JP2024074323A - 型締装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一体構造だと輸送におけるサイズの制限を超えるプラテンであっても、複数の部材に分割することによって、予め定められた貨物のサイズの制限内に収めることができる分割式構造のプラテンを備える型締装置を提供する。【解決手段】型締装置1は、固定プラテン10A(10B)および可動プラテン20を介して固定金型13と可動金型23に型締力を生じさせる複数のタイバー3と、複数のタイバー3に弾性力を生じさせるトグルリンク機構50と、トグルリンク機構50を支持するエンドプラテン30と、を備える。型締装置1のエンドプラテン30は、2のタイバー支持体303,305が交差して組み付けられている。タイバー支持体303,305は、タイバー3が貫通する2つの支持部303A,305Aと、2つの支持部303A,305Aを繋ぐ連結部303C,305Cとを備える。【選択図】図7

Description

本発明は、ダイカスト鋳造装置や射出成形機に用いられる、型締装置に関する。
ダイカスト鋳造装置や射出成形機において、固定プラテンに取り付けられた固定金型に対して、可動プラテンに取り付けられた可動金型を、型閉じ、型締めおよび型開きさせる型締機構により、これら2つの金型の型開閉を行わせ、型閉じさせた金型に型締力を付与させる。そして、射出機構により、溶融状態の軽金属や樹脂を、型締めさせた金型内部に形成される金型キャビティ内に射出充填させて、金型キャビティ内の軽金属や樹脂の冷却固化後にこれら2つの金型を開いて、所望の形状の成形品を得ることができる。
ダイカスト鋳造装置の出荷の際には、輸送機械(飛行機、船舶、鉄道、自動車など)や輸送方法によって異なるが、法律、規則によって貨物の重量やサイズに制限が設けられている。そのため、製作工場から顧客工場にダイカスト鋳造装置を輸送するにあたり、型締機構は適切なユニットに分割される。それぞれのユニットは、法律等によって予め定められた重量やサイズの制限を超えない状態に梱包された貨物として輸送される。
特に、貨物の重量やサイズの制限を超えることが懸念されるのは、自動車に載せて道路を通行することによって運ぶ陸送の場合の、貨物のサイズである。なお、自動車を使用して陸送する場合の貨物のサイズの制限は、道路交通法等で定められている。
型締装置における代表的な仕様項目である型締力が40,000kN(4,000ton)以上の超大型ダイカスト鋳造装置の場合には、水平および垂直それぞれのタイバー間隔を示すタイバー内のり寸法、つまり、縦および横それぞれのプラテン寸法が大きくなる。従って、特に、自動車を使用する陸送において、プラテンの縦横サイズを制限の範囲内に収めることが必要であるが、設計の際にダイカスト鋳造装置としての能力を優先させると、制限範囲内の縦横サイズのプラテンを得るのが困難なことがある。
固定プラテン、可動プラテンおよびエンドプラテンとも称されるエンドプラテンなどのプラテンは、例えば特許文献1に開示されるように、鋳造による一体構造の鋳物として製作されている。鋳物であるプラテンの材料としては、鋳鉄が選択されており、より詳しくは、専ら球状黒鉛鋳鉄が用いられている。
特開2016-22658号公報 特開2009-12271号公報
法律等による制限を超えるサイズのプラテンを自動車で輸送するためには、制限に収まるようにプラテンを分割することが想定される。特許文献2は、固定プラテンを、タイバー連結部材、金型取り付け板および型締力伝達板の3つの部材に分割することを提案する。しかし、特許文献2のタイバー連結部材は、薄肉とされているものの縦横サイズは一体構造のプラテンと同等である。したがって、特許文献2においても、型締力が40,000kN以上の超大型ダイカスト鋳造装置になると、貨物の制限内のサイズに確実に納めることができない。
そこで本発明は、複数のユニットに分割することによって、予め定められた貨物のサイズの制限の範囲内に収めることができるのに加えて、型締に要求される強度を担保できる分割構造のプラテンを備える型締装置を提供することを目的とする。
本発明の型締装置は、固定金型を支持する固定プラテンと、固定プラテンに対して進退移動可能に設けられ、可動金型を支持する可動プラテンと、固定プラテンおよび可動プラテンを介して固定金型と可動金型に型締力を生じさせる複数のタイバーと、複数のタイバーに弾性力を生じさせるトグルリンク機構と、トグルリンク機構を支持するエンドプラテンと、を備える。
固定プラテン、可動プラテンおよびエンドプラテンの少なくとも1つは、2つのタイバー支持体が交差して組み付けられている。タイバー支持体は、タイバーが貫通する2つの支持部と、2つの支持部を繋ぐ連結部と、を備える。
それぞれのタイバー支持体は、好ましくは、連結部の少なくとも一方は嵌合溝を備え、2つのタイバー支持体は、嵌合溝の部分で互いに嵌合して組み付けられる。
分割構造を有する固定プラテンの他の形態として、固定金型が取り付けられる固定板と、4つのタイバー支持体と、が組み付けられており、4つのタイバー支持体を、固定板の周縁を取り囲むように配置することができる。この場合、可動プラテンとエンドプラテンの少なくとも一つが、2つのタイバー支持体が交差して組み付けられる形態を有することになる。
分割構造を有する可動プラテンの他の形態として、可動金型が取り付けられる固定板と、2つのタイバー支持体と、が組み付けられており、2つのタイバー支持体を、固定板の対向する2辺のそれぞれに沿って配置することができる。この場合、固定プラテンとエンドプラテンの少なくとも一つが、2つのタイバー支持体が交差して組み付けられる形態を有することになる。
本発明によれば、複数のユニットに分割することによって、予め定められた貨物のサイズの制限の範囲内に収めることができるのに加えて、型締に要求される強度を担保できる。
一例に係る型締装置の概略構成を示す図である。 分割構造を有する固定プラテン10、可動プラテン20およびエンドプラテン30を備える型締装置の要部を示し、(a)はトグルリンク機構が伸びている型締めの状態を示し、(b)はトグルリンク機構が縮んでいる型開きの状態を示す。 分割構造を有する組付け状態の固定プラテンの一例を示す図である。 図3の固定プラテンを分割して示す図である。 分割構造を有する組付け状態の可動プラテンの一例を示す図である。 図5の可動プラテンを分割して示す図である。 分割構造を有する組付け状態のエンドプラテンの一例を示す図である。 図7のエンドプラテンを分割して示す図である。 分割構造を有する組付け状態の固定プラテンの他の例を示す図である。 図9の固定プラテンを分割して示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
以下の説明において、図1を参照して一体型の固定プラテン110、可動プラテン120およびエンドプラテン130を備える型締装置1の一例を説明し、その後に図2~図10を参照して分割型の固定プラテン10A,10B、可動プラテン20およびエンドプラテン30を説明する。
[型締装置1の概略構成:図1]
型締装置1は、図1に示すように、主に、互いに平行となるように型開閉方向xに間隔を空けて並列に設けられた固定プラテン110および可動プラテン120を備える。また、型締装置1は、固定プラテン110および可動プラテン120への型締力を発生するトグルリンク機構50と、可動プラテン120とともにトグルリンク機構50を支持するエンドプラテン130と、を備える。固定プラテン110、可動プラテン120およびエンドプラテン130は、それぞれの4隅にタイバー3を貫通させた状態で、床面に据付けられたマシンベース2の上に載せられている。以下、それぞれの構成要素を順に説明する。なお、型締装置1において、図1に示すように型開閉方向xおよび高さ方向yが特定される。
[固定プラテン110および可動プラテン120:図1]
固定プラテン110および可動プラテン120は、図1に示すように、それぞれ対向する面が金型取付面11,21を構成する。固定プラテン110の金型取付面11には固定金型13が支持され、可動プラテン120の金型取付面21には可動金型23が支持されている。
固定プラテン110はマシンベース2に対して位置が固定されているのに対して、可動プラテン120はマシンベース2の上を固定プラテン110に対して型開閉方向xに進退移動可能にマシンベース2に設置されている。エンドプラテン130はマシンベース2に対して摺動可能に載せられる。エンドプラテン130は、型厚駆動部35を駆動源とすることにより、タイバー3に案内されて、可動プラテン120および後述するトグルリンク機構50と一体で、マシンベース2の上を型開閉方向xに移動が可能である。
固定プラテン110の、金型取付面11のうら側の略中央部には、図示を省略する射出装置の射出ノズルや射出スリーブが挿入され得る射出用孔が形成される。
可動プラテン120およびエンドプラテン130は、トグルリンク機構50により連結される。トグルリンク機構50が伸張・屈曲することにより、固定プラテン110に対して可動プラテン120が型開閉方向xに接近または離間する。
[トグルリンク機構50:図1]
トグルリンク機構50は、図1に示すように、可動プラテン120とエンドプラテン130との間に架け渡された上下一対のリンク部材51と、型開閉方向xに移動することにより上下一対のリンク部材51をそれぞれ伸縮させるクロスヘッド62と、を備える。また、トグルリンク機構50は、クロスヘッド62を型開閉方向xに移動させるクロスヘッド駆動装置70を備える。
それぞれのリンク部材51は、可動プラテン120のプラテン側リンク支持部材52に、リンクピン55によって一端側が揺動可能に連結されるトグルリンク54を備える。また、それぞれのリンク部材51は、エンドプラテン130のハウジング側リンク支持部材56に、リンクピン59によって一端側が揺動可能に連結されるミッドリンク58を備える。トグルリンク54の他端側とミッドリンク58の他端側はリンクピン61により互いに揺動可能に連結される。
クロスヘッド62は、上下一対のミッドリンク58,58の間に設けられる。クロスヘッド62は、その両端にはクロスヘッドリンク63の一端がリンクピン64によって揺動可能に連結され、クロスヘッドリンク63の他端はリンクピン65によってミッドリンク58,58に揺動可能に連結される。
なお、上述したようなクロスヘッドリンク63はリンクピン65によりミッドリンク58と接続したが、これに限定することなく、例えば、クロスヘッドリンク63はミッドリンク58とトグルリンク54のリンクピン61に接続してもよい。このように、クロスヘッドリンク63の接続位置は、トグル倍率や型開閉ストローク等のトグルリンク機構50の設計段階で適宜選択される。
リンク部材51は、トグルリンク54およびミッドリンク58がそれぞれ各リンクピン55、59を中心として揺動運動し、クロスヘッド62が型開閉方向xに移動することにより伸張または屈曲するように構成されている。
クロスヘッド駆動装置70は、図1に示すように、クロスヘッド62に埋設されたボールねじナット71と、エンドプラテン130を貫通して回転可能に設けられ、ボールねじナット71が螺合されたボールねじ軸72と、を備える。また、クロスヘッド駆動装置70は、ボールねじ軸72の基端部に取り付けられるチェーン用スプロケット73と、エンドプラテン130のトグルリンク機構50の取付面と反対の面側に取り付けられた型締モータ74と、を備える。また、クロスヘッド駆動装置70は、型締モータ74の回転軸に取り付けられたモータスプロケット75と、チェーン用スプロケット73とモータスプロケット75との間に張り渡されたチェーン76と、を備える。型締モータ74の回転力はチェーン76を介してボールねじ軸72に伝達される。
[タイバー3:図1]
複数、典型的には4本のタイバー3は、図1に示すように、固定プラテン110、可動プラテン120およびエンドプラテン130の4隅を貫通して架け渡され、その弾性力により固定プラテン110と可動プラテン120を介して、固定金型13および可動金型23に型締力を生じさせる。
固定プラテン110の金型取付面11のうら側の面の4隅には、各タイバー3の一端部と嵌合される固定ナット15が設けられる。この固定ナット15により、各タイバー3に対する型開閉方向xの相対移動と、各タイバー3の長手方向中心軸回りの回転運動と、が規制されている。エンドプラテン130の背面の4隅には、各タイバー3の他端部に形成されたねじ部(図示せず)と噛み合う駆動ナット31が設けられる。この駆動ナット31は、エンドプラテン130に回転可能に支持されるとともに、型厚駆動部35により回転し、各タイバー3のねじ部を螺進するように構成されている。これにより、エンドプラテン130ならびにこれに連結されたトグルリンク機構50および可動プラテン120が型開閉方向xに往復移動するように構成されている。
[型厚駆動部35:図1]
型厚駆動部35は、図1に示すように、例えば、エンドプラテン130の上面に取り付けられたダイハイトモータ36と、ダイハイトモータ36の回転軸に取り付けられたモータスプロケット38と、を備える。また、型厚駆動部35は、4つの駆動ナット31の周囲部にそれぞれ取り付けられたチェーン用スプロケット40と、エンドプラテン130のトグルリンク機構50の取付面と反対側の面上に回転可能に取り付けられた伝達歯車42と、を備える。さらに、型厚駆動部35は、モータスプロケット38と伝達歯車42との間に張り渡されたチェーン44と、4つのチェーン用スプロケット40と伝達歯車42に張り渡されたチェーン(図示省略)とを備える。型厚駆動部35は、チェーン44などを介してダイハイトモータ36の回転力を各駆動ナット31に伝達させる。
[分割構造例の説明:図2~図10]
<型締装置の要部:図2>
分割構造を有する固定プラテン10A、可動プラテン20およびエンドプラテン30を用いる型締装置1の要部を、図2を参照して説明する。
可動プラテン20はトグルリンク機構50の伸縮に応じて、固定プラテン10Aに近づいて型閉じおよび型締めの位置(図2(a))と、固定プラテン10Aから離れて型開きの位置(図2(b))との間を往復移動する。
固定金型13および可動金型23に型締力を生じさせる際に、固定プラテン10A、可動プラテン20およびエンドプラテン30には、それぞれを貫通するタイバー3から機械的な負荷を受ける。この負荷は、型開閉方向xだけではなく、高さ方向yおよび幅方向zにも及ぶ。また、固定プラテン10Aは固定ナット15を介してタイバー3に接続され、エンドプラテン30は駆動ナット31を介してタイバー3に接続される。したがって、固定プラテン10Aおよびエンドプラテン30は、タイバー3に生ずる弾性力から受ける負荷の程度が可動プラテン20に比べて大きい。そのため、以下の実施形態においては、この負荷の程度に応じて分割構造を選択している。
固定プラテン10A、可動プラテン20およびエンドプラテン30は、分割構造を有することで、40,000kN以上の型締力を有しながらも、規定の貨物サイズの制限内に収まる。以下、固定プラテン10A、可動プラテン20およびエンドプラテン30の順にそれぞれの分割構造を説明する。
<固定プラテン10A:図3,図4>
固定プラテン10Aの分割構造を図3および図4の参照のもとに説明する。
固定プラテン10Aは、5つの部材から構成される、5分割構造を有している。ただし、5つの部材のうち、4つは同じ形状および寸法を有しており、合わせて2種類の部材から構成されている。そのうちの1種類は前述した金型取付面11を備える固定板101であり、他の1種類はタイバー支持体103である。固定板101およびタイバー支持体103は、それぞれ前述した金属材料を一体的に鋳造した鋳物からなる。可動プラテン20およびエンドプラテン30を構成する各要素も同じである。
固定板101は、正面視して矩形、特には正方形を有しており、一方の面側に設けられる金型取付面11を構成する第1面101Aと、そのうら側であってタイバー支持体103が配置される第2面101Bと、を備える。
固定板101は、4隅のそれぞれに、第1面101Aから第2面101Bまで連なって形成される、タイバー3との干渉を避けるための面取り101Cを備える。面取り101Cは一例として円弧状に窪んだ構造を有しているが、C面取りのような他の面取りの構造を採用できる。固定板101は、第1面101Aから第2面101Bまで貫通する、図示が省略される射出ノズルや射出スリーブが挿入される射出用孔101Dを備える。射出用孔101Dは、一例として、平面視して固定板101の中心よりも下方にずれて設けられる。また、固定板101は、第2面101Bの側から立ち上る4つのタイバー支持体103を位置決めして整列させる2つの位置決体101Eを備える。2つの位置決体101Eのそれぞれは、対向する2つの辺101Sに沿って設けられる直方体状の形態をなしている。位置決体101Eは、幅方向Wに並ぶ2つの面取り101Cの間に、辺101Sと幅方向Wの中央が一致するように設けられる。
タイバー支持体103は、それぞれにタイバー3が挿入される貫通孔103Bが形成される支持部103Aと、2つの支持部103Aとを繋ぐ連結部103Cと、を備える。平面視した形状が、一例として、支持部103Aは円形、連結部103Cは矩形である。タイバー支持体103の支持部103Aおよび連結部103Cは、肉厚が位置決体101Eと同等とされる。
固定板101と4つのタイバー支持体103は、以下のように組み付けられる。
そのうちの2つのタイバー支持体103は、位置決体101Eを間に挟み、かつ、第2面101Bに接するように配置される。この2つのタイバー支持体103は高さ方向Hに沿っている。他の2つのタイバー支持体103は、幅方向Wに沿い、かつ、高さ方向Hに沿うタイバー支持体103と両端に設けられる連結部103Cの位置が一致するように重ねられる。こうして4つのタイバー支持体103は、固定板101の周縁に井桁状になって組み付けられる。固定板101とタイバー支持体103が組み付けられた固定プラテン10Aは、図4(b)に示すように金型取付面11を構成する第1面101Aがタイバー支持体103から微小量だけ突出する。また、固定プラテン10Aの第2面101Bの側は、4つのタイバー支持体103に取り囲まれる平面視して矩形の空隙が形成され、この空隙には図示が省略される射出ノズルや射出スリーブが部分的に収容される。
固定プラテン10Aにおいて、固定板101と4つのタイバー支持体103の組み付は、それぞれが接する部位において、溶接、締結などの従来公知の手段により接合できる。可動プラテン20およびエンドプラテン30においても同様である。
以上のように分割される固定プラテン10Aは、タイバー3からの負荷を受ける4つのタイバー支持体103が高さ方向Hおよび幅方向Wに沿って配置される。したがって、固定プラテン10Aは、タイバー3からの高さ方向Hおよび幅方向Wの双方からの負荷を受け止めることができる。
固定プラテン10Aは、固定板101とタイバー支持体103とが仮に一体的に形成されると、規定の貨物サイズの制限を超えることがある。しかし、固定プラテン10Aを固定板101およびタイバー支持体103に分割する構造を採用することにより、固定プラテン10Aの構成部材である固定板101およびタイバー支持体103それぞれは、規定の貨物サイズの制限内に納めることができる。
<可動プラテン20:図5,図6>
次に可動プラテン20の分割構造を図5および図6の参照のもとに説明する。
可動プラテン20は、3つの部材から構成される、3分割構造を有している。ただし、3つの部材のうち、2つは同じ形状および寸法を有しており、合わせて2種類の部材から構成されている。そのうちの1種類は前述した金型取付面21を備える固定板201であり、他の1種類はタイバー支持体203である。
固定板201は、正面視して矩形、特には正方形を有しており、一方の面側に設けられる金型取付面21を構成する第1面201Aと、そのうら側であってタイバー支持体203が配置される第2面201Bと、を備える。
固定板201は、4隅のそれぞれに、第1面201Aから第2面201Bまで連なって形成される、タイバー支持体203の支持部203Aとの干渉を避けるための面取り201Cを備える。また、固定板201は、第2面201Bの側から立ち上る4つのプラテン側リンク支持部材52を備える。4つのプラテン側リンク支持部材52のそれぞれは、リンクピン55を介してトグルリンク54に連結される。
タイバー支持体203は、タイバー支持体103と同様の構造、寸法を有しており、それぞれにタイバー3が挿入される貫通孔203Bが形成される支持部203Aと、2つの支持部203Aとを繋ぐ連結部203Cと、を備える。
固定板201と2つのタイバー支持体203は、以下のように組み付けられる。
固定板201には、高さ方向Hに互いに対向する2つの側面201Dに、2つのタイバー支持体203がそれぞれ支持される。タイバー支持体203のそれぞれの支持部203Aは、面取り201Cに配置される。
以上のように分割される可動プラテン20は、タイバー3からの負荷を受けるタイバー支持体203が幅方向Wだけに沿って配置される。したがって、可動プラテン20は、タイバー3からの幅方向Wの負荷をタイバー支持体203で受け止めることができるが、高さ方向Hの負荷は固定板201とタイバー支持体203の接合面で受けることになる。
可動プラテン20は、固定板201とタイバー支持体203とが仮に一体的に形成されると、規定の貨物サイズの制限を超えることがある。しかし、可動プラテン20を固定板201およびタイバー支持体203に分割する構造を採用することにより、可動プラテン20の構成部材である固定板201およびタイバー支持体203のそれぞれは、規定の貨物サイズの制限内に納めることができる。
<エンドプラテン30:図7,図8>
エンドプラテン30の分割構造を図7および図8の参照のもとに説明する。
エンドプラテン30は、互いに類似する2種類の部材から構成される、2分割構造を有している。つまり、エンドプラテン30は、2つのタイバー支持体303とタイバー支持体305が、互いに嵌合、交差して組み付けられる。タイバー支持体303とタイバー支持体305とは、基本的な形状および寸法が同じであるが、組付けられた時にハウジング側リンク支持部材56が立ち上がる向きが同じになる。
タイバー支持体303は、それぞれにタイバー3が挿入される貫通孔303Bが形成される支持部303Aと、2つの支持部303Aとを繋ぐ連結部303Cと、を備える。平面視した形状が、一例として、支持部303Aは円形、連結部303Cは矩形である。連結部303Cは、互いに対向する第1面303Dと第2面303Eを備える。タイバー支持体303は、連結部303Cの長手方向の中央にタイバー支持体305と互いに嵌合するための嵌合溝303Fを備える。嵌合溝303Fは、連結部303Cの第1面303Dから第2面303Eに向けて直方体状に窪んで形成される。タイバー支持体303は、第1面303Dから立ち上がるハウジング側リンク支持部材56を備える。一例として一対のハウジング側リンク支持部材56は、所定の間隔をあけて設けられる。ハウジング側リンク支持部材56は、リンクピン59を介してミッドリンク58に連結される。
タイバー支持体305は、それぞれにタイバー3が挿入される貫通孔305Bが形成される支持部305Aと、2つの支持部305Aとを繋ぐ連結部305Cと、を備える。平面視した形状が、一例として、支持部305Aは円形、連結部305Cは矩形である。連結部305Cは、互いに対向する第1面305Dと第2面305Eを備える。タイバー支持体305は、連結部305Cの長手方向の中央にタイバー支持体303と互いに嵌合するための嵌合溝305Fを備える。嵌合溝305Fは、連結部305Cの第2面303Eから第1面305Dに向けて直方体状に窪んで形成される。タイバー支持体305は、第1面305Dから立ち上がるハウジング側リンク支持部材56を備える。一例として一対のハウジング側リンク支持部材56は、所定の間隔をあけて設けられる。ハウジング側リンク支持部材56は、リンクピン59を介してミッドリンク58に連結される。
タイバー支持体303とタイバー支持体305は、嵌合溝303Fと嵌合溝305Fとの部分で嵌合されることで、互いに交差して組み付けられる。つまり、嵌合溝303Fと嵌合溝305Fは、タイバー支持体303とタイバー支持体305の相対的な位置決めを担う。また、タイバー支持体303とタイバー支持体305とが組み付けられると、一例として、第1面303Dと第1面305Dとが面一をなし、第2面303Eと第2面305Eとが面一をなす。
以上のように分割されるエンドプラテン30は、タイバー3からの負荷を受けるタイバー支持体303が高さ方向Hと幅方向Wの双方に交差して配置される。したがって、エンドプラテン30は、タイバー3からの高さ方向Hおよび幅方向Wの負荷を交差する2つのタイバー支持体303,305で受け止めることができる。
エンドプラテン30は、タイバー支持体303とタイバー支持体305とが仮に鋳造により一体的に形成されると、規定の貨物サイズの制限を超えることがある。しかし、エンドプラテン30をタイバー支持体303とタイバー支持体305に分割する構造を採用することにより、エンドプラテン30の構成部材であるタイバー支持体303およびタイバー支持体305のそれぞれは、規定の貨物サイズの制限内に納めることができる。
[分割構造を採用することによる効果]
本実施形態によれば、型締力が40,000kN以上の超大型の例えばダイカスト鋳造装置の場合であっても、固定プラテン10A、可動プラテン20およびエンドプラテン30のそれぞれを複数の部材に分割する。そして、分割した部材のサイズを、予め定められた貨物のサイズの制限の範囲内に収めることができ、自動車を使用した陸送が可能となる。
また、本実施形態のように分割式のプラテンを採用することにより、自動車を使用した陸送におけるサイズの制限に制約されることのない、型締装置を得ることができる。
[分割構造の違いによる効果]
固定プラテン10Aおよびエンドプラテン30は、4本のタイバー3からの高さ方向Hおよび幅方向Wの双方からの負荷をタイバー支持体103およびタイバー支持体303,305で受け止めることができる。これに対して、可動プラテン20は、タイバー3からの幅方向Wの負荷をタイバー支持体203で受け止めることができるが、高さ方向Hの負荷は固定板201とタイバー支持体203の接合面で受ける。ここで、接合面の負荷に対する強度は、一体の部材であるタイバー支持体103,203,303,305より劣る。したがって、可動プラテン20の分割構造は、固定プラテン10Aおよびエンドプラテン30の分割構造よりも、強度的に劣る。ところが、可動プラテン20は固定プラテン10Aおよびエンドプラテン30よりもタイバー3から受ける負荷が小さい。したがって、可動プラテン20は高さ方向Hの負荷をタイバー支持体203で受けるのを省いて固定板201とタイバー支持体203の接合面で受けることにしている。
可動プラテン20は、固定板201と2つのタイバー支持体203だけで構成されるのに対して、固定プラテン10Aは高さ方向Hおよび幅方向Wの双方からの負荷を4つのタイバー支持体103を井桁状に構成されるので、可動プラテン20は固定プラテン10Aよりも構造が簡易である。エンドプラテン30は、2つのタイバー支持体303,305を備えることにより、高さ方向Hおよび幅方向Wの双方からの負荷をタイバー支持体303,305で受けることができるので、強度的にも部材点数においても、固定プラテン10Aを凌駕する。もっとも、可動プラテン20においても、エンドプラテン30と同様に2つのタイバー支持体を交差させる分割構造を採用できる。
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることができる。
固定プラテンを構成する部材点数を5つから3つに減らすことができる変形例を、図9および図10を参照して説明する。
変形例に係る固定プラテン10Bは、3つの部材から構成される、3分割構造を有している。ただし、3つの部材のうち、2つは同じ形状および寸法を有しており、合わせて2種類の部材から構成されている。そのうちの1種類は前述した金型取付面11を備える固定板101であり、他の1種類はタイバー支持体103である。なお、先に説明した固定プラテン10Aと同じ構成要素には固定プラテン10Aと同じ符号を付して、その説明を省略することがある。
固定板101は、射出用孔101Dに対応するノズル筒101Fを備える。ノズル筒101Fは、第2面101Bから立ち上がる。固定板101は、位置決体101Eを備えていないが、ノズル筒101Fが位置決体101Eの代替をなす。つまり、ノズル筒101Fが2つのタイバー支持体103の双方の筒孔103Jに挿入されることにより、固定板101に対する2つのタイバー支持体103の位置決めがなされる。
タイバー支持体103は、連結部103Cに、互いに対向する第1面103Dと第2面103Eを備える。タイバー支持体103は、連結部103Cの長手方向の中央に他方のタイバー支持体103と互いに嵌合するための嵌合溝103Fを備える。嵌合溝103Fは、連結部103Cの第1面103Dから第2面103Eに向けて直方体状に窪んで形成される。
タイバー支持体103は、突き出し辺103Gを備える。突き出し辺103Gは、嵌合溝103Fに対応する連結部103Cの一方の側面103Hから突き出す。突き出し辺103Gから嵌合溝103Fにかけて、ノズル筒101Fが挿入される筒孔103Jが表裏を貫通して形成される。
2つのタイバー支持体103は、互いの嵌合溝103F,103Fの部分で嵌合されることで、互いに位置決めされながら交差して組み付けられる。
以上のように分割される固定プラテン10Bは、タイバー3からの負荷を受けるタイバー支持体103が高さ方向Hと幅方向Wの双方に交差して配置される。したがって、固定プラテン10Bは、タイバー3からの高さ方向Hおよび幅方向Wの負荷を2つのタイバー支持体103で受け止めることができる。
また、以上では固定プラテン10A,10B、可動プラテン20およびエンドプラテン30の全てを分割構造とした。しかし、固定プラテン10A,10B、可動プラテン20およびエンドプラテン30のいずれかが規定の貨物サイズの制限内に納まるのであれば、そのプラテンについては一体構造とすることができる。つまり、本発明において、分割構造を採用するのは固定プラテン10A,10B、可動プラテン20およびエンドプラテン30の少なくとも1つにすることもある。
また、エンドプラテン30においては嵌合溝303Fおよび嵌合溝305Fを設け、固定プラテン10Bにおいては嵌合溝103Fを設けているが、嵌合溝303F、嵌合溝305Fおよび嵌合溝103Fは任意の要素である。嵌合溝303F、嵌合溝305Fおよび嵌合溝103Fを省くことができるし、位置決めの機能を有する他の要素で代替することもできる。
また、本発明は他の分割構造を採用することもできる。例えば、図5に示される形態の可動プラテン20において、図中の高さ方向Hまたは幅方向Wに2分割した部材のそれぞれを一体の鋳物として作製し、2つの部材を接合することもできる。さらに、高さ方向Hおよび幅方向Wに4分割した部材のそれぞれを一体の鋳物として作製し、4つの部材を接合することもできる。
1 型締装置
2 マシンベース
3 タイバー
10A,10B,110 固定プラテン
11 金型取付面
13 固定金型
15 固定ナット
20,120 可動プラテン
21 金型取付面
23 可動金型
30,130 エンドプラテン
31 駆動ナット
35 型厚駆動部
36 ダイハイトモータ
38 モータスプロケット
40 チェーン用スプロケット
42 伝達歯車
44 チェーン
50 トグルリンク機構
51 リンク部材
52 プラテン側リンク支持部材
54 トグルリンク
55 リンクピン
56 ハウジング側リンク支持部材
58 ミッドリンク
59,61 リンクピン
62 クロスヘッド
63 クロスヘッドリンク
64,65 リンクピン
70 クロスヘッド駆動装置
71 ボールねじナット
72 ボールねじ軸
73 チェーン用スプロケット
74 型締モータ
75 モータスプロケット
76 チェーン
101 固定板
101A 第1面
101B 第2面
101C 面取り
101D 射出用孔
101E 位置決体
101F ノズル筒
101S 辺
103 タイバー支持体
103A 支持部
103B 貫通孔
103C 連結部
103D 第1面
103E 第2面
103F 嵌合溝
103G 突き出し辺
103H 側面
103J 筒孔
201 固定板
201A 第1面
201B 第2面
201C 面取り
201D 側面
203 タイバー支持体
203A,303A 支持部
203B,303B 貫通孔
203C,303C 連結部
303D 第1面
303E 第2面
303F 嵌合溝
303,305 タイバー支持体
305A 支持部
305B 貫通孔
305C 連結部
305D 第1面
305E 第2面
305F 嵌合溝
H 高さ方向
W 幅方向
x 型開閉方向
y 高さ方向
z 幅方向

Claims (4)

  1. 固定金型を支持する固定プラテンと、
    前記固定プラテンに対して進退移動可能に設けられ、可動金型を支持する可動プラテンと、
    前記固定プラテンおよび前記可動プラテンを介して前記固定金型と前記可動金型に型締力を生じさせる複数のタイバーと、
    複数の前記タイバーに弾性力を生じさせるトグルリンク機構と、
    前記トグルリンク機構を支持するエンドプラテンと、を備え、
    前記固定プラテン、前記可動プラテンおよび前記エンドプラテンの少なくとも1つは、
    2つのタイバー支持体が交差して組み付けられており、
    前記タイバー支持体は、
    前記タイバーが貫通する2つの支持部と、
    2つの前記支持部を繋ぐ連結部と、を備える、ことを特徴とする型締装置。
  2. それぞれの前記連結部の少なくとも一方は嵌合溝を備え、
    2つの前記タイバー支持体は、前記嵌合溝の部分で互いに嵌合して組み付けられる、
    請求項1に記載の型締装置。
  3. 分割構造を有する前記固定プラテンは、
    前記固定金型が取り付けられる固定板と、4つの前記タイバー支持体と、が組み付けられており、
    4つの前記タイバー支持体は、前記固定板の周縁を取り囲むように配置される、
    請求項1に記載の型締装置。
  4. 分割構造を有する前記可動プラテンは、
    前記可動金型が取り付けられる固定板と、2つの前記タイバー支持体と、が組み付けられており、
    2つの前記タイバー支持体は、前記固定板の対向する2辺のそれぞれに沿って配置される、請求項1に記載の型締装置。
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