JP2024075372A - 電気機器設置構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】壁面に既設の機器に並べて電気機器を簡易に追加設置することができる電気機器設置構造を提供する。【解決手段】オートロック施解錠用通信装置50が取り付けられる取付部と、取付部から左側へ突出する被挟持部とを有する金具本体11、及び金具本体11から下方へ延びるスペーサ部12とを備えた機器取付金具10を利用し、金具本体11にオートロック施解錠用通信装置50を取り付けた状態で、集合玄関機1のネジ止めに伴い、金具本体11の被挟持部及びスペーサ部12を集合玄関機1と壁Wとで前後から挟み込むことにより、オートロック施解錠用通信装置50を集合玄関機1の左側又は右側に並べて壁Wの表面に設置可能とした。【選択図】図2
Description
本発明は、たとえば集合玄関機に並べてオートロック施解錠用通信装置を設置等するための電気機器設置構造に関するものである。
従来、たとえば特許文献1に記載されているように、壁面に設置して使用するインターホン機器がある。
近年、たとえば集合玄関機に並べて当該集合玄関機とケーブル接続されるオートロック施解錠用通信装置を追加設置するといったように、既設の機器に並べて電気機器を追加設置することがある。しかしながら、従来、そのような電気機器の追加設置を簡易且つ見栄え良く行うことはできなかった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、壁面に既設の機器に並べて電気機器を簡易に追加設置することができる電気機器設置構造を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、壁の表面にネジ止めされている機器に並べて電気機器を設置するための電気機器設置構造であって、電気機器が取り付けられる取付部と、取付部から所定方向へ突出する被挟持部とを有する機器取付手段を備えており、取付部に電気機器を取り付けた状態で、機器のネジ止めに伴い被挟持部を機器と壁とで挟み込むことにより、電気機器が機器に並べて壁の表面に設置されることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、被挟持部の端縁から取付部にかけて、被挟持部を機器と壁とで挟み込んだ際に電気機器の外側となる箇所まで達する切り欠きが設けられており、切り欠きが、電気機器と機器との間にケーブルを配線するためのケーブル引き出し部とされていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、被挟持部の端縁から取付部にかけて、被挟持部を機器と壁とで挟み込んだ際に電気機器の外側となる箇所まで達する切り欠きが設けられており、切り欠きが、電気機器と機器との間にケーブルを配線するためのケーブル引き出し部とされていることを特徴とする。
本発明によれば、電気機器が取り付けられる取付部と、取付部から所定方向へ突出する被挟持部とを有する機器取付手段を備えており、取付部に電気機器を取り付けた状態で、機器のネジ止めに伴い被挟持部を機器と壁とで挟み込むことにより、電気機器が機器に並べて壁の表面に設置されるようにしているため、壁面に既設の機器に並べて電気機器を簡易に追加設置することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、被挟持部の端縁から取付部にかけて、被挟持部を機器と壁とで挟み込んだ際に電気機器の外側となる箇所まで達する切り欠きが設けられており、その切り欠きが、電気機器と機器との間にケーブルを配線するためのケーブル引き出し部とされている。したがって、たとえば集合玄関機に並べて当該集合玄関機とケーブル接続されるオートロック施解錠用通信装置を追加設置する等の場合に、その追加設置を一層簡易に行うことができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、被挟持部の端縁から取付部にかけて、被挟持部を機器と壁とで挟み込んだ際に電気機器の外側となる箇所まで達する切り欠きが設けられており、その切り欠きが、電気機器と機器との間にケーブルを配線するためのケーブル引き出し部とされている。したがって、たとえば集合玄関機に並べて当該集合玄関機とケーブル接続されるオートロック施解錠用通信装置を追加設置する等の場合に、その追加設置を一層簡易に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態となる集合玄関機及びオートロック施解錠用通信装置の設置構造について、図面のもとづき詳細に説明する。
図1は、壁Wの表面に集合玄関機1及びオートロック施解錠用通信装置50が設置されている状態を示した説明図である。図2は、集合玄関機1及びオートロック施解錠用通信装置50の設置構造を分解して示した斜視説明図である。図3は、機器取付金具10を示した斜視説明図である。図4は、スペーサ金具30を示した斜視説明図である。図5は、機器取付金具10及びスペーサ金具30を取り付ける作業を示した説明図である。図6は、機器取付金具10及びスペーサ金具30が取り付けられている状態を示した説明図である。図7は、オートロック施解錠用通信装置50を集合玄関機1の右隣で、且つ、集合玄関機1の下端に揃えて設置した状態を示した説明図である。図8は、オートロック施解錠用通信装置50を集合玄関機1の左隣で、且つ、集合玄関機1の下端に揃えて設置した状態を示した説明図である。
集合玄関機1は、所謂集合住宅インターホンシステムの一部として集合住宅のメインエントランスの壁Wに設置されるものであって、図示しない玄関機本体と、玄関機本体が固定される固定枠2と、玄関機本体の一部を露出させつつ玄関機本体及び固定枠2を覆う化粧カバー3とを備えてなる。固定枠2は、上辺部、下辺部、及び左右両側辺部を有し、中央に開口する金属製フレーム体である。また、固定枠2の左右側辺部には、集合玄関機1を壁Wの表面にネジ止めするための固定孔4、4が夫々穿設されている。一方、壁Wには、集合玄関機1を固定するための取付ボックス5が、壁Wの表面に開口した状態で埋設されている。この取付ボックス5の左右両側面には、取付ボックス5内側へ突出するリブ6が夫々設けられている。また、各リブ6には、集合玄関機1がネジ止めされるネジ孔7、7が夫々穿設されている。そして、集合玄関機1を壁Wの表面に設置する際には、まず固定枠2に玄関機本体を取り付けた後、固定枠2を取付ボックス5内へ嵌め込み、前方からネジ9、9・・をねじ込んで固定枠2と取付ボックス5とを一体化し、最後に固定枠2等を覆うように化粧カバー3を取り付ければよい。
上述したような既設の集合玄関機1に並べて、たとえば宅配業者が操作することで集合住宅のメインエントランスのオートロックを解錠可能なオートロック施解錠用通信装置50を設置したいと望まれることがある。そして、そのような場合に、本発明の要部となる機器取付金具10及びスペーサ金具30、30を用いてオートロック施解錠用通信装置50を設置すればよい。
機器取付金具10は、金具本体11と、金具本体11から下方へ延びるスペーサ部12とを有する金属板である。金具本体11は、上下方向での長さがオートロック施解錠用通信装置50の上下長さと略同じで、且つ、左右幅がオートロック施解錠用通信装置50の左右幅よりも幅広な正面視略矩形に成形されている。そして、金具本体11には、オートロック施解錠用通信装置50をネジ止めするための複数の取付孔13、13・・が穿設されており、該取付孔13、13・・の穿設箇所は、オートロック施解錠用通信装置50を取り付けるための取付部として機能する。一方、金具本体11における取付部よりも左側へ突出している箇所は、後述するように集合玄関機1の固定枠2と壁Wの表面とにより前後から挟み込まれる被挟持部として機能する。また、金具本体11の左側縁(被挟持部)には、右方へ切り込まれた切り欠きが設けられており、機器取付金具10の使用時に集合玄関機1と取付ボックス5とを一体化するネジ9との干渉を避けるためのネジ用切り欠き14とされている。さらに、金具本体11の左側縁上部及び下部には、被挟持部から取付部にかけてネジ用切り欠き14よりも大きく右方へ切り込まれた切り欠きが設けられており、当該切り欠きは、オートロック施解錠用通信装置50と集合玄関機1との間で配線されるケーブルを引き出すためのケーブル引き出し部15とされている。加えて、金具本体11の左側縁における上側のケーブル引き出し部15に隣接した箇所には、ケーブル引き出し部15の開口側(左側)へ向かってケーブル引き出し部15の上下幅が徐々に広くなるように面取り部16が設けられている。なお、金具本体11に対しては、前後どちらからでもオートロック施解錠用通信装置50をネジ止め可能となっている。
一方、スペーサ部12は、金具本体11の被挟持部から下方へ帯状に延びており、スペーサ部12の下端から金具本体11の上端までの上下長さは、集合玄関機1(特に固定枠2)の上下長さと略同じとなっている。また、スペーサ部12の左側縁にも、ネジ用切り欠き14と同形状のネジ用切り欠き17が設けられている。なお、ネジ用切り欠き14とネジ用切り欠き17の上下間隔は、固定枠2の固定孔4、4の上下間隔(ひいては取付ボックス5のネジ孔7、7の上下間隔)と略同じとなっている。
スペーサ金具30は、上下方向へ長い帯状の金属板であり、スペーサ金具30の上下長さは、集合玄関機1(特に固定枠2)の上下長さの半分よりも短くなっている。また、スペーサ金具30の右側縁には、ネジ用切り欠き14と同形状に切り込まれた切り欠きが設けられており、スペーサ金具30の使用時に集合玄関機1と取付ボックス5とを一体化するネジ9との干渉を避けるためのネジ用切り欠き31とされている。また、スペーサ金具30の前後厚みは、機器取付金具10の前後厚みと同じとされている。
上記機器取付金具10及びスペーサ金具30、30を用いてオートロック施解錠用通信装置50の設置する工程について、図5~図8にもとづき説明する。なお、図5及び図6では、説明の便宜上オートロック施解錠用通信装置50を省略している。
まず既設の集合玄関機1について化粧カバー3を取り外すとともにネジ9、9・・を緩める等して壁Wの表面から引き出し、集合玄関機1とオートロック施解錠用通信装置50との間に図示しないケーブルを配線する。また、配線済みのオートロック施解錠用通信装置50を機器取付金具10の金具本体11にネジ止めする。このオートロック施解錠用通信装置50の金具本体11へのネジ止めにあたっては、機器取付金具10の姿勢を、集合玄関機1に対するオートロック施解錠用通信装置50の設置位置に応じた姿勢とした上で行うことになる。つまり、図5及び図6に示す例では、集合玄関機1の右隣で、且つ、集合玄関機1の上端に揃えてオートロック施解錠用通信装置50を設置したい。そのため、機器取付金具10の姿勢は、金具本体11がスペーサ部12の上側に位置し、且つ、ネジ用切り欠き14、17及びケーブル引き出し部15が左側縁に位置するような姿勢とする。なお、当該姿勢でのオートロック施解錠用通信装置50のネジ止めにあたっては、金具本体11に設けられている取付孔13、13・・のうち最も下側の列にある2つの取付孔13、13と、上から2列目にある2つの取付孔13、13とを使用する。
まず既設の集合玄関機1について化粧カバー3を取り外すとともにネジ9、9・・を緩める等して壁Wの表面から引き出し、集合玄関機1とオートロック施解錠用通信装置50との間に図示しないケーブルを配線する。また、配線済みのオートロック施解錠用通信装置50を機器取付金具10の金具本体11にネジ止めする。このオートロック施解錠用通信装置50の金具本体11へのネジ止めにあたっては、機器取付金具10の姿勢を、集合玄関機1に対するオートロック施解錠用通信装置50の設置位置に応じた姿勢とした上で行うことになる。つまり、図5及び図6に示す例では、集合玄関機1の右隣で、且つ、集合玄関機1の上端に揃えてオートロック施解錠用通信装置50を設置したい。そのため、機器取付金具10の姿勢は、金具本体11がスペーサ部12の上側に位置し、且つ、ネジ用切り欠き14、17及びケーブル引き出し部15が左側縁に位置するような姿勢とする。なお、当該姿勢でのオートロック施解錠用通信装置50のネジ止めにあたっては、金具本体11に設けられている取付孔13、13・・のうち最も下側の列にある2つの取付孔13、13と、上から2列目にある2つの取付孔13、13とを使用する。
次に、固定枠2の後面と壁Wの表面との間に、機器取付金具10及びスペーサ金具30、30の差し込みに十分な隙間が残っている程度まで、集合玄関機1のネジ9、9・・を締め付ける。そして、集合玄関機1の左側からは、2つのスペーサ金具30、30を上下に並べ、どちらも右側縁にネジ用切り欠き31が位置する姿勢とした上で固定枠2の後面と壁Wの表面との間の隙間に差し込み、各スペーサ金具30のネジ用切り欠き31内に対応するネジ9を位置させる。このときスペーサ金具30、30は、固定枠2によって前方から覆われた状態となる。一方、集合玄関機1の右側からは、上記姿勢にある機器取付金具10を固定枠2の後面と壁Wの表面との間の隙間に差し込み、金具本体11のネジ用切り欠き14内に上側のネジ9を、スペーサ部12のネジ用切り欠き17内に下側のネジ9を夫々位置させる。このときケーブル引き出し部15、15の右端は、図6に示すように集合玄関機1の左右方向で外側(右側)まで延びて露出する。したがって、集合玄関機1とオートロック施解錠用通信装置50とを繋ぐケーブルは、ケーブル引き出し部15、15を利用して配線すればよい。また、スペーサ部12は、スペーサ金具30同様に、固定枠2によって前方から覆われた状態となる。最後に、当該状態のままネジ9、9・・を強固に締め付けてから化粧カバー3を取り付ければ、機器取付金具10の被挟持部及びスペーサ金具30、30が集合玄関機1及び壁Wにより前後から挟み込まれた状態となって、集合玄関機1及びオートロック施解錠用通信装置50の設置は完了となる。
なお、図7に示すようにオートロック施解錠用通信装置50を、集合玄関機1の右隣で、且つ、集合玄関機1の下端に揃えて設置したい場合には、オートロック施解錠用通信装置50を金具本体11にネジ止めするにあたっての機器取付金具10の姿勢を、金具本体11がスペーサ部12の下側に位置し、且つ、ネジ用切り欠き14、17及びケーブル引き出し部15が左側縁に位置するような姿勢とする。そして、当該姿勢において最も下側の列にある2つの取付孔13、13と、上から2列目にある2つの取付孔13、13とを使用してオートロック施解錠用通信装置50を金具本体11にネジ止めする。その後、集合玄関機1の右側から機器取付金具10を固定枠2の後面と壁Wの表面との間の隙間に差し込み、金具本体11のネジ用切り欠き14内に下側のネジ9を、スペーサ部12のネジ用切り欠き17内に上側のネジ9を夫々位置させればよい。
一方、図8に示すようにオートロック施解錠用通信装置50を、集合玄関機1の左隣で、且つ、集合玄関機1の下端に揃えて設置したい場合には、機器取付金具10の姿勢を、金具本体11がスペーサ部12の下側に位置し、且つ、ネジ用切り欠き14、17及びケーブル引き出し部15が右側縁に位置するような姿勢とした上で、オートロック施解錠用通信装置50を金具本体11にネジ止めする。すなわち、機器取付金具10は、図7に示す姿勢から表裏逆さとした姿勢となる。そして、集合玄関機1の左側から機器取付金具10を固定枠2の後面と壁Wの表面との間の隙間に差し込み、金具本体11のネジ用切り欠き14内に下側のネジ9を、スペーサ部12のネジ用切り欠き17内に上側のネジ9を夫々位置させればよい。このような姿勢で機器取付金具10を差し込んだ場合にも、ケーブル引き出し部15、15の左端は、集合玄関機1の左右方向で外側(左側)まで延びて露出する。また、スペーサ金具30については、左側縁にネジ用切り欠き31が位置する姿勢とした上で、上下に並べた2つのスペーサ金具30、30を集合玄関機1の右側から固定枠2の後面と壁Wの表面との間の隙間に差し込み、各スペーサ金具30のネジ用切り欠き31内に対応するネジ9を位置させればよい。
以上のような構成を有するオートロック施解錠用通信装置50の設置構造によれば、オートロック施解錠用通信装置50が取り付けられる取付部と、取付部から左側へ突出する被挟持部とを有する金具本体11、及び金具本体11から下方へ延びるスペーサ部12とを備えた機器取付金具10を利用し、金具本体11にオートロック施解錠用通信装置50を取り付けた状態で、集合玄関機1のネジ止めに伴い、金具本体11の被挟持部及びスペーサ部12を集合玄関機1と壁Wとで前後から挟み込むことにより、オートロック施解錠用通信装置50を集合玄関機1の左側又は右側に並べて壁Wの表面に設置可能としている。したがって、既設の集合玄関機1に並べてオートロック施解錠用通信装置50を簡易に追加設置することができる。
また、金具本体11には、被挟持部の端縁から取付部にかけて、被挟持部を集合玄関機1と壁Wとで前後から挟み込んだ際に集合玄関機1の外側となる箇所まで達する切り欠きが設けられており、その切り欠きが、オートロック施解錠用通信装置50と集合玄関機1との間にケーブルを配線するためのケーブル引き出し部15とされている。したがって、オートロック施解錠用通信装置50のような集合玄関機1とケーブル接続する必要がある電気機器についても、簡易に追加設置することができる。
さらに、金具本体11の左側縁における上側のケーブル引き出し部15に隣接した箇所に、開口側へ向かってケーブル引き出し部15の上下幅が徐々に広くなるように面取り部16が設けられているため、オートロック施解錠用通信装置50の追加設置時にケーブルをケーブル引き出し部15内に容易に導くことができ、ケーブルが損傷してしまうような事態を効果的に防止することができる。
さらにまた、機器取付金具10の姿勢を変更するだけで、オートロック施解錠用通信装置50の設置位置の変更に対応することができ、使い勝手が非常に良い。
さらにまた、機器取付金具10の姿勢を変更するだけで、オートロック施解錠用通信装置50の設置位置の変更に対応することができ、使い勝手が非常に良い。
またさらに、金具本体11及びスペーサ部12には、集合玄関機1と取付ボックス5とを一体化するネジ9との干渉を避けるためのネジ用切り欠き14、17が設けられているため、金具本体11の被挟持部及びスペーサ部12を左右方向で深く差し込んだ状態で集合玄関機1と壁Wとにより前後から挟み込むことができ、オートロック施解錠用通信装置50の設置状態を安定させることができる。
加えて、集合玄関機1における機器取付金具10を挟み込む箇所の左右反対側には、スペーサ金具30、30を挟み込むようにしているため、簡易な構造で集合玄関機1を壁Wの表面と平行な状態で設置することができ、設置状態の見た目が良い。
加えて、集合玄関機1における機器取付金具10を挟み込む箇所の左右反対側には、スペーサ金具30、30を挟み込むようにしているため、簡易な構造で集合玄関機1を壁Wの表面と平行な状態で設置することができ、設置状態の見た目が良い。
なお、本発明に係る電気機器設置構造は、電器機器及び既設の機器についての全体的な構成は勿論、機器取付手段に係る構成等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば上記実施形態では、既設の機器を集合玄関機、追加設置する電気機器をオートロック施解錠用通信装置としているが、本発明は、それ以外の機器及び電気機器についての電気機器設置構造としても好適に採用することができ、機器の種類によっては機器本体の背面と壁とで被挟持部を前後から挟み込むとしても何ら問題はない。
また、上記実施形態では、機器取付手段を機器取付金具として構成しているが、取付部として基台を、被挟持部として基台から突出するリブを夫々備えた機器取付台として構成することも考えられ、機器取付手段の具体的構造についても適宜設計変更することができる。さらに、ネジ用切り欠き、ケーブル引き出し部、及び面取り部の有無、位置、数、具体的形状についても、上記実施形態のものに限定されることはない。
加えて、上記実施形態では、機器の左側又は右側に並べて電気機器を設置するとしているが、機器の上側又は下側に並べて電気機器を設置する場合にも、本発明に係る電気設置構造は好適に採用可能である。
1・・集合玄関機(機器)、2・・固定枠(機器)、3・・化粧カバー(機器)、9・・ネジ、10・・機器取付金具(機器取付手段)、11・・金具本体(取付部、被挟持部)、12・・スペーサ部、13・・取付孔、14、17・・ネジ用切り欠き、15・・ケーブル引き出し部、16・・面取り部、30・・スペーサ金具、50・・オートロック施解錠用通信装置、W・・壁。
Claims (2)
- 壁の表面にネジ止めされている機器に並べて電気機器を設置するための電気機器設置構造であって、
前記電気機器が取り付けられる取付部と、前記取付部から所定方向へ突出する被挟持部とを有する機器取付手段を備えており、
前記取付部に前記電気機器を取り付けた状態で、前記機器のネジ止めに伴い前記被挟持部を前記機器と前記壁とで挟み込むことにより、前記電気機器が前記機器に並べて前記壁の表面に設置されることを特徴とする電気機器設置構造。 - 前記被挟持部の端縁から前記取付部にかけて、前記被挟持部を前記機器と前記壁とで挟み込んだ際に前記電気機器の外側となる箇所まで達する切り欠きが設けられており、
前記切り欠きが、前記電気機器と前記機器との間にケーブルを配線するためのケーブル引き出し部とされていることを特徴とする請求項1に記載の電気機器設置構造。
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