付け、その取手と前壁部12bとにそれぞれ開口が設けられ、これらの開口が互いに連通することによって通気孔を形成する構成であってもよい。
上記実施形態では、取手部12eは、凹所12hが下方側に開口した構成になるような構成になっているが、取手部は、凹所が上方側に開口した構成になるような構成になっていてもよい。さらに、取手部12eは、引出し容器12の幅方向全体に亘って延在しているが、引出し容器12の幅方向の一部分にだけ延在する取手部であってもよく、例えば、取手部が、引出し容器12の幅方向の中央領域にだけ延在する構成であってもよい。
上記実施形態では、吹出し口8が本体2の後方側の内壁面に設置され、吸込み口10が冷蔵室20の天井面に設置されているが、吹出し口8が冷蔵室20の天井面や底面、側面などに設置されていてもよく、また、吸込み口10が冷蔵室20の奥の後方側の内壁面や、側面、底面などに設置されていてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、凹所12hとチルド室25とを連通させる通気孔12iを持つことにより、取手部12eの形状制約を低減しながら取手部12eの結露を抑制することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…冷蔵庫、8…吹出し口、8A…第1の吹出し口、8B…第2の吹出し口、10…吸込み口、12…引出し容器、12a…底壁部、12b…前壁部、12e…取手部、12g…垂下壁部、12h…凹所、12i…通気孔、16…棚板、20…冷蔵室(貯蔵室)、25…チルド室(小貯蔵室)

Claims (8)

  1. 庫内の貯蔵室の中の一部に区画形成された小貯蔵室と、
    前記小貯蔵室内に格納された引出し容器と、
    前記庫内に向けて冷気を吹き出すように構成された吹出し口と、
    を備え、
    前記引出し容器が、取手部を備え、前記取手部が凹所の少なくとも一部を画定しており、
    前記引出し容器には前記凹所と前記小貯蔵室とを連通させる通気孔が設けられ、前記吹出し口から吹き出された前記冷気の一部が前記通気孔を通り抜けるようになっており、
    前記引出し容器には前記通気孔が複数設けられ、複数の前記通気孔が、前記引出し容器の幅方向に並設されており、
    前記幅方向の最も両側に位置する各通気孔から前記引出し容器の各側壁部までのそれぞれの間隔は、複数の前記通気孔の配置間隔よりも狭い間隔とされている、
    冷蔵庫。
  2. 前記凹所が、下方側に開口するとともに、天井面を有し、
    前記通気孔が、前記凹所の天井面と隣接する位置に配設されている請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記凹所が、下方側に開口するとともに、天井面を有し、
    前記通気孔が、前記凹所のなかで前記天井面側の領域に前記冷気の少なくとも一部が流れるように構成されている請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 複数の前記通気孔は、前記幅方向の全体に亘って均一に分布している、
    請求項1から3の何れか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記取手部が、前記凹所の前方側を画定する垂下壁部を備え、該垂下壁部の下端の鉛直方向位置が、前記引出し容器の底壁部の下面の鉛直方向位置と一致しているか、又は前記底壁部の下面の鉛直方向位置よりも下方である請求項1から4の何れか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記吹出し口は、前記小貯蔵室内に向けて冷気を吹き出すように構成された第1の吹出し口と、前記小貯蔵室の下方の前記貯蔵室の空間内に向けて冷気を吹き出すように構成された第2の吹出し口と、を含み、
    前記貯蔵室の上部には、前記小貯蔵室の外に位置して前記貯蔵室内の前記冷気を吸い込むように構成された吸込み口が配設されており、
    前記貯蔵室内では、前記第2の吹出し口から吹き出された前記冷気が前記吸込み口に吸い込まれることで冷気の主流が形成され、
    前記第1の吹出し口から吹き出された前記冷気の一部が、前記通気孔から前記凹所を通って前記主流に吸い込まれて合流する請求項1から5の何れか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記貯蔵室内には、前記小貯蔵室の下方に配置された棚板が設けられており、
    前記棚板の前端の前後方向位置が、前記通気孔の前後方向位置よりも前方側である請求項1から6の何れか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記引出し容器が、前記小貯蔵室の前方部分に配置される前壁部を備え、
    前記前壁部には、前記通気孔が設けられ、
    前記前壁部が、該前壁部の下端から上方に向かって前方に傾斜している請求項1から7の何れか一項に記載の冷蔵庫。
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