JP2024075984A - 基板接合体とこれを用いた液体吐出ヘッド、基板接合体の製造方法及びウエハのセット - Google Patents

基板接合体とこれを用いた液体吐出ヘッド、基板接合体の製造方法及びウエハのセット Download PDF

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Abstract

【課題】接着材の開口部への侵入が抑えられ接合信頼性を確保しやすい基板接合体を提供する。【解決手段】基板接合体10は、第1の基板1と、第2の基板5と、第1の基板1と第2の基板5との間に介在し、第1の基板1と第2の基板5とを接合する接着材4と、を有している。第1の基板1は第1の面11を有し、第1の面11は少なくとも一つの第1の開口部3と、少なくとも一つの第1の開口部3を取り囲む第1の周辺領域6と、からなり、第1の周辺領域6は互いに孤立した複数の第1の凸部2を有している。接着材4は複数の第1の凸部2の頂部17に接している。【選択図】図1

Description

本発明は、基板接合体とこれを用いた液体吐出ヘッド、基板接合体の製造方法及びウエハのセットに関する。
液体吐出ヘッドは一般に複数の基板を接合して作成される。この際、接合に用いられる接着材が基板の接合面から開口部を通って流路に侵入することがある。流路に侵入した接着材は、流路の少なくとも一部を塞ぎ、液体吐出ヘッドの吐出性能に影響を及ぼす可能性がある。特許文献1には、接着材を受け入れる溝が接合面に形成された液体吐出ヘッドが記載されている。
特開2001-162802号公報
特許文献1に記載された液体吐出ヘッドでは、接着材が設けられる部分が連続的な広い面となっている。このため、接着材は接合面を広がり開口部から流路に侵入しやすい。接着材の量を減らすことで接着材の流路への侵入を抑制しやすくなるが、接着材の膜厚も減少するため接合の信頼性を確保することが難しい。
本発明は、接着材の開口部への侵入が抑えられ接合信頼性を確保しやすい基板接合体を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、基板接合体は、第1の基板と、第2の基板と、第1の基板と第2の基板との間に介在し、第1の基板と第2の基板とを接合する接着材と、を有している。第1の基板は第1の面を有し、第1の面は少なくとも一つの第1の開口部と、少なくとも一つの第1の開口部を取り囲む第1の周辺領域と、からなり、第1の周辺領域は互いに孤立した複数の第1の凸部を有している。接着材は複数の第1の凸部の頂部に接している。
本発明によれば、接着材の開口部への侵入が抑えられ接合信頼性を確保しやすい基板接合体を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る基板接合体の概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る基板接合体の概略図である。 本発明の第3の実施形態に係る基板接合体の概略図である。 本発明の第3の実施形態に係る基板接合体の概略図である。 本発明の第4の実施形態に係る基板接合体の概略図である。 本発明の第5の実施形態に係る基板接合体の概略図である。 本発明の第6の実施形態に係る基板接合体の概略図である。 基板接合体の製造方法を示す概略図である。 基板接合体の他の製造方法を示す概略図である。 基板接合体の他の製造方法を示す概略図である。 比較例の基板接合体の概略図である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の基板接合体10を示す概略図である。図1(a)は、第1の基板1の第1の面11の概略平面図、図1(b)は、第2の基板5の第2の面12の概略平面図、図1(c)は、図1(a)のA-A線に沿った概略断面図である。基板接合体10は第1の基板1と第2の基板5とを有し、第1の基板1と第2の基板5は接着材4で接合されている。第1の基板1と第2の基板5は長辺と短辺を有する長方形であるが、形状は限定されない。第1の基板1と第2の基板5は好ましくはシリコンで形成されるが、炭化シリコン、窒化シリコン、石英ガラス、ホウケイ酸ガラスなどの各種ガラス、アルミナ、ガリウム砒素などの各種セラミック、樹脂で形成することもできる。
第1の基板1は第2の基板5と対向する第1の面11を有している。第1の面11は少なくとも一つの(本実施形態では一つの)第1の開口部3と、少なくとも一つの第1の開口部3を取り囲む第1の周辺領域6と、からなる。第1の開口部3は例えば液体の供給口または排出口として使用される領域であり、第1の周辺領域6はデバイス(素子、回路等)の設置場所として使用される領域である。ただし、第1の基板1の機能によっては、第1の周辺領域6はデバイスの設置場所として利用されなくてもよい。第1の基板1は厚さ方向に貫通する第1の貫通孔8を有し、第1の貫通孔8の第2の基板5と対向する開口が第1の開口部3となっている。
第1の周辺領域6は、互いに連続していない孤立パターンからなる複数の第1の凸部2を有している。すなわち、第1の基板1は、複数の第1の凸部2と、複数の第1の凸部2を支持する本体部9と、を有し、第1の凸部2と本体部9は同じ材料で一体形成されている。これによって、第1の凸部2の機械的強度を確保するとともに、製造プロセスを簡略化することができる。第1の面11は第1の凸部2の基部13が位置する面である。複数の第1の凸部2は第1の基板1の長辺と平行な方向よりも短辺と平行な方向に密に配置されている。第1の基板1が長辺と短辺を有する場合、基板の反りや接合圧力による変形は長辺と平行な方向の方が大きい可能性がある。これらの反りや変形を抑制するためには、複数の第1の凸部2を短辺と平行な方向に密に配置するほうが好ましい。
第2の基板5は、第1の基板1の第1の面11と対向し第1の基板1と接合される第2の面12を有する。第2の面12は少なくとも一つの(本実施形態では一つの)第2の開口部14と、少なくとも一つの第2の開口部14を取り囲む第2の周辺領域15と、からなる。第2の開口部14は例えば液体の供給口または排出口として使用される領域であり、第2の周辺領域15はデバイスの設置場所として使用される領域である。ただし、第2の基板5の機能によっては、第2の周辺領域15はデバイスの設置場所として利用されなくてもよい。第2の基板5は厚さ方向に貫通する第2の貫通孔16を有し、第2の貫通孔16の第1の基板1と対向する開口が第2の開口部14となっている。
第1の開口部3と第2の開口部14は互いに対向し、第1の周辺領域6と第2の周辺領域15は互いに対向している。第1の基板1の厚さ方向からみて第1の開口部3と第2の開口部14はほぼ一致している。第2の周辺領域15は凹凸のない平面である。接着材4は第1の基板1の第1の面11と第2の基板5の第2の面12との間に介在し、第1の基板1と第2の基板5とを接合する。より具体的には、接着材4は第1の凸部2の頂部17と第2の面12との間に介在し、第1の凸部2の頂部17と第2の面12とに接している。従って、複数の第1の凸部2の頂部17が第2の面12との接合面となる。
複数の第1の凸部2の頂部17の総面積は第1の周辺領域6の面積の半分以下である。第1の周辺領域6の面積は、第1の面11と直交する方向、すなわち第1の基板1を平面視したときの第1の周辺領域6の面積に等しく、複数の第1の凸部2の面積を含んでいる。接着材4は製造時に第1の凸部2の頂部17にのみに設けられるため、基板接合体10の接合強度を確保しつつ、接着材4の使用量を低減させることができる。接着材4の使用量をさらに減らすため、複数の第1の凸部2の頂部17の総面積は第1の周辺領域6の面積の25%以下にすることがより好ましい。
接着材4としては、第1及び第2の基板1,5に対して密着性が高い材料が好適に用いられる。また、気泡などの混入が少なく、塗布性の高い材料が好ましく、そのためには、接着材4の厚さを薄くしやすい低粘度な材料が好ましい。このような要求を満たす好ましい接着材4として、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂の少なくともいずれかを含む樹脂が挙げられる。
第1の凸部2は概ね直方体である。すなわち、第1の凸部2の高さ方向と直交する断面は、高さ方向においてほぼ一定である。第1の凸部2の最小幅Lに対する高さHの比(アスペクト比H/L)は1以下であることが好ましい。最小幅Lは第1の凸部2の高さ方向と直交する断面における最小の寸法であり、例えば、断面が長辺と短辺を有する長方形である場合は短辺の寸法である。アスペクト比H/Lを1以下とすることで、第1の凸部2の機械的強度が増加し、押圧時の圧力などによって第1の凸部2が破損する可能性が低減する。
第1の凸部2の高さHは、第1の凸部2の頂部17に接する接着材4の厚さtより大きいことが好ましい。これによって、接合時の押圧により接着材4が第1の凸部2の頂部17から溢れた場合でも、複数の第1の凸部2の間にある空間に接着材4を留めることができ、接着材4の第1の開口部3への流出を抑制することができる。なお、接着材4の厚さtは完成した基板接合体10で定義される。従って、塗布時の接着材4の厚みは、基板接合体10の完成時の厚さtよりも大きい。
(比較例)
第1の実施形態の効果を比較例と対比して説明する。図11(a)は比較例の第1の基板101の第1の面11の概略平面図である。図11(b)は、図11(a)のC-C線に沿った概略断面図である。第1の面11は第1の開口部3と、第1の開口部3を取り囲む第1の周辺領域6と、からなる。しかし、第1の周辺領域6に凸部が設けられておらず、第1の面11は第2の基板5との接合面(接着材4の塗布面)となる。図11(a)のハッチングをした部分は接着材4を塗布する領域となる。一方、比較例では第1の周辺領域6に、互いに連続していない孤立パターンからなる複数の溝102が形成されている。複数の溝102は押圧時に接着材4を受け入れることが可能であり、第1の実施形態における、複数の第1の凸部2の間にある空間と機能的には共通する。
図11(c)は、第1の面11に接着材4を塗布し第2の基板5を第1の基板101に接合した後の、第1及び第2の基板101,5の概略断面図である。溝102の容量が限られているため、接着材4の一部は溝102に流入するが、接着材4の他の一部は第1の開口部3から第1の貫通孔8に侵入する。接着材4の付着量を減らせば第1の貫通孔8への接着材4の侵入量を抑制できるが、接着材4の膜厚も減少するため、異物があった場合の接着材4中のボイドを抑制することが困難である。このため、比較例では基板接合体の接合信頼性を確保することが困難である。
これに対して、第1の実施形態では複数の第1の凸部2を設け、接着材4を第1の凸部2の頂部17のみに設けているので、第1の凸部2の頂部17から漏れ出した接着材4は第1の凸部2の近傍に留まる。また、第1の凸部2は互いに孤立して設けられているので、第1の凸部2の間に接着材4を受け入れる大きな空間が確保される。さらに、複数の第1の凸部2が孤立パターンである結果、当該空間は連続的に形成されるため、局所的に過剰な量の接着材4が漏れ出した場合でも連続した空間で吸収することができる。これに加えて、複数の第1の凸部2の設置面積が第1の周辺領域6の面積の半分以下であるため、第1の凸部2の頂部17から漏れ出す接着材4の量も限定的である。これらの理由によって、第1及び第2の開口3,14に侵入する接着材4の量を抑えることができる。
(第2の実施形態)
図2を参照して、本発明の第2の実施形態の基板接合体10について説明する。説明を省略した構成や効果は第1の実施形態と同様である。図2(a)、2(b)は第1の基板1の第1の面11の部分概略平面図である。図2(c)は図2(a)、2(b)のB-B線に沿った概略断面図である。本実施形態では、第1の凸部2は基部13から頂部17に向かって断面積が減少している。第1の凸部2は全体がテーパ形状となっているが、部分的にテーパ形状となっていてもよい。図2(a)に示す第1の凸部2は四角錐台の形状を有し、図2(b)に示す第1の凸部2は円錐台の形状を有している。接着材4を付着させる頂部17の面積が基部13の面積より小さいため、接着材4の量を低減させることができ、且つ第1の凸部2の強度を確保することが容易である。
(第3の実施形態)
図3を参照して、本発明の第3の実施形態の基板接合体10について説明する。説明を省略した構成や効果は第1の実施形態と同様である。図3(a)は第1の基板1の第1の面11の概略平面図である。第1の凸部2は、第1の基板1の角部18に、当該角部18を端部とする2つの辺S1,S2に沿って延びるように設けられている。図3(b)は、複数の第1の基板1が形成されたウエハWの概略平面図であり、図3(c)は図3(b)の太線で囲んだ部分の拡大図である(第1の基板1の詳細な構造は省略している)。図3(c)の太線で囲んだ部分は図3(a)に示す第1の基板1である。ウエハWを切断線Dに沿って切断することで、図3(a)に示す個片化された第1の基板1が得られる。図示は省略するが、第2の基板5についても、図3と同様の構成のウエハを切断線に沿って切断することで得られる。これらのウエハはウエハのセットを構成する。第1の凸部2は個片化された第1の基板1の切断線D、すなわち第1の基板1の周縁部に沿って線状に形成されている。これによって、ウエハWの切断時のチッピングが抑制され、ウエハWのハンドリング性も向上する。また、基板接合体10の機械的強度も向上する。
(第4の実施形態)
図4,5を参照して、本発明の第4の実施形態の基板接合体10について説明する。説明を省略した構成や効果は第1の実施形態と同様である。図4,5は、第1の基板1の第1の面11の概略平面図である。本実施形態では、第1の凸部2は、少なくとも一つの第1の開口部3を全周に渡って取り囲む枠部7を有している。枠部7は第1の開口部3を取り囲む閉空間を形成するため、第1の開口部3を液体や気体(以下、流体という)の流路として用いた場合に、流体の第1の開口部3からの漏洩を抑制することができる。
図4(a)を参照すると、第1の開口部3の周縁部に沿って(周縁部に接して)枠部7が形成されている。図4(b)を参照すると、枠部7は第1の開口部3から離れた位置を、第1の開口部3の周縁部に沿って設けられている。図4(a)に示す構成では枠部7の周長が最小化されるため、接着材4の量を低減させることができる。図4(b)に示す構成では枠部7の頂部17に設けられた接着材4が第1の開口部3から離れているので、図4(a)に示す構成と比べて接着材4の第1の開口部3への侵入を抑制することができる。
図4(c)を参照すると、枠部7は第1の基板1の周縁部に沿って(周縁部に接して)設けられている。ウエハWの切断線Dに沿って枠部7が設けられるため、第3の実施形態で述べたのと同じ理由により、ウエハWの切断時のチッピングが抑制され、ウエハWのハンドリング性が向上する。また、基板接合体10の機械的強度も向上する。図4(d)を参照すると、第1の開口部3から離れた位置を第1の開口部3の周縁部に沿って延びる枠部7Aと、第1の基板1の周縁部に沿って(周縁部に接して)延びる枠部7Bと、が設けられている。二重の枠部7A,7Bが設けられているため、接合強度が高められるとともに、流体の第1の開口部3からの漏洩をより効果的に抑制することができる。図4(d)に示す構成は図4(b)に示す構成と図4(c)に示す構成を組み合わせたものであるので、両者の効果を奏することができる。
図4(e)を参照すると、第1の開口部3を取り囲む枠部7と格子状の凸部19が一体形成されている。図4(f)を参照すると、第1の凸部2は全体が格子状に一体形成され、その一部が第1の開口部3を取り囲む枠部7となっている。孤立パターンからなる複数の第1の凸部2は設けられていないが、他の構成と同様に設けることもできる。このように、第1の凸部2は、互いに連続した一体の凸部でもよい。図示は省略するが、一体化された第1の凸部2を任意の位置で複数の凸部に分割してもよい。すなわち、第1の凸部2は少なくとも一つ設けられればよい。少なくとも一つの第1の凸部2の頂部17の総面積は第1の周辺領域6の面積の半分以下であることが好ましい。
図5を参照すると、第1の基板1は2つの第1の開口部3を有している。つまり、図5に示す構成では、少なくとも一つの第1の開口部3は複数の開口部である。図5(a)を参照すると、複数の第1の開口部3(本例では2つの第1の開口部3)は枠部7に一括して取り囲まれている。各開口部3を同じ種類の流体が流通するように基板接合体10を使用する場合、例えば2つの第1の開口部3の一方を流体の供給口として、他方を流体の排出口として利用することができる。この様な構成は、例えば液体を循環させる液体吐出ヘッドに使用することができる。同じ種類の流体とは混合しても大きな問題の生じない流体を意味する。なお、複数の第1の開口部3が3つ以上ある場合、すべての第1の開口部3が枠部7に一括して取り囲まれていてもよいし、その一部(但し、2つ以上の第1の開口部3)だけが枠部7に一括して取り囲まれていてもよい。
図5(b)を参照すると、各開口部3(本例では2つの第1の開口部3)は枠部7によって互いに分離されている。各開口部3を互いに異なる種類の流体が流通するように基板接合体10を使用する場合、例えば2つの第1の開口部3の一方を第1の流体の供給口として、他方を第2の流体の供給口として利用することができる。この構成によれば、2種類の流体の混合が生じにくくなる。
図4,5に示す構成(図4(f)を除く)では孤立パターンからなる複数の第1の凸部2と枠部7とが設けられるため、接着材4の使用量を低減しつつ、流体の第1の開口部3からの漏洩と接着材4の第1の開口部3への侵入が抑制される。また、孤立パターンからなる複数の第1の凸部2を適切に設けることで、押圧時の荷重分散や被接合物である第2の基板5の反りを抑制することが可能である。孤立パターンからなる複数の第1の凸部2は均等に配置する必要はなく、ランダムに配置してもよい。
(第5の実施形態)
図6を参照して、本発明の第5の実施形態の基板接合体10について説明する。説明を省略した構成や効果は第1の実施形態と同様である。図6は、第1の基板1と第2の基板5を示す、図1(b)と同様の図である。第2の基板5は第1の基板1と同様の接合面を有している。すなわち、第2の面12は少なくとも一つの第2の開口部14と、少なくとも一つの第2の開口部14を取り囲む第2の周辺領域15と、からなり、第2の周辺領域15は、互いに連続していない孤立パターンからなる複数の第2の凸部20を有している。第1の基板1の第1の凸部2と第2の基板5の第2の凸部20は互いに対向し、接着材4は複数の第1の凸部2の頂部17と複数の第2の凸部20の頂部21とに接している。第1の凸部2と第2の凸部20の間から漏れ出た接着材4は第1の凸部2の間の空間だけでなく、第2の凸部20の間の空間にも受け入れられるため、接着材4が第1の開口部3に侵入する可能性がさらに低減する。第1の凸部2の頂部17と第2の凸部20の頂部21の大きさが違う場合は、表面積の小さい方の頂部に接着材4を設けて第1の基板1と第2の基板5を接合することが好ましい。
(第6の実施形態)
上述した基板接合体10の適用例として、基板接合体10を有する液体吐出ヘッド30について説明する。図7(a)は、第1の基板1の第1の面11の概略平面図であり、図7(b)は、図7(a)のB-B線に沿った概略断面図である。液体吐出ヘッド30は、第1の基板1と、第2の基板5と、吐出口形成部材34と、を有している。第1の基板1と第2の基板5の側部は、流体の漏洩が生じないように、後工程でモジュール部材(図示せず)と接着される際に封止される。
第1の基板1の第1の面11と第1の面11の反対側の面22には、インクなどの液体を吐出するためのエネルギーを発生させるエネルギー発生素子31が形成されている。エネルギー発生素子31は電気熱変換素子や圧電素子である。吐出エネルギー発生素子31は吐出口32と対向する位置に形成されている。第1の基板1は、エネルギー発生素子31を駆動させるための配線(図示せず)と、第1の開口部3と連通し液体が流通する第1の液体供給路(第1の貫通孔8)と、を有している。第2の基板5は、第2の開口部14と連通し液体が流通する第2の液体供給路(第2の貫通孔16)を有している。吐出口形成部材34は液体を吐出する複数の吐出口32を備え、第1の基板1に支持されている。吐出口形成部材34と第1の基板1との間には、吐出口32と連通する圧力室33が形成されている。液体は第2の基板5の第2の液体供給路16、第2の開口部14、第1の基板1の第1の開口部3、第1の液体供給路8、圧力室33を通り、エネルギー発生素子31で吐出エネルギーを付与され、吐出口32から吐出される。
(基板接合体10の製造方法)
図8を参照して、基板接合体10の製造方法の一例について説明する。図8は、基板接合体10の製造方法の各工程を示す概略断面図であり、図1(b)に対応する。まず、図8(a)に示すように、第1の基板1の表面35にエッチング耐性に優れたレジスト41を塗布する。レジスト41としては、例えば、ノボラック樹脂誘導体やナフトキノンジアジド誘導体を用いることができる。レジスト41の塗布方法としては、例えば、スピンコート法、ディップコート法、スプレーコート法などを用いることができるが、平坦な面にレジスト41を均一に形成することのできるスピンコート法を用いることが好ましい。
次に、図8(b)に示すように、表面35に、第1の凸部2を形成するためのエッチングマスク42を形成する。エッチングマスク42は、塗布されたレジスト41をパターン露光し、現像することで形成される。パターン露光には、例えば、プロキシミティー露光、プロジェクション露光、ステッパ露光等を用いることができる。パターンを現像する際には、例えばディッピング方式やパドル方式、スプレー方式などを用いて、表面35を現像液に浸漬させる。エッチングマスク42を形成した後、第1の基板1の表面35をエッチングする。エッチングマスク42でエッチングされなかった部分が第1の凸部2として形成され、エッチングされた部分が第1の面11となる。第1の基板1のエッチング方法としては、例えば、反応性イオンエッチング(RIE)、レーザ加工、結晶異方性エッチングなどを用いることができるが、加工異方性と加工精度の観点から、RIEを用いることが好ましい。その中でも、高精度の凸部の形成には、SF6ガスによるエッチングとC48ガスによる側壁への保護膜堆積を交互に行うボッシュプロセスが適している。その後、エッチングマスク42を除去する。なお、RIEなど、上述した基板の加工方法によっては、基板の側壁に反応生成物が付着する場合があるため、この前後で、必要に応じてそれらを除去してもよい。
次に、図8(c)に示すように、第1の凸部2が形成された第1の面11に、第1の凸部2が露出しないように再度レジスト43を塗布する。次に、図8(d)に示すように、第1の開口部3に対応する位置が開口となるように、レジスト43を露光・現像してエッチングマスク44を形成する。
次に、図8(e)に示すように、第1の凸部2を形成した時と同様に、第1の面11をエッチングして第1の貫通孔8を形成する。次に、図8(f)に示すように、エッチングマスク44を除去する。次に、図8(g)に示すように、第1の凸部2の頂部17に接着材4を設ける。接着材4を塗布する手法としてスクリーン印刷法、転写法、シリンジで直接塗布するディスペンス法、スピン塗布法、スリットコート法、スプレー塗布法が挙げられる。転写法は部材上に塗布されている接着材に基板を接触させることで、接着材を基板に転写する方法で、フレキソ法に代表される。
次に、図8(h)に示すように、第1の基板1と第2の基板5を第1の凸部2の頂部17に形成された接着材4を介して接合し、基板接合体10を形成する。接着材4が塗布された第1の基板1と第2の基板5とをアライメント装置によって位置合わせをする。その後、クランプ機構などにより第1の基板1と第2の基板5を挟んで仮固定し、組立体を形成する。次に、仮固定した組立体を接合装置に移す。接合装置内で第1の基板1と第2の基板5を接合し、基板接合体10が完成する。
接着材4の硬化方式としては、熱硬化方式と紫外線遅延硬化方式が挙げられる。第1の基板1と第2の基板5のいずれかに紫外線透過性がある場合は、紫外線硬化方式も使用できる。第1の基板1と第2の基板5の接合は、接合装置内で所定の温度まで基板を加温した後、所定の時間及び圧力で加圧することで行う。時間や圧力などの接合パラメータは接着材4に応じて適切に設定される。接着材4への気泡の混入を抑制するため、接合工程は真空中で行うことが好ましい。接着材4が熱硬化型の場合は接合装置内で硬化するまで加温してもよい。接着材4が紫外線遅延型の場合、接合前に予め接着材4に紫外線を規定量で照射した後に接合する。接着材4が紫外線硬化型の場合は、基板を接合後に、紫外線透過性を有する基板を通して、接着材4へ紫外線を規定量で照射して硬化させる。いずれの場合も、基板接合体10を接合後に取り出して、別途オーブンなどで加温することで硬化を促進させてもよい。
(実施例1)
図8に示すのと同様の第1の基板1を用意した。第1の基板1は、TaSiNからなるエネルギー発生素子31と、エネルギー発生素子31を駆動する電気回路(図示せず)と、第1の基板1を電気接続基板と電気接続するための電気接続部(図示せず)と、を備えている。第1の基板1はシリコンで構成され、研削装置によって基板厚さが625μmになるまで薄化した。
第1の基板1の第1の面11に第1の凸部2を形成した(図8(a),8(b))。図1(a)に示す第1の凸部2に対応する位置にレジストが残るように、ポジ型レジスト41をフォトリソグラフィー技術で加工してパターニングを行った。第1の凸部2の形状は縦横の幅がそれぞれ10μmの正方形であった。パターニングされたポジ型レジスト41をエッチングマスク42として、ボッシュプロセスを用いて第1の凸部2を形成した。第1の凸部2の高さが10μmとなるよう、所定の時間エッチング処理を実施した。形成された第1の凸部2はアスペクト比H/Lが1の立方体の凸部であった。接合時の押圧荷重を均等に分散させ、接着材4の面積を確保するため、第1の凸部2は第1の開口部3を除き、第1の基板1の長手方向に50μm、短手方向に10μmの間隔で均等に配置した。第1の凸部2は、ウエハWを長方形の第1の基板1に個片化した際に四隅の角部18となる位置にも設けた。第1の凸部2の総面積は第1の周辺領域6の15%であった。エッチング後、剥離液によるウェット処理を行い、エッチングマスク42を除去した。
次に、第1の凸部2が形成された第1の面11にポジ型レジスト43を再度塗布した(図8(c))。第1の面11は第1の凸部2が形成されているため、一度の塗布では第1の凸部2が露出してしまう。そのため、第1の凸部2が全面被覆されるようにポジ型レジスト43を二度塗布した。次に、エッチングマスク42の形成時と同様にして、第1の面11に第1の開口部3が開口するようにポジ型レジスト43のパターニングを行い、エッチングマスク44を作成した(図8(d))。次に、第1の基板1をエッチングすることで第1の貫通孔8を形成した(図8(e))。その後、剥離液によるウェット処理を行い、エッチングマスク44を同様にして除去した(図8(f))。
次に接着材転写用の基材を用意し、この基材に、接着材4であるベンゾシクロブテン溶液を厚さ3μmでスピンコート法で塗布した。転写用基材としてはPETフィルムを用いた。塗布後に溶媒を揮発させるため、100℃で5分間ベーク処理を行った。基材に形成された接着材4を第1の基板1の接合面(第1の凸部2の頂部17)に熱を加えながら接触させることで、接着材4を第1の凸部2の頂部17に転写した(図8(g))。
第2の基板5として厚さ300μmのシリコン基板を用意し、第1の基板1と同様にして第2の開口部14を形成した。次に、接合アライメント装置を用いて、第1の基板1と第2の基板5とを位置合わせし、真空中で加熱して接合を行った。接合中の真空度は100Pa以下、温度は150℃であった。接合が完了し、冷却した後に第1の基板1と第2の基板5を接合装置から取出し、窒素雰囲気のオーブンで250℃1時間の熱処理を行い、接着材4を硬化させた(図8(h))。
次に、ネガ型感光性樹脂をPGMEA溶媒に溶解した材料物質をPETフィルム上にスピンコート法で塗布し、オーブンによって100℃で乾燥させてドライフィルムとした。第1の基板1の第1の面11の反対側の面にドライフィルムを転写してPETフィルムを剥離した。このようにして形成されたドライフィルムに露光、PEB(Post exposure bake)を行い、圧力室の潜像を形成した。続いて、同様にドライフィルムを積層させ、PEBを行い、吐出口の潜像を形成した。その後これらのドライフィルムを一括して現像することで、圧力室と吐出口を備えた液体吐出ヘッド用の基板を作製した。
(実施例2)
実施例1では第1の凸部2と第1の開口部3を形成するために、パターニングとエッチングを2回行った。本実施例では一度塗布したレジストをエッチングマスクとして利用することで、第1の凸部2と第1の開口部3の両方を形成した。図9を参照して、本実施例について説明する。まず図9(a)に示すように、第1の基板1の表面35にエッチング耐性に優れたレジスト45を塗布した。次に、図9(b)に示すように、レジスト45を露光してエッチングマスク46を形成した。この際、第1の開口部3に対応する位置では、レジスト45が現像で完全に消失するように、5000mJ/mの露光量で露光した。第1の凸部2と第1の開口部3以外の領域では、レジスト45の薄膜が残るように、2000mJ/mの露光量で露光した。その後現像を行い、エッチングマスク46を形成した。
次に、図9(c)に示すように、エッチングマスク46をマスクとしてエッチング処理を行い、第1の開口部3の下方に基板が10μm残るように非貫通の穴47を形成した。次に、図9(d)に示すように、2000mJ/mで露光した部分の基板が露出し、かつ、第1の凸部2となる部分のレジスト46が残るように、酸素プラズマによるアッシング処理を所定時間行った。次に、図9(e)に示すように、エッチング処理をさらに行い、基板の穴47を貫通させて第1の貫通孔8を形成するとともに、第1の凸部2を形成した。その後、実施例1と同様にして接着材4を第1の基板1に転写して第2の基板5と接合し、基板接合体10を作製した。本実施例によればパターニングの工程を削減することができる。
(実施例3)
実施例1では第1の基板1にシリコン基板を用いたが、本実施例ではSOI(Silicon on Insulator)基板を使用して第1の凸部2を形成した。図10を参照して、本実施例について説明する。図10(a)に示すように、第1の基板1としてSOI基板を用意した。SOI基板は、本体部9と上層52との間にシリコン酸化膜からなる中間層48が設けられた構成である。次に、図10(b)に示すように、実施例1と同様にしてエッチングマスク50を形成し、上層52をエッチングして第1の凸部2を形成した。この際、中間層48をエッチングストップ層として利用した。中間層48は本体部9と第1の凸部2との間に設けられている。すなわち、第1の基板1は、第1の凸部2と、第1の凸部2を支持する中間層48と、中間層48を支持する本体部9と、を有している。第1の凸部2と本体部9は同じ材料で形成され、中間層48は複数の第1の凸部2及び本体部9と異なる材料で形成されている。次に、図10(c)に示すように、レジストをパターニングすることで、第1の開口部3に対応する位置に開口が設けられたエッチングマスク51を形成した。
次に、図10(d)に示すように、エッチングマスク51をマスクとして、中間層48をエッチングして開口させ、さらに本体部9をエッチングして第1の貫通孔8を形成した。第1の貫通孔8は本体部9と中間層48に形成された。次に、図10(e)に示すように、エッチングマスク51を除去した。その後、実施例1と同様にして接着材4を第1の基板1に転写して第2の基板5と接合し、基板接合体10を作製した。本実施例によれば、第1の凸部2の高さを一定にすることができる。
以上本発明のいくつかの実施形態によって説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。本発明は例えば、シリコンを微細加工した構造体、MEMS分野や電気機械の機能デバイスに幅広く適用することができる。
(付記)本明細書は以下の開示を含む。
[構成1]
第1の基板と、第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に介在し、前記第1の基板と前記第2の基板とを接合する接着材と、を有し、
前記第1の基板は第1の面を有し、前記第1の面は少なくとも一つの第1の開口部と、前記少なくとも一つの第1の開口部を取り囲む第1の周辺領域と、からなり、前記第1の周辺領域は互いに孤立した複数の第1の凸部を有し、前記接着材は前記複数の第1の凸部の頂部に接している基板接合体。
[構成2]
前記複数の第1の凸部の前記頂部の総面積は前記第1の周辺領域の面積の半分以下である、構成1に記載の基板接合体。
[構成3]
前記第2の基板は前記第1の面と対向する第2の面を有し、前記第2の面は少なくとも一つの第2の開口部と、前記少なくとも一つの第2の開口部を取り囲む第2の周辺領域と、からなり、前記第2の周辺領域は互いに孤立した複数の第2の凸部を有し、前記接着材は前記複数の第2の凸部の頂部に接している、構成1または2に記載の基板接合体。
[構成4]
前記第1の凸部は概ね直方体であり、前記第1の凸部の最小幅に対する高さの比が1以下である、構成1から3のいずれか1項に記載の基板接合体。
[構成5]
前記第1の基板は長辺と短辺とを有し、前記複数の第1の凸部は前記長辺と平行な方向よりも前記短辺と平行な方向に密に配置されている、構成1から4のいずれか1項に記載の基板接合体。
[構成6]
第1の基板と、第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に介在し、前記第1の基板と前記第2の基板とを接合する接着材と、を有し、
前記第1の基板は第1の面を有し、前記第1の面は少なくとも一つの第1の開口部と、前記少なくとも一つの第1の開口部を取り囲む第1の周辺領域と、からなり、
前記第1の周辺領域は少なくとも一つの第1の凸部を有し、前記接着材は前記少なくとも一つの第1の凸部の頂部に接し、前記少なくとも一つの第1の凸部の前記頂部の総面積は前記第1の周辺領域の面積の半分以下である基板接合体。
[構成7]
前記少なくとも一つの第1の凸部は一つの連続した凸部であり、前記一つの連続した凸部の少なくとも一部は、前記第1の面の少なくとも一部に格子状に形成されている、構成6に記載の基板接合体。
[構成8]
前記第1の基板は、前記第1の凸部と、前記第1の凸部を支持する中間層と、前記中間層を支持する本体部と、を有し、前記第1の凸部と前記本体部は同じ材料で形成され、前記中間層は前記第1の凸部及び前記本体部と異なる材料で形成されている、構成1から7のいずれか1項に記載の基板接合体。
[構成9]
前記第1の凸部の高さは、前記第1の凸部の頂部に接する前記接着材の厚さより大きい、構成1から8のいずれか1項に記載の基板接合体。
[構成10]
前記第1の凸部は基部から前記頂部に向かって断面積が減少している、構成1から9のいずれか1項に記載の基板接合体。
[構成11]
前記第1の凸部は、少なくとも一つの前記第1の開口部を全周に渡って取り囲む枠部を有する、構成1から10のいずれか1項に記載の基板接合体。
[構成12]
前記少なくとも一つの第1の開口部は複数の開口部であり、各開口部は前記枠部によって互いに分離されている、構成11に記載の基板接合体。
[構成13]
前記少なくとも一つの第1の開口部は複数の開口部であり、前記複数の開口部は前記枠部に一括して取り囲まれている、構成11に記載の基板接合体。
[構成14]
前記第1の凸部は、前記第1の面の角部に、前記角部を端部とする2つの辺に沿って延びるように設けられている、構成1から13に記載の基板接合体。
[構成15]
前記第1の凸部は、前記第1の面の周縁部に設けられている、構成1から13に記載の基板接合体。
[構成16]
構成1から15のいずれか1項に記載の基板接合体と、
前記第1の基板に支持されて、液体を吐出する複数の吐出口を備える吐出口形成部材と、を有し、
前記第1の基板は、前記第1の開口部と連通し前記液体が流通する液体供給路を有する、液体吐出ヘッド。
[方法1]
第1の基板と第2の基板とを有し、前記第1の基板は第1の面を有し、前記第1の面は少なくとも一つの第1の開口部と、前記少なくとも一つの第1の開口部を取り囲む第1の周辺領域と、からなり、前記第1の基板と前記第2の基板とが接着材で接合された基板接合体の製造方法であって、
前記第1の周辺領域に、互いに孤立した複数の第1の凸部を形成することと、
前記複数の第1の凸部の頂部に前記接着材を設けることと、
前記接着材を介して、前記第1の基板と前記第2の基板とを接合することと、
を有する基板接合体の製造方法。
[方法2]
前記第1の凸部は反応性イオンエッチングにより形成される、方法1に記載の基板接合体の製造方法。
[方法3]
前記接着材は転写によって前記頂部に設けられる、方法1または2に記載の基板接合体の製造方法。
[構成17]
複数の第1の基板が形成された第1のウエハと、複数の第2の基板が形成された第2のウエハと、を有し、前記第1のウエハを切断して個片化された前記第1の基板と、前記第2のウエハを切断して個片化された前記第2の基板と、が接着材で接合されるウエハのセットであって、
前記第1の基板は第1の面を有し、前記第1の面は少なくとも一つの第1の開口部と、前記少なくとも一つの第1の開口部を取り囲む第1の周辺領域と、からなり、前記第1の周辺領域は互いに孤立した複数の第1の凸部を有し、前記接着材が前記複数の第1の凸部の頂部に接するように設けられるウエハのセット。
1 第1の基板
2 第1の凸部
3 第1の開口部
4 接着材
5 第2の基板
6 第1の周辺領域
11 第1の面

Claims (20)

  1. 第1の基板と、第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に介在し、前記第1の基板と前記第2の基板とを接合する接着材と、を有し、
    前記第1の基板は第1の面を有し、前記第1の面は少なくとも一つの第1の開口部と、前記少なくとも一つの第1の開口部を取り囲む第1の周辺領域と、からなり、前記第1の周辺領域は互いに孤立した複数の第1の凸部を有し、前記接着材は前記複数の第1の凸部の頂部に接している基板接合体。
  2. 前記複数の第1の凸部の前記頂部の総面積は前記第1の周辺領域の面積の半分以下である、請求項1に記載の基板接合体。
  3. 前記第2の基板は前記第1の面と対向する第2の面を有し、前記第2の面は少なくとも一つの第2の開口部と、前記少なくとも一つの第2の開口部を取り囲む第2の周辺領域と、からなり、前記第2の周辺領域は互いに孤立した複数の第2の凸部を有し、前記接着材は前記複数の第2の凸部の頂部に接している、請求項1に記載の基板接合体。
  4. 前記第1の凸部は概ね直方体であり、前記第1の凸部の最小幅に対する高さの比が1以下である、請求項1に記載の基板接合体。
  5. 前記第1の基板は長辺と短辺とを有し、前記複数の第1の凸部は前記長辺と平行な方向よりも前記短辺と平行な方向に密に配置されている、請求項1に記載の基板接合体。
  6. 第1の基板と、第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に介在し、前記第1の基板と前記第2の基板とを接合する接着材と、を有し、
    前記第1の基板は第1の面を有し、前記第1の面は少なくとも一つの第1の開口部と、前記少なくとも一つの第1の開口部を取り囲む第1の周辺領域と、からなり、
    前記第1の周辺領域は少なくとも一つの第1の凸部を有し、前記接着材は前記少なくとも一つの第1の凸部の頂部に接し、前記少なくとも一つの第1の凸部の前記頂部の総面積は前記第1の周辺領域の面積の半分以下である基板接合体。
  7. 前記少なくとも一つの第1の凸部は一つの連続した凸部であり、前記一つの連続した凸部の少なくとも一部は、前記第1の面の少なくとも一部に格子状に形成されている、請求項6に記載の基板接合体。
  8. 前記第1の基板は、前記第1の凸部と、前記第1の凸部を支持する中間層と、前記中間層を支持する本体部と、を有し、前記第1の凸部と前記本体部は同じ材料で形成され、前記中間層は前記第1の凸部及び前記本体部と異なる材料で形成されている、請求項1または6に記載の基板接合体。
  9. 前記第1の凸部の高さは、前記第1の凸部の頂部に接する前記接着材の厚さより大きい、請求項1または6に記載の基板接合体。
  10. 前記第1の凸部は基部から前記頂部に向かって断面積が減少している、請求項1または6に記載の基板接合体。
  11. 前記第1の凸部は、少なくとも一つの前記第1の開口部を全周に渡って取り囲む枠部を有する、請求項1または6に記載の基板接合体。
  12. 前記少なくとも一つの第1の開口部は複数の開口部であり、各開口部は前記枠部によって互いに分離されている、請求項11に記載の基板接合体。
  13. 前記少なくとも一つの第1の開口部は複数の開口部であり、前記複数の開口部は前記枠部に一括して取り囲まれている、請求項11に記載の基板接合体。
  14. 前記第1の凸部は、前記第1の面の角部に、前記角部を端部とする2つの辺に沿って延びるように設けられている、請求項1または6に記載の基板接合体。
  15. 前記第1の凸部は、前記第1の面の周縁部に設けられている、請求項1または6に記載の基板接合体。
  16. 請求項1または6のいずれか1項に記載の基板接合体と、
    前記第1の基板に支持されて、液体を吐出する複数の吐出口を備える吐出口形成部材と、を有し、
    前記第1の基板は、前記第1の開口部と連通し前記液体が流通する液体供給路を有する、液体吐出ヘッド。
  17. 第1の基板と第2の基板とを有し、前記第1の基板は第1の面を有し、前記第1の面は少なくとも一つの第1の開口部と、前記少なくとも一つの第1の開口部を取り囲む第1の周辺領域と、からなり、前記第1の基板と前記第2の基板とが接着材で接合された基板接合体の製造方法であって、
    前記第1の周辺領域に、互いに孤立した複数の第1の凸部を形成することと、
    前記複数の第1の凸部の頂部に前記接着材を設けることと、
    前記接着材を介して、前記第1の基板と前記第2の基板とを接合することと、
    を有する基板接合体の製造方法。
  18. 前記第1の凸部は反応性イオンエッチングにより形成される、請求項17に記載の基板接合体の製造方法。
  19. 前記接着材は転写によって前記頂部に設けられる、請求項17または18に記載の基板接合体の製造方法。
  20. 複数の第1の基板が形成された第1のウエハと、複数の第2の基板が形成された第2のウエハと、を有し、前記第1のウエハを切断して個片化された前記第1の基板と、前記第2のウエハを切断して個片化された前記第2の基板と、が接着材で接合されるウエハのセットであって、
    前記第1の基板は第1の面を有し、前記第1の面は少なくとも一つの第1の開口部と、前記少なくとも一つの第1の開口部を取り囲む第1の周辺領域と、からなり、前記第1の周辺領域は互いに孤立した複数の第1の凸部を有し、前記接着材が前記複数の第1の凸部の頂部に接するように設けられるウエハのセット。
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