JP2024074359A - 無線通信装置、無線通信方法およびプログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】音声通信とデータ通信が排反事象である無線機においてデータ通信を優先する場合に、データ通信が行われている間に発生するはずの音声を相手無線機に送信する。【解決手段】無線通信装置100は、データを無線で通信するデータ通信部61と、データ通信部61でデータを通信していないときに、音声を無線で送信する音声送信部62と、データ通信部61でデータを通信している間に入力される音声を記憶する一時記憶部64と、データ通信部61のデータ通信が終了したときに、一時記憶部64に音声が記憶されている場合に、記憶されている音声を入力される音声に先だって音声送信部62から送信する音声送信要求部63と、を備える。一時記憶部64は、一時記憶部64に記憶されている音声を送信している間に入力される音声をさらに記憶する。【選択図】図2

Description

本発明は、音声とデータを無線で通信する無線通信装置に関する。
デジタル無線によってデジタルデータを無線で通信することが行われるようになり、それに伴って、音声をPCM(Pulse Code Modulation)でデジタル化し符号化してデータパケットとして、無線で伝送することが行われるようになっている。例えば特許文献1には、通信ネットワークの伝送遅延やパケットロスが生じて音声データの値が急激に変動する場合のノイズの発生を軽減することが記載されている。
特許文献1の無線通信装置は、送信側の装置から送信される音声データを受信する通信部と、通信部で受信された音声データが非無音状態から無音状態に変化する点又は無音状態から非無音状態に変化する点を変化点として検出する検出部と、検出部で検出された変化点を含む波形を音声データから消去する消去部と、消去部で波形が消去された音声データを再生する再生部と、を備える。
特許文献1では、音声をパケットに変換したものをIP(Internet Protocol:インターネットプロトコル)ネットワークでリアルタイム伝送すること(VoIP:Voice over Internet Protocol)が記載されている。特許文献1には明記されていないが、特許文献1の無線通信装置では、音声パケットはデータパケットに優先して伝送されている。音声通信とデータ通信が排反事象である無線機では、音声通信している間はデータ通信を行わず、音声通信が終わってからデータを送信するのが一般的である。
特開2018-049124号公報
音声通信とデータ通信が排反事象である無線機で、音声に優先してデータを通信する場合があり得る。このようなデータ通信においてトラフィックが多くない場合に、データ通信専用の周波数/チャネルを割り当てるのは、無線周波数資源と無線機の使用効率が小さい。
そこで、データ通信と音声通信を1つの周波数/チャネルで行うことが考えられるが、音声通信とデータ通信が排反事象である無線機で、音声通信よりもデータ通信を優先して送信する場合、音声通信を行っているときにデータ通信が発生すると、音声通信が途切れることになる。その無線機で送話している人は話したつもりでも、受信側では音声が途切れて聞こえなかったということが起こり得る。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、音声通信とデータ通信が排反事象である無線機においてデータ通信を優先する場合に、データ通信が行われている間に発生するはずの音声を相手無線機に送信することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る無線通信装置は、
データを無線で通信するデータ通信部と、
前記データ通信部でデータを通信していないときに、音声を無線で送信する音声送信部と、
前記データ通信部でデータを通信している間に入力される音声を記憶する一時記憶部と、
前記データ通信部のデータ通信が終了したときに、前記一時記憶部に音声が記憶されている場合に、記憶されている音声を入力される音声に先だって前記音声送信部から送信する音声送信要求部と、
を備え、
前記一時記憶部は、前記一時記憶部に記憶されている音声を送信している間に入力される音声をさらに記憶する。
好ましくは、無線通信装置は、
前記一時記憶部に記憶されている音声のレベルが連続して閾値以下の時間が所定の時間を超える無音区間を短縮する遅延回復部を備える。
本発明の第2の観点に係る無線通信装置は、
データを無線で通信するデータ通信部と、
前記データ通信部でデータを通信していないときに、音声を無線で送信する音声送信部と、
前記データ通信部でデータを通信しているときに、データ通信中であることを示す喚起音を送話者に向けて発生する注意喚起部と、
を備える。
好ましくは、
前記注意喚起部は、音声が入力されていない待受中に第1喚起音を発生し、音声が入力されている送話中に前記第1喚起音と異なる第2喚起音を発生する。
好ましくは、
前記注意喚起部は、PTT操作以外の条件で送話する場合に、前記第1喚起音およびPTTで送話する場合に発生する喚起音と異なる第3喚起音を発生する。
本発明の第3の観点に係る無線通信方法は、
無線通信装置が行う無線通信方法であって、
データを無線で通信するデータ通信ステップと、
データを通信していないときに、音声を無線で送信する音声送信ステップと、
前記データ通信ステップでデータを通信している間に入力される音声を一時記憶部に記憶する音声記憶ステップと、
前記データ通信ステップのデータ通信が終了したときに、前記一時記憶部に音声が記憶されている場合に、記憶されている音声を入力される音声に先だって無線で送信する記憶音声送信ステップと、
前記記憶音声送信ステップで音声を送信している間に入力される音声を前記一時記憶部にさらに記憶する追加記憶ステップと、
を備える。
本発明の第4の観点に係る無線通信方法は、
無線通信装置が行う無線通信方法であって、
データを無線で通信するデータ通信ステップと、
データを通信していないときに、音声を無線で送信する音声送信ステップと、
前記データ通信ステップでデータを通信しているときに、データ通信中であることを示す喚起音を送話者に向けて発生する注意喚起ステップと、
を備える。
本発明の第5の観点に係るプログラムは、
無線通信装置を制御するコントローラに、
データを無線で通信するデータ通信手順と、
データを通信していないときに、音声を無線で送信する音声送信手順と、
前記データ通信手順でデータを通信している間に入力される音声を一時記憶部に記憶する音声記憶手順と、
前記データ通信手順のデータ通信が終了したときに、前記一時記憶部に音声が記憶されている場合に、記憶されている音声を入力される音声に先だって無線で送信する記憶音声送信手順と、
前記記憶音声送信手順で音声を送信している間に入力される音声を前記一時記憶部にさらに記憶する追加記憶手順と、
を実行させる。
本発明の第6の観点に係るプログラムは、
無線通信装置を制御するコントローラに、
データを無線で通信するデータ通信手順と、
データを通信していないときに、音声を無線で送信する音声送信手順と、
前記データ通信手順でデータを通信しているときに、データ通信中であることを示す喚起音を送話者に向けて発生する注意喚起手順と、
を実行させる。
本発明によれば、音声通信とデータ通信が排反事象である無線機においてデータ通信を優先する場合に、データ通信が行われている間に発生するはずの音声を相手無線機に送信することができる。
本発明の実施の形態1に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 実施の形態1に係る無線通信装置の機能構成を示すブロック図 実施の形態1に係る音声送信の動作の一例を示すフローチャート 本発明の実施の形態2に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 実施の形態2に係る無線通信装置の機能構成を示すブロック図 実施の形態2に係る注意喚起の動作の一例を示すフローチャート
以下、本発明の実施の形態に係る無線通信装置について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。無線通信装置100は、信号処理部1、高周波信号部2、音声入出力部3およびそれらを制御するコントローラ50を備える。無線通信装置100にはデータ端末装置4が接続されている。
無線通信装置100の信号処理部1は、音声入出力部3から入力される音声を符号化して高周波信号部2から無線で送信し、高周波信号部2経由で受信した音声を音声入出力部3から出力する。信号処理部1は、データ端末装置4から入力されるデータを高周波信号部2から無線で送信し、高周波信号部2経由で受信したデータをデータ通信端末4に出力する。
送話者の音声は、音声入出力部3のマイクロフォン41から信号処理部1の低周波増幅器11に入力され、A/D変換器12にて既定のサンプリングレートでサンプリングされて符号化される。符号化された音声データは送信音声一時記憶13に貯められる。音声検出部14は、押下状態検出器26でPTT押下を検出するか、もしくは、PTT操作以外の条件で送信要求が発生したと判断した場合に送信音声の開始とする。ここで、PTT操作以外の送信要求が発生する例として、音声や振動の感知などが挙げられる。
音声検出部14は、送信音声が開始された状態から、PTTボタン43が離されたことを検知するか、PTT操作以外の条件で発生した送信要求が終了したと判断した場合に送信音声の終了とする。送信音声が開始されてから終了するまでの間は、音声送信要求が「あり」の状態である。音声送信要求が「あり」の場合、データ通信状態でなければ送信選択部15は無線通信装置100を音声送信状態にする。信号処理部1がデータ通信中でない場合、音声検出部14は送信音声一時記憶13に記憶されている音声データを、送信選択部15に送る。
送信選択部15は、データ通信中でない場合、音声データを音声遅延制御部16を経由して送信ベースバンド部17に送る。音声データは、送信ベースバンド部17でベースバンド処理されたのちD/A変換器18でD/A変換され、高周波信号処理部の変調器32に送られる。変調器32では、高周波信号発生器31で発生された搬送波信号をD/A変換器18から入力された信号で変調する。変調された信号は、高周波増幅器33、電力増幅器34、送受信切替器35を経てアンテナ36から放射される。
無線通信装置100がデータを送信する場合、データ端末装置4から入力されたデータは、送信バッファ28に貯められる。送信選択部15は、送信バッファ28にデータが貯められると、データ通信検出部29からデータ受信中であることが伝えられていない場合、データを送信ベースバンド部17に送る。送信選択部15は、データを送信ベースバンド部17に送ると、データ送信中であることをデータ通信検出部29に伝える。
送信ベースバンド部17では、送られたデータを音声以外のデータとしてベースバンド処理し、D/A変換器18に送る。以後は音声の場合と同じく、D/A変換および変調され、高周波増幅器33、電力増幅器34、送受信切替器35を経てアンテナ36から放射される。
無線通信装置100が受信する場合、アンテナ36で捕捉された電波信号は、高周波増幅器37で増幅され、周波数変換器38で中間周波数の信号に変換されて、信号処理部1のA/D変換器19に送られる。A/D変換器19でA/D変換された信号は復調器20で復調される。復調された受信信号は受信ベースバンド部21でベースバンド処理され、受信データが受信選択部22に送られる。
受信選択部22では、受信データが音声データの場合は、音声データを受信音声一時記憶23に送る。受信音声一時記憶23に貯められた音声データは、D/A変換器24で既定のレートでD/A変換され、低周波増幅器25で増幅されて、音声入出力部3のスピーカ42から出力される。
受信選択部22は、受信データが音声以外のデータの場合は、受信バッファ27を経由してデータをデータ端末装置4に送る。受信選択部22は、受信データが音声以外のデータの場合、データ受信中であることをデータ通信検出部29に伝える。
データ通信検出部29は、受信選択部22からデータ受信中であることが伝えられた場合、送信選択部15にデータ受信中であることを伝え、音声検出部14にデータ通信中であることを伝える。データ通信検出部29は、送信選択部15からデータ送信中であることが伝えられた場合、音声検出部14にデータ通信中であることを伝える。
上述の各部を制御するため、無線通信装置100はコントローラ50を備える。信号処理部1の要素にはコントローラ50の処理を含んでいるものもあるが、ここではあえて、コントローラ50を信号処理部1とは分けて、明示的に記載している。コントローラ50は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)51と、I/O(Input/Output)52と、RAM(Random Access Memory)53と、ROM(Read-Only Memory)54と、を備える。複雑化を避け、理解を容易にするために、コントローラ50から無線通信装置100の各部への信号線が省略されている。コントローラ50は無線通信装置100の各部にI/O52を介して接続され、各部の処理の開始、終了、処理内容の制御を行う。CPU51は、ROM54に記憶されている制御プログラムを実行して、無線通信装置100の制御を行う。またI/O52を介して入力されるコマンド、データ等は、処理され、RAM53に一時的に記憶される。CPU51は、RAM53に記憶されたコマンド、データ等を必要に応じて読み出し、無線通信装置100の制御を行う。信号処理部1の要素の中には、コントローラ50の内部のプロセスで実現されるものもあり得る。
無線通信装置100は、データ通信している間に入力される音声を記憶しておき、データ通信が終了したのちに、記憶されている音声データを入力される音声データに先立って送信する。音声通信とデータ通信の関係について、理解を容易にするために、機能構成で説明する。
図2は、実施の形態1に係る無線通信装置の機能構成を示すブロック図である。図2では、データおよび信号の経路を実線で、指令・指示の経路を点線で示す。無線通信部6は、図1に示す信号処理部1、高周波信号部2およびコントローラ50を機能構成で示す。無線通信部6は、データ通信部61、音声送信部62、音声送信要求部63、一時記憶部64、遅延回復部65、および、音声受信部66を備える。
データ通信部61は、機能を実行する資源として受信バッファ27、送信バッファ28、送信選択部15、送信ベースバンド部17、D/A変換器18、A/D変換器19、復調器20、受信ベースバンド部21、受信選択部22、データ通信検出部29、および高周波信号部2を含む。音声送信部62は、機能を実行する資源として低周波増幅器11、A/D変換器12、送信音声一時記憶13、送信選択部15、送信ベースバンド部17、D/A変換器18、および、高周波信号部2を含む。音声受信部66は、同じく、高周波信号部2、A/D変換器19、復調器20、受信ベースバンド部21、受信選択部22、受信音声一時記憶23、D/A変換器24、および、低周波増幅器25を含む。
音声送信要求部63は、機能を実行する資源として押下状態検出器26、音声検出部14、送信選択部15を含む。一時記憶部64は、機能を実行する資源として、低周波増幅器11、A/D変換器12および送信音声一時記憶13を含む。遅延回復部65は、機能を実行する資源として、音声遅延制御部16を含む。
データ通信部61は、音声が入力されているか否か、PTTボタン43が押されているか否か、および、音声を受信しているか否かに拘わらず、データ端末装置4からデータが入力されればデータを送信する。データ通信部61はデータを受信した場合に、受信したデータをデータ端末装置4に出力する。データ通信部61は、データを送信している間およびデータを受信している間、データ通信中であることを音声送信要求部63に伝える。データ通信を終了すると、データ通信部61は、データ通信の終了を音声送信要求部63に伝える。
音声送信要求部63は、データ通信中でない場合、前述のとおり送信音声が開始されると、音声送信部62に音声の送信を指示する。音声送信部62は、入力される音声データを無線で送信する。このとき、遅延回復部65は作用せず、入力される音声データは時間を維持したまま送信される。音声の送信を開始したのち、データ通信中にならずに送信音声が終了すれば、音声の送信を終了する。
音声を送信している間にデータ通信中になった場合、音声送信要求部63は、音声送信部62に送信の停止を指示し、入力される音声データを一時記憶部64に記憶させる。データ通信中に送信音声が開始された場合、音声送信要求部63は音声送信部62に音声の送信を指示せず、入力される音声データを一時記憶部64に記憶させる。データ通信中に送信音声が終了した場合、一時記憶部64はそれ以降の音声データを記憶しない。あるいは、送信音声の終了をマークする。
データ通信が終了したときに、一時記憶部64に音声データが記憶されている場合、すなわち、音声を送信している間にデータ通信中になったか、データ通信中に送信音声が開始されて、その後データ通信が終了したとき、音声送信要求部63は、一時記憶部64に記憶されている音声データを入力される音声データに先だって音声送信部62から送信させる。一時記憶部64は、送信音声が終了していなければ、一時記憶部64に記憶されている音声を送信している間に入力される音声データをさらに記憶する。音声送信要求部63は、送信音声の終了を検出し一時記憶部64に記憶されている音声データがすべて送信されたら、音声送信部62に音声の送信を終了させる。
データ通信中に送信音声が入力された場合、データ通信が終了したときに一時記憶部64に記憶されている音声の送信が行われるが、音声の時間が維持されたままでは、音声の送信が終了するまで遅延時間は変わらない。遅延回復部65は、音声送信の遅延時間を解消するように作用する。例えば、遅延回復部65は、一時記憶部64に記憶されている音声のレベルが連続して閾値以下の時間が所定の時間を超える無音区間を短縮する。または例えば、一時記憶部64に記憶されている音声の一定区間ごとにパワーを判定し、音声のパワーが閾値以下の区間を無音とみなして読み飛ばしてもよい。それを繰り返すことによって、音声のレベルが連続して閾値以下の時間が所定の時間を超える無音区間を短縮することになる。音声送信部62は、無音区間が短縮された音声を送信する。その結果、遅延時間は短縮していく。
PTT操作以外の条件で音声を送信している場合、無音区間を検出する音声レベルの閾値と、送信音声の終了を検出する規定時間および音声レベルの閾値は独立したパラメータとして指定することができる。PTTで音声を送信している場合は、PTTボタン43が押下されている限り、無音区間は継続しうる。遅延時間が解消したら、すなわち、一時記憶部64に滞留している音声データがなくなれば、遅延回復部65は無音区間の短縮を行わない。
無線通信部6が音声を受信している間に、データ端末装置4からデータが入力されると、データ通信部61は無線通信のプロトコルに従って、強制的にデータ送信を開始する。受信していた音声はそこで途切れることになる。
図3は、実施の形態1に係る音声送信の動作の一例を示すフローチャートである。音声送信の動作は、無線通信装置100が起動すると開始される。音声送信要求部63は、音声送信要求があるか否かを検出する(ステップS10)。送信音声が開始されたか、または、送信音声が終了していても、一時記憶部64に音声データが記憶されている場合は、音声送信要求は「あり」である。送信音声が終了し、かつ、一時記憶部64に音声データが記憶されていない場合に音声送信要求は「なし」である。
音声送信要求が「あり」ならば(ステップS11;Y)、送信音声一時記憶13に入力された音声サンプルを保存し、記憶位置をインクリメントする(ステップS12)。音声送信要求が「なし」ならば、音声サンプルを保存せず、記憶位置をインクリメントしない。
次にデータ通信部61は、データ通信状態を検出する(ステップS13)。データ端末装置からデータが入力されるかデータを受信している場合は、データ通信中であり、データが入力されず、データを受信してもいない場合はデータ通信中ではない。データ通信中でなければ(ステップS14;N)、音声送信要求部63は送信音声一時記憶13の記憶位置と読出位置の差を判定する(ステップS15)。記憶位置と読出位置の差が1以上(ステップS15;Y)、すなわち音声データがあれば、無線通信部6は音声送信を実行(開始または継続)し(ステップS16)、送信音声一時記憶13の記憶位置と読出位置の差が許容値以上か否かを判定する(ステップS17)。
記憶位置と読出位置の差が許容値以上でなければ(ステップS17;N)、音声送信部62は、送信フレームに読出位置の音声データをセットして音声を送信し、読出位置を送信した分だけインクリメントする(ステップS18)。そして、ステップS10に戻って音声送信要求検出から繰り返す。記憶位置と読出位置の差が許容値未満なのは、データ通信していないときに音声送信を開始し、データ通信が行われない場合である。ステップS10からステップS18の経路は、データ通信が行われることなく音声を送信する動作である。
ステップS14でデータ通信中の場合(ステップS14;Y)、または、ステップS15で記憶位置と読出位置の差が1未満(ステップS15;N)、すなわち音声データがない場合、音声送信を停止し(ステップS19)、ステップS10に戻って音声送信要求検出から繰り返す。
一方、ステップS17で、送信音声一時記憶13の記憶位置と読出位置の差が許容値以上であれば(ステップS17;Y)、記憶されている読出位置の音声が無音区間であるか否かを判定し(ステップS20)、無音区間でなければ(ステップS20;N)、送信フレームに読出位置の音声データをセットして音声を送信し、読出位置を送信した分だけインクリメントする(ステップS18)。そして、ステップS10に戻って音声送信要求検出から繰り返す。
ステップS20で読出位置の音声データが無音区間であれば(ステップS20;Y)、無音区間を短縮する位置に読出位置をインクリメントし(ステップS21)、ステップS17に戻って、送信音声一時記憶13の記憶位置と読出位置の差が許容値以上か否かの判定から繰り返す。ステップS17;Y、ステップS20;N、ステップS18の経路は、一時記憶部64に記憶されている音声を送信する動作である。ステップS17;Y、ステップS20;Y、ステップS21の経路は、無音区間を短縮する遅延回復の動作である。
以上説明したように、実施の形態1に係る無線通信装置100では、データ通信中に入力される音声を一時記憶部64に記憶し、データ通信が終了したときに一時記憶部64に記憶されている音声を送信するので、データ通信が行われている間に発生するはずの音声を相手無線機に送信することができる。さらに、一時記憶されている音声の無音区間を短縮して送信するので、データ通信中に記憶された音声の遅延を回復していくことができる。音声の遅延を回復する手段は無音区間を短縮する方法に限らない。例えば音声サンプルを一定程度間引きして再生速度を上げる手法を採用してもよい。なお、データ通信の時間が短い場合は、PTTボタン開放またはPTT操作以外の条件で発生した送信要求が終了したと判断した場合に一時記憶部64に記憶されている音声は終了間際の短い音声なので、データ通信の時間が短い場合は、PTTボタン開放またはPTT操作以外の条件で発生した送信要求が終了したと判断した場合一時記憶部64に記憶されている音声を破棄して、音声送信を終了してもさしつかえない。
無線通信装置100は、一時記憶部64に記憶されている音声データを送信するときに、遅延回復を行わなくてもよい。その場合でも、データ通信が行われている間に発生するはずの音声を相手無線機に送信することができる。
また、無線通信装置100は、全てのデータを音声送信に優先しなくてもよい。音声通信に優先するデータと、音声通信に優先しないデータとに優先度に差をつけてもよい。音声送信に優先するデータが入力された場合は、音声送信を停止して、データを送信し、音声送信に優先しないデータ、例えば、記憶されているデータファイルを送信するような場合は、音声送信を優先して、音声送信が行われていない間に、データを送信するように構成してもよい。
変形例.
音声送信中にデータ通信の割り込みが入った場合、データ通信の前後で音声を重複なく送信すると、受信側では音声を認識しづらい可能性がある。そこで、音声送信中にデータ通信の割り込みが入った場合、データ通信の前後で音声を一部重複させて送信するように構成してもよい。
例えば、データ通信が開始されて音声送信を停止したときに、定めた時間の分だけ送信音声一時記憶13の読出位置をデクリメントする。そうすると、定めた時間の分、データ通信が開始された時点から遡って音声が送信されるので、受信側では音声を認識しやすい。
なお、読出位置をデクリメントする定めた時間を、データ通信に要する時間に合わせて変化させてもよい。例えば、データ通信の時間が短い場合は、遡る時間を短く、データ通信の時間が長い場合は、遡る時間を長くしてもよい。
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。実施の形態2では、信号処理部1に喚起音生成部30を備える。その他の構成は、実施の形態1と同様である。喚起音生成部30は、無線通信装置100がデータ通信中の間、送話者にデータ通信中であることの注意を喚起する音を生成する。
喚起音生成部30は、データ通信検出部29および音声検出部14に接続している。データ通信検出部29は、データ送信中およびデータ受信中に、データ通信中であることを喚起音生成部30に伝える。音声検出部14は、音声送信要求が「あり」か「なし」か、および、PTT操作以外の条件による送話かPTTであるかの音声送信の種別を、喚起音生成部30に伝える。
喚起音生成部30は、生成した喚起音のデータを受信音声一時記憶23に送る。受信音声一時記憶23に貯められた喚起音のデータは、D/A変換器24で既定のレートでD/A変換され、低周波増幅器25で増幅されて、音声入出力部3のスピーカ42から出力される。
図5は、実施の形態2に係る無線通信装置の機能構成を示すブロック図である。実施の形態2では、機能として無線通信部6に注意喚起部67を備える。その他の構成は、実施の形態1と同様である。注意喚起部67は、機能を実行する資源として、喚起音生成部30、受信音声一時記憶23、D/A変換器24、および、低周波増幅器25を含む。
データ通信部61は、データ通信中にデータ通信中であることを注意喚起部67に伝える。音声送信要求部63は、音声送信要求が「あり」か「なし」か、および、PTT操作以外の条件による送話かPTTであるかの音声送信の種別を、注意喚起部67に伝える。
注意喚起部67は、データ通信中の間、送話者にデータ通信中であることの注意を喚起する喚起音を発生する。注意喚起部67は、データ通信中に、音声送信要求が「あり」の間は、音声送信要求が「なし」の場合と異なる喚起音を発生する。さらに、音声送信要求が「あり」の間、音声送信の種別がPTT操作以外の条件による送話の場合の喚起音を、PTTの場合の喚起音より強く、気づきやすいものにする。
図6は、実施の形態2に係る注意喚起の動作の一例を示すフローチャートである。注意喚起の動作は、無線通信装置100が起動すると開始される。注意喚起部67は、データ通信の状態と、音声送信要求を検出する(ステップS30)。注意喚起部67は、データ通信中であるか否かを判別し(ステップS31)、データ通信中でなければ(ステップS31;N)、ステップS30に戻ってデータ通信状態検出から繰り返す。
データ通信中であれば(ステップS31;Y)、音声送信要求が「あり」か「なし」かを判別し(ステップS32)、音声送信要求が「あり」の場合(ステップS32;Y)、音声送信要求の種別を判別する(ステップS33)。音声送信要求の種別がPTT操作以外の条件による送話の場合(ステップS33;PTT操作以外)、音声送信要求「あり」でPTTの場合の喚起音より強い喚起音A(強)(第3喚起音)を生成する(ステップS34)。音声送信要求の種別がPTTの場合(ステップS33;PTT)、喚起音A(強)より弱い喚起音B(中)(第2喚起音の一種)を生成する(ステップS35)。
ステップS32で、音声送信要求が「なし」の場合(ステップS32;N)、データ通信中でも音声が入力されていない状態なので、音声送信要求「あり」の場合の喚起音と異なる喚起音C(弱)(第1喚起音)を生成する(ステップS36)。注意喚起部67は、喚起音A(ステップS34)、喚起音B(ステップS35)、喚起音C(ステップS36)のいずれの喚起音を生成した場合でも、スピーカ42から喚起音を出力する(ステップS37)。そして、ステップS30から繰り返す。
以上説明したように、実施の形態2に係る無線通信装置100では、データ通信中に送話者に注意を促す喚起音を発生するので、送話者はデータ通信中であることを認識して送話を行わず、データ通信が終了してから送話を始めるので、データ通信が行われている間に発生するはずの音声を相手無線機に送信することができる。さらに、無線通信装置100は、データ通信中に音声送信要求ありの場合の喚起音を、音声送信要求なしの場合と異なる喚起音を発生するので、送話者は送話している間でもデータ通信中であることを認識しやすい。また、PTT操作以外の条件による送話の場合の喚起音をPTTの場合の喚起音より強くするので、送話者はPTT操作以外の条件による送話で送話している場合でも喚起音に気づきやすい。
なお、実施の形態2で、一時記憶部64および遅延回復部65をそなえなくてもよい。データ通信中に入力される音声を記憶しなくても、送話者は喚起音でデータ通信中であることを認識して、データ通信が終了するまで送話を延期するので、データ通信が行われている間に発生するはずの音声を相手無線機に送信することができる。また、音声通信に優先するデータと、音声通信に優先しないデータとに優先度に差をつける場合、音声通信に優先しないデータ通信中には、喚起音を発生する必要はない。
1 信号処理部
2 高周波信号部
3 音声入出力部
4 データ端末装置
6 無線通信部
11 低周波増幅器
12 A/D変換器
13 送信音声一時記憶
14 音声検出部
15 送信選択部
16 音声遅延制御部
17 送信ベースバンド部
18 D/A変換器
19 A/D変換器
20 復調器
21 受信ベースバンド部
22 受信選択部
23 受信音声一時記憶
24 D/A変換器
25 低周波増幅器
26 押下状態検出器
27 受信バッファ
28 送信バッファ
29 データ通信検出部
30 喚起音生成部
31 高周波信号発生器
32 変調器
33 高周波増幅器
34 電力増幅器
35 送受信切替器
36 アンテナ
37 高周波増幅器
38 周波数変換器
41 マイクロフォン
42 スピーカ
43 PTTボタン
50 コントローラ
51 CPU
52 I/O
53 RAM
54 ROM
61 データ通信部
62 音声送信部
63 音声送信要求部
64 一時記憶部
65 遅延回復部
66 音声受信部
67 注意喚起部
100 無線通信装置

Claims (9)

  1. データを無線で通信するデータ通信部と、
    前記データ通信部でデータを通信していないときに、音声を無線で送信する音声送信部と、
    前記データ通信部でデータを通信している間に入力される音声を記憶する一時記憶部と、
    前記データ通信部のデータ通信が終了したときに、前記一時記憶部に音声が記憶されている場合に、記憶されている音声を入力される音声に先だって前記音声送信部から送信する音声送信要求部と、
    を備え、
    前記一時記憶部は、前記一時記憶部に記憶されている音声を送信している間に入力される音声をさらに記憶する、無線通信装置。
  2. 前記一時記憶部に記憶されている音声のレベルが連続して閾値以下の時間が所定の時間を超える無音区間を短縮する遅延回復部を備える、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. データを無線で通信するデータ通信部と、
    前記データ通信部でデータを通信していないときに、音声を無線で送信する音声送信部と、
    前記データ通信部でデータを通信しているときに、データ通信中であることを示す喚起音を送話者に向けて発生する注意喚起部と、
    を備える無線通信装置。
  4. 前記注意喚起部は、音声が入力されていない待受中に第1喚起音を発生し、音声が入力されている送話中に前記第1喚起音と異なる第2喚起音を発生する、請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記注意喚起部は、PTT操作以外の条件で送話する場合に、前記第1喚起音およびPTTで送話する場合に発生する喚起音と異なる第3喚起音を発生する、請求項3に記載の無線通信装置。
  6. 無線通信装置が行う無線通信方法であって、
    データを無線で通信するデータ通信ステップと、
    データを通信していないときに、音声を無線で送信する音声送信ステップと、
    前記データ通信ステップでデータを通信している間に入力される音声を一時記憶部に記憶する音声記憶ステップと、
    前記データ通信ステップのデータ通信が終了したときに、前記一時記憶部に音声が記憶されている場合に、記憶されている音声を入力される音声に先だって無線で送信する記憶音声送信ステップと、
    前記記憶音声送信ステップで音声を送信している間に入力される音声を前記一時記憶部にさらに記憶する追加記憶ステップと、
    を備える無線通信方法。
  7. 無線通信装置が行う無線通信方法であって、
    データを無線で通信するデータ通信ステップと、
    データを通信していないときに、音声を無線で送信する音声送信ステップと、
    前記データ通信ステップでデータを通信しているときに、データ通信中であることを示す喚起音を送話者に向けて発生する注意喚起ステップと、
    を備える無線通信方法。
  8. 無線通信装置を制御するコントローラに、
    データを無線で通信するデータ通信手順と、
    データを通信していないときに、音声を無線で送信する音声送信手順と、
    前記データ通信手順でデータを通信している間に入力される音声を一時記憶部に記憶する音声記憶手順と、
    前記データ通信手順のデータ通信が終了したときに、前記一時記憶部に音声が記憶されている場合に、記憶されている音声を入力される音声に先だって無線で送信する記憶音声送信手順と、
    前記記憶音声送信手順で音声を送信している間に入力される音声を前記一時記憶部にさらに記憶する追加記憶手順と、
    を実行させるプログラム。
  9. 無線通信装置を制御するコントローラに、
    データを無線で通信するデータ通信手順と、
    データを通信していないときに、音声を無線で送信する音声送信手順と、
    前記データ通信手順でデータを通信しているときに、データ通信中であることを示す喚起音を送話者に向けて発生する注意喚起手順と、
    を実行させるプログラム。
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